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09月10日-01号

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  1. 高知市議会 2009-09-10
    09月10日-01号


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    平成21年第416回 9月定例会 第416回高知市議会定例会会議録第1号━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  議事日程 第1号 平成21年9月10日(木曜日)午前10時開議第1 会期の決定第2 会議録署名議員の指名第3 市第 51号 平成21年度高知市水道事業会計補正予算第4 市第 74号 平成21年度高知市一般会計補正予算 市第 75号 平成21年度高知市下水道事業特別会計補正予算 市第 76号 平成21年度高知市中央卸売市場事業特別会計補正予算 市第 77号 平成21年度高知市老人医療事業特別会計補正予算 市第 78号 平成21年度高知市収益事業特別会計補正予算 市第 79号 平成21年度高知市駐車場事業特別会計補正予算 市第 80号 平成21年度高知市国民宿舎運営事業特別会計補正予算 市第 81号 平成21年度高知市介護保険事業特別会計補正予算 市第 82号 平成21年度高知市後期高齢者医療事業特別会計補正予算 市第 83号 平成21年度高知市水道事業会計補正予算 市第 84号 高知市報酬並びに費用弁償条例の一部を改正する条例議案 市第 85号 高知市職員給与条例の一部を改正する条例議案 市第 86号 議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例議案 市第 87号 高知市景観条例制定議案 市第 88号 高知市墓地条例の一部を改正する条例議案 市第 89号 高知市国民健康保険条例の一部を改正する条例議案 市第 90号 高知市立市民図書館条例の一部を改正する条例議案 市第 91号 高知市春野文化ホールピアステージ条例の一部を改正する条例議案 市第 92号 高知市春野郷土資料館条例の一部を改正する条例議案 市第 93号 高知市立自由民権記念館条例の一部を改正する条例議案 市第 94号 不動産取得議案 市第 95号 高知市デジタル固定系防災行政無線整備工事請負契約締結議案 市第 96号 ガスクロマトグラフ質量分析計購入契約締結議案 市第 97号 消防緊急通信指令システム等総合あんしんセンター移転に係る機器等購入契約締結議案 市第 98号 高規格救急自動車購入契約締結議案 市第 99号 支払督促の申立てについて 市第 100号 調停の申立てについて 市第 101号 決算の認定議案 市第 102号 決算の認定議案  ────────────────  本日の会議に付した事件日程第1 会期の決定日程第2 会議録署名議員の指名日程第3 市第51号平成21年度高知市水道事業会計補正予算日程第4 市第74号議案から市第 102号議案まで  ────────────────  出席議員1番 細木  良君  2番 はた  愛君3番 深瀬 裕彦君  4番 長尾 和明君5番 迫  哲郎君  6番 林  昭子君7番 岡崎 邦子君  8番 浜田 りえ君9番 竹内千賀子君  10番 川村 貞夫君11番 下本 文雄君  12番 下元 博司君13番 田鍋  剛君  14番 岡崎  豊君15番 土居ひさし君  16番 上田貢太郎君17番 岡田 泰司君  18番 江口 善子君19番 浜田  拓君  20番 近藤  強君21番 浜辺 影一君  22番 今西  清君23番 西森 美和君  24番 高木  妙君25番 平田 文彦君  26番 野村 栄一君27番 氏原 嗣志君  28番 高橋 正志君29番 山根 堂宏君  30番 和田 勝美君31番 竹村 邦夫君  32番 吉永 哲也君33番 戸田 二郎君  34番 寺内 憲資君35番 中野 城久君  36番 水口 晴雄君37番 西村 和也君  38番 岡崎洋一郎君39番 島崎 利幸君  40番 吉田 哲男君41番 岡村 康良君  42番 福島  明君43番 浜川総一郎君  44番 中澤はま子君  ────────────────  説明のため出席した者      市長      岡崎 誠也君      副市長     吉岡  章君      副市長     安藤 保彦君      財務部長    上田 隆司君      総務部長    古味  勉君      市民生活部長  近藤 昭仁君      健康福祉部長  明神 公平君      健康福祉部理事 堀川 俊一君      環境部長    水口 俊智君      商工観光部長  高橋 政明君      農林水産部長  田村 年生君      都市整備部長  橋詰 辰男君      建設下水道部長 海治甲太郎君      教育委員長   澤田 智惠君      教育長     松原 和廣君      水道事業管理者 木藤 善治君      消防局長    山中 次男君      監査委員    宮本 光教君      財政課長    橋本 和明君  ────────────────  事務局職員出席者      事務局長    関  文雄君      事務局次長   澤田 尚人君      庶務課長    成岡 賢一君      庶務課長補佐  永森 芳和君      議事調査課長補佐島田 和子君      法務担当主幹  宮崎 益幸君      秘書係長    濱田 美穂君      議事係長    山崎 敬造君      委員会係長   尾崎 美世君      調査係長    宮村 裕子君      書記      藤原 直人君  ~~~~~~~~~~~~~~~~  午前10時0分開会 ○議長(西村和也君) これより第 416回高知市議会定例会を開会いたします。 直ちに本日の会議を開きます。  ~~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 会期の決定 ○議長(西村和也君) 日程第1,会期の決定を議題といたします。 お諮りいたします。今期定例会の会期は,本日から9月30日までの21日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(西村和也君) 御異議なしと認めます。よって,会期は21日間と決定いたしました。  ~~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第2 会議録署名議員の指名 ○議長(西村和也君) 日程第2,会議録署名議員の指名を行います。 今期定例会会議録署名議員は,会議規則第80条の規定により,議長において岡崎邦子議員岡崎洋一郎議員岡田泰司議員を指名いたします。  ~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(西村和也君) この際,諸般の報告を事務局長からいたします。 ◎事務局長(関文雄君) 御報告いたします。 第 415回定例会以降,監査委員から次の書類の提出がありました。9月3日 平成21年4月分,5月分,6月分例月現金出納検査の結果について(会計管理者所管分水道事業会計) 書類は事務局に保管してあります。 市長から議案の提出がありました。 市第74号議案から市第 102号議案まででありますが,内容につきましては,印刷してお手元に配付してありますので,朗読を省略させていただきます。 市長から報告書の提出がありました。 市報第25号から市報第37号まででありますが,内容につきましては,印刷してお手元に配付してありますので,朗読を省略させていただきます。 市長から平成20年度高知市決算審査及び基金運用状況審査意見書,平成20年度高知市水道事業会計決算審査意見書,平成20年度決算に基づく高知市の健全化判断比率及び資金不足比率審査意見書,平成19年度決算に基づく高知市の健全化判断比率及び資金不足比率審査意見書をそれぞれ受理いたしました。 以上でございます。  ────────────────              21重財第54号            平成21年9月10日高知市議会議長 西村 和也様         高知市長 岡崎 誠也     議案の提出について 下記の議案を市議会に提出します。         