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平成 5年第1回定例会(第3号 3月10日)

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    平成 5年第1回定例会(第3号 3月10日)


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    平成 5年第1回定例会(第3号 3月10日)       平成5年第1回三浦市議会定例会会議録(第3号)                  平成5年3月10日(水曜日)午前10時開議  日程第1   一般質問  日程第2   提出議案の説明  日程第3   提出議案の質疑  日程第4   平成4年度三浦市予算審査審査特別委員会の設置並びに正副         委員長及び委員の選任  ─────────────────────────────────── 〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ  ─────────────────────────────────── 〇出席議員(23名)    議 長              副議長   (3 番) 木 村 玄 徳 君  (15番) 四 宮 洋 二 君    1 番  小 林 直 樹 君   2 番  松 井 喜 一 君    4 番  松 原 安 雄 君   5 番  田 辺 冨士雄 君    6 番  中 野 秀 吉 君   7 番  石 渡 定 子 君    8 番  加 藤   建 君   9 番  立 花 毅一郎 君   11 番  高 木 和 雄 君  12 番  指 原 哲 郎 君
      13 番  内 騰 正 司 君  14 番  吉 田 益 夫 君   16 番  小 林 一 也 君  17 番  神 田 健 二 君   18 番  関 本 禮 司 君  19 番  岩 野 匡 史 君   20 番  亀 田   栄 君  21 番  藤 佐   宏 君   22 番  下 里 一 雄 君  23 番  渡 辺 眞 次 君   24 番  長 島 政 男 君  ─────────────────────────────────── 〇出席説明員   市 長     久 野 隆 作 君   助 役     鈴 木 秀 雄 君   収入役     堀 越   良 君   教育長     高 木   勇 君   理 事     高 橋 清 美 君   理 事     坂 本 周 男 君   総務部長    高 梨 健 児 君   市民部長    井 川 長次郎 君   福祉部長    畑 山 芳 一 君   経済振興部長  山 田 亮 次 君   都市整備部長  金 子   簡 君   市立病院事務長 君 島 輝 雄 君   水道部長    西 出 一 郎 君   消防長     藤 田 米 吉 君   下水道部長   亀 崎 舜 三 君   秘書課長    板 倉 利 光 君  ─────────────────────────────────── 〇職務のため出席した議会事務局職員   事務局長    越 島   功   庶務係長    藤 平   茂   議事係長    蛎 崎   仁   書  記    石 渡 多寿子   書  記    高 澤   潔  ───────────────────────────────────             午前10時06分開議 ○議長(木村玄徳君)  お待たせいたしました。ただいまより本日の会議を開きます。  本日の会議録署名議員を指名いたします。17番神田健二君、18番関本禮司君、19番岩野匡史君、以上3君にお願いいたします。  これより本日の議事日程に入ります。  ─────────────────────────────────── ○議長(木村玄徳君)  日程第1 一般質問を行います。  順次質問を許可いたします。4番松原安雄君の質問を許可いたします。            〔4番 松原安雄君 登壇〕 ○4番(松原安雄君)  おはようございます。市民クラブの松原安雄でございます。議長の許可をいただきまして、さきの施政方針演説をお聞きしての感想と環境行政の2点につき質問をさせていただきます。  まず一昨日、久野市政8年節目の総括とこれからの施策の方向性につきお話を承りました。昭和60年6月にご就任になられてから平成5年の今日まで極めて激動の中を本市三浦丸のかじ取り役として先頭に立たれて、幾多の苦難の道のりを乗り越えてこられたご労苦は施政方針演説のそこここに感じられ、そのご心労とともにお察しするに余りあります。  初めて組まれた昭和61年度の一般会計当初予算額85億円、その中の市税収入が45億円しかない脆弱な財政事情からスタートし、先人が築かれた栄光の基幹産業である水産業の衰退が進む中、一方では全市的な多種多様な市民要求を前にして暗中模索されたであろう姿は容易に想像されるところであります。  私は平成3年4月末の選挙でこの議会に末席を与えられたばかりの帰り新参でありまして、久野市政8年を熟知する立場にありませんが、この短い2年足らずの経験とそれまでの一市民としての視点から見た率直な感想を交えながら私なりの検証を試みつつ、二、三のご所見を市長さんにただすものであります。  久野市政8年を今日的視野から振り返ると、さすがに幾つかの重要施策を見ることができます。海業の提唱から公社設立、長年の懸案であった公共下水道事業のスタート、資源再利用型ごみ処理施設の稼働と地域福祉センターの建設、魚市場関連施設等の建設と四半世紀ぶりに動き始めた三戸・小網代開発に伴う三戸地区集団農地造成事業と区画整理事業等々、かつては市会議員としての十分なご経歴を持つとともに、その後の厳しい水産業界の中にあって卓越した経営手腕を発揮されてきた若きリーダーはさすがとの声と、その成果はまことに見事なものであり、高く評価すべきものと思います。  ご就任早々の昭和60年秋には、これからの地域経済振興と21世紀へのまちづくりの2つの課題を統一的に実現するためのコンセプトとして海業を提唱されて以来、昨年暮れの第三セクター方式での株式会社三浦海業公社の設置に至っております。施政方針で述べられておりますように、海を取り巻くさまざまな環境の変化と国民の志向の変化の中で、海からおこすまちづくりとしての海業のコンセプトは、みずからも8年目に入った今日でも誤りがないものとの確信を披瀝されておりますが、確かに海業というネーミングといい、その概念、コンセプトといい、今日的社会背景からしてもすばらしい施策の一つであると思いますし、私自身大いに評価するところであります。  しかしながら、昭和60年の秋以来、長い時間をかけて研さん審議を繰り返して公社発足にまで至った今日、私ども議会の一部を含めて海業公社は一体何をどのようにするつもりか、その姿、形、図柄が見えないとする声がちまたにあることもまた事実であります。法及び制度に基づく規制への対応などの難しい問題もあり、一朝一夕に即海業公社の発足から1年そこそこですべてがバラ色に着手され、経済波及効果までを期待するものではありません。まさにローマは一日にしてならずであり、拙速を求めるつもりはどなたもお持ちではないはずであります。  ではありますが、昨年暮れの決算委員会の席上市長さんがご認識の一つとしてお示しになられたとおり、三崎の下町は往時の人口から6,000人も減少しており、特にこの一、二年の経済の厳しさは肌身にこたえるところまで来たと言われております。このままでは三崎経済が早晩完全にだめになるだろうと話をいたしましたところ、もう既にだめになってきているとの認識を下町の方から教授されました。  施政方針の中で、マグロ船員が往時の1万人から2,000人に減っても、マネーフローの大きなマグロを中心とする漁業経済が関係者のご努力でまだしっかりと地域経済を支えているとの認識のご様子ですが、現況はその先まで既に行っているのではないでしょうか。そのあたりの軌道修正をする気は市長さんがお持ちであるかどうかをお伺いをいたします。  現在の海業公社のありさまは、新港に近く完成する多目的施設の活用一つを見ても、その段取りから管理までを公社に委託する中で関係者にその不手際を指摘されるなど、およそ現況を真摯に受けとめて能動的に処理しているとは思われないのであります。海業の実態は何なのか。これから実際の計画の形はどうなるのかを現実に市民の前に出した上で、今現在はその中でどの位置にいるかを明確にお示しいただきたいと思いますが、いかがですか。  久野市政8年のすべてであると言っても過言でないこの海業に多くの市民がいささかなりとも不安と心配を持つとするならば、あなたの2期8年は何であったのかということになります。公社の社長としての立場もあり、明確なお答えを期待するものであります。  次に、地域振興策として述べられております三戸・小網代開発の問題であります。  昨日も1番議員さんとのやりとりが少しく見られ、5点セットをめぐるゴルフ場の扱いと小網代の森の保存が話題となりました。この種の問題は最近の議会の中でも多く取り上げられておりますが、発端は昭和45年の都市計画による線引き以来の経緯を持つまさに四半世紀に及ぶ超重要案件の一つであります。その中で特に三戸地区集団農地造成事業が生産緑地法の改正を契機に、それまでの停止状態から動き始めたことは大いに評価すべき事柄として特記に値するものと思います。  久野市政8年の中では、こじれた状態で引き継ぎ、途中ゴルフ場問題がプラスされるなど問題がふくそうされて長引いた現実と背景は十分理解できるものであり、ご心労もあられたであろうと思います。一昨年11月から降ってわいたように問題化してまいりました生産緑地法の改正と、それにあわせた特に三戸関係農家の皆さんの大変難しく、短時間内での決断によって動き始まった今回の変化の後、ことしに入り、京急と杉田さん、県及び市との四者協議が初めて持たれたとして新年度の最重要課題と位置づけた上、地権者と県、当局との間で精力的に協議を進めるつもりとされております。  昨日のお話の中でも、ゴルフがだめと県が方針を出しているのに対し、市としての結論を求めたのに対しまして、地権者の持つ権益、京急と杉田さんとの間の利害関係などがあるとした上で、それら関係者間の調整をこれからも図っていくとされました。四半世紀にも及ぶ時間的経緯のあるこの地の開発のおくれは、本市都市計画のおくれの最大原因であり、具体的には道路アクセスを初め第三次総合計画に言う人口計画など重大な影響を及ぼすことはご承知のとおりであります。  無理に無理を重ねさせた三戸農家を犠牲を無にすることなく、もっともっと積極的に市が入っていくべきであり、そのためにはゴルフに対する考え方、小網代の森の問題など市独自の案をしっかりと持って当たるべき時期と考えますが、改めてご所見をお示し願いたいと思います。8年前から続くこの問題処理に当たって、今までの経緯から見て決して能動的にすべてに当たってきたとはとても思えないところから、これからの時間的経過はまさに分刻みであるべきと思うが、その点はいかがなものでございましょうか。  次に、病院問題についてであります。  市立病院の将来のあり方につきましては、病院運営審議会からいよいよ本年度末に最終提言をいただく運びになっていると施政方針では述べられております。それを踏まえて方向性を考えるとのことだと理解をいたしますが、自治体経営の病院としては全国的にその公共性もあって軒並み赤字経営を余儀なくされております。本市の病院も平成3年度決算では約4億7,000万の一般会計からの繰り入れを受け、その経営形態をいかにすべきかを問われておりますことはご承知のとおりであります。  このことは相当古くからの懸案事項でありまして、私の前回42年当時にも文教委員会で担当した記憶があることから、長年にわたる重要課題の一つであることは事実であります。その後、いろいろな変転を経ていよいよ市長さんの諮問にこたえ、最終答申が本年度末、この3月の末までに出された後、市長さんの決断が示されるのかと思いますが、この問題もまた久野市政最初の昭和60年ころはもとより、市長さんが議会にご在籍の当時も議論があったのではなかろうと思うわけであります。  そうした経緯、経過からの懸案であったとする重要問題であるならば、久野市政8年の当初から手をつけ、1期4年間を含めてこの2期8年のうちに結論を出すべきではなかったかと思いますが、この点のお考えはいかがなものでありましょうか。経営形態の改善策としては、今まで現在地での建てかえや市内の適当な場所への移転新築案から民間委託、大学病院への委託案等々さまざま話題としては出されてきたように思われます。  それら今日までに出されている中から一つを決定するだけでなくとも、その他を含めまして、この8年間は結論を出し政治的方向性を示すのによほどの支障でも別にあられたのでございましょうか。本年末に最終提言が示され、久野市政8年の任期である本年6月までに方向性をお出しになる日程であられるのかどうか、そのあたりの考え方をお示し願いたいと思います。  久野市政8年の中でほんの一部についてのみ、私の短いおつき合いの経験から来る独断による感想でありますが、取り上げましたこの二、三の問題点から考えるに、重要案件の先送りが感じられていたし方がないのでありますが、その辺のご所見もあわせてお示しを願いたいと思います。市政の継続性と案件に対する用心深いほどの慎重な姿勢も理解した上でこの8年間を振り返り、ご自身が自己採点をするならば果たして何点をおつけになられるか。せっかくの機会でございますので、ぜひお聞かせを願いたいと思います。  さて、次に西岩堂にあります一般廃棄物最終処分場の問題についてであります。  ごみ処理施設につきましては、今や全国的にどの市町村、自治体におきましても一様に最大の難問題として苦慮していることはご案内のとおりであります。国民生活の向上とその複雑なライフスタイルの変化と多様化は、バブル最高時期を頂点とした物の使い捨て万能から今日いささかの軌道修正を見せ始めたとはいえ、膨大なごみが毎日排出されているのが現実であります。  本市におきましては、幸いにして賢明な市長さんの積極的な施策により、本市の市是である自然共生都市の理念に沿った資源再利用型、地球に優しい煙の出ない、ごみを焼却しない高速堆肥化、減容を固化する全国的にも珍しい極めて画期的な施設を平成3年5月より稼働させております。  また、コンポストと呼ばれる生ごみを中心とした堆肥化される廃棄物から排出される汚水についても、その後つくられた西岩堂の一般廃棄物処分場内の水処理施設まで誘導処理の上、衛生センターの流末処理場へ運ばれているのであります。  もとよりこうした施設は、私どもの毎日の生活に欠くことのできない重要なものであると同時に、これら施設をつくられる側の近隣の住民、地主さんにとってはこれまたまことに迷惑この上ない施設であることも事実であります。この種の毘沙門、大乗住民を中心とした皆さんと関係地主等の皆さん方のご理解あるご協力によって、私たち三浦の全市民がこれら施設を享受させていただける幸せに改めて感謝の意を表するものであります。  それだけに、これら施設を将来にわたって誤りなく所期の目的どおり運用稼働し続けなければならないことは当然のことであります。そのように理解し、そのように信じてきたところでありますが、昨年暮れの決算委員会以来、その平成3年度の予算執行の一つに少しく気になる点がありましたので、今日までの間調査を続けてまいりました結果、あってはならない事実が見えてまいりましたので、以下事実関係を申し述べ、市長さんのご所見と担当部局の科学的、技術的見解などをお伺いするものであります。  一般廃棄物の処理方法につきましては、前段申し上げましたとおり、環境センターにおきましてコンポスト化するもの、減容を固化するものと西岩堂埋立地埋め立て処分するものに大別されております。すなわち中間処理として堆肥化するもの、瓶、缶等の資源化、あるいは減容を固化できるもののほかはすべて西岩堂の埋め立て処分に回されるわけであります。ガラス、陶器類、ゴム、皮、布類のほか街路樹等の枝その他であります。  一般廃棄物最終処分場としての西岩堂埋立地は平成元年10月から工事に入り、平成3年3月に竣工、7億3,645万円の事業費をもって同年6月1日より埋め立てを開始しております。