海老名市議会 2023-09-29
令和 5年 9月 第3回定例会-09月29日-06号
令和 5年 9月 第3回定例会-09月29日-06号令和 5年 9月 第3回定例会
令和5年9月29日(令和5年第3回定例会第6日目)
令和5年9月29日午前9時30分、第3回
海老名市議会定例会を
海老名市役所議事堂に招集した。
1.出席議員 19名
吉田みな子議員 三宅紀昭 議員
黒田ミホ 議員 たち登志子議員
田中ひろこ議員 つつ木みゆき議員
志野誠也 議員 市川洋一 議員
福地 茂 議員 戸澤幸雄 議員
葉梨之紀 議員 佐々木弘 議員
松本正幸 議員 倉橋正美 議員
森下賢人 議員 宇田川希 議員
日吉弘子 議員 藤澤菊枝 議員
永井浩介 議員
2.欠席議員 なし
3.議事日程
日程第1 認定第1号 令和4年度海老名市
一般会計歳入歳出決算認定について
認定第2号 令和4年度海老名市
国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算認定について
認定第3号 令和4年度海老名市
介護保険事業特別会計歳入歳出決算認定について
認定第4号 令和4年度海老名市
後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算認定について
認定第5号 令和4年度海老名市
公共用地先行取得事業特別会計歳入歳出決算認定について
認定第6号 令和4年度海老名市
公共下水道事業会計決算認定について
(以上6件
予算決算常任委員会報告)
日程第2 議案第48号
工事請負契約の締結について(市道3号線
斜面地安全対策工事)
日程第3 議案第49号
工事請負契約の変更について(
海老名市立柏ケ谷中学校校舎外装改修工事)
日程第4 議案第50号 令和5年度海老名市
一般会計補正予算(第7号)
日程第5 意見書案第2号 厚木基地の
住宅防音工事補助対象区域に係る再告示に際しての問題解決を求める意見書
日程第6 意見書案第3号 マイナ保険証への理解促進と従来
型健康保険証原則廃止への不安払拭を求める意見書
日程第7 議員の派遣について
日程第8 所管事務の調査・審査について
4.付議事件
議事日程に同じ
5.説明のため出席した者 27名
市長 内野 優 副市長 萩原圭一
副市長 柳田理恵 教育長 伊藤文康
市長室・
保健福祉担当理事 都市建設担当理事 松本潤朗
江成立夫
教育担当理事 小宮洋子 理事兼
まちづくり部長 谷澤康徳
市長室長 澤田英之 財務部長 藤川浩幸
市民協働部長 告原幸治 保健福祉部長 伊藤 修
経済環境部長 金指太一郎 消防長 大野公彦
教育部長 中込明宏
危機管理担当部長 村上順一
市長室次長 高田俊一 財務部次長 佐藤哲也
市民協働部次長 曽田 努
保健福祉部次長(子育て担当)
奥田ともみ
保健福祉部次長(健康・保険担当)
保健福祉部次長(福祉担当)
小松幸也 篠原勝彦
経済環境部次長 吉沢正樹
まちづくり部次長(都市担当)
清田 聡
まちづくり部次長(建設担当) 消防本部次長 河井 務
佐藤秀之
教育部次長 江下裕隆
6.出席した事務局職員 4名
事務局長 小澤孝夫 事務局次長 中島真二
議事調査係長 左藤文子 主査 江﨑英俊
7.速記員出席者 1名
株式会社 澤速記事務所
速記士 佐藤悦子
8.会議の状況 (午前9時30分 開議)
○議長(宇田川希 議員) ただいまの出席議員は19名であります。定足数に達し、会議は成立いたしましたので、これより令和5年第3回
海老名市議会定例会第6日目の会議を開きます。
本日の議事日程並びに専決処分報告及び
教育委員会事務の点検・評価報告書は、お手元に配付のとおりでありますのでご了承願います。
それでは、市長から本日提案されます諸議案の一括説明を求めます。
〔市長(内野 優) 登壇〕
◎市長(内野優) おはようございます。それでは、本日提案いたします諸議案の提案理由について一括してご説明を申し上げます。
初めに、日程第2 議案第48号
工事請負契約の締結について(市道3号線
斜面地安全対策工事)でございます。これは、市道3号線
斜面地安全対策工事について、海老名市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により、議会の議決を得た上、契約を締結したいものでございます。
次に、日程第3 議案第49号
工事請負契約の変更について(
海老名市立柏ケ谷中学校校舎外装改修工事)でございます。これは、
海老名市立柏ケ谷中学校校舎外装改修工事について、海老名市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により、議会の議決を得た上、
工事請負契約を変更したいものでございます。以上、議案第48号及び議案第49号の内容につきましては
佐藤財務部次長から説明いたします。
次に、日程第4 議案第50号 令和5年度海老名市
一般会計補正予算(第7号)でございます。今回の補正は、第1条といたしまして、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ1億4710万円を追加いたしまして、予算総額を歳入歳出それぞれ514億3463万5000円とするものでございます。内容につきましては藤川財務部長から説明いたします。
以上、本日提案いたします諸議案の提案理由を一括してご説明いたしました。よろしくご審議いただきますようお願い申し上げまして説明を終わります。
〔市長(内野 優) 降壇〕
○議長(宇田川希 議員) これより日程に入ります。
――
――――――――――――――― ○ ――
―――――――――――――――
○議長(宇田川希 議員) 初めに、
△日程第1 認定第1号 令和4年度海老名市
一般会計歳入歳出決算認定について、認定第2号 令和4年度海老名市
国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第3号 令和4年度海老名市
介護保険事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第4号 令和4年度海老名市
後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第5号 令和4年度海老名市
公共用地先行取得事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第6号 令和4年度海老名市
公共下水道事業会計決算認定について、以上6件を一括議題といたします。
お諮りいたします。この6件に関する委員長報告は、会議規則第39条第3項の規定により省略したいと思いますが、これにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(宇田川希 議員) ご異議なしと認めます。よってこの6件に関する委員長報告は省略することに決しました。
これより討論に入ります。
初めに、反対意見の発言を許します。松本正幸議員。
〔松本正幸議員 登壇〕
◆(松本正幸 議員)
日本共産党市議団を代表して、令和4年度各
会計決算認定に対する討論を行います。今回、
介護保険事業特別会計、
公共用地先行取得事業2
事業特別会計には賛成しますが、一般会計及び国民健康保険、
後期高齢者医療保険及び
公共下水道事業会計決算認定に対して、会派として反対する立場を明確にし、討論を行います。
それに先立ち、今回の予算執行において、
新型コロナウイルス感染症への対応及び子どもの医療費無料、所得制限なく、引き続き継続されたこと、全員喫食の
中学校給食復活の調理施設建設など、また、各種の福祉、教育、子育て支援や市内事業者への支援整備、それに伴う影響を受ける市民生活に対する支援という重大な課題に引き続き必要な対応策が基本的に図られたと評価しています。また、災害対策や下水道整備も含めた地域における必要な対応も図られ、これらの中には当会派が提案、要望した施策も多く含まれており、これらの点は大変評価するものです。しかしながら、主要な点で以下の6つの点から、さきに述べた4会計の決算認定に対して反対いたします。
まず第1点目として、
国民健康保険税、
後期高齢者医療保険料の引上げを図った問題です。また、新型コロナによる市民生活への影響を踏まえ、実施延期をしていた
下水道使用料平均10%値上げを予定どおり4月から実施されたことです。消費増税や
家庭系ごみ有料化、
公共施設附帯駐車場有料化の実施、
後期高齢者医療費自己負担2倍化など、また、この間の異常な物価高など各種負担増が連続する一方、新型コロナの影響による収入減少や雇用喪失に直面したり、年金支給額の連続引下げなどの給付減も続く中、市民の家計と生活に大きな影響と不安が広がっています。このような市民にとって極めて厳しい状況下においては、各種保険料や使用料は引き上げるのではなく、むしろ引下げを図るべきものであり、この点から認めるわけにはいきません。
次に、2点目として、公共施設に附帯する駐車場の有料化実施についてです。令和4年度においては、
駐車場有料化反対署名7622筆などの声を無視して有料化が実施されました。新型コロナ禍の中、人や地域のつながりの大切さが再認識され、その大事な場となる公共施設の重要性を多くの市民が改めて感じています。現在、1時間無料となっていますが、1時間以内の利用が54%で半数以上が無料の利用を望んでいることだと思います。有料化による新たな負担増を強いることで市民活動が停滞し、市民はもとより、市の将来に大きな損失となります。個々の経済状況にかかわらず、誰もが気軽にいつでも利用できてこその公共施設であり、その点でも大きな問題です。
次に、3点目として、
家庭系ごみ有料化が継続された問題です。有料化が令和元年秋から開始されましたが、その後、新型コロナ禍、また、異常な物価高、そしてさらに
公共施設附帯駐車場有料化というさらなる負担の追加により、市民生活が圧迫されています。連続負担増の先駆けとなった
家庭系ごみ有料化を認めることはできません。また、市は家庭系ごみと同時に
事業系ごみ減量化も着実に推進するという方針を掲げながら、令和4年度において前年度に比べて年間排出量は294トン、率にして4.0%増加しているという点でも、市民との約束の面から大きな問題です。
次に、4点目として、市立図書館の運営を引き続きカルチュア・コンビニエンス・クラブ社を含めた共同事業体による指定管理が継続された点です。平成27年10月の中央図書館の
リニューアルオープン後、様々な問題が露呈し、多くの市民、利用者から声が上がって、この間、それらの事態と声を受け、対応可能な範囲で改善が図られていることは認められますが、公立図書館として抱えている基本的、根本的な問題の解決には至っていないのが現状です。それにもかかわらず、そもそも5年間という短期間の指定管理期間で営利を追求せざるを得ない民間企業に公立図書館の運営を任せる
指定管理者制度を適用することは、中長期的な視点での地域の文化、知の拠点として発展や継続性を保障することができないという点をこの場でも改めて再度明確に表明いたします。
次に、5点目として、指定管理や業務委託などの拡大、推進による地方自治体としての公的役割、責任体制をめぐる問題です。さきに述べた図書館にとどまらず、市民の暮らしと福祉を守る地方自治体として、重要かつ最前線である市民窓口や福祉窓口も、民間営利企業に指定管理や業務委託により委ねられる運営が同年度も続けられました。また、子どもたちの給食を調理、提供する事業や保育行政も引き続き民間営利企業に行わさせました。行政にとって基本となる重要な業務に関しては、業者任せではなく市の直接運営により責任を持って安定して行うことが必要不可欠であり、また、それによって市職員の経験や知見、問題意識をさらに高めることが、よりよい行政運営、ひいては市民生活の向上と市のよりよい発展につながるものであり、その点からも認めるわけにはいきません。
最後に、6点目として、個人番号制、いわゆる
マイナンバー制度の問題です。同年度も引き続き
