17番 木 村 賢 一 君
都市施設部長 飯 塚 隆 広 君
18番 小 倉 隆 夫 君 教育部長 佐 藤 健 二 君
19番 青 木 正 始 君 病院事務局長 大 軒 邦 彦 君
20番 国 兼 久 子 君 消防総務課長 板 鼻 一 弘 君
21番 安 藤 博 夫 君 総合政策課長 鈴 木 学 君
22番 赤 嶺 太 一 君 総務課長 大 下 等 君
23番 大 波 修 二 君
24番 高 久 良 美 君 4.
議会事務局職員出席者
25番 井 上 貢 君 事務局長 栗 栖 智 恵
26番 中 村 一 夫 君 事務局次長 小日山 隆 一
27番 平 田 純 治 君 議事係長 田 口 健 一
28番 吉 澤 弘 君 主査 小 松 平 生
主査 土 屋 紀 子
2.本日の欠席議員 主事 名 取 智 則
な し 主事 八 巻 祐 太
議 事 日 程 第4号
令和元年大和市議会第3回定例会第23日
令和元年 9月19日(木)午前9時開議
日程第 1 一般質問
本日の会議に付した事件
一般質問
午前9時00分 開議
○議長(平田純治君) おはようございます。ただいま出席議員は28人で定足数に達しておりますので会議は成立いたしました。これより本日の会議を開きます。
○議長(平田純治君) 本日の議事日程はお手元に配付したとおりであります。
△日程第1、一般質問を行います。順次質問を許します。――10番、
佐藤正紀議員。
〔10番(佐藤正紀君) 登壇〕
◆10番(佐藤正紀君) 皆様、おはようございます。
会派大和正風会の佐藤正紀でございます。通告に従い質問してまいりますので、よろしくお願いいたします。
それでは大項目1番目、
ヒートアイランド現象についてをお伺いいたします。
このところ、ようやく涼しくなってまいりましたが、私はことしの夏も非常に暑く感じました。気象庁によると、ことしの初めから今月16日までの間で最高気温が30度以上の真夏日が54日、35度以上の猛暑日が6日、最低気温が25度を下回らない、いわゆる熱帯夜が22日、神奈川県内で観測されたそうであります。この暑さの原因として、地球温暖化と
ヒートアイランド現象が挙げられます。地球温暖化については先日大波議員が御質問されていましたが、私からは
ヒートアイランド現象についてお伺いいたします。
地球温暖化と
ヒートアイランド現象は似て非なるもので、人間の活動が原因で気温の上昇をもたらすという点では同じですが、その仕組みや現象の規模は全く異なっています。気象庁のホームページには「
ヒートアイランド現象とは、都市の気温が周囲よりも高くなる現象のことです。気温の分布図を描くと、高温域が都市を中心に島のような形状に分布することから、このように呼ばれるようになりました。
ヒートアイランド現象は『都市がなかったと仮定した場合に観測されるであろう気温に比べ、都市の気温が高い状態』と言うこともできます。関東地方の場合は、東京都市圏を中心に高温域が広がっています。都市化の進展に伴って、
ヒートアイランド現象は顕著になりつつあり、熱中症等の健康への被害や、感染症を媒介する蚊の越冬といった生態系の変化が懸念されています」と書かれています。また、ここ100年で気温の変化を調べると、比較的都市化されていない地点は年間平均で1.5度上昇、東京では3.2度上昇したとのことです。東京ほどではないかもしれませんが、県内2位の人口密度である我が大和市は、
ヒートアイランド現象の影響を否定できないと思います。
そこでお伺いいたします。中項目1点目、本市の対策について御答弁をお願いいたします。
私は、地球温暖化や
ヒートアイランド現象の緩和という観点からすれば、節電を心がけるべきだとは思いますが、熱中症の予防のためには適切に冷房を使用するべきだと思います。この相反する心がけを実現するためには、
再生可能エネルギーを積極的に普及すべきだと考えます。火力発電も、原子力発電も、多くの熱を発生させて発電しております。これらの熱も人工排熱として放出されており、
ヒートアイランド現象の原因の一つとされています。
そこでお伺いいたします。中項目2点目、
再生可能エネルギーの活用をどのように進めているのか、御答弁をお願いいたします。