総面積は2万8,600平方メートル、埋め立て面積1万3,500平方メートル、埋め立ての全容量は15万立方メートルで、およそ平成3年から10年間埋め立て可能とされ、昨年3月末時点で1万7,140平方メートルの実績とのことであります。  埋立地の形態は管理型遮水方法と称し、ゴムアスファルト吹きつけに合成ゴムシートをかぶせ、その上に水密アスファルトを施した器型の埋立地にごみを入れてはその上に覆土をしていくやり方であります。地形的に南側の沢に面した下方部分には表面遮水型盛り土堤で仕切ってあります。  昨年12月議会、平成3年度決算審査特別委員会の席上、衛生費の歳出部門、塵芥処理場費の中に原材料費として245万3,526円があり、その中に西岩堂埋立地のガス抜き管及び遮水シート関係で208万円とありました。このうち遮水シートに57万円とのことであります。  西岩堂の埋め立て処分場の稼働は平成3年6月1日からでありますから、その稼働当年度での支出はどうしたことかとただしましたところ、遮水シート工法では国からの補助事業対象として1.5ミリのゴムシートしか工事費が認められていないので工事はこれに合わせて仕上げたが、現場での経験則で特に土堰堤側に、下の土手の部分に1ミリのゴムシートを二重ラップし、直営により施行したものとの話でありました。  処分場は国の条件を満たしてつくったものだが、その上により安全を期するため、あえて直営で工事したもので他意はないとのご答弁でありました。土堰堤側はゴムシート1ミリを重ねて引いたが、底盤──底の部分は水密アスファルト・コンクリート2層の上に3ミリのマスチック乳剤の吹きつけで仕上げ、なおかつ古畳を敷き詰め、壁面、わきの面にも古畳を立てかけて、その横の部分の保護に気をつけているとのことであります。  遮水工法の基準は厚生省関係であろうと思われますが、これら市側答弁を聞いている限り、こんなことで地下水への汚染防止は本当に大丈夫かなとの感想と古畳作戦に汗を流す担当職員の労に思いをいたしたのであります。  その後気にはなっておりましたところ、本年2月の半ば、テレビで東京都下三多摩地区広域処分場組合の日の出町谷戸沢にある管理型処分場で遮水式のものから汚水が漏出した件が取り上げられておりました。これは三多摩地区周辺の26市1町が廃棄物処分場として、あの中曽根元総理がよく外国の賓客のもてなしに使われていた日の出山荘がある町につくった遮水工法のもので本市と同じであります。  これが平成4年5月に住民団体などの調査で遮水シートの破れによる浸出水の流出を指摘され問題化、後になって環境庁などが乗り出し、遮水方法の適正化などを検討する専門委員会を設置する方向に進んだとするものであります。このテレビ放映を見て暮れの決算委員会のやりとりを改めて読み返してみたわけでありますが、本市では現場職員によるその現場での経験則に沿って事前に策を講じたとの答弁にしか理解できませんでした。  そこで、なお気になりましたので独自の現地及び周辺下流地域と何人かの近隣関係者を訪ね調査を進めたところ、昨年、平成4年春ごろ、南側土堰堤部分から水漏れがあったとの情報を地元の数人の方から聞かされたのであります。近隣住民の複数の方が土堰堤下の元それぞれが所有をしておりました休耕田のあたりに汚水らしきものの流れと悪臭があるのを見とがめて市役所担当職員にただしたところ、実は事故によって漏水があり、ご迷惑をおかけている。においについては汚水からのものが全部ではないのだがとのことであったそうです。  東京日の出町の事故が頭をよぎり、早速担当部局に問い合わせたところ、土堰堤下の埋立地にたまった汚水を誘導貯水し、上にあります水処理施設に配送する貯水槽の配送バルブ部分で漏れがあり、ご迷惑をかけた。悪臭は埋立地内のものであるとのことでありました。  埋立地内からの漏れはなかったとしながらも、平成3年9月から10月にかけてのあの台風15号、18号などによる豪雨とその後に続きました低気圧による雨などにより、合計400ミリを超える雨量によって土堰堤内周辺にその雨がたまり推定5,000トンを超える池ができてしまった。  そのためにガス抜き施設が埋没、水の引けるのを待って平成4年2月末から3月中旬にかけて土堰堤側に寄ってしまった廃棄物、ごみをユンボを使い排除、土堰堤壁面の遮水シートにこびりついたごみを角スコップで削り落とした。この作業の中で土堰堤壁面の遮水シートにユンボのつめが当たり、それによる破損傷と角スコップによる傷が大小無数にできてしまった。これら傷と穴の修理を行った上で、一部には宮川処分場の残存ブルーシート1ミリのものを敷き、上の部分には昨年暮れの決算委員会でお話をした1ミリの合成ゴムシートを張りつけ補強したとのことであります。  その費用が合成ゴムシートの買いつけに57万円、残りの188万余りがガス抜き管の材料費であるとのことでありました。土堰堤壁面からの漏水であるとの言質は聞かれなかったものの、土堰堤壁面遮水シートの破損と埋立地内からの汚水の一部が送水バルブから漏れる事実は確かにあったことになります。このことだけでもあってはならない重大なことであります。  厚生省水道環境部が平成3年3月31日監修発行の廃棄物最終処分場指針解説によると、遮水工の厚さとして、表面遮水工のシートの厚さは、外傷による損傷は保護材を用いて防ぐことを原則とする。一番下の部分の下地成形の施工精度が悪いと破損しやすいとしながらも、一般的な厚さとして基準では1.5ミリとしております。  担当職員が経験則によって不安を抱いた国の基準は、まさにそのもろさを露呈したものであります。往々にして国の基準が実態にそぐわない事例は、この厚生省の例ばかりでなく、数多くあることはご案内のとおりであり、問題は現場職員の経験則が不安と気づいた時点での対策は、果たしてこれで万全であったかどうか。また、土堰堤内側壁面合成ゴムシートが破損した時点での事実関係がなぜ明らかにされないまま、昨年暮れの決算委員会であのような答弁になったのか。事が重大な要素を含むだけに明快なお答えを今度こそいただきたいのであります。  久野市長のお言葉をかりるならば、自然共生都市をその都市像に掲げる本市はとりわけ自然を大切にしてきた。きれいなまちづくりを目指し、この埋め立て施設も全面遮水工を施し地下水の汚染防止に配慮するとともに、さらに汚水処理として最新技術を駆使した高度水処理施設を設けたとしております。  前段申し上げましたとおり、この埋め立て処分場に捨てられる廃棄物の中には、あの極めて薄い遮水シートに直接触れればシートの破損を招く材質としてガラス、あるいは陶器類から木片等があることが認められます。これらがブルドーザーの圧力により土堰堤内部の遮水シートや両サイド壁面を傷つけない絶対安全だという保証はどこにもないのであります。いわんや埋立地内汚水の送水バルブから汚水が漏れるなどもってのほかの出来事であります。  平成3年秋の豪雨による雨水が引き、土堰堤内部部分のごみ排除作業によって生じた合成ゴムシートの無数の傷跡は、その後、肉眼による複数職員のチェックを経てその補修作業は終わったとされておりますが、果たしてすべての傷が完璧に直されたのかどうか。水力発電のダムの壁がアリの一穴から崩れた例すらあることを考えれば、肉眼チェック以外のもっともっと科学的検査が必要ではなかったか。極めて不安に思うのは私だけはないはずであります。  万一、平成3年6月1日近くからこうした破損がいささかでも生じていたとしたら、また平成3年秋の豪雨時に鋭角なごみのために、その後のユンボなどによる作業瑕疵とは別の破損ができていたら――等々の心配は次から次へと出てまいります。市長さんが特に配慮したこの管理型遮水工法を施したこの施設から、もし汚水の漏水、漏出があって地下水に影響を与えていたとしたら、ごみ処理行政は根底から覆されてしまいます。  かつての大宝院埋め立てから毘沙門尾楚地区の埋め立てなどは、ただ単に低い沢があればそこへ廃棄物を投下していくだけのものであり、最近の宮川処分場に至って土堰堤部分のみ合成ゴムシートを張るまでになったのであります。それらから見てまいりますと、管理型遮水工法は進歩著しい方法と言えるかもしれませんが、それにしてもこの状態であります。この事実を見ている中で1.5ミリ、あるいは補強した合成ゴムが1ミリというその数値を見るときに、いかに薄いもので、いかに弱いものであるかという実感を恐ろしさとともに身に感じたところであります。  最大の心配は地下水汚染により、西岩堂埋め立て処分場から直線に直しておよそ350メートル足らずのところに毘沙門簡易水道の井戸があることであります。まさかとは思いますが、そのためには漏水対策としての厳重なチェックは、より科学的に、より技術的に当然やるべきだと思いますが、この点はいかがでありましょうか。  市長さん、この問題に対し正直なご所見をお伺いをさせていただきます。また、担当部局にあっては、改めてこの問題のすべてを明らかにし、何が問題でどう対処したのか、どうしようと考えているのか。我々市民と毘沙門関係者のすべてにどのように不安を払拭してくださるかをお示し願いたいのであります。毘沙門簡易水道の関係もございます。水道部としては、この件でまずこの事実を承知をしておられたかどうか。どのようなご所見で対処をされてきたのかをお伺いをさせていただきまして、1回目の質問を終わらせていただきます。 ○議長(木村玄徳君)  市長。            〔市長 久野隆作君 登壇〕 ○市長(久野隆作君)  4番議員のご質問にお答えしたいと存じ上げます。  まず8年間の総括をされて、率直なご感想を含めて私の市政に対するご評価をいただいたわけでございます。  第1の質問点は、やはり海業公社の姿についてのお尋ねだと存じ上げます。どうも海業公社、1年やったけれども、市民一般には、おい、公社は何をやっているんだ、姿がどうも見えてこないではないかという率直なご質問だろうと存じ上げます。事実私も漁業関係者を含めまして、いろんなご感想も承っておりますし、ご指摘のとおり今回この平成4年度の予算で組んでまいりました。  産直、多目的施設の運用をめぐって、その建設をめぐって議会からも多大なさまざまなご意見、ご批判もいただいておることもよく存じておりますから、海業公社の活動がいま一つ、できたからすぐ何かできるんじゃないかという期待感にこたえ切れていないというのも本当であろうかとも思うわけでございます。  もちろんこの産直施設の建設管理につきましては、これは海業公社の全部の責任ではございませんで、その前に私どものほうの海業本部の対応等も含めて若干手順に十分でない取り組みがございましたし、したがって、私もついこの間みずから会議に出席して業界の方々ときちっと渡りをつけて、議会のほうと調整のつくような形で今期定例会に提案させていただいております海業施設関連の条例、利用条例を議会でもきちっとご審議いただき、これを上げていただけるような政治的な環境づくりまでさせていただいたわけでございますから、個々の一つ一つの動きを見ておりますと、もうじれったくなるほど議会にご不満があることも私もよく承知いたしております。  私自身もこの1月からかなり具体的な指導もいたしましたし、私自身もかなり動かせていただきました。しかし、最終的にはやはり自分の力でこうしたものをまとめ上げるだけの体制をとるように、これは何でもかんでも私どものほうでやってしまわないという立場でやってきたがために若干の混乱もございましたが、最終的には私も出ばらせていただき、まとめた問題もございます。  したがいまして、その時点、そこだけから一つを見ますと、そのレンズから海業全体を眺めていただきますと危なっかしくて見ちゃいられないというご意見もあろうかと思うわけでございます。海業公社の事業は今表には確かに個別事業として出たものは、この1年間で駐車場の管理事業であるとか、あるいはでき上がっております海業施設の管理であるとか、若干のポンツーンをどうするかとか微々たるもののように見えます。
     しかし、企画調査事業はかなりやっておりまして、これはまだ皆様方に成果品をお見せしてございませんからわかりにくい部分もあろうかと思いますが、最大のリーディングプロジェクトでありますフィッシャーマンズウォーフ計画についても、水産庁の大幹部を含めてアドバーザル会議を開くこともできるような体制も整ってまいりました。さまざまな専門家のグループも編成して、そこでも討議を重ねてまいりましたし、県、市、公社の合同の研究会も正式に発足していろんな研究活動も前進しております。  それから、個別事業もさまざまなイベントを仕掛けたり、イベントを一緒にやったりもいたしておりますし、シンポジウム等もやったり、さまざま情報活動などもかなり細かくは始めてはおります。これらも手探りでやってきたというのが本当でございまして、個々には幾つかの成果も出ております。  それから、市営漁港の多目的利用計画も個々にはかなり調査事業も進んでおります。小網代湾などのマリーナやボートヤードの整備計画なども、私のこの間初めて試し案なる部内のいろんな調査活動も見させてもらったわけでございますが、これらの成果品を少し議会にもご報告する機会を得させていただければ、この1年間の全体的な活動、例えば諸磯、小網代で何を考えてきたか、二町谷でこれから何を考えていこうとしているのか。これは9次計画に公社がどんな形でかかわり合うかというような研究、あるいは本港における市場前の海面利用計画の策定だとか北条湾の利用の計画の策定であるとか、ゲストバースの管理運営についてどうするかとか、そういうことについて私のほうも指示も出しておりますから、それらをこれからもやってまいるというような目標だとかさまざまな整理もついてきておるわけでございます。  しかし、ご指摘のとおり、全体として公社が表に出て市民の皆さんにわかるように具体的事業をお見せできていないというのも本当でございます。それから率直に申し上げまして、公社が大丈夫かと言われた最大の原因は、やっぱり県、市の職員が一つ屋根の下に入りまして1年間やってまいりました。  この中でのいろんな職員間、社員間のさまざまな、公社の社員として活動するに当たっての文化の違いや生活の違いといいますか、県の職員として市の職員として育ったお役人の会社でございましたから、民間企業といえどもそこに県、市の違った文化を持った者同士が同じ屋根の下で生きてみて起こった問題もたくさんございました。これは私も去年の秋からその矛盾を大分現実に見させていただきましたので、これは正副社長で相当の突っ込んだ議論、意見交換もさせていただき、これをほっぽっておきますと、県と市の職員の対立まで発展するような問題も抱えておりましたので、これを一つ一つ直し、現在大体社内の意思統一はなりました。  この公社を見ていただきますと大変に役員が多うございます。正副社長、両常務を初め取締役がたくさんいるわけでございます。課長もいるわけでございますが、平社員はわずか二人という大変頭でっかちの会社でございまして、8人で実働をやっておるわけでございますから、この8人が企画調査活動もやる、イベントもやる、あらゆる管理施設事業もやるで初めて初年度やったばかりでございますから、この間私も1日かかりで公社の会議をさせていただきましたが、とにかく創業時の苦しみを大変味わっております。しかも零細企業であります。  そして、役人だけでおこした民間企業でございますから、民間会社としての事業の手法もわからずに相当悪戦苦闘をいたしております。そのようなことも抱えてやっておりましたから十分に力を発揮していないことも率直に私も皆様にご披瀝申し上げたいと思います。  しかし、今新たに新年度専務、常務体制であるとか、民間企業からプランナーを入れよう。いよいよ民間企業からも、実は水産庁絡みのフィッシャリーナー、研究会等の関係者からもご提案がございまして、民間企業からも人を入れようというようなところになってまいりました。現在民間企業との事業研究会なども発足してやっておりますが、これらの膨大な量をどう整理して効率的にやはり一つ一つをまとめ上げていくかという大変な分量でございますから、この1年のとうとい経験を生かしてやろう。やらなきゃだめだと。  そして、これは何といっても民間企業なんでございますから、その体質も身につけようということで今全社員を挙げて教育学習もいたしておりますし、その体制もかなり意識の上でも統一してまいりましたので、新年度からはもう少し市民の皆さんにも具体的にやっていることが見えるようにいたさせたいと存じ上げるわけでございます。  これもイベントなどを受けて立つだけでもかなりの量でございますから、帆前船の「海星」が入ってくれば、その開会式をめぐってのいろんな仕事もございます。