八代市議会 > 1994-03-10 >
旧八代市 平成 6年 3月定例会−03月10日-05号

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  1. 八代市議会 1994-03-10
    旧八代市 平成 6年 3月定例会−03月10日-05号


    取得元: 八代市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-15
    旧八代市 平成 6年 3月定例会−03月10日-05号旧八代市 平成 6年 3月定例会          ────────────────────               主要目次       1.市長提出案件28件に対する質疑・        一般質問(第4日)       (1) 井 上 公 一 君………………………………………6       (2) 前 田 秀 康 君………………………………………21          ────────────────────               主要目次       1.市長提出案件28件に対する質疑・        一般質問(第4日)       (1) 木 田 哲 次 君………………………………………          ────────────────────       平成6年3月10日(木曜日)     平成6年3月八代市議会定例会会議録(第5号) ・平成6年3月10日(水曜日)          ──────────────────── ・議事日程(第5号)                   平成6年3月10日(木曜日)午前10時開議
     第 1 議第2号・平成5年度八代市一般会計補正予算・第9号(質疑)  第 2 議第3号・平成5年度八代市国民健康保険特別会計補正予算・第3号(質疑)  第 3 議第4号・平成5年度八代市公共下水道事業特別会計補正予算・第3号(質      疑)  第 4 議第5号・平成5年度八代市公共用地先行取得事業特別会計補正予算・第1      号(質疑)  第 5 議第6号・平成5年度八代市病院事業会計補正予算・第3号(質疑)  第 6 議第7号・平成6年度八代市一般会計予算(質疑)  第 7 議第8号・平成6年度八代市二見舟津簡易水道事業特別会計予算(質疑)  第 8 議第9号・平成6年度八代市二見白島簡易水道事業特別会計予算(質疑)  第 9 議第10号・平成6年度八代市国民健康保険特別会計予算(質疑)  第10 議第11号・平成6年度八代市老人保健医療特別会計予算(質疑)  第11 議第12号・平成6年度八代市食肉センター特別会計予算(質疑)  第12 議第13号・平成6年度八代市交通災害共済事業特別会計予算(質疑)  第13 議第14号・平成6年度八代市公共下水道事業特別会計予算(質疑)  第14 議第15号・平成6年度八代市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算(質疑)  第15 議第16号・平成6年度八代市公共用地先行取得事業特別会計予算(質疑)  第16 議第17号・平成6年度八代市水道事業会計予算(質疑)  第17 議第18号・平成6年度八代市病院事業会計予算(質疑)  第18 議第19号・市道路線の認定について(質疑)  第19 議第20号・市道路線の認定について(質疑)  第20 議第21号・八代市議会議員の報酬等に関する条例の一部改正について(質      疑)  第21 議第22号・八代市長等の給与に関する条例の一部改正について(質疑)  第22 議第23号・八代市報酬及び費用弁償条例等の一部改正について(質疑)  第23 議第24号・八代市非常勤消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例の      一部改正について(質疑)  第24 議第25号・八代市国民健康保険財政調整基金条例の制定について(質疑)  第25 議第26号・八代市教育委員会委員の報酬及び費用弁償条例の一部改正につ      いて(質疑)  第26 議第27号・八代市教育委員会の教育長の給与等に関する条例の一部改正に      ついて(質疑)  第27 議第29号・八代市学校給食センター設置条例の一部改正について(質疑)  第28 議第30号・八代市立保寿寮の設置及び管理に関する条例の一部改正につい      て(質疑)  第29 一般質問        ──────────────────── ・会議に付した事件  1.日程第 1  1.日程第 2  1.日程第 3  1.日程第 4  1.日程第 5  1.日程第 6  1.日程第 7  1.日程第 8  1.日程第 9  1.日程第10  1.日程第11  1.日程第12  1.日程第13  1.日程第14  1.日程第15  1.日程第16  1.日程第17  1.日程第18  1.日程第19  1.日程第20  1.日程第21  1.日程第22  1.日程第23  1.日程第24  1.日程第25  1.日程第26  1.日程第27  1.日程第28  1.日程第29 一般質問 (1) 井上公一君  (2) 前田秀康君               (3) 木田哲次君  1.休会の件(3月11日、及び同14日から同17日まで)        ──────────────────── ・ 出席議員及び欠席議員の氏名 (1)出席議員(32人)    1番 加 藤 忠 昭 君      2番 松 永 久 彦 君    3番 谷 口 一 男 君     4番 白 石 哲 哉 君    5番 井 上 公 一 君     6番 寺 田 親 晴 君    7番 沢 田 行 雄 君     8番 小 薗 純 一 君    9番 宮 本 安 信 君    10番 松 本 元 善 君   11番 木 田 哲 次 君    12番 中 村 和 美 君   13番 田 方 初 美 君    14番 石 本 義 雄 君   15番 泉   正 治 君    16番 山 下 総一郎 君   17番 前 田   慧 君    18番 山 本 幸 廣 君   19番 友 田 昭 一 君    20番 吉   十四喜 君   21番 栗 原 伸 安 君    22番 上 野 茂 満 君   23番 今 田 智 徳 君    24番 中 村 義 一 君   25番 藤 井 次 男 君    26番 桶 本 真一郎 君   27番 田 中 靖 二 君    28番 福 田 富 雄 君   29番 井 山 九洲男 君    30番 副 島 郁 朗 君   31番 浦 川 博 邦 君    32番 前 田 秀 康 君 (2)欠席議員(なし)        ──────────────────── ・ 説明のために出席した者の職氏名 (1)長                (2) 収入役  市     長  沖 田 嘉 典 君   収 入 役    上 村 正 勝 君   助     役  井 村 郁 雄 君  (3) 教育委員会   市長公室長   一 村 光 啓 君   委   員    小 嶋 嘉 郎 君    秘書課長   守 屋  肇 君    教 育 長   水 本 正 和 君   企画開発部長  豊 田 貞 二 君     教育次長    大 原 友 春 君   総務部長    永 江 明 久 君     首席教育審議員兼庶務課長                              福 島  昇 君    財政課長   本 田 精 吾 君
      市民部長    緒 方 一 博 君  (4) 選挙管理委員会   環境衛生部長  冨 田 弘 晃 君   委  員  長   曽 佐  嵩 君   商工観光部長  中 村 至 伸 君    事務局長    久保田 幸人 君   農林水産部長  松 下 好 秋 君  (5) 監査委員   建設部長    芋 生 恭 臣 君   委    員   澤 村 達 良 君   福祉事務所長  赤 星 良 輝 君        ──────────────────── ・ 職務のために議場に出席した事務局職員の職氏名   事務局長     高 嶋 嗣 雄 君    次長       松 本 文 雄 君   参事兼庶務係長  中 野  久 君    議事調査係長   松 山 俊 哉 君   副参事      穂 田 一 行 君    主任       桑 崎 雅 介 君   主任       有 田 俊 二 君        ────────────────────              (午前10時05分 開議) ○議長(加藤忠昭君) これより本日の会議を開きます。          ──────────────────── △日程第1〜29 ○議長(加藤忠昭君) 日程第1から日程第28まで、すなわち議第2号から同第27号まで、並びに議第29号及び同第30号の議案28件を一括議題とし、これより本28件に対する質疑、並びに日程第29・一般質問を行います。  それでは、通告に従い順次発言を許します。  井上公一君。     (井上公一君 登壇。「頑張れよ。いけいけ。」「井上先生、傍聴はどぎゃんした。だれもおらぬぞ。」と呼ぶ者あり) ◆井上公一君 おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)市民会議の井上です。よろしくお願いします。皆さんの声援を受けながら精いっぱいこの1時間頑張りたいと思います。  3点に通告しておりますんで、その順を追いましてやりたいと思います。  1点目に、高田校区内の都市計画道路について。  高田校区に来られる市民の多くの人から、高田は道路が狭い、いつもそのように言われます。本議員は、6年前の建設衛生委員会で、高田地区に都市計画道路がないので計画してほしいと、執行部の方としても考えますということ、御返事をもらいましたけど、それから何の音さたもありません。現在どうなっていますかお答え願います。  2点目、高田記念碑の交差点改良について。  高田記念碑の交差点改良工事が3月末で終わろうとしています。これは5年前に建設省から、萩原橋、高下東の左岸の堤防がつながってないと。井上先生、どうにかならないかという御相談を受けまして、地権者を私がよく知っていたもんで御相談しまして、地権者も気持ちよく八代市に協力をいただきまして、25年ぶりに球磨川の1級河川堤防が完成したわけです。  そのときの条件として、交差点改良工事をしたいと。それで、建設用地をいただけませんかということで、建設省も土地は提供しましょう、交差点改良については、建設省も協力いたしますということで、約5年というスピードをもちまして工事は大体完了しようとしております。  それで、建設部にお尋ねしますけど、それから先、高下東寄りの堤防の方はこれから先、どういう工事をされますか、それについてお尋ねいたします。  3点目の質問にいたします。  近年、政治家の資質が厳しく問われるようになりました。このことは、地位を利用した政治家の行動が目に余るようになり、国民がこれ以上我慢できなくなったあらわれでございます。  本市でも4月早々に市長選挙が行われます。今、予想される人物は、現職の沖田市長と前職の木村氏が出馬表明をして、事前の運動を展開しておられますことは周知のとおりでございます。それぞれに出馬されるからには、当選を目指して最善の努力されるのは、これは当たり前のことでございます。  本議員も、双方に頑張ってくださいという気持ちを精いっぱい持っております。本議員の頑張ってくださいという気持ちは、だれに恥じることもなく、正々堂々と頑張ってくださいということで、勝つためには手段を選ばないということではございません。  そこで、沖田市長にお尋ねしますが、市長は日ごろ市職員に対して公的場所で、市職員は公務員で市民の公僕であるから、選挙にかかわりなく仕事をしてほしいとよく言っておられます。その言葉には本議員も同感でございます。  ところが、今年、年明けて1月下旬から沖田市長の奥さんが、市役所のOBやOBの奥さんたちを連れて、二見校区を皮切りに市職員の家庭を1軒1軒あいさつに回っておられます。あいさつの中身は、市長の家内でございます。今、市職員の家庭をずっと回っております。よろしくお願いいたしますと言って封筒に名刺4・5枚と後援会加入申込書数枚、選挙運動用のパンフレット等、いっぱい入ったものを渡しておられます。  現職の市長婦人がじきじきに家庭訪問されれば、職員の家庭では自分たちを雇っている最高責任者の奥さんということでいやな顔もできません。いやな顔をしたら、にらまれ、役所に居づらくなるのではないかと、はいと返事をして言う以外に方法のない弱い立場でございます。  このことについて市長は知っておられましたか。また、どう受けとめておられるかお答えをお願いいたします。  再質問は再質問席から行います。よろしくお願いいたします。              (建設部長芋生恭臣君 登壇) ◎建設部長(芋生恭臣君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)  2点ほどお答えいたします。  高田校区の都市計画道路につきましてが第1点目です。それから、高田校区の中心部におけます地域に密着した都市計画道路は国道3号のみで、ほかは1本もございません。また、幅員が狭い道路のみでありまして、その上、家屋が密集しまして都市の発展に非常に支障を来しているという現状であることは、議員全く御指摘のとおりでございます。  現在、高田校区内の幹線道路は南北に国道3号線、それから市道渡町平山新町線、これは旧国道3号線でございますが、また東西には工業松原線等がございます。  