マイナンバーカードの普及促進、利活用のための環境整備等が進められました。
マイナンバーカードをめぐっては、コンビニでの住民票誤交付、マイナ保険証の情報登録の誤りに続き、公金受取り口座とのひもづけも誤登録が判明するなど個人情報につながるトラブルが続出しました。同制度は、情報漏えいによる
プライバシー侵害、なりすまし詐欺被害の危険など深刻な問題を抱えているとして、私
たち日本共産党は、一貫して運用の中止と廃止を求めてきました。同制度に対して莫大な公費が投入されていることも含め、多くの国民は同制度に対して疑念と危惧を引き続き抱いています。国が導入し、強力に推進している制度及び施策であり、地方自治体としては対応せざるを得ないという面があるとはいえ、当会派としては同制度の公費支出及び事務執行を認めるわけにはいきません。
以上の問題点の指摘を行い、令和4年度の各
会計決算認定に対する賛否を明確にし、討論を終わります。
〔松本正幸議員 降壇〕
○議長(宇田川希 議員) 次に、賛成意見の発言を許します。
市川洋一議員。
〔
市川洋一議員 登壇〕
◆(市川洋一 議員) 政進会の市川洋一です。議長のお許しをいただきましたので、ただいま議題となっております令和4年度海老名市
一般会計決算、4
特別会計決算及び1
企業会計決算につきまして、会派を代表して賛成の立場から討論を行わせていただきます。
令和4年度は、
エネルギー価格や資材の高騰、半導体の供給不足等により自動車がつくれないなど、世界経済に大きな影響と混乱を生じさせてまいりました。それは海老名市にとっても、
新型コロナ感染症と併せて影響してきました。
新型コロナウイルスの感染は収束の兆しが見えず、感染の拡大により、物やサービスの提供が滞ったことに加え、ロシアの
ウクライナ侵攻、燃料、電気、水道料、食料品などの値上げに歯止めがかからず、市民生活に大きな影響が出ました。そのような中にあって、市民生活を守るとともに地域経済の活性化を図るため、第5弾の
プレミアム付商品券の発行をしたことと同時に、まちづくりの歩みを止めずに必要な基盤整備を続けていく姿勢は大いに賛同するところでございます。
このような中、今定例会に令和4年度決算認定が上程されましたが、厳しい社会情勢の下でも良好な財政状況が堅持されております。これは高く評価しています。令和4年度の市税収入は、人口増加や海老名駅西口地域の進展、企業業績の回復などにより、個人市民税、法人市民税、固定資産税などの全ての税目が増加し、過去最大となりました。これは、予算額を大きく上回る結果となり、我が会派の代表質疑でもご答弁いただきましたように、今後の市税収入の見通しについては、個人消費が物価高騰による下押しはあるものの、賃金上昇を追い風に回復する見込みであり、また、企業収益についても、デジタル化、脱炭素化など、中長期視点の投資が着実に進むことで増加が期待されることから、増収の見込みであります。現在、第9波の流行中と言われている
新型コロナウイルス感染症や不安定化する世界経済を踏まえ、決算剰余金については、将来の財政運営を見据え、基金に積み上げてもらうなど、適正に運用されることを期待します。
財政構造の弾力性を示す経常収支比率は、市税収入などが増えたものの、物価高騰の影響で燃料や電気、水道などの経常的な経費が増加したことで、残念なことに昨年度に比べ4.2ポイント増の93.8%となっています。政令指定都市を除く県内各都市と比較しても良好な状態を維持していることから、質の高いサービスを維持しながら良好な財政状況を保っていると判断しています。我が会派の代表質疑でもご答弁いただきましたように、今後も物価高騰が続けば、経常収支比率はさらに上昇の可能性はありますが、比率に一喜一憂することなく、市民生活を守るため、生活支援や経済対策を積極的に実施していただきたいと思います。
市債残高は、令和4年に始めた
公共用地取得事業で借入れを行ったものの、元金償還も進み、企業会計を含めた市民1人当たりの市債残高が依然として少ない金額を堅持しております。また、基金残高は
新型コロナウイルス感染症や物価高騰に対応するため、財政調整基金を取り崩したものの、最終的には標準財政規模の10%以上を確保し、先の見えない現状においても、様々な状況に機動的に対応できるよう備えていることは高く評価しております。
歳出において、令和4年度は、ウィズコロナ、ポストコロナへの先を見据え、
感染症拡大防止と社会活動の両立を図りながら、未来へつながる持続可能な行財政運営を行うために、ハード、ソフト両面で新たなまちづくりを力強く推し進められたと認識しております。
新型コロナワクチンの接種については、初回接種から続けています会場までの移動手段の確保、就労世代へは夜間の集団接種、子どもには医師と保護者が相談できるよう個別接種を中心に接種機会の提供など、速やかに安心して接種する体制を確保されたことは高く評価されます。本市の小中学校をはじめ、全国を含め、まだまだ
新型コロナウイルスが収まり切れません。第5類へ感染症の分類は移行されましたが、この今月20日からは秋の接種が始まっており、私も23日に第7回目を接種してまいりました。今後も医師会、関係機関との連携で、市民が安心して接種できる体制を確保するなど、引き続き国の動向を注視しながら対応していただきたいと思います。
公共施設附帯駐車場の有料化では、当会派を含めた4会派から提案し議決されました、
公共施設附帯駐車場の有料化実施に対する附帯決議に基づき、柔軟な対応を検討いただき、普通車の入場日における駐車場から出場する時間までの
駐車場利用料金について上限を定めるなど、様々な要望に対応していただいていることは高く評価しているところです。今後も利用者からの意見を踏まえ、適時適切な対応をお願いしておきます。
まちづくりでは市役所周辺の
一般保留地区域の市街化編入を令和6年3月に控えており、海老名駅を中心とするまちづくりが進められ、さらなるまちのにぎわいと活力が生まれ、より価値が高まることを期待しております。
公立中学校の完全給食の再開を目指して、食の
創造館増築棟建設工事に本格的に着手したこと、市民の安心・安全として消防車両の更新をし、出動態勢の充実が図られたこと、スマート窓口、
引っ越しワンストップの設置をし、各種証明書の発行手続の簡素化など、利便性向上を図るなど、様々な施策が推進されましたことを評価いたします。
今後も、ポストコロナの世界、日本経済の展開がまだまだ不透明な中で、物価高騰など市民生活に多大な影響を及ぼすような大きな変化が予想されますが、市長の強いリーダーシップと職員一丸で立ち向かい、これらの困難を乗り越えていかれることを期待します。
最後となりましたが、令和4年の予算執行に対しまして、誠心誠意取り組まれました行政の皆様に感謝申し上げ、政進会としての賛成討論といたします。
〔
市川洋一議員 降壇〕
○議長(宇田川希 議員) 次に、反対意見の発言を許します。つつ木みゆき議員。
〔つつ木みゆき議員 登壇〕
◆(つつ木みゆき 議員) いちごの会のつつ木みゆきです。議長のお許しをいただきましたので、会派を代表して、ただいま議題となっております令和4年度
一般会計決算認定及び令和4年度海老名市
公共下水道事業会計決算認定について、反対の立場から討論を行います。
新型コロナウイルスの世界的流行による医療崩壊や経済活動への打撃などが課題として連日報道されています。人権問題や貧富の差など社会現象として影響し合い、それまで潜在的に隠れていた問題も顕在化するといった事態となりました。
地球温暖化の影響などで台風、大雨、洪水などの自然災害も発生しやすくなり、環境問題は一番の課題と言っても過言ではありません。そして、少子・高齢化の影響を受けて、人材不足、後継者不足、長時間労働、介護問題などの人口減少社会として、私たちを取り巻く社会は深刻な状況にあります。IT技術の発展が社会問題解決に向けて大きく期待されていますが、
マイナンバー制度でがたがたしている日本の現状を見ていると、子や孫、その先の時代はどうなっているのだろうかと絶望に近い感情も湧いてきます。
そのような中、令和4年度海老名市の主要事業を見てみますと、小学生への折り畳み
式防災ヘルメットの貸与や、電子図書館の導入、中学生の学習支援の充実など、子どもたちにとって安心した学びを保障されているところは大いに評価いたします。特に中学生の学習支援は、生活困窮世帯の子どもたちの居場所的な役割を持ち、進学や社会的自立に向けて大きく関わる事業だと思っております。これからも続けていっていただきたいと思います。
そして、農地を守るということで、
農業法人海老名市
農業支援センターの運用が始まり、高齢化で課題になっている担い手不足の確保や、農地の有効活用、地産地消の推進などに取り組んでいることも評価いたします。新規就農者も、少しずつですが、増えていることも、
農業支援センターの取組の成果だと思っております。これからは有機農業への支援も充実させていただきたいと思います。
ViNA GARDENS PERCH(ビナガーデンズパーチ)など、駅間での健康推進事業も実施され、若い世代にも健康意識が向上されたのではないでしょうか。そのほかにも防犯灯の
LED化整備事業や家庭系ごみの減量化に向けての予算など市民の暮らしが守られる取組もなされ、大変評価しております。
と、ここまで見ると、賛成でいいのではと思われるかもしれません。いちごの会でも、賛成にするべきかという話もありました。しかし、令和4年度施政方針にもありましたが、市民の皆様へ負担をお願いしましたという、
公共施設附帯駐車場有料化、中でも運動公園や中野公園など、子育て世代や高齢者などが多く使用している場所での有料化には賛成することができません。そして、あらゆる物価が上がる中での下水道使用料の値上げも同じです。来月からまた食品が4500品目超値上げされることもあり、下水道料金の値上げは切実な問題です。
駐車場有料化は有権者の声を聞いて改善が見られることもなく現在に至っていますが、どう考えても、無料の時間は2時間だと思います。公園に遊びに来ている人の中には、1時間が過ぎる前に1度駐車場を出て、再度入り直すということまでやられているそうですが、市民にそんな苦労をさせるより、すっきりと2時間無料にしたほうがよいのではないでしょうか。今後、2時間無料を検討していただきたいと思います。
以上で反対討論を終わります。
〔つつ木みゆき議員 降壇〕
○議長(宇田川希 議員) 次に、賛成意見の発言を許します。福地茂議員。
〔福地 茂議員 登壇〕
◆(福地茂 議員) 公明党の福地茂でございます。議長に発言の許可をいただきましたので、私は公明党海老名市議団を代表いたしまして、ただいま議題となっております
一般会計決算認定、4特別
会計決算認定、企業
会計決算認定について、賛成の立場を明確にし、討論を行います。
初めに、令和4年度の主な出来事を振り返ってみます。4月23日に北海道知床半島付近で観光船が沈没し、乗客乗員のうち20名が死亡し、6名の行方がいまだに分かっておりません。後に、観光船の運航会社社長や同社のずさんな安全管理が大きな問題となりました。
7月8日には、奈良市で参院選の応援演説中だった安倍元総理が、背後から近づいてきた男に銃撃され死亡いたしました。テレビで流される映像を見て、大きなショックを受けました。現在の日本でも、このような事件が発生するのかと強い憤りを感じました。
8月9日には、アメリカ大リーグのアスレチック戦に二刀流で出場した大谷翔平選手が勝利投手となり、野球の神様と言われるベーブ・ルース以来、104年ぶりの2桁勝利2桁本塁打の偉業を成し遂げました。暗い話題が多かったこの頃、春のWBC侍ジャパン優勝に引き続き、日本を大いに沸かせてくれました。ただ、最近の故障がとても心配です。
