第 1 議第2号・平成5年度八代市
一般会計補正予算・第9号(質疑)
第 2 議第3号・平成5年度八代市
国民健康保険特別会計補正予算・第3号(質疑)
第 3 議第4号・平成5年度八代市
公共下水道事業特別会計補正予算・第3号(質
疑)
第 4 議第5号・平成5年度八代市
公共用地先行取得事業特別会計補正予算・第1
号(質疑)
第 5 議第6号・平成5年度八代市
病院事業会計補正予算・第3号(質疑)
第 6 議第7号・平成6年度八代市
一般会計予算(質疑)
第 7 議第8号・平成6年度八代市
二見舟津簡易水道事業特別会計予算(質疑)
第 8 議第9号・平成6年度八代市
二見白島簡易水道事業特別会計予算(質疑)
第 9 議第10号・平成6年度八代市
国民健康保険特別会計予算(質疑)
第10 議第11号・平成6年度八代市
老人保健医療特別会計予算(質疑)
第11 議第12号・平成6年度八代市
食肉センター特別会計予算(質疑)
第12 議第13号・平成6年度八代市
交通災害共済事業特別会計予算(質疑)
第13 議第14号・平成6年度八代市
公共下水道事業特別会計予算(質疑)
第14 議第15号・平成6年度八代市
住宅新築資金等貸付事業特別会計予算(質疑)
第15 議第16号・平成6年度八代市
公共用地先行取得事業特別会計予算(質疑)
第16 議第17号・平成6年度八代市
水道事業会計予算(質疑)
第17 議第18号・平成6年度八代市
病院事業会計予算(質疑)
第18 議第19号・市道路線の認定について(質疑)
第19 議第20号・市道路線の認定について(質疑)
第20 議第21号・
八代市議会議員の報酬等に関する条例の一部改正について(質
疑)
第21 議第22号・八代市長等の給与に関する条例の一部改正について(質疑)
第22 議第23号・八代市報酬及び
費用弁償条例等の一部改正について(質疑)
第23 議第24号・八代市
非常勤消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例の
一部改正について(質疑)
第24 議第25号・八代市
国民健康保険財政調整基金条例の制定について(質疑)
第25 議第26号・八代市
教育委員会委員の報酬及び費用弁償条例の一部改正につ
いて(質疑)
第26 議第27号・八代市教育委員会の教育長の給与等に関する条例の一部改正に
ついて(質疑)
第27 議第29号・八代市
学校給食センター設置条例の一部改正について(質疑)
第28 議第30号・
八代市立保寿寮の設置及び管理に関する条例の一部改正につい
て(質疑)
第29 一般質問
────────────────────
・会議に付した事件
1.日程第 1
1.日程第 2
1.日程第 3
1.日程第 4
1.日程第 5
1.日程第 6
1.日程第 7
1.日程第 8
1.日程第 9
1.日程第10
1.日程第11
1.日程第12
1.日程第13
1.日程第14
1.日程第15
1.日程第16
1.日程第17
1.日程第18
1.日程第19
1.日程第20
1.日程第21
1.日程第22
1.日程第23
1.日程第24
1.日程第25
1.日程第26
1.日程第27
1.日程第28
1.日程第29 一般質問 (1) 井上公一君 (2) 前田秀康君
(3) 木田哲次君
1.休会の件(3月11日、及び同14日から同17日まで)
────────────────────
・ 出席議員及び欠席議員の氏名
(1)出席議員(32人)
1番 加 藤 忠 昭 君 2番 松 永 久 彦 君
3番 谷 口 一 男 君 4番 白 石 哲 哉 君
5番 井 上 公 一 君 6番 寺 田 親 晴 君
7番 沢 田 行 雄 君 8番 小 薗 純 一 君
9番 宮 本 安 信 君 10番 松 本 元 善 君
11番 木 田 哲 次 君 12番 中 村 和 美 君
13番 田 方 初 美 君 14番 石 本 義 雄 君
15番 泉 正 治 君 16番 山 下 総一郎 君
17番 前 田 慧 君 18番 山 本 幸 廣 君
19番 友 田 昭 一 君 20番 吉 十四喜 君
21番 栗 原 伸 安 君 22番 上 野 茂 満 君
23番 今 田 智 徳 君 24番 中 村 義 一 君
25番 藤 井 次 男 君 26番 桶 本 真一郎 君
27番 田 中 靖 二 君 28番 福 田 富 雄 君
29番 井 山 九洲男 君 30番 副 島 郁 朗 君
31番 浦 川 博 邦 君 32番 前 田 秀 康 君
(2)欠席議員(なし)
────────────────────
・ 説明のために出席した者の職氏名
(1)長 (2) 収入役
市 長 沖 田 嘉 典 君 収 入 役 上 村 正 勝 君
助 役 井 村 郁 雄 君 (3) 教育委員会
市長公室長 一 村 光 啓 君 委 員 小 嶋 嘉 郎 君
秘書課長 守 屋 肇 君 教 育 長 水 本 正 和 君
企画開発部長 豊 田 貞 二 君 教育次長 大 原 友 春 君
総務部長 永 江 明 久 君
首席教育審議員兼庶務課長
福 島 昇 君
財政課長 本 田 精 吾 君
市民部長 緒 方 一 博 君 (4) 選挙管理委員会
環境衛生部長 冨 田 弘 晃 君 委 員 長 曽 佐 嵩 君
商工観光部長 中 村 至 伸 君 事務局長 久保田 幸人 君
農林水産部長 松 下 好 秋 君 (5) 監査委員
建設部長 芋 生 恭 臣 君 委 員 澤 村 達 良 君
福祉事務所長 赤 星 良 輝 君
────────────────────
・ 職務のために議場に出席した事務局職員の職氏名
事務局長 高 嶋 嗣 雄 君 次長 松 本 文 雄 君
参事兼庶務係長 中 野 久 君 議事調査係長 松 山 俊 哉 君
副参事 穂 田 一 行 君 主任 桑 崎 雅 介 君
主任 有 田 俊 二 君
────────────────────
(午前10時05分 開議)
○議長(加藤忠昭君) これより本日の会議を開きます。
────────────────────
△日程第1〜29
○議長(加藤忠昭君) 日程第1から日程第28まで、すなわち議第2号から同第27号まで、並びに議第29号及び同第30号の議案28件を一括議題とし、これより本28件に対する質疑、並びに日程第29・一般質問を行います。
それでは、通告に従い順次発言を許します。
井上公一君。
(井上公一君 登壇。「頑張れよ。いけいけ。」「井上先生、傍聴はどぎゃんした。だれもおらぬぞ。」と呼ぶ者あり)
