○
議長(
森田邦明君) ほかに
質疑はありませんか。 (「
なし」と呼ぶ者あり)
質疑なしと認め、
質疑を終結いたします。 これより、
討論を行います。
討論はありませんか。 (「
なし」と呼ぶ者あり)
討論なしと認め、
討論を終結いたします。 これより、
電子表決により採決いたします。
議案第22号を
原案のとおり決することに、
賛成か反対または棄権の
ボタンを押してください。 (
電子表決) 押し忘れはありませんか。 (「
なし」と呼ぶ者あり) 押し忘れ
なしと認め、確定いたします。
賛成全員であります。 よって、
議案第22号は、
原案のとおり可決されました。 暫時休憩いたします。 休憩 午前10時22分 正場 午前10時23分
○
議長(
森田邦明君) 休憩前に引き続き
会議を開きます。
今期定例会に提出されております
議員提出議案1件について、
局長に朗読させます。
議会事務局長。
◎
議会事務局長(
小松和加君)
議案名を朗読いたします。 市議第1号
防衛費を「
GDP比2%」に増額することに反対する
意見書(案) 以上です。
○
議長(
森田邦明君)
局長の朗読が終わりました。 日程第2、市議第1号「
防衛費を『
GDP比2%』に増額することに反対する
意見書(案)」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
浜田太蔵君。
◆9番
議員(
浜田太蔵君)
防衛費を「
GDP比2%」に増額することに反対する
意見書を提出したいと思います。 現在も
ウクライナにおいて泥沼の戦闘が続いています。
ロシアによる帝国主義的な
武力侵攻の結果であります。そのために、
ウクライナの人々は命を奪われ、厳しい生活を強いられています。
ロシアにおいても罪なき若者が戦場に駆り出され命を落としています。 国と国の政治的問題を武力により解決しようとすれば、その犠牲になるのは
一般市民であります。近年でも
イラク戦争、
アフガン戦争があり、シリアでは内戦が続いています。これらの戦争にはいずれも大国の思惑が介在し、多くの罪なき人々が犠牲になりました。 今、政府は
ウクライナ戦争を奇貨として
防衛予算の倍増・
GDP比2%にしようとしています。
防衛費は毎年増え続け6兆円近くに
上り世界で9番目でありますが、これを2%にすると11兆円に達し
アメリカ、中国に次ぐ世界第3位の
軍事大国となります。また、射程1,000キロを超える
巡航ミサイルや
敵中枢を含む
基地攻撃能力を備えることは、中国に次ぐ
軍事大国としてアジアの緊張を高めることになります。そして、敵国が
攻撃準備に着手した段階での
先制攻撃さえ行うとしていますが、この
着手情報は
アメリカの情報によるところが大きく、危険極まりないものです。 さらに、その財源のための
所得税や
消費税の増税が必ず行われることになります。
消費税にすれば2・3%の増税であります。
少子高齢化が急速に進行していますが、これらへの対策は不十分なままで、私たちの生活は一段と厳しいものになります。 まして、この
防衛費は
アメリカが対
中国政策の一環として進めている鹿児島から南シナ海にかけての
ミサイル攻撃網、第一
列島線建設のために使われるのであり、日・米軍の一体的運用をさらに進めることになります。日本は再び中国と戦争をする国になるのかが問われています。
防衛費の
GDP比2%への増額や長射程の武器保有・敵基地攻撃は、これまで政府が説明してきた自衛隊の存立と目的を180度覆すことになります。日本国憲法は武力による紛争の解決を認めていないし、憲法9条とも相容れません。 よって、政府におかれましては
防衛費の
GDP比2%への増額を中止することを強く求めるものであります。 以上、
地方自治法第99条の規定により、
意見書を提出します。
令和4年12月20日。 以上が本文です。 さて、内容の説明をさせていただきます。 今、
ウクライナに対して
ロシアが侵略戦争を開始したことが全世界に衝撃を与えました。日本でも国民の皆さんは連日テレビで報道される
ウクライナの厳しい状況を目の当たりにして一種のパニック状態になっており、冷静に状況を見て判断する状態ではなくなっています。ここを利用して政府は危機をあおり、防衛政策を大転換させようとしています。