このような出来事があった中で、令和4年度の予算が執行されました。市長は、令和4年度の当初予算の編成に当たり、いまだコロナのパンデミックが見通せない状況が続く中、ウィズコロナ、ポストコロナ時代の到来を見据え、感染拡大防止と社会経済活動の両立を図りながら、未来へつながる持続可能な行財政運営を行うため、令和4年度予算のテーマを「コロナ禍に光を見出す 将来の健全財政を維持」と施政方針で発表されました。予算編成当時は、まだコロナ感染が収まらず、まさにコロナ禍真っただ中で、マスクの着用と手指消毒が当たり前でありました。しかし、一方で、何とか経済活動、特に飲食業や観光業などダメージが大きかった業種の経済活動を再開させたいという議論も進められておりました。
予算編成については、予算総額740億4000万円、一般会計が461億8000万円、特別会計が232億4700万円で、総額、一般会計ともに2年ぶりの増額で過去最大となりました。決算につきましては、一般会計の歳入総額が550億8400万円、歳出総額は523億4100万円となりました。ハード面では、公立中学校の完全給食実施に向けて、食の創造館増築棟の工事が本格化いたしました。また、ソフト面では、元気いっぱい!!えび~にゃ商品券を発行し、市民生活の支援と地域経済活性化に取り組まれました。
それ以外にも、数多くの事業が実施されました。
1点目は防犯灯のLED化であります。市内に約9000灯ある防犯灯を、令和4年度をもって全てLED化されました。防犯対策はもちろんのこと、LED化されたことにより、電気料金はほぼ半額、寿命は蛍光灯の3年に対し約15年と、約5倍に延びると言われております。そして、消費電力が少ないことから環境への負荷を大きく減らすことができます。この防犯灯のLED化は、市内電気事業者で形成される海老名市LED化推進協会により事業を推進することで、雇用の促進にも寄与されたとのことであります。
次に、行かない、待たない、書かないといういろいろな手続のオンライン化であります。スマート申請、スマート窓口、
引っ越しワンストップの3つの手続のオンライン化が追加されました。
マイナンバーカードやキャッシュレス決済等を必要とする手続もありますが、格段に利便性が向上したと思っております。さらなる充実を期待するものであります。
教育関係では、市内全小学校児童約7300人分の折り畳み式の児童用防災ヘルメットを購入、配備することによって、防災対策の強化が図られました。防災頭巾よりもはるかに安全性が向上いたしました。関東大震災から今年で100年が経過いたしました。そして、首都直下地震の発生も心配されており、今後30年間に70%の確率で発生すると言われております。校舎から避難する際、余震等で上から物が落ちてくることは容易に想像できます。社会の宝である子どもたちに対し、防災強化に取り組まれたことを高く評価いたします。
これら以外にも、多くの事業に取り組まれたことにより、生活上の利便性向上や福祉の充実等が図られました。
最後に、まだまだコロナ禍真っ最中の令和4年度の健全な予算執行を行っていただいた全ての職員の皆様に感謝を申し上げ、公明党海老名市議団の賛成討論を終わります。
〔福地 茂議員 降壇〕
○議長(宇田川希 議員) 次に、反対意見の発言を許します。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(宇田川希 議員) 次に、賛成意見の発言を許します。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(宇田川希 議員) 討論を終結いたします。
これより1件ごとに採決いたします。
初めに、認定第1号を採決いたします。本件に対する委員長の報告は認定であります。本件を委員長報告のとおり決するに賛成の方の起立を求めます。
(起 立 多 数)
○議長(宇田川希 議員) 起立多数であります。よって認定第1号 令和4年度海老名市
一般会計歳入歳出決算認定については委員長報告のとおり認定することに決しました。
次に、認定第2号を採決いたします。本件に対する委員長の報告は認定であります。本件を委員長報告のとおり決するに賛成の方の起立を求めます。
(起 立 多 数)
○議長(宇田川希 議員) 起立多数であります。よって認定第2号 令和4年度海老名市
国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算認定については委員長報告のとおり認定することに決しました。
次に、認定第3号を採決いたします。本件に対する委員長の報告は認定であります。本件を委員長報告のとおり決するに賛成の方の起立を求めます。
(起 立 全 員)
○議長(宇田川希 議員) 起立全員であります。よって認定第3号 令和4年度海老名市
介護保険事業特別会計歳入歳出決算認定については委員長報告のとおり認定することに決しました。
次に、認定第4号を採決いたします。本件に対する委員長の報告は認定であります。本件を委員長報告のとおり決するに賛成の方の起立を求めます。
(起 立 多 数)
○議長(宇田川希 議員) 起立多数であります。よって認定第4号 令和4年度海老名市
後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算認定については委員長報告のとおり認定することに決しました。
次に、認定第5号を採決いたします。本件に対する委員長の報告は認定であります。本件を委員長報告のとおり決するに賛成の方の起立を求めます。
(起 立 全 員)
○議長(宇田川希 議員) 起立全員であります。よって認定第5号 令和4年度海老名市
公共用地先行取得事業特別会計歳入歳出決算認定については委員長報告のとおり認定することに決しました。
次に、認定第6号を採決いたします。本件に対する委員長の報告は認定であります。本件を委員長報告のとおり決するに賛成の方の起立を求めます。
(起 立 多 数)
○議長(宇田川希 議員) 起立多数であります。よって認定第6号 令和4年度海老名市
公共下水道事業会計決算認定については委員長報告のとおり認定することに決しました。
――
――――――――――――――― ○ ――
―――――――――――――――
○議長(宇田川希 議員) 次に、
△日程第2 議案第48号
工事請負契約の締結について(市道3号線
斜面地安全対策工事)を議題といたします。
財務部次長の説明を求めます。
〔財務部次長(佐藤哲也) 登壇〕
◎財務部次長(佐藤哲也) それでは、議案第48号
工事請負契約の締結について(市道3号線
斜面地安全対策工事)につきましてご説明申し上げます。
議案書の40ページをお開きいただきたいと存じます。提案理由につきましては先ほど市長より申し上げましたとおりでございます。
内容でございますが、契約の目的は、市道3号線
斜面地安全対策工事でございます。
契約の方法は、条件付一般競争入札による契約でございます。
契約金額は、税込み2億7086万4000円でございます。
契約の相手方は、神奈川県横浜市中区太田町4丁目47番地、ライト工業株式会社横浜営業所、所長佐藤樹一でございます。
なお、参考資料といたしまして、41ページ以降に、入札の経過、状況及び工事の概要を添付させていただきましたので、ご高覧いただきたいと存じます。
以上、大変雑駁な説明でございますが、よろしくご審議いただき、ご決定賜りますようお願い申し上げまして説明を終わります。
〔財務部次長(佐藤哲也) 降壇〕
○議長(宇田川希 議員) これより質疑に入ります。
吉田みな子議員。
◆(吉田みな子 議員) こちらは入札の議決案件ということで上程されているということは承知していますが、市道3号線、相鉄線と並行して通っていますが、線路と反対側が斜面となっていて、そこを工事するということですが、市道3号線はセンターラインがない道路です。工事は3か年の継続事業で、工事区間は100メートルほどだと聞いています。工事のスケジュール、工期と言うのですか、どのように分けて工事をしていくかと、安全対策についてお聞かせください。
○議長(宇田川希 議員) 佐藤
まちづくり部次長。
◎
まちづくり部次長(佐藤秀之) 工事の方法と安全対策についてお答えいたします。
工事中の道路利用者の安全を確保するために、高さ5.5メートル、幅3メートル、長さ40メートルと18メートルの仮設防護柵を設置して工事を行う計画となっております。この仮設防護柵は40メートルを2回、18メートルは1回、作業位置を移動しながら工事を進めるものでございます。このため、終日の片側交互通行規制を行う予定としております。歩行者もこの規制を受けることから、交通整理員を24時間2名配置する予定としております。また、車両につきましては、仮設信号で交通処理を行いまして、作業中は交通整理員を増員して対応する予定となっております。一度に100メートル程度の交通規制も検討しておりますが、また、契約者からの工事に関する提案も考えられますが、現在のところは警察からの指導である3分割の施工を予定しているところでございます。
以上です。
○議長(宇田川希 議員)
吉田みな子議員。
◆(吉田みな子 議員) 今、市道3号線のこれから工事に入っていく斜面、のり面ですけれども、木がせり出して、太い枝葉が落下しているという状況もあることは私も現地を見て承知しているのですが、現状、枝の落下など安全面の課題はどのようにご認識されているのか、また、工事には植生工も含まれていますが、工事完了後、どのような形になっているのか、お聞かせください。
○議長(宇田川希 議員) 佐藤
まちづくり部次長。
◎
まちづくり部次長(佐藤秀之) 現地の樹木の状況でございますが、こちらは令和2年度に伐採しました樹木の根の部分が道路に落下し、また、枯損木の倒木等も発生しております。このため、台風の後などにはパトロール等を行いまして、状況の確認とともに、落ちた枝等の回収を行っているところでございます。このような状況から、早く対策を行わなければいけないということで、令和3年度より取組を行っているものでございます。のり面の整備後の状況につきましては、のり面、かなり凹凸がある状況で、こちらをなるべく整地しまして、平らといいますか、斜面地を多少緩やかにしながら、きれいな斜面地に戻しまして、その上に植生をして、斜面地を安定させると、これはアンカー工という、地下の部分に対しても行いますが、斜面地の表面についても植生を使って泥の流れ等を抑制していくというような計画になっております。
以上です。
○議長(宇田川希 議員)
吉田みな子議員。
◆(吉田みな子 議員) 市道3号線をご利用されている方は、今も土砂崩れというか、そういったものを心配されていると思いますので、工事が入るということで、安心して歩けるようになるのではないかと思います。ただ、3か年の中で3分割で工事に入っていくということと、センターラインがない道路で、半分しか通れないような状況になっていくということでの安全面での市民への周知、丁寧な説明も必要だと思いますし、一方で、木がなくなっていくことへの寂しさというか、そういうふうに思われる方もいらっしゃいますが、安全対策として必要ということも丁寧に説明していくことも非常に大事だと思っています。そのあたりの市民説明についてはどのようにお考えでしょうか。
○議長(宇田川希 議員) 佐藤
まちづくり部次長。
◎
まちづくり部次長(佐藤秀之) 周辺の市民に対する周知につきましては、自治会回覧、近隣住民へのチラシのポスティング、それから、現地での案内看板等で周知してまいりたいと考えております。また、広く周知をするためには、ホームページの掲載についても今検討しているところでございます。それから、必要に応じまして、広報による周知も今調整中でございます。
以上です。(時間切れのブザーが鳴る)
○議長(宇田川希 議員) ほかに――松本正幸議員。
◆(松本正幸 議員) この斜面の入札状況なのですけれども、横浜が2件、そして相模原が2件なのですけれども、地元の海老名の業者というのはいなかったのかどうか、伺いたいと思います。
○議長(宇田川希 議員) 財務部次長。
◎財務部次長(佐藤哲也) 入札の状況ということでございますけれども、議案書41ページに参考資料をつけさせていただきました、その4者が参加という形で、市内の事業者については今回は参加はございません。
以上でございます。
○議長(宇田川希 議員) 松本正幸議員。
