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  1. 厚木市議会 1996-03-03
    平成8年3月定例会(第3日) 本文


    取得元: 厚木市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-02
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいタブが開きます) 平成8年3月定例会(第3日) 本文 1996-03-08 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ窓表示 ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者一覧に移動 全 217 発言 / ヒット 0 発言 表示発言切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示 すべて選択 すべて解除 1 ◯太田 洋議長 2 ◯太田 洋議長 3 ◯太田 洋議長 4 ◯29番 脇嶋 稔議員 5 ◯太田 洋議長 6 ◯山口巖市長 7 ◯29番 脇嶋 稔議員 8 ◯小泉慶晃都市部長 9 ◯29番 脇嶋 稔議員 10 ◯山口巖市長 11 ◯29番 脇嶋 稔議員 12 ◯落合直文総務部長 13 ◯29番 脇嶋 稔議員 14 ◯落合直文総務部長 15 ◯29番 脇嶋 稔議員 16 ◯落合直文総務部長 17 ◯29番 脇嶋 稔議員 18 ◯落合直文総務部長 19 ◯29番 脇嶋 稔議員 20 ◯落合直文総務部長 21 ◯29番 脇嶋 稔議員 22 ◯齊藤健一企画調整部長 23 ◯29番 脇嶋 稔議員 24 ◯太田 洋議長 25 ◯太田 洋議長 26 ◯13番 関戸順一議員 27 ◯太田 洋議長 28 ◯山口巖市長 29 ◯13番 関戸順一議員 30 ◯山口巖市長 31 ◯13番 関戸順一議員 32 ◯高橋信夫助役 33 ◯13番 関戸順一議員 34 ◯高橋友二郎総務部専任参事 35 ◯13番 関戸順一議員 36 ◯高橋友二郎総務部専任参事 37 ◯13番 関戸順一議員 38 ◯高橋友二郎総務部専任参事 39 ◯13番 関戸順一議員 40 ◯高橋友二郎総務部専任参事 41 ◯太田 洋議長 42 ◯高橋友二郎総務部専任参事 43 ◯13番 関戸順一議員 44 ◯高橋友二郎総務部専任参事 45 ◯13番 関戸順一議員 46 ◯高橋友二郎総務部専任参事 47 ◯13番 関戸順一議員 48 ◯高橋友二郎総務部専任参事 49 ◯13番 関戸順一議員 50 ◯高橋友二郎総務部専任参事 51 ◯13番 関戸順一議員 52 ◯高橋友二郎総務部専任参事 53 ◯13番 関戸順一議員 54 ◯高橋友二郎総務部専任参事 55 ◯13番 関戸順一議員 56 ◯高橋友二郎総務部専任参事 57 ◯13番 関戸順一議員 58 ◯高橋友二郎総務部専任参事 59 ◯13番 関戸順一議員 60 ◯高橋友二郎総務部専任参事 61 ◯太田 洋議長 62 ◯太田 洋議長 63 ◯21番 成田大信議員 64 ◯太田 洋議長 65 ◯山口巖市長 66 ◯太田 洋議長 67 ◯高橋 正教育長 68 ◯21番 成田大信議員 69 ◯落合直文総務部長 70 ◯21番 成田大信議員 71 ◯山口巖市長 72 ◯21番 成田大信議員 73 ◯山口巖市長 74 ◯21番 成田大信議員 75 ◯山口巖市長 76 ◯21番 成田大信議員 77 ◯太田 洋議長 78 ◯太田 洋議長 79 ◯18番 松田則康議員 80 ◯太田 洋議長 81 ◯山口巖市長 82 ◯18番 松田則康議員 83 ◯大木幹夫建築部長 84 ◯18番 松田則康議員 85 ◯大木幹夫建築部長 86 ◯18番 松田則康議員 87 ◯大木幹夫建築部長 88 ◯18番 松田則康議員 89 ◯山口巖市長 90 ◯18番 松田則康議員 91 ◯大木幹夫建築部長 92 ◯18番 松田則康議員 93 ◯齊藤健一企画調整部長 94 ◯18番 松田則康議員 95 ◯落合次郎環境部長 96 ◯18番 松田則康議員 97 ◯落合次郎環境部長 98 ◯18番 松田則康議員 99 ◯落合次郎環境部長 100 ◯18番 松田則康議員 101 ◯落合次郎環境部長 102 ◯18番 松田則康議員 103 ◯落合次郎環境部長 104 ◯18番 松田則康議員 105 ◯落合次郎環境部長 106 ◯18番 松田則康議員 107 ◯落合次郎環境部長 108 ◯18番 松田則康議員 109 ◯落合次郎環境部長 110 ◯18番 松田則康議員 111 ◯嶋崎 進下水道部長 112 ◯18番 松田則康議員 113 ◯窪寺克次道路部長 114 ◯18番 松田則康議員 115 ◯山口巖市長 116 ◯山口巖市長 117 ◯30番 落合一成議員 118 ◯太田 洋議長 119 ◯高橋 正教育長 120 ◯30番 落合一成議員 121 ◯足立原 威学校教育部長(兼)教育研究所長 122 ◯30番 落合一成議員 123 ◯足立原 威学校教育部長(兼)教育研究所長 124 ◯30番 落合一成議員 125 ◯足立原 威学校教育部長(兼)教育研究所長 126 ◯30番 落合一成議員 127 ◯足立原 威学校教育部長(兼)教育研究所長 128 ◯30番 落合一成議員 129 ◯高橋 正教育長 130 ◯30番 落合一成議員 131 ◯鴨志田元女社会教育部長事務代理 132 ◯30番 落合一成議員 133 ◯鴨志田元女社会教育部長事務代理 134 ◯30番 落合一成議員 135 ◯太田 洋議長 136 ◯16番 降旗 功議員 137 ◯太田 洋議長 138 ◯山口巖市長 139 ◯16番 降旗 功議員 140 ◯窪寺克次道路部長 141 ◯16番 降旗 功議員 142 ◯窪寺克次道路部長 143 ◯16番 降旗 功議員 144 ◯窪寺克次道路部長 145 ◯16番 降旗 功議員 146 ◯石井久雄経済部長 147 ◯16番 降旗 功議員 148 ◯石井久雄経済部長 149 ◯16番 降旗 功議員 150 ◯石井久雄経済部長 151 ◯16番 降旗 功議員 152 ◯石井久雄経済部長 153 ◯16番 降旗 功議員 154 ◯齊藤健一企画調整部長 155 ◯太田 洋議長 156 ◯16番 降旗 功議員 157 ◯山口巖市長 158 ◯太田 洋議長 159 ◯太田 洋議長 160 ◯16番 降旗 功議員 161 ◯落合次郎環境部長 162 ◯16番 降旗 功議員 163 ◯岸 勝正秘書部長 164 ◯16番 降旗 功議員 165 ◯岸 勝正秘書部長 166 ◯高橋信夫助役 167 ◯太田 洋議長 168 ◯20番 佐藤 明議員 169 ◯太田 洋議長 170 ◯山口巖市長 171 ◯太田 洋議長 172 ◯20番 佐藤 明議員 173 ◯落合直文総務部長 174 ◯20番 佐藤 明議員 175 ◯落合直文総務部長 176 ◯20番 佐藤 明議員 177 ◯島崎 亘管理部長 178 ◯20番 佐藤 明議員 179 ◯大木幹夫建築部長 180 ◯20番 佐藤 明議員 181 ◯大木幹夫建築部長 182 ◯20番 佐藤 明議員 183 ◯太田 洋議長 184 ◯20番 佐藤 明議員 185 ◯大木幹夫建築部長 186 ◯20番 佐藤 明議員 187 ◯齊藤健一企画調整部長 188 ◯20番 佐藤 明議員 189 ◯齊藤健一企画調整部長 190 ◯20番 佐藤 明議員 191 ◯太田 洋議長 192 ◯20番 佐藤 明議員 193 ◯齊藤健一企画調整部長 194 ◯20番 佐藤 明議員 195 ◯太田 洋議長 196 ◯20番 佐藤 明議員 197 ◯太田 洋議長 198 ◯太田 洋議長 199 ◯齊藤健一企画調整部長 200 ◯20番 佐藤 明議員 201 ◯落合直文総務部長 202 ◯20番 佐藤 明議員 203 ◯落合直文総務部長 204 ◯20番 佐藤 明議員 205 ◯落合直文総務部長 206 ◯20番 佐藤 明議員 207 ◯齊藤健一企画調整部長 208 ◯20番 佐藤 明議員 209 ◯齊藤健一企画調整部長 210 ◯20番 佐藤 明議員 211 ◯藤井信義消防長 212 ◯20番 佐藤 明議員 213 ◯太田 洋議長 214 ◯20番 佐藤 明議員 215 ◯齊藤健一企画調整部長 216 ◯20番 佐藤 明議員 217 ◯太田 洋議長 ↑ リストの先頭へ ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 ◯太田 洋議長 ただいまの出席議員は29人で定足数に達しております。篠崎一成議員から欠席の届け出がありました。  ただいまから3月定例会第3日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付してあります日程表のとおりであります。  日程に入ります。    ────────────── 2 ◯太田 洋議長 日程1「請願第1号 三家南自治会の地域内に「市民の公園」の確保を求める請願」及び日程2「陳情第7号 高層ビル建築に対する行政指導に関する陳情」の2件を一括議題といたします。  本2件は、付託表のとおり経済建設常任委員会に付託し、休会中の審査に付します。    ────────────── 3 ◯太田 洋議長 日程3「一般質問」を行います。通告に従い、順次質問を許します。脇嶋稔議員。 4 ◯29番 脇嶋 稔議員 (登壇)おはようございます。通告の諸点につきましてご質問をいたします。  新幹線(仮称)相模駅新設促進協議会は、昭和50年に、当時の石井市長を初め、平塚、伊勢原両市長を含めた事務体制で結成され、この間、交渉の相手方の国鉄もJRと組織がえがなされるなど、既に20年の歳月が流れました。また、相模川以東でも71町による促進協議会が平成3年に発足を見、この年、当時の長洲知事は、JR相模線とクロスする点に注目していると述べるとともに、請願駅とならざるを得ないことから、財政的負担の面から慎重に対処する旨の表明がなされました。  そこで、最近の動きを踏まえ、次の質問にまとめ、お尋ねをいたします。  新駅問題について県が調整的役割を担う中で、本年夏までに期成同盟を設置すると聞いておりますけれども、現促進協議会で論議されている内容について説明をいただきたいと思います。  次に、行政改革についてお尋ねをいたします。  過日発表されました第2次行政改革に対する答申では、国の経済と同様に厚木を取り巻く経済環境も好転の兆しが見られず、今後も税を中心とした自主財源の確保に苦慮する厳しい財政運営を余儀なくされると述べ、今こそ行政の本旨である最少の経費で最大の効果を上げるという原点に立ち返り、行政のあらゆる分野を再点検することが強く求められるとしております。この意味で市民の協力のもと、ごみ減量一万トン運動に果敢にチャレンジした環境部職員の努力に高い評価をしているのは、私ひとりではないはずであります。  言うまでもなく、行政は市民福祉の向上という果実、つまり収益を上げるための経営であると考えます。経営の責任者は、第1は市長であり、そして市長を取り巻くスタッフであると考えております。  そこで、次の質問にまとめ、お尋ねをいたします。  厚木行政改革推進協議会において、公社及び第三セクター等について論議されておりますけれども、その内容について説明をいただきたいと思います。  2つ目は、県の行政システム改善計画で示された各種機関の運営見直し策について、当市に説明があったのか。また、今後の対応は。  以上でございます。
    5 ◯太田 洋議長 市長。 6 ◯山口巖市長 (登壇)ただいま脇嶋議員より、新幹線新駅に関連して、新幹線新駅問題についてほかお尋ねをいただきました。順次お答えをさせていただきます。  新幹線新駅問題についてのお尋ねでございます。ご案内のとおり、神奈川県は本年、東海道新幹線新駅の誘致活動を進めるため、今後組織を設置し、地元市町村や関係団体と一緒に新駅の要望活動を展開していきたいとの表明をされたところであります。東海道新幹線(仮称)相模駅新設促進協議会は、新駅が厚木、平塚、伊勢原の広域交通網の強化と21世紀に向かっての活力ある都市形成の重要な核であるとの考え方に立ちまして、昭和50年6月に設置され、以来、国鉄──現在はJR東海でございますけれども、国、県、国会議員等への陳情や要望活動を行ってまいりました。  さらに、本年度は誘致活動のための駅周辺まちづくりイメージプランの作成や、新たな国土軸として構想されているリニア中央新幹線の実験線を視察研修するなど協議会活動を進めておるところでございます。新たな展開を迎え、当協議会といたしましては早速正副会長打合会を開催し、3が基本的に県の提案に応じていくと同時に、今後におきましても過去20年に及ぶ当協議会活動の歴史を踏まえ、協議会が一体となり新駅の誘致活動に取り組むことを確認したところであります。  今後は早い時期に協議会を開催し、委員の皆様方のご意見を賜りまして、新駅の誘致にさらに積極的に取り組んでまいる所存でございます。  次に、公社及び第三セクターについて、厚木行政改革推進協議会においてどのような論議がなされたかとのお尋ねでございますが、公社及び第三セクター等につきましては協議会における行政機構等のあり方に関する小委員会におきまして、各団体の現状の課題点を踏まえ、今後のあり方についてご検討をいただいてまいりました。  検討内容につきましては、既に公表させていただきました「厚木行政改革大綱策定に係る答申書」にございますように、経営の効率化や健全化の観点から、職員数、組織など経営分野全般にわたっての見直しはもとより、特に所期の目的が達成された公社等については統廃合を検討するとともに、活性化を図るべきものについては事業委託の推進や人材の活用の見直しを図ることが必要であるとの答申がなされております。  といたしましては、この答申の内容を十分に踏まえ、年度内に行政改革大綱を策定いたしますので、この中で公社及び第三セクター等のあり方に対する基本的な姿勢を打ち出してまいりたいと考えております。  次に、神奈川県行政システム改善計画についてのお尋ねでございます。神奈川県では県政全般にわたる行政改革の一環として行政システム改革推進本部を設置し、各種機関の運営などソフト・ハード両面にわたって見直しをされ、このたび平成10年度までを目標に神奈川県行政システム改善計画が市長会等を通じて示されたところであります。  したがって、本市に関連する県機関の運用の見直しにつきましても今後検討をする必要が生じてまいりますが、の類似施設との配置状況や今後の財政負担等が伴うことも念頭に置きながら慎重に対処してまいりたいと存じます。  以上です。 7 ◯29番 脇嶋 稔議員 それでは、若干の再質問をさせていただきます。  今お答えになりました市長のあれで明らかになったことは、県が提起をしております期成同盟に参加をされる、こういうことが明言をされました。  実は過日、平塚の中でもたまたま私の友人の議員が示し合わせたかのごとく同じテーマで質問をしておりまして、平塚も同様だということを確認をいたしました。お話しになりましたように、問題は、今まで石井市長当時から、あるいは足立原市長に次いで、必要駅ということを念頭に置きながら運動をしていたけれども、どう見ても請願駅にならざるを得ない。となりますと、その財政捻出をどう考えていくかということ、まずそこを明らかにしておかないと前へ進まない。こういうふうに思うんですが、そういう点についてはどういうふうにお考えでしょうか。 8 ◯小泉慶晃都市部長 確かにおっしゃるように請願駅ということになりますれば、費用の面でかなりの負担になろうかと思います。その確保ということまではまだ現在進んではおりませんけれども、掛川駅、それから三河安城駅等ができておりまして、それらの駅舎と駅広なんかの整備費あたりをちょっとお聞きしたところによりますと、約百三十五、六円かかっておるというようなことで、駅周辺の関係市町村の負担金が国費の補助なんかを別にしましても、約50%近く費用負担がかかるということになっております。 9 ◯29番 脇嶋 稔議員 今、億円でありましょうけれども、私たまたま昭和60年5月27日の新聞のスクラップを持っているんですが、当時のこの新聞報道でも、富士駅が82億3000万円、掛川が 110億円、三河安城が 100億円等々、当時の新聞でこういうふうに出ているんです。  ですから、私は地域の経済界の人からもこういう問題をもっと提起をしたらどうかということを言われたんですけれども、こういう問題を意外と──意外と言うと語弊があるかもしれませんが、市民の方々はそのことについて余り理解がないように思うんですね。ですから、新幹線の駅を厚木の周辺につくりたい、そういう大まかな思いはあるにしても、そこに付随をする幾つかの問題、とりわけ資金の問題をどうクリアをしていくかということについて、もっと機会をとらえながらそういうものについても市民に明らかにしていくということが、仮にこの問題がレールに乗った場合、もっともっと市民の理解と協力が得やすいのではないか。そういうことを思うとき、やはりもっと情報を明らかにしていくということが求められるように私は思うんです。  ですから、この事業の前提となるものをやっぱり明確にしていくということをお願いをしたいと思うんですが、例えば先ほどの答弁の中にもありましたように、駅広の問題、それに伴うアプローチ道路の問題等々、私が今申し上げているのは、従来方式の平塚の大神周辺ということを念頭に置いての話でありますけれども、前提というものを明確にするということでないと、市民の協力あるいは合意、そういうものは得られていかないのではないかと思うんですが、そういう点についてはどうでしょうか。 10 ◯山口巖市長 政策的なことでございますので、私の方からちょっとお答えをさせていただきます。  知事が1月1日の記者会見の中で、新駅促進をしていきたい、新駅を一本化したいという記者会見をされ、報道されたわけでございます。その中に、かねてから知事は私ども市長会においても、あるいは県央の首長懇におきましても、これからの神奈川のくにづくりについて、県央あるいは湘南を一体とした新しいまちづくりに着手をしていかなければならないということを前提に置いておられました。そういったことの観点から、県も相当この新幹線新駅を1つの核として新しい都市形成をしていくんだというふうに私どもは受けとめさせていただいているところでございます。  また、聞き及ぶところによりますと、JR東海の方も、のぞみの増発をしていかなければならないということが計画に俎上しているそうでございます。そうしますと、どうしても横浜、小田原間に待避施設を必要としてくるということも今論議をされているようでございます。  こういったことを総合的に精査していきますと、ただ単なる要望駅だけじゃない方向性のものもそこにまた見出されてくるのではないだろうかというような話し合いを今しているところでございますけれども、今議員からもお話がありましたように、今後もよりその辺のところを的確な状況を判断しつつ、また地域住民、特に私どもの場合は厚木市民の皆さん方のご理解をいただきながら前進していかなければならないことだろうというふうに私も思っております。 11 ◯29番 脇嶋 稔議員 この問題を考える上でのチェックポイントを、繰り返すようでありますけれども、資金計画、都市計画上の視点あるいは経済効果、市民の利用利便の検証、そういうものを念頭に置きながら対処をしていただくようにお願いをして、この問題については終わりたいと思います。  次に、行政改革についてお尋ねをいたしたいと思いますが、4つの小委員会で大変短い期間に精力的に協議を重ねられた。このことに対して、関係された委員の方あるいは関係職員の皆さん方に敬意を表したいと思います。  そこで、過日、答申書の写しをいただきましたけれども、これらを具体的に実効性あるものにしていくことが今大変問われていると思うわけですが、その第1歩のステップは、私はとりもなおさず新しく4月1日以降おいでになる助役、助役の2人制がまさに人的投資の最たるものだ、こういうふうに思うんです。したがって、その人的投資の投資効果があらわれてくるというその検証が、これからは議会、市民の目から問われてくるはずだと思うんです。まさに行政改革の第1歩は4月1日以降の助役2人制だ、私はそういうふうに理解をするものであります。  この答申書の中にも述べられておりますけれども、市民対応だけでなく、職場環境や人間関係によるストレスが云々ということがあると思うんです。これは実は私は市役所に来ると、幾つかの職場のスタッフの方々にいろいろな話をします。ある部分ではかなりストレスが高じている。あるいは人間関係のもつれにも似たものを吐露される職員の方もおいでになる。こういったものをどういうふうに、私は横文字がよくわかりませんけれども、メンタルヘルスですか、そういうふうなことで触れられておりますけれども、しからば具体的にそういう部分をどういうふうにシステムの上で具体化をするのかということは、必ずしも明らかでないように思うんですが、その辺はいかがお考えなんですか。 12 ◯落合直文総務部長 職員の健康管理、いわゆるメンタルヘルス、そういう範囲に絞らせていただきまして答弁させていただきます。  これらの答申を受けまして、これからの仕事の中で当然そうした質的な、また健康的な面での基礎をしっかりしていただきたいというような、調査会の中でもご意見がございました。現在予算で審議していただいてございますけれども、1つには研修の中で細かなものをセットしてくる。例えば今まで管理者、監督者の政策能力の形成ということに絞ったわけでございますが、新年度、予算がこちらにいただければ、盛ってあるわけでございますけれども、パート1、パート2に分けまして、1つには、あくまで係長の前段ぐらいから役割、そういったものを精神面での研修をしていこうということも研修の中で盛り込んでいただいてございます。  それからまた、それにまつわりまして安全衛生委員会が庁内にございますけれども、これらにつきましても随時そのセクションで会議を励行していただく。これは法に基づく当然のことでございますが、3つ目には、今まで問診票で職員の健康というもののフォローを昨年行いました。今度は30歳以上の職員の方々にそうした手だてをお願いして、それぞれ上がったものについてはカウンセリングをしていこうかというような研修面での基礎、そうした面で職員の、いわゆる強靱なと言うと語弊がございますけれども、そのような職員の健康面で、また仕事面での資質の向上を研修面で図っていこうというのが今考えている1つの基礎づくりでございます。 13 ◯29番 脇嶋 稔議員 これはもちろん厚木の例ではありませんけれども、例えば、本来、能力、資質ともすぐれている職員がいたとしますね。これは厚木の例でないということを確認していただきたいと思うんですが、例えば、自分が今仕事の上で悩んでいる問題、どうこの仕事をさらに進めていくかということについて上司に相談をしたい。そういう思いがあったときに、あの上司ではどうも相談に行きにくい、あるいは、その職場にいること自体がつらい。こういう場面には声を上げることができないはずだと思うんですね。  そういう問題について仮に発生をした場合、どう対応策を考えるのか。大変難しいと思うんですが、やはり現実の問題として起こり得ると私は思うんです。どうでしょうか。 14 ◯落合直文総務部長 確かに脇嶋議員さんのおっしゃるとおり、そういった事例は間々ございます。それは日々日常の中で係長なり課長から、また部長等を通じて、上から見た目での職員のそういったものの報告もございます。  したがいまして、今回4月1日に機構に伴います人事異動というものもございます。当然これは既に1月の段階で、これは前の議会でも申し上げましたけれども、職員の適性申告を出させてございます。それをすべてダイレクトに私どもの方へ出すということでございまして、これは3年とか4年、例えば主事になって何年とか、そういった制約が今まであったわけでございますけれども、今はすべて出していただく。その中でそうしたものについてかなりそういう要望が強い職員につきましては、じきに異動ということはできませんけれども、今回もそれらを含めながら人事の対応をしていこうかなと思ってございます。  そしてまた、日常そういった話がありますれば、職員課の方におきまして、メンタルの場合ですと、それぞれの医師の方に行っていただいて、場合によっては課長も帯同したケースもございます。そのようにケース・バイ・ケースで今対応をしているというのが実情でございます。 15 ◯29番 脇嶋 稔議員 この問題は論議としては抽象的にならざるを得ないと思うんですね。いずれにしても、組織というものは人間的要素を抜きに全く一歩も考えることができないわけでありますから、ぜひそういう面で落合部長を中心にそれらの問題に取り組んでいただくようにお願いをしておきたいと思うんです。  次は、もっと具体的な問題について私はお尋ねをします。これは、あるいは同僚の議員さんからもおしかりを受けるかもしれません。期末勤勉手当に関する規則が平成2年4月1日から改正されました。職階制に基づいて、議員を含めて、期末勤勉手当に5から20%の割り増し給付がされているわけですね。この問題は、今申し上げましたように、平成2年4月1日からの適用でありまして、当時の社会経済情勢の中で、つまり、もっとわかりやすく言えば、バブル期の民間と公務員──国家公務員を含め地方公務員までの官民の給与格差を是正するためにこの制度はできたはずです。  今この問題について私は1つ断っておきたいんですが、この分野においてもの職員組合に係る職員もいるはずです。この方々については職員組合の中で処理されるべきでありますから、それ以外の部分について私は触れているんですが、これは自治省からの一定の通達をもとにきたのではないかと思っておりますが、この問題について行革という視点に当ててどういうふうにお考えですか。 16 ◯落合直文総務部長 これは私どもで一般に言います傾斜配分ということではないかと思います。ちょっと細かな資料がなくて、記憶で恐縮でございますけれども、行政改革の中で、委員さんからそのような細かな条例改正のご提言がありました。確かに組合の交渉の中でも、もっと幅を広げてほしいというようなことがございます。これは特に行政職(2)の方の関係がございますが、それは別にしまして、やはりこれも今議員さんがおっしゃいましたとおり、平成2年の民間と公務員との関係での国からの指導であったかと思います。  これにつきまして、ご提言いただきましたので、特にこれは具体的に今度の提言、答申の中には出てきませんけれども、これらにつきまして、きょう、あす廃止ということではございませんけれども、内部協議していく中でご意見がございましたので、これは管理職という立場の中で受けとめて検討していかなきゃいけないかな、現段階ではそう思料しております。 17 ◯29番 脇嶋 稔議員 この問題は、予算書を見ただけではわからない。条例を、この規則を見てみて初めて、こういう制度があるんだ。市民がこの問題を点検しようとした場合、予算書だけではあらわれてこない。ですから、こういう制度は、あるいは現在提案をされている平成8年度の予算の中でそのことも含めて明確にした方がいいと私は思うんです、一定期間存続をするとするならば。  この問題は、もう時代の発端からして見直しをした方がいい。私は、小委員会の中でそういう意見が出たというのは当然だと思うんです。ぜひこれを検討していただくようにお願いをしたいと思うんです。  もう1つ、次にお尋ねをします。