◆井上公一君 おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)市民会議の井上です。よろしくお願いします。皆さんの声援を受けながら精いっぱいこの1時間頑張りたいと思います。
3点に通告しておりますんで、その順を追いましてやりたいと思います。
1点目に、高田校区内の
都市計画道路について。
高田校区に来られる市民の多くの人から、高田は道路が狭い、いつもそのように言われます。本議員は、6年前の
建設衛生委員会で、高田地区に
都市計画道路がないので計画してほしいと、執行部の方としても考えますということ、御返事をもらいましたけど、それから何の音さたもありません。現在どうなっていますかお答え願います。
2点目、高田記念碑の交差点改良について。
高田記念碑の
交差点改良工事が3月末で終わろうとしています。これは5年前に建設省から、萩原橋、高下東の左岸の堤防がつながってないと。井上先生、どうにかならないかという御相談を受けまして、地権者を私がよく知っていたもんで御相談しまして、地権者も気持ちよく八代市に協力をいただきまして、25年ぶりに球磨川の1級河川堤防が完成したわけです。
そのときの条件として、
交差点改良工事をしたいと。それで、建設用地をいただけませんかということで、建設省も土地は提供しましょう、交差点改良については、建設省も協力いたしますということで、約5年というスピードをもちまして工事は大体完了しようとしております。
それで、建設部にお尋ねしますけど、それから先、高下東寄りの堤防の方はこれから先、どういう工事をされますか、それについてお尋ねいたします。
3点目の質問にいたします。
近年、政治家の資質が厳しく問われるようになりました。このことは、地位を利用した政治家の行動が目に余るようになり、国民がこれ以上我慢できなくなったあらわれでございます。
本市でも4月早々に市長選挙が行われます。今、予想される人物は、現職の沖田市長と前職の木村氏が出馬表明をして、事前の運動を展開しておられますことは周知のとおりでございます。それぞれに出馬されるからには、当選を目指して最善の努力されるのは、これは当たり前のことでございます。
本議員も、双方に頑張ってくださいという気持ちを精いっぱい持っております。本議員の頑張ってくださいという気持ちは、だれに恥じることもなく、正々堂々と頑張ってくださいということで、勝つためには手段を選ばないということではございません。
そこで、沖田市長にお尋ねしますが、市長は日ごろ市職員に対して公的場所で、市職員は公務員で市民の公僕であるから、選挙にかかわりなく仕事をしてほしいとよく言っておられます。その言葉には本議員も同感でございます。
ところが、今年、年明けて1月下旬から沖田市長の奥さんが、市役所のOBやOBの奥さんたちを連れて、二見校区を皮切りに市職員の家庭を1軒1軒あいさつに回っておられます。あいさつの中身は、市長の家内でございます。今、市職員の家庭をずっと回っております。よろしくお願いいたしますと言って封筒に名刺4・5枚と
後援会加入申込書数枚、選挙運動用の
パンフレット等、いっぱい入ったものを渡しておられます。
現職の市長婦人がじきじきに家庭訪問されれば、職員の家庭では自分たちを雇っている最高責任者の奥さんということでいやな顔もできません。いやな顔をしたら、にらまれ、役所に居づらくなるのではないかと、はいと返事をして言う以外に方法のない弱い立場でございます。
このことについて市長は知っておられましたか。また、どう受けとめておられるかお答えをお願いいたします。
再質問は再質問席から行います。よろしくお願いいたします。
(
建設部長芋生恭臣君 登壇)
◎建設部長(芋生恭臣君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)
2点ほどお答えいたします。
高田校区の
都市計画道路につきましてが第1点目です。それから、高田校区の中心部におけます地域に密着した
都市計画道路は国道3号のみで、ほかは1本もございません。また、幅員が狭い道路のみでありまして、その上、家屋が密集しまして都市の発展に非常に支障を来しているという現状であることは、議員全く御指摘のとおりでございます。
現在、高田校区内の幹線道路は南北に国道3号線、それから市道渡町平山新町線、これは旧国道3号線でございますが、また東西には工業松原線等がございます。
そこで、市としましては、交通状況、地域の実情等を考慮し、また八代
都市圏総合都市交通体型調査、これの結果を踏まえまして、平成6年度から八代市全体の
都市計画道路網の見直しの中で、均衡ある都市発展のため
都市計画道路の検討を行ってまいりたいと思っております。で、平成7年ごろにかけましてはっきりとした路線名も出てくるかと思います。
それから、次の2点目でございますが、高田記念碑前交差点の改良につきまして。
本路線は、日奈久、高田地区と八代駅、それから坂本、人吉と八代市中心街を結ぶ自動車交通、それから自転車、歩行者通行が交差する歩道のない市道でございます。付近には高校、また河川緑地公園がございまして、歩行者、自転車の安全確保と、それから交通の円滑化による地域の活性化を図るために、球磨川堤防を占用しまして、洪水時の堤防本来の機能を損ねないよう、堤防を切り下げて交差点の影響部分のみを改良、計画したものでございます。
したがいまして、交差点部分につきましては、平成4年度に用地買収、それから家屋の移転補償を終えまして、平成5年度に延長170メーター、幅員6メーター、両サイドに歩道幅員を2.5メーター設置しまして事業に着手しております。井上議員さんを初めとしまして、地域の方々の御指導、御協力によりまして事業がスムーズに運び、今年度中には完了する予定でございます。
しかしながら、この交差点からさらに植柳方面への旧堤防の拡幅整備につきましては、議員、地元の方々等から再三要望があっているところでございます。また、議員御承知のとおり、旧堤防の外側には既に第一線の堤防が築堤されております。市といたしましても、旧堤防が最近における車両状況も大型化しておりまして、加えてその通行量も非常に多くなってきております。また、
道路そのものが狭隘となり、歩行者、特に八代南高校の生徒の自転車による通学に際しましては、非常に危険が予想されるというところでありまして、旧堤防を切り下げて道路の拡幅を行う必要性は十分私ども市としましても感じているところでございます。
このような状況を踏まえまして、今後の旧堤防の取り扱い、考え方等につきまして協議しましたところ、現段階では外側の、要するに第一線堤防が仮に築堤できたとしても旧
