八代市議会 > 1988-06-14 >
旧八代市 昭和63年 6月定例会−06月14日-03号

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  1. 八代市議会 1988-06-14
    旧八代市 昭和63年 6月定例会−06月14日-03号


    取得元: 八代市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-15
    旧八代市 昭和63年 6月定例会−06月14日-03号旧八代市 昭和63年 6月定例会          ────────────────────               主要目次     1.市長提出案件15件に対する質疑・      一般質問(第2日)       (1)徳田 義雄君…………………………… 4       (2)前田 秀康君……………………………24          ────────────────────     1.市長提出案件15件に対する質疑・      一般質問(第2日)       (3)小島 吉生君…………………………… 1          ──────────────────── 昭和63年6月八代市議会定例会会議録(第3号) ・昭和63年6月14日(火曜日)          ──────────────────── ・議事日程(第3号)                昭和63年6月14日(火曜日)午前10時開議  第 1 議第37号・昭和63年度八代市一般会計補正予算・第1号(質疑)  第 2 議第38号・昭和63年度八代市公共下水道事業特別会計補正予算・第1号
         (質疑)  第 3 議第39号・昭和63年度八代市病院事業会計補正予算・第1号(質疑)  第 4 議第40号・専決処分の報告及びその承認について(質疑)  第 5 議第41号・専決処分の報告及びその承認について(質疑)  第 6 議第42号・専決処分の報告及びその承認について(質疑)  第 7 議第43号・専決処分の報告及びその承認について(質疑)  第 8 議第44号・市道路線の認定について(質疑)  第 9 議第45号・議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例      の一部改正について(質疑)  第10 議第46号・八代市消防団員等公務災害補償条例の一部改正について(質疑)  第11 議第47号・八代市非常勤消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例の      一部改正について(質疑)  第12 議第48号・八代市収入証紙条例の廃止について(質疑)  第13 議第49号・八代市道路占用料に関する条例の一部改正について(質疑)  第14 議第50号・八代市重度心身障害者医療費助成に関する条例の一部改正につ      いて(質疑)  第15 議第51号・財産の取得について(質疑)  第16 一般質問          ──────────────────── ・会議に付した事件  1.日程第 1  1.日程第 2  1.日程第 3  1.日程第 4  1.日程第 5  1.日程第 6  1.日程第 7  1.日程第 8  1.日程第 9  1.日程第10  1.日程第11  1.日程第12  1.日程第13  1.日程第14  1.日程第15  1.日程第16 一般質問 (1)徳田義雄君 (2)前田秀康君               (3)小島吉生君          ──────────────────── ・出席議員及び欠席議員の氏名 (1)出席議員(32人)    1番 西 村   龍 君     2番 前 田   慧 君    3番 松 本 元 善 君     4番 井 上 公 一 君    5番 宮 本 安 信 君     6番 加 藤 忠 昭 君    7番 小 薗 純 一 君     8番 田 方 初 美 君    9番 三 渕 藤 利 君    10番 松 浦 輝 雄 君   11番 中 村 和 美 君    12番 小 島 吉 生 君   13番 石 本 義 雄 君    14番 徳 田 義 雄 君   15番 友 田 昭 一 君    16番 吉 崎 十四喜 君   17番 犬 置 萬太郎 君    18番 松 永 久 彦 君   19番 谷 口 一 男 君    20番 湯 野   晃 君   21番 井 山 九洲男 君    22番 増 田 文 雄 君   23番 田 中 靖 二 君    24番 中 村 義 一 君   25番 中 村   保 君    26番 岡 川 忠 臣 君   27番 沖 田 忠 勝 君    28番 福 田 富 雄 君   29番 増 田 行 夫 君    30番 的 野 司 郎 君   31番 浦 川 博 邦 君    32番 前 田 秀 康 君 (2)欠席議員(なし)          ──────────────────── ・説明のために出席した者の職氏名 (1)長               (2)収入役  市     長  木 村 健 一 君    収 入 役    橋 本 三 郎 君   助     役  沢  秋 利 君  (3)教育委員会   市長公室長   百 崎 素 明 君    教 育 長    渡    速 君    秘書課長    浜    学 君     教 育 次 長   山 田 久 雄 君   総務部長    山 本 茂 利 君     庶 務 課 長   沖 田 一 之 君    財政課長    西 永 和 夫 君  (4)選挙管理委員会   市民部長    原 口 二 郎 君     事務局長    若 松  聡 君   経済部長    清 水 義 光 君  (5)監査委員   建設部長    増 見 豊 彦 君    委   員    萩 本 静 夫 君   福祉事務所長  岩 間 浩 一 君          ──────────────────── ・職務のために議場に出席した事務局職員の職氏名   事 務 局 長  蓑 田 美 昭 君  次     長  赤 星 良 輝 君   参     事  田 中 昭 則 君  主     査  中 野  久 君   主     査  松 山 俊 哉 君  主     任  穂 田 一 行 君   主     事  桑 崎 雅 介 君          ────────────────────              (午前10時04分 開議) ○議長(増田文雄君) これより本日の会議を開きます。          ──────────────────── △日程第1〜16 ○議長(増田文雄君) 日程第1から日程第15まで、すなわち議第37号から議第51号までの議案15件を一括議題とし、これより本15件に対する質疑、並びに日程第16・一般質問を行います。  通告順により順次発言を許します。  徳田義雄君。(拍手する者あり)              (徳田義雄君 登壇) ◆徳田義雄君 自由民主党市民会議の徳田でございます。久方ぶり登壇の機会を与えていただきましたことに対しまして、感謝の気持ちを込めながら、御通告いたしておきました4点につきまして順次御質問をいたしたいと存じますので、どうかよろしくお願いいたします。  まず、最初のステップ計画リゾート開発についてでございますが、ステップ計画につきましては、昨日の一般質問でも取り上げられ、執行部の御説明によりましてある程度の理解は得られましたのでございますが、とにかく八代市にとりまして極めて重大な空前の大事業でありますだけに、あらゆる角度からの吟味といろんな視点に立っての検討がどうしても必要となってまいろうかと考えられますので、若干重複する面もございましょうが、あらかじめ御了承の上で御質問をお願いいたしたいと存じます。  本年、正月年頭に当たり、木村市長は、21世紀を展望した新総合計画を策定し、みんなが住みたいまち、みんなでつくるまちを都市像とし、潤いと活力と香り高い文化のまち、郷土の建設に市民と議会、行政とが一体となって邁進すると力強く述べられました。そのあかしが日ならずして3月定例市議会で直ちに実行に移されたのであります。  すなわち、市長就任2年目として、意欲的行政執行がなされた昭和62年度一般会計年度末予算額232億円を上回る233億円を本年昭和63年度一般会計の当初予算とし、これは同じく今年度特別会計及び企業会計の合計額168億円と合わせて、実に400億円という空前の超大型積極予算と相なり、同時に闡明された提案理由の説明の中で、健全財政を図りつつ、緑と水の環境づくり地域経済の活性化、都市基盤の整備、心豊かな人づくり、事務合理化の推進等を施策の柱に、財政の重点的かつ積極配分に努めたとの表明と相まって、新時代にマッチした行政運営に取り組まれる市長の並み並みならぬ決意のほどがうかがえるのでございます。  もちろん国際協調、内需拡大という一大転換を迫られる国政の方向を見越しての措置とは思われますが、それだけに機を見るに敏、11万市民の負託にこたえる市長としての高邁なる見識とその対応が、かくも果断実行の形で示されたことに対し、限りなき心強さを感じ、深い敬意を表しますとともに、その成果に大いなる期待を寄せるものでございます。  一方、県におきましては、これも年頭の辞で、細川知事県南地域の振興を本年度県政の重点施策とすると宣言せられたのでございます。県南地域、特にその中核をなす我が八代市にとりましては、当然のことながら、まさに干天の慈雨、時こそござんなれ、ぐっと熱いものを覚え、思わずこぶしを握りしめたものでございます。そして、市、県、国とが一体となって動き始めるのにはそう時間を要しなかったのでございます。建設省のステップ計画、これであります。  すなわち、4月7日、かねて県が国の地方生活圏地域振興推進計画、つまりステップ計画について、県南拠点地域整備計画をその対象として申請していたのが、62年度分全国4カ所の中の1つとして建設大臣の認定を得たのであります。八代市街地整備計画県南運動公園等、その中核プロジェクトを支援する関連整備事業費だけでも実に380億円というマンモス計画であり、長年渇望してやまなかった我が県南八代地域浮揚策として、まさに千載一遇の大プロジェクトと申さねばなりません。果たせるかな、これを受けた県は、総事業費250億円余り、10大プロジェクトを揚げて八代市の総合的な活性化対策を打ち出したのであります。  この日、昭和63年4月18日こそは、我々八代市民にとりましてまさしく新生八代元年とも言える記念すべき日と思うのでございます。その迅速な対応に感謝と敬意を禁じ得ないものがございますが、同時に現下地域社会の振興発展のためには、どうしても市、県、国を通しての一貫する強力な連携の要をいまさらのように痛感するものでございます。  思えば、国の四全総策定の過程で、東京への一極集中を改め、地方分権、多極分散が強く叫ばれるとき、遺憾ながら熊本県下におきましてもその範疇を出でず、北高南低、県都と他地域との著しい格差是正を強く迫られているのでございます。本来、県土の均衡ある発展のためには、熊本市と県南の中心八代市を軸にバランスのとれた地域開発、いわゆる二眼レフ的施策、手法が不可欠でありますが、今回この超大型プロジェクトたるステップ計画こそ県政長年の積弊を破り、そのひずみを改め、ここに県南の中核我が八代市が一躍脚光を浴びて新生近代都市へと一歩を踏み出す転機にはずみをつける起死回生の切り札とも申すべく、げに細川知事をして八代経済活性化対策第1弾と言わしめたのもむべなるかなと申せましょう。(拍手する者あり)  さて、我が八代市民にとりまして、まさに乾坤一てきの大事業、果たして100%これを生かし切るかどうか、それこそ郷土の命運をかけた大勝負であります。地域づくりの担い手は、あくまで我々八代市民であり、市自体であります。水と緑、イグサを初め、日本的農水産物、さては歴史、文化財など、これほど豊かな自然と資源に恵まれた土地は、そうざらにはない。それだけに、ともすれば豊かさの上に安住をして、おっとり構え過ぎた嫌いはなかったか、夢のような今度の地域開発整備計画、成否のかぎは、どうやらこの辺にあるような気がしてなりません。さいは投げられた、いまこそ市民の英知と力を結集し、見事全プロジェクトを完遂して、飛躍的超近代都市を招来し、輝く21世紀へのパスポートを掌中にすべく、奮起一番市民大行進を開始しなければなりません。  折も折、大築島リゾート開発が飛び込んでまいりました。八代、牛深の3つの島へ西武鉄道進出という記事が去る5月19日と21日の新聞紙上をにぎわしました。同20日には、すでに西武と県並びに両市との間で進出協定の調印が済まされ、事業計画内容の進め方についての詰めの作業に移っているとのことでございます。いかにも西武らしい電撃作戦とでも申せましょうか。  ともかく、本事業が計画路線に沿って実施されていくといたしますれば、本市におきましての民活による初めての大規模リゾート観光開発事業と相なり、先行き本市のイメージチェンジをも惹起しかねない期待感すら持たれるのでございますが、ゆくりなくも我がステップ計画と重なり、その波及的相乗効果はきっとはかり知れないものがあり、いよいよ郷土八代市の歴史的発展への一大エポックを画するものとして、まことに感慨ひとしおのものがございます。  さて、上は龍峯山のてっぺんより、果ては不知火海のど真ん中まで、球磨川を挟んで東西南北を網羅し、それこそ投網をひっかけたような壮大なる夢とロマンの大事業、すでに市報や新聞等でステップ計画のあらましには接しておりますが、以上申し述べましたとおり、本計画の持つ意義の重大さは、幾ら強調しても言い尽くすことのできないものを秘めております。リゾート開発まで飛び出して、まさにてんてこ舞の市御当局ではございますが、是が非でも成功させねばならないステップ計画、それだけに異常な決意で臨まれる執行部のお立場から、リゾート計画を交えながら改めてその概要をお聞かせ願いたいと存じます。  次、第2点でございます。八代市商店街の現況とその活性化についてでございます。  地理的に九州の中心に位置し、そのへそとも言われております我が八代が、陸、海ともに交通の要衝を占め、工業、商業、農水産業を初めとするもろもろの産業経済活動を支える豊富な天然資源に恵まれ、熊本市に次ぐ県下の雄都として生成発展を遂げてまいったのでありますが、近年どうやら一抹の陰りを見せ始め、不振をかこつことのことさらに多くなっておりますのが八代市商店街の中でも、特にその中核たるべき本町筋アーケード街ではないでしょうか。
