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03月24日-07号

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  1. 高知市議会 2008-03-24
    03月24日-07号


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    平成20年第407回 3月定例会 第407回高知市議会定例会会議録第7号━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  議事日程 第7号 平成20年3月24日(月曜日)午後1時開議第1 市第1号 平成20年度高知市一般会計予算 市第2号 平成20年度高知市下水道事業特別会計予算 市第3号 平成20年度高知市中央卸売市場事業特別会計予算 市第4号 平成20年度高知市国民健康保険事業特別会計予算 市第5号 平成20年度高知市老人医療事業特別会計予算 市第6号 平成20年度高知市収益事業特別会計予算 市第7号 平成20年度高知市駐車場事業特別会計予算 市第8号 平成20年度高知市国民宿舎運営事業特別会計予算 市第9号 平成20年度高知市産業立地推進事業特別会計予算 市第10号 平成20年度高知市へき地診療所事業特別会計予算 市第11号 平成20年度高知市農業集落排水事業特別会計予算 市第12号 平成20年度高知市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算 市第13号 平成20年度高知市母子寡婦福祉資金貸付事業特別会計予算 市第14号 平成20年度高知市介護保険事業特別会計予算 市第15号 平成20年度高知市後期高齢者医療事業特別会計予算 市第16号 平成20年度高知市水道事業会計予算 市第17号 平成19年度高知市一般会計補正予算 市第18号 平成19年度高知市下水道事業特別会計補正予算 市第19号 平成19年度高知市国民健康保険事業特別会計補正予算 市第20号 平成19年度高知市老人医療事業特別会計補正予算 市第21号 平成19年度高知市水道事業会計補正予算 市第22号 高知市事務分掌条例の一部を改正する条例議案 市第23号 高知市特別会計設置条例の一部を改正する条例議案 市第24号 高知市報酬並びに費用弁償条例の一部を改正する条例議案 市第25号 高知市消防本部及び消防署の設置等に関する条例の一部を改正する条例議案 市第26号 高知市駐車場条例の一部を改正する条例議案 市第27号 はりまや橋観光バスターミナル条例制定議案 市第28号 高知広域都市計画事業弥右衛門土地区画整理事業施行規程に関する条例の一部を改正する条例議案 市第29号 高知市団地下水道条例の一部を改正する条例議案 市第30号 高知市手数料並びに延滞金条例の一部を改正する条例議案 市第31号 高知市斎場条例の一部を改正する条例議案 市第32号 高知市介護保険事業運営基金条例の一部を改正する条例議案 市第33号 高知市土佐山へき地診療所条例の一部を改正する条例議案 市第34号 高知市立保育所条例の一部を改正する条例議案 市第35号 高知市福祉医療費助成条例の一部を改正する条例議案 市第36号 高知市土佐山健康交流センター条例を廃止する条例制定議案 市第37号 高知市春野地区心身障害児福祉年金条例を廃止する条例制定議案 市第38号 高知市国民健康保険条例の一部を改正する条例議案 市第39号 高知市後期高齢者医療に関する条例制定議案 市第40号 高知市介護保険条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例議案 市第41号 高知市廃棄物処理施設整備基金条例制定議案 市第42号 高知市運動場条例等の一部を改正する条例議案 市第43号 こうち人づくり広域連合規約の一部変更に関する議案 市第44号 高知県広域食肉センター事務組合規約の一部変更に関する議案 市第45号 高知県後期高齢者医療広域連合を組織する地方公共団体の数の減少に関する議案 市第46号 包括外部監査契約締結議案 市第47号 指定管理者の指定に関する議案 市第48号 指定管理者の指定に関する議案 市第49号 市道路線の廃止に関する議案 市第50号 市道路線の認定に関する議案 市第51号 町の区域及び町の名称の変更に関する議案 市第52号 町の区域の変更及び字の廃止に関する議案 市第53号 集会所の譲与に関する議案 市第54号 不動産取得議案 市第55号 高知市種崎地区津波避難センター(仮称)新築工事請負契約締結議案 市第56号 江ノ口コミュニティプラザ(仮称)新築工事請負契約締結議案 市第57号 下知・田渕統合保育園改築工事請負契約締結議案 市第58号 総合あんしんセンター(仮称)建設工事請負契約締結議案 市第59号 総合あんしんセンター(仮称)建設電気設備工事請負契約締結議案 市第60号 総合あんしんセンター(仮称)建設空調設備工事請負契約締結議案 市第61号 総合あんしんセンター(仮称)建設給排水衛生設備工事請負契約締結議案 市第62号 北部汚水幹線管渠築造工事請負契約締結議案 市第63号 調停の申立てについて第2 市第64号 副市長の選任議案 市第65号 教育委員会委員の選任議案 市第66号 固定資産評価員の選任議案 市第67号 固定資産評価審査委員会委員の選任議案 市第68号 人権擁護委員推薦についての諮問議案第3 市議第5号 高知市報酬並びに費用弁償条例の特例に関する条例の一部を改正する条例議案 市議第6号 高知市議会政務調査費の交付に関する条例の特例に関する条例制定議案 市議第7号 高知市議会会議規則の一部を改正する規則議案 市議第8号 高知市議会委員会条例の一部を改正する条例議案第4 市議第9号 銃犯罪の撲滅を求める意見書議案 市議第10号 地デジ放送の受信対策の推進を求める意見書議案 市議第11号 介護労働者の待遇改善を求める意見書議案 市議第12号 「バイオマス推進基本法」(仮称)の制定を求める意見書議案 市議第13号 中小企業底上げ対策の一層強化を求める意見書議案 市議第14号 労働者派遣法の改正を求める意見書議案 市議第15号 京都議定書第一約束期間内の森林整備定額補助の実施と不在村者等の小規模放置林に対する法整備を求める意見書議案 市議第16号 食糧の海外依存を自粛し,地産地消の促進を求める意見書議案 市議第17号 改正建築基準法施行による影響に対する解決策を求める意見書議案 市議第18号 違法・有害情報から子供を守るための環境整備を求める意見書議案 市議第19号 米価下落等に対する農業の所得確保対策に関する意見書議案 市議第20号 輸入食品の安全確保を求める意見書議案 市議第21号 在日米海兵隊員による少女暴行事件等に関する意見書議案 市議第22号 天下り規制の強化を求める意見書議案 市議第23号 太陽光,風力等のクリーンエネルギー発電の義務的購入を求める意見書議案 市議第24号 地方自治体の安定的財政運営と道路特定財源の確保を求める意見書議案 市議第25号 自衛隊イージス艦衝突事故の原因究明と再発防止を求める意見書議案 市議第26号 道路特定財源の一般財源化及び道路関係諸税の暫定税率廃止を求める意見書議案 市議第27号 テロ根絶と真のアフガニスタン復興支援を求める意見書議案 市議第28号 後期高齢者医療制度の廃止を求める意見書議案第5 平成19年陳情第26号外5件  ────────────────  本日の会議に付した事件発言取り消しの件日程第1 1号議案から市第63号議案まで日程第2 市第64号議案から市第68号議案まで日程第3 市議第5号議案から市議第8号議案まで日程第4 市議第9号議案から市議第28号議案まで日程第5 平成19年陳情第26号外5件陳情の閉会中審査の件常任委員会,議会運営委員会の閉会中事務調査の件  ────────────────  出席議員1番 細木  良君  2番 はた  愛君3番 深瀬 裕彦君  4番 長尾 和明君5番 迫  哲郎君  6番 林  昭子君7番 岡崎 邦子君  8番 浜田 りえ君9番 竹内千賀子君  10番 川村 貞夫君11番 下本 文雄君  12番 下元 博司君13番 田鍋  剛君  14番 岡崎  豊君15番 土居ひさし君  16番 上田貢太郎君17番 岡田 泰司君  18番 江口 善子君19番 浜田  拓君  20番 近藤  強君21番 浜辺 影一君  23番 西森 美和君24番 高木  妙君  25番 平田 文彦君26番 野村 栄一君  27番 氏原 嗣志君28番 高橋 正志君  29番 山根 堂宏君30番 和田 勝美君  31番 竹村 邦夫君32番 吉永 哲也君  33番 戸田 二郎君34番 寺内 憲資君  35番 中野 城久君36番 水口 晴雄君  37番 西村 和也君38番 岡崎洋一郎君  39番 島崎 利幸君40番 吉田 哲男君  41番 岡村 康良君42番 福島  明君  43番 浜川総一郎君44番 中澤はま子君  欠席議員22番 今西  清君  ────────────────  説明のため出席した者      市長      岡崎 誠也君      副市長     山下  司君      副市長     長崎 豊彦君      企画財政部長  澤本 義博君      総務部長    吉岡  章君      市民生活部長  吉田  充君      健康福祉部長  堀川 俊一君      環境部長    柴  英豊君      商工観光部長  高橋 政明君      農林水産部長  田村 年生君      都市整備部副部長小松  貢君      建設下水道部長 海治甲太郎君      教育委員長   澤田 智惠君      教育長     吉川 明男君      水道事業管理者 木藤 善治君      会計管理者   西森  孝君      消防局長    山中 次男君      監査委員    川添裕一郎君      財政課長    中澤 慎二君  ────────────────  事務局職員出席者      事務局長    川田 隆生君      事務局次長   関  文雄君      庶務課長    柏井  博君      議事調査課長  澤田 尚人君      庶務課長補佐  古屋野雄作君      法務担当主幹  宮崎 益幸君      秘書係長    濱田 美穂君      議事係長    前田 敦夫君      委員会係長   尾崎 美世君      調査係長    山崎 敬造君      書記      藤原 直人君  ~~~~~~~~~~~~~~~~  午後3時45分開議 ○議長(岡崎洋一郎君) これより本日の会議を開きます。  ~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(岡崎洋一郎君) この際諸般の報告を事務局長からいたします。 ◎事務局長(川田隆生君) 御報告いたします。 市長から議案の提出がありました。 市第64号議案から市第68号議案まででありますが,内容につきましては,印刷してお手元に配付してありますので,朗読を省略させていただきます。 議員から議案の提出がありました。 市議第5号議案から市議第28号議案まででありますが,内容につきましては,印刷してお手元に配付してありますので,朗読を省略させていただきます。 以上でございます。  ────────────────              19重財第123号            平成20年3月24日高知市議会議長 岡崎洋一郎様         高知市長 岡崎 誠也     追加議案の提出について 下記の議案を市議会に追加提出します。         記市第64号 副市長の選任議案市第65号 教育委員会委員の選任議案市第66号 固定資産評価員の選任議案市第67号 固定資産評価審査委員会委員の選任議案市第68号 人権擁護委員推薦についての諮問議案  ────────────────            平成20年3月24日高知市議会議長 岡崎洋一郎様  提出者 高知市議会議員 中澤はま子              近藤  強              吉田 哲男              江口 善子              戸田 二郎     議案の提出について 下記の議案を別紙のとおり地方自治法第112条及び会議規則第14条の規定により提出します。         記市議第5号 高知市報酬並びに費用弁償条例の特例に関する条例の一部を改正する条例議案  ────────────────            平成20年3月24日高知市議会議長 岡崎洋一郎様  提出者 高知市議会議員 中澤はま子              近藤  強              吉田 哲男              江口 善子              戸田 二郎     議案の提出について 下記の議案を別紙のとおり地方自治法第112条及び会議規則第14条の規定により提出します。         記市議第6号 高知市議会政務調査費の交付に関する条例の特例に関する条例制定議案  ────────────────            平成20年3月24日高知市議会議長 岡崎洋一郎様  提出者 高知市議会議員 岡村 康良              下元 博司              迫  哲郎              竹内千賀子              岡崎  豊              今西  清              吉永 哲也              中野 城久              西村 和也              岡崎洋一郎              島崎 利幸     議案の提出について 下記の議案を別紙のとおり地方自治法第112条及び会議規則第14条の規定により提出します。         記市議第7号 高知市議会会議規則の一部を改正する規則議案  ────────────────            平成20年3月24日高知市議会議長 岡崎洋一郎様  提出者 高知市議会議員 岡村 康良              下元 博司              迫  哲郎              竹内千賀子              岡崎  豊              今西  清              吉永 哲也              中野 城久              西村 和也              岡崎洋一郎              島崎 利幸     議案の提出について 下記の議案を別紙のとおり地方自治法第112条及び会議規則第14条の規定により提出します。         記市議第8号 高知市議会委員会条例の一部を改正する条例議案  ────────────────            平成20年3月24日高知市議会議長 岡崎洋一郎様  提出者 高知市議会議員 岡崎  豊              林  昭子              田鍋  剛              下元 博司              今西  清              竹村 邦夫              戸田 二郎              寺内 憲資              岡崎洋一郎              岡村 康良              浜川総一郎     議案の提出について 下記の議案を別紙のとおり会議規則第14条の規定により提出します。         記市議第9号 銃犯罪の撲滅を求める意見書議案  ────────────────            平成20年3月24日  提出者 高知市議会議員 岡崎  豊              林  昭子              田鍋  剛              下元 博司              今西  清              竹村 邦夫              戸田 二郎              寺内 憲資              岡崎洋一郎              岡村 康良              浜川総一郎     議案の提出について 下記の議案を別紙のとおり会議規則第14条の規定により提出します。         記市議第10号 地デジ放送の受信対策の推進を求める意見書議案  ────────────────            平成20年3月24日高知市議会議長 岡崎洋一郎様  提出者 高知市議会議員 土居ひさし              吉永 哲也              はた  愛              浜田 りえ              竹内千賀子              岡田 泰司              浜辺 影一              西森 美和              高木  妙              氏原 嗣志              福島  明     議案の提出について 下記の議案を別紙のとおり会議規則第14条の規定により提出します。         記市議第11号 介護労働者の待遇改善を求める意見書議案  ────────────────            平成20年3月24日高知市議会議長 岡崎洋一郎様  提出者 高知市議会議員 土居ひさし              吉永 哲也              はた  愛              浜田 りえ              竹内千賀子              岡田 泰司              浜辺 影一              西森 美和              高木  妙              氏原 嗣志              福島  明     議案の提出について 下記の議案を別紙のとおり会議規則第14条の規定により提出します。         記市議第12号 「バイオマス推進基本法」(仮称)の制定を求める意見書議案  ────────────────            平成20年3月24日高知市議会議長 岡崎洋一郎様  提出者 高知市議会議員 中野 城久              上田貢太郎              細木  良              川村 貞夫              岡崎 邦子              江口 善子              浜田  拓              平田 文彦              山根 堂宏              和田 勝美              中澤はま子     議案の提出について 下記の議案を別紙のとおり会議規則第14条の規定により提出します。         記市議第13号 中小企業底上げ対策の一層強化を求める意見書議案  ────────────────            平成20年3月24日高知市議会議長 岡崎洋一郎様  提出者 高知市議会議員 中野 城久              上田貢太郎              細木  良              川村 貞夫              岡崎 邦子              江口 善子              浜田  拓              平田 文彦              山根 堂宏              和田 勝美              中澤はま子     議案の提出について 下記の議案を別紙のとおり会議規則第14条の規定により提出します。         記市議第14号 労働者派遣法の改正を求める意見書議案  ────────────────            平成20年3月24日高知市議会議長 岡崎洋一郎様  提出者 高知市議会議員 中野 城久              上田貢太郎              細木  良              川村 貞夫              岡崎 邦子              江口 善子              浜田  拓              平田 文彦              山根 堂宏              和田 勝美              中澤はま子     議案の提出について 下記の議案を別紙のとおり会議規則第14条の規定により提出します。         記市議第15号 京都議定書第一約束期間内の森林整備定額補助の実施と不在村者等の小規模放置林に対する法整備を求める意見書議案  ────────────────            平成20年3月24日高知市議会議長 岡崎洋一郎様  提出者 高知市議会議員 中野 城久              上田貢太郎              細木  良              川村 貞夫              岡崎 邦子              江口 善子              浜田  拓              平田 文彦              山根 堂宏              和田 勝美              中澤はま子     議案の提出について 下記の議案を別紙のとおり会議規則第14条の規定により提出します。         記市議第16号 食糧の海外依存を自粛し,地産地消の促進を求める意見書議案  ────────────────            平成20年3月24日高知市議会議長 岡崎洋一郎様  提出者 高知市議会議員 迫  哲郎              野村 栄一              深瀬 裕彦              長尾 和明              下本 文雄              近藤  強              高橋 正志              水口 晴雄              西村 和也              島崎 利幸              吉田 哲男     議案の提出について 下記の議案を別紙のとおり会議規則第14条の規定により提出します。         記市議第17号 改正建築基準法施行による影響に対する解決策を求める意見書議案  ────────────────            平成20年3月24日高知市議会議長 岡崎洋一郎様  提出者 高知市議会議員 岡崎  豊              田鍋  剛              近藤  強              浜田 りえ              長尾 和明     議案の提出について 下記の議案を別紙のとおり会議規則第14条の規定により提出します。         記市議第18号 違法・有害情報から子供を守るための環境整備を求める意見書議案  ────────────────            平成20年3月24日高知市議会議長 岡崎洋一郎様  提出者 高知市議会議員 浜田  拓              岡崎 邦子              近藤  強              浜田 りえ              長尾 和明     議案の提出について 下記の議案を別紙のとおり会議規則第14条の規定により提出します。         