堤防そのものは将来とも残すと。ただ、第一線堤防とそれから旧堤防の間の河川敷、これは広くございますが、これは近年中に廃線をする計画であり、これが一段落した後で建設省とそれから八代市間でその
道路拡幅整備について検討、協議をした方がいいのではないかという
建設省河川サイドの考え方でございました。
したがいまして、議員御指摘の旧
堤防拡幅整備につきましては、すぐ云々と、どうのこうのということは無理とは思われますが、1年でも早く施行できますよう関係機関に働きかけてまいるつもりでございます。
これから先、議員におかれましても御指導御鞭撻のほどをよろしくお願いしまして質問に対する答弁とさせていただきます。
◆井上公一君 ただいま部長の答えの、
都市計画道路は7年あたりをめどに何らか出したいということで、私としても一日も早くそれを作成されまして出されることをお願いしておきます。
それと、高田記念碑の堤防のことですけど、あすこはやはり一番市内でもダンプが多く通る。普通、もう
皆さんダンプ街道だと言われるぐらい車の交通量が多いところです。まだまだ堤防沿いはダンプが行き交うときに、とまって待っているというのが現状です。一日も早く建設省サイドとお詰めになりまして、早く工事を続行してほしいとお願いしまして、これで終わります。
次、お願いします。
(
市長沖田嘉典君 登壇)
◎市長(沖田嘉典君) 井上議員の3点の質問にお答えいたします。
私の家内が市職員のところを表敬ごあいさつをしていることについて、いかがなもんかという、そのような質問のように受けとめますので、お答えいたします。
私の家内が市職員のところに表敬ごあいさつをしていることは知っておりますが、その前に私は家内に申し上げたんですが、岩尾さんの奥さんでも、木村さんの奥さんでも、お回りになったこともないのに、君がそういうことをするのは迷惑になるんじゃないかと、このように申し上げたわけでありますけれども、私のこの2期目の挑戦に対して大変に心配する余り、これは自主的に家内が訪問していることであります。
市の職員がそのためにどのような威圧を受ける、そういうことは努めてないようにしているんではないかと思いますので、私といたしましては、家内の私に対するそういう協力に対しては感謝をしております。
◆井上公一君 市長は、その奥さんの回られることに感謝をされていると。私たちもそれは確かに市長の奥さん、回られること、やはりそれは、いい、悪いは別にして、なかなか立派なことだなと、それには敬意を表します。
だけど、今までですね、ずっと歴代の市長、それとか、各都市にお伺いしてみました、市長の奥さんが職員の家を回られたような経過ありますかと。そういうことはありませんと、全部そういう答えが返ってまいりました。
そこで、市長、回られるときにですね、奥さんに対して何か助言の言葉がありましたか、奥さんに対して。そこをちょっと。
◎市長(沖田嘉典君) 私は現職でありますから、選挙運動もちろんできませんけれども、家内は先ほど申し上げましたように、それは全国の市長の奥さんが職員のところを回る、そういう事例はないかもしれない。しかし、私の家内をそれをあえてですね、職員のところにごあいさつする、そういう気持ちで回ったんだと思いますから、私が指示は一切いたしておりませんし、全く自主的に動いていることであります。
◆井上公一君 あのですね、それではちょっと変えましょう。
婦人は家庭訪問を開始された当初のころは、市長が職員の皆さんに大変お世話になっておりますと。今回はそのお礼の意味で訪問していますと、回っておりますということを言っておられるわけですね。職員に対するお礼であれば、市長が昨年暮れに各課を回られまして、御苦労さんでしたということをやっておられますですね、皆さん──職員の皆さんに対して、各課を回られまして。
ところが、奥さんがこの時期に回られてお礼という言葉がちょっと私には意味が通らないと思うんですよ。職員のOBとか、奥様方のお友達連れて、職員のところを職員に対するお礼と回っておられるみたいですけど、お礼であればですね、市の職員は、市長、八代市だけでなくて郡部にもおると思うんですよね。その郡部のところも全部奥さんは回られましたか。市長、どうですか。
◎市長(沖田嘉典君) いずれにいたしましても、あと30日で選挙の時期でありますから、そのような質問に対しては答えを遠慮させていただきます。
◆井上公一君 私も、多分市長がそういう言い方をしてくるんじゃないかなと思って、ここで想定はしておりましたけど、それではですね、選管の委員長にちょっとお伺いいたします。
選管の委員長、公職選挙法と
地方公務員法のこの2つがありますですね。この2つで、奥さんがされた行為がですね、地位利用に当たらないか、当たるか、あなたが委員長としての立場でそれをお答え願えませんか。
◎
選挙管理委員会委員長(曽佐嵩君) 関連の質問であるように思いますが、選管の委員長としては、そのようなことについては一切関知しておりません。また、そのようなことは私自身じゃなくて司法当局がですね、認定するものであるから、答えにはならないかもしれませんが、そのようなことは別にありません。
それから、地公法については、第36条によって公務員のですね、選挙運動、いわゆる政治運動の制限事項が載っておりますから、その点については任命権者である人事課長からのですね、質問が──答弁がいいかと思いますので、その点、私、通報を受けておりませんので準備も何もしておりませんので、どうぞよろしくお願いいたします。
◆井上公一君 あのですね、選管の委員長、あなたに対して、あなたの委員長としてのその所管を述べてくれと言ったまでですよ。ですね。何も、そのどうこうと言うんじゃなくて、あなたが選管の委員長として、これはどうもと、その感想を述べてくれぬかと言ったのに対して、ここに公職選挙法などの──公職選挙法第136条の2は、公務員等の地位利用による選挙運動を禁止しており、その第2項第1号は、公務員等がその地位を利用して、候補者の推薦に関与し、関与することを援助し、又は他人にこれらの行為をさせることは禁止するとしてありますね。
それと、一方、
地方公務員法には、公務員の政治的行為の制限に関する規定があります。地方公務員が政治的影響を受けて、行政の継続性、安定性に支障が生じないようにするとともに、公務員が安心して職務に専念できる環境を整えるために設けられていると。その第36条3項には、「何人も前二項に規定する政治的行為を行うよう職員に求め、職員をそそのかし、若しくはあおつてはならず、」と定めてありますですね。
それに対して、今、奥さんが一生懸命にされたと。ですね。それに対して、選管のですね、意見はどういうもんだと、あなたが委員長としての、あれはちょっとお答えできないかとお願いしているんですけど。
