• 化学物質過敏症(/)
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  1. 厚木市議会 2003-12-03
    平成15年12月定例会(第3日) 本文


    取得元: 厚木市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-02
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいタブが開きます) 平成15年12月定例会(第3日) 本文 2003-12-08 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ 別窓表示 ダウンロード 表ズレ修正 表示形式の切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者一覧に移動 全 330 発言 / ヒット 0 発言 表示発言の切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示 すべて選択 すべて解除 1 ◯高橋徹也議長 2 ◯高橋徹也議長 3 ◯14番 川口 仁議員 4 ◯高橋徹也議長 5 ◯山口巖雄市長 6 ◯高橋徹也議長 7 ◯長谷川美雪教育長 8 ◯14番 川口 仁議員 9 ◯都高 泉環境部長 10 ◯14番 川口 仁議員 11 ◯宇賀田 治健康福祉部長 12 ◯都高 泉環境部長 13 ◯14番 川口 仁議員 14 ◯都高 泉環境部長 15 ◯14番 川口 仁議員 16 ◯宇賀田 治健康福祉部長 17 ◯14番 川口 仁議員 18 ◯都高 泉環境部長 19 ◯14番 川口 仁議員 20 ◯柳田俊雄教育総務部長 21 ◯14番 川口 仁議員 22 ◯柳田俊雄教育総務部長 23 ◯14番 川口 仁議員 24 ◯柳田俊雄教育総務部長 25 ◯14番 川口 仁議員 26 ◯柳田俊雄教育総務部長 27 ◯14番 川口 仁議員 28 ◯熊坂武雄生涯学習部長 29 ◯14番 川口 仁議員 30 ◯熊坂武雄生涯学習部長 31 ◯14番 川口 仁議員 32 ◯熊坂武雄生涯学習部長 33 ◯14番 川口 仁議員 34 ◯熊坂武雄生涯学習部長 35 ◯14番 川口 仁議員 36 ◯高橋徹也議長 37 ◯高橋徹也議長 38 ◯19番 小島一郎議員 39 ◯高橋徹也議長 40 ◯山口巖雄市長 41 ◯19番 小島一郎議員 42 ◯飛鳥井光治安心安全のまち担当部長 43 ◯19番 小島一郎議員 44 ◯飛鳥井光治安心安全のまち担当部長 45 ◯19番 小島一郎議員 46 ◯小島一郎消防長 47 ◯19番 小島一郎議員 48 ◯飛鳥井光治安心安全のまち担当部長 49 ◯19番 小島一郎議員 50 ◯飛鳥井光治安心安全のまち担当部長 51 ◯19番 小島一郎議員 52 ◯柳田俊雄教育総務部長 53 ◯19番 小島一郎議員 54 ◯柳田俊雄教育総務部長 55 ◯19番 小島一郎議員 56 ◯高橋徹也議長 57 ◯石井俊次経済部長 58 ◯柳田俊雄教育総務部長 59 ◯19番 小島一郎議員 60 ◯熊坂武雄生涯学習部長 61 ◯19番 小島一郎議員 62 ◯和田 浩道路部長 63 ◯19番 小島一郎議員 64 ◯和田 浩道路部長 65 ◯19番 小島一郎議員 66 ◯和田 浩道路部長 67 ◯19番 小島一郎議員 68 ◯和田 浩道路部長 69 ◯19番 小島一郎議員 70 ◯渡辺兼行21総合政策担当部長 71 ◯19番 小島一郎議員 72 ◯渡辺兼行21総合政策担当部長 73 ◯19番 小島一郎議員 74 ◯渡辺兼行21総合政策担当部長 75 ◯19番 小島一郎議員 76 ◯渡辺兼行21総合政策担当部長 77 ◯19番 小島一郎議員 78 ◯高橋徹也議長 79 ◯渡辺兼行21総合政策担当部長 80 ◯山口巖雄市長 81 ◯高橋徹也議長 82 ◯19番 小島一郎議員 83 ◯高橋徹也議長 84 ◯高橋徹也議長 85 ◯26番 森屋騏義議員 86 ◯高橋徹也議長 87 ◯山口巖雄市長 88 ◯高橋徹也議長 89 ◯長谷川美雪教育長 90 ◯26番 森屋騏義議員 91 ◯柳田俊雄教育総務部長 92 ◯26番 森屋騏義議員 93 ◯柳田俊雄教育総務部長 94 ◯26番 森屋騏義議員 95 ◯柳田俊雄教育総務部長 96 ◯26番 森屋騏義議員 97 ◯柳田俊雄教育総務部長 98 ◯26番 森屋騏義議員 99 ◯矢口富雄病院事業局長 100 ◯26番 森屋騏義議員 101 ◯矢口富雄病院事業局長 102 ◯26番 森屋騏義議員 103 ◯和田 浩道路部長 104 ◯26番 森屋騏義議員 105 ◯木村正彦市政企画部長 106 ◯山上 勇助役 107 ◯26番 森屋騏義議員 108 ◯高橋徹也議長 109 ◯26番 森屋騏義議員 110 ◯高橋徹也議長 111 ◯26番 森屋騏義議員 112 ◯高橋徹也議長 113 ◯加藤恒雄都市部長 114 ◯高橋徹也議長 115 ◯高橋徹也議長 116 ◯13番 沼田幸一議員 117 ◯高橋徹也議長 118 ◯山口巖雄市長 119 ◯高橋徹也議長 120 ◯長谷川美雪教育長 121 ◯13番 沼田幸一議員 122 ◯佐々木 弘総務部長 123 ◯13番 沼田幸一議員 124 ◯佐々木 弘総務部長 125 ◯13番 沼田幸一議員 126 ◯山口巖雄市長 127 ◯13番 沼田幸一議員 128 ◯鍵和田敏雄市民部長 129 ◯13番 沼田幸一議員 130 ◯宇賀田 治健康福祉部長 131 ◯13番 沼田幸一議員 132 ◯宇賀田 治健康福祉部長 133 ◯13番 沼田幸一議員 134 ◯熊坂武雄生涯学習部長 135 ◯13番 沼田幸一議員 136 ◯熊坂武雄生涯学習部長 137 ◯13番 沼田幸一議員 138 ◯熊坂武雄生涯学習部長 139 ◯13番 沼田幸一議員 140 ◯熊坂武雄生涯学習部長 141 ◯13番 沼田幸一議員 142 ◯小島一郎消防長 143 ◯13番 沼田幸一議員 144 ◯小島一郎消防長 145 ◯13番 沼田幸一議員 146 ◯小島一郎消防長 147 ◯13番 沼田幸一議員 148 ◯高橋徹也議長 149 ◯高橋徹也議長 150 ◯8番 山口葉子議員 151 ◯高橋徹也議長 152 ◯山口巖雄市長 153 ◯8番 山口葉子議員 154 ◯加藤恒雄都市部長 155 ◯8番 山口葉子議員 156 ◯加藤恒雄都市部長 157 ◯8番 山口葉子議員 158 ◯加藤恒雄都市部長 159 ◯8番 山口葉子議員 160 ◯加藤恒雄都市部長 161 ◯8番 山口葉子議員 162 ◯加藤恒雄都市部長 163 ◯8番 山口葉子議員 164 ◯加藤恒雄都市部長 165 ◯8番 山口葉子議員 166 ◯加藤恒雄都市部長 167 ◯8番 山口葉子議員 168 ◯加藤恒雄都市部長 169 ◯8番 山口葉子議員 170 ◯加藤恒雄都市部長 171 ◯8番 山口葉子議員 172 ◯加藤恒雄都市部長 173 ◯8番 山口葉子議員 174 ◯加藤恒雄都市部長 175 ◯8番 山口葉子議員 176 ◯加藤恒雄都市部長 177 ◯8番 山口葉子議員 178 ◯加藤恒雄都市部長 179 ◯8番 山口葉子議員 180 ◯加藤恒雄都市部長 181 ◯8番 山口葉子議員 182 ◯加藤恒雄都市部長 183 ◯8番 山口葉子議員 184 ◯加藤恒雄都市部長 185 ◯8番 山口葉子議員 186 ◯加藤恒雄都市部長 187 ◯8番 山口葉子議員 188 ◯加藤恒雄都市部長 189 ◯8番 山口葉子議員 190 ◯加藤恒雄都市部長 191 ◯8番 山口葉子議員 192 ◯山口巖雄市長 193 ◯8番 山口葉子議員 194 ◯加藤恒雄都市部長 195 ◯8番 山口葉子議員 196 ◯加藤恒雄都市部長 197 ◯8番 山口葉子議員 198 ◯加藤恒雄都市部長 199 ◯8番 山口葉子議員 200 ◯加藤恒雄都市部長 201 ◯8番 山口葉子議員 202 ◯加藤恒雄都市部長 203 ◯高橋徹也議長 204 ◯8番 山口葉子議員 205 ◯都高 泉環境部長 206 ◯高橋徹也議長 207 ◯高橋徹也議長 208 ◯9番 前田多賀子議員 209 ◯高橋徹也議長 210 ◯山口巖雄市長 211 ◯高橋徹也議長 212 ◯長谷川美雪教育長 213 ◯9番 前田多賀子議員 214 ◯加藤恒雄都市部長 215 ◯9番 前田多賀子議員 216 ◯加藤恒雄都市部長 217 ◯9番 前田多賀子議員 218 ◯加藤恒雄都市部長 219 ◯9番 前田多賀子議員 220 ◯加藤恒雄都市部長 221 ◯9番 前田多賀子議員 222 ◯加藤恒雄都市部長 223 ◯9番 前田多賀子議員 224 ◯加藤恒雄都市部長 225 ◯9番 前田多賀子議員 226 ◯加藤恒雄都市部長 227 ◯9番 前田多賀子議員 228 ◯加藤恒雄都市部長 229 ◯9番 前田多賀子議員 230 ◯加藤恒雄都市部長 231 ◯9番 前田多賀子議員 232 ◯加藤恒雄都市部長 233 ◯9番 前田多賀子議員 234 ◯加藤恒雄都市部長 235 ◯9番 前田多賀子議員 236 ◯加藤恒雄都市部長 237 ◯9番 前田多賀子議員 238 ◯加藤恒雄都市部長 239 ◯9番 前田多賀子議員 240 ◯加藤恒雄都市部長 241 ◯9番 前田多賀子議員 242 ◯加藤恒雄都市部長 243 ◯9番 前田多賀子議員 244 ◯加藤恒雄都市部長 245 ◯9番 前田多賀子議員 246 ◯柳田俊雄教育総務部長 247 ◯9番 前田多賀子議員 248 ◯柳田俊雄教育総務部長 249 ◯9番 前田多賀子議員 250 ◯柳田俊雄教育総務部長 251 ◯9番 前田多賀子議員 252 ◯柳田俊雄教育総務部長 253 ◯9番 前田多賀子議員 254 ◯柳田俊雄教育総務部長 255 ◯9番 前田多賀子議員 256 ◯加藤恒雄都市部長 257 ◯9番 前田多賀子議員 258 ◯加藤恒雄都市部長 259 ◯9番 前田多賀子議員 260 ◯加藤恒雄都市部長 261 ◯9番 前田多賀子議員 262 ◯都高 泉環境部長 263 ◯9番 前田多賀子議員 264 ◯都高 泉環境部長 265 ◯高橋徹也議長 266 ◯9番 前田多賀子議員 267 ◯高橋徹也議長 268 ◯森住 勉副議長 269 ◯5番 竹松俊雄議員 270 ◯森住 勉副議長 271 ◯山口巖雄市長 272 ◯森住 勉副議長 273 ◯長谷川美雪教育長 274 ◯5番 竹松俊雄議員 275 ◯渡辺兼行21総合政策担当部長 276 ◯5番 竹松俊雄議員 277 ◯渡辺兼行21総合政策担当部長 278 ◯5番 竹松俊雄議員 279 ◯渡辺兼行21総合政策担当部長 280 ◯5番 竹松俊雄議員 281 ◯山口巖雄市長 282 ◯渡辺兼行21総合政策担当部長 283 ◯5番 竹松俊雄議員 284 ◯渡辺兼行21総合政策担当部長 285 ◯5番 竹松俊雄議員 286 ◯和田 浩道路部長 287 ◯5番 竹松俊雄議員 288 ◯飛鳥井光治安心安全のまち担当部長 289 ◯5番 竹松俊雄議員 290 ◯飛鳥井光治安心安全のまち担当部長 291 ◯5番 竹松俊雄議員 292 ◯小島一郎消防長 293 ◯5番 竹松俊雄議員 294 ◯木村正彦市政企画部長 295 ◯飛鳥井光治安心安全のまち担当部長 296 ◯和田 浩道路部長 297 ◯5番 竹松俊雄議員 298 ◯柳田俊雄教育総務部長 299 ◯森住 勉副議長 300 ◯5番 竹松俊雄議員 301 ◯森住 勉副議長 302 ◯高橋徹也議長 303 ◯4番 萩原新吾議員 304 ◯高橋徹也議長 305 ◯山口巖雄市長 306 ◯4番 萩原新吾議員 307 ◯加藤恒雄都市部長 308 ◯4番 萩原新吾議員 309 ◯小嶋勝弘都市整備部長 310 ◯4番 萩原新吾議員 311 ◯山口巖雄市長 312 ◯4番 萩原新吾議員 313 ◯矢口富雄病院事業局長 314 ◯4番 萩原新吾議員 315 ◯矢口富雄病院事業局長 316 ◯4番 萩原新吾議員 317 ◯矢口富雄病院事業局長 318 ◯4番 萩原新吾議員 319 ◯簑葉昭司助役 320 ◯4番 萩原新吾議員 321 ◯矢口富雄病院事業局長 322 ◯4番 萩原新吾議員 323 ◯小島一郎消防長 324 ◯4番 萩原新吾議員 325 ◯高橋徹也議長 326 ◯高橋徹也議長 327 ◯高橋徹也議長 328 ◯山口巖雄市長 329 ◯高橋徹也議長 330 ◯高橋徹也議長 ↑ リストの先頭へ ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 ◯高橋徹也議長 ただいまの出席議員は27人で定足数に達しております。徳間和男議員から欠席の届け出がありました。  ただいまから12月定例会第3日の会議を開きます。    ────────────── 2 ◯高橋徹也議長 第2日に続きまして「一般質問」を行います。  通告に従い、順次質問を許します。川口仁議員。 3 ◯14番 川口 仁議員 (登壇)おはようございます。通告に従いまして、質問をいたします。  初めに、厚木市まちづくり条例について伺います。  この条例の制定の提案理由を市長は、平成15年の2月の定例会で、市民生活全般にわたるため、市民の皆さんの意向を十分に反映させる必要があるとの思いから、従来の通例にはよらず、パブリックコメントの手続により、市民が主体となってまちづくりに係る課題の意見の提供という形で、初めから市民とともに2年という歳月をかけて策定を行ってきた旨の説明がありました。この取り組みについては、市民主体のまちづくりという観点を中心にしながら、各人が多大なる努力をして制定をされたことに心から感謝申し上げます。  この条例は、その後、3月31日に公布し、10月1日に施行されたわけでありますが、現在までに、市民の方々に対して、この条例を十分に知っていただくための行政努力があったかどうかについて、私は大変に疑問に思っております。実際に市民の方々の中には、全然条例を知らないという声が非常に多く、現状では、この条例が施行されたことによる市民、地域社会への効果は上がらないように思いますが、いかがでしょうか。また、今後において効果を上げる方針をご答弁をお願いいたします。  次に、特別支援教育への取り組みについて伺います。  特別支援教育という言葉自体が余り一般的にはまだ普及をしておりませんが、特別支援教育とは、従来の特殊教育の対象の障害だけではなく、LD、学習障害、ADHD、注意欠陥多動性障害、高機能自閉症を含めて障害のある児童・生徒の自立や社会参加に向けて、その1人1人の教育的ニーズを把握して持てる力を高め、生活や学習上の困難さを改善または克服するために、適切な教育や指導を通じて必要な支援を行っていく教育のことであります。  現状は、特殊教育の諸学校もしくは特殊学級に在籍する、または通級による指導を受ける児童・生徒の比率は、近年大変に増加をしております。義務教育段階において、比率は平成14年で約1.4%となっており、重度、重複障害のある児童・生徒が増加する中で、対象となる障害の種類の多様化による質的な複雑化も進行をしております。  障害のある子供1人1人の教育的ニーズを大切にして、そのニーズに対応させる努力は現在までに行われてきてはおりますが、近年の教育をめぐる諸情勢の変化を考えますと、個々の教員に任せた対応、または学校のみによる対応には限界が来ているのではないかと考えます。これからは、行政、学校はもちろんのことではありますが、家庭や地域社会においても意識改革が必要で、教育にかかわる者全員が協力をして、障害のある子供の教育の新たなシステムづくりや制度の再構築を目指していかなければならないと思います。  この状況を踏まえて、国も障害のある児童・生徒の就学指導のあり方の見直しを内容とする学校教育法施行令の改正を行ったり、障害者基本計画の見直しを行い、神奈川県においても今後の方針や計画の原案をまとめ、仮称ではありますが、かながわ障害者計画として来年3月の策定を目指すとの方針を発表いたしました。このような動向を受けて、厚木市としては、特別支援教育への現状をどのようにとらえて、どんな取り組みをし、また、今後の方向性はどのように考えているのか、お尋ねをいたします。  次に、留守家庭児童クラブについて伺います。  厚木市としても、公設公営として来年には全学校を対象として創設される予定になっており、このことは、放課後適切な保護が受けられない児童に対し、集団生活や遊びなどを通じて日常の生活指導等を行うことになり、児童の健全育成を図る体制が厚木市全体としては一歩前進をすることになったと思います。この点につきましては大変評価をいたします。しかしながら、現状は、指導員の方々、児童を預けている保護者の声を聞くと、さまざまな課題もあるように感じますが、このような現状に対しての対応と今後の取り組みや計画についてお尋ねをいたします。  以上、いろいろと述べてまいりましたが、質問をまとめます。 (1) 市政一般について  ア 厚木市まちづくり条例について  (ア)施行後の市民、地域社会への効果はどうか。
    (2) 教育行政について  ア 特別支援教育への取り組みについて  (ア)厚木市としての現状をどのようにとらえて、取り組みはどのようにしてきたか。  (イ)今後の取り組みの方向性はどのように考えているか。  イ 留守家庭児童クラブについて  (ア)現状に対しての対応と今後の取り組みや計画はということを尋ねることにいたしました。  ご答弁をよろしくお願いいたします。 4 ◯高橋徹也議長 市長。 5 ◯山口巖雄市長 (登壇)ただいま川口議員より、厚木市まちづくり条例について、施行後の市民、地域社会への効果はどうかとのお尋ねをいただきましたが、厚木市まちづくり条例につきましては、本年3月の条例公布以降、市内8地区での市民説明会を初め各種団体への説明、駅頭や各種イベントにおける啓発活動、公共施設、企業、学校等へのポスター掲出、パンフレットの各世帯回覧などさまざまな機会をとらえ、周知を図っているところでございます。また、この条例に定めるまちづくりの理念につきましては、市民の皆様にご理解をいただき、一部の施設や地域において効果も見受けられるので、今後もより一層、浸透について努めてまいりたいと思います。  教育行政については、教育長からご答弁させていただきます。 6 ◯高橋徹也議長 教育長。 7 ◯長谷川美雪教育長 (登壇)特別支援教育への取り組みについて、本市における現状をどのようにとらえ、それに対しての取り組みはどのようにしてきたかとのお尋ねでございますが、本市におきましては、170名余りの児童・生徒が知的障害児学級などに在籍しております。通常の学級では約120名がことばの教室へ通級しておりますが、そのほかにも、LD、学習障害、ADHD、注意欠陥多動性障害等の軽度発達障害児が在籍している実態があります。また、養護学校等に80名余りの子供たちが通学しております。  各学校では、そうしたさまざまな教育的支援の必要な児童・生徒1人1人のニーズにこたえるよう取り組んでおります。教育委員会においても支援教育を今日的課題としてとらえ、学校の教育活動全体を通じて行われるように、教職員の研修等を推進しております。  次に、今後の取り組みの方向性はどのようなものかとのお尋ねでございますが、支援教育の方向性につきましては、1人1人の障害に対応した教育の充実であり、障害のある児童・生徒の能力を最大限に伸ばし、可能な限り自立して社会参加するために必要な力をつけることと認識しております。教育委員会としましては、学校教育法施行令の一部改正を踏まえ、各学校の支援体制の整備や理解啓発等に向けて総合的に支援してまいります。  次に、留守家庭児童クラブについて、現状に対しての対応はどのようにしていくか、今後の取り組みはどのようなものかとのお尋ねでございますが、平成8年度からスタートいたしました厚木市留守家庭児童クラブ事業は、現在22小学校区で運営しており、今年度中に南毛利小学校区に整備し、平成16年度当初には全小学校区に開設する運びとなっております。  留守家庭児童クラブは、放課後適切な保護が受けられない児童に対し、集団生活や遊びなどを通して日常の生活指導等を行い、児童の健全育成を図っておりますが、一部のクラブでは定員を上回っているところがありますので、その対策につきまして検討しているところでございます。  今後の取り組みにつきましては、クラブ指導員の研修の充実を図るとともに、保護者の皆様のご意見をお聞きしながら、より適切な運営を図ってまいりたいと考えております。  以上です。 8 ◯14番 川口 仁議員 ご答弁ありがとうございました。これから再質問させていただきます。  初めに、まちづくり条例についてでございますが、例えばたばことか空き缶などのポイ捨てをしないまちに市民が努めることを条例で定めているわけですが、その定めをより多くの人に啓発をしていかない限り、またはそういう仕組みをつくっていかない限り、成果としては上がっていかない、または成果を上げるキーポイントになると考えていますけれども、そのための施行規則に具体的に決める必要があるんではないかと考えておりますが、地方自治法第222条に財源的に講ぜられない財務条件にある場合は決めてはならないということも書いてはありますけれども、その辺を承知の上で、今後何らかの努力を啓発に向けて展開すべく施行規則に盛り込んでいく考えがこれからあるのかどうかをお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。 9 ◯都高 泉環境部長 川口議員今ご指摘がありましたとおり、この条例の施行につきましては、市民の方々にいかにご理解いただくか、あるいは市民以外の方も含めてでございますが、そういうことを前提に考えますと、私ども行政といたしましては、最大限のPRと申しますか、周知徹底を図らなくちゃいかぬということは当然のことでございます。現在までに相当な努力はしてきたつもりでおります。現在も引き続きやっておりますし、これからも、そのPRについては、特にパンフレットを全戸配布していきたいというふうなことも考えておりますので、そういう中で、当面は現行制度の中でもう1度周知を図る方法も考えながら、皆さん方にご理解をいただくことで努力をしてみたいと考えておりますので、今の段階で施行規則の中に具体的に規定をしていくということは、現在は考えておりません。 10 ◯14番 川口 仁議員 ありがとうございます。確かに9月30日ですか、新聞等にも大々的に載っておりましたし、自治会の方の回覧でも先日回覧で回ってまいりました。日にちがまだ、10月1日に施行されたということで、これからまた徹底をしていかなきゃいけないことだと思いますが、その辺の状況を見ながら、現行の制度のままでというお考えのようですので、現行の制度のままで徹底ができれば、それにこしたことはありませんが、それをよく検討していただいて、そういう施行規則もよく考えていただいて、展開をしていただければなと。せっかくすばらしい条例をつくっても、絵にかいたもちになるのが非常に心配でございます。本厚木の駅の周りも、まだまだたばこをどんどん捨てる方もいらっしゃいますし、その辺が減っているような状況には余り感じないものですから、そういうことをお願いしておきます。  次に、みんなで支え合う福祉のまちづくり条例と、みんなで守る美しい環境のまちづくり条例それぞれ、福祉のまちづくり条例の方は21条に書いてありますが、環境の方は18条に書いてありますけれども、普及、啓発その他の事項を推進するために推進委員を置くことができるということで書いてございますが、現実に今、推進委員の方というのはいらっしゃるんでしょうか。 11 ◯宇賀田 治健康福祉部長 福祉のまちづくり条例の推進委員の関係につきましては現在まだ設置してございませんで、今後の推移を見ながらということになるというふうに考えてございます。 12 ◯都高 泉環境部長 美しい環境のまちづくり条例に関しまして、18条でそのような規定があります。私どもの環境関係につきましては、既に関係団体がございまして、そういう方々に率先してこの問題について取り組んでいただいております。そういう意味からも、当面といいますか、そういう方々に引き続きご協力をいただくという形をとらせていただいて、改めて推進委員の組織をつくるということは、現段階では考えていないというのが状況でございます。 13 ◯14番 川口 仁議員 推進委員を条例の中で書いてありまして、それは「推進委員を置くことができる。」ですので、置かなければならないというふうには書いていませんので、置かなくても問題はないんでしょうが、今さまざまな、環境の方ではいろんな協力団体の方々を中心にしながら、推進委員という形で置く方法も考えていただきたいなと。その方がまたより明確に、このまちづくり条例に対しての取り組みも出てきますし、全体的な意識も変わってくるのではないかというふうに考えますので、せっかく条例にこういうふうに書いてありますので、今のところ置くことは考えていないとおっしゃいましたけれども、せっかく書いてあるので、新たにつくるという形ではなくても、今現在やっていただいている団体の方々を推進委員という形で置くことも可能ではないかというふうに考えますので、ぜひともそういう形で検討をしていただけないでしょうか。 14 ◯都高 泉環境部長 私の言葉がちょっと足らずに、申しわけございません。当面は、現在、環境保全指導員さん等を中心にやっていただいていますので、そういう方たちのお力をおかりして周知徹底を図っていきたいと思っておりまして、また現在もそういうふうにしております。そういう意味で今のところ考えていないというお話を申し上げたんですが、今議員おっしゃったように、今後そういう方たちを中心に、方向としては、条例で定めているような推進委員の方にスライドしていくといいますか、そういうことも十分考えられますので、今後の検討とさせていただきたいと思います。 15 ◯14番 川口 仁議員 ありがとうございます。  福祉の方はどうですか。今後、推進委員。 16 ◯宇賀田 治健康福祉部長 先ほど申し上げましたように、現行ではまだ設置してございませんが、ご承知のとおり、福祉の関係につきましては、地域福祉計画を現在計画して策定中でございまして、その地域福祉計画の中で、今後の地域福祉計画をどういうふうな形で進めていくかというふうなことにつきましても現在の策定の中で検討中でございますので、その中でただいまの条例の推進委員等につきましてもどういう形で位置づけをしていくのがいいかということで、今後、地域福祉計画と絡み合わせた中で考えてまいりたいというふうに考えてございます。 17 ◯14番 川口 仁議員 ありがとうございます。  それでは次に、また環境の方で申しわけありませんが、みんなで守る美しい環境のまちづくり条例の中の第9条に回収容器の項目がありますけれども、その施行規則についてもきっちりと、これについては書かれておりますが、これに加えて、市として持続をしていくというのは大変な努力が必要だと思いますが、定期的に点検というか、1年に1回とか、そういった形で規則を設けて、規則までいかなくてもそういう運動をしっかりとやっていく必要があると。それをやらない限り定期的に浸透はしていかないですし、最初だけ出したという形になってしまうので、実際の効果を上げ続けるためにはそういう形をとった方がいいと考えておりますが、その辺はどうでしょうか。 18 ◯都高 泉環境部長 規則の中に云々ということは別といたしましても、この条例を施行する前もそうなんですが、現在も引き続いて、先ほど申し上げましたとおり、我々としては粘り強くPR、あるいは具体的にどういう形になっているかというのを確認行為等もしているわけですが、今おっしゃったような回収容器の問題、これについては相当数が多いわけで、実際に我々も市内にある回収容器をすべてチェックしまして、状況も把握しておりますけれども、当然としてその条例施行後の状況がどうなっているかということも、これも確認しなくちゃいけないわけですから、今のお話のようなことは我々としても当然それは考えておりますので、もう少し状況を見ながら、実態も把握をしながら、それの結果によってまた次の手を打つ必要があれば、また新たな手段を考えていかなくちゃいけないかなというふうに思っていますので、ご心配の向きもわかりますけれども、もう少し状況を見させていただきたいなと思っています。 19 ◯14番 川口 仁議員 今申し上げたのは、他市で実際にこういう形で回収容器についてもやったところがあるんですが、そういう手を打たなかったために、余り効果が上がらなかったという話をちょっと聞いたものですから、ぜひともそういうふうな形で対応をしていただければなと思っております。何はともあれ、まちづくり条例については本当にこれからだと思います。浸透についても、さまざまな運動についても、正式には10月1日に施行されたばかりですので、まだ2カ月たったぐらいですので、まだまだこれからだとは思いますが、ぜひとも地元の方々からも、知っている方はまちづくり条例を知っていまして、なぜもうちょっと市は広報してくれないんですかとか、そういう話も出たりしているものですから今回こういう形で取り上げさせていただきましたので、何とかしっかりと、こういったすばらしい条例を生かす方法をきっちりと検討していっていただいて、実際にやっていただければなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  それでは次に、特別支援教育についてでございますが、冒頭申し上げましたように、特別支援教育という言葉自体が余り一般的には知られていない部分もありますけれども、実際には厚木市としても、障害者ハートプランの中でいろんな形で取り組みはされております。先ほど教育長からありましたけれども、ことばの教室をやったり、ほかにも就学指導とか、そういったものも現実的には行われているようではありますけれども、特別な支援を必要とする子供たち、または児童・生徒に関する教育のためには全体的なネットワークが必要になってくると思います。個々の対応ではなく、全体的なネットワークが必要ではないかと。そういったことを考えますと、担任とか学校だけという形ではなく、地域社会全体で子供たちの成長を支えていくという形が必要だと思います。  これは幼児期から学校を卒業して就職までということを考えますと、全体的に取り組んでいかなければならない事業だと考えておりますが、厚木市として新たな総合的なシステムが必要だと考えております。その1つの方法として、スタート段階として、神奈川県で出しておりますけれども、総合教育センターの方でネットワークマップというのを出しております。これは各小・中学校に1枚ずつ配付をされていると思いますが、このマップを例にとりますと、具体的なことは何も書かれていない。ただこういう形で行いますよというような内容のネットワークになっています。これを厚木市独自として、具体的な形でネットワークマップというのをつくって、地域の皆さんとかに配布をしていくと、また意識の改革という部分で進んでいくと思いますが、こういったネットワークマップというものを作成をしていただく考えとか、そういう方向性はありますでしょうか。 20 ◯柳田俊雄教育総務部長 教育とか福祉、医療、そういったところが一体となって、一貫した相談支援体制ですか、それを充実して、早いうちから保護者への継続的な援助が大切かなというふうには感じてございます。ですから各学校に対しまして、現在、指導主事を学校訪問させたり、支援教育についてのあり方、あるいは個別支援計画等の作成など、そういった指導を助言してございますので、今後、厚木市として一番いい取り組み方法をもう少し考えて、そのような形のものができるんであれば、そういう形で支援をしていきたいなというふうには思ってございます。 21 ◯14番 川口 仁議員 ぜひともそういった早急な形で、そういうネットワークマップみたいな何らかの形で方向性をしっかり出していただいて、地域も含めた形で全体でそういった教育に取り組んでいくという姿勢が必要だと思います。  この特別支援教育については、国、県についてもまだ平成15年をスタートとした段階ですので、実際に近隣の市でも特別支援教育という名称の事業を行っているのは1市しかまだありません。海老名市が一応特別支援教育事業という形では出しておりますが、この海老名市の状況も、内容的には厚木市と変わらない。ただ名目がそういう形になっているという形ですが、そういったものを他市と比べても、他市もまだできていない部分もありますが、さまざまな形で厚木市としてこういった方向を早急に、特別支援教育を行うという方向性をよく考えていただいて、検討していっていただいて、まずはできることはネットワークマップが一番早い方法ですし、すぐできる形ではないかと考えておりますので、ぜひともその辺を検討していただいて、早急に作成をお願いできればなと考えております。  次に、伊勢原養護学校に通っている生徒たちの問題でありますが、伊勢原養護学校に通っているバスがありますけれども、このバスについては、当初は市役所から発着をしていたようですが、工事のために今総合福祉センターが発着場所になっているようであります。この発着場所について、市役所もそうですけれども、総合福祉センターも同様ですが、まちの中にありまして、当然ご承知のように、厚木市の場合は一極集中の形になって、本厚木駅周辺に出てくるときに交通渋滞をかなりするという状況がございます。これにつきまして、実際にバスを使用している児童を送ってくる場合に大変時間がかかって、子供さんお1人の方はまだいいとは思いますが、ご兄弟がいらっしゃるとか、ほかに高齢者の方が家にいて見ていらっしゃる方とか、そういった家庭のさまざまな状況がありますが、かなりの時間がかかってしまう。また送ってくる生徒にも負担がかかるということを考えますと、こういった伊勢原養護学校に通っているバスの発着場所を何カ所かふやせないのかなという考えでいるんですが、また最良であれば循環ができないのかという形で考えておりますが、実際にそういうことが可能なのか、または今後そういったことはできるかどうかをちょっとお聞きしたいんですが。 22 ◯柳田俊雄教育総務部長 伊勢原養護学校の小学部、中学部に通学する児童・生徒につきましては、今お話がございましたように、今年度は総合福祉センター、それから伊勢原養護学校の区間を、現在は29人乗りのマイクロバス、それで送迎をしてございます。ただ、今お話しのように、大体20分から30分で総合福祉センターから伊勢原養護学校の方へ、時間はそのくらいなんですが、今お話しのようなポイント制と申しますか、例えば公民館を発着点というような途中の乗車点ですか、そういった形で考えた場合は、一番最初に例えば総合福祉センターで乗った児童が、ずうっとポイントごとに行きますと、現在は20分から30分で行けるところが、1時間半とか、そういった長時間バスに乗っていなければいけないというような状況が考えられます。今大体6対4の割合で40%の方がバスで通学されているんですが、今後どうしてもバス通学の方が多くなって1台ではだめだという、例えば2台とかというような状況になったときに、そういったポイント輸送も含めて検討させていただきたいなというふうに思っております。 23 ◯14番 川口 仁議員 使う生徒数がふえればバスもふやさないと、大型は何か伊勢原養護の方は使えないみたいですので、29人乗りが最大になるのかなと思いますが、今使用している保護者の方とかにお話を聞きますと、時間的には子供たち、実質、さっき答弁で20分から30分とおっしゃいましたけれども、その前の自宅から総合福祉センターまで来る時間を考えますと、1時間ぐらいだったら子供たちも大丈夫ではないかというお話をされておりました。ですから、何カ所かポイントを決めるのは非常に難しい部分もありますが、1時間ぐらいで行ける範囲内で早急に検討をしていただくお考えはないでしょうか。 24 ◯柳田俊雄教育総務部長 基本的には、障害をお持ちのお子さんが通学するという中での養護学校のスタンスとしては、将来自立して社会参加していただくためにも自力通学というのが基本になってございますが、たまたまそういった自力通学が困難な方につきましては現在マイクロバスの送迎をしてございますので、できますれば、そういった養護学校の通学の趣旨等もちょっと含めて考えてみたいなとは思っているんですけれども、もう少しよく研究させていただければというふうに思っております。 25 ◯14番 川口 仁議員 わかりました。よく検討していただいて、前向きな方向で考えていただければと思います。  もう1つ、バスの件ですが、今お答えのように、伊勢原養護学校に関しましては自立通学というのを方針としてはお持ちでいらっしゃいます。ですから、今の中の答弁が正しいかどうかはまた疑問ですけれども、小・中学生が今バスについては利用できておりますけれども、高等部に通っている子供たちというのは今バスが使用できない形なんですね。当然今お答えのように、伊勢原養護学校につきましては、自立で通える形でというのが学校の方針にもなっているので、それを踏まえた上で質問させていただきますが、高等部の段階で自立で通っている方もいらっしゃいますが、高校生も使えるという形で方向性として持っていけたらなと思っています。ただ、小・中学生、義務教育という段階と高等部とはまた違いますけれども、その辺を考慮して、例えば高校生については使用する場合は有料とか、そういった形を検討して、使用できますよと。ただ使用してくださいという形ではなくても、何らかの形で使用はできるという方向性をお考えではないでしょうか。 26 ◯柳田俊雄教育総務部長 学校側の趣旨が自力通学ということでございますので、私どもの方が先走った考えでお答えをするのはどうかなというふうに考えますので、ポイント送迎も含めて、今後、学校側とちょっとよく相談をさせていただきながら、研究をさせていただきたいというふうに考えております。 