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平成30年12月 文教社会常任委員会-12月06日-01号

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  1. 海老名市議会 2018-12-06
    平成30年12月 文教社会常任委員会-12月06日-01号


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    平成30年12月 文教社会常任委員会-12月06日-01号平成30年12月 文教社会常任委員会 文教社会常任委員会会議録 1.日時  平成30年12月6日(木)午前9時開議 2.場所  第1委員会室 3.出席委員  7名         ◎久保田 英 賢  ○ 川 洋 一   日 吉 弘 子          佐々木   弘   志 野 誠 也   相 原 志 穂          吉 田 みな子 4.欠席委員  なし 5.出席議員  なし 6.説明員  25名          理事兼保健福祉部長 橋本 祐司   同部次長(健康・保険担当)                                      木村  洋          同部次長(子育て担当)       同部次長(福祉担当)萩原 明美                    小澤 孝夫          健康推進課長    小黒  毅   介護保険課長    大島みどり
             生活支援課長    松本 友樹   障がい福祉課長   鶴間由美子          国保医療課長    澤田 英之   こども育成課長   告原 幸治          保育・幼稚園課長  安齊 浩史          教育部長      岡田 尚子   同部次長(総務・社会教育担当)                                      金指太一郎          同部次長(学校教育担当)      同部次長(財務・法制担当)                    小宮 洋子             伊藤  修          同部参事      柳田 信英   教育総務課長    中込紀美子          就学支援課長    小林 丈記   同課就学支援係長  清水 文恵          学び支援課長    小林  誠   同課学び支援係長  西海 幸弘          市民協働部長    深澤  宏   同部次長      江成 立夫          地域づくり課長   外村 智明   同課地域振興係長  三輪  徹 7.委員外議員  なし 8.傍聴者  (1)議 員 2名          田 中 ひろこ   山 口 良 樹        (2)その他 6名 9.事務局  3名          事務局次長     安齊 准子   議事調査係長    武井 慶博          主事        長島 利恵 10.付議事件  1.議案第81号 指定管理者の指定について(海老名市立図書館及び門沢橋コミュニティセンター)         2.議案第85号 平成30年度海老名一般会計補正予算(第5号)〔所管部分〕                                (以上平成30年11月29日付託)         3.陳情第30-22号 海老名市立図書館の指定管理者の更新に関する陳情                                  (平成30年11月20日受理)         4.その他 11.会議の状況                            (午前9時3分開議) ○委員長 ただいまの出席委員は7名であります。定足数に達し、会議は成立いたしましたので、これより文教社会常任委員会を開きます。  本日の委員会日程は、お手元に配付のとおりでありますのでご了承願います。  お諮りいたします。本委員会を傍聴したい旨の申し出がありました。これを許可することにご異議ありませんか。                 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 ご異議なしと認めます。よって傍聴を許可することにいたします。  暫時休憩といたします。                   午前9時4分休憩                   午前9時5分再開 ○委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。  これより日程に入ります。  初めに、日程第1 議案第81号 指定管理者の指定について(海老名市立図書館及び門沢橋コミュニティセンター)を議題といたします。  教育部長の説明を求めます。 ◎教育部長 おはようございます。それではご説明申し上げます。  議案第81号 指定管理者の指定について(海老名市立図書館及び門沢橋コミュニティセンター)についてでございます。  議案書40、41ページでございます。なお、本会議での説明と重複する部分は割愛させていただくところもございますので、ご容赦いただきたいと存じます。  海老名市立図書館は、平成26年度から、情報拠点施設、生涯学習拠点施設、新たな付加価値提供施設を目指し、指定管理者制度による運営を行っております。期間中は、さまざまな魅力あるサービスが提供され、利用者数や貸出者数、貸出冊数も増加するとともに、利用者から高い評価をいただいております。また、小中学校への図書司書の派遣により、学校図書館の貸出冊数が大幅に増加するなど、大きな効果が認められております。これらを踏まえ、教育委員会では「ひろがる・つながる・みんなの図書館~「学び」と「コミュニティ」の拠点へ~」を基本方針とし、平成31年度以降も海老名市立図書館の指定管理を継続することとしたものでございます。  また、有馬図書館併設門沢橋コミュニティセンターについては、地元自治会から現在の管理運営委員会での運営をに返上したいとの要望を踏まえ、有馬図書館と同様に指定管理者制度を導入することといたしました。  そして、この施設を改修し、さらなるコミュニティの醸成とともに、図書を通した子育て支援等、一層のサービス向上を目指す新たな複合施設としての整備を図りたいことから、改修の提案を含めまして、中央、有馬両図書館、門沢橋コミュニティセンターの3施設に係る指定管理者の募集を行ったところ、1団体から応募があり、選定委員会での審査の結果、当該団体が選定されたものでございます。団体名はえびな学びコンソーシアムでございます。これは現在、市立図書館の指定管理者であるカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社株式会社図書館流通センターの2社に加え、相鉄企業株式会社の3社で構成されております。代表団体はカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社でございます。  選定委員会における審査の中では、海老名市立図書館においては、過去5年間の実績に加えて、海老名市立図書館指定管理者制度継続に係る基本方針に沿って、民間企業のノウハウを生かしたさらなる魅力あるサービスの提供が期待できる点を評価いたしました。また、門沢橋コミュニティセンター部分においては、市内公共施設における指定管理者としての実績を踏まえ、確実な施設の維持管理と地元とのつながりや地域コミュニティの醸成が期待できる点を評価したものでございます。あわせて、有馬図書館及び門沢橋コミュニティセンターの改修計画については、複合施設として学びとコミュニティの拠点となる改修提案であることを評価いたしました。  以上の理由により、指定管理者候補者として決定されましたので、団体名、えびな学びコンソーシアムを指定管理者として指定することにつき、ご承認をいただきたいものでございます。  以上、大変雑駁な説明でございますが、よろしくご審議いただき、ご決定賜りますようお願いいたしまして、説明といたします。 ○委員長 説明が終わりました。  これより質疑に入ります。質疑のある方はどうぞ。 ◆志野誠也 委員 まず最初に、として今回の候補者に決めた理由の部分をもう少し詳細に教えていただければと思います。よろしくお願いいたします。 ◎金指 教育部次長 選定の理由でございます。先ほど教育部長からもご説明がありましたけれども、選定委員会における選定結果を受けて、として決定をしたものでございます。  その具体的な主な理由としましては、まずCCC、TRCの図書館部分については、過去5年間の実績に加えて、民間企業としてのノウハウを生かしたさらなる魅力あるサービスが提供できることが期待できること、また今回、共同事業体として相鉄企業が加わりましたけれども、相鉄企業の部分につきましては、市内の他の公共施設における指定管理者としての実績を踏まえた上で、確実な施設の維持管理と地元との関係を十分に構築でき、地域コミュニティの醸成に結びつくだろうということが理由でございます。  さらに今回は、複合施設として門沢橋コミュニティセンターと有馬図書館の改修計画についても募集をしてございます。そこの部分については教育委員会として基本方針を定めました。学びとコミュニティについて十分拠点となるというご提案をいただいたことが今回の選定理由でございます。 ◆志野誠也 委員 わかりました。とはいえ、今回、1件の応募者しかなかったという部分については、本会議場でも質疑もあったところかと思っています。この点について改めてどう考えるのか、お伺いをいたします。 ◎金指 教育部次長 募集に当たりましては、市長記者会見の中でも広く募集をかけたところでございます。結果として1事業者のみの応募だったということでございますけれども、確かに複数の応募が望ましいとは考えますが、審査の結果、最低基準を上回る評価が得られたことを鑑みたときに、適切な指定管理者候補者の選定がなされたと認識してございます。 ◆志野誠也 委員 1者というところ、指定管理を導入するに当たっての難しいところなのかとは考えていて、場所によっては、民間事業者からすれば、メリットのあるところに対しては参入もしていくけれども、ないところに対しては参入もしていかないという意味で、今回の図書館、コミセンの指定管理が民間事業者から見たときに、魅力があるのかないのか、あるいは別の点に何かがあるのか、そういったところがひっかかってくるのかと思うところであります。  ただ、そういった中で、今回、1事業者を審査した中で、確かに最低基準は上回ってはいるようですが、見方によっては、基準ぎりぎりとも言える部分だと思います。この点は、私なんかからしてもひっかかるところでして、最低基準ぎりぎりのところで、本当にそれが適切な事業者なのかという部分が出てくると思いますので、この点、少しお伺いをしたいのです。  評価の項目については、今回、参考資料で基準を示していただいておりますけれども、具体的に何の評価が低かったのか、なぜ低かったのか、また、その評価の低かった部分に対して、当然指定をされた場合には、それを改善を促していく必要が出てくると思うのですが、その点どのようになされるのか、お伺いできればと思います。 ◎金指 教育部次長 非常に注目度の高い選定であったと認識してございます。そういった意味からも、外部委員を含めて選定委員がかなり厳しい目で採点をしていただいたのかという印象を持ってございます。  その上で、評価が低かったものについては、収支予算、指定管理料の項目でございました。これは、新サービス、あるいは新規導入のものについては別枠で上げてほしいということで、募集段階から区分けをしているような部分がありまして、そういう意味でもちょっとわかりづらいということもあったのかとは考えております。いずれにしましても、そこの点数が低いということで、今回の債務負担行為の額の設定に当たりましてはきちっと精査をさせていただいて、評価が低かった部分について改善を図りたいと思っています。また今後、指定管理料の算定に入りますけれども、それについてもさらなる精査を進めたいと考えてございます。 ◆志野誠也 委員 収支予算書、指定管理料の部分が低かったということですけれども、つまり、ここの評価が低いということは、要するに、提案としてはどういうことになるのでしょう。提案金額が高かったということになるのか、ほかの収支としての見積もりが甘かっただとか、いろいろな理由があると思うのですが、どのように見ておられるのでしょうか。 ◎金指 教育部次長 今回、基本となるような業務、これまで行っていた業務については指定管理料として積算してくださいと。新たな提案の部分については別枠でご提案をいただいているものですから、そういう意味では、それが非常にわかりづらかったのだろうとは思っています。一括見ることがちょっとできないような書式になっていましたので、そういったこともあるのかなと。それから、額については十分な精査が求められるということも含めて、評価が低かったのかと受けとめてございます。 ◆志野誠也 委員 わかりました。ということは、改善をという意味で言うと、そのわかりにくい部分の整理は、教育委員会側としてはやらなければいけないし、加えて、その中での金額の見積もりの部分については、しっかりとその部分を正していってもらうことをこれからやっていくという理解でよろしいのか、一応確認させてください。 ◎金指 教育部次長 ご指摘のとおりでございます。 ◆志野誠也 委員 わかりました。  次に、今回、選定委員会の選定委員の構成が内部委員といいますか、行政職員の方が7名、外部委員の方が2名ということになっております。一概にそうとは言い切れないとは思ってはいるのですが、念のため、評価の部分で、職員の方の評価となると、少し甘くなったりもするのではないかみたいなところを気にするところです。そういったところ、内部委員の方が評価が甘かっただとか、外部委員の人のほうが評価が辛かったみたいなようなことは、現実には起こったのか、起こらなかったのか、その点いかがでしょうか。 ◎金指 教育部次長 評価につきましては、各委員ともに類似した評価をいただいてございます。ですので、これは内部委員だから、外部委員だからということではなくて、先ほど冒頭でお話しさせていただきましたように、全ての委員が厳しい目で審査をしていただいたという認識でございます。 ◆志野誠也 委員 わかりました。今回、各委員の点数評価のアベレージみたいな部分というのは、応募事業者が1事業者だったということがあって、公表をされておられないということなのかと。ちょっと財務のほうに確認しましたら、そういった説明がありましたものですから、そういうことなのだろうと思うので、そこは理解をするところですけれども、アベレージとしても特に変わりがなかったということであれば、全体的に厳しい評価をしっかりとしていただいたというところは理解するところです。  今回注目をされている図書館の指定管理者の選定ということであればですが、今言ったように、職員の方が入るというよりは、むしろ外部の人のほうが何となく中立な目で見やすいのではないかという印象も持つところでもありますし、市民の方からしても、そういった印象を持たれることはあろうかと思います。例えば、大学教授等の外部委員の方をふやすという考え方もあったのかと思いますが、そうしなかった理由はございますでしょうか。 ◎金指 教育部次長 委員ご指摘のとおり、外部の目を入れることは非常に重要だろうとは思っています。そのため、今回は外部委員を2名入れさせていただいて、税理士、社労士ということで、客観的かつ専門的な視点からご審査をいただいたと思っています。  その上で、全て全方位的にいけるかというのは正直、なかなか難しいところもありまして、これも議場のところでお話をさせていただいたものですけれども、これまで社会教育委員会議であるとか教育委員会、あるいは議会の場でもさまざまな議員からご指摘いただいてございます。それらについても私ども教育委員会でお答えをさせていただいていますけれども、その担当する部長、次長が委員に入っていて、その中でそういったご意見についても十分反映ができるだろうということでございます。それから、例えば専門的な視点ということは求められると思いましたので、評価基準の中で、例えば今後の図書館のあり方であるとか、選書であるとか、あるいは個人情報の取り扱いであるとか、そういった部分についても審査項目の中に入れることで、きちっと委員の皆様にはご審査をいただいております。それらの部分をフォローする形で対応させていただきましたので、基本的には、大学教授とかというのについては委員に入れなくても問題がないだろうと考えてございます。  また、他の事例もいろいろ調べました。自治体によっては全て自治体職員なんていうケースもありますし、もしくは大学教授を入れるけれども、図書専門の方はなかなかいらっしゃらないので、行政学の専門の方だとか、実は専門外の方が委員に入っている他の状況も確認できていますので、そういう意味からも、きちっとした人選がされていると考えてございます。 ◆志野誠也 委員 わかりました。今回、海老名について言えば、図書館の指定管理の部分はいろいろな意味で注目を浴びてしまったというのもありますので、この選定委員になってしまうとというと表現が悪いのかもしれませんが、お名前とお立場が公表されるということになってしまうのかと。そうすると、外部からいろいろな声というのも、その方たちに届いてしまうようなケースもあろうかと思いますので、そういった意味では、ある程度しっかりした人をというところも出てくるのかと思います。そういった点は、これは特に指定管理者の指定とは関係ないかもしれませんが、そのあたりは特に問題にはなっておりませんでしょうか。  選定委員の方々に対していろいろな声がありますので、クレームが行ったりとか、そういうようなことが今後あられても困るのかと思うのですが、そういった声というところは心配をしなくてもよろしいのか。 ◎金指 教育部次長 確かに非常に注目を浴びているということについては認識をしていて、例えば社労士については、支部のほうに委員の選任をご依頼しました。そうしましたら、非常に注目度も高いということで、お名前も書いてあったと思いますけれども、代表の方が、では、私がやりますということで、そういう意味でも、人選自体も非常に重く受けとめていただいて、さまざまな影響を踏まえた上で人選がなされていると考えてございます。 ◆志野誠也 委員 わかりました。そのあたりもちょっと気になる部分ではありましたので確認をさせていただきました。  次に、選定委員会の中の議論についてお伺いをできればと思うのですが、具体的にどのような質問がその選定委員会の中であったのか、その点をお聞かせいただければと思います。 ◎金指 教育部次長 先ほどの図書に関する専門的な選書であるとか、そういった部分はもちろんでございますけれども、例えば図書館のコンセプト、統括責任者は誰なのか、あるいは館長の常駐、コンプライアンス、提案の中に学校図書支援員を増という提案があったのですけれども、それについての内容であるとか、閉館中の対応、それとコミュニティセンターも一緒にやりましたので、コミセンスタッフなどについて、多岐に及びましたが、それらについて質疑がなされました。 ◆志野誠也 委員 そうしますと、議会の場でも懸念が示されていたような部分が質疑の中で出ているということなのかと思うのです。  では、館長の常駐についての部分、この点は選定委員会からも懸念がなされたということだと思うのですが、具体的にどのように対応すると説明があったのか伺います。 ◎金指 教育部次長 まさにおっしゃるとおり、その部分についてはご質問をいただいて、その上で指定管理者候補者から回答いただきました。両館ともに常駐をするということで回答いただいてございます。 ◆志野誠也 委員 この部分というのは、常駐だけれども、館長の業務をしながら、ただ一部の期間で外部に出るという部分が問題になっていたのかと理解をするのです。そこは常駐なのだけれどもと、常駐と言っているけれどもというところがひっかかってきたと思うのですが、その点についてはどのような。 ◎金指 教育部次長 まさにそういう部分の質問がなされましたので、基本的にはまさに館に常駐をする。ただ、これは今までの議会答弁の中でもご説明をさせていただきましたけれども、9時から9時で365日という勤務上は、当然館長がいないときもありますが、それにかわるサブリーダー的な人間がきちっと対応する。そこについても確認をとってございます。 ◆志野誠也 委員 わかりました。そのあたりは、事業者からの説明はそうだということになろうかと思うので、そうなれば、あとは教育委員会のほうでのチェック体制ということになってくるのかと思います。  次に、これも私の中でも疑問が出たのがコンプライアンスの取り組みという部分になってくると思うのですが、その取り組みと、あと責任のとり方、この責任のとり方について事業者からの説明があったと思うのですけれども、どのような認識でいると確認できたのか、お伺いできればと思います。 ◎金指 教育部次長 コンプライアンスについては我々も非常に重要視をしてございましたので、選定基準の中でも配点をきちっと高くして審査したところでございます。これまでの議会での質疑等については、外部委員も含め各委員も熟知をされていました。その上での質問をされているという認識を私どもでも持っています。実際に回答としては、さらにコンプライアンスの部門を設置することと、専任の社員を置き、コンプライアンスが遵守されるように取り組んでいくという回答をいただいています。また、当然職員の新採用とかということもありますので、それらについても、新規採用職員についても、コンプライアンスについての研修を逐次行っていくということを確認しました。さらには、特に図書館の部分については、有馬、中央と合同でコンプライアンスの研修をさらに行っていきたいという提案もあわせてございました。 ◆志野誠也 委員 そうしますと、研修であったりとか、内部での体制ということはわかりましたけれども、逆にそういった違反をしてしまったような場合の責任のとり方といってはなんなんですが、そういった部分についての言及というのはあったのでしょうか。 ◎金指 教育部次長 当然共同事業体ですので、基本的には、当然個々の会社は企業として、それは責任をとる。例えば社内人事だとかさまざまになると思いますけれども、最終的には共同事業体として、CCCが代表企業になっていますので、そういうガバナンスについてもきちっと構築がされているということでございましたので、例えば相鉄、TRC、あるいはCCC、どれであったとしても、一本の対応がなされると確認してございます。 ◆志野誠也 委員 わかりました。  次に、指定管理料のほうに移らせていただきますが、指定管理料について、本会議場での質疑の際に、事業の提案も含めて、事業については取捨選択という部分は出てくるにせよ、指定管理者からの積算の提案をそのまま受け入れますよという説明がなされたように私は理解をしてしまって、ちょっとびっくりしたところです。その点については、私の理解が間違っていたら訂正をしていただきたいので、その点どのようになっているのか、お伺いできればと思います。
    ◎金指 教育部次長 今回、債務負担行為の限度額については、これまでのサービスを継続するという意味で、それらの内容、それから募集に当たって、教育委員会として基本方針を定めました。それらに沿った形の提案について含まれているとお考えいただきたいと思います。その上で、提案事項としてはもっとさまざまなものがございました。ですが、先ほど言いましたように、基本方針に照らし、費用対効果の低いものと判断したものについては、今回、債務負担行為の中では盛り込んでいません。また、債務負担行為の中に入っているけれども、その内容についても、我々が判断した中で、額がもう少し削れるのではないかというものについても精査をさせていただいて、額自体も減額をさせていただいているところです。2段階で額の精査を行っているところでございます。  ただ、その提案の中で、先ほど言いましたように、基本的には今回、債務負担行為については、これまでのサービスと、基本方針に沿ったものではありますけれども、さらにいい提案というのが実は幾つかあります。これはぜひ実施してみたいという部分もあるのですけれども、それらについては今回の債務負担行為に入れるのではなくて、毎年の予算の中で、単年度で終わるものもありますから、もしくはその事業を検証した上で、次年度継続しないものもあり得るだろうと思っていますので、それは別建てで予算計上をしてご審議いただくような形をとりたいと思っています。 ◆志野誠也 委員 わかりました。よかったです。個別に精査をしていただいているというところが確認できれば、それで結構です。  今ご説明いただきましたけれども、説明資料の仕様書の中を見ていると、今回、新規事業の提案は通常の指定管理料に含めなくて結構ですという一文が含まれておりました。それが今おっしゃられたような新規事業の分は別建てで毎年度というお話になるのか、一応確認をさせてください。 ◎金指 教育部次長 それはまさに別建てになっていました。その中で、基本方針に沿ったもので、具体例で言うならば、調べ物学習、有馬図書館を中心にやっていますけれども、それらについてもさらに強化を図りたいという提案がありました。それらは既にこれまでも実績を重ねてきているので、それは債務負担行為の中に入れています。ただ、それ以外のものでまるっきり新規のようなものが出てきているのです。それらについては、先ほど言いましたように、別建てでこれをどうするかということも含めて議会でもご審議いただいて、事業の決定をしてまいりたいと考えています。 ◆志野誠也 委員 わかりました。では、そういう状況であると、むしろ前回に比べると、指定管理料の総額というのは、取捨選択が進んで、新規事業も別建てになるにしろ、減ってもおかしくないのかという部分も出てくると思うのです。ただ、今回、コミセンの部分が追加されていたりというところもあるので、一概には言えませんけれども、前回と比べて増額となっております。ここについての理由についてお聞かせいただければと思います。 ◎金指 教育部次長 前回の債務負担行為もしくは指定管理料と今回の債務負担行為は条件がかなり違うので、正直、これ自体を比較するのはどうかという気がします。なかなかなじまないだろうとは思っています。ただ、今お話しいただきましたように、かつ前回は中央図書館の閉館期間があった。今回、有馬図書館の閉館期間がある。それから、先ほどのようなさらに学び、調べ物学習を追加したりしています。それと、さらには消費税額についても今回上乗せになっています。また、今回の提案の中では、門沢橋コミセンと有馬図書館が一緒になることによって、開館時間が延長される提案です。それに伴って、有馬については勤務時間が増加する。そういう意味での条件がちょっと異なっていますので、一概に比較できませんけれども、素数で見ると、17パーセントぐらい増加をしているところでございます。  主な理由は人件費のアップです。あと、システムが5年ごとに更新になりますけれども、当初のものが入っていますけれども、その次の指定管理期間の中で更新時期を迎えるものがありますので、それを更新するためにその部分がアップした。それから消費税増税分については、来年度から増税の影響を受けると思われる項目については、増税分を見込んで計上していますので、それらが結果として増額に結びついているというところでございます。 ◆志野誠也 委員 わかりました。そうしますと、大分条件が違うということにはなるので、比較という部分では難しいのかとは思いますけれども、前回4年半前、指定管理を最初に導入するというお話になったときは、海老名で図書館に対して当然指定管理を導入した実績がない。全国的に見てもそこまで多くもないという状況があったので、金額の部分に関しては、こう言っては申しわけないですが、かなりざっくりとしたような部分が出てきても仕方がないというご説明もいただいたようにも思いますし、私もそういうふうに理解をしたところではあったのです。今回、4年半を受けて、ある程度実績を積んだ以上は、そこの部分について細かい部分を見ることができるようになったのではないのかと思います。そういう意味では、今回実績ができたことでの金額の妥当性についても、より精緻な検討も行えたのではないのかと思うのです。指定管理料の妥当性についてどういうふうな検討が行われたのか、お伺いをいたします。 ◎金指 教育部次長 今回ご提案させていただいているのが債務負担行為で、債務負担行為の限度額の妥当性ということでお答えしたいと思います。  今回、積算に当たっては2つの手法をとっています。1つが、が直営の場合、どのぐらいかかるかというシミュレーションを行いました。例えば、提案に職員の数が出ていますので、それを正規職員、あるいは臨時職員、もしくは図書司書資格の職員を当てたら幾らかかるのか。それから、さまざまな外部委託のものについては、同じような条件で見積もりをとりました。それを合算した金額で今回上がってきたものとの比較をした結果、それともう1つが、債務負担行為ではなくて、これまでの実績額が出てきます。では、その実績額と実際にどうなのかという2本立てでやりました。その結果、の直営になった場合のシミュレーションとの比較の中では、明らかにの直営になったほうが高いという結果が出ました。それから増額についても、例えば人件費については、2パーセントアップを理由に上げられていますけれども、それらについても十分確認をすることができたと思っています。 ◆志野誠也 委員 わかりました。そういった形での積算も今回やっていただいたということで、その中での妥当性が確認できたという部分については、金額の詳細をここで聞くのもなんですので、そこについては聞くことは控えますけれども、よかったと思います。  ちなみに、先ほどおおむねアップの理由が人件費だというお話でしたけれども、ここの部分、アップの理由といいますか、どのような形で積算をされているのか、一応お伺いできればと思います。 ◎金指 教育部次長 中央と有馬図書館の人件費の部分でございますけれども、大きく3つ。1つが、毎年2パーセントずつ、中央についても有馬についても人件費のアップを見込んでいます。それと有馬図書館については、リニューアルオープン後は開館時間が延びるということで、そこの部分についての増も見込みました。それと、これは提案の中にも書いてあるのですけれども、図書司書の確保は、今、図書司書に限らないのかもしれませんけれども、人員確保は非常に難しいということでした。特に、これは有馬のほうから、学校図書支援員の関係から出てきているのですけれども、それを確保する。今、学校図書支援員は100パーセント、図書司書資格を持っていますけれども、そのためには、人員確保と雇用改善ということで会社として人件費を上げているそうです。それらについても妥当であろうと認識していますけれども、それらが加味されて、人件費につきましては増額になっているところでございます。  それから、先ほどの2パーセントの根拠ですけれども、私ども調べました。国税庁の民間給与実態統計調査の結果を見ますと、サービス業についてはおおむね2パーセントの増額というのが調査結果でも出ていましたので、それについても妥当であろうと私どもでは判断しているところでございます。 ◆志野誠也 委員 確かに昨今、人材確保の難しさというのは報道もされておりますように、あるのだろうと思いますので、確かに妥当なのかと感じるところであります。  次に、今回、この参考資料を読ませていただいていく中で、利用者アンケートで、年中無休と1日の開館時間は満足度が高いと出ているということを書かれておりますし、これまでの答弁の中でもそういった答弁があったと思います。ただ、これは感覚的な問題になってくると思うのですが、学校施設の再整備計画の中でも、整備を行っていくに当たって、どうしてもこの金額を確保するのが難しいというご答弁を前にされていらっしゃいましたし、の予算という意味でもかなり厳しいものをこれからは見込んでいかなければいけない。その中において、では、この図書館、コミセンを含めた部分で、今回これをやるということは、固定費としてこの金額を継続的にやっていくという部分になってきてしまうのかと思う部分もあるのです。  そうすると、本当に金額はいいのかと感じるわけです。先ほどのご答弁の中で、おおよそ人件費がメーンであるというご答弁でしたから、そういうふうに考えると、では、指定管理料を下げるような検討をするという考え方をもし持つのであれば、開館日を少なくするだとか、開館時間を短くするだとか、確かにアンケートでは満足度は高いかもしれないけれども、そこはどっちをとるかの話になってくると思うので、そういった意味で、そういった開館日だったり開館時間であったりという部分の調整で、指定管理料の圧縮を行うことも検討が必要なのかもしれないと感じるところであります。そういった部分についてはどのように考えているのか、お伺いをいたします。 ◎金指 教育部次長 確かに金額を下げるという意味では、そういった手法があるのかもしれませんけれども、アンケート調査結果の中では、最も高い評価を受けているのが1日の開館時間であるとか開館日数、これが非常に満足度が高いという結果をいただいてございます。それらを勘案したときに、サービスの低下は現在のところは考えていないというところでございます。 ◆志野誠也 委員 わかりました。とはいえ、例えば年間、ネット上で見れば、開館日数の平均というのは250日から300日までのところが多いようですし、単純に9時から21時までをもとの9時から18時までにして8時間とすれば、3時間減るわけですし、そういった部分を考えると、65パーセントぐらいまでは、単純計算ではないにせよ、ひょっとしたら下がる可能性はあるわけですから、そういった部分は、やる、やらないという話はともかくとして、財政のほうとして、そういったことは気にされるのではないかという部分もあるのです。