令和 3年 第2回
定例会(6 月) 令和3年第2回
土佐市議会定例会会議録(第1号) 令和3年6月7日第2回
土佐市議会定例会が
土佐市議会議場に招集された。1
出席議員は次のとおりである。 1番 池
宗二郎 2番 山脇 義英 3番 村上 信夫 4番 大森 陽子 5番 糸矢 幸吉 6番 田原 計男 7番 田村 隆彦 8番 野村 昌枝 9番 黒木 茂10番 中田 勝利 11番 森田 邦明 12番 戸田 宗崇13番 江渕
土佐生 14番 浜田 太蔵 16番 三本 富士夫2
欠席議員は次のとおりである。 な し3
地方自治法第121条の規定により説明のため会議に出席した者は次のとおりである。市 長 板原 啓文 副 市 長 田中
和徳教 育 長 中内 一臣総 務 課 長 片山 淳哉 改 革
推進課長 岡林 輝税 務 課 長 田中 祐児 市 民 課 長 嶋崎
貴子戸 波
総合市民 田村 真一
USAくろしお 森田
浩司セ ン
ター所長 セ ン
ター所長 兼 水 産 課 長建 設 課 長 有藤 芳生 都 市
環境課長 山本
文昭福 祉
事務所長 西原 正人 北 原 クリーン 横田 琢也 セ ン
ター所長健康づくり課長 合田 聖子 長 寿
政策課長 中平
勝也農林業振興課長 松岡 章彦
未来づくり課長 下村 哲会 計 管 理 者 高橋 修一 生 涯
学習課長 合田 尚洋兼 会 計 課 長少 年 育 成 井上 卓哉 学 校
教育課長 井上
夕起子セ ン
ター所長兼
男女共同参画セ ン
ター所長幼 保
支援課長 横山 理恵 学 校 給 食 関 祐介 セ ン
ター所長水道局業務課長 千頭 良弐 消 防 長 田所
秀啓病院事業管理者 田中 肇
病院事業副
管理者 横川 克也4 本会の書記は次のとおりである。議 会
事務局長 小松 和加
議会事務局次長 田原
央子議会事務局主査 渡辺 美穂5
議事日程 令和3年6月7日(月曜日)午前10時開議 第1
会議録署名議員の指名 第2
会期決定の件 第3 議案第1号から第9号まで、諮問第1号から第3号まで、報告第1号から第 4号まで (
提案理由説明・議案第1号及び諮問第1号から第3号まで
分離議決) 開会 午前10時 0分
○議長(
田村隆彦君) ただいまより、令和3年第2回
土佐市議会定例会を開会いたします。 現在の
出席議員数15名、よって会議は成立いたしました。 直ちに、本日の会議を開きます。 この際、日程に先立ちまして、諸報告をいたします。 諸報告は、お手元に配付の
報告書のとおりであります。 これより、日程に入ります。 日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、
会議規則第81条の規定により、1番
池宗二郎君、8番
野村昌枝さんを指名いたします。 よろしくお願いいたします。 日程第2、
会期決定の件を議題といたします。 本件に関しては、6月3日、
議会運営委員会を開いていただき、御協議願いましたので、
議会運営委員長の報告を求めます。
議会運営委員長。
◎
議会運営委員長(
戸田宗崇君) おはようございます。それでは報告させていただきます。 6月3日、
議会運営委員会を開き、
今期定例会の会期並びに運営について、次のとおり決定したので、報告いたします。 会期につきましては、本日から22日までの16日間とし、
議案審議は、人事に関する議案1件及び諮問3件を本日の本会議で行い、その他の案件は、各
常任委員会に付託して審査することといたしました。 会期中の
総括日程について説明しますと、本日、全議案を上程し、市長の
提案理由の説明を受け、直ちに議案第1号及び諮問第1号から第3号まで、以上4件を
委員会付託、質疑、討論を省略して
分離議決し、散会といたします。 明8日から13日までの6日間を休会とし、14日に本会議を再開して、当日から16日までの3日間を議案に対する質疑並びに
一般質問とし、それが終結し次第、各
常任委員会へ議案を付託して、
委員会審査に入っていただきます。
委員会審査は、18日までに終わっていただき、19日から21日までを休会とし、22日の本会議において、
委員長報告、質疑、討論、採決、請願、陳情、
意見書案等全ての処理を行い、閉会といたします。 なお、議案に対する質疑並びに
一般質問の通告は、本日、市長の
提案理由説明終了から、9日の午後5時までと決定いたしました。 以上でございます。
○議長(
田村隆彦君)
議会運営委員長の報告が終わりました。 お諮りいたします。 ただいま、
議会運営委員長から報告のありましたとおり、
今期定例会の会期は、本日から6月22日までの16日間といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。 よって、
今期定例会の会期は、本日から6月22日までの16日間と決定いたしました。 なお、今会期中の
総括日程は、お手元に御通知のとおりであります。 議案に対する質疑並びに
一般質問の通告は、ただいまの
委員長報告のとおり、本日、市長の