27 ◯14番 川口 仁議員 ぜひ、ちょっとまた調査をいろんな形でしていただいて、最良の方法をご検討していただけたらと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  次に、留守家庭児童クラブについてでございますが、来年から全学校設置をされるということで、これは大変すばらしいことだと考えております。ただ、今まではとにかく設置をまず第一にと多分お考えになられていたところもあるかとは思いますけれども、現状では、指導員の方の研修の充実を図るという教育長の答弁もありましたけれども、現在の研修会の参加できる状況、または参加で充実を果たしてしているのかなと。また、今後、市独自で研修会を開催するお考えはありますでしょうか。 28 ◯熊坂武雄生涯学習部長 クラブ指導員の研修につきましては、先ほど教育長答弁申し上げましたが、現在開催をしております主任指導員会議、これは毎月開催をいたしておりますけれども、その中におきまして社会教育指導員によります研修を実施いたしております。また、神奈川県の青少年総合研修センターで主催をいたしております研修にも積極的に派遣をいたしておりまして、おおむね2年に1回は全員が受講できるような形にいたしてございます。今後、県の主催の研修会とあわせまして市独自の研修会も開催をいたしまして、全指導員が最低年1回は研修に参加できる、このような体制で研修の充実を図ってまいりたいというふうに考えてございます。 29 ◯14番 川口 仁議員 ありがとうございます。現段階で実際に指導員の方々の声を聞きますと、もっともっと研修をして充実をしていきたいという希望もあるようですので、神奈川県とかでやっている研修会だけではなくて、市独自の、実際に対応した形の研修会もぜひとも考えていただいて、1人でも多く、またできれば全員の方が研修に何回も参加できるような形を、一気にというのはもう無理な話ですので、交代でも回数が多ければ交代で全員が参加できるわけですので、ぜひとも市独自で研修会等を開催していただいて、そういう参加できる場を提供していただければなという考えでおります。よろしくお願いいたします。  あと、児童クラブの活動に際してですが、今1つの教室だけで見ていただいているところもあるようですが、こういったところは1つの教室に何十名という生徒が一気に閉じ込められるというか、1つの教室だけという形になっているところもあるようですが、そういったところは子供たちも、また指導員の方も非常に圧迫感を受けていまして、全体的に開放するというのは、川崎市の例ですとかいろんなことを考えますとさまざまな問題があるようですので、一部、指導員の方々がしっかり目が届く範囲内で、例えば1週間のうちのこの時間は校庭を使えるとか体育館を使えるとか、そういった方向性で、1つの教室だけではなくて、もっと広い形で学校内を、学校と相談をしながらという形にはなるでしょうけれども、使用していくという方向性は考えていらっしゃいますでしょうか。 30 ◯熊坂武雄生涯学習部長 学校の施設利用につきましては、現在、高学年の授業終了後の利用、あるいは学校がお休みのときですね、休業時の体育館の利用など、授業に支障を来さない範囲で、各学校とクラブが連携をいたしまして、利用をさせていただいております。今後におきましても、議員ご指摘のとおり、部屋にばかりはいられませんものですから、学校側と十分協議をさせていただきながら、できるだけ学校施設の利用をお願いしてまいりたいというふうに思います。 31 ◯14番 川口 仁議員 ありがとうございます。実際にもう学校と相談をしながら、校庭を使ったり体育館を使ったりという形では行われているという話もありましたけれども、もっと最良の方法で、学校側とよく相談をしながらでなければ非常に危険性も伴いますので、相談をしながら、もっと子供たちが自由に、普通の形で学べるような形を十分配慮していただいて、対応していただければなと思っております。  今実際に全学校でそれが行われているんでしょうか。 32 ◯熊坂武雄生涯学習部長 基本的には全学校、22の、今のところは小学校でございますが、学校側のご理解をいただきまして、可能な限りの利用はさせていただいております。 33 ◯14番 川口 仁議員 ありがとうございます。今後もよく相談をしていただいて、事故のないような形で進んでいただければと思っております。  次に、障害を持っている児童の入所等についてお伺いしたいんですが、障害を持っている子供たちの入所についての状況といいますか、どのような対応をされているのか。  また、入所の優先順位等、今考えていらっしゃるとは思いますが、実際にされていますので優先順位等もしっかり見ながらやられてはいるかと思いますが、今現在の優先順位が最良な優先順位なのかどうかというお考えをお聞かせ願いたいと思います。 34 ◯熊坂武雄生涯学習部長 障害を持つ児童の入所につきましては、ことしの12月1日、今月の1日現在では10人のお子さまをお受け入れをいたしてございます。具体的な入所要件といたしましては、食事や排便、あるいは身辺整理等が自力でできるかどうか、また介助を求めることなく集団行動に耐えられるかどうか、そのほかクラブ室の形状を変えないで対応できる児童であるかどうか、この辺を要件といたしまして入所をお願いしているところでございます。  また、障害の児童が入所した場合には、原則的に指導員1人を増員いたしまして対応しているところでございます。今後におきましても、多方面から検討していきながら、可能な限り障害を持つ児童の方の入所につきましても進めてまいりたいというふうに思います。  また、入所の優先順位が今のやり方で適切かどうかということでございますけれども、先ほど教育長答弁いたしましたとおり、本市の留守家庭児童クラブの目的は、適切な保護が受けられない児童を対象ということでございまして、入所に伴います優先順位といたしましては、ひとり親家庭であるとか、保護者等が病気療養中の家庭とか、お子さんの家族の状況、あるいは保護者の就労状況等を考慮いたしまして、適切な保護が受けられない児童なのかどうか、総合的に判断をした中で入所決定をいたしておるところでございます。 35 ◯14番 川口 仁議員 ありがとうございます。就労が一応条件という形にはなっているようではありますが、就労というだけではなくて、今ご答弁いただいたように、例えばひとり親の家庭が、ただそれが就労していなくてもひとり親の家庭のところもあって、さまざまな形で就労ができない方も中にはいらっしゃったり、さまざまな状況があるんですね。例えば障害を持っている方がご兄弟がいらっしゃるという方もいらっしゃいますし、そういったことを考えますと、就労だけが条件、最優先みたいな形で、そういうイメージを持っていられる方が結構多くいらっしゃいます。今のお考えですとそういった考えではなくて、就労がメーンということではなくて、あくまでもひとり親家庭、または保護者等が病気療養中とか、そういった理由を優先順位でお考えになられるということですので、その点は安心をいたしましたけれども、ぜひとも就労だけがメーンというだけではなくて、さまざまな形でよく検討していただいて、保護者が就労しているからだとか、また子供さんが低学年だからだとか、そういった問題だけではなくて、よくその家庭の状況を見ながら、優先順位をしっかりと見きわめていただいて、判断をしていただきたいなと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。  最後になりますけれども、さまざまな形で再質問させていただきましたが、検討しますというご答弁をかなりいただきましたので、ぜひとも検討していただいて、早急な対応をしていただきたいなと。いつまでという答弁は非常に難しいでしょうから、日にちを限定するわけには多分いかないと思いますので、その辺は考慮いたしますけれども、ぜひとも早急に検討していただいて、前向きな方向性で考えていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  以上です。ありがとうございました。 36 ◯高橋徹也議長 ここで10分間休憩いたします。      午前9時49分  休憩    ─────────────      午前9時59分  開議 37 ◯高橋徹也議長 再開いたします。小島一郎議員。 38 ◯19番 小島一郎議員 (登壇)通告に従い、質問いたします。  まず、安心安全のまちづくりの視点から、防犯対策についてお尋ねをします。  近年、社会環境の変化、地域連帯感の希薄化などにより、犯罪は複雑化、多様化する傾向にあります。犯罪実行者の低年齢化とともに、高齢者をねらった悪質で巧妙な犯罪が増加しております。犯罪や事故を未然に防止するための対策にどのように取り組んでおられるのか、お聞きをいたします。  次に、快適生活のまちづくりについてのお尋ねですが、交通渋滞の解消、市内中心部の空洞化についての取り組みでありますが、市長は就任以来、三大施策の1つに交通渋滞の解消を挙げられ、種々の施策に鋭意取り組んでおられます。しかし、車社会の今日、自動車の保有台数は年々増加し、渋滞解消に有効なバイパス道路の新設や現道の拡幅整備も、財源や用地確保、環境問題などの解決に多くの時間を費やし、現実は非常に厳しい状況下にあります。また、車社会の進展は、大きな駐車場を備えた郊外型大型店舗に消費者の足を向けさせ、中心市街地のにぎわいを奪う大きな要因の1つになっていると考えます。このような現象は本市だけにとどまらず全国的な問題となっており、厚木市の特徴を生かした活性化対策についてお伺いをいたします。  次に、県知事が提唱するマニフェストについてですが、本年4月、統一選において松沢知事が提唱された37項目のマニフェストが本市にどのような影響を与えるのかをお伺いいたします。  質問をまとめます。 (1) 市政一般について  ア 安心安全のまちづくりについて  (ア)防犯対策についてどのように取り組んでいるのか。  (イ)関係機関との調整はどうしているのか。  イ 快適生活のまちづくりについて  (ア)交通渋滞の解消についてどのように取り組んでいるのか。  (イ)市内中心部の空洞化についてどのように取り組むのか。  ウ 県との関係について  (ア)知事が提唱するマニフェストが本市に与える影響についての質問でございます。  よろしくお願いいたします。 39 ◯高橋徹也議長 市長。 40 ◯山口巖雄市長 (登壇)ただいま小島議員より、安心安全のまちづくりについて、防犯対策についてどのように取り組んでいるかというお尋ねでございますが、治安に対する本市の取り組むべきことは、犯罪が発生しにくい環境づくりであります。厚木市内で本年10月までに認知されました刑法犯の件数は、市民の方々の温かいご協力により、昨年同時期より515件も減少しているところでございます。  空き巣や車上ねらい、ひったくりなどの身近な街頭犯罪被害が後を絶たず、市民の体感治安の低下を招いておることは事実でございます。こうしたことから、市民総ぐるみで運動を展開すべく、各地区安心・安全なまち会議の組織化を初め、防犯キャンペーン、民間防犯監視所の設置、防犯灯の照度アップ、街頭緊急通報装置の設置、市民の犯罪防止活動を支援するためのホームページやケータイSOSネット等による犯罪状況の提供を図るとともに、防犯SOS情報車制度の活用や市民安全パトロール車による市内巡回、また防犯ネットワーク化を図るためのセーフティーベストの作成など、地域と行政が一体となって、積極的に安心して安全に暮らせるまちづくりに取り組んでいるところでございます。  次に、関係機関との調整はどうなっているのかとのお尋ねでございますが、犯罪を防止するためには、犯罪の発生しにくい環境の整備と、犯罪を許さない市民の目をネットワーク化することが大切であると考えております。そのために、警察はもとより、各地区安心・安全なまち会議や防犯協会を中心に、地域、ボランティア団体との密接な連携を図り、安心で安全なまちづくりに取り組んでいるところでございます。  次に、快適生活のまちづくりについて、交通渋滞解消についてどのように取り組んでいるかとのお尋ねでございますが、快適な市民生活と活発な経済活動を支えるために、道路交通ネットワークを構築する視点から、環状系の都市計画道路を初め実効性に配慮した主要路線に重点を置き、整備を推進しているところでございます。また、幹線道路との交差部などボトルネック箇所においても、即効性の高い交差点改良及びバスベイの設置事業を進めるなど、総合的な見地から積極かつ着実な事業推進に努めているところでございます。  次に、市内中心部の空洞化についてどのように取り組むのかとのお尋ねでございますが、本市におきましては、22万人の人口を7万人上回る29万人の商圏人口などから判断いたしますと、周辺都市からの購買力を吸収する商業集積が存在しているものと判断いたしております。今日、全国的な規模で中心市街地の機能の低下が言われているところでございますが、本市におきましては、幸いにも中心市街地における一部の大型店舗の再利用という状況が見受けられてきております。こうした現状を踏まえ、TMOによる商業等の活性化の推進とともに、行政として中心市街地における広域的な商圏を見据えながら、商業、業務、住居、アミューズのバランスのとれた多機能なまちづくりを進めていくことが必要であると認識しているところでございます。  次に、県との関係について、知事が提唱するマニフェストについて、本市はどのような影響があるのかとのお尋ねでございますが、本年4月に就任された松沢知事は、37の政策で構成するマニフェストを提唱されており、現状においては本市への影響はないものと受けとめておりますが、これらの政策につきましては、現在県で策定を進めております新総合計画において具現化され、神奈川県議会等において審議されるものと伺っておりますので、その経過を注視しながら、必要に応じて検討してまいりたいと考えております。  以上です。 41 ◯19番 小島一郎議員 ご答弁ありがとうございました。  それではまず、防犯対策についてからの質問をさせていただきます。  今、今年の事件の発生件数、515件のマイナスというようなお話がございましたが、刑法犯全体では515件の減少ですが、刑法犯の中にもいろいろな種類があると思います。よく耳にするのが、ひったくりとか自転車の泥棒とか、これは全体の犯罪件数が低下しているのか、ある種の犯罪は増加しているか、その辺の傾向というのはどんな状況になっていますか。 42 ◯飛鳥井光治安心安全のまち担当部長 先ほど市長が答弁いたしましたように、全体におきましては、前年同期と比べましては515件の減少をしているところでありますが、警察の資料によりますと、そのような罪種、犯罪の内容でございますけれども、その減った内容は、車上ねらい、自動販売機荒らし、事務所荒らし、空き巣、こういったものの窃盗犯につきましては前年同期より520件減ってございます。またその反面ですけれども、詐欺などの知能犯、また窃盗犯のうちでも新手の金庫破り、万引き、こういったものにつきましては、数的には増加をしております。  傾向としましては、9月までがマイナス370件でございました。10月末までにおきましてまた145件減少をいたしまして、総体では515件の減少というふうな状況でございます。 43 ◯19番 小島一郎議員 犯罪全体が総数が減るということはいいことなんですが、こういう犯罪の中でも、いつ我が身に降りかかってくるかわからないようなひったくり、それとか不審火などもあると思いますが、市民が一番不安に感じるような犯罪というのはどんなのが考えられますか。 44 ◯飛鳥井光治安心安全のまち担当部長 昨年度、警察庁が1500人の方々を対象に、国民が不安を感じる犯罪全国調査というものをいたしました。それによりますと、空き巣、これが63%、すり、ひったくり、これが32%、自転車、オートバイ、自動車の盗難、これらが30%、車上ねらい31%。そういった傾向ではございますけれども、同様に厚木市においてはどうかということで、先月、10月でございますけれども、500人の方々にやはり同様の不安を感じる犯罪についてということのアンケートをさせていただきました。そういうふうな結果の中では、上位5つの罪種につきましてはほぼ国と同様でございますけれども、国の15位まで挙げた中に、厚木市におきましては放火、これが6番目に入ってございまして、全体では22.6%、75名の方が放火につきましても厚木市においては不安を感じるというふうなアンケート結果が出てございます。
    45 ◯19番 小島一郎議員 犯罪件数の総数の減少は見られるんですが、体感、市民が実際に感じられる事件、身近に発生する事件が多いということは、この件数の減少の効果を半減させ、厚木市は治安が悪いというような感じに受け取られてしまうと思います。路上のひったくり等に関しては、自己防衛、これが最大限必要だと思いますが、今厚木市の市民が不安を感じる放火に関してですが、この防止の対策をいろいろとっておられると思いますが、その辺のお答えがあったらお願いいたします。 46 ◯小島一郎消防長 不審火の状況でございますけれども、消防の分類でいきますと、不審火は放火または放火の疑いということになってございます。昨年は特に9月から10月にかけまして一般建物への連続放火というものが発生をしまして、特に消防団とも協力をしながら、警察機関と連携をとりまして、大がかりな警戒をしたところでございますけれども、本年につきましては、これは上半期の状況でございますけれども、火災件数65件、1月から6月までに発生をしておりますけれども、その中で放火または放火の疑いのある火災、これにつきましては20件でございます。全体の31%でございます。その中で特に建物火災については31件ございまして、この建物火災の31件の放火または放火の疑いのある火災というのは7件でございます。これは全体の11%ということでございますけれども、特に先ほど言いましたように本年につきましては、いわゆる一般建物、居住建物への連続放火というものは発生しておりません。  特に今後、歳末特別警戒等が行われます。放火の防止の三原則でございます戸締まりですとか監視、あるいは整理整とん、こういったものにつきまして市民の方々にPRをしていきたいというふうに考えております。 47 ◯19番 小島一郎議員 季節柄、これからが放火の発生が多い時期になると思います。よく防災無線あたりでも、家の周りに燃えやすいものを置かないような、今答弁いただきました身の回りの整理、これはもう市民の協力が絶対必要だと思います。この辺の取り組みをぜひ強化をしていただきたいと思います。  それと犯罪の発生で集団的なグループでやる犯行とか、市内でそういう発生件数というのは、最近の傾向でどうですか。 48 ◯飛鳥井光治安心安全のまち担当部長 市内で10月末までにカウントされております事件として認知されましたのは総体で5377件あるわけでございますが、このデータにつきましては警察からいただいたわけでございますけれども、罪種によりましての犯罪内容は、集団にいたしましても個人にいたしましても、1人1人の犯罪者の認知でございまして、なかなか集団の数字が、この犯罪認知件数の中では具体的にあらわされていないのが警察のデータでございますので、ご承知おき願いたいと思います。 49 ◯19番 小島一郎議員 それでは、防犯対策の1つの大きな項目であります、今年度から厚木市でも取り組んでおります防犯灯の照度アップ。今政策を実行されておると思いますが、照度アップの地元要望、この件数は今どのくらいありますか。そして件数に対する処理の内容、この辺の数字をお願いいたします。 50 ◯飛鳥井光治安心安全のまち担当部長 厚木市におきましては、今議員ご指摘のように、犯罪者の心理の中で一番気にするところの音、光、目という中の光の部分、これが照度アップの事業でございますが、おかげさまで照度アップにつきましても、各自治会のご協力をいただきまして、現在までの申請につきましては、地元から640灯ほどの申請が上がってございます。既に設置済みのものがそのうちの549灯でございます。あとの残につきましては、現在場所等の検討をしている最中でございますが、いずれにしましても暮れまでには、このあとの残りました91灯につきましては、全部設置するというふうな計画でございます。 51 ◯19番 小島一郎議員 年末を控えて、あと91灯、ぜひ鋭意取り組んでいただきたいと思います。  それとあと、保護者が今一番心配するのは、子供の連れ去り事件というのが多発をしておりますが、この辺は教育委員会としてどのように取り組んでおられるのか、お尋ねをいたします。 52 ◯柳田俊雄教育総務部長 最近、子供たちを取り巻く環境というのは悪化しているのかなというふうに思っております。そういう中で、子供たちの安全確保につきましては、児童・生徒が性的被害を受けないように、あるいは誘拐事件に巻き込まれないように、そういったものの安全指導を徹底してございます。例えば、登校は集団登校をしてございますけれども、下校についてはできるだけ複数で下校をするようにとか、また、学校外の場合は知らない人から声をかけられた場合にはできるだけついていかないとか、そういった具体的な例を持ち出しまして、日ごろから安全防止に努めているところでございます。 53 ◯19番 小島一郎議員 今、声をかけられたらついていかない、そういう指導という。最近の傾向として強引に連れ去るというような事件の報道が多々見受けられますが、その辺の対策としては、複数で行動するというような対応が、これが精いっぱいな問題だと思います。  それと先日の寺岡議員の質問の中にありました、今、各地域に子供駆け込みの家とかSOSとか、いろいろステッカーが張ってあります。これは各協力団体、それから自治会等で自主的な管理運営だというような答弁でしたが、今ステッカー等を張っている世帯数というのは、自主的な運営だとわかりませんか。厚木市のどのくらいの世帯に張ってあるか、その辺のデータがありましたらお知らせをいただきたいと思います。 54 ◯柳田俊雄教育総務部長 駆け込みポイントの関係だと思うんですけれども、ちょっとデータ的に古くて申しわけないんですが、平成12年の2月の調査では1万4110カ所に設置をしてございます。それと、そのほかに商店会連合会が駆け込みポイントというのを設置しているんですけれども、それについては977ですか。合計いたしますと1万5000強というようなことになります。 55 ◯19番 小島一郎議員 1万5000カ所という、それと各地区の健全育成会等でよく立て看板で啓発の標語等の掲示もされています。そのもろもろのものを総合すると、啓発活動に関してはかなりの効果があると思いますが、この駆け込みポイント、子供SOS、先ほどの件なんですが、そのステッカーを掲示している家庭でも、共働きで昼間留守の家庭とかいろいろ、ただ啓発に寄与している、実際に子供たちが駆け込めるような状況にない、そういう部分も見受けられます。これはその家庭の方の好意で掲示をさせていただき、善意に解釈をしたいと思いますが、今、人が常時いるコンビニは市内に店数は相当あると思います。通学路に指定されている沿線にもかなりあると思いますが、この辺のコンビニへの協力体制というのは教育委員会として指示はされているのかどうか。 56 ◯高橋徹也議長 その前に、先ほどの質問に対して、経済部長から関連答弁がございます。 57 ◯石井俊次経済部長 先ほどご質問ございました商店会連合会で実施しております駆け込みポイントの箇所でございますが、本年7月1日現在の調査で、市内で958カ所、それから中心市街地の5商店街では402というふうな数字でございます。 58 ◯柳田俊雄教育総務部長 駆け込みポイントのコンビニの利用ということでございますけれども、子供たちにとってみれば、確かにより多くの駆け込みポイントがあることによって安全確保ができるという意味では、そういった意味では非常に大切かなというふうに思いますので、ただ、それぞれPTAとか青少年健全育成会とか商店会連合会とかが自主的に活動されてこの駆け込みポイントを設置してございますので、行政が中に入ることによってそういった自立を阻害するようなことになってはまずいと思いますので、よく経済部とも調整をさせていただきたいなというふうには思っています。 59 ◯19番 小島一郎議員 ぜひ有効な手だてを考えていただきたいと思います。  それと、ちょっとまた戻っちゃいますが、今児童館の閉館が5時ですよね。冬の間の5時というとかなり暗くなります。連れ去り等の事件が発生している中で、この児童館の閉館5時、子供たちの帰りに指導員がどのような注意を与えているのか、お聞きをいたします。 60 ◯熊坂武雄生涯学習部長 児童館の閉館時間、今議員お話しのように午後5時でございます。冬季は日が短いものですから、5時ですともう暗くなってございます。したがいまして、指導員は、5時を待たずにできるだけ日のあるうちに帰宅するように指導をしているところでございます。また、先ほど教育総務部長が答弁いたしましたとおり、帰りには複数で帰るように、あるいは知らない人から声がかかっても、そういう人には決してついていかないようにというふうな指導は、学校同様、指導員がしているところでございます。 61 ◯19番 小島一郎議員 子供たちを取り巻く環境も非常に厳しい状況にあると思います。ぜひ市内の子供たちが被害に遭わないような対応をぜひ考えていただきたいと思います。  次に、快適なまちづくりの中から交通渋滞の解消についてお聞きをいたします。  市内では国道や県道が飽和的な渋滞になっております。交差点の改良とかバスベイの設置とかも鋭意取り組んでおられますが、今後の整備状況、バスベイ、交差点の改良、箇所数等今後の予定をお聞かせをいただきたいと思います。 62 ◯和田 浩道路部長 交差点の整備状況につきましてでございますが、平成14年度末で交差点改良を40カ所、バスベイの設置につきましては81カ所既に完了してございます。今年度でございますが、交差点改良を現在7カ所、それとバスベイを3カ所の整備にかかっておるところでございます。  なお、今後の計画につきましては、平成16年から19年度にかけまして、交差点改良を18カ所、バスベイの設置を13カ所整備していく予定でございます。  以上です。 63 ◯19番 小島一郎議員 今後の計画で、交差点の改良が18カ所、バスベイの設置箇所が13カ所。これを完了すると、大体今現状考えられる交差点の改良、バスベイの設置、現状ではこの対応をとれば市内は大体完了、そういう考えでよろしいですか。 64 ◯和田 浩道路部長 計画がたまたま平成19年度まで今計画しておるところでございまして、これは優先順位の高いところを平成19年度まで今ピックアップさせていただいております。今後もまだまだ市内には交差点の数はたくさんございますので、そういったところも手が届けば続けてまいりたいと、このように考えております。 65 ◯19番 小島一郎議員 渋滞解消に有効な手だての1つになると思いますので、ぜひ早期の対応をお願いいたします。さらに整備が必要な箇所が生じた場合は、状況をよく把握をされて、積極的に進められるように要望をしておきます。  次に、交通渋滞の根本的な解消の対応策として、渋滞している国道や県道を補完する都市計画道路の整備が非常に重要だと思います。特に厚木市の交通渋滞のネックだと言われている環状線に関して、交通量の総量の分散を図るとかいろいろな目的があると思いますので、現在、市、それから県、国でも進めておりますが、特に厚木の環状3号線、それと厚木バイパス線と246号の妻田で交差するこの取りつけ部分、それから座間荻野線、この3路線の進捗状況、これをお伺いいたします。 66 ◯和田 浩道路部長 議員お尋ねの環状3号線と厚木バイパス線の246号取りつけ部、それと座間荻野線の進捗状況ということでございますが、まず最初に環状3号線でございます。現在、鋭意用地交渉、一部工事に着手という形をとっておりますが、今後の予定といたしましては、毛利台団地から相模原大磯線までの300メートルにつきまして、平成17年度までに一応完成を目指しております。それから引き続きまして、相模原大磯線から愛名森の里線までに至る200メートルにつきましては、さらに1年おくれの平成18年を目途に現在計画しておるところでございます。  それから、厚木バイパス線の246号の取りつけ部でございますが、これはかなり協議に手間取ったと申しますか、基本的な協議の部分で時間をかなり要しました。それが昨年度の当初部分に決着いたしまして、今は詳細設計を組ませていただきまして、その詳細設計の内容に取り組むべく、現在、警察と横浜国道工事事務所と協議を続けているところでございます。この協議が成立いたしますれば、来年度の早い時期には協定の締結がなされるものと理解しております。その協定の締結をいたしますれば、横浜国道工事事務所の方で受託していただきまして、工事を平成17年までには完成をしたいということを聞いております。  それから、座間荻野線でございますが、現在1期事業といたしまして、平成19年度を目途に国道の129号から中津川右岸の厚木バイパス線との交差部まで約1100メートルを整備中でございますが、今年度の工事につきましては、129号との立体交差化、掘り割り区間の構築工事等を進め、来年には中津川の河川部におきます3基の橋脚工事を予定しておるということでございます。  なお、残り区間、まだ2期、3期ございますので、これにつきましても順次整備に着手していただくべく要望活動を続けてまいりたい、このように考えております。  以上です。 67 ◯19番 小島一郎議員 ぜひ渋滞解消の大きな力になると思いますので、鋭意進めていってもらいたいと思います。  また、座間荻野線が厚木バイパス線まで開通すると、相当数の車の分散が図られると思います。そのような重要な区間でございますので、ぜひ早期に実現ができるように鋭意努力をしていただきたいと思います。  それと市長がおっしゃっていますハイウエーのまちあつぎ、ハイウエーのまちあつぎということは、高規格3路線がございますね、さがみ縦貫道、それから厚木秦野道路、それと第二東名、この3路線の進捗状況、これをお伺いいたします。 68 ◯和田 浩道路部長 高規格関連3路線の進捗状況ということでございます。まず、さがみ縦貫道路でございますが、現在おおむね90%程度の用地取得が完了しておるということでございます。一部分工事に着手をしておりまして、上依知、山際周辺ではもう工事の形態がとられておるところでございます。このまま推移すれば、平成19年度の完成にうまくいくんではないかと思っております。  それと厚木秦野道路でございますが、三田地区の方から厚木北インターまでの2.6キロ区間につきまして、昨年に引き続きまして測量並びに土質調査を行うべく、地元説明会を予定いたしております。これもまだ整備区間がすべて決まったわけではございませんが、整備区間につきましてはこのような調査測量形態にも着手がなされたということで、一応順調とは申しませんが、かなり前向きに行けるんではないかと思っております。  それから、高速自動車国道でございます、第二東名でございますが、これにつきましては今年度から、戸田地区におきまして、東電の鉄塔の関係で説明会並びに用地測量、そういったものに入っておりますが、今後につきましては、道路関係四公団の民営化の方針がまだ政府で決定していないということもある中で、国土開発幹線自動車道建設会議が本来であれば年内に行われるというところでございましたが、まだ委員が全員そろっておりません。そろっておりませんというか、決定しておりません。多分年あけ早々に委員が決まれば、国幹会議の開催の日にちも決定するんではないかと。その国幹会議を受けまして、新たな新会社が整備すべき区間、それと新直轄方式をもって整備する路線の大枠が見えてくるんではないかと。そういった中で我々も心待ちにしておるところでございまして、今後とも国の動向を見きわめながら要望活動を継続してまいりたい、このように思っております。  以上です。 69 ◯19番 小島一郎議員 ありがとうございます。厚木秦野道路に関しては、年内に測量に関しての地元説明会があるということは私も承知をしておりますが、まだ着工のめど等に関しては未定ということでございますが、ぜひ市内の交通渋滞解消、それから車の分散の意味でも、ぜひ努力を続けていただきたいと思います。  次に、市内の中心部の空洞化についてですが、今市長の答弁の中にも人口を7万人も上回る29万人の商圏人口があるというようなお話がございましたが、これは市内全体じゃなく、隣接する市町村との境界付近にある、その辺を広域的にとらえての商圏、そういう考えでよろしいのかどうか。 70 ◯渡辺兼行21総合政策担当部長 先ほど市長からご答弁申し上げました商圏人口につきましては、今議員お尋ねのとおり、人口は22万人でございますので、他都市から厚木にお買い物等でおいでになっていらっしゃるという人口をとらえた人数でございます。 71 ◯19番 小島一郎議員 この29万人の購買力というんですか、総枠でいいんですが、購買力というのはどのくらいあるものなんですか。 72 ◯渡辺兼行21総合政策担当部長 1つには小売商業の販売額というところに結びつく数字だというふうにとらえてございますけれども、単純に平成14年度の小売商業の販売額をとらえますと2925億円というふうになってございます。ただ、この数字が単年度だけでお話し申し上げてしまいますとどういう意味を持っているのか非常にわかりづらい部分がございますが、昭和60年の同じく販売額が1685億でございます。ここ17年間で1240億ほど伸びてございまして、単年度でまいりますと74億円の伸びというふうな、この伸び率が大体173%ございますけれども、この伸び率は県下の19市の中でトップ、第1位というふうな伸び率を示してございます。 73 ◯19番 小島一郎議員 そうしますと、本市に関しては、中心市街地の空洞化、広域的な商圏から見たらそんなに心配する状況ではないという解釈になると思うんですが、ただ寂しいのは、駅の周辺のこの辺で閉鎖している店舗、シャッターのおりている店舗が多い、これが非常に寂しい感じがいたします。この辺の取り組みはどのように今後されていくのか、お尋ねをいたします。 74 ◯渡辺兼行21総合政策担当部長 先ほどの心配ないのかということでございますけれども、総体的な販売額につきましては、これは市域全体でのお話でございます。中心部に限りますと、やはり市長から先ほどご答弁申し上げましたとおり、全国的な傾向と似たような傾向を示している。今議員ご指摘のとおり、駅周辺におきましても、やはり店舗にあきがあるところが目立っていると。ただ、市長からもご答弁申し上げましたとおり、一部に本市の場合には大型の空き店舗等の再利用というふうな動きもございます。今後そうした点につきましては、先般7月の時点で商工会議所が中心になって取りまとめをされましたTMOの構想を市が認定を申し上げてございます。そうしたTMOの構想の商業者による進展、進捗と合わせて、行政におきます都市整備事業等を並行しながら推進することによって、行政による人の流れを生み、また人の集まりを呼び、その集まった人を商業者の方が購買者に変えていくというふうな取り組みが必要なんではないかというふうに判断をいたしてございます。 75 ◯19番 小島一郎議員 厚木では昨年度ですか、消費者の通行量調査をされておると思いますが、その調査結果から駅周辺の人の流れというのは読み取ることができますか。 76 ◯渡辺兼行21総合政策担当部長 実はTMOの構想を取りまとめをいたします際に、平成15年の1月と2月に通行量の調査をいたしてございます。1月の末に平日で調査をいたしますと、駅の広場のところで5万5000人の方がカウントできます。これは朝の10時から夜の10時、いわゆる通勤時間帯を外してございます。これが日曜日になりますと、駅のところで3万1000人と。  ところが、この駅の広場から一歩、道を渡りまして、一番街の方の入り口あたりで通行量をカウントいたしますと、2万1000人までその数が落ちてしまうというふうなことで、駅の近辺には非常に大勢の方がいらっしゃいますが、お買い物等でそこから先へいらっしゃる方は非常に少なくなってしまうというふうなことが、この調査の中からは読み取れる数字でございます。 77 ◯19番 小島一郎議員 駅の周辺に集中していて、それが分散していかない。これから駅周辺の消費者を分散させるのが厚木市の大きな問題になると思います。市の市街地の活性化のために、ぜひここへ集中している消費者の人口を、魚の集団ではないですが、駅周辺を回遊するような、ぜひその辺の手だてを考えていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  ちょっと時間がなくなっちゃいましたので、マニフェストに関しては1点だけ。  市内に高校が6校ございますが、この廃合等に関しての何か情報がありましたら、お知らせいただきたいと思います。 78 ◯高橋徹也議長 21総合政策担当部長から答弁があります。 79 ◯渡辺兼行21総合政策担当部長 回遊性を生むというふうなことにつきましては、先ほど申し上げましたとおり、行政側で人の流れを呼び込むような整備事業を進めてまいりたいというふうに考えてございます。 80 ◯山口巖雄市長 先ほどの知事のマニフェストに及ぶ高校の再編の問題については、現状の中ではこれ以上の再編、それよりも、特色のある学校づくり、高校づくりに意を用いたいというような状況下を伺っているところでございますので、ご理解願いたいと思います。 81 ◯高橋徹也議長 小島議員、まとめてください。 82 ◯19番 小島一郎議員 以上で質問を終わります。ありがとうございました。 83 ◯高橋徹也議長 ここで10分間休憩いたします。      