17番 山 田 己智恵 君 曽 我 浩 君
18番 吉 澤 弘 君 都市施設部長 内 田 昌 安 君
19番 赤 嶺 太 一 君 教育部長 山 崎 晋 平 君
20番 古谷田 力 君 病院事務局長 大 軒 邦 彦 君
21番 渡 辺 伸 明 君 総合政策課長 鈴 木 学 君
22番 大 波 修 二 君 総務課長 大 下 等 君
23番 高 久 良 美 君
24番 宮 応 扶美子 君 4.
議会事務局職員出席者
25番 小 倉 隆 夫 君 事務局長 齋 藤 道 子
26番 平 田 純 治 君 事務局次長 小日山 隆 一
27番 菊 地 弘 君 議事担当係長 田 口 健 一
28番 木 村 賢 一 君 主査 小 松 平 生
主事 名 取 智 則
2.本日の欠席議員 主事 日比野 舞
な し 主事 阿 部 通 雄
議 事 日 程 第3号
平成30年大和市議会第4回定例会第19日
平成30年12月14日(金)午前9時開議
日程第 1 一般質問
本日の会議に付した事件
一般質問
午前9時00分 開議
○議長(木村賢一君) おはようございます。ただいま出席議員は28人で定足数に達しておりますので会議は成立いたしました。これより本日の会議を開きます。
○議長(木村賢一君) 本日の議事日程はお手元に配付したとおりであります。
△日程第1、一般質問を行います。順次質問を許します。――20番、古谷田 力議員。
〔20番(古谷田 力君) 登壇〕
◆20番(古谷田力君) 皆様、おはようございます。明るいみらい大和の古谷田力です。大項目ごとに順次質問してまいりますので、市長、関係部長におかれましては明快な御答弁をよろしくお願い申し上げます。
それでは、大項目1点目、大和市のスポーツ等について、私は、この議場でスポーツの関連の施策を数多く取り上げてきました。それは、スポーツとは私たちの健康の推進になくてはならない必要なものだからであります。それぞれの年齢や体力、目的に応じて主体的にスポーツに親しむことは、明るく、元気に生き生きとした生活を送る上で極めて大きな意義を持っているものと考えます。スポーツに親しむことによって、体を動かすという人間の基本的な欲求の充足を図るとともに、爽快感、達成感、また他者との連携感等、精神的な充実も図り、さらには体力の向上、ストレスの発散、生活習慣病の予防など、心身両面にわたる健康の保持増進に大きな効果を得ています。また、スポーツには人間の可能性の極限を追求する営みという意義もあり、競技スポーツに打ち込む選手のひたむきな姿や高い技術は、人々のスポーツへの関心を高め、夢や感動を与えるなど、活力ある健全な社会の形成にも大きく貢献するものです。
健康都市やまとを掲げる本市にとっては、スポーツは大変重要な柱の一つであると思います。病気を治す医療から、またさらに予防する医療へ、ザ・健康、その役割を担うのがスポーツだと思います。各種スポーツで汗をかき、楽しむ爽快感、先ほど言ったようにストレス解放、また終わった後に、おいしい御飯や飲み物、そういった中で、食育という観点も育み、そして仲間と交流をし合う。これは神奈川未病宣言の未病に必要な3本柱、スポーツ、交流、食育、これを全て満たすのではないでしょうか。
また、国は昨年3月に第2期
スポーツ基本計画を平成29年度から平成33年度の5カ年計画で策定し、この
スポーツ基本計画によると、スポーツの主役は国民であり、人々がスポーツの力で人生を楽しく、健康で生き生きとしたものとし、活力ある社会ときずなの強い世界をつくるという1億総スポーツ社会の実現を目指すとしています。まさに大和市がうたう健康都市実現のためのスポーツ施策と、国が国民の健康で文化的な生活を営むために目指すスポーツの使命が合致したことになります。
それでは質問いたします。中項目1点目、第2期大和市
スポーツ推進計画について、1、計画の概要について、今年度をもって第1期に当たる大和市
スポーツ推進計画が終わり、今、第2期大和市
スポーツ推進計画を策定中とのことですが、計画策定の背景や位置づけなど、計画の特徴についてお伺いいたします。
2点目、スポーツ備品について、過去の一般質問でスポーツ備品の重要性を述べさせていただき、各スポーツ施設、学校開放施設のスポーツ備品を計画的に買いかえていく必要があると訴えてきました。今回の第2期大和市
スポーツ推進計画において、スポーツ備品をどのように捉えているのかお伺いいたします。
中項目2点目、
スポーツ施設等にかかわって、1、
市民交流拠点ポラリスについて、ことしの8月1日にオープンしたポラリスは大変好評で、多くの方々が訪れております。そして、小さいお子様からお母さん、そして高齢者の方々まで非常に評判もよく、明るく、そしてすてきな施設と聞いております。うちの会派の町田議員の親友でもある岐阜市長もポラリスを視察し、この施設はすばらしい、我がまちにもつくりたいと大絶賛だったようです。私も、約23万6000人の本市が体育館的施設の少ない現状で、体育館施設も兼ね備えたポラリスが実現したのはとてもうれしい限りです。しかし、オープンして約5カ月がたとうとしており、その中でさまざまな課題が見えてきました。それはアリーナの利用者、また体育協会加盟の各種目団体から、バレーやバドミントン、卓球などについて、太陽光が明る過ぎて床のコートラインやボール、シャトルなどが見えづらいという指摘が上がっています。ぜひ改善をしていただきたく、ここで質問いたします。アリーナの遮光カーテンの設置についてお伺いをいたします。
次に、アリーナ施設の運用等についてお伺いいたします。市民待望の施設でもありますので、個人でも団体でもできるだけ多くの大和市民が使えるよう、また地域の方々に愛される施設になっていただきたいと願います。私にも体育協会の理事として多くの各種目団体から意見要望が届いています。ぜひ団体のあり方を考えていただければと思います。
先日の11月26日、やまとニュースに、曜日ごとに個人と団体の利用できる日が分かれた