提案理由説明終了から、9日午後5時までであります。 よろしくお願いいたします。 市長から議案が提出されましたので、局長に朗読させます。
議会事務局長。
◎
議会事務局長(
小松和加君) 朗読いたします。┌───────────────────────────────────────┐│ 3
土総務第506
号││ 令和3年6月7日││
土佐市議会議長 ││ 田村 隆彦 様 ││
土佐市長 板原 啓文
││ 議案の送付について
││ 令和3年第2回
土佐市議会定例会に提案する議案を別紙のとおり送付しますので、付││議してください。
││ 目 次
││ 議 案
││ 第 1 号 土佐市
固定資産評価審査委員会委員の選任について
││ 第 2 号
新型コロナウイルス感染症の影響を受けたものに対する
市税等の減免に
││ 関する条例の一部改正について
││ 第 3 号 土佐市
特定教育・
保育施設及び
特定地域型保育事業の運営に関する
基準││ を定める条例の一部改正について
││ 第 4 号 土佐市
家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一
││ 部改正について
││ 第 5 号 土佐市
道路線の認定について
││ 第 6 号 令和2年度
繰越明許土佐市
FTTH工事請負契約について
││ 第 7 号 令和3年度土佐市
一般会計補正予算(第2回)
││ 第 8 号 令和3年度土佐市
病院事業会計補正予算(第1回)
││ 第 9 号 令和3年度
土佐市民病院保育所事業会計補正予算(第1回) ││ 諮 問
││ 第 1 号
人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて
││ 第 2 号
人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて
││ 第 3 号
人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて
││ 報 告
││ 第 1 号
専決処分の報告及び承認を求めることについて
││ (土佐市
税条例等の一部を改正する条例)
││ 第 2 号
専決処分の報告及び承認を求めることについて
││ (令和2年度土佐市
一般会計補正予算・第9回)
││ 第 3 号
専決処分の報告及び承認を求めることについて
││ (令和2年度土佐市
後期高齢者医療特別会計補正予算・第3回)
││ 第 4 号
専決処分の報告及び承認を求めることについて
││ (令和3年度土佐市
一般会計補正予算・第1回) │└───────────────────────────────────────┘ 以上です。
○議長(
田村隆彦君) 局長の朗読が終わりました。 市長の
提案理由の
説明要旨を配付いたします間、休憩いたします。 休憩 午前10時 7分 正場 午前10時 8分
○議長(
田村隆彦君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 日程第3、議案第1号から第9号まで、諮問第1号から第3号まで、報告第1号から第4号まで、以上16件を
一括議題といたします。 ただいま、議題となりました議案について、
提案理由の説明を求めます。
板原市長。
◎市長(
板原啓文君) おはようございます。 本日、ここに令和3年第2回
土佐市議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様には御多用の中御参集をいただき、開会の運びとなりましたことを厚くお礼申し上げます。 はじめに、
新型コロナウイルスワクチン接種につきまして、報告申し上げます。
新型コロナウイルスの
感染拡大を受けて、東京都、大阪府などの10都道府県を対象に
緊急事態宣言が発出されておりますほか、神奈川県などの8県には
まん延防止等重点措置が発出されております。また、高知県においても連日数十名の
感染者が報告される状況が続き、
ワクチン接種の迅速な実施が望まれております。 本市におきましては、65歳以上の市民の方を対象とした
ワクチン接種予約の第1回目を4月23日、第2回目を4月30日に行っております。国からの
ワクチンの
供給量がごくわずかであったことなどから、第1回目及び第2回目につきましては、
受付開始直後に定員に達し、多くの市民の皆様に大変な御不安と御迷惑をおかけいたしました。その反省を踏まえ、65歳以上の
対象者全員分の
ワクチンを確保するよう努めた上で、第3回目の予約を5月24日から開始いたしました。なお、5月31日現在の
予約状況は、クーポンを発送しました9,697名のうち、6,713名、約69%の方々の予約を受け付けております。 また、接種につきましては、
市内医療機関の医師をはじめとする
医療従事者の方々、
関係各位の御協力御尽力のもと、
集団接種を5月5日から
複合文化施設つなーで、
USAくろしお
センター、
