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令和3年第1回(3月)定例会(第28日目) 本文
令和3年第1回(3月)定例会(第28日目) 名簿

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  1. 二宮町議会 2021-03-28
    令和3年第1回(3月)定例会(第28日目) 本文


    取得元: 二宮町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-29
    会議録トップ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 令和3年第1回(3月)定例会(第28日目) 本文 2021-03-18 文書発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別ウィンドウ表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言単文選択全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者表示切り替え 全 72 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯議長善波宣雄君】 選択 2 : ◯議長善波宣雄君】 選択 3 : ◯議長善波宣雄君】 選択 4 : ◯議長善波宣雄君】 選択 5 : ◯職員和田美穂君】 選択 6 : ◯議長善波宣雄君】 選択 7 : ◯議長善波宣雄君】 選択 8 : ◯12番・教育福祉常任委員長根岸ゆき子君】 選択 9 : ◯議長善波宣雄君】 選択 10 : ◯議長善波宣雄君】 選択 11 : ◯議長善波宣雄君】 選択 12 : ◯9番【渡辺訓任君】 選択 13 : ◯議長善波宣雄君】 選択 14 : ◯議長善波宣雄君】 選択 15 : ◯議長善波宣雄君】 選択 16 : ◯議長善波宣雄君】 選択 17 : ◯議長善波宣雄君】 選択 18 : ◯議長善波宣雄君】 選択 19 : ◯議長善波宣雄君】 選択 20 : ◯職員和田美穂君】 選択 21 : ◯議長善波宣雄君】 選択 22 : ◯1番・予算審査特別委員長二宮節子君】 選択 23 : ◯議長善波宣雄君】 選択 24 : ◯議長善波宣雄君】 選択 25 : ◯議長善波宣雄君】 選択 26 : ◯8番【露木佳代君】 選択 27 : ◯議長善波宣雄君】 選択 28 : ◯13番【一石洋子君】 選択 29 : ◯議長善波宣雄君】 選択 30 : ◯9番【渡辺訓任君】 選択 31 : ◯議長善波宣雄君】 選択 32 : ◯11番【前田憲一郎君】 選択 33 : ◯議長善波宣雄君】 選択 34 : ◯10番【大沼英樹君】 選択 35 : ◯議長善波宣雄君】 選択 36 : ◯2番【羽根かほる君】 選択 37 : ◯議長善波宣雄君】 選択 38 : ◯議長善波宣雄君】 選択 39 : ◯議長善波宣雄君】 選択 40 : ◯3番【松崎 健君】 選択 41 : ◯議長善波宣雄君】 選択 42 : ◯議長善波宣雄君】 選択 43 : ◯議長善波宣雄君】 選択 44 : ◯3番【松崎 健君】 選択 45 : ◯議長善波宣雄君】 選択 46 : ◯12番【根岸ゆき子君】 選択 47 : ◯議長善波宣雄君】 選択 48 : ◯4番【野地洋正君】 選択 49 : ◯議長善波宣雄君】 選択 50 : ◯1番【二宮節子君】 選択 51 : ◯議長善波宣雄君】 選択 52 : ◯議長善波宣雄君】 選択 53 : ◯議長善波宣雄君】 選択 54 : ◯議長善波宣雄君】 選択 55 : ◯議長善波宣雄君】 選択 56 : ◯議長善波宣雄君】 選択 57 : ◯議長善波宣雄君】 選択 58 : ◯議長善波宣雄君】 選択 59 : ◯職員和田美穂君】 選択 60 : ◯議長善波宣雄君】 選択 61 : ◯議長善波宣雄君】 選択 62 : ◯議長善波宣雄君】 選択 63 : ◯議長善波宣雄君】 選択 64 : ◯職員和田美穂君】 選択 65 : ◯議長善波宣雄君】 選択 66 : ◯議長善波宣雄君】 選択 67 : ◯議長善波宣雄君】 選択 68 : ◯議長善波宣雄君】 選択 69 : ◯議長善波宣雄君】 選択 70 : ◯参事兼消防課長【小島 勇君】 選択 71 : ◯議長善波宣雄君】 選択 72 : ◯議長善波宣雄君】 ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 会議の状況                             午前9時30分 開議 ◯議長善波宣雄君】 皆様、おはようございます。  ただいまの出席議員は14名でございます。定足数に達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。  本日の議事日程はお手元に配付のとおりです。  皆様にお知らせいたします。  本日、報道機関より写真撮影の申入れがありました。報道機関による取材目的の撮影ですので、これを許可しておりますことをご承知おき願います。  撮影を行う記者の方にお願いいたします。  狭い傍聴席ですので、ほかの傍聴人の迷惑とならないよう、移動の際はご注意くださるようお願い申し上げます。  ────────────────────────────────────────────  日程第1 議案第21号 二宮町指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営並              びに指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な              支援の方法に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例審査につ              いて  日程第2 議案第22号 二宮町指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基              準等を定める条例の一部を改正する条例審査について  日程第3 議案第23号 二宮町指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支              援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定め              る条例の一部を改正する条例審査について  日程第4 議案第24号 二宮町指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準等を定め              る条例の一部を改正する条例審査について
    2: ◯議長善波宣雄君】 日程第1「二宮町指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営並びに指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例審査について」町長提出議案第21号から日程第4「二宮町指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例審査について」町長提出議案第24号までを一括議題としたいと思いますが、これにご異議ございませんか。                 (「異議なし」との声あり) 3: ◯議長善波宣雄君】 ご異議なしと認めます。よって、一括議題といたします。 4: ◯議長善波宣雄君】 職員をして朗読させます。 5: ◯職員和田美穂君】 (朗  読) 6: ◯議長善波宣雄君】 委員長の報告を求めます。 7: ◯議長善波宣雄君】 根岸議員。 8: ◯12番・教育福祉常任委員長根岸ゆき子君】 教育福祉常任委員会からの委員長報告をいたします。  去る3月5日の本会議において、本委員会に付託されました町長提出議案第21号から町長提出議案第24号までを3月12日16時49分より議場で開催の常任委員会において、委員全員、町長、副町長、健康福祉部長、高齢介護課長、介護保険班長及び傍聴議員の出席の下審査した結果、賛成全員により可決されました。  審査の概要は次のとおりです。  執行者からの趣旨説明等は事前に書面配付があり、条例に該当する町内の施設について補足説明が追加され、そして、直ちに質疑に入りました。  委員「二宮町の施設として、町がどこまで踏み込んでいけるのか。」  執行者「数年に1回、各事業所に必ず実地指導をしている。今回、経過措置が幾つか入っているものもあるが、それも含めて確認し、条例どおり運用していない場合は口頭指導、文書指導をし、それでも直らない場合は監査等へ進めていく。今回議案で上げたものについては、全て町が行える権限がある。」  委員「チェック機能について、数年に一回とおっしゃったが、どういうタームで確認していくのか。」  執行者「保存期間が5年となっているので、5年に1回は入る。サービスごとに1か所、2か所と選定していく。例えば24号に記載しているケアマネ事業所が現在6か所あるが、1年間に2事業やったとすると、次の実地指導は3年後になる。実地指導で問題があった場合は、1年間で2回やったケースもある。柔軟に変更して、実際行っているかどうか、毎年確認をしている。」  委員「虐待防止のための項目が入った。具体の手法みたいなものをしっかり上げる指導になっていくのか。これでどう変わるのかを確認する。」  執行者「虐待について、運営についてはどの事業所もやっている。規定をすることで事業所に周知しないといけない。毎年必ず春先に県が主導になり、県が認可した事業所に対して集団指導を行う。町はテキストを参考に地域密着型の施設に対して集団指導を行う。経過措置が過ぎても実施されていないところに対しては、サービスによっては、減算で満額もらえるお金が5%減になるところもあるので、そこを含めて指導したい。」  委員「職員の労働時間がより増えるのではないかと危惧するが、いかがか。」  執行者「実地指導については、県について町も出席するので、それを含めると大体8件ぐらいだ。県の実地指導に参加する人数は2名、地域密着型は、県は来なくて町で3名対応する。実際は、実地指導に行ったとしても、正直1日では足りない。参考書みたいなものをできるだけ覚えて指導できる体制を整えて、実務で行っているところだ。」  委員「個室ユニット型施設の定員だが、現実には2人ぐらいの緩和の要件なのか。現場では規制を超えるような状況なのか。ユニット型個室的多床室の今後の新設の禁止についても教えてほしい。」  執行者「特養の関係もあるかと思うが、二宮喜楽園だと1ユニット9人で運営をしている。9つの個室があるので、条例が可決されれば駐車場になっているところを拡張し、新しいユニットとして個室6床を追加すれば対象になる。現状は1ユニット9人で面積等、影響あるので、1ユニット15人とすることは難しいと思う。多床室については、1部屋当たり4人の病院の病室のイメージにあるが、コロナの影響もあり、何らかの仕切り等が今後はなければいけないという観点から、多床室は今後禁止となった。」  以上で質疑を終え、討論はありませんでした。  以上、よろしくご審議のほどお願いいたします。 9: ◯議長善波宣雄君】 ただいまの委員長の報告に対する一括質疑に入ります。  