そこで、市としましては、交通状況、地域の実情等を考慮し、また八代都市圏総合都市交通体型調査、これの結果を踏まえまして、平成6年度から八代市全体の都市計画道路網の見直しの中で、均衡ある都市発展のため都市計画道路の検討を行ってまいりたいと思っております。で、平成7年ごろにかけましてはっきりとした路線名も出てくるかと思います。  それから、次の2点目でございますが、高田記念碑前交差点の改良につきまして。  本路線は、日奈久、高田地区と八代駅、それから坂本、人吉と八代市中心街を結ぶ自動車交通、それから自転車、歩行者通行が交差する歩道のない市道でございます。付近には高校、また河川緑地公園がございまして、歩行者、自転車の安全確保と、それから交通の円滑化による地域の活性化を図るために、球磨川堤防を占用しまして、洪水時の堤防本来の機能を損ねないよう、堤防を切り下げて交差点の影響部分のみを改良、計画したものでございます。  したがいまして、交差点部分につきましては、平成4年度に用地買収、それから家屋の移転補償を終えまして、平成5年度に延長170メーター、幅員6メーター、両サイドに歩道幅員を2.5メーター設置しまして事業に着手しております。井上議員さんを初めとしまして、地域の方々の御指導、御協力によりまして事業がスムーズに運び、今年度中には完了する予定でございます。  しかしながら、この交差点からさらに植柳方面への旧堤防の拡幅整備につきましては、議員、地元の方々等から再三要望があっているところでございます。また、議員御承知のとおり、旧堤防の外側には既に第一線の堤防が築堤されております。市といたしましても、旧堤防が最近における車両状況も大型化しておりまして、加えてその通行量も非常に多くなってきております。また、道路そのものが狭隘となり、歩行者、特に八代南高校の生徒の自転車による通学に際しましては、非常に危険が予想されるというところでありまして、旧堤防を切り下げて道路の拡幅を行う必要性は十分私ども市としましても感じているところでございます。  このような状況を踏まえまして、今後の旧堤防の取り扱い、考え方等につきまして協議しましたところ、現段階では外側の、要するに第一線堤防が仮に築堤できたとしても旧堤防そのものは将来とも残すと。ただ、第一線堤防とそれから旧堤防の間の河川敷、これは広くございますが、これは近年中に廃線をする計画であり、これが一段落した後で建設省とそれから八代市間でその道路拡幅整備について検討、協議をした方がいいのではないかという建設省河川サイドの考え方でございました。  したがいまして、議員御指摘の旧堤防拡幅整備につきましては、すぐ云々と、どうのこうのということは無理とは思われますが、1年でも早く施行できますよう関係機関に働きかけてまいるつもりでございます。  これから先、議員におかれましても御指導御鞭撻のほどをよろしくお願いしまして質問に対する答弁とさせていただきます。 ◆井上公一君 ただいま部長の答えの、都市計画道路は7年あたりをめどに何らか出したいということで、私としても一日も早くそれを作成されまして出されることをお願いしておきます。  それと、高田記念碑の堤防のことですけど、あすこはやはり一番市内でもダンプが多く通る。普通、もう皆さんダンプ街道だと言われるぐらい車の交通量が多いところです。まだまだ堤防沿いはダンプが行き交うときに、とまって待っているというのが現状です。一日も早く建設省サイドとお詰めになりまして、早く工事を続行してほしいとお願いしまして、これで終わります。  次、お願いします。              (市長沖田嘉典君 登壇) ◎市長(沖田嘉典君) 井上議員の3点の質問にお答えいたします。  私の家内が市職員のところを表敬ごあいさつをしていることについて、いかがなもんかという、そのような質問のように受けとめますので、お答えいたします。  私の家内が市職員のところに表敬ごあいさつをしていることは知っておりますが、その前に私は家内に申し上げたんですが、岩尾さんの奥さんでも、木村さんの奥さんでも、お回りになったこともないのに、君がそういうことをするのは迷惑になるんじゃないかと、このように申し上げたわけでありますけれども、私のこの2期目の挑戦に対して大変に心配する余り、これは自主的に家内が訪問していることであります。  市の職員がそのためにどのような威圧を受ける、そういうことは努めてないようにしているんではないかと思いますので、私といたしましては、家内の私に対するそういう協力に対しては感謝をしております。 ◆井上公一君 市長は、その奥さんの回られることに感謝をされていると。私たちもそれは確かに市長の奥さん、回られること、やはりそれは、いい、悪いは別にして、なかなか立派なことだなと、それには敬意を表します。  だけど、今までですね、ずっと歴代の市長、それとか、各都市にお伺いしてみました、市長の奥さんが職員の家を回られたような経過ありますかと。そういうことはありませんと、全部そういう答えが返ってまいりました。  そこで、市長、回られるときにですね、奥さんに対して何か助言の言葉がありましたか、奥さんに対して。そこをちょっと。 ◎市長(沖田嘉典君) 私は現職でありますから、選挙運動もちろんできませんけれども、家内は先ほど申し上げましたように、それは全国の市長の奥さんが職員のところを回る、そういう事例はないかもしれない。しかし、私の家内をそれをあえてですね、職員のところにごあいさつする、そういう気持ちで回ったんだと思いますから、私が指示は一切いたしておりませんし、全く自主的に動いていることであります。 ◆井上公一君 あのですね、それではちょっと変えましょう。  婦人は家庭訪問を開始された当初のころは、市長が職員の皆さんに大変お世話になっておりますと。今回はそのお礼の意味で訪問していますと、回っておりますということを言っておられるわけですね。職員に対するお礼であれば、市長が昨年暮れに各課を回られまして、御苦労さんでしたということをやっておられますですね、皆さん──職員の皆さんに対して、各課を回られまして。  ところが、奥さんがこの時期に回られてお礼という言葉がちょっと私には意味が通らないと思うんですよ。職員のOBとか、奥様方のお友達連れて、職員のところを職員に対するお礼と回っておられるみたいですけど、お礼であればですね、市の職員は、市長、八代市だけでなくて郡部にもおると思うんですよね。その郡部のところも全部奥さんは回られましたか。市長、どうですか。 ◎市長(沖田嘉典君) いずれにいたしましても、あと30日で選挙の時期でありますから、そのような質問に対しては答えを遠慮させていただきます。 ◆井上公一君 私も、多分市長がそういう言い方をしてくるんじゃないかなと思って、ここで想定はしておりましたけど、それではですね、選管の委員長にちょっとお伺いいたします。  選管の委員長、公職選挙法と地方公務員法のこの2つがありますですね。この2つで、奥さんがされた行為がですね、地位利用に当たらないか、当たるか、あなたが委員長としての立場でそれをお答え願えませんか。 ◎選挙管理委員会委員長(曽佐嵩君) 関連の質問であるように思いますが、選管の委員長としては、そのようなことについては一切関知しておりません。また、そのようなことは私自身じゃなくて司法当局がですね、認定するものであるから、答えにはならないかもしれませんが、そのようなことは別にありません。  それから、地公法については、第36条によって公務員のですね、選挙運動、いわゆる政治運動の制限事項が載っておりますから、その点については任命権者である人事課長からのですね、質問が──答弁がいいかと思いますので、その点、私、通報を受けておりませんので準備も何もしておりませんので、どうぞよろしくお願いいたします。 ◆井上公一君 あのですね、選管の委員長、あなたに対して、あなたの委員長としてのその所管を述べてくれと言ったまでですよ。ですね。何も、そのどうこうと言うんじゃなくて、あなたが選管の委員長として、これはどうもと、その感想を述べてくれぬかと言ったのに対して、ここに公職選挙法などの──公職選挙法第136条の2は、公務員等の地位利用による選挙運動を禁止しており、その第2項第1号は、公務員等がその地位を利用して、候補者の推薦に関与し、関与することを援助し、又は他人にこれらの行為をさせることは禁止するとしてありますね。  それと、一方、地方公務員法には、公務員の政治的行為の制限に関する規定があります。地方公務員が政治的影響を受けて、行政の継続性、安定性に支障が生じないようにするとともに、公務員が安心して職務に専念できる環境を整えるために設けられていると。その第36条3項には、「何人も前二項に規定する政治的行為を行うよう職員に求め、職員をそそのかし、若しくはあおつてはならず、」と定めてありますですね。  それに対して、今、奥さんが一生懸命にされたと。ですね。それに対して、選管のですね、意見はどういうもんだと、あなたが委員長としての、あれはちょっとお答えできないかとお願いしているんですけど。 ◎選挙管理委員会委員長(曽佐嵩君) お答えします。  それはですね、市長の奥さんがですね、されることについては、別に何も公職選挙法にかかわるようなことは関係ないと思います。  職員の問題についても、ちゃんと中に36条にもはっきりしておると思いますが、加入することについては別に異議はありません、職員が。ただし、役員になるということについてはですね、こやつは制限があります。そのように私は一応、36条を見た場合、そのように掲示されております。まして、その罰則についてはですね、それは人事権──任命権者がするようになっておりますので、私の方でそういう判断はいたしかねるところでございます。 ◆井上公一君 あのですね、公の選挙または投票において投票するように、またはしないように勧誘運動をすることも含まれておると、36条の中になっていますね、委員長。  婦人は、家庭訪問を重ねるにつれてですね、今回の選挙は大変厳しいと。何とぞよろしくという趣旨の言葉を言っておられるわけです。それと、自分の名刺と後援会のですね、加入用紙をやっておられるんですよ。これは、地方公務員法にこれひっかかりませんか。(「はい」と呼ぶ者あり)ひっかからないですね。(「はい」と呼ぶ者あり)わかりました。あなたがそれだけ自信を持って言われるんですから──(「その判断はですね、一応、先ほども申しましたように──」と呼ぶ者あり) ○議長(加藤忠昭君) 委員長、発言は── ◎選挙管理委員会委員長(曽佐嵩君) ああ、すんません。どうも失礼しました。ちょっと私、大体質問の通告を受けておりませんので、中を検討しておりません。  ただいま申しましたように、別にですね、その何はありません。(「議長、議事進行」と呼ぶ者あり) ○議長(加藤忠昭君) ちょっとお待ちくださいませ。 ◆谷口一男君 今、選管の委員長さんから、質問の通告を受けていないので、お答えができないという旨の発言がありました。  まあしかし、これは当然こういう質問がなされるであろうぐらいはですね、予知しておかなきゃならぬことなんです。事実、調べておられないとすればですね、できればよく調べていただいて、そして発言をしていただきたい。  だから、その調べられる間の休憩をひとつ求めたいと思います。調べてからひとつ御報告していただけませんか。でないと先へ進まないかもしれませんよ。 ○議長(加藤忠昭君) しばらく小会に移します。             (午前10時30分 小会)          ────────────────────             (午前10時34分 本会) ○議長(加藤忠昭君) 本会に移します。 ○議長(加藤忠昭君) ただいま井上議員の方から選挙管理委員会の委員長に対して再度の質問がありましたが、その議員の質問に対して明快なお答えをいただきたいというふうに思います。  選挙管理委員会の委員長。 ◎選挙管理委員会委員長(曽佐嵩君) 井上議員さんの質問について、私の方でも十分研究いたしまして、後でですね、文書で回答したいと思います。  それから、事務局長が来ておりますので、その内容について事務局長の方から一言お話を願いたいと思います。 ◎選挙管理委員会事務局長(久保田幸人君) ただいまの問題について、御質問についてお答えをいたします。  後援会への加入勧誘自体、これは一般的な政治活動として許される行為であります。その対象が市の職員に及んだといたしましても、そのことが直接、法に触れることではないと考えます。 ◆井上公一君 じゃ、ちょっと事務局長、お尋ねします。  今、僕がお尋ねしているのはですね、奥さんが市の職員に家庭を限定して回られましたね。その件に関して、地位利用に当たってないかということを聞いているんですよ。そこに対してはっきり答えてください。 ◎選挙管理委員会事務局長(久保田幸人君) これは選挙運動に絡んでくる問題ではないかと思うわけなんですが、そのこと自体が事実関係でですね、選挙運動に触れるのかどうかという問題になってくると思います。
