高知市議会 > 1995-07-03 >
07月03日-04号

  • 殉職(/)
ツイート シェア
  1. 高知市議会 1995-07-03
    07月03日-04号


    取得元: 高知市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-28
    平成 7年第320回 6月定例会 第320回高知市議会定例会会議録第4号━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  議事日程 第4号 平成7年7月3日(月曜日)午前10時開議第1 市第63号 平成7年度高知市一般会計補正予算 市第64号 平成7年度高知市下水道事業特別会計補正予算 市第65号 高知市名誉市民条例制定議案 市第66号 高知市消防賞じゆつ金及び殉職者特別賞じゆつ金条例の一部を改正する条例議案 市第67号 高知市非常勤消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例の一部を改正する条例議案 市第68号 高知市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例議案 市第69号 高知市営住宅条例の一部を改正する条例議案 市第70号 高知市福祉医療費助成条例の一部を改正する条例議案 市第71号 高知市農業共済条例の一部を改正する条例議案 市第72号 高知商業高等学校の学校医,学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例議案 市第73号 平成7年度高知市老人医療事業特別会計補正予算についての市長専決処分の承認議案 市第74号 高知市税条例の一部を改正する条例についての市長専決処分の承認議案 市第75号 高知市国民健康保険条例の一部を改正する条例についての市長専決処分の承認議案 市第76号 高知県広域食肉センター事務組合規約の一部変更に関する議案 市第77号 不動産取得議案 市第78号 市道高知街1号線交通安全施設整備工事請負契約締結議案 市第79号 初月都市下水路号幹線管渠築造工事(その3)請負契約締結議案 市第80号 瀬戸2号汚水幹線管渠築造工事(その4)請負契約締結議案 市第81号 五台山幹線管渠築造工事請負契約締結議案 市第82号 海老ノ丸1号雨水幹線管渠築造工事(その2)請負契約締結議案 市第83号 薊野ポンプ場号ポンプ設備工事請負契約締結議案 市第84号 平成7年度高知市一般会計補正予算  ─────────────────  本日の会議に付した事件日程第1 市第63号議案から市第84号議案まで  ─────────────────  出席議員1番 吉良 富彦君  2番 江口 善子君3番 近藤  強君  4番 楠本 正躬君5番 米田  稔君  6番 坂上 京子君7番 小原 敏一君  8番 藤沢 朋洋君9番 安岡  保君  10番 高岡 康男君11番 植田 省三君  12番 門脇 福義君13番 浜辺 影一君  14番 中山 博司君15番 今西  清君  16番 宮島 和夫君17番 九鬼 祥輔君  18番 横川 寛水君19番 橋詰 武勇君  20番 島崎 利幸君21番 高橋  徹君  22番 水口 晴雄君23番 西村 和也君  24番 岡崎洋一郎君25番 吉田 哲男君  26番 尾崎 武志君27番 田中  健君  28番 津村 一年君29番 福島  明君  30番 宮寺 敬一君31番 岡崎  実君  32番 近藤 正成君33番 岡部 忠孝君  34番 小崎千鶴子君35番 浜川総一郎君  36番 堀川 重明君37番 岡村 康良君  38番 久保 昭一君39番 杉村 善夫君  40番 中沢はま子君  ─────────────────  説明のため出席した者      市長      松尾 徹人君      助役      南  哲夫君      収入役     田所 睦三君      企画部長    川村 行宏君      総務部長    高野 拓男君      市民環境部長  西村 彰夫君      健康福祉部長  植田 和子君      経済部長    森田 昌雄君      都市整備部長  戸田  猛君      建設部長    紀伊 靖男君      下水道部長   田村 侃志君      教育委員長   中澤 秀夫君      教育長     西内 義斉君      水道事業管理者 山本 高信君      消防長     深田 武俊君      監査委員    山本 敦郎君      財政課長    長崎 豊彦君  ─────────────────  事務局職員出席者      事務局長    氷見 道明君      庶務課長    岡村 邦男君      議事調査課長  川井  保君      庶務課長補佐  上居  護君      議事調査課長補佐澤村 政明君      秘書係長    井上 美智君      議事係長    関  文雄君      調査係長    山下 一巳君      調査主査    澤田 尚人君      書記      宮村 裕子君      書記      久保 隆哉君  ~~~~~~~~~~~~~~~~~  午前10時2分開議 ○議長(浜辺影一君) これより本日の会議を開きます。  ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 市第63号議案から市第84号議案まで ○議長(浜辺影一君) 日程第1,市第63号議案から市第84号議案までを一括議題といたします。 これより質疑並びに一般質問を行います。 通告がありますので順次発言を許します。 島崎利幸議員。  〔島崎利幸君登壇〕 ◆(島崎利幸君) 第320回高知市議会定例会におきまして,自民党・市民クラブを代表して質問をいたします。 代表質問も最後になりました。何かと重複する部分もあろうかと思いますが,お許しをいただきたいと思います。 本年は,第2次世界大戦が終結してより50年という節目の年であります。戦争の惨禍と,とうとい命をささげられた多くの先人の方々に思いをいたし,来る21世紀に向かって,我が国のさらなる繁栄と世界の恒久平和の実現に向けて新しく出発する意義ある年であります。 しかしながら,去る1月17日発生いたしました阪神・淡路大震災は,5,500人を超えるとうとい犠牲者を出し,突然に我が国は有史以来の大きな試練に遭遇することになりました。 また,急激な円高は,回復基調に向かいつつある感じのあった我が国経済の足を引っ張ることとなり,自動車問題をめぐる日米経済交渉は難航をきわめるなど,我が国をめぐる内外の情勢はまことに厳しいものがあります。 世界は今,21世紀に向かって歴史的な激動の時代にあります。外においては,東西冷戦後の世界平和の維持と確保,世界経済の安定,地球環境の保全などの諸問題をめぐって,我が国に対する国際社会の期待は,ますます高まってくるばかりであります。 我々が,山積する内外の重要課題を解決しつつ,さらなる前進を続けるためには,急激に進展する国際化の渦中にあって,既存のシステムや価値観を総点検し,着実に改革を進めていくことが最も重要であると考えるものであります。 例えば,規制の緩和についても,開かれた国家の立場から,各省庁の壁を一切取り払うくらいの決意を持って見直しをしなければなりません。 教育問題については,いじめの問題や偏差値教育の問題,科学技術教育や大学教育など,四十数年続いてきた戦後の教育制度を抜本的に見直すときが来ており,我々地方議会にある者にとっても,これらの諸問題に積極的に提言をし,取り組んでいかなければならないと考えるところであります。 また,真に豊かな活力ある社会を築いていくためには,行政改革を積極的に推進するとともに,地方財政のあり方についても真剣に取り組んでまいらなければならないと思いをいたすところであります。 幸いにして,本市には昨秋より,中央省庁屈指の行政通と高く評価されておりました松尾徹人市長をお迎えすることができました。松尾徹人新市長の登場により,多年にわたってとかくの批判の絶えなかった本市職員の意識改革も,着実にその実効を見つつあり,最近は大多数の市民はもとより,庁内の職員の意欲や雰囲気も一変したかの感じがするのは,ひとり私の過大評価に過ぎましょうか。 井の中のカワズ大海を知らずという言葉があります。松尾新市長により,私は,井の中のカワズであったことを教唆され,井の中のカワズ,井の中を知らずして大海を語ることなかれという精神でまいりたいとの思いを新たにするものであります。 高齢化社会を見通し,今後は何が市民にとって最も重要であるかという視点で松尾新市長に刮目し,市政与党としての協力は惜しまないものの,市民の立場に立った是々非々の対応を忘れることのないよう一意専心の努力を続けたいと決意を新たにいたしております。 市長は,冒頭の市長説明の中で,全庁的な改革への検討を進めたいと申されましたが,どのようなお考えか,まず所見を伺っておきます。 また,私は,第308回定例会で,本市の行政改革に掲げております,市民に親しまれ,信頼される市役所づくりについての一つの取り組みとして,市民にわかりやすく親しみやすい課の名称を取り入れるよう,例を挙げて提言をいたしました。十分検討するとの答弁がありましたが,その後の対応についてお伺いいたします。 次に,東京都の世界都市博覧会の中止について市長の所見を伺います。 このことは,首長の選挙公約の重さ,同じく選挙で選ばれた議会の重さ,そして行政の継続性が問われる問題であります。首長を目指すからにはそれだけの理念や理想があるのは当然であり,むしろなければなりません。 しかし,青島知事は,立候補に当たって世界都市博覧会の中止を選挙公報の片隅に掲げてまいりましたが,立候補後は自宅に立てこもり,街頭に立って政策を訴えるでもなく,選挙活動らしいことは全くいたしていない。テレビ界の人間であるというだけで当選したように思われます。世界博の中止が公約と言えたのか,甚だ疑問に思うものであります。また,議会制民主主義や,一定の行政の継続性をも否定するものであります。 橋本知事は,この青島知事を支持すると申しております。そこでお伺いします。松尾市長はどうお考えか。 次に,本市の公共工事の発注状況に関連し,機構改革について質問をいたします。 平成7年度も3カ月を過ぎようとしていますが,本市の公共工事も,景気浮揚対策の一環として,上半期前倒し執行率76.2%を目標にしていると聞いております。早期着工に努力されているとは思いますが,現在までの発注率について,まずお伺いをいたします。 例年,年末・年度末にかけて市内各所に道路工事等が集中し,交通渋滞の一因にもなっているのでありますが,そこでお伺いしたいのは,一例として建設部の道路建設課を考えてみますと,職員数が48名で,技術者が33名,事務職15名でありますが,この課は工事に関する市民の要望も多く,また早急に対応しなければならないものが多いと思います。工事金額は少額でも工事件数が多く,現在の職員では対応し切れないと考えます。 これに加え,都市計画道路や一般市道の建設,高速道路関係と幅広く対応しているため,一課でのスパンとして広過ぎ,現在の職員数や機構では限界に来ているように考えます。 このような状況が続いておりますと,市民にも迷惑をかけると同時に,対応のまずさから不信感を招くことになりかねないものであります。市長の言われる「へんしも」「仕上げはりぐって」の言葉も空念仏になるんではないかと思うのであります。 これらの問題を解消するためには,適正な職員の配置,機構改革として,例えば道路建設課,街路課に分けるなど検討すべきであると考えますが,これは一例として取り上げたものであります。その他の課においてもそれぞれ問題があると考えますので,改めて市長の考えをお聞かせいただきたいと思います。 次に,市役所前広場について伺います。 現在の市役所前広場は,県庁前地下駐車場の建設に際し,平成4年11月に市民の憩いの場として公園的に整備されたものだと承知しております。特に身体障害者や高齢者の方の不便を軽減するため,ことしの1月から実施いたしました玄関までの車の乗り入れについては,へんしもやるという市長の市民サービスのあらわれであり,市民の要望に即対応する姿勢は大いに評価するものであります。 そこで,この際,玄関前の雨よけひさしをへんしもやっていただきたい,要望いたしておきます。 次に,高知市功労者会のあり方について伺います。 私は,3期目の任期を終える3月議会の終了後に市政功労者表彰を受け,功労者会の一員に加えていただくことになりました。大変光栄に思っております。 この功労者会は,市長以下,幹部職員や,市議会議長,副議長なども参加して,年に1回会議を開き,市政全般について市長からの報告を受けるなど,市政について懇談を行っていると聞いております。こうした場で,経験豊かな,造詣の深い諸先輩方の御意見をいただけることは大変意義深いことであり,戦前の昭和17年から続いてきた伝統のあるものだと認識いたしております。 しかし,会員数も現在62名を数え,それに執行部なども加えて懇談する懇親会などにつきましては,市民からその会の持ち方について御意見をいただいているところであります。御苦労された諸先輩方に対して礼を失してはなりませんが,諸般の情勢などから,今後こうした会の持ち方について何らかの改善を加えていくことも一つの課題ではないかと考えます。市長の見解をお聞きいたします。 次に,国際交流について伺います。 現在,高知市は,アメリカ・フレスノ市と姉妹都市を,また中国の蕪湖市と友好都市を締結し,フレスノ市とは30年,蕪湖市とは10年というそれぞれの節目の年であり,市民交流や文化・教育交流を通しての相互の交流は一段と深まりを見せております。 しかしながら,全国での国際交流の状況を見ますと,友好親善の交流から相互の都市発展を目指して経済交流の発展を重視した取り組みが強くなってきております。 折しも,平成9年に一部供用開始となります高知新港は,中国・四国地方で唯一太平洋に開かれた港として,中国や,経済発展の著しい東南アジア諸国を相手先とする貿易港として大きな期待を集めておりますし,高知県の産業の発展につながるものと思っております。 特に,東南アジアにつきましては,人口や資源も豊富で,今後の発展の可能性は非常に大きく,我が国の経済発展はこれらの諸国抜きでは考えることはできません。私も,昨年7月,商工会議所が主催するインドネシア産業経済視察団に議会を代表して参加をいたし,林業省や商工会議所等を訪問し,交流を深めるとともに,木材,食料品を中心として視察調査を行い,本市の発展のためには経済交流を中心とした取り組みが大切であるとの思いを強く抱いて帰ってきたのであります。 商工会議所では,ジャカルタ商工会議所との経済交流の同意を交わし,次の訪問地のスラバヤでは,東ジャワ商工会議所とスラバヤ市から経済交流についての強い要請を受けるなど,訪問目的に対して大きな成果を持って帰ってきたのであります。そしてその後,これらの都市との情報交換を続け,さらに経済交流を高めていくために姉妹都市の締結を考えたらどうかという声が強まっていると聞いております。 そこで,高知新港の利活用の推進と,本市産業の発展のために,インドネシアの都市または港との姉妹都市,姉妹港の締結に向けた取り組みをすべきと考えますが,市長の所見を伺います。 次に,緑の保全について伺います。 本市は,緑あふれる山並み,青い海,また市街地には清流が流れるという恵まれた自然環境のもとに発展してまいりました。しかし,急激な都市化の中で,周辺部の開発や生活様式の変化等により,緑地の減少や河川の汚濁が進行し,自然環境も次第に損なわれております。 そのため,自分たちの住んでいる町に愛着を持てる,自然と調和した魅力あるまちづくりの推進が大きな課題となっております。 そこで,小高坂山開発計画についてお伺いをいたします。 小高坂山は,植木枝盛や坂本龍馬の先祖である才谷屋の墓所がある,高知市の中央西寄りに位置する小高い山であります。この山の頂上付近に霊園を建設するため開発が計画され,本年の1月には地元説明会が行われました。この計画に対して周辺住民は小高坂山を守る会を結成し,市や県への建設反対の陳情など,反対運動を行っております。 小高坂山は,市街地に残された数少ない緑の山の一つであります。この貴重な緑を保全するため,市と県がこの山を買い上げて森林公園として整備する考えはないか,お伺いいたします。 中心市街地の活性化について質問をいたします。 市長は,たのしさと元気のあるまちづくりを公約として掲げ,中心市街地は歩いて楽しい回遊性,文化・アミューズメント機能の充実,駐車場の整備などを促進するとされております。このことは,魅力があり,にぎわいのある中心市街地の創出にほかならないと思います。 今日まで,中央公園や,同公園地下駐車場,おびさんロード,帯屋町公園地下駐輪場等の整備や駐輪規制もなされるなど,一定のまちづくりが進められておりますが,私はこれらの施策に加え,中心市街地の活性化にはにぎわいのある核づくりが必要であると考えるものであります。 それは,例えば,文化施設のような集客力を持った施設を配置することであります。そのためには用地の確保が課題でありますが,中心市街地での新たな用地の取得は不可能であると考えます。 そこで考えられますのは,追手前小学校用地の活用であります。追手前小学校は,最近では人口減少傾向が進行し,平成7年度では児童数191人,10学級の小規模校となっており,校区の再編・統廃合等が検討されなければなりません。地元においても試案を持っているようでありますが,この場所を中心市街地のにぎわいの核づくりに活用することはできないか。位置的にも,また不足する駐車場,駐輪場整備も可能な最適地と考えますが,所見を伺います。 次に,福祉行政の中で,障害者問題について質問をいたします。 1981年の国際障害者年以来,我が国でも障害を持つ方々をめぐる状況が着実に変わりつつあるように思われます。特に,障害のある方も,ない方も,お互いがともに市民として生きるというノーマライゼーションの考え方が社会に広まっておりますことに大きな期待を抱いているところであります。 この間,身体障害者福祉法や精神保健法の改正など,障害者福祉に関する法制度の進展も図られてきておりますが,国際障害者年の理念が,障害者の完全参加と平等の追求にありましたように,障害者問題の根幹は,障害者がまず何よりも一人の市民としての社会参加を実現するところから出発しなければならないと考えるものであります。 国におきましても,平成4年6月に閣議決定されました生活大国5カ年計画の中で,障害者の社会参加の促進を生活大国の施策の一つに位置づけておりますが,このこともこの理念の具体化を目指したものであると思うのであります。 このような理念を背景といたしまして,私はここで,一つの小さな会社の例を申し上げ,市長の所見をお伺いいたします。 昭和59年4月に有限会社として発足いたしましたこの会社は,車いすを使用しなければならない重度障害者の方が設立をしたものでありまして,現在社長以下,十数名の社員のほとんどが1,2級の重度の障害を持つ方ばかりであります。会社の業務としては,県内で初めてという水道メーターの修理を取り入れて,県下各市町村からの受注に懸命の努力をいたしました結果,初年度こそ赤字でありましたが,2年目からはささやかながらも収益を上げることができ,それ以来健全経営に努めてきております。 私は,この会社が黒字になりましたときの,晴れて法人税を納められる立場になって社会の義務を果たすことができ,やっと一人前の会社になりましたという談話の新聞記事を見まして,とてもすばらしいことだと感動いたしました。 障害者に対する税の減免制度は幾つか定められておりますし,その必要性を否定するつもりは毛頭ありませんが,それ以前に何よりも税を納めることができるようになってよかったとの言葉こそは,さきに申し上げました国際障害者年の完全参加と平等の理念に実にふさわしい言葉だと言ってよいのではないでしょうか。 障害者の雇用の促進等に関する法律によります企業における障害者の法定雇用率は1.6%となっておりますが,県内の従業員63名以上の企業における状況は,平成6年6月現在では1.61%と一応の基準は満たしておるようであります。しかし,この中で重度身体障害者の場合は,全体の雇用障害者794名に対し,140名にすぎず,非常に厳しいものがあります。 