もちろんそこまで下げるでなくても、そういったところは、今回は債務負担行為で上がってきているわけですから、当然そういう部分も含めて下げていく努力はしていく必要があるのではないのかと思いますが、その点はどのようにお考えですか。 ◎金指 教育部次長 ご指摘のとおり、さらなる精査は、指定の議決が終わってから、具体的なさらなるサービス内容にも踏み込みますので、それらについてはきちっと精査をしてまいりたいとは考えております。  ただ、利用実態を見ますと、例えば元旦の朝、私も図書館に何度か足を運んでいます。状況を見ますと、実は前からぐるりと図書館の周りを回して、信号のところまで並んでいらっしゃいます。そういう意味では、非常に需要があるということだろうと思っています。また、私もさまざまな時間帯に図書館に足を運んでいますけれども、ごらんになっていただくとわかりますが、夜間も本当に多くの方に図書館をご利用いただいているという現状がございます。そういった実情も十分踏まえた上で、仮に時間を削っていくということであれば、市民のご理解をいただいた上でやる必要があるだろうとは認識してございます。 ◆志野誠也 委員 わかりました。そこの部分に関しては、何を重視するのかという部分になってくるのだろうと思います。それだけの費用を使ってやるという以上は、当然それだけのメリットが、いろいろな意味で波及をするのだよということまで考え込んでやっていっていただく必要もあるのかと思いますので、そのあたりをお伺いさせていただきました。考え方についてはわかりました。  次に、1階の目的外使用の部分についてです。こちらのほうはこれまでもさまざまな議論がございましたけれども、今回、指定管理を更新するに当たって、これまでと同様の形で検討しているのか、あるいは何か別の形にすることも必要なのかもしれないとは感じているのですが、そのあたりの検討状況についてお伺いできればと思います。 ◎金指 教育部次長 図書館におけるカフェと書店については、利用満足度が非常に高いという評価をいただいている事業でございましたので、今回の募集に当たっても、その事業については同じような提案を求めたところでございます。とはいうものの、一方で図書館の満足度が低いものの中に、図書館の閲覧、学習室の座席数が少ないというご意見がありました。今回提案いただいたものとしては、それを改善したいということで、目的外使用のエリアを一部縮小して、今回、基本方針の中で学びとコミュニティ、集い、語らうというのがあるのですけれども、それを実現するために、そういう現在目的外使用になってるスペースを、図書館部分として拡大したいというご提案をいただいているところでございます。いずれにしましても、その目的外エリアについては、指定管理者もそうですけれども、最終的には目的外使用者とのやりとりになりますので、そこについては決定次第、具体な内容については協議をしてまいりたいと思ってございます。 ◆志野誠也 委員 わかりました。そうしますと、そこの部分は、今回まだ議案が通過をしていないわけですから、確定というわけではないですけれども、仮に通過をした場合、再指定が4月からですね。その後にそういった部分についての、工事が必要なのかどうかはちょっとわかりませんが、そういったレイアウトの変更が可能性としてはあり得るということでよろしいのでしょうか。 ◎金指 教育部次長 まだその具体的な部分は詰めていないので、どういう形で進めるかというのはまだ明確なお答えはできませんけれども、いずれにしましても、現状のままではないです。例えば今、有料の本を売っている書店部分のところが通常の図書が配架されたり、もしくは椅子だとかを配置して閲覧ができるような形になっていくだろうとは考えています。 ◆志野誠也 委員 そこに対して新たに予算が必要になって、そこの部分で議会に上程されてくるみたいなことがあると困ると感じているのですが、そういうことはあり得ますか。 ◎金指 教育部次長 目的外使用については、現況に戻すことが約束ですので、基本的にはそういったことはないです。ただ、今度図書館部分として新たに椅子を設置することになれば、これは他の備品もそうですけれども、市費で備品は購入していますので、がこの部分については、提案をのんでということであれば、それについては当然費用負担はしなければならないとは考えてございます。 ◆志野誠也 委員 わかりました。  次に、今回、門沢橋コミセンが新たに入ってくることになりますけれども、門沢橋コミセンの設計に関しては、選定された指定管理者の意見を聞くことを想定して設計事務所が含まれていると認識をしております。これはどのような形で設計が進められていくのか、あるいはまた、行政側の意見と指定管理者との意見のすり合わせはどのように行われていくのか、その流れについて確認をさせていただければと思うのです。 ◎地域づくり課長 今ご質問があった門沢橋コミセンの改修ということでございますが、有馬図書館と門沢橋コミセンと一緒の施設ということで改修をしていくことになってございます。当然今回、設計業者も一緒に含めた形になっていますので、そちらから提案をいただいたものを私どものほうで精査して、打ち合わせをしながら当然進めていく。いずれにいたしましても、利用者、市民の方が使い勝手がいいということの視点で、私どももそういった形で打ち合わせをしていきたいと思っております。 ◆志野誠也 委員 確認をしたいこととしては、少なくとも指定管理者から言われたとおりの形になるわけではなくて、行政側としての線引きがしっかりされるという理解の部分になってくるのだと思っています。今回の指定管理者が求める形と、5年後、新たに再指定をするようなケースになった場合に、当然そこの場で、中央図書館の場合も同じようなことが前回議論されました。その事業者にとっては使い勝手がいいかもしれないけれども、その次の事業者にとって使い勝手が悪いような形になられると困りますので、そのあたりの線引きをしっかりと行政として持っていただきたいと思っているのです。そこら辺は大丈夫ということでよろしいですか。 ◎地域づくり課長 これからのことになりますので、今のご意見は十分に勘案させていただいて検討していきたいと思っております。 ◆志野誠也 委員 もう1点、今回、指定管理の中に設計業務が含まれておりますけれども、これは私の読み解き方が悪いのか、参考資料の27ページでは「改修計画について(提案事項)」と書かれております。これはコミセンの改修計画の提案は来るけれども、設計に対しての費用は指定管理料の中に含む予定なのかどうなのか、そこのあたりがちょっとよくわからなくて、教えていただければと思うのです。 ◎金指 教育部次長 その額については、今回の債務負担行為の額には入ってございません。 ◆志野誠也 委員 そうしますと、たしかスケジュールが入っている中で、31年度の設計業務と書いておりますけれども、こちらの設計業務については別途、入札なりの発注をかけて、工事に関しても別途発注をかけていく。そこの部分に関しては指定管理とは切り離したところでやるけれども、指定管理者側の意見を反映させるために、指定管理者側で設計の部分を入れてもらって、そこの声が入り込むようにしていくというニュアンスになってくるのか、細かいところになるかもしれませんが、そのあたりをお聞かせいただければと思うのです。 ◎金指 教育部次長 今ご指摘のとおりで、設計に当たっては指定管理者側からもさまざまな提案があります。それらを十分に踏まえた上で、先ほど地域づくり課長からもありましたけれども、としての要望なりを組み入れた中でやる必要があることから、あわせて今回提案をしたところでございます。また、工事費については、今後設計額が確定した段階で入札によって決定をするというところでございます。 ◆志野誠也 委員 わかりました。  次に、今回、門沢橋コミセンの開館時間は指定管理者が一緒ということで、図書館の開館時間に合わせると伺いました。そうすると、現状のコミセンが9時半から21時半まで、図書館が9時から21時までの提案で、そこに合わせて9時から21時にすると伺いました。この30分間、自治会館なんかもそうですけれども、使う方はやはり夜が多くて、そこの部分での30分間短くなるというのは、結構嫌がる地元の方なんかも多くいるのではないのかと想像するところです。そのあたりについては、地元のほうは大丈夫ですか。 ◎地域づくり課長 1日の開館時間としては30分前倒しになるということで、開館時間的には同じということで、そちらについては特に問題はないと考えております。しかしながら、利用者への周知が大事だと思いますので、そちらに力を入れて周知させていただければと思っております。 ◆志野誠也 委員 そうではなくて、9時から使う人ではなくて、むしろ後ろの17時、18時ぐらいから使う団体が多いのではないのかと考えると、21時から21時半の部分のほうが需要が高いということが起こるのではないかと思っての質疑です。そこら辺は、まだ債務負担行為であったりとかという部分ではありますので、ちょっと認識をしていただければと思いますので、よろしくお願いします。  次に、今回、指定管理を続けるという判断をされたわけですが、今後、指定管理者に求めるものは何かという部分についてお聞かせいただければと思います。 ◎金指 教育部次長 指定管理の継続に当たって、さらには選定に当たって、基本的な方針を教育委員会として決定をいただいています。それは「ひろがる・つながる・みんなの図書館~「学び」と「コミュニティ」の拠点へ~」というものでございます。  具体的には、中央と有馬というのは一体性を維持しつつ、地域の特性に合わせて、それぞれの独自性も発揮していくことを入れていまして、さらにそれを学び、あるいはコミュニティの醸成に結びつけていくというところでございます。特に中央図書館については駅直近の都市型の図書館ということで、さまざまなサービスを提供していますが、それをさらに進めて、集い、語らい、そして学びの拠点としていってもらいたいと思っています。また、有馬図書館については、今回の複合化の改修によって、コミュニティセンターとしての意味合いも持ってまいりますので、地域コミュニティを図るとともに、これまで学校図書の支援員も派遣している拠点施設にもなってございます。図書を通じた子育て支援など、さらなるサービスを展開していってもらいたいと考えてございます。これについては繰り返しモニタリングだとか、そういう場面でも働きかけをする必要があるだろうとは思ってございます。 ◆志野誠也 委員 結構です。 ◆日吉弘子 委員 今回、指定管理者の指定ということで議題になっておりますが、例えば市民サービスの向上とか、あとは民間のノウハウを取り入れていくという官民一体のやり方は、今の時代にとても合っているのではないかと感じております。いろいろな形でこれからこのような官民一体の指定管理がうまくいくことが望ましいのではないかと感じています。  特に今回は、有馬図書館、門沢橋コミセンに関しましては複合施設ということになっています。私たちも文教社会常任委員会で京都のほうとか、例えば学校を視察に行かせていただきましたが、中学校の中にデイサービスセンターがあるとか、保育園があるとか、またそこに民間のレストランとかが入っているとか、本当に今いろいろなところで地域に合った、地域の皆さんのニーズに合ったそういう複合施設ができているのはすごくいいことだと思います。また、公共施設再編(適正化)計画とかもこれからなってきますので、ぜひこのような今回のことをいいモデルとしてやっていただけたらということを感じています。  具体的には、共同事業体の責任体制についてお伺いしたいと思います。今回は中央図書館と有馬図書館、門沢橋コミセンということになりまして、その辺の責任体制をお伺いしたいと思います。 ◎金指 教育部次長 提案の中では、それぞれの館、中央図書館についてはCCCが中心に、有馬図書館と門沢橋コミュニティセンターについてはTRCと相鉄企業が中心としてやっていくという形にはなっています。ただ、先ほど方針にもありましたように、一体性ということでございますので、これまでどおり、例えば選書であるとか、あるいはさまざまな課題の共通理解、共通対応、これらについての一体性については維持をしていきたいと思っています。さらに最終形として、さまざまな課題事項があったときの責任体制としては、共同事業体としての代表がCCCでございますので、そこについてもきちんとしたガバナンスが整理をされていると考えてございます。 ◆日吉弘子 委員 そうしますと、行政側の部分を伺いたいと思いますが、このように指定管理を行っていくということは、メリットとしては、先ほど言った市民サービス、民間ノウハウがありますが、デメリットとしましては、市民への理解と、あとは市民の方々の声をいかに聞いていくか、生の現場の声を聞いていって、それがより改善していく、進化していくというところがこの事業のいいところではないかと私は感じていますので、その辺の行政側の担当といいますか、その辺のことをお伺いしたいと思います。 ◎金指 教育部次長 先ほどの複合化とあわせての行政との対応ということでございますけれども、基本的には、図書館部分については教育委員会が、コミュニティセンターについては市民協働部が所管をしてございますが、現在の市民協働部の担当係長と担当者が教育委員会に併任辞令をもらっています。そういうことで、複合施設について一体的に対応ができるような体制をとしてもとっている状況でございます。 ◆日吉弘子 委員 わかりました。今、としても連携をしながら一体となってやっていくというお話でしたが、それはもう今既にそういう形での体制ができているのか、具体的にどういう形になっているのか伺いたいと思います。 ◎金指 教育部次長 今回、複合化でいくということが決定した段階で併任辞令が出て、もう既にその体制にあります。ですので、今回の指定管理者の選定についても、選定委員会の中に市民協働部長、次長も入っていますし、仕様作成の段階でも両担当者が協議をして、それらをきちんと整理した上で対応している状況でございます。 ◆日吉弘子 委員 先ほどからもお話が、モニタリングのこととかも出ておりますが、参考資料の55ページの上のほうの七、八行目ですか、「必要に応じて中央図書館、有馬図書館業務の連携を密に図るため、教育委員会と指定管理者による調整会議を実施するものとし、方法については別途指示する」と書いてあります。ここに関しての調整会議というものの、まだどういう形で行っていくかというのが具体的になっているかどうかわかりませんが、今の時点でのお考えとか方向性とか、あとメンバーとかというのがもしわかれば教えていただきたいと思います。 ◎金指 教育部次長 現状、もう既にその体制にありますので、これは参考までにご紹介したいと思います。基本的には、さまざまな事業の確認という意味では、4つのモニタリングを現状実施しています。1つが事業者みずからが日常的に行うモニタリングです。それから、定期モニタリングということで、毎月1回、指定管理者との担当者との間で、具体的な、例えば改修内容もしくは要望内容などの課題内容についても含めて議論をして整理しています。それから随時モニタリングということで、これは、メンバーは特に担当者ということではなくて、これまでも課題事項があったときには、例えば教育長が入られたりとか、そういう形で大きな課題などについても、随時モニタリングで課題解決に向けた取り組みを一緒になってやっている。最後に利用者モニタリングということで、利用者に対するアンケート調査もあわせてやっている状況でございますので、基本的にはこれをベースにしながら、次年度の指定管理者との間では協議をしてまいりたいと考えてございます。 ◆日吉弘子 委員 たしかアンケートの内容などは今ホームページでも公開をされていると伺っています。特に、市民への理解とか市民の声がどういうふうに生かされているのかとかという部分の、例えば見える化ということが、手法はいろいろあるとは思うのですけれども、この調整会議とか、そういうのを行っていくもの全てを公開するとかということではないのですが、この図書館は5年間、市民にも愛されてきていると思いますので、もっと本当によくしていくためには、こういうところがこういうふうに変わりましたよとか、あらゆるツール等が、例えば広報えびなでもいいですし、ホームページでもいいです。そういう意味で、市民がいかに図書館に対して、また今度はコミセンも入りますので、使いやすい利便性があることを紹介していただきながら、こういう声もあるのですよということは、また改善の余地があるものもあると思いますので、やっていただけたらと今後期待をしております。  あとは、今までもこの5年間の中で、例えば市民の方の声が届くように、図書館の中にボイスボックスを置いてほしいということ、あとまた、開館してすぐ車椅子で利用された方から私もお声を直接いただきまして、検索の位置が高かったのでということもお話をし、教育委員会に届けました。また、図書返却ボックスも多くしてほしいということで、ふやしていただいて、今、海老名の西口にも2個、1個がすぐいっぱいになってしまう、ららぽーとのそばにあったコンビニが1個なくなってしまったので、そこがなくなったので不便なのでといったら、あそこにふやしていただいたのですけれども、そうやって皆さんの声を私もできる限り届けてはきました。その時点で改善できるもの、できないものもいろいろありますが、誠実に、また真摯に受けとめていただいて進めていただければいいかと思います。  あとは2点、簡単に確認したいと思います。1点目が危機管理の対策です。今、民間に委託している中で、例えば、地震対策等ですが、全国的には、文化会館の大ホールを使って講演会と避難訓練を同時にやっているようなところもあります。ですので、この図書館に関しましても、危機管理体制を強化していただきたいことと、あとは、きょう、もう時間が余りないので、今の時点のことはまた今度詳しく聞かせていただきます。今度の一般質問でもバリアフリー化の推進をやらせていただきますが、図書館もどなたでも使いやすいノーマライゼーションということで、資料の47ページにも対面朗読対応とか載っています。これは前の図書館のときにはあったと伺っています。そういうような形で、これからはどなたでも使いやすい、また門沢橋コミセンに関しましては、設計も含めて対応していただきながら、皆さんに愛される図書館にしていただきたいと思います。  あと、最後にもう1点だけ、この指定管理に関しましては、各学校の図書館の整備がこの5年間でされたのではないかと感じております。これも読み聞かせボランティアをやっているお母さんから、7年ぐらい前になってすぐのときに、読み聞かせボランティアはいっぱいいるのだけれども、何かリーダー的な人がいると、それがスムーズにいくというお話を伺いまして、司書の巡回を前も提案させていただきました。そういうようなこと、いろいろなことを含め、また精査をしていただきなから、市民の声も本当にスムーズに取り入れながらやっていただきたいと思いますので、この辺は要望とさせていただきます。  以上で終わります。 ○委員長 暫時休憩といたします。                   午前10時8分休憩                   午前10時25分再開 ○委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。 ◆吉田みな子 委員 まず最初に、一次審査及び二次審査の審査項目、1から5点それぞれあるかと思うのですが、それぞれの点数配分5点だったと思うのです。各委員が出された合計点数と各審査項目ごとの点数をお伺いいたします。また、点数が高く設定された重点項目もあるかと思いますが、どの項目かについてもお答えください。それと、前回の指定管理制度の選定のときに点数表が議会に示されていたのに、今回示されていないことについても、なぜかについてもお答えください。 ◎金指 教育部次長 まず点数表の関係でございます。それにつきましては、指定管理者制度の手引の中で整理しておりまして、1者もしくは2者の場合には、「採点表を出さず、選定理由のみとするか指定管理者候補となった団体の点数のみ表示する」ということが中に書いてあります。今回のお示しした資料の中では選定理由について記述があったと思います。また、今回1者ということで、最低基準をクリアしていることがご理解していただくことが必要だということで、平均点のみを掲示させていただいたところでございます。  次に、審査項目の基準表でございますけれども、一次審査につきましてはトータルとして150点満点です。二次審査については220点満点でございます。  それと配分です。一次審査については、まず「業務実績について」25点です。「図書館等について」が50点、「門沢橋コミセンについて」25点、「大規模改修について」30点、「収支予算書及び指定管理料」が20点、それから二次審査について、「図書館及び門沢橋コミセンのあり方に関する考え方」が50点、図書館及び門沢橋コミュニティセンターの「維持管理業務について」50点、図書館及び門沢橋コミュニティセンターの「運営業務について」50点、有馬図書館及び門沢橋コミュニティセンターの「大規模改修について」50点、「収支予算及び指定管理料について」20点、以上でございます。 ◆吉田みな子 委員 次に、今のご答弁で確認させていただきたいのが、選定委員が9名いらっしゃったかと思うのです。その方たちはそれぞれの項目について出した点数は、今こちらで書面では提示なされていませんが、口頭でお聞きすることができるでしょうか。その点についてお答えいただきたいのと、今の項目、点数をお聞きしたのですが、例えば第一次審査であると、「業務実績について」、1は1、2、3それぞれ5点ということなのだろうと思うのです。2については各10点ごとの配分なのかと思います。4については2項目あって、それぞれ10点ずつの配分なのかと思うのです。第二次審査についてですが、3と4は7項目あって、それぞれ50点の配分がなされているその点数配分についてもう少し教えていただけますか。 ◎金指 教育部次長 まず、今の二次審査の点数配分ですけれども、3の「運営業務について」は、開館日だとか閉館時間については、先ほどのように、基準点は5点ですけれども、そこは2倍になっています。それから新たなサービスという項目があって、そこについても2倍、だから、満点が10点ということです。それから市民サービスの向上策については2倍、それ以外は通常どおり5点ということです。それによって、重点項目については傾斜がかかっているということです。  4番目の「大規模改修について」は、「改修後の効率的で効果的な活用方策に関する提案」が2倍ですので、ここが10点。それから、改修手法に関する提案が2倍、工事に伴う閉館に係る対応について2倍、それらが10点ずつ、それ以外は5点ということです。  それと、全体の評価ですけれども、一次審査については5項目あります。1点目が、全体としては100点満点とすると77.2パーセントの評価をもらっているということです。「図書館等について」は65.6パーセント、門沢橋コミュニティセンターについては65.2パーセント、大規模改修が61.7パーセント、収支及び指定管理料が56.5パーセント、これが評価が低いとご回答させていただきましたけれども、ここが一番低かったということです。  あと二次審査については、5項目のうちの1番目が61.8パーセント、2項目めが64.6パーセント、3項目めが67.2パーセント、4項目めが62.4パーセント、5項目めが54パーセント、5項目めは先ほどの収支及び指定管理料ですけれども、ここがそういう意味では60パーセントを下回っている。ただ、全体としては、先ほど言いましたように、トータルすると、60パーセントの最低基準はクリアされている状況でございます。 ○委員長 先ほどの質疑の中の各委員の点数配分に関しての答弁ができるか、できないかという点に関してお答えいただきたいと思います。 ◆吉田みな子 委員 できれば何名か出していただきたいのですが、各委員が、例えばお1人の方は9割の点数をつけ、お1人の方はということが把握できるような形でわかるようにはお答えいただけますか。 ◎金指 教育部次長 そうしましたら、最終的にそこで結論を出していますので、二次審査の評価についてお答えしたいと思います。  A委員が138点、B委員が144点、C委員が135点、D委員が136点、E委員が134点、F委員が132点、G委員が139点、H委員が138点、I委員が161点ということで、先ほど志野委員にもお答えしましたように、評価についてはほぼ同じような評価が全体としてはいただいているという認識でございます。 ◆吉田みな子 委員 合計すると、そこの出っ込み引っ込みというのですか、そのあたりが見えないので、できれば出していただければと思っているのです。この審議中にもしそういったものが、マスキングも含めてできるのであれば、提示をしていただきたいと思って、ここでは回答は求めませんが、今、担当の方とか聞いておられて、可能であればご提示をいただきたいと思っています。この点については以上にいたします。  次に、一次審査、二次審査ともに法令遵守の項目があります。この点については、先ほどもご質問等もありましたし、議会でもご指摘を受けていた、図書館のホームページで使用する画像を、著作権者がわかるクレジットを文字で隠して無断転用していたことがありました。この件については、教育長も議会で答弁して、謝罪なされたこととか、著作権についての教育を徹底するということがありました。コンプライアンスのことについても先ほどご答弁はありましたが、こうした具体的な違法というのですかね、その点を踏まえて、選定委員会では、どういうような質疑がなされたのか、お伺いをいたします。 ◎金指 教育部次長 コンプライアンスについては、項目をきちっと、法令の遵守についてということで、配点についても5掛ける4なので20点、非常に高い得点を入れてご審議いただいています。実際に内容的には、これまでの法令の関係を含めて、当然これからのことですので、今後の対応をどうするのかということを聞いたところ、先ほどのご答弁と重なりますけれども、専属の部署をつくる、専任の担当者をつける、新規職員についてはその都度研修を行う、さらには中央、有馬合同でコンプライアンスの研修をさらに進めるということで確認をとっているところでございます。 ◆吉田みな子 委員 継続の事業者ですから、今のご答弁だと、ホームページの無断転用が起きたのは2015年でしたか。直後からそういうことがなされていたのですか、それとも新たに来年度からこうした専属部署だったり、コンプライアンス研修を実施するということですか。 ◎金指 教育部次長 今の内容については、前半についてはもう既にそういう対応もなされています。ただ、新たな提案としては、中央と有馬、両者による新たなコンプライアンスの研修、これも一体性だと思いますけれども、一体性の側面から両者で研修を今後も実施していくというところでございます。 ◆吉田みな子 委員 今、重点項目で配点が高く設定されているということでしたけれども、では、選定委員の9名の方、この点数についてだけでいいですので、何点をつけられておられるか、評価がわかるようにお答えいただけますか。 ◎金指 教育部次長 全体として60パーセントです。見ますと、点数は全員同じです。全員同じ点数がつけられていて、20点満点で12点、60パーセント、合格点のところで、最低基準点を全員がクリアする形での評価がされているというところでございます。 ◆吉田みな子 委員 20点満点中、9人の選定委員の方全員が12点をつけられている。6割を達成しているから、教育委員会としては選定委員はちゃんと適正に審査をしてくれていたという理解でよろしいのですか。 ◎金指 教育部次長 非常に厳しい目で評価をしていただいたと考えてございます。確かにきちっと先ほど来の対応もなされるということではございますけれども、その上でこういう評価をいただいていると認識しているところでございます。 ◆吉田みな子 委員 具体的にこうした著作権の侵害といいますか、そういった無断転用が起きてしまったことは事実としてあるわけです。それで、やはりこうしたことはあってはならないですし、それは教育長も責任ある答弁をなされていたと思うのです。具体的な確認ですけれども、画像の無断転用したスタッフの方はどういう役職の人だったのかということを確認したいのです。  中央図書館はアルバイトの方も多くいらっしゃいますから、こうしたホームページの無断転用をしないために、社内研修がアルバイトの方も含めて徹底ができるのか。こちらは推測ですけれども、アルバイトの方だと入れかわりも多くあるのではないかと思っているので、そのときで終わってしまわないかとか、研修も含めてスタッフ全体で共有できているのか。ちゃんと引き継ぎがなされて、課題の共有ができているかについて確認をお願いしたいです。 ◎金指 教育部次長 当時の担当者については正規職員でございました。その職員については、現在は退社をしてございます。かつ、それらの対応については、これまでも研修をしっかりやっているということです。そういうことで体制は整っていると認識してございます。 ◆吉田みな子 委員 わかりました。業務についてはさまざまな役職の方もおいでですし、スタッフも多く抱えておりますから、その点については、課題とかも共有をちゃんとしていくことが本当に必要だと思うので、その点については、更新をしたとしても、しっかりと対応していただきたいと思います。それは厳しく見て12点ということなので、厳しく見なければ、逆に言うと、もっと高かったと思うのです。だから、全員等しく6割ということについても、本当にそうだったか。もう少し厳しく見る方もいなかったのかというのが率直な疑問点でもありますから、ぜひその点についてはしっかり対応していただきたいと思います。  次に、選定基準の中で、1の「業務実績について」「類似施設管理運営業務実績」があるのですが、門沢橋コミセンを担う相鉄企業が業務を担っているコミセンに類似した施設の具体例を教えていただけますか。 ◎地域づくり課長 相鉄企業の類似ということですが、東京にございます同じようなコミュニティセンターを現在も請け負っていると提案書にも書いてございます。 ◆吉田みな子 委員 では、相鉄企業はコミュニティセンターも指定管理を受けておられるということですけれども、今運営しているコミセンと門沢橋コミセンは大体同じような運営方法の提案をされているのですか。 ◎地域づくり課長 ホームページ等でも私のほうで見させていただきましたが、地域を巻き込んだ形の同じような形で運営をされているというところで認識してございます。 ◆吉田みな子 委員 わかりました。  次に、「利用者意見の把握」についてです。幅広い利用者の声を聞いてこられたという評価がある一方で、今回、利用者アンケートも、実は市民の方からアンケートの配架というのですか、なかなかわかりにくいところにあって、必ずしも多くの方に利用の声を聞くような形ではないのではないかという指摘もありました。また、議会でも、アンケートのとり方については、利用者だけではなく、広く多くの市民に声を聞いたほうがいいのではないか。そういうこともお伝えをしてきました。私としては、必ずしも幅広い利用者の声を聞いてきたとも言えないのではないかと思っていますが、その評価についてと、選定委員会で、今申したように、議会や市民から、これまで図書館を利用している方だけではなくて、幅広く意見を聞くことも実際に求めてきて、ご承知だと思いますが、この点について選定委員会で質問はあったのでしょうか。 ◎金指 教育部次長 具体的にそのところについての質問については、投書箱についてのお話があったとは記憶していますけれども、それ以上の詳細についてはなかったと思います。ただ、いずれにしても、共通認識としては、市民の声を広く取り入れることは重要であろう。かつ、広くチャンネルを持つことも重要であろうと認識しております。そういう意味では、説明としては、実際のレファレンスの中で窓口でさまざまな声も聞いていますという話もいただきました。それから、先ほどの利用者アンケートも実施をしたい。それから、先ほどのユアボイスということで、これからも継続したいということでした。  さらにとしても、指定管理者に丸投げということではなくて、パートナーとして、教育委員会としてもきちっとともに歩みを進めるというふうに考えていますので、例えば図書館協議会を包含する社会教育委員会議、社会教育団体が入って組織しています。それからの声を聞いていますし、教育委員会は公募市民ですとかレーマンコントロール、専門家の集まりではないので、そういった方々からの意見も聞いています。それから、「市長のへ手紙」もに直接来ています。先ほどモニタリングの話を日吉委員からいただきましたけれども、それらをその場でテーブルに乗せて情報を共有して、改善策を講ずることは不断に続けていく必要があるだろうとは考えております。 ◆吉田みな子 委員 では、「利用者意見の把握」についての点数は比較的高かった、そういうことでよろしいですか。