記市第 74号 平成21年度高知市一般会計補正予算市第 75号 平成21年度高知市下水道事業特別会計補正予算市第 76号 平成21年度高知市中央卸売市場事業特別会計補正予算市第 77号 平成21年度高知市老人医療事業特別会計補正予算市第 78号 平成21年度高知市収益事業特別会計補正予算市第 79号 平成21年度高知市駐車場事業特別会計補正予算市第 80号 平成21年度高知市国民宿舎運営事業特別会計補正予算市第 81号 平成21年度高知市介護保険事業特別会計補正予算市第 82号 平成21年度高知市後期高齢者医療事業特別会計補正予算市第 83号 平成21年度高知市水道事業会計補正予算市第 84号 高知市報酬並びに費用弁償条例の一部を改正する条例議案市第 85号 高知市職員給与条例の一部を改正する条例議案市第 86号 議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例議案市第 87号 高知市景観条例制定議案市第 88号 高知市墓地条例の一部を改正する条例議案市第 89号 高知市国民健康保険条例の一部を改正する条例議案市第 90号 高知市立市民図書館条例の一部を改正する条例議案市第 91号 高知市春野文化ホールピアステージ条例の一部を改正する条例議案市第 92号 高知市春野郷土資料館条例の一部を改正する条例議案市第 93号 高知市立自由民権記念館条例の一部を改正する条例議案市第 94号 不動産取得議案市第 95号 高知市デジタル固定系防災行政無線整備工事請負契約締結議案市第 96号 ガスクロマトグラフ質量分析計購入契約締結議案市第 97号 消防緊急通信指令システム等総合あんしんセンター移転に係る機器等購入契約締結議案市第 98号 高規格救急自動車購入契約締結議案市第 99号 支払督促の申立てについて市第 100号 調停の申立てについて市第 101号 決算の認定議案市第 102号 決算の認定議案  ────────────────              21重財第55号            平成21年9月10日高知市議会議長 西村 和也様         高知市長 岡崎 誠也     報告書の提出について 下記について,市議会に報告します。         記市報第25号 平成20年度高知市一般会計継続費精算報告市報第26号 平成20年度高知市下水道事業特別会計継続費精算報告市報第27号 総合あんしんセンター(仮称)建設工事請負契約の一部変更についての市長専決処分の報告市報第28号 総合あんしんセンター(仮称)建設空調設備工事請負契約の一部変更についての市長専決処分の報告市報第29号 総合あんしんセンター(仮称)建設給排水衛生設備工事請負契約の一部変更についての市長専決処分の報告市報第30号 長浜雨水ポンプ場建築工事請負契約の一部変更についての市長専決処分の報告市報第31号 長浜雨水ポンプ場建築工事請負契約の一部変更についての市長専決処分の報告市報第32号 潮江公営住宅新築工事請負契約の一部変更についての市長専決処分の報告市報第33号 損害賠償の額の決定についての市長専決処分の報告市報第34号 平成20年度健全化判断比率の報告市報第35号 平成20年度資金不足比率の報告市報第36号 平成19年度健全化判断比率修正報告市報第37号 平成19年度資金不足比率修正報告  ────────────────              21重財第56号            平成21年9月10日高知市議会議長 西村 和也様         高知市長 岡崎 誠也  高知市決算審査及び基金運用状況審査意見書の提出について 下記について,地方自治法第 233条第3項及び第 241条第5項の規定により市議会に提出します。         記平成20年度高知市決算審査及び基金運用状況審査意見書  ────────────────              21重財第57号            平成21年9月10日高知市議会議長 西村 和也様         高知市長 岡崎 誠也  高知市水道事業会計決算審査意見書の提出について 下記について,地方公営企業法第30条第4項の規定により市議会に提出します。         記平成20年度高知市水道事業会計決算審査意見書  ────────────────              21重財第58号            平成21年9月10日高知市議会議長 西村 和也様         高知市長 岡崎 誠也  健全化判断比率及び資金不足比率審査意見書の提出について 下記について,地方公共団体の財政の健全化に関する法律第3条第1項及び同法第22条第1項の規定により市議会に提出します。         記平成20年度決算に基づく高知市の健全化判断比率及び資金不足比率審査意見書  ────────────────              21重財第59号            平成21年9月10日高知市議会議長 西村 和也様         高知市長 岡崎 誠也  健全化判断比率及び資金不足比率審査意見書の提出について 下記について,地方公共団体の財政の健全化に関する法律第3条第1項及び同法第22条第1項の規定により市議会に提出します。         記平成19年度決算に基づく高知市の健全化判断比率及び資金不足比率審査意見書  ~~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第3 市第51号平成21年度高知市水道事業会計補正予算 ○議長(西村和也君) 日程第3,市第51号平成21年度高知市水道事業会計補正予算を議題といたします。 建設常任委員長の報告を求めます。戸田二郎議員。  ────────────────            平成21年7月21日高知市議会議長 西村 和也様        建設委員長 戸田 二郎       審査報告書 本委員会に付託の事件は,審査の結果下記のとおり決定したから,委員会条例第36条の規定により報告します。 なお,本委員会は,市第51号議案に対し,別紙のとおり附帯決議を付すことに決定したことを申し添えます。         記市第51号 平成21年度高知市水道事業会計補正予算                原案可決  --------------------------------        附帯決議1 包括外部委託に当たって,業者に水道局内スペースを使用させるに際し,リスクマネジメントセキュリティー対策も含め,賃貸借契約を結び,庁舎管理をしっかりと行うこと。2 業者選定については,地場産業育成は行政の役割であるという観点から,地元業者にも積極的に働きかけ,契約の可能性を探ること。3 プロポーザル方式選定理由は,業務委託項目ごと選定理由を公表するなど明確にし,議会に報告すること。以上,決議する。  ────────────────  〔建設委員長戸田二郎君登壇〕 ◎建設委員長戸田二郎君) ただいま議題となっております市第51号高知市水道事業会計補正予算につきまして,報告を申し上げます。 第 415回定例会において,当委員会に付託されました市第51号議案は,継続審査となっておりましたので,閉会中の7月21日に委員会を開催し,委員全員水道局庁舎等の現地視察も行い,執行部には詳細な説明を求め,慎重に審査いたしました結果,賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決しました。 以下,審査の過程で出されました主な意見,要望等について申し上げます。 この補正予算は,水道局の料金等徴収業務包括外部委託に伴い,債務負担行為を設定する議案であるが,委託料の算定根拠にあいまいな点がある。経営の効率化を目的としているが,二重投資の期間が発生する可能性も考えられ,市全体として財政再建に取り組む中,今導入すべき理由がわからない。また,業者の作業実施場所について,当初の教育研究所跡地から局内へ提案内容を短期間に変更するなど慎重に議論が行われてきたのか疑問を感じる。 委託業務について,市民の命の水を利潤追求を目的とする民間企業にゆだねることに不安を感じる。他市での実績があるという理由で,県外業者への包括委託を想定している点においても,安易と言わざるを得ない。地域産業の育成,地域経済の活性化という行政の役割からも,地元業者に道を開く,あるいは地元業者を育成していくという考え方を現場である水道局が持つべきではないか。 水道局の庁舎の一部を貸すことについては,市民の財産を使用させる点及び庁舎管理という点から,原状回復や光熱費等費用負担についても明確にし,賃貸借契約を行うべきである。 入札をプロポーザル方式で行うことについて,今回の委託は,業務提案等の必要性が感じられない。価格以外に比較ができるものがあるとは思われず,業者選定のプロセスがかえってわかりづらくなるおそれがあるなどの意見が出されました。 また,日本共産党からは反対討論がなされました。 