そんな中で,特に重度の障害者が集まっているこの会社は,人数がふえるにつれ,工場が手狭となり,車いすでの作業に支障を来すようになってまいりました。また,遠距離からの通勤に無理が重なって,途中でやめていった方もあると聞いております。借地期限が迫っていることもあり,車いすの行動が自由なスペースと,できれば障害者向けの住居も一体となって確保できる場所を必要としておりますが,零細な企業の力では限界があります。 高知市は,今までに障害者のための授産所や共同作業所などに,市の所有する土地や建物を提供するなど支援を行ってまいっており,このことを評価するものでありますが,このように障害者,殊に重い障害を持つ方々が力を合わせて頑張っておられます現状と,このことに対し行政としての支援,協力についてどのように考えられるのか,市長にお伺いをいたします。 関連して,車いす世帯向けの住宅の建設促進について伺います。 私ども議員に寄せられる市民からの相談の中には,市営住宅への入居を希望される件数が数多くあります。その中でも,車いすを使っておられるような重度の身体障害者の住宅事情には切実なものがあります。と申しますのは,一般的にも車いす仕様の住宅は少ないわけですが,特に民間の借家ではそういう仕様の建物はなく,また住宅の改造についてもなかなか困難であります。 このような状況では,日常生活において支障があったり,また比較的利便性のよい1階部分についても空き家の発生が少なく,さらに低中層住宅ではエレベーターが未設置であったり,エレベーターがあっても車いすでは利用しづらい形状であるなど,車いす使用者にとって適当な住宅が非常に少ない状況にあると思われます。 このことにつきまして調査してみますと,車いす購入に際しての本市に購入費助成申請をされた方が約800人くらいおりますが,本市の持ち家率が50%でありますので,単純に考えましても,おおよそ半分以上の方が借家等に住んでいるわけで,先ほど申しましたように,民間の借家では生活形態に合っていないものがほとんどであり,日常生活に不便を感じているというのが現状であります。 そこで,本市の市営住宅での車いす世帯向けの住宅の設置状況と,近年の応募状況を伺いますとともに,今後も身体障害者の皆さんが快適で安全な日常生活が送れる市営住宅の建設の促進を特に要望するものであります。 高知新港の首都圏残土による埋め立てについて質問をいたします。 高知新港も,平成9年度の一部開港に向け工事も順調に進み,その姿を見せてまいりました。埋め立て造成工事に当たりまして,本年2月からは首都圏の建設発生残土による埋め立てが始まったという新聞等の報道もありましたが,この残土についてお尋ねいたします。 聞くところによりますと,建設発生残土品質検査等は積み出し港で行っているということでありますが,果たしてそれで十分と言えるか。産業廃棄物等の有害物質の混入はないかなど,市民の心配の声も聞かれるのであります。荷揚げ地の新港においてもチェックすべきであると思いますが,伺っておきます。 次に,新清掃工場について質問をいたします。 新清掃工場の建設に当たっては,周辺住民の方々の御理解と御協力をいただくことが極めて重要であると考えるわけですが,話し合いに当たっては,環境への配慮は当然のこととして,清掃工場で発生する電気や熱エネルギーを大いに活用し,これまでのごみ焼却処理施設というイメージを一新するような施設を併設するなど,周辺住民の方々は無論のこと,多くの市民に親しまれるような計画を示すことが必要であると考えるものでありますが,その取り組みについてもお伺いいたします。 次に,はりまや橋の整備に関し,観光振興の視点からお伺いをいたします。 はりまや橋は,昭和33年,南国高知総合大博覧会を契機に,赤い欄干を備えた今日の姿ができ上がり,その後,昭和40年に一部改修し,今日に至っております。 はりまや橋は,「南国土佐を後にして」の大流行等もあり,全国的に有名になりましたが,訪れた観光客の期待を裏切る結果となっており,日本の三大がっかり名所とも言われて久しく,何とかしなくてはということで,さまざまの論議がなされてきたのは御案内のとおりであります。 今日,高知駅から潮江橋に至りますはりまや通りのリニューアル化,地下駐車場整備が国の手で進められております。そして,これらの整備にあわせて,本市でも,はりまや橋周辺の再整備計画を進めており,大きな期待を持って見守っているところであります。 ところで,先日,このはりまや橋周辺の整備基本的デザインが市民に公表され,説明もなされており,私も概要を聞かせていただきました。そこで,いささか気になりましたのは,これで本当に言われてきたがっかり名所を返上することができるかという点であります。何かひと味,土佐の高知ならではの魅力が欲しいと思うのであります。観光の目玉になるものが欲しいのであります。はりまや橋周辺を,はりまや橋の歴史性も踏まえ,詩情とロマン豊かな都市観光の拠点としてぜひ整備を進めていただきたいと思うものであります。 今がその絶好の機会だと考えますが,市長の所見をお伺いし,先日のからくり時計に関する答弁の中で,市長はかなり前からその構想を持っており,関係者との具体的な協議がなされているようでありますが,現時点でのできる限りの説明もつけ加えていただきたいと思います。 市長の言うスポーツ日本一について質問をいたします。 市長の言われるスポーツ日本一運動は,かつてこの高知においては,相撲や水泳,野球において全国的に活躍し,王国土佐の名を誇った時期があったと同時に,市民がスポーツに寄せる関心も非常に高いものがありました。そういった状況をつくり出すことにより,市民の郷土愛や,健康,体力づくりに対する意識高揚を図り,スポーツ人口においても日本一を目指していくというように理解しているわけでありますが,かつて全国に王国の名を誇った時期と現在の状況は格段の差があるのでありますが,平成14年の高知国体も迫ってきており,一気に王国復活にまではいかないまでも,復活を目指した取り組みが必要であると思うものであります。 競技スポーツを支えるのは,学校の運動部活動が大きな役割を果たしており,学校におけるスポーツ活動を一層充実することが重要であると考えますが,競技スポーツの振興に対する取り組みについてお伺いいたします。 次に,国体関係について質問をいたします。 先般,高知県国体準備委員会から会場地市町村が発表され,本市では,水泳,ソフトテニス,自転車競技,高校野球など13競技が開催されることが決定されております。 先日の答弁では,競技の会場施設は現在未定であるとのことでありますが,円滑な大会運営を行っていくためには競技施設の整備は最大の課題であります。本市の場合,県の基本方針では,現有施設の活用がうたわれておりますが,50メータープールについては新設しなければなりません。 そこでお尋ねいたします。大原町の総合運動場への建設が困難であり,ほかに建設地を求めると仮定いたしますと,50メータープールと25メーターの補助プールが必要でありますが,建設を予定しているプールは,屋内,屋外それぞれの建設費の概算はどのくらいになるのか。また,用地面積はおおむねどれくらい必要とするのか,お伺いをいたします。 次に,プール以外の本市の施設で開催が予想される競技のうち,主な会場施設の整備費は概算で幾らになるか。国体の施設整備にかかる財源については,国には特別な財源措置はないと聞いておりますが,一体どのような制度の導入を図って財源を確保するつもりなのか,お伺いをいたします。 最後に,13競技を開催するに当たって,運営費は概算でどのくらいになるのか,お伺いして,1問を終わります。 ○議長(浜辺影一君) 松尾市長。  〔市長松尾徹人君登壇〕 ◎市長(松尾徹人君) 御質問に順次お答え申し上げます。 まず,行政改革に関連いたしまして,全庁的な改革への検討についての考え方についてのお尋ねでございます。 職員自身が,時代の流れや市民のニーズを的確に把握し,行政のあり方,組織のあり方を真剣に考え,議論することこそ意識改革を含む内発的な,本当の意味の行政改革にもつながるというふうに考えております。 こうしたことから,現在検討いただいております行政改革推進委員会の市民の立場からの御意見も踏まえながら,並行しまして,庁内の行財政管理改善推進本部を中心にいたしまして,全庁を挙げて論議を高め,行財政改革についての具体的な取り組みを進めてまいりたいと考えておるところでございます。 次に,東京都知事の青島知事につきましてのお尋ねでございます。 今回の統一地方選における東京都知事選の結果は,大阪府知事選とともに私自身も大きな衝撃を受けたところでございます。混沌とした政治状況をつくり出している既成政党,さらには従来の都政に対する多くの無党派層による不信の一撃でありまして,率直に受けとめる必要があるんではないかというふうに思います。 都市博の問題につきましては,選挙前にそれほど大きな争点として有権者に意識をされておったのか,あるいはどれだけ公約として訴えて歩き,都民の声を聞いた結果なのか,疑問は幾つかございますけれども,既に決断されたことでもありますし,私の立場からその是非を言えることでもないというふうに思っております。 また,青島知事につきましては,報道によりますと,最近,都庁内でも,庶民的で気さくでなかなかいいという人気上昇中だと聞いておりますけれども,御本人には,私自身は,国会議員当時,国会で何回かお会いしたことはございますけれども,その人となりとか御見識までは十分に存じておりませんし,また,東京都民でもございませんので,私が支持,不支持を申し上げるべきではないと思っておりますので,御容赦賜りたいと思います。 ただ,私は,選挙活動なり政治活動は,政治を志す者にとって必ず真剣に取り組むべき試練であり,民主主義の重要なステップとして,その間に多くの有権者に接し,多くの声を聞き,現場を見,自分の考えを訴えるという,そういう過程を踏むことによってこそ真に有権者の立場に立った判断ができるものと信じております。その意味で,金をかけないがために汗もかかない選挙手法については,少なくとも私の考え方とは異なる感じがいたしております。 次に,本庁玄関前に雨よけのひさしを設置したらどうかというお尋ねでございます。 御承知のとおり,市役所前広場は,花と緑のある美しいまちづくり事業の一環として整備をされたものでございまして,本年1月までは,市役所前広場との景観や緊急車両などを考慮して玄関前までの車の乗り入れを御遠慮いただいておったことでございます。しかし,来庁者にとりましても利用しやすい庁舎ということを考えまして,玄関前までの車の乗り入れを実施をいたしておるところであります。 なお,しかし,特に雨が降った日の車の乗りおりには,ひさしがないため大変御不便をおかけしておるということも事実だと思います。そうした市民の皆さんの声もお聞きいたしておりますので,庁舎機能や市役所前広場の景観を損なわない方法で設置を検討してまいりたいと考えております。 次に,行政改革の一環としまして,高知市功労者会の会議,あるいは研修視察など,会のあり方について改善すべきではないかというお尋ねでございます。 高知市功労者会につきましては,議会や執行部において長く市政推進に御尽力をされ,市政の隅々まで熟知された,経験豊かな諸先輩に一堂に会していただき,貴重な御助言をいただける伝統ある有意義な場だという認識をいたしております。 ただ,会の持ち方等につきましては,私自身も,市民の方から御質問にございましたような同様の御意見もいただいておるところでありますので,より望ましい功労者会のあり方等につきまして,功労者会の方々にも御相談しながら検討してまいりたいと考えております。 次に,高知新港に関連しまして,インドネシアの都市または港との姉妹都市,姉妹港の締結についての考え方のお尋ねでございます。 高知新港への進出を意思表示いただいておりますニッピンド株式会社の間崎社長の橋渡しにより始まりましたインドネシアとの交流は,昨年来,双方の経済視察団の相互訪問などによりまして,既に高知・ジャカルタ両商工会議所間で経済交流に関する合意が交わされ,また本年1月には,高知で建造されました合板専用船,コウチエース号がインドネシアから初めて高知港へ入港するなど,着実にその歩みを進めております。 昨年,高知から経済視察に参りました折には,特に東ジャワ商工会議所,スラバヤ市から高知に対する熱い思いを伝えられたと聞いております。こういった経過から,商工会議所を中心とする訪問メンバー等からも,姉妹都市,姉妹港締結の機運が高まりつつあるというふうに伺っております。 また,本年9月開催予定のインドネシアフェアinKOCHI’95には,インドネシアのジャマルディン林業大臣を初め,インドネシア政財界の方々がたくさん御来高くださるというふうに伺っておりまして,今後相互交流がさらに深まっていくことになるのではないかと思います。 せんだって,駐日インドネシア大使を私が表敬訪問いたしました際には,大使の方からも,今後の交流推進について意欲的な御発言をいただきますとともに,フェア開催についても最大限の御協力をお約束をいただいているところであります。 高知新港を東南アジアの窓口とするため,アピール不足とも言われております高知を理解してもらうとともに,このフェアの協力要請,関係機関との調整を行いますため,私も来月20日からインドネシアを訪問することといたしております。この機会に,できればこれまでの姉妹提携には例の少ない,経済交流をベースとした高知とインドネシアとの姉妹都市,あるいは姉妹港の締結といった具体的な形に結びつけるための御相談もしてまいりたいと考えております。 次に,障害者問題につきましてのお尋ねでございます。 御質問にございました工場には,私も過日お伺いをしまして,会社の方々のお話も聞かせていただきました。手狭な作業環境でございましたけれども,しかし,自分たちが障害があっても,事業を通じて社会に貢献していくのだという誇りを持っておられましたことについては,私も大変感銘を受けたところでございます。税金が納められてよかったという言葉も,実感として伝わってまいりました。 高知市といたしましても,可能な支援は積極的に行ってまいりたいと考えておりますが,用地の点につきましては,適正な規模や立地条件に見合う市有地が,現時点では残念ながら見当たりません。提供可能な用地等が県,その他にございますなら,協力方のお願いもしてまいりたいと考えております。 また,今後の事業を現状での企業活動として続けられるのか,あるいは社会福祉事業として法人化を考えられるかなどによりましていろんな方策があるのではないかと思います。いずれを選ぶかは当事者の方々の選択でございますが,企業活動の場合でありましても,労働省や日本障害者雇用促進協議会などによります各種の支援制度がございますし,社会福祉法人になりまして福祉事業として行う場合には福祉工場等の助成措置もございます。 現在の事業内容を生かす制度としてどのような法的施設が適当であるのかなど,それぞれの所管部局での検討や,関係機関との協議・連携を図りながら,できる限りの御支援をさせていただきたいと考えております。 次に,はりまや橋の整備についてのお尋ねでございます。 はりまや橋につきましては,何ががっかりされる要素なのか。私自身の印象からも分析をしてみますと,まず,現状では,現在のはりまや橋については,橋らしくない,川がない,あるいは純信・お馬の物語性が感じられない,そういったようなことがこのがっかりの要素ではないかというふうに思います。こうした汚名を返上して,その周辺を含め,はりまや橋の歴史性を踏まえながら,観光高知の拠点として整備を進めてまいりたいと考えております。 したがいまして,ポイントとしては,まず橋らしくする,川の流れを取り戻す,そしてまた,純信・お馬のモニュメントを設置する。それに加えて,からくり時計を設置をするということになるのではないかと考えております。 からくり時計については,現在把握をいたしております全国の状況を申し上げますと,全国で33カ所,既に設置をされておりまして,最近では平成6年に松山・道後温泉に,小説「坊っちゃん」にちなんで登場する人物,20体からなるからくりが設置をされておりますし,そのほか観音寺,宮崎など,それぞれその土地の特徴を生かしたものが見受けられます。 今後,各地の状況など,さらに検討してまいりたいと考えますが,例えば,よさこい節のメロディーに合わせて純信・お馬が出てきたり,あるいは龍馬やクジラが出てくるなど,想像するだけでも何か夢があり,楽しさがいっぱいのような感じがいたします。 財源につきましては,現在いろいろ工夫をいたしておるところでございまして,はりまや橋の話題性を高める新たな魅力として,ぜひ早い時期に設置をいたしたいと考えております。 そのほかの御質問につきましては,関係部長,助役からお答え申し上げます。 ○議長(浜辺影一君) 南助役。  〔助役南哲夫君登壇〕 ◎助役(南哲夫君) 3点についてお答えを申し上げます。 まず,行政改革に関連いたしまして,道路建設課の例を挙げられまして,職員配置等を含めた行政改革のあり方について御質問をいただきました。 本市では,行政需要に柔軟に対応していくために,従来,課の組織はできるだけ大きい単位でまとめるということを基本としてまいりました。この結果,御質問のありました道路建設課など,他の課と比較して所管する事務事業の範囲が広く,また人員が多くなっている課もあります。 こうした考え方には一長一短ありますが,今後行政改革推進委員会の御意見も伺い,所管する事務量や事務の内容等を勘案しながら,それぞれの課の規模についても検討してまいりたいと考えております。 次に,中心商店街の活性化について御質問をいただきました。 本市の中心市街地は,市民・県民が広域的に利用する商業拠点でありますと同時に,都市生活の楽しみの拠点でもあります。さらには,県都の顔として,観光客や県外客にとって魅力のある町として整備を進めなければならないと考えております。 商工業振興ビジョンにおきましても,観光対応力や広域集客力を備えた,楽しめるまちづくりを推進するために,中心市街地の再開発と連携させながら,新しい都市魅力の核となる施設の誘導を方向づけているところであります。 これまで商店街で策定されました活性化計画におきましても,帯屋町商店街の計画では,商店街に新たな魅力を付加する,集客のある施設の誘致が提案されています。また,平成5年度に商工会議所で策定されました高知地域商店街等活性化実施計画におきましても,中心商業地ににぎわいの核の整備の推進が求められています。 中心市街地におきましては,定住人口の減少対策の問題があります一方,小学校区の再編・統廃合は,小学校規模問題検討委員会において御検討いただいている課題でもありますので,現段階でそのことと結びつけて議論はできませんけれども,中心市街地の再開発とともに,にぎわいの核としての施設整備は今後の課題であると考えております。 次に,国体について数点の御質問にお答えを申し上げます。 経費等についてのお尋ねがございましたけれども,本市は検討が始まったばかりのところでございまして,先催県の自治体の例によって答えさせていただかざるを得ないところがございますので,あらかじめ御了承賜りたいと思います。 プールの建設を大原町以外への建設地を求める仮定に立っての御質問でございましたが,国体の施設基準によりますと,競泳の場合,50メートルプールと25メーター補助プールが必要であります。また,屋外の場合,雨天時の開・閉会式に備えまして,体育館が併設していることが望ましいこととなっております。 お尋ねの屋内か屋外かの問題につきましては,建設費や国体後の維持管理コスト,利用状況なども考え,関係機関・団体とも協議しながら検討してまいりたいと考えております。 次に,50メーターと25メータープールの建設費用でありますが,屋内型,屋外型,観客席や設備内容など,建設の仕様が異なっておりますため,単純に比較することはなかなか困難でございます。 ちょっと例で申し上げますと,現在建設中の平成10年度,神奈川国体の相模原市の屋内プールでは,総額87億円とお聞きしておりますし,また,ちょっと古いものでございますが,平成5年の国体会場となりました香川県立総合水泳プール,これは50メータープール,飛び込みプールは屋外でございまして,25メータープールが屋内でございました。この場合の総工費は20億6,000万円というふうにお聞きいたしております。 