川崎市議会 > 2018-10-10 >
平成30年 10月総務委員会-10月10日-01号
平成30年 10月まちづくり委員会-10月10日-01号

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  1. 川崎市議会 2018-10-10
    平成30年 10月まちづくり委員会-10月10日-01号


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    最終取得日: 2021-05-06
    平成30年 10月まちづくり委員会-10月10日-01号平成30年 10月まちづくり委員会 まちづくり委員会記録 平成30年10月10日(水) 午前10時00分開会                午後 0時28分閉会 場所:603会議室 出席委員:堀添 健委員長、宗田裕之副委員長、浅野文直、原 典之、老沼 純、      かわの忠正、春 孝明、織田勝久、石川建二、渡辺あつ子、重冨達也各委員 欠席委員:なし 出席説明員:(建設緑政局奥澤建設緑政局長綱島総務部長磯田緑政部長、        小林道路管理部長太田道路河川整備部長福田道路河川整備担当部長、        柴山庶務課長櫻井みどり企画管理課長木村みどり保全整備課長、        松本みどり保全整備担当課長日比野路政課長越畑管理課長、        柿沼管理地籍担当課長長谷川道路整備担当課長矢口道路施設課長、        秦道路施設担当課長       (まちづくり局石井登戸区画整理事務所担当課長       (臨海部国際戦略本部二宮拠点整備推進部担当課長 日 程 1 議案の審査      (建設緑政局
        (1)議案第118号 塩浜3丁目地区内土地造成工事請負契約の変更について     (2)議案第121号 市道路線の認定及び廃止について     (3)議案第122号 黒川西谷特別緑地保全地区用地の取得について     2 所管事務の調査(報告)      (建設緑政局)     (1)京急大師線連続立体交差事業の2期区間代替案の検討状況について     (2)道路照明灯及び公園灯におけるESCO事業の導入について     3 閉会中の継続審査及び調査の申し出について     4 その他                午前10時00分開会 ○堀添健 委員長 ただいまからまちづくり委員会を開会いたします。  お手元のタブレット端末をごらんください。本日の日程は、まちづくり委員会日程のとおりです。  初めに、建設緑政局関係の議案の審査として、「議案第118号 塩浜3丁目地区内土地造成工事請負契約の変更について」を議題といたします。  理事者から特に補足説明等はございますでしょうか。 ◎奥澤 建設緑政局長 特にございませんので、御審議のほど、よろしくお願い申し上げます。 ○堀添健 委員長 なお、関係理事者として、臨海部国際戦略本部から二宮拠点整備推進部担当課長が出席しておりますので、御紹介いたします。  それでは、質疑がありましたらお願いいたします。また、意見・要望等がございましたら、あわせてお願いいたします。 ◆織田勝久 委員 何点か伺いたいと思うんですけれども、冒頭に申し上げますけれども、過去の特別委員会でもいろんな方の御指摘もあるようでありますけれども、やっぱり行政の責任の所在ですね。この間、どうしてこういう状況になったのかということも含めて、ぜひ行政の内部でも検証をしっかりしていただきたいと思うんです。その時代時代の背景なんかもありますし、特に当時の在日の皆さんのいろいろなかかわりも含めて、難しい案件だったということは理解できるんですけれども、最終的に今の時点でツケを払わされちゃったということは、やっぱりいろいろとヒアリングをかけた上でも考えざるを得ませんので、そういうことも含めて何点か確認をしていきたいと思います。  今回、債務負担ということが出てきましたけれども、予算書にも具体的に数字等が出ておりますけれども、今回、追加で7億6,000万円、合計16億4,000万円と。この数字で、改めてこのアスベストの問題以降はさらに追加の負担が出るということがあるのかないのか、そこの見通しについてまず伺います。 ◎木村 みどりの保全整備課長 処理費用についての御質問でございますけれども、現時点で見込まれるアスベスト含有廃棄物処理費用について、今回の増額費用を計上したところでございます。今後の工事進捗により想定以上のアスベスト含有廃棄物が発見された場合は、処理費用が増額となる可能性がございます。排出する廃棄物の全量にアスベスト含有廃棄物が含まれていると想定した場合につきましては、本年2月9日のまちづくり委員会にて報告をさせていただきました総額で約20億円といった金額という計算になってございます。  今後の設計に想定されていないアスベスト含有廃棄物以外の埋設物や特定廃棄物などが発見された場合につきましては、数量が設計想定と異なる場合につきましては変更となる可能性がございますが、そのあたりは今後、確認でき次第、都度、御報告をさせていただきたいと考えております。 ◆織田勝久 委員 この16億4,000万円以上にかかる可能性がある、20億円ぐらいになる可能性もあるという御答弁なんだけれども、申しわけないけれども、それは余りにも無責任なんじゃないの。今回、債務負担ということで一度この訂正の議案が出て、さらにそれをふやすという可能性があるんですか、ないんですか、もう一度はっきり聞かせてください。 ◎木村 みどりの保全整備課長 現在、当該地につきましては、廃棄物が堆積された状況にございまして、見通せたところの範囲で想定して工事費を積算しております。ことしの2月に御報告した時点で、全山、アスベストが下のほうまで入っていた場合につきましては最大で20億円程度かかりますという計算をさせていただいたところなんですが、目下、まだ工事の進捗が20%前後の状況で、この段階で一応全てアスベストが含有している状況は出てきております。この先につきまして、同様に全山含まれているかどうかというのは掘ってみないとわからないという状況の中で、まず債務負担で設定をさせていただいた金額で今回は増額をさせていただくというものでございまして、年割りで来年度を見込んでいる部分につきましても、最終的に全山アスベストが出てきてしまった場合には20億円かかるということになります。 ◆織田勝久 委員 今の答弁を聞いていると、去年の2月の時点で委員会に話をしたとか、逆に、掘り返してみなきゃわからないみたいにしか聞こえないんだけれども、そんな無責任な対応でいいんですか。申しわけないけれども、責任の所在が曖昧じゃないですか。今の答弁のあり方を聞いていて、2月の委員会といったって、年度が変わってメンバーもかわっているわけだけれども、それからだってもう8カ月たっているわけじゃないですか。8カ月たっている間にどういう状況かということの調査を全然やっていないんですか。そもそも、ボーリング調査したときにアスベストはないという判断でやったけれども、やっぱり出てきちゃったという話なんでしょう。それの反省はどう生かされているの。もう一度聞かせてください。 ◎木村 みどりの保全整備課長 アスベスト含有についての御質問でございますけれども、設計当初、ボーリング調査をした中では、アスベストに関するものが出てこなかったところで計上し、その後、掘削等にかかるところで改めて確認したところ、アスベストを含有するスレート材が見つかったというところで、今回、昨年からいろいろと処理方法を含め検討してきたところでございます。その中で、最大全山アスベストが含まれていることが想定されましたので、そこで計上させていただいた金額が20億数千万円だったという計算になってございます。  ただ、当然、運搬するためにかかる時間等の関係ですけれども、工期変更、工期期間を設定させていただく上では、今回、変更で上げさせていただいております来年、平成31年12月までかかるというところを組ませていただきまして、債務負担の年割りを決めさせていただいたところでございます。そうしたところで、最大20億円の増額変更も可能なんですが、今後、掘り出した関係で、アスベストが出てこないという状況も我々とすれば考えて行動したいと考えておりまして、その中で、本年度作業量として考えている期間の最大限の増額変更を今回計上させていただいたところでございます。 ◆織田勝久 委員 では、20億円という想定はあるけれども、現状、16億4,000万円で何とかいけるだろうと、そういう判断をしているということでよろしいんですか。 ◎木村 みどりの保全整備課長 全庁では、最大で、今回増額変更させていただいた中でできるのではないかという想定で進めているところでございます。 ◆織田勝久 委員 当初、この工事請負をやったときに、アスベストボーリング等で調査したと。そのときに発見できなかったのが何で今回アスベストがあるということがわかったんですか。そこをもう一度詳しく教えてください。 ◎木村 みどりの保全整備課長 廃棄物の含有物についての御質問でございますけれども、当初、廃棄物が堆積されているという状況でございますので、それを確認するためにボーリング調査を当該地内の3カ所で調査をしておりまして、その中で確認されたものが、主にはコンクリートガラですとかガラス片、プラスチックといったものが出てきておりまして、その際にはアスベストに関連するものは確認されておりませんでした。  もともと山が緑で、樹木で覆われた状況になってございましたことから、その後、工事着工に当たりまして一旦伐採等をいたしまして、改めて表面調査をしたところ、スレート片が確認されたということで、分析をしてみたところ、アスベストが含有されていることが確認されたものでございます。 ◆織田勝久 委員 今の御説明を伺うともっともらしく聞こえるんだけれども、早い話が表面にあったということじゃないですか。ボーリングしたらわからないけれども、上の雑草とかそういうものを取り除いてみたら見つかったというだけの話で、ボーリング事業を本当にきちんとやったんですか。そこの検証というのはやられたのかしら。そこをちょっと確認します。 ◎木村 みどりの保全整備課長 事前調査についての御質問でございますけれども、私どもでボーリング調査をした結果については確認させていただいて、先ほど申し上げましたけれども、コンクリートガラ等々の一般的な廃棄物のみが確認されているという状況でございました。ただ、ただいま御指摘がございましたとおり、調査時点、調査に入る前にも表層の確認はしたところなんですが、やはり樹木が茂っているという状況の中で確認ができていなかったところでございましたので、検証といたしましては、そもそもスレート材が確認できる状況として樹木の伐採等を行った調査がある程度必要だったかどうかについては確認が必要だと考えております。 ◆織田勝久 委員 地中の埋設物の問題で、工期が延びてしまうとか、また、契約額が変更なんていう課題は本当に枚挙にいとまがないわけでしょう。その都度その都度、私もそうだし、私以外の委員だっていろいろ指摘しているわけだ。これはまちづくり局だけの案件じゃなくて、建設緑政局の案件以外も。だから、今、検証が必要だということは、検証をしっかりしなきゃ。それはしてくださいよ。したんですか、しないんですか。 ◎木村 みどりの保全整備課長 事前調査についてでございますけれども、我々としましては、その都度、最低限効果を発揮するための調査というのを実施してきたということでございますけれども、先ほど申し上げましたとおり、事前の調査として、今回のような廃棄物が堆積している部分の調査につきましては、ある程度樹木を伐採して表面調査についても丁寧にやる必要があるんじゃないかと考えているところでございます。 ◆織田勝久 委員 何であえてこんなことにこだわるかというと、ここは基本的に不法投棄をずっとされていたわけでしょう。しかも、昭和46年から、当時は占用許可を出しているけれども、ごみ捨て場になっていた。それで、55年に占用許可を取り消したけれども、それ以降もずっとごみ捨て場になっていたわけじゃないですか。しかも、昭和46年なんていったら、産廃はあったんですか、ないんですか、教えてください。 ◎木村 みどりの保全整備課長 当時の記録がございませんので確認できませんけれども、当然、産業活動に伴って集積されてございますので、そうした意味では、産業廃棄物が集積されているということは類推できるところでございます。 ◆織田勝久 委員 類推はできるんだけれども、当時、産廃法なんかまだないでしょう。とにかく捨て放題だったわけですよ。そういうところ。しかも、55年以降、不法投棄がずっと続いていた。それについてもとめることができなかった。であれば、当然アスベストは積極的に使いましょうという時代だから、スレート片だって何だって、普通に考えれば、あるなんて決まっているわけですよ。しかも、このエリアは全体がごみ捨て場だったんでしょう。そういうことも含めて、アスベストが出てくるというのを想定しないほうがおかしいですよ。そういう意味でも、危機管理意識というか、失礼な言い方だけれども、しょせん税金で対応すればいいんだみたいな部分の甘えがあるんじゃないの。僕は本当にそう思いますよ。  今回、1回ボーリング調査をやっているにもかかわらず、何でふたをあけたらアスベストが出てきちゃったんだ、何でそれを事前にしっかり予知できなかったんだということについては、建設緑政局だけじゃなくて全庁的にしっかり確認しなきゃいけない問題だと思いますよ。だって、工期が延びれば、その不利益をこうむるのは市民じゃないですか。税金だ、負担すればいいというのは気楽かもしれないけれども、市民の税金ですから、そういう意味で、やっぱりもう少し厳しく、アスベストが出てくるのか出てこないのかを含めての地中埋設物――これは地中じゃないけれども、山みたいになっていますけれども、もっとわかりやすいわけですよ。それはしっかり検証していただきたい。できれば、検証してしっかり委員会に報告をしていただきたいと思うんですけれども、緑政部長はどうですか。 ◎磯田 緑政部長 検証の結果についてでございますが、私ども、みどりの保全整備課長からお答えしたとおり、必要な範囲ということで、今回、ボーリングだけを行って、あるなしを確認したわけなんですが、このような何か堆積の存在が予想されるような現場においては、とれる範囲をもう少し拡大して、きちっと調査をしてから取り組んでまいりたいと考えております。 ◆織田勝久 委員 これは、ずっと不法投棄が続けられてきた、それについて、なかなかとめられなかったという経緯も過去のことも含めていろいろあるようだから、そのときの責任者がどうこうということは今言えませんので、それを皆様に言ってもしようがないから言わないけれども、ひどい状況ですよ。だから、少なくとも現状、これから先のことについて、これを一つの例として、不法投棄もしくは地中埋設ということについては、慎重に事前の調査をやっていただきたい。今、部長からもそういう話がありましたので、これは次に生かしていただくということでお願いしたいと思います。  それで、臨海部が地区の土地利用計画を正式に決めたのはいつですか。 ◎二宮 臨海部国際戦略本部拠点整備推進部担当課長 今の御質問についてですが、この計画につきましては、塩浜3丁目周辺地区土地利用計画ということで、平成29年5月に策定しております。 ◆織田勝久 委員 その時点で臨海部は、こういう不法投棄の問題、また、不法占用でごみが捨てられ続けたということの前提も含めて認識していたんですか、していないんですか。 ◎二宮 臨海部国際戦略本部拠点整備推進部担当課長 今の御質問につきましては、塩浜3丁目周辺地区土地利用計画におきましては、地区の土地利用の推進に向けて当面の整備していく内容をお示ししまして、地区の課題解決や臨海部全体の活性化を目的としておりまして、関連する複数の事業の一つとして今回の堆積物の整備を把握した上で計画を策定しております。 ◆織田勝久 委員 地区の整備基本方針が決まったのはいつですか。 ◎二宮 臨海部国際戦略本部拠点整備推進部担当課長 平成25年3月に塩浜3丁目周辺地区の整備基本方針を策定しております。 ◆織田勝久 委員 そのタイミングでこの不法投棄の問題、いわゆる不法残土等の処分の問題は認識していたんですか、していないんですか。 ◎二宮 臨海部国際戦略本部拠点整備推進部担当課長 平成25年3月の時点では、具体的までには把握はしておりませんが、ある程度こういった課題があるということは認識しておりました。 ◆織田勝久 委員 今の説明で、25年3月に基本的な方針をつくった、29年5月に基本的な計画をつくったということだけれども、その時点でこの課題があることはわかっていたということでしょう。それで、ある種、損害賠償に対する承継人の問題等もはっきり確定していないと。市しても、少なくとも担当の建設緑政局はこの対応に苦慮しているということもわかっているのに、何でこんな地区の土地利用計画を正式につくったの。そこの経過を教えて。 ◎二宮 臨海部国際戦略本部拠点整備推進部担当課長 土地利用計画の策定につきましては、目的といたしまして、塩浜3丁目地区の課題とか臨海部全体の活性化を目的として策定しておりまして、その地区の課題の対応としまして計画を策定いたしました。 ◆織田勝久 委員 何の答弁にもなっていないけれども、臨海部の活性化活性化って、ここのどこをどう活性化するんだよ。もっと具体的に教えてくださいよ。 ◎二宮 臨海部国際戦略本部拠点整備推進部担当課長 こちらの塩浜3丁目地区につきましては、塩浜3丁目基本整備方針の中でサポートエリアということで位置づけておりまして、このサポートエリアが地区の課題を解決することによりまして、全体の臨海部に波及するものと考えております。 ◆織田勝久 委員 この公園予定地に残土が山になっているわけだよ。それを何でわざわざ場所を入れかえるということまで含めての地区計画をつくったのか、地区土地利用計画をつくったのかということがわからないわけですよ。そこを外しておけばいいんだから。承継人がしっかり決まるまでそれを放置しておけばいいわけじゃないんですか。建設緑政局も周りに囲いとかはつくっているにしても、それ以上とりあえずは費用は発生しないわけだから。どう見たって承継者なんて、裁判をやったって、これは案件としてお金を取れないんですよ。臨海部は、それは知っていたの、知らなかったの。 ◎二宮 臨海部国際戦略本部拠点整備推進部担当課長 臨海部としましては、そこのお金がどこまで取れるかは、この時点では明確にはわからない状況でございました。 ◆織田勝久 委員 今度、本部長からも改めて報告が欲しいと思うけれども、そこはまさに行政の縦割りなんだよ。だから、悪いけれども、ここの土地の問題を片づけないで、あそこを外しておけばいいだけの話だったんでしょう。建設緑政局が一生懸命承継人を探すのを含めて、1円でも1銭でも取りたいと頑張っているという姿勢は理解したいと思っているわけ。そこについてまた後で聞くけれどもね。でも、これはすごく難しい案件じゃないですか。しょせん税金で補填すればいいんじゃないのという発想だから、そういう気楽な発想になっちゃうんだよ。  16億8,000万円だか、いずれ20億円なんて言っているけれども、これは庶民の感覚から言えば大変な金額ですよ。しかも、これを税金で補填すると。それ以外にも、今までの弁護士費用とかもろもろで1,000万円以上かかっているわけじゃないですか。そういう認識がよくわからない。本当に無責任だと思いますよ。とりあえず、今の塀に囲まれた状態で置いておけばいいだけの話じゃないですか。そこまで無理に計画区域に入れて、慌ててそこの部分の残土を処理しなきゃいけないというふうにしたのは市の政策だから、その必要性については非常に薄いと僕は思っているよ。  あともう一つ、これは困ったなと思ったのは、期間のとりあえず延長、この請負工事契約の延長を市長が専決処分でやっているんだけれども、これはいつ市長が専決処分でやったんですか。 ◎木村 みどりの保全整備課長 専決処分についての御質問でございますが、工事着手後の土壌及び堆積物の詳細調査によりまして、堆積物の中から非飛散性アスベスト含有スレート材が含まれているということが判明したことから、処理方法等の検討に時間を要したため、工事期間の延伸が必要となりました。それを受けまして、やむを得ず工期延長するということで市長専決とさせていただいたところでございまして、専決処分が平成30年4月24日でございます。 ◆織田勝久 委員 市長専決の理由は何ですか。 ◎木村 みどりの保全整備課長 市長専決の理由でございますけれども、繰り返しになりますけれども、工事着手後に不測の状況ということで、非飛散性のアスベスト含有スレート材が含まれているということが確認されたことを受けまして、地方自治法に基づく、その他やむを得ない事由による完成期限変更契約を締結することといった条項に従いまして、変更したものでございます。 ◆織田勝久 委員 アスベストが出てきたから、その他やむを得ない事由による完成期限変更契約、その他やむを得ない事由ということですね。だけれども、アスベストが発見されたのはいつですか。 ◎木村 みどりの保全整備課長 アスベストが確認されましたのは、昨年、工事着手後の8月となってございます。 ◆織田勝久 委員 だから、アスベストが8月に見つかって、それで専決がことしの4月24日ということでいいんですか。 ◎木村 みどりの保全整備課長 アスベストが確認されましたのが昨年の8月で、専決処分をいたしましたのがことしの4月でございます。 ◆織田勝久 委員 専決処分をするということは、当然それに基づいて、今回の議案じゃないけれども、請負金額が変わる、増額されるということは想定されているわけですよね。そこを明確に答えてください。 ◎木村 みどりの保全整備課長 これまでの経過についての御質問でございますけれども、時系列で申し上げますと、繰り返しになりますが、8月にアスベストが見つかりまして、その後、アスベストを含んだ廃棄物の処理方法ですとか、工期、工費について詳細な検討をしてきたところでございまして、まず一旦、工事の期間につきましては、当初、ことしの7月を予定していたところから、その間、調査にかかった期間でありますとか検討にかかった期間の分だけ、まず工期変更をする必要が生じたということを受けまして、4月に専決処分で工期の変更をしたということでございます。その後、詳細な結果をもとにいたしまして、工事費の積算ですとか工期の設定ができたところで、今回、増額と工期変更の議案を提出させていただいたという経過でございます。 ◆織田勝久 委員 だから、早い話が、専決処分で決めたときに、少なくとも今の工事の請負金額がふえるんだと、それは当然想定されていた、前提だったということでいいですね。そこだけ端的に答えてください。 ◎木村 みどりの保全整備課長 金額につきましては、2月の時点である程度概算額が出てきたところでございますので、4月の専決処分の段階でも相当の増額が必要であるという状況は確認していたところでございます。 ◆織田勝久 委員 それで、さっき、市長専決で、その他やむを得ない事由による完成期限変更契約を締結というふうになっているんだけれども、その他やむを得ないという部分を援用したというところについてなんだけれども、やっぱり私が問題だと思うのは、これは去年の8月にわかっているわけでしょう。去年の8月にわかっていて、市長専決は4月にやっているわけですよ。それで具体的な金額の議案は今回だけれども、少なくとも8月にわかっているわけだから、4月に専決する前に、一番議会で大切な次年度の予算を審査するという予算議会があるわけでしょう。これは緊急性があって市長専決しなければいけなかった案件なんですか。これは何で、しっかり議会に報告をして議会の同意を求める、議会での判断を求める、そういう手続をしなかったんですか。 ◎木村 みどりの保全整備課長 専決処分についての御質問でございますけれども、8月に確認してから大分期間がたっているという御指摘でございますけれども、まず、議会にきちっと御説明をし、確認をする必要があると考えまして、詳細な調査、処分方法等を検討しながら、これまでも適宜情報提供をさせていただいてきたところでございますけれども、まず一旦、工期が7月で期間が迫っている中で工期変更をさせていただきながら、議会に改めて丁寧な御説明ができるようにということで準備をする時間とさせていただいたところでございます。 ◆織田勝久 委員 議会に丁寧といったって、それは委員会にということで、それはそれでありがたいことだけれども、ただ、これは専決処分とは全く別の話だから。専決処分というのは議会からすれば、ある種イレギュラーなことなんですよ。原則、議会が議決しなかったら、議会は要らないじゃないですか。だけれども、特にやむを得ないという、本当に特別な事例については市長の権限を行使していいですよというのが地方自治法の基本の考えじゃないですか。何でもかんでも専決しちゃうんだったら、議会なんか要らないんですよ。しかも、このような建設緑政として大きな案件じゃないですか。正直、先輩の職員のツケを今皆さんが払わされちゃっているんだ。それについては気の毒だと思っていますよ。  だけれども、こういう言い方は失礼だけれども、やはりこの事実というものをしっかりと明らかにしていくことによって、今の担当者の職員の皆さんの責任がないということにはならないけれども、過去の経緯がこうだったんだということをしっかり議会に理解をさせるということも大事じゃないんですか。そういうことも含めて、これはしっかり議会で議論しなければいけなかった話だと思いますよ。特に予算にかかわる議会のタイミングで。  だから、どうもさっきの臨海部がこのような案件を抱えているということについて、強引に計画をつくって動き出しちゃったということもそうだし、また、建設緑政のほうでは、この損害賠償をどういうふうに取り返すのかという苦労はするけれども、なかなか通常の国籍を持っている方とは違う案件だから難しい、そういうことで苦労はされていると。行き着くところ、何かあったら税金で補填すればいいやという発想じゃないですか。20億円ですよ。今のところは16億3,000万円だけれども。最終的に税金で対応せざるを得ないという判断にならざるを得ないと思うけれども、そこに行く過程をやっぱりもうちょっと丁寧にやってほしいと僕は思います。  専決ももうしちゃったし、今さら、ないことにしようというふうにも言えませんけれども、現状、承継人の対応は、早い話が損害賠償を求める対応はどういうふうになっているのか、それは微妙な部分もありましょうから、お差し支えない範囲でいいですので、ちょっと聞かせてください。 ◎櫻井 みどりの企画管理課長 損害賠償の請求に関しましては、昨年度から、被告の妻に面談を申し込みまして、この間、4回ほど面談を行ったり、あるいは電話で状況等を確認したりというところで、平成27年に強制執行した費用につきましては請求を続けているところでございます。  それから、損害賠償、土地代、昭和55年に提訴しまして、60年に確定した裁判の判決に基づく地代相当額の3億2,000万円という金額でございますが、これにつきましては、妻以外にも、その被告の子ども等もいるということでございますので、法的な手続、承継人としての特定に向けて、裁判所に申し立てを行ったりしている状況でございます。 ◆織田勝久 委員 いずれにしても、大変な案件だと思いますけれども、引き続き損害賠償の対応はしていただきたい。  それから、弁護士費用もこの間に約860万円、510万円だから、もう1,300万円ぐらい使っているんだね。私はその弁護士がどなたか存じ上げないから言えないけれども、弁護士のお仕事の中身というのは、やっぱりどうしたって向き不向きという部分がありますから、そういうことで今後、十分に対応をお願いできる弁護士なのか、また、弁護士をかえるという選択もあるのかどうか。それから、どうしても対外的にもかかわる問題だから、そういうことも含めて、これは何もしないで16億円だの20億円だという話もひどい話で、だって不法投棄が続いちゃったわけだから、少なくとも昭和55年から、皆さんが占有を取り消した後も続いちゃったわけだから、そういうことも含めて、頑張るだけ頑張っていただきたいと思います。  これで終わりにはしますけれども、最後に局長、今いらっしゃる担当の方たちは、ある種お気の毒な立場かなという気も正直あります。ただ、過去からの事例のツケを払うタイミングということがあるので、もちろん行政担当職員として逃げられないけれども、過去の経緯もあると。今、私が申し上げた臨海部を含めての全体的な計画のあり方と、もう一つ、個別の対応、それから不法占有、それ以降のごみ捨てをとめられなかった。そういうことも含めて、今回はやっぱり一つの悪い案件のケーススタディーとして、何でこうなっちゃったか、それについての検証をしっかりやっていただきたいと思うんですよ。