そして,本委員会の意思として,1.包括外部委託に当たって,業者に水道局内スペースを使用させるに際し,リスクマネジメントセキュリティー対策も含め,賃貸借契約を結び,庁舎管理をしっかりと行うこと。2.業者選定については,地場産業育成は行政の役割であるという観点から,地元業者にも積極的に働きかけ,委託の可能性を探ること。3.プロポーザル方式での選定理由は,業務委託項目ごと選定理由を公表するなど明確にし,議会に報告すること。以上,3点からなる附帯決議が提案され,全員の賛成を得て可決された次第であります。 以上で,建設常任委員会の報告を終わります。 ○議長(西村和也君) これよりただいまの委員長報告に対する質疑に入るのでありますが,ただいまのところ通告はありません。質疑はありませんか。―質疑なしと認めます。 これより討論に入ります。 討論の通告がありますので,発言を許します。 細木良議員。  〔細木良君登壇〕 ◆(細木良議員) 日本共産党の細木良です。 市第51号平成21年度高知市水道事業会計補正予算に反対の立場から討論をいたします。 まず最初に,私は6月議会でこの包括委託議案について,経済効果,水道局の持つノウハウの喪失,福祉との連携やプライバシー保護の問題点,営業所の無償貸与の問題についてただしました。この営業所の場所については,教育研究所跡地を市から購入し無償貸与することが提案されていましたが,その後反対意見が相次ぎ撤回されることになりました。 市の財政再建の一事を急ぐあまりの拙速な提案だったことは否めません。厳しく指摘をしておきます。 反対理由の一つ目として,水道法については水道事業は原則として市町村が経営するものとされ,学説でも市町村が行うにふさわしい事業とされてきました。そもそも公共サービスとして行われてきたものは,営利目的で競い合うには何らかの弊害があるため,その予防として公共が担ってきた経緯があります。 国は地方を疲弊させた責任を棚上げにし,業務委託を導入できるように平成13年に水道法の改正,16年には水道ビジョンの策定など,官から民へを積極的に推進してきました。しかし,この間の一連の構造改革は国民の暮らしを破壊し,多くの不安定雇用,ワーキングプアを生み出す結果となりました。PFIの破綻に見られるように,公共の福祉を目的とする行政と営利目的の業者とは根本的な矛盾があります。市民もこの水道料金包括委託について,ほとんど情報を知らされていません。安易で拙速な導入はやめるべきです。 次に,財政効果について,年間2億 3,000万円,5年間で11億 5,500万円の委託料で年間 9,000万円の節約ができ,5年間では約4億 5,000万円の委託効果が出ると説明されていますが,現在の職員30名が退職等で7名まで削減できたときのことであり,委託がスタートする平成23年1月から一定の期間は,職員を抱えながら委託するという二重投資となり支出は増大し,委託による削減効果が見込みどおりあらわれないことは明らかです。議会のチェック機能が問われる今,急いで委託しなければならないかどうか,立ちどまって判断すべきではないですか。 また,全国展開している業者は寡占状況であり,談合による委託料金の引き上げ,業者との癒着,透明性と公正さの確保,地元企業地域経済の矛盾など,長期的視点に立った検討がなされたかどうか甚だ疑問です。 3点目に公共の福祉,住民の命の水を利潤追求民間業者にゆだねることについて,包括委託の成功事例として紹介されることの多い福島県三春町では,料金業務のうち開閉栓作業,停水執行,苦情処理,料金の減免取り扱いなどは,水道局の職員が町民と接する機会を確保するため直営で残し,水道料金滞納者についての未納債務の民事執行についても,生活困窮者が多いことから行っていないとのことです。 今回の業務委託は,料金徴収全体にかかわる包括的なものであり,福祉の観点が欠落しています。市民とのつながりを断ち切り,プライバシーの保護,福祉部局との連携という点でも配慮がなく,すべて包括委託することには反対です。 以上,3点の理由から市第51号平成21年度高知市水道事業会計補正予算については反対します。見識ある同僚各議員の賛同を求め討論といたします。 よろしくお願いします。 ○議長(西村和也君) 以上で通告による討論は終わりました。 これにて討論を終結いたします。 これより市第51号平成21年度高知市水道事業会計補正予算を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 本案は委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 ○議長(西村和也君) 起立多数であります。よって,本案は原案のとおり可決されました。  ~~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第4 市第74号議案から市第 102号議案まで ○議長(西村和也君) 日程第4,市第74号議案から市第 102号議案までを一括議題といたします。  〔別冊議案参照〕 ○議長(西村和也君) 提案理由の説明を求めます。岡崎市長。  〔市長岡崎誠也君登壇〕 ◎市長(岡崎誠也君) 第 416回高知市議会定例会に御出席をいただき,まことにありがとうございます。 議案の説明に先立ち,当面する市政課題に関連して,御報告と考え方を申し上げ,御理解を賜りたいと存じます。 まず,国政の動向と我が国の経済状況について申し上げます。 先月30日の衆議院議員総選挙では,全国的に民主党が過半数を大きく超える 308議席を獲得するという歴史的な選挙となり,今月16日に召集されます特別国会で民主党の鳩山由紀夫代表が首相に選出される見通しで,政権交代が現実のものとなっています。 4年前の郵政総選挙以降,広がりつつある格差社会の問題や相次ぐ首相の交代などによる政府・与党への不満が今回の全国における選挙結果につながっているのではないかと考えます。 本県におきましては,すべての小選挙区において自民党公認候補が当選され,四国比例区におきましても本県出身の公明党前職議員が当選され,全国の状況とは違う局面となりましたが,本県,本市の厳しい現状を直接国政に届けていただきますパイプ役として,当選された皆様方にはますますの御活躍を期待しております。 新しく政権を担うこととなりました民主党では,本年度の国の補正予算のうち,未執行のものについては予算を凍結し,マニフェストに掲げる政策実現のために,その財源を振りかえる方針を示されており,既に財務省では補正予算執行状況の確認作業に取りかかっていますが,仮に未執行の事業であっても,各都道府県や市区町村において既に予算化をしているものや,国の内示,交付決定等により予算化の準備を進めているものもありますので,地方には予算がどうなるのか不安感もあるところです。 先月末に締め切られました来年度国家予算の概算要求につきましても見直しがなされる状況であり,今後の国の動向を注視してまいらなければなりません。 本市における平成21年度の普通交付税の算定につきましては,国の1兆円の交付税の上積みや,これまで本市が行ってまいりました国に対する交付税復元に向けた働きかけの成果等によりまして,社会福祉費を中心に対20年度比較で交付税は約11億円の増加となりました。 先月末に総務省から発表されました来年度の地方財政収支の仮試算によりますと,本年度上積みされました1兆円をそのまま残す形で新年度も試算されておりますが,この仮試算は総務省の概算要求と連動したものでありますので,今後全体的な概算要求の見直しがなされた場合には,地方財源が十分に確保されるかどうかについても見きわめていく必要があります。 今後,各省庁のひもつき補助金を廃止し,一括交付金化することも表明されておりますが,仮に人口や面積などで地方に配分されることとなりますと,真に必要な自治体に必要な財源が配分されないことになるのではないかと危倶するところです。 このほか,ガソリン税などの暫定税率の廃止が行われますと,本市では5億円を超える一般財源への影響が生じることとなりますので,その補てん財源がどのような形でなされるのか留意していかなければなりません。 日本経済は,昨年秋からの急速な景気悪化への対策としてなされました昨年度の2度にわたる国の補正予算や,本年度早々に行われた補正予算の効果等により,8月に内閣府が発表しました月例経済報告では,持ち直しの動きが見られるようになってきております。 新政権が発足しました後には,まだ大変厳しい雇用の問題や地方財源の充実に向けまして,全国市長会などあらゆる場面を通じて,地方の再生を訴えてまいりますので,御支援賜りますようお願いいたします。 