戸波総合市民センターの3か所で実施しております。5月31日現在、1回目の接種を受けられた65歳以上の方は2,864名であり、7月末までには接種を希望する65歳以上の方が
接種済みとなる予定であります。なお、
かかりつけ医の接種が望ましい方など未予約の方々につきましては、6月7日から御協力いただける
市内医療機関において
個別接種ができる旨の
案内文書を送付いたしました。 市としましては、
関係各位の御支援、御協力を賜りながら、接種を希望する全ての方への安全で円滑な実施に向け万全を期してまいります。また、今後は、6月中旬をめどに65歳未満の方の予約を開始できるよう準備を進めてまいりますので、引き続き、
議員各位の御支援、御協力を賜りますようお願い申し上げます。 続きまして、
新型コロナウイルス感染症関連の
経済対策等につきまして、報告申し上げます。 昨年度は、国の
特別定額給付金の支給のほか、
新生児臨時特別定額給付金など市独自の
生活支援、
経済対策を実施し、
定例会、
臨時会におきまして
進捗状況を報告してまいりました。多くの事業が3月31日までを期限としており、3月
定例会で報告申し上げました状況から変更があった点についてのみ報告申し上げます。 3月31日現在、
活力創出チャレンジ支援事業は、申請があった8件につきまして
支給決定を行い、
支給決定額は529万1,102円、営業時間
短縮要請協力金につきましては、申請があった80件全てを
支給決定しており、
支給決定額は1,547万円、
新生児臨時特別定額給付金は、
申請件数181件に対しまして、179件の
支給決定を行い、
支給決定額は1,790万円となっております。また、営業時間
短縮要請対応臨時給付金につきましては、県の
給付金の
受付期限が6月30日まで1か月延長されたことに伴い、当市におきましても
受付期限を1か月延長し、8月31日までといたしております。なお、現在の申請につきましては、5月31日現在で、
申請数は44件、
支給決定額は139万1,400円となっております。
市税等の減免の
申請状況につきましても3月
定例会での報告から変更となった点につきまして、報告申し上げます。
国民健康保険税の減免は、
申請件数53件に対しまして、51件の
減免決定を行い、減免の
合計金額は929万4,200円、
介護保険料の減免は、
申請件数31件に対しまして、30件の
減免決定を行い、減免の
合計金額は189万6,800円となっております。なお、後ほど
提案理由で説明申し上げますが、
国民健康保険税及び
介護保険料の減免は、令和3年度も継続するべく、議案を提出しておりますので、御審議のほどお願い申し上げます。
国民健康保険における
新型コロナウイルスに感染した被
保険者等に係る
傷病手当金支給制度につきましては、
手当金支給適用期間の終期を本年6月30日から9月30日に変更することとしております。また、
後期高齢者医療保険における
傷病手当金支給制度につきましても同様に
支給適用期間が延長される
見込みとなっております。 今後におきましても必要な方々に支援が届くよう適宜対応してまいりますので、
議員各位の御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。 続きまして、
土佐市民病院の
新型コロナウイルス感染症対策につきまして、報告申し上げます。
市民病院は、昨年当初に高知県の
発熱者外来、
入院協力医療機関及び
重点医療機関として指定されて以降、今般の全国的な第4波の中にあっても市民の健康と命を守るため、日夜懸命に診療にあたり
感染拡大防止に努めているところであります。令和2年度の
新型コロナウイルス感染症に係る主な
対応実績としましては、
受入入院患者実人数47人、
延べ入院患者数451人、
PCR検体採取及び
検査数は170件となっております。また、
ワクチン集団接種におきましても全ての平日の午後に医師2名と
看護師3名を派遣しております。
感染症対応のため占有された病床や
医療者の
派遣等による
通常診療への影響は少なくありませんが、一日も早い収束と通常を取り戻すべく継続努力してまいりますので、御理解、御協力を賜りますようお願い申し上げます。 続きまして、新庁舎の
建設工事につきまして、報告申し上げます。 6月7日現在の工事の
進捗率としましては、工事全体の約10%が完了し、現在のところ目立った遅れなどはなく、当初の工程どおり順調に推移しております。
工事内容としましては、昨年11月から本年2月までの間、
地盤改良を行い、その後3月から5月にかけ、
地下基礎部分の工事に備えた
掘削作業を完了しております。なお、現在は、
地下基礎部分の躯体がまもなく完成する
見込みとなっておりまして、6月中旬頃から新庁舎の
免震構造の肝となります
免震装置の
設置工程へと移っていくこととなります。議員の皆様方には、この
免震装置の
設置完了時期にあわせ、
現場視察を計画させていただきたいと考えております。 今後におきましても工事を行う中で発生いたします騒音や粉じんなどの
環境対策、
近隣住民の方々に対する配慮はもちろんのこと、