利用スケジュールが示されました。個人と団体を曜日ごとに分けるということもわかりやすいとは思いますが、できるだけアリーナを有効活用していただきたいと思います。限られた面積、広さの中で難しいこともあると思いますが、利用者ニーズに沿った利用区分にすることによって利用実績、ひいては利用料金の収入アップにもつながると思いますので、さらに御検討いただければと思います。
そして、有効的な運用方法については、約30年の運用経験を培った
大和スポーツセンター体育館の運用方法、これは市民の現場の声を聞いてつくり上げたものです。ぜひとも参考にしてはどうでしょうか。いずれにしましても、効率よくあきをなくすことが重要であると思い、ここで質問いたします。アリーナ施設の運用等についてお伺いをいたします。
次に、ポラリスの駐輪場についてお伺いをいたします。ポラリスの利用者から、駐輪場が足らなくて困っている、そういった声が聞こえてきます。私も先日、50㏄のバイクでポラリスに行ったら、そこには2台しかとめられなくて、また駅前のほうにとめてくるということになりました。また、特にポラリスで催し物やイベントのときは駐輪場が足りないので、臨時駐車場をつくったり、スポーツ広場に置かなければならない状況です。それだけポラリスが人気があるということの裏返しでもあると思います。
ここで質問いたします。このことを踏まえ、ポラリスの駐輪場についてどのように改善していくのかお伺いをいたします。
2点目、少年野球やソフトボールができるゆとりの森大
規模多目的スポーツ広場についてお聞きいたします。人工芝のサッカー、ラグビー場東側の臨時駐車場に、平成27年3月定例会において市長は、少年野球の聖地になるよう整備していくと宣言をしました。またその後、平成28年3月定例会の一般質問において、今後の整備予定の大
規模多目的スポーツ広場の進捗状況について確認もさせてもらいました。ここでまた少年野球関係者からの期待の声もありますので、改めて質問をいたします。少年野球やソフトボールができるゆとりの森大
規模多目的スポーツ広場の進捗状況についてお伺いをいたします。
3点目、小中学校についてお伺いをいたします。小中学校は大規模改修や学校開放、部活動に沿って質問したいと思います。今、大野原小学校や北大和小学校が大規模改修工事を行っています。この小中学校の大
規模改修工事終了の折には、大野原小学校の校庭グラウンドの損傷が見受けられますので、グラウンドの路盤整備をお願いしたいと思います。なぜこういうことを言うのかというと、大和中学校が大規模改修が終わり、グラウンドの路盤整備をやった結果、水はけがよい、砂ぼこりが出にくいと非常に評判がいいのです。そういった意味では、この大規模改修が終わった折にはぜひともグラウンドの路盤整備をお願いしたいと思います。
また、実際に使われている部活動の子供たちの声を聞いていると、スポーツ備品の整備をお願いしたいと思います。現場の声として、今、光丘中学校のサッカーゴールが破損していて公式試合ができず、大和中学校のグラウンドに集中し、大和中学校の部活動に支障が来していると聞き及んでいます。また、小学校のサッカーゴールをスチールからアルミゴールへ、また体育館においては、今伺っているのは、子供や中体連も所属している
バドミントン協会から、小学校の体育館なのですけれども、
バドミントンコートが2面とれる、その間があいてしまっていて、そこを有効活用したいので、せめてラインを引いてほしいといった要望も出ております。こういったさまざまな声を聞いて、使用されている子供や利用される団体の声を聞いて、子供たちに喜ばれるよう整備してほしいと考え、ここでお伺いをいたします。スポーツ施設における小中学校の取り組みについてお伺いいたします。
次に中項目3点目、大和市のホームタウンについて、1、
大和シルフィード2部昇格に伴う支援について、平成23年の12月定例会で、
女子サッカー支援についてと題し、スポーツで大和市を有名にしてくれた女子サッカーの川澄選手や大野忍選手、
上尾野辺めぐみ選手など、そして大和南高校の女子バレー部や、そしてつきみ野中野球部などです。こういった強いチーム、トップチームをスポーツのブランド化して、今後大和市の一翼を担い、それが大和市全てのスポーツに波及し、地域商業の振興など、地域経済活性化の起爆剤になるのではないかとも提案いたしました。
あれから7年の月日が流れ、今
なでしこリーグ2部昇格になったのは非常にうれしいことです。女子サッカーのトップリーグである
なでしこリーグに在籍できるのは、全国で1部と2部を合わせて20チームしかありません。そのうちの1チームが大和市の
ホームタウンチーム、
大和シルフィードです。しかし、2部昇格になれば、
チャレンジリーグより試合数や遠征の回数も多く、そして遠くになります。チャレンジは東と西に分かれて、イースト6チーム、15試合から、今度は全国で10チームで18試合、また人工芝での公式戦もできなくなることから、さまざまな支援が必要になってくると思います。ここで
大和シルフィード2部昇格に伴う支援についてお伺いをいたします。
3点目、横浜F・マリノスとの連携について、昨年、横浜F・マリノスのホームタウンとなった大和市でありますが、私は、本市との連携、また
大和シルフィードとの連携もすべきではないと質問いたしました。これを受け、今年度のマリノスの事業、
JFAグラスルーツ推進・
賛同パートナー制度のもと開催された横浜F・
マリノスグラスルーツフェスティバルin大和では、
大和シルフィードとの連携が実現し、ゆとりの森を会場にしたイベントでは200名近い子供たちが参加し、マリノスサッカースクールのコーチとシルフィードの選手からの指導のもと、楽しみながら体づくりやサッカーの楽しさを学ぶ非常によい機会となりました。
また、認知症の発症リスクを軽減する認知症未病改善の運動、こういったリスクを軽減させるためには、食事、運動、交流が大切ということがわかっています。横浜F・マリノスと神奈川県は、高齢者の方々がお孫さんと一緒に楽しみながら参加でき、