今,国政は激動のさなかでありますが,本市の厳しい財政状況と財政再建に向けた取り組みにつきまして,去る5月1日から7月29日まで市内28カ所で地域説明会を開催し,延べ2,206人の方々に御参加をいただき,430人の皆様から大変貴重な御意見をいただきました。 各地域の皆様からは,市民の負担を求める前に,まず市の内部管理経費の圧縮とともに,職員数や人件費の削減を図るべきだという厳しい御意見を多数いただいております。 固定資産税の超過税率の新たな引き上げに関しましては,年金生活をされている方などの直接的な生活への影響が懸念されることなど,多くの反対意見がございました。 一方,市の徹底的な内部努力を前提にした上で,仮に負担を求めるならば公平に市民が負担するためには,それぞれの所得に応じた負担を求めるべきではないかという御提案もいただきました。 このほか,団体別では,町内会連合会役員会を初め,農業,工業,建設,商業の各分野を代表される方々に対します財政再建の説明会も開催し,貴重な御意見をお伺いしたところです。 また,家庭ごみ有料化に関する地域説明会につきましては,7月14日から10月26日までの予定で,各小学校区単位の43会場で順次説明会を開催しておりまして,これまでに26地区で開催し, 1,012人の市民の皆様方の御参加をいただきました。 この地域説明会では,ごみ減量の必要性や有料化の目的などの基本的な考え方や,高知方式を初め,ごみ量の推移,清掃関係経費など高知市のごみ処理の現状,有料収集の対象物,手数料の金額見込みやその使い道など,有料化の具体的な内容について御説明し,御理解を求めますとともに,それらに対する御意見や御要望等をお聞きしており,あわせてアンケート用紙もお配りし,その場で御発言いただけなかった方々の御意見等もいただいているところです。 これまでの説明会でいただきました御意見,御要望としましては,市民負担の増加や財政問題に関すること,ごみ収集の有料化による不法投棄や不適正排出の増加への不安とその対策,また現在,各地域においてさまざまな形で御協力いただいておりますボランティアによる清掃活動への支援に関する御要望など,さまざまな御意見,御要望をいただいております。 特に高知方式につきましては,市民の皆様の御協力により長年続いてまいりました。この方式が壊れるのではないかと御心配される声も多くいただいておりますので,こうした市民の皆様方の不安を払拭し,今後も高知方式を継続,発展させていくためには,これまで以上に啓発活動に積極的に取り組んでまいらなければならないものと考えております。 これらの御意見等につきましては,逐次市議会の皆様方にも御報告を申し上げながら,最終的に取りまとめを行い,総括してまいりますとともに,財政収支見通しの再試算を行いまして,最終案を決定していく必要があります。 しかしながら,前段申し上げました政権交代に伴いまして,現時点では国の来年度予算方針の内容がまだ不透明な点もあり,来年度以降の地方交付税等の動向も不確定要素が多い状況であります。そのため,来年度の地方財政対策の概要が明らかになってまいります12月ごろをめどに,今後の家庭ごみ有料化に関する地域説明会でいただきます御意見等も踏まえて,議会の皆様方の御意見もお伺いしながら,本市の最終案を決定してまいりたいと考えております。 また,今後,人口減少や少子・高齢化が進展し,税収や地方交付税の減少,社会保障経費の増加など,本市を取り巻く社会環境がますます厳しくなることが予測されますことから,地方分権に向けた自主,自立のまちづくりを展開していくためにも,地域コミュニティの再構築に向けた仕組みづくりに積極的に取り組んでまいりたいと考えておりますので,今後ともの御指導をお願い申し上げます。 次に,財政健全化法関連数値について申し上げます。 まず最初に,昨年度本議会に報告させていただきました平成19年度決算に基づく数値について,修正の必要が生じましたことをおわび申し上げます。 この修正事由につきましては,公営企業決算統計での算定方法の変更点を健全化判断比率の算定に反映できていなかったことによるものや,減価償却の年数を短く算定していたこと,また起債残高に対します後年度の交付税算入額を過少に算定していたことなどによるもので,修正後の数値では,連結実質赤字比率は0.39ポイント,実質公債費比率は 0.1ポイントそれぞれ上昇し,将来負担比率につきましては14ポイント減少,国民宿舎運営事業特別会計の資金不足比率では12.7ポイントの減少となりました。 議会に報告いたしました数値に修正が必要となりましたことにつきましては,まことに申しわけなく,おわびして修正申し上げ,今後このようなことのないよう細心の点検を行いながら算定してまいります。 次に,平成20年度決算から本格適用がなされます健全化判断比率資金不足比率は,実質赤字比率,連結実質赤字比率,実質公債費比率,将来負担比率の健全化判断比率4指標に加えまして,いずれも早期健全化基準の数値を下回る結果となりました。 また,実質赤字比率は昨年同様に普通会計が黒字でしたので数値は計上されませんが,修正後の昨年度の数値と比較いたしまして,連結実質赤字比率,将来負担比率ともに低下しており,実質公債費比率は昨年度と同じ数値となっています。 しかしながら,公営企業とみなされます水道,下水道事業等6会計のうち,国民宿舎運営事業特別会計におきまして資金不足比率が238%となっており,経営健全化計画の策定が求められる基準値の20%を大きく上回る結果となっています。 そのため,個別外部監査による監査を受けるとともに,本年度中の経営健全化計画の策定が必要となっておりますので,今議会におきまして,関連議案の追加提出を予定しているところです。 国民宿舎桂浜荘の経営健全化計画の策定に当たりましては,都市公園内という制約の中での立地であることや, 3,000万円程度の運営収支が起債償還の財源となっていること,同施設が本市の観光に果たす役割などを考慮した場合には,一般会計からの負担により経営改善を図っていくことにつきましても検討してまいらなければならないと考えているところです。 今後,個別外部監査の結果を踏まえまして,来年3月議会に国民宿舎の経営健全化計画をお示ししたいと考えておりますので,御指導賜りますようにお願いいたします。 次に,行政改革の取り組みについて申し上げます。 まず,行政評価制度についてですが,本市では,平成16年度に庁内すべての部署で事務事業台帳を作成し,この台帳に基づきまして,事務事業の見直しや予算作成作業の中で,事業の継続,縮小,廃止等の判断材料として活用してきたところです。 今般,これらの事務事業につきまして,わかりやすい事業成果報告や情報開示の視点も組み入れました市としての統一的基準に基づく行政評価制度を本年度から試行的に導入することといたしました。 今年度につきましては,平成20年度に実施した事業のうちから選定したものについて市で内部評価したものを,市民の方々の御意見等もいただいた上で,12月議会に試行結果として御報告できるよう取り組んでまいります。 次に,指定管理者制度の取り組みについて申し上げます。 今議会におきましては,高知市春野文化ホールピアステージ,春野市民図書館,高知市春野郷土資料館の3施設をあわせまして,また自由民権記念館につきましても,ソフト部門を直営で残しつつ,その施設管理につきまして,指定管理者制度を導入するための条例改正議案を提出いたしております。 今後は,公募による指定管理者の選定作業を進めまして,本年12月定例市議会にそれぞれ指定議案を提出させていただき,新年度からの指定管理者によります管理に移行してまいりたいと考えているところです。 次に,定住自立圏構想について申し上げます。 定住自立圏構想は,昨年6月,国の経済財政改革の基本方針2008において,地方再生の取り組みの一環として打ち出され,人口減少や少子・高齢社会の到来が進展する中,地方から東京などの大都市圏への人口流出を防ぐ目的で,人口規模など一定の要件を満たした地方都市が中心市となって周辺の市町村と協定を締結し,圏域内に一定の高次な都市的機能の集積,確保を図ることによって,安心して暮らせる魅力的な地域を形成し,地方圏への人の流れを創出しようとするものであります。 本市が財政再建を果たしながら,将来にわたって本県の中心,中核拠点都市としての機能を発揮し,持続可能な誇り得るまちづくりを推進するためには,周辺地域を含め一つの都市圏域としてとらえ,活性化の方向性を探っていかなければならないものと考えます。こうしたことから,本市として,定住自立圏構想に積極的に参画し,特別交付税や民間投資促進交付金等の財政支援措置の導入を図りながら,本市の集積された都市的機能を活用するとともに,周辺市町村と観光連携や農林水産業等の産業振興,さらなる公共交通のネットワーク化を目指して,圏域全体の発展に全力を尽くしてまいりたいと考えております。 