ヒートアイランド現象を緩和するために、緑地の保全は非常に重要です。コンクリートの建物やアスファルトの道路は熱をためやすく、なかなか放熱されません。緑が多い場所はその木々や葉っぱが日差しを遮ってくれるので、地表まで達する日差しの量が減ることで、地面や建物の温度を抑える効果があります。また、植物には蒸散という大気中へ水蒸気が放出される現象があり、これも周辺の気温を下げる役目を果たしています。さらに、本市の残り少ない農地を守ることも重要です。1991年に生産緑地法が改正され、翌1992年に都市部の一部の農地を生産緑地に指定し、固定資産税や相続税についての優遇措置を与えるかわりに、30年の営農義務を課しました。これにより、生産緑地に指定された土地は農地として使用しなければならず、転用して農地以外で使用することは認められませんでした。しかし、2020年以降には自治体への買い取りや転用、売却ができるようになります。つまり、今まで保全されてきた残り少ない農地が、2020年以降、一気に宅地などに変わる可能性があります。本市として、どのように残り少ない農地を守っていくのでしょうか。
そこでお伺いいたします。中項目3点目、緑地保全について今後どのように取り組んでいくのか、御答弁ください。
節電しつつ、熱中症を避けるため、室内を適切な温度に保つためには、建物の断熱性能や気密性能が重要になります。EU各国では、家の売買や賃貸の際、室内を快適に保つのに必要な
エネルギー消費量、つまり家の燃費性能の表示を義務づけています。欧米では、車を購入する際に燃費性能を重視するように、家も燃費を考慮して選ぶのは当たり前です。日本では、高断熱・高気密住宅とか、外断熱、高遮熱住宅等々ありますが、皆様は一体どれくらいの性能なのか、具体的にイメージできるでしょうか。車を購入する際に燃費が
リッター当たり何キロメートルか、チェックされる方でも、住宅を購入される際に冷暖房費が幾らかかるか、チェックされる方は少ないのではないでしょうか。
そこでお伺いいたします。中項目4点目、住宅の断熱性能の状況について御答弁ください。
ヒートアイランド現象の大きな原因の一つが自動車の排熱です。私は市民の皆様方に、できれば自動車の利用を控えていただきたいとは思いますが、自動車の利用を控えていただくためには自転車の利用を促進しなければなりません。本市が
自転車利用促進のためにさまざまな施策を行っていることは心から感謝しており、私が提案した
自転車運転免許証を発行していただいていることに改めて御礼申し上げます。しかしながら、今まで以上に自転車の利用を促進するためには、放置自転車を減らすためにも、さらなる駐輪場の整備は欠かせません。本市では昨年2月15日から
駐輪場シェアサービスのみんちゅうが民間と共同運用されていますが、現在はどのようになっているのでしょうか。
そこでお伺いいたします。中項目5点目、みんち
ゅうの箇所数と現在の利用状況について御答弁ください。
東京都環境局では、暑さ対策のため、
打ち水イベントとして、
打ち水日和活動を都内各所で行っています。打ち水は適切な場所とタイミングで行えば、体感温度を2度下げると言われています。打ち水に使う水は上水道を使う必要はありません。私は雨水タンクの普及に努め、市民の皆様に雨水の利用と適切な打ち水を行ってほしいと思うのであります。本市には雨水タンクの購入補助がありますが、どのくらい普及しているのでしょうか。
そこでお伺いいたします。中項目6点目、
雨水貯留槽購入費補助制度による貯留槽の設置実績について御答弁ください。
雨水の利用は御家庭だけではなく、学校などの公共施設でも進めるべきだと思います。節水に努めることは、蛇口までに水を届けるためのポンプに多大な電力が使われており、節電につながります。節電は、先ほど申したとおり、
ヒートアイランド現象の抑制につながります。また、雨水をためて利用することは、豪雨があっても浸水被害を減少し、打ち水だけではなく、浸水や渇水時の生活用水、トイレや洗車、ガーデニングなどにも使えます。本市の学校ではどのように雨水が利用されているのでしょうか。
そこでお伺いいたします。中項目7点目、学校施設の雨水利用について御答弁ください。
打ち水は日中の炎天下ではなく、朝や夕方などに行わなければ、気温を下げるという意味では効果的ではありませんが、
