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旧八代市 昭和62年 3月定例会−03月09日-03号

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  1. 八代市議会 1987-03-09
    旧八代市 昭和62年 3月定例会−03月09日-03号


    取得元: 八代市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-15
    旧八代市 昭和62年 3月定例会−03月09日-03号旧八代市 昭和62年 3月定例会          ────────────────────               主要目次     1.市長提出案件23件に対する質疑・       一般質問(第1日)       (1)副島 郁朗君 ………………………………5          ────────────────────     1.市長提出案件23件に対する質疑・       一般質問(第1日)       (2)三渕 藤利君 …………………………… 1       (3)井山九洲男君 ……………………………10          ──────────────────── 昭和62年3月八代市議会定例会会議録(第3号) ・昭和62年3月9日(月曜日)          ──────────────────── ・議事日程(第3号)                 昭和62年3月9日(月曜日)午前10時開議  第 1 議第9号・昭和62年度八代市一般会計予算(質疑)  第 2 議第10号・昭和62年度八代市二見舟津簡易水道事業特別会計予算(質疑)
     第 3 議第11号・昭和62年度八代市二見白島簡易水道事業特別会計予算(質疑)  第 4 議第12号・昭和62年度八代市国民健康保険特別会計予算(質疑)  第 5 議第13号・昭和62年度八代市老人保健医療特別会計予算(質疑)  第 6 議第14号・昭和62年度八代市食肉センター特別会計予算(質疑)  第 7 議第15号・昭和62年度八代市交通災害共済事業特別会計予算(質疑)  第 8 議第16号・昭和62年度八代市公共下水道事業特別会計予算(質疑)  第 9 議第17号・昭和62年度八代市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算(質      疑)  第10 議第18号・昭和62年度八代市水道事業会計予算(質疑)  第11 議第19号・昭和62年度八代市病院事業会計予算(質疑)  第12 議第20号・機構改革に伴う関係条例の整理に関する条例の制定について(      質疑)  第13 議第21号・八代市消防団員の定員、任用、服務等に関する条例の一部改正      について(質疑)  第14 議第22号・東湯の設置等に関する条例を廃止する条例の制定について(質      疑)  第15 議第23号・八代市国民健康保険条例の一部改正について(質疑)  第16 議第24号・八代市公平委員会の委員の服務の宣誓に関する条例の制定につ      いて(質疑)  第17 議第25号・八代市排水施設等の占用料に関する条例の一部改正について(      質疑)  第18 議第26号・八代市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部改正について(      質疑)  第19 議第27号・八代市老人憩の家条例の一部改正について(質疑)  第20 議第28号・八代市保育所入所措置条例の制定について(質疑)  第21 議第29号・八代市立幼稚園の設置及び管理に関する条例の一部改正につい      て(質疑)  第22 議第30号・八代市公民館の設置及び管理に関する条例の一部改正について      (質疑)  第23 議第31号・八代市農事研修センター管理条例の一部改正について(質疑)  第24 一般質問          ──────────────────── ・会議に付した事件  1.日程第 1  1.日程第 2  1.日程第 3  1.日程第 4  1.日程第 5  1.日程第 6  1.日程第 7  1.日程第 8  1.日程第 9  1.日程第10  1.日程第11  1.日程第12  1.日程第13  1.日程第14  1.日程第15  1.日程第16  1.日程第17  1.日程第18  1.日程第19  1.日程第20  1.日程第21  1.日程第22  1.日程第23  1.日程第24 一般質問 (1)副島 郁朗君 (2)三渕 藤利君               (3)井山九洲男君          ──────────────────── ・出席議員及び欠席議員の氏名 (1)出席議員(35人)    2番 増 田 文 雄 君     3番 上 田 節 男 君    4番 吉 崎 十四喜 君     5番 西 村   龍 君    6番 丸 塚 亮 輔 君     7番 谷 口 一 男 君    8番 三 渕 藤 利 君     9番 徳 田 義 雄 君   10番 松 浦 輝 雄 君    11番 石 本 義 雄 君   12番 加 藤 忠 昭 君    13番 松 本 元 善 君   14番 寺 田 親 晴 君    15番 田 方 初 美 君   16番 中 村 義 一 君    17番 吉 川 清 春 君   18番 福 田 富 雄 君    19番 宮 本 安 信 君   20番 田 中 靖 二 君    21番 土 田 重 人 君   22番 上 田 義 光 君    23番 前 田   慧 君   24番 作 元 国 男 君    25番 井 山 九洲男 君   26番 副 島 郁 朗 君    27番 沖 田 忠 勝 君   28番 戸 上 六二郎 君    29番 木 村 秋 年 君   30番 中 村   保 君    31番 山 下 総一郎 君   32番 湯 野   晃 君    33番 犬 置 萬太郎 君   34番 浦 川 博 邦 君    35番 前 田 秀 康 君   36番 的 野 司 郎 君 (2)欠席議員(なし)          ──────────────────── ・説明のために出席した者の職氏名 (1)長               (2)収入役  市     長  木 村 健 一 君    収 入 役    橋 本 三 郎 君   助     役  沢  秋 利 君  (3)教育委員会   市長公室長   百 崎 素 明 君     教 育 長    渡    速 君    秘書課長    永 松  譲 君     教 育 次 長   山 田 久 雄 君   総務部長    萩 本 静 夫 君      庶 務 課 長  田 代  収 君    財政課長    沖 田 一 之 君  (6)監査委員   市民部長    松 田 雄 二 君    委   員    鎌 賀  公 君   経済部長    清 水 義 光 君   建設部長    牧  和 敏 君   福祉事務所長  岩 間 浩 一 君          ──────────────────── ・職務のために議場に出席した事務局職員の職氏名   事 務 局 長  蓑 田 美 昭 君  次     長  赤 星 良 輝 君   参事兼庶務係長  田 中 昭 則 君  参事兼議事係長  徳 田 節 夫 君   調査記録係長   久 保 輝 知 君  主     任  中 野  久 君   主     任  松 山 俊 哉 君          ────────────────────
                 (午前10時04分 開議) ○議長(犬置萬太郎君) これより本日の会議を開きます。          ──────────────────── △日程第1〜24 ○議長(犬置萬太郎君) 日程第1から日程第23まで、すなわち議第9号から31号までの23議案を一括議題とし、これより本23件に対する質疑、並びに日程第24・一般質問を行います。  通告により順次発言を許します。  副島郁朗君。              (副島郁朗君 登壇) ◆副島郁朗君 たくさんの方々から激励を受けながら、今期最後一般質問を最初にさせていただくことを心から御礼を申し上げる次第です。  市長の3月定例の冒頭に当たりまして施政方針出されましたが、議員はもちろんのこと、それぞれの市民の皆さん方も、恐らく1年余り経過した今日、木村カラーがかなり出されるであろうという大きな期待をいたしておったようであります。特に、昨年の3月の選挙の中で、人が変われば流れも変わる、人が変われば政治も変わるという主張がありました。そういうこともありますし、また市民の期待はそこにあったと言っても過言ではないと思うのであります。  本会議において市長の施政方針をお聞きし、後ほどその内容についてプリントをちょうだいいたしまして、さらに熟読をさせていただいたところでありますが、残念ながら木村カラーを見つけようといたしましても見当たらないことでありましたが、どうして木村カラーが出てこないのか。恐らく市長はいろいろ策をお考えになったと思うんです。木村の自主性によって、独自性によって新しい八代づくりということをお考えになったことは当然であろうかと思います。  その原因は、確かに財政難であり、あるいはまた八代全体の不況の落ち込みが、単に一市長によってのみ達成できるものではないという悪い条件もあるかと思うのでありますが、しかしながらそれではお断りする理由にはならないと思うのであります。そういう厳しさを乗り越えて初めて市民の負託にこたえるというのが政治であり、政治家でなくてはいけないと思います。  すでに61年度には総合計画も承認をされ、基本計画に基づいて62年度は実施計画の段階に入ってきたわけでありますから、当然具体的にハード面が取り上げられ、さらにそれを促進するためのソフト面施政方針の中に明瞭に出てこなくてはならないと考えるところでありますが、当初申し上げましたように、残念ながらその影が極めて薄い状況にあったのが今日の施政方針であったろうかと思います。  市民の皆さん方大変期待をされ、構想について強い願望があったことは否定ができないところでありますが、市長はその市民の声にこたえるためにこれから先どのような政治姿勢をもっておやりになるのか、まず基本的なところでお尋ねをしたいわけであります。なぜそういうことを申し上げるかと申しますと、施政方針の中にそのことが明瞭に出ていないからであります。もう少し市長の決意と決断と行動が施政方針の中にあらわれても決して悪くはないと考えるので申し上げる次第です。  特に大事なことは、特に申し上げておきたいことは市長は無所属で出馬をされました。要するに、超党派的に全市民を中心として、公平に平等に政治を行っていきたいという決意であったろうかと思うのでありますが、この1年間の間に真に市長は11万市民を対象に、公平に平等に超党派的に行動をおとりになったかどうか、その御所見を承りたいと思います。  細かい問題については後ほど再質問で申し上げるところでありますが、今後62年度の6月定例以降、あるいは63年までに向かって、基本計画に基づいた実施計画がどのように展開をしていくのか、どんな期待を持ってよろしいのか、この点についても具体的に触れていただきたいと思うところです。  次に、審議会報酬値上げについて答申をしたそうでありますが、私どもは具体的にはつい最近執行部からお聞きをしたのみでありますけれども、聞くところによると、報酬値上げについては昨年の10月23日から審議会が開催をされまして、ことし2月の7日ごろに答申が出されたやに聞いております。  翌2月の8日には全新聞が歳費の値上げの報道をいたしております。4月1日からの実施という記事でありましたが、それが突然として2月の26日の新聞を見ますと、報酬値上げについてはしばらく先に送りたいということでありました。全く不可解で不明瞭で、議員としては納得できないところでありますし、市民の皆さんも今回のこの報酬値上げについては一定の疑問をお持ちのようでありますが、この経過について十分存知をいたしておりませんので、執行部の方から、諮問をされてから2月26日の記事にありますように、報道にありますように、なぜ執行部はそれを延期せざるを得なくなったのか、経過を御説明いただきたいと思うところであります。  次に、美しい八代づくり、緑と水の潤うまちというのは木村市長中心テーマであります。確かにすばらしいし、共鳴をいたします。大いに促進をしていただきたいところでありますが、これも今日出されました施政方針の中あるいは予算書の中を見まして、最も木村市長が全面に打ち出され、理念の基本とされておる緑と水の潤うまちという予算が見当たらないというのも、今回の当初予算の悪い意味での特徴ではなかろうかと思うわけであります。  予算を審議する中で、恐らく各担当部長、課長、市民にこたえるためにたくさんの予算を計上し、事業を促進したいという気持ちはあったでありましょうけれども、今日の財政事情いかんともしがたいものがあることは先ほど申し上げたように理解をいたします。しかしながら、少なくとも216億の予算を計上したわけでありますから、ハード面における事業計画がなくとも、少なくともソフト面で何らかの形のものが土木や建設やあるいは福祉や農村や経済面等についていろいろ出てきてあたりまえではなかろうかと思うところです。  今回、美しい八代づくりを取り上げましたのは、施設をつくる、立派な公園を建設する、あるいはレジャーを楽しむ場所を考える、国や県のお力を借りてやる、大変大事なことであります。しかし、いま八代でできることはソフト面、言うならば精神面において執行部や議会や市民が一体になって八代の環境をいかにして美しくするかということが基本ではなかろうかと思います。  かって岩尾市政のときにこんなことを申し上げました。県外からおいでになった市民の方々が異口同音に、八代に来てみるとマナーの悪い町、汚ない町、これでは八代の汚名、大変なことである、何とかして汚名を返上しなければいけないんではないかということを申し上げました。ところが最近またもう一つ言葉がふえました。臭い町という表現であります。マナーの悪い町、汚い町、臭い町、全くとりえのない町だという感じがいたします。  昨今出されました八代市中央商店街の診断につきましても、それに似たような表現がなされておるわけでありますが、他県、他市の人から見ると八代はそういう町に感じられ、見られるんではなかろうかと、まことに遺憾に思うところであります。  