工事施工に際しましては何より安全を第一と心がけまして、今後も工事を進めてまいりますので、
議員各位の御理解、御協力を賜りますようお願い申し上げます。 続きまして、高知市・土佐市
消防指令業務共同運用協議会の設置につきまして、報告申し上げます。 昨年12月に両市の
定例会におきまして議決いただき、本年1月15日に高知市・土佐市
消防指令業務共同運用協議会を設置しております。この
消防指令業務の
共同運用開始に伴い、高知市に設置する
共同指令センターの
消防デジタル無線設備と土佐市の
消防デジタル無線設備を接続する必要があり、両市におきまして協議を重ねてまいりました。本市の
消防デジタル無線設備は、整備から10年が経過し、推奨される
耐用年数も10年であること、また、高知市も
共同整備後、数年で
消防デジタル無線設備の
更新期限を迎えることから、
消防指令装置と両市の
消防デジタル無線を共同で整備更新することといたしました。 共同で整備及び更新することによりまして、両市の
消防デジタル無線機器の
統一化が図られるとともに、
消防指令装置と
消防デジタル無線設備の
整備費全体の金額が安価に抑えられるなどのメリットがございますので、
議員各位におかれましては、御理解賜りますようお願い申し上げます。 続きまして、
土佐市立保育所・
小中学校統廃合等審議会につきまして、報告申し上げます。 本年3月
定例会におきまして、当
審議会の
進捗状況を報告いたしておりますが、その後3月24日に第3回目、4月28日に第4回目の
審議会を開催し、
教育委員会から諮問された内容のうち、
保育園に係る部分についての
中間答申書が5月10日に提出されております。 答申では、
保育園が抱える複数の課題のうち、園児の安全を最
重要課題と位置づけ、
自然災害の危険性が高い
津波浸水想定区域に位置する
保育園や
老朽化の著しい
保育園について、優先的に解決を目指すよう提言されており、5月17日に開催しました
総合教育会議において、
答申内容について
教育委員会と
意見交換を行っております。 今後におきましては、いただきました
中間答申を基に、早急に
保育園の
配置計画を策定し、具体的な案がまとまりましたら
保護者や地域の方々に対しまして丁寧な説明を実施していくこととしております。引き続き、
審議会においては、小・中学校の
統廃合等について御審議いただくこととしておりますので、
議員各位の御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。 続きまして、
宇佐地区に計画されております
太陽光発電施設の設置に伴う
住民説明会の
実施状況につきまして、報告申し上げます。
事業者であります
株式会社NEOは、5月8日に宇佐町
東町自治会におきまして、また5月27日に
東仲郷自治会におきまして、
説明会を実施しております。
説明会では、設置される
太陽光施設の規模や場所及び方法、また整備に伴う
調整池等の規模などについて説明があっております。 今後は、
宇佐地区全体を対象とした
説明会の開催が予定されており、市としましては、
市条例の規定に基づき、
説明会の
実施内容及び
事業者からの
報告書等を慎重に
検討協議を行った上で、
事業者に対して適切な
指導助言を行ってまいりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。 続きまして、病児・病後
児保育の取組及び
進捗状況につきまして、報告申し上げます。 今年度、
市民病院に設置すべく当初予算に計上し、議決いただいております病児・病後
児保育事業につきましては、
保育施設としての使用を見込んでおります
医師宿舎の一室が
新型コロナウイルス感染症に対応する職員の仮宿舎及び職員の子供の
仮託児所として運用中であるため、
実施開始のめどが立たない状況となっております。 また、
常勤小児科医の確保につきましても進捗していない状況ではありますが、
感染症の今後の動向に注視しつつ、施設の改修や
備品調達等に着手し、
感染症の一定の収束と
保育予定施設での
実施めどが立ち次第、
幼保支援課と連携しながら広報や運用の開始に向けた準備を進める計画でありますので、
議員各位の御理解、御協力を賜りますようお願い申し上げます。 続きまして、
国民健康保険特別会計の運営につきまして、報告申し上げます。
議員各位には既に御承知のとおり、
国保特別会計の決算につきましては、平成21年度以降、翌年度の予算から
繰上充用するという厳しい
財政運営となっております。 令和2年度の単
年度決算は、県に支払う
国民健康保険事業費納付金が令和元年度と比べ7,634万4,000円の減額となったことなどによりまして、5,234万2,000円の黒字となる
見込みであるものの、前年度までの
累積赤字が1億700万円であるため、差引き5,465万7,000円の
繰上充用を行う
見込みであります。また、
国民健康保険事業費納付金については、平成30年度から実施されております