認知機能改善効果の測定も行う数カ月間の継続的なプログラムとして、お孫さんと一緒に運動・サッカー教室~楽しく認知症未病改善~を開催し、私も父と近所の方々と参加いたしました。頭を使う運動で大変有意義でありました。
今紹介したのは大和市と神奈川県と横浜F・マリノスの連携事業でしたが、ほかに本市とマリノスがどのような連携をしたのかお伺いをいたします。
中項目4、世界最大級の
スポーツイベントについて、世界三大スポーツといえば、オリンピック、サッカー、この3つ目がいろいろ言われておりますけれども、ゴルフ、そしてテニスや、それからツール・ド・フランスとか、いろいろ言われますが、私としては3つ目はラグビーだと思っております。前回の2015年の
ラグビーワールドカップイングランド大会において、ランキング3位の南アフリカを破る大金星、あの
ラグビーワールドカップの興奮が再びこの日本で開催され、アジアでも初めてとなります。
ここで質問いたします。2019年
ラグビーワールドカップの啓発について、準決勝、決勝は神奈川県の日産スタジアムで行われます。当然本市においてもラグビー熱というものが高まると思われますが、
ラグビーワールドカップ開催に当たり、市としてどのような啓発事業を考えているのかお伺いいたします。
2点目、東京2020オリンピックに新種目として採用されたサーフィンなど、
ウオータースポーツの啓発について、この議場でも何度か取り上げましたが、2020年の
東京オリンピック・パラリンピック、日本中がこの世紀のスポーツの祭典で盛り上がることは間違いありません。大和市ではいち早くこの
オリンピック啓発事業として、ことし7月16日にYAMATO WORLD SPORTS FESTIVALと題した大和市版オリンピックを開催しましたが、本当に多くの外国人の方々や日本人の方が競い合う姿は初めて見る光景でした。また、運営も大和市のオールスポーツ関係者、本当に総動員で非常にすばらしいイベントであったと思います。
私自身は、体育協会の役員、そして
大和スポーツクラブの役員として、当日の
イベントスタッフとして参加し、また屋外50メートルプールを利用して、
東京オリンピックでの新種目であるサーフィンや、近年大人から子供まで楽しめる
ウオータースポーツとして注目されているスタンドアップパドルサーフィンの体験会も行いました。こちらも大人気で、受け付け開始前に長蛇の列で即定員が埋まるなど、盛況に実施できました。このサーフィンなのですけれども、実は日本一の規模を誇る
全日本サーフィン選手権大会というのがあります。これで大和市出身の佐野由騎選手、一番層の厚いシニア部門で優勝しましたことも報告をしておきます。海のない大和市から優勝するというのが本当にすごいということです。
それに関連してここで質問いたします。サーフィンは今回、東京2020オリンピックに正式種目に決まりました。これは海にかかわってきた者としてはうれしいことですが、この東京2020オリンピックに新種目として採用されたサーフィンなどの
ウオータースポーツの啓発について、今後50メートルプールなどを活用してサーフィンや、そして今はやりのSUPなどを使って教室を開催してはどうかと考えますが、市のお考えをお聞きいたします。
ここで1回の質問を終わります。
○議長(木村賢一君) 答弁を求めます。――市長。
〔市長(大木 哲君) 登壇〕
◎市長(大木哲君) 古谷田議員の御質問にお答えいたします。
1番目、大和市のスポーツ等について御質問がありました。1点目、第2期大和市
スポーツ推進計画についての1つ目、計画の概要についてお答えいたします。
本市では、平成25年7月に「スポーツでつくろう 健康都市 やまと」を基本理念に第1期大和市
スポーツ推進計画を策定し、本市におけるスポーツの基本理念を初めて明らかにするとともに、第8次大和市総合計画の将来都市像「
健康創造都市やまと」の実現に向け、さまざまなスポーツ施策を展開してきたところでございます。
施設面では、市南部の大和ゆとりの森に多
目的スポーツ広場や芝生グラウンド、テニスコートなどを整備し、北部の
市民交流拠点ポラリスにはアリーナを開設するなど、スポーツ環境の整備を進めてまいりました。また、地域スポーツの施策としては、住民が主体的に運営する
総合型地域スポーツクラブの設立を支援し、3つのクラブの設立を実現させるとともに、
ホームタウンチーム認定制度を設け、地域スポーツの振興を進めているところでございます。そして現在、最上位計画であります大和市総合計画の個別計画として、またスポーツ基本法第10条に定める
地方スポーツ推進計画を担うものとして、スポーツ施策を多角的かつ効果的に展開していけるよう第2期計画の策定作業を進めているところでございます。
今回は新たに基本理念を「スポーツで輝く
健康都市やまと」とし、市民一人一人の人生がスポーツを通じて健康で幸福なものとなり、ひいては豊かな心と感動が広がるまちの実現につながる計画とすることを目指しております。第2期計画の主な特徴は、これまでのスポーツをする、見る、支えるという3つの領域に新たにスポーツからつながるという領域を加え、この4つが連携することで
健康都市やまとの実現に寄与することとしたところでございます。
2点目、
スポーツ施設等にかかわっての1つ目、
市民交流拠点ポラリスについてのうち、アリーナの遮光カーテンについてお答えいたします。
市民交流拠点ポラリスのアリーナにつきましては、採光やデザイン性の高い外観の確保、開放的な空間の創出などの観点から、東側、南側の壁面に全面ガラスを採用いたしました。しかしながら、アリーナの利用者から、アリーナに差し込む日差しによりボールやシャトル、コートのラインが見えにくいなどの御意見をいただいております。これらの御意見を踏まえ、利用者の皆様が快適にアリーナを御利用いただけるよう、今後カーテン等の設置に向け検討を進めてまいります。
3点目、大和市のホームタウンについての1つ目、
大和シルフィード2部昇格に伴う支援についてお答えいたします。
本市では女子サッカーのまちを掲げておりますが、振り返りますと、2011年のワールドカップにおいて、大和市にゆかりのある選手たちの活躍により、