防衛予算化される11兆円です。我が国の予算は名目100兆円超になっていますが、国債の利払いなど国債関係費を除けば、実質80兆円規模です。11兆円は予算の実質15%にもなります。 東京新聞によると、大学の授業料を全て無償化するのに必要な額は1兆8,000億円。小中学校の給食費の無料化は4,386億円。公的保健医療の無料化には5兆1,837億円あればできるとあります。 これまで、重点装備品として購入された武器ですが、購入費と維持費を比較できる16品目中12品目で購入費よりも維持費が上回っています。たとえばグローバルホーク無人偵察機は4.81倍。スタンド・オフ電子戦闘機は4.57倍。F35B戦闘機が3.34倍になっています。現在の兵器は精密機械そのものですので、後年負担が必要な維持管理費は巨額になります。もちろんこれらは企業の機密事項ですので、メーカーの言いなりで行われます。 今回、財源も明らかにせず、武器買いを進めようと言っています。お金に色がついているわけではありませんので、あちらの支出が増えればどこかの支出は減ります。減った分をどうするか。
所得税は増やさないと言いながら復興税をちょろまかそうとしていますが、必ず
消費税を上げてきます。そのときは、福祉目的とか子供のためとか言ってくるだろうと思います。 さて、
ロシアと
ウクライナの戦争ですが、
ウクライナという国は、国家は、ソビエトの崩壊まで存在しなかった国です。そのため、ドンバス地方には
ロシア人と
ロシア系の住民もたくさんいます。西にはポーランド系の人も多いようです。ここではいろいろな問題が生じていました。しかし、これらは
ウクライナの国内問題です。これに
ロシアが軍事介入を行うことは断じて許されません。 今、台湾問題、中国封じ込めの一環として沖縄を中心に南西諸島にミサイル基地が急ピッチで建設されています。しかしよく考えてください。1972年に日本は中国との国交回復に当たっての日中共同声明において、台湾は中国の一部であることを認めたのです。中台問題はあくまでも中国の国内問題なのです。日本が軍事的に対処する問題ではありません。しかし今、
アメリカ軍がこれに介入し、戦闘に至れば南西諸島の自衛隊も戦闘に加わる態勢の整備が進めているのです。武力衝突により、これに加担すれば明らかに内政干渉です。今、
ロシアがやっていることと同じことになろうとしています。 トマホークの最大飛距離は2,500キロメートルと言われています。ちなみに宮古島から真西の中国福州市までは約600キロ。沖縄本島から西の台州市まで670キロ。山口県から北京までは1,500キロ程度です。 一度武器が使用され、敵味方それぞれに戦死者が出れば、戦いは容易に終わりません。一方が徹底的に壊滅され戦闘能力を失うか、大国が戦争に疲れあきらめるか、そういう状態にまで続きます。その間には計り知れない命が奪われ、国土は破壊されます。だから、戦争は決して起こしてはならないのです。 相手に戦争を起こさせないだけの脅威を与える武力を持たなくてはならないと言います。この理論で言えば、最終的には、最新鋭の弾道ミサイルと核での武装となります。朝鮮民主主義人民共和国は、確かに弾道ミサイルを発射し、性能の向上を努めています。だからといって、日本と戦争をしようと準備しているのでしょうか。
アメリカに攻め込まれたくないだけのことではないのですか。この主張は、北朝鮮の理屈と同じことではないのですか。武器を持たなければ攻められる。この論理で言えば、全ての国が核武装することを認めなければならない理屈になります。これは世界が核戦争と常に隣り合わせになっているそういう状態を認めることです。 中国はどうでしょう。日本と戦争するメリットや原因がどこにありますか。台湾は中国の内政問題です。中国が日本を攻撃する原因は、米中戦争という事態で日本にある米軍基地が攻撃の的となることでしょう。それは取り返しのつかない惨事となります。このような事態になってもいいのでしょうか。その状況へ向かう一歩となるのではないでしょうか。 また、日本はどうあるべきか考えていただきたい。 日本の人口は2050年頃には、9,900万人程度になる。25%も人口が減ります。高齢化率は39.6%となる予想をされております。さらに2100年には、6,500万から4,000万程度になると言われています。