    ◎金指 教育部次長 これについては66パーセント、約7割弱ぐらいの評価をいただいているところでございます。 ◆吉田みな子 委員 66パーセントですか。わかりました。この点についてはさまざまな意見もあって、これまでも行政側としては広く聞いてきました。もっと幅広く聞いてくださいということは求めてきているので、アンケートは字が小さいとかいろいろな課題もありますから、そのことについては是正できることはぜひ是正をしていっていただきたし、その都度議会とか市民の方からも、こういった意見があったということは率直にお伝えをしていっていただきたいと思ってはおりますので、お願いしたいと思います。  次に、選定基準について、「大規模改修について」です。「閉館時の代替サービスの提案等、閉館時対応について」どのような提案がなされたのか、お伺いをいたします。 ◎金指 教育部次長 代替案については、閉館中、プレハブを建てて、有馬図書館の代替業務を行うという提案がございました。 ◆吉田みな子 委員 門沢橋コミセンについてはどうなっていますか。 ◎地域づくり課長 門沢橋コミセンにつきましては、閉館中につきましては、スタッフ等も配置はしない形になります。今まで大規模改修をやっているのですが、閉館中については特に事業等は行ってはおりません。 ◆吉田みな子 委員 門沢橋コミセンのほうからお聞きしますが、スタッフを配置しないということで、指定管理料もそのときは発生しないことを事前にお聞きはしておりますが、ただ、事業者としては、スタッフも抱えていますから、その点については、事業体としては納得をしているということでしょうか。お仕事をされている方の行き場といったことについてはどういう議論とかがなされていますか。 ◎地域づくり課長 そちらの件は私どもでも確認させていただいております。グループ企業の中でその辺は回していけるというお話はいただきました。 ◆吉田みな子 委員 わかりました。  有馬図書館ですが、プレハブを建てるということです。具体的にどこに建てるかとかどういう規模で、そしてそのプレハブは幾らぐらいの想定をしているのか、そういうようなことは具体的に詰められているのでしょうか。そして、実現可能として受けているのでしょうか。 ◎金指 教育部次長 提案のありました事業費についてはかなり高額でした。ですので、特に有馬図書館については、学校図書支援員のサービス拠点にもなっていますので、それの代替ができないだろうかということで、現在のところは、学校等の公共施設を活用してできないかということを今検討しているところでございます。 ◆吉田みな子 委員 では、提案としてはプレハブを建てて、そこで貸出業務をする提案がありましたけれども、としては、それは高額だから、プレハブは建てないで、学校図書館を拠点に司書等も配置して、そこで貸出業務を行っていくようなことを想定しているということですか。 ◎学び支援課長 有馬図書館につきましては、臨時で図書サービスを提供することは費用対効果の面から考えてございません。 ◆吉田みな子 委員 臨時で開館することは考えていないということについて、説明をもう1度お願いします。 ◎金指 教育部次長 今、学び支援課長が話しましたけれども、基本的には、代替サービスについては講じないと考えています。ただ、学校図書館支援サービスについては閉館中も継続をしたいと思っているのです。ですから、この場所の確保については講じていきたいということで、今検討をしているというところでございます。 ◆吉田みな子 委員 では、閉館時の代替サービスということは、臨時開館を考えておられない。学校図書館の業務については、拠点はないけれども、引き続きやっていて、学校図書館支援の業務は、学校図書館の1室を借りてやっていくような方向だと、そういうことでいいのでしょうか。 ◎金指 教育部次長 現段階ではそういうような内容で調整をしているというところでございます。 ◆吉田みな子 委員 大規模改修は、後からも質問しようと思っていますが、金額そのものが出ていないのです。仕様書等でも募集要項の中でも幾らまでの上限額も示されておりませんので、では、ここで事業者が工事費も含めて、そして有馬図書館、門沢橋コミセンの代替サービスについて幾ら見込んでいるかについては、ここでしっかりと出していただかないと、後で、実はこういうこともありました、こういうこともありましたとプラスアルファの費用がかかってくることはぜひ避けたいのです。ですから、プレハブの建てかえについて高額な金額を出されたという提案はあったけれども、実際としては、それは今のところはのめないという形ではあります。でも、協議をしていく上で、それが必要だということにならないためにも、プレハブ、幾ら金額を見込んでいたか、また閉館時の代替サービスの提案について、幾らぐらいプラスで費用を見込んでいるか、金額についてもう少し具体的に教えていただけますか。 ◎金指 教育部次長 ちょっと確認させていただいてよろしいですか。 ○委員長 暫時休憩といたします。                   午前10時54分休憩                   午前10時55分再開 ○委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。 ◎金指 教育部次長 今回、指定管理者候補者からの提案としては、有馬図書館臨時窓口兼事務所に求められる機能ということでご提案をいただいてございます。その合計額についてですが、795万8100円、これがプレハブですとかそれらの設置工事にかかるもろもろの費用でございます。 ◆吉田みな子 委員 わかりました。この点についてはまだまだ協議も含めて整理が必要になってくるのだろうと思いますし、工事が2020年ですか、ですので、もう少し時間があるので、具体的に詰めていく中で、金額等も確定もしてくると思いますし、できれば金額は発生をしないほうが望ましいと思っていますので、その点については、今後、ぜひ継続して協議をしていっていただきたいと思います。 ◎金指 教育部次長 先ほど言いましたこの額については、債務負担行為の中には入っていませんので、ご理解いただければと思います。 ◆吉田みな子 委員 それは承知しております。だからこそ、プラスアルファで出てくるものについては、今この時点でできる限り明らかにしていただきたいと思って質問させていただいております。  次に、今回提出書類として出されていた項目のうち、収支予算書があるかと思うのです。収支予算書の収入支出、中央図書館、有馬図書館、門沢橋コミセン、幾らになっているか、それぞれ内訳をお伺いいたします。 ◎金指 教育部次長 5年間トータルでございます。中央図書館については、支出額から収入額を引いた金額でございますけれども、12億6327万9350円、これは消費税8パーセントで出ていますので、実際にはこの額よりも上がる。これは求めるときに8パーセントで提出してくれという話をしていますので、その額です。それから、有馬が5億8322万4112円、それとコミュニティセンター部分については1億2924万6922円でございます。 ◆吉田みな子 委員 トータルは債務負担行為も含めてこのぐらいだというのは想定がつくのですけれども、実際の収入と支出、今は引いた額をおっしゃっていましたが、実際の収入は幾ら見込んでいて、支出は幾ら見込んでいるかの収支予算書が出ていると思いますので、その金額を教えていただけますか。 ◎金指 教育部次長 収入額については、ここで計算をしないとできないのであれですけれども、歳出額については、中央については12億6437万9350円ですので、先ほどお示しした数字から引くと収入額が出ると思います。有馬図書館については5億8366万6112円でございますので、これも先ほどの金額を引いていただくと、差し引き額が収入額でございます。あと、門沢橋コミュニティセンターについては1億3039万7338円でございますので、先ほどの額を引いた金額が収入額でございます。 ◆吉田みな子 委員 これは何で聞いているかというと、5年前の選定時に、私も5年前の資料を持っているのですが、CCC、TRC、当時のJVですね。今の指定管理者が提出した収支予算書では、中央図書館の自主事業の収入が約2億5600万円となっているのです。算出根拠が本の販売、カフェ事業による収入となっています。なので、今回の自主事業の収入は幾らぐらいになっているのか。5年前のときは、本販売、カフェ事業による収入と書かれていましたけれども、今回はどうなっているのかをお聞きしたいのです。これは自主事業によるものがほぼなのか、それとか指定管理料が収入の大半を占めているのか、そういうような内訳をお聞きしたいので、収入もぜひ教えていただきたいのです。お願いします。 ◎金指 教育部次長 計算ができましたのでお伝えしたいと思います。まず中央については110万円、有馬図書館については44万2000円、門沢橋コミセンについては115万416円でございます。実際の収入の内訳でございますけれども、中央図書館については雑収入ということで、コピー機とかの収入、それと自主事業費ということで、例えばサンカンマルシェとかやっていますけれども、出店されたときの費用ということです。自主事業費、参加費とかそういうものです。それと、門沢橋コミュニティセンターについては、コピー機利用収入、自動販売機売り上げ手数料、自主事業、門沢橋コミセンについても自主事業を打っていくということですので、それらに関する経費ということで、前回のときは、自主事業的な位置付けだったと思いますけれども、目的外使用はあくまでも指定管理者との間で結んでいるものではなくて、目的外使用をする方にが直接目的外使用の許可をしてございますので、それらについては当然入ってございません。 ◆吉田みな子 委員 そうなのです。5年前の提案書と実態はちょっとかけ離れてしまっているのが今現実だと思うのです。実態というのは、提案の当時は、自主事業収入が本販売、カフェ事業も含めて、それが2億5000万円も見込んでいたわけですが、実際運営をしてみると、目的外使用だから切り離して、それは指定管理の業務ではありませんよということになっているわけです。だから、そういう意味では、収入も含めて提案した根拠がちょっと変わってしまっているのが今だと思っているのです。だから、実を言うと、CCC、TRCは、中央図書館は指定管理料はそんなに多くなくてもいいですよ。自主事業でかなり収益が上がるという提案だったのだろうと思っているのです。だから、こういうふうにお聞きをしているのです。そうしたら、もうそもそも算出根拠となる支出自体の積み上げというのですか、ここの根拠が見失われているかのように感じるのですが、その点については、特にそうは思われないということですか。 ◎金指 教育部次長 算出根拠につきましては、今回大きく2つの手法で額の確認をしています。1つが、実際にが直営であった場合について、これで計算をしています。それから、それぞれの事業について、先ほど例えば人件費であれば、2パーセントの上昇分を見込む、あるいはさらに図書司書、学校図書支援員の人員確保のためには条件を上げているのです。それはTRC自体の本体が上げていて、雇用改善ということで対応していますので、それらの費用をきちっと説明を受けた上で見込んで上昇分を計算していますので、見失うことは一切ないと考えてございます。 ◆吉田みな子 委員 指定管理料についてはまた改めて質問させていただきたいと思うのですが、門沢橋コミセンの収益が115万円というご答弁を今いただきました。この点については、大規模改修後の有料化も市長は示唆しているというか、それも含めて考えているかのようなご答弁があったと私は認識をしているのです。でも、現時点で当然事業者から有料化前提とした踏み込んだ収入、財源を確保するという提案はできないかとは思うのですけれども、その点について、利用料の徴収については、門沢橋コミセンは今後も複写機とか自動販売機の収益のみだと、そういうような理解でよろしいのでしょうか。 ◎地域づくり課長 そのとおりでございます。 ◆吉田みな子 委員 今期は有料化はされず、今のところ、利用料金は取らないような方向性では考えているということでよろしいのでしょうか。 ◎地域づくり課長 有料化ということでございますが、これは以前からもお答えしていると思うのですが、門沢橋コミセンに限らず、公共施設として受益者の負担は原則であるとは思っております。ただ、具体な時期等については、今現在は検討している段階で、決まっているところではございません。 ◆吉田みな子 委員 それ以上のことは言えないと思うのです。ただ、指定管理料の算出のときに、自主事業等で自主財源というのですか、その収益が幾らかかるかによって指定管理料の支出が変わってくるはずなのです。だから、今は115万円でほとんど収益は上がらない。だから、指定管理料で賄う。私はそれはそれでいいと思っているのです。公共の施設として必要な経費は出していくという方向でいいと思っているのです。ただ、それが途中で有料化をして、市民の方に利用料金をもらって、収益が115万円以上確実に発生しますね。そうした場合、指定管理料の引き下げは行われるのか、そういったことも含めて今ご認識なさっているのでしょうか。 ◎地域づくり課長 仮定でのご質問に対してのお答えは控えさせていただきたいと思います。 ◆吉田みな子 委員 仮定というよりも、実際に有料化するかもしれないということがあって、時期はいつかにせよ、大規模改修は間違いなくある。その後、利用料金を取るかもしれないということが想定されているわけです。だから、当然それは相鉄企業とも今回のJVの事業者もわかっておられていると思うのです。そうでないと、目算というのですか、見込みも変わってきてしまいますから、その点について、だから、例えば利用料金を取る場合は指定管理料は安くする。これは当然だと思うのです。そうしたことは対応していただけますか。 ◎地域づくり課長 それは状況が変わってくれば、その点で当然考えるべきものだとは思っています。 ◆吉田みな子 委員 わかりました。その点についてはこれから議論が深まってくると思いますので、適切にちゃんと対応していっていただきたい。どういう形になってもやっていただきたいと思います。  次に、郷土資料についてお伺いをしたいと思うのですが、次期指定管理者の郷土資料の取り扱い等についてどのような提案がなされたか、また、選定委員会として郷土資料についてどのような質疑がなされたのか、お伺いをいたします。 ◎金指 教育部次長 郷土資料につきましては、デジタル化をご提案いただいています。それから歴史資料収蔵館、河原口にありますけれども、そこの書籍を検索できるようにできないだろうかという提案もいただいているところでございます。この部分についての選定委員会の中での具体的な議論は記憶はしてございません。 ◆吉田みな子 委員 郷土資料のデジタル化については今の指定管理のときの提案書にもあったはずなのです。だから、そのことについては少し達成されていないのか、提案がなかなか進んでいないのかと思います。そういう提案についてはぜひ積極的に進めていただきたいと思いますので、そこは行政としても、提案したことについては適宜進捗状況も含めて問うていただきたいと思います。歴史資料収蔵館のことについても、TRCが強みといいますか、TRCマークというのですか、そういうようなノウハウも持っておられるので、検索ができるように、ここでもおっしゃっていたので、5年間の中で実現できるような具体的な筋道というか、そういう計画もきっちり出して、今後協定を結んでいっていただきたいと思っているのです。  それとあわせてですが、5年前の提案のときに出されていたことですが、前回提案して未達成である、これは第三者評価でも指摘があったと思うのです。郷土資料のパスファインダーやブックリストの作成については実施すべきだと思うのです。この点について、未達成事項について選定委員会では質疑等はなかったのでしょうか。 ◎金指 教育部次長 第三者評価のD評価、C評価などについては議論がありました。パスファインダーについても議論があったと記憶してございます。ちょっと詳細については、パスファインダーについてはレファレンスなどの中で対応したいという説明もあったと記憶してございます。  なお、先ほど郷土資料のデジタル化につきましては、今回、債務負担行為には、新たなるサービスということで入れてございませんので、今後、それを採用するとすれば、歳入歳出予算の中で計上させていただいて、ご承認をいただければと考えてございます。 ◆吉田みな子 委員 確かに5年前の提案でも、デジタル化を進めていくには別途費用という形で提案されていたかと思うのです。ですから、そういうデジタル化とか海老名の郷土資料の充実を図るためには、別途費用ではなくて、そういうものも含めて指定管理料でやってもらわないとなかなか進まない。進めるためにはお金がかかるというと、実際のところ、絵に描いた餅に終わってしまいかねないというのもあるので、その点については今後協議もありますので、郷土資料の充実については、ちょっと踏み込んで求めていただきたいと思います。  郷土資料については、市民の方からもご意見、ご提案があるのですが、特に中央図書館は、郷土資料は鍵がかけられていて、自由に手に取れないことだったり、高い棚に配架されていて、こうした利用しにくいところを改善することだったり、今さまざまなデジタル化とか歴史資料収蔵館との連携についてのご提案もあったのですけれども、資料収集とか目録作成をより細かく丁寧に実施して、市民にわかりやすいように公表することも必要と考えるのです。人員確保の問題もあるかと思うのですが、郷土資料の専門スタッフの配置についても必要ではないかと思うのですけれども、この点については今後いかがでしょうか。 ◎金指 教育部次長 郷土資料、あるいは文化財については、教育委員会でも文化財係がございまして、現在の図書館においても、文化財の学芸員と連携をとって、展示であるとか、もしくは書籍の配置についても協議しながら進めているところでございます。 ◆吉田みな子 委員 わかりました。郷土資料についてはなかなか前進がゆっくりゆっくりだと思うので、海老名は歴史があるまちですから、その郷土資料については積極的にが主導してやっていくことも必要ではないかと思います。郷土資料については以上にいたします。  次に、目的外使用についてお伺いをいたします。先ほどカフェ、スターバックスと書店のほうは継続をされることをから求めたということでご答弁がありました。ただ、私はこれは賛成ですけれども、目的外使用の面積を少なくして本を読めるスペースにかえていくということで、そういう意味ではよかったと思ってはいるのですが、目的外使用に関しては、今の指定管理の中でさまざまな見直しが議論されてきたかと思うのです。実際条例が変わり、来年からは目的外使用料の徴収も変わってくるかと思うのですが、選定委員会の中には管財課長もおいでで、目的外使用の所管課長がいらっしゃいましたので、選定委員会で目的外使用に関してはどういったような質疑がされたのか、お伺いをいたします。 ◎金指 教育部次長 目的外使用については、図書のエリアが狭いということでしたので、その話で質疑がされています。その上で、今後はどこまで目的外スペースを削っていくかということについては、当然と指定管理者との間で調整する必要があると考えています。 ◆吉田みな子 委員 では、目的外使用は継続をするということですか。カフェと書店は目的外使用で今後も行政処分として実施していくということですか。 ◎金指 教育部次長 市民から非常に満足度の高いサービスだと考えていますので、それについては継続してまいりたいと考えてございます。  それと、先ほどのパスファインダーの関係、今確認ができましたのでお答えしたいのですが、これは第三者評価をいただいた段階で、でも、D評価をいただいたもの、もしくは先ほどのC評価をいただいたものについては指定管理者の確認をとっています。その中の回答としては、業務の中で有料データベースを活用して保管していきたいということと、指摘を受けた上で、地域資料、郷土資料を主に扱う有馬図書館で作成する方向で今後検討するという報告をいただいていますので、先ほど有馬が非常に充実しているという話がありましたけれども、さらにそこの辺を整理できればと考えてございます。 ◆吉田みな子 委員 わかりました。目的外使用に戻るのですが、目的外使用、貸し付け等もありますが、カフェをなくすとかそういうことではなくて、そもそも目的外使用のあり方の点について、今後も同じようなやり方でやっていくということでよろしいですか。 ◎金指 教育部次長 目的外使用については、条例が改正をされて、来年度からは、例えば算出根拠についても、従来型とは異なると考えていますので、それに基づいて適正に目的外使用料等についても徴収していきたいと考えてございます。 ◆吉田みな子 委員 わかりました。条例が変わって、今までと本当に変わりますから、だから、そのあたり事業者に対しても説明をしておく必要があると思うのです。例えば、目的外使用に関する条例が改正されて、減免対象が明確になったことや、電気、水道料金、冷暖房、火災保険料など、が加算金として徴収することができるようになっています。だから、今までは目的外使用はCCCですし、指定管理者もCCC、同一事業者でやりとりしていたものが、が加算金として徴収できるようになったこともあるので、その点は適切に条例が適用されていくことを考えておられるのかということと、事業者に対してそういうことをちゃんとお伝えされているのか、その点についてはいかがですか。 ◎金指 教育部次長 これまでも光熱水費を初めとして、加算金については徴収することができるという規定がございました。それに基づいて徴収金の加算を面積案分でいただいていました。ただ、今回の運用の中で明記されたのは子メーターを設置するとかということが表記されていますので、基本的にはそれに対応する形で目的外使用料については徴収してまいりたいと考えてございます。 ◆吉田みな子 委員 子メーター等も設置をされてということですかね。そのあたりを改善もされていくということですし、減免規定についてもしっかりと調整をしていただきたいと思いますし、しっかりと適切に徴収していただきたいとは思ってはいるのです。これは9月の決算審査のときにもお聞きはしたのですけれども、管財課でことし3月末に図書館の現在のカフェ、書店で利用している541平米の面積について不動産鑑定をされ、月額賃料を241万円と算定されています。この金額は妥当であると考えているかについてと、図書館の営業スペースについてどのような整理をしていくことが望ましいか、これはぜひ財政サイドの視点からお考えをお聞きしたいと思うのです。 ◎伊藤 教育部次長 財政サイドからというご質問でございますけれども、財政サイドからということではなくて、あるべき考え方としてご説明をさせていただきます。  行政財産の目的外使用料に関する条例につきましては、改正されて10月1日付で施行されているという状況でございます。不動産鑑定を管財課のほうでとられたという事実は認識しておりますけれども、そこについては、民間の賃貸物件ですとかテナントを借りるときには、この金額になるよというのが参考価格として示されたところでございます。今回、行政財産の目的外使用に係る使用料に関する条例につきましては、土地と建物の金額が固定資産台帳に載っておりますので、その金額を参考に許可するという規定になっております。あくまでも民間の賃貸物件と行政財産の目的外使用は性質的にはイコールではないと認識しているところでございます。 ◆吉田みな子 委員 ですから、今2分の1減免されていますから、2分の1減免が本当に妥当かどうかはちゃんと判断していただきたいですし、そういう意味では、民間で借りれば241万円、そのぐらいの賃料である。541平米から少し小さくなるので、金額は変わってくるにせよ、そうした客観的な事実があることを受けとめて、減免のことについてはきっちりと整理して適正に徴収をしていただきたいと思います。目的外使用については以上です。  次に、門沢橋コミセンと有馬図書館大規模改修についてお伺いをいたします。改修ですが、実際の設計等はこれからだと思いますし、ただ、今手元にどういった提案がされているか全然示されていない中で、どういう形になっているのか、口頭だけでは正直わからないのです。なので、ちょっと具体的にお聞きするのです。コミセンの今ある部屋、レクリエーション室とかいろいろあるかと思うのですが、その部屋は全て残るのでしょうか。事業者からどのような配置図が提案されたのか、お伺いをいたします。 ◎地域づくり課長 基本的には現在のコミセンの形は残る形になります。利用方法についていろいろ提案がございますので、そういったところで調整を図っているところでございます。 ◆吉田みな子 委員 今ある部屋は全部残るということの理解でよろしいのですか。 ◎地域づくり課長 各室は現状で残ります。利用方法について検討しているところでございます。 ◆吉田みな子 委員 事前にお聞きしたら、図書館とコミセンの間の部分の、今は共有スペースみたいになっているところも生かしていくようなお話も聞いているのですが、あとは学習室と図書館がつながるように、そういうことはお聞きしているのですけれども、そういう意味では少し配置も、大規模改修ですから、今のような形ではないのではないかとも思うのです。だから、今レクリエーション室が、実は中学生の利用者の子がもっと広くしてほしい、3面コートとか使えるようにしてほしいな、そういうような声もありましたので、そういうよく使われているところは広くするとか、余り使われていないところは少し狭くするとか、部屋数を少し変えるとか、そういうようなことはないということですか。 ◎地域づくり課長 基本的には同じ形になるのですが、一緒になることによって、受付なんかもまとめることができる。今現状ばらばらになっていますけれども、今言われたように、真ん中にもし持ってくるのであれば、受付で使っていたところはまた居室として使える可能性もありますので、そういった利用は考えていきたいと思っています。 ◎金指 教育部次長 若干補足させていただきます。今回お配りしている議案参考資料の13ページをごらんなっていただくと、「有馬図書館及び門沢橋コミュニティセンター大規模改修提案」ということで、図面も含めて書いてございます。  ここでは「知と文化と交流の場」ということで、「~世代を超えて地域がつながる“みんなの図書館”~」というのが1つのコンセプトでございます。具体的には「図書館とコミュニティセンターの融合を図る」、「よりわかりやすく、より楽しい場として機能を刷新する」、「若い世代の利用を促進するインテリアの刷新」ということで、先ほど若干ありましたけれども、例えばこれまで図書館については、閲覧室、学習室が不足していました。それらを学びの階段ということで、図書館エリアから直接従前の門沢橋コミュニティセンターエリアにアクセスして、そこで閲覧ができるような、学生や子どもたちがそこで学習できるような、そんな活用ができないか。複合施設の意味合いとしては、それぞれ別々のものということよりは、融合させて、それぞれ補完をしながら、新たなサービスを提供していくことが求められていると思っていますので、このコンセプトは、基本的には我々としてはいいのではないかと思っています。ただ、具体な内容については今後さらに精査をする必要があるだろうと考えています。  それから、楽しい場ということでは、図書館とコミセンのセンターのところに、特に子どもたちを対象としたキッズテントを設置して、例えばここで読み聞かせであるとか、新たなサービスが提供できると考えてございますので、こちらについても十分設計段階、当然ソフトの部分も重要ですから、ソフトの部分についても十分協議をしてまいりたいと考えてございます。 ◆吉田みな子 委員 この改修イメージ図を拝見してもそうですし、金指教育部次長から今お話を聞くこともそうですが、面積的にはもう決まっていて、限られた延べ床面積の中でどういうレイアウトをしていくか、どういう部屋を配置するかということになってくるかと思うのです。そうすると、先ほど地域づくり課長がおっしゃったように、今の部屋をそのまま残すよということはなかなか言いにくいのではないかと思うのです。どこか小さくしたりとかも当然出てくると思うので、もし本当に決まっていないのであれば、残しますよとここで明言されないほうがいいと思うのですが、もう1度改めてお聞きしますが、どうでしょうか。 ◎地域づくり課長 申しわけございません。コミセンの機能的なものは残していきまして、詳細についてはこれから当然打ち合わせをしながら決めていく形になります。 ◆吉田みな子 委員 コミセン条例がありますし、市民の方の利用が大前提になっているので、そういう意味では、キッズテントとかそういう魅力的なものを配置することで、逆に今まで市民の方が利用していた部屋が数が少なくなってしまったりとか、レクリエーション室が小さくなってしまったりとか、そういうようなことはないようにしてほしいですし、門沢橋コミセンを使っている市民の方にアンケートをとるとか、中学生も含めてよく使われているので、自治会の方だけではなくて、本当に中学生とか高校生とか小学生とかにも声を聞いて、どういう門沢橋コミセンがいいかを練っていく必要があるのではないかと思うのですが、その点についてはいかがでしょうか。 ◎地域づくり課長 改修についての地元の要望等についても聞き取りを行っておりまして、その要望についてはうちのほうでも把握はしているところではございます。 ◆吉田みな子 委員 なかなか全体像が見えませんので、今どういう形になっていくかがわからないことが少し不安ではあるのですけれども、募集要項では想定工事費も提案事項とされていました。工事は入札で、設計は今JVを組んでいるから、そこが負うということですか。設計と工事費、備品など、具体的にどのようなものに幾らかかると提案があったか、お伺いをいたします。 ◎金指 教育部次長 これはあくまでも想定工事費ということでございますけれども、約6億3500万円ということで想定工事費として提示をされているところでございます。いずれにしても、備品とか何かそういう消耗品などについては、当然今後またさらなる精査は必要なのかと考えてございますけれども、そういう想定額が提示されているところでございます。 ◆吉田みな子 委員 今6億3500万円という数字が出てきましたが、これはあくまでも工事費だけで6億3500万円ということでよろしいのでしょうか。 ◎金指 教育部次長 工事予定想定額ということでございます。 ◆吉田みな子 委員 事実上、青天井であった工事費については非常に問題があると私は考えているのです。募集要項には、2015年の中央図書館のリニューアル時に1平米当たり単価28万2000円、そういうふうに書かれていましたが、普通こういう書き方をしないですね。施設が違えば、設計も仕様書も、もちろん使える備品等も異なるため、28万2000円、しかも平米単価がですよ。やはり参考にならないと思うのです。有馬図書館、門沢橋コミセンの延べ床面積2219平米なので、6億2575万円は支出できるということと読み取れるのです。実際に提案された金額も6億3500万円ですので、工事費について説明をしていただきたいのと、何で上限額を示さなかったのかについて、ぜひご説明をお願いします。 ◎金指 教育部次長 想定工事費については、先ほど出ていましたように、管財課長が入っていますので、まだ提案自体が具体的なものでない中で想定で確認をしていますけれども、基本的には、この規模の改修工事とするならば、金額的には今回の想定額は若干安目なのかということでございました。 ◆吉田みな子 委員 安いか高いかの判断は持てないですね。行政から上限額が示されていない。手がかりとなるのは中央図書館の28万2000円です。この28万2000円を手がかりにして、当然事業者は工事費を見積もってくると思うのです。もっと言うと、平米28万2000円は出してくれるだろうと思いますよ。私も思って、だから、2219平米で計算すると6億2500万円ですから、実際に提案してきた金額が6億3500万円。だから、そういう意味でも、安いか高いか、安目だよというのはどうしてそう言えるのかが1つの疑問と、あともっと言うと、図書館の2015年のリニューアル工事、当初が提示していた想定工事費、目安として5億円と出していたはずなのです。それが指定管理者の提案によって10億円をちょっと超える額が提案され、そして実際にリニューアル工事は10億円ほど、提案どおりの金額で工事がなされてきたという経過があるのです。だから、1平米当たり28万2000円が安いか高いかというと、これは今までの議論の経過を見ると、高いのではないかと感じてしまうのです。なので、もう1度それがなぜ6億3500万円が安いのかについてと、上限額が示されていないことについての説明を、特に財政サイドとしてそれでいいのかと思うのですけれども、お答えいただける方にぜひお願いします。 ◎金指 教育部次長 今回の提案については、新たな複合施設ということでご提案をいただきたいという趣旨でございました。ただ、当然何も根拠がないままに指定管理者を募集するわけにいかないので、これまでの工事費を参考として掲載させていただいて、それを参考に設計、工事費を見積もっていただいた状況だろうと思っています。  工事費については、先ほど言いましたように、今後、設計内容によりますけれども、入札をかけますから、そこについてはしっかり競争のもとに価格設定がなされると考えてございます。 ○委員長 吉田みな子委員に申し上げます。審査に当たっての質疑の場でありますので、質疑を簡潔にお願いしたいことと、意見に関しては、後ほど意見の場がありますので、できるだけ後ほどの意見の場で申し上げていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ◆吉田みな子 委員 意見というよりも、この点については明らかにしていただきたいと思っているのです。想定工事費が示されていないことについては、やはり問題があると思っているのです。実際に議会で聞かれたときに、工事費の上限を示せない理由をどのように考えているのですかと問われたときに、要は、事業者が提示をした、いわば言い値で行政としてはいいですよ、そういうように考えているということでしょうか。 ◎金指 教育部次長 今回は提案をいただいていて、設計自体もまだ固まっていないです。具体的な内容が固まってくると、この仕様に合わせて設計金額は決まってきます。その上で、工事費については決まってくる。それに基づいて入札をかけますから、それは言い値ということではなくて、今後積み上げていくものだろうと思っています。  ただ、指定管理者の選定に当たっては、そこの具体的な、今回私どもが求めるような提案がなされているかどうか、そこは非常に重要な部分であって、そういう意味では、今回のコンセプトについては、教育委員会が定めた基本方針に合致していると考えているものですから、これについての評価も高く出たということだと認識してございます。 ◆吉田みな子 委員 この点についてはこれで終わりにしますけれども、そもそもこの金額を出した出発点が事業者から出されているということです。行政としては上限額を示していないわけで、28万2000円という数字だけが出されている。要は、計算したら6億2500万円ぐらいが上限だと受けとめられかねないような書き方をしていますから、そこは税金で工事をする以上、上限額を示していかないと、よりいい提案でも、これ以上はできない、この金額を超えたら、それはなしですよというのが通常な姿勢だと思いますから、その点については改めて積算も含めて行政として積み上げていっていただきたいと思います。 ◎伊藤 教育部次長 想定工事費ということでご質問いただいている中で、がいろいろな工事を発注するに際しましては、まず想定をするのが一般的でして、その想定工事費をもとに設計書をつくる。その設計に基づいて詳細な設計を行って工事費を導いて、その導かれた工事費に基づいて入札を行うのが一般的には行われているという中で、今回提示させていただいたのが平米当たりの単価でございますけれども、今回、設計を進めていくに当たって、その内容等については、先ほどからご答弁申し上げているように、しっかりとの中でも精査をして、工事内容については決定してまいりたいと考えております。 ◆吉田みな子 委員 次に、整備のことについて引き続き質問をしていきたいのです。有馬図書館と門沢橋コミセンのことですが、カフェと飲食を提供する場についての提案はあったのでしょうか。 ◎金指 教育部次長 簡単な軽食がとれるようなスペースについての提案はございました。 ◆吉田みな子 委員 それは軽食を提供する場ではなくて、市民の方が、例えばお弁当を持っていったりとかパンとかいうものを買って、そこで食べるスペースを設けるということですか。どちらでしょうか。 ◎金指 教育部次長 委員ご指摘のとおりでございます。提供するものではなくて、そういうスペースを提供するものでございます。 ◆吉田みな子 委員 中央図書館のリニューアルのときに、カフェの設置がかなりメーンだったかと思うのです。カフェは必ずつくってください。それは指定管理者制度導入前に行われた幅広い市民アンケートで、図書館に求めるもので一番高かったのがカフェなど飲食できる場だったからだと思います。有馬図書館の利用者も22パーセントの方が飲食店を要望していました。有馬図書館の利用者の中で一番高かったのはメディアライブラリーとか視聴覚資料の充実でしたので、そのことについても、大規模改修で反映をしていくのだろうとは思って期待はしているのです。カフェ等、飲食を提供する場は設けないということですが、それはもう確定ですか、それとも今後市民の方の意見を聞く中で、あのあたりコンビニ等も少ないですので、よりニーズは高いのではないかと思うのです。その点については今後検討の余地はあるのでしょうか。