質疑のある方。                  (「なし」との声あり) 10: ◯議長善波宣雄君】 質疑なしと認めます。  これより一括討論に入ります。 11: ◯議長善波宣雄君】 渡辺議員。 12: ◯9番【渡辺訓任君】 私は、議案第21号から24号、二宮町指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備並びに指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例ほか3条例の改正について、一括して、委員長報告、原案ともに反対の討論を行います。  本改正は、国基準の改定に伴い、各サービスの人員配置基準が緩和されるとともに、職員の兼務、情報機器の活用による夜間の配置要件の緩和が行われるものであります。  一方で、感染症や災害発生時の業務継続計画の策定、見直し、訓練、虐待、ハラスメント防止のための指針、研修、担当者の配置、施設運営推進会議をはじめとした諸会議へのテレビ会議の活用などが盛り込まれています。  特にコロナ禍で入居者と家族が直接会えないという状況の中、家族からは心配の声が出されていまして、これまで指摘されてきた問題に対しての対応が条例化されることについては大いに評価をいたします。  しかしながら、改正の内容として、施設の種類にもよりますが、人員の配置基準が緩和され、夜間の体制も緩和が盛り込まれています。これまでの基準を緩和するということは、人数の削減、それに伴うサービスの量的、質的な低下、さらに安全性の担保ができなくなる危険性を含んでいます。特養の個室ユニットの定員拡大も同様に人員基準の緩和策に当たると考えられます。  今回、国基準の改定には見守り機器を利用した場合の夜間職員配置の緩和、ICT活用や事務職員配置を条件として、ケアマネ1人当たりの担当人数を増やすことを後押しするケアマネジメント定年制適用引下げなど、本来は、安全性の向上や職員の負担軽減のために活用されるべき技術が、人減らしの条件に用いられるという内容も盛り込まれており、強い違和感を感じるものです。  現在、新型コロナウイルス感染症が蔓延する中で、この間、保健所も病院も病床数も人員も削減され続けたことで、保健所も感染者に対応し切れず、医療体制も逼迫し、先進国と言われる日本で医療崩壊しかねない状況が起こりました。  町でも介護事業所でクラスター感染が起こったら、介護の崩壊が起こりかねない状況が続いていると認識しています。規制緩和で介護人材を確保するというのではなく、介護人材の育成確保と定着こそが必要です。介護人材の育成確保には、処遇の改善に加え、介護従事者のやりがい、充実感を育てる仕組みが大切との声も聞かれます。介護人材の確保は、規制緩和によるものではなく、本来の姿である介護人材の育成と定着によるものにすべきだという点を訴えて討論といたします。以上です。 13: ◯議長善波宣雄君】 これをもって討論を終結いたします。  これより個別に採決いたします。  町長提出議案第21号を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。                     (賛成者起立) 14: ◯議長善波宣雄君】 起立多数であります。よって、町長提出議案第21号は原案のとおり可決されました。  次に、町長提出議案第22号を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。                     (賛成者起立) 15: ◯議長善波宣雄君】 起立多数であります。よって、町長提出議案第22号は原案のとおり可決されました。  次に、町長提出議案第23号を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。                     (賛成者起立) 16: ◯議長善波宣雄君】 起立多数であります。よって、町長提出議案第23号は原案のとおり可決されました。  次に、町長提出議案第24号を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。                     (賛成者起立) 17: ◯議長善波宣雄君】 起立多数であります。よって、町長提出議案第24号は原案のとおり可決されました。  ────────────────────────────────────────────  日程第5 令和3年度予算審査について       議案第14号 令和3年度二宮町一般会計予算       議案第15号 令和3年度二宮町国民健康保険特別会計予算       議案第16号 令和3年度二宮町後期高齢者医療特別会計予算       議案第17号 令和3年度二宮町介護保険特別会計予算       議案第18号 令和3年度二宮町下水道事業特別会計予算 18: ◯議長善波宣雄君】 日程第5「令和3年度予算審査について」町長提出議案第14号、第15号、第16号、第17号、第18号を一括議題といたします。 19: ◯議長善波宣雄君】 職員をして朗読させます。 20: ◯職員和田美穂君】 (朗  読) 21: ◯議長善波宣雄君】 委員長の報告を求めます。 22: ◯1番・予算審査特別委員長二宮節子君】 委員長報告を申し上げます。  令和3年度予算審査特別委員会は、本定例会第13日目の3月3日に付託を受けた「令和3年度二宮町一般会計予算」町長提出議案第14号、「令和3年度二宮町国民健康保険特別会計予算」町長提出議案第15号、「令和3年度二宮町後期高齢者医療特別会計予算」町長提出議案第16号、「令和3年度二宮町介護保険特別会計予算」町長提出議案第17号、「令和3年度二宮町下水道事業特別会計予算」町長提出議案第18号を3月9日、10日、12日、15日、16日の5日間にわたり、本議事堂において、町長、副町長、教育長、部長、課長以下担当職員の出席を求め、慎重審議いたしました。  委員会審査では質疑応答を行い、審査終了後に一括討論を行いました。  採決の結果、町長提出議案第14号は、賛成少数で否決、第15号は、全員賛成により可決、第16号、第17号は、賛成多数で可決、第18号は、全員賛成により可決と決定し、次の審査意見を提出するものであります。  審査意見。                   令和3年度審査意見  1、第6次総合計画は、子供や若い世代を含め、多様な層の声を聴取しながら策定されたい。  2、第3次環境基本計画では、SDGs達成に向けた取組を示されたい。  3、新型コロナウイルスワクチンについて、町民に判断材料となる情報を迅速かつ確実に提供されたい。  4、町の各種事業や業務において、ICT活用を一層加速されたい。  5、高齢者や障がい者がいつでも吾妻山公園にアクセスできるよう環境に配慮をしつつ整備されたい。  6、業務委託の導入や継続は、費用対効果などが明確になるものに限定されたい。  7、計画性を持って、観光協会の法人化に取り組まれたい。  以上でございます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。 23: ◯議長善波宣雄君】 ただいまの委員長の報告に対する一括質疑に入ります。                  (「なし」との声あり) 24: ◯議長善波宣雄君】 これをもって質疑を終結します。  これより一括討論に入ります。 25: ◯議長善波宣雄君】 露木議員。 26: ◯8番【露木佳代君】 私は、議案第14号令和3年度二宮町一般会計に反対、議案第15号、16号、17号、18号の4特別会計に賛成の立場で討論いたします。  この一、二年の間、繰り返し同じような答弁を聞くことが増えたと感じております。どういうことかといいますと、何かしらの事業が実施、改善されない理由として課題が上げられていた場合、その課題は、翌年度も課題となったまま、次の年の予算審査でも同じ答弁を繰り返しているということです。  今回の審査でもそのような場面が度々あったと感じましたが、1年前と同じ課題がそのまま持ち続けているのであれば、それはもはや課題ではなく、例えばデメリットを認識しつつも実施するとか、一定の方々に我慢を強いることになっても事業をやめるなど決断する時期に来ている、決断する内容であるということにほかなりません。  管理職員が一定の判断をしない、できないというのは、課題と向き合って決断をしない町長の姿勢がこの6年の間に浸透してきたあかし、もしくは決断しないという町長の指示を忠実に守っているということではないかと思わざるを得ません。  二宮町では、今年度3月での退職予定者を含め、自己都合で役場を離れる正職員が4名おります。若い職員が辞めていくのは非常に残念ではありますが、議場だけのことを見ていても、町長が答弁すべきところをせず、職員の盾にならない、守らないことや、職員のはしごを外すような答弁をすることもあり、若い職員がそれを見ていれば、この町役場に明るい未来を見ることができなくなるというのも仕方ありません。職員のあらゆる不満は後を絶たず、職員のための相談窓口を外部に設置してほしいと何度要望しても実現されることもなく、今後さらなる若い職員の離職が加速するのではないかと危惧しております。  施政方針は、一年の町の基本方針や政策についての姿勢を示すものであり、町長の思いも込められた非常に大切なものです。にもかかわらず、その中で、町民全体でのまちづくりを考えていかなければならないことに気づくことができましたという表現は一体何なのでしょうか。それもこれまで理解が得られず、議会からも2度のストップがかかった役場新庁舎計画についての部分です。とんでもないことです。町民の方や議員が2年前から指摘しておりました。町や町長だけが気がつかなかったということのために、町民と職員との時間と労力、そして、税金が使われました。怒りとあきれ、落胆しかありません。このことを町民は次の選挙まで決して忘れてはいけないと思います。  施政方針に対する総括質疑の答弁もまた重要なものです。一色小学校単級化の対策についてです。学区の境の部分、つまり、中里の児童が一色小学校へ通学も選べるようにするという話ですが、中里から数名行ったところで何の解決になるのでしょうか。町内で子供を取り合うような何の解決策にもならないことをよく総括質疑の答弁で言えたものだと、あまりに無責任極まりない発言で驚きます。  教育委員会や保護者の意見を言ったまでだでは説明がつきません。町長がそのアイデアを根本的な解決策としては不適切であると思っていれば、総括質疑という大切な場で出てくるはずがないからです。  本気で子供のことを考えていれば、軽々しく答弁できるはずがありません。その場その場で軽々しく答弁をしたかと思えば、議場だからこそ明確にすべきこと軽々しく答弁できないと逃げたりするのはやめていただきたいと思います。その姿勢は誰もが見ております。町民は次の選挙までそういったことも忘れてはなりません。  事業について主立ったものを述べます。  まず、来年度予算で最も賛成しかねるのは、(仮称)駅及びラディアン周辺まちづくり計画の800万円を認めることはできないということです。駅周辺以外にも老朽化した公共施設は多くあり、来年度、現況調査をする施設や学校も含めてまだ方針が出ていない施設もあります。少なくとも温水プール、大きな施設である学校については、来年度には方針を出すと答弁がある中で、それを待たずして、駅周辺施設だけに特化した計画を来年度策定することは、そのほか施設と整合性が取れなくなる危惧があり、合理性に欠けると考えます。