◆(松本正幸 議員) 工事の問合せもなかったのかどうか。
○議長(宇田川希 議員) 財務部次長。
◎財務部次長(佐藤哲也) 工事の問合せということでございますが、すみません、今、手元に問合せの状況まで持ち合わせてございませんので、後ほどお答えさせていただきます。
○議長(宇田川希 議員) ほかに。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(宇田川希 議員) 質疑を終結いたします。
ただいま議題となっております議案第48号については委員会付託を省略したいと思いますが、これにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(宇田川希 議員) ご異議なしと認めます。よって議案第48号については委員会付託を省略することに決しました。
これより討論に入ります。
初めに、反対意見の発言を許します。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(宇田川希 議員) 次に、賛成意見の発言を許します。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(宇田川希 議員) 討論を終結いたします。
これより議案第48号を採決いたします。本件を原案のとおり決するに賛成の方の挙手を求めます。
(挙 手 全 員)
○議長(宇田川希 議員) 挙手全員であります。よって議案第48号
工事請負契約の締結について(市道3号線
斜面地安全対策工事)は原案のとおり可決されました。
――
――――――――――――――― ○ ――
―――――――――――――――
○議長(宇田川希 議員) 次に、
△日程第3 議案第49号
工事請負契約の変更について(
海老名市立柏ケ谷中学校校舎外装改修工事)を議題といたします。
財務部次長の説明を求めます。
〔財務部次長(佐藤哲也) 登壇〕
◎財務部次長(佐藤哲也) それでは、議案第49号
工事請負契約の変更について(
海老名市立柏ケ谷中学校校舎外装改修工事)につきましてご説明申し上げます。
議案書の44ページをお開きいただきたいと存じます。提案理由につきましては先ほど市長より申し上げたとおりでございます。
内容でございますが、契約の目的は、
海老名市立柏ケ谷中学校校舎外装改修工事でございます。
原契約の契約方法は、条件付一般競争入札による契約でございます。
契約金額につきましては、原契約の税込み1億7160万円を1658万300円増額いたしまして、税込み1億8818万300円に変更したいものでございます。
契約の相手方は、神奈川県横浜市神奈川区栄町5番地1、株式会社NB建設、代表取締役山菅正人でございます。
契約金額の変更理由でございますが、工事発注段階では把握できなかった外壁の補修を必要とする箇所が、施工数量調査の結果、新たに判明したことにより施工数量が増加したこと及び令和5年3月から適用する公共工事設計労務単価の改定に伴う特例措置により、新労務単価を適用したことで請負金額が増額し、当初の契約金額では工事の施工ができないため、変更いたしたいものでございます。
なお、参考資料といたしまして、45ページに、工事の変更内容及びその理由等を添付させていただきましたので、ご高覧いただきたいと存じます。
以上、大変雑駁な説明でございますが、よろしくご審議いただき、ご決定賜りますようお願い申し上げまして説明とさせていただきます。
〔財務部次長(佐藤哲也) 降壇〕
○議長(宇田川希 議員) これより質疑に入ります。森下賢人議員。
◆(森下賢人 議員) 質疑いたします。
今回の設計変更は、令和5年3月から適用する公共工事設計労務単価の変更によるものと説明がございました。この工事以外にも前倒しで発注された案件が幾つかあったかと承知しておりますが、そちらについての適用の状況を伺うのが1つと、また、この工事を含めて、これまで物価の高騰等によるインフレ条項の適用というのが注目されているところであったのですけれども、こちらについての適用の相談がなかったのか、伺います。
○議長(宇田川希 議員) 財務部次長。
◎財務部次長(佐藤哲也) まず1点目の令和5年3月から新たに適用する特例措置の適用ですね、ほかになかったかということでございますけれども、本工事のほかに2件、工事が1件、コンサルが1件という形で適用がございます。
それから、2点目のインフレスライド条項の適用でございますが、こちらの相談につきましては、やはり工事で1件相談がございまして、適用しているところでございます。
以上でございます。
○議長(宇田川希 議員) ほかに――
吉田みな子議員。
◆(吉田みな子 議員) 今、森下議員が、私も事前にお聞きしてここで聞こうと思ったことを聞いていただいたので、質問は別のところからまずしたいと思います。
今回、工事施工していく中で補修箇所が見つかって、新たに工事箇所数が増えてきたということが1点と、労務単価改定による今回変更契約とのことですけれども、まず、変更契約後、1600万円ぐらいの増加ということなのですが、その金額の内訳と変更する工事内容、具体的にどのような箇所が見つかったのか、お聞かせください。
○議長(宇田川希 議員) 教育部長。
◎教育部長(中込明宏) 今言われたとおり、大きく3つございます。まず労務費の上昇に伴う変更ということで、こちらにつきましては、令和5年2月14日付の国土交通省の通知の特例措置、これに受注者から変更協議が要望されたということがございました。令和4年3月単価から令和5年3月単価に変更したというのがまず1点です。
2点目が、外壁改修の数量変更ということで、これにつきましては、設計段階では分からなかった施工数量の調査に伴うものでございまして、具体的にはアスベストのところになろうかと思いますけれども、当初のところにつきましては372か所あったのですけれども、これが2353か所と大きく、足場を組んで確認したら増加したということが2点目です。
それと最後は、その他の変更ということで、現地調査の結果、安全上必要と判断したということで、例えば北機械室の煙突を撤去するとか、現在使われていない高架水槽を撤去するということを、子どもたちの安全第一を考えて変更したという3点でございます。
金額でございますけれども、1番から申し上げますと、労務単価が約300万円、それと、外壁改修の数量変更が約800万円、それと、その他の変更が500万円ということで、今回、合計、1658万円ということでございます。
以上です。
○議長(宇田川希 議員)
吉田みな子議員。
◆(吉田みな子 議員) かなり古い柏ケ谷中学校校舎の改修ということで、アスベストも使われていて、思った以上にアスベストが使われていた箇所数が多かったと。そのアスベストに対する金額はどのぐらい増えたかということをお聞かせいただきたいのですか、ここの建材は全てアスベスト建材ということで、レベルで言うとスリーというか、
飛散性の一番低いものだということでよろしいでしょうか。
○議長(宇田川希 議員) 教育部長。
◎教育部長(中込明宏) まずアスベストでございますけれども、レベル1から3までございますけれども、一番低い3でございました。先ほど外装の変更部分のお話をさせていただいてございますけれども、これはアスベストの爆裂箇所の箇所数が増えたということで、約800万円という数字が金額でございます。
以上でございます。
○議長(宇田川希 議員)
吉田みな子議員。
◆(吉田みな子 議員) アスベストの工事、手作業、手ばらしだったりするので、作業の工程というか、日数もかかってくるのかなとは思います。
飛散ということがないように、ぜひそのあたりは安全対策を含めてお願いしたいと思います。
労務単価のことですが、実際に変更契約が実施されている工事やコンサルがあるということと、今、工事も1件、労務単価上昇に伴う協議というのが入っているということで、労務単価上昇分をぜひ協議できるような形を積極的にとっていただきたいと思うのですが、そのあたりの対応状況、市の姿勢はどのような形になっていますか。
○議長(宇田川希 議員) 財務部次長。
◎財務部次長(佐藤哲也) 労務単価の変更ということでございますけれども、今後も労務単価の変更の申出はあるかなというふうに考えてございます。そちらにつきましては、請負業者と協議の上、変更という形になりますが、国のほうから通知等がございますので、そちらのルールに従って(時間切れのブザーが鳴る)適切に対応していきたいと考えております。
以上でございます。
○議長(宇田川希 議員) ほかに。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(宇田川希 議員) 質疑を終結いたします。
ただいま議題となっております議案第49号については委員会付託を省略したいと思いますが、これにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(宇田川希 議員) ご異議なしと認めます。よって議案第49号については委員会付託を省略することに決しました。
これより討論に入ります。
初めに、反対意見の発言を許します。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(宇田川希 議員) 次に、賛成意見の発言を許します。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(宇田川希 議員) 討論を終結いたします。
これより議案第49号を採決いたします。本件を原案のとおり決するに賛成の方の挙手を求めます。
(挙 手 全 員)
○議長(宇田川希 議員) 挙手全員であります。よって議案第49号
工事請負契約の変更について(
海老名市立柏ケ谷中学校校舎外装改修工事)は原案のとおり可決されました。
――
――――――――――――――― ○ ――
―――――――――――――――
○議長(宇田川希 議員) 次に、
△日程第4 議案第50号 令和5年度海老名市
一般会計補正予算(第7号)を議題といたします。
財務部長の説明を求めます。
〔財務部長(藤川浩幸) 登壇〕
◎財務部長(藤川浩幸) それでは、議案第50号 令和5年度海老名市
一般会計補正予算(第7号)につきましてご説明申し上げます。
別冊補正予算書の2ページをご覧いただきたいと存じます。第1表 歳入歳出予算補正の歳入でございます。款項の補正額とその内容につきましてご説明申し上げます。
18款繰入金2項基金繰入金、4460万円の増は、財政調整基金繰入金の増額でございます。
20款諸収入4項雑入、1億250万円の増は、
プレミアム付商品券売上金の増額でございます。歳入合計は1億4710万円の増でございます。
3ページをご覧いただきたいと存じます。歳出でございます。こちらも款項の補正額とその内容につきましてご説明申し上げます。
7款商工費1項商工費、1億4710万円の増は、物価高騰の影響を受け、引き続き厳しい状況が続いている市民の生活支援及び消費喚起による地域経済の活性化を図るため発行する、市内でのみ使用可能な
プレミアム付商品券が好評のため、発行額を増額することに伴います、
プレミアム付商品券発行事業費の増額によるものでございます。
以上、大変雑駁な説明でございましたが、よろしくご審議いただき、ご決定賜りますようお願い申し上げまして説明を終わります。
〔財務部長(藤川浩幸) 降壇〕
○議長(宇田川希 議員) これより質疑に入ります。松本正幸議員。
◆(松本正幸 議員) それでは、質疑させていただきます。
今回の補正予算は、想定以上に申込みがあったということで、その対応ということでは理解できます。今、第7弾なのですけれども、引き続き、第8弾という
プレミアム付商品券をやっていく方向を考えているのか、まず伺いたいと思います。
そしてあと、国のほうで、食料品の物価高騰、光熱費に対する経済支援ということで、引き続き、現金やクーポン券を考えているようなのですが、1回だけではなくて、継続的な支援というのは考えているのかどうか、伺いたいと思います。