    ◎金指 教育部次長 最終的には、そこの利用については、設計も含めてですから、固まっているわけではないです。ただ、提案としては、そこに自販機などを置いて、軽食などがとれるようなスペースを確保していきたいというご提案をいただいている状況でございます。だから、今後そこについては詰めていく必要があるだろうと思っています。 ◆吉田みな子 委員 今、私はカフェの話をお伝えしているのは、目的外使用の点について、子メーターが設置をされていないことが、図書館に限らず、課題としてありますし、例えばビナレッジのカレー屋についても課題があると思うのです。調理室を使われていて、本当だったら1階にあったほうが市民の方の利便性は高いし、収益も上がるだろうということもあって、もともとの設計の想定をきっちりしていくことが、今までの反省を踏まえて必要なことだと思うのです。コミュニティの場ということでコンセプトとして持っていれば、よりそこでお茶を飲んで集ってという場所は求められてくる可能性は高いと思うのです。だから、その点について早急に詰めて、としても方針を出して、設計にもきっちり盛り込んで、後づけとか、あのときこうしていればよかったということはぜひないようにしていただきたいと思うのですけれども、その点についてはいかがでしょうか。 ◎金指 教育部次長 そのあたりが恐らく吉田委員とは意見を異にするのだろうと思っています。今回もですけれども、指定管理者制度そのもの自体が民間ノウハウの活用をして、これまでの従来型の行政が公物管理をしていたとき、公の施設を管理していたものと違うサービスを提供したいということがもともとの図書館のあり方として示されていて、今回、教育委員会としても方針を示しています。だから、基本的にはその延長線でさまざまな提案をいただいて、その上で行政としてきちっと判断していくべきであろうと考えていますので、最初から行政が押しつけて、こういう内容でやりますということでは現在考えていないのです。ですから、そのためのプレゼンテーションをしていただき、提案を求めたということですから、今、委員のお話は、行政が形を決めて、その枠の中でやらせるべきだと私には聞き取れましたけれども、今回はそういう形で提案を求めていないということですので、ご理解をいただきたいと思います。 ◆吉田みな子 委員 そこの考え方の違いを今議論はしたくはないのですが、でも、カフェのことについては、市民ニーズが高いということと、今はつくらないと言っていても、今後つくることになったときに、きっちりと対応できるのか、あるいはカフェは、有馬図書館、門沢橋コミセンにはつくらないということであれば、もうそれでいいのですが、後づけということが今まであったり、あのときちゃんと整備しなかったということの失敗もあるので、改めて確認をさせていただいているだけです。なので、カフェについては今のところはない、そして今後も今のところは考えていないということで整理をさせていただきたいのですが、よろしいですか。 ◎金指 教育部次長 現段階ではそういった提案はいただいていない状況だと思います。 ◆吉田みな子 委員 わかりました。  次に、業務仕様書についてお伺いをさせていただきます。まず確認ですが、業務仕様書ですけれども、が指定管理者に対して必要最低限のことを求めている事項だということでよろしいですか。 ◎伊藤 教育部次長 一般的なお話といたしましては、指定管理者選定後については協定を結んでいく。その協定の中で、と指定管理者の間で、指定管理者に行っていただくような内容についてきちんと盛り込んでいくのが、一般的には仕様書だと考えております。 ◆吉田みな子 委員 前回の指定管理者募集のときは業務要求水準書でありましたが、それも今の伊藤教育部次長のご答弁ということで理解をしてよろしいですか。 ◎伊藤 教育部次長 基本的な性質としては同じものと考えております。 ◆吉田みな子 委員 わかりました。業務仕様書、業務要求水準書は、提案を求めても、最低限これはやってほしいということで盛り込むべきものだと私も認識をしていたので、確認をさせていただきました。  今回の指定管理者は継続ですので、今の5年間の延長であるということだと思うのです。なので、今の業務要求水準書と次の仕様書の変化も含めて、その点についてお尋ねをしていきたいと思っています。5年前の業務要求水準書と比べてみると、削られている項目が複数ありますので、その削った理由についてと、次の指定管理者にとして何を求めているのかについてお聞きをしていきたいと思います。  まず参考資料39ページですが、「業務基準について」です。「業務基準について」の「資料収集方針を策定」とありますが、これは方針を策定するのは指定管理者なのかという確認と、のホームページ、指定管理者のページですけれども、海老名市立図書館及び門沢橋コミュニティセンター指定管理者候補者の決定に関するページにある添付ファイルに資料収集方針がありますが、これとは別に指定管理者が資料収集方針を定めるということでよろしいでしょうか。 ◎学び支援係長 こちらはたしか第三者評価でも指摘のあったところかと思っております。指定管理者側で今後5年間の期間内の収集方針を定めるといったところで記載をしてございます。 ◆吉田みな子 委員 では、ホームページに載っている資料収集方針はがつくっていると思うのですが、これではなくて、新たな指定管理者が独自で資料収集方針を定めていくということですか。 ◎学び支援係長 新たな事業者がその指定管理期間内の資料収集方針を定めるというものです。 ◆吉田みな子 委員 では、あの資料収集方針はがつくったのか、ちょっとよくわからないのです。というのは、5年前の要求水準書には、収集方針ではなくて、資料収集計画を作成することとありました。先ほど学び支援係長もおっしゃっていましたけれども、第三者評価の中で、資料収集計画は今つくられていないという指摘がありました。そういう意味では、業務水準を満たしていませんし、今ホームページで上がっている資料収集方針は、誰がいつ策定したのかということは疑問ですし、その点についてお答えいただきたいのと、そもそも収集計画とはどのようなものを教育委員会は想定していたのか。収集計画から収集方針に変わったのは、どのように意味合いが変わったのかについてお伺いをいたします。 ◎学び支援係長 申しわけございません。少し勘違いをしておりまして、第三者評価で指摘をされたのは計画のほうでございます。資料収集方針は教育委員会で過去に定めたものでございまして、計画のほうにつきまして指定管理者で作成するというものでございます。 ◆吉田みな子 委員 でも、39ページの2の(4)は「資料収集方針を策定する」と変わっているのです。でも、今おっしゃったように、が過去に資料収集方針は定めているのです。では、指定管理者はが定めた資料収集方針を見直して、新たに方針を定めるということですか。それとも資料収集計画はつくらなくてもいいということでしょうか。 ◎学び支援係長 繰り返しになりますが、資料収集計画を指定管理者から提出していただくというものでございます。 ○委員長 暫時休憩といたします。                   午前11時51分休憩                   午前11時52分再開 ○委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。 ◎金指 教育部次長 39ページの(4)の「資料収集方針を策定するとともに」という記載についてのご指摘でございました。ここの部分については、大変申しわけございません。誤植でございまして、「資料収集計画を策定する」ということでございます。  なお、ご指摘の事項につきましては、本年3月の第三者評価の中でご指摘いただいた中で、D評価をいただいているところでございます。そこについては、両館で調整をして、直ちに検討を始め、現在もう既に計画自体は策定がなされているということでございますので、訂正させていただきたいと思います。  また、今回の仕様書につきましては、指定管理者が決定した段階でさらにそういった部分についても精査をした上で、誤植等についても再確認をさせていただいて、訂正などをさせていただければと考えてございます。 ◆吉田みな子 委員 業務要求水準書やこの仕様書は最低限が求めているものですから、必ず履行してほしいという項目だと思うのです。だから、第三者評価も、4年目の事業者に入っていますから、4年間つくられてきていないということでもありますから、その点についてはきっちりと仕様書を実行させていくようにしていただきたいし、大きく方針と計画が異なるので、こういった点についてはないようにしていただきたいと思います。  次に、41ページの「図書館運営業務について」です。3の(1)のエの(ア)、「教育委員会との連絡調整」に「業務報告」とあります。今期の業務要求水準書には業務報告のほかに日報の作成がありました。現在、指定管理者は日報を策定しているのでしょうか。確認をさせてください。 ◎学び支援係長 日々の日報は作成していて、現地で保管してございます。 ◆吉田みな子 委員 では、次の指定管理からは日報作成については仕様書に明記をされなくなっていますが、これは日報をつける必要性をとしては感じなくなったということですか。日報をつけなくても、それは構わないと読み取れるのですが、その点についてはどのようにお考えでしょうか。 ◎学び支援係長 指定管理業務を日々行う上では、日報の必要性は当然必要かと思っておりますので、それは維持管理する運用の中で日報は日々つけていただくような指導はしてまいりたいと思いますが、こちらの記載のところにつきましては簡素化を図ったと受け取っていただければと思います。 ◆吉田みな子 委員 日報は大事だと思いますので、簡素化で済むのかというのはあるのですが、必要なことはきっちりと明記をして、今ままであったものがなくなったことのインパクトはありますので、引き続き日報についてはきっちりとつけて、保管をするように、それは求めていっていただくことでよろしいですか。 ◎学び支援係長 日報については引き続き日々つけるようにしてまいります。 ◆吉田みな子 委員 わかりました。そうであれば、不用意に削らないで、残しておくものは、字数的にも残しておいてもいいと思いますので、それはまたぜひ検討をしていっていただきたいと思います。  次に、42ページの施設管理業務についてですが、今の業務要求水準書の中には視聴覚室及び会議室の管理とあります。今の仕様書には削られています。これまでも市民要望が高かった視聴覚室の設置充実ですけれども、要求水準書を見てみると、視聴覚室と明記されていますので、そういう意味では、今、視聴覚室はないですから、要求水準を満たしていないのではないかと思います。視聴覚資料とか視聴覚ライブラリー等に関することは、そのほかの項目でも全般的に削られています。現状に合わせて削るのではなくて、指定管理者に水準を満たすように求めることが、業務仕様書とか業務要求水準書をつくっている行政の最低限の役割だと思うのですけれども、ご見解をお伺いいたします。 ◎学び支援係長 視聴覚室につきましては、以前の中央図書館には2階にそういう施設があったため、前回の募集要項にはそういった施設名の記載があったのかと思いますが、現在では、ハード的にそういった機能の諸室がございませんので削除してございます。 ◆吉田みな子 委員 今指摘したように、現状に合わせて削るのではなくて、少なくともリニューアル改修前につくった業務要求水準書であることは承知はしていますけれども、としては視聴覚室は必要だと思ってここの要求水準書に明記しているのですから、改修のときにも視聴覚室を設置することが当然だと思うのです。だから、今後有馬図書館も改修をしていく。視聴覚室は市民の方から要望が物すごく高いのです。だから、アンケートでも高いのですから、そのことについては削るのではなくて、どうやって確保するかこそ求めたいですし、要求水準書については、仕様書もそうですけれども、きっちりと履行をしていただきたいと思います。この点については以上にとどめたいと思います。 ○委員長 暫時休憩といたします。                   午前11時59分休憩                    午後0時再開 ○委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。  吉田委員の質疑に関しましては、一旦ここで中断をさせていただき、休憩をとらせていただき、改めて1時からの再開とさせていただきますので、よろしくお願いします。  暫時休憩といたします。                   午後0時1分休憩                   午後0時59分再開 ○委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。 ◆吉田みな子 委員 次に、43ページの窓口対応について、ウの「利用者サービスに関すること」です。現在の要求水準書では11項目ありますが、次期の仕様書では8項目に減っております。1つは公共情報端末の管理と利用案内、拡大読書器の管理と利用案内、視聴ブースの管理と利用案内が削られております。お聞きしますが、現在この3つの利用者サービスは実施されていますでしょうか。 ◎学び支援係長 公共情報端末につきましては、の情報システム課のほうで各公共施設に配備していたもので、そちらの引き揚げに伴って削っている項目でございます。 ◆吉田みな子 委員 残りの2項目については実施をされているということですか。 ◎学び支援係長 視聴ブースにつきましては、その機能の部屋がなくなったということでの削除でございます。  拡大読書器につきましても、その機種がございませんので、削除したものでございます。 ◆吉田みな子 委員 繰り返しになってしまうのですが、要求水準書はが指定管理者に求めて、指定管理者の募集要項に業務要求水準書として提示をされていて、今、結果的にないものが次の指定管理の仕様書から削られていることの経過、事実はわかるのですが、少なくともとして、例えば拡大読書器については設置を求めていたわけです。設置がされていないことについてどのように捉えておられますか。 ◎学び支援係長 備品等の配備については、のほうで用意するものだと考えておりますので、現状の仕様でつくっているものでして、指定管理者のほうで率先して備品をそろえるものではないかと考えております。 ◆吉田みな子 委員 これで終わりにしたいのですけれども、私、申しているのは、拡大読書器について例を挙げても、要求水準書の中に入れ込んでいたわけです。だから、としては、指定管理者には、拡大読書器は市民の利用のためにも設置をちゃんとしてほしいということを求めていたわけです。それが実際には設置がされていない。そして、現状に合わせて削除されることになった。その経過はわかるのです。ただ、拡大読書器が不要になった、要は、の考え方が変わったと受けとめるのです。その点について、なぜ拡大読書器が不要になったのかについてちゃんと説明をしていただきたいのですが、いかがでしょうか。 ◎学び支援係長 拡大読書器につきましては従来中央図書館に備わっていましたけれども、老朽化等に伴って今現在は用意がございません。 ◆吉田みな子 委員 次に、東柏ケ谷小学校市民図書室業務については、私は前向きな変化があったと思っております。利用時間は長くとられていますし、これまで必須ではなかった利用者統計と業務日誌作成業務が追加をされています。こうしたことは評価をしています。  図書館業務の中で、最も重要である資料管理業務について引き続き質問させていただきたいのですが、指定管理以前の2013年度の児童書の蔵書は、図書館年報によると12万879冊、2017年度は11万5639冊になり、5240冊減少しています。児童書は指定管理になってから減少をし続けております。業務仕様書を見ていても、児童サービスが切り捨てられている印象を受けます。現行の要求水準書に書かれている項目の実施状況をお聞きしますが、要求水準書に書かれていることが削られている項目ですけれども、ボランティア養成講座、子ども向け講座企画運営、小学生1日図書館員の開催、読書ラリーの運営、赤ちゃん絵本コーナーほか特別コーナーの管理充実、ティーンズコーナーの管理充実について、実施していないものがあれは教えていただけますか。 ◎学び支援係長 今現状では、読書ラリーとかティーンズコーナーとしては設けていないといったところで、ボランティアとの連携であるとか、赤ちゃん向け、子ども向けの講座等につきましては、現状では実施ができているといったところでございます。 ◆吉田みな子 委員 ティーンズコーナーについては9月の議会でも議論になりました。ティーンズコーナーの設置を私は求めたのですけれども、学び支援課長は、ティーンズコーナーとして集約するのは、図書館の規模観からも難しいとおっしゃっておりました。しかし、今の要求水準書では、ティーンズコーナーの管理充実がしっかりと明記してあり、これでは学び支援課長の答弁は要求水準書と矛盾していると感じます。改めてお聞きいたしますが、が最低限指定管理者に求めているのが要求水準書に書かれているというものではないのでしょうか。そのことについて改めてお伺いをいたします。 ◎金指 教育部次長 先ほど来、幾つか業務仕様書についてのご質問いただいていますけれども、業務仕様書につきましては、募集に当たって、基本的にはこういう仕様でやっていただきたいということではありますが、「要求するサービス並びに具体的な指針を示すものです」と。これをイコール指定管理者が決まって、これを仕様書にするものではないです。その後に書いてあるのが「指定管理者の提案に基づき、教育委員会との協議の上、必要な加筆修正を行った上で、実際の仕様書を策定する」ということでございます。例えばご意見ということであれば、それについてはお受けしたいと思いますけれども、現状のサービスが行われているかどうかということについては、この仕様書は募集のときの仕様事項でございますので、現段階でお答えするのがなかなか難しい。現在の仕様書についてお聞きするということであれば、資料は添付させていただきましたので、これをどういうふうに変えていくということについてはお答えはしたいと思っているのですけれども、いかがでしょうか。 ◆吉田みな子 委員 確認をしたいのは、先ほど伊藤教育部次長もご答弁がありましたけれども、要求水準書、仕様書についてはが求めている項目である。それは協定書の中にも各種仕様書について業務を行っていくと書かれていたと思うのです。だから、要は指定管理を結ぶ前に、としては最低限この業務はやってくださいということが明記されていることだと思っているのです。だから、そういう意味では、仕様書に書かれていること、今の業務要求水準書に書かれていることが履行されていないものが削られていくことに対しては、しっかりととして説明というか、が最低限求めていたことに対して、指定管理者が実施をしていないという現実については、ちゃんと説明をしていただきたいと思っているのです。だから、今後も、仕様書に書かれているけれども、5年間かけて実施されていなかったら、また削られてしまうことは起こしてはいけないよと思うのですが、その点についてご見解を改めてお伺いいたします。 ◎金指 教育部次長 確かに今回の仕様書というのは、仕様書ではありますけれども、実際には募集に当たって、こういう業務内容ですよというのをお示ししたものです。これについてはご理解いただけていると思います。その上で、今後業務内容については提案事項によって加わるものも出てきます。先ほど言いましたように、既に物がないようなものについても、過去の業務要求水準書には載っています。それらについては適宜精査をしながら、実際に今後協定を結んで、その仕様書の中に織り込むものについては、そういう加筆訂正をして、具体的にやってもらう内容についてはきちっと整理をしていく必要があると考えています。 ○委員長 暫時休憩といたします。                   午後1時12分休憩                   午後1時15分再開 ○委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。 ◎伊藤 教育部次長 海老名市立図書館の管理運営に関する特記協定書というのが今現在の指定管理の中で締結されておりまして、その中で、基本協定書、年度協定書、仕様書、募集要項、指定管理者から提出された事業計画書に定める仕様の水準の未達成が確認された場合には、甲は本特記協定に定める規定により、乙に対して改善要求を行う等、必要な措置を講ずるという規定がございます。今いろいろなご質問をいただきましたけれども、その細かい1点1点の未達成については、検証しませんと、この場では即答はできませんが、今後につきましては、まずは仕様書に基づいた協定を結ぶ。その仕様書の中で、未達成が確認されたような場合には、その具体的な原因等を勘案いたしまして、指定管理者に対しては改善要求等の必要な措置を講ずる必要があると認識しております。 ◆吉田みな子 委員 わかりました。ぜひその点についてはしっかりと改善要求等もされて、求められたら答えられるようにしていただければと思います。引き続き次期の指定管理者に対しても同様に対応していっていただきたいと思います。  次に、47ページ、図書館電算機システムについてお聞きをいたします。こちらは、5年前の要求水準書では、電算システムの新規導入が可能としていたのですが、今回は電算システムは現行のものを使用することになっております。先ほどご答弁の中で、電算システムの更新が4月からずれていることがわかったので、そういうことも含めて、現行のものを使ってほしいということだったのかと思うのです。電算システムが、要は、前回は更新だったわけですが、新たに募集をかけるときに、新規事業者にとって、電算システムが各事業者にとって使いやすいものを使えたほうが、業務にもかかわってくる根幹だと思うのです。だから、今回、現行の電算システムを使ってほしいということを書かれていると、今やっている指定管理者に有利に働いてしまうのではないかと考えますが、その点についてはどのように捉えていらっしゃいますか。 ◎金指 教育部次長 システム自体は汎用性の高いものですから、例えば図書館の指定管理者が他の事業者になったとしても、基本的には活用ができると思っています。先ほどの更新というのは、あくまでも保守期間が終了するので切りかえる。これはシステムの安定稼働のためにも欠かせないという認識でございます。 ◆吉田みな子 委員 次に、削られている項目ではないのですが、執行体制の職員名簿について提出を求めております。これは今の要求水準書の中でも提出を求めております。今まで毎年1回、変更があれば、必ず職員名簿を事前に提出されていたでしょうか。また、アルバイトスタッフも含めて全員の名簿提出を求めているということでしょうか。 ◎学び支援係長 委員おっしゃられるとおり、名簿の提出は求めておりまして、中のメンバーがかわれば、都度提出いただいてございます。 ◆吉田みな子 委員 これは第三者評価の指摘でもわかったことですけれども、中央図書館で司書の資格を持っている方が50パーセントを切っていたことに対して、議員から一般質問で質問を受けていたときに、金指教育部次長は誰がやめたかわからないとご答弁をされていたと思うのです。その答弁は、仕様書からもちょっと矛盾しているかと思いますし、知らなかったということではないのかと思うのです。これまでどういう名簿の提出を求めていたのか、そして今後はちゃんと名前も含めて把握を随時できるのか、そのあたりについてはどのようにお考えでしょうか。 ◎金指 教育部次長 この文教社会常任委員会でその件について私は再度発言をさせていただいていて、そのときには、現状としてどうかという話があったので、そこまでの答弁にとどまりましたけれども、後任の方がまだ決まっていないということで、後任が決まった段階でしっかり名簿については提出をされている。さらには、2人司書がやめられるということで、それが事前に連絡も入っていますということで、ご答弁をしていますので、内容的にはそういう状況にあります。今後もこの規定に基づいて、当然やめた場合、新たに新規の方が採用された場合については名簿の提出を求めてまいりたいと考えてございます。 ◆吉田みな子 委員 それはアルバイトの方とかも含めて全員の名簿提出を現状求めているということですか。 ◎学び支援係長 アルバイトも含めて名簿提出を求めています。 ◆吉田みな子 委員 そこの名簿提出についてはきっちりと把握をされているということだと、わかりました。  次に、司書について、教育委員会としてちゃんと把握できているのかということについては、いろいろとそのときも議論があったと思うので、市民の方からも、綾瀬はちゃんと名簿を提出しているけれども、海老名はしていないのかという問い合わせも実はあったのです。でも、実際はちゃんと名簿は提出をされているし、仕様書にも書かれている。綾瀬は、昨年度から図書館年報に職員数、司書の有資格についても明記をされています。海老名も職員の人数は図書館年報に明記はされていると思うのですが、司書の数もあわせて明記をしていくことが必要だと思うのです。その点についてはいかがでしょうか。 ◎学び支援係長 年報につきましては、各市町村、取り扱いが非常にまちまちというのが現状でございます。現指定管理者からも年報の中身のつくり方につきましては、同じ事業者が更新されますので、できる範囲であれば、年報の中のつくりも変えたいというご意見をいただいているところでございますので、委員、今おっしゃられるようなことは参考に伝えていきたいと思います。 ◆吉田みな子 委員 わかりました。  次に、図書購入費についてお伺いをいたします。図書購入費の金額は書かれていて、計算すると、年間で2400万円ぐらいですか、金額が今の指定管理よりも上がっていると印象を受けて、図書購入について金額がしっかりと確保されていることについては評価をするのです。ただ、図書購入について、として、金額的なこともそうなのですけれども、目安が示されておりません。先ほど児童図書が5000冊減っているということをお伝えしましたが、例えば大和のシリウス内にある図書館では、年間1万5000冊を目安に図書購入を求めていますし、蔵書計画を提示させて、的確な除籍、購入で蔵書管理を指定管理者に求めています。図書館の根幹である蔵書数の維持や図書購入について、として指定管理者にどのように求めていくのか、選定委員会として図書購入についてどういう議論がされたのか、お伺いをいたします。 ◎金指 教育部次長 具体的にどのような図書をどういうふうにふやしていくかということについては、そういう意味では、選定委員会で話す内容ではないと思っています。それは選書基準をが示していて、今後、図書の購入計画が出されて、それに対してモニタリングの会議などで、その図書購入計画などについて話し合いを持ちながら、としての意向についても反映をしていっていただくということだと思います。今回については、提案として、額について、特に有馬図書館の図書購入費を増額しています。さらには、リニューアルオープン時の図書購入費を増額ということで提示しておりますので、選定の内容としては適正であろう。さらに図書の充実が図れるだろうということで考えてございます。 ◆吉田みな子 委員 実際に児童図書が5000冊減って、29年度が6000冊ぐらい除籍になっていることも年報からわかっています。だから、一定蔵書数は担保するような形の目安を示すことが必要だと思うのです。それは事後の協議ではなくて、指定管理者を募集する時点でお示しすることが必要だったのではないかと思うのですが、その点についてはいかがでしょうか。 ◎金指 教育部次長 現在、学校の図書館の本も予算をプラスしてつけていますけれども、実際には図書蔵書数は若干下がっています。というのは、過去に古い図書というのは実はいっぱいあって、それらが十分に処分されていなかったという背景がございます。今回は、これまでもお話をさせていただいていますけれども、両館の図書司書が入って、本の内容についても確認をして、例えば古くて時代に合わなくなったようなものについては除籍をすることもありますから、これは図書司書としてのとても大切な業務なのです。それはきちっと図書選書、除籍基準ということで明示していますので、そういったことをきっちり行われた結果が減につながっているのだろうとも思います。内容まで細部を確認していませんけれども、いずれにしても、児童図書についての充実は当然だと思っていますので、それはモニタリングなどの中できちっとお伝えすることができればと思っています。 ◆吉田みな子 委員 わかりました。蔵書計画が必要だと思いますし、適切な除籍も必要と思うのですが、除籍はした分、購入をすることもあわせて計画をちゃんと示して、減っていませんよというか、今いっときは減っているかもしれないけれども、5年の中で見ると、ちゃんと適正に蔵書は維持していることを示していただきたいと思いますので、その点については今後も詰めていっていただきたいと思います。  次に、指定管理料についてお伺いをいたします。先ほどご答弁でありましたけれども、特に人件費についてお尋ねをいたします。人件費については、実績値と、もしが直営とした場合のシミュレーションを出したとおっしゃっていました。まず人件費の実績についてはこれまでも求めてきたことですので、人件費に年間幾ら使われていたのか、お伺いをいたします。 ◎学び支援課長 29年度の実績でございますが、両館合わせて1億8213万2000円になっております。 ◆吉田みな子 委員 中央図書館、有馬図書館それぞれと、あと、この実績額の内訳というのですか、どういった書面で確認した金額なのかについてもお伺いいたします。 ◎学び支援課長 1億8213万2000円の内訳ですけれども、中央が1億4813万5000円、有馬が3399万7000円でございます。これは収支報告書という形で報告をいただいているものです。 ◆吉田みな子 委員 この金額は図書館年報にも載っているものではないのかと思うのです。人件費として実際にかかった額だということでよろしいのですか。 ◎学び支援課長 収支報告書の決算額ということで報告をいただいております。 ◆吉田みな子 委員 それでは、もう少しお聞きしますけれども、アルバイトの時給が幾らで、何人ぐらいなのかとか、館長の給与が幾ら、マネジャーが幾ら、契約の方もいらっしゃったと思うのですけれども、その方は幾らという具体的な金額も把握はされているということですか。 ◎学び支援課長 これは他の指定管理も多分同じだと思うのですけれども、個々の方の給与の状況の細かなところまでは求めてございません。 ◆吉田みな子 委員 では、収支報告の中で人件費が1億8200万円ぐらいだったと、数字だけが出てきているでしょうか、それともう少し細かなというか、誰かと特定はできなくていいのですけれども、アルバイトスタッフの金額が幾らだったり、そういう検証ができるような具体的な数値は記載されているのですか。 ◎金指 教育部次長 基本的には名簿が全て提出されていますので、例えば、館長何名、サブリーダー何名、図書司書何名、さらにアルバイトの方が何名という形では把握をしてございます。しかし、指定管理者制度の性格上、業務仕様内容を履行することが第一義的に求められています。ですから、実際にどのような内容で行うかということについては、もしくは幾らお金を支払っているかということについては、今回の指定管理者制度の中では求める必要がないと考えてございます。 ◆吉田みな子 委員 今のご答弁は、これまでのご答弁と変わらない、同じですね。だから、私は人件費にこだわっているというか、なぜここまで具体的に詰めているかというのは、指定管理料の積算が指定管理者から出されて決まったことが背景にあるからです。実際に2018年度の人件費は1億8500万円かかると出しています。それは情報公開でとって、そう書いてあるのですが、指定管理料の半分以上が人件費にかかっているので、過去にも働いている方の雇用状況を伺うと、全体の3分の2ぐらいの方がアルバイトの方だということでした。だから、今お話を聞いていても、中央図書館の場合、人件費が本当に1億4000万円かかっているかについては検証がされないままです。そのことについて、実際に人件費は幾らかかったかについては、教育委員会としては具体的な検証はされないのですか。 ◎金指 教育部次長 今回、大きく2つの手法をとった。それは、が実際に指定管理者の提案内容と同じような職員配置をしたときに、実際幾らかかるのかということを直営のケースで試算しました。それによると、明らかに直営のほうが高いという結果になりました。それから、これは手引の中にも書いてありますけれども、実績ベースで見たときに、その金額が今度はどの程度上昇しているか、もしくは下がるケースもあるかもしれませんが、それらについての検証も行いました。それが先ほど申し上げたように、開館時間の増であるとか、あるいは賃金の定期昇給的なこと、これらを考えると、適正であるという判断をさせていただいているところでございます。 ◆吉田みな子 委員 指定管理料については、他とかで指定管理料を安くして、割と事業者が来ないということ、サービスが低下せざるを得ないような状況も問題としてあることも聞きます。でも、海老名はそうではないので、その点については、適正にちゃんと指定管理料を支払うことについては特に疑問はないのですが、ただ、システム管理とか図書購入というのははっきりと見えるものではないですか。でも、人件費については、実際に幾らかかったのか、実際人件費がそれだけ支払ったものに対してかからなければ、それだけ利益になるので、だから、ちゃんとした指定管理料の積み上げのときに、指定管理の人件費については一定精査が必要なのではないかと思っているのです。だから、おっしゃることはわかるのですけれども、指定管理料の積算についての人件費について、しっかりと検証することが必要だと思うのですが、されないですか。 ◎伊藤 教育部次長 人件費のお話でございますけれども、人件費の積算については、先ほど来申し上げましているとおり、が直営でやった場合等をシミュレーションしながら、その妥当性については我々が把握しているところがあるのです。指定が議決いただいた後には、人件費が適正に払われているのかというのは、今後、労働条件審査を指定管理者導入の1年目と3年目に実施しておりますので、その中で、正社員、またアルバイト社員など、それぞれ個別の職種において、適正な水準の賃金が払われているのか、また適正な労働条件が担保されているのかを確認しながら、人件費についてはしっかり対応してまいりたいと考えております。