午前10時50分  休憩      (松田則康議員退席)    ─────────────      午前11時00分  開議 84 ◯高橋徹也議長 再開いたします。森屋騏義議員。 85 ◯26番 森屋騏義議員 (登壇)日本共産党の森屋騏義です。通告に基づいて質問をいたします。  先日、ご承知のように、外務省職員がイラクでテロの凶弾に倒れました。まことに痛ましい限りですが、小泉内閣には、みずからの愚かな判断がテロを誘発させたかもしれないとの思考などは全くないようで、専らテロに屈するなと、自衛隊を送ることに夢中になっています。  私はこれまでも歴代の内閣を厳しく批判してきましたけれども、小泉内閣は史上最悪にして最も凶暴な内閣と言わざるを得ません。総理の国会答弁を見ても、すりかえと開き直りがその特徴です。歴代内閣が軍隊ではないとごまかし続けてきた自衛隊を、軍隊と公然と言い放つなどは、開き直りの典型でもあります。  教育の分野でも、教育基本法に反することをさんざん国民に押しつけてきておきながら、その結果としてのゆがみや、あるいは各種のこの厚木にも起きておりますさまざまな否定的現象の拡大を口実に、今度は教育基本法が悪いかのごとき言い方をして、これを改悪させようというのも、この悪質な論理のすりかえであります。  教育基本法の前文は「われらは、さきに、日本国憲法を確定し、民主的で文化的な国家を建設して、世界の平和と人類の福祉に貢献しようとする決意を示した。この理想の実現は、根本において教育の力にまつべきものである。われらは、個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を期するとともに、普遍的にしてしかも個性ゆたかな文化の創造をめざす教育を普及徹底しなければならない。ここに、日本国憲法の精神に則り、教育の目的を明示して、新しい日本の教育の基本を確立するため、この法律を制定する。」とうたい上げています。悲惨な体験から生まれた平和憲法を、一国平和主義では通用しないなどとわめく次元の低い政治家や、金もうけのために企業の都合のよい人材づくりに口出しをする財界人に、繰り返し語りたい言葉でもあります。  厚木市では、平成14年度、これを教育元年と位置づけ、学校週5日制実施の対応も含めた生涯学習を強調され、さらに教育改革担当部まで設置されています。それぞれ意欲的に取り組むことは結構ですが、教育委員会が最も責任を負うべき義務教育の分野にも、退廃した社会の悪影響が容赦なく入り込んできて、子供たちをむしばんでいます。無限の可能性を秘めた子供を守りはぐくんでいくために、多方面からの協力、努力も大事ですが、教育委員会でなければできないこと、教育委員会の姿勢が事態を打開することなど多々あると思います。これらについて伺うものであります。  市立病院については、新年度からのスタートで、体制は問題なく来ていることに、準備段階からご苦労されてきた関係者の皆さんのご努力に感謝を申し上げます。  市民の期待が大きいほど、要求もまたたくさん出てきます。しかし、既存の施設であり、改正医療法などの制約もあって、運営に当たっては困難もあろうと思いますが、課題や今後の対応などについて伺うものです。  次に、市民への行政対応のあり方については、昨年も職員の意識改革の問題で質問をし、指摘をいたしました。その後、また幾つかの苦情が私のもとにも寄せられています。こうした点は注意を喚起する程度にとどめたいと思いますが、今回、西山の自然、財産を守る立場からの陳情も出されていますので、住民対応の問題として伺っておきます。  同じく要求の多い公園、広場の設置問題も伺います。  以上、質問をまとめます。 (1) 教育行政について  ア 学校教育における教育委員会の果たす役割について  (ア)子供の教育環境改善、整備にどう努めているか。  (イ)子供たちの成長発達を保証していく上で何を重視しているか。また、改善克服すべき課題は何か。 (2) 市長の政治姿勢について  ア 厚木市立病院の運営について  (ア)安全で利用しやすい病院として、これからの課題は何か。  イ 市民への行政対応のあり方について  (ア)多様な市民要求に対する対応は適切になされているか。  (イ)公園や広場の設置要求を把握しているか。また、これにどのようにこたえていくか。  以上が質問です。よろしくお願いいたします。 86 ◯高橋徹也議長 市長。 87 ◯山口巖雄市長 (登壇)ただいま森屋議員よりご質問いただきましたけれども、教育行政につきましては後ほど教育長からご答弁をさせていただきますので、私の方からは、市長の政治姿勢についてご質問いただきましたことについて、さきにお答えをさせていただきたいと思います。  厚木市立病院の運営につきまして、安全で利用しやすい病院として、これからの課題は何かとのお尋ねでございますが、開院以来、市民の生命と健康を守る拠点として、地域の医療機関や保健福祉施設との連携を図り、急性期を中心とした2次医療の提供と高度医療の提供に努めており、市民の皆様から、市立病院になってよかったとの感謝の言葉をいただき、さらには医療環境や職員の対応について高い評価をいただいているところでございます。また、市民ニーズにおこたえするために、小児救急医療の充実や女性総合外来の設置、超高速CTを導入するなど、市民の方々や患者の皆様から信頼される病院づくりを進めているところでございます。  これからの課題と対策といたしましては、地域医療との連携をさらに強化することが、地域の中核的病院としての役割と認識し、休日、夜間の1次救急を担うメジカルセンターを病院敷地内に移転する準備を今進めているところでございます。また、待ち時間を短縮するためのオーダリングシステムの開発に着手したところでございますし、また、駐車場の問題につきましては、タクシー乗り場を設置するなど対策を講じているところでございますが、長期的な検討課題であると認識をいたしているところでございます。  次に、市民への行政対応のあり方について、多様な市民要求に対する対応は適切になされているかというお尋ねでございますが、市民が主役のまちづくりの理念のもとに、わたしの提案や、あるいは自治会長と市長との集い、子育てホットフリートーク、あるいは女性経営者との集い及び福祉施設経営者との懇談会等さまざまな機会をとらえて、市民各層の皆様に私が直接お会いさせていただき、ご意見を伺っておるところでございます。そうした中からのご要望の内容につきましては、すぐに対応できるもの、あるいは来年度予算で対応していかなきゃならないもの、長期的に取り組むもの、国、県へ調整をお願いするもの、そういった区別をしながら、きめ細かな対応を行っているところでございます。  さらに、地域の総合窓口であります地区市民センターにおきましても、地域の直接の声をお聞きし、迅速に対応しており、市民の皆様方から高い評価をいただいているところも事実でございます。今後も市民サービスの原点であります3S、セーフティー・スピード・サービスをモットーに、適切な対応をしてまいりたいと思います。  次に、公園や広場の設置要求を把握しているか。また、どのようにこたえていくのかとのお尋ねでございますが、平成13年度に実施いたしました市民意識調査の中で、今後どのような施設整備が必要かとのアンケートに対しまして、公園の整備を要望される市民が最も多く、また、自治会長対話や子育てホットフリートークでの話し合いの場においても多くのご要望をお寄せいただいておりますことから、積極的に整備が必要な施設であると認識をしているところでございます。こうした中で、今年度から都市公園を補完する施設として、50カ所のサロンパークの整備を進めてまいりたいと思っております。街区公園等の都市公園整備に当たりましても、公園不足地域を優先しつつ、公園の適正配置を考慮しながら、計画的に整備をしてまいりたいと考えているところでございます。  教育行政は教育長からご答弁いたします。 88 ◯高橋徹也議長 教育長。 89 ◯長谷川美雪教育長 (登壇)学校教育における教育委員会の果たす役割について、子供の教育環境改善、整備にどう努めているかとのお尋ねでございますが、平成14年度を教育元年と位置づけ、厚木らしい教育を推進するため、まなびをひらく学校づくり推進事業、心の教育事業の活用や、特色ある学校づくりを推進するための補助教員の配置など、人的支援を中心とする教育環境の整備充実に努めております。  施設の改善、整備につきましては、老朽化等が著しいものを精査し、学校間格差が生じないよう配慮しながら、緊急性の高いものから順に改修工事や修繕を行い、教育環境の確保に努めております。
     また、近年、食に関する指導の充実が求められていることから、安心安全な食材の提供や、衛生管理を徹底した自校方式の単独調理場の整備を進めております。  なお、校舎耐震補強工事につきましては、県下でいち早く補強工事に着手し、耐震補強が必要な21校39棟の小・中学校の校舎の補強工事を完了しております。  次に、子供たちの成長発達を保証していく上で何を重視しているか。また、改善克服すべき課題は何かとのお尋ねでございますが、学校教育においては、生涯学習における基礎づくりの役割を自覚し、子供たちに知・徳・体のバランスがとれた生きる力を身につけさせることが大切であると思います。しかしながら、豊かな人間性をはぐくむべきこの時期に、いじめや不登校の問題、人間関係の希薄化や社会体験の不足など、改善しなければならない課題も抱えております。教育委員会といたしましては、地域の連携づくりの研究や体験活動の推進、児童・生徒の教育相談体制の充実などを通して、これらの課題の克服に努めているところでございます。  以上です。 90 ◯26番 森屋騏義議員 それではまた、何点か議論しながら、再質問させていただきたいと思います。また、申しわけありませんけれども、水を飲ませていただきたいと思います。  まず、教育の問題に入りますけれども、私は、厚木市はこれまで、教育委員会が毎年教育要覧を発行されていますし、これを見ても実にさまざまな分野に取り組んでおられるということについては承知をしております。ただ、どうしても私自身の体験からいっても、行政が、何か違うんじゃないか。ちょうど隔靴掻痒という言葉がありますけれども、何か違うんじゃないかなと思っている部分が、つまり子供たちが考えていること、あるいは保護者が要求していることに真正面にこたえていってくれているんだろうか。  それは教育行政、私もこういうところにいてもう二十数年たちましたから、それは政府の方針だとかいろいろあって、なかなかできない。だからそれに真正面にこたえらない、こたえたくてもこたえられないという部分があるのかなというのはわかるんですけれども、実はそういうことが、今逆に言うと、子供たちの成長発達、真理を追求するという、そうした崇高な理想から見たときに、問題になってくるのかなというふうな感じをしているんですよ。  ちょっと抽象的な言い方ですけれども、後で具体的に一、二の例で話をしたいと思いますけれども、例えば教育委員会でなければできないこと、つまり生涯学習ということではいろんな地域でも、あるいはそれなりの有識者なりいろんな方々が提言もするし行動もするし、いろんな協力をされているわけですから、そうした人たちの力を活用するということも大事ですけれども、教育委員会でなければできないことというのがやっぱりあるわけですから、そういう点で若干伺っておきたいと思うんです。  あれは今からもう十七、八年前になりますかね。中曽根さんが総理大臣、海部さんが文部大臣のころ、1985、86年ごろですかね、いじめによる自殺が大問題になったときがあります。あのときに何かの会議で、当時の中曽根首相も海部文部大臣も、アメリカの20人学級を見て、ああいう状況だったらば、いじめなど起きないだろうというふうには認識をしたようですけれども、じゃ、実際に政府がそういうことで努力をしたかというと、一向にしてこなかったという現状があります。  まず確認の意味で、厚木市の教育委員会としては、子供たちの少人数学級は効果があるというふうな認識はされていると思うんですが、念のために、まずそこを確認します。いかがでしょうか。      (松田則康議員復席) 91 ◯柳田俊雄教育総務部長 基本的に学級編制の定数につきましては、公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律というのがございまして、その中で1学級40人というふうな規定がされてございます。神奈川県では現行制度を維持されているということですので、なかなか少人数学級は難しいなというふうには思っておるんですけれども、現在それ以外に、きめ細やかな指導を目指すために、基本の3教科と申しますか、小学校では算数と国語と理科、中学校では数学と理科と英語、それについてティームティーチング、1人余計に先生を、お2人で指導ですね。それとあとは少人数指導、そういった授業が行われておりまして、教育委員会といたしましては、効果が着々と上がっているというふうに感じてはおります。 92 ◯26番 森屋騏義議員 もう既に先の方にご答弁いただいているんで、私はまず基本として、少人数学級が効果があるというふうに認識しているか。しているからこそ、そういうティームティーチングだとかいろんなことをやっているわけでね。つまり認識では、さっき私は中曽根さんや海部さんの話をしましたけれども、じゃ、認識は一致しているわけですね。  先の、9月議会の環境教育常任委員会で陳情の審査がございました。30人学級の問題も含めて。私、そのときにちょっとあれっと思ったんですよ。あのときの教育委員会のご答弁が、神奈川県がまだそういうふうになっていないということで、今ご答弁があった義務教育諸学校の学級編制と配置の、いわゆる標準法と言われるやつ、これがあるからできないんですというふうに言い切っておられるんですね。私はそのご答弁を聞いて、ちょっと奇異に感じたんですよ。  確かに困難があることは承知をしていますけれども、ご承知のように地方分権一括法が出て、地方教育行政の組織及び運営に関する法律を含む関連法案がずうっと改正をされましたね。その中に今申し上げた公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律の中で、従来の学級編制にかかわる都道府県教育委員会の認可というものが、今度は都道府県教育委員会の同意を要する協議に改めると、こういうふうになっているわけですから、にべもなくできないんですと言われちゃうと、もうそこでおしまいになっちゃうんですね。本当に少人数の行き届いた教育を願う保護者、住民からすると、教育委員会からできないとあれだけ自信を持って言われちゃうといかがなものかなと。私はもうちょっと対応の仕方があるんじゃないかと思うんですね。確かに困難があるというのは承知していますよ。これはより正確というか不正確というか、そういう答弁の仕方でよろしいんでしょうか。 93 ◯柳田俊雄教育総務部長 9月の時点では県の弾力的運用の部分では何も通知ございませんでして、10月の1日に、市町村立小・中学校における少人数学級編制についてというような形で、神奈川県の教育委員会から市町村の教育長に通知をいただいています。その中では、確かに今おっしゃられるように、ただ学級編制基準につきましては変更は行わないということで、ただ弾力的な運用の中で、各市町村の教育委員会の判断と責任において少人数学級編制を実施する場合には、県としては原則これを認めますよというふうな通知をいただいておりますので、その時点までそういった県の意向がちょっと確認できなかった部分もあったという点から、ああいうような答弁をさせていただきました。 94 ◯26番 森屋騏義議員 今ご答弁になった、これは赤旗の1面に、11月の22日付で、増員教員の給与が国庫負担の対象になったという記事。それに基づいて、11月の21日に文部科学省の初等中等教育局財務課長から都道府県に指示が出て、県の教育委員会の方からまた28日に出ていると。つまり、これは今まで出さなかったものを出しましょうというんだから、ほんの半歩前進というかね。つまり、これも河村文部科学大臣が11月の21日に記者会見で明らかにしたことですけれども、これなども実は、もちろん教育関係者も含めて広範な国民の粘り強い運動があってこういう変化が来たんですよ。  だから、私が先ほどの答弁でどうなのかなと言ったのは、にべもなくできませんと言われちゃうと、それでがっくりきちゃうじゃないかと。つまり厚木市の教育委員会というのは何にも努力をしてくれないのかよという話になっちゃうんですね。やっぱりそこは、だから私、冒頭に少人数学級はどうなんだと聞いたのはそこなんですよ。もしそれが本当に子供たちにとって大事なことなんだと思ったら、教育委員会もそういう立場で、ただ今県はこういう基準があって、ストレートに学級編制にはいかないけれども、ティームティーチングだとかという形で厚木市も努力をしていますよという答弁、これはやっぱり関係者をうんと激励することにもなっていくわけだし、それが前進の糧になるんですね。そういう点で私は申し上げているんですよ。  ですから、ちょっと前後しちゃうから、これも先にちょっと紹介しておきますけれども、職員の、私が通告したのは、住民要求にかかわる問題で、これは11月26日の毎日新聞で、テレビでも報道されましたからご存じだと思うんですね。東尋坊で自殺をしようとした老夫婦を警察官が説得をした。ところが、その説得を受けて頑張ったんだけれども、役所の冷たい対応で結局自殺をしちゃったということをこの新聞は報道して「『生きる』決意役所が阻む」ということで「相談窓口『死ぬならどうぞ』」。  つまり、私はこの記事を見たときに、ずっとこう長くいますし、厚木市も一生懸命頑張っていられることを見ていますから、こんなこと、死ぬんだったらどうぞ死んでくださいなんて職員が言うわけないというのはわかるんですよ。ただ、大事なことは、相談に行った人がそう受けとめたということが大事なんですよ。恐らくこれも、いや、今の法律からいったら残念ながらできませんよとにべもなく言ったら、私はここで断られたらもう生きていけないんですというときににべもなく断られたら、死ぬならどうぞと言われたのと同じことでしょう。つまり、そういう全体の奉仕者としての役所の皆さん方の姿勢が、私は問われると思うんですね。これについて一々感想を求めませんけれども、そういう点からすれば、やっぱり教育委員会だって同じなんですよ。  つまり保護者の皆さん方、あるいは子供たちが今非常に苦しんでいる。そういうことに対して、何とか少しでも現状を改善していきたいと思っている。そういう地域住民の皆さん方の気持ちを酌んだ対応は、言葉一つとは言いません、言葉と対応によって勇気づけることにもなるし、くじくことにもなります。そういう点で、私はぜひ注意をしていただきたいというふうに思うんですね。  それからもう1つ、今厚木市もITのまちということで、パソコンを含めたIT教育が進められています。実はこれも大変な問題でして、問題だというのはパソコン等に習熟することが問題ではなくて、今その否定的な状況があちこちにあらわれていますね。出会い系サイトの問題だとか携帯メールの問題。つまり今携帯は、会話をする、電話機能じゃないんですね、私の認識が遅かったんですけれども。つまり、パソコンの端末としての機能。ですから、学校の現場ではそういう有害情報はカットされていると思うんですね。確かに今度、その出会い系サイトについても法規制がなされた。しかし、これもその法の網をぬぐって出てくる業者は必ずあるわけですね。  こういう点について、あれは1999年だったと思うんですけれども、実は政府が、総務省が高校生を対象に調査をやっているんですね。まだ携帯の普及率が高校生なんかは30%いかないころですね。そうしたら、携帯を持つことによって親にうそをつくようになったとか、学習に否定的な回答がいっぱいあって、実は政府もそういうことは承知していたんだけれども、そのことはマスコミも含めてほとんど報道されません。つまりNTTがiモードの開発に夢中になっていたときですから、ここでもやっぱり金もうけが優先されて、その結果として今、少女たちを含めて児童売買春、あるいは援助交際とかいろんな問題が起きています。通常だったら全く接触がないようなものも、いとも簡単に接触できるわけですからね。こんな有害なものはないわけで、ただ、それを防げ、シャットアウトしようといったってできないわけです。そうすると、何が教育委員会として必要になってくるか。どんなことが考えられますか。 95 ◯柳田俊雄教育総務部長 学校のインターネット関係では、確かに有害情報はアクセスできないようにしてございます。児童・生徒に対する指導の資料といたしまして、各学校へは、インターネットを使うときの心構えですか、そういった冊子を配りまして、正しい使い方、あと情報モラルなどについて、その学年学年に応じた指導をしてございます。特に指導上のねらいといたしまして、有害サイトに接しない、あるいは拒む勇気、そういうものを持つような指導を現在はさせていただいております。 96 ◯26番 森屋騏義議員 そうですね。そういう点が大事だと思うんですね。  やっぱり今、これは別に子供だけじゃなくて、日本社会全体がそうしたものに対してのいわゆる市民常識というか、そういうものがまだ確立していない状況ですし、何か報道によれば、出会い系サイトとか何とかというのは日本が先進だそうで、今これからよその国々が、日本の対策がどうなっているかということをいろいろ視察されているというふうな情報なんかもありますけれども、これからこれは本当に教育的な観点からいっても、あるいは健全なる市民社会を守る上からも、我々大人も含めて解決していかなきゃならない問題だと思うんです。  やっぱり特に子供たちについていえば、今ご答弁があったように、シャットアウトできないことも想定されるわけですから、有害情報、そのリスクがあるんだということもきちっと教えることは大事だと思うんですね。これは子供だけじゃなくて保護者等も含めて、保護者の話を聞くと、情報の料金、電話料金のところは非常に興味を持つんだけれども、こんな高い料金を払ってと言って、じゃ、一体子供がどんな情報を得ているのかということについては余り関心を持たないというケースも多いわけですから、そういうことも含めて、それこそ地域社会全体でこの有害情報についてどうしていくか、どうこれを克服していくかということはやっぱり取り組んでいかなきゃいかぬと思うんですね。  私は、今厚木の一番街なんかを含めて大変危険だというのは、ほぼ厚木市民の残念ながら常識みたいになっちゃっている。子供の世界でも、学校現場で一々否定的な現象、どこの学校でどうだということは取り上げません。私のところにも幾つか来ています。本当にひどい話ですね。暴力団の予備軍みたいなのが上納金みたいな形でやっているものですから、万引きだとか、それを販売するとか、いろんな否定的な現象があります。私はこういうことについて、やっぱり教育委員会が、今まで何かというと、問題があると、この間も総選挙の最中でしたか何かのときに、市内の中学生が逮捕される。新聞報道になりそうだということで議員のところに連絡をいただきましたけれども、問題が出てから対処をするのも、それはもちろん大事なことですけれども、私はもう一歩進んで、今こういう事態を教育委員会が受けとめたとすれば、もっと地域社会に向けて、関係者とは一生懸命頑張っていられると思うんですよ。それこそ緊急アピールを出すぐらいの、私は対応をすべきじゃないかと思うんですね。そういう教育委員会の姿勢を見せることが、やっぱり地域との信頼関係を広げていくことにもなるし、子供たちを守っていくことにもなると思うんですよ。私は今そのくらい、実は厚木市の教育をめぐる時代というのは大変だと思っているんですけれども、そんな点についてはいかがですか。 97 ◯柳田俊雄教育総務部長 各学校におけます生徒指導の取り組みにつきましては、生徒の1人1人が持つそれぞれの個性といいますか特徴といいますか、そういった傾向をよく理解して、把握して、適切な指導につなげていくというふうに心がけておりまして、全教職員が常に情報交換をしながら、横の連携をとってございます。  今お話しございました今回の出来事に関しては、すぐ臨時の教育委員会、あるいは校長会、そういったものを開催したり、教育長が各学校へ直接出向いて指導していったり、そういった対策もしているんですけれども、今後はより地域の方と、学校、家庭、地域、教育委員会、そういった横の連携がより一層になるような形の何か方策を考えていってみたいというふうには思っております。 98 ◯26番 森屋騏義議員 ぜひ、私は緊急アピールなんて言い方もしましたけれども、そういうことも含めた教育委員会としての取り組みを、教育関係団体とは一生懸命やっていられるというのは私も承知しているんですよ。今それだけでは、もうさっき言ったような例もあるわけですし、それこそピンクチラシなんかを電話ボックスなんかではがすなんていう活動もやられる。だけれども、今それが携帯の中にどんどん入ってくるわけですからね。そういうことも考えてみれば、今言ったようなことを対応していかないと、やっぱり難しいだろうと。そのくらい厚木市の教育委員会は頑張っているという姿を見せていただきたいなというふうに思います。  それから、ちょっと教育問題ばかりやって時間がない、いろいろやりたいことがあるんですけれども、例えば学校給食なんかもそうです。やっぱりこれまで、小学校は今単独調理ということでずっと頑張ってきています。中学校給食なんかも要求としては多い。ところが、中学校の教職員の方に聞くと、やや否定的な意見の方が、どっちかというと多いんですね。それはいろいろ仕事が多過ぎちゃって大変だという問題もあるわけ。だから、そういうことも含めて全体で議論をして、教育委員会としてはどういう方向でいくんだということをやっぱりきちっと出す必要があると思うんですね。今までのご答弁ですと、その小学校が終わった段階から考えましょうということですから。  それから、給食の中身についてだって、一般的にはコンビニで朝買ってきて食べているような子供のことを考えればというと、要するに、仕出し弁当でもいいよというのもあるし、単なる食事を提供するのか、学校給食としてきちっと位置づけた教育的な観点から給食を行うのか、これによってもまた違うわけですから、そこらも私はきちっとしておいていただきたいということをお願いしておきます。また別な機会に議論させていただきます。  それから病院については、本当に私も厚木市で5万人もの人たちが、そもそもは県のリストラに反対する立場から、公的責任をということで、厚木市、市長の決断で市立病院としてスタートして、事故がなく、本当に皆さん方のご努力の結果だと思いますし、関係者は今もご苦労されていると思います。  当該の組合もできて、いろんな要求も出されて、それについても誠実な対応をしていただいているようですから、今後もそういう姿勢を貫いていただきたいと思うんですけれども、今利用者で多いのは、先ほど市長からの答弁にもあったように、待ち時間の問題とか駐車場の問題があります。確かにあそこは物理的に狭隘な敷地ですし、難しいのかなと思うんですが、これらについては解決の方法、オーダリングシステムとかいろいろ言っていますけれども、大体見通しとかはどんなふうに考え……。私は、例えば駐車場でいえば立駐にして、ただあの敷地の中だけではいかぬだろうから、あの北側の道路まで含めてなんていうことも考えたんだけれども、それだけの投資、あるいはもっとほかに、つまり待ち時間をなくせばもっと回転が早くなるんじゃないかという解決方法もあると思いますし、そういう点も含めてご答弁いただきたいと思うんですが。 99 ◯矢口富雄病院事業局長 いろいろご心配いただきまして、ありがとうございます。駐車場の問題は、開院以来、やはり頭を痛めているところでございます。ただ、我々がそのまま何も考えないのかということではございませんで、二重構造の駐車場を北側へつくったらどうかとか、いろいろやってきたんですが、どうも消防法の関係で、高層の病棟を持っておりますので、はしご車なんかが入れなくなる、そういったこともございます。  民地は借りてやったんですが、市民のためということ、また患者のため、そういったことを先に考えて、面会時間を2時から7時だったのを11時から8時までという、利便性を先に考えて実施したりなんかしました。そういうのも渋滞の1つになるのかなということもありますが、ただ、民地を借りて、そのときに我々もいろいろ研究しました。それで何台ぐらいの面会者が来るかもやりました。そうすると、やはり面会に午前中来られる方というのは少ないということでございまして、それが直接の混雑の影響にもなっていないということは、やはり県立病院時代と同じようなことで渋滞を出しているということでございます。  また、今議員がおっしゃられましたように、道路を挟んでということの2階層等も、我々も今頭の中にはあるんですが、建ぺい率の問題とかいろいろございまして、どのくらい効率的になるかという部分もありますので、混雑緩和対策につきましては何か見出せるものがないかということで、病院全体の検討ということで研究しております。  以上でございます。 100 ◯26番 森屋騏義議員 いろいろご苦労されていることはわかります。今民間の病院を見ると、非常にシステムを改善して、待ち時間は予約システムを使っているし、会計なんかも短時間で済ませているんですね。ですから、ここらもやっぱり1つは考えておかなきゃいかぬだろうと。  それから、わかっているからもうあえて言いませんけれども、あとは厚木の市立病院の位置づけ。先ほど市長がご答弁になったように、急性期救急病院として、あるいは2次医療としてという観点からすれば、やはり開業医との、家庭医といいますか、そういうもので紹介医療という形になっていくのも1つの方法かなというふうに思うんですけれども、それはまた時間のかかる問題ですから、でも、そういう方向に向けて双方が地域と連携していくということが大事だと思います。そこは解決に向けてご努力をいただきたいと思うんですが、さっきの答弁でありましたから、来年度あたり一定度―来年では無理かな、早くしていただきたい。それは結構です。  それから、私が一番心配するのは安全の問題です。今医療事故が随分あります。この医療事故について、私は大事な点は、日本は起こるとその責任追及というのが前面に出てくるという嫌いがあって、そうした事故に至る前のひやっとしたり、あるいはうっかりしたとかいろんなミスをやっぱりきちっとみんなが認識し合って、それを注意することによって未然に事故を防止するということが大事だと思うんですね。だから、これは国会でも問題になりましたけれども、耳原病院のセラチア菌の問題なんかも、公表の義務はないけれども、こういうことでということでやった。それに対して選挙目当てで猛烈な攻撃をされた政党もありましたけれども、そんな次元じゃなくて、やっぱり医療事故を起こさせないという点から、厚木市としても当然いろんな取り組みをなさっていらっしゃると思うんですね。ポイントだけ簡単にご説明いただきたいと思います。 101 ◯矢口富雄病院事業局長 医療事故の防止対策といたしましては、今議員がおっしゃられました小さいもの、そういったものに対する職員の反省、これが一番大事でございまして、インシデント、アクシデント、これにつきましてすべて報告書を出させております。それをもとにいたしまして、医療安全管理委員会、また感染防止対策委員会、これらに諮りましてフィードバックするということ。それとあと、それを起こしました職場におきまして、反省点、そして解決策、それも付記して出させているということでございます。 102 ◯26番 森屋騏義議員 ぜひそこのところはしっかりと取り組んでいただきたいと思います。そうはいっても、過酷な労働条件のもとで、やっぱり疲れてくれば注意をしたってミスというのは生まれるわけで、そうした労働条件の改善も、同時にやらなきゃいかぬ問題です。  それから、市立病院はご承知のように既存の施設ですから、執務環境が非常に、事務職員だって非常に大変だと思うんですね。幅の広い方はそれこそ通るのだって大変だというふうな状況もあるわけですから、そうしたことも含めて、やはり効率的に解決に向けての努力をお願いしておきたいというふうに思います。  あと、時間の関係で次に行かざるを得ないんですが、市民要求への対応の問題で、さっき生活保護者の問題は指摘をしました。登壇でも言いましたように、前回もやっていますから、これについては繰り返しません。ただ、残念ながら市民の方から、これほど、今例を挙げたほどひどいわけじゃないですけれども、似たような苦情があります。恐らく悪意ではないにしろ、ちょっとした言葉のやりとり等で、市民の方がそう受け取ってしまうような状況というのもありますから、そういう点はぜひ注意をしていただきたい。大きな声を出したり、言う人は話が通りやすい。だけれども、本当に遠慮しいしい、か細い声で相談した人が、聞こえにくいのかどうかわかりませんけれども、そういう方々も同じ市民ですから、あくまでも同じような対応をお願いしておきます。  それで、今回陳情も出されている西山の問題で伺っておきます。これは「市民かわら版」というミニコミ紙が報道していますから、これを見ている市民の方が大変多いので伺っておきたいんですね。  この西山、もちろん大先輩の当時の花上議員さんたちがいろんな運動をやってこられたというのはわかります。この風見鶏の中にこういう書き方をしていますね。市道を廃止してつけかえするには、原因となる行為に公益性がなければならないと。それで幾つか例を挙げていて、こういう点からどうなんだという問題。それからもう1つは、周辺住民への周知の問題が適切だったのかどうかという問題。あるいは文化財、あるいは全体の自然を守るという観点から見たときにどうなのかという問題、いろいろあると思うんですね。これらについてお答えいただきたいんです。  つまり、道路部とすればどういう判断でなさったのかわかりませんけれども、当然議会に提案をされた道路の認廃の問題ですから、それなりの庁議を経てきていると思うんですね。そうすると、こういうところには当然のことながらそういうことも想定して、私は対応されたというふうに思っているんですが、だとすればこういう陳情が出てくることが大変残念なんですね。これについては道路部が答えた方がいいのか、ほかの、市長に答えていただいた方がいいのかわかりませんけれども、お答えいただきたいと思います。 103 ◯和田 浩道路部長 前回の議会に上程させていただいて、継続審査をやっていただいておる案件でございますので、一般的な観点で答えさせていただきますが、まず、廃止、認定の手続につきましては、廃止もしくは認定をする方が、そこの隣接者である必要がございます。そういった中で、まずそのときに事前に相談がありますが、そのときには、地元のさらにその道路の隣接者の方、または自治会への説明を行って、それの同意を得た上で申請手続を行っていただきたいという趣旨のことで手続をとってございます。そういった中で、所定の書式がそろいました段階で申請を我々が受け付けておると。そういったことでございまして、受け付けた後、これを廃止、認定するかにつきましては、基本的にその書面が整っておれば進めてまいります。そのまいります中でもし疑義が生じますれば、例えば説明要求、来てくれと言われますれば、私どもは出向いて説明をいたします。しかしながら、申請が上がってくる前につきましては、我々は受理していないわけでございますので、説明はいたしかねます。そういうところでございます。 104 ◯26番 森屋騏義議員 道路部としてはそういう答弁になると思うんですね。私が伺いたいのは、ここでこういう情報が市民に流れているわけでしょう。厚木市としては、じゃ、これは文化遺産というか、そういう言い方でいいかどうかわかりませんけれども、あの発句石なんていうのはそれなりの価値のあるものだというふうに思います。そうしたものを含めて総合的に検討して、これでいくんだという判断をしたのか。これは行政会議というか政策会議なんかでは、こういう問題については議論されたんでしょうか。いかがですか。 105 ◯木村正彦市政企画部長 政策会議の事務局は市政企画部でございますので、ただいまのお話、ご答弁申し上げます。  現在の今議論になっております相模興業の採石問題につきましては、まず県の土地利用調整条例がございまして、それに基づいて知事あての計画書が出されてございます。それは平成11年の1月でございました。その中で、市の意見、当然今議員さんのご指摘ございました市としてのあらゆる面の各担当セクションからの状況についての意見書が出てございます。その中で、確かに環境問題、あるいは自然の問題、そういった部分も保全するという前提の中でのご意見もございました。ただ、そうはいいながらも、全体では市の覚書というものを11項目ほど事業者の方に提出してございまして、それを守ってやっていただきたいということに、意見書としてはなってございます。 106 ◯山上 勇助役 今市政企画部長が答弁したとおりでございまして、この問題は、第1期と言われる平成11年以前にもう既に、華厳地区の開発が出されておったわけですが、その区域の拡大に当たって、当時、そういった県の土地利用調整条例、こういったものを受けて県の照会があり、当時、業者からも地域に対して十分な説明をして、それを我々としても内容を把握し、それぞれの分野で市としての考え方をまとめて、それを県の方にお答えした。こういう経過があって、そういった中で一定のルールに基づいて淡々と今日まで進めてきたということでございまして、その地域への説明等も、アセスの段階での説明、あるいは業者との説明、幾つかの段階があるわけでございますが、そういう中で行政としてのスタンスで今日まで、行政干渉として一定のルールに沿って進めてきた、こういう状況でございます。 