伊野町議会 平成14年第1回( 3月)定例会 平成14年第1回伊野町
定例会会議録招集年月日 平成14年3月18日(月曜日)場 所 伊 野 町 議 事
堂出席議員議席番号氏 名議席番号氏 名2番土 居 豊 榮12番畑 山 博 行3番森 木 昭 雄14番吉 良 正 雄4番勝 賀 瀬 英 章15番長 崎 譲5番西 内 淳 補16番永 野 和 雄6番近 内 敏 弘17番大 原 孝 弘7番浜 田 重 三 郎18番北 岡 義 彦8番井 上 敏 雄19番池 沢 紀 子9番津 野 成 助20番西 川 か ず 子10番山 岡 勉 11番別 役 博 明
欠席議員議席番号氏 名議席番号氏 名
事務局職員出席者事務局長藤 岡 孝 雄書記森 田 里 香説明のため出席した者町長伊 藤 建 男助役上 田 周 五収入役中 嶋 裕 明教育長濱 田 啓総務課長岡 林 正 憲住民課長森 幹
夫企画財政課長西 村 脩水道課長西 川 和 水建設課長上 田 敬
介偕楽荘所長森 木 祥
夫環境対策課長伊 藤 孝 造紙の博物館長町 田 好
徳産業経済課長尾 崎 都
男国体担当参事山 崎 豊 久ほけん福祉課長吉 良 正 道公民館長尾 崎 和 敏税務課長堀 地 省 三 平成14年第1回
定例会議事日程(第3号) 平成14年3月18日(月曜日)午前10時開議 第1 一般質問 5番 西 内 淳 補 17番 大 原 孝 弘 3番 森 木 昭 雄 19番 池 沢 紀 子 18番 北 岡 義 彦 開議 10時1分
○議長(西川かず子君) おはようございます。 これから本日の会議を開きます。 ご報告します。 12番、畑山博行議員から本日遅刻の届け出がありました。 日程に入る前に、執行部より、3月13日の会議における質疑答弁について訂正の申し出があっております。 執行部の訂正の説明を求めます。偕楽荘所長。
◎偕楽荘所長(森木祥夫君) おはようございます。 大変申し訳ございませんが、先日の議案第8号の質疑の中で、8番議員への答弁にて「調理員の夕食介助」と申し上げましたが、「調理員の夕食配膳」と間違って答弁しておりますので、大変申し訳ございませんが、字句の訂正かたがたよろしくお願いいたします。
○議長(西川かず子君) 次に総務課長。
◎総務課長(岡林正憲君) おはようございます。 私も、同じ8番、井上議員の調理員の特殊勤務手当を出している理由についての私の答弁の中で、先ほどの老人ホームの所長と同じようなところの部分が間違っておりましたので、訂正をさせていただきたいと思います。「食事の介助を老人に対してやっておりますので」云々というふうな答弁をさせていただきましたが、「食事の配膳を行っておりますので」ということに訂正をお願いしたいと思います。 以上です。
○議長(西川かず子君) お諮りします。 ただいまの訂正説明のとおり、答弁の一部を訂正することにご異議ございませんか。 〔「異議なし」の声〕
○議長(西川かず子君) 異議なしと認めます。したがって、ただいまの訂正説明のとおり、答弁の一部を訂正することに決定いたしました。 これより日程に入ります。 ~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(西川かず子君) 日程第1、一般質問を行います。 順番に発言を許します。5番、西内淳補君。5番。 〔5番 西内淳補君登壇〕
◆5番(西内淳補君) おはようございます。この3年の間に2回目の
トップバッターとして質問に立たしていただきます。 質問の主題として、町長のこの4年間の町政の成果と問題点について、1つ目、新
宇治川放水路の着工起工式をどのような心境で迎えられたのか、お伺いをいたします。2つ目、基本政策の行政成果は何であったのか、また問題点として残されたのは何であるのか、3つ目に特に次期町長に引き継がなければならない主要な課題として何があるのか、以上3点についてお伺いをいたします。 伊藤町長、思い起こせば平成10年春、混迷を続けておりました伊野町政の最大の課題であった新
宇治川放水トンネルの早期着工を公約の第一として、町民の絶大なる支持を得て町長の座に着いたのであります。また、議会は平成10年3月定例会(後段で「平成11年3月定例会」との訂正あり)におきまして全員賛成による
放水トンネル早期実現の議決を行い、議会と町行政が一致協力し、着工に向け全力で取組んできたことは町民の理解するところであります。 平成6年、今は亡き前副議長、宮地隆三氏が上京し、大学時代の盟友であります富山県
選出萩山衆議院議員にお会いをし、その萩山さんの多大なご尽力によって大蔵省に陳情し、平成7年4月、国が
宇治川床上浸水対策特別緊急事業としてこれを4月に決定し、宇治川放水の事業が進むことになってきた訳であります。 昨年2月まで元気でありました宮地副議長と同僚5人で、新
宇治川放水トンネルの早期実現を目指し、国会に陳情に参りました。宮地さんの計らいで萩山先生にお会いをして親しく話し合う中で、その経緯を知ることができたのであります。今は亡き宮地前副議長のそのご尽力とその功績に対し、私はこの場で最大限の敬意を表したいと思います。 さて、平成7年10月、八田地区で町政懇談会が開催され、当時の町長は
宇治川放水トンネルの事業は私がとってきたと胸を張って報告をいたしました。この事業について地区住民から多くの質問が出されました。そのたびに問題発言を繰り返しまして、八田地区住民は激怒し、この年12月、
宇治川放水トンネル建設計画反対期成同盟八田地区対策委員会が発足したのであります。 平成8年4月、6月、枝川地区有志の強い要望によりまして、反対同盟と枝川地区住民の多くの方々と対話集会が持たれたのであります。その年12月、反対運動から何とか放水トンネルに理解を示す方向を見出すべく、建設省、高知県、伊野町、そして八田地区に関係のありました道路公団、枝川地区住民等々、多くの皆さんの参加を得て公開討論会を開催し、その後、
八田地区地下水対策に理解を示し、反対期成同盟を解散し、平成9年1月、明日の八田を考える会を発足、毎月1回ないし2回の国、県、町との勉強会を行い、同年8月、八考会は水の問題に理解を示すとともに、条件つき容認を決定したのであります。平成12年10月、明日の八田を考える会は発展的に解消し、八田地区を代表する組織として、新しく新生会が発足したのであります。そして、伊野町議会の議員協議会の席に
八田地区新生会の正・副会長を招き、19名の議員は八田地区を代表し得る組織として認知し、平成12年10月20日、県庁におきまして
橋本知事立ち会いのもと、建設省、高知県、伊野町と新生会はいわゆる
地下水対策環境整備事業同意の覚書に調印を行ったのであります。 町内においては、各種団体が構成された21世紀を考える伊野町民会議を結成、新
宇治川放水トンネル実現への町の声を要望、総決起集会において1万5,000名の署名を集めて国に強く要望したのであります。 こうして多くの困難な状況を克服して、去る3月9日、町民待望の新
宇治川放水トンネルの起工式が行われたのであります。万難を排し、全力で取組んでこられた伊藤町長の率直な気持ち、心情をお聞かせ願いたいと思います。 次に、町長は基本理念として公平、公正な町政を約束し、また住民主導型の町政の推進、町職員の意識改革を目標とされてきました。また、基本政策として、緊急課題として新
宇治川放水トンネルの実現、教育・文化、女性の参加、福祉の充実、産業の振興、生活環境の改善、行政改革の7項目を公約とされてきた訳でありますけれども、その行政成果と問題点は一体何にあったのかお伺いをすると同時に、次期町長に引き継がなければならない課題とは一体何があるのかをご説明をお願いをしたいと思います。 私の第1回目の質問を終わります。 (「議長、議事進行」の声)
○議長(西川かず子君) 議事進行、はい。 (「ただいま西内議員の一般質問の中に、早期着工決議で全員一致という発言があったように思いますが」の声) (5番西内淳補君「全員一致とは言うてないよ」の声) (「いずれにしても全員という表現が出たように思いますが、取り消しを求めます」の声) (5番西内淳補君「あなたは議会を……」の声) 暫時休憩します。 休憩 10時12分 開議 10時13分
○議長(西川かず子君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 執行部の答弁を求めます。町長。 〔町長 伊藤建男君登壇〕
◎町長(伊藤建男君) おはようございます。5番、西内議員の一般質問にお答えをいたします。 4年間の成果と問題についてというお尋ねでございますが、1点目でございます新
宇治川放水路のトンネルの着工をどのような心境で迎えられたかということでございます。 私も平成10年4月、伊野町政をあずからせていただきまして、公約の中でも言っておりますとおり、
宇治川放水トンネルについては、八田地区の皆さんにはご理解いただいて推進していくということをはっきりうたっております。そのほか西バイパスの問題も含めて何項目かについての私としての公約といいますか、約束事については、私もこの4年の中で、長いようで短いといいますか、本当にこの公約どおり私の思いがすべてできてないのは事実でございます。 特に
宇治川放水路につきましては、やはり長年の悲願といいますか、宇治川流域の住民の長年の悲願ということで、宇治川流域の1万2,000の方々のやはり生命、財産を守るという大きな課題でございますので、これについては私も何とか、トンネルの建設に向けては私自身、命をかけると言うとなんですけれども、不退転の決意で取組んできたのは事実でございます。 この宇治川流域の浸水被害を受けてきたことについては、もう長年の悲願ということは十分皆さん方もご存じのとおりと思いますが、このため、やはり歴代の町長をはじめ議会、そして多くの関係者の努力による積み重ねの結果、宇治川流域を浸水から守るという抜本的な治水対策として
宇治川床上浸水対策特別緊急事業が平成7年に事業採択された訳ですね。それによって国土交通省の方から整備を進めていただいております。 といいますのも、特緊事業につきましては、河道改修とポンプの増設、そして新
宇治川放水路トンネルと三つの3事業から成っておりまして、既に河道改修とポンプの増設は概形いたしておりますが、トンネルにつきましてはいまだに着工できないという状態でございましたが、本事業の必要性といいますのは、やはり伊野町にとっても長年の悲願といいますか、宇治川流域の住民にとっても長年の悲願でございますし、特に高知県の主要国道33号、そしてJRや土佐電気鉄道など、広域交通網に及ぼす効果などを考えますと、本当に必要な不可欠な事業として私も認識して取組んでまいりました。私も平成10年に町長就任以来、トンネルの呑口、吐口部、工事用道路、そして残土処理場などの地権者をはじめ関係の方々に対しまして、伊野町議会や関係者の皆様方の多くの方々のご協力をいただきながら、用地買収や工事着工に向けて努力を続けてまいったところでございます。 このたび、八田地区の一部の方々が反対されている中での国土交通省には工事着工のご英断をいただきまして、起工式ができましたことにつきましては国土交通省に対しまして心より感謝を申し上げたいところでございます。 ただ、八田地区の反対の一部の方がおりますが、その方についての思いといいますか、いまだに平行線という中で複雑な気持ちは事実でございます。しかし、やはりこの宇治川流域の浸水被害の軽減ということは、私としては町の最重要課題と認識しておりますので、この事業については当然やっていかなきゃならないと、推進をしていきたいと思っておりますし。ただ、八田地区の方々につきましても、やはり今後も話し合いは続けるということでございますし、是非反対同盟の方々にもご理解をいただけるような前向きなまた話し合いも是非行っていきたいと思いますし、反対同盟の方々にもそれをお願いしたいと思っております。 また、八田地区につきましても、平成13年度におきましても、その八田地区の浸水被害もある訳ですので、行政として私は宇治川流域の浸水被害と八田地区の
浸水被害軽減解消化、これを同時に私は行っていくべきだという認識で取組んでまいりました。八田の環境整備案等もございますし、それについても真摯に受けとめて整備をしていかなきゃならないと考えております。 現在、八田地区の
老人福祉センターの改築、これはもう二十数年前ですかね、
老人福祉センターB型という事業で、今の八田地区の支所が入っておりますけれども、建設した訳ですが、やはり敬老会等、そして長寿会等の中で、町民の皆さん方に狭いということも聞いておりましたし、それと
ミニデイサービスをするにしてもそういった充実してないとか、いろいろ私もお聞きしておりましたので、これについても、改築のことも八田地区の皆さんにお話ししていたとおりでございますが、やっと福祉センターの改築、以前の面積から1.8倍の面積となっておりますが、それをもう建築中でございまして、4月20日ごろが完成予定と聞いております。 それとまた、奥田川の河川改修、これは県の事業でございますけれども、これについても鋭意努力をしておりました。それと、奥田川の排水機場のポンプ増設につきましても、やはり国土交通省におきましても鋭意努力していただきまして、13年度の補正予算に付きまして7.5トンのポンプも付いておりますし、既に発注の段階に入っております。来年の4月には完成予定と聞いております。 そういうことで、やはり八田地区の浸水被害軽減もやっていくと。それと、八田地区の皆さんが言われます水質の問題ですね、宇治川流域の。これにつきましても、国土交通省により、
清流ルネッサンスの継続として新たにルネッサンス21Ⅱという指定も受けまして、今後行政三者でこれら約束したことについては着実に実行をしていかなければならないと考えております。 今後も約束しております地下水対策や環境整備を誠意を持って取組んでいきながら、今後とも議員の皆様方をはじめ国土交通省、また高知県、そして多くの皆様方のご協力をいただきながら事業への理解を求めるとともに、残されています吐口側、八田地区でございますが、早期着工に向けて全力を挙げて取組んでいかなければならないと考えておりまして、次の首長になられた方にはそれを十分説明をさせていただきたいと考えております。 この事業につきましても、私、本当に職員の皆さんの努力といいますか、本当に感謝しております。この着工起工式までできたということは、やはり職員の不断の努力といいますか、そういうものによってできたと思っておりますし、今後もやはり職員の力、そして多くの皆さん方の力をかりて、この宇治川については早期完成に向けて取組んでいってほしいと考えております。 その次に、基本政策6項目と行政成果、また問題点はということですが、私自身、4年という中で確かに6項目というお題で載せておりますが、やはりこの私の申しました取組みにつきましてはまだまだ不十分でございます。そういった点も考えますと反省はしておりますが、やはりどうしても4年間の中でいろいろな問題点が山積しておりましたので、そちらの方にどうしても解決に向けて努力が要ったということで、私の思いというものはまだまだ不十分でございましたが、これについてもやはり今後なられる首長さんにつきまして継続的にやっていただきたいと願っております。行政はやはり継続でございますので。しかし、首長さんの考え方もありましょうし、それに基づいて、やはり伊野町の振興計画もございますし、それにのっとった中で対応していただければと考えております。 次期町長に引き継がなければならない主要な課題とは何かということでございますが、やはり私自身公約の中でうたってきましたいろんな項目の事業がありますが、このできてない部分についても当然取組んでほしいという願いは持っております。 それとまた、当然この今の
宇治川放水路、西バイパスにつきましては、今後は早期完成に向けてやっぱり積極的な事業の推進を行ってほしいと思います。
宇治川放水路につきましては5年という特緊の事業でございますが、西バイパスの延伸につきましては予算獲得という大きな問題もありますので、これはやはり皆さん方、議員さんも含めて、国または国会議員の先生方をはじめ強く要望していって、早期に完成ができるようにしていってほしいと。やはり要望活動というものは大変私は重要だと思っていますし、本省に対して事業の重要性などを訴え、また建設省の国会議員の先生に対しても重要性を訴えて、いかに予算獲得をしていただくか、これは大変必要なことだと思いますし、今後も続けてほしいと願っております。 それと、行革答申、これについて私も平成10年4月を受けて行革についてもやらなきゃならないということでありましたが、若干遅れております、これは。しかし、本来ですと、この行革答申につきましても平成7年11月に答申が出されておりますから、私はやはり前町長が行革についてやってほしかったと願っておりました。確かに今言うように答申は平成7年11月ですから、その後に取組んでほしいという願いは持っておりましたが、現実に言って本当に取組みができてないのが状態でございまして、今回やはりそういったものを踏まえて、行革答申については次の首長になられる方について真摯に受けとめてやはり推進してほしいと願っております。そうしたことによって、伊野町の厳しい財政事情の中、これをやらなくて伊野町の財政を含め、町政の発展はないと私は思っておりますので、行革答申の取組みを是非続けてやっていただきたいと思っております。 その他、平成11年ですかね、仁淀病院の医師の退職という問題もありました。これも改善委員会等のいろいろ経過もありますが、高知医大との問題がありまして、医師不足という中で大変なことになっておりますが、高知医大とのお約束の中では医師の確保について努力していただくということですが、やはり医師不足の中で大変なことになっておりますが、今後についてもやはり医師の確保に向けていって仁淀病院自体の経営内容をどうしていくのか、これが今後の大きな課題ではないかと思っております。そして、仁淀病院のあるべき診療体制、経営方針、こういったものを示して医大へ言うていくべきだと。医大もそれを求めておるし、これを早期に決めて、今後仁淀病院のあるべき姿といいますか、そういったものを早く踏まえて医大に要請し、仁淀病院の健全な運営といいますか、経営をやっていけるような方向で行ってほしいと願っております。 そして、これはそれこそ平成。最終処分場はいつから伊野でやることに、最終処分場の約束はいつから。 (「約束は……」の声) 何年から。 (「戸梶が閉鎖してからその後」の声) 何年に。 (「平成8年か9年です」の声) この最終処分場につきましては、やはり今までは日高にお世話になったということと、そういう経過もありまして、今言うように平成8年から9年ごろ(後段で「7年」との訂正あり)伊野町でということで前町長も取組んでいたと思いますが、その中で新たに焼却については土佐市さんの方でお世話になるという経過もありまして。しかし、その中で、やはり焼却した灰についてはそれぞれの町村で処分をしてくれという約束事もありましたので、これについては早急に取組んでいかなきゃならないと思います。 ただ、この問題につきましては、八代地区での説明会の中では風評被害といいますか、そういったものでまだまだご理解をいただいてないですが、この処分場の工法的なもの、技術も進んでおりますし、そういった中で、今後まだ新たな研究課題もありますが、それを踏まえて最終処分場の建設も取組んでいってほしいと思っています。 灰の処分場、そして粗大ごみの処分、それと
リサイクルセンター、この3つを是非やっていただかねばならないと思いますし、当然この問題につきましては
中央西部焼却処理事務組合もありますので、その中でも踏まえた中で今後も伊野町のあるべきそういった処分場の建設も取組んでいかなきゃならないと思っていますし、これについては是非次期首長さんにお願いをしていきたいと思っております。 答えにならんと思いますけれども、確かに私も基本理念といいますか、こういう中で公平、公正な町政と、住民主導での町政そして職員の意識改革等もうたっております。 確かにこの問題は残しております。しかし、行革の中で、今言いましたようにわたりの問題、それから特緊の問題なども含めてやっておりますが、やはり当然職員の方々の意識改革もしていかなければこの行革はできません。我々は住民の税金で給与をいただいているという認識のもとに、やはり職員の方々もこの時勢を判断していただいて、この行革には本当に行政と職員含めて執行部、職員組合の中で取組んでいってほしいと考えております。このままいきますと、住民の非難はますます私は来るんではないかと思っております。 答えになりませんけれども、これで終わらせていただきます。 以上です。
○議長(西川かず子君) 5番議員の2回目の発言を許します。 〔5番 西内淳補君登壇〕
◆5番(西内淳補君) 2回目の質問をいたします。 先ほど町長から詳しくいろんな掲げた公約についてそれぞれ答弁がありました。特に
宇治川放水路関連におきましては、八田の環境整備案に基づきまして、八田の奥田川排水ポンプ7.5トンもいよいよ実現の運びとなり、聞くところによると、15年の雨期までには使用開始になるという話も聞いております。また、八田地区老人の皆さん方の願望でありました福祉センターの建て替えも、この4月には完成の運びとなっております。また、国、県におきましては奥田川の改修工事も着々と進んでおります。