時間外労働、これについて、たまたま昨年の決算委員会で私は委員を仰せつかりましたから、その当時、資料をいただきました。びっくりするような時間外労働が行われているんですね。職場単位でも月額32時間なんかというのがやっぱり10セクションぐらいあるんです。特に驚いたのは、時間外労働が月当たり90時間、金額に直しますと年間 315万4987円。もう1つは、これは2人のローテーションでやっていますけれども、 498万2439円。若い職員だったら年収に当たる。これを時間外労働でやっているんです。  このことについて、どういうふうに規制とか対策を立てようとされているんですか。 18 ◯落合直文総務部長 今の時間外の関係につきましては、ある部分のかなり大きな時間外労働のことだと思います。これにつきましては、ざっくばらんに言いますと、ドライバーのことかなと1つは思ってございますが、こうしたローテーションについての時間外、むしろ仕事があってそういった現象が結果的に起きたと思いますけれども、これらにつきましての時間外につきましては十分4月1日以降それぞれ改善していこうと思ってございます。  また、一般的な職員の関係の時間外につきましては、おかげさまで財務会計のオンラインが昨年からスタートいたしました。まだ3月末の結果ではございませんけれども、6年度と7年度、3月まで推計して2月現在で見ますと、数字的にも時間外は大分減少してございます。したがいまして、先ほどの質問の趣旨であります年収1000万ぐらいになる時間外、トータルではなってしまいますけれども、これらにつきましては4月をスタートに改善していこうということで思ってございます。 19 ◯29番 脇嶋 稔議員 時間も迫ってきましたので、ぜひ業務の見直しを絶えず行う。あるいは部局間で恒常的な勤務時間に差が生じるような場合は、事務配分や職員配置を検討するというふうなことをぜひお願いをしておきたいと思います。  よもや公用車を私用に使うなんてことはあり得ないと思いますけれども、いずれにしても、利用規程をきちっと定めて4月1日以降対処をされるようにお願いをしておきたいと思います。  それから、公社の問題でありますが、例えばし尿処理運搬収集業務、これを年度別に若干の財政分析的なことをやってみました。そうしますと、平成元年の1キロリットル当たりの運搬費は1万4848円だった。ところが、平成6年は2万5326円になっている。平成7年度の予算ベースでも2万8624円50銭になっているわけです。こういう問題は、特に環境、し尿処理の問題は、公共下水道が平成7年度末で83.8%に高まりますから、まさに反比例の関係にあるわけですね。片方が高まれば仕事が減るというのはわかりますけれども、こういう問題をこのまま放置をしてはいけないということは既にお気づきだと思うんです。  こういう問題について1つのめどを、目標年次を定めて、どうしていくかということについて具体的なアクションを起こしていかなければまずいのではないでしょうか。いかがですか。 20 ◯落合直文総務部長 確かに保全公社1つに絞りますと、平成6年でも人件費の割合が80%。ただ、保全公社の場合ですと、ご承知と思いますけれども、一般会計、いわゆるくみ取りのからの委託、これは固有事務でございますけれども、収益事業として浄化槽の事業を行ってございます。いずれにしても、両会計とも8割近い人件費でございます。したがいまして、またこれは寄附行為の承認を当然主務官庁、県の方にお願いするわけでございますが、現在下水道、そういったしゅんせつの仕事もできるように寄附行為が拡大されてございます。  お尋ねでございますので、保全公社に絞って考えれば、し尿手数料も2000万弱だと思います。当然それでプラスマイナスすれば明らかな赤字でございますから、新しい事業、既に公社の方でも4つばかり新規の事業をしてございます。ただ、職員37名いますから、これらの職員の今後もあろうかと思いますので、保全公社関係につきましてはやはり事業を拡大して、その寄附行為の範囲でできる仕事をやっていくのが一番最良かなと思ってございますが、これらにつきましてもほかの公社との統合ということで、やはりご答申をいただいてございますので、3年から5年、そこまで長いなと言われては困るんですが、中長期的と短期的な中で改善策を講じていくというのが一番いいんではないかなと現段階では思ってございます。 21 ◯29番 脇嶋 稔議員 今申し上げましたように、1キロリットル当たりの収集コストは、平成元年を 100とすれば 170%を上回っているということです。  それからもう1つ、食肉公社、これについて見てみますと、平成5年度が人件費割合 69.15%です。営業収入に対して人件費が約7割だ。平成6年度の実績で見ますと、営業収入に対しまして 72.98、約73%。平成7年度で、これはまだ決算がされておりませんから、予算ベースで見てみますと 73.69です。人件費が74%。民間の会社だったら倒産ですよ。  このまま放置をしていれば、まさに今国会が紛糾に紛糾を重ねている住専と同じになる。つまり、住専の場合は母体行でありますが、この場合はが母体行です。公社が住専に当たると言わざるを得ないんです。これを先延ばししたら、一体だれがどう責任をとっていくかということが当然問われてくると思うんです。やはりこれを明確に早く手を打たなければ、私はまずいと思うんです。今私が指摘をするまでもなく、既に皆さん方はお気づきだと思うんです。ぜひこれらの対策を考えていただきたい。  その場合、例えば再建の具体策について、主体的にそのリードをするのはだれなのか。あるいはどんなメンバーでやるのかということも明確にしていただきたい。ぜひこれは議会の方にも、でき次第、議長を通してそういうことをお示しをいただくようにお願いをしておきたいと思います。  このほか土地開発公社の問題も私は触れたいんですが、あと時間が5分しかありませんから、土地公社の問題については別な機会に譲りたいと思います。  それから、県の行政システム、県の行革にかかわる問題でありますが、県が示したあのシステム改善の計画によりますと、96年度、つまり平成8年には横浜の行政センターを廃止をしたり、あるいは大和の青少年会館を大和に移譲する。それから1998年までに、残る青少年会館、青少年の家──これは厚木にはありませんが、青年の家、労働福祉会館などを98年度までに移譲もしくは運営のシステムを見直したいということを県は言っています。  となると、厚木には旭町に青少年会館があります。下川入に中央青年の家があります。これらについては、どういうふうにはその問題について考えるのかということについては、財政を伴うので慎重に対処したいという旨の市長答弁がありました。まさにそうだと思うんです。  けれども、県がそういうアクションを起こしているということは、やっぱりはどう考えているかということをもっと具体的な言葉で、具体的な考えでプログラムにしていかなければいけないと思うんです。それらについてはいかがでしょうか。 22 ◯齊藤健一企画調整部長 お話しの県のいわゆる行政機能のシステム改革といいますか、これにつきましては最近、市長会あるいは助役会を通じて概要の説明がされたわけでございまして、具体的に一体どういう形ならばどういうふうなことになるのかという点まで示されておりません。  そういう段階でのお話でございますけれども、いずれにしても、県の施設の関係が本に係ってくるのは当然のことでございますけれども、市長からも答弁を申し上げたように、公共施設の配置状況とか、あるいは市民のそうしたニーズがどうなのかとか、あるいはこれは具体的に示されておりませんが、将来的に財政負担がどういうふうになっていくのか。そういうものを十分把握ができるという段階で、やはり市民サービス、県民サービスといいますか、こういったものが低下しないというようなことでの検討は進めていかなければならないというふうに考えております。 23 ◯29番 脇嶋 稔議員 もう1つ、旭町4丁目に、正式な名称はちょっとわかりませんが、畜産の保健センターですか、そういう研究所みたいなのがあるんですね。これらについても、県は、余計なことを言うなと言うかもしれませんが、私は県に提案したいと思うのは、ぜひそういうものを伝えていただきたいんですが、綾瀬に畜産大学がありますね。市長はこれ、篤とご存じでしょうけれども、ああいうものと統合できるはずだと思うんですね。そういうことも1つの厚木にある県の施設に対して声を出すということは決して間違ったことではないと私は思うんです。そういうことも含めて研究をお願いをしておきたいと思うんです。  実は大和の委員会で、大和に移譲される青少年会館、この問題が昨日の大和の市議会で論議をされているそうでありまして、まだ情報が私のところへ入ってきておりませんが、秦野の青少年会館の移譲が平成元年3月に行われております。これについては資料を手元に持っておりまして、あるいは当局の方もお持ちだと思うんですが、秦野の場合は底地が秦野のものであったということが非常に受け入れやすいと申しますか、そういう状況があったと思うんですが、厚木の場合は底地がすべて県ということでありますから、今、市長のお答えになったような視点というのは大変大事だと思うんです。財政負担のない、極力軽い状況で受けるというのは鉄則でありましょうから、ぜひ県との調整作業を進められて、厚木市民にメリットがある方法でそれらの作業が進むことをお願いをし、質問を終わりたいと思います。  ありがとうございました。 24 ◯太田 洋議長 ここで10分間休憩いたします。      午前9時52分  休憩    ──────────────      午前10時02分  開議 25 ◯太田 洋議長 再開いたします。関戸順一議員。 26 ◯13番 関戸順一議員 (登壇)おはようございます。昨年の阪神・淡路大震災からはや1年2カ月を経過しようとしていますが、震災からちょうど2カ月経過した3月17日付の読売新聞夕刊は、当時、神戸市内で活動した兵庫県警のある警察官の部隊活動記録に添付された短い手記を実名入りで報じました。この手記の掲載は、夕刊とはいえ、1面トップでしたから、多くの読者の目にとまったかと思われますが、その内容はかなり衝撃的であり、質問に先立ち、改めてその概略をご紹介させていただきます。  平成7年1月23日、その警察官は長田署管内の救助活動、遺体捜索、村野工業高校体育館における遺体管理、検視業務の補助という任務についた。仮の遺体安置所になった体育館は、おびただしい遺体とそれに付き添う遺族であふれていた。そういった中で、泣くでもなく、悲しむでもなく、身動きもせず、ひざの前に焼け焦げたなべを置いてじっと見詰めている小学3、4年生ぐらいの少女を見つけた。少女に近づいてみると、なべの中には焼け焦げた遺骨が入っていた。どうしたのかと問いかけたところ急に泣き出し、涙をぬぐおうともせず懸命に語り出した。  そして、少女の語った内容というのは、1月16日、いつものように自宅1階の居間で母親と一緒に眠りについた。そして、何が起こったのかわからないまま、気がついたときには母親とともに壊れた家の下敷きになり、身動きできない状態にあった。少女は少しずつ体をずらし、何時間もかけて脱出した。何が何だかわからないまま家の前に立ったとき、周りの家々がことごとく倒れているのと、火事が近くに迫り、多くの人々が何か叫びながら走り回っているのを見た。しばらくして母親が家の中に取り残されているのに気がついた。周りにいた大人たちに次々としがみつき「お母さんを助けて」と叫び続けたが、大人たちには声は届かなかった。  母親を助けられるのは自分しかいないという悲しい決断を強いられた少女は、母親を必死に呼び続け、瓦れきを放り投げ、家具を押しのけ、やっとの思いで母の手だけを見つけることができた。そして、その手を握りしめたとき、少女自身は手が血まみれになっているのに気がついた。「お母さん、お母さん」と懸命に叫んだが、応答する母親の声はか細くてほとんど聞き取れなかった。  が、しかし、火事の激しい音がだんだんと間近に聞こえ、熱くなってきたとき、母親は瓦れきの下から「ありがとう、もう逃げなさい」と言って手を放した。少女は熱くて怖くて夢中で逃げた。そして、その直後すぐに燃え出した家をずっと立ち尽くし見続けた。声も出なかった。涙も出なかった。翌日、どこにいたのか、何をしていたのか覚えていない。翌々日、1人で母親を探し、探し出した母親の遺骨をなべに入れ、体育館にたどり着いた。  以上が新聞掲載された警察官の手記の概略であります。私はこの記事を何度も読み返してみましたが、正直なところ、そのたびに目頭が熱くなるのを感じ、気持ちの持っていき場すら迷うほどの衝撃を受けました。  また、後に海外のマスコミが一斉に報じた内容は、日本で大地震が起こったことへの驚きではなく、先進国日本でこれだけ多くの犠牲者が出てしまったことへの驚きであったようであります。  私は、その後、厚生省がまとめた人口動態統計から見た阪神・淡路大震災による死亡の状況という資料を取り寄せてみました。この資料は行政にもお渡ししましたが、この資料によりますと、震災直後発生した火災による全焼死者 504名のうち、火災のさなか救出され、病院で死亡した人2名、さきに紹介した少女の体験と同様に、瓦れきの下で何とか一命は取りとめたものの、救出されることなく、その後に発生した火災によって焼死したと断定された焼死者は 460名、その他の焼死者42名。また、幸いにして火災の発生もなく即死を免れたが、瓦れきの下で救出間に合わず、当日午前中に力尽きた人4154名、同じく救出間に合わず瓦れきの下でその日の午後死亡した人 378名、翌日 170名、翌々日28名、3日以上瓦れきの下で生き延びたが、救出間に合わず死亡した人97名、その他死亡日時不明者が 157名。  要するに、この資料が示していることは、地震による死亡者のうち確定分だけでも1300人以上の人々は即死ではなかったのに、存命中に救出されなかった。さらにその後、関連死とされた人々が 800名以上も避難所や病院等で亡くなっていった。すなわち、地震災害に対しての応急対策及び危機管理体制が余りにも貧弱であったということであります。  現在、阪神大震災の教訓を生かし、各地方自治体はもちろん、国家的にも大地震を想定した非常に多岐にわたる防災対策及び危機管理体制がつくられつつあるようですが、私はこの先、仮に国家予算の大半を割いてそうした対策及び体制をつくったとしても、当然のことながら、それらの大きな力が働くまでの時間のすき間までも到底埋め尽くせるものではなく、むしろそのすき間は地域住民が組織的に団結して埋めるべきものであり、他に頼るよりははるかに有効であると思えてなりません。  現在、厚木では幸いにして各自治会ごとに自主防災隊が組織されていますが、私は、今後、厚木が進める防災対策のうち、地震災害応急対策の基本は、この自主防災隊を強化していくために支援していくことが実質的にも経済的にも最も有効と考えます。  以上、質問をまとめます。  厚木の地震災害応急対策計画について。  行政、市民、その他の役割分担は何か。  行政は、自主防災隊をどう認識し、今後何を期待し、どう支援していくのか。  次に、いじめ対策について質問通告させていただきましたが、時間の関係でいじめ対策は次の機会に質問させていただきます。 27 ◯太田 洋議長 市長。 28 ◯山口巖市長 (登壇)ただいま関戸議員から、昨年発生いたしました阪神・淡路のあの痛々しいお話をちょうだいさせていただきました。改めてお悔やみを申し上げると同時に、一日も早い復旧を心からご祈念を申し上げたいと思います。  それでは、関戸議員からお尋ねがございました防災対策について、地震災害応急対策計画についてほか、順次お答えをさせていただきたいと思います。  厚木地域防災計画につきましては、昨年の2月、庁内に地域防災計画検討委員会を設置し、地震災害に対応する計画の全面的な見直しに取り組んでまいりました。現在、防災関係機関からの最終的な意見の聴取を行っておりますので、この取りまとめが終了いたしました段階で、議員の皆様にご報告してまいりたいと考えております。  さて、行政、市民、その他の役割分担についてのお尋ねでございますが、行政の役割につきましては、全市にわたる被害状況の掌握と、全市民を対象とした生命、身体及び財産の保護を目的とする災害応急対策の実施であると考えております。また、警察などの防災関係機関は、行政との連携のもとに、災害の拡大を防止する活動などに対応していただくよう位置づけをいたしております。  しかしながら、昨年の阪神・淡路大震災における実態にかんがみますと、行政並びに防災関係機関の活動には限界もございますので、日ごろから市民の皆さんにより一層防災意識を高めていただくとともに、自主防災隊を中心とした地域における助け合い、あるいは避難活動などの役割を担っていただきながら、市民と行政とが一体となって災害に対処することが必要であると考えております。  本市におきましては昭和56年に県下で初めて全自治会に自主防災隊が組織され、現在に至っておりますが、毎年9月に自主防災隊を中心として実施されております防災訓練などを通して、市民の防災意識の向上に重要な役割を果たしていただいております。昨年の阪神・淡路大震災におきましては、日常における地域の皆様のつながりを基本とした救助活動などが大きな力を発揮したと聞き及んでおります。本市におきましても、今後とも自主防災隊であればこそできる地域に密着した活動でございます、お互いの助け合いや避難活動に取り組んでいただきますようお願いしてまいりたいと考えております。  このため、自主防災隊に対する指導や助成などを通して、より一層の育成強化に努めてまいる所存でございます。  以上です。 29 ◯13番 関戸順一議員 何点か再質問をさせていただきます。  最初に、今回取り上げさせていただきました厚木の地震災害応急対策計画ですけれども、これは厚木としてことしの1月17日付の新聞で15項目発表されました。その新聞記事を読んでみますと、この内容の目玉の1つは、神奈川県内で震度5以上の地震が発生した場合または市内で地震による被害が確認されたとき、本部長は厚木災害対策本部条例に基づく本部を設置する。加えて職員は、招集命令の有無にかかわらず、即座に指定場所に出動するというふうになっています。  これが実は、市長、冒頭で述べましたが、一昨日深夜現実のものとなりました。厚木消防本部は、防災行政無線を利用して、どこのテレビ局よりも早く市民に震度5とその注意を放送で促しました。この地震発生直後、災害対策本部長である市長はその前後どのような行動をとられたか、参考までにお知らせください。 30 ◯山口巖市長 消防署の方へ連絡をとると同時に、テレビの情報をくまなく私は受けとめておりました。その状況に基づいての処置をどうするか。前回の阪神・淡路の状況を見ても、やはりテレビ等の報道は非常に的確な報道がされていたというふうに私も聞き及んでおりますので、じっくりとその辺を見ながら、消防署の方と連絡をとりながら対応をしておりました。 31 ◯13番 関戸順一議員 災害対策本部へは行かれなかったわけですね。それじゃ、いいです。  それと、先ほど、市内でも非常に軽微に終わったようでして何よりでしたが、市長から一部被害が報告されました。これ、いつお聞きになったんでしょうか。
     それから、市長、今のご答弁ですと、もう自動的に震度5以上になったら厚木は災害対策本部を設置することになっているんですね。結果としてこのような軽微で終わった、よかったなというのは後の話であって、じゃ、市長は行かれなかったようですから、そうすると、こうなるんですね。  次、本部長に事故あったとき、または欠けたとき、職務を代理する副本部長はどのような行動をとられたんですか。 32 ◯高橋信夫助役 ちょうどその時間は、私の地域は地震を感ずると同時に停電になりました。それで、携帯ラジオにイヤホンをつけてラジオを聞いておりまして、ラジオは速やかに、ちょっと時間がありましたけれども、震度について報道がされておりまして、震源地がどこであるかというようなことも報道されておりましたので、それを逐一かなり長い時間聞いておりました。  神奈川県の主な地域は震度3ないし4ということで報道されておりました。防災無線でその後震度5ということが報道されたわけですけれども、それについては大変私も申しわけないんですが、ラジオの方をイヤホンで聞いて、そちらの方に注意をしておりましたので、防災無線につきましては家族が聞いていたわけですけれども、私としては、震源地の状況や何かが逐一また報道されておりましたので、それに多くの注意を向けていたという状況でございました。 33 ◯13番 関戸順一議員 本部長、副本部長のお話を聞きますと、この計画に決めてあるはずの災害対策本部は設置されなかったということですが、特にきょうは別にそのことを責めるつもりはありません。  もう1つお聞きします。もう1つ、この計画の目玉の1つですが、職員に関しては、招集命令あり、なしにかかわらず、震度5を認識した職員は自動的にあらかじめ指定した場所へ出動しなさいということになっていますが、何人の職員の方が出動されましたか。 34 ◯高橋友二郎総務部専任参事 厚木の地域防災計画の関係につきましてお尋ねでございまして、その前の一昨日の対応についてのご質問でございますが、基本的に厚木の防災計画、ご存じのように、先ほどお話がありましたように、昨年の1月17日の阪神・淡路大震災、直下型地震に基づきまして国の防災基本計画、そして地方自治体におきます地区の計画を進めてきたわけでございますが、それぞれ昨年の2月から協議を進め、その対応をしてきました。  この見直しの計画のいつからという適用の問題でございますが、東海地震あるいは県の西部地震等につきましてはいつ起きても不思議ではないという状況の中で、基本的な見直しはことしの4月1日からという形をとっております。  ただ、私ども、先ほど市長、助役からもお話がありましたように、自宅にいて職員がその震度を察知する1つのシステムといたしまして、横浜気象台が発表いたします横浜、小田原、横須賀の震度をもとにして、基本として職員の参集等を含める形で現在計画を進めているところでございます。 35 ◯13番 関戸順一議員 わかりました。今私が申し上げた計画は4月1日からだ。今はまだそれに至っていない。しかし、1月17日に新聞発表しているんですよ。いいです、百歩譲ってそれを認めたとしても、じゃ、3月29日に、3月31日に大変なことが起こった場合は、これは適用しないわけですね。まあいいでしょう。  とにかくこれはもう起こってしまったことですから、これ以上言うと、理事者の皆さんを私は責めるような形になっちゃいます。決してそれは得策とは思っていません。むしろこのことは被害が非常に小さくて済んだわけですから、いよいよ4月1日からこの計画を実効性あるもの、効果のあるものとしてやるために、今回の一昨日の地震は非常にいい参考になると思うんですね。ですから、ぜひまた時間をかけて、一昨日起こったことに対して当然反省点等々も浮かび上がってくると思います。それを、できたときで結構ですから、後日、どういう欠陥なり反省点なりがあったかを資料でいただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。 36 ◯高橋友二郎総務部専任参事 今のお話の関係については、資料におまとめしてお渡しできますが、その前に、先ほどおとといの関係につきまして、消防本部、私ども防災対策室、それぞれの職員は対応し、情報収集等を進めておったわけでございます。その中で被害等につきまして、幸いにして、先ほど市長のご答弁にもありますように、またご報告申し上げさせていただきましたように、少なかったということで、あえて本部までは設置しなかったという状況でございます。 37 ◯13番 関戸順一議員 いやいや、せっかく次へ移ろうとしたんですけれども、あえて被害が少なかったから災害本部を設置しないのではなくて、災害本部はその被害の大小をも判断するために設置するんです。結果、1号、2号、3号という配備をその後していくわけでしょう。ちょっと、それ、訂正してください。どうですか。 38 ◯高橋友二郎総務部専任参事 先ほど私、震度5の関係につきましての1つの職員として、あるいは本部を設置する過程として、震度5、それの1つの見きわめ方といたしまして、横浜気象台が発表する横浜、横須賀、小田原と、自宅にいた場合、勤務時間外の職員の対応についてのお話をしたわけでございますが、当然のことながら、先般の場合には消防署におきます震度5で行政防災無線で市民の方に放送したという経過がございます。そういう対応につきまして今後も十分に教訓にしながら、見ながら対応を考えていきたいと思いますが、基本的には震度5という形で対応していく考えであります。 39 ◯13番 関戸順一議員 それでは、本題に入らさせていただきます。行政、市民、その他の役割分担というものを質問させていただいたんですけれども、この防災対策というのは、立場の違う者同士が連帯して1つのことをやっていこう。そういう計画を今つくろうとしているわけですけれども、当然当事者間で一定のコンセンサスを得ておかなければならない。これは、その計画自体を実効性あるものにするためにも、当然のことですね。  この厚木の防災計画でも、市民に一定の役割を担わせようという計画であるわけですが、ある程度の市民合意というのは当然必要ですし、その前提としては、どこまでやるのかという目標に対する議論というのがなければ、市民の権利も義務も役割も明らかにはできないんではないかというふうに私は思うんですね。  例えば市民はどこまで危険を許容するのか。家屋というのは絶対に壊れていけないものなのか。命だけ助かればいいのか。命だけではなくて、その後の生活保障まで望んでいるのか等々ありますね。火災においたって、常備、非常備の消防をもっと強化するのか。市内の建物を限りなく不燃化していくのか。市民消防力というのを強化していくのかとか、建物の強度についてもそうですね。病院も警察署も消防署も市庁舎も学校もコミュニティー施設も、すべて震度7でも8でも倒壊しないようにしていくべきなのか等々ありますね。  今回市民を巻き込んだ形で、当然ですが、地震災害応急対策計画をいち早く新聞へ発表されましたが、いまだ市民の代表で構成されている議会へも発表されていないわけですね。この辺でちょっとお聞きしたいんですけれども、現在どこまで市民コンセンサスが得られているのか、ご答弁できますか。 40 ◯高橋友二郎総務部専任参事 厚木の地域防災計画の見直しに当たっては、それぞれ基本となりますのは厚木の防災会議、メンバー30人で構成されております。また、今お話のありました、ことしの1月17日、ちょうど阪神・淡路大震災の後の新聞特集ということで厚木を特別に、6でございますが、取り上げていただきました。この趣旨といたしましては、現在厚木が地震対策に対しまして、新聞社のお話によりますと、市民の方に安心していただくような対応をとっていただけるのかどうなのかというのが1つの大きな形で取材をしていただきました。  また、市民のコンセンサスというお話ですが、先ほど市長にもご答弁いただいておりますように、自主防災隊の役割、対市民の役割というものは非常に大きくあるわけでございます。地域コミュニティー活動から始まって、また見直しの中にもそれぞれの役割をさせていただいております。当然のことながら行政だけでは対応できない、限界もございます。見直しの中で市民との対話をし、また防災の理事会におきましてのお話等についても、こういう形で進めているというお話等につきましてもしております。また、市民対話等あるいは……。 