107 ◯26番 森屋騏義議員 これは当該の常任委員会で審査されるでしょうから、私は、単に道路のつけかえという問題じゃなくて、厚木市の将来にとって、もう少し広い視野で、長いスパンで考えていただきたいと思うんですね。どこかの村でも、過疎で大変なときに、開発をしようかといったら、そうじゃなくて、村にあるこの自然財産を有効に使おうよといって活性化を図ったという例があるわけです。何でもかんでも、どこでもゴルフ場をつくったり、リゾート施設をつくったりなんていう国の方針でいって失敗したというのはいっぱいあるわけですから、厚木市も、豊かな自然と文化の調和したというかつての市長の総合計画もありましたけれども、貴重な財産として、私はそういう点からも検討を十分していただきたい。こういうことも含めて教育委員会はもっと、私は教育委員会の立場から声を出してもいいんじゃないかというふうに思います。  それから、最後に公園の問題で、先ほど答弁がありましたからわかりました。今こういう時期ですから、調べれば活用できる土地がたくさんあります。開発が進んじゃってからじゃなかなかできません。それで、必要優先度を決めてやるというふうにおっしゃっていますから、ぜひこれは取り組んでいただきたいと思うんですけれども、要するに…… 108 ◯高橋徹也議長 まとめてください。 109 ◯26番 森屋騏義議員 今まとめます。土地がないからできませんということのないようにしていただきたい。つまり計画的に、この場所にはつくるんだと。依知だとか林だとか相川を含めてこの前答弁いただいていますので、その覚悟をご答弁いただきたいんですが、できればどのくらいをめどにということがあれば教えていただきたい。  以上で終わります。(「終わりだよ」との声あり) 110 ◯高橋徹也議長 答弁ございますか。 111 ◯26番 森屋騏義議員 答弁してくださいと言っているじゃん。(「時間過ぎてるんだよ」との声あり)何言っているんだよ。 112 ◯高橋徹也議長 都市部長、手短に。 113 ◯加藤恒雄都市部長 公園の不足地域といいますか市民要望、いわゆる地域の方々がそこで生活する生活実感として身近な公園が必要だなという要望も十分理解をしております。また、私どもの方で現実的に厚木市内全域を見渡しまして、どういうところにどういう公園が必要かという把握もさせていただいています。市長答弁のとおり、計画的に今後整備を進めてまいりたいと思いますので、ご理解を賜りたいと思います。 114 ◯高橋徹也議長 ここで午後1時まで休憩いたします。      午前11時52分  休憩      (太田洋議員退席)    ──────────────      午後1時00分  開議 115 ◯高橋徹也議長 再開いたします。沼田幸一議員。 116 ◯13番 沼田幸一議員 (登壇)通告に従い質問いたします。  人口22万余の県央の中核都市として発展してきました厚木市も、振り返ってみますと、庁舎が厚木神社の隣接地から、また消防本部は厚木北公民館のところから、現在地へとそれぞれ移設され、まち並みも随分変化してまいりました。と同時に、新しく市民になられ、この地を第2の、あるいは第3のふるさととして移住される方々もふえつつある中で、役所の仕事も以前とはかなりさま変わりしてきたように感じます。人々のニーズの多様化と同時に、さまざまな問い合わせや相談事などが数多く寄せられるようになってきておりますこととあわせて、IT利用者とそうでない方との情報の格差も出ているやに聞き及んでおります。  また、その昔は、役場や役所といえば何となくかたくなり、運ぶ足も重く感じたように記憶しておりますが、近ごろの状況は、市民相談や問い合わせなど、気軽な雰囲気の中でやりとりされているように思いますが、それだけに、待つ体制から前に出る体制へと、行政の変革が望まれるところでもあろうかと思います。行政が積極的に地域に足を向け、出前講座等もあるかと思いますが、幸いにも山口市長には、その先頭に立って、毎年、自治会長対話や子育てホットフリートークなど、市民とともにつくるまちづくりに取り組んでいただいていることは、多くの市民の皆様が評価されているところでもございます。  さて、視点を庁舎と市民とに転じてみますと、直接来庁される方、また電話等でさまざまな対応をされる方と、大きく二分されると思いますが、まず来庁された方の不安や戸惑い等の解消、そしてスムーズに、しかもスピーディーに、仕事率アップにも連動する市民課でのフロアアシスタントの導入には、一昨年12月議会での私の提案をいち早く取り入れられ、感謝申し上げるところでございます。一方、さまざまな障害をお持ちの方や高齢者の方が多く来庁される総合福祉センターでも、フロアアシスタントの導入をされてはどうか、お尋ねをいたします。  また、全庁的に来庁されないで直接電話等され対応される場合、2度あるいは3度と同じことを話さなければならないときがあったり、課や係を何度かまたいでしまうといったケースや、IT利用者とそうでない方との情報格差もあるようでございますが、こうしたことを少しでも解消するため、庁内にコールセンターを設置してはどうか、お尋ねをいたします。  次に、公民館事業についてでございますが、14館ある公民館では、それぞれの地域の実情に合った取り組みをされ、活発な事業運営に当たっていただいておりますことに、改めて感謝申し上げたいと思います。  さて、公民館利用者は年々増加の一途をたどっているようでございます。この公民館事業でさまざまな講座が開催されますが、その際、募集に当たって、全館で公平性という基本的な考えのもとに取り組んでいられるのか、また見直す考えはあるのか、お尋ねいたします。      (太田洋議員復席)  次に、消防行政についてでございますが、まず消防史について考えてみますと、現在のように組織化された消防というものは、江戸時代にまでさかのぼり、いろは四十八組によるまち火消し抜きには語れないものと思います。また、元禄15年の吉良屋敷に討ち入ったあの赤穂浪士の衣装は、火事装束であったとも言われております。長い歴史の中で、その名称もまち火消しから消防組へ、さらに警察に統括された警防団から、昭和22年に消防組織法が施行され、警察から分離独立し、今日のような消防体制となったわけでございますが、本市におきましては、昭和30年2月1日の市制施行と同時に厚木市消防団が設置され、その後、常備消防の充実など幾多の変遷を経て現在の体制となっておりますが、近年、団員のサラリーマン化が一層進み、地域によってはその確保が容易でないことも事実であります。  団員の皆様には、生業をお持ちの傍ら、一朝有事の際には、身の危険をも省みず、さまざまな活動にご尽力をいただいているところでございます。また、日ごろから有事に備え訓練を重ねていただいておりまして、頭の下がる思いでございます。  さて、来年度は、その団員の改選期を迎えますが、ただいま申しましたように、団員の多くがサラリーマン化している状況の中で、各企業のご理解、ご協力をいただきながらの人選ということになろうと思いますが、長年にわたりご協力をいただいている企業等には、今後もスムーズな協力体制が図れるよう、表彰制度を設けてはどうか。  また、長い歴史の中で、女性消防団員はこれまで任用されませんでしたが、男女共同参画社会が叫ばれて久しいわけでもありますし、さまざまな災害や予防消防におきましても、女性ならではの手腕を発揮していただく場面も多々あろうと思いますので、女性消防団員の任用は考えていられるのか、伺うものでございます。  質問をまとめます。 (1) 市政一般について  ア 窓口業務について  (ア)庁内にコールセンター設置を考えてはどうか。  (イ)総合福祉センターでのフロアアシスタント導入を考えてはどうか。  イ 公民館事業について  (ア)公平性確保のため各講座の募集方法を見直してはどうか。 (2) 消防行政について  ア 団員確保について  (ア)企業表彰を考えてはどうか。  (イ)女性消防団員の任用は考えているのか。  以上でございますので、ご答弁よろしくお願いいたします。 117 ◯高橋徹也議長 市長。 118 ◯山口巖雄市長 (登壇)ただいま沼田議員から、それぞれご質問をちょうだいいたしました。公民館事業につきましては、後ほど教育長の方からご答弁させていただきます。私にいただいた項目からご答弁させていただきます。  窓口業務について、庁内にコールセンター設置を考えてはどうかとのお尋ねでございますが、市民の皆様からのお問い合わせにつきましては、内容が広範にわたり、専門化している中で、直接担当職員がお話を伺い、迅速かつ的確に対応することが何よりも大切と考えております。このため、今後におきましても、既に定着しております各課直通電話方式で対応してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。  次に、総合福祉センターでのフロアアシスタント導入を考えてはどうかとのお尋ねでございますが、フロアアシスタントにつきましては、既に平成14年度から、本庁舎1階に窓口業務嘱託員を配置し、市民の皆さんの各種申請手続の円滑化を図っているところでございます。総合福祉センターにつきましても、ご承知のとおり、1階に総合案内として2名を配置し、センター全体の業務案内を行うとともに、5階フロアにおきましても、市民の方が窓口に集中されるようなときには、職員がカウンターの外で案内等を行い、手続の円滑化に努めているところでございます。したがいまして、当面、現在の体制で対応できるものと判断をいたしておりますが、今後の来館者の状況などを見きわめながら、対応してまいりたいと考えております。  次に、消防行政について、団員確保について、企業表彰を考えてはどうかとのお尋ねでございますが、本市消防団は、現在8個分団52個部、定数564名で組織され、各地区から選出された団員が、郷土愛護の精神により、昼夜を分かたず消防団活動に従事されております。団員の職業形態は全国的にもサラリーマン化の傾向にあり、本市においても約70%の団員が会社員で占められているため、消防団活動においては、団員はもとより雇用者である事業所にも多大なるご負担をかけている状況となっております。  このような中で、現在は、消防団員の改選期には、団員の勤務する事業所に対し、協力依頼状及び礼状をもって、消防行政に対するご協力のお願いと感謝の意をお伝えしておりますが、今後も消防団員の活動環境の確保などを図るためにも、消防団活動にご協力をいただいている事業所に対し、感謝の意をあらわすために最善の方法を検討してまいりたいと、こんなふうに考えております。  次に、女性消防団員の任用は考えているかとのお尋ねでございますが、全国的に消防団員が減少している中で、女性消防団員は増加の傾向にあり、平成2年と比較すると約6倍となっております。その活動内容は女性ならではの特性を生かしたもので、平常時の火災予防や応急手当ての指導などが主な業務となっております。
     このような状況において、本市消防団においても、男女共同参画社会の成熟を目指す中で、地域社会における女性の力を消防団組織で生かすことは、消防団の活性化と消防団活動の充実にもつながるものと考えておりますので、女性消防団員の採用については、消防団員の方々のご意見を参考にしながら、検討するように既に私の方からも指示をさせていただいているところでございますので、今後、消防団の皆さん方のご意見等をいただきながら、またその意を決してまいりたいと思います。  以上でございます。 119 ◯高橋徹也議長 教育長。 120 ◯長谷川美雪教育長 (登壇)公民館事業について、公平性確保のため各講座の募集方法を見直してはどうかとのお尋ねでございますが、公民館では、市民の多様化するニーズに合わせ、各種学級、講座を初めスポーツや青少年の健全育成に関する事業など多くの事業を実施いたしております。これらの事業の実施に当たりましては、公民館だより等により募集内容について周知を図るとともに、受講者や参加者の決定方法については、原則として応募者多数の場合には抽せん方式を取り入れて実施しているところでございます。学級、講座などの募集方法につきましては、公民館職員の研修等を通して、さらに公平性の確保に努めてまいりたいと考えております。  以上です。 121 ◯13番 沼田幸一議員 ご答弁ありがとうございました。それでは、再質問をさせていただきたいと思います。  先ほど登壇でも申しましたように、役所の窓口ということになりますと、一般的には電話でもってちょっと問い合わせてみようかなとか、あるいは時間のある方は来庁されるというふうな、大きく分けて2通りの方法があると思います。今最初にお尋ねしたいのは、電話の問い合わせ等について最初にお尋ねしたいんですが、このことにつきましては、先ほど市長のご答弁では、各課へ、あるいは各係というんでしょうか、もう電話がすべて入っているからというお答えをいただいたわけですけれども、私もどっちかというと面倒くさがり屋か何かわかりませんけれども、直接代表番号に入れちゃうというのが多いんじゃないかなと思うんです。  ちょっと事前にお聞きしましたら、何か1日に、その日によっても違うんでしょうけれども、500件から600件ぐらい代表番号の方に入るようなことをちょっと聞いておりますけれども、実はその方も含めて直接課の方に入れられる方が、自分の問い合わせをしたい、あるいは相談をしたいというふうに入れられたときに、大概代表ですと、もうその交換の方が内容を聞かれて、次の課の方へ回されるというきっと仕組みだと思うんですけれども、市民の方は、庁内の中がどういう仕組みかとほとんど理解されていない方が、私も最近幾らかわかってきたような状況ですから、きっと市民の方はそういう思いがあろうかと思います。  そこで問題なんですけれども、そういったときに、悪い言葉かどうかわかりませんが、一番よくわかる方法で、たらい回しという言葉がございますけれども、そこの課へ入れたんだけれども、うまく対応できなかったので次の方、そしてまた次の方も、ちょっとこれは難題だと、あるいはいい返事ができないということで、また次のところへ。こういうことが現実的に起きているようですし、各課直通ですと、そこでワンクッションといいますか、代表番号に入れるのと違いまして、そこでワンクッション違いますから、これははるかにいいわけですけれども、その辺のところ、担当の方としてはどのように把握しておられますか、お願いします。 122 ◯佐々木 弘総務部長 確かに議員ご指摘のとおり、各課から他の課へという形で、若干、直接答えができない事情があって電話が回っていくという実例もありまして、そうした苦情もあるというのも承知いたしております。ただ、先ほどのお話にありましたように、平成元年から、いわゆるダイヤルイン、各課へ直接入る、あるいは係へ直接入るようなスタイルにしたことと、それから平成11年から地区センターができたこと等もありまして、先ほどの500件から600件というのは、その前の件数を申しますと1日約2000件でございました。そういたしますとかなり減ってきております。3分の1から4分の1に減ってきているという実態などを考えますと、市民の中には、もちろんインターネットを活用しての方もいらっしゃるわけでございますので、電話が減っているということではないと思いますが、いずれにしましても交換を通す度合いが低くなっているというような状態がございます。  いずれにしましても、市民の方はやはり、ある事案についてスピードを持ってそうした解決策を求めているということも実態でございますので、今後、いわゆる電話が回らないような方法を、職員の応対の中でできるだけ対応していきたいなというふうに考えております。 123 ◯13番 沼田幸一議員 今のお話の中で、職員さんの方もその辺はよくご理解されているみたいなお話でしたけれども、現実的によくわからないのは、私も非常に苦労しておりますけれども、道路の関係なんか非常に、市民の方は、1つ道路ということになれば、幹線道路でも生活道路でも、あるいは農道と言われるような道路も、ひっくるめた形で道路という形でとらえていられるんだと思うんですね。比較的私のところによく入ってくるのは道路関係が多いんですけれども、何回話しても次から次へというようなときも間々あるように聞いております。  また、さらに難しいのは、福祉の方も結構難しいのかなと思うんですけれども、近年は福祉の方もいろんな多岐にわたっていますので、それに市民の皆さんがなかなか追いついていかないというような部分もあるようです。年じゅう総合福祉センターへ行ったり来たりなんていう方は、よく福祉のことはわきまえていられるんでしょうけれども、特に初めて利用されるというような方はなかなかわからないとか、あるいはもちろん電話での問い合わせ等につきましても、一体この福祉の問題はどこへ回したらいいんだろうなという、そういう方々がきっと多いと思いますし、今ご答弁の中では確かにそういう場合もあるということですから、これは100%というふうにはなかなかならないと思います。別にこれは行政だけではなくて、いろんな会社等でも銀行等でもそうですけれども、100%というのは無理かと思いますけれども、その目標に近づけるような、やっぱり努力をしていただきたいと思うんです。  いろいろ私、このことにつきましては大変よく耳にするものですから、今回取り上げさせていただいているんですけれども、一方、この電話と並行して、やっぱりIT化もどんどん進んでおりますし、情報化時代ですから、市民の皆さんもいち早く情報を得たいというお考えもあろうかと思います。  例えば、私も1年にそうはないんですが、小田急線を使って1番の電車なんかに乗るんですけれども、あの1番の電車って、私、びっくりしているんですけれども、相当の乗客の方が乗っていられて、もうちょっとで、2番、3番あたりだともうラッシュ並みに近いような、大変多くの方が朝早くからお仕事に行かれる状況を見ておりますけれども、また帰りもそうですね。大変遅い深夜の時間帯まで皆さん勤務されて戻られる。情報の関係ですけれども、こういった方々はなかなか恩恵をこうむることができないわけで、駅のところには、あれは24時間なのかな、対応しているのが何かありますね、コンコースのところに。あれは24時間体制にしているんですかね、違いますか。  いずれにしても、今人間の生活というのは24時間くまなく動いているような昨今の時代ですので、こういうコールセンターみたいなものがあると、きっと多くの市民の皆さんが喜ばれると思うんですけれども、私、実はこれは一昨年あたりから非常に関心がありまして、気をつけていたんですけれども、昨年、横浜市で立ち上げをという情報を得ましたので、ちょっと昨年行きましたら、まだ今その最中なんで、いろんな細かいことを話せないよなんて言っていられましたけれども、そうしたら、そうこうしているうちにことしの4月からは札幌市の方でも既にスタートされて、市民の皆さんから公平性で大変いいと、いち早く対応していただけるという状況も出ているようです。やっぱり時代とともに、市長お考えのセンターでの位置づけも大変地域で喜ばれておりますし、いいわけなんですけれども、どうなんでしょう、コールセンターというような形のものが、将来的にわたってですけれども、できればいいなと思うんですけれども、その辺のところはどんなお考えか、ちょっとお願いします。 124 ◯佐々木 弘総務部長 確かに議員ご指摘のとおり、札幌市がこの4月1日にスタートいたしました。それから、横浜市も平成16年度にモデル事業を立ち上げて、17年度から実施していきたいというような計画を私どもも承知いたしております。これは主として案内型のコールセンターでございまして、イベントであるとか申請書の出し方であるとか、どこに行けばどうなんだというような、要するに、市民の方が不案内な部分を案内するセンターのようでございます。札幌市の場合には、そうした専門の民間会社へ委託しまして、センター自体も民間の中にあると。そこと、先ほど議員さんもおっしゃっていたようにデータベース化しまして、役所側のいろいろな手続関係を、その専門の顧客対応ノウハウが非常にすぐれた方々がスタンバイしまして対応していくと。ある質問についていけば、ボタンを押しますとそれが全部画面に出てくる、そんなふうな形で対応するようでございます。  これは今言いましたように案内型でございますので、例えば私どもでどちらかというと問題になりますのは、いわゆる問題解決型というんでしょうか、苦情に対する処理、具体的な課題についてどう解決するかという課題対応にはやはりなかなか難しい部分があるようでございまして、これは横浜市も札幌市も、そうした案内型の対応を、いわゆる電子市役所化して、そして迅速にサービスを提供する、そういう手法のようでございまして、聞きますと500課以上も課があるそうですね。私どもは125課程度でございますから、とりあえずは今のところ、私どもの方でしたらば、直接対応できる、あるいは交換を通しても十分できるかなというふうな状況でございますが、ある時期そうした問題というのは出てくるのかなというふうに理解いたしております。 125 ◯13番 沼田幸一議員 いろいろ札幌市の方のこと、私も勉強させてもらいましたけれども、今お答えの中にありましたが、私もその中で、やはり人との対応で解決していこうという、その姿勢は大事な部分だと思いますので、それは承知しておりますけれども、もしそういうお考えでしたら、例えばこういうセンター、交換のところでもいいかなと思うんですけれども、いろいろご経験豊富な退職された職員の皆さんなんかもきっと対応できるのかなと思うんですけれども、退職された後、そういった手法も1つあるんじゃないかなというふうに思います。全庁的に上司の方々、いろいろ経験された方々はさまざまな面で豊富な知識を持っていられますから、そういった方々が対応されるのも1つの手法ではないかなと思いますので、その辺もひとつ研究してみてください。  そういう中で窓口業務といいますと、先ほども地区センターをというお話がありましたけれども、14館でありまして、こういったところで公民館では大変近年扱う仕事量も増大しておるようでございますし、また、さまざまな面で大変充実した形になってきていると思います。したがって、公民館は最近どっちかというと、支所的な内容が盛り込まれてきているのかななんて、何となくそんなふうに思いますけれども、そういう状況の中で、これから各地区センター、公民館ですけれども、こちらの方に総合案内の窓口のようなもの、そんなふうなことはこれから考えていかれるかどうか、その辺、市長どうでしょう。お願いします。 126 ◯山口巖雄市長 私の考え方の根底にはそういうものがあるんですけれども、これまた先ほども行政の縦割り的なものがございまして、ここのところ、最後にできたような公民館は市単だけですからいいんですけれども、その前は補助金をもらっていますので、これは文部科学省筋になってきますと、その行政筋でどう使うかということになりますと、ちょっとその辺のところが問題になりまして、ですから私ども、本来ならでかいのを何々地区センターと掲げたいところもあるんですけれども、それはある意味においては掲げにくいところもあるということも現実の姿でございますので、今は粛々とその役割を果たしていくということしか、いたし方ないのかなと。  これが今進められております地方分権だとか、そういったことになってきて、今までのことはもういいですよ、それぞれのそういった施設は、それぞれの行政が考えなさいと。それは当たり前のことだと思うんですけれども、まだそういったところの分権まで来ておりませんものですから、我々も政府の方にそういったお願いをさせていただいて、できる限り、市の中でできる権限移譲、そしてまたそれが市民にどうプラスになっていくかということを、利便性の問題を含めて声高らかにお願いしていきながら、お話しになっている状況下がそこに誕生するよう、一日も早く努力してまいりたいと、そんなふうに思います。 127 ◯13番 沼田幸一議員 ありがとうございました。いろいろな問題もあるようでございますので、ぜひ今後の政策課題としていただきたいと思います。  次に、フロアアシスタントの方に移らせていただきますけれども、先ほども申しましたように、市民課の窓口に配置されておりますけれども、このことにつきまして、どんなふうに評価されておられますか。 128 ◯鍵和田敏雄市民部長 フロアアシスタントでございますけれども、私どもでは、先ほど市長が登壇で申し上げましたように、窓口業務嘱託員、こういうふうな名称で呼んでおりまして、窓口の案内、あるいは市民課にさまざまな申請書等の様式がありますけれども、これの記入方法の説明、こういったことを主な業務としておりまして、来庁された市民の方に対しましては、これは当然のことですけれども、嘱託員の方から、できるだけ声をかけるようにしております。そういったことから、よりきめ細かな市民サービスの提供が図られているというふうに考えております。  また、いろいろ事前にチェックというと失礼なんですけれども、しますので、記入漏れ、あるいは間違い、こういったものが少なくなってまいりまして、受付の業務もスムーズに流れていると。こういったことから、結果といたしまして、市民の方の待ち時間の短縮、あるいは職員にとりましても事務の効率化、こういうものが図られているというふうに判断をいたしております。 129 ◯13番 沼田幸一議員 わかりました。大変いい評価を今されたように受けとめさせていただきましたけれども、市民サービスの面とか、きめ細かなとか、いろいろ今出てきましたね。市民サービスもさることながら、やっぱり何といいましても仕事率のアップというのが大きな1つの成果じゃないかと思うんですけれども、私は、ぜひこういう方こそ総合福祉センターに配置されたら、きっと障害者の方々とか、だんだんだんだん高齢化もびっくりする早さで進んでいますので、こういった方々こそ必要なのかななんて思うんですけれども、福祉の方ではそういうお考えはどうなんでしょう。フロアアシスタントの関係です。 130 ◯宇賀田 治健康福祉部長 総合福祉センターにお見えになる方々、いろいろお体のご不自由な方等いらっしゃいまして、窓口でのスムーズないわゆるご案内ということは、これはもういつも常々私どもが思っているところでございまして、そういう状況の中で、センターの特に5階の部分であるのかなというふうに思いますが、5階のあの状況を見てみますと、年間を通しまして4月と6月のいわゆる申請が集中するような時期等につきましては、相当大勢の方がお見えになるというような、そういう状況でございます。そういう状況のときには、現在ではカウンターの外に職員が出まして、カウンターの外でいろいろ手続なり、あるいはご案内なりというような、そういう体制で現在行ってございます。  それとあと、それを過ぎますと比較的、児童福祉関係の12月のいわゆる現況調査等の時期までは、さほど人数的には、4月から6月の間に比べますともう本当にずうっと少なくなってくるというふうな状況でございますので、現行の中では、当然カウンターの中で従事しております職員が常に外の方を気を使いまして、お困りになっているような方がいらっしゃいましたときにはスムーズにご案内をするような、そういう体制もとってございますので、現在のところでは現行の体制でできるのかなというふうに考えているところでございます。 131 ◯13番 沼田幸一議員 私もたまたまその光景を見たのがその時期だったのかもしれません、きっと。すごい渋滞とまでいきませんけれども、ごった返していまして、高齢者の方とかが私に聞かれたりなんかしたものですから。しばらく見ていましたら、もうそこの前を通過しちゃって、カウンターの方まで行ったりしている人も何人かたまたま見たんですが、ですから、きっとその時期だったと思います。そういったときに、その時々に応じて、これはと思うときには、別に2人配置しているからとかではなくて、やはり見られた状況で増員も必要かなと思います。  いつもじゃないのは私も承知していまして、せんだって行きましたら、本当に閑散という言い方は失礼かと思いますけれども、余りいらっしゃいませんでした。総合福祉センターの方では非常にそういう波が多いのかななんていうふうにも感じましたけれども、ぜひこれから増員体制なんかもお考えの中に入れていただけたらと思います。先ほどもちょっと私言いましたけれども、これから望まれる行政というのは、やっぱりサービスの面で前に出るというのが重要なことだなというふうに感じていますので、ぜひその辺、よろしくお願いしたいと思います。  それから、ちょっと気がついたことがあるんですけれども、相談、何というんでしょうか、2階にありますね、ファミリーサポートセンターの手前。それを私、ちょっと聞くまでわからなかったんですが、せっかく皆さんが相談される場所があるわけですから、ああいう場所は何かもう少しはっきりと、ここにこういう場所があるよとか表示されるとか、もうちょっとPRしてもいいんじゃないかなと思うんですが、私、初めて知りましたので、済みません、私の勉強不足だったか。ファミリーサポートセンターはいつもここにあるなというのはわかるんですけれども、済みません、私のちょっと不勉強かもしれませんけれども。私が気がついたぐらいですから、結構知らない方が多いんじゃないかと思うんですけれども、その辺、どうですか。 132 ◯宇賀田 治健康福祉部長 2階に福祉総合相談という窓口を設置してございまして、確かに沼田議員ご意見のとおり、今までにおきましても、いろいろな角度から、表示の関係につきましては、その都度改正をしてきたというふうな、そんな状況もございます。特に先ほど申し上げましたように、総合福祉センターの場合は、いわゆる弱視の方ですとか目のご不自由な方、あるいは耳のご不自由な方等もおいでになりますので、そういう面でいろいろな面から、いわゆる表示については研究してきたところでございます。なお、さらにご意見のとおり研究をしまして、より見やすいような形で整えていきたいというふうに考えております。 133 ◯13番 沼田幸一議員 よろしくお願いしたいと思います。期待しておりますので、よろしくお願いします。  それでは次に、公民館事業に移らせていただきますけれども、もうそれこそ公民館といいますと、先ほどから出ていますが、各地区でさまざまな取り組みをされまして、それぞれの館ごとに地域の特殊性を生かしながら事業展開されておりますけれども、そういった中でいろいろな講座も開かれているわけなんですけれども、その講座を募集するときですけれども、募集の方法についてはいろいろな方法があろうかと思いますけれども、今現在どんな方法で募集をしておられますか。 134 ◯熊坂武雄生涯学習部長 公民館の各種学級や講座につきましては、先ほど教育長からご答弁がございましたとおり、原則として応募者多数の場合は抽せん方式を取り入れて実施をいたしておりますが、教材ですとか相手先の関係などで早目に手配が必要だというふうなものにつきまして、あるいはまた職員の長年の経験から、応募者が募集人員を上回らないだろうというふうに判断されるようなものにつきましては、先着順で取り扱いをさせていただいている状況でございます。 135 ◯13番 沼田幸一議員 その先着順というところが、実は大きな問題があるんじゃないかなというふうに思うんです。私は決して先着順を全部否定するわけじゃないんですけれども、何かあるなというのは、市民の皆さんはきっと公民館だよりをまず手にされたときに初めて知られるんでしょうけれども、この公民館だより、広報も同じですけれども、配布される方法がそれぞれの地域によって違うんじゃないかと思うんですね。例えば自治会長さんは事前に前に来たものをそれぞれのところへ、班とか組へ配られるんでしょうけれども、そこから先はそれぞれの役員さんが都合に合わせて配られますから、前日の夜配られたり、当日だったり、あるいは後だったり、翌日だったりというので、そういったことを勘案すると、何か公平性に物すごく問題があるんじゃないかなというふうに思うんですけれども、その辺、どうですか。 136 ◯熊坂武雄生涯学習部長 議員ご指摘のとおり、公民館だよりは広報と一緒に自治会のご協力をいただいて配布がされている状況でございますので、各家庭に一斉に届くわけではございませんで、また届いたものも目を通す時間等それぞれまちまちでございます。したがいまして、ご指摘のとおり、先着順で扱いますと公平性に欠ける部分があるんではないかというふうにも考えまして、基本的には応募者多数の場合は抽せん方式にするように、原則としても抽せん方式ということで、先般、公民館の副館長会議もございまして、その中でも各公民館の副館長に対して、基本的には抽せん方式というふうに指導を徹底したところでございます。今後におきましても、各種講座等の開催の取り扱い指針、マニュアルを策定いたしまして、各公民館の取り扱いが統一されるような方向で考えていきたいというふうに思っております。 137 ◯13番 沼田幸一議員 なかなか講座によっては、いや、定員にちっとも満たないんだよとか、きっと職員さんの方でそういうのはもう年間のスケジュールの中で結構わかっていられる部分もあろうかと思いますので、先ほども言いましたように必ず先着順が悪いというのでなくて、先着順にされた場合には、今のお話のように、定員オーバー分について、なった場合にはぜひ抽せん方式を、その館ごとじゃなくて、やっぱり統一的な見解のもとに、14館全部そういう統一的なものがないといけないと思いますので、ぜひそのような方向でお願いをしたいというふうに思います。  それから、受付の方法はどんなふうにされているんですか。 138 ◯熊坂武雄生涯学習部長 各学級、講座等の申し込みの受付は、窓口、あるいは電話、はがき等で行っておりますが、一般的には応募者が一番手ごろなのは、負担もかからないのは電話でございまして、電話が主流となってきております。なお、最近はメールでの受付も実施をいたしておる館もございます。 139 ◯13番 沼田幸一議員 今ちょっとメールということを言われましたけれども、ちょっと私、知らなかったんですけれども、メールは、そうすると全部どこの館もやっているんですか。 140 ◯熊坂武雄生涯学習部長 メールの受付はすべての館ということではございませんで、ある館で実施している。あるいは講座によってはメールでも受け付けるという扱いで、これからはメールの受付がふえてくるんではないかなというふうに思います。 141 ◯13番 沼田幸一議員 そういうメールでも受け付けられるというふうになっているという状況ですから、全館そういうふうになればいいななんていうふうに思います。  それでは最後ですけれども、消防行政について伺いたいと思います。  先ごろ、11月の下旬だったでしょうか、千葉の方で30名の方々が山へ登られて、なんか30名全員が、ニュースがもうその夕方かな、すぐ飛び込んできて、私は車の中で聞いていたんですけれども、カーラジオでやっていましたけれども、どうしたんだろうなと思いましたけれども、道に迷われていられたみたいで、翌朝ですか、たまたま携帯電話がつながったということで確認できて、全員無事だったと。ほっとしましたけれども、そういう捜索活動等にも、この消防団の方々は入られるときがありますよね。あと、火災あるいは風水害、さらには地域のさまざまな行事等に参加される機会があったり、よく言われる縁の下の力持ち的存在というんでしょうか、非常に団員の皆さんはご苦労されているわけです。  そういう団員さんの任期がたしか今年度いっぱいで切れると思うんですけれども、この団員の確保、順調にいっていられる地域もあるようですし、なかなか大変なところもあるようですけれども、その辺、サラリーマン化している状況の中で、消防本部として企業等へどんなふうな働きかけをしていられますか。要するに、団員を確保するために、どうしても企業との連携は欠かせないものと思うんですけれども、その辺、お聞かせください。 142 ◯小島一郎消防長 消防団員を確保する上での課題と、それと企業への働きかけはどのようにしているかということでございますけれども、先ほど市長答弁がございましたように、サラリーマン団員が多い中で、非常に企業の方にはご負担をかけているところでございます。  現在、厚木市の消防団員の改選は、先ほど沼田議員がご指摘のように、2年ごとに改選が行われております。私どもとしまして、特に企業につきましてはどんな働きかけかということでございますけれども、特に主要な企業につきましては私の方から出向きまして、消防団の内容がよく企業の方にわかりませんので、消防団員の状況ですとか、そういったものを現在お伺いして説明をして理解を求めているというところでございますけれども、特に消防団員が出動することによって、例えば人事上の不利益ですとか、そういったことの不利益のないように、企業の方に対して働きをしているところでございますけれども、今後につきましても、消防団とも協議しながら、企業等への働きかけをしていきたいというふうに考えております。 143 ◯13番 沼田幸一議員 本当に悩み多い時期を迎えているわけですけれども、この企業の協力体制、何としてもうまくやっていただかないことには確保できませんので。それとあわせて、今も消防長の方からお話がありましたけれども、なかなか団員の皆さん、今各企業が厳しい状況の中で時間を割いて、何かあると飛び出すという、そういったところの状況もさらによく説明されまして、ご理解をいただくという方向にお願いしたいと思います。  そういう中で、これからいろいろと協力体制をとっていただいている、長年にわたって大変、大量にという言い方がどうかわかりませんけれども、多くの団員の皆さんをお願いしている企業等へ、表彰等ができないかなというふうに考えているんですが、その辺は難しいんですか、どうですか。 144 ◯小島一郎消防長 企業に対する表彰制度を設けたらどうかというご質問でございますけれども、先ほどもご答弁しましたように、非常に今企業の方には、それなりのご負担をかけております。