令和 5年 第1回定例会(3 月) 令和5年第1回
土佐市議会定例会会議録(第4号) 令和5年3月22日第1回
土佐市議会定例会が
土佐市議会議場に招集された。 1 出席議員は次のとおりである。 1番 大森 陽子 2番 村上 信夫 3番 森田 邦明 4番 山脇 義英 5番 池 宗二郎 6番 宇賀 裕生 7番 所 紀光 8番 野村 昌枝 9番 浜田 太蔵10番 田村 隆彦 11番 田原 計男 12番 糸矢 幸吉14番 中田 勝利 15番 三本 富士夫2 欠席議員は次のとおりである。 な し3
地方自治法第121条の規定により説明のため会議に出席した者は次のとおりである。市 長 板原 啓文 副 市 長 田中 和徳教 育 長 中内 一臣総 務 課 長 片山 淳哉 企 画 財政課長 合田 聖子防 災 対策課長 広沢 章郎 税 務 課 長 横田 琢也市 民 課 長 田中 祐児 戸 波 総合市民 田村 真一 セ ン
ター所長USAくろしお 松岡 章彦 建 設 課 長 有藤 芳生セ ン ター所長兼 水 産 課 長
建設課波介川・ 関 祐介 都 市 環境課長 山本 文昭水 資 源 対 策担 当 参 事福 祉 事務所長 西原 正人 北 原 クリーン 嶋崎 貴子 セ ン
ター所長健康づくり課長 岡林 輝 長 寿 政策課長 中平
勝也子育て支援課長 横山 理恵 産 業 振興課長 矢野 康孝会 計 管 理 者 高橋 修一 生 涯 学習課長 合田 尚洋兼 会 計 課 長学 校 教育課長 井上 夕起子 学 校 給 食 下村 哲 セ ン
ター所長水道局業務課長 千頭 良弐 消 防 長 横川 宏二病院事業副管理者 横川 克也 病 院 局事務長 吉永 健太4 本会の書記は次のとおりである。議 会 事務局長 小松 和加
議会事務局次長 田原 央子5
議事日程令和5年3月22日(水曜日)午前10時開議 第1 議案第1号から第33号まで (
委員長報告・質疑・討論・採決) 第2 市議第1号 第3 市議第2号 第4 市議第3号 第5 請願第1号 第6 閉会中の
委員会審査・
調査承認要求の件 開議 午前10時 0分
○議長(
森田邦明君) ただいまより、本日の会議を開きます。 現在の
出席議員数14名、よって会議は成立いたしました。 日程第1、議案第1号から第33号まで、以上33件を一括議題といたします。 これより、順次委員長の報告を求めます。 まず、
総務産業建設常任委員長の報告を求めます。
◎
総務産業建設常任委員長(山脇義英君) おはようございます。┌───────────────────────────────────────
┐│ 令和5年3月22日
││ 土佐市議会総務産業建設常任委員会││ 委員長 山脇
義英││ 土佐市議会議長 ││ 森田 邦明 様
││ 委員会審査報告書 ││ 本委員会に付託の案件は、審査の結果次のとおり決定したので、会議規則第103条││の規定により報告します。
││ 記 ││議案第 1 号 土佐市
個人情報の保護に関する
法律施行条例の制定について
││ 賛成多数
原案可決 ││議案第 2 号 職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正について
││ 満場一致原案可決 ││議案第 3 号 土佐市長等の
退職手当支給条例の一部改正について
││ 満場一致原案可決 ││議案第 9 号 土佐市農業振興に係る
奨励金条例の一部改正について
││ 満場一致原案可決 ││議案第10号 土佐市給水条例の一部改正について
││ 満場一致原案可決 ││議案第11号 土佐市消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例の一部改正に││ ついて
││ 満場一致原案可決 ││議案第12号 重要な公の施設の一部の長期かつ独占的な利用について
││ 満場一致原案可決 ││議案第13号 重要な公の施設の一部の長期かつ独占的な利用について
││ 満場一致原案可決 ││議案第14号 土佐市道路線の認定について
││ 満場一致原案可決 ││議案第15号 財産の取得について(追認)
││ 満場一致原案可決 ││議案第16号 令和4年度土佐市
一般会計補正予算(第9回)
中当委員会付託分 ││ 満場一致原案可決 ││議案第19号 令和4年度土佐市
水道事業会計補正予算(第3回)
││ 満場一致原案可決 ││議案第22号 令和5年度土佐市
一般会計予算中当委員会付託分 ││ 満場一致原案可決 ││議案第24号 令和5年度土佐市
製紙工業振興基金特別会計予算 ││ 満場一致原案可決 ││議案第25号 令和5年度土佐市
住宅新築資金等特別会計予算 ││ 満場一致原案可決 ││議案第27号 令和5年度土佐市
土地取得特別会計予算 ││ 満場一致原案可決 ││議案第31号 令和5年度土佐市
水道事業会計予算 ││ 満場一致原案可決 │└───────────────────────────────────────┘ 以上でございます。
○議長(