これまで本市は,南国市,香南市,香美市と高知中央広域市町村圏事務組合やなんごく・こうち地方拠点都市地域整備推進協議会を結成し,互いに連携,協力しながら広域的な取り組みを進めてきましたことから,定住自立圏構想についても本市が中心市となって,4市で連携をさらに深めてまいりたいと考えており,去る8月25日に構想の申し入れを南国市,香南市,香美市の各首長及び市議会議長に行いまして,協議を詰めているところです。 今後は,今月末の本市の中心市宣言を目標に,国,県及び南国市,香南市,香美市と連携,調整を密に行ってまいりますとともに,来年3月末までには3市との1対1の協定締結を目指し,具体的な連携内容につきましてさらに協議を詰めてまいりたいと考えておりますので,御支援賜りますようお願いいたします。 次に,高知県産業振興計画について申し上げます。 本年3月に策定されました県産業振興計画の地域アクションプランは,県内7ブロック合わせて 221項目の事業が示され,高知市ブロックでは37事業の取り組みを登載しています。 県では,本年度を計画の実行元年と位置づけ,尾崎知事を本部長に4月1日には産業振興推進本部を立ち上げ,これまでに4回の本部会を開催し,計画全体の総合的な進行管理を図るとともに,同本部のもとにブロックごとの産業振興推進地域本部を設置し,地域本部では,それぞれのアクションプランに実行支援チームを設け,具体的な事業実施に向けての支援や検討を進めております。 アクションプランの実践を徹底するために,県では四半期ごとにプランごとの管理シートを作成し進捗管理を行っておりますので,県と調整,連携しながら,本市もこれと連動する形で,37項目すべてについて関係部局で協議を重ねながら進捗状況を点検しております。 本年度の上半期の進捗状況は,全体的にはおおむね計画どおりに進んでおりまして,特に地域の基幹品目の振興やショウガの安定供給と消費拡大,底びき網による漁獲物の利用及び消費の拡大,鏡川源流域での有機・無農薬等ECO農業と薬草の里づくり,冷凍ドロメの販路拡大の5項目では実施計画以上の進捗状況となっています。 一方では,林業や工業分野などの8項目で実施計画どおりに進捗していなかったため,これらの取り組みにつきましては,次の四半期に向け,県と連携しながら取り組みを強化してまいります。 地域アクションプランは,さらなる地域のアイデアを掘り起こすため,毎年ローリングしてまいりますので,食や環境,観光など本市の強みを生かした新たな項目の追加に向けて,各産業に携わる皆さんの民間の有識者の方々のアイデアもいただきながら取り組みを深めてまいります。 アクションプランにも掲げておりますが,現在バイオマスなど自然エネルギー関係事業は,新たな産業の振興の面からも期待されているところです。本市の中山間地域には豊富な森林バイオマス資源があり,田園・里山地域には竹や農業残渣もありますので,このすばらしい資源を活用するために策定しました高知市バイオマスタウン構想は,国のバイオマス・ニッポン総合戦略推進会議での審査を経まして,本年7月31日に正式に認定されました。 この構想は,旧春野町から引き継いだ竹バイオマス事業と本市面積の約57%を占める森林バイオマスの有効活用,そして農業残渣や竹粉を堆肥にして有機農業等への活用を目指す事業などが中心となっています。 また,このバイオマスタウン構想をこれから本格的に進めていくため,バイオマス事業に関係する市職員で構成する高知市バイオマスプロジェクトチームを立ち上げ,現場サイドからさまざまな角度で調査,検討を進め,事業の具体的な推進を図ってまいります。 次に,有機市民農園の開設につきましては,来月中旬のオープンを目指し,現在,圃場の整備を行っております。 この市民農園は,有機栽培の体験を通して市民の皆様に有機農業及び有機農産物への理解を深め,食の安全や環境保全への取り組みについて関心を持っていただくとともに,地域間交流の促進や耕作放棄地の有効活用を図ることを目的として設置するものです。 農園では,農薬や化学肥料を使用しない栽培が基本となっていますので,有機農業の専門家による栽培サポートや技術講習の場を設けるなど,利用者の皆様が安心して農業体験ができる体制を整えることとしております。利用区画については,1区画当たり50平方メートルで50区画を予定しており,現在,広報あかるいまち等により利用者の募集をしております。今後,市民の皆様に親しまれる農園となりますよう,円滑な運営に取り組んでまいります。 次に,観光振興の取り組みについて申し上げます。 先月開催されました第56回よさこい祭りは,181チーム,約1万8,000人の踊り子が参加し,鳴子のリズムに包まれ,御来高いただきました観光客の方々に熱気と感動を与えてくれました。8月12日に開催しました第11回よさこい全国大会は,県外47チームと本祭入賞チームの計67チームによる競演が繰り広げられ,全国からのよさこい人との交流を深めることができました。 また,高知市納涼花火大会は,今年から8月9日に実施する予定でありましたが,当日は朝から断続的な雨に見舞われたことから,13日に延期して実施いたしました。13日は晴天に恵まれ, 4,000発の打ち上げ花火や仕掛け花火を多くの観客の皆様にお楽しみいただき,大きな事故や混乱もなく無事終了することができ,御協力いただきましたスポンサーの方々や警察等の関係機関の皆様方に厚くお礼申し上げます。 さて,大河ドラマ「龍馬伝」の放送開始まで4カ月余りとなりましたが,注目していました坂本龍馬役の福山雅治さん以外のキャスティングも決まり,岩崎弥太郎役には香川照之さん,乙女姉やん役には寺島しのぶさん,龍馬の生母には草刈民代さん,また勝海舟役には武田鉄矢さんなどが決まり,豪華な布陣となっています。 加えて,今年のよさこい祭りにおいて,帯屋町筋踊り子隊でひときわ輝く踊りを披露してくれました高知出身の広末涼子さんが,龍馬の初恋相手とされる平井加尾役に,また龍馬の兄嫁には島崎和歌子さんが決まっており,その御活躍を大いに期待しています。 先月末には,岩手県遠野市におきまして龍馬伝の収録が始まり,岩崎弥太郎の父親役である蟹江敬三さんらが熱演されたと報道されましたが,一日も早い高知ロケの実施によって龍馬伝ムードをさらに盛り上げてまいりたいと考え,尾崎知事とともにNHK放送センターに要望してきたところです。現在,土佐・龍馬であい博の開幕に向けまして,JR高知駅前に大河ドラマのストーリーや出演者の情報などを展示するテーマ館高知・ろまん社中や,高知の観光や物産の情報発信拠点とさてらすの建設が急ピッチで進められているところです。 土佐・龍馬であい博の開幕に向け,本市では龍馬のふるさと高知の新たな魅力づくりとして,本年10月から観光ガイドと歩く「龍馬の生まれたまち歩き」をスタートすることとしており,大政奉還を進言した山内容堂公と西郷隆盛会見の地や後藤象二郎誕生地などをめぐる大政奉還コースや,龍馬を世界に目を向けさせた河田小龍の生誕地や武市瑞山道場跡をめぐる龍馬青春コースなど,全6コースを設定しております。 また,例年11月の龍馬月間を中心に,桂浜で開催しています龍馬まつりや,龍馬像の目の高さから太平洋を臨む龍馬に大接近に加え,桂浜の本浜へステージを設置しまして,和をコンセプトに演奏を行う「桂浜観月の夕べ・龍馬と愛でる月の宴」や龍馬に大接近の夜間開放,土佐観光ガイドボランティア養成講座など,龍馬のふるさと高知の情報発信と受け入れ態勢の充実に努めてまいります。 次に,本年11月27日から29日に開催予定のエンジン01オープンカレッジin高知について申し上げます。 開催まであと2カ月余りとなっており,現在,民間の経済団体等で構成するオープンカレッジin高知実行委員会を中心に,開催に向けた具体的な準備活動を積極的に進めています。 開催経費の捻出につきましても,おかげさまで民間の皆様方からの協賛金も目標額達成のめどがついてまいりましたし,最終日に開催予定の仮称龍馬ミュージカルにつきましても,文化庁から財政支援をいただけることになりました。 最近の動きを申し上げますと,7月には夜楽の店舗決定のため,エンジン01夜楽委員の俳優の辰巳琢郎さんと西川りゅうじんさんが来高され,2日間にわたって候補店舗を視察いただきました。このほど夜楽開催予定の25店舗も決定し,土佐流のおもてなしで講師の皆さんや参加者の皆さんに満足していただけるものと期待しております。 また,大会をPRするポスターも近々完成し,公共施設を初め市民の皆さんの目につきやすい箇所に掲示をしてまいります。このポスターは,脳科学者の茂木健一郎さんと経済評論家の勝間和代さん,俳優の辰巳琢郎さんと女優の倍賞千恵子さん,そしてアートディレクターの浅葉克己さんと作家で大会委員長でもある林真理子さんの3組が,それぞれ龍馬とおりょうに扮したインパクトの強いポスターとなっております。 