それについて、他局にもまたがりますけれども、ぜひしっかりと検証して、一定の報告書等みたいなものをつくっていただきたいと思うんですけれども、それについての御検討をお願いできますか。 ◎奥澤 建設緑政局長 今、委員おっしゃったように、過去からさまざまな経緯を経て今日に至っている案件でございます。その時代時代で、それぞれのセクションの人間が最善の対応を図ってきたと思っておりますけれども、結果的に市に対して非常に大きな負担を今強いられているということは紛れもない事実でありますので、この事実を非常に重く受けとめて、今後、これを貴重な教訓といたしまして、業務に生かして、財産管理、その他業務に生かしていきたいと考えております。また、状況が変わった都度、その都度、委員会あるいは議会に適時適切に御説明を申し上げたいと改めて感じているところでございます。 ◆織田勝久 委員 適宜適切に御報告はいただきたいんだけれども、局長、恐縮ですが、やっぱり検証をしっかりしていただけないですか。僕はしたほうがいいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎奥澤 建設緑政局長 今までの先達が検証してきて、その結果をもとに対応をつくっているところでございますけれども、これから改めて検証というか、事前調査でなぜわからなかったのかとか、そういったことも含めて、どういったところに若干至らぬ点があったのかというところも検証の一つとして考えていきたいと思います。 ◆織田勝久 委員 局長もそうおっしゃってくれたので、ぜひ期待したいと思います。  最後に、これは建設緑政の所管ではあるんだけれども、臨海部のかかわりもあるし、他局との関連もやっぱりありますので、そういう意味では、ぜひ他局間での一つの課題の検討ということをぜひお願いしたいと思います。  結構です。 ◆かわの忠正 委員 幾つか確認の意味でお聞きしたいと思うんですけれども、今回の増額される費用の内訳で、運搬費、処分費で約4.2億円あるかと思うんですが、これの積算の根拠というか、中身というか、内訳というか、どういうものなのか教えていただけますか。 ◎木村 みどりの保全整備課長 増額の中身、内訳という御質問でございますけれども、主な変更の内訳につきましては、議案の資料のほうでおつけさせていただいてございますけれども、掘削、大型土のう制作・袋詰めで増額分といたしましては約3.1億円、運搬費、処分費で約4.2億円、その他、伐採ですとか仮設材、あるいは分析調査等で約0.3億円ということでございまして、そのうち、今御指摘がありました運搬費、処分費、約4億2,000万円につきましては、資料でいきますと、A3の議案の資料でございますけれども、運搬、処分のところに記載させていただきましたとおり、アスベストを運搬する関係で、飛散防止の処理をしましたダンプによって運搬をする経費と、それから、基準値を超える有害物質を含むアスベスト含有の廃棄物を処分できる管理型の処分場を今回いろいろ精査いたしましたところ、静岡県、石川県、富山県の対応ができるところで処分をいたしますけれども、そちらのほうにかかる費用となってございます。 ◆かわの忠正 委員 8月30日の御説明でその部分はいただいたところではあるんですけれども、去年の9月、10月で詳細調査というのをアスベスト含有廃棄物確認の後にされているようですけれども、このときはどういう調査をされたのか。そして、今回の増額の運搬費、処分費、約4.2億円の算出の根拠は、どのくらいの量を想定して算出されたのか。 ◎木村 みどりの保全整備課長 アスベストの詳細調査についての御質問につきましては、工事着手後にスレート材が確認されたことを受けまして、まずそのスレート材の分析を行っております。その結果といたしまして、非飛散性のアスベストが含有されているのが確認をされたところでございます。その処分といたしましては、管理型処分場でないと対応できないということを受けまして、今回、計上しておりますのが、本工事で発生する堆積物、約2万6,000立方メートルを対象として計上したところでございます。 ◆かわの忠正 委員 その下の米印で、全量含まれていた場合は変更契約、また増額で、総額では最大20億円になるという先ほどの御説明がありましたけれども、逆に、2万6,000立方メートルというのはどういう積算の根拠なんでしょうか。 ◎木村 みどりの保全整備課長 先ほど私が御答弁申し上げました2万6,000というのが、立米ではなくてトンの間違いでございましたので、訂正をさせていただきます。  2万6,000トンを対象といたしまして、全山含まれている場合というのが、来年度までの債務負担で割り振らせていただいていて、今回、増額をさせていただく分というのは、今年度対応できる範囲ということで金額については計上したところでございます。その割合につきましては、2万6,000トンのうち約60%にアスベストが含まれている場合という計算になってございます。 ◆かわの忠正 委員 今回、全体では7億円の増額ですけれども、全量含まれていたらさらに追加になっていたんですね。という中で、当然大事な市民の税金ですから、それを少しでも減らす努力というのが必要だと思うんです。先ほど、アスベストが含まれているのが6割の想定だと。これが実際、掘り返してみたら3割とか2割だったとなった場合はどうなるのか。また、これがもっとふえていたらどうなのかとか、それが全量になったときにはどうなるのか、これは金額が大きく変わってくるんじゃないのかなと心配するんですけれども、そこら辺はどういう状況なんでしょうか。 ◎木村 みどりの保全整備課長 まず、現在、工事が進んでいる中で確認できてございますのは、ほぼ全量でアスベストを含有したスレート材が確認されているという状況でございます。ただ、この先、まだまだ中央部分まで掘り進んでいるわけではございませんので、その結果の中で精査をしながら対応していく必要があると考えております。  その中でも、最悪、最終的に全てアスベスト含有スレート材が含まれていた場合につきましては20億3,000万円かかるという計上をしたところでございます。 ◆かわの忠正 委員 精査をする必要があるという御答弁でしたけれども、ぜひきちんとそこのところは確認をしながら進めて、どういうふうに変化していくのか、また、逆に減らしていけるならきちんと減らす、また、減額の変更なりというのをきちんと、両方――ふえるほうばかり念頭に置いているわけじゃないとは思いますけれども、そこら辺の経費削減の見解というか、取り組みというところについて改めて確認をさせてください。 ◎木村 みどりの保全整備課長 繰り返しの部分もございますけれども、やはり、まだまだ中にどういったものが含まれているかというのがわからない状況の中で工事を進めてまいりますので、都度都度、中身については確認をしながら進めていく必要があると考えているところでございます。本来ならば、御説明の中で申し上げた2月の段階である程度、20億3,000万円かかりますという計上が出た時点で、最大で20億円の増額変更というのも考えられるところではあるんですけれども、我々といたしましては、まだまだ先がわからない中で一括して増額をするのではなくて、できる範囲の中で増額をさせていただきながら、状況を確認して、減額できるものならば減額していきたいと考えているところでございます。 ◆かわの忠正 委員 減額できるところなら減額していきたいという御答弁でしたので、これはきちんとやっていただきたいと思うんです。やはり、普通、発注者側と受注者側でいえば、予算がとれたのなら、どんどんほじくって全部管理処分場に持っていっちゃえば一番楽だと思いますけれども、それは税金の無駄遣いにつながるという点を認識されていらっしゃる御答弁だったので、信用しますけれども、きちんとそれを履行していただきたいと思います。一応、局長の見解も念のためお聞きをしておきたいと思います。
    ◎奥澤 建設緑政局長 貴重な税金を使っての工事でございますので、できるだけ経済性、合理性、そういったものを考慮しながら、残った工事については進めさせていただきたいと考えているところでございます。 ◆かわの忠正 委員 ぜひよろしくお願いしたいと思います。 ◆渡辺あつ子 委員 この塩浜のエリアも、割とすぐ近くまで住宅地が来ていますので、住んでいる市民の皆さんの安全ということも考えたいので、このままこの山を放置しておいていいとは思っておりません。多分、周辺の方も、あそこに何があるんだろうというのはわからなくて、緑の山ができているんだけれども何だったのかしらねというのを私も聞いています。改めてこの件がわかったわけですけれども、一つ、そういう意味で、処分するのはしてほしいと思いますが、今もありましたけれども、この処分内容が、結構遠方なんですね。石川県、富山県、静岡県は近いですけれども、遠方まで持っていっても処分費用が、例えば域内というか、県内で処分するよりも安いということなんでしょうか。 ◎木村 みどりの保全整備課長 廃棄物の処理に関する御質問でございますが、今回、排出する廃棄物につきましては、まず、1つ、特定有害物質で基準値を超えている土壌が含まれているということと、あわせまして、今回、アスベストを含有する廃材が含まれているということで、この2つの廃棄物を処理できる処理場を探しましたところ、かなり限られてございまして、私どもといたしましても、一義的には工事の受注者であります請負業者のほうがごみを捨てなくてはいけないんですけれども、そこと一緒になりまして、まずリストアップさせていただいて、当然、現場から近い順に確認をしていきましたところ、まず、一番近いところで静岡県で処分できるということが確認をされたところでございます。  ただ、静岡県の処分場につきましては、1日当たりの受け入れ量がかなり小さいものでございまして、1日当たりで最大40トンしか受け入れられないということで、仮に私どもの工事で持っていけるといたしましても、想定としまして1日当たり20トン程度しか受け入れは難しいだろうというところで、それですと作業日数がいたずらにふえてしまうという状況もございましたので、さらに遠方まで含めて処分できる先を確認しましたところ、富山県と石川県で対応できるというのが確認されましたので、そちらのほうと合わせて今回16億4,000万円という計画を立てたところでございます。 ◆渡辺あつ子 委員 ありがとうございます。ということは、石川、富山というのは1日当たり何トンぐらい受け入れできるんですか。 ◎木村 みどりの保全整備課長 1日当たりの受け入れ量に関する御質問でございますけれども、石川県と富山県の処分場につきましては、1日当たりの制限量は、今回の工事に対しましては、十分に対応可能であるという回答を得ているところでございます。ただ、一方で、距離がかなりございますので、その運搬にかかる時間等によって1日当たりの持ち込み量が逆に言うと制限されるという状況でございます。 ◆渡辺あつ子 委員 私は今、何トンぐらい対応できるんですかと聞いたんですが、十分に対応できるというお答えで、ちょっと答えがわからなかったんですけれども、その辺の数字は今は出ませんか。出ないんだったら結構ですけれども。 ◎木村 みどりの保全整備課長 先ほど御答弁申し上げました中身が、少し言葉が足らなかったと思うんですけれども、処分場の受け入れ先につきましては、聞いているところでは何トンでも受け入れられると聞いてはございます。 ◆渡辺あつ子 委員 わかりました。では、1日何トンでも、トラックが持っていけるキャパで受けられますよということなんですね。わかりました。  では続けて、私が域内で処理できないかと聞いたのは、例えば神奈川県ですと、芦名にアスベストを含む処分ができる管理型の処分場をつくっておりますので、前回ちょっと聞いたときは、そんなにたくさん芦名は処分できないんですということだったんですけれども、その辺の検討はどうだったんでしょうか。 ◎木村 みどりの保全整備課長 処分先についての御質問でございますが、神奈川県の処分場についてでございますけれども、管理型処分場ということで、アスベストの対応については可能なんですが、今回、汚染土壌を含んでいるということで、汚染土壌についての処理はできないと伺っているところでございます。 ◆渡辺あつ子 委員 わかりました。せっかく県内にあるのでと思って伺ったんですけれども、あそこもアスベストを受けて、埋めてしまわないと上の道路ができないと聞いておりますので、協力できればいいかなと思っているんですが、そこは協力できないということはわかりました。  あとは、先ほど、業者任せにしないで、局も、どこで処分するかというのは一緒に相談に乗りましたということだったので、そこをちょっと伺いたかったんですけれども、処分地の選択なんですが、石川、富山、静岡で選択されていて、今、神奈川はだめだったんですが、それ以外は検討されたんですか。もう少し近いあたり、千葉とか――千葉の人から怒られそうですけれども。 ◎木村 みどりの保全整備課長 処分先の選定についての御質問でございますが、これまで私どもで検証してまいりましたのが、まず、近場で申し上げますと神奈川県から始めまして、千葉県、茨城県、宮城県、福島県、山形県、それから静岡県、石川県、富山県、愛知県となってございます。 ◆渡辺あつ子 委員 わかりました。その中でこの3県を決定してきたということですね。とりあえず結構です。 ◆重冨達也 委員 続きなんですけれども、石川と富山には何トン持っていく予定とかというのは、今は決まっていないんですか。 ◎木村 みどりの保全整備課長 現状で工事を進めながら処分量を決めているところでございますけれども、現状では、まだ廃棄物の山が残っている状況での作業で、機械が十分に何台も投入できる作業スペースがとれていないこともございまして、これからやりながら、どのくらい内訳をとりながら処分していくというのは計画していこうと考えているところです。 ◆重冨達也 委員 そうすると、逆に言うと、1日何トン持っていけるかわからないという状況なわけですから、工事がいつ終わるかも非常に動きやすいということですか。これは12月までに今回延期していますけれども、そういうことになりますか。 ◎木村 みどりの保全整備課長 現状でどこにどれだけ持っていくかという内訳が計上できていないところでございますけれども、今後の作業ペースに合わせながら、持ち込む量をコントロールすることによって、来年の12月までに処分が完了するということで今回計上させていただいたところでございます。 ◆重冨達也 委員 持ち込む量をコントロールするというのは、それは12月に終わるようにコントロールするということですか。 ◎木村 みどりの保全整備課長 基本的には、計画を立てながら進めていくことで、運搬する台数ですとか、そういったところをうまく広げながら効率よく持ち込んでいきたいと考えているところでございます。ちなみに、月で3,000トン程度搬出する予定ということで計画は組んでいるところでございます。 ◆重冨達也 委員 それがないと、何月までに終わるかというのは無理ですから。そうすると、月3,000トンだから、休みはありますけれども、概算として30で割ると1日100トン以上持っていくわけですね。ということは、石川と富山には1日80トンぐらい、それ以上持っていくと思うんですけれども、静岡が20トンですものね。そういうことですね。わかりました。  工期の延長についてもちょっと聞きたいんですけれども、塩浜の全体の中でパズルみたいに今回計画を組んでいると思うんです。なので、ここがおくれればほかがおくれるということが当然あるわけなんですけれども、今回、既に当初より1年半ぐらいおくれているわけで、この中公園があるところはクリーンセンターが今後建つ予定になっているわけで、そうすると、それは1年半ぐらいもうおくれると思っていいんでしょうか。計画全体だから臨海部なのかどうなのか、本当は環境さんがいないとあれですけれども。 ◎二宮 臨海部国際戦略本部拠点整備推進部担当課長 今の御質問につきましては、造成工事の今回の工程が延伸することによりまして、工事完了後の入江崎クリーンセンターの整備事業の工事着手も後のほうにスライドするというふうになると思います。 ◆重冨達也 委員 それが少なくとも今の時点で1年半はスライドしていると思っていいんですか。 ◎二宮 臨海部国際戦略本部拠点整備推進部担当課長 そうです。そのまま計画が後にスライドしますので、そういったことで間違いはございません。そのとおりでございます。 ◆重冨達也 委員 そうすると、建築に合わせて設計をするわけですけれども、この間示していただいた塩浜全体の土地利用計画だと、設計が平成30年のところにちょうどかかってくるような資料のつくりになっているんですけれども、これも、建築がもうちょっと後だから環境さんのほうで設計を発注するのもちょっとおくれたりとか、そういう感じになるんですか。それとも、設計は先に走らせるんですか。 ◎二宮 臨海部国際戦略本部拠点整備推進部担当課長 今、こちらのスケジュールでは、平成30年ぐらいに設計と書いてあるんですけれども、これは決めているわけではございませんで、やっぱり前段の工事の状況を見ながら、環境局のほうで整備を進めていくというふうになっていると思います。 ◆重冨達也 委員 そうすると、クリーンセンターの話なので環境さんがいないとつらいかもわからないですけれども、クリーンセンターが新しく建てられないということは、今までのゾーンで言うと②と書いてあるところのクリーンセンター、これも除却工事すらできないということになるんですか。 ◎二宮 臨海部国際戦略本部拠点整備推進部担当課長 今回、造成工事にあわせまして、その跡地に新たにクリーンセンターを整備した後に、現在あるクリーンセンターの機能を移転しますので、そこも後のほうにスライドしていくと思います。 ◆重冨達也 委員 もうこれで最後にしますけれども、そうすると、クリーンセンターが新しく移動できないということは、クリーンセンターが今ある場所は大規模な公園となる予定ですけれども、この公園についても1年半ぐらいはおくれるだろうということですか。 ◎二宮 臨海部国際戦略本部拠点整備推進部担当課長 今、クリーンセンターの跡地につきましては、隣の入江崎公園と一体利用をして公園機能を充実させていく予定でありまして、こちらは憩い・交流機能というところで導入する予定としておりまして、そちらも引き続きあわせて後ろにずれ込んでいく形になるかと思います。 ◆重冨達也 委員 そうすると、今度は建設さんに帰ってきて、公園は恐らく建設さんが整備をすることになるんじゃないかと思うんですけれども、この公園はどういう機能にしていこうか、それこそ等々力も含めて、地域の方だったりとか、ちょっと動きが出てきているので、この公園については、今後、整備に向けてはどういうスケジュールになっていくんですか。 ◎木村 みどりの保全整備課長 今後の公園整備についての御質問でございますけれども、当然、この間、移転がおくれることを踏まえまして、これから検討していく必要があると考えておりますけれども、現状で準備をしている公園の整備計画よりさらにおくれる分、時代背景等が変わっていくかと考えておりますので、そのあたりの状況を踏まえながら検討していきたいと考えております。 ◆重冨達也 委員 せっかくかなり大きな公園ができ上がるので、ぜひ地元の人たちと、どんな機能を持たせたいのかとか、防災もそうですし、健康器具なんかの議論もありますけれども、どういうものがいいのかというのは、ちょっと先になるので今言ってもわからないかもしれないですけれども、ぜひ地域を巻き込んだ形での新しい公園を整備してほしいなと思います。 ◆浅野文直 委員 今いろいろやりとりがありましたけれども、過去の話は、ここで逆に言うと、現地の方がいらっしゃらない話なので、私どもは議場でさせていただきたいと思いますけれども、先ほど他の委員からも、実際にこのアスベストが当初からあることは想定できたじゃないかという話もありましたし、実際に債務負担行為をしたとしても、それを少しでも減らすような努力をというお話もありました。アスベストだけであれば、恐らくスレート材にしろ、コロニアルにしろ、本当に平成の半ばまで使われていたような材料がたくさんあるので、出ることは本当にわかっていただろうと思います。  ただ、土壌のほうにもフッ素や鉛が出てしまっているので、結局は、例えば100立米の残土や堆積物を処理するときに、一部を管理型、一部を他の施設に入れて、少しでも処理量を減らすなどということが実際できるんですか。 ◎木村 みどりの保全整備課長 現状で、廃棄物の中に土壌とアスベスト含有スレート材が混合されている状況でございまして、現状の配分状況でございますと、分別して処理をするというのが非常に困難な状況でございます。今後、掘り進めていく中で、状況に応じて分離できるような状況が確認できましたら、少しでも分離するなどの対応をしていきたいと考えているところです。 ◆浅野文直 委員 そうすると、例えば、堆積物を取り除いた後の土から、フッ素も鉛も出ていない、コロニアルやスレート材が入っていないなんていうことがあれば分別して、管理型じゃなく、もうちょっと安く埋められるところに持っていけるかもしれないという希望的観測はあるけれども、基本的にはもうこれはほとんど計算どおり、満額管理型で処分するというふうに我々には見受けられるんです。もちろん、先ほどやりとりがあったとおり、少しでも減らすようにやってもらわないと困るんですけれども、私はこの議案だけではとやかく言う話ではないんですが、当時、戦後からすぐに貸して途中で場所を移動してもらって、それを許可も与えてやってきて、許可を取り上げた後も不法にやっていくことを、悪く言えば黙認してしまってきた。当時の幹部職員も、一部現職の議員もその話に立ち会っているんだけれども、やはり大きな問題ですよ。  今できることといえば、もちろんきれいにするということがあるんですが、承継人なり損害賠償ということはやっていかなきゃ、実態を知った市民の方々の市民感情はおさまらないですよ。私がこの問題に気づいて、それこそ3代ぐらい前の緑政部長さんのときからこの話をやりとりさせてもらっているんだけれども、当時の緑政部長さんですら、誰がどういうふうにやってきたのか、当時の経過もわからないというような状況で、古い議事録を取り寄せて見てみても、なかなかわかりかねるような内容、何でそういうふうなことを川崎市はやってきたのか、また、議会にもほとんど報告もせずにこのようなことをずっと何十年もやってきたのかという、非常に不明瞭な内容だったんです。  ですから、今後、こういったことが完了するまで、完了した後もそうですけれども、市民の中に、少しでも川崎市として気づいた段階からできる限りのことをやりますという以上は、やっぱり訴訟的なことを含めて、承継人への対応も厳しくやっていかなきゃいけないと思うんですが、これは時々聞いているんですけれども、奥様への対応はしている。ただ、奥様のほうではまだ一銭も払っていない。それと、息子が2人いるはずだけれども、そちらのほうはまだ裁判にすらなっていない。ですから、ここについてはできる限りの対応をとっていただいて、早急に裁判なりで確定させるべきだと思うんですけれども、改めて対応を伺いたいと思います。 ◎櫻井 みどりの企画管理課長 相手方への損害の請求という形でございますけれども、土地使用料、かなり大きな額でございますけれども、適正に請求するというところで考えてございまして、今現在も弁護士等を通じまして課題整理を行っているところでございます。そういった整理を一つ一つ片づけて、できるだけ適正に請求の手続を一歩でも進めたいと考えております。 ◆浅野文直 委員 相続した方々は当然、当時はこんな川崎のこの場所で不法に入れさせて、恐らく思いきりぜいたくな生活をしていたと思いますよ。そういう中で育てていただいたんでしょうから、少しでも誠意を持って対応するベきだと思いますので、それを彼らが感じているかどうかわかりませんけれども、しっかりと対応していただきたいと思います。本来であれば、この件を市と話し合ってくる中で、同席をしてきた親戚縁者と言われる方々、また、この方が所属をしていた外国籍の方々が集まる団体、こういった方々も、責任をとるから何とかといって引き延ばしてきたわけですから、本来はこの方々からも一筆とって責任をとらせるべきだったんですよ。本当に、今いる方々はそこの場に全く携わっていない方々でしょうから、これを言ってもしようがないですけれども、少なくとも最低限の相続人への対応を引き続きお願いしたいと思います。 ○堀添健 委員長 ほかに質疑、意見・要望がなければ採決に入りますが、よろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○堀添健 委員長 それでは、採決に入ります。「議案第118号 塩浜3丁目地区内土地造成工事請負契約の変更について」は、原案のとおり可決することに賛成の委員の挙手を求めます。                 ( 全員挙手 ) ○堀添健 委員長 全員挙手です。よって、本件は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  ここで理事者の一部交代をお願いいたします。                ( 理事者一部交代 )         ───────────────────────── ○堀添健 委員長 次に、「議案第121号 市道路線の認定及び廃止について」を議題といたします。  なお、関係理事者として、まちづくり局から石井登戸区画整理事務所担当課長が出席しておりますので、御紹介いたします。  理事者から特に補足説明等はございますでしょうか。 ◎奥澤 建設緑政局長 特にございませんので、御審議のほど、よろしくお願い申し上げます。 ○堀添健 委員長 それでは、質疑がありましたらお願いいたします。また、意見・要望等がございましたら、あわせてお願いいたします。                  ( なし ) ○堀添健 委員長 特に質疑、意見・要望がなければ採決に入りますが、よろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○堀添健 委員長 それでは、採決に入ります。「議案第121号 市道路線の認定及び廃止について」は、原案のとおり可決することに賛成の委員の挙手を願います。                 ( 全員挙手 ) ○堀添健 委員長 全員挙手です。よって、本件は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  ここで理事者の一部交代をお願いいたします。                ( 理事者一部交代 )         ───────────────────────── ○堀添健 委員長 次に、「議案第122号 黒川西谷特別緑地保全地区用地の取得について」を議題といたします。  理事者から特に補足説明等はございますでしょうか。 ◎奥澤 建設緑政局長 特にございませんので、御審議のほど、よろしくお願い申し上げます。 ○堀添健 委員長 それでは、質疑がありましたらお願いいたします。また、意見・要望等がございましたら、あわせてお願いいたします。 ◆老沼純 委員 本議案につきましては、黒川西谷特別緑地保全地区認定の7ヘクタールのうち1.1ヘクタールを1億6,500万円余で契約し、引き渡しを受けているという議案でございますけれども、これにつきましては、所有者の方から開発行為をしたいという申し出があり、そしてそれを許可としたという流れがあると思うんですけれども、現状、その管理状況というのは、皆さん、実際目で見たり聞いた中でどのようになっているのか、見解を伺いたいと思います。 ◎木村 みどりの保全整備課長 当該地の現状の管理状況についての御質問でございますけれども、当然、これまで樹林地として土地所有者の方がお持ちになっている範囲で管理をされてきたかと存じますけれども、現状といたしましては、きちっと丁寧な手入れがされているような山林の状況ではございませんけれども、ただ一方で、貴重な自然環境が残された場所でございますので、市としても重要な場所だと考えて保全を図っているところでございます。 ◆老沼純 委員 ちょっと手入れは必要だなという状況だという見解でございますけれども、その契約が済んだ後、引き渡しを受けた後、まずどのようにしようといったところ、または手入れに幾らぐらいコストがかかるのかという見込み等があれば伺いたいと思います。 ◎木村 みどりの保全整備課長 今後の緑地の管理についての御質問でございますけれども、当該地の黒川地区につきましては、周辺にまだまだ樹林が残っている地区でございますので、地域の方々にいろいろと情報をいただきながら、今後の樹林のあり方について検討しながら、管理についても検討していきたいと考えているところでございます。 ◆老沼純 委員 大きい御答弁をいただきましたけれども、実際、西谷地区の今回のところに接した方、もう真裏側の地区だという方の話を聞いて、議案が通った際には行政の管理になりますよといったときに、行政は何をしてくれる、本当にどうなるんだろうという、まだまだ心配を持っている方もいらっしゃるという声がありますので、ぜひファーストタッチで、管理については説明なり保全していくといったことをもっともっとお願いしたいと思います。  この西谷地区をずっと上がっていきますと、全体の中で隣の多摩市との境まで行けると思うんですけれども、多摩市の緑地の考え方と川崎市の緑地保全の考え方、そういった相違というのはあるのかどうか、伺いたいと思います。 ◎木村 みどりの保全整備課長 多摩市との緑地保全の考え方についての御質問でございますけれども、詳細につきまして多摩市と協議調整をしたことがございませんので、どういった方針の違いがあるかという細かいところでは確認できてはいないところでございます。 ◆老沼純 委員 ありがとうございます。西谷だけではなくて、よこみねのほうも一緒に地域の方と見て回ったときに、本当にその境目まで行くと、川崎市は自然を生かしたというか、悪く言うとそのまま手つかずの状態になっているところもある。多摩市は逆に、それを生かすためにアスファルトの舗装をしたりといったところの、きれいに境目が見えるところがあるんです。そういったものが市の境になるのではなくて、やはり一連の緑地としてぜひ考えていただきたいというところもありますので、ぜひ多摩市だけではなく、早野の、また横浜市との考え方もあると思います。また、黒川は稲城市とも接しているところもございますので、そういった部分の広域の連携とかもぜひ考えていただいて、相違あるところはどちらが歩み寄るのか、または、お互い一緒にやっていくのかというところも考えていただければと思っております。  そしてまた、緑全般に関してということで関連して、今回、1億6,500万円というコストをかけて取得するわけですけれども、これについて、コストを考えていいのかどうかというのはいろいろあると思うんですけれども、収入、利活用、そういった面をどのように考えているのか、伺いたいと思います。 ◎木村 みどりの保全整備課長 今後の利活用についての御質問でございますけれども、まず、樹林の保全につきましては、本市におきましては、限られた自然環境資源を少しでも保全していく必要があるということで緑地保全の施策を展開してございまして、その中で、特別緑地保全地区につきましては制限が一番厳しい、ほかへの転用ができないという制度でございまして、そこの中で土地所有者の方から買い取りの申し入れがあった場合については買い取るというのが制度上の決まりでございますので、今回取得をするというものでございます。  そうした関係で、費用対効果という点で考えると、という視点は持ってございませんけれども、ただ一方で、当然市として取得して管理をする樹林でございますので、散策路の整備でありますとか、より地域の方々が利用しやすい環境づくりというのは一定必要かなと考えているところでございます。そのあたりもあわせて、地域の方々、当然隣接してまだ農業を営んでいる方々もたくさんいらっしゃる中でございますので、そうした方々の御意見も踏まえながら検討していく必要があると考えております。 ◆老沼純 委員 ありがとうございます。これは要望になりますけれども、黒川地区は昔から竹で炭をつくってそれを売ってなりわいにしていたところもあり、今もそれが伝統技術として伝わっているところもあります。また、防災面で考えますと、切った樹木等を、ほかの地域ではかまどベンチとか、防災でありますけれども、そのための原料としていろいろ使ったりもできると伺っていますので、ぜひその可能性をいろいろ広げて、適切な管理というのは、ただ見て回って、倒れないね、倒れそうだねという管理だけではなくて、定期的に伐採をしたり間伐をしたり、それで出たものを利活用していくといったところで、防災面でも本当にポテンシャルを秘めたところだと思いますので、ぜひそこは要望として今後検討をお願いしたいと思います。  最後、防災の点に関して、今回、台風24号で危機管理室からの麻生区の被害状況の第一報は、倒木が1本、軽微な損壊というところでしたけれども、実際、皆さんのほうで、倒木があった等、情報の追加等があれば教えていただきたいんですけれども。 ◎磯田 緑政部長 手元に資料がございませんので、100を超える倒木が出たことは間違いございませんで、どんどん積み上げてやっておりますので、資料が整いましたら御報告に上がりたいと思います。 ◆老沼純 委員 ありがとうございます。ぜひ御報告をお願いしたいと思います。今週末、地元を回りまして、どうだったという話を聞くと、街路樹が倒れたというところもあるし、御自宅の庭の柿の木が倒れた等ありまして、それでまたブロック塀が壊れたという話もあって、台風が来た朝、道路管理センターの方々がてんてこ舞いになりながら、なかなか電話もつながらないという状況になりつつ、地元の造園組合の方々が走り回っていたという状況もあります。ですので、防災面、土砂崩れ等もあると思いますけれども、まず適切な管理。御答弁をたくさんいただいておりますけれども、その状況をさらに精度を上げていただきまして、また、こういった緑地保全の推進をぜひお願いいたしまして、質問を終わります。 ◆石川建二 委員 先ほどの質問の中でも、当該地の散策道など、市民の皆さんが親しめる、そうした環境の整備をということが答弁でも語られていましたけれども、今回、議案が決定した場合に、住民の方と一緒に、また、地域の方と一緒にそういう管理のあり方について、また市民参加のあり方についていろいろ話し合っていくのは重要かと思いますけれども、そこら辺で何か現段階でお考えがあればお聞かせいただければと思います。 ◎木村 みどりの保全整備課長 今後の緑地管理についての現在の考え方についての御質問でございますけれども、先ほども少し触れさせていただきましたけれども、黒川地区につきましてはまだまだ樹林が残っている地区が多数ございまして、地域の方々と保全施策については適宜、情報交換をしてきているところでございます。当該地につきましても、引き続きまして地域の方々とお話し合いを持ちながら、今後の森の管理の仕方についても考えていきたいと考えております。なお、特別緑地保全地区で市が取得した土地につきましては、当然、地域の方々に入っていただく形で保全管理計画づくりというのを適宜進めておりまして、そうしたところも含めて当該地の今後の管理を地域の方々と考えていきたいと考えております。 ◆石川建二 委員 そうした地域の方々と話し合いを進めていくその枠組みといいましょうか、どういう形で地域の方に投げかけ、また、どんなふうな話し合いの場が持たれるのか、従来の一つのモデルがあるかと思いますが、その辺を教えていただけますか。 ◎木村 みどりの保全整備課長 地域の方々との保全の協議の進め方についての御質問でございますけれども、これまで私どものほうで取り組んでまいりました特別緑地保全地区における管理につきましては、地域の方々、主にはその周辺の方ないしは町会の方々、あるいは周辺に農地等がございましたら農業従事者の方々などにもお声がけをさせていただきまして、将来にわたってその緑地、樹林地をどういうふうに管理していくかという将来像から意見を出し合っていただきまして、保全管理計画というものをつくって、それに向けてまた地域の方々に御協力をいただきながら管理をしていくということで進めてきた経過がございますので、当該地につきましても同様に今後、管理について検討していければと考えております。 ◆石川建二 委員 以前いただいたこの資料を見ますと、今回取得した土地の周辺にも都市計画の地域があるかと思いますけれども、ぜひそういうところが一体の緑地として管理されると大変好ましいと思います。そうした緑地の保全のさらなる拡充という点に関しては、どんなふうに今取り組みをされているんでしょうか。 ◎木村 みどりの保全整備課長 周辺の樹林地の保全についての御質問でございますけれども、当該地を含めまして、川崎市内の1,000平方メートル以上の樹林地につきましては、樹林地ごとの、私どものほうでカルテと呼んでおりますけれども、評価をさせていただいておりまして、その評価のAランク、Bランク、Cランクというランク分けに従いまして、順次、Aランクから保全のお声がけを地権者に対してさせていただいているところでございまして、当該地周辺の樹林地につきましても、まだ施策が打てていないところにつきましては、改めて地域の方々に御協力をいただけるようにお声がけをしていきたいと考えております。 ◆石川建二 委員 私も議会で取り組みをさせていただきましたけれども、開発との競争ということもありますので、ぜひ積極的な保全策の充実をよろしくお願いいたします。 ○堀添健 委員長 ほかに質疑、意見・要望がなければ採決に入りますが、よろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○堀添健 委員長 それでは、採決に入ります。「議案第122号 黒川西谷特別緑地保全地区用地の取得について」は、原案のとおり可決することに賛成の委員の挙手を願います。                 ( 全員挙手 ) ○堀添健 委員長 全員挙手です。よって、本件は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  ここで理事者の一部交代をお願いいたします。                ( 理事者一部交代 )         ─────────────────────────
    ○堀添健 委員長 次に、所管事務の調査として、建設緑政局から「京急大師線連続立体交差事業の2期区間代替案の検討状況について」の報告を受けます。  それでは、理事者の方、よろしくお願いいたします。 ◎奥澤 建設緑政局長 それでは、京急大師線連続立体交差事業の2期区間代替案の検討状況につきまして、長谷川道路整備課担当課長から御説明申し上げますので、よろしくお願いいたします。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 それでは、京急大師線連続立体交差事業2期区間代替案の検討状況について御説明させていただきます。  本日は、昨年報告した2期区間の事業中止の方針に基づき、今後の都市計画変更に向けて、2期区間に残される4カ所の踏切について代替案の検討を進めてまいりましたので、その検討状況を報告するものでございます。  お手元のタブレット端末、2(1)京急大師線連続立体交差事業2期区間代替案の検討状況についてのファイルをお開きください。画面の表示を1枚おめくりいただき、2ページ目をごらんください。  初めに1、事業概要でございますが、平面図中、赤線でお示ししたとおり、約5キロメートル全線を地下化する計画でございましたが、平面図左側の京急川崎駅から図中央の川崎大師駅までの2期区間の事業を中止とする方針としたことから、本事業は、図中央の鈴木町駅から図右側の小島新田駅までの約2.4キロメートルにおいて鉄道を地下化することで、図中青丸でお示しした10カ所の踏切を除却し、都市内交通の円滑化を図るとともに、分断された市街地の一体化による都市の活性化を図るものでございます。  次に、下段の囲み、2、事業の経過をごらんください。本事業は、平成5年に都市計画決定、平成6年に事業認可を取得し、平成18年に小島新田駅から東門前駅間の1期①区間の工事に着手しております。その後、平成28年の都市計画事業認可変更の際に、2期区間については直ちに工事着手できる状況でないことから事業休止といたしました。平成29年10月の川崎市公共事業評価審査委員会で、社会経済状況の変化等を踏まえ、1期区間は事業を継続、2期区間は事業を中止とする本市の対応方針をお示しし、同委員会から妥当との具申を受けております。この具申を受けたことから、本市として2期区間の事業を中止するなどの方針を決定し、平成29年11月のまちづくり委員会でこの方針を御報告いたしました。その後、代替案の検討を行っております。  次に、3、代替案検討における現状と課題をごらんください。2期区間の4カ所の踏切の現状でございます。まず、踏切道改良促進法上の位置付けでございますが、2期区間の4カ所の踏切のうち、本町踏切だけが自動車ボトルネックと歩道狭隘の指定要件に該当しております。また、本町踏切以外の3踏切は、指定要件に該当しておりません。次に、本町踏切周辺の交通状況等でございますが、平成28年度に緊急渋滞対策として踏切遮断機のスリム化などを実施したため、最大約1,040メートルあった渋滞が約490メートルまで減少しております。今年度は、代替案の検討に当たり5月に調査を実施し、渋滞が最大約250メートル発生していることを確認しております。さらに、踏切内の歩道幅員が狭いことや踏切中央部に遮断機が設置されていることなどから、歩行者の安全や車両の円滑な通行に支障が生じている状況でございます。  (2)課題でございますが、本町踏切につきましては、下の表に記載のとおり、踏切遮断時間は事業着手当時に比べて改善しておりますが、踏切自動車交通遮断量につきましては減少傾向にあるものの、1日当たり5万台時を下回っていないため、自動車ボトルネックの解消には至っておらず、そのため踏切道改良促進法の指定要件に該当しております。一方、本町踏切以外の3踏切につきましては、指定要件に該当しておりませんが、踏切を含む周辺の状況などを勘案し、課題の整理を引き続き行ってまいります。  次に、4、本町踏切における代替案の検討方針でございますが、2期区間が事業費高騰など社会経済状況の変化などから事業中止となった経緯等を踏まえ、費用対効果の高い対策を選択するため、抽出された対策案の事業効果や事業費などを検討した上で総合的な評価を行います。対策手法の検討図をごらんください。先ほど御説明したように、対策が必要な本町踏切について、その対策を検討いたしました。本町踏切のボトルネックを解消する対策といたしまして、まず、踏切を除却できる連続立体交差化と鉄道立体化がございます。連続立体交差化につきましては、本町踏切以外の3カ所の踏切が抜本的な対策の必要性が低いことや、他の対策と比較して事業費が高騰することなどから、合理的な対策ではないと考え、今回深度化する案から外しております。次に、踏切は除却せずに本町踏切のボトルネックを解消する対策として、道路立体化と立体交差化以外の対策がございます。