○議長(宇田川希 議員) 市長。
◎市長(内野優) 国は経済対策を今回岸田総理が打ち上げました。今、補正予算も絡んで、議論が始まろうとしておりますけれども、そういうことを見極めながら、海老名市としてどう今後やっていくかという形でございます。今、第7弾が好評でここでオーバーをしたと。抽せんでやればいいのでけれども、海老名市の
プレミアム付商品券は生活支援という1つの意味合いがありますので、希望される方に全て発行していこうという形で考えたわけでありまして、この補正予算であります。今後、8弾があるかないかについては、国の経済対策を見極めながらやっていきたいと思っております。
以上であります。
○議長(宇田川希 議員) 松本正幸議員。
◆(松本正幸 議員) 現金支援というのも考えているのかどうか、伺いたいと思います。
○議長(宇田川希 議員) 市長。
◎市長(内野優) 基本的な問題として、国がどういう形で経済対策を具体的に出していくか、それが1つだと思います。そういった面で、国は現金支給だよという形で、それしかできないという場合は現金支給、しかしながら、各自治体に任せられる範疇のものについては、そこは商品券にするか、あるいは現金にするか、それは議論の課題になってくると思っています。
○議長(宇田川希 議員) ほかに――
吉田みな子議員。
◆(吉田みな子 議員) まず、今、市長もご答弁がありましたが、希望する人、皆さんにこの商品券を届けたいということがあるということです。実際に準備をしていた冊数を超えた場合、どういうふうに対応するとお考えだったのか、まずその考え方からお聞かせください。
○議長(宇田川希 議員) 経済環境部長。
◎経済環境部長(金指太一郎) これまでの
プレミアム付商品券につきましては、おおむね6万人程度のお申込みがございました。第7弾につきましては、生活支援商品券の配付も併せて行うということで、応募は大体5万人程度になるだろうというふうに予測していました。基本的にはその中で収まるというふうに考えてございました。ただ、先ほど市長も申し上げましたように、今回様々な物価上昇ということもございますので、お申込みいただいた全ての方に商品券をお届けしたいということで増刷をするものでございます。
以上です。
○議長(宇田川希 議員)
吉田みな子議員。
◆(吉田みな子 議員) 市の考え方は分かります。ただ、市民に対してはどのように案内をされていたのでしょうか。申込み冊数としては10万冊、10万冊、大体5万人程度のもので市は想定して準備をしていた、ただ、上限があるわけで、それを超えた場合、どのように、抽せんなのか、どうなのか、希望する人は全員という形で案内をされていたのでしょうか。
○議長(宇田川希 議員) 市長。
◎市長(内野優) 基本的には、ある程度予算で冊数を確定するわけです。それをオーバーすることについて、そこで議会にこうやってかけるわけです。だから、そのとき、抽せんという話があったと思います。しかしながら、オーバーしたという形の中で、そこで政策として、生活支援という面があるから、担当と議論し、担当としては全員に配りたいという判断で、私、市長として補正予算を上げて、増刷をしていこうという形で動いています。
以上です。
○議長(宇田川希 議員)
吉田みな子議員。
◆(吉田みな子 議員) 抽せんという形のご案内をしていたということでよろしいのですか。所管のほうでもご答弁いただきたいのですが。
○議長(宇田川希 議員) 経済環境部長。
◎経済環境部長(金指太一郎) これは市長答弁と重なるかもしれませんけれども、基本的には議会の場で冊数を確定させていただいていますので、抽せんということは明記はしてございませんけれども、広く応募していくというスタンスでございました。
以上でございます。
○議長(宇田川希 議員)
吉田みな子議員。
◆(吉田みな子 議員) 市の気持ちとしては分かります。希望する人に全員に届けたいと。でも、実際は見込みが5万人対象という形で、いつも6万人ぐらいの方が申し込まれていて、結果的には同数ぐらいの方が申し込んできたということで、1万数千人の方の分が結果的に足りなくなって、今回、補正予算ということで、そのことは理解はするのですが、それでは足りない分は補正予算ありきというふうに受け取りかねないです。そのあたりは市民に対してきちんと、上限冊数があるのであれば、それを超えた場合は抽せんになるということもありますよというお知らせは必要だと思いますが、いかがですか。
○議長(宇田川希 議員) 市長。
◎市長(内野優) 吉田議員は、臨時交付金を現金でやれとかいろいろ言われていて、私どもは生活支援として
プレミアム付商品券をやっているわけです。そういった形の中の経済対策としての考え方を持っていますから、それをあくまでも冊数を決めて予算をやりました。それをオーバーした段階で、その人たちを切れるか切れないか。今言われているのは、抽せんで切ろと言っているわけです。困った方は、買いたいわけですから、それを切るということはできません。よって、それは最終的に担当から上がってきた、どうする、抽せんにするか、いろいろ議論はあります。しかしながら、生活支援という面で考えていけば、ずっと言ってきているわけではないですか。吉田議員は、みんな、大変だ、大変だと。そういった中で、そういった大変な方の応募があったわけですから、生活支援という意味で、こうやった政策を判断し、補正予算を上げているわけであります。補正予算ありきで物事をやっているわけではありません。現象としてオーバーしたことについて、それは市民にとってどうなのかということで判断して、補正予算を上げています。補正予算をありきというか、補正予算なくして、じゃ、それを専決処分でできますか。隣の市では専決処分をばんばんやっているそうです。臨時交付金が来た段階で。(時間切れのブザーが鳴る)うちは常に議会にかけてやっています。そういった部分であります。
○議長(宇田川希 議員) ほかに――志野誠也議員。
◆(志野誠也 議員) すみません、1点だけ確認をさせてください。
先ほどの吉田議員との議論の中で、抽せんという部分が明記されていないような印象を受けたのですけれども、今、ホームページを確認しましたところ、事前申込みによる抽せん販売と明記されているというところですので、要は抽せんだということを記載はしているけれども、超えたから、その部分を今回補正予算で上げていただいているという認識でよろしいのかどうか、確認させてください。
○議長(宇田川希 議員) 経済環境部長。
◎経済環境部長(金指太一郎) 今、議員ご指摘のとおりだろうと思います。また、先ほど担当のほうにどうするかというお話があったということですけれども、大手シンクタンクの調査によりますと、9月から値上げをされる食品等は9000品目に上ると、2023年の通年の値上げ品目は、実施済み及び今後予定を含めると約3万品目になるという予測がなされています。そういったことを踏まえた上で、市長、それから、財務部等と調整をさせていただきながら、今回、お申込みいただいた全員の方にご購入いただけるのが得策であろうということで判断したものでございます。
以上です。
○議長(宇田川希 議員) ほかに――たち登志子議員。
◆(たち登志子 議員) 私のほうからも確認とお伺いをさせていただきたいと思います。
市内の経済を回すという話から、市内で使える事業所についての質疑をさせていただきます。これ、多くの事業所が使えるようになるというのは好ましいことなのかなというふうに考えるのですけれども、これ、随時使える店舗を増やすことなどはされないのか、その点、お伺いします。
○議長(宇田川希 議員) 経済環境部長。
◎経済環境部長(金指太一郎) 市内事業者には、絶えず
プレミアム付商品券の取扱いについて、担当のほうから広報させていただいているところでございます。また、効果につきましても絶えず検証してございまして、前回の第5弾のときには、取扱い店舗のアンケートで、商品券事業によりまして売上げが上がった、もしくはコロナ禍の中で維持できたというふうにお答えいただいた方が70%を超えてございます。また、売上げ以外としても、客単価が増えた、新たな顧客を獲得できた、店舗がPRできたなどのお答えを多数いただいているところでございます。
以上でございます。
○議長(宇田川希 議員) たち登志子議員。
◆(たち登志子 議員) その中で、まだまだこちらのほうが使えるようになっていない店舗、採用されていない店舗がおられると思うのですけれども、そういった中での障害というのは何があって、そういうふうにされていないのか、何か分かりますでしょうか。障害というのか、そういうふうにされていないという、何かハードルですね、何のハードルがあって、そういう店舗はされていないのでしょうか。
○議長(宇田川希 議員) 経済環境部長。
◎経済環境部長(金指太一郎) 本当に広く市内の事業者の皆さんにはご登録いただいているというふうに考えてございますけれども、例えば業態によっては、なかなか商品券の利用が少ないといったものもあるのかもしれません。そういったことが、強いて言えば、障害なのかなという気がします。
以上です。
○議長(宇田川希 議員) たち登志子議員。
◆(たち登志子 議員) 多くの事業者に利用ができるようにしていただきたいなというふうに思いますので、周知のほうは今後も徹底的にしていただきたいなと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(宇田川希 議員) ほかに――三宅紀昭議員。
◆(三宅紀昭 議員) では、質疑させていただきます。
総予算額が1億7100万円ということで、冊数、今までまだ出てきておりませんので、およその冊数を確認したいと思います。
○議長(宇田川希 議員) 経済環境部長。
◎経済環境部長(金指太一郎) 今回の増刷分ということになりますけれども、共通券で2万冊、個店限定券で1万5000冊を増刷させていただく予定でございます。
○議長(宇田川希 議員) 三宅紀昭議員。
◆(三宅紀昭 議員) ありがとうございます。初めの頃、私も応募したことがありまして、その頃、抽せんという表記がありまして、この議場の場でも、たしか、4冊、4冊、家族分を申し込んで、この場で、私も抽せんに当せんしましたということをお話ししたことがありまして、これはウェブの中でも確かに抽せんという表記は私も確認してございます。市長がおっしゃったように、海老名市民のための生活支援、私もそれは大賛成でございまして、かねてから商品券については、私もこの場でも同じように申し上げております。先日、9月14日の私の一般質問の中でも、生活家計負担軽減策の1つであるということを申し上げまして、その中で商品券については、従来、4冊、4冊ぐらい、今回、2冊、2冊、従来どおり、4、4ですとか、5、5、もっと1人当たりの冊数を増やしてほしいというお願いもいたしました。どれだけ申し込むかというのはそれぞれの市民の考え方であると思います。前にお聞きしましたところ、中には1冊、1冊の申込みという方もいらっしゃるそうです。それはそれぞれの考え方によるものと思います。結局、マックスで申込みされている方が日々の生活で使っていらっしゃるわけで、それは市内で使う、それは非常に大きい効果があると思いますので、今後とも、商品券については、私も賛成していきたいと思いまして、前回の質問どおり、冊数を増やしていただいて、マックスで申し込む方はそれはそれでオーケー、1、1の方はそれでもオーケー、市民の方の自由ですから、今後ともお願いしたいと思います。
以上で終わります。
○議長(宇田川希 議員) ほかに。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(宇田川希 議員) 質疑を終結いたします。
ただいま議題となっております議案第50号については委員会付託を省略したいと思いますが、これにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(宇田川希 議員) ご異議なしと認めます。よって議案第50号については委員会付託を省略することに決しました。