例えばライトタックルの釣り大会一つを受けて立ちますと大変な膨大な仕事量になりますので、個々にはかなり若い社員が頑張ってくれております。  一生懸命やってくれておりまして、またそのことによってさまざまな人脈もできつつございますから、せんだって行われました加山雄三さんのシンポジウムなども、もちろんこれはマリンスポーツ連盟の皆さんとの協力の中で行っていることでございますが、あれだけの大きなシンポジウムを組織させていただいたり、そういうことをお手伝いさせていただいたり、さまざまな個々の事業での成果もあるわけでございますが、もう一つ議会及び市民の皆さんに信頼される事業展開ができ切れていないのは大変に気になるところでございます。  私はこの1年間、この間副社長、県の農政部長とも話し合ったわけですが、1年間随分いろんなことがあった。いろんなごたごたもあった。この経験は非常に大事だということも確認し合ったところでございます。やっと県、市の職員が1つの気持ちになってやれる体制をやはりつくり出さなければならない、このように考えているところでございます。ご指摘はご指摘としてお受けしながらしっかりこれからもやってまいりたいと思うわけでございます。  それから2番目の問題でございます。マグロを中心にした三崎漁港の運営管理ということについて少し評価を変えていったらどうかというご指摘だろうと思うわけでございます。もちろんそういうことは私もよく存じ上げております。昨日も11番議員さんのご質問にお答えしたとおり、在来からのマグロを中心にした漁業をこの漁港経営の中心に据えておくことは修正いたしておりません。これはやはりとにかく続けなきゃいけないと思っております。全体としては都市型漁港にして観光的な要素を強めていくことにこれからも相なるわけでございます。  できればあそこにフィッシャーマンズウォーフをつくり、ホテルなども誘致したい。こういう観光路線を強めていきたい。あるいはゲストバースをちゃんと設けて、プレジャーボートも入れるようなエリアを三崎港の中にも置きたい。こういうことによって下町の商店街が今までマグロ漁業への依存型の商店街であったことを、海洋レクリエーションなどを含めた海洋性リゾートの町の商店街としてどう生きていくかなんていうことを商店街自身もご議論をされる時代に入りました。ことしの新年会などにもそういう議論をさせていただいております。  また、商業調査の中でも、商店街の皆さん自身が海洋性リゾートの町の商店街にどう脱皮していくか。マグロを中心とした漁業オンリーの、その消費者を相手にした商店街であったものを観光客を相手に、海洋性リゾートでおいでになったお客様を相手に成り立つような商店街というのは相当質的な転換を求められるわけでございますが、そういうことも目指そうかなという話が出るくらい変化が起こっておるわけでございます。  もちろんきのうも申し上げましたグルメ、これはマグロの時代にもなかったような大変なブームも起こっておりますから、個々の料理屋さんなどではマグロで食べていた時代よりももっとすごい売り上げになったお店もあるわけでございまして、そういう意味では新しい芽もグルメを中心にして芽生え始めていることもこの数年事実でございますから、そういう意味で下町の町が、60%の人口を減らしてしまったこの町が新しいことを求めて新しい試みも始められている。  その路線で脱皮していくということもあり得るわけでございますから、私どもはこのフィッシャーマンズウォーフをその核のプロジェクトとしようということで、私はこれはもう随分いろんな方にお会いしていろんな議論を商工会議所でもさせていただいていますし、個々の商店街でもかなりさせていただきましたし、例えば魚屋さんの小売の組合の方ともこの間遅くまでお話し合いをさせていただいていますが、だんだん皆さんこれはご理解をいただいております。  もちろん具体的にどんなものをつくるかということではまだいろんなご意見がございますが、総体として、下町が変わっていくであろう。船引き場も変えてしまおう、ゲストバースをちゃんとつくってこういうふうにやろう。漁業者も賛成してくださるようになってまいりました。そういう変化をこれから本当にまとめ上げていくわけでございますから、そういう意味では確実にマグロオンリーのモノカル経済、単一経済で食べてきた下町がもっと複数のさまざまな形で生きていくという方向に進むことは事実であろうと思うわけです。  しかし、マグロのかぶと焼きをやっておっても、マグロ船が入らなくなってしまった港では話にならぬわけでございますから、私はやはりこのマグロ漁業というのは三崎の宝だというふうに思っておりますし、やっぱり三浦半島の漁業は私たちのまちづくりの宝であろうというふうに思うわけでございます。  三崎へ行ったけれども、マグロ船は1杯もなくてかぶと焼きといってもこれは話にならぬわけでございますから、そういう意味で輸入魚などの問題の取り扱いも含めて流通業を疲弊させるわけにはまいらない。流通業だけは盛んにさせて、どんなマグロ船でもいいから三崎に必ずこれからも入っていただける受け入れ態勢だけは整えてまいる。その核づくりだけは誤ってはならない、このように思っておりますし、またマグロ漁業を展開される皆さんにとって一番つらい労働力の確保だとか、生産活動を続ける上での拠点整備というものは行政として怠ってはならないというふうに考えております。  それにプラスアルファ活魚センターなども含めれば、従来からの漁業・水産の核は決してなくなるどころか新しい生き方もあるだろうというふうに存じ上げるわけです。そして、恐らく遠洋、沖合というものは大変厳しくなるからこそ、若い方の沿岸域でのさまざまな漁業展開を、所得も含めて複合的に、また生活文化も含めて複合的に若い人に魅力のある海業をつくることが非常に大事だということで海業を提唱させていただいておるわけでございます。  おとといもちょっと全国の漁業基金協会の方々がおいでになりました。神奈川県の基金協会の専務からお招きいただきまして、私に海業の話をしろということでお話をさせていただきました。その際いろいろと勉強も私もさせていただきました。横浜に柴漁協というのがございます。横浜漁協の柴支所でございます。ここの高校生が漁港に張りつくと、初任給で大体800万になるということだそうです。そこの漁業協同組合員さんは資産運用も結構やっておられまして、アパート経営などもやっております。  したがいまして、お嫁さんも来るというんですね。これが一つの都市型漁村の典型だと私は思っているわけでございまして、事によると私の申し上げているような海業展開は柴漁協は既にやっているとかねがね私は思っておったわけです。一度サラリーマンになられた方が戻ってこられまして、企業社会を知っている漁業者があらわれているということ、これは大変重要なところでございます。企業の社会、これだけ資本主義が発達して企業社会となっている今日の日本の全体像を知った上で漁業をやる。海際でいろんなことをおこす。こういうノウハウを持った漁協ができ上がるということが海業の理想であるというようなことも実はそのシンポジウムといいますか、討論の勉強会の席上でも東京水産大学の先生方とか、水産中央研究所の先生方などともご議論をさせていただいたのでございますが、いわゆる在来型の漁協、とる漁業だけに徹しないでさまざまな副業もやりながら副収入も合わせて高所得にし、市民生活の文化も持ち、お嫁さんも来やすいような環境をどうつくるかというのがやっぱり海を守る、海で働く人々を守るということに通じてまいる。  このように思っておるわけでございまして、そういう意味では沖合は本当に三崎の沖合漁業が全滅しておるわけでございます。これから遠洋漁業はボディーブローが来ると思いますけれども、しかし、マグロは捨てるわけにはまいらないというのが私の思いでもございますし、これは歴史の推移でどうなるかはまだまだ問題があろうと存じ上げますが、やはり最後までマグロは頑張るという気持ちでいっぱいでございます。そういう意味で10年20年の戦略を持ちながら、やはりマグロは動かせない一つの核であろうと私は存じ上げております。  グルメで成功されている料理店のご主人のお話でも、マグロというものの持っている商品としての力を大変評価されている方がいらっしゃいます。江戸時代から耐え抜いてきた商品である。このマグロ料理の持っている、マグログルメの持っている潜在的な力というものはそんじょそこらにはないということをこの間もある商店の大変成功されている方でございますが、もっともっとマグロ料理をふやしていいんだ。いろんな食べ方をさせていいんだ。もっと三崎に来て本当に喜んでいただけるようなマグロ料理を開発していいんだということを力説されていたのを大変興味深く拝聴しているところでございます。そういう意味でマグロへの評価は、そのようにとらまえていただきたいと思う次第でございます。  3番目は三戸・小網代の問題でございます。これはどうも能動的に働いてこなかったのではないかというご評価でございます。これは4番議員のご評価でございますが、私は逆に最も能動的に動いてきたと思っておるわけでございますが、これはひとつご評価をもう一度していただきたいと存じ上げるところでございまして、というのは三戸・小網代の問題に私は初めから取り組みました。一番難しい問題だと思っていたからでございます。  忘れもいたしません。就任してすぐこの問題に取りかかったとき、ある政界の大変重要な方が、市長余りかかり合わないほうがいいよ。あれは難し過ぎるよ、あれは市長の命取りになるよ、小網代の問題、三戸の問題に取りかかると、あなたの命はなくなるよ、とご注意までいただいたくらいでございますが、私は一貫して貫いてまいりました。  当時私がゴルフを主張したときに、労働組合が猛烈に反対され、1番議員などもそのころはご活躍でございますから大変に私の姿勢を批判されました。職場集会を開いたときもございます。全職員を集めてなぜ今私がゴルフを取り上げ、三戸・小網代の問題をこれほど突っ込むのかという大集会を開かせていただいて説得したこともございます。  私と労働組合と見解が対立して役所が二つに割れていたらこの仕事はまとまらないということで、とにかく落ちついてくれということで説得したこともあるわけでございますが、これは1期目の大変重要な時期でございました。ゴルフ場反対の大署名運動が起こるか起こらないか、その先頭に職員組合が立つか立たないかで議会でも問題になったことがございます。  それほど私にとりましては政治的にも大変難しい問題でございましたが、能動的に取り組ませていただきました。今まで数え切れないほど知事、副知事、特に副知事には何度もお会いいたしました。これは私は県会さんと連動して、数にしても物すごいものです。そして当初まず私どもが取り上げたのは、とにかく地権者の立場に立って地権者を説得できる、そして総合的に責任を持って提案できるものは何かというのが5点セットでございました。5点セットを構築して県に迫ったわけです。これは私は1プラス4点セット、こう申し上げております。単なる5点セットじゃないんです。  鉄道を延伸すること。西海岸線を延伸すること。農地をつくること。住宅開発をやること。これらを含めて、これを成功させるのはゴルフだということで私自身はゴルフを中心にすべてまとめ上げさせていただきたいということ、これにかわる案がない限りはこれしかないということで県に迫ったわけでございまして、研究会も置かせていただきました。県はゴルフ以外で何とかできないか勉強もさせろ。よし、じゃそれもやろう。地権者にも入っていただいてやってまいりました。その中でもがりがりがりがりやりました。緑派からもいろんなご意見も出ました。  その中で5点セットを議会でもご決議いただいたり、会議所や青年会議所も、とにかくいろいろ考えるけれども、ゴルフについて賛成反対はあるけれども、あそこに関しては市街化区域をちゃんと緑度を高めてやるにはこれしかないだろうということで5点セットで県に迫ったわけであります。  そこで2番目に県の方針、一応は3地区指定を受けたわけでございます。ここまでの作業も相当のものでございました。3地区の指定は受けて出たはよかったんですが、結局条件が、いわゆる第三セクターといいますが、第二セクター、これは半六さんともお話ししたんですが、限りなくコルホーズに近いゴルフ場でございましたから、ソ連型のゴルフ場じゃないかと冗談を言ったぐらいでございますが、この条件緩和に全力で次には当たったわけです。  この3つの地域を引き出して県の方針が出た後は基準緩和、条件緩和に徹底して当たりました。これは吉田さんにも行っていただき、私も何度も行き、何度も交渉いたしました。もちろん企業の方にも行っていただき相当の交渉をいたしましたが、どうしても基準緩和が進まなかったわけです。結果としては進まなかった。むしろガードをかたくして県知事のお立場は、あの条件は緩和はできませんというところで推移したわけでございますが、それと並行して私どもはこの問題で一番核心になるのは農地造成であるということで連絡会を中心にして私も連絡会に何度も出ました。  そして、何とかまとめていただこうということで職員にも督励し、2年3年にわたりまして歩け歩け、1軒ずつ歩けということで督励もいたしてやってまいりました。その過程で並行してやっておったわけでございますが、農地造成は換地率の問題、その手法をめぐっても、また税の問題をめぐってもご意見がございましたからなかなか前進はしておりませんでしたが、ご指摘のとおり生産緑地法の改正によりまして、おととしから一気にこの大きな問題が浮上したわけでございます。  昨年は目いっぱい職員もやってくれました。一生懸命毎晩毎晩、毎日毎日歩いてくれました。私も動かしていただきまして、そしてああいう形でまとめさせていただきました。この農地造成がまとまったということが実は他の4点にも影響を与えておるわけでございます。この間県は内々私のほうには、あの緑を残したい、あの森を残したいというのは環境部サイドから何度も意見が出されました。明けておととしあたりからもいろいろと意見が出てきました。まるまる2年前でございますが、私はもう吉田先生にもお願いして、知事にもお会いして、とにかくこの5つの問題をばらばらに県は指導されていては困るという申し入れもしたんです。  そして、とにかく責任を持ってこの5つを調整して我々にしっかりとした方針を出してほしい。我々は5つの方針で迫っているんだから、これがだめならだめで県の方針、特に森を残すなんていったら口で言っていたって残るわけがないんだから、残る具体的な方法を、都市計画法上も、具体的にその手法も示してほしいということで、政治的にも調整していただかなきゃならぬということで、実は内々宮森さんを中心に責任を持ちましょうということで知事にもお約束をしていただきました。  県と市のやりとりを縦割りでばらばらにやらないで、環境部は環境部で勝手なことを言っている。農政は農政の立場で物を言う。都市部は都市部で物を言う。西海岸線は西海岸線で土木部が言う。こういう法線にしたい。ところが、環境部はだめだとか、農政部はああだとか、企画部はこうだとか、全然ばらばらでは話にならないということで、これを統一していただくような指導も、知事にお会いして体制を整えたりしながらこの2年間も頑張ってきた次第でございまして、現在はっきりしてきたことは、我々が5点セットで迫ったことに対して県は、条件緩和も無理、あの特例条項でもここはできませんよ、あの条件でもここでは遠慮してほしいということを明確にしてきましたし、森を残したいということまでははっきりしてきたわけでございます。  ご指摘のとおり、市独自の案を持つべきではないかというご意見ももっともだと存じ上げますが、今問題はこの5点セットで議会とも一体でやってまいりましたので、議会とのご調整もないままに私だけがゴルフをあきらめるという宣言はしたくないわけであります。これは1番議員にもきのうお答えしたとおりです。そのことは大して意味がない。  ゴルフの許可権は知事が持っているわけですから、知事はもう明確にしてきたわけでございますから、この5点セットに対して今度は県、市あわせて地権者と一定の新しい土俵に立つことをまず私は最大の眼目として今取り組んでいるところでございますので、まず杉田さんにもゴルフがだめだということをあきらめていただくかどうかの見通しが立つか立たないか。  これができませんと新しい前へ進んだ発想は画餅に終わると思うわけでございまして、そういう意味で私どももこれからの手法をどうするか。