     64年度までには、八代・人吉間縦貫自動車道が貫通し、南九州西回り高規格自動車道の実現も、はや日程に上り、出船、入り船、大型化に備えての八代港の整備も着々と進んでおります。何もかもいよいよこれからというとき、ひところ27・8万とも言われました商圏が、けさの新聞でも報ぜられておりますように、ここへきて15万を大きく割ってしまったというのは一体どうしたことでしょうか。今般ステップ計画という超大型プロジェクトがこれまでの一切の流れを変えて、長年八代市民の悲願達成への大転換期に迫ろうというとき、緊急差し迫った問題点としてこの辺にスポットライトを当ててみようと思うのであります。  すなわち、八代市商店街の中でも、その長さが九州一を誇る本町筋アーケード街が近年極度の不振に陥っておりますが、その原因についてはいろいろと取りざたされております。一地方都市たる我が八代市でも、都市構造一般的傾向とも言えるスプロール化ドーナツ化現象を挙げ、あるいは余りにも急激なモータリーゼーションに対応できず、硬直化した市中心部交通体系の立ちおくれから、郊外型もしくは郊外脱出型の中小スーパー店のラッシュを誘発したためだなどと、種々の論議が醸し出される中で、常にトップの座を占めるのが、やはり48年の第1次オイルショック以来今日に至る長期経済不況原因説であります。  つまり、ストレートに不況のせいだとする言い分が、説得力は別といたしましても一応もっともな見方のようでもございますが、それでもなお合点するまでには至らない。そこで、念のため調べてみました。ところが、やっぱりと言うか、意外や意外次のようなことが判明いたしました。  すなわち、八代市内卸小売業年間販売高実績は、昭和49年以降同60年調査まで売り上げ、伸び率ともに多少の差違はありますが、毎年必ず前年よりふえております。さらに、統計資料に基づく県内小売業については、昭和51年、57年、60年でも、県、熊本市、八代市の各年度総売上高及びシェアの伸びがほとんど同率の数字を示しているのでございます。50万都市と10万都市、熊本市と八代市とでは、経済力においても人口差以上の格差があると言われておりますが、このデータの示す限りでは、何と両者に別段の開きはないのでございます。  はっきり申せば、安定成長という名の長期不況下にあっても、我が八代市商店街全体の活動は、市自体にあっても、また県下と比べても特定不況地域指定などという悪名に甘んじて後退を余儀なくされているどころか、外面の予想とは全く違って、他市、特に県都熊本市と同じベースで前進の一途をたどっているということで、これはうれしき誤算というよりは、むしろ驚くべき、同時にまた一面悲しむべき実態と申さねばならないのであります。  なぜならば、このように実際は景気であるはずなのに、八代市商店街その顔とも代表象徴とも見られるアーケード街が、逆に不況のシンボルとも思われるのは一体なぜなのか、矢も盾もたまらずその正体を探ってみました。案の定昭和57年より過去6年間、本町商店街春の市、中元、歳末の各大売出しの地域別販売実績を点検した結果は、まさに以下のとおりであります。  すなわち、市中三大スーパー、百貨店の顕著な伸びと、多少緩慢ではあるが、市全体としては上昇傾向を示しているにもかかわらず、1丁目から4丁目まで、アーケード街、本町筋の売り上げは、その構成比において逆に明らかな漸減、下降の線をたどっておるのでございます。この厳然たる事実、単に不安、想像だけでなく、その実態のすべてをはっきりと物語っているではありませんか。深刻なるこの事実を私どもは厳粛に受けとめなければなりません。そして、この正確なる認識の上に立って考えねばならないのであります。  つまり、言われるほどに八代の景気は冷えてはいない。購買力も落ち込んでいるどころか伸んでいる。ただ、八代市商店街の基幹たるべきアーケード街の退潮のみが目立つだけであって、そのかわりその落ち込み分をカバーして余りある、よほどいんしん盛況を極める商業地帯がきっとほかにあるに違いないという疑問とともに、新たな視点に立たねばなりません。  買い物における都会好み指向への風潮が年々高まる中で、全売り上げの6割を占める三大スーパー、百貨店外の地域を挙ぐれば、いわく松江町新商店街、いわく海士江・上野町・鏡県道筋、いわく高下・本野・平山新町・敷川内がかり国道3号線沿い。これら新興商業地域は、あるいは面として広がり、あるいは線として伸び、点として散在し、それこそ動きのとれない中心部の雑踏をよそに、およそ距離感を取り払った車社会の利便、メリットを100%生かした縦横無尽の交通網を基盤として、自然発生的に誕生したのであります。  以上、現代都市構造上のあらゆる角度からの分析、判断からいたしましても、本町アーケード街の現状が極めて困難なところまで来ており、したがってこれから脱却して蘇生、活性化を図ることはなかなか容易なわざではないことを残念ながら認めざるを得ないのであります。  とは言え、八代市、そして八代市商店街の将来を考えるとき、大店舗や新興地域の隆昌を願うはもちろんでありますが、かつて八代の城下町、長い歴史とかぐわしい伝統に映ゆる本町商店街が、本来農工商並進という八代市発展の基本図式にのっとり、新時代に即応したユニークなまちづくりを実現して、昔日の面影を取り戻し、さらには盛んな勢威の姿を清流球磨川の水面に照らし、県下第2の都心大八代の面目躍如たらしむることこそ、21世紀の新世代へ引き継ぐべき現代に生きる我々八代人最大の責務なりと信ずるものでございます。  国にあっては一極集中、県においては北高南低、そして我が八代でも同罪のそしりを免れず、他面、生産性日本一を誇る農業田園地帯を周囲に眺め、ここはぽっかり中心商店街ドーナツ型景気というより、さながらかのブラックホールの景況。そこで多極分散、県南振興と、180度転換の流れに沿って、中心街浮揚活性化の決め手として登場したのが今次ステップ計画のメインたるレインボープロジェクトであります。アーケード本町商店街の構造的困難を打開し、その窮状より脱するにはこれをおいてほかになく、まさに千載一遇のチャンスとして我々は心から夢のかけ橋と叫びたいのであります。  それがためには、今度の事業計画の趣旨を11万八代市民に十二分に周知徹底し、その理解協力の上で全員参加を果たすことこそ成否を占う最大のキーポイントと申せましょう。市民の真の幸せを図ることが地方自治体たる市行政の究極の目的であり、最大の使命であります。そして、それは生活の現場て自立自営、一心不乱に生き続ける人々の我がふるさととの深い結びつきを意識しながら、心に満ちたより大きな幸せを求める努力への幇助という形において最大の効果を発揮するものでございます。  かのケネディ大統領の言をかりて申しますならば、市が市民に何をなすかではなく、市民が市に何を奉仕するかである。真の愛郷心を奮い立たせることこそが市民の本当の幸せにつながる道であると固く信ずるものでございます。歴史的大事業、それだけにこれからの計画実施に当たりまして市御当局の御苦労は察するに余りありますが、立市50年を明後昭和65年に迎えようとしております。この記念すべき節目に、かけがえのない郷土八代の未来を理想のかなたにつなぐ大事業の意義を深くかみしめ、ぜひともこれを成功させていただきますよう切にお願いいたす次第でございます。  県、国との密接なパイプが今後ますます重要となってまいりますが、幸い八代、水俣など、八代以南の3市3郡選出の県会議員で構成する県南振興議員連盟が去る4月に誕生しております。市、議会一致協力の中でこれらとの連携も密にして、国、県、市、いよいよ一体の実を上げ、事業達成へ向けて万全の努力を傾けてまいらねばなりません。  本町商店街の現状とその活性化につきまして、ステップ計画を踏まえながら執行部の御決意のほどを承りたいと存じます。  次、第3点でございます。市道上片町・上日置町線道路整備についてでございます。  近年、世を挙げての集中豪雨的モータリーゼーション化に伴い、当局の必死の対応にもかかわらず道路事情は日増しに悪化の一途をたどるばかり、あらゆる社会活動の渋滞を招き、痛ましい交通災害を頻発し、ひいては生活環境破壊の元凶ともなっておりますことは、まことに遺憾のきわみでございます。  御多分に漏れず、まして人口1万8000、市中最大のマンモス校区と言われております太田郷のメーンストリートたる当路線の現況は、言うもさらなりでございます。市交通安全対策課市内主要道路交通量についての定期的調査でも明らかなように、いわゆる産業道路的性格のものとは違い、生活道路としての役目が主体の路線としては異常なまでの交通量を示しており、しかも今次の大拡張計画に基づく十条製紙の巨大施設の増築と、今後の増産体制を支えるおびただしい大型車両のふくそうは、恐らく想像を絶するものがあり、いよいよ交通悪化に拍車をかけるは必至の形勢であります。  あまつさえ、これも県下のマンモス校と言われる小中学校や幼稚園が放射線状をなす道路のちょうどかなめの位置に集中し、したがってその通学道路としての役割まで複合し、まさに交通悪化の火の手に油を注ぐような地獄絵さながら。つい去る6日夕暮れどき、近くの十条町市道で起きた交通事故では、この人なしには一家が成り立たないという、それこそかけがえのない大事な67歳の御婦人の命を、無惨にも奪い去ってしまった悲しい出来事があったばかりでございます。  このような取り返しのつかない重大事故が、ここでもいつ起きてもおかしくないというのがまことに恐ろしい現状でございます。わずかに車・歩道を区切ってはありますが、もともと車の離合も辛うじての幅員、大型車ならずとも何なくはみ出すちゃちなタイヤどめ。それでもそれしか頼るすべもなくごうごうと走る車両に肩すぼめながら、あわや歩道をこぼれ落ちそうに歩く歩行者。寒い雨の冬の朝、ぐっしょり頭から泥水をかぶった小学生の児童たち、授業も耳に入らず、冷たい教室の片隅で震えているいじらしい姿を思い浮かべますと、まことにふびんでなりません。  今度のステップ計画で、幸いインターから外港まで臨港線の開通にもようやくめどがつきました。その暁にこの路線、幾らかの緩和も望めましょうが、産業車両を初め、漸増が避けられない生活道路の宿命として、将来的改善へもなかなか期待薄ではなかろうかと案ぜられます。二中前から3号線までの2100メートルのこの路線、その抜本的整備計画、並びに一刻の猶予も許されない最大危険路線の1つとしての緊急安全対策は、沿線住民日ごろの熱願でございます。  どうかこの願いをぜひともかなえていただきますようお願い申し上げる次第でございますが、これにつきまして何か御計画がございましたらお聞かせをお願いいたします。  最後に第4点でございます。彦一と八代でございます。彦一と八代ということでお尋ねしたいと思いますが、なぜいま彦一なのかということになりますが、とにかくどうかよろしくお願い申し上げます。  さて、出町の彦一どんで知られる彦一のことにつきましては、地元八代地方では楽しい昔話として古くから親しまれ、語り継がれてまいりましたが、近年に至りまして日本の民話として、あるいは童話として、著名な作家の手によって広く全国に喧伝されるようになったのでございます。  いつでもどこでもひょこひょこ飛び出す持ち前のとんち、現代ならばとっぴなうそつき、詐欺師まがいの悪のりに思わず肝をつぶしながらも、あげくの果ては、さりげない勧善懲悪の結末に、ついどっと吹き出したり、またいまどきとはまるで違ったあの封建社会で、こともあろうにお殿様とつき合って遊んだり、だましたり、時にはやっつけたりで、雑草のごとき庶民の夢とロマンを思い切りかなえてくれるのであります。こんな調子で、武家、町人、お百姓といったオール人間社会とのかかわり合いのみにとどまらず、てんぐ、かっぱ、狐狸、妖怪など、異形のたぐいとの交流もあえて辞さず、それこそ目も覚めんばかり縦横無尽の大活劇、およそその機動範囲は、やがて森羅万象にも及ぼう勢いであります。  天衣無縫、とんちとユーモアにあふれ、諧謔とペーソスを織りまぜた彦一話がふくよかな親しみと共感を呼びながら、郷土八代とともに風雪に耐えてきたゆえんのものは、何十年いや幾百年、固定化して身動きのとれない体制の中で、世の底辺にあえぎつつ、それぞれにまた背負った人生の悩みと苦しみの中で、それでもなお生きていかねばならぬ宿業の集団、傷つき疲れ果てた世のすべての大人たちの耳にも、心安らぐさわやかな調べと響き、そしてそのはだえには温かい人間のぬくもりがひしひしと伝わってくるからにほかならないのではないでしょうか。  さて、その彦一の身元、素性についてでありますが、あれほどにぎやかに世を騒がせた彦一先生、これはまたどうしたことか、忽然と姿を隠し、沈黙のかなたに消えうせてしまうのであります。さすが彦一話の主人公、彦一らしいと言えばそれまででありますが、そう感心ばかりもしておれません。ましてその血を受け継いだ我々にしてみれば、偉大な地元の大先輩、放っておくわけにもまいりません。  そこで、昭和26年、八代民話会建立の彦一塚を頼りに、一日、光徳寺を訪ねることにしました。出町の彦一どんと言われるだけ、その出町在所の名刹だからであります。古色蒼然、歴史の長きを訴えるしじまの空間、高い天井の大広間、どこか気品に満ちた若い住職の御好意で、差し出された一冊の古びた過去帳、よくぞ残れりと時代の匂いに感嘆しばし、めくられたその1ページに墨痕鮮やかとは言えないが、明瞭にしたためられた幾行かが目に飛び込んで、思わず息をのむ。安永3、午年正月4日、出町彦市、祖母釈、次いで安永5、丙甲年6月25日、出町彦市、娘、釈見玉童女、さらに天明3、卯年10月28日、彦市、娘、釈智證、まごうかたなき祖母と娘、彦一氏肉親の御三方、鬼籍の証文にほかなりません。210年ほど前のことです。  ただ、祖母と2人の娘御だけで、肝心の彦一御本人と彼の妻女の法名が見当たりませんが、寺院の移転や出火などでの焼失も考えられるとのこと、残念ながらせん方なし。なお、過去帳の彦一の「いち」の字は八代市の市の字となっております。  むろんこれぐらいの手がかりだけで彦一の実在を即断するわけにもまいりませんし、またこれらについても諸説紛々ではございますが、さりとてこれを否定する証拠があるわけでもなし。まして彦一話が長い年月これほど克明に、またリアリスティックに語り継がれてきたことからいたしましても、これらが単に切ない庶民の夢と願いを込めてうたい上げられた幾つかの創作にすぎないなどとは、どうしても思いたくはない気持ちに駆られ、ことし遅咲きの桜を交え、ようやく装いを整え始めた早春の木洩日を浴びた昼下がりの境内で、無心に彦一の墓標を探さずにはおられませんでした。  彦一塚建立の3年後、すなわち昭和29年7月以降、夏祭りの行事として彦一祭りが創設されましたが、これが奇しくも現在の球磨川祭りのはしりとされております。中でも、あのひときわ目を引いたのがひょうきんな彦一の顔をかたどった差し渡し7尺余りの彦一みこしが、にぎやかなはやしに乗って市中を練り歩いた光景をまだ御記憶の向きもおありかと存じますが、戦中、戦後長い間息苦しい沈黙が続いた町並みにやっと明るい笑い声が戻ったかと、彦一復活に寄せる町人たちの厚い期待もつかの間で、敗戦後日なお浅く、いまだ混迷の世相は経済面ばかりではなく、失われた人々の心の糧を満たすまでには至っていなかったのか、中途で一時持ち直しの兆しが見えましたものの、いつとは知れず姿を消してしまったのは何とも寂しい限りでございます。  