宇治川放水トンネルの実現とともに、八田地区の環境整備も一つ一つ前進をしていく訳であります。 また、その中で、特に私も何度か取り上げてまいりましたけれども、行政改革、いわゆる職員の意識改革の問題、また人事院勧告の完全実施、それについては、先ほど町長がおっしゃったとおり、組合との話し合いがうまくいってない。このことについてはまだ前進がありません。今の伊野町の行財政改革を考えた上では、何としてもこの問題を早く決着をつけなければならないと私も思っております。さらに、
宇治川放水トンネルの着工とともに33号線西バイパス、これも私が前にも申し上げましたとおり表裏一体の関係にありますから、さらにこれから昨年の杭打ち式、仁淀川橋のということでさらに完成に向けて推進されていくことと思っております。また、町民の関心の高い仁淀病院の問題につきましても、今後その問題点につきましては、町長が先ほどおっしゃったとおり、いろいろ改革しなければならない大きな問題であろうかと思っております。また、ちりの問題におきましては、ご承知のとおり、柱谷の焼却灰の仮置き場がもういっぱいの状態であります。そういうことで、灰の処分場の問題もこれまた急を要しておることであります。そういう大きな課題も次期町政へは大きく引き継いでいかれる、そういうことであります。 さて、私はこの壇上から伊藤町長に質問するのも本日が最後でございます。 町長、あなたは伊野町長に立候補したとき、新
宇治川放水トンネルの実現はこの私以外にない、不退転の決意で取組むと町民に約束をし、町民もまたあなたの熱き思いに、伊藤建男に町行政を託したのであります。宇治川流域枝川地区住民は、この事業の着工を千秋の思いで待っていたのであります。先日、起工式におきまして、浸水地域の住民の声なき声を小学6年生の代表者は心のこもった謝意を持って表現をされました。参加者の多くは目に涙したのであります。 町長、あなたは常に行政の最高責任者として、町民の生命と財産を守ることが行政の最高任務である、責任の任務であるということを常に認識し、この4年間、担当職員とともに全力で取組んできたことは私も認めるところであります。新
宇治川放水トンネルをあなたの手で行政責任者として完成することなく、病気のために無念の気持ちで勇退される気持ちを思うとき、心中に察するには余りあるものがあります。 しかし、退任されるあなたに、3月9日、起工式をもってすばらしい花道が贈られたのであります。これも町長を思う誠実な姿勢が国に通じたものであると私は確信をしております。伊藤町長が残した功績は、伊野町の発展とともに長く町史にさん然と輝くことであると思います。どうかこれからも健康に留意されまして、一町民として町発展にご尽力をいただきたい、そう思う訳であります。本当にご苦労さまでした。 以上をもちまして私の質問を終わります。答弁は要りません。
○議長(西川かず子君) 以上で5番、西内淳補君の一般質問を終わります。 17番、大原孝弘君の質問を許します。17番。 〔17番 大原孝弘君登壇〕
◆17番(大原孝弘君) 執行部の皆様には、日々住民のためにご努力されていることに対して深く感謝申し上げます。 通告に従いまして一般質問をいたします。 町職員による各種証明書の配達サービスについてでございますが、葉山町の人口は約3万1,000人で、65歳以上の占める割合は21%で、町役場まで出向くのが困難な人が多いということと共稼ぎが多く出向きにくい人もあり、各種の証明書など14種類を非常勤の2名で配達を担当しております。希望者は、前日午後3時までに電話やファクスで配達希望日時を予約しますと、発行手数料とは別に配達1回につき200円の手数料がかかってくる訳ですが、配達に使う車とバイクの購入費、人件費で約51万5,000円(後段で「515万円」との訂正あり)を予算化しておるということです。 伊野町は2月末人口約2万5,000人、65歳以上の占める割合は22.3%で、葉山町と類似いたしております。配達サービスを考えてはどうでしょうか、お考えをお伺いします。 新学習指導要領についてお伺いします。 今年4月から小・中学校に新しい学習指導要領が実施され、学校週5日制が全面的にスタートいたします。ゆとりある教育の実現で、子どもたちの自由な時間を増やし、さまざまな体験や活動を通しながら自立した人格の育成を目的とした学校週5日制の試みには、大きな期待が寄せられております。いわゆる子どもたちが変化の激しい社会の中で、生き抜くために必要な自ら主体的に判断し行動する生きる力、その力をゆとりの中で養うために不可欠な対策として学校週5日制の必要が提唱されました。 具体的には、週5日制は1992年9月より月1回のペースで導入され、95年4月から月2回に拡充され、同年春から始まった第15期中央教育審議会(中教審)では週5日制の全面実施が最大の論点となり、96年の答申まで審議され、2002年4月の新学習指導要領のスタートに合わせ完全実施となった訳です。この結果、公立の小・中学校から幼稚園に至るまで、4月から毎週土曜日が休みとなります。しかし、私立校では土曜日を休まないところが多いので、私立と公立の学力格差が生まれるとの指摘がありました。 児童・生徒と父母を対象に行われた全国学習塾協会の調査で、4月からすべての土曜日が休日になることについて、子どもたちの65%は「よい」と答えたのに対して、親は「不安」が58%を占めました。また、土曜日の使い方については、子どもは「遊び」が53%、親は「勉強」が約半数の46%に及んでおります。また、文部科学省の調査で、土曜日の過ごし方については、子どもたちは「ゆっくり休み、ゆっくり寝たい」との回答が多く、これは塾通いや部活動などの疲れを癒すため休息にしたいと言っております。ゆとり教育が招くのではないかと指摘されている学力低下への不安、偏差値偏重の学歴社会や過酷な受験戦争がそれを許さない現状で、ゆとりが非難されるのではないかと心配しております。 また、昨年末公表されました国際機関の経済協力開発機構(OECD)による学習到達度調査の32カ国の中で、宿題や自分で勉強する習慣が最低であったとの結果が出ております。遠山文化相は学びのすすめの説明で、朝の読書や放課後の補習、家庭へ持って帰っての宿題などが増えることは間違いないことだが、ただこのことは学習意欲を燃やすことが最大の課題であり、それ以上に家庭が考えなければいけないことであると結んでいます。 昔から子どもは勉強が嫌いで遊び回ることが好きなのですから、それをどう机の前に座らせ勉強させるのか、親子で一緒に考え工夫することが必要であろうと思います。 一方、各学校の役割が非常に大事になるものと考えます。文部科学省は日本の教育を一律から多様に向けて動かしております。いわゆるその地域の子どもに一番合った教育ができるようにして、その結果、学校を個性的にしようとしております。例えば、授業で言えば一律45分から50分と決めずに、数学や英語は時間を25分と短くして毎日するとか、社会科、理科、家庭科などは75分から100分の時間を使ってゆっくり授業をする等で、一番の関心事は総合的な学習の時間です。今までの教科と道徳とクラブ活動や学校行事の特別活動の三つが基本でしたが、新たな領域としての位置づけで総合が生まれた訳です。教科書もなく、したがいまして内容など、細かく規定もされず、国際理解、情報、環境、福祉、健康などの総合的な課題、子どもの興味、関心に基づく課題、地域や学校の特色に応じた課題が例示されて、授業は年間を通じて継続的に実施しても、ある時期に集中的に行ってもよいとなっており、各学校で地域や学校の実態に応じて創意工夫をして、特色ある教育活動が展開できるような時間を設けたもので、子どもたちが関心を持って自ら学び、考え、問題を解決する能力を育成していくことが目的である訳です。何をどう教えるか各学校に任され、教科書もありません。国として試行錯誤の上、初めて教員の自由に任せ、子どもたちに考える力をつけさせようとしたことは大いに評価したいと思います。 各地では、土曜休日の受け皿づくりが急ピッチに進んでおります。武蔵野市では、小・中学校を対象に体験学習をする土曜学校が開かれています。これは土曜日の自由な時間を有効に活用して、子どもたちの個性や豊かな感性をはぐくむことを目的として、市が朗読やスポーツ、郷土芸能、森林体験などのテーマで講座を開設するプログラムを提供して、学校や市の広報を使って参加者を募り、興味ある講座を自主的に選んでもらい、体験し、学ぶ力を身につけていただこうとしています。和歌山市では、市内すべての小学校区に子どもセンターを設置し、子どもたちの活動を地域のボランティアによって支援する準備が進んでいると聞いております。また、台東区では土曜スクールを開催、第1、第3の土曜日に、区内の中学生を対象に国語、数学、英語の補習指導を希望者を対象に3科目各50分を午前中に行い、懸念される学力低下への対応策としております。 完全学校週5日制の実施は、学力低下など課題を抱える一方で、地域社会における教育力の充実という可能性もあり、期待と不安の入りまじった熱いものを感じております。教育長の所見をお伺いいたします。 国体のボランティアについてお伺いします。 いよいよ国体の年になり、7カ月後となりました。照明装置等々、若干の工事の完成に至っていない箇所もあろうかとは思いますが、現状とボランティア確保はいかがになっておりますでしょうか、お伺いいたします。 放置竹林が山林を侵食についてお伺いいたします。 高知竹林問題研究会は、竹林所有者、教員OB、行政関係者等約20名で組織し、孟宗竹の山林侵食が深刻になってくるので、現地調査をして地面の傾斜角度と竹の根の伸びる速度の関係を数値化し、報告会を開催しております。 タケノコをとったり、竹製品をつくるため大切に手入れされていましたが、近年、竹製品がプラスチックに取ってかわられ、タケノコも中国産に押されるなど経済的価値が下がり、放置されております。孟宗竹は、手入れを怠ると周辺の山林に侵食し、成長が早い竹に覆われ、木々は光合成ができず枯れ、山の生態系が貧弱になります。また、竹の葉は腐葉土になりにくく、山の保水力も低下し、かん水や鉄砲水、はたまた地滑りなどにもつながっていきます。竹林の手入れの目安を示す言葉で、てんびん棒をかついで入れるぐらいのやぶにせよ、昔の人の知恵に驚いております。 高知市は、14年度から未利用資源である竹を伐採から炭化、製品化するまでの過程を障害者の雇用拡大につなげ、健常者と分担し、河川の浄化材などさまざまな形で活用する方法を考えていると事業化に向けて検討委員会を立ち上げ、先進地視察等も行おうとしております。松尾市長は、里山保全への市民の関心を喚起し、市民運動に支えられた部局を超えた初のモデル事業となり、雇用面などさまざまな分野で相乗効果が期待できるとし、職員の意識改革をも図りたいと意欲を示しております。当町としても一歩も二歩も踏み出すべきではないでしょうか。課長のお考えをお伺いいたします。 児童虐待防止ネットワーク設置についてお伺いいたします。 近年、子どもを虐待する事犯が多く、加害者に憎しみを抱き、ほぞをかむ思いでございます。地域の保育所や行政など関係機関が連携し、児童虐待の早期発見や未然防止につながるとして虐待防止ネットワークが施行されております。 現在、本県では53市町村の中15市町村が、近くでは土佐市、春野町が設置しております。県立の二つの児童相談所が虐待として処理した相談件数は、9年度17件、発見者に通告を義務づけした児童虐待防止法が施行された12年度は59件と増加、13年度はこれを上回るペースで増えており、事態は急を要しております。県子ども課においても、実務担当者間の連携体制が機能すれば児童虐待の抑止力になると、ネットワークに大きな期待を寄せております。早急な対応が望まれますが、当町の設置に向けての取組みをお伺いいたします。 目を輝かせ、遊べる場所づくりについてお伺いいたします。 子どもたち、青少年が汗を流し、技術を磨き、1人でできるスポーツってどんなものがあるでしょうか。 幡多郡佐賀町で第2回青少年交流スケートボード大会が開かれ、若者たちの自主性や社会モラルを学んでもらおうと、佐賀の教育を考える会が主催で開催し、心に残る思い出をつくってほしいとエールを送っております。大勢の観客が見守る中、だぼだぼファッションに身を包んで、平均台の上でスケボーを滑らせるロックンロールスライドや、ジャンプをしながらスケボーを回すウォーリーフリップといったわざを披露し、ナイスプレーの歓声には全身で喜びを表現、顔には自信と汗がきらり、何とすがすがしい好青少年であろうかと思います。また、土佐郡土佐町では、曲面や階段状のバンクと呼ばれる障害物をつくったスケートボード場があり、愛好家や地元の子どもたちが滑りに来ています。 冬季オリンピックで見るように、アイススケート競技、スノーボード競技に憧れてみても現実には何もできません。種目の選手の方々がシーズンオフのトレーニングとして行うのがインライン及びスケートボードであると聞いております。これであれば現実可能となります。行政として青少年の育成の一環としての取組みが必要ではないでしょうか。 いろいろなスポーツにおいても同様に、目を輝かせ、遊べるものがあろうかと思われます。大会等を主催することによって見えてくるものもあろうかと思います。健全なスポーツとして根づかせ、育てていくことも必要ではないでしょうか。また、町のイベントととらえるのもよいと思います。お考えをお伺いいたします。 町長に最後にお伺いいたします。 町長として16回目の定例会、しかも最後の定例会ということで、この4年間ともに歩んできた者として感慨深いものがございます。 顧みますと、平成10年4月11日、あなたは多くの町民の温かい支援を受け、伝統ある伊野町のかじ取り役となられました。折から町政は新
宇治川放水路建設問題や財政問題、さらには定数枠を超えた職員採用の問題を中心に大きく揺れ動いていたときでございました。 お聞きするところによりますと、伊藤町長が就任された平成10年4月11日には、既に前町長により平成10年4月1日付の新しい人事異動がなされており、それまで総務課で新
宇治川放水路問題を担当していた職員が他の課に異動となり、放水路問題の担当者が不在状態となり、その間は実質町長一人で吐口部の反対されている方々の家庭を休日はもちろんのこと、朝、昼、晩連日のように訪問するなど、その対応に非常に苦慮されたと伺っております。また当時、適材適所を逸脱した人事異動の対象となった職員は、異動先で非常に苦しみ、配置替えを申し出たとも伺っております。こうした当時の内部の混乱や職員の動揺を解消すべく、平成10年6月には新しい執行体制を整えられました。その後の伊藤町長の実績を、本人は言いづらいと思いますので、私が述べさせてもらいます。 心豊かな潤いのある教育・文化のまちづくりを目指して、1つに生涯学習の推進体制の確立、IT講習推進事業、2つ目、学校教育の充実強化、南小のプール新築、伊野中のプール補修、3番目、地域の文化・芸術の育成、4番目、地域スポーツの推進、5番目、女性の社会参画。 健康が輝き、福祉が薫るまちづくりを目指しての中での1つ目、保健関係で地域
ミニデイサービスの助成事業、地域福祉基金補助、2番目、児童福祉関係で八田保育所大規模改修工事、あいの保育園改修工事、3つ目、障害者福祉の福祉関係、高齢者及び重度身体障害者住居環境改善事業。 緑をはぐくみ、快適で潤いある環境のまちづくりを目指してでは、1つ、ゆとりある住生活の推進、枝川町営住宅改修工事、2番、上水の安定供給の確保、3番目、下水道の整備促進、加田地区農業集落排水事業、4番、ごみ処理対策の推進、生ごみ電動処理機設置費補助、5番、公園緑地の整備推進、枝川公園整備事業、6、河川・水路の拡充、枝川地区都市下水路事業、7番目、町民の日常生活の安全を確保、南小太陽光発電設置整備事業。 新時代に適用し得る地域に根ざした産業のまちづくりを目指してでは、1、農業の振興、甫木山農道整備事業、2、林業の振興、中追地区林道新設改良事業、3番、観光の振興、紙の博物館改修工事。 健全で秩序ある都市環境のまちづくりを目指してでは、1、都市計画の推進、2、道路網の整備、臨時地方道辺地対策事業外道路新設改良事業、高知西バイパスに伴う関連用地の取得。 構想推進のためにでは、1、コミュニティーづくりの推進、八田コミュニティーセンター新築工事、是友公民館改修工事、2、住民参加型社会の構築、私の意見箱の設置。 まだまだたくさんありますけれども、項目的に大まかに分けてみました。満遍なく広範囲にわたり、目配りのできた所作だと今さらながら関心いたしております。 総合的にまとめてみますと、新宇治川放水路建設問題をはじめ、高知西バイパス延伸問題、仁淀川の環境保全の観点から町内の製紙工業排水処理施設整備補助金交付要領の制度化、伊野町情報公開条例の制定、中山間地域の活性化対策として柳瀬直販所の建設、さらには仁淀川を全国にアピールするために全国鮎マスターズ決勝大会の誘致など、当面する重要課題に対し、職員と一丸となってこの4年間粘り強く取組んでこられました。この結果、今日それぞれの分野における課題に対し、一定の明るい兆しが見え始めたことは、あなたのお人柄と誠意が通じたもので、今後の町政発展の上でその功績は多大なものがあると強く感じているところでございます。 特に、去る3月9日に行われました新宇治川放水路の起工式典並びに工事着工を祝う会におきましては、中谷防衛庁長官が来賓あいさつの中で、本事業が採択されたのは今は亡き宮地隆三副議長が当時大蔵政務次官の要職を務められていた萩山教嚴氏にお頼みをして事業採択となったという報告があったこと、宮地隆三氏と萩山氏とは立命館大学で無二の親友であり、また萩山氏は現在中谷防衛庁長官の副長官でもあり、因縁の深きつながりを感じております。そして、何よりも伊藤町長在任中に起工式が行われたこと、こうしたことを考え合わせたとき、万感胸に迫る思いがいたしているのは私だけでしょうか。 伊藤町長におかれましては、このたび、まことに残念ながら健康上の理由から勇退をされる訳でございますが、あなたがこの4年間伝統ある伊野町政を託されたことの経験を踏まえ、残された課題も多くあろうとは思いますが、次期町長についての思いをお聞かせいただきたいと思います。 一人の人間の勇気ある行動が地域を変えます。が、その反面、一人の人間の独断的、自己中心的な行動は地域を破壊します。私たちは過去において人間不信のがけっぷちに立たされ、苦汁をなめた経験があります。二度とこのようなことは嫌です。避けなければなりません。同じ轍を踏むのは愚かなことです。轍を踏みつけ踏みつけて、二度と轍を踏む愚かさをこれからの人々に味わいさせてはなりません。次期町長についての思いとともに、適切なるアドバイスをお話しいただきたいと思います。 以上で1回目の質問を終わります。
○議長(西川かず子君) ここで15分間休憩をいたします。 先ほど3番議員から議事進行の発言がございましたけれども、これは言った言わんになりますので、5人全部今日終わりまして、議運を開いていただきまして録音テープを聞きまして、それから処理をいたします。 休憩 11時2分 開議 11時17分
○議長(西川かず子君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 17番議員の執行部の答弁を求めます。住民課長。 〔住民課長 森 幹夫君登壇〕
◎住民課長(森幹夫君) 17番、大原議員の各種証明の配達サービスという質問にお答えいたします。 町職員の各種証明書の配達サービスを考えてはどうかというご質問でございますが、議員のおっしゃられるご質問の内容が本年2月15日、高知新聞の朝刊に掲載されていました。 その記事を見てみますと、「町職員が住民票を配達」という見出しで、神奈川県の葉山町が高齢者にサービスということで、住民票の写しや印鑑証明等を町職員が自宅まで配達するというサービスを4月から始めるということで、配達に使う自動車とバイクの購入費や人件費など515万円を当初予算に盛り込んだという記事が出ていました。議員さん、51万5,000円というように聞こえましたが、私の聞き間違いかもしれませんが、515万円のようでございます。また、配食サービスと言われたようなところもありましたようでございますが、今私の方は配達サービスとして答弁をさせていただきます。 その人件費につきましては、非常勤2名は515万円の予算に入ると思いますが、別に職員が3名担当するということですので、その職員の3名の人件費は別の予算からと思われますので、この職員の3名分を含みますと、少なくとも年間に一千二、三百万円になろうかと思われます。 葉山町は、人口が3万1,000人で高齢化率が21%を占める上、公共交通機関がバスしかなく、町役場まで出向くのが困難な人が多いためということです。そのような訳で、年間に1万3,000件の利用者を見込んでいるようです。 このことを伊野町に当てはめてみますと、伊野町は人口が2万5,000人で高齢化率が22.3%ということになりますが、人口的に言えば葉山町の約80%ぐらいになりますが、高齢化率では余り変わりがありません。伊野町の各種証明書の件数を年間件数で見てみますと、戸籍が約7,000件、住民票、印鑑証明で2万8,000件、税務課の各種証明で約5,000件、合計4万件で、1人当たり約1.5件ということになります。葉山町は人口が3万1,000人ですので、約5,000件ぐらいになろうかと思われますが、そのうち配達を希望する利用者が1万3,000件と見込んでいるようですので、年間件数の26%が利用するということになりますが、伊野町と比較をしてみますと、伊野町は年間に4万件ですので、その26%を当てはめてみますと約1万件の利用者がいるということになりますが、果たして伊野町に、もちろんのことですが、税務課の各種証明も含みますが、戸籍、住民票、印鑑証明についてもほとんど高齢者が証明書を取りに来ることがありませんので、利用者が26%というのは余りにも多過ぎはしないかという疑問を持ちましたので葉山町を調べてみますと、葉山町には支所が1カ所もありません。伊野町におきましては3カ所の支所があり、天王コミュニティーセンターと勝賀瀬、神谷、柳瀬の各郵便局にファクスを設置し、各種の証明書の交付対策をとっていますし、また住民票のみではございますが、昨年4月からすこやかセンター伊野でも交付を行っています。高知新聞に掲載されていました葉山町の高齢者サービスについて伊野町との比較をしてみましたが、公共交通機関の関係もありましょうが、大きな違いはやはり支所があるとないとの違いが大きいのではないかというふうに思われます。 現在、伊野町が進めていますのが、本年9月には戸籍の電算化の稼働を予定していますし、また来年8月には住民票はどこの市町村でも交付を受けることができますので、それまで各種証明を交付をしているか、特に税務課とも協議、学習を行い、支所のない地域の郵便局、例えば天王、神谷、勝賀瀬、柳瀬の郵便局に委託できるよう郵便局とも協議をした上で、議会でのご理解をいただき、議員のおっしゃられる配達サービスまでは考えてはいませんが、各種証明の交付のサービスに努めていきたいと考えております。 以上です。