ミストシャワーは、むしろ太陽光線が強い時間帯に行った方が効果的で、生徒児童の熱中症を予防するという観点から、学校に多くの設置が望まれます。平成26年9月の一般質問で町田議員が
ミストシャワーの設置について御提案されていましたが、現状どのようになっているのでしょうか。
そこでお伺いいたします。中項目8点目、学校施設への
ミストシャワー設置について御答弁ください。
以上で1回目の質問を終わります。
○議長(平田純治君) 答弁を求めます。――市長。
〔市長(大木 哲君) 登壇〕
◎市長(大木哲君) 佐藤議員の御質問にお答えします。
1番目、
ヒートアイランド現象について御質問がありました。1点目、本市の対策についてお答えいたします。
ヒートアイランド現象は、都市化によります建物や
アスファルト面の増加、緑地、水辺の減少、都市のさまざまな活動によって生じる排熱の増大などに伴い、郊外に比べて都市部の気温が高くなる現象でございます。本市では、緑地や農地の保全、都市緑化の推進とともに、公共施設への太陽光発電の導入や
住宅用太陽光発電設備を設置する市民への支援など、
地球温暖化対策により
ヒートアイランド現象の緩和に努めているところでございます。今後もこうした施策を総合的に推進するとともに、公共交通機関や次世代自動車の利用、省エネ家電の活用促進などにより、市民のライフスタイルの転換につなげ、
ヒートアイランド対策の充実を図ってまいりたいと考えております。
その他につきましては関係部長から答弁させます。
○議長(平田純治君) 続いて、補足答弁を求めます。――
環境農政部長。
〔
環境農政部長(川口敏治君) 登壇〕
◎
環境農政部長(川口敏治君) 2点目、
再生可能エネルギーの活用をどのように進めているのかとの御質問にお答えします。
本市は地形が平たんで、市域の多くを市街地が占めるなどの地域特性があることから、太陽光発電が最も効果的な
再生可能エネルギーであると捉え、公共施設に率先して太陽光発電の導入を進めるとともに、
太陽光発電設備などを住宅に設置する市民に対して積極的に補助を行っております。
3点目、緑地保全について今後どのように取り組んでいくのかとの御質問にお答えします。
本市では、泉の森を初めとする8つの森を保全緑地に指定し、国有地や民有地などを借地契約することで緑地の保全を図っており、市街化区域では山林所有者と協定を結ぶことで保存樹林の保全に努めております。また、農地の保全を図るため、本年3月に生産緑地地区の面積要件を300平方メートルに引き下げる条例を制定するとともに、指定基準を大幅に緩和する見直しも行っております。平成31年3月に改定した大和市緑の基本計画では、これらの緑地保全に対する基本的な考え方や施策を定めており、今後もこの計画に基づき、さまざまな施策を継続、活用することで、緑地や農地、水面などを含むみず・みどり率の維持向上に努め、
ヒートアイランド現象の緩和につなげてまいりたいと考えております。
○議長(平田純治君) 続いて――
街づくり計画部長。
〔
街づくり計画部長(雨宮貴人君) 登壇〕
◎
街づくり計画部長(雨宮貴人君) 4点目、住宅の断熱性能の状況についてお答えいたします。
新築住宅における断熱性能を向上させることは、確実に
エネルギー消費の抑制や人工排熱の低減につながるものと考えられます。近年は、
省エネルギー対策の技術の進歩や税の特例措置を受けられる長期優良住宅の普及に伴い、断熱性能が向上した住宅がふえている状況にあるものと捉えております。
○議長(平田純治君) 続いて――
都市施設部長。
〔
都市施設部長(飯塚隆広君) 登壇〕
◎
都市施設部長(飯塚隆広君) 5点目、みんち
ゅうの箇所数と現在の利用状況についてお答えします。
みんちゅうは、平成29年度から本市と民間事業者が連携して実施している官民連携の
駐輪場提供サービスであり、現在、大和駅周辺で11カ所、73台分、中央林間駅周辺では8カ所、57台分、合計130台分の駐輪場が登録されております。サービス開始から約1年半が経過し、利用率は徐々に向上しており、市民の皆様に認知されてきているものと考えております。今後もさまざまな機会を通じて市民の方々に広く周知し、誰もが気軽に利用できるよう努めてまいります。
6点目、