森田邦明君)
総務産業建設常任委員長の報告が終わりました。 続いて、
教育厚生常任委員長の報告を求めます。
◎
教育厚生常任委員長(池宗二郎君) ┌───────────────────────────────────────
┐│ 令和5年3月22日
││ 土佐市議会教育厚生常任委員会││ 委員長 池
宗二郎││ 土佐市議会議長 ││ 森田 邦明 様
││ 委員会審査報告書 ││ 本委員会に付託の案件は、審査の結果次のとおり決定したので、会議規則第103条││の規定により報告します。
││ 記 ││議案第 4 号 土佐市子ども・
子育て支援会議設置条例の一部改正について
││ 満場一致原案可決 ││議案第 5 号 土佐市特定教育・
保育施設及び
特定地域型保育事業の運営に関する
基準││ を定める条例の一部改正について
││ 満場一致原案可決 ││議案第 6 号 土佐市
家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の ││ 一部改正について
││ 満場一致原案可決 ││議案第 7 号 土佐市
福祉医療費助成に関する条例の一部改正について
││ 満場一致原案可決 ││議案第 8 号 土佐市
国民健康保険条例の一部改正について
││ 満場一致原案可決 ││議案第16号 令和4年度土佐市
一般会計補正予算(第9回)
中当委員会付託分 ││ 満場一致原案可決 ││議案第17号 令和4年度土佐市
国民健康保険特別会計補正予算(第3回)
││ 満場一致原案可決 ││議案第18号 令和4年度土佐市
後期高齢者医療特別会計補正予算(第3回)
││ 満場一致原案可決 ││議案第20号 令和4年度土佐市
病院事業会計補正予算(第3回)
││ 満場一致原案可決 ││議案第21号 令和4年度
土佐市民病院保育所事業会計補正予算(第1回)
││ 満場一致原案可決 ││議案第22号 令和5年度土佐市
一般会計予算中当委員会付託分 ││ 満場一致原案可決 ││議案第23号 令和5年度土佐市
国民健康保険特別会計予算 ││ 満場一致原案可決 ││議案第26号 令和5年度土佐市
学校給食特別会計予算 ││ 満場一致原案可決 ││議案第28号 令和5年度土佐市
農業集落排水事業特別会計予算 ││ 満場一致原案可決 ││議案第29号 令和5年度土佐市
介護保険特別会計予算 ││ 満場一致原案可決 ││議案第30号 令和5年度土佐市
後期高齢者医療特別会計予算 ││ 満場一致原案可決 ││議案第32号 令和5年度土佐市
病院事業会計予算 ││ 満場一致原案可決 ││議案第33号 令和5年度
土佐市民病院保育所事業会計予算 ││ 満場一致原案可決 │└───────────────────────────────────────┘ 以上、報告いたします。
○議長(
森田邦明君)
教育厚生常任委員長の報告が終わりました。 以上で、各委員長の報告は終わりました。 これより、ただいまの各
常任委員長報告に対する質疑を許します。 質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) 質疑なしと認め、質疑を終結いたします。 これより、討論を行います。 討論はありませんか。
村上信夫君。
◆2番議員(
村上信夫君) おはようございます。 私は、議案第1号「土佐市
個人情報の保護に関する
法律施行条例の制定について」の反対討論を行います。 当議案は、市の
個人情報保護条例を廃止して、2021年に改正された国の
個人情報保護法の施行条例に差し替えるものです。 改正された
個人情報保護法は、
個人情報保護と言いながら、
匿名加工情報、
仮名加工情報と称する
オープンデータを企業などが活用することを目的にしています。
匿名加工情報などは、自治体などが保有する教育や
子育て支援、健康などの
個人情報を個人が特定できないように匿名などで加工することです。しかし、ほかの情報を合わせるなどとすると
個人情報が特定されるとの問題が指摘されてきました。そもそも行政の仕事なのかの疑問があります。
デジタル推進を掲げる日本ですが、
デジタル先進国と比べると、
プライバシー保護や
データ保護を守る取組の遅れは深刻と言われているところです。
オープンデータの公表は、当面政令市に限定されているものですが、土佐市も公開できる準備がされたものです。 施行条例への差替えによって、これまでの
個人情報保護条例にあった、1、
原則オンライン結合禁止の取扱いがなくなります。2、
個人情報の取得、利用、提供などで例外とする事例は
個人情報保護審査会の意見を聞くことになっていましたが、
個人情報保護審査会が廃止されます。3、条例の目的としてた個人の
基本的人権の擁護を図る。この規定がなくなります。いずれも
個人情報保護の後退をもたらすものです。 私は、2021年6月の市議会の一般質問で、国が進める
個人情報保護条例の一元化に対し、できるだけ住民の