その計画を踏まえて、再配置計画を見直すということもまた違和感が残ります。  この予算を認めてしまえば、来年の施政方針で、二宮町には老朽化した施設がたくさんあり、駅周辺だけではなくて、町全体で考えなければならないことに気づきましたと、あたかも初めて知ったかのように言われるのではないか、そして、これまで以上に時間と労力とお金が無駄になるのではないかと考えます。  駅及びラディアン周辺まちづくり計画策定のタイミングは今ではないです。そして、中途半端にエリアを特化するぐらいなら、再配置計画の改定版でまとめればよいことです。  まずは職員の安全確保です。議員の皆さんには聞いておりませんので、個人的な思いでしかありませんが、例えば議場前のドア付近にハンガーを幾つか用意していただいて、議場内で飲食を許可していただければ、広い議員控室を職員に明け渡すことができ、ある程度の職員が移動できるのではないでしょうか。できることを全て検討し、実施し、少しでも安全な場所を確保していくことが大切です。そうすることで庁舎は時間をかけて検討することができます。  続いて、小中一貫教育と学校再配置についてです。  平成28年から小中一貫教育を研究し、施設一体型を目指して取り組んできましたが、ここに来て統廃合される学校施設は決まっていないという状態になりました。保護者や地域の方々のご意見を伺いたいという姿勢で、おととしと昨年で合計16回の説明会を開催し、教育委員や職員の方々が尽力されたことは認識しておりますが、その後1年間、コロナがあったとはいえ、町民の皆さんのほうからは全く動きが見えず、意見交換の報告も総括も発信されなかったことが残念です。  当面5校を維持するということで、一体型のめどが立たなくなった今、これまで相当な負荷をかけて研究を続けてきた先生たちのモチベーションの低下が心配です。小中一貫教育は、導入してからも楽になるわけではなく、導入してからがさらに大変だと、教育委員会議でも報告がありました。本当にこのまま進めていくのが最善なのでしょうか。私は、これまでの研究は決して無駄になるものではなく、カリキュラムづくりができたこと、そして、先生たちの意識改革もなされてきたことを成果とし、小中一貫教育から名称を変え、現場で評価は高い一人も見捨てられない集団づくりをメインにしたものにシフトしていくことは求めます。  そして、そもそも児童生徒数の絶対数が少ない町の中では、縦のつながりではなく、横のつながりをつくり、小学校は小学校、中学校は中学校でまとめ、小学校を新設し、通学バスも用意して、魅力ある教育内容と施設を保障し、最終的には小中合わせて1校にする進め方を考えていただきたいです。  生涯学習センターラディアンの大規模改修です。
     来年度は、特定天井基本設計委託料は730万円計上されておりますが、これは基本設計委託料で、さらに実施設計も今後計上することになってきます。それを経て工事となりますが、最終的に修繕費が幾らになるのかも分からないまま、しかも、今すぐ改修しなければならないものではないにかかわらず、基本設計をしてしまおうということが仕事の進め方として理解できません。民間では許されないプロセスだと思います。  温水プールです。  令和3年度は通常の予算編成になっておりますが、老朽化が激しく、現在は故障中であり、来年度、方針が出されるとのことです。プールの利用者がいることはもちろん承知しておりますが、こういった事業に関して公がやるべきことは広く町民利益をもたらすということです。利用者も町内4割、町外6割となっている実態もあり、また温水プールという施設は、そのキャパシティーを最大限に活用できたとしても、そもそもの維持管理費が高額過ぎるということにつきます。決断すべきときです。  町立体育館です。  トレーニングマシンの買換えですが、複合的なマシンでさえ、ネットなどを見ていると200万あれば相当立派なものが出てきます。1台700万円以上のマシンというのはあまりにも高額です。行政価格としか言いようがありません。こういったことを適切に判断できるような専門家が必要と考えます。また、これまでマシン利用についてアドバイスができるトレーナーがいない状態で体育館は運営されてきており、それはつまり、ある程度慣れた人しか利用できなかったということで、一定の方々が使うつもりであれば、それこそ最新のマシンが常に常備されている民間を利用していただくことに切り替えていかなければならないと思います。小中学校の図書費が毎年1校につき30万から40万、部活動備品購入費は、二宮中学校は年間で14万しか計上されていないようなシビアな予算がある一方で、補助金の活用があるとはいえ、700万という高額なトレーニングマシンの購入は容認できるものでありません。町立体育館自体も、空いた学校の体育館をリノベーションするという再配置計画での記載もあることから、健康増進の代替案も含め、学校の方針と同時に、町立体育館の方針も出す方向でお願いしたいです。  町立百合が丘保育園です。  再配置計画では、短期10年は予防保全型の管理で使うということになっておりますが、やはりこれも課題は課題としてそのまま、園庭が狭い、園舎が小さいという解決策のないままの保育園です。駅周辺の施設に関しては、再配置計画からどんどん切り離されて検討が進んでしまう中で、保育園は取り残されてしまうのでしょうか。庁舎建設の話が出始めた頃は、保育園も複合化して、庁舎にという検討もあったはずです。審査の答弁では、公立保育園として存在することすら危ぶまれる危機感を持ちました。複合化の中で移動ができるような形を早急に検討していく必要があるのではないでしょうか。  そのほか、各課の子供たちの学びについてです。生活環境課における幼児への環境教育、消防における子供たちへの応急措置講座など、そして、予算審査でも出させていただいた第6次総合計画策定の子供参画に期待しております。そして、学校でのタブレット端末を活用した授業やオンラインでの授業などはコロナ禍では必要不可欠となり、コロナが終息したとしても不登校の児童生徒にとって非常に有益なものになると確信しております。本当に期待しておりますので、よろしくお願いします。  パートナーシップ制度導入についてです。  かつて一般質問をしてから早くも2年近くが経過しようとしており、近隣自治体、特に大井町や南足柄市などの県政エリアでも導入の決定が次々になされています。また、パートナーシップ制度と言い続けてきた中で、今やパートナーだけではなく、子供も家族であるということを証明するファミリーシップ制度を導入している自治体も出てきております。当たり前に保障されるべき人権を二宮町として当たり前に守る姿勢を示していただきたいと思います。来年度、導入に向けて積極的な動きが見られ、映画上映等も楽しみにしております。  最後に、多くの部門で通信運搬費が増額されていたことに触れます。これは、コロナで案内や持参できないものを郵便で届けるための費用などですが、町民への案内等は、コロナ関係なしに当たり前に郵便からメールにシフトしていく必要があります。それがペーパーレスでもあり、双方の手間を減らすためでもあります。積極的に進めてください。  また、コロナ禍における事業や催しの代替案として、オンライン配信を活用するなどもしていただきたいです。健康増進に関わるような高齢者が参加するような事業についても、高齢者だから参加は難しいだろうではなく、高齢者にこそ見守り機能を果たし、防災情報も得られ、コミュニケーションも図れるタブレットの活用をと思いますので、勉強会などもやりながら事業継続できるようお願いいたします。以上です。 27: ◯議長善波宣雄君】 一石議員。 28: ◯13番【一石洋子君】 私は、令和3年度一般会計及び4特別会計に賛成の立場で討論させていただきます。  震災から10年、世界は思いもよらぬ混迷の時代を迎えています。全て何年も前から指摘されてきた課題を先送りにして、大人たちはなすすべもなく、子供たちをさらなる困難な世界に置き土産に残りの人生を秒読みで逃げ切ろうとしているのです。  一方、私は、市民運動の議員として、全身全霊をかけて、未来のために命を燃やす方々に出会ってまいりました。彼らが訴える未来に向けた方策は連帯です。日本人は、連帯してゴールを達成するという重要な力に欠けていると指摘されたのは、福島原発事故後、全国の学者、市民が集った原子力市民委員会議の座長として最後の命を全うされた大磯在住の船橋晴俊博士です。  私が議員になることを決める際、最初にラディアンホールにて、船橋晴俊氏の学習会を計画し、子供たちも含め、二宮で市民発電所をつくろうとする方々と準備会を持ちました。その席で、この言葉を遺言のように残され、数日後にお亡くなりになられました。連帯してゴールを達成する力、それは、まさに政治そのものです。政局や視野の狭い対立軸を見せる政治ではなく、本来の政治の原型である連帯して課題解決に当たる自治、市民協働、公民連携を私たちは推進するべきです。  村田町政は住民力のまちづくりを掲げており、令和3年度の一般会計予算には、住民が連帯する動きに資する政策が多く見受けられました。ラディアン裏から駅北口に係るまちづくり計画、地域再生事業、東大果樹園跡地活用事業、町民とつくる第6次総合計画、地域福祉計画、次期環境基本計画、地域協働の放課後子ども教室、町民活動推進補助金予算増、遊休農地再生事業予算増、森林環境譲与税の吾妻山環境保全への活用、シティプロモーション事業等、住民と共に連帯して町政を進める予算と評価します。  企画政策課の駅北口からラディアン裏に係るまちづくり計画においては、昨年、新庁舎ワークショップでの学びを施設再編チームで検討範囲を広げ専念するとしました。縦割り行政を一新する鍵を握る担当課で、庁内の若手職員に信頼厚い人材が投入されます。説明を受け、二宮での生活圏の肝である文化、政治、福祉拠点である地域の計画に引きつけて、施設再編の一歩を進める方策であると理解しました。今後、デジタル住民会議を生かした住民のまちづくりへのビジョンを喚起し、編集する意欲的なものであるはずです。  新庁舎計画は、今までの首長が先送りにしていたものを引き受けたもので、パンドラのつぼ、蓋を開けた町長の勇気、町民との話合いを貫いた町行政のスタンス、庁舎の在り方をさらに研究し、未来に禍根を残さないようにするという慎重で粘り強い態度を評価します。  東大果樹園跡地の社会実験は、この1年で4つの法人が町内にできる動きの発端であったと感じています。1つは、東大果樹園跡地で主に活動する団体です。コミュニティ・スクールで活動する優れたPTA会長の方々や一昨年の子ども会祭り、ミニ二宮を牽引した役員を担った方々ともビジョンがつながります。ミニミュンヘンというミュンヘンで始まった子供たちだけでまちづくりをするという意欲的な世界でも有名なイベントに学んだものです。当時、生涯学習課が積極的に支援したと聞いています。ユニセフは、子供に優しいまちづくりとして、子供権利条例に即した子供が参画するまちづくりを推奨しており、二宮独自の子育てのビジョンを持たれる多くの団体に共通する視点です。  いま一つは、遊休農地再生、山林整備に取り組む風土を再生し、撤退した自然と暮らしをつなげる農に注力する団体で、行政と丁寧なコミュニケーションを取り続けています。  企画政策課の移住政策に参画する町民ファシリテーターと町民有志が尽力し、100人規模の通年の農スクールと言える事業を展開し、町の遊休農地再生に貢献、懸案の山林整備にも着手しています。2020年神奈川生き生き若者大賞を受賞した若者団体もここと協働しています。コロナ禍、エッセンシャルワーカーとして忙殺される行政にできない地域の有機的な動きを加速させており、移住促進にも大きな効果を呼んでいます。  