これより討論に入ります。
初めに、反対意見の発言を許します。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(宇田川希 議員) 次に、賛成意見の発言を許します。松本正幸議員。
〔松本正幸議員 登壇〕
◆(松本正幸 議員)
日本共産党市議団を代表して、令和5年度
一般会計補正予算(第7号)に対して、賛成の立場で討論を行います。
今回、想定以上に申込みがあったということで、その対応ということで理解できるもので、賛成したいと思います。今後、第8弾の
プレミアム付商品券も引き続き、国の方向によって考えていくということなのですけれども、やはり今、物価高騰が異常に進行しています。光熱費も大変で市民の市内経済は本当に大変だと思います。そういう面では、1回だけではなく、継続的な支援が本当に今必要だと思います。そのことを要望して、賛成意見といたします。
〔松本正幸議員 降壇〕
○議長(宇田川希 議員) 次に、反対意見の発言を許します。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(宇田川希 議員) 次に、賛成意見の発言を許します。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(宇田川希 議員) 討論を終結いたします。
これより議案第50号を採決いたします。本件を原案のとおり決するに賛成の方の挙手を求めます。
(挙 手 全 員)
○議長(宇田川希 議員) 挙手全員であります。よって議案第50号 令和5年度海老名市
一般会計補正予算(第7号)は原案のとおり可決されました。
――
――――――――――――――― ○ ――
―――――――――――――――
○議長(宇田川希 議員) 次に、
△日程第5 意見書案第2号 厚木基地の
住宅防音工事補助対象区域に係る再告示に際しての問題解決を求める意見書を議題といたします。
提出者の説明を求めます。倉橋正美議員。
〔倉橋正美議員 登壇〕
◆(倉橋正美 議員) 政進会の倉橋正美でございます。ただいま議題となっております意見書案第2号 厚木基地の
住宅防音工事補助対象区域に係る再告示に際しての問題解決を求める意見書について提案説明をさせていただきます。
賛成議員各位の氏名及び案文につきましてはお手元に配付のとおりでございますので、ご高覧いただきたいと思います。
厚木基地周辺の航空機騒音は、空母艦載機の岩国移駐に伴い、その程度が大幅に低減されたことは皆さんもご承知だと思います。この騒音の減少を踏まえ、国では、令和4年度から騒音測定を開始し、令和6年度以降早期での補助対象区域の見直しを行おうとしております。
ところで、告示後住宅の工事の対象は、昭和61年9月10日の告示により、住宅防音工事対象区域内の85W区域に所在し、かつ、昭和61年9月11日から平成18年1月17日までに建てられた住宅となっております。しかし、80W及び75Wの区域の告示後住宅は、平成18年1月17日の告示の対象エリア内であるにもかかわらず、昭和61年9月10日までに建てられていなければ対象とならない逆転現象が発生することになりました。
しかしながら、米軍に提供されたままの厚木基地においては、周辺住民が何の前触れもなく激甚騒音にさらされるおそれは今なお続いていることから、国に対して、1点目として、80W、75W区域内に所在する逆転現象を伴う告示後住宅について、その具体的な解消策を早急かつ明確に示していただきたい、2点目として、区域の見直しについては、告示後住宅の解消策を含め、関係住民に対し丁寧な説明を行い、その理解を得た上で進めていくこと、以上2点を強く求めるものでございます。
議員各位におかれましては、よろしくご賛同くださいますようお願い申し上げまして提案説明とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
〔倉橋正美議員 降壇〕
○議長(宇田川希 議員) これより提出者に対する質疑を行います。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(宇田川希 議員) 質疑を終結いたします。
ただいま議題となっております意見書案第2号については委員会付託を省略したいと思いますが、これにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(宇田川希 議員) ご異議なしと認めます。よって意見書案第2号については委員会付託を省略することに決しました。
これより討論に入ります。
初めに、反対意見の発言を許します。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(宇田川希 議員) 次に、賛成意見の発言を許します。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(宇田川希 議員) 討論を終結いたします。
これより意見書案第2号を採決いたします。本件を原案のとおり決するに賛成の方の挙手を求めます。
(挙 手 全 員)
○議長(宇田川希 議員) 挙手全員であります。よって意見書案第2号 厚木基地の
住宅防音工事補助対象区域に係る再告示に際しての問題解決を求める意見書は原案のとおり可決されました。
――
――――――――――――――― ○ ――
―――――――――――――――
○議長(宇田川希 議員) 次に、
△日程第6 意見書案第3号 マイナ保険証への理解促進と従来
型健康保険証原則廃止への不安払拭を求める意見書を議題といたします。
提出者の説明を求めます。志野誠也議員。
〔志野誠也議員 登壇〕
◆(志野誠也 議員) 政進会の志野誠也です。ただいま議題となっております意見書案第3号 マイナ保険証への理解促進と従来
型健康保険証原則廃止への不安払拭を求める意見書について提案説明をさせていただきます。
賛成議員各位の氏名及び案文につきましてはお手元に配付のとおりでございますので、ご高覧いただければと存じます。
国は、
マイナンバーカードに健康保険証機能を組み込んだ、いわゆるマイナ保険証の普及のため、2024年秋から従来型健康保険証を原則廃止するとしております。本年4月からは、医療機関に対してオンライン資格確認等の導入が原則として義務づけられ、市民にとっては医療機関や薬局が特定健診等の情報や診療・薬剤情報を閲覧できるようになることで、よりよい医療を受ける環境が整えられるなどといったメリットがございます。しかし、昨今、
マイナンバーカードをめぐるトラブルとして、マイナ保険証に別人の個人番号が誤登録されているケースが8000件以上あったことが明らかとなっており、マイナ保険証に対する国民の不安が広がっている状況だと感じております。
そこで、国に対して、1つ、マイナ保険証への理解促進と従来型健康保険証の原則廃止への不安払拭に最大限努めること、1つ、従来型健康保険証の原則廃止への不安が払拭され国民の一定の理解が得られるまでの間、従来型健康保険証の併用も認めること、以上、2点を強く求めるものであります。
議員各位におかれましては、よろしくご賛同くださいますようお願い申し上げまして提案説明とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
〔志野誠也議員 降壇〕
○議長(宇田川希 議員) これより提出者に対する質疑を行います。たち登志子議員。
◆(たち登志子 議員) マイナ保険証への理解促進と従来
型健康保険証原則廃止への不安払拭を求める意見書ということで、こちらの2番目、従来型健康保険証の原則廃止への不安が払拭され国民の一定の理解が得られるまでの間、従来型健康保険証の併用も認めることというふうにあるのですけれども、この一定の理解ということに関して、どういったふうに解釈をすればいいのでしょうか。
○議長(宇田川希 議員) 志野誠也議員。
〔志野誠也議員 登壇〕
◆(志野誠也 議員) こちらにつきましては国の制度でございますので、従来型健康保険証への不安が払拭され国民の一定の理解という部分に関して、申し訳ございませんが、共産党なんかは、
マイナンバーカード自体に反対という方がいらっしゃいます。そういう方々にとって、一定の理解の中で、100%の理解というものは得られないものだというふうに理解しております。となると、国民の中で、この形で行きましょうという意識が醸成されること、これが一番大事だと考えれば、そういった意味で、一定の理解という表現が最大限の部分になろうかという理解でこの意見書を記載しております。
以上です。
〔志野誠也議員 降壇〕
○議長(宇田川希 議員) ほかに――
吉田みな子議員。
◆(吉田みな子 議員) まず、この意見書の一番求めたい肝は何ですか。
○議長(宇田川希 議員) 志野誠也議員。
〔志野誠也議員 登壇〕
◆(志野誠也 議員) 強く求めるものとして2点挙げている、マイナ保険証への理解促進と従来型健康保険証の原則廃止への不安払拭に最大限努めること、もちろんこれは国が国の責務としてやるべきことであるということで記載をしております。従来型健康保険証の原則廃止への不安が払拭され国民の一定の理解が得られるまでの間、その理解が得られるようにするということが当然必要であるということで、まずはそれを求めつつも、それができるまでの間は従来型の健康保険証を使用できないようにするのはやめてくださいということがここで記した趣旨になりますので、そこを強く求めたいというものです。
以上です。
〔志野誠也議員 降壇〕
○議長(宇田川希 議員)
吉田みな子議員。
◆(吉田みな子 議員) 私は、現行の従来型の紙の健康保険証を存続するよう求めることを全会一致で上げたいと願っていましたが、様々な所属政党の方などもいらっしゃいますので、最低限、紙の保険証を併用できるように求めることは、全ての議員が一致できることだったと思っています。理解促進という文言などを入れず、保険証を併用するように求めるということをシンプルにしていただきたいということや、そのことをタイトルに上げてほしいということ、交渉もさせていただいたのですが、今回の意見書では取り入れていただけませんでした。その理由を聞かせていただけますか。
○議長(宇田川希 議員) 志野誠也議員。
〔志野誠也議員 登壇〕
◆(志野誠也 議員) 先ほど従来型の健康保険証、これは紙かプラスチックか、いろいろな種類があるとは思いますけれども、そういったものであれば全会一致が取れるだろうという趣旨の発言がありましたけれども、それは多分無理だと思います。なぜならば、それは私は少なくともそれに対して反対だからです。少なくともそういった状況の中で、どの状況であれば合意が取れるのかという部分で、今回、提案をさせていただいたこの意見書、少なくとも従来型の保険証と併用するということは、現在の診療所にとってどれだけの負担になるかということを考えていただきたいなというふうにも思います。そういったことから、今回、合意ができるであろう記載の仕方として、2番のところで、一定の理解が得られるまでの間、従来型健康保険証の併用も認めることというふうに記載をさせていただいております。
以上です。
〔志野誠也議員 降壇〕
○議長(宇田川希 議員)
吉田みな子議員。
◆(吉田みな子 議員) それでは、提出者の方は紙の保険証を廃止することを撤回するのは反対だということであること、併用ということも、できれば避けたいということが本心であるということで理解をしました。国の方針である現行の健康保険証を廃止し、マイナ保険証一本化を進めるべきだと、そういうお考えということでよろしいですか。
○議長(宇田川希 議員) 志野誠也議員。
〔志野誠也議員 登壇〕
◆(志野誠也 議員) この意見書という意味で述べる場合と、私の個人の意見という部分というのは、今回、この場での質疑の内容としてはふさわしくないとは思っておりますけれども、私個人としましては、少なくとも、先ほどおっしゃられたとおりの理解でおります。