41 ◯太田 洋議長 参事、簡略に。 42 ◯高橋友二郎総務部専任参事 はい、済みません。  お話、そういう意見を、議会の意見等についてもこの見直しの中に反映させていただいております。  以上です。 43 ◯13番 関戸順一議員 現在、市民コンセンサスがどこまで得られているのですかと聞いたのであって、長くご答弁いただいた割には、その後、次に出てくるかな、出てくるかなとずっと最後まで辛抱強く待ちましたが、出てこないんですね。じゃ、もうこれは割愛します。  今後、市民コンセンサスをどうやって得ていくおつもりですか。 44 ◯高橋友二郎総務部専任参事 今後の市民の皆さんのコンセンサスを得ていくためには、まず私どもといたしましては、自主防災隊の強化、それもいろいろとお話を進めていく必要があるだろう、そういう考えを持っております。 45 ◯13番 関戸順一議員 わかりました。  その自主防災隊ですけれども、この新聞に発表された応急対策計画によりますと、自主防災隊の任務として、厚木は自主防災隊に具体的に8項目期待しているんですね。1つが情報収集活動、2つ目、避難所での広報活動、3つ目、災害拡大防止活動、4つ目、人命救助活動、5つ目、避難誘導活動、6つ目、避難所運営活動、7つ目、医療救護活動、8つ目、地区内警備活動。これは私、拾ってみたわけですけれども、漏れていたらまたご指摘いただきたいと思いますけれども、今タイトルだけ申し上げると、これは聞かれている方も、どれも当たり前のことばかり、当然のことばかりだというふうに思えますけれども、一歩その内容に入ってみますと、こういうことを書いているんですね。  全部検証していくわけにいきませんから、重立ったものだけにしますが、災害拡大防止活動の中に、例えば1つとして、自主防災隊は街頭消火器等を活用して初期消火活動に努めろとあるんです。調べてみました。街頭消火器、平成6年末で2592本ですか。市街化区域内の面積で割ってみますと百数十メートル四方以内にやっと1本。ところが、厚木の市民は市街化区域だけに住んでいませんから、調整区域までしますと、数百メートル四方に1本もないというこの街頭消火器を活用しなさいとあるんです。  また、例えば人命救助活動。管轄区域内の被害状況を調べ、被災者等の早期発見に努めろ。これも文章上当たり前のことかなと思いますけれども、その管轄区域内に病院があったら、医院があったら、入院施設があったら、災害弱者と言われる方々がいる施設、特養ホームとかがあったらばどうするのか。  同じく人命救助活動のところには、救助活動用資機材を活用して組織的な救助活動に努めろと言っているんですね。救助活動用資機材を今の自主防災隊が──ちょっとこれだけ聞いてみましょうかね。自主防災隊倉庫を担当専任参事はごらんになったことがありますか。 46 ◯高橋友二郎総務部専任参事 はい、見ております。全部ではございませんが、見ております。 47 ◯13番 関戸順一議員 十分な、もしくは予想されたのと同等の救助活動用資機材というのは備蓄されておりましたか。 48 ◯高橋友二郎総務部専任参事 防災資機材の整備につきましては、それぞれ自主防災隊の実情に応じて自主防災組織に品物を納品あるいは準備をしていただいているわけでございますが、特にその中でハンドマイクですとか、メガホン、トランシーバー、消火器、バケツですとか、あるいは救出用具、救護用具等ありますが、その地区によりまして防災倉庫の中は全部がそのとおりには至っておりませんが、大方いいのではないかと思っております。 49 ◯13番 関戸順一議員 そうですね。私もそういう認識です。えっ、大方いい……。私の認識はそうではありませんね。私も幾つか見てみました。自主防災倉庫をあけて、まずすぐ目についたのは、竹ぼうき、テント、やはり目につくのはかさばるものですね。デッキブラシ、ごみ袋の山、隠れて携帯用の発電機があるところもありました、ガソリンは入っていませんでしたが。ライトを5つも10個も備蓄しているところがありました、乾電池は腐食していましたが。いいですか、もうこれ以上申し上げませんけれども、よく実態を知っていただきたい。  それから次に、避難誘導活動を自主防災隊にしろというふうに言っています。これは相手方は災害弱者ですね。災害弱者に対して避難誘導、災害弱者は家族による避難誘導を前提とするが、援助を要する者について原則として自主防災隊の避難誘導班が行いなさい、こうあるんですね。災害弱者といって細かく分けていますね。ひとり暮らしの老人はだれがどうするんだ。寝たきり老人はだれがどうするんだ。心身障害者も障害の部位に応じて区分けして、どうするんだ。それからもう1つは、災害弱者として、言葉の障害があるだろう外国人も災害弱者と定義づけて、どうするんだというふうにやっていますね。  この中で、1つ2つ聞いてみましょうか。ひとり暮らし及び寝たきり老人は自主防災隊が避難誘導するんだというふうに決めています。肢体不自由者も自主防災隊が避難誘導するんだというふうに言っています。これらの災害弱者がどこに何人住んでいるのかという情報は、自主防災隊はどうやってつかめばいいんでしょうか。 50 ◯高橋友二郎総務部専任参事 特に弱者と関係者の方々の自主防災隊がどのように対応するかというふうな形でございますが、特に地元ということもありまして、自主防災の皆さんが地域活動の中、あるいは民生委員さん、そういう役員の中で把握されている中で対応していただきたいというふうに考えているところでございます。 51 ◯13番 関戸順一議員 そうですね。地域では多分民生委員さんがそのような情報をお持ちかと思いますけれども、これは基本的に民生委員法からしてもその情報というのは、有事のときはその限りでないと思いますけれども、平時そういう情報は民生委員さんが、そういう目的であったとしても自主防災隊に流すわけにはいきませんね。ここにも1つ、机上の計画としては成り立っても、実際には成り立たないものが存在するという認識をいただきたいと思います。  それから、本題ではありませんけれども、先ほど災害弱者に外国人という項目がありますね。これは安否の確認はどうするかというと、罹災者台帳によって確認しろ。避難所へはどうするかというと、自力で避難しなさい。安否の個別確認時も自力で避難しなさい。外国人に関しては、避難所へ来た人に関して支援するけれども、それ以外は日本人と違って全部自力でやりなさいという表現が一覧表の中に書かれておりますけれども、これは一地方自治体の計画であっても、国際問題になりそうな、おおよそ人権感覚のない記載だと思いますけれども、いかがですか。 52 ◯高橋友二郎総務部専任参事 特に見直しの中に当たりまして、弱者の中に外国人の方の位置づけの中で自力避難というふうな形で表現しておりますが、基本的には健常者の方も自分の命は自分で守るというのが基本でございます。そういう中で特に外国人の方が、例えば厚木には3000人からの外国人の方がいらっしゃいますが、それぞれの対応を所管でPR等をしていただいております。  今お話しの、あえて弱者の中に外国人の方が自力で避難するんだというふうな形は、今申し上げましたような、基本的には自力で避難してほしいんだ。その対応は、当然のことながら、外国の人は語学あるいは生活習慣等がなれておられませんので、基本的にはそういう形で考えておりまして、国の防災計画の中でも基本的には外国の方の対応は、当然のことながら大使館等の対応──例えば命の問題、種々の問題等があった場合には大使館という形になりますが、国の基本計画の中でもそういう位置づけがされておりまして、そういう中から私ども厚木の見直しの中でははっきりした方がよろしいだろうという考え方で、外国人の方に対します自力避難という表現をしているところでございます。 53 ◯13番 関戸順一議員 これは検討された方がいいと思います。国が何を言っているのかよく知りませんが、例えば外国人の安否の確認も、先ほど申し上げた日本人の災害弱者に対しては自主防災隊というか、警察とか消防が個別確認しなさいとなっているんですね。外国人に関しては罹災者台帳によって確認しなさいと言っているんですね。地域内に外国人が住んでいても、個別確認しないんだというふうにとれませんか。  それから、またこういった人たちが避難所へ来ても、細かく書いてあるんですね。英語で対応しなさいと書いてあるんですね。ところが、厚木の外国人登録者数調査表をいただきましたが、英語の通じる人は厚木にお住まいの外国人のうち10%もいないんですね。かなり偏りがありますね、ブラジルとか、中国とか、ペルーとか。厚木の計画ですから、その辺の言葉もすべて英語だとか、いずれにしても、外国人への対策はついでにつけ加えたような感じがしてならないんですね。なおかつ、そういった公文書に日本人との支援の仕方をかなり差を設けて記述している、同じ人間でありながら。こんなのが世に出たら幾つか問題指摘されると思います。ぜひそういうことのないようにしていただきたいと思います。  時間がありませんので、次へ進みます。  自主防災隊への支援ですけれども、私は、先ほど自主防災倉庫の実態等々申し上げました。でも、厚木としてはその自主防災隊のそれぞれの倉庫が防災機材でそれこそいっぱいになってしまうだろう、金銭的支援というのは過去続けてきているし、現に平成8年度も計上されていますね。これら3つ4つに分かれていますが、今回の行革の答申を見ていますと、それを全部一緒にしたらどうかという答申がなされておりますけれども、現実、自主防災隊を幾つか私も聞いて回ってみましたが、大体2種類です。  1つは、こうやって金銭的援助をいただいても、それは通常の自治会活動予算の中に一緒になって、自治会予算としてさまざまに使われている場合、これが一番多いです。次に、厳格に自主防災隊の予算と自治会の予算を分けているところもありました。自主防災隊の財源だけで預金通帳をつくっているところがありました。これは毎年定期預金のようにどんどん膨れ上がっているんです。今や結構なボリュームの金額を普通預金にしています。そこで起こっている話は、定期預金にしたらどうかなんていう話まで起こっている。  要するに、何を申し上げたいかといいますと、この組織育成交付金の使い道というのをもっと指導していくべきではないか。また、きちっと決算をさせていくべきではないかと思いますけれども、いかがですか。 54 ◯高橋友二郎総務部専任参事 自主防災隊に対します、現在は 201の自主防災隊が全地区にできておるわけでございますが、それに対するいろいろの交付金あるいは補助金等につきましては、それぞれの要綱に基づきまして支出をさせていただいております。私どもは今お話しのようなことはないものと考えておりますが、それぞれの自主防災隊におきます自分たちで足らないものの資機材の整備ですとか、あるいは訓練に使います費用等については、私どもはいろいろ会議等を持ちましての中で周知徹底し、それぞれの形の中で報告を上げさせていただいております。 55 ◯13番 関戸順一議員 決算書は吸い上げられていますか。 56 ◯高橋友二郎総務部専任参事 補助金等についてはそれぞれ報告を受けております。 57 ◯13番 関戸順一議員 今私が言っているのは交付金です。そうでしょう。  それと、そういうご答弁があったから言うわけじゃないですけれども、私の認識は、財源が何がしかあって、そこへ補助していくのが補助金。財源が何にもないところへ補助していくのが交付金というふうに認識していましたが、組織育成のこの予算は交付金じゃないんですか。 58 ◯高橋友二郎総務部専任参事 組織育成につきましては交付金でございます。 59 ◯13番 関戸順一議員 私は今の質問は組織育成交付金をお聞きしているのであって、何か違うものを答弁されていたんですか。  いずれにしましても、せっかく1280万、平成8年度でも1300万ほど投下されるわけです、そのお金に。その他も含めたら、自主防災隊関係に3500万ほど投下されるわけですね。これが私は少ないとか多いとかというのを言っているんではないんです。今あるお金が必ずしもその目的どおりに使われているとは思えないんです。したがって、ご指導と、それから決算もしっかり掌握していっていただきたいというふうに思います。  今後、この阪神・淡路の震災を教訓に、自主防災隊でも、地域差はありますけれども、大分そういった非常時への備えというのは意識が高まっております。そういった中に、一部自主防災隊では、今の火災だけを想定したような自主防ではなくて、この際、住民レスキュー隊を自主防災隊として組織しようとかという意欲が見られるところもありました。そういった場合、としても、例えば新規に住民レスキューを組織する自主防災隊には別立ての支援をしていく。バールだ、ハンマーだ、チェーンソーだ、そういったものを支給するとか等々のそういったことをぜひお願いしたいと思うんですね。  もう1点、各自主防災隊のこの高まりを各地域で消してしまうことはもったいないことだと思います。したがって、この 201ある自主防災隊の活動情報というものを相互に交換できる、例えば自主防災隊の機関紙の発行の支援なんかを厚木として支援していただきたいと思いますけれども、この2点に関していかがかご答弁を聞いて、質問を終わりにします。 60 ◯高橋友二郎総務部専任参事 ただいま2点のご提案をいただいたわけでございます。特に住民レスキュー隊を自主防災隊の中に、今後大いに検討していく必要があると考えております。  また、自主防災隊同士の、また私ども行政と自主防災隊とのつながりという観点から、そういう情報紙、機関紙というものの発行は当然今後考えていく必要があるなというふうに考えているところでございます。今後検討させていただきたいと思います。 61 ◯太田 洋議長 ここで10分間休憩いたします。      午前10時51分  休憩      (徳間和男議員退席)    ──────────────      午前11時01分  開議 62 ◯太田 洋議長 再開いたします。成田大信議員。 63 ◯21番 成田大信議員 (登壇)人の生き方、行動には4つの形があると言う人がいます。1つは、人がするから私もする。2つ目は、人がしないから私もしない。これは多くの人の生き方に見られます。あの人が行かれるなら私も行きましょう。あの人がされないから、私もしないでおこう。これは他の人の顔色を見て流されている生き方ではないかと思われる。3番目は、人はするけれども、私はしない。これはいろいろな解釈ができますが、判断の上に立って自分は実行しないという人です。4番目は、人はしないが、私はする。これは、変わっているようですが、よく考えると、よいことをすることを前提にすれば、これが最も立派な生き方と言えます。  つまり、人のしないこと、嫌がることは何か。それは苦しい、体のえらいことであり、汚れる仕事、つらい仕事は余りしたがりません。そういう人のしたがらないことを自分は率先してやっていこうというのが、人がしないこと、それを進んで実行するところに輝いた生き方があると述べておられました。  どの生き方がよいかはわかりませんが、少なくとも二度と繰り返すことのできない人生ですから、精いっぱい生きてみたいものです。  さて、通告に従い質問をさせていただきます。新年度を迎えるに当たって、施政方針並びに教育方針を中心にお伺いいたします。  山口市長には、昨年2月市政を担当されてから1年が経過し、新たなる施政方針のもと2年目の市政を執行されますが、清潔・公正・公平、市民が主役の市政を掲げ、三大運動、3大政策を提唱されてまいりました。当然1年のまとめをされ、新年度の市政執行に当たられるものと思いますので、特に三大運動、1、一声運動、2、一課一新運動、3、リストラ運動の評価をされた結果をお伺いいたします。  次に、国際交流についてでありますが、本は外国の2都市との友好が10年を超え、市民の国際化に大いに役立ったと評価をしている一人です。その都市を通してその国の文化、経済など、行政はもとより、市民にとってもはかり知れない効果があったと思います。日本は、ご存じのとおり、周りを海で囲まれた国でありますが、世界各国から多くの人々が来ているのもまた事実であります。特にアジアの国々を中心として、近隣諸国から日本に、そして厚木においでになる人々も多いと聞いております。今日本はアジアの国々から重要な国として注目を浴びておりますし、日本からも多くの人々が訪問をしています。  このような状況の中、施政方針に近隣諸国とのネットワーク化を図ると述べられていますが、内容についてお伺いいたします。  次に、三施設の今後についてでありますが、お伺いするのは産業会館、博物館、生涯学習センターについてであります。平成5年12月議会において質問をさせていただいておりますが、私にとっては長い時を刻んできた関心のある課題でもありますので、確認の意味からも質問をしておきたいと思います。  三施設については、多くの方々が参画し、積み上げてまいりましたことは、十分ご承知のとおりであります。厚木が現在置かれている諸事業も理解しているつもりでありますが、今までの論議が徒労に終わり、挫折感を感じさせることはいかがなものかと思います。今は不可能でも、いつかはかなえられるものか。施政方針に市長は夢について述べられています。夢にはいろいろな夢があると思います。見果てぬ夢なのか、実現可能な夢なのか。夢の実現に向かって道を探すのも行政の仕事の1つではないでしょうか。三施設は、人それぞれに形は違っても夢を持っております。今後どのようになっていくのか、お伺いいたします。  次に、教育行政に入りますが、ある校長先生が語ったことに、小学校の授業で先生の「雪が溶けたら何になる」という問いに、1人の生徒を除く全員が「水になる」と答えました。そこで先生はその1人の生徒にさらに尋ねました。「では、何になると思うの。」その生徒は恥ずかしげに「水になるとは思いますが、私は春になると思ったんです」と答えたというのです。この子は、冷たい雪が溶けていく中に確かに春のぬくもりを感じ取っていた。この校長先生は、この子の発言こそ極めて大切であることに気づく教師でありたい。教育の原点はここにあるのではないかと語っています。  新年度に向かって、厚木教育委員会の教育方針に基づいて、学校は、学校目標、学年目標、学級目標などを設定し、教育活動を展開し、社会教育、家庭教育などもこれをもとにして諸活動がなされていくものと思いますので、重点項目で結構ですからお伺いいたします。  次に、いじめの実態と対策についてでありますが、ご存じのとおり、青少年が傷つき命を絶つという悲惨な出来事が報じられて、社会的重要な課題であります。先ごろも本市でいじめ問題緊急集会が開催されたり、新年度予算にも新しくいじめ問題の対策費が盛り込まれているように、関係機関、関係者のいじめ問題に対する思いは大変なものと感じます。本におけるいじめの実態と学校教育の中での対策をどのようにされているか、お伺いいたします。  次に、学校教育の防災対策についてでありますが、昨年の阪神・淡路大震災から防災対策が叫ばれ、今日に至っております。本市においても重点施策として素早い対策をされていますが、学校教育においても日ごろから避難訓練などを実施し、児童生徒の生命の安全に万全を期しておられると思います。当然大震災を教訓にあらゆる場面を想定し、議論を深めておられると思いますので、防災対策についてお伺いいたします。  以上、質問をいたしますが、明快なるご答弁をお願いいたします。 64 ◯太田 洋議長 市長。 65 ◯山口巖市長 (登壇)成田議員より、市政一般について、施政方針についてほかご質問をいただきました。順次お答えをさせていただきたいと思います。  三大運動の評価についてのお尋ねでございます。私は、市長就任以来、一声運動、一課一新運動、リストラ運動の三大運動を提唱し、その実践に当たっては職員に十分理解してもらい、全庁的に推進しているところであります。  ご質問の三大運動の評価でございますが、まず一声運動につきましては、市民の皆さんに対しますさわやかなあいさつの励行や、窓口等におきます親切丁寧な応対、職員同士の朝夕あいさつの励行など、各職場において積極的に努力していただいているところでございます。私自身も幹部職員とともに、定期的に朝の出勤時に合わせて本庁舎や総合福祉センターに立ちまして、おはようあいさつ運動を実践させていただいております。  また、一課一新運動につきましては、各職場において朝礼や定期的なミーティングの実施、缶飲料を利用したお茶出しの軽減や禁煙タイムの設定などにより、活発なコミュニケーションと明るく健康な職場づくりなどがなされているものと判断しております。  さらに、リストラ運動につきましては、具体的な取り組みといたしまして、消耗品費、食糧費及び旅費の節減、昼休みの消灯による節電等により、リストラの成果が徐々に上がっているものと評価しております。  次に、国際交流についてのお尋ねでございますが、では、アメリカのニューブリテン及び中国揚州と友好都市を締結して以来、教育、文化、産業、スポーツ等の幅広い分野で、10年以上にもわたり両を中心に据えた交流を行ってまいりました。また、市民のための国際理解講座や市内在住外国人のためのスポーツ交流会、日本語講座の開設などにも取り組んできたところであります。  今後の国際交流につきましては、都市と都市の2地域間という限定された交流ではなく、諸外国の都市と都市をネットワークで結び、それぞれの都市の持つ機能を相互に活用できる国際協力の体制づくりが必要であると存じております。  そのための第一歩として、市民や市民団体、市内企業などにもご協力をいただき、比較的かかわりの深い近隣アジア諸国との都市間交流の可能性を探るとともに、引き続き内なる国際化に向けた事業を展開し、市民が、そしてが国際化社会に柔軟に対応できる環境づくりに力を入れてまいりたいと考えております。  産業会館、博物館、生涯学習センターの今後についてのお尋ねでございますが、産業会館につきましては、地域経済活動の拠点として、また産業の発展、人材育成、研究開発、技術支援等には欠かせない必要施設であることは十分認識をしておるところでございます。現時点におきましては、昨年、神奈川県が海老名に設置いたしました神奈川県産業技術総合研究所並びに社団法人神奈川県工業技術研修センター施設を利用、活用させていただき、産業の育成を図っておるところでございます。  現在、厚木商工会議所の工業部会から商工会議所に対し、新たに会議所建設時に合わせて産業会館の併設を行うべく諸要望が出ていると聞き及んでおります。といたしまして、現在までの経過を踏まえ検討してまいりたいと考えております。  なお、博物館、生涯学習センターの今後について、教育行政のご質問につきまして、教育長からご答弁させていただきます。 66 ◯太田 洋議長 教育長。 67 ◯高橋 正教育長 (登壇)引き続きまして、教育関係のご答弁をさせていただきます。  まず、お尋ねの博物館につきましては、現在まで資料の収集や展示物を購入し、これらに対する学術調査等を行い、準備作業を進めてまいりました。今後、市民のニーズにこたえるという意味からも、生涯学習を推進する上からも、このような施設は必要と考えますので、財政事情等を考慮した上で博物館構想を検討してまいりたいと考えております。  続きまして、生涯学習センターについてでございますが、生涯学習時代と言われる現在、市民の学習への関心、意欲が高まる中で、将来的には学習情報の提供、学習相談、人材養成及び教材開発のための研究、研修を推進し、社会教育施設等のネットワーク化を図る中枢機関が必要であると考えております。したがいまして、今後関係者各位のご意見をいただきながら、生涯学習センター構想について研究を進めてまいります。  続きまして、平成8年度の教育方針の重点についてのお尋ねでございますが、ご案内のとおり、今日の社会は国際化、情報化、科学技術の変革、高齢化や少子化など、さまざまな局面において広範かつ急速な変化が進行しつつあります。このような社会の要請に適切に対応するためには、家庭、学校及び地域社会がそれぞれ教育の主体として相互に連携を深めながら、教育機能のより一層の充実に努力しなければならないと考えております。  特に教育行政におきましては、いじめや不登校の問題、学校施設等における防災対策、さらには学校週5日制の完全実施などの課題も提起されております。また、教育課程が求めております個性重視とみずから学ぶ意欲、社会の変化に主体的に対応できる能力の育成をするために、新しい学力観に立った学校教育を推進することが必要であると思います。そして、いつでも、どこでも、だれでもが学べる生涯学習社会の構築に努めるなど、個性や能力を伸ばし、豊かな心をはぐくむ教育の展開と教育環境の整備を図っていかなければならないと存じます。このことが、だれもが安心して毎日の暮らしに安らぎと潤いを感じられるまちづくりをするための人づくりにつながるものと考えております。  以上、申し上げましたことにつきまして、平成8年度の教育方針の重点としてまいりたいと存じます。