なでしこジャパンが世界一となり、その凱旋パレードは本市始まって以来とも言える盛り上がりを見せたことが思い返されます。また、スポーツには市民に喜びや感動を与えるのみならず、
地域コミュニティーを高め、人の健康、まちの健康、社会の健康にも大きな効果をもたらす力があると信じ、女子サッカーのまちを目指すことといたしました。以来、本市ではスポーツ施策の基軸に女子サッカーを据え、
総合型地域スポーツクラブとなった
大和シルフィードを市の
ホームタウンチームに認定し、将来的には国内のトップリーグである
なでしこリーグに参入できるようなチームとなることを願っておりました。そして、
大和シルフィードは
チャレンジリーグ挑戦から4年目となることし、悲願であった
なでしこリーグ2部への昇格を決めました。決定した瞬間の感動は今でも熱く胸に刻まれているところでございます。
市では今後も、
大和シルフィードが
ホームタウンチームとして適正なクラブ運営ができるよう、支援をしてまいりたいと考えております。そして、健康都市、女子サッカーといえば大和市と言われるようなまちづくりを目指し、
健康都市やまとのシンボルとして全力でチームを応援していきたいと考えておりますので、引き続き市民の皆様からの温かい御支援、御声援をよろしくお願いいたします。
その他につきましては関係部長から答弁させます。
○議長(木村賢一君) 続いて、補足答弁を求めます。――
文化スポーツ部長。
〔
文化スポーツ部長(小川幹郎君) 登壇〕
◎
文化スポーツ部長(小川幹郎君) 1点目の2つ目、スポーツ備品についてお答えいたします。
スポーツ備品につきましては、老朽化や安全性に配慮して計画的に更新しており、昨年度はサッカーゴールや陸上競技での写真判定装置、今年度は
バスケットゴールやカーボン製の
バレーボール支柱を購入いたしました。第2期大和市
スポーツ推進計画ではスポーツ備品の計画的な更新についても盛り込み、利用される方が安全で快適にスポーツが行えるよう、引き続き環境整備に努めてまいりたいと考えております。
2点目の1つ目のうち、アリーナ施設の運用等についてお答えいたします。
開館当初におけるアリーナの団体利用が少なかったことなどから、団体に所属することなく、御家族や友人同士で気軽に御利用いただけるよう、この12月から個人利用枠を拡大したところです。今後、個人、団体の利用状況を注視し、アリーナの運用について検討してまいります。
次に、駐輪場についてお答えいたします。
ポラリスへは自転車でお越しになる方が非常に多く、特に土日、祝日や、平日でも時間帯によっては駐輪場にとめられない状況になることもございます。このことから現在、混雑時において敷地内に臨時駐輪スペースを設ける措置を試験的に運用しているところであり、状況を見ながら対策を検討してまいります。
3つ目の2つ目、横浜F・マリノスとの連携についてお答えいたします。
本市では、昨年度より横浜F・マリノスのホームタウンとなり、これまでに小学校におけるサッカーキャラバンの実施、障害者サッカー教室開催のほか、認知症未病改善プログラム、シティーセールスなど、スポーツ、健康施策のみならず、さまざまな事業の実施に当たり連携を図ってまいりました。今年度は新たな試みとして大和市エンジョイサッカーイベントwith横浜F・マリノスを開催し、マリノスのトップチーム所属選手によるサッカー教室等を実施し、選手と市民の交流が初めて実現いたしました。このイベントに参加した子供たちからは、本物のプロサッカー選手とサッカーできてうれしかった、サッカーが好きになった、マリノスが好きになったなど、喜びの声が聞かれました。Jリーグで活躍し続ける横浜F・マリノスのサッカー教室や交流事業は、本市にとっても非常に有益なことであることから、今後もマリノスとの連携を深めてまいりたいと考えております。
4点目、世界最大級の
スポーツイベントに係る取り組みについての1つ目、
ラグビーワールドカップ2019の啓発についてお答えいたします。
ラグビーワールドカップ2019の啓発につきましては、大会組織委員会等と連携を図り、周知に努めているところでございます。本市の取り組みといたしましては、するスポーツとして、来年3月にラグビートップリーグに加盟するチームを招いた教室を開催いたします。また、見るスポーツとして、大和市ラグビー協会等と連携し、トップスポーツ観戦デーでのラグビー競技の誘致についても検討してまいります。
2つ目、東京2020オリンピックの新種目として採用されたサーフィンなど、
ウオータースポーツの啓発についてお答えいたします。
本市では、ことし7月16日、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の機運醸成を図ることを目的にYAMATO WORLD SPORTS FESTIVALを開催し、当日は、外国にルーツのある方と市民、総勢2500名を超える方々に御参加いただき、炬火の点灯やメダルの授与など、オリンピックをより身近に感じていただけたものと考えております。また、このフェスティバルでは今回、東京2020オリンピックで新種目として採用されたサーフィンなどの
ウオータースポーツの体験会を催したところでございます。これらの種目につきましては、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を契機に競技人口等の増加が予想されますが、市内には基盤となる組織等がないという課題もございますので、まずは市内で活動している方々と連携を図ってまいりたいと考えております。
○議長(木村賢一君) 続いて――環境農政部長。
〔環境農政部長(川口敏治君) 登壇〕
◎環境農政部長(川口敏治君) 2点目の2つ目、少年野球やソフトボールができるゆとりの森大
規模多目的スポーツ広場の進捗状況についてお答えします。
ゆとりの森大