近々同様のテレビCMもスタートし,今月27日には林真理子大会委員長らが来高してプログラム発表も行われ,具体的な講座の内容や講師陣の名前も明らかになる予定ですので,一気にオープンカレッジin高知の情報が県内にも広がり,市民,県民の皆さんのオープンカレッジへの期待と関心も大いに高まっていくものと期待しております。 次に,心配されます新型インフルエンザ対策について申し上げます。 新型インフルエンザは,本年4月に世界で初めての患者が報告され,以後感染は急速に世界じゅうに拡大し,6月11日にWHOはパンデミックを宣言しました。 我が国では,5月に関西を中心に流行が始まり,6月から全国的に患者数の報告が急増しています。高知市におきましては,7月8日に市内第1例の患者が発生し,7月24日までに7人の患者が発生しました。 こうした中で,高知市では,5月1日から県市合同で24時間発熱相談センターを開設し,市民からの発熱相談に応じ,発病が疑われる方は発熱外来に誘導する態勢をとり,5月16日に高知市新型インフルエンザ危機対策本部を立ち上げて以降,全庁的な対策を進め,7月末までに,発熱相談センターへの相談件数は 3,500件を超え,48人が発熱外来を受診しております。 一方で,今回の新型インフルエンザは弱毒性であることや,国内,国外ともに患者数が急増している状況を受けて,国内の対策は7月24日以降は全数把握から集団対応へと態勢が変わりました。これを受けまして,高知市でも集団感染が探知された場合の迅速な対応に重点を置き,患者さんや接触者に対して感染拡大防止の協力を求めてきております。 去る8月21日には,厚生労働省がインフルエンザが流行シーズンに入ったという宣言を出しましたが,高知市においても8月6日に第1例の高校での集団感染発生以降,9月8日までに,よさこい祭り県外チーム2例,児童クラブ1例,医療機関1例,高等学校7例,中学校3例,小学校3例,保育園2例,計19例の集団感染が発生しており,9月1日には新型インフルエンザに感染したとみられる70歳代の基礎疾患を持つ男性の方が,入院していた高知市内の病院でお亡くなりになられました。心からお悔やみ申し上げます。 今後は,秋冬にかけて我が国で予想される本格的な大流行に備えて,患者数の急激かつ大規模な増加をできるだけ抑制,緩和し,社会機能や医療機能が破綻しないようにすることや,重症患者の方々に対する適切な医療を提供することが重要な課題となってまいります。 高知市としましても,引き続き国や県,関係機関と連携,協力し,医療体制の確保,集団感染が発生する可能性が高い学校,保育所,福祉施設等における感染拡大の防止対策とともに,市民の皆様への必要な情報発信など,新型インフルエンザ対策を進めてまいります。 次に,学力向上対策について申し上げます。 平成19,20年度に実施された全国学力・学習状況調査や本市で実施している高知市到達度把握調査などの結果では,本市の中学生の学力が極めて厳しい状況にありますため,本市では平成20年を授業改革元年と位置づけ,授業を初めとする中学校教育の抜本的な改革に取り組んでおります。 先月27日に,本年4月に実施しました全国学力・学習状況調査の結果が公表され,中学校3年生については国語,数学ともに昨年度に比べ正答率の伸びが見られ,全国平均との差が縮まったとはいえ,依然として全国平均とは大きな隔たりがあり,学力の定着にはまだまだ課題があるものと認識しております。 しかしながら,児童・生徒への質問紙調査の結果からは,学校の授業時間以外に学習を全くしないと回答した中学校3年生の割合が,昨年度15.8%から本年度 9.5%と大幅に改善されたことは各学校における地道な取り組みの成果であるものと考えます。 一方,小学校6年生については,国語の平均正答率は全国と同程度であるものの,算数はやや低い結果となっており,小学校におきましても課題意識を持ってこれまで以上に授業改革の取り組みを進めていかなければならないと考えます。 学力向上対策につきましては,これまでの授業改革の取り組みに加えまして,本年4月から県市連携事業による中学校学習習慣確立プログラム事業を実施しており,その取り組み状況としましては,生徒対象のオリエンテーションや保護者対象の説明会,また支援員等の人的支援を行っているところです。 さらに,学力向上スーパーバイザーや中学校学力向上プロジェクトチームの指導主事等が各中学校を訪問し,取り組み状況を把握するとともに,課題解決に向けた支援を続けている等の報告を受けております。 また,保護者の方からは,学校任せではなく親も子供の学習に参加できるようなシステムであり,子供たちの学ぶ力を支えていければといった期待の声もいただいており,今後におきましても,保護者の方々の協力も得ながら,子供たちの学力の定着を図ってまいります。 以下,議案について御説明を申し上げます。 今回提出いたしました議案は,予算議案10件,条例議案10件,その他議案9件です。 まず,今回の補正予算は,一般会計につきましては,国の平成21年度補正予算に伴い創設されました地域活性化・公共投資臨時交付金及び地域活性化・経済危機対策臨時交付金を活用して,防災無線の整備や清掃工場整備,排水機の改修,学校テレビのデジタル化,理科教育設備整備など,市民の安心,安全と教育のための経費を中心に補正いたしますとともに,女性特有のがん検診の推進やユビキタス観光の推進など,国の補正予算を活用した事業の積極的な導入に努めました。 また,6月議会におきまして議決いただきました新清掃工場本体整備工事に関します損害賠償請求訴訟の和解解決金を,起債繰り上げ償還に備えて減債基金に積み立ていたしますとともに,弁護士報酬をお支払いするための経費を補正することといたしました。 このほか,現在一般会計で実施しております,なごやか宅老事業を介護保険事業の地域支援事業で実施するための経費の組み替え,後期高齢者医療の保険料を国民健康保険等推進員に徴収させるための報酬などについて補正を行いますとともに,水道事業会計におきましても,国の補正予算を活用し,緊急時用の連絡管等の整備を行うことといたしました。 その他の特別会計では,平成20年度の決算確定に伴い収益事業,駐車場事業,国民宿舎運営事業の特別会計において繰り上げ充用金の精算,中央卸売市場事業特別会計では決算剰余金の減債基金への積み立てのほか,老人医療事業,介護保険の特別会計では国県等からの交付金の精算返還を行うものなどです。 以上,申し上げました内容によりまして,提案いたしております今回の補正規模は,一般会計44億3,800万円,特別会計2億4,832万3,000円,水道事業会計10億200万円のそれぞれ増額であり,補正後の予算規模は全会計の純計で2,394億6,160万 2,000円となります。なお,この補正財源としては,普通交付税を一般財源として充当いたしました。 次に,予算外議案について申し上げます。 条例議案は,法令の改正に伴うものなど10件です。 市第84号議案は,非常勤特別職として市民会館長及び医療あんしん相談員の月額報酬を定めるほか,国民健康保険推進員に後期高齢者医療保険料の徴収を行わせるための名称変更を行うものです。市第85号議案は,職員給与から控除できるものに職員駐車場の使用料を追加するものです。市第87号議案は,景観法の制定に伴い,高知市都市美条例を廃止し,景観条例を制定することにより,心安らぐ文化的で魅力ある町並みの創出等を図るものです。 また,市第89号議案は,国民健康保険におけます出産育児一時金を本年10月1日から平成23年3月31日までの間,現行額から4万円増額するものです。このほか,市第90号議案から市第93号議案までの4議案は,指定管理者制度に対応するための条例改正を行うものです。 その他の議案は,学校建設公社からの横内小学校普通教室棟の取得や,工事請負契約,物品購入契約の締結議案,決算の認定議案など9件です。決算の認定議案につきましては,この後,水道事業管理者及び財務部長より概要の御説明を申し上げます。 報告13件につきましては,前段申し上げました財政健全化法関連数値の報告や継続費の精算報告など,いずれも法令所定の手続により御報告するものです。 以上,提出をいたしました議案について,概要の説明を申し上げましたが,よろしく御審議の上,適切な御決定をお願いいたします。 以上でございます。
