議第七三号 同
議第七四号 同
議第七五号 同
議第七六号 同
議第七七号 同
議第七八号 同
議第七九号 同
議第八〇号 同
議第八一号 同
議第八二号 市道の廃止について
議第八三号 市道の
路線変更について
議第八四号
都市公園を設置すべき区域の決定について
議第八五号 同
議第八六号 同
議第八七号 公の施設の他の団体の利用に関する協定について
議第八八号
損害賠償額の決定について
議第八九号 財産の取得について
議第九〇号 同
議第九一号 財産の処分について
議第九二号
工事請負契約締結について
議第九三号 同
議第九四号 同
議第九五号 同
議第九六号 同
議第九七号 同
議第九八号 同
────────────────────────────
○議長(
嶋田幾雄君) 市長の
提案理由の説明を求めます。
〔市長
田尻靖幹君 登壇〕
◎市長(
田尻靖幹君)
提案理由の説明に先立ち一言申し上げたいと思います。
議員各位、既に御承知のとおり、先般、
熊本市民病院におきまして、
手術患者を
取り違え手術を行うというまことに遺憾な事件が発生いたしました。患者の生命、健康を預かる
病院事業にありまして、本来決してあってはならない失態であり、該当の患者さん、御家族の皆様はもとより、今日まで心からの御支援を賜りました
議員各位を初め、
市民病院を御信頼いただいてまいりました多くの市民の皆様に対し、ここに衷心よりおわびを申し上げる次第でございます。
その後、
市民病院といたしましては
誠心誠意の対応に努め、
当該患者さんは本来の手術を終え、現在、
通院治療中との報告を受けており、私といたしましては、このような
医療ミスを今後二度と繰り返さないため、医の原点に立ち返り、
市民病院の
意識改革に全力を挙げて
取り組み、市民の皆様の
信頼回復に努めなければならないと決意をいたしている次第であります。
関係各位に対し、重ねて深甚なるおわびを申し上げ、御報告とさせていただきます。
続きまして、一、二、御報告と御礼を申し上げたいと思います。
先般、一月十九日から十日間、
中村収入役が
姉妹都市サンアントニオ市を訪問、あわせて、
アメリカ合衆国クリントン新政権の
住宅都市開発長官に就任されました元
サンアントニオ市長ヘンリー・シスネロス氏へ、私からのお祝いのメッセージを伝達申し上げたのでありますが、
シスネロス長官は思いがけない熊本の友人の訪問に大変感激され、収入役に対し、「
熊本市民の皆様にワシントンに熊本の友人ができたということをお伝えください」との伝言を託されたとのことであります。私は、収入役のこの報告を受け、これをこれまでの本市の
国際交流の一つの大きな成果と実感するとともに、その今後の展開にさらなる期待を覚えたところであり、これもひとえに
議員各位の温かい御支援のたまものとして、ここに心より感謝申し上げる次第であります。
また、
辛島公園地下駐車場が二月一日に供用開始となり、現在、周辺の
交通渋滞の解消も含め、極めて順調な滑り出しを見せるとともに、この三月一日から、
熊本都市圏の海の玄関口となる
熊本新港において、いよいよフェリーが就航いたしました。いずれも市民の待望久しかった
都市基幹施設の稼働であり、本市のこれからの飛躍を象徴する出来事として喜びにたえない次第でありますが、これについても
議員各位のこれまでの長年にわたります御理解、御支援のたまものとして、ここに衷心より厚く御礼申し上げる次第であります。
それでは、本日提案いたしました各号議案について、その
提案理由を御説明申し上げます。
今日、我が国内外の
社会経済情勢は、国際的には、
アメリカ合衆国クリントン新政権の施策の動向、通貨、経済、社会等、複雑な問題を内包する
EC諸国の情勢、さらには混迷を続ける
新生ロシアや
東欧諸国の諸情勢等に加え、我が国の
国際収支の黒字を背景とする円高問題など、まさにいっときも目が離せない緊迫した情勢が続いており、その中で、国内的には
バブル経済崩壊後の景気の低迷が長期化の様相を呈し、内需の拡大を中心とする強力な
景気回復対策の推進が強く求められるに至っております。