それならば、それらの汚名をそそぐためにどういう方法をとればよろしいかということであります。簡単に一挙にできるとは思いません。30億、50億、100億の金を使って事業を興すということは、ある一つの解決策になると思うんでありますが、その前にいわゆるソフト面で、精神面で、本当に市長を中心として一体になって美しいまちづくりに取り組んでいくことこそ八代がいまできる唯一の方法であろうかと思うんです。  しからば、その方法が各部各課、あるいは八代全体で本当に真剣に、本当にまじめに取り組まれておるかどうかいささか不安を覚えるわけです。疑問を感じるわけでありますが、ある市に行政視察にまいりました。一度お話申し上げたことでありますが、本議員だけではありません、同行されました各議員が同じように感じられたことですが、公園の管理、整備、河川の清掃、あるいはまた町全体の貧しくても、大きな施設はなくてもきちっと整理整とんがなされておる。  いろいろお話をお聞きしてみますと、この行動は子供たちから始まった。小学校の子供たちが川に入り、もちろん危険な場所ではありません。せせらぎのある小さな川に入ってごみをとる、草をとる、ちりをとる、そういうことが各校区において、町内において小さな運動として始まった。決して市が老人会や婦人会や、いわゆる大人たちに呼びかけて、あたかも義務であるがごとくやる行動ではなくて、子供が自然に親しみながら、自然を大事にしながら自分たちの町を美しくしようという気持ちの中でやっている姿は、見ている年寄りや大人には非常に美しいものに映ったんでありましょう。それが半年、1年、2年とたっているうちにその町のお年寄りやあるいは婦人の皆さん方が、私たちも一緒に加勢をしなきゃいかぬということで1人入り、2人入るという運動がやがては組織的になり、全市の運動になりました。  だから、行政が予算を組み、強制的に組織をつくり、八代は美しくしなきゃいかぬという行動や言葉では絶対に盛り上がってまいりません。やはり子供の発想、子供の行動、これがいまの現代社会に与えるものは非常に大きうございます。ややもすると、子供を使って市は清掃をさせている、けがでもしたらどうするのかと、逆な反対の意見も決して少なくありませんでした。しかしながら、行動が起きているうちに、運動が進んでいるうちに理解がされ、そういう声はだんだんなくなってまいりましたということをその担当市で言っておったところでございます。  自然を愛する、自然に親しむ、自然に溶け込む、これは人の心理であり、人の心であると思います。揺りかごから墓場までという言葉がありますが、まさに自然こそ揺りかごから墓場まで強く私たちは一つのきずなで結ばれておると思うところでありますが、これを大事にする、美しくするということに反対する人は恐らく一人もないと思います。  ここで申し上げたいのは、学校教育の場で、学校現場で、これらのことについてどんなお考えをお持ちであろうかということです。私たちが戦中受けた、あるいは戦前受けた修身教育、現在では道徳というふうに言われておりますが、押しつけの道徳ではなくて、子供たちの自然の、あるいは子供たちの自主的な発想の中からおのずと道徳心は養われてくるものと思います。したがって、学校の中で、教育の場でそういうものを掘り起こす運動というのはできないものであろうか。  例えば、始業時間の1分、2分の時間を割いて、自分たちの郷土を愛し、自分たちの町を美しくするということがどんなことなのか、こういうようなことが数学の前の時間、音楽の前の時間、1分でも2分でもいいから先生方から何かお話があれば、それが連続的に続くならば恐らく子供に新しい発想が生まれてくると私は確信をいたしております。それは先ほど申し上げたように、人は自然の中で育ち、自然の中で生活をしておるからであります。この点について、いままで教育委員会でどんなお取り組みがあったか、これからまたどのような御計画があるかお聞きをするわけであります。  決してモデル校をつくって美しい学園づくりをするためにPTAの予算をつくり、ブロックを買い、草花の種を買って植えることが美しい町づくり学園づくりではないと思うんであります。そういうようなことで、教育委員会の緑と水の潤うまちをつくるに当たって、教育委員会なりの発想、教育委員会なりの金の要らないお取り組み、どのようなお考えがあるのか。  同時にまた、公室長、市長に申し上げますが、教育委員会とタイアップし、八代全体の運動として申し上げたようなことが広がっていくようなことについてお考えになっておるのか。ここにこそソフト面として木村カラーが生まれてくるというふうに確信をするところでありますが、いかようにお考えであるかお尋ねをするところであります。いろいろ精神面で申し上げて申しわけないのでありますけれども、それしか今日ないのでありまして、お許しをいただきたいと思います。  あとは自席に帰りまして再質問をさせていただきますので、よろしくお願いを申し上げておきます。              (市長木村健一君 登壇) ◎市長(木村健一君) 副島議員の御質問の第1点であります施政方針について私からお答えをいたします。  私の施政方針並びに予算編成の重点につきましては、先日の提案理由の説明の中で申し上げましたように、私は就任以来潤いと活力のあるまちづくり基本理念といたしまして市政の執行に取り組んでまいりましたし、今後もより一層市民の要望や御意見を聞きながら、議会の皆様方と一体となって市政の執行に当たる所存であります。これがため昭和62年度予算編成に当たりましては、先ほど御指摘のとおり厳しい財政環境を踏まえ、財政の健全化の一環といたしまして職員の不補充、あるいはまた機構、組織の統廃合を初め、コンピューターシステムを導入して事務事業の効率化とそして市民サービスの向上をあわせ図るように措置をいたしました。  また、事業につきましては、経済浮揚と産業の振興、都市基盤生活環境の整備、また住民福祉教育文化の向上など5項目にわたって具体的施策の推進を積極的に図るよう措置をいたしました。もちろん厳しい財政事情ではございますので、限られた財源の範囲内で創意と工夫を凝らしながら、知恵とアイデアを出して新しい企画を含めながら重点的効率的な予算編成を行った次第であります。  具体的に2、3の点について申し上げてみますと、生活環境整備事業の中で、緑と水の潤うまちづくりにつきまして、その関連経費を計上いたしております。都市像の一つでもあり、さきに発足をいたしました緑と水の推進懇談会を初め、市民の協力を得ながら進めてまいりたいというふうに存じております。商工業の振興につきましては、企業誘致を強力に進めるほか、地元企業大手企業との技術交流を図るための派遣研修事業を新たに始めます。  商業の振興では、金融対策といたしまして金利引き下げあるいは枠の拡大を進めますと同時に、さきに調査委託しておりました中央商店街の診断結果がまとまりましたので、今後商店街との話し合いを十分重ねながら可能なものから実動に移していきたい、そのように思っております。  都市基盤の整備では、交通運輸拠点づくりのための、近年継続してまいりました重要幹線街路建設促進を図りますほかに、臨港線改良事業県市一体となって取り組みますと同時に、新たに三楽・古閑中線街路事業を計上いたしております。  教育文化の振興につきましては、義務教育の施設、社会教育施設充実整備のほかに、市民の中から要望されております八代城修築などを含め、城址公園の整備のための保存管理計画策定経費や、球磨川の自然の教材化などの経費を計上いたしております。また、県南運動公園建設につきましては、すでに用途変更の手続も終わりまして、本年度中に基本計画を策定し、続いて計画決定に入る予定となっております。  また、ニュー加賀島計画も起工式を挙げ、いよいよ実動に入りましたことはまことに喜ばしいというふうに思っておりますし、今後そういった事業の促進について格段の努力をしてまいりたいというふうに考えております。  なお、東部、南部山ろく開発につきましては、調査委託の結果に基づいて関係者十分協議の上、可能なものから早急に実現をしてまいりたいというふうに思っております。社会経済情勢の変化に即応しながら市政の発展を今後とも図っていきたいとそのように考えております。  以上、要点について述べましたが、細部につきましては関係部長から答弁をさせます。どうぞよろしくお願いいたします。 ◆副島郁朗君 ただいま市長から御答弁をいただきましたが、ただいまの御答弁の問題点についてはすでに施政方針の中にありますし、プリントの中に書いてありますので十分承知をいたしておるところです。  あえて木村カラーということになりますと、中小企業から先進地の大手企業に対して研修事業等で人員を派遣するという問題、あるいはまた球磨川をうまく利用をして、この環境を整備していくような形で球磨川に親しんでいく一つの予算の形態、そういうものが上がっております、確かに。ただ、ほとんどは岩尾市政の中で基本的には計画をされ、時期的に62年度以降予算化され、進めていかれるということでありまして、特に木村カラーというような形のものが我々の前面に見えてこないということを実は申し上げたところであります。  ただ一つ、これは木村カラーの一つかなというふうに考えるのは、このことがいいか悪いかはともかくとして、いままで大変農政面に大きなスペースがとられ、かなりそれが中心的な基幹的なものになってまいりましたが、非常に公平に公正に、4つないし5つの基幹と思える施策について、全体的にならしてあるところは私は公平公正をモットーにしているというふうには感じます。  そのことがいいか悪いかはいろいろと批評の多いところでありましょうけれども、いずれにしたって大事なことは、やっぱり市民のニーズにどうこたえていくか、八代の現状をどう復帰させるか、このことが非常に大事でありますので、やはり木村市長が当初立候補されて公約をなさいました公約、これはやっぱり願望を持ちながら、展望をつくりながら取り組んでいかなければならないものだと思うんです。  その中の一つでもよろしいから、何かこの今回の予算あるいは施政方針の中にありますと、私どもは木村カラーが出てきたなということをもっと強く感じる次第でありますが、申し上げたようにですね、いまお話になったことは大体前市長からの引き続きのものがそれが多少予算化されたものであるというふうに思わざるを得ないわけでございまして、今後市長が62年度以降15カ年間の計画、しかも実施計画に本年度入ったわけでありますが、9月以降の予算、63年度以降どのようにして取り組んでおいでになるのか、残念ながら今度のこの62年度の当初予算には上がっていないと本議員は思うわけでありますが、今後の市長の姿勢をひとつ示していただきたいと思うんです。  それから、冒頭申し上げました一番大事な、11万市民に対して無所属である市長が、超党派的に公平平等にどのような施策をお考えか、政治姿勢をお持ちであるかということもお答えいただきたいと思います。 ◎市長(木村健一君) 副島議員も御承知のとおり、市の財政事情というものは非常に厳しいわけであります。したがって、私は行政改革を断行しながら、そして財政再建を図りつつも、先ほど申し上げましたように、創意と工夫を凝らしながら、潤いと活力のあるまちづくり基本理念といたしまして市政の執行に今後とも取り組んでいく所存であります。  62年度の予算編成に当たりましては、確かに御指摘のとおり緊縮予算ではありますけれども、新事業につきましては私なりに知恵を絞ったとそのように考えております。なおまた、先ほど申し上げましたけれども、市議会の皆さん方と私は一体となって、また議会の皆さん方の御意見御要望を踏まえながら、無所属的な立場に立ってこれから先も市政執行に取り組んでいくと、その決意をただいま申し上げておきます。以上でございます。 ◆副島郁朗君 何か助役があるとでしょう。なかですか。  非常に簡明なお答えでございますので、いささか簡明過ぎるので、どのように理解をしようかというふうに思っておるところですが、いろいろの人に言わせると、そこが木村市長のいいところだそうでございまして、したがっていいところはいいものとして認めるとするならば、おっしゃいましたことを額面どおり受けとって、今後無所属の立場で全市民を対象にひとつ熱意のほどを予算や行政指導の中に出していただくように強く要望をするところです。  申し上げるように、あるいは市長もおっしゃいましたように、金があればどんな事業でも、だれでもできるわけです。その前段のソフト面としてどのような市政をつくり上げていくか、推進するかということが大事なところでございますので、御決意のほどをひとつ体得されまして今後の市政に当たっていただくことをお願いを申し上げます。  けさほどテレビで、公約は口に苦しということを言っておりましたが、決してこれは木村市長じゃありません、中曽根さんのことでございますから、同じように八代が口に苦しにならないようによろしくお願いを申し上げまして、次にお願いします。              (市長公室長百崎素明君 登壇) ◎市長公室長(百崎素明君) それでは私はお尋ねの第2点、大きな第2点でございます。特別職等報酬審議会の審議経過はどうであったかということをめぐってお答えを申し上げたいと思います。  特別職等の報酬審議会につきましては、まず審議経過でございますけれども、従来とほぼ同様の時期、すなわち先ほども御設問の中にございましたが、年内の9・10月ごろに1回、それから翌年の1・2月ごろ2回というふうに審議をこれまでお願いをしてまいっております経緯に従いましてほぼ毎年3回でございます。  審議内容でございますが、第1回は61年の10月23日に新しい委員の委嘱状の交付がございまして、報酬の取り扱いにつきまして白紙諮問をいたしたわけでございます。そして、私ども事務局の方から、報酬の審議に必要な一般的資料の説明を行いました。具体的に申し上げますと、県下11市の比較表、それから類似都市の比較表、八代市の一般職の給料の状況、それから民間の春季賃上げあるいは人勧の変遷、消費者物価指数の変遷、そういったことを一括詳しく御説明を申し上げまして、これに対しまして委員の方々からの御質問に対してお答えをしたということで第1回を終わったわけでございます。  第2回目は翌62年、本年の1月23日に実施をされまして、職員の給与改定実施後における新しい資料について事務局の方から説明をいたしました。その結果、昨年は御存じのように据え置きとなっております。2年続けて引き上げないということは、改定をしないということは、市の一般職員、県内各市、全国類似都市との均衡を失すると。また、今回引き上げをいたさなければ次期改定に際して大幅な引き上げをしなければならないといったような理由によりまして、引き上げの方向で検討するということが全会一致決まったわけでございます。  