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平成15年第3回定例会(第1号 9月10日)

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  1. 三浦市議会 2003-09-10
    平成15年第3回定例会(第1号 9月10日)


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    平成15年第3回定例会(第1号 9月10日)       平成15年第3回三浦市議会定例会会議録(第1号)                    平成15年9月10日(木曜日)午前10時開議  日程第1 会期の決定  日程第2 一般質問 〇本日の会議に付した事件   議事日程に同じ  ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 〇出席議員(17名)    議 長  松 原 安 雄     副議長  松 原 敬 司   (5 番)            (4 番)    1 番  石 渡 裕 子     2 番  出 口 正 雄    3 番  畠 中   宏     6 番  佐 瀬 喜代志    7 番  石 原 正 宣     8 番  立 本 眞須美    9 番  石 渡 定 子    10 番  北 川 年 一   11 番  中 谷 博 厚    12 番  高 橋 明 久   13 番  佐 藤   崇    14 番  小 林 直 樹   15 番  田 辺 冨士雄    16 番  土 田 成 明   17 番  加 藤   建
     ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 〇欠席議員(1名)   18 番  四 宮 洋 二  ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 〇出席説明員   市長        小 林 一 也   助役        越 島   功   収入役       二 谷 伶 省   教育長       鈴 木 恒 雄   政策経営室長    木 村   乃   行政管理部長    吉 田   茂   市民部長      若 命 信 之   保健福祉部長    砂 川 克 三   経済振興部長    青 木 光 男   都市整備部長    水 越 範 晃   下水道部長     青 木 勝 美   市立病院事務長   久保田 正 廣   水道部長      松 井   久   消防長       木 村 真 作   教育部長      高 木 伸 朗   財務担当部長    進 藤 留 次   公園担当部長    石 渡 輝 雄   水産・海業担当部長 長谷川 正 行  ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 〇職務のため出席した議会事務局職員   事務局長      蛎 崎   仁   庶務課長      藤 平   茂   議事係長      山 田 廣 一   書  記      長 島 ひろみ   臨時職員      越 島 多寿子  ―――――――――――――――――――――――――――――――――――           平成15年第3回三浦市議会定例会議長報告(第1号)                            平成15年9月10日(水曜日) 6月25日 第2回定例会において議決された「義務教育費国庫負担制度存続に関する意見      書」を政府関係機関に送付した。 6月26日 監査委員より例月出納検査の結果について報告を受けた。 6月27日 南下浦市民センターにおいて開催された第66回丹青会美術展に出席した。 6月27日 市長応接室において開催されたウォーナンブール市青少年派遣団の市長表敬訪      問に出席した。 7月1日 東京都千代田区九段会館において開催された全国自治体病院経営都市議会協議      会第31回定期総会に出席した。 7月1日 三浦海岸海開きに副議長が出席し、あいさつを述べた。 7月4日 横須賀市役所において開催された三浦半島地域高速道路建設促進期成同盟役員      会及び総会に出席した。 7月5日 三浦市体育館において開催された第15回三浦市老人クラブ連合会演芸大会に出      席し、あいさつを述べた。 7月7日 三崎魚市場において開催された第27回三浦市みなと振興会総会に出席し、あい      さつを述べた。 7月7日 「うらり」内うみぎょうプレイスにおいて開催されたウォーナンブール市派遣      団さよならパーティーに出席した。 7月10日 油壺観潮莊において開催された全国市議会議長会特定第三種漁港協議会の監査      会・役員会及び定期総会に出席し、あいさつを述べた。 7月10日 城ヶ島白秋詩碑前において開催された第26回みさき白秋まつり碑前祭に副議長      が出席し、祝辞を述べた。 7月11日 マホロバマインズ三浦において開催された暴力団排除対策推進協議会総会に出      席した。 7月12日 マホロバマインズ三浦において開催された及川竹男氏叙勲受章祝賀会に出席し、      祝辞を述べた。 7月14日 横浜地方法務局長に対し、市長ほか関係者とともに横浜地方法務局三崎出張所      存続の陳情を行った。 7月15日 埼玉県北葛飾郡松伏町議会環境問題調査特別委員会が行政視察のため来訪され      た。 7月17日 議会だより編集委員会が開催された。 7月18日 海南神社において開催された海南神社夏例大祭に出席した。 7月20日 市立南下浦小学校グラウンドにおいて開催された三浦市学童野球連盟夏季大会      開会式に出席した。 7月22日 三崎魚市場において開催された平成15年度三浦市幹線道路整備促進協議会第1      回幹事会及び総会に出席した。 7月24日 監査委員より例月出納検査の結果について報告を受けた。 7月24日 南下浦市民センターにおいて開催された第22回三浦国際市民マラソン第1回企      画実行委員会に出席した。 7月25日 議会運営検討会が開催された。 7月27日 諏訪神社において開催された諏訪神社例大祭に出席した。 7月28日 三崎警察署において開催された三浦市防犯協会総会に出席した。 7月30日 県立三浦ふれあいの村において開催された平成15年度姉妹都市交流における交      歓会に出席した。 7月30日 三崎魚市場において開催された三崎漁港振興協議会総会に出席した。 7月31日 若宮神社において開催された第37回神奈川県中学校総合体育大会相撲の部に出      席した。 8月1日 市立三崎中学校グラウンドにおいて開催された第46回三浦市少年野球大会開会      式に出席した。 8月1日 市長応接室において開催された平成15年度三浦市青少年姉妹都市国際交流派遣      団結団式に出席し、あいさつを述べた。 8月1日 横須賀市うみかぜ公園において開催されたよこすか開国祭「開国150年記念式典      」に出席した。 8月2日 三浦市総合体育館において開催された第6回三浦市少女ミニバレーボール大会      開会式に出席した。 8月5日 三浦海岸において開催された三浦海岸納涼まつり花火大会に出席した。 8月6日 三浦市農業協同組合松輪支店において開催された松輪土地改良区通常総会及び      松輪地区野菜かん水施設利用組合通常総会に出席し、あいさつを述べた。 8月6日 横須賀市議会議員が行政視察のため来訪された。 8月8日 三浦市農業協同組合毘沙門支店において開催された毘沙門地区農村基盤総合整      備事業組合通常総会及び毘沙門土地改良区通常総会に出席し、あいさつを述べ      た。 8月9日 若宮神社において開催された第27回関東中学校相撲大会に出席した。 8月10日 若宮初声っ子相撲場において開催された若宮初声っ子相撲教室に出席した。 8月11日 監査委員より定期監査の結果について報告を受けた。 8月16日 三崎魚市場において執り行われた平成15年度海上殉難者慰霊祭に参列し、追悼      の言葉を述べた。
    8月20日 横須賀市役所において開催された三浦半島関係議会議長会に出席した。 8月22日 総合福祉ツクイ三浦営業所において開催された同営業所竣工披露祝典に出席し、      あいさつを述べた。 8月23日 シーボニアプールサイドにおいて開催されたシーボニア夏祭りに出席した。 8月23日 三浦市民ホールにおいて開催された第12回海潮音に出席した。 8月24日 新潟造船株式会社三崎工場において開催された平成15年度三浦市総合防災訓練      に出席した。 8月25日 監査委員より例月出納検査の結果について報告を受けた。 8月25日 三浦市農業協同組合金田支店において開催された菊名金田土地改良区通常総会      に出席し、あいさつを述べた。 8月27日 市長応接室において開催された平成15年度三浦市青少年姉妹都市国際交流派遣      団市長報告会に出席し、あいさつを述べた。 8月31日 市立南下浦中学校グラウンドにおいて開催された平成15年度三浦市中学校秋季      総合体育大会陸上競技の部兼第56回神奈川県中学校対抗陸上競技大会三浦市予      選会に出席した。 9月5日 代表者会議、各派連絡会、議会運営委員会が開催された。 9月7日 若宮初声っ子相撲場において開催された第22回若宮初声っ子相撲大会に出席し、      あいさつを述べた。 9月7日 初声市民センターにおいて開催された下宮田若宮神社大祭祝賀会に出席した。 9月10日 次のとおり陳情を受理した。  陳情第15号 国に対し、「私立高等学校等への助成金の一般財源化に反対し、国庫補助        金の増額を要望する」意見書の採択を求める陳情書  陳情第16号 神奈川県に対し、「私学助成の拡充と30人学級の実現を求める」意見書の        採択を求める陳情書  陳情第17号 三浦市の私学助成の拡充と増額を求める陳情書  陳情第18号 「青少年の健全育成に関する基本法」制定を求める意見書の提出に関する        陳情  陳情第19号 高額医療費制度の改善を求めることに関する陳情  陳情第20号 三浦市立病院の民間委託に関する陳情 9月10日 市長より次のとおり議案及び報告が提出され受理した。  議案第35号 専決処分の承認を求めることについて  議案第36号 三浦市情報公開条例  議案第37号 平成14年度三浦市病院事業会計決算の認定について  議案第38号 平成14年度三浦市水道事業会計決算の認定について  議案第39号 平成15年度三浦市一般会計補正予算(第3号)  報告第7号 専決処分の報告について  ―――――――――――――――――――――――――――――――――――                午前10時00分開会・開議 ○松原安雄議長  おはようございます。ただいまより平成15年第3回三浦市議会定例会を開会いたします。  直ちに本日の会議を開きます。  本日の会議録署名議員に加藤 建議員、石渡裕子議員、出口正雄議員を指名いたします。  諸般の報告はお手元に配付いたしました報告書により朗読を省略させていただきます。  欠席の届け出が四宮洋二議員よりございましたので、あわせてご報告申し上げます。  これより本日の議事日程に入ります。  ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○松原安雄議長  日程第1 会期の決定を議題といたします。  お諮りいたします。今期定例会の会期は、本日より9月26日までの17日間としたいと思いますが、これにご異議ございませんか。(「異議なし」の声あり) ご異議なしと認めます。よって、ただいまのとおり決しました。  ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○松原安雄議長  日程第2 一般質問を行います。順次質問を許可いたします。  初めに、2番出口正雄議員の質問を許可いたします。               [2番出口正雄議員 登壇] ○2番出口正雄議員  おはようございます。フォーラムみうらの出口正雄でございます。議長の発言の許可のもとに、フォーラムみうら1番手として一般質問をさせていただきます。質問内容は通告書どおりでございます。よろしくお願いいたします。  まず、農政について。マリーゴールドの植栽事業、3年間の継続事業もことしで終了です。平成13年作付面積34.3ヘクタール、平成14年55.5ヘクタール、15年33.3ヘクタールと少なくなっていますが、春作のこれから作付も減、天候の影響に花咲きもおくれてしまいました。輸入野菜の残留農薬から端を発し、野菜は食の安心、安全を今一番求められています。そんな中で土壌をきれいにする植物として、マリーゴールドは広く世間に知られていますし、農薬や化学肥料の使用をなるべく減らすよう、環境保全型農業を進めている三浦農業としては、まさに象徴的な作物と言えます。  大根は三浦野菜にとって大黒柱的な存在です。マリーゴールドは大根の線虫防除以外に大根の肌をきれいにしてくれる効果があります。これは農薬を使わないで肌をきれいにする、そういうのは科学的にまだ証明できません。そして、競合する産地が多い中、若々しくみずみずしい肌の大根は買っていただく消費者の方にも喜ばれますし、新鮮な大根は三浦野菜のイメージアップにもつながります。そして、お客さんが喜んで買っていただけるということは三浦がもうかるということなんです。  三浦は農業、漁業と観光の町。マリーゴールドはそのうちの農業と観光の2つの役を背負っています。三浦への観光は車で来られる方が多いのですが、車をおりて三浦の自然を散策する人たちも、多く来られたお客さんが駅前の植え込みだけではなく、市内のあちこちで畑一面に咲き乱れているマリーゴールドを見たときは喜んでもらえるだろうし、土壌をきれいにするための作付ということを知ってもらえれば、なおさら三浦農業の意気込みを肌で感じていただけると思います。  このように、農業や観光に一役買っているマリーゴールドの植栽事業を3年間で打ち切ってしまうのは大変もったいないような気がします。できればさらに継続した中で進めていただければと思いますが、ご意見をお聞きしたいと思います。  次に、野菜の多目品栽培。三浦の畑の景色は、冬は大根だけ、春はキャベツだけと、よその産地を見てもこれだけ極端に単品の作物をつくっている産地はないと思います。大根、キャベツは外国からの輸入もあり既に飽和状態。14年は台風の被害、冷夏による影響で不作になり、減収にはなったがまずまずの相場だった。これが普通のできであればどうなったかわからない。  一応、共販の手取り単価の平均を述べさせてもらいます。平年並みの価格が青首大根350円、不作だった去年が857円。春大根、13年度が237円、14年度が891円。早春キャベツ、13年度518円、14年度824円。春キャベツ、13年度706円、14年度462円となっています。そして、農業を続けていくためには体に負担がかからないような作物に切りかえることも必要だと思います。  三浦市農協が横須賀農協と一緒に新たな取り組みとして、レタスの契約栽培を昨年約1.5ヘクタール作付けました。結果として上手にできた人もいれば、うまくできなかった人もいました。上手にできれば何事も問題ないわけですが、上手にできない人はその分収入が減るわけです。手探りの中で作付には当然大きなリスクが発生します。この大きなリスクをどうやって対応するのか。  また、せっかくつくっても売り先がなければ困ります。当然作付前から農協等と相談しながらつくるわけですが、取引のお客さんの要望や作物によって、年間を通してつくれる作物も出てきます。例えば、ホウレンソウ、コマツナなど、軟弱野菜などありますが鮮度保持が重要です。農家が生産のために背負うリスク、また個人でも予冷施設を持つのは費用的に無理があります。このような点について、市としても何か対応を考えていただいてもよいのではないでしょうか。ご意見をお聞きしたいと思います。  次に、農水省が進めている「食と農の再生プラン」に基づき地産地消を進めたらどうでしょうか。地産地消とは、その地域で生産された作物をその地域で消費するという考え方により行われている取り組みのことです。  例えばのことなんですけれども、市内の給食センターで使う野菜を三浦産の品物を使ってもらうのはどうでしょうか。消費の立場を提供することにより、いろいろな野菜を計画的につくれると思います。  また、大根、キャベツなどは大きな野菜産地だからこそできることもあります。例えば、大根のことをいいますと、共販規格2.3キロ以上は規格外と、そういう品物、味は変わらないんです。そういういい品物を供給したらどうでしょうか。キャベツ、やはり共販出荷の、外葉が2〜3枚切れている、通称パンクものといいますが、それも規格外なんです。しっかり結球していて、逆に味は甘みがあって大変喜ばれておいしいものなんです。そういう品物を上手に使えば、お互いにメリットがあるのではないかと思います。  また、「うらり」と同様な施設とはいきませんが、それに似た直売施設の充実。三浦半島をぐるりと回っているときに気軽に立ち寄れるような、三浦に観光で来たお客さんが途中トイレ休憩ができるような場所を設け、例えば宮川公園の一角を利用、そこで地元野菜や魚介類、またはそれらを加工した三浦オリジナル品の商品などを観光客に紹介すると。そして、直売のよいところは生産者が直接消費者と交流が持てるところにあります。生産者は消費者が何を望んでいるのか、どんなものが売れるのか、消費者はだれがつくったものなのか、どのようにつくられたものか、お互いに知ることができます。わざわざ消費地に行かなくても、地元で消費宣伝ができます。もっと三浦を知ってもらい、三浦のファンをつくることは非常に大切なことだと思います。そのことについてどう思われるのか、ご意見をお聞きしたいと思います。  次に、災害の応急と復旧についてでございますけれども、去る6月、7月、8月の雨量を比較してみますと、6月の積算雨量43ミリ、7月の積算雨量254ミリ、8月の積算雨量はといいますと何と400ミリまで達しました。台風10号の影響はありますが、過去10年の統計にも類を見ない雨量でございました。  ちなみに、平成5年の7月雨量が440ミリでございますが、8月の雨量に対しては断トツでございます。また、10年間の8月の雨量の平均は73.3ミリと、本年の8月の雨量の5分の1以下となっています。また、7月、8月の雨量を合算してみますと654ミリという多量な雨量となっています。10年間の平均年間雨量は1,423ミリですから、2カ月間で年間雨量の2分の1近く降ったということになります。  そして、8月14日から16日の間には320ミリの雨量が、特に8月16日は214.5ミリという驚異的な雨量を記録いたしました。でありますから、当然土砂流出、がけ崩れ、路肩崩落、道路の冠水など、さまざまな災害が出てくるわけであります。三浦市の8月15日の被害状況は次のとおりです。三浦市道関係の被害が21件、河川防災関係は3件、そして大雨に伴う被害は15件、全体としては38件と過去5年間の中で最大の被害状況でありました。中でも土砂等崩落災害が25件もありました。そのために通行どめの被害が出ました。  おかげさまで土木整備課、消防署、県の対応や地域住民のおかげで、早急に対応して復旧してくださいましてありがとうございました。ところが、いまだに復旧のめどが立たないところが数カ所ございますが、そういうところは民々の話し合いの対応にお任せしている状況ですが、それでよいのでしょうか。また、市、県の対応だけで解決するものでしょうか。例えば、民々だけで解決できない状況も出てくる場合、市側の補助、助成は考えているのかお聞かせください。  そして、その他の質問に移らさせてもらいます。飯森総合公園テニスコートのことについてちょっとお話しします。(仮称)飯森総合公園テニスコート並びに飯盛調整池公園テニスコートについてお聞きいたします。  飯森総合公園テニスコートの新設は、土地の有効活用とスポーツ振興の一環として、テニスの普及を図る目的かと伺っておりますが、その点いかがですか。そして、三浦市のテニス人口はどのくらいですか。また、テニスコートのニーズはどのくらいございますか。飯森総合公園テニスコート並びに飯盛調整池公園テニスコートを有料にした8月以降の両コートそれぞれの利用率はどのぐらいですか。そして、運営は利用者の利便性に配慮して適切に行っておりますか。  以上で1回目の質問とさせていただきます。 ○松原安雄議長  市長。                [小林一也市長 登壇] ○小林一也市長  おはようございます。出口正雄議員の1回目の質問にお答えをいたします。  まず、マリーゴールドの問題からお入りでございます。マリーゴールドの問題について2点のお答えがあったというふうに承知をいたします。  まずはその1点として農業問題。これは3カ年の継続事業というお話がございました。そのとおりでございます。ただし農業に関しましては、この継続事業、マリーゴールドの事業を始めるに至ったまず理由は、もう既に農家の皆さんが自発的に何年も前から線虫予防と。お話のとおり大根の品質をよくするということで、自発的に相当多くの場所で栽培よりも、より大根のきれいな栽培のためという形での花を咲かせていたというのが、大変きれいな花でありますし、これが観光にも役立てないかということで、三浦市ももてなしの心と、おいでの方に三浦をよく見ていただこういうということも含めて、マリーゴールドの花の色を利用させていただいたという形で、マリーゴールド植栽事業を始めたのが契機でございまして、まずお話のように農家の皆さん方が率先して、少しでも品質のいい大根をつくりたい、そしてまた環境にやさしい、また今、多くの消費者の皆さんが健康野菜と、安心して食べれる農産物あるいは海産物というニーズに合った栽培を努力をされたことが一つゆえんだというふうに承知をいたしております。  ということで、農家の皆さん、特に三浦の方々は、自分たちの作品を自信を持って出荷をし食べていただくということに大変努力をしております。それについてはまさしく農業国でありますし、近郊型の農業ということでは、農家の皆さん努力……。近隣の大消費地だけではなくて、前にもこの場でお話しいたしましたように、毎年2度青森、秋田と、あるいはまた北関東という市場の皆さんをお呼びをして、栽培状況を見ていただいたり、また農協の役員の皆さんとの意見交換をするという形で、いかに三浦の農家の皆さんが安全な野菜づくりに努力をしているかというのをつぶさに見ていただくと、いろんな努力をしていると。その結果、大変三浦の農産物が安心で、そしてまた品質もいいという評価をいただいていると。これはひとえに農家の皆さん方のご努力によるものというふうに私も承知をしておりますし、これからもぜひ安全な、そして健康志向の消費者の皆さんのニーズに合う野菜づくりをこれからも進めてほしいというふうにお願いをしたいというふうに思っています。  そういう意味でマリーゴールドにつきましては、大根のための栽培、これにつきましてはこれからも農協の皆さんとも相談をいたしながら、マリーゴールドについての今までのような施策はこれからも続けていくように努力をしたいというふうに思っています。  同時にまた、いわゆる花を飾るという意味での観光の面から見たマリーゴールドにつきましては、いわゆる3カ年の事業という形で、15年度、今年度で一応終わるわけであります。申し上げた農業としてのマリーゴールドにつきましては、これからも三浦の安全野菜という面からは、ぜひとも農家の皆さん、また農協の皆さんにも努力をしていただきたいし、行政としてもできる限りのご支援はいたしたいというふうに考えております。  一方の3カ年事業におきますマリーゴールド植栽事業につきましては、これ今、三浦市でも3カ年の継続事業の終わりを見て、これからの16年度以降をどのようにするかというのを、いわゆる行政評価という意味で、どのような効果があったのか。特に観光の面、あるいはもてなしの面、いろんな意味でどのような形でこれから事業を行うか否かということを検証をしてから結論を出したいというふうに思っております。3カ年一応テストという期間が過ぎるわけでありますから、そういう意味でこれから行政の中で検討をし、来年度以降には今までの3カ年の実績を判断の材料にしたいというふうに考えています。  特に、そういう意味では農家の皆さん、またもとへ戻りますけれども、大変ありがたいことに、私いつも東海岸を経由して役所まで来るんですけれども、松輪地区の本当の道路沿いの農家の皆さんが、線虫予防のために早くすき込んだほうが労力的にも、また効果的にもいいということなんですけれども、せっかく沿道に咲かせていただいたという、多分そういうお心があるんでしょう。ぎりぎりまで咲かせていただいて、もう完全に茎が干上がっているんです。これはすき込むわけにいきませんので、農家の方がお2人で根からこいで、今、畑に逆さにして干していると。これはいずれ燃やすなり何なり処分しなければいけないというふうに思うんですけれども、これは単に畑の線虫予防だけではなくて、沿道を通る皆さんに見ていただこうという思いが、最後まで、ぎりぎりまで咲かせていただいたというふうに、私も大変ありがたいなというふうに思っているんです。  その半面、農家の皆さん、こいで逆さにして干すというのは、大変な労力。早い時期に機械ですき込んでしまえばいいんでしょうけれども、それではいわゆる観光という面からはという思いやりからぎりぎりまで咲かせていただいたというふうに思っています。そのことも含めてこれからの検証の材料の一つにもしたいなというふうに思っています。そういう意味で改めて農家の皆さん方にはいろんな形で協力をいただいております。  ただ、観光の面からいきますと、やはり沿道というのは一つの条件にもなるわけですけれども、そういうところも含めてこれからもお願いしなければならない部分もあろうかというふうに思っています。  それから、多品目栽培の話であります。これは確かに昨年の台風、3つ大きなのが続けて来たという形で、農家の皆さんは種をまきかえたり大変なご苦労をされました。結果、非常に安定した価格で、大根から春キャベツまでいい価格で推移をしたというのが現実ですね。これまた言いかえれば、三浦に限らず、今、日本全国で栽培技術が発達いたしまして、設備も整ってきました。同じ大根なりキャベツが、同じ時期に大消費地に集中するということからすると、いわゆる需要と供給のバランスがもうある意味では供給過多というのもこれは現実なわけです。そういう意味で天候に恵まれて、いい製品がたくさんできたときが果たして価格的にはいいかというと決してそうではないわけです。その意味で出口議員のほうから多品目栽培というようなお話になったというふうに思っています。  私自身も今、土地改良区の総会がつい最近、最後の総会でそれは多分終わりましたけれども、各地の土地改良区の総会で、いろんなあいさつの中で、学校給食の地産池消の件でお触れになりました。これも今、教育長とも相談もし、経済振興部とも協議に入っておりますけれども、学校給食に地元でとれた食材を何としても提供して、食材に入れてほしいというのを、これは給食の立場にはお願いをしてありますし、特に改良区に出席の農家の皆さんにも、面倒がらずに、ひとつ大根、キャベツだけやっていれば、これは面倒でなくていいと思うんですけれども、そうじゃなくて、せっかくの今の供給過剰ということも含めて、三浦はもともとニンジンでも、タマネギでも、サツマイモでもとほとんどできるわけです。そういうことで、家庭用につくっている方もたくさんいるわけですから、ひとつ教育委員会のほうからこの時期にはこういう品種がどのぐらい必要だということをお示しもし、それにあわせて農協の皆さんが中心になっていただいて、農家の皆さんのほうで計画栽培してほしいというふうにお願いをしております。ということで、これはぜひ16年度から地産地消という前提、特に農家の皆さんの作品が、少しでも多く三浦の子供たちの口に入れるように、結果的には出荷調整にもなるわけです。ということも含めて、これは多品目栽培、特に地産地消については、これから特に力を入れて行政としても行っていきたいというふうに考えております。  これできれば100%は無理かもしれませんけれども、食材の大半は三浦市からとれる農産物、あるいは海産物で賄ってほしいと。これは私の願いでもありますので、特にこれは、ただし農家の皆さんにいろんな形で協力をいただかないといけない部分があります。そんなこの時期に少しばかり面倒だよということになりますと、これはなかなか難しい面もありますので、これは発注する側の学校給食の側と、生産する農家の皆さんとで、きっちりと調整をし、お互いに理解をし合っていただきませんとこれはかないませんので、これは出口議員のほうからもまた農家の皆さんのほうにもいろんなお話もいただき、協力体制をつくっていただくことにもぜひお願いをしたいというふうに考えております。  これはちょっと話がそれますけれども、先週に長野県の姉妹都市の須坂市の「全国花いっぱい大会」に呼ばれまして、行ってまいりました。次の日が日曜日でしたので、またあわせて隣の小布施町のほうに足を運んでまいりました。  そのときに、三浦市でも総合計画で6次経済というのを標榜しております。実は小布施の町でもこのような形で6次産業センターという施設もつくってありまして、文字どおり1次産業、そしてまた先ほどキャベツのパンクしたのだとか、大きくなり過ぎた大根という話ありましたね。同じようにリンゴで1個として販売できないような、多少傷のあるリンゴ、あるいはブドウを農家の皆さん方が、このセンターの中に加工場が併設してありまして、加工場の中でそういうリンゴなりブドウをジュースにしたり、いろんな形でのブドウジュースをつくったり、あるいはリンゴを小さくさいの目にして、それをまた販売したりという作業もしておりました。ということで、学校給食ですとかいろんなところへ、特にせっかく丹精したのがちょっと規格が外れたからこれを廃棄するというような廃棄処分の場所も大変ですし、またせっかくの労力もむだになるということも含めれば、食材を最後まで活用するというのは、既にこのような形で小布施町では立派に事業として成り立っていると。  