また,プール建設に係る用地面積につきましても,観客席とか控室,設備内容や駐車場などを含め,今後必要面積について検討してまいらなければなりませんが,おおむね3万平方メートル前後が必要ではないかと考えておるところでございます。 次に,プール以外に本市の施設で開催が予想される競技のうち,主な施設の整備費でございますが,会場施設が本年度末までに県におきまして決定されることになっておりますので詳細には申し上げられませんが,現段階でほぼ確実に改修が予想されます施設について申し上げますと,自転車競技場が約150億円程度を想定しておりますし,東部のテニスコートが約2億円ということが推計されております。 次に,国体施設の財源についてお尋ねでございますが,国体施設の整備につきまして特別の措置と,国体ということでの特別の措置はございません。したがいまして,通常の補助制度,単独事業の制度の中で整備を行っていくということになります。補助率等を見ますと,補助事業の場合,体育施設として整備した場合,補助率は3分の1,運動公園のように公園施設として整備した場合が補助率2分の1でございます。それから,単独事業でございます地総債を利用した場合でございますが,事業費の75%について地総債を借りまして,その元利償還に対しまして,現行で48.8%の率で交付税に算入されます。さらに,事業年度には事業費について事業費補正によります交付税措置がございますので,実質的には50%を若干上回るものが交付税によって措置されることとなります。 補助事業が一定の限度額や枠組みがございますことを考え合わせますと,単独事業で整備した方が財政的に有利ではないかと考えて,現在関係機関とも協議しておるところでございます。 なお,自転車競技施設については,これらの制度と別途の検討が必要であります。 最後に,開催の運営経費でございますが,各競技の開始式の規模,ボランティアの動員数,それから,用具や仮設施設の整備など,先催市によりまして内容が異なりますため,これも同様には考えられませんが,昨年の愛知国体の名古屋市の例で見ますと,平均で1競技当たり2億8,000万円の経費がかかっております。本市開催の13競技に,競技の大小を考慮せず,これを単純に当てはめてみますと,おおむね36億円程度の運営費となります。 いずれにいたしましても施設,運営費ともに多額の経費を要することとなりますので,今後これらについて研究と工夫を重ねてまいりますとともに,県の支援をお願いしなければならないと考えておりますので,よろしくお願い申し上げます。 ○議長(浜辺影一君) 高野総務部長。  〔総務部長高野拓男君登壇〕 ◎総務部長(高野拓男君) 公共工事の発注率についてお答えをいたします。 本年6月末日現在の発注率はまだ集計中でございますので,5月末日現在のものでお答えをさせていただきます。 本年5月末日現在の全会計発注率は,補助事業が32.3%,単独事業が31.3%,全体で31.6%となっております。下水道事業等を中心に早期発注に努めました結果,全体では昨年同期の26.5%に比べまして5.1ポイント上昇しております。 なお,今後につきましては,引き続き,上半期前倒し執行率76.2%の目標達成に向けて努力したいと考えております。 以上,お答えいたしました。 ○議長(浜辺影一君) 川村企画部長。  〔企画部長川村行宏君登壇〕 ◎企画部長(川村行宏君) 親しみやすい課の名称に関しましてお答えいたします。 これまでも,みどり課など,わかりやすく親しみやすい名称を心がけてまいりましたところでございますが,名称変更につきましては,課の業務内容が変わるなどの機会をとらえまして実施してきたという状況でございます。 今後,御提言いただきましたことを念頭に置きまして,行政改革推進委員会の御意見等も賜りながら,市民の立場に立った課の名称について検討いたしまして,市民から信頼される市役所づくりにつながるよう努めてまいりたいと考えております。 以上,お答えいたします。 ○議長(浜辺影一君) 西村市民環境部長。  〔市民環境部長西村彰夫君登壇〕 ◎市民環境部長(西村彰夫君) 新清掃工場建設への取り組みについての御質問にお答えをいたします。 御指摘のとおり,新清掃工場の建設に当たりましては,現工場周辺住民の方々の御理解と御協力をいただかなければ進めることはできないと,こういうふうに認識をしているところでございます。 そこで,現在の工場建設以前から御協議をお願いしてまいりました皆様に御相談を申し上げ,昨年の末に協議の場をつくっていただくことができましたので,本年当初から現敷地内での全面改築について御理解をいただくための会議を重ねているところでございます。これまで3回の会をいたしております。 一方,市の事務としましては,現在その協議を進めるに当たって必要な資料作成のために,地質調査を初め,環境の現況調査等を行っているところでございます。これら調査資料の進捗にあわせまして,環境保全等,基本的な内容について御理解をいただくよう懸命に努力をしていく考えでございます。 また,これまでのごみを焼く施設というイメージを一新するような付加施設を併設をしまして,周辺住民の方々や,広く市民に親しまれるような複合的施設計画を,こういった御意見であったというふうに思います。 この御意見にありましたように,最近の他都市の清掃工場の状況を見ましても,エネルギー供給施設,あるいは地域に親しまれるような施設へと変革をしてきておるところでございます。 本市としましても,周辺環境と調和をし,地域との共生が実現できるようにと,こういう思いを持ち,工場で得られる熱エネルギーを最大限に活用することを念頭に置きまして,先進都市の事例などを研究しているところでございます。 併設をする施設整備計画につきましては,適切な時期に協議の場で御意見をいただくなどして具体的な計画づくりをしてまいりたいというふうに考えておるところでございますが,現段階ではまだ周辺環境の調査に着手したばかりでございますんで,今後の問題として考えていきたいと,このように考えております。御理解を賜りたいと思います。 ○議長(浜辺影一君) 戸田都市整備部長。  〔都市整備部長戸田猛君登壇〕 ◎都市整備部長(戸田猛君) 小高坂山の緑の保全ということで,森林公園にという御質問でございますが,この山は,高知市の中心市街地に隣接する丘陵地でございます。比較的静かな雰囲気の場所でもありますし,エノキ,クスノキ等の自然林が広がる一方,御存じのように多くの墓地が存在をしておる状況でございます。 また,この山の周辺部は中心街に近いこともありまして,古くから市街化が進み,山すそまで住宅が密集をしているため,公園等の公共施設の整備が十分でないといった課題もございます。 しかし,中心市街地にあって,大きい緑地としてのその存在価値も大きいものがございますが,現に近くの都市計画決定公園の整備も十分できていない現状では,新たな公園として整備をするのは,現在の状況の中では困難でございますので,御理解を賜りたいと思います。 次に,新港の埋立造成工事に関連をいたしまして,首都圏公共建設発生残土の品質管理についてのお尋ねでございますが,このことは運輸省が主体となりまして,発生元及び受け入れ側の自治体で港湾建設資材の広域利用推進協議会を設置をいたしまして,受け入れ等の基準も定めておるところでございます。品質等は,発生元自治体において,法に定められた32項目の試験を行って安全を確認をしております。 高知県もこの協議会に入るとともに,発生元及び積み出し港に集積された土の検査を独自で専門分析業者に委託をして,発生元自治体と同様,32項目の試験を行っておりますし,ほかに産業廃棄物等の確認・検査を行い,安全を確認をして万全を期しているところでございます。 なお,到着現地での再度のチェックにつきまして,その方法,頻度などもございますが,県の方に要請をしていきたいと考えておりますので,よろしくお願いいたします。 ○議長(浜辺影一君) 紀伊建設部長。  〔建設部長紀伊靖男君登壇〕 ◎建設部長(紀伊靖男君) 本市の市営住宅での車いす世帯向け住宅の設置状況と,近年の応募状況についてでございますが,現在の市営住宅の車いす世帯向け住宅の設置戸数は30戸でございます。 応募状況につきましては,平成3年度が募集戸数2戸に対しまして6件の応募があり,また平成4年度には2戸の募集に対しまして14件の応募があっております。 今後も,車いす世帯向け住宅の建設促進を行いながら,高齢者,障害者を含むすべての人々が安心して生活が送れるような施設づくりに努めてまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いします。 ○議長(浜辺影一君) 西内教育長。  〔教育長西内義斉君登壇〕
    ◎教育長(西内義斉君) 競技スポーツ,とりわけ学校のスポーツ活動の振興についてお答えをいたします。 本市におきましては,平成9年に中学校総体,平成10年に高校総体,平成14年には国体を控えておりまして,学校部活動の活性化や,競技人口の拡大,すぐれた指導者の養成に努めてまいらなければならないと考えています。 学校におけるスポーツ活動は,青少年の基礎体力を培い,各種の運動の基礎的な能力,技能を養うとともに,強健な心身の発達を促し,生涯を通してスポーツ活動を行える能力や態度を育てるもので,この時期でのスポーツ活動が重要になってくるものと思われます。 また,この時期にすぐれた指導者と出会うことは,その後のスポーツ活動に大きな影響を与えるものであります。個人の体質や能力に合わせた適切な指導が得られ,科学的,合理的なトレーニングを可能にする,医・科学的な知識を持った,質の高い指導者を養成する必要がございます。 これまで,学校の部活動を通して数多くの優秀なスポーツ選手が育っており,学校は競技スポーツの分野においても大きな役割を果たしてきております。 そういった意味からも,指導者の養成はもちろんのこと,優秀クラブ,選手の表彰,そして強化合宿,遠征など,部活動奨励と選手育成を目指し,スポーツ日本一運動につなげてまいりたいと考えております。 今後,中長期的な対応を図ってまいりますため,現在児童・生徒の体力向上委員会や,高知市スポーツ振興審議会におきまして具体的な方策について御審議をお願いしているところでございます。 こうした御審議を踏まえ,今後学校関係者や体育関係者とも十分協議する中で効果的な方策を計画的に進めてまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いをいたします。 ○議長(浜辺影一君) 島崎利幸議員。  〔島崎利幸君登壇〕 ◆(島崎利幸君) それぞれお答えいただきました。 答弁を聞いておりますと,いつも感じるんですが,全般的に検討するという答弁が多い。以前の横山体制の中では,答弁だけで,検討するというだけで何ら答えが返ってこなかったケースが幾つかありました。検討するということは,できるだけ早い時期に検討してお答えを出す,こういう取り組みをしてほしいと思います。 前出雲市長の岩國哲人さんは,答えを2週間以内に出す,こういうことで拍手喝采を浴びたわけでありますが,元気市長の松尾さん,走る市長の松尾という異名もあるくらいですので,どうか検討する時間はできるだけ短くしていただいて,答えを早く出していただきたい。ちなみに私も,選挙の公約では,出雲市長よりまだ1週間早く,答えは1週間以内に出しますから,何でも御相談くださいということを申し上げて選挙を戦って,見事4度目の当選をいたしました。 機構改革につきましては,道路建設課の例をとって申し上げました。全体の職員の適正な配置を行って,より効率的な行政に取り組んでいただきたいと思います。 都市整備部長の答弁の小高坂山の森林公園についてでありますが,これは県も市も御検討いただいたと思いますけれども,つまり一口に言うと,財政面で無理だと,こういうふうに私は解釈をいたしました。 それから,中心市街地の活性化につきましては,地元の議員もお二人くらいいらっしゃるようですが,これはまず,追手前小学校の校区の再編・統廃合の問題が先決であります。地元の商店街とも十分に協議をしていただいて,この計画,夢のある計画を進めていただきたいと思うものであります。 それから,市長にお答えいただきました,重度身障者の作業所の移転場所はないかという点については,確かに私も調査いたしましたが,目下のところ,高知市にはそういった場所がございません。県にも声をかけてありますが,これは大分以前からその話も持ち上がっておりますけれども,県も社会福祉法人化すればどうかというお勧めもいただいているようであります。この会社,有限会社コーケンといいますが,社会に貢献するということでコーケンという社名をつけたようでありますが,最近になってその社会福祉法人化への取り組みも進めておるようでございますので,改めて格段の御支援をしてもらえるよう要請をいたしておきます。 加えまして,水道局のこの水道メーターの修理の発注増加も含めて,どうぞ水道局の責任者,よろしくお願いを申し上げます。 それから,はりまや橋のからくり時計についてでありますが,さきの小崎さんの質問にお答えいただきまして,私もいろいろ調査しました結果,市長が言うスポーツ日本一というのは,なかなかこれは大変であります。時間もかかりましょうし,問題が山積しておりますが,このからくり時計については,よその33カ所の状況を調べてみますと,どこも5,000万か1億ぐらいまでの規模のものであります。これにどーんと2億ぐらいかけてすばらしいものをつくると,日本一間違いないと思います。どうせやるなら,市長,思い切ったからくり時計を設置いただきたいと,あえてお願いをしておきます。 スポーツ日本一を目指すという市長でありますが,これは大変なことであります。水泳,相撲,野球など,高知県もかつては日本に誇るスポーツがございました。今は全くもう野球もだめになる。相撲は,土佐ノ海が大相撲で活躍を,まあきのうは負けましたが,しておりますが,水泳に至っては最近もう全くだめ。そんな中で新しい競技用のプールをつくろうと,そういう意欲に燃えている市長に敬意を表するものでありますが,やっぱりスポーツというのは指導者がすべてであります。 何年か前に私,大阪で,日本のプロ野球スポーツ界での代表的な金田正一元国鉄,最後はジャイアンツでありましたが,金田正一投手の講演を聞いたことがあります。そのときに金田元投手は,壇上に立ちまして,片足で,左ピッチャーですから左を軸足とします。左足で立って,私はこういう姿勢のまま1時間でも2時間でも,今でも耐えられます。もう50歳になっておりましたが,今でも耐えられることができます。それはどういうことかというと,金田投手が少年のころ,高校に入る前,すばらしい指導者にめぐり会ったと。その指導者が言うには,基礎体力をとにかくつくらないかん。ボール投げをするのはそれからでよろしいということで,連日,5キロ,10キロ走らされたそうであります。こうして走り込んで基礎体力をつけて,足腰をがっちり固めて私は日本一のピッチャーになりました。こう言って40分,その金田投手が講演をする間,片足で,ワインドアップをした形で私どもに話を聞かせたことを記憶しております。 つまり,スポーツの振興,スポーツ日本一を目指すならば,指導者の育成がまず先決であると思います。たまたま国体に向けていろんな施設が整備されようとしております。大変いい機会でありますので,大いにその指導者の育成に力を入れていただきたいと,こう思うものであります。 国体施設の整備費,運営費については助役から説明がありましたが,1国体の開催について大体1,000億,金がかかるとされております。高知市がその約3分の1,13種目で3分の1,300億ぐらいを負担をしなきゃならないという計算になろうかと思います。 最後に御答弁をいただいた中に,県からの御支援を仰ぎたいという話がありましたが,どうか,市がお願いして持ってくる国体じゃありませんので,橋本知事には十分にこの財政状況の厳しい高知市に御配慮をいただくようにお願いをしたいと思います。 橋本知事,青島知事を支持した。松尾さんはどうかという非常に意地悪な質問をさせていただきましたが,それなりのお気持ちが伝わってまいりました。私も,私ども市会議員,この4月の統一選挙で選ばれた40名がここにおりますが,必死になって,何カ月も,1年も前から選挙運動に取り組みます。そしてわずか1週間ではありますが,選挙期間中はマイクを持ち,有権者に必死になって自分の考えを訴え,選挙運動をしてまいっております。青島知事に至っては,ただテレビの人間というだけで当選をした以外の何物でもないと思います。公報紙の片隅に,それは博覧会の中止を書いていたかもしれません。しかし,それを訴えた様子は全くありません。そういうことで,それを支持という私は橋本知事の見識を疑うものであります。 最後に,市長に,松尾市長になってどんなことに取り組んだかということについて,私なりの感じたものを申し上げまして終わりといたします。 若さと実行力の松尾市長が誕生して8カ月になります。就任以来,まだ日が浅いわけでありますが,トップが変われば市役所がどのように変わるだろうと,市民からは大きな期待が寄せられております。私が感じるところ,市長の考えによるものと思いますが,この半年余りの間に次々と新しいアイデアを出し,それが実行に移されております。まず市民との対話を図るためのファックスによるダイレクト・アタックを行い,職員と意思疎通のために,課単位での職場懇談会を実施し,また毎月初めの市長からの職員向けの庁内放送によって市長の考えを伝えております。また,県市協調の面でも,両トップが定期的に会談を持つとともに,人事交流を初め,具体的な課題についても詰んだ話し合いが行われております。 職員の資質向上につきましても,庁議の活性化,幹部職員による早朝勉強会,県や民間との人事交流の促進,女性職員の登用,幹部職員によるレポートの提出など,目新しい施策が次々と実施されております。中でも職員の意識改革面では,仕事や制度についての新しい視点での物の見方,あるいは目標による仕事の管理など,新しい発想での取り組みがなされております。 最近のニュースでは,1日4回の禁煙タイムを設けたことが報道されておりましたが,このような数々の改革により,事務事業の実施に当たっての指示,経過報告,連絡・執行など,仕事に対するけじめが明確になったこと,また市長自身の豊富な情報量と行動力が与える職員への波及効果として,仕事への迅速な取り組みが図られるようになったこと。それとともに職員の市民反応がよくなった,目が輝いてきた,親切になったといった声をよく耳にするようになりました。 今後とも,正しいことは市長の信念に従ってトップダウンで意思を伝え,また職員とのコミュニケーションを図り,一丸となった効果的な市政の運営に努め,市民の期待にこたえていただきたいと思うものであります。 ただいま申し上げました,市長が月の初めに職員に対して庁内放送をしておる。けさ,たまたま私,早く参りましてお聞きをしたわけですが,その中で,今議会はさきの統一選挙で初当選された13名の議員全員が個人質問を行う。フレッシュな御提言を真摯に受けとめ,常に前向きの姿勢で取り組むようと,こう言って職員に,けさ放送で申しておりました。 また,今度の日曜日の9日には浦戸湾・七河川一斉清掃がございます。これについても,ごみを拾った経験のある人は,決してごみを捨てる気にならないものである。こういう機会にできるだけ多くの市民に声をかけて,この一斉清掃に参加するようにという呼びかけをしておりました。非常に感銘をいたしました。 どうか市長,あなたは元気市長でありますが,毎日大変なスケジュールの中で行動していらっしゃる。自治省のころは,これは一つの専門部署で専門のことだけを,幾ら忙しくっても徹夜してもやってればよろしい。ところが,市長になると,いろんな雑用も含めて,朝から晩まで,夜中まで毎日大変だろうと思います。スポーツマンの市長ですので,どうか好きなスポーツを,休みの日は一切忘れて,ボーリングにしても,ゴルフにしても,そしてバスケットもおやりになったようですが,そういったことで心身ともにリフレッシュしていただきたい。 市長の健康を32万の高知市民とともに願う一人として最後に申し上げて,私の質問すべてを終わります。 ○議長(浜辺影一君) 西村和也議員。  〔西村和也君登壇〕 ◆(西村和也君) 新風クラブの西村和也でございます。 