個人情報保護を守る独自の対応をするように求めたものです。しかし、今回の対応は、まさに国の求める
一元化そのものです。独自の対応が見られず残念です。 今後、
オープンデータの公表に制限をかけるなど市民にとっての独自対応を充実することが必要だということを述べまして、私の反対討論といたします。 よろしくお願いします。
○議長(
森田邦明君) ほかに討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) 討論なしと認め、討論を終結いたします。 暫時休憩いたします。 休憩 午前10時11分 正場 午前10時11分
○議長(
森田邦明君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 これより、
電子表決により採決いたします。 まず、
総務産業建設常任委員会付託の議案第2号、第3号、第9号、第10号、第11号、第14号、第15号、第19号、第24号、第25号、第27号、第31号、以上12件を一括して採決いたします。 これら12件に対する
委員長報告は、いずれも
原案可決であります。
委員長報告のとおり決することに、賛成か反対または棄権のボタンを押してください。 (
電子表決) 押し忘れはありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) 押し忘れなしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。 よって、これら12件は、原案のとおり可決されました。 続いて、同じく
総務産業建設常任委員会付託の議案第1号について採決いたします。 本案に対する
委員長報告は、
原案可決であります。
委員長報告のとおり決することに、賛成か反対または棄権のボタンを押してください。 (
電子表決) 押し忘れはありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) 押し忘れなしと認め、確定いたします。 賛成多数であります。 よって、議案第1号は、原案のとおり可決されました。 続いて、同じく
総務産業建設常任委員会付託の議案第12号について採決いたします。 本案の表決については、
地方自治法第244条の2第2項の規定により、出席者の3分の2以上の同意を必要といたします。 本案に対する
委員長報告は、
原案可決であります。
委員長報告のとおり決することに、賛成か反対または棄権のボタンを押してください。 (
電子表決) 押し忘れはありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) 押し忘れなしと認め、確定いたします。
出席議員数は14人であり、その3分の2は10人であります。 ただいまの賛成者は14人であり、所定数以上であります。 よって、議案第12号は、原案のとおり可決されました。 続いて、同じく
総務産業建設常任委員会付託の議案第13号について採決いたします。 本案の表決については、
地方自治法第244条の2第2項の規定により、出席者の3分の2以上の同意を必要といたします。 本案に対する
委員長報告は、
原案可決であります。
委員長報告のとおり決することに、賛成か反対または棄権のボタンを押してください。 (
電子表決) 押し忘れはありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) 押し忘れなしと認め、確定いたします。
出席議員数は14人であり、その3分の2は10人であります。 ただいまの賛成者は14人であり、所定数以上であります。 よって、議案第13号は、原案のとおり可決されました。 続いて、
教育厚生常任委員会付託の議案第4号、第5号、第6号、第7号、第8号、第17号、第18号、第20号、第21号、第23号、第26号、第28号、第29号、第30号、第32号、第33号、以上16件を一括して採決いたします。 これら16件に対する
委員長報告は、いずれも
原案可決であります。
委員長報告のとおり決することに、賛成か反対または棄権のボタンを押してください。 (
電子表決) 押し忘れはありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) 押し忘れなしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。 よって、これら16件は、原案のとおり可決されました。 続いて、分割付託しておりました議案第16号「令和4年度土佐市
一般会計補正予算(第9回)」について採決いたします。 本案に対する各
委員長報告は、いずれも
原案可決であります。
委員長報告のとおり決することに、賛成か反対または棄権のボタンを押してください。 (