このような状況下、我が国においては、国民だれしもがこれら厳しい経済の動向を注視しつつも、一方では、ゆとり、潤い、安らぎ、
生きがい等の要素を強く追い求め、真に豊かさを実感できる生活の実現を待望しているところであり、内政の担い手としての地方自治体、特に
都市自治体の果たすべき役割はいよいよその重要性を増しているのであります。
このような中、本市は旧飽託郡四町との歴史的な合併を契機に新
総合計画を策定、これに基づき、都市としての魅力と活力あふれる
ヒューマンシティ・
くまもとづくりの第一歩を踏み出したところでありますが、私は、来るべき平成五年度は、この意味で、本市の発展にますます加速度を加えなければならない極めて重要な年と認識いたしており、
議員各位はもとより、市民の皆様と一体となり、全身全霊を傾注して新熊本市建設のための新たな施策展開に邁進する決意でありますので、各位の一層の御支援、御協力をお願い申し上げる次第であります。
さて、国においては、景気の低迷が深刻感を増し、税収にも大きな影響を与える中、
予算規模七十二兆三千五百五十億円、対前年度伸び率〇・二%と、昭和六十二年度以来の低い伸び率の平成五年度予算を編成、また、
地方財政計画も昨年度を下回る対前年度伸び率二・八%で設定されておりますが、その中で、
政府予算の
公共事業の対前年度伸び率は五・八%の増、また
地方財政計画中、
地方単独事業については対前年度一二%の伸びが見込まれるなど、
景気対策に意を用いているのが一つの特徴となっております。しかしながら、不況感の強まりのもと、現在なお
国レベルにおいて減税問題や新たな
景気浮揚対策等が論じられている状況にあり、私といたしましては国の予算の早期成立を期待いたしますとともに、このような動きについても注視していかなければならないと考えております。
さて、このような状況を受け、
本市財政についても、昨年に引き続く
地方交付税の
特例減額措置や景気を反映しての市税の伸び悩み等もあり、必ずしも
先行き楽観を許さぬ状況にありますが、先ほど申し上げましたとおり、平成五年度は、本市にとって新
総合計画に基づく新たな
町づくりにますます加速度を加うるべき重要な年であります。したがいまして、平成五年度当初予算につきましては、現下の急務である景気の回復、
地域経済の活性化に特に配意しつつ、財政的な隘路についてはみずからの創意と工夫でできる限りこれを打開、克服し、限られた財源を有効に活用して、なすべき施策を遂行するとの基本姿勢のもと、意欲的な
予算編成に努めた次第であります。
ここで、平成五年度当初
予算編成に当たって特に留意いたしました点について申し上げますと、まず第一は、火の
国フェスタ・くまもと’93への
取り組みであります。
この火の
国フェスタは、
本市発展のこれまでの歴史に学び、旧飽託郡四町との大合併を契機に、我が国内外に、成長期にある
新生熊本の姿、魅力を紹介、
地域経済の浮揚と、これからの都市の飛躍につなげようと企画いたしたものであります。折しも
景気低迷の渦中にありますが、私は、この意味で、この
フェスタの成功こそ我が熊本市にとって最大の
景気回復対策であり、当初企画の意図を達成するためにも、全庁一丸となって本年はこれをぜひとも実り多き
フェスタとして推進しなければならないと考えている次第であります。
その第二は、
社会資本の整備、
公共事業の推進を核とする
景気浮揚対策であります。
このことにつきましては、各位既に御承知のとおり、平成四年度においても多額の
景気対策補正予算を計上するなど、財政的に可能な限りの対応に努めてきたところでありますが、先ほども申し上げましたように、今日なお我が国の景気は
低迷基調にあり、むしろその
地方都市への波及が懸念材料となっているところであります。したがいまして私は、財政の先行きがまことに厳しい中ではありますが、
地域経済浮揚に大きな効果があり、都市の将来発展にも重要な道路、公園、住宅、
上下水道等の
社会資本の整備に、重点的、積極的に財源を投入、同時に
環境総合研究所、
健軍文化施設、
子ども文化施設等の新たな