     ですから、これはまあ選挙──事前運動になるかどうかということにつきましては、これは総合的にその事実行為から判断されることでありまして、ここから先は選管の立場として断定しかねる問題ではなかろうかと思います。 ◆井上公一君 選管の事務局長も委員長も、よく私の言ってることを聞いてられない、ですね。  最初、今、事務局長は、もうこれは各家庭に回ることは関係ないと言われた。これは普通一般家庭のことを言っているんですよ。僕がお尋ねしているのは、そこじゃなかったでしょう。市長夫人が一生懸命回ってられると。その件に関してどうだということを委員長とあなた──委員長がまあ最初突発な言葉で余りにも言われたもんで、僕もびっくりしたんですけど、事務局長は最初はこれは関係ないなんて言うから、あれ、事務局長までも何か勘違いしているんじゃないかなというような、そしたら、今の答えでは答えられないということをおっしゃいますね。答えられないはずですよ。  私も、東京の友人の弁護士なんかに随分電話なり、いろいろ聞いてみました。(発言する者あり)これは、やっぱり難しいと。地方公務員法すれすれだというお話は受けました。で、あなたたちがそれは勝手に答えるということは、なかなかできないはずだと思うんですよ。それで、まあその件はこれくらいにしておきます。  そこで、市長と助役さんにちょっとお聞きしたいと思います。2月の中旬の部長会で、課長を通して課員に伝えるように指示したそうだが、その内容はどういうものだったかというと、市長は、市職員の家に相手方のポスターを張っているものがいると。市民が見てひんしゅくを買わないようにと。助役さんは、選挙運動をやるから、覚悟してやれという趣旨のことを言ったそうだと。まあ、これははっきり、まあ言ったか言わないか、はっきりわからないんですけど(笑声)、また市長か助役か、仮に課長が伝えたときのことははっきりしないが、市長夫人が職員の家庭を訪問したとき、好ましくないポスターが張ってあったところがあると。選挙運動をした者は処罰するので、それ相当の覚悟をするようにというものもあると。  口頭を通じては、当然、選挙運動をしないようにと言われるのはわかります、これは。で、まあきのう助役さんにも、それはちょっと私も個人的にお会いしてお尋ねをしました。そしたら、助役さんも、確かにそぎゃんこつは言ったと。だけど、その僕が今尋ねたように、覚悟しとけとか、そういう言葉じゃなかったけど、やはり職員が選挙運動をやるということは好ましくないということで言われたということはお聞きしました。  だから、市長さん、その──この好ましくないポスターが張ってあったとかですね、こういうことを市長さんちょっと申されているみたいですけど、このときのどういうお考えでそれを言われたか、その件に関してちょっとお答え願えませんか。 ◎市長(沖田嘉典君) お答えいたします。  前の選挙では、21日会という市の職員が組織を持って猛烈な選挙運動をしていたということを聞いておりますし、この今回の選挙にはそういうことがないように注意をしたということが一番大事なことでありまして、ポスターを家に張って、その事実的なことを市の職員がやっているのは全く好ましくないなと、こう私は考えたからそのように申し上げたわけでありまして、やはり、少なくともひんしゅくを買うような市職員は行動はとってもらいたくないと。時間外であるとか、ね、そういうものであれば別ですけれども、少なくとも選挙事務所に入っていったり、時間中にですよ、そういうことは好ましくないと、こういうことを強く申し上げているわけでありまして、みんなその点は市職員はよく理解をしていると思います。  まあしかし、そうは言うものの、私にとっても、相手方にとっても命のやり取りですから、それは今、真剣に取り組んでおりますから、その点は御了承いただきたいと思います。 ◆井上公一君 それはですね、市長のおっしゃるとおりに、両方私たちも真剣にやっている、ですね。皆さん、これは真剣に。だけど、市の職員が勤務時間中にそういうことをしたり、事務所に出入りしたり、そういうことはもってのほかですよ。それは市長がおっしゃるとおり。  だけどですね、市長、各家庭にポスターを張ってるとか、それはですね、家庭のおじいちゃん、おばあちゃんがおられるかもしれぬ。職員の息子が、お互いどっちかの支持者かもしれないし、ですね、それは一概にそこをまた言えないあれもあると思うんですよ。家の中でも、こっちをする人とこれする人、分かれているかもしれないし、ですね、職員の間でも。やはりそういうものもよくお聞きになったり、調べたりしないで、やはりあんまり言われるのもよくないんじゃないかと。  家庭によっても、いろいろ選挙は違うと、今の選挙形態は違うと思うんですよ。沖田市長のを張っとったから、木村のを張っとったからといってですね、そこをまたどうこう言うのもおかしい。家族構成というのはそういうもんじゃないと思うんです。今の選挙形態は、おやじはおやじ、子供は子供、年寄りは年寄りと、はっきり分かれていますよ。その中で、また職員に対してそれを言われるのもですね、余りにもあれじゃないかなと思うんですけど、どうですか。 ◎市長(沖田嘉典君) お答えいたします。  井上議員がだれからどのようなことを──だれからどのように聞いて、そのことでこの公式の場で質問されるかわかりませんけれども、私は部長会の中でそれに似た話をしたことはあります。まあしかし、先ほどおっしゃってるように、ポスターが張ってあったとか、張ってなかったとか、それはまさに私どもの秘密会議でお話した内容のものでありますから(笑声)、それを理由にお答えはできません。(発言する者あり) ◆井上公一君 秘密会でのお話だそうですけど、私にはいろいろとそういうお話があちこちからお聞きするもんですから、これはぜひ今度の一般質問でお聞きしたいなと思いまして、まあ聞いているわけです。  まあ、これはこれくらいであれとしまして、最近ですね、職員の家庭に次のような文書が市長の後援会の会長名で送付されております。  「後援会入会のお願い。前略過日は市長夫人がお伺いし、大変御面到をおかけいたしました。おかげさまで市長夫人の皆様への訪問を一応終了しましたが、皆様の温かい御支援を受けて、夫人も大変心強く喜んでおります。さて、皆様への改めてのお願いでございますが、当後援会事務所より皆様のお手元に後援会入会申込書を同封いたします。ぜひ当後援会の趣旨に御賛同いただき、入会していただきますようお願いいたします。なお、この件につきましては、秘密厳守、丁重に取り扱いいたしますので、よろしくお願いいたします。平成6年2月吉日」となっておりますけど、この文書は後援会名で後援会加入を要請しているものであるが、市長夫人が登場しており、秘密厳守、丁重に取り扱うというくだりで締めくくってあります。全く考えられないなというのが私の考えです。  特別職の地位を利用し、市民の奉仕者であるはずの公務員を私物化するものだと思いますけど、改めて市長の見解をこの件についてお伺いします。 ◎市長(沖田嘉典君) ただいまの井上議員の質問につきましては、沖田嘉典後援会が積極的にやっていることだと思いますし、私はその件に関しては一切関知しておりません。 ◆井上公一君 これは市長、秘密会じゃないんですよ。(笑声)あなたの沖田嘉典の後援会長名で来ているわけですよ。ですね。そして、あなたが知らないということは絶対ないと思います。ですね。  そしてですね、ここでちょっとまたあれしたいのはですね、後援会の加入申込用紙が2枚入っているわけですね。私、ここに持っていますけど。返信用封筒に切手を張られまして。2枚ということはですね、1枚はその職員の家族かもしれませんよ。1枚は家族以外の票をお願いしますという圧力ですね。はっきり職員にプレッシャーかけているんじゃないかと私は思うんですよ。  やっぱり職員の中でもですね、非常にこれにですね、出すのか、出さないのかもですね、やっぱりもだえている職員が多いという話を聞きますよ。(「そら親と子に出してあっとですたい」と呼ぶ者あり)それをどう思いますか。 ◎市長(沖田嘉典君) お答えいたします。  市の職員でプレッシャーによってですね、右往左往できるような、そのような職員はいないと、そのように信じています。(笑声) ◆井上公一君 あのですね、それは市長さんみたいに、もうやっぱり度胸も座っている、頭も切れるという職員ばっかりであればですね、まだまだ市長の年齢にも達してない、職員は若い職員もたくさんいますよ。それは今、市長がおっしゃるように職員でもですね、やはり年期の入った職員だったら、あっ、おれは沖田だと言って、それは喜んで出す職員もたくさんいると思うんですよ。  だけど、中にはまだまだ精神的にも本当若い連中もいますし、やはり中堅でも、これを出さなければ自分のですね、やっぱり上司に対して、市長に対して、やっぱり一応プレッシャーはかかっているはずですよ、皆さん。ですね。それがかからないというのは、私は絶対ないと思います。やっぱり、そのプレッシャーがかかった、かからないというのはですね、それはもうお互いの、市長と私の見解の相違でしょう。  だから、助役さん、その件に関してですね、どう思われますか。ちょっと助役さんの意見を聞かしてくれませんか。              (助役井村郁雄君 登壇) ◎助役(井村郁雄君) お答えいたします。  ただいま市長の方からいろいろこれについてお答えがあったわけでございますが、私はこの選挙につきましては、職員が地公法に触れることのないような注意をするという程度の職権でございまして、それぞれ候補者が選挙運動することについては私の関知するところではございません。  以上でございます。 ◆井上公一君 市長に最後にもう1回お尋ねします。  市長、これは後援会でですね、なされたということは市長さんは全然知らないと、後援会のですね、会長が自分でやったんだということをおっしゃいました。  だけど、まあ、だれが見ても市長さんが知らないということはないだろうと思うんですけど、その──これはですね、特別職の地位利用じゃないかと私は思うんですけど、それに対して市長さん、どう思いますか。 ◎市長(沖田嘉典君) 市の職員に関しまして、私の後援会からお願いの手紙がいった、また、木村健一後援会市議団一同からも市職員に対して何らかの手紙が行った、そういうことは往々にしてある──選挙ですから、あることだと思いますし、私は現職の市長でありますから、その点は十分注意して、相手方がどんなに激しい動きがあったとしても、私は現職の市長であるから、その分をちゃんとわきまえてやっております。  しかし、冒頭に申し上げましたように、私の後援会にしても、私の家内にしても、大変な危機感を持って今動いておりますから、その努力、その動きに対して本当に感謝しております。 ◆井上公一君 なかなかこの問題は、これ以上言ってもやっぱり進まないだろうと。私もいろいろこの問題で、つくるときに考えて、市長の答えはまあこういうもんだろうなということは想像しておりましたけど、大体それと当てはまった答えしか返ってこないというのが現状のようです。  あの、公室長にちょっとお尋ねいたします。公室長、この市長の後援会会長から市の職員にこうやって書類が行きましたですね。その職員の住所が正確に行ってるということはですね、職員の住所録が行っているんじゃないかと思うわけですね。その件について公室長のお考えはどうですか。 ◎市長公室長(一村光啓君) お答えいたします。  職員の家庭に届いているということは知っておりますけれども、名簿がどこから出たかは私は全く存じておりません。  以上です。 ◆井上公一君 これが、やっぱりだれに答えても、やはり皆さんの答えは──執行部は、そういう答えしか返らないだろうなと思っておりました。まあ公室長、人事課長に聞いてみようかなと思ってたんですけど、これは皆さんに聞いてもその答えだろうと思うんです。  やはり市の職員名簿なんかが余りにも後援会とか、そういうものに使われないように。やはりどこからか行ってるはずです。だから、そういうことは二度とそういうことがないように、やはり執行部も厳重に注意されて、あれされることをお願いをしときます。  私は、今、いろいろと市長、お聞きしました。これは見解の相違と言われればそれまでです。やはりこの選挙は二人で最後まで熾烈な争いだろうと私も思います。市長がですね、私は個人的な考えで、4年間このやられた実績が認められればですね、職員に対してこういう後援会加入とか、夜、奥様がわざわざ訪問して回られるとか、そういうことをしなくてもですね、職員はついてきますよ。市長のもう誠意と実績が認められてればですね、そういうことする必要もないと思います。沖田市長にぱっと来ますよ、職員も。  やはりそういうことをされるというのは、まだまだ市長さんも1期目であれかなと私は思うんですけど、だけど、やはりそういうような現職の市長、あなたは私に1回おっしゃったことがあるでしょう、現職は強かばいて。負けたもんな、その倍頑張らんば、とおっしゃったことが私に対してあるんです。  市長、やはりですね、今言ったようにあなたが4年間頑張っていれば、職員は少々の不満があっても黙ってついてきますよ。  あといよいよ1カ月でこの審判が市民から下されます。4月10日に市民の審判が下されることを楽しみにして、私の質問はこれで終わりたいと思います。(拍手する者あり)          ──────────────────── ○議長(加藤忠昭君) 前田秀康君。               (前田秀康君 登壇) ◆前田秀康君 3月定例会は、市民の皆さんや私たち議員にとりまして、どのような政策的予算が計上されているか非常に楽しみな議会であります。しかし、今議会は、4年に一度のことではございますが、市長の提案理由の説明にもありますように骨格予算でありますので、今回は私が今までに提案したもの、また、新しく提案いたすもの等、6項目を通告いたしておりますので、その順序に従って執行部のお考えをお聞きしていきたいと思います。  1.フロンガス回収事業について。  長い間、人間はみずからの生活様式の向上を優先する余りに、かけがえのない地球環境の保護をおざなりにしてきました。そして、ようやくその過ちに気づき、限りある地球を守ろうと方向転換を図るようになったのは、ごく最近のことでございます。  ところが、物言わぬ地球が警告を発していると、ある識者が指摘しておりましたけれども、地球の温暖化や酸性雨の脅威、異常気象など、世界のあちこちで地球からの逆襲が始まっており、おさまる兆候は全く見られておりません。  昨年、南極大陸の上空に出現したオゾンホールは、5年連続で大規模なものになる可能性が強く、米──アメリカの航空宇宙局・NASAと世界気象機関の分析などをもとに気象庁が予測したものでは、今秋のオゾンホールは南極上空から南米大陸上空まで拡大する可能性があると見られております。  