記市議第19号 米価下落等に対する農業の所得確保対策に関する意見書議案  ────────────────            平成20年3月24日高知市議会議長 岡崎洋一郎様  提出者 高知市議会議員 林  昭子              岡田 泰司              はた  愛              下本 文雄              細木  良              迫  哲郎              下元 博司              江口 善子     議案の提出について 下記の議案を別紙のとおり会議規則第14条の規定により提出します。         記市議第20号 輸入食品の安全確保を求める意見書議案  ────────────────            平成20年3月24日高知市議会議長 岡崎洋一郎様  提出者 高知市議会議員 林  昭子              岡田 泰司              はた  愛              下本 文雄              細木  良              迫  哲郎              下元 博司              江口 善子     議案の提出について 下記の議案を別紙のとおり会議規則第14条の規定により提出します。         記市議第21号 在日米海兵隊員による少女暴行事件等に関する意見書議案  ────────────────            平成20年3月24日高知市議会議長 岡崎洋一郎様  提出者 高知市議会議員 岡崎  豊              田鍋  剛              近藤  強              浜田 りえ              長尾 和明     議案の提出について 下記の議案を別紙のとおり会議規則第14条の規定により提出します。         記市議第22号 天下り規制の強化を求める意見書議案  ────────────────            平成20年3月24日高知市議会議長 岡崎洋一郎様  提出者 高知市議会議員 川村 貞夫              吉田 哲男              戸田 二郎              氏原 嗣志              浜辺 影一     議案の提出について 下記の議案を別紙のとおり会議規則第14条の規定により提出します。         記市議第23号 太陽光,風力等のクリーンエネルギー発電の義務的購入を求める意見書議案  ────────────────            平成20年3月24日高知市議会議長 岡崎洋一郎様  提出者 高知市議会議員 吉田 哲男              中野 城久              岡村 康良              高木  妙              山根 堂宏              寺内 憲資              高橋 正志              西森 美和     議案の提出について 下記の議案を別紙のとおり会議規則第14条の規定により提出します。         記市議第24号 地方自治体の安定的財政運営と道路特定財源の確保を求める意見書議案  ────────────────            平成20年3月24日高知市議会議長 岡崎洋一郎様  提出者 高知市議会議員 林  昭子              岡田 泰司              はた  愛              下本 文雄              細木  良              迫  哲郎              下元 博司              江口 善子     議案の提出について 下記の議案を別紙のとおり会議規則第14条の規定により提出します。         記市議第25号 自衛隊イージス艦衝突事故の原因究明と再発防止を求める意見書議案  ────────────────            平成20年3月24日高知市議会議長 岡崎洋一郎様  提出者 高知市議会議員 田鍋  剛              近藤  強              浜田 りえ              長尾 和明              迫  哲郎              江口 善子              下元 博司              林  昭子     議案の提出について 下記の議案を別紙のとおり会議規則第14条の規定により提出します。         記市議第26号 道路特定財源の一般財源化及び道路関係諸税の暫定税率廃止を求める意見書議案  ────────────────            平成20年3月24日高知市議会議長 岡崎洋一郎様  提出者 高知市議会議員 岡崎  豊              田鍋  剛              近藤  強              浜田 りえ              長尾 和明     議案の提出について 下記の議案を別紙のとおり会議規則第14条の規定により提出します。         記市議第27号 テロ根絶と真のアフガニスタン復興支援を求める意見書議案  ────────────────            平成20年3月24日高知市議会議長 岡崎洋一郎様  提出者 高知市議会議員 林  昭子              岡田 泰司              はた  愛              下本 文雄              細木  良              迫  哲郎              下元 博司              江口 善子              近藤  強              浜辺 影一              浜田 りえ     議案の提出について 下記の議案を別紙のとおり会議規則第14条の規定により提出します。         記市議第28号 後期高齢者医療制度の廃止を求める意見書議案  ~~~~~~~~~~~~~~~~ △発言取り消しの件 ○議長(岡崎洋一郎君) この際お諮りいたします。 島崎利幸議員から3月17日の本会議における発言について,会議規則第64条の規定により「━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━」「━━━━━━━━━」及び「━━━━━━━━━━━━━━━━━━」の部分を取り消したい旨の申し出がありました。 この取り消し申し出を許可することに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(岡崎洋一郎君) 御異議なしと認めます。よって,島崎利幸議員からの発言の取り消し申し出を許可することに決定いたしました。  ~~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 市第1号議案から市第63号議案まで ○議長(岡崎洋一郎君) 日程第1,市第1号議案から市第63号議案までを一括議題といたします。 建設常任委員長の報告を求めます。迫哲郎議員。  ────────────────            平成20年3月19日高知市議会議長 岡崎洋一郎様        建設委員長 迫  哲郎       審査報告書 本委員会に付託の事件は,審査の結果下記のとおり決定したから,委員会条例第36条の規定により報告します。         記市第1号 平成20年度高知市一般会計予算中当委員会付託分                原案可決市第2号 平成20年度高知市下水道事業特別会計予算                原案可決市第7号 平成20年度高知市駐車場事業特別会計予算                原案可決市第11号 平成20年度高知市農業集落排水事業特別会計予算                原案可決市第16号 平成20年度高知市水道事業会計予算                原案可決市第17号 平成19年度高知市一般会計補正予算中当委員会付託分                原案可決市第18号 平成19年度高知市下水道事業特別会計補正予算                原案可決市第21号 平成19年度高知市水道事業会計補正予算                原案可決市第26号 高知市駐車場条例の一部を改正する条例議案                原案可決市第27号 はりまや橋観光バスターミナル条例制定議案                原案可決市第28号 高知広域都市計画事業弥右衛門土地区画整理事業施行規程に関する条例の一部を改正する条例議案                原案可決市第29号 高知市団地下水道条例の一部を改正する条例議案                原案可決市第49号 市道路線の廃止に関する議案                原案可決市第50号 市道路線の認定に関する議案                原案可決市第51号 町の区域及び町の名称の変更に関する議案                原案可決市第52号 町の区域の変更及び字の廃止に関する議案                原案可決市第62号 北部汚水幹線管渠築造工事請負契約締結議案                原案可決市第63号 調停の申立てについて 原案可決  ────────────────  〔建設委員長迫哲郎君登壇〕 ◎建設委員長(迫哲郎君) 建設常任委員会の報告を申し上げます。 第407回定例会におきまして当委員会に付託されました議案は,予算8議案,条例4議案,その他6議案の合計18議案です。 これらの議案審査に当たりましては,執行部に詳細な説明を求め,慎重に審査いたしました結果,市第16号議案は賛成多数で,その他の議案はいずれも全員の賛成により可決すべきものと決しました。 以下,市第1号議案,市第16号議案審査の過程におきまして,委員から出されました主な意見,要望,討論について御報告いたします。 まず,予算の全般的な傾向として,財政逼迫による公共事業予算の一層の圧縮から,中小零細工事業者は受注の機会が減り大変厳しい経済環境に置かれている。発注においては県内の中小零細工事業者にも配慮をしていただきたいとの要望が出されました。 次に個別事項についてですが,市第1号議案の第8款土木費第5項都市計画費については,以下の意見及び3点の要望が出されました。 はりまや橋観光バスターミナルに関しては,施設整備をした以上は,利便性を向上させ利用率を上げなければならないが,現在より最寄りの電停までの距離が遠くなり,交通結節点としての機能上の課題が残される。新バスターミナル前への電停の設置について,なお関係機関との協議をしていただきたいとの要望と,本年度については,供用開始後の施設の安全管理のあり方を見きわめるため誘導員の人件費が計上されているが,後年度,バスターミナルは指定管理者による管理を想定している施設でもあり,運営の効率化と経費節減が求められることから,無人化による管理の道筋をつけるべきであるとの意見が出されました。 都市計画基礎調査費に関しては,特に中高層建築物をめぐる建築紛争が絶えないことから,拘束力を伴った実効性のある高さ規制を念頭に,今後速やかな調査を進めてもらいたい。 弥右衛門土地区画整理事業費に関しては,保留地処分金を事業費に充てているものの,売却が進んでいないこと,当初計画に比べ価格下落の状況にあることから,売却に向け関係団体と連携した取り組みもされているところではあるが,できるだけ高値で,かつ早期売却ができるよう引き続き努力されたい。 第8款土木費第6項住宅費の木造住宅耐震化推進事業費に関しては,県との連携,また他都市の情報収集もしながら,早期に補助対象条件が緩和,改善されるよう要望する。 次に市第16号議案については次の要望が出されました。 送水幹線二重化事業の1工区分880メートルについては,平成20,21年度の継続費が設定され,本年度5億円の予算が計上されている。また2工区分の実施設計予算も含まれている。 事業目的には重々理解を示し,委員は共通認識を持つものであるが,この事業を今後計画どおりに進めることが果たして妥当な判断なのか疑問が残る。市の財政困窮などの理由とはいえ,より低い繰り出し基準により事業を行うことは,後年度に交付税措置される額もその分少なくなり,水道局負担となる企業債を増大させる。このことによる経営圧迫が,余分な市民負担を将来もたらす可能性を懸念するものであり,今後の計画の時期の見直しも含め,適切な判断を要望するものである。 これらの意見,要望が出されたのち,日本共産党は原案に反対の立場から,市第16号議案に対し以下のような討論がありました。 第3条予算,第1款第1項,原水及び浄水費に含まれる,いの町への環境保全対策費については,いの町のみへの固有の支出であり,しかも既に議会においても委員長報告もされ,全会一致の決議もされているという状況,また今回春野町との合併による新しい環境のもと,なお,いの町のみに永久に支出を続けるということは極めて問題があり引き続き反対の立場である。 以上で,建設常任委員会の報告を終わります。 ○議長(岡崎洋一郎君) 厚生常任委員長の報告を求めます。土居ひさし議員。  ────────────────            平成20年3月19日高知市議会議長 岡崎洋一郎様        厚生委員長 土居ひさし       審査報告書 本委員会に付託の事件は,審査の結果下記のとおり決定したから,委員会条例第36条の規定により報告します。         記市第1号 平成20年度高知市一般会計予算中当委員会付託分                原案可決市第4号 平成20年度高知市国民健康保険事業特別会計予算                原案可決市第5号 平成20年度高知市老人医療事業特別会計予算                原案可決市第10号 平成20年度高知市へき地診療所事業特別会計予算                原案可決市第12号 平成20年度高知市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算                原案可決市第13号 平成20年度高知市母子寡婦福祉資金貸付事業特別会計予算                原案可決市第14号 平成20年度高知市介護保険事業特別会計予算                原案可決市第15号 平成20年度高知市後期高齢者医療事業特別会計予算                原案可決市第17号 平成19年度高知市一般会計補正予算中当委員会付託分                原案可決市第19号 平成19年度高知市国民健康保険事業特別会計補正予算                原案可決市第20号 平成19年度高知市老人医療事業特別会計補正予算                原案可決市第30号 高知市手数料並びに延滞金条例の一部を改正する条例議案                原案可決市第31号 高知市斎場条例の一部を改正する条例議案                原案可決市第32号 高知市介護保険事業運営基金条例の一部を改正する条例議案                原案可決市第33号 高知市土佐山へき地診療所条例の一部を改正する条例議案                原案可決市第34号 高知市立保育所条例の一部を改正する条例議案                原案可決市第35号 高知市福祉医療費助成条例の一部を改正する条例議案                原案可決市第36号 高知市土佐山健康交流センター条例を廃止する条例制定議案                原案可決市第37号 高知市春野地区心身障害児福祉年金条例を廃止する条例制定議案                原案可決市第38号 高知市国民健康保険条例の一部を改正する条例議案                原案可決市第39号 高知市後期高齢者医療に関する条例制定議案                原案可決市第40号 高知市介護保険条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例議案                原案可決市第41号 高知市廃棄物処理施設整備基金条例制定議案                原案可決市第45号 高知県後期高齢者医療広域連合を組織する地方公共団体の数の減少に関する議案                原案可決市第47号 指定管理者の指定に関する議案                原案可決市第48号 指定管理者の指定に関する議案                原案可決市第57号 下知・田渕統合保育園改築工事請負契約締結議案                原案可決市第58号 総合あんしんセンター(仮称)建設工事請負契約締結議案                原案可決市第59号 総合あんしんセンター(仮称)建設電気設備工事請負契約締結議案                原案可決市第60号 総合あんしんセンター(仮称)建設空調設備工事請負契約締結議案                原案可決市第61号 総合あんしんセンター(仮称)建設給排水衛生設備工事請負契約締結議案                原案可決  ────────────────  〔厚生委員長土居ひさし君登壇〕 ◎厚生委員長(土居ひさし君) 厚生常任委員会の報告を申し上げます。 第407回定例会において,当委員会に付託されました議案は,予算議案11件,条例議案12件,その他議案8件の計31件であります。 これらの議案の審査に当たりましては,執行部より詳細に説明を求め,慎重に審査をいたしました結果,市第1号平成20年度高知市一般会計予算につきましては,後期高齢者医療制度へ移行する被保険者の負担を軽減するための予算増額の修正案が日本共産党から提出されましたが,採決の結果これを否決,原案を賛成多数で可決すべきものと決しました。また,市第15号平成20年度高知市後期高齢者医療事業特別会計予算及び市第39号高知市後期高齢者医療に関する条例制定議案及び市第58号,市第59号,市第60号,市第61号の仮称総合あんしんセンター建設工事等請負契約締結議案は賛成多数で,その他の議案は全員の賛成をもって,原案のとおり可決すべきものと決しました。 以下,討論について申し上げます。 まず,後期高齢者医療制度に関連する市第1号及び修正案,市第15号,市第39号について申し上げます。 新風クラブからは,原案に賛成の立場から,高齢者の増加に伴い,医療費の増加が見込まれることから,この制度は現役世代と高齢者の負担を明確にし,また世代間で負担能力に応じて公平に負担していくとともに,公費を重点的に充てることにより,国民全体で支える制度となっている。市区町村単位の運営とは異なり,都道府県単位の制度となることによって,高齢者の医療を支えることができ,また治療が長期化する高齢者の生活を支える制度でもあるが,問題点も多いので,市民の声を十分に聞き議論を重ねて,制度改革に努めていただきたい。 市民クラブからは,原案に賛成の立場から,この制度には基本的に反対であるが,施行日が4月1日と差し迫り賛成せざるを得ない。高齢者に新たな負担がかかることや低所得者への配慮に欠けること,また医療が制限されることなどさまざまな問題があるので,このような問題点など,制度の中身については改善することを国に対し要望していくことが必要である。 公明党からは,原案に賛成の立場から,この制度は決して高い評価があるとは言えないが,国レベルでは,この制度を廃案にするためには未来にわたる保険制度の根幹にかかわる議論が足りず,一定の凍結案を提出して市民の負担軽減を図ってきた。また課題についても今後さらに検討をしていくことになっている。本市としても世論を参考に,低所得者に対して配慮のある対応を高知県後期高齢者医療広域連合に申し入れることを要望する。また,保険料の特別徴収においては,介護保険料の徴収で得た事例を参考に,市民の側に立った徴収事務を要望する。 日本共産党からは,修正案に賛成,原案に反対の立場から,修正案は75歳以上の後期高齢者に対し,はり,きゅう,マッサージの施術費の助成を,また本市独自の減免制度を継続し,福利を享受する権利を保障するものである。後期高齢者医療制度の廃止法案が衆議院に提出をされている。75歳以上すべての高齢者から保険料を取り,家族から切り離し別扱いをする制度である。老人を大事にする伝統文化を壊す希代の悪法であり,世界の三大悪法に匹敵するものである。後期高齢者医療制度は廃止すべきものであると地方議会から呼びかけるべきである。 自民みらいの会からは,原案に賛成の立場から,この制度は多くの問題点も指摘されているが,まずは公費を投入して現役世代からの支援を前提とし,世代間の負担の公平を図っていくという観点から整理をされた制度である。低所得者に対する一定の軽減措置も講じられており,過度な負担とならないような配慮をされている点については評価をしたいと思う。これから始まる制度であり,運営していく上で出てくる課題もあると思われるので,その課題については一つ一つ検証し改善していくよう国への働きかけを要望する。 無所属からは,原案に賛成の立場から,保険料について高齢者の年金から強制で天引きするという点には矛盾を感じるが,県下市町村が足並みをそろえて進めてきたことであり反対はできない。制度の内容については,これから議論を尽くして,改悪部分については制度の改正に向けた働きかけをしていただきたい。 修正案については,反対の立場の会派からも,被保険者の負担を軽減するという視点については賛同の声があったが,財源の確保が難しい点や,他の事業等への影響も危惧されることから反対するとの意見が出されました。 次に,残りの議案に対する討論について申し上げます。 まず,新風クラブからは,原案に賛成の立場から,住宅新築資金等貸付事業について,長期的な不況,事業の不振,高齢化などの理由により,現在527件,合計で約11億5,000万円の滞納となっている。このうち滞納月数が121カ月以上のものが約7億9,000万円で,全体の68.4%を占めている。自己破産や行方不明,あるいは競売にかけた後の差額等が滞納額として計上をされている説明を受けたが,償却できるものは償却し,適切な会計処理を考えていく必要があるのではないか。 環境部については,再資源処理協同組合に資源ごみ,水銀含有ごみ,雑ごみの収集委託をしているが,企業努力をして得た収益を返還してもらう会計処理はいかがなものか,契約の見直しを検討していただきだい。 最後に,本市は財政状況が逼迫している。職員一人一人が状況を把握し,この難局を突破してもらいたい。 次に,市民クラブからは,原案に賛成の立場から,クリーンセンターは清掃部門の基地であるにもかかわらず老朽化が激しい。災害時の拠点であることを考えると,早急に建てかえが必要である。現在の本市の財政状況から,建てかえができない状況であるのは承知しているが,建てかえの最優先施設としての位置づけを担当部局に要請し,現段階から建設場所も含め具体的な建設計画を立てるべきではないか。 