これには何がしか市からの補助がございましたものの、我が町内からの出し物、おらがまちさの彦一どんという誇りと自負、気負いばかりが先に立って狭い町内だけに閉じ込めてしまった、言わば煩悩があだとなった結果ではなかったかとも考えられるのでございます。一体、出は出町の彦一どんでも、これはやっぱり八代の彦一どんに違いはなか、肥後の熊本のとまではいかなくても、せめて「八代の」とどま言わんでどうするかい。いやいや、いまでは日本の彦一となったからには、天下の彦一として堂々胸張って全国に向かって叫んでよかつでございます。とんちとユーモア、ひらめきと勘どころ、才知たけた人柄がもてはやされる、そしてPR万能の御当節、それにびったりの彦一どんをおもさん宣伝いたしまっしょ。受けることそれこそ受け合いでございます。これこそが彦一張り、八代人かたぎの心意気、真骨頂はなかでしょうか。  幸いいまでは相当な予算をつけた球磨川祭りが毎年夏の風物詩として市民を楽しませております。昔、出町の彦一祭り、いまこそ市民の祭りの主役に担ぎ出そうではありませんか。現にかっぱは最初から出ております。かっぱ共和国までこのごろは飛び出してまいりました。かっぱ九千坊と球磨川とのかかわり合い。もっともなことかも知れませんが、その球磨川を舞台に渡り合った彦一とかっぱとの勝負では、いつも軍配が上がった彦一だけが指ひっくわえてすっ込んどる手はないはずでございます。ここらでもう一度御登場願い、昔の彦一に返って大いに暴れまくり、落ち込んだ八代の浮揚に一肌脱いで知恵と工面を授けていただきたいと願うのは、果たして私ばかりでしょうか。先輩、いっちょ頼みます。なぜ、いま彦一なのか、ここいらにその答えが転がっているような気がいたします。  もちろん祭りばかりではありません。彦一は、その特異な人間像を通して長い年月八代入の心の中に培われ、はぐくまれてきたかけがえのない財産です。これぞ宝の、それが生かされないでただ眠っているだけの話、これぞ宝の持ちぐされと、どんなにか草葉の陰で彦一どんもじだんだ踏んで悔しがっとらすかと思えば、申しわけないやら、残念やらで仕方がありません。  彦一復活についてのお尋ね、御要望を考えておりましたやさき、今年秋当市で催されます県民文化祭、そのフェスティバルイベントの1つに我が彦一が取り上げられる由、まことに時宜を得た快挙なりとかつは喜び、かつは敬服申し上げ、心からその御成功を御期待申し上げる次第でございます。  10月とはいえ、そう日にちもございません。どのようなおもくろみなのか、そして今後市の文化活動や観光PR面におきましても、さらにどんどん積極的活用を図っていかねばなりませんが、この辺につきましてアイデアに富んだ執行部のお考えを承りたいと存じます。  以上で一応の御質問を終わらせていただきますが、限られた残りの時間がそう多くはございません。恐れ入りますが、御答弁は簡潔にお願いいたします。なお、再質問がございますれば質問席からいたしたいと存じますので、合わせてよろしくお願いいたします。(拍手する者あり)              (市長公室長百崎素明君 登壇) ◎市長公室長(百崎素明君) 徳田議員お尋ねの中で、第1番目のステップ計画とそれから4番目の彦一の活用の2点についてお答えを申し上げます。  いずれも御質問は、該博な知識とうんちくを傾けられましての御質問でございますけれども、時間に制約がございますので、なるべく要点を要約してお答えを申し上げさしていただきます。  第1点のステップ計画につきましては、昨日、各議員の御質問に対し、冒頭に市長からお答えを申し上げたとおりでございます。改めてその骨子を申し上げてみますと、この計画の性格は、地方都市の広域的な発展の核となるに最も効果的で複合的なプロジェクト計画について、全国でその幾つかを建設大臣が認定をいたしまして、建設省にかかわる事業について事業の優先採択、予算の重点投資がなされるというようなものでございます。63年度には、岐阜県、山形県、徳島県、熊本県の4県が認定をされまして、熊本県は八代・芦北圏、八代市、八代郡の市町村、田浦町ということになるわけでございます。  基本構想は75年をめどといたしておりますけれども、基本計画は63年から67年ということになっております。主要メニュー10以上ございますが、その一々については省略をさしていただきたいと思います。主なものとしては、臨港線、県営運動公園みたいなものがございます。これが決まりましたことによりまして、かねがね市の浮揚策を図っての重要な事業がここに大きく一歩踏み出すということは紛れもない事実でございます。いずれにいたしましても、市長冒頭に申し上げましたように、全庁一丸となりまして市民の皆様と一体になってこの事業を完遂いたさなければならないというふうに考えておる次第でございます。  次に、第2点の八代の民話で有名な彦一を八代のPRとまちづくりに、特に文化と観光を通じてPRすべきであると、生かすべきであるという御提言、全く私ども賛成でございます。たまたま、これは御質問の中にもございました本年度最大のイベントとなります第1回の県民文化祭八代の格好のテーマといたしまして、彦一を選んでおるわけでございます。  なお、この初めての県民文化祭の成否は、まずは八代らしさをいかにして出すかということにかかわってまいると思います。その内容は、一面において最も身近に昔から私たち市民が親んできたもの、あわせて新しくこれからの未来を開くもの、この2つの面を持つ必要があるだろうというふうに思います。あわせて、言わば素朴な、土くさいものと同時に、県下はもとより全国あるいは世界的にも、世界的な評価にも耐える、世界的な芸術の振興にも刺激を与えるようなものを出したいというふうに考えております。  ちなみに、狂言「彦一ばなし」を薪能として演出をするというようなこと、あるいは国民文化祭の遺産となりました子供のミュージカル「彦一どんを知ってるかい」、そういったものがございますし、また日本舞踊にも長唄の彦一ばなしというのがございます。こういったものを取り上げる一方、開会式も月並みの開会式ではなしに、総合体育館を予定いたしまして、私どもが誇りといたしておりますガメあるいは獅子を舞わす、あるいは一方でソシアルダンスとかエアロビックダンスといったような新しいものも同時にこの演出の中に繰り込んでいくというようなことを、目下懸命に担当で検討をいたしておるところでございます。  いずれにいたしましても、八代の古い伝統と新しいエネルギーあふれる美の祭典としてまとめてまいりたいというふうに思っております。彦一をテーマとたまたまいたしましたので、私どもの現在の合い言葉は、彦一、肥後一、日本一というテーマでまいりたいというふうに思っておる次第でございます。  以上、御答弁にかえます。 ◆徳田義雄君 御答弁ありがとうございました。私見としましても交えまして詳しく御質問いたしましたことでもございますし、ただいまの御答弁、非常に心強く拝聴いたしました。とにかくステップ計画、これが八代が生きるかどうかという大事な問題でありますだけに、執行部におかれましても、もちろん我々議会におきましても、八代11万市民皆さん方とともに不退転の決意をもって臨んでいきたいと思いますので、どうぞひとつよろしくお願いいたします。  彦一の点につきまして、最後に彦一、肥後一、日本一ですか、これはすばらしい言葉でございます。彦一、肥後一、日本一、これをひとつ叫び続けていきたいと思います。200年の歴史のかなたから、ひとつ彦一どんがもう一遍昭和の現在の八代に戻ってきて、大いにひとつ我々と一緒に踊っていただく、活躍をしてもらう、そういうことによってこのステップ計画を迎えました八代市民とともに、大いにひとつ新しい21世紀に向かってともどもに手をつないでいけますように彦一どんにも力をかしてもらうし、執行部におかれましてもひとつ大いにこれをそういうアイデアに富み、またこの彦一、肥後一、日本一というこういう非常におもしろいすばらしいかけ声とともにひとつ浮かび上がっていきたいと、そういうことでございまして、どうぞ秋の文化祭のおもくろみ、またその御成功に非常に我々期待いたすものでございますので、その方もどうぞよろしくお願い申し上げます。ありがとうございます。              (経済部長清水義光君 登壇) ◎経済部長(清水義光君) 私の方から徳田議員の八代市商店街の現況とその活性化についてのお答えを申し上げます。  大変現況につきましては多少説明を申し上げようかと思っておりましたが、徳田議員大変詳しく御調査いただき、御説明と言いますか、いただきましたので大変ありがとうございましたが、次に商店街の活性化ですけれども、これは魅力ある商店街づくりとこういうふうに申し上げていいかと思います。この魅力ある商店街づくりというのは、大きく、大別と言いますか分けますと、4つほど考えられるのではなかろうかと。まず、第1点には環境の整備とこういうようなことで環境、2つ目には施設の充実、以上申し上げましたものは、やはり市とか県とか国とか、こういうものを中心にしていろいろと考えていくと。それにはやはり地元の意見調整、協力、こういうものが必要ではなかろうかと思いますし、残りました3つ目には、やはり商品、すなわち欲しいものを出してもらうと、こういうような商品的なやり方、こういうものがあるんではなかろうか。4つ目には、やはり商店主を主にしたところの皆さん方のいわゆるサービス、こういうふうな4つの大きな大別すると事柄が考えられるんではなかろうか、こういうふうに思うわけでございます。  特に、具体的な問題で幾つか挙げておりますが、時間もそうございませんので幾つかを考えておりますものを申し上げますなら、やはりアーケード街としては、専門店化の傾向に持っていく考えとこういうものがなくてはだめではなかろうかと思いますし、いま盛んに若い人たちを中心にしながら話し合いを行っておるわけでございます。 そのほか幾つかございますが、後の方で申し上げてみたいと思いますので、省略をさしていただきます。  特に、大きな問題で、先ほど御質問いただきました中で触れます問題は環境整備の問題、特にステップ計画の中で八代市の活性化とどのようなものがつながるかということは、先ほども議員ちょっと触れられましたが、このプロムナードの計画、特に水と緑の遊歩道、こういうものについては御承知のように今回の予算で、市役所前から、この市役所周辺から本町商店街の通りを整備しようと、こういう問題ことしの予算で上げておりますし、来年までの予算等でいろいろと考えていくとこういう問題。  特に、2つ目は、これは非常に大きな問題でございますけれども、レインボー計画、球磨川駅跡地をどのように活性化に結びつけるか。なお、それといまのアーケード街とをどのように関連づけしていくか、結びつけていくかと、こういう問題等があるんではなかろうかと思いますし、ステップ計画の中では、大きな10項目の中で2つほどは当然活性化に直接アーケード街につながる問題ではなかろうかと、こういうふうに考えておりますし、今後とも皆さん方と努力をしてまいりたいとこういうふうに思っております。  次に、非常に八代商店街あるいは八代商圏というものは見捨てたものではないぞという御意見をいただきましたが、大変ありがとうございますけれども、私たちといたしましても八代商圏の期待というものは非常に力強いものがあるんじゃなかろうかと、こういうふうに思っております。八代の経済圏というものは、一口で申し上ぐれば必ずしも、いろんな評判になっておりますような問題ではない。豊かであるというようなことは言えると思いますので、それらに対処すべく商店街の今後の対応、私たちもすべて含めてですが、対応いかんであるとこういうふうに思うわけです。ひとつ今後とも努力をしてまいりたいと思っております。  幸いにしまして、今回商店街の下水道を通すに至って話し合いをいたしましたが、大変皆さん方の意識の変革と言いますか、若い人たちが中心になって目覚めた発言、目覚めた決意、実行力、こういうものがうかがわれたわけでございますが、こういうものを中心にしながら、今回もアーケード街の完成が大体8月の6日ごろに完成すると、こういう予定になっておりますこと御案内のとおりでございますが、それについても完成記念のイベントを開こうとこういうふうないま案が出ておるようでございまして、特に中身をちょっと申し上げますと、ライブ・ストリート本町と、生きたいわゆる本町通りと、こういうふうな表現をタイトルをつけてひとつ10何項目かございますが、九州に40人ぐらいの氷の彫刻家と言いますか、そういう方がおられるそうですけれどもそういうものをやってみたいとか、あるいは大道芸とかあるいは仮面ライダーとか、たけし軍団とか、こういうような皆さん方の催しも考えてやってはどうかと。大変最近に若い人に合うような案づくりがいろいろあるようです。  こういうものをしながらひとつ今後とも商店街の活性化に努力をしてまいりたいと思っておりますが、いずれにいたしましても先ほど申し上げました今後1丁目から4丁目までの商店街の振興組合あるいは商工会議所、それぞれの関係機関と十分連絡をとりまして、行政といたしましてもステップ計画の実現に努力をしてまいりたいとこういうふうに思っております。  以上、大変簡単に御答弁申し上げましたが、終わらせていただきます。 ◆徳田義雄君 ただいまの御答弁ありがとうございました。  行政、これは八代、隅から隅まで11万になんなんとしますこの市民の幸せということを願って、先ほど申し述べましたとおり一生懸命気配りの行政を進めておっていただくということかねがね感謝申し上げておる次第でございますが、今度のこの御質問の中でこの本町商店街のことを取り上げさしてもらいましたのも、非常にこれは私ばかりではなかろうかと思いますけれども、その落ち込みと言いますか、やはり際立っておると、あるいは目に余るということも言えるかもしれないと思います。それほどの本町商店街をどうでもしてひとつこれが盛大な、さすがは八代の本町筋ばいというふうに言われる町になってもらいたいという気持ち、執行部におかれましても日ごろ胸を痛めておっていただいておるわけでございます。ただいまの経済部長さんのお答えにも、それが非常ににじみ出ているということで感謝申し上げるわけでございます。  非常にいまの経済の流れ、あるいは動きというものは、めまぐるしいものでございますので、やはりじっとしておることはできないと。進まざれば退く、とどまるということがないというのが現状であるわけでございます。しかし、現代に生きるものとしましては、それに落後していけないと。やはり乗っていかなくちゃいけないということでございます。それが特にこの八代市この本町商店街の活性化ということにつきましては、もちろん本町筋の皆様方が一番これを一生懸命あるいは深刻に受けとめておられます。どうにでもしてこれを立ち上がらんといかぬというお気持ち、これは本町筋の方が一段と強いのは当然でございます。  