◆嶋田幾雄
委員 ここでいいのか、その後の方がいいのかよくわからないんだけれども、過去の経緯を振り返ると、経済
振興局が
観光政策を中心としていわゆる政策立案化、政策をしたりして、
緊急雇用まで含めて非常に一生懸命取り組んでこられているということについては前の
委員会でも指摘を申し上げたところなんです。今私たちが生活をしていまして一番問題なのは、みんな必死になって生活しているということなんですよね。ここを考えてくると、今のままの政策でいいのかどうか。これは国の責任もあるでしょう。県の責任もあるでしょう。地方自治体の市の役割もあるでしょう。それぞれの分担ですよね。この分担が今めちゃくちゃになっていると僕は思っているんです。
何となく地方分権に動いていたものが、また
部分的にというか、大局が中央集権の方に向こうとしているというところがある。これを歴史的に当てはめるならば、明治維新の時代のテーマをそこに求めることができるのかもしれないけれども、またちょっと
状況が違う。
私は一つの例を体験したんですけれども、三十何歳かの1人の青年が
緊急雇用対策で、何とかアルバイトばかりなので仕事がしたい。その中から、市から提起された仕事の一つ、何という仕事だか僕はよく覚えていないけれども、それをやりたいと。それは職安に行って申し込みをしたらいいでしょうと。最終的にはそれができなかった。どのくらいの
期間なのと言ったら、3カ月です、6カ月ですと言う。長い話で2年、3年というのはあるかもしれない。それらの努力は非常に私は買っているんです。
国で今本当にそれだけ
雇用対策をやっているかといったら、果たしてどうかなというぐらいのことであって、暮れにおもちを配ったり雑煮を配ったり、あるいは何かを配ったりする程度の今の国の政策だけで考えてくると、皆さんたちがおやりになっていることは非常にそれなりの成果が出てきているなと思うし、一生懸命たとえ3カ月でも6カ月でも
雇用にありつきたいという気持ちになっている。
ここで1つ提言としてお願いをしておきたいと思うのは、
熊本市の経済とはどういう形で構成されて今日まで来ているのか、また今後はそれをどのようにしていかなきゃならないかということの研究を、ぜひ局長、これを特別にやってもらいたい。だから、今のこの1時間の議論の中で、いろいろな角度からいろいろな問題を指摘され、それなりの
質疑があっていますけれども、でも本当に今、県民、市民が困っているのは、生活が一番困っているんです。
マスコミの皆さん方が後ろにいらっしゃるんだけれども、余り恥ずかしいから言えないんだけれども、今、議員も生活に困っているんですよ、はっきり言ってこれは。何で困るかといったら簡単なんですよ。余談になっちゃうけれども、歳費が生活費なのか政務調査費なのかというところの区分がはっきりしていないから。だから、ある人はそれを生活費だと思うんだけれども、そうはいかない。
細かい具体的な話をしますと、1カ月に結婚式に3カ所出なきゃいけないときは、3万円ずつ包んで9万円いっちゃう。今我々の手取りが四十二、三万円です。皆さんたちの給料から比べたら安いと思う。だから、ほかに仕事を持っていないと、もう今や議員の仕事はできないというくらいのところまで追い込まれているというのが現実なんですよね。
ところが片や、この間の選挙で振り返りますと、僕はマスコミから、東京のある週刊誌から取材を受けたんだけれども、仕事がないから議員になって生活をしようと思いますという取材を受けたんです。そういうのがあるけれども、どう思うんだと言われた。冗談ではないぞと。そのとおりに書いてはくれたんですが、そういう形もあるんです。
だから、もう多くの時間を割くと申しわけないからあれだけれども、本当に
熊本市の経済は何で成り立っているかということをもう一遍よく分析を僕はしてもらいたいと思う。そのためには、お祭りで
観光都市をやってくれて、盛んにみんなで叫んで、僕も叫んで、そして今一生懸命やってきていただいて、それなりの成果が出てきていることは事実だけれども、現実論で言うならば、220万人の
熊本城入場人口がありながら、その翌年には170万人に落ちてしまった。その原因を追求しなければいけないこともあるでしょうけれども、ここら辺のやはりPT、
プロジェクトチームが必要なんですよ。そのくらいの
経営をやはり行政もやるべきではないかと思うんですね。
そのためにはまず、
熊本市の人口は、経済は、人々はどういう暮らしをしているかということの分析の上に立った政策をやってもらいたい。
口蹄疫が出たから慌てて石灰を買って、それに補助しましょう、