以上です。
〔志野誠也議員 降壇〕
○議長(宇田川希 議員)
吉田みな子議員。
◆(吉田みな子 議員) 今回、従来型健康保険証の存続を求めた陳情が3件上がっています。市民や医療団体の方々から、健康保険証を存続、従来型のものを求める陳情、それに対してむしろ市議会として要望に応えるべきではなかったでしょうか、いかがでしょうか。
○議長(宇田川希 議員) 志野誠也議員。
〔志野誠也議員 登壇〕
◆(志野誠也 議員) そこの部分につきまして、それを全て踏まえた上で今回の意見書を提出しているというわけではございません。もちろん、会派の中でも議論を行い、様々な場所から意見も聞いた上で、今回、どこの部分、どういった形であれば合意が取れるのかというところで上げさせていただいたのがこの意見書案になっているということでございます。
以上です。
〔志野誠也議員 降壇〕
○議長(宇田川希 議員) ほかに。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(宇田川希 議員) 質疑を終結いたします。
ただいま議題となっております意見書案第3号については委員会付託を省略したいと思いますが、これにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(宇田川希 議員) ご異議なしと認めます。よって意見書案第3号については委員会付託を省略することに決しました。
これより討論に入ります。
初めに、反対意見の発言を許します。松本正幸議員。
〔松本正幸議員 登壇〕
◆(松本正幸 議員)
日本共産党市議団を代表して、意見書、マイナ保険証への理解促進と従来型健康保険証の原則禁止への不安払拭を求める意見書に対して反対の立場で討論を行います。
この間、
マイナンバーカードと保険証の一体化によるトラブルが相次いでいます。
マイナンバーカードを医療機関の窓口で提示しても機械でカードが読み込めなかったり、医療費の負担割合が間違って表示されたり、他人の医療情報がひもづけされていたなど、命に関わる危険があり、絶対にあってはならないことです。来年の秋からマイナ保険証の一本化を国民に無理に強要しなくても、今までの紙の保険証をそのまま残せばいいだけです。今回の意見書案は、マイナ保険証への理解促進と従来型健康保険証の原則廃止への不安払拭に最大限努めることと、従来型健康保険証の原則廃止への不安払拭がなされ、一定の理解が得られるまでの間、従来型の健康保険証の併用を認めることを求めるものです。
今回のマイナ保険証の一本化は、どの世論調査でも、延期、中止が7割を超え、多くのメディアが中止や見直しを主張しています。私たち
日本共産党市議団として、トラブルが連続しているマイナ保険証を中止、延期を求めるべきと考えます。
以上の点から、この意見書案に対して反対し、討論を終わります。
〔松本正幸議員 降壇〕
○議長(宇田川希 議員) 次に、賛成意見の発言を許します。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(宇田川希 議員) 次に、反対意見の発言を許します。三宅紀昭議員。
〔三宅紀昭議員 登壇〕
◆(三宅紀昭 議員) 無会派の三宅紀昭でございます。ただいまのマイナ保険証への理解促進と従来
型健康保険証原則廃止への不安払拭を求める意見書について、反対の討論をさせていただきます。
まず、国の引いたレールに沿うもので同じ内容と言える、そして、海老名市民のためにはならないという理由からでございまして、以下、詳細な理由を申し上げたいと思います。
デメリットから言います。利用できる医療機関、薬局は全体の7割程度であって、限られている、初診、再診に差をつけて、マイナカード、マイナ保険証に誘導しているということがありまして、これは国民を愚弄するような制度であると考えます。これはただ、今年の12月までの期間限定ということでございます。そして、
マイナンバーカードの有効期限が切れているという場合には使えないです。そして、有効期限が切れているのであれば、それを再発行するという手続が必要なのですが、今現在はおよそ一、二カ月の期間が必要だと。従来の紙カードの保険証ですと、有効期限が近くなりますと、それぞれの事業所などから自動的に更新のカードが、新しいものが送られてくるということで、有効期限切れになるということはまずないということでございます。
そして、紛失した場合、大事な
マイナンバーカードですから、言ったように、一、二カ月の時間がかかって、そういったことなどのリスクがあるということで、当初、
マイナンバーカードができた頃には、自宅から持ち出さないでくださいというような国の方針が掲げられました。ところが、
マイナンバーカードのシステム設計がありますと、それにいろいろなものがつけ加えられたので、誤情報の登録などが起こってしまった、これが一番大きな原因であると私はつかんでおります。日本の社会問題としてそういった誤登録があるので、場合によっては他人の情報が登録されてしまった、先ほどのお話にもありましたけれども、7000、8000件の誤登録があった、これは今現在の
マイナンバーカードの発行件数からすれば0.数%という割合なのですけれども、間違ってはいけないと、当初、国は持ち出してはいけないという、この大事なカードに対して、他人の情報が入ってしまうという、とんでもないミスを国はしておりますので、これは大問題だと考えます。
そして、全国保健医療団体連合会のアンケートによりますと、医療機関1721件のうち保険証廃止に反対するのは73%に上っておりまして、システムを導入した機関のうち41%においてトラブルが発生している、利用される患者はほとんどいないというのが85%を占めるなどの実態が明らかになりました。
こういった以上の点から、現在、議員19名おりますけれども、どれだけの議員が登録したのか、また、ここにいらっしゃる市長をはじめとして各理事者、どのぐらいの方々が登録している、もしくは申請中なのか、私はそのデータを知りたいぐらいです。もちろん、私の家族、4人おりますけれども、登録を行う意思はありません。ということで、議会としても異議を唱える必要があるのではないかと考えます。
以上のことから、今回の意見書については、残念ながら反対の意見とさせていただきます。
〔三宅紀昭議員 降壇〕
○議長(宇田川希 議員) 次に、賛成意見の発言を許します。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(宇田川希 議員) 次に、反対意見の発言を許します。
吉田みな子議員。
〔
吉田みな子議員 登壇〕
◆(吉田みな子 議員) 吉田みな子です。意見書案第3号について、反対の立場で討論をいたします。
マイナンバーに関するトラブルが相次ぐ中、市民の
マイナンバー制度の不信感、不安感が高まっており、海老名市でも
マイナンバーカードの返納が増えています。しかし、国は、来年秋までに、現行の健康保険証を廃止し、マイナ保険証との一本化を進める姿勢を崩していません。そうした中、6月には、隣の座間市議会がいち早く、従来型の健康保険証の存続を求める意見書を上げ、それに続くように国に対して現行の健康保険証を廃止、撤回を求める声が全国の自治体議会から上がっています。そのことに勇気づけられている市民は多くおり、今定例会では、海老名市でも従来型(紙)の健康保険証の存続を求める、同じ趣旨の陳情書が3件提出されています。本来、任意取得である
マイナンバーカードと健康保険証の一本化は、事実上、
マイナンバーカードを強制取得させるものであり、それをもってしてもあり得ないことです。別の人の健康保険証の情報がマイナンバーとひもづけられる誤登録は8000件を超え、病歴など非常にセンシティブな個人情報が漏えいしていることも重大です。さらに、マイナンバーと健康保険証を同意していないのにひもづけられていたことも発覚しており、調査が進めば進むほど、ずさんな実態があらわになっている今、来年秋のマイナ保険証一本化はストップするしかありません。健康保険証廃止の撤回、現行の健康保険証存続が市民の求める意見です。しかし、海老名市議会で提案されている意見書は、市民の陳情内容とは全く別物です。政進会が提案しているマイナ保険証への理解促進と従来
型健康保険証原則廃止への不安払拭を求める意見書は、現行の紙の健康保険証存続を求めることではないことをまず確認しておきます。
海老名市議会には様々な政党に属している議員がおり、立場もいろいろある中で、最低限、従来型の健康保険証の併用を求めていくことが一致点であると考え、そして、そのことが市民の陳情にも、100%ではないものの、添えることであると考え、なるべく全会一致できるよう交渉をしました。しかし、その交渉は受け入れられることはなく、賛成できないことをとても残念に思っています。
本意見書に賛成できない理由を述べます。本意見書は、マイナ保険証への理解促進と従来型健康保険証廃止への不安払拭を求めるものです。既に岸田首相は、マイナ保険証への理解促進と不安払拭をすると述べており、9月には、武見敬三厚生労働大臣も廃止を1つの目標として不安払拭の措置を実行すると述べています。国が既に述べていることを意見書で上げることは、国に追従する意思表示です。意見書では、従来型健康保険証の原則廃止への不安払拭がなされ、一定の理解が得られるまでの間、従来型の健康保険証の併用も認めること、そのことを求めることに理解を示すことはできますが、一定の理解という非常に曖昧な言葉では何の歯止めにもなりません。
関係者の一定の理解を得たと言い、地元の漁業関係者や多くの市民が反対をする中で強行した、福島第一原発から出た汚染水をALPS処理した処理汚染水の海洋放出のことを私たちは思い出す必要があります。市民の不安払拭をするためにやるべきことは、マイナ保険証の一本化をやめ、従来型の紙やプラスチックの健康保険証の存続であり、答えは既に出ています。国が間違った方向に進もうとしているときに、地方自治体から多くの反対の声が上がれば止められるはずです。海老名市議会は市民の声に真摯に向き合い、今こそ勇気を持って国に対して声を上げるべきです。
改めて、従来型の紙の健康保険証廃止の撤回を強く求め、本意見書に反対をいたします。
〔
吉田みな子議員 降壇〕
○議長(宇田川希 議員) 次に、賛成意見の発言を許します。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(宇田川希 議員) 次に、反対意見の発言を許します。たち登志子議員。
〔たち登志子議員 登壇〕
◆(たち登志子 議員) たち登志子です。こちらの意見書への反対の立場という形で討論をさせていただきます。
現在、従来型健康保険証を医療現場でも存続を求める声もあります。先ほどもお話をさせていただいたのですけれども、一定の理解というのはどういったことかというのも疑問に思うところです。そして、先ほど話も出ました福島第一原発のALPS処理水に関しても、経済産業省は、一定の理解が得られたというふうな形で処理を始めました。全国漁業協同組合連合会の会長も、安全性については一定の理解ができたが、処理水放出に対しては反対の立場は変わらないという発言がなされたと報道もされています。こちらは風評被害による経済的打撃に対しての不安の完全払拭がなされていない中での一定の理解という経済産業省の発言になります。
こういった一定の理解という言葉が曖昧で主観的な判断である事例が最近でも見受けられ、また、現場では存続を求める声が少なくない現状では、反対せざるを得ないと考え、残念ながら、反対の討論とさせていただきます。
〔たち登志子議員 降壇〕
○議長(宇田川希 議員) 次に、賛成意見の発言を許します。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(宇田川希 議員) 次に、反対意見の発言を許します。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(宇田川希 議員) 討論を終結いたします。