これはもう本当におっしゃるとおり市のほうも独自案を持つべきでありますから、鋭意研究をしてまいることになろうと存じ上げますが、特に森を残すという案は、これはちょっと考えただけでもトラストで買ってしまうのか借りるのか、あるいはその他の税法上の特典を与えるのか、都市計画上はどうなるのか、これだけでも大変な問題であります。  しかも地権者が納得をしなければ、その手法も効果を持たないわけでございますので、今そのポイントで地権者の気持ちも大事にしながらとにかく新しい土俵に乗っていただく。ゴルフも本当にだめですということを地権者も認めていただく立場を今最大の努力としてやらせていただいております。  この間議会にも三戸・小網代協議会もございますので、今私の答弁は少し踏み込み過ぎているくらい微妙な問題でございますので、三戸・小網代協議会にもご報告申し上げ、その経緯もお話し申し上げながら議会のご議決に違反するような行為を私が簡単にとるわけにはまいらないわけでございますから、あくまでも県の立場、県の権限をどうお互いに見るかという点で一致点を見出すべく努力をいたしているところでございます。その上で議会のご議決等もご調整させていただく。  商工会議所の会頭ともこの間もお話し合いをさせていただきまして、会議所の会頭も、そういう状況下ならばいよいよ少し調整をし合わなきゃいけないな。青年会議所、議会とも調整してやっていかなきゃいかぬなということもおっしゃっておりました。5点セットを一生懸命決めていただいた皆さんと一緒に、この土俵をどうつくるかという土俵づくりをした上で、地権者も含めて土俵に上がっていただけるかどうかが今最大の大勝負だと私は思っているところでございますので、ご理解を賜りたいと存じ上げる次第でございます。  4番目は病院の問題です。これは今ご指摘のとおり私も一方では最大の関心を持ってきた問題でございます。ご指摘のとおり私が若いころの議員のときも、この問題を論じたこともございます。率直に申し上げまして、この7年間私もそう思います。ほかのことを捨てても病院を先にやるべきだったかなというふうにも思ってもおります。  率直に言いまして、そういう感も私もないわけではございません。先送りをしたんではないかという言い方をされました。私にとっても非常に厳しい言い回しをされたなというふうに思っております。決して自分では先送りをするつもりはございませんでしたが、非常に私は選択的に苦悩した問題でございますが、私自身はこの7年で最もやりたかったことは大学病院に預けることでございます。これはまじめに考えました。そして、幾つかの大学に行きまして交渉もして、下ごしらえもして場所もつくりました。  それはなぜかというと、財政的な問題だけではありません。横須賀が一般会計から16億を繰り出すような時代に入って、市長さん、助役さんのお話なんかを聞いても、これはうちだって16億はきついよというお話をしていらっしゃいますが、私どもにとりましても数億を繰り出すということは大変でございます。一般会計から繰り出すということは大変でございます。例えばリニューアルをして新しい投資を起こして50億か60億かかるとしても、今度はそれを応援していく一般会計のほうがもつかどうかでございますし、その資金ぐりがうまくいくかどうかでこれはすぐわけるわけでございます。  しかも私にとりまして最初考えたことは、あれもやらなきゃいけない、これもやらなきゃいけない、あれもある、これもある。もうたくさんあったわけでございますから、その中で病院の負担をどうしていくかということは財政的にも非常に大事でございましたから、財政の問題が全然問題でないとは言いません。これは大きな問題でございますが、もう一つは管理運営の体制でございます。私はどう見ても病院というのは専門職でやらなきゃためだな。これから病院もなかなか大変な時代に入るだろうということも予想がついておりました。アメリカの状況、日本の状況もわかります。  こういう言い方は大変語弊がございますが、いわゆるお役所の経営ではとても無理。しかも公営企業法、地方財政法、地方公務員法、あるいは労働基準法、その他条例、規則、労働協約等々さまざまなことを全部この病院は実行して、それに違反したら公の病院ですからとても経営はできません。法律違反をして経営をやるのがいい経営だとは決して申しませんけれども、民間経営とは全然違う体質の中で我々はやらざるを得ないわけでございまして、その中で全くど素人の一般公務員が人事の輪番で病院に行って事務局を承り運営に当たっているわけでございますけれども、逆に救急医療や一般市民医療、地域医療や福祉との連関での保健、地域福祉のさまざまな連関の施策をその病院に応援してあげるほうがかえって行政的に、我々のような財政力の弱い町は、そして地域的に半島の最先端にある病院はうまくいくだろうというのが私の信念でございましたから、そういう議論も組合にも非公式にも申したりいたしました。組合側は大変警戒して不届きだということで随分怒られましたし、議会でも怒られました。  しかし、私自身はそれは一番興味があったことでございましたから、ある大学とも相当突っ込んだ意見交換もしておりました。しかし、なかなかそれをやるためには私一人ではだめでございまして、交渉一つだって大変なことになるだろうし、理事制度を置かせていただいたり、理事にも参加してもらっていろんな研究活動もやっておりました。内々やらせていただいておりましたが、残念なことになかなかその対応がスムーズに前に進まずにバブルが終わってしまいまして、なかなかこういう話もうまくまとまらなくなりました。これが現実でございます。  そして、その間病院運営審議会の中にも民営化論の方もいらっしゃいましたので、ご議論も賜りながら今日に至ってしまったわけでございます。結果としては先送りじゃないかというご指摘も甘んじて受けておきたいと思いますが、この3月末には答申を出していただくことに相なっております。民営化もなかなか簡単ではございません。  受けて立つ側の体制の問題もございますので、そう簡単にはいかないわけでございまして、これは民営化論を本当に実行するには相当の庁内体制、労働組合との相当の接触も必要でございますし、議会とのご意思統一もさせていただかなきゃならぬわけでございますが、その前に受けて立つ民間側の力というものが大変に問題になりますので、結論に至らなかったという経緯がございますことを今この席をおかりして正式にお答えさせておいていただきたいと思います。  先送りはしたくはないわけでございまして、この評価こそ私が一番嫌いな評価でございまして、逃げるのが嫌いな男で、逃げないでばかなことばっかりやっておるわけでございますが、非常に慎重派だというご評価は私もびっくりいたしまして、私は余り慎重な男でなくて、いつも自分が慎重でないで戒めておりましたが、そういうふうに映るんだなということできょうは大変そういう意味で聞かせていただきました。  最後に自己点検でございますが、なかなか難しいご質問でございますが、何点ということは1期目にも聞かれましてお答えしましたが、こんなふうに言わせていただきます。8勝7敗で何とか勝ち越させていただいたのかな、そんな感じでございます。そして、できれば敢闘賞ぐらいもらいたいなというふうには思っておりますが、8勝7敗で何とか勝ち越しと、こうお答えさせていただきたいと存じ上げる次第でございます。  環境事業行政についてでございますが、これは大変ご心配をいただいたんだろうと存じ上げます。特に住民の皆さんのご不安、住民の皆さんの言い回し、ご感想を4番議員さん、当該議員さんがお聞きになり、これはひょっとすると大変なことが起こっているんじゃないか。さっきも一つの仮定としてこういうことが起こってやしないかというご心配の質問だろうと存じ上げます。  私もそういう心配はいたすわけでございますが、これは具体的には担当のほうからもう一度改めてここで申し上げますが、昨年12月の決算委員会での担当者の説明がどうもかえって少し控え目であったために、4番議員さんに、逆に言うと不安感と疑いを持って見ざるを得ないお立場に立たせてしまったというふうに存じ上げるわけでございますが、経緯はご存じのとおり、先ほどのご説明のとおり、まさにそのとおりでございまして、まだ始めたばかり、ごみを捨てたばかりで少し幾分たまってきたときに、そしてある一定のところに固めて置いていったわけでございますが、集中豪雨で物すごい水が一遍に入ってしまったために、そのごみが移動してしまった。  こっちに移動したものをユンボでかいた。かいたから傷がついたというのが本当のところでございますが、さっきのご指摘のとおり、それじゃ、その底はどうなっているのよということは本当の意味でわからない部分もございますが、私どもとしましては、きのう私も改めて担当者からもその管理の状態を聞きまして、恐らく間違いはないだろう。  しかも堤防が相当の幅でございますし、底を通って下まで流れ出る。あるいは傷ついたゴムの下からずうっと下に水が回るということもほとんどないだろうという報告も受けておりますので、ご心配はご心配ではございましょうけれども、今私の責任においてはまず問題ないだろうというふうに申し上げておきたいと存じ上げます。  これは話が話でどんどん拡大して、どうも怪しいらしいぞ。議会でも取り上げられたぞ。ああでもないこうでもないと広がった場合は大変地元にも不安を与えるわけでございますので、これは現時点では確信を持ってその危険性はない。水道の検査もいたしておりますが、変化はございませんので、これも水道部のほうから私もきのう報告を受けました。  詳しくは担当からお答えいたしますが、そして何よりも担当者のほうは、この問題、初めから条例上もきちっと設置させていただいておりますし、それからこの環境センターをつくらせていただき、西岩堂をやらせていただくに当たりまして、地元の方々とのこれは盟約でございます。約束でございます。いわゆる管理委員会を設置させていただいて、どんな小さなトラブルもそこにちゃんと報告してきちっとやるということでやってまいりましたから、その間の経緯も全部正直に答えろということでございますが、正直に答えてあるはずでございます。そういう意味で私も確信は持っております。  ただ、先ほどのバルブのところのパイプから通った汚水の水が少し流れて臭気がしたということでの環境センターの所長の報告が、住民の皆さんに、どうも漏れたらしいよということで末端で広がったというのも本当のところでございましょうし、そういうバルブの漏れ一つだって十分じゃないかというご指摘に対してはそのとおりだろうと思うわけでございまして、おしかりを受け、それを教訓として今後そういう小さなミステイクも起こらないようにみんなでしっかりやってまいりたいというふうに考えているところでございます。  具体的には担当のほうからお答え申し上げたいと存じ上げます。ご心配をかけた点につきましては、答弁等の誠意性が問われているわけでございますから、きのうも、ありのままをとにかく言いなさい。それをちょっとまずいことが起こったからなんていう姿勢で答弁していると、かえって議会のご不信を買いますよということもきのう話し合ったわけです。  私もきのうは盛んに申したんですが、時々何かミステイクがあると、市長にも怒られるからと隠す場合がありますね。これが一番困る。本当にあったことをおれに報告してくれと、きのうも確かめました。これで後で、実はありました、なんていうのが過去にもあったわけでございまして、こんなこともありました、なんて後になって出るんじゃ話にならない。  これは議会に対しても同じでございまして、市長に対しても議会に対しても、あったとおりのことをとにかく報告しろということできのうも求めておりますので、間違いないと思っておりますが、どうぞひとつそういう場合ご指摘をいただきながら直してまいりたいと、このように考えておりますのでご理解を賜りたいと思います。よろしくお願い申し上げます。 ○議長(木村玄徳君)  市民部長。            〔市民部長 井川長次郎君 登壇〕 ○市民部長(井川長次郎君)  それでは、4番議員さんの環境事業行政にかかわるご質問にお答えさせていただきます。  現在の西岩堂埋立地も地元関係区の深いご理解を得まして開始以来早くも3年目に入っておりますが、その間の埋め立て処分場の管理運営につきましてご指摘をいただいたわけでございます。ただいま市長さんのほうからもいろいろお話がございましたが、若干重複する部分があろうかと思いますけれども、説明をさせていただきます。  まず平成4年の春ごろでございますが、土堰堤部分から水漏れがあったとのご指摘でございますが、この件につきましては埋立地を巡回中の係員が貯水槽からの送水管のパッキンの部分が緩みまして漏水しているのを実は発見したものでございます。このことで地元の人に悪臭等で大変ご迷惑をおかけしました事故がありました。早速地元区の役員さんに事情をご説明申し上げまして、一応ご了解を得ましたところでございます。早急に漏水部分については完全に修理を行いまして、現在管理を徹底いたしておるところでございます。  次に堰堤内側のゴムシートが破損した時点での対応が万全であったのか等とのご指摘でございますが、この件につきましては工事等の経過等につきまして改めてご説明をさせていただきます。  現在の最終処分場埋立地の構造でございますが、埋立地のごみ汚水の遮水対策といたしましては底盤部分────番底の部分でございますが、水密アスファルト舗装2層、これは厚さ10センチになっておりますが、マスチック乳剤吹きつけ、これが1.5ミリでございます。それから側壁部分はモルタルライニング吹きつけ後、厚さ5ミリ、吹きつけシート厚み4ミリを行い、堰堤部分は合成ゴムシート、これは厚みが1.5ミリでございますが、施行してあるものでございます。これは厚生省の構造指針の基準によるものでございます。  そして、平成3年6月1日より埋め立てを開始いたしまして、処分場上側より下側の土堰堤に沿いましてごみを埋め立てまして、約3メートルから5メートルぐらいの厚みで埋め立てをしてまいったところでございます。平成3年の9月8日、台風15号を初めといたしまして9月には2回、月間雨量が346ミリ。10月にも2回の大雨がありまして、このときは月間雨量が412ミリでございます。過去10年間で最高の降雨量が実は記録されましたところでございます。  当時、これは平成3年の10月の段階でございますが、約8,000立米ほどのごみを埋め立てまして、土堰堤より20ミリ程度離れたところまでごみの埋め立てがしてあったわけでございますが、降雨によりまして埋立地内に平成3年11月1日現在で約5,000立米ほどの汚水が実はたまってしまったという事実がありました。  その際に土堰堤側から、いわゆる底盤部分のほうでございますが、5メートル離れた箇所に汚水管の立ち上げ管というのがございます。それとガス抜き装置、これはコルゲートパイプ口径で約1,000ミリ、高さが2.9メートルのものでございますが、汚水やごみでこれが埋没してしまったということ等、土堰堤の合成ゴムシートの2段まで、これは約7メートルの高さまででございますけれども、水でごみが吹き寄せられてしまったというような状態になってしまったわけでございます。  このごみの除去作業につきましては、排水処理施設をフル稼働いたしまして処分場内の汚水を処理した後、平成4年の2月28日から平成4年の3月13日にかけまして、ユンボ2台と人力でごみを取り除きまして、ガス抜き装置を当初2メートル90でございましたが、これを高さを8メートルまでに立ち上げ作業をしたものでございます。  さらに、土堰堤部分の合成ゴムシートを2段目までの部分約500平米でございますが、ごみを取り除く等の本作業を実施いたしましたものでございます。その際にユンボのつめ等でゴムシートに大小の破損箇所が実は複数生じてしまったというのが実態でございます。この部分を修復するため、同質の1.5ミリの合成ゴムシートで補修をいたしました。  さらに万全を期するため、在庫としてありましたゴムシートを1段目をラップさせました。2段目以上のゴムシート、これは1ミリでございますが、原材料で購入させていただきまして、ラップ加工したものでございます。結果、土堰堤部分につきましては二重にゴムシート張りとし、なお一層の安全を期したものでございます。  なお、このときに原材料として遮水シートを57万円で購入いたしましたが、この部分につきまして昨年12月の議会、平成3年度決算審査時、特別委員会の席上、衛生費にかかわる原材料費、西岩堂埋立地内のガス抜き管及び遮水シート購入費でありました。この部分につきましてまことに説明不足でありましたことを、ここにおわび申し上げます。  