激変緩和措置が段階的に縮小され、令和6年度には完全に廃止されることとなっており、負担増となる
見込みであります。 今後におきましても厳しい
財政運営が想定されますが、引き続き、適正な課税や
徴収努力を行う一方、
医療費適正化事業や
各種保健事業に取り組み、
国民健康保険事業の健全な運営に努めてまいりますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。 続きまして、令和2年度の
一般会計、並びに各
企業会計などの
決算見込みにつきまして、概略を報告申し上げます。
一般会計につきましては、現在、税収などの
歳入見込みを精査している段階でありますが、歳入におきまして、前年度に比べ
法人市民税で約900万円、
たばこ税で約800万円、
入湯税で約100万円の減収が見込まれるものの、
個人市民税で約1,500万円、
固定資産税で約2,500万円、
軽自動車税で約500万円の増収となり、市税全体では前年度より約2,700万円の
増収見込みとなっております。しかしながら、
地方特例交付金で約7,000万円の減収となっており、市債につきましては、新
庁舎建設事業に係る
公共施設等適正管理推進事業債、市内の
道路整備に係る
公共事業等債などがあったため、約12億500万円を借り入れております。また、
財源不足を補うためにま
ごころ応援基金など
各種基金から約1億円の取崩しを行っております。 歳出におきましては、令和元年度からの
繰越事業において
不用額が出たことなどによりまして、
実質収支は、約1億2,000万円の
黒字決算見込みとなっております。 このように、
実質収支が黒字になる
見込みになったとはいえ、長期化する
新型コロナウイルス感染症への対応、昨年度から
本体工事に着手している市役所新
庁舎整備、近年の相次ぐ
大型施設整備事業実施に伴う多額の
市債償還の開始など、今年度につきましても市債の発行や基金の取崩しなどで
財源調整を行っていることから、
財政基盤の脆弱さは依然として変化はなく、多くの
不安材料はございますが、国県の動向に注視し、引き続き
財政健全化へ向けた取組を行ってまいります。 続きまして、令和2年度
水道事業会計決算見込みにつきまして、報告申し上げます。 令和2年度の
給水状況は、
給水戸数1万639戸、
年間給水量298万5,178立方メートルであり、令和元年度と比べ
給水戸数は、59戸の増加、
年間給水量は3,387立方メートルの増加となっております。
経営状況につきましては、
営業収益で約85万円の減少、
営業外収益で約491万円の増加などにより、水道事業収益としましては約4億1,265万円となっております。 営業費用で約842万円の減少、営業外費用で約238万円の減少などにより、水道事業費用としましては、約3億5,876万円となっております。水道事業収支としましては約5,389万円の純利益となる
見込みとなっております。 今後におきましては、水需要の低迷により給水収益の増加が見込めない中、水道施設の耐震化に取り組み、将来に不安のない水道施設の整備に努力してまいりますので、御理解、御協力を賜りますようお願い申し上げます。 続きまして、令和2年度
病院事業会計
決算見込みにつきまして、報告申し上げます。 かつて経験のない
感染症感染拡大の影響を受け、
延べ入院患者数は4万2,184人、病床稼働率77%と前年を10ポイントも下回り、外来患者数も11万5,778人であり、前年度から1万2,579人も減少いたしました。料金収入におきましても前年度比較で3億円超と大幅に減少する一方で、固定費である人件費や減価償却費によって、医業収支では5億円超の赤字が想定される厳しい経営を余儀なくされました。 しかしながら、国や県から要請された
入院協力医療機関や
重点医療機関としての使命と役割を果たした結果、各種補助金や
感染症対応のために占有された病床の空床確保補償料等により、事業収支では5億円を上回る純利益を計上する
見込みとなり、長年の懸案でありました累積欠損金の全額解消と利益剰余金が生じる
見込みとなっております。 続きまして、社会福祉法人土佐市社会福祉事業団から令和2年度事業報告、決算報告がありましたので、社会福祉法人土佐市社会福祉事業団への委託業務に関する条例の規定に基づき報告申し上げます。 特別養護老人ホームとさの里におきましては、スムーズな新規入所の対応を行い、結果として一日当たりの入所者数も法人運営が開始されて以来の高水準で1年間経過しております。また、第3回高知家ノーリフティングフォーラムにおきまして、ノーリフティングケア優良事例として表彰され、入所者にとっても安心できる施設、職員にとっても働きやすい施設としての大きな成果をあげることができ、今後も引き続き専門職による指導を行い、介護職員の技術向上に努めてまいりたいとのことであります。 令和2年度におきましては、
新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、徹底した予防対策と職員への