オゾンホールは、南極上空のオゾン量が著しく少なくなる現象で、10数年前から毎年9月から11月にかけてあらわれるようになり、昭和基地から気象庁に入った報告によりますと、昨年8月26日にはオゾン総量が過去最低を記録し、NASA作成の資料では、8月中旬に南極大陸の1.5倍の巨大なオゾンホールが上空を覆ったということでございます。  オゾン破壊の最大の原因は、60年ほど前アメリカで発明されたフロンガスの増大にあります。エアコンや冷蔵庫などの冷媒、スプレー製品の噴霧剤として利用され、全世界の生産量は約2700万トンにも達し、大気中に放出されたフロンは10年前後でオゾン層に到達しますが、今問題になっている破壊現象は20年から30年前に放出されたフロンであり、滞留期間は100年以上という、やっかいな代物であります。  有害な紫外線を99%吸収すると言われるオゾン層が破壊されれば、皮膚がんや白内障の多発、そして気候変動などの悪影響をもたらすと指摘されており、便利な生活を支えてきたものが、使用後は一転して危険物に変身をしてしまうという一例であります。  1992年11月、先進諸国は最悪の事態を避けるために、特定フロンは95年までに全廃し、代替フロンについても2020年には原則として全廃を決議し、我が国もこれを遵守する方針でありますが、具体的にオゾン層の破壊を食いとめるためには、欧州先進国で確立しつつあるフロン回収システムが不可欠であり、国内でも各自治体が回収事業をスタートさせておりますけれども、一部の自治体だけの取り組みにとどまっている限りでは、飛散するフロンに歯どめをかけることはできません。  したがって、今求められているのは、国と地方自治体が一体となって企業や消費者の積極的な協力を得ながら回収システムを確立し、オゾン層保護のためにベストを尽くすべきであると思いますけれども、執行部のお考えをお聞かせ願いたいと思います。  2.3歳未満児の通院費無料化について。  4年3月の定例会で3歳未満児の入院費の無料化を提案いたしました。そして、その後、子供さんが入院された御両親とお会いしたとき、この制度が実現しておりますので非常に喜んでおられましたけれども、それからいろいろな方と話す機会がありまして、親がどんなに気配りをして子供が健やかに育つよう環境づくりをしても、1・2歳になると、はやり病やはしか、そして思いもかけない事故が──事故に遭遇することがあり、そんなときに安心して病院へ直行できたら、どんなに心強いことかと申されていました。  そこで、3歳未満児の通院費の無料化についても検討していただきたいと思いますけれども、執行部のお考えをお聞かせ願いたいと思います。  3.高齢者在宅福祉におけるサービス手帳の交付について。  要介護老人に対する在宅福祉のあり方として、実際に介護者や要介護者からの生の声は、各家庭では核家族化や共働きが進んでおり、市の制度を受けるには、できるだけ手続を簡素化し、利用しやすいようにしてほしいとのことから、平成5年9月定例会で在宅福祉サービス手帳について提案をいたしました。  所長の答弁では、この制度を実施するためには関係機関といろいろ協議し、先進地を調査し、実施の方向で検討していきたいと考えているとのことでございましたけれども、その後どうなっているかお尋ねいたします。  4.自然環境行政の担当窓口の明確化について。  5年9月定例会で、野生動植物は、自然界において重要な位置を占め、その華麗な姿や美しい鳴き声は、人々の心を潤し、安らぎを与え、その生息環境や生息数は地域の自然環境、生活環境の指標的性格を有しており、近年、人々の関心は自然環境に対して非常に高まっております。  そこで、行政サイドの窓口を明確にしてほしいと提案をいたしました。答弁では、環境行政は非常に広義に使用され、その範囲は漠然としてなかなかわかりづらい。御指摘のとおり市民の方からは、どこに持っていけばいいか明確になっていないけれども、業務の運営については各課で担当しており、今日までその支障はないと考えているとのことでありました。  私も、業務の運営については支障はないと思っておりますけれども、私の提案いたしました趣旨は、各課で担当される業務を1カ所にまとめることではなくして、市民の方から要望を受け付ける担当窓口を明確にしてほしいということであります。これは、機構改革との関係もあろうかと思いますので、今回は公室長の方に御答弁をお願いしたいと思います。  5.長期的な水需給計画についてお尋ねいたします。  近年の社会動向は極めて流動的であり、水需給計画の予測も不確定な要素が多く、非常に難しいかと思います。昨年9月定例会で、地下水の需要量をお尋ねしましたが、1日の総揚水量は63万7000トン、その内訳は世帯用として3万7000トン、事業用39万2000トン、業務用20万8000トンとのことでございました。また、1日の地下水の用量は60万トンとのことでございましたけれども、その資料は昭和51年、52年のもので、正確さには甚だ疑問が残っております。  八代市では地下水は豊富だと思われておりましたけれども、有水量の減少、地下水位の低下、あるいは海岸地域の塩水化傾向等の地下水障害は現実のものとなっております。この貴重な地下水を将来の皆さんに残すために総合的長期的視点に立って水需給計画を策定する必要があろうかと思いますけれども、執行部のお考えをお聞かせ願いたいと思います。  6.電波障害の防止対策について。  5年12月定例会で電波障害の防止対策に万全を期するために、市独自の電波障害に対する指導要綱を制定することは、今後建設される中高層建築物による電波障害の事前チェックができ、周辺住民の生活環境の保全に大いに役立つと認識しており、関係機関と協議を行い、できるだけ早い時期に制定をしたいと考えていると、このような趣旨の答弁があっておりますけれども、要綱制定の見通しについてお聞かせ願いたいと思います。             (環境衛生部長冨田弘晃君 登壇) ◎環境衛生部長(冨田弘晃君) 前田秀康議員さんのフロンガス回収事業につきましてお答えを申し上げます。  議員さんの方でいろいろ御指摘をいただきました。まさにそのとおりでございまして、私どもがより利便性を求めた生活を求めます余りに、やはり自然と共存できないような環境がつくり出されておるというのが現状ではなかろうかと思います。  このフロンにつきましては、議員も御案内のようにウィーン条約でありますとか、あるいはモントリオールの議定書でありますとか、あるいはヘルシンキの宣言でありますとか、こういうところで議論をされまして、まあ日本もこのオゾン層の保存に関します法律もつくっております。  しかしながら、私どももこういう国際的なあるいは国内的なオゾン層保護というふうな立法趣旨は十分踏まえておりますものの、そしてフロンガスに関する問題というのも私どもも重要視しておりますものの、現状の対応としましては、非常におくれておるというのが現状でございます。  したがいまして、先ほど議員の方からも御指摘をいただきましたので、このような状況を再認識をいたしまして環境に対しての重要な課題ということで、回収方法につきましても他の自治体等の取り組みを研究しながら今後対応を考えてまいりたいと、このように考えております。  おっしゃるように、やはり今の時点では、なかなかこの分解とか、あるいはリサイクルというのは非常に難しい状況でございますので、最近のテレビでも放映いたしておりましたけれども、群馬県の伊勢崎市あたりで進んだ組織等つくりまして、まずはこのリサイクル等のシステムができますまでにはどうしても大気にこれを放射しないというための回収策というのが最善の策ではなかろうかと、そういうことを今後他の──先ほど申しますように自治体等の現況も勉強しながら、まあ議員の御指導を受けながら取り組んでまいりたいとかように考えます。  以上でございます。 ◆前田秀康君 市長にお尋ねしてみたいと思いますけれども、このフロンの問題は、ただ一地域一特定の担当部の仕事じゃございませんで、まあ大げさに言うならば人類の問題というようなことで取り組んでいかなければならないんじゃなかろうかと思っております。  したがいまして、市長にお尋ねするわけでありますけれども、実はこれはフロンガス対策関係の予算ということで、国の今年度の予算を見てみますと、対前年度比に対して46.5%上積みをされております。このことに対して、読売新聞では、すぐに恩恵がもたらされるものではないと思うけれども、将来の生活環境を守るための第一歩として非常に期待をされるというようなことで評価をしております。また、そのほかの幾つかの新聞を読んでみましたが、やはり新しいこのフロン政策に対して──フロンガスの対策に対して、やはり期待を持っている新聞のコメントが幾つかありました。  また、これは共同通信社ですけども、ここではことしから63の自治体が本格的に取り組むと。さらに、ほかの新聞では神奈川、静岡、兵庫県は、県を挙げて取り組んでいる。特に静岡と兵庫の場合は、フロンガスの回収マニュアルをつくって、それを全自治体に配ると。また、回収機──回収をする装置ですけども、これを購入する場合には県が補助金まで出しましょうというようなことで、本格的に取り組みが始まったんじゃなかろうかと思います。また、この一番身近なところでは、鹿児島市が平成6年度の新規事業として117万7000円予算を計上してこの事業に取り組んでおります。  で、まあ具体的にこの事業の内容になりますと、フロンガス回収装置というのがありまして、これ大体70万から80万ぐらいの機械ですけども、これを乗用車のバン、後に乗せといて、それでクーラーとか冷蔵庫なんかの放熱板がありますけども、あすこに穴をあけてそのガスを抜き取る。時間的には2・3分ぐらいしかかからないわけでありますけれども、こういった──この仕事をする人は資格も何も要らないそうでありまして、いわゆるこういった──こういうことを、これは民間にしなさいということよりも、むしろこれは行政がリーダーシップをとって、民間もしくは企業と協力を密にしながらこのフロンの飛散を──この空気中に対する飛散をいかにして少なくするかという大きな事業になろうかと思います。  したがいまして、これに取り組む、今、部長さんの方からの答弁はいただきましたけれども、市長としてのこのフロンに対する取り組み方のお考えをお聞かせ願いたいと思います。 ◎市長(沖田嘉典君) 自席からいいですか。(前田秀康君「結構ですよ」と呼ぶ)前田議員の質問の、このフロンガス政策、フロンガスの回収、ただいま環境衛生部長の方からお答えをいたしましたが、私自身がまだ大変不勉強でありまして、議員の質問に明快に答えるものを持ち合わせいたしませんが、この環境問題を考える上においてこのフロンガスの回収事業、大変重要な課題だとそのように認識しております。現時点では、代替の品物につきましても開発途中でございまして、できる時点で可能な限りこれは回収するのが最良の方策であると、そのように考えております。  今後の課題といたしまして、回収再生装置も開発されているように聞き及んでおりますので、行政といたしましても取り組み方について積極的に検討してまいりたいと、そのように考えます。  これでお答えを終わります。 ◆前田秀康君 この問題につきましては一過性のものじゃありませんで、永遠に永遠に続く問題であろうかと思いますので、今、市長の答弁を期待いたしまして、担当部の御努力を全力で頑張っていきたいと──頑張っていただきたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。  次、お願いします。              (市民部長緒方一博君 登壇) ◎市民部長(緒方一博君) 御質問の第2項目目、3歳未満児の通院費の無料化についてお答えをいたします。  現在、八代市におきましては、零歳児の医療費と1・2歳児の入院費について助成を行っておりますが、これは県の補助対象に合わせたものでございます。そこで、1・2歳児の通院費を無料化いたしました場合は、概算で5400万円という多額の財源を必要とすると推計をされます。  ちなみに、現在、国会におきまして健康保険法等の改正が審議されておりまして、助産費の大幅な引き上げが予定されております。これは21世紀の社会を支える子供が健やかに生まれ、育つための環境づくりの観点に立つものと言われております。  そのような状況の中で、市といたしましては、それらの趣旨にのっとりまして、1・2歳児の通院費につきましても補助対象とすべく、機会をとらえて国、県に要望をしながら、市単独ででも実施できるかどうか今後検討してまいりたいと、そのように考えております。  以上でございます。