20名ほどの農家の皆さん方がそこで一緒に作業をしているということになれば、雇用の創設にもなるというふうにも思いますので、どんな形で、これからも研究する余地がまだまだ三浦は十分あるなというふうにも実感もして帰ってまいりましたので、これから特に地産地消と、また多品目栽培、そしてまた規格に外れたものを畑の中にすき込んでしまったり、不法投棄という形で処分されることのないように、少しでも有効利用できるように行政としてもこういう形で協力をしたいというふうに考えています。  それにつきましては、私のほうでも同じような立場でございますので、皆さんと協力し合いながらやっていきたいと。特に今、私自身も農家の皆さんにいろんなところでお願いしているのは、今、産地間競争というのは大変厳しくなっていますし、同時に日本国内の産地間だけでなくて、外国産の価格の安い品物が大量に入ってくる時代にもなっています。今も貿易問題の中で関税をどうこうという形で、日本国対外国の争いにもなっているわけですから、やはり何といっても三浦市農業の経営の体力を強くしなければならないということを、ぜひとも農家の皆さんにもご認識をいただきたいというふうに思っています。  これは農家の方が大変高価な500万も、600万もする冷房つきのトラクターを、あるいはまた個々の農家で作業場で大根を洗う機械、選別する機械というのは、今までは余力があったからできたというふうに思いますけれども、やはりこれからはコストを下げていかないと、全国的な産地間競争にはこれからはなかなか勝ち抜くことは難しいというふうに思っています。共同経営ということを積極的にやはり農家の皆さん自身も気持ちを入れて取り組んでほしいなというふうに思います。  これにつきましても、むしろ農協さん、あるいは行政のほうでも力を入れて、農家の皆さんにも提言もしていかなければならないというふうに思っておりますので、今までのようにそれぞれ自分でできている時代はよかったんですけれども、また体力のあるうちに、やはりこれからの国と国との争いにもなるわけですから、負けないような仕組みづくりをぜひともこれから農家の皆さんにもご認識もいただき、一緒に仕事に取り組んでいきたいというふうに思っております。これもまさしく農家のご出身代表の出口議員にもご認識いただいて、ご協力を賜りたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをしたいというふうに思います。  次に、災害の問題です。災害はことし特に8月、本当に異常気象という中で農家の皆さんも、そしてまた一般の市民の方々も多くの場所でいろいろな災害に見舞われました。幸い人身に影響があるまでは至らなかったのが不幸中の幸いとは思いますけれども、三浦にとりましては近年にない大きな被害を受けた年であるというふうに思っています。  その中で地元の皆さんや消防の職員、あるいはまた関係の業界の皆さんにもいろいろな協力をいただきましたという形で、比較的早く災害復旧もかなったというふうに思っております中で、これからも安全に暮らせるまちづくりと都市基盤整備につきましては、十分に力を入れていかなければいけないというふうに考えております。  特にことしは冷夏ということも含めて、これ先般、神奈川県の市長会その他でも、いろんな形で発言をする機会がありました。中でお願いしたのは、すぐに答えが出ると思いませんけれども、やはり三浦にとりましては冷夏というのは非常に大きな災害なんです。海水浴の皆さん、あるいはまた飲食店の皆さんも、これは形としては単に来遊客数の減少という形でしか表へ出ませんけれども、海の家を組み立ててまたばらす。またその間人件費その他を考えると、ことしは同じように物的な損害とはなりませんけれども、三浦全体が経済としては大変大きな損害を受けたという年でもあります。  これについて、これは行政としてすぐにどうという手当てができるわけでありませんけれども、やはりこれについてのしかるべき対応、あるいは国・県のお考えも、これからこういう場合に対するひとつ対処の仕方、ひとつ検討の材料に入れてほしいというふうにお願いをしてあります。  その意味では、特に海水浴場を経営される皆さん、そしてまた飲食店の皆さんも冷夏という大きな被害を受けたという意味では、三浦にとりましても同じように災害的な出来事というふうに私たちもとらえておりますし、これから対応策も、よその町では気温が何度に下がったらばどの程度の補償をするとか、いろんなやはり対応策も考えているところもあるわけでありまして、そういうことも含めて、これから単に天候任せ、成り行き任せではならないというふうに思っておりますので、これから研究の課題の一つだというふうに受けとめております。  これについて、特に民々の問題ですね。民地の受けた被害をどのように行政として対処できるかというお尋ね、むしろご要望でございます。これにつきましても、筋論から申しますと大変難しい問題でありまして、民間同士の話は民間同士で片づけて処理をしていただくというのは大原則でありますけれども、そう言いましてもなかなか処理し切れない場合もありますし、特にそれが公共に及ぼす影響がある場合には、行政としてもこれはしかるべき対応をとらなければならないということで、場合によってはということになりますけれども、対応する場合もございます。これはあくまでもケース・バイ・ケースと。災害の大きさですとか、周りに及ぼす影響その他も含めてこれからはその都度対処していきたいというふうに思っております。これはなかなかこのケースはどうだと、個々のケースの判断になろうかというふうに思いますので、一概に民々においても行政が必ず財政出動するということにはならないというふうに思いますので、そのようにひとつご理解を賜りたいというふうに思います。  改めて災害の問題で、先般の8月24日に行いました総合防災訓練のときにもご参加をいただき、私からもお礼申し上げましたけれども、このような災害のときに市民の皆さんにもご承知いただきたいのは、昨年の11月に三浦市の建設業関係の3団体の皆さんに、災害のときの復旧、あるいは対処の協定を結んでいただいております。今度は幸い出動いただくほどの大きな災害に至りませんでしたけれども、このようなときには準備もしていただいておりますので、そういうときの対策も三浦市だけではなかなかし切れないという形で、民間の防災訓練にご参加いただいた方、目の前でごらんいただけたと思いますけれども、ショベルカーですとか、ダンプカーとか、いろんな機動力を持った、機械力を持った組織が応援体制をつくっていただいておりますので、そういう大きな災害のときには形でのご協力がちょうだいできるという意味で、ある意味ではご安心をいただきたいというふうに思います。  最後のテニスの問題につきましては、担当のほうからお答えをさせていただきたいというふうに思います。
     以上でございます。 ○松原安雄議長  お暑いようでしたら上着をおとりいただいて結構です。  公園担当部長。              [石渡輝雄公園担当部長 登壇] ○石渡輝雄公園担当部長  出口議員さんの1回目の質問のうち、飯森総合公園のテニスコート並びに調整池公園のテニスコートにつきまして、まずテニス人口といいますか、それがどのくらい、それと8月以降の利用状況、それと管理運営がどうなっているという、それらの質問があったわけなんですが、1点目のテニス人口でございますが、市内にはたしか4団体ほどありまして、350人ほどがテニスをやっております。  そのほか8月以降の利用状況でございますが、8月から有料公園施設として有料として開放しているわけなんですが、飯森総合公園のテニスコートにつきましては2面あります。8月につきましては155回利用できる回数があるわけなんですが、それに対して利用実数としましては、A面が43、B面が35、それと飯盛の調整池公園のほうですが、これも同じく155回に対して63ということで、利用率としましてはA面が27.7%、B面が22.6%、調整池公園が40.6%です。これは利用実数、先ほどのお話にもありましたように、8月は大変雨があったもので、申し込みそのものはこの数字を上回っております。  あと、管理運営の関係でございますが、基本的には市の都市整備部の公園担当でやっているわけでございますが、調整池公園のほうにつきましては、これ自主管理団体で、テニスコートだけじゃないわけなんですけれども、公園全体について自主管理団体であります飯盛のテニスクラブに報償金という形でやりながら管理をしていただいているという、そういう状況でございます。  以上でございます。 ○松原安雄議長  経済振興部長。              [青木光男経済振興部長 登壇] ○青木光男経済振興部長  ただいま出口議員さんのご質問にございました直販施設の考え方についてというご質問がございました。その直販施設についてのご答弁をさせていただきます。  まず直販施設につきましては、ご質問の中にもございましたように地産地消、あるいはお客様の利便性の向上と同時にその施設からの一つの情報の発信、いわゆる三浦野菜のPR、これについては非常に大きな効果があると考えております。そういう中で以前から野菜の直販施設のご要望等々いろいろございました。そういう中で現在、市としましては、一つには国道沿いの民間の所有地を想定して、今、設置の検討をいたしております。この土地につきましては、現在ほかの目的で今年度いっぱい使われておりますけれども、その使用が終わった段階で、その設置につきまして土地所有者の方とも調整といいますか、お願いをして、できればそういう中でのひとつ設置をしていきたいと、そんな考えでおります。  以上でございます。 ○松原安雄議長  2番。               [2番出口正雄議員 登壇] ○2番出口正雄議員  2回目の質問をさせていただきます。市長さんの、いろいろ三浦の農業に対して本当に温かいご意見ありがとうございました。  でも、マリーゴールドのことに、ちょっとしつこいんですけれども、花いっぱい運動と、それ以外の農地のほうのマリーゴールドを分けて考えた結果、これからも三浦農業にとってはやはりマリーゴールドは救世主ではないかというような気持ちです。なぜなら16年度から土壌消毒、DD注入といいますけれども、非常に軽減され、現在のように良品の作物ができにくくなると想定されます。むしろ土壌消毒にかわる粒剤の消毒剤が多量に混入され、そして三浦の土壌も農薬漬けになる可能性があるのではないかというふうに私は感じています。  ところが、そういう薬剤の効果は私が農業をやっている限りでは、先ほど述べたように、きめ細かい肌の大根をつくることはできません。そして、安全でおいしい農作物をつくるためにも、必要不可欠ではないかと私は思っております。そして、パイロット事業の花いっぱい運動のマリーゴールド植栽事業は、3年間やってことしは終わりだということを聞きましたが、このいい機会を得て、また新たに三浦の農業の農家の人たちも見詰め直す栽培事業だったかなと私は感じております。  そして、次に多目品野菜について。まだ市長さんが言ったように、三浦農業は自家製野菜を――多目的に作物を栽培するのが大半なので、自家製野菜ですよね、その野菜をまめにつくって協力というのは、これから考えていかなくてはならないんですけれども、やるからには市場に出荷する。そして、まだまだ研究の余地がたくさん多いと思いますが、市場に出荷するためには、何度も試作し、そして試食し、研究していかなければならないと思います。でも、三浦の農業は気候の利を生かして大型産地にも引けをとらない品質、そして味覚を再現できると自負しております。  例えば、天候には左右されますが、ブドウ、ミカン、サクランボ、その他いろいろな作物がありますが、こういう作物は産地よりも早く出荷できる有利販売なわけなんです。そして、先ほど言われた直売の施設、そういうところに三浦はほかの産地よりも早くおいしいものがとれるんだよと。新鮮で初物ですよね。そういう形でまた三浦のアピールに役立てればと考えております。だが、1年間を通して、先ほど予冷という言葉が出ましたけれども、鮮度を一定に保持するためには予冷庫が必要となってきます。そのことについて、これからいろいろ検討していかなくてはいけないんですが、市のほうはどうお考えですか。  次に、災害のことについて市長さんからもいろいろお聞かせいただきまして、ケース・バイ・ケースだと、必要に応じてというような話を聞きましたが、それだけではなく、やはりたまたま人体にかかわる災害はなかったんですけれども、なる可能性もあるということで、他市の補助及び助成条例というものが少し資料があるので述べさせていただきます。  他市では工事補助及び助成条例は市議会の議決を得たときからとあります。市内に居住もしくは事務所を有する団体及び個人が施行する本市内の公共事業に関して、本条例が定めるところにより、その費用に対し市費をもって補助または助成をすることができるというようなことが書いてあります。市長は事業では公益上必要があると認めたとき、これケース・バイ・ケースなんですけれども、次の補助金、または助成金、もしくは現品、資材を交付することができると。また、工事の補助または助成を受けようとするものは申請書に、その書類を市長に提出しなければならない。補助を受ける場合は設計書、仕様書及び図面等その他計画施行の判明する書類、助成を受けようとする場合は工事計画。そして、補助額は工費の3分の1以内とする。ただし、市長が必要と認めたときは3分の2までの補助とすることができるというような、そして助成額は工費の4分の1以内とする。ただし、市長が必要と認めたときは2分の1までに助成することができる。これは他市の一例なんです。  そして、また他市の一例として、事細かく書いている例をちょっと述べさせてもらいます。住まいに関する助成という形で、がけ崩れ防止工事の助成。防災工事を行うために、補助金のほかに貸付金も準備していると。そして、地すべり対策工事への助成。地すべりが起こっているかどうか、調査・観測・設計は市が行います。また家に隣接するがけが崩れてしまったら、崩れたところから2トン車が入る公道までの土砂等の運出費用を補助します。地すべりの補助額は工事費の2分の1、最高限度700万。融資制度施行を行うために補助金のほかに貸付金も準備。貸付限度額650万まで。年利3%、10年以内に償還。返済額の目安、100万円あたり月々約1万円と。そして隣接するがけが崩れてしまった場合には、対象はがけの高さが2メーター以上、搬出土が1立方メートル以上の場合、補助額が算出の2分の1、最高限度10万円までと事細かく……。融資制度、貸付限度額20万まで、年利3%10年以内償還。がけ崩れ防止の助成、がけの高さが2メートル以上、角度が30度以上、自然がけ、がけの上または下に住居がある、工事をして平坦地が広がらないとか、補助額、設計費の2分の1、最高限度5万、工事費の2分の1、最高限度500万。融資制度、防災工事を行うために貸付限度額600万まで、3%10年以内償還、返済の目安100万あたり。  それぞれ、こういう条例がありますが、三浦市にとってもこういう助成を少しでも考えてほしいなと思われます。そして、8月16日のがけ崩れには、県の急傾斜に満たない、いろんな条件に満たない、そういう箇所が多々多々あるので、私はこういう2メーター、3メーター、4メーターと、県の条例にかからない、そういう場合を市にも少しは補助的な援助または助成を考えていただけたらなと思いまして質問いたします。  そして、次にテニスコートのことなんですけれども、自主管理団体、飯盛調整池公園のことなんですけれども、そして8月の雨にたたられまして、利用率は40.6、27.7、22.6とそういうようなキャンセルの形もあります。そして、要望としてみれば、申し込み方法、一度キャンセルしたものをまた行くというよりも、3カ所で直接申し込み方法以外に、ファクスによる申し込みも可能にしてほしいと。そして予約状況の公開、電話による予約状況の問い合わせ以外に、3カ所の申し込み場所で掲示等による予約状況の公開並びにファクスによる回答。そして、先ほどの調整池の自主管理団体で、クラブチームへの便宜です。仮にクラブチームが一括申し込み、利用料の徴収等しているチームに対して活動しやすいように運営面を考えてほしい。また、使用料の還付請求の簡素化。一般の利用者に対して簡素化を図ってほしいというようなことです。  以上をもちまして、2回目の質問を終わらせていただきます。 ○松原安雄議長  市長。                [小林一也市長 登壇] ○小林一也市長  出口正雄議員の2回目の質問にお答えいたします。  マリーゴールドの問題につきまして、これは農業としてのマリーゴールドにつきましては、これは農家の皆さんの思い、特に環境問題、農薬も使用が年々当然ですけれども厳しくなる。農家の皆さん自身が余り農薬は使いたくないという思いも十分承知をいたしております。中で、農家の皆さんが大根の畑にすべてマリーゴールドを植えたいというようなお話があればということもありますけれども、これは農家の皆さんのある意味ではご選択もあるというふうに思います。  先ほど申し上げました農業のためのマリーゴールドにつきましては、これは農協の皆さんともご相談しながら、三浦の環境型の農業のこれからの保全という意味から、行政としても応援をしていきたいというふうに考えております。  特に農家の皆さんの環境に対する思いが、最近、本当に非常に強く感じられます。特に品質の面でも、ご存じのとおり松輪でも海洋深層水を利用してキャベツの栽培を行っていると。これも通常の天然の雨水に頼るよりも品質的にも非常によかったと。科学的な根拠がまだ解明されておりませんけれども、やはり多くの皆さんは今、全国でこれからますます普及発展するでありましょう海洋深層水を利用したということだけで、三浦ブランドというネーミングも高まることも可能だというふうに思っております。  また、大根に置きかえれば、マリーゴールドによって予防した農薬を極力少なくした安全大根であるというようなPRの仕方も可能だろうというふうに思いますので、コストというふうに考えれば、マリーゴールドにつきましてはこれからも必要経費というふうに考えてもいいのではないのかなというふうに考えております。  次に多品目栽培の問題でございまして、これは出口議員お話しのとおり私も全く同感でございます。特に2度目も強調されました軟弱野菜の予冷の問題。これにつきまして、これは個々の農家が少しずつ少しずつというのはなかなかむずかしいんだろうなというふうに思います。先ほどその辺も含めて共同経営についてお願いを私のほうからもいたしております。これは三浦市内の中で、これは2〜3軒のための小さな予冷施設ということではなかなか難しいのかなというふうにも思います。これも畑から出荷するまでの鮮度を保つ方法と、また全部集めてから市場へ届くまでの鮮度を保つ方法と、いろいろ手だても何通りかあるようでありますので、これも農協の皆さんと、特にこれは生産組合の皆さん、いろんな組合の皆さんも具体的にどういうふうにしたらば、じゃあこれはできるのかというようなことも研究もいただき、協力もいただきたいというふうに思っています。  年間を通してコマツナの生産、出荷をしている方もいらっしゃるわけでありまして、そういう方々のご意見などもこれからも参考にしながら、これも研究よりも実際に作物の分散化という意味では大変重要なことだというふうに思いますので、これにつきましては三浦市としても政策的に考えなければならないという1つだなというふうに、私自身も前々から承知をしております。これはただお願いしたいのは、行政だけでなくて、農家の皆さんも1軒1軒がもうやる時代じゃないということで、少なくとも生産組合単位、あるいはその地域の、三崎地区、初声地区、南下浦地区というぐらいの単位でないと、なかなかコストの面でもいろいろ難しい面もあるというふうに思いますので、皆さん自身のお考えの面で協力もいただきたいというふうに思っております。それによって国あるいは県の補助制度なども活用できる方法もあろうかというふうに思っております。  特に、もう一つ直販の問題です。これ担当部長のほうからお答えをいたしました。これ特に街道沿いに大変多くの方がお客さんと楽しみながら、会話を続けながら販売をしているというのが、三浦市の今一つの風物にもなっているわけです。それをやっている農家の皆さんは、まさしく第1回目で出口議員のお話がありました、お客さんのニーズとお気持ちも十分わかるわけです。それによってこの時期にはこんなものをつくったら値がよく売れるんじゃないかということは、お客さんが好んで買ってくれるんじゃないかということを肌でわかっているということもありますので、これもできれば交通に支障のないような場所。これ今、交通の問題なども散見されますので、これは三浦市としても政策的にそういう場所もぜひともつくりたいというふうに考えております。  具体的には先ほど担当部長がお答えいたしました。民間の施設をお借りできるようなお話も既にできておりますので、できれば来年早々からでも立ち上げたいなというふうに思っておりますので、ひとつまたご理解をいただきたいというふうに思います。  また、最後の災害の問題であります。これ第1回目のお問いに対してお答えいたしました。これはあくまでもケース・バイ・ケースのケース。現実に先般の大雨による被害で民家の一部が落石にあって転居をせざるを得ない状態。それも裏のがけが民間の所有地であり、建物も、当然被害を受けたのも民間の方と。これについて行政としてどうできるかと、なかなか難しい問題なんです。今この件に関してはお手伝いできるのは、転居する場所の土地の問題、これ行政として神奈川県にもこういう形で、こういう土地利用ができないかというようなことで行政としてもお手伝いをしているということでございます。これにつきましては、補助要綱その他のお話もございます。他市の例もいろいろ私たちも研究もしておりますので、どんな形でできるかということを、これからのひとつ検討材料にさせていただきたいというふうに思います。  具体的に発生しました災害につきましては、行政の立場でできる限りの手当てはしていくということでございます。あくまでも原則は原則ということもご理解いただいた上で、その中で行政としてどこまでできるかということを研究、検討しながら、これからも進めていきたいというふうに思っておりますので、今すぐじゃあ条例をつくり、また補助要綱をつくるということはなかなかまいらないという事情もご賢察をいただきたいというふうに思います。  以上でございます。 ○松原安雄議長  公園担当部長。              [石渡輝雄公園担当部長 登壇] ○石渡輝雄公園担当部長  出口議員さんの2回目のご質問のうち、テニス場の関係についてご答弁させていただきたいと思います。  主に申し込みの関係、その辺のところなわけなんですが、基本的には市民の方に余り何度も役所のほうに来ていただいて、手続が煩雑にならないような、そういうことを基本的には考えているわけでございます。  具体的にファクスによる申し込みの件がありましたが、ちょっと制度的な部分を含めまして若干検討したい部分もありますので、この辺は早急にそういう形がとれるかどうかについて、もう少し突っ込んで検討していきたいと思っております。  予約状況の公開ですが、これは何らかの形で初声と南と市役所の分館で受け付けているわけですので、これが予約の状況がどうなっているのかというのが、これはわかるようなことをぜひしていきたいというふうに思っております。  あと、具体的に調整池公園のほうの自主管理をしているテニスクラブとの関係ですが、何度かテニスクラブとも話し合ってはきているんですが、引き続き運営面でのやりやすさといいますか、そういうところを目指して十分な話し合いをしていきたいというふうに思っているところでございます。  還付請求の簡素化ということでございますが、都市公園条例の施行規則というのがあるわけですが、その規則上一定の手続が書かれています。その手続に基づいて実施していただくように今考えているわけなんですが、この辺も、還付、テニスコートの場合だと1時間200円ということで、その都度、市役所に来てその手続するというのも、これはまたなかなか手間のかかる話ですので、その辺のところについてはどういう形でやっていけば簡素化ができるかというようなこともちょっと検討をさせていただけたらというふうに思っております。  以上でございます。 ○松原安雄議長  以上で、2番出口正雄議員の質問を打ち切ります。  ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○松原安雄議長  次に、8番立本眞須美議員の質問を許可いたします。               [8番立本眞須美議員 登壇] ○8番立本眞須美議員  日本共産党の一員として一般質問をいたします。発言通告に沿ってお聞きいたします。  この間、私は、子育てを支援するということで、小児医療費の無料制度の年齢引き上げ、所得制限をなくすこと、また子育て環境を整備するということで、児童公園の整備などについて取り上げ質問をしてまいりました。2002年の人口動態統計では、合計特殊出生率が1.32で過去最低と言われました。これらも踏まえて質問をいたします。  今回は子育て支援に関して、今ある制度を補完するということで改善を図る必要があるのではないかと考え、お聞きしていきます。  児童憲章は今から52年前の1951年5月5日制定され、それには次のように書かれています。「われらは日本国憲法の精神にしたがい、児童に対する正しい観念を確立し、すべての児童の幸福をはかるために、この憲章を定める」として、「すべての児童は、心身ともに、健やかにうまれ、育てられ、その生活を保障される」。「すべての児童」という書き方になっています。これは非常に大事なことだと思います。  子供を取り巻く環境は、私が子育てをしていたころに比べても大変大きく変化をしてきていると思っています。最近は子供の出生率が大幅に下がり、次々と出される少子化対策も出生率の低下には歯どめがかかったとは言いがたい状況ではないでしょうか。女性が生涯に生む子供の数が2002年1.32となり、結婚5年未満の夫婦が予定する子供の数の平均も1.99と初めて2人を切っています。夫婦が理想の数だけ子供を持てない理由のトップに、教育費がかかり過ぎるというのが62.9%と大きな比重を占めているという調査もありました。夫婦2人で子育てに当たっていても、経済的な子育ての負担は大きいものがあると考えられます。  三浦市保育計画の冊子の中には、子育てを支援する制度として、経済的支援としては児童手当制度、児童扶養手当制度、ひとり親家庭等医療費助成制度などが紹介されています。児童手当制度は、児童を養育していれば、小学校に上がる3月まで支給となります。児童扶養手当は、父母の離婚、父の死亡などによって、父と生計を同じくしていない児童について手当が支給されます。母子世帯等の生活安定と自立促進を図るとあります。父母が婚姻を解消した児童、父が死亡した児童等を監護している母、または母にかわって児童を養育している人が受けることができる制度になっています。ひとり親家庭等医療費助成制度は母子家庭の母と児童、父子家庭の父と児童、あるいは両親のいない児童を養育している養育者とその児童に対して、経済的負担の軽減を図るため医療費の助成を行うとあります。  今紹介した3つの制度で、児童手当は子供のいる家庭なら所得制限はありますが手当が受けられます。ひとり親家庭等の医療費助成制度は母子家庭でも父子家庭でもそのほかでも受けられます。それは経済的負担の軽減を図るためなので、母子でも父子でも同じに扱われているのだと思われます。児童扶養手当だけが母子世帯等の扱いになっています。母子世帯等の生活の安定と自立促進を図るんだとあるのですが、母子家庭があれば、当然この市内には父子家庭のご家庭もあるわけです。生活の安定について父子家庭は心配がない、大丈夫だと言うのでしょうか。失業率が高い、賃金が切り下げられている、サービス残業が横行しているなど、労働者を取り巻く環境は大変厳しいものがあるという中で、三浦市保育計画の中に、保育園児を対象として児童がだれと暮らしているのか調査があります。ひとり親と祖父母と、ひとり親と祖父、祖母のいずれかと暮らしているを合わせると25人で8%、ひとり親のみが23人、7%という数字が示されています。そこでまず次の点をお聞きいたします。  全国的には合計特殊出生率は1.32ということですけれども、この三浦市の合計特殊出生率はどのくらいなのでしょうか。お尋ねいたします。  2番目に、父子世帯、この方が市内でどのくらいいられるのか、なかなか数字的にはつかめません。そこで全くいないというわけもないと思いますので、先ほど申し上げたように、保育園の入園者のうちで母子世帯と父子世帯、それぞれの数と子供さんの数を示してください。  3つ目として、ひとり親の医療費助成に該当する父子、母子、それぞれの世帯数と子供の数も当然のようにあると思いますので、示していただきたい。  4番目として、きょうはこの質問の後で、男女共同参画プランについてもお聞きいたしますが、このプランの策定に当たってという最初のページに、女性だけでなく男性にとっても住みやすい三浦市のまちづくりを目指すものです、と書かれています。さまざまな施策の中で、男性、女性という性差によって受けられない制度があるということについて、市長はどんなふうにお考えになりますか。  以上4点をまず最初にお伺いいたします。  次に、男女共同参画プランについてお聞きいたします。この質問は以前12年の第4回定例会でもお聞きしています。その後の取り組み状況などをお伺いしたいと思います。  このプランの基本計画は5つの柱からなっています。この中で基本の3、女性の政策・方針の立案、決定の前の参画を中心にお聞きいたします。  プランの中の「女性管理職の拡大」という項目があって、そこにはあらゆる分野の職場では、男女共同参画を推進するため、また人材有効活用や組織の活性化のために女性を積極的に活用し、管理職に登用する体制を強化する必要がある。特に行政や公共機関では、民間企業に率先して、女性の管理職登用や政策の立案、決定への女性参画を進める必要があるとしています。  