    ◆吉田みな子 委員 次に、個人情報についてお伺いをいたします。提出書類の中にPマークか、それに類する個人情報保護に関して取得している資格の写しとありますが、今回どのような資格証明を事業者は提出したのか、お伺いをいたします。 ◎金指 教育部次長 Pマークの認証取得のペーパーと、あと1社が情報セキュリティマネジメントシステムを取得した証書を提出していただいてございます。 ◆吉田みな子 委員 3社あるかと思うのですが、どういう内訳になっているのでしょうか。 ◎金指 教育部次長 TRCと相鉄がPマーク、CCCが情報セキュリティマネジメントシステムでございます。 ◆吉田みな子 委員 Pマークと情報セキュリティマネジメントシステムは同等のものですか、それとも若干仕様が異なるというか、その点についてどのように評価を持たれているでしょうか。 ◎学び支援課長 基本的にシステムの構築の仕方が異なりますけれども、両方とも個人情報の保護という意味では社会に広く知れ渡っているもので、CCCが取っているほうはISO/IEC27001マネジメントシステム登録証ということで、国際規格にのっとったセキュリティーのシステムを運用しているということでございます。 ◆吉田みな子 委員 わかりました。ぜひ個人情報保護に関してはしっかりとやっていっていただきたいと思います。  次に、本会議の場でもお尋ねをしたのですけれども、ちょっとお答えになっていただけなかったと感じているので、改めてになってしまうのですが、CCCとTRCのJVの解消について、選定委員会では、そのことについてはどのように説明を求められたのか、お答えをいただけますか。 ◎金指 教育部次長 ご指摘のとおり、関係解消との報道がなされたところではございます。ただ、これまでの経緯として、その情報を確認したところ、2社間では今後組めないというお話があったが、海老名を解消するということは一切言っていない。協定に基づき共同で業務をしっかり履行するという説明と謝罪があった。さらには、共同事業体からは謝罪と誓約文が提出されたということが背景でございます。その上で、2社はこれまで共同事業体としてしっかりやって、業務に真摯に取り組んでいただいたと思っています。ですので、今回そういうことがあった上で提案をしてきているということでございます。そういう意味では、この応募については、当然としてはそこは関知することではないのだけれども、これまでの経緯を踏まえて、2社が十分協議した上で応募に至ったと我々としては認識しているところでございます。よって、選定委員会の中では質問等については行われてございません。 ◆吉田みな子 委員 次に、選定委員会のあり方と募集要項について、先ほども質問があったのですが、選定委員のメンバーは、事業者が決まるまで非公開でした。関係する部署の職員が半数以上を占めていることは、図書館だけではありませんけれども、客観性の担保ができるのだろうかという疑問は私も率直に感じているのです。先ほどご答弁でもあったのですが、図書館の問題は広く市内外からも関心が集まっていることですので、もう少し客観性が担保できるような形を模索することができたのではないかと思っているのです。例えば、大和のシリウス選定のときは、選定委員会が外部でつくられて、の職員は誰も入っておられないですし、社会教育委員の方だったり、市民公募の方もおられていて、委員の名前は伏せられていますが、点数も含めて全て公開をされていて、ホームページでもアップをされているのです。そういう意味でも、ちゃんと情報公開をして説明することが必要だったのではないかと思うのですが、改めて選定委員の選定についてもどのように捉えておられますでしょうか。 ◎金指 教育部次長 今回、特にこの更新に当たっては、これまでもさまざまな議論がなされました。議会の場でもさまざまなことがお話がありました。そういった中で、それらを十分に踏まえた上で選定する必要があると私どもは考えました。その上で、4年間それらの対応をさせていただいた私どもはまず委員として入って、課題事項がしっかり対応ができているのか、そこについては確認をする必要が当然あっただろうと思っています。  あと第三者、公平的な視点ということで言えば、社労士の方と税理士の方に入っていただいて、結果的には評価についても大きな違いがなかったと考えてございますので、客観的な視点も十分に持ち得ていたのだろうと思っています。さらには、先ほどの専門家という意味では、審査項目の中でも、そういった図書館に関する基本的な事項をきちっと項目にうたって、その内容を十分に議論していただいたと考えていますので、人選については間違いはないと考えてございます。 ◆吉田みな子 委員 結果としてですが、手を挙げた事業者が1者しか来なかったですね。事前の説明会も6者来られたということで、事前にお話を聞いたところ、設計会社も含めて4者と、あとプラス図書館関係の方と設計会社の方だとおっしゃったので、2者だったのかと推測されるのです。実際に募集要項等も見ていても、指定管理料や工事費に上限額がないことや、指定管理期間の途中に工事が入り、閉館せざるを得ない状況は、事業者にとっては不利な状況になっているのではないかと思います。金額も含めてですけれども、必要なことがからきちんと示されていないということは、実態がつかめないで、結果的にとこれまで関係性が高い事業者しかなかなか手を挙げられない状況をつくり出してしまったのではないかと思うのですが、その点についてはいかがでしょうか。 ◎金指 教育部次長 確かに複数者が募集いただくことが我々としてもさまざまなご提案をいただくチャンスでもありましたので、そのほうが望ましいとは考えましたけれども、結果として1者であった。さらには、最低基準点をクリアしていることを鑑みたときに、適正な審査の上で候補者が選ばれたと認識してございますので、私どもとしてはこの候補者で議案としても提案をさせていただいたとこでございます。 ◆吉田みな子 委員 これが最後になります。大和のシリウスでは、大規模な施設でありながらも、3者が応募をしておられます。それだけ魅力もあったのでしょうし、実際に利用が市内外から来られている。結果も出しているのだと思っているのです。今回、指定管理者の募集について方針を出しておられましたけれども、今の図書館の事業の継続を求めているというのは率直に感じていて、それは、CCC、TRCの強みを生かしたコンセプトであると感じられます。今の図書館の継続をが求めていると率直に感じますし、ほかの事業者が手を挙げにくい状況になっているのではないかとも思っているのです。結果的に1事業者しか手を挙げていないことが示しているように、募集要項の作成や選定過程にも課題があったのではないかと思うのですが……。 ○委員長 吉田みな子委員に申し上げますが、質疑の時間でありますので、意見であれば後ほど申し上げいただき、質疑であれば簡潔にお願いいたします。 ◆吉田みな子 委員 募集要項の作成や選定過程にも課題があったかと思うのですけれども、教育委員会は、この募集要項の作成と過程等に課題があったと受けとめられていますか、その点だけ確認して、質疑を終わります。 ◎金指 教育部次長 これは今回の図書館には限らないですけれども、現在、市内の指定管理者制度については全て指定管理者制度の手引に基づいて事務を進めています。私どもとしてはその手引に従って適切に事務がとられたと考えてございます。また、指定管理者継続に係る基本方針についても、これは社会教育委員会議で十分ご審議いただいたものを、意見を付して教育委員会に提案していただいたものです。ですので、こちらについても、社会教育委員、あるいは教育委員方の意見が十分に反映されたものであるという認識でございます。 ○委員長 暫時休憩といたします。                   午後1時49分休憩                   午後2時4分再開 ○委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。 ◆佐々木弘 委員 まず1点伺いたいのですけれども、今回、応募団体はえびな学びコンソーシアム1者のみということです。この間質疑もありましたけれども、応募はしなかったけれども、アプローチというのでしょうか、問い合わせがあったのは何者ぐらいあったのかどうか、お願いします。 ◎金指 教育部次長 説明会には6者の方がご参加された状況でございます。 ◆佐々木弘 委員 わかりました。今回、応募団体が1団体だったということで、応募の期間が短かったという要因が大きかったのではないかという点はいかがか。具体的には7月4日から8月いっぱいまでの募集期間だったということで、ちょうど去年、同じく指定管理を図書館で更新した綾瀬は6月1日から7月11日までの募集期間だと。結果が出るのは、海老名の場合は、私の理解ですと、今回、10月下旬に候補者を決定して公表するということでした。同じく綾瀬の場合は、9月中旬に選定結果を通知したということで、こういった点でも、1カ月半程度ではあれ、海老名はそれだけタイトだったということで、参入というのですか、申し込みたいと思っても、では、実際に今の違う事業者がやる場合は、必要な改修的な部分もあるかと思いますので、そういった点では、参入したいところもできないという状況だったのではないかと思うのですが、そういったことはないのかどうか、認識を伺いたいと思います。 ◎金指 教育部次長 指定管理の業務については、指定管理者制度の手引に従って事務を進めているところでございます。その中では、最短でも1カ月以上の募集期間を確保することが明記されています。今回、約2カ月間設定をさせていただきました。また、今回4つの指定管理が行われてございますけれども、市民活動センターが7月2日から8月8日、地下駐車場が6月20日から7月31日ということで、基本的にはそれらよりも長い期間を確保して募集をかけたところでございます。以上のことから、応募期間としては適切であったと考えてございます。 ◆佐々木弘 委員 この点に関しては、図書館の部分に関しては、指定管理の運営に関してはかなり大きい事業というのでしょうか、規模の点とか人員体制とかというのは、ほかの施設に比べて非常に規模も大きいし、金額も大きいのが事実です。そういった点で、これは純粋な質疑で伺いたいのですけれども、例えば分割でもないですが、中央図書館と有馬とか、あるいは学校の図書の支援の事業とか、そういった分割して指定管理者を募集する。そういう選択肢もあったのではないかと思うのですが、そういうふうにしなかった理由について伺いたいと思います。 ◎金指 教育部次長 まず中央と有馬については、これは教育委員会が定めた方針にもありますけれども、同じ館として一体的な管理が求められる。それはシステムであったり、もしくはさまざまな課題連携であったり、そういうものを求められると思っています。また、学校図書館についても、館と一体となることによって、それらの知見がまた学校にもフィードバックしていく、さらには学校図書館への本の貸し出しについても、以前よりも拡大をして200冊だったか、そういうものも新たに規定をしていて、図書司書として派遣された司書が既存の図書館と連携をとることもありますので、私どもとしては一体的な管理が望ましい。ただし、方針の中にありましたように、独自性というものも今求められる。それはニーズが多様だからです。なので、館によっての独自色を出してもらうことで、さらに市民にとって選択ができる使いやすい図書館にしていこうと考えたところから、別々に応募することについては検討をしてございません。 ◆佐々木弘 委員 では、そういった選択肢はもう全くはなから検討しなかった、そういった理解でよろしいのでしょうか。 ◎金指 教育部次長 これまでの実績も踏まえて一本で結ぶことが望ましいということで考えております。 ◆佐々木弘 委員 次に、選定委員会の選定結果報告書に関して伺いたいと思います。本会議場でも質疑しましたけれども、一次審査と二次審査が最低基準点の6割はクリアしているのですが、7割には至っていないということで、本当にこういった結果のところを指定してもいいのかということも伺いしました。今の指定管理者を指定するときも、同じく一次審査、二次審査が行われまして、そのときも100点満点での審査結果が、一次審査のときは平均点で69.9点、二次審査のときは67.4点ということで、これも6割は超えているけれども、7割には至っていなかったということです。そういった点で、前回の5年前に比べて今回、単純に比較はできないとは思うのですけれども、しかし、より厳しい評価というのでしょうか、6割に近づくというのでしょうか、ぎりぎり合格点に近づくというので、この間なってきました。  そういった点では、この評価の仕方も、私もちょっと意見はあるのですけれども、それは置いておいても、非常に厳しい評価で、ぎりぎり及第点ということ。しかも、これは5年間やってきた事業者が、この間を振り返ってみて、選定委員の皆さんも、ちょっとこれはまずいのではないかというので評価も下がったとも捉えられると思うのですけれども、その点に関しての認識はいかがでしょうか。 ◎金指 教育部次長 やはり注目も非常に浴びることもありまして、選定についてはかなり慎重で厳しいものになったとは考えております。ですので、当初見込んでいたプレゼンテーション30分、質疑30分、計1時間だったのが、実際には質疑時間が1時間半に及んで、合計2時間を要してプレゼン、審査作業を行っていただいた状況でございます。そういうことから、審査としては非常に厳しいものにはなりましたけれども、そういう意味でも、合格最低基準の6割を超えたことは、きちっとした評価がされた上での結果だと私どもとしては認識してございます。 ◆佐々木弘 委員 今回の採点の結果ということで、本会議場でも伺いましたけれども、あときょうもありましたが、比較的評価の高かった点と低かった点で、収支予算書の部分が低かったというお話でした。先日の本会議では、私の記憶だと、運営業務のほうが高かったということで、具体的には、例えばレファレンスに関することとか、こういった部分が評価が高かった。もう1度どういった点が高く評価されたのか、それに対してどういった意見が選定委員の中から出たのか、その辺はいかがでしょうか。 ◎金指 教育部次長 一次審査、二次審査、若干変わりがあるかもしれませんが、まず共通するものとしては、業務実績については非常に高い評価をいただいています。それは労働状況であるとか、実際労働条件審査でも高い評価をいただいていますので、それを裏づける形であったのかという形です。また、実績について、利用者数、来館者数、貸出冊数についても非常に高い評価をいただいているところでございます。また、図書館及び門沢橋コミセン運営状況ということで、現状の開館時間、レファレンス、現行サービス、市民サービス向上策、これらについても高い評価をいただいたところでございます。今回については、それぞれの図書館のあり方についても求めていますので、図書館のあり方に関する部分についても、教育委員会策定の基本方針に沿ったものであるということで高い評価をいただいてございます。 ◆佐々木弘 委員 利用者の方から伺うところでは、今評価が高かったと言われているレファレンスのところが非常に厳しい評価を多く聞いていまして、中央図書館のほうでは、職員の方にレファレンスのことをお願いしても、一生懸命端末で調べるぐらいでおしまいとか、そういった声を複数聞いています。そういった点で、評価はレファレンスに対してどういった視点で選定委員会では評価したというのでしょうか、議論したのか、もう少し詳しくお願いしたいと思うのです。 ◎金指 教育部次長 アンケート調査結果では、満足度の高いものとして、先ほど1日の開館時間とか年中無休であることもお話をしましたけれども、上位に位置づけられるものとして、スタッフの対応も上位に位置づけられています。アンケート調査結果では、職員の対応については非常に好評であると考えています。それらも踏まえた上で審査が行われていると考えてございます。 ◆佐々木弘 委員 確かに私も一利用者として図書館を利用するときに、対応は悪くない、ちゃんとしていると思います。一応親切というのでしょうか、マナーもいいと思っています。ただ、先ほど言いましたレファレンスという点では、私の耳に入ってくるところでは、さっき言ったような実情があるということで、選定委員の皆さんも、一利用者とかそういった立場であれば、対応はいいねという話になるかもしれませんけれども、実際により深くレファレンスの経験をしてみたりとか、あるいは専門的な視点でレファレンスとは何ぞやというところから、あとどの程度のレベルまでが本当の求められる公立図書館としてのレファレンスなのかという点までの、ちょっと深い知見と見識に基づいた評価が本当にされているのかどうかというのは、今のお話だとわからないのですけれども、その辺に関してはいかがでしょうか。 ◎金指 教育部次長 レファレンスについては、これまでもきちっとした対応がなされているという認識はしてございますけれども、あわせて図書館の本質的な部分について、選書であるとか図書館のあり方であるとか、そういったものについては審査項目にきちっと位置づけましたので、そこについてのご評価をいただいていると考えてございます。 ◆佐々木弘 委員 次に、議案参考資料の4ページにある選定基準のところで、「図書館及び門沢橋コミセンのあり方に関する考え方」についての部分です。第二次審査のところだと思うのですけれども、ここに「中央と有馬のすみわけや」ということであります。この点について伺っていきたいと思うのです。  その中で、この資料の27ページにより詳しく触れられています。「有馬図書館は、中央図書館とのすみ分けから、郷土資料の収集」中略しますけれども、「拠点と位置付けており、有馬図書館の現在の役割、特色は継続したい考えです」ということで明記されています。この点に関して、これを素直に読むと、郷土資料の収集は中央図書館、基本的にはCCC社が運営を実質的にはしていると思うのですけれども、中央図書館ではこういった収集等は行わない。収集や保管したりとか、あと実際に利用者が閲覧したりとか、先ほど言ったレファレンスのサービスをするとか、そういうことは有馬図書館のほうでやる。こういった位置づけで教育委員会としては考えているという認識でよろしいのでしょうか。 ◎金指 教育部次長 実際中央図書館に足を運んでいただくとよくわかりますけれども、ちょうどレファレンスのカウンターの前に、歴史資料については集約して皆さんにごらんになっていただきやすいように掲示をしてございます。先ほどのご質問にもありましたけれども、の文化財の担当と一緒に連携をとって、例えば郷土カルタを温故館で事業を打ったときには、中央図書館のその場所で、ガラスのショーウインドーがありますけれども、そこにあわせて郷土カルタを配置するとか、そういう形で郷土資料の収集のみならず、それのさらなる活用が促進できるようにということで、共同体制でやっているところでございます。 ◆佐々木弘 委員 利用者に伺うと、中央図書館に確かに資料は置いてあるけれども、整理がきちんとされていなかったりとか、そもそもスタッフの方がいないということで、見たいのだけれども、鍵がかかっていて見られないとか、そういった指摘を私は結構受けています。そういった点で、これは業務仕様書の関係で言うと、ちょっと矛盾があるのではないか。これは先ほど言ったように、素直に読むと、有馬図書館で郷土資料や歴史資料は専門的にやっていくのだ。そういった整理をすると捉えられるのですけれども、そうではなくて、引き続き有馬図書館でしっかりやるし、中央図書館でも努力をしていく。そういった認識でいるのかどうか、いかがでしょうか。 ◎金指 教育部次長 先ほど中央図書館については広範な資料ということで、そういう形をとっています。さらに今回の募集要項の中では、「郷土資料の収集、学校図書館支援センター、東柏ケ谷小学校市民図書室の拠点と位置づけており、有馬図書館の現在の役割、特徴は継続したい」ということで、そういった郷土資料の収集についても継続して実施していくということで私どもとしては考えてございます。 ◆佐々木弘 委員 次に、同じく4ページになりますけれども、「維持管理業務」に関してです。これも第二次審査のことです。ここで責任者の配置や司書率等、あと適正な管理運営体制をやっていくという視点ですけれども、これに関して、以前司書が、一時的ではあれ、が定めた50パーセントを割り込んでいた、こういったことが明らかになりました。こういった点自体が、との決まり事を守らなかったという点で問題だったとは思うのですけれども、これを選定委員会ではどう評価をしたのかどうかという点、あと今後どういうふうにそれを担保していくとなったのか、そういった議論はされたのかどうかはいかがでしょうか。 ◎金指 教育部次長 司書率50パーセントについては、コンプライアンス、定めた仕様の遵守ということも含めてテーブルに乗りました。その上で、そこは課題事項だという認識の中から、各委員の中からも質問が出ました。結果として、司書率50パーセントの維持については今後も確実に行っていく。そのための具体的な対策としては、先ほど図書司書の確保はなかなか難しいというお話もさせていただきました。そういう意味では、正社員化であるとか、あるいは賃金のアップとか、そういう処遇改善をすることで確保していきたいということでの回答があったところでございます。 ◆佐々木弘 委員 次に、39ページにあります統括責任者(館長)ですけれども、必ず配置するということで仕様書で定められています。これは当然のことですけれども、もちろん休暇はあると思いますし、あと研修とか、こういったところは当然その間にいないこともあり得るとは思うのです。それ以外は館長というのは常駐を基本的にするものだ。こういう研修とか休暇のときは別のサブの役割の方が入るかもしれないけれども、原則的には、海老名の図書館の館長であるので、必ず図書館に常駐する。こういった理解でいいのかはどうでしょうか。 ◎金指 教育部次長 そこについても質問が及びまして、中央、有馬ともに常駐の館長を配置する予定であるということで回答をいただいているところでございます。 ◆佐々木弘 委員 それに関しては、現行の仕様書とかでもうたっているのではないかとは思うのです。ただ、実際議会からも指摘がありましたけれども、中央図書館の館長の方は、民間の会社の社員の方ですので、全国を飛び回っているということで、海老名に不在だったことが多いということで、大変な指摘がされたと思います。そういった点で、これを担保するのは非常に大事なことかと思うのですけれども、では、具体的にどういうふうに担保していくという考えなのか。この選定委員会のところでもそういったことも含めて議論がされたのかどうかはいかがでしょうか。 ◎金指 教育部次長 具体的な常勤の館長の担保ということでございますけれども、質問についてはそこについても及びました。具体的にはどういうふうにやるかというところまではまだ確定はしていないと思いますけれども、新たなる館長を選任することになるだろうと思っています。 ◆佐々木弘 委員 わかりました。となると、今までとはまた違って、より海老名にきちんと責任を果たす館長にしていくという方向かと答弁としては認識をしました。  次に、職員体制に関してですけれども、例えば先ほど例に出しました綾瀬に関しては、業務従事者については、指定管理者が直接雇用すること、子会社、別会社からの派遣は認めないと運営仕様書、これは海老名で言う仕様書に当たると思うのですけれども、それに明記されています。海老名の仕様書等を見た限り、そういった規定はないと思うのですけれども、その理解で正しいのかという点と、こういったことを規定することは検討したのかどうか、その辺はいかがでしょうか。 ◎金指 教育部次長 これは現状もそうですけれども、TRC、CCCそれぞれ職員については直接雇用している状況でございます。 ◆佐々木弘 委員 現状はわかりました。ただ、2社とも大きな会社ですので、多分いろいろな子会社を持っていると思いますが、そういった点では、今後こういった子会社、別会社からの派遣はしても、別に仕様書とかその他の、あるいは今後結ぶ協定書に反することではないということになるのか、その辺はいかがでしょうか。 ◎金指 教育部次長 現仕様書の中では排除するものではないとは考えています。 ◆佐々木弘 委員 次に、資料の5ページ、「運営業務」に関してです。その中の2番で「適正な選書の考え方及び効率的、効果的な図書選定方法」はどうなのかということも議論されたと思います。その中で、仕様書の39ページでも「中央図書館、有馬図書館の両館長が連携し、適切な資料配分のうえ責任を持って選定する」となっています。これは当然のことだとは思うですけれども、今の現行の指定管理がスタートしたときに、ちょっと疑念を持たれる選書の問題がありました。そのときに、教育長みずからがこれは問題だということで、自分が1冊1冊手にとって全てチェックする。そういった明言をしまして、そういった対応をしたと記憶しておりますけれども、今後も、もしこういった問題、疑念が生じた場合は、同じく教育長みずからがチェックすることも、これは否定されないのかどうか、その辺はいかがでしょうか。 ◎金指 教育部次長 選書につきましては、図書館の自主性もございますので、あのときには非常に大きな話題になったこともあったので、教育長が確認をされたという経緯がございますけれども、その後、両館からの選書委員を選出して、選書委員会で具体的な選書を行い、両館長の責任のもとに選書を行うというシステムが構築されてございますので、これについては継続してまいりたいと考えてございます。 ◆佐々木弘 委員 次に、5番ですけれども、「学校図書館支援等現行サービスに対する充実策」を提案してほしいということで、実際に提案があったと言われています。この中で、資料の45ページにあります学校図書館支援業務、今回も仕様書に入っています。同じく資料の2ページの頭書きというのでしょうか、前書き的な部分で、この間の指定管理の運営の評価という点で、読み上げますけれども、「図書司書の派遣により、学校図書館の貸出冊数が大幅に増加するなど、大きな効果が認められています」ということになっています。  これに関しては、確かに学校図書館の貸出冊数はふえて、子どもにも喜ばれているのは私も聞いています。これに関して、今回も説明がありましたけれども、図書館から週2回、司書の方を派遣することになっていて、この間やってきたと思うのです。ただ、近隣の他では、週2回どころか、週5回、学校のある日は毎日、こういった頻度で毎日必ず司書の方が図書館にいまして業務をするということで、そういったところは貸出数とかもそうですし、利用者も大幅にふえている。海老名よりぐっとふえているということで聞いています。そういった点では、2回でいいのだというのではなくて、週5日を目指して、高い水準でやっていかないとだめだと思うのですけれども、週2回のままでいいと考えているのかどうか、その辺に関してはどういった議論がされたでしょうか。 ◎金指 教育部次長 その部分については、委員、今おっしゃっていただいたとおり、小学校で1.7倍、中学校で11.4倍という貸出数の増加がありましたので、非常に効果がある。これは指定管理者を導入した1つのメリットであると認識をしています。今回もそこについては提案をいただきました。結果としては、週2回から週4回に回数を上げたいという提案があったのですけれども、図書司書の確保が非常に難しい。先ほど言いましたように、賃金のアップであるとか、もしくは採用方式、正規社員への切りかえとかということも行うのですけれども、さすがに週4回、図書司書が派遣できないということでした。今回の提案については、読み聞かせのボランティアみたいな方を追加してという話があったのですけれども、内部でも検討した結果、これまでの経過を考えると、図書司書がレファレンスを含めてきちっと対応していただくのが望ましいだろうということで、現段階では、これについては見送らざるを得ないだろう。今後、そういった確保ができたところについては改めて検討していきたいと考えてございます。 ◆佐々木弘 委員 わかりました。  次に、資料の10ページにありまして、これは応募者からの提案の資料だと思います。これに関して伺っていきたいと思います。その中で、「中央図書館の運営コンセプト」の箱の中に書いてあります。④で「保有率の高い民間カード(Tカード)での貸出管理」が挙げられています。これは今までもやっているとは思うのですけれども、ほかのCCC社がやっている公立図書館のように、ポイント付与はするような提案になっているのかどうか、その辺はいかがでしょうか。 ◎金指 教育部次長 今回、そこまでの詳細の提案はないですけれども、基本的には同一事業者がエントリーしてきましたので、これまで同様、図書館の書籍の貸し出しに伴うポイント付与については行われないと考えてございます。 ◆佐々木弘 委員 次に、1つ下の⑤で「発見性を重視した独自分類」とあります。これはライフスタイル分類だと思うのですけれども、これに関してはどのような事業者からの提案になっているか。今まで規模を縮小したりとか改善すべきところはしたりとかしていると思うのですけれども、今後、こちらが事業者になったときにどういうふうにする考えなのか、これは何かわかるでしょうか。 ◎金指 教育部次長 ライフスタイル分類についても今回ご提案をいただきました。実際の開架利用については、これまでも本会議で教育長からもご答弁させていただいていると思いますけれども、一方で書店の並び方については、そのほうがいいねという声も上げられています。それは社会教育委員会議などでも声が出ていました。実際私も先日、愛知県の複合施設2館を回りましたけれども、そのときもそれらの図書館は、図書館の分類、あと書店分類、いわゆるジャンル別分類にしているということでした。そういう意味でも、意見は分かれるのかもしれませんけれども、これまでの定着状況、委員、今おっしゃっていただいたように、さまざまな改善策、わかりやすくしていくというものが講ぜられている中では、現状の配架方法を継続していきたいと考えてございます。 ◆佐々木弘 委員 次に、次の11ページの「有馬図書館及び門沢橋コミセンの運営コンセプト」に関して伺っていきたいと思います。こちらも箱の中にありますけれども、③のところで、開館時間を21時まで、コミセンも図書館も統一しようというお話です。その点で伺っていきたいと思うのです。私は、有馬図書館のほうは大体閉館時間ぎりぎりとか6時ぐらいに行くことが多いのです。そのときはほとんど利用者の方がいらっしゃらないということで、ほぼ貸し切り状態的な状態になっています。果たして21時まで延長することで、図書館部分は本当にそもそも市民からのニーズがあるのか、その辺に関してはとしてはきちんと精査したのかどうか、それはいかがでしょうか。 ◎金指 教育部次長 今回はコミュニティセンターとの複合施設ということで、そことの連携ということになるのだろうと思います。その上で、人員配置についても一定の配慮がなされていると考えています。今回、9時から21時への提案ということでございますので、これについては実施をしていきたいと考えています。また、リニューアル後、特に今までは学習室だとかそういうものがなかったという背景がございますけれども、実際に中央図書館でもごらんになっていただきますと、学生の方々は学習室を含めて本当に21時ぎりぎりぐらいまで使っている現状もございます。