施設建設にも具体的に着手することといたしました。
その第三は、新
総合計画において
重点課題と位置づけました
政策課題へのより一層積極的な
取り組みであります。
この分野では、かけがえのない地下水の保全と資源の有効利用等の環境問題、市民に身近な施設のさらなる充実と、その人の立場に立ってよりきめ細かな対応を目指す福祉施策の展開、市立大学設置調査の着手や少子化社会対策を含めた人づくりの対応、そして火の
国フェスタを舞台とする海外友好都市との
国際交流など、それぞれの課題にさらに力を注ぐことといたしました。
その第四は、これも新
総合計画に掲げた重要施策の達成のための対応でありますが、活力あふれる交流拠点都市づくり、多核的な市街地構造の実現に向けての対策であります。
この分野では、九州新幹線の誘致や熊本港背後地計画の策定、熊本駅周辺、南熊本駅周辺の再整備調査の推進や、健軍地区地下駐車場建設調査、上熊本駅周辺における電車基地の設計等々に従来にも増して意欲的に取り組むとともに、七年後に迫った国民体育祭の開催に向けてのプール建設事業にもいよいよ具体的に着手することといたしました。
さらに、新熊本市の一体的かつバランスのとれた発展のために総合支所管内の諸事業についても特に意を用いたところであります。
以上が今回の
予算編成に当たり特に留意した事項でありますが、この結果、
予算規模は、一般会計一千七百九十九億円、特別会計一千四百八億三千万円、企業会計三百七十二億九千万円、総計三千五百八十億二千万円となり、これを前年度と対比いたしますと、一般会計七・一%の増、特別会計六・七%の増、企業会計六・七%の増、総計六・九%の増となりました。
以下、部門ごとに一般会計並びに特別会計の主な事業について申し上げます。
まず総務部門では、
国際交流関係として、十月開催の火の
国フェスタに、友好姉妹都市三都市の代表団をお招きすることとするとともに、桂林市への市民友好の翼派遣や、昨年度からの継続事業であります
国際交流会館(仮称)建設について所要の措置を講じております。
また先ほども申し上げましたが、新たな人材育成の場となる市立大学の設立について、その基礎調査に着手するとともに、少子化社会という現実に対する行政の対応の方向を探る少子化社会対策調査にも取り組むことといたしました。
さらに、焦眉の急に迫っている九州新幹線の誘致に積極的に取り組むとともに、平成十一年開催の夏季国体プール建設用地の確保に要する経費を計上、また引き続き県市合同により
熊本都市圏交通問題の研究調査も進めることといたしております。
このほか天明総合支所の新庁舎建設に着手するとともに、合併建設計画に基づき飽田コミュニティセンター建設のための地質調査にも取り組むことといたしました。
次に民生部門では、まず初めての試みとして、民間デパートの御厚意により市民サービスコーナーを開設することとし、また放置自転車対策の一環として新たに自転車交通基本構想を策定することといたしました。
福祉関係では、福祉施設のさらなる充実を目指し、東部在宅福祉センター、慶徳地域福祉コミュニティセンターの建設、西里老人福祉センター(仮称)の設計に取り組むとともに、引き続き高齢者・障害者にやさしいまちづくり事業として公共施設の改良を進めることといたしております。また老人保健福祉計画の策定に取り組むとともに、在宅老人デイサービス事業、在宅介護支援センター事業の拡充を進め、在宅老人緊急通報システムについても数量の大幅増を図っております。
次に保健衛生部門では、まず衛生関係において、我々の予測以上の急速な広がりを見せ、今や人類の存亡にもかかわるとすら言われるエイズ問題について、新年度においても引き続き予防啓発や検査に積極的に
取り組み、既にその大方を無料化しているがん検診については、さらに大腸がん検診を無料化、肝臓がん検診については個人負担の軽減を図るとともに、市民の要望が強く、需要の高い市民霊園について新たに調査に取り組むことといたしました。