3つ目は、県内でも信頼を集める福祉の専門家が二宮の福祉のまちづくりにコミットすることを決断されたものです。  福祉課は少人数で、床もつぎはぎだらけのぼろぼろの庁舎1階で地域福祉を推進し、県内でも称賛されるほどの成果を出してくるも、平塚保険事務所管轄の分野とも連携が必要、さらに、コロナ禍、ワクチン等の環境整備にも膨大な仕事量を要請されてきたところです。  福祉のまちづくりこそ今後の重要なテーマであり、ダイナミックな団体が求められるところ、神奈川県でも有名な法人、インクルージョンネットかながわの理事もされていた福祉の専門家が新たにこの町にコミットすることは大きな転機です。町民と広く議論し、町有地を利活用した複合的な課題解決に資する福祉のまちづくりの重要な施設整備を求めます。  いま一つは、行政発の、このたび法人化に踏み切る観光協会です。この町で初めてまちづくり会社と言えるものができるのかという期待を私は持ちます。自治体の多くが、より機動的なまちづくり会社を持っており、私が注目する明石市は、あかしこども財団、コミュニティ創造協会等、まさに市民が連帯し、有機的に様々なことをつなげ、活力を生む方策を取っています。観光にとどまらず、商工、福祉、生涯学習、文化醸成に資する新たな人材、社会資源との連帯の動きに期待します。内装をそれにふさわしいものにまずは変えるべきと思います。  教育においては、コミュニティ・スクールで、地域住民と学校の連帯、小中一貫教育は、学校間の連帯と教員のコミュニケーション、教育技術を高めることに資する動きで、広島県で、日本で先陣を切ったイエナプラン、これはオランダで大きく展開して、国家的な効果を上げているものですが、このイエナプランによる公立学校の出現も小中一貫教育の設置が進む広島県内の状況が素地にありました。審議中に教育主事より、小中一貫教育とイエナプランはビジョンを同じくするものであると答弁がありました。  私は、二宮独自のキラーコンテンツを編成して見せる強力なセクターは学校ではないかと考えています。若い人たちが子供たちに大きな未来への危機感を持ち、また、非常に前向きに様々な活動を展開されているからです。不登校児童生徒は、このところずっと30人を超える状況で、これは、イエナプランの異年齢クラスを優に持てる人数です。恐らく不登校のグレーゾーンの子供たちを入れると複数クラスも可能でしょう。彼ら独自の優れた力を引き出すべく、君は毎日をどのように過ごしたいか、君にふさわしい学校を一緒につくろうと、社会実験をすべきではないでしょうか。子供たち、教員、保護者全てがもう少し苦しくならない方法があるはずと、当事者の保護者の方は訴えます。  既に先ほども申し上げたとおり、イエナプランの公立学校が広島に開校する状況にあります。二宮町が掲げる誰一人取り残さない特色ある学校教育の優れた方策ではないか。町民と共に実践、研究を進め、今手つかずで取り残されている子供たちと一緒にチャレンジすべきです。町外からも、苦しむ子供たちに、この町においで、一緒に考え、頑張ろうと言えるようにする、これが自治体の教育行政と定住促進の正しい在り方ではないか。  公民連携。  横に縁をつなぎ、様々な活力を引き出す在り方、つまり、行政だけではなし得ない、未来に向けた新しい自治の形こそ、この町が研究すべき分野であり、鍵は生活者の素朴な素人的な発想であると、新庁舎ワークショップの講師であった東京大学の先生、加藤先生の言葉です。  防災についても、子供たちを真ん中にコミュニティーの力を強くすることが必要です。  生活環境課の事業、持続可能な環境づくりに向けた積極的な啓発の推進では、若手職員の意欲を感じています。現在、町内の小中学生の有志が町と協働のエコフェスタにのみやという環境フォーラム主催のシンポジウムが計画されています。5月にラディアンホールで発表するべく、若者たちと子供たちが町内13団体の環境に関わる団体、環境とコミットして働く事業者への訪問取材が始まっています。2月にラディアンホールで行われたオリエンテーションでは、生活環境課の若い職員が、二宮の歴史上、初めての一歩ですと熱く語りました。また、予算審議中に総務課の若手職員から、自らの働く場について熱い答弁がありました。二宮町の若手職員から人間力を感じる生き生きとした言動を聞けたことに希望を感じています。小さい町で業務が増大する中、人員削減で職員の環境に配慮が必要ですが、公の仕事のレジェンドが生まれる可能性のある町であると思います。議会は、昨年の6月議会で町長提出の10か月の給与、期末手当の削減の議案を否決いたしました。  議会費について、二宮町は、議員歳費はそもそも生活給ではないという説明を議会事務局より私は6年前受けました。  また、議員報酬については、定数削減と一括で考えるべきという議論もあり、今後、財政縮小の強い流れの中、議会費を削り、協働のための研究基金をつくることも研究するべきではないかと私は考えます。できるだけまちづくりに参画する人を増やす視点は、この住民力の町の必須検討事項ではないか。これから地域にはリモートで活躍する若い人材が増える、広く連帯して、この二宮町という船をいかにこぐか、町内にお金が回り、プラスのエネルギーが展開するような、あらゆる住民との協働の機会を丁寧に、しかもチャレンジングに運営することを求めます。  後期高齢者医療特別会計につきましては、ワクチン以外のカード、特に免疫に関わる重要な学びを福祉施策に生かせるよう研究を進めていただきたい。  食については、多世代にわたる効果があり、これについては、町内子供食堂団体、また、食育団体と協働して、効果のある形を研究されたい。  介護保険特別会計につきましては、介護予防事業の人が集まることを進めてきた方策の転換として、食、買物、移動と生き続けてきた生活習慣を保障する福祉のまちづくりに転換を求めます。ここには、商工会、公共交通、道路の整備、生涯学習と他課連携の議論が重要で、ラディアンから駅北口のまちづくりの論点に欠かせない福祉のまちづくりの先進事例と資料提供を求めます。福祉事業者、空き店舗活用、起業を誘引するような若い世代も交えた活発な議論が必要です。新しいまちづくり会社の活躍を望みます。  また、国保税会計については、引き続き減免基準について、子育て家庭に配慮した研究を望みます。  下水道特別会計につきましては、アクションプランを継続運営し、持続可能なメンテナンスの運営に加え、耐震等の災害対策の要素を特に主要な幹線について進めることを望みます。以上です。 29: ◯議長善波宣雄君】 渡辺議員。 30: ◯9番【渡辺訓任君】 私は、日本共産党議員として、議案第14号から第18号、一般会計、国民健康保険特別会計、後期高齢者医療特別会計、介護保険特別会計、下水道事業特別会計の予算案について、一括して討論いたします。  一般会計については、原案に対し反対です。本予算案は、今年度に比べ2.9%増の88億1,900万円で2.9%増となっていますが、歳出について言うならば、コロナ対策の約1億6,000万円、子育てのための施設給付の調整分との当初予算とのギャップ8,000万円を除くと、前年並みの79億8,000万円となります。規模としては、実質的には前年並みと捉えています。  歳入については、町税で2.4%減となるなど、コロナ感染拡大の影響が心配されるところですが、財政調整基金からの繰入れを増額する臨時財政対策債の増発をするなど十分に対応ができていると理解しました。  さて、本予算案については、3つの大きな問題点があると考えています。  1つ目は、コロナ対策についてであります。我が町でも、3月に入っても新しく感染者が2名確認されるなど、感染拡大については油断ができない状況が続いています。予算案では、コロナ対策について、国事業であるワクチン接種事業、中郡医師会への支援、今年度設けた基金を活用する事業者支援を盛り込んだ以外は、国3次補正を追って具体化するとして、町で主体的な施策を盛り込んではいません。ワクチン接種に頼り過ぎることはもちろんできませんし、切れ目のない対策ということで、当初予算に町としての施策を盛り込むことが必要ではなかったでしょうか。この点については、予備費の活用、そして、遅滞ない補正予算、これが提案されることを求めてまいります。  2点目は、大きな流れとして、行政改革に基づく業務委託の継続、面積削減ありきの公共施設再配置ありきの行政運営が継続されるという点です。定数と開きが生まれている職員配置については、職員の働き方をよくしていく、そして、一方で業務の複雑化が進んでいく、こういう状況がある中では問題だと感じています。  今回、予算審議の中でも予算見積り等での問題が指摘をされてきましたが、もともと職員の中核業務とされていた部分にもそごが生じているのであれば、大きな問題であります。また、町民サービスの向上、持続性を期待した業務委託も必ずしも期待どおりとなっていない部分が見えてきたのではないでしょうか。国の施策とはいえ、税、保険料のコンビニ収納などが、本来、町民要望の低いと思われるマイナンバーカードの普及とセットで強引に進められるということには違和感を覚えます。  3つ目は、当面は施設分離型という形になりましたが、将来の施設一体型小中一貫校設置の方針を明確にする一方で、コロナ禍の中で、教員、保護者の方が改めてそのよさを見直すことになった少人数学級については、国、県の動きに合わせるというところにとどまっているという点です。施設分離型小中一貫教育校の設置推進に当たっては、殊さら単級小規模校について問題視をされています。しかし、子供の育ちの観点から、そのよしあしについて、保護者を含めて深い議論がまだ必要なのではないでしょうか。GIGAスクール構想の拙速な導入も子供の健康や成長の観点からは様々な問題も指摘されており、5年後、10年後に私たちが後悔することのないよう、慎重に進める必要があると考えています。  そのほか、様々な問題で多くの課題も残していますが、一つ一つ整理、改善を今後も求めてまいります。  一方、遅れたとはいえ新庁舎整備に向けての動きが進むことは、町民の命、暮らしを守るという点で評価するものです。第5次基本計画の言葉では、行政拠点、文化拠点の再配置ということになっていくと思います。駅前からラディアン付近としていますけれども、この論議は第6次基本計画の策定とは切り離せないため、十分に審議を尽くすならば時間を要すると考えます。来訪者、職員の安全と発災時のスムーズな業務継続のためには、仮庁舎での業務も含めて業務継続計画の大幅な改定を求めてまいります。  地域集会施設を含めてのインフラの長寿命化、再活用、公共施設の様々な修繕や選定、伐採などの具体化なども昨年の現況調査を具体化したもので、一歩前進したものと考えます。  国民健康保険特別会計については賛成をいたします。県へ財政が一本化され3年目になります。今回は、保険給付金と県への納付金の減額を反映して、保険税の値下げを行うことを評価いたします。このことで、国保税収入は歳入の19.7%に低下をいたします。しかしながら、国保税は高い水準にあり、協会けんぽとの比較では倍ぐらいの負担である状況で、重たい負担感は変わりありません。その大きな要因の1つである均等割ですが、子育て支援を町の方針の1つの柱とするならば、せめて子供の均等割について軽減を進めることが重要だと考えます。  さらに資格証や短期証の発行についても、県内市町で発行しない、要件を緩和するなどの動きが進んでいますので、町もこれらの発行をやめることと、法定外繰入れで利用者負担を軽くする施策を求めます。  あわせて、コロナ禍でようやく設置された傷病手当の支給ですが、主たる生計を維持する者だけではなく、従業者にも広げることを求めてまいります。  