先般の高知市議会議員選挙におきまして,新人で初当選いたしまして,5月2日から市議会議員に仲間入りさせていただきました。 本日は,新人議員のトップバッターとして,私が日ごろから感じていることや体験などを交えて幾つか御質問をいたしたいと思いますので,よろしくお願いいたします。 初めての質問ということで,私の周囲の諸先輩や友人の方から激励やアドバイスを受けたり,また議員の仕事で一番大事なのは議会で質問することにある等々,プレッシャーをかけられまして,ここに登壇し,いささか緊張しておりまして,昨日の土佐ノ海の心境と同じではないかと思います。せめて前にばったり倒れないよう頑張りたいと思いますので,よろしくお願いいたします。 それでは,まず初めに,市長の政治姿勢についてお伺いいたします。 市長は,昨年秋の高知市長選挙におきまして,7万票近い得票で他候補に圧勝し,市長に選出されたところであります。この選挙の原動力となった,やさしさに出会える元気都市・高知をつくる会に参集いたしました多くの市民や政党,団体等は,イデオロギーや政党政派を超えた市民党とも言うべき集まりで,市民が中心となった,市民参加型の活動や選挙戦であったと思います。 当時は民社党が存在しておりまして,私も高知県連の書記長を務めておりましたが,松尾さんが出馬を決意されて高知市に来られる数カ月前から,民社党県連では,次の市長選挙の候補者について論議をしておりました。当然松尾さんの名前も最右翼として挙がっておりまして,幸いにも多くの市民のラブコールが通じ,決意をしていただいたところです。松尾さんの出馬決意を受けて,民社党はいち早く政策協定を結び,5月30日に推薦を決定いたしまして,御支援を申し上げたところであります。 政策協定の1番目に,松尾徹人は一党一派に偏することなく,市民党の立場に立って,公正で活力ある高知市政を推進するとうたっております。このことは今も変わりはないと思いますが,目前に参議院選挙を控えておりますし,これから予想される各種選挙における政治的立場について改めて御確認いたします。 次に,市長として市政を推進していく上で基本的な考えの一端についてお伺いいたしますとともに要望を申し上げます。 私は,今回の質問に当たり,どのようなことを質問したらええのか,また議会ではどのような質疑応答がなされているのか見当がつきませんでしたので,先輩議員の質疑応答議事録や,議会備えつけのとらの巻,あるいは高知市政に関する書物や資料をめくっておりますと,1冊の本に次のようなことが書かれておりました。 私は,中略,初めて政治に足を踏み込んで以来,地方自治というのは,あくまでも住民の住民による住民のための政治という理念を持ってやってまいりました,と書かれておりました。これは「氏原一郎伝」という本の巻末近くに記されておりますが,御案内のとおり,氏原一郎さんは松尾市長の3代前の高知市長で,昭和26年から4期16年間市長を務められた,三等室の一等市長と言われ,多くの市民から親しまれた名市長さんだったと聞いております。 住民の住民による住民のための政治,この言葉は,だれもがどこかでたびたび聞いた言葉ですが,洋の東西,国政,市政を問わず,政治の原点であると思います。 松尾市長は,市長に就任以来,大変よくやっておられると思いますし,また市民の評判も大変よいと思います。松尾市政が掲げる,やさしさに出会える元気都市・高知の実現には,住民の立場に立った,住民本位の市政推進が大切だと思いますが,市長の考え方の一端をお聞かせいただきたいと思います。 私も,微力ではありますが,当時の民社党の理念であります,自由・公正・友愛・協調の精神を引き継ぎ,市民のため,明るくて開かれた,簡素で効率的な市政の推進と,21世紀に向けて夢とロマンに富んだ,県都にふさわしい高知市の建設を,松尾市長とともに取り組んでまいりたいと思います。 次の質問は,市長の公約であります,やさしさに出会える元気都市・高知を目指しての政策であります,高知市第3次実施計画について,何点か御質問いたします。 私は,さきの選挙及び自分の後援会活動を通じて,人にやさしく活力あるまちづくりを目指してをキャッチフレーズに,まじめに働く人が報われる明るい街,若者が定着できる活力ある街,子供の個性を伸ばす教育の街,お年寄りが安心して住める福祉の街,都市と自然が調和した潤いのある街の5つのまちづくりを提唱してまいりました。 この人にやさしく活力あるまちづくりは,松尾市長の目指す,やさしさに出会える元気都市・高知の実現と非常に似通っております。どちらが先に言ったとか,まねをしたわけではありませんが,21世紀に向けて高知市が取り組まなければならない最大の課題であり,また市民の願いであると思います。 それでは,第1点目の質問は,産業活性化条例についてお伺いいたします。 活力あるまちづくりの基本は産業の振興であることは言うべくもありません。若者が定着できる活力あるまちづくりの目玉として産業活性化条例が制定され,第3次実施計画に盛り込まれております。この条例を有効に機能させるために産業活性化推進本部を設置し,地場産業の育成・強化と企業誘致活動等を取り組もうとしておりますが,どのような陣容,人員で具体的な取り組みを行うのか,お伺いいたします。 また,この条例がもたらす効果として,企業誘致の現時点の見込み数,5ないし10年後の誘致目標,就業人口増加目標等についてもお伺いいたします。 実りを得るには,これからの積極的なPRと企業訪問,支援活動等,足を運び,汗をかく必要があると思います。間もなく,高知の夏の最大イベントでありますよさこい祭りがやってきます。私も所属企業チームの隊長を10年余りやっておりますが,あの3日間の若者たちのエネルギーはすばらしいものがあります。この若者たちが定着できる活力と魅力あるまちづくりをお願いいたします。 第2点目は,人にやさしいまちづくりの1つであります,人と自然にやさしい道づくりについてお伺いいたします。 私は,高知市民になって20年近くになりますが,数年前まで自転車で通勤をしておりまして,毎朝家内がつくったいわゆる愛妻弁当を前かごに入れて,すいすいと自転車をこいでおりますと,至るところの交差点でブロックの段差があり,弁当が吹っ飛んだり,あるいは中の物がひっくり返ったりしまして,中がぐちゃぐちゃになった経験が何度もあります。私の家内なども,買い物の帰りにしょっちゅう卵が割れたりします。多くの市民から,卵の割れない,優しい道づくりをしてほしいとの身近な要望があります。 昨年度,一部で段差解消工事を実施したと伺っておりますが,まだほとんど手つかずの状態だと思います。人と自然にやさしい道づくり事業では段差解消工事を行うことになっているようですが,具体的な計画をお伺いいたします。 また,3カ年計画ではどこを実施しようとしているのかもあわせてお伺いいたします。 私の要望としましては,国道,県道,市道を含めて,利用度,通行量の多い電車通り,幹線道路を優先して実施するようお願いします。国道,県道は管理が異なるため,市独自ではできない面もあると思いますが,市民の強い要望として関係箇所に積極的に働きかけ,段差のない,人に優しい道づくりをお願いします。 第3点目は,個性を伸ばす教育の充実について,私見を交えて要望と御質問をいたします。 代表質問で浜川議員からも紹介がありましたが,せんだって私ども新風クラブのメンバーが,研修で徳島,高松,松山市へ視察に行ってまいりました。この中で,松山市には,大規模な野外研修センターがあり,子供たちが自然の偉大さ,美しさ,厳しさを体験し,心と体を鍛えるとともに,集団生活を通じて自立・共同・友愛・奉仕の精神を育てる教育をしておりました。 私たちの子供のころは,このような施設がなくても,学校が終われば日が暮れるまで野外で遊び,その遊びを通じて自立・共同・友愛・奉仕等の精神,行動が養われてきたと思います。今の子供たちは,学校が終われば,大半は塾に通い,また余暇にはテレビを見たり,ゲームをしたりで,野外での遊びをしなくなりました。今さら昔に戻すことは不可能ですので,野外活動研修は学校教育と家庭教育の場で行う必要があると思いますが,系統立って実施できるのは学校教育の場だと思います。 現在の野外教育の実情をお伺いいたしますとともに,第3次実施計画に盛り込まれております子ども科学館の早期建設と野外研修センター等の建設を要望いたします。 次に,子供の個性を伸ばし,やる気を起こさせる教育について,要望と私なりの提言をしたいと思います。 昨年来,いじめ問題やオウムによる松本サリン,地下鉄サリン等の無差別大量殺りく事件や,阪神・淡路大震災による多くのとうとい人命が失われるなど,暗い,悲しいニュースばかりが目につき続いております。 そんな中で一服の清涼剤として心を満たし,活力と勇気を与えてくれたのは,何といっても昨年は,200本安打を達成したイチローで,ことしは野茂英雄ではないかと思います。大リーグで活躍中の野茂のテレビニュースや,新聞記事を見るたびに,あたかも自分が大リーガーを相手に,ばったばったと三振に切っているような気がするのは私だけではないと思います。先日6勝目を上げ,夢の大リーグ・オールスターの出場が,けさ早く決まりました。本当にうれしく思います。 野茂の特徴は,あのトルネードと言われる個性的な投球フォームから繰り出すフォークボールと速球です。一昔前に,村田兆治というピッチャーがおりましたが,彼もまた,まさかり投法という独特の投球フォームで,これまたフォークボールと速球で,野茂と同様,三振の山を築き,日本のプロ野球を代表するピッチャーとして活躍していたことはまだ記憶に新しいところです。 彼らが競争の激しいプロ野球にあって活躍し,今日があるのは,何といっても,それぞれ個性的なフォームで,フォークボールと速球を最大の武器として大事に育て,伸ばしてきたことが第一ではないかと思います。個性をうまく引き出し,育てて伸ばすという観点から教育を考え,指導するのも一つの方法ではないでしょうか。 私の小学校時代の体験ですが,その後の私の人生に少なからず影響を与えてくれた先生が何人かいます。 小学校4年のときの先生は,非常に作文を書かすことが好きな先生で,級友の一人は,その作文が全国版の本に掲載されて一躍有名になって,私も負けじと原稿用紙27枚の長い作文を書いたこともあったんですが,残念ながら本にはならず,村の広報紙に載っただけでした。 その先生に習っておったとき,私は理科が大変苦手で,成績も余りよくなかったわけですが,4年の2学期に初めて5点をくれました。当時は10点法でしたけれども。テストは1学期と余り差はなかったので,正直に,「先生,理科が10点やけんど間違いやない」というふうに聞きましたら,「間違いやない。和也のつくった扇風機の工作がよかったき,10点よ」と言いまして,「3学期はテストで10点を取るばあ頑張りや」と言って頭をなでてくれました。工作の扇風機といっても,電池でモートルを回し,その先に風車をくっつけた程度だったように思いましたが,気分をよくしたものです。ただし,3学期は残念ながらもとの点数に戻りましたが,そんなことがきっかけで,その後理科,物理も部分的には好きになってきて,気がついたらいつの間にか電気技術者の道を選び,今日に至っております。 また,5年のときの先生は漢字のテストが大変好きで,毎日放課後前の10分間,10問のテストを行い,毎日やるものですから,国語の本から出す字がなくなると,社会や理科の本から出すなどして徹底的に教えてくれました。男の先生でしたが,音楽も教えておりまして,3学期の音楽のテストは,歌唱力,歌で採点するといって,自分の一番得意な歌を歌うようにと言われて,順番に歌っておりまして,とうとう私の番が回ってきたので,「先生,自分の得意な歌やったら,流行歌でもかまん」というふうに聞きましたら,先生は「かまん」と言うので,私はその当時はやっておりました三波春夫の「船方さんよ」を歌いました。そしたら先生が,「うまい。和也,100点」と言いまして,このとき初めて音楽で5点をもらいました。その影響か,今日ではカラオケ和也と言われまして,趣味の一つになっております。 私たちの子供のころも今も変わらないのは,子供一人一人の個性ではないかと思います。子供の個性はいろいろあると思います。その中で得意なことに的を絞ってみますと,記憶力・暗記力がよい,足が速い,歌がうまい,観察力がよい,相撲が強い,絵が上手,習字が上手等々,数えたら切りがないほどたくさんあります。子供一人一人の得意なことを評価してやることが大切だと思います。一つの教科で,何か一つでも得意なことがあれば評価してやり,それをバネとしてやる気を起こさせるのも教育の一つではないかと思います。 第3次実施計画の個性を伸ばす学校教育の充実のためにもぜひ検討していただきたいと思いますが,いかがでしょうか,お伺いいたします。 最後の質問になりますが,高齢者福祉について2点,お伺いいたします。 私の住んでいます葛島4丁目,ちょうど私のアパートの前ですけれども,そこに東部保健福祉サービスセンターの建設が進められておりますが,このサービスセンターの事業内容についてお伺いいたします。 また,施設の利用についてですが,地域への開放を積極的に行っていただきたいと思います。 地域の高齢者の健康づくりの場として,近くに施設ができればぜひ利用したいとの声が高いので,利用しやすい方法等について御検討をお願いします。 また,会議室が幾つかできるようですが,地域の会合等には無料で開放できるようお願いします。 東部保健福祉サービスセンターが,健康で長生きできる高齢者福祉の拠点として効果のある運営をしていただくようお願いいたします。 次に,介護休業法がさきの国会で成立し,本年10月1日から施行されます。一部企業等では昨年あたりから介護休業制度が設けられておりますが,中小を含めた本格的な運用は平成11年ごろからになると思いますが,この介護法の適用を受けるため,実態がだんだん明らかになることによって在宅介護の寝たきり老人が大幅にふえるのではないかと思います。 高知市高齢者保健福祉計画では,平成12年の在宅寝たきり老人等を推計し,ホームヘルプサービス,デイサービス,訪問看護等,在宅サービスの整備目標量を算定し,取り組もうとしておりますが,これを見直しする必要があるのではないか,お伺いいたします。 けさの新聞にも,日本人の平均寿命が世界一を更新したとの記事が載っておりました。全国一,二を争って本県の高齢化は進んでおり,高知市も例外ではないと思います。高齢者が安心して住める福祉のまちづくりをさらに進めていただくようお願いいたしまして,私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(浜辺影一君) 松尾市長。  〔市長松尾徹人君登壇〕 ◎市長(松尾徹人君) 御質問にお答え申し上げたいと思います。 御質問の第1点は,各種選挙における私自身の政治的立場についてのお尋ねでございます。 さきの市長選挙では,私自身,無所属で立候補し,超党派的な幅広い市民の方々の御支援,御支持をいただいたものと受けとめております。もちろん,御支持いただけなかった市民の方々も少なくないわけでございますが,むしろそうした御批判を謙虚に受けとめ,すべての市民の幸せを願い,市民全体の市長として,今後も一党一派に偏することなく,公平・公正な市政の運営に努めてまいりたいと思っております。 各種選挙は市政そのものではございませんので,私も個人的・政治的立場から,場合によりましては特定候補者を御支持することもあろうかと思いますけれども,その場合も,市政の公平性を疑われることのないよう節度を持って対応してまいりたいと考えております。 次に,氏原市長伝の御本を引かれての,住民の住民による住民のための政治ということについてのお話がございましたが,それについての私自身の考えについてのお尋ねでございます。 氏原一郎元市長とは,私は直接お会いしたことはございませんけれども,そのお人柄,実績とも歴史に残る偉大な市長というふうに御尊敬申し上げておるところでございます。 「氏原一郎伝」,私も読ましていただきましたけれども,大衆政治家,庶民市長として多くの市民に敬愛され,全国に先駆けての国保の実施でありますとか,あるいは保育王国,障害者福祉の重視など,数々の全国に誇る偉業をなし遂げておられまして,その基本に,御質問にありました,住民の住民による住民のための政治という民主主義,あるいは住民自治の政治理念で貫かれておるということに大変感銘を受けたところであります。 また,この本を読ませていただきますと,昭和26年4月の初登庁の訓示の中に,行政は科学的根拠に基づき,合理的かつ能率的に進めるべきであるということ,あるいは財政の健全性は金科玉条として守るべきである,また,自治体は企業体であるといったような言葉がございまして,今に通じるその先見性に驚いたところでございます。 この大先輩市長の足元にも及びませんけれども,私自身も,この25年間,地方自治行政にかかわってきたその経験と,あるいは選挙前に多くの市民に接し,その声を吸収してきたことが,今の私の大きな財産となっておるわけでございまして,その中から得た市政運営の基本は,市民の幸せをすべての発想の原点とする,市民主導型を目指す信頼と協調の積極市政を確立するということでございます。言葉の表現は違いますけれども,その基本とするところは氏原元市長の政治理念とも共通するものではないかと思っておりますし,私も一等市長と言われるように,一生懸命頑張ってまいりたいと思います。 残りの質問につきましては,各関係部長からお答え申し上げます。 ○議長(浜辺影一君) 植田健康福祉部長。  〔健康福祉部長植田和子君登壇〕 ◎健康福祉部長(植田和子君) 建設を予定しています東部保健福祉サービスセンターに関しての御質問でございますが,同サービスセンターは要介護高齢者のためのデイサービスセンターと,障害者福祉センターを中心に,世代を超えて交流していただくための生きがいセンターの機能をあわせ持つ施設として計画を進めているところでございます。 そのためにも,地域の皆様にとって利用しやすい施設であることを基本に,管理運営方法について今後詳細を詰めていきたいと考えております。 要望のありました会議室の無料開放でございますが,ホールや和室など,一般開放が可能なものは,塩田町の保健福祉センターと同様に,町内会やその他の公共団体には使用料の免除で対応していきたいと考えております。 次に,高齢者保健福祉計画の見直しについてでございますが,御質問にありました介護休業制度の普及など,新ゴールドプランに基づいて高齢者の在宅生活を支える各種の施策が充実してまいりますと,在宅要介護高齢者は計画策定当初の数字を上回ることが予測されます。このことは代表質問でもお答えしましたとおりでございます。 現在,市内11カ所の在宅介護支援センターを通じて要介護高齢者の実態把握に努めております。また,本年10月には国勢調査が実施されることもあり,次年度にはより正確な基礎数値が得られることになります。 このような条件や,公的介護システムの創設動向を考慮しながら計画の見直しを行いたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(浜辺影一君) 森田経済部長。  〔経済部長森田昌雄君登壇〕 ◎経済部長(森田昌雄君) 産業振興につきまして2点の御質問をいただきましたので,順次お答え申し上げます。 まず,産業活性化推進本部についてでございますが,本市の産業振興,全庁的な取り組みによって進めていくことといたしまして,施策の推進と各部局の調整を円滑に行うことを目的として,本部長に市長,副本部長に助役,委員として関連する市民環境部,建設部,都市整備部,下水道部,それに経済部の各部長及び水道事業管理者により構成いたしております。 また,検討事項ごとに調査・研究するための幹事会を置きまして,幹事長に経済部次長,幹事に地域計画室長,水道局次長,関係各課の11名の課長により構成されております。 次に,企業誘致,就業人口についてでございますが,企業誘致は高知新港のポートセールスを中心といたしまして取り組みを行い,現在ニッピンド株式会社を初め,住関連で4社,食関連で2社に進出や新港の活用について御検討いただいているところでございます。 今後におきましても,新港の利活用につながる業種企業を重点にいたしまして企業誘致に努めます一方,本年度からお願いをいたしております産業振興アドバイザーの御協力もいただきながら,航路誘致や貨物の誘致を進め,企業誘致へとつなげてまいりたいと考えているところでございます。 