    ◆前田秀康君 この問題は、私もいろいろ調査し、検討してみましたんですけども、3歳未満児の入院費は無料ですね、現在ですね。  と、通院になりますと零歳児は無料だけども、1・2歳児は有料ということで、先ほどおっしゃいました県の補助対象になっていないということでありますが、各自治体におきましては、やはり乳幼児の健康保持、健康管理の意味で、独自で予算を組んで3歳未満児の通院費を無料にしているところも何カ所もあります。現実、熊本市も無料であります。これは、行政が乳幼児に対する取り組みをどれくらい力を入れるかということの一つのバロメーターではなかろうかと思います。  で、今、部長さんの方から、乳幼児を通院を無料化した場合の金額を5400万とおっしゃいましたですかね。ですから、2歳児まですると、それくらいかかろうかと思いますので、まあ最初は1歳児から始めるとか、いろいろ行政の財政的裏づけをもとにした検討する範囲があろうかと思いますので、その辺は担当の部長さんと、それから行政の責任者である市長の考え方が大きなポイントになろうかと思いますけれども、でき得ればまたその辺のところを行政の責任者とも話し合いをしていただいて、前向きにどの程度できるのかというようなことで検討していただければありがたいと思います。  それから、助産費の支給基準額の増額の件についてでございますけれども、これは平成4年3月の定例会で条例を改正して、早く13万円が24万円になるように八代市も取り組むべきではないかというようなことで御提案をいたしたことがありますけれども、新年度の政府予算案を見てみますと、福祉医療関係の中で出産育児金の24万円を30万円にというようなことで提示してございましたけれども、今、市民の皆さんの──先日もちょっとある方とお会いしましたんですけども、非常に赤ちゃんが生まれる場合に、まあ出生率が少のうございますので、各家庭から──家族から期待をされているというようなことでもございますので、これ24万円を30万円に引き上げるということは非常にいいことではなかろうかと思います。  で、これを行政の方としてはどのような取り組み方で臨もうとされているのかお聞かせ願いたいと思います。 ◎市民部長(緒方一博君) お答えいたします。  議員仰せのとおりに、現在、国会におきまして健康保険法等の改正が審議されております。その中で、分娩費及び育児手当金の改正が含まれております。これらの改正がなされますと、国民健康保険の助産費についても改正がなされる予定でございまして、その内容は名称を助産費から出産育児一時金に、金額を現在の24万円から30万円に改正し、その3分の2の財源措置がなされるということでございます。  今後、関係法等が成立をいたしまして、国からの具体的な通知があり次第、実施の方向で検討してまいりたいとそのように思っております。なお、実施の時期は本年10月1日が予定をされております。  以上でございます。 ◆前田秀康君 じゃ、次、お願いします。             (福祉事務所長赤星良輝君 登壇) ◎福祉事務所長(赤星良輝君) 質問3の高齢者在宅福祉に対するサービス手帳の交付についてお答えいたします。  日ごろ高齢者の在宅福祉サービスについては、いつでもどこでもどなたでもをモットーとし、安心して相談ができて、しかも迅速に対応できるよう心がけております。  現在のサービスの利用方法については、サービスの種類ごとに申請をしていただくという制度をとっております。しかしながら、増加する各種在宅福祉サービスの手続等の簡素化を図り、利用しやすくするため、今回策定いたしました老人保健福祉計画でも総合利用券方式の導入をうたっているところでございます。  議員御提案のサービス手帳の交付につきまして、これも総合利用券方式の導入と共通する部分もございますので、あわせて検討しているところでございますが、もう少し細かな詰めを必要といたしております。早期に実現できるよう努力したいと思っております。  以上でございます。 ◆前田秀康君 この問題につきましては、担当の部長──所長、次長さんとも何回もお話をしましたし、それから実際、家庭の中で寝たきりの方を抱えておられる方とも何回もお話をいたしましたわけでありますが、やはり福祉の原点であるその大事なですね、ポイントの大きな一つの問題になろうかと思いますので、くどいようですけども、頑張ると──頑張るというようなことであれしていただいておりますけれども、前回の答弁とほとんど変わっていないような状態でありますんですが、もうひとつ、やるという方向で、やるという方向で前向きに検討していただくというふうに理解をしてよろしいんですか。 ◎福祉事務所長(赤星良輝君) そうでございます。 ◆前田秀康君 わかりました。  じゃ、次、お願いします。             (市長公室長一村光啓君 登壇) ◎市長公室長(一村光啓君) 第4点目、自然環境行政の担当窓口の明確化についてお答えいたします。  環境行政に関しましては、平成5年9月議会におきましても前田議員さんから御質問があり、それに対し環境衛生部長が答弁いたしております。私の立場は、環境行政の直接の担当部ではありませんが、環境行政の窓口を市民にわかりやすい形にするということからは組織機構に関しますので、その立場からお答えいたします。  八代市処務規程第3条の事務分掌の中で、環境行政に関し事務分掌が明文化されておりますのは、課といたしましては生活環境課、清掃課、耕地課、水産課、都市計画課等でございます。また、明文化はされておりませんが、このほかに例えば企画調整課においては、緑と水に関し、緑化計画、緑の文化基金、緑と水の推進懇談会、景観整備計画策定、彫刻設置、野鳥の森、名木指定などの業務を行っております。現在では、このようにそれぞれの課で担務しているわけであります。  従来からの公害や廃棄物などの環境問題から、近年では、これらの問題に加えてアメニティーとしての自然や歴史的環境に対する市民の関心が高まっております。そういうことから、環境行政の窓口を明確にすることは市民サービス上重要であると思われますので、庁内関係課で協議をし、窓口の明確化を検討してまいりたいと思います。  なお、窓口の検討に当たりましては、市民から見て最もわかりやすい窓口ということを念頭に置いて対応したいと思います。  以上、答弁といたします。 ◆前田秀康君 この件につきましては、前回お尋ねをしましたときに、私の聞き方が悪かったと思いますけれども、なかなかこう──それぞれの立場でそれぞれの業務をやっているので、実質的には障害は起きていないというようなことでありまして、私が本来言いたかったのは窓口を明確にしてほしいということで、ただいま公室長の方から、市民から見てもわかりやすい窓口をというようなことでの御答弁があっておりますので、なるだけ早い時期にこれが実現しますことを期待いたしたいと思います。  次、お願いします。             (企画開発部長豊田貞二君 登壇) ◎企画開発部長(豊田貞二君) 議員お尋ねの第5項目目の、長期的な水需給計画についてお答えいたします。  水は、私ども市民生活はもとより、もろもろの産業活動に一日たりとも欠くことのできない生命の源、いわば血液でもあろうかというふうに思っております。幸い、本市は、日本三急流の一つでございます球磨川の豊富な水の恵みを受けながら、市民生活はもとより、農業、工業の発展を続けてまいったところでございます。  しかし、その豊富な球磨川の水、あるいは地下水にも限りがあり、市民生活あるいは産業活動の活発化等により、一部ではございますけども、御指摘のような地下水の塩水化傾向、あるいは水位の低下が見られております。その概要につきましては、9月の議会において生活環境部長、あるいは昨日の今田議員の御質問にも答弁いたしたところでございます。  このような状況下のもとで、将来の新たな産業活動の展開あるいは一層の都市化の進展あるいは人口増加等、長期的に本市を展望いたしましたときに、いかに豊富な地下水あるいは表流水を確保するかが、本市の飛躍的発展のかぎを握っていると言っても、まあ過言ではないというふうに考えています。  例えば、新たな産業活動の展開に応じましたところの工業用水はあるのか、あるいは農業用水としてはどうなのか、さらにはどの程度の人口増加に耐え得る地下水なのか、有限であります地下水だけに、本市の将来発展に大きな影響を与えるものと思われます。  このようなことから、これまで地下水利用適正化調査や井戸水実態調査、さらには地下水位調査等を、本市あるいは国、県によって進められてまいりました。しかし、議員御指摘ございましたように、基礎的データといたしましては、一部古いものも──、一部古いものもあるというふうに考えております。地下水の涵養量が現在どの程度なのか、それに対します使用量はどの程度なのか、これらを今後さらに調査、整理し、水の収支関係を早い時期にきっちりと押さえますことが極めて重要であろうというふうに認識いたしております。  そこで、水の適正利用と地下水の保全を念頭に、今後の本市の水行政を考えます有識者から成ります懇談会を新年度設置することとし、そのための所要予算を本議会にお願いいたしております。したがいまして、この懇談会の中におきまして、議員の方から御指摘がございました本市の長期的な水需給計画のあり方につきましても、当然研究していかなければならないというふうに考えております。  いずれにいたしましても、長期的な水需給という問題は大変重要な問題というふうに認識しておりますので、庁内各課連携しながら取り組みを進めてまいりたいというふうに思っております。  以上でございます。 ◆前田秀康君 ただいまの答弁の中で、有識者から成る懇談会をつくってみたいというようなことでお話をされたわけでありますけれども、この内容についてはどの程度のものを考えておられるのか、ちょっとお尋ねをいたします。 ◎企画開発部長(豊田貞二君) 答弁いたします。  今回、新年度予算でお願いしておりますけども、具体のそこまでの詰めはいたしておりませんけども、私の考え方といたしましては、非常にまあ、特に地下水関係につきましては専門的なそういう知識といいますか、そういうことも必要だろうというようなことで、そういう方面の先生方は当然入っていただく形になろうかというふうに思っております。  そういうことで、もう少し予算等を認めていただきました後、新年度、具体的なメンバー等についても考えていきたいというふうに思っております。  以上でございます。 ◆前田秀康君 この問題につきまして非常に私、期待をいたしておりますし、またぜひとも必要なものではなかろうかとも思っております。  ですから、また担当の部長さんとも個別にいろいろ御相談もしながら期待を持ってこれ見守っていきたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。  次、お願いします。             (環境衛生部長冨田弘晃君 登壇) ◎環境衛生部長(冨田弘晃君) それでは電波防止関係に対してお答え申し上げます。  これにつきましては、議員の方から再三にわたりまして御提言をいただきました。  今年4月からこの要綱を実施する方向で今検討をいたしております。  以上でございます。 ◆前田秀康君 ただいま非常に明確な──4月からというようなことで明確な御答弁をいただいて、ありがたく思っております。  今回の一般質問につきましては、当初申しましたような骨格予算ということでございまして、本来ならば執行部のお考えをお聞きして、執行部から提案された議案についてお尋ねしていくことがよかったのじゃなかろうかと思いますけども、今回の場合は言いましたように骨格予算でございまして、私が日ごろ考えていることに対してお尋ねをいたしました結果、2番目の3歳未満児の通院費の無料化ということだけは、ちょっと現実のものにはもっと──ちょっとほど遠いみたいな感じでございますけれども、そのほかの5点につきましては、かなり実現性があるというようなふうに認識をさせていただきました。  今度6月の議会のときには、執行部の皆さんがお考えになって組まれた予算に対して、また真剣にお尋ねをしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。  以上で終わります。ありがとうございました。(拍手する者あり) ○議長(加藤忠昭君) 以上で午前中の議事を終わり、午後1時まで休憩いたします。             (午前11時35分 休憩)             (午後1時03分 開議) ○議長(加藤忠昭君) 休憩前に引き続き会議を開きます。          ──────────────────── △日程第1〜29(続き) ○議長(加藤忠昭君) 日程第1から日程第29までの議事を継続いたします。  木田哲次君。     (木田哲次君 登壇。「冷静にいけよ」「なれたもん」等呼ぶ者あり) ◆木田哲次君 今定例議会の一番最後になりました。私一人のためにお残りいただきまして本当にありがとうございます。(「ええぞ」と呼ぶ者あり)  皆様、こんにちは。(「こんにちは」と呼ぶ者あり)昼下がりで、大変眠くなるひとときではございますが、沖田市長さんの任期最後の定例議会、しかも一般質問のとりとして大変な緊張感を持って登壇させていただきました。最後まで御清聴よろしくお願い申し上げます。  さて、質問通告の順序を逆にさせていただきますことをお許し願います。  昨年9月の定例議会で、私は障害児保育に関する助成の現状と今後の対策についてお尋ねをいたしました。  保育所への障害乳幼児の受け入れを進め、豊かな保育を保障していただくため、一つ、障害児保育を実施する保育所には、自治体として補助をしてください、障害児保育の相談、指導に当たる専任の担当者を配置してください、障害児保育の研修を関係者に行ってくださいなどのお願いでございました。  結果、家庭児童相談員を当面の相談窓口として、障害児保育に関する各種研修に積極的に取り組み、研さんを積みながら、保育園としての役割を十分認識していく必要があり、これからも各機関と連携をとり、各種の取り組みを参考にしながらニーズにこたえたいとの答弁でありました。  そこでお尋ねをいたします。  相談窓口での利用状況はどうでしたか。利用案内についてのPRはどうでしたでしょうか。現在、新年度の受け付けがもう終了しているころとは思いますが、相談窓口と受け付け事務の横の連携はうまく生かされているのでしょうか。また、研修等の平成6年度の予算と事業計画はどのようになっているのでしょうか、お聞かせください。  次に、産業廃棄物行政のあり方について質問をいたします。  産業廃棄物は、県の許認可業務ということもあって、一昨年9月の九環の倒産以前は何らこの議会においても話題にならなかったこの問題が、にわかにクローズアップされ、今議会まで延べ21人の議員が質問を繰り返してきたのは、事の重大さの認識のあらわれであると私は思っています。  そこで、この問題の論点の1つは、不法投棄された産廃の処理であり、地域住民の意向を受けて、市長さん初め市当局の、県に対するいろいろな努力にもかかわらず、結果として現在の姿に落ち着きを見せています。  もう1つの論点は、公共関与のあり方です。