それらを考慮したときに、今回は21時までの活用については実施をしていきたいと考えてございます。 ◆佐々木弘 委員 私もコミセン部分に関してはこれくらいの時間までやっていていいと思うのですが、ただ、現状のレベルで言うと、図書館部分は恐らくそれほどニーズは、残念ながら今のところはないのではないかとは思っていまして、ここら辺は、例えば時間帯別の利用者の数といったものはデータとしてきちんと持った上で、として判断をしようとしているのか、その辺はきちんと精査しているのでしょうか、再度お願いします。 ◎金指 教育部次長 ちょっと手元に時間ごとにというのは今持ち合わせていませんけれども、それについては現状の来館者の状況など、通過した段階で時間的に把握されているかどうかというのはちょっと確認してみたいと思います。 ◆佐々木弘 委員 お金とかかからなければ、別に長くやっていれば、それはそれでいいと思うのですけれども、そういうわけにもいかなくて、先ほど人件費の話も大分出たと思います。そういった点で、やはり費用対効果という点もよく精査しないと、税金を使うことですので、やはりまずいのではないかと思うのです。  次に、ちょっと関連して伺いたいと思います。仕様書かな、別のところで休館日や開館時間に関してということで、「市長の承認を得て、休館日及び開館時間を変更することができるものとする」とされています。こういった点で、今、開館時間の話をしましたけれども、休館日に関しても、今よりも変えることが決まり上は可能だと思うのですが、開館日に関しては、今のところどういうふうに教育委員会としては考えているのか、有馬図書館に関しては今より休館日を減らしていくのか、現状維持なのか、その辺は考えはいかがでしょうか。 ◎金指 教育部次長 現状も、が規定している状況よりも多い日数を開館していただいていると認識してございます。基本的には現状の開館日数でいければと考えてございます。 ◆佐々木弘 委員 これは、例えば中央図書館みたいに、1つの売りにされていますけれども、年中無休365日と。こういった開館をしていく、そういった考えは今のところないという理解でよろしいのでしょうか。 ◎金指 教育部次長 現状は最終月曜日のみ、毎月1日休みということだと思いますけれども、基本的にはその形でいきたいと考えてございます。 ◆佐々木弘 委員 次に、募集要項と仕様書に関して伺っていきたいと思います。資料54ページ、年次事業報告書、毎年毎年の報告書に関してです。これに関しては「前年度分を毎年4月末日までに教育委員会へ提出するものとする」となっています。年次事業報告書というのは図書館年報という理解でよろしいのか、その辺いかがでしょうか。 ◎金指 教育部次長 図書館年報とは別のものでございます。毎年毎年の実際の開館日数だとか、そういった指定管理内容の実績報告というものです。ですから、図書館年報とは別物でございます。 ◆佐々木弘 委員 年報のことに関して、仕様書にも、これは発行するものだと、業務の一環として明記されています。この年報に関して、以前議会でも取り上げましたけれども、毎年、大体秋口に発行されていまして、今出されている最新の29年度版は9月に発行されました。これは、先ほど言った綾瀬の場合は、その年度が終わった次の4月に出されているということで、教育長は別に9月でも問題ないのだという話はされていたのですけれども、ただ、そうはいっても、余りにも時宜を逸しているのではないかと思うのです。こういったことに関しては、4月にこういった報告書を出してもらうのであれば、4月、5月に出すことは可能ではないかと思うのです。そういった規定はないようですけれども、そういった理解でよろしいのでしょうか。 ◎金指 教育部次長 具体的にいつまでということは出ていないと思います。また、本会議のときに教育長もご答弁していましたけれども、それらの年報というのは、次期指定管理の内容に、次年度の計画とかに反映することができればという趣旨のものでもありますので、時期については適切な時期に作成をされていればいいと認識してございます。 ◆佐々木弘 委員 ただ、これに関しては、先ほども言いかけましたけれども、基本的に生データというのでしょうか、利用者数とか貸出数とかそういったことがありまして、例えば評価にかかわるようなことに関しては、内部でもそうですし、教育委員会ともやりとりしないとだめだと思うので、日数は何カ月かかかるとは思うのです。ただ、こういった中身であれば、別にそんなに次年度にということの理由で延ばさなくても、例えばよそのように早く出すべきだということで明記しないと、何のために出しているのかと思うのです。それは利用者とか納税者との関係でも当然のことだと思うのですが、そこは考えはいかがでしょうか。 ◎金指 教育部次長 以前、本会議で教育長がお答えさせていただきましたとおり、適切な時期に適切な内容が整理されて、次年度以降の図書館運営に十分反映することができれば十分であると考えてございます。 ◆佐々木弘 委員 次に、25ページの募集要項に関して伺いたいと思うのです。視聴覚サービスについてです。先日、本会議でも伺いました。再度確認のために伺いたいと思うのです。ナクソスで現行やっていますけれども、それも含めてですが、代替サービスの提案を求めるということで募集要項には明記してあります。それに対して今回の応募者からどういった提案がされたのか、されなかったのか、その辺はいかがでしょうか。 ◎金指 教育部次長 ナクソスの件につきましては、本会議のときにお答えさせていただいたとおりでございます。また、デジタル関係で言いますと、中央では、有料のデータサービスを活用、有料というのは、お金がかかって、それを登録するということですけれども、例えば、それで調査研究などの専門誌的なものも閲覧できるようなものをデータベースで出せないだろうかという提案、あるいは有馬については、デジタル雑誌、雑誌の増ということも言われていたことが一時あったと思いますけれども、雑誌を閲覧できるようなサービスが提供できないだろうかといったご提案もいただいているところでございます。 ◆佐々木弘 委員 本会議のときに、金指教育部次長に答弁していただいたような記憶があるのですけれども、中央図書館で今、CDに関しては新規購入をずっとしていないのですが、これも一定数買っていくという提案があったと聞いたような気がするのです。それはいかがでしょうか。 ◎金指 教育部次長 ナクソスについては現状15アクセスあります。1度一般質問の中でも、ナクソスの利用状況についてのご質問をいただきました。それに対して、非常に内容がいいものなので、利用促進を図っていくということでご回答もさせていただいたところでございますけれども、その後も利用がそこまで伸びていないという現状もありましたので、募集段階で提案を求めた。結果として、今回上がってきているものについては、数についてはまだ確定していないですけれども、今までナクソスのライセンス15アクセスの部分の一部を活用して、その分野から漏れているようなものについて、CDの対応をしたいという提案が上がっている。詳細については今後詰めたいと考えてございます。 ◆佐々木弘 委員 次に、54ページの業務仕様書に関してです。これは是正勧告等、あと指定取り消しの件です。読み上げますと、「指定管理者の業務が基準を満たしていないと教育委員会が判断した場合は、是正勧告を行い、改善が見られない場合、指定を取り消すことがある」ということになっています。確認ですけれども、この間、5年間現行の事業者に対して是正勧告まで出したといったことはあるでしょうか、いかがでしょうか。 ◎金指 教育部次長 是正勧告については出したことはございません。 ◆佐々木弘 委員 いろいろと問題や課題とかが指摘されて、その都度対応が必要になったと思っています。それは指定管理者もそうですし、あと教育委員会、もそうです。この間、先ほどあった司書の充足率が仕様書に反して、一時的であれ、充足できなかったという点とか、資料収集計画をつくるのがつくられていないという点とか、あるいはみんなでシネマ、これは実施を検討ということのレベルではあったにせよ、これが実施されなかったということで、そういった場合に、約束して指定管理料を定めているわけですから、こういったサービスとか事業が履行されなかった部分に関しては、例えば指定管理料をその分減額するとか、いきなり指定を取り消すのは現実的には難しいと思いますので、そういった点で、仕様書とか、あと今後もし議会を通れば結ぶことになります協定書とか、そういったところにこういった減額規定といったことも明記する必要があるのではないかと思うのですが、その点に関しては認識はいかがでしょうか。 ◎金指 教育部次長 仕様書にうたう内容でございますので、それについては完全履行を求めることが基本的な考え方でもございますので、それが確かに守られていないということであれば、その解約であるとかということについては明記をさせていただきますけれども、それに伴って減額ということは、その仕様書の中にはなじまないと考えてございます。 ◆佐々木弘 委員 最後ですけれども、資料27ページの募集要項に関して、有馬図書館に関してです。この中で、有馬で今後、「図書所蔵量の拡大」をしていくということになっています。これは蔵書をふやすということだと思うのですけれども、蔵書をふやす考え方というのはどういう考え方の提案になっているのかということで、これは、例えば今、中央図書館では、確かに蔵書量は今の制度になってから大幅にふえました。一方で、いろいろ指摘もありますけれども、余り使い道のないというか、ほとんど借りられることもない、例えば古いパソコンの本とか、こういったことも、それこそ除籍するような本でも全部並べてしまっていることもあって、これはいろいろと議論があるところです。有馬図書館での「図書所蔵量の拡大」というのは、中央図書館のように、本の量をとにかく多くしたい。こういった考えでいくのかどうか、その辺の認識はいかがでしょうか。 ◎金指 教育部次長 図書の蔵書量については拡大をしたいと考えています。おおむねですけれども、現状が570万円程度、それを年度当たり650万円ぐらいずつ、80万円ぐらい増で予算計上をしていきたい、額として入れていきたい。さらには、リニューアルオープン時にもできれば蔵書をふやしたいと考えてございまして、リニューアルオープン時前の32年度には、そこに蔵書増のための予算配分をしていくと考えてございます。 ◆佐々木弘 委員 先ほど学校図書館のお話でも出てきましたけれども、とにかく本がたくさんあればいいということではなくて、意味のある本というのでしょうか、意味のない本といってはいかんですけれども、そういうのは取捨選択していく必要があるとは思うのです。どうしても中央図書館のあり方というのが海老名市立図書館ではありますので、そういった点に関して、中央図書館的なやり方でやっていくのかどうか、今の時点での考えはいかがでしょうか。 ◎金指 教育部次長 今後の改修のレイアウトによっても議論がされていくとは思いますけれども、中央図書館の場合には、閉架書庫ではなくて開架書庫ということで、ただ、余り使われないものについては、もちろんセーフティーバーをつけた上でですけれども、高いところに置いて、それで必要な場合には図書をとれるような形にする。従前は閉架図書といって、倉庫の中にずっと入ってしまうということで、直接目に触れることもなかったものでございます。その辺のコンセプトがございました。今回、具体的に有馬については、その辺の提示はございませんけれども、それは改修の中でどういう形をとっていくかというのは見定めてまいりたいと考えてございます。 ◆佐々木弘 委員 終わります。 ◆相原志穂 委員 先ほどから応募が1事業所しかなかったということで、この事業所ありきではないかみたいな質疑もされていたかと思うのですけれども、もしその1事業所が選定基準に満たなかった場合は、きちんと再公募、プロポーザルもあるぞという姿勢で臨まれたのかどうかという確認をまずさせていただきたいと思います。 ◎金指 教育部次長 まさにおっしゃるとおりで、もし仮に応募がなければ、再選定もしないといけませんから、当然そのことについてはなければやる覚悟でございました。 ◆相原志穂 委員 今現状、1事業所あったのですけれども、その事業所が、結局、選定した結果、選定基準に満たないよというときがあった場合は、やり直しという姿勢で臨まれたのかどうか、ご確認をさせてください。 ◎金指 教育部次長 実際に選定する中では、もし達しなければ再選定、再公募というのですか、する必要があるという認識でございます。 ◆相原志穂 委員 その中で、きちんとした基準でされて、60パーセントぎりぎりという形であったのだろうと認識をさせていただきました。  利用者アンケートの中で、特に座席数の増席を望まれていたということで、中央図書館の場合は、座席の増席を今後進めていきたいというお話もあったのですけれども、今のところ、どんな形のものをご提案されているのか。例えば、中央が「集い」「語らい」「学び」というコンセプトですから、机があって、子どもたちもしくは大人たちが相談しながら何か勉強できる、学べるスペースというところなのか、それともソファとかがあって、本当に休らいで本を読めるスペースというのか、どちらを今上げられているのでしょうか。 ◎金指 教育部次長 エリアで言うと、大きく2カ所ぐらいを想定しています。1カ所が、中央図書館を入っていただいて、書店を通り抜けて、一番奥で新聞が今置いてあるところ、あそこについては、新聞をなかなか見られないとかという声もあって、そこのスペースについては、椅子に座って読書ができたり、新聞を読めたりできるスペースの拡大を図りたいと思っています。それから今、まさに委員おっしゃっていただきましたように、語らいとかという部分が今回コンセプトに入っていますので、今度、入り口からちょっと手前のところ、今、本屋とか一部文具かなんか置いてあるのですが、そこの部分についてちょっと語らえるような、そんなスペースを現在のところは想定しているようです。ただ、いずれにしましても、これは実際にその提案を受けて、我々としてどういうふうにしていくかというのは十分協議してまいりたいと考えてございます。
    ◆相原志穂 委員 確かに新聞が読めないという話もいただいておりましたので、そういうスペースができることも今後検討されるというところはいいことなのかと思いますし、机がないのだよねというお話もあったので、きちんと利用者ニーズを考えていただけるというところであれば、今後も進めていただきたいと思うのです。例えば今、中央図書館は365日全部開いているというところで、図書館の整理がどうなっているのかという不安があるところで、この本を探してくださいというのが探し出せなかったのが以前の現状だったと思うのですが、今はどうなっていますでしょうか。 ◎金指 教育部次長 その件につきましては、中央図書館のリニューアル時に合わせて、新しいシステムを導入して、ICチップというのを導入しました。それによって、本当に本の保守についても、夜間とか短時間で業務ができるようになりました。ということで、きちっとした管理がなされていると考えてございます。 ◆相原志穂 委員 当初は、例えばお子さんがこういう本が欲しいと話をしても、それが司書の方なのか、アルバイトの方なのか、ちょっとわからないのですけれども、探し出せなくて、それが原因でもう図書館なんか行かないよというご意見もリニューアル当初はあったので、職員の資質というか、研修というのもきちんと進められたらと思うのです。資料の39ページの「職員の研修」というところが(3)にあって、アの教育訓練というところがあるのですけれども、どんな教育訓練をされて、それが今どういうふうになっているのかというのはわかりますか。 ◎学び支援係長 指定管理者からは、毎月とのモニタリングがございまして、そのモニタリングの中ででもさまざま研修の機会がございまして、今月はこういう研修に行ってきましたとか、館長会議に出てきましたとか、そういう報告をいただいてございます。随時必要な方への研修がなされているという認識でございます。 ◆相原志穂 委員 お子さんが何か探したいというときに、言葉が足らなかったりすると、司書の方とアルバイトの方とか、いろいろな職員の方と意思の疎通がなかなかできないこともあるのかもしれないので、そういう研修をいろいろ進めていただけたらと思います。  次に、中央と有馬のすみ分けというところです。中央図書館は、先ほどもあれですけれども、「集い」「語らい」「学び」というところで、有馬図書館は、どちらかというと、すごく静かな昔ながらの図書館というイメージがあると思うのですが、このすみ分けはこれからも続けていかれるのでしょうか。 ◎金指 教育部次長 そこの部分につきましては、独自性という整理をしていますけれども、有馬は有馬の複合施設、かつコミュニティセンターの中の恐らく事業なども連携するようなことがあると思います。基本的には既存のものを継続しながら、子育て的な支援策についても盛り込んでいってもらえればと、それは方針の中に実は入っているのですけれども、そういうふうに教育委員会では考えています。 ◆相原志穂 委員 中央図書館は語らいがあるというところとかカフェがあるというところで、あと音楽が流れているというところで、ちょっとそういうのが図書館にはそぐわないのではないかという反対のご意見がある中で、海老名の場合は、中央図書館と有馬図書館と2つの施設があって、それがすごくすみ分けができていて、中央図書館は、子どもを連れていっても、多少子どもが騒いでもいい図書館で、小さい子どもを連れていくのにもいい図書館だよというところと、有馬図書館は、逆にすごく静かで、集中して勉強もできるし、集中して本を読めるしという、海老名としては、中央と有馬はとてもいいコンセプトなのであろうなとずっと私は思っていたので、有馬で静かな昔ながらの図書館が今後も続けられるのかどうかというところです。 ◎金指 教育部次長 図書館としては、従来のものについても踏襲をしていきたいと思いますけれども、一方で、利用者が若干偏りがあるということもあります。なので、もともと有馬図書館については、学校図書館の支援なども連携してございますので、先ほどちょっと子育て支援という話もさせていただきましたが、新たにキッズテントというのを設けて、子どもたちにもそこから読み聞かせをして、次に小学校に上がって、今度は図書館で、図書司書がまたレファレンスだとかということ、子どもたちも継続して図書に親しめるようなものについては考えていきたいと思っています。ただ、先ほどお話しさせていただきましたように、基本的にはカフェなどについては設置する方向ではないと考えてございます。 ◆相原志穂 委員 では、多少音が大きくなるであろう要因は出てくるであろうということですね。わかりました。  次に、今回、改修の設計を担うのが三上建築事務所ということですが、今までどんな設計をされているのか、図書館とかコミセンとかそのような設計をされているのか、わかったら教えてください。 ◎伊藤 教育部次長 三上建築事務所の公共施設の類似施設の実績につきましては、千葉県習志野の大久保地区公共施設再生事業で図書館と集会所の施設、また、東京都武蔵野吉祥寺図書館リニューアル工事、愛知県安城中心市街地拠点施設整備事業などでの図書館施設などでございまして、これらの設計、また工事監理の実績がございまして、適正な設計にかかわる事業者と判断しているところでございます。 ◆相原志穂 委員 千葉の図書館と集会所ということは、まさに今回の図書館とコミセンの複合施設と同じような観点かと思いますので、わかりました。  次に、有馬図書館と門沢橋コミセンの今回の改修ですけれども、コミセン側にあった学習室の座席数は、新しくなっても同等の座席数が確保されると思ってよろしいですか。 ◎地域づくり課長 これから設計に入るところでして、その辺も含めて、現状の数を減らさないような形のものでやっていただければとは思っております。 ◆相原志穂 委員 設計はまだということだったのですけれども、ぜひ座席数の確保は従来どおりを考えていただきたいとは思っております。お願いします。  先ほどカフェが有馬図書館、門沢橋コミセンにできるのかどうかという質疑があったときに、前もってきちんそれはあったほうがいいのではないかというお話があったのですけれども、私はその逆で、今はなくてもいい。ただ、もし今後、例えばパンとかおにぎりを売ってほしいのだよとか、やはりカフェは欲しかったのだという利用者ニーズが出てきた場合には、きちんとそれを、先ほどの座席数ではないですが、そういうところで応えていってほしいとは思います。ありき、なしきということではなくて、そのようなところも含めて、利用者ニーズは対応していただけるのでしょうか。 ◎金指 教育部次長 改修に当たりましては、今おっしゃっていただいたように、さまざまなご意見を頂戴しながら、またコミュニティセンターの部分については、地元の自治会の方のご意見も当然いただきながら、改修内容については検討してまいりたいと思います。 ◆相原志穂 委員 改修の後でも、何年か使ってみて、南部のあたりはコンビニも少ないですし、軽食を食べられるスペースをつくるのであれば、そういう声がもし上がってきた場合には考えていただきたいと思います。  今回設計に当たって、企業から提案される設計はどうしても若い人向きの設計が多いのではないのかという認識があります。コミセンの場合は、どちらかというと、高齢者の方も本当に多く使われていて、例えば高齢者の方が趣味で使ったり、踊りで使ったりというところもあると思うのですけれども、今のところのコンセプトとしてはどんなコンセプトで進めていくような話になっているのか教えてください。 ◎地域づくり課長 コミセンは大規模改修を今までもずっとやってきております。当然バリアフリー化も一番の重点的なものと考えておりまして、神奈川県で制定しています福祉のまちづくり条例に全て合致するような形で対応しておるところでございます。ですので、門沢橋コミセンについても、そういったバリアフリーについては当然取り入れていくということで考えております。 ◆相原志穂 委員 高齢者の方には外に出てきていただきたいので、コミセンという場所は、そういうとこころにも重要な施設だと思いますので、高齢者の方にも使いやすいような施設をつくっていただきたいと思います。  次に、今回、門沢橋コミセンが指定管理になるということで、参考資料25ページに29年度はコミセンの従業員が11名と書かれているのです。「門沢橋コミセン11名(管理運営委員会で雇用)」と書いてあるのですけれども、57ページの仕様書では「常に1名以上」となっているのです。今後どのような形で今回の事業者が考えられているのかというのが、もし今わかれば教えていただけますか。 ◎地域づくり課長 まず現状の受け付けの方法をご説明させていただきます。現状では各館とも常に窓口には2名を配置しております。改修後につきましては、図書館とコミセンの受け付けが1本になるので、そこは図書館側の人とコミセン側の人と交代交代で受け付けをやっていくという形になると思いますので、2人ないし1名で受け付けはやる形になっていくと思います。 ◆相原志穂 委員 もちろん中のコミセンの運用とか使い方を説明される方もいらっしゃると思いますので、それを図書館の方がされるのも、できるのかなという判断もありますので、どうなのでしょうか。1名が妥当なのかどうかというのが今ぼやっとなっているのですが、もう1度教えていただけますか。 ◎地域づくり課長 現状では、図書館は図書館、コミセンはコミセンという形で受け付けは分かれてしまっているのですが、改修後につきましては1カ所になるというところで、それは複合施設ですので、共同して受け付けをやっていくという意味合いでございます。失礼しました。 ◆相原志穂 委員 わかりました。  次に、門沢橋コミセンは避難所にもなっているかと思います。今は運営委員会の方がされていて、自治会が鍵ももちろん持たれているのかと思うのです。今後、どのような形になっていくのか、今現状わかれば教えてください。 ◎地域づくり課長 コミセン、文化センターにつきましては各地域の避難所になっております。それぞれその避難施設に避難所担当ということで職員が決まっております。また、その地区で自治会と各種団体を含めた形の避難所運営委員会というのも組織しておりまして、鍵もそちらのほうで当然持っている形になっております。 ◆相原志穂 委員 では、コミセンが指定管理になっても、今までと同じような避難所の使い方がきちんとできるということですね。 ◎地域づくり課長 そのとおりでございます。 ◆相原志穂 委員 わかりました。それ以外は、お聞きしたかった部分は皆さん聞かれましたので、私はこの辺で、ありがとうございました。 ◆市川洋一 委員 今回、CCCとTRCのジョイントベンチャーで、基本的には中央図書館と有馬図書館を一緒に指定管理ということで対応してもらうことに、あと門沢橋コミセンが加わったということと解釈しているわけですが、ジョイントの形態は、今までの形態と相鉄がさらに加わって、さらに門沢橋コミセンの設計母体を加えて、あといま1つ、参考資料12ページにありますように、ライフ・クリーンサービスというのも加わってございます。図書館の範囲では、CCCとTRCは同じだということでジョイントベンチャーを組んでいるわけですけれども、この形態は全く今までと同じと考えて基本的にはよろしいでしょうか。 ◎金指 教育部次長 今回は、委員からお話がありましたように、これまでのCCCとTRC、それに相鉄企業が加わったことが変更点でございます。株式会社ライフ・クリーンサービスについては、これまでもCCCの清掃業務だとかというのを請け負っていましたので、これはそのまま入ると聞いています。あと、今回は有馬図書館の改築がございますので、新たに建築事務所が入った。これは並列的に書いてありますけれども、代表企業としてCCCが名前を連ねていますので、全体としては、代表企業があって、それに構成団体が2社入るという形状でございます。 ◆市川洋一 委員 そうしますと、図書館の管理としてCCCとTRC、過去にもいろいろ問題がございました。そこら辺は、先ほどからの質問で、ある程度クリアできるだろう。ただし、1つだけクリアできていないのは、TRCが十進法で、CCCはライフスタイル分類でやっていこうという、これは変わらないと解釈してよろしいですね。 ◎金指 教育部次長 中央は現状どおりライフスタイル分類で、有馬はNDC、十進法を活用したいと考えてございます。ただし、これはシステム上では、実は一体管理がされていまして、私もシステムの内容を見ましたけれども、入力としてはNDCとライフスタイル分類と併記されています。ですので、ICチップもそれに連動していますので、基本的には一括管理ができているところでございます。 ◆市川洋一 委員 確かにシステム上は、インプットする属性データを決めれば多分管理できるのだと思います。ただし、実際に配架されている書籍を見ると、CCCはCCCでライフスタイル分類を使っていますし、TRCはそのまま十進法でいこうということで今の現段階ではいいですね。 ◎金指 教育部次長 それでいきたいという提案をいただいているところでございます。 ◆市川洋一 委員 わかりました。  次に、今度CCCが主体に全体管理ということ、窓口になると聞いているわけですけれども、例えば相鉄のコミュニティセンターが何か問題を起こしたときに、問題の伝達方式というか、責任は相鉄にあるのですが、何か起きたときの連絡方法はどのように行われるのかというのをお聞きしたいのです。必ずTRCを通って、CCCを通って、行政に伝達されるのか、それとも、そのレベルにもよると思うのですが、異常事態であれば、直接のほうが早いのですが、そこら辺の系統立った管理はどういうふうにされるのかというのをお聞きしたいと思います。 ◎金指 教育部次長 基本的には、それぞれの管理する企業が、それぞれの施設をきちっと責任を持って管理していくのが通常の業務としては基本になるだろうとは思っています。ですので、例えばコミュニティセンターの部分で、相鉄企業の管理人から直接のほうに連絡が入る。そのほうがより迅速ですので、そういうことは当然あるだろう。ただし、責任体制としては、先ほども申し上げましたように、代表企業があって、それからそれぞれ構成団体という組織になりますので、重大な事故であるとか、もしくは大きな課題として対応を求められるものについては、きちっと代表団体、あるいは構成団体とが議論をすることが求められてくるだろうと思っています。 ◆市川洋一 委員 次に、行政側の窓口は基本的には教育委員会と考えてよろしいのですね。さっきもコミュニティセンターの関係で市民協働部と一緒になってやりますという話になっているのですが、そこら辺のご回答をお願いしたいと思います。 ◎金指 教育部次長 委員おっしゃられるとおり、教育委員会は図書館、コミュニティセンターは市民協働部が所管してございますけれども、市民協働部の担当する係長と担当者が教育委員会の併任辞令をもらっていますので、基本的には一体的に教育委員会で対応ができる体制をとらせていただきます。 ◆市川洋一 委員 わかりました。  次に、先ほど今回の指定管理で多少値上がりがしていると見ているわけですが、一番大きい要因は、人件費が2パーセント近く上がっているということ、続いてがシステムと回答を得ているわけです。このシステムというのは、何年か契約でのレンタル等のパソコンだとかなんかの買いかえの問題と、ソフト的な問題も含めているのかどうか。もしシステムとすれば、パソコンだとか、サーバーがあるのかどうかわかりませんけれども、そういうふうな容量的な問題はどのくらいあるのか。パソコンがどのくらいで、サーバーが何台あって、これで5年で6000万円ぐらいアップするのかと見ているわけですが、そこら辺の内訳を教えていただきたいと思います。 ◎金指 教育部次長 パソコンを初め周辺機器の導入がおおむね5年で保守期間が終了する。レンタルですけれども、そこで1回切るということになっています。ですので、順次これの入れかえが必要だということでございます。 ◆市川洋一 委員 何台ぐらい対象があるかどうかをお教え願いたいと思います。 ◎学び支援課長 このシステム費にはパソコン以外のさまざまな周辺機器も含まれております。パソコンに関しては見る限り22台ほどあります。それ以外にもさまざまなその周辺の、申し上げれば切りがないですけれども、自動の貸出機であるとか、あとハンディターミナルだとか、さまざまなものが更新時期を迎えることに合わせて今回予定しております。 ◆市川洋一 委員 そういうふうな機器はパソコンと連動しているのだと思うのですけれども、独立であるのもあると思います。それを全てレンタルで今借りていると解釈してよろしいのですか。それとも行政が持っているものもあると。そこら辺はどうなのですか。基本的には全部レンタルで。 ◎学び支援課長 ソフトにつきましてはリースという形ですけれども、それ以外の機器は基本的に購入という形をとっております。 ◆市川洋一 委員 わかりました。  次に、門沢橋のコミセンを今度三上建築事務所に設計してもらって、リニューアルしようという考えでおられるのだと思うのです。先ほども三上建築事務所は、千葉県のほうなどで幾つか対応されているということですが、これは期間としては、設計が終われば、あと監理もあるかと思うのですが、基本的には3年なら3年で終わると見ていいわけですね。その中には、設計料を別途これからお支払いするという考えで進んでいると考えてよろしいのか。債務負担行為には一切入っていないと考えてよろしいのかどうか、そこをお尋ねいたします。 ◎金指 教育部次長 設計業務につきましては今回の債務負担行為の中には計上されてございません。今後、随意契約になると思いますけれども、今回指定された三上建築事務所と随契で契約をしていく。さらに工事については入札をかけて、競争入札のもとに事業者を決定していくという手順になると思います。 ◆市川洋一 委員 わかりました。そうしますと、先ほどの指定管理の代表がCCCですということになりますと、設計委託を行政が直接三上建築事務所にするのか、それともCCCを経由して三上建築事務所に、先ほどの変更を出すのか、そこら辺の内容がちぐはぐになっていると思っているのですが、設計業務というのは、海老名の契約約款に基づいて、共同企業体が指定する構成員と契約することとなることを参考資料28ページに書かれていまして、いま1つ、36ページの20というカテゴリーの「設計委託業務の締結」ということで、ここでは事業主体と随意契約による設計委託契約をするということで、「と指定管理者の設計業務を担う事業主体」となっているので、そこの解釈をお聞きしたいと思います。直接なのか、いや、CCCを通してやるのかというところです。 ◎金指 教育部次長 契約としては、海老名と三上建築事務所との間で契約を結びたいと考えています。 ◆市川洋一 委員 直接が正しいのですね。三上建築事務所と行政が直接やると。私は28ページと36ページの解釈で、CCCを通してやるのかと、28ページは「共同企業体が指定する構成員と契約すること」があったもので、そこら辺が、CCCがそれだけの技術なり経験があるのかと思ったもので、この質問をさせていただいているのですが、直接でよろしいのですね。そこを確実にお願いしたいと思います。 ◎金指 教育部次長 直接契約をしたいと考えてございます。 ◆市川洋一 委員 そうすると、指定管理者のジョイントベンチャーの中には三上建築事務所は含まれないで、これはあくまでも行政が直接見つけてきた事業主体と考えてよろしいのですか、それともどこかがこれはしてきたのか、そこら辺をお聞きしておきたいと思ったのです。 ◎金指 教育部次長 今回の募集に当たっては、設計業務をあわせて募集をかけていますので、そこに参加をいただいたと考えています。ただ、契約的にはと設計事業者との間で契約を結ぶという形をとりたいと考えています。 ◆市川洋一 委員 それは指定管理者のジョイントベンチャーのCCCはオーケーしているのですか。 ◎伊藤 教育部次長 資料の12ページをごらんいただきたいと思います。