感染症に関する知識の伝達を行っております。また、この一年のほとんどの期間は面会等も制限し、御家族の方には電話や手紙で状況報告をさせていただいております。開始されました
ワクチン接種の動向を注視し、今後におきましても利用者の方に安心して利用していただける施設運営を目指していくとのことであります。 続きまして、保育部門におきましては、事業団の正規保育士の採用に関しましては、平成25年度から令和元年度までに実施した採用試験で延べ54名、令和2年度の採用試験では6名を採用しております。 令和2年度は、
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、登園自粛の協力依頼や例年どおりの園行事の実施が困難になるなど、経験したことのない緊張下での保育が続きましたが、
保護者の皆様に御協力をいただきながら、このような状況下でも子供たちが安全で情緒の安定した生活が送れるよう、各
保育園が工夫を凝らしながら保育に取り組んでおります。 また、指定
管理者として、令和3年度から公立
保育園全11園の運営を担うことに伴い、職員の交流、
意見交換を通して、土曜保育の拠点化など新たな施策を実施する体制の整備を行っております。 引き続き、子供にとっての視点を軸に、保育は育ちの土台を力強くしなやかに支える場であることを意識し、子供たちの多様性を大切にしながら、専門性をもって保育に臨んでいくとの報告を受けております。 決算報告につきましては、保育部門におきましては、平成29年度から事業費分は、公定価格に基づく園児数に対する指定管理料として委託しており、資金収支計算上の決算は6園で337万6,205円のプラスとなっております。また、本部、高齢者部門及びむくどりにつきましては、資金収支計算上は1,444万284円のプラス収支となっており、法人全体では1,781万6,489円のプラス収支となっております。 以上が事業団の事業報告、決算報告となりますが、事業団の運営につきましては、今後も事業団の設置者といたしまして、公的責任のもと、市民サービスの向上のため、その役割を果たしてまいりたいと考えておりますので、御理解、御協力を賜りますようお願い申し上げます。 それでは、議案等につきまして説明申し上げます。 本議会に提出しております議案等は、人事案1件、条例案3件、行政案2件、予算案3件、諮問3件、報告4件の合計16件となっております。 議案第1号「土佐市
固定資産評価審査委員会委員の選任について」は、現委員である細川博義氏の任期が本年6月19日までとなっておりますことから、後任の
固定資産評価審査委員会委員に土佐市塚地1,272番地9 福島幸子氏を選任いたしたく、地方税法第423条第3項の規定に基づき、議会の同意を求めるものであります。 福島氏は、平成26年7月から
行政書士として活躍されており、公平・誠実な人柄により、人格、識見ともに申し分ない方で、同委員会委員として適任であると考え、提案いたすものであります。 議案第2号「
新型コロナウイルス感染症の影響を受けたものに対する
市税等の減免に関する条例の一部改正について」は、
新型コロナウイルス感染症の影響を受けた方の
国民健康保険税、
介護保険料の減免を昨年度に引き続き令和3年度においても実施するため、所要の改正を行うものであります。 議案第3号「土佐市
特定教育・
保育施設及び
特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部改正について」は、
特定教育・
保育施設及び
特定地域型保育事業並びに特定子ども・子育て支援施設等の運営に関する基準の一部改正に伴い、所要の改正を行うものであります。 議案第4号「土佐市
家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について」は、
家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準の一部改正に伴い、家庭的保育
事業者等の業務負担軽減等を図る観点から、諸記録の作成、保存等について電磁的記録で行うことを可能とするなどの所要の改正を行うものであります。 議案第5号「土佐市
道路線の認定について」は、公衆用道路として供用している路線について、所有者からの寄附及び市道編入の申請があったことを受け、現地精査を行った結果、公共の用に供していると判断されることから、新たに市道認定を行うもののほか、新設道路の施工に際して新たに認定を行うものであります。 議案第6号「令和2年度
繰越明許土佐市
FTTH工事請負契約について」は、本市地域間の情報格差の解消を図るため、高速・大容量通信の前提となる光ファイバー網を波介地区、北原地区、戸波地区に整備する電気通信工事であります。 工事の発注につきましては、土佐市一般競争入札実施要綱の規定に基づき、本年4月8日に公告を行い、5月14日に入札を実施し、落札業者は四電エンジニアリング株式会社高知支店、契約金額は2億6,620万円で、5月20日に仮契約を締結いたしております。 このため、本契約を締結することについて、