◎
選挙管理委員会委員長(曽佐嵩君) お答えします。
それはですね、市長の奥さんがですね、されることについては、別に何も公職選挙法にかかわるようなことは関係ないと思います。
職員の問題についても、ちゃんと中に36条にもはっきりしておると思いますが、加入することについては別に異議はありません、職員が。ただし、役員になるということについてはですね、こやつは制限があります。そのように私は一応、36条を見た場合、そのように掲示されております。まして、その罰則についてはですね、それは人事権──任命権者がするようになっておりますので、私の方でそういう判断はいたしかねるところでございます。
◆井上公一君 あのですね、公の選挙または投票において投票するように、またはしないように勧誘運動をすることも含まれておると、36条の中になっていますね、委員長。
婦人は、家庭訪問を重ねるにつれてですね、今回の選挙は大変厳しいと。何とぞよろしくという趣旨の言葉を言っておられるわけです。それと、自分の名刺と後援会のですね、加入用紙をやっておられるんですよ。これは、
地方公務員法にこれひっかかりませんか。(「はい」と呼ぶ者あり)ひっかからないですね。(「はい」と呼ぶ者あり)わかりました。あなたがそれだけ自信を持って言われるんですから──(「その判断はですね、一応、先ほども申しましたように──」と呼ぶ者あり)
○議長(加藤忠昭君) 委員長、発言は──
◎
選挙管理委員会委員長(曽佐嵩君) ああ、すんません。どうも失礼しました。ちょっと私、大体質問の通告を受けておりませんので、中を検討しておりません。
ただいま申しましたように、別にですね、その何はありません。(「議長、議事進行」と呼ぶ者あり)
○議長(加藤忠昭君) ちょっとお待ちくださいませ。
◆谷口一男君 今、選管の委員長さんから、質問の通告を受けていないので、お答えができないという旨の発言がありました。
まあしかし、これは当然こういう質問がなされるであろうぐらいはですね、予知しておかなきゃならぬことなんです。事実、調べておられないとすればですね、できればよく調べていただいて、そして発言をしていただきたい。
だから、その調べられる間の休憩をひとつ求めたいと思います。調べてからひとつ御報告していただけませんか。でないと先へ進まないかもしれませんよ。
○議長(加藤忠昭君) しばらく小会に移します。
(午前10時30分 小会)
────────────────────
(午前10時34分 本会)
○議長(加藤忠昭君) 本会に移します。
○議長(加藤忠昭君) ただいま井上議員の方から選挙管理委員会の委員長に対して再度の質問がありましたが、その議員の質問に対して明快なお答えをいただきたいというふうに思います。
選挙管理委員会の委員長。
◎
選挙管理委員会委員長(曽佐嵩君) 井上議員さんの質問について、私の方でも十分研究いたしまして、後でですね、文書で回答したいと思います。
それから、事務局長が来ておりますので、その内容について事務局長の方から一言お話を願いたいと思います。
◎選挙管理委員会事務局長(久保田幸人君) ただいまの問題について、御質問についてお答えをいたします。
後援会への加入勧誘自体、これは一般的な政治活動として許される行為であります。その対象が市の職員に及んだといたしましても、そのことが直接、法に触れることではないと考えます。
◆井上公一君 じゃ、ちょっと事務局長、お尋ねします。
今、僕がお尋ねしているのはですね、奥さんが市の職員に家庭を限定して回られましたね。その件に関して、地位利用に当たってないかということを聞いているんですよ。そこに対してはっきり答えてください。
◎選挙管理委員会事務局長(久保田幸人君) これは選挙運動に絡んでくる問題ではないかと思うわけなんですが、そのこと自体が事実関係でですね、選挙運動に触れるのかどうかという問題になってくると思います。
ですから、これはまあ選挙──事前運動になるかどうかということにつきましては、これは総合的にその事実行為から判断されることでありまして、ここから先は選管の立場として断定しかねる問題ではなかろうかと思います。
◆井上公一君 選管の事務局長も委員長も、よく私の言ってることを聞いてられない、ですね。
最初、今、事務局長は、もうこれは各家庭に回ることは関係ないと言われた。これは普通一般家庭のことを言っているんですよ。僕がお尋ねしているのは、そこじゃなかったでしょう。市長夫人が一生懸命回ってられると。その件に関してどうだということを委員長とあなた──委員長がまあ最初突発な言葉で余りにも言われたもんで、僕もびっくりしたんですけど、事務局長は最初はこれは関係ないなんて言うから、あれ、事務局長までも何か勘違いしているんじゃないかなというような、そしたら、今の答えでは答えられないということをおっしゃいますね。答えられないはずですよ。
私も、東京の友人の弁護士なんかに随分電話なり、いろいろ聞いてみました。(発言する者あり)これは、やっぱり難しいと。
地方公務員法すれすれだというお話は受けました。で、あなたたちがそれは勝手に答えるということは、なかなかできないはずだと思うんですよ。それで、まあその件はこれくらいにしておきます。
そこで、市長と助役さんにちょっとお聞きしたいと思います。2月の中旬の部長会で、課長を通して課員に伝えるように指示したそうだが、その内容はどういうものだったかというと、市長は、市職員の家に相手方のポスターを張っているものがいると。市民が見てひんしゅくを買わないようにと。助役さんは、選挙運動をやるから、覚悟してやれという趣旨のことを言ったそうだと。まあ、これははっきり、まあ言ったか言わないか、はっきりわからないんですけど(笑声)、また市長か助役か、仮に課長が伝えたときのことははっきりしないが、市長夫人が職員の家庭を訪問したとき、好ましくないポスターが張ってあったところがあると。選挙運動をした者は処罰するので、それ相当の覚悟をするようにというものもあると。
口頭を通じては、当然、選挙運動をしないようにと言われるのはわかります、これは。で、まあきのう助役さんにも、それはちょっと私も個人的にお会いしてお尋ねをしました。そしたら、助役さんも、確かにそぎゃんこつは言ったと。だけど、その僕が今尋ねたように、覚悟しとけとか、そういう言葉じゃなかったけど、やはり職員が選挙運動をやるということは好ましくないということで言われたということはお聞きしました。