これより意見書案第3号を採決いたします。本件を原案のとおり決するに賛成の方の挙手を求めます。
(挙 手 多 数)
○議長(宇田川希 議員) 挙手多数であります。よって意見書案第3号 マイナ保険証への理解促進と従来
型健康保険証原則廃止への不安払拭を求める意見書は原案のとおり可決されました。
お諮りいたします。ただいま可決されました2件の意見書の送付先等の取扱いについては議長にご一任願いたいと思いますが、これにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(宇田川希 議員) ご異議なしと認めます。よって意見書の送付先等の取扱いについては議長一任と決しました。
――
――――――――――――――― ○ ――
―――――――――――――――
○議長(宇田川希 議員) 次に、
△日程第7 議員の派遣についてを議題といたします。
神奈川県市議会議長会では、令和5年10月23日、横浜市において令和5年度神奈川県市議会議長会正副議長研修会及び第211回神奈川県市議会議長会定例会を予定しております。本市議会から、議長会の会員となっております副議長の佐々木弘議員、そして私、宇田川希が参加することになります。
お諮りいたします。会議規則第160条の規定により、佐々木弘議員を派遣することについてご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(宇田川希 議員) ご異議なしと認めます。よってそのとおり決定いたします。
――
――――――――――――――― ○ ――
―――――――――――――――
○議長(宇田川希 議員) 次に、
△日程第8 所管事務の調査・審査についてを議題といたします。
お諮りいたします。各常任委員会等委員長から、お手元に配付いたしました内容について調査・審査をしたい旨の申出がありました。
よって本件については議会閉会中も調査・審査できることとしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(宇田川希 議員) ご異議なしと認めます。よってそのとおり決定いたします。
以上で本日の議事は全て終了いたしました。
閉会に当たりまして、市長からご挨拶をお願いいたします。
〔市長(内野 優) 登壇〕
◎市長(内野優) 令和5年第3回定例会の閉会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。
議員各位におかれましては、8月29日から本日まで会期32日間にわたり、提案いたしました諸議案につきまして鋭意ご審議いただき、厚くお礼申し上げます。
本定例会では、予算決算常任委員会の各分科会におきまして、令和4年度の各会計の決算認定の審査をいただきました。議員の皆様からいただきましたご意見等を踏まえ、新年度の予算編成に取り組んでまいります。また、上程いただきました
一般会計補正予算(第7号)をはじめとする諸議案につきましては、全て可決いただき、心からお礼申し上げます。
今回の一般質問では45項目のご質問をいただきました。いただきました様々なご意見やご提言を参考にし、しっかりと市政運営を進めてまいります。
さて、今年の夏は気温の高い状態が続き、最も暑い夏でありましたが、また、コロナが5類に移行後、初めての夏であり、私も地域の夏祭りに行きましたが、大変にぎわいを見せておりました。地域の方々の元気な笑顔に触れ、私も元気をいただいたところでございます。
さて、世界に目を向けてみますと、現在、中国・杭州でアジア大会が今月23日から10月8日までの間、開催されております。これはアジア版のオリンピックとも言われているものでありますが、期間中は40競技、481種目で熱戦が繰り広げられており、柔道や競泳などで日本選手も多くのメダルを獲得しております。中でも海老名市出身の長﨑美柚選手が出場しております卓球女子は、団体で中国に敗れたものの、銀メダルを獲得いたしました。来年のパリオリンピックではぜひともリベンジを果たしていただきたいと思います。海老名市からスポーツ、芸術文化等、日本や世界の様々な舞台で活躍する方が今後さらに現れるよう願っており、その姿を見ることで、海老名の子どもたちがたくさんの夢や希望を抱いてくれることを期待しております。
その一端として、本市の消防職員であります西分署の矢澤優人消防士が、先月25日に北海道札幌で開催されました全国消防救助技術大会の水上の部、複合検索において、参加者25名中1位となりました。この出場した複合検索というのは、水中での行方不明者の検索を想定した種目で、障害物を突破しながら、水中に沈められたリングを検索して引き上げるスピードと正確性を競うものでございます。消防職員としての日々訓練をしているたまものであり、市民の安全を守る、このような職員が本市にいることを、私は自慢できると思っております。
暑い夏が終わり、秋になりますと、EBINAスポレクフェスタやマラソン大会など多くのイベントが開催されます。また、市の最大のイベントである今年の市民まつりは、昨年に続き、海老名運動公園を会場として花火5000発の打ち上げのほか、フィナーレに、来場した対象者に対して大抽せん会や、市内中学校吹奏楽部の特別コンサートを実施する予定でございます。また、メイン会場の陸上競技場をはじめとする総合体育館、多目的広場、野球場、様々な施設において、利用者層を考慮したイベントを行います。また、今回の市民まつりでは、専用のイベントアプリを導入し、会場案内図や団体紹介をデジタル配信するほか、QRコードを使用したスタンプラリーなども検討されております。いずれにいたしましても、市民の皆様が楽しんでいただくよう、記憶に残るような市民まつりになるよう準備を進めているところでございます。
さて、9月は敬老の月間でございます。今年、100歳以上は61名いらっしゃいます。今年、100歳になった方が24名、101歳以上が37名でございまして、最高齢は105歳の女性の方でございます。そういった中で、61名中、男性は5名しかいません。女性が圧倒的に多くいらっしゃいます。そういった面で、男性の皆様の長寿を祈念したいと思いますし、そういった方にお会いしても、本当に元気な高齢者が多いなとつくづく感じます。そういった面を見ると、海老名の介護保険の4と5がすごく少ない、あるいは要介護度が進んでいない状況もあるだろうと、そういった部分では、介護保険の基金がある程度積立てができているという形になっています。そういった部分でも、海老名の元気な高齢者という形で、海老名市もゆめクラブ等にも支援しながら、生きがいを持てる老後を送っていただきたいと思っております。
さて、月日がたつのは早いわけでありますけれども、5期目がスタートして既に今回が最後の議会になっております。振り返ってみますと、5期目をスタートしたときには、
新型コロナウイルス感染症が世界的に流行し、まさにコロナに翻弄され、対応に追われた4年間でありました。しかしながら、私ども、現地現場主義の下、いろいろな市民の意見を聞きながら対応してまいりました。そういった中では、補正予算も何度か議会に提案し、皆さんのご理解をいただいたところでございます。コロナ対策については全国でも県下でも注目され、本当に、県にも感謝をしていただいております。今、第7回目の接種が始まっておりまして、順調に進み、あるいはインフルエンザの流行も注意が必要になっております。市民の健康を守るために全力でやっていきたいと思っています。
私はこのコロナの関係で一番の成果は何かというと、職員が一丸となって対応することによって、いろいろな団体が協力してくださいました。医師会もそうであります。薬剤師会、あるいは歯科医師会もそうでありますけれども、そういった職員が一丸となるということが必要だと思っています。今後もそういった部分でまちづくりが進めていけるだろうというふうに思っております。
私も今回が5期目の最後のあれになりますけれども、人口も今年は14万人に達しました。あと10年後には15万人という推計がありますけれども、まだまだ人口は増えます。全国では人口が減っている状況があって、大変な状況であります。海老名は今の発展を継続し、さらにそのまちづくりを進化していくことが必要だと思います。進化とは、私は質的な向上、あるいは高齢者や障がい者の人たちが生涯海老名で暮らしてよかったと思うまちをつくっていきたい、みんなが笑顔、住みやすいまちの実現だと思っています。まだまだやるべき仕事はあります。そういった面では、6期目の挑戦をすることを決意しております。そういった面で、まだまだ体力、気力は十分ございます。どうかそういった部分でも、皆さん方におかれましては、本当にこの4年間、いろいろお世話になりました。心から感謝申し上げるとともに、今期限りで勇退される議員におかれましては、様々、長い間、私との議論の中でいろいろな言い合いもありましたし、様々なことがありました。しかしながら、お互いに海老名市、海老名市民のためにやっていることであります。そういった部分では、ここで勇退される皆さんに心から感謝申し上げたいと思います。また、再度挑戦される議員の皆さんにおかれましても、今後、海老名市、海老名市民のためにみんなでやっていこうという気概の下、選挙戦を戦っていただきたいと思います。そして、皆さんのご健闘をお祈りするとともに、11月の議会で皆さんに会えること、再会できることを祈念申し上げ、閉会の挨拶とさせていただきます。本当にありがとうございました。(拍手)
〔市長(内野 優) 降壇〕
○議長(宇田川希 議員) 閉会に当たり、一言ご挨拶を申し上げさせていただきます。
さて、8月29日から本日までの会期32日間にわたりまして、議員各位におかれましては、令和4年度各会計決算審査をはじめ各案件の審議に終始熱心に取り組まれ、本日、無事閉会の運びとなりました。議長として厚く御礼を申し上げます。ありがとうございました。また、市長をはじめ職員の皆様方におかれましては、審議に当たり格別のご協力をいただきましたことを心より感謝を申し上げます。今定例会で議員から表明されました提言、意見等、今後の市政に反映されますよう改めてお願いを申し上げます。
さて、100年前の当時の人口は9000人程度だった海老名市は、50年前の市制施行時には約5万人、さきの7月には総合計画で設定した目標人口の14万人を3年前倒しで達成され、大変喜ばしいことであります。これもひとえに、これまで市政発展にご尽力をいただきました先輩諸氏はじめ、今ここにいらっしゃる市長並びに職員の皆様の努力のたまものであると深く感謝申し上げる次第でございます。これからも住みたい、住み続けたいまちであり続けるよう、議員は住民全体の代表者、奉仕者として、市議会は議決機関としての重責を果たしてまいります。
さて、来る11月14日をもって私ども13期議員の任期が満了します。今期をもって勇退される議員の皆様方におかれましては、本当にこれまでの間、多くのご尽力、ご指導を賜りましたことを厚く御礼申し上げます。健康にご留意され、今後とも本市の発展のためにご指導、ご鞭撻のほど心からよろしくお願い申し上げる次第でございます。なお、再選を目指される議員の皆様方におかれましても、健康には十分に留意され、来る11月12日執行予定の選挙において市民の信託を受け、当選の栄を得られ、再びこの議事堂で顔を合わせることができるようご健闘をお祈りし、そして、また皆様とお会いし、闊達な議論をできるように心からお祈りし、閉会の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
これをもちまして令和5年第3回
海老名市議会定例会を閉会いたします。大変お疲れさまでした。
(午前11時28分 閉会)
――
――――――――――――――― ○ ――
―――――――――――――――
以上は、会議の顛末であるが、その内容に相違ないことを証するために、ここに署名する。
令和5年9月29日
海老名市議会議長 宇田川 希
同 副議長 佐々木 弘
同 署名議員 戸 澤 幸 雄
同 署名議員 葉 梨 之 紀...