第3回目は62年の、本年の2月4日でございまして、第2回の審議の経過を踏まえまして引き上げの幅をどの程度にするかということを中心に審議検討がなされました結果、人勧による一般職員の引き上げの率、他市の状況、財政事情などが考慮され、慎重審議の結果、御承知のような額の引き上げが答申されるということがこれも全会一致で決まったわけでございまして、2月の7日に審議会長より市長への答申がなされたということでございます。  次に、お尋ねの第2点になろうかと思いますが、この答申がなされた後にこの、失礼しました、答申がなされたのに対してなぜ提案がなされないのかということでございますが、答申書には御存じのように答申内容を尊重してほしい旨の付記がございます。これを尊重するということは現在も気持ちとして変わっていないのでございますけれども、御承知のように税制の改正を中心といたしまする国の地方に対する財政措置が現在定まっていない状況でございます。そのような状況におきましては、その財政措置の推移を十分見きわめた上で措置するということが適当であるという判断のもとに提案を見合わせたということでございます。  以上、終わります。 ◆副島郁朗君 ただいま御答弁をいただきましたが、10月の23日に第1回の答申、諮問に基づく審議会が開催をされておるようでありますけれども、答申を、諮問をされたのはいつ正式に審議会会長におやりになったのか、その日にちを教えてください。 ◎市長公室長(百崎素明君) お答えを申し上げます。初回の10月23日でございます。 ◆副島郁朗君 それでは審議会が招集をされた中で諮問をするというのが通例になっているわけですね。その以前に会長なら会長に諮問を要請をして、会長が審議会を開会するということではないわけですね。 ◎市長公室長(百崎素明君) そうです。 ◆副島郁朗君 わかりました。  そうでありますと一つこの疑問と言いますか、わからない点が、あるいは解釈しにくい点が出てくるわけでありますが、ちょうど9月の定例で、行政改革に基づいて八代市も定数減を考えなくてはいけないんではないかということが市民のニーズと一致いたしまして論議をされ、定数減をするということになったわけでありますが、9月の定例の中でそのことが特別委員会の形をもって議決をされました。  したがいまして、議会、市民、執行部含めて一体になって、いかにして新しい財源を、あるいは節約を、そして財源をいかにして求めるか、これが緊急の課題であったわけです。報酬の値上げということは、財源を食いつぶすことであります。ある意味では節約ではないわけなんです。議会が12月の定例まで真剣になって、本当にノイローゼになるほど論議を交わしてまいったわけでありますが、このさなかに諮問がされ、報酬値上げの審議がなされておった。どうしてもこの組み合わせがうまく理解できないんです。  いままでの報酬値上げだと、大体その時期になって他市との比較等を考え、職員や一般社会の賃金の動向等を見ながら、じゃひとつ上げましょうか、しんぼうしましょうかということで済んだわけでありますが、9月から12月までの八代市の状況、市民の御要望、議会定数に対するいろいろのお考え、異常なほどいままでなかったような形で紛糾をしてきたわけですから、申し上げるように報酬値上げという問題がなかなかしっくりこないのは当然であろうかと思うんです。  そういう時期にどうして市長が審議会に対して諮問をされたんかなと。10月の23日ごろというならば一番審議会の、特別委員会の議員定数あるいは行革問題について論議のピークの時期でありますが、この点について諮問をされた動機、背景、市の情勢、そういうものがどんな分析をされたのか理解しかねるところがありますので、もう一度お尋ねをいたします。 ◎市長公室長(百崎素明君) ただいまのお尋ねにお答えを申し上げます。  議員定数の削減につきましては、ただいま副島議員さんおっしゃったとおりでございますが、報酬の引き上げはそれなりの意味、意義を私どもは持つというふうに考えております。厳しい財政事情の中にございましても、市職員及び他市と著しく均衡を失することのないように、その都度適正な額を保つことが重要であるというふうに考えておるわけでございます。  あわせて先ほど審議会の諮問ということについてのお尋ねがあっておりますが、私どもはこの審議会の運営につきまして、この審議会はかって委員の任期の定めがなくて、諮問の必要が生じたときに構成をし、答申を求め、答申をいただいた後はこれを閉じるというような格好になりましたけれども、この重要な事柄につきましては、やはり常時少し詳しく検討をしていくという意味で、そういう御要望がありまして昭和58年の3月31日にこれを改めまして、任期を1年と定め、常設の委員会とし、第1回の審議会に当たっては特別職等の報酬についてその取り扱いを諮問するということとしてきたわけでございます。  したがって、今回は、やはり今回もまた従前のとおり、先ほど申し上げました趣旨に基づいて答申を行った、諮問を行ったわけでございます。また、そうすることがこの審議会が設けられておる趣旨であるというふうに思っております。  なお、また、これも先ほど申し上げましたが、諮問に際してはその取り扱いをどうするかと、そういうことの適正な措置を諮問するわけでございまして、案をつくってお諮りをするということではないんでございます。したがって、その答申の結果を受けて後の措置を考えるというのが執行部の立場でございます。 ◆副島郁朗君 非常に事務処理的なお話で御答弁をいただいておるようでありますが、審議会の審議が審議会なりの使命を持ちながら審議することはよくわかります。  おっしゃいますように、各市町村との比較均衡の問題や、あるいは著しくその差が大きくなってはいけないように審議会が配慮する。したがって、その配慮によって審議会が会議を進めてですね、物事を定めていくということはこれはよく理解をいたしますが、何と言ってもですね、やっぱり現実的な処理というのがなくてはいけないと思うんです。その現実的な対応処理、諮問というのは、やはりいま八代がどんな状況に置かれているのか、市民の人たちが何を考えているのか、議会として何を進めておるのかというのは、あらゆることを執行部は進めていく場合に一番大事なことではなかろうかと思うんです。  したがって、そういう状況が強ければ強いほど、一応原則的には進め方があったとしても、それはしばらく待つだとか、あるいはいろいろの作法によって考えていくとか、こういうようなことがあってしかるべきだと思うんです。それが政治の配慮というものであろうかと思うんですが、そのことが私はいささか欠けたので、議会だけではなくて市民間でも大変な批判を、執行部と同時に議員も含めていただいておるわけなんです。  本議員がお聞きしたいのは、そこらの一つの分析なり、情勢の判断なり、そういうものはどのようになさったかと。審議会のあり方とか報酬を値上げしなければいけないいろいろの状況とか、そのことはよくわかっております。いま申し上げた現実的な処理の中で進める一つの手法として、いま申し上げたようなことをどのようにお考えになったかということをお尋ね申し上げておるところです。              (助役沢秋利君 登壇) ◎助役(沢秋利君) それでは私の方から補足をいたしまして御説明をいたしますが、しかもただいまの現実的な取り扱いをどうしてしなかったかということについての御質問に対しましてお答えを申し上げたいと思うわけでございます。  先ほど来この報酬審議会等につきましては説明がありましたとおりでございますが、御案内のようにこれは常設になった諮問審議機関でございます。したがいまして、例年その時期になりますと一応諮問をいたすと。これは諮問をいたしますとそのときの、先ほども説明がございましたように、客観的な資料並びに現実的なそのような諸般の情勢を踏まえながら審議会の内部で御審議があるわけでございます。このような特殊な問題でございますので、やはり市民の代表でございます、しかも各階層から出ていらっしゃいます審議員さんの御判断、こういうものにお任せをした方が適当であろうし、またその結論をいただいた方が適当であろうということで審議会の開催をいたしておるわけでございます。  これを執行部の方でその都度都度判断をして、そして原則もありましょう、あるいは例外もありましょう、その付近のところで自由裁量で判断をするのはいささか適当ではないんじゃなかろうかと。やはりその審議機関の中で諸般のそのような情勢を御審議いただいた方がより適当ではなかろうかというような判断をいたしておるわけでございます。以上です。 ◆副島郁朗君 申し上げておることとお答え、なかなかかみ合わないようでございますので、それは諮問された側と諮問を横から見ている我々の立場との食い違いであろうかと思います。しかし、この食い違いは非常に大事なことなんです。幾らお聞きいたしましても非常に事務的なお答えです。やはり最も大事なこの現実的な処理、政治的な配慮、このことはもう少し執行部の方でお考えあってもしかるべきではなかろうかと思うところです。  いずれにいたしましても、一応答申がなされたわけですが、諮問に当たっては審議会に対して、いわゆる常設どおりその時期になればきちっと諮問をしていくというそのような態度でございました。答申が出ました後、これを処理するに当たっては、今度は審議会の意思とは別に、市長の自由裁量でどうにでもなるものかお答えいただきたいと思うんです。 ◎市長公室長(百崎素明君) お答えいたします。  これはでき得る限り答申の趣旨を尊重するというのが原則であろうというふうに思いますが、先ほども触れましたように、そのときの財政の見きわめ、そういったことも非常に重要でございますので、そういったものを十分見きわめて措置するということになっております。 ◆副島郁朗君 答申についてはでき得る限りそれを実施をしていく、こういうお話ですが、また財政の見きわめ等も十分に考えなくてはいけないということですが、確かにそのことはあります。  しかし、公室長そういうふうにおっしゃいますけれども、財政の見きわめ、この財政の見きわめというのは答申後見きわめがつかないような混乱した状況になったんでしょうか。少なくとも本議員が知る範囲内では、すでにそういう財政上の問題は早くから出ておりますし、政府がダブル選挙中にも、あるいはそれ以降にも減税を打ち出し増税を打ち出し、政府の補助金やあるいは交付金等についてもかなり厳しく前年度に比して削減をされるということは、今日ただいまも、昨年の9月もそう大きく変わりはないと。ただ変わっておるのは、中曽根が売上税をやらないと言ったものをやり始めたと、積極的に。消極的な意味では出ておりましたが、積極的にやり始めたということは、やや、やや変わっております。  しかし、八代市が審議会が出したものを、答申したものをでき得る限り守っていかなきゃいかぬと。これは守らなくてもいいという意味はほとんど含まっていないと思うんです、できる限りという言葉であったとしても。100%守られてまたきました。そうなりますと、いま公室長のおっしゃる理由、今回予算計上できなかったという理由は少しばかりあいまいな気がするわけでありますが、もう少し明瞭な、なるほどそういう理由があったのかと。それは我々も知らなかったと。よく執行部は考えたなというそういう理由はないんですか。 ◎市長公室長(百崎素明君) 財政事情の問題でございますが、これは諮問がなされた時、それから答申がなされた時、それから今日では、一番基本的にその見きわめについて考えなければならない要素といたしましては、執行部といたしましてはやはり税制の改正について地方の財政計画あるいは財政措置がどういうふうに展開するかということは、やはり今日の事情と諮問をしたときの事情とは随分異なっているというふうに判断をしておるわけでございます。 ◆副島郁朗君 わずかの時間でその判断の違いをですね、解明するのは非常に難しいんで、これは後ほどゆっくりさせていただくとして、そのような我々との判断の違いやあるいは昨年の11月やあるいは12月ごろと今日とを比べて大きく違ってくるなどという要素はどこにもないわけでありまして、あるとするならば具体的に実は挙げていただきたいところです。しかし、具体的には挙がらないと思うんです、判断ですから、思いですから、これはどうにもなりません。ある意味では見解の違いかもしれません。したがって、時間がないのでそのことについては触れません。  さて、最後に、しからばそういうような状況をたどってきたがですね、この答申についてはどのような御処置をなさろうとお考えになっておるのか。私どもも36名の全議員、決して八代の歳費が高いと思っておる人はおりません。市民も、八代の歳費が、あるいは特別職の歳費が、諸団体の手当が高いと思っている人は一人もいないと思うんです。問題は時期です。これがただ単に問題であります。そういう意味では歳費の値上げに私どもはそれだけ固有に取り上げて反対という意思は持っておりませんけれども、何せ行革に基づいて市民の人たちも真剣ですから我々も真剣に対応していこうではないかというのが定数削減であったわけですから、新しい財源を食いつぶすような要素はつぶしていかなきゃいけないと思っておるところです。  したがいまして、答申が出ましたから、この処理については今後どのようにお考えになっておるのか、市長の方から承りたいと思います。              (市長木村健一君 登壇) ◎市長(木村健一君) 先ほど来御指摘のとおり、審議会の答申につきましては十分尊重をしていきたいというふうに思っておりますが、税制改革の国会審議が流動的でありまして、財源の見通しが立っておりませんので、財源確保の見通しがつくまで提案を見合わせたいとそのように思っております。 ◆副島郁朗君 最後に、いろいろと執行部のお立場もあるようでございますし、それなりのお考えもあるようでございますので、これ以上申し上げましても見解の違いも深うございますので申し上げませんが、意見として、今後は議会との連携、仮に報酬問題であったとしても議長を通じて議会のお話も聞いていただく、あるいはまたちょっとしたぐらいの連絡はしていただく、特殊な場合です。今度のような状況に置かれているような場合です。一般的にはその必要はありませんが、そういうことで市民の誤解を招かないように、あるいは執行部や議会が苦しい思いをしないように御努力をしていただきたいと思うんです。