利子補給をしましょう、これも必要な行政です。だけれども、これからの行政は僕は違うと思うんだな。先手を打たなければだめだと思う。だから、そのためには、経済局が今一生懸命やってきていただいているから、あえてここで言うんですけれども、やはりもう先を見ないと。
はっきりもうちょっと具体的に言いますと、これはそのとおりだとは言わないけれども、
熊本市の人口がどういう仕事についているかという分析から始めてほしいです。
観光町でしょう、
熊本市は。それから建設業に携わっていたでしょう。この人たちが
熊本市の中心の経済を支えていました。だから、この人たちの仕事がなくなったら、
熊本市はどんどん落ち込んでいくんだ。皆さんたちの給料だって我々の歳費と一緒に落ちていることは事実だから。そうすると、中心街でどれだけどんちゃんかんちゃんお祭りをやったって、来る人は一部の人しか来ないという現実論にぶち当たるはずなんですよ。また、当たっているはずなんです。それを僕は言っている。そうではなくて、みんなで経済で暮らしのよい生活ができるというのを、
熊本王国をつくろうではないかということをテーマにした研究をぜひ始めてほしいというのが僕のお願いであります。別に答えは要りません。
ただ、そういうことで先を見た
熊本市のまちづくりというもの、文書を見ますと実にいいことが書いてある。もうこれを見たら、本当にすばらしい夢の世界ができ上がるだろう、ユートピアの世界ができ上がるだろうというような書き方が、きょういただいた資料の中からでも、ちょっと読むだけでもそれだけのものがあります。だけれども、現実論との乖離があるということ、現実はそんなに甘いものではないということですよ。そこに経済局はぜひひとつスポットライトを当てていただいて、改革をもっともっと積極的にやっていただきたい。そのエネルギーを私は
観光政策で見たから、ぜひお願いをしたいなということで、これからもうワンステップ、局長、上げていただけませんか。
そのためには、局長の諮問機関でいいから何人か、二、三人でもいい。それを研究するPT、
プロジェクトチームをこしらえていただいて、研究に徹底的に入っていただくことをぜひ御検討いただくように要望して私のお話を終わります。すみません、長い間申しわけありません。
◆くつき信哉
委員 ちょっと質問しにくいんですけれども、最後は関連いたしますけれども、一般質問いたしましたけれども、車両基地の生かし方というんですか。ここに
新幹線くまもと創り
プロジェクトとございますけれども、今までは旧富合町が
新幹線の施設
整備とか、あるいは周辺
整備とか、一生懸命お願いしてきたんですけれども、何となく
熊本市の方と特例区の方との吹っかけあいというのは今後どうなるのか、どこが本当に一生懸命生かしていくのか、そこのところを心配するわけです。
そういうところで、今の
嶋田委員のお話のように、やはりどこか本当に汗を流していただかないことに、知恵を絞って生かしていただきたいということですけれども、ここの
新幹線くまもと創り
プロジェクトということで、ここで今後すべてされるのか、そこのところをお尋ねしたいんです。
◎
宮原國臣 経済振興局長 新幹線総合車両基地の活用の件でございますが、今現在は富合特例区の方でJR九州の方にいろいろな働きかけに行かれております。あわせまして、私どももそういったパイプを持っておりますので、一緒になって
新幹線車両基地の活用については今後いろいろな働きかけを行っていきたいと考えておりますし、
観光を商品化するように、そういった商品化の働きかけも旅行エージェントに行っていきたいと考えております。
◆くつき信哉
委員 今お答えがありましたけれども、今のところ特例区の方でしておりますけれども、それだけの人材ですね。JRと対等に、今まではもう正直、できるまでだけだからいろいろ要望も聞いてくれたけれども、これから先は、できてしまえば要望は聞いてくれませんし、今からが一番大事な、最後に大事なところがあるような気がいたします。そういう中でやはり一緒になって知恵を絞って対応していただかんと、どうも地下の中におってでき損なうような感じがしてきて、そういう生かし切れないような気持ちがいたしますものですから、ぜひとも話を密にしながらしていただきたいなという要望でございます。
◆
藤岡照代 委員 72ページの富合総合支所産業
振興課の雁回山遊歩道の巡視
事業で、8コースの危険箇所からの樹木の伐採ということで載っているんですけれども、これから見ても8カ所の大変な
場所があるなと思っているんですけれども、そういう
部分に対してこれまではどのようにされていたんですか。
◎