したがいまして、企業や事業所の方々に消防団に対する協力を促す方法としまして、地域に貢献している企業ということで表彰、あるいは一般・広報紙での公表ですとか、そういったものも有効な方策ではないかというふうに考えております。現在、消防の内部で表彰制度等がございますけれども、今後、市全般の中で検討していきたいというふうに思います。 145 ◯13番 沼田幸一議員 よろしくお願いしたいと思います。時間がちょっとございませんので取り急ぎますけれども、女性消防団員。いただいた資料ではうなぎ上りにというか、大変な勢いで、先ほど市長のご答弁の中でも、十数年前の6倍ぐらいですか、すごい数でふえてきておりますけれども、確かにいろんな、男性の団員ではわからないようなところまで、あるいはなかなか気がつかないようなところまで、ソフトの面とかいろんな面で貢献度が高いように、他の自治体に聞いてみますとそんな話をされますので、ぜひこれから団の幹部の皆さん方と大いにいろいろと研究をされまして、女性消防団員の任用について前向きな、先ほど市長の方からも指示を出しているんだよなんていうふうなご答弁をいただきましたけれども、その辺、どうでしょう。 146 ◯小島一郎消防長 女性消防団員の採用でございますけれども、先ほど市長答弁のとおり、私ども、市長の方から、採用について検討しろというふうな指示をいただいております。現在、消防団幹部で構成しております正副分団長会議というのがございまして、そちらにもう既に投げかけをしてございまして、先ごろ女性消防団員調査検討委員会というものを立ち上げまして、第1回の会議を開催したところでございます。今後その中で、女性消防団員を採用していく中での課題ですとか、あるいは問題点、そういったものを解決して、今後、採用するような方向で検討したいというふうに考えております。 147 ◯13番 沼田幸一議員 ありがとうございました。よろしくお願いいたします。  以上で質問を終わります。ありがとうございました。 148 ◯高橋徹也議長 ここで10分間休憩いたします。      午後1時49分  休憩      (関戸順一議員退席)    ──────────────      午後1時59分  開議 149 ◯高橋徹也議長 再開いたします。山口葉子議員。 150 ◯8番 山口葉子議員 (登壇)通告に従いまして質問させていただきます。  私は、9月議会の一般質問で、市営宮の里ハイツの建物の欠陥について、同住宅の住民のシックハウス症候群及び化学物質過敏症の患者対策について、厚木市のシックハウス対策及び化学物質過敏症対策についての3つの質問をさせていただきました。残念ながら、市長及び都市部長の答弁からは、この問題とまじめに向き合おうという姿勢が見られず、質問と回答は終始並行線をたどりました。厚木市が責任を否定することで問題は存在しないとし、市営宮の里ハイツ事件に無理やり幕が引かれようとしました。私は、その幕のすそを踏んで、この件がうやむやに終わってしまうのを阻止しなければならないと思いました。なぜならば、厚木市がどんな否定しようとも、建物の構造上の欠陥が原因で健康を損ねた被害者家族が存在するからです。  ではまず、今回の質問の趣旨を理解していただくために、事実確認と9月議会の答弁の要旨を簡単に復習させていただきます。  昨年7月、市営宮の里ハイツの1階に住むある世帯の洗面所の床下に20センチから25センチほどの水がたまっているのが発見されました。このお宅では以前からカビの発生がひどく、98年の12月に入居して以来、それまでに3度も壁紙を張りかえていたほか、特に著しくカビの生えていた和室の掘りごたつには、湿気防止対策としてにおいのきつい薬品が使用されました。ここに住む親子3人の家族のうち、30代の母親と小学校4年生の女の子は、入居後間もなく化学物質過敏症の典型的な症状を示すようになり、小学校1年生の男の子はぜんそくがひどくなりました。特に壁紙を張りかえた直後や掘りごたつに薬品処理が施された直後には、下痢や嘔吐や頭痛やせきに悩まされていました。  9月議会の一般質問の答弁によると、水がたまったことについて、担当課と施工業者による調査を行った結果、原因不明とのことでした。滞水のほかにも、建物に構造的クラックやコンクリートの白華現象などがあることから、工事にかかわった業者だけではなく、第三者機関に欠陥を調査させるべきではないかとの質問に対しては、本来その持っている機能が果たせないものを欠陥住宅と考えるので、第三者機関への調査は必要ないとのことでした。  また、カビの発生については、建物が問題なのではなくて、住民が換気を怠ったからだという市側の責任転嫁の意図が明らかにあらわれていました。化学物質過敏症と診断された住民の親子に対する救済措置についても、建物に起因することが明確にされていないので対応できないとのことでした。  厚木市の誠意ある回答と対応を望んでいた被害住民は、その期待を裏切られただけではなく、だらしがないからカビが生えたのだと言われたのも同然で、名誉を傷つけられてしまいました。また、子供たちも学校での理解が得られないまま、化学物質過敏症やぜんそくと闘わなくてはなりません。  これを受けて、神奈川ネットワーク運動、厚木市民自治をめざす会では、この家族の支援に賛同してくれた市民と市民事業から集めた寄附、それにさらに足りない分をかき集めて、専門家にカビの調査を依頼しました。その結果、興味深い事実がわかりました。  水がたまった号室の床下、洗面所の壁、玄関、収納下、掘りごたつ内を調べたところ、9種類のカビが確認されました。また、掘りごたつの内側の布を切り取り、ダニの専門家に試験検査してもらったところ、ナミホコリダニというカビをえさにするダニが大量に発見されました。このダニはアレルゲンになるので、大量に発生するとアレルギー性ぜんそくや鼻炎を発症するとのことです。ペニシリウム及びアスペルギルスと呼ばれるカビとともに検出されることが多いそうですが、これらの両方あるいはいずれかが、滞水のあった号室の床下や洗面所の壁、玄関木部、収納下、掘りごたつ内で発見されています。  9月の一般質問でも、小学校3年生の男の子のぜんそくがひどくなったということを申し上げました。この子はまだ10歳に満たないので、化学物質過敏症の診断書を書いてもらえませんが、ハウスダストに異常に反応するので、私たちもなぜだろうと不思議に思っていました。基準値0.34に対して、測定値が100以上と出ていたのです。ハウスダストというのは、その8割がダニの死骸とふんです。この調査結果がわかってから、国立相模原病院の方で診察を受けさせたところ、気管支ぜんそくと通年型のアレルギー性鼻炎と副鼻孔気管支炎の合併症状であり、気管支ぜんそくとアレルギー性鼻炎についてはダニが原因すると思われるとの診断書をもらいました。  ここで、この子の母親が換気を怠ったからこんなことになってしまったのだという反論は成り立ちません。なぜなら、カビの調査をしたときに、実は別の世帯にもご協力いただき、そちらの掘りごたつも調べさせてもらったところ、ナミホコリダニと一緒に発見されることの多いアスペルギルスとペニシリウムの両方の種類のカビがここでも検出されました。  また、カビの調査を行った業者の方のお話では、マンションの床下にカビが生えるケースでは地下のピットに水がたまっていることが多く、断熱材のすき間から水が上がってくることによりカビが生えるのだそうです。このピットというのは、洗面所の下にあるピットとは別のもので、どこのマンションにでもある配管工事のための地下のスペースです。市営宮の里ハイツの地下のピットを見せてもらったところ、天井には水滴がついていて、壁面から水が流れ、床に水が二、三センチたまるごとに排水されていました。ちなみに、比較のために見せていただいた妻田と及川の市営住宅の地下のピットには、いずれも水は一滴もありませんでした。  地下のピットに水がたまるのは、地質によって起きる現象だそうです。そのように湿気の高いところに掘りごたつをつくってしまったことは、カビの発生の重大な要因だということが言えます。つまり、市が主張するように住民が換気をしなかったからカビが生えたのではなく、そもそもこの住宅には構造的にカビの発生を促す要素があり、なおかつ何らかの理由で洗面所の床下に水がたまってしまったことによって条件が悪化し、さらに悪いことには、床下と室内が通じる通気孔をつくってしまったことによってカビを室内に充満させてしまったということは明らかなのです。  今回お聞きしたいことは次の3点です。  1つ、9月議会でカビの発生原因を住民が換気を怠ったことによるものと結論づけようとした、このことへの反省点、訂正したいことはないでしょうか。  1つ、洗面所の床下の滞水の原因がわからないということですが、現にそのような通常あり得ない事実があったことは否めません。その後、原因追求ないし原因追求の努力はしたのでしょうか。  1つ、滞水の原因がわからないということで、責任の所在までもうやむやにしようとしていますが、湿気の多い立地条件のところにあって、しかも床下に水がたまり、4年間の間に3度も壁紙を張りかえねばならず、そのたびにシックハウス症候群の主要原因である接着剤が空気中に発散されたということは否定できません。また、先ほど述べましたように、カビを好むダニの大量発生により、気管支ぜんそくとアレルギー性鼻炎がひどくなったということもわかりました。これらの健康被害をどう考えるのでしょうか。  以上、今回は誠意あるご回答をお願いいたします。      (関戸順一議員復席) 151 ◯高橋徹也議長 市長。 152 ◯山口巖雄市長 (登壇)ただいま山口議員より、厚木市営宮の里ハイツの問題について、9月定例会での一般質問答弁について、訂正並びに反省はないかとのお尋ねでございますが、9月定例会におきまして、市営住宅宮の里ハイツに関係した一連のご質問への答弁についての見解は、何ら変わりはございませんので、ご理解を賜りたいと思います。  次に、滞水等の原因追求をしたかとのお尋ねでございますが、滞水の原因につきましては、9月定例会でもご答弁申し上げましたが、担当課の原因調査のほか、市及び工事監理者の立ち会いのもと、工事施工業者により、室内給排水管からの漏水の有無の確認、外部からの雨水浸入形跡の確認などの6項目について調査を行いましたが、いずれも住宅内部の給排水管からの漏水や外部からの雨水の浸入の事実につきましては認められないという調査結果でありました。さらに、これらの調査に加え、宮の里ハイツの建設当時の工事完成図書等につきましても再度確認をいたしましたが、ふぐあい等はございませんでした。  次に、住人の健康被害をどう考えるかとのお尋ねでございますが、宮の里ハイツの入居者の方々に、市営住宅そのものに起因する健康被害が発生しているとは認識いたしておりません。今後も市営住宅建設に当たりましては、公共住宅建設工事共通仕様書並びに建築工事共通仕様書に基づき施工し、住宅性能表示基準等を遵守して、安心安全な市営住宅の供給に努めてまいります。  以上です。 153 ◯8番 山口葉子議員 残念ながら予想どおりのお答えでした。  まず、反省点、訂正すべき点はないとのことですが、住民が換気をしなかったことがカビの発生の原因であるとしたこと、まずここに問題点はないでしょうか。9月議会で都市部長は次のように答えています。「カビの発生等に注意をしていただくために、十分な換気に気をつけてくださいよというお願いをしてございます。」「やはり建物の管理というのは、そこに住む人、この人たちにも十分な管理をしていただかないと、良好な住宅、居住空間ができていかないと。」「とにかく当初のカビの発生の問題については、私どもは、通気、要するに換気が十分じゃなかったんじゃないかというような観点を持ってございました。」  しかし、どんなに管理の悪い家でも、4年の間に3回も壁紙を張りかえたというのは聞いたことがありません。ここのお宅の息子さんがぜんそくなので、まめに掃除もしているし、決して管理が悪いとは言えません。それは見ればすぐにわかることです。また、ご近所の和室の掘りごたつのカビの状況も全くひどいもので、さらに別の世帯の掘りごたつにもカビが生えていました。部長はこれら現場の状況をごらんになった上で答弁されていたのでしょうか。 154 ◯加藤恒雄都市部長 現場の方は111号室ですか、それと私の方の担当が撮ってまいりました写真において確認をさせていただいています。111号室につきましては、中に入ってつぶさに見させていただいております。 155 ◯8番 山口葉子議員 部長みずからそこのお宅に入られたということですか。 156 ◯加藤恒雄都市部長 時期の問題で、私、4月に着任いたしましたので、当時の部屋の中には私は入っていないと。111号室の方がお移りになった後に中を見させていただいたというのが事実でございます。 157 ◯8番 山口葉子議員 移った後というのはやっぱりその状況がちょっとわかりにくいと思うんですけれども、その際に別のお部屋もごらんになったでしょうか。 158 ◯加藤恒雄都市部長 ほかの部屋は入居者がございますので、たまたま私、ほかの部屋を見せてくださいというような事前の連絡をとらないで行きましたので、ほかの部屋は拝見させていただいておりません。 159 ◯8番 山口葉子議員 ちょっと声をかけてその場で交渉するということもできたかと思うんですけれども、現場をごらんになったということですが、それはそのときに通気孔はごらんになったでしょうか。 160 ◯加藤恒雄都市部長 通気孔も確認をいたしております。 161 ◯8番 山口葉子議員 9月議会のときに、私、この通気孔のことについて質問させていただきました。床下と室内が直接つながる穴をあけたのではないかというふうに質問させていただきましたけれども、そうではないと自信を持ってお答えになっていたので、私もあれから、ひょっとして、もしかしたら私の見間違いということもあるかもしれないと思って、もう1度私も現場に行って、しかと見てきました。床下と、それから室内はつながっていますよね。 162 ◯加藤恒雄都市部長 位置の問題をどうお考えかがわかりませんけれども、私が確認しておりますのは、いわゆるピットの部分からの廊下への通気孔の確認はしております。そのピットというのは当然地下にも、下にもつながっているということでございます。 163 ◯8番 山口葉子議員 今ちょっと、ピットというのは洗面所の下のピットのことですよね。 164 ◯加藤恒雄都市部長 ええ、そうでございます。
    165 ◯8番 山口葉子議員 ですから、そこのピットと、そのピットのところに床に穴があいているんですよ。ということは、それは室内とつながっているということですよね。 166 ◯加藤恒雄都市部長 室内とは直接つながっておりませんで、玄関を入った廊下の部分とつながっているということですね。 167 ◯8番 山口葉子議員 廊下とはつながっていてもいいということだったんですか。 168 ◯加藤恒雄都市部長 私はつながっていてもいいとか悪いとかというご答弁はしてございません。 169 ◯8番 山口葉子議員 そうしましたら、その床下と廊下はつながっていたと、このようにおっしゃっているんですね。 170 ◯加藤恒雄都市部長 そういうことでございます。 171 ◯8番 山口葉子議員 その床下と室内が直接つながっている、あるいはもう廊下とつながっている時点で、もう下からカビが室内に充満する、そういう状況は整っていたと思うんですけれども、これは最初からそういう工事をしなさいという指示を住宅政策課の方から業者の方にしていたんでしょうか。 172 ◯加藤恒雄都市部長 当時の担当者は、いろいろ聞きますと、いわゆるカビが生えたということは換気が悪いんじゃないかということで、通常、廊下の部分、部屋の部分、換気扇じゃなくて通気孔がつながっておりますね。おふろ場、あるいは洗面所にも強制換気のファンがついてございます。ですから、当然強制換気のファンを回していただければ、湿気というのは廊下に流れてこなくて、その強制換気のファンを通じて外部へ出るのが一般的ではないかと思います。 173 ◯8番 山口葉子議員 その強制換気がついていたという、それだけでその床下とつながっている穴からカビが充満する、それが解決されるってちょっと理解できかねるんですけれども、こういった事例、床下のその湿気の問題解決に、直接室内、廊下にしろ、その室内と続く穴をあけるというのは、これは一般的に行われていることなんでしょうか。 174 ◯加藤恒雄都市部長 一般的には行われておりません。 175 ◯8番 山口葉子議員 一般的に行われていないことを、なぜ、ここの場合はしたんでしょうか。 176 ◯加藤恒雄都市部長 山口議員3回壁紙を張り直したというようなお話をされておりますが、私の方の記憶では2回。3回は私の方の支出の中では行っていないと。  なぜ通気孔を設けたと。2回壁紙を張りかえても、なおかつカビの発生を見ると。それはやはり換気が不十分じゃないかと。先ほど申し上げましたように、おふろ場、洗面所は強制換気があります。当然強制換気で外に空気を送り出せば、室内の空気はそれに引っ張られるわけです。そういうことで、室内の空気も含めて換気を行っていただきたいと。そういう意味で換気口を設けたと。当然ファンを回しますれば気圧差が生じますので、換気口を通して、逆に洗面所、あるいはおふろ場の方に流れると。そういう見解から換気口を設けさせてもらったものでございます。 177 ◯8番 山口葉子議員 そうしましたら、もしその処置が正しいんでしたら、その後もカビは生えていないわけですよね。ところが、カビはどんどんふえていまして、先ほど登壇で申し上げましたように、ダニを好むカビが非常にふえてしまった。ということは、やっぱりその措置というのは間違っていたんじゃないでしょうか。 178 ◯加藤恒雄都市部長 山口議員もご存じのように、日本の風土、特に梅雨時は湿気が多いということで、カビが非常に出やすいというのは実感としてお持ちだと思います。私も実は住宅供給公社の2Kの住宅に10年ぐらいお世話になったことがございます。共働きで昼間おりませんので、夏場には非常にカビが生えたというような体験を持ってございます。そういう観点から、カビを防ぐ、換気を十分とっていただくという形で通気孔をあえて設けさせていただいたと。ただ、換気扇を回せばそれだけ電気代がかかりますから、私どもの方は、回していただいたとか、あるいは室内の通気孔をあけていただいたとか、そういう事実関係については私ども把握しておりませんので、必ずしも通気孔を設けたことによってカビが非常に広がったという認識は持っておりません。 179 ◯8番 山口葉子議員 ちょっと確認させていただきたいんですけれども、その通気孔をあけたときに、そういう穴をあけるようにという指示は、住宅政策課から業者さんの方に指示されたんでしょうか。それとも業者さんの判断でそういうふうにしたんでしょうか。 180 ◯加藤恒雄都市部長 当時の書類をつぶさに見ておりませんが、業者が独自の判断でやるということはございません、一般的に。当然公金の支出を伴いますので、業者が勝手にやって、市にあけたからお金をくださいよというようなシステムにはなってございませんので、私の方の指示で業者があけたということでございます。 181 ◯8番 山口葉子議員 そうすると、じゃ、それは住宅政策課の指示でそのような穴をあけたということで、そうすると、また今後こういう事例があったときに、またそういう穴をあけて対策を図るという、これは住宅政策課のカビの対策の方法なんでしょうか。 182 ◯加藤恒雄都市部長 幸いにしてほかではこういう事例はございませんので、特にそういうことは考えてございません。 183 ◯8番 山口葉子議員 今のその床下の穴の件については、私はちょっとどうしても、その穴が正しかったと認識されているのがどうしても理解できないんですけれども、次に床下の滞水の原因にいきたいと思いますけれども、原因がわからないということで、それ以上は調査するつもりがないとのことですが、水がたまっていたという事実があり、それによって著しくカビが発生したために、壁紙を、私は3回というふうに聞いているんですけれども、張りかえなければならず、そこに住む住民が、壁紙の接着剤によってシックハウス症候群の原因となる揮発性有機化合物に通常以上にさらされてしまった。こういう事実があり、またさらに今回のカビの調査で大量のダニが発生して、そして気管支ぜんそく、アレルギー性鼻炎になった、こういう関係もわかりました。  原因がないのではなくて、原因が特定できないということではないでしょうか。原因を突きとめる意思がないというのは、責任逃れをしようとすることのあらわれなんでしょうか。住民の健康被害に対する責任はあるはずです。滞水の原因について、せめて仮説を立ててみるということもしなかったんでしょうか。 184 ◯加藤恒雄都市部長 山口議員おっしゃるとおり、我々も仮説を立てて考えてみました。まず、滞水原因ですね。一番仮説でわからないのが、一時水がたまったという事実がございます。平成14年の7月ですか、水を抜いたと。その後はたまっておらない。水を抜いた後、私どもの方、あの部屋の設備関係、いわゆる排水関係等、一切補修とか点検はしておりません。ですから、1つはそこがわからないということです。  例えば私どもの方が、あの排水施設等から水が漏れていたということであれば、水を抜いた後、再びたまるはずでございます。私の方は一切手を加えておりません。入居者の方も、今までどおり同じ生活をなされておって、水がたまっていないというのが1つの仮説を立てる上でわからない点でございます。通常、1回水がたまったと。抜けば、どこかに不都合があれば、またたまるというのが考えられるわけでございます。  もう1点、いわゆる外部からの雨水等の浸水でございますが、これはちょうど111号室というのが一番外に面しておりますので、雨というのは春夏秋冬いろんな方向から吹いてきますので、ほぼ1年間様子を見た。それでも中に水はたまっていない。ですから、これは外部からの雨水の浸入というのは考えられない。さらに、入居者の方に、何か使い勝手で不都合はありませんでしたかということを担当の方からお尋ねをさせていただきましたが、そういうことは一切ないというご返事もいただいております。したがって、現段階では原因が特定できないと。  例えば、1度水を抜いた後にまたたまる、私どもの方が検査をしてもまたたまるということになれば、これは第三者にお願いするような方法も考えなければならないと思うわけでございますが、1回水を抜いた後、再び何ら手を加えていないのにたまっていないという、こういう事実は山口議員も確認されたと思いますが、ですから、あの地下のピットの部分で特殊な化学反応で酸素と水素が結合して水ができるなんていうことは考えられませんので、原因は必ずあると。ただ、それを特定できない。  もう1つの可能性としては、じゃ、最初からたまっていたんじゃないかという可能性がございます。これについては、あそこの部分の工程、あそこの部分をどうつくっていくかという工程からも考えられないと。一番最初に床下のピットをつくって、その後、排水管を入れて、最後には床を張るわけですから、床を張る段階で水がたまっていれば、当然それはわかる。  なおかつ私の方の記録では、入居者の方から、カビが非常に生える、そのご連絡をいただいたのがたしか平成13年に入ってからだと思います。私どもの記録ですよ、これは。ですから、当初からカビがたまっていたらば、当然平成10年から13年の間に2年近くあるわけですから、その間カビが生えるはずであると。カビが冬眠していて、13年になって突然活発に活動したということは通常考えられませんので。  そういう仮説をいろいろ立ててみますが、どうも、原因はあるはずですけれども、どこが原因かという特定をできないというのが現状でございまして、現在も水はたまっておりません。ですから機能的には何ら問題はない。そんな仮説からの見解でございます。 185 ◯8番 山口葉子議員 仮説を立てて考えてみたということはわかりました。私も今おっしゃったようなことを考えていました。特にそこのところにパイプシャフトというのがあって、そこから2本配管が見えるんですけれども、そのうちの1本は、覆っている幕をはがすとボルトがさびていました。  あと、漏水ではないとすると、工事の過程で最初から水がたまっていた、私、これがすごく怪しいかなと思うんですけれども、今部長がご説明くださいましたけれども、聞いていてちょっとよくわからないんですけれども、この辺は工事をした会社じゃなくて、やっぱり第三者機関に調査してもらったら、すっきりするんじゃないかと思うんですけれども。  それからカビは、ここの住宅に住んでいた方のお話ですと、もうすぐに生えたということだったんですね。平成13年じゃなくて、それ以前にもうカビは生えていたそうです。ですから、私は最初からたまっていたというのは非常に怪しいかなと思うんですけれども、これは調査させたらいいんじゃないでしょうか。  あとそれから、その仮説を考える際に、ここに住んでいる住民の方と一緒に話し合いながら、こうではないか、ああではないかと考えていかれたらいいんじゃないかと思いますけれども、その辺はどうなんでしょう。 186 ◯加藤恒雄都市部長 まず、パイプスペースの話ですが、それについても仮説を立ててみました。あのパイプスペースには2本、雑排水と汚水のパイプが通ってございます。私どもの職員と山口議員さん、あるいは入居者の方で確認をされたときに、汚水のパイプを業者の方が、業者の方と言いますが、水をくんだときに、あれのボルトを締めていたというようなお話もあったということを聞いておりますが、少なくとも汚水から水が漏れるということは、あれだけの水でございますから、必ずカビのにおいに敏感な方は、異臭がするというのが一般的じゃないかと思います。確かに汚水といいましても全部水洗ですから、昔のくみ取りトイレのように生が流れてくるわけじゃございません。私もそんな仮説を立てながら、自分でトイレへ入りまして水を流すと、大変汚い話ですが、固形物はかなり水の中に分解されてダッと流れていくと。あれが汚水管からあのピットにたまるということになれば、相当なやはり悪臭といいますか、においがしているんじゃないかと。  この原因を追求するのに、やっぱり一番私どもが手落ちだと思っておりますのは、あそこにたまった水をくんでおければ、ある程度何の水であるかというのが確認できたわけでございますが、全部排水で流してしまったと。あの中にたまっている残留物質化学分析をさせていただきましたが、かなり量が少ないので、はっきりとは断定できないが、汚水がたまった形跡は認められないというような残留物質からの結果になっておりますので、仮説として、あの汚水管から漏れてたまったという仮説もまた否定せざるを得ないというような現状でございます。  ただ、いろいろ111号室の住人の方には、原因の解明、あるいは、水は抜けた、確かに壁紙を張りかえればカビはなくなる。ただ、床下に、ピットの部分にたまっておりました関係で、木材、いわゆる軸組みがカビに侵されておりますので、それもとらなきゃならない。その後、また111号室へ戻りたいというようなご要望もありますので、今後も移転につきましては、居住者の方とお話し合いをさせていただきたいとは思っております。 187 ◯8番 山口葉子議員 それで、何度も伺いますけれども、第三者機関に調査させるということは、もう一切考えていないということでしょうか。 188 ◯加藤恒雄都市部長 市長答弁の中でも、私ども、当時の関係書類を全部出しまして調査してございます。調査機関を設けても、多分同じ結果だろうという判断をしております。捜査機関じゃございませんので、私どもは第三者に調査をお願いするようなことはないと考えております。 189 ◯8番 山口葉子議員 そこが私、最も納得できない点なんですけれども、じゃ次に、9月議会の答弁の中でピットについてのご説明があって、私、そこもちょっとわからないんですけれども、何らかの理由で水が床からあふれた場合、下の階に水が漏れないように、あのピットは設けられているとのことなんですけれども、あそこに水がたまったのは設計の当初の目的を達成しているんだそうですが、でしたら、水がたまったらいつ、どのようにしてその水がたまったということに気づくようになっているんでしょうか。もしそれがあのピットの機能ならば、せめて最初に壁紙を取りかえた時点でそこを見てみなかったというのは、これはどういうことなんでしょうか。 190 ◯加藤恒雄都市部長 当時の話ですので、私も当時の者がどういう指示をしたかということは定かではございませんが、通常そこにたまるということは考えられないと。例えば居住者の方が、いや、洗面器のところからオーバーフローしちゃったよというようなお話があれば当然そのピットは見ますけれども、通常、私の方はすべての検査をしてお住まいをいただいておりますので、例えば大きな地震がきて排水管に被害を与えるとか、そういう天災地変がない限り、あるいは施設が老朽しない限り、あそこから水が漏れてたまるということは通常一般的な考えではないということですので、あえてその時点での確認はしなかったんではないかと考えております。 191 ◯8番 山口葉子議員 だから、通常起こらないことが起こっちゃったんで、やっぱりこれは欠陥と言っていいんだと思うんですけれども、それから、これは外のことなんですけれども、コンクリートの砂のあくがしたたって、それで凝結していると思われる白華現象、これについて、ここの市営宮の里ハイツに、9月議会で一般質問しましてから太田議員が関心を持ってくださって現場に来てくださったんですけれども、そこで住宅政策課の人に、こりゃひでえや、何とかしてやってくれというふうにおっしゃったら、次に私が行ったときには削りとられていました。  私が9月の一般質問のときにこれを発言したんですけれども、私が言ったのでは何もしないけれども、ベテラン議員に言われるとすぐ動く、これはどういうことなんでしょうか。お役所の方でそういった指示があるのかどうか。新人の議員は適当にやっておきなさいと。神奈川ネットなんてベテランはいないから、適当に言っておきゃいいんだと。ベテランの議員に当たったときには、すぐに「ははっ」とやりなさいと、そういうようなことがあるんでしょうか。私、これを申し上げるのは、実は議員になって5カ月たちましたけれども、どうも何かそういうようなことがあるのかなと思う節がありまして、これはちょっと油断しちゃいけないと思っているんですけれども、ここの説明、ちょっとお願いいたします。 192 ◯山口巖雄市長 決してそんなことございません。議員の皆さん方は、市民の皆さん方から選ばれて、そして代議員政治という民主主義社会の中で民主議会がされているわけでございますので、トップで当選されても云々とか、あるいは票がどれだけとか、あるいは1期だから、5期だから云々ということは決してございません。すべて私どもにしてみれば、市民の代表者としてのとうといご意見と、我々のチェック機関としての役割を果たしていただいていることに対して、公正公平に取り扱っている、お願いをしているというのは間違いのない事実でございます。そんなことはないので、ぜひご理解を賜りたいと思います。 193 ◯8番 山口葉子議員 そうだとしたら、じゃ、どうしてこのときにそうだったのかなというのをちょっとお聞きしたいんですけれども。 194 ◯加藤恒雄都市部長 特に私の方から担当の方には、だれが言ってきたからやらなくていいとか、だれが言ってきたからすぐやれというような指示はしておりませんし、私の方から、特定の議員さんだったらやれ、特定の議員さんだったらやらなくていいというような指示は一切してございません。議員さんは同じでございますので。 195 ◯8番 山口葉子議員 それはともかく、あの白華現象、あれはどうして起こるんでしょうか。削ったらもうそれで出てこないんでしょうか、それともまた出てきちゃうんでしょうか。詳しい人に聞いたところ、酸性雨が入ってアルカリが溶けて起こる現象だというふうに聞きました。防水をしていないか、防水をしていてもどこかに穴があいているということが考えられるそうですけれども、セメントが溶けると鉄筋がはがれてくるそうなんですけれども、本当に大丈夫なんでしょうか。 196 ◯加藤恒雄都市部長 私もその辺の化学的な知見というのは余り持っておりませんが、通常、白華現象ぐらいで建物自体に影響を及ぼすということは考えられないというぐあいに考えております。 197 ◯8番 山口葉子議員 大丈夫なんですね。 198 ◯加藤恒雄都市部長 民間の建物よりもより精密といいますか、しっかりした検査をしてございますので、全くご心配はございません。 199 ◯8番 山口葉子議員 何かこれらのことをあわせると、宮の里ハイツにつきましては適正な設計と工事監理を行っているので、建物に欠陥があるとは受けとめておりませんというのは、私はちょっと理解できないんですけれども。  さて、一番大事な質問に移ります。住民の健康被害をどう考えるかということですけれども、これについては、因果関係を化学的に証明されていないので、市に関係があるとは認められないといったようなことを、実はこの一般質問の前の段階で市側から言われました。何の調査もしていないのに、化学的に証明されていないと言われるのはちょっと理解できないんですけれども、市営宮の里ハイツは、もともと湿気の多い立地条件に建てられた上に、1階には掘りごたつが設けられ、カビの温床となってしまいました。さらに、ある世帯の洗面所の床下に何らかの理由で水がたまり、4年間の間に3回、これは私は3回と聞いているんですけれども、壁紙が張りかえられました。壁紙の接着剤は、シックハウス症候群の原因となる揮発性有機化合物が含まれていると考えられています。  ここの住人である母親と長女は、北里研究所病院で化学物質過敏症状態という診断をもらっています。さらに今回、専門業者にカビの調査を依頼したところ、カビを好むダニが大量に発生していたということもわかりました。以前、アレルギー検査で、息子さんはハウスダスト、つまりダニに異常に反応していました。母親はこの子のぜんそくを気遣って、後ろからほこりが出ない掃除機で何度も掃除をし、空気清浄器を入れていましたが、それでも検査では異常な数値が出ていたんです。  なぜ3人とも症状があるんでしょうか。化学的証明というふうに言われたんですけれども、これは人体実験をしろというんでしょうか。もちろん人体実験などできないわけですから、だから医者の診断書というものがあり、北里研究所病院と国立相模原病院から診断書をもらっています。これ以上どういう実証をすればいいんでしょうか。化学的に実証するということはどういうことなんでしょうか。これを教えてください。 200 ◯加藤恒雄都市部長 ある種の物質が特定の方にある反応を示すということは私の方も承知をしてございます。例えば昨年まで花粉じゃない方が、ことし急に花粉になっちゃった、そういう事実も承知してございます。ただ、市営住宅というのは、同じ仕様で、家賃をご負担いただくにしても、住宅にお困りの方に安い家賃で入っていただくという大きな目的がございます。そのために、いわゆる一般的な仕様で供給をさせていただいております。また入居の条件についても、特段、あなたはアレルギーがありますかというような審査はしてございません。ですから一般的な仕様で、通常の方は健康被害を受けないであろうと。これはそういう見地に基づいて、当時の法令なり、あるいは仕様書の見地に基づいてやっております。  特定の方に特定の仕様の住宅を供給する、確かにこれは理想かもわかりません。市営住宅入居のときに、私はカビアレルギーがあるよ、あるいはダニアレルギーがあるよと言えば、そういう仕様にして市営住宅として提供するというのも1つの理想ではございますが、現時点では我々は、共通の仕様で通常健康被害が起きないであろうという住宅をつくって提供してございますので、ある種特定な体質の方がそこに入って健康被害を例えば起こしたとしても、住宅を供給する側にとって、重大な過失なり瑕疵があったということは考えてございませんので、現時点では特定の方への補償というのは考えておらないのが現状でございます。 201 ◯8番 山口葉子議員 一般的仕様ということで、その床下、湿気がすごくて、それでカビが物すごく生えている、これは一般仕様なのかな。  もう1度、ほかのお宅にもぜひ掘りごたつの部分を見せてもらっていただきたいんですけれども、たびたび再々名前を出して申しわけありませんけれども、現場に来てくださったのは太田議員だけなので。太田議員も一緒にそこの別の世帯のところ、掘りごたつの畳をあけて、太田議員が畳をパンとたたいちゃったんですね。そうしたらカビがぶわっと出てきました。ぜひそこの状況を見ていただきたいと思います。市長と都市部長で、私、ご案内いたしますので、そこで指先でパチンと、これで結構ですから、すぐわかると思います。私、ここのお部屋の方もそうなんですけれども、ほかの部屋でそのカビだらけの中で住んでいらっしゃる方、本当に検査を受けていないからわからないんで、検査を受けたらやっぱりハウスダストはすごいんだと思います。ですから健康被害について、ちょっと考え直していただきたいと思います。 202 ◯加藤恒雄都市部長 建物の維持管理につきましては、十分いろんな方面から万全な体制で市営住宅の維持管理は今後も行っていきたいと思いますので、ご理解をお願いしたいと思います。 203 ◯高橋徹也議長 山口議員、まとめてください。 204 ◯8番 山口葉子議員 じゃ、最後に1点、環境部長にお聞きします。9月議会で、環境部としても人ごとでなく、自分たちに何ができるか考えてみたいとおっしゃっていましたが、その後何か考えていただいているでしょうか。 205 ◯都高 泉環境部長 実はこの化学物質過敏症の問題につきましては、私ども職員、公害の職員がおるんですが、まだ化学的に証明がされていないという状況の中で、多種多様の物質が存在するということから、これについてどのようなことができるかという話をしているんですが、具体的に現段階でそれに対応できるようなところまで至っていないというのが現状でございます。 