清掃関係では、ごみの総量抑制を目指し、ごみ減量化・再資源化を積極的に推進しているところでありますが、特に本年は透明ごみ袋の十月導入に向け徹底した周知、啓発を行うとともに、生ごみ堆肥化のための容器購入について新たな助成制度を設けることといたしました。さらに東部清掃工場第二期建設事業につきましては、いよいよ事業最終年度となりますが、その建設費として七十九億四千六百余万円を計上したほか、生活排水対策としての小型合併処理浄化槽の普及について所要の措置を講じました。
次に環境関係では、まず環境
総合計画に基づき環境意識の啓発や環境PR等に取り組むとともに、くまもと環境フェア’93の開催や地域住民の自主的な資源回収活動についても所要の措置を講じております。
さらに、かけがえのない市民の資産である地下水の保全については、監視体制の強化や市民意識の啓発を進めつつ、高平台地区、東野地区の汚染物質除去に引き続き取り組むとともに、この地下水問題を中心に、研究機能の拡充を図る
環境総合研究所(仮称)を、いよいよ平成五年度、六年度で建設することといたしました。
また緑化予算についてもさらに大幅な拡充を図るとともに、ふるさとの森基金や立田山生活環境保全林整備等の諸事業にも所要の措置を講じ、あわせて南西部方面等における森林公園について、その実現可能性を探る調査を進めることといたしております。
次に経済部門では、まず農林水産関係において、あすの農林水産業の担い手となる後継者の育成のため、漁業後継者を含めて海外派遣研修を実施することとしたほか、農林水産業振興資金について、総合支所管内の旺盛な需要にこたえるため融資枠の拡充を図るとともに、台所の改修など生活改善のための融資制度を創設することといたしております。さらに、引き続き総合支所管内を含めた農業基盤の整備に意欲的に
取り組み、最終年度を迎える四番漁港の改修等について所要の措置を講じたほか、水源涵養林造成については、これまで計画的にその整備を進めてまいりましたが、いよいよ平成五年度末には当初目標の百ヘクタールを超える新植が完了する見込みとなっております。
商工関係では、まず本年十月一日から十一月十四日までの四十五日間、熊本城一帯で開催する火の
国フェスタ・くまもと’93について、その成功に向け万全の準備とより一層のPR活動に取り組むことといたしました。
さらに拠点商店街活性化のため、健軍地区における文化施設の建設に着工し、食品工業団地建設については、環境事業団との連携のもとに、その具体化に向けて所要の措置を講じることとしたほか、去る一日開港いたしました熊本港の背後地についても、現年度の基本構想に引き続き基本計画策定に取り組むことといたしております。
また景気の低迷が長期化の様相を見せる中、本市の中小企業の動向について景況調査を行うとともに、利子補給等新たな優遇措置を伴う不況対策特別融資制度を新設することといたしました。
観光関係では、熊本観光の中心である熊本城について、現年度に引き続き、天守閣の改修や二の丸売店・休息所の改築、城内園路の整備等の環境整備に取り組むとともに、天守閣改修を記念しての永青文庫展を今秋天守閣特別展示場において開催することといたしております。
このほか、老朽化が著しい市民会館大会議室の改修、動植物園における子供列車の新設、さらには競輪場選手宿舎の建設について所要の措置を講じました。
次に、建設部門について申し上げます。
先ほども申し上げましたとおり、景気が沈滞、長期化の様相を呈する中で、公共投資の経済浮揚に果たす役割にはまことに大なるものがあります。この意味におきまして、
議員各位の御理解のもと、現年度九月あるいは十二月
補正予算において多額の
景気対策予算を計上いたしたところでありますが、新年度においても引き続き
社会資本の整備に重点的に財源を投入、
地域経済活性化に資することといたしました。
具体的に申し上げますと、道路関係では、舗装、改良、橋梁、交通安全施設並びに都市計画道路整備等に六十八億四百万円、山ノ下排水機場の基礎工事や上高橋排水機場建設等の浸水解消対策を初め、都市小河川、準用河川の改修、排水路整備等の治水対策事業に三十一億九千九百万円、また水前寺江津湖公園を初めとする