最初は、昭和、二見地区の処理場跡を、地域の方々は県であれ、市であれ、公共的な関与を強く望んでいらっしゃいました。その後は、産業廃棄物全般の取り組みとして、第三セクターを含む公共的な関与がどうあるべきかに論点が移ってまいりました。  そこで、お尋ねをいたします。八代市のとるべき公共的な関与とは、どんなものなのか、市長さんの御見解を伺いたいと思います。  市長さんは、去る平成4年12月定例議会において、私の一般質問に、いずれにしてもですね、すべての責任は市長である私がとりますから、私に任せてもらいたいと思いますと御答弁をいただいております。この御答弁、市長さんの強い御意思のあらわれであると私は認識し、積極果敢なる環境政策を期待しつつ、誠意ある御答弁をよろしくお願い申し上げます。  来月は市長選挙が行われます。新しい市民の選択が待ち受けているわけでございます。今議会において、この1年3カ月、議会においてさまざまな議論がこの産業廃棄物において取り交わされてまいりました。21世紀の八代を住みよい明るい豊かな町にするために、環境行政はその重要な役割を担うはずでございます。将来に向けての環境行政のあり方について、大きくここで一歩を前進できることを望んで、市長さんの良識ある御答弁をよろしくお願い申し上げます。  以上です。              (福祉事務所長赤星良輝君 登壇) ◎福祉事務所長(赤星良輝君) 木田議員御質問の、障害児保育についての4点についてお答えいたします。  初めに、家庭児童相談室の利用状況でございますが、昨年の9月以降今日まで、14件の相談が行われており、相談内容の主なものは、言葉のおくれ、精神発達異常等でございます。相談のほとんどは、専門機関が必要なため、児童相談所等の機関に同伴し、しかるべき解決に当たっているところでございます。  次に、業務のPRにつきましては、市報の11月1日号、特集号及び12月1日号で相談内容等を周知しておりますが、他の機関の保健所、児童相談所、保健センター、のぞみ母子センター、各保育園等との連携を図り、窓口のPRに努めております。  また、高田東部保育園で実施しております保育所地域子育てモデル事業、及びつるまる保育園の電話による乳幼児健全育成相談事業等とも連携を密にして取り組んでおります。  今後とも、家庭児童相談室のPRも徹底し、福祉課初め各保育園、関係機関との密接不可分の連携によって、中・軽度の障害を持った子供に対する相談、潜在的な悩みを持った人たち、保護者に対する相談等について十分対応できるよう体制の充実強化を図る所存でございます。  入園面接につきましては、担当職員が各保育園に出向き、実施をいたしておりますが、その中に家庭児童相談員も含めております。保護者と面接を進める中で、障害を持った子供の保護者から相談があった場合には、相談員がその場で、あるいは後日、相談を受けるような体制づくりをしております。また、市福祉課の窓口における保育園の受け入れ体制についても、潜在的な悩みを持っておられる人たちが気軽に相談できる環境づくりに努めております。  最後に、研修につきましては、昨年の9月議会で申し上げましたとおり、保育園職員に対する障害児保育についての研修予算を今回お願いしているところでございます。研修内容等につきましては、まあこれから関係職員の御意見を聞きながら成果が上がる計画づくりに努めたいと思っております。  以上でございます。 ◆木田哲次君 ちょっと暑いので脱がせていただいてよろしいですか。だめですか。(「よかよ」「よかよか」等呼ぶ者あり) ○議長(加藤忠昭君) 暖房を小さくしますので。 ◆木田哲次君 ああ、そうですか。はい、わかりました。  じゃ、所長さんにお尋ねをいたします。家庭児童相談員は何人いらっしゃるんですか。 ◎福祉事務所長(赤星良輝君) ええ、あの専任──まとめたところの──児童関係にまとめたところの職員1人と、それから福祉課内に主任保母を1人──資格を持っております職員が1人おりまして、互いに連携しながら相談に応じております。 ◆木田哲次君 先ほどの御答弁に保育所の入園受け付け──面接のときに、家庭児童相談員が出向いて一緒に面接を行っていると──そこにそばにおって相談を受け付けているというお話でございましたけれども、何十カ所とある保育園でそういったことが可能であるかなというのが一つ気になったわけでございます。その点について所長さん、実際そういうふうに保育園に行っていらっしゃるんですか。 ◎福祉事務所長(赤星良輝君) 入園の面接業務につきましては、福祉課の方で計画的に実施しておりまして、それに──それに応ずる体制づくりで出向いて面接をいたしております。 ◆木田哲次君 家庭児童相談員の充実、まあできれば専任をお願いしたいというのが昨年9月にお願いしたことでございますけれども、実質的には今いらっしゃる相談員の方が、言い方おかしいですけど、兼務としてこの障害児保育の相談を受け付けていらっしゃるという状況でございますけれども、まあ先ほどの御答弁の中に、そう相談窓口が混雑するほどのですね、相談はなかったかもしれませんけれども、本来ならば専任をおいてほしいというのが私たちの願いでございました。  そういうことで、受け付けを──保育園の受け付けをされる場所に出向くという以前の問題としてですね、保護者が、ある意味では自分の子供がよりすばらしい環境で保育を受けることのできる保育園との情報をですね、密に持った方々──方が専任としてもしいらっしゃるならば、受け付けを受ける以前の問題でいろいろな相談をするのが本来の業務ではなかろうかと私は思うんです。  そういう意味では、非常に前向きな御答弁をいただいておりますけれども、もう一歩踏み込んだところでですね、障害児保育にかかわらず、まあ幼稚園教育の問題もございます。これは縦割り行政でなかなか横の連携は難しいかもしれませんけれども、幼児教育という観点からですね、障害者の子供さんを持つ保護者の方々の気持ちをですね、事前に酌み取っていただくような形での相談の窓口というのが本来理想的ではないかなという気がするわけでございますので、確かに専任の方を置くということは、予算の関係上ですね、また難しい面もあるかもしれませんけれども、やはり窓口をきちっとした形で設けていただくことが悩みを持っていらっしゃる保護者の方々を非常に救済する、親の気持ちをですね、酌み取れる福祉行政に私はつながるんじゃなかろうかという気がするわけです。
     そういうことで、ぜひこの点もですね、一足飛びにはいかないかもしれませんけれども、御考慮いただきたいというふうに思います。  続いて、障害児保育という形で各保育園で受け付け体制はできておりますけれども──受け入れ体制はできておりますけれども、その方々の研修の予算は幾らでしたかとお聞きしましたが、先ほどは予算は幾らかというふうには計上しておりませんというようなお話でございましたので、御予算、お幾らなのか、そして、どういった形での事業計画が行われているのかをちょっと御説明願いたいと思います。 ◎福祉事務所長(赤星良輝君) 予算につきましては、講師謝礼として、額的には小さいんですけれども、1回分の2万円をお願いしております。  研修の内容でございますけれども、先ほど御答弁いたしましたが、現場の方たちの御意見を聞きながら、どういった形で進めたがいいのか、そこあたりを含めながら計画づくりに努めたいと思っております。 ◆木田哲次君 ちょっと2万円は安いんじゃないんですかね。もうちょっと組んでですね、何回も定期的に行われるようにですね、本当はやってほしいと思うんです。  それと同時並行で、公立保育園なんかをですね、モデルケースとして障害児受け入れを率先して行い、そこでの事例をですね、そういう研修に生かせるような考え方はおありなんでしょうか。 ◎福祉事務所長(赤星良輝君) 現在、議員御承知のとおり、公立、私立に既に障害児の方、保育されております。  そこらあたりで経験的な方たちがおられますので、そういったのを生かしながら、ほかの人たちの研修にですね、ぜひ体験的なことも含めながら組み込んでいけば、非常に具体的な身近な研修になっていくんじゃないかと考えておりますので、そのように考えております。 ◆木田哲次君 はい、ありがとうございました。  それでは、最後に2つお願いをいたします。  やはり研修の充実ということは、受け入れられる保育園側のですね、理解をかなり増すものでございますので、安心して保護者が保育園に受け入れられるよう、この研修を定期的に、そして持続的に行っていただきたいというふうに思います。  それは、体験をされた方々がどういう形で保育が行われたかをですね、保母さん等にもその事例を聞かせ、そして体験させることによって障害児保育というものがより充実する方向に私は向かうんじゃないかと思うわけでございますが、元来、市民の方々は、御近所にいらっしゃる保母さんとか、そういった方々によく相談をされるんです。  市役所の窓口に行く前にですね、市役所まで行くのを非常におっくうがってらっしゃる市民もいらっしゃるわけですので、いろんな保育園に勤めていらっしゃる保母さん、もしくは保育園、そういった方々が──の保育園の経営者の方々、そういった方々がですね、より身近な相談相手となれるように、やはり研修というものを積極的に進めていただきたいというのがお願いの一つでございます。  ぜひ公立保育園もあるんですから、そういったところはですね、公立の立場として、民間の保育園を指導する位置づけからも、ぜひ障害児保育の理解と体験と、そういうする場にですね、ぜひ公立幼稚園なんかにも積極的にアプローチを進めていただきたいというふうに思います。  それと、あと一つは、助成の問題でございます。  実は、昨年9月の一般質問のときにも申し述べましたけれども、アンケート調査が行われております。子供の発達と療育を考える八代ネットワーク、そこでのアンケート調査において、いろいろな事例が出てまいりました。  1つは、今、保育園で障害児保育に関する助成について知らなかったという方々も──保育園もございます。そして、今、障害児と思われる方が18人、八代の保育園に今入所していらっしゃるんですけれども、そのうちの7人が療育手帳を持っているということで、助成の対象6万6300円の助成がその保育園にいっているわけでございますが、熊本市におきましては、障害児という判断が下されれば、療育手帳の云々にかかわらずですね、月4万1140円を市の単独予算で保育園に助成をしているという事実もあるわけでございます。  これは、昨年9月でも申しているんですけれども、やはりその自治体の積極的な福祉行政というものがそこにあらわれている証拠だというふうな気がするわけです。何もお金だけでは済まされませんけれども、ぜひですね、受け入れる保育園が、経営的な面もやはりバックアップしてやらないと、なかなか受け入れが進まないという状況も発生するやもしれません。  そういうことでは、ぜひ障害児保育の進み具合においても、非常に大きな要素になってきますので、その点については御一考をお願いをしたいというふうに思うわけでございますが、ただ、これは保護者の側にも障害児という烙印を押されたくないという意識も働くかもしれません。  だからこそ、先ほど言った窓口が必要になってくるということに、循環的に考えてもそこの相互作用が働いてこそ、そういう自分の子供が障害児という烙印を押される、差別を受けられるんじゃないかというような意識を保護者が持たないためにもですね、そういう窓口での御相談というのが必要となってくるわけでございますので、それぞれがばらばらな観点でものを言っているわけではなく、常に連携し合った中での障害児保育の促進ということでお願いをしているわけでございますので、どうかそういう意味からもぜひ前向きの御検討をですね、一足飛びにはいかないかもしれませんけれども、よろしくお願い申し上げまして、次に移らせてください。              (市長沖田嘉典君 登壇) ◎市長(沖田嘉典君) 木田議員の御質問にお答えいたします。  木田議員質問の冒頭に、沖田市長任期最後の質問であると、このように述べられましたが、実は私もこれが私の任期の最後の答弁であると、そのような気持ちで真摯に受けとめて、この答弁をいたします。いずれにいたしましても、この3月定例会、まさにこの30日先を見ての御質問という──ほとんどなく、まさに平穏な御質問でありましたことを、まあ二、三は別といたしまして、感謝をいたします。  木田議員のこの質問も、30日の任期を持った市長の回答としてはまことに申しわけないが、次をにらんで答えをしたいと思います。  議員の廃棄物問題に関するこの1年間の総括、市長にしてもらいたいと、こういうことでありますが、私の廃棄物行政に対する基本的な考え方は一つも揺るぎなく持っております。  産業廃棄物の不法投棄という未曾有の洗礼を受けた八代市は、この廃棄物の不法投棄問題を通じて、環境問題の重大さをみずからの痛みの中で痛感しているわけであります。逆説的な言い方をしますと、環境行政についてのこの問題は、貴重な体験を地方自治体に与えていただいたものとこのように思っております。  で、私はこの廃棄物不法投棄というおぞましい状況下におかれました市民の一人として、また行政体の首長として、その適正な取り組み、処理の必要性を県、国、そして全国に──向けに対してずっと声高に発言をしてまいったつもりでありますが、さて、県は、あれほど再認可に反対したにもかかわらず、市に同意なくと言いますか、市に連絡がないまま再認可されたということであります。私は、非常にそのことは残念に思っているわけであります。  また、次には、公害防止協定についても、地権者と業者の申し出がありましたが、私はその協定にサインをすることを拒否いたしました。それは、どういうことかと言いますと、特に遮断型とか、管理型の問題は、これは公共が関与してほしいと、公共が関与すべきだという持論を持ち続けているわけであります。  