206 ◯高橋徹也議長 ここで10分間休憩いたします。      午後2時49分  休憩    ──────────────      午後2時59分  開議 207 ◯高橋徹也議長 再開いたします。  この際、お諮りいたします。本日の会議時間は、あらかじめ延長することにご異議ありませんか。    (「異議なし」との声あり)  ご異議なしと認めます。よってそのように決しました。  前田多賀子議員。 208 ◯9番 前田多賀子議員 (登壇)通告に従いまして一般質問を行います。  今回は、9月の一般質問でもご答弁いただきました市営宮の里ハイツの住民の方たちの救済に関する厚木市の施策は何かを中心にお聞きしたいと思います。  私たち神奈川ネットワーク運動、厚木市民自治をめざす会では、市営宮の里ハイツに何度も足を運び、住人の健康被害、住宅の構造について、時には専門家とともに調査に入りました。今回質問でも取り上げております掘りごたつ、和室の畳については、今まで111号室の滞水原因、カビの苦情により行われた掘りごたつへの処理の薬品分析を中心に調査を展開してきましたが、今回、ほかの住民の方のご協力、ご同意を得て、処理する前の掘りごたつの調査をさせていただきました。立ち合った住宅政策課の職員を初め、異常なカビの発生、こたつの上の畳の朽ち果てた状況を見て、ただごとではないとの全員の一致した見解であったかと思います。  この異常なほどのカビを見まして、私も少しカビについて勉強させていただきました。カビの細胞は人の細胞と似ているために、カビを殺そうとすると人間の細胞にまでダメージを与えてしまうそうです。カビの感染による病気として、肺にカビが生えたり、脳にまでカビが生えるそうです。がんなどで亡くなる方の半数近くは体の中でカビが生えてしまっているそうです。人に取りつくカビの中には生命を危うくするものもあります。このことからも、家の中にカビを生やしてはいけないことがわかると思います。  また、家の中に見える形でカビが生えていたら、恐らく外の空気の数十倍から数千倍ぐらい、家の空気はカビで汚染されていると思ってください。それを毎日毎日呼吸し続けているのです。健康でいられる可能性は時間とともに少なくなるでしょう。特に小さな子供やお年寄りにとって、それは恐ろしいことなのです。家は本来、人の生命や財産を守る役割を担っていますが、カビで汚染された空気で室内を充満させていたら、病気になる家になってしまいます。空気の管理、特に微生物に対する管理が今後非常に重要になると思います。  今まで取り上げてきました化学物質過敏症、シックハウス、シックスクール症候群については、診断や治療などをめぐっては、いまだに医学的にもさまざまな議論がありますが、現実、化学物質により体調不良の発生はふえ続けています。また、このことが大きな社会問題となっています。  神奈川県においては、横浜市において、横浜市シックハウス連絡会を設置し、建築、保健所、教育委員会と連携し、総合窓口となる独自の取り組みが進んでいるそうです。ぜひ厚木市におきましても、この問題を前向きに取り組む施策を明示していただきたいと思います。  次に、今回の一般質問で既に関戸議員、奈良議員も取り上げておりました厚木愛甲ごみ処理広域化計画についてですが、有害化学物質を初め地球環境は悪化の一途をたどっております。地球温暖化やオゾン層の破壊、酸性雨、海洋汚染、開発途上国の公害の進行などがこのまま進めば、私たちの子供たちは、現在より劣悪な環境の中で生活をすることになります。大量の廃棄物、厚木市においても、一般廃棄物をとりましても決して減少の方向には進んでいなく、ごみ問題に関しては環境の負荷を容認してきてしまったと言えます。自分自身を含め今までの生活を見直し、ごみの発生抑制や資源の循環を見直すことが急がれると思います。  厚木市の長年の課題であった最終処分場の問題は、これまでも神奈川ネットワーク運動は地区内に最終処分場の提案をしてまいりました。厚木愛甲ごみ処理広域化基本計画の素案に基づく今回の施設組合の設立に係る協議についての提案に際し、ごみ減量に対する厚木市がごみ発生抑制に対しどんな施策を講じるのか、お聞きしたいと考えます。  質問内容をまとめます。 (1) 化学物質過敏症対策について  ア 化学物質過敏症の患者対策、救済措置について  (ア)宮の里ハイツにおける健康被害者への対策について具体策は何か。  (イ)化学物質過敏症対策における市の取り組みは庁内横断的に行っているのか。  (ウ)学校における化学物質過敏症患者への対策についてどう考えるのか。 (2) 環境対策について  ア 厚木愛甲ごみ処理広域化基本計画について  (ア)ごみ減量に対する施策は何か。  (イ)ごみ処理広域化基本計画において組織を一部事務組合とした理由は何か。  (ウ)組合業務の情報公開についてどのように考えているのか。  以上でございます。明確なご答弁をよろしくお願いいたします。 209 ◯高橋徹也議長 市長。 210 ◯山口巖雄市長 (登壇)ただいま前田議員より、化学物質過敏症対策について、化学物質過敏症の患者対策、救済措置について、宮の里ハイツにおける健康被害者への対策について具体策は何かとのお尋ねでございますが、市営住宅宮の里ハイツにつきましては平成10年度に竣工しておりますが、この市営住宅建設工事に際しましては、当時の関係法令等を遵守し建設をしてまいりました。市といたしましては、化学物質室内濃度を検証するため、平成15年6月に改正されました住宅性能表示制度による6品目の規制対象物質について室内濃度測定を実施いたしました結果、すべての化学物質について指針値以下であり、化学物質過敏症が発症しているとの認識はございません。したがいまして、このような状況を勘案いたしますと、現段階では特段の対策は考えておりませんので、ご理解を賜りたいと存じます。  次に、化学物質過敏症対策における市の取り組みについて、庁内横断的に行っているかとのお尋ねでございますが、昨今、社会問題となっております室内環境に関する建築資材等から発生する有害な化学物質の抑制、いわゆる化学物質過敏症対策につきまして、本年4月には国土交通省から新たに化学物質抑制に関する基準が示され、さらに7月には建築基準法のシックハウス対策の規制が施行されたことを踏まえ、市といたしまして、全庁的に取り組むべき課題として、既に公共施設を管理する関係各課により庁内横断的に検討会を開催し、現在、公共建築物の工事等に関する室内空気環境対策方針を取りまとめておるところでございます。  次に、環境対策について、厚木愛甲ごみ処理広域化基本計画について、ごみ減量に対する施策は何かとのお尋ねでございますが、厚木愛甲ごみ処理広域化基本計画素案では、ごみの減量化、資源化を課題とし、その目標値について、国が定めているごみの減量化等の基本方針に基づき、示しているところでございます。  本市におきましても、広域化処理開始目標年次までにこの目標値を達成すべく、地区別資源分別回収の充実を初め、本年度から紙ごみゼロ運動の実施及び排出抑制の啓発活動を積極的に展開するとともに、さらなる減量化、資源化の施策を検討しているところでございます。  次に、ごみ処理広域化基本計画において組織を一部事務組合とした理由は何かとのお尋ねでございますが、先日もご答弁申し上げましたが、厚木、愛甲におけるごみの共同処理につきましては、ごみ焼却施設及び最終処分場等の設置といった3市町村が抱えております緊急の課題に対応し、ごみの中間処理から最終処分までの限定された事務を共同処理することを目的としていることから、事業実施主体を一部事務組合としたわけでございます。  次に、組合業務の情報公開についてどのように考えているかとのお尋ねでございますが、組合業務の情報公開につきましては、透明性を確保し、市町村住民から信頼される組合事業の運営を図るため、情報公開条例の制定や機関紙の発行、ホームページ等による情報提供に努める必要があろうと考えております。  学校における化学物質過敏症に対する対応策はどう考えているかということにつきましては、教育長からご答弁させていただきます。 211 ◯高橋徹也議長 教育長。 212 ◯長谷川美雪教育長 (登壇)学校における化学物質過敏症患者への対応策についてどう考えているかとのお尋ねでございますが、各学校からの報告によりますと、現在、児童・生徒の化学物質過敏症発症の事例はございません。今後、児童・生徒が発症した場合や発症者の転入や入学が考えられますので、化学物質過敏症の取り組みについて、各学校に周知したところであります。
     以上です。 213 ◯9番 前田多賀子議員 それでは、順次再質問させていただきます。  先ほど、カビが原因で、この111号室の住人が3度壁紙を張りかえたということに関しまして、それは2度じゃないですかというご答弁だったんですが、そちらの資料は多分平成13年度以降の資料しかないと思います。平成11年度に壁紙をかえたことが第1回目だと思いますが、このときの資料を残していない。そういった住宅政策課のずさんな管理、これはどのようにお考えですか。 214 ◯加藤恒雄都市部長 資料が残っておらないということではございません。当然壁紙の修理だと支出伝票、いわゆるお金がかかることですから、支出伝票が残るはずでございますが、そういう支出をした事実はないということでございます。 215 ◯9番 前田多賀子議員 私もそこの点に関しまして、3度交換したことに関しましては、何か領収書のようなものが残っているんじゃないかというふうに住宅政策課の方に聞きましたところ、そういった小さな修理に関しては、領収書初めそういう工事の経過も残っていないというご答弁でしたが、それについてはどうお考えでしょうか。 216 ◯加藤恒雄都市部長 多分それは担当の勘違いだと思います。公金の支出があれば当然、保存年限は別でございますが、すべての書類は残っていると。ただ、残っていないということは、そういう事実はなかったということも言えると。私どもの方では調査をしましたが、支出負担に関する書類はないという判断をさせていただいております。ないというのは支出行為がなかったということにもつながるんではないかと考えております。 217 ◯9番 前田多賀子議員 わかりました。ぜひその辺は再度調べていただきたいと思います。  次に移らせていただきますけれども、今回、先ほども登壇で申し上げましたけれども、111号室の住人のほかに、このカビの調査を行うに当たって協力していただいた住人の方がいらっしゃいます。そちらの方も、お聞きしますところによると、お嬢様がとても体の不調を訴えているというような事実もあるようでございますが、このカビについてですが、先ほども山口議員からありましたが、9月に2回ほど調査に行っております。1回目は太田議員も同行していただきましたが、そのときに掘りごたつの状態に関し、その場にいた住宅政策課の方も同一意見だったと思いますが、この掘りごたつ、そしてこの朽ちた畳を見まして、この掘りごたつは何とかしなくてはいけないと、そういった全員の一致した見解だったと思いますが、今からもう4カ月以上経過しておりますが、この掘りごたつについて何らか処置するようなお考えはありますでしょうか。 218 ◯加藤恒雄都市部長 掘りごたつでございますが、高層住宅の場合、中間の階、中間の層というのは基本的に2面しか外部に面しないわけですね。ところが地階、1階部分になりますと、地表という3面に面すると。特に宮の里、かなり市街地と比べると冬場寒いということで、構造的に掘りごたつが設けられる構造になっておりましたので、1階にお住まいの方の利用の便、暖房を図るという意味で、特に設けさせてもらったものでございます。  ただ、現状の中では、全然使っておらない方、私どもも調査させていただきましたが、通常いわゆる掘りごたつ式に使っておられるところでは、カビの発生がほとんどなかったと。全くお使いにならない閉めっぱなしのところは非常にカビが発生したということで、特段住民の方がもし使わないということであれば、カビの発生を防ぐという意味で何らかの措置は講じたいと思います。ただ、あくまでもやはり、高層住宅の1階という部分は他の部分よりも冬場冷えますので、そういう意味で設計者がそういう設計をして、市の方もそれを了として設けたものだということをご理解を願いたいと思います。 219 ◯9番 前田多賀子議員 掘りごたつに関しましては、多分その当時、市営住宅に掘りごたつを設置しているということでは、とてもモダンな住宅であったかと思いますが、先ほど、そちらの方にも調査を入れて、使っているお宅に関してはカビが生えていないというお答えでございましたけれども、このこたつに関してですけれども、先ほど都市部長は写真で掘りごたつの状況をごらんになったということをおっしゃっておりましたけれども、実際にごらんになってみれば、もうその状況といいますと、本当に先ほど山口議員が申しましたが、指でちょっとはじけばカビが飛散するような、そんなような状況でございます。ぜひこのこたつの処理は早急に。と申しますのは、12月になりますと、どこの家でも暖房をたいたりして、家を閉め切りにすることも多いと思います。先ほど登壇でも申しましたように、カビが発生している密閉した状況の中で暮らしていると、どんどん健康を損ねていく、こういったこともございます。ぜひ早急にそちらの方は対処していただきたいと考えておりますが、いかがでしょうか。 220 ◯加藤恒雄都市部長 基本的に市営住宅に入居されますと、10年とか、長い人は30年お入りの方がいらっしゃいます。ですから、私どもの方としては、ほとんど特段の理由がない限り、かなり長期間そこに入居されるのかなという判断をもちまして、いわゆる入居者の方にご意向を確認して、掘りごたつについてはそれなりの処置をさせていただきたいとは考えております。 221 ◯9番 前田多賀子議員 掘りごたつについては処置をしてくださるというふうなことで、ありがとうございます。  次に、畳の交換についてですけれども、畳に関しましても、この掘りごたつ、カビが生えているこたつに関しましては、多分ほかの家の状況も一緒だと思うんですが、掘りごたつの上を覆っている畳はもう朽ち果ててぶかぶかの状況です。畳の交換に関してはいかがでしょうか。 222 ◯加藤恒雄都市部長 いわゆる入居者の責に期さないものにつきましては、管理者である市の方で交換をさせていただきたいと思っております。 223 ◯9番 前田多賀子議員 それは交換していただけると考えてよろしいんですか。 224 ◯加藤恒雄都市部長 掘りごたつの部分に限定というお話ですか、今のご質問は。すべての畳をかえろということですか。済みません、その辺、もう1度ご質問いただかないと私も答弁に窮しますので、お願いします。 225 ◯9番 前田多賀子議員 それは、まず1階にある掘りごたつが設置してある畳、和室の部屋の畳ということです。 226 ◯加藤恒雄都市部長 多分半畳の畳の部分だと思いますが、いわゆる入居者の責に期さないで例えばぶかぶかになったというのであれば、私の方で交換をさせていただきます。 227 ◯9番 前田多賀子議員 次に、この畳ですけれども、その半畳だけではなく、もうカビに侵されているということは、もうダニが大量に発生すると考えられています。半畳だけではなく、その和室、あそこは多分6畳だったかと思いますけれども、その和室全体の畳を交換してほしいんですが、そのことに関してはいかがでしょうか。 228 ◯加藤恒雄都市部長 公営住宅の畳に関しましては、ダニの発生を抑えるために防虫シート等を張った畳を使用してございます。畳であらゆる条件下でも全くダニが発生しないという畳がございましたら、ぜひ議員さんの方からご紹介いただければ、研究はしてみたいと考えております。一般的には、私の方は標準仕様の畳をかえるという考えでございます。 229 ◯9番 前田多賀子議員 カビがあるところにはダニが必ずいます。そのダニの種類によりまして、人に影響があるものとないものがあるということも登壇で申し上げましたけれども、ダニが全く発生しない、そのような農薬のシート、防虫シートを張る必要性さえ私は必要ないと感じておりますけれども、その点に関してはいかがでしょうか。 230 ◯加藤恒雄都市部長 私の方は必要があると考えてございます。 231 ◯9番 前田多賀子議員 これは9月の一般質問で山口議員も取り上げましたが、この農薬シート、つまりダニを殺す防虫シートですが、有機燐系の農薬を使っているということが大変多いそうでございます。こちらは10月30日の朝日新聞でございますが、この有機燐系の毒性について詳しく述べております。これは精神障害を起こしたりとか、子供におきますと脳の障害、また多動障害を起こす可能性がある。これからはこの有機燐系の農薬シートや防虫シートを規制していくという方向を記事として書いております。このことから指しましても、この防虫シートによる健康被害、これは多大なものであると考えます。と申しますのは、この宮の里ハイツは、防虫シートに関しましては、1枚ではなく何か2枚張ってあるということでございました。そのような必要性は全く私はないと思いますけれども、そのことに関してはいかがでしょうか。 232 ◯加藤恒雄都市部長 全く無農薬の畳表、あるいは畳の床といいますか、それはあり得ないと。ただ、畳表にしましても、畳のしんにしましても、極力農薬を使わない有機農法による稲わらでつくっているということは私も承知しておりますが、今の国の標準仕様では防虫シートを張りなさいという仕様になっております。それについても、国の補助金があるから張るということではなくて、やはり私どもの方は標準仕様でやっていきたいと。特にご希望があれば、実費でかえていただくことは少しも拒む気持ちはございませんので、私は実費でかえたいという申し出があれば、ぜひそういう申し出をしていただきたいとは考えております。 233 ◯9番 前田多賀子議員 111号室の住人の方ですけれども、今一時的に、こちらは床下の工事をしているということで、5階の方に移っておりますが、こちらの畳に関しては、防虫シートを張らない無農薬のイグサを使用したものにかえていただくことになりました。このかえていただけるということは、この農薬シートに関しまして何らかの健康被害があると考えて、こういった行動というか、こういったかえてくださるということに関して応じていただけたのではないんですか。 234 ◯加藤恒雄都市部長 私の方の費用でかえるという話は、私は報告は受けておりません。ご自分の費用でということであれば、また話は別だと思いますが、現状ではそんな考えでございます。 235 ◯9番 前田多賀子議員 恐れ入ります、私ども、111号室の住人と、そして111号室の今代理人として立てています山口葉子議員と、そして住宅政策課と話し合いを持ちまして、たしかこの畳に関しては、住宅政策課の費用持ちで無農薬の畳にかえてくれるとおっしゃったかと思います。 236 ◯加藤恒雄都市部長 市政の一般論についてのご質問であればお答えを差し上げるのが当然でございますが、今代理人というお話をされました。その代理人の方に対するご回答を、こういう議会の席で申し上げるのはいかがなものかと考えておりますので、ご答弁は勘弁を願いたいと思います。 237 ◯9番 前田多賀子議員 そうしますと、この畳に関しては自費で交換せよということですか。 238 ◯加藤恒雄都市部長 ですから、先ほどもご答弁申し上げましたように、山口議員さんほか前田議員さんも、何か代理人というような今お話がありました。個人の問題に関しまして、ここで公金を支出するしないという議論は、私どもの方では差し控えさせていただきたいと思いますが、無論そのアドバイザーとして、111号室の方とのお話し合いには今後も応じさせてもらいたいと。また、お立ち会いになられるのは、それはそれで結構だと思いますが、個人の代理人の方が、大変失礼ですが、こういう議会の場で代理人としてご発言をなされるのはどうなのかなという考えがございますので、ちょっと発言は控えさせていただきたいと思います。 239 ◯9番 前田多賀子議員 このことに関しましては多分並行線をたどると思いますので、このぐらいにしておきますが、そのときの話し合いによりますと、化学的根拠がないので、今後の調査、そういったことも控えさせていただくというふうな、11月26日にたしか住宅政策課とのお話し合いの上でそう決定したことと思いますが、この化学的根拠、先ほど山口葉子議員からも、その化学的根拠というのは何なんだという質問をさせていただきましたが、明確なご回答がなかったように思います。私も、その化学的根拠というのは何なのか、ちょっと教えていただきたいと思います。 240 ◯加藤恒雄都市部長 いわゆる一種のカビ、あるいは化学物質が健康に何らかの影響を与えるということは学会的にも認められていることでございますが、それがすべての人にあらゆる条件の中で健康に被害を与えるかということは、まだ学会、この学会と申しますのは厚生労働省のシックハウス(室内空気汚染)問題に関する検討会中間報告、厚生労働省所管の検討会でございますが、その中でも全く化学的に立証されるものではないというような中間報告がなされております。ですから我々の方も、あのカビによって必ずしもすべての人に健康被害を与えるという考えを持ってございませんので、化学的に明らかにならなければ、その化学的に明らかになるというのは、今後の国等の研究にまつということでございます。 241 ◯9番 前田多賀子議員 今学会においてそういった化学的根拠がないと言われる一方では、このハウスダストやダニ、またこの有機燐系の農薬によって健康被害を及ぼす、こういったことは事実でありますし、事実この宮の里ハイツにおいて、北里大学研究所の方で診断しております。化学物質過敏症であるという診断も受けております。こういった事実がありますが、それでも化学的根拠はないと言えますでしょうか。 242 ◯加藤恒雄都市部長 私ども、そういう事実は確認をさせていただいておりませんので、答弁はちょっといたしかねます。 243 ◯9番 前田多賀子議員 先ほど庁内横断的にというところでは検討会を持っているということでした。これは新聞発表の記事ですが、市営施設の建築工事に適用するマニュアルを策定中である、これは厚木市独自のものであるというような新聞発表がなされました。この検討会というのはどういった部署が所属し、また、この検討会、建築工事課が多分中心になっていると思いますが、今後、有機燐系の農薬シートに関して、そちらの建築関係の方はどのようにお考えになっているのか、ちょっとお聞かせいただけますか。 244 ◯加藤恒雄都市部長 この検討会の中で論議をさせていただいておりますのは、基本的に厚生労働省が指針を定めた13品目プラス1暫定指針ですか、その部分の建物に関する部分でございます。ですから、建物に通常使用されていないものについては、この検討会では特に検討はしておりません。 245 ◯9番 前田多賀子議員 済みません、ちょっと時間もなくなってくるので、次に子供の被害のことでございますけれども、この111号室のお子様は、1人は化学物質過敏症症状であるという診断書を持っております。先ほどの教育長の答弁の中には、今現在、厚木市の中にはそういった児童の報告を聞いていないということを伺いました。5日の一般質問の中でも、寺岡議員が不審者の質問をされたときに、やはり教育委員会の方がその報告を受けていないといったような答弁がありましたけれども、学校と教育委員会の連携のあり方、その情報のやりとりについてはどのようにお考えになっていらっしゃるんでしょうか。 246 ◯柳田俊雄教育総務部長 化学物質過敏症はいないとは言ってございません。教育長が登壇でお答え申し上げましたのは、化学物質過敏症が発生した事例はございませんというふうにお答えをさせていただいていると思います。  それで9月のときにもちょっとお答えをさせていただいておりますけれども、多分前田議員がおっしゃられる該当の子供さん、3年生と4年生ですか、その方につきましてもアレルギーということで学校の方では対応をさせていただいておりまして、それにつきましては、上の4年生の女の子につきましては、プールに入るときには担任の方で体調等を整えて、入るか入らないかはやっております。ただ、3年生の男子につきましてはそういったものが、ただぜんそくぎみということは聞いてございますけれども、そういった学校での対応はしなくていいような形でたしか聞いてございますので、そういう対応をしてございます。ですから、学校と教育委員会とは事あるごとに情報交換等をして、できるだけそういった児童・生徒の健康面の把握、そういったものにも注意をしているつもりでございます。 247 ◯9番 前田多賀子議員 先日、学校給食課の職員の方から、埼玉県教育委員会が出しているシックスクールマニュアルに基づいて、現在、教育委員会の方でも、そのシックスクール並びに化学物質過敏症症状のお子様を受け入れるときのマニュアルを策定していると伺っておりますけれども、そちらのマニュアル策定中ということであればなおさら、この化学物質過敏症症状のお子様に関しては、学校の中における教材、マジック等においても発症してしまう、そういったことも考えられます。事実9月に、何か学校のイベントがありまして油性マジックを使っていたところ、鼻血を出しまして保健室のお世話になった、そういった報告も伺っております。  担任の先生や養護の先生、また保護者を交えた対応策がぜひ必要と考えられますが、このことに関してはいかがお考えでしょうか。 248 ◯柳田俊雄教育総務部長 埼玉県の事例をお出しになられたんですが、先ほど教育長が登壇でご答弁申し上げましたように、既に取り組みについての指針は各学校の方に配付をしてございます。その中には、当然学校としての対応、予防的な対応、あとは日常の健康観察、そういう中に当然過敏に反応する児童・生徒への配慮、あるいは関係機関との連携ということで、当然保護者等との連携、学校医との連携、そういったものもすべて取り組みについての中に全部位置づけをしてございます。 249 ◯9番 前田多賀子議員 そういったことが網羅されているということで、とてもありがたいことと思いますが、その前提になる健康調査、こういう化学物質過敏症、そしてアレルギー、そういったことに関する健康調査の実施の方はいかがでございましょうか。 250 ◯柳田俊雄教育総務部長 健康の調査につきましては、毎年定期的に健康診断を行ってございます。この健康診断につきましては、委嘱した学校医とか、耳鼻咽喉科、歯科、あるいは眼科、そういった方から市内の小・中学校の児童・生徒の健康状態の把握をしている。そのほかに健康観察というのがございまして、毎日、児童・生徒の日常の健康状態を担任の先生が把握をするというようなこともございますし、そのほか保健調査というのがございまして、保護者が既往症とかそういったものをその調査票に記入をして、学校の方で対応をしてほしいような部分があれば、そういった保健調査票に記入をしていただくということで、3段階の中でできるだけ子供さんの健康状態については把握するような仕組みになっております。 251 ◯9番 前田多賀子議員 この宮の里の住人の方ですけれども、カビやダニによるぜんそくがあるということで、2学期に入ってから長期間学校をお休みになったということをお聞きしました。こういったアレルギーを持ったお子さんとか、化学物質過敏症症状、こういったことにかかったお子様が学校に行きたくても行けない、こういった状況がこれから生まれてくると思いますけれども、この行きたくても行けない、そういったお子様に対してどういったことを考えていますでしょうか。 252 ◯柳田俊雄教育総務部長 専門的な知識が当然必要とされると思いますので、私たちみたいな職員が行ったのではわかりませんので、当然学校には学校医さん等いらっしゃいますので、そういった方にちょっと相談をさせていただいて、今後の対応は学校医さんの指示に従おうかなというふうに思っております。 253 ◯9番 前田多賀子議員 訪問教育とか、そういったことのお考えはないでしょうか。化学物質過敏症の事例を持っている学校では、1人1人に教育を対応するための訪問教育などの実例もあるそうですけれども、こういったことは厚木市においてはいかがお考えですか。 254 ◯柳田俊雄教育総務部長 現在発症している児童がいないという前提のもとにこう来ておりますので、そこまで考えていなかったんですけれども、今後はよく学校医さんと相談をさせていただきたいと思います。 255 ◯9番 前田多賀子議員 ぜひ子供たち1人1人がその子に合った教育を受けるために、このことに関しては検討していただきたいと思います。  さて、ちょっと話をもとに戻しますが、このカビやダニ、そして有機燐の農薬シート、またそういったことで起こった化学物質過敏症症状、宮の里ハイツにおける患者の方の対策ですが、健康調査を行うというようなことは考えていらっしゃいますか。 256 ◯加藤恒雄都市部長 私どもの方は、あの建物に起因するそういう病状が発生しているということは考えてございませんので、居住される方の健康診断を行うという考えは、現時点では持っておりません。 257 ◯9番 前田多賀子議員 事実、このカビの調査を行わせていただいたお宅、またそして同じように掘りごたつにカビが生えているというお宅には、何かぜんそくのお子様がいらっしゃるという、そういったようなお話も伺っています。こういったことはすべて、私たちは調査して、事実だと思いますけれども、それでもまだ健康調査やそういった対策を行わない、これはどういったことですか。 258 ◯加藤恒雄都市部長 議員の方にそういうお話があって、なぜ市の方に今までなかったのかなということはちょっと疑問を抱かざるを得ないんですが、平成10年に入居以来、特段住民の方から、特に化学物質過敏症、入ったときが一番そういう発散する可能性が多いわけでございますが、その段階でも、化学物質過敏症ということが社会的に平成10年の当時に認知されていたかということはまた別でございますが、いわゆる体調不良、そこに入ったことによって体調不良を来したという市の方への連絡なりお話は私どもは聞いておりませんので、特段住民に対する健康診断を行う、診断を行うということは、先ほどご答弁いたしましたとおり、現時点では考えておらないと。 259 ◯9番 前田多賀子議員 ぜひ部長さんも私たちと一緒に、宮の里ハイツの現地調査を行っていただきたいと思います。その現地調査、現地を見ることによって、これは本当にここでずっと暮らしていると健康被害が起きるなということは、もう先ほども申しましたが、9月に調査に入ったときは、それは全員の見解が一致でありました。それは住宅政策課の職員の方も同じだったと思います。ぜひご一緒していただいて、健康被害調査、こちらの方を実行していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 260 ◯加藤恒雄都市部長 化学物質過敏症、実は先週、私も大工に頼みまして、シロアリで食われた箇所を修理してもらったんですけれども、昔の大工ですので、多分今使ってはいけない薬品を使っていったと思うんですけれども、もう窓といいますか、閉め切りでおくともう頭が痛くなるような状態でございますので、そういう化学物質過敏症ということがあるということは十分認識しておりますし、また、ネットさんが早くから、化学物質過敏症、いわゆるシックハウス、シックスクールに警鐘を鳴らしたという点については、深く尊敬といいますか、非常にすばらしいことだなと思っておりますので、現地でよく考えろという都市部の平成15年度の目標も立ててございますので、機会があれば、ぜひご一緒なり、現場の方を見てみたいとは考えております。 261 ◯9番 前田多賀子議員 じゃ、ぜひご一緒にお願いします。今後も安心して暮らすことができるような、そういった配慮をよろしくお願いしたいと思います。また、そういった救済措置の検討を、今救済措置に関しては一切考えていないということでしたが、ぜひこちらの方も検討してくださることを要望いたします。  化学物質過敏症の方のことに関しましては、ちょっとここでやめておきます。  次に環境対策ですが、1つだけ質問させていただきたいと思います。  一部事務組合ですが、一部事務組合に決まった経緯ですけれども、先日、私、資料を請求いたしまして、平成9年度からの資料をずっと見させていただきました。本当に長い間、この広域化についてはご検討なさった様子がわかり、大変ご苦労もあったかと思います。しかし、平成14年のたしか7月だったと思うんですが、そちらの推進会議の議事録を見ますと、研究会においては広域連合を推進する。なぜならば、住民が参画できる、住民請求ができる、こういったことができるので広域連合を推しますというような議事録が残っておりました。しかし、その次の月、8月になりますと、一部事務組合に決定したと、ただそれだけの明記だったんですけれども、この1カ月の間に広域連合から一部事務組合に組織内容を変えた。この中のどういった議論があってそちらの方に変更したのか、この点だけちょっと伺いたいと思います。 262 ◯都高 泉環境部長 先日、一部事務組合を選択した理由につきましては申し述べさせていただきました。今、前田議員から過去の経過を踏まえてということでございますが、確かにおっしゃるとおり、当初ワーキンググループの中では、いろんな要素がこのごみの処理も含めて将来展望も考えたときに、どういう受け皿としていくのがいいのかということを検討してきたわけでございます。ごみの処理ということで考えてきた中で、広域連合というのも当然として選択肢にあったわけです。その当時、横須賀あたりもそういうふうな動きもありまして、確かにあちらが先に進んでいたような時代もあったものですから、そういうことも1つの考え方としてとれるのかなと。  ただ、検討していく中で、広域連合の場合は、確かに住民参加という部分で、それは両方あると思うんですが、直接請求ができるという法的な制度もあったりなんかして、そういうものが法的に担保されているということでございますけれども、実質的には、じゃ、比較したときにどうなのかとなりますと、ほとんど遜色がないというふうに、実際のところは一部事務組合でも広域連合でも、物の考え方によって遜色がないというふうな方向で考えておりまして、最終的には、最終の判断になったのは、やはりごみ処理の中間処理から最終処分という限定した物の考え方でいったときには、当面考えられる方策としては、やっぱり一部事務組合が妥当だろうと。横須賀市さんはそれ以外のものも含めての考え方で検討していられましたものですから、そういうものと考え方をやっぱり異にした方がよろしいんじゃないかということで、推進会議の中では最終的に一部事務組合を選択して、一部のごみ処理に限っていこうということでスタートをとりあえずしていこうじゃないかというふうなことで結論づけをさせていただきました。 263 ◯9番 前田多賀子議員 厚木市では、市民参加の協働のまちづくりということをうたっております。このことに関しても、住民の直接請求が実際行われたかどうかは別にしましても、そういった住民直接請求、住民の参画のポジションがある、そういった広域連合を、今のご説明だと1カ月の間に、妥当だろうとあることで一部事務組合に決めたという、そういった経緯、もっときっと複雑な議論があったかと思うんですけれども、決定的な一部事務組合にしたというその理由は何でしょうか。 264 ◯都高 泉環境部長 先ほど来申し上げておりますとおり、一部事務組合でも広域連合でも、広域的な組織としては、法に裏づけされた組織として何ら変わるものではございません。そういう意味で、厚木市、愛川町、清川村という、ほかの広域の組織と違って、厚木市が極端にこういう形で大きな団体としてあるわけですね。あと愛川町さん、清川村さんという全国的にも非常に珍しいこういう組み合わせ、こうしたときに本当に広域連合というのがいいのかなという部分で、決め手というのは、それぞれ3市町村の規模というのがやっぱり余りにも違うんじゃないのかなということから、やはり一部事務組合で限定された事業に取り組んでいくのが一番ふさわしいんだろうということで、3市町村同じ共通の理解を得たということでございます。 265 ◯高橋徹也議長 前田議員、まとめてください。 266 ◯9番 前田多賀子議員 循環型社会が構築されるためには市民の参加がぜひ必要になってくると思います。これから一部事務組合が設立するとしましても、何らかの住民参加のあり方をこれからも検討していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  以上で質問を終わります。 267 ◯高橋徹也議長 ここで10分間休憩いたします。      午後3時48分  休憩  (高橋徹也議長、齋藤仁礼議員、            太田洋議員退席)    ──────────────      午後3時58分  開議 268 ◯森住 勉副議長 再開いたします。竹松俊雄議員。 269 ◯5番 竹松俊雄議員 (登壇)それでは、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。  私は日ごろから、ご支持をいただいている市民の皆様はもとより、中心市街地の自治会、商業者の皆様からもさまざまなご意見をお伺いする機会をできるだけ多く持つように心がけております。こうした中で、12月の師走の慌ただしさの中、日本経済はもとより厚木市の商工業を取り巻く状況は、引き続き厳しい状況が続いておりますことは、ここにお集まりの多くの方々が感じておられることと存じます。  山口市長を先頭に、厚木市では平成15年度では、地域医療及び地域福祉の充実予算と題した当初予算を初め、このたびの12月補正予算を含め、地域経済の状況を的確に察知され、効果的な経済対策を中心とした予算編成がされているものと考えます。この点、12月補正予算につきましては改めて審議させていただく日程になっておりますが、機会をいただきました今回の一般質問では、現在事務が進んでおります平成16年度の施政方針や予算編成立案に当たり、まちづくりに対してその方向性や考え方をお尋ねしたいと存じます。今後とも市民の皆さんが安全で安心して住み続けることができるまちとしての厚木市が発展し続けるよう、どのような点に留意されて厚木市のかじ取りを進めていかれるのでしょうか。  厚木市の経済状況は引き続き厳しい状況にあり、法人市民税など市税の収入はかなり厳しい状況にあると推察しております。しかし、こうした厳しい財政状況の中でも、将来を見据えたまちづくりに対しての意義ある施策と予算編成が不可欠であると存じます。まちづくりについて、平成16年度の方向性と考え方を、現段階でお考えがあれば伺いたいと存じます。  さて、前回9月の私の一般質問にて、厚木TMO構想を7月に認定され、中心市街地活性化の推進を市街地改善事業と一体的に展開されるとのご答弁をいただきましたが、現在のTMOの進捗状況と今後の対応について、また、厚木市としてTMO事業と並行してまちづくりをどのように考えていくか、その手法についてご答弁いただきたいと存じます。  次に、安心安全なまちづくりについてお尋ねいたします。  厚木市において、先般も殺人事件などが発生し、夜間に繁華街を歩くことが怖いとの意見が多くの市民の皆さんから出ております。その対策として、首都圏を初めとして防犯カメラの設置について多くの議論がなされております。東京の杉並区では現在条例づくりを行っているとのことですが、厚木市においては、現在どのように検討されているのかをお聞きしたいと存じます。  また、ご存じのように、まち中では風俗営業のお店が目まぐるしく増加しております。行政的には許可などの面でのジレンマがあると存じますが、これからの厚木市の対応について伺いたいと存じます。  次に、中心市街地の交通渋滞についてお伺いいたします。  厚木市においては、購買指数は現在の経済状況下でも増加している状況にありますが、これも郊外店の躍進に支えられている要因が最大の理由と思います。駅周辺は、車で買い物に来ても駐車場の立地や渋滞で、手軽に買い物ができる郊外店へ自然と足が向いてしまうのが現状であります。市内の車の循環にも問題があると考えますが、交通規制などについてのお考えを伺いたいと存じます。  次に、教育行政について伺います。  現在、厚木市においては、小学校給食の自校方式について取り組んでおりますが、中学校給食について伺いたいと存じます。  これまでに多くの調査などをなされ、成長期にあるお子さんたちの食生活や体質の変化等にもそれぞれ多くの問題もあるとのご意見も伺っておりますが、しかしながら、この不況下の中で働くお母さん方の多くは、一日も早い中学校給食の実現を心待ちにしております。実施の時期や現在の状況について、ご意見を伺いたいと存じます。  最後に、小・中学校教室の冷房設備導入について伺います。  この季節になりますと冷房の必要性が気分的に薄れてまいりますが、夏の炎天下の学校では、その暑さに生徒たちの集中力は損なわれているのではないでしょうか。私の育った時代はクーラーはほとんどありませんでした。しかし、自然環境も現在と違い、よい環境のもとで育つことができました。地球温暖化が叫ばれている現在、特に中心市街地や住宅の密集している地域の学校では、夏の時期の教室内は高い室温になり、授業に及ぼす影響も多々あると思います。小・中学校の冷房実施の規模と時期についてお聞きしたいと存じます。  学校に係る2点につきましては、山口市長も公約の中で実施に向けて積極的に調査研究をされるお考えであるとお聞きしております。よろしくお願い申し上げます。  以上、質問をまとめます。 (1) まちづくりについて  ア これからの方向性について  (ア)平成16年度の方向性と考え方は。  イ TMOの進捗状況について  (ア)今後の対応とまちづくりの手法をどのように考えているか。  ウ 安心安全なまちづくりについて  (ア)防犯カメラの検討はされているか。  (イ)風俗店等の対応をどのように取り組んでいくのか。  エ 交通渋滞について