少子高齢化への対策、これは待った
なしです。 軍備費に、根拠のない軍備費にお金を使う余裕はありません。 皆さんも
ウクライナ戦争という
軍事大国の侵略戦争下で、感情的に高ぶっているとは思いますが、ぜひ冷静に判断をいただき御賛同いただきますようにお願いを申し上げます。 以上です。
○
議長(
森田邦明君) 以上で、
提案理由の説明は終わりました。 お諮りいたします。 本案については、
委員会付託を省略いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 (「
なし」と呼ぶ者あり) 御異議
なしと認めます。 よって、そのように取り扱うことに決しました。 これより、
質疑を許します。
質疑はありませんか。 (「
なし」と呼ぶ者あり)
質疑なしと認め、
質疑を終結いたします。 これより
討論を行います。
討論はありませんか。
池宗二郎君。
◆5番
議員(
池宗二郎君) 「
防衛費を『
GDP比2%』に増額することに反対する
意見書(案)」を提出することに、反対の立場で
討論をいたします。 まず、現在、我が国を取り巻く環境、状況っていうのをもう一度考えていただきたいんですが、政権が変わるたびに国際条約の締結内容をほごにし、存在しない領土問題を主張する隣国があり、国連の制裁などお構い
なしにミサイルを打ちまくる独裁国家があり、過去30年間で約40倍まで国防費を増やし、経済、軍事ともに大国となった国は毎日のように領空・領海侵犯のおそれのある挑発行為を繰り返し、台湾海峡での緊張感を高めています。 さらに、世界中の多くの人々の予想を覆し、
ウクライナへの
武力侵攻という暴挙に出た国とは、国境を1,500キロにわたり隣接しているのが我が国です。 以上のことから、日本が抱える安全保障環境は、戦後最悪と言っていい状況です。 先ほど浜田
議員が述べられた
意見書の中に、増額を反対する
意見書案の中に、敵国が
攻撃準備に着手した段階の
着手情報は
アメリカの情報によるところが大きく、危険極まりないとありました。それに関しては、私も同意見なんですが、じゃあなぜ
アメリカの情報に多くを頼らざるを得ないのかは、単純に我が国の国防費が十分でないからです。増額の費用を賄う財源の議論は、政府から大綱は示されていますが、それに関しては、まだまだ議論が必要だと思います。しかしながら、国を守るための費用は先ほど述べた日本を取り巻く現状から絶対に増額をすべきです。議論の中で財政の使い方っていうのをおっしゃてたと思うんですが、考えとして僕は、家を守ることを考えてるのに、家を守る費用が必要だっていうところなのですが、ソファーやベッドやテレビの話をしても仕方がないのかなっていうのが僕の考えです。 今後も日本の領海、領空、国土、国民の生命、主権をしっかり堅持していただけるそういう状況を作る判断を皆様に期待を申し上げます。 以上です。
○
議長(
森田邦明君) ほかに
討論はありませんか。
村上信夫君。
◆2番
議員(
村上信夫君) 私は、浜田
議員の
意見書に対して
賛成の立場で
討論いたします。 確かに
ロシアによる
ウクライナ侵略は断じて許されない国際法違反の行為です。 そうした中でヨーロッパなどNATOでは軍事強化も確かに行われてはいますけれども、一方で国際的な平和のこれまでの枠組みを守ろうといったことも大きく広がっています。 例えば、核兵器禁止条約、これもよく取り沙汰されておりますけれども、被爆者の皆さんの悲願であった、この世界から核兵器を禁止する。このような条約もつくられて、参加国も大きく広がっています。 また、アジアでも東南アジアなどでは、かつてベトナム戦争で二分するような状況もありましたけれども、国連憲章を活用した友好協力条約、各東南アジアの国々が結びまして、今、中国の問題なんかもありますけれども、粘り強く話合いで解決しているこういう状況も生まれている。 ASEANでは、ASEANサミットというのを開いて、これアジア全体にそうしたことを広げようっていう努力もされています。あまりマスコミでは取り上げなかったけれど、アジア全体で政党が集まる