電子表決) 押し忘れはありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) 押し忘れなしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。 よって、議案第16号は、原案のとおり可決されました。 続いて、同じく分割付託しておりました議案第22号「令和5年度土佐市
一般会計予算」について採決いたします。 本案に対する各
委員長報告は、いずれも
原案可決であります。
委員長報告のとおり決することに、賛成か反対または棄権のボタンを押してください。 (
電子表決) 押し忘れはありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) 押し忘れなしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。 よって、議案第22号は、原案のとおり可決されました。 暫時休憩いたします。 休憩 午前10時20分 正場 午前10時22分
○議長(
森田邦明君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
今期定例会に提出されております
議員提出議案3件について、局長に朗読させます。
議会事務局長。
◎
議会事務局長(小松和加君) 議案名を朗読いたします。 市議第1号
土佐市議会の
個人情報の保護に関する条例(案) 市議第2号
物価高騰に見合う
生活保護基準の引上げを求める意見書(案) 市議第3号
畜産危機打開のための緊急対策を求める意見書(案) 以上です。
○議長(
森田邦明君) 局長の朗読が終わりました。 日程第2、市議第1号「
土佐市議会の
個人情報の保護に関する条例(案)」を議題といたします。 お諮りいたします。 本案については、
提案理由の説明、
委員会付託、質疑、討論を省略いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。 よって、そのように取り扱うことに決しました。 これより、
電子表決により採決いたします。 市議第1号、本案を原案のとおり決することに、賛成か反対または棄権のボタンを押してください。 (
電子表決) 押し忘れはありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) 押し忘れなしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。 よって、市議第1号は、原案のとおり可決されました。 日程第3、市議第2号「
物価高騰に見合う
生活保護基準の引上げを求める意見書(案)」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
村上信夫君。
◆2番議員(
村上信夫君) 市議第2号「
物価高騰に見合う
生活保護基準の引上げを求める意見書(案)」の
提案理由を行います。 当意見書(案)は、物価高が国民の生活を直撃する中で、2010年代に複数回にわたり引き下げられた
生活保護費の水準を元に戻し、物価高に見合った大幅な引上げを国に求めるものです。 昨年12月の物価高の指数、
全国消費者物価指数は前年同月比で4.0%の上昇、本年1月での同指数は4.2%引き上がっています。4%を超える物価上昇は41年ぶりとなります。歴史的な物価高の中で、本意見書は市民の暮らしを守る大事な対応となるものです。 今議会でも、今年度の農業者の
レンタルハウスやヒートポンプエアコンへの補助金は予定されたものより急減していることを伺ったところです。歴史的な物価高が市民を直撃しています。物価高は低所得者ほど重くのしかかってきます。 私も、
生活保護の受給者から、連日寒い日が続く中、安い
アパート暮らしで部屋の隙間から寒い風が入り込む。そこに物価高だから、暖房にお金をかけられないとの話も伺ったりしたものです。
生活保護費は、憲法の定める国民の健康で文化的な最低生活の水準を示すものです。
生活保護費の水準は、小中学校の
就学援助制度や様々な低
所得者対策制度と連動しています。
生活保護費を引き上げることは、
生活保護受給者の生活を救うことはもちろん、様々な低
所得者対策を充実させていくことにつながります。 御賛同をいただきますよう、よろしくお願いします。
○議長(
森田邦明君)
提案理由の説明が終わりました。 お諮りいたします。 本案については、
委員会付託を省略いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。 よって、そのように取り扱うことに決しました。 これより、質疑を許します。 質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) 質疑なしと認め、質疑を終結いたします。 これより、討論を行います。 討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) 討論なしと認め、討論を終結いたします。 これより、