後期高齢者医療特別会計については反対です。後期医療制度については、殊さら75歳以上の高齢者を切り離す差別的な制度と考え反対をしています。日頃の挨拶で、俺は後期高齢だからなというような言葉が使われるのはいかがなものでしょうか。また、国民健康保険をはじめ、ほかの社会保険制度の財政運営についても拠出金が負担となっています。直接影響を被る高齢者の年金収入が実質的に目減りしていく中での引上げをさせないよう、町としての取組を求めるものです。  介護保険特別会計については反対です。第8期介護保険計画に基づいて、標準額で月額250円の保険料引上げとなりました。  一方で、介護施設待機者も依然多くいる状況が続いています。サービスの充実に合わせて、基金残高も来年度末には約4,500万を減らして2億4,500万になる想定ですが、介護人材の育成確保、生活支援コーディネーターの配置などが今後事業展開のネックにならないよう、引き続きの取組の強化を求めるところです。移動支援強化の一環として、福祉有償運転者講習、セダン等運転者講習委託料が取り組まれることが、地域に根差した移動支援の強化につながることを期待いたします。  下水道事業特別会計については賛成をいたします。事業運営については問題がないものと認識をしております。本予算案では、記載内容も下水道整備に関わる約1億3,000万円に対して、平準化債が1億円とほぼ同等になってきました。施設整備から維持保全に軸足を移していくことを示している予算であると考えます。この転換点に当たりまして、既存施設の長寿命化を含めた修繕改修計画、そして、平準化債の発行を含めた今後の財政計画などを分かりやすく早急に示してください。  一方、地方公営企業適用を進めることについては、国が狙いの中で経営状況の透明化、経営計画の策定以外に民営化、公益化を含めた抜本的な改革を示しており、民営化、公営化につながる可能性があることは問題であると指摘しておきます。コロナ禍の中で浮き彫りになったことの1つは、コロナ禍に便乗して様々なことを推し進めてしまうとする動きです。何度も引き合いに出していますけれども、GIGAスクールでは、コロナが問題になる前に消費税増税の景気対策として経済産業省が打ち出した構想を、科学的根拠の乏しい臨時休校の中で生まれたオンライン環境整備への要望と結びつけて、本当に深い論議もないままに一気に小学1年生から全児童生徒に拡大をしてしまいました。国がどのように措置するか分かりませんが、現在のところ、少なくともハードウェアの相当な部分とインターネット通信費用などのランニングコストは、当面、町が負担を強いられることになります。対極にあるのは公助の重要性です。誰も一人で生きられない、お互いさまでも限界がある。まさに地方自治体の役割である公共の福祉の増進の役割が本当に重要になっていると思います。残念ながら今回一般会計の予算には反対となりますが、コロナ禍の中では、命と暮らしを守る誰一人取り残さないことが何よりも重要であるという思いを述べさせていただき、討論といたします。以上です。 31: ◯議長善波宣雄君】 前田議員。 32: ◯11番【前田憲一郎君】 私は、町長提出議案第14号「令和3年度一般会計予算案」、議案第15号「令和3年度二宮町国民健康保険特別会計予算案」、議案第16号「令和3年度二宮町後期高齢者医療特別会計予算案」、議案第17号「令和3年度二宮町介護保険特別会計予算案」、議案第18号「令和3年度二宮町下水道事業特別会計予算案」に対し、賛成の立場から討論いたします。  予算書、予算説明書等を頂き、予算説明事項及び令和2年度補正予算と照らし合わせ、私なりに勉強し、総括質疑をさせていただき、質問事項に対する町長の答弁内容及び予算審査特別委員会において、私も含め各委員慎重に審議し、各課に対し予定時間を大幅に超え、様々な角度、目線で視点を変え、根本的なところまで多岐にわたり踏み込んだ質問を行い、説明、解説等の答弁をいただき、この答弁内容を吟味してまいりますと、一般会計予算案につきましては、全ての運動施設管理委託料に6,136万円余りをかける予算をはじめ、駅ラディアン周辺まちづくり計画策定委託800万円余り、町立体育館トレーニングルームに購入されるトレーニングマシン726万6,000円もかけるなど、この予算案を個別に見ていきますと、承服しかねる疑問や不審な点が何点かありましたが、令和3年9月末で契約期間の終わる町民運動場、町立体育館の管理委託料に関しましては、私の総括質疑において、町長の新たに委託化した町民運動場と町立体育館の契約についても令和3年9月までが今回の契約になっているので、成果をしっかり検証し、より一層効果的な方法はないかどうか、しっかりと見極めた上で今後の施設運営に当たっていきたいと思いますという答弁、予算審査特別委員会での生涯学習課の答弁を受け、答弁の内容から判断し、管理委託に対し、的確な判断を下していただけると期待し、その他新型コロナウイルスワクチン接種事業や新型コロナ禍に対する予算、救急活動における心電図伝送システムを整備することにより、病院に到着後、短時間でいち早く治療に当たることができ、人命を救うことのできる確率も上がる可能性が高まるという人命に関わる予算や懸案であった二宮小学校体育館の修繕をはじめとして、3校で1,196人の児童たちの安全・安心を守るため、児童たちが日々生活する場である各小学校の修繕に対する修繕費4,236万円余りが予算づけされている点を考慮し、また、相も変わらぬ経常収支比率も高い中での予算編成にもかかわらず、県民生活の基盤となる長年にわたり地区要望が出ていた町道の補修、舗装工事などを実施するための工事費、老朽化している地域集会施設の改修、修繕などの予算を計上した点を評価し、町長並びに行政側の苦慮に苦慮を重ね合わせ熟慮し、精査された結果の現状における最善を尽くした予算編成であると判断し、総体的に見て、町民に対する行政サービス等も鑑み、今後の行政運営に期待をいたしまして、一般会計予算案に対し、賛成とさせていただきます。  議案第15号から第18号の4特別会計予算案においても特別問題点はないと判断し、賛成とさせていただきます。  以上で私の賛成討論を終わります。 33: ◯議長善波宣雄君】 大沼議員。 34: ◯10番【大沼英樹君】 私は、令和3年度町長提出議案第14号、一般会計予算に反対、同じく議案第15号から第18号までの4予算案については、賛成の立場で討論をいたします。  反対の理由を総括すると、事業計画の中に細かな配慮が足りな過ぎることです。議会事務局の給茶機廃止に始まり、まちバスの廃止を決定しながらも、それに代わる対策は、議会には距離のある説明でした。  総務建設経済常任委員会で取り組んだ吾妻山公園整備の研究は、美しい自然を全町民が分け隔てなく楽しんでいただきたいとの思いが込められたものだったはずですが、閑散期にタクシー乗り入れというのでは、試行導入といえども自然環境やSDGsにつながる配慮はされておらず、委員会での総意とは異なる説明であり、安直な判断と感じました。  生涯学習センターラディアン長寿命化計画について、令和2年度予算で1,800万円が計上され、今回は天井部分の改修計画に730万円、これはあくまでも予算ですが、この改修計画のためだけに2年間で2,530万円です。大型で特殊な施設ですから、規模や金額も一般家庭と違うのは分かります。しかし、今までの議会質問や説明でも、このような進み方で度々費用が発生してくる印象はありませんでした。  町立体育館のトレーニングマシン購入については、補助金を5分の4見込んでいるので費用負担は少ないとしても、器具に詳しい議員から、個別単価が高額であることとともに性能と効果にも疑問が投げかけられましたが、変更せず導入するという説明です。  特殊だからこそ、担当職員は徹底した調査と豊かな知識を持って説明に当たらなければならないわけですが、理解に進む答弁は得られず、担当部課は、現在持っている業務知識の容量を超えているのではないかと感じました。  (仮称)駅ラディアン周辺まちづくり計画事業のほか、第6次総合計画、施設再編事業では、プロポーザルで委託先を選択したいとの説明ですが、初期の注文として、微細にわたる注意や対応を盛り込んだ上で委託しなければ、成果物はいびつな出来の悪い計画にしかならないと考えます。  廃案となった新庁舎計画の構想を、ラディアン周辺から駅北口周辺まで広げたとなれば、崩れや氾濫の浸水ハザード問題、バス、自動車、通勤通学の自転車、歩行者の交通問題に加え、商店街の在り方、飲食店等の配慮など、より多くの問題抽出が必要で、庁舎がここに含まれれば、町最大級の投資ですから、6年前の町全体の計画に立ち戻る必要を感じます。  議会、町民の示しも含め、新庁舎計画案の判断は間違いであると、12月6日に開かれたシンポジウムで気づくことができたのは、村田町長の柔軟な頭と心があってこそだと思いますが、予算書最終校了日は1月22日とのことですから、この47日間、勤務日数にして30日ほどで名称や範囲を変えて予算案を作成されたとしたら、今までの計画案にマスクをつけた覆面の計画案としか受け取れません。一歩下がって全体をもう一度見直し改めて進むべきであり、全く認められない提案です。  東京大学果樹園跡地は、協議会内で指定管理や自立運営の準備や方向性が整っていないと感じ反対をした予算ですが、1年以上たっても今後の運営に方向性を見ることができず、当時の説明とは異なり、指定管理の部分は忘れてくださいとの説明でした。この件に賛成した議員は、予算提出時の説明を信じ賛成表明をしたわけで、重要な判断要素がここでも変更されていると思います。  今年度、議会でも手つかずの自然が魅力と強調されておりましたが、現在、思いのほか人工的な工事が進みつつあり、計画当初からこれだけ人工的に整備をする予定なら、もしくはしてもよかったのなら、マンホールトイレや水利等の防災機能を含ませて、将来多様な利用転換が可能な町の未来につながる投資が可能で、さらに有益性を求め、SDGsにつながるCO2削減など、自然エネルギーや環境に配慮した合理的な整備が部分的にでも並行してできたはずですが、残念ながら現在の様子からは未来につながる投資を見通すことは難しく、今後別の事業を展開しようとしたら、再整備の二重投資が余儀なくされることが危惧されます。  現在、町の業務としては、専門知識がなく、時間がかかることを理由に重要な計画を民間企業に委託しておりますが、町内の状況を綿密に調査し、素案を立てなければ、特別秀でた専門家でも、二宮町の実情とずれたものしかつくり出すことはできないのではないでしょうか。計画の進行は積み上げ方式だと思いますが、土台に使おうとする計画案がいびつであっては、積めば積むほど大きくずれて傾き、やがて倒れてしまいます。今、まさにその状態なのではないでしょうか。  町民の声を反映することは大事なことですが、ご意見を受け取り、様々な要素を複合させ、計画の礎をしっかりとしたものにしていく責任が必要で、最大限の努力もせずに関係業者からの意見をうのみにして丸投げ委託のようにはなってはならないと思います。  私の受けた印象では、今まで出された計画案でも、今回の予算審査でも、本来、自治行政がやらなければならない仕事を委託していると認識が希薄に感じます。そして、これらの委託には、費用対効果を示すことも責務であると考えます。改めて、委託と町の業務について再認識をする必要があります。昨今の新庁舎に絡む議会否決などは、当初の経緯や説明がいつの間にか変更され、違う形になって現れる変異やIs値の著しく低い倒壊庁舎の画像を全面に引用し、事実に沿った明示をせず、重要な判断要素を欠く、または伏せて定義をする。