しからば、二見の問題、敷川内の問題、昭和の問題、3点ありますけれども、まずきょうは昭和の問題について絞って答えておきたいと思います。  現在の敷地は、許認可──許可があった敷地は、1.5ヘクタールです。農地のままに許可なしで廃棄物を捨てている面積が1.5ヘクタール、3ヘクタールが今のクリーンアメニティーの土地であるわけです。  さて、このような遮断型、管理型の毒質のあるものを、わずか3ヘクタールの、しかも平地に一体許可をしてどうなるのかということが私の質問でもあります。しかも、その3ヘクタールは、既に使い古した場所であるわけです。何がゆえにそこに──そこに多く加えて、そういう廃棄物を持ってこれない、もう許容の面積がないというのに、なぜそこに許可をするのかというのが私は素朴な県への質問であったわけであります。  しかし、あけてみますと、市に連絡なく再認可された中に、私はクリーンアメニティーに許可をされるのは、認可の主務官庁は県でありますから、それはいたし方がないという、まあ表面には言わなくともそう思っていたことは事実でありますけれども、なぜ黙って許可をするのかと、非常に不信感を持ったわけであります。  しかし、県は隣地の5ヘクタールを許認可を前提として、市も、地域住民も反対している、それを許可条件として認可されたという事実がわかったわけであります。でありますから、私は県の意向に、無視するかもしれないが、その公害協定には捺印の拒否をしているわけであります。  重ねて申し上げますけれども、昭和のような平地に、一般廃棄物の中で安定型とか、あるいは管理型ぐらい程度までは、これはいいとしても、猛毒的なものをその狭い中に何をどうして捨てようとするのか、その県の真意がわからないので、私は今はね、立場がね、わずかな期間でありますから、次の期間には、もし許されて2期目がやられたら、このことについては積極的に県と渡り合ってみたいと、このように思っているわけであります。  で、その公共関与でいかなければいけないんだという、第三セクターが必要なんだと、こういうことを盛んに叫んでいるにもかかわらず、今の昭和の地域について公共関与、しかも国の認可をとって私は取り組んでいきたいと。もう、民間には──民間業者、一般的にですよ、民間業者には遮断型のものは任せられないと。だから、これは国、第三セクターに任せてほしいというふうに申し上げているにもかかわらず、今度は県は、第三セクターについて田んぼはだめだという、そのような返事があるやに聞いているわけであります。山を最終処分地としてもってきてほしいと。田んぼはだめだと。しからば、私どもの昭和の田んぼは、それはいいのかということもまた言いたいと、こう思うわけであります。  非常に主務官庁であります──許認可の主務官庁であります県に対して、力のない市が対抗することは、どういうふうにすればいいのか、これからも地域住民の皆さんと十分相談して、でき得べくはこれを解決の方向に、要するに第三セクターを中心としたもので取り組んでいかなければならないと、そのように強い信念を持っておりますし、県のそのような市を、地元自治体を無視した許認可等に対しては、強く抗議をするものであります。  以上です。 ◆木田哲次君 積極的に取り組むという市長さんの強い御意思のあらわれの御答弁、ありがとうございます。  実は、私、この1年3カ月間の21人の議員の一般質問のやりとりをずっと読ませていただきまして、積極的に取り組むという市長さんの言葉がたくさん出てまいりました。それはそれでいいんですけれども、積極的に取り組む、その点についていろいろ今からお伺いをしたいと思います。  実は、今、市長さんの御答弁の中に、市に連絡がないままクリーンアメニティーに認可をおろしてしまったと。そのサインを拒否したんだというお気持ち、非常に──それはよくわかります。しかし、日ごろ市長さんが言っていらっしゃる福島県政との強いパイプを強調していらっしゃる割には、どうしてその連携がとれなかったのかなという疑問も一つ出てまいります。  しかし、それはそれでいたし方ない部分もあるかもしれません。やっぱり県自体がこの産業廃棄物の取り組み方について、非常にあいまいな態度をとり続けてきたことは、私も怒りを隠すことのできない市長さんと同じ立場になってですね、やはり私も一緒になって取り組んでいきたいというような気持ちになって私も質問を続けているわけでございますが、やはりその怒りを県に対しては非常に市長さんと一緒に持っているわけでございます。どうして県は八代にそんなに冷たいのかなという疑問も持ち合わせながらお尋ねをいたします。  市長さん、先ほども遮断型、管理型の公共関与を進めたいというお話を進められました。そこでお尋ねをいたします。実は、本来、この産業廃棄物の問題は、昭和、二見地区の方々が現在の処理場の跡地をですね、公共で関与してくれと。もう民間は要らないんだというところから話は始まっていったわけでございますが、ところが平成4年の12月の浦川議員の御発言による市長さんの答弁の中で、平成5年──ちょっと待ってくださいね。そのときの市長さんの御答弁にですね、昭和の場合は、平成5年に見通しを立てる。敷川内の場合は平成7年に見通しを立てるというふうにおっしゃっていらっしいます。  私は、この意味がちょっとわからなかったもんだからお尋ねをいたしたいんですけれども、この見通しというのはどういった見通しだったんでしょうか。 ◎市長(沖田嘉典君) お答えいたします。  昭和の場合は、今のね、許認可のね、見通しが、大体県の意向が許可するか許可しないかの、その見通しということですね。  それから、二見の場合ももちろん同じようなことですけれども、(木田哲次君「敷川内」と呼ぶ)敷川内か、敷川内は、今、大体そのころの見通しで、地質検査とか、地質調査とか、それを現在鋭意進行中でありますから、実際に猛毒があるかどうかね、7月ごろにはその答えが出せると、こういうことです。 ◆木田哲次君 ああ、そういう意味なら私も理解ができました。この見通しがどうだったのかというので疑問に思ったもんだから質問をさせていただきました。  で、先ほども申し上げましたように、本来、現在ある処分場を公共関与という形でしてほしいのが地域住民の方々のお願いであったわけでございますが、平成5年の6月、副島議員の質問の中で、県及び関係機関、関係企業と十分連結をとりながら、第三セクター設立の方向で積極的に取り組んでいくという、あの御答弁をなさっていらっしゃいます。  そこで、初めて第三セクターの公共関与でいくという市長さんの強いお気持ちがですね、平成5年の6月の段階で出てまいりました。で、そのときに、この県及び関係機関、関係企業と十分連携をとりながらというお話でございますけれども、関係企業にどういった働きかけをなさった経緯があるのか、ちょっとお伺いしたいと思います。 ◎市長(沖田嘉典君) 関係企業にどんなような働きかけと、そういう働きかけは私の方からはしないんです。  で、しかし、単独で遮断型を民間業者にやられたら困るから、もしそういうことであれば、私──市の方に訪問された──1回か2回訪問されたですけれども、やはりもう民間でやることについては、まあ地域住民が認めないから、三セクでということを県に申し込んでおるけれども、県の方の話が進むんだったら、あなたも同意をされないかという、そういう話をしたことはあります、そのときにね。 ◆木田哲次君 関係企業というのは、どう──(市長沖田嘉典君「クリーンアメニティー」と呼ぶ)クリーンアメニティーのことですか。ああ、わかりました。  今、市長さんの御答弁の中に、県の方にも第三セクターをつくりたいから、どうか御協力願いたいというようなことを言っていらっしゃい──今おっしゃいました。県に、実は平成5年の9月に私の質問に対して、県に陳情している旨の御発言をいただいております。そのときの中に、遮断型、管理型は、もう民間に任せるべきでない、先ほどもおっしゃいました。民間に任せるべきではない、だから公共が関与していくんだというお話でございましたけれども、私はここでですね、ちょっとひっかかることがあるんですよ。  実は、先ほども市長さんおっしゃいましたように、クリーンアメニティーという会社は、遮断型、管理型で経営をしている会社でございます。それが昭和にあるわけでございます。ところが、県の見解は、先ほど市長さんもおっしゃいましたように、田んぼはだめなんだと。しかし、なぜ昭和がそれを許認可を──認可を与えているのか、そこが私はわからないというふうに市長さんもおっしゃいました。確かに私もそこは大きく疑問を持つところでもございます。  だからこそ、今必要なものは何かという観点からするならば、遮断型、管理型、これが果たして市長さんのお気持ちのように公共が関与することがベターなのかということを考えてみると、確かにベターなんですね。それは私もそう思います。民間業者には任せられないという観点でベターだというふうな気がします。  しかし、八代市に発生するさまざまな産業廃棄物を調べてみますと、管理型、遮断型を要するものというのは、そうたくさんはないんですよ。どちらかといいますと、安定型の方が多いんですよね。というんであれば、その論理でいくと、八代市に第三セクターで遮断型、管理型をもしつくるとするならば、よそからの産業廃棄物を受け入れなさいという話に変わってきます。そこに第三セクターのあり方に私が疑問を持つことの1つでございます。そこは、おわかりいただきたいと思います。  本来、八代市に発生する産業廃棄物をいかに処理するかということがきちっと行われた上で、よそから入ってくる産業廃棄物を処理するということであれば、いささかそこには異論を挾む余地もなくなってくるんですけれども、その点、現在は八代市郡で発生する産業廃棄物の処理がうまくいってない段階で、民間に任せるべきでない遮断型、管理型を、今、八代市が率先して第三セクターをつくりながら、八代市民のためにすばらしい環境を提供するんですよということとは、すぐにはつながらないような気がするわけです。ちょっと待ってください。  そこでですね、県に陳情しているという答弁をなさってます。先ほどもおっしゃいました。これは、だれと行かれましたか。  県に陳情しているというのは、市長さんみずから行かれたんですか、それとも行政のスタッフと一緒に行かれたんですか、そこを一つお聞きしたいと思います。 ◎市長(沖田嘉典君) 2点、質問にお答えいたします。  まず、さきの1点は、その八代市が第三セクターをつくって、不特定多数の方たちからそれを受け入れるのは少し危険ではないかという、そういうふうに質問でありますけども、私の場合は、よそのものとか、自分のものとかということでなくて、現実問題として被害を受けた昭和、敷川内、そして二見と、この問題に限定して問題を取り組んでおりますから、例えば昭和の場合は、採算上業者は八代の産廃を持って──よそから持ってくることはもう間違いない。そういう現実になったときに、やはりその延長線の中で、その枠の中でとらえていかないと、余りほかのことまで考えるとこれは失敗しますので、非常に限定した三セクというふうな言い方であるわけです。  次の1点は、だれとだれがということですが、この産廃問題についてのですね、交渉は、もちろん事務局もいたしておりますけれども、冒頭から私自身が知事と会い、副知事と会い、担当の部長と会い、そういうお話をしております。もちろん地権者も、それぞれ関係者も行っておりますけれども、特にサイドでは前面に私が出てでも──出て交渉している経緯があります。 ◆木田哲次君 限定した三セクというお答えでございますけれども、クリーンアメニティーが、現在、二見の処分場に管理型の廃棄物を入れております。これ、12月にも申しましたけれども、非常に経営が難しい状況に陥っているというお話でございます。  それは、なぜかというと、八代地域で産する──発生する産廃だけでは、量的に足らないわけですね。そすと、やはり全国に営業をして回っているというお話も聞きました。これは、そこの従業員の方から聞いたわけでございます。やはり全国の産業廃棄物を持ってこないと、経営的に成り立たないという現実がそこにはだかるわけでございます。  一セクならともかく、三セクである以上、やはりそこは経営的な側面も常に出てきますので、やはりそこの点はですね、積極的な取り組みと同時並行的に、やはり本当に今八代市にですね、ほかの産業廃棄物が必要なのかということもですね、考え合わせた上での三セクを考えていただきたいというふうに思います。  そこで1つお尋ねをいたします。  先ほど一人で行かれたということでございますが、これは要望として聞いていただきたいと思います。やはり市長さんの指導力というものは、非常に大きく行政に反映するわけでございますが、本来、私は市長さんは環境衛生部をつくられたんですから、廃棄物処理対策室をつくられたんですから、職員と一緒になってですね、スタッフと一緒になってその話し合いの中に入れていただいて、そして考えていただけないものかなという要望でございます。  確かに、指示はしていらっしゃるかもしれませんけれども、やはり一人で行く、トップみずから一人で行くというやり方もですね、功を奏する場合もあるやもしれません。しかし、やはりそこは事務レベルでの協議ができるように、どうかひとつ職員の方々と一緒になってですね、事前協議をしながら、八代市に三セクはどういうものがベターなのかということを考え合わせた上で、そして県と協議をする、国と協議をするという段階に私は本来は発展していってほしいという私のお願いでございます。そこに疑問を持ったことが幾つか出てまいりました。  それは、12月の私の質問で、市長さんのお答えの中に、環境事業団の話が出てまいりました。で、いろいろ環境事業団等に問い合わせてみますと、環境事業団も市長さんが一人で行ってらっしゃる。じゃ環境事業団の打ち合わせがこの行政内部できちっと行われていたのなら、市長さん一人で行かれても私は何ら異論を挾む余地はございません。