雨水貯留槽購入費補助制度による貯留槽の設置実績についてお答えします。
雨水貯留槽購入費補助制度は、大和市雨水の浸透、貯留、利用の推進に関する指針に係る施策の一環として、雨水貯留や雨水の利用を推進するため、貯留槽の購入に係る費用の一部を補助するものでございます。本制度は平成13年度から実施しており、直近の3カ年では49基の設置実績がございます。
○議長(平田純治君) 続いて――教育部長。
〔教育部長(佐藤健二君) 登壇〕
◎教育部長(佐藤健二君) 7点目、学校施設の雨水利用についてと、8点目、学校施設への
ミストシャワー設置については、関連がありますので一括してお答えいたします。
学校施設の雨水利用については、光丘中学校と渋谷中学校に
雨水利用設備を設置しており、地下に埋設された雨水貯留槽へ雨水をため、校庭の
スプリンクラー散水やトイレの洗浄水に再利用しております。学校施設への
ミストシャワー設置については、現在のところ、小学校12校、中学校4校の昇降口を中心に設置されております。熱中症への対策として
ミストシャワーの設置はその一つと承知しておりますが、現時点では学校側の判断で簡易的な
ミストシャワーを設置している状況であり、教育委員会といたしましては、今後も設置を希望する学校に対して支援してまいります。
○議長(平田純治君) 質問を許します。――10番、
佐藤正紀議員。
〔10番(佐藤正紀君) 登壇〕
◆10番(佐藤正紀君) 御答弁いただき、まことにありがとうございます。
再生可能エネルギーの利用や現在ある緑地の保全は、ぜひ今後も進めていただきたいと思います。私はこれらに加え、屋上や壁面の緑化や緑のカーテンを積極的に普及させるべきではないかと思うのであります。大和市開発事業の手続及び基準に関する条例による申請の平成30年度の実績では、工場、倉庫、事務所による壁面緑化が1件、店舗による屋上緑化が1件で、合わせて2件しかありません。両案件とも地盤面で緑地の確保が難しいため、屋上、壁面緑化を施したそうで、余りにも寂しい数字と言わざるを得ません。公共施設で既に屋上緑化を行っているのは
市営鶴間台住宅と
水質管理センター中部浄化センターの2件で、これまた寂しい数字です。緑のカーテンが設置されているのは、小学校で14件、中学校で1件、個人宅に46件設置されていますが、より一層の普及を強く要望いたします。
住宅の断熱性能については現状の説明をしていただきました。先ほども申しましたが、車の燃費を気にする方は多くいらっしゃると思いますが、住宅の省エネに気をかける方はそう多くないのではないでしょうか。市民への周知や啓発活動をよろしくお願いいたします。
みんち
ゅうについては利用率が徐々に向上しているとのことで、感謝申し上げます。私が思うに、中央林間は比較的使いやすい場所にあると思いますが、相対的に大和は駅から離れた使いにくい場所が多いと感じます。大和駅周辺にはなかなかふさわしい場所がないのかもしれませんが、より一層の御努力に期待をいたします。本市では、民間事業者と連携し、ことし3月から
シェアサイクルの社会実験をしており、担当課に伺ったところ、開始から6カ月、市内の利用だけにとどまらず、横浜や町田市など市外にまで利用が及んでおり、徐々にではあるが、市民に
シェアサイクルが認知されてきているとのお答えをいただきました。私はこの取り組みに大きな期待をしておりまして、今後より一層の拡大につなげていただくようお願い申し上げます。
雨水タンクにつきましては、打ち水に限らず、設置による多くのメリットがあります。より一層の普及に向け、よろしくお願いいたします。
学校施設については、光丘中学校と渋谷中学校で
スプリンクラーやトイレに雨水を利用しているとのことで、今後、他の公共施設を改修または新設する際には御検討をお願いいたします。
ミストシャワーにつきましては、小学校で12校、中学校で4校設置されているとの御答弁でした。あくまでも現場の判断が重要だと思いますが、教育部としても、児童生徒や先生方の熱中症を防ぐためにも、しっかりとバックアップをよろしくお願いいたします。
東京都環境局によると、