それを、先ほども申し上げましたように一心不乱に一生懸命自分たちが立ち上がっていこうと、自分たちの場を立派にやっていかなくちゃならないという気持ちで一生懸命やっていらっしゃるわけでございますけれども、やはり行政サイドとしましてはできる限りのそれに対するお手伝いということが基本的な精神であろうかと思います。  そういう意味におきまして、今度のこのステップ計画、それから中心街の整備計画、浮揚活性化策というものが、先ほどプロムナードあるいは球磨川駅跡地を活用いたしますところのレインボー計画、あの辺に公共施設とかあるいは民活を活用しましたところの施設ができて、いろんなイベントがあそこで繰り広げられると。その人たちをみんなこの商店街に吐き出すと。そのための非常にすばらしい通り道を取りつけるということでございます。それは、まあしかし非常に簡単なようでございますけれども非常に難しい問題でございます。  しかし、そういうことによって、今後のこのステップ計画によってでなければ行きどまりの本町商店街の活性化と、あるいはその息を吹き返すということすらも望めないというこの本当に追い詰められると言いますか、その突き詰めた、そういう表現を使うと非常に私も心苦しゅうございますけれども、しかし向こうの方に見えますところの光と、こういうものを見つめながら、いま一生懸命汗を流そうと、町の人と市執行部とともに、そして我々議会人もみんなで汗を流して、あしたのというか、この八代商店街、これはやはり八代の顔でございますので、それを興すことによって、また八代全体がまた浮かび上ってこようというものでございますので、そういう意味合いにおきまして、ひとついますぐ何もかんも思いつくということもないかもしれません。  その場その場でもって一生懸命ひとつ最善の方策を見つけ出しながらそれをひとつ実行に移していくと。そして究極の目的としますところの10のプロジェクトでございますが、その中の1つとして八代市商店街の本町筋の活性化ということが本当に実りのあるものになっていきますように、特にひとつお力入れのほどをお願いを申し上げてこの項につきましては終わらしていただきます。  あと1つお願いいたします。              (建設部長増見豊彦君 登壇) ◎建設部長(増見豊彦君) では、最後に徳田議員さんから御質問いただいております市道上片町・上日置町線道路整備についてお答えをいたします。  御案内いたしておりますように、まずこの地域一帯の交通対策、これが1つの今後の大きな問題であろうと思います。この方向づけといたしまして、先般から御承知いただいておりますように、八代市東部地域道路網調査というものを実施をいたしておりますが、この結果に基づきまして、増要因といたしまして、御案内のとおり球磨川駅貨物取扱所の八代駅内への移行、それから十条製紙八代工場の増設問題、さらにJR九州増発計画問題、これらの要因が挙げられようかと思っています。  したがいまして、これらを考慮いたし、まず幹線道路、すなわちこれは八代臨港線あるいは東幹線でございますけれども、これらの早期整備、それと幹線道路へのアクセス道路の整備、これらを計画的に執行、短・中・長期的な整備計画というものをまず考えなくちゃいかぬというふうに一応考えております。骨格的な道路網の整備、これらによりまして大型車両等の機能分散を図る、あるいはこれらに伴った交通混雑の解消を図る必要があろうというふうにまず考えております。  御案内をいただいておりますように、この道路は、文教施設の関連といたしまして通学路という機能も合わせ持っており、将来といたしましては、この地域の生活道路としての位置づけ、これらを重点的に整備を図ってまいる必要があろうというふうに考えます。御案内のとおり、現地は人家連檐状況でございまして、抜本的な拡幅改良、若干困難を伴おうというふうに推定をいたしております。  したがいまして市行政といたしましては、当面の対策といたしまして昭和63年度地方道路整備臨時交付金事業、これによりまして約1500万をかけまして整備を行うこととしており、維持管理面も含めまして今後とも既成幅員内での改良整備、これらを中心にして検討してまいりたいと、かように考えております。  以上、御答弁申し上げます。 ◆徳田義雄君 御答弁ありがとうございました。  十条製紙の大拡張に伴う道路網の見直しということは、かねがね御計画を立て、また実行に移そうとしていらっしゃることは十分うかがえます。ただいまの部長さんの御説明でもよくわかりました。なかなかその抜本的な整備計画と、これが非常に望ましいものでございますけれども、実際面としてはなかなかやはりそこまでたどりつくまでには若干の日程、日にちを要するということは、これはもう実情でもございます。  しかし、非常にいまの道路の事情からしますと、どこもかしこもこれは本当にいっぱいいっぱいということでございます。ここばかりじゃ決してないと思いますけれども、先ほど申しましたような事情がございます。産業道路、生活道路と、そういったものが非常に何もかんも複合しております関係で、6日に起きました悲しい事故ということも考えますれば、やはり一刻も猶予はできないということでございますので、抜本整備ならずとも、ひとつ路面の整備あるいはそのほかの施設の整備といったことも十二分にひとつ御勘案くださいまして、やはりたまにはまた現地の状況をやっぱり見ていただくと、どんなふうだろうかということもひとつお気配りをなさりながら、事故を未然に防ぐのはもちろんでございますけれども、お互いが譲り合うという気持ちでもって、これはどうしていかぬとしょうのない面もございますので、その辺の御指導もあわせてお願いを申し上げまして、今後の整備計画というものについては十二分の御検討をお願いいたしまして、地元の要望に沿うように御努力方あわせてお願いいたしまして本項目について終わります。  私の質問これで終わらせていただきます。本当にありがとうございました。(拍手する者あり) ○議長(増田文雄君) 前田秀康君。              (前田秀康君 登壇) ◆前田秀康君 質問通告の順に従って質問をさせていただきたいと思います。  市制施行50周年における「あなたが創る八代の未来について」お尋ねいたします。  市制施行50周年を前にして、市長初め執行部におかれましては大変な事業に取りかかられるわけでございますが、市民の代表の一人としてこの事業が大成功いたしますよう心より期待申し上げます。昭和15年9月1日に市制が施行されましてより今日までの本市の発展は、激動期の中で幾多の困難を克服された多くの先人の御苦労と、これを受け継ぎ、はぐくまれた市民の皆さんのたゆまぬ御努力のたまものであり、心から敬意と感謝を申し上げます。いよいよ21世紀に向かっての新しい流れの中で、50周年にふさわしい触れ合いと魅力と活力に満ちた多彩な記念行事を実施されると思いますが、50周年記念事業の基本的な考え方についてお聞かせ願いたいと思います。  先日、広報やつしろでこのリーフレットが配られましたけれども、数名の方にアイデア募集のことについて聞いてみましたが、ほとんど無関心の状態であります。果たしてこれで7月25日までどれだけの応募があるか少し心配でございます。  来年、市制施行100周年を迎える熊本市に行って市民提言募集の方法についてお尋ねをしてきましたが、市民提言募集のリーフレット及び応募用はがきをおのおの21万枚作成し、市政だよりで全世帯に配布されたそうです。市政だよりでは、61年11月、12月、62年1月号で3回募集の広報をされています。各市民団体や61年度新成人、各公民館、社会教育学級受講者、本庁及び市施設来庁者等にも配布され、在京県人会、在京阪神県人会等にも送付されています。  次に、市民提言募集のポスターを作成し、市の施設、県の施設国の施設、市電、市バス、民間のバス、市内大学、高校、金融機関、公立病院等に掲示されています。マスコミ対策としては、60年11月1日と11月30日に熊日、西日本、朝日、読売、毎日新聞に掲載され、61年1月1日追加広報をされています。テレビ、ラジオでは、随時報道し、小中学校への提言募集もされています。これだけ徹底して宣伝された結果の応募総数は3341通だったそうです。これはリーフレット及び応募用のはがきの配布枚数から計算しますと、全体のわずか1.6%にしか過ぎません。  八代市の場合は、応募方法や応募期間も少なく、応募数は熊本の1.6%以下になるのではないかと心配されます。一人でも多くの皆さんの提言をいただくために、50周年の提言募集についてもう一工夫市の方では必要ではないかと思われますので、執行部のお考えをお聞かせ願いたいと思います。  次に、2点について御提案をしてみたいと思います。このアイデア募集のテーマに、「みんなが住みたいまちづくりをすすめるには何をすべきか」とありますけれども、まず行政が手本を示す意味で、行政言葉の見直しを検討されてはいかがでしょうか。言葉や表現は長年にわたる習慣でありますが、時代によって変化もします。  国会ではどんなすぐれた構想や政策も、わかりにくい言葉であっては、国民に理解できないし、関心も持ってもらうことは難しい。国民生活に直接関連する国会や行政が国民にわかってもらうためには、行政改革はまず言葉からということで、本年1月26日、さわやか行政サービス運動について閣議決定がなされ、国民の立場に立った親切な行政を実行していくことになっております。金丸前副総理が竹下総理に対して評した言語明瞭、意味不明瞭では用をなしません。  福井県で言葉の行革グループがアンケート調査をした結果がありますので、一部紹介をさしていただきたいと思います。役所から市民に対する通知文について、悪い印象としては、ワンパターンである、文章が固い、命令的である、理屈っぽい、古くさい、難しい、むだな語句が多い。よい印象としては、洗練されている、権威がある、簡潔である等々となっています。改めてほしい文章としては、所要の措置を講ずる、諸般の準備を進める、適切に対処する、前向きに検討する、遺憾のないように、思料する、周知徹底、そのほかとなっております。市制施行50周年を記念して、市民から親しまれる行政となるためにお役所言葉の見直しを検討されてはいかがでしょうか。  次に、「誇りと愛着の持てるまちにするためには」とありますけれども、市内の幹線道路に愛称名をつけてはいかがでしょうか。東幹線、西幹線、中央線、北部幹線と言ってもどれだけの市民の皆さんが御存じか疑問であります。最近、厚生会館前の通りがきれいになって評判が非常によくなっておりますけれども、道路名が八代港線と知っている人は少ないと思います。もし、八代港線ですよと言えば、八代高等工業専門学校の八代工専の方を思い出す人が多いのではなかろうかと思います。永碇町・高島線がどこにあるか知らない人でも、だれがつけたかわかりませんが八高通りと言えばだれでも知っております。  本年度1億円かけて行われる緑と水のプロムナード整備事業の道路が立派になっても、道路名は中央線ですよということでは何とも愛着がわかないような気がいたします。誇りと愛着の持てるまちにするために、幹線道路の愛称名についてお考えいただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。また、県南の拠点都市としての緑とまちづくりのために、各街路ごとに変わった植樹をして、個性豊かな景観づくりをされてはいかがでしょうか。  2、子供たちに広がる成人病についてお尋ねいたします。  1988年版世界子供白書には、開発途上国で毎週25万人以上の幼い子供の命が失われており、その数は年間1400万人以上にも上ると言われております。このことについて同白書は、静かなる大量死という言葉で表現していますけれども、このような大量死の原因は、ありふれた感染病と栄養不良が重なって起こったものであると分析されております。  一方、我が国では、高血圧や糖尿病など、治療を怠れば命にかかわる成人病もしくは成人病予備軍が最近子供たちの間に広がっております。いままで高血圧や糖尿病といった成人病は、文字どおり子供には縁のない病気とされてきただけに、これまでに診断の統一基準もなく、疫学的調査もなされておりませんでした。最近になって学校保健に携わる予防医学事業中央会が各支部に呼びかけて、児童、生徒の血圧や血液中のコレステロール量など、統一基準を設定して今年度試験的に全国規模で1万人を対象に調査をいたしました。  そのうち、岡山県予防医学協会の中間集計ができております。これにはコレステロール量について、小学生男子で36.3%、女子は10.5%、中学生男子で12.6%、女子は20.5%の人が精密検査の必要ありということになっております。この調査結果について、同協会では、予想以上に成人病の傾向があらわれており、驚いているとのことですが、父母の間からは、子供に成人病だなんてと、とまどいがあり、反響は非常に大きかったとのことです。  現在の学校保健法は、昭和33年に制定されたものであり、健康診断では、身長、体重、視力、結核等12項目の検査を行うことになっておりますけれども、その内容については31年間全く変わっておりません。現在、国会で学校保健法を見直し、血圧測定や糖尿病検査を新しく追加したり、成人病予防のために健康教育の実施などが検討されています。中島文部大臣も3月1日の衆議院予算委員会では、小中学校の健康診断の検査項目に、血圧、糖尿病、心電図、心音図などの測定を加えるように検討をする。また、給食と保健教育を一体化して機構の上からも健康教育を高めていくと答弁されています。  昭和33年、学校保健法が制定されたときは想像もできなかった児童、生徒の成人病が確実にふえ続ける現在を、教育委員会としては、どのようにとらえておいでなのかお尋ねいたします。