     今回なされました執行部の行為、行動は決して一般的ではありませんし、議員すべての人たちが納得し切れないところもあるわけでありますから、十分に反省をしながら慎重に取り扱っていただきたいということを申し上げておきます。  次、お願いします。              (教育長渡速君 登壇) ◎教育長(渡速君) 美しい八代づくりの対策と、そういうことにつきまして教育の本質に迫る格調高い御意見を賜ったわけでございまして、私どもも非常に共鳴するところがたくさんございます。かつまた多くの示唆をいただいたとこのように思っております。お答えする時間に制限がございます。短かくてあるいは礼を失するのではないかと思いますけども、ごく要点に絞りまして私の所信の一端を申し述べさせていただきたい、足らざるは後ほど御指摘を賜りたいとこのように思います。  美しい八代づくり対策としてのいわゆる水と緑の計画でございますが、現代は申すまでもなくものと心の調和の時にあるとこのように私考えます。教育委員会における木村カラーの一つとして、特に私はものから心への転換と、そういうことを基幹に置いたつもりでございます。そういったものを教育委員会においていかに具現していくかと、それが我々に与えられた課題であるとこのように受けとめております。  壮大な八代づくりのドラマとも言える美しい八代づくり対策としての緑と水の計画につきまして、特にソフト面から計画遂行について申し上げたいと思いますが、その具現には私は2つのポイントがあるとこのように考えます。第1は、住民とそして行政と、教育委員会と、三者一体となったまちづくり、そういった共同歩調、言うなれば住民参加の視点の上に立つということです。第2点は、美しい八代づくりを前提とした緑と水のまちづくりの根底にあるものは、心を育てること、それにほかならないとこのような認識の上に立ちます。以上の2点につきまして教育委員会の果たすべき役割、もろもろの反省、抱負、そういったものを含めてお答えいたしたいと思います。  前段の第1点につきましては、まず学校は閉鎖的であってはならないとこのように思います。校区にもう少し目を向けさせよう、あるいは地域社会にもう少し目を向けるべきだと、このような認識をいたします。町のために、魅力のある環境づくりのために一体何ができるか、そして何をなすべきか、子供たちの発達段階に応じて私は考えさせるべきだ、このように思慮いたします。知行の一致、知ったことと行うことの一致、いわゆるやる気を全教科を通して、生活指導を通して子供たちの心の底に根づかせたい、このような念願を持つものであります。  一つの事例がございます。議員さんも御指摘いただきましたが、かって私現場におるときに一通の礼状を受理いたしました。これは郡外のある校長からの礼状でございました。子供たちが対外試合に出ていきました。校長はまたきのうは試合があったので、えらい運動場が荒れているだろうと心配しながら月曜日学校に出てきたところが、運動場が整然としてちり一つないと。不思議に思って焼却がまをあけてみたところが、八代市と書いたビニール袋にいっぱいごみが、たばこの吸い殻からピンセットで拾うぐらいの小さな紙くずまで袋いっぱいにつめて焼却がまに入れてあった。その校長は、その八代市はこれはすばらしい教育をしていらっしゃると。早速それを校内の放送で流し、新聞広報にも出し、教材にさせていただいた、そういった御礼の手紙でございました。  確かにいままで部分的ではあれ、あるいは散発的であれ、そういった子供の美しい行為は数多くあったと私は思います。しかし、問題はその永続性にあり、いかにしてその能力を転移させていくかと、そこに大きな課題があるのじゃないかとこのように思うわけです。小さな行為が大きな行為を誘うはずです。いわゆるここに住民参加への道があるのではないかとこのように思います。  これを一つの公式にあらわすならば、一人一人の活動能力掛ける数、これが影響力と、このように私はとらえております。子供を通して美しいまちづくりの善意を何とか拡大させたい、日ごろ考えておったところでございます。現在はそういった善意に気づかず、あるいは見逃す、あるいは見過ごす、そういったのが現在の姿じゃないかとこのように心を痛めます。  そして、あるものは御指摘のとおり、だめあるいはするな、あるいはべからずと、そういった押しつけ、これでは住民参加のエネルギーは生まれるはずはないのじゃないか。議員さんの御指摘に共鳴するわけです。指示とかあるいは強制でさせられるということから、子供自体に気づかせる、そして試みさせる、そういうことを通した所属感、あるいは社会証認、そういった欲求を満たす。そこにさらに新しい行為へのエネルギーが生まれてくる。それが仲間に広がり、そして地域に広がっていくと、そのようなことを心から期待するわけです。  第2点に入ります。では、そういった善意の拡散のために何が必要になってくるか、御指摘の心の問題でございます。心の教育と申しますか、あるいは心を育てると言いますか、そういった必要性を感じます。美しいまちづくりのために緑と水は御指摘のとおり必須条件であります。とりもなおさずこれは心を育てる営み、手がかりにほかなりません。球磨川のあの豊かな水の循環は、このふるさとの地を潤し、生への喜びを与え、希望を与え、そして文化をはぐくんでまいりました。この球磨川の持つ自然的な、あるいは文化的な環境、それは有効な素材であるべきだと思います。  私たちをこれを教材化する試みをいたしました。その奥にあるものは郷土を愛する心を、そして美しい八代づくりに尽くそうという心をはぐくみたい、あくまでもそれを計画的に、しかも系統的に取り組みたい、そういった願望からでございます。子供が進んで額に汗し、手を汚し、美しい学校づくりまちづくり、地域づくりに尽くすとき、そして緑をはぐくむ、自然を浄化すると。これが御指摘のように本当に短時間でもよい、ごくささいなことでもよい、そういったことの積み重ねが子供の心に種をまき、そして美しい心を育てることに通じるのではないかと。  私たちは本来子供の持っている美しさ、そういう美しい心を育て、その働きをさせ、そしてその芽をいかに伸ばしていくかと、そういったところに大きな使命を感じます。これこそ私は御指摘のようにまさに生きて働く道徳教育じゃないかと思います。一つの行為を通して地域の方々の心に緑と水を大切にしようじゃないかと、そういった住民参加への副次的な効果も合わせて期待するわけでございます。  子供が問題を投げかけ、住民がそれにこたえ、試み、そして教育委員会、行政はその方針を盛り込み、政策形成としていくと、そういった事例をお聞かせいただきました。まさにそのとおりだと思いますし、反面その逆も当然あり得ると思います。教育行政が方針を盛り込み、政策化し、それを住民が試み、こたえ、そして、教育、子供がその問題に取り組むと、そういった形もありましょう。お互いに相補完し合いながら、ここがまさに三位一体の姿とこのように言ってよいのではないかと思います。  ともかく美しい郷土づくりのエネルギーを子供の心の中にいま芽生えさせよう、これが美しいまちづくりの原点であろうかとこのように思います。そのために学校、家庭、地域社会、チームワークを保ち、ものと心の調和を整えた美しいまちづくりの核としていきたい、このように考えておるわけでございます。  ハード面につきましては時間の都合で割愛させていただきます。私の至らざるところ、あるいは足らざるところ、いろいろ御教示を賜りたいとこのように思います。以上です。 ◆副島郁朗君 緑と水ということについてはかなり精神面が多うございましたので、教育長のお答えもかなりそれに即応したようなお話になって、もう少しこの小さいことでも具体的に教育の場で取り上げていただくようなことがあるんじゃなかろうかと思ったんですが、それは何か後ほど、また出てきそうな気もいたします。今後最善の努力を行政一体になって続けていただくことをお願いいたしまして終わります。 ○議長(犬置萬太郎君) 以上で午前中の会議を終わり、午後1時まで休憩をいたします。              (午前11時20分 休憩)          ────────────────────              (午後1時09分 開議) ○議長(犬置萬太郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。          ──────────────────── △日程第1〜24(続き) ○議長(犬置萬太郎君) 日程第1から日程第24までの議事を継続いたします。  三渕藤利君。              (三渕藤利君 登壇) ◆三渕藤利君 通告に従いまして4点お尋ねを申し上げます。  国民健康保険税の運営につきましては、米価の問題あるいは国鉄の問題などとともに大変大きな難問がございます。担当課も大変御苦労をなさっておるということを存じ上げております。これをどのように進めていただくか、この件について私3点お尋ねを申し上げたいと思います。  そこで、前々から懸案となっております国保税の滞納状況の見込みはどうなっておるか。61年度につきましては、まだ決定的な数字は出ておりませんけれども、見込みで結構でございますからお示しを願いたいと思います。  次に、現在の最高限度額のアップが指示されたというようなことも聞いておりますが、これにつきましても市の関係者はどのように考えておられるか、その進め方についてお尋ねをいたします。  それから、なお悪質滞納者の取り扱いについてでございますが、保険証の交付を停止するということができるというようなことを聞いておりますが、これが取り扱いはどのようにされるのか、その点も慎重な取り扱いが必要ではないかと思いますので、内容についてお聞かせ願いたいと思います。以上が国保税についてでございます。  第2点といたしまして、ボラントピア事業について、その内容と実施対象などにつきましてお聞かせを願いたいと思います。  第3点としまして、保健センターにつきましては随分長い間御検討中でございます。昨年から設立準備委員会が設立され、また専門委員会も活発に活動しておられるようでございます。その保健センターの進捗状況あるいは今後の見通しと、そういうことについてお知らせを願いたいと思います。  第4番目に、ふるさと直送便のことにつきまして、直送便でございますが、八代は海産物あるいは農産物、いろいろ郷土の出身者が非常に喜びそうな物がたくさんございます。地場産業の販売の拡大、あるいは観光面においても非常にいい結構な計画だと考えますので、その内容についてお知らせを願いたいと思います。  以上、4点について御質問を申し上げます。なお、質問につきましては自席からお尋ねをいたします。以上でございます。              (総務部長萩本静夫君 登壇) ◎総務部長(萩本静夫君) 国民健康保険税の収納につきましては、かねて大変御心配をいただいておるわけでございます。日夜この件につきましては、一生懸命頑張っておるところでございます。  60年度の滞納につきましては、すでに決算審査特別委員会等で明らかに申し上げておるところでございますので、議員すでに御承知のとおりでございまするが、現年度、過年度、含めますと5億6389万程度に相なるわけでございますわけでございます。収納率にいたしましても、現年度92.09ということでございます。大変この保険税の収納につきましては、御承知のように全国的に厳しいことでございますので、厚生省等もかなりこれに心配をいたしまして、この収納率が低下いたしてまいりますと財政調整交付金あたりでもっていろいろ不利な条件等になるというふうなこと等も手伝いまして、一生懸命これにはまっておるようなところでございます。  議員御心配の61年度の収納の状況を大変御心配をいただいておるわけでございます。61年度の収納につきましては、現年度分につきましては何とかひとつ93%を確保したいと。過年度につきましても30%を目標に一生懸命頑張っておるところであるわけでございますが、大変収納の状態は厳しいような状況であるわけでございます。この5月末が年度の締めでございますので、これから3月、4月、5月と、この3カ月間、一生懸命税の滞納につきまして全力投球をやっていく予定に進めておるわけでございますが、この5月末における見通しにつきまして、いまこの額を言えとおっしゃってもなかなかこれが申し上げかねるわけであるわけでございます。  ちなみに、2月末におきまして一応とらえてみました数字を申し上げてみるわけでございますが、2月末におきましての保険税の現年度の収納率でございますが、87.53%というふうなことでございましたわけでございます。これが60年度の2月末同期と比べてみますと、これが88.21ということでございますので、もう一歩低いとこういうふうなことであるわけでございます。  ちなみに、過年度分につきまして2月末におきまして12.71%というふうなことでございます。昨年の60年度の同期が15%からちょっと出ておるところでございます。過年度につきましてもこういうふうなことで大変厳しいというふうなことで、またこれおしかりをちょうだいせねばならぬという現況でございますので、これからひとつ目標にいたしております線に向かってまっしぐらひとつ進んでまいりたいとこういうふうに考えておるような次第でございます。  年末の1カ月間につきましても、さきに申し上げておりましたように関係課、部を超えまして、全員これに当たってかなりの成績もおさめておるわけでございますが、今後残されたこの期間、あらゆる手段をもってこれに取り組んでまいりたいとこういうふうに考えておるわけでございます。  しかしながら、何回も申し上げますように、大変厳しい情勢でございます。昨年の滞納繰越分、申し上げましたとおりでございますが、これにまたどの程度また滞納が加わるのではなかろうかとこういうふうな感じすらいたすような次第でございます。何はともあれ全知全能を尽くして収納に当たりたいとこういうふうに考えております。どうぞひとつ大所高所からの御指導を賜りたいと思うわけでございます。どうぞよろしくお願いいたします。              (市民部長松田雄二君 登壇) ◎市民部長(松田雄二君) 三渕議員さんのお尋ねの国民健康保険税の2点について、さらに保健センターの進捗状況につきましてお答え申し上げたいと思います。  国民健康保険税の中では、限度額アップについてどのように考えているかということでございましたが、これにつきましては厚生省が指導しておりますところの昭和62年度国民健康保険予算編成についてという指針が出ておる中に、限度額については現在の37万円から39万円に引き上げる税法の一部改正がある予定であるので、その点留意しておくことというくだりがあるわけでございます。  これにつきましては、年度末の国会でこの地方税の一部改正がなされるわけでございますが、その中にこれが入ってくるわけでございまして、現在のところ国会の議を待たなければ、これについては別に私たちの方からいまの立場では何も申し上げられませんけれども、しかしこれがどのように考えているかということになりますると、やはりこのアップが2万円になるわけでございます。