○議長(西川かず子君) 教育長。 〔教育長 濱田 啓君登壇〕
◎教育長(濱田啓君) 17番、大原議員の新学習指導要領週5日制、具体的にゆとり重視、学力重視、総合学習を踏まえての受け皿づくりについてのご質問にお答えいたします。 各学校におきましては、少なくなる授業時間の中で質の高い授業を提供できるよう、新教育課程の編成に取組んでまいりました。基礎、基本を徹底できるゆとり、課題を見つけてじっくり解決できるゆとりを目指して、例えば習熟度別学習、TTによる指導方法の改善、指導法の工夫改善等の授業改善を進めております。また、学力の中核となる読み書き計算を鍛えるため、各学校は独自の計画、これも一例を申し上げますけれども、CRTの学力の分析と対策、算数カルテによる個人データ、百ます計算の取組み等などの独自の計画を作成し、実践を重ね、一定の成果も生み出しております。教育委員会は、学校代表等から成る基礎学力の会を組織し、取組みや成果を交流する場として位置づけており、14年度もこの会を通じて取組みが継続されるよう支援してまいります。 新学習指導要領の移行を来月に控え、各学校は総合的な学習の時間の計画を整備終えました。この学習においては、学校、すなわち教員の一人一人の創意工夫が大きなポイントでございまして、それぞれの地域特性に着目し、自然や地域の人々、産業などもテーマとして取り上げられ、ふるさとのよさを再発見させるような取組みが行われております。中学校の職場体験学習も総合の時間の取組みとして行われております。 昨年実施しました生活アンケートによりますと、子どもたちの家庭での過ごし方の一端がとらえられました。それによりますと、受験勉強にきゅうきゅうとして時間に追われている児童・生徒がいる一方で、家庭学習の少ない子やテレビの視聴時間が長い子どもが少なくないという実態もわかりました。このような子どもたちにとって、時間的なゆとりが緩みにならないよう学校と家庭とが連携して取組む必要があろうかと思います。具体的には、各学校は一定量の宿題や課題を課することによって、家庭での学習習慣の形成を重要視していくことも一つの方策と考えます。 土曜、日曜が休みになり、子どもたちには時間的なゆとりも生じてきます。地域教育推進協議会では、子どもたちの願いの上に立ち、休日を利用したさまざまな体験活動を提供してまいりました。子どもたちが地域において豊かな体験活動をすることが生きる力を育てることになります。活動を通じて地域の自然や人、地域が抱える課題等に触れる機会が増えることは、各学校が行う総合学習に大きくプラスに働きます。また、活動に参加する地域の人々が学校の実情を知ったり、教師が地域と交流したりする機会にもなりました。 学校は、少なくなる時間を最大限有効に使い、学力の向上を目指しております。子どもたちが地域、家庭に帰る土曜、日曜は、基本的には家庭と地域の責任であろうかと思います。そこで豊かな体験活動を提供できるかできないかは、地域の教育力にかかっているのではないでしょうか。子供会や地域教育推進協議会のような活動が、点から面へ地域の中へ大きく広がってほしいと思います。また、我々はそのためにも汗をかかなくてはなりません。今後も授業の質を高め、子どもたちに基礎、基本を確実に身につけさせ、自ら学び、自ら考える力を育てていく所存でございます。 以上です。
○議長(西川かず子君) 国体参事。 〔国体担当参事 山崎豊久君登壇〕
◎国体担当参事(山崎豊久君) 17番、大原議員の3点目、国体への取組みは、現状、ボランティアの確保、設備等についてのご質問にお答えいたします。 いよいよ今年10月26日から31日までの6日間、よさこい高知国体秋季大会が開催されます。当町でも、正式競技としてバスケットボール少年男子と軟式野球一般Aの2競技、公開競技としてスポーツ芸術が開催されます。このため、事務局といたしましてもこの開催準備に鋭意取組んでいるところであります。 まず、現状でありますが、宿泊関係は、春野総合運動公園で総合開会式の行われる10月26日のピーク時には、約1,000人の選手、監督、役員などが宿泊されると見込んでおります。このうち町内のホテル、旅館など10営業施設で100%の客室提供を受け、約550人が収容可能となっております。この差し引き不足分につきましては、広域配宿といたしまして佐川町など近隣市町村の6営業施設で約180人、宿泊転用施設として県立消防学校の寮など町内の4施設で約270人を収容する計画であります。 輸送関係は、公共交通機関の利便性にすぐれていることなどから、選手、監督などの来町は原則として公共交通機関の利用を呼びかけますが、開始式の行われる10月27日には輸送人員がピークとなり、バス33台を借り上げ、指定下車駅となる伊野駅や、宿舎から各競技会場などへの輸送や、一般観覧者用のシャトルバスの運行を計画いたしております。また、競技・式典運営は、昨年8月に開催いたしましたバスケットボール競技リハーサル大会で、会場、機械器具等の点検や、職員、ボランティアの業務内容について習熟を図ったところであります。 次に、ボランティアの確保でありますが、この大会運営については駅案内所、休憩所、弁当引換所などで多くのボランティアが必要であります。このため、国体ホームページや昨年12月に発行いたしました国体だより「いの」におきまして公募を行っております。募集の締め切りは3月31日となっておりますが、まだ日々問い合わせや応募がある中、3月15日、先週の金曜日現在で164名の方々より応募があり、先催県の資料などから判断いたしても一定のめどがついたと考えております。 最後に、設備等でございますが、バスケットボール競技の競技会場となる県立青少年体育館と県立伊野商業高等学校体育館は、いずれも県立施設であり、県の予算で床の改修、改築工事などが既に完了いたしております。また、軟式野球競技の競技会場となる伊野町総合運動場野球場は、平成12年11月までにスタンド、スコアボードなどの改修が完了いたしておりますが、平成14年度早々には延長戦に対応するための夜間照明装置の増設や、グラウンドの外野に芝を張る業務を予定いたしております。 以上でございます。
○議長(西川かず子君) 産経課長。 〔産業経済課長 尾崎都男君登壇〕
◎産業経済課長(尾崎都男君) 17番、大原議員の一般質問にお答えします。 通告主題、放置竹林が山林を侵食、今までの取組み及び対応についてとのご質問ですが、森林総合研究所四国支所林地保全研究室に孟宗竹等の被害に対する対応について伺っています。 まず、孟宗竹は1746年に中国から渡来した帰化植物であり、今では日本の竹林の3分の2を占めております。この孟宗竹が里山の在来種の造林木を駆逐している実態が西日本各地で見受けられるようです。 森林総合研究所の研究によると、一般に森林の中で広葉樹が大きく成長するには長い時間が必要ですが、孟宗竹はタケノコの伸張という形で、ほんの数カ月で広葉樹より高い場所に葉を展開することができる植物です。このような性質の違いから、光をめぐる競争という点で圧倒的に孟宗竹が有利であるため、広葉樹が枯死するようです。この有利な性質を維持するため、孟宗竹は光合成産物のかなりの部分を根茎の維持更新に割り振っていることがわかってきています。 対処の方法ですが、孟宗竹の根茎を重機等で取り除く方法しかなく、効果的な薬剤はないとのことでした。一番効果的なのは、多くのタケノコをとることだということです。タケノコをとることで光合成をできないようにし、根茎の維持更新を不可能にするしかないとのことでした。 また、放置竹林については大変重要なものであると考え、林地保全のための竹間伐を国の緊急地域雇用創出特別基金事業に上げましたが、竹林が個人の資産であり、個人資産の価値が上がるというため採用されず、高知中央森林組合も竹間伐は高度な技術を要し、危険な作業であるため、また採算が合わないということで見合わせています。竹林は民有林の個人財産であり、まだ国、県の補助がなく、かつ危険な作業であるため対応が進んでおりません。森林総合研究所でも今後孟宗竹の分布拡大の詳細な把握や将来の予測を行い、周囲の生態系との調和を図るため調査研究を進めていくそうです。今後効果的な新たな対応策ができるまでは、タケノコは町内でとれたものを購入し、より多く消費していただきたいと思います。 本当に里山の竹林対策には苦慮しているのが実情でございまして、議員さんのご質問にありました高知市の市民参加による里山竹林の保全については問い合わせをしてみたいと思っています。 以上です。
○議長(西川かず子君) ほけん福祉課長。 〔ほけん福祉課長 吉良正道君登壇〕
◎ほけん福祉課長(吉良正道君) 17番、大原議員にお答えいたします。 児童虐待防止ネットワークの設置と現状と対応ということでございますが、緊急的な場合の県との連絡体制というものについては取れておりますが、町内におきましては、特に虐待防止連絡だけを目的とした組織といいますか、ネットワーク化というものは現在はつくっておりません。ただ、保育所で虐待と疑われるケースが発見された場合には、すぐに保育士は保健婦と相談がありますし、また保健婦を通じて児童相談所に通告するとともに、児童相談所、福祉事務所などの専門機関と連携を取りながら情報を集めまして、専門家によります対応をするようにしております。 虐待につきましては、身体的、性的、ネグレクト、心理的などの虐待などがありますが、どれも早期発見、早期解決をすることが非常に大事であります。また、一度解決しても再発しないように防止をするということも、これも非常に大事であります。 今年は多くの方が虐待につきまして共通の認識を持っていただけたらということで、児童相談所の方を講師にお迎えいたしまして、民生委員、母子推進員、家庭相談員、子育て応援団、また町の関係の職員などに参加していただき、研修会も実施しております。虐待というのはなかなか表に出にくいものだとは思いますけれど、もしそういうものが発見されましたら関係機関と連携を取りながら対応していきたいと、このように思っております。 以上です。
○議長(西川かず子君) 公民館館長。 〔公民館長 尾崎和敏君登壇〕
◎公民館長(尾崎和敏君) 17番、大原議員の子どもたちが目を輝かせて遊べる場所づくりの質問についてお答えいたします。 従来、青少年のスポーツは中学校、高校の部活での種目が中心に行われてきておりましたが、近年はこれにとらわれることなくさまざまなスポーツが考案されて、それに比例し、愛好者が増加しています。 青少年育成の方策において、スポーツの振興は大変効果があり、またスポーツの振興は青少年に限らず成人、高齢者の健康増進にも大きな意義を持つものであります。町といたしましては、一人でも多くの住民に利用していただけるようにスポーツ施設を整備しておるところでございます。現段階では野球場、テニスコート、体育館を整備しております。特に体育館におきましては、学校の施設開放の制度分を含めて多くの方々が利用されております。町内にはまた天王地区に県立の体育館がありますが、気軽に利用できるという点で町の体育館の需要はますます大きくなってきております。また、現在検討されております温水プールは、水泳競技者のみならず、高齢者の健康増進、他の種目の競技者の補強運動など多様な目的が期待できるところであります。 しかしながら、町内にある町立、県立の現行の施設でできる種目数はおのずと限りがあります。トレーニング施設も天王の青少年体育館にあるのみで、町では設置場所の確保はもとより、使用中の事故防止や不適切な使用による利用者の故障予防の観点から、配置すべき人員の確保についてこれも課題となってきております。 スケートボードをとってみますと、この専用場がないということで、現在公園や駐車場などの場所を見つけて練習をし、遊んでいる光景が見られます。このため、公園の近い住宅からは騒音の苦情や少年の深夜徘回という問題も出てきています。専用場を確保するとした場合は、その騒音苦情が出ない場所への配置が望まれますし、少年の悪い意味でのたまり場にならないような配慮も必要であると思っております。佐賀町では設置後、若干の問題も生じておるようにお聞きしております。 スポーツ活動が活発になることは、私ども、日々目指すことではございますが、現時点では町民間のつながりと身近な振興を考えて、学校の部活や授業でされる種目や施設の利用が多い種目、カヌーなど地元の利を生かしたものを中心に各種のスポーツ大会や教室を実施し、今後は現在の状況を維持しながら、さらなる青少年の育成やスポーツの振興を踏まえた内容のものを模索していきたいというふうに思っております。 また、第3次伊野町振興計画にもふれあい広場、特に自由な活動広場が急務であるということが位置づけられておりますので、関係機関と連携をしながら、青少年の健全な育成を主眼に生き生きとした活動のできる場づくりについて考えていきたいというふうに思っております。 以上でございます。
○議長(西川かず子君) 町長。 〔町長 伊藤建男君登壇〕
◎町長(伊藤建男君) 先ほど西内議員の質問の中で、伊野町で焼却場の問題を構えるというのは8年か9年と申しましたが、平成7年になっております。平成7年にプロジェクトチームを組んで、伊野でごみの焼却、それから処分をやるということで、7年、8年、9年、10年、4年間については町から職員を2名派遣しておりまして取組んでまいったところということでございます。今言いましたように、大変その中でもいろいろ反対等もあり、大きな問題となっておりますが、これについても次期首長には誠意を持って取組んでいただければと思っております。訂正させていただきます。 それから、17番議員さんに各種事業についていろいろ述べていただきました。事業につきましては、やはり伊野町の振興計画に基づいて取組んでおります。ただ、事業の中でも、新たにやはり公約等で申したことについても、それはできた部分もあればできない部分もあります。これはやはり製紙排水の問題につきましても、以前からのこれは問題がございましたが、やはりこれも町の職員のご努力によりまして一応補助要綱もつくっていただいて、製紙排水の処理施設について鋭意努力をしていただいておりますが、現在のこういう不況の中で製紙業界も大変ですが、今後についてもこれは行政として企業に対して要請をしていきたいと思っております。 いろんな事業というものもありますが、この事業というものは首長の考えもありましょうが、やはり行政は継続性がありますので、それぞれの思いは、やはり職員の皆さん方も当然考えておりますし、その中でいかに予算化して実現していくかということだろうと思います。大きなプロジェクトになりますと、当然首長の考えも出てこようと思いますし、このような大変厳しい財政事情の中で大きなプロジェクトとは大変だろうと私は思っておりますし、公約というものもなかなかこれからは大変だと私は認識しております。 先ほど宮地副議長のことについて言われた。確かに私、この宮地副議長が萩山教嚴先生の親友ということで、平成7年、大蔵政務次官のときに事業採択をされたことは認識しております。その後、私も首長になった後、東京へ上京の際には、高知県選出の国会議員さんも含め、萩山先生にもお会いして今までの経過報告などもさせていただいておりました。先月ですか、国土交通省、そして県選出の国会議員さんに起工式のご案内を兼ねて上京いたしましたときにも、中谷防衛庁長官には連絡を取ってありましたので、防衛庁の中でお会いして、宇治川放水路についての今までのいきさつ等をご案内と同時に説明した訳ですが。ちょうどその隣に副大臣として萩山先生が座っておりましたので、ちょうどおられるということで萩山先生にも会って帰りました。確かに萩山先生は富山県出身でございますけれども、伊野町に対する思いといいますか、やはり宮地副議長という親友という仲でしょうかね、帰るときには私に今後伊野町の大きな問題があれば私にも是非相談してほしいと、私なりに努力しましょうということも伺っておりますし、今後やはり県選出の国会議員さん、また萩山先生にもいろんな重要な事業であれば要望もし、お力添えをいただければと思っております。 次の首長に対する適切なアドバイスということですが、これは大変難しゅうございます。それぞれの立候補者の方々はそれぞれの思いもありましょうし、考え方もあろうと思いますが、これは私自身心掛けてきたというんですか、それについて申し上げたいと思います。 当然行政はあずかるもの、これは首長であろうが、議員の皆さんであろうが、職員で公務員という者は、憲法第15条の規定といいますか、これをやはり厳粛に受けとめて、住民全体の利益のために法令に基づいて公平にその権限を行使すべき厳しい立場にあることを認識すると。これは必要最小限のものではないかと思います。すべての公務員は、全体の奉仕者であるということをやはり念頭に持って、一部の奉仕者ではないという理念のもとに行政を行っていただきたいということですね。 それと、こういった事業をする中で、やはり利害、打算というものは必ずあります。これをやはり捨てるべきではないかと。やはり利害や打算を考えないで物事に当たっていくというのが必要であろうと思いますし、また当然首長というものは執行権を握っています。そういう中で議会の承認の中で事業というのができますが、やはりそういったことを考えますとこの執行権の乱用というのが一番怖いですね、これは。やはりそういったもんで執行権をいかに使うかという、住民の皆さん方が本当に納得のいく上に立って執行権を行使してほしいと思います。 そして、首長としての要求されるものといいますか、ほかに財政的な面も含めてやはり物事の幅広い視野と長期的な視点、これを持って考えるということが必要であろうと思います。それは一時しのぎじゃ、行政というものは永久に続くものですから、だれが首長になろうが、変わってきます。しかし、それは町としての、首長の権限であろうが、やはり長期的な視点といいますか、幅広い視野の中で事に当たっていく、これは私は必要ではないかと思っていますし、それと私がこういった宇治川放水路、バイパスもそうですが、やはり政治や、また行政に責任を持つといいますか、そういう立場の人とのさまざまな人との信頼関係ですか、これの構築、これは本当に必要だと思います。 もう我々も、宇治川放水路にしてもバイパスもそうですが、陳情、要望活動の中で行きましたが、やはりそういった中で取り扱っていただかないと我々はとてもこの事業は進みません。本当に親身になって国会議員の先生、萩山先生もそうですが、私も萩山先生にも要望を出しております、これ。高知県選出の先生には悪いと思いましたけれども、その高知県選出の先生にはそれは話してありますし、こういう宮地副議長の関係でお世話になっているということで、萩山先生のところにも宇治川放水路、西バイパスも要望を持って渡しておりましたし、今は橋本龍太郎さんにも私は要望書を1回出したこともございます。そういった中で、そういった人に対してやはり信頼関係の構築、これは非常に大事なことだと思いますし、それとまた職員との信頼関係、これも必要であろうと。職員が信頼されてないと、職員も仕事がなかなか進みにくいんだろうし、職員との信頼関係の構築、これも必要であろうと思います。 それぞれの首長さんはそれぞれのまた思いでやっていかれると思いますので、私としては、やはりこういった面について考慮して私は取組んできたと思いますが、これを言ってもなかなかできない場合があると思いますが、心掛けるということですね、やはりこれ。やはりそれと謙虚さ、この謙虚さも必要であろうと思います。そのことによって行政に当たっていただきたいと願っております。 お答えになりませんが、これで私の答弁を終わります。
○議長(西川かず子君) 17番議員の2回目の発言を許します。 (17番大原孝弘君「訂正いただきたいんですが。私、職員の各種の証明配達の件で51万5,000円と言った覚えがありますんで、515万円ですんで訂正だけお願いしたいと思います。それで終わります」の声) それは正常の場でここで訂正してください。 〔17番 大原孝弘君登壇〕