そこで、まず14年度末の市職員の女性管理職の状況がどうなっているかお聞きします。13年度末と比較するとどうでしょうか、ふえているのか減っているのか、どんなぐあいでしょうか。前回、12年12月の質問で聞きましたときは、女性の課長さんが1人、係長さんが18人おられました。また審議会等への女性委員さんの参加はどうでしょうか。前回は18審議会で委員が全体で177人、そのうち女性は23人、12.99%と聞いております。2005年度末には30%達成の目標が掲げられています。現状どんなでしょうか。これも14年度末と13年度末と比較すると、ふえたのでしょうか減ったのでしょうか。  前回幹部職員の研修制度についてもお聞きしました。庁内研修で年間19項目、全体で受講者は466人、女性の職員参加が140人、神奈川県の研修センター等にも41名の女性職員が参加しているということでした。この間も当然取り組まれていると思いますが、研修参加は増加しているのでしょうか。幹部職員の育成という意味では、中級職員研修、管理職員研修への女性職員の参加はどうでしょうか。  このプランの中の実施計画として、家庭生活の見直し項目に、家庭内暴力、いわゆる夫による妻への暴力行使――ドメスティックバイオレンスと言われますが、これらの対策がうたわれています。なかなか表目に出てきにくい問題かと思いますが、具体的にどう対応されているのでしょうか。  男女共同参画プランについて1つ目に、市の女性管理職の状況は13年度、14年度末でどうなっているか。ふえたのか減ったのか、数字も挙げて教えてください。  2つ目に、各種審議会などへの女性の参加の現状は、これも13年度末、14年度末の数字と、ふえたのか減ったのか教えていただきたいと思います。  3番目に、女性職員の幹部育成の研修状況は14年度どんな状況であったのか。今年度はどういう方針で実施されるのか伺います。  4番目に、プランの中にうたっている家庭内暴力への対策として、具体の取り組みがどんなことをされているのか。この4点についてお聞きをいたします。  これで1回目の質問を終わります。 ○松原安雄議長  市長。                [小林一也市長 登壇] ○小林一也市長  立本議員さんの1回目の質問にお答えいたします。  まず、私に対するお問いでございます。いろんな制度の中で、男女の差についてあってもいいのかということでございます。具体的に今、立本議員さんのお話の中で、確かにいろいろ手当の中で母子家庭というのがあります。また父子家庭との問題ですね。今、特に扶養手当の父子家庭の問題。これについては、確かに現実から申し上げますと、これは行っている都市が全国に677、これはしょっちゅう変動しておりますから、具体的な数字は今変わっているかもしれませんけれども、今、調査いたしました段階での677ある市の中で、父子に対して手当を行っているのが6市しかないと。6つです。これは現実なんです。そういうことからすると、立本議員さん、お話の中でもありました、経済状況が、過去は父親が育てるんだから経済力もあるだろうという意味で多分この手当が入っていなかったんだろうというふうに思うんです――これは推測です。現実問題として、最近はリストラその他で父親といえども職がない、あるいは収入が減ってくるという形で、こういう必要性の声が上がり始めてきたということだろうというふうに思います。そういうことからすれば、社会的な現実と対応が追いついていかないのかなというふうにも理解ができるわけであります。  一般論から申し上げれば男女に差があってはならないと、これは十分に承知をいたしております。後ほどお問いがありました雇用機会の問題ですとか、管理職の登用の問題含めて、男と女に差があるわけではないのでありまして、それにつきましては全く同等に扱わなければならないというふうには理解をいたしております。  その中で具体的にお問いの児童扶養手当の問題につきまして、これは三浦市も現在対象としてはおりません。これは現実でございます。これについてこれからどのようにできるかということにつきましては、市の財政状況、あるいはまた三浦市のみならず現実に677分の6という現実も含めて、これは三浦市としてどのように対応するか、これから検討課題としたいというふうに思いますので、そのようにご承知をいただきたいというふうに思います。  次に、男女共同参画プランについてでございます。これにつきましては、三浦市として過去から現在もそうであります。女性だからというような差別は一切行っておりませんで、むしろ各審議会あるいはその他の委員にも、ほかの女性議員さんからも再三のご指摘もございます。できるだけ女性に入っていただくと、また女性らしいご意見も考えもちょうだいするという意味では重要だというふうに思っております。  また女性のみならず、先般のことしの3月にご承認いただきました「町をきれいに」みんなで守る条例につきましても、中学生にも入っていただくという意味では、いろんな形で年齢別、あるいは男女の別を問わずに多くの皆さんのご意見、お考えを行政の中に取り入れるということは必要だというふうに理解をしております。そのような方針でこれからも市政運営を行ってまいります。  具体的な数字につきましては担当のほうからお答えいたしますけれども、特に女性の職員の皆さんにも、積極的に意欲を持ち、もちろん家庭、子育てその他、男子にはない部分もあるわけでありまして、男子厨房に入るべからずというのは昔の話でありまして、男性も女性の手伝いをしながら、女性が職場で仕事をしやすいようにということを考えながら、私たちも積極的に女性職員の研修にも努めなければならないと思いますし、女性にも意欲を持って仕事に取り組んでいただきたい。そして、まして女性をある意味では外すなんて考え方起こしますと、市の職員の中の女性の割合が大変多いわけですから、男子だけなんてことになりますと、限られた人材の中で仕事をしなければならないということにもなります。せっかくの三浦市の貴重な財産である人材を偏った考え方で登用するということがあってはならないと。財産のむだ遣いということにもなるわけでありまして、女性らしいいろんなお考えを行政の中にもこれから積極的に取り入れていきたいし、どんどん女性にも意欲を持って進出をしてほしいというふうに願っております。  私のほうからは以上でございます。具体的な数字につきましては、担当からお答えをいたします。 ○松原安雄議長  保健福祉部長。              [砂川克三保健福祉部長 登壇] ○砂川克三保健福祉部長  立本議員さんの1回目の質問にご答弁申し上げます。  まず、第1点目の三浦市の出生率についてであります。平成12年におきましては1.18というようなことになっております。これが全国平均では1.36と、こういうことであります。それから平成13年につきましては、三浦市が1.19、それから全国が1.33というようなことでありますので、12年、13年、いずれにいたしましても、全国よりも三浦市は出生率が低いと、こういうような数字が出ているとこういうようなことであります。  次に2番目のご質問、父子世帯の状況についてというようなことでありますけれども、これは平成12年に国勢調査が行われました。その国勢調査で18歳未満のいる父子世帯、これについて数字が出ておりますけれども、この数字は54世帯というようなことになっております。その後、父子世帯の数字、なかなかつかめませんので、国勢調査について報告をさせていただきます。  3番目のお問い、保育所の入所の状況についてであります。9月1日現在で保育所に入所している母子世帯、これは82世帯ございます。児童数からすれば100人というようなことになります。82世帯で100人の児童が保育園に入所しているとこういうことであります。一方で父子世帯は7世帯、9人の児童が入所をしていると、こういうような実態でございます。  次に、最後のお問い4番目でありますけれども、ひとり親医療の状況についてであります。その受給状況は、母子世帯が304世帯、子供の数は481人です。このひとり親医療はお母さんも対象になりますので、その対象者は子供の481人を含めまして785人とこういうようなことになります。それから、父子世帯については2世帯、子供は3人おられます。したがいまして、対象者は子供3人、それからお父さんの数を合わせまして5人というようなことになっております。  以上が、第1回目の質問のうち子育て支援にかかわる状況についてであります。以上、答弁を終わらせていただきます。 ○松原安雄議長  行政管理部長。              [吉田 茂行政管理部長 登壇] ○吉田 茂行政管理部長  立本議員さんの1回目のご質問のうち、女性幹部職員の登用の状況ということにつきましてご答弁申し上げます。  先ほどお話にございましたとおり、平成12年第4回定例会一般質問で同じご質問をいただきまして、そのときの答弁では、女性の管理職の登用が1名だったと。それから、係長級が13人だったというようなこと、あるいはまた研修のことについてお答えを申し上げてありますが、その後、人事異動4月1日が定例でありますので、4月1日現在で追いかけていきますと、平成14年4月1日現在で、行政職の1等級、2等級、つまり部長級と課長級、合わせて職員91名でありますが、うち女性の人数は3人でありまして、登用率は3.3%でございます。それから、15年4月1日現在では、1〜2等級職員数91名に対しまして女性の管理職4名でございまして、登用率が4.4%というふうになっております。なお、係長級でございますが、先ほどのお話で前回のご質問のとき13人ということでございましたが、その後、14年4月1日この段階では15名、そして15年の4月1日では2等級に昇格をしたという関係がありまして、13名ということになっております。  近隣の県下の市と比べましても、管理職1〜2等級で言いますと4.4人いっていません。平均的かなという感じを持ちますが、ちなみに高いところですと平塚市が9.3%、それから低い市ですと秦野市さんでありますが1.3%という状況がございます。  それから研修でございますが、庁内の研修でありますとか、あるいは派遣の研修ということがございます。平成14年度の研修事業への女性職員の参加状況ということでございますが、これは一般的な研修でありましたり、行政課題別の研修でありましたり、あるいは政策形成の基礎研修であります。こういう庁内におけます研修、合わせまして30講座ですが、うち28講座に女性の職員が参加いただきました。30講座全体での受講者が1,032名でありますが、そのうち女性の講座参加者が274人、女性の受講率が26.6%という状況にございます。
     それから、派遣して研修を受けてもらうという意味で、内容としましては、新任の監督者研修ですとか、職員の中級研修ですとか、行政手続法の研修ですとかその他あるわけですが、合計で78講座ございます。全体の受講者が本市から292名でありましたが、女性の受講者65名と。ここもまた女性の受講率が22.3%ということで、以前より受講率が高まっているという状況があります。  それから、平成15年度、まだ現在年度途中でありますが、管理監督者を対象としました研修。これは派遣研修でありますが、現任監督者研修というのが1つありますが、ここには本市派遣者5人でありますが、そのうち3人が女性の管理監督者。それから、管理者職員研修という講座がございますが、これは1名のところ、この1名は女性ということでございます。  以上の状況でございます。 ○松原安雄議長  市民部長。               [若命信之市民部長 登壇] ○若命信之市民部長  立本議員さんのご質問のうち、審議会等における女性委員の登用状況につきましてご報告を申し上げます。  法律、条例設置等による審議会等ということで、これは市長のほうから委嘱状をお受けしている委員会という意味でございます。平成14年の3月31日現在、委員会数は17、委員数213名のうち女性委員は24名でございます。登用率11.3%。平成15年3月31日現在、委員会数20、委員数285人、女性数67名、23.5%でございます。これ12.2%の差がございますけれども、なぜかと申しますと、廃棄物の減量推進審議会。これが立ち上げがございまして、この委員さんのうち61名中39人が女性ということで、ポイントが12.2%まではね上がったというのが現状でございます。  女性の登用につきましては、三浦市審議会等への女性登用推進指針というのがございます。その中の第3条で、女性委員構成比率をおおむね30%以上とするというふうに目標を定めておりますので、この目標に従いまして女性登用についての向上に努めてまいりたいというふうに、そんなふうに考えます。  あと、DV関係のご質問がございました。主に三浦市の場合というのは、専門相談委員による専門相談というのがメーンでございまして、これは専門相談委員がDV関係専門に相談を受け付けるという制度でございます。実績でございますけれども、平成14年度、相談件数が67件ございました、女性関係含めまして。そのうちDV関係の相談が12件ございました。あと、15年の4月から8月までの間、相談件数19件、そのうちDV関係の相談件数は5件でございました。  以上でございます。 ○松原安雄議長  8番。               [8番立本眞須美議員 登壇] ○8番立本眞須美議員  それでは、2回目の質問をさせていただきます。  今、担当のほうから三浦市の合計特殊出生率が13年度で1.19、全国平均が1.33ですから、これから比べても大分低い。私はこの間ずっと子育ての問題を取り上げてきました。三浦市での子供たちの数が減っているということも大変危惧されますし、このことについては国もさまざまな手だてをとっておりますけれども、先ほども申し上げましたように、なかなか効果が上がっていない。それについては、やはり経済的な負担の問題が非常に大きいだろうというふうな私は認識を持っています。  先ほど市長は、性差によって受けられない制度というのは基本的にはあってはならないというふうなご理解だというふうに伺いましたけれども、市の財政もあってというふうなお話が後段につきましたけれども、基本的にはそういうことがあってはならないというお考えだという認識で話を進めさせていただきます。  それから、父子家庭がなかなか数がつかめないということを申し上げましたけれども、12年度の国勢調査では18歳以下の子供さんを抱えている父子世帯が54世帯あったと。それから、ひとり親のところでは2世帯がおられて、子供さんも3人いられてということで、これはひとり親の方はこれを受けるのには所得制限ございますから、この辺あたりを考慮に入れなければいけないのではないかというふうに思います。  日本の女性の平均賃金、先ほどもお話ありましたけれども、パートを除いたとしても男性の6割強だ、そんなふうに言われています。仕事先もパート労働者が多かったり、母子家庭の子育ては大変経済的な負担が重いものだと察せられます。経済的な負担をどのくらい大変なのかということはなかなか証明をするということが数字的には難しいということがありまして、私はときどき就学援助制度というのを例に挙げて紹介をしておりますけれども、今回もその資料をいただきましたので少しご紹介をしたいと思います。  市内の小中学生を対象にした就学援助制度。経済的理由で教育の機会均等が損なわれないように、学用品、給食費、遠足などの一部を援助する制度です。2000年度の就学援助受給者割合は三浦市では9.46%、全県の受給者割合が7.52%でしたから、三浦市は高い比率になっている。これで一番高かったのが大和市でたしか20%を超えておりました。14年度と15年度の1学期の該当数を資料でいただきました。15年度が8小学校で395世帯で576人、4中学校で192世帯、215人が該当しています。14年度は8小学校で368世帯、529人、4中学校で181世帯、230人が該当。1年間で小学校が27世帯、47人が増加。中学校では11世帯、12人が、これも増加になっています。受給者割合は、15年度の1学期で19.2%になっています。私はこれ計算したとき間違いじゃないかと思って、もう一回担当に確かめたんですけれども、2000年度のときが9.46%、それが15年度、今年度の1学期では19.2%にもなっています。該当者がふえたということは、制度が周知されてきたことと、市民の暮らしが昨今の状況の中で大変になっている。その一つのあかしではないかと私は考えています。  母子家庭の生活の大変さ、所得の低さ、雇用形態の不安定さなどを考慮すれば、子育て支援という意味から母子家庭への施策が重視されてきたと考えられますが、先ほども言いましたように、それでは父子家庭の現状は経済的にどうかと言えば、ひとり親の医療費でさっきも伺いましたけれども、やはりそれを受けている世帯の方がおいでになります。児童扶養手当を父子家庭が受けられないというのは、その目的に児童の福祉の増進を図ることと掲げている以上、実際に扶養しているにもかかわらず性差で該当しないということには矛盾を感じます。  先ほど、6自治体が何らかの手だてをとっているというご紹介、市長のほうからありましたけれども、児童扶養手当制度のこの面を補って、千葉県の野田市、栃木県の鹿沼市、茨城県の古河市などの各市で、父子家庭等支援手当条例とか児童育成手当条例などを制定するところが出てきました。いずれも母と生計を同じくしていない児童が育成される家庭の生活の安定と自立の促進に寄与するために手当を支給し、児童の福祉の増進を図ることを目的としています。  先ほども言いましたが、子供の福祉の増進を願っているのは母親だけではありません。父親も同じ思いでいるはずです。子供にとって母親だろうと父親だろうとひとり親であることは変わりはなく、そういう親子を性差で扶養の手当で差がつくのは大変おかしいことだと考えます。男女共同参画社会を目指し、女性だけでなく男性にとっても住みやすい三浦市のまちづくりを目指すと言っているのですから、父子家庭を援助する制度がなくていいわけはありません。行政には公平性が求められると私は思っています。  さきに述べた各市は市の事業としてやっていますけれども、市長は先ほど財政のこともあってという、本当にこの三浦のいろんなことでお願いをしますと、財政のことがたびたびネックになってというふうに市長さんのほうからお答えがありますけれども、やはり行政に公平性が求められている以上、市の独自の事業としておやりになるよう、私は求めたいと思います。  先ほど市長は財政がというふうにおっしゃいましたけれども、この制度、児童扶養手当の場合は、金額が非常に、2万円ですとか4万円ですとかということで、該当するとその家庭にとっては非常に大きな支援になります。どの程度市内でいらっしゃるかわかりませんけれども、先ほどのひとり親の医療費の助成のところで見ますと2世帯ということですから、その方ぐらいが該当するのかどうか、これは精査していただかないとわかりませんけれども、それほど多くはないのではないかなというふうに思っております。  ただ、制度があるかないかということでは、該当者がいた場合に使うことができないわけですから、その辺はぜひともやはりほかの自治体でもそういうことで検討が始まり、そういう制度を独自でつくられているところがありますので、この三浦市もぜひともそういうことで実施を求めたいと思いますが、改めて市長のお考えを聞かせてください。  男女共同参画のところですけれども、いろいろと女性管理職の状況を伺いました。この神奈川県内でも高いところでは平塚の9.3%、そうしますと三浦の3%、5%台というのはまだまだこれから追っかけなければいけない数字かなというふうに思いますし、女性の職員さんでやはり優秀な方たち、この方たちの能力を十二分に発揮していただくというような、先ほども市長もおっしゃいましたけれども、人はまさに宝で、そこが十分に活用されるということは非常に大きな、この三浦市にとってもプラスになると思いますので、これからもぜひとも管理監督者の研修ですとか、それから管理者研修にも女性の方が率先して出されているというふうなご答弁もありましたので、その姿勢を貫いていただいて、できる限り女性の職員の幹部職員が生まれてくるということに期待をかけておりますので、よろしくお願いしたいと思います。専門性を生かした人事配置が重要ですけれども、研修等によって職務に当たって能力を向上してもらうなど、女性の能力開発にさらに力を注いでいただきたいと思います。  ある自治体の例によりますと、将来の幹部職員としての能力向上を図るために、女性有志で庁内会議を立ち上げまして、この会議の中で女性職員及び女性管理職の育成のための研修や、育児、介護などの支援策、庶務事務の検討などがされて、女性を専門とした研修が新設されるなどの具体化がされたそうです。この女性専門研修では、女性職員に経験が不足していた予算、議会、条例などの実務知識を短期に習得する目的で開講されたということですので、現在またこの研修の受講者が続々と幹部に登用されているというふうなお話もありますので、ぜひそういうことも必要ではないかというふうに思います。  本市の場合でも、予算、議会、条例などの知識に精通することは、どの職員にとっても必要なことなのでしょうが、政策決定の場に女性職員の参加の機会がふえるということは、着眼点の幅が広がることにも通じるはずですので、女性の幹部育成という立場からも今後さらに充実を求めていきたいと思います。  それから審議会のことですけれども、女性の委員さんが大変15年の3月のときにはふえておられまして、これが廃棄物の減量のための委員さんの委嘱でふえたということですから、このことが女性の皆さんは大変日常やっていらっしゃることで、その中でのふえ方というのは、これも一つの方法だろうと思います。そこで、今やっている廃棄物の減量の問題なんかでも、さまざまなご意見が出され、提言がされて、いい結果になればそれは大変いいというふうに思いますので、こういう専門的なところにもどんどん参加ができるようなお取り組みを、今後ともお願いをしたいと思います。  家庭内暴力の対策のところですけれども、これはなかなか表面に先ほども申し上げましたけれども出てきにくい。そういうところですので、ご相談もその方のプライバシーの問題なんかもあるでしょうし、専門の相談員の方が携わっているということですから、その辺も配慮されていると思いますけれども、こういうことをやっていますよという周知なども含めて、今後さらに取り組みを強めていただきたいということを申し上げておきます。  2回目の質問として、市長さんにぜひ、性差によって子供の扱い、言ってみれば子供の養育の場面で差が出てくるということについて、私はちょっと疑問を持っておりますので、財政の問題がありますからというふうにお答えがありましたけれども、ぜひ前向きにこのことについては取り組んでいただきたいと思っていますので、再度市長さんのお考えを伺わせていただきます。  2回目終わります。 ○松原安雄議長  市長。                [小林一也市長 登壇] ○小林一也市長  立本議員さんの2回目の質問にお答えいたします。  児童扶養手当の問題について、これはおっしゃるとおり、本当に歴史的な経緯がどういうことかわかりません、私自身。ただし、男女に差があってはならないというのはそのとおりだというふうに思っております。財政問題からというのは私自身も非常に話しにくい言葉でありまして、これについて必要なことはやらなければならないと。ただ、これから実は、話はそれますけれども、16年度の予算編成を始めるわけですけれども、まず絶対数が大量に不足をしているという中で、こういう政策的に新しい事業を始めるときには必ず現実の問題として、今までにあった事業を削らざるを得ないと。いわゆるスクラップ・アンド・ビルドということについて、これは今回は徹底的にやらなければならないという現実でございます。その中でいわゆる重要性の問題、どこに求めるかというのは、今年度の事業選択の、16年度の予算編成に当たっての事業選択に一番求められているところだというふうに思います。  気持ちの上では男女に差があってはならない、母子家庭に手当があって父子家庭にないのはおかしいと、これは十分私も理解ができます。という中で、当然これをとる。すると、当然それにかわるものを削らざるを得ないという現実でもあります。単に一般論的に金がないんですよという言い方は私はいたしません。したくはないんですけれども、現実論から入りますと、限られたパイの中で、どの事業を選択するんだ。これは16年度予算編成に当たっての大変重要なポイントだというふうに言わざるを得ない現実であります。ということで、この事業を採択するか、しないかということは、言いかえると、ほかの事業をどのようにと。今、既に予算編成の準備にかかっておりますけれども、大変な現実に立っているということもぜひご理解をいただきたいというふうに思っています。気持ちの上で、母子家庭にあって父親の家庭にないのはおかしいということについては、全く私も同感であります。ということを踏まえて、これからの事業採択に当たっての検討課題にさせていただきたいというふうに思います。  次に、男女の共同参画の中で管理職の登用でございます。これは気持ちの上では、職員にもぜひひとつ前を向いて、手を挙げてほしいというふうに私自身も願っております。また、そのときに、手を挙げやすい状況、管理職になるといろんな状況があって、管理職になるのだけは勘弁してほしいと。これは実は女性だけでない、男子の職員にもあるのも否めない事実。こういうことを議会の皆さん方と協働で、そういうことではなくて、三浦のためには女性の積極的な意見も必要だということもひとつご理解いただいた上で、皆さんのほうでも温かく迎えてほしいというふうに思います。  私たちも職員に対して、積極的に研さんに努めていただき、管理職として十分たえられるということになれば積極的に登用するのはやぶさかではないわけでございますので、ぜひひとつ女性職員にも勇気を持って前へ進んでほしいというふうに私も願っておりますので、また皆さんにもそのようなご理解をちょうだいしたいというふうに思います。  その中で、実は9月1日に三浦市防災訓練を行いました。ちょうどこの議場、3階から緊急脱出の袋に入っておりる訓練がありました。これ男性でもなかなか怖い、尻込みをするわけですけれども、その中で1人女性職員が勇気を持って防災訓練の、ちょうどこの議場からおりるわけですから、大変な勇気が要ったと思うんですけれども、1人の女性職員がその中にも参加をしてくれたという現実であります。そういう意味でも頼もしい女性も年々ふえておりますので、私たちもこれからも楽しみにしながら、見守っていきたいというふうに思います。  政策的に女性を管理職、あるいはまたそれから審議会その他に登用する気持ちは十分ございますので、できるだけ機会をとらえて、1人でも多くの方にそういうところに参画をしていただくような手だては講じてまいります。  私のほうからは以上でございます。 ○松原安雄議長  以上で、8番立本眞須美議員の質問を打ち切ります。  暫時休憩をいたします。午後1時より再開いたします。                 午前11時46分休憩  ―――――――――――――――――――――――――――――――――――                 午後0時58分再開 ○松原安雄議長  再開いたします。休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。  6番佐瀬喜代志議員の質問を許可いたします。              [6番佐瀬喜代志議員 登壇] ○6番佐瀬喜代志議員  公明党の佐瀬でございます。ただいま議長の許可をいただきましたので一般質問を行います。内容は発言通告どおり、スポーツの振興について、それから市立病院について、それからその他といたしまして職員の通勤手当についてお伺いをいたしますので、よろしくお願いいたします。  まず、スポーツ振興についてお伺いをいたします。  先月、8月23日、フランスのパリで世界陸上が行われていました。日本人選手の活躍があったわけですけれども、その中でも特に男子200メートル、オリンピック、それから世界陸上で初めてメダルをとって3位になりましたけれども、これは本当に画期的なことで、決勝を見ていまして、決勝は8選手が出ていましたけれども、そのうちの7人が身体能力にすぐれていると言われている黒人選手でした。その中で日本人の末続選手ですけれども見事3位ということで、感動しましたし、また子供たちの希望を、日本人でもできるんだなというそういう感じを受けました。  また、同じ女子マラソンでは、2位、3位、4位となりまして、改めて日本の女子のマラソンの層の厚さ、超一流選手はまだ出ていませんでしたし、改めて感動しましたし、また陸上のほかにも、これも水泳の世界選手権で北島選手が平泳ぎで金をとったとか、それから体操でも久しぶりに男子の種目別で金を2つとったとかということで、来年アテネでオリンピックがあるわけですけれども、非常に期待が持てるのかなと思いました。  また、オリンピックではありませんけれども、来年からは次期ワールドカップ、ドイツ大会に向けて予選が行われます。それから、オリンピックの野球なんか、前巨人軍監督の長島さんが監督に就任して、いろいろと今、選手を集めたりとかしているということで、非常に来年はそういう話題もいろいろとあるのかなというふうに思いますし、またスポーツ熱がいや増やしてまた高まっていくのかなという、そういうことも感じられます。  1つ目の総合型スポーツクラブということについてお伺いをいたしますけれども、文部科学省ではスポーツ振興策の一つとして、今、従来のスポーツクラブとはちょっと違った総合型地域スポーツクラブというのを推進しております。これ9月1日現在ですか、全国で426の市区町村で設置をされているようでありますけれども、またこれは国の補助事業でもあるわけですけれども、こういうのを推進しております。  総合型というのはどういうことかというと、3つの多様性からなっていまして、1つには種目の多様性。それから、1つに世代や年齢の多様性。さらにもう一つは技術レベルの多様性。ここで言う地域とは、自転車等で日常的に通える範囲を指しているようです。従来のスポーツクラブは例えば学校のスポーツクラブ、中学、高校、大学、いわゆる部活といいますか、運動部。