     次に、いじめの実態と対策についてのお尋ねでございますが、いじめは人権にかかわる重大な問題であり、現在の学校教育の最重要課題であると認識しております。本市においても、いじめの発生件数はここ数年増加の傾向を示しておりますが、関係者の努力により、そのほとんどは早期に解消している現状でございます。いじめ問題は、学校、家庭、地域が総合的に取り組むべき問題であり、児童生徒一人一人の心を揺さぶる心の教育を重視しなければなりません。  教育委員会といたしましては、いじめの克服に向けて市民総ぐるみで取り組む対策として集会等を開催するとともに、子供たちに対する心の教育として巡回講演や、教職員を対象として事例研究等を積極的に進め、学校、家庭や地域社会と連携を深めるための組織の充実を図っていく考えでございます。  なお、教育委員会内部におきましても、いじめ問題を検討する組織を設置していきたいと考えております。  今後とも1人1人のよさを認め、思いやりと優しさに満ちた児童生徒を育てる教育の実現に向けて努力してまいりたいと存じます。  次に、学校教育の防災対策についてのお尋ねでございますが、学校教育においては、全教育活動の中であらゆる機会をとらえて継続的に安全教育の推進を図っておりますが、昨年の阪神・淡路大震災の教訓を生かして、各学校における防災計画を見直し、より一層の安全確保及び避難の方法について検討いたしております。  教育委員会といたしましては、特に被災後の対応といたしまして、応急教育活動についても鋭意検討を進めており、防災対策室とともに全市的な見直しの上でマニュアル作成について目下調整中であります。  また、教育研究所においては、児童生徒向けの防災教育充実のために防災意識高揚のための啓発資料を作成し、新年度より活用する計画であります。今後は、厚木地域防災計画の策定を受けて、各学校に対し、各校の実態に応じた適切なマニュアル作成及び応急教育活動についての指導を進めてまいりたいと考えております。 68 ◯21番 成田大信議員 ありがとうございました。  最初の三大運動の評価ということで市長からご答弁をいただきました。一声、それから一課一新については、こういうふうにしていますよというお話で、早朝からお立ちになっている。ご苦労さまでございます。そういう指導者の方々が意欲を示せば、下の方々もやらねばというような気持ちになってくる。それが一体にいい方向に行くのかなと思いますが、いずれにしても、本当にご苦労さまでございます。  3番目のリストラについては、市民の間でもこの1年間大変浸透しまして、言い方、表現はちょっと失礼しますけれども、山口イズムが浸透しているなというふうには思います。一声運動と一課一新運動については、表に余り出るものでもないし、そう気がつくものでもないので、この辺がちょっと埋没をしているように見受けられますので、今のご答弁で十分なんですが、1つぐらい例を挙げていただいて、窓口においでになった市民の方々が、の職員の方々の応対が大変よくなって親切になってきましたよなんていう声が、担当部の方ではそんな声が聞こえているのかな。あれば、教えていただきたいと思います。  それから、一課一新運動についても、こういうふうにやっておりますということの各課とか、職員側からこういうものが上がっていたよ。こういうことをやることによってこういうものが上がってきたよということがありましたら、リストラについては十分わかっておりますので結構だと思いますけれども、この2点についてお知らせをいただければありがたいと思います。 69 ◯落合直文総務部長 確かに一声運動、それから各課のミーティング、こういったものはPRするものではないように思いますけれども、今、議員さんからのご質問で、全体的な数字でいきますと、現在96課ございます。公社等の課を単独で数えますと、それぞれ 108のセクションがございますが、全体的に朝のミーティングというのは98.2%励行されています。これまた内部での数値でございます。  それからそのほか、全部 100%やっているんですが、特に私どもが聞いていますのは消防本部関係の消防隊員、被災というか、火災の現場で声をかけて非常にありがたかったという話も、これは端的な例でございますが、1つ聞いてございます。  それからまた、これは一声運動になりますが、一課一新の中では、やはり全体で朝のミーティングでは60%の課がすべてその日に職員がそれぞれ持ち回りで、季節のこと、仕事のこと、そういったことを持ち回りで話をしていく。たまたまそういった場面も市民の早朝の来庁の方々が見て、非常にいいなというようなことを言っているというのを仄聞したケースがございます。  それが今6割ということで申し上げましたが、そのほか中の環境改善、それからたばこの禁煙の関係、それからお茶を出すこと。これは缶飲料、先ほど市長のお話にも全体的にあったんですが、そういうふうなことで、リストラクションということには値しないかもしれませんけれども、そういった面で一課一新、一声運動、大分浸透してきて、市民の方々から間々仄聞するという現状でございます。 70 ◯21番 成田大信議員 ありがとうございました。  そういうことで、さらにこれは続いていくものかなというふうに思います。そう思っておったんですけれども、施政方針の中に3Sというのが出てまいりました。三大運動と3Sとの関連をお聞かせをいただきたいと思います。 71 ◯山口巖市長 昨年、就任早々に三大運動を提唱させていただきました。その内容につきましては今総務部長からお答えをさせていただいたとおりでございます。  今年度の職員の目標に私は3S、セーフティー、スピードあるいはサービス。かつてある市長さんが、行政は市民の最大のサービス機関であってほしいというようなお話がございました。やっぱり安全性、そしてまた迅速性、そしてサービスということをより積極的に進めることによって、市民の皆さん方と一体化した行政運営になっていくのではないか。また、今日のような目まぐるしく変化している経済情勢、社会情勢に相対応していくことができるのではないか。そんなことを思いまして、この3Sを今年度の職員目標に掲げさせていただいたところでございます。 72 ◯21番 成田大信議員 ありがとうございました。  今、プロ野球ではオープン戦さなかでありますけれども、毎年、監督が体質改善とよく話をされております。こういうことも1つのこれからの体質改善につながっていくのかな。ですから、一長一短ですぐに成果があらわれるとは僕も思っておりません。これが浸透していきまして、そしてそこからあらわれてくる結果が市民の人たちの市民サービスにつながればいいのかなと思います。どうぞ新しい3Sを加えた市長の考え方を浸透されますことを期待しています。  次に、国際交流についてでありますけれども、先ほど登壇でも申し上げましたし、また、市長答弁もありましたけれども、2大都市と姉妹都市、友好都市を結んで今日に至っております。10年を超えてまいりました。私はそれが云々ということではなくて、国際観というのがこの10年間に大分変化をしてまいりまして、1つの国に限定というか、そこだけをずうっといつも行っているというと、その国のよさはよく深くわかってまいりますけれども、世界は広いのでありますので、そういう意味では多方面外交というんでしょうか、そういうふうに変化をしている時代ですので、私が今取り上げたのは、この国際交流については時代の変化とともに多様な国際化が進んでおりまして、多方面外交となってきました。これからの交流のあり方も変化をしてきて当然いいのではないかと思います。  つまり、握手をして手を結んだから、隣とは手を結ばないんだよ。そういうことではなくて、気軽にお会いするという言い方でいいのかわかりませんけれども、とにかくお互いにどの国も経済が上がってまいりましたので、日本は経済大国というふうなことでありましたから、その差はあったのでしょうけれども、今は心の問題ですから、お互いにできる範囲の中でおつき合いをしていこうじゃないか。そんな考え方でそれぞれの国が考えているような様子が見えます。  そんなことで、市長さんも国際観をどういうふうにお考えかというのは、施政方針から見ますと、ネットワーク、つまり、1カ所じゃなくて、ぐるっとあっちへ行ったりこっちへ行ったりというような、どの国のよさもみんなで見ていこうとか、そういう感じでおられるようですから、これからもとかく首長さんが出かけていくということは何だろうとか、いろんなことを想像される方が多いんですが、市長自身も気楽に、お呼びがかかれば行くのもいいのかなというふうに思います。  私はどこの国というふうな想定はしていませんけれども、そのネットワーク化を図っていくということは、市民の人が、じゃ、私たちは今度はこの国へ行こうよといったときに、厚木も国のこういうところとおつき合いがあるらしいよ。そこへ行ってちょっと見て勉強してこようかな。そういうような感覚があちこちにあるのがいいのかな。そのために、余り難しくきっちりと、助役ではございませんけれども、そういうことをしていくとなかなか苦しくなります。  そういう意味でも、今調査団を派遣したり、いろいろなことを調査されているようですから、その結果を待って市長が動くということではなくて、機会があれば出ていってもいいのかなと私は思うんですが、その辺を市長はどう思われますか。 73 ◯山口巖市長 今、成田議員がお話しになられた、もう本当に趣旨については私も同感でございます。現在ニューブリテンあるいは揚州と姉妹提携を結び10年たちました。これはこれなりに成果を生んできたと私は思っております。  しかし、これから多国間の国際関係というものは、それで厚木の市民感覚の中で満たされるだろうかどうかということになりますと、私はもっともっと幅広い国際感覚を持っていただくという仕掛けを行政がすべきではないだろうか。先ほど申しましたように、民間の方々、あるいはあらゆる団体の方々、あるいは市民の方々が親しくされているような国々、あるいは都市があるなら、そういうところと1つの点として我々市民が行きやすくなるような場づくりというのもこれから必要になっていく。  そういった点と点ができ上がってくるとネットワーク化されてきて、市民の皆さん方が非常に気楽に他国の文化、あるいは経済、あるいは人の心というものを感じ取ることができるようになっていくんじゃないか。これからそういった厚木の国際感覚の交流をより求めていくべきであるというふうに私は考えているところでございます。  そういった観点から、もしそういうような形でより一層おつき合いできるような形、あるいはまた私が必要とするような感覚が生じましたらば、私もお時間をいただいて訪問をしてみたい、そんなふうに思っているところでございます。 74 ◯21番 成田大信議員 国際交流というのは難しいので、いわゆる何で行くのという質問というのが非常にあると思います。行って見て感じてこなければ、やはりよその国の文化と日本の文化を比べるには、確かに書物でわかりますけれども、あるいは今情報が非常に盛んですから、テレビでも各国の景色だとか、あるいは経済だとか、あるいは政治の動きだとか、細かく言えば、味のグルメだとか、いろいろなことで身近なことが随分わかっておりますけれども、現実にその部分というのは画面の中の小さい部分ですので、やはり行って見て聞いてと、教育の世界でもそうですが、例えば博物館で今外国は、日本の神奈川県の博物館も、小田原、箱根、あちらの方につくられている、さわっていいというものになってきているんですね。  やっぱり行って見てさわってこないとだめなんですね。昔は、とにかくさわってはいけません。写真は撮ってはいけません。ただ見ていきなさいという方針が多かったんでしょうけれども、今はとにかくさわって、その肌ざわりというか、品物のざらざらしているのはこの国のこういう特徴で文化だよとか、そういうふうになっておりますので、そういう意味では、とにかく出張っていって感じるということが大事かなというふうに僕は思っておりますので、今のご答弁で、決してご無理をなさらずに自然の中でそういうことをされたらいいのかな、そんなふうに思っております。  次に、三施設については、ご答弁を市長並びに教育長さんからいただきました。これは、基本的に僕は登壇でも申し上げたのは、見果てぬ夢になるのかなという感じがしたのは、機構改革もここでやられるようですから、私は(仮称)教育の森という言葉を今は余り使いたくないんです。ですから、これはいろいろなお話の中から防災公園になる。  しかし、それが全面すべてが防災公園であるかどうか──僕は質問ではなくて、そういうふうには思っていますけれども、教育の森というのは長いこと、たしか名称も募集されたり、いろんなことでやっていると思うんですが、もう4月ごろから実態、中身がそうなので、よく行政というのは手順がありますから、どうしても残っていくんですね。  ですから、この新年度予算についても、私は決して教育の森というものをすべて消せという意味じゃなくて、誤解を招きますので、この辺は速やかに、どのような変化になるかわかりませんけれども、そういうふうにしていただいた方がいいのかなというふうに心の中にあるんです。  だから、僕は(仮称)教育の森という題材のもとに三施設を申し上げたつもりはないんです。したがって、三施設というテーマで頭から始めたわけですが、この三施設については、昭和63年3月から基本的には博物館、美術館、そういうものが始まりまして、それから、今、生涯学習センターということになっていますけれども、当初は(仮称)総合教育センターだったと思うんです。それが変化をしてきまして、ニーズに合わせて生涯学習センターというふうに名称を変えているはずなんです。  この三施設のそれぞれはそれぞれの中で、内容も、中身もどのような機能がいいかというのは、すべてもう検討して終わっていると私は思います、いわゆる構想については。当時、位置が、いわゆるどこにしようかというのが決まらなかった。ですから、1つの例で(仮称)総合教育センターの場合は、内容はもう十分詰めて、復習からまたもとへ戻ってもう1回ぐらいというまでやっているわけですね。ただし、位置が決まらない。どこに建てるかという用地の場所が決まらなかったので、決まるまでは中身を確かにずうっと一生懸命やっていたんです。  あそこの農大の跡地ができましたので、さあ、いいところができたな。言い方はちょっと軽い言い方をしますけれども、できたな。じゃ、ここにつくろうじゃないかということででき上がってきて、あれが最初は複合化、それから融合という言葉になりまして、三施設がお互いに組み合う。そして、財政が非常によくなくなりましたので、たしか見直しを1回されまして、それを小さくしている。そこまでやっております。  ですから、私はそれを進めろというんじゃなくて、内容についてはどうもすべてほとんどの、先ほど多くの人々が参画をされて検討されてまいりました。その内容については、確かに場所によっては変えることもありますけれども、中の機能ですよ。施設のものじゃなくて、形じゃなくて、中のいわゆる産業会館なら産業会館としての機能、中身ですね。そういうものは十分されていると思います。あとは諸条件だけだと思います。  そこで、私はずうっと追いかけてまいりまして、平成元年12月にも教育の森構想でやっております。それから平成4年12月にやはり質問をしておりますが、これは景気が非常に低迷をしてまいりましたので、単独館でおやりになった方がいいんじゃないかという提案というか、質問をさせていただいている。見事にけられまして、融合施設という状況でやってまいりましたけれども、市長がおかわりになりまして、そこを見直しをさらにして、それを当時は新聞では凍結なのか見直しなのか、いろんなことがありましたけれども、三施設を一遍にということは現実的には多分厳しいと思います。  しかし、内容的に私は単独館でずっとお願いというか、それが一番いいのではないか。例えばの話、三施設を15年で建て終わるとすれば、5年間、数字は、いわゆる予算の規模は申し上げませんけれども、少なからず一遍に建てる予算よりも、分けていった方が予算がいいだろうということですから、決して今すぐに優先順位が、産業会館が先か、博物館が後かという問題じゃなくて、もう内容的にはすべて網羅されています。あとは財政の状況を見ながら単独館で、そういうような考えをしております。長くなりました。  そこで、1つだけ提案をさせておいていただきたいのは、市長は、商業界だけでなく、経済界、いろいろな世界の出身者であります。町の中ですから、先ほどのご答弁にもありましたけれども、特に商工会議所の関心は深いと思います。こういう方々との模索をしながら、いい方向にできるだけ早い結論を出していくのも、それが私が申し上げた行政の道を探っていくのも仕事じゃないかなというふうなことを申し上げたんです。  それから、博物館については県立博物館等とあります。やまなみサミットなどがおありになるようですから、これからはそういう施設も広域行政の中でつくっていく。相模駅の話もありましたけれども、施設の方も決して自分の単独でやるという時代は過ぎ去ってまいりまして、どうだろうかというようなことも提案をしながら、21万都市の厚木市長ですから、若いですし、その辺を提案しながら、いいか悪いかわかりません。それは大いに庁内で議論される結果だと思いますが、そういう方向も1つの流れかな。  それから、生涯学習センターについては、基本的には私は教員出身ですから、当初は教育の研究機関としてのスタートだったというのがあります。ただ、それがいいと言っているわけじゃない。それをお忘れにならないで、生涯学習センターという構想を続けていっていただければというふうに思っています。長くなりました。  何かコメントがございましたらお願いいたします。 75 ◯山口巖市長 いろいろとご提言をちょうだいいたしまして、ありがとうございます。  3点セットと申しますか、三施設につきましては、今後もより一層市民の皆さん方のご期待に沿うべき努力に検討を重ねてまいりたい、そんなふうに思っているところでございます。  また、広域行政につきまして、広域的に物事を考えるべきではないか。やまなみサミットもそのとおりというお話がございました。事実やまなみサミットにおきます形の中では、防災に対する問題では広域行政という立場でお互いに話し合いを持たせていただいているところでございますし、また、協定もさせていただいているところでございます。  先ほど新幹線相模駅の問題もお話がございました。先日、3の首長でお話をしたときも、私からもお話をさせていただいた。あそこに新幹線相模駅ができるということは、1つの大きな核になる。これをぜひひとつ広域行政という形の中で、お互いに今後の都市の問題、あらゆる問題で協定書でも結ぶような気持ちで、この問題で心を1つにしていこうじゃないかという提言もさせていただいて、何しろこれから広域行政の中でいろいろと市民の皆さん方に、あるいは大きなグローバルにとらまえた地域の中で魅力のある施設づくりをしていくということが、私は、限られた予算の中でより最大な施設づくりにつながっていくと思いますし、また市民の皆さん方からも喜んでいただけるような環境になっていくんではないだろうかな、そんなふうに思っているところでございます。  これからも鋭意努力してまいりたいと思いますけれども、先ほどちょっと出ておりました(仮称)教育の森の問題につきましても、4月1日以降、あそこの基本計画等も定められてくると思います。そういった形の中で市民の皆さん方、もちろん議会の皆さん方にもご報告をさせていただきながら、市民の皆さん方にもご理解をいただきながら、新たな名称もまた必要なのではないだろうか。それについてはどういう応募方法が必要なのかということを改めて市民の皆さん方とともに考えながら、生命の森公園みたいな形で──防災公園でございますが、そんなふうな気持ちであそこを名称も考えていったらいいんじゃないか。  そして、だれもがなじんでいただける、親しんでいただけるような公園づくりをしていくことが大事だろう、私はそんなふうに思っております。今後いろいろな形の中で、先ほどの三施設についても、単独がいいのか、複合がいいのか、融合がいいのかということについても検討を重ねてまいりたい、そんなふうに思っております。  以上です。 76 ◯21番 成田大信議員 時間が迫ってまいりましたので、教育長さんの感想はまた次の機会にお願いをしたいと思います。  教育委員会についてのまとめというか、それで申し上げておきたいと思います。教育基本方針の重点、つまり、1年間それをもとにして諸活動をされるわけです。いじめの問題も多くあるわけですから、やはり教育委員会はこういう方針ですよ、こういうふうな教育の方針で1年間やりますということを、当然学校教育の中ではわかるわけですが、そこから発している例えば「PTAだより」だとか「保健だより」だとか、いろいろあるわけですが、学校側からも地域、父兄にそういう教育方針の重点、ことしはこうですよというふうなことを浸透させるようなことを毎年やっていられると思いますが、さらにそういう意識をしてお願いをしたいと思います。  私は、地域の人は、学校に子供を上げている人はわかるんですけれども、そうじゃない人が余りわからない。そこが大事かなと思いますので、今申し上げたような例を申し上げました。  いじめは非常に大変な問題です。一生懸命、教育長さんの答弁でもありました。一番大事なことは、当事者同士が命を大事にするということを学校教育の中でご指導をいただきたい。首をつって亡くなった子供のテレビから見ましても、命というものが非常に大切なら怖いと思うはずなんです。もう1つは、人を刺したときにその痛さというのが、相手が痛いだろうな、これは思いやりだとか、いろんなことだと思います。  つまり、大事なことというのは、先ほどご答弁の中にありました心の問題、つまり、心というのは命とつながっておりますので、ぜひ命の大切さをさらに、学校教育の中では動植物を愛護するとか育てるとか、いろいろなことでやっておられる。思い出すのは、矢ガモの問題が3年か、たしか数年前にありました。あれも一気に報道がなされました。ああいう場面が命を大切にするというのを喪失させていくのかなと思います。そういう人を育てないのが一番いいのかな。  ですから、大勢の方が、いろんな関係機関で努力をされている。さらにおやりになることは結構だと思います。しかし、学校で求められている、学校教育でなされることの一番の根幹というのはその辺かなと思いますので、どうぞ学校教育の中でご指導の方、よろしくお願いをいたします。決してやってないとは申しておりません。さらにお願いをしたい。  防災については、あの大震災の報道番組から見ますと、多分避難される方というのは学校に参ります。学校の方としては、いや、困りますよ、この教室は入ってはいけませんよということはできないと思います。しかし、避難所に学校というのは指定されています。あの教訓をよく見て、そういう場合を想定しながらいろんなものをおつくりになるのがいいのかな。今計画中だそうですから、ぜひそれも含めて。  それから、教師の動きです。例えば私は飯山小学校の隣に住んでおりますけれども、厚木小学校に勤務していたとしたら、あの状態の中で厚木小学校へ来て子供を掌握するよりは、飯山小学校でやっていた方がいいんじゃないか。そういうことも1つの、先生の動き方もお考えをいただければありがたいと思います。  一方的で失礼をいたしましたが、基本的には教育の方は僕が申し上げたようなことはやっておられますが、さらに重みを加えてほしいという意味でお願いをしておきます。どうもありがとうございました。  ぜひ新年度、市長を初め職員の皆さん、市民福祉の向上のためにどうぞ頑張っていただきたいと思います。ご期待を申し上げて終わりたいと思います。ありがとうございました。 77 ◯太田 洋議長 ここで午後1時まで休憩いたします。      午前11時50分  休憩    ──────────────      (森屋騏義議員退席)      午後1時00分  開議 78 ◯太田 洋議長 再開いたします。松田則康議員。 79 ◯18番 松田則康議員 (登壇)通告により一般質問を行います。  山口市長は、市長就任以来はや1年を経過し、公約でもある清潔・公正・公平、市民が主役のまちづくりを基本に、政務に忙しい毎日を送られておられることと思います。行政改革に積極的に取り組まれ、来年度予算にもその成果があらわれておるところは大いに評価するところであります。  さきにも申し上げましたが、今を守ることにきゅうきゅうとすることなく、理事者、職員の皆様方には21世紀の厚木の将来像をしっかりと見据え、改革と前進に向け勇気を持って取り組まれ、文字どおり市民が主役の姿勢で望まれることを強く望むものであります。  さて、今回の質問の1点目は、行政指導についてお尋ねいたします。  都市化が進む厚木中心部では、40年以上も住みなれた市民の方々が、中高層ビルが次々と建ち並び、それにより多くの被害が顕著に出てまいりました。特に準商業、商業地域における高層ビルについては、以下に申し上げる幾つかの問題点について深刻な状況に追い込まれております。  高層ビルにより自然風が乱気流となり、低層階に当たり、私たち一般住宅や店舗にも著しい影響が出ている。さらに、道路通行時にも傘ごと飛ばされるなど危険である。付近一帯に電波障害が起きている。日照も、夏は蒸し暑くクーラー代が膨れ上がり、冬は午後3時以降は電灯を使用するなど暖房費も増大しました。さらに、当該地区の厚木南旭町1丁目近辺は地盤が弱く、既に前回一般質問でも出ました、沈下の激しさは全国一でもあります。この地域に高層ビルが建つことは、阪神大震災の二の舞になるかもしれない。ましておとといの地震にもあったように、住民の不安は大変なものであります。地震発生時の対策などは行政としてどのように考えておいでになるか、お尋ねいたします。  これらの影響により、長年住みなれた住民の中には移転を真剣に考えなければならない事態に追い込まれておるのであります。市長が就任以来、だれもが厚木に住んでよかったと言っていただける厚木にと常におっしゃっておられます。厚木に40年住んでこられた方々がこのようなことを実際にどう思っておられるのか。  質問をまとめます。  高層ビル建築に係る関係住民との話し合いや理解、合意に至るまでの行政指導はどうなっているのか、お尋ねいたします。  次に、地震等、災害の予測される地域の高層ビル建築に係る対策についてご答弁をお願いいたします。  質問の2点目は、資源回収についてお尋ねいたします。  厚木は、ご案内のとおり、最終処分場を持たないまれな自治体であります。そのため、ごみの減量化に取り組み、それなりの成果が上がっていることは評価するところであります。しかし、その減量化にも限界がある以上、資源化システムの導入は大いに的を射た政策であると認識するところでありました。つきましては、資源回収、今後の計画をお尋ねいたします。  1つには、自治会を主体にして行う予定の資源回収について、並びに奨励金の扱いについて、さらに資源化施設の内容と資源化されたものがどのようなものにリサイクルされ、その使用方法としてどんなことをお考えか、お聞かせください。  以上、よろしくご答弁をお願いいたします。 80 ◯太田 洋議長 市長。 81 ◯山口巖市長 (登壇)ただいま松田議員より、行政指導について、高層ビル建築計画の行政指導について、資源回収について等のご質問をいただきました。順次お答えをさせていただきます。  お尋ねの高層ビル建築計画の行政指導についてでございますが、本市では、建築基準法等関係法令を補完すべく、昭和49年、行政指導の一環として厚木建築指導要綱を制定しております。本指導要綱では10メートルを超える建築物を中高層建築物と定義し、建築主は建築に関する事前協議書や建築確認申請書の提出前に、関係住民に対して説明会等を実施するよう規定しております。  したがいまして、建築主には関係住民に対して当該建築計画及び日影、電波障害、騒音、振動等、生活環境に与えると予測される影響を説明会等により周知し、話し合いの中で相互理解が得られるよう指導しているところでございます。  次に、高層建築物に係る対策についてのお尋ねでございます。建設省による阪神・淡路大震災の調査結果によりますと、現行の耐震設計基準による建築物につきましては被害は少なく、基準としてはほぼ妥当なものであり、抜本的な改正は必要ないものとされておりますが、一部昨年12月に新たに構造基準の強化がなされておりますので、現在新しい基準により指導を行っております。  また、建築確認申請書の提出以前に、特に高さ45メートルを超える高層建築物は、財団法人日本建築センターの構造評定を受け、安全を確認しなければならないことにもなっております。さらに、防災避難等につきましても、高さ31メートルを超える高層建築物に対しましては防災上の検討を同センターに依頼し、防災評定を受け、安全な計画を立てるよう指導を行っております。  自治会主体で実施される予定の資源回収についてのお尋ねですが、ごみ減量とリサイクルを効果的に推進するため、すべての市民が参加できる資源回収システムの構築が求められており、また、国においてはリサイクルを全国規模で実施するため、容器包装リサイクル法を制定し、昨年12月に施行いたしました。こうした社会要請を受けまして、市民団体の代表で組織されております厚木ごみ対策協議会に、市民と行政の役割等を明確にしたリサイクルシステムについてご検討をいただいており、近々提言がなされるものと思います。つきましては、そのご提言を踏まえまして円滑なごみ減量を積極的に推進してまいりたいと考えております。  次に、奨励金の交付についてでございますが、ごみの減量やリサイクルは市民、行政、業界の役割分担を明確にし、それぞれがその役割を果たすことによって達成されるものと考えております。また、そうした趣旨で、容器包装リサイクル法が制定されたもので、これまでの奨励金制度から役割分担制という考え方に立った新たな仕組みを検討していきたいと考えております。  次に、資源化施設及び資源化された再生材の利用についてのお尋ねでございますが、本市で埋立処分を行っている約1万2000トンの焼却灰等のうち、約5000トンは焼却残渣及びガラスくず、瀬戸物等の不燃物であります。この焼却残渣等の処分経費の削減並びに資源リサイクルの観点から、国庫補助対象事業として来年度に施設建設を計画いたしております。  なお、資源化されました製品につきましては、コンクリート骨材あるいは砂利などの路盤材等の代用品として公共事業等に活用してまいりたいと考えております。  以上です。 82 ◯18番 松田則康議員 ご答弁ありがとうございました。  それでは、順次若干の再質問をさせていただきたいと思います。  登壇で申し上げましたことは、本日議題となった陳情項目でもあります。理解合意に係る行政指導についてどうなっているのか。この辺のところからお答えをいただきたいと思います。 83 ◯大木幹夫建築部長 松田議員から行政指導の関係につきましてご質問をいただいたわけでございますけれども、私ども建築部といたしましては、都市計画法並びに建築基準法、開発指導要綱、建築指導要綱等の法的な内容に対しまして、どちらかといえば、これは開発業者等に対します指導をさせていただいているような、お願いになりますけれども、そのような状況でもって対応させていただいております。 84 ◯18番 松田則康議員 今の部長のご答弁なんですけれども、市長の答弁の中に、説明会を実施しているとあったんですけれども、例えば今回陳情の出ている当該箇所については実施されていなかった。あるいはもう1点お伺いしたいのが、以前、こういったものを建築する場合には事前に同意書が必要であって、判こをもらっていた経緯があるというふうに聞き及んでおるんですが、最近は法改正か条例改正があったのか、判こは要らないというようになったように聞いておりますけれども、この点もあわせて、なぜそうなったのか、いわゆるメリット・デメリットも含めて、この2点とりあえずお答えいただきたいと思います。 85 ◯大木幹夫建築部長 1点目の説明会の関係でございますけれども、通常こういった中高層建築物の申請が上がってまいりますと、その開発を予定しています建物の高さの2倍ということが建築指導要綱の中でも位置づけされております。したがいまして、建物の高さによりまして敷地境界から建物の高さの2倍の範囲の地権者関係にいろいろの面でもって説明会をして周知をしなさいというような内容になっております。  それから、同意の問題でございますけれども、これは昔、印鑑というようなことを議員さんの方からお話がございましたけれども、昭和58年8月に建設省の事務次官通達がございまして、特にこういった同意の問題につきましては土地所有者等の権利の行使を阻害するおそれがあるということで、いたずらに工事の遅延等の関係が発生するおそれがあるということで、適切でないというような通達が58年に出されておるわけでございます。