電子表決により採決いたします。 市議第2号、本案を原案のとおり決することに、賛成か反対または棄権のボタンを押してください。 (
電子表決) 押し忘れはありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) 押し忘れなしと認め、確定いたします。 賛成多数であります。 よって、市議第2号は、原案のとおり可決されました。 日程第4、市議第3号「
畜産危機打開のための緊急対策を求める意見書(案)」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。 野村昌枝さん。
◆8番議員(野村昌枝君) おはようございます。
畜産危機打開のための緊急対策を求める意見書(案)。 今、日本の酪農・畜産は、史上最悪の危機に直面しています。飼料をはじめあらゆる生産資材、光熱費等が高騰しているにもかかわらず、生産費の上昇を乳価や畜産物価格に転嫁できず、雪崩を打つように離農・廃業・倒産しています。 北海道では2020年に5,800戸いた酪農家が、現在では5,000戸を割る事態にまで陥っており、肉用牛、養豚、養鶏も経営危機です。このままでは日本から酪農・畜産産業が消えかねない非常事態です。 しかし政府からは、離農・廃業を食い止める有効な対策は打ち出されていません。乳製品の過剰在庫が乳価引上げの足かせになっているのに、輸入は減らさず、牛の淘汰に補助金が出されています。 酪農家が切望する緊急の経営支援は検討すらされず、乳価引上げ交渉に国が責任を持ってイニシアチブを発揮することもしていません。 配合飼料は価格安定制度が機能しなくなっており、今の事態が続けば国民は国内産の牛乳や畜産品を手に入れることが困難になります。 史上最悪の危機に直面している日本の酪農・畜産の危機を打開するため、次のような施策を早急に実施するよう強く要望します。 1、配合飼料価格安定制度への国の拠出を増額すること。2、飼料高騰前の価格との差額を全額補填すること。3、畜産農家を救済する新たな補助・融資制度など金銭面での支援策を緊急に整備すること。4、子供の成長と国民の健康維持に不可欠な牛乳は国内で生産すること。5、日本の農畜産業を守るため、乳製品の輸入量を削減し、生乳の生産抑制を行わないこと。6、政府の責任において乳製品を買い上げ、人道支援を行うこと。7、生産抑制を行う際には、生産者への十分な補填を行うこと。 以上、
地方自治法第99条の規定により、意見書を提出いたします。 令和5年3月22日。 以上が本文です。 さて、
提案理由の説明をさせていただきます。 毎日の食卓を豊かにしてくれる牛乳や乳製品、その原料を作っている酪農家が苦境に立たされています。酪農家の苦境についてひもといてみます。新型コロナやロシアのウクライナ侵攻だけでなく、別の理由も浮かび上がってきます。 2014年から2015年に起こった、バター不足問題です。皆さん思い出してください。スーパーの棚からバターが消えました。商品棚から消えました。その頃全国の生乳生産量が減り続けていたために起きました。 政府は、この問題を解消するために畜産クラスター事業を立ち上げ、2015年から酪農家が機械や施設に投資する際に投資金額の半分を補助する大胆な事業を展開し、生乳生産の減少を食い止めようと酪農業界では、増産体制に切り替える酪農家さんは増加し、2019年頃から急速に生乳生産量は伸びていきました。ところが2020年の新型コロナの拡大と2021年のウクライナ侵攻の打撃が酪農家を襲い、ようやく増産体制の結果が出てくるところを出ばなをくじかれてしまったという残念な結果となりました。輸入飼料の高騰でシナリオは崩れ、輸入飼料に依存した規模拡大にはもろさがあるということは、当初から有識者が警鐘を鳴らしていました。今、懸念が残念ながら現実のものになっております。 日本政府は、このように国内の酪農家が危機に瀕している中でも1年に13.7万トンずつの牛乳を輸入、牛乳と同じくコロナ禍で米余りが深刻だったにもかかわらず、政府は米77万トンも輸入しています。政府は、そうした牛乳や米の輸入はGATTと呼ばれる関税や貿易に関する国際的な協定と説明されておりますが、どの国も日本ほどの量は輸入しておりません。 農林水産省で15年ほど勤務し、学会に転じ現在東京大学大学院の鈴木宣弘教授著書では、日本で今の事態が続けば国内産の牛乳や畜産品は入手が困難になるばかりか、新たな国際紛争が起きれば輸入が止まるおそれがあり、世界で最初に飢えるのは日本であると警告されております。2月11日にも鈴木先生は、高知市内で講演が開催されたとお聞きしております。 日本の畜産・酪農は農業生産額の36%を占め、国民に安全・安心の牛乳・畜産物を供給する大事な産業です。 今回の危機は、飼料を外国に依存してきた畜産政策の在り方等にも転換が求められ輸入に依存せず、国内資源で安全・高品質な食糧供給ができる循環農業を目指す方向性は、子供たちの未来を守ると強く私は願っております。足元に踏ん張っている生産者を支えて、国内の食糧を守る、現在の畜産経営の危機を打開する思い切った支援を要望するものです。 ぜひ、御賛同いただきますようお願い申し上げます。 以上です。