     3、本町商店街の活性化への期待についてお尋ねいたします。  地域を取り巻く環境は、流動的な社会に対応しながら、住民ニーズにこたえるために一つの方向に向かって進んでいきます。5月中ごろ、本町商店街の数名の皆さんと地域開発の理念や開発の方向、活性化の戦略などについて約3時間程度雑談会をいたしました。いろいろと話し合っているうちに8項目ほどの問題点がクローズアップされましたけれども、時間の関係で2点についてお尋ねしてみたいと思います。  1、旭中央通りと本町商店街を仕切っている堤防を少し低くして、旭中央通りから本町商店街が見えるような方法ができないかどうかお尋ねいたします。  2、現在公共下水道工事の工期は8月13日となっておりますけれども、少し早めてくま川祭りにアーケード街のオープンを間に合わせることが可能であるかどうか、執行部のお考えをお聞かせ願いたいと思います。  4、大築島のリゾート開発計画についてお尋ねいたします。  5月19日から20日にかけて西武鉄道、牛深、八代にも進出計画、無人島に保養基地建設、熊本県の3つの無人島、レジャー基地に西武鉄道計画、西武が無人島開発3カ所に海洋基地などの見出しで新聞に掲載されていました。記事の内容はいずれも西武鉄道の計画を紹介したものであり、自然環境にふさわしいスポーツ、海洋レクリェーションを主体とした観光施設の建設などとなっていました。  この西武グループは、62年12月に阿蘇町赤水にゴルフ場や国際会議場を備えたホテルなどの総合観光レクリェーション基地の建設に着手し、64年には本渡市と五和町にかけて海洋リゾート基地の建設が計画されており、さらに今回八代、牛深の3つの無人島に観光開発を進める計画が発表されたわけでございます。私は、西武鉄道がどんな会社かとある人に尋ねてみました。するとわかりやすい例として、東京株式一部上場の陸運会社25社の中で、63年度株価の最高値で、西武は5300円で、2位の西濃運輸は半値以下の2500円、そのほかは1000円かそれ以下である。また事業内容としては、鉄道関係が46%、不動産部門が15%、観光部門が39%となっており、業界では超一流の優良企業であるとのことでした。  この大築島リゾート開発についての新聞記事では、西武鉄道の計画はよくわかりますけれども、八代市民として、契約の方法、漁業権の問題、鉱業権の問題、西武との売買条約と、市側の考えは全くわかっておりません。したがって、このリゾート計画がどのように進められていくのか、市民の皆さんに対して発表できる範囲で結構でございますので、お知らせ願いたいと思います。また、このリゾート開発がもたらすメリットはどのようなことが考えられるのかお聞かせ願いたいと思います。  5、県の保健医療計画について。  県は5月20日、本年度から10年間の総合的な保健医療体系整備の指針となる県保健医療計画を発表し、日刊紙でも大きく報道されています。翌6月の県議会でも、同計画に対する予算が計上されていますが、この中に八代周辺の救命救急センターの整備が発表されており、早速市民の方から同センターに対する期待の声がありました。したがって、先日県議会に行き、保健医療計画書をいただくと同時に、救命救急センターの整備促進についてお願いをしてまいりましたが、当市ではこの計画に対してどのような方針で対応されるのかお尋ねいたします。  6、第1回県民文化祭について。  日本の文化を育てるには、まず発表の場をつくり、気運を盛り上げることが大切であると、国民文化祭提唱者の三浦朱門氏は言われています。その趣旨で、第1回は東京で150団体5000人が参加いたしました。第2回は、新しい地域文化の旅立ちをテーマに、熊本で305団体8180人が参加しています。そして、文化国体を根づかせるために、第3回は兵庫、第4回は埼玉と、各県持ち回りで引き継がれることになっております。本年10月には、国民文化祭の県版としての、県内各地を持ち回りしながら熊本県の文化の向上を図ろうとの趣旨で、第1回県民文化祭が八代市で開催されることになっております。  先日、県庁に行き、国民文化祭の裏話を聞いてきましたが、各種イベントの企画立案、全国の個人及び団体への出演要請、観客へのPRと、計画が進むにつれて難問が続出し、中でも大変だったのは、国体選手には都道府県から旅費が支給されますけれども、国民文化祭は大半が自前ですので、参加希望はあっても旅費の面で断わられることが非常に多かったとのことです。  八代市の第1回県民文化祭は、昨年の国民文化祭参加者の心の中に感激の炎が燃えたぎっており、短い期間での計画、少ない予算での実行ということになりますと、担当される皆さんにもかなりのプレッシャーがあるかと思いますけれども、第1回開催地としての誇りをもって頑張っていただきたいと思います。最近では、日本全国イベントばやりと言われるほど各地でイベントが行われておりますが、いつも言われることは、一過性のお祭り騒ぎではなく、イベントの成果を地域にいかに根づかせていくかが大切である。また、参加者自体の中には、どんな性格のイベントであったかよくわからなかったと言われることもよくあります。したがって、将来において八代市で残るもの、また他のものに刺激を与えるだけの魅力のあるもの、地域の文化振興につながるもの等を計画していただきたいと思いますけれども、第1回県民文化祭担当市としての行政の基本的な考え方をお聞かせ願いたいと思います。              (議長、退席。副議長、議長席へ着く) ○副議長(西村龍君) 市長。              (市長木村健一君 登壇) ◎市長(木村健一君) 市制50周年記念行事の計画について幾つかのお尋ねあるいはまた御提言がございましたが、この行事の進め方の基本方針を簡単に申し上げたいというふうに存じます。  まず、この記念行事に当たっては、市制施行以来の50年を振り返りまして、先人の偉業をたたえ、これからの未来を展望する大きな節目をお祝いするということがねらいであります。そこで、この記念のための諸行事は、まず大別をいたしまして記念日当日を中心に短期間にわたって実施をされるいわゆるお祭り行事と、それから長期にわたって達成された、あるいはまた達成しようと考えております建設事業や施策の2種類があるというふうに考えております。そのいずれも取り上げてこれから計画をしてまいりたいというふうに考えておるところであります。  すでに広範な市民の各界各層に対しまして、また市役所内部の計画立案体制を整え終わりまして、いま実働に入ったところでございます。なるべく多様で、しかもユニークな行事を計画したいというふうに思いますが、全国各市の過去の状況を調査をいたしてみますと、大抵これは大同小異でございます。そこで、大型の行事を含めましてNHKあるいは民放関係などを初め、専門業界の力もぜひかりましてなるべくユニークで多様な計画を実施できるように努力をしていきたいとこういうふうに考えております。              (市長公室長百崎素明君 登壇) ◎市長公室長(百崎素明君) お尋ねの中で、市制50周年記念の進め方の基本につきましては、ただいま市長の方から御答弁がありましたとおりでございます。それに沿いまして二、三お尋ねがございましたことについてお答えを申し上げたいと思います。  まず、第1点は、50周年記念のアイデア募集につきまして、大変御心配をいただいておることについて冒頭感謝を申し上げたいと思います。この募集につきましては、まず御指摘のようになるべく市民を中心に多くの方々に知っていただく、周知徹底をさせるということが大切であろうと思っております。  したがいまして、可能な限り今後もただいま御指摘がありましたことも含めまして、予算の許す限りPRに努めてまいりたいというふうに思っておりますけれども、ひとつ他市の類似の例から考えましても、ひとつ考えなければならないのは、この種の募集につきましては、いわゆる催しに参加をする、あるいは決められたアンケートに答えていただくということとは違って、かなり関心を持って主体的にお考えいただいた結果をお聞きするということでございますので、いわゆる量だけを求めてみてもなかなかいい計画ができない、量も大切でございますが、同時に質が大切でございます。  そこで、一般的なPRと並んで、質のよいアイデアを、月並みでないアイデアを募るためには、求める人を的確に見定めていくということが反面大変必要だというふうに考えられます。そこで、市民の中で、若い方々のお集まりあるいは御婦人のお集まり、そういったことをお願いして、その中での討議を経てアイデアを出していただくとか、もうこれはすでにやっておりますけれども、市の庁舎のそれぞれのクラスにおきまして幾つかの班編成をして討議をいたしておりまして、その中からかなり有望と思われるような案が出ております。また、専門家に対しても構成あるいは演出あるいは行事の誘致というようなことについて依頼をしておるわけでございます。いずれにいたしましても、ユニークなアイデアを求めて、予算の許す限りこれからもPRを続けてまいりたいというふうに思っております。  それから、その中で二、三御提案ございました。最初の行政専門用語をなるべくやさしくしていくということ、これはもう大変大切なことでございまして、終戦直後に当時の国語審議会の会長が文部大臣あるいは総理大臣に建議、提言をされまして以来、数回にわたってこの改善あるいは基準みたいなものがつくられてまいっておりまして、それをもとにしてそれぞれの行政内部で今日に至るまでなるべくやさしい公用文あるいは専門語を使うように改善をされてまいっております。  しかし、この問題は一面において大変難しい問題をはらんでおりますので、常識的に判断できること、先ほどおっしゃいましたようなことにつきましては、これはその都度心がけていけばよろしいわけでございますけれども、非常に難しい問題がやはり国語問題としてございます。したがって、それはそれとして、それを含んだですね、専門的な検討をやはり私どももいたしていくべきであろうというふうに思います。  たまたま御質問の中にもございました、さわやか行政の御提案がございました。これで私どもは50周年を待たずともですね、そういった1つの趣旨についてはこれからみんなで知恵を合わせ、心がけてまいらなければならないというふうに思っております。50周年事業としてなじむかどうかということは、みんなでこれはもう一度考えてみたいというふうに思っております。  それから、道路のニックネームがほしいと、これはたびたび問題になっておるところでございまして、後ほど建設部長の方からも御答弁申し上げると思いますが、ぜひ何らかの形でみんなにわかりやすいニックネームができてほしいというふうに思いますので、これはひとつ、これもそういうことを諮る班編成をいたしておりますので、そこで再度取り上げさしていただきたいというふうに思います。  それから、これは建設事業にかかわることでございますけれども、緑と水の問題を集約された何らかの建設事業、あるいはほかにも文化行事としてそれが集約されたものができればというふうに思っておるわけでございます。  それから、次の県民文化祭のことにつきましてお尋ねがございました。先ほどの徳田議員さんのお尋ねの際に基本的なことをお話申し上げたつもりでございますが、さらに少し具体的に、一過性でなくて地域の文化振興に今後残るような配慮をするべきではないかという御指摘でございますが、私どもも全くそれはそうしなければならないというふうに思っております。  ちなみに、申し上げますと国民文化祭の遺産として、当時八代で構成をされ、練習をし、仕上がりました子供のミュージカル彦一どんを知ってるかいというタイトルのミュージカルができ上がりまして、これはできれば国立劇場で再演したらどうかというような話も持ち上がっておるほどでございます。  それから、先ほど申し上げました彦一ばなし、これを薪能で演出をすると、これが少し口幅ったい表現でございましたけれども、世界的、国際的な評価も得うるものでございます。本来この県民文化祭はアマチュアの祭典ではございますけれども、このアマチュアの芸術振興、文化振興に対して刺激を与えるという意味で、プロを入れてはならないという規定はございませんで、当代一流の狂言師でございます茂山千之丞、千五郎氏を招きまして、八代弁での狂言を薪能でやるというようなことは、現在金春流の伝統ございますが、これ衰微いたしておりますのを復活させる、あるいはこういう国際的にも評価にたえ得る芸術に対する関心を、言わばまあ夕涼みの浴衣がけで親しむというようなきっかけをつくる、あるいはこれは年中行事として御指摘のように将来も残っていくというような期待をかけておるわけでございます。  それから、これも新聞、ラジオ、テレビ等で御存じと思いますが、組曲球磨川というのができております。作詞は本市出身の本田真一氏、作曲家も本市の福島雄次郎氏とでございます。これはもうすでに発表会があっておりますが、こういったものを多数で歌うということが今後定着していくならば、本市でも本市の素材による創作オペラを演出をするというようなことも可能でございます。あるいはまた、ソシアルダンスがごく最近中年以上の皆さん方に対しても盛んでございます。健康と文化を兼ねた催しとして非常に盛んになっております。こういったことを振興する意味でも、ここに顔を出すということが必要かと思います。  それから、シンポジウムをぜひやりたいと思っておりますが、ただいまのところ水の文化というテーマでシンポジウムをやることにいたしております。これは球磨川あるいは不知火海を含めまして、このまちづくりのためにも外側から見た八代、あるいはさらに内側から八代を見直すという意味で、単に一過性のものではなくて、こういうものが残っていくというふうに考えるわけでございます。少し長くなってしまいました。  以上、答弁にかえさしていただきます。              (副議長、退席。議長、議長席に着く) ○議長(増田文雄君) 建設部長。              (建設部長増見豊彦君 登壇) ◎建設部長(増見豊彦君) では、続きまして第1番目の問題の市制施行50周年に関しました中で、ただいま市長公室長申し上げておりますが、市民に親しまれるイメージの道路と言いますか、そういったものについての御提言、それから道路別に植樹の形体、あるいは樹種を変化することによってもう少しイメージを持たせたらという2点の御提案をちょうだいしたわけでございます。  まず、基本的に見解を申し上げますと、御承知いただいておりますように、道路整備計画そのものが従前のハードな面からソフトな面へと、考え方そのものが変わっております。市民のニーズも全くそのようなものでございますし、これらを判断いたしますときに、やはり道路の機能の中で歩行者あるいは自転車道、あるいは町並み、こういったものへの対応というものが見直されている現状でございます。  これらからいたしますと、御提案をいただきましたこの2点につきましては、私ども市行政といたしましても、やはり市が持っております上位計画をベースにいたしまして、今般の50周年記念事業企画を契機に、やはり我々としては企画準備委員会の中で事業部会等で一応諮ってまいりたいというふうに一応考えておるところでございます。  それから、順不同になりますが、議員より本町商店街活性化の問題について2点ほど具体的にお話をいただいております。このうち、まず1つ、本町1丁目の旧堤防位置の道路切り下げについて御質問をいただいております。御指摘いただきましたとおり、本町商店街の入り口でございまして、この道路が一部高くなっておることによりましてアーケード街が見えない、あるいはアーケードのイメージがわかないと。これら集客力を踏まえましたときに、やはり市の活性化対策の阻害要因ということにもなろうかと考えております。  先般来の建設衛生委員会の中でも御意見を賜った経緯もございます。私どもとしてもその必要性を感じておりますので、今後定住拠点緊急整備事業の中の1つの道路改善メニュー、これに上がってくるものと判断をいたしております。その時点で隣接いたします物件あるいは商店の形態、これらの要因を踏まえ、工法的な可能性、経費、旧堤防道路との関連、これらをさらに検討を踏まえまして、今後整備、レインボーの中での整備体制というものへ向けて検討してまいりたいと一応考えております。  それから、続きまして本町商店街活性化の中の第2点、公共下水道の工期短縮の件でございますが、まず本町アーケード街の皆さん方に、この公共下水道工事に関しまして大変御迷惑をおかけしておるところでございます。