仮に八代市がこれをアップしなかった場合におきましては、調整交付金でこれがカットされます。八代市の場合この対象者は2000世帯でございますので、この2万円を掛けますると4000万円のカットということになりますので、その辺慎重に考えていきたいと思っている次第でございます。  それから、悪質滞納者の対応の取り扱い方についてでございますが、これは国民健康保険法の一部改正が老人保健法の改正とともに昭和61年12月19日参議院で可決、同日衆議院に回付され、可決成立しておりますこの改正の中に、悪質滞納者に対する処置が織り込まれているということは議員さん御承知のとおりでございます。  この改正の背景には、苦しい中でも一生懸命保険税を納付している者と、負担能力がありながらも保険税を納付しようとしない者との間で不公平を招かないようにということと、国保制度の健全な運営を確保するためにという背景があるわけでございます。  ただ、この悪質滞納者とはいかなるものかということに相なるわけでございますが、これにつきましては国の方では3点を挙げているわけでございます。1点は、特別な事情もなく、故意に滞納している。2点目が、督促や納付相談、納付指導に一向応ぜず、連絡もない。3点目は、滞納処分の際、財産の名義を変更して納付を回避するものを指摘しているわけでございます。これらの悪質滞納者につきましては、保険証の交付はいたしません。また、交付してあってもその該当となった場合は返還を要求するということになっております。ただし、それにかわりまして、保険者資格証明書を交付いたします。  これはどういうものであるかと申し上げますると、この証明書を交付された者が医療機関において受診、治療を受けた際は、費用額の全額を医療機関の窓口で支払わなければならないということでございます。この後で支払った領収書によって療養払いの請求をするということでございます。この療養払いというのは、旅行したときに病気にかかったと。保険証を持っていなかったというた場合は全額払い込む。その払い込んだ証明書を市の方に出しますると、7割分は償還するというようなことの取り扱い方になるわけでございます。  さらには、こうした証明書の人に対しましては従来行っておりますところの高額療養費並びに助産費などの支払いは差しとめとなるわけでございます。この実施につきましては、すでに本年の1月から施行になっておりますけれども、当市におきましては、これを直ちに行うということはやはり混乱を招きますので、本年の10月に保険証の切りかえをする時点から実施したいと計画を立てているところでございます。  これにつきましては、ただいま議員さんからも慎重にという言葉がありましたように、やはり医療機関の窓口または市の担当者の窓口でもこれはトラブルが心配されますので、それまで広報の周知徹底を図り、特に滞納者に対しましては個々に入念に広報を何回も実施していくとか、あるいは滞納者につきましては直接、面接調査の際におきましてこの点十分説明をしていきたいと思うわけでございます。  さらには、医療関係者の医師会とも十分話し合いまして、このことでトラブルが起こらないように計画を進めていきたいと思うわけでございます。議員さん、医師会の事務局長もしていらっしゃいますので、どうか医師会との話し合いなどについての御高配をよろしくお願いいたしまして、以上で説明を終わらさしていただきます。以上でございます。  失礼いたしました。次、保健センターにつきまして、その進捗につきましてのことでお答え申し上げますが、保健センターが建設されて、その後の運営については医師会の御援助なくしては運営ができないわけでございます。そこで、医師会との地域医療担当の先生方と現在まで協議を重ねてまいったわけでございます。この協議には、三渕議員さんは医師会の事務局長として出席しておられますので、その内容、進行については十分御存じのことと思います。  この協議の中で、保健センターを利用する市民の意向を聞く必要性から、60年8月26日に八代市保健センター設立準備委員会が設けられました。この委員会には議員さんの代表として6名の議員さんが入っていらっしゃるわけでございます。そして、61年2月には先進地である宇部、防府の保健センターを視察されましたわけですが、この両市は、厚生省が補助対象の保健センター整備要綱に基づく模範になる保健センターとして視察をお願いしたわけでございます。さらに、61年10月には都城の保健センターを視察されたわけでございますが、当市は医師会の病院とセットされておりまして、センターは近郊の市町村の広域行政によるセンターでございます。  その後、さらに詰めていくために専門的視野に検討していこうということで、この設立準備委員会の中で専門委員会が61年の10月24日に設けられたわけでございます。専門委員会は、議会代表、医師会代表、保健婦代表、栄養士代表、建築専門代表の9名で構成されているわけでございます。議会からは湯野議員さん、的野議員さんがお入りになりまして、委員長には湯野議員さんが選出されているわけでございます。  この専門委員会におきましては、この後先進地調査などいろいろありましておるわけでございますが、これらの内容につきましてはいまのところ設立準備委員会に報告をしておりませんので、この点についての内容の細かいことについて申し上げられませんので御了承を願いたいと思います。  今後の見通しということでございますが、今後のスケジュールといたしましては、専門委員会での意見を参考にいたしまして執行部案を取りまとめて専門委員会にお諮りし、さらに設立準備委員会の了解を得ていきたいと。これらのことにつきましては、総合計画実施計画により63年度設計委託となっておりますわけでございますが、そして64年度に建設という一つの計画がなされておりますが、そういうことで進めていきたいと思うわけでございます。  センターのレイアウト、事業内容もさりながら、やはりその裏づけとなります財源問題など重要な問題もありますので、これらのことを踏まえまして、保健センター専門委員会あるいは設立準備委員会の中で十分お諮りもし、十分な協議をしていきたいと思っておるところでございますので、よろしく御了承のほどをお願い申し上げたいと思います。以上でございます。 ◆三渕藤利君 保健センターのことでございますが、各市を調査もしておられるということでございますが、夜間の診療について、よそもかなり保健センターとはちょっと違いますけれども、同じ場所に建設をしておるところがかなりあるんではないかと思います。  そのことについてはどういうふうな答えが出ておるのか、あるいは出ていなければ私としてまたお願いをすることもございますので、その点をちょっとお知らせ願いたいと思います。 ◎市民部長(松田雄二君) ただいまお尋ねの休日・夜間診療所についてでございますが、これは保健センターの補助要綱と別個の補助要綱に基づくものでございます。  この専門委員会の中でも、ただいまお尋ねになりました休日・夜間診療所の併設ということは意見として出ているわけでございますが、これにつきましてはまだ協議を重ねていかなければならない問題が多分に含まれておりますので、今後の専門委員会の中でこれを十分協議していきたいと思っているわけでございます。この専門委員会には医師会代表の先生が3人入っていらっしゃいますので、議員さんとのいろんな御要望につきましてもそうした意見が出るかと思っているわけでございます。  以上でございます。 ◆三渕藤利君 大体の様子はわかりましたが、八代市あるいは郡でもたらい回しが若干出ておるという事実もございますので、やはりこのことは行政の立場からひとつ深く考えていただきたいと思うわけです。  休日診療につきましては、医師会が委託を受けて責任を持っておるわけですが、夜間救急になりますと、これは法の建前から行政が万全を期していただくというような建前になっておりますから、その点もひとつどうぞ今後のお話の中で御検討をお願いしておきたいと思います。              (福祉事務所長岩間浩一君 登壇) ◎福祉事務所長(岩間浩一君) ボラントピア事業の内容についてということでございますが、その内容について御答弁を申し上げたいと思います。  ボランティア事業は、地域福祉、在宅福祉を進めるボランティアあふるる町を目指して、昭和60年度から厚生省のモデル地域事業として始められた事業でございます。当八代市におきましても、今後の福祉の充実発展を図るため、温かい思いやりのある、すなわち福祉の心を地域に育てる土づくりを目指して新規事業として必要な経費を当初予算にお願いをいたしておるところでございます。  事業の概要でございますが、ボラントピアとして指定された自治体の社会福祉協議会が事業の実施主体になるということでございまして、指定の期間というのが2年間の期間でございます。1年間に要します経費というのが事業費600万ということで、国、県、市、それぞれ200万、すなわち3分の1ずつの負担の額ということになっておるわけでございます。  事業の進め方でございますが、八代市福祉協議会が市内各種地域の団体、福祉団体あるいはボランティア団体、あるいは商工、医療、学校、行政機関といういろいろな団体に呼びかけ、ボランティア活動推進委員会をつくり、事業の基本計画の策定及び事業の企画、実施を行うということになっておるわけでございます。  事業は主としてソフト的な事業が中心になるわけでございます。要綱で定められております事業内容を申し上げますならば、まず第1点といたしまして、市民啓発推進事業すなわち広報発行あるいは福祉展等の事業等を実施するものでございます。第2番といたしまして、ボランティアのリーダーあるいは中堅的幹部を養成する養成研修事業、3番目に登録あっせん事業、4番目にボランティアの組織強化事業、これはグループづくりあるいはケアーグループの組織化づくり、こういうもの等があるわけでございます。さらに、5番目といたしまして活動基盤づくり事業、これはボランティア保険の普及でございますとか、あるいはボランティア基金の造成等などなどの事業を行うものでございます。6番目に、その他ボランティア活動を永続的かつ自主的に展開するために必要な事業、この6つが柱になっておるわけでございます。  この6つの事業を、先ほど申し上げましたボランティア活動推進委員会に諮りまして、そうして地域に応じたあるいは地域住民のニーズにこたえる、申し上げました6つの大きな柱の中から選択をして事業を進めていくということでございます。以上、終わります。 ◆三渕藤利君 はい、次願います。              (経済部長清水義光君 登壇) ◎経済部長(清水義光君) 私の方からふるさと直送便の内容についてお尋ねでございますので、お答えを簡単にさしていただきます。  この事業は御承知のように、61年で調査をいたしまして62年度から実施をするというものでございます。まず最初に、目的でございますが、これも簡単に説明を申し上げますが、先ほども議員さん御指摘いただきましたように、八代出身者のまずふるさとの、出身者に八代の味を知ってもらうと、あるいは届けるとこういうものでございますけれども、できればこの知人あるいは友人、そういう方々にこの出身者を通じてPRをしていただく、こういうものも考えております。  次には、できればこういうものが実を結んで八代の産業興しにつながればと、こういうこと、あるいはもっと考えてみますと、観光の開発あたりにもつながっていけばと、こういうふうに考えております。その観光の開発につながるとはどういうことかと申し上げますならば、会員券を発行いたしまして、そしてその皆さん方に優遇措置を考えると、こういうことでございます。  例えば、八代においでた場合は、宿泊あるいはみやげ物を買われる、あるいは観光漁業あたりをやられると、こういう場合はそれらの経費の1割を割り引きしようと、こういうようなもので会員券を発行すると、こういうような優遇措置もいたして観光の開発あたりに結びつけたいと。そして、できましたならば最後には地元の活性化、経済の浮揚につながればと、こういうふうなねらい、目的を持っておるわけでございます。  中味について多少申し上げてみますと、これも62年度からやりますので、この61年の2月に推進母体と言いますか、この組織をつくりまして、22の団体あるいは機関をもってつくっております。団体名は農協だとか漁協とか観光漁業、その他のいろんなこういった団体でつくっております。  それから、募集の方法は先ほどもちょっと申し上げましたが、八代出身者の皆さん方、各高校の同窓生と言いますか、あるいは県人会、こういうものを通じて呼びかけていく、あるいはパンフレット、要項あたりを送り届ける、官公庁あたりでも協力を願うとか、あるいは地元のそれぞれの団体にも御協力を願うとか、あるいはもっと極端に申し上げますならば市の職員あたりにも協力を願って、それぞれの立場から協力をいただきながら募集方法を続けていくと、こういうふうなことで、大体会員数を3000名ぐらいに目標を持っておるということでございます。年間会費を1万円。これは年2回送り届けると。AコースとBコースとして、Aコースは6月と12月あるいはBコースは9月と12月と、こういうふうなことで5000円程度の物を年に2回お送りしようとこういうものでございます。  次に、これの中身でございますが、先ほど議員さんもお話になりましたように、いろんな物が八代にはありますが、やはり一番いい物あるいは喜んでもらえる物と、こういうものを大体32品目ぐらい挙げております。その一部を御紹介申し上げますならば、まずイグサの加工品、これも八代で加工できるもの。例えば座布団だとかテーブルセンターとか、そういった加工品物、あるいは晩白柚、これは御承知のように12月にしかできませんので先ほど申し上げた12月の方で送ると、あるいは鮎とかちくわとかその他いろんな、シャクみそあたりもありますけれども、いろんな物32品目挙げておりますが、これらのものについては、運営委員会をつくっておりますから、その運営委員会の中でいろいろ今回はこういうものを送ろうではないかというようなことを決めて、この6月あたりから実施をしていきたいとこういうふうに思っておるところでございます。どうぞ議員さん方の御協力をお願い申し上げまして答弁にさしていただきます。  終わります。 ◆三渕藤利君 いろいろお尋ねいたしましたが、ただいまお尋ねしました中で、まず国民健康保険税につきましては先ほどお願いを申し上げたとおりでございますので、よろしくお願いを申し上げます。  それから、2番のボラントピアの問題あるいはふるさと直送便の問題、これは木村カラーの一つでもございますし、どうぞひとつこれがうまくまいりますように、担当の職員頑張っていただきたいとお願いを申し上げます。  以上質問を終わります。お世話になりました。          ──────────────────── ○議長(犬置萬太郎君) 井山九洲男君。              (井山九洲男君 登壇) ◆井山九洲男君 井山でございます。質問通告に従いまして順次お尋ねをいたします。  まず、財政運営についてでございます。  まず、1点目に一般会計財政について。いま国、地方自治体を問わず財政運営には大変苦しんでいるわけでございます。国の62年度予算は、12月の25日の大蔵省を経て30日閣議決定、いま国会で審議をされているわけでございます。一般会計の予算額は54兆1010億、各新聞のごろ合わせによると、「公約信じとうとう一杯食わされた」とか、「この世ではとうとう望めぬいい暮らし」とか、「いい世にはとうとうならぬ重税苦」などと新聞あたりでは表現をされています。  防衛費1%突破にあらわれる軍備費伸びの突出、社会福祉・文教関係費用の圧縮削減、公共事業費の国庫負担補助の削減による地方財政の財政負担のしわ寄せなど、その結果、国民生活にさまざまなひずみを広げていると言われているわけでございます。特に、昭和60年度1年限りで国庫補助、負担金の削減による地方自治体への財政負担のしわ寄せ、61年度はさらに強まり、62年度はまだ国会で審議中だが、さらに厳しいものがあると予想されます。政府の予算案の昭和62年度の地財計画によれば、対前年度比2.9%増となっていますが、これは売上税を導入し、そして売上贈与税1838億、地方交付税のリンク分2206億を組み入れた地方財政計画になっているわけでございます。  このような状況の中で、本市も予算案づくり大変御苦労があったかと思います。予算は市民の福祉、生活条件、環境整備など市民生活に直接影響を与えるだけに、これらの62年度の予算編成に当たられたその基本的な考え方、お尋ねをいたします。  また、地財計画では税制改革を前提に予算が組まれています。一方、本市の執行部では、市財政経済それらを十分考慮、熟慮された結果、政府予算と違った、自治省の指示と違った売上税を外した予算編成になったと思うわけでございます。いまの八代の現状を考えた場合、売上税は困る、反対せざるを得ないと、そういう市長の方針のもとに編成をされたと理解をして、評価をしているところでございます。いかがでしょうか市長。  次に、62年度の一般会計の決算見通しについてずばりお尋ねをいたします。  次に、財政運営上特に今後大きな負担増になりかねない、負担増が予想される日奈久の地先埋め立て、それにかかわる元利返済、埋立後の諸施設の張りつけ、整備、それらの事業費、12月の議会で浦川議員もお尋ねでしたけれども、この中で特にやはり売却そういうことも含めたトータル的な経費がどうはね返ってくるのか。また、公共下水道の整備にかかわる累積債務、今後の事業費、これも大変大きな問題になるかと思いますが、これらが市財政に与える影響をどうお考えかお尋ねをいたします。
     次に、国保会計の財政についてお尋ねします。  国保財政は厳しさを増す一方で、担当者も大変御苦労が多いと思います。政府の言動に振り回され、いま大変でしょう。福祉の相互扶助の精神はどこへやら、やたらと自助努力という言葉で国民に、市民にその負担を押しつけた政府予算の中でその運営を図っていかなければならないわけでございます。  しかし、国が政府が予算を削るから、我々は政府の方針に沿って運営をしておるから、それでは済まされません。特に、最近は財政の帳じりをすぐ、安易に税の負担増、すなわち増税に求める傾向がありはしないか、医療費がふえ過ぎる、余り病院にかかり過ぎる結果だと、その責任を市民に転嫁する傾向がありはしないか、大変危惧をしておるところでございます。いまの八代市民の税負担は、能力どれぐらいが適正か、市民の健康管理はどうなのか、もっともっと真剣に考える必要があろうかと思います。  そこで次の点について質問をいたします。まず、1点目に、最近の5年間ぐらい、昭和56年から60年度までの実績で答弁をお願いしたいわけでございますが、国民健康保険税、国庫支出金、医療給付交付金、この収入の部分と保険給付費、老人健康保険への拠出金、この支出の分、額及び対前年度比どうなっているかお尋ねします。  次に、61年度の決算見通しはどうなっておるのか。先ほど三渕議員の質問の中で、今年度収納2月末で現年度分が87.23、過年度分12.71というような答弁でございました。5月末で最終的な締め切りをするから現年度については93%、過年度については30%の努力をしますという答弁でございましたが、10月末、またこの2月末この推移を見た場合、果たしてできるのかという非常に大きな疑問がわいてくるわけでございます。  このあたりについて、ただ努力だけではどうにもならないわけでございます。最初から不可能な収納の調定、収納に基づいた調定をすること自体に問題がありはしないか、ただ目標だけだったら帳じりを合わせるために両方とも100%にしても構わないわけです。そのあたりに、実際大きく落ち込んだ場合この差はどうするのか、この点もあわせてお尋ねをいたします。  次に、まず病気にかからないための市民の健康づくりについての重点施策、これをどのようなことを考えられているのか。  最後に、臨港線の進捗状況及び今後の見通しについてお尋ねします。  臨港線の重要性、市民のかける期待は御承知のとおりでございます。いまさらここで言うまでもございません。八代港、外港臨海工業用地の活用のためにも早期全面開通が待たれるわけでございます。また、市内の大型トラック、トレーラーによる交通混雑解消のためにも急がなければなりません。しかし、現実は市民の期待にほど遠く、工事はなかなか進んでいないのが実情じゃなかろうかと思います。  この臨港線、今日の八代の状況を考えた場合、最重要課題との見方もとれるぐらいです。今後の見通し、これについてお尋ねいたします。早期完成に期待の持てる答弁をお願いいたします。  再質問は自席で行います。              (市長木村健一君 登壇) ◎市長(木村健一君) 財政運営の基本方針につきましては、私の所信表明で申し上げましたとおりでございまして、最近の経済情勢あるいは国の予算編成の動向、また地方財政対策等を見ます限り、市税、地方交付税の伸びがそれほど期待できないというふうに思いますし、国庫補助負担率の引き下げも63年まで続くようでございまして、一般財源、特定財源とも財政確保が困難な状況になる見込みであります。片や歳出面でも、人件費、扶助費あるいは公債費の義務的経費が増加をすると予想されます。  このような状況のもとで新総合計画に掲げましたまちづくりを推進しなければなりません。今後の運営に当たりましては、行革大綱にのっとりまして、さらに行政全般にわたって見直しを行いますと同時に、限られた財源の重点的な、そしてまた効率的な配分に努めてまいりたいというふうに存じます。細部につきましては総務部長より答弁をいたさせます。  それから、売上税について、市長はどう思うかという御質問でありますが、売上税の創設につきましては内容がまだ不透明な点も多いようでございますので、今後の国会審議を見ながら実情を把握し、実態に沿うように対処してまいりたいというふうに存じます。              (総務部長萩本静夫君 登壇) ◎総務部長(萩本静夫君) 1番目の財政運営の中での(1)一般会計財政につきましてお答え申し上げたいと思います。  まず、61年度の決算見込みから。61年度の決算見込みでございますが、時間がございませんので簡単に申し上げます。(井山九洲男君「簡単にいいです」と呼ぶ)まず、現時点におきますところの決算見込みを一応粗計算をいたしておるわけでございますが、歳入面におきましていわゆる税あるいは地方交付税、あるいは財政調整基金等の繰り入れの問題等がございますわけでございますが、税等につきましては、かねて申し上げておりますとおりであるわけでございます。大体地財計画まではいきませんが、前年度対比いたしますと7.6%程度の伸びで、地財計画に比べますと0.6程度の差がございます。  それから、地方交付税でございますが、地方交付税につきましてはかねて議員に申し上げておりますとおり、地財計画では4.0の伸びでございましたわけでございますが、これは団体のそれぞれの特殊事情がございます。八代市の場合は最終の見込み6.8%の伸びでございます。  それから、歳出面におきましては人件費あるいは扶助費、公債費そういうような義務的な経費の伸びは、市長の御説明の中にもございましたとおり、人件費につきましての伸びが、これは前年度に比べますと4.8%のΔということに相なっております。これはまたそれなりにそれぞれの退職金かれこれの要素もあるわけでございますので、地財計画の伸びが6.0の伸びでございましたのに、八代の場合に△の4.8というのは大変この財政構造上好ましい。(発言する者あり)  それから、扶助費、公債費につきましては9.3%の──(発言する者あり)ここが大事なところでございます、9.3%の公債費の伸びを示しております。地方財政計画では3.6%の伸びということで、この公債費の伸びが大変大きいというようなことに相なりますが、この中にはいわゆる1億余りの、かねて井山議員御指導いただいておりますところの金利の高い公債費の地方債の元金の償還ということを1億1000万程度思い切ってここで計画に乗せてみたわけでございます。そのようなことも手伝いましてこの公債費の伸びがかなり伸びておるということでございます。しかしながら、このことは後年度においてプラスの要素として出てまいるんではなかろうかとこういうふうに考えるような次第でございます。  そこで結論を申し上げます。61年度の決算見込みにつきましては、かねて申し上げております、予算上は財政調整基金の取り崩し等につきまして御承認をいただいておるわけでございますが、この財政調整基金等を取り崩すことなく、61年度の財政運営をするようにいたしたいと、こういうことでそういう見込みを立てておるような次第でございます。したがいまして、単年度の、61年度の単年度におきましては、できるものならば実質的な大きな赤字が出ないように、とんとんでいけるような最後の努力をしてみたいとこういうふうに考えておるような次第でございます。  それから、次の財政運営の基本方針ということでお尋ねでございます。先ほど市長から予算編成の基本方針並びに今後の財政運営の基本方針、お述べになったとおりでございます。これ詳細に申し上げますと少し時間が長くかかりますので、一部申し上げます。  まず、今後の財政運営につきましての基本的な問題でございますが、まず歳出面におきましては、いつも御指導いただいております経常経費をいかに落とすかと。いわゆる経常収支の比率をいかに下げるかとこういうふうなことでございますわけでございますが、現況はなかなか厳しいものがございます。59年度におきまして88.2%、60年度におきましては、少し厳しくなりまして89.4%ということでございます。62年度の予算編成をいたしてただいま御提出申し上げております当初予算からしますと、88.7%というふうなことで、前年度に比べますと若干ではございますがいい方向に向かってきつつあると、こういうふうなことでございます。今後さらにこの問題につきましては、12月の議会で申し上げましたような数字に向かってひとつ改善改良に努めていきたいと思うわけでございます。  歳入面におきましては、税の問題なかなか厳しゅうございます。財政再建、いわゆる財政構造を健全化ならしめるためには、やはり税源の確保いわゆる滞納整理、これと行革、この2つの以外にないとかねて心得ておるわけでございますので、税の問題につきましては先ほどの御質問にお答えいたしましたようなことで、今後さらに努力をしてまいりたいと考えますし、地方交付税の問題、地方交付税の問題につきましても、やはり国が金がない時代にはなかなか補助金こういうものを絞りますので、地方交付税これをいかに確保するかということにつきましては、いろいろ策を練っていかなければならぬとこう思うわけでございます。  例えば、まちづくり対策事業でございますとか、そういう面につきましても、やはり十分知恵を出していかなければならぬとこういうふうな感じがいたします。そのほかに歳入面につきましては、高福祉適正負担というふうな観点に立ってさらにこの見直しをしてまいりたいと、こう考えておるような次第でございます。  総体的に申し上げますならば、行財政全般にわたりましての今後の基本的な方針といたしましては総合計画、あるいは基本計画の線に沿いまして運営をしてまいりたいとこう考えるわけでございますし、さらに市長の所信表明の中にもございましたが、やはり近代行政への脱皮というようなことで、本年度コンピューターシステムを導入あるいは機構の改革、そういうふうな大きな問題が予算編成の中に出ておるわけでございます。いわゆる財務会計制度の大改革を行いまして、総合窓口制度の導入ということで自治行政の活性化を図るその夜明けにいたしたいと、こういうふうなことで予算編成、今後の財政運営につきまして考えておるような次第でございます。  それから、日奈久埋め立てに対する財政負担の見通し、財政への影響というふうなことでございます。この日奈久埋立事業につきましては前回の議会である程度申し上げましたが、その数字と若干数字の変動がございますが、基本的には変わった問題はないわけでございますので、詳しくは説明を省略いたしたいと思います。  埋立計画の概要これは前回申し上げました。埋立地の面積23万8580平方メートルということでございます。処分可能の面積、処分をいたそうという面積あるいは公共活用面積の予定地合わせますと、それのうち20万4200平方メートルとこういうことに相なるわけでございます。  先ほど議員さんのお言葉の中に、事業費の概算工事費40億とおっしゃいましたが、大体そういうところでございます。詳しく申し上げますと40億8300万程度を事務当局ではいまはじいておるような次第でございます。これは議員さん、いわゆる工事費関係、それにその間の工事完了までの金利、その他事務経費、人件費、そういうものを一切含んでの数字でございます。前回の議会で総事業費39億何ぼか申し上げました。40億からちょっと切れておりましたが、それには人件費が加わっておりません。それを人件費を含めますと40億8300万程度になるようでございます。  したがいまして、直接あるいは間接の事業費、工事費あるいは用地、いわゆる補償関係ですね、漁業補償とかあるいは測量及び試験費、そういうふうな事業に直接関係する事業費でございますが、これが28億4152万7000円ということでございます。若干この数字は前回よりも、申し上げた数字よりも若干下がっておるかと思います。それから、支払い利息、人件費、その他の経費が12億4199万6000円ということでございます。