悪く言えば不誠実さを感じることから生まれた村田町政に対する不信であります。  さらに、平成30年12月議会で決議された袖が浦プール再開を求める決議には、いまだ説明もないまま無視され続けられていると聞いており、より一層不信感を増幅させる基になるのは言うまでもありません。可決すればお認めいただいた、否決すればお認めいただけなかったと、町の主体性に疑問の出る答弁をいただくと、なおさらのこと不安で賛成できるものは少なくなります。  予算審査の説明で承服できないものを議会議員として町民に説明することもできかねますので、令和3年度一般会計予算には反対をさせていただきます。  以上で討論を終わります。 35: ◯議長善波宣雄君】 羽根議員。 36: ◯2番【羽根かほる君】 私は、町長提出議案第14号「令和3年度一般会計予算」、議案第15号から18号の4つの特別会計の予算に賛成の立場で討論をいたします。  令和3年度の予算について、大きな柱は、新型コロナウイルスワクチン接種事業と公共施設の見直しであると考えます。  公共施設の再編については、その手法、進め方には疑問を持つ点も多くありましたが、町民の利用度の高い施設を見直し、利便性の向上と新たな価値を生み出していくことは必要な施策であると考えます。  また、間近に迫っている新型コロナウイルスワクチン接種は、希望者にはその要望に沿えるよう、遅れることなく、速やかに進めることが必須と考えました。  以上が大きな視点での賛成理由です。  次に、賛成ではありますが、要望をさせていただきます。幾つかございます。  まず、総括的な観点からなんですが、新たな事業、方向変換をした事業について、何を目標としているのか。今年度は、その部分の何を行うのかというのが非常に分かりづらかったと思います。この点について、明確に説明していただきたいと思います。特に大きな方針については、町長の施政方針に分かりやすく示していただけると理解は進むと思いますので、今後よろしくお願いいたします。  では、幾つかの事業についてご要望をさせていただきます。  東大果樹園跡地活用事業でございます。  この跡地は、我が町が誇れるエリアです。このエリアを有効活用する上では、この跡地全体を俯瞰する目線が必要であり、この役割と責任を担うのは行政であると考えます。行政が跡地全体の活用について責任を持ち、町民は、その中で希望する活用方法をある程度の自由度持って実現できる形に進めていただくこと、また、誰もが気軽に立ち寄れる場となる活用を目指していただくことを要望いたします。  次に、小中一貫教育推進事業です。  令和5年度から施設分離型で進めていくとの方針を出されています。小中一貫教育の研究は、時間をかけ進めてきたのだと思います。しかし、町民は本当に小中一貫教育を望んでいるのでしょうか。町民と合意は取れているのでしょうか。私にはまだその段階には至っているとは思えません。町民の希望をしっかりと受け止め、整理をし、町民が望む教育方法と町民が望む教育施設で、我が町の特色を生かした教育を実践することを目標とし進めていただくことを要望いたします。  次に、新型コロナウイルスワクチンの接種事業です。  コールセンターは外部委託となりますが、どの自治体も初めての事業ですので、接種のオペレーションについて、様々なご意見をいただくのではないかと想定いたします。オペレーションに問題があった場合は、速やかに改善できるよう事前に委託先の企業との連携をしっかりと取り、想定できる問題の解決策などの準備をしていただけるよう要望いたします。  次に、(仮称)駅ラディアン周辺まちづくり計画の策定です。
     庁舎整備だけではなく、公共施設と一体となって考える方針に転換をされました。対象の公共施設は、安全面を確保できていない施設もあること、老朽化が進み、不具合も多く、維持修繕に大きな費用が必要であり、利用をされている町民の皆様にもご不便をおかけしていること、また、人口減の点からも、施設の再編は進めていく必要があると私は考えています。日常的に利用している施設が変わることに、相応の反発を生むことは容易に想像ができます。ただ、施設がなくなったという計画では、町民の理解を得ることはとても困難です。施設の再編には機能の追加や利便性の向上など、施設に新たな価値を生み出し、それを明確に説明することが必ず必要になってまいります。  今回はプロポーザルを利用すると伺いました。新たな付加価値を生み出す施設再編の計画となること、また、必ず町民サービスの向上につながる計画となるよう、専門家の案を的確に評価していただくことを要望いたします。  以上、要望を何点か申し上げましたが、一人でも多くの町民が、町長がおっしゃるところの幸福感を日々感じ、安全・安心な毎日を過ごせること、そして、いつまでも住み続けたいと思っていただけるような我が町にするための予算です。令和3年度、事業を行う際、日々の業務の中でも、そのことを忘れることなく様々なことを判断し、まちづくりを進めていただきたい。以上です。 37: ◯議長善波宣雄君】 暫時休憩いたします。休憩後の会議は午前11時10分から始めます。                                  午前10時52分 休憩  ────────────────────────────────────────────                                  午前11時10分 再開 38: ◯議長善波宣雄君】 休憩前に引き続き会議を開きます。  皆様にお願いいたします。討論者が発言中は私語を慎んでください。 39: ◯議長善波宣雄君】 松崎議員。 40: ◯3番【松崎 健君】 私は、議案第14号「令和3年度二宮町一般会計予算」に反対、議案第15号から18号に対しては賛成の立場で討論させていただきます。予算審査の報告が出来上がっていないため、言葉遣い等、正確でない場合もあろうかと思いますが、ご容赦ください。  議員として既に2年以上が経過しました。その間、議会は常に役場新庁舎建設の問題を軸として動いてまいりました。そして、今定例会の予算審査におきましても、その軸は、駅・ラディアン周辺まちづくり計画策定委託料──以下、駅周辺まちづくり計画とさせていただきます──の800万円に置かれ、これまで同様に役場新庁舎の問題が賛否の判断に大きな影響を与えていた感があります。  この庁舎問題を振り返るに、村田町政は、役場新庁舎建設に向けて、ある議員に言わせるとほふく前進のように手を替え品を替え、様々な口実の下、議会の意向を無視して進めようとしてきました。そして役場内には、新庁舎建設を見据えて、現庁舎が近いうちに使用されなくなることを前提に考えるようになり、そのメンテナンスをおろそかにする風潮すら生まれてきました。  しかしながら、仮に今定例会で予算が可決し駅周辺まちづくり計画が進められたとしても、長期間にわたり現庁舎にとどまることが明らかになったためか、今まで、原因、箇所の特定が困難、もしくは程なく使用しなくなる施設なのでモチベーションが分からないとして放置していた雨漏り工事が、突然計上されているのです。  質疑の中で、なぜ今まで放置したのか、なぜ原因となる箇所が急に特定できたのかという質問に対し、担当部長からは謝罪、反省の弁が聞かれました。この謝罪、反省の弁の行間にある担当部長の思いを、町長は理解しているのでしょうか。  最前列の部長クラスの職員は、行政マンとして役場の業務を誰よりも知悉し、極めて高い専門性を備えてこの二宮町全体を最も知悉している人たちのはずです。選挙で選ばれた町長がどのように振る舞っても、心の中では正しい妥当な判断を常に持ち合わせているはずです。しかしながら、民主主義のルールにのっとり、彼らは常に首長の立場で物を言い、首長を補佐し支え続けてきた6年間だったと思います。  さきの選挙の結果、特に新人議員から、町長の方針、とりわけ役場新庁舎に対し批判的な意思表示があり、多くの的を射た、そして多くの町民から支持を得ている意見に相対しては心の中では理解するも、町長を支え続けた2年間だったと思います。  そして迎えた今定例会、町長は、施政方針演説で、昨年開催した町民ワークショップとシンポジウムに触れ、ここで新たな気づきがあったと述べています。これを受け、町長は、新庁舎整備基本計画の策定を取りやめる新たな方向にかじを切ることを明言しました。この新たな方向が前述の駅周辺まちづくり計画です。  しかしながら、この内容は、自身を含め多くの議員の主張とベクトルを同じくするも、中途半端なものです。町長がこの期に及んで新たに何に気づいたのか分かりませんが、既にこれまでの議会、町民説明会で意見は出尽くされ、新たな何かが何なのかは理解できません。  2年以上にわたる議論や、費やされた時間と労力は一体何だったのでしょうか。町長が気づいたことにより、2年以上にわたり町長を支え続けてきた町職員は、これまでの苦し紛れの答弁から、町長から気づいたことで、一転、謝罪、反省に転じました。町民ワークショップとシンポジウムを通じ、役場職員も町長と共に気づけた喜びにつかっているとでも思っているのでしょうか。  この予算が通れば、今後、新たに広く町民から意見を聞く機会を設けるとの説明がありました。昨年開催したワークショップが、傍聴も許されず、限定されたメンバー間でのものであったことを考えると、何の意味があったのか理解できませんし、ワークショップ、シンポジウムで得られた結論が町政に大きな影響を与えるとなると、甚だしい議会軽視と言わざるを得ません。  本来は、町長を軸に、高度な専門性を有する役場職員が熟慮に熟慮を重ね、計画を策定。議員からいかなる質問にも説明責任を果たしていくとなれば、多くの町民は理解することでしょう。  新たに開催するワークショップでは、メンバーとして子供たちも入るとのことです。子供たちを関わらせることにどのような意図があるのか、どのような形で子供たちを関与させるのか、詳細な説明はありませんが、まずは、この2年間以上にわたる混乱に対し町長は説明責任を果たすべきです。  さて、私は、今定例会では、新型コロナ禍に対する町の取組と題して一般質問をしました。冒頭、今後のまちづくり計画においては、新しい生活様式を踏まえていかなければならないとした上で、本当の意味において中身のあるものでなくてはならないと申し添えました。令和3年度予算案では、本当の意味において中身があると言えるのでしょうか。その視点で見ていきたいと思います。  まずは、観光協会対策費です。  町の観光振興を図り、観光客の来訪促進を目的とした事業とした上で、町観光協会補助金を100万円増額、1,000万円を計上しています。その上で、自主財源確保のための収益事業を検討、実施するとしています。検討ならば、誰でもできるでしょうし、実施ならば、いつまでに何を実施するのかを示さなければ意味がありません。  そもそも私は、以前の一般質問で、二宮町の観光の現状と課題について質問をしたことがあります。現在進行中の第5次二宮町総合計画、前期・中期・後期基本計画のいずれにおいても、現況と課題として、観光振興が必ずしも町の経済の活性化に結びつかないという問題も生まれているとする文言を3度繰り返しているばかりで、課題解決に至ってないことを指摘させていただいています。  また、自ら観光協会を民営化したと言う一方で、法人化すらしていない状況が続いています。このことも併せて質問したところ、総会で法人化に向けて検討するとの答弁がありました。いつまでに何をするについては、結局何も説明が得られませんでした。民間の会社ではあり得ないことです。中身のある100万円増額とは言えません。