企業誘致の目標といたしましては,当面高知新港の完成にあわせました住関連,食関連企業の集積地づくりにおきまして取り組んでいるところでございます。 高知新港は,つくりながら使うとの方針で建設が進められていますことから,誘致企業受け入れ用地の整備が並行して検討されておりまして,これに係る御指摘の企業の誘致目標や就業人口増加目標まで明確に設定するには至っていない状況でございます。 ただ,就業人口の増加につきましては,企業誘致への取り組み以外にも,地場の企業の基盤強化によっても期待できるものでございまして,操業環境の改善や,経営基盤の拡大への取り組み等につきまして努力していかなければならないと考えております。 以上,お答え申し上げます。 ○議長(浜辺影一君) 紀伊建設部長。  〔建設部長紀伊靖男君登壇〕 ◎建設部長(紀伊靖男君) 人と自然にやさしい道づくりについて,特に歩道の段差解消への取り組みについてでございますが,現在国,県,市の各道路管理者が一体となりまして,歩道の段差の切り下げを推進しているところであります。 本市では,平成2年度より平成6年度までに約530カ所の段差解消を行いますとともに,交差点部の横断歩道や,自転車横断帯等の配置がえなどの改善・整備をあわせ実施してまいったところでございます。 毎年,約100カ所の整備を行っておりまして,本年度は江ノ口地区などでの段差解消を計画しております。これに続きまして,利用度や通行量の多い地区より順次実施してまいりたいと考えております。 また,国道,県道におきましては,利用者の多い歩道を中心に積極的に取り組んでいく方針であると伺っておりますので,今後とも各関係機関と協議し,人と自然にやさしい道づくりに努めてまいりますので,よろしくお願いいたします。 ○議長(浜辺影一君) この際暫時休憩いたします。  午前11時57分休憩  ~~~~~~~~~~~~~~~~~  午後1時2分再開 ○副議長(中沢はま子君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 西内教育長。  〔教育長西内義斉君登壇〕 ◎教育長(西内義斉君) 教育行政についてお答えをいたします。 まず,学校の場における野外教育活動の実情についてでございますが,本市のすべての小学校におきましては集団宿泊訓練を実施いたしております。その内容といたしましては,飯ごう炊きやキャンプファイア,わら草履づくり,ピースマップツアー等をプログラムに取り入れ,1泊2日の日程で,日ごろ子供たちが体験できない,貴重な学習を行っております。 次に,個性を伸ばし,やる気を起こさせる教育について,御自身の御経験を踏まえられましてのお尋ねでございますが,本市の学校教育指標の重点目標に基礎的・基本的な内容を重視し,個性を伸ばしていく力の育成を掲げておりまして,私どもといたしましても重視をしているところでございます。 御提言のとおり,子供の得意なことを評価し,やる気を起こさせることは学校教育においても最も基本的な心構えと考えております。学習指導要領におきましても,みずから学ぶ意欲と主体的な学習の仕方を身につけることの重要性が強調され,あわせて個性の重視が言われておりますので,今後におきましても,個性を伸ばし,やる気を起こさせる教育をそれぞれの学校において実施してまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いをいたします。 ○副議長(中沢はま子君) 西村和也議員。  〔西村和也君登壇〕 ◆(西村和也君) 本日は初めての質問ということで,こちらの方も,十分要領の得ない質問が多かったと思いますけれども,お答えをいただいて,本当にありがとうございます。 その中で,産業活性化につながる企業の誘致目標等について,数値目標は定めていないというふうにお聞きいたしましたけれども,産業活性化推進本部を設置して,その下にプロジェクトチーム,あるいは企業誘致課等を設置するなど検討していただきまして,現実に,今まで広報だけの企業誘致ではなくて,企業誘致をかち取ってくるというような気持ちで取り組んでいただければ,目標も定めて,あるいは企業誘致が成功するんではないかと。そのことが活力あるまちづくりにつながるんではないかと思いますので,ぜひお願いしたいと思います。これは要望です。 それから,子供の個性を伸ばす教育について,大変前向きな回答もいただいたわけですけれども,もう一点だけ,私の経験を御披露して,時間が残っておりますので終わりたいと思いますが,今から十数年前のことですが,私の下の娘が小学二,三年のころだったと思います。学校の宿題がわからないので教えてくれということで,聞きましたら,内容は,おむすびころころか,ころりだったと思うんですけれども,簡単に申しまして,木の切り株の根っこに大きな穴があって,そこにネズミが数匹すんでおると。そこへ人間が通りかかって,ちょうどお昼どきだったと思うんですが,おむすびを食べ出したら,そのうちの1個がころころっと転がり込んでネズミの巣の中に飛び込んできたと。問いは,そのときネズミは何と思ったでしょうということでしたが,私も,子供に本を読ましてですね,すぐに気がついたのは,ちょうどお昼前だからネズミもおなかがすいちょったと。目の前にごちそうが来たから,みんなで分け合って食べろうと思ったというふうに子供に言ったんですが,子供はそのとおり書きまして,その日は終わったわけですけれども,学校から帰ってきまして,お父さんあれは間違うちょったでと,先生に指名されて答えたら大笑いじゃったということで,そのとき私は,確かに本を読めばそれなりの答えはあったわけですけれども,ネズミも何匹もおったら,お父さんのようにおなかのすいちゅうネズミもおれば,中には既に外出して畑の芋かなんか食べて腹いっぱいになったネズミもおると。それぞれ受け取り方は違うんだというような話をしたことを思い出したわけですが,子供をネズミに例えるわけではございませんけれども,子供一人一人は本当に個性があると思います。どうかその個性をうまく引き出して,将来21世紀を担うにふさわしい土佐っ子を育てていただきたいと思いまして,私のすべての質問を終わります。 どうもありがとうございました。 ○副議長(中沢はま子君) 岡部忠孝議員。  〔岡部忠孝君登壇〕 ◆(岡部忠孝君) 初めてこの壇上に立たせていただきます。お聞き苦しい点,御容赦ください。 当選させていただき,約2カ月。組織議会での落胆に始まり,さまざまな勉強をさせていただきました。静岡市や千葉の松戸市,熊本県の長洲町,それぞれの町には,未来への夢と希望,そしてそれがかなわぬジレンマ,開発と自然保護,推進派と反対派,どの地にも悩み多き人間の集団のさがを見る思いでありましたが,同じきは人に集まってほしい。もっと便利に,裕福に,きれいにしたい。子供を大切に,老人に安心とゆとりを与えてあげたい。ユートピアはないにしても,月々,年々にそれに近づけるために,短い人生をひたぶるに大衆のためにささげる人生がどこの町にもあるのだと感じたとき,妙に安心を感じたことも事実でありました。 静岡市のように,政令指定都市にするためには合併を持ってもつくり上げていく構想を持った市もあれば,長洲町のように,人口1万8,000人,人口微増で,周囲の市よりもはるかに進んだ福祉の町。町民一人一人に満足を与えるには,この町の広さと人口がベストで,合併など考えたこともないという町もありましたが,中核市構想はほぼわかりましたが,福祉の町,生きがいのまちづくりにはどのくらいの人口が理想か。他市町村との合併等もお考えにあれば,含めて市長の御構想をお聞かせください。 観光についてですが,平成4年に518万の観光客を受け入れて,5年に493万と年々その数を減しておりますが,必ずしも観光資源に減る原因があるわけではありませんが,高知市にももう少し観光客を引きつける目玉が欲しいと思うのは私一人ではないと思います。 観光資源に長期と短期があると分類することが妥当だとは思いませんが,イベント的な観光資源と,年じゅう観光客を待ち受けるものとがあるように思います。鳴子踊り,花火大会,鏡川まつり,お城まつりなどが短期に入ると思いますが,東京の世田谷区に,12月15日,16日,1月15日,16日に2,000の露店が軒を並べる世田谷ボロ市が開店します。草履にない込むぼろ布が売られ始めたことから,今もボロ市の名は残っておりますが,食料品,玩具,装身具,植木などが販売され,1日数十万人の人出があります。高知市にも日曜市がありますが,2日間を年末年始の2回行ってきたというのが,この世田谷のイベントを持続させた生命線だと思っております。商品の内容も考え,会場も永久に持続できるように,時と場所を選定して経済を活性化させる企画を組んでみてはいかがでしょうか,お聞きいたします。 ふと見ると銅像かと思う。動かない。ちょっとさわってみたい気がする。腕を上げ,指をさして口をあけ,目もあけたまま数分間,微動だにしない。大道芸であります。このほかにも,ボールを使う,マジックをする,ピエロの曲芸。歩道,公園,駅前広場,市内至るところで大道芸。このイベントで5日間169万人の見物人。大道芸という路上パフォーマンスは世界各国で行われ,日本でも静岡市が取り入れた,これは成果であります。経済効果100億円以上という,数人の大道芸人を外国から招待する以外はすべて自費で来場してくる。市は数個のワールドカップと賞金を用意するのみ。あとは多くの見物人が,見事な大道芸におひねりを惜しみなくしてくれるし,看板と宣伝だけでよく,夢のようなイベントであります。 静岡市には空港がないんです。東京,大阪からの新幹線を使うより高知空港には早く着くわけですから,地の利は高知にあるかもしれません。こういったイベント的な観光資源を強力に拡大・推進すべきだと思いますが,所見をお聞かせください。 これとは異質の本来の観光資源と呼ぶべきものに,はりまや橋や五台山,牧野植物園,桂浜,龍馬記念館,自由民権記念館,わんぱーくこうち等が考えられると思います。 いま一つ何かが欲しい。私は,地の利を生かした高知だけにあるもの,それは2つあると確信いたします。その1つは,黒潮の暖流がすぐそばを通り,年じゅうを通じて海釣りのできるのは,沖縄,南九州とこの高知以外にはありません。西海になぜ釣り客を取られるのか。たかが釣りとばかにしているのではないでしょうか。釣り人口は,この高知市だけでも6万人とも言われております。漁業権の問題などはあると思いますが,南国市と春野町の協力をいただき,新港の利用可能な堤防も使い,30日には答弁で,7個の人工岬をつくるという構想もお聞きいたしましたが,魚礁を沈め,遊魚用の堤防を新設し,それらに駐車場を完備して,稚魚を放流して漁網による一網打尽をなくすれば,県外からの釣り客を呼び込めるし,そうすれば多数の関連企業が潤うことは絶対に間違いないと思いますが,この砂浜ばかりの海岸線を,海水浴場は除き,景観も守り,自然も守りながら,日本屈指の遊魚場,例えば,仮称黒潮釣り公園につくりかえてみてはいかがでしょうか,お伺いいたします。 次に,もう1つは,天然記念物であります。土佐犬,長尾鶏,そして土佐金と呼ばれる美しい金魚のいることを御存じでしょうか。今度は金魚かと思われるかもしれませんが,今自然を守ろうとする流れの中で,日本がこの高知のメダカに注目していることを御存じないはずはありません。 土佐金は,昭和44年8月8日に高知県の天然記念物に指定されましたが,太平洋戦争のときは絶滅寸前にまで追い込まれ,やっと数匹が防空壕の中で戦災を免れ,守り抜かれた田村国衛さんの手によって,戦後繁殖され,普及されて,改良も加わりながら現在に至っております。 これは土佐金のカラーコピーですが,これ土佐金です。種類が違いまして,これも土佐金の3歳です。これは土佐金の稚魚で,これはまだ2歳なんですが,それぞれこれから赤にこのように変わってまいります。これカラーコピーなもんでちょっと色が悪いですけど,本当にすばらしいもんだと思います。 この金魚は,一般のリュウキンと呼ばれる種類のように,体は太く,丸い魚体に,水平に大きな円を描いた尾と,その尾の左右前方が大きく下に反転し,数百種とある金魚の種類の中でも土佐金にまさるものは,美しさの上ではありません。 現在は,高知県の天然記念物であっても,何の庇護も受けておりません。逆に,1年に数回行う品評会,それも丸ノ内の藤の棚の使用料を高知市に払わなければいけないぐらいのものであります。その飼育は,ほとんどが高知市が中心で,50人前後が土佐金保存会と,土佐金愛好会と呼ぶグループをつくりながら天然記念物の保存・維持を自主的に行っております。勢力的には,東京勢が高知からの優秀魚を買い取って,高知以上の人員で,他の魚種との交配などをしながら,強い土佐金を目指すとして拡大をしている模様ですが,高知の純粋な土佐金を守るためには,今何らかの援助が必要なときだと私は思っております。 なぜなら,夜店の金魚すくいのそれのように,だれでも,どこでも簡単に飼えるというものではなく,飼育の鉢と日光と影とえさと,そして水がえのタイミングが飼育するその人その人によって違うために,魚体,魚の体を見ただけで,この魚はだれの持ち魚かわかるという。飼う金魚,見る金魚だけでなく,つくる金魚だと言われる,味わい深い,土佐のいごっそうがつくり出しそうな天然記念物であり,日本に誇る逸品であります。 ぜひ市の保護のありようについてお聞かせください。 私は,先日,九州・熊本県の長洲町を訪問させていただきました。8.4ヘクタールの敷地に金魚の郷という,日本初の金魚をメーンにした公園をこの4月にオープンしておりました。確かに,この長洲町は,奈良の大和郡山,弥富に次ぐ,金魚の三大生産地の一つであります。明治18年から110年という長い繁殖生産の歴史を持った町でありますが,33億2,000万円の巨費をつぎ込んだだけあって,建物も,内容も,植木も見事なものでした。町の人口1万8,400人で,入場者の予定は平均1日150人,年間4万人の目標を立ててスタートしたところ,何と1カ月目に4万3,000人を超えて,年間目標を1カ月でクリア。魚と人間の関係はいかに深いか。あんな水中の動物にどうしてそこまでの魅力を感ずるのかと,担当者もまさかのうれしい悲鳴を上げているような状態だと言っておりました。 自然を残そう,自然をつくろう,自然と遊ぼうというスローガンのもとに,秋祭りは,4メーターもの金魚のみこしをかつぎ,駅や町の施設のすべてにFRPの3メーターを超す見事な金魚のオブジェや,水槽の中を優雅に泳ぐ金魚の実物。我が町は未来を担う子供にターゲットを置いております,とは町長の言葉でありました。 下水道の完備率75%。毎年10億円をつぎ込んで,その処理された水は金魚の郷に回され,またその処理場で発生するメタンガスは温水プールの熱源として使用されておりました。 まことに申しわけない限りですけれども,私はまだ我が市の処理場を見学さえしておりませんのに,他の町のことをうらやましそうに言うべきではないと思いますが,国体に50メートルプールが必要ならこんな方法もあるのだなとも感心させられました。 海水性の魚類を展示している水族館は日本各地にありますし,桂浜水族館もその一つでありますが,淡水の水族館は,わずか数館だと聞いております。高知では中村市の「とんぼ公園」の館内に,日本各地から集めたタナゴ,メダカ,ナマズ,ウナギ,ハゼなど,また熱帯性のものも数十種。特に大型魚は2メーター近いものまで展示されておりますが,中村市の方針としてトンボが主眼なのだから魚は置かないという中で,館長の杉村さんが私費をはたいて,見る人に感動を与えるにはトンボだけではだめだと淡水魚を展示するようになったとお聞きしました。市長もかわり,現在はえさなどは市の経費で賄っているともお聞きいたしました。 金魚の郷の二番せんじをする必要はありませんが,8ヘクタールもの土地を必要としない淡水水族館に,メタンガスとか,ごみ焼却熱とか,南国土佐らしい大自然の熱などを利用して,熱帯性の淡水魚も含めた南国高知観光の大きな目玉としての施設をつくってはどうでしょうか。その中に各種の金魚の展示や,土佐金の繁殖・普及にも一役を担うコーナーの設置をしてみてはどうかと思います。 市長の観光土佐の未来を開くお考えをお聞かせください。 次に,佐々木町都市下水路工事についてお伺いをいたします。 もう数十年来の懸案でありますが,旭天神町のこの工事によって迷惑をこうむる世帯の代表の方と話し合いました。今の工事法なら被害はないと思う。しかし,万一のことを考えて,10年間ぐらい工事による被害と判明したとき補償してくれと言っても,だめだと断られた。しょせんお役人仕事だ。私たちもわざわざ災いを招く必要もないので,そっとしておいてくれという気持ちだ。これは意味がわからないかもしれませんが,これは下水路工事をするのは,佐々木町でない,旭天神町の方ですから,直接には影響を受けない,その下水道工事の通るところの人の言葉でございますが,そう言っております。 確かに,10年とは長いと思いますし,地盤の沈下や,種々の原因で工事による被害と間違うことがあるかもしれませんし,間違うかもしれないものを基本にして,10年間の補償の契約書を交わすことができないことも当然と思いますが,市が発注する業者とその業者が行う工事手法がそれほどまで信頼ができないのですか。また,その工事が原因で被害が起きたという立証をどこかの機関でできるとすれば,逆にその工事が原因でないという立証を要しないのですか。結論すれば,この工事をさせない,しないために生ずる第三者の被害を負う責任がないから,わずかの住民の反対でできませんと逃げているのではないかと思います。安心して住めるまちづくりのために,新しい都市設計のためにもどうしても通らなければならない工事であれば,仮に10年でなくても,住民との話し合いの上で歩み寄り,もし万一のときには新築して返すぐらいの決意のもとに英断を下すべきだと思います。 事情は違うことはよくわかりますが,区画整理事業では新しい高級家屋さえも,金に物言わせて本人に取りつぶしをさせているではありませんか。すべての家具を,床上30センチ,鉄骨でつくった台の上に置き,合板が水に弱いと杉の板を使って床板にして,その上にじゅうたんを広げて生活をしている。これは現実にそのつかる地域におられる御家庭の実情でございます。下水道建設に反対なさる方にも理由はあります。事情もよくわかります。しかし,雨が降れば,階下で寝られない人がいることも事実です。都市下水路工事の推進派と反対派と高知市と必ず接点があるはずです。弱い立場の人に手を差し伸べるのが政治であり,行政だと思います。 まず,1つ,佐々木町都市下水路工事を早期に再開すべきある。2つ,またそのためには反対住民の意見,要望も極限まで受け入れるべきであると考えますが,御答弁をお願いします。 次に,阪神大震災の惨禍は,家屋が密集した地区ほど悲惨でした。この高知市も,昭和20年の大空襲,そして21年の大地震と,大被害を受けたがゆえに都市区画の整理など考えることができなかったのは仕方がないと思いますが,早いもので,南海大地震から49年となっております。震源は徳島の南東の海底,南海トラフでありました。このクラスの地震が高知を襲う周期は100年から150年に1度と言われておりますが,旭地区には,特に木造家屋の密集地があります。家屋の老朽化したものには,それも本当に一揺れすれば倒れるおそれのある家や,高い擁壁の隅が口をあけているものも現にあります。山崩れ,がけ崩れ等,調査を行い,危険度を知らせてあげることや,空き家になっている,壊れるに任せている家の除去。これは民のことだからなどと言わず,万一のときの被害を最小限に食いとめるため,また美観のために手を差し伸べることができないか,お聞きいたします。 土地区画整理事業は継続的に行い,道路の利便性のみでなく,家屋の移転・新築強化や,防災にも役立てるために推進することは可能でしょうか。都市整備部長,また建設部長にお伺いをいたします。 最後に,帯屋町,京町,中種の商店街は,アーケードにしても,カラー舗装にしても,各店舗に経済力もあると思いますし,県も,また市も相当に力を入れられておりますが,衛星のような商店街と言うべきでしょうか。万々,菜園場,愛宕,升形,旭駅前,上町などの中小の商店街は,もう全盛期は過ぎていると言っても過言ではありません。量販店に客を取られ,安売り競争にエネルギーを使い,週休2日へ向かっている現在も,夫婦で年中無休の経営を続けている店舗も数多くあります。