そのうち、立体交差化以外の対策として交通量分散などの手法がございますが、ボトルネック解消に至る効果的な案がございませんでしたが、引き続き検討を行ってまいります。  画面の表示を1枚おめくりいただき、3ページ目、5、検討している代替案をごらんください。鉄道立体化案及び道路立体化案について構造や課題などを検討したものでございます。まず、鉄道立体化案でございますが、表上段左側の計画概要図をごらんください。図中、赤点線で囲んだ範囲で、国道409号は現位置のまま、鉄道が国道409号をオーバーパスまたはアンダーパスする案でございます。  ①鉄道オーバー案をごらんください。京急大師線が国道409号をオーバーパスし、高架化した国道15号の手前で地上にすりつかないことから、さらに国道15号をオーバーパスする案でございます。この案の課題などについて、表の下段をごらんください。高架化された国道15号をさらにオーバーパスすることから、かなり高い高架橋となるため、沿線の日照や景観などへの影響が生じるとともに、高難度の工事になります。また、地下化する場合に比べて工事延長が長くなります。さらに、多摩川の堤防へ影響を生じさせないために、新たに用地取得が必要となるほか、鉄道の線形修正などのための用地取得も必要となります。  次に、②鉄道アンダー案をごらんください。京急大師線が国道409号をアンダーパスする案となります。この案の課題などについて、表の下段をごらんください。本町踏切部で国道409号の地下に埋設されている占用物件の大規模な移設が必要となります。さらに、多摩川の堤防へ影響を生じさせないための新たな用地取得が必要となります。  次に、道路立体化案でございますが、表上段右側の計画概要図をごらんください。図中、赤点線で囲った範囲で、鉄道は動かさず、国道409号が鉄道をオーバーパス、またはアンダーパスする案でございます。  ③道路オーバー案をごらんください。国道409号が京急大師線をオーバーパスする案でございますが、本町踏切周辺のJR、京急本線、国道15号は既に高架化されていることから、これら全てを高高架でオーバーパスし、本町踏切を通過する交通量を分散させるための2車線の道路を整備する案でございます。この案の課題などについて、表の下段をごらんください。国道409号の側道を整備するため、本町踏切の除却は困難でございます。また、国道409号、中央寄りの2車線を利用し、高架道路の橋脚を設置することとなります。そのため、現道を供用しながら施工する場合は片側1車線となり、本来、国道409号の交通処理のためには片側2車線が必要であるため、長期にわたり片側1車線の交通規制で工事を行うことは大変難しいと考えております。さらに、全区間で占用物件の移設が必要となるとともに、高難度の工事となることが想定されます。  ④道路アンダー案をごらんください。国道409号が京急大師線をアンダーパスする2車線の道路を整備する案でございます。この案の課題などについて、表の下段をごらんください。③道路オーバー案と同様に側道を整備するため、本町踏切の除却は困難でございます。また、道路を地下化するため、全区間で現道中央部の占用物件の移設が必要になります。  以上が検討している代替案の概要でございます。御説明したとおり、いずれの案にも課題がありますが、今後、概算事業費の算出などを進め、費用対効果などを踏まえて代替案の総合的な評価を行ってまいります。決定した代替案につきましては、改めて御報告させていただきます。  画面の表示を1枚おめくりいただき、4ページ目、6、2期区間の都市計画変更の考え方と流れをごらんください。(1)考え方でございますが、今後行う都市計画変更の内容といたしまして、右側の平面図に緑色の太線でお示しした鈴木町すりつけ区間の計画決定及び2期区間の計画廃止の2点がございます。これらの都市計画の変更に当たりましては、2期区間の代替案の取り組み方針や計画上の位置づけを整理する必要がございます。  最後に、7、今後のスケジュールをごらんください。表上段の1期①区間でございますが、現在工事を進めており、今年度末に産業道路部において地下化切りかえを行う予定でございます。その後、産業道路駅の駅舎工事などを行い、平成31年度末に完成する見込みでございます。表中段の1期②区間でございますが、現在、平成31年度の工事着手に向けて、関係機関との協議や詳細設計などを進めております。表下段の2期区間でございますが、今後、検討の深度化を進めるとともに、都市計画変更に向けた関係機関との協議を行い、代替案を取りまとめ、平成31年度に代替案の公表を行う予定でございます。また、1期②区間の鈴木町すりつけの都市計画決定と2期区間の都市計画廃止を行う都市計画変更に当たりましては、今後、関係機関と協議を実施しながら手続を進め、平成33年度に都市計画変更を行う予定でございます。  2期区間の代替案の検討状況につきましては、本日御説明させていただいたとおりでございますが、代替案がまとまりましたら改めて御報告をさせていただきます。  説明は以上でございます。 ○堀添健 委員長 説明は以上のとおりです。  ただいまの説明について、質問等がございましたらお願いいたします。 ◆石川建二 委員 この代替案の検討に当たって、地元町会ですとか住民の方の御意見も非常に重要かと思いますが、そこら辺の話というのはどんなふうに、また、今後の展望についてもお聞かせいただきたいと思います。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 現在、1期①区間で地元に対しての情報の交換の場ということで協議会を開催させていただいておりますので、そういった場を活用したり、ある程度まとまった段階で何かしらの説明会を開催するなどの対応を検討してまいりたいと考えてございます。 ◆石川建二 委員 きょうは中間報告的な御報告を委員会にいただいたんですけれども、当然、住民の方からも委員会で報告があった内容についてもお問い合わせ等があるかと思いますけれども、そういうことの今後の対応についてはいかがでしょうか。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 必要に応じて説明会を開催いたしますし、また、まだ最終的な結論に至ってございませんので、そういった意見も踏まえまして、柔軟な対応をさせていただきたいと考えてございます。 ◆石川建二 委員 ぜひ計画段階から、こういう検討段階から住民の方にこういう情報を知っていただいて、意見を言っていただくというのは非常に重要な観点だと思いますので、ぜひそこら辺は丁寧にやっていただきたいと思います。 ◆織田勝久 委員 ちょっとスキームの確認だけ。鉄道立体のほうはもちろん国費の対象になるんだけれども、道路立体の場合と比較して、いわゆる国費のかかわりはどういうふうに変わってくるんですか。市の持ち出しは、どっちのほうが少なくて済むんですか。事業の規模にももちろんよるけれども、負担割合からするとどういうふうに変わってくるのか、そこだけ教えてください。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 まだどういうスキームでやるかというところまで緻密に詰めてはございませんが、補助の導入に関しましては、どちらもそれほど差はないのかなという印象でございます。 ◆織田勝久 委員 補助のスキームについてはそんなに変わらないんですか。では、いいです。結構です。 ◆重冨達也 委員 今後のスケジュールなんですけれども、代替案取りまとめと代替案公表というのが書いてあるんですけれども、その前のページだと、総合的な評価を行うというのが今後川崎市がやっていくこととして書いてあるんですけれども、この総合的な評価というのは、方針の決定までを含むんですか。それとも、評価なので点数化的なものをして、それを市民に示すというスキームが挟まるのか、評価と決定までをしてから市民に公表するのか、どういうイメージなんですか。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 現在、私どもで考えておりますのは、評価をし、決定をし、それを皆さんに諮っていくということで考えてございます。 ◆重冨達也 委員 そうすると、評価が完了するのは決定をしたときなので、この最後のスケジュール表でいくと、取りまとめが評価を行うところのゴールということですね。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 そのとおりでございます。 ◆重冨達也 委員 わかりました。  あと、用地取得については、この資料2でいくと、4つ全てに文言が入っているので、それぞれ難易度というか、地元の人との交渉がうまくいきそうな用地とそうじゃない用地みたいものは既につかんでいるんですか。それとも、それもこれから手探りな感じなんですか。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 検討段階なので、直接お話を伺ったりという機会は設けておりませんので、交渉の難しさは把握してございません。ただ、面積であったり、その他、権利者が多いというような、そういった情報は一応把握をしておりますので、そういったところでの難易度は差が出てくるのかなという印象はございます。 ◆重冨達也 委員 こういう事業だと、例えば安いものを選択したとしても、交渉の難易度が一番高いものであれば、結局安いけれども進まないみたいなことになりそうなので、この評価の観点として、総合的なと書いていただいているので、その難易度的なものも、この案は難易度が高いというのは一般になかなか示しづらいかもわからないですけれども、そういうのは内部では、総合的な評価の中に事業が完了するまでの期間というのは、なるべく短期間がいいわけですから、そういう視点も入ると思っていいんですか。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 工事期間が長いと当然事業費もかかってまいりますし、効果の発現という視点でも遅くなってしまいますので、単純に工事費だけではなくて、なかなか数値化しにくい、目に見えない部分についても配慮して評価をしていきたいと考えてございます。 ◆重冨達也 委員 そうすると、総合的な評価の過程では、地元に入っていって、ここの用地は市の事業に対してどの程度の協力的な姿勢があるのだろうかみたいなものも当然調査をした上で、用地取得の難易度も定性的に評価をするということになるんですか。 ◎福田 道路河川整備部担当部長 今、委員がおっしゃいました総合的な評価、我々もその総合的な評価を受けまして取りまとめをしようという考えはございますが、その総合的な評価を本当に点数づけをしながら加点して、その点数だけで相対的な評価をするのかどうなのかというところも実は今検討している最中でございます。ですから、それぞれの項目におきまして1つずつの点数づけをして、最終的に、ただ点数がよければ本当にいいのかというところは、実現性の観点ですとか、今、委員がおっしゃられました、本当にそれができるのかどうか、その地主さんが協力していただけるのかどうかも当然頭に置きながら進めていかなければいけないと考えてございます。  それともう一つは、事前に地権者の方々に、こういうことがありますよ、それをお伝えするのは大事なことだとは思うんですが、個別にこの用地を取得しなければなりませんということを本当に情報的に提示していいのかどうか、それも慎重に考えなければいけない。といいますのは、先ほど織田委員がおっしゃられたように、今後のスキームとして事業手法を何の事業にするのかというところもこれから詰めなきゃいけませんので、都市計画を打つのか、はたまた道路の一事業として踏切対策の事業としていくのか。これを、わずかな期間ではございますが、詰めながら内部で検討していきたいと考えてございます。 ◆重冨達也 委員 あえてわずかな期間に設定をしたのは皆さんなわけですから、それもでき得るという判断で、どんな手法にするのかというのはこの期間で判断できるということでやっていただくわけですから、それはそれでいいと思うんですけれども、ちょっと心配なのは、やろうとなっても結局進まなくて、10年後ぐらいにまた全然進んでいないけれどもどうなっているんだみたいな議論もしそうな気がして、京急絡みのイメージもありますし、登戸もそうですけれども、ちょっとそこは不安だなという気はしたので、数値化する必要はない指標というのはいっぱいあると思うんですけれども、ぜひそこも総合的なという便利な言葉に含めていただいて活用していただきたいと思います。 ◆かわの忠正 委員 先ほど来のお話で、本当に10月の初旬でこの今の代替案、先ほどの大きな課題がある中で本当に取りまとめるのは大変だなという思いで、一方では、ぜひ年度内でうまく取りまとめていただきたいなという期待もございますので、精力的に頑張っていただきたいと思うんですけれども、先ほどの課題がある中で、残りあと約半年の中で、代替案取りまとめまでの間に、議会への報告はどういうふうに考えていらっしゃるんでしょうか。 ◎福田 道路河川整備部担当部長 代替案の取りまとめに向けまして、まずは深度化された案を絞り込み、今後、都市計画変更に向けて、この手法が本当に妥当なのかどうなのかというところの庁内意思決定をまず諮らせていただきます。その後、その案につきまして、この常任委員会で報告をさせていただこうと考えてございます。 ◆かわの忠正 委員 その委員会での報告は年度内という理解でよろしいんでしょうか。 ◎福田 道路河川整備部担当部長 今のスケジュールでは年度内でございます。 ◆かわの忠正 委員 年度内といっても、もう2月の中旬からは3月議会に入っちゃいますし、下旬に入ると我々は目玉がほかのほうを向いているところも、逆に、いろんな市民の方と接する機会もかなり多い時期でもありますので、適時適切に情報提供をぜひお願いしたいと思います。 ◆渡辺あつ子 委員 私は1点だけなんですけれども、代替案のところでアンダーパスがそれぞれ2つ案として出されていて、もちろん中には大雨のときにというふうに書いてあるんですけれども、今、局地的な短時間豪雨は多いですよね。その中で、あえてこのアンダーパス案が出てくるというのは、技術的にここら辺はクリアできるという自信があるんでしょうか。