この先も永遠に検討を継続していくのでしょうか。  次に、公園等整備事業です。  都市公園・児童遊園地等改修工事700万円で計上された吾妻山の園路整備の工事の内容が、事前の打合せとあまりにもその内容が異なっていました。そもそもこの工事は、総務建設経済常任委員会の提言を受け、担当部署とも打合せを重ねつつ進められていたと聞いています。自力で吾妻山に登れない弱者をカートのような乗り物で、中里口から頂上付近までピストン輸送するというものでした。説明によると、道は整備するのでタクシーで勝手に行ってくれ、しかもシーズン中は混雑を理由に乗り入れできず、シーズンオフ限定ということでした。  私は、当時、同委員会のメンバーではありませんでしたが、議員に当選して以来、周囲の複数のご高齢の方からこの計画の実現を要望されていたこともあり、非常に不愉快な思いです。たまたま、先日、そのうちのお一方とお会いすることになり、この園路整備工事のことを報告したところ、とりわけ、シーズンオフ限定とは何事だと不快感をあらわにされていました。まさに一昨日の出来事で、このときの様子がまだ脳裏に焼きついていて、語気も強くなります。  聞くところによると、この突然の計画変更は町長にも知らされていなかったということです。どういうことなんでしょうか。ガバナンスにも問題がありそうです。  1つ見えてくることがあります、安易な方向に持っていったということだと思います。何があっても責任はタクシー会社。今回は試験運転との説明もありましたが、その先を見据えての試験、実験には必ず試験計画、実験計画が伴うはずです。試験の結果、こういう結果になったらああする、ああいう結果になったらこうする等を計画で策定しているのでしょうか。それがないとしたら、試験運転というのは安易な方向に持っていくための口実にすぎません。弱者の差別以外の何物でもありません。  以前、吾妻山観光は町民のためのものとの答弁がありました。菜の花シーズンは町外から多くの方がお見えになります。その方々を弱い立場の町民より優先するのであれば、全く筋が通りません。血税からの700万円には、全く中身が感じられません。  次に行きます。  新しい生活様式の実践が求められる中で、厚生労働省は、働き方の新しいスタイルとして、テレワークやローテーション勤務、会議はオンラインということを明確に打ち出しています。令和3年度の当初予算案におきましても、これらを実践するための予算が組まれています。  今年度に引き続き来年度も、数々の行事の中止や、直接面会することを避けるため通信運搬費を増額、もしくは新たに計上されています。議会での一般質問の時間も削られ、配席も密を避ける形に変更し、アクリル板の設置により風景は一変しています。しかしながら、それらはいずれも、その運用により本当に中身のあるものにしなくてはなりません。  前述の、会議はオンラインにつきまして役場の対応を確認したところ、役場内においては周知徹底している旨説明がありましたが、職員と議員との打合せや外部との打合せに関しては非常に歯切れが悪いのです。今定例会の準備に当たり、職員とのメールのやり取りは非常に有効であった一方、かたくなにメールでのやり取りを拒否し続けた部署がありました。私は仕方なく直接会うことになりましたが、何か後ろめたいことでもあるとしか思えませんでした。  その部署は一方で、以前の一般質問において、町内飲食店の窮状を確認するために出向くべきとの指摘に対し、コロナを理由に、営業中の店舗に出向くことに対してすら不適切との答弁がありました。あるときは、コロナを手を抜くための口実として、またあるときは、会議はオンラインとの新しい生活様式を平気でやる。まさにダブルスタンダードで、コロナを都合のいいように利用しています。  新しい生活様式を実践するために策定された令和3年度当初予算案を、本当に中身のあるものにするためには、運用する側の意識が非常に重要になります。それがなければ、この予算書はただの紙になってしまいます。  次に行きます。  さきに閣議決定された第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略2020年改訂版では、その基本目標に、地方とのつながりを築き、地方への人の流れをつくる。これにおいて、地方への移住に併せて就農を希望する者に対し、農地つき空き家の取得を推進すると明記されています。  また、建設総務経済常任委員会のテーマは、遊休・荒廃農地に関するものです。現在、二宮町は、空き家の問題、遊休・荒廃農地の問題を抱えています。この課題解決のために国も町議会も動き出しているところです。しかしながら、令和3年度当初予算案を見る限り、この国策、追い風に乗ろうとする予算立てが全く見られません。  この総合戦略は、日本を東京圏と地方に分けて論じているのですが、二宮が地政学的にどちらに入るのか、どちらに入るべきなのか、町長に質問したところ、明確な答弁はありませんでした。この国策、追い風に乗るためには、町長は、二宮は地方であるとの立場を明らかにするべきなのです。  次に、予算審査以前の村田町政の深刻な事態についてお話しさせていただきます。  予算審査特別委員会4日目の産業振興課の審査において、信じられない事態が起こりました。ルールによりまして、議員が執行者に質問できる回数は3回まで。すなわち3回のQ&Aの機会が与えられているのですが、私が産業振興課へ投げかけた十数件の質問のうち、何件かの答弁は全く質問に対する回答にはなっていないものでした。  これらに対してやむを得ず、2回目の質問で、さきの質問に対する答弁が答えになっていないことを指摘した上で、再度同じ質問を繰り返しました。ところが、またしても答えになっていない答弁が繰り返されるのでした。3回同じ質問をしても、最後まで答えになっていない答弁が繰り返されたものもありました。その間、上席たる部長は代わって答弁しようともしませんでした。  これは、予算審査によりその妥当性を判断する以前の問題で、そもそも予算審査特別委員会が正常に機能していない状況と言わざるを得ません。このように中身のない審議を経た令和3年度予算案を賛成はできません。  令和元年6月定例会で、以下の答弁がありました。我々職員は日頃、町長から、議員のご質問に対してその場のやり取りに終始するのではなく、その後ろにいらっしゃる町民の方々にも分かりやすく答弁するように指導されています。町長、これは事実でしょうか。これほど中身のない答弁はありません。  そして産業振興課の審査の際に、町長は、その様子を終始間近でご覧になっていました。ただ傍観していました。なぜ一言も言葉を発しなかったのか、なぜ答えようとしない職員に注意をしなかったのでしょうか。  以上、令和3年度二宮町一般会計補正予算には反対です。以上です。 41: ◯議長善波宣雄君】 根岸議員。  (「最後、もう一度言います。以上、令和3年度二宮町一般会計予算には反対です」との声あり) 42: ◯議長善波宣雄君】 訂正ですか。発言の訂正。                  (「はい」との声あり) 43: ◯議長善波宣雄君】 じゃ、もう一度、訂正箇所を。 44: ◯3番【松崎 健君】 最後のセンテンスですけれども、もう一度繰り返します。  以上、令和3年度二宮町一般会計予算には反対です。 45: ◯議長善波宣雄君】 根岸議員。 46: ◯12番【根岸ゆき子君】 私は、令和3年度一般会計と特別会計の予算に賛成の立場で討論をいたします。  一般会計に反対をしたいと、この議会中は考えてまいりました。その理由は、駅・ラディアン周辺まちづくり計画策定委託料800万、その1点です。この1点での討論となります。  この2年、庁舎整備は迷走いたしました。住民説明会や議会の特別委員会などを経て、金額を下方修正。地区を回り、意見交換会をし、ハザードマップが見直されたのを機に、場所を限定解除。町営第1駐車場からラディアン周辺へと変更。町民ワークショップを行い、シンポジウムをしました。この間に国の補填債が打ち切られた。  そして、議会前の全協で出てきた案がまちづくり計画でした。ラディアン周辺からさらに広がり、駅前を使うということになったわけです。これは、公共施設再配置計画本来の姿に戻ったとも捉えられるし、庁舎移転が最優先だと必要性を説いてきた町の主張は崩れたとも捉えられます。そして、そのどちらも譲歩案、あるいは折衷案なのかもしれません。  折衷案だとも言わない町に、今議会で多数の議員からの質問によって、それをまちづくりとは言わないんじゃないかという私の理解になり、町長も、まちづくりという名称を変更してもよいという話まで出てまいりました。本当は、どんな必要性があってこの計画に進むのか、その町の考えが分からなかった。  これまでの経緯からして、令和3年度予算が通っても、選挙前の令和4年度予算が否決ということも十分考えられます。今回もまちづくり計画のことは引っかかると、重要視をしている議員が何名もいます。  これまで幾つかの事業で、唐突な提案が反対理由となりました。それぐらい議会と村田邦子町長の関係性は、コミュニケーションがうまくいっていない。議会と首長の意思疎通不足が否決を招く結果を導くとすれば、町民ワークショップは生かされません。それは町民を愚弄することになるのではないでしょうか。賛成するにしても、反対するにしても、今回は私にとってはとても重い判断でした。  かく言う私も、まちづくり計画について直接話を聞きに行っていなかったので、予算審査委員会を終えて、町長、副町長と話をいたしました。議長、副議長とも話をいたしました。町長の頭の中でイメージしていることは、もっと出せるのではないでしょうか。もちろんそれが決定事項ではありません。町長の本音や考えが議会に伝わることが、鍵を握っています。少なくとも、反対をしたいと思っていた議員はほかにいたことも肝に銘じ、議会と本気の意見交換、そのことを、もう一年、その努力をして挑んでいただきたい。以上です。 47: ◯議長善波宣雄君】 野地議員。 48: ◯4番【野地洋正君】 私は、一般会計予算に反対、ほか4特別会計には賛成の立場で討論をいたします。  まずは、一般会計です。  大きく減収が見込まれる中、財政調整基金、公共施設整備基金、いわゆる貯金と臨時財政対策債を大いに活用し、町民の生活維持・向上のために財源を確保する方向性は正しいと考え、その姿勢は評価できます。  特に、新生児聴覚検査、住民票等のコンビニ交付、心電図伝送システム整備等の新規事業、ブロック塀撤去補助拡充や湘南オリーブオイル商標登録に向けた取組は、安全・安心に加え、夢を感じさせる施策でもあり、推進を望むものです。  しかしながら、令和3年度新型コロナウイルス関連事業に続く今後のまちづくり、次年度以降の予算にも大きく影響を及ぼし、課題であり重要と思われる1点に絞りますが、役場新庁舎建設を含む公共施設再配置・町有地有効活用事業への取り組みはあまりにもずさんであり、指摘せざるを得ず、加えて、総括質疑でも申し上げたとおり、反省のない町長の認識の甘さも見過ごすわけにはいきません。  800万円をかけ委託するとされる「駅・ラディアン周辺まちづくり計画」、これは予算書に掲載されている事業名ですが、施政方針では(仮称)とし周辺施設と、施設という単語を加え、急遽、事業名を変更しながらも説明や修正がなく、さらに、予算審査特別委員会の長時間による質疑を通しても、1か月の間に安易な思いつきで考え出されたものではないかとのイメージは拭えず、来年4月からの数か月で12もの施設の方向性を一気に示し、役場新庁舎建設基本計画も策定するとは、結果は町民理解を得られない、しかるべきものになるであろうと疑わざるを得ません。  