佐藤誠二 富合総合支所産業振興課長 これまでは、合併前なんですけれども、宇城の方で雁回山周辺
整備連絡協議会というのをつくっておりまして、まだそれは存在しているんですけれども、その協議会で人を雇ってという形はありませんでした。ただ、協議会の中で職員同士、情報交換といいますか、宇土市、城南町、それから今の宇城市、そういう職員同士で、どこどこコースはちょっと危ない箇所があるとか、案内看板が外れているとか、そういう情報交換をして、そこの手当てといいますか、そういう形で何とかやってきたんですけれども、その
事業自体は県の方からかなり助けていただいてやってきましたけれども、今回はもう富合町の森林空間
整備ということで、以前、遊歩道もできておりますので、そういう箇所も見ていただいて、もう設置後、富合町の
部分は
平成十四、五年ころできましたので、かなり古くなっている
場所もありますので、そういう箇所を巡視していただいて、危険箇所などがありましたら直ちに手当てをして、遊歩道を活用される方の安全を図るという形で考えております。
◆
藤岡照代 委員 ここには雁回山だけしか載っていないんですけれども、合併によって植木町、城南町、こういう
観光施設、そういうところの木の伐採とか書いてある、危険箇所からとかいうお話を伺ってはいるんですけれども、市内を見ましても、国道でも何でも、道路のわきの草とかがもう本当に前に比べたならば手が入っていなくて、草ぼうぼうの国道、県道とかを見て、
観光と言っている割にはまちが余りきれいではないなというのを皆さんももう気づかれているとは思うんですけれどもね。
国道なんかはツツジとか植えてあるけれども、そこからもう草がたくさん出ていますでしょう。余り気づきませんかね。まちが前に比べたならば何か寂しくなっているな、きれいではなくなったなというのを非常に感じるんですけれども、そういう意味からも、いろいろなまちづくりというか、一番大事なおもてなしの心と、やはり
観光客の方が来られたときの目線ですね、道路からいろいろな
部分、そういうところも、私たちは
観光、
観光と言うだけではなくて、まち全体を見たときに、しっかり
経済委員会から
都市整備とかいろいろなところに要望を言っていただきたいと。きれいなまち、見た目のですね。
だから今、富合町の方のここが遊歩道であるけれども、やはりほかのところにも、手の入っていない
観光ルートをしっかり一つ一つ精査していただきたいということを要望しておきますので、よろしくお願いしておきます。
○満
永寿博 分科会長 ほかに
質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○満
永寿博 分科会長 ほかに
質疑がなければ、これをもちまして
経済分科会を終わります。
午前11時28分 閉会
出席
説明員
〔経済
振興局〕
経済振興局長 宮 原 國 臣 局次長兼商工
振興部長
大 塚 和 規
首席経済審議員兼
新幹線戦略室長 観光振興部長 西 島 徹 郎
田 畑 公 人
熊本城総合事務所長落 合 健
動植物園長 村 上 英 明
競輪事務所長 長 松 和 典 農林水産
振興部長 中 山 弘 一
首席農林水産審議員兼耕地課長 首席農林水産審議員平 田 義 男
坂 本 俊 朗
産業政策課長 前 田 安 利 商業労政課長 田 上 聖 子
経営支援課長 久 保 一 幸
観光政策課長 佐々木 菊 生
観光審議員 津 曲 俊 博 動植物園副園長 本 田 公 三
競輪事務所次長 藤 本 完 二
農業政策課長 下 川 安
農林水産審議員 大 山 悟
生産流通課長 松 本 武 士
農林水産審議員 金 山 武 史 農林水産審議員 東 家 桂 樹
水産
振興センター所長 食肉センター場長 馬 場 聡
杉 山 征 治
情報交流施設開設準備室長
農業政策課担い手推進室長
倉 永 孝 信 三 嶋 敏 和
生産流通課地産地消推進室長 北部出張所長 坂 田 幸 敏
松 嶋 正 也
河内出張所長 古 賀 徹 飽田出張所長 中 山 強
天明出張所長 森 田 健 次
富合総合支所産業振興課長
佐 藤 誠 二
城南総合支所産業
振興課長
植木総合支所産業振興課長
網 田 瑞 穂 田 尻 幸 助
〔
農業委員会事務局〕
農業委員会事務局長本 田 正 弘
農業委員会事務局次長
千 原 泉
富合町
農業委員会事務局長 城南町
農業委員会事務局長
東 野 司 桝 本 政 人
植木町
農業委員会事務局長
福 田 孝 行
〔
議案の
審査結果〕
議第 178号 「
平成22年度
熊本市
一般会計補正予算」中
経済分科会関係分
……………………………………………………………(審 査 済)...