また,生活保護行政については,本市のケースワーカーは社会福祉法で標準と定められた1人当たり80世帯を大幅に上回る110世帯以上を受け持っている。これでは被保護者の自立支援という本来の目的が果たせない。今回,試行ということで4名の生活保護事務支援員を配置する説明を受けたが,できるだけ早く法定世帯数に戻せるよう努力をしていただきたい。 コミュニティ計画については,策定済みの地域については内容を検証し,未策定の地域については市民と一緒に計画を作成し,総合計画に反映するよう要望する。 公明党からは,原案に賛成の立場から,市民生活部の男女共同参画関連事業については,男女がともに輝く高知市男女共同参画条例第22条第2項に規定されている特化した支援事業のみに予算をつけるのではなく,現在の社会問題の解決のために男女共同参画課が独自で取り組める予算配分を要望する。 日本共産党からは,市第1号,市第58号,市第59号,市第60号,市第61号の仮称総合あんしんセンター建設工事等請負契約締結議案について反対の立場から,市民要求は保健所機能と夜間・休日救急機能を擁した施設である。しかし,医師会館などを招聘し,消防局を上乗せする手法は,文化プラザかるぽーと建設と同じ轍を踏んでいるように思う。大型箱物事業は中止するべきである。 また,市民生活部の同和行政については,市全体で人員削減,経費削減に取り組んでいる中で,合併を理由にした市民会館への職員の増員配置,また議会では委員会視察を凍結しているにもかかわらず,特定の運動団体の主催する研修へ市職員を動員派遣することは許されないので中止を求める。 次に,自民みらいの会からは,原案に賛成の立場から,当委員会所管部は,福祉や市民生活に直接関係する事業を行っており,合併や制度改革,窮乏する財政圧力からくる事業の見直しが続く中,適切な対応が求められているとともに,いかに市民の理解を得ていくのかという重要な課題に積極的に取り組んでいただきたい。また,環境行政や高齢者や子供の見守りなど,市民との協働が必要となる場合も多く,それによって事業の効率化が図られるケースもある。地域コミュニティの活性化,地域力の向上を図るために,的確な情報発信に一層努力をしてほしい。 国民健康保険制度や介護保険制度は,それぞれの財政の安定化とサービスの適正化が必要であり,事業を円滑に運営する責任を果たしていただきたい。また,ここ数年制度改革がたび重なり,市民に福祉サービスが見えにくくなっていると思われるので,きめ細やかな相談体制を要望する。 生活保護行政については,適正保護は必要であるという立場だが,厳正な相談,審査の徹底,監視,自立への支援や指導の強化が図られるような体制づくりも要望する。 無所属からは,原案に賛成の立場から,来年度の国民健康保険料は据え置きである旨の説明があり感謝をしているが,今後の保険料の算定についてはいろいろな問題があろうかと思う。市民サービスの低下がないような手だても今後研究していただきたい。また,ごみの有料化,収集委託については,現在1市2制度で運用されているが,春野地域ではこの問題については正式な手続きを踏んで一定理解を得たものであると考えているので,今後アウトソーシングやごみの有料化については,合併論議を切り離して考えていただきたい。 以上のような討論がありました。 最後に,本市は現在65歳以上の国民健康保険被保険者に,はり,きゅう,マッサージの施術費の助成を行っている。しかし,4月1日からは,後期高齢者医療制度に移行する75歳以上の被保険者がこの助成の対象から外れ矛盾が生じる。本市独自の制度をつくり,この矛盾を解消することを強く要望する声がありました。 以上で,厚生常任委員会の報告を終わります。 ○議長(岡崎洋一郎君) 経済文教常任委員長の報告を求めます。中野城久議員。  ────────────────            平成20年3月19日高知市議会議長 岡崎洋一郎様      経済文教委員長 中野 城久       審査報告書 本委員会に付託の事件は,審査の結果下記のとおり決定したから,委員会条例第36条の規定により報告します。         記市第1号 平成20年度高知市一般会計予算中当委員会付託分                原案可決市第3号 平成20年度高知市中央卸売市場事業特別会計予算                原案可決市第6号 平成20年度高知市収益事業特別会計予算                原案可決市第8号 平成20年度高知市国民宿舎運営事業特別会計予算                原案可決市第9号 平成20年度高知市産業立地推進事業特別会計予算                原案可決市第17号 平成19年度高知市一般会計補正予算中当委員会付託分                原案可決市第42号 高知市運動場条例等の一部を改正する条例議案                原案可決市第44号 高知県広域食肉センター事務組合規約の一部変更に関する議案                原案可決市第54号 不動産取得議案    原案可決市第56号 江ノ口コミュニティプラザ(仮称)新築工事請負契約締結議案                原案可決  ────────────────  〔経済文教委員長中野城久君登壇〕 ◎経済文教委員長(中野城久君) 経済文教常任委員会の報告を申し上げます。 第407回定例会において,当委員会に付託されました議案は,予算議案6件,条例議案1件,その他議案3件であります。 これらの議案審査に当たりましては,執行部より詳細に説明を求め,慎重に審査いたしました結果,いずれも全員の賛成をもって,原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。 以下,審査の過程で出されました主な意見,要望について,各会派ごとに申し上げます。 まず,新風クラブからは,市第1号平成20年度高知市一般会計予算において,農林水産業費の中に鏡地域の行政連絡委員報酬85万2,000円が予算化されているが,この行政連絡委員制度については,平成17年1月1日の3市村の合併に向けての協議の中で,合併後の当分の間,鏡地域に限り設置されてきたものである。既に合併後3年が経過しており,本年1月1日には春野町とも合併し,新たなまちづくりを進める中で,早急に1市1制度での市政運営を目指していくべきである。公平,公正な市政運営を進める上でも,この制度をこれ以上継続していくことは問題であり,早急に廃止するべきである。 次に,商工観光部所管のうち,桂浜振興計画については,出店組合と行政間に問題があるにもかかわらず,その根の部分については何も書かれていない。桂浜再生促進協議会において,そのことへの行政に対するいら立ちもあると思われる。また地元の人もネックになっていると言っているその問題に対して,行政は隠さず外に出していきながら,根本的な解決に向け方法論を模索し努力されたい。 また,地場産品販路拡大推進事業,街路市活性化推進事業及び地産地消関連事業については,高知の観光は県,市ともにイベント等に関連した観光事業は多いが,日曜市等の街路市の事業や,三里のグロリオサ,長浜のユリなどの地場産品で高知を継続的に売り出す事業についても将来のための重要な事業であるので,もっと目を向けて事業費を充実されたい。 また,春野商工会への指導団体補助金については,春野商工会が活発に活動できるよう予算的な支援をされたい。 次に,国民宿舎運営事業特別会計については,懸命に努力していると思われるが,現実の事業収入に直結していない。また,例えば民間のホテル等ならば,株式会社休暇村サービスとは違う広いネットワークを持ち,よいアイデアを持っている場合もあると聞くが,もし,このまま赤字経営を続けるならば,財団法人高知市桂浜公園観光開発公社や株式会社休暇村サービスよりも民間に任せる方法もあるのではないか。 次に,教育委員会所管のうち,スクールソーシャルワーカー配置事業については,事業年度が平成20年度から平成21年度までの2年間となっているが,問題を抱える児童・生徒に支援を行う重要な事業であることから,期間をさらに延長し,継続して本事業を行うよう要望する。 次に,市民クラブからは,農業委員会所管のうち,高知と春野の農業委員会の統合については,スピード感を持って,合併後の方針等の意見交換をして両者の意識の共有を図られたい。 次に,商工観光部所管のうち,中心市街地活性化については,行政と商店街の方々が協同で活性化していくべきであるが,商店街の方々の中には行政に頼る姿勢が大きいことに違和感を持つことがある。今後,何が必要でどうしたいのか等を整理し,行政が後押しする等の判断をしていくべきである。 次に,収益事業特別会計については,例えば競馬のハルウララのときには,話題性,意外性等が収益に結びついたが,競輪において,そのような収益を向上させる企画や手だてを考え,またいろんな方面にアンテナを張り,初心者の方にも入りやすい工夫をして,お客様に集まっていただけるよう努力されたい。 次に,教育委員会所管のうち,中学校卒業後のフォローについては,中学校を卒業したにもかかわらず進学や就職の先がないという状態の子供たちの数を減らすために,教育委員会がフォローアップする期間をできるだけ長くしていただくよう要望する。 また,スクールソーシャルワーカー配置については5名を配置する予定となっており,事業内容から考えると大変な役割を担っていると思うが,リーダーシップをとる方がいて,学校とのネットワークづくり等を適切にしていかないと形だけで終わってしまう懸念があり,経験のある人等のよい人材を配置するよう努力されたい。 また,学校サポートシステム運営事業については,対応が困難な事例について,具体的な解決策を検討していただけるシステムがあることはよいことであると思われるが,現場の先生の意識等も育てていきながら,大変なところをサポートしていく形にしていただきたい。 また,教職員の研修関連事業については,指導主事が学校へ出向く出前研修は,フルタイムで働く先生にとって好ましいことであると思われるし,自分が行っている方法を検証するという意味において研修は有意義であるので,そのような工夫をされた研修制度をさらに充実されたい。 次に,公明党からは,農業委員会所管のうち,高知と春野の農業委員会の統合については,統合した後のトータルプランを提示しながら,具体的な年次計画を立てて進めるよう努力されたい。 次に,農林水産部所管のうち,地産地消推進事業については,非常に重要な事業だと考えるがPR不足だと思われる。量販店へ営業に行く等のさまざまな知恵を絞り,農業所得を向上させる努力をされたい。 地産地消においては,地元の産品をいかに活用し,拡大するのかという部分が重要である。地産地消推進計画作成に伴う審議会においては,プラン等のソフトの部分が大事であり,出された意見や報告を単に集めるだけの審議会とならないよう要望する。販路拡大のためにも,審議会のメンバーが重要になってくるが,例えば料理研究家や県外の人を加える等,メンバーの構成においてしっかりとした検討をされたい。 また,中央卸売市場事業特別会計の青果低温卸売場設置については,年間ベースでかなりの電気料金が必要であると思われるが,負担すべき業者が電気料金を滞納することのないよう,きちんと徴収できる体制を整えることを要望する。 次に,商工観光部所管のうち,桂浜振興計画については,1年前に計画を示していただいたが,書かれていた内容がどのように実践されているのかの検証をして,具体的に進めるよう要望する。 次に,国民宿舎運営事業特別会計については,施設を改善したからといってお客様が来るとは限らないので,集客のためのさらなる具体的な施策を講じるよう要望する。 次に,教育委員会所管のうち,学校教育情報化システム管理費については,旧高知市と旧春野町の情報教育機器の賃借のための契約金額に差異が生じているので,今後の契約更新時には,安価な旧高知市の方にそろえるよう努力されたい。 また,小中学校食育・地場産品活用推進事業費等については,地元で取れたものを,子供たちの給食に出すという地産地消の食育は重要であり,例えば,高知でとれたお米でつくったパンであるということを知ることが食育の上で大事であると思われるので,ほかの部局との連携をとりながら推進されたい。 次に,日本共産党からは,教育委員会所管のうち,追手前小学校については,学校の統合ありきで,何年も進めていくことは今までになかったことであると思われるが,児童に対して教育環境面において悪い影響を及ぼすことのないよう要望する。 また,特別支援教育支援員配置事業については,特別支援教育支援員の給料が低いと思われるので,増額するような予算措置を求め,子供となれるまでには時間がかかることを考慮し,雇用期間を長くするような取り組みを要望する。 また,学校施設の耐震化については,災害時に子供と教職員の命を守り,また地域住民の防災拠点とするためにも,耐震補強施策を急ぐよう要望する。 次に,自民みらいの会からは,農林水産部所管のうち,高知の農業振興施策に関しては,空港や駅等において県外の産品を売っているが,本来は高知の見本市の役割を持たすことが望ましいと思われる。 また,市役所本庁舎地下の食堂については,食堂を経営する業者を募集する際,地産地消の重要性が高まっているにもかかわらず,募集要項に地産地消の文言がないのは問題であり,部局間の連携も不足していると思われる。今後,食堂を経営する業者に地産地消への協力をしていただけるよう努力されたい。 また,現在,中国産の売り上げが落ちて国産品が見直されている中で,土佐れいほく農業協同組合では,米をすりつぶして米粉をつくる機械を導入する予定であるが,これらをチャンスととらえ,高知市の発展のために実践的なことをするよう要望する。 最後に,清流クラブからは,農業委員会所管のうち,高知市と春野地区の農業委員会については,統合まであと3年あるが,解決や調整が難しい課題もあると思われるので,早い段階から課題整理等の努力をされたい。また,農業委員会は農地の番人であるので,春野の農用地についてはむやみに転用することのないよう要望する。 次に,農林水産部と教育委員会所管のうち,市民の森整備事業に関するマイクロバスの購入については,購入後は使い切るぐらいたくさん活用するべきである。また,マイクロバスに愛称をつけるよう要望する。 今の子供は体験学習が不足しており,学習面でのバランスが悪いと思われる。工石山青少年の家はそれを補う意味で重要な役割を持っているので,バスに関する運営費等の予算の枠を拡充し,工石山青少年の家に使用するのはもちろんのこと,子供たちが市民の森等での森林学習にも広く活用できるよう要望する。 以上で,経済文教常任委員会の報告を終わります。 ○議長(岡崎洋一郎君) 総務常任委員長の報告を求めます。岡崎豊議員。  ────────────────            平成20年3月19日高知市議会議長 岡崎洋一郎様        総務委員長 岡崎  豊       審査報告書 本委員会に付託の事件は,審査の結果下記のとおり決定したから,委員会条例第36条の規定により報告します。         記市第1号 平成20年度高知市一般会計予算中当委員会付託分                原案可決市第17号 平成19年度高知市一般会計補正予算中当委員会付託分                原案可決市第22号 高知市事務分掌条例の一部を改正する条例議案                原案可決市第23号 高知市特別会計設置条例の一部を改正する条例議案                原案可決市第24号 高知市報酬並びに費用弁償条例の一部を改正する条例議案                原案可決市第25号 高知市消防本部及び消防署の設置等に関する条例の一部を改正する条例議案                原案可決市第43号 こうち人づくり広域連合規約の一部変更に関する議案                原案可決市第46号 包括外部監査契約締結議案                原案可決市第53号 集会所の譲与に関する議案                原案可決市第55号 高知市種崎地区津波避難センター(仮称)新築工事請負契約締結議案                原案可決  ────────────────  〔総務委員長岡崎豊君登壇〕 ◎総務委員長(岡崎豊君) 総務常任委員会の報告を申し上げます。 第407回定例会におきまして,当委員会に付託されました議案は,予算議案2件,条例議案4件,その他議案4件の計10件であります。 これらの議案審査に当たりましては,執行部より詳細な説明を求め,慎重に審査いたしました結果,市第1号平成20年度高知市一般会計予算は賛成多数で,その他の議案は全員の賛成をもって,原案のとおり可決すべきものと決しました。 以下,審査の過程で出されました主な意見,要望等を申し上げます。 まず,市第55号高知市種崎地区津波避難センター(仮称)新築工事請負契約締結議案について,一昨年の当初予算の見積もりにおいて約2億7,000万円の要求に対し,予算査定で約30%がカットされ,結果2億円の予算となった。その後,専門家の助言等も受けて構造計算等,設計変更を行い,補正も含めた最終的な経費は2億4,200万円となっている。 全国的に公共建築物はロスが多くコストがかかり過ぎるという指摘がある中,市民の安全,安心を第一にした設計変更や,種崎地区の津波検討会,そして地元の方々の御理解,御協力により,当初予定されていたエレベーター設置の廃止や,経費節減のため非常用電源も安価な方式を採用するといった努力がなされている。 一方で,収容人員が約700から800名に対して極端にトイレの数が少なく,避難時の対応が懸念される。執行部では組み立て式簡易トイレにより対応するとのことあるが,阪神・淡路大震災でも大きな課題となったトイレの問題は,近年,業者等によりさまざまな開発が行われている。あわせて,雨水を活用して生活水を確保できるような対策も進んでいることから,今後はそういった企業等の開発や他の自治体の取り組みなども調査,研究するとともに,地域の方々とも十分に議論を重ね,緊急時に混乱が起こらないようにされたい。 次に,市第1号平成20年度高知市一般会計予算について申し上げます。 まず,歳入第16款財産収入に関して,市有地等の売却については,財政健全化法により土地開発公社等の外郭団体の経営健全化が急がれる中で,土地開発公社の代替地の売り払いを,適正かつ早急に対応しなければならない。 また,本市では売却の際,高知県宅地建物取引業協会へ依頼もしているが,国や県では不動産鑑定士による鑑定評価額,あるいは一般競争入札での予定価格をそれぞれ修正や減額調整をするといった対応がされており,こうした土地の価格の見直しが,今後,不可欠になっていくことは一定理解できる。しかし,そうしたことによって市民の財産価値を下げてしまい,ひいては市民の生活を脅かす危惧があるということも十分に認識した上で,慎重に協議を進め,配慮ある対応がされるよう求める。 次に,歳出第2款総務費第2項徴税費の市税還付金として計上されている5億円について,これは国の税制改正に伴うもので,所得税から住民税への税源移譲が行われたことにより,これまで所得税から引かれていた控除の不足分を住民税で還付しなければならなくなった。 この還付分3億円については,後年度の交付税措置がある一方,残りの2億円については,前年と比べて所得が極端に減った方々への支援措置として充てることになっているにもかかわらず,その分に対する国の財政措置がないというのは問題ではないか。国がこのような制度をつくったのであれば,当然何らかの措置は必要であるので,全国市長会等を通じて強く要望されるよう求める。 次に,消防局の予算について申し上げます。19年度と20年度の予算額の比較では,救急車の買いかえや耐震性貯水槽の新たな設置等が要因となり,約7,400万円の増となっている。 まず,消防用車両の安全基準に基づいた,はしご車のオーバーホール,約3,000万円と,各システムの運営管理費,約1億4,400万について申し上げます。 消防業務の特殊性や良好な維持管理面からも,購入業者と随意契約をしなければならないことは理解できるが,非常に高額となっている。今後は他社との価格を比較し,一定の競争性を担保するなど,経費削減に努められたい。 一方,消防施設では,耐震基準を満たさない出張所や分団屯所等が数カ所あり,このままでは,市民の命と財産を守る第一線という重要な役割が果たせなくなると危惧する。 昭和56年以前に建築した施設を,古い建物から順次改築していくとのことであるが,計画性を持っているとは言いがたい。さきに当委員会で視察を行った長浜出張所は特に老朽化が激しい。施設整備費1,000万円のうち,雨漏り対策に約70万円しか計上しておらず,このまま放置しておけば建物の一部が崩落し大事故となるおそれがある。 同時に,春野地区も視野に入れた建てかえ等の,早期整備計画の策定と着実な実施へ向けた努力が必要であり,それは長年の課題でもある北署においても,同じく早期整備計画の策定と着実な実施を求める。 また,本市の決算中で,基準財政需要額を下回っているのは消防費だけである。消防予算は財政難にあっても,市民の命と財産を守るために,一定の額は確保しなければならない。 合併後の新たな消防整備計画策定や,北署を含めた用地確保等の計画はしっかりと立て,我々議会にも示し,そして財政当局に対しても,もっと強く予算要求していかなければならない。 「安心・安全のまちづくり」は市長の公約でもあり,また市民の命と財産を守るという消防のあり方からも,ぜひとも早急に,かつ積極的な取り組みをされるよう強く要望する。 最後に,財政運営に関して申し上げます。 春野町との合併後の新市における,中期財政収支見通しによると,当初,平成19年度から3年間の財源不足が約190億円あったものが,今回は約150億円と,約40億円近い収支改善ができる見通しである。 執行部の説明では,国の地域再生対策による交付税の増や春野町との合併効果等を理由に挙げているが,これらはすべて外部的な要素である。市長,執行部には,財政の再建と行政改革は違うということを申し上げたい。確かに,行政改革においては市長のリーダーシップによって事務事業の見直しに取り組んでいるが,これにも限界がある。最も重要なことは,入るをはかり,出るを制すということであり,その努力がなされなければ,真の財政再建にはならない。 今回,当委員会に示された高知市総合計画2001第3次実施計画案には,財源を生み出すための基本となる政策が少ない。換言すれば,地場産業の振興といった経済政策が弱い。 いやしくも,各部局間の力関係で事業が決定されるというようなことのないように,企画財政部がしっかりと調整した上で,産業振興を本市の重要な課題の一つとしてとらえ,早急に重点施策を打ち出し,実施していただきたい。本市における喫緊の課題は税源の涵養であり,そういった観点からも執行部にはもっと危機感を持った対応と,前向きな取り組みを強く要望する。 以上で,総務常任委員会の報告を終わります。 ○議長(岡崎洋一郎君) 以上で,各常任委員長の報告は終わりました。 市第1号議案に対しては,迫哲郎議員外6人から修正の動議が提出されました。  〔市第1号議案修正案は457ページに掲載〕 ○議長(岡崎洋一郎君) この際提出者の説明を求めます。