だから、市長さん、その──この好ましくないポスターが張ってあったとかですね、こういうことを市長さんちょっと申されているみたいですけど、このときのどういうお考えでそれを言われたか、その件に関してちょっとお答え願えませんか。
◎市長(沖田嘉典君) お答えいたします。
前の選挙では、21日会という市の職員が組織を持って猛烈な選挙運動をしていたということを聞いておりますし、この今回の選挙にはそういうことがないように注意をしたということが一番大事なことでありまして、ポスターを家に張って、その事実的なことを市の職員がやっているのは全く好ましくないなと、こう私は考えたからそのように申し上げたわけでありまして、やはり、少なくともひんしゅくを買うような市職員は行動はとってもらいたくないと。時間外であるとか、ね、そういうものであれば別ですけれども、少なくとも選挙事務所に入っていったり、時間中にですよ、そういうことは好ましくないと、こういうことを強く申し上げているわけでありまして、みんなその点は市職員はよく理解をしていると思います。
まあしかし、そうは言うものの、私にとっても、相手方にとっても命のやり取りですから、それは今、真剣に取り組んでおりますから、その点は御了承いただきたいと思います。
◆井上公一君 それはですね、市長のおっしゃるとおりに、両方私たちも真剣にやっている、ですね。皆さん、これは真剣に。だけど、市の職員が勤務時間中にそういうことをしたり、事務所に出入りしたり、そういうことはもってのほかですよ。それは市長がおっしゃるとおり。
だけどですね、市長、各家庭にポスターを張ってるとか、それはですね、家庭のおじいちゃん、おばあちゃんがおられるかもしれぬ。職員の息子が、お互いどっちかの支持者かもしれないし、ですね、それは一概にそこをまた言えないあれもあると思うんですよ。家の中でも、こっちをする人とこれする人、分かれているかもしれないし、ですね、職員の間でも。やはりそういうものもよくお聞きになったり、調べたりしないで、やはりあんまり言われるのもよくないんじゃないかと。
家庭によっても、いろいろ選挙は違うと、今の選挙形態は違うと思うんですよ。沖田市長のを張っとったから、木村のを張っとったからといってですね、そこをまたどうこう言うのもおかしい。家族構成というのはそういうもんじゃないと思うんです。今の選挙形態は、おやじはおやじ、子供は子供、年寄りは年寄りと、はっきり分かれていますよ。その中で、また職員に対してそれを言われるのもですね、余りにもあれじゃないかなと思うんですけど、どうですか。
◎市長(沖田嘉典君) お答えいたします。
井上議員がだれからどのようなことを──だれからどのように聞いて、そのことでこの公式の場で質問されるかわかりませんけれども、私は部長会の中でそれに似た話をしたことはあります。まあしかし、先ほどおっしゃってるように、ポスターが張ってあったとか、張ってなかったとか、それはまさに私どもの秘密会議でお話した内容のものでありますから(笑声)、それを理由にお答えはできません。(発言する者あり)
◆井上公一君 秘密会でのお話だそうですけど、私にはいろいろとそういうお話があちこちからお聞きするもんですから、これはぜひ今度の一般質問でお聞きしたいなと思いまして、まあ聞いているわけです。
まあ、これはこれくらいであれとしまして、最近ですね、職員の家庭に次のような文書が市長の後援会の会長名で送付されております。
「後援会入会のお願い。前略過日は市長夫人がお伺いし、大変御面到をおかけいたしました。おかげさまで市長夫人の皆様への訪問を一応終了しましたが、皆様の温かい御支援を受けて、夫人も大変心強く喜んでおります。さて、皆様への改めてのお願いでございますが、当後援会事務所より皆様のお手元に後援会入会申込書を同封いたします。ぜひ当後援会の趣旨に御賛同いただき、入会していただきますようお願いいたします。なお、この件につきましては、秘密厳守、丁重に取り扱いいたしますので、よろしくお願いいたします。平成6年2月吉日」となっておりますけど、この文書は後援会名で後援会加入を要請しているものであるが、市長夫人が登場しており、秘密厳守、丁重に取り扱うというくだりで締めくくってあります。全く考えられないなというのが私の考えです。
特別職の地位を利用し、市民の奉仕者であるはずの公務員を私物化するものだと思いますけど、改めて市長の見解をこの件についてお伺いします。
◎市長(沖田嘉典君) ただいまの井上議員の質問につきましては、沖田嘉典後援会が積極的にやっていることだと思いますし、私はその件に関しては一切関知しておりません。
◆井上公一君 これは市長、秘密会じゃないんですよ。(笑声)あなたの沖田嘉典の後援会長名で来ているわけですよ。ですね。そして、あなたが知らないということは絶対ないと思います。ですね。
そしてですね、ここでちょっとまたあれしたいのはですね、後援会の加入申込用紙が2枚入っているわけですね。私、ここに持っていますけど。
返信用封筒に切手を張られまして。2枚ということはですね、1枚はその職員の家族かもしれませんよ。1枚は家族以外の票をお願いしますという圧力ですね。はっきり職員にプレッシャーかけているんじゃないかと私は思うんですよ。
やっぱり職員の中でもですね、非常にこれにですね、出すのか、出さないのかもですね、やっぱりもだえている職員が多いという話を聞きますよ。(「そら親と子に出してあっとですたい」と呼ぶ者あり)それをどう思いますか。
◎市長(沖田嘉典君) お答えいたします。
市の職員でプレッシャーによってですね、右往左往できるような、そのような職員はいないと、そのように信じています。(笑声)
◆井上公一君 あのですね、それは市長さんみたいに、もうやっぱり度胸も座っている、頭も切れるという職員ばっかりであればですね、まだまだ市長の年齢にも達してない、職員は若い職員もたくさんいますよ。それは今、市長がおっしゃるように職員でもですね、やはり年期の入った職員だったら、あっ、おれは沖田だと言って、それは喜んで出す職員もたくさんいると思うんですよ。
だけど、中にはまだまだ精神的にも本当若い連中もいますし、やはり中堅でも、これを出さなければ自分のですね、やっぱり上司に対して、市長に対して、やっぱり一応プレッシャーはかかっているはずですよ、皆さん。ですね。それがかからないというのは、私は絶対ないと思います。やっぱり、そのプレッシャーがかかった、かからないというのはですね、それはもうお互いの、市長と私の見解の相違でしょう。
だから、助役さん、その件に関してですね、どう思われますか。ちょっと助役さんの意見を聞かしてくれませんか。
(助役井村郁雄君 登壇)
◎助役(井村郁雄君) お答えいたします。