     したがいまして、現在の要綱、都市計画法関係もそうでございますけれども、関係の住民の方々には説明会を行いまして周知徹底を図るというような内容になってございます。したがいまして、この開発問題につきましても、同意を得るということでなくて、一応関係地権者に周知をいたしましてご理解を願うというような形でもって指導をしているような状況でございます。  以上でございます。 86 ◯18番 松田則康議員 今の部長のご答弁、確かに法律的に義務づけられてはいないということを逆手にとって、説明に行かれる当該の施工業者が、あんたの同意がなくてもこれは建ってしまうんだよというようなおどしのようなことをおっしゃっていかれる方もいらっしゃるということを聞いております。こういったことが逆にデメリットになっているのではないか。  もともとのメリットとして、やはり関係の方々の合意を得られるという中では、それこそ印鑑をいただくような形の方がかえってよかったんではないだろうかと私は思います。しかしながら、それがどうこうするうちに印鑑代というような形で、判こをもらうのにお金を出す。こういうような事態が現実に起こってしまった状況の中でそういう指導が行われた。このメリット・デメリット両方ともよくわかるわけでございますけれども、しかしながら、現実問題、業者のこういった対応は許されないものだと私は思います。  行政指導として、こういったことのないようにぜひ指導していただきたいと思うんですが、その辺はどうしても法に照らしてできないとおっしゃるんでしょうか。 87 ◯大木幹夫建築部長 こういった問題につきましては、神奈川県下19でもいろいろこういった問題があるということは聞いておりますし、たまたま今、横須賀では建物の周辺10メーターの範囲の方からは印鑑をとるようなことをやっているようなんですけれども、これも最終的には期間の問題だとか、いろいろ難しいことがあるようでございます。  建設省のそういった通達等もございまして、現在のところ私どもといたしましては、できる限り地元の皆様方の意見を、何回説明会をしても結構ですし、戸別訪問をしても結構ですから、とにかく同意といいますか、理解をしていただくように指導はしていきたいというふうに考えております。 88 ◯18番 松田則康議員 先ほどから部長のご答弁を聞いておりますと、厚木あるいは県の条例、建設省からの通達という法律論を展開されておるというふうに受けとめさせていただきますけれども、私は、確かに理事者の皆様方は公共のサービスを受け持つ公僕であると同時に、法の精神を遵守する立場である。法の番人とも言えると思うわけで、それはわかるとしても、や県の条例が、あるいは要綱がすべての基準、基礎にされるというのはどうかと思うわけです。  というのは、法の基本というのは、我が国では憲法であるわけです。この憲法にも、すべての国民は健康で文化的な生活をする権利があると25条にもうたわれているわけです。そういった意味からいきまして、ここの担当地区の方々が日照権の問題あるいは乱気流、ビル風、あるいは地盤沈下の心配、こういったものを抱えている以上は、こういったものがある程度解消されるような方策をとっていくのが行政に与えられた役割、使命でもあろうかと思います。  特にもう1点、市長にもぜひお願いをしたいと思います。市長が県議時代に、私も県議と秘書という、いわゆる師弟関係の中で今回質問をさせていただく喜びにも震えながら、ぜひ思い出していただきたいんです。県議時代には、当時、県知事に山口市長、目に涙をためながら、あの清川村の下水道を訴えられました。3億円しかない自治体に30億の下水道をと訴えられた。さらにまた、県営住宅の15アンペアしかない主婦からのお言葉を受けて、ぜひ健康で文化的な生活を送れるように25アンペアにしてほしい、こういうものをすべて実現されました。そして、その精神というのは、法の精神ではなくて、そこに生活している生活者の立場に立った質問だったと思います。立場は変わられても、やはり政治スタンスは変わらない山口市長であってほしいと希望することから、ぜひこの件についてご答弁をちょうだいしたいと思います。 89 ◯山口巖市長 松田議員から歴史的な話を踏まえながらご提言をちょうだいいたしました。趣旨を十分理解しながら、私は常日ごろ市民の皆さん方にお話ししているように、市民のだれもが住んでよかったと言われるような、そういう住環境を整備していくことがまた私の務めでもあろうというふうに思います。趣旨を大切にしながら、これからも相努力してまいりたい、そんなふうに思います。 90 ◯18番 松田則康議員 ぜひよろしくお願いします。  個別のことで伺いますが、日照権については、法律的には1日3時間とか聞いておるんですけれども、そんなもので果たしていいのかなと思いますし、先ほど来お答えになっている、いわゆる10メートル超える建物、中高層ビルについてはその2倍の面積の方々というお話がございました。聞くところによりますと、10メーターを超えるという一応の基準がございますので、9メーター99センチのビルを建てた。それが訴えられて、現実には判例として負けておるんですね。これは、やはり10メーターを超えなければいいんだということではないと思うんです。  そういう意味からも、ぜひ日照権、あるいは一番問題になっている電波障害、こういったものについて、じゃ、10メーターの2倍の20メーター範囲内の人は電波障害が起きたら措置をするけれども、21メーターの方には電波障害が起きたら措置しません、こういう法律なんですか。そうじゃないはずです。ぜひそこのところをお聞かせいただきたいと思います。 91 ◯大木幹夫建築部長 電波障害の関係につきましては、特にこれは建物の高さの2倍だとか、そういった問題外に、その周辺でもし影響が出る場合には、事業者が責任を持って解決しなければいけない問題でございますので、これは私どもの方で十分指示させていただきたいというふうに考えております。 92 ◯18番 松田則康議員 それでは、現実に出ておりますので、ぜひ担当部の方から行政指導という形で、当該のビル建設業者あるいは施工主に対して、電波障害に対応するようにぜひお願いしたいと思います。  続きまして、昨日7日でございますか、私の友人でもあります県議の質問が、神奈川新聞に載っておりましたけれども、県環境部長がこういうお答えをしているんですね。総合計画を初め、あらゆる政策に環境の視点を貫く、こう答弁をされているんです。あらゆる政策に環境の視点を貫く。これはどういうことかといいますと、まず環境優先だということなんですね。これは確かに自然保護環境とか、あるいは生活環境とか、道路などをつくるようなものも入っているかと思います。この3つの環境を守るためには、どんな政策よりも優先するんだということを県の環境部長が答弁されたことがきょうの新聞に載っておりました。このことについてどうお考えでしょうか。 93 ◯齊藤健一企画調整部長 総合計画を初めというようなお話でありましたので、私の方からお話をさせていただきますけれども、昨今のこうした時代の潮流、いろいろな形で流れてきておるわけでございますけれども、大きく今までの高度成長時代のそうした開発志向から、ただいま申されたようなそうした環境保全というか、今後は環境共生という形でのスタンスで、しかもそれは地球的規模で進んでいくんではなかろうか、こんなふうに考えております。  そうした点から、環境部長さん、そういったご発言をされたのであろうかと思いますけれども、我々も心してそういうことで対処していきたい、こんなふうに考えております。 94 ◯18番 松田則康議員 そういう意味から、この当該地区の住民の皆さんの気持ちというのをぜひ察していただきたいなと思うんです。40年前には全くこの地区にはビルもなく、ある意味では開発もされておりませんから、砂利道の周りを囲んでおられた状況で、平家ばかりだった状況から、だれが好きこのんでこんなに風の当たる、こんなに日の当たらない、そして地価がこんなに上がってしまって、固定資産税がこんなに上がった。電波障害が起きてしまった。これは住んでいる人の責任じゃないわけです。そういうこともぜひお考えになって、政治の原点は、日の当たらないところに光を当てる。一隅を照らすという言葉がございます。こういうところに光を当てていくのが政治の原点だと思います。  そういう意味で、この方々はいわゆる弱者であると思います。こういう弱者を救う手だてというものをぜひ考えていただいて、そして今回陳情も出ておりますが、ぜひ同僚議員にもこの陳情をよく真剣にお考えいただいた上でお願いをしたいと思います。  この件についてはそういう意味で、次に移らせていただきます。  ここまできまして、次の問題、いわゆる資源回収の問題でございますが、市長を初め行政の皆様には、ごみの話は聞くのも嫌だというご心境かもしれませんけれども、ごみ戦争は自治体として勝利するか敗北するか、重要な課題であります。一万トン減量計画の成果、あるいはこれは何度も皆さんが聞かれていると思いますけれども、もっと突っ込んだ話で、自治会主体の今度やられる資源回収、これにつきまして具体的な計画をお聞かせいただきたいと思います。 95 ◯落合次郎環境部長 資源回収の具体的なことについてお聞かせいただきたいというご質問でございますけれども、今月の3月の終わりごろにごみ対策協議会から市長に提言がございます。したがいまして、その提言を踏まえてご回答しなければいけませんけれども、予測されることだけ申し上げます。  来年、今モデル地区で資源回収をしていただいておるんですけれども、ことしから公民館単位に広げまして、モデルだけじゃありませんで、広げていきまして、平成9年春ごろ、4月ごろですけれども、容器包装リサイクル法が決まります。したがいまして、それらを見据えまして、平成9年度中には公民館単位で完全実施をしていきたい、このように考えております。 96 ◯18番 松田則康議員 今ごみ対策協議会からの提言を受けてということでございますが、提言の内容というのは大体予測されていると、今のお話を伺って認識したんですけれども、もう具体的に実施するならば、場所の確保であるとか、いわゆる資源の箱とか色分けとか、そういったことまでも考えていられるんだと思うんですが、まだ考えていないんですか。 97 ◯落合次郎環境部長 お言葉を返すようで恐縮でございますけれども、何と申しましても、ごみ対策協議会の提言を踏まえていきたいと思います。先ほど若干私が申し上げましたのは、事務局でありますので、少しのことはわかるという範囲内でお答えをさせていただきました。 98 ◯18番 松田則康議員 何といいますか、ちょっと後ろ向きなご答弁で残念なんですけれども、先ほど市長のご答弁では、当然その答弁を考えておつくりになったのは担当部だと思うんですけれども、既に5000トンの減量をしたい。そのためには資源化をするんだということをおっしゃっていられるわけですよね。その中には、瀬戸物、ガラスくず、残渣、飛灰は無理かもしれないというような内容のことを聞いておりますよ。  こういったことはもうごみ対策協議会の提言があろうがなかろうが、現実にこれはやるんだという方向で今回の予算の中にも予算化されているわけじゃないですか。それでも提言がないから答えられないというのはどういうことなんですか。 99 ◯落合次郎環境部長 私、松田議員さんの質問の要旨をちょっと聞き間違えまして、大変失礼いたしました。  確かに資源化施設、資源化の目標5000トン、そして平成8年度6億数千万円で環境センター内に資源化施設を設置計画させて計上させていただいております。私が今答えたのは、資源の日に伴いますご提言ということで勘違いしておりまして、申しわけございませんでした。  不燃物処理資源化施設につきましては22トンで1基、どのようなことかと申しますと、コンクリート用の原材料、路盤材、砂利等に使う形でやっております。  そういったことでちょっと勘違いいたしまして、申しわけございませんでした。 100 ◯18番 松田則康議員 ちょっと私も聞き方が悪かったのかもしれないので、もう1度よく話をさせていただきたいんですけれども、この資源化の今後の予定ということでお聞きしたんですね。今おっしゃったその内容でやる。ついては、細かいことはまだ決まっていないという。決まっていないなら決まっていないでいいんですよ。これから検討していく、あるいは研究していくということになろうかと思うんです。  ただ、平成9年からもうスタートしたいということですから、今から準備しなきゃいけないことはたくさんあると思うんですね。今お話しの金田の環境センター内に資源化施設をつくりたいということももう既に明言されておられるわけです。こういったことも含めて、じゃ、金田の施設はどうなんだというところで、我々にも説明的なものは余りないんですね。内容物は、先ほど言われたようなものを処理したい。処理する機械としてどういうものをそろえて、ある意味でどのくらいの大きさで、どのくらいの施設で、環境センターの中のどのくらいの施設が必要なんだろう。  若干環境センターの中の将来予想される絵ぐらいかいてもらったらいいかと思うんですね。我々に知らせてもらえたらありがたいと思うし、あるなら、ぜひ全協なんかで議員の方にも知らせてほしいと思うんです。環境センターの中がこういうふうに変わって、こういうものができてくるんだよ。  私、今回この質問を通告させていただいた段階で、たまたま道路の方へ行きましたときに、こういうものができるんですよとサンプルを見せてもらったんですね。あのサンプルを見て、私、思ったんですけれども、これは後でもどんどん質問していかなきゃいけないことだと思うんですけれども、ガラスなんかもそのまま入っちゃっている。そうすると、使えるものも限られてくると言うんですね。  先ほど市長のご答弁には、道路の路盤材だとかなんとか入っていたんですけれども、ガラスくずなんか入っていますと、これは路盤材として使えるかどうか。割れちゃってつぶれちゃいますし、まして例えば農道なんかの場合には農地に入り込む。足が切れちゃうなんてこともあるわけですよ。そういうことも考え合わせると、使えるか使えないか。また、使わなければならないんだけれども、じゃ、そういうところに使えないのはどういったところに使えるのか。あるいはでき上がるものとして想定されるのは、そういった道路の下に敷くものだけなのか。もっとほかのところに行って私が見てきたのじゃ、タイルなんかもあるんですね。あるいは建築の補修材であるとか、こういったものもあるわけです。  ちょっと話がバーッといっちゃいましたけれども、もとに戻して、資源化の先ほどの絵なんかかいてあるんですか。あるのなら見せていただきたいと思うんです、施設。 101 ◯落合次郎環境部長 それでは、できておる範囲内での説明資料を機会を見ましてお出しをしたいと思います。 102 ◯18番 松田則康議員 よろしくお願いします。  それから、先ほどちょっとお聞きしたんですけれども、まだそこまでは決まっていないのかもしれませんけれども、資源化の自治会主体でやる集積場所の問題なんですね。これはまだ検討段階であるのかもしれないんですけれども、なかなか難しいらしいんです。先ほど同僚の議員からちょっと提言いただいたんですけれども、平塚でもやっていられるんですね。平塚はもう1年たっている。集積場所が大変汚れて汚くなっちゃっている。こういうことが反省点としてあるらしいんですね。厚木もそういったことを考え合わせながら、そんな汚いところを自分の家の前は嫌だよというのは当たり前ですからね。そういう意味でも、今そういう想定をされておるのか。あるいは決定していないならば、いつごろまでにそれを決定するのか、お願いします。 103 ◯落合次郎環境部長 先ほどちょっとごみ対策協議会のご提言をお待ちしておるんですと申し上げましたけれども、今議員さんのご質問の中に、集積所等の選定、平塚の例を挙げて申し上げておりましたけれども、これにつきまして、やはりご提言の中に入っておるわけでございます。そしてまた、自治会も入っておりますということは断言できないんですけれども、入っておろうかと思うわけでございます。  そういったことから、そして集積所の汚いことも挙げてございましたけれども、考えておりますことは、リサイクル推進委員というのを各集積所にお願いして、そういったことも含めてご指導願うこと、そういったこともごみ対策協議会にお願いをしてございます。そして、提言がなされるかと思っております。 104 ◯18番 松田則康議員 わかりました。それはしつこく聞いてもあれですから、対策協議会の答申を得て、その後でまた機会がありましたら質問させていただきます。  次に、現行出しておられる、資源回収をしている諸団体に対する奨励金についてお尋ねしたいんですが、現行と将来どうなるのか、どうしたいのか。 105 ◯落合次郎環境部長 この奨励金によりまして、資源回収、金銭の交付によりまして動機づけを子供会とか、その他団体にお願いしてきたわけですけれども、先ほど申しましたように、容器包装リサイクル法というものが完全に実施されますと、国民の役割というものがはっきりいたします。市民におきましては分別をしっかりして排出する。行政におきましては、その排出されたものを収集、運搬する。そして、事業者においてはリサイクルをするというような国民の役割がはっきりするわけでございますので、その務めを果たす者に対して奨励金を出すということはいかがなものかと考えております。  しかしながら、そうはいいますものの、やはりしっかりやっていただく方々の評価もしなければいけませんので、このことにつきましてもごみ対策協議会の提言を踏まえまして、そうした支援方策を考えてまいりたいと考えております。 106 ◯18番 松田則康議員 これもごみ対策協議会の提言を踏まえてですか。今お話に出ました子供会、厚木の全域と言っていいぐらい子供会があるわけです。私も単位子供会の会長をやったことがあるんですけれども、この資源回収というのは大変な手間で、しかしながら、これをやらないと子供会の運営費を捻出できない、こういう実情もございました。しかし、もっと大きなことには、子供たちにリサイクルの大切さを教えられるという大きな教育的観点もあったわけです。  現実に、じゃ、奨励金がないならば、それを資源回収として売ったお金だけならば、運営費なんて微々たるものなんですね。ちょうど私がやったころですから5年前ですか、5円だった奨励金を10円に上げてもらったんですね。10円になった途端、本当にみんな一生懸命やったんです。運営費も捻出して、本当に各地区の子供会が一生懸命、あるいは小中学校のPTAなども一生懸命やられる。あるいは球技者の方々も一生懸命やられて、そういう意味での促進にはつながったと思うんですね。  今、支援対策を講じていきたいとおっしゃいましたが、聞くところによると、自治会にお金を現在のモデル地区には5円だというんですね。子供会はキロ10円。これを例えば自治会に全部出したら、先ほどのお話じゃないですけれども、5000トン掛ける10円ですよね。大変膨大な金になっちゃう。とてもできないよ。財政がないよとわかるんですよ。だからといって、じゃ、子供会に出せば不公平になるよ。あるいは、先ほどのお話じゃないですけれども、これは市民の義務として役割分担制で役割なんだ、こうおっしゃる。  しかしながら、現状の実態としてそれで運営している子供会というのはこれからどうしたらいいんだ。やはり大きな視点からいきますと、教育の問題にもなろうかと思うんですね。そこら辺のところを踏まえて、これからの考えをぜひお聞かせいただきたいと思うんです。 107 ◯落合次郎環境部長 松田議員さん、子供会の会長をやっていただいて、本当にありがとうございました。  私もここへ来るまでは社会教育にいまして、子供会の担当でございましたので、実情は十二分に承知をいたしております。しかしながら、法律は法律でございます。そういうことでございますので、それは守る。しかしながら、先ほど私が前段で申し上げましたように、違った形でこういった資源回収、その活動に対しまして活性化を図る意味で、何か支援方法を、そしてまた役割、1つの例を申し上げますと、リサイクル推進委員に携わっていただく方々には当然報酬、そういった方々に子供会の役員さんになってもらう。これはあくまでも私が勝手なことを言っているだけの話で、例でございます。そういった形で出すとか、違った形で考えていかなければならないんじゃなかろか、このように考えております。 108 ◯18番 松田則康議員 随分突っ込んだものですから具体的なご答弁をちょうだいしたんですけれども、先ほどのご答弁では、ごみ対策協議会の答申を待ってからというお話だったんですが、現実にはそこまで考えなきゃいけないんですよね。考えていらっしゃるわけです。じゃ、ごみ対策協議会が今までどおり子供会やそういう団体に対して奨励金は出すべきだという答申を出されたら、そのとおりにするんですか。あるいは、これから自治会主体でやる資源回収に対して、一律キロ当たり5円の奨励金に見合うような形で出されることができるんですか。財政的に見ても、現実にはできっこないと思うんですね。5000トンに5円掛けてごらんなさい。大変なことですよ。そんなお金はないというのが本当だと思うんです。  そういう意味からも、何か新しいものを模索して考え出さなきゃいけないという苦しいながらの答弁もわかります。わかりますけれども、ぜひ実態を了解の上に、これからこういったものも考えていってほしいと思います。お金のことばかり言っているとあれなので、この件についてはぜひよろしく今後ご検討をお願いいたします。  続きまして、リサイクルの使い道についてなんですけれども、いわゆる再生材の使い道、先ほど私、長々と話しちゃったので、ガラスのことも言ったんですけれども、こういうガラスくずなんかが混入されているものだというふうに私は見本、サンプルを見て思ったんですけれども、いかがなんですか。実際には入っていないものもつくれるんですか。 109 ◯落合次郎環境部長 確かにガラスが多うございます。しかしながら、これの施設、私どもも既にできておるところを見せていただいたんですけれども、なるべく丸いような形で、これも完璧とは言いがたいとは思いますけれども、けがのないような方法ができておりまして、それから、ここで実験結果の報告などもいただいておりますけれども、先ほど5つぐらいの使用方法を申し上げましたけれども、これでストレートで使うというよりも、むしろまぜてやると非常に完璧に近い利用方法が得られるというような報告をいただいております。 110 ◯18番 松田則康議員 ついでと言ってはなんですけれども、現行いわゆるリサイクルと呼ばれているものに建設廃材なんかもリサイクルされていると思うんですね。それについては、国、建設省あるいは県からも、これを実際にはつくり出すのに若干手間暇かかるものですから、原材料よりも若干高い再生材になっていると聞いているんですね。しかしながら、高くてもこれを使わなきゃいけないということがまず大前提にあると思うんです。  通達も、県では使うようにというのが来ていると思うんですが、具体的にこういった例えばM40なんていうのは、道路やいろいろな路盤等々に使われていると思うんですが、こういった実績はどうなんですか、厚木は使っている方なんですか。 111 ◯嶋崎 進下水道部長 単刀直入に言いますと、使っておりますということが下水道部の考え方です。特に平成6年度ぐらいを見ますとおおむね1万5400立米ですか、このくらいが再生使用をしておるということで、事業の中では、厚木の中では下水道が非常に多く使われているというのが実態でございます。 112 ◯18番 松田則康議員 補修関係はどうなんですか。私、補修関係は余り使ってないと聞いたんですけれども。 113 ◯窪寺克次道路部長 道路関係につきましても、全体では7000立米ぐらい使っております。確かに補修関係につきましては、どちらかといいますと、道路の舗装の上層の方でございます。大体使えるのは、どちらかというと、路盤とか、そちらの方で量的には使うということで、補修関係については若干少ないという実態でございます。 114 ◯18番 松田則康議員 わかりました。そういう意味で、出たものが最後に使われるところまでやって初めてリサイクルなんですね。リサイクルの考え方からいったら、つくったはいいけれども、金田のリサイクルセンターに置きっ放しでなかなか使えなかったというのじゃ話にならない。  ですから、使用目途までしっかり完遂されてリサイクルが完了したということになるわけですから、そういう意味でも、使い道というのは5つぐらいだとおっしゃいましたけれども、多方面にわたって研究されて、ぜひ残らないように、お金をかけてつくって高いものになっちゃった。高いものになったから使わないよというのが意外と多いんです。しかし、厚木でつくったものですから使うのは当たり前だと思うんですね。  今申し上げたのは、他や他県や、あるいは行政体でない一般業者かなんかがやったものまでも、いわゆるリサイクルとして道路の路盤材に使っているという実態をお聞きしたわけです。