規模多目的スポーツ広場につきましては、少年野球とソフトボールをメーンとする施設として整備する方針となったことから、平成28年度に計画の見直しを行っております。また、今ある臨時駐車場につきましては、施設整備に先立ち移設する必要があることから、防衛省と協議を行い、新たに南側第2駐車場を計画し、平成31年4月の供用開始を目指して整備しているところです。
ゆとりの森の整備に当たっては、防衛省が厚木基地の緩衝地帯整備のために買収した国有地を市が借り上げて進めておりますが、当該施設の予定地内に残っている民有地の取得についても同様の対応が必要となっております。民有地につきましては、防衛省への売却について地権者から一定の御理解をいただいておりますが、用地取得までには至っていない状況にあることから、今後も速やかに整備工事を進められるよう防衛省とも協議を重ねるとともに、地権者との良好な関係を保ちながら、引き続き用地交渉を進めてまいります。
○議長(木村賢一君) 続いて――教育部長。
〔教育部長(山崎晋平君) 登壇〕
◎教育部長(山崎晋平君) 3つ目、小中学校についてお答えいたします。
学校施設の整備を実施する場合には、学校からの意見はもちろんのこと、学校施設を使用している地域の方からの御意見も参考にしながら整備内容を検討しております。例えば校庭整備におきましては、平成25年度の大和中学校の校庭整備で使用した表層材が学校や地域の方から高く評価していただいていることから、それ以降の校庭整備におきましても同様の表層材を使用しており、来年度から着手する予定の大野原小学校におきましても使用する予定となっております。また、サッカーゴールなど老朽化した備品類につきましては、学校からの要望を受け順次整備しており、各種用具を使用する児童生徒の安全を第一に考えながら対応しております。教育委員会といたしましては、今後も学校や地域の方からの意見も参考にしながら、児童生徒はもちろんのこと、誰もが使用しやすい学校施設となるよう施設整備に取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(木村賢一君) 質問を許します。――20番、古谷田 力議員。
〔20番(古谷田 力君) 登壇〕
◆20番(古谷田力君) 御答弁ありがとうございます。幾つか意見要望、提案をいたします。
第2期大和市
スポーツ推進計画につきましては、する、見る、支えるの3つから、新たな4つ目のつながるスポーツを加え、
健康都市やまとの実現を目指すと前向きな御答弁をいただきました。このつながるスポーツに対して意見と感謝を申し上げたいと思います。
つながるスポーツとは、人と人がつながる、またきずなになるのではないでしょうか。この前、山本昌邦、U-23の日本代表の監督を務めた方の講演を聞きました。スポーツの選手には、体力、技術、戦術、この3つがトップクラスになって初めて日本代表というか、上になれる。でも、この3つ、技術、体力、戦術だけではトップ選手にはなれない。その中に重要なものが一つあるのですけれども、皆さん、何かわかりますか。その3つをつかさどる一つの大事なものは気持ちとおっしゃっていました。その気持ちが熱くなければ、幾らトップな技術や体力があっても、上に、そして勝利に結びつかないとおっしゃっていました。そういった気持ちや思いというのがスポーツでは非常に重要であるとも思います。
2011年の女子サッカーワールドカップで、あの決勝で、アメリカに10回以上戦っても一度も勝てなかった
なでしこジャパンがなぜ勝てたのか。そのとき思うのは、東日本大震災があって、心が一つ、気持ちが一つになったときに、そして日本と、そしてなでしこがつながったときに、初めて奇跡的な本当にスポーツの力がそこにできたのではないのかと思います。
小学校では今年度から道徳の時間が特別の教科道徳となり、よりよく生きるための基盤となる道徳性を養うことを目標に、各校の年間計画に沿って教科書を使った授業が展開されております。授業では、児童の道徳的な判断力、心情、実践意欲と態度を育てることを目指し、特定の価値観を押しつけるような指導ではなく、お互いに意見を出し合い、相手の考え方や立場を理解し、みずからの考えを深められるような指導を行っております。また、中学校では来年度の教科化に向け、道徳教育推進教諭を中心として校内研修会等を実施し、多様な教材の活用や授業づくりの工夫について教員の理解を深めております。教育委員会といたしましては、道徳の教科化に向けて指導主事が各小中学校を訪問し、教員に対し、授業改善、年間計画の作成や評価についての指導助言を行っており、今後も積極的に支援してまいりたいと考えております。
3つ目、小中連携の取り組みの成果と小中一貫教育についてお答えいたします。
小中連携の取り組みは、小中学校が情報交換や交流を行うことを通じて、児童が小学校から中学校へ円滑に進めることを目指すものであり、本市では平成27年から2年間、鶴間中学校と林間小学校におきましてその研究を行いました。具体的な成果といたしましては、家庭学習計画ノートや授業ルールの統一化が図られ、児童生徒の学びの連続性につながったことが挙げられます。その成果を生かしながら、昨年度からは光丘中学校が学区内の4小学校と協力し、複数の小学校との連携の研究を進めており、中1ギャップの解消のため、小中連携会議を開催し、縦の連携だけではなく、小学校間での横の連携にも取り組んでおります。また、他の小中学校におきましても、小学校での学習の習得状況を把握するため、中学校が確認テストを行い、その結果を分析して、小学校へフィードバックするなどの取り組みが行われており、子供たちの学力の保障や学びの連続性につながっております。
なお、小中一貫教育は小中学校の教員が目指す子供像を共有し、9年間を通じた教育課程を編成して、系統的な教育を目指すものであり、教育委員会といたしましては、小中連携の取り組みを進めていく中で今後の課題の一つとして捉えております。
5点目の2つ目、学校における子供の健康と安全を守るための取り組みについてお答えいたします。