林昭子議員。  〔林昭子君登壇〕 ◎(林昭子君) 日本共産党の林昭子でございます。 私は,市第1号平成20年度高知市一般会計予算の一部修正案の提案を行います。 これは,後期高齢者医療制度の施行に伴い,国民健康保険との比較で保険料引き上げとなる低所得者への独自助成をするというものです。 75歳以上の市民のうち,国民健康保険から約31,500人,その他の被用者保険などから約5,500人,合計37,000人を被保険者とする後期高齢者医療制度が4月1日からスタートしようとしています。 この制度は,高齢者の身体的特質をいずれ避けることができない死を迎えるなどと,高齢者医療への差別を持ち込む希代の悪法だと,日本共産党はその中止,撤回を求めるとともに,開会中の国会には民主党,社民党,国民新党と共同で後期高齢者医療制度の廃止案を提出しているところです。 施行日の4月1日を直前に控え,この悪法が強行される見込みが強まる中で,本市の75歳以上の高齢者の医療を受ける権利を後退させないため,以下,最低限の修正の提案を行うものであります。 昨年12月議会で,岡崎市長は中澤議員の質問に対して,高知市の後期高齢者医療制度移行に伴う低所得者の保険料について,県内他の市町村では低所得者の保険料負担が軽減される方も多いが,本市ではこの制度の移行によりまして一定の負担増となることが課題だと考えておりますと,問題点を認識する答弁をしました。 ただいま提案している修正案は,現行国保と比べて,国の法律でいわば強制的に移行させられる保険制度の変更によって,保険料負担がふえる低所得者に対して,少なくとも国保と同等の保険料負担で医療を受けられるようにするための措置で,市長が課題だとした点を解消するためのものであります。 我が党は,滞納によって7,000人もの正規の保険証を受け取ることができない被保険者が現実に発生していること,年々収納率が低下していることが端的に示すように,国保の保険料が高過ぎて,払いたくても払えないものとなっているという認識を持っています。 しかし,今回の修正案は,後期高齢者の保険料を国保料の水準より引き下げる提案ではありません。せめて現行の国保料より負担増にならないようにするための提案です。医療の必要度の高い高齢者にとってはささやかな助成となるかもしれませんが,年齢による差別を許さず,市として最低限の責任を果たすためのものであります。 本来であれば,広域連合で保険料の助成を検討する必要があるところです。これまで県下それぞれの市町村によって国保の運営が行われてきましたので,当然保険料についても統一した制度ではありませんでした。したがって,後期高齢者医療制度への移行時には,それぞれの市町村国保との制度の公平性を確保する市町村独自の施策も必要となります。 歳出増を一般会計に求めた理由は,後期高齢者医療制度施行によって発生する負担増への助成ではありますが,市町村独自の施策の継続という意味があり,市長提案の20年度予算案にも,65歳から74歳までの老人医療制度の福祉医療助成を受けている方々の,後期高齢者医療移行に伴う保険料負担増分を,一般会計の民生費第1項第1目の社会福祉費で助成していることを受け,同様の措置をとるものです。 高知市の場合,さきの議会で市長答弁にありましたように,所得税のかからない低所得者などで高知市独自の高齢者への減額制度があり,単身世帯で月額400円,御夫婦の世帯の場合は合計1,600円の負担増となっています。後期高齢者医療制度に移行する37,000人のうち,低所得者でこうした負担増になる方々を助成しようとするものです。あわせて,これまで本市が独自に助成してきた,はり,きゅう,マッサージ施術費への助成についても,後期高齢者医療制度では受けられなくなるわけで,この助成費についても一般会計で助成を継続しようとするものです。 修正案の概要は,必要な歳出の増を1億5,000万円としています。この積算は,国保と同等の助成をした場合の必要額についての12月議会での部長答弁1億2,700万円に,はり,きゅう,マッサージ施術費の助成必要額として300万円を合わせて1億3,000万円,それに若干の被保険者増分を見込むと同時に,国保以外からの移行分も考慮したものであります。その財源は,地方交付税の増額に求めました。 したがいまして,お手元の修正案にありますように,歳入では第10款地方交付税第1項第1目地方交付税1億5,000万円を増額し,歳出では,第3款民生費第1項社会福祉費第5目老人福祉費に事業名「後期高齢者福祉助成事業費」と「はり・きゅう・マッサージ施術費」を立て,必要額1億5,000万円を増額するものです。 同僚議員の皆さんの賛同を求めて提案説明といたします。 ○議長(岡崎洋一郎君) これよりただいまの委員長報告及び修正案に対する質疑に入るのでありますが,ただいまのところ通告はありません。質疑はありませんか。─質疑なしと認めます。 これより討論に入ります。 討論の通告がありますので,発言を許します。岡田泰司議員。  〔岡田泰司君登壇〕
    ◆(岡田泰司君) 日本共産党,岡田泰司です。 私は,市第1号平成20年度高知市一般会計予算に修正案賛成,原案反対の立場から,市第15号,16号,22号,23号,39号,58号,59号,60号,61号に反対の立場から討論をいたします。 ただいま提案説明がありました,市第1号一般会計予算の修正案は,後期高齢者医療制度の施行に伴って,その被保険者へ市が独自に行ってきた国保の保険料軽減と,はり,きゅう,マッサージの施術費の助成が,75歳という年齢を超えることになって,逆に差別され,軽減措置や助成が受けられなくなるという事態を受け,74歳まで享受できた制度を,75歳を超えても受けることができるようにするものであり,いくら財政難といえども最低限市の責任で保障すべきものであります。 その財源として1億5,000万円必要ですが,歳入として交付税を上乗せするもので,歳出に占める割合は,20年度一般会計当初予算1,300億円の0.1%に当たります。 本議会での部長答弁によりますと,今年度の公債費発行の当初計画との乖離について,計画より3億円超過してしまうが,決算見込みで6億円の不用額が見込まれるため達成可能というものでありました。不用額を見込まないと適正化できない予算執行には当然問題がありますが,1億5,000万円もそうした不用額で吸収される範囲のものであり,修正案の交付税の増額による財源確保も,適切な時期に減額修正することも含めて,妥当なものであると考えます。 厚生委員会では,6月議会で補正をとの質疑もありましたが,いや応なく後期高齢者医療制度に移行する市民の,突然の負担増という制度的矛盾を解消する歳出の必要性を認識すれば,この修正案の内容は当初予算に組み込まない理由のないものであります。 戦前戦後,大変な苦労をされてきた75歳以上の人たちから,高知市民として等しく福利を享受する権利を奪ってしまうような仕打ちを,高知市議会は許さなかったと市民に誇りを持って報告できるよう修正案に賛同を求めるものであります。 市政に,2つのゆがみが悪影響と矛盾をもたらしています。ここにこそ行政改革のメスが入らなければならないことを私たちは指摘をしてきました。 一つは大型箱物事業,市第1号一般会計予算原案は,私たち日本共産党がかねてから規模縮小,起債制限との関係から先送りを求めてきた,総額44億円の仮称総合あんしんセンター建設事業費の工事費等の今年度分として15億7,100万円余りを計上しています。そして総額37億2,600万円余りの工事請負契約締結議案として市第58から61号の4議案が提案されています。これに監理委託業務契約として3,000万余りが追加されます。 私たちは,総合あんしんセンター計画が,市民要求とも合致した当初の保健所機能と夜間・休日救急機能に,医師会館など職能団体事務所と准看護学院を招聘し,北部消防署や県一消防本部構想など方向性の定まらない中で,消防局と災害対策本部との併設とし,当初計画の15億円から50億円へと膨張させたことは,今年度のかるぽーとの外部監査で指摘されたように,建設費と後年の実質的市民負担に見合った効果に問題を残す可能性が大であることから,賛成することはできません。 また,災害対策としてとか,保健所は中核市に必置義務があるなど,あんしんセンターの必要性について議会のたびに説明の主眼が変わり,合理的説明がなされていないと指摘せざるを得ません。 災害対策を言うならば,まず必要なのはおくれている耐震補強や自主防災組織の強化,災害の最前線に位置する南消防署長浜出張所の建てかえ,改築が求められているクリーンセンターの建てかえではありませんか。財政危機の中で優先順位の矛盾が浮き彫りになっていることを強く指摘しておきます。 一方,災害対策としての水道局の送水管二重化に対しては,災害対策事業を促進するための国の企業会計への繰り出し基準の緩和策を活用せず,旧来の繰り出し率にとどめ,莫大な交付税を逃す予算となっています。 繰り出し率を2分の1から8分の1にすることで,総額100億円規模の送水管二重化全事業を進めると,18億7,500万円もの交付税をみすみす逃すことになり,財政逼迫の中,決定的な歳入減となります。昨年の国保特別調整交付金を不作為によって逃した額を大幅に上回るもので,一方で財政危機を言って,75歳以上の国保の助成を打ち切ろうとしており容認しがたいものです。今述べた総合あんしんセンター建設を含む,まちづくり計画など中長期の事業計画の見直しが求められています。 もう一つのゆがみは,法的根拠のない同和行政です。地域に偏在している人権教育課の児童館は,市の単独予算で2年間9名増の1.5倍化しながら,児童館を利用できない地域の子供たちには何の施策も示さない。春野町との合併を機に市民会館職員を増強し,定数を確保しています。その一方で,生活福祉課や消防局は職員数が大幅な不足で,深刻な状態が続く事態を放置しながら,職員削減をトップダウンで強引に行政改革を実施しようとしています。 なぜ,同和対策が特別扱いされるのか,説明がつかない施策のためと,職員負担と住民サービスの切り捨てが押しつけられることは許されません。財政危機の中で同和行政が,また同和予算が市政のゆがみを大きく広げる害悪であることがますます鮮明になっており,容認することはできません。 次に,市第16号平成20年度高知市水道事業会計予算は,先ほど指摘した送水管二重化全事業にかかる一般会計繰り出し率を8分の1とした場合,水道局として37億5,000万円多く企業債を発行しなければならなくなり,その償還がふえる分の補てん財源が減少することになります。このことが,直接的に市民の水道料金負担増につながらない保証もないままでは,容認できるものではありません。 また,仁淀川取水に係る環境保全対策費としての年間7千数百万円もの恒久的支出は,平成5年以来の累計額10億6,000万余円に対して,実際の執行額が6億2,000万余円と,約4億4,000万円という莫大な未執行金を生んでいることからも,道理のないものであり,春野との合併により仁淀川の保全にみずから対応することとなった現在においても,解消に向けた具体的協議に入れていないままでは,当予算に賛成できるものではありません。 最後に,市第15号,22号,23号,39号の後期高齢者医療制度に関連して述べます。 市第39号,高知市後期高齢者医療に関する条例第7条は,「市は,被保険者,被保険者の配偶者若しくは被保険者の属する世帯の世帯主その他その世帯に属する者又はこれらであった者が,正当な理由なしに,法第137条第2項の規定により文書その他の物件の提出若しくは提示を命ぜられてこれに従わず,又は同項の規定による当該職員の質問に対して答弁せず,若しくは虚偽の答弁をしたときは,その者に対し,10万円以下の過料を科する。」とあります。国保法,また国保条例では,質問検査権の及ぶ者は世帯主または世帯主であった者とされていますが,当該条例は,被保険者の保険料軽減に世帯全員の所得を捕捉するとしたものでありますが,被保険者は何の扶養関係もない者の所得まで加算をされ,軽減措置が受けられない内容となっています。姻族や全くの他人であっても,世帯を同じくしている,また同じくしていただけで質問検査権により拘束される内容でもあります。税務署の税務調査にも見られる,権力の恣意的な乱用を懸念するもので賛成できません。 国会では,後期高齢者医療制度廃止法案を民主党,社民党,国民新党そして日本共産党の4党が衆議院に提出し,廃止に向かって動いています。 また,先日,高知市老人クラブ連合会など23団体と個人が実行委員会をつくり,生きるなと言うなら,もっと生きてやると後期高齢者医療制度の中止,撤回を求めて怒りの県民集会が開かれました。 この制度は,すべての75歳以上の人から保険料を取り,年寄りをこれまでの家族と別扱いをする制度であり,老人を大事にする伝統文化を壊す,まさにうば捨て山政治,希代の悪法であり近代文明国家として恥ずべき法律であります。後期高齢者医療制度は廃止すべきものと,地方議会から呼びかけ反対するものです。 以上,見識ある同僚各議員の賛同を求めて討論とします。 ○議長(岡崎洋一郎君) 以上で通告による討論は終わりました。 これにて討論を終結いたします。 これより採決いたします。 まず,市第1号平成20年度高知市一般会計予算を採決いたします。 まず,市第1号議案に対する迫哲郎議員外6人から提出された修正案について採決いたします。 本修正案に賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 ○議長(岡崎洋一郎君) 起立少数であります。よって,迫哲郎議員外6人から提出された修正案は,否決されました。 次に,原案について採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 本案は委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 ○議長(岡崎洋一郎君) 起立多数であります。よって,本案は原案のとおり可決されました。 次に,市第15号平成20年度高知市後期高齢者医療事業特別会計予算を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 本案は委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 ○議長(岡崎洋一郎君) 起立多数であります。よって,本案は原案のとおり可決されました。 次に,市第16号平成20年度高知市水道事業会計予算を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 本案は委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 ○議長(岡崎洋一郎君) 起立多数であります。よって,本案は原案のとおり可決されました。 次に,市第22号高知市事務分掌条例の一部を改正する条例議案を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 本案は委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 ○議長(岡崎洋一郎君) 起立多数であります。よって,本案は原案のとおり可決されました。 次に,市第23号高知市特別会計設置条例の一部を改正する条例議案を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 本案は委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 ○議長(岡崎洋一郎君) 起立多数であります。よって,本案は原案のとおり可決されました。 次に,市第39号高知市後期高齢者医療に関する条例制定議案を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 本案は委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 ○議長(岡崎洋一郎君) 起立多数であります。よって,本案は原案のとおり可決されました。 次に,市第58号総合あんしんセンター(仮称)建設工事請負契約締結議案を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 本案は委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 ○議長(岡崎洋一郎君) 起立多数であります。よって,本案は原案のとおり可決されました。 次に,市第59号総合あんしんセンター(仮称)建設電気設備工事請負契約締結議案を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 本案は委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 ○議長(岡崎洋一郎君) 起立多数であります。よって,本案は原案のとおり可決されました。 次に,市第60号総合あんしんセンター(仮称)建設空調設備工事請負契約締結議案を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 本案は委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 ○議長(岡崎洋一郎君) 起立多数であります。よって,本案は原案のとおり可決されました。 次に,市第61号総合あんしんセンター(仮称)建設給排水衛生設備工事請負契約締結議案を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 本案は委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 ○議長(岡崎洋一郎君) 起立多数であります。よって,本案は原案のとおり可決されました。 次に,市第2号議案から市第14号議案まで,市第17号議案から市第21号議案まで,市第24号議案から市第38号議案まで,市第40号議案から市第57号議案まで,市第62号議案,市第63号議案の53件を一括して採決いたします。 以上53議案に対する委員長の報告は可決であります。 53議案は委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔全員起立〕 ○議長(岡崎洋一郎君) 起立全員であります。よって,市第2号議案外52件は原案のとおり可決されました。  ~~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第2 市第64号議案から市第68号議案まで ○議長(岡崎洋一郎君) 日程第2,市第64号議案から市第68号議案までを一括議題といたします。  〔別冊議案参照〕 ○議長(岡崎洋一郎君) 提案理由の説明を求めます。岡崎市長。  〔市長岡崎誠也君登壇〕 ◎市長(岡崎誠也君) 連日の御審議ありがとうございます。 ただいま追加提出をいたしました人事議案5件につきまして,御説明申し上げます。 市第64号副市長の選任議案につきましては,平成20年3月31日に任期満了となります山下司さん,また,一身上の御都合により,平成20年3月31日に勇退されます長崎豊彦さんの後任といたしまして,安藤保彦さん,吉岡章さんの両氏を選任することについて,御同意を求めるものでございます。 安藤保彦さんは,お手元に配付いたしております御経歴のとおり,経済産業省の要職を歴任され,平成19年7月からは本市商工観光部産業振興担当理事として積極的な行動力と豊富な経験に基づく広い視野を持たれ,本市の産業振興に多大な貢献をされており,私を支えて市政運営に携わっていただく副市長として適任であると確信するところであります。 また,もう一人の副市長として御同意を求めます吉岡章さんは,お手元に配付いたしております御経歴のとおり,本市職員として多年にわたり各行政部門を歴任し,平成18年4月からは総務部長の職にあり,総務部門や行財政施策全般に精通されており,そのすぐれた行政手腕と識見は,私を支えて市政運営に携わっていただく副市長として適任であると確信するところであります。 なお,今回副市長を退任されます山下司さんは,昭和48年11月から本市に奉職され,平成16年4月からは助役,平成19年4月からは副市長として,また,今回副市長を勇退されます長崎豊彦さんは,昭和46年10月から本市に奉職され,平成17年4月からは収入役,平成18年10月からは助役,平成19年4月からは副市長として,御両人ともにその豊富な経験と堅実な行政手腕をもって市政運営に御尽力いただき,市政の発展に多大の貢献をされました。その御功績と御労苦に対し,心から感謝を申し上げますとともに,今後とも市政発展のため,御支援賜りますようにお願い申し上げます。 次に,市第65号教育委員会委員の選任議案につきましては,平成20年3月29日に任期満了となります田中十糸子さんの後任といたしまして,山本和正さんを選任することについて,御同意を求めるものでございます。 山本和正さんは,お手元に配付いたしております御経歴のとおり,PTA活動を初め保護者の立場から教育の振興に多大な御尽力をいただいており,そのすぐれた人格と卓越した識見は,本市の教育委員会委員として適任であると確信するところでございます。 なお,今回任期満了となります田中十糸子さんは,平成12年3月に就任されて以来,教育行政に御尽力いただき,その御労苦に対しまして,心から感謝申し上げますとともに,御健康に留意され,今後とも市政発展のために,御協力賜りますようお願い申し上げます。 次に市第66号固定資産評価員の選任議案につきましては,一身上の都合により,平成20年3月31日に辞任されます森駿一郎さんの後任といたしまして,大川隆夫さんを選任することについて,御同意を求めるものでございます。 大川隆夫さんは,お手元に配付いたしております御経歴のとおり,多年にわたり本市職員として豊富な経験を有しますとともに,すぐれた人格と卓越した識見は,本市の固定資産評価員として,適任であると確信するところでございます。 なお,今回辞任されます森駿一郎さんは,平成16年4月に就任されて以来,固定資産評価員として御活躍をいただき,その御功績に対しまして,心から感謝申し上げますとともに,御健康に留意され,今後とも市政発展のために,御協力賜りますようお願い申し上げます。 次に,市第67号固定資産評価審査委員会委員の選任議案につきましては,平成20年3月24日に任期満了となります山本洋子さんの後任といたしまして中岡次江さんを選任することにつきまして,御同意を求めるものでございます。 中岡次江さんは,お手元に配付いたしております御経歴のとおり,豊富な経験を有しますとともに,すぐれた人格と卓越した識見をお持ちの方であり,本市の固定資産評価審査委員会委員として,適任であると確信するところでございます。 なお,今回任期満了となります山本洋子さんは,平成11年3月に就任されて以来,税務行政に御尽力いただき,その御労苦に対しまして,心から感謝申し上げますとともに,御健康に留意され,今後とも市政発展のために,御協力賜りますようお願い申し上げます。 