そういう今現在の使っているという行政ですから、当然自前でつくった再生材を使わないわけはないと思うんですけれども、先ほど申し上げましたように、ガラスが混入されているということになりますと、路盤とか道路、混入とおっしゃられるけれども、使いにくいんですね。混入されていても、やっぱり圧がかかりますとつぶれて砕けますからね。ガラスくずが混入されたものはある程度限られたものにしか使えない。だから、先ほど申し上げましたように、建物の外装材みたいなタイルであるとか、あるいは人が歩くような歩道であるとか、そういったものならまだこれから使えるかと思うんです。  そういうこともぜひご研究いただいて、時間も残すところ3分でございますので、ぜひ皆様方のこれからの努力と、それから登壇でも申し上げましたけれども、これから新しい事業をどんどんされるわけです。山口市長も新しい事業に対しては大変意欲的な方であると私は認識しております。ぜひ市長の意をお酌み取りいただいて、行政の皆さん一体となって厚木発展のために努力していただくことをご期待して、質問を終わらせていただきます。  ありがとうございました。 115 ◯山口巖市長 ここで10分間休憩いたします。      午後1時47分  休憩    ──────────────      午後1時57分  開議 116 ◯山口巖市長 再開いたします。落合一成議員。 117 ◯30番 落合一成議員 (登壇)通告に従い質問いたします。  私は日ごろから、青少年を伸び伸びと健やかに、また、たくましく育てることは社会全体の願いであり、青少年を心身ともに健やかに育てていくことは私たちの人生の中で最も重要な務めであると思います。しかしながら、現代社会は青少年にとっては余りにもよい社会環境とは言えません。変貌する社会環境の中で健全育成を推進していくことはなかなか難しいことであります。私は、やはり心と心の通じ合う明るく住みよい社会にもっと力を入れるべきだと思います。  次代を担う青少年は、政治や経済、また文化、文明の継承者であり、明るく平和な世界の創造者でもあり、また民族、種族の保存者でもあります。本市のように都市化が急速に進んでいるは、一面、社会的な病理現象が増加すると言われております。これは人間関係の希薄化によって一層助長されるのではないかと思います。申すまでもなく、青少年問題は国家将来の盛衰にかかわる重大な問題であります。  私は、あすの日本を背負う青少年たちに無限の可能性を信じております。日ごろ青少年の育成に努力されておられる多くの方々に敬意を表し、質問いたします。  質問の1、青少年がたくましく心身ともに立派な人間になるように特に力を入れていることは何でしょうか。  2番目、青少年とスポーツ活動について。  図書館と青少年の利用状況について。小中学生に対する読書指導について。  風俗営業に対する考え方について。青少年と自動販売機、捨て看板等について。  南毛利公民館の落成について。現在の南毛利公民館の跡地利用について。  以上です。 118 ◯太田 洋議長 教育長。 119 ◯高橋 正教育長 (登壇)落合議員より、青少年の健全育成についてのご質問をいただきましたので、順次お答えさせていただきます。  青少年がたくましく心身ともに立派な人間になるように、特に力を入れていることは何かとのお尋ねでございますが、次代を担う青少年の健全育成は、いつの時代でも大切な課題であると考えます。都市化や核家族化、さらに少子化が進む今日、人と人とのかかわり合いが薄れ、青少年が周囲の人々から学ぶ機会も少なくなってまいりました。これらの青少年の育成に当たっては、自分で考え、自分で判断し、自分でみずから行動できる力を養うことが重要と思います。したがって、子供会やジュニアリーダーの活動を通じ、力を養うための養成や指導する育成者の確保に努めているところでございます。  また、地域の青少年の健全育成にかかわりを持つ組織や団体及び指導者が一体となって実践的な活動を行うことは青少年にとって極めて大切ですので、今後も地域活動が永続的に推進できる体制づくりを地域の皆さんとともに進めてまいりたいと考えております。  次に、青少年とスポーツ活動の中で、義務教育における正科の内容についてのお尋ねでございますが、青少年のスポーツ活動に関する義務教育の正科としましては、小学校では体育科、中学校では保健体育科がございます。小学校における体育科の領域は、基本の運動、ゲーム、体操、陸上運動、水泳、ボール運動、表現運動と保健がございます。中学校においては、体操、器械運動、陸上競技、水泳、球技、武道、ダンス、体育に関する知識の領域があり、体操と体育に関する知識についてはすべての生徒が履修し、スポーツとダンスにかかわる領域については個人的な運動としての器械運動、陸上競技、水泳がございます。そして、対人的集団的な運動としての球技、武道、ダンスがございます。いずれもその特性を踏まえて選択して履修できるようになっております。  続いて、小中学生に対する読書指導についてでございますが、読書を通しまして心の豊かな青少年を育てるため、教育委員会といたしましては、図書館司書によります読書相談や魅力ある本の選定、紹介、読書の楽しみを知ってもらうための出前お話会などを実施し、指導を行っております。また、読書環境整備につきましても、移動図書館車の巡回を初め小中学生を含めた青少年向けの図書の充実を図るなど積極的に対応し、読書指導に当たってまいります。  次に、青少年と自動販売機、捨て看についてのお尋ねでございますが、現在厚木市内には性的感情を刺激するような、青少年にとって好ましくないビデオ、雑誌及びテレホンクラブのツーショットカード自動販売機が46カ所設置されております。これらの自動販売機につきましては、青少年相談員活動として各地域で所有者の調査や地域にお住まいの所有者に対し、早期撤去要請を進めてまいりますとともに、あわせて「公民館だより」等を通じて土地提供自粛を訴える啓発活動を推進しております。  また、テレホンクラブや風俗営業等の捨て看板やチラシが数多く掲出され、青少年を取り巻く環境が悪化しており、苦慮しておるのが実情でございます。青少年の健全育成の立場から、厚木警察署及びNTTと協力し合い、青少年相談員の活動として撤去しているところでございます。今後もさらに青少年の健全育成のため、環境浄化活動に努力してまいりたいと存じます。  次に、家庭教育につきましては、ご承知のように、中央教育審議会報告骨子案の中で、子供の人格形成に最終的な責任を負うのは家庭とし、父親の家庭教育に対する責任の自覚を促しております。現在、本市におきましては幼児家庭教育学級やPTA明るい家庭教育学級の中で、昔と今の家庭や、親と子など、親の役割やあり方等についての講座等を開催しており、今後も親の学習活動についての支援や援助を進めてまいりたいと考えております。  最後に、南毛利公民館につきましては、地元関係者のご協力によりまして本年9月の完成をめどに整備が順調に進んでおります。  なお、ご質問の移転後の跡地の活用につきましては、今後地元の皆様のご意見を十分に踏まえた上で検討してまいりたいと考えております。 120 ◯30番 落合一成議員 非常にわかりやすく説明をしていただきまして、ありがとうございました。  その中で二、三再質問をしたいのでございますけれども、柔道を中心とした3武道──相撲道、剣道、柔道とございますけれども、この3武道は正科でなくて、選択科目か、あるいはクラブ活動か、どのようになっておるんでしょうか。 121 ◯足立原 威学校教育部長(兼)教育研究所長 ただいまのご質問でございますが、以前は格技と言っておりましたけれども、現在では武道と言っておりまして、その中には柔道、剣道、相撲がございます。そして、この中のどれをとるか、どれを履修させるかは学校が決めております。教育課程の編成は学校長に任されておりますので、そのような形をとってございます。  部活動につきましては、柔道をやっている学校もあり、剣道をやっている学校もございます。相撲をやっている学校はないようでございます。  以上です。      (森屋騏義議員復席)
    122 ◯30番 落合一成議員 柔道のことでちょっとお伺いしますけれども、柔道と剣道と相撲ということになりますと、それは何年間継続して教えるんでしょうか。 123 ◯足立原 威学校教育部長(兼)教育研究所長 今、教育委員会で調査してみますと、教育課程を編成するわけでございますが、その中にもやはり子供たちの学校での教育目標を踏まえて校長が組むわけでございますが、そういうことから今の調査でいきますと、どこの学校でも教科の授業では柔道をやっているという学校がほとんどでございます。剣道と柔道をやっている学校が1校ございます。  授業は3年間行いますが、今のところ各学校3年間やっております。 124 ◯30番 落合一成議員 おっしゃられることは非常によくわかるんですけれども、柔道の場合、義務教育にもかかわらず、柔道場のない中学校というのが相当ありますね。 125 ◯足立原 威学校教育部長(兼)教育研究所長 今、議員からご質問のございましたことですけれども、確かにすべての学校に柔道場がそろっているというわけではございません。現在、柔道ができる形をとっているところは、林中学が特別にございます。それから、依知中学は体育館内で実施しております。それから、藤塚中、森の里中、睦合東中もやはり体育館のところで実施しております。あとの学校につきましては、それぞれ工夫を凝らして実施しております。  これも現在でございますが、やはり計画的に柔道あるいは剣道をする場所については建設をしていくという予定でございます。 126 ◯30番 落合一成議員 私の我がままな質問かもしれませんけれども、例えばS先生というのがいらして、その先生は大学時代のレギュラーでもあり、キャプテンでもあり、ですから、非常な高段者でもあるわけですね。その先生がいらしたからぜひ柔道をやりたいと、柔道場を早急に建設していただいて柔道を始めた。そうしたら半年もたたないうちに異動になってしまった。また異動先でも道場がないので、道場を建設した。そうしたらまた異動になってしまった。そういう例が二、三あるんですけれども、そういうことをご存じでしょうか。 127 ◯足立原 威学校教育部長(兼)教育研究所長 私は学校教育の者ですからその件についてはよく存じておりませんが、体育の教師というのは一応すべての教科を教えます。しかし、部活動においては自分が履修しなかったものについても持つ、授業で持っていないものを持つということもございます。これは、体育の教師が割合に何でも技術ができるというところからきておりますが、その先生は、私はわかりませんが、やはり学校の方針として、先生は異動されて柔道を始められたんだと存じますが、転勤ということになってしまったということでございますので、できなかったということじゃないかと思いますが、部活動についてはその指導者がいるかいないかということが大きな、また生徒が希望しているかどうかということも、そこの学校に部活動として柔道が存続するかどうかということにかかわりがあるんではないか、こんなふうに思っております。 128 ◯30番 落合一成議員 部長がおっしゃるようなことはよく存じているんですけれども、せっかくいい先生が厚木にいらした。だけれども、道場がないためにその特技を生かすことができないわけですね。これはその先生が自分から異動を希望して異動したのかもしれませんけれども、教えてもらう側にしますと、非常に立派な指導者をなくしたみたいな感じを持っているわけなんですね。同じ厚木市内の中学校の先生ですから、何とかその先生に1週間に1回でもいいから巡回指導といいますか、そういうようなことはできないものかということをよく言われるんですけれども、そういうことはできないんでしょうかね。 129 ◯高橋 正教育長 ただいまの教職員の異動の関係なんですけれども、今お話を聞いていますと、頻繁に異動されたというふうなお話ですが、原則論から申し上げますと、着任校3年以内は異動の対象にならないというふうな原則を1つ持っております。  そういうことですので、過去どういう形で異動されたかというのはちょっと不明なんですが、3年以内で異動するということは、まず特別な理由がない限り、ないのではないかなというふうに考えております。 130 ◯30番 落合一成議員 柔道の方はこの程度にしておきますけれども、柔道家にとってみると宝物みたいな先生なんですね。普通、柔道の先生と一口に言いましても、初段の先生から6段ぐらいまでの先生がいらして、初段の先生と6段の先生とでは大人と子供ぐらいの指導力が違うわけなんですね。普通5段以上でないと柔道の教官とは言わないわけなんです。  そういうようなこともありまして、非常に熱心な父兄の方からお話があるんですけれども、学校の先生ですから、学校のほかの授業の方が大切だということも私も存じておりますので、説得して何とか今日まできておりますけれども、何しろ義務教育ですから、1つの学校にいい先生が集中して、1つの学校には何も有段者の先生がいらっしゃらない。それに悪いことには、いい先生がいるところに道場がなくて、先生のいらっしゃらないところに道場があるという、非常にうまい回転じゃなくて、まずい回転がずうっと続いているというのが我々の率直な意見なんですね。そういうことですので、今後異動の機会がありましたら、よろしくひとつお願いしたいと思います。  それから、図書のことなんですけれども、子供に本を読ませるということは、青少年教育の上で非常に大切なことなんですけれども、子供に本を読ませるようにするには、お母さんがまだ乳飲み子の子供に本を読んで聞かせる。その連続で小学校へ入って非常に本が好きになる。ただ、ほったらかしておいて本を読みなさい、本を読みなさいと言っても、子供は読まないと思うんですけれども、皆さんのご意見はいかがでしょうか。 131 ◯鴨志田元女社会教育部長事務代理 ただいまの小中学生に対する読書離れをいかにしたら引きつけることのようなご質問でございますが、教育長のご答弁でもございましたように、出前サービスあるいは移動図書館車等の巡回によりまして、今までも余りそのような現象が起きないように努力してまいりましたが、今後におきましても、同じものを粘り強く進めていきたいというふうに考えております。 132 ◯30番 落合一成議員 それじゃ、最後にしますけれども、今の南毛利公民館の跡地についてはどのようにお考えなんでしょうか。 133 ◯鴨志田元女社会教育部長事務代理 現在、新しい公民館を建てかえるということで、地域がちょっと離れてございますけれども、その中で建設委員会から、後の会館についてのお話も議員さんからご質問があられるようなお話も私どもは聞いておりますので、その移転が近づいた9月から10月ごろになりましたところで、方向づけを考えていきたいというふうに考えておりますので、いましばらくお待ちいただければというふうにお願いしたいと思います。 134 ◯30番 落合一成議員 皆さんご存じと思いますけれども、あの公民館は村時代からの南毛利の人たちにとりましては非常に懐かしい、いろいろな思い出のある場所でございますので、できたら南毛利の周辺の人たちが利用できるように考えてほしいと思います。よろしくお願いします。  もう結構です。 135 ◯太田 洋議長 降旗功議員。 136 ◯16番 降旗 功議員 (登壇)通告に従い質問をいたします。  先月1日に厚木と海老名とを結ぶあゆみ橋が開通いたしました。このあゆみ橋は、海老名から厚木への一方通行であった相模小橋、通称もぐり橋、全長 198.5メートル、幅3メートルが老朽化したことからつくり直したものであり、平成4年度から総工費32億円をかけて建設されたものであります。相模川の清流にマッチした美しいパールホワイトの2連のアーチ橋は、全長 236メートル、幅 9.6メートルで、あゆみ橋の命名に当たっては、厚木、海老名両が一般公募し、あゆみ橋と決定したものであります。名づけ親の蕪木さんによりますと、厚木、海老名両が互いに歩み寄り、現在から未来へと厚木、海老名両が互いに発展し歩み続ける。相模川のアユが見続けられることを願って名づけたとのことです。  相模川の交通は、その昔は渡し船に頼っており、明治38年、厚木町長と河原口、中新田両村長等が協議し、明治42年10月に26本の橋脚に木橋が建設され、開通したのが始まりとされております。あゆみ橋に至るまでには大変長い歴史があり、多くの関係者の苦楽があったのではないかと思われます。  開通式典には私も出席をさせていただき、式典の後、テープカット、渡り初めが行われました。私はあゆみ橋を渡りながら、厚木、海老名両が互いに歩み寄り、未来に向けて発展し続けようとの願いが込められたことについては、大変深い意味があるのではないかと思います。厚木と海老名とが相模川で分断されていると考えるのではなく、相模川を両市が共有していかなくてはならないのではないか。その共有についてはいろいろ考えられますが、まず河川整備のあり方、特に三川合流点付近、また新たな橋の建設、災害時の相互救援活動、そして花火大会等が考えられますが、それぞれ歩み寄ってともに考えていかなければならないのではないかと思います。  さて、本市の8年度予算については、一般会計では対前年度比で 5.5%減の 730億円となり、市政施行以来初めてのマイナス予算となったわけでありますが、景気低迷が長引く中、歳入の根幹をなす税の大幅な伸びが期待できず、引き続き厳しい財政運営を余儀なくされているわけですが、工夫改善による事務的経費の削減や、事業全体の見直しを推進し、このような厳しい財政難のときこそ、行政改革、リストラを取り入れ、行政需要にこたえていかなければならないと考えます。  そこで、質問をまとめます。  あゆみ橋が開通し、周辺の交通の流れはどうなったか。  また、鮎まつり最大のイベントである花火大会の運営について質問いたします。  そして、山口市長就任1年を振り返り、リストラの成果は上がっているか。  最後に、市民要望に対する行政サービスの現状について質問いたします。  よろしくご答弁のほどお願いいたします。 137 ◯太田 洋議長 市長。 138 ◯山口巖市長 (登壇)降旗議員より、市政一般について、あゆみ橋について、また行政改革について等のご質問をちょうだいいたしました。順次お答えをさせていただきます。  ご質問をいただきましたあゆみ橋につきましては、相模大橋を中心とする慢性的な交通渋滞の解消と、老朽化いたしておりました相模小橋のかけかえを目的に、本市と海老名の両により平成4年度から4カ年継続事業として建設を進め、本年2月1日に供用開始をいたしました。  開通後の状況でございますが、従前の相模小橋に比較して十分大きな容量を持つあゆみ橋が供用されたことから、交通混雑の激しい相模大橋の交通があゆみ橋に分担され、主要地方道横浜厚木線を初め県道酒井金田線等、周辺道路の交通の分散化が図れたものと判断いたしております。特に厚木から海老名方向への円滑な通行が確保されているものと認識しております。  次に、鮎まつりの最大イベントであります花火大会の運営についてお尋ねでございますが、あつぎ鮎まつりは本市最大の伝統行事でありまして、毎年、市民の皆さんはもとより、県内外の多くの方々にも愛され、親しまれております。本年は第50回を迎え記念すべき節目の年に当たりますので、これにふさわしい企画とすべく、現在、花火大会の運営を含め、検討委員会を設置いたして準備を進めております。  今後につきましては、あゆみ橋も完成いたしましたので、これを踏まえ、実行委員会を初めとする関係機関のご意見もお伺いし、実施してまいりたいと考えております。  市長就任1年を振り返り、リストラの成果はどうかとのお尋ねでございますが、バブル経済崩壊後の景気の停滞は地方自治体への影響も大きく、本市の財政運営も年々厳しさを増しておりますので、事務事業の執行に当たっては、最少の経費で最大の効果を上げるため、行財政運営の簡素化、効率化を図ることが必要であると認識をしております。  そこで、全庁的なリストラを推進するため、就任当初、三大運動の1つとしてリストラ運動を掲げ、職員が一丸となって経費の節約に努めてまいりました。具体的な取り組みといたしましては、消耗品、食糧費、旅費の節減及び昼休みの消灯による節電等により、リストラの成果が上がっているものと判断いたしております。  今後におきましても、行政改革の趣旨を踏まえ、福祉及び教育関連を除く、運営費的な補助金の削減や審議会の統廃合等により、行政運営の効率化とリストラに努めてまいる所存であります。  次に、市民要望に対する行政サービスの現状についてのお尋ねでございますが、陳情、わたしの提案、市民対話、市民意識調査等により、市民の行政サービスに対する要望の把握に努め、多様化、高度化する市民ニーズに的確に対応し、市民が主役の行政運営に努めているところであります。  さらに、第2次行政改革の答申におきましては、市民の意見の反映方法及び行政情報の周知方法の充実や部課の名称の改善など、市民と行政とのかかわりの改善や市民にわかりやすい行政組織のあり方などが指摘されております。このため、今後におきましては行政改革の趣旨を十二分に踏まえ施策展開することとあわせ、従来からの三大運動に加え、新たに提唱した3S運動を積極的に推進することにより、市民サービスの充実に努めてまいる所存であります。  以上です。 139 ◯16番 降旗 功議員 それでは、お答えをいただきましたので、何点かにわたりまして再質問をさせていただきます。  まず道路部にお答えをしてもらいたいんですが、ご質問しますけれども、ただいま市長のご答弁では、あゆみ橋の開通に合わせまして、厚木方向から海老名側にはかなりの交通の緩和が図られたというお答えがありました。私も何回かあそこを通りまして、以前に比べましたらスムーズに海老名側にも行かれるというふうに認識をしておりますけれども、2点ほど残念なというか、課題があるかと思います。以前、構想があったかと思いますけれども、あゆみ橋を来まして、ちょうど金田酒井線にぶつかりますけれども、その先が丁の字で行かれないわけですね。その先に以前たしか直進で抜けるような構想もあるというふうに聞いておりましたけれども、この辺のところは実際には具体化されているんでしょうか。まず第1点、それ。 140 ◯窪寺克次道路部長 あゆみ橋の取りつけ道路のその先、県道に当たってからその先の地区についての道路計画ということでございます。これも以前議会の方でもいろいろと話が出まして、そのとき、今後の問題として、課題として検討すべきものと認識しているということを述べております。  ただ、この地区につきましては、ご存じのように、大変住宅が密集した地区でございますので、道路単独事業で行う問題としては大変困難が伴うもの、そういうふうに考えてございます。できればこちらの地区の例えば再開発事業などと一体となった事業のやり方を行った方が進捗状況、あるいはその事業自体の効果も大きいのではないかなというふうに考えております。  ここの事業そのものもそのときの認識とは変わりませんが、また、今市の新たな考え方といたしまして、この地区、ご存じのように、上流の方の三川合流地点の交通処理の問題、それらを踏まえました総合的な観点から今後この問題について取り組んでいきたい、かように考えております。 141 ◯16番 降旗 功議員 新しく道路をつくるという関係につきましては、大変住宅密集地でもありますし、大変困難が予想されるかと私も思います。立派な橋が32億円でできたわけですので、新しい道路をあえて強行してやると、相当の用地買収なんかがかかろうかと思いますので、別に新たに橋をつくった方が賢明かなという考えもあると思います。交通規制等、今相当規制をかけて一方通行だとかやっておりますけれども、厚木から、特に市役所前周辺はすいたような気がしますけれども、依然として海老名側から厚木に来るのは、ちょうど向こうの相模大橋ですか、あの辺でやはりネックになっているのは変わりないかと思うんですね。  それで思うんですけれども、あゆみ橋の交通量なんですけれども、これはまだ開通して間もないわけですから、交通量調査なんかはしていないかと思いますけれども、以前いただいた資料では、平成元年ですけれども、相模大橋が12時間で交通量1万8500台、相模小橋の場合は約12時間で4700台というふうに載っておりましたけれども、この辺は約半分になったというふうに理解してよろしいんでしょうか。 142 ◯窪寺克次道路部長 今お示しいただいた数字は平成元年の交通量調査ということでございますが、実は昨年11月に、このあゆみ橋が供用開始する前に周辺の道路の交通量を調査してございます。そのときの交通量を申しますと、相模大橋の断面で2万台弱の1万九千数百、それから相模小橋につきましては約5900台というような数字となってございます。  今後のあゆみ橋供用後の交通実態ということにつきましては、新年度に入りましてから本格的な交通量調査をしようと思っておりますが、供用後1カ月ということで、あゆみ橋の1ポイントだけにつきまして交通実態をちょっと調査してございます。それを見ますと、あゆみ橋自体の両方向の交通量でいきますと8729台ということでございまして、やはり海老名から厚木に来る方向の交通量の方が多うございまして5600台、反対に厚木から海老名方向が約3000台というような状況でございます。  この辺の台数につきましては今後どうなるかまだわかりませんが、一応予測した交通量よりは1割程度多いかなというような状況でございます。 143 ◯16番 降旗 功議員 やはり問題は、あゆみ橋を渡って厚木に入って、丁の字でぶつかっているところがネックのような気がいたします。  もう1点、橋のたもとに信号があるわけなんですけれども、堤防道路から来まして、あゆみ橋を直進する方向と、それからあゆみ橋を左折する方向に交通規制してございますけれども、大変残念に思ったのは、せっかくあゆみ橋ができました。信号があるのはやむを得ないと思いますけれども、堤防道路から来ましてあゆみ橋を直進する車は、橋の下を通らせて、相模大橋の下を通って厚木神社の方へ行くという流れをつくれなかったのかというふうに思えてならないんですけれども、この辺のところはどういう経過でああいうふうになったのか、ご説明願います。 144 ◯窪寺克次道路部長 実はこの点につきましては、接続する堤防道路の改良工事、本来はあゆみ橋の供用に間に合わせるべく進めておりましたが、残念ながら残工事が若干残りまして、二、三週間堤防道路の規制を行っていたということがございます。その結果、勢い車がほとんど県道酒井金田線に突き当たる丁字路の方に全部行きまして、そこから車が渋滞を起こして橋の上にも幾らか渋滞長が滞留するという状況がございました。  この堤防道路の工事自体につきましては先々週一応終わりまして、現況を見ますと、先ほどの海老名から厚木方面に来る5633台のうち、約4割の車が橋のたもとで左折をしまして、堤防道路を使って南側の方向、厚木神社の方向に行っているという状況でございます。県道酒井金田線の方向につきましては、その時点では大体4分の3の車が逆に北側の方向に向かっているということで、利用されているドライバーの方も、あゆみ橋を使って南側に行く場合は堤防道路、北側に向かう場合には県道というふうに利用のパターンがそろそろ固まってきたのかなというふうに見受けられます。  そういうことで、当初見られました、大分心配しました渋滞現象については解消の方向に向かっているものというふうに考えております。 145 ◯16番 降旗 功議員 あゆみ橋の下をおりて通過できるような道路もぜひつくっていただきたいというふうに思います。  