教育委員会では子供が健康で安全な学校生活を送れるようさまざまな施策に取り組んでおります。健康につきましては、子供たちが自分自身の健康を考え、実践することが重要であることを指導するとともに、近年の夏の暑さから子供の健康を守るための独自の熱中症ガイドラインの策定や、子供たちが食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身につけることができるよう、学校給食を活用した食育に取り組んでおります。
安全につきましては、近年子供を狙った犯罪が全国各地で起こっていることを背景に、今年度は学校に設置されている防犯カメラの更新及び増設を行っているほか、通学時などにおける安全確保のために、児童がランドセルなどに装着できる防犯ブザーの配付に向けて取り組んでいるところでございます。
○議長(木村賢一君) 質問を許します。――15番、中村一夫議員。
〔15番(中村一夫君) 登壇〕
◆15番(中村一夫君) 大変丁寧な御答弁ありがとうございます。
中項目1、福祉政策の推進についてですが、政治は困っている方々のためにあるというのが私の信条であります。全体的に本市の福祉施策は、限られた財源の中で大変よくやっていただいていると思います。関係する職員の皆様方の御努力にはこの場をおかりして厚く御礼申し上げます。
特に市内南部は高齢化が進んでいるわけでありますけれども、千本桜地区にサロンが開設をいたしまして、大変御協力というか、御支援をいただきましてありがとうございました。地域の方々も大変喜んでおります。こういったサロンも新しい地域の居場所のあり方として、そういった形になるのではと期待しているところでございます。それでも、これで十分かといえば、まだ手の届かないところで御苦労されている方がおられることも承知しています。今後ともそういった方々の声にも真摯に耳を傾け、行政と協力しながら、福祉政策の一層の推進に取り組んでまいります。
元気な、そして働きたい高齢者の就労についてですが、これまでは高齢者の仕事というと、シルバー人材センターの話が出てきました。シルバー人材センターは、生きがいとしての社会貢献の場を提供することに主眼があるということで、今回は生活の糧としての高齢者の就労という観点での質問でしたから、あえて言及されなかったのではないかと思います。
もちろん仕事とのかかわり合い方は人それぞれの考えや方や置かれた環境もあり、主として収入を得たいために仕事をする人もいるでしょうし、収入よりも社会貢献を重視する人もいるでしょう。また、社会貢献を重視はするが、収入もそこそこあったほうがよいという方も当然おられると思います。私は、それぞれの方のニーズに合った働き方ができような仕方で支援をしていってほしいと思います。そして、生活の糧としての就労を望まれる方には、実際にどれくらいの収入があればよいのか、そのためにはどういう仕事ができるのかを親身になって考えてくれる、そういった場所がこれからますます必要になるのではないかと思います。高齢者就労コンシェルジュといった制度があったらいいなと思います。今後の課題として検討していただければと思います。
高齢者の就労先としては、市行政もより積極的にかかわっていくことができるのではないでしょうか。市の仕事には高齢者ができる仕事もたくさんあると思います。そういった仕事に積極的に高齢者を雇用していくことをぜひ前向きに検討いただきたいと思います。市の仕事を積極的に高齢者に解放していくだけでも、高齢者にとって働く場所がふえていきます。市行政がみずからまず範を示していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
中項目2、子育て支援については、答弁にもありましたとおり、大変充実した施策を実施していただいていることに感謝いたします。少子化時代に選ばれるまちとなるように、引き続きよろしくお願いします。
中項目3、安全・安心な地域社会の実現についてですが、防災や防犯は行政や警察だけで対応できるわけではありません。市民の中に防災や防犯の意識を醸成していくことが重要であります。市としてさまざまな取り組みをしていただいていることを高く評価していますが、市民みずから自分たちのまちを守っていくという意識を持つよう、さまざまな機会を通じて啓発していくことも積極的に取り組んでいただきたいと思います。
答弁の中にもありましたが、安全安心サポーターは、みずからのまちをみずから守っていこうというお考えを持っている方が個人として参加いただける大変すぐれた施策です。既に200名以上の方が登録されていて、1年後の再登録でもほとんど継続していただいているとのことです。これからも安全安心サポーターを初め、市民が自発的に参加できる防災防犯活動について広報と啓発に努めていただきたいと思います。
中項目4、教育についてでありますが、重要性を繰り返し申し上げていた道徳も教科化され、有効性を強調してまいりました小中一貫教育も義務教育学校として制度化されました。今後、本市の教育現場でどのように実践されていくかを注視してまいります。
中項目5、子どものための政策についてですが、答弁では子供の健康面での施策について多く言及されていました。もちろんこういった取り組みも高く評価しています。私は、加えて子供の安全面についてもさらに積極的な取り組みをお願いしておきたいと思います。
大変悲しむべきことではありますが、日本中で子供たちが巻き込まれている事件や事故が多発しています。中には本当に悲惨なものもあります。以前にも申し上げましたが、大和の子供たちが決してそのような事件や事故の被害者とならないように、警察や関係機関とも連携しつつ、引き続き最大限取り組んでいただきたいと思います。
子供たちへの積極的な施策としては、現在本市で行われている夢先生の取り組みも評価しています。子供にとって将来の夢を持つことは大変重要なことです。現在、夢先生には、スポーツなどでみずからの夢をかなえた方々をお呼びして、その体験を語っていただいているようです。もちろんこれを否定しているわけではありません。ただ、自分の夢をかなえることもすばらしいことですが、社会とのかかわり合いの中で、いかに世のため、人のためになれるか、そういう生き方を貫いた人の話というのも子供たちの教育には大変よいものです。自分の夢をかなえた人の話と世の中に尽した人の話をバランスよく子供たちが接する機会を設けていただきたいと思います。