次に,市第68号人権擁護委員推薦についての諮問議案につきましては,平成18年12月31日に任期満了となりました片岡和子さんの後任といたしまして,和田久万子さんを推薦することにつきまして,お諮りするものであります。 推薦をお諮りしております和田久万子さんは,お手元に配付いたしております御経歴のとおり,教育に関する豊富な御経験を有しますとともに,すぐれた人格と卓越した識見をお持ちの方であり,人権擁護委員として適任であると確信するところでございます。 なお,任期満了となりました片岡和子さんは,平成6年7月に就任されて以来,人権擁護のために御活躍いただき,その御労苦に対しまして,心から感謝申し上げますとともに,今後とも人権擁護のため,御協力賜りますようお願い申し上げます。 以上,追加提出いたしました議案につきまして,御説明申し上げましたが,よろしく御審議の上,御同意を賜わりますようお願い申し上げます。 以上でございます。 ○議長(岡崎洋一郎君) これより質疑に入るのでありますが,ただいまのところ通告はありません。質疑はありませんか。─質疑なしと認めます。 お諮りいたします。ただいま議題となっております市第64号議案外4件については,会議規則第36条第2項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(岡崎洋一郎君) 御異議なしと認めます。よって,市第64号議案外4件については,委員会の付託を省略することに決定いたしました。 これより採決いたします。 まず,市第64号副市長の選任議案を採決いたします。 副市長に安藤保彦氏,吉岡章氏を選任することについて同意を求める件は,これに同意することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔全員起立〕 ○議長(岡崎洋一郎君) 起立全員であります。よって,副市長に安藤保彦氏,吉岡章氏を選任することについて同意を求める件は,これに同意することに決定いたしました。 次に,市第65号教育委員会委員の選任議案を採決いたします。 教育委員会委員に山本和正氏を選任することについて同意を求める件は,これに同意することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔全員起立〕 ○議長(岡崎洋一郎君) 起立全員であります。よって,教育委員会委員に山本和正氏を選任することについて同意を求める件は,これに同意することに決定いたしました。 次に,市第66号固定資産評価員の選任議案を採決いたします。 固定資産評価員に大川隆夫氏を選任することについて同意を求める件は,これに同意することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔全員起立〕 ○議長(岡崎洋一郎君) 起立全員であります。よって,固定資産評価員に大川隆夫氏を選任することについて同意を求める件は,これに同意することに決定いたしました。 次に,市第67号固定資産評価審査委員会委員の選任議案を採決いたします。 固定資産評価審査委員会委員に中岡次江氏を選任することについて同意を求める件は,これに同意することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔全員起立〕 ○議長(岡崎洋一郎君) 起立全員であります。よって,固定資産評価審査委員会委員に中岡次江氏を選任することについて同意を求める件は,これに同意することに決定いたしました。 次に,市第68号人権擁護委員推薦についての諮問議案を採決いたします。 人権擁護委員に和田久万子氏を推薦することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔全員起立〕 ○議長(岡崎洋一郎君) 起立全員であります。よって,人権擁護委員に和田久万子を推薦することに異議なき旨答申することに決定いたしました。  ~~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第3 市議第5号議案から市議第8号議案まで ○議長(岡崎洋一郎君) 日程第3,市議第5号議案から市議第8号議案までを一括議題といたします。  ────────────────市議第5号   高知市報酬並びに費用弁償条例の特例に関する条例の一部を改正する条例議案 高知市議会は,高知市報酬並びに費用弁償条例の特例に関する条例(平成17年条例第62号)の一部を次のように改正する。  平成20年3月24日  提出者 高知市議会議員 中澤はま子              近藤  強              吉田 哲男              江口 善子              戸田 二郎   高知市報酬並びに費用弁償条例の特例に関する条例の一部を改正する条例 第2条中「平成20年3月31日」を「平成21年3月31日」に改める。 第3条中「平成20年3月31日」を「平成21年3月31日」に改める。 附則第2項中「平成20年3月31日」を「平成21年3月31日」に改める。   附 則 この条例は,公布の日から施行する。  ────────────────市議第6号   高知市議会政務調査費の交付に関する条例の特例に関する条例制定議案 高知市議会は,高知市議会政務調査費の交付に関する条例の特例に関する条例を次のように制定する。  平成20年3月24日  提出者 高知市議会議員 中澤はま子              近藤  強              吉田 哲男              江口 善子              戸田 二郎   高知市議会政務調査費の交付に関する条例の特例に関する条例 (趣旨)第1条 この条例は,政務調査費の会派所属議員1人当たりの交付額について,高知市議会政務調査費の交付に関する条例(平成13年条例第19号)の特例を定めるものとする。 (交付額)第2条 平成20年4月1日から平成21年3月31日までの間において交付する政務調査費に関する条例第3条第1項の規定の適用については,同項中「100,000円」とあるのは「90,000円」とする。   附 則 (施行期日)1 この条例は,公布の日から施行する。 (この条例の失効)2 この条例は,平成21年3月31日限り,その効力を失う。  ────────────────市議第7号   高知市議会会議規則の一部を改正する規則議案 高知市議会は,高知市議会会議規則(平成16年議会規則第1号)の一部を次のように改正する。  平成20年3月24日  提出者 高知市議会議員 岡村 康良              下元 博司              迫  哲郎              竹内千賀子              岡崎  豊              今西  清              吉永 哲也              中野 城久              西村 和也              岡崎洋一郎              島崎 利幸   高知市議会会議規則の一部を改正する規則 第14条に次の1項を加える。2 委員会が議案を提出するときは,その案を備え,理由を付し,委員長が議長に提出しなければならない。 第19条に次の1項を加える。2 委員会が提出した議案につき前項の許可を求めるときは,委員会の許可を得て委員長から請求しなければならない。 第36条第2項中「提出者の説明又は委員会」を「前2項における提出者の説明及び第1項における委員会」に改め,同項を同条第3項とし,同条第1項の次に次の1項を加える。2 委員会提出の議案は,委員会に付託しない。ただし,議長が必要があると認めるときは,議会の議決で,議会運営委員会に係る議案は議会運営委員会に,常任委員会又は特別委員会に係る議案は常任委員会又は特別委員会に付託することができる。   附 則 この規則は,公布の日から施行する。  ────────────────市議第8号   高知市議会委員会条例の一部を改正する条例議案 高知市議会は,高知市議会委員会条例(平成16年条例第37号)の一部を次のように改正する。  平成20年3月24日  提出者 高知市議会議員 岡村 康良              下元 博司              迫  哲郎              竹内千賀子              岡崎  豊              今西  清              吉永 哲也              中野 城久              西村 和也              岡崎洋一郎              島崎 利幸   高知市議会委員会条例の一部を改正する条例 第24条から第26条までを次のように改める。 (委員の議案等の提出)第24条 委員が議案又はその修正案(以下「議案等」という。)を発議するときは,その案を備え,理由を付して,あらかじめ委員長に提出しなければならない。 (先決動議の表決順序)第25条 他の事件に先立って表決に付さなければならない動議が競合したときは,委員長が表決の順序を決める。ただし,出席委員から異議があるときは,討論を行わないで会議に諮って決める。 (議案等又は動議の撤回)第26条 提出委員が会議の議題となった議案等又は動議の撤回をするときは,委員会の許可を得なければならない。   附 則 この条例は,公布の日から施行する。  ──────────────── ○議長(岡崎洋一郎君) お諮りいたします。ただいま議題となっております市議第5号議案外3件については,提出者の説明,質疑,委員会付託を省略し,直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(岡崎洋一郎君) 御異議なしと認めます。よって,市議第5号議案外3件については,提出者の説明,質疑,委員会付託を省略し,直ちに採決することに決定いたしました。 これより市議第5号議案から市議第8号議案までの4件を一括して採決いたします。 4議案は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔全員起立〕 ○議長(岡崎洋一郎君) 起立全員であります。よって,市議第5号議案外3件は原案のとおり可決されました。  ~~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第4 市議第9号議案から市議第28号議案まで ○議長(岡崎洋一郎君) 日程第4,市議第9号議案から市議第28号議案までを一括議題といたします。  ────────────────市議第9号   銃犯罪の撲滅を求める意見書議案 高知市議会は,銃犯罪の撲滅を求める意見書を次のとおり提出する。  平成20年3月24日  提出者 高知市議会議員 岡崎  豊              林  昭子              田鍋  剛              下元 博司              今西  清              竹村 邦夫              戸田 二郎              寺内 憲資              岡崎洋一郎              岡村 康良              浜川総一郎   銃犯罪の撲滅を求める意見書 愛知県の拳銃発砲立てこもり事件や,長崎県のスポーツクラブでの散弾銃乱射事件など,銃器を使用した犯罪が全国で多発し,大きな問題となっています。これら銃犯罪の蔓延は,市民の平穏な生活を脅かすものであり,断じて許すことはできません。 政府においては,治安にかかる危機的な事態であると重く受けとめ,銃犯罪の撲滅のために,下記の施策について取り組むよう要請いたします。         記1.銃を使用した犯罪の発生に際しては,市民生活の安全にかかる重大な事態であると受けとめ,徹底的な捜査を行うとともに,再発防止策を講じること。2.暴力団関係者等による銃の不法所持を取り締まるため,厳しい摘発を行うとともに,各省庁の連携のもとで密輸入防止のための水際対策を徹底して行い,違法銃の流通を阻止すること。また,銃を使用した抗争事件等の発生に際しては,徹底した検挙を通じて暴力団の根絶を図ること。3.拳銃やスポーツ銃等の合法銃の所持については,所持許可申請における手続きを厳格に行うとともに,銃や実弾の使用・保管状況の把握を徹底して行うこと。4.銃の所持許可を弾力的に取り消すことができるようにするための欠格事由の見直しなど,現行の銃刀法の見直しを進め,法改正を行うこと。 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  平成20年3月24日      高知市議会議長 岡崎洋一郎衆議院議長  河野 洋平様参議院議長  江田 五月様内閣総理大臣 福田 康夫様国家公安委員会委員長 泉  信也様  ────────────────市議第10号   地デジ放送の受信対策の推進を求める意見書議案 高知市議会は,地デジ放送の受信対策の推進を求める意見書を次のとおり提出する。  平成20年3月24日  提出者 高知市議会議員 岡崎  豊              林  昭子              田鍋  剛              下元 博司              今西  清              竹村 邦夫              戸田 二郎              寺内 憲資              岡崎洋一郎              岡村 康良              浜川総一郎   地デジ放送の受信対策の推進を求める意見書 地上デジタルテレビジョン放送は,既に一昨年全都道府県・全放送事業者の親局において放送開始され,政府においても「デジタル放送推進のための行動計画(第8次)」を策定,アナログ放送終了期限の2011年7月までの最終段階の取り組みが行われているところです。 7次にわたる関係者の行動計画により,普及計画の目標に沿って進んでいるものの,残された期間においては放送事業者側及び視聴者側ともに多くの課題が指摘されています。今後3年間でデジタルテレビ放送の受信に未対応の世帯も含め,完全移行のため普及世帯や普及台数を確保することは難事業と考えます。 とりわけ,デジタル放送への移行に伴う視聴者の負担問題については,経済的弱者への支援策が求められており,また,視聴者のデジタル受信器購入やアンテナ工事,共聴施設の改修等具体的行動について,理解を深め,支援する方策が求められます。 平成20年度予算案に計上された地上デジタル放送関係予算の着実な執行とあわせ,下記事項について,政府を挙げた取り組みをしていただくよう強く求めます。         記1.視聴者側の受信環境整備に伴う負担軽減のための方策を強力に進めること。また,経済的弱者への支援策について,早急に内容を検討・決定すること。2.今後,地デジ放送に関する相談が飛躍的に増加することが見込まれるため,「地域相談・対策センター」を各県ごとに整備し,アウトリーチのサービス体制を整備すること。3.デジタル中継局整備や辺地共聴施設整備について,地方自治体の過度の負担とならないよう放送事業者等との調整を図るとともに,自治体負担の場合の支援策について新設も含め拡充すること。4.都市受信障害については,各地域の実情を把握の上,良好な受信環境の整備を図り,情報格差が生じないように努めること。 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。   平成20年3月24日       高知市議会議長 岡崎洋一郎内閣総理大臣 福田 康夫様総務大臣   増田 寛也様  ────────────────市議第11号   介護労働者の待遇改善を求める意見書議案 高知市議会は,介護労働者の待遇改善を求める意見書を次のとおり提出する。  平成20年3月24日  提出者 高知市議会議員 土居ひさし              吉永 哲也              はた  愛              浜田 りえ              竹内千賀子              岡田 泰司              浜辺 影一              西森 美和              高木  妙              氏原 嗣志              福島  明   介護労働者の待遇改善を求める意見書 介護労働者は,人間の尊厳にかかわる崇高な仕事をしているにもかかわらず,低賃金,長時間重労働など,その劣悪な労働環境から離職率も高く,待遇改善が待ったなしの課題となっています。早朝から深夜までの重労働の上,人手不足で疲れても休暇もとれない。こうした厳しい現実に直面して,このままでは生活できない,将来に希望が持てないと,耐え切れず退職していくケースが多発しております。 今後,団塊世代の高齢化などにより,少なくとも今後10年間で,40万人から60万人もの介護職員の確保が必要とされておりますが,介護に携わる人たちがいなくなれば介護保険制度も立ち行かなくなり,まさに介護保険制度の根幹を揺るがす問題です。 介護に携わる人たちが誇りと自信を持って仕事をできるよう,また安心して暮らせるよう,政府においては,以下の点について特段の取り組みを行い,労働条件や福利厚生の向上に全力を挙げるよう強く要望します。         記1.全労働者の平均を大きく下回っている給与水準の実態を職種や勤務形態ごとに把握し,低賃金の原因とその是正策を早急に検討すること。その上で,それぞれの介護事業者がキャリアと能力に見合った適切な給与体系が構築できるよう介護報酬のあり方を見直し,次期介護報酬改定で適切に措置すること。2.昨年8月に示された福祉人材確保指針について,福祉・介護サービスを担う人材確保のため,労働環境の整備やキャリアアップの仕組みの構築など早急な取り組みを進め,福祉・介護現場における指針の実現を図ること。3.小規模事業所などにおける職場定着のための取り組み支援や労働時間短縮のための事務負担軽減策,さらには,事業所の労働条件等労働環境に関する情報開示など介護労働者の待遇改善のための総合的な取り組みを進めること。 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  平成20年3月24日       高知市議会議長 岡崎洋一郎内閣総理大臣 福田 康夫様厚生労働大臣 舛添 要一様  ────────────────市議第12号   「バイオマス推進基本法」(仮称)の制定を求める意見書議案高知市議会は,「バイオマス推進基本法」(仮称)の制定を求める意見書を次のとおり提出する。  平成20年3月24日  提出者 高知市議会議員 土居ひさし              吉永 哲也              はた  愛              浜田 りえ              竹内千賀子              岡田 泰司              浜辺 影一              西森 美和              高木  妙              氏原 嗣志              福島  明   「バイオマス推進基本法」(仮称)の制定を求める意見書 昨年,IPCC(気候変動に関する政府間パネル)が発表した「第4次評価報告書」は,地球の温暖化について,引き続き石油などの化石燃料に依存していけば,今世紀末には平均気温は4.0度(2.4~6.4度)上がると予測し,今後,人間の存在基盤が著しく脅かされるおそれがあり,その対策の緊急性を訴えるとともに,各国政府がより強力な対策を講じるよう警鐘を鳴らしています。 対策の大きなかぎを握る温室効果ガスの削減について,昨年12月,インドネシアのバリで開催されたCOP13(国連気候変動枠組条約第13回締約国会議)で,2009年末の妥結を目指してポスト京都議定書の枠組みに関して交渉を開始することで合意がなされました。特に,日本は今年,この交渉の進展に重要な役割を持つ北海道洞爺湖サミットの議長国であり,世界の温暖化対策,特に京都議定書に加わっていない米国,中国,インドなども含め,すべての主要排出国が参加する新たな枠組みづくりをリードする使命があります。 そのためにも,みずからが確固とした削減政策と中長期の排出削減目標を示す必要があり,再生可能エネルギーの導入促進と省エネルギー対策によって「低炭素,循環型社会」への移行を図る道標を示すべきです。 石油脱却に向けてかぎを握っているのが代替燃料としてのバイオ燃料です。石油産業会社にかわる「バイオマス産業会社」をも展望し,食糧との競合問題への対応も含めて,日本を挙げてバイオマス活用の推進を図るために「バイオマス推進基本法」(仮称)を制定すべきです。 現在,政府が進める「バイオマス・ニッポン総合戦略」を総合的かつ計画的に推進するためにも,同基本法の制定を強く要望します。 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  平成20年3月24日       高知市議会議長 岡崎洋一郎内閣総理大臣 福田 康夫様文部科学大臣 渡海紀三朗様農林水産大臣 若林 正俊様経済産業大臣 甘利  明様国土交通大臣 冬柴 鐵三様環境大臣   鴨下 一郎様  ────────────────市議第13号   中小企業底上げ対策の一層強化を求める意見書議案 高知市議会は,中小企業底上げ対策の一層強化を求める意見書を次のとおり提出する。  平成20年3月24日  提出者 高知市議会議員 中野 城久              上田貢太郎              細木  良              川村 貞夫              岡崎 邦子              江口 善子              浜田  拓              平田 文彦              山根 堂宏              和田 勝美              中澤はま子   中小企業底上げ対策の一層強化を求める意見書 中小企業を取り巻く経営環境は厳しいものがある。原油・原材料の高騰がオイルショック以来の記録的な価格となる一方で,親事業者への納入価格・公共事業体の落札価格は低迷を続けるなど,「下請いじめ」「低価格入札」が横行し中小企業は今や危機的状況にあると言っても過言ではない。 こうした状況にかんがみ,昨年12月,福田総理は「原油高騰・下請中小企業に関する緊急対策関係閣僚会議」を2回開催し,関係省庁に対して,原油高騰の影響を受ける中小企業に所要の緊急対策を指示したところである。 深刻な影響をこうむる中小企業に対して,政府がとった一連の措置については一定の評価を下すものの,今回の緊急措置が場当たり的な対策に終始しないよう,今後は,中小企業における金融支援策の強化や経営指導を効果的に行う相談窓口体制の構築など,中小企業底上げに対して一段と踏み込んだ対策を講じることが必要である。 我が国企業の99%を占め日本経済を下支えする中小企業が健全な経営環境を取り戻し,地域経済の発展に寄与するため,政府に対して,中小企業底上げ対策の一層強化を図るよう,次の事項について強く要望する。         記1.