なお、土堰堤内側の合成ゴムシートが破損した時点での対策が万全であったかとのお問いでございますが、このシートの部分につきましては補修に当たり水洗いをいたしまして、厳重に職員が、これは3名交代でやっているわけでございますけれども、チェックをいたしまして印などをし破損箇所の補修を終了させたものでございます。  なお、この土堰堤の補修のことにつきましては、平成4年4月15日、地元役員と清掃工場との運営協議会の席上、ご報告申し上げましてご了承を願っております。  それと漏水対策の厳重チェックは科学的、技術的に当然やるべきということのお問いでございますが、環境庁も平成5年1月15日に最終処分場にかかわる地下水汚染防止技術の高度化に関する検討会の設置をいたしたと聞いております。私どもも、この大切な処分場の管理運営に当たりましては国、県等の指導を得ながら管理体制の強化を図ってまいりたいと思います。  なお、現在の管理体制でございますが、埋め立て関係に現場の作業員2名、これは昨年より従来は1名であったものを1名増員したものでございます。それから水処理関係の職員が1名で日々の点検、埋立場内の水位測定等、このような業務を行っておるわけでございます。  以上ご説明いたしましたとおり、今回4番議員さんより種々のご質問にお答えさせていただきましたが、担当部といたしましては、地元区や市民の皆様が不安のないよう、この西岩堂の埋立地管理運営に当たりましては職員一丸となりまして作業に当たってまいりたいと思いますので、何とぞよろしくご指導のほど賜りたくお願い申し上げます。 ○議長(木村玄徳君)  水道部長。           〔水道部長 西出一郎君 登壇〕 ○水道部長(西出一郎君)  4番議員さんの一般廃棄物最終処分場に関連しました水質にかかわるご質問にお答えしたいと存じ上げます。  まずご質問の毘沙門の水源地でありますけれども、水源地の設置の場所としましては三崎町の六合の亀甲山1230番地に存在しております。この水源地は先ほど4番議員さんもご指摘のとおり当初は簡易水道として認可を受け、これは昭和36年の3月からでありますけれども、その簡易水道を昭和36年11月30日より取水を開始しております。その後、三浦市の上水道に統合して現在に至っております。現在の最大取水量としましては日量300トンを今とっております。  水質に関係するご質問でありますけれども、水道法に基づきまして水質の検査につきましては末端給水、これは水道の蛇口から出る水の検査でありますけれども、これは毎日検査というふうになっております。それから月1回の検査、それと年1回の最も検査項目が大きい調査が水道法で決まっております。当該水源地の水質につきましては、他の水源井と同様に前に申し上げましたとおり、それぞれの検査項目に従いまして関係機関に検査の実施を委託しております。その検査結果でありますけれども、平成3年度及び平成4年度の1月までは全く異常はなく現在まで推移しております。  なお、今後とも良質な水質の保持のために市内の水源地の周辺の環境等に十分留意しながら関係部局と連絡を密にしてまいりたい、このように考えております。どうぞよろしくご理解のほどをお願い申し上げます。 ○議長(木村玄徳君)  4番。            〔4番 松原安雄君 登壇〕 ○4番(松原安雄君)  2回目の質問をさせていただきます。  それぞれからお答えをちょうだいいたしました。まず海業公社の関係であります。いわゆる海業公社の先の見えない不安というものが市民の間にも出てきて、議会筋の一部にもそうであるということを市長さん自身もお認めでございます。すべてがそこから来る問題ではございませんけれども、一三浦市だけの原因から来るものでないとしても、最近のこの不況の中で、そしてしかもそれが三崎経済、マグロ経済によってもたらされてきた、この下町経済の不況ぶりは、いわゆるこの3年そこそこのバブルの崩壊として言われているもののほかに、その相当前からの実感を市民の皆さん方は肌で感じているわけであります。  そうした中で久野市政8年を振り返って、それと照らし合わせ、重ね合わせて見ている人も何人かおられる中で少しの変化もない。掲げておられる町おこしのコンセプトはすばらしいものだけれども、実態としてそれが即経済にはね返ってこない。そのいら立ちが既に今あきらめムードに変わっているという話すら私どもは聞いておるわけでございます。  昨日来のご議論の中でも、マグロ船が200隻を割ってしまった。177という実績しか上げ得ない。カツオ船もまさに皆無に等しく、市長さんも先ほどお触れになりましたけれども、沖合漁業のイカ、サバの減船ぶり、今残っているのが果たして何隻あるか。片手に間に合ってしまうほどのその衰退ぶり、沿岸漁業のこれも資源の枯渇、海の汚染を含めたそうした不漁というものに対して、しかもこれが長い年月、時間をかけてひたひたと押し寄せてまいりました特に三崎下町経済のありさまは、この一、二年の間に例えば暮れのお歳暮の時期に、あのマグロセンターから発送されるその分量が極端に減ってきたという実情につきましては、本市担当役所の者が実際にその現場に行って聞き取りをしております。  今回の発言をいたしますにつきまして、実態としてバブル前の下町経済はどうであったのか、あるいはまたバブルを全国的に受けたこの二、三年は一体どう変化したのかを調べようと思いまして、いわゆるそうした経済指数を追ってみたのでございますけれども、残念ながら明確な資料というものがございませんでした。役所の中でもでき得るならば、そうした市民生活の実態そのもの、特に町の存続をも左右しかねないこの現況を踏まえて、そうした意味での資料収集というものにももっともっと力を入れるべきであろうという感想を持った次第であります。その辺の取り組み姿勢が具体的にございましたならば、お聞かせを願いたいと思います。  前段申し上げました漁業関係の衰退から来ます一連の経済不況の中で、今回の当初予算の中でも中小企業振興資金の融資預託の拡大など一部では行われておりますけれども、いわゆるその不況を肌で感じている下町の皆様方、その方々に対するもっと具体的な、もっと経済を刺激し、経済を上向かせるような具体的な施策というものが必要であろうかと思うのであります。そうした意味での積極的な支援策を、前段申し上げた中小企業振興資金融資預託以外にイベントの話も出ておりましたけれども、具体的にもっと何かがあるならばお示しを願いたい。そのことを市民各位は伺えることを期待しているのではないかというふうに考えるからであります。  市長さん、海業に関する取り組みとして今一生懸命やっている。確かに公社設立から1年少々ですべてが物の解決に当たられるというものでないことは先ほども申し上げましたとおりでございますが、その中で、その組織体が県の役員、あるいは市からの出向者、それらを中心として役員ばかりが多い構成の中で多少のぎくしゃくがあるんだというような、あるいはまた職員間のあつれきがあるんだというような意味のことをおっしゃっておられました。  しかし、今年度の施政方針の中でいみじくも自己革新、イノベーションをお唱えになっておられ、昨日も話題になっておりましたけれども、まさにイノベーションそのものを問われている部分ではなかろうか。このことはすべてに当てはまることでもあり、海業のみならず市役所全体をとらまえてみても、そうしたことの必要性は私どもこの2年間でよく見させていただき、先輩議員たちはそれを最近特にひどいのではないかという表現で私どもに教えてくれております。  しかし、当然のことながら職員の自己革新も必要でございましょうけれども、それらを過去8年間、これは私の仄聞ではなく、市民として耳にし目にした中にも久野市長1期目に行政改革、行財政改革をその先頭に挙げて、行革市長だという評し方すらあったように記憶をいたしております。8年かけて、その結果がもし今改めてイノベーションを言わなければならない、自己革新を求めなければならないとするならば、その責任の一端──いや、すべては管理とその責任を持つ市長たる久野市政の全責任にかかってくるものではないかというふうにも思うわけであります。このことが海業の中でもしご指摘のようにあるとするならば、始まったばかりの組織の中で大変残念なことだと思います。
     そして、先ほどご答弁が明確に聞こえなかったわけでございますけれども、それではいろいろの問題を整理をし、海業が本軌道に乗るとして経済効果が出るであろうと思われるのは一体何年先になるのか。今はその間のどこにあるのかということをもう一度明確に教えていただきたいと思うのであります。  次に三戸・小網代の問題でございますけれども、確かにおやりになっている数々の問題は全部を否定するものではございませんし、全部が非能動的であったと評するつもりもございません。それがどの部分を指しているかについては詳しく申し上げませんけれども、少なくとも一昨年の11月までほとんどとまったままであった三戸集団農地造成事業について、生産緑地法の改正問題があって市長さんがじかにその中に飛び込んでいかれた。そのことによって前進が見られたというふうな報告を受けております。  その以前が少なくとも5年間ぐらいは、役員会はあっても関係地主の総会、したがって、市長さんがお出になってのお話し合いなども途切れていたというような部門もあったふうに伺っておりますから、そうした表現を私が用いたわけでありますけれども、事ほどさようにやる気を起こして市長さんみずからがその中に飛び込んでいくならば、その後の残された4点のセットのそれぞれも必ずや明るい見通しが持てるものであるという意味合いで、塩漬けというようなことはもとより許されるはずではございませんけれども、もっと分刻みでも進んでいくべきであろうというご要請を申し上げたわけでございます。  そして、ゴルフ場の問題、あるいは小網代の森の問題のとらまえ方にいたしましても、最近海岸の埋め立てについても一関係漁業者だけの権益だけではなくて、その部門、特に埋め立て部門であったり、あるいはまた小網代の森を含めるそうした自然環境にあっても、その直接関係者だけではなく、広く国民のもの、広く県民のもの、市民のものとしての認識が高まっております。  そうした観点で市も、あの小網代の森をどう保全していけばよろしいか。どう残していけばいいかという具体的な絵というものを描いた上で、それをはっきり自分の手で握った上で県との交渉あるいは地権者との交渉にも臨む。そうした市側のはっきりした姿勢というのは、そうした観点からも持つべきであろう。自主的な独自性ある案というものを早急にお持ちになる必要があるであろう。こういう観点からご所見を伺ったわけでございます。どうかそうしたお考えが今発表するのが時期的にどうかということならば、そういう用意はしてある。基本的にはこうなんだという示唆だけでもお示しをいただければ幸いだと思います。  それから次は病院関係でございますけれども、確かに今の時期的な置かれている立場も理解できないことではございません。問題は最終答申をお受けになった後、どのぐらいな時間の中で方向性を定めていくか。時代背景としてのバブルの崩壊の中で非常に難しい選択ではあろうかと思いますけれども、今まで過去8年の時間もあったことから考えて、そのあたりのご示唆もいただければと思うわけであります。  お話の中にございました市の職員あるいは市そのものが経営をやっていくのは大変難しい、専門職でなければならない時代に今入っているのではないかというご指摘も、確かにそのように受けとめさせていただいております。  しかし、平成3年9月25日の公営企業会計決算委員会の中で、今は亡き杉山委員とのやりとりの中で市長さんは「私は開設者ですが、経営者にはならないわけです。市長自身は経営はとてもできないわけですから、うちには経営者がいないんです」云々とございまして、その席でも大変な物議を醸したわけでありますけれども、もちろん前後のやりとりがあって、この言葉だけを抽出するということの意味ではございません。  多くの議会の皆さん方が承知をなさっていることですから、あえてその部分だけ今読み上げさせていただいたわけですけれども、こうした姿勢の中でおられる市長さんだからおくれたのかな、方向性がいまだにそのために出されないのかなという気もいま一つあるわけであります。そうした中でのお考え、もしお答えがいただけるならば、いま一つご答弁を願いたいと思います。  それから埋立処分場の問題でございます。ご答弁をいただきまして、確かにその事故が下の土堰堤を通って漏水、浸出をしたというものでなくて、あくまでも送水バルブからの汚水が漏水をしたというご説明でございました。原因はそこであるかもしれません。地元の方々が問題としたのはその部分かもしれません。なぜならば、それから先の土手の中の部分の検査を私がしたわけではございませんので、これはご説明のとおり受けとめさせていただいておきます。  そして、土堰堤部分のゴムシートの破損につきましても、先ほど申し上げましたように、本当に1.5ミリであるとか、あるいは1ミリであるとかというものの2層、3層が国の基準でございますから、そうした中では市の職員、あるいは現場の担当者は決して違反をしているわけでもなく、むしろこんな薄いものでは危ないとした上での経験則にのっとって補強をしている。この姿勢は大変評価されるべきものだと私は思います。問題は、ユンボによって、あるいは角スコによって傷つけてしまった土堰堤側の合成ゴムシート、そうした脆弱な薄い極めて破れやすいものに対する補修が今ご説明をいただきましたような形で完璧と言えるのかどうか、その辺の心配を私はいたしておるわけであります。  科学的な、あるいは技術的に人間の体の隅々を見るような胃カメラのようなものがもしあるならば、徹底的に検証をして針の穴すらの欠陥、欠損も見落とすことなく、完璧な修理をした上での対策を講ずべきではなかったか。今市長さんは、土手の部分に穴があいて漏ったのではなく、送水バルブの故障で漏出、漏水をしただけであって決して心配には及びませんという安心をお話しになりました。  私はあえて事を大きくして心配を広げようとしているのではなくて、これだけの科学の世の中、しかも地下水汚染が心配される中で、あのような1.5ミリとか、あるいは1ミリの遮水シートでよしとする国の基準にも大いに問題がありますけれども、現実論として、ごみを捨てている本市にとりましては、では、そのままでいいというものではなく、それをいかに破損を免れるような手だてをとりながら安全に運用をしていくかにかかっていると思うのであります。そのための科学的あるいは技術的な検査というものをやることができないのかどうか。それを完璧にお答えをいただいておかなければ不安の払拭にはならないと思います。  もう一つ問題は9月、10月に降りました雨、たまりました5,000トンの水を排水するのに二、三ヵ月もかかってしまって2月の半ばからでなければそれに対する手当てができなかった。水が引かなかった。これはそれまで多くのごみが入っていないためにたまったとされておりますけれども、そのような排水能力しかないということ自体別の問題が潜んでいるのではないか。何らかの別の方法があったのではないか。これからもそういう心配があるのではないかという意味で、いま一度対策上のお考えをお示しをいただきたいと思うのであります。  上の水処理施設へ埋め立て処分場から水を引き揚げるのは日量50トンと伺っております。単純計算で10日で済むわけでありますけれども、そんなに足して引くというような計算式にはいかないかもしれません。そこで、なぜそんなに時間をかけなければならなかったか。その後ずうっと日を置き、時間を経て雨が降り続いたためだとするのか。あるいはまた技術的にそれ以上揚水能力がなくて、どうしても結果として二、三ヵ月過ぎてしまって2月の半ばになってしまったということなのか、その辺をもう一度お答えをいただきたい。  そして問題は、それらの心配がすべて払拭された後、今1年半経過をしたあの西岩堂、埋め立て処分場の能力はあとざっと8年でありますけれども、もう既に次の埋立地を探さなければならないのではないか。その候補地の地権者あるいはまた周辺関係者の理解と協力を得るのに時間がかかり、そしてまた買収行為によるとするならば、そのためのまた時間もかかり、なおかつその上に建設工事期間というものを加算していくならば、そろそろそういう時期が来ているのではないかと思いますが、現時点でのお考えと、あるいはもしそういうご処置をなさっているならば、そのあたりのお考え方をお示しをいただきたいと思います。  以上2回目の質問を終わります。 ○議長(木村玄徳君)  質問の途中でございますが、暫時休憩いたします。              