○議長(
森田邦明君)
提案理由の説明が終わりました。 お諮りいたします。 本案については、
委員会付託を省略いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。 よって、そのように取り扱うことに決しました。 これより、質疑を許します。 質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) 質疑なしと認め、質疑を終結いたします。 これより、討論を行います。 討論はありませんか。 糸矢幸吉君。
◆12番議員(糸矢幸吉君) それでは、反対意見を申し上げます。 高知県議会では、令和4年9月定例会で「畜産・酪農業における飼料価格高騰対策を求める意見書」が提出され、令和4年10月14日
原案可決されました。しかし、野村議員の今回提出された意見書「
畜産危機打開のための緊急対策を求める意見書(案)」とは全く異質のものであります。 高知県議会の意見書は、1、長期間にわたる飼料価格の高騰に伴う畜産・酪農家の経営への影響緩和のため、長期間にわたる飼料価格高騰分を十分に補う補填金が支払われるよう、早急に配合飼料価格安定制度の見直しを行うこと。2、配合飼料のような公的なセーフティーネット制度を有さない粗飼料の価格高騰による酪農家の経営への影響緩和のため、令和4年度予備費で実施する国産粗飼料利用拡大緊急酪農対策を今後も断続的に行うこと。このような内容になっております。この内容であれば賛成をいたします。 しかし今回、
土佐市議会提出の意見書は、1、配合飼料価格安定制度への国の拠出を増額すること。2、飼料高騰前の価格との差額を全額補填すること。3、畜産農家を救済する新たな補助・融資制度など金銭面での支援策を緊急に整備すること。4、子供の成長と国民の健康維持に不可欠な牛乳は国内で生産すること。5、日本の畜産産業を守るため、乳製品の輸入量を削減し、生乳の生産抑制を行わないこと。6、政府の責任において乳製品を買い上げ、人道支援を行うこと。7、生産抑制を行う際には、生産者への十分な補填を行うこと。となっております。 ロシアのウクライナ侵攻や円安の影響を受け、家畜飼料の高騰など酪農家がお困りなのは理解をいたしております。 しかし、新型コロナウイルス感染症によって、国民生活や経済への影響が続く中、市民の皆さんに寄り添い広い視野に立ち、特化された業種のみに偏ることなく、市民生活を守らなくてはなりません。 政府与党も畜産・酪農業のため、施策を閣議決定するやにお聞きをいたしております。県議、国会議員を通じて働きかけてまいりたいと考えております。 ここに立つと執行部答弁みたいになりますが、以上の点からも御理解をいただきますよう、議員の皆様の見識にお訴えをいたします。どうかよろしくお願いいたします。
○議長(
森田邦明君) ほかに討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) 討論なしと認め、討論を終結いたします。 これより、
電子表決により採決いたします。 市議第3号、本案を原案のとおり決することに、賛成か反対または棄権のボタンを押してください。 (
電子表決) 押し忘れはありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) 押し忘れなしと認め、確定いたします。 賛成多数であります。 よって、市議第3号は、原案のとおり可決されました。 日程第5、請願第1号を議題といたします。 今議会、教育厚生常任委員会に付託いたしておりました請願第1号「高石地区コミュニティセンター建設に関する請願書」の審査及び調査結果について、委員長の報告を求めます。
教育厚生常任委員長。
◎
教育厚生常任委員長(池宗二郎君) ┌───────────────────────────────────────
┐│ 令和5年3月22日
││ 土佐市議会教育厚生常任委員会││ 委員長 池
宗二郎││ 土佐市議会議長 ││ 森田 邦明 様 ││ 請願審査報告書 ││ 本委員会に付託の案件について、3月17日、委員会を開催し審査の結果次のとおり││決定したので、会議規則第136条の規定により報告します。
││ 記 ││請願第1号 高石地区コミュニティセンター建設に関する請願書 ││審 査 結果 採択 ││意 見 請願の趣旨を了として採択した。 │└───────────────────────────────────────┘ 以上、報告します。
○議長(
森田邦明君)
教育厚生常任委員長の報告が終わりました。 これより、ただいまの
委員長報告に対する質疑を許します。 質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) 質疑なしと認め、質疑を終結いたします。 これより、討論を行います。 討論はありませんか。 山脇義英君。