    ○議長(西村和也君) 上田財務部長。  〔財務部長上田隆司君登壇〕 ◎財務部長(上田隆司君) 平成20年度の主要施策の成果及び一般会計,特別会計決算の概要について御説明申し上げます。 平成20年度の地方財政は,国の経済財政運営と構造改革に関する基本方針2006及び基本方針2007に基づく歳出抑制が図られる一方,地方税の偏在是正により生ずる財源を活用した地方再生対策費が創設されたことにより,20年度地方財政計画の規模は7年ぶりに増加し,限られた財源の重点配分と経費支出の効率化の徹底とともに,経済の動向に即応した機動的,弾力的な行財政運営が求められました。 このような状況下におきまして,本市では平成20年1月1日の春野町との合併により誕生した35万都市高知の実質的な初年度として,引き続き厳しい財政状況のもとで財政再建をさらに推進しながら,南四国をリードする中核都市にふさわしいまちづくりを基本として,活力あるまちづくりと安心・安全のまちづくりをテーマに,都市再生,産業活性化・雇用対策・農林漁業振興,少子高齢化対策,環境対策,防災対策などに重点を置いて取り組みました。 以下,平成20年度において新たに展開した事業,主要な施策につきまして,総合計画の4つの施策体系に沿って申し上げます。 まず,新しい価値を創造発信する都市につきましては,にぎわいと活力のあるまちづくりに向けて,市街地や総合交通網の整備促進,雇用・産業活性化,農林漁業の振興等に積極的に取り組みました。 総合交通体系の整備では,市域内の機能的な道路交通網の整備を図るため,引き続き上町2丁目南城山線など6路線7工区で街路事業を推進しました。 また,一般道路の新設改良では,旭街2号線など幹線市道10路線で整備を推進するとともに,通学路や生活道路の整備としての市道の拡幅,改良等に取り組みました。 高知駅周辺都市整備では,南口駅前広場や街路等の公共施設の整備,改善とあわせて,駅周辺の面的整備を進め,高知駅バスターミナルなどを供用開始し,一部の高架側道を除きほぼ完了しました。 弥右衛門土地区画整理事業は,下水道部門との連携を図りながら,南川添地区を中心に面的整備を進めました。 潮江西部都市整備では,街路築造等の面的整備がほぼ終了するとともに,密集住宅市街地整備促進事業による建物の買収除却を引き続き推進しました。 産業振興では,地場産品の販路拡大等を図る取り組みやべンチャー企業への支援を行ったほか,産業の活性化と新たな雇用の場の創出を目指して企業誘致に取り組み,コールセンター1社を誘致することができました。 雇用対策は,地域雇用特別対策事業として,本市独自に公園管理事業など5つの事業を実施し45人の新規雇用を促進し,また若者就職応援セミナー事業や無料職業紹介所による市独自の職業紹介を行い,求人と求職のミスマッチの解消を図り就職に結びつける取り組みを進めるなど,実効性のある若年者の就職支援に取り組みました。 このほか,地域の経済・労働団体などとともに,国の地域雇用創造推進事業を導入し,地元企業の従業者や求職者を対象とした人材育成事業を中心に雇用創出事業に取り組み,新規雇用99名の目標に対し 129名の雇用実績を上げることができました。 観光振興では,高知城に花と明かりによる装飾を施した高知城花回廊を開催するとともに,フィギュアコレクション展「海洋堂の宝島」の開催を支援し,観光誘客を図りました。また,よさこい祭り,よさこい全国大会の開催やスーパーよさこいへのよさこい踊り子隊の派遣,京セラドーム大阪での高知よさこいシリーズなどを通じて,本場高知のよさこい祭りの情報発信に努めました。 街路市事業では,魅力ある街路市の持続的な発展の実現に向けた高知市街路市活性化構想に基づき,ホームページの運営や日曜市ガイドパンフレットを制作するとともに,地方の元気再生事業において,街路市の写真集である日曜市ガイドブックなどを制作し,街路市の情報を広く全国に発信し,集客PRに取り組みました。 農林漁業の振興では,農業基盤整備として坂口地区の農道整備を行うほか,間伐等による森林の整備を支援するとともに,林道,作業道の舗装事業等を実施しました。 また,市民の森については,雪光山,焼野の森へのアクセス道となる市道,作業道の整備を進めるとともに,平家の滝にある広場の整備を実施しました。 このほか,環境先進企業からの協賛金を活用して行う協働の森づくり事業では,4社と協定を交わすとともに,協定森林に作業道を開設しました。 中山間地域の振興では,農業生産条件の不利な地域を対象とする中山間地域等直接支払制度を活用し,集落協定に参加した営農者の活動に対して支援を行ったほか,中山間地域の有望作物であるユズの営農指導を行うとともに,企業協賛金を活用した苗木生産に着手するなど,生産拡大に向けて取り組みました。 春野地域の振興では,産地競争力を高めるために必要な低コスト耐候性ハウスの整備等に対して支援しました。 国際交流の推進では,姉妹都市提携45周年記念フレスノ訪問団を迎え,両市の友好交流を深めました。 次に,いきいきと輝き安心して暮らせる都市につきましては,子育て支援,学校教育の充実等を進めるとともに,保健,医療,福祉の連携強化を図り,高齢者,障害者等の福祉施策の拡充に取り組みました。 子育て支援の推進は,乳児,低年齢児保育の充実,早朝・延長・土曜日午後保育の実施や,園舎の老朽化に伴うあざみの保育園の改築を支援するとともに,下知・田渕統合保育園の全面改築など保育環境の向上に努めたほか,絵本を通じて育児力の向上を目指す親子絵本ふれあい事業や,子育てに役立つ情報を掲載した子育てバリアフリーマップを作成するなど,子育て支援事業の充実に努めました。 また,子ども家庭支援センターにおいて,児童虐待の防止を図るための育児支援家庭訪問事業を実施するなど,児童虐待対応や養育困難家庭への支援に努めたほか,要保護児童対策地域協議会の事務局として,要保護児童の早期発見や関係機関による連携,支援体制の強化を図りました。 高齢者福祉の充実では,なごやか宅老事業や地域交流デイサービス事業などに引き続き取り組むとともに,地域支援事業として特定高齢者の把握,いきいき百歳体操やかみかみ百歳体操の普及等,介護予防事業に取り組むほか,市内5カ所の地域高齢者支援センターにおいて総合相談,虐待防止支援,介護予防ケアマネジメント等を行いました。 また,平成20年4月1日から後期高齢者医療制度がスタートしたことを受けて,円滑な制度運営に努めました。 障害者福祉の充実では,施設入所者等で地域生活への移行を希望される方への生活全般にわたる支援を開始したほか,負担感の大きい通所施設利用者や居宅介護利用者等に対する負担軽減について,引き続き独自軽減を実施するなど,障害者の個々の実態やニーズに基づくサービス提供,相談,支援体制の充実に取り組みました。 健康づくりでは,引き続き生活習慣病予防や介護予防など,総合的な成人保健事業に取り組むとともに,妊娠期の健康管理の向上と経済的負担の軽減のために妊婦一般健康診査の制度を拡充したほか,大腸がん検診では早期発見,早期治療を目的として,医療機関個別方式の無料検診に変更することにより,受診機会の拡大を図りました。また,結核,エイズ,O-157等の感染症対策やBSE検査など,食の安全,安心の確保にも取り組みました。 保健・医療・福祉の総合基盤づくりでは,高齢者保健福祉計画,介護保険事業計画を改定するとともに,引き続き保健,医療,防災面の総合的な拠点施設である仮称総合あんしんセンターの建設を進めました。 学校教育の充実では,引き続き到達度把握調査の実施や教員の資質,指導力向上のための教職員研修を行うとともに,本市で最も重要な教育課題と位置づけている不登校対策では,各学校における家庭訪問を重ね,チーム支援を充実させるなど,一人一人の子供たちへの手厚い対応に教育委員会と学校現場とが連携しながら取り組みました。 学校施設整備では,初月小学校北西舎の大規模改造を行うとともに,新堀小学校などで耐震補強工事や耐震診断等を行いました。 青少年の健全育成では,放課後児童クラブの待機児童の解消を図るため,旭小学校に第二児童クラブを開設するなど,全体で34校56クラブの運営を行いました。また,工石山青少年の家では,老朽化した体育館の再塗装を行い,利用者送迎のためのマイクロバスを導入するとともに,恵まれた自然環境を生かしたプログラムにより各種事業を展開しました。 市民図書館では,平成21年6月のオープンを目指して江ノ口コミュニティセンターの建築工事を進めました。 文化芸術の振興については,高知市文化プラザにおいて,優良な芸術鑑賞の場を提供するとともに,親子を対象とした「わいわい!子ども音楽会」を昨年度に引き続き開催しました。 次に,環境と共生する安全で快適な都市につきましては,安全で暮らしやすい環境づくりに向け積極的な施策展開を図りました。 災害に強いまちづくりでは,大規模災害発生時の住民への情報収集伝達方法を確立するため,仮称総合あんしんセンター及び鏡,土佐山地区におけるデジタル固定系防災行政無線整備に係る実施設計を行うとともに,春野地区の対応が可能になるよう総合防災情報システムを整備しました。