中小・小規模企業者の金融支援をトータルに行うための「仮称・中小企業資金繰り円滑化法」の早期制定。2.各省庁所管のもと数多くある中小企業相談窓口を一本化すること。3.公正な取引を実現するため,下請代金支払遅延防止法を厳格に運用すること。4.下請適正取引のためのガイドラインの周知徹底を行うこと。 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  平成20年3月24日       高知市議会議長 岡崎洋一郎内閣総理大臣 福田 康夫様経済産業大臣 甘利  明様  ────────────────市議第14号   労働者派遣法の改正を求める意見書議案 高知市議会は,労働者派遣法の改正を求める意見書を次のとおり提出する。  平成20年3月24日  提出者 高知市議会議員 中野 城久              上田貢太郎              細木  良              川村 貞夫              岡崎 邦子              江口 善子              浜田  拓              平田 文彦              山根 堂宏              和田 勝美              中澤はま子   労働者派遣法の改正を求める意見書 貧困と格差の拡大が大きな社会問題となっています。根源には,雇用の不安定化,労働の劣悪化があります。中でも派遣労働の増大は,中核をなす大問題です。 もともと禁止されていた派遣労働が合法化され,「規制緩和」が繰り返されてきた結果,派遣労働は今や全国で321万人に達しています。働く者の3人に1人が派遣など非正規で占められ,青年や女性は働く人の2人に1人が非正規という事態にまで至っています。派遣会社に登録し,仕事のあるときだけ雇用されるという「登録型派遣」「日雇い派遣」の労働者は,派遣労働者の7割,234万人に及びます。若者を初め,多くの働く人たちが人間らしく働ける場を保障するために,派遣法を抜本改正し,派遣や請負,パートなど非正規の労働者を減らして正規労働を拡大していくことは,緊急の課題です。 ILO(国際労働機関)本部雇用総局リポート(2007年11月30日付)は「低賃金・低保障の非正規雇用は短期的に日本に競争優位をもたらすが,明らかに長期的には持続可能ではない。国内消費の低迷は国内総生産の伸びを抑制する上に,非正規雇用では経済成長の源泉となる人的資本の形成がなされにくい」と指摘しています。日本経済と社会の未来にとっても,派遣労働の見直しは不可欠です。 よって,労働者派遣法の抜本的改正を求めます。 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  平成20年3月24日       高知市議会議長 岡崎洋一郎内閣総理大臣 福田 康夫様厚生労働大臣 舛添 要一様  ────────────────市議第15号   京都議定書第一約束期間内の森林整備定額補助の実施と不在村者等の小規模放置林に対する法整備を求める意見書議案 高知市議会は,京都議定書第一約束期間内の森林整備定額補助の実施と不在村者等の小規模放置林に対する法整備を求める意見書を次のとおり提出する。  平成20年3月24日  提出者 高知市議会議員 中野 城久              上田貢太郎              細木  良              川村 貞夫              岡崎 邦子              江口 善子              浜田  拓              平田 文彦              山根 堂宏              和田 勝美              中澤はま子   京都議定書第一約束期間内の森林整備定額補助の実施と不在村者等の小規模放置林に対する法整備を求める意見書 京都議定書に基づく我が国の国際公約である温室効果ガス削減総量6.0%のうち,森林吸収量のウエイトは3.8%と大変大きく,是が非でも達成しなければならない目標値となっている。 しかしながら,森林吸収量の将来予測に関する直近データ(2005年分)では,現状の整備水準では2.8%にとどまり,少なくとも1.0%は確保できなくなる見込みである。 国は,2007年と,続く第一約束期間5年間とを合わせた6年間で,約330万ヘクタールの森林整備を計画しているが,民有林整備を中心とする現行の制度下では,森林所有者の負担が3割程度必要であることから,緊急の間伐に向けた動機づけにはなっていない。 そればかりか,森林組合等は,事業実施効率の高い国有林や緑資源機構の事業にシフトしており,民有林の整備は進んでいないのが実態である。 一方,高知県では間伐実施の合意形成や間伐施行地の集団化など,森林組合等事業体により積極的に取り組んでもらうことを目指した緊急間伐推進条例の一部改正をしようとしている。 しかし,小規模の不在村者所有林や所有権の放棄にも等しい小規模林家の放置林などへの対応は,事業体だけの力ではいかんともしがたく,依然として手つかずの未整備森林として放置されたままである。 こうした課題を残したままでは,3.8%の森林吸収量確保は到底困難と言わざるを得ず,以下の事項につき,早急な対応を強く求める。1.政府は,1990年以降試行している未整備の民有林に対する2年限定の定額補助にかえて,京都議定書に定めた第一約束期間5年間に限り,すべての民有林整備に対する定額補助を行うよう施策を見直すこと。2.不在村者や小規模林家の放置林などの管理適正化を図るため,所管市町村が実効ある対応がとれるよう,所有権等について一定の制限を加えるなど,関連する法整備を急ぐこと。 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  平成20年3月24日       高知市議会議長 岡崎洋一郎内閣総理大臣 福田 康夫様財務大臣   額賀福志郎様厚生労働大臣 舛添 要一様農林水産大臣 若林 正俊様経済産業大臣 甘利  明様国土交通大臣 冬柴 鐵三様  ────────────────市議第16号   食糧の海外依存を自粛し,地産地消の促進を求める意見書議案 高知市議会は,食糧の海外依存を自粛し,地産地消の促進を求める意見書を次のとおり提出する。  平成20年3月24日  提出者 高知市議会議員 中野 城久              上田貢太郎              細木  良              川村 貞夫              岡崎 邦子              江口 善子              浜田  拓              平田 文彦              山根 堂宏              和田 勝美              中澤はま子   食糧の海外依存を自粛し,地産地消の促進を求める意見書 我が国の食糧自給率は,早くより自給率向上を国策として取り組んできた欧米各国に比べて,先進国では最も低く,その6割近くを海外に依存しているのが実態である。このことは,食糧の安全保障という面からもまことに憂慮すべき事態だとする意見が世論の大勢を占めている。加えて,輸送手段である飛行機や船舶等が化石燃料に頼っているため,二酸化炭素を大量に排出していることも,地球環境に大きな負荷を与えていると指摘されている。 資源を持たない我が国が,工業原材料の多くを海外に求めることはいたし方ないとしても,単にコストが割高だというだけで,農林水産物の生産を縮小し海外に依存するやり方は,大きな危険をはらんでいると言わざるを得ない。 そこで,国内で生産したものを国民が消費するという「国産国消」を定着させ,食糧自給率を高めていくことは,単に第1次産業の振興や食育にとどまらず,調和のとれた国土の発展,生態系の保全,さらには生産地から食卓までの距離を短くすることで環境負荷を減らす「フードマイレージ」効果をも期待できると考える。 さらに,我が国のこの行動は,農地化に伴う開発途上の国々の林地の乱開発抑制により森林資源を保全し,それに伴う災害防除,温暖化防止と,地球規模での貢献にもつながっていくのである。 地球温暖化対策も待ったなしの状況にある我が国としては,こうした環境とのバランスに配慮した取り組みを優先すべきである。 よって,政府におかれては,食糧の自給率を高め,国民の食糧は国民がつくる取り組みを促進するよう強く求めるものである。 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  平成20年3月24日       高知市議会議長 岡崎洋一郎内閣総理大臣 福田 康夫様財務大臣   額賀福志郎様厚生労働大臣 舛添 要一様農林水産大臣 若林 正俊様経済産業大臣 甘利  明様国土交通大臣 冬柴 鐵三様  ────────────────市議第17号   改正建築基準法施行による影響に対する解決策を求める意見書議案 高知市議会は,改正建築基準法施行による影響に対する解決策を求める意見書を次のとおり提出する。  平成20年3月24日  提出者 高知市議会議員 迫  哲郎              野村 栄一              深瀬 裕彦              長尾 和明              下本 文雄              近藤  強              高橋 正志              水口 晴雄              西村 和也              島崎 利幸              吉田 哲男   改正建築基準法施行による影響に対する解決策を求める意見書 「構造計算書偽装問題」を契機として,政府が取り組んだ改正建築基準法が昨年6月より施行されています。しかし,法の施行に伴って,建築確認の厳格化による混乱が生じ,住宅着工が急速に落ち込んでいます。住宅関連産業を初め,地方経済に与える影響は甚大であり,日本経済の停滞の一因ともなっています。 政府における情報提供の不手際,大臣認定の構造計算プログラムの開発のおくれなどが,いたずらに手続の煩瑣化,確認審査時間の増加を招いており,建築士や自治体などの間で混乱が続いています。建築業種はすそ野が広く,多くの産業に関連し,国民生活や中小企業経営にも密接に関係しています。とりわけ,建築の工事期間にかんがみれば,経済的影響が長期にわたる可能性も否定できません。 こうした事態を踏まえて,「建築物の安全性の強化」という改正基準法の本来の目的を達成しつつ,各方面で生じている混乱の解消に資する対策を講じることが求められています。 よって,本議会は,国に対し,改正建築基準法施行による影響に対する抜本的な解決策を求め,中小・零細事業者に対する相談・指導体制の整備,円滑かつ迅速な審査・判定体制の充実,大臣認定プログラムの早期認定及び普及促進,経済的影響を受ける中小企業・零細業者等に対する政策金融の発動など,法的措置の検討に取り組むよう要望します。 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  平成20年3月24日       高知市議会議長 岡崎洋一郎衆議院議長  河野 洋平様参議院議長  江田 五月様内閣総理大臣 福田 康夫様国土交通大臣 冬柴 鐡三様内閣官房長官 町村 信孝様  ────────────────市議第18号   違法・有害情報から子供を守るための環境整備を求める意見書議案 高知市議会は,違法・有害情報から子供を守るための環境整備を求める意見書を次のとおり提出する。  平成20年3月24日  提出者 高知市議会議員 岡崎  豊              田鍋  剛              近藤  強              浜田 りえ              長尾 和明   違法・有害情報から子供を守るための環境整備を求める意見書 現在は,子供たちが携帯電話やパソコンから簡単に接続できる状況にあるなど,インターネット上では違法・有害情報の氾濫が事実上野放し状態となっています。出会い系サイト等を通じて,実際に子供たちが犯罪に巻き込まれる事件も多発しています。 また,「学校裏サイト」と呼ばれる匿名掲示板には,子供による誹謗中傷が書き込まれ,いじめの温床になっているなどの問題も起きています。 総務省は,携帯電話会社に要請し,未成年者を「フィルタリングサービス」に自動的に加入させるよう取り組みを進めていますが,親の名義で子供が利用している場合には適用されないなど,十分なものではありません。また,技術的な対応だけでなく,子供へのメディアリテラシー教育や保護者ら利用者側への啓発活動への取り組みも不可欠です。 よって本議会は国に対し,子供たちに対するメディアリテラシー教育の推進並びに保護者の啓発に努めること,違法・有害サイトの利用防止のための活動を行う団体に対して財政支援を含めた協力を行うこと,フィルタリングソフト等の技術開発・水準維持に係る支援を行うこと等,子供たちをインターネット上の違法・有害情報から守るための総合的な施策を強力に推進することを要望いたします。 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  平成20年3月24日       高知市議会議長 岡崎洋一郎衆議院議長  河野 洋平様参議院議長  江田 五月様内閣総理大臣 福田 康夫様総務大臣   増田 寛也様文部科学大臣 渡海紀三朗様国家公安委員会委員長 泉  信也様  ────────────────市議第19号   米価下落等に対する農業の所得確保対策に関する意見書議案 高知市議会は,米価下落等に対する農業の所得確保対策に関する意見書を次のとおり提出する。  平成20年3月24日  提出者 高知市議会議員 浜田  拓              岡崎 邦子              近藤  強              浜田 りえ              長尾 和明   米価下落等に対する農業の所得確保対策に関する意見書 近年の米価は,生産費をも大きく下回る水準にあり,担い手を中心とした農業経営に深刻な影響を与えています。このままでは,農家の離農,耕作放棄は加速化し,農業・農村の崩壊を招きかねない危機的な状況です。 直近の米価下落を招いた最大の要因は,消費者の米離れが進む中で,農業者・農業者団体を主体とする生産調整の実効性が確保されず,需要を大幅に上回る過剰生産が行われたことにあります。そのため,生産調整の参加に明確なメリットが見出せない中で,まじめに生産調整に取り組んだ農家が,米価下落により,かえって不利益をこうむるという事態に陥っています。 政府は,昨年10月,平成19年産米価の安定を図るため,34万トンの政府備蓄米の積み増しを柱とする「米緊急対策」を講じましたが,これは,根本的な解決策にはならず,人為的な市場介入により米需要を減少させるおそれもあります。 昨今,国際的に穀物価格が高騰するなど世界の食糧事情は大きく変化しており,その中で国民への食糧の安定供給を確保していくためには,国の責任として,食糧自給率の向上と国内での食糧の安定生産に取り組んでいく必要があると考えます。 よって,米の再生産を確保し,地域農業を維持・発展させる観点から,下記事項の実現が図られるよう強く要望します。         記1.生産調整の実効性を確保するため,生産調整参加者へのメリット措置として,品目横断的経営安定対策の見直し等を通じ,米についても,所要の補てんをするなど農家所得を確保するための対策を講じること。2.水田の有効活用に向け,飼料用・バイオ原料用等非主食用米の普及・推進を図るとともに,地域の生産体制の確立に向けた積極的な支援を行うこと。 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  平成20年3月24日       高知市議会議長 岡崎洋一郎衆議院議長  河野 洋平様参議院議長  江田 五月様内閣総理大臣 福田 康夫様農林水産大臣 若林 正俊様  ────────────────市議第20号   輸入食品の安全確保を求める意見書議案 高知市議会は,輸入食品の安全確保を求める意見書を次のとおり提出する。  平成20年3月24日  提出者 高知市議会議員 林  昭子              岡田 泰司              はた  愛              下本 文雄              細木  良              迫  哲郎              下元 博司              江口 善子   輸入食品の安全確保を求める意見書 中国製ギョーザ薬物中毒事件は,被害者が全国に広がるだけでなく,一時は意識不明の重体に陥り生命の危機にさらされるという,極めて重大な薬物中毒事件です。 この事件は,食の安全に対する国民の信頼を大きく損ないました。その背景には,日本の食糧自給率が39%と,6割以上の食糧を輸入に依存している一方,食品衛生法に基づく国の輸入食品の検査率がわずか1割という,輸入食品検査体制の貧弱さがあります。 今回のような輸入加工食品についても,残留農薬一律基準0.01ppmが適用されるにもかかわらず,全く検査をされていませんでした。国民の食の安心・安全に対する信頼性を回復するには,輸入食品検査体制の抜本的強化に着手しなければなりません。 また,最初の被害が発生してから,その原因が明らかになり,公表されるまで1カ月以上を要しており,輸入や流通の関係企業の責任,病院や保健所・警察の連携の不備も指摘されています。 消費者が口にする食品の安全確保は二重,三重にというのが原則です。よって,国におかれましては,以下の事項について速やかに実現されるよう要望します。         記1.被害が繰り返された原因を明らかにし,関係機関の連携など食品安全監視体制を整備すること。2.輸入食品の検査体制を強化するため,食品衛生監視員を現行の334人から抜本的に増員し,検査率を現在の10%から大幅に引き上げること。3.政府が行っているモニタリング検査を,検査結果が出るまでは流通させないという,食品検疫にふさわしい行政検査にすること。4.輸入加工食品についても,残留農薬基準が適用されている以上,残留農薬検査を実施すること。5.加工食品の原料原産地表示を義務づける対象を拡大すること。6.輸入食品を扱う企業に対し,食品の安全に十分な監督責任を果たすよう,法整備を含めて対策を強めること。 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  平成20年3月24日       高知市議会議長 岡崎洋一郎内閣総理大臣 福田 康夫様外務大臣   高村 正彦様厚生労働大臣 舛添 要一様農林水産大臣 若林 正俊様経済産業大臣 甘利  明様  ────────────────市議第21号   在日米海兵隊員による少女暴行事件等に関する意見書議案 高知市議会は,在日米海兵隊員による少女暴行事件等に関する意見書を次のとおり提出する。  平成20年3月24日  提出者 高知市議会議員 林  昭子              岡田 泰司              はた  愛              下本 文雄              細木  良              迫  哲郎              下元 博司              江口 善子   在日米海兵隊員による少女暴行事件等に関する意見書 2月10日午後10時35分ごろ,沖縄本島において,在沖米海兵隊キャンプ・コートニー所属隊員による少女暴行事件が発生しました。 今回の事件は,1995年の「米兵による少女暴行事件」や2002年の「米海兵隊少佐による婦女暴行未遂事件」を想起させ,沖縄県民のみならず,国民に強い衝撃と不安を与えています。 これまでも,米軍人・軍属等による事件・事故が発生するたびに綱紀粛正,再発防止及び関係者への教育等を徹底するよう米軍等に強く申し入れられていますが,それにもかかわらず,今回,またもやこのような事件が発生したことに対し激しい憤りを禁じ得ません。 在日米軍は海兵隊員が2月11日に逮捕されたことを受け,20日から沖縄県と山口県岩国市の基地に所属する軍関係者に対し,公務などの場合を除いて基地外への外出を禁止しましたが,その後も嘉手納基地の米軍属が覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕され,2日には同基地の米兵が窓ガラスを割って建造物に侵入し,逮捕されています。 沖縄県議会を初め,沖縄県内のすべての市町村で抗議の決議や意見書が採択されるなど,沖縄全体が怒りで騒然としている真っただ中にも,このような事件が依然として後を絶たないことを考えると,米軍の綱紀粛正への取り組みや軍人への教育のあり方に大きな疑問を抱かざるを得ません。 よって,国におかれましては,国民の人権・生命・財産を守る立場から,続発する米軍人軍属の犯罪事件についてアメリカ政府に厳重に抗議するとともに,下記の事項について速やかに実現されるよう強く求めます。         記1.被害者及び家族への謝罪及び完全な補償を行うこと。2.目に見える形で,米軍人の綱紀粛正及び教育を徹底的に行うなど,実効性のある具体的な再発防止策について万全を期すこと。3.米軍基地の一層の整理縮小を図るとともに,海兵隊を含む米軍兵力の削減を推進すること。4.締結以来50年近く変わっていない日米地位協定を見直し,米軍人軍属等の犯罪に関する優先的裁判権,捜査権を日本国に委譲させること。 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  平成20年3月24日       高知市議会議長 岡崎洋一郎内閣総理大臣 福田 康夫様外務大臣   高村 正彦様防衛大臣   石破  茂様  ────────────────市議第22号   天下り規制の強化を求める意見書議案 高知市議会は,天下り規制の強化を求める意見書を次のとおり提出する。  平成20年3月24日  提出者 高知市議会議員 岡崎  豊              田鍋  剛              近藤  強              浜田 りえ              長尾 和明   天下り規制の強化を求める意見書 平成18年3月31日時点で,2万7,882人もの国家公務員が公益法人など4,576法人に天下り,公務員が天下った団体に対して平成18年度の上半期だけで約5兆9,200億円もの税金が流れています。また,防衛施設庁,道路公団,緑資源機構など,天下りを背景とした談合事件が後を絶ちません。天下りを根絶して官民の癒着を断ち切り,税金のむだ遣いをなくすことは喫緊の課題です。 しかし,第166回通常国会で成立した「国家公務員法等の一部を改正する法律」は,「官民人材交流センター」を新たに創設して国家公務員の再就職のあっせんを公的に継続させるなど,事実上,天下り温存のための法律です。真の天下り規制強化策の必要性は一層高まっています。 よって本議会は国に対し,以下の諸施策を実行されるよう強く求めます。         記1.中央省庁の早期退職勧奨を禁止すること。2.中央省庁による再就職のあっせんを禁止すること。3.