この工事は、御承知のとおりアーケード区間を10工区に切りまして、63年の5月連休明けから8月の13日までということで、一日でも早い工事完成というものを目指しながら現在鋭意努力をしております。  この件につきましては、今月の7日に地元商店街中央連合会からくま川祭りに合わせてぜひ完工してほしいというお申し出が市長に陳情なされております。これらにつきましては、当初商店街連合会と十分協議をいたしまして、これらの合意の上で工事ももちろん発注をしております。と同時に、各業者も、ガス、水道、NTT、これらと十分工程協議を行い、おかげさまで現在まで順調な進捗を見せておるわけでございます。  これらの問題につきまして、工期短縮ということになりますが、業者の工事工程、あるいは御承知のとおりカラータイルの納入業者の納入時期の問題、あるいはタイル施行能力、これらの問題がございます。これらにつきましては、今後の問題といたしまして業者と協議調整をいたし、各工程の推移を早急に検討した中で皆様方の御期待に沿えるよう努力をしてまいりたいというふうに一応考えておるところでございます。  以上、答弁申し上げます。 ◆前田秀康君 時間の関係で、一応執行部の方の御答弁をいただいた後に私の方のお尋ねをしたいと思っとったわけでありますけれども、いま1点だけちょっと疑問に思いましたのでお尋ねしてみたいと思いますが、先ほど清水部長の答弁の中には、6日からオープンができるというふうにはっきり明言されたわけでありますが、いま建設部長の方としては努力をしていきたいということでございますので、私としてはどちらを信じたらいいか、よろしくお願いします。 ◎建設部長(増見豊彦君) 地元の方々から8月6日までに完工をしてほしいという陳情をちょうだいしておりまして、それにつきましては、地元の皆さん方には20日の期限でもってその工程調整等を踏まえた結果をお話をするようにしてございます。  そういうことで、建設部担当いたします者といたしましては、8月6日完工をめどに、そういう考え方で、前向きに一応検討するということで、御回答申し上げたいと一応考えております。以上でございます。 ◆前田秀康君 了解です。次、答弁をお願いします。              (教育長渡速君 登壇) ◎教育長(渡速君) 御指摘の学校保健法がスタートいたしましてちょうど30周年という節目に当たります。その節目に、まことに核心をついた御質問を心から拝聴いたしました。お答えいたします。  御指摘のとおり、学校保健法によりまして、健康診断につきましては文部省令、すなわち学校保健法施行規則第4条に12項の検査項目、それから期日が示されております。御指摘のとおりでございます。それにまつわる私の見解ということでございますが、33年から引き続き、一部変更はあったものの、一貫して続いた検査項目であります。この間、時の流れは社会の変動、大きなものがあったわけでございます。憂慮すべきは情報の短命化と、そういうことを憂慮します。日進月歩と、そういう言葉は過去の言葉でございまして、現在は分進秒歩と、このような子供を取り巻く環境は変化をしております。  この間、文明のすばらしい進歩によりまして負の作用も数々ございました。私は現在の子供を文明のあいうえお症候群と、このように呼んでるわけですが、「あ」は汗はかかず、「い」はいい加減、「う」はうまいものは食いほうだい、「え」はえて勝手、言うことを聞かず、「お」は遅くまで見るテレビと、このようなふうに考えるわけです。  ふと気がついて見ると、子供の成人病ということが社会問題になりました。まさに子供の大人化でございます。これは12項目だけに目をつけて、子供の発する信号、情報を我々大人が見逃しておったと、そういうことは否めません。情報の鮮度の必要性をしみじみ感じるわけでございます。私は、現在実態に合った文部省令の見直しを、見直しの必要を痛切に感じております。その根拠は、現代の情報社会におきまして健康障害が変わってきておるということに目を向けざるを得ないわけです。  歴史の上でなくなった病気もございます。しかし、病人は増加する一方でございます。昭和23年の1日の入院患者数は、病人数は2ないし3%でございました。現在ではそれが10%になっておる。これだけ病人はふえております。糖尿病、痛風などという病気は、過去はございませんでした。ごくあってもまれでございました。現在、糖尿病患者は100万人、潜在患者はまだ多いと言われます。痛風は10万人、もちろん潜在患者はまだ多いと言われます。病気自体の見直しが必要になってきておるのが現在の医学でございます。  そういったことから、ローレンスという人は、文明の発達は大人を幼児化したと、このように指摘をして警鐘を鳴らしています。幼児化とは、視野が全体に及ばないということを彼は言っているわけです。部分的なことだけを見ておるという、まさにそのとおりだと私反省いたします。身長は欧米並みに伸びたと喜ぶ反面、子供の内と外の全体像を見落としておる、そういった疑義感を感じます。  以下、私の健康診断に対する私見2点について申し述べたいと思いますが、第1点は、いま申しましたことを根拠にした医学的な健康診断の12項目の観点の見直しを必要とするということです。  もう1つは、提言いたしたいのは、精神的健康診断でございます。精神的な衛生です。子供が大人化しておるわけですから、当然子供にもストレスはたまる一方でございます。これは否めない事実であります。個々のストレスの容量、タイプ、そういったものを含めた把握した診断、健康診断が必要であろうとこのように考えます。今後、開発すべき課題であろうと思います。子供のストレスは、即成人病を誘発する。と同時に非行も誘発いたします。そういったストレスをデー・ストレスと言うそうでございます。これを子供にとって有効なストレス、有ストレスと言うそうでございますが、そういった有効なストレスに変えることが我々の課題であろうとこのように思います。  この件についてハンス・セリーという博士は、心身ともに健康であるための条件として2つの提言をしております。1つは、他人からの励まし、もう1つは認めてもらうことの必要性、この2つの指摘でございます。これは自己中心性を弱めるということにほかなりません。子供に元気づけの助言を、そして好意的な声を、励ましの声を、心身ともに健康の条件として現代医学は熱いまなざしを向けております。病気は体の内にあるもの、そして健康は体の外との関係にあるもの。私は今後の健康診断は、子供の内外両方を一体として健康診断をするのが適当だと思います。  以上、見解を申し上げます。              (助役沢秋利君 登壇) ◎助役(沢秋利君) 前田議員さんの第4番目の大築島のリゾート開発に関連をいたしましての御質問に対しまして、お答えを申し上げたいと思います。  御案内のように、私どもの生活、大変変わってまいりました。自由時間というのが相当将来ふえるであろうと。その自由時間の活用が一つの余暇時間の活用になりまして、休養、保養、このような一つの方にこの需要が多くなっていくであろうと、そういう一つの将来予測に基づきましてリゾート基地の開発を、それに備えて進めていこうとこういうのが御案内の現在の状況でございます。  先般は、国の方で総合保養地域整備法、こういうものができまして、国自身もそれに対しましての援助をしていきたいとこういうような制度になっておるわけでございます。熊本県におきましても、先般挙げられましたように阿蘇地域に西武鉄道が進出をすると。それに天草の海洋レジャー基地の一つの整備計画の中に、現に西武鉄道が入りまして、そして現にその一部の本渡市、五和町等の開発が現に進められておるところでございます。  御案内のように、海洋レジャー基地として天草地域がこの総合保養地域整備法の一つの地域指定のために諸般の準備をされてきたところでございますが、その整備の過程におきまして、大築島が非常に有望視をされてまいりました。これは天草地域とは、あるいは整備法との関連とはまた別個に、やはりこの地域、不知火海に浮かぶ島でございますし、海洋レジャー基地として大いにこれを開発してはいかがなもんであろうかという、大変時代にマッチしたそのような情勢に相なってきたわけでございます。県の方から、やはり観光地域の開発の一環として大築島を開発をしてはどうかと。それも先ほどお話がございましたように、民間活力の、しかも超一流の企業の西武鉄道株式会社によって開発をしてはいかがなもんであろうかというようなお話があったわけでございます。  そのような情勢を踏まえまして、やはり私どもといたしましても、この八代地域の活性化、あるいはレジャー基地への一つの開発、総合計画の中にも大築島、三ツ島、含めましての海洋公園の計画、あるいは将来はニュー加賀島──              (「議長」と呼ぶ者あり) ◆前田秀康君 私がお尋ねしていることをちょっとお答えいただきたいと思うんですよ。何かですね、いまおっしゃってることは全部私わかっておるわけですね。ですから、私が質問した2点をしていただかぬと、あと時間ありませんしですね、そういった意味で執行部の意見をずっと聞きよるわけですので、よろしくお願いします。 ◎助役(沢秋利君) 再度の御要望でございますから簡単に御答弁を申し上げます。  御案内のそのような情勢の中で、大築島を今回西武鉄道株式会社、県、含めまして三者協力で開発をするということに相なったわけでございます。その中で、今後の開発の手続としてどのような順序で進めていくのかというのが第一番の御質問でございました。御案内のようにあの築島には鉱業権があります。あるいは租鉱権があります。あるいはまた周辺は漁業権というような問題がございますので、これらについては、今後ひとつその権利を持っておられます方々と十分な協議を重ねて、そしてこの権利の調整に入らなければならぬというふうに考えております。  なお、その前提になりますのは、あの地域にどのような設備内容、開発の、例えばホテルであるとか、あるいはスポーツの施設であるとか、こういうもの等に大いに活用しようということになっておるわけでございますが、その事業の規模、内容、こういう項目がまず前提でございまして、この事業計画を西武サイドから市の方に示すということに相なるわけでございます。その一つの事業計画に基づきまして、私どもは先ほど申し上げました権利の調整、こういうもの等に入っていかなければならぬというふうに考えております。  それから、もう1点は、企業が進出するに伴いまして、地元の市とそれから企業サイドでのお互いにこの程度の仕事は双方協力し合いながら進めていこうではないかという話し合いをいたしております。その1つは、地元サイドといたしましては、あの地域についての公共施設、こういうもの等は市の方でひとつ整備を図っていくと。例えば上水道でございますとか、こういうもの等については市の方が主体になって事業を進めていくと。もちろん企業と県の方もこれには援助をするということに相なるわけでございます。  それから、先ほど申し上げました鉱業権、租鉱権の調整、それに漁業権の問題と。事業の内容によって今後出てくるでありましょういろんな権利調整を今後市の方でやっていくと、こういうことになります。企業サイドといたしましては、その大築島の約41万平方メートルに対しての事業を進めるわけでございますけれども、やはり地元に対してはそれだけのいろんな寄与を、貢献をしてもらわなければなりません。例えば、事業をやります際の地元の後方からの雇用の確保、それから資材の供給、こういうもの等については、やはり地元からやっていくと。それから、地元関連の企業がございますから、これに対しても積極的に企業サイドが協力をしていくと、援助をしていくと、こういうことでございます。  それから、3番目は、開発を進めますことについての自然条件あるいは公害関係、こういうもの等については、環境保全、自然保全、こういう関係から十分配慮をしていくと、こういうことがおおよその内容となっておるわけでございます。  なお、用地等については、これは前提は譲渡でございます。しかしながら、やはりこの譲渡の時期等につきましては、いま直ちにこれを処理するわけではございませんで、やはり西武関係の一つの事業計画、これをまず示していただく。それから、先ほど申し上げました権利の調整、こういうもの等ができまして確実に実施ができる、事業ができるという段階で初めてこの用地についての話し合いを進めていくと、こういう計画でおるところでございます。  いずれにいたしましても、発足をしたばかりでございまして、今後十分企業、それに県、それに市当局、それぞれ十分な話し合いを詰めまして、そして遺憾のないように対応してまいりたいというふうに考えておるところでございます。それから、2番目のメリットの問題でございます。              (「議長」と呼ぶ者あり) ◆前田秀康君 2番目のメリットの問題については、後で私が聞きにきますので。もう1つ答弁が残っておりますので、救急センターの件で── ◎助役(沢秋利君) じゃ答弁せぬでいいですね。 ◆前田秀康君 ですから、後で私がお聞きします。 ◎助役(沢秋利君) はい、わかりました。じゃそのようにいたします。以上で答弁を終わります。              (市民部長原口二郎君 登壇) ◎市民部長(原口二郎君) 5番目の県の保健医療計画についてでございますが、これは県が市町村、関係団体及び保健医療関係者の協力のもとに、長期的展望に立った保健医療の基本計画を策定し、この計画に基づいて保健医療体制の整備を図ろうというものでございます。  お尋ねの救命救急センターについてでございますが、3次救急医療体制につきましては、心筋梗塞、脳卒中、重度熱傷等の重篤救急患者の救命救急医療に対応するものでございまして、熊本赤十字病院の救命救急センターが全県下をカバーしている状況でございます。現在、当センターは恒常的に満床の状況であるとともに、当センターで対応すべき患者は将来増加することが予測されていることと、当該医療は短時間に処置を施すことが特に重要であることから、今後対応施設の増設と、遠隔地対策として県南地方に救命救急センターを整備したいとのことでございます。  当市といたしましては、住民の救急医療に対応できるセンターが八代周辺に整備されるということは、まことに望ましいことでもございますことから、今後県とも十分連絡協調を図りながら対応してまいりたいと思います。以上でございます。 ◆前田秀康君 最初の50周年記念ですけども、これは企画準備委員会の方で総務部会、それから行事部会、事業部会をつくってございます。  ここで、先ほど市長さんのお話では、どこでも似たりよったりだとおっしゃっておりましたけれども、この中で非常に魅力感じるのは、総務部会担当のその他というのがここにありますけども、総務部会の式典、それからその他、それから事業部会の方では祭りとかスポーツとか、文化事業、イベント、いろいろ盛り上げられるわけですけども、行事部会ですね、それから事業部会の方では記念事業が行われるわけであります。  