経営の仕方が悪いから休みもとれないのではなく,売れないから休めないという笑えない現実を御存じでしょうか。 こういった周囲の中小の商店街のまちづくりに協力してあげたらどうでしょう。アーケードをつくったから払い終わるまで20年。カラー舗装はできないと,こう言います。何か手段はないものでしょうか。簡易カラー舗装でいいのですから,車道と歩道の縁石をきれいにしてあげるぐらい,そう大金の要る仕事ではないでしょう。橋を直したついでにカラー舗装にしている愛宕の北などは,商店のないところをきれいにカラー舗装して,商店街に入るところからやめている。嫌みとしか思えない。こういった工事をするにしても,県と連携を密にして,同じことをするのだから商店街の活性化に役立つようになぜしないのでしょうか。きれいだねと言われる,やる気の出る町に活性化をお願いしたいと思いますが,関係部長の御答弁をお願いをいたします。 最後に,所感を申し上げます。 都市のドーナツ化現象が進むにつれて,当然ながら中心部の小学校児童は減ります。追手前小,第四,第六,新堀と,今後も減ることは確実であります。どんなに歴史があり,個人とのつながりがある学校でも,時の流れはどうすることもできません。私ごとで恐縮ですが,出身は池川町ですので,ここでは7校あった小学校が,今1校になっております。百年の大計は凡人ではできないかもしれませんが,10年,20年の計は衆知を集めれば可能なはずです。それぞれの地元の有志によって感情に流されず,政党,会派などの勢力の拡大にのみ利用されない。話し合いの中で,今後の母校の未来を,地域の文化施設のありようを,校区の変更を穏やかに決めることは不可能でしょうか。 私は,旭地区の方々の応援をいただき当選させていただきましたが,そのとき数名の若いお母さん方から,旭北地区へ小学校を新設できないかとの御意見をいただきました。また,旭東小学校へ2人の子供を通わせているお母さんは,子供が雨の中歩いていく姿を見ていると,かわいそうで,何とか早く小学校をと思い,運動に参加いたしました。純粋に小学校建設を考えて署名もし,カンパもしましたが,しょせん何かに利用されているんだとわかり,やめました。また,薬品関係の,孫を旭東小学校に通わせている方は,学校へ入学するまでは体の弱い病弱な子でしたが,長い道を苦労しながら通学し出して風邪一つ引かない,頑健な孫になりましたと言われておりました。これは祖父ならばこそ言える第三者としての言葉なのかもしれませんが,種種の御意見があることを確認はさせていただきました。 学校は地域の文化施設であるという観点から見ても,旭北地区には必要であり,また山の稜線を境として人数の比較をしてみても,はるかに北が多いと聞きました。本来旭北地区には小学校を今までにつくっておくべきだったのでしょうが,今後も南北の格差が人数の上でも広がることが確実であるなら,旭北地区へ小学校を新設すべきだと私は考えます。 以上,第1問を終了いたします。ありがとうございました。 ○副議長(中沢はま子君) 松尾市長。  〔市長松尾徹人君登壇〕 ◎市長(松尾徹人君) 御質問に順次お答え申し上げます。 まず,都市の人口規模としてはどのぐらいが理想であるか。さらに,他市町村との合併等についての考え方についてのお尋ねでございます。 お話にございました静岡市,あるいは長洲町の例を引かれたわけでございますけれども,市町村の,特に人口の規模につきましては,それぞれの市町村の置かれている状況が異なっておるということもございますので,一概には判断できるわけではございませんけれども,一般論としましては,人口が少なければ小回りはききますけれども,少な過ぎますと,都市運営上は効率性の問題が出てまいりますし,また多いと,財政的には規模のメリットというものもあろうかと思いますが,一方,各種の都市問題も生じるところでございます。 私の経験,あるいは知識から考えますと,こういったことからいきますと,人口は大体30万から40万ぐらいの都市が比較的住みやすい町になるんではないかというふうに考えております。特に,住みやすさの条件としては,やはり都会的な魅力と田舎としての魅力,そういったものを両方兼ね合わせることができるのがこういった規模ではないかというふうに思っております。今の高知市の面積なり,あるいは都市基盤等の状況から見ますと,現在の状況で大体限度に近いんではないかと思いますけれども,さらに今後都市基盤の整備が進み,あるいは産業が活性化するという状況の中では,なお40万人くらいの規模は十分に可能ではないかというふうに考えるところでございます。 なお,合併問題につきましては,基本的に地域として一体性があるかどうかというようなことが基本になろうかと思います。加えまして,高知市の場合は,県全体の人口のうち,県庁所在都市の占める割合としてのいわゆる人口集中率で見ますと,高知市は約38%の人口を擁しておるわけでございますが,これは全国4位という一極集中型でございまして,これをさらに強めることになるのがいいのかどうなのかという県全体としての問題もあろうかと思います。 いずれにしましても,関係します市町村の住民の総意に基づく自然な形の住民の意向が不可欠であるというふうに考えております。 次に,世田谷区のボロ市,あるいは静岡市の大道芸大会を例に引かれましての御提案をいただきました。 世田谷のボロ市を初め,全国各地には多くの市というものがあるわけですが,その土地その都市の特色を生かし開催されてきておりまして,大変それぞれに人気を集めております。 御提起のありました世田谷のボロ市も,そういった歴史と由緒を大切にして続いてきておるというものと認識をいたしております。 高知にも,元禄年間から300年という大変な歴史を持った庶民の文化の象徴であります日曜市があるわけですが,市民・県民はもとより観光客にも大変人気のある,この高知らしさあふれる市を今後も大切に育てていかなければならないと思っておりますし,これこそ全国に通用する高知ブランドでありますので,もっとPRもし,さらに魅力も高めたらというふうに思っております。 例えば,御提案にもございましたけれども,日曜市の中で大道芸が見れると,あるいは音楽が楽しめると,あるいはよさこい踊りが体験できると,そんなような従来の魅力に付加する,新たな魅力を加えるということも大切ではないかと思いますし,さらには日曜市の中で,高知県や近隣県の地場産品にも出会えると,そんなような工夫も必要ではないかというふうに思います。 現在,こうした日曜市にさらに新しい魅力を付加することについて,内部でも検討をいたしておるわけでございますが,関係の団体の方々の御協力や,そういった団体との調整が必要になりますので,いま少し時間を要しておりますけれども,ぜひ何らかの形で,従来の日曜市に新しい魅力を付加するということを実現していきたいというふうに思っております。 次に,土佐金の保護,さらには淡水水族館についての御提案でございます。 特に,淡水の水族館をつくったらどうかということにつきましては,全国的には,琵琶湖文化館でありますとか,埼玉水族館等の淡水水族館があるわけですが,それぞれに琵琶湖,あるいは利根川という地の利,水の利を生かした施設として設置・運営がされているところでございます。 お話にもございました長洲町の金魚のやかたにつきましても,九州唯一の金魚の生産地ということで,金魚とコイの郷づくりの事業の一環としてつくられたものだと伺っております。 本市には桂浜水族館があるわけですが,土佐湾に生息します魚類を中心に,約300種,6,000点が飼育・展示をされておりまして,その中には,主に熱帯魚ではありますけれども,約30種類,300から400点ぐらいの淡水魚も含まれております。 新しく淡水水族館をつくるということになりますと,いろいろな問題があるわけでございますので,今すぐにはなかなか難しいかと思われますけれども,なお,こういった桂浜水族館の充実等についても,今後関係者にも働きかけもしていきたいというふうに思っております。 次に,土佐金の保護についてでございますが,お話にもありましたように,昭和44年,高知県の天然記念物に指定をされまして,それぞれ愛好される方々の手によりまして,大事に飼育,繁殖,保護がなされておるわけでございます。また,桂浜水族館の中でも飼育・展示をされておりますが,このような中で関係者の方々の御意見もお聞かせいただきながら,市として何ができるのか,なお勉強させていただきたいというふうに思っております。 その他の御質問につきましては,関係部長からお答え申し上げます。 ○副議長(中沢はま子君) 森田経済部長。  〔経済部長森田昌雄君登壇〕 ◎経済部長(森田昌雄君) 御提案を含めまして御質問をいただき,ありがとうございました。順次お答え申し上げたいと思います。 まず,海岸線を遊魚場,釣り公園につくりかえてみてはどうかという御質問でございますが,このことにつきましては,これまで本議会でもいろいろ御論議をいただき,市としても検討してきたところでございますが,多くの問題がございまして実現に至っておりません。 その問題点といたしましては,波の荒い外洋において安全性の確保をどうするのか。あるいは建設費用の負担,事業主体をどうするか,管理・運営をどこがするか,採算性はあるかなどの課題が多かったわけでございます。このほかに,漁業関係者との調整,魚種の確保など解決すべき事柄もあり,現段階におきましても遊魚場,釣り公園建設は困難であろうと考えますが,御指摘にございましたように,現在検討が進められています長浜海岸の海岸保全対策事業の状況を見きわめていく必要があろうかと思っております。今後とも御指導,御理解賜りますようにお願いいたします。 次に,商店街の振興についてでございますが,本市の商業環境は,商圏人口の停滞傾向,交通基盤の整備によります購買力の分散,さらに規制緩和による大型店舗の進出,消費者嗜好の多様化などによりまして大きく変化してきてまいっております。 このため,本市にふさわしい商工業のあり方と振興策を明らかにするために,高知市商工業振興ビジョンを策定するとともに,このビジョンと整合性を図りつつ,高知商工会議所が中心となりまして,高知地域商店街等活性化実施計画を策定いただき,商業の活性化に向けて取り組んでまいっているところでございます。 平成6年度には,商店街等の活性化フォローアップ事業といたしまして,市内中心商業地や周辺商業地におきまして,この計画を十分御理解いただきます説明会,あるいはそれぞれの商業地のカルテに基づく地域の活性化に向けての勉強会を開催させていただいてまいったところでございますが,本年度も引き続き取り組んでいるところでございます。 特に,周辺商業地につきましては,カラー舗装などの環境整備につきましての要望を把握し,関係機関との連携を図りつつ,その実現に向けての商業者の皆様とともに取り組んでいくことといたしまして進めておりますので,よろしくお願いいたします。 ○副議長(中沢はま子君) 戸田都市整備部長。  〔都市整備部長戸田猛君登壇〕 ◎都市整備部長(戸田猛君) 阪神・淡路大震災の事例を挙げながら,危険家屋や古い家屋の移転について御質問をいただきました。 がけ地の崩壊等,危険度の高い地域につきましては,従来より急傾斜地崩壊防止事業などによりまして安全の確保に努めてまいりましたが,その対象とならないがけ地などについては,危険地域からの住宅の移転を奨励する補助制度がございます。がけ地近接危険住宅移転事業でございまして,危険住宅の移転を行うものに対して,国と地方公共団体が助成を行うものでございます。 本市では,昭和49年からスタートさせております。なお,これらの制度は,がけ地などの限られた地域を対象としたものでございまして,一般的な平たん地での古い家屋等は対象外でございますので,御理解をいただきたいと思います。 それから,区画整理事業の推進でございますが,区画整理事業は道路,公園等の公共施設の整備・改善と宅地の利用増進を図ることを目的として行われる事業でございます。そのために,一般宅地は換地方式によりまして新しく移転先が定められ,家屋等につきましてもその換地に移転をしていただく費用を補償金としてお払いをする事業でございます。 したがいまして,この事業では,直接御指摘のような防災対策を目的とするものではございませんが,結果として安全性と快適性に極めてすぐれた町並みが形成されるところでありまして,震災時の被害を最小限度に食いとめる都市防災の面でこの事業が広く見直されているところでございます。 今後におきましても,本市の都市整備の中心的な役割を担っているこの事業の推進に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○副議長(中沢はま子君) 紀伊建設部長。  〔建設部長紀伊靖男君登壇〕 ◎建設部長(紀伊靖男君) 阪神大震災の事例から,山崩れ,がけ崩れ,危険箇所の調査と周知についての御質問でございますが,現在市内の山崩れ,がけ崩れなどの急傾斜地危険予想箇所は,平成4年に調査し,389カ所となっております。これらの危険予想箇所につきましては,毎年,災害シーズン前の6月号,広報あかるいまちなどでお知らせを行っているところでございます。また,市民の方からお問い合わせなどがございましたら,その都度現地調査を行いまして,適切な指導を行っているところでございます。 なお,次回の調査につきましては,平成9年に行うこととなっております。 次に,カラー舗装と歩道の縁石についてお尋ねいただきましたが,歩道と車道の境界の縁石部分の破損やねじれ等に関しましては,早急な機能回復に努めてまいりますが,線的な改良に関しましては,全面的な舗装打ちかえ改良などを含め,計画的な道路の整備によって周辺環境にも考慮し,快適な歩行者空間の確保に努めてまいります。 また,カラー舗装につきましては,幹線市道歩道美化事業によりまして,中心市街地の幹線道路の整備を図ってきたところでございます。 なお,県道高知-本山線の愛宕通りからのカラー舗装につきましては,県事業で実施し,道路拡幅及び右折レーンの設置に伴いまして歩道美化されたものと聞いております。 これより南のカラー舗装化につきましては,延伸を図るべく,道路管理者であります県に要請しながら,今後は関係機関とも調整をとりながら進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○副議長(中沢はま子君) 田村下水道部長。  〔下水道部長田村侃志君登壇〕 ◎下水道部長(田村侃志君) 佐々木都市下水路事業についてお答えを申し上げます。 この事業は,昭和60年度に佐々木町,旭天神町等の浸水解消を目的とし,事業着手したものでございます。 対象とする計画集水区域は約33ヘクタールあり,計画幹線水路は佐々木川の改修と,佐々木川と江の口川を結ぶバイパス水路の築造の758メートルでございます。このうち,バイパス水路部分,約304メートルは完成しておりまして,一定の効果を発揮しておりますが,当地区の浸水解消を図るためには佐々木川の改修が不可欠でございます。 そのため,バイパス水路の完成に引き続き,佐々木川改修工事の施行を決定いたしましたが,地元の理解が得られず,工事を休止した経過がございます。その後も,事業再開に向けまして,個々への御説明や地元説明会を実施してまいりましたが,地元の同意が得られるには至っておりません。同意が得られない原因としては,過去に行政が実施した事業に対する不信や軟弱地盤での工事のため家屋被害に対する不安があり,中でも家屋被害に対する不安が最大の要因ではないかと考えております。 私ども工事施工に当たりましては,特に家屋防護には配慮して実施しておりますが,これまでの経験から見まして影響が出ないとは言い切れませんので,御指摘いただきましたようなやりとりを,地元の方と私どもとの間でもされてきたものでございます。 公共事業の施工による建物等の損害補償につきましては,工事完了の日から1年以内に請求があれば対応しているのが通例でございます。 通例はともかくといたしましても,基本的には,原因が明確な場合は,1年後であっても補償すべきものは補償していかなければならないというふうに考えておりますが,長期間にわたるものは必ずしもその原因を特定できない場合が多く,そのことを説明してきたところでございます。 私どもといたしましても,浸水解消の必要があって計画をしたものでありますので,事業を早期に再開できるよう,補償も含め,さらに地元の方々と接点を求める努力を続けてまいりたいと思いますので,御支援のほどよろしくお願いを申し上げます。 ○副議長(中沢はま子君) 岡部忠孝議員。  〔岡部忠孝君登壇〕 ◆(岡部忠孝君) 第2問に移らせていただきます。 佐々木町都市下水路工事は,どうか一刻も早く反対住民の意思に極限まで譲歩していくか,それでも施工できない場合,事業計画の変更もあり得て,何らかの地域救済策をお願いをしておきます。 次に,会議録を読んでみても,釣りに対する思い切った質問が出てまいりますが,実現しておりません。研究いたしますなどで終わりにしてあります。ああこれが議会の常なんだと,新人議員は納得するのですが,それなら多分私の質問もその程度になるんじゃないかと,こういうように思ったんですが,大変に丁寧な答弁で,本当にありがとうございました。 ぜひ,不可能な部分があろうかと思いますが,やる気があるかないかによりまして,また高知市の将来を一つの観光行政が救うか救わないかということにも,大きく言えばなるかとも思いますので,ぜひ実行するという立場で御検討,御研究をよろしくお願いをいたします。 私は,観光とは驚きだと思っておりますし,また感動だとも思っております。この感動を与え得るには,海とどうつき合うか,また水とどうつき合うか,そしてその中の生き物とどう触れ合うかではなかろうかと思います。夏はどこも暑いわけですが,秋,冬,春の休暇こそ土佐です。そこに釣り場があり,水族館が必要だと思っておりますが,今は毛のある動物も,ない動物も,体温のある動物も,ない動物も,すべてさわる時代,触れる時代に変わりつつあります。見るだけの魅力,そういう時代では今はなくなっておりますので,どうかもう一度お聞きいたしますが,この触れる場所,そういうものをお考えいただきたいと思いますので,ぜひ御答弁をお願いをいたしたいと思います。 最後になりますが,土佐金について,その援助について考えてみたいと,このように御答弁いただきましたが,例えば,市長の優勝魚に対する賞状だとか,また補助金などは考えられないものでしょうか。 そして,次に防災ですけれども,空き家については美観のためということを御質問いたしましたが,御答弁がなかったようですので,ぜひお願いをしたいのと,最後になりますが,周辺市街地の役員との対話,話し合いというのは市が随時なされているのでしょうか。 それからまた,愛宕だけじゃなくって,周辺地の商店街の舗装工事,これには改装が必要なときが来れば,すべてカラーでやるというようなお考えはないものか,御質問をいたします。よろしくお願いします。 ○副議長(中沢はま子君) 松尾市長。  〔市長松尾徹人君登壇〕 ◎市長(松尾徹人君) 再度の御質問にお答え申し上げたいと思います。 まず,釣り公園の関係につきましては,先ほど部長の方からお答えを申し上げましたけれども,確かに高知の観光の魅力という中に,最近の観光は,特にする観光といいますか,そういった行動を一つのベースにした観光というのが非常に大きな魅力になっておるわけでございます。高知に釣りに行きたいという人も随分おられるわけでございますので,そういった観点での御質問であろうかと思います。 御承知のように,高知の場合は海岸線広いわけですけれども,大変海も荒い。さらには,それぞれに漁業権を持っておられる,そういう方々もおられるわけですので,なかなか調整が難しい点もあろうかと思います。 今,海岸線にヘッドランドというものを,これから直轄事業でつくっていこうとしておりますが,これは従来の防波堤とちょっと違いまして,環境にも配慮し,あるいは親水的な一つの要素も加えておるわけでございますので,そういったものの活用というのが考えられないかどうか,なおもう少し研究をしてみたいと思っております。 それから,土佐金についての再度の御要請でございますけれども,土佐金そのものが天然記念物という大変貴重な価値のあるものでございます。