しかし、そういうことが事前協議がかちっとした形で行われてないところで、市長さんが一人で行かれたということに私は一つの疑問を持ちました。  それと、環境──そのとき、八代を見にきてくださいというお願いをしていらっしゃいます。で、そのときに八代に昨年の11月、環境事業団が視察に来ています。そのとき御案内された場所が昭和だとお聞きしました。先ほどおっしゃった、県は田んぼはだめなんだとおっしゃっている話の中で、県の意向としては、田んぼはだめなんだとおっしゃいながらも、国レベルで行うこの環境事業団をどうして昭和に連れて行かれたんですか、そのとこに──点をお聞きしたいと思います。 ◎市長(沖田嘉典君) お答えいたします。  非常に立て込んだ話の進め方ですからね、この議会でいつも質問等でするよりかは、別にそのような御質問があれば、まず明快に答えて、なおわからないときに議会で質問していただければ幸いなんですけども、私が事業団に一人で行ったと言ってもね、それはやはりね、下世話な言い方だけども、だれも行くものがいなかった、一人で行ったということであってね(笑声)、しかもだ、しかも非常に難しい問題ですからね。  だから、やはり環境の職員の担当をね、つくってありますけれども、それを代表して、すべて総括して、そこら理事長さんと話をするには、まあだれか二、三、一緒に行くことを──まあついていくことを言ったけれども、だれもついてこないから一人で行ったという程度であって、しかし話はそういうところから入っていくわけで、何も間違いなくこれがいけるなという判断を踏んだときには、議会にもお話をしようし、まあ県もオーケーということで雰囲気であったら、テーブルにのせるし、まだ、まさに模索の段階ですから、その模索の段階の、私、市長の動きについていろいろ論議されても大変戸惑うわけでして、まあいずれにいたしましても、テーブルにのせ、市の職員に話をして、これはいけますよという段階までは、ある程度私が見きわめた方がいいという、そういうふうに理解していただかないといかぬということです。  今、一つ申し上げます。福島県知事とね、市長は大きいパイプがあって、どうして県は言うことを聞かないのかなと、ね、さっきの──(木田哲次君「いや、それはもう」と呼ぶ)答えておかにゃいかぬから。答えておきたいから。(発言する者あり)ということは、ぴしゃっとそれはね、そういう疑問も私も持っているということを答えておきます。(笑声) ◆木田哲次君 確かに職員を連れて行かなかったことを私はだめだと言っているんじゃないんですよ。やはり、先ほども言いましたように、環境事業団という第三セクターをつくって、そして、それを譲り渡すという事業を行うところでございますけれども、やはり、そこになぜ昭和を連れて行かれたのかという質問だったんですから、その点については明快にお答えいただきたいと思います。 ◎市長(沖田嘉典君) 先ほど、限定してやっていると私申し上げたわけですが、すべて事業団はですね、昭和地内です。あすこでそうした遮断型、管理型をやって──民間でやってもらっちゃ迷惑するから、これを国にお願いしたいと。昭和です、昭和の中です。そういう意味です。 ◆木田哲次君 じゃ、昭和は管理型、遮断型の処分場ばかりになってしまいますよ、そういうことになりますと。クリーンアメニティーは現存するんですから。  そこの会社がやめて、そしてまた、いくならですね、話は変わるかもしれませんけども、民間もやっている、第三セクターもやっている。そすと、昭和は処分場ばかりになってしまうという結果に落ち着くことになりますので、いや、ちょっと待ってください。(発言する者あり)私、それが非常に大事なことですので、お聞きをしたいんですよ。  実はですね、平成5年6月にですね、私の一般質問に対して、大きく処分地を求めていくという御発言をなさっていらっしゃいます。それと同時並行にですね、昭和の環境を守る会から陳情書が出ていますね。これは議会で採択もされました。  そのときに、クリーンアメニティーの周りの7軒分の土地を買っていただきたいという、ここに陳情書のコピーをいただいているんですけれども、ここにですね、「クリーンアメニティーの事業拡大を阻止するために、周囲の土地を地元で買収する考えでおりますが、何しろ莫大な経費が伴うため昭和校区民だけではいかんともしがたく、これを市行政の方で公共用地として考えてもらいたいと強く要望をいたす次第でございます」というふうに書いてあります。これは事務局にあったやつからいただいたものでございます。これはコピーしました。  実は、ここにはですね、産廃の施設を第三セクターでつくってくれという要望は全然入ってないわけですよ。公共用地として考えてもらいたいというお願いでございます。  そこで、この市長さんの平成5年のですね、6月の答弁の中でですね、9月か、ちょっと間違いました。そのときにですね、こういう陳情が出ていますというのを市長さん、私の質問に対して答弁なさっています。そのときに、地域住民の方々の願いは、民間じゃなくて、公共的に産廃の処理場をつくってほしいというような意味合いにすりかえていらっしゃいます。これ、すりかえじゃなくて、私は市長さんの勘違いじゃなかろうかなという気がするわけですね。  実は、この陳情書には、公共用地として買っていただきたいというお願いなのに、市長さんは9月の──処分地を求めるというお話の中には、産廃の第三セクターをつくってくれ、公共的に関与してくれというお話をしていらっしゃることに私は矛盾を感じたので、どうしてそうなったのか。本来、昭和に産廃の処理場をもう余分につくることは、本当に昭和の方々のお願いなのかなと、お願いじゃないはずだろうがなという私は気がするわけでございますが、その点について、市長さんどう思われますか。 ◎市長(沖田嘉典君) お答えいたします。  その陳情はね、陳情書というのは、地権者、これは5ヘクタールですけどね、5ヘクタールの地権者7名になるんですけども、この人たちは入っていないいわゆる地域の陳情なんです。それはね、既にその地権者の人たちはクリーンアメニティーにいわゆる産廃用地として売却するということを約束していらっしゃった、その後に出てきた陳情であることが後で私の方にわかったわけです。  ですから、地権者を含まない陳情は、今の場合は困ると、こう私は申し上げたんですけれども、結局クリーンアメニティーはその5ヘクタールも産廃のそれに延長してね、拡大して工事をするということで、もう既に県当局とも話を進んでいたようでありまして、そういう背景の中で、私はこれは、じゃとにかく産廃を民間にやらせたんでは──遮断型を民間にやらせたんでは困るから、どうせやるならば地域の住民の人たちは公共で、民間にやらせないでやってほしいと、もう民間は信頼ができないということがそういう経過の中でそこまで、事業団まで話が進んでいったわけでして、いきなり短絡的にね、その陳情を無視してということではないんです。 ◆木田哲次君 市長さんのおっしゃること、よくわかります。しかし、本来、昭和の方々はですね、もう産廃の処理場は要らないんじゃないかというお気持ちをですね、私は強く持っていらっしゃるんじゃないかと思うんですよ。  だから、第三セクターをつくることをですね、今──どっちかというと、今、行政の方は昭和の方に向いているような気がするんですよね。しかし、これは本来、昭和の地域の方々の本当の願いであるとするならば、基本的にその部分の考え方もですね、庁内でやはり論議し合ってスタートを始めていただきたい。果たして昭和でいいのかと。  前回、私は、産廃の町昭和にするんですかと、ひいては、産廃の町八代にするんですかというお尋ねをしたとき──お尋ねをしたときに、いや、そうじゃないんだと。その産廃の町を食いとめるためにするんだという話をされました。そこはよくわかります。でも、実際、あそこに第三セクターでつくることが果たしてベターなのかということもですね、今から協議していく中では考えていただきたい部分でございますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。(「そのとおり」と呼ぶ者、発言する者あり)ちょっと待ってください。  そこででね、余り私はこういうことを言いたくありませんけれども、やはりこういう聞き方はまずいかもしれませんが、やっぱり下世話な、げな話というのが私たちの耳にもよく入ってまいります。げな話です。そのとき、私が市長さんに昨年の9月にお尋ねをいたしました。昭和の土地を買うんですかて。この環境を守る会から出てきた陳情以外にですね、その外の7ヘクタールを買うという話がいろいろ出てまいりましたので、本当なんですかと聞いたら、わしゃ知らぬて市長さん言いなったですね。  しかし、げな話の中にはそういうのが出てくるんですよ。ね。知らぬとおっしゃったから、私は知らぬでよかっです。よかばってんですね、やはり土地を買う話が出てくる、そして第三セクターは昭和だという考え方もですね、私は改めて考え直していかないと、私がここで言いたいことは、八代市の産業廃棄物行政は間違った方向に行きはせぬかなという私の懸念でございます。その点について、市長さん。 ◎市長(沖田嘉典君) 誤解を招くといきませんから、はっきり申し上げておきますけども、私の場合は、やはり昭和であのような産廃、仮に遮断型があることは基本的に反対なんですよ。なくなるのがいいんです。しかし、それは不可能なわけです、現に工場があるから。それを反対をし続けてもですね、なお県は許可するわけです、ね。  ですから、これをですね、何としても防ぐということが──局部的に防ぐということからこの問題は始まっているんであって、地域住民の人たちは、市でも産廃、民間でも産廃と、そういう言い方があるというふうにおっしゃいますけれども、このまま放棄したらですね、あの一帯はほとんどですね、もう民間業者の産廃にですね、隣からだんだん攻めてくるので、ほとんどあの一帯は処分場になってしまうと、そういう危機感があるから、みんなで相談をしているということです。最小限に食いとめようという意味が私たちと地権者との話し合いでもあるわけです。今の業者は食いとめられないということですね。 ◆木田哲次君 それでは要望でございます。食いとめる方策をですね、第三セクター以外にも観点を置いて考えていただきたいというふうなお願いをさせていただきたいと思います。  なぜ、私がこういう質問をしたかというと、九環の倒産以来、環境衛生部を設置する動きが出てき、そして廃棄物処理対策室ができました。これは八代市にとって画期的なことでございます。ほかの自治体に先駆けて環境衛生部をつくり、21世紀へ向けての環境行政の私は始まりだろうというふうに認識をいたしました。  非常に喜びを持って感じましたけれども、こういう言い方は──言うと市長さん怒られるかもしれません。怒られるかもしれませんが、私から見た場合の今の環境行政は、まだまだ後手後手の一途だという気がします。そして、どっちかというと、ポリシーのない、作戦のない、戦略のない環境行政であるような気がしてなりません。非常に申しわけありませんが。  せっかく環境衛生部をつくったのならば、市長さん初めそっちの方向にですね、やっぱり21世紀へ向けての環境のポリシーづくり、戦略づくりを強く私はお願いを申し上げたいと思います。  それがなかなか話として市長さんから議会というものを通じてですね、話していくうちには、なかなかそれが私に感じられない部分があったもんですから、あえてこの議会で総括として質問をさせていただきました。  本来、先ほど市長さんおっしゃいましたようにいろんな話を前もってやって、こぎゃん話は議会で出さぬちゃよかじゃなかかておっしゃいましたけれども、やはり議会でのやり取りということは、非常に責任を持った発言の場所であるはずです。(「そのとおり」と呼ぶ者あり)積極的に取り組むということを何回も言っていらっしゃいます。しかし、その積極的が具体的な形として私たちには見えてこない以上、私はげな話をこそこそ話で済ませたくない。やはり議会という場で堂々と責任ある言葉で話をしたいと思ったから、あえて議会だけで話をさせていただきました。  時間ももうありません。4月10日の御健闘をお祈りします。(「いいぞ」と呼ぶ者あり。拍手)
    ○議長(加藤忠昭君) 以上で議第2号から同第27号まで、並びに議第29号及び同第30号の議案28件に対する質疑、並びに一般質問を終わります。          ──────────────────── ○議長(加藤忠昭君) 委員会付託表などを配付させます。              (書記、委員会付託表を配付) ○議長(加藤忠昭君) 議第2号から同第27号まで、並びに議第29号及び同第30号の議案28件は、ただいま配付いたしました委員会付託表のとおり、その審査を所管の各常任委員会に付託いたします。          ──────────────────── ○議長(加藤忠昭君) 次に、配付いたしました請願・陳情文書表のとおり、陳情4件を受理いたしましたので、その付託表のとおりその審査を所管の各常任委員会に付託いたします。          ──────────────────── △休会の件 ○議長(加藤忠昭君) この際、休会の件についてお諮りいたします。  明11日及び14日から17日までは休会といたしたいが、これに御異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(加藤忠昭君) 御異議なしと認め、そのように決しました。          ──────────────────── ○議長(加藤忠昭君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。  なお、明11日から17日までは休会とし、その間、委員会を開き、次の会議は18日午後2時に開きます。 ○議長(加藤忠昭君) 本日はこれにて散会いたします。              (午後2時06分 散会)...