合わせますと40億8352万3000円、こういうことに相なるわけです。以上これが議員が第1点でお尋ねになりました65年度まで予定いたしております日奈久埋立事業にかかわるところの事業費でございます。  それから埋め立てをやった後の問題につきまして御心配のお尋ねがあっておるわけです。この埋め立てをやりまして65年度に完了ということになるわけでございます。66年度以降いまおっしゃったような問題が出てくるわけでございます。これまでそれぞれ議会にも御説明を申し上げてきた計画があるわけです。それはすでに御承知のことと思いますけれども、埋め立てに要します事業、ただいま申し上げました約40億、それにかねて申し上げましたそれの上物、いわゆる総合運動公園、いろいろの問題がございます。  その中身を申し上げますといろいろあるわけでございますが、一概に申し上げまして総合運動公園、これを整備いたしますことにつきましておおよそ19億7・8000万、こういうふうなことで計画を進めておるわけです。合わせますと59億8000万程度に総事業費が相なると。これにいわゆる公共事業としていろいろ取り組んでまいりたいということでございますので、国庫補助金、それからそれに対しますところの補助残に対します起債、そういうものをそれぞれ予定をいたしておりますが、そういたしますと一般財源かれこれが、一般財源やはり23億余りかかろうとこういうことを、一応当初の計画では見込んでおるわけです。  ただし、議員さんおっしゃいますように、その中にはいろいろ土地の処分をいたします処分代金というものがございます。それらを差し引きますならば、純、市の一般財源の負担というものがやはりこれも9億余りになるのではなかろうかとこう考えるわけです。それを何カ年でもってこの公共事業そういうふうな総合運動公園、それを何カ年でもってやるか、5カ年でやるか6カ年でやるか、それによって9億ないしは10億程度の一般財源、これらをどう捻出し対処していくかという問題は出てくるのではなかろうかとこう思うわけでございます。  この総合運動公園につきまして具体的にどうするかということにつきましては、そう緻密に設計をいたしたわけではございませんわけでございます。ただいまかねて申し上げておりますように、南部山ろくの開発こういうものが最近クローズアップされてまいっております。これを見直すべくただいまコンサルタントに委託をいたしておるわけでございます。やはり南部の県立運動公園あるいはニュー加賀島計画、あるいは市民野球場でございますとか、あるいは総合体育館、そういうものが着々と事業が進み、今後進んでいくというそういうふうないわゆる62年に計画いたしました、私がただいま申し上げたようなことにつきましては、やはり時は流れてまいります。時代は変遷してまいりましたので、それにあわして現時点で、果たして当初の計画どおりいいものか、その辺について再度見直しをしてみたいとこういうことでただいま委託をいたしておるわけでございますので、その専門的なそれに対するところの調査結果あたりがまいりましたならば、それらを再度振り返りまして詳しく検討をいたしたいと、こういうふうなことを現在考えておるような次第でございます。  それから、売上税の問題がございましたが、これはよろしゅうございますか。市長のお答えでよろしゅうございますか。保険税の問題は後で。 ◆井山九洲男君 いまの点でちょっとお聞きしたいのはですね、売上税については確かに国会でいま審議中である、慎重に対応したいと、各自治体の情勢を見た場合も大方そういう動向もかなりあるわけです。ところが一方、国の地財計画ではびしっとこうした地方財政の予算の編成についてということで、地財計画の策定指針というものから一切全部出ているわけでございます。  全然、総務部長さん試算をされたこともないわけですか。売上税についてはどうですか、今回の予算書には出てきていないけど、試算をされたことがあるかないか、この点をお尋ねいたします。 ◎総務部長(萩本静夫君) 自席からお答えいたします。  売上税の問題につきましては、先ほど市長さんからるるお話があったとおりでございますわけでございますが、今回の提出をいたしております予算の中には計上をいたしておらないわけでございます。この売上税あるいはその他の問題につきましても、今回の税制改革の中の幾つかの中の売上税の問題であるわけでございます。これがどの程度収入が見込めるか大変関心の深いところであるわけでございます。  自治省あたりの指導によりますならば、歳入の中立性と。聞いてみますと今度の地方税制の改正の中で、確かに議員がおもだえになりますように所得税、法人税の減税に起因いたしまして、地方税も減収になる部分がかなりございます。しかしながら、その点については心配は要らぬとこういうふうなことを申し上げておる。したがいまして、それらを期待をいたしておるわけでございますので、これは大変なことだと、どの程度期待ができるかという悲壮的な気持ちまではなっておりません。  したがいまして、どの程度この売上税がくるものなのかということにつきまして、大変一応の数字をつかんでみたいというふうには考えておるわけでございますが、この数字がこれは62年度、63年度以降確実間違いないなというふうな数字がなかなかつかめないというふうな気がいたすわけでございます。議員さん、新聞あたりを見てみましても、売上税の全体の額自体につきましていろいろ御論議されておるような状況でございますので、まして私たち地方末端ではなかなかそれについての把握ができかねるというのが実態でございます、はい。 ◆井山九洲男君 売上税を導入した場合、地方自治体にとってはやっばリマイナスというような、結果的にはですね、導入の初年度と平年度とは差が出てくるようですけど。そういうことで、もし仮にこういういわゆる悪法が、売上税が導入されたらまたまた地方財政きつくなるんじゃなかろうかな、本市にとっても苦しくなるんじゃなかろうかなと。それと八代のいまの経済、商店街の状況を見ても、本当に大変だなというような感じを受けたわけです。  それで、売上税導入で、もし仮にそれを国の自治省が出しているこの指針に基いてした場合、どれだけの八代にとっては財源のマイナスになるんだろうか、試算をしていらっしゃったんじゃなかろうかというふうなことでお尋ねしたわけです。してないなら結構でございます。  それと、財政の基本的な運用についてでございますが、日奈久のことは後の問題。確かに66年度以降の問題でですね、今後十分な対応をしていただきたいわけですけど、この中で──それでいいです。あと続けて公共下水道の問題を言うてもらってからまとめて。 ◎総務部長(萩本静夫君) 下水道特別会計の問題をお出しになりました。議員のおもだえの件は、日奈久の埋め立てについても財政負担があるのではないか、下水道についてもやはりそういうようなことで、今後財政負担が生ずるのではないかと、こういうようなことでのおもだえだろうと思うわけでございます。  下水道事業会計につきましてはかねて申し上げておりますとおり、これまでの経過あるいは現在の状況、今後の見通し、そういうふうなものですでに御承知のとおりでございます。おっしゃるとおりこれからの、いわゆるこれまでの投資に対します起債の元利償還、そういうものがここ当分は年々増高してまいりますので── ◆井山九洲男君 今後の事業費、特に公共下水道整備に係る累積債務及び今後の事業費、(総務部長萩本静夫君「事業費でございますか」と呼ぶ)今後の、いまの1次計画の中でどれぐらいのあれがあるか。わからんば後でいいです。はいはい。  それは後でまた結構です。私聞きたかったのは公共下水道、かなり今後の財政負担にも影響を与えるわけです。その中で、いままでの議会の答弁の中で、今後受益者負担なり使用料が入ってくることによって公共下水道の財源負担、そういう意味から言えばある程度軽減をされるというようなことをおっしゃっていたもんだから、それがどのように変わってきたか、それを聞きたかったわけですけど、わかりますか。 ◎総務部長(萩本静夫君) それはいただいております。 ◆井山九洲男君 じゃ、それを。 ◎総務部長(萩本静夫君) 今後の受益者負担金と使用料の問題、いまいただきましたが、60年から61年、62年、今回予算に上げております数字を申し上げます。受益者負担金並びに使用料合計して申し上げます。  60年度の決算6140万2000円、61年度の予算を申し上げます。まだ決算が出ておりません。予算を申し上げますと8154万、60年度8537万8000円、62年度は今後の問題でございます。これは馬力をかけてやりますが、一応当初に上げておりますのは8537万8000円とこういうことでございます。 ◆井山九洲男君 いまのはそれだけ入ってくるということですか。(「そうです」と呼ぶ者あり)入ってくる。大体どうですか、見込みどおりにいっていますか。それとも何かこの前あたりどうも入るのが、取りつけが少ないとかということもちょっと話として聞いたわけですが、順調にいっていますか、そのあたりは。 ◎総務部長(萩本静夫君) 順調にいっているということでございます。 ◆井山九洲男君 そこのところ総括的に、下水道の問題じゃなくて総括的にお尋ねしたいわけですが、この財政運営の件で、新総合計画の中で61年度から63年度までの第1期、これでいわゆる投資的なその経費約206億ぐらいの投資をかけているという積算に1期工事のあれを見ればなるわけでございます。  そうした場合、今後先ほど部長の説明がありましたように市民球場の問題とか、ニュー加賀島の問題、球磨川駅跡地の整備の問題、いろいろ財政負担の伴う問題がめじろ押しに来るわけです。今後大変多くまだまだ八代の環境整備、そういうことをやっていかにゃいかぬわけですけど、いまの財政能力から考えて206億できるんだろうかなと心配をするし、またやってもらわなければ困るわけですけど、そのあたりの手だて、どのようにされるつもりなのか、その1点。 ◎総務部長(萩本静夫君) 総合計画に基づきまして第1期の実施計画、すなわち61年から63年までの実施計画を定めて、それに向かって鋭意進んでおるわけでございます。  62年度はそれに基づきまして予算を編成いたしておるわけでございますが、ただいま議員がおっしゃいました第1期の実施計画でございますが、これを策定いたします時点ではそれぞれの財政の見通し、財政計画、そういうものを見通しまして、実現可能な現実的な実施計画を立てておる次第でございますので、それに向かって邁進をしたいと、ぜひこれを実施するということで進みたいとこう考えておる次第でございます。 ◆井山九洲男君 次。              (建設部長牧和敏君 登壇) ◎建設部長(牧和敏君) 八代臨港線の進捗状況及び今後の見通しについてお答えをいたします。  八代臨港線は総延長8650メートルで、幅員が32メートルの都市計画街路でございます。この事業の実施に当たりましては施行区分を設けまして、県施行延長5680メートル、市施行延長2970メートルとして、県・市一体となって実施いたしております。県事業の中でも都市局と道路局の所管に分かれております。  まず、都市局所管の2370メートルのうち、補助事業といたしまして市道大村町・島田町線の八代自動車学校から東の方へ市道日置町・井上線までの延長670メートルにつきましては、昭和56年度から用地買収にかかり、61年度までの6カ年間で約90%の買収が完了いたしております。62年度から鹿児島本線の陸橋工事にかかるわけでございますが、工期としまして下部工を62年度着工、64年度完成、また上部工を64年度着工、66年度完成という計画でございます。  それから、単独事業としまして、ただいま説明しました市道日置町・井上線から東の方へ市道中片町2号線までの延長880メートルにつきましては、本年度から用地買収に着手をし、63年度までを予定いたしております。また、工事期間でございますが、64年度から67年度までの計画でございます。なお、残事業の市道中片町2号線から国道3号線までの延長820メートルにつきましては、68年度以降の予定でございます。  次に、県施行の道路局所管事業でございますが、県道八代・鏡線の永碇町から西の方へ市道郡築堤防線までの延長3310メートルにつきましては、本年度から県の単独事業といたしまして用地買収に着手しておりますが、これには市の負担2割が含まれております。なお、県、市一体となっての用地取得事務の委託契約によりまして、市において用地交渉から契約までの一切の仕事をやっております。  ところで、この事業計画でございますが、財政事情の問題もありまして、いまのところいつまでという見通しを立てるのがなかなか難しいところであります。仮に、この3310メートルの総事業費を約36億と予定いたしまして、工期を10カ年と仮定しましても、1年の事業費が3億6000万必要になるという計算になります。今後補助事業や用地国債等によりまして一日も早く事業が完成するよう、県に対し強力な働きかけをやってまいりたいと思っております。  次に、市施行事業でありますが、施行区間の県道八代・鏡線の永碇町から東の方へ市道大村町・島田町線の八代自動車学校までの延長2970メートルのうち、松高土地区画整理事業分延長410メートル、及び北部土地区画整理事業分廷長690メートル、並びに街路事業としての延長320メートルの計1420メートルにつきましては、もうすでに工事が完了して供用開始しているところでございます。これを率でいいますと47.8%の進捗となります。  現在、街路事業の続きで県道八代・鏡・宇土線の大村町から東の方へ市道大村町・島田町線、すなわち八代高等自動車学校までの延長520メートルにつきまして、60年度から66年度までの事業認可を受けて用地買収中でございます。この進捗率38%となります。  また、未着手の中央線の東、田中町14号線から市道大村町・横手町線の旧昭和用水路間の1030メートルにつきましては、東部土地区画整理事業の予定として、昭和59年以来今日まで区画整理事業についての理解と協力を求めながら、地元説明会やアンケート調査、そのほか地権者に対していろいろと協議を進めてまいりましたが、意見といたしまして、区画整理事業の場合、総事業面積に対して公共用地率が多くて減歩率が高くなるということ、また地域内の既成宅地が多いということ、そのほか今後地価の増進率が余り望めない等の理由で地権者の協力を得ることがなかなか困難な状況であります。その上また地権者の大半が用地の買収方式を望んでいるというような状況でございます。  以上、県、市のそれぞれの事業の進捗状況を説明しましたが、全体計画の総延長8650メートルの総事業費151億を予定いたしております。61年度末までに事業費が22億5000万を投資しておりますので、残事業としまして128億5000万となります。