ヒートアイランド現象の緩和に向けて、道路の表面温度が上がるのを抑えるための保水性舗装を試験的に行っているそうであります。保水性舗装とは雷おこしのようなすき間の多い舗装に水を吸い込み、保持する保水剤を詰めた構造で、降雨によってしみ込んだ水が蒸発するときの気化熱を利用して、路面温度の上昇を抑制するものです。これにより、普通の舗装と比べ10度程度気温が下げられたそうであります。このほかにも路面温度を上昇させる原因の一つ、太陽光による赤外線を反射する遮熱材を路面に塗った遮熱性舗装というものもございます。何とぞ調査研究をよろしくお願いいたします。
また、小中学校で
ミストシャワーが積極的に取りつけられていますが、私はこれをもっと広げて設置するべきではないかと思うのです。ゆとりの森には
ミストシャワーが設置されており、喜んでいるお子さんの姿を見ることができますし、水遊びのできる小川もあります。例えば大和駅からシリウスに向かう途中に
ミストシャワーのあるあずまやがあれば、多くの方に喜ばれると思いますし、中央林間駅からポラリスまでの中間地点や、ポラリスの外の遊具付近に
ミストシャワーを設置するべきだと思うのであります。あるいは、中央林間に設置される改札口付近や東口の
タクシーロータリーを改修される際も御検討してみてはいかがでしょうか。また、改修されるやまと公園にも同様に設置をお願いしたいと思いますし、中央林間の
柿の木通り公園も、道路とともに改修される際、
ミストシャワーを設置していただきたいと思います。
また、引地台公園やプロムナードの老朽化した噴水を改修する、あるいはやまと公園に噴水を設置し、水遊びができるようになれば、お子さんや親御さんから大変喜ばれるのではないでしょうか。市役所本庁舎にもかつては噴水があり、お子さんたちが楽しく遊んでおられていたそうであります。先日、井上議員は新湘南市構想を御提案されていました。私はこの夢のような御提案に対して決して反対するものではございませんが、現実問題として、今の都市間競争に打ち勝たなければならないと考えます。昨今の海老名駅周辺の繁栄は正直うらやましいと思います。シリウスの評判がよいとはいえ、相対的に我が大和駅前は残念な状況と言わざるを得ません。私は海老名駅前のビナウォークで、炎天下の中、子供たちが水遊びをしている姿がtvkで放送されたのをしばしば拝見したことがございます。海老名駅前の大きな魅力の一つだと思います。私はプロムナードにもぜひ設置するべきだと思うのであります。何とぞ前向きに御検討をお願いいたします。
都市間競争に打ち勝つための一つとして、
ミストシャワーや水遊びができる場所の設置を御提案いたしましたが、もう一つ御提案したいと思います。それは傘のシェアリングであります。
時事ドットコムのニュースによると、横浜市の関内や馬車道で傘をシェアする実証実験が始まったそうであります。関内、馬車道、
日本大通りエリアの企業や団体と連携して活性化を目指すそうです。店舗やマンション、オフィスビルやホテルなどに傘立てを設置していただき、利用者は1日70円で傘が借りられるそうであります。もしこれが成功すればビニール傘の大量消費は抑えられ、エコにつながります。使う傘を晴れと雨の兼用にしておけば、晴れているときには日傘に使え、暑い日でも幾らか涼しくなるのではないでしょうか。また、車の利用を抑制していただくためには、歩いていくのに荷物は少ないにこしたことはありません。地球温暖化や
ヒートアイランド現象が進めば、今まで以上にゲリラ豪雨や突然の夕立などがふえるでしょう。傘を持たずに気楽に歩いて出かけられるのならば、車の利用を抑制できるのではないでしょうか。例えば市役所や市立病院、
保健福祉センター、オークシティや鶴間駅、そして周辺の商店などに傘立てを置いていただけたら、旧国道246号線や市役所通りの渋滞が減少し、今以上に歩く方がふえるのではないでしょうか。何とぞ調査研究をお願いいたします。このテーマは今後再び質問するかもしれませんが、担当者がいないから答弁できないとは決しておっしゃらないように、くれぐれもよろしくお願いいたします。
次の質問に移ります。大項目2番目、人権についての中項目1点目、パワハラ・セクハラについてお伺いいたします。