地方自治法第96条第1項第5号及び議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定に基づき、議会の議決を求めるものであります。 なお、工期につきましては、本契約の翌日から令和4年2月28日までといたしております。 次に議案第7号「令和3年度土佐市
一般会計補正予算(第2回)」につきまして補正の主な内容を説明申し上げます。 総務費におきましては、総務管理費の人権啓発総務費で防火
管理者講習に係る経費を、地域防災対策費で高台移転整備事業と津波避難タワー整備事業に係る追加経費や津波指定緊急避難場所の改修に係る経費等を、
新型コロナウイルス感染症対応地方創生事業費で市内小中学校において
感染症の影響により既に契約している修学旅行をキャンセルした場合に発生する経費を、戸籍住民基本台帳費でマイナンバー関連事務に係る追加経費を補正いたしております。 民生費におきましては、子育て世帯
生活支援特別
給付金給付事業のうち、ふたり親世帯への給付に係る経費を補正いたしております。 農林水産業費におきましては、農業費で高石集会所のとい修繕に係る経費を、林業費で鳥獣被害防止総合対策交付金事業の追加経費を補正いたしております。 土木費におきましては、道路橋梁費で辺地対策事業の追加経費を補正いたしております。 教育費におきましては、社会教育費で蓮池コミュニティ
センターのエアコン故障による取替工事に係る経費を補正いたしております。 これらの歳出を賄う財源といたしましては、
地方特例交付金、国庫支出金、県支出金、繰入金、諸収入、市債をそれぞれ計上し、行政振興基金で調整いたしております。 以上の結果、既定の歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ7,648万9,000円を追加し、補正後の歳入歳出予算の総額を162億5,215万5,000円とするものであります。 議案第8号「令和3年度土佐市
病院事業会計補正予算(第1回)」及び議案第9号「令和3年度
土佐市民病院保育所事業会計補正予算(第1回)」につきましては、
病院事業会計と保育所事業会計との間で建設改良費と企業債の予算の組替えを行うものであります。
病院事業会計予算で計上しております建設改良費・全館照明LED化事業に、一部保育所施設分の照明が含まれていたことから、当該80万円分を保育所事業会計に組み替え、財源となる企業債も同額を減額するものであります。あわせまして、保育所事業会計につきまして同額を増額するものであります。 諮問第1号から第3号「
人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて」は、現在、
人権擁護委員として活躍いただいております3名の任期が令和3年9月30日に満了となることから、引き続き委員として推薦いたしたく、
人権擁護委員法第6条第3項の規定に基づき、議会の意見を求めるものであります。 それでは、諮問第1号から説明申し上げます。 水田文子氏は、長きにわたり高知県公立学校教員として勤務され、退職後は、高知大学で指導講師を務められる傍ら地域における活動にも精力的に関わっておられます。また、平成30年10月から
人権擁護委員として活躍していただいております。 水田氏の教員時代の豊富な経験とそれに基づく深い識見、また、人柄や行動力は、教育現場はもとより多くの市民の認めるところであり、
人権擁護委員として適任であると考え、議会の意見を求めるものであります。 続きまして、諮問第2号につきまして説明申し上げます。 溝渕純子氏は、長きにわたり高知県公立学校教員として勤務され、退職後も引き続き、小学校や戸波児童
センターなど、教育現場で精勤されております。また、平成30年10月から
人権擁護委員として活躍していただいております。 溝渕氏の教員時代の豊富な経験とそれに基づく深い識見、また、人柄や行動力は、教育現場はもとより多くの市民の認めるところであり、
人権擁護委員として適任であると考え、議会の意見を求めるものであります。 続きまして、諮問第3号につきまして説明申し上げます。 森本美登里氏は、平成24年10月からこれまで3期にわたり、
人権擁護委員として職責を果たしてこられ、市における人権啓発の推進活動にも大きく関わっていただいているところであり、これまでの経験や取組実績ともに申し分なく、人格、識見ともに高く、
人権擁護委員として適任であると考え、議会の意見を求めるものであります。 続きまして、報告第1号「土佐市
税条例等の一部を改正する条例」については、令和3年3月31日に公布されました地方税法等の一部を改正する法律等のうち、令和3年4月1日施行となる改正規定につきまして、土佐市税条例の一部改正を行うものであります。 主な改正内容としましては、個人住民税につきまして
新型コロナウイルス感染症等に係る住宅借入金等特別税額控除の特例の拡充、延長のほか、宅地及び農地の