ただいま市長の方からいろいろこれについてお答えがあったわけでございますが、私はこの選挙につきましては、職員が地公法に触れることのないような注意をするという程度の職権でございまして、それぞれ候補者が選挙運動することについては私の関知するところではございません。
以上でございます。
◆井上公一君 市長に最後にもう1回お尋ねします。
市長、これは後援会でですね、なされたということは市長さんは全然知らないと、後援会のですね、会長が自分でやったんだということをおっしゃいました。
だけど、まあ、だれが見ても市長さんが知らないということはないだろうと思うんですけど、その──これはですね、特別職の地位利用じゃないかと私は思うんですけど、それに対して市長さん、どう思いますか。
◎市長(沖田嘉典君) 市の職員に関しまして、私の後援会からお願いの手紙がいった、また、木村健一後援会市議団一同からも市職員に対して何らかの手紙が行った、そういうことは往々にしてある──選挙ですから、あることだと思いますし、私は現職の市長でありますから、その点は十分注意して、相手方がどんなに激しい動きがあったとしても、私は現職の市長であるから、その分をちゃんとわきまえてやっております。
しかし、冒頭に申し上げましたように、私の後援会にしても、私の家内にしても、大変な危機感を持って今動いておりますから、その努力、その動きに対して本当に感謝しております。
◆井上公一君 なかなかこの問題は、これ以上言ってもやっぱり進まないだろうと。私もいろいろこの問題で、つくるときに考えて、市長の答えはまあこういうもんだろうなということは想像しておりましたけど、大体それと当てはまった答えしか返ってこないというのが現状のようです。
あの、公室長にちょっとお尋ねいたします。公室長、この市長の後援会会長から市の職員にこうやって書類が行きましたですね。その職員の住所が正確に行ってるということはですね、職員の住所録が行っているんじゃないかと思うわけですね。その件について公室長のお考えはどうですか。
◎市長公室長(一村光啓君) お答えいたします。
職員の家庭に届いているということは知っておりますけれども、名簿がどこから出たかは私は全く存じておりません。
以上です。
◆井上公一君 これが、やっぱりだれに答えても、やはり皆さんの答えは──執行部は、そういう答えしか返らないだろうなと思っておりました。まあ公室長、人事課長に聞いてみようかなと思ってたんですけど、これは皆さんに聞いてもその答えだろうと思うんです。
やはり市の職員名簿なんかが余りにも後援会とか、そういうものに使われないように。やはりどこからか行ってるはずです。だから、そういうことは二度とそういうことがないように、やはり執行部も厳重に注意されて、あれされることをお願いをしときます。
私は、今、いろいろと市長、お聞きしました。これは見解の相違と言われればそれまでです。やはりこの選挙は二人で最後まで熾烈な争いだろうと私も思います。市長がですね、私は個人的な考えで、4年間このやられた実績が認められればですね、職員に対してこういう後援会加入とか、夜、奥様がわざわざ訪問して回られるとか、そういうことをしなくてもですね、職員はついてきますよ。市長のもう誠意と実績が認められてればですね、そういうことする必要もないと思います。沖田市長にぱっと来ますよ、職員も。
やはりそういうことをされるというのは、まだまだ市長さんも1期目であれかなと私は思うんですけど、だけど、やはりそういうような現職の市長、あなたは私に1回おっしゃったことがあるでしょう、現職は強かばいて。負けたもんな、その倍頑張らんば、とおっしゃったことが私に対してあるんです。
市長、やはりですね、今言ったようにあなたが4年間頑張っていれば、職員は少々の不満があっても黙ってついてきますよ。
あといよいよ1カ月でこの審判が市民から下されます。4月10日に市民の審判が下されることを楽しみにして、私の質問はこれで終わりたいと思います。(拍手する者あり)
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○議長(加藤忠昭君) 前田秀康君。
(前田秀康君 登壇)
◆前田秀康君 3月定例会は、市民の皆さんや私たち議員にとりまして、どのような政策的予算が計上されているか非常に楽しみな議会であります。しかし、今議会は、4年に一度のことではございますが、市長の提案理由の説明にもありますように骨格予算でありますので、今回は私が今までに提案したもの、また、新しく提案いたすもの等、6項目を通告いたしておりますので、その順序に従って執行部のお考えをお聞きしていきたいと思います。
1.フロンガス回収事業について。
長い間、人間はみずからの生活様式の向上を優先する余りに、かけがえのない地球環境の保護をおざなりにしてきました。そして、ようやくその過ちに気づき、限りある地球を守ろうと方向転換を図るようになったのは、ごく最近のことでございます。
ところが、物言わぬ地球が警告を発していると、ある識者が指摘しておりましたけれども、地球の温暖化や酸性雨の脅威、異常気象など、世界のあちこちで地球からの逆襲が始まっており、おさまる兆候は全く見られておりません。
昨年、南極大陸の上空に出現したオゾンホールは、5年連続で大規模なものになる可能性が強く、米──アメリカの航空宇宙局・NASAと世界気象機関の分析などをもとに気象庁が予測したものでは、今秋のオゾンホールは南極上空から南米大陸上空まで拡大する可能性があると見られております。
オゾンホールは、南極上空のオゾン量が著しく少なくなる現象で、10数年前から毎年9月から11月にかけてあらわれるようになり、昭和基地から気象庁に入った報告によりますと、昨年8月26日にはオゾン総量が過去最低を記録し、NASA作成の資料では、8月中旬に南極大陸の1.5倍の巨大なオゾンホールが上空を覆ったということでございます。
オゾン破壊の最大の原因は、60年ほど前アメリカで発明されたフロンガスの増大にあります。エアコンや冷蔵庫などの冷媒、スプレー製品の噴霧剤として利用され、全世界の生産量は約2700万トンにも達し、大気中に放出されたフロンは10年前後でオゾン層に到達しますが、今問題になっている破壊現象は20年から30年前に放出されたフロンであり、滞留期間は100年以上という、やっかいな代物であります。
有害な紫外線を99%吸収すると言われるオゾン層が破壊されれば、皮膚がんや白内障の多発、そして気候変動などの悪影響をもたらすと指摘されており、便利な生活を支えてきたものが、使用後は一転して危険物に変身をしてしまうという一例であります。