セクハラの実態は昔からあったのでしょうが、これが社会問題化したのは、1989年、出版社に勤務していた女性が上司を相手取り、民事裁判を起こしたのがきっかけです。「セクシャルハラスメント」は、その年の新語・流行語大賞の新語部門で金賞を受賞し、一気にこの言葉の認知度が上がりました。1997年には男女雇用機会均等法が改正され、セクハラ規定が設けられました。以来、パワーハラスメント、マタニティーハラスメント、モラルハラスメント、アルコールハラスメント、ジェンダーハラスメント、スクール・セクシュアルハラスメント、ドクターハラスメント等々、一説には100以上のハラスメントがあると言われており、その全てを把握されている方はなかなかいらっしゃらないのではないでしょうか。昭和の価値観では問題がなかったのかもしれませんが、時代は移り変わり、今は令和の時代です。古い価値観を他人に押しつけるようでは、まともな人権感覚があるとはとても思えません。私は市民の皆様に対しても、本市で働く職員の皆様にも、新しい人権感覚を持っていただきたいと思うのであります。
そこでお伺いいたします。小項目1つ目、市民に向けた対策について、小項目2つ目、本市職員に向けた対策について、それぞれ御答弁ください。
私は、過去、性的マイノリティーについてたびたび質問をいたしました。ある雑誌に掲載された国会議員の余りにもひどい一文を取り上げたこともございます。国民の代表である国会議員が明らかに性的マイノリティーを差別したことはまことに遺憾で、やはり一部の人たちには性的マイノリティーに対する正しい人権意識がないと言わざるを得ず、私は正しい認識を持っていただきたいと思うのであります。
そこでお伺いいたします。中項目2点目、性的マイノリティーについて御答弁ください。
かつて、夫婦間や家族間における暴力には刑事介入することがまれで、暴力を振るう側も罪の意識が薄く、よほどのことがなければ問題が表面化されることはありませんでした。私は、男らしさ、女らしさを否定するものではありませんが、男はこうあるべきだ、女はこうしなければならないという性的役割の意識が強過ぎる方や戦前の家父長制度の意識を引きずっている方にDVの傾向が強いと言われています。また、夫婦でなくとも、若いカップルではデートDVと言われる暴力もあります。若い方は人生経験が少ないのですから、問題を問題として認識できない、あるいは問題を抱えていても相談できないかもしれません。
そこでお伺いいたします。中項目3点目、DVについて御答弁ください。
第二次大戦中、徴用された方に損害賠償を払えと韓国の裁判所が判決を出した、いわゆる徴用工訴訟の問題以降、日韓の対立が深まっております。この問題が起きる以前からも、ネット上では朝鮮半島や中国大陸にルーツを持つ方々に対する誹謗中傷やばり雑言、偏見が満ちあふれています。そのような中、あろうことか、伝統ある出版社である小学館の雑誌「週刊ポスト」は嫌韓キャンペーンを続け、ついに9月13日号では「韓国なんて要らない」との特集を組みました。さすがにこの特集は大変な批判を受け、発売日当日に謝罪文を発表するに至りました。ここで誤解なきよう申し上げますが、私は竹島を我が国固有の領土だと思っておりますし、日韓請求権協定を結んだ以上、徴用工や慰安婦の問題は韓国政府が保障するべきだと考えます。しかしながら、このようなときだからこそ、お互いが冷静になり、主張の違いを認めつつ、話し合いや交流を続けるべきではないでしょうか。百歩譲って韓国政府を非難するならともかく、外交問題とは直接関係のない隣国の一般市民や我が国に住む2世、3世、4世に対して誹謗中傷、ばり雑言を浴びせているさまは、私は同じ日本人として非常に恥ずかしく、安倍総理のおっしゃる美しい国だとは到底思えません。本市と光明市の交流事業が延期されてしまったことは、まことに残念だと思っております。
いわゆるネトウヨと呼ばれる人たちの数は多くないかもしれません。しかし、数は少なくても声は大きい、ノイジーマイノリティーである可能性は否定できません。神奈川新聞によれば、川崎市はヘイトスピーチに対する罰則つきの条例を定めました。これに対し議会では、自民党が条例の意義を認め、共産党もヘイトスピーチは断じて許さないとの立場です。この問題は与野党関係ありません。私は現状、大和市内で深刻なヘイトスピーチが行われているとは認識しておりませんが、行われてから対応策を考えるようでは明らかに手おくれです。現状、どのようになっているのでしょうか。