◆17番(大原孝弘君) 先ほど各種証明の配達サービスの件で、予算のところなんですけども、配達に使う車とかバイクの購入、人件費で15万5,000円と言ったように指摘がありました。再度訂正をさせていただきます。51万5,000円の間違いなもんで…… (「515万」の声) あっ、ごめんなさい。515万円の間違いですんで、ひとつよろしくお願いします。 これで終わります。
○議長(西川かず子君) 以上で17番、大原孝弘君の一般質問を終わります。 昼食のため午後1時まで休憩をとります。 休憩 11時55分 開議 13時0分
○議長(西川かず子君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 3番、森木昭雄君の一般質問を許します。3番。 〔3番 森木昭雄君登壇〕
◆3番(森木昭雄君) 通告に従いまして一般質問を行います。 平成14年1月11日に「八田地区の皆様へ」ということで、新宇治川放水路反対同盟会長石黒敏晃氏の名前で「八田地区の皆様へ」ということで文書が流れました。 新しい年を迎え、地区の皆様におかれましてはますますご清祥のことと存じます。日ごろは新宇治川放水路建設反対運動にご協力を賜りまして、ここに厚くお礼を申し上げます。去る平成12年10月20日、建設省、県、町と建設同意の覚書を調印した新生会会長北川氏の件ですが、八田地区民の総意によって選ばれてこそ八田地区代表であります。新生会は、代表選出に係る会合について地区民への通知もないまま突如として浮上した一組織であり、北川氏自身、新生会の代表ではあるが八田地区の代表ではないと認識しているにもかかわらず、八田地区代表として調印した北川氏の責めは重い。同時に、これを認知した町議会も不可解であります。地区代表は地区民が決めるのではなく、行政が決めるものでしょうか。民主主義の歯車が後退している危機を感じざるを得ません。また、ご心配をされておられる方もあろうかと存じますので、お伝えしたいと思います。昨秋来、八田堰付近で堤防の改修工事が行われておりますが、護岸堤ゲート及び魚道の改修であり、新宇治川放水路建設とは全く関係ありませんので、お知らせいたします。今後ともご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げますという文書が来ました。 その後、平成14年2月8日に、伊野町議会議員森木昭雄様とここに打ってあるんですが、新宇治川放水路反対同盟会長石黒敏晃の文書で要望書が参っております。これは行政機関や各議員の方々に送られたものかと思いますけれども、要望書別添1月11日付文書は新
宇治川放水路建設計画の吐口となる八田地区の各戸への配布したものであります。 その後、住民の大多数からそうだ、そうだという声が寄せられております。八田・天王地区住民5,000余名の生活用水の枯渇や汚染、放水路ルート上にある伊野南小・中学校陥没の不安等々、この計画が平成7年に発覚して以来、時は刻々と移り変わり、世情もまたしかり、地球温暖化により資源の重要性が叫ばれている今、何千年も前から脈々とはぐくまれてきた伏流水という住民への恩恵をみすみすあなた方が破壊してもよいものだろうか、将来八田・天王地区住民の生活や健康を脅かす事態が生じた場合だれが責任をとるのか、その代償を侵してまでこの事業が土地収容法をとらなければならない事業であるとは思えない、現行ルートを変更し、より費用対効果の上がる代替案の検討を含め現行計画の見直しをされるならば、私どもは協力を惜しまない所存でありますという文書が参りました。 さて、八田地区住民が、生活用水として仁淀川からの伏流水を日々恩恵と感謝を持ち、利用されている一般家庭で水の温度を伺いますと、冬場は摂氏17度、夏場は摂氏14度前後で、この伏流水は四国山地に降った雨が伏流水となって約半年かけてやってくる、冬に降った雨は夏に冷たく、夏に降った雨は冬に温かく、冬の伏流水をくみ上げ外気にさらすと湯気が立つことがあるとお聞きしました。この水を守りたい一心が心底に伝わってきました。この自然の恵みを受け継ぎ、次の世代へ譲り渡していこうという純粋な気持ちで反対運動は継続し、展開されている訳であります。 土地収容法における事業認定がとられ、このまま強硬に事業が進められることは、八田地区住民の間に「しこり」という負の遺産を残した時の町長として代々語り継がれることはやむを得ないことだと思われます。3月9日、起工式が行われました今、反対住民の心情をどう受け止めておられるのか、お伺いをいたします。 次に、奥田川改修についてお伺いをします。 初めに、むだと安全対策についてでありますけれども、奥田川の全面改修に向けて下流部より順次工事が進められております。古屋橋から県道38号線にかかる大坪橋の間、一部改修工事を残して河川両岸710メートルがじゃかごを中心に改修されております。 そのじゃかごは、厚さ約15センチメートルの赤土で覆土されております。覆土の目的は早急に草を生やすことのようですが、覆土がされなくても草は生えてゆきます。また、河川が増水された高さから下は、覆土された赤土が流され、じゃかごの姿がむき出しになっております。じゃかごからはぎ取られた赤土は、おのずと川を浅くしてゆくのではないでしょうか。また、じゃかごに草が蘇生されれば草刈りを要するのです。草刈りをする場合、じゃかごの傾斜がきついため足場が固定できず、危険を感じると地区住民より指摘がありました。 平成14年度、高知県の一般会計予算は超緊縮予算と高知新聞に活字が踊っておりました。金がないないと言われながら、節約できるところは節約すべきではないでしょうか。また、じゃかごの傾斜については、今後の改修の進捗過程に生かされるよう検討すべきと考えるが、所見をお伺いしたいと思います。 次に、環境整備についてであります。 県道38号線に架かる大坪橋から伊野南小・中学校前に架かる笹尾橋まで延長610メートル、笹尾橋から天王橋まで1,230メートル、大坪橋から天王橋まで総延長1,840メートル、この間には伊野南地区住民の散歩やジョギング、そして伊野南小・中学校児童・生徒の通学路として日々人の往来がある川辺であります。殊に伊野南中学校生徒会では花いっぱい運動が展開されています。校内のみならず、スクールゾーンとして奥田川の川辺に花木が育てられるスペースをつくり、地域ぐるみで相親しまれる川としてより一層の文化的発展が望まれます。 さて、河川改修段階で花木が植樹できるスペースなど、環境整備を盛り込んだ計画が実行されるべきと考えるが、所見をお伺いをいたします。 次に、伊野南小・中学校の将来像についてお伺いをいたします。 少子・高齢化の対応について。 伊野南小学校の児童数、平成13年度現在679人と聞いております。2002年1月31日現在、天王南・天王北地区、池ノ内地区、八田地区のゼロ歳から5歳までの児童数は、ちょうど総数300人という数字が出てまいりました。3年前のピーク時の南小の児童数は約760人、その後減少の一途をたどり、5年後、2007年ごろには半数以下の300人前後となることが予測されます。逆に高齢化現象は進んでまいります。その結果、南小・中学校では空き校舎、空き教室が必然的に生まれてきます。現在、そして将来、少子化が一層進むことは歴然としていますが、少子・高齢化の狭間の中で学校施設の効率的、機能的利用方法やあり方について、さらには地域の教育力の向上について、そういう視点からどのように考えておられるのか、所見をお伺いします。 私の1回目の質問を終わらせていただきます。
○議長(西川かず子君) 執行部の答弁を求めます。町長。 〔町長 伊藤建男君登壇〕
◎町長(伊藤建男君) 3番、森木議員の一般質問にお答えをいたします。 新
宇治川放水路について反対住民の心情をどう受けとめるかということでございます。 新
宇治川放水路事業につきましては、伊野町議会、また方々の関係者の皆様方のご協力をいただいて、3月9日に念願の工事着工を迎えることができました。反対を続けております新
宇治川放水路反対同盟の皆様方に対しましては、高知県を仲介役として話し合いを行っていますが、いまだにご理解をいただくには至ってない状況の中での起工式でございます。 今後も議員の皆様方はじめ、国土交通省また高知県、多くの皆様方のご協力をいただきながら事業への理解を求めていくとともに、残されています吐口側の早期着工に向けて全力で取組んでいかなければならないと考えております。新
宇治川放水路で宇治川流域もよくなるとともに、八田地区もよくなるように国、県、町でお約束をしております環境整備を真摯に進めていきまして、地区内の融和を図っていきたいと考えております。 環境整備といたしましては、伊野町としましては、地区の関係者の皆さん方から要望のあった八田
老人福祉センターにつきましては、関係者のご協力をいただきまして新たに駐車場も整え、また全面改築工事を早期に完成するということで現在発注中でございまして、4月20日には竣工の予定でございます。また、高知県におきましては、奥田川の河川工事と右岸管理道の舗装を大幅に予算を増額していただいて進めていただいております。また、国土交通省には、仁淀川の水質浄化に継続して取組む
清流ルネッサンスⅡを着手していただきまして、仁淀川本川、それから宇治川、相生川についての水質浄化に取組んでいくということでございます。また、八田地区の浸水被害軽減ということで、13年度補正予算で奥田川の排水ポンプ場の毎秒7.5トンのポンプ増設の予算を獲得をしていただきまして、現在工事発注に向けて取組んでいただいております。完成しますと、現在の毎秒7.5トンが倍増され、毎秒15トンになりますので、県管理のポンプ毎秒4トンですが、それによりまして、河川改修とあわせ、八田地区の治水安全度も大きく前進するんではないかと考えております。 先ほど言われました起工式、工事着工についての反対の住民心情をどう受けとめるか。 確かに建設省の特段のご高配をいただいて起工式まで入れました。しかし、八田地区の反対同盟の皆さん方のご理解いただけない状況の中だとは、私も認識しております。しかし、宇治川流域の住民の生命、財産を守るという、伊野町として私の考えからではやはり八田地区を軽減というか軽率に見ているんじゃないんです、宇治川流域の住民の皆さん方の生命、財産を守るということも私の使命ですし、また八田地区の浸水被害の軽減解消も私の使命として取組んでおります。 こういう中で、本当にどう心情を受けとめるか。私は心痛、痛いのはわかっています。しかし、伊野町全体のことを私は考えておりますので、宇治川流域の治水安全度を見た場合、やはりこの工事着工については建設省に対して本当に感謝をいたしております。しかし、八田地区の住民の皆様方の中には、やはり反対という方もおりますが、その方の心情といえば、当然住民の方々もお腹立ちでしょうと思います。しかし、私は八田地区の浸水被害、宇治川流域の浸水被害と、両方を軽減するために頑張ってきたところでありますので、その辺は何とか今後の話し合いの中でご理解をいただきたいと願っております。 本当に反対同盟の方々にもご理解いただいた着工であれば、私も本当にうれしく思いますし、枝川住民の皆様と本当に心から喜んでいただけると思います。しかし、枝川住民は喜んでおりますが、やはり枝川住民の方々については、八田の反対の方々の心情も必ず私は受け取っていただいていると思いますので。私自身も本当に喜ぶ一方、八田地区の反対の皆さん方に対する心情については私も本当に考えております。言葉になりませんけども、そういう心情でございます。しかし、長年の悲願であるこの浸水被害の軽減というのは、私が町政をあずかって、やはり伊野町の重要課題としてとらえてきておりますので、これについてはやはり軽減解消ということで、将来に禍根を残さないためにも新
宇治川放水路については完成していきたいと考えておりますし。それによって枝川地区もよくなりますが、八田地区もよくなってほしいということで、環境整備案も私は真摯に受けとめて、皆さん方の要望におこたえして八田地区もよくなり、枝川地区住民もよくなるということで取組んでまいったところでありますし、今後新たな首長が誕生されますが、その方にもその心情を伝えて、やはり八田地区の住民感情も踏まえて今後の
宇治川放水路について取組んでいってほしいということもお願いをしたいと思っております。 次に、奥田川河川改修について、3番議員さんは緊縮財政だということを言いましたが、この緊縮財政は、行政報告でも言いましたように、私が4月10日という任期でございますので、14年度予算につきましてはやはり新たな首長によって組んでいただくのが本当であろうということで。過去の実績を見ますと、田上町長から井上町長にかわるときも本当に必要最小限の予算として組んで送っていますし、私も当然それが、私が退任するということであればそれが本来の行き方ではないかということで、14年度当初予算につきましては必要最小限の予算ということでございますので、緊縮財政を進めた訳ではございませんので、その点はご理解いただきたいと思います。 以上です。
○議長(西川かず子君) 建設課長。 〔建設課長 上田敬介君登壇〕
◎建設課長(上田敬介君) 3番、森木議員にお答えをいたします。 奥田川改修についてでございます。その中でむだと安全対策、そして環境整備でございますが。 奥田川の改修促進につきましては、新
宇治川放水トンネルの八田地区環境整備事業要望の項目にもありまして、県の方で重要事項として位置づけをしまして事業促進を図っていただいておるところでございます。 むだの件でございますが、カゴマット施工後の覆土についてのご指摘でございますが、カゴマットは鉄線状のかごの中に栗石を詰めただけの構造でありまして、本来、河川空間には多くの自然環境を有しておりまして、その環境を著しく変えてしまわないように覆土を行いまして、植生を早期に回復することにより生態系に配慮した自然環境が形成されるように整備、施工しておると聞いております。 整備後の護岸でありますカゴマットの、のり勾配がきついために草刈りを行う際に危険であるとのご指摘でございますが、隣接の皆様方から提供していただきました限られた用地内での護岸整備を行うに当たりまして、できるだけ緩い勾配となるよう1割5分の勾配で整備を行っております。その点につきましてもご理解をいただきたいと言われております。 環境整備の関係でございますが、花木の植栽スペースの確保についてでございますが、ご質問の趣旨も踏まえまして、伊野土木事務所とも協議をいたしてまいりたいと思っております。河川区域内の植栽につきましては、樹木等の植樹の基準がありますので、その基準に沿った形で今後地域等でも対応をしていただきたいと思っているところです。 以上です。
○議長(西川かず子君) 教育長。 〔教育長 濱田 啓君登壇〕
◎教育長(濱田啓君) 3番、森木議員のご質問にお答えいたします。 伊野南小・中学校の将来像についてでございます。 少子・高齢化の波は、伊野町の教育行政に大きな影響を与えております。休校による山間地の地域活力の低下、学校施設の有効利用、また通学区域の見直しなど、地域性を先取りした施策を展開し、子どもたちの生きる力の醸成に努めなければならない状況がございます。 天王地区を中心とする八田、池ノ内を校区とする伊野南小・中学校は、ここ数年大規模校としての役割を果たしておりますが、しかしながら少子化の波はここにも端的に影響を及ぼしてまいります。今後、児童・生徒数の減少等により学級数が減少し、余裕教室が生じるような状況も出てきております。また、地域住民の高齢化など、学校環境の著しい変化が今後の学校経営に大きな影響を与えてまいります。 このような状況の中で、私は学校施設は今までの量的整備から質的整備への大きな方向転換の時期を迎えていると認識しております。今後増加するでございましょう余裕教室に当たりましては、児童・生徒の学習スペースや生活交流スペースの配置など、本来の学校施設のあるべき姿を基本にしながら、地域住民の学習活動を支援するなど学校施設の多機能化を図る必要や、また地域課題を考慮した社会施設等に転用することも今後考えなければなりません。そのためには、中・長期展望に立った児童・生徒数の予測等に基づき、余裕教室だけの利用方法を考えるのではなく、クラスルームとして使用される部分の学年ごとのまとまりの確保、利用面や運営面で関係の深い質、スペースとのつながりや動線など、こういったもろもろに配慮した、まず、学校全体の配置計画の見直し、また学校の歴史や地域の伝統等に配慮した特色ある学校づくり、また学校は地域における学習活動の身近な拠点でございますので、学校外への学習活動への開放の促進、それともう一点忘れてならないことがございます、今後大きな課題でございましょう市町村合併の問題がございます。そういった市町村合併の動向の中で、伊野町教育、特にご質問のございます伊野南地区あたりがどういった役割を担っていくか、こういった学校施設全体も考慮した今後、将来の体制というか、方向性を検討する組織づくりも今後考えていかなければならないと思っておりますし、また関係部署と協議しながらそういう検討体制づくりに取組んでいきたいと考えております。 以上です。
○議長(西川かず子君) 3番議員の2回目の発言を許します。3番。 〔3番 森木昭雄君登壇〕
◆3番(森木昭雄君) 2回目の一般質問をさせていただきます。 平成13年の9月議会の一般質問で、平成13年8月15日、18日に、高知新聞に「議会が民意ねつ造」コラムには議会の信用性にかかわる問題が掲載されておりました。そのことについて私は町長に見解を求めた経緯がありますが、先日、3月16日、高知新聞社に伊野町議会から抗議がございましたかというお尋ねをしましたところ、抗議はありませんと答えられましたが。抗議もしないというなら民意ねつ造を伊野町議会は認めたと思われても仕方がないと思われますが、町長はどのように受けとめられますか、見解をお伺いをしたいと思います。 そして、この放水路吐口部で国土交通省による公開ボーリング調査が行われた結果、吾南用水路の下には砂れき層の存在が判明をしました。トンネルはサイフォン方式で、吐口部の吾南用水路下をくぐって仁淀川本川に自然排水される訳であります。吾南用水路下では、宇治川から流入した汚水や臭気が貯留されたままの構造になっておりまして、いわゆるサイフォン方式であります。今後30年以内に40%の確率で南海地震が発生すると報道され、自治体などではさまざまな耐震対策が行われている昨今、トンネルには止水構造が施されていると言われるが、来るであろう南海地震に耐えられる構造なのか、所見をお伺いいたします。 2回目の質問を終わります。
○議長(西川かず子君) 執行部の答弁を求めます。町長。 〔町長 伊藤建男君登壇〕
◎町長(伊藤建男君) 3番、森木議員の2回目のご質問にお答えいたします。 平成13年9月、民意ねつ造ということで新聞に載られたと、新聞に対して抗議をされたのかというご質問でございましたね。議会が抗議されてないかということですね。私は議会の方とのお話は聞いておりませんが、抗議はしてないと思います。抗議しないというのは、やはりねつ造してないから抗議をしてないんではないかと私はそう認識しております。 それから、公開ボーリング調査の結果を言われましたけれども、30年先といいますか、予想されます地震に耐えられるのかということでございますけれども、これにつきましてはやはり私自身が答えるべき問題ではないだろうと思います。国土交通省の方の技術専門がおりますので、そちらの方で是非伺っていただければと思います。知識のない私がこれを答えてかえって迷惑をかけてもいけませんので、国土交通省の方にまたそういうご質問があったということも私の方から国土交通省の方へ連絡しておきます。 以上です。
○議長(西川かず子君) 3回目の発言を許します。3番議員。 〔3番 森木昭雄君登壇〕
◆3番(森木昭雄君) 3回目の一般質問を行います。 町長は、先ほど国土交通省に報告をするというご答弁をいただきましたけれども、いわゆる予測されている南海地震は例えばマグニチュード8クラスかもわかりません。吾南用水路の下のサイフォン部分のトンネルに劣化現象が発生をすると、汚水は砂れき層を浸透し、八田地区の地下水に流入し、地下水の汚水は必然的に起こることであります。トンネルが南海地震に耐えられる構造か否か、大変重大かつ深刻な問題であるゆえ、八田地区また天王地区住民に対して納得がいく説明を国土交通省から求めたいと思います。 以上で終わります。
○議長(西川かず子君) 答弁不要ですか。 (3番森木昭雄君「結構です」の声) 以上で3番、森木昭雄君の一般質問を終わります。 次に、19番、発言を許します。19番。 〔19番 池沢紀子君登壇〕
