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平成 4年 12月 都市整備対策特別委員会−12月09日-01号
平成 4年 12月 基地対策特別委員会−12月09日-01号

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  1. 大和市議会 1992-12-09
    平成 4年 12月 基地対策特別委員会−12月09日-01号


    取得元: 大和市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-13
    平成 4年 12月 基地対策特別委員会−12月09日-01号平成 4年 12月 基地対策特別委員会              午前9時07分 開会 △議題 基地対策に関する事項              傍聴人2名を許可              (経 過 説 明) ◎企画渉外部長 1、平成4年9月10日、神奈川県基地関係市町連絡協議会で「平成4年度基地交付金及び調整交付金に関する要望」を自治省に行った。  2、10月11日、インディペンデンス艦載機が飛来した。13日には、空母インディペンデンスが4月15日出港以来横須賀に入港した。  3、10月22日、日米合同委員会が開催され、硫黄島のNLP用訓練施設の提供が合意された。  4、11月24日、横須賀基地PCB汚染報道に伴い、同日、厚木基地PCB汚染の有無について確認したところ、そのような事実はないとの正式回答を受けている。あわせて、最近の一連飛行活動について、口頭で自粛を申し入れた。  5、11月27日、厚木基地マスタープランについて新聞報道があった。  6、大和基地対策協議会では、現在「臨時的事業取り組み」について第3部会検討をしている。  7、平成4年度住宅防音工事進捗状況については、平成4年9月末現在、新規、第1工法234 戸、第2工法28戸、追加730 戸である。              (質 疑・意 見) ◆(宇津木委員) 厚木基地マスタープランは、新聞によると、平和資料協
    組合準備会アメリカ情報公開制度に基づいて入手したものであり、1982年8月に作成されたうちの部分公開で、格納庫航空機整備施設についての詳しい計画は一切示されていないと報道されていた。こういうマスタープランが存在していることを市は承知していたのか。承知していたのであれば、内容までも承知しているのか。 ◎基地対策課長 存在は承知しており、内容も概略承知している。 ◆(宇津木委員) マスタープランの中に、特定計画として、米軍格納庫自衛隊格納庫を交換する。航空機中間整備機能格納庫と分かれている施設に統合し、有効な近代的な航空機中心整備施設を整えるとある。これは1982年に作成されたものであるので、計画は実行されていると思うが、これらの状況について、事実の掌握はどのようになっているのか。 ◎基地対策課長 格納庫の問題についても、航空機中間整備施設も既に完了している。2件とも綾瀬市分に整備されているもので、内容の詳細は承知していない。 ◆(宇津木委員) 市民団体は、非公開部分情報を自治体としても米海軍に求めるべきであると主張しているが、これについての考えを伺いたい。 ◎基地対策課長 計画の詳細を見たときに、部隊配置の問題を含めて、現状と相当そぐわなくなっているものがあること。それとは別に、計画そのもの事前に入手しておかなければならない必要性感じていない。それは、本市にかかわる問題については、綾瀬市分を含めて、事前に国から施設整備計画についての説明がある。それに沿って、本市で直接処理するものについては計画通知が出る。その際、基地対策課の承認のないものは計画通知として上がっていかないので、チェックもできるし、今回のマスタープランもそうであるが、現在の体制の中で十分情報収集も可能であることから、その必要性なしと現在 考えている。 ◆(宇津木委員) こういうプランをトータルに見た場合、施設整備が進んで基地機能が強化される方向にあるとかないとか、そういうことについての心配はしないのか。 ◎基地対策課長 整備そのもの内容を見ると、旧軍時代の老朽化したものの建て替えとか再配置が主になっている。さらに、自衛隊の官舎が建設されたことにより三角地が基地から外されていくとか、綾瀬市の市道7号線の拡幅に伴う基地面積の削減とか、厚木基地そのものの強化につながっていくような計画はないと判断しているし、現在のところ、その心配はないと思う。 ◆(大木委員) 10月13日にインディペンデンス横須賀に入港したが、現在、基地内には艦載機は何機駐機しているのか。  訓練は全然行われていないのか。厚木でやっていなくても、ほかでやっているのか。 ◎基地対策課長 すべての艦載機厚木基地にいると基本的には考えており、82機である。  訓練は、軍の運用上の問題で何の訓練をやっているかは承知していないが、何カ所かに出ていることは確認している。 ◆(大木委員) 来年3月に硫黄島の施設が完成した場合、訓練を全面的に向こうでやってもらいたいと市長を初めいろいろな関係者は言っているが、米軍では難しい問題であると言っている。難しくても、市長の姿勢は、全面移転をあくまでも前面に出して進めていくのか。周辺市もそれに同調してこの問題を解決しようとしているのか。  厚木基地騒音対策協議会のこの問題についての取り組みを伺いたい。 ◎基地対策課長 現在、硫黄島は施設整備中で、一部施設米側に提供されているが、まだフルスケール訓練ができる状況にはない。そうした意味から、できたときに全面的に行けという市側主張は変わっていない。従来、硫黄 島の施設ができたときに、全面的に行けという主張をしたところ、いろいろ難しい問題があることが日米双方から出てきている。それを一つずつクリアして、こうすればできるではないかという主張をしていることに対して、こうだからできないという回答をよこしていないので、それをおろすわけにいかない。  周辺市との関連について、厚木基地からのNLP訓練全面移転については同じ考えでいると考えている。  厚木基地騒音対策協議会運動取り組みも、本市NLP硫黄全面移転と同じである。 ◆(大木委員) 米軍側から、全面移転はかなり難しいといういろいろな理由が出てきた場合、その主張をどう覆していくか。また、予想される内容はつかんでいるか。 ◎基地対策課長 幾つか問題があるという認識はしているが、関係との調整が済んでいないので言えない。 ◆(石川委員) インディペンデンス艦載機NLPについて悩んでいる原点は、空母横須賀母港化にある。これは、昭和47年、ミッドウェーが母港化をしたときにさかのぼるが、この時点での大和市との話の経過の中では、国、米軍にだまされたという感じを持っている。当初母港化は佐世保だといっていたが、海軍軍人夫人たち要望横須賀へ移ったという話すらあった。その辺が原点だと思うので、情報公開が可能であれば、そういう経過をとれるものか。またそういう気持ちがあるか。 ◎基地対策課長 歴史的な事実を踏まえて事を進めるのは重要なことだと考える。そうした中で、空母母港化の経緯を詳細に知っておく必要も片面ではあるが、現在のところ、それをとって本市基地対策上に新たな展開をする計画を持っていないので、とる予定はない。 ◆(石川委員) とることは可能か。 ◎基地対策課長 アメリカでは情報公開法がきちんと整備されているので、可能性はあると思う。 ◆(石川委員) 経費はかかるのか。かかるとすればどういう経費なのか。 ◎基地対策課長 どこにあるかを調べたり、それを実際に公開請求するに当たっての費用である。こちらにはないと思うので、米本国に対して公開を迫ることになるので、それなりの費用がかかる。 ◆(窪委員) 歴史的な経過を知ることは重要だという認識であるが、この情報をとることにより新たな基地対策に対する変更は考えられないから、とる意思はないという趣旨の答弁である。事実を認識することは重要だと言いながら、知らない経過があるかもしれない。それによって、基地対策が根本的に変更し得ることは十分考えられる。言っていることに対する一貫性がないのではないか。歴史を知ることは、現在の問題に対するきちんとした認識を正しくすることである。母港化に至る歴史的な経過を正しく認識することにより新たな事実が判明すれば、基地対策に対する政策が根本的に変わることはあり得ると思 う。言っていることに矛盾があると思うが、どういう考えか。私もとる必要があると思う。 ◎基地対策課長 現在の基地対策上、特にそれをとる必要性がないし、計画を持っていないと答弁をした。現在は騒音問題の解決に主眼に置いており、歴史的な背景を知ることも重要だという認識もありつつ、現在、基地対策上の計画を持っていない。 ◆(窪委員) 歴史を正確に知ることは、現在の政策と不可分に関連しているので、そういうことにより、今の基地対策の施策が変わることは十分あり得る。騒音を解消することは一致する問題であるが、経過をきちんと認識するという面では、一定の財政的負担がかかっても、そういうものを入手する必要がある。  基地対策協議会に対する9月補正が計上され、11月ごろから執行していくよ うな計画だったと思うが、現在、どういう形になっているのか。 ◎基地対策課長 現在、基地対策協議会の第3部会で4回検討願った。12月10日に、決定機関である実行委員会に諮り、事業を具体化していく。 ◆(窪委員) 具体的にはいつごろから動き出すのか。 ◎基地対策課長 基地対策協議会実行委員会決定事項なので言えない。 ◆(窪委員) およその経過もわからないか。 ◎基地対策課長 第3部会では1月15日をめどにと出ているようである。 ◆(綱島委員) 言える範囲で検討内容を伺いたい。 ◎基地対策課長 組織が違うので、あくまでも実行委員会決定に沿った中で話していくのが筋であるが、懸垂幕、電車の中づり、駅のポスター等検討されているようである。 ◆(綱島委員) インディペンデンス出港はいつごろか。 ◎基地対策課長 未確認情報として、1月下旬にごく短期の出港があると見ている。 ◆(綱島委員) そのころに厚木基地または硫黄島でNLPが行われると想定していいのか。 ◎基地対策課長 経験的にそのように感じている。 ◆(大木委員) 懸垂幕ビラまき等本市取り組みでやると思うが、近隣市とあわせてやっていくべきだと思う。どのように考えているか。 ◎基地対策課長 ことしの基地対策上の取り組みについて、事前に県を含めて、ことしは重要な年という認識のもとに、きちんとした取り組みをしなければいけないと相談をしてきている。そうした中で、県としても、当初、一緒に行動できるものはしようと、助役が県の渉外部長に会ってまで運動の中身について詰めてきている。そういう結果として、周辺市基地関係市民団体を持っていないことから、行政として取り組みにくいという話が一部から出て、 一緒にできるものは一緒にやろうと、先般自治連が行った署名活動は、大和市の下敷きを使って周辺4市が取り組んだ。この署名については、藤沢市が出おくれたが、ここで藤沢市が取り組んでいるやに聞いているので、そういう一連の動きになっていく。今回の基地対策協議会取り組みについても、決定以降、周辺に知らせて、一緒に乗れるものが乗ってくると思うが、期待はできない。 ◆(大木委員) 一緒に乗れるものは署名ぐらいのものなのか。 ◎基地対策課長 各市事情があるし、どこが乗れるのかは判断しかねる。 ◆(窪委員) 10月13日にインディペンデンス横須賀に入港し、艦載機厚木基地に飛来した歓迎式典市長が出席しており、新聞報道でその事実を知り、文書で市長に厳重に抗議をした。うるさいのはNLPだけではなく、10月には8件、11月には28件、市民からの苦情が来ている。そうい状況にありながら、20万市民の代表として市長歓迎式典に参加するのは考えられないことである。どういう経過の中でそういうことをしたのか。 ◎基地対策課長 新聞報道では歓迎式となっているが、実際には市長歓迎式典に出席していない。市長は、第5空母航空団司令官であるラングストン大佐と個人的なつき合いがあり、硫黄島への艦載機夜間訓練移転に向けて相当重要な立場にいる方という認識のもと、何度か訓練移転可能性について話し合いをしている。この方が6カ月間の長いオペレーションに出ていたので、帰ってきて直ちに会談を持ちたいという意向の中から、この日に帰ってくるという情報を得たので、当日行って、次に会う約束をしてきている。 ◆(窪委員) 新聞報道には歓迎式典となっている。翌日、市長に会い、遺憾の意を表明しながら抗議したときには、いい機会なのでラングストン大佐と会ったとは言っていたが、式典そのものへ出席したかどうかに関しては言及しなかった。事実経過からすると、今の答弁は果たしてそうなのか。新聞には取り消し記事の要求をしたのか。 ◎基地対策課長 帰ってくるところの一連の流れが歓迎式考えると、一部に出席したことは間違いないので、歓迎式典すべてに出ていなかったとさきの答弁を訂正する。  ラングストン司令官との関係以外にないし、常々市長が言っているように、空母艦載機すべてが帰ってくるのを歓迎しているのは、意識的にも一切ない。 ◆(窪委員) 一部であろうが何であろうが、艦載機が帰ってきた歓迎式典に参加するのは、どういう理由を並べようと、政治的にはそれを歓迎していることである。一方で硫黄全面移転基地反対と言っても、そういうこととは相入れない。訓練でなくても、この上空を飛び交うことにより爆音をまき散らしており、11月だけでも28件の苦情が来ている。20万市民市長たるものは、自分の行動に関しては慎重でなければいけないことを指摘しておく。 ◆(宇津木委員) マスタープランの中に、基地外土地利用を記述しているところがあり、おもしろい表現をしている。進入空域となる滑走路両端地域はほとんど開発されていない。それよりはるか外側飛行事故潜在可能性部分であるが、そこはたくさんの住宅が建てられている。地方の土地利用計画は、これら現在の開発のパターンをより強化していく形になっているとある。開発されていないのではなく、安全性のために開発しないでいるわけで、少し認識が違う。  飛行事故潜在可能性部分といっている外側にはいっぱい家があると言っているが、ここら辺はどういう状況のもとにこういう状況になっているのか。市長アメリカに行って事細かな説明をしてきたと思うが、そういう意味での理解は深まっているのか。 ◎基地対策課長 マスタープランとは直接かかわりがないが、市長が訪米する際、在日米海軍から出ている大和市の状況のレポートを見ている。その中では、市街地の密集状況、人口の伸びが詳細に記述されているので、この認識 とは違うという感じは持っている。ただ、飛行機が墜落する危険のあるところに住宅があることについては、今も認識は変わっていないと思う。それは横浜市の事故であり、古くは町田の事故であり、直近よりもそういうところの方が危険であるという意味では、現在も変わっていないという気がする。              午前9時48分 閉会...