子供のための政策として大変重要なことの一つは子供の貧困に対する施策です。子供の貧困は現代社会において大変大きな問題になっています。ただ、厳密に言えば、子供の貧困ではなく、子供を取り巻く家庭の貧困です。家庭の貧困にはさまざまな原因があると思いますが、子供たちを守るといった視点から、そういった家庭を支援していかなければなりません。ただ、この問題は大変デリケートな面があり、貧困家庭を支援しているということを余りにもあからさまに行うならば、それは別の意味で子供たちを苦しめることになるかもしれません。そういった意味で、本市の貧困家庭への支援は大変配慮あるものになっていると思います。いずれにしても、経済的な理由で子供たちの健全な育成が阻害されることがないように、引き続き丁寧な対応をお願いします。
中項目6、地域経済活性化についてですが、ロボット産業は必ず本市の地域経済活性化の鍵になるはずです。また、ロボットを活用した取り組みは、市のさまざまな課題に対しても横断的に取り組みを可能にすると思います。例えば今回、大項目1の中で取り上げた高齢者介護の問題ですが、本市の市立病院をもっとリハビリに活用できないでしょうか。そして、そこに介護ロボット、生活支援ロボットを導入できないでしょうか。市立病院は黒字が続いていましたが、ここ2年連続の赤字となっています。市立病院で高齢者のリハビリを積極的に受け入れれば、市立病院の利用者もふえ、結果として病院経営の安定につながります。そして、リハビリをして機能が回復すれば、それだけ高齢者が施設に入所しなくて済むようになるかもしれません。これは病院経営にとっても高齢者介護の視点からも大変有効なことであると思います。そして、ここにロボットを積極的に導入していけば、ロボット産業の振興にもなり、ひいては地域経済活性化につながっていきます。
そもそも本市がロボット産業特区に指定されたときに、市立病院と連携し、生活支援ロボットの実証実験の場として活用するのだという話があったと思います。さまざまな事情があるとは思いますが、現在この分野での活用はそれほど進んでいるとは言えないと思います。市立病院をリハビリ病院としてもっと積極的に活用し、介護や生活支援ロボットを製作している会社にも市内に事務所なり研究所を出してもらい、場合によっては市立病院の中に研究室を賃貸することもできるかもしれません。そうすれば、もっと効率的にロボットの普及につなげていけると思います。
いずれにしても、ロボット産業自体、これまでの私たちの常識を超えるものですから、従来の型を突き破って、柔軟な発想を持って取り組んでいただきたいと思います。
それでは、引き続き大項目2に進みたいと思います。大項目2は地域からの課題についてというテーマで、2つの中項目に関して質問いたします。
10月、11月は地域のさまざまな行事やイベントがあり、私たち議員もそういった行事、イベントに参加する機会が多々あったわけですが、そういう機会に地域の方々から直接いろいろな御意見や、場合によっては苦情をいただきました。今回はそういった御意見の中から2点についてお尋ねします。
まずは中項目1、コミュニテイセンターの指定管理についてお尋ねします。
現在市内には20館のコミュニティセンターがあります。コミュニティセンターはいずれも児童館にもなっていて、子供から高齢者までコミセンの愛称で親しまれています。コミセンは指定管理者によって管理運営されています。指定管理制度は、本来複数の民間事業者の参入により、事業者同士の健全な競争があって、よりよい市民サービスにつなげていこうという制度です。ところが、コミセンの場合、コミセンを管理するためだけにつくられた運営委員会に業務委託されているというのが実態です。したがって、指定管理とはいうものの、その実態は業務委託になっているというこの現状は、指定管理制度本来の趣旨からして問題ではないかと感じています。
コミセンは市民にとって大変重要な施設です。しかし、その運営は地域の方々のボランティアと御厚意に頼っているのが現状です。指定管理制度も行政側の経費削減にはなっているかもしれませんが、そのしわ寄せは地域の方々に来ます。今後も末長くコミセンが地域の方々に愛され、親しまれる施設となっていくためにも必要な改革改善に努めていかなければならないと思います。
現在のコミセンの管理についてはいろいろ問題があると思うので、現在のような指定管理によるコミセン管理体制を今後も続けていくつもりなのか、お考えを伺います。
指定管理制度を採用する行政側から見た最大のメリットは、先ほども少し申し上げましたが、経費の削減であると思います。しかし、その削減は、地域の方々のボランティアという御協力の上に成り立っているということを決して忘れてはならないと思います。コミセンの運営委員の方々は、それぞれが地域の名士であり、決して行政の下請ではありません。行政からは指定管理料が支払われていますが、それは運営委員の方々の報酬になるわけではありません。指定管理料のうちの多くはコミセンの職員の給料です。コミセンの職員の方々は、運営委員の方々とは違い、コミセンの労働者ですから、当然労働基準法や最低賃金の対象になる方々です。
ここで一つ問題が起こっています。最低賃金が上がると、それにあわせてコミセンの職員の方の給料も上がるわけですが、それが期の途中である場合、指定管理料にはその分は見込まれていません。ただでさえ、それほど潤沢とは言えない会計の中で、職員の給料のふえた分を支払っていくというのは大変なことです。コミセンの運営委員会の方々は大変困っています。市として何らかの対策はできないかお尋ねします。
続いて中項目2、餅つきについてお尋ねします。