◆19番(池沢紀子君) 19番、通告に従いまして一般質問を行います。簡潔に質問をしますので、答弁も簡潔に大きな声でお願いします。 まず一番初め、1、学校週5日制への取組みについて。 4月から毎週土曜日が休みとなり、学校、地域、保護者がますます連携を取り合い、子どもたちを育てていかなければなりませんが、受け皿づくりは万全でしょうか。各地域あるいは町全体での取組み課題をお伺いします。細かいことはごたごた言いません。これだけですので、簡潔にお答えください。 2番、西バイパスにも影響を受ける枝川地区西浦1・3区の浸水対策についてお伺いします。 昨年、環境対策課が枝川西浦1・3区に、3-1区と3-2区の間に南北の線がありますけれども、道路ですけれども、それにカルバートボックスを引き込みました。その周辺、東西に3本道路が通っておりますけれども、大雨によりすぐ道路がつかりますので、地区の方から再三ずっと続けて要望が上がっておりますけれども、そのカルバートボックスに排水路といいますか、それを引き込めば浸水も軽減されますので、せっかくのカルバートボックスがより費用対効果のあるものになるようにしてほしいと、これも地区からの要望がありました。議会においても建設課長がカルバートボックスが完了後実施したい旨答弁されておりましたけれども、14年度一般会計予算に計上されているのかどうか、また今後の見通し、取組みについてお伺いいたします。 3番目、菜の花まつりについて。 13年度、今年1月26日、27日の土、日に行われました菜の花まつりは、伊野町の方からも260万円の町単独補助金が予算化されていましたが、それも含めての収支決算について収支状況をお尋ねします。内訳、細目の説明をお願いします。 それと、今後の課題についてですが、今議会の質疑でもほかの議員からも質問もありましたけれども、伊野町の二大イベントにもなっています菜の花まつりですが、菜の花の成育も悪くていま一つであったということなんですけれども。また、そのイベントへの参加なんですけれども、JA関係とか商工会青年部、伊野商業などの方たちが出店もこれまでされてきておりますけれども、より町内会や学校、PTA、地域とかを取り込んで、より広がりのあるイベントづくりを再検討してみてはどうでしょうか。 それに加えて、現在の方法では雨天対策、雨の日、天候に左右されている訳なんですけれども、雨天対策ができておらず、過去にも何回か苦労もしましたし、今年も第1日目の午後は本当に悲惨ではなかったでしょうか。雨は本降り、しかし中止ではないので、お客さんはぽつぽつでも来るので、店も畳めず雨の中大変なご苦労をされた関係者の方々がいらっしゃったのではないでしょうか。それらのことも含めて今後の課題、見通しについてお尋ねいたします。 4番目にわたりの廃止などについてお伺いいたします。これも通告どおりです。 定例議会で3月末までにやると答弁していたものがありますけれども、特勤。特殊勤務手当の見直しによる条例改正議案はこの3月議会に提案されていますが、このほかのわたりの廃止などについてはどうなったのでしょうか。議会答弁の重みはなかったのでしょうか。お尋ねいたします。 次に、5番目、時間外勤務についてお尋ねいたします。 まず、町イベント行事(土・日・祝日等)における時間外勤務について、毎月の職員各自への支払いは何を基準に支払っているのでしょうか、平成13年12月議会の課長答弁について、時間外勤務命令簿について、職員(部下)の時間外勤務についての上司並びに町長の見解について機構改革、事務事業の見直しの観点からも含めてお伺いします。 それで、平成13年12月議会において時間外勤務についてお尋ねいたしましたところ、総務課長は個々の書類が残っておりません。こうあります。時間外の勤務時間数についてでございますが、個々の書類が残っておりませんって、こう言っております。それとか、それぞれの行事について詳細にお伺いして、初めてそれがどうであったかということのお答えができるものだと思っておりますと、こう答弁されました。そのようなことも踏まえまして、1月30日に伊野町情報公開条例が施行されましたので、この情報公開条例を使って公文書開示請求を行いました。そのことも踏まえてちょっと細かい質問をさせていただきます。 それで、平成13年12月定例議会におきましては会議録がありまして、前回の12月のがはやできておりましてとても便利になりました。こうあります。12年度から週休日及び休日の行事等の出勤につきましては、休日の振替で対応しておりましてとあります。ところが、その時間外勤務命令簿というものがありまして、それを情報開示して開示請求しましたところ、そうではないようなところも私が見てありました。代休でしてない、振り替えていないところが平成13年度と12年、これ、12年は情報提供で開示されました。開示といいますか、情報提供されました。その分を見まして代休ではないものがありました。 私が議会で一般質問をした前のことはここでは置いておきます。それ以後、大きなイベントとして菜の花まつりがありました。これを見てみましたところ、振替代休となってはおりません。確かに勤務命令簿がありまして、その中で従事事務の内容としてふれあい菜の花まつり、例えば平成14年1月26日に13時30分から17時までと時間外勤務命令簿に記入をされてあります。これはどうして振替代休としなかったのか、お伺いいたします。 それと、毎月の職員各自への支払いは何を基準にして支払っているのでしょうかと、こういうことなんですけれども、これも同じく平成13年12月議会、前議会ですけれども、それにおいて町職員全体の時間外勤務時間数と金額について一般質問しましたところ、総務課長は時間外勤務時間数については書類は残っておらず、把握できないが云々と答弁されました。推測すればと答弁されました。 さて、伊野町の公文書の管理は、管理、保管、保存及び廃棄に関する規程(平成13年5月18日訓令第5号)では職員の給与と人事に関するものとして5年保存、3年保存というものがありまして、この5年保存の(8)と(10)に人事、給与、時間外勤務とか、こういう項目があります。これに当てはまるんじゃないですか。毎月の職員各自への支払いは何を基準に支払っているのか、お尋ねいたします。 それと、産経課長にお尋ねいたします。具体的に個々の行事について個々の質問をしたらお答えできるのではないかと12月議会で答弁をされておりますので、具体的にここで質問をします。 紙のこいのぼりについてでありますけれども、平成12年第2回6月の定例会でほかの議員が質問を行いましたところ、産経課長が、紙のこいのぼりの3日間のイベントに動員された町職員は何人かとの質問でございますが、町職員の延べ人数は45名でございます、休日の勤務扱いになっていますので金額は79万628円になりますと、こうあります。会議録に載っておりますから間違いないことです。 それで、この情報公開の開示請求をしましたところ、平成12年の紙のこいのぼり事業についても時間外勤務命令簿が情報提供されました。それで調べてみますと、担当と思われる人たちの時間外に従事したと思われる人数が11人、担当外と思われる方の人数が24人、延べ人数ですが35人でした。では、課長が答弁した45人引く35人は10人、この10人はどこへ消えたのか、お伺いします。 次に、時間外勤務命令簿についてですけれども、これもどういうものかというのを初めて知りました。この時間外数を知りたかったんですね。で、各個人がどのぐらいの時間外をしているのか、課によってじゃあ合計でどのぐらいの時間外数が出るのか、これは機構改革とか事務事業の見直しについて参考にすべき資料ではないかと思い、また参考になる資料ではないかと思い、当然そのような把握できるものがあると思って質問をしたりしてきた訳です。 それで、この時間外勤務命令簿というのなんですけれども、決裁の欄にまず初めに課長があって総務課長の欄がありますが、これに判が押されてないのはどうしてですか。まず、それをお伺いします。なぜ総務課長の判が押されてないのか、欄がありますが。あるにもかかわらず、なぜ判が押されていないのか。 それと、時間外勤務命令簿を見ましたところ、確かに一人一人の時間と日にちと従事事務の内容と実際の実勤務時間とかが書いてあります。それで、勤務の区分というのもありまして、100分の125、100分の150、100分の135、100分の160とかありますけれども、これをきちんと記入している課、そうでない課、きちんと記入している個人、書いてない個人とかいろいろありまして、平成13年度と平成12年度を見比べましたら、平成12年度はほとんどこの勤務の区分の欄に記入がないです。平成13年度になりましたら記入をしてあります。ただし、その記入の仕方が例えば2.5とか何かこう、2.上に5やったり、2.30やったり、これは多分30分のことを0.5時間とか、そう書いているものとか、30分と書いているものとか、いろいろまちまちやと思います。小さいことですけど、こういうことをきちんとみんなで意思統一してさっさとしないから余分なむだな時間がかかっていると私は思っております。 それと、なぜ各個人の時間外の毎月の累計と1年間の合計を書く欄をつくっていないのか。拾い上げてくださいと言われたんですよね。町職員全体のかなりの量なんです。物すごい量でとてもできませんでした。そういうものを実際町民が知りたいと思っても、町民にはわかりませんし、なかなかまとめて書いてないからわからない訳ですわ。要するに、町民がわかりやすい説明資料を役場はつくる必要があるんじゃないですか。様式を整えるべきではないでしょうか。お尋ねします。 それと、職員(部下)の時間外勤務についての上司並びに町長の見解について、機構改革、事務事業の見直しの観点からも含めてお伺いします。 6番、予算づくりについて。骨格予算でありますが、緊縮財政時、見直すべきものがありはしなかったのでしょうか。など。見直すべきものがありはしなかったのか、お伺いします。 この「など」ですけれども、こう書けばなどとはいかんよと、議会運営委員会でそういう話がありましたよとかという話も聞きました。ところが、一般会計、特別会計という予算がありますけれども、この一般会計だけでもなどというところが約30カ所以上出てきます。特別会計はちょっと拾い上げてないです。どうかこのなどというのはやめてください。具体的な説明をお願いします。それとも、などと書いて詳しく説明をしてくださった親切な課かもしれません。本当はなどもあるけんど、それを書かずに隠してあったのか、それともなどを書いて親切にまだこのほかにはなどがありますよと親切に示していただいたのか、私にはわかりませんけれども、などとは書かず具体的に説明を書いていただきたい。などとも書かずに隠して、そのまま何百万円も何千万円も上げてあるんやったら、より具体的な説明資料を議会に提出していただきたい。 どうしてこういうふうに一般質問でわざわざ言うかといいますと、当初予算のときに説明について質問をしましたら、概算で上げてありますからわかりませんと答えますよね。で、説明資料も出してくれ、出してくれって言って、ここ8年叫び続けて今の状態です。決算についてまた質問しましたら、池沢さん、予算が認められましたからって、こう言いますよ。で、決算について詳しい説明をしません。予算が認められたからどう使ってもいいと思っては困ります。 さて、7番目、沖田の田んぼの水利用についてです。水の確保とポンプについてお尋ねします。 平成13年3月定例議会において、質疑や一般質問の中、他議員が質問をされましたけれども、沖田の土地改良組合の総会がありました。そのときに今年もまた田植えの季節が近づいてきましたが、井戸の水は大丈夫やろうかと心配する声が上がっておりました。放水トンネルにかかわっての呑口部の農業用水の事前確保のための国土交通省の仮配管にあわせてパイプが敷かれたということなんですが、その後のポンプの予算はどうなっているのかという質問がありましたけれども、そのとき町から出席されていた方はわかりませんと答えておりましたので、じゃあ14年度一般会計予算に上がっているのかいないのか、お伺いいたします。今後の計画はどうなっているのかもあわせてお尋ねいたします。 一般質問の1回目の質問を終わります。
○議長(西川かず子君) 執行部の答弁を求めます。教育長。 〔教育長 濱田 啓君登壇〕
◎教育長(濱田啓君) 19番、池沢議員のご質問にお答えいたします。 学校週5日制の取組みについて端的にお答えということでございますので、まず今の取組みでございます。 現在、各地域におきましては、子供会をはじめとする地域活動、それから自然体験、スポーツ少年団、ボランティア活動など、いろんな学社連携の中でいろんな取組みを行っております。果たしてこの取組みが今後の週5日制の中でどうなっていくか、やはりこういったことも、来月の4月から始まりますけれども、そういった中で課題等が出てくると思います。その段階では、またいろんな検討、また方策等を考えていかなければならないと考えております。いかに付加価値をつけていくかが今後の課題だろうと考えております。 それと、これは一番難しい問題でございます。今の子どもたちの安全管理とか、いろんな面の中で、やはり先導的役割を担っていただく指導者の育成の問題もございます。さまざまな機会等の中で研修とか、それからジュニアリーダー、中学生を対象とした研修の場を設けておりますけれども、実態としてはなかなか参加者が少ない。こういった面の人づくり、人材の育成の面も大きな問題でございます。 今後の対応でございます。いろんなもろもろの活動が今町全体で行われております。やはりそういった活動参加の場の情報提供、まずここらあたりの整理もして、広く町民の方々に還元していく。それから、仁淀川流域夢ネットワークという人材バンクというか、いろんな活動をなさっている人材の方々の情報をまとめた冊子もございます。そういったものも、今後地域へいろいろ展開していく中で、やはり地域でどんな活動が行われているかまだまだ十分に地域の方々に知っていただけていない状況もございますので、そこらあたりも今後整理して住民に知っていただくと。 そういったことで、やはり学校だけの対応ではなかなかしきれません。週休5日制に一番大事な趣旨のねらいは、やはり家庭、地域の教育力の向上でございます。そういった観点に立ちましてもろもろをちょっと整理しながら。4月からすぐ対応が万全であるかというご質問でございますけれど、私はまだわかりません。今後いろんな物事をやっていく中で、いろんな課題等が生じてこようかと思いますし、それを先取りした施策を町全体、また教育全体で真剣に取組んでいかなければならないというふうに今認識しております。 以上です。
○議長(西川かず子君) 建設課長。 〔建設課長 上田敬介君登壇〕
◎建設課長(上田敬介君) 19番、池沢議員にお答えをいたします。 西バイパスにも影響を受ける枝川地区の西浦1・3区の浸水対策でございますが、昨年の都市下水路工事の地元説明会で、ご質問の箇所につきましても、この都市下水路の工事の完成後、順次整備をするというお約束もいたしております。平成14年度の当初予算につきましては、骨格予算ということでございますので、当初には計上しておりません。年次計画によりまして補正予算で計上をいただき、整備に向けて取組んでまいりたいと思っております。 以上です。
○議長(西川かず子君) 総務課長。 〔総務課長 岡林正憲君登壇〕
◎総務課長(岡林正憲君) 19番、池沢議員の時間外勤務についてのご質問にお答えをいたします。 まず、13年12月議会の答弁についてということでございますが、私の方から10年度から12年度の時間外勤務時間数の質問にお答えしたところがございます。そこで個々の書類は残っておりませんと確かに答弁をしました。12年度までの時間外勤務命令簿につきましては、1年しか保管義務はありませんでしたので、個々の書類は残っておりませんと答弁したところでありますし、また職員の個々の年間の時間外勤務時間数の集計も実際はしておりません。平成13年5月18日付で公布して13年4月1日から適用しております伊野町公文書の管理、保管、保存及び廃棄に関する規程の中に、時間外勤務命令簿については5年間保存と定められておりまして、13年度以降の時間外勤務命令簿については5年間保存するということになっておりますが、12年度以降にはこの規程の適用はされておりませんということから、こういうふうな答弁をさせていただきました。 それと、毎月の職員各自の支払い基準ということでございますが、ちょっと詳しく説明をさせていただきたいと思います。 まず、各課におきまして、時間外勤務命令簿をもとに時間外勤務及び休日勤務に係る計算書を作成します。この計算書は、時間外勤務手当算出のための基礎資料となるもので、1カ月分を翌月の5日ごろまでに総務課に提出することとなっております。総務課では、その提出された計算書の勤務時間ごとの時間数に基づいて時間外勤務手当及び休日勤務手当の額を算出し、計算書の提出された月の給料支払い日に給料やその他の手当と一緒に支給しておるところでございます。それで、各課の方には時間外勤務命令簿へ、その100分の125でありますとか100分の135のところへの記載はありません。この時間外計算書へ記載されておりますので、各課ではそれを省くところもあろうかと思います。 それで、時間外勤務命令簿の総務課長の欄に判がないのはどうしてかということでございますが、専決規程が変更になりまして、今は各所属長の方で時間外勤務手当は決裁ができるようになっておりますので、様式は残っておりますが、各所属長の決裁でよいということになっております。 それと、12年度から休日振り替えで対応しているというふうな答弁であったということでございますが、庁議の中で平成11年8月ごろからこの休日の振り替えにつきましては経費の削減からいろんな話し合いがなされてきました。それで、実際12年からは職場によって、例えば私が把握しておるところによりますと、国体、これの行事ですねえ、あとほけん福祉課の健康まつり、これ等につきましては代休措置で対応しております。 それと、あと各個々の職員の1カ月とか1年間の時間外のどれぐらいやったかという時間がわかるような様式にしてはというふうなご質問でございますが、この時間外勤務については1カ月ごとに精算して支払っておりますので、町の方から考えましたらそこまでの必要はないというふうに私どもは考えておりますので、1カ月ごとの計算書で時間外を払っておると、このような状況でございます。 以上です。
○議長(西川かず子君) 企画財政課長。 〔企画財政課長 西村 脩君登壇〕
◎企画財政課長(西村脩君) 19番、池沢議員にお答えをいたします。 一般会計、特別会計の中の「など」をやめてほしいということでございますが、現在、予算書の中でのなどについてはできるだけわかりやすく、などをつけなくて記載もしておりますが、例えば車等借り上げということになりますと、車、バス、タクシーとかありまして、などという表現で説明をさせていただいております。スペースの関係等もございまして、今後も記載できるものについては記載を今までどおりしていきたいと、このように考えております。ご理解をいただきたいと思います。
○議長(西川かず子君) 産経課長。 〔産業経済課長 尾崎都男君登壇〕
◎産業経済課長(尾崎都男君) 19番、池沢議員の質問にお答えいたします。 通告主題、菜の花まつりについて、13年度実施の収支状況と今後の課題についてのご質問ですが、13年度実施の収支状況ですが、まだ11回の決算が確定しておりません。見込みで申し上げさせていただきます。収入、繰越金11万2,443円、町補助金260万円、寄附金37万5,000円などです。合計308万9,665円となっております。支出でございますが。 (19番池沢紀子君「ゆっくり」の声) えっ。 (19番池沢紀子君「ゆっくり言うてください」の声) 合計が308万9,665円です。それと、支出でございますが、報償費が12万円、需用費52万2,816円、役務費4万円、委託費223万598円、使用料12万3,287円などで、合計306万6,701円となっております。これとは別に、13年度11回の菜の花につきましては町が直接委託を行ったものがありまして、それは菜の花まつりステージ案内板等設置工事費70万円を支出しております。 以上が13年度実施の収支状況でございます。 また、今後の課題についてでございますが、12年度第10回より県の補助金がなくなっております。収入は町補助金、寄附金のみとなっており、非常に厳しい状況であります。今後の課題につきましては、議員さんも言われましたとおり、合同審査、質疑等でもお答えをしましたとおり、今一番頭を痛めているのがここ3年ぐらい連続しております、連作障害かどうかは不明ですが、根こぶ病への対策です。菜の花まつり実行委員会の反省会の中で、対応策として専門家の意見も聞き、場所の変更等も含め十分検討協議していきたく考えております。 また、議員さん言われました町内会、また学校などへの参加を広めてはどうかと。そしてもう一点は、これは大変難しいと思いますが、雨天対策、ここ2年間本当にイベント日が2回とも泥んこ祭りになっておりまして、この雨天対策も実行委員会の中で検討協議をしていきたく思っております。 次に、時間外勤務についてでございますが、菜の花まつりを振替代休となってない部分があるということで、平成14年1月26日の13時30分から17時までのこれが時間外になっていると言われましたが、先ほどちょっと確認してみますと、1月26日の部分については時間外になっている者はおりません。多分、時間外勤務命令簿で左欄が予定の時間でございます。右側が実施の時間になっておりますので、そちらの方をちょっとご確認いただきたいと思います。 それと、紙のこいのぼり、平成12年6月議会で私が時間外勤務手当につきまして延べ45名、79万600円何がしと、確かに私、70万円ぐらいの時間外の合計をお答えをいたしました。ただ、ちょっとその資料を手元へ今持っておりませんので、議員さん、何か35名で差が10名あられるというふうに先ほど言われましたので、ちょっとお時間をいただきたいと思います。 続きまして、沖田の田んぼの水利用、そして水確保とポンプについてのご質問でございますが、現在の取水方法は宇治川の改修に伴い、2カ所の井戸を水源として昭和56年に施行されたものです。以来、昭和60年度に両井戸に設置されている水中ポンプの分解、点検を行い、平成7年には2号ポンプの取り替え工事を行っております。 しかし、2号井戸につきましては揚水量が少なく、三星跡の水源の変更をし、用水の確保をするよう改良区からの要望もありまして、公共下水道工事、これは旧県道から三星の跡地への分を行っておるところでございますが、これとご案内のとおり13年度に新