なお,一般の方々になお土佐金のよさというものを広めるということも必要であろうかと思いますが,表彰状,あるいは補助金という御提案ございましたけれども,特に表彰状の点につきましては,これは比較的,金をかけないで,しかも奨励ができるという意味では私どもとしては取り組みやすい課題でございますので,前向きに検討をさせていただきたいと思います。 補助金の問題につきましては,新しい補助金の設置というのは,いろいろなバランス等の問題がございまして,なお,これについては検討もさせていただきますけれども,今すぐ即座にわかりましたというのもなかなか難しい課題でございますので,御理解をいただきたいと思います。 残りにつきましては,関係部長からお答え申し上げます。 ○副議長(中沢はま子君) 戸田都市整備部長。  〔都市整備部長戸田猛君登壇〕 ◎都市整備部長(戸田猛君) 空き家,古家などにつきまして再度の御質問をいただきましたが,家屋につきましては,所有権という大きな権利がございますので,行政としてはそのことにつきましては語ることはできませんが,なおこのことにつきまして,他の事業との合併でございますが,密集住宅市街地整備促進事業と,いわゆるコミ住ということでございますが,そういう事業がございます。これは例えば,線的に行う街路事業,または面的に行う土地区画整理事業などと合併施行で施工するということによりまして,そういう古い家屋,空き家についての買収除却をすることができるわけでございますが,現在駅周辺都市整備の区画整理区域とか,潮江西部の土地区画整理事業などでその事業につきまして計画をいたしておるわけでございまして,旭地区につきましては,現状のところ施行ということには困難性がございますので,よろしく御理解を賜りたいと思います。 ○副議長(中沢はま子君) 岡部忠孝議員。  〔岡部忠孝君登壇〕 ◆(岡部忠孝君) 済いません。通告なかったと,こういうことでございまして,先輩議員からちょっと御注意いただいたんですが,何さま初めてのことでお許しいただきたいと思います。 周辺市街地のことでは何もこういうことは言ってなかったんですが,ただ,役員との対話なんかはされてたんだろうかなんていうことを思いましたもんですからちょっと質問追加をさせていただきまして,申しわけありませんでした。 本当に,初めての壇上に立たせていただきましていろいろと話をさせていただきました。今後ともによろしくお願いします。本当にありがとうございました。 以上で終わらせていただきます。 ○副議長(中沢はま子君) 水口晴雄議員。  〔水口晴雄君登壇〕 ◆(水口晴雄君) 第320回市議会定例会に当たり,通告に従いまして個人質問をさせていただきます。 高知市議会議員として初めて個人質問を行わさせていただきます,新風クラブ所属の水口晴雄でございます。昭和25年8月15日生まれの責任世代の代表としてこの場に臨まさせていただきました。よろしくお願いいたします。 初登庁後,私に課せられた想像以上の責任の重さ,期待に困惑したのが事実でございます。困惑をしながらも選ばれた以上は,選ばれしことの恍惚と不安を胸に,市議会議員という市民に一番密着した政治家を目指したいと思います。 政治家としての私の決意は,1つに,正確な時代認識を持つこと。つまりは,現在が時代の大きな流れの中でどこに位置し,どの方向に向かおうとしているのかを読み取ること。第2に,進む方向に誤りがあれば,それを食いとめ,正しい方向に向かうように発言し,行動すること。第3に,もしも危機的な状況に至ったときは,最終的に自分が市民の運命を担えるように,強い意志力と能力を養っていくこと。第4は,ふだんは淡々としていて,しかも精いっぱい地域の代表としての務めを果たすこと。地域代表で終わるような政治生涯であれば,それは市にとっても穏やかな時代であり,これにまさるものはないと思っております。 そして,政治とは,沈思と黙考を省略して対処できるほど手軽な仕事ではないと考えております。 以上述べさせていただきましたことは,新人議員としての私の決意であり,これよりは市政に望むことを,私見を交えながら申し上げさせていただきます。 第1点として,職員の適正配置についてでございます。 アンケート政治という言葉を聞かれたことがあるかとは思います。政治家には2つのタイプがあると言われます。1つは,自分がよいと思っていることを実践する政治家であり,あと一つは,みんながよいと思っていることを実践していく政治家であります。この後者のタイプがアンケート政治を意味いたします。 アンケート政治の致命的な欠点として,第1に,標準的な民意の水準を超えることができない。第2に,みんなの意見は絶えず変わるから常に定まることがない。第3に,責任はみんなの責任になるから責任を厳しく問われない。第4に,指導者の責任は回避することができ,指導者の交代や組織の新陳代謝が進まない。以上の点でございます。 政治,経済が安定し,揺るぎのない市ではアンケート政治で十分でしょうが,当市のような幾多の問題を抱えた市においては,自分がよいと思っていることをリーダーシップをとり,実践していく必要性を感じます。 松尾市長の行政手腕,お人柄からしても,自分がよいと思っていることを実践すべきときであり,またこのたびの高知市第3次実施計画にも随所に松尾市長の思いが出ているように拝見しますが,新人議員としてまず思うことは組織体系でございます。 企業においては,この不況の時代,企業の存続の命運をかけてリストラに取り組みます。目的を明確にし,重要項目を設定し,戦略・戦術を策し,機構改革を実施し,適正人員配置を行うのが常道であります。 21世紀に向かって,新たに行政改革推進委員会で御論議がなされていると承っております現状でございますが,ある課では,課長みずからが先頭に立ち,重点項目をなし遂げるため,ほかの大事な事業にも支障が出ているようにお聞きいたします。課長そのものが忙しい重点的な施策を抱える部署への重点的な配置がなされているかどうか,お伺いいたしたい。 例えば,かねてより経済が弱いと言われてます高知市で,現在の事業を継続しつつ新たな経済政策を展開し,高知市産業活性化条例を抱えている最も重要な部署の人員配置の状況や活動状況を見ると,私としては決して適正配置,重点配置がなされているとは思われません。 市長に申し上げたいことは,前段で述べさせていただきましたアンケート政治では,ややもすれば視野の狭い,慣行・年功序列方式に陥りやすくなります。人員の異動には無理も伴い,痛みの伴うことも十二分に承知しながらも,市長,企画,総務が一体となり,主体性を持ち,職員の適正配置,重点配置を断行されることを望まさせていただくとともに市長の御所見をお伺いいたします。 2点目には,県を含め,他機関との職員及び意見の交流でございます。 例えば,今進めていく上で重要な高知新港等利活用推進事業や,高知駅周辺都市整備事業等に関しましては,県,市の連携がますます必要と思われます。その連携が,今まではあと一つ不十分に感じておりましたが,本年度は県,市の人事交流も前向きにとらえられ,健康福祉部長を県から迎えられるなど,徐々に改善されていると思っております。 今後,一層県,市の交流を促進すべきと考える次第であります。 また,高知市が主体になる審議委員会,検討委員会を開催するだけではなく,県が,あるいは市民団体が主催する審議会に閉じこもることなく,積極的に参画を進め,刺激を受けることが行政の活性化には欠くことができないと考えますが,いかようにお考えか,お伺いいたします。 関連しまして,具体的にお尋ねしたいことは高知県政策総合研究所との連携のことでございます。 御承知のように,ここでは県政に関する重要な課題を研究されており,その中では高知市の重要性を指摘しており,都心地区を中心とした整備において,公共的施設のコンパクトな再配置,都心地区のグリーニングや,親水空間づくりによる自然との共生空間づくり,観光やコンベンション振興のための整備・充実,都心地区への密度の高い居住空間の整備などを提案されています。 本市よりも職員を1名派遣しているところではありますが,今後,高知県政策総合研究所との共同研究や研究の委託など,より一層の連携が必要で,そのことが高知市行政により活性化が増すと考えますが,市長の御所見をお伺いいたします。 次に,商店街振興についてお伺いいたします。 平成6年3月作成の高知市商工業振興ビジョン,高知商工会議所策定の高知地域商店街等活性化実施計画策定事業報告書,そして本年4月には高知市産業活性化条例もできたことでございます。これらの中には具体的な振興策や助成策も盛り込まれたものであり,高知市及び関係機関の努力に対して評価をしております。 今後は,このビジョンに盛られた具体的な施策を推進していく必要があるわけで,そのためには推進の方策としての産業活性化条例の周知徹底が肝要であると考えております。しかしながら,商店街振興組合連合会等の組織のあるところにおいては,組織を通じて勉強していくことが可能かと思いますが,そういった組織のない商店街とか,事務局体制の弱い商店街にはなかなか御理解がいただけないのも現実でございます。 仏つくって魂入れず,そのことわざでございます。残念ながら,せっかくすばらしい制度ができても,使えなければ何にもなりません。組織のないところに対しても,市が積極的に場を設けて呼びかけていくことが必要でないかとは考えますが,高知市はそれらに対してどのように働きかけをしていくのか,お伺いしたいと存じます。 また,阪神・淡路大震災以降,各報道でも御承知のように,地域社会にとって商店街の存在が,ある種の住民の心のよりどころとして地域文化の触れ合いの場として見直されつつあるのは御承知のことと存じますが,現在中心街,近隣商店街を問わず,商店街の中に空き店が出ていること多々ございます。特に地価の高い高知市においては,組合,個店が買い取り,有効利用を図る自助努力にも限界があるのも現実でございます。空き店がふえることは,商店街の振興の上でも,地域住民の利便性でも,さまざまな悪環境のもととなり,大きな問題であると考えます。 今回策定された第3次実施計画でも,空き店対策が書かれておりますが,市として具体的にどのような取り組みをされているのか,お尋ねいたします。 次に,共同店舗化の促進も第3次実施計画で取り上げられており,商店街活性化にとって重要な課題と考えております。市としても,現在中心商店街の大橋通り北で具体的に取り組まれていることには感謝していることであるとともに,この取り組みをほかの場所にも拡大していただきたいと考えております。ただ,幾つかの問題があるようにも聞いておりますが,共同店舗化は商店街活性化の重要な手段でもありますので,共同店舗化の進まない原因を,構わない範囲でお聞かせください。 3点目については,よさこい祭りを取り上げさせていただきます。 今の状態では,過日テレビ放映されましたので御承知の方も多いかと思われますが,ことしで第4回の北海道のよさこいソーランに,ことしで第42回のよさこい祭りが,本家としての地位すら奪われかねない状況を憂い,提言させていただきます。 よさこい祭りにつきましては,私が調べるだけでも,昭和63年に北尾議員,平成2年に小崎議員,平成4年に秋友議員,福島議員,平成5年に川田議員が質問をされております。よさこいナイター,県交通,土電バス等の活用,メーン会場の移転,環境整備,経済効果,さまざまな観点より質問,提言がございました。 それらに関しての要約した市の見解は,平成5年6月議会での森田経済部長のお答えと考えております。いわく,関係者が市民と協力し,努力の積み重ねで現在の市民カーニバルと言われる祭りに発展してきた。しかし,実施主体のよさこい祭り振興会で課題が検討されているものとして,運営組織の充実と運営手法の確立,新会場の設定と地区競演場条件整備,都市の祭りにふさわしいルールの確立があり,このよさこい祭りを今後さらに高知の観光資源として活用していくために,踊り子隊の積極的な県外への派遣,PR,有料観覧席の充実,よさこい祭り会館構想の実現を進め,観光資源の価値を高める祭りの運営に取り組まなければならない。今後,この祭りをさらに発展させていくためには,道路の利用,交通管理の課題の解決に加え,市民・県民の積極的な理解が必要なので,よりよさこい祭り振興会を支え,行政の役割を見定めながら積極的な取り組みを進めてまいりたいと考えていると,このように答えられております。 この議会答弁のあった時期に,よさこい祭り振興会は,よさこい読本の無料配布を行いましたが,この読本の中で,その対談の席,よさこい祭りは,単年度事業で,予算的なプールができず,今後は基金を考えていく。ただ,よさこい祭り振興会という組織が祭りの規模に追いつかない状態である。県外からの踊り子の参加要請があったとき,予算がなく,飛び込み依頼に応じてPRすることができず,対応として市の観光協会や県の観光連盟が受けている。振興会自体が役割を果たせないというジレンマがある。最終的には振興会を充実させ,法人化させることが組織立って動かしやすい。よさこい祭りは,もともと県,市,新聞社,放送局,高知商工会議所が役割分担を決めて始まったイベント。それを振興会が全部受けてというのもなかなかできない。これからは組織の再編成の問題も,県,市,新聞社,放送局,高知商工会議所を含め,1つの形をつくらないと振興会自体が行き詰まってしまうと述べられております。 高知市は,よさこい祭り振興会を支えていくと考えられておりますが,よさこい祭り振興会では,このままでは行き詰まってしまうと考えられております。 ことしの6月6日のよさこい祭り振興会総会では,よさこい祭りの将来を憂えた有志の意見が採択され,法人化について検討準備委員会発足に向けて検討していくことが正式に決定いたしました。 経済波及効果,あるいは生産誘発効果として,県統計情報課の調べとして,平成6年度統計では,直接経費として,はっぴ,パンツ,衣装代,美容,クリーニング,移動バス借上料,地方車,競演場装飾等で7億9,700万円,祭り見物の観光客の消費,観光客の交通費・宿泊費,土産代,観光施設への入場料等で30億4,000万円,合計38億3,700万円になり,それから鳴子製作費や,観光客ガソリンなどの県外消費分を引いても,実質的な県内への直接効果として33億7,300万円になります。 一方,こうした消費に伴う間接効果は30億8,900万円で,直接,間接を足した祭りの経済波及効果は64億6,200万円となっております。 教育面でも,公立小学校の運動会でよさこい踊りを取り入れている学校は,現に約20校あります。今後,教育委員会の指導のもとに,小・中学校では,音楽,古典の踊り,高校では創作舞踊と,よさこい祭りで文化,音楽,高知の歴史と生きた活用ができます。 また,地域コミュニティが今計画されておりますが,よさこい祭りは,今では企業,クラブ,商店街チームがほとんどですが,以前は町内会チーム,子供連が今以上にございました。運営上難しい点が多々あることも承知ですが,例えば町内会チーム参加への手助けがあれば,より実りあるものになると思っております。青森では,国道をとめてねぶたを行っていますし,ある都市では企業が一斉に休みをとり,祭りに取り組んでおります。 世界的な活躍をされていますデザイナーの山本寛斎氏に言わせますと,なぜよさこいは日本じゅうで有名じゃないのか。PR下手と情報を使うのが下手。素材はいいし,すごくよいエネルギーがいっぱいあふれている。有名じゃないのが不思議になります。 また,高知商工会議所では,昭和63年によさこい長期ビジョンとして,JR高知駅からはりまや橋間が,大幅な交通規制を伴うものの,道路管理者,周辺市民の協力が得られれば競演場として最適と報告しておられます。 るる申し上げましたが,よさこい祭りというすばらしい観光資源,文化財産に関しての市としての取り組みが不十分ではなかったかと考えます。総論としてわかっているが,各論として難しいとの考えを改め,一歩前進の考えでお答えをちょうだいしたいと存じます。 1つは,よさこい祭り振興会の法人化への動きに市はリーダーシップをとっていただきたい。 1つは,はりまや通りの電車道を競演場として使用できるように関係機関に働きかけていただきたい。 1つは,学校教育の現場で音楽,体育によりよさこい祭りのすばらしさを取り入れていただきたい。 1つは,町内チーム,子供チームに何らかの市の支援をお願いいただきたい。 1つは,一年じゅう見ることができる常設の場所を考慮していただきたい。 以上,5点について具体的なお答えをちょうだいいたしたいと思っております。 続きましては,経済部観光課所管の財団法人高知コンベンションビューローについてお尋ねいたします。 松尾市長は,常日ごろ,産業振興の中で手っ取り早いのは観光だと申されております。第3次実施計画の中でも,高品質観光都市づくりとして,観光・交流客の誘致拡大を唱えられております。その核として,高知市への全国大会の誘致及びその全国大会の施設の整備を目指し,高知市も平成6年6月に,県が1億円,市が1億円,民間が5,000万円の計2億5,000万円の出資で運営される財団法人高知コンベンションビューローの設立に加わりました。県,市,民間とも今後の観光を考えていく上で,一体となり取り組まれていることには重要性をかんがみ,敬意を表するものであり,私もその活動に大きな期待をしております。 ソフト面では,現在コンベンション可能な場所をまとめたカラーパンフレット「自由の国の会議」で,開催予定者の企画,検討段階へのアプローチ,紹介をされていることをお聞きしております。 お尋ねしたいことは,ハード面,つまり新施設のことでございます。四国他県を見ますと,アスティ徳島が5,000人,サンメッセ香川が4,000人,愛媛県民文化会館が3,000人収容で,これらの施設はいずれも県が建設をしております。都市計画,アフターコンベンションを考えると,中心街再開発との整合性を図りつつ,早期着工に向けての歩みを図ることが必要かと考えます。財団が発足し,約1年がたっておりますことですし,都市計画,中心街再開発にも少なからぬ影響を及ぼすことでありますので,差しさわりのない範囲で結構ですが,市単独事業は基本的に無理だと承知しておりますので,県,市,民間でされる意向か,県,市で行うのか,ある程度の見通しをお聞きしたい存じます。 現在の財政状況では,成立の促進をただ願う立場かもしれませんが,コンベンション施設研究委員会が,ある時期に規模と場所の答申を出される前に,市長の所見をお伺いしたいと存じます。 次に,ポリスボックスの設置の提案でございます。 市長は,安全で住みやすい地域社会の実現に向け,本年1月14日に新たに名称を変更し,これまで以上に地域ニーズにこたえる活動をされている高知地域安全協会の会長を務められております。中央公園やグリーンロード及びその一帯は,昼夜を問わず,多くの県民・市民や観光客が集まる,高知市内で最もにぎやかな場所であることは御承知のことと存じます。ところが,最近では,酔客のいたずらや,けんか,若者の危険な遊び,グリーンロード上の不法駐車などが多く見られており,心配をしているところでございます。 現在,この付近にはポリスボックスがなく,事件発生や,発生が予想される場合には,はりまや橋交番や帯屋町交番より出動いただいているところでございます。 警察におきましても,この事態を重んじ,平成6年12月1日より30日まで,年末警戒に合わせて夜間パトロールカーを中央公園に配置し,その効果で周辺のけんか,もめごとが前年より半減した由でございます。また,ことしの1月より毎土曜日に,夜9時より12時まで臨時交番をこの周辺に設け,やはり前年度よりはけんか,もめごとが少なくなった由でございます。 また,高知警察署には,11の交番と4つの駐在所がございますが,平成6年度所管区別刑法犯認知状況を調べますと,人口1,000人当たりの犯罪率で,帯屋町交番が134.7%,はりまや橋交番が115.7%で,次に続くのが駅前交番の42.6%と,ほかの交番を上回る犯罪率となっております。 この最もにぎやかな場所にポリスボックスがあれば,観光客,県民・市民にとり,より安心できる楽しい場所になると思っておりますし,高知市全体が安全な町であるというイメージアップにもつながると思います。現在,商店街の方でも,ポリスボックスの設置を働きかける準備がされていると聞いておりますが,用地確保のめどさえ立てば道は開ける可能性は強いと確信しております。 高知市としても,なお関係機関へ設置を呼びかけていただきたいと考えますが,御所見をお伺いいたします。 