厚木市内は河川がいっぱいありますから、堤防道路があるわけでありますけれども、基本的には堤防道路から橋に来た場合は、橋を直進するのをトンネルで下をくぐらせるとか、あるいは橋の下を通すとか、そういう方法をとれば渋滞解消には相当大きな役割を果たしますので、見てみますと、こういうところが結構ありますね。新小鮎橋だとか、戸沢橋だとか、新相模大橋、すべて堤防の橋にぶつかるところはトンネルで通過できるようになっておりますけれども、そんなような工夫を、これから建設する場合はそういう手法をぜひとも取り上げていただければというふうに思いますので、この点は要望しておきます。  それから、鮎まつりの花火大会の件に移りたいと思いますけれども、ことしはちょうど第50回ということで、その内容も50回の名にふさわしい内容にしていくんだというお答えがありました。私は、それはそれで大変結構なことだと思いますが、ここでちょっと問題の提起をさせていただきたいのは、せっかくあゆみ橋ができまして、その命名のいわれにもあるように、この鮎まつりの一環として行われている花火大会につきましては、いずれ何かのときから海老名側とも共同で実行ができれば大変すばらしいんではないかというふうに考えます。  昨年、教育委員会が「夏の風物誌花火」という、こういうすばらしい冊子を発刊していただきましたけれども、これを読ませていただきますと、大変勉強になるようなことがいろいろと載っております。第1回の鮎まつりの開催は昭和23年に行われたとか、それから、厚木の花火の一番最初に打ち上げられたのは山中藩であったとか、私がちょっと知らなかったこともこれに記述されております。  そんなことから、これを見てみますと、厚木で記録上一番初めに花火が登場するのは 150年前の1846年、今申し上げました荻野山中藩というふうになっているわけですね。あつぎ鮎まつりもことしで50回目ということで、年々盛大になってきておりまして、最近では6500発の総数打ち上げということで大変豪華になってきておりますけれども、相模川を挟んで右岸の厚木側の堤防と対岸の左岸の海老名側の堤防にもぎっしりと花火の見物客が集まって大変なにぎわいになっているのが現状なんですね。  私、思いますけれども、市長のお答えにもありましたように、近隣のところからも集まってくるかもしれませんけれども、約3分の1程度は海老名の方々の見物も相当堤防に来ているんではないかというふうに思います。こんなことから、あゆみ橋が開通したことをきっかけに、花火大会もぜひ海老名側にも呼びかけていただきまして、一緒に主催し、ともに楽しめましたら大変すばらしいんではないかというふうに思います。海老名市民の方も堤防でごらんになっておりまして、そのプログラムの中に海老名の内容が出てくれば、喜びも2倍にも3倍にもなるんではないかと思いますけれども、そんなことからちょっと問題提起をさせていただきました。  あつぎ鮎まつり50回の歴史がありますので、来年から即というわけにもなかなかいかない問題かと思いますけれども、そんな観点から何点か質問をさせていただきます。  実行委員会がこれをやるんですけれども、一般協賛金というのがあるんですけれども、海老名市民から受けているのは何件ぐらいあるのか。わかりましたら、お願いします。 146 ◯石井久雄経済部長 海老名からの一般協賛金の関係につきましては17件の企業関係に依頼をさせていただいておりますけれども、49回に対しましては10件協力がありました。 147 ◯16番 降旗 功議員 それから、厚木で行われる花火大会でありますけれども、対岸の海老名でも裏方として、交通規制だとか警備関係で大変お骨折りをいただいているかと思いますけれども、その辺の実態についてもし掌握していることがありましたら。 148 ◯石井久雄経済部長 49回の鮎まつりにつきましては、人出が38万人で、正確な数字というものはとらえておりませんけれども、それに対する約30%、11万人というふうに一応判断しております。 149 ◯16番 降旗 功議員 先日ちょっと海老名の広報を見させていただいたんですけれども、海老名の平成7年7月15日付の海老名の広報なんですけれども、やはり海老名の広報でも、花火大会で交通規制の案内が相当数ページを割きましてやっていただいているわけですね。そのように裏方では警備本部を置いたり、恐らく警察関係は座間警察になるかと思いますけれども、の交通安全課だと思いますが、そんなところでお骨折りをいただいているかと思います。  それから、問題は翌日、後片づけというんですか、河川敷だとか、清掃に関して大変な思いでボランティア団体がやっているかと思いますけれども、その辺の実態についてわかりましたら。 150 ◯石井久雄経済部長 その前に、今の質問の中で協力がどのくらいの人員かというふうな形だったんですけれども、これは海老名側の方では49回については 200名、警察関係、消防団関係、その他の各団体の協力は 200名というふうになっております。  なお、鮎まつりに対する翌日のごみの処理等については、全体的には海老名の方のごみの処理トン数というのは12トン、厚木の方で見込んでおりますのが16トンですから、その割合からしてみると海老名の方が非常に多いというふうな報告は受けているわけでございますけれども、厚木の方についてはそのような内容になっております。  特に海老名につきましては、河原口の自治会を中心とした各種団体関係 200名程度が参加し、その収集に対しては海老名の方の車を使って処理されているというふうな状況でございます。  以上です。 151 ◯16番 降旗 功議員 花火大会、大変豪華ですばらしいんですけれども、その後処理というか、後始末もさるものだと思います。特に海老名側では、こういう言い方が適当かどうかわかりませんが、よその花火大会でうちの方のがこんなに迷惑をしているんだという考えがあるのかどうかわかりませんが、そういう実態も、今部長の答弁では相当なごみの量が出ているわけですね。  私が思うには、このように、一緒にやらないかとはいうものの、既に協力関係がこの裏方ではできているわけですね。そんなことから、できることならばというふうに思うわけでありますけれども、この相模川の花火大会、ここ以外に上流だとか下流でも行われていると思いますが、その辺のところで川を挟んで対岸との協力度合いなんかについてはつかんでおりますか。 152 ◯石井久雄経済部長 神奈川県の状況を見てみますと、神奈川県で合同でやっているというふうなところはございませんけれども、東京都の場合には隅田川の花火大会が東京都の4区で実施されているというふうには聞き及んでおります。県内ではどこもございません。 153 ◯16番 降旗 功議員 先ほどご答弁がありましたように、残念ながら相模川のところでは協力関係はできていないということでありますけれども、であるならば、ぜひあゆみ橋ができたことを機会に、そんな呼びかけをぜひともしたらどうかというふうに思いますが、広域行政ということで隣の海老名との連絡協議会なんかがあるかと思いますが、定期的にやっておりますか。そんな会合はございますか。 154 ◯齊藤健一企画調整部長 ご指摘のように、隣のの海老名との広域行政研究会というのがございまして、このあゆみ橋の関係につきましてもそうした関係のところが入りまして協議をしてまいっております。ただいまのそうした問題についても、今後もそういう意味では話題としては上がろうかとは思いますけれども、基本的にやはり厚木の鮎まつりということで非常に広く知れ渡っているわけでございますから、その辺についてのいろいろ協力体制はありがたいわけでございますけれども、やはり市民のコンセンサスといいますか、そういうものも1つ大きな前提になるわけでございますので、慎重に研究をさせていただきたい、こんなふうに思います。 155 ◯太田 洋議長 降旗議員、ここのイベントの問題でまだ質問はございますか。どのぐらいありますか。じゃ、どうぞやってください。 156 ◯16番 降旗 功議員 今、企画調整部長の方から、慎重に市民のコンセンサスを得ながらということでお話がありました。ぜひそんな機会に投げかけをしていただきたいと思いますけれども、海老名の広報をちょっと見てみました。2月15日号、それと厚木の同じことしの2月15日号を見てみました。海老名の広報ではこの広報1面全面を使いまして「祝開通あゆみ橋」というふうに、事細かに写真入りで出ておりました。厚木の方はどうかといいますと、2面で半分ですね。抑えて「未来へと歩み続くアーチ橋 東の玄関に新たなシンボル」ということで出ておりましたけれども、これはトップ1面にしなかったからどうのこうのという問題ではありませんけれども、私、これも思いまして、海老名の方がシグナルを私どもにしているんではないかというふうに私は勝手に思っているわけでありますけれども、この問題は、50回続いた鮎まつりが伝統もありますので、やはり厚木の側から呼びかけをしなければ、向こうからというようなことにはならないかと思うんですね。  そんなことから、ぜひともそういった行政連絡会議の折には、慎重な配慮も必要でしょうけれども、議題として出す必要があるのではないかというふうに思いますので、もう1度ご答弁をお願いします。 157 ◯山口巖市長 大変貴重なご意見をちょうだいいたしまして、ただ、これから実行委員会あるいは市民の多くの皆さん方ともいろいろとお話をしなければならない問題も幾つかあろうかというふうに思います。と申しますのは、名称があつぎ鮎まつり大花火大会というような名称にもなっておりますし、こういう形では双方の行政体とともに手を組むということはなかなか難しいかもしれません。  伝統的な厚木大花火大会というのを、名称を変えながら、お互いの手を取り合っていくというような方法になればまた1つの方法かもしれませんけれども、今ご提言をいただいた内容を、あゆみ橋にちなんで、海老名の市長さんとも機会がありましたらいろいろと話し合いをさせていただきながら、あるいは商工業者、あるいは青年たち等々のいろいろのグループの中からもまたそんな話し合いをしていただくことがあゆみ橋のいわれにもなってこようと思います。そんな形の中で検討を続けさせていただきたいというふうに思います。 158 ◯太田 洋議長 ここで10分間休憩いたします。      午後2時59分  休憩    ──────────────      (徳間和男議員復席)      午後3時09分  開議 159 ◯太田 洋議長 再開いたします。降旗議員。 160 ◯16番 降旗 功議員 あと1点だけ、この花火大会について申し上げたいと思いますけれども、先ほども部長の方から東京の隅田川の花火大会のことが出ましたけれども、せんだって、私も大変気になっておったものですから、墨田区役所の文化事業室というところがありますけれども、そこに行っていろいろと状況を聞いてまいりました。  大変参考になるお話を聞けたんですけれども、隅田川がありますけれども、ちょうど隅田川の墨田区、台東区の上流の方に桜橋というのがあるんですね。これは歩行者専用のエックス橋というふうに言われておりまして、首都高速で行きますと、よく下に見えるところなんですけれども、ちょうど人間の形に両手両足を広げて橋の渡りをかけているということで、人間橋とも呼ぶんだそうですけれども、この桜橋、歩行者専用ということで、台東区と墨田区が友好都市を結んでいるというようなこともお聞きしました。  以前ここの花火大会は両国の花火と言いまして、江戸時代から相当伝統があるんですけれども、一時中断をしまして、去年たしか18回とか言っていましたけれども、名称も隅田川花火大会というふうに銘打ちまして、ここの運営というのは1年交代で、去年は墨田区が担当、ことしは台東区の方の当番区だということで交互に運営をしておるというようなお話も聞きました。  そんなようなことから大変参考になったわけでありますけれども、厚木の花火大会にいたしましても、確かに伝統ある第50回の鮎まつりという一環の中でやりますけれども、いずれ近い将来は──ここの相模川のところは大変由緒あるところなんですね。江戸時代には渡辺崋山も来遊しましたし、それから板垣退助ですね。文献によりますと、明治16年7月20日に箱根の方から厚木に着いているわけですね。ここで今の三川合流点の下流の方で遊船会をして、当日は妻田だとか清源院の方に行っているというような記述も残っております。板垣退助は、その前の年に金華山でもって刺客に刺されて重傷を負った。その翌年厚木に来ているわけですね。  こんなことから、厚木の相模川というのは大変由緒あるところでもありますので、厚木だけで享受していいのかということもありますので、ぜひ両でこれからもやっていただければというふうに思います。市長さん、行政のトップでもありますので、ことしの花火大会には海老名側のトップの方もお呼びして、名称も相模川大花火大会というようなことでやるような気持ちがなければだめだと思うんですね。そんなことから、ぜひとも機会を見つけて進めていただければというふうに思います。  それから、次に移りますけれども、リストラの関係です。大変1年間効果があったというふうに言われておりますけれども、本会議の冒頭にも、ごみの焼却灰の特別委員会の報告もありました。リストラという観点からいきますと、1億 300万円というようなリストラをし損なったというような結論も出ているんですけれども、これについてはこの次の新年度から半年間とりあえず従来業者に契約をしたいということで報告が議会の方にもありましたけれども、そういうことでいくんでしょうか。 161 ◯落合次郎環境部長 今議員さんおっしゃっていましたように、以前答弁したとおり、とりあえず半年間やらせていただきまして、この間もちょっと申しましたように、新たな業者なども選定しておるところでございます。 162 ◯16番 降旗 功議員 一口に、市長さんは特別委員会の中では、今の従来業者にも厚木の財政難の大変厳しい状況をお話しして、値段を下げていただいた。それでも相当なリストラであるというふうに認識をされたようでありますけれども、結果的にはもっと安い2業者があったわけですね。計算上でありますけれども、1億 300万円のリストラができたはずであるということになったわけでありますけれども、私は、こういった問題が9月の議会から12月議会とずっと論議されておりました中で、とりあえずまたもとの業者にいくというのはどうも納得ができないんですけれども、問題がなかったわけですから、とりあえず3業者に分散したというような決定をしていただければ、多くの市民の納得がいったと思うんです。  この辺のところはいろいろ考えますと、1億円あれば大変な、一口に1億円と言っても、市民要望とか、いろんなことを吸い上げてみますと、例えば防犯灯でありましたらどのぐらいの灯数が立つのかということを考えてみますと、設置費だけでしたら5000灯もつくんだと思うんですけれども、維持管理も含めたら3000基ですかね。今まで厚木についている防犯灯の数からいきましたら、約1万1000ぐらいついているかと思いますけれども、その半分がこの1億円ちょっとでできてしまうんです。
     そんなことを考えたら、やはり手痛い出費をするような形になってしまうんですね。そんなことから、ぜひともこういうようなことのないように慎重に業者の選定には当たっていただきたいというふうに思います。  それから、市長の交際費でありますけれども、英断を下しまして10%カットということで、市長さんみずからされたようでありますけれども、大体主なものはどんなものが切り詰められているんでしょうか。 163 ◯岸 勝正秘書部長 市長交際費の関係でございますが、平成8年度につきましては本年度の予算編成の方針に基づきまして、全庁的に10%カットというふうなことでございます。したがいまして、それに倣いまして市長交際費につきましても、数年来1100万円という金額でございましたが、本年度は 990万円という形で10%カットして予算の措置をさせていただいたということでございます。  交際費の主な内容でございますが、先般の本会議等でも官官接待等の問題もございます。そういったような形の中でそういったようなたぐいのものも数件は過去にはあったようでございますけれども、そういったものにつきましては一切今後につきましては出していかないという方針でございます。したがいまして、やむを得ない──例えば市長が公共的にいろいろ対外的な会合だとか、いろいろあるわけでございますが、そういったような限られた範囲の中でやむを得ない場合に交際費の対応をさせていただきたい、かように考えております。 164 ◯16番 降旗 功議員 それから、最後にいたしますけれども、わたしの提案という制度を昨年から実施されたかと思いますけれども、今まで前市長の時代には市長への手紙ということでやってきたかと思います。昨年から始めまして、この辺での提案の件数だとか、どういうものが大体主に来ているのか、その点、もし差し支えなければ。 165 ◯岸 勝正秘書部長 市長のわたしの提案の関係でございますが、昨年市長が就任をされまして以来、わたしの提案という制度を導入させていただきまして、今日まで件数にいたしまして 218件というふうな件数に及んでいるところでございます。それらの具体的な内容等につきましては後ほど市民部長の方からお答えをさせていただきたいと思いますが、わたしの提案 218件、いろいろの形で提案がされております。児童生徒さんからお年寄りまで、いろいろな市民の各層の方からご提案をいただいておるわけでございます。  これらのご提案につきましては、いろいろな市民各層の方のご意見やらご要望、そういったような内容でございますので、慎重に受けとめをさせていただいているところでもございます。中には匿名等がございますが、それらにつきましてはお答えをするということができませんので、非常に残念であるというふうに考えております。  それらのご要望のご回答につきましては、毎日、市長が出勤をされまして一番初めにお目通しをされます。内容によりましてはすぐにお答えをできるものもあろうかと思いますが、市長みずからが直筆でお答えをするというふうな内容もございます。また、内容によりましては、それぞれの部局等でいろいろな観点から検討しなければお答えができない内容等もございます。それらにつきましては、担当の部局の方へ戻しまして、それらの検討の結果につきましてお答えをしているというのが現状でございます。 166 ◯高橋信夫助役 先ほどのごみ焼却灰の関係で、もう先へ進んでしまわれたわけですけれども、ちょっと私の方からつけ加えさせていただきたいと思います。  まず1億 300万のリストラのお話がございましたが、これは単価を下げる前のトン当たり3万5000円に対するトン当たり2万6500円との対比では1億数百万の差が出るということでございまして、単価を下げましたトン当たり3万2500円との対比では7300万ですか、そういうことでございますので、その辺、ひとつお含みおきをいただきたい。  それから、ご提案がございました、とりあえず3業者に分散して対応すれば、市民は納得がいくのじゃないかというふうなお話がございましたが、最初に環境部長が答弁いたしましたように、当面4月から半年間はイバラキとの単価の引き下げの交渉も含めて契約をさせていただきたい。その6カ月の間にご提案のありましたことにつきましても取り組んでいくという姿勢でございますので、ご理解をいただきたいというふうに思います。 167 ◯太田 洋議長 続きまして、佐藤明議員。 168 ◯20番 佐藤 明議員 (登壇)通告により一般質問を行います。  議会と行政は車の両輪と言われておりますが、その両輪がうまく回転するには、それぞれの条件が必要であります。山口市長はこの1年、新市長としてそれぞれ施策の執行に当たり大変努力されてまいったと思います。しかし、長年続きました市政を変えていくことは、職員の意識を変え、または意思の疎通を思うように行わなければならないという点も多く、大変だったことと思います。  車の両輪の条件を整え、行政をうまく作動させるには、それぞれが与えられたところの責任を1つずつ着実に行わないと市民生活に反映させることができないことは必至であります。そこで、市政を車の構造に例えて申しますと、予算は燃料であり、市長、職員、各部署はエンジンであると思います。そして、クラッチは各施策、そしてそれを伝達し開始するためのところであり、ミッションによりその力と速度を調節し、プロペラシャフトによってデフに伝えられていきます。  デフというのはなかなか不思議な力を持ったところでございまして、作動させるためにジャッキアップをして空回りをさせますと、左の車輪を右に回しますと、反対側の車輪は逆に右に回っていく。要するに反対方向に回るわけです、フリーにして回しますと。そういう不思議なことがありますけれども、このプロペラシャフトが思うように作動して、そこでエンジンの力を傘型ギアのところに伝えてまいりますと、今度は同じ方向に回転していく。そしてそれで引っ張られていく。そういった調整能力を持つところであると思います。  したがいまして、車の両輪、行政と議会、これはフリーで回したときには逆回転をすることもあろうかと思います。そういった中で、完全に行政の力がエンジンをフルに回転させて駆動軸に回っていったときには、同じ方向に回っていく。しかしながら、その回転速度は右と左がバランスよく回っていくということがあろうと思います。そういったことによって、議会、行政がうまく走る。車も同じでございます。右に曲がるときには必ず内側の車輪が回転を少なくし、外側が多くなります。そういったことをやっていくことが我々の仕事ではないだろうか。したがって、こういったことが確実に正確に行われないと行政の執行はうまくいかない、つまずいてしまうのではないかと思います。  こんなことを考えながら、行政、いろんな問題がある中で、次のことを質問いたします。 (1) 市政一般について  ア 行政機関とその執行体制  (ア)窓口業務円滑化と親切度について  (イ)行政指導は適切に行われているか。  (ウ)地方自治法と厚木例規集について  イ 安全なまちづくりについて  (ア)市民生活の安全と施設の適正配置は    どうか。  ウ 及び公社所有財産の有効利用につい   て  (ア)地域住民とその要望についての対応    は。  以上、よろしくご答弁をお願い申し上げます。 169 ◯太田 洋議長 市長。 170 ◯山口巖市長 (登壇)佐藤議員より、市政一般について、行政機構とその執行体制について、安全なまちづくりについて等のご質問をちょうだいいたしました。順次お答えをさせていただきます。  窓口関係のご質問でございますが、私は就任当時から、三大運動の1つとして一声運動を実施しておりますが、これは市民の皆様に思いやり、優しさのある市政を展開したいという思いがあったからでございます。  また、本年から3Sということで、セーフティー、スピード、サービスという3つの観点からの新たな運動も展開しております。これも私が標榜しておるところでございます。市民が主役の市政を推進するため、迅速かつ正確で質の高い行政サービスを提供することにより、窓口を訪れた皆様に、厚木役所は親切だと感じていただきたい。それには市民の皆様と接点となる窓口における組織の機能及び環境面の整備、そして一番大切なのは職員の心構えではないかと考えております。親切、丁寧、そして礼儀正しく親しみのある態度で接していくよう、2つの運動を通して窓口業務の一層の円滑化に努めてまいりたいと考えております。  次に、行政指導は適切に行われているかどうかというお尋ねでございますが、行政指導は行政責任を全うするための手段の1つであり、本来規制を要するべき行為に対して適切な規制をすることは、市民の皆様の信頼確保に欠くことのできないものであることから、今後とも一層適切な行政指導に努めてまいる所存でございます。  次に、地方自治法と厚木例規集についてお尋ねであります。地方自治法は地方自治の本旨に基づき地方公共団体の組織及び運営に関する大綱を定めたものであり、地方自治行政の根幹をなすものであります。本市におきましても、地方自治法及び個別の法令に基づき条例及び規則を定め、またそのほか訓令、告示等、必要な規定を設け、行政の適正な執行に努めているところでございます。  地震や風水害などの防災対策に関連する安全なまちづくりにつきましては、厚木地域防災計画の災害防災計画等の中で全体の対応方向を示しております。特に災害発生の初動期等における活動で必要となります防災備蓄倉庫及び水防倉庫への資機材の確保並びに医療救護所用医薬品あるいは消火器などについての整備を図り、備蓄用資機材の充実に努めているところでございます。  しかしながら、既存の施設並びに今後の施設整備のあり方につきましては、より一層市民生活の安全性を確保することができますよう対処してまいる所存でございます。  市有財産は、公用または公共の用に供する行政財産として活用を図っておりますほか、普通財産につきましても貸し付けを行うなどして有効利用に努めているところでございます。また、土地開発公社の用地につきましては、代替地等で取得したものは駐車場、公園等の暫定利用を積極的に行っている状況にございます。お尋ねの地域住民とその要望についての対応でございますが、地域集会施設の例のように一定の原則もございますが、地域で用地の確保をするにも適地が見つからない、また確保するのも難しいということも承知しておりますので、要望の内容に応じて対応してまいりたいと考えております。  以上です。 171 ◯太田 洋議長 この際、お諮りいたします。本日の会議時間は、佐藤明議員が終了するまで延長することにご異議ありませんか。    (「異議なし」との声あり)  ご異議なしと認めます。よってそのように決しました。  佐藤明議員。 172 ◯20番 佐藤 明議員 ありがとうございました。私が最後ということだそうでございますが、大変皆さんお疲れですが、もうしばらくおつき合いをいただきたいと思います。  では、暫時再質問をさせていただきます。  もう先ほど来からいろんな話が出ております。市長の三大運動、それから3S運動、こういったことについてもいろいろとお話が出ておりますが、私どもがお聞きしたいのは窓口業務、これにはいろいろあると思います。届け出だとか相談、申請、申告、許認可または苦情、その他いろんな問題を受けている部署がたくさんあろうかと思います。その部署ごとにいろいろと対応も変わってくるかと思いますが、これは平成6年度版、総務部から出されております「あいさつ言葉実践マニュアル」、こういったものを基礎におやりになっているんだろうと思うんですが、それぞれ部署の対応の仕方について、これをどのように利用されているか、お聞かせいただければありがたいと思います。 173 ◯落合直文総務部長 それぞれの部署ということですから、私どもとしては常にそういった研修の1つの一環といたしまして、また「ステップアップ」というような研修向上の意味での冊子もつくって各部署に配ってございます。また、あいさつ励行、そういったものも総務部長名、また助役名で対市民サービスの中で常に励行してほしいというようなお願いはしてございます。  各部署においてもそれを受けまして、部長さん、課長さん、窓口19あろうかと思います。通常のセクションを別にして、特に窓口と言われるものが市民課を初め19課ございますけれども、そうした中で指導されているものと私は思ってございます。 174 ◯20番 佐藤 明議員 大体そのようにやっていただけるんでしょうけれども、これには相当細かく書いてございますね。