1992年11月、先進諸国は最悪の事態を避けるために、特定フロンは95年までに全廃し、代替フロンについても2020年には原則として全廃を決議し、我が国もこれを遵守する方針でありますが、具体的にオゾン層の破壊を食いとめるためには、欧州先進国で確立しつつあるフロン回収システムが不可欠であり、国内でも各自治体が回収事業をスタートさせておりますけれども、一部の自治体だけの取り組みにとどまっている限りでは、飛散するフロンに歯どめをかけることはできません。
したがって、今求められているのは、国と地方自治体が一体となって企業や消費者の積極的な協力を得ながら回収システムを確立し、オゾン層保護のためにベストを尽くすべきであると思いますけれども、執行部のお考えをお聞かせ願いたいと思います。
2.3歳未満児の通院費無料化について。
4年3月の定例会で3歳未満児の入院費の無料化を提案いたしました。そして、その後、子供さんが入院された御両親とお会いしたとき、この制度が実現しておりますので非常に喜んでおられましたけれども、それからいろいろな方と話す機会がありまして、親がどんなに気配りをして子供が健やかに育つよう環境づくりをしても、1・2歳になると、はやり病やはしか、そして思いもかけない事故が──事故に遭遇することがあり、そんなときに安心して病院へ直行できたら、どんなに心強いことかと申されていました。
そこで、3歳未満児の通院費の無料化についても検討していただきたいと思いますけれども、執行部のお考えをお聞かせ願いたいと思います。
3.高齢者在宅福祉におけるサービス手帳の交付について。
要介護老人に対する在宅福祉のあり方として、実際に介護者や要介護者からの生の声は、各家庭では核家族化や共働きが進んでおり、市の制度を受けるには、できるだけ手続を簡素化し、利用しやすいようにしてほしいとのことから、平成5年9月定例会で在宅福祉サービス手帳について提案をいたしました。
所長の答弁では、この制度を実施するためには関係機関といろいろ協議し、先進地を調査し、実施の方向で検討していきたいと考えているとのことでございましたけれども、その後どうなっているかお尋ねいたします。
4.自然環境行政の担当窓口の明確化について。
5年9月定例会で、野生動植物は、自然界において重要な位置を占め、その華麗な姿や美しい鳴き声は、人々の心を潤し、安らぎを与え、その生息環境や生息数は地域の自然環境、生活環境の指標的性格を有しており、近年、人々の関心は自然環境に対して非常に高まっております。
そこで、行政サイドの窓口を明確にしてほしいと提案をいたしました。答弁では、環境行政は非常に広義に使用され、その範囲は漠然としてなかなかわかりづらい。御指摘のとおり市民の方からは、どこに持っていけばいいか明確になっていないけれども、業務の運営については各課で担当しており、今日までその支障はないと考えているとのことでありました。
私も、業務の運営については支障はないと思っておりますけれども、私の提案いたしました趣旨は、各課で担当される業務を1カ所にまとめることではなくして、市民の方から要望を受け付ける担当窓口を明確にしてほしいということであります。これは、機構改革との関係もあろうかと思いますので、今回は公室長の方に御答弁をお願いしたいと思います。
5.長期的な水需給計画についてお尋ねいたします。
近年の社会動向は極めて流動的であり、水需給計画の予測も不確定な要素が多く、非常に難しいかと思います。昨年9月定例会で、地下水の需要量をお尋ねしましたが、1日の総揚水量は63万7000トン、その内訳は世帯用として3万7000トン、事業用39万2000トン、業務用20万8000トンとのことでございました。また、1日の地下水の用量は60万トンとのことでございましたけれども、その資料は昭和51年、52年のもので、正確さには甚だ疑問が残っております。
八代市では地下水は豊富だと思われておりましたけれども、有水量の減少、地下水位の低下、あるいは海岸地域の塩水化傾向等の地下水障害は現実のものとなっております。この貴重な地下水を将来の皆さんに残すために総合的長期的視点に立って水需給計画を策定する必要があろうかと思いますけれども、執行部のお考えをお聞かせ願いたいと思います。
6.電波障害の防止対策について。
5年12月定例会で電波障害の防止対策に万全を期するために、市独自の電波障害に対する指導要綱を制定することは、今後建設される中高層建築物による電波障害の事前チェックができ、周辺住民の生活環境の保全に大いに役立つと認識しており、関係機関と協議を行い、できるだけ早い時期に制定をしたいと考えていると、このような趣旨の答弁があっておりますけれども、要綱制定の見通しについてお聞かせ願いたいと思います。
(環境衛生部長冨田弘晃君 登壇)
◎
環境衛生部長(冨田弘晃君) 前田秀康議員さんのフロンガス回収事業につきましてお答えを申し上げます。
議員さんの方でいろいろ御指摘をいただきました。まさにそのとおりでございまして、私どもがより利便性を求めた生活を求めます余りに、やはり自然と共存できないような環境がつくり出されておるというのが現状ではなかろうかと思います。
このフロンにつきましては、議員も御案内のようにウィーン条約でありますとか、あるいはモントリオールの議定書でありますとか、あるいはヘルシンキの宣言でありますとか、こういうところで議論をされまして、まあ日本もこのオゾン層の保存に関します法律もつくっております。
しかしながら、私どももこういう国際的なあるいは国内的なオゾン層保護というふうな立法趣旨は十分踏まえておりますものの、そしてフロンガスに関する問題というのも私どもも重要視しておりますものの、現状の対応としましては、非常におくれておるというのが現状でございます。
したがいまして、先ほど議員の方からも御指摘をいただきましたので、このような状況を再認識をいたしまして環境に対しての重要な課題ということで、回収方法につきましても他の自治体等の取り組みを研究しながら今後対応を考えてまいりたいと、このように考えております。
おっしゃるように、やはり今の時点では、なかなかこの分解とか、あるいはリサイクルというのは非常に難しい状況でございますので、最近のテレビでも放映いたしておりましたけれども、群馬県の伊勢崎市あたりで進んだ組織等つくりまして、まずはこのリサイクル等のシステムができますまでにはどうしても大気にこれを放射しないというための回収策というのが最善の策ではなかろうかと、そういうことを今後他の──先ほど申しますように自治体等の現況も勉強しながら、まあ議員の御指導を受けながら取り組んでまいりたいとかように考えます。