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 既に大師線1期①区間を地下化してございますので、それと同じように、入り口のところに板を立てて水が入らないように対策をとったり、それからポンプを設置するなどして排水をするような対策をとって、そういった集中豪雨に対応していけるのではないかと考えてございます。 ◆渡辺あつ子 委員 地下道とか地下鉄とかは、入り口に板を立てるのはどこもやっていますね。でも、例えば道路のアンダーパスで、もう通さなければいいんですけれども、そこに板を立てても水が入っていっちゃうような気がするんですかけれども、どうなんでしょうか。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 やはりこういう緊急事態がございますので、そういった対応をとる可能性もございますし、それ以外に、浸入してきた水に対してはポンプで排水をして、電車がつからないように、それから車がつからないようにという対策はとらせていただけるんじゃないかと考えております。 ◆渡辺あつ子 委員 わかりました。その場の対応というところで今とどまっているということですね。ありがとうございました。結構です。 ◆石川建二 委員 技術的なところで確認をしたいんですが、課題のところで、河川堤防への影響を生じさせないために用地取得が必要であるということなんですが、これは具体的に言うとどんな用地取得が必要になるんでしょうか。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 鉄道の基準がございますので、その基準をクリアする中でどうしても堤防側に膨らんでしまう可能性がございましたが、それを解消するために、少し早目から曲げることによって、堤防と反対側の民有地の買収が必要になってしまうという内容でございます。 ◆石川建二 委員 わかりました。ありがとうございます。 ○堀添健 委員長 ほかにないようでしたら、以上で「京急大師線連続立体交差事業の2期区間代替案の検討状況について」の報告を終わります。  ここで理事者の一部交代をお願いいたします。                ( 理事者一部交代 )         ───────────────────────── ○堀添健 委員長 次に、所管事務の調査として、建設緑政局から「道路照明灯及び公園灯におけるESCO事業の導入について」の報告を受けます。  それでは、理事者の方、よろしくお願いいたします。 ◎奥澤 建設緑政局長 それでは、道路照明灯及び公園灯におけるESCO事業の導入につきまして、秦道路施設課担当課長から御説明申し上げますので、よろしくお願い申し上げます。 ◎秦 道路施設課担当課長 道路施設課担当課長の秦でございます。道路照明灯及び公園灯におけるESCO事業の導入について御説明申し上げます。  お手元のタブレット端末の2の(2)「道路照明灯及び公園灯におけるESCO事業の導入について」のファイルをお開きください。画面の表紙を1枚おめくりいただき、2ページをごらんください。資料左上の1、道路照明灯及び公園灯におけるLED化の現状と課題について御説明申し上げます。  (1)現状のア、道路照明灯につきましては、夜間の交通事故の防止を図ることを目的として、主要幹線道路や交差点、横断歩道などに設置しております。LED化につきましては、平成25年度から年間約300基を目途に行っておりますが、昨年度末時点で約1万2,000基中、約1,600基となっております。次に、イ、公園灯につきましては、園内の安全確保を目的として設置しております。LED化につきましては、新設公園や老朽化による公園全体の改修工事の機会に行っておりますが、昨年度末時点で約3,000基中、約400基となっております。資料右上をごらんください。次に、ウ、水銀に関する水俣条約につきましては、昨年8月に発効され、水銀が人の健康や環境に与えるリスクを低減するための条約となっており、平成33年1月以降は水銀ランプの製造が中止となります。  次に、(2)の課題について御説明申し上げます。平成33年1月以降、水銀ランプの入手が困難となり、維持管理に支障が生じることから、早急なLED化が必要となります。厳しい財政状況の中、短期間での整備が必要となることから、民間資金を活用し、導入を図ってまいります。  次に、2、課題解決に向けた手法について御説明申し上げます。(1)ESCO事業の活用につきましては、課題解決に向け早急にLED化をする必要があるため、ESCO事業を活用してまいります。ア、活用の効果に関しましては、1つ目に、平成33年1月までにLED化を実施することで、水俣条約の課題を解消することができます。2つ目に、道路照明灯及び公園灯を短期間で一斉にLED化することができます。3つ目に、ESCO事業は、市が初期投資費用を用意することなくLED化を実施することができます。次に、イ、活用の状況に関しましては、ESCO事業は本市でも実績があり、類似例として、平成27年度に防犯灯のLED化事業が行われております。他都市の事例といたしましては、平成28年度に仙台市、平成29年度に相模原市が実施しており、今年度は広島市、福岡市、神戸市が実施予定となっております。このように課題解決に向けた手法としてESCO事業を活用していくものとし、平成31年度から導入を図ってまいります。  資料をおめくりいただき、3ページをごらんください。次に、資料左上の3、ESCO事業の概要について御説明申し上げます。  初めに、(1)のESCO事業とは、Energy Service Companyの略称で、市と契約したESCO事業者が、省エネルギー改修にかかる全ての経費を光熱費の削減分で賄う事業でございます。  次に、(2)本市で行うESCO事業の概要について御説明申し上げます。ESCO事業者が、道路照明灯及び公園灯で使用している水銀灯などを一斉にLED化し、その後10年間の維持管理業務を行うものでございます。また、市は削減された電気料金を原資として、ESCO事業費を10年間支払うこととなります。  次に、(3)事業対象について御説明申し上げます。下の表、赤枠をごらんください。LED化の工事対象物といたしましては、LED化未対応の約1万3,000基といたします。同じように黄色い枠をごらんください。維持管理の対象といたしましては、今回の工事対象物にLED化対応済みの約2,000基を加えた約1万5,000基といたします。  左下にお戻りください。次に、(4)のESCO事業者の選定方法について御説明申し上げます。事業者の選定につきましては、公募型プロポーザル方式といたします。事業者の持つ創造力や技術力、経験などを生かし、技術提案などを求め、ヒアリングを実施し、最も適した事業者を採用いたします。  次に、(5)の事業期間といたしましては、10年間としており、LEDの一般的な耐用年数下限を限度として設定しております。  次に、(6)の導入の効果について御説明申し上げます。1つ目に、ESCO事業者による初期投資費用の負担により、市予算の平準化を行うことができます。2つ目に、既存の水銀灯など約1万3,000基を一斉にLED化することができます。3つ目に、一斉にLED化することのスケールメリットにより、電気料金など運営経費を縮減することができます。4つ目に、管理台帳を電子化することで効率的な維持管理を実施することができます。  画面の右上をごらんください。次に、4、ESCO事業費について御説明申し上げます。4本のグラフがございますが、左から一番目のグラフが現在となっており、市で道路照明灯及び公園灯の合計約1万5,000基の維持管理を実施し、運営経費として維持管理費約4,300万円、電気料金約2億9,400万円となり、年間の総支払い額は約3億3,700万円でございます。  次に、左から2番目のグラフでございますが、平成31年度に準備期間として、ESCO事業者がLED化未対応数、約1万3,000基の現地調査やLED切りかえ工事を実施いたします。運営経費としての総支払い額は今年度と同様に約3億3,700万円でございます。  次に、左から3番目のグラフでございますが、平成32年から平成41年までのサービス期間中10年間、ESCO事業者が管理本数約1万5,000基の維持管理を実施いたします。全てLEDになることで電気料金が大幅に下がり、運営経費としてESCO事業費約1億8,200万円、電気料金約1億4,600万円となり、年間の総支払い額は約3億2,800万円でございます。また、電気料金の削減やLEDの寿命が長いことにより、運営経費を年間約900万円削減することができます。  次に、1番右のグラフでございますが、平成42年以降の次期管理手法は定めておりませんが、道路照明灯及び公園灯の合計約1万5,000基の維持管理を実施することとなり、運営経費として維持管理費約5,000万円、電気料金約1億4,600万円となり、年間の総支払い額は約1億9,600万円と想定しております。また、ESCO事業期間が終了し、ESCO事業費がなくなることから、運営経費を年間約1億3,200万円削減することができます。なお、金額については想定される条件による試算でございます。  画面の右側下段をごらんください。5、ESCO事業導入に向けたスケジュールについて御説明申し上げます。ことし10月下旬にESCO事業の公募を開始し、翌年2月にESCO事業者を選定いたします。平成31年4月にESCO事業者と契約締結後、現地調査を行いながらLEDの切りかえ工事を行ってまいります。平成32年4月にESCO事業のサービスを開始する予定でございます。また、サービス期間中に他都市の動向を把握しながら、次期維持管理手法を検討してまいります。  説明につきましては以上となります。 ○堀添健 委員長 説明は以上のとおりです。  ただいまの説明について、質問等がありましたらお願いいたします。 ◆老沼純 委員 御説明ありがとうございました。ESCO事業そのものについては、前に試算が出ているところですので、メリット、デメリットはあるでしょうから、しっかりと捉えた上で進めていただければと思っております。  LED化の現状の中で、道路が1,600基で公園灯が400基LED化ということなんですけれども、ここはどういった優先度があって設定をしたとか、そういったものはあるんでしょうか。できるところからやったということでいいんでしょうか。 ◎秦 道路施設課担当課長 道路照明灯に関しましては、平成25年度から国の補助金を活用いたしまして、年300基を目途に計画的に更新しておりました。更新するに当たりましては、点検をいたしまして、柱の老朽したものを優先的に行っております。公園灯につきましては、新設公園や、同じように公園灯が老朽したものを優先的に行ってまいりました。 ◆老沼純 委員 ありがとうございます。まずは老朽化対策というところを見受けましたけれども、できれば、これも要望になるんですけれども、プロポーザル方式の中で、事業者がどういったことをできるかということも1つあると思うんですけれども、例えば公園灯であれば、広域避難場所になっている公園は、停電になると真っ暗になって、その場所は夜、誰が行っても真っ暗で、本当にどこに集まっていいかもわからない状況というのも考えられますので、ぜひそういったところを安定して明かりがつくようにしていただきたいという要望が1つ。  もう一つぜひ考えていただきたいのが、電源のハイブリッド化も事業者に要望できるのであれば考えていただければと思います。通常電源を喪失したときに、ソーラーで蓄電したものが、例えば道路公園センターから発電機を持ってくるまでの間でも構わないから、そういった時間できちんと発電ができる、そういった視点も検討に置いてやっていただければと、事業者に要望できるのであれば重ねてお願いできればと思います。  最後に1点、管理台帳の電子化による効率的な維持管理の実施というところなんですけれども、電子化することでどのようなメリットがあるのかといったところを細かくお話しいただきたいと思います。 ◎秦 道路施設課担当課長 今、管理台帳は紙台帳になっている部分があります。それを電子化することによりまして、市民の方の陳情等への対応、あと、更新計画を立てる上でもデータ化されますので、古いものとのリンクも反映する、その点検結果を電子化して入れることによって、古いものの抽出とかがすぐにできるようになって、効率的な維持管理ができると考えております。 ◆老沼純 委員 ありがとうございます。さきのいろいろな委員会等の報告でも、それぞれのカルテという言葉が出てきて、1本1本カルテ的なものがあると、場所がどう、更新履歴がどうというものはいろんなところで活用できると思いますので、これについても細かい、やり過ぎると大変なところもあると思いますけれども、ぜひ進めていただきたいと思います。  最後に、事業期間は長い、10年間を予定されているようですけれども、ぜひ、先ほどの優先度のところを市として示していただくこと、そして、それが散らばってしまうとまた費用の増大にもつながると思いますので、それをできればポイントごとに集めて、その中で進めていくなど、効率的な検討を進めていただければと思いますので、よろしくお願い申し上げます。 ◆かわの忠正 委員 まず、今回の事業は私としては大歓迎で、何でもっと早くやっていないんだろうというぐらいで、平成27年度に防犯灯のほうはああいう形で導入されていて、逆に言うと、30年度のこの時期になってやっとというのは、これまでどんな検討をされてきたんでしょうか。 ◎秦 道路施設課担当課長 委員の御指摘のとおり、道路照明灯と公園灯の全体の更新計画としては、水銀に関しての情報は認知してはおりましたが、水銀に対しての計画が不十分だったかもしれません。あとは、予算の中でも市の全体の計画の中で優先順位は低かったかもしれませんが、昨年8月に水銀の水俣条約が発効されましたので、他都市の状況などを把握、検討し、今の実施となってしまいました。 ◆かわの忠正 委員 せっかくやられるというので、あえて言うことじゃないかもしれないけれども、こういうESCO事業みたいないい取り組みをほかのところでやっていたら、真っ先に道路照明と公園はどうするんだろうなと、逆に何かがあってできないのかなと思っていたんですけれども、条約云々関係なく、ぜひそこら辺はアンテナを張りめぐらせて、全体的に、今後のこともありますので、そこは指摘だけさせていただきたいと思います。  今度、具体的な中身ですけれども、全部1万5,000基やるという計画のなかで、今年度は事業者選定と契約の手続で、来年度早々に契約をするという予定になっていますけれども、この工事は1年間かけて1万3,000基をやるという理解でよろしいですか。 ◎秦 道路施設課担当課長 そのとおりでございます。 ◆かわの忠正 委員 当然、現地調査をしてから、どこからやるかということで、先ほど老沼委員は公園を早くやったほうがいいということで、私も賛成なんですけれども、私のうちの近所も毎年公園の防犯灯が切れていて、毎年お願いしているという状況ですので、ぜひ優先度もしっかりと検討しながら進めていただきたいと思うんですけれども、多分、事業者選定は今年度終わるわけなので、契約をして、契約をしたらすぐ4月なり5月なりから順次調査という、具体的には、毎月何灯ずつとかという計画はどんな感じなんでしょうか。