会議もありましたけれども、そうした中でも紛争の解決なんかについては、武力による政治じゃなくって、対話や協調し合っていく、こういうことが大事だってことも最後にね、お互いの決議で決めるということになっておりますので、やはり平和憲法を持つ国としては、そういう平和の流れを大いに促進するような外交努力、そして中国や北朝鮮も巻き込む、包み込むようなことが大事だと思います。
○
議長(
森田邦明君) ほかに
討論はありませんか。 (「
なし」と呼ぶ者あり)
討論なしと認め、
討論を終結いたします。 これより、
電子表決により採決いたします。 市議第1号、本案を
原案のとおり決することに、
賛成か反対または棄権の
ボタンを押してください。 (
電子表決) 押し忘れはありませんか。 (「
なし」と呼ぶ者あり) 押し忘れ
なしと認め、確定いたします。
賛成少数であります。 よって、市議第1号は、否決されました。 日程第3、閉会中の
委員会審査・
調査承認要求の件を議題といたします。 各
委員長から所管事項の
審査・
調査承認要求書が提出されておりますので、
局長に朗読させます。
議会事務局長。
◎
議会事務局長(
小松和加君) 朗読いたします。┌───────────────────────────────────────┐│ 承認要求書
││ 総務産業建設常任
委員会、教育厚生常任
委員会、議会運営
委員会は、議会閉会中、次
││の事項を
審査又は
調査いたしたいので、承認されるよう要求いたします。
││ 記
││ 1 事 項 本
委員会に
付託の案件又は所管に属する事項
││ 2 期 間
審査・
調査の終了まで
││ 令和4年12月20日
││ 土佐市議会
議長 森田 邦明 様
││ 総務産業建設常任委員長 山脇 義英
││ 教 育 厚 生 常任
委員長 池
宗二郎 ││ 議 会 運 営 委 員 長 戸田 宗崇 │└───────────────────────────────────────┘ 以上です。
○
議長(
森田邦明君)
局長の朗読が終わりました。 お諮りいたします。 本件に関し、ただいま朗読のとおり承認することに、御異議ありませんか。 (「
なし」と呼ぶ者あり) 御異議
なしと認めます。 よって、これを承認することに決しました。 これをもって、
今期定例会に付議されました案件は、全て議了いたしました。 閉会に当たり、市長から、発言の申入れがあっておりますので、許可いたします。
板原市長。
◎市長(
板原啓文君)
議員各位におかれましては、御多用の中御参集賜り、追加分も含めまして本議会提出させていただいておりました各
議案につきまして、慎重なる御審議の上、それぞれ御決定いただきましたことを心から感謝申し上げます。 今議会、御審議中に賜りました貴重な御提言等を大切にさせていただきながら、
議員各位との情報共有に意を持ち、安心・安全を基調とした夢の持てる元気な
土佐市創生、市民の皆様に
土佐市に住んでいてよかったと思っていただける
土佐市づくりに向け、邁進してまいる所存でございますので、今後なお一層の御指導、御鞭撻賜りますようよろしくお願い申し上げます。 新型コロナウイルスに翻弄された3年間、今、第8波の中にあり、また厳しい状況が続いてまいりますが、特効薬ができるまではワクチン接種と基本的な感染対策の徹底しか方法がない状況でございます。皆さんもどうかお気をつけください。 なお、この新型コロナウイルスはもとより、昨今の諸物価高騰により様々な産業分野で少なからぬ影響が出ており、国、県でも取り組んでおられますが、市といたしましても実態を確認する中で可能な限りの取組を工夫してまいりたいと考えております。
議員各位のなお一層の御指導、御
支援、御協力をよろしくお願い申し上げます。 市民の皆様の安心・安全な暮らしを確保することが喫緊の命題と捉え、一層気を引き締めて取り組んでまいります。 新しい年の市民の皆様、
議員各位の御健勝、御多幸を祈念申し上げ、閉会に当たっての挨拶とさせていただきます。 今議会、誠にありがとうございました。
○
議長(
森田邦明君) 以上で、
令和4年第4回
土佐市議会定例会を閉会いたします。 閉会 午前10時48分...