ところが、これをずっと見てみますと、総務部会担当のその他というのが、その行政行政の特徴が非常に出てるような感じがするわけであります。ですから、いまの企業はまじめが日本企業を食いつぶすと言われるぐらいに、まじめというのは余りいまいい評判じゃありませんので、今度市長さんおかわりになって、若い市長さんのやわい頭の中でいろいろ考えていただく、いうならば本当に、元の岩尾市長さんの当時には考えられなかったような非常に開けた考えと言いますか、そういったのを思い切って持ち込んでもいいんじゃなかろうかという気がするわけです。  ですから、皆さんすぐ、いっちょん八代は変わらぬ、変わっとらぬといろいろおっしゃいますけれども、変わるということがどんなのを変わるというのかということになりますと非常に難しいわけでありますし、変わるのにもよく変わる方法と悪く変わる方法がありますので、でき得れば木村カラーと言いますか、その他の項目で本当にわあっと、もう市民がわあっというようなことを思い切ってされていいんじゃなかろうかと思いますので、ひとつ御要望をさしていただきたいと思います。  それから、本町商店街の件では、もしくま川祭りにオープンが間に合うようであればですね、地元の皆さんの御希望としては、くま川祭りを宣伝されるときに本町商店街のオープンの宣伝もちょっとつけ加えさしていただいて、何とか一緒に便乗さしていただけないだろうかというような御要望もあっておりますので、もし可能であるならば、そういうことも考えていただければありがたいなと思っとります。  それから、あとはいろいろお尋ねしたいこともたくさんありますけども、終わりまして委員会並びに担当の部課長さんところをお訪ねして、再質問はさしていただきたいと思いますので、以上で私の質問は終わらしていただきます。どうもありがとうございました。              (拍手する者あり) ○議長(増田文雄君) 以上で午前中の議事を終わり、午後1時まで休憩いたします。              (午後零時05分 休憩)          ────────────────────              (午後1時03分 開議) ○議長(増田文雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
             ──────────────────── △日程第1〜16(続き) ○議長(増田文雄君) 日程第1から日程第16までの議事を続けます。  小島吉生君。              (小島吉生君 登壇。「頑張れ」と呼ぶ者あり) ◆小島吉生君 本議員は、通告に従い順次お尋ねをいたしますので、よろしくお願い申し上げます。  まず、第1点、総合都市交通体系調査についてでございます。  調査のメインは、興人・三楽工場専用線の活用にあるとうかがっております。延長約4キロ、幅員、狭いところで6メーター、広いところで14メートルもあると。市街地北側に市の中心部を迂回し、主に住宅地を通過し、三楽線には農業用水路が並行していることは御案内のとおりでございます  この用地の活用については、地域住民は非常に関心を持っております。すなわち、松崎公園の近くの住民、または公園、運動広場を利用されるスポーツ愛好者などは、公園に駐車場がないので、駐車場が欲しい。また、別の地域では、具体的に申し上げますと、毘舎丸付近におきましては、幼児を遊ばせるミニ公園が欲しいということ、車での通勤者は車道が欲しい、いろいろと意見があります。  そこでお尋ねをいたしますが、調査の目的、興人・三楽工場専用用地活用の試案がありましたらお聞かせをいただきたい。また、この用地について、工場側から市に対し何らかのアタックがあったのか、あわせてお尋ねをいたします。  第2点、博物館建設と駐車場の確保についてでございます。  八代城址公園は、八代城跡を松浜軒、松井文庫、図書館、厚生会館と一帯化した歴史文化ゾーンと位置づけられ、博物館の建設が今回補正予算で用地埋蔵文化財発掘調査費として具体的に姿をあらわしたことを心から歓迎いたすものであります。建物については、歴史文化ゾーンにふさわしいものができると思いますが、後世に文化財としていつまでも生きて残るような建築の様式、内部構造をやってもらいたいものです。一見百聞にしかず、先進地を十分御視察をいただきまして、期待に沿うようなものをお願いを申し上げておきたいと思います。  市がこれまで設置をいたしておりますところの図書館とか武道館、総合体育館、厚生会館など、駐車場が大変狭くて利用者が困っております。そういうことはすでに当局も御案内のとおりと思いますが、そこで博物館の駐車場の対策はどのように考えていらっしゃるのかお尋ねをいたします。  第3点目、松高幼稚園の建てかえ計画についてでございます。  代陽、太田郷幼稚園は実に立派にできております。御案内のとおり松高幼稚園は、昭和28年に改築されておりまして相当老朽化をしております。外見は時々化粧していただきますので美人に見えますが、内部は暗い上に不機嫌な戸が多く、特に梅雨季は湿気がこもり、風がよどんで便所のにおいが時たま流れるということです。そこで、園児がいらいらする話も聞いております。また、県道に面しておりまして通園にも危険度の高いところであります。  このような状況を踏まえて、たしか4・5年前と思いますが、現在の松高公民館とすぐそばにあります隔離病棟の跡地への移転の話もあった記憶をいたしております。ところが、すでに公民館ができました。要は、早急に教育環境の改善が必要であると思います。そこで、松高幼稚園の建てかえの計画または移転のお考えはないのかお尋ねをいたします。  再質問につきましては質問席からいたします。よろしくお願いいたします。              (建設部長増見豊彦君 登壇) ◎建設部長(増見豊彦君) 小島議員より御質問の第1点、興人・三楽専用線の活用など総合都市交通体系調査についての御質問についてお答えを申し上げます。  御承知いただきましたとおり、興人・三楽専用線、延長が約3、5キロ、これは昭和61年8月、国鉄との契約を解除し、その用途を廃止し、現在に至っているのは御承知のとおりでございます。これに対しまして総合都市交通体系調査、これは国の建設省都市局の調査費補助でございますが、これの対応によりまして本市の上位計画をもとに都市整備の基本方針を策定しますとともに、潤いと安らぎのある都市空間、これの確保と通勤通学あるいは買い物等を考慮いたしました緑道、歩行者・自転車道ネットワーク、あるいは自転車駐輪場、ミニパーク、こういったものを想定をいたしておるところでございます。  ただいまのこれらの調査内容といたしましては、現況把握、実態調査、あるいは整備課題の策定、施設整備計画、誘導規制計画、あるいは歩行者・自転車道交通基本計画、これらの調査策定を行い、事業費といたしましては750万を予定しておるところでございます。  昨今の都市基盤整備と申しますのは、車優先の整備手法から人優先への道路整備、こういったニーズに変わっております。特に、県が出しております景観条例等でも御案内のとおり、沿線の環境、修景の創出あるいは保持、これらが大きなテーマとなっております。また、一面、道路交通体系の方向づけといたしましては、機能分化、これは位置的背景あるいは将来交通量等から主要幹線道路あるいは幹線道路、それに付随をいたします補助幹線道路、あるいは特異的な機能を持ちます自転車・歩行者道、緑道、これらの考え方をベースに、機能を中心に掲げた整備手法というふうに変わりつつあるわけでございます。  このような整備手法の変革を背景といたしまして、昨年沿線住民の方々より緑道の主眼点においた要望もなされた経緯がございますし、当興人・三楽引っ込み線につきましては、市マスタープランの上位計画に基づき、位置的にも、利用効果的にも八代のイメージづくりという観点で、単一市町村では県下で一番長い緑道、自転車・歩行者道の建設、このような方向づけで検討してまいりたいと考えておるところでございます。  また、これらの引つ込み線の用地の対応の問題でございますが、ただいままで三楽側より私ども市行政に対しましての買う意向ありやなしやの積極的な打診は、現在のところまだあっておりませんが、興人につきましては、昭和62年の6月、先方より市のマスタープランに基づきます緑道を中心とした一括買収の方針で売却をしたいというような御意向も伝わっております。これらにつきましては、今後市行政といたしましても用地の対応方針について検討を踏まえてまいりたいと、以上考えておるところでございます。  以上、答弁といたします。 ◆小島吉生君 部長の御答弁によりますと、調査の目的、それからネットワークの意義、人間優先の構想を了としながらも、工場専用線の活用について私見を述べて再度お尋ねをいたしたいと思います。  工場専用線が設置されたのが、興人関係ではたしか昭和14年だったと思います。三楽線は昭和18年と思いますけれども、買収が昭和16年ほどから始まっておると記憶をいたしております。三楽線の買収におきましては非常な困難があったことを私は覚えております。まず、第1点は、非常に美田の真ん中を突き抜けていくこと。2点目が、馬を入れて耕すことのできないような三角田が数多く残るということ。第3点目が買収用地の地主さんは、大体あのころ4・5反百姓が多かったと、こういう3点の難点がございまして、当時私の父は町の世話役をしておりましたが、毎晩のように出ていって説得をしておったことも思い浮かべます。このようにして、いわゆるその時代の背景、すなわち戦時中でございましたので軍需工場というようなことの意味もあったと思いますが、そのような背景、それから地主は断腸の思いを胸に秘めまして、国策と工場に協力をしてきたと、こういう経緯、経過があるわけです。  そこで、私は先ほどお伺いいたしますと、興人の方はしかるべく一括購入していただけないだろうかというお話があったそうですけども、三楽は何のアタックもないということですが、私は当時の父の関係、それから私の田もそれにかかりましたので関係者として、ひとつ三楽さんあたりにはどうかひとつこれまでいろいろとお世話になりましたという意味で、ひとつ地元に還元をせよというような対人的な、すなわち大きな心でひとつやっていただけるならば、恐らく三楽のしょうちゅうは八代でも足らぬとじゃなかろうかとこういう思いがするわけです。  そこで、それはそれといたしまして、三楽線の活用については、ただいま先ほどそこで申しましたとおり、非常に関心を持っております。部長の答弁の中に、お伺いしますと、緑の中に自・歩道、駐輪場、そして憩えるような場所というような構想があるようでございます。そのようないわゆる自然と人間の調和がとれて、21世紀に向けて非常に立派な、よかったなという施設をお願いをしたいと思いますが、その辺のところについてもう一遍部長の御見解をお願いしたいと思います。 ◎建設部長(増見豊彦君) ただいま議員の方から貴重な御意見をちょうだいいたしましたが、確かに策定そのものの中にただいままでの時代背景、あるいは地域的な背景等ともあろうかと思います。  しかし、ただいま私もお答え申し上げましたように、やはり八代市そのものも緑が決して多くはないとは言えないと思います。これは私もそう感じておりますが、やはり今後の都市づくりの一番大きなポイント、すなわち環境修景、あるいは緑の創出という問題をどうしてもやっぱり我々としてはマスタープランの中で重要な位置づけとして今後やっぱり整備していくという考えには変わりございません。そのようなメニューの中で、この興人あるいは三楽引っ込み線というのは重要な位置づけでございますので、ただいま議員が御提案いただきましたように計画策定の中でもそこいらを十分踏まえながら、いわゆるマスタープランの実施施行と言いますか、そこいらに向けて対策を検討してまいりたいと考えております。  以上、御答弁申し上げます。 ◆小島吉生君 ひとつただいま申し上げましたようなことで工場側にもひとつよろしく、私の意のあるところを、地元の意のあるところをお伝えをいただきまして御努力をお願いしたいとかように思います。  次ですが、次をお願いいたします。済みません。              (教育次長山田久雄君 登壇) ◎教育次長(山田久雄君) 委員会に関係します分で2つ御質問をいただいております。  まず、質問の2番目でございますが、博物館建設と駐車場の確保対策についてお答えを申し上げます。  議員さん御指摘のとおり、現在これは車社会でございます。玄関から目的地までと。車は自分自身の分身として同伴をする時代とも言われております。これは公共施設に限らず多くの人を集める施設では、その機能を十二分に生かし、あるいはその地域の活性化とつなげるためには十分な駐車場の確保が第1条件であるということは同感でございます。しかし、一方では車と環境の問題、あるいは車と健康問題、車と交通行政問題等いろいろな問題が多いのも否めない事実でございます。  今回、博物館、これは城址公園内の施設といたしまして、八代城址とともに図書館、厚生会館、これらと歴史文化ゾーンを形成をし、松浜軒と一体となった博物館を考えておるというのは、さきの3月の市会で御答弁を申し上げたとおりでございます。それで、周辺のゾーン、環境、これらと一体となった施設、内容を具備いたしますれば、商店街でショッピングをし、公園で憩い、そして博物館で歴史、文化を鑑賞する、そのような都市の空間との関係が考えられるところでございます。  したがいまして、駐車場につきましては、用地の条件整備を図りながら技術的に、そして資金的に可能な限りの駐車台数の確保に努めてまいりたいと、そのように考えておるところでございます。なお、既存の周辺の駐車場とも補完をしながら効率的な、しかも調和をいたしました駐車場計画を立ててみたいとそのように考えておるところでございます。  次、第3番目の松高幼稚園の建てかえ計画についてでございますが、我々教育委員会が所管をいたします教育施設の中で、学校教育に関係する分を挙げてみますと、その施設は幼稚園、小学校、中学校、養護学校、これらを合計しますと37施設にも及んでおります。その維持管理につきましては、それぞれの施設の状況、内容を常々把握しながら、安全面、そして衛生面等から緊急度を考慮して重点的に対応、処理を実施しておるのが現状でございます。  それから、施設の改築については、議員さんも御承知のとおり、昭和40年度の後半から50年代にかけまして集中的にこの施設の建てかえを実施をしてまいったわけでございます。結果といたしまして、施設の不燃化、鉄筋化がなされまして、学校施設の整備が逐次なされてきたわけでございます。一方、50年の後半に入りましてから、社会体育施設として総合体育館や市民球場、弓道場、25メーターのプール、また社会教育施設といたしまして、図書館を初め、校区の公民館の建設が進められてきまして、市民の皆さん方の社会教育、社会体育のための拠点づくりがなされてきたわけでございます。