資料の12ページでご説明をさせていただきますと、えびな学びコンソーシアムという枠で囲まれているところが今回の指定管理者であるということで、三上建築事務所、先ほどの共同企業体が指定する構成員は、えびな学びコンソーシアムの枠から外れておりますので、指定管理者、すなわち、えびな学びコンソーシアムが指定するのが三上建築事務所という解釈でお願いしたいと思います。 ◆市川洋一 委員 要は外して、直接三上建築事務所とやりますと理解してよろしいですね。 ◎伊藤 教育部次長 が三上建築事務所と契約するものでございます。 ◆市川洋一 委員 わかりました。  次に、図書館の問題は、九州の武雄市だとか各市のところでも幾つか問題が起きているようなので、そこら辺は、さっき収支予算の説明がありましたので、武雄なんかはまだ赤字だと。ただし、改善はしてきているとある資料には書いてあるのですが、そこら辺は、先ほど100万円とか百何十万円の利益を指定管理者にして出ているという説明があったわけですけれども、一番は、行政でやるよりも、こういうふうな指定管理の外部の力を使ったほうがいいという判断でこういうふうなことに至っているのだと思うのですが、今の債務負担行為の中に入っていないで、ユニークにこれからやっていきたいというのが提案されていると聞いているわけです。それは毎年、今度予算を組んでやろうということですが、それは費用対効果というものを見てもらわないと、我々としても安易に賛成はできないわけですが、その点はどういうふうに今後見ていこうとされているのかをお聞きしたいと思います。 ◎金指 教育部次長 今回ご提案いただいたものについては、単年度で終わってしまうものもございます。それから、1回導入をして、その上で、例えば次年度もう1回効果を検証した上で、継続するかどうかを判断していただきたいものもございます。ですので、これらの事業については新たな事業ということもございますので、予算として計上させていただいて、ご審議いただいた上で、当然計上することは、としてこれをぜひ実施したいというものが当然上がってくるわけでございますけれども、それについても議会の場でご議論いただいて、それを新規に導入するかどうかという判断をしていただければと考えてございます。 ◆市川洋一 委員 今、年末ですが、もうすぐ来年の予算の3月になってしまうわけですけれども、今考えておられるものはあるのかないのか、お聞きしたいと思います。 ◎金指 教育部次長 これは改めて予算の中でご議論いただければと思ってございますけれども、例えば、先ほど出ました郷土資料のデジタル化、館内もしくはで保管する郷土資料をデジタル化して、図書館で閲覧、保存が可能になるサービス、もしくは子ども一時預かり保育、これについては、先ほど言いましたように、有馬については、こういった子どもたちに来てもらってということもちょっと考えているのですけれども、それにあわせてご提案をいただいたものだと思っています。これについても週2回程度保育士を配置して、保護者に気兼ねなく図書館を利用していただこうというサービスですけれども、ここら辺も2回がいいのか、1回がいいのかを含めて、この辺は、我々行政としても、例えば試行的に年何回かやってみようとか、そういうものも含めて議論して、またご提示させていただくのがいいだろうと考えてございます。 ◆市川洋一 委員 わかりました。  次に、選書についていま1度確認したいのです。今も選書は選書委員会で決めて、TRCが購入されていると思っているのですが。 ◎金指 教育部次長 選書については、両館で司書が集まって、最終的に両館長が決定する。書籍の購入については今、TRCから本は購入してございます。 ◆市川洋一 委員 そこら辺はCCCと話し合ったそういう選書委員会で決めて、TRCが買うという何か内部的なあれがあるのでしょうか、それとも何かルールがあるのかどうか、そこら辺を確認したいのです。 ◎金指 教育部次長 これは指定管理者制度ですので、それぞれの企業の強みを生かすということだろうと思っています。例えば、CCCについては洋書だとかそういうものには非常に強いという話も伺っています。ただ、現状としては、ほとんどの図書については洋書ではないので、TRCを通じて図書の購入がなされているということでございます。 ◆市川洋一 委員 わかりました。  次に、コミセンの運営についてですが、今までコミセンは、指定管理というものは海老名でやってございませんでした。ここにも提案で書かれているのですが、地域特性を生かそうとか地域のニーズを掘り起こしてやろうということを考えておられるようです。それは地元の意見をいろいろ聞いてやられようということですが、何か特別に提案されたものは、先ほどの説明の中にもあったのかもしれませんけれども、ちょっと聞き漏らしている可能性がありますので、いま1度説明をお願いしたいと思うのです。 ◎地域づくり課長 地域での取り組みということで、現在提案されているのがコミュニティカフェ、茶話会ができるスペースを設けて、誰でも来て語らいができる場を設けたいという提案を受けてございます。 ◆市川洋一 委員 その要求というのは多分各地域で強くなってきていまして、我々のほうも茶話会であるとか、地区社協でお茶パーティーというか、そういうのを寄って飲みたいという話がいっぱい出てきております。そこら辺は、さっきも高齢化対応ということで、設備をバリアフリーにするだとかということは伺ったのですけれども、特に茶話会をやるぐらいの今は企画としか。 ◎地域づくり課長 あと当然地域を巻き込んだお祭りであるとか、そういった提案もされてございます。 ◆市川洋一 委員 門沢橋地区はちょっとわかりませんけれども、今までコミュニティセンターの中のお祭りなんていうのはやっておられたのかどうかはご存じありませんか。 ◎地域づくり課長 門沢橋については年に1回、やはりコミセンまつりを現状でもやってございます。 ◆市川洋一 委員 わかりました。ぜひそこら辺は、地元の住民とタイアップしてうまくコミセンをまとめてもらいたいと思います。  以上で私の質問を終わります。ありがとうございます。 ○委員長 ほかに。                  (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 ほかに質疑もないようですので、質疑を終結したいと思いますが、これにご異議ありませんか。                 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 ご異議なしと認めます。よって質疑を終結いたします。  次に、本案に対する意見がありましたらどうぞ。 ◆佐々木弘 委員 今回は指定管理者指定の議案ですので、いろいろと質疑をしました。公立図書館の運営には、そもそも指定管理の制度は、どうしても利潤を追求するという点、安定的な運営という点、また、実際この間、さまざまな課題、問題がありました。こういった点に関して、の担当課もいろいろな取り組みをしていますけれども、根源的な問題を抱えていると認識しておりますので、今回の議案に対しては反対の立場をとります。 ◆日吉弘子 委員 約5時間半にわたり質疑がされました。私は、今回の指定管理者の指定に関しては賛成の立場から意見を申させていただきます。  今、市民ニーズに応えていくことも大事ですし、しっかりとこれからもですけれども、利用者だけではなくて、何らかの理由で利用できないという、どこまでも市民目線で幅広く声を拾っていきながら、より親しみのあるコミセン、また図書館にしていただきたいと思います。図書館であるとかコミセンは、市民にとって一番身近な公共施設でもありますので、先ほどお話ししました危機管理体制、これは防犯と防災両面、またユニバーサルデザインに対しては積極的に取り組んでいただきたいことを要望しまして、賛成といたします。 ◆吉田みな子 委員 今回の選定に当たって、議会運営委員会でもっときっちりと審議ができるように書類を求めましたが、結果的には資料が出されない。審議がこれだけ長くなったのは、事前の情報をしっかりと提示すれば、ここまで長くならなかったと思うのです。しっかりと審議ができるように、求めたものに対して情報を出さなかったことについては検証していただきたいと思っております。  私、質疑の中でも、現状の要求水準が満たされていないことについてはかなり細かく具体的に問いました。なぜ問うたかというと、要求水準、仕様書は、が指定管理者に求めているものであり、要求水準に載っていることが実施されていないことに対して、実施をするように求めるのではなくて、実施をされていない指定管理業務の現状に合わせるかのように、今回の仕様書の中で削除をされてしまった。そのことに対しても、が指定管理者に対して臨む姿勢があらわれていると感じております。  図書館の議論の中では、情報公開、開示もそうですけれども、選定委員の選定についても非公開とされて、結果的には行政の職員が多く占めることになって、その閉鎖性、秘密性が極めて高いと感じております。  指定管理料についても、最後、金指教育部次長から、指定管理料に含まれない新事業について、子どもの一時預かり保育なども出てきました。指定管理料に含まれていない金額がさらに上乗せされる可能性があること、門沢橋コミセン、有馬図書館の整備工事に対しても上限金額が示されていないこと。  私は、市民のニーズを聞いてアンケート等も実施して、望まれる施設、5年、10年先も含めて、あっ、このときあったらよかったなということは極力ないようにしていただきたいと求めました。その都度その都度で市民のニーズを捉えて実施していただくのは大変結構ですが、今わかることは、しっかりと協議して不備がないようにしていただきたいと思っています。審議の中でまだ未確定部分が多数あります。これから協定書を結んで議論をするではなくて、今ここでしっかりと説明責任を果たすことが必要だったと思います。そのことが極めて不十分であったと感じております。  以上のことを申し述べて、反対の意見といたします。 ◆志野誠也 委員 私からは賛成の立場で意見を述べさせていただきたいと思います。  まず、選定委員会の件ですけれども、選定委員会の審議結果が仮にどういう結果であったとしても、議会としては、それをベースにして議論し、採決を行っていくことになりますので、選定委員会の内容そのものがどうこうということは、私は申すつもりはございません。  ただ、選定委員会の中で今回、最低基準を上回ってはいますけれども、基準ぎりぎりだったという結論が出た部分については、それが行政側の内部の考え方であり、それをもとにして、これから図書館、あるいはコミセンをよりよくしていくというための基礎になった部分だと思いますので、ぜひともそういったところを財産としてやっていくような仕組み、あるいは取り組みというように進めていっていただくことを望みたいと思います。
     また、その中で、これまでさまざま一般質問等でも取り上げられてきました館長の常駐の問題であったりとか、コンプライアンスへの取り組みの部分であったりとかという部分がしっかりと議論がなされ、委員から質疑がなされ、やられてきていることも確認をしました。そういったところは、代表企業が決まって、責任の所在がはっきりしているわけですから、そういった部分、カウンターパートナーであります教育委員会も、そのあたりをしっかりと考えていただきながら、こういった館長の常駐であったりコンプライアンスへの取り組みの部分について、今後、問題が起きないような体制をしっかりととっていっていただきたいと思いますし、そういった部分について今回議論がなされてきていることは大変評価をしたいと思っております。  ただ、その中で、今回、指定管理料のあり方を変更されたと私は理解しておるのですが、指定管理料の部分につきまして、新規事業の部分と既存事業の部分を切り分けて、今回既存事業の部分だけを指定管理料として積算してきたという部分について、その考え方について評価をするところであります。  ただ、そこの部分について、やはり金額という部分については高いという部分はどうしてもあります。今回、あえて年中無休であったり、1日の開館時間という部分の開館日を少なくするだとかという圧縮部分に触れましたけれども、私個人として、年中無休、開館時間を短くしてほしいという要望ではございません。ただ、そういった部分を含めてでもやっているだけの図書館のサービスの充実が、教育委員会として必要なのかという部分の決意を聞きたかったという意味では、しっかりとその決意を感じることができたと考えておりますので、それだけの予算を費やしている、固定費を費やしているという部分を改めて考えて進めていっていただければと思います。  また今回、指定管理料の妥当性について、前回の初めての指定管理を行った際とは違って、実績も含めてやってこられたということで、直営でのシミュレーションという部分、指定管理というあり方を考えると、実際に今、指定管理で行われている事業者の実際の収入であったりとか、そういった部分は聞き取ることは法理的な面から考えても難しいことは十分承知をするところでありますので、直営でのシミュレーションを行い、精緻な検討を行っていただいたという部分についても大変評価をしたいところであります。ぜひともそういった部分を踏まえて、今後、これから指定管理の指定になっていった暁には、債務負担行為という形で上限が決まってくる中で、その中で指定管理料を見ていくことになろうかと思いますので、指定管理料の無駄とは言いませんが、税金でありますから、しっかりとそこの部分を圧縮するような考え方で協議に臨んでいただきたいと思います。  また、門沢橋コミセン、今回、改修も含まれているということで、こちらについても質疑がございましたけれども、地元との協議という部分は非常に大事になってこようかと思います。その途中での過程の中で、改修の部分について先方の指定管理業者からの要望を丸のみするのではなく、しっかりと教育委員会として、あるいは市民協働部として、こういった形での施設のあり方という部分をしっかり協議していただいて、その中でどこまでを含めていくかという線引きをしっかりとやっていっていただきたいと思っております。  また、これまで一般質問を通じて、図書館の指定管理についてはさまざまな要望であったりとか、さまざまなもの、議員からの意見なりあったと思います。歴史資料収蔵館との連携という部分についても過去あったと思いますし、また、パスファインダーの部分について、私からも高齢者向けを踏まえた保健福祉部との連携みたいな話もさせていだたいたことがございます。また、図書館ネットワークという部分、こちらで言えば、教育委員会としてしっかり取り組んでいくような話もあろうかと思います。そういった部分を含めて、既存の図書館の館に縛られるものではなくて、図書館行政として全体を見て取り組みを改めて進めていっていただければと思います。  そういった部分を意見として添えまして、賛成の立場での意見といたします。 ◆相原志穂 委員 私も賛成の立場をとりたいと思います。今、質疑に対しては、本当に5時間半という時間、真摯に対応をされたと思います。出るもの、出なかったものというのが先ほどありましたけれども、それがこの5時間半という時間できちんと対応をしてくださったのだと私は認識いたしました。コンプライアンスの問題、館長の常駐問題もきちんと――今まで問題点として指摘をしてきた部分は、改善をしていこうという努力も感じられました。また、目的外使用の部分もいろいろ議論の対象にあったかと思いますが、新しい基準としてきちんと遵守をしていくということでお話もいただいていたと思います。  ただ、今後新たな事業ということも出てきております。指定を今回受けたいという事業者からの丸のみではなくて、これは必要なもの、必要ではないものということを今後議論を進めていくところを、まずは何度か質疑でお話をいただいておりましたので、それは本当に今、青天井ではないかというところもありましたけれども、きちんと精査をしていただきたい。それで、本当に必要であれば、議員としても議論をしていきたい、議会としても議論をしていきたいと思いますけれども、必要でないものは、やはり必要でないと行政側がきちんと対応をしていただきたいと思います。  よりよい図書館運営、コミセン運営、コミセンは特に高齢者の方が使われております。中央図書館も、どうしても若い方が多く使われているというところにおいては、有馬図書館、門沢橋コミセンは、高齢者の方にも使い勝手のいいものをつくっていただきたいと思いますので、そこは意見を申し上げて、今回は賛成の立場とさせていただきたいと思います。 ○委員長 ほかに。                  (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 ほかに意見もないようですので、意見を終結したいと思いますが、これにご異議ありませんか。                 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 ご異議なしと認めます。よって意見を終結いたします。  これより議案第81号を採決いたします。本案を原案のとおり決するに賛成の方の挙手を求めます。                   (挙 手 多 数) ○委員長 挙手多数であります。よって議案第81号 指定管理者の指定について(海老名市立図書館及び門沢橋コミュニティセンター)は原案のとおり可決されました。  少数意見の留保をされる方はこの際お申し出願います。                  (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 暫時休憩といたします。                   午後3時52分休憩                   午後4時4分再開 ○委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、日程第2 議案第85号 平成30年度海老名一般会計補正予算(第5号)〔所管部分〕を議題といたします。  初めに、保健福祉部所管部分について理事兼保健福祉部長の説明を求めます。 ◎理事兼保健福祉部長 それでは、議案第85号 平成30年度海老名一般会計補正予算(第5号)の保健福祉部所管の内容につきましてご説明申し上げます。  3ページから7ページにつきましては、本会議でご説明させていただきましたので省略させていただきます。  9ページからは歳入歳出補正予算事項別明細書でございます。保健福祉部関係の歳入歳出予算につきまして補正額で説明させていただきます。  初めに歳入でございますが、12、13ページをお開きいただきたいと存じます。  13款国庫支出金1項国庫負担金1目民生費国庫負担金1億891万4000円の増のうち、1節社会福祉費負担金3947万9000円は、障がい者自立支援事業の扶助費増に伴う国庫負担金の増額でございます。  また、3節生活保護費負担金6943万5000円は、平成30年度生活保護扶助費増額に伴う国庫負担金の増と、平成29年度国庫負担金精算による追加交付による増額でございます。  2項国庫補助金2目民生費国庫補助金のうち、保育所等整備事業費1億5246万6000円の増でございますが、これは待機児童解消の加速化を図り、保育ニーズに応えるため、新たに民間認可保育所を設置するため、この施設整備に対する補助金でございます。  同じく生活保護適正実施推進事業費27万円の増は、生活保護法改正に伴う返還金債権管理システム導入による国庫補助金によるものでございます。  14、15ページをお開きいただきたいと存じます。  14款県支出金1項県負担金1目民生費県負担金の障がい者自立支援給付費1153万6000円と障がい児施設措置費820万3000円は、障がい者自立支援事業の扶助費増に伴う県負担分でございます。  また、後期高齢者医療保険基盤安定324万3000円の減は、平成30年度後期高齢者医療保険基盤安定制度拠出金の確定による県負担金の減でございます。  続いて、生活保護費負担金349万6000円は生活保護扶助費増額に伴う県負担分の増でございます。  16ページ、17ページをお開きいただきたいと存じます。  19款諸収入4項雑入2目雑入の後期高齢者医療制度補助金206万2000円の増でございますが、オーラルフレイル普及啓発事業の実施者数が当初の想定を上回り、当該補助金の追加交付を受けることとなったため増額するものでございます。  次に歳出でございますが、22、23ページをお開きいただきたいと存じます。  3款民生費1項社会福祉費1目社会福祉総務費でございますが、説明欄の国民健康保険事業特別会計繰出金662万7000円の増は、人事異動等に伴う職員給与費等繰出金393万3000円の減額と、国保歳入に生ずる不足を補填するため、その他一般会計繰出金1056万円の増額によるものでございます。  続きまして、介護保険事業特別会計繰出金95万2000円の増でございますが、一般会計から介護保険事業特別会計への繰出金について、人事院勧告に伴う給与改定や人事異動などに伴う職員給与として505万1000円を増額し、制度改正などに伴うシステム改修に係る費用として国から補助金が確保できたため、409万9000円を減額するものでございます。  24、25ページをお開きください。  後期高齢者医療事業特別会計繰出金447万4000円の減でございますが、これは平成30年度後期高齢者医療保険基盤安定制度拠出金の確定による保険基盤安定繰出金432万3000円の減額と、人事異動等に伴う職員給与費の減額による事務費繰出金15万1000円の減を合わせて、一般会計から繰出金を減額するものでございます。  2目障がい者福祉費7896万2000円でございますが、これは障がい者自立支援事業費を増額するものでございます。この内訳の主なものといたしましては、障がい者を対象とするグループホームの利用や就労訓練の利用が当初の見込みより増加したこと、及び障がい児を対象とした児童発達支援事業の利用が増加したことに伴う増額でございます。  2項児童措置費2目児童措置費のうち、民間保育所施設補助事業費1億7152万4000円の増でございますが、これは、先ほど歳入でご説明申し上げましたが、待機児童の解消を目指し、地域の保育ニーズに対応するため、定員76名の民間認可保育所を上郷地区に新設するための経費を計上するものでございます。  26、27ページをお開きいただきたいと存じます。  3項生活保護費1目生活保護費4306万円の増のうち、生活保護総務管理経費2779万4000円は、生活保護法改正よる返還金債権管理システム導入経費と、平成29年度分の生活保護国庫負担金の精算による国への返還金でございます。  次に、2目扶助費は8882万7000円で、これは生活保護支給額のうち、医療扶助費と介護扶助費がふえたことによるものでございます。  28、29ページをお開きいただきたいと存じます。  4款衛生費1項保健衛生費2目予防費は439万4000円で、口腔がん検診の受診者がふえたこと、また、成人歯科健診の受診者と県のモデル事業で実施しているオーラルフレイルに関する調査等の実施者数がふえたことにより増額するものでございます。  以上、大変雑駁な説明でございますが、よろしくご審議を賜り、ご決定くださいますようお願い申し上げまして、説明とさせていただきます。 ○委員長 次に、教育部所管部分について教育部長の説明を求めます。 ◎教育部長 それでは、海老名一般会計補正予算(第5号)うち、教育部所管部分及び関連の門沢橋コミュニティセンター部分につきましてご説明申し上げます。  別冊補正予算書の6ページをお開きいただきたいと存じます。  第3表 債務負担行為補正の1 追加の2段目、海老名市立門沢橋コミュニティセンター指定管理委託は、同センターの指定管理者の指定後、指定管理者と複数年にわたる協定を締結したいため、期間を平成30年度から35年度とし、限度額を1億2551万1000円と定めたいものでございます。  同じく最下段でございます。海老名市立図書館指定管理委託は、市立図書館の指定管理者の指定後、指定管理者と複数年にわたる協定を締結したいため、期間を平成30年度から35年度とし、限度額を18億9632万6000円と定めたいものでございます。  続いて歳入でございます。12、13ページをお開きいただきたいと存じます。  一番下の箱の中段でございます。13款2項5目教育費国庫補助金4節社会教育費補助金は677万6000円の減額でございます。相模国分寺跡用地取得に係る物件補償費が想定より安価となったことに伴いまして、史跡等購入事業費を減額するものでございます。  14、15ページをお開きいただきたいと存じます。  下から2つ目の箱でございます。14款2項7目教育費県補助金4節社会教育費補助金は54万円の増額でございます。新たに家庭教育学級実施に係る経費が県補助金の対象となったことに伴いまして、家庭教育支援総合推進事業費を増額するものでございます。補助率は3分の2でございます。  20、21ページをお開きいただきたいと存じます。続いて歳出でございます。  1つ目の箱の下段でございます。2款1項14目諸費の説明欄をごらんください。若者定住奨学金返還助成事業費は2721万4000円の増額でございます。昨年度から実施しております若者定住奨学金返還助成につきまして、当初予算で見込んだ申請者数を大きく上回る見込みであることから増額するものでございます。  少し飛びまして、36、37ページをお開きいただきたいと存じます。  1つ目の箱の下段でございます。10款1項3目学校給食費の説明欄をごらんください。東柏ケ谷小学校給食施設維持管理経費は332万円の減額でございます。入札により給食調理等業務委託が想定より安価で契約できたことに伴いまして減額するものでございます。  2つ目の箱でございます。10款2項1目学校管理費の説明欄をごらんください。小学校維持管理経費132万8000円の増は、賃金単価改定に伴いまして学校用務員賃金を28万6000円増額するとともに、楽器購入に係る備品購入費を寄附者の意思を早期に実現したいため104万2000円増額するものでございます。  同じく2目教育振興費の説明欄をごらんください。スクールライフサポート事業費(小学校)の27万4000円の増は、本年10月からの生活保護基準見直しに伴いまして、新入学用品費を引き上げたいため189万円を増額する一方、当初見込みよりも対象人員数が減少となったことによりまして161万6000円を減額することによるものでございます。  3つ目の箱でございます。10款3項1目学校管理費でございます。めくりまして、38、39ページでございます。説明欄をごらんください。中学校維持管理経費の177万7000円の減は、人事異動による配置がえに伴いまして、賃金対象となる学校用務員が1名減となったことによる減額でございます。  同じく2目教育振興費の説明欄をごらんください。スクールライフサポート事業費(中学校)の140万4000円の減は、小学校費と同様に、本年10月からの生活保護基準見直しに伴いまして、新入学用品費を引き上げたいため272万2000円を増額する一方、当初見込みより対象人員数が減少となったことによりまして412万6000円を減額することによるものでございます。  2つ目の箱の下段でございます。10款4項2目文化財保護費の説明欄でございます。相模国分寺跡整備事業費の827万4000円の減は、相模国分寺跡用地取得に係る物件補償が想定より安価となったことに伴う減額でございます。  以上でございます。よろしくご審議いただき、ご決定賜りますようお願い申し上げます。 ○委員長 説明が終わりました。  これより質疑に入りますが、日程第1 議案第81号 指定管理者の指定において、債務負担行為について質疑することを許可し、その質疑を行いました。よって、この補正予算の中で質疑がある方はより簡潔に質疑をお願いしたいと思います。それでは、質疑のある方はどうぞ。 ◆志野誠也 委員 私から3点お伺いをしたいと思います。簡潔にお聞きいたしますので、簡潔にご答弁いただけると幸いです。  1点目、21ページの若者定住促進事業費です。先ほどのご説明の中で大幅な人数がふえて増額になっているということでしたが、当初予算の見込み数についてお伺いしたいと思います。  2点目、29ページ、健康増進事業費についてです。こちらはオーラルフレイルの関連と先ほどお伺いをいたしましたけれども、生活習慣病検診事業費と成人歯科健診事業費、もう少し詳細のところ、増額の理由についてお伺いをいたします。  3点目、37、39ページ、こちらでスクールライフサポート事業費の小学校分と中学校分が計上されております。小学校のほうは増額、中学校のほうは減額になっております。新入学用品費の引き上げであると説明がございましたけれども、この内訳が少しわかりにくいので、もう少し詳しくご説明いただければと思います。よろしくお願いいたします。 ◎学び支援課長 1点目、若者定住奨学金返還助成の今年度当初予算の見込み数についてご説明します。  本事業は29年度からスタートした事業でございますが、平成29年度の上半期は申請者数が少なかったことから、平成30年度の予算編成では申請者数を160名と見込んでおりました。今年度の申請者数は10月末の時点で既に155名になっておりまして、前年の実績を踏まえますと、下半期はさらに申請者数が伸びると見込まれるため、今回、12月補正で増額させていただきたいものでございます。 ◎健康推進課長 2点目、29ページの健康増進事業についてでございます。  まず、生活習慣病検診事業費の92万1000円でございます。こちらは個別で行っております口腔がん検診の受診者が増加した分となってございます。これは8月からモデル事業で行ってございますオーラルフレイル調査との同時受診者の増加によるものでございまして、これまでほぼ横ばいだった口腔がん検診の新たな受診者の拡大につながったものと考えてございます。  続きまして、成人歯科健診事業費の委託料347万3000円でございます。こちらにつきましては、オーラルフレイル調査の委託料が206万2000円、成人歯科健診の委託料が141万1000円となってございます。  まずオーラルフレイル調査についてでございます。こちらは75歳以上の市民1万3884名を対象に7月の上旬にスクリーニング検査等の無料受診券を発行してございます。検査の実施期間が8月1日から1月15日までの5カ月半、見込み人数は470名ということで、1カ月当たりにしますと、90名弱を見込んでございましたが、8月、9月の実績がそれぞれ112名、158名ということで、開始2カ月間で約100名の増加になってございます。  次に、成人歯科健診についてでございます。先ほど申し上げましたオーラルフレイル調査が伸びている状況から、この調査とあわせて実施することで、口腔機能の維持改善を図ることとしました成人歯科健診の受診者数を調べましたところ、オーラルフレイル検査を開始した8月と直前の7月との比較では、70代、80代の受診者数の伸びが顕著となってございます。こちらも今回、オーラルフレイル検査の無料受診券の発送により、これまでみずからの口腔状態に無関心だった市民の皆さんの受診につながったものと考えられます。今後も継続した受診者数の増加による事業の効果が見込まれることから、オーラルフレイル検査と成人歯科健診それぞれの委託料を増額したいものでございます。 ◎就学支援課長 3点目、スクールライフサポート事業についてでございます。先ほど説明がありましたように、生活保護基準、入学準備金の引き上げに伴い、スクールライフサポート事業、新入学用品費の増額というところにありますが、小学校、中学校において、先ほど申請者数が予定数に届かなかったこと、修学旅行費、校外学習費等において実費支給を行っております。上限の費用に届かない費用があったことによりまして不用額が出たということで、小学校のほうでは27万4000円の増額、中学校のほうでは140万4000円の減額で補正を上げさせていただいております。 ◆志野誠也 委員 それでは順番に、1点目の若者定住奨学金返還助成事業費から再質疑をさせていただきたいと思います。こちらは29年度で少なかったので、見込んでいた数字が今年度になって大幅にふえてきているということだと理解をしたのですけれども、そうすると、周知が進んできたのかとも思うところです。今回、補正ということで上がっている金額は、では、増額見込み数としてはどれぐらいを見込んでいるのか、お伺いをいたします。 ◎学び支援課長 増額の見込みですけれども、昨年度の実績は211名でございました。昨年度は申請者の8割が下半期の時期に申請をいただきました。その実績を踏まえ推計したところ、今年度の見込みは387名と見込んでおります。この387名に平均の補助額12万2000円を掛けまして4721万4000円という執行見込み額を算出しております。したがいまして、今回不足額の2721万4000円を補正として要求したいものです。 ◆志野誠也 委員 わかりました。周知が進んできたのかという部分で捉えてはいるのですが、一応確認をしたいと思います。なぜ申請者がふえてきたのかという部分についてどのように分析をされているのかお伺いいたします。 ◎学び支援課長 委員が今おっしゃられましたように、PRの効果が出てきているのだと思っております。これまで広報、ホームページはもちろんやってきたのですけれども、それ以外にも商工会議所の会員の皆様、また、海老名駅周辺の大型店舗、市内の金融機関などへチラシの配布などを実施してまいりました。また、日本学生支援機構、借りる学生が見るホームページですけれども、そちらのほうに掲載をしたり、駅前の自由通路のデジタルサイネージなども活用しております。また、シティプロモーション課による電車内の広告等もPR効果が大きいと考えております。 ◆志野誠也 委員 わかりました。ちなみにそれだけの若者が助成を受けていることになってくると、そういった助成を受けている若者の声も気になるところですが、把握しているところで結構ですので、助成を受けている若者の声をお聞かせいただければと思います。また、本事業、来年度も実施する予定でおられるのかどうか、この辺もあわせてお伺いできればと思います。 ◎学び支援課長 補助を受けた若者の声ということですけれども、6月にアンケートを実施しました。その中で、当然こういった補助事業ということもありますので、転入してよかった。実際に住んでいただいて、住み続けたいという声を複数いただいております。  今後の継続についてですけれども、こちらについては2カ年ということでスタートしたところですが、事業継続につきましては現在検討中でございます。 ◆志野誠也 委員 それだけ需要もあって、全国的にも問題になった部分ではありますので、できればそういった部分、検討中ということではございましたが、改めてこの事業、継続を望みたいと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。  2点目の健康増進事業費です。こちらはオーラルフレイルのモデル事業にあわせて同時受診を行った結果、がん検診と成人歯科健診が受診者が伸びたということだと思います。健診の部分が増加することによって、事前の予防の部分で効果が高くなっていくのだろうと思いますので、ぜひともこの部分、取り組みを進めていっていただければ、あるいは強化していっていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。  3点目のスクールライフサポート事業費です。ちょっと答弁がわかりづらいところがございまして、結局、予定者数に届かなかったので、減額という部分と、新入学用品の新たな部分で増額というところの掛け合わせで、小学校のほうはふえて、中学校のほうは減額という理解でいいのか、そこを確認させてください。 ◎伊藤 教育部次長 スクールライフサポート事業費の補正の内容について補足をさせていただきますと、まず今回、生活保護基準の見直しに伴いまして、新入学用品費の単価の引き上げがございます。こちらについては、小学校についても中学校についても同様に引き上げとなりますので、これは小学校、中学校ともに増額の要因としてございます。その増額といたしましては、小学校部分については189万円増額を見込んでおりまして、中学校部分につきましては272万2000円ほど見込んでおります。一方で、年度が4月から始まって、今が12月でございますので、今年度の年度末までの執行の見込みを立てたときに、対象者が年度の初めに見込んでいた対象者より人数が少なかった。また、先ほど就学支援課長が申し上げましたおり、実費支給で支給する部分の金額が当初見込んだよりも低く済んだということで減額要因、要は執行残が見込まれる要因がございます。こちらにつきましては、小学校について約161万6000円ほど減額が見込まれる。また、中学校については412万6000円ほど減額が見込まれるということで、双方ともに増額要因と減額要因を合算しまして、今回の補正予算として計上した金額が、小学校が27万4000円で、中学校が140万4000円の減額というものでございます。 ◆志野誠也 委員 理解ができました。ただ、そうすると、中学校のほうが412万円の執行残という部分になってくるのが大きいのかと思います。生活保護からのサポート基準がたしか1.4倍にふえた部分で、1倍以下といいますか、生活保護基準に当たるところはスクールライフサポート事業費のほぼ対象外になっているような部分で、1から1.4倍の部分が対象になっているという理解をおおよそしているのです。そこの部分で考えたときに、その中で見たときに、対象にはなるだろうと思って予想を立てたけれども、申請が中学校のほうが単純に少なかったと読めばいいのかどうか、一応確認をさせてください。 ◎伊藤 教育部次長 基本的には、年度末にはある程度見込みで人数的なものは積算しなければいけない部分がございます。また、スクールライフサポートの対象となるかどうかというのは、年度が明けて所得に応じて確定する部分がございますので、そこら辺で若干当初予算で想定した人数のほうが多かったということでご理解いただければと思います。 ◆志野誠也 委員 わかりました。およそ理解ができました。対象者という部分で考えると、ちょっと難しいところ、単純にサポートを受けることが望ましいと考えるのかどうかという心理的な面もあろうかと思いますので、そのあたりは気をつけながら事業を進めていっていただければと思います。よろしくお願いいたします。