さらに、2度にわたり基本設計委託料が議会承認されず、白紙撤回とした役場新庁舎建設基本計画(案)は、今年度内には策定すると9月議会では意気込んでいたものの、僅か3か月後には取りやめて方針転換。それも、「町民全体でのまちづくりを考えていかなければならないことに気づくことができた」、「行政の視点にとらわれ過ぎたと気づけた」、「公共施設や公共空間を一体で検討する方向にかじを切る」など、今までの2年半、町民や議員、議会が意見してきたにもかかわらず、耳を傾けてこず、反省の言葉すら口にしない。何事もなかったかのように、今から始めるような表現をされても信用できるわけもなく、不信感が増幅されただけです。反省し、課題を抽出、対策を練って、そして実行。基本ではないでしょうか。  そして、「今まで相当な意見をいただいており、無駄にしない」とおっしゃるのであれば、一度頭を冷やし、現在示されている「公共施設再配置・町有地有効活用実施計画」、また「役場新庁舎建設基本計画」を、町民と共にじっくり見直す1年とするとされたほうがよっぽど理解を得られたのではないかと残念に思います。  議会議員の皆様、冒頭申し上げたとおり、この事業を含む今3案は、次年度以降の予算、将来のまちづくりにも大きく影響を及ぼすものです。町民のためにも安易に見過ごすことなく、勇気を出してご判断いただきたく賛同を願うところです。  そして、4特別会計です。  国民健康保険特別会計は、負担軽減による減収に伴う町民サービスへの特段の影響はないと判断をいたしております。  後期高齢者医療、介護保険両特別会計は、おおむね妥当であると思っております。  下水道事業特別会計は、ストックマネジメント計画の推進、企業会計への移行手順を確認でき、進捗を期待いたします。  以上の理由により賛成となります。  以上、ご賛同、よろしくお願いいたします。 49: ◯議長善波宣雄君】 二宮議員。 50: ◯1番【二宮節子君】 私は、町長提出議案第14号「令和3年度二宮町一般会計予算」の原案に対して、賛成の立場で討論いたします。  初めに、今回の予算の問題点も申し上げておきたいと思います。  新庁舎整備に向けて、駅・ラディアン周辺まちづくりと大変壮大な計画として現れましたが、含まれるエリアをはじめとして、町長の構想についての発言が全くないこと、さらに、ラディアンエリアの浸水に対して、町民が安心できる解決策も示さないうちに本計画に係る予算が計上されたこと、東京大学果樹園跡地Cエリア利用について、私は、営利を目的とするには主体者のプレゼンテーションが必要と反対しましたが、賛成多数で可決されたまま、進展や問題点の報告がない点、また、総務建設経済常任委員会で提言した吾妻山に試行でのタクシーの乗り入れについては、一定の評価はするものの、今後は乗り入れの時期や環境への配慮について踏み込んで検討していく必要があると思われます。  しかし、一般会計予算を否決し暫定予算となった場合、義務的な経費は影響を受けないとしても、少なからず影響が出ることは見込まれます。暫定予算は、経常的または義務的な最低限の経費を計上することになっており、新規事業、政策的事業、または工事などの投資事業の計上は見送られます。  そして、一番危惧することは、新型コロナウイルスワクチン接種について、暫定予算では十分な予算を確保ができず、契約事務などに混乱が生じる可能性があるほか、今後予定されている国の第3次補正予算に基づく経済対策や感染症予防対策に遅れが生じるようなことは、何としても避けなくていけないということです。  また、令和3年度一般会計予算に、SDGsを根幹とした第6次総合計画策定事業、第2次地域福祉計画策定事業、第3次環境基本計画策定事業などは策定に着手することができず、このことはSDGsのゴールに向かう明確な指標づくりにも遅れが生じることとなり、町の将来にも影響を及ぼすと考えます。  そして、早期に把握することが求められる新生児聴覚検査費用の補助の遅れや、身元確認用キーホルダー、コンビニ交付に関する諸経費などの新規事業のほか、各種団体補助金、交付金についても、暫定予算中は交付申請すら受付をすることができなくなり、町民活動が意図せぬ停滞を強いられることになります。  このように、明らかに町民の利益に反するような暫定予算とすることには、これを回避するべきと考え、予算個別についてはさらに改善を促したい点はあるものの、大局的な見地により判断し、町民生活を最優先に考えて賛成といたします。  なお、4特別会計についても賛成といたします。以上です。 51: ◯議長善波宣雄君】 これをもって討論を終結いたします。  これより、令和3年度二宮町一般会計予算、町長提出議案第14号を採決いたします。本案に対する委員長の報告は否決であります。したがって原案について採決いたします。議案第14号を原案のとおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。                     (賛成者起立) 52: ◯議長善波宣雄君】 起立多数であります。よって、議案第14号は原案のとおり可決されました。  次に、令和3年度二宮町国民健康保険特別会計予算、町長提出議案第15号を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。                     (賛成者起立) 53: ◯議長善波宣雄君】 起立全員であります。よって、議案第15号は原案のとおり可決されました。
     次に、令和3年度二宮町後期高齢者医療特別会計予算、町長提出議案第16号を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。                     (賛成者起立) 54: ◯議長善波宣雄君】 起立多数であります。よって、議案第16号は原案のとおり可決されました。  次に、令和3年度二宮町介護保険特別会計予算、町長提出議案第17号を採決いたします。本件に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。                     (賛成者起立) 55: ◯議長善波宣雄君】 起立多数であります。よって、議案第17号は原案のとおり可決されました。  次に、令和3年度二宮町下水道事業特別会計予算、町長提出議案第18号を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。                     (賛成者起立) 56: ◯議長善波宣雄君】 起立全員であります。よって、議案第18号は原案のとおり可決されました。  ────────────────────────────────────────────  日程第6 総務建設経済常任委員会の閉会中の継続調査について 57: ◯議長善波宣雄君】 日程第6「総務建設経済常任委員会の閉会中の継続調査について」を議題とします。 58: ◯議長善波宣雄君】 職員をして朗読させます。 59: ◯職員和田美穂君】 (朗  読) 60: ◯議長善波宣雄君】 お諮りいたします。委員長からの申出のとおり、閉会中の継続調査とすることにご異議ございませんか。                 (「異議なし」との声あり) 61: ◯議長善波宣雄君】 異議なしと認めます。したがって、委員長から申出のとおり、閉会中の継続調査とすることに決定しました。  ────────────────────────────────────────────  日程第7 教育福祉常任委員会の閉会中の継続調査について 62: ◯議長善波宣雄君】 日程第7「教育福祉常任委員会の閉会中の継続調査について」を議題とします。 63: ◯議長善波宣雄君】 職員をして朗読させます。 64: ◯職員和田美穂君】 (朗  読) 65: ◯議長善波宣雄君】 お諮りいたします。委員長からの申出のとおり、閉会中の継続調査とすることにご異議ございませんか。                 (「異議なし」との声あり) 66: ◯議長善波宣雄君】 異議なしと認めます。したがって、委員長から申出のとおり、閉会中の継続調査とすることに決定しました。  ────────────────────────────────────────────  日程第8 議会運営委員会の閉会中の継続審査について 67: ◯議長善波宣雄君】 日程第8「議会運営委員会の閉会中の継続審査について」を議題とします。  議会運営委員長より次期議会の会期日程等の議会運営に関する事項審議のため、議会運営委員会を継続審査としたい旨の申出がありました。  賛成の議員の起立を求めます。                     (賛成者起立) 68: ◯議長善波宣雄君】 起立全員であります。よって、本件は可決されました。  ──────────────────────────────────────────── 69: ◯議長善波宣雄君】 これにて本定例会に付議されました案件の審議は全て終了しました。  本定例会を閉会するに当たり、一言ご挨拶申し上げます。  皆さん、大変お疲れさまでした。今議会は会期も長く、1か月ということで、特に予算特別審査委員会も5日間という長期にわたり、皆さんの慎重なる審議ができたこと、議会としてはうれしく思います。  それと、あと、皆さんの討論を聞いていまして、本当に皆さんが町のことに対して思いが強いんだなということをまた私も感じ、これからの議会運営を一層私も規律を正していかなきゃいけないなと感じました。どうも長い間、ご苦労さまでした。  ただ、付け加えて言いますと、まだ非常事態宣言も、今日、まだ解除されるかどうかということが出ますが、休会中もコロナウイルス感染症対策は皆さん取っていただいて、お花見とか、そういう時期になると思いますが、私生活に対して健康には留意していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。どうもありがとうございました。  最後に、本年度をもちまして定年を迎え、退職されます消防本部参事兼消防課長の小島勇様をご紹介します。  小島参事、一言ご挨拶をお願いいたします。 70: ◯参事兼消防課長【小島 勇君】 私ごとで申し訳ありませんけれども、座ったまま失礼いたします。  1979年に二宮町消防本部消防士として拝命を受け、42年になります。今月末日をもって定年退職を迎えます。長い間いろいろとお世話になりましたけれども、ありがとうございました。(拍手) 71: ◯議長善波宣雄君】 長きにわたりまして、町の発展、消防行政の向上にご尽力をいただきましたことに敬意を表しますとともに、今後もご指導を賜りたいと存じます。大変お疲れさまでした。  ──────────────────────────────────────────── 72: ◯議長善波宣雄君】 これをもちまして、令和3年第1回二宮町議会定例会を閉会します。お疲れさまでした。                                  午前11時49分 閉会    地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。       二宮町議会  議  長  善 波 宣 雄              署名議員  羽 根 かほる              署名議員  根 岸 ゆき子 発言が指定されていません。 © Ninomiya Town Assembly, All rights reserved. ↑ 本文の先頭へ...