それから職場のスポーツクラブ、これ企業のサークルとか、それから地域スポーツクラブ。それから、例えば民間のスポーツクラブ、これはスイミングクラブであったり、フィットネスクラブ、大体4種類ぐらいに分類されていますけれども、その数は全国で約30万とも言われているようです。しかし、そのほとんどは種目は1つということで、地域スポーツクラブは90%以上が、例えばバレーボールならバレーボールだけという単一種目で、規模も平均30人程度ということらしいんです。年齢構成も大体限られている。年をとると別のクラブを探さなければならないというのが現状のようです。  そうした中で、日本でもヨーロッパ、例えばドイツのスポーツクラブなどは平均が約300人ぐらいいるそうですけれども、規模がある程度大きく多種目、異年齢で――年齢が異なるということですね――異年齢でどのような技術レベルの人にも対応できる指導者のいる総合型地域スポーツクラブが強く求められてきているようです。クラブの育成はスポーツ振興のすそ野を広げるための不可欠な施策と言えます。  また、住民意識や連帯感の高揚、世代間の交流、高齢社会への対応、地域住民の健康・体力の増進、地域教育力の回復など、21世紀の新しい地域社会を形成していく上で、はかり知れないメリットがあるような気がします。そういう総合型地域スポーツクラブ、本市ではまだ設置されていないと思いますけれども、ぜひこういう新しい21世紀型のスポーツクラブを設置するよう取り組んでいくべきと私は考えますけれども、ご見解をお願いいたします。  次に、(仮称)飯森総合公園についてお聞きします。これは前回6月議会でも何点か聞いた中で、ちょっと重複する部分があると思いますけれども、4点ほどお伺いをいたします。  まず、野球場がこの10月からいよいよ使用開始になるわけでして、市内の方は8月1日からですか、市外の方は9月1日から予約を受け付けということでなっていると思うんですけれども、市内、市外今どういう予約状況になっているのか教えてください。  それから2点目としまして、これも6月の委員会でちょっと聞いたかと思うんですが、野球場の利用規程というか、運用規程といいますか、取扱説明書といいますか、そういう作成をされたらどうでしょうかという質問をさせていいただきました。それはどうなっていますでしょうか。  それと3点目として、これも前回お伺いしました。軟式じゃなくて硬式にした場合の本市における経済波及効果、試算したでしょうかという質問で、まだしていませんということで、その後経済効果について何か試算されていましたらお願いいたします。  それと4点目として、いまだに(仮称)飯森総合公園野球場という名前だと思うんですけれども、正式に名前といいますか、愛称といいますか、この野球場のを考えたらどうかなと思うんですけれども、その点について4点ほどお願いをいたします。  それから、次に飯森総合公園全体の整備計画についてお伺いをしたいんですけれども、5月でしたか、我々議員の施設見学というか、視察があったときにいただいた資料、(仮称)飯森総合公園整備事業というのをいただきまして、その中に事業の概要としまして、この中で面積が約8.3ヘクタールで、施設が多目的広場で、野球場、テニスコート、園路、修景施設、休養施設、遊戯施設、便益施設、管理施設等となっています。  今後の取り組みについて、15年度は総合公園としての都市計画手続、16年度が国庫補助事業認可申請予定、平成17年から国庫補助事業による整備工事と、これ予定ということでいただいていまして、特にこの多目的広場についてなんですけれども、以前といいますか、4年前に初めて議会に送らせていただいたときに、やはり施設の視察がありまして、そのときにも飯森の総合公園の視察を行ったときに、私の記憶ではこの多目的広場に当たるところなんですけれども、400メートルの陸上競技場、それからサッカー場というふうなことを伺っていまして、頭の中にそれがインプットされているんですけれども、今後、市長さん、サッカー場とか陸上競技場とかということで言われているようなんですけれども、この多目的広場、具体的にどういうふうに整備といいますか、何をしていくのか。本当に400メートルの陸上競技場なのか。それからサッカー場なのか。それをここでお示しをしていただければと思います。  続きまして、市立病院についてお伺いをいたします。  初めに、これは質問ではないんですけれども、今、来年の春に向けて工事が進められていますけれども、絶対安全第一、また絶対無事故ということをお願いして、本当に事故があってはいけないということで、関係者よろしくお願いをしたいと思います。  今回この私の質問の中では、いろいろとこの市立病院をめぐっての課題は多々あるのかなと思うんですが、私はこの営業面といいますか、営業的なこと、それから市民サービス――市民サービスというか利用者サービスといいますか、そういう視点で質問をさせていただきます。  まず、今回新病院建て替えになって、新病院になっていろんな市民の方の期待もありますし、また病院関係者、スタッフも張り切っているかなと思うんですけれども、今回のこの市立病院の最大の目玉といいますかセールスポイント。絶対ここだけはほかの病院に負けないとか、そういうセールスポイントがありましたら教えてください。  それから、また今、利用者サービスの1つとして、無料のマイクロバス、またはワゴン車ですか、送迎といいますか、していただいていると思うんですけれども、そのほかにこの新病院になるということで、それを契機にして何か考えられている市民サービス、利用者サービスというのがありましたら教えてください。  その次に、女性専門外来についてお聞きをいたします。  最近の医療機関の動きといたしまして注目されている1つに女性専門外来、あるいは女性診療外来と呼ばれるセクションの増加があるようです。これまで女性専門の診療科としては、産婦人科、あるいは婦人科があるようですけれども、女性専門外来は婦人科とも随分違うケア体制がとられています。特徴としては、医師を含め医療スタッフがほとんど女性で占められている点です。そのため男性には相談しにくい、女性ならではの悩みを出すことができます。さらに、問診に時間をかけ、さまざまな角度から患者さんの訴えの原因を探ってくれるようです。そのため、産婦人科だけではなく、内科、外科、心臓外科、泌尿器科などの専門家がかかわり、幅広い相談や診療に応じてもらっているそうであります。三浦市でも新しくこの病院が建てかわるこのときといいますか、このタイミングといいますか、そういうときにこの女性専門外来をやはり設置するべきかなと考えます。  先ほどもありましたけれども、女性の悩み事相談ということで、環境生活課がやっているいろんな女性の、例えばDV、ドメスティックバイオレンスとかありましたけれども、あれも相談を受ける方もすべて女性と伺っています。ですから、やはり私は男性なので、ここにいる理事者もほとんど男性なので、本当に女性の心というのはなかなかわかりにくいですけれども、確かにこの女性専門外来というのは、私も何人かの方にこういうものがあったらという相談を受けています。ですから、私は男性で、なかなか本当にその心理までわからないんですけれども、でもぜひこういうセクションの設置をひとつニーズとして、この機会といいますかタイミングに本市でも、市立病院、公立の病院に設置していただければと考えますけれども、お考えをお願いいたします。  それから、1回目の最後の質問といたしまして、職員の通勤手当についてお伺いいたします。これは去る6月16日参議院の決算委員会で公明党の山下栄一議員が、公務員の通勤手当について質問をいたしました。ご承知のとおり公務員の通勤手当は1カ月という単位で定期として支給されていますけれども、民間では6カ月、また路線によっては3カ月というふうになっています。私ももう30年も前から仕事をしていますけれども、民間では大体3カ月の定期だったですかね。これを1カ月から割引の高い6カ月定期にすべきと主張いたしまして、こういう経緯がありまして、この8月8日ですか、人事院の勧告もありました。1カ月定期から6カ月定期へと見直しをされるようになったんですけれども、この三浦市ではそうした場合、1カ月から6カ月にした場合の対象人数とそれから削減額がどのぐらいになるのか教えてください。  これで1回目の質問を終わります。 ○松原安雄議長  市長。               [小林一也市長 登壇] ○小林一也市長  佐瀬議員さんの1回目の質問にお答えをいたします。  まず、スポーツの問題でございます。  総合型の地域スポーツクラブという、お問いよりもむしろご提言でございます。確かに今日本国内におきまして、日本国の選手がいろいろ例を挙げてお話もありました。体操の問題、陸上の問題、いろいろなところで、国の中だけではなくて、国際的に活躍をする選手が輩出をしているということに大変国民の一人としてうれしく思っておりますし、その中でもまた三浦市民も同じようにいろんなところで活躍をしているという事実もございます。  確かに体操のようにいわゆる英才教育と。子供のころから専門種目、スペシャリストを養成しないと、今、国際大会では勝てないというようなこともございます。という形で、まず国内だけではなくて国際的に活躍するのを目的とすると、やはりむしろ専門的な訓練、教育が必要だというのもこれは現実でございます。やはり人間形成ですとか、地域の活性化ですとか、別な意味からすれば施設の中でいわゆる年齢構成、若年層から老年層までと、また男女の差なく、また職種別にも、種目別にもと、いろんな人たちが集まった複合的な施設がありますと、単に1つの種目だけに秀でるだけでなくて、バランスのとれたスポーツ選手、また人間形成が図られるという意味では必要なことだというふうに思っています。  三浦市では現在、潮風アリーナというのがございますけれども、その中でいろいろ心身の鍛練、体の鍛練という意味でのジム的な施設がございます。また、柔道場、剣道場、あるいはまた1階部分の広場を利用してのいろんなスポーツが行われていますけれども、実は系統立って今のお話のような複合的なという観念に立っていないのが現実であります。これにつきましてどのような形でこれから展開ができるかということについては研究課題だろうというふうに思っています。  そう言いながらも、三浦市でも近々行われます世界の女子のワールドサッカーに、三浦市出身の山本絵美さんという方が日本の代表選手として選ばれて、まだこれからですかね、アメリカに向かわれてこれからサッカーの試合に臨むという大変すばらしい快挙と言っていいぐらいの選手も出ております。今、初声中学校の女子の陸上の選手2名も県内の枠を超えた選手として注目もされているということで、これは指導者にも恵まれまして、そういうトレーニングをする環境にも恵まれているということでありまして、三浦市もこれからともに心身の健全な育成という意味では、スポーツを通じて人間形成のために力を入れていかなければならないというふうに考えております。  それに伴いまして、飯森のスポーツ公園の問題でございます。これは名前が総合公園でございますから、今、暫定的に野球場がオープンいたしますけれども、次の目的として多目的広場と。これは行政の言葉ですから、非常にわかりづらいというふうには思いますけれども、その中に目的とするところは、できればということで――できればというよりも、400メートルの公認のトラックを設けたいと。公認となるためにはいろいろ難しい条件、施設の面ですとかあるようですけれども、いろいろと大きな大会を三浦に誘致をするためには、いわゆる公認された陸上競技場ということも必要だろうというふうに思います。野球場についてもいろいろご質問なりご意見がありますけれども、やはりつくるからには記録も公認をされるための施設ということも必要だろうというふうに思います。  ということで、多目的広場につきましては、陸上競技場、それもできれば公認される競技場と。それから併設になりますけれども、サッカー競技ができる施設と。これは別な、2面ということにはできませんので、陸上競技及びサッカーというような競技ができる施設というのをその中に考えているということでございます。その中で改めて単に市民の方が楽しむだけでなくて、大きな大会もできるようなということをぜひ設けたいというふうに思っています。  また、具体的な例を挙げれば、つい先般行われました、初声の宮田の相撲場であります。ことし中学校の関東大会が行われました。昨年は高校の関東大会が行われたということで、これもやはり立派な相撲場として整備がされたから大きな大会が行われるということでございますので、これが結果的には多くの方に三浦を知っていただけるもとにもなるというふうに思いますので、もう既に相撲場としては関東一円からは認知をされているということでございます。特にこれからつくろうとする陸上競技場も、その意味ではやはり県下の大会ぐらいはやっていただける施設にしなければならないなというふうには思っておりますので、これから担当と協議をしながら、これからそれをつくるための準備を進めていきたいというふうに考えております。  戻りまして、総合型地域スポーツクラブということにつきまして、これはなかなか具体的にまだ県下でも川崎に1カ所あるだけということもございます。なかなか難しい面もあるようでありますけれども、気持ちの上では単に1つの種目の専門家だけでなくて、いろんな種目、いろんなスポーツを楽しみながら、バランスのとれた人間形成を図るためには必要な施設というふうに考えています。  付随して、実は三浦市で今度の女子のワールドサッカー選手を送るにつきましても、三浦市に送り出すための組織がないんです。隣の横須賀市ではスポーツ応援団というでき上がった組織がございます。民間の方を頭にいただいて、いろんな形での経済的な支援ですとか、壮行会とかという形で、やはり地域の代表として世界に送り出す。これがいつのまにか選ばれて、三浦に立ち寄らずにアメリカに出発をされるということについても大変に残念にも実は思っているわけでありますので、そういう形で市民挙げて応援をしたいと。また、多くの市民の皆さんに、三浦からこんな選手が出たんだということを知っていただく。また後輩たちの励みにもなるというふうに思いますので、ぜひそういうところにつきましても行政としても、直接行政が手をつけるのはなかなか難しいようですけれども、議員の皆さん、また市民の皆さんにもいろんな形でご理解、ご支援をいただければ、選手の励みにもなるし、また次の選手が育つ一つの材料にもなるというふうに思っておりますので、よろしくお願いしたいというふうに思います。  飯森の総合多目的広場につきましては、今申し上げましたとおりでございます。名称その他につきまして、またこれからいろんな皆さん方のご意見、お考えをちょうだいしながら、皆さんに親しまれる施設につくり上げていきたいというふうに思っております。  次に病院の問題です。これ今、冒頭もお話ありました、建設いよいよ佳境に入ってまいりました、大事な部分に入ってまいりました。今のところおかげさまで順調に、予定どおり建築事業が進んでいるようでございます。その中でお話がありました無事故でということは絶対必要なことでございます。建設担当からも請け負った事業者に対しまして、無事故で……。そしてまたもう一つ別の話ですが、何としても三浦市内からいろんな、人も物もできるだけ三浦市内のものを利用してほしいということもお願いしておりますことを、あわせてお話をさせていただきたいというふうに思います。  また、新しくせっかくつくる病院のセールスポイントは何かというお問いでございます。これにつきましては、これは現在の病院も当然であります。特にこれから新しくなるわけですから、単に入れ物が新しくなりましたよというだけでは、これは三浦市民の方も、また三浦市の外の方からもおいでいただく要因にはならないわけでございます。今、特に力を入れているのは、これを契機にまず一番大事なのは、三浦市民、患者様をお迎えする職員の気持ちの持ち方、心の問題だと。これは現在の病院についても同じでありますけれども、常々強くお願いをしてございます。  また、ある病院では患者様を病気を診る前に人を見よというのが一つ心構えとしても病院の内外に、あちらこちらにこれも張り紙をして職員の意識を高めているということでありまして、常々言っているのは、1人の医師、1人の看護師がお相手をする患者さんの数は大変多いんですけれども、おいでになる患者さんは自分の大事な体一つ、また家族にとっても大事な方が病院に来るわけですから、もう何人目だから大変だ、もう時間ぎりぎりなのにどうだというようなおしかりもままございます。くれぐれもそういうことのないように心温かく迎えてほしい。これは私の願いでもありますし、また市民の皆さん共通した気持ちだろうというふうに思います。  いろいろ投書その他も拝見をいたしました。やはり大変多くあるのは接遇の問題です。病院の職員、医師、看護師たちの皆さんが、やはりどうも自分たちを中心とした仕事をしているというのは、不満があるから投書をされるのが多いんですけれども、そういうところが見受けられるというふうにも思います。やはり病院が何のために公設公営で存在するのかという意味を働く者自身が十分に認識をしていないと、いろんな問題も出てくるというふうに思います。ということで、セールスポイントというのは、まず職員自身が患者様の気持ちを和らげ、病気を治すためにあるんだと、心して仕事をしているよというのがまず形には見えないけれども大事なポイントだろうと。そうすれば、多くの方から信頼も得られて、多くの方が病院にもおいでいただけるというふうにも思っています。  具体的にはMRIを新しく導入しますとか、オーダーリングシステムを導入しますというようなことがあります。これは機械ですとか、システムを変えるだけでは決して信頼は得られないというふうにも思っています。そういう意味からすれば、セールスポイントというのは心だというふうに私は思っておりますので、心を大事にしながら私自身も病院の経営に当たりたいし、職員にもその気持ちを徹底して持ってほしいということを、これは永遠の課題かもしれませんけれども、強く強くこれからも職員、働く皆さんにはお願いをし、訴えていきたいというふうに考えております。  それから、病院のバスその他の市民サービス、ほかに何ができるかということもいろいろお問いでございます。病院の無料バスはおかげさまで少しずつですが利用者もふえております。ただ、その中でコースの再検討とか、とまる場所、いろいろ市民の皆さんもご要望があるようです。どこでも手を挙げさえすればとまってもいいよというのは最高かもしれませんけれども、交通問題、その他も含めて危険防止ということからすると、やはり一定の場所というのも必要かもしれませんけれども、やはり始めてもう既に一定の期間も経過しました。一たん決めたからずっといつまでもということではなくて、市民の皆さんの利用しやすいコース、またとまる場所などもそろそろ再検討の時期だということも含めて、病院の担当には再検討するように指示もいたしております。また、市民の皆さんからもこういうところに回ってくれれば、またこういうところにとまってくれればもっと利用しやすいよというお声があれば、またそれも含めて再検討する必要もあろうというふうに思っております。  それと同時にソフトの面ですと、つい先日も上原中学校の吹奏楽部の生徒さんが病院の中で患者さんの心を安らげたいという形で演奏会を開いていただきました。総勢70名ほどのいわゆる観客といいますか聴衆が集まったそうです。入院された方が30名ほど、その関係者も含めて大変喜ばれたというふうにも伺っておりますし、また演奏する生徒さん、また学校関係者からも病院の中のことも理解もいただけるということで、大変ありがたい授業だったなというふうに思います。こういうことも含めて、これからの病院の中では絵画を展示するとか、患者さんの気持ちを和らげる、また安心して病院生活を過ごしていただける、そういう形の病院にしたいというふうに思っておりますので、また皆さん方からもいろんな形でのご提言もちょうだいできれば、よりよい病院になっていくだろうなというふうに思っております。  私のほうからのお答えは以上でございます。 ○松原安雄議長  教育長。               [鈴木恒雄教育長 登壇]
    ○鈴木恒雄教育長  佐瀬議員さんの1回目のご質問にお答え申し上げます。  先ほどちょっと市長から子供たちの様子のお話がございましたけれども、若干つけ加えさせていただきたいと思います。  子供たち、中学生、高校生でございますけれども、県の大会、あるいは関東大会、全国大会で活躍した状況がございます。県の大会ではバレーボールとか相撲、当然陸上、柔道、子供たち非常に頑張りました。特に関東大会では女子の中学生が1,500メートルで2位に入ったということ。そして高校生につきましては、よく言われますインターハイ、高校総合体育大会の陸上の部で、棒高跳びで5位に入った選手もおられます。いろいろと市民の方を初め、学校、地域の方からのご協力のたまものと思われるところでございます。  冒頭でございますので、夏休みのことについてちょっと触れさせていただきたいと思いますけれども、夏休み42日間でございますけれども、いろんな方のお世話になりまして、子供たち元気で9月1日から学校に登校しておられます。特に夏休み中は市内のスポーツイベント、ソフトバレーボールとか、野球の試合とか、あるいはウォーナンブールに派遣されたり、あるいは須坂に行ったり、あるいは湘南丸で体験をしたり、海上保安庁の船に乗ったり、あるいは「みうらっ子探検隊」で総合学習の授業の経験を生かしたり、いろんな形で部活動等も含めまして、子供たちはおかげで心配するようなこともなく登校していることを、冒頭皆様にお伝え申し上げたいと思います。いろいろとありがとうございました。  総合型地域スポーツクラブの設置につきましては、おおよその概略につきましては市長が申されたとおりでございまして、現在ご承知のとおり市内には体育指導員の方がおられます。体育指導員の方がそれぞれの地域の、あるいは団体の代表というふうなことで、今後、体育指導員の方々といろいろと意見交換をしながら、この総合型スポーツクラブについての方向性について詰めていかなければいけないのかな、意見をいただいていかなければいけないのかなと思っているところでございます。  この趣旨にあります多種目、多世代、多様な技術を生かすということは、まさに非常に大切なことであると思いますし、これはスポーツだけの中に生きるのではなくて、そこから学ぶ、人間が育っていくという、社会の中で人間が育つということ、社会の中にいろんな目があるということ。そして、その中から育つことが非常に私は大切なことかなというふうに認識しておるところでございます。  以上でございます。 ○松原安雄議長  公園担当部長。              [石渡輝雄公園担当部長 登壇] ○石渡輝雄公園担当部長  佐瀬議員さんの1回目の質問のうち、飯森総合公園に関連して市長のほうから答弁いただいたわけなんですが、私のほうからはその質問のうち、野球場の予約状況と供用開始に当たっての運営する基準づくり、その辺がどうなっているのかという、その2点についてご答弁をさせていただきたいと思います。  1点目の野球場の予約状況でございますが、10月から供用開始するということで今準備をしているわけでございます。今現在10月の使用の申し込みは17%ほどになっています。既に11月の予約も受け付けていますので、11月につきましては23%、そういう数字でございます。いずれも土曜日と日曜日、それとあと祝祭日、そういうところに利用が集中しているという、そういう状況でございます。  2点目の運用規程の関係ですが、これにつきましてはせんだって都市公園条例及び都市公園施行規則、これらを整備してきたわけなんですが、それに基づく有料公園施設の運用についてということで規程を整備しております。  以上でございます。 ○松原安雄議長  病院事務長。             [久保田正廣市立病院事務長 登壇] ○久保田正廣市立病院事務長  佐瀬議員のご質問にご答弁申し上げます。  新病院における女性専門外来というご質問がございました。近年、先ほどご質問の中にございましたように、女性外来というのがあちこちの病院で、特に大きな病院で見られるようになりました。女性ならではの心遣い、あるいはなかなか言えない疾患というふうなことで、女性スタッフを中心に診療をする形態が見られております。  三浦市立病院においては、女性外来の設置には今至っておりません。内科、女性医師による診療を希望する方に対しまして、ご希望があればそちらのほうに回っていただいているというのが実態でございます。女性医師の確保がこれは前提条件になりますので、確保の面という課題もございますので、今後、研究、検討していきたいと思います。よろしくお願いいたします。  以上でございます。 ○松原安雄議長  政策経営室長。              [木村 乃政策経営室長 登壇] ○木村 乃政策経営室長  佐瀬議員のご質問の飯森総合公園の件につきまして、硬式野球とした場合の経済波及効果の試算についてのご質問に対してお答え申し上げます。実際のところ試算ということまではやっておりませんけれども、軟式の場合と硬式の場合との比較という観点から若干の分析をいたしておりますので、その点についてご報告をさせていただきます。  全日本リトル野球協会関係団体のホームページに掲載されております情報によりますと、1999年のデータということで若干古いんですけれども、軟式野球の競技人口は日本全国で498万1,452人という当時のデータです。硬式野球ではこれに対しまして19万6,002人という数字が出ていました。これは比率に直しますと96対4という比率で、圧倒的に軟式競技人口が多いというのが現状です。  本市におきましても、硬式の野球チームは県立の三崎高校、それから初声高校の2校のみ。それから小学生、中学生による硬式野球の全国組織として最大と言われている全日本リトル野球協会に加盟しているチームはございません。それから、一般の硬式野球のチームもないというふうに聞いております。  経済波及効果を考える場合に、これは2通りの見方があると思いますけれども、競技者自身によってもたらされる消費というものを見る場合、それから試合を観戦に来られる方、ファンによってもたらされる経済効果というもの、この2通りの見方があると思います。一般的に考えまして、軟式野球の場合に、ファンが大勢集まる大会というのは非常にまれでございますので、軟式野球の場合にはこれは競技人口がベースになった経済見通しということになると思います。そうしますと、一方で硬式に関しましては、ご承知のとおりプロ野球、高校野球など集客力の高いものがございますので、大がかりなスタジアムなどについては、1試合当たりの波及効果はかなり大きいものがあるということです。  じゃあ、一応念のためにということで、硬式のそういった観戦者、ファン層によってもたらされるものがどの程度あり得るかということを考えてはみたんですけれども、この場合、近隣に横浜スタジアム、横須賀スタジアム、それから平塚球場、相模原球場というものがあることから、飯森公園の誘致競争力という点では、これは高いとは決して言えないということが現実だろうと。しかも、施設仕様のグレードを非常に高めなければならないということがございますので、これは投資が非常に大きなものになってくる。なお、西武が札幌ドームに行くのか行かないのかということが話題になっていましたけれども、これも有料の入場者が1万5,000人以上にならないと赤字になるということで、それで二の足を踏んでいると。どうも1試合当たり数千万円の費用が主催者側にかかるということでは非常に難しいそうです。  こういったことを勘案しますと、競技人口が圧倒的に多い軟式において、この競技者のそれぞれ細かい消費ですが、近所のお店やコンビニなどで飲料、軽食の消費をする、あるいはより積極的に地元物産の店を出してみたり、市をやってみたり、あるいは合宿みたいなものや、ほかのイベントを誘致するといったようなことをやって、手がたい消費を獲得していくという観点に立てば、この場合、飯森を前提にした場合には、軟式野球における経済波及効果のほうがどちらかと言えば大きいのではないかなというような見方をしております。  以上でございます。 ○松原安雄議長  行政管理部長。              [吉田 茂行政管理部長 登壇] ○吉田 茂行政管理部長  佐瀬議員さんの1回目のご質問のうち、人勧に伴います職員の通勤手当につきましての部分、ご答弁させていただきます。  8月8日の人事院勧告の中では、給与表の引き下げを含めて幾つかの点で勧告がありました。その中の1つに通勤手当、6カ月定期券など、その価格による支給ということへの変更という内容がございまして、現在680名の職員中、通勤手当支給者は556名、これは8月現在、時によって転居したりということがありますから、8月現在でありますが556人おりまして、このうち公共交通機関を利用して通勤をしている職員119名でございます。8月の時点で年間に置きかえまして、差額、つまり削減をするとどのぐらい削減額が出るのかというお問いでございますが、金額といたしまして約187万円という削減額が見込まれております。  以上でございます。 ○松原安雄議長  6番。              [6番佐瀬喜代志議員 登壇] ○6番佐瀬喜代志議員  それでは、2回目の質問をさせていただきます。  1つ目のスポーツ振興策、総合型地域スポーツクラブの設置をということで、今後いろんな意見を聞きながらというご答弁をいただきましたけれども、市長、このいろんなセールスポイントというようなことを言ったんですけれども、三浦市全体のセールスポイントとして、三浦市というのは温暖な気候、これ前回6月議会でも触れたんですけれども、この温暖な気候ですよね。それで、ロケーション、空気もいいということで、スポーツにはすごく適しているのかなということもありますし、それから、ハードの面で総合体育館、アリーナができまして、利用者も年々ふえて活発に活動を展開されているのかなと思いますし、それから野球場ができてというか、利用を10月から。それから飯森総合公園で、市長の答弁ですと400メーターの公認の陸上競技場。多分そのフィールドの中でサッカー場だと思うんですけれども、そういうハード面で整備をされてくる。  