年間予算10億としましても約13年かかるということになるわけです。現時点では予算枠の関係もありまして、八代臨港線の完成年度を予測することはなかなか困難な状況でありますが、今後県、市一体となって積極的に取り組んでまいりたいというふうに思っております。  以上でございます。 ◆井山九洲男君 いま部長お答えのように、あと128億ぐらいの総工費がかかると、工事費が。年間約10億としても約13年かかると。60年度試算でメーター250万ぐらいかかるなというような試算を一度出していただいたわけですけど、それからはじき出しても約150億ぐらいはかかるだろうと。臨港線の下の方、県施行部分も61年度の県の予算は1億、それに36億かかるとしたらざっと36年かかる。非常に何か気の遠くなるような話でございます。  しかし、冒頭申し上げましたように、この臨港線が早くできることによって八代の港、また外港の工業用地、また市内の道路の交通の緩和、また市内の道路の破損の状況も違ってくる。大型トレーラーがしょっちゅう通るから、市内の道路もしょっちゅう傷んでると、大変いろいろな問題が起きてくるわけです。ぜひ早期完成をお願いしておきたいと思います。  次に、保険税の方と保険の決算、それと施策。              (総務部長萩本静夫君 登壇) ◎総務部長(萩本静夫君) (2)の国保会計財政でございますが、この中で国保税の問題でお答え申し上げます。  かねて国民健康保険税の収納につきまして、井山議員大変御心配をいただいて、適切な御指導をちょうだいいたしておるわけでございます。先ほど三渕議員さんにお答えいたしましたとおりであるわけでございます。重ねて申し上げることも何でございますので申し上げませんが、61年度決算見込みで後で市民部長さんから決算見込みにつきまして御答弁があろうかと思うわけでございますが、61年度の決算につきまして、財政調整交付金の減額措置いわゆるペナルティを課するようなことがないようにですね、これは絶対避けるようにというようなことで考えておるわけでございます。  決算見込みにおきましては、かたくも現年度分92%は死守するというふうなことで日夜検討をいたしておるわけでございます。これまでの実績でございますが、これは先ほど申し上げました、2月末現在までの実績を申し上げました。残るは出納閉鎖まででございます。  今後の対策は担当の収納課のみならず、ひとつさらにこれの輪を広げて今後対策を立てたいとこういうふうに考えておるわけでございます。  いずれにいたしましても、この問題については現年度、過年度、特に議員がおもだえになっておりますこの過年度の30%、これがどうかというようなことでございましたが、これを目標に夢我夢中進んでまいったわけでございます。いまの時点で考えてみますと、この30%の過年度の確保、現年度の93%も何でございますが、大変厳しいような状況でございます。悲壮な気持ちでおるわけでございます。最後の突撃をいたしたいとこう考えております。どうぞよろしくお願いいたします。              (市民部長松田雄二君 登壇) ◎市民部長(松田雄二君) 先ほど三渕議員さん、ただいまの井山議員さんから私のところの国保担当の職員に対しまして苦労のねぎらいの言葉がありましたこと、心から感謝申し上げます。  お尋ねの資料につきましては、実は本日先ほどお聞きしたばかりでございますが、一応やるだけやってみようと思って昼食を抜きにしまして資料をつくってみたわけでございますが、本日はちょうど担当係長が県の方に61年度の調整交付金の打ち合わせに出張しておりますので、御要望による資料づくりは困難なところがございますので、その点わかった範囲内で申し上げますが、不十分の点がありましたならば委員会までは作成してみたいと考えているところでございます。わかっただけでいいですか。(井山九洲男君「委員会で」と呼ぶ)委員会で進めていいですか、どうもありがとうございました。  それじゃ第2点目に病気にかからないための重点策についてということでございますが、なかなか難しい御質問のようでございますが、しかし私たちは病気にかからないための健康づくりにつきましては、相当これにつきましては専念しているつもりでございますが、八代市に健康づくり推進協議会が昭和53年に設けられたわけですが、この目的にすべて網羅されているのじゃなかろうかと思っているわけですが、この目的の中身は、市民の健康づくりの思想を高め、自分の健康は自分で守るという認識のもとに、幼児から老人まで、幅広く各人が日常生活において栄養、運動、休養のバランスをとることを基調として、地域住民に密着した総合的健康づくり対策を推進していくということが目的として掲げられておりますけれども、私は病気にかからないためにはこの目的は非常に意を尽くしたものだと思っているわけでございます。  そこで、これを具体的に進めていくためには、現在年次計画を立てまして健康教育講座あるいは健康相談、各種検診などを行っているわけでございますが、これをさらに具体的に進めていくためには、本年度62年度から各校区にこの推進協議会を設けていきたいと。そして具体化していきたいという積極的な取り組みを計画しているわけでございます。62年度につきましては、二見、龍峯、昭和、八代、代陽校区を、中心街と農村地域とを分けまして指定いたしましてこれの中で、校区の中で健康づくり推進を実施していきたいと考えておるところでございます。  また、国保の方でも単独に人間ドックとか、あるいは施設事業でありますはり、きゅうの治療には補助を出しておりますし、あるいは全国的に最近進められておりまするヘルスパイオニアタウン事業というものがございますが、こうしたものにも将来取り組んでいきたいと考えているところでございます。そういう事業の中におきまして、市民が健康で日常生活につきまして支障のない生活を、希望のある生活をお送りしていただきたいというふうに考えているところでございます。  ちなみに、県下の若者、老人など全部まとめた1人当たりの医療費を県下11市で見てみますると、一番高いところの市が1人当たり23万2235円になっておりますけれども、八代市は県下で一番少ない額でございますが、16万2251円というデータが県の方で先ほど発表になりましたわけでございますが、そういうことでございますので、さらにこの健康づくりの事業につきましては専念していきたいと、かように思っておるところでございます。以上でございます。 ◆井山九洲男君 決算見込みのところでちょっとお尋ねをいたします、まず。  どうですか、61年度八代市国民健康保険特別会計、これは歳出の部、いわゆる医療給付とかいろいろそういう部分については、いま市民部長、八代かなりそういう面で健康が進んで病気にかかる率も少ないんだという御説明でございます。大体この範囲内でおさまりそうなんですか、どうなんですか。 ◎市民部長(松田雄二君) おかげをもちまして試算いたしましたところによりますと、この範囲内でおさまるということでございます。 ◆井山九洲男君 そうなれば支出はおさまると。収入はどうですか、予定どおりいきそうなんですか、収納率93、過年度30、いきそうですか。 ◎総務部長(萩本静夫君) この歳入でございますが、歳入の中でも税でございますね。税につきましては先ほど申し上げますように、現年度93でございますが、93なかなか厳しいというようなことを申し上げたわけでございますが、92からどの程度上積みを見るかですね、その辺のところ。過年度につきましての30につきましては、これは何回も申し上げますように現時点一生懸命やっておりますわけでございますが、これもかなり厳しいというふうなことでございます。どの程度いくかということ、これがなかなか現時点では申しかねるわけでございます。  いずれにいたしましても、93あるいは30%、これを完全にクリアできるかとおっしゃれば、なかなかその辺は難しいと、こう申し上げざるを得ないわけでございます。そうなりますと、やはり税につきましては、その分だけ財源的に不足をする、いわゆる収支の償いに若干のバランスを崩すと、こういうことに相なります。60年度の決算さようでございましたわけでございますが、61年度につきましても、その程度の差がどの程度になるかわかりませんが、完全にその不足を埋めるということは到底できないとこういうふうに考える次第でございます。 ◆井山九洲男君 私は前も何度もこの歳入については、歳入欠陥を起こすということを指摘をしました。  特に、過年度分、前年度分は、現年度分についての調定はずっと93%の調定でやってあるから、これは当然93で計上、ある程度やむを得ないでしょう。ところが、過年度分については、およそ通常の何割増しとなっている。これが30%に、予算現額は1億6900万、5億6389万に対して30%の1億6900万ですよ。その収納状況を見た場合60年度は16.22、61年度については10月末で9.7、ところが60年度の場合の16.22のときは10.8だった。そしていま部長がおっしゃった12月末については、過年度分については12.71、前年度は15.何ぼ。前年度の62.2のときの実績よりさらに下回ってるということなんですよ。  例えば、もし仮に後追い込んで60年度並みの16.22の収納率になったとしても約7000万ぐらいの過年度分だけの歳入欠陥が出てくるわけですよ。私は努力するんだ、精いっぱい努力するんだとおっしゃる、その気持ちは十分わかるわけですよ。ところが、これはただ単に努力だけで予算書は書いてはいけないと思うんですよ。現実可能な、最大限のやはり努力でとれる、そういう数字を挙げるべきなんですよ。目標じゃない、スローガンじゃないんですよ。私はこの点は十分注意をしておきたいと思います。  この場合もし歳入欠陥が出た場合、市は当然これだけは取るんだという意気込みのもとで、なおこれに到達せずに歳入欠陥が出て赤字が出た場合、どうするのかという問題もあると思うんです。集まらぬだったから、歳入欠陥が出た場合また値上げをするのかという問題にもなります。予算を組んだ責任はどうなるんだという問題もあります。  結果として国保税が収入が見込みどおりいかない場合、それで赤字が出た場合その財源はどうするのか。税を値上げをするのか。当初から無理だとわかったその予算計上、その責任は何もないのかどうか、そのあたりについてお尋ねします。 ◎総務部長(萩本静夫君) 国保財政、井山議員一番御承知でございます。
     八代市の国保財政の状況、あるいは県下各市町村の財政状況、はたまた全国の自治体の国保税の財政状況、御承知のとおりでございまして、これはよそのことをどうこうと言うなとおっしゃるかもしれませんが、国保財政制度自体の根幹にかかわるいま問題が揺れ動いておりますように、国保財政大変厳しいわけでございます。  自治省あたりの指導あたりを見ましても、全国の自治体の赤字の財政の状況、61年度の決算見込み、今後の見通し、そういうものからいたしますと、いわゆる大きな赤字が出、これについてこのままではどうも放置ができないということでいろいろこれに対しての法改正あたりが準備されておると。こういうふうなことを踏まえました場合に、ただ61年度単年度の状況、見通し、これのみでもってこれを処理すると、一挙に処理するということにつきましてはなかなか問題があろうとこう考えるわけでございます。  やはり1年、2年、3年、こういうふうな過去、将来にわたっての見通し、計画あたりを立てまして、これについてのどう健全化を図っていくかと。税を値上げするということじゃなくて、どうやっていくかということにつきまして先ほど市民部長さんおっしゃったように、きょうも実は県にそのことで県下の11市の責任者、担当者集まって協議をいたしておる状況でございます。今後の建前上どうするか、来年度の収支の計画はどうするかということでございます。  これらにつきましては、承りますところによりますと、厚生省の方でもこれについてのいわゆる61年度の歳入不足、財源不足、これらにつきましては何とかしたいもんだということで打ち合わせがなされておると。そのことも含めてきょうの会議になっておるようでございますが、そういうようなことで、その歳入欠陥いわゆる61年度の相償わない分について税を上げるかと、そういうことでは考えておらないわけでございます。  しからばどうかと。その予算編成あるいは財政措置上からは60年度の決算でとりましたようなそのような措置をとると。いわゆる繰り上げ充用等の措置あたりを含めてこれは考えねばならぬ、こういうふうに考えておるような次第であるわけでございます。 ◆井山九洲男君 国保を取り巻く情勢というのは大変厳しい。これはただ単に地方自治体の責任ではないということは十分わかるわけです。国が非常にやはりそういう福祉の予算を削る中で、結果として自治体に、市民にそのしわ寄せがきているということは十分わかるわけです。やはりいま市民は負担能力以上の国保税を払わされているんじゃなかろうか。そのことが結果的に滞納につながっているんじゃなかろうかというふうなこと。  これは例えば60年度の滞納の状況の中でも、所得金額100万以下の人が金額的に全部の中の、60年度の滞納額18億9000万、60年度だけのですね、滞納額が18億9000万。これは100万以下の所得の人が30%、230万以下の所得の人の比率からしたら実にこの滞納の78%が230万以下の低所得者だと。いわゆる非常にこの滞納というのは低所得者の人たちに多い。もちろん高額所得者の人もあるでしょう。  言うならばさっき市民部長さんがおっしゃった今後の保険証交付の問題、故意に悪質に払わなかった場合は保険証を出さないとか、そういうような対応。ところがそうした場合非常に悪質とはどこまでか、これは支払い能力の限界を超えた部分がかなりあるから、その中でどうそのことをとらえていくのかという問題も、非常にまた国保のいろいろな運営の中で厳しい問題があろうかと思います。  そういうことをひとつ今後とも最大限の努力をされて、国民の、市民の健康を守るはずの国民健康保険が、市民を苦しめて病気にならないような十分な配慮をお願いしまして、質問を終わります。          ──────────────────── ○議長(犬置萬太郎君) お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会といたしたいが、これに御異議ございませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(犬置萬太郎君) 御異議なしと認め、そのように決しました。  なお、次の会議は明10日定刻に開き、質疑並びに一般質問を続行いたします。  本日はこれにて延会いたします。              (午後3時04分 延会)...