都市公園整備や公園リフレッシュ事業等の公園緑地整備に総額十八億七千三百万円を計上、特に市営住宅については現年度に引き続き五百戸の新規着工を目指すこととし、継続事業分や新団地用地の取得費を含め九十六億五千六百余万円を投入、あわせて公共用地先行取得事業会計により、平成六年度以降の事業用地についても先行取得を図ることといたしております。
また公共下水道関係では、築造事業費として百四十五億円を計上、この結果、公共下水道普及率は、当初予算ベースで六四・九%となる見込みであります。
さらに、ゆとりと潤いのある都市空間形成の一環として、道路環境整備、景観照明整備、橋梁景観整備、電線類地中化事業等に引き続き意欲的に取り組むとともに、懸案の新屋敷リバーサイドについてもいよいよその整備に着手することといたしました。
このほか、拠点地区再整備事業として健軍地区の地下駐車場、自転車駐車場整備調査に取り組むとともに、JR鹿児島本線連続立体交差の予備調査を含めた熊本駅周辺の再整備調査や、具体的事業化を目指しての南熊本駅周辺地区の現況測量等の調査も積極的に推進することといたしております。
また、順調な滑り出しを見せた
辛島公園地下駐車場上部空間のシンボルロード化を引き続き推進するとともに、西部第一土地区画整理事業については、事業の本格化に伴い所要の措置を講じております。
次に消防部門では、熊本港の開港と呼応して高速消防救助艇を導入することとし、これに要する経費を計上、あわせて消防署所の機能強化の一環として飽田天明出張所の増築を図ることといたしました。
教育部門について申し上げます。
学校教育関係では、郷土教育、環境教育の展開など心豊かな人づくりの対応を引き続き推進するとともに、新たに教職員を対象とした海外派遣研修を実施することといたしました。
また義務教育施設については、小中学校合わせて一万一千百八十三平方メートルの校舎、屋内体育館の整備経費を計上、さらに大規模改造事業や格技場、部室等の整備に取り組むとともに、校内環境整備を従来以上に積極的に進めることといたしました。
このほか、河内小学校給食室改築工事や市立商業高等学校のセミナーハウス建設のための設計経費について所要の措置を講じております。
社会教育関係では、生涯学習の要請がますます強まる中で、公民館活動の一層の内容充実を図るとともに、生涯学習センター等について引き続き調査に取り組むこととしたほか、熊本博物館においては、火の
国フェスタあるいは熊本港開港とも呼応いたしまして、肥後の船と人々のくらし展を開催することといたしております。
また、文化振興の一環として御寄贈いただきました後藤是山旧居やリデル・ライト記念館について、その整備費や施設の運営に要する経費を計上いたしました。
さらに、青少年の健全育成の視点から、市民待望の子ども文化施設を平成五年度、六年度で建設することといたしましたほか、本年夏、初めて桂林市から中学生訪問団が来熊されることとなっておりますので、その受け入れについても所要の措置を講じております。
社会体育関係では、清水地区健康文化施設等、引き続き健康文化施設の整備を推進するとともに、ラグビー、サッカー等の球技場建設を求める市民の声にこたえるため、その建設調査に取り組むこととし、また第一回全国中学駅伝大会開催についても所要の助成措置を講じております。
以上が一般並びに特別会計の説明でございますが、これを賄う財源として、市税、
地方交付税等の一般財源を初め、それぞれの歳出に見合う国、県支出金等、特定財源を充当いたしております。
次に、企業会計について申し上げます。
市民
病院事業会計では、冒頭おわび申し上げましたような失態を二度と繰り返さないため、病院スタッフ全員が気を引き締め、万全の手だてを講じ、市民各位の
信頼回復に努める必要があり、そのためにもさらなる医療技術の向上はもちろん、思いやりのある人間性豊かな人材育成に特に力を注いでまいる所存であります。新年度においては、高度医療、特殊医療の一環としての小児心臓外科部門を新設、医療サービスの充実に努めるとともに、この意味で、人材確保のための医師、看護婦宿舎の設計、ハイデルベルク市との医療交流も含めた研修事業の内容充実等に取り組むことといたしました。