やはりこれ病院と同じで、こういうタイミングといいますか、逆にいいますと、こういうすごく、今までは全然三浦市ではそういう施設がなかったですね。これでいろいろ施設面が整ってきて、いよいよというときで、先ほど冒頭で触れました世界陸上だとか、そういうのを見て子供たちといいますか、私もそうなんですけれども、すごく触発をされるわけです。ものすごく触発をされるという部分があると思うんです。日本人でもやればできるんだというような、そういう希望とか、今までなかったんだけど、いよいよ三浦市でもそういう施設面ができてきたという、このタイミングといいますか、やはりこういう機会を逃さないで振興策を練って図っていくべきかなと考えるんです。  その中で、総合型地域スポーツクラブというのは文科省が推進しています。先ほど触れました。これは国家事業ですから、補助事業でもありますし、文科省は2010年までに全市町村に設置をというような計画をされているようです。この総合型地域スポーツクラブというのは、先ほども触れましたけれども、いろんな世代間の交流ですよね。スポーツそのものが交流ですよね。スポーツでよく国境がないなんて言いまして。これはちょっといろいろな議論のあるところなんでしょうけれども、やはりさきに韓国でユニバーシアードが行われまして、韓半島の南北の国が交流していました。これいろいろ議論のあるところでしょうけれども、そういう交流、スポーツ自体が交流ですから、いろんな地域の交流、世代間の交流ですとかという、そもそもがこのスポーツというのはそういう交流文化なのかなと思うんです。  先ほど、この総合型になりますと、やはり今高齢化社会となってきまして、生涯スポーツをやっていく上で、だれでも、いつでも、いつまでもスポーツが楽しめるそういうスポーツ社会というのをやはり実現していくべきかなと考えるんです。このスポーツによって、この三浦市の一つの売りである、アピールできる気候が温暖、そういう地域ですから、これを最大の売りにして、そうすれば、スポーツ振興イコール地域の活性化にもなっていくのかなと思うんです。やはりこういう時期、このタイミングに立ち上げ、ぜひ教育委員会を中心にリーダーシップを発揮していただいて、立ち上げていただきたいと思います。  それから、野球場の件で4点ほどさっき伺ったんですけれども、まず予約状況を伺いまして、10月、11月も大体土日が予約されているということで、平日はあいているんでしょうかね。ですから、いかにして情報発信するか。こういうものを一つのサービスとして、やはり情報発信も大事なのかなと思うんです。特に、市内は例えば広報紙「三浦市民」とか何かでされたかと思うんですけれども、市外の人たちにはじゃあどうしたら発信できるんだというようなこともやはりよくやっていただいて、もう既にスタートしているわけですから、そういう面で稼働率を上げるといいますか、やはり営業が大事かなと思うんです、野球場に関しましても。ということで、特に市外、市内ももちろんですけれども市外。そうすれば、また野球以外でも多分使えると聞いているんです。野外コンサートとか、そういうことも聞いているんですけれども、そういう情報も出していくべきではないのかなと思います。  そうすれば、さっき経済効果で室長より答弁いただきまして、若干私のほうと認識が違っているんですけれども。このいろんな市外、それから野球以外で平日使っていただくという。そうすると、やはり観光とか、ほかのところともリンクしながらいろいろとやっていけば、いかに人を呼べるかといいますか、そういうこともできますし、また野球なんかでもこれ前回の6月でもさんざん言いました硬式にできないかということで、市長が将来的には整備して硬式という……。なぜ硬式かといいますと、いろんなやはり、営業次第ではプロのチームだって呼べるとか、そうするとそこにいろんな人が来る。それから、子供たちも直接そういう方に指導を受けるとか、そういう機会がふえるという、また見れるという、そういう効果とかあるということで……。  確かに野球人口では軟式のほうが圧倒的に多いですよ。それは逆に言うと、そういう施設が少ないというのもあるのかなと思いますし、自分自身もそうだったんですけれども。硬式本当はやりたいんだけれども、そういうものがないから硬式をやらないとか、そういうのも逆にあるのかなと思いますし。今、阪神タイガースがことし18年ぶりでマジック4になって、市長、すごく機嫌がいいかなと思うんですけれども。経済効果、これ阪神、関西、パ・リーグはダイエーがどうもいきそうなので、西日本は相当にあるんじゃないかという思いもしているんですけれども。  ですからそういうこともありますから、一概に軟式のほうがという先ほどの質問にありましたけれども、ほとんどニュアンスの違いで、私はいろんな部分で、これは6月も言いましたけれども、平日、例えば冬1月、2月とか寒い時期に東北、雪国の高校野球のチームが合宿をすると。合宿すればいろんな民宿だ、宿泊施設もお金が落ちるとかそういうこともあって、そういう施設も利用していただけるということもある。それから、練習試合とかなんかもできる。そうすると、野球を見に来る人もいるということで、そういう視点であれしたんですけれども、もうはかり知れない、私は硬式のほうがはるかにいろんな部分であります。また、前回教育長からも答弁いただきましたけれども、そういうこともあるのかなと思うんです。  それから、この名称といいますか、野球場の名前、今後、飯森総合公園自体がこれ仮称になっていますので、あるんでしょうけれども、野球場はこれはプロ野球のあれなのでちょっとあれなんですけれども、よく松山のほうに「坊ちゃん球場」とか、それから倉敷のほうで「マスカット球場」とか、それから旭川のほうに「スタルヒン球場」とか、いろんなそういう固有名詞がついている。いろんな地元のいろんなネーミング、かわいいネーミングとか、いろんなあれがありますけれども、ぜひこういうことがあれば、より一層愛着もできるのかなと思うんですけれども。  それから、次に飯森総合公園、ちょっと今触れましたけれども、多目的広場、400メーターの公認の陸上競技場という方向性でという話をいただきました。たしか冒頭に、末続選手ですか、200メーターの3位になったという。私も、この飯森のこの多目的広場で、陸上競技場というイメージがどうしても横須賀の不入斗総合体育館の400メーターを、どうもああいうイメージが自分ではあるんです。私はあそこで何回か走ったことがあるんですけれども、そういうやはりどうしても400メーターの公認の陸上競技場、そういう考えでいるんですか、同じような。そうすると、200メーターで、日本人もやればできるという、そういうやはり触発されて、三浦市でもそういう施設ができるようになれば、一段とより一層に触発された子供たちといいますか、大いに期待ができると思うんです。  サッカーもそうですね。今はサッカー場ありませんし、サッカーもそういう施設ができれば、より一層かなと思いますし、これは今後、整備していけば、先の話なんでしょうけれども、三浦でもかなり優秀な、先ほど話にも出ていました。今、初声中学校の女子中学生なんかでもかなり優秀な選手がいまして、もう全国レベルに近いといいますか、そういう方も何人かいらっしゃいますし、また南中の出身の生徒なんかでも、全国レベルの長距離ランナー、箱根駅伝とか走る方もいらっしゃいますし、そういう部分では三浦もかなり期待が今後持てるのかなと思いますので、そういうやはりスポーツ振興ということで、くどいようになりますけれども、ハード面で整備をしていく。ですから、市長の言う我々応援団、サポーター、いかにそういう施設を有効活用して、やはり宝の持ちぐされにならないようにしていかなければいけない。  また、この飯森総合公園は一抹のちょっと私、不安ががありまして、6月のときにさんざん言ったんですが、野球場一つとっても、自分が議員にさせていただく前には民間で営業をやっていましたから、いろんな製品を売っている関係で、完成品をやはり売らなければいけない。ですから、野球場は必ずしも完成品だと私の中の認識では思っていないんですけれども、その公園自体全体がいざこれ完成してというときに、いろんな不備な点があってはならないと感じるわけです。ですから、基本設計といいますか、基本計画をしっかり立てて、もうこれ19年度からというのはこれにも出ているんですけれども、すぐ来てしまいますから。その施設によっては使用料を取るのか取らないかとか、そういう問題も発生するでしょうし、ですから、今からいざ完成なったときに、あれが足らない、これが足らないとかなったら困るという視点で申し上げておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  それから、次に市立病院のことであります。先ほど心の問題が大事だ、セールスポイントは心の問題だなんてことで市長おっしゃっていました。病気を診る前に人を見るなんてこともおっしゃっていました。これは今現在放送されているドラマで、南のほうの島を舞台にしたドラマがありまして、医者の。その中でも言われていたことなんです。病気を診る前に人を見るんだと。病気を診るんじゃない、人を見るんだとそういう言葉がありまして、私は非常に印象を受けているところなんですけれども、まさにそのとおりで、病院というのは、そもそもが人が来るのは何らかでやはり状態が悪くて来るわけですから、普通の状態ではないわけです。つき添いの方もいらっしゃるんでしょうけれども、ですからそういう物すごく配慮しなければいけない、いろんな部分で配慮しなければいけない施設だと思うんです。そもそもが健康、普通の状態じゃない人が病院というのは来られているということで、ですから、ほかの公共施設と同じような感覚ではやはりいけないのかなと思うんです。ですから、市長が言われる心、接遇、非常にやはり大事な点だと、これは私も一緒の点です。特にちょっとした一言とか、ちょっとしたしぐさとか、本当に利用するほうから見れば、普通の人では何でもないことでも非常に敏感に感じることがありますのでお願いします。  それと、先ほど無料の送迎バスのことも言いまして、通過するところで支障があれば、とまるところがあればとめていただけますということもありましたし、いろんなオーダリングだ、何だかんだってあるでしょうけれども。病院で1つの市民サービスといいますか、利用者サービスで、一つ私も今まで何回も市立病院を患者として診察に行った感じで、市立病院に限らない、ほかの病院もそうなんですけれども、非常に待たされるという印象があるんです。待合室で待たされるわけですけれども、この待合室、何か工夫か何かできないかなという思いもしているんです、自分の体験から言っても。  先ほど言いました、例えば同じ1時間でも楽しいときの1時間と苦しいときの1時間では全然違うわけです、実感として。病院に来ると何らかの場合、普通の状態ではありませんから、苦痛を感じている時間ですから、同じ待たされるのでも同じ1時間でも非常に時間が長く感じる。物理的時間ではなくて、心理的に時間が非常に長く感じるということがありますので、待合室一つとっても何か工夫がされるべきかなと、私の体験で思うわけです。ちょっとした、いやしの部分で工夫をしていただければと思うわけです。どうでしょうか、市長。  それから女性外来についてなんですけれども、2002年度の医師国家試験合格者というのは約3分の1が女性で占められていまして、20代の医師では4人に1人が女医という報告があります。どの医療機関でも女性の医師を確保できる状況にあります。先ほど、女性の医師確保と事務長言っていましたけれども、今、女性の医師が国家試験で受かって合格者がふえてきている。その中でも20代は4人に1人が女性だということで、やはりアプローチしていかれればいいかなと思うんです。  従来の診療体制では女性特有の体、精神的悩みを、まだ病気じゃないとか、気にしないほうがいいとかという感じで深刻には受けとめてもらえなかったという事例もありますけれども、そういうさまざまな診療科を回る場合が多かったようです。結果的には、つらくてもあきらめてしまうことがありがち。でも、この女性専門外来では、これまで相手にしてもらえなかったような症状に対しても積極的に治療を施していくために、あきらめていた症状が改善されるケースが数多く見受けられるそうです。ですから、女性の味方としての女性専門外来の設置というのを……。タイミングと機会とかとよく言いますけれども、新しくなった、何かそういう一つ目玉となるようなものというのを設置といいますか、市民に対して目に見える形でそういうものをぜひお願いしたいと。この設置を強く望むわけですけれども、もう一度お答えをお願いいたします。  それと最後に通勤手当の件で、人勧がありまして186万ですか、約187万ですか削減ということを伺いました。この削減された金額で、私が去年の9月と12月に取り上げさせていただきました、バス通学をされている生徒・児童がいらっしゃいますけれども、こういう生徒・児童にこそ、こういう削減された金額を何とか有効に使って補助、支援をできないのかなと思うんです。  職員は1.5キロから通勤手当をいただいているわけですけれども、子供たちは、去年私の調べたあれでは、大体3.5キロから約8キロ、バスで通学していても、1銭も援助もされていない。何か非常に一面おかしいなという気がしてならないんです。やはりこういうところこそ、非常に大事な子供たちの、先ほども教育に大分お金がかかるというようなお話も出ていましたけれども、確かにそのとおりで、そういうところに削減されたこういうお金、額を、そういうバス通学されている小中、もうこれ義務教育ですから、そういうことを考えまして、何らかの形で補助、全額とはなかなかいきませんでしょうけれども、補助をぜひしていただきたいと。市長のまず英断を求めまして、2回目の質問を終わります。 ○松原安雄議長  市長。                [小林一也市長 登壇] ○小林一也市長  佐瀬議員さんの2回目の質問にお答えをいたします。  まずスポーツの問題で、まず三浦市の気候温暖な立地的な特性を生かしてということについては、これは大変大事なことだというふうに思っています。何年か前に、初声にあります西武の野球場に、岩手県の大船渡高校の野球部が何年か合宿をされるということもありました。そういう意味ではやはり雪国で、屋外でなかなか練習のできないような、野球に限らずサッカーもそうでしょうし、そういう施設を、そういう対象を雪国などに絞って、再三話がありました営業ということで活用すればというふうに、これは現実に私たち自身も初声の野球場で大船渡高校の野球部の選手がはつらつと3月のちょうど甲子園の春の大会の前の練習というようなこともやっているのを現実に見ていますので、そういうことを一つ材料にセールスに使えればなというふうに思います。  そのために野球場の設備ですとか、サッカー場あるいは陸上競技場の設備というのも重要かなというふうに思いますし、せっかく多額な資金をかけてこれからつくるわけですから、むだな遊びがないようにと、有効活用ということも大事だということで、もちろん市民の皆さんが十分お使いいただくのが第一条件でありますけれども、そうは言いながらすべて埋まるというわけにはいかないというふうに思います。そういう意味では経済効果も考えて、これから三浦市の外に、むしろ県外に情報発信をしながら営業活動をするのも重要かなというふうに思っています。そういう意味では今お話がありました気候温暖な立地を生かしてということについて、これからせっかくつくり上げる施設でありますので、ことも含めてこれから計画に当たっていきたいというふうに思います。  さらに、公園全体にいろんな思いを込めてご提言がございます。市としてもそのためにことしの4月、公園担当部長という、飯森総合公園立ち上げのための担当部長を、専任部長を据えて仕事に当たっておりますので、それについては遺漏のないように、基本計画の設営・設定その他、市民ニーズですとか、むしろ対外的なことも含めて十分に研究もし、せっかくのつくり上げた施設が今のお話のように欠陥が多く目立つというようなことがあってはならないというふうにも思います。そういう意味で担当部長の責任においてという形で、もちろん三浦市全体の事業でありますけれども、公園担当という部が部長以下職員がおりますということで、これから積極的に、また間違いのないように、設計その他事業を進めていくものというふうに思っております。私自身も非常に関心のある施設でございますということで、遺漏のないように完成に向けて努力をしてまいります。  具体的なものがありましたら、また担当のほうからお答えいたしますけれども、再三お話ありました営業ということ、これは大変大事だというふうに思っています。ことしの4月に政策経営室という組織もつくり上げました。その中で経営という言葉が入ってきております。三浦市のこの行政の中にもいわゆる経営という言葉が必要だと。いわゆる営業ということも含めてせっかくある施設を、職員の人材もむだのないように、また施設もむだのないようにということについては全く私も同感でございますので、これにつきましてはこれからも鋭意努力をしてまいります。  また野球場の名称ですけれども、これは確かにいろいろとその地域の特産物の名前ですとか、いろいろございます。また、本当に私自身もできればなと思うんですけれども、あるスポーツ施設では、企業にスポンサーをお願いして、一定の期間、2年とか3年とか、そのスポンサーの名前をつけたスポーツ施設というのも現実としてあるわけですので、そういうことがあれば少しでも財政運営の足しにもなるのかなというふうに私自身は思っております。また、今の段階では暫定ということもありまして、そういう正式名称には至らないかもわかりませんけれども、これから、これ飯森の野球場に限らず、いろんな施設の中へ、いろんな形で企業の皆さんに応援をお願いするわけです。  昨年、実は姉妹都市のウォーナンブール市にお伺いをいたしました。そのときの屋内体育館の壁面に、ちょうど1メートル、2メートルぐらいの企業のいわゆるいろんな広告――広告といいますか、企業のいろんな名前ですとか、営業品目を書いたのがずっと張ってあるんです。何かと思ってお尋ねしましたらば、この体育館を建てるときに協力をいただいた企業の名前なんです。そういうことで公の施設ですけれども、立ち上げるときにはウォーナンブール市だけではなかなかできなかったと。いろいろな地域の企業の皆さんに応援をお願いした。応援していただいた善意に報いる意味で、体育館の壁面にそういう企業の広告が出されているということも含めれば、やはりこれから今、日本でも現実問題として、公の施設に冠のついた競技場の名前もあるわけですから、単に愛称、三浦をPRする名前もいいでしょうし、またもしそういう企業があるとすれば、そういう形もいいのかなと。これはまたいろんなところと相談をしなければならないと思いますけれども、ともかく飯森という名前だけではもったいないなという気もいたしておりますので、ことも含めてこれから公園担当中心に、いろんな事業展開が図られるだろうというふうに思っております。  それから、病院の問題です。これにつきましては、確かに待ち時間の問題。これはやはり特に診察が終えてから薬が出る。薬は今、院外処方ですからいいんですけれども、いろんなところで待ち時間が出てきます。同じ時間でも状況によって短くも感じられ、あるいは長くも感じられる、これは当然でございます。  新しい病院につきましては、今、待合室がいわゆる廊下を利用しての待合室が大半であります。今度の新病院では診療科目ごとに独立した待合室という設計にもなっておりますし、先ほど申し上げましたその待合室の中に、壁面に絵画を飾るとか、また音楽を流すとか、いろんな形で患者さんの気持ちを和らげる方策も考えなければならないというふうになりますし、そういう前提で設計もいたしております。  それともう一つは何と言いましても心の問題でありまして、診察のときに優しく接しられたそういう余韻が残っていれば、同じ待ち時間でも和らいだ気持ちで待っているでしょうし、冷たくあしらわれると、大分興奮しての待ち時間というのはこれまた長く感じられるということがありますから、やはり突き詰めれば、病院の接遇の問題に尽きるかなというふうに思っています。ですから、物理的な場所の問題ですとか待ち時間の問題、これはある意味ではやむを得ない面があるというふうに思いますけれども、やはり心の問題、これは大事にしたいというふうに思っています。  つい先日のある市民の方の、利用者の方の投書の中でも、午前中・診療終わる15分前においでになったらば、その医師があと15分しかないのにという意味の発言をされたと。患者さんはまだ15分あるわけです。ところが、接遇する医師にはもう15分前なのにと、もう15分しかないと。「まだ」なのか「もう」なのかという言葉が、もう180度受ける感じが違うわけです。まだ15分ありますからいいですよ、ゆっくりいらっしゃいよと言っていただけるのと、つぶやきだったかどうか知りませんけれども、「もう15分しかないのに」、これを耳にしたためにやはり患者さんにしてみれば大変大きな不満が残ると。これがやはり現実だろうというふうに思います。そういうことがなければ、やはり患者さんも大きな不満が表へ出てこないと。  私、再三申し上げているとおり、患者さんはいろんなやはり心や体の悩み、痛みを訴えて病院に来るわけですから、さらにそこで加速させるようなことがあってはならないわけでありますから、まず人を見てひとつ診察に当たってほしいということはぜひ私からも医師の皆さん、看護師の皆さんにはお願いしたいと思っています。  そう言いながらも、大半の病院の従業員は非常によくなっているんです。むしろ今、悪い事例を申し上げましたけれども、いい、おほめの手紙も投書箱に入っていることもいろいろあります。ですから、ほんの一部の方のそういう心ない言動が市立病院の評価になってしまうのも大変残念に思いますということですから、やはり本当の一部の方については何としても改めていただかなければならない。また、改めていただくためのやはりきちんとした管理的な処置もしなければならないというふうには思っておりますので、それにつきましては私のほうからも改めてもう何度も何度も重ねて申し上げるところですけれども、まだやはり「またかよ」ということも現実あるわけですので、さらに徹底をしたいというふうに思っています。  最後に通学費用の問題です。これも職員の通勤手当の問題と連動してご提言でございます。職員の通勤手当につきましては、これについてはこういう形で人勧の問題もございます。担当のほうでこれから検討をし、そのような手当てはするというふうに考えておりますけれども、その余ったお金でということでございますけれども、これはやはり制度的にまた扱いが違う問題もございますし、これは具体的には教育委員会のほうで通学の問題につきましては検討いたしておりますので、教育委員会のほうからお答えをいたします。  通勤手当の問題、通学の費用の問題、それから市長の気持ちをと、考えをというお問いでございますから、私自身もここでもお答えをいたしますけれども、これにつきましては、まず教育委員会ともこれについては事前に協議をいたしました。基本的には義務教育の問題であるということ、そしてまた線の引き方もなかなか難しい。今、私自身も大変心を痛めているのは、特殊学級、これから特殊学級もなくしたいというような希望もある時代でございます。特に通学をする子供さんたちの通学の手当も実はまだできていない段階なんです。親御さんが学校まで送り迎えをしているということ。保健福祉部長とも、また教育委員会とも、せめてこのぐらいは何とかできないのかなと。今それぞれ地域、そのご自分の地域の学校に今通っておられますけれども、できればどこかに集約する形で、できれば市のほうで送迎ぐらいできないのかなというふうに実は考え、私自身も願っているんですけれども、それすらといいますか、それがなかなか実現には至っていないということでございます。  ということで、お気持ちは十分に理解をいたします。段階的に、今、特殊学級に通っているご父兄の保護者の方からもいろんなご要望もございます。自分が送り迎えできないときには、学校を休まざるを得ないというようなことも現実問題としてあるわけでございますので、その辺についても含めてこれからできるだけの、できるところまでということになると思いますけれども、これから検討していきたいというふうに考えています。そのことも含めて検討は十分いたしております。なかなか答えまで至らないのは大変残念でございますけれども、その辺のところはご理解をちょうだいしたいというふうに思います。  以上です。 ○松原安雄議長  以上で、6番佐瀬喜代志議員の質問を打ち切ります。  ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○松原安雄議長  次に、15番田辺冨士雄議員の質問を許可いたします。              [15番田辺冨士雄議員 登壇] ○15番田辺冨士雄議員  ただいま議長さんのお許しをいただき、自民クラブの一員として一般質問を行います。内容は発言通告書のとおり、「まちをきれいに」みんなで守る条例について、教育問題について質問いたします。質問は簡潔に行いますので、よろしくお願いいたします。  まず、「まちをきれいに」みんなで守る条例について、この条例が施行され2カ月を経過いたしましたが、その効果等について質問いたします。  子供たちにとって夏休みも終わりに近づいた8月下旬から、ことしの冷夏を忘れさせるような残暑が続いておりますが、ことしの夏は気象庁が6月下旬に発表した3カ月予報では夏の気温は北海道や東北地方の北日本で平年並みか高目、その他の地域は高いということでしたが、これが大きく外れて冷夏となり、米どころの東北地方ではそれが顕著であったとのことです。美しい海を持つ三浦においても、学校が夏休みに入った7月下旬から雨天続きの低温、また8月9日には台風10号による荒れた海という夏でした。海の家も閑散とした日が何日も続き、ことしは特に大変だとお聞きしております。  去る3月の市議会定例会で可決成立した「まちをきれいに」みんなで守る条例が、この7月1日から施行されました。この条例は、ごみなどの散乱防止、午後10時以降の夜間における花火の禁止、車のアイドリングストップなど、身近な生活環境について美観の保持やよい環境の保全に行政、市民、事業者が一体となって取り組もうという内容と理解しております。この条例が施行して2カ月が経過しましたが、それまでに広報紙やチラシの全戸配布など、市民周知をしてPRに努められたことは承知いたしておりますが、この条例の内容を見ますと、それぞれの項目が多岐にわたっており、個々の取り組みとなると市側の所管も各部に対応が求められてくるのではないかと思います。条例第3条で、市は、美しく安全で健康的な生活環境の保全のために、必要な施策を実施する。また市民や旅行者及び事業者が条例の目的達成のため行う自主的な取組を支援するよう努めなければならないと、市の責務を規定しております。  そこでお尋ねいたします。この条例の制定に当たって、市内の中学生も加わった検討協議会でいろいろと検討していただいた経過も踏まえ、条例が施行されてまだ間もないとは思いますが、市としてどのような施策の実施に取り組まれておられるのか、またこれから実施に向けて取り組む予定の計画についても具体的にお示しください。  また、ことしの夏、花火を買うとき店員から午後10時以降は海岸で花火はできない旨、一言言われたというような話もお聞きしていますが、あいにくの冷夏と雨の日が多かったこともあり、条例施行の効果を見きわめるにはいささか拙速過ぎるかとは存じますが、夜間の花火の禁止以外の項目も含めて条例の効果、評価をどうとらえているか、市長さんにお尋ねいたします。  次に教育問題として、学校の安全についてお尋ねいたします。  一昨年の平成13年6月8日、午前10時過ぎ、大阪教育大学附属池田小学校において、最も安全な場所であるはずの学校に出刃包丁を持って乱入した男が子供たちや先生に次々と襲いかかり、その年の春入学したばかりの1年生、そしてまだまだ幼い2年生の児童合わせて8人が刺され、とうとい命が奪われ、児童13人と教諭2人が重軽傷を負わされ、恐怖にさらされたという余りにも痛ましく絶対に許されない事件が起きました。この事件を起こした男に、去る8月28日、大阪地方裁判所は、常軌を逸した極めて異常な犯行で科すべきは死刑以外にないと、求刑どおり死刑判決が出されました。この事件はこれまでにない凶悪な事件であるとともに、最も安全であるべき学校が、学校施設外からの侵入者にいかに無防備かということを浮き彫りにしました。この痛ましい事件から、全国的に学校の安全管理のあり方をどうするのか、あるいは学校としてもできるだけのことはやらねばならないということから、パトロールの強化、防犯カメラや防犯ブザーの設置、校門の施錠など、万全とはいえないにしても緊急な安全対策の取り組みがなされました。  私は、事件から2年余が経過しましたが、三浦の教育現場で先生方も、この間、安全管理の体制の見直しや施設の改善等に取り組みがされてきたと思います。当時の危機意識が時間の経過とともに薄れることのないようご尽力を願うものであります。  そこでお尋ねいたします。現在、児童・生徒の安全管理の体制はどうなっておられるのか。また安全確保のため、どのような施設の改善等に取り組みがなされてきたのか、具体的にご答弁くださるようお聞きいたします。  以上で1回目の質問を終わります。 ○松原安雄議長  市長。                [小林一也市長 登壇] ○小林一也市長  田辺議員さんの1回目の質問にお答えいたします。  私のほうからは、「まちをきれいに」みんなで守る条例についてのご質問に対してお答えをいたします。これはことしの3月議会におきまして条例制定の議決をいただきました。そして7月1日から条例が施行されたということでございます。  まず、効果がどうだったかということでございます。これは私自身がその該当地域の一つに住んでおります1人として、これは確かに冷夏の問題、雨が多かった、いろいろなこともあったと思いますけれども、例年に比べて全く皆無とは言いませんけれども、特に深夜、午前1時、2時という時間帯での花火をやった件数が、私の記憶するところでは5件ほど、5日間ほどだったというふうに思っています。昨年までは実はもっともっと多くて、これは大変だなという日が大変多かったんです。  これはやはりひとえに、この条例が制定される、そしてまた制定される過程で、議会からいろんな、やっぱりご意見、お考えをお示しをいただきました。そしてさらにさかのぼって条例をつくる段階で、先ほど議員もおっしゃいました、中学生2名に参加をしていただいたということ。これもマスコミにも多く取り上げていただきまして、その段階から今三浦市でこういう条例を今考えているんだということを、多くの市民に知っていただく機会ができたということも大きな要因だったかなというふうに思っています。ということで、よく申し上げる行政が一方的に、こういうものをつくったから市民の皆さん、ご理解、ご協力くださいというだけでは済まない時代になりました。まず、つくる段階から三浦市としてこういうことを考えていますというところから、やはり市民の皆さんに参画をしていただくということの実践の一つだったかなというふうに思っています。  そういう意味で、条例制定の検討の過程から、特に中学生に参加をいただいた。中学生自身も単に三崎地区の学校、中学生だけではなくて、南下浦、初声にある中学生にも恐らく関心があったでしょうし、家庭でも学校でも話題になったということが、事前に多くの市民の方に知っていただく機会ができたというふうに思っております。  そしてまた条例が制定されました。その結果、その後いろんなところで発表もいただきましたし、特に送られてくるメールなども拝見しますと、鎌倉のほうの方、同じように花火で悩まされている地域の方から、よくできたなというメールもありましたし、また中には遠く埼玉県のほうから罰則のない規定なんかつくったって意味がないじゃないかというような意味のご提言もございました。そういう意味では三浦市内に限らず相当多くの地域の方が、この三浦市の「まちをきれいに」みんなで守る条例というものについて関心を持っていただけたというふうに思っています。そういう意味では今の時代、情報の伝達力というのは大変すばらしいなというふうに思いました。  そういう効果も含めて、効果があったかどうか、どの程度かと。具体的に件数はとっておりませんけども、私自身住まいする関係で申し上げますと、そのように激減したなというふうに思っています。さらに地域の皆さんや警察の署員の方もコンビニのほうに一緒に回っていただいて、今お話がありました10時過ぎには花火をやらないでよというような、店員さんが買いに来た方、お客さんに声をかけていただけるような協力的なお店も出てきたと。事前に、こういう形で条例ができました、地域の皆さんが迷惑をしているんで売らないでくださいと。また売るときには時間的なこともお客さんには話してくださいというお願いをしていただいた効果だったなというふうに思います。やはりそれほど地域の迷惑の意識のないままに、自然にやっていた人が一番多かったというふうに思うんですね。そういう意味では条例ができたこと自体、いけないのかなとわかっていただけた。そしてまた地域の皆さんもいろんな形で協力をしていただけたというのが、やはり大きな理由の一つだなというふうに思います。  これからどのような取り組みをするかというお問いでございます。担当部のほうから、また具体的にはお答えいたしますけれども、まず警察署の職員の皆さんにもご協力もいただきました。地域の皆さんにもいろんな形でご協力もいただいています。さらに申し上げれば三浦市には夏休みを中心として「愛のパトロール」という、昔から伝統的な多くのいい行事があります。青少年指導員、子ども会指導者、母親クラブの皆さん、そしてまた地域のいろんな団体の皆さんに協力をいただいて、大変暑い時期にご苦労をかけていますけども、三浦市全域を網羅して愛のパトロール、その中でやはりこういう条例ができているんだよというようなことも口を添えていただいた地域もあるというふうに伺っています。ということも含めると、やはりこれは全市的にPRも行き届いてきたかなと。  まだ始めて確かにまだわずかな期間ですけども、こういう形でいろいろと、それぞれの立場の方がいろんなところから情報を発信していただければ、また地域の皆さんも、また三浦市外の人たちにも少しずつでも認識いただけて住みよい町になるなというふうに考えております。また皆さんにも、これからもこの周知の徹底につきましてご協力のほどをお願いを申し上げたいというふうに思っております。