迎えるときは、何時ごろまではいらっしゃいませとか、11時過ぎたらこんにちはとか、このような大分細かいところまで指定はしてあるのでございますけれども、これは口のきき方によっては、窓口によってはいろいろと誤解を招くことがあろうかと思います。  特に弱者といいますか、物をお願いに来る方の立場みたいな市民がおいでになったときの言葉遣いには特に気をつけていただかなければいけないんじゃないかな。相談事だとか、それから申請に見えたとき。こういったとき、相談事でも、はい、だめですよ、こうですよと、ぱっと紋切りでやられてしまう。その場合に何を心配して見えたかということをよく理解して話をしていただく必要があるんじゃないかな、こんなふうに思います。これが職員のいろんな応対の仕方、市民から見た場合のの職員に対する見方に変わってくると思います。  そこで、私もこの質問をするに当たって庁内をずっと歩いてみましたところ、あれっと思うことが幾つかございました。ここにおいでになるのは職員なのかな、それとも一般の人かなと思うような部署がございました。なぜかといいますと、私、今こうしてお話をさせてもらっている。こちらに30人の席がございます。そちらに制服を着た方が約30人、私服の方が、速記の方まで入れますと6名おいでになる。こういったようなところで話をしておりますと、向こう側は答えていただける人だなということがわかるんです。  ところが、窓口へ行きまして、制服を着ている方が3種類ぐらいいられる課があるんですね。大変難しいところなんです。要するに、皆さんが着ていられるようなユニホーム、それから技術屋さんが着られるブルーのジャンパー、それから作業員が着る茶色のジャンパー、かつ、洗濯をしてしまったから着がえがないからといって、自分で勝手に買ってきて着ているジャンパー、4種類ぐらいの方が執務をされている。一体どなたに何を言っていいかわからないようなところもあるんです。  これは予算のかかることかもしれませんけれども、できるだけそういったところは、やはりこれはの職員だなということがわかるような明示が欲しいな。名札がなかなかぴしっと見えないときもございますので、ぜひそんなことをやってほしいな。ここらが事務を円滑化して、お客様が来て、すぐどなたに話をしたらいいかという対応にもかかわってくるんじゃないかな。こんなふうに思いますが、いかがでしょうか。 175 ◯落合直文総務部長 被服の対応で職員判断というのはケース・バイ・ケースがあろうかと思いますけれども、私どもの事務服は3年ということで過去において支給といいますか、貸与しています。それが4年度以降はやはり節約しようということで、今5年から6年この青い事務服を使っていただきます。また技術職、それから女子の職員、夏場のものについては1年というようにやっていますから、当然場所によってスタイルは変わります。  しかし、私個人的には、これはしつけというか、資質の問題だと思いますから、幾ら服装があれであっても、公務員としてそうしたしつけを自分で身につけるということが本来の公務員の本質ではないかと思います。そういった面で、むしろ厚木役所に入って市民サービスの仕事をする職員だよという自覚はそれぞれが持っていかないと、幾ら総務で服をこうしなさい、ああしなさいと言うより、むしろそれぞれが常に公務員であるという範たるものをプライドとして持っていくというのが前提条件かなと思ってございます。 176 ◯20番 佐藤 明議員 ありがとうございます。そのような形でいけば、山口市政は非常にうまくいくんじゃないかなと思います。  ところが、けさのテレビでこんなのがございました。ちょっとは忘れたんですが、たしか大阪だと思います。子供のいじめとか子供の問題がいろいろある。学校の先生に制服を着せようということで1010万円の予算をつけたら、大変な反響を呼んだというようなテレビのニュースがきょうあったと思います。  そういったことを聞きますに、今おっしゃられたように、やはり1つの着る物がの職員としての気持ちを引き締めるのか、心の問題か、この辺があろうかと思います。しかし、私はやはり服装の乱れは心の乱れを呼ぶんではないかな、こんなふうに思います。したがって、そういうようなことが議論され始めたということについてどんなふうにお考えか、お教えいただきたいと思います。 177 ◯島崎 亘管理部長 ただいまのは学校の先生方の問題ですけれども、第1点としては、先生方は、1つは厚木の職員でないということと、もう1点は、約1030人くらいの先生がいらっしゃいますけれども、そういった先生方に統一した、役所で着ている事務服のようなものをお願いすることの是非という問題もあります。また、校長会とか教頭会とか、そういった段階の中で一応は相談をさせていただきたいと思います。 178 ◯20番 佐藤 明議員 私が申し上げましたのは、そういったようなことが言われる。例えばダンプカーを運転するときに、モーニングを着せて運転させるのと、向こう鉢巻きで運転させるのでは、どちらが乱暴な運転をするかなというようなことにもなろうかと思います。これはこれから大いに議論をしながらやっていただければありがたいな、こんなふうに思います。  次に参ります。許認可業務でございますが、特に気をつけて行政指導されるに当たっている点はどんな点がございますでしょうか。 179 ◯大木幹夫建築部長 佐藤議員さんのご質問でございますけれども、窓口業務で私ども建築部は許認可関係を3課持ってございます。したがいまして、申請に来る一般の市民の方、それから開発業者、設計事務所等、こういった外来の方が日々多いわけでございますけれども、特に一般の市民の方につきましては、いろいろと専門的でない、日ごろ余り経験したことのないような書類だとかなんかのことでもって来られるわけでございますけれども、これを業としている専門家の方につきましては、もうある程度なれておりますからよろしいわけですけれども、特にこういった一般の市民の方につきましては窓口としての応対につきまして親切丁寧に扱うように、日ごろ各関係課長との部内会議でも申しているわけでございますけれども、特に行政の窓口ということでもっていろいろとお願いするような内容が開発等のあれで多いわけですけれども、できる限りお願いする立場といたしまして、丁寧な応対を心がけているわけでございます。  以上でございます。 180 ◯20番 佐藤 明議員 大変ありがたいと思うんですが、この場合に特に今建築関係の方でお答えをいただいた中で、行政指導の中には事前相談といったようなこともあろうかと思います。特にこの事前相談について、業者の方がお見えになった場合においては、これはそんなに問題がないかと思うんですが、先ほどおっしゃいました一般市民の方がお見えになったときには、どの程度までの指導をされるんでしょうか。こういうことがありますと、次にこうなりますよ、こうですよ、だから、これまでクリアしなきゃいけませんよというような形でお話しになるんだと思うんですが、違反したりなんかしたら結果はどうなるというようなところまで事前にご指導なさるんでしょうか。 181 ◯大木幹夫建築部長 一応事前の相談窓口、事前の事前になるわけですけれども、審査課なり開発指導課の方へお客さんが来られます。その段階で特に一般市民の方につきましては、なかなかそれから先の流れというものがよくわかりませんので、ちょうど12月議会に村井議員さんからもご指摘がございましたように、今そういった流れの内容のものができてきております。これはたまたまここでもって新庁舎へ移りますので、その段階でもって表示をさせていただきますけれども、それから、日数的なものにつきましてもある程度それに入れまして、できるだけ最終的な流れまでわかるような形で指導していきたいというふうに考えています。 182 ◯20番 佐藤 明議員 ぜひお願いしたいと思います。  これは建築関係だけでなくて、ほかにも、要するに申告するところ、特に今行われております税務関係、確定申告や何かにつきまして、なるべく丁寧な説明をしてほしいと思います。特に税金の申告等に参ったときには、口のきき方、指導の仕方で 100かゼロかという問題も出てくる可能性があると思います。そういった意味で、こういうふうにやって、これはこうやると、皆さんにはこういう結果が出ますよというところまで教えていただかないと、後でトラブるもとができるのかな。こんなふうな問題が起きると、市民に対しては大変迷惑になると思います。そういった意味での親切さというものをぜひ窓口業務としてはやっていただきたい、こんなふうに思います。  また、前にも申しましたけれども、公共用地の買収や何かについていろんな相談に見えるとき、また側から相談に行かれる。これもやはり1つの窓口だと思います。1つの決めた形でこうなるんだよ。それだけでいくと、次の問題がどうなるかわからない。また次に来たときには前と違う話をされる。そうすると、聞いた方はどちらが本当であろうなというようなことにもなる。そういった矛盾した指導といいますか、口のきき方、また担当者が変わるとそういう話が変わってしまうというようなことが過去にあったかなかったか。もしあったらどんなケースだったか。思い浮かぶところがあったらお教え願いたいと思います。 183 ◯太田 洋議長 佐藤議員、これ、各所管でですか。 184 ◯20番 佐藤 明議員 所管が広くなり過ぎちゃって、何か答えができないようですから、そういったことのないようにしていただきたいということをまずお願いをしておきます。  そして、次がやはり同じ行政指導でございますけれども、もし事前相談に来まして、その指導に対して違反をし、指摘をされた場合においては、そのものはどんなふうになりますか。特にこの次にまた自治法の関係でお尋ねいたしますけれども、例えば都市計画法に違反した場合においては、建築の場合はどうされるか。または、そのほかのいろんな法律、農地法とか、そういうのがございますけれども、関連法令に違反した場合の規約といいますか、そういう基準があれば一応お教えいただきたいと思います。 185 ◯大木幹夫建築部長 開発等の違反物件等につきましては、都市計画法の43条1項並びに29条等で無届けでもってやります機会が多いものですから、こういったような関係につきましては除却命令等、是正措置を含めまして私どもの方でもって指示をしております。 186 ◯20番 佐藤 明議員 やはり指導につきましては適切な指導をひとつお願いしたいと思います。ただ単に難しいことを言うのではなくて、市民にわかりやすく、そして市民が納得のいく指導をしていただきたいと思います。  関連がございますので次へ行って、法令と厚木の例規集について、自治法とですが、本来法令と書いた方がよかったのかもしれません。これについて企画調整部の、我々も預かっております1巻から3巻までの例規集、1類から12類までについての見解、こういったものをお教え願いたいと思います。 187 ◯齊藤健一企画調整部長 地方自治法と例規集との関係ということでの見解というお話でございますけれども、先ほど市長の方からもご答弁申し上げましたように、この地方自治をつかさどっていく上で地方自治法は根幹である。当然それは憲法を受けての法律でございますけれども、そのほか個別法という法律がございます。基本的には個別法なり上位法の県条例なり、そういうものが優先するわけでありますが、そういう法令に規定されていない、いわゆる地方自治法で条例にゆだねておる細かい点、これについて行政執行をしていく上での条例並びに規則、それに伴う規程あるいは要綱等々、こういったようなものを例規集に効率よくまとめまして、これに基づいての行政執行をそれぞれの部局で責任を持ってやっていっていただく、こういう性質のものだろうと考えております。 188 ◯20番 佐藤 明議員 総体的にはわかりました。  そうしますと、企画調整部がこの法律に基づいておつくりになった例規集、これの指導をずっとされていると思うんですが、その指導され、これを解釈する部署は企画調整部のどこでしょうか。 189 ◯齊藤健一企画調整部長 例規に限らず、そうした法令関係についての問い合わせについては私どもの方の中の行政課が対応をいたしております。 190 ◯20番 佐藤 明議員 そうですね。行政課行政係の所掌事務事項ということ、5番、6番に該当するところだろうと思います。  そこでお尋ねをしたいんですが、地方自治法 234条に規定しております、この厚木の例規集の一般競争入札との関係の中で、事故、その他刑事法に関するようなことがあった場合にはどのような罰則規定がございますでしょうか。 191 ◯太田 洋議長 佐藤議員、部長指名ができれば部長指名でやってください。 192 ◯20番 佐藤 明議員 部長指名します。今の件は、指導されているのは、先ほど申しましたように、行政係の5、6で指導するようになっていると思います。法の精神を決めているのはそこでございますから、企画調整部からのお答えを願います。 193 ◯齊藤健一企画調整部長 法 234条、これは契約の関係でございますから、所管につきましては総務部の方が担当いたしておりますから、総務部長の方からお答えをお願いしたいと思います。 194 ◯20番 佐藤 明議員 私が申し上げていますのは、こういったことをやって、実務を執行するのは契約、総務だということであれば、じゃ、その他の部署ではそういうことはやっておりませんね。ほかの部署がやるときには、それに対して指導するのはやはり行政課ではないんでしょうか。その辺をはっきりとさせていただきたいと思います。 195 ◯太田 洋議長 佐藤議員ね、いいですか、契約の関係といいますと総務部の管轄になるので、この文言とか何かの問題でいくならば企画調整部の方でやりますけれども、その点どうですか。 196 ◯20番 佐藤 明議員 そうしますと、この件、ほかの例えば建築だとか道路部だとかいうところは一切そういう契約業務をやっていませんか。それを指導するのは総務ですか。法的な物の考え方の解釈、指導をするのは企画じゃないんでしょうか。 197 ◯太田 洋議長 ここで暫時休憩。      午後3時53分  休憩    ──────────────      午後4時06分  開議 198 ◯太田 洋議長 再開いたします。企画調整部長。 199 ◯齊藤健一企画調整部長 大変失礼をいたしました。   234条の6項の規定の関係でございますけれども、私どもとしてはこの6項に基づいて、いわゆる競争入札あるいは随意契約、これらの契約の締結の方法に関して必要な事項、これは政令 167条の4項以降に定められておるわけでございますけれども、その基準に沿って 234条に基づく契約は執行されている、こういうふうに解釈しております。 200 ◯20番 佐藤 明議員 ありがとうございます。そのように執行されていなければおかしいと私は思います。  そこで、もう1点お伺いいたしますと、この厚木の契約規則と一般競争入札、特に 234条との整合性についての解釈でございますが、厚木でいろんな契約方法がございます。その中で次のようなことが行われたことがあるか、またはないか。そういったことを調べられたことがあるかどうか、お聞きいたします。  それは、厚木と業者Aとします。Aがいろんな契約条項、これはそのときによって違うと思いますが、契約をしようとしていろいろと条件交渉に入っている。そのときに、その下請といいますか、そこの関連業者が折衝に来て、もとの業者がいなくて、代理業者が来て折衝をして物事をやるようなことがありますか。また、そういったことができますか、どうでしょうか。 201 ◯落合直文総務部長 ちょっと細かな話はわかりませんけれども、一般論で、通常の場合、代理でも当然ご印鑑をいただいて、契約のときにはそういった場合がございます。 202 ◯20番 佐藤 明議員 そうしますと、例えば私が契約をしたい。そして、私が行けないから、それでは隣の久崎業者に頼んで折衝してくださいと言ったら、それでよろしいんでしょうか。
    203 ◯落合直文総務部長 折衝というのはちょっとわかりませんけれども、平たく言えば、建築の申請なんかも、建築を行う業者さんが個人の代理で当然申請しますから、それは代理という資格がそこでわかれば、当然それは別に違法性はございません。  もう1つ、ちょっとあれなんですけれども、私ども契約の中では、今まだどういったものが、佐藤議員さん、これだというのがわかりませんから、核心に触れた話ができないんですが、1つには契約の中でそれぞれ経済性を重んじるもの、それから安全性を重んじるものということで、2つのいろんなことがございます。行政の中の逐条解釈でも、これは裁量に任される分がございますので、私どもとしては契約規則にのっとって出されたものについては当然これは認めて、それなりの選考をして発注していくというような流れがあろうかと思います。 204 ◯20番 佐藤 明議員 今の総務部長のお答え、ごもっともでございます。そのように行われていれば何ら問題はないと思います。  ただ、総務部で所管されないで、例えば随意契約をやる場合の話をいたします。随意契約を私がしたいと先ほど申しました。お隣を例に出しては申しわけございませんから、また別の方法にしますけれども、私が契約をしたいということを厚木へ申し入れて、随意契約の交渉をしたいんだと言って、私は行かないで、私の代理人を出して契約交渉ができますでしょうか。 205 ◯落合直文総務部長 それは当然委任状等、そういった手続を踏んで行っていただければ、これは構わないと思います。ただ、私はちょっと答弁が明確にできない部分があるかと思いますが、先ほど申し上げましたのは、契約する場合に、現在の契約の中では、何回も言って恐縮ですけれども、あくまで経済性を重んじるものと、それから安全性を重んじるものと両方ございますから、現在の契約の中では、例えば担当部が登録していない業者が仮にあったとします。そこにお願いしても、それは最終的には裁量でございますから、それは違法性がないというように解釈してございます。 206 ◯20番 佐藤 明議員 どうも私の質問の仕方が悪いみたいなんで、解釈がいただけないんですが、要するに、厚木の、それでは入札参加資格とか、委託業務をするための資格審査、これが行われております。そして、競争入札の場合には、社員であっても委任状、身分証明書を持ってこなければ、交渉相手として資格を与えていませんね。私が言っているのは、そういうものもなしで、私の例えば関連業者が随意契約の話に来て、その方と厚木は話をするんですか。そういうことがありますか。そういうことがあったらどうなんですか。  これもはっきり言って、企画のさっきの5条の方の関連になると思うんです。担当部がそういうことをやったり、何かをしたときに、どういう指導をされますかということなんです。 207 ◯齊藤健一企画調整部長 基本的にですけれども、ただいまの代理人の関係でございますけれども、いわゆる 234条の定めておる契約、これはいわゆる私法上の契約、いわゆる厚木が一般の民間の方々と同じ立場で契約をする、そういうための決めが 234条並びにそれを受けての 167条第4項以降のもろもろの決めがあるわけでございます。ですから、そういう場合に、今おっしゃったような形での代理の交渉というのは基本的に認められないというふうに考えます。  しかしながら、お尋ねの本旨でございますけれども、これはそういった地方自治法に基づく契約ではないわけでありますから、そこら辺のところを混同されないようにひとつご理解をいただきたい、こういうふうに思うわけです。 208 ◯20番 佐藤 明議員 私は、ある特定の業種を指して言っているんじゃございません。厚木全般の問題で契約条項との整合性の問題を聞いているんです。どうも話がかみ合いませんので、これはまた楽しみとして6月にやらせていただきます。時間がございませんので。  廃棄物処理法の問題などを私が挙げて言っているのではなくて、厚木全体の法の解釈を企画調整部はどうしているのかと言っているんです。企画調整部が言っていることは、資格のない人間であっても話をしてもいいんだと私は解釈します。それはないと思います。だから、その解釈ができるかどうかは、これからまた後の形にさせていただきたいと思います。 209 ◯齊藤健一企画調整部長 誤解のないようにお願いしたいと思いますけれども、私が申し上げたのは、 234条、これを適用しての契約の中では、今議員がおっしゃるようなことは認められない。こういうことは申し上げておきます。 210 ◯20番 佐藤 明議員 そのとおりです。 234条、これを拡大解釈しても絶対に委任状、資格要件を持たない者との契約または契約交渉はできないはずでございます。それをよく覚えておいていただきたい、こう思います。  次に、過去においてこういった変則的なことが行われたかどうか。これについても調べて資料をお出し願いたいと思います。もしなければ、私の方から、こんなものがあるよということで提示させていただくことがあろうかと思います。  続きまして、安全なまちづくりの方に移らせていただきます。防災備蓄倉庫の配置、こういった点と消防署、特に先ほど関戸議員からも指摘がございましたけれども、私どもの住んでおります地域における消防署の守備範囲等の問題についてご説明をいただければありがたいと思います。 211 ◯藤井信義消防長 消防署の守備範囲についてお尋ねでございますけれども、災害による被害を最小限に食いとめるためには、もうご存じのように、少しでも早く現場に着くことが必要でございまして、特に火災の場合は一刻を争うことでございますので、そういった意味合いから、各地域に消防署あるいは消防分署を配置してございます。  したがいまして、その配置は、出動をしてから現場到着までが5分以内で市内が包含できるように、それを目標にそれぞれの署々を配置してございます。 212 ◯20番 佐藤 明議員 ありがとうございました。前に聞きましたところによりますと、大体その守備範囲というのは厚木の場合は2キロ範囲というふうに伺っております。それでカバーするエリアをプロットしていただきますと、また私がひがむわけじゃございませんけれども、私の住んでおります上荻野は完全にエリアから丸々外れているんです。依知の一部が外れて、飯山の一部が外れております。  こういったものをカバーするように、私どもが安心して生活をさせていただくためには、ぜひそういったところへの配置をお願いしたい、こんなふうに思います。やはり安心して住めるまちづくり、5分以内にそういうことができるということであったら、きょうのあすというわけにはいかないと思いますけれども、ぜひそういった意味での適正配置をお願いしたいということを要望しておきます。  そして次に参ります。次に、地域の市民要望の問題でございます。先ほど市長の方からもお答えいただきまして、その都度いろいろな条件によって前向きな検討をするというありがたいお答えをいただきました。私どもの地域から平成6年に、たまたま民間といいますか、半公共的な地域のあく土地ができました。それについて地域の住民から、特に自治会連合会、自治会全体として前市長あてに、有効利用ということでお願いを申し上げたことがございます。  それについて前向きの回答を平成6年12月27日にいただいておるのでございますけれども、その後、現山口市長、それから村井議長のときにやはり要望が出ております。その写しはこれでございますけれども、いろんな形で今のところ前へ進まないような感じがあるのでございますけれども、こういったものは地域の要望でございますので、厚木として利用する方法、地域と話し合った中で、できるだけ取得をしていただけるような方法に前向きな考えがしていただけるかどうか。先ほどある程度は感触をつかんだのでございますけれども、いかがでしょうか。 213 ◯太田 洋議長 佐藤議員、何だか担当部でもわからないので……。 214 ◯20番 佐藤 明議員 こういう土地、そういったものに対する使い道その他を考えられる部署は、やはり企画だと思います。そして、それが買えるか買えないかを検討されるのは財務じゃないかと思います。したがって、こういう要望が出ておる。これに対応したのは、じゃ、どこなんでしょう。 215 ◯齊藤健一企画調整部長 議員のお話しの土地は、厚木農協の荻野支所の跡地の件であろうかと存じます。確かにおっしゃるとおり、平成6年8月9日に前市長あてに、自治会連絡協議会長名並びに農協代表理事組合長名で、跡地利用につきましての要望が出されております。この時点でいろいろ当時の庁議で検討されて、ある程度そういう方向づけといいますか、内々腹案は検討されたようでありますけれども、明確な回答ではございませんが、そういう線に沿って今後検討させていただくという回答はされております。  しかし、ご案内のようなこういった非常に厳しい財政事情にも陥ってまいりましたし、当初考えていたようなそうした形での方向づけということは困難になったということで、改めて平成7年にそういう形で地元からまた要望が出てまいりまして、それ以降においては財務等で対応をされたという経緯はございます。 216 ◯20番 佐藤 明議員 したがって、こういった地域の要望等について考えていただきたいと言っているのは、これは絶対だめですよと言われるのでなくて、検討していただけるということですからある程度はいいんですが、私どもへ入ってきた中では、ある1つのファクターが出てくると、だめ、いい、こういうような結論的な話をされる方があるようでございますので、できるだけ前向きのご検討をいただきたい。  それから、やはりこれは平成4年くらいだと思いますが、上荻野の自治会から廃線敷、そしてその地域の危険な場所について処理をしていただきたいという要望を出し、それについて予算計上をしていただいて調査していただいたと思います。その結果がなかなか後が動いていないということですが、そういった問題についても、地域の要望は、予算づけをして調査をしたら、必ずそれができるとかできないとか、こうやればいいというような、災害に結びつくような場所もございます。そういった点をも考えて、ひとつ前向きの行政を行っていただきたい。  それが先ほど申しました、車で言いました駆動軸を働かせたときに、同じに回っていくには、やはりデフという調整機関があって、そこで回るんだと思うんです。右側が1回転すれば左側も1回転というわけにはいかないと思います。ですが、やはり同じ方向へ向かって安全に動いていくということを考えてやっていただきたいと私は思うんです。  どうも最近、いろんな話の中で、どこかで1つぷつっと切れるとその話が進まなくなるようなことがある。そうではなくて、やはり横断的な協議をした中での話をしていただきたい。そして、それに対する適切な返答がいただきたい、納得のいく結果を出していただきたいというのが私どもの今回の要望でございます。  したがいまして、私どもは当初に申しましたように、この駆動軸の回り方がおかしくなると大変難しくなる。これから私どももよく皆さんがおっしゃる両輪で進んでいきたい。そのためには、それぞれの皆さんがそれぞれにきちっとした形で物をやっていただきたいと思います。  特にことし予算計上されました荻野運動公園のBゾーン、これについても同じだと思います。これについては後の問題についてまた検討していただけると思いますから答弁は結構でございますけれども、そういった大きなプロジェクトに対しても同じような考え方でひとつ進んでいただきたいということを要望いたしまして、質問を終わります。    ────────────── 217 ◯太田 洋議長 本日はこれで延会いたします。    ━━━━━━━━━━━━━━      午後4時25分  延会 発言が指定されていません。 Copyright © Atsugi City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...