    ◎秦 道路施設課担当課長 現時点で事業者の決定をしておりませんので、毎月のことをお示しすることは難しい状況でございます。 ◆かわの忠正 委員 難しいにしても、いずれにしても早くどんどんやってくださいということだけ申し伝えたいと思います。  先ほど、一斉にと説明があったので、1年間に一斉にやるということけれども、具体的には、調査が終わって、ここはすぐやって大丈夫だというところからやると思うんですけれども、具体的には、今までのESCOでやったものは、器具というか、公園の照明とか道路照明とか、具体的には球だけ乗っかればいいのか、器具とかなんとか、どんな工事になるんでしょうか。 ◎秦 道路施設課担当課長 工事といたしましては、灯具の交換と配線の交換になります。 ◆かわの忠正 委員 1基当たりはどのくらいの作業時間になるのかというのはわかりますか。 ◎秦 道路施設課担当課長 1基当たり三、四時間を想定しております。 ◆かわの忠正 委員 そのくらい取りかえられるので、精力的にぜひ、夏ぐらいには終わるぐらいの勢いで、それは無理かもしれませんけれども、局を挙げて全力で早期につけていただきたいと思います。というのは、この図でいくと、31年度はESCO事業費はかからない、払わないという理解でいいんですか。 ◎秦 道路施設課担当課長 初期投資費用というということで、ESCO事業者が資金調達をするということで、市の持ち出しはございません。 ◆かわの忠正 委員 例えば100基、4月なり5月なり、現地調査が終わって、工事も三、四時間だったら、100基ぐらい工事が終わったら、そこでもうLEDは使えると思いますけれども。 ◎秦 道路施設課担当課長 そのとおりでございます。 ◆かわの忠正 委員 だから、どんどん取りかえれば取りかえるほど、31年度は電気料は下がる、だけれどもESCO事業者に払わなくて済むというメリットが川崎市にあるということもありますので、それも含めて、そこのところは事業者に言わなくていいと思うんですけれども、できるだけ早期にぜひ大きく推進していただきたいということを申し上げまして、終わります。 ◆石川建二 委員 今の話で確認なんですけれども、ESCO事業者と契約するのが平成31年度、来年度ということで、その支払いは何年から発生するんですか。31年度ですか、32年度ですか。 ◎秦 道路施設課担当課長 支払いは32年度から始まります。 ◆石川建二 委員 わかりました。それで、初期投資は事業者にやっていただくということですが、維持管理料が1億8,200万円、それが大体10年間ということですが、この積算根拠といいましょうか、実際、取りかえの器具代やそこにおける工事費等々があったと思うんですが、そこら辺、一応事業者からの提案の金額はもちろん出てくると思いますけれども、市もこれだけの金額を見積もったというのは、どんな根拠があるんでしょうか。 ◎秦 道路施設課担当課長 今までの工事を積み上げてきた経験もございますし、あと、ESCO事業者へのヒアリングなども含めまして、積み上げということでこの金額を出しております。 ◆石川建二 委員 10年間の初期投資も含めた運営経費を年ごとで平準化した金額という理解でよろしいですか。 ◎秦 道路施設課担当課長 はい。そのとおりでございます。 ◆石川建二 委員 防犯灯のときもそうだったんですが、もちろんまちづくりで新たなまちの整備をされることもあるし、防犯灯、街路灯そのものがふえるということもありますし、また、先ほどポールの部分の問題もありましたけれども、そういうポール自身をかえなければならないという状況の街路灯なんかもひょっとしたらあるかもしれませんけれども、そこら辺の経費、あと、住民の方からここに欲しいという陳情が出されたときに、事業全体の予算枠はこうだからということで何か制限されるようなことはないのか、そこら辺の心配があるんですが、どうでしょうか。 ◎秦 道路施設課担当課長 ポールの建てかえに関しましては、今まで行っていた工事をそのまま引き続き行っておりますので、今回のESCO事業は灯具の交換ですので、制限が出るということはございません。 ◆石川建二 委員 ポールの交換そのものは市がやるという理解でよろしいですか。 ◎秦 道路施設課担当課長 はい。そのとおりでございます。 ◆石川建二 委員 それだったら安心かもしれません。  もう一つ、実は農地の近くにはマグネシウム灯という農作物に影響を与えない光があるということを前に教わったんですけれども、LEDの場合は、例えば畑の近くにあるとずっと光を浴びているような、そうした農作物への影響とか、そういうものはないんでしょうか。 ◎秦 道路施設課担当課長 今までと同様に、農作物への影響はございますので、現地調査を行いながら、しっかり対応していきたいとは考えております。 ◆石川建二 委員 マグネシウム灯が多分影響が少ないと私は聞いていますけれども、そうしたところは、逆に農地への配慮で、機械的に運用するのではなくて、やっぱり周辺の環境に配慮した対応などもこれから必要ではないかと思いますが、この点はどのように考えていますか。 ◎秦 道路施設課担当課長 LED灯ですと、遮光板といいまして、農地のほうに光が行かないようなものを設置するのも一つの方法でありますが、その場所場所において丁寧に対応していきたいと考えています。 ◆石川建二 委員 わかりました。結構です。 ◆重冨達也 委員 今のでもしお答えになっていたら申しわけないんですけれども、新設の話なんですけれども、道路照明灯と公園灯というのは、川崎市だとここ数年間で毎年何灯か新設していないんですか。 ◎秦 道路施設課担当課長 道路照明灯に関しましては、新設というか更新ということで、古いものを立てかえる工事を年約300基を目途に行っています。 ◆重冨達也 委員 となると、例えば公園が暗いからここに1本公園灯をふやしてほしいだとか、新しく市道を認定したからみたいな話の中で、道路照明灯とか公園灯というのは一切ふえていないんですか。 ◎秦 道路施設課担当課長 道路照明灯におきましては、交通事故の発生が多い場所等には、現地調査を行いまして、交通安全のために新設は行っております。 ◆重冨達也 委員 わかりました。そうすると、このESCO事業の中で、平成32年から41年の事業期間中に新設したいなと市が判断した場合には、そのESCO事業者に新設もやってもらえるようなことになるんですか。一般的な他都市のものでもいいですけれども。 ◎秦 道路施設課担当課長 新設に関しましては、川崎市で行います。 ◆重冨達也 委員 そうすると、期間中の新設は市がやって、その後、管理はESCO事業者に流すということですか。 ◎秦 道路施設課担当課長 そのとおりでございます。 ◆重冨達也 委員 わかりました。ちょっとそれに関連してなんですけれども、防犯灯のときに、市が把握している防犯灯に一部漏れがあって、後年度にESCO事業に参入というか含めたという事例があったように、今、議事録を読んでいて思ったんですけれども、例えば現在1万5,000基を管理しているつもりだけれども、それが実は管理台帳、さっき紙でというお話がありましたけれども、そこに載っていないものが途中で見つかったときには、ESCO事業者にそれはお願いできるのか、それとも新設扱いとしてこちら側でやらなきゃいけないんですか。 ◎秦 道路施設課担当課長 ESCO事業者にお願いすることになると思います。 ◆重冨達也 委員 なるほど。それを受け入れてくれるプロポーザルになるかどうかということですね。 ◎秦 道路施設課担当課長 そのとおりでございます。 ◆重冨達也 委員 わかりました。そのプロポーザルなんですけれども、事前のヒアリングもやったということなので、想定として何社ぐらいの規模、3社なのか、5社なのか、10社ぐらい入りそうなのか、どういうイメージなんですか。 ◎秦 道路施設課担当課長 約5社と想定しております。 ◆重冨達也 委員 わかりました。そうすると、そのESCO事業者からの金額を含めた事業費の提案があるということだったんですけれども、ESCO事業費の想定額としては、3億2,800万円だと思っていいんですか。 ◎秦 道路施設課担当課長 ESCO事業費としては1億8,200万円でございます。 ◆重冨達也 委員 そこの下にESCO事業費に含む電気料金と書いてあるので、僕はこの電気料金というのはESCO事業費に含まれているんだとこの文章から解釈したんですけれども、そうではないんですか。 ◎秦 道路施設課担当課長 電気料金は川崎市で払っていくことになります。 ◆重冨達也 委員 川崎市が電力会社に払うということですか。 ◎秦 道路施設課担当課長 はい。そうでございます。 ◆重冨達也 委員 わかりました。そうすると、ESCO事業者側が提案するのは約1億8,200万円程度の金額だろうということだと思うんですけれども、これはもし金額がこんなのじゃESCO事業できないよという話になるということは考えられないのかなと思っていまして、というのは、現在、川崎市は3億3,700万円でやっているわけですね。事業期間は3億2,800万円、これは差が900万円しかないので、3%ないぐらいの金額なんですね。なので、当然、次期管理手法の平成42年以降を考えれば経済的メリットも大きいと言えると思うんですけれども、この事業期間に関してだけ言えば、もしかしたら今、川崎市が負担している3億3,700万円を上回ることもなくはないと思っていたほうがいいですか。 ◎秦 道路施設課担当課長 他都市の事例で、仙台市、相模原市を調べさせていただいて、そのようなことは多分ないと考えております。 ◆石川建二 委員 わかりました。 ◆渡辺あつ子 委員 ESCO事業は特に否定はしないんですけれども、ESCOではなくて、例えばリース契約とかの検討はされなかったんですか。 ◎秦 道路施設課担当課長 リース契約の検討もいたしました。ただ、リース契約ですと、灯具のみをリースするということで、工事委託は市の発注になりますので、道路照明灯と公園灯を一緒にやるにはESCO事業で包括的に維持管理も含めてやったほうが効率的で効果的だということで、ESCO事業を選択しております。 ◆渡辺あつ子 委員 42年で、ここになると市が維持管理をするんですよね。ESCO事業は終わっていますからね。 ◎秦 道路施設課担当課長 42年のESCO事業の終了後は市が維持管理をしてまいります。 ◆渡辺あつ子 委員 そうすると、別にESCOにしなくても、市がずっとやっていても、42年にまた市に戻るわけですから、メリットがないかなと単純に考えたんですけれども。 ◎秦 道路施設課担当課長 失礼いたしました。市で管理すると今申しましたが、修正させていただいて、次期維持管理手法をまた新たな形で考えていくことになりますので、市でやるか、また、10年後ですので別の事業手法が出ていると思われますので、そこはまた検討してまいりたいと思います。 ◆渡辺あつ子 委員 わかりました。では、そこはまだ不確定要素ということですね。  結構です。 ◆春孝明 委員 1点だけ。防犯灯のESCO事業のときにいろいろどんどんかわっていったときに、明る過ぎるとかいろいろなお話が出ていて、道路照明灯は別にいいかと思うんですが、公園のものをかえるときに、その明るさとか、その辺の配慮の仕方はどうされるんでしょうか。 ◎松本 みどりの保全整備課担当課長 公園灯の明るさに関しましても、現地の状況を把握しながら、適切に対応してまいりたいと考えております。 ◆春孝明 委員 であれば、切りかえた後に、ちょっと明る過ぎますよとか、暗過ぎないですかという、その対応はしていただけるということでよろしいでしょうか。 ◎松本 みどりの保全整備課担当課長 そのとおりでございます。 ◆春孝明 委員 結構です。 ○堀添健 委員長 ほかにないようでしたら、以上で「道路照明灯及び公園灯におけるESCO事業の導入について」の報告を終わります。  ここで理事者の退室をお願いいたします。                 ( 理事者退室 )         ───────────────────────── ○堀添健 委員長 次に、日程第3の「閉会中の継続審査及び調査の申し出について」を議題といたします。  資料に基づいて事務局から説明をお願いいたします。 ◎浅野 書記 それでは、まちづくり委員会付託の請願及び陳情につきまして御説明申し上げますので、お手元のタブレット端末3、閉会中の継続審査及び調査の申し出についてのファイルをごらんください。  本日、10月10日現在のまちづくり委員会に付託されております請願第2号ほか4件の請願5件及び陳情第2号ほか20件の陳情21件の閉会中の継続審査及び所管事務の調査を議長宛てに申し出ることについて御協議をいただきたいと思います。  なお、9月13日の本会議で本委員会に付託され、継続審査の議決済みの請願・陳情についても御参考までに記載しております。  以上でございます。 ○堀添健 委員長 ただいまの説明のとおり、閉会中の継続審査として、請願5件、陳情21件及び所管事務の調査について、議長宛て申し出ることに御異議ございませんでしょうか。                 ( 異議なし ) ○堀添健 委員長 それでは、そのように議長宛て申し出をさせていただきます。         ───────────────────────── ○堀添健 委員長 次に、今後の委員会日程につきまして御協議をお願いいたします。   協議の結果、11月1日(木)に開催することとした。         ───────────────────────── ○堀添健 委員長 そのほか、委員の皆様から何かございますでしょうか。                  ( なし ) ○堀添健 委員長 それでは、以上で本日のまちづくり委員会を閉会いたします。                午後 0時28分閉会...