     以上です。 ○松原安雄議長  教育長。               [鈴木恒雄教育長 登壇] ○鈴木恒雄教育長  田辺議員の学校の安全につきまして、第1回目のご質問にお答え申し上げます。  議員さんからもお話がございましたけれども、大阪教育大附属小学校の殺傷事件でございますけれども、つい最近判決が出されまして、しかしそれがイコール不安が払拭されたとはいえない部分があるのではないかなというふうに私は認識しております。最後に裁判官が、再発防止のために真剣な取り組みが社会全体でなされることを願ってやまないということで、最後にお話をされたことが非常に印象深く残っているところでございます。また、この夏休み中ですけれども、沖縄県、長崎県で児童・生徒が関係する事件が連続いたしまして、今までは被害者であったわけですけれども、残念ながら加害者になっている状況も出てきているというふうなことで、非常にそういったことも含めて心配しているところでございます。  いずれにしても学校の安全につきましては、事件が起きてから、やはり開かれた学校づくりを進める中で学校の安全は保つべきであろうということが大方の意見でございましたし、教育委員会としても開かれた学校をつくっていく、多くの人たちが学校を見ていく、学校に関心を示していくというふうな立場で今までも取り組んでまいりました。しかし、議員さんご指摘の2年たっているというふうなことで、教育委員会といたしましては校長会や各種研修会で、もう一度気を緩めることなくその対応に徹底してくださいというふうなお願いをしているところでございます。  具体的には安全対策をどのような形で行っているのかというふうなことでございますけれども、何回かお話ししてございますけれども、特に学校内の、校舎内外の点検を徹底して行うように進めているところでございます。これは先生方が時間を見て校舎を回るというふうな、昼休み時間、放課後、そして朝、生徒の下校時、そういうところを見て点検をしていくというふうなことに力を入れるようにお願いしているところでございますし、それは現実に実施しているところでございます。それから消防署にもお願いいたしました。それから三崎警察署の署長さんにも私自身、学校教育課長等とも含めましてお会いいたしまして、パトロールをいろんな形で、これは夜間になるわけでございますけれどもお願いしているところでございます。三崎署のパトカーが深夜回ったときは学校によってはポストに何時何分に回りましたというふうな手紙を入れておいていただいている状況も耳にしているところでございますし、あわせまして消防署のほうでも火気の安全も含めまして、児童・生徒の安全ということでお願いし、いろんなことでご協力をいただいている状況でございます。  学校の対応につきましては幾つかあるわけでございますけれども、すべての学校に、玄関のドアに掲示しておられます。入校者、必要のある来客者につきましては、記帳をお願いします、あるいはバッジの着用をお願いします。それから、職員には、あるいは職員室、事務室には必ず声をかけてください、そういうふうな指導は大分徹底されているのかなと思っておるところでございます。そのほかに不審者が見えた場合の敏速な対応ということで、教育委員会の研究所が発行いたしましたマニュアルでございますけれども、危険ガイドラインの活用ということで、これはそれぞれの学校の環境条件に応じてつくり直しておるわけでございますけれども、その徹底を学期ごとに実施するようにということでお願いしているところでございます。そのほかにいろんな関係団体、学警連の会合やら、青少年指導員、子ども会指導者、母親クラブあるいは民生委員児童委員等の会合等にもいろんな情報を流していただくというふうな、そして定期的に行われます学校評議員等、地域の状況を学校へ伝えていただくということ。あるいはPTAの連携もあるわけですけれども、いろんな形で学校と地域、いろんな団体との連携を取り計らって進めているところでございます。  以上でございます。 ○松原安雄議長  市民部長。               [若命信之市民部長 登壇] ○若命信之市民部長  田辺議員さんのご質問にお答え申し上げます。  施行後の具体的な施策ということでご質問ございました。この件でございますけれども、この条例、啓発的な条例でございまして、事業者、それから市民ですね、市役所も含めまして、この条例の趣旨を徹底をするということが基本的な施策の部分だろうというふうに、そんなふうに理解をしております。ですから、今後この条例の趣旨を市民に徹底をさせていただきまして、きれいなまちづくりに努めていきたいというふうに、そんなふうに考えております。  以上でございます。 ○松原安雄議長  15番。              [15番田辺冨士雄議員 登壇] ○15番田辺冨士雄議員  2回目の質問をさせていただきます。  まず、「まちをきれいに」みんなで守る条例についてでありますが、条例に規定されている内容によって、例えば空き缶や吸い殻などのポイ捨て、また犬のふんの始末、自販機設置者の回収容器の設置と管理、騒音、振動による公害防止など常時啓発し、あるいはある一定期間に集中して啓発や防止運動を展開することによって、効果を一層上げることができるのではないかと思います。また市内を見て回りますと、電柱や道路に設置されたガードレールにスプレーで文字か絵だかわからないものが落書きされていたり、張り紙がされているようなど、町の美観を著しく損ねているものがあります。地域によって、例えば初声地域では毎年5月と10月の年2回、日を決めて全区が一斉に統一して道路や公園、歩道の植え込みなどに散乱している空き缶・瓶、紙くず、ビニールや草木を回収するクリーン作戦を展開しているところもあり、これにあわせて市も一緒になって、落書きや張り紙の除去を実施すれば市民の関心も高まるのではないかと思うのであります。せっかく中学生の皆さんにも参加して知恵を出していただいた条例を、より効果あるものにするため、その実施によりますればすばらしいアイデアを市としても出していただくことが必要かと考えますが、いかがなものでしょうか。市長さんのご答弁を再度お願いいたします。  次に教育問題、学校の安全についてでありますが、大阪教育大学附属池田小学校事件の判決の中で、裁判長が最後に異例の裁判所の所感を述べています。それは子供たちの被害を防ぐ手だてはなかったものか、子供たちの被害の不可避であったはずはないとの思いを禁じ得なかった、せめて二度とこのような出来事が起きないよう再発防止のための真剣な取り組みが社会全体でなされることを願ってやまない、と述べられたと報道されていました。またテレビ、新聞等の報道によりますと、新潟県の村上市で今月2日の午後6時半ごろ、体育祭の練習後、下校途中の中学3年の女子生徒が行方不明になり、大規模な捜索を行っているが依然として見つからないということであります。一日も早く無事に発見されることを祈るものであります。  学校の安全確保、とりわけ子供たちを事件、事故から守るために、日ごろから地域との連携を深め、ともに考え行動していく取り組み、すなわち地域と力を合わせることこそ重要であり、それはより効果のある一つと思います。そこで学校の安全確保、とりわけ子供たちを事件、事故から守るために、地域との連携等をどう進められているのかお聞きし、2回目の質問を終わります。 ○松原安雄議長  市長。                [小林一也市長 登壇] ○小林一也市長  田辺議員さんの2回目の質問にお答えいたします。  まず、「まちをきれいに」みんなで守る条例について、これは条例も施行されたばかりということで、多くの市民の皆さんに周知していただくまで一定の期間集中してキャンペーンをというご趣旨のご提言だというふうに思います。これにつきましては施策等含めて大変重要なことだというふうに思います。でき上がる過程につきまして、第1回目の質問でお答えしましたように大変多くの方に周知をされたというふうには認識しておりますけれども、まだまだという部分もあるというふうに思います。やはり三浦市にお住まいでない方、特に観光客の置いていかれるごみの処理の問題ですとか、いろんな、やはり三浦市特有の、観光地であるための施策について問題もあることは事実でありますので、こういう情報も、幸い今インターネットその他で三浦市の情報も細かに発信することができるようになっておりますので、この条例につきましても三浦市の情報の中に組み入れて、市外の方々にも認識をしていただくというようなことも方策の一つだろうというふうに思います。  具体的に落書きの話、散乱しているごみの話などもありました。今三浦市の中で市の職員も、先般一度134号線の草刈りを数人の職員が行っております。まず職員みずから三浦市を、私たちの町だという形できれいにしようという機運も高まっておりますし、第1回目、具体的な作業も行っております。また9月15日、これは三浦市の床屋さんの組合、理容組合の皆さんが今回は三戸から長浜の海岸清掃をしていただくということでございます。これについて、きのうの部長会で各部長に、できるだけ部長以下全職員に周知をしてできるだけ多くの職員にも参加をしてほしいというふうにお願いをしてございます。せっかく市民の団体が、皆さんがボランティア活動という形で自分たちの住む三浦をきれいにしようという努力をしていただくのに、私たちが手をこまねくわけにはいかないだろうということから、職員にもぜひ多くの皆さんに参加をしてほしいというふうに考えております。  そういう意味でも、やはりまず我々自身が「隗より始めよ」という言葉、今役所の中で大変多くの場所で使われ始めております。自分たち自身がまず始めようよということでございます。ということで、まず職員自身。いろんなところで動き始めておりますので、この辺についても私たち自身も大変期待もできるし、市民の皆さんにもお認めをいただきたいというふうに思っています。  そしてまた、市民の皆さんにいかにしたらこの条例が守られるかということは、静かなきれいな住みよい町にするのがこの条例の目的でございます。それについて、中学生の皆さんにもいいアイデアを求めたらどうだというご提言でございます。せっかく中学生に参加をいただいてつくり上げた条例でございますので、改めてまた各教育委員会にもお願いをして、各中学校の皆さんにもいいアイデアを考えてよというふうなお願いをするのも一つの方策だろうというふうに、私もご提言をいただいて考えます。ということで、また教育委員会とも相談をいたしながら、それがひいては中学生自身が歩きながら1つの缶でも拾っていただければそれだけきれいになるということでもございますので、そういう認識を高める意味で、また中学生あるいはまたほかの皆さんにもご参加を求めるというふうに考えたいというふうに思います。  いろいろご提言をいただきまして、ありがとうございました。終わります。 ○松原安雄議長  教育長。               [鈴木恒雄教育長 登壇] ○鈴木恒雄教育長  田辺議員の2回目のご質問、地域との連携はいかになっているかというふうなことでございますけれども、多分ご承知かと思いますけれども、地域にはいろんな場所と申しますか、こども110番というステッカーが張ってございます。私ども聞いているところでは、現在、そのこども110番に助けを求めて、あるいは保護を求めたというふうな状況は聞いておりませんけれども、そういうプレートがあるということで非常に抑止力があるのかなというふうに受けとめておりますし、学校の管理職がそれぞれの地域のこども110番のステッカーが張られてあるうちや、あるいは施設とか商店の方とか、いろんな方に状況を聞きに行くというふうなことで連携を持っているというふうに聞いておるところでございます。そのほかに地域との連携は非常に多くあるわけでございまして、先ほど申し上げました区長さんを初めといたしまして、民生委員さん、青少年指導員さん、あるいは学校評議員、子ども会、いろんな形で地域の連携は保っていっているつもりでおりますし、今後とも続けてまいりたいと思います。  以上でございます。 ○松原安雄議長  以上で、15番田辺冨士雄議員の質問を打ち切ります。  暫時休憩いたします。3時20分より再開いたします。                 午後2時46分休憩  ―――――――――――――――――――――――――――――――――――                 午後3時19分再開 ○松原安雄議長  再開いたします。  休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続行いたします。  次に、7番石原正宣議員の質問を許可いたします。               [7番石原正宣議員 登壇] ○7番石原正宣議員  当然のことですが、三浦市議会議員の一人として一般質問をいたします。  まず、具体的な質問に入ります前に1つお願いをしておきたいと思いますが、市民生活にかかわる大事な事柄あるいは問題点が大変多い現状の中で、1人会派といいますか、質問を分担できない立場にいる身では、おのずと質問内容は多岐にわたりまして、総花的にならざるを得ません。そこで質問者といたしましても、なるべく簡潔に能率的に行っていきたいと思いますが、大変申しわけないんですが、ご答弁いただく方にも的を外さず、前回同様簡潔にお願いしたいと思います。勝手なお願いで大変申しわけないんですが、よろしくお願いいたします。  それでは発言通告書の順番に従いまして質問をいたしたいと思います。5項目ございます。  まず1項目目ですが、この不況を脱するのに経済を活性化させること、すなわちと言ってもいいと思うんですが、産業の振興は不可欠です。そこで行政に以前その具体策をお尋ねいたしましたところ、従来の三浦市の基幹産業であります水産業、農業、観光業、加工業と、そういう分野に属するものをさらに充実させたいという答えだけが返ってきました。これも確かに地道に継続して取り組んでいかなければならない事柄ではあると思いますけれども、今の三浦市の経済を画期的にといいますか、かなり激しく活性化させる、そして活気を取り戻すには不十分だと思います。やはりマグロに支えられた好景気のときを思い出すと、やはりその時代に匹敵する活気、そして勢いは、今現状の基幹産業だけを充実させるだけでは足りないと。マグロ産業の落ち込んだ部分にかわるものを新たに考えることができないか、またそれだけが考えられれば、それだけが穴を埋められるというふうに考える次第です。三方を海に囲まれている三浦市の位置環境ではどうしても海にかかわるものをその対象に考えざるを得ません。  そうなんです、今までも議会でも取り上げられ、そして市長もたしか今年度のだったと思いますが施政方針の中で、積極的に取り組んでいきたいと述べておられます例の海洋深層水産業ですね。これが私は三浦市にとって本当に「宝の水」になり、恵みの水、救いの水になっていくんではないかというふうに確信するところから、少しその深層水産業についてお話をしていき、そして行政にも質問していきたいと思っております。  そしてその中で、行政が既に先ほどの市長の施政方針どおりに取り組んでいる現状があればそんなに力は入らないんですが、そうでもないような状況、要するに行政には深層水に対する意識、深層水が三浦市を救うんだという意識は非常に希薄ではないのかなと。三浦市の生死を分ける産業に本腰を入れる気があるのか、具体的取り組みをしているのか、甚だ疑問を感じずにはいられない、そういうふうに感じました。  それにはちょっと裏づけがあるんですが、先月、8月半ばに「うらり」で行われました深層水に関するシンポジウムがありました。よく世間で言われている産・学・官・民という4つの言葉がありますね。産業界、学界、それから官――行政、それから民――市民の方ですね。その4つの分野をあらわす産・学・官・民という言葉がありますが、その折には産・学・民しかおられなくて、官、すなわち行政がいなかったわけです。大変、学術界のほうからはかなり専門的なお話もありましたけれども、民、市民の方はもうその海洋深層水を使われている農家の方だとか、それからお豆腐屋さんだとか、そういう方たちも来られていろいろ意見を述べられておりましたが、悲しいかな官の意見はそこでは聞くことができませんでした。  そのときだけでは大変申しわけないんで、私その後、産業界を束ねるといいますか、商工会議所のほうへ訪ねてまいりました。そしてまた、市内の唯一の取水産業であります、企業でありますマリンパーク内にあるディーエスダブリュですか、あそこを訪ねさせていただきまして、会頭さん初め、ディーエスダブリュのほうは社長さんでしょうか、話を伺う中でやはり言葉の端々から、大変申しわけない言い方なんですが、市長を初めとする行政側の深層水に対する理解、情熱が不足しているんではないのかなというような話しぶりを、私は感じとったわけです。そのときに、どうも今市長以下、とかく言われている市民協働という言葉がありますけれども、そのときに産業界も市民だし、我々議会人も市民なんですが、どうも市民協働どころか、もう気持ちが乖離、要するに離れてしまっているんではないのかなと。みすみす高知県や富山県で行われている、現在もう100億円産業になっているそうですが、そういう大事な産業になり得る、かなり金額的にものすことができる産業をみすみす捨ててしまう形になりはしないかなという懸念までも、申しわけないんですけども持ちまして、きょうの機会にぜひ訴えたいということでここの場で述べさせていただいております。批判ばかりしていますと、人の批判というのは余り――人ではないんですが機関ですから許されるところはあると思うんですが、余りよくありませんのでこのぐらいにしまして、ここでもう皆さんもご存じなんですが、深層水産業のプラス面を少し述べさせていただきたいと思います。  まず、三浦市でなぜということになりますと、皆さんご存じのように深層水をくみ上げるのに沖合い5キロまでパイプを延ばせばくみ上げられると。300メートル以上の棚にぶち当たるということですよね。5キロでくみ上げられる場所というのは日本全国訪ねてもそうはないということ、これが1つですね。それから、ほかの取水地が全国で20カ所あるそうですけども、ほかの取水された水に比べて三浦の水は大変質がよいようです。一言言うならば、ミネラル分が豊富だというふうに言って差し支えないと思いますが、その部分も含めまして、最後、後でちょっと提案をしていきたいと思いますが、そういうような水だということは今わかっているようです。それから、今全国20カ所というふうに申し上げましたけども、やはり首都圏に一番近いのは三浦市なんですね。これは一番のメリットではないかなというふうに思います。高知県と富山県のお話を先ほどしましたけれども、それに比べればはるかに近いわけですから、そういう好条件ですよね。  またその好条件に加えまして、4次総の中で行政が経済全般に関しまして、ビジョンとして三浦総合ブランドの開発とか異業種間交流、そしてまた連携を図るとか、シティ・セールス・プロモーションの推進とか、そういう言葉で述べられていると思いますけれども、これ今3つ申し上げましたけども、その3つを机上の空論に終わらせないものが僕は深層水でないかなというふうに思っております。それほど今の3つを満足させるものであろうと。  と申しますのは、これも皆さんご存じだと思いますけれども、深層水というのは先ほどもちょっと市長の言葉の中にもございました農業、これは現在松輪のほうの農家の方でキャベツに使っているということで、かなり効果がありますよと。根の張りもいいし、非常にみずみずしい葉っぱに育ちますよというお話はそのときもされていました、先ほどのシンポジウムのときに。それぐらいはわかっておりますけれども、これ市長がおっしゃられる科学的には証明されていない状況ですよね。ただし、効果はあると。農業ですよね。  それから水産業、これは各種養殖にもう抜群の効果があるそうです。今も水産試験場は沖にその深層水をくみ上げる装置だけは持っておって、それを海面にくみ上げてばらまいていると。そこで魚が寄ってきたときにかなりの効果があるというようなことを、私専門外でもそのぐらいまでの話は理解して帰ってきたんですが、これも後の研究にまたないといけないと思いますけれども、水産業ですね。  それから観光業、これはもう皆さんご存じの観潮荘でやっている、今度また京急の城ヶ島ホテルでも何かそれが設けられるといっていますけれども、温泉、ふろですね。その効果はもう皆さんご存じのとおりです。  そして加工業ですよね。これは水産加工、農産物加工、もういろいろあると思いますけれども、魚を洗水する、洗う水には非常にうってつけであると。雑菌が入っていませんので。そして豆腐、これは私試食しましたけれども、非常に甘くておいしい。まだちょっとお値段は高いようですが、豆腐。それから大根の漬物ですよね。そういうものに利用している。そして、もうテレビでも時々出てきていますが、飲料水。  そうしますと、農業、水産業、観光業、加工業、これが異業種ですよね。ですからその異業種交流、それからそれをまとめてシティセールスにして、それをプロモーションして推進すると。それから、今全部の基幹産業にかかわっていくわけですから、これは三浦総合ブランドになるわけですよね。ですから、そういう意味で先ほど机上の空論にしない、せっかくのすぐれたビジョンですから、それを本当に実現していくのは、これが一番ふさわしいんではないのかというふうに私は考えます。  そのところで、今申し上げましたのは行政に対する、ちょっと乗り気じゃないんじゃないかなとかという批判と、それから深層水のプラス面を述べましたけれども、これだけではまた発展性がありませんので、ちょっと具体的に4つのことを提案したいというふうに思います。それの状況を行政のほうからお返事をいただきたいと。  1つは、新しい事業の開発時には官、すなわち行政がイニシアチブをとってというよりは、とらなければならないんではないのかなというふうに思います。また今の三浦市におきましてはそれが一番ベターなのかなということで、官に、行政にイニシアチブをとって取り組みを始めていただきたいと。しかしながら、今回の深層水は残念な部分では、先ほど申し上げた範囲で産・学・民に先行されている状況はあります。でもよく考えてみますと、今の先行されている状況というのは、取水事業だけが民が行っているような状況で、海洋深層水の利用に関しましてはまだ試行錯誤を繰り返している段階です。キャベツにしても飲料水にしても、まだ100%までは全然いっていないというお話ですので、試行錯誤を繰り返している段階です。ですから、今5種類あるという深層水が、どの深層水が何に一番効果があるのかというのは、先ほどの科学的なという部分も含めまして、まだ明解には証明されていないという、そういう状況ですね。それから5種類と今申し上げましたけども、5種類以上にまだ分類ができないものなのかどうか。7種類、8種類というふうに生まれてくるのかどうか。一番気になるのが水をとった後の塩なんですよね。塩の使い道も可能性としてはあるのではないかなと素人考えでは浮かぶんですが、そこも含めまして、まだその利用段階に関しましては、まだまだ研究の余地がある。まだ走り出したばかりであるというような状況です。  そこで1つ目といたしましては、今度こそ行政が音頭をとって、イニシアチブをとって、その研究機関を文字どおり、産・学・官・民の4つを束ねて研究機関を設立できないものかどうか。また、その設立のときに音頭がとれないものかどうかということですね。これには、やはり待っていてはだめだと思います。先ほど来、申しわけないんだけども言わせていただいている行政批判に関しましては、やはり待ちの姿勢しか感じとれません。攻めの姿勢が感じられないんですね。ですからこちらから積極的にアプローチをしていただいて、研究機関を立ち上げるということにならないものかなという、そういうことが1つ目です。  それから2つ目で、先進県、これは高知と富山県をその先進県と呼びますならば、これは近いうちに早く、ライバル県というふうに呼びたいもんだと思いますけれども、その高知県や富山県を初め、全国20カ所ある取水地に市の職員を急いで派遣していただいて、実地見聞、そしてその資料集めをして、これは急いでいただかなきゃいけないし、またその結果集約も急いでいただかなければいけないと思いますけれども、そういう活動をしたらどうかというのが2点目です。これはもう研究機関の設立と並立しても構いません。  それから3つ目といたしましては、ほかの取水地は、取水事業は県で行っているわけなんですね。官といいましても、その行政は県です。ところが神奈川県の場合には、この三浦市に対しては県のものは出てきていないということですので、やはり市としてやったらどうかなという提言といたしましては、県への支援、その共催を、これも積極的に働きかけておく必要があるのではないのかなと。これは目立たない付加価値といいますか、これ大きな付加価値になるかもしれませんが、道路問題――いわゆる縦貫道路ですよね――とか加工団地の、この後もちょっと加工団地にも触れさせていただきますけれども、加工団地の制限緩和等につながって、道路問題の解決も少しは早くなり、加工団地の制約緩和にも少しは役立つんではないのかなということで、そういう意味で3つ目、県への働きかけをかなり強烈にやったらどうかなということが3つ目です。  それから4つ目といたしましては、今まで述べました3つの事柄もそうなんですが、取水業と加工業の経営に、市が第三セクターのようなものを設ける、設けないもまだ白紙にいたしまして、市がその参画に加わっていくのかどうか。もしくは民営にして、そこから落ちてくる税金だけを対象にこの事業を考えるのか。そこも含めまして、これも政策経営室や三浦政策研究所でしょうか、多分重点テーマがあると思うんですけれども、そういうところを重点テーマにしていただいてお考えいただくと。今まで3つ述べましたけれども、3つも多分そこで練られていることだというふうに思いますけれども、ぜひ4つ目の項目といたしまして、経営面のこともその2つの機関でぜひ検討をお願いして、早い時点で答えを出していただきたいというふうに思っておりますが、その辺いかがお考えでしょうか。