宇治川放水路建設に伴う是友、奥名への仮設農業用水水源施設の工事と同時施行を行って工事費の節減を図り、揚水管の埋設工事は現在完了しております。 これらの検討事項として、三星跡にある既設井戸を利用するか、また三星跡地へ新しい井戸を設けるか、現在あります水がちょっと枯れております、大変少ない2号井戸の水中ポンプがそのまま再利用ができるか、そしてなるべくなら国、県の補助対象事業に当てはめたいが、それはないかどうか、そして水源地が住宅地にもありますので、その音の対策など国土交通省の設置しております現在のポンプの性能等も参考にさせていただいて、今後先ほど言いましたことを検討いたしまして進めてまいります。 それと、14年度当初予算に沖田のポンプの井戸の部分が予算計上されているかのご質問でございますが、これは一般会計当初予算には計上をしておりません。 以上です。
○議長(西川かず子君) 町長。 〔町長 伊藤建男君登壇〕
◎町長(伊藤建男君) 19番、池沢議員にお答えをいたします。 わたりの廃止などについてでございます。 給与制度の改正につきましては、昨年の7月に職員組合に申し入れをいたしまして、それから随時協議を重ねてまいったところでございますが、特勤手当の見直しの協議に思いのほか時間をとられまして、残念ながらわたりの廃止に関してはその実質的な協議までには至りませんでした。 わたりの廃止そのものにつきましては、職員組合にも特に異論はないということで、総論における争点はありませんが、わたり廃止後の給与体系の再構築の方法など、各論の部分に関してはまだ多くの争点を残しておりまして、いまだに協議には進んでおらない状況にございます。 議会における発言の重みは重々承知しておるところでございますが、組合側に提示している執行部案は、現在の給与水準と比較すると、40歳過ぎからは収入額の減少をもたらすものであり、執行部側だけの判断で強引に改正を進めることはできませんでした。この問題については、できるだけ早い時期に職員組合との合意ができるように新しい首長さんに引き継ぎもしていきたいと考えております。 この行革答申、平成7年11月27日の伊野町行政改革答申(第1次)の中にうたわれております給与についてでございますが、まず1番目に給与については次のような問題点を抱えていると。給料の昇給については、いわゆる「みねわたり」が行われているが、級別標準職務表に触れるので、今後更正に取組むべきであると。給料はそれぞれの職責に応じて決められることが給与の基本原則であると。そして、2点目に、国家公務員給与法によると56歳から18カ月、その後は24カ月昇給で、58歳になると昇給停止とされている。これは民間企業が55歳を過ぎると給料が下降している実態に即して昭和55年から改正されたものであると。高知県がこれを実施していないので、これに倣っているのが実情であるが、この点、高知県の公務員だけが国に準じないのは問題ではなかろうかと、これが2点目の問題でございます。3番目に、地方公務員法第40条第1項の規定によると、職員の勤務評定をすべきと規定されていると。働く者と働かない者とが同じ待遇を受けることがそもそも間違っていると。民間企業に倣い、当然に実施すべきではないか。熱心に働く者については、その優遇を図るためにも職員の勤務評定を行い、その人の評定の結果に応じた措置を講ずるようにすべきであると。この3点について答申いただいております。 この問題につきまして、確かに昇給延伸についてはこれも早急に取組まなければならないと考えておりますが、ただ勤務評定について今後どうしていくのか、これは研究の課題であろうと思います。民間のように営利が目的でないためになかなか難しい点もございますが、これについてもやはり働く者と働かない者の差をつけるのは当然であろうと思いますし、これについても当然今後行革答申を踏まえて研究をしていかなければならないと考えております。 確かに、このわたりの問題については3月ということで私もお話ししたことがございます。そういう中で、いまだに解決していないというのは私の不徳のいたすところでございまして、全く申し訳ないと思っておりますが、やはり職員の皆さんもこの問題については真剣に取組んでいただきたいというのが私の願いでございます。やはり権利は
権利、義務は義務でございますけれども、やはり権利と義務は伴わないとなりませんので。ただ権利主張だけにのみならず、こういった問題も職員も積極的に取組んで、住民からのそういった、いろいろと言われませんように、やはり職員の方も積極的にこの行革に対して取組んでいってほしいと願っております。 それと、時間外勤務についての見解ということですが、職員の時間外勤務についての見解でございますが、機構改革につきましては昨年末に各課から意見を出さしておりまして、これらの意見を参考にして国体終了後に機構改革を実施したいと考えておりました。おりましたにしておきます。終了後にと思いましたが、機構改革は当然のことながら住民サービスの向上を主たる目的として実施するものでありまして、その目的達成のためにはより効率的な執務体制の構築と当該職務に当たる職員の適性が重要な要素になってくる訳でございまして、人事異動におきましても、こうした職員の適性を考慮した上で実施しておりました。 しかしながら、いかに効率的な体制を整えても、業務量は年間を通じて均等にある訳ではなく、通常業務においても1年間の中では突出して業務量が多くなる時期もございます。そうした場合に、最大の業務量に合わせての人員配置というのが可能ならば、通常業務における時間外勤務は解消できますが、伊野町にはそうした人的余裕はないこと、また人員配置の一般的手法としても業務の最大量に合わせた人員配置は論外であることなどから、一定の時期において時間外勤務が多くなるのはやむを得ないんではないかと考えております。この問題につきましても職員個々の能力の問題もございましょうし、職員個々におきましては、事務能力を100%と言ったら大変でしょうが、やはりそういった自己啓発のもとに応じて事務能力の啓発に取組んでいってほしいと思います。 それと、予算づくりについてという。ああ、これですね、骨格予算であるが、緊縮財政時、見直すべきものはありはしなかったかということでございますが。 地方経済は依然として税収等の回復が期待できず、景気対策等による地方債の増発など借入金残高が急増しておりまして、その償還が将来の大きな負担となりまして、義務的経費に影響を及ぼすことは伊野町においても必至であります。また、地方交付税の見直しも行われ、本町も大幅な減額となっております。このように厳しい経済状況でありますため、骨格予算にもかかわらず、減債、財調といった基金の繰り入れをしなければならない状況になっております。 予算編成方針に基づきまして、重要課題であります新
宇治川放水路、西バイパス関連事業等の継続している事業以外の予算については、経常経費の節減を念頭に置きまして予算を編成をいたしました。教育費や住民福祉等の後退につながる経費の削減は避け、そのほかにおいてはでき得る限り節減を図った予算となっております。前例を踏襲するだけの事業の予算要求ということではなく、内容についていま一度原点に立ち返り、検討し、さらには費用対効果等も考慮した上での予算編成ということを行いました。今後につきましても、まずは住民のサービスの向上を図ることであり、事業効果を妨げることなく経費節減をしていくよう、見直すべきものは見直していかなければならないと考えております。 要は、やはりこの行革答申に基づいた行革、これをいかに進めるべきであると私も認識しておりますし、これも平成7年からもう7年目が来ようとしていますので、この問題については議会の皆さん方の当然ご協力も要りますが、執行部、組合、職員ですね、一体となって行革答申について進めていって、やはり健全な財政運営のもととなりますか、そういったものに重点的に取組んでほしいと願っております。 言うは易し行うは難しと、本当にこの問題は難しいことでございます。しかし、これは取組まなければ、最近伊野は私、かなり進んでるなと思ったら逆なんですよね。他町村がどんどん進んでいる、逆に行革が。というのは危機感を持ってやってるんですね、他町村は。伊野町の場合、昔から皆さんも認識もあろうと思いますが、伊野は財政がよいという感覚を持ってたと思います。職員も当然だと思いますし。やはりそういった面で逆に小さい町村、危機感を持っている町村が積極的に取組んでいるということですので、伊野町もまだ遅くはありませんので、何とか早くこの行革に取組んでほしいと願っております。 以上です。
○議長(西川かず子君) 済みません、ここで15分休憩をとらせてもらいます。2回目あるでしょ。 休憩 14時23分 開議 14時37分
○議長(西川かず子君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 19番議員の2回目の発言を許します。19番。 〔19番 池沢紀子君登壇〕
◆19番(池沢紀子君) 19番、2回目の発言をします。 まず、菜の花まつりについてですけれども、どうして代休にしなかったかといったら時間外をしていないと答えられたんですね。1月26日は時間外勤務をしていないと答弁されたと思います。 それで、そしたらこの時間外勤務命令簿が開示されました。確かに今1回目の質問のときに具体的にぱっと2ページ目をあけて質問しましたのは、勤務命令が13時30分から17時という人がいます。それが実際、26日が時間外勤務がないって言われたんですけれども、じゃあこの平成14年1月26日に勤務命令で時間13時30分から17時、従事事務の内容、ふれあい菜の花まつり実勤務時間13時から14時と、この人が1人。それと、14年1月26日、勤務命令が13時13分から17時、ふれあい菜の花まつり、実勤務時間13時から16時30分、これが1人とか、まああります。時間も早くということなんですが、でも大事なことやから言います、やっぱり。14年1月26日、勤務命令が13時30分から17時、ふれあい菜の花まつり、実勤務時間13時、16時30分、この方も実際こう書いています。これは。それと、あとここにもあります。1月26日にふれあい菜の花まつり、実勤務時間ですよ、8時50分から12時40分。それと、まだここに1月26日、ふれあい菜の花まつり執務、実勤務時間8時50分から12時40分の人が3人おります。この人たちはどうなりましたか。それにこれはきちんとした公文書でしょう。勤務時間を。それと27日はありますよ、まだ。27日の実勤務時間、したって書いてある人が、時間外勤務命令簿ですよ、したっていうそれがここにありますよ。じゃあ、勤務時間がなかったっていうことは、払われなかったということは、ここへ書いてあるものは、これは公文書として残ってるものはこれはどうなりますか、これは。 それと、45人って議会で答弁されたのが、資料がないからわからないようなことは言わないでください。休憩とっていいですよ。実際にある訳ですから、それを。それで、45人と言ったときには、資料があったからその資料に基づいて言うた訳でしょう、議員が質問したことに対して。それが実際情報公開の開示請求したときに情報提供で出てきた訳ですわね。そしたら拾い上げた人数と課長の答弁が違ってるんですよ。おかしいじゃないですか。 前やったらああ、そうですかって聞いて私も、資料とかなかなか執行部は出してくれませんからね、幾ら議会で質疑しようと合同審査で言おうと一般質問しようとなかなか皆さん出さないじゃないですか。でも、それはどうして聞くかっていったら、今すごい本当に緊縮財政とか、お金がない、お金がない、地方にお金がないって言われていますけれども、それでも私たちは税金は町民は払わないかん訳ですよ。そしたら1円でも、1円たりともむだっていいますか、むだにはもちろん使ってほしくないですし、きちんと使われているかどうかということは町民がすごい関心が高いですし、こんなに緊縮じゃなかったとしても、やっぱりそれは町の予算とか、それから税金がどういうふうに使われているかというのは私たちに知らせる義務があなたたちにはありますよ。 また、議会で議員が質問したらいいかげんな答えをせんとってください。いいかげんな質問はちょいちょい間違えて質問するかもしれませんけれども、それは私たちもそうしないように努力はしますけれども、なかなか皆さんと同じように毎日毎日この行政といいますか、出勤して役場に来て行政のいろんな事務には携わっていませんので、この時間外勤務命令簿とか、この時間外について質問してきた資料といいますか、そういう行政の書類というのはわからないんですよ。実際、どんなんがあるのかどうかも見せてくれんでしょう。だから、皆さんは行政畑で専門的に仕事をされているから、公文書とか、いろいろ資料とかというたら、事務の関係の書類といったら頭に浮かぶかもしれませんけど、議員も町民にも頭には残念ながら浮かびません。 で、菜の花まつりについては、もとに戻りますが、どうして総務課長の答弁。もう今年からについてでいいですから、過去はもう多分総務課長が幾ら答弁しちょっても実際時間外で払われていますから、代休扱いじゃなかった訳ですから、じゃせめて総務課長が頑張って答弁した12月議会から後ですわ、後の町のイベントについて、総務課長が頑張って答弁したら頑張って代休にするかと思ったら頑張って時間外にしてるじゃないですか。それで、それを質問したら今度は時間外がないって言いましたよね。ありますよ。これについて産経課長に質問をいたします。 それと、細かいことを聞くって思わないでくださいね。細かいことが積もって大きな何十億円の予算になっておるんですから。総務課長の判がなぜないかということでは、何か規程が変わったからとか何か言われたように思いますけれども、変わった時点で様式を変えるべきです。何かが変わったならば、それに関連していろんなものも早急に書類は変えて整えるべきではないですか。議案が上がってきてまして、その議案についても。質疑とかはしませんでしたが、そのときに変えておくべきものを今回上程しているものもあるんじゃないですか。そういうことはもうここでは置きます。 それと、時間外勤務命令簿で日にちが前後してます。例えば4月、5月と来て6月来て、また4月に返ってたりしてるんですよね。申告は自己申告やから、ひょっとして何カ月もたってあのときに時間外をしておったと思い出して自己申告したんでしょうかね。何カ月もたったら、時間外のお金は毎月で支払われている訳ですから、それが終わった後、何カ月も後に請求した時間外勤務のお金はどこへ支払われたんですか。忘れてましたからというて、また追加された訳ですか。総務課長の判はないですが、総務課長が知り得る限りでお答えください。ほかの課で身に覚えのある課長さんがあったら答えてください。 それと、わたりの廃止についてですけれども、町長が行革答申について実行に移すべきやということで、わたりの廃止なんか先送りになったということについて言うは易し行うは難しと言われました。そのとおりやと思います。しかし、議会で答弁をされることにつきましては、責任を持って答弁してください。もう終わりですから次はないですけれども、そういう町長の姿を部下は見てます。課長がまたいいかげんな答弁をしたら困ります。 予算づくりについてでありますけれども、ちょっと私が聞き漏らしたかもしれませんので、またいいかげんな質問になったらごめんなさい。 予算づくりについて、見直しで町単独補助金の見直しをずっと質問してきておりましたけれども、一つだけ、この町単独補助金の見直しについてはどのようにされましたでしょうか。それと、行革答申以外ですけれども、食糧費についてはどのように町長は見直されたのか、お尋ねします。 それと、総務課長、時間外勤務について時間外の計算書があるって言われましたよね。そしたら、その時間外の計算書で1人の職員の月別の時間外と給与がわかると思いますけれども、年間を通して1人の職員がどれだけ時間外をしたのか、どれだけの金額をもらったのか、また課全体としてどれだけの時間外勤務数があったのか、金額があったのかというのは、その担当課の課長、それから総務課長、助役までいくかな、ちょっとわかりませんが、町長とかは把握できるようになっていますか。その資料は恐らくないんじゃないかと思いますけれども、そのあたりはどうなっておりますでしょうか。これは機構改革の見直しにおいて一つの参考資料となるのではないかと思ってお聞きしておりますので、その趣旨を誤解なさらないようにしていただきたいと思います。 2回目の質問を終わります。
○議長(西川かず子君) 執行部の答弁を求めます。産経課長。 〔産業経済課長 尾崎都男君登壇〕
◎産業経済課長(尾崎都男君) 2回目の質問にお答えいたします。 12年の6月議会のときに、その時間外の人数でございますが、私の方で5月末までの分をちょっと今再集計しましたところ、イベントに参加した延べ人数は35名です。それと、実行委員会とか紙のこいのぼりの会がございますが、その会議に延べで8名、43名でございます。そのとき私、何か45名というふうに言われたようでございますが、再確認しましたら43名ということでございますので、5月末までの分が。間違っておるようでございますので、延べ人数につきましては訂正をさせていただきます。 それと、第1回目の議員さんの質問の内容で、1月26日の13時30分から17時までの時間外があるというふうに言われましたので、私はこの1月26日の13時30分から17時までの時間外はないというふうにお答えをさせていただきました。当然1月26日の先ほど言いました13時30分から17時以外の時間外はあります。それ以外の、この同じ時間やなしに例えば13時30分から16時までとかという時間外はあります。 以上でございます。
○議長(西川かず子君) 企画財政課長。 〔企画財政課長 西村 脩君登壇〕
◎企画財政課長(西村脩君) 19番、池沢議員にお答えいたします。 単独補助金の見直しについてということで、これはどうしたかということでございますが、予算編成の際に負担金補助及び交付金については根本から見直しをし、再構築に努めることということで、留意点といたしまして、補助先の活動状況を十分に精査し、厳正に補助の要否を検討すること、既存の補助金については事業の見直し等精査を行うことということで予算編成時に各課に見直しの通知を出しております。 それと、食糧費でございますが、食糧費については事業執行に真に必要かつやむを得ざるもののみ厳正に精査の上要求するものとするということで、これも予算編成の際に各課と協議をしております。 以上です。
○議長(西川かず子君) 総務課長。 〔総務課長 岡林正憲君登壇〕
◎総務課長(岡林正憲君) 19番、池沢議員の2回目の質問にお答えをいたします。 まず、時間外勤務命令簿の件でございますが、確かに専決の規程を変えた段階で様式も当然変えるべきであったと思います。これにつきましては早急に見直しをしていきたいと思います。 それと、次に時間外勤務命令簿で3カ月ぐらい遅れた分の時間外勤務命令が出ておるが、この支払いについてはどうかということでございますが、これについてはちょっと現実に確認をしてみないとどうなっておるかということがわかりませんので、ちょっと後で確認をさせていただきたいと思います。 それと、各課におけます年間時間外数とか時間外勤務手当でございますが、年間の時間外数については、当然所属長の方も時間外勤務命令簿を見ればわかることでございますので、把握はしておると思っております。また、各課全体の時間外勤務手当につきましては、決算書の費目別の欄を見ればわかりますので、これも把握できる事項かと思いますが、職員1人が個々に年間幾らの時間外勤務手当が支払われたかということについては、今の様式の中ではちょっと把握ができる体制にはなっておりません。これをやるには、給料のソフトをコンピューターでやっておりますが、それを変更しなくてはなりませんので。なかなか、かなりの大きなお金がかかりますので、今のところはちょっと把握できる体制になっていないということでございます。 以上です。
○議長(西川かず子君) 町長。 〔町長 伊藤建男君登壇〕