水道事業会計については、市民の皆様が安心して利用できる安定的な給水体制の確立を目指し、引き続き配水管の改良、石綿セメント管の更新等に取り組むとともに、今回、より一層の市民サービスを展開するため西部地区に水道サービスセンターを建設することといたしました。
次に、交通事業会計について申し上げます。交通事業は、公共輸送機関本来の使命を果たすため、現在職員一丸となって経営改善に取り組んでおりますものの、その財政事情はますます厳しさを加えているのが実情であります。このようなことから、新年度においては、乗客増や観光振興にもつながるレトロ調の電車、バスの導入を初め、電車、バス停留所の上屋の設置など、できる限りの乗客サービスに引き続き努めることといたしております。
また懸案の上熊本への電車基地の移転については、現年度三月
補正予算において用地の取得に要する経費を計上いたしておりますが、新年度においてはその基本設計について所要の措置を講じました。
次に、条例その他の議案のうち主なるものについて申し上げます。
まず熊本市
税賦課徴収条例の一部改正については、その主な改正点として商品券発行税の廃止についてお願い申し上げております。御承知のとおり商品券発行税は、本市の場合、法定外普通税として昭和二十八年から課税いたしているものでありますが、課税団体が現在全国十八団体と限られており、近年における商品切手の多様化等もあって地域間の不均等が指摘されていること、消費税との二重課税等の論議があること、法定外普通税については国等から適時適切な見直しが求められていること等の実情もあり、本市におきましてもこれらを考慮し種々検討を重ねた結果、平成五年四月一日以降の発行分から廃止に踏み切ることにいたしたものであります。
次に熊本市
下水道条例については、現在鋭意その築造に取り組んでおり、普及率は既に平成四年度末において六三%に達する見込みでありますが、その維持管理の財源となる使用料については昭和六十四年一月以来据え置かれ、一般会計からの繰り入れも多額に上っているため、類似都市の状況等も勘案しつつ、下水道財政の基盤強化のため今回四年半ぶりにその料金の改定を提案いたしたものであります。
その他の議案につきましては末尾に簡単な理由を付しておきましたので、説明を省かせていただきます。
なお、平成四年度
補正予算案につきましては、各会計ともおおむね決算見込みによります過不足の調整でありますが、一般会計では特に国保安定化支援事業の新設等に伴う国民健康保険会計への繰出金、事業費の確定に伴う県事業負担金、減債基金積立金等の経費を計上いたしているところであります。
以上で説明を終わりますが、何とぞ慎重御審議の上、速やかに御可決いただきますようにお願い申し上げます。
○議長(
嶋田幾雄君) 市長の
提案理由の説明は終わりました。
それでは議案を付託いたします。
お手元に配付しております付託議案一覧表のとおり、それぞれ関係委員会に付託いたします。
────────────────────────────
平成五年第一回定例会 委員会付託議案一覧表
総務委員会
議第 一号 平成五年度熊本市
一般会計予算中
第一条(歳入歳出予算)の第一表歳入歳出予算
歳入 全部
歳出 第一〇款 議会費
第一五款 総務費(但し、第二〇項、第三〇項、第四〇号、第四五項、第五〇項を除く)
第五〇款 消防費
第五五款 教育費 第五〇項 国体施設費
第六五款 公債費
第七〇款 諸支出金
第七五款 予備費
第二条 (債務負担行為)の第二表債務負担行為
国際交流会館(仮称)・
職員厚生施設建設事業(平成五年度分)
熊本市
開発公社に委託して取得する用地費等(平成五年度分)
熊本市
開発公社にかかる損失補償(平成五年度分)
第三条 (地方債)
第四条 (一時借入金)
第五条 (歳出予算の流用)
議第二四号
専決処分の報告について
平成四年度熊本市
一般会計補正予算中
第一条 (歳入歳出予算の補正)の第一表歳入歳出予算補正
歳入 全部
議第 二六号 平成四年度熊本市
一般会計補正予算中
第一条 (歳入歳出予算の補正)の第一表歳入歳出予算補正