とにかく急いだほうがいいだろうと。マグロも対処が三浦市は早かったとは絶対に言えないと思うんですね。マグロ産業の落ち込みも。ですから、この海洋深層水産業なるものについても、他におくれをとらないうちに、まだ間に合いますので、ぜひお願いできればというふうに思います。これが1点目です。  一般質問、2項目目に移ります。  二町谷の埋立地についてです。先ほどもちょっと加工団地のことが出ましたけれども、まずこれは毎回議会で取り上げられていることだと思いますけれども、もうこれはいたし方ないと思います。市民の最大関心事の一つでありますので、常にそういうものにつきましては経過報告でもその時点、その時点で確認をしていただく義務が行政や議会にはあるし、また市民の皆さんもそれを知る義務、責任もあるんではないかというふうに思っておりますので、そこに市民協働の精神も出てくると思います。したがいまして、二町谷の埋立地についてもここでしつこくお聞きしていきたいというふうに思いますが、あそこの要素を2つに分けさせていただきますと、港のほうはちょっとこちらに置いといていただきまして、水産物流通加工団地としての埋立地ですのでね、その加工団地としての用地と、それから下水道の施設用地ですね。その2つだけ、きょうは取り上げてみたいと思いますけれども。  まず加工団地のほうですけれど、平成18年度から開始されるといわれています売却ですよね。市民その他からしてみたら買い取りということになると思いますが、その価格の変化があるのかどうか、現時点で。6月から変化があったのかどうか。県の支援に変化はあったのかどうかですね。そしてまた、参入業者の状況が余り芳しくないというようなお話が、市長の前回のお言葉の中でも酌み取れるわけなんですが、その思わしくない現状で用途の、先ほどちょっと申し上げました用途の制約、制限緩和が必要だと思われますけれども、その辺の考えも県の支援のうちに入るといえば入りますが、その辺も現状で結構ですのでお聞かせ願いたいというふうに思います。  それから次に、埋立地の2つ目、先ほど申し上げました下水道に関してですね。これもちょっと2種類に分けたいと思いますけれども、この辺につきましては前回で私ちょっと申し上げました。先ほどもちょっと出ておりましたが、市の事業の見直しをしなければ予算の編成ができないというようなことで、下水に関しましてはすぐ来年という形にはならないとは思いますけれども、やはりもう2年後、3年後にはそれが目に見えていますので、そこに迫っていますので、そういう意味でもう今から、大きい問題ですからね、480億も金が動く施設ですから、これは1年やそこらで検討するなんていうのは非常に乱暴だと思います。今から検討していっていただいてよろしい内容じゃないかなというふうに思いますが、その加工団地内の下水道につきましては、加工団地として使う下水道と西南部地区の公共下水道として使う部分とがあると思います。当初は同じところへ両方流れ込ませるというような、そういうことだったと思いますが、市長の答弁の中では、加工団地として使う下水道に関しては別の道を探りたいんだというふうなお話があったと思います。そこのところで合併浄化槽をそこの部分で使うのか、魚市場の既にある下水道施設を加工団地内のいわゆる下水道施設として使う、そういうところで選択肢があると思うんですが、そのほかにももし選択肢があるならば、そこを少し教えておいていただきたいということです。まだ今年度は今すぐこれにするというところではないと思いますので、選択肢だけお示しをいただければというふうに思います。後でその選択肢がふえても構わないと思います。行く行くはですね、決定するまでに。  それからもう一つ、これが一番肝心なんですが、下水道問題に関しまして、先ほど480億もの金額が問題になる公共下水道としての部分ですが、実際に市民がもしこれが実現していくということであるならば、480億は追っつけていかなくてもどうも金額的には済みそうだと。ただ120何億の起債としてその負債はついていくだろうし、年間5億から10億はまたまた予算の中に入っていかなければならない時代が来るということで――予算編成ですね、これをどうするのかという、下水道西南部、公共下水道事業としてあの埋立地の下水道施設をきちんと整備していくのかどうかという問題は、今年度中に、これも市長のほうでの答弁でお答えがいただけるというようなことだったと思うんですけれども、冒頭に申し上げましたように6月でした。今9月です。3カ月しかたっていないと。3カ月もたったのかという、先ほどの市長のお言葉じゃないんですが、そこのところで多少の変化があるかもしれません。  ですから、そこの部分で近い将来の着手時期の、いわゆる工事着手の時期の検討で時間がかかるのか。しばらくの間、これは何年間かということだと思いますが、一時中断もやむなしという選択肢も入ってくるので時間がかかるのか、その辺をやはりある部分では、はっきり今の時点で選択肢の中に入っているよというぐらいは市民のほうに僕は言っておいていいことだと思います。そこでそれこそご意見をいただける組織があるならばいただけばいいんであって、寝耳に水でぼんと結論だけというのはやはりよくありません。ですから、小出しではありませんが今の時点ではこうだと。また3カ月後にはこうだというような形で、どちらにしても3月議会までにはいただけるというふうに期待していますので、お答えを。そこの部分でお願いしたいというふうに思います。  ただ、その中で今の選択肢についてもお聞きしたいんですが、財政状況ですね。これが絡んできますので、やはり市民が納得する部分につきましては、二町谷のあの市民の方たちや地区の方たちはあそこに埋立地を設けるところでは、大分いろいろ議論があったようにお聞きしますし、あそこの部分を下水道で使わなければというようなことで、かなり、それが延びる延びないは非常にきちんとした説明がないとまずいと思います。これは二町谷の方たちだけじゃなくてほかもそうなんですが、西南部の方たちですね。ですからそこの部分、いろんな要素があると思いますけど、財政部分が問題になるようなところでは、私先ほど雑駁に言いましたけれども、本当に市民の方が納得されるように数字的にもきちんとお示しをいただければというふうに思いますので、その辺の用意といいますか、お考えになっているところもお聞きしたいと思います。  それから私ちょっとよくわからないんですけれども、聞くところによりますと下水道審議会なるものがあるや――あったやというふうに言ったほうがいいのかもしれませんが、下水道審議会なるものが存在したということなんですが、どうも1〜2年ストップしているように聞くんですが、そのあたり、もしストップしているならば再開の必要は絶対にあると思いますけれども、その辺もあわせてお聞きしたいと。これが2点目です。  それから、一般質問3点目に入ります。  これもまた、もう重大関心時でこの議会でも取り上げられています三高の敷地の活用についてです。ちょっと角度を変えて質問をしていきたいというふうに思いますけれども、グラウンド側と校舎側があると思います。まずグラウンド側の3万4,000平米ですか、その買い取りについての時期と価格の変化がありますればお願いしたいし、なければないでその現状をお話ししていただきたいというふうに思います。  そしてさらにお聞きしたいところでは、行政側の敷地使用に関するビジョンが100%ではないんですけれども、はっきりはわかりませんけれども、100%は。ただやはり持ってられると思います。持ってなければおかしいと思うんですが。その行政側の使用ビジョンを校舎側、上の部分とそれから今のグラウンド、先ほど申し上げました3万4,000平米のグラウンド側ですね、下の部分。そこの部分に分けて、今の段階で持ってられるものをちょっとご披瀝いただきたいなというふうに思います。建物に関しましても、そのまま使用していくのか建てかえを考えてられるのかというような問題もありますし、グラウンド側にしましても、いつか「市民懇スペシャル」ですか、昨年度だったと思いますが三崎高校でやられたときに私ちょっと伺って、吉田部長のお話だったと思います。下の部分は埋立てて道路の拡張に使えたらななんていうような意味のお話だったと思いますが、あそこ道路の拡張だけでは大変もったいない話なんで、市としてはどの程度までほかの部分を、ほかのものにあそこを使うのかということでお考えなのかを聞いてみたいというふうに思います。  それから、そのときに行政側、市側のビジョンがあるならば、市民側にもそれがあるわけですよね。特にここの跡地といいますか、そこの敷地の活用に関しましては、市民懇、その市民懇談会もどんどんエスカレートといいますか、だんだん熱がこもってきまして、テーマ別の市民懇だとか、それからまた出前市民懇なんていうことで、かなり産業界のほうにも出向いて意見を集めてるといいますか、ちょうだいしている市民懇を開いているわけですよね。そうしますと、そこに参加された方たちのご意見、またはご意見を述べるときの姿勢というのは物すごい熱心なんですよね。そしてまたすばらしい意見があるわけです。その部分をどういうふうに、市のビジョンと市民側のビジョン――市民側というのは複数なんですが、そのビジョンをどこでいつすり合わせをして結論を出すのかと。使い始められるというならば、来年4月からもう一部は使わせてもらえるような話も聞く中で、これまた余りのんびりはしていられないんじゃないのかなと。もうその集約の時期にかかっている。そのときに、何というんですかね、ゼロの状況から話を聞き過ぎている感を私否めないので、市民の方たちに。そこのすり合わせというのは非常に難しいんではないのかな。ですから、今後のいつどこですり合わせをしていくのかということと、あそこの使用に関して跡地、それから敷地の使用に関して、これからどういう手順で決定していくのか。この議会も含められると思いますけども、そこの手順もあわせてお示しいただければというふうに思います。  4点目です。教育問題です。3点あります。  1つ目は図書館行政について。これ市長にまずお尋ねいたしますが、市内の3図書館といいますか、ちょっと図書館というのは――「館」という名前でいいのかどうか、図書室のような感じがいたしますけれども。これは県内の大学に図書館学科があるところで、4年生になりますと実習に行けと。地元の図書館に実習に行けというふうに言われたときに、三浦市出身者は非常に肩身の狭い思いをしたということを聞いております。それは今から述べることも含めてなんですが、3つありますね。そこに勤務している職員の方は13名おられると聞きます。その中で正式な市の職員はたった2名で、あとの11名が全部非常勤というふうに聞いております。そういう状況が1つですね。これは確かめていただきたいと思いますが。  そしてさらに、これはもう本当に私聞いてびっくりしたんですが、13名、いわゆる市の職員2名とプラス11名の方を含めて13名の中に司書教諭の資格を持っている方がゼロなんですね。こういう状況だから、先ほど申しましたここの出身者、三浦市の出身者が地元の図書館でなんていうときに、ちょっと待てよという話にならざるを得ないんじゃないかなというふうに思います。これはその13名の方のご努力も私は聞いてわかっております。前から問題になっています、何万冊かの蔵書のいわゆるデータベース化ですよね。これもその後の処理も、データベース化自体は業者に頼んだようですけれども、その後のこともかなり後処理、前処理があったはずなんで、大変な作業に取り組まれたと思いますし、現在もそのOPACというんでしょうか、ネットワークシステムが市内の3つの図書館、そして周辺の公的な図書館と結べる状況にやっとなったということで、そういう状況は知っておりますし大事なことだというふうに思っております。  ただし、先ほど申し上げましたように正式な職員が数少ない、そして非常勤も含めて司書の資格を持っているのがゼロだという、これは全然別物です。それは理由を特に言う必要もないと思いますけれども、やはり図書館というのは本を貸し出す貸本屋だけの要素ではありません。あそこが文化のバロメーターになりますし、というのはどんな本がこれから入っていくのか、その本を選定していくのも司書を中心とした、そういうスタッフで決めていき、そして文化的なコミュニティーの場だというのがもうここ数年叫ばれているわけですよね、図書館が。そうしますと、そのフロアーサービスから始まってあそこで講座を設けるという、そういうビジョンを持って組み立てていくというのも、やはり司書を中心とした仕事だということで、司書教育の中では大学でも盛んに行っているところだというふうに聞きますので、そこの部分で司書の必要性を、司書の資格の必要性を私は強く訴えたいんですが、それがことしゼロの状態というのは、これは非常に厳しい言い方になってしまいますが、市長さん予算がない中だとか、いろんな人事の工夫が大変なところだというふうには思いますけれども、文化行政だとかということに少しお力が抜けているのではないのかなという批判があったときに、どういうふうに答えていくか、ちょっと英断的な市長のご意見をそこの部分でお聞きしたいと。いや、これはこういうかわりがあるから大丈夫なんだというような、そういう代替措置も含めてお聞かせ願えたらというふうに思いますが、いかがなものでしょうか。その場合に、来年度どうするのかということを、もうそれだけは含めてお答えいただきたいと思います。  それから教育の2点目ですが、AETについてです。アシスタント・イングリッシュ・ティーチャーですね。私も高校、文学部でも日本文学畑で、ちょっと舌をかみそうなんで英語の発音ももうこんなもんなんですけども、世界の共通語は英語だということはもう皆さんご存じで、日本でも英語教育には力を入れてきたわけですね。ところが、文法教育、読解教育の偏重でもって会話教育に欠けている。その欠点がもう非常に最近叫ばれています。その会話教育に欠けているという部分で、本場の方に、いわゆる英語圏の方に来ていただいて1時間でも2時間でも会話教育をしていただこうというのがこのAETのシステムだと思いますけれども。  三浦市の現状をちょっとお聞きしますと、横須賀市のベースの中から何か2名だか3名だかおいでいただいていると。どんな資格を持っておられる方か私は詳しくは存じませんが、ただ本当にその会話教育が欠如している、三浦市においても欠如しているということならば、やはり本格的に会話教育を成していくということであるならば、これはやはりそこには教育的な配慮がなされる方のほうが、いわゆるティーチャーとしてはいいわけですよね。ですから、今後も横須賀市のベースの中の方を頼っていくのか、もしくは先ほども出ましたっけね、ウォーナンブールの話が。英語圏のウォーナンブール、オーストラリアですね。これ英語圏ですね。フランス語も堪能な方が大変おられるやに聞いておりますけれども、せっかく姉妹都市関係を結んでおりますので、ウォーナンブールの学校の先生に、こちらからも交換教師として交換してもいいと思います。交流してもいいと思いますけれども、そこまでもし考えておられるならばそのお考えを述べていただきたいなというふうに思います。ぜひ姉妹都市の友好関係、交流関係を利用しない手はないだろうと。もしネックになっているものがあるならば、そのネックになっている部分もお示しいただければというふうに思います。これは教育長にお聞きしてもいい事柄だというふうに思いますけれども、よろしくお願いしたいと思います。  それから教育問題の3点目です。公立学校の2期制についてです。これは先日横浜市で来年度からの導入を決めたということで新聞に1面に大きく載っていましたので、これも皆さんご存じだと思います。しかしながら、これは今までの日本の伝統から考えたら、もう画期的なことですよね。大学以外は3学期制でやってきておりましたけれども、ここへ来て2学期制にしようというのが高校でもかなりふえてまいりました。県立高校、そしてここで公立の小、中も導入に向けて2学期制、2期制の導入に向けて動き始めている部分がかなりあると思うんですが、三浦市の現状をお聞きしたいということなんです。ただ、横浜市だけでなくて千葉市も何かそのように聞いていますけれども、その中でのメリットですよね。  これはここのところへ来て、ゆとり教育が叫ばれた中でかなり授業数が減ったというような保護者の意見もある中で、それをクリア、少しでもできる可能性があるというのが何か一番大きなメリットのようです。要するに授業数がふえると。3学期制よりも2期制のほうが2%から10%ふえる。多くて30時間ぐらいふえているわけですね。そういうそのメリットの中で、付加価値という言葉がそういうことで使っていいのかどうかわからないんですが、その授業数がふえたことによる、いわゆるメリットは教師に授業を組み立てる余裕ができて、教師の、最近ノイローゼが随分多いようなんですが、精神的なゆとりもそこに生まれて、一番学校の先生で精神的にまいってしまうのは授業がうまくいかないことと、生徒との関係がうまくいかないことなんですよね。ですから、授業がうまくいく可能性が大きくなるものは、これは一般教員としても受け入れるところだと思います。その余裕を持って授業に臨める。そして余裕を持って授業に臨むから、それを受ける側の児童・生徒も定着率はかなり上がったという試行校の意見が出ておりますね。それがメリットの1つ。  それから文化祭や体育祭、これの学校行事が非常に最近少なくなってきている学校が多いんですよね、授業を確保するのに。そうしますと社会性といいますか、横の関係、縦の先輩、後輩との関係が行事で培う以外に部活動もこれだけ低調なときに、いわゆる授業の中で行うものとしてはこの学校行事が一番いいわけなんですね。そうしたときに、そういう文化祭や体育祭も、これをやるからには多少普通の授業というのが、教科授業というのがカットされることがあるわけですよね。でもそのカットするときに余り気を遣わないでもできるという、そういうメリットもあるというふうに、試行校の結果から横浜市はそういうふうに述べていました。  これは私前回もちょっと申し上げたんですが、とにかく教師には授業研究をする時間も最近ままならない。それは絶対評価なるものが出てきて、かなり学期末には時間をとられてしまうわけですよね。これ、私ちょっと2校だけなんですが学校訪問をさせていただきまして、校長さんだったんですがお2人から聞きました。やはり数年前、昨年度でもいいんですが―― 一昨年度ですか。一昨年度までの評価をつける時間と、いわゆる相対評価をつけていたときと、この絶対評価をつけるようになってからでは、とられる時間数がもう全然違うというお話がありました。それが1学期でも少なくなれば、そこの部分でも余裕も生まれます。そこで、ここまでお話しすれば私個人の考え方というのはおわかりいただけると思いますけれども、三浦市といたしまして公立の小、中学校にこの2学期制を導入する必要性を感じているかどうか。検討会ぐらいはもう発足していてもいいんじゃないのかなというふうに個人的には思いますけれども、やるかやらないかを検討するということですよね。ですから、もしそういうものが予定がありますればお聞きしたいというふうに思います。  それから、一般質問最後5項目目です。  ちょっとしつこいんですが、前回の6月定例会で質問させていただきました部分で、再度お聞きしたい点が本当は4つあるんですが、きょうは2つだけにいたしたいと思います。  まず1つ目は、松輪地区に児童公園がなかったという現状についてですね。これは市長のお言葉をいただきました。その中で、別に言葉じりをとるということではないんですが、農家の庭先でもお借りしたらというようなお話がありました。それはそれで農家の方は多少、ちょっとご立腹な部分もあったんですが、それはこちらに置いておきまして、農家の庭先を借りるにしても、あなたたち勝手にやりなさいよというふうに一般市民に預けられるのか、施策として行政の方が行って借りていただけるのかということをお聞きしたいということです。もしそれが遊具を運び入れたりなんかすることもありますので、実現する方向で考えたときにも。ですから、遊具を運び入れるような必要性がないものにつきましては、既存の施設、これは幼稚園だとか児童会館なんていうのがあると思いますが、松輪の児童会館もありません。ですから使うとしたならば、使わせていただくならば幼稚園しかないと思いますけれども、その幼稚園を使わせていただけるような手だてもお考えの中に入るならば、そこを借りに行くのも、そしてまた何をクリアしなければ貸していただけないのかも、クリアするのは僕は行政にやっていただきたい、施策としてやっていただきたいというふうに思うんですが、その辺いかがでしょうかということです。  それから2点目ですね。これは道路問題です。県道215号線の整備充実ですね。いわゆる三浦海岸から宮川まで来るところの、あの東側道路です。前にも北川議員のほうでもそこの部分話があったんですが、私はどうしてもあそこは整備をしなければ宣伝はできないというふうに思っています。まだいまだに大型車が交錯するのにかなりの危険を伴った交錯場所が2カ所あるということで、そこの部分の危険箇所解消について前回質問をいたしましたが、これは県の管轄なんで県とのお話で何とか詰めていきたいというお答えでした。したがいまして、県との打ち合わせ会がありますならばどういう話し合いが行われたのか。そのときの我々の姿勢ですね。我々と言っちゃいけないんですかね。我々三浦市側からの姿勢は、要するに県の施策を待っているよという、どんなふうなもんですかというふうに、ただあちらの施策を聞くだけなのか、いやここはこうしていただきたいという積極的な要望を持ってそこに臨んでいるのかということですね。そこのところを隠し事なく、もし担当者にお答えいただけたら非常に幸いだと思います。もし、それが積極的にできない理由があるならば、これも本当の市民協働だったらばこういうことでできないんだというのを、やっぱり問題意識として僕は市民と共有してもいいんじゃないのかなと。たとえ地主さんの話になったときには、個人名はそこでは控えなきゃいけないと思いますけれども、やはりそこの部分の言葉としては、適切な言葉で我々が理解できる範囲でその部分にも触れていただけたらというふうに思います。  とにかく新しい道路、いわゆる西海岸道路、橋も渡してなんていうことを新しくつくるというのは何年先、何十年先だかわかりません。ですから、今ある道路の整備、これのほうがだれが考えても時間も早く費用も少なく済むはずなんで、ぜひそういう観点から早道を探っていただきたいということで、今質問いたしました。  大変長くなって恐縮なんですが、これで1回目の質問を終わります。 ○松原安雄議長  市長。                [小林一也市長 登壇] ○小林一也市長  石原議員の1回目の質問にお答えいたします。  質問は大分数が多いんですけれども、非常に要点を絞ってご質問をちょうだいいたしました。こちらのほう、ご指摘のとおり簡潔にお答えをしたいというふうに思います。  まず、産業振興策でございます。  これは冒頭ちょっと話がそれますけども、トヨタ自動車の代々の家訓の中に1世代1業種という一つの教えがあるそうでございます。もともと機織りから始まった会社が、自動車産業、主ですけども、あるいは住宅産業ですとかいろんな、その時代に合った産業を、業種を興せという、それが一つ事業として生き残る最大の方策だというのがトヨタ自動車が今栄えている一番大きな要因だというふうに伺っております。  その意味からすれば、冒頭お話があった、三浦が昔からいいます農業・漁業・観光と3つの基幹産業に頼るばかりでは時代におくれる。またこれ以上の伸びも期待できないというご説についてはそのとおりだというふうに理解をいたしております。それは確かに今まではそれぞれの各産業ごとに単独で生活をしてきたと。それだけではだめだということで、現在進行中の第4次総合計画ではそれを複合的に興すという意味で6次産業、6次経済というのも現在検討し実施中でございます。これも一つには新しい産業の一つだというふうに私自身は理解をしております。  さらにその中で、三浦にある産業の中に海洋深層水の利用ということにつきまして、これは確かにおっしゃるとおり三浦にとりましてはある意味では干天の慈雨という、また救世主にもなり得るという一つの材料だというふうに私も十分に承知をしております。その中で、どういう言い方をされたか知りませんけども、ディーエスダブリュあるいは商工会議所のほうから三浦市の行政、少し腰が引けているんじゃないかという感じを石原議員に与えたということについては、行政の立場として非常に残念な気がいたします。三浦市も決してそのようなつもりはございませんし、積極的に産業振興の材料として三浦の大事な資源ということについては、私を初め職員も十分認識をしているというところでございます。それにつきましては改めてディーエスダブリュにも伺って、どのようなところがいけないのかということについてもまたお伺いしたいというふうに思っています。  ただ、その中で具体的に先般行われたシンポジウムに市の職員が参加をしなかった。これにつきましてはご指摘のとおり、せっかく民間の方が自分の時間を割いてご参加をいただいたのに市の職員が参加をしなかったことについて、おしかり的なご意見をちょうだいしたということも事実でございます。これについては私たち自身も反省しなきゃならないというふうに思っております。それが結果的に市が腰が引けているんではないのかという印象を与えること自体に問題があると。決して参加をしなかったから三浦市が海洋深層水について取り組みの姿勢が甘いというわけじゃないんですけれども、1つ現象だけ点でとらえますとそのような感じを与えたということも事実だというふうに思います。そのような機会がありましたらば、これから積極的に当然参加をしなきゃならないというふうに思います。  ただ、その中で三浦市としても、これは現在三浦市の中で三浦海洋深層水利用研究協議会という会がございます。この中には当然三浦市も入っておりまして、開催の都度、経済振興部長あるいはそれにかわる者が構成員の一員として積極的に参加をいたしております。ですから、官を除いて産業界あるいは民間だけが海洋深層水に取り組みをしているということではないということも現実ございますので、そこのところひとつご認識をもう一ついただきたいというふうに思っております。三浦市にありますこういう海洋深層水を利用する協議会というのは今申し上げました三浦海洋深層水利用研究協議会という中で、海洋深層水をいかに三浦の経済振興に役立てるかという研究をいたしております。改めて、この中で各いろんな産業団体入っております。三浦市もその構成員の一員として参画をいたしておりまして、会議にも欠席もなく、いろんな意見も申し述べているということでございます。