さらには、児童生徒のための麦島及び南部給食センターの建設やプールの改築等も進めてきたわけでございます。  この間の教育施設への財政の投資を考えてみますときに、40年代後半から現在に至るまで、厳しいこの社会情勢の中、また財政状況の中で、学校教育、社会教育の諸施設の改善に投じられました投資的経費の流れというものは、毎年度継続的に実施がなされたということは御理解をいただけると思います。  そこで、御質問の園舎の改築でございますが、市立の幼稚園6園ございます。その6園の中でただいまお話がございましたように、改築をいたしましたのは太田郷並びに代陽の2つの幼稚園でございます。残る4園の改築が待たれておるところでございます。御質問の松高幼稚園は、先ほどお話もありましたように、昭和28年度に改築がなされております。そして、昭和39年、44年と、2回にわたって増築をいたしております。そういうのがいまの現状でございます。  改築に当たりまして、一般的には補助金等の関係から部分改築をいたすこともございますが、やはり全面改築が多くの面からその効果は大でございます。したがいまして、資金の効率的な手法や時期も研究する必要がございます。なお、現在地は御指摘もありましたように県道に面しておりますので、通園時の交通問題の解決も必要でございます。また、将来的には計画道路が園を分断するということになってまいります。  そこで、園の改築に当たりましては、これらのことを十分検討をしなければなりません。現在、未改築の4つの幼稚園からはすべてその改築が待たれておるわけでございますが、松高幼稚園は、その中でも建設年次が一番古うございます。後援会の皆様方からも改築の要望を十分いただいておることは承知をしております。これから諸般の問題点を十分研究をいたしまして、将来の園児の推移を見きわめながら園舎の位置、規模、時期について検討をしてまいりたいと思います。  終わります。 ◆小島吉生君 ただいま次長さんの御答弁でよくわかりました。  実は私たち経済企業委員会でことしの5月下旬でしたが、四国の高松市に行政視察にまいりました。目的は観光行政でございますけれども、施設の現場を回ります道順と言いましょうか、そういう関係もあったと思いますけれども、市民の中央公園というところに御案内をしていただきました。まず最初ですが。そこはですね、市役所の地下から地下道を通って出ていくわけですけれども、その地下道に、市役所の地下に潜りますと、もうすでに市役所の地下は全部地下駐車場なんです。それから、地下道を歩いていきますと、ちょうど途中に外部一般車が入ります進入道路があるわけです。それで広い駐車場が先にあるわけですけれども、それを行きまして中央公園に出ましたわけですけれども、その中央公園はお話を聞きますと市民球場だったということです。それを県営球場ができたので、向こうに移したと。こういうことはさておきまして、その広さが3.52ヘクタールだったと思います。その半分が地下駐車場にしてあると、こういうことです。  それで、地下駐車場の効果についてお伺いをいたしましたところ、大体収容車が321台。そうしまして、1回30分に100円いただいておりますと。非常に利用がよろしいと。そして、その市役所に来訪される方は1時間は無料です。しかし、1時間たちますと、先ほど一般車と同じ30分100円をいただきますと。そこまではいいわけですけれども、非常に土地の高度利用をしているということなんです。  そこに私は非常に感心をしてまいったわけですけれども、先ほど駐車場のことにおいて非常に苦慮されておることはよくわかります。ならば、私はひとつ提言をしておきたいと思いますけれども、現在の駐車場を広げろといってもなかなか難しいわけです、各施設の。そこで、すぐ近くに一中がございます。その一中の校庭の地下をですね、地下駐車場として、上を運動場にされたならばいかがなもんだろうかと。そうしますと、図書館あるいは松井文庫、それから八代城に遊びに来られる方、それから厚生会館を利用される方、一気にして解決するような気がいたします。その辺のところをひとつ大胆にそういう発想を持って取り組まれるような意向はないものかどうか、次長ひとつお願いをいたします。 ◎教育次長(山田久雄君) お答え申し上げます。  ただいま一中の運動場ですか、これを地下駐車場をつくってみたらということの御意見でございますが、確かに一中の運動場、それから隣にあります代陽小学校の運動場、これは市の中心部では唯一の都市空間ではなかろうかと思います。いま、その利用というのは地上部分だけでございます。  そういうことで、いま御提言がありました地下の利用ということは、土地の立体的な開発とでも言いましょうか、そういうことでその意義は大きいと思います。これからの博物館設計との絡みの中で研究をさせていただきたいと思います。 ◆小島吉生君 ひとつ思い切った発想でひとつ実行できますように期待を申し上げておきます。  それから、これはちょうどいままで博物館建設を予定されておりました広場のことですけれども、あそこは駐車場にすると非常に車の煩雑で交通阻害になるというような一般的な見解がございますけれども、これはその何か催しがあったときだけではないかと私は思うわけです。駐車場の、普通時ならば駐車場の出入り口を検討するならば私はできると思います。先ほどの論法ではございませんけれども、あれをやはり1階をですよ、あそこは非常になかなか、ちょうど下水道も通っておりますので、あれを1階を駐車場にして次は2階にですね、公園をつくったならば、やっぱり商店街の活性化にもつながるんじゃないかと、こういうふうに思います。これは答弁要りませんけれども、私が私見を述べておきたいと思います。  それから、次は幼稚園のことなんですけれども、次長のお話を聞きまして希望の灯が不知火のようにちらちらしながら、明滅しながら見えてくるような気がいたしました。楽しみにしておりますけれども、三つ子の魂百まで、子供は親の背を見て育つと。先日、中村保議員の質問、幼児教育のあり方に対し教育長の御答弁がありました。久しぶりに聞いて私は感動をいたしました。ところが、残念なことに時間がありませんでしたので、その続編ではございませんけれども、ひとつ少しまたその辺のところを先生の理念をお聞かせいただき、できれば幼児と教育環境についてお願いをつけ加えていただきたいと思います。よろしくお願いします。              (教育長渡速君 登壇) ◎教育長(渡速君) 全く突然の御配慮をいただきまして大変とまどっております。  ものの環境につきましては、ただいま次長の方から述べたとおりでございます。したがって、心の面の環境と申しますか、あるいは今後の幼児教育における環境の一つのあり方とまではいきませんが、一試案というのが、これはアメリカの方で話でございますが、モンテッソーり教授法というのがございます。これは子供が米つぶをこぼす。それをどのようにして米つぶを子供が自分の力で拾うかということなんですが、その園では子供用のほうき、子供用のちり取り、そういうものをちゃんと用意しておる。大人のものじゃないわけです。子供は自分の体に合ったほうき、体に合ったちり取りで自分の手で後始末をしていく。すべて園内にあるものがみんな子供のサイズ。で、何か問題は子供自身が処理をしていく、そういった環境づくりをしておると。それを通して自分から環境を構成していく、環境を利用をしていくと、そういった幼児のしつけをしておると。これがモンテッソーリ教授法と、そういったことでいま一応学会では注目を浴びております。  そういうようなことを一応前提にいたしまして、どれだけの時間があるかわかりませんが、まず結論を申し上げますと、やはり幼稚園、幼児教育では、園内で友だちと十分触れ合い、そして豊かな感情あるいは広い意味のコミュニケーション、そういったものを構成する必要がありましょう。さらに、異なった年齢の集団とのかかわり、そういった場も当然必要であろうかと思います。  さらに、きのうちょっと触れましたように積極的に自然を取り入れた、そういった自然との触れ合い、遊びを通して、そういった場の設定、これも当然幼児教育では必要かと思います。さらに、家庭教育におきましては、特に自発活動を大いに刺激いたしまして、彼らの基本的生活習慣、そういったものを培っていくと。これは幼児の間非常に重要なしつけの一つであるかと思います。文字とか数字とか、これが問題になっておりますが、これも遊びの中で生活体験を通してごく自然に興味、関心を持って接していくと、そういったことが現在の一つの主流になっておるようです。  私は、何といってもこれから巣立つ子供たちに、豊かな心を培うことが一番の私たちの使命であろうと思います。氷が解けたら何になりますか。水になります、あるいは水という液体になりますと、そういう答えが返ってくるわけですが、その中でただ1人、ある子が手を上げて、先生、氷が解けたら春になりますと答えたそうです。まことに私はすばらしい答えだと思う。それを聞いた先生は、うんと、思わず考え込んでしまった。正解は水であります。あるいは水という液体であります。春になるのという答えが果たして間違いであるかどうか。私はむしろ、この春になるのと答えた子供のこれはすばらしい私は情緒、二重丸、三重丸をあげたい気持ちであります。大変うれしい、温かい、そして夢のある答えであります。そういった子供になってほしいと、これが幼児教育の願いであります。  マル・カケ式の思考で覚える教育が発達してまいりました。時間をかけて自然を見つめる教育はどうでしょうか。自然の摂理の中で、人間の生き方を学ぶ教育はどうでしょうか。きのうにちょっと触れますが、土の荒れの回復は難しいことではないと思います。しかし、農業従事者の心の荒廃はまことに致命的であります。人が土をつくる。土が作物をつくる。そして、さらに人を育てる。これはまさに自然界の摂理であります。そして、これは農の基本であります。これを忘れては問題にならないと思うわけです。そういった子供たちの身近なものへの見方、これを私は大事にしていきたいとこのように考えます。  特に、幼児における言語活動は、文字を習得する、字を習うより以上に私は大事にしなくちゃならないと思います。現在は言葉を必要としない時代になりました。お金を入れてボタンを押せばものが出る。人と人の対話がなくなっていく。東京のビルの真ん中から、おれの信用できるものは自動販売機だけであったと言って身を投げた中学生を思うとまことに悲惨であります。教育の目標は知識を与えるだけではない。知識を得て、それを愛に変えると、そういうことをいま忘れておるような気がしてなりません。そういうことを幼児の間から十分子供の心の中に私は植えつけていきたいとこのように願っております。  「花、紅にして美なりといえども、一人咲くにあらず。春風来たりて開くなり」という言葉があります。子供の回りに温かな空気を注ぐこと、これは大事にすることだけではありません。厳しさも必要だと思います。心の温かさを子供の回りに包んでやると、子供は自分の力で花を咲かせるんではないかとこのように思います。だから、私は子供を「しか」で見るな、「なら」で見よと、このように日ごろ訴えております。あの子は体育しかできない、というのはその子供を否定した言葉であって、押え込みの言葉でしかありません。あの子は体育なら抜群だという見方は、その子供を肯定した、いわゆるやる気を起こす言葉になるとこのように思います。あの子はいたずらなら天下一品だと、そういったほめ方があってもいいんじゃないかとこのように思います。  大変忙しい、忙しいという字は立心偏に滅ぶと書きます。忙しいと心が滅びてしまうんじゃないか。滅ぶの下に心をつけると忘れるとなります。忙しいゆえに人間の大事なものが滅んでいく、大事なものを忘れていく、そんな気がしてなりません。その大事なものとは私は愛であろうと、人間愛であろうとこのように思うわけです。愛は人を変え得るということを信じて、やはり幼い子供の心の中にそういった心の環境をいかに構成していくか。  人間には育つプログラムがあり、あるいは学ぶプログラムを持ち、あるいは考えるプログラムを持っています。それらは皆環境とのかかわりの中で育っていきます。その環境が人間らしくないとすれば、これは子供にとってはまことに致命的であります。そんなことを考えますと、やはり子供はまずしっかり抱きしめよ。そして、次にそっと下に降ろしましょう。そして一人でそっと背中を押して一人歩きをさせましょう、こういうようなことは日ごろ家庭教育学級あたりでお母さん方に特にお願いしております。シルバーシートというのが果たして教育の成功であったかどうか、私は非常に反省をしております。シルバーシートはよいことかもしれませんが、なぜあれを必要としたのか。私たちはあのシルバーシートを必要とする教育をしたのであろうか、そういうことを考えますとじくじたるものがあるわけでございます。  何を申していいかよくまとまりませんが、まず子供の回りを文化化していくということは教育委員会としての一つの方針でございます。日本人の中流意識と言われていますが、あれには大きな虚報があるような気がいたします。本当に中流意識なのかどうか。高度成長による物理的な面では中流意識かもしれませんが、内容は果たして中流意識かどうか。中流意識というなら家庭も中流文化であってほしいと、このように思います。  家庭の父親の本箱から文学全集を抜き出してそっと読みふけった、あるいは母の童話を、あるいは子守り歌を、私たちはいま思い出すわけでございますが、果たしていまそれが存在しているかどうか非常に気になるところです。自分が大人になるまで本当に皆にやっかいをかけてきたということを我々は忘れておったような気がします。そう、という2つの言葉で子供は生き返ります。うるさい、後で、という7つの言葉で子供は死んでしまいます。  私たちは子供のためによい環境をつくると同時に、自分自身がよい環境でありたいとこのように自分自身を戒めておるわけでございます。突然でまとまりませんが、以上失礼をいたします。 ◆小島吉生君 本当にありがとうございました。「しかできない」の見方は、無着先生が非常に禁句とされておったということを何らかの本で見たような気がいたします。  それから、氷が解けたら春になる。全く教育長先生の理想像とされる教育方針だと思います。こういうようなお考えのもとに教育環境を整備されるということならば、松高幼稚園も非常にすばらしいものができると思いますので、大いに期待を申し上げまして、私の質問を終わります。              (拍手する者あり)          ──────────────────── ○議長(増田文雄君) お諮りいたします。  本日の議事はこの程度にとどめ、延会といたしたいが、御異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(増田文雄君) 御異議なしと認め、そのように決しました。  なお、次の会議は明15日定刻に開き、質疑並びに一般質問を続行いたします。  本日はこれにて延会いたします。              (午後1時45分 延会)...