歳入 全部
歳出 第一〇款 議会費
第一五款 総務費(但し、第二〇項、第三〇項、第四〇項、第四五項を除く)
第五〇款 消防費
第六五款 公債費
第七〇款 諸支出金
第二条 (繰越明許費の補正)の第二表繰越明許費補正
第一〇款 総務費
第五〇款 消防費
第三条 (債務負担行為の補正)の第三表債務負担行為補正(追加分)
熊本城ハイビジョンシステム導入事業
第四条 (地方債の補正)
議第四七号 熊本市
国際交流振興基金条例を廃止する条例の制定について
議第四八号 熊本市
職員定数条例の一部改正について
議第四九号 熊本市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び
費用弁償に関する条例の一部改正について
議第五〇号 飽託郡北部町、河内町、飽田町及び天明町の編入に伴う熊本市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び
費用弁償に関する条例の特例に関する条例の一部改正について
議第五一号 熊本市
総合婦人会館・
カルチャーセンター条例の一部改正について
議第五二号 熊本市
税賦課徴収条例の一部改正について
議第五三号 熊本市
消防本部及び消防署の設置等に関する条例の一部改正について
議第五五号 熊本市
手数料条例の一部改正について
教育民生委員会
議第 一号 平成五年度熊本市
一般会計予算中
第一条 (歳入歳出予算)の第一表歳入歳出予算
歳出 第一五款 総務費 第二〇項 戸籍住民基本台帳費第四五項 自治振興費第五〇項 駐車場費
第二〇款 民生費
第三〇款 労働費
第五五款 教育費(但し、第五〇項を除く)
第二条 (債務負担行為)の第二表債務負担行為
子ども文化施設(仮称)の建設事業
熊本市
学校建設公社が整備する義務教育施設整備事業(平成五年度分)
熊本市
学校建設公社にかかる損失補償(平成五年度分)
議第 二号 平成五年度熊本市
国民健康保険会計予算
議第 三号 同
住宅改修資金貸付事業会計予算
議第 四号 同
障害者住宅整備資金貸付事業会計予算
議第 五号 同
高齢者住宅整備資金貸付事業会計予算
議第 六号 同
老人保健医療会計予算
議第 七号 同
交通災害共済事業会計予算
議第二六号 平成四年度熊本市
一般会計補正予算中
第一条 (歳入歳出予算の補正)の第一表歳入歳出予算補正
歳出 第一五款 総務費 第二〇項 戸籍住民基本台帳費第四五項 自治振興費
第二〇款 民生費
第三〇款 労働費
第五五款 教育費
第二条 (繰越明許費の補正)の第二表繰越明許費補正
第二〇款 民生費
第五五款 教育費
議第二七号 平成四年度熊本市
国民健康保険会計補正予算
議第二八号 同
住宅改修資金貸付事業会計補正予算
議第二九号 同
障害者住宅整備資金貸付事業会計補正予算
議第三〇号 同
高齢者住宅整備資金貸付事業会計補正予算
議第三一号 同
老人保健医療会計補正予算
議第三二号 同
交通災害共済事業会計補正予算
議第五四号 熊本市
市民センター設置条例の一部改正について
議第五六号 熊本市
地域福祉コミュニティセンター条例の一部改正について
議第五七号 熊本市老人憩の家条例の一部改正について
議第五八号 熊本市
市立高等学校及び
市立幼稚園の職員の給与に関する条例の一部改正について
議第五九号
熊本市立小学校及び
中学校設置条例の一部改正について
議第六〇号
熊本市立幼稚園条例の一部改正について
議第六一号 熊本市
市立高等学校条例の一部改正について
議第六二号 熊本市
学校給食共同調理場設置条例の一部改正について
議第六三号 熊本市
都市公園条例の一部改正について
議第六四号 熊本市
体育施設条例の一部改正について
議第八九号 財産の取得について
議第九〇号 同
保健衛生委員会
議第 一号 平成五年度熊本市
一般会計予算中
第一条 (歳入歳出予算)の第一表歳入歳出予算
歳出 第二五款 衛生費
第二条 (債務負担行為)の第二表債務負担行為
環境総合研究所(仮称)建設事業
議第一九号 平成五年度熊本市
産院会計予算
議第二〇号 同
市民病院会計予算