◎町長(伊藤建男君) 19番、池沢議員にお答えいたします。 わたりの廃止などについてと、責任持って答弁ということでございます。 私も、このわたりについては平成10年4月、町長になったときにわたりの問題については当然行政改革するということで、後援会報の中でもうたっておりました。しかし、この問題を私も、行革の委員さんも知らなかったんです。その答申に出た後にわたりをやってるんですよね、平成8年、9年に。私とは逆行してたんです、これ。だから、その辺はあれ、どうしてかなっていう。行革答申が出た後ですから、本来ですと平成7年11月、8年、9年にかけてわたりの廃止を検討せないかんですのに逆なんです。検討じゃなしにそれの時期にわたりを実施しているんです。そのために皆さんがよく議会で言われた1億数千万円上がったというのはそこなんですよ。それを私も受けていましたので、これを早く当然職務職階というもとへ戻さないかんというのは認識しておりました。しかし、その行革委員さんの一応答申が出てきましたので、あとの細部にわたってのそれぞれの答申について、また新たに委員さんにお願いをして、昨年ですか、13年度にこのわたりの問題について委員さんに検討していただいて、出たのはいつでしたかね、答申が出てきたのは。 (「1月。13年1月」の声) 1月ですか。1月に行革委員さんから答申いただきました。それに基づいて、職員組合に対して改正案といいますか、を出して今まで来たんですけれども。今言うように、職員組合の方は現実にはなかなか、直接親身になってやってくれなかったのは事実ではないでしょうかね。やはりこちらも問いかけてやっていますけれども、検討していただいて職員組合は組合の意見を出してくれということで答申を渡してありますのでね。そういうことの中で、組合との話も出来てなかったという事実はあります。そういうことによって遅れたと。 私は、やはり14年の4月からというのは思いはありました。わたりの廃止については当然考えるべきだと、答申の意見も職務職階に直すべきだという答申も出ていますので。だから、今言うみねわたりの問題とか、職務職階級に言いますと課長補佐でもないのにもう課長管理補佐職がおると。だから、一般会計予算の中の人件費の資料がございますが、見ていただければわかります、課長が今15、課長補佐級が五十何名でしたかね、かなり多いんですよ。これを今回のわたりの見直しということで改正しようというのが話し合いの、組合に対して改正案を出しておりますから。今後この問題について、確かに3月、この議会に本来ですとかけなきゃいかんことでしたけれども、今言うように話し合いが進んでないということで、これは本当に私としては自分の不徳のいたすところだと思っております。 こういう問題についても、職員の方も本当に真剣になって取組んでいただかなければ、やがて住民の的になります、これは。既に住民からかなり言われているのは事実なんですから、これは。だから、今回こういう結果になりましたから、私が次の首長になる方にはこれを早く改正するように当然引き継ぎの中で申し上げなきゃなりませんし、行革答申についてももう一度新しくなられた首長さんがこれを熟読いただいて、いかにこの行革について進めるか、これは次の方にも是非要請していきたいと思っております。 確かにこの結果では、議員さん言われたとおり、責任を持ってないという答弁になるかもしれませんが、この問題について14年度中には是非改正するように取組んでいただきたいというふうに思っていますし、行政の方も総務課長を中心に早期に解決するように申し添えておきたいと思います。 それから、今言う補助金等の見直しにつきましても、行革答申がまたいただいておりまして、それについても現在検討しております。だから、抜本的にどこまで見直しするのか。というのは、今補助金総額で言いますと、通常の組合なんかの補助を除きます一般町単独事業というのはかなり、何百件もあります、これ。これを本当に適正な補助として、今までの実績とか、それからもう既に完成といいますか、事業に乗っているものとか、いろいろさび分けて、廃止するものは廃止としてやはり整理すべきだということで、この件についても答申案をいただいておりますので、これも14年度中には個々に各課の担当も含めてこの町単独事業の見直しを行っていかなければならないとは考えています。 食糧費の問題につきましても、おおむね減額をしておりますし、今後におきましても、食糧費、交際費についても新たな支出する内容等についても検討して、やはり住民の皆さん方から不審といいますか、そういう気持ちを持たれないような支出の出し方も考えていかなければならないと考えております。 食糧費あたりについては、以前から言いますと、もう既に減額しておりますし、ふだんですと食糧費が200万円ぐらいでしたかね、それから交際費が200万円か、食糧費が250万円ぐらいやったのをもう既に食糧費も50万円ぐらいに削ってるんではないかと思いますし、交際費の方も100万円程度となっております。今後、交際費の内容等を見ますと、やはり弔慰金関係がほとんどではないかと思いますが、そういった面も今後出す内容についても検討して、一つのルールといいますか、そういうものも考えていきたいと考えておりますので、これも引き継ぎの中で伝えていきたいと思っております。 それと、先ほど予算づくりについてということで、「など」ということと、概算で計上しているということを議員さんが言われました。 これ、当初予算段階ではやはり概算で予算を上げております。といいますのも、やはり事業をやる場合、それぞれの事業を設計を組んで予算化をしても、設計を組む段階では設計単価も変わります、これは。改正があることがありますので。それをやってもかえって無意味だろうし、それに費やす時間外もかえって問題といいますか、ありますから、一応おおむねの今の一般常識の中で見積もりは見積もりでとっていただいての予算要求、概算は、ある程度技術屋が見た中での延長を出して予算要求を出しておりますので。予算段階では当然概算で計上しているのがおおむね妥当と思いますので、これは是非ご理解いただきたいと。 委託契約なんかの場合には、当然業者が見積もりとりますからその数字が出てきますけれども、新たな事業とか、そういうものについてはやはり概算で組まなければ、実施設計をくくってまではかえって職員に負担をかけますし、むだな時間外をとらさなきゃならんということもありますから。ある項目については概算で組んでおりますので、その点はご理解いただきたいと思います。 以上です。
○議長(西川かず子君) 19番、3回目の発言を許します。19番。 〔19番 池沢紀子君登壇〕
◆19番(池沢紀子君) 19番、3回目の質問をします。 簡単に言います。産経課長、その菜の花まつりのことについて、私が例えばとして時間外勤務命令簿のがを言うた訳なんですけど、その例えばと言われたのを取り上げられてそういうふうに言い訳をされた訳なんですけれども、そうじゃなくて、私の初めのたしか質問はどうして振り替え代休にせずに時間外をしましたかと。総務課長が12月の議会では祝日、日曜日のイベントについては振り替え代休を12年からしておりますと、そう答えられました。ところが、菜の花まつりはそうでなかったから、それはなぜですかって質問したんです。それについてのもともとの答えが返ってきてないですが、これは町長か課長か産経課長、産経課長ですか、町長ですか、総務課長ですか、どなたでも構いませんので、適当な方がお答えください。 それと、産経課長、あなたばっかりで申し訳ないですけれども、紙のこいのぼりの分で以前の議会で45人と答えられたのが、いや実は違ってたんだと、43人やって今言われましたよね。今度は、5月までのイベント期間中に45人と思って前、ほかの議員に答えたけれども、実は43人でしたと言われましたが、私が拾い上げましたら実は40人なんですよね。今度はまた3人増えましたが。 要するに、細かいことはまたお互いに資料を持ち寄って話してもよろしいですけれども、私が言いたいのは、産経課長、議会で質問を議員からされたらきちんと答えてください。あなたはいつも、いつもといいますか、去年の12月議会でも、当初予算に計上していた額が間違ってたから訂正しますとか言われましたよね。割と比較的、答弁はやはり慎重といいますか、訂正が後からする必要がないように。例えば私が紙のこいのぼりの時間外についても質問をしなかったら、以前に質問を受けたときの答弁でずっと片がついていった訳でしょう。うそを言いながら、うそを言い続けて訂正もしなかったらそれはうそでしょう。直すこともできないでしょう。自分からだって以前の議会で質問を受けた答弁がこうでしたが間違いでした、こうこうですって謝ることはかつてないですよね。だれかの議員に指摘されて追及されて、初めていや違ってましたって言いますよね。それではいけないんじゃないですか。どの議員からの質問にも誠意を持って答えていただきたいと思います。産経課長、だれにしましょうか、産経課長、町長でも構いません。やっぱり産経課長、きちんとお答えください。 それで、3回目の質問になりますので終わりになりますけれども、伊藤町長におかれましては、私、もう勇退されるということですので、これが最後になります。私の質問に対しましては、町長はそのまじめな性格柄、いろいろ本当に誠実に答えていただきました。本当に感謝いたしております。これからは健康に留意されてお過ごしなされることをお祈りしております。 これで私の一般質問を終わります。
○議長(西川かず子君) 執行部答弁。産経課長。 〔産業経済課長 尾崎都男君登壇〕
◎産業経済課長(尾崎都男君) 池沢議員の3回目のご質問にお答えいたします。 菜の花まつりでどうして振り替え代休にしなかったかのご質問ですが、振替はたしか8分の4、半日単位と、8分の8、1日単位で取り扱われるようになっております。そのため、半日とか1日に満たない部分については時間外処理ということで処理させていただきました。 それともう一点、12年の6月の議会で、私が時間外の部分につきまして延べ人員45名というふうにお答えしたと思いますが、私もそのとき資料を延べ人員をちょっと調べてくれと調べていただいて、それで45名とお答えしました。先ほど休憩の時間もありまして、うちの職員の者に再度12年の5月末まで、12年の6月の議会でお答えしているということは多分12年の5月末までの人員やということで再確認をした結果、イベントで35名、会議で、実行委員会の会議でございますが、夜やる会でございますが、それで8名ということで合計43ということでお答えさせていただきました。作為的に間違ったとかというのはございませんので、そこのあたりをご了承いただきたいと思います。 以上です。
○議長(西川かず子君) 以上で19番、池沢紀子君の一般質問を終わります。 18番、北岡義彦君の発言を許します。18番。 〔18番 北岡義彦君登壇〕
◆18番(北岡義彦君) 一般質問をいたしますが、答弁は簡潔にお願いします。 伊藤町政4年間を振り返ってという通告をいたしておりますが、けさほどから西内議員、大原議員から質問もあり、答弁もございましたので、重複は避けたいと思いますけれども、この4年間の伊藤町長の態度は大変立派で、その職責を全うされたことと心からの敬意と感謝を申し上げたいと思います。 議会答弁では、声が小さいとか、早口で聞き取りにくいというような嫌みともとれる指摘もありましたけれども、しゃべり方やら声の大小につきましては十人十色でございまして、それぞれの性格にもくせにもよりますし、よしあしは簡単に断定できるものではないと思います。国会でも、歴代の内閣総理大臣でさえ、中には「あー、うー、あー、うー」とあーうーばかり多くて聞き取りにくい、そういう大臣もございましたし、反対に言語明瞭にして意味不明と言われた総理大臣もありました。伊藤町長は、嫌な顔も見せずに終始誠実に、そして謙虚に丁寧に答弁をされていたことは、私たちの胸を強く打つものがありました。議会答弁も今期限りと思いますと寂しさは禁じ得ませんが、しばらくは健康回復に専念をされまして、伊野町発展のために再びご活躍される日を心からご祈念を申し上げたいと思うものでございます。 そこで、顕彰碑についてお聞きをしたいと思います。 先日、水資源対策特別委員会に環境対策課長から高知取水の顕彰碑を建立をしたいとの申し入れがありまして、水資源対策特別委員会では一応の了承はしたものの、顕彰という言葉は功績などを表彰することでございまして、高知市や県から顕彰をされても伊野町が全額町費で顕彰碑を建立するというのは、だれかの言葉ではございませんけれども、いかがなものかと思うものでございます。高知市から多額の金を受け取っているからとのこの発想につきましては、将来大きな問題を誘発する原因にもなりかねないと思うものでございます。 高知取水の受益者は高知市でありまして、伊野町は被害者の立場であることを忘れてはならないと思うものでございます。平成3年12月5日に、高知県知事を立会人といたしまして高知市長、伊野町長が協定書を取り交わし、1年後の平成4年12月28日に確認書を高知市長、伊野町長の間で交わし、協力金3億円、地元対策費12億円、仁淀川水質等環境保全対策費として毎年7,500万円、これは3年ごとに改定をするということでございまして、現在は7,820万円となっておりますが、この3点を覚書として円満解決をいたしました。20年余りにわたりましての問題に決着をつけたのは、高知市民の水不足の問題解消と伊野町の町益をいかにして守るかが最大の焦点でございまして、苦心の末の結果であり、伊野町の不安に対する代償であって、町益を守る代償として合意に達したことをいま一度思い起こす必要があると思うものでございます。 当時の町議会では、この地元対策の地元とは、特定の地域とか団体を指すものではなくて伊野町全域が地元であるとの認識を後世に残すために、そういう意味から確認するために、平成6年5月30日に特別に決議をいたしまして、協力金、地元対策費、仁淀川水質等環境対策費につきましては、これらの高知市から受ける金員は町民共有の財産であると明記しております。そして、仁淀川水質等環境保全対策費は、高知取水に限定をした水質保全、水源涵養に限定されるものではありません。あくまでも伊野町の町益を守るための水源涵養であり、水質保全のためのものでなければなりません。 最近、伊野町に対する内政干渉ではないかと思われるような発言が周辺市町村の議員あたりから伝え聞かされるようになっておりますけれども、これは伊野町の町益を守るための故井上長英町長のご功績が評価されているあかしの一つかもしれませんが、そういった問題点を明らかにした上で、高知市とともに共存共栄を図るため、伊野町の町益を守るための努力を顕彰したいというならそれはそれで結構なことだとは思いますけれども、場所や方法にも一考の余地はあると思うものでございます。 故井上長英氏を顕彰するという意味からすれば、基金の一部を、井上長英基金として名前を残すようにすることも一つの方法ではないかと考えるものでございます。基金にすれば、将来事あるときには、顕彰碑はつぶしてもリサイクルはできませんけれども、基金は物に変えることもできます。高知取水問題が大詰めを迎えた段階で、総務課長として井上町長に仕え、そしてこの基金創設、管理運営の責任者である収入役として事に当たられた伊藤町長の考え方をお聞きしておきたいと思います。 次に、避難場所の問題でございますが、町の指定の避難場所が町の広報にも載せられて全戸に配布されておりますけれども、町内に97カ所の避難場所がありますが、これは一応名前のお知らせだけで、このうちでいつでも避難できる場所が何カ所あるかということにつきましては大変疑問に思うものでございまして。会社とか、それから学校、またほかのところでも、集会所もいつも閉まっておりますし、いつでも避難できるというところではありません。このうち何カ所がすぐに避難ができるか、この辺についてのご説明をお願いしたいと思います。 老齢社会を迎えまして早目の避難が必要になる、こういうふうなこともありまして、昨年の台風のときにも、独居老人の方から今度の台風は物すごい大きな台風が来るというふうな予報があるが、もうすぐそこまで来たが、避難せんないかんろうかというふうな相談もありまして。公民館の方に電話で聞き合わせをしましたら、その電話に出た方がどなたかはわかりませんけれども、いつでも来てくださいと、こういうふうなお話でございましたけれども、そしたら夜になって毛布とか寝具はあるかと聞きましたら、そういうようなものはない、食べるものもない、こんなところへお年寄りを運んでいきましても、本当の意味の避難にはならないと、このように思う訳でございまして。何とか、そういうふうな高齢化社会を迎えて、独居老人だけではなくても、お年寄り夫婦、こういうような方で早い目の避難をしたい、こういうような方が受け入れられるような避難場所が町内にどれぐらいあるか、このように考えると非常に不安でございます。 このようなところは、早目の避難であれば車で移動するということも考えられる訳でございまして、そういうふうな避難をしたい場合には車で移動することもできますし、全部でそういうようなところの必要もないとは思います。旧町内とか、または枝川地区、そして八田地区、川内地区、三瀬地区と、神谷地区といったような、そういうふうな地域別に1カ所ぐらいの緊急避難場所を設定すべきではないかと、このように考えるものでございます。 そういうふうな場所をつくりましても、災害はいつ起こってくるかわかりませんし、台風はいつ来るかもわかりません。これは日曜とか祝日、また夜間につきましては、公民館はおるかもわかりませんが、とにかく、いつでも避難できるというところを町内の、そして主要な場所に1カ所ぐらいは構えて避難を受け入れると、そういうふうな考え方が必要でございますが、この受け入れにつきましては職員がいつでも配置ということにはいきませんので、国土交通省の管理の樋門、そういったところには民間に委託をして、台風の増水時には駆けつけてもらえるというふうな民間の方に委託をする、そういうふうな方法もとられておる訳でございまして。こういうふうな緊急の避難場所につきましては、そういうふうな町の方からその近くの方に連絡をしたら、その人がその場所で受け入れをすると、こういうふうな体制はとれないものかどうか、私はそのことにつきまして提案を申し上げておきたいと思いますし。 もう一つは、非常食につきましては年に1回の避難訓練、今年は八田の南小学校のグラウンドですか、ここでやられたということでございますけれども、年に1回、何年に1回か回ってくるようなことではなくて、その地域でミニ避難というふうな形でも結構でございますけれども、そういうふうな避難をしてその非常食を配布をすると、集まった方に。そういうふうなことを考えてみてはどうかとも思います。また、この非常食は今現在どこにどれだけのものが備蓄されているのか、その辺のこと、また飲料水はどのようなものをどの程度保存しておるのか、そういうふうなこともお聞きしておきたいと思いますし、またこの点検につきましては食糧、水につきましても賞味期限というものがございます。これは年に1回交換してそれでいいのかどうかわかりませんけれども、そういうような問題もありますし、その点についての点検はどのようにされてるのかをお聞きしておきたいと思います。 次に、水源涵養税につきましてでございますが、県がこの水源涵養税の導入を準備をしておりますけれども、どのように使用されるのか、水源涵養のためと言うだけで目的があいまいであるとも言われております。 近年、水の大切さ、水を確保することがいかに大変かということを県民全体に考えてもらいたいということで、水源涵養税の導入を実施するというのがそのねらいであるとも聞いております。その試案の一つは、水道料金に上乗せをする方法で、月額30円、年額にいたしますと360円になりますが、この水源涵養税を水の使用量の大小によって、不公平だというふうな意見もありますし、また地下水やら農業用水、工業用水、こういうふうなもの、またさらには水源地域と下流域の差など問題、課題は多くあるようでございますし。また、もう一つの試案でございます県民税の超過課税法式で現行の個人、法人県民税の均等割に年額500円の上乗せをするやり方というふうなことが試案として出されておるようでございますし。しかし、いずれにいたしましても、住民の納得を得ることが最重要でございまして、そのことにつきましては、金額としてはわずかでも、税金が増えるということを喜ぶ人は少ないと思うものでございます。 水源涵養につきましては、私も議会でたびたび質問もし、提言もしてまいりましたけれども、伊野町の面積約100平方キロメートルのうちで、森林面積は76%に当たる7,628ヘクタール、その中で46%が植林で、手入れのできている森林はわずかのようでございます。水源涵養の保水能力に乏しく、災害の危険も考えられております。昨年から始まりました県の山でがんばる支援事業も申請書は町内でわずか1件、1ヘクタールだけであったというふうな説明もありましたが、この事業は自分の山を自分で手入れをする人に対しての補助事業でございまして、高齢化やら町外、県外に所有者が出ていった人の山林、放置林の山林につきましては対象外で、手入れができていない、保水能力はますます低下をしていると思うものでございます。この件につきましては町単での補助事業も考えられるべきではないかと、このようにも思いますが、どのようなお考えでしょうか、お聞かせを願いたいと思います。水源涵養保安林的な、そういった考え方で山林を購入すべきではないかということもたびたび提言してまいりましたけれども、この件につきましても余り進んだようには思えません。 いずれにいたしましても、水源涵養税は県の制度とは言いましても、伊野町の76%の面積が山であって、伊野町の36%の面積が人工造林、この植林地であります。伊野町として水源涵養税は重要な課題を含んでいると思うものでございますが、町としてどのように取組んでいくのがベストなのか、その辺につきましてお聞かせを願いたいと思います。 町長の4年間の中で、企画財政課長の方に通告しておりましたが、質問はしませんが、もし通告しておりましたので手ぐすね引いて待っておったら、そのことをお答えいただいても結構でございます。
○議長(西川かず子君) 執行部の答弁を求めます。総務課長。 〔総務課長 岡林正憲君登壇〕