固定資産税の負担調整措置の延長、
軽自動車税の環境性能割の税率区分の見直し、臨時的軽減の延長、また、種別割のグリーン化特例の期限延長などとなっております。 続きまして、報告第2号「令和2年度土佐市
一般会計補正予算(第9回)」は、既定の歳入歳出予算の総額から5億1,072万9,000円を減額し、歳入歳出それぞれ184億6,591万9,000円といたしております。 歳入における主なものは、地方交付税、地方譲与税等の各種交付金の確定によります額を整理いたしましたほか、各事業の実績
見込みによる国庫支出金、県支出金、繰入金、市債などを整理いたしております。なお、特別交付税において
見込みを上回る交付額となりましたので、行政振興基金及び減債基金の繰入れにつきまして減額とする整理を行い、今後ますます厳しさが予測される
財政運営を考慮いたしました。 歳出におきましては、実績
見込みによる扶助費、物件費をはじめ、各事業費の調整を行っております。 報告第3号「令和2年度土佐市
後期高齢者医療特別会計補正予算(第3回)」は、既定の歳入歳出予算の総額に48万5,000円を増額し、歳入歳出それぞれ4億8,327万円といたしております。 主な補正内容としましては、歳入では、保険料の整理を、歳出では、実績
見込みによる後期高齢者医療広域連合納付金の増額等を行っております。 報告第4号「令和3年度土佐市
一般会計補正予算(第1回)」は、3月議会閉会日に申し上げました子育て世帯
生活支援特別
給付金給付事業に要する経費につきまして、既定の歳入歳出予算の総額に、2,468万8,000円を追加し、歳入歳出それぞれ161億7,566万6,000円といたしております。 この補正に関しましては、3月中旬に政府から子育て世帯
生活支援特別
給付金の支給を実施する方針が公表され、この事業のうちひとり親世帯の支給については、児童扶養手当の支給月である5月の支給もしくはできる限り前倒しの支給を開始することとされたため、早急に予算確保の必要が生じ、また議会を招集する時間的余裕がなかったことから、
地方自治法第179条第1項の規定に基づき、4月12日付けで
専決処分を行い、同条第3項の規定によりこれを報告し、承認を求めるものであります。 以上が、議案に関しましての説明でありますが、詳細につきましては、御審議の過程で説明申し上げたいと存じますので、御審議の上、適切な御決定を賜りますようお願い申し上げます。 なお、
地方自治法第180条第1項の規定に基づき、
専決処分をいたしました事項の報告を机上に配付いたしておりますので、よろしくお願い申し上げます。 令和3年6月7日。
土佐市長 板原 啓文。
○議長(
田村隆彦君) 以上で、
提案理由の説明は終わりました。 これより、議案第1号及び諮問第1号から第3号まで、以上4件の審議に入ります。 これら4件は、人事に関する案件でありますので、
議会運営委員長の報告のとおり、
委員会付託、質疑、討論を省略して、直ちに採決を行いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。 よって、そのように取り扱うことに決しました。 これより、議案第1号「土佐市
固定資産評価審査委員会委員の選任について」採決を行います。 議案第1号、本案を原案のとおり同意することに賛成の方の起立を求めます。 (賛成者起立) 起立全員であります。 よって、議案第1号は、原案のとおり同意することに決しました。 続きまして、諮問第1号「
人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて」採決を行います。 諮問第1号、本件を原案のとおり推薦することを適当と認める方の起立を求めます。 (賛成者起立) 起立全員であります。 よって、諮問第1号は、原案のとおり推薦することを適当と認めることに決しました。 続きまして、諮問第2号「
人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて」採決を行います。 諮問第2号、本件を原案のとおり推薦することを適当と認める方の起立を求めます。 (賛成者起立) 起立全員であります。 よって、諮問第2号は、原案のとおり推薦することを適当と認めることに決しました。 続きまして、諮問第3号「
人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて」採決を行います。 諮問第3号、本件を原案のとおり推薦することを適当と認める方の起立を求めます。 (賛成者起立) 起立全員であります。 よって、諮問第3号は、原案のとおり推薦することを適当と認めることに決しました。 以上で、本日の日程は、終了いたしました。 明8日から13日までを休会といたします。 なお、次の会議は、6月14日午前10時開議、日程は、議案に対する質疑並びに
一般質問であります。 定刻の御参集をお願いいたします。 本日は、これにて散会いたします。 散会 午前10時55分...