午後0時03分休憩  ───────────────────────────────────              午後1時00分再開 ○議長(木村玄徳君)  再開いたします。  午前中に引き続き一般質問を続行いたします。4番議員の質問に対する市側の答弁を求めます。市長。            〔市長 久野隆作君 登壇〕 ○市長(久野隆作君)  4番議員さんの2回目のご質問にお答えしたいと思います。  まず最初の問題でございますが、三崎漁港経済を中心に大変大きな経済がございました。私もその中で何十年と子供のときから生きて、その最盛期も見ておりますから、その最盛期のことから見た漁港経済の落ち込みというのは、これはこの一、二年よりももっとすごい勢いで低落をしていった過程も見てきております。生産者でも何人かの方が倒れられた方もおられますし、仲買さんでも大きくやられた方はほとんど倒れていった方もいらっしゃいます。  私も同様、回船問屋をやっておりましたが、回船問屋群もみんな倒れていくか終息していった。私もその終息の一人でございまして、私のやってきた仕事の量と今と比較しますと、これは100分の2ぐらいに減っておりますから、そういう意味ではいかに大変なときかというのは私自身もよくわかっておるわけでございます。  ですから、今この三崎の下町経済をどこの時点でどう見るかによって多少評価は違ってくると思います。まず生産者のレベルでどう見るかということ。これは沖合の皆さんは減船に次ぐ減船をされましたし、大変なお骨折りをいただいて今鯖釣の皆さんは本当に生存の苦しみに真っただ中で頑張っていらっしゃるわけでございます。神奈川県の鰹、鮪は、そういう意味では非常に力強く、どこの県鰹よりも強い組織で経営改善もされてまいりましたし、合理化もされてまいりました。大変問題点をたくさん抱えていらっしゃいますけれども、しかし、どの港よりも一番安定しているということも言えますし、沿岸漁業者の高齢化等を見ますと、これをどう見るかではさまざまな意味での評価が分かれるところでございます。  流通業界も、今言ったように大変たくさんの倒産もございましたし、撤退もございました。一船買いをやるような大口の方々というのは本当に減ってしまいました。ある意味では一船買いを中心にした流通というのはもう成熟度の非常に高いところにありますから、そういう意味では本港の一船買いの受け入れ態勢も相整い、その周りに数十人の仲買さんが中堅として頑張られ加工が発達しているこの図式。それから産直で直接消費地にお店も持って頑張っていらっしゃるような方々、小売業も含めて頑張っていらっしゃるような方々、こういうものはある一定の段階でかなり整理統合、一定の方向を見て頑張られてきたというのが実態でございます。  ただ、商店街の特殊な、例えば呉服屋さんとか洋服屋さんとか、酒屋さんだとかお菓子屋さんだとか、これは以前漁港経済に依存して盛んであったころに比べたらもうこれは大変なことであろうということもよくわかっております。消費者が6割もいなくなったわけでございますから、そういう中での苦しみというのはこれは今に始まったことでなく、本当にすごいところでやっていらっしゃるというふうに私は思っております。  ただ、一方でグルメを中心にして、ある意味ではお料理屋さんや食べ物屋さんを中心には、先ほども申し上げましたとおり三崎漁港最盛期には見られなかったような別な意味での活況と新しい事業展開をされて雇用創造も起こっておりますし、もちろん売上高も10倍20倍と頑張っていらっしゃるようなお店もあらわれ出していることも事実でございます。  ですから、本市の下町経済については、そういう意味で在来の漁港経済とは違った経済をおこすというところで海業を提唱させていただき、今その準備として例えば5,000トン冷蔵庫をなぜつくったかといえば、それは小売りや仲卸をやっている仲買さんが十分に活動の拠点を持てるようにああいう冷蔵庫をつくらせていただいたわけでございます。  あるいは先ほども言いましたように、将来の展望を見て今度できました5,000トン、2階部分は保税エリアに設定されましたから、外国物も、丸魚さんが買われた場合には、組合員に販売する場合はあそこへ入れて、そして外国物なども扱えるような準備ももう始められております。久里浜にかなりのマグロが揚がっておりますが、この大半は三崎グループがみんな買いに行っているわけでございます。こうした荷物の流通をどう変化させるかなどもまじめに考えていただいております。  港は177隻しか入っておりませんけれども、おかからかなりの仕入れもやっておりますから、水揚げ600億と言われておりますが、実際はもっと仕入れは1,000億を超すでありましょうし、そのひっくり返しで見たらかなりのマネーフローはございます。衰えたとはいえども、やはりマグロを中心にした雇用創造、マネーフローというのは決して小さくはございません。  私の個人の問題を申し上げましたが、100分の2になった私どものマネーフローは昔に比べたら小さいかもしれません。そういう落ち込みは確かに起こっておりますが、それでもそれなりにやっぱり雇用創造を起こし、うちの若い者などもやっておりますが、そのようにみんな各問屋さん、仲買さん、流通業者もいろんな形態で変化し、持っているトラックの台数は減ったり小さくなったり、雇っている人も減ったかもしれないけれどもしかし、依然として頑張っていることも事実でございますから、この経済は決して見落としてはならないというのが私の見解でございます。しかし、その中である特殊の商店の方々などは本当に参っていらっしゃる方も現実にいられますが、その商店の中でも海洋性リゾートの商店街をどうつくらなきゃならないかというような機運や意識の変化も見られていることも見てやっていただきたい。我々はそこに期待し、そこを信頼し、そこから町をおこすということが基本的な姿勢ではないかと思うわけでございます。  ただ、以前から好不況というものはマグロの販売には相当の影響がございます。とりわけ建設業界が盛んであるときはマグロというのは大変売れます。これは前にも何度も私たちは味わっていることでございまして、建設業界が不況になりますとマグロの販売というのはうんと落ち込みますから、今度のバブルの崩壊でかなりの落ち込みがあるということも予想されますし、これは私どもも何人かの仲買さんからもそういう意見を承っております。  これは暮れから正月にかかりましていろんな方にお会いしている中でも、市長、やっぱり落ち込んだよ。このぐらい落ち込んでいるよ。2割ぐらい落ち込んでいるよ。十数%だなとか、これはいろいろそれぞれのお立場によって違いますが、とにかくやっぱり動かなくなった。そして、いいものが売れないとか、あるいは赤身でもこういう感じだとか、こういうご感想を私も承っております。  これが統計的にすぐにあらわれないというのは、これを全体的に掌握するのは大変難しゅうございますが、一般論としてのそういう空気は我々はつかむことはできるわけでございまして、これは経済振興部長にもせんだっての部長会でも経済についての勉強の仕方なども、こうしたほうがいいよということで、一般論として日本の経済がどうなるのか、どうなっているのかなんていうことも、ちゃんとこういう雑誌を読め、こういうテレビ番組は見ておいたほうがいいぞ、というような指示もしたところでございます。  ご指摘のように、これからもそうしたものをできるだけ教養として身につけ、どうもバブル経済がどうなって崩壊して、地元の経済がどうなっているかなんてほとんど経済振興部は知らないなんていうんじゃ話になりませんので、そうした一般教養をどうやって身につけるかというようなことも、この答弁の打ち合わせの部長会でも私は示唆をしたり指示をいたしたところでございますが、ご指摘のとおり、やっぱりそうした動きが敏感にわかるような職員の資質を持たなきゃならぬというふうに思っておるわけでございます。  職員の問題になりまして、最終的には私が全責任を負うというのも、これも本当のところだろうと私もそう思っております。いかなる場合も、この650名の職員を十分に指導し切れていないとすれば、これはおのれの責任であるということも絶えず忘れずにやっておるつもりでございますが、ご指摘の点を承りながら私自身がどうみんなに働きかけるか。おのれの問題として受けとめて、これからも対処してまいりたいと思う次第でございます。  今おまえが考えている海業の効果がどの程度出てくるのかということでございます。ことしからいよいよプリンスホテルが事前協議に入っておりますから、初声にプリンスホテルなどができてきます。海業公社が今まとめてくれておりますフィッシャーマンズウォーフ構想が本当にまとまっていくのが、例えば平成8年ぐらいを中心に動くのかというふうにも私も思っておるわけです。7年までに準備して、7年から投資に入れるのか。  その内容がどんなものになるかによって全然違ってまいりますが、例えば一つの例でいいますと、プリンスができる。あそこにニチレイさんあたりがホテルをやっていただく。これだけでも私は随分違ってくるだろう。雇用創造が違うし、物販も違ってくる。固定資産税も今度はダイカンさんが一つできただけで1億4,000ありますから、1億ぐらいの固定資産税が上がるような建物ももし投資が起こすことができれば、これは雇用創造、物販を含めてリゾート性の開発も一定のものをやらせていただければかなり動きは出てくるだろうというふうに思っております。  タクシーでそこへ行かれる方の数もふえるでしょうし、これらの大体このぐらいいけるというふうには簡単にどのぐらいの数字を出していいか、まだ私どももよくわからない部分がございますが、しかし、体験的に言ってマホロバができて、いろいろご議論がございましたが、やっぱり固定資産税が1億4,000入ってくる。  あそこにいろんな人が出入りしてきて、初めは不十分だったかもしれないけれども、やっぱりふえつつある。このことによって物販も起こっております。町の魚も売れるようになった、野菜も売れるようになった。雇用創造もふえている。こういうことを丹念にやっていけば、三崎漁港経済とは違った意味での第3次産業を中心にした新しい海業効果というものは必ず5年後、10年後、20年後には私はあらわれてくるだろうと信じてやらせていただいております。  下町の方がぱっと見たときに何も変わっていないじゃないかとおっしゃいますけれども、いよいよ魚市場は向こうにつくっているわけでございますから、あの市場を移転させていただいて海浜の計画が具体化してくれば必ず見えてくると信じております。その間多少のご批判やご不満が出ることを覚悟の上でやらせていただいておりますので、どうかひとついましばらく時間をいただきたいなと存じ上げる次第でございます。  公社のほうも去年の秋から私が入りまして、組織がえも全部やっております。かなり意識も変わってきました。変えなきゃだめなのでございます。変えなきゃだめなんですということでイノベートもかなりされてまいりましたので、もう近々またきちっとしたもう一回まとめの会議をやる予定でございますので、私も逃げずにやっておりますからぜひご理解を賜りたいと存じ上げます。  それから病院の問題も同じような問題でございまして、私が決算委員会で申し上げたのは、私が経営者たり得ないで困っているという意味で申し上げております。開設者たり得ても、私が経営者たり得ないというもどかしさを申し上げたわけです。私も中小企業のおやじでございましたから本当なら病院一つとっても朝から晩まで張りつきたいんです。26億の予算を組んで営業をやっているなら私自身毎日あそこへ張りついて先頭を切って改善もやりたいな、こう思うわけでございますが、市長というのはどうも開設者であってそれができない。補助執行機関にお願いしなきゃいけないということで、それで理事制度もあえて置かせていただき、理事制度を置かせていただいたときも、議会からもちょっとご意見もございましたけれども、この理事、事務長を中心に今とにかく病院長、この三角トロイカ方式で理事のリードでかなりやっぱり改善をやってくれております。  ここへ来て去年の9月の決算委員会でも初めて議会でご評価をしていただいた部分もあらわれたわけでございます。24時間体制の救急医療を中心に、また市大との連携で非常にうまく若い先生がおいでいただき市民からも喜ばれている。経営改善は一定のレベルでは、私はよくやってくれているというふうにも思っております。  ですから、決して経営者がいないどころか、経営者になってもらうための体制と理事、事務長にも絶えずその視点で頑張るように、あるいは病院長にも頑張るように督促をいたした多少の効果は出てまいっているというふうに私はひそかには思っておるわけでございます。  ですから、経営者たり得ていないという表現を私は使っているはずでございます。私がそこへ行って自分がみずから中小企業のおやじですから本当はやりたい。先頭を切って病院だけにかかり切りでやらなきゃ、あの病院は大変なんだと思う、その思いが全然やれないという意味で私は開設者であるけれども経営者たり得ないというふうに表現したわけでございます。この辺をひとつ冷静に聞いてやっていただきたいと思います。  恐らく病院審議会のほうから出た結論に対しては近々に結論を出さなきゃいけないと思いますが、しかし、これも挙げて病院だけの問題ではございませんで、結局、総合体育館をどうするか。総合グラウンド建設にどのぐらい金がかかるか。庁舎の投資にどのぐらいかかるか。庁舎をどうつくるのか、こういうことも含めて今考えておりますし、文化会館の処理をどうするのか、中央図書館の処理をどうするのか。下水道の本格的な投資がどうなっていくのか。こういう投資の総枠の中で病院に対して特別会計でどれだけの負担をさせて、それがどう会計的に回っていくかということを私は見ているわけでございますから、病院問題だけを取り上げてどうしたらいいという結論にはならないわけです。  つまり連結決算といますか、連結予算といいますか――連結財務がございますから、本体の一般会計がどのぐらい強くなってきて、その中から文化会館をどうする、図書館をどうする、庁舎をどうする、総合グラウンドをどうする、総合体育館をどうする、その他の学校計画をどうする、白秋会館はどうなる、そういうものの中でもし病院会計で新たなるリニューアルをやった場合、どの程度のものが投資されて、しかも財務的に毎年どの程度の負担をしなきゃならないかという見通しを見ているわけでございまして、こういう財務運営を長期的に見ない限り、病院へ行こうというゴーサインができないというのが私の心境でございますので、いつもそういう視点から物を見させていただいていることもぜひご理解いただきたい。  病院だけをどうするというわけにいかないわけでございまして、その中で若干時間をかけさせていただきました非をおわび申し上げたいと存じ上げる次第でございます。大体そんなつもりでやっております。しかし、とにかく今市の職員に改めてイノベーションを申し上げました。これはもう絶えずやらなきゃいけないわけでございます。一回やって済むという問題ではございません。何度も何度も自己革新をしていく。その時代時代にあらわれたそれぞれの組織の持っている問題点をみずからが発見してみずから直すという、この努力を永遠に続けなきゃいけないのがやっぱり組織ではないかと思うわけでございます。  きのうも申し上げました。市役所はつぶれない。首切りがない。民間企業と違って管理意識というものが全然ないわけでございますから、一定のご批判、市民的な議会からのご批判を仰ぎ、批判がなければイノベートするような条件が整わないだろうというのが私の持論でございますから、大いに批判を受けて批判にこたえる中でプロとしての行き方というものが決まってくるだろうというふうに絶えず今申しておるところでございます。  補助執行機関の皆さん、これも各部会とも私一人一人会って、それぞれやりたい気持ちでいっぱいでございますが、全部起こすわけには今いっていないわけでございますが、今幹部職員に向かっても言いながら、それから一つ一つ部会ごとにも今やっているところでございますから、その中でこれは少し甘くなるかもしれませんが、市長2期目を終わるに当たりまして、とにかくこれだけ大きな事業がメジロ押しにふえてまいりました。  私が幾ら頑張ったって、結局職員が頑張ってくれなきゃ何にもできないわけでございます。