もうすぐお正月ですが、お正月といえばお餅です。お餅をつくことは我が国の伝統文化であります。かつて地域のコミセンのイベントなどでも盛んに餅つきが行われ、子供たちにも大人気でした。つきたてのお餅は大変おいしくて、大人から子供まで餅つきを楽しみにイベントに来場された方も多かったと思います。ところが、近年コミセンのイベントで餅つきが行われなくなっています。食中毒などを警戒して自粛するような指導が入っているようです。もちろん食の安全を図ることは当然であり、そのために行政が慎重になるということは理解できます。それでも餅つきは我が国の大切な風習、文化であり、子供たちや次の世代に伝えていきたい習慣です。一律に禁止してしまうことは簡単なことですが、食の安全と伝統文化の継承を両立させることを考えてみることも重要なのではないでしょうか。さまざまな課題はあると思いますが、コミセンでの餅つきを何とか復活できないでしょうか、お考えを伺います。
以上、大項目2に関して一括してお尋ねをいたします。よろしくお願いします。
○議長(木村賢一君) 答弁を求めます。――市民経済部長。
〔市民経済部長(井東明彦君) 登壇〕
◎市民経済部長(井東明彦君) 2番目、地域からの課題について御質問がありました。1点目、コミュニティセンターの指定管理についての1つ目、今後も現在のような指定管理方式を続けていくのかについてお答えいたします。
各コミュニティセンターでは、平成18年度に指定管理者制度が導入されてから今日に至るまで、地域住民の皆様により組織された管理運営委員会が、地域の利用者とコミュニティー形成を図りながら運営を担っていただいております。コミュニティセンターに指定管理者制度を導入したことによる大きなメリットとしては、地域のニーズに即した管理運営ができる点にあり、指定管理者としての裁量を持つことで、特色ある自主事業の企画実施ができることにあります。そのため、施設の設置目的である地域コミュニティの醸成のためには、現在の形態が最も適していると捉えておりますので、今後も指定管理による管理運営を継続することが望ましいと考えております。
2つ目、最低賃金の改定による指定管理料についてお答えいたします。
現在の指定管理の期間は平成29年度から平成33年度までの5年間で、各管理運営委員会と締結した協定書において、最低賃金の改正による経費の増加につきましては、市と指定管理者で協議するというリスク分担を定めております。市といたしましては、今後の最低賃金法における改正の動向を注視するとともに、協定書に定めるリスク分担に基づき、その都度各管理運営委員会と協議し、必要に応じて変更協定を締結してまいります。
2点目、餅つきについてお答えいたします。
コミュニティセンターにおける餅つきにつきましては、近年食中毒の事例が全国的に発生していることを受けて、平成29年5月より自粛を促してまいりました。しかしながら、議員のお話にもございましたが、餅つきは後世に引き継ぎ、守っていくべき日本の大切な伝統文化の一つであることも事実であると認識をいたしております。老若男女が集う地域の拠点施設であるコミュニティセンターにおいて、餅つきを自主事業として行うことは、各管理運営委員会のモチベーションの維持向上や、伝統文化の継承につながるものと考えられます。このようなことから、コミュニティセンターにおける餅つきの取り扱いに関しましては、各管理運営委員会の責任のもとで徹底的な衛生管理に努めていただくことを前提とし、その判断を尊重してまいります。
○議長(木村賢一君) 質問を許します。――15番、中村一夫議員。
〔15番(中村一夫君) 登壇〕
◆15番(中村一夫君) 御答弁ありがとうございました。
コミセンの指定管理については、今後とも運営委員会の御意見を聞きながら改善に努めていただきたいと思います。
最低賃金の引き上げによって増額した職員の給料に関しては対応していただけるようで、ありがとうございます。
これからもコミセンが長く地域の方々の居場所、活動拠点として愛され、そして親しまれていくことができるよう、一部の方々に過度の負担とならないような管理運営体制をよろしくお願いいたします。
コミセンでのお餅つきについては大変良識のある見解をお示しいただき感謝いたします。今回の質問では、主にコミセンでのお餅つきについてを取り上げましたが、コミセンだけではなく、他の公共施設でも同様の運用を期待いたします。コミセンや他の施設でまた餅つきができるようになれば、きっと多くの市民の皆様、子供たちにも喜ばれると思います。ありがとうございます。
今回は全て言及できませんでしたが、実はコミセンに関係した課題はほかにも多くあります。コミセンは災害時の避難場所にもなっていますから、そういう観点からも地域からの多くの御意見があります。また別の機会に取り上げてまいりますので、よろしくお願いします。
今回も多くの点を質問させていたただきましたが、総じて積極的な答弁をいただき、ありがとうございました。私からもいろいろな意見を申し上げましたが、すぐにはできないものも含めて、ぜひ引き続きの御検討をお願いします。
きょうはもう12月14日でございます。あと10日もすればクリスマス、そしてあっという間に年末を迎えます。間もなく平成最後の年末を迎えます。本年も議長及び議員の皆様方、そして市長を初め理事者の皆様方には大変お世話になりました。この場をおかりして心から感謝と御礼を申し上げます。ことしの冬は暖かいなと思っていましたが、最近寒さも急に厳しくなってまいりました。ぜひお体に気をつけて、よいお年をお迎えください。
以上で平成30年12月定例会における自民党・新政クラブ、中村一夫の一般質問を終わります。長時間の御清聴まことにありがとうございました。
○議長(木村賢一君) 以上で15番、中村一夫議員の一般質問を終結いたします。
お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ延会したいと思います。これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(木村賢一君) 異議なしと認めます。本日はこれにて延会いたします。御苦労さまでした。
午後5時35分 延会...