     (ア)中心市街地の交通規制等の考え方を示されたい。 (2) 教育行政について  ア 中学校給食の展望について  (ア)実施の時期はいつになるのか。  イ 小・中学校教室の冷房導入について  (ア)実施の規模と時期はいつになるか。  以上、ご答弁のほどよろしくお願い申し上げます。 270 ◯森住 勉副議長 市長。 271 ◯山口巖雄市長 (登壇)ただいま竹松議員より、まちづくりについて、これからの方向性について、平成16年度の方向性と考え方はとのお尋ねでございますが、本市は、先人の努力によるまちづくりの成果や機能集積を基盤としながら、今後とも交通条件等の優位性を生かした自然と調和する特色のある自立都市として発展することが期待されております。今日、本厚木駅の1日当たりの乗降客は、小田急線全69駅の中で第4位、人口では県下第8位ながら、商圏人口では第6位に位置し、広域的な商圏が形成されているにもかかわらず、全国的な傾向である中心市街地の課題が提起されているところでございます。  また、産業構造の転換が進む中で、研究開発機能の集積が拡大する一方、製造業における厳しさが増しているものと受けとめているところでございます。本市では、このような状況を踏まえ、広域的な商業・業務機能の維持強化はもとより、良好な居住環境の確保と改善を初めとして、アミューズなど多様な機能の集積によるバランスのとれたまちづくりに向けて取り組んでまいりたいと考えております。  次に、TMOの進捗状況について、今後の対応とまちづくりの手法をどのように考えているかとのお尋ねでございますが、現在、TMO構想の推進事業者である厚木商工会議所が、具現化の可能な事業について、平成16年度中に具体的な計画を立案すべく作業に取り組んでいるところでございます。今後、計画案につきましては、経済産業大臣の認定を受け、国庫補助などを導入しながら事業を展開することになるものと考えております。市といたしましては、TMOによる事業が実施される段階におきまして、最大限の支援をすべきものと判断いたしておりますが、TMO構想の基礎をなしますTMOによる商業等の活性化のための事業だけでなく、行政が担う市街地の整備改善の双方を一体的かつ効果的に推進することが重要であると認識しているところでございます。  次に、安心安全なまちづくりについて、防犯カメラの検討はされているかとのお尋ねでございますが、防犯カメラの設置につきましては、市民のプライバシー保護の問題点もありますことから、かねてからその設置につきましては慎重に検討を重ねてまいりました。こうした折、より有効的で効率的な街頭緊急通報装置、スーパー防犯灯の開発や先進事例の効果などもお聞きしてまいりました結果、この装置の導入を今検討しているところでございます。  このスーパー防犯灯は、警察庁が昨年までモデル事業として全国20カ所に設置いたしたものであり、道路や公園などにおいて事件、事故などに遭遇した際、通報ボタンを押しますと周辺の映像が記録でき、音声や映像により直接警察に110番通報することができるという大変プライバシーに配慮した装置でございます。このようなことから、本市におきましても、このスーパー防犯灯を早期に設置すべく、現在、神奈川県警察本部及び厚木警察署と連携を図り、協議を進めているところでございます。  先日、歌舞伎町の防犯カメラのニュースが出ておりましたけれども、取りつけたときは非常に効果があったということなんですけれども、今はまた前よりもひどいということで、なれると評価されたものもと、そんな感じを今抱いているところでございます。  次に、風俗店等の対応をどのように取り組んでいくのかとのお尋ねでございますが、風俗営業につきましては、青少年の健全な育成に障害を及ぼす行為を防止するため、風俗営業等に関する法律及び神奈川県条例において規制をされております。このようなことから、行政といたしましては、風俗営業の健全化、適正化を促進するため、違法営業に対する取り締まりやパトロールの強化を厚木警察署に要請をしているところでございます。  県におかれましても、安心安全な条例を今構築するということで取り組んでおられますので、また新たな動きが出てくるんではなかろうか、そんなふうに思います。また良好な都市環境を保全するために、市民と行政が一体となって、防犯啓発活動や防犯パトロール、民間防犯監視所の設置及び違法看板の撤去などを積極的に取り組んでまいりたいと考えております。  次に、交通渋滞について、中心市街地の交通規制等の考え方を示されたいとのお尋ねでございますが、中心市街地につきましては、本厚木駅を中心に放射状に道路が集中しているのが現状であり、駅を中心にした交通渋滞緩和策として交通規制を実施しているところであります。特に、駅を中心におおむね500メートルの範囲内を一方通行や時間帯による規制をするなど対策に努めているところでございます。また、交差点の改良はもとより、自転車等駐車場の整備やバス専用レーンの設置、さらには駐車場案内システムを活用した渋滞情報の提供など具体的な対策を講じているところでございます。今後につきましても、市民生活者の視点に立った渋滞解消に向けて取り組んでまいりたいと思います。  中学校給食の展望、実施の時期につきましては、教育長からご答弁させていただきます。 272 ◯森住 勉副議長 教育長。 273 ◯長谷川美雪教育長 (登壇)中学校給食の展望について、実施の時期はいつになるかとのお尋ねでございますが、中学校給食につきましては、嗜好の多様化や体格差等による個々の食事量の違いから、小学校給食とは違った形での実施が必要と考えております。あつぎハートプランに位置づけられております小学校の給食施設整備は、成長期にある児童の心身の健全な発達を目指して、平成19年度を目途に積極的に取り組んでおります。中学校給食につきましては、小学校の自校方式による給食施設整備の見通しがついた時点で研究してまいりたいと考えております。  次に、小・中学校教室の冷房導入について、実施の規模と時期はいつになるのかとのお尋ねでございますが、小・中学校の冷房設備につきましては、あつぎハートプラン後期実施計画に基づき平成15年度から中学校の設計に入り、16年度から3カ年で特別教室の図書室に設置するものであります。具体的な時期につきましては、平成16年度で全中学校に、17、18年度の2カ年で小学校に設置し、児童・生徒が調べ学習や自発的に読書を楽しみながら学習意欲を向上させることができるよう、さわやかに学べる読書環境を確保するものであります。  なお、普通教室への冷暖房設備設置につきましては、夏季休業等により冷暖房装置を使用する期間が短く、国庫補助金の対象外でもあることから、普通教室への設置の必要性は少ないものと考えております。  以上です。 274 ◯5番 竹松俊雄議員 どうもありがとうございました。結構時間がたっておりますので、手っ取り早くやっていきたいと思います。  まず、方向性という部分を最初にご答弁いただきましたが、来年どういう方向かというものなんですが、大枠でまだ形はないとは思うんですけれども、市長が申された商業・業務機能の維持強化、あとは良好な住環境の確保、その辺で今現段階でお考えがあればお伺いしたいと思います。 275 ◯渡辺兼行21総合政策担当部長 ただいまの市長答弁の中にございます商業・業務機能の維持強化、それから良好な住環境の確保というふうなイメージでございますけれども、基本的には中心市街地の活性化の構想の対象区域、50ヘクタールございますけれども、重点地域でございますが、その中におきます商業につきましては、基本的には、何回か市長からもご答弁申し上げておりますとおり、本市の商圏が広域的な商圏を担っていると。こういうふうな点から、広域性に1つは焦点を当てた商業の機能の集積が必要であろうと。  ところがもう一方、その50ヘクタールも含めて、その後背地には住環境としての住居も当然ございまして、そうした方々の日常の買い物等につきましても、これを支援する機能が必要であるというふうなことを踏まえた中での商業的な機能を申し上げていると。  それからもう1つにつきましては、業務の関係につきましては、従前から業務核都市の関係の指定も受けてございまして、業務の拠点的な機能については、従前からも銀行を初め各大手の業務の機能が集積をしていると。そんなふうなところも含めながら、現在におきます全国的な傾向である市域中心部への住宅的な機能の集中というものがございます。これにつきましては、やはり病院の機能でありますとか、そういうことも含めて中心部において非常に生活の利便性が高いということから、そういう傾向がございますので、商業等バランスのとれた住宅の機能の配置のあり方について考えていく必要があるというふうなことから、市長のご答弁を申し上げている次第でございます。 276 ◯5番 竹松俊雄議員 ありがとうございます。今部長おっしゃられたように、厚木も中身を見ますと結構変わっている都市だと。と申しますのが、私、さっきも申し上げたんですけれども、要は購買指数が上がっているという。中心市街地がそれでも空洞化しているけれども、購買指数は上がっている。じゃ、これからのテーマとしてどうするのかというところで、私が今お聞きしたいTMOという部分もあるんですけれども、当然商業的な活性化の部分、これは今TMOでやられている民間の仕事、そして市街地の整備とか改善、これはハードとソフトに分かれますが、これが将来的に行政と民間で両軸になっていくというシステムだとは思うんですけれども、1つお聞きしたいのは、今部長がおっしゃった住宅地の皆さんの、ことしの7月に認定された事業なものですから、例えば中心市街地である寿町とか水引とか、その辺の住宅地の皆さんのご意見の収集は今どうかなということと、今のTMOの進捗状況、これは当然商工会議所が事業者としてやっていられることだと思うんですけれども、大枠の進行表というか予定表があると思うんですけれども、その辺がどんな感じで進んでいるかということをまずちょっとお伺いしたいと思います。 277 ◯渡辺兼行21総合政策担当部長 住宅地におきます皆様の意向の反映ということでございますが、このTMOの構想を先般認定をさせていただいてございますが、その前段になりました基本計画というものがございました。この中におきましては、平成10年、11年におきまして計画づくりを進めたわけでございますけれども、その時点におきましてアンケート調査等を行い、当然委員会の中には、住宅地を代表される自治会の方等にもお入りをいただき、市民の代表にもお入りをいただいた中で、この全体的な基本計画をつくり、その基本計画の中で、今議員おっしゃいました市街地の整備改善の部分と商業の活性化の部分につきまして、それぞれ36と33の改善メニューをつくり、そこの中から、現在のTMOにおきますハードの7つの事業とソフトの6つの事業が引き出しをされてきているというふうな経過がございます。  それから、TMOの現在の進捗状況の関係でございますけれども、7月18日に認定をさせていただきました後に、商工会議所におきまして7月30日に推進会議を立ち上げ、同時に検討会を立ち上げて、その中でハード、ソフトの中から具体に事業化が可能なものにつきまして、基本計画を、実施計画をつくっていこうというふうな形で現在作業がされてございます。先般市長からご答弁を申し上げてございますが、平成16年度中にその具体的な実施計画をまとめ上げをしていきたいというふうなことで、現在作業が進められているという状況でございます。 278 ◯5番 竹松俊雄議員 ありがとうございます。専門家の方も中に入られて、基本計画の段階で意見も伺い、それで現段階でも意見を伺いながら事業は進んでいるとは思うんですが、ちなみに、これは俗的な考えなんですけれども、コンペ方式をとって、今まで厚木市もいろんな形で、平成になる前からまちづくりに関して、大学の先生、あるいはディベロッパーも含めていろんな意見は聞いてきたと思うんですが、目まぐるしくこれだけ経済状況が変わる中で、特に先ほど申し上げました、購買指数が上がっているにもかかわらず、こんななんだと。これは全国的な現象だとは思うんですけれども、例えば一般に対して、まちづくり、もちろん今進行はしておるんですけれども、別の観点からコンペ方式でそういった意見の徴集とか、そういったことのお考えはこれから先あるかないか、ちょっとお聞きできればと思います。 279 ◯渡辺兼行21総合政策担当部長 コンペの方式ということでございますけれども、従前からいろいろな形で中心市街地におきましていろいろな計画がつくられ、コンペの方式も一部取り入れられたことがございます。確かに専門家によりますコンペは、やはり専門性を生かすという意味で非常に貴重なものだというふうには思われますけれども、もう1つは、生活者の視点でありますとか、実際にやっぱりそこを使っていらっしゃる方々の視点ということも非常に大事かなと。  今現在、実は市内にございます大学の学生さんが、TMOの1つの構想の中身になってございますタウンモールの関係につきまして、コンペ的な形で絵をかいてくださっていると。来年年あけにはそんなことの発表もやりたいというふうなことの話も入り込んできておりまして、1つは楽しみにしている部分がございまして、そういうふうな視点を生かした中で、従前とは違う形でやっぱり取り組みをしていったらどうかなというふうなことを事務サイドとしては一応考えてございます。 280 ◯5番 竹松俊雄議員 今部長の方から学生さん、特に厚木市は、今青学さんがいなくなりましたので、8校になるんですかね。以前、9校のときにTMOの部分であったと思うんですけれども、そういった民間も含めた地元の学生さんに、そういった部分を、いろんな意見を聞いていく。これは基本構想のときにも学生会議というのがたしかあったと思うんですけれども、特にやはり地元でいつも通学されている皆さんにもご意見を伺うというのは、これまたすごいいいことじゃないかと思いますので、ぜひ進めていただきたいと思います。  そしてそのほかに、国とか県、そういった部分で、TMOのほかにまちづくりに関して、意見を伺うなり調査をするなりという手法を今ほかにはとられているような経緯はございませんでしょうか。 281 ◯山口巖雄市長 ここのところ、TMOについて非常に市民も、また議会の中でも大変夢あるご発言が多いんですけれども、必ずしもすべてがそういう状況でいくかどうかというのは、大変難しい問題が実は根底にあるんです。別に水を差そうということでお話ししているわけじゃないんですけれども、TMOの財源の3分の1の地元負担というのが大変難しいものがあるわけです。ですから、きょうもこうしてお話をさせていただいても、私がここで聞いていて、大変すばらしい方々からすばらしい発想が出てきたときに、さて、それは市としてあのときこうだったじゃないかとご発言いただいたときの財源構成をどうしていくかということは、この計画を皆さんでお考えいただいたり、あるいは持ち寄っていただくときにも、その辺のところもしっかりと胸の内に置いておかないと、それこそ先ほど出たように絵にかいたもちになってしまう可能性も十分あるわけでございますので、ぜひそういったことも念頭に置きながら、もちろん、ですから先ほど私からご答弁させていただいたように、TMOと行政がやるべきまちづくりとは、これは相互でやりますよ、一緒にやりますよというところはその辺を意味しているというところもまたご理解を願いたいというふうに思います。  何か水を差すようで大変恐縮ですけれども、やっぱりそのくらいのしっかりした夢と希望と、そしてこの将来性をという考え方になりますと、多くの方々のそういった認識を持っていただきながら、いろいろと取り組んでいただくと大変ありがたいんだがなと、そんなふうに思います。よろしくお願いします。 282 ◯渡辺兼行21総合政策担当部長 ただいまのまちづくりに関します国、県の調査等ということでございますけれども、実は今年度、私どもの方、4月に中心市街地の部分を担うところの組織を立ち上げをしていただいてございますが、そういう中で国の方にも働きかけをした中で、中心市街地のこの基本構想をつくりました都市を対象にして指導、助言というふうな事業が、実は全国の20都市を対象にして実施をされました。その中の1つに厚木市を加えていただいて、今現在、現況の課題でありますとか、将来的な方向性に対する一定の考え方を示すというふうな形での調査が実施をされてございます。商業者との意見交換等を踏まえた中で、年あけになろうかと思いますが、まとめがされていくというふうな状況でございます。 283 ◯5番 竹松俊雄議員 ありがとうございます。今市長から、財源の問題、これはもう私もよく認識しているところでございまして、ついこの間まで私も民間の側にいた人間でございまして、私ももうまち中の人間として思いますのが、今何かをしなくちゃいけない。これはお金をかけて物をつくるという時代ではなくて、意識の中で要は行政と民間が一緒になって、これから先のことを今考えないと将来がないなという部分のことをすごく痛感しておるんですけれども、その辺も含めて、行政の方で常日ごろからいろんな形で研さんされているものを、もうちょっと市民の方たちにどんどんアピールしていただくことによって、商業者、地元の方たちが、あっ、こういう考え方もあるのかということを提言していただく土台になっていただければと思いますので、そんな形の質問でありますので、前向きな形でご答弁いただければよろしいんではないかと、かように思っております。  それと、ちょうどまち中のことが出ておりますので、例えば駅前のことですけれども、例えば本厚木駅の北口を出た場合に、先ほどからお話が出ております私どものこの厚木市、学生のまちという、まずイメージが出てくると思います。地元にも優秀な大きい企業もあるんですけれども、ちょっと駅をおりてみますと、特徴がないというんですかね、もちろん整備されていますからきれいなんですけれども、何かこう厚木はこうなんだろうというような特徴があるような、駅前の広場も含めて、これは当然地元の皆さん方のご意見を伺っていかなくちゃいけないと思うんですけれども、厚木らしさという部分も、目で見えるところ、そういった部分もちょっと考えていただきたいなと思います。  それともう1点なんですが、例えば名物づくり。ご存じのように、厚木でいきますと、代表的なのが鮎もなか、あとはとん漬という部分は出てくるんですけれども、先般の商観まつりの技能祭のときにも、地元のお菓子をつくっていられる方とかいろいろ出てきたんですけれども、何かもっと名物をつくったらどうですかなんていう話もしたんですけれども、お金をかけなくても、要は厚木のPR、そういった部分もこれから少しずつできるんじゃないかと思いますので、今申し上げた駅前のイメージとか厚木の名物づくり、そんなところでちょっとご意見が伺えたらと思いますので、よろしくお願いいたします。 284 ◯渡辺兼行21総合政策担当部長 名物づくりにつきましては、民間の方になかなか頑張っていただかないと難しい部分があるなと。これは名物づくりとはまたちょっと離れてしまうかもしれませんけれども、実は私どもの方で、全国にはフィルム・コミッションが非常に多いようですが、まだ厚木の場合にはフィルム・コミッションを立ち上げてはおりませんが、今現在も撮影につきまして、テレビを初め申し込みが非常に多いと。市長も積極的にいろんな機関の方に声をかけていただいて、スムーズに撮影ができていると。先般の12月4日の大手の新聞にも、本市のある中学校のところで「ライオン先生」、番組を言っちゃっていいんでしょうか、わかりませんが、ある系統のそうした撮影がされたことを大々的に取り上げて、新聞の中で宣伝をしていただいていると。それ以外にも、番組名になってしまうんですけれども、そういうふうな撮影についての申し込みが非常にたくさん来ているということで、そういうものも1つには元気を出していくための名物的なものになり得るのかなと。行政が支援をしていけるのはそんなふうな部分かなと。あと民間の方で、またそうしたところに共鳴をしていただきながら、取り組みが一体に進められていけばすばらしいのかなというふうな感想をちょっと持ってございます。 285 ◯5番 竹松俊雄議員 そうですね。特にもう首都圏、横浜とか東京あたりは、撮影、ロケ、いろんな形で誘致していますので、厚木のいいところをどんどん撮っていっていただいて、PRしていただけたらと思います。  先般のほかの議員の方の質問の中で中心市街地のバリアフリーということがちょっと出たんですけれども、どこそこをよくしようという部分は、これは全体で考えなくちゃいけないとは思うんですけれども、例えば駅の周辺で、私が地元として、一番街ですか、あそこはタイル等が結構ずさんになっていて、特にバリアフリーを考えた場合、高齢者の方、特にあそこは生活道路で使っているものですから、結構雪なんかが降ったときに危険な部分なんかがあると思うんですけれども、ちょっとそれますけれども、その辺、何かご意見を伺えればと思いますが、よろしくお願いします。 286 ◯和田 浩道路部長 あの一番街の歩道が非常に傷んでおるということは重々承知しております。それと住民の方からも、歩道と車道の部分のあのすりつけが非常に滑りやすいという苦情もいただいております。そういった中で、先ほど来、担当部長の方からも答弁がありましたように、まちづくりの観点で一番街というものは成り立っていかなければいけないんじゃないかと。多分厚木の顔として位置づけられるぐらいのまちだと思います。そういった中で、それを抜本的に解消するというのは、まだちょっと拙速じゃないのかなという考えの中で、我々道路部といたしましては、バリアフリーを考慮に入れた維持補修を行ってまいりたい、かように考えておる次第でございます。 287 ◯5番 竹松俊雄議員 じゃ、次に、時間がないものですから、はしょっていきます。防犯カメラの件についてでございますけれども、2点ほど。  先ほどスーパー防犯灯、これは9月の一般質問でもほかの議員から出ておりますけれども、今までそういったスーパー防犯灯を既に設置されている地域でどういう効果が出ているかということと、厚木でもこれからつけられるんじゃないかということのお話は伺っていますが、どういった設置場所を考えていらっしゃるか、その2点についてちょっとお聞きできればと思います。 288 ◯飛鳥井光治安心安全のまち担当部長 スーパー防犯灯の効果でございますけれども、先ほど市長が答弁されましたように、全国で20カ所、警察庁がモデル事業として設置をされまして、その中で特に街頭犯罪が多いと言われています東大阪市の例を申し上げますと、東大阪市の布施駅前、これは厚木市とよく類似しているところでございますけれども、そこの中では、1カ月間の統計をとりますと、設置後におきましては約80%、車上ねらいとか車の盗難、恐喝、これは約50%、半減しているということでございます。また、その場所だけではありませんで、その場所を所轄しております布施警察署という警察署管内でございますけれども、管内におきましても非常に波及効果がありまして、街頭犯罪が約30%から50%ぐらい半減したというふうな実績が報告されてございます。  スーパー防犯灯の厚木市におきますところの設置場所はどこかというふうなことでございますけれども、設置場所につきましては、現在警察本部と協議しているわけでございますが、当然犯罪件数の多い市街地、特に駅周辺になろうかというふうに思います。 289 ◯5番 竹松俊雄議員 ありがとうございます。さっき最初の登壇の中で申し上げましたように、これは全国規模で問題になっておりますことで、そして市長も申されたとおり、歌舞伎町あたりでは固定なものですから、最初のうちは防御できたものが、映らないところでまた犯罪が起きているということも出てはおるんですけれども、少なくとも抑止力、そういった部分があると思います。地元の商店街の皆さんも、特に一番街あたりまで含めて結構夜怖いよというようなお話も出ておりますので、そういった部分を前向きに考えていただければと。  私、防犯カメラといったときに、スーパー防犯灯じゃなくて、世間的に今言っている防犯カメラのことをちょっとイメージしたんですけれども、東京都では結構補助金も出まして、最近では神田、あるいは新橋の駅前が、これは商店街が独自で、先ほどご答弁の中にありましたプライバシーというところが一番問題になりますので、撮った映像をどういうふうに保管するか、そういった部分にも留意されている。そして杉並区でもそういった部分が一番大事だということで、今市民の方も巻き込んで条例づくりをやっているわけなんですけれども、これから厚木市も、時間がないんでご答弁は結構なんですが、そういった部分に向けて、どちらにしても避けて通れない部分ではないかと思いますので、またいろんな形で研究をしていただけたらと、かように思っております。  続きまして、風俗店等の対応についてということなんですけれども、まず、市内に風俗店や娯楽施設、その辺がどのくらいあるか。それと制限をする条例、これは県の管轄にはなると思うんですけれども、その辺のところについてちょっとご意見を伺えればと思います。よろしくお願いいたします。 290 ◯飛鳥井光治安心安全のまち担当部長 風俗営業法によりますところの軒数でございますけれども、風俗営業法によります軒数の中にはいろいろとありますけれども、通常言われております風俗営業店が252店、性風俗特殊営業関係が79店、深夜の酒類の提供、飲食営業が565店、厚木警察署、公安委員会の方に届け出がありますものにつきましては合計896店の届け出がございます。 291 ◯5番 竹松俊雄議員 当然法整備の部分では管轄が違うということなんですが、以前市長の方で、厚木市にできることをまずやっていこうよと。そこには、厚木には消防があると。消防法について、あるいは雑居ビルについて、歌舞伎町の火災等がありましたときに、できるところから始めようという部分のご提言もあったと思うんですが、そういった雑居ビルに関して、そういったお店が入りやすいビルについての消防の検査とか点検の状況、ちょっとわかれば教えていただきたいと思います。 292 ◯小島一郎消防長 風俗店の消防の対応ということでございますけれども、竹松議員ご承知のとおり、平成13年の9月に発生をしました新宿歌舞伎町の雑居ビル火災でございますけれども、死者44名という、これは小規模の建物火災では過去に例のない大惨事となったところでございます。この火災を契機としまして、昨年、特に大幅な消防法の改正がございました。本市にいたしましても、この消防法の改正を受けまして、昨年、査察規定、立入検査の規定でございますけれども、これを制定しまして、現在、飲食店、あるいは雑居ビル等の予防査察を計画的に実施しているというところでございます。  また、本年の3月でございますけれども、厚木警察署、それに厚木保健福祉事務所、それに市役所の都市部、それと消防等の関係機関から成ります厚木市の雑居ビル防火安全対策連絡協議会、こういうものを設置してございます。これによりまして、風俗店や飲食店の営業許可ですとか、あるいは申請届け出が、厚木警察あるいは保健福祉事務所から情報提供ということになってございます。これに基づきまして私の方でも査察を実施しまして、再三、いわゆる私どもの指導に従わない関係者につきましては警察署へ通報したり、あるいは警察と合同によって立入検査をしたり、そういったことで防火管理体制の強化に努めていきたいというふうに考えております。 293 ◯5番 竹松俊雄議員 当然これにはあとは看板とか、そういった部分も出ようかと思います。ちょっと歩いてみますと、外にきんきらきんの看板を出しているようなお店もあると思います。その件と次の交通渋滞について、これは道路関係なものですから、時間もないものですから、その辺、大体大枠で、中心市街地の一方通行も含めて、ちょっとご意見があれば伺えたらと思います。 294 ◯木村正彦市政企画部長 中心市街地全体の交通規制の現状をちょっと申し上げますと、駅周辺で52路線ございます。そのうちの32路線が一方通行規制になっておりまして、3路線につきましては、時間的に進入禁止を行っているのが現状でございます。許可は県の公安委員会ということでございまして、もちろん生活権の問題もございます。地域の皆さんのご意向も踏まえて、規制の問題について取り組んできているところでございます。 295 ◯飛鳥井光治安心安全のまち担当部長 先ほど風俗営業を制限するための条例はということでご質問でございますが、現在、風俗営業等の規則及び業務の適正化等に関する法律というのが既に制定されてございます。神奈川県では、そういった中の個別条例につきましてはなかなか難しい面はあると思いますけれども、平成17年度を県が目標として準備しております安全安心なまちづくり条例、これらの作業動向、内容につきましてよく見まして、必要があれば個別条例を検討する中で研究してまいりたいというふうに考えます。 296 ◯和田 浩道路部長 竹松議員、看板という指摘がございましたが、風俗関係の捨て看とか移動式の看板、はたまたビルからの突き出し看板、そういったものが多々ございます。一番我々が歩いて邪魔になるのが移動式の看板ということで、下に滑車のついてやるやつなんですけれども、それらにつきましては、地元商店街と警察、そういったもので今年度も都合14回の巡回をいたしまして、その各店ごとにはチラシ等を配りまして、これは違法ですよというふうなことを周知徹底を図っておるところでございます。  以上でございます。 297 ◯5番 竹松俊雄議員 交通規制、これはなかなかできることではないんですが、当然中心市街地は区画整理した後なものですから、一方通行も6メートルぐらいの幅員があって、きれいになっておるんですけれども、市外から進入してくる、例えばビブレの通り、それからこちらの旧住友銀行があった通り、それからヨーカ堂の通り、これは全国いろんな都市があって、それぞれ状況は違うと思うんですが、まち中に入ってくる車両と出ていく車両がいい形の循環ができるような考え方も、これから決めつけるんではなくて、当然ご答弁の中に、地元の皆さんとお話もしていく中で、試験的な形、あるいはこれからまちづくりをやる中でやられる部分もあるかと思うんですけれども、誘導する形で、まち中に入ってきやすい手法というものをこれからまた考えていっていただけたらと、かように思いますので、よろしくお願い申し上げます。  それとあと、今ちょうど道路の件が出ましたものですから、これはお願いなんですけれども、ちょうど一方通行で、裏通りに行きますとかなりスムーズにまち中に入ってこれる状況はできておるんですが、特に飲食街に行きますと、ちょうどラオックスの辺、あるいはヨーカ堂の辺なんかに行きますと、一方通行ですから、ちょうど駐車スペースがいっぱいできてしまいまして、変な話が、飲み屋さんの周りが車の駐車でもう目いっぱいというような状況も今できております。当然渋滞解消の中で、昼間の部分では皆さんのご努力で駐車禁止等の取り締まりもされていると思うんですけれども、夜の部分、これは当然取り締まりに関しては警察という部分にはなると思うんですけれども、そういったまち中の環境づくりも含めて、これからご協議、あるいはお考えをしていっていただきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。  最後ですけれども、先ほど伺いました学校の給食について。  1つちょっと伺いたいんですけれども、ここで小学校の自校式という部分になって、先ほどのお話ですと平成19年以降ということなんですが、私ども、素人考えていきますと、今ある給食センターが、当然自校方式になったときにちょっとあくんじゃないかと。そのあいたときに、試験的に中学校の給食を、当然これは自校方式にされるのは、例えばO-157対策とか、そういったこともあっての上なんですけれども、試験的な形で中学校給食をちょっとやってみようか、モデル学校をやってみようかなんていうお考えがあるかどうか、ちょっと伺えたらと思います。 298 ◯柳田俊雄教育総務部長 まず、給食の持つ教育的意義からお話をさせていただきますと、小学校給食につきましては、正しい食事の仕方を会得させ、それで生活習慣を身につけるというようなことでございまして、中学校におきましては、小学校で培ったその生活習慣、それを自己管理をしていただくというのが現在給食に対する考え方で、本市におきましては中学校はミルク給食という形で実施をしてございます。  ただ、今お話しの南北の給食センターのあき状況ということでございますけれども、北部給食センターはもうある程度老朽化という中で、そのまま給食施設としては使えないのかなというふうなこともございますので、現在はそういうことではなくて、例えば保護者の方が病気で中学生の方にお弁当をつくれないという場合を想定いたしまして、何か給食ではなくて弁当注文販売といいますか、それについて今研究をしてございまして、学校長、あるいは業者選定、その辺まで現在来ているところですので、できるだけ早くその方向性を出したいなというふうには思ってございます。 299 ◯森住 勉副議長 竹松議員、まとめてください。 300 ◯5番 竹松俊雄議員 じゃ、まとめさせていただきます。最後に冷房の件も、これは早急にという部分ではないかとは思うんですけれども、特に中心市街地のまち中の学校等は、風の通り抜けというんですか、そういった部分がまた郊外と違う部分があるものですから、調査研究、室温をはかるとか、そういった部分の調査はしていただきたいと思います。  そして前半のまちづくりに関してなんですけれども、先ほども申し上げたんですけれども、行政の皆さんが専門的な視野の中でいろんな手法を考えていらっしゃるとは思うんですが、経済がこんな時期で、民間も余り元気がありません。そういった部分にいろんな形で、こういうものがあるぞ、こういうものだったらいかがですかという部分をどんどん提言していただいて、それをまた肥やしにして、民間も、あっ、こんなものも行政は考えていられるんだというような、両軸になるようなまちづくりをこれからも一緒に考えていっていただきたいということをお願い申し上げまして、私の一般質問を終わらさせていただきます。どうもありがとうございました。 301 ◯森住 勉副議長 ここで10分間休憩いたします。      午後4時48分  休憩    ──────────────   (高橋徹也議長、太田洋議員復席)      午後4時58分  開議 302 ◯高橋徹也議長 再開いたします。萩原新吾議員。 303 ◯4番 萩原新吾議員 (登壇)通告に従い一般質問を行います。  質問の初めに、職務上の役目とはいえ、イラク復興に力を注ぎ、善意の渦中、非業の死を遂げられた奥大使、井ノ上書記官に心からのご冥福と、激深の悲しみの中、テレビ中継されながらの葬儀に耐え忍ぶ家族の姿には、表現する言葉もない強い悲しみと人生の不条理を感じます。大変な経済不況とはいえ、平和の中に生かされる私どもにおいては、平和に対する感覚が机上の上でのものとなり、多くの危険に接しながら、国防、また善意の行動の上に成り立つ平和との認識が希薄になっているように感じます。私自身考え直させられたこのたびのお2人の非業の死でありました。  自衛隊派遣に関する一部の報道も、事実を歪曲し、おもしろおかしく書き立てる日本のマスコミの浅はかな心なき行動に、一日本国民として恥さえ感じる次第です。不況にあえぐ日本国でありますが、国民全体が生活の原点に立ち返り、家庭内、地域、社会に1人1人が責任を果たす義務を考え、善意と生命の尊厳について考える必要性を実感しています。2期目の初めの質問であり、大きな感慨を持ち、質問させていただきます。  まず初めに、愛甲石田駅周辺の整備計画についてでありますが、本市は本厚木駅を中心とした一極集中型のまち並みを形成しております。今や県央の中核となり得た厚木市が今以上の発展を遂げるためには、本厚木駅周辺を中心とした生活交通動線を分散化し、一極集中型から2極化への展開を図っていくことが、市内の渋滞解消や産業基盤の新たな発展に向けてのかけ橋であろうとご推察を申し上げます。  青山学院の跡地につきましては日産自動車の進出が決まっておりますし、東名厚木インターチェンジ付近のアミューズ地区の今後も含め、ツインシティの考えのもと、愛甲石田駅周辺をどう整備していくのか、現状と今後の方針についてお尋ねをいたします。  次に、厚木市立病院についてお尋ねをいたします。  本年4月1日より、市長、関係各位の英断と手腕で、市民の要望でもありました市立病院の開院を実現されたことに対しまして、目に見えぬご苦労や困難があったとご推察を申し上げ、そのご努力に心から感謝申し上げる次第であります。  移譲前は、報道等で大変な赤字を背負うような表現がなされたり、行政が行う医療に課せられた責任よりも、財政的な問題が大きく取り上げられていたことが多かったように感じます。今振り返りますと、政策医療の重要性や多様化する市民が求める医療ニーズにどう対応していくかが最も優先されるべきであったと思われ、自己の反省も含め、今回、市立病院における現状の課題や市民の要望をどう考えていくのか、お尋ねをいたします。  次に、消防行政についてのお尋ねです。  冒頭のとおり、山積する本市の課題の中でも最も優先的に考えなければならないのが医療政策であり、また市民が病気や事故に遭ったときに最善の救急救命治療が行える体制を構築することが重要かと考えます。身近に自前の病院を持ったことで、それをどう生かし、救命率の向上に向けて努力されるのか、新たな施策をお尋ねいたします。  また、市立病院とどのような連携をとっていくのか、重ねてお聞きするものであります。  以上、質問をまとめます。 (1) 市政一般について  ア 愛甲石田駅周辺の整備計画について  (ア)現状と今後の方針は。  イ 厚木市立病院について  (ア)現状の課題と市民の要望をどう考えているか。  (イ)2次救命救急医療の現状の課題と方針は。  (ウ)厚木市立病院が考える特色ある医療サービスとは何か。 (2) 消防行政について  ア 厚木市立病院との連携について  (ア)救急救命士の今後の課題と救命率向上に向けて新たな施策は考えているか。  (イ)市立病院との協力態勢はどうか。