偉そうなことを言ったってどうにもならぬわけでございまして、そういう意味でパートナーとしての職員――下水道にしても三戸・小網代にしても、それから海業にしても全部初めての経験でございますが、そこで取り組んでおる職員を初めとして、先ほど環境事業などもご批判をいただいておりますが、初めての仕事をやってくれている職員、やっぱり非常によく頑張ってくれている面もございますので、どうかひとつ議会の皆さんもその辺を見ていただきながら、さらにこの上事業の拡大に取り組んでまいるわけでございますが、一層自己革新をして取り組んでまいらなきゃならないというふうに思うわけでございます。  以上のことをぜひご理解いただきたいと思います。  三戸・小網代の問題も今ご議論を聞いておりまして、なるほどなと思いました。余り能動的でないというご批判をいただいた理由が主として農地造成でそういうふうに見えるのだろうと思いますが、農地造成の問題でこの数年間動きがなかったじゃないか。これは末端にいらっしゃる地主さんはそういうふうに見えることもあったと思います。  22項目の中で最も難しかったのが泥の搬入の量の問題でございます。420万立米の泥を入れる。これが実は企業側と一致しなかったわけでございます。ですから、連絡会を開いて私はできないことは全部下の末端まで開いて、総会を開いてどんどん出していけ。420万立米の泥が入れられないなら、100万立米しかできないということを早く言っちゃえと言うんですが、やっぱり連絡会の役員さんにしますと、いきなりそれをやったら破裂しちゃうだろうというようなことで開かれなかったこともたくさんあるわけです。私も不満で、じゃんじゃん開けと言って督促をしたこともございます。  それからもう一つは、やっぱり換地率の問題でございまして、何しろこのプロジェクトは3代の市長がつき合っているわけでございますから、過去に市側が1.4を約束していた。しかし、当然この42ヘクタールで1.4ははまらないわけです。ですから、これもできないことがわかっているんだから、これもできないと言え、こう申しまして、とにかく一軒一軒歩いて1.4はだめですから、今度は1.3に落とさせていただいたわけですね。1.1ポイント落とさせていただいたわけでございます。  これらの問題をめぐりまして、連絡会が組織されて役員さんがいらっしゃいますが、総会を開いてそういうできないことをできないとはっきり言っちゃえとか、これはもう随分やったんですが、京浜さんが模型をつくりまして、100万立米ぐらいの土量入れで、切り土はいけないという話で来ましたから、切り土もやらせていただいて、こういう形ならば農地造成ができるという模型をつくられたことがあります。  それなどももう末端に見せろ、見てもらって京浜さんも入ってもらって議論しようじゃないかということですが、やっぱり連絡会は連絡会のいろんな歴史の流れがございましたから、いきなり京浜さんが連絡会に入ることはなかなかできないとか、いきなりそういう1.4を1.3に落としてしまうというような話だとか、420万立米の泥は100万しか入らないとか、そんなことを言ったらパンクしちゃうということで連絡会の総会が開かれませんでした時期もございましたから、一地主さんから見ると、何をやっているんだ、こういう話もあったかとも存じ上げます。  しかし、私どもは先ほど申し上げましたとおり、そのほかの調整を含めてかなり積極的にはやらせていただいていたわけでございますから、その部分でのご批判はそのようにお答えさせていただきたいと存じ上げる次第でございます。これは魚市場の問題なども同じでございまして、海業のほうの問題も同じでございまして、私らはひそかに全国で今魚市場関係に50億近い投資をしている生産市場というのはないわけですから、あるいは9次計画にこれだけ積極的に取り組んでいる自治体はないと自負しておるのでございますが、一人の市民として見た場合、市長何をやっているんだ、こういうご感想もあろうと思います。それは甘んじて私は一つのご批判として承っておきたい、このように存じ上げる次第でございます。  それから次の埋立地につきましても、私のほうはいろいろと考えております。これは技術論としても、それから候補地としても幾つかもう既に準備は内々にさせていただいております。技術論としても、いろんなことをやればまだいろんな延命策もあるだろうということも検討いたしておりますので、今それはちょっと研究中でございますから、ここを候補地として挙げてありますということは言うのは控えさせていただきます。地権者の関係のこともございますが、これはご指摘のとおり、やはり次の次も次――とその次ぐらいも絶えず考えてやっていなきゃならぬだろうと思っておりますので、ご指摘のとおりでございます。  以上でございます。 ○議長(木村玄徳君)  市民部長。           〔市民部長 井川長次郎君 登壇〕 ○市民部長(井川長次郎君)  それでは4番議員さんの環境事業行政につきまして、第2回のご質問についてお答えいたします。  まず第1点目でございますが、ごみ埋立地に対する地下汚染について科学的、技術的な何か予見できる方法はないかというようなことのお問いでございますけれども、その方法の一つとしてでございますけれども、厚生省環境衛生局から「一般廃棄物処理事業に対する指導に伴う留意事項について」という通知がございます。この内容といたしましては水質検査を内容とするものでございまして、一般廃棄物処理施設の維持管理に当たり行う各種分析検査頻度と方法等が追記されているわけでございますけれども、これを受けまして現在西岩堂の埋め立て処分場につきましても、最終処分場につきまして毎月1回、PH、BOD、COD、SS、大腸菌等を検査しておるわけでございます。  それからもう1点でございますけれども、最終処分場周辺地下水または周辺水域の水質調査ということがございます。これも現在年1回実施しております。内容につきましてはPH、BOD、COD、SS等でございます。そして、この調査につきましては現在の埋め立て処分場から、いわゆる毘沙門湾のほうに向かいまして約3ヵ所につきまして、これらの調査をしているわけでございます。それからこれの監視体制を強めるということの中で、現在1回でございますけれども、回数等の検討がこの際必要ではないかなと考えております。  なお、先ほど水道部長よりも毘沙門水源地の水質についてご答弁がございましたが、これらの資料も十分参考にさせていただきながら埋め立て処分場の安全管理を徹底していきたいと思っております。  それから、2点目の浸出水処理施設の処理能力が1日75トンではパワー不足ではないかというようなご質問でございますが、この処理能力につきましては、ごみの処理量、それから人口数、これらを基準といたしまして国の補助事業としてなるわけでございますが、この決め方といたしましては国の基準をもとに算出されるものでございます。現在の規模からいきますと、75トンというのが最大限許されるトン数でございます。  それから、この処分場に大雨が降った場合でございますが、この処分場そのものが、いわゆるダム方式というような構造をとっておるわけでございますが、今までごみが比較的少なかったわけでございますが、当初から比べますとごみ量が大分ふえております。これらを見まして、ある程度の大雨が降りましても、それらにつきましてはある程度対応できるのではないかなと思っております。  それから予備としまして貯留槽が、250立米の予備槽があるというものでございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(木村玄徳君)  4番。            〔4番 松原安雄君 登壇〕 ○4番(松原安雄君)  3回目の質問は埋め立て処分場の問題だけ少々やらせていただきます。  今の部長さんのお話で検査については、いわゆる埋め立て処分場から汚水として上に引き揚げた水処理施設の中でおやりになっている。それが国の基準に照らして妥当な線でやっている。また、そこから浄化した水を、いわゆる毘沙門の衛生センター、奥越のところへ八木島のところで放流する最終放流地点までパイプラインでつなげて送水をしている中で途中3ヵ所ほど検査をしているというようなお答えでございまして、恐らくそれは国の基準からいって当然のことであろうと思います。  しかし、先ほど来申し上げておりますように、いわゆる遮水工の基準からいっても、これは実感として1ミリであるとか、あるいは1.5ミリというような厚さ、底盤に──一番下の部分については相当頑丈にできているというふうなお話は理解をいたします。  しかし、土堰堤の部分、つまり下の土手の部分から両翼の部分につきましては、これは皆さん方ご案内のとおり、あそこの西岩堂の処分場というのはもともと上の部分については石切り場、そして底盤の部分については昔の谷戸田の跡でありまして、底盤部分については軟弱な地盤を排除して、要するにアスファルト舗装のような工法をもってやったからというような説明を以前に受けておりますので、これはこれとして理解をいたします。  問題は石切り場のあのごつごつした側面の部分に、やはり吹きつけ、張りつけをした形の中で古畳を並べて保護をしながら今ごみを積み上げていっている、あるいは覆土をしていっているというような現状を見るときに、国の基準がそれでいいから、あなた方の現場の職員の経験則からいって危ないという判定を下されたごとく、そして実際に単なる簡単な作業をやっていても、それが破けてしまったという現実があるわけであります。そういうところからして国の基準が、厚生省の基準が絶対であるということは言えないと思うのであります。  そうした意味でまず今、地元毘沙門の皆さん方、しかもそれが複数の方々から水が漏れた、汚水が漏れた。それが下の排水バルブから漏れたという話まできょうこの現在までの間に地元にご説明をしたかどうかは別といたしまして、いずれにしても不安を抱かせたというのは事実であります。その土手の部分の穴が、あるいはユンボのつめであったか、あるいは角スコの角であったか、あるいはまたそれ以前からの漏れであったかは別として、問題は汚水が外に出たという現実があったということであります。  それに対して地下水汚染を心配するその観点から、国の基準云々は別といたしまして現実にその周辺の検査を徹底的にやっていただきたい。これは要望としてお聞きとどめいただいても結構だと思います。  先ほど例に挙げました東京三多摩地区日の出町の谷戸沢処分場の漏水事件の場合でも、その施設を管理している側としては、うちからは一切そういうものは漏れておりません。実際に東京都そのものが調査をした段階でも、その周辺での汚れが確実な形で検索はされておりません。時を経ていろいろな形で検査をされた中で、日本環境協会がその後の調査を行ったところ、その地下水汚染が発見をされた。処分場の調整池下に、下流に堆積をしている泥から高濃度の鉛などの重金属が検出されたという実態があるわけであります。  現実問題として地下水の流れというのは、先ほども申し上げましたように大変流れ方が複雑であり、容易に地上からそれを想定することは難しいということが常識であります。一たん疑いを持たれた事実があるわけですから、そしてまた汚水が漏れていた。形は何であれ漏れていたし、また土手の部分の遮水のゴムシートが完璧に直っているかどうかという問題も含めて、その周辺を早急に検査をする。そして、その結果を公表をして市民と毘沙門大乗地区の皆さん方に安心をちょうだいをする、このことが一番今必要ではなかろうかというふうに考えるわけであります。  先ほど水道部のほうからもお答えをいただきました。これは平成2年でございますか、水道水の汚染につきましての環境基準検査項目がそれまでの26項目から46項目に拡充強化をされております。水質の検査につきましては、事ほどさように国を挙げて重大な関心を寄せ、法の改正を進めているのが現況であろうと思うのであります。  水道部におかれましても、そうした意味合いで環境のほうと連携をとりながら、あるいは別の方法、独自の水道水の検査という立場からでも結構でございます。絶対安全なんだとする検査結果、データを、科学的なものを添えて我々の前にご提示をいただき、同時に市民と関係住民の方々に安心を買っていただくという努力をここでお約束をしていただきたいと思うのであります。  最後の、市民部長さんから、たまり水、埋立地にたまりました排水の問題がこれまた基準で全体水処理施設に吸い上げる能力が日量75──私はトンというふうに聞いているんですけれども、その中で下の埋め立て処分場から揚げられる能力が50というふうに私はあなた方から勉強をさせていただいたんですが、これがいわゆるあの埋め立て処分場の広さ、大きさ等から見て国の基準に照らして妥当だとする、それは法的な問題としては結構だと思います。  しかし、当時の9月、10月に降った雨が5,000トンだとした場合、その水の排除が完璧に引くのを待っていたらば2月の半ばから翌年3月までかかってしまった。そこで初めて手を入れることができたんだという事柄は、その間ずうっと水びたしであったということになり、より土手の部分に当たる圧力が強いまま放置されたということに心配がいくわけであります。単純計算50トンの水を揚げることができるとすれば、5,000トンは10日で済むわけでありますが、なかなか計算どおりいかないというのも、これも理屈としてはわかります。  しかし、今当時よりも水の量がふえたからこれからはそういう心配はないだろうとするのも、これまたちょっとうなずけない話でありまして、同じような事象が起き得る可能性は私はまだあると思っておりますし、現在はこれはごらんになっていただければわかりますけれども、土手、土堰堤の上、あれは何メーターありますか、5メーターか7メーターありますか、そこまでごみが高くなっております。  その間から、そのごみの中を伝わった汚水が下に漏れるという可能性すら危険として考えられるわけであります。そうした中でこれで法の基準をクリアしているからいいという発想ではなくて、汚水の地下汚染を恐れる。そして、それを防止する対策として何が必要か。今何をすぐしなければならないか。そうした観点から物事の解決に当たっていただきたいのであります。どうぞそうした意味でのご決意のほどだけでもお聞かせをいただき、今すぐその方法と技術的な問題がクリアできていないとすれば、早速手をつけていただきたいことをご要請申し上げまして3回目の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(木村玄徳君)  市長。            〔市長 久野隆作君 登壇〕 ○市長(久野隆作君)  この環境事業行政に対する大変心からなるご心配をいただいたわけでございます。ご指摘のとおり、どういう理由にせよ汚水がバルブのパイプのところから漏れたにしても、とにかく外に出た現実というのはあるんだというご指摘を中心にご質問いただきました。  これは幾つかのことをもう一度確認させていただきますが、連絡会、管理体制、地元住民と環境センターのほうとで連絡会を持たせていただいて監視もしていただいておるわけでございますが、そこでの説明が全住民に徹底しているわけではございませんから、ご指摘のとおり複数の方々が不安を持たれたという事実もよく認識いたしまして、もう一度その辺もきちっとよくきょうの討論も踏まえまして地元の皆様方にわかるように、こういう理由でこういうふうに外に出た事実がありました。しかし、それは心配ございませんということも、不安解消もちゃんとやる必要があろうかと思いますので、少しお時間をいただきながら地元の皆さんにもよくお伝えしてまいりたいと存じ上げる次第でございます。  問題があればまだその管理会で継続して相当具体的にご指摘もいただいていると思うわけでございますが、そういうことがないわけでございますので、まず私も心配ないとは思っておりますが、しかし、個々の皆さんが不安に思われたことは、これは正しく訂正させていただかなければならないわけでございますので、一層不安が起こらない管理体制をとるように一緒に指導もいたし、体制を整えてまいりたいと存じ上げる次第でございます。  それからもう一つは、とにかくご心配いただいておるように、国の基準を守っていればいいんですよという態度は絶対とってはいけないと思います。ご指摘のとおりだと思います。国の基準は基準でございますから、それに準拠して私どもは整備をさせていただいているわけでございますが、日の出町、東京都のそういう例もあることでございますので、国の基準をただ単に守っていればそれで事足れりというような行政でなく、それはそれとした上で安全にもさらに安全の対策を絶えず注意して取り組んでまいるということでございます。  六万本から尾楚へ行ったり、また宮川でもいろんな埋め立て事業をやらせていただいております。ガスの問題、ごみを谷戸に埋めていくことの経験もかなり持っておりますし、そういうスタッフも結構おるわけでございます。  ですから、経験則でご指摘のとおり、国の基準だけでよしとしないでいろんな安全策を考えてビニール張りを後からやらせていただいたり、古畳を並べてソフトに間に入れてみたり、いろんな実験といいますか、実際上の行動はやっておるのだろうと存じ上げますので、そういう注意もよくしながら現実的に対応できるようにしてまいりたいと存じ上げる次第でございます。そういう意味で決して国の基準だけを守っていれば事足れりということでは臨みたくないと思いますので、ご注意を承りたいと存じ上げる次第でございます。  最後に水の管理の調査研究も、これは水道部がしっかりやってくれておると思いますけれども、引き続きまして完璧を期してそういう管理体制、地下水の管理体制もできるだけきちっとやれるようにしてまいりたいと思います。これは自信を持って遜色なく旧簡易水道の水源は利用させていただいて構わないと確信いたしておりますけれども、そのつもりで当たってまいりたいと考えている次第でございます。