     それから、先進県の高知、富山あるいはほかのところに職員を派遣してという、ご質問というよりもご意見でございます。これにつきまして今の時代、情報というのは、いろんなインターネットその他で情報を手に入れること、これは非常に簡単といいますか技術的には可能でございます。ただし、現地に行って百聞は一見にしかずという部分もあります。これからまた恐らくこういう形で各利用する県ごとの勉強会などもあるというふうに思います。そういうところには、そういう意味では積極的に参加をし、情報収集、そしてまたいかに三浦の海の海洋深層水が役立てられるかということについての研究も、これからも積極的に進めていきたいというふうに思います。  県に同じように共同事業化の働きかけをいうことでございます。この中にも神奈川県城ヶ島に水産総合研究所というのがございます。これ、今申し上げた深層水の利用研究協議会の構成員の一員でもございます。ですから、もう既に神奈川県もこの中に入って、三浦の海の海洋深層水を利用するということについてはもう既に共同しております。これまだまだ具体的にどこのセクションでどうと、事業化その他には至っておりませんけれども、研究段階ではお互いに共同参画をしているということでございます。  4番目の、第三セクターあるいはそれにかわるものをつくって、さらに発展的に海洋深層水を産業に役立てないかというお問いでございます。ご提言につきましては、これについて三浦市では現在政策研究所も立ち上げておりますので、政策研究所その他で具体的に可能性について追求していきたいというふうに考えております。  次に二町谷の問題でございます。  これについて、まず6月以降価格の変更があったかどうかということでございますけれども、変更はございません。というよりも三浦市が国・県に積極的に今の価格のままではとても当初進出を予定された事業者の皆さん、現在の土地の実勢価格その他から、とても購入して進出はできないというのは内々の意向調査では理解しておりますので、それを踏まえて国並びに県に何としても価格を下げる方策をとってほしいとお願いをしております。お願いの運動につきましては、これは去る8月じゅうに神奈川県議の各会派の皆さんに16年度の予算要望のヒアリングを受けていただきました。その中でも三浦市の重要課題の1つとしてお願いをしてございます。ある一定の、第1段階としては当初よりも下げてはいただきましたけれども、まだ現在進出希望者の皆さんの声としての価格までは至っていないというのが現実で、これからも実情を国・県に訴えながら働きかけてまいりたいというふうに思っています。ということで、現在具体的に価格が決定しておりませんので、当初埋立てを始める前に進出の意向調査をした、そのときに進出するよとおっしゃっていただいた事業者に対して、最終段階での意向調査というのはできておりません。価格が決まらない段階では業者の皆さんもお答えするわけにはならないということでございます。したがいまして次の方策、いわゆる当初の埋立ての方針を変えて、どんな利用方法があるかということについては、現在まだ利用者の皆さんのご意向が固まっていない段階で、そこまでは進まないというところでございますので、その辺のご理解はいただきたいというふうに思います。  次に下水道の問題です。  まず西南部の公共下水道の問題、これは去る6月議会でもご答弁申し上げました。現在、西南部の公共下水道について着手できるかできないか。時期の問題も含めて、現在政策経営室を中心に検討中でございます。15年度、本年度じゅうに一定の方向を出すということはお答えをいたしております。15年度じゅうにどういう形で西南部の公共下水道、いつの段階で進めるのか、しばらくは時間が判断できないかと、いろんな答えがあるというふうに思いますけども、具体的に現在検討中でございますので、改めて方策が決まり次第、発表をさせていただきたいというふうに思います。  それに関連して、二町谷に進出する企業の皆さんの汚水処理の問題です。当然時間的には、今現在から始めたとしても、これは平成18年度に売り出しを始める、進出をしていただくわけですから、時間的には公共下水道というのは間に合わない。これはもう事実でございます。ということは次の策をとらなきゃならないと。次の策の中で石原議員おっしゃいました、1つは合併浄化槽方式にするのか。もう一つは既存の浄化システムを利用できないかという、今2つの選択肢があるというふうに申し上げております。ほかにもあるかというお問いでございますけれども、現在のところ、そのほかの選択肢は検討の中には入っておりませんということで、この2つ、どんな形で進出していただいた方の汚水を処理できるかということを、これから研究して検討していきたいというふうに考えています。  それから、東部処理区だけで今一般会計から7億ないし8億の繰出金を出している。三浦市の財政状況、これも先般お話を申し上げました。そういう財政状況を含めてのことでございます。今年度じゅうにということは、その辺も含めてまた我々は判断しなきゃならないところで、その中で市民の皆さんに決まったよと。寝耳に水はだめだよというお話でございます。そのとおりでございまして、石原議員再三にわたって、いわゆる情報は共有すべきだというふうなご意見でございますが、当然でありまして、ある日突然、行政がこういう方向で決めたから市民の皆さんお願いします。これはもうならないわけでありますから、途中途中、常に変化のあり次第、情報というのは私たちのほうからできるだけ、「まるはだか宣言」というのも実はこれからするはずでございます。三浦の情報は市民の皆さんに極力すべて公開をし、その上で行政がこういう方向で進みつつありますよということを皆さんにお示しもし、その途中途中のご判断もいただくというつもりでおりますので、この段階では現在決まっておらないんで報告ができないというふうにご理解いただきたいというふうに思います。  それから下水道審議会の問題でございます。これにつきましては東部処理区の公共下水道の開始の前に、公共下水道の料金ですとか、いろいろなシステムを研究するために審議会を開催し、審議会の皆さんにいろんなシステムについてのご審議をちょうだいしたということでございます。これにつきましては、審議会についてはトータル的に議員の中からもいろんなご意見があります。一たん、その東部処理区の――例えばですよ、東部処理区の下水道はもう供用開始になったんだから、これは1つの諮問が終わったらば審議会は一たんそこで閉じるべきだというようなご意見もあります。ただ下水道審議会、現在まだそのまま生きておりまして、審議会の種類によっては任期が決まっている問題もあれば、必要な都度、同じ構成メンバーにお願いをして市長が諮問をし、それについてご審議をいただくと。いろいろな形、形態をとっております。下水道審議会、現在生きておりまして、東部処理区について必要な都度開催をしていくという現状でございます。  次に三崎高校の跡地の問題です。  これについて一つご承知、ご理解をいただきたいのは、神奈川県は三浦市に譲るよという方針はいただいております。一つの条件として、これは何度も申し上げておりますけれども、かつて三崎町の時代に県立高校に格上げしていただくために1万1,000平米無償で寄附をしたと。この土地については無償で返すと。大変ありがたいお答えはいただいております。と同時に、条件として4万5,000を超える面積全体を三浦市が購入することが条件だということでございます。ですから、三崎高校の跡地については全体を三浦市が購入するという既定の、具体的にそういう議決もいただいておりませんし、市民の皆さんの総合的な合意もいただいておりません。ただ方針として、三浦市としてはこのような方針でいるということでご承知をいただきたいと。その上で神奈川県当局と価格の交渉といいますか、お願いをずっと続けておりまして、一定の価格の内示はいただいております。  ただ、その段階で三崎高校そのものは来年3月で初声高校と統合されると。今お話ありました来年の4月からはその場所も建物も土地もあくわけでございまして、その間、問題はいつ契約をしていつ支払いを始めるかというのが1つあります。価格、支払い条件、その他はある程度の、この辺までかなという感触は得ておりますけれども、問題は、4月にあきました、じゃ4月1日に契約をしてすぐ支払いを始められるかと。そういうふうにはならない。なかなか難しい問題もあります。逆に、今度まちづくり懇談会の中でも、そこのところの空き地、空き家になるわけです。その今度管理上の問題、保安上の問題も地域の皆さんにとっては心配になってきます。その管理はどうなるんだということです。これも先ほど申し上げた神奈川県議団の各会派ごとの要望の中にも要望事項として入っておりまして、特にもう日時も迫っておりますので、具体的に契約もし、三浦市に所有権が移るまでの間、当然期間があくというふうに想定しております。その間の管理をどうするか。同時に体育館その他、現在使用できるものは契約にかかわらず、三浦市民にひとつ使わせていただけませんでしょうかというお願いをしてございます。これについてはそういう使用は差し支えないというようなご返事をちょうだいしておりますので、その間建物全体、敷地全体の管理も含めてどうするかということ。これからまた神奈川県と、いよいよ時間的にも迫ってまいりましたので詰めてまいらなきゃならないというふうに考えています。  その中で、石原議員もご出席いただきましたまちづくり市民懇談会の中で、多くの方々、人数的には最近固定されておりますけども、回数も重ねて相当大胆なご意見もご提言もいただいておりますし、このようにしたらという夢を含めた、いろんなお考えも示されています。それと問題は、心配しているのは行政のこれから行うべき施策とのギャップの問題ですね。言いかえればどこでどのような調整がつけられるかというのが実は大きな問題にもなってきます。同時に議会の皆さんにも、これは昔この庁舎の問題をどうするかというときに庁舎検討委員会というのもつくって、議会の中で検討したこともございました。ということで議会の皆さん方にも、三崎高校の跡地を三浦市としてどのように利用するかということについてのご意見も賜らなきゃならないというふうに考えています。そういうことで先ほどの産・学・官・民、同じように三崎高校の跡地の問題につきましても、行政だけではこれはできない話ですから、議会の皆様、市民の皆様、そしてまた神奈川県ともいろんな調整もしながら、この跡地を三浦市民にとって最大限有効活用ができるように検討していきたいというふうに思います。これは特に議員の皆さん方にもいろんなところでのご協力は賜りますようにお願い申し上げたいというふうに思います。  次に図書館の問題です。  図書館の問題で、これは図書館司書の問題につきまして、確かにご指摘のとおり現在資格を持っている者はございません。ただ、これにつきましてはことしの4月の人事の異動の際に、こういういろんな要件を含めて検討いたしました。これは1つはワークシェアリングの一環として――今までは正規の職員だけで図書館の運営をしておりました、ただ、これほど今就職の難しい時代に、少しでも市の職員の数を減らし、その分ワークシェアリングという形で民間の方に仕事の場を提供できないかという一環で実は考えた施策の1つでもございます。その中で人数的には一般市民の方が12名と。多くの方に図書館の運営をしていただいております。今までは図書館司書が、資格を持っている者がおりました。言いかえますと、じゃ図書館司書のおった時代に三浦市の図書館が市民の皆さんのご満足のいただけるような図書館経営ができていたかと。あるいはことしの4月から図書館の形態がうんと市民サービス的に悪くなったのかという問題が、我々の検討する材料だというふうに思います。  16年度どうするんだというお問いも含めて、私自身の考え方を申し上げますと、私自身はむしろ、ことしの4月からワークシェアリングという制度を利用して、ワークシェアリングを考えて一般市民の方に図書館をお任せしたいというふうな気持ちで実は運営に当たっていただいています。その結果、週に2回ですけれども図書館の開館時間を延ばすことができましたし、児童会館へ図書の配達もしていただくようになったということなども、市民のサービスはむしろ格段に私よくなったというふうに思っております。ですから、資格が云々ということにつきましては、これは現在いないのは、それは間違いございません。けれども、それによって三浦市の図書館が質的に悪くなったかと。もしご指摘がありましたらばその問題についてまた検討しなきゃならないというふうに思いますけれども、これにつきましてはむしろ改善されたというふうに私自身は考えておりますので、その辺またお考えもお聞かせいただき、また意見も交わしたいというふうに思っております。  私自身はそのために、経費的に申しましても従前よりも図書館の運営費が削減されたし、また今までできなかった開館時間も、週に今の段階で2回ですけども、来年度からは2回と言わずに、これは今休館日がありますけれども、月曜日というのは各市民センターは開館しているわけですから図書館に休みは要らないんじゃないかと。また開館時間も終日2時間延長してもいいじゃないかというようなことも、今の情勢ならば可能かなというふうに考えております。そういう意味で、むしろ市の職員だけではできない施策が図書館運営に関してはできているなというふうに思っておりますので、私自身の考え方、方針についてそのようにお答えをさせていただきたいというふうに思います。  それから最後に公園の問題、これちょっと誤解があったかもしれません。農家の庭先をお借りしてというのは、私の考えはこういうことなんです。今、子育ての問題で核家族という形で、自分の子供さんの、例えば教育の問題だとか、例えばぐあいが悪いときに相談する相手がいない。農家にはおじいちゃん、おばあちゃん、留守番をしておいでの農家があります。そういうところにちょっと乳母車で行って、おじいちゃん、おばあちゃんの昔話を聞きながら、いろんな形での時間を過ごしていただくのも一つの方法かなということで、農家の庭先をお借りしてというふうに実は申し上げたつもりなんです。決して無断で農家の方の庭を勝手に公園化するというつもりでございませんので、その辺ひとつ誤解のないように改めて……。そういう地域地域には昔のことをご存じのお年寄りがたくさんいらっしゃいます。そういうところに行って昔話を聞くのもいいでしょうし、また子育てのことで心配があればそういうところでひとつ相談に乗ってもらうのもいいでしょう。という、これはある意味ではまたお年寄りの楽しみの一つにもなるかなというふうに思って、私は前回そのお答えをいたしましたので、決して無断で農家の庭先を拝借しようというつもりはございませんので、そのようにひとつご承知を願いたいというふうに思います。  そのほかの問題につきましては、担当よりお答えをさせていただきます。 ○松原安雄議長  教育長。               [鈴木恒雄教育長 登壇] ○鈴木恒雄教育長  石原議員さんの第1回目のご質問、2点につきましてお答え申し上げます。  教育問題のAETの今後についてでございますけれども、国の政策といたしまして英語を使える日本人の育成のための戦略構想というのが、昨年文科省のほうから作成されました。英語教育を抜本的に改善する必要があるというふうな趣旨のものでございます。その中で神奈川県の教育委員会、新しい知事になりましたけれども、知事の教育行政の一つに、やはり同じようにコミュニケーション教育、英語を使える日本人、神奈川県の子供たちを育てていこうというのがつい最近打ち出されておりまして、県教委からもその旨の通知があったところでございます。要するに社会が非常にグローバル化されている中、国際社会の中で、その中で英語を話せることによってコミュニケーション能力をつけていかなきゃいけないというふうなことが大きな目的にあるわけでございまして、三浦市でもネイティブイングリッシュティーチャーを約20年間近く、いろんな形で採用して現在に至っているところでございます。  現在、市内で活用につきましては、先ほどお話のとおり2名の英語圏の非常勤講師を採用しておりまして、主に英語教師のアシスタントをやっております、ネイティブティーチャーということで。若干、年によっていろんな変わってくる、国へ帰られたとかそういう状況がございますけれども、教員の資格を持っていることを第1条件にお願いしている、あるいは教員の経験があるというふうな、例えばアメリカで教員の経験がありますよと。あるいは日本に来られて教員の経験がありますよと、そういう条件をこちらで述べまして、そういう形で採用しているところでございます。英語教師のアシスタントのほかに、英語圏の文化や生活の紹介をしたり、あるいは学校行事への協力、クラブ活動などへのお願いもしておるところでございます。それから場合によっては、小学校の総合的な学習への参加あるいは小学校からの申し出もございます。夏休み中に小学校3年生を中心にいたしまして英会話教室の指導も行っておりまして、私はここ近年ウォーナンブールとの姉妹都市の交流がある中で、非常に子供たちの英語の力が伸びてきているのかというふうには判断しておるところでございます。  議員さんご指摘の姉妹都市の交流の中で、より友好的にアシスタント・イングリッシュ・ティーチャーを生かしてはどうかというふうなご質問というふうに受けとめております。確かにウォーナンブールとの交流が行われまして、毎年先生方も一緒に子供を連れて三浦市に参ってきております。その中の先生には、現実的に日本でAETといいますか、そういう形で教えたことのある先生、あるいは現地でウォーナンブールのブラワーカレッジで日本語を教えている先生などなど、いろんな方が三浦市に来ておるわけでして、そういう話題になったこともありますし、現在も何らかの形でそういう形ができないかというふうなことは進めている状況でございます。  また別の面から、JETプログラムというのがございまして、これはThe Japan Exchange and Teaching Programmeというふうなことでございますけれども、これは国の政策としまして英語圏から日本の中学校、高校あるいは大学へ、日本の政府の予算の中で、交付金の中でそういう学生、青年を含めて招致している事業がございます。これは語学指導等を行う外国青年招致事業という内容でございますけれども、これなども焦点に合わせながら考えていかなきゃいけないのかなと思っているところです。ただ、JETプログラムというのは7月から6月がサイクルになっておりまして、現実的に学校の中で7月、6月の採用がいかがなものかというような、そういう問題点があるわけでございますけれども、それとウォーナンブールからの先生と、その辺をうまくミックスした形を今できないかということで研究をさせているところでございます。ただ、ウォーナンブールから国の交付金を受けないで来ますと、ウォーナンブールから滞在する滞在費と、非常に住宅の問題、いろんな生活の問題を含めますと大分膨大なお金がかかるというふうなこともあるわけでございますので、その辺については教育委員会だけでなくて、別の団体と、何か国際交流の組織の団体とミックスした形でできないかと、そういうことも検討に入れなきゃいけないのかなと思っているところでございます。ただ、学校だけでなくて地域に出ていったり、あるいは場合によっては市役所の窓口で勤務をするとか、その辺も含めた形で考えていこうかなと思っているところでございます。  次に学校の2学期制についてでございますけれども、議員さんいろんなメリットについてご指摘なされました。私どもこの4月から校長会にお願いいたしまして、2学期制について研究をしてもらうようにお願いしているところでございます。これはいろんなメリットの中で時間の、いろんな現在削減する中で約30時間ぐらいがカバーできるというふうなこともございますし、総合的な学習の時間が継続して課題研究ができるというふうなこと。それから芸能教科が週1時間しかないところによっては、やはり長いスパンの中で授業を進めながらそれを評価していかなきゃいけないんだろうということ。あるいは絶対評価が導入されまして、いろんな形で子供のテストだけの評価でありませんよと。授業の中から子供の発言やいろいろな提出物や、あるいは子供の発想、そんないろんな形を生かせる絶対評価になってきているわけですから、その辺も2学期制については有効であろうということ。また、夏休みが1学期の中に入っているというふうなことで、子供たちのいろんな研究されたものが1学期の中で評価できるというふうな、非常にいろんなメリットがあるわけでございます。ただし、これはすべてトータルしますと、新学習指導要領を進める中で、やはり2学期制がいいのだろうということが、これは学校現場からの発想でございまして、国がそうしろとかいうふうなことではございませんので、私どもはやはり校長会を中心に、学校現場で先生方の研究を深めていきながら、今後、来年度、再来年度等々を含めた中で、できれば来年度については検討委員会を発足して、あるいは場合によっては試行校も考えながらの、その後の導入について進めていきたいなと思っているところでございます。  以上でございます。 ○松原安雄議長  都市整備部長。              [水越範晃都市整備部長 登壇] ○水越範晃都市整備部長  石原議員さんのご質問のうち、県道215号、いわゆる上宮田金田三崎港線の金田サーフサイドホテル及び江奈湾周辺の道路狭隘部における拡幅整備について、ご答弁申し上げます。  前回6月議会で石原議員さんからご指摘を受けまして、その議会終了後、速やかに県横須賀土木事務所のほうに事情の説明と事業の継続を要請しております。県としましては、用地交渉の不調などによりまして、事業の進捗につきましては困難な問題を抱えており、早急な対応は難しいという考えを持っております。しかし、改良しなければならないという意思は十分お持ちでございます。しかし、小中学校が近くにありまして、交通安全の確保を図る上からも用地問題が解消し、拡幅工事、改良工事が進むよう、道路の改良につきましては今後も地域と一体となった要望活動、それから県との協力体制を図りながら、県に引き続きお願いをしてまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○松原安雄議長  この際、お諮りいたします。本日の議事の都合上、あらかじめ会議時間を延長したいと思いますが、これにご異議ございませんか。(「異議なし」の声あり) ご異議なしと認めます。よって会議時間を延長することに決しました。  7番。               [7番石原正宣議員 登壇] ○7番石原正宣議員  2回目を行いたいということなんですけども、実は当初、2回目は次回の12月に、いわゆる今回質問した内容というのはすぐには実行できない。お言葉の上でお答えいただいても、それは約束されたことになりませんので、実際、行政活動としてどういうふうに行ったかという経過がやっぱり必要だと思うんですね。私12月に再度させていただくというふうなつもりでいたんですけども――基本的にはそうです。しかしながら、ちょっと一、二納得いかない部分があるんですね。そこだけお願いしたいと思います。  一番最初に申し上げました海洋深層水のほうなんですが、協議会といわゆる水産試験場のお話があったと思います、市長のほうのお答えの中で。これは協議会も私聞いて知っていますが、あえて出さなかったんですね。何といいますか、あちら側の主催であって、ただそこへ市が参加しているだけであって、それも何か実際には余り――これもちょっと言葉に気をつけなきゃいけないんですけども、何か、いわゆる市側もねらっているような、もしくは相手側も本当にねらっているような効果を生み出せないような状況で開かれている会議なんですよ。というのは、記録といたしまして私がいただいたのは、何か13年度末ぐらいで終わりになっているようなものがありまして、その後の発展的な部分というのはちょっといただけなかったんですが、余り実質的な意義が感じられない協議会だと。協議会なんです、あくまでも。メンバーを見ますと、かなり多過ぎるんですよね。ですから、それを研究機関に置きかえるというのはかなり冒険だと思いますので、もう一度ご検討いただければなというふうに思います。  それから、水産試験場のほうへ私行ってまいりました。だけれども、市のほうからも実は要請を受けていないと、海洋深層水に関しまして研究しろと。それはなぜかというと、分野が違うからという。あくまでも水産試験場は、魚に関しての研究はするけれども、ほかの海洋深層水を吸い上げて、これがどういうものに使えるかという研究をする場所じゃないんだというふうに、はっきり言われました。ただ、その中で私は使者でも何でもないんですが、今後の市の方向として、こういうことについて研究をお願いしたら受けていただけますか。いわゆるこれは市長等、行政側から正式に要請があったら相談に乗っていただけますかというふうなお話をしましたら、それは幾らでも乗りますよと。ですから先ほど、市長さんああいうふうにお答えいただいた2点につきましては私あえて出さなかったんですが、ある意味で出されてしまいますと、私も確かめてきたつもりでおりますので、言わざるを得ません。  それからあと三崎高校のいわゆる敷地の問題で、やはり議会の意見も聞きたいというふうなお話も含めて、私今どうやって決着をつけるのかというような話を出したと思いますけれども、議会の意見を聞くならば、まだ最終段階に入っていないんじゃないかなと思いますけれども、かなり進んできていますよね。市民懇が何回も開かれている中で、あれと同じようなペースで我々と話をしていませんよね。ですから、もしそういうようなお考えが行政側にあるならば、それこそ議会の組織をどこへそういうのを持っていったらいいのか、いわゆる手順の問題でね。やはりこれ大事な問題だと思いますので、ぜひ早急にその辺は、ここでやりとりしても非常にお互いに舌足らずな話になってしまいますから、もうちょっと根本的に話し合いの場が設けられるような形で、ぜひ行政側からも議会のほうへ正式なルートでちょっと出していただけたらというふうに私は思います。  その中で、議会側はそういう形でいいと思うんですけども。私心配するのはどうしても市民とのすり合わせというんですかね、熱心ならば熱心なほど、僕は蛇の生殺し的な部分ではお答えしていただきたくないわけですね、一般市民の方に。聞くだけ聞いたよというような形は絶対に避けなきゃいけないんで、その辺を本当に誠実に答えていく。それはやはり方法論も大事だと思いますので、そこの部分をもう一度お答えの中でいただければなと思います。  それから、一番やはり申し上げたいのは図書館司書の問題で、要するに何と言うんですかね、事務能力は、事務的な仕事はいいんですよ、今のままで。だけど、図書館というのは、図書館教育もしくは図書館行政だとか文化行政の中で、図書館行政があるならば図書館なるものはどういうものかというのを、やはりもうちょっと私も含めてですけど勉強する必要があるんじゃないのかなと。といいますのは、司書の資格を私は言いましたよ、資格は。だけど、さっきも言っています。司書の仕事も僕触れたと思います。どういうビジョンを持って本を選んでいるのか。それとまた、フロアーサービスで来た小中学生と触れる、そういうときの触れ方ですよね。そのときに1冊、これちょっと私、もう時間がなくて申しわけないんですが、一つのことを知っていて一つのことを言うのは簡単なんですけど、それは聞いた側が全然感銘を受けません。一つのことを聞くときに10知っている方に聞かれれば発展性がすごくあったり、心にずしんと来るんですね。ですから、それはその事務職では対応できない部分があるわけですよ。  ですから、司書はある意味では図書館学のような、そういう学問的なものまで学習をしてきている方だというふうに思いますから、だからそのときには、たまたま今までサービスと学術的なところが一致しなかった方じゃなかったのかなと。だけど、本当はもっとこちらを引っ張り出せれば引っ張り出せたのになという部分が、もしくは過去のことはいいですよ、だから今後、そういう部分を問題にするような、もしくはそこの部分にたけている方を主として、もし来ていただけるならばという部分で……。先ほどの市長のお答えだと、やっぱり司書は要らないんだみたいな、市長はね。司書は要らないんだというようなお話だと、やはりちょっと私は懸念いたしていました図書館行政をどういうふうに考えているのかな、文化行政をどういうふうに考えているのかな、ちょっとやっぱり疑問に思ってしまいますので、それだけきょうは2回目の質問の内容にさせていただきまして、お答えをいただいて、もうきょうは私の質問を閉じたいと思います。 ○松原安雄議長  市長。                [小林一也市長 登壇] ○小林一也市長  石原議員の2回目の質問にお答えいたします。  まず、海洋深層水の問題でございます。これにつきまして、いわゆる協議会、あくまでも協議の場であるということで、議員の最初の質問の中でも三浦市が指導的な立場で産業振興策にかかわるべきだというご質問でございます。実は私のほうでも必要性は認識をしております中で、今後どのような形でこれが生かしていけるかというのを業界の中に働きかけ、また市の中でどのような形でかかわりができるかということについては、これは市としても取り組まなきゃならないと。姿勢、考えだけはひとつ十分ご理解いただきたいというふうに思います。  これPR的に言えば、先般も神奈川新聞の横須賀支社長に、深層水のこと、いろいろな売り込みをいたしました。現地へおいでいただいて、現地の社長あるいはまた観潮荘の社長ともお会いになって、いろいろな収集もしていただきました。非常に関心と興味を持っていただいて、相当なスペースを割いて記事にもしていただきました。私たちのできる仕事ということは、やはり三浦のブランドという意味では海洋深層水をある意味では売り出すことも仕事の一つだというふうに考えておりまして、至るところで海洋深層水の効能ですとかPRも続けておりますので、これからも企業化に向けて努力を重ねていきたいというふうに思います。  次に三崎高校の問題。これ私自身も非常に懸念しているのが、あのように熱心に大変多くの方が何回も何回も会を重ねるごとに市民懇談会に出ていただいて、思いのたけをぶつけていただいている。大変ありがたいことです。ただ言えることは、市民の皆さんは、いわゆる行政の仕組みですとか財政のことだとか、これは一切、ある意味では考慮の外なんですね。非常に、私先ほど夢というふうに申し上げましたけども、伺いますと、なるほどこうできたらいいなという大変すばらしい意見もたくさんございます。それと、現実に行おうとしたときのギャップが、実は大変心配です。ですから今、市民懇談会の主たる目的というのは、市民の皆さんがどのようなお考えをお持ちなのかというお考えを今いただいている段階だというふうにご理解いただきたいと思います。これからいよいよ行政的にある程度の方針を決まりましたら――じゃなくて決めるときに、また市民懇に参加していただいている人にも参画をいただいて、今度行政の立場でこういう考え方、またこういう制約もある。財政的な面、法制度の問題ということも含めて具体的な作業の詰めに入るということでございます。  もう一つ、議会の関係でございますけれども、これはまた改めて、ご指摘のとおり、また議長にもお願いをし、議会の皆さんといろんな研究する場、検討する場をぜひおつくりいただきたいというふうに思います。改めて議会のほうに、私のほうからお願いをしたいというふうに思います。  それから図書館司書の問題でございます。これは図書館司書が私不要だというふうに申し上げているわけではないわけで、今までの三浦市の図書館運営のあり方を根本的に変えなきゃだめだという形で今回の人事を行ったと。改めて、先ほど申し上げた就職の問題などを含めて、ワークシェアリングによって、1人でも多くの市民の方に仕事の場についていただきたいということも含めての施策の一つ。ですから今のお話の、先ほど答弁いたしませんでしたけども、16年度以降、人的な配置も含めて図書館司書についての検討はいたします。適材の職員がおりましたらば、あるいはまた今の段階で図書館司書専門に採用するのも、またある意味ではいかがかという部分でもあるわけです。  ですから、三浦市の図書館、今3カ所に分散し、さらに三崎中学校の空き教室も一部利用、お借りしてもう一つ分館的なものも今開いているわけです。そのようなことも含めて、今の三浦市の図書館のあり方というのは根本的に、三崎高校の跡地の問題なども含めて、ある時期には考えなきゃならないということもあるわけですけども、毎日毎日図書館を開いているわけですから、そういう対応策も考えなきゃいけないということで、ご指摘のとおり図書館司書の必要性がないというふうには申し上げているわけではありません。ということで、来年度以降検討してまいります。  以上で終わります。 ○松原安雄議長  以上で、7番石原正宣議員の質問を打ち切ります。  この際、お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、明11日午前10時より本会議を開き、本日の議事を継続することにご異議ございませんか。(「異議なし」の声あり) ご異議なしと認めます。よって、ただいまのとおり決しました。  本日はこれをもって延会いたします。どうもご苦労さまでございました。                 午後4時56分延会  ―――――――――――――――――――――――――――――――――――  地方自治法第123条第2項の規定による署名            三浦市議会議長    松 原 安 雄            会議録署名議員    加 藤   建               同       石 渡 裕 子               同       出 口 正 雄...