また,災害対策本部の対応力の向上対策として,災害時の迅速な情報伝達収集及び共有化を図ることを目的とした高知市総合防災システムを運用し,職員を対象に情報収集伝達訓練を行いました。 雨水対策は,浸水解消を図るため,引き続き長浜雨水ポンプ場,関雨水ポンプ場等の整備を行いました。 震災対策では,次期南海地震を見据えた取り組みとして,地域住民の安全を確保するための種崎地区津波避難センターの整備を行い,平成21年2月に完成しました。また,耐震補強や建てかえの促進による倒壊被害の減少を目的に,木造住宅耐震診断士派遣事業を 553戸で実施し,木造住宅の耐震改修計画作成及び耐震改修工事に対する助成をそれぞれ 188件行いました。 地球環境問題への取り組みでは,環境保全率先実行計画に基づくグリーン購入推進などの環境負荷への低減を目指した取り組みを推進するとともに,市域における温室効果ガスの削減に向けた高知市地球温暖化対策地域推進計画を策定しました。 廃棄物の減量,再資源化の推進は,市内の量販店等と連携し,拠点回収方式によるペットボトルの分別収集を行い, 443トンを回収し 424トンの再資源化を行うとともに,ステーションに不法投棄された冷蔵庫などの家電4品目 200台を回収し,再商品化処理を行いました。 快適で安全な生活環境づくりは,公共下水道の各処理区での面的整備の拡大に努め,下水道普及率は平成21年3月末で48.7%になりました。 次に,実現に向けてのしくみづくりにつきましては,時代に対応した市民活動の展開を推進するとともに,市民にわかりやすく,開かれた行政の実現に努めました。 市民との協働では,布師田地区においてコミュニティ計画に基づき,地域住民と協働で旧布師田小学校跡地を利用したコミュニティ広場整備に取り組み,布師田ふれあい広場として供用を開始しました。また,地理的または地形的な条件により,地上波テレビジョン放送を良好に受信できない難視聴地域における共聴施設について,地上デジタル放送を受信するために必要な調査に対する助成を6件行いました。 広域的な連携では,高知県市長会を初め全国市長会等の活動を通じて,国や関係機関に対し,提言及び要請活動等を行ったほか,平成20年5月に開始しましたふるさと納税制度では,積極的に全国寄附募集を行った結果,92件の寄附が寄せられ,主に環境関連施策に活用させていただきました。 情報化の推進では,情報発信機能を強化するため,本市ホームページのリニューアルを行いました。 次に,平成20年度の一般会計及び特別会計の決算について申し上げます。 一般会計の歳出決算額は,対前年度比 6.9%増の1,396億673万 4,000円となりました。 決算収支は,普通交付税の配分が予算から増加したことや民生費や土木費等の不用により2億8,526万3,000円の剰余となり,収支の均衡を保つことができ,このうち1億 5,000万円を減債基金に積み立てました。 借りかえを除きます市債の借入額は 122億円余りで,起債の発行抑制に努めたことなどにより,市債残高は 2,571億円余りとなり,前年度から87億円余り減少しました。 今後につきましても,景気低迷による市税収入の落ち込みや扶助費,公債費負担の増加により,極めて厳しい財政運営が予想されますことから,徹底した事務事業の見直し,経費の節減を行い,計画的,優先的な事業選択を行うほか,起債発行の抑制にも努め,より将来を見通した慎重な財政運営を行ってまいります。 次に,特別会計について申し上げます。 国民健康保険事業会計は,国の財政支援等に支えられ1億 6,723万余円の剰余となり,うち 9,000万円を国民健康保険事業運営基金に積み立てました。また,介護保険事業会計においても4億 8,619万余円の剰余となり,うち2億 7,000万円を介護保険事業運営基金に積み立てました。 このほか,収益事業,駐車場事業,国民宿舎運営事業の各特別会計で起債の償還等に伴い収支不足となりましたが,収益事業につきましては,経営改善に向けた取り組みや日本自転車振興会から交付金の還付などにもよりまして,昨年度に引き続き,単年度収支の黒字を達成することができました。 また,駐車場事業につきましては,中央公園地下駐車場の起債償還が平成20年度で終了したことや県庁前地下駐車場の起債償還は24年度に終了することから,今後収支改善されていく見通しでありますが,国民宿舎運営事業につきましては,財政健全化法に基づく資金不足比率が公営企業の経営健全化基準の20%を大きく上回る 238.0%となっており厳しい状況であります。 今後,これらの会計も含めました特別会計におきましては,より一層収入の確保,支出の抑制に努め,経営収支の改善に努めてまいります。 以上で,平成20年度の主要施策の成果及び一般会計,特別会計決算の概要の説明を終わります。 ○議長(西村和也君) 木藤水道事業管理者。  〔水道事業管理者木藤善治君登壇〕 ◎水道事業管理者(木藤善治君) 平成20年度の水道事業会計決算の概要について御説明申し上げます。 平成20年度の上水道及び簡易水道の給水人口は31万 9,304人となり,給水区域内における普及率は95.1%となりました。 上水道の年間配水量は,前年度より 2.7%増の4,337万2,773立方メートルに,有収水量は1.1%増の3,978万 9,120立方メートルになり,この結果,有収率は前年度比 1.5ポイント減の91.7%となりました。 次に,平成20年度の主な事業でありますが,送配水施設整備事業では,水量水圧の均衡化と増強を図るため,幸町ほかで新たに配水管を 6,879.4メートル布設しました。 水資源の有効利用のための漏水防止対策事業では,薊野西町2丁目,十津6丁目ほかで老朽管の布設がえを行うとともに,市内全域で延べ 1,267.4キロメートルの漏水調査を実施し, 547件の漏水箇所を発見しました。今後とも,漏水防止対策事業を積極的に進め,有効率の向上に努めてまいります。 南海地震に備えての災害対策事業では,2年間の継続事業である送水幹線二重化事業の1工区の築造工事に着手しました。また,高知駅南口広場に17基目となる非常用貯水槽を設置するとともに,鏡川水道橋耐震補強工事及び桟橋通4丁目災害対策用資機材備蓄倉庫の建築に着手しました。 既設水道管の維持管理を中心とする管渠増補改良事業では,はりまや町2丁目ほかで配水管の布設がえを行ったほか,道路,下水道等の公共工事にあわせて管渠の移設改良を行いました。 施設増補改良事業のうち,平成17年度から5年間の継続事業である旭浄水場浄水施設更新事業につきましては,20年度に地下浄水池の築造工事が完成し,引き続き浄水池上部の管理棟建築などの工事を進めてまいります。 また,平成23年度の完成を目標に,管路などの水道施設情報をデジタルデータ化して管理する水道施設情報システム,いわゆるマッピングシステムの構築に着手しました。 次に財政状況ですが,収益的収入は,前年度より0.3%,2,306万余円増の75億 5,726万余円となり,収益的支出は,前年度より 1.2%,7,687万余円増の65億2,995万余円になりました。この結果,本年度は10億 2,731万余円の純利益を計上することができました。この純利益につきましては,資本的支出における企業債の償還に充てるため減債積立金として積み立てたいと考えています。 次に,資本的収支につきましては,支出総額は55億3,576万余円,収入総額は28億2,875万余円となり,不足する額につきましては損益勘定留保資金,減債積立金ほかで補てんしました。 水道事業経営につきましては,施設の耐震化への取り組みが急がれる一方,水需要の低迷から厳しい状況に置かれていますが,経営改善の継続により健全財政を確保するとともにサービスの向上に心がけ,市民に信頼される水道事業を目指してまいります。 以上で,平成20年度水道事業会計決算の概要の説明を終わります。  ~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(西村和也君) お諮りいたします。議案調査のため9月11日及び9月14日の2日間休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(西村和也君) 御異議なしと認めます。よって,9月11日及び9月14日の2日間休会することに決定いたしました。  ~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(西村和也君) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(西村和也君) 御異議なしと認めます。よって,本日はこれにて延会することに決定いたしました。 9月15日午前10時再開いたします。 本日はこれにて延会いたします。  午前11時18分延会...