以上でございます。
◆前田秀康君 市長にお尋ねしてみたいと思いますけれども、このフロンの問題は、ただ一地域一特定の担当部の仕事じゃございませんで、まあ大げさに言うならば人類の問題というようなことで取り組んでいかなければならないんじゃなかろうかと思っております。
したがいまして、市長にお尋ねするわけでありますけれども、実はこれはフロンガス対策関係の予算ということで、国の今年度の予算を見てみますと、対前年度比に対して46.5%上積みをされております。このことに対して、読売新聞では、すぐに恩恵がもたらされるものではないと思うけれども、将来の生活環境を守るための第一歩として非常に期待をされるというようなことで評価をしております。また、そのほかの幾つかの新聞を読んでみましたが、やはり新しいこのフロン政策に対して──フロンガスの対策に対して、やはり期待を持っている新聞のコメントが幾つかありました。
また、これは共同通信社ですけども、ここではことしから63の自治体が本格的に取り組むと。さらに、ほかの新聞では神奈川、静岡、兵庫県は、県を挙げて取り組んでいる。特に静岡と兵庫の場合は、フロンガスの回収マニュアルをつくって、それを全自治体に配ると。また、回収機──回収をする装置ですけども、これを購入する場合には県が補助金まで出しましょうというようなことで、本格的に取り組みが始まったんじゃなかろうかと思います。また、この一番身近なところでは、鹿児島市が平成6年度の新規事業として117万7000円予算を計上してこの事業に取り組んでおります。
で、まあ具体的にこの事業の内容になりますと、フロンガス回収装置というのがありまして、これ大体70万から80万ぐらいの機械ですけども、これを乗用車のバン、後に乗せといて、それでクーラーとか冷蔵庫なんかの放熱板がありますけども、あすこに穴をあけてそのガスを抜き取る。時間的には2・3分ぐらいしかかからないわけでありますけれども、こういった──この仕事をする人は資格も何も要らないそうでありまして、いわゆるこういった──こういうことを、これは民間にしなさいということよりも、むしろこれは行政がリーダーシップをとって、民間もしくは企業と協力を密にしながらこのフロンの飛散を──この空気中に対する飛散をいかにして少なくするかという大きな事業になろうかと思います。
したがいまして、これに取り組む、今、部長さんの方からの答弁はいただきましたけれども、市長としてのこのフロンに対する取り組み方のお考えをお聞かせ願いたいと思います。
◎市長(沖田嘉典君) 自席からいいですか。(前田秀康君「結構ですよ」と呼ぶ)前田議員の質問の、このフロンガス政策、フロンガスの回収、ただいま
環境衛生部長の方からお答えをいたしましたが、私自身がまだ大変不勉強でありまして、議員の質問に明快に答えるものを持ち合わせいたしませんが、この環境問題を考える上においてこのフロンガスの回収事業、大変重要な課題だとそのように認識しております。現時点では、代替の品物につきましても開発途中でございまして、できる時点で可能な限りこれは回収するのが最良の方策であると、そのように考えております。
今後の課題といたしまして、回収再生装置も開発されているように聞き及んでおりますので、行政といたしましても取り組み方について積極的に検討してまいりたいと、そのように考えます。
これでお答えを終わります。
◆前田秀康君 この問題につきましては一過性のものじゃありませんで、永遠に永遠に続く問題であろうかと思いますので、今、市長の答弁を期待いたしまして、担当部の御努力を全力で頑張っていきたいと──頑張っていただきたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。
次、お願いします。
(市民部長緒方一博君 登壇)
◎市民部長(緒方一博君) 御質問の第2項目目、3歳未満児の通院費の無料化についてお答えをいたします。
現在、八代市におきましては、零歳児の医療費と1・2歳児の入院費について助成を行っておりますが、これは県の補助対象に合わせたものでございます。そこで、1・2歳児の通院費を無料化いたしました場合は、概算で5400万円という多額の財源を必要とすると推計をされます。
ちなみに、現在、国会におきまして健康保険法等の改正が審議されておりまして、助産費の大幅な引き上げが予定されております。これは21世紀の社会を支える子供が健やかに生まれ、育つための環境づくりの観点に立つものと言われております。
そのような状況の中で、市といたしましては、それらの趣旨にのっとりまして、1・2歳児の通院費につきましても補助対象とすべく、機会をとらえて国、県に要望をしながら、市単独ででも実施できるかどうか今後検討してまいりたいと、そのように考えております。
以上でございます。
○議長(加藤忠昭君) 以上で議第2号から同第27号まで、並びに議第29号及び同第30号の議案28件に対する質疑、並びに一般質問を終わります。
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○議長(加藤忠昭君) 委員会付託表などを配付させます。
(書記、委員会付託表を配付)
○議長(加藤忠昭君) 議第2号から同第27号まで、並びに議第29号及び同第30号の議案28件は、ただいま配付いたしました委員会付託表のとおり、その審査を所管の各常任委員会に付託いたします。
────────────────────
○議長(加藤忠昭君) 次に、配付いたしました請願・陳情文書表のとおり、陳情4件を受理いたしましたので、その付託表のとおりその審査を所管の各常任委員会に付託いたします。
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△休会の件
○議長(加藤忠昭君) この際、休会の件についてお諮りいたします。
明11日及び14日から17日までは休会といたしたいが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(加藤忠昭君) 御異議なしと認め、そのように決しました。
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○議長(加藤忠昭君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。
なお、明11日から17日までは休会とし、その間、委員会を開き、次の会議は18日午後2時に開きます。
○議長(加藤忠昭君) 本日はこれにて散会いたします。
(午後2時06分 散会)...