    ◆日吉弘子 委員 それでは、端的に2点伺います。  1点目が、補正予算書の25ページ、障がい者自立支援給付費等事業費7896万2000円です。これは事前にお伺いしましたところ、金額の多いものが共同生活援助が4282万3000円、また、就労継続支援A型1485万8000円、B型が1330万9000円と伺っております。全体の中の大きな額を占めています3つの事業について、どのような形で今回補正になったのかを伺います。  2点目は、補正予算書37ページのスクールライフサポート事業費です。これは昨年の6月に一般質問で支給の月を早めてほしいことと、あと給付額を増額してほしいことを提案させていただき、取り組んでいただき、感謝しています。この間の11月28日の神奈川新聞にも載っていました。一般質問したときも市長から言われたのですが、海老名は不交付団体なので、これは単独事業で行っているのですよという話もありました。そういう中で、見直しもあってですけれども、こういう形で増額ができたのはよかったと思います。  質問としましては、これは費目ごとに支給の仕方があると伺っていますが、どういう形で支給がされているのかを伺いたいと思います。  以上、2点よろしくお願いします。 ◎障がい福祉課長 1点目のご質問です。補正させていただく金額の中で、共同生活援助、A型、B型それぞれの内訳について簡単に申し上げます。  まず共同生活援助はグループホームに入る方に対する支援費のお支払いです。今回、グループホーム、当初の見込みですと、市内外のグループホーム54カ所に94名の方が入所するという予測で積算しておりましたが、30年11月現在102人の方が市内外の62カ所のグループホームにお入りになっております。また、海老名市内においても、新規のグループホームが今月、12月に1カ所、来月、31年1月に1カ所増設される予定となっておりまして、こちらも入所の見込みの数がございます。それを含めまして、当初の予測の金額よりも4282万3000円ほど不足額が見込まれますので、増額とさせていただきたいと存じます。  あと、A型は障がい者の就労に向けた就労訓練を行う事業所ですが、こちらは当初給付を受けている方は24名ほどと予測しておりました。しかし、30年11月現在で36名に増加しております。こちらは現在、30年度上半期の実績とも比較いたしまして、昨年と比較して増額しておりますので、後半の見込み数を積算したところ、やはり1485万8000円ほど不足額が出る見込みとなりましたので、補正とさせていただきたいと思います。  次に、B型は非雇用の就労訓練でございます。こちらは、当初の見込み178名の方が就労のこの訓練を受けるだろうということで見込んでおりましたが、既に201名が11月現在で通っておられます。こちらは、先ほどのA型と同じように、前半の実績を見ますと、昨年度よりも上回っておりますので、それを見込みますと、1330万9000円ほど不足額が出る見込みですので、今回の補正に計上させていただきました。 ◎就学支援係長 2点目、費目ごとの支給の仕方はというご質問でございますが、支給方法は大きく3つのパターンがあります。学用品費、通学用品費、新入学学用品費など定額で支給するもの、校外活動費、修学旅行費など限度額以内での実費で支給するもの、あともう1つですが、上限額を設定せずに実費額での支給とするもので、通学費、定期券代、学校給食費、中学校の給食弁当代などが当たります。 ◆日吉弘子 委員 それでは、1点目から再質問させていただきます。障がい者自立支援給付費等事業費に関しましては、今、主に金額の多いものは理解をさせていただきました。障がいのある方に対してのこういうサービスであるとかいろいろな支援は、ある意味待ったなしでこういう形で補正が組まれていくのは理解をしております。  そこで、平成29年度とか、あと平成28年度の決算、年間を通して、その事業費の総額を伺いたいと思います。 ◎障がい福祉課長 障がい者自立支援事業費での扶助費の推移で申し上げます。まず29年度は総額で22億2583万7024円、28年度が19億7917万1493円、ご参考までに27年度が17億9426万3170円となっております。3年間でおおよそ11パーセント超えの伸びとなっております。 ◆日吉弘子 委員 今回補正が出されているわけですが、来年3月までの平成30年度末までの見込みといいますか、その辺は今後どうでしょうか。 ◎障がい福祉課長 現在の見込みについては、ほかの事業が減額になるものもございまして、積算はしておりますが、およその見込みとしては、やはり11パーセント程度の増額となる見込みを持っております。 ◆日吉弘子 委員 わかりました。扶助費がふえてきているのだというのを総額としても実感させていただきました。グループホームにしましても、自立をしていく第一歩でありますし、このような就労継続支援A型、B型も、自立をしていくための1つの本当に大事な期間であるかと思います。この間の12月1日の広報えびなにも、あきばでの障がいのある方の写真とか、あと障がいのある方のマーク、そういうのも載せていただいて、そういう形で皆さんが希望を持って海老名に住み続けたいというのを感じることができました。こういう支援に向けての経費はかかってはきますが、ぜひこれからもよろしくお願いしたいと思います。  1点要望です。この間の11月25日に新聞報道でありましたが、農福ギフトというのを、これは国のほうですけれども、結局、障がいの方が仕事をしても、全国平均で1人月1万5000円程度にしかならない。ですけれども、農業で生産したものをネットを使って、一般社団法人日本農福連携協会というのが10月にできたというのが載っていました。海老名でもあきばに関しても農福連携とかいろいろやっていただいていますが、いろいろなことも研究されていますので、また今後いろいろやっていただけたらと思います。よろしくお願いします。  2点目のスクールライフサポート事業費ですが、費目に関しましては理解をさせていただきました。1点だけ、この周知についてです。いろいろやっていただいているとは思いますが、具体的にどんな形で周知をしていただいているか伺いたいと思います。 ◎就学支援課長 周知につきましてお答えします。  新1年生、小学生についても中学生についても、スクールライフサポート事業をよりよく理解してもらうために、お知らせという形、申請書という形で新入学説明会で配付をさせていただいております。あわせて、在学生につきましては学校から同様の資料を配付させてもらっています。また、広く知っていただくために、ホームページにも掲載させていただいたり、子育てハンドブックでも制度のことをアナウンスさせてもらっています。それから、海老名に転入してくるお子さんにつきましては、市役所の窓口で同様の説明をさせていただいているところでございます。 ◆日吉弘子 委員 よく中学校ぐらいになりますと、学校からのプリントが子どもから保護者にいかないで、せっかくいろいろやっていただいても、大事なお知らせがなかなか伝わらないということも現実あります。このスクールライフサポートに関しましては、中学校に上がるときの説明でということですから、そういう心配はないのではないかとは思うのですけれども、一人親の方であるとか、総合教育会議でもよく保護者の方のいろいろなかかるものを軽減していこうというお話も出ています。大切なお知らせが情報として一番知ってほしい人になかなかたどり着かない場合もありますので、この周知に関しましては、ぜひこれからも細かくやっていただきまして、また、保健福祉部との連携も必要なこともあるかと思いますので、よろしくお願いします。  最後に1点だけ伺いたいのですが、近隣に比べて、この対象者は海老名はどうでしょうか。状況がわかれば教えていただきたいのです。 ◎就学支援課長 他についてというところではちょっと数を持っていないのですが、本年度ベースで言いますと、小学校では7195名に対して672名の申請をいただいております。およそ9.3パーセントです。中学生につきましては3507名の生徒に対して391名、11パーセントの申請をいただいております。これは30年12月4日を基準とした数値になっております。 ◆日吉弘子 委員 私が知り得た情報では、例えば座間とか綾瀬、大和は、海老名の9パーセントよりかなり高いということは伺っています。そういう中でも、海老名の中でもこれからもちょっとどうなるかわからない部分もありますので、ぜひ重ねて丁寧にやっていただけたらと思います。よろしくお願いします。 ◆吉田みな子 委員 3点についてお伺いします。1点ずつお伺いします。  1点目、債務負担行為を簡潔にお聞きしたいのです。本会議のときに、金指教育部次長が事業者からの提案は19億円ぐらいだったけれども、債務負担行為としては今示されている18億円ちょっとで組んだということですが、どのような基準で査定をされたのか。事業者が提案した金額に対して、この債務負担行為の額に落とした、側として査定をしたと思うのですが、どういうような基準でされたのかお伺いいたします。 ◎金指 教育部次長 教育委員会では、基本的に継続に当たって基本方針を定めてございます。それに照らし合わせて判断をしていることと、これまでの事業については、基本的には継続する、サービスの低下を招かないということで考えています。ですので、一部プラスされているものについては、例えば調べ物学習であるとか、そういったものについては提案として上がっておりますけれども、債務負担行為の額の中に今回計上させていただいているところでございます。 ◆吉田みな子 委員 指定管理者から提案されているので、個別の事業についてはまだきっちりと査定されていないのではないかと思うのです。だから、全体として、として18億円ぐらいの予算取りをしていたのかどうかについて、基準というのですか、なぜこの額が削られたかについてお示しいただくことはできますか。19億円から18億9632万6000円の金額を導き出したその根拠がちょっとよくわからないので教えてください。 ◎金指 教育部次長 基本方針に照らし合わせています。それから、既存のサービスが提供されていますので、その内容については継続をする。ですから、今回、債務負担行為に計上されているものについては、基本的には同等なサービスが提供されるということでお考えいただきたいと思います。さらに、先ほど言いましたように、基本方針の中で「学び」という部分がありますので、これまでも実施している調べ物学習についての職員の配置などについてはそのまま計上させていただいている。本当に改めて新規のものについては、単年度のものがあったり、効果を検証する必要があるだろうということで、これについては別途予算計上させていただいて、毎年度の予算の中でご審議いただいて、その事業の中に入れていくかどうかを判断する必要があるだろうということで区分けしているところでございます。 ◆吉田みな子 委員 同等サービスということで、いまいち理解が深まらないのですが、この点については以上にしておきます。  2点目、若者定住奨学金返還助成事業についてお伺いをしたいのです。金額と今の利用実績についてはわかりました。申請者ですが、今のところ、申請された方は皆さんこの奨学金返還助成事業を受けることができているのでしょうか。 ◎学び支援課長 今、具体の数値は持っていませんけれども、実際には補助を決定するに当たっては、市内の方であれば、世帯の最上位所得者の所得を調べたり、また、実際の補助金を交付するに当たっては滞納がないかどうかを調べます。それによって何名かの方は補助対象外になったケースはあります。 ◆吉田みな子 委員 わかりました。でも、申請された方は大体の方は受けられているということで、大学、短大も含めて、専門学校を含めて奨学金をもらっている方が借金を抱えて社会に出ていく。そのために行政側が支援をしていくのは、私は本当にいいことだと思っているのです。  ただ、1点気になることがありまして、この奨学金返還助成事業の申請する際に同意書を求めていると思うのです。税関係の照会と、あと暴力団関係に関して県警に照会を求める同意書が求められていて、本人以外でも、同一世帯以外の家族の方の名前と住所等を書く同意書が求められていると思うのです。その同意書の取り扱いについてはどのようになさっているのでしょうか。 ◎学び支援課長 申請書類とともに大事な個人情報ですので、厳重に管理しております。 ◆吉田みな子 委員 同意書は神奈川県警本部にも照会をかける同意書だと思いますので、県警にもその個人情報は共有をされているということでよろしいのでしょうか。 ◎学び支援課長 市役所の中にとどめてございます。 ◆吉田みな子 委員 わかりました。ほかの補助事業に関しても、例えば同時期に行われた家賃補助については、調べて、インターネット等でも見たのですけれども、こうした同意書は求められていないと思うのです。同意書を求められると、かなり負担感があり、また、本人以外の家族に対する個人情報も求めておられるので、各種補助金事業の中で同意書が本当に必要かどうかは改めて精査していただきたいですし、もしほかの事業で同意書を求めていないのであれば、こちらの奨学金事業に対しても同等な扱いをしていっていただけないかと思うのですが、その点についてはいかがでしょうか。 ◎学び支援課長 現時点でこの事業を推進するに当たっては必要な同意書と考えてございます。 ◆吉田みな子 委員 それはどういった理由でそのように必要だとお考えなのでしょうか。 ◎学び支援課長 補助金ということで、金銭的な交付ですので、公平公正に行わなければいけない、そういう視点からの判断でございます。 ◆吉田みな子 委員 繰り返しますけれども、家賃補助等も補助金だと思うのです。家賃補助のほうは同意書を求めていないと思うので、そのあたりの整合性についてはとっていただきたいと思うのです。 ◎学び支援課長 まちづくり部でやっていらっしゃる家賃補助につきましては所得制限とかは設けていないと思うのです。ただ、私どもの奨学金につきましてはそういったものを設けてございますので、必要だと考えてございます。 ◆吉田みな子 委員 この場での議論はここでとどめたいと思うのですが、特に警察に対しての照会を求める同意書は、非常にプレッシャーといったものもあるかと思うのです。なので、もし必要でなければ、海老名の補助金等の交付に関する規則の中にも暴力団等の排除に関しての規定がありますので、本当に同意が必要かどうかは改めて精査をしていただきたいと思います。  3点目、生活保護についてお尋ねしたいのです。スクールライフサポートの関係でも、生活保護基準が10月1日に変わったということで、実際にふえた家庭もいれば、減った家庭もいると思います。減った世帯、大枠でいいので、どのぐらいの方がいらっしゃったのかについてと、この10月1日の金額改定によって、生活保護受給者対象外になった方がどれくらいいるのか、その点についてお伺いをいたします。 ◎生活支援課長 順番が前後しますが、まず今回の生活保護の基準改定で生活保護から外れた方については、海老名ではおりません。  1つ目の質問でございます。基準改定で減額の幅が一番大きかったのは若年の単身者、具体的には50代でございますけれども、海老名では約40名該当してございます。一方、増額した世帯でございますけれども、先ほど教育部の答弁でもございましたが、お子さんのいる世帯についてはほとんどの方が増額しております。具体的には、世帯で言うと、74パーセントの世帯が増額となっております。 ◆吉田みな子 委員 わかりました。今回の補正予算の増額の理由として、事前にお聞きしたら、医療と介護に関する扶助費がふえたということでお伺いしています。特に介護については、施設入所の方がふえてきたとお伺いしているのですが、施設入所者数の推移についてお伺いしたいのと、ふえてきている背景をどのように捉えているのか、わかればお伺いをいたします。 ◎生活支援課長 施設の入所者数の推移という形でお答えさせていただきたいと思います。  昨年、平成29年10月でございますけれども、72名の方が入ってございました。半年後の30年3月、年度末でございますが、76名、半年後のせんだっての30年9月でございますけれども、90名の方が入所をしています。急激な増加という形でございます。これは高齢化に伴って居宅で介護になる方もいらっしゃいます。一方、もともと施設に入っている方もいるのですが、その中でもっともっと重度の介護になる方もいます。これはもう社会的問題になるのですけれども、見込めない状況でございます。 ◆吉田みな子 委員 わかりました。事前にお聞きしている中で、新たに入所されている方で、介護認定3とか重度ではなくても、要介護1とか2とかでも入所されている方がいらっしゃるとお伺いをいたしました。生活保護を受給されている方のさまざまな背景等もあります。家族の支援がなかなか見込めなかったり、家族が遠くにいらっしゃる方とかもおいでだと思うので、そこは本当に介護のほうとか障がい福祉のほうとも連携をしながら、なるべく在宅で過ごせる方は支えていくような仕組みをぜひ連携をとっていただきたいと思います。  以上で終わります。 ◆佐々木弘 委員 1点質問したいと思います。補正予算書の37ページのスクールライフサポート事業費に関してです。  確認です。私たちも提案しましたけれども、支給時期を入学前にということで求めてきました。これも今そういうふうにしていただいております。これは時期的には、例えばいつも1月にたしか支給していたと思うのですが、次の年明けの1月に対象者はこの額で支給される。こういった理解でよろしいのか、まずお願いします。 ◎就学支援課長 新中学1年生については1月に支給をさせてもらっていました。新小学生につきましても、31年1月下旬には支給ができるように準備を進めているところでございます。 ◆佐々木弘 委員 わかりました。大変だと思うのですが、よろしくお願いします。  例えば、これが年度が変わって入学した後、振り返ってみれば、支給の対象になる場合も考えられるかもしれませんけれども、そういった方の場合はさかのぼって支給することができるのでしょうか。 ◎就学支援課長 新入学用品費についても、新1年生随時認定をしますので、さかのぼりで支給ができることになります。 ◆佐々木弘 委員 わかりました。  今回の対応ですけれども、これは生活保護基準が見直されたので、地方自治体は必ず金額を上げないとだめなのか、あるいはそうではなくて、それは各自治体の判断でいいとなっているのかはいかがでしょうか。 ◎伊藤 教育部次長 こちらのスクールライフサポート、昔の準要保護の生活援助費につきましては、基本的には財源として三位一体の改革でに税源移譲を受けておりますので、事業をやる、やらない、また事業をやるにしての金額のレベル感につきましても、の判断に委ねられているものでございます。 ◆佐々木弘 委員 わかりました。何で聞いたかといいますと、入学準備金に関しては、ほかの自治体に単純に比べれば、金額がちょっと低いほうだったということで、これも引き上げるべきだということで求めてきたのです。ただ、そのときのの説明や答弁では、ほかの経済的支援策が充実しているので、そこも見てトータルで考えているので、理解してもらいたいということでしたので、確かにそのとおりだと思っています。今回、金額を上げるという判断は非常に適切かとは思います。  それで確認をしたいのですが、そういったほかの制度への影響というのでしょうか、来年度予算とか今佳境に入っていると思うのですけれども、のほうが説明されていた、具体的に言うと、新入生、小1、中1の家庭に補助している新入学用品補助、全ての子どもに支給する。例えばこういったことを金額なりを縮小するとか、そういったことを今回の対応にあわせて考えているのかどうか、その辺はいかがでしょうか。 ◎就学支援課長 教材費の補助については、今までどおり減額することなく継続する予定でおります。 ◆佐々木弘 委員 もう1つ負担軽減策で、野外教育の費用も補助をしていると思うのですけれども、これに関しても、例えば同じような理由で見直すといったことは検討するのかどうか、その辺はいかがでしょうか。 ◎小宮 教育部次長 野外教育活動に関してはこれまでどおりの継続を予定しております。 ◆佐々木弘 委員 こちらの制度は、議会でものほうでも提案されましたけれども、富士ふれあいの森を廃止する。これの代替策の1つという経過もありましたので、これに関しては現状維持ということでぜひやっていただきたいと思います。その点の考えはどうなのか伺いたいと思います。 ◎金指 教育部次長 確かに委員ご指摘のとおり、野外教育施設を廃止した際に、保護者負担の軽減という中で制度的には創設したものと認識してございます。先ほど小宮教育部次長からも話がありましたように、現段階で同事業については継続してまいりたいと考えてございます。 ◆相原志穂 委員 1点お願いします。25ページの障がい者自立支援事業費児童発達支援のところをお伺いしたいと思います。2800万円の増額だったと思うのですけれども、中身の詳しいところを教えてください。 ◎障がい福祉課長 児童発達支援です。こちらは障がい児の療育の事業所に通うお子さんに対する給付費です。当初予算策定時には132名ほど受給をしている方を見込んでいましたが、ことし、30年9月現在で173名の給付決定となっております。このため、今後を積算しましたところ、年度末には不足額が2470万7000円ほど見込まれますので、補正とさせていただきました。 ◆相原志穂 委員 当初が132名の見込みで、今現在で173名、これからも上がる可能性もあるというところで、見込みがこれだけふえた要因は何かあるのでしょうか。 ◎障がい福祉課長 ふえた要因といたしましては、お子さんの1回当たりの年間の平均利用数を見ましたところ、去年と比べて9.2回から10.8回にふえております。事業所がふえたというところで、療育の決定を受けた方がサービスを選んで複数の事業所に通う方がいらっしゃいますので、そういったところからも、必要に応じていろいろなサービスを受けられるようになったことが1つの要因かと思われます。 ◆相原志穂 委員 事業所がふえたというところで、これは放課後デイサービスの事業所がふえたという形ですか。 ◎障がい福祉課長 放課後デイサービスを行う事業所と児童発達支援の事業を行うものは、事業としては別のものです。 ◆相原志穂 委員 今、事業所がふえたというご回答があったかと思うのですが。 ◎障がい福祉課長 市内の事業所の数は昨年度と今年度、変更がございません。ただ、近隣ので幾つか新規の開所の事業所ができたと伺っております。 ◆相原志穂 委員 そこの近隣のところを選ばれる方がふえた形になったということですか。 ◎障がい福祉課長 特色のあるサービスを行う事業所がふえていますので、そちらのサービスを選ばれて行かれる方、市内と市外と両方通っている方がおいでになります。 ◆相原志穂 委員 わかりました。特色のあるというところはすごく大事だと思います。どんどんふえていっているのだろうとも思いますし、今回これだけふえたということは、今後、来年度もふえていくのではないかと思います。ここは今これだけの額の予算しかありませんから、受給を受けられませんよということにはならないと思いますので、補正としてはすぐに使えるというところでは妥当性はあると思いますが、今後の見込みはしっかり立てていただけたらと思います。 ◆市川洋一 委員 1点確認させていただきたいと思うのです。38ページ、文化財保護活動事業費で827万円ほどの減額が行われています。これは多分相模国分寺跡の文化財保護地域の地権者等を動かした補償費が少なくて済んだという理解でよろしいのでしょうか、ご説明願いたいと思います。 ◎教育総務課長 相模国分寺跡の1筆の買収を今年度させていただいています。その買収の土地に家屋がございましたので、その物件の損失補償の評価が低かったために減額となったものです。 ◆市川洋一 委員 この近くには、指定された文化財エリアには個人の住宅等がまだ残っていると思うのです。これは順次進めていく対象の部分だと思うのですが、地権者の意向があるかと思うのです。今年度はこれで終わりと見ていいのか、それともまた地権者の意向があったときにこういう予算が計上されてくるのか、そこら辺を教えていただきたいと思います。 ◎教育総務課長 買収に関しては地権者の方の意向もございますので、今年度につきましてはこの部分だけの予算計上になっております。史跡地の中の地権者の方に関しては、引き続き買収に向けての交渉というか、そういう意向の確認はしていく予定でございます。 ◆市川洋一 委員 補助率等は、国の文化財ですから、その範囲でやるということでよろしいのでしょうか。 ◎教育総務課長 買収に関しては国庫補助は10分の8補助がありますので、そういう補助を活用しながら進めていく事業であります。 ◆市川洋一 委員 わかりました。 ○委員長 ほかに。                  (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 ほかに質疑もないようですので、質疑を終結したいと思いますが、これにご異議ありませんか。                 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 ご異議なしと認めます。よって質疑を終結いたします。  次に、本案に対する意見がありましたらどうぞ。 ◆佐々木弘 委員 反対の立場で意見を述べたいと思います。  今回の補正予算案には、若者定住奨学金返還助成や、あと小中学生のスクールライフサポートの充実、また、民間保育所の開設に対する支援等、非常に評価と期待のできる施策を機敏に取り組むということで、その点は評価したいと思います。また、その他の項目も必要な対応だと理解はしております。  反対する点としまして債務負担行為で、先ほど述べました市立図書館の債務負担行為の部分が入っておりますので、この点で反対をしたいと思います。 ◆志野誠也 委員 賛成の立場で意見を申し述べたいと思います。  私どもといたしましても、スクールライフサポート事業費であったり、若者定住奨学金返還助成事業、あるいは相模国分寺跡整備事業費であったり、健康増進事業、さまざままさに今取り組むべき事業だと理解をいたします。  その中で、本日、かなり長時間にわたって質疑を行わせていただきました図書館、門沢橋コミセンの指定管理の部分につきましても、この点に関しましては、先ほど意見も述べたとおり、しっかりとやっていっていただきたい部分であると考えております。債務負担行為として今回指定をされている金額に関しましては上限ということでありますので、その部分、債務負担行為の性質というものを理解すれば、この部分はしっかりとこれから取り組んでいっていただきたいですし、この部分は、先ほども述べましたけれども、圧縮をしていく、その部分がこれからの協議に委ねられている部分でございますので、そういった部分をしっかりとご認識いただいた上で取り組んでいただけると確信しております。そういった部分を踏まえして、今回、賛成の立場での意見とさせていただきます。ぜひよろしくお願いいたします。 ○委員長 ほかに。                  (「なし」と呼ぶ者あり)
    ○委員長 ほかに意見もなければ、意見を終結したいと思いますが、これにご異議ありませんか。                 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 ご異議なしと認めます。よって意見を終結いたします。  これより議案第85号を採決いたします。本案を原案のとおり決するに賛成の方の挙手を求めます。                   (挙 手 多 数) ○委員長 挙手多数であります。よって議案第85号 平成30年度海老名一般会計補正予算(第5号)〔所管部分〕は原案のとおり可決されました。  少数意見の留保をされる方はこの際お申し出願います。                  (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 お諮りいたします。日程第1及び日程第2の委員会審査報告書の案文につきましては正副委員長にご一任願いたいと思いますが、これにご異議ありませんか。                 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 ご異議なしと認めます。よって委員会審査報告書の案文については正副委員長一任と決しました。  次に、日程第3 陳情第30-22号 海老名市立図書館の指定管理者の更新に関する陳情を議題といたします。  お諮りいたします。先ほど日程第1で議案第81号 指定管理者の指定について(海老名市立図書館及び門沢橋コミュニティセンター)が原案可決されていますので、本件については一事不再議の原則により議決不要とし、みなし趣旨不了承とすることにご異議ありませんか。                 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 ご異議なしと認めます。よって、陳情第30-22号 海老名市立図書館の指定管理者の更新に関する陳情書はみなし趣旨不了承と決しました。  次に、日程第4 その他に入ります。各委員から何かありますか。                  (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 各部長から何かございますか。                  (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 以上で本日の議事は全て終了いたしました。これをもちまして文教社会常任委員会を散会といたします。                                  (午後5時13分散会)...