「国家公務員法等の一部を改正する法律案」によって撤廃されることになる,離職後2年間の天下り規制を維持,強化すること。4.関係営利企業に加えて,関連のある特殊法人・独立行政法人・公益法人等に国家公務員が天下ることも規制すること。5.特殊法人,独立行政法人等の役職員による天下りについても国家公務員と基本的に同様の法的規制を新設すること。6.地方公務員についても地方と協議の上で天下り規制を推進すること。 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  平成20年3月24日       高知市議会議長 岡崎洋一郎衆議院議長  河野 洋平様参議院議長  江田 五月様内閣総理大臣 福田 康夫様総務大臣   増田 寛也様内閣官房長官 町村 信孝様  ────────────────市議第23号   太陽光,風力等のクリーンエネルギー発電の義務的購入を求める意見書議案 高知市議会は,太陽光,風力等のクリーンエネルギー発電の義務的購入を求める意見書を次のとおり提出する。  平成20年3月24日  提出者 高知市議会議員 川村 貞夫              吉田 哲男              戸田 二郎              氏原 嗣志              浜辺 影一   太陽光,風力等のクリーンエネルギー発電の義務的購入を求める意見書 地球温暖化は,温室効果ガスの大部分を占める二酸化炭素(CO2)の人為的排出によるものであり,この削減が世界共通の課題となっている。我が国は,京都議定書において基準年比で6%の削減が求められているが,昨今では二酸化炭素の排出量は7%近くもふえ続け,京都議定書の約束履行には13%もの削減が必要となってきている。 今年から始まる京都議定書の第一約束期間において,日本は議定書を取りまとめた議長国として,率先してCO2の削減に取り組まなければならない。そのことを全世界が注目しているのである。 産業プロセスの中で,現時点で最も大量の二酸化炭素を排出しているのは,石炭や石油などの化石燃料を使用した火力発電に頼る電力業界である。今や国民生活や産業界において,電力を消費しないことは考えられないほど電力が重要なエネルギーとなっている。そのため,いかにして発電時に二酸化炭素を排出しないかの技術革新が待たれ,クリーンエネルギーによる発電が求められるのである。 こうした状況下にあって,最近ではソーラーシステムによる太陽光発電をするエコ住宅の建設がふえ,最も身近な発電施設として脚光を浴びてきている。また,さらに環境問題に取り組む国民の中には,コミュニティボンドを募集し,自分達で風力発電所を建設する動きも出てきており,地球温暖化を防ごうとするこうした国民の取り組みは大いに歓迎されなければならない。 よって,二酸化炭素を発生しない発電について,国は率先して電力会社に全量購入を義務づける方針を打ち出すべきであり,このことは,とりもなおさず,京都議定書での約束を達成する手だてにもなるのであり,速やかな取り組みを強く求める。 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  平成20年3月24日       高知市議会議長 岡崎洋一郎内閣総理大臣 福田 康夫様財務大臣   額賀福志郎様経済産業大臣 甘利  明様国土交通大臣 冬柴 鐵三様  ────────────────市議第24号   地方自治体の安定的財政運営と道路特定財源の確保を求める意見書議案 高知市議会は,地方自治体の安定的財政運営と道路特定財源の確保を求める意見書を次のとおり提出する。  平成20年3月24日  提出者 高知市議会議員 吉田 哲男              中野 城久              岡村 康良              高木  妙              山根 堂宏              寺内 憲資              高橋 正志              西森 美和   地方自治体の安定的財政運営と道路特定財源の確保を求める意見書 道路整備の財源となる道路特定財源は,国だけでなく地方にとっても非常に貴重な財源であり,本県においても,県民のニーズを踏まえ,これまでも道路特定財源に加え,多大な一般財源を投入し,道路整備を推進しているところである。 現在,道路特定財源諸税の暫定税率などの時限措置が大きな議論となっているが,仮に,延長されない場合は,県及び市町村の税収が大幅に減少するとともに,地方道路整備臨時交付金が廃止となり,道路整備に大きな支障が生じることはもとより,何よりも,地方財政が危機的状況に直面することとなる。 特に,道路特定財源が過去の道路整備の起債償還に充当されていることを勘案すると,一般財源からの充当を行う必要が出てくることから,借入金返済のためのさらなる借り入れという事態や,福祉や教育の財源を圧迫する危機的事態も想定されるところである。 平成15年度以来,地方交付税が減額される中,今後の地方自治体の安定的財政運営が確保されるよう,次の事項について特段の配慮がなされるよう強く要望する。         記1.今後の具体的な道路整備の姿を示した中期計画において,真に必要な道路の整備・管理に必要な事業量を確保すること。2.道路特定財源諸税における暫定税率を延長すること。3.地方道路整備臨時交付金制度を継続するとともに,財政基盤の脆弱な自治体に配慮した交付率の引き上げや交付対象を拡大するなどの拡充を図ること。 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  平成20年3月24日       高知市議会議長 岡崎洋一郎総務大臣   増田 寛也様国土交通大臣 冬柴 鐵三様  ────────────────市議第25号   自衛隊イージス艦衝突事故の原因究明と再発防止を求める意見書議案 高知市議会は,自衛隊イージス艦衝突事故の原因究明と再発防止を求める意見書を次のとおり提出する。  平成20年3月24日  提出者 高知市議会議員 林  昭子              岡田 泰司              はた  愛              下本 文雄              細木  良              迫  哲郎              下元 博司              江口 善子   自衛隊イージス艦衝突事故の原因究明と再発防止を求める意見書 2月19日午前4時過ぎ,海上自衛隊のイージス艦「あたご」と千葉県新勝浦市漁協所属の漁船「清徳丸」が,千葉県野島崎の南約42キロメートルの沖合で衝突するという重大事故が発生しました。「清徳丸」の船体は二つに割れ,乗っていた船主の吉清治夫さんと長男の哲大さんは今なお行方不明です。 海上自衛隊艦艇による海難事故としては,1988年7月に東京湾横須賀沖で潜水艦「なだしお」と遊漁船「第一富士丸」の衝突により30人が死亡した事故があり,当時の裁判で「なだしお」の回避がおくれたことが主因とされました。そして,周囲を航行する船舶に対する動静監視が十分でなく,衝突を避ける措置をとらなかったこと,海上自衛隊の艦艇乗組員に対する安全航行についての教育指導が十分でなかったことなどが指摘されました。 今回の事故も,海上衝突予防法による回避義務は「あたご」にあったとされており「なだしお」事故の教訓が全く生かされていないことが明らかになりました。船舶の多い海域で,衝突の1分前まで自動操舵を続けるなど,自衛艦には回避義務はないと言わんばかりの姿勢であり,防衛省・自衛隊の責任はまことに重大と言わざるを得ません。 また,事故発生後,説明を二転三転させ必要な情報も提供しないばかりか,防衛省・自衛隊が,事故直後に「あたご」幹部から時間をかけた聞き取り調査を行っておきながら,これを隠し続けるなど,その隠ぺい体質に国民の強い怒りが起こっています。 以上のことから,国におかれましては,事故の原因究明と再発防止のために以下の事項について要望します。         記1.今回の衝突事故の徹底した原因究明を行い,結果を公表すること。2.万全の再発防止策を講じること。3.地方自治体,関係機関への連絡・情報提供体制を確立すること。4.被害家族及び漁協組合員など関係者への十分な配慮を講じること。 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  平成20年3月24日       高知市議会議長 岡崎洋一郎内閣総理大臣 福田 康夫様防衛大臣   石破  茂様  ────────────────市議第26号   道路特定財源の一般財源化及び道路関係諸税の暫定税率廃止を求める意見書議案 高知市議会は,道路特定財源の一般財源化及び道路関係諸税の暫定税率廃止を求める意見書を次のとおり提出する。  平成20年3月24日  提出者 高知市議会議員 田鍋  剛              近藤  強              浜田 りえ              長尾 和明              迫  哲郎              江口 善子              下元 博司              林  昭子   道路特定財源の一般財源化及び道路関係諸税の暫定税率廃止を求める意見書 道路特定財源制度は,道路整備のための「緊急措置」として,昭和29年に創設されて以来,54年も継続されてきました。また,暫定税率は,道路整備をさらに加速するために昭和49年に暫定税率が設けられて以来,34年も継続されてきました。 地方においては,生活道路を中心に,道路整備は今でも非常に重要な施策の一つです。しかし,社会保障や教育などの重要性も飛躍的に増大し,地域においてニーズに応じた政策判断を行うことが求められるようになっています。社会経済の変化の観点からも,地方分権国家の樹立の観点からも,道路以外への歳出を認めない特定財源制度は廃止して一般財源とし,地方の自主財源として,その使い道を地方が自主的に判断できるようにするべきです。 暫定税率については,道路整備のためという約束で基本税率に上乗せして国民に負担してもらっているものであり,一般財源化に当たっては,当然廃止するべきです。 地方においては,自動車は生活に不可欠であり,住民の負担も都市よりはるかに多額となっております。暫定税率廃止により,地方における世帯当たりの負担を軽減させ,都市と地方の格差を是正することができます。また,燃料価格の高騰が他のさまざまな物価上昇の要因ともなっており,ますます厳しさを増している国民生活の現状をかんがみれば,暫定税率廃止により,燃料価格を少しでも引き下げ,これ以上の物価上昇を抑えるようにすることも重要であります。 よって,地方に十分な自主財源を保障した上で,道路特定財源の一般財源化及び道路関係諸税の暫定税率廃止を行うよう,強く求めるものであります。 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  平成20年3月24日       高知市議会議長 岡崎洋一郎衆議院議長  河野 洋平様参議院議長  江田 五月様内閣総理大臣 福田 康夫様総務大臣   増田 寛也様財務大臣   額賀福志郎様国土交通大臣 冬柴 鐡三様  ────────────────市議第27号   テロ根絶と真のアフガニスタン復興支援を求める意見書議案 高知市議会は,テロ根絶と真のアフガニスタン復興支援を求める意見書を次のとおり提出する。  平成20年3月24日  提出者 高知市議会議員 岡崎  豊              田鍋  剛              近藤  強              浜田 りえ              長尾 和明   テロ根絶と真のアフガニスタン復興支援を求める意見書 テロ根絶とアフガニスタンの安定・復興のためには,現在の取り組みによって,事態の改善が図られているかどうか検証し,真の解決に向けてどのような方策が求められているのか,検討する必要があります。特に,アフガニスタンの治安は悪化の一途をたどっており,テロ特措法に基づく6年間の海上阻止活動が,アフガニスタンの復興にどのように寄与し,テロの根絶にどの程度貢献したか,詳細に総括・検証する必要があります。 しかし政府は,説明責任を果たすどころか,給油量取り違え航泊日誌の誤破棄など,自衛隊の活動実態を隠蔽し続けてきました。その上,米国の顔色ばかりをうかがって国会承認規定を削除し,シビリアン・コントロールをないがしろにした補給新法を,衆議院での再可決という強引な手法によって成立させました。 テロの根絶には,アフガニスタン国家の再建・復興支援こそが必要です。政府は,我が国の特性を生かし,紛争地で活躍できる人材の育成,アフガニスタン国内における和解と抗争停止合意の形成を国際社会に呼びかけるなど,外交努力を第一義とした復興支援を行うべきです。さらに原油価格が高騰し,国民生活に重大な影響が生じている状況下,給油支援ではなく,真のアフガニスタン復興に資する民生支援を行うことを,強く求めます。 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  平成20年3月24日       高知市議会議長 岡崎洋一郎衆議院議長  河野 洋平様参議院議長  江田 五月様内閣総理大臣 福田 康夫様外務大臣   高村 正彦様防衛大臣   石破  茂様内閣官房長官 町村 信孝様  ────────────────市議第28号   後期高齢者医療制度の廃止を求める意見書議案 高知市議会は,後期高齢者医療制度の廃止を求める意見書を次のとおり提出する。  平成20年3月24日  提出者 高知市議会議員 林  昭子              岡田 泰司              はた  愛              下本 文雄              細木  良              迫  哲郎              下元 博司              江口 善子              近藤  強              浜辺 影一              浜田 りえ   後期高齢者医療制度の廃止を求める意見書 後期高齢者医療制度が4月から実施されようとしています。同制度の撤廃を求める国民の世論を背景に,民主党,日本共産党,社民党,国民新党の野党4会派は2月28日に,「後期高齢者医療制度の廃止法案」を国会に提出しました。 同制度は,その内容が対象とされる高齢者にまだまだ周知されていない状況ですが,重大な問題点が多く,導入前から中止・撤回を求める声が広がっています。 特に重大な問題は,第一に,現行老人医療制度では,想定されていない加入者からの保険証の没収を規定していることです。 第二に,診療報酬によって,診療の上限を決める包括制が導入されて,必要な医療に制限を加えるとともに,入院した場合にも,早く退院させる病院には成果報酬をつける,末期の医療を積極的にはやらない確約をとる医療機関を評価するなど,徹底して高齢者を医療から締め出そうとしていることです。 厚生労働省社会保障審議会の特別部会報告には,「後期高齢者の心身の特性」について「いずれ避けることができない死を迎える」などとして,75歳という年齢を境に,高齢者に差別医療を導入するものとなっています。 第三に,厚労省が,この制度により2015年度までに2兆円,2025年度までに5兆円の医療費が削減できるとの試算を示し,「どうせ治らない,いずれ死ぬ」と言わんばかりに75歳以上の方の医療を制限することで医療費を削減するというものです。 高齢者には,その労に報いる制度こそが求められています。 よって,後期高齢者医療制度の廃止を求めます。 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  平成20年3月24日       高知市議会議長 岡崎洋一郎内閣総理大臣 福田 康夫様厚生労働大臣 舛添 要一様  ──────────────── ○議長(岡崎洋一郎君) お諮りいたします。ただいま議題となっております市議第9号議案外19件については,提出者の説明,質疑,委員会付託を省略し,直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(岡崎洋一郎君) 御異議なしと認めます。よって,市議第9号議案外19件については,提出者の説明,質疑,委員会付託を省略し,直ちに採決することに決定いたしました。 これより採決いたします。 まず,市議第9号議案から市議第18号議案までの10件を一括して採決いたします。 以上10議案は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔全員起立〕 ○議長(岡崎洋一郎君) 起立全員であります。よって,市議第9号議案外9件は原案のとおり可決されました。 次に,市議第19号米価下落等に対する農業の所得確保対策に関する意見書議案を採決いたします。 本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 ○議長(岡崎洋一郎君) 起立多数であります。よって,本案は原案のとおり可決されました。 次に,市議第20号輸入食品の安全確保を求める意見書議案を採決いたします。 本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 ○議長(岡崎洋一郎君) 起立多数であります。よって,本案は原案のとおり可決されました。 次に,市議第21号在日米海兵隊員による少女暴行事件等に関する意見書議案を採決いたします。 本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 ○議長(岡崎洋一郎君) 起立多数であります。よって,本案は原案のとおり可決されました。 次に,市議第22号天下り規制の強化を求める意見書議案を採決いたします。 本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 ○議長(岡崎洋一郎君) 起立多数であります。よって,本案は原案のとおり可決されました。 次に,市議第23号太陽光,風力等のクリーンエネルギー発電の義務的購入を求める意見書議案を採決いたします。 本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 ○議長(岡崎洋一郎君) 起立多数であります。よって,本案は原案のとおり可決されました。 次に,市議第24号地方自治体の安定的財政運営と道路特定財源の確保を求める意見書議案を採決いたします。 本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 ○議長(岡崎洋一郎君) 起立多数であります。よって,本案は原案のとおり可決されました。 次に,市議第25号自衛隊イージス艦衝突事故の原因究明と再発防止を求める意見書議案を採決いたします。 本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 ○議長(岡崎洋一郎君) 起立多数であります。よって,本案は原案のとおり可決されました。 次に,市議第26号道路特定財源の一般財源化及び道路関係諸税の暫定税率廃止を求める意見書議案を採決いたします。 本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 ○議長(岡崎洋一郎君) 起立少数であります。よって,本案は否決されました。 次に,市議第27号テロ根絶と真のアフガニスタン復興支援を求める意見書議案を採決いたします。 本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 ○議長(岡崎洋一郎君) 起立少数であります。よって,本案は否決されました。 次に,市議第28号後期高齢者医療制度の廃止を求める意見書議案を採決いたします。 本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 ○議長(岡崎洋一郎君) 起立少数であります。よって,本案は否決されました。  ~~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第5 平成19年陳情第26号外5件 ○議長(岡崎洋一郎君) 日程第5,平成19年陳情第26号外5件を一括議題といたします。  〔審査報告書は458ページに掲載〕 ○議長(岡崎洋一郎君) これより採決いたします。 まず,平成19年陳情第26号,請願第1号の2件を一括して採決いたします。 平成19年陳情第26号外1件に対する委員長の報告は採択であります。 平成19年陳情第26号外1件は,委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔全員起立〕 ○議長(岡崎洋一郎君) 起立全員であります。よって,平成19年陳情第26号外1件は採択することに決定いたしました。 次に,請願第2号国保料の引き下げを求める件を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は不採択であります。 本案は,採択することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 ○議長(岡崎洋一郎君) 起立少数であります。よって,本案は不採択と決定いたしました。 次に,陳情第1号高層マンション「アルファステイツ一ツ橋」建設計画反対についてを採決いたします。 本案に対する委員長の報告は不採択であります。 本案は,採択することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 ○議長(岡崎洋一郎君) 起立少数であります。よって,本案は不採択と決定いたしました。 次に,陳情第2号「鳥獣被害防止特措法」関連予算を,鳥獣捕殺ではなく自然林復元と被害防除に使うこと等を求める意見書提出に関する件を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は不採択であります。 本案は,採択することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔起立者なし〕 ○議長(岡崎洋一郎君) 賛成者はありません。よって,本案は不採択と決定いたしました。 次に,陳情第3号国民生活に必要な郵政事業に係る役務が適切に提供されるよう,速やかな検討と必要な郵政民営化の見直しを求める意見書提出に関する件を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は不採択であります。 本案は,採択することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 ○議長(岡崎洋一郎君) 起立少数であります。よって,本案は不採択と決定いたしました。  ~~~~~~~~~~~~~~~~ △陳情の閉会中審査の件 ○議長(岡崎洋一郎君) 各常任委員長から,目下委員会において審査中の陳情につき,委員会条例第40条の規定により,お手元に配付いたしました申出書のとおり,閉会中の継続審査の申し出があります。  ────────────────            平成20年3月24日高知市議会議長 岡崎洋一郎様        総務委員長 岡崎  豊     閉会中継続審査申出書 本委員会は,審査中の事件について下記により閉会中もなお継続審査を要するものと決定したから,委員会条例第40条の規定により申し出ます。         記1 事件 陳情第5号2 理由 審査になお日時を要するため  ────────────────            平成20年3月24日高知市議会議長 岡崎洋一郎様        厚生委員長 土居ひさし     閉会中継続審査申出書 本委員会は,審査中の事件について下記により閉会中もなお継続審査を要するものと決定したから,委員会条例第40条の規定により申し出ます。         記1 事件 陳情第4号2 理由 審査になお日時を要するため  ──────────────── ○議長(岡崎洋一郎君) お諮りいたします。委員長から申し出のとおり閉会中の継続審査に付することに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(岡崎洋一郎君) 御異議なしと認めます。よって,委員長から申し出のとおり閉会中の継続審査に付することに決定いたしました。  ~~~~~~~~~~~~~~~~ △常任委員会,議会運営委員会の閉会中事務調査の件 ○議長(岡崎洋一郎君) 各常任委員長及び議会運営委員長から委員会条例第40条の規定により,お手元に配付いたしました申出書のとおり,各事件について閉会中の継続調査の申し出があります。  ────────────────            平成20年3月24日高知市議会議長 岡崎洋一郎様        総務委員長 岡崎  豊     閉会中継続調査申出書 本委員会は,下記により閉会中もなお継続調査を要するものと決定したから,委員会条例第40条の規定により申し出ます。         記1 事件 (1) 行財政運営の管理,改善と対策について     (2) 市政の総合企画,調整について     (3) 春野地域振興について     (4) 事務管理及び情報政策について     (5) 市税,出納,財政の運営,管理について     (6) 財産及び契約事務の管理,運営について     (7) 情報公開について     (8) 消防及び防災対策について     (9) 選挙事務について     (10)国際交流並びに平和思想の普及,啓発について       なお,必要がある場合は委員を市内外に派遣して調査するものとする。2 理由 所管事務調査等のため  ────────────────            平成20年3月24日高知市議会議長 岡崎洋一郎様        建設委員長 迫  哲郎     閉会中継続調査申出書 本委員会は,下記により閉会中もなお継続調査を要するものと決定したから,委員会条例第40条の規定により申し出ます。         記1 事件 (1) 都市計画及び都市再開発事業の推進について     (2) 土地区画整理事業の推進について     (3) 都市基盤の整備促進について     (4) 水道事業及び簡易水道事業の運営について     (5) 市営住宅の建設,管理について     (6) 建築,土地保全,地籍調査並びに開発の指導について     (7) 緑化の推進及び公園の整備について     (8) 下水道施設,土木施設の整備及び維持管理について     (9) 環境整備事業の推進について     (10)河川,水路の整備並びに維持管理について       なお,必要がある場合は委員を市内外に派遣して調査するものとする。2 理由 所管事務調査等のため  ────────────────            平成20年3月24日高知市議会議長 岡崎洋一郎様        厚生委員長 土居ひさし     閉会中継続調査申出書 本委員会は,下記により閉会中もなお継続調査を要するものと決定したから,委員会条例第40条の規定により申し出ます。         記1 事件 (1) コミュニティ活動並びに消費者保護行政について     (2) 男女共同参画について     (3) 戸籍及び住民基本台帳について     (4) 斎場,墓地行政について     (5) 同和対策並びに人権啓発について     (6) 交通対策,交通安全施設及び指導について     (7) 保健衛生の推進について     (8) 国民健康保険,介護保険,高齢者医療並びに国民年金について     (9) 高齢者福祉について     (10)障害者福祉について     (11)母子・父子福祉について     (12)児童福祉について     (13)生活保護について     (14)環境対策並びに自然保護について     (15)廃棄物の処理及び清掃事業の運営,管理について       なお,必要がある場合は委員を市内外に派遣して調査するものとする。2 理由 所管事務調査等のため  ────────────────            平成20年3月24日高知市議会議長 岡崎洋一郎様      経済文教委員長 中野 城久     閉会中継続調査申出書 本委員会は,下記により閉会中もなお継続調査を要するものと決定したから,委員会条例第40条の規定により申し出ます。         記1 事件 (1) 商工業の振興対策について     (2) 勤労者福祉及び雇用対策について     (3) 企業立地対策について     (4) 観光の振興並びに観光資源の整備,開発について     (5) 農林水産業の生産基盤及び振興対策について     (6) 中山間地域の振興対策について     (7) 収益事業の運営,管理について     (8) 中央卸売市場の管理,運営及び整備拡充について     (9) 教育,文化の振興並びに青少年の健全育成について       なお,必要がある場合は委員を市内外に派遣して調査するものとする。2 理由 所管事務調査等のため  ────────────────            平成20年3月24日高知市議会議長 岡崎洋一郎様      議会運営委員長 中澤はま子     閉会中継続調査申出書 本委員会は,下記により閉会中もなお継続調査を要するものと決定したから,委員会条例第40条の規定により申し出ます。         記1 事件 (1) 議会の運営に関する事項     (2) 議会の会議規則,委員会に関する条例等に関する事項     (3) 議長の諮問に関する事項       なお,必要がある場合は委員を市内外に派遣して調査するものとする。2 理由 議会運営を効率的かつ円滑に行うため  ──────────────── ○議長(岡崎洋一郎君) お諮りいたします。委員長から申し出のとおり閉会中の継続調査に付することに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(岡崎洋一郎君) 御異議なしと認めます。よって,委員長から申し出のとおり閉会中の継続調査に付することに決定いたしました。  ~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(岡崎洋一郎君) 岡崎市長の発言を許します。  〔市長岡崎誠也君登壇〕 ◎市長(岡崎誠也君) お許しをいただきまして,今月31日をもって退職されます,お二人の副市長,山下司さんと長崎豊彦さんに対しまして,感謝の言葉を申し述べさせていただきます。 私は,両副市長とともに財政課で一緒に仕事をさせていただき,お二人からは言葉に尽くせないほど多くのことを学ばさせていただき,心から感謝申し上げます。 山下司さんは,昭和48年11月から本市に奉職され,企業立地課長,産業振興部副部長,健康福祉部理事,新病院担当理事,高知県・高知市病院組合副管理者等の要職を歴任され,平成16年4月から助役,平成19年4月から副市長の任についていただき,市政運営のかなめとして重責を全ういただきました。 産業振興部在職当時には,高知新港の開港に向けた航路誘致やポートセールス,企業誘致など新港の利活用促進に邁進され,また,地元ソフトウエア関連産業の育成,集積を図るためのソフトウエア団地の整備など,先頭に立って実現を図っていただきました。 その後,長浜産業団地整備に向けた取り組みや幅広い人脈を生かした産業振興施策の策定に御尽力いただくとともに,健康福祉部在職中には,全国的にも例のない,県立中央病院,市立市民病院の統合と病院運営への民間PFI手法の導入など,持ち前のチャレンジ精神と人脈を十二分に発揮され,山積する市政課題を次々と解決していただき,新たな政策の実現に導かれました。 そして,副市長に就任後もコールセンターや事務系の企業誘致を実現いただき,その卓越した先見性,調整力に加えまして,それぞれの仕事でかかわってこられました多くの皆様方や職員の方々から厚い信望を集めておられます。これまでの山下司さんの御活躍と御功績に対しまして,改めまして心から感謝を申し上げます。 長崎豊彦さんは,昭和46年10月から本市に奉職され,下水道総務課長,財政課長,企画財政部副部長,都市建設部副部長,企画財政部長の要職を歴任され,平成17年4月に収入役,平成18年10月から助役,平成19年4月から副市長の任についていただき,市政運営のかなめとして重責を果たしていただき本当に感謝申し上げます。このたび,体調の関係もありまして御勇退されますが,本当に長い間ありがとうございました。 都市建設部在任中には,多くの課題に対し職員のよき相談相手として,また,的確な指示により課題の解決に当たっていただくとともに,企画財政部在任中には,先見性を発揮され,全国的にもかなり早い段階から事務のシステム化に力を入れられ,中でも行政事務支援システムの導入や戸籍事務の電算化の実現などに大変な御尽力をいただきました。 また,財政のプロとして,長い期間にわたりまして,高知市の財政危機の最前線に立ち,さまざまな知恵と工夫で財政再建のために多大な御苦労と御活躍をいただきました。本市の厳しい財政状況を克服すべく,全国に先駆けて市役所業務のすべてを見直しする事務事業見直しにも着手され,多くの成果を上げてこられました。その御努力と御功績に心から感謝申し上げます。 両副市長とともに,長いお付き合いをさせていただきましたので,少し思い出話をさせていただきますと,3人そろって仕事を一緒にしましたのは,財政課当時でございました。豪快な酒の飲み方は当時の山下副市長に鍛えていただいたものでございますが,一方で当時の長崎副市長は1晩にコップ1杯のビールしか飲めない,全くアルコールを受けつけない状態でございました。今では,長崎副市長も努力を重ねられまして,ビール3本ぐらいは飲めるようになっておりまして,そちらの方でも御苦労をおかけしましたことを申し訳なく思っております。 改めまして,今回それぞれ重職を退かれますお二人に対しまして,心からの感謝を申し上げますとともに,いつまでもお元気で,今後とも市政発展のために御指導と御協力を賜りますようお願い申し上げ,私のお礼のごあいさつとさせていただきます。本当にありがとうございました。(拍手) ○議長(岡崎洋一郎君) 中澤はま子議員の発言を許します。  〔中澤はま子君登壇〕 ◆(中澤はま子君) 大変僣越ではございますけれども,同僚議員各位のお許しをいただきまして,今月末をもちまして退職をされます山下副市長と長崎副市長に対しまして,議会を代表して感謝とお礼の意を表したいと思います。 お二人の御経歴とお人柄については,既に皆様方がよく御承知のとおりでありますが,山下副市長は昭和48年11月に市役所職員として奉職され,資産税課をスタートに財政課,企画課,商工労政課と,市の政策に深く関わる分野で精力的に活躍されました。 商工労政課では,高知新港の開港に向けた企業誘致やポートセールスにおいて成果を残されております。企業立地課長,産業振興部副部長時代にはソフトウエア団地の整備にも携わられ,高知市の経済発展にも大きな業績を残してこられました。 常に部下の意見に耳を傾け,温厚な人柄でありながら,困難に遭っても冷静な判断を下す仕事ぶりは皆の尊敬を集めてまいりました。 また,健康福祉部新病院担当理事として,市立病院と県立病院の統合という前例のない取り組みに道筋をつけられ,医療センターの開業に大きな貢献をされました。 助役に就任されましてからは,市長とともに企業誘致のトップセールスに尽力され,高知市の経済発展に貢献されるとともに,平成17年の鏡村,土佐山村との合併,本年1月の春野町との合併の実現に尽力され,両村と数多くの協議を調整されるなど,豊かな経験と行政手腕を遺憾なく発揮されてまいりました。 長崎副市長は,昭和46年10月に市役所に奉職されてから,当時の公害対策課,自治活動課と市民生活に直結した仕事をされた後,財政課に配属となられ,以来,財政課長,企画財政部副部長,企画財政部長と,その経歴の大半を企画,財政という市の方向性を決める重大な任務に携わってこられました。 長崎さんのすぐれた財政手腕は誰しもが認めるところでございます。その間には,人には言えない御苦労がたくさんあったことと想像いたしますが,御本人は決してそれを表に出すことなく,いつも温厚,実直,控え目で,部下の信頼の厚い方でもございます。 収入役に就任されましてからは,財政状況が急速に厳しくなる中,各金融機関との交渉窓口として財源調達,資金運用にその手腕を発揮されました。 そして,一昨年,助役に就任されましてからは,夕張市の財政破綻で国の地方財政監視が厳しくなる中,財政再建と行財政改革という難題に取り組まれ,それまでの経歴で培われました財政手腕を大いに発揮し,岡崎市長を支えてこられました。 このように,高知市政に数多くの功績を上げてこられたお二人が同時に退任されることはまことに残念であると同時に,大変寂しく感じます。 どうか今後におきましても,本市のさらなる発展のため引き続き御指導いただきますとともに,これからは少し時間の余裕ができると思いますので,趣味や健康づくりにも励まれて,幸多い第二の人生を歩まれるようお願いいたしまして,十分に意は尽くしませんが議会を代表しての感謝の言葉とさせていただきます。 山下さん,長崎さん,本当に長い間御苦労さまでした。ありがとうございました。(拍手) ○議長(岡崎洋一郎君) 山下副市長の発言を許します。  〔副市長山下司君登壇〕 ◎副市長(山下司君) これまでで最も緊張をいたしております。 市役所を退職するに当たりまして一言ごあいさつをさせていただきます。 ただいまは,岡崎市長,中澤議員さんから身に余るお言葉をちょうだいいたしました。まことにありがとうございます。 また,このような発言の機会を与えてくださったことに心より感謝を申し上げます。 私は,昭和48年11月に採用されて以来,約35年間市役所生活を送ってまいりました。この間,御交誼を賜りました議会の皆様方,ともに仕事に取り組んでまいりました先輩,同僚の皆様方に,この場をおかりいたしまして厚く御礼を申し上げます。 さて,退職に当たりこれまでを振り返ってみますと,数えきれないくらいさまざまな思い出があります。その中でも特に印象に残っていることが2つあります。 まず,40歳前後の財政課時代のことです。現在でも大変多忙な職場ですが,当時は積み上げや各種資料作成をかなりの部分手作業で行っておりまして,冬場は徹夜もしばしばあり,年末年始も十分には休暇がとれない状況でした。 そうした状況のもとで,年末,課で一泊旅行をいたしました。大変楽しい旅行でございまして,年明けからの仕事に向けて課内の結束力もより強くなったところでございます。 しかしながら,年明けの初出勤日にこのことを話した上司が烈火のごとく怒られたというのです。予算編成中の重要な時期に,課内で打ちそろってそうした行動をとり,そのとき何かアクシデントでもあったら予算編成ができなくなるのではないかという趣旨でした。自分が担っている仕事をこなすだけでは十分ではないのだなあ,もっともっと視野を広く持ち,みずから自分の仕事の範疇を判断することなく,さまざまな角度から物事をとらえていかなければならないと気づかされたことが,いまだに忘れられない出来事として鮮明に覚えております。 また,こうした考え方,見方が組織としてのリスク管理の基本ではないかと,改めて思っておるところでございます。 もう一つは,不祥事が発生したときや,職員の市民対応等について厳しい指摘をされたときの故横山市長の話でございます。 ゴムは伸びたり縮んだりする,組織も同様に緩んだり縮んだりしがちなものだ。常時組織の現状に目配りをし,緩んでいる場合は引き締め,締まり過ぎている場合は息が抜けるように努めるのが管理職の重要な役割であるという趣旨でした。非常にシンプルな内容でございましたけれども,含蓄に富んでおりました。 平成16年4月に助役,副市長を拝命して以来,不祥事や不始末が本当に絶えることがありませんでした。当然そのたびに厳しい指摘をされましたし,いろんな御意見をちょうだいをいたしました。いずれももっともな指摘,意見と受け止めつつ,職責にかんがみたとき,故横山市長のゴムの実践ができていないことの反省ばかりで,元来私はのんきな性格でございますけれども眠れない夜もたびたびございました。 今市政は,財政再建を初め課題が山積いたしておりますけれども,行政の目的は言うまでもなく市民福祉の向上にあります。岡崎市長のリーダーシップのもと,「にぎわいとあんしんのまちづくり」に向けて岡崎市政2期目の初年度が新体制でスムーズなスタートを切ることを切に願っております。 こうした意味でも,幹部職員はもとより全職員が意識を高く持って,不祥事を起こさないことは当たり前として,余り縮こまらずのびのびと力を発揮し,議会と両輪となって,市役所がその名のごとく,市民の役に立つ所であり続けることを期待をいたしております。 私は,もとより力不足ではございますけれども,まだ隠居する年齢でもございませんので,何らかの形で高知市発展にいささかなりとも尽力してまいりたいと考えておりますので,今後ともよろしくお願い申し上げます。 これまで長い間本当にありがとうございました。(拍手) ○議長(岡崎洋一郎君) 長崎副市長の発言を許します。  〔副市長長崎豊彦君登壇〕 ◎副市長(長崎豊彦君) ただいまは,市長並びに中澤議員さんより,代表されましての身に余るお言葉をいただき,大変恐縮をいたしております。また同時に大変感激をいたしております。 その上,この本会議場におきまして退任のごあいさつを申し上げる機会を与えていただきましてまことにありがとうございます。 私は平成18年10月に助役に御選任をいただき,その職責を果たすべく誠心誠意努めてまいりましたが,体力的にも無理がきかなくなり,このままでは市長に御迷惑をおかけするという思いで退職を願い出ておりましたところ,3月31日をもって退職のお許しをいただきました。 助役に御選任をいただき1年半でございまして,市政運営の大変なこの時期に,何らなすことなく退任いたしますことは,大変心苦しく申し訳ない気持ちでいっぱいでございます。 非力な私がこうして退任の日を迎えることができますのも,ひとえに市民の皆様,議員の皆様そして市長初め職員の皆様の温かい御指導とお力添えのおかげでございまして,到底言葉では言い尽くすことができませんけれども,心から感謝を申し上げます。 こうした皆様方からの御恩を決して忘れることなく,これからは市政の限りない発展を願う一市民として,体をいたわりながら心豊かに過ごしてまいりたいと思っております。 これまでを振り返ってみますと,高知市職員として37年,4人の優れた市長のもとで先輩,同僚職員に支えられ,少しでも市政発展に貢献したいとの思いで努めてまいりました。 しかしながら,これまでの仕事において真に市民の皆様のために,最小の経費で最大の効果を上げることに信念を持って取り組んできたのかと今問い直してみますとき,反省ばかりでございます。 今本市はかってない財政危機に直面しております。本市の新たなまちづくりの展望を開き,より質の高いサービスを提供していくためには,持続可能な財政の確立が急務であり,その責務が市長を初め全職員に課せられております。財政健全化への道のりは遠く険しいと思いますが,市長のリーダーシップのもと,全職員が共通認識を持ち一丸となって取り組めば,この難局も克服できるものと確信をいたしております。 どうか,議員の皆様方におかれましては市政への変わらぬ温かい御支援,御協力を賜りますようお願いを申し上げます。 終わりになりましたが,高知市の限りない発展をお祈りをいたしますとともに,皆様方がいつまでも御健康で御活躍されますことを,心から御祈念申し上げまして退任のごあいさつとさせていただきます。 長い間,本当にお世話になりました。ありがとうございました。(拍手) ○議長(岡崎洋一郎君) 以上で今期定例会の会議に付議された事件はすべて議了いたしました。 岡崎市長。  〔市長岡崎誠也君登壇〕 ◎市長(岡崎誠也君) 閉会に当たりまして一言ごあいさつを申し上げます。 議員の皆様方には開会日以来,熱心な御審議を賜り,今回提出いたしました全議案につきまして,原案どおり御決定をいただき,まことにありがとうございました。 御審議の過程において承りました御意見,御要望につきましては,その趣旨を十分に生かしながら,今後の市政執行に当たってまいります。 本定例会におきましては,喫緊の課題であります財政再建や行政改革について,厳しい御意見や,また御指摘をいただいたところであります。 平成20年度は,地方再生対策費の創設により,地方財政計画総額は増額をされておりますが,2011年の国と地方を通じましたプライマリーバランスの黒字化に向けまして,今後も厳しい地方歳出の削減が進められる見込みでございます。 本市議会でいただきましたさまざまな御意見も踏まえまして,アウトソーシングの推進計画や新しい定員適正化計画,外郭団体の見直し方針の実現に全力を挙げて取り組み,着実な行財政改革を果たし,「にぎわいとあんしんのまちづくり」のための必要な財源を確保していく必要があると考えているところでございます。 また,本年4月1日から後期高齢者医療保険制度が始まりますが,高齢者の皆様方の負担軽減策や保険料の徴収方法等につきましても,さまざまな御意見やまた御発言を賜っております。今後,制度改善等が必要な点につきましては,国等に積極的に働きかけてまいりますとともに,市民の皆様の周知をさらに図りながら,円滑な制度移行に努めてまいります。 桜が咲きます季節を迎えまして,春らんまんとなってまいりましたが,高知城花回廊も4月4日から高知城をメーン会場として開催をされ,また花・人・土佐であい博も来年2月1日まで開催をされております。 4月から新しい体制になりますが,私たちも中心部のにぎわい,そして「安心・安全のまちづくり」を組織一丸となって進めてまいりたいと考えているところでございます。 議員の皆様方におかれましては,御健康に十分留意されまして,市政発展のためにますます御活躍されますことを,心からお祈り申し上げまして,閉会に当たりましてのごあいさつとさせていただきます。どうもありがとうございました。 ○議長(岡崎洋一郎君) これにて第407回高知市議会定例会を閉会いたします。  午後5時45分閉会...