     以上、ご答弁よろしくお願いいたします。 304 ◯高橋徹也議長 市長。 305 ◯山口巖雄市長 (登壇)ただいま萩原議員より、愛甲石田駅周辺の整備計画について、現状と今後の方針はとのお尋ねでございますが、愛甲石田駅周辺につきましては、本市の都市マスタープランにおいて、本厚木駅の交通集中を緩和する役割を担い、都市中心拠点を補完する副都市中心拠点と位置づけをさせていただき、東名高速道路厚木インターチェンジ周辺の南部産業拠点と新たな都市軸を構成し、都市機能の強化を目指すことといたしております。  特に、愛甲石田駅南口周辺地区につきましては、都市再開発の方針において計画的な再開発を行い、土地の高度利用や市街地の環境改善を行う必要性が高い地区と位置づけをさせていただいております。このようなことから、本年4月からは事務担当を計画部門の都市部から事業実施部門である都市整備部に移し、地元関係地権者を対象に、駅前広場や幹線道路の整備手法等について、勉強会や意向調査等を実施しているところでございます。  今後の方針につきましては、地元関係地権者の方々の意見集約を図り、具体的な整備計画を策定して、副都市中心拠点としてのまちづくりを計画的に進めてまいりたいと考えております。  次に、厚木市立病院について、現状の課題と市民の要望をどう考えているかとのお尋ねでございますが、先ほどもお答え申し上げましたが、課題といたしましては、地域医療機関との連携の強化、待ち時間の解消、混雑が続く駐車場の問題と認識いたしております。  市民の皆様からの要望につきましては、小児救急医療の充実、女性総合外来の設置、高度医療機器の整備等というお声をいただき、開設以来、着実におこたえできているものと考えております。今後につきましても、市立病院モニターを設置するなど、幅広く市民の声をお聞きさせていただき、魅力ある信頼のおける病院づくりに努力を重ねてまいりたいと思います。  次に、2次救急医療の現状の課題と方針はとのお尋ねでございますが、市立病院におきます現状といたしましては、開設以来、10月末までの7カ月間で、延べ約1万人の救急患者を受け入れました。このうち約87%が1次救急患者であり、入院を必要とする2次救急患者は約13%でございました。また、約31%の3229人が小児救急の患者でございました。こうした現状を踏まえますと、休日、夜間の1次救急を担うメジカルセンターを病院敷地内に移転するなど地域の医療機関との連携をさらに強化し、市立病院といたしましては、2次救急、小児救急の拠点施設としてその役割を担ってまいりたいと考えております。  次に、厚木市立病院が考える特色ある医療サービスとは何かとのお尋ねでございますが、本年4月1日に神奈川県から移譲を受け、新たにスタートいたしました市立病院は、これまでの役割や機能を継承するとともに、小児救急医療の充実や女性総合外来の設置、出産時の特別食としてあつぎ膳を提供するなど、特色ある医療サービスの提供に意を用いているところでございまして、ご出産されたお母さんからも、このあつぎ膳が大変好評だと聞き及んでおります。今後におきましても、高度、専門化する医療ニーズにおこたえするため、努力を続けてまいりたいと存じます。  次に、消防行政について、厚木市立病院との連携について、救急救命士の今後の課題と救命率の向上に向けて新たな施策は考えているのかとのお尋ねでございますが、救急救命士制度が平成3年に創設されて以来、本市では24名の職員が救急救命士の資格を取得しております。このような状況の中で、本年4月からは、包括的指示のもとでの除細動の実施が認められ、さらに心肺停止患者に対して有効とされます気管挿管についても実施に向けた準備が進められております。このように、救急救命士の救命処置の範囲は年々拡大しておりますが、これらの行為を行うための病院内における実例研修等が当面の課題と考えております。  また、救急現場で実施する救急処置を確実なものとするため、救急救命士を初め救急隊員の技術の向上と一般市民による応急手当ての普及啓発を図り、救命率の向上に努めてまいります。  次に、厚木市立病院との協力態勢はどうかとのお尋ねでございますが、病院と救急隊が密接に連携することは、円滑な救急業務を実施する上で重要なことであり、特に救急救命士の資格取得後の研修については、救命救急センターのある3次病院において所定の教育課程に基づき実施されておりますが、今後、市立病院で実施できるところの研修については研究してまいります。  また、救命処置を確実に実施するために、地区メディカルコントロール体制のもとで、市立病院医師による指導、助言の指示もあわせ、救急隊の行った処置に対する事後検証を行い、市民の救命率向上のために、医師と救急隊員の意思の疎通を図るなど、市立病院と消防との協力、連携を図ってまいりたいと思います。  以上です。 306 ◯4番 萩原新吾議員 ご答弁大変にありがとうございました。順次再質問をさせていただきたいというふうに思います。  通告のとおり、愛甲石田駅周辺の整備からお尋ねをいたしますが、今回あえて、これは南口という名称を除いて通告をさせていただきました。南口ということを考えたときに、あそこだけの開発や、そのような行為を行っても、俗に言われるいろんな失敗例もあろうかと思うんですね。そう考えますと、どう全体、その地域をとらまえた中で開発を進めていったらいいのかということが大変に重要なことになろうかというふうに思います。  登壇でも申し上げましたとおり、日産自動車さんの進出やら、またアミューズのまだ手がついていない地区につきましても、あの飲み込みを本厚木駅に課していくことというのはもう不可能だと思うんですね。その中で、ツインシティという考えのもと、また今後の展開の中でも、道路の拡張やら、またいろんな整備も含めて考えていかなければならないということで、わざわざ南口ということを除かせていただいたわけですけれども、先ほどからお疲れの都市部長に、そこら辺の全体の流れの中で、今まで担当されていたわけですから、ご意見をちょうだいしたいと思いますが、いかがでしょうか。 307 ◯加藤恒雄都市部長 愛甲石田の周辺地区につきましては、昭和56年ですか、県も入っていただきまして、厚木市と伊勢原市、それと県で、愛甲石田駅周辺の将来構想はどうあるべきかという検討をさせていただきました。なぜその地域ということになりますと、1つには、森の里の当時の公団による開発が始まっておったと。あるいは日産テクニカルセンターの開発計画も進んでおったと。そうしますと、萩原議員おっしゃるとおり、本厚木駅でその役割、いわゆる交通結節点との役割を本厚木駅だけに担わせるのは、これはとても無理だろうということで、その役割の一部をやっぱり愛甲石田駅に負わせるべきだと。  さらには、お話にもありましたように、インター南部周辺の開発構想。基本的には、厚木市の市街地の南西部といいますか南部、そういう拠点として整備すべきであろうと。ただ、それは副都市ということで、先ほど渡辺部長のお話がありましたように、市内を含めた大きな駅勢圏としては、やはり本厚木駅が担うべきであろうと。その副都市として、本市の南西部、あるいは南部、あるいは将来のツイン構想ですか、それらを含めてやはりあの地区を考えるべきだろうと。  その第1段階といたしまして愛甲石田駅の北口の整備を、たしか昭和59年ですか、計画決定を打ちまして、本来、当初は伊勢原市さんと共同で、もうちょっと伊勢原市の方まで駅広を広げようというような計画もあったんでございますが、これは厚木市だけで北口の整備については整備をさせていただいたと。それで本市の南西部、森の里、あるいは日産のテクニカルセンターへの交通動線の確保を図ったと。  その次の段階、やはり今度は南口、特に本市の南部のいろいろな産業拠点との結びつき、それを南口を整備することによって、やはり強化する必要があるだろうということで南口の整備を目指しているわけでございますが、最終的には南部の拠点との軸を形成するということになりますと、将来的には国道271号ですか、小田原厚木道路、今市街化調整区域になっている部分が多いですが、その部分までのやはり土地利用も考えていかなきゃいけないんじゃないかと。あるいは北口の東京沼津線を挟んだ反対側、あの周辺の地域もやはり考えていかなきゃいけないんじゃないかと。  南口や北口ができることによりまして、北口の周辺、何もなかったところが、民間の活力によってああいう開発というか、張りついてくると。やはりそれらも計画的にもうちょっと誘導していく必要があるだろうというのが都市部としての全体的な考え方でございます。 308 ◯4番 萩原新吾議員 お疲れのところ、ありがとうございました。  今部長からもご答弁をいただきましたけれども、愛甲石田駅を見据えた中での開発というよりは、市全体のこれからの発展のためにも重要となってくるあの周辺の整備だということで、私の方も受けとめさせていただきたいというふうに思います。  市長からもご答弁いただきましたが、4月1日から都市部から都市整備部の方に、より実行に近い形の部にお移りをいただきました。私の偏見といいますか、皆さんに対しては大変失礼なんですけれども、そういう事業になるとすごい時間がかかって、受け渡しもなかなか難しいのかなというふうに思っていたんですけれども、非常に都市整備部の皆様、担当部の皆様、事細かくいろんなことを調査していただいて、地元調査等も本当に親身になってやっていただいていることに対しましても、私自身も御礼を申し上げたいというふうに思うわけでございます。  当然なりとも、地元の地権者の方、また周辺の方も、多大な影響が出るこの事業だというふうに思うんですね。そこら辺、ご配慮をいただいておりますけれども、どうこれからその意見の集約を図って、それをまた形として残していくのか、都市整備部長の方からお答えをいただきたいというふうに思います。 309 ◯小嶋勝弘都市整備部長 今都市部長の方からお話がございましたとおり、愛甲石田駅を中心として全体的な開発、あるいは計画というものが我々の意図でございますけれども、やはり道路、あるいは市境等々で区切られておりますので、どうしても今、厚木市分の南口という形で先行しても整備をしていきたいというような考え方でございます。現実的にもう大分、地元の研究会というものは平成元年にできまして、もう15年近くいろんな形でやっていこうよというご意見をいただきつつ、今日まで来ておるわけでございます。今日になりまして、伊勢原と合同でというような形で長い間計画を進めてきたわけでございますけれども、ご存じのとおり、伊勢原が結節点事業というような形で独自の事業を展開しましたので、我々の方は、厚木市は厚木市としてということで、基本計画の策定、基本構想の策定が終わりました。  そういうことで、今年度、これらの構想等を皆さん方にお示しをし、今後、事業をどういう手法でやっていくかということを説明会も2度行いましたけれども、これは区画整理でやった場合のその負担であるとか、再開発事業でやるとこういうことになるよという具体的な事業の手法等の説明会もさせていただきました。これらをもとに、それぞれの地権者が今お持ちになっている土地の利用、これからの利用というようなものをどんなふうにお考えになっているのかということでアンケート調査を実は実施をしておりまして、この年末までにお出しいただくということになっています。この意見を十分参酌をして、それであの地域、実は区画整理だけとか再開発だけとかという形で一体でできる地域であるかどうかということも十分吟味をしまして、この意見を尊重した手法をもって事業を進めてまいりたいというふうに考えております。 310 ◯4番 萩原新吾議員 ありがとうございました。今部長の方からもお話がありましたが、鋭意、地元研究会、いろんな面で研究をしてきたわけでございますけれども―伊勢原市さんも含めてですね。今伊勢原市さん側はもうほとんど空き地になっているような状態でございまして、今後どのような関係で、まるっきり厚木市と分断したような形の開発というのもどうかと思いますので、伊勢原市さんともうまく協議をまとめていただきまして、今後それをなし得たときにも地元に摩擦が起こるようなことがないように、お取り計らいをお願いしたいというふうに思います。  市長、ご足労ですけれども、地元の皆さん、地権者の皆様が大変不安に思っていることもあるんです。市が強行してどんどん物事を進めていってしまうんじゃないか、いろんな心配事がありまして、そこら辺で安心をいただく上でも、地元の意見をきちっとお酌み取りをいただきましてやる事業だということをちょっとご答弁いただけると、安心できるかというふうに思います。 311 ◯山口巖雄市長 もちろん区画整理にしろ再開発にしろ、地元の皆さん方のご理解とご協力なくして前進するわけではございません。ただ、この地区は非常に難しいのは、やっぱり行政境ということがございます。幾ら私どもがラブコールをしても、向こうにその気がなければ、これはもうどうしようもございませんし、隣接の行政さんについてはいろいろまた他の課題もお持ちですから、ですからもし地元の皆さん方が、いや、いいんだよと、10年でも20年でも向こうが返事するまで待っててもいいよという、そういうお気持ちをお持ちになれば、また開発事業も変わってくるかもしれませんけれども、私といたしましては、できるだけ早く、もう地元の皆さん方ともお約束をさせていただいているわけですから、厚木でなし得るべき施策の展開はやるべきではなかろうか。  そうしませんと、私ども、いつまでも愛甲石田駅周辺だけに位置づけをするということはできませんものですから、常々お話ししたように、私は、20世紀は鉄道の世紀だけれども、21世紀はハイウエーの世紀だというと、インターステーションという、インターも1つの駅だと私は受けとめておりますので、これから市内の中に5つのインターができてくる。そうすると、次なるそこのまちづくりに今度は取り組んでいかなきゃならないということになりますので、グローバルな形の中で、厚木の21世紀を間違いのない形の中でしっかりと位置づけをしていかなきゃならないということがございますので、もちろん先ほど申しましたように、地元の意向を最大限優先し、大切にしながらやっていきますけれども、そういったことも十分またご理解をいただきながら、強行にやる意思は全くございません。お金も相当のお金が行政としてもかかっていきますことですから、そういった考え方を持っておりますけれども、ぜひひとつ、萩原議員も地元でございますし、地元の意見をぜひ取りまとめていただきながら、よりよい環境のもとに、一日も早く副都市としての役割を果たせる駅周辺にしていただけたらと、そんなふうに思います。 312 ◯4番 萩原新吾議員 ありがとうございました。市長からそう言っていただけると、地元の皆さんも安心していただけるんではなかろうかなというふうに思います。  続きまして、市立病院に移らさせていただきたいというふうに思います。  さっき市長の方からも、いろんな課題や問題点のお話もいただきました。また、いろいろな工夫をしておるというお話もちょうだいしたわけでございますが、もうちょっと細かい分野の中で、課題や、また工夫している点があれば、局長の方からご答弁いただきたいんですが。 313 ◯矢口富雄病院事業局長 午前中の森屋議員さんからも同じような質問がありまして、市長からも答弁させていただいたところでございますが、何しろあの病院は、4月1日に県立病院から移譲を受けたと。あの地に厚木病院ができて50年という長き月日が、年月がたっているわけですけれども、その間、歴史と伝統に培われてきた厚木病院に対して、患者さん、また県民というか市民の方が信頼して利用されてきた病院であると。そこは我々も重々承知の上で、もっと先のことを考えていかなきゃいけないということで、意気揚々として4月以降、事務局は行ったんですが、いかんせん知識不足というか何か、いろいろありました。  例えば長くいる人からいろんな要望等があれば、それを検証しながらすぐ直すというようなことがありましたけれども、逆に、我々素人が行って、あっ、これは危険箇所だなとか、そういうふうに思ったところを積極的に直してきた、そういったことがあります。例えば駐車場の北口、あの出口のところにミラーもなくて、中に公道がありますから、いつ車同士がぶつかるかわからなかったところへ、両方にミラーをつけたというようなこともあります。駐車場はいろいろありますけれども、ハイヤー、タクシーの待つレーンをつくったり、いろんなことをやってきたつもりです。また、バス停から病院までの案内板だとか、中の診察を受けるところがよくわからないというふうなことから案内標識をつくらせていただいた、そういったこともあります。 314 ◯4番 萩原新吾議員 ありがとうございました。局長の方から何度かそういうお話も伺わさせていただいたことがございますが、もうちょっと細分した形で私の方から投げかけをさせていただきたいというふうに思うんですけれども、幾つか私のところに、救急に関すること、また診察に対する対応のあり方等、市民の皆様から声が届いております。そのことを少し確認させていただきたいんですけれども、先生は結局、患者さんに対して手厚く診療を行うというのは当たり前の行為だというふうに思うんですけれども、中には多少物事をはっきり言い過ぎてしまう先生がいらっしゃったり、そんな気持ちはないのに、患者さんに乱雑に感じさせてしまう先生もいらっしゃるようなんですね。どうやらいろんなお話を聞いてみますと、患者さんというのは、どこか病まれて、気持ち的にも落ち込んだ状態で来ますから、とかくそういう目で見がちかもしれませんけれども、それを差っ引いた上でも、かなり特定された先生がそういうことを繰り返しているというお話を聞いています。ここで実名を出すことは控えさせていただきますけれども、そういう面で、そういう環境整備以外の医療に対してのクレームとか、またそういうものがあれば、この議会の場でちょっとお示しをいただいた方がいいと思うんですけれども、いかがでしょうか。 315 ◯矢口富雄病院事業局長 職員に対しますクレームは確かにございます。いわゆる接遇が原因になっているのが一番職員に対しては多いのかなと思います。ただ、この4月時点で市の職員に変更になりますよという県の職員、また新しく採用した職員、すべて面接等を行っております。また、医師につきましても面接等を行い、また市長にも面接を行っていただいております。当然市の職員として、立場、そういったものを理解していただくとともに、公務員であることを強く訴えているわけですが、言葉というもので患者さんに対して不愉快な思いをさせているということはあります。また、時間的にいろいろ待たせたりなんかしている、そういったところから、ある程度の時間がたつと、いろいろな人からそれに輪をかけて苦情が来るというふうなことがありますので、そういった待ち時間の解消を早期に図るようにしながら、市の職員として接遇、また市民に対する、患者に対する接遇、そういったものを教育していきたいと、そう思います。 316 ◯4番 萩原新吾議員 ありがとうございます。今ご答弁いただいたわけですけれども、現状の段階として、移譲が4月1日に決まって、やっといろんな面で落ち着いてきて、今こういう質問をするのはなかなか言い過ぎかなというところもあるんですけれども、しかしながら、命に直結したこの病院事業でございますので、少しばかり厳しいことを言わさせていただきますが、ご勘弁をいただきたいというふうに思っています。  先日テレビを見ていましたら、東海大学の医学部の学生さんが、まさしくこの案件について、今まで自分ら医師というものは、患者さんに対して少し目線が高かったような気がすると。それを一転し、もうトークの勉強からやり直そうという勉強会の姿が報道されておりました。それも1つの工夫であると思いますし、ぜひ市立病院におかれましても、そういうアイデアを生かしていただいて、どのような状況でも手厚く処置や対応ができるようにお努めをいただきたいというふうに思います。  続きまして、救急の分野の方に移らさせていただきます。救急業務、1次、2次、3次という階層式で分かれておりまして、市立病院は、最初は移譲のときは2.5次なんて言葉も使われておりましたが、2次的なことをやられていくということで努力をいただいているわけですが、現状の2次医療の状況の中で、多分議員の皆さんも、また市長もご存じだと思うんですけれども、先般、救急停止なんていう事項もあったように聞いております。この事項について、どのような形でそんなことが実際に生まれてしまったか、ちょっとご説明いただけるとありがたいんですが。 317 ◯矢口富雄病院事業局長 救急停止を行うというときは、1つの患者さんに大勢の医師が携わらなければいけないということで、専門的な分野の先生が足りないというときに救急停止になります。また、特に夜間救急停止という形で多いんですけれども、救急停止になった場合は、直ちに厚木市の消防本部以外、近隣の消防の関係、救急隊へすべて連絡をして、それで対応しております。開所当時、ある程度案内というんですか、受ける人が夜間の場合は守衛さん兼事務職というふうな形だったんで、いろいろ苦情があるんだということをお聞きしましたので、それを分離いたしまして、違うところへ委託して行ってきたということでございます。  ただ、今私も非常に考えて、もう少し救急をよくしていかなきゃいけないのかなという部分もあります。というのは、昼間の救急なんですけれども、昼間は病棟も担当していますし、通院患者さんも担当しています。救急隊から連絡があったときに、その場ではぜひ来てくださいというふうなことで救急を受け付けるんですけれども、その来る間にいろいろな、入院患者が重篤になってしまったとか、通院患者さんに対しての接遇の関係からなかなか離れられないというふうなことで、救急車が着いてから少し間があいた時期もあったかと思います。ただ、これも10月の半ば以降は、院内の先生にいろいろお話を伺ったり、報告書を出させるようにいたしまして、今はすべて受けているという状況になっております。  以上です。 318 ◯4番 萩原新吾議員 ありがとうございます。少ない職員の数でこなしていらっしゃって、大変にご苦労は見えるわけなんですけれども、想定として、一時的な風邪を引いたような患者さんが多くどっと見えてしまって、重病に近い2次医療の方をお断りしてしまう事例が何回かあったということなんですけれども、難しい問題で、行政の皆さんも医師会も、素人で病状を判断するなということで情報をこういうふうに周知されているんですよね。患者側からすると、1次だか2次だか3次だか、自分自身のことはよくわからないんですよね。だからそこら辺も、なかなか一方的に来ちゃうからということも言えないことだと思うんですよね。というのが輪番制でやられている休日、夜間の医療の問題でありますけれども、それもいまいち、ちょっと今、私も子育ての渦中の人間ですけれども、なかなか病院が見つからないという現状がございます。  ホームドクター制というようなお話もよくされますけれども、今余り開業医の先生のところを夜中にたたいても、そこにお住まいになっていない方が多いんですね。そうなりますと、昔のようにあけて先生が診てくれるという状況もありませんし、そうなるとやっぱり駆け込むところは市立病院しかないんですよ。それは市長がご自分の政策の中で、絶対にそういうたらい回しはしないということで強い意思のもとにやられていることですから、私は早目に、大変な中でもやっぱり整備を図っていかなきゃいけないというふうに思うんですね。市長は政策的にそういうことをきちっと伝えられているわけですから、簑葉助役にちょっとお尋ねをしたいんですけれども、それをどう意見を皆さんから聞いて、市長の政策をきちっと予算化をして、実行の段階に移していくか。そういうお考えを取りまとめるのは助役だと思うんですけれども、助役はどういう意見をお持ちですかね。 319 ◯簑葉昭司助役 小児医療を中心とした救急医療につきまして、もう開設以前から、市長の方から、絶対たらい回しがあってはならないと、そういうふうな指示を私も受けまして、開設以前から矢口局長とも相談いたしております。そういった中で、開設と同時に小児医療の医療体制を5人から6人ということで1名増員対応等をいたしております。さらにはメジカルセンターとの連携の問題等もございます。そういった中で、たらい回し、死亡事故、岩手県の例等いろいろ当時ございまして、特に市長もその点において心配をなされておりまして、今後におきましても、特に小児の関係につきましては緊急を要する問題でございますので、経過等を見まして、特に小児医師の増員、こういったものについて十分配慮して、決して将来を担う小児等に万が一のことがあってはならない。こういうふうなことでございますので、増員等も含めまして遺漏のないように対応したいと、このように考えております。 320 ◯4番 萩原新吾議員 ありがとうございます。小児科医の先生が足りなくて、担当の皆さん、また助役初めご苦労なさって、やっと増員されたことも私存じ上げて、あえてちょっと強い口調で失礼なことを申し上げましたが、現状ではそういうたらい回しは厚木市では起こっておりませんが、そのようなことが起こるとやはり大変なことでございますので、市長の意思をきちっと伝達していただいて、予算においてもその部分での予算を削る必要はないというふうに私は思っています。どうかそのようなことがないように、努力をいただきたいというふうに思います。  続きまして、特色ある医療サービスということでございますが、先ほど市長からあつぎ膳のお話をいただきましたり、いろいろなお話を答弁で聞かさせていただきました。小児救急の分野で考えますと、少子化の問題やらで、産後、またその前の段階での治療が受け持つ分野というのが今大きく、例えば周産期センターとかそういうものの設置も市長も前言っておられましたが、今後、周産期センター、また乳幼児のICU、NICUなどの設置等、将来的に考える要素があるのかどうか、お尋ねをしたいと思います。 321 ◯矢口富雄病院事業局長 周産期医療、また未熟児で生まれた方々等のNICU、集中管理室、この集中管理室は現在厚木病院にはございません。また、救急全体でいろいろな集中管理をやっていくICUについてもない状況でございまして、本来はそういうものは必要な施設ということで考えておりますけれども、施設基準の関係でそれを今の施設へ取り入れるということは不可能でございますので、今は病棟にそういった機能を持たせた部屋を用意してありますので、そこで一応対応しているということで行っております。  以上でございます。 322 ◯4番 萩原新吾議員 ありがとうございます。移譲を決めて、私も賛成をさせていただいた議員の1人でございます。あの経過については10年据え置きでそのまま維持をしていくというお約束のもとに私どもも賛成をさせていただきましたので、今、余り拡張やらしろということは、ちょっと不合理なことかなというふうに思うんですけれども、そこら辺につきましても、旧法の中で適用を受けて、新法で新設で改良工事がなかなか難しいということは理解しておりますけれども、あれだけの大きなものの移譲をスムーズに進められた職員の皆さんと、また市長もいらっしゃいますので、そこら辺も工夫をなさって、前進されるように、特色性も持つのもひとつ病院のあり方だというふうに思いますので、よろしくお願いを申し上げたいというふうに思います。  続きまして、消防行政に移らさせていただきます。  市立病院との連携ということで、病院が自前で身近にできたということで、先ほど市長の答弁にも、挿管の問題やら、除細動の新たな認可の問題も出ておりましたが、消防長が考える、今まで一般的に言われていること以外に新たな施策がございましたら、ご披露いただきたいというふうに思います。 323 ◯小島一郎消防長 新たな施策があるかということでございますけれども、救急救命士、先ほど市長答弁のとおり、現在24名が資格を取得してございます。おかげをもちまして、本市の救急隊は5隊で運用しておりますけれども、ほぼ1名がこの5隊の中に乗車できる、そういった体制が整いました。  救命率を上げるための新たな施策ということでございますけれども、今回特にメディカルコントロール体制というものが、ちょっと横文字で申しわけないんですけれども、これは消防と医療機関が連携をとって、いわゆる救急救命士や救急隊員の医療の質を保証するというのがメディカルコントロールというふうな意味でございまして、特に除細動、議員ご承知かと思いますけれども、この除細動、ちょっとこれも特殊な用語で、これは体外から電気ショックを与えまして、不規則な心拍を正常な心拍に戻すというのが除細動。これが今度、従来は救急救命士が医師の具体的な指示がなければできなかったということで、以前は現場から救急救命士が携帯電話等で連絡をとっていた。これが本年の4月からは、その指示がなくて、いわゆる包括的な指示のもとに、一般的に指示なし除細動、指示を受けなくても救命士が実施をできる。こういうふうな体制が整いまして、これらにつきましては、これから救命率の向上が大きく前進するんではないかというふうに考えてございます。  それからもう1つ、救命率を上げるための施策でございますけれども、ちょっと横文字で申しわけないんですが、バイスタンダーという、その救急現場に居合わせた者、これを一般的にバイスタンダーと言っているんですけれども、救急現場に居合わせた者がいわゆる心肺蘇生をした場合の救命率の向上というのが非常に高くなってございます。したがいまして今後、今も実施をしておりますけれども、救急救命士の講習会、こういったものを現在、救急の日ですとか、あるいは春秋の火災予防運動ですか、いろいろな面で応急手当ての講習を実施しているわけですけれども、これらについても創意工夫を重ねまして、1人でも多くの市民が応急手当てを習得できるような、そんな形をとっていきたいと思います。 324 ◯4番 萩原新吾議員 ありがとうございます。除細動ができるということになりますと、大変に効果があることだというふうに思います。挿管については、厚木市ということを考えたときに、挿管をやっている中でもう緊急自動車が到着してしまうような形ですので、救命率の向上にはなかなかつながらないというふうに思います。除細動につきましては、幾分の向上にはつながる期待があろうかと思いますけれども、やはり抜本的にその率を上げていくためには、ドクターヘリが大変に評価を受けておりますけれども、あれはレスキュー隊があの場に行くというよりは、病院があそこに来るという考え方ですね。今の緊急自動車も、実際は傷病者をそのままの状態で搬送するというのが任務でありまして、治療行為はできないわけですね。ドクターカーというのは、極端な話、もう病院がそこに来たような感覚でとらえて間違いがないと思うんですね。  話を戻しますと、これからの消防長の役割というのは大変な業務になってくると思うんですね。どうか特色性を持って、アイデアを生かして、そこら辺の提言を逆に市長にしていただくような発想でお仕事をしていただけると、私どもも張り合いがあると思いますので、よろしくお願いを申し上げまして、終わりにさせていただきたいと思います。ありがとうございました。 325 ◯高橋徹也議長 以上で通告がありました一般質問は終了いたしました。    ────────────── 326 ◯高橋徹也議長 本日、市長から議案の撤回の申し出がありました。  お諮りいたします。この際、本件を日程に追加し、議題とすることにご異議ありませんか。    (「異議なし」との声あり)  ご異議なしと認めます。よってこの際、本件を日程に追加し、議題とすることに決しました。    ────────────── 327 ◯高橋徹也議長 「議案の撤回について」を議題といたします。  撤回理由の説明を求めます。市長。 328 ◯山口巖雄市長 (登壇)ただいま議題となりました議案の撤回につきまして、ご説明申し上げます。  今定例会に提出いたしました議案第126号の発信地表示装置に係る動産の取得につきましては、東日本電信電話株式会社に対しまして、公正取引委員会から平成15年12月4日付で私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律第3条の規定に違反するものとして排除勧告が出され、契約の相手方の東日本電信電話株式会社神奈川支店から12月5日付で辞退届の提出がありましたことから、仮契約を解除することといたしましたので、議案の撤回をお願い申し上げます。  何とぞよろしくお取り計らい賜りますよう、お願いいたします。 329 ◯高橋徹也議長 質疑に入ります。―別になければ質疑を終結いたします。  討論に入ります。―別になければ討論を終結いたします。  採決いたします。「議案の撤回について」は、これを承認することに賛成の議員の起立または挙手を求めます。        (賛成全員)  賛成全員。よって本件はこれを承認することに決しました。    ────────────── 330 ◯高橋徹也議長 以上で本日の日程は終了いたしました。  本日はこれで散会いたします。    ━━━━━━━━━━━━━━      午後5時50分  散会 発言が指定されていません。 Copyright © Atsugi City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...