◎総務課長(岡林正憲君) 18番、北岡議員の避難場所についてのご質問にお答えをいたします。 災害時の避難場所につきましては、各地区から要望のありました公共施設を中心に現在指定をしておるところでございまして、これらの避難場所については毎年広報に掲載して住民に周知をしているところであります。 避難場所につきましては、災害が予想され、避難を要する場合には、まず管理人のいる施設を優先的に開放しておりまして、これは町内全域で8カ所あります。それと、その他の避難場所につきましては、災害が予想される場合については管理人に電話をしまして、避難があるかもわかりませんので、そのときにはかぎの開放をお願いしますという要請をしております。 それで、独居老人の避難についてでございますが、確かに災害が予想される場合、安全面からも事前の避難が一番重要ではないかというふうに考えておりまして、常時管理人のいる町有の施設へ避難をお願いしたいと考えておりますし、災害が来まして1人で避難できない場合には、消防の方へ連絡していただければ、団と消防署の方で避難誘導もしております。また、平成11年より自主防災組織というのを育成しておりまして、現在4地区でこの自主防災隊が組織されておりますが、この中で独居老人の調査もしておりまして、当然災害時の避難誘導も進んでやっていただいておるところでございます。 その次に、毛布とか食料品の備蓄でございますが、非常食としましてアルファ米と、これは200食でございますが、乾パンを8箱。この乾パンの大というのが8箱、小を90袋ですか、これは役場に保管をしております。また、自主防災会の方で、枝川で五目御飯を600食、保存水を15箱、神谷地区で五目御飯を600食、保存水を9箱、勝賀瀬地区で保存食の詰め合わせを30セット、乾パン、クラッカー、ビスケット各4箱を備蓄しておりまして、これにつきましては約5年が賞味期限でございます。それで、消費期限が近づきましたら、防災訓練等で使用いたしまして、その後補給しておるというのが現状でございます。 それと、毛布の話が出ましたが、現在、公民館にも毛布を保管しておりまして、そのほかにも伊野の小学校でありますとか、枝川小学校、それから土佐七色の里、伊野町の社会福祉センター、また役場の方でも毛布も保管しております。一応このような状況でございます。 以上です。
○議長(西川かず子君) 税務課長。 〔税務課長 堀地省三君登壇〕
◎税務課長(堀地省三君) 18番、北岡議員にお答えをいたします。 水源涵養税について伊野町としてどのように対処するのがベストと考えているのかというご質問でございますけれども、水源涵養税制度は県土の84%を占める高知県の森林が近年、手入れ不足で荒廃をしてきたことから、これを保全するため、高知県みずからがどのような取組みができるのかというテーマで議論をしているものでございます。 この制度は、税収自体を目的とするものではなく、広く薄い負担によって森の重要性を認識し、県民みんなで森を守っていくことを目的とするものです。この制度の検討期間は2年間が予定されており、昨年4月から県の関係各課職員13名と市町村職員5名から成る新税制プロジェクトチームが設置され、水源涵養税制度について本格的な検討が開始されておるところでございます。 また、県民の中には負担した税金が何に使われているのか見えにくいといった批判の声もある中で、税収と支出がだれの目にも見える形で結びつき、地域の実情に即した政策の実現を目指そうといたしまして、現在までに最も適当で、かつ実現可能なものといたしまして、水使用量に応じて課税する方法、これは水道課税方式と、個人や法人に均等割で課税する方法、県民税超過課税方式の二つの考え方を取りまとめておられます。 今後の水源涵養税制度の検討に当たって、新税制検討プロジェクトチームでは、その趣旨や背景となる資料等を広く情報公開した上でさまざまな立場の県民の皆様からご意見とご提案をいただき、また水源涵養税の趣旨についても広く意見を求め、幅広い県民の皆様の参画をいただくことによって、県民が参加する森づくりという理念にふさわしい仕組みづくりを目指して取組んでおられます。 伊野町といたしましても、多くの町民の方々に森林が本来持っているはずの公益的機能を回復するためのご意見やご提案をお願い申し上げますとともに、よりよい水源涵養税制度の創設に向けて町民の方々のご理解をいただく努力をしてまいりたいと考えております。
○議長(西川かず子君) 企画財政課長。 〔企画財政課長 西村 脩君登壇〕
◎企画財政課長(西村脩君) 18番、北岡議員にお答えします。 伊藤町政4年間を振り返って企画財政課長はどう評価しているかということでございますが、この4年間、主なものとしまして、伊野町の懸案事項でありました新
宇治川放水路の着工や南ノ谷排水ポンプ、また奥田川排水ポンプの増設について国の補正予算計上、そして西バイパスの着工ということで、町施行の事業としましては生きがいセンター建築あるいは国体関連整備等がございます。また、事務の見直しとしまして、介護保険導入に伴う機構改革、情報公開条例の制定等の財政改革など、例を挙げればたくさんございますが、振興計画に基づく各種事業の促進により、住民サービス向上に取組んできた4年間だと思っております。 以上です。
○議長(西川かず子君) 産経課長。 〔産業経済課長 尾崎都男君登壇〕
◎産業経済課長(尾崎都男君) 18番、北岡議員の一般質問にお答えをいたします。 水源涵養税について、議員さんおっしゃられましたとおり、伊野の山間部につきましては大体7,600ヘクタールでございます。そのうち人口林率は46%で、約3,500ヘクタールにつきまして杉、ヒノキ等でございます。本当に間伐が遅れておりまして、議員さんも多分ご存じやと思いますが、町内の町道また林道を走っていただきましても、木の中に、ちょうど冬場、今ごろでございますが、草とか低潅木とか植生がなく、種類は違いますが、仁淀川の川原のようながらがらの石ということでございまして、本当に保水能力は落ちております。何とかそれを間伐をすることによって下草を生やし、当然腐葉土もそこへ滞留するということになりまして、水路保全とか、人間と森林が共生できる共生林とか、そういうことを早急にやっていかなくてはならないと思っております。 本日の放置竹林でもお話しさせていただきましたが、個人の山につきましては里山の放置竹林、また里山の人工林も同じ個人の財産でございまして、現在の一番効果的な取組みといたしましては、森林組合等でお願いしております一般造林によります間伐とか、また今年初めて13年度に県の補助事業で創設されました山でがんばる補助事業と。これは議員さん言われますとおり、個人が自らチェーンソーを持って、森林組合に委託した場合には補助金にならず、個人自らがチェーンソーを持って間伐した場合には、通常の間伐プラスヘクタール当たり大体5万円の補助金がプラスされる補助事業でございますが、議員さん言われるとおり、町外の不在地主については当然伊野町内へ来てやっていただければ補助対象になりますが、現段階では補助対象になりにくいという点がございます。今現在につきましては、この補助制度にのっとって、またそれを拡大して適用するとかという方法もございますが、大変広い3,500ヘクタールの本当に80%、いや90%以上も多分十分な間伐はされてないように私自身は認識しております。そういう意味では、町の役場の方でも、環境対策課も踏まえてまた協議検討していきたく思っております。 以上でございます。
○議長(西川かず子君) 町長。 〔町長 伊藤建男君登壇〕
◎町長(伊藤建男君) 18番、北岡議員にお答えをいたします。 まず、4年間を振り返ってにつきましては、さきの議員さんにご報告申し上げましたので、あえて申し上げません。 確かに、答弁については、傍聴の方々から耳に入っております。やはり私自身、こういったしゃべり方というのはなかなか直りにくい面もあったと思いますし、どうしても語尾がはっきりしていないとかということもあり、自分なりに努力はしたつもりですけれども、興奮していきますとどうしてもそういう言葉になるのがもうやむを得んと私も思っておりますが。そういうことで、やはり本当に議会答弁につきましては簡潔明瞭というのが本来の言い方でしょう、確かにそれはわかります。しかし、そういった中で答弁をする中、しつこいと言われた方もおりますが、やはりそれは過程も踏まえて話さなければ答弁してもわからないということもある訳で、それはお許しいただきたいと思います。やはり答弁もその過程を踏まえての結論になりますので、その結論だけを簡単明瞭に言いますと、はっきり言ったら住民の方はわかりません。はっきり言ったらね。そういった面もありますので、くどくどと言うたこともあります、これは。確かに私としてはその面は反省しておりますが、今後新しい首長さんにはその点は十分、そういうことはないかもしれませんけども、私の反省点は言っておきますので、その辺はお願いしたいと思います。 それと、北岡議員さん言われました、高知取水問題につきまして、高知市から納付金としていただいております今7,500万円、現在、3年間の物価指数によりまして7,830何万円でしたか、いただいていますし、この北岡さんの言う懸念されることは事実だと思います。しかし、この協定書、平成3年12月5日に協定を結んだ訳ですけども、この協定書の中に意味があろうと思います。読んでみます。 伊野町長井上長英(これは甲といいます)と高知市長横山龍雄氏(乙)とは、高知県知事中内力を立会人として、古来、伊野町民が天然資源として豊富かつ良質の仁淀川水の恩恵を受けていたものであることを甲、乙双方とも確認した上で、八十先地先で仁淀川河川敷内から高知取水をやりましょうということですので。これに携わっていた徳弘弁護士さんの思いはここに入っておるんだろうと思います。 それを見ますと、この高知取水につきましては、その当時、地区の反対の方、また各種団体からもいろいろ議論もあって、数十年にわたって議論されてきた訳ですので、この高知取水についての思いというものは、私は余り携わってはいないんですけれども、議員の皆様方には既に十分承知の方もおいでると思います。 そういった観点から言えば、他町村のいろいろな意見もありましたが、そういうものは意見として、やはり伊野町としてのこの協力金、地元対策金、環境保全等水質ですか、仁淀川の水質等環境保全対策費としていただいています金については、やはり町民共有の財産としての考え方に立って、高知市に対しての水質の保全というものは当然やっていかなきゃならないと、これは思っていますし。それについては、当然伊野町としてもいろいろ単独の事業で、単独といいますか、そういう水質等の改善のためには公共下水道事業も平成元年から供用開始していますし、そして農業集落排水等、いろいろな水質の浄化については努力をしております。そういったもの、見方によれば町単独でやっている事業、今下水道については年間大体3億円を限度として繰り出しをしています。農業集落排水につきましては、当然補助金、起債を引いた残りですね、それについては町が見ていますし、水質から考えれば、この高知市さんから納付をしていただいている金以外に、町単独で既にそういう水質浄化のために努力はしておりますので。公共下水道を実際やるというのは当時、昭和53年ですかね、公共下水道が認可をされたのは。その当時の概算事業で200億円というふうに出ておりましたが、もう今の時代で考えますと500億円ぐらいになるでしょうかね、将来枝川まで行って波川をやるとなると。それだけの大規模な公共下水道に取組んでおりますので。これもやはり本来ですとそういった水質等環境保全の金は使ってもいい面であると私は認識しておりますし。しかし、そういった事業は、町のできる範囲では町単独といいますか、一般会計の中で水質浄化については努力をしていっておるし、今後も続けていかなければならないと思っていますから。高知市さんから納付していただいておりますこの7,500万円につきましては、当然上流域の伊野町としてはすばらしい水といいますか、安全な水を供給するのは当然のことでしょうし、それに努力する義務も続くべきであろうと思っていますし、単なるただ伊野町がいただいている。いただいていると言うたら語弊があります、これ確かに。いただくじゃなくて、これは協定に基づいて高知市から納付をしていただいておりますので、これは。いただく、いただくってちょっとありますけれども、実際いただいています。だから、そういった認識はやはり伊野町民の皆さん方もそうでしょうし、私を含め町の執行部の方もこの協定書に基づいて高知市からいただいている納付金につきましては、そういう思いを持っておりますし。 今回、その顕彰碑について環境保全対策協議会、そして水資源対策特別委員会の中でお諮りしたのは、そういった面を踏まえてといいますか、具体的にはまだ計画はされておりません。しかし、末代に伝えていくというのがこの協定書の内容、これを私はやはり残すべきだろうというのがもともと私の考えでございました。やはり未来永劫にわたってこの協定書の内容といいますか、ほとんどの方が忘れかけています、この協定の内容というのをね。これをやはり残すときにはいわゆる顕彰的なものをということで、議員さん、またほかの町民の方々からそういったご意見もありました、顕彰碑を建ててはどうかという。それを踏まえて、今回そういう環境保全対策協議会等に対して答申をしたのが初めでございます。 確かに北岡議員さんが言われたとおり、これにつきましては具体的に位置とか、それは何もこちらが決めている訳じゃありません。これから検討すべきであるということで、要はその水資源の特別会計から出してつくってよいかどうかという、そういった議論をさせていただいた訳ですので。本来ですと、この水質等環境保全から出すのは若干おかしいんではないかと思いますね。やはり今までいただいております協力金、これがやはり出すんであれば適当ではないかと思いますが、もう既に協力金につきましては一般会計へ繰り入れをしています。もうやるとすれば一般会計からの中でこの建立をすべきではないかと思っておりますし。 井上長英基金を積み立てたらというご意見もありました。そういうこともありますが、現在基金として積み立てるのがよいのか、それとも顕彰碑として後世に残していったらよいのか、もう賛否両論あろうと思います。この点については、改めてまた環境保全とか水資源の中で議論もしていただいて、この顕彰碑の建立については再検討をしていただければと思っておりますし。 本来、協定書の意味というものは忘れるべきではないだろうと。これはやはり私も認識しておりますから、この意味を含めて、顕彰碑をやるのであれば裏面にこれを彫って住民に知らせていくと、未来永劫にわたって知らせる。これは必要じゃないかと思っています。具体的にこういう案ですよというのは出てきませんので、これから話し合いをさせていただいて、もしできればそういった方向でも取組んでいかなきゃならないと思いますが、もう私がやると言ってもだめですので、次の新たな首長さんに対してこの顕彰碑の問題についてもまた引き継ぎをさせていただきたいと思います。 本当に、今言いますと確かに各種団体、そして各地区、いろいろな要望が本当にありました。解決した後、地元対策費12億円を地区から1億円くれとか、やっぱりそういう話もあったようですので。しかし、それぞれの地区へ分けるんじゃなしに、町民共有の財産として管理して、町益のためにこれを使うという基本原則はここにありますので。昔の地区との覚書等もありますが、それはそれとして、今後この基金についての使う方法という使途等、そういったものは環境保全対策協議会等の中で議論していただいて、住民の理解といいますか、納得していただけるようなものにしてまいりたいと思います。 答えに余りなりませんが、この辺で終わらせていただきます。
○議長(西川かず子君) 18番、2回目の発言を許します。 〔18番 北岡義彦君登壇〕
◆18番(北岡義彦君) 高知取水の件につきましては、仁淀川水質環境対策費、この性質につきましては、質問の中でも申し上げましたが、高知取水に関してだけのものではないということをはっきりしていただきたいと思います。高知市の取水の水質浄化を図る、水源涵養を図ると、そういう意味は含んでおることは否定はしません。そういうことはもちろんのことでございますけれども、伊野町全体の水源涵養、水質保全のためのお金であるということははっきりしておきたいと思います。ということは、高知取水の取り入れ口は宇治川の河口の上流でございまして、高知取水のためのということになればもう意味がなくなる訳でございまして、宇治川流域また八田地区、これらの全体の水源涵養、水質保全のための環境対策費であると、このことを忘れてはならないと思いますし、はっきりしておきたいと思います。 それから、総務課長、避難場所につきましての質問で民間に委託をというふうな提言をさせていただきましたが、これは質問でも申し上げましたとおり、台風の災害は日曜、祭日また夜間といつ来るかもわかりませんし、またいつでもその避難の対応はできるように民間の方に委託をすると、そういう方法を是非考えてもらいたいというふうなことでございますので、その点を再度お尋ねをしておきたいたと思います。 それから、企画財政課長には、質問は通告をしておりましたが、丁寧にご答弁をいただきましてまことにありがたいと思います。 企画財政課長も定年を数年残してこの3月末で退職をされると、このようなお考えのようでございますが、企画財政課長につきましても大変まじめに、本当に誠実そのもので伊野町町政発展のためにご努力いただきましたことにつきましては、心からの敬意と感謝を申し上げたいと思います。これから退職されましても伊野町の町政発展のために何かとお力添えをいただきますようにお願いを申し上げまして、私の一般質問を終わります。
○議長(西川かず子君) 執行部答弁。総務課長。 〔総務課長 岡林正憲君登壇〕
◎総務課長(岡林正憲君) 18番、北岡議員の避難場所の2回目の質問についてお答えをいたします。 避難場所を民間へ委託してはどうかということでございますが、今は管理人を常時置いてない部分については、地区の区長さん等へお願いしておりまして、災害時の場合については鍵をそこで保管していただいておりますので、その方があけていただくというふうな体制をとっております。また、民間の施設については、当然民間の施設の方が管理をしていただいておりまして、この件につきましても、民間のそこの施設の方に避難場所としての指定の了解をいただいておりますので、当然災害が予想される場合についてはそちらの方が対応していただけるということになっておりますので、わざわざ民間の個人の方に管理人を委託してこちらが委託料を支払うというふうな形をとらなくても対応ができるのではないかと、このように考えております。 以上です。
○議長(西川かず子君) 町長。 〔町長 伊藤建男君登壇〕
◎町長(伊藤建男君) 2回目の質問にお答えいたします。 仁淀川水質等環境保全対策費7,500万円をいただいております。議員さんの言うとおりでございまして。この事業につきましては、当然この問題以外には、先ほど申したように、年間を通しますと、今言う公共下水、農集、それから合併処理浄化槽を含めて3億円近い金を毎年投入しておりますし、当然これは伊野町全体として取組んでもらってますが。 ただ、私が心配しますのは、高知市の方でよく言われるのは、使ってないと言われるんで反感を私、ちょっと思うんですよね。使ってないとか、すぐ高知市は伊野はやってないとかと言う。ほんなら、そう言うんであれば、公共下水、これは繰出金2億五、六千万円を毎年、当然これは町の財源で持ってきていますから、本来公共下水に繰り出しても水質浄化のこれは事業なんですよ。農業集落排水にしてもそう、合併処理の浄化槽の設置補助費もそうなんです。それを考えれば、伊野町としては高知市に対して不都合は与えてないと私は認識しております。そういう考えの中で、やはり協定書に基づいて今後の高知取水に伴った、高知市から納付していただいているお金につきましてはそういうふうな認識のもとに、当然町民の共有の財産としてまた管理、そして運営といいますか、していきたいと思っておりますので。 ただ、いろいろ他町村におきましては、そういったいろいろの意見もありました。確かに認識不足な面もありましょうし、今後はやはり原点に戻って高知取水にいただいている納付金については、また再度認識のもとにいろんな事業に取組んでいかなきゃならないと考えております。 以上です。
○議長(西川かず子君) 以上で18番、北岡義彦君の一般質問を終わります。 暫時休憩いたします。 休憩中に議運を開いていただきまして、5番議員の発言について調査をしてくださいませ。議運委員長、よろしく。 休憩 16時0分 開議 16時23分
○議長(西川かず子君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 ただいま西内淳補君から先ほどの一般質問における発言について、訂正したいとの申し出がありました。5番。
◆5番(西内淳補君) 私の質問で、議会は平成10年3月定例会で全員賛成にという発言をしましたけれども、これは平成11年3月定例会の誤りでございましたので、訂正させていただきます。
○議長(西川かず子君) ただいま西内淳補君から先ほどの一般質問における発言について、会議規則第64条の規定により、先ほどの発言のとおり訂正したいとの申し出がございました。 お諮りします。 これを許可することにご異議ありませんか。 〔「異議なし」の声〕
○議長(西川かず子君) 異議なしと認めます。 お諮りします。 本日の会議はこれで延会したいと思います。ご異議ございませんか。 〔「異議なし」の声〕
○議長(西川かず子君) したがって、本日はこれで延会することに決定いたしました。 明日午前10時、再開いたします。 本日はこれで延会します。 ご苦労さまでした。 延会 16時25分...