続きまして,財団法人高知市都市整備公社が事業を行っており,この10月1日にオープン予定の新京橋交流施設についてお伺いいたします。 この時期になっても,外観のみクジラのようなものができ上がりつつあるが,一体何ができるのかと思っている市民が多いのも事実でございます。あと3カ月ほどで完成予定でございますが,この時期になっても目的が市民の皆様方に伝わっていないもどかしさを感じております。 中心街にある,限られた土地を利用しての施設でありますので,市民の要望に沿うような施設ができ上がっているとは思いますが,現在の進捗状況をお聞きいたします。 また,地下には自転車250台,バイク50台が駐輪できる駐輪場が完成予定ですが,市民のためにも管理・運営方法をお聞きいたします。 また,前段で質問させていただきました,よさこい踊りの常設場所の検討をお願いしている段階でございますが,例えば徳島のアミコビルのシビックセンターで市が毎日見せる「踊る阿波踊り」として,観光客,市民を対象に阿波踊りを広めています。はりまや橋の地域性も考え,運営手法を検討しながら前向きに取り組んでいただくようお願いするとともにお伺いいたします。 最後になりますけれども,公立小・中学校の施設開放に関して御提言を申し上げます。 ある若者たちが,同好メンバー約20人で吹奏楽団,いわゆるブラスバンドの集まりをつくりましたが,練習場所として筆山ユースホステル跡に申し込みに行ってますが,先約ばかりで入る余地がありませんでした。高知近郊で,公共施設でブラスバンドの練習ができるところは,三里文化ホール,県民文化ホールリハーサル室,吉川村劇場などに限られております。そのことごとくに制約があり,全国的に有名になっている市民楽団の鏡野吹奏楽団を目指す夢は,現在とんざしかかっております。ちなみに,鏡野吹奏楽団は,週2回鏡野中学校の教室で練習をしているとのことでございます。 お聞きをしたいのは,公立小・中学校の施設開放をどのように進められているのか,そのようなことでございます。 御承知のように,高知市立学校体育施設開放事業運営委員会があり,各地域で市民参加のスポーツには前向きに市も取り組んでおられます。また,平成6年度より,一宮,昭和,朝倉,潮江の4小学校では,一般教室の開放が地域住民のために図られており,6年9月より7年3月までに96件,1,590人という開放利用実績は評価を申し上げるものであります。 ただ,スポーツ,一般サークル活動と比べますと,大音量のブラスバンドクラブや,音楽を伴うコーラス団体や民謡クラブには大きな制約が伴い,練習場所は限定されているのも事実であります。広い敷地のグラウンドや,音楽の授業で大きな声を出し,自由に遊んだ学校に若者がよりどころを求めるのも無理のないことと思います。 特に,最近では,空き教室の有効利用も考えられており,29小学校170教室,14中学校で56教室もあると,何とかしてあげたいと,そう思うのも事実であります。 学校施設の夜間の管理・運営が大変で,先生方に御負担をかけることも重々承知をしており,また卒業した学校で愛着もあり,音量にも注意を払い,音楽室,空き教室もある状態であれば検討を加えていただきたいと存じます。同じ地域に住む若者たちが,一つの志を持ち,音楽により友情の輪を結ぼうとしているときに少しでも援助をしてあげたい。若者の夜,それも9時ぐらいまでのことです。若者が夜,健全に集まる場所は限られております。社会教育の面からも御配慮をいただきたいと思っておりますので,御所見をお伺いいたします。 以上で第1問を終わらさせていただきます。 ○副議長(中沢はま子君) 松尾市長。  〔市長松尾徹人君登壇〕 ◎市長(松尾徹人君) 御質問に順次お答え申し上げます。 まず,機構改革,行政改革に関連いたしましての御質問でございます。 機構は,社会経済情勢の変化,あるいは市民意識の多様化に迅速に対応いたしますとともに,市政運営を計画的,効率的に行っていくことができるものでなければならないというふうに思っております。 市政は市民のものであり,市役所は市民のための最大のサービス機関であるという認識のもとに,最少の経費で最大の効果を上げるべく,常に新しい視点で見直しが必要と考えております。 21世紀に飛躍する元気都市・高知を目指しまして,市民主導の市政を推進していくため,行政改革推進委員会の御意見も踏まえながら,庁内的にも県とも並行いたしまして,具体的な検討を進めてまいりたいと考えております。 また,行政改革に関連いたしまして,人員の重点配備についてのお尋ねがございました。各部署の人員配置は,現在の事業量,事務量,あるいは予想される将来の事務量等を考慮いたしまして決められるわけですけれども,市政運営を計画的,効率的に行っていきますためには,社会経済情勢の変化に対応して常に見直しが必要と考えております。 本年度の組織,人員配置等につきましては,今までと余り大きく変えておらないわけでございますが,これは,例えば,ある課を重点的に人数をふやそうといたしますと,当然どこかを減らさなければいけないという関係になるわけでございまして,時間的にも全般的な検討のいとまが十分なかったということ。さらには,行政改革推進委員会を設置をして,全般的な行政改革の検討をしようとするさなかでもございましたので,今回は見送りをいたしまして,行政改革推進委員会での検討結果を待って,今後人員配置についても全般的な検討,見直しを行いたいというふうに思っておるところでございます。 特に,例に出されました産業振興関係につきましても,重点的な事業でもございます。その具体的な事業の進展に伴いまして,体制強化,また新たなセクションの設置の必要性も生じると思いますので,状況に応じて弾力的に体制づくりを検討したいと考えております。 それから,県市交流,あるいは県や市民団体が主催する審議会等に積極的に参画すべきではないかという御指摘でございました。 県市交流につきましては,御指摘のように,拡大に努めてまいっておるわけでございますが,お互いに大きな刺激にもなっておりますし,また県,市の意思疎通も高まっておるというふうに思っております。今後とも,一層積極的に進めてまいりたいと考えております。 また,県や民間団体が主催いたします審議会,あるいは検討委員会等への参画につきましては,これまでも要請がございましたら積極的に参画もさせていただいておりますし,また市が主催する審議会等につきましては,県や関係市民の方々に参画をお願いいたしまして,幅広く御意見,御要望をいただきながら行政に反映するように努めておるところでございます。 今後とも,こういった形でできるだけ多くの方々の御意見をお聞きする,そういった機会を設けてまいりたいというふうに思っております。 行政は,市のみで完結するわけではございませんし,市,県,あるいは国が連携を密にして力を合わせてこそ,真に市民の幸せが実現できるものというふうに確信をいたしておるところであります。 次に,高知県政策総合研究所との連携についてのお尋ねでございます。 高知県政策総合研究所は,高知県の発展につながる重要な課題の研究がなされておるわけでございまして,その研究テーマの中には高知市に関係したテーマも数多くございますし,その活動や報告書にも常に大きな関心を持っておるところでございます。 高知市はたくさんの課題を抱えておりますけれども,それぞれの課題は高知県全体の発展にも大きくかかわっておるわけでございまして,こうした課題に対し,具体的な方向性を決定し,判断していくためには,正確なデータに裏づけされた資料や,専門家による検討報告が不可欠だというふうに思っております。 その意味で,本市からも,政策総合研究所には職員を1人,派遣をいたしておりますけれども,今後御提案のありましたように,政策総合研究所とより一層連携を強めますとともに,本市の抱える重要な課題について共同研究や,あるいは研究委託といったことも検討してまいりたいと考えております。 次に,よさこい祭りについて幾つかのお尋ねがございました。 よさこい祭りにつきましては,先ほど御質問にありました山本寛斎さんのお話ではございませんけれども,私自身も,余り知られてないけれども,全国に通用する,すばらしいイベントだというふうに思っております。こんなに若い人が高知におったかなと驚かされるぐらい,若い人のエネルギーが爆発するすばらしいこの祭りを,ぜひ日本の祭りとして発展をさせていきたいというふうに思っております。 まず,よさこい祭り振興会の法人化への取り組みでございますけれども,運営母体でありますよさこい祭り振興会の法人化は必要不可欠な課題だというふうに思っております。 市といたしましても,法人化についてのノーハウの提供など,積極的に対応させていただきたいと考えております。 また,電車通りの使用につきましては,昭和63年に出されましたよさこい祭り振興会によるよさこい祭り長期ビジョンの中でも,JR高知駅からはりまや橋間の電車通りが競演場に望ましいという報告が出されております。私自身は,むしろ東西の電車通りが望ましいんではないかと,個人的には思っておりますけれども,今後十分議論しながら,特に,私も以前勤務した経験のあります青森におけるねぶた祭り,大変な規模で交通を遮断して行われておる。そんなことも参考にしながら,ぜひこれについては,今後関係機関にも一致して当たり,積極的に取り組んでまいりたいというふうに思っております。 それから,よさこい鳴子踊りの常設場所の設置の問題でございますが,高知市観光振興基本計画報告書の中でも,よさこい会館の構想として一つの検討課題に上げられておるわけでございますが,確かによさこい祭りを全国に発信するためには,いつでも観光客が見れる,そういった施設というものが望ましいのは確かでございますが,実際の運営を考えますと,なかなかすぐには難しい面もあろうかと思います。 今年度から新規事業として始めました,高知で開かれます全国大会,四国大会によさこい鳴子踊りを派遣をいたしておりますけれども,大変これが好評でございます。こういったようなことの積み重ねの中から,これらについても新たな方向を模索していきたいというふうに思っております。 次に,コンベンション施設についてのお尋ねでございます。 交流人口拡大策の核となりますコンベンションの誘致を進めるためには,現在の施設では支障を来しておるわけでございまして,経済界を中心に,早くから新たな施設の建設が望まれておるところであります。 その建設に当たりましては,どんなような機能を持つ施設がいいのか,そういったような民意の結集が必要でありますことから,現在高知コンベンションビューローに各界からの代表によりますコンベンション施設研究委員会が設置をされておりまして,高知にふさわしい利用目的や規模,立地場所,建設資金,あるいは運営方法などなどにつきまして検討をいたしておりまして,この10月中・下旬までには一定の方向が取りまとめられるというふうに伺っております。 私どもといたしましては,こういったコンベンション施設,特に四国のほかの3県では,既に県が主体となって建設がなされておりまして,市といたしましては,この施設は全県的な性格を持った施設であるというふうに位置づけをいたしておりまして,コンベンションホールの建設については県に主体的な取り組みをお願いしたいということで,かねてお願いをいたしておるところでございます。 残りの質問につきましては,関係部長からお答え申し上げます。 ○副議長(中沢はま子君) 森田経済部長。  〔経済部長森田昌雄君登壇〕 ◎経済部長(森田昌雄君) 何点か御質問いただきましたので,順次お答えを申し上げます。 まず,未組織商店街への活性化条例の周知方についてでございますが,商店街の振興を考えていきますときには,まずこの条例の御理解をいただき,御活用いただくということが非常に重要でございますので,今まで,広報紙やラジオ番組によるPR,そして経済団体や商工関係団体の御協力もいただきながら作成をいたしましたパンフレットを資料といたしまして,説明会や勉強会の開催,企業訪問等による説明等を行ってきたところでございます。 先般も,商工会議所等の関係団体との打合会を持たせていただきまして,条例の周知のあり方につきまして協議をし,ともどもに進めていこうという話し合いをしたところでございますが,今後も引き続きまして,未組織の商店街の皆様方への対応も含めまして,あらゆる機会を通じまして周知を図ってまいりたいと考えております。 次に,空き店舗対策への取り組みでございますが,御承知のように,消費者ニーズの多様化や消費者の行動範囲が拡大いたしましたし,また商業地の地価上昇等の影響もございまして,近年空き店舗が増加いたしておりますが,商店街がにぎわいの拠点として,町の顔としての重要な役割をあわせ持つことを考えますと,本市の商業振興を図っていく上におきましては,この対策は大きな課題であると認識いたしております。 現在,中種商店街では,商店街の再開発とも関連いたしました検討部会を,また帯屋町商店街では共同店舗化も含めた委員会を設置するなど,中心商店街におきましても,空き店舗対策のための検討が始まっているところでございます。 本市といたしましても,各商店街・団体との連携を図りながら,商店街個々の特色を生かした空き店舗対策に対応できますよう,その支援方法等について研究を行ってまいりたいと考えております。 次に,大橋通り北地区の再開発についてでございますが,現在テナント誘致や資金計画,施設計画等の最終調整の段階を迎えているところでございます。この中で,特にテナント誘致の問題といたしましては,再開発ビルの安定経営にかかわるものでございまして,重要なかぎと考えております。 共同店舗化の問題といたしましては,核テナント誘致の問題のほかに,建物を共有化することにより個々の資産が区別できにくくなり,個人的な売買等が難しくなることや,借家権者と現在営業されている方との調整や補償の問題,また共同店舗内での個店の配置計画,個々の資金出資率,資金計画等が考えられます。 いずれにいたしましても,市街地再開発事業等を行い,共同店舗化をする場合につきましては,市としても,地権者方々の組織する組合等の皆さん方とともに商業活性化につながるように取り組んでまいりたいというふうに考えております。 次に,よさこい祭りへ参加いただいております町内会,子供踊り子隊への支援ができないかという御質問でございますが,昨年の第41回よさこい祭りの参加チームを見てみますと,133団体,踊り子1万4,000人でございまして,そのうち25団体が町内会,子供隊,商店街のチームとなっておりますが,参加に当たりましては,それぞれが工夫を凝らしまして,すばらしい夏の祭りをつくり出していただいているところであり,感謝いたしておるところでございます。 その一面,各団体が最も御苦労をされていますのは,音響地方車や踊り子輸送経費等の費用の捻出でございまして,大変であることはよく理解をしているところでございますが,自主参加を主体とする祭りとなっておりまして,その中で一部の団体に助成することは困難ではないかと思われるところでございます。 しかし,よさこい踊りをもっと地域に広げまして,親しみやすい祭りにしていくためにも,子供たちや町内会単位での参加が望まれますので,よさこい祭り振興会に働きかけまして,その実態を調べ,少しでも経費がかからない工夫と方法等を工夫できないかを研究,検討してまいりたいと思います。 最後に,中央公園等にポリスボックスを置くことは可能かという御質問でございますが,公園へのポリスボックスの設置につきましては,市民の方々が集い,楽しみ,憩う場として,また安心して買い物を楽しむためにも,安心できる町は大変重要でございますので,夜間におけます中央公園等,周辺の安全管理の面からも設置の必要性を強く感じているところでございます。 現在はパトカー等によります巡回警らの御協力をいただいているところでございますが,公園内への派出所の設置につきましては,都市公園法によりその設置が可能となっておりますので,この機会に園内へのポリスボックスの設置につきまして県警へ働きかけ,お願いしてまいりたいと思うところでございます。 以上,お答え申し上げます。 ○副議長(中沢はま子君) 戸田都市整備部長。  〔都市整備部長戸田猛君登壇〕 ◎都市整備部長(戸田猛君) 新京橋交流施設について進捗状況と,今後の管理・運営についてお答えをいたします。 新京橋交流施設は,昨年6月に建設着手以来,工程どおり順調に進捗をしておりまして,6月末現在の出来高は約85%の進捗となっております。8月末の完成を目指しまして,現在鋭意取り組んでおるところでございます。 完成後は,引き続き都市整備公社が管理・運営に当たりまして,10月1日の開設を予定をしております。現在,その準備を進めてまいるところでございまして,企画・展示フロア,展示室や会議室の貸し会場は使用料金が伴いますが,市民の触れ合いや文化活動の場として御利用していただきたいと存じます。 なお,貸し会場の使用申し込みを受け付けを開始をしておりますが,今後さらにPRにも努めてまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いをいたします。 それから,駐輪場の管理・運営につきましては,基本的には高知市自転車等の放置の防止及び自転車等駐車場の整備に関する条例との関連もございますので,財団法人高知市都市整備公社と高知市の間で協議をした上で,地元商店街の関係団体等の御協力もいただきながら管理・運営をしてまいりたいと考えております。 それから,よさこい踊りの常設につきましては,新京橋交流施設におきましての設置することは物理的に困難でございます。常設機能といたしまして,観光情報案内カウンターを設けることにしておりまして,ビデオ等による放映を流すことによりその機能の一部を確保すると伺っておるところでございますので,御理解を賜りたいと思います。 ○副議長(中沢はま子君) 西内教育長。  〔教育長西内義斉君登壇〕 ◎教育長(西内義斉君) 教育行政についてお答えをいたします。 まず,学校教育によさこい祭りを取り入れてはということでございますが,学校は,学習指導要領に基づきまして,地域児童の実態等に応じて教育課程を編成し,教育活動を実施しておるわけでございますが,本市のよさこい祭りは,今や伝統ある市民の祭りとして根づき,本市の小・中学校の多くがよさこい鳴子踊りを,運動会等学校行事において,子供たちの表現活動の一環として取り入れておりますので,なお今後とも御指導のほど,よろしくお願いをいたします。 次に,学校施設の開放について,とりわけブラスバンドに開放できないかということでございますが,学校施設の開放事業は,お話にもございましたように,昨年9月以来,市内4校で,地域における生涯学習の場として学校教育に支障がない範囲で,一定条件のもとに開放をいたしております。 現在のところ,開放いたしております部屋は,普通教室や会議室としてこれまで学校が利用していた部屋で,近隣住民の皆様方に御迷惑かけない範囲で民謡やコーラスグループでも利用できますし,現に利用しているグループもございます。 しかしながら,お尋ねのブラスバンドの利用につきましては,その音量が非常に大きいことから,現在のところでは困難でございますが,今後開放校の拡大を図っていく中でその可能性について検討してまいりたいと考えておりますので,御理解賜りたいと存じます。 ○副議長(中沢はま子君) 水口晴雄議員。  〔水口晴雄君登壇〕 ◆(水口晴雄君) それぞれの質問につきまして前向きの御回答をいただきまして,大変ありがとうございます。 ただ,産業活性化条例等の活用につきましては,申しましたように,仏つくって魂入れず,それにならないように,市もより積極的に取り組まれるようお願いいたします。 また,よさこい祭りに関しましては,市長の申される日本一の祭りと,そのようにするように,市の強力なリーダーシップをお願いし,これで私の質問すべて終わらさせていただきます。どうもありがとうございました。  ~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○副議長(中沢はま子君) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中沢はま子君) 御異議なしと認めます。よって,本日はこれにて延会することに決しました。 7月4日午前10時再開いたします。 本日はこれにて延会いたします。  午後2時53分延会...