     以上でございます。よろしくお願い申し上げます。 ○議長(木村玄徳君)  以上で4番松原安雄君の質問を打ち切ります。  ─────────────────────────────────── ○議長(木村玄徳君)  次に12番神田健二君の質問を許可いたします。           〔17番 神田健二君 登壇〕 ○17番(神田健二君)  ただいま議長のお許しを得ましたので、私は市政クラブ議員団の一員として、久野市長の施政方針演説に対する質問とその他の問題で国際貢献について簡潔にご質問をいたしますので、市長の熱意ある明快なご答弁をお願いいたします。  まず市長の施政方針につきましては、まず第1点に市長の政治姿勢について、2番目に財政見通し、3番目に漁港整備と下町経済活性化についてでございます。それでは、順次質問をいたしてまいります。  まず第1点の質問でございますけれども、これは市長の政治姿勢についてであります。市長は施政方針演説の中で、自然共生都市の理念をもって心豊かな21世紀を展望し、時代の変化に適応した政治運営を実施していくというふうに述べるとともに、重点目標であります産業経済の振興や都市基盤の整備を初め、第三次総合計画の着実な推進を図るための重要課題の解決に向けて本格的実行段階に入る政策が数多く盛り込まれておるわけでございます。私は、当面する重要課題といたしましては、まず景気の回復であり、それによって低迷している経済の活性化を取り戻し、一刻も早く市民生活の安定確保こそが政治本来の使命であるというふうに考えております。  今、5万市民の一人一人は生活の豊かさを真に実感しながら、多様な人生設計ができる社会を望んでおります。そのためには、現職市長として市政を安定させ、その使命と責任を果たし、市民生活に直結する重要政策を迅速かつ強力に実行に移す決断が必要であると思いますけれども、市長の任期がこの6月に迫っております。そこで、この6月に行われる市長選挙におきまして市長はどのように考えておられるか、お聞かせ願いたいと思います。  次に、財政見通しについてご質問いたします。国の平成5年度予算編成方針によりますと、国の財政は平成4年度末の公債残高が176兆円を上回り、国債費が歳出予算の2割を超えるなど、依然として構造的な厳しさが続いており、加えて税収動向についても引き続き極めて厳しい状況が継続するものと見込まれており、今後の社会経済情勢の変化に財政が弾力的に対応していくためには、特例公債の発行を回避して公債発行額を可能な限り抑制するため、歳出の徹底した見直しをし、景気に十分配慮をすることとして編成されておりますけれども、依然厳しい財政状況にあります。  ちなみに、国の一般会計予算の規模は72兆3,548億円で、前年度に比べ1,368億の0.2%増の伸びであり、そのうち地方交付税交付金は3.6%減の15兆4,351億円と見込まれております。また神奈川県の一般会計予算もわずか4.2%増ということで、これまた大変厳しい財政事情になっているのが実情でございます。  このような中で、市長は施政方針の中で、平成5年度の予算編成は厳しい予算枠の中で第三次総合計画の着実な推進を図るため、限られた財源を効率的に配分し、特に市政の重点目標である産業経済の振興や都市基盤整備を初め、市民生活の向上と教育環境の整備への対応を図ったと位置づけられております。  三浦市の財政状況の推移は、施政方針の中でも述べられたように、昭和61年度の一般会計当初予算額は85億3,900万円で、このときの市税収入は44億9,000万円、建設事業費が13億3,000万円、起債費が3億5,000万円でありましたけれども、平成5年度では一般会計当初予算額は141億2,692万9,000円、そのうち市税収入は74億1,100万円、建設事業費が25億8,600万、起債額が6億6,200万と、この8年間で大幅な伸びを示しておりますけれども、一方では、大型事業の推進ということで、魚市場建設に46億、下水道整備に150億、これは全体で450億ですけれども、東部のほうを今始めてございますので150億。それから水道、特に第6回拡張事業計画に40億、さらには、今後総合体育館の建設、飯森総合公園の整備、第9次漁港整備、庁舎建設等大型事業がメジロ押しでございます。いずれも重要課題でやらなければならない大型事業でありますけれども、厳しい財政状況の中で、長期的財政見通しと、これら事業に対する自主財源の伸びはどうなのか、市長の見解をお聞きしたいと思います。  次に産業経済と地域振興の推進ということで、第9次漁港整備長期計画に伴う周辺整備と下町経済活性化についてであります。  三崎漁港を取り巻く厳しい環境や歴史的背景については、いろいろな場面で説明を聞いておりますので、その状況については私なりに認識しているところでありますので省略いたしますけれども、昨日も11番議員さんからもご質問がありましたが、第9次漁港整備長期計画の策定に対しましては、三浦市の重要な経済拠点である三崎漁港の高度利用や多目的利用を生かした多様な利用方法が望まれており、特に新しい時代に対応した複合利用の都市型漁港づくりを目標に、地域活性化の核となる規模と内容の整備計画にしていこうと、既に平成4年10月27日には、三浦商工会議所を初め、神奈川県鰹・鮪漁業協同組合、三崎沿岸漁業協同組合連合会、三崎水産物協同組合、三崎魚類株式会社、三崎漁港振興協議会が神奈川県に対し陳情いたしているところであります。  そして、最近の情報によりますと、第9次漁港整備長期計画につきましては、この3月3日付の三崎港報紙におきましても、県として積極的な応援体制をしていくと神奈川県知事が県議会で表明されたと大きく取り上げておりました。私はこの県の積極的な姿勢に対し高く評価するものであり、市当局におかれましては、国、県の指導をさらに綿密にしながら、第9次漁港整備計画の三崎漁港計画策定に当たっていただきたいというふうに思うわけでございます。  また、第9次漁港整備長期計画に関連いたしまして、現在、三崎新港には既に5,000トン規模の超低温冷蔵庫と製氷施設が完成し、来年度には卸売施設と管理施設ができ、新しい市場関係諸施設が整うわけでございます。これらが完成しますと、現魚市場の解体この跡地に大規模集客施設、いわゆるフィッシャーマンズウォーフの建設が計画されており、これは三浦市全体のシンボルとなるマスタープランを策定し、その実現に向けて既に国、県に対し要望しているというふうに聞いております。  そこで、私は、第9次漁港整備長期計画の重要性とフィッシャーマンズウォーフの建設を今後の下町経済の活性化にどう結びつけ、具体化していくのか、市長のご見解をお聞かせ願いたいと思います。  次に、国際貢献についてであります。新しい内外の変化に立ち向かっていくためには私たちは何をすべきかということで、国際貢献についてご質問をいたします。  冷戦構造の崩壊後、世界は今、新しい秩序を模作する過渡期にあり、あらゆる国で新しい時代への変化が追求されているとき、国際社会における日本の地位向上は、世界の平和と繁栄に貢献するため、国際協調を基本とする平和外交を積極的に取り組み、その責任を果たしていかなければならないと考えます。湾岸戦争から3年越しで国民的議論を巻き起こした国際平和協力法が成立し、これによって、国連の要請に基づき昨年9月にはアンゴラの選挙監視に協力を行い、既にカンボジアにおいては六百余名の自衛隊員と75名の文民警察官、このうち神奈川県警から2名派遣されておりますけれども、そういう人たちが、炎天下のもとこの国の平和協力業務に活躍中であります。  さらにまた、国連のソマリア信託基金に対しても1億ドルの資金援助を決定するなど、国際社会全体の利益を守る基本を踏まえながら、今後さらに国際平和維持活動への協力や国連の機能強化のためにその責任を果たすと同時に、世界の変化に的確で機敏な対応をし、国際平和の構築へ日本がリーダーシップを発揮しなければならないと考えております。  戦後40年間、日本は冷戦構造の下で自由主義陣営に属するという大変すばらしい選択によって安定し、懸命な努力の結果、経済的に大成功をおさめたわけでございます。しかし、世界が変化し、国際社会で日本が果たす役割を根本的に見直す時期に来ているわけであります。つまり、国際貢献こそ、世界に生きる日本の指針であると言っても決して過言ではありません。  最近の国際情勢は、世界各地における民主化への動きがさらに加速されていますが、東西冷戦体制下では考えられなかった地域戦争、宗教紛争、民族衝突が一斉に表面化し、いずれもその解決に向けて国際的な取り組みが要請されているところであります。ことしの4月に東京サミットが開かれ、日本が議長国として、また世界経済に大きな責任を負っている経済大国としての日本の期待は大変大きく、それだけに世界の平和と安定のため積極的な役割を果たしていかなければならないと考えておりますが、市長の国際貢献に対する考え方をここでお聞かせ願いたいと思います。  1回目の質問を終わります。 ○議長(木村玄徳君)  市長。            〔市長 久野隆作君 登壇〕 ○市長(久野隆作君)  17番議員のご質問にお答え申し上げますが、まず第1番目、ずばりこの6月28日に任期が来ることは、これはもう制度的にそうなっております。したがいまして、その後おまえはどうするかというお尋ねでございますが、これは選挙にかかわることでございますので、この場におきまして私が出馬をするとかしないとかということは、あえて避けさせていただきたいと存じ上げます。  現実の選挙をめぐっての出処進退につきましては、それこそ議員の各位の皆様のしっかりとしたご評価もいただきながら、それぞれの準備もさせていただき、お願いするものはしながらご調整もいただかなければなりませんし、それから私自身も外のさまざまな支持母体、支持者の皆様、いろんな関係者の皆さんのお力で選挙も実際整えさせていただいたわけでございまして、そういう方々とのご相談をした上でないと私の進退について決定するわけにはまいりませんが、さりとて、今全く白紙ですというのも大変これは問題もあろうかと思いますので、責任ある立場で私自身の心境をお話しする必要があろうか、こんなふうに感じておるところでございます。  施政方針の中でも申し述べさせていただきましたが、とにかく1期目は耕して種まきの時期であった。率直なところでございます。いろいろとやりましたけれども、畑を耕して、整えて種をまいた。一生懸命まいたというのが実感であろうと存じ上げます。そしてこの4年間、2年間でやっと少し芽が出て、つるもしっかりしてきて、一部は花も咲き、小さなことは多少実もなり出したというのが本当のところでございますが、先ほども問題点をいろいろと皆様からご指摘いただいているように大きな問題ではまだまだこれからと。幹線道路の問題にしましても、海業にしましても、その他もろもろ、一般行政の大型投資の問題等も含めまして、これからが本当の花を咲かせ、実をならせるという意味では、まだまだ中間地点であるという実感もいたしております。  したがいまして、私自身としても、個人的にはこのままこれをほうり出すわけにはまいらない。それはかえって責任として正しい方法でないというような、そんな心境でおることは事実でございますが、そういう心境を申し述べさせていただきまして、政治姿勢としての自分の心境を申し述べ、お答えにさせていただきたいなというふうに考えているところでございます。  それから、2番目のお問いでございます財政見通しでございますが、これはもうご指摘のとおりでございまして、今一番見えてきておりますのが、とりあえず総合体育館でございます。これは平成7年までにつくろうということでございますから、地面の取得と総合体育館を含めてどう取り扱うかというようなこと、これはもう具体的になってまいります。  それから、フィッシャーマンズウォーフをやって本当にこれも入ってまいりますと、平成7年あたりからどういうふうに入っていくかという具体的な問題も出てまいりますから、その際に、例えばコンベンションホールの思想で何かホールをつくりたいなんてことを考えておるわけでございますが、これをもしやった場合にどうするか。これは経営でやっていただければいいなと初めは思っておりましたけれども、なかなか何でもかんでもおんぶにだっこというわけにはまいらないだろうと思うわけでございますが、こうしたコンベンションホールなどをどうしていくかというような処理の問題。  それから、今、議長のもとでご検討をいただいております、この分散しております庁舎をどうするかというような問題。これは具体的にどういうふうにしてやっていくか。本当にこれは正攻法で庁舎をやっていくのかどうか。  さらに、やがて2年もしますと飯森の公共残土の埋め立てが終わりますから、そうすると、ここは必ず総合グラウンドをやってまいらなければなりません。この総合グラウンドも、グラウンド整備と同時に総合公園として整備をいたしますと、かなりの投資を起こさなければならないような問題。  そのほか一般行政といたしましても、一方で下水道でかなり持ち出しで当面やっていくことになろうと思います。これは起債もなかなかかなわないわけでございますから、管渠の埋め立て工事その他、最終処分場の埋め立てにも入ってまいりますが……。起債はかなりできるんですが、交付税で応援してもらうということなどが非常にかなわないわけでございますので、この間のやりくりが、今回13億の下水道の特別会計を設けさせていただきましたが、こっちのほうにも仕送りをしていかなければなりませんので、こういうような問題をどう処理するか、その見通し。  それから、さっきご質問がございました病院建設でもしこれをやれば、リニューアルをやればやっぱり五、六十億かかると思っております。これは徹底した借金政策をとることに相なろうかと思いますが、その上で思い切ってやらせていただければ、今の敷地などを、今のところは逆に売却してその資金をつくるとかという工夫もあろうと思いますが、こういった財政見通しをどう持つのか。それで一般会計から病院会計にどのぐらい応援しなければならないかというふうな問題。  魚市場の問題なども正直言いまして、予算を組んでみまして、多少今回やっぱり仕送りさせていただいておるわけでございます。こういうことも起こってくるわけでございますから、こういうことなしにやりたかったんですが、やっぱり一般会計から仕送りをしなければいけないような問題。  数え上げていきますと、当面散らばっている問題だけでもこれだけございます。したがいまして、今それらの見通しを、できるだけ財政当局とどういう手順から入っていくかということで取り組みをさせていただいているところでございます。  それともう一つ意外な問題は、例えばし尿処理場のリニューアルの問題なんかも、これもできれば補修ぐらいで何とかやれないかと言っておるわけでございますが、下水道投資を始めながら、もう一つし尿処理場をつくるというのは二重投資みたいになるわけで、こういう矛盾もございますけれども、とにかくこれも耐えていかなければならないような問題、これも下水道ができ上がるまでは何としてもやらなければならない事業でございますので、そうした調整を全部見通しを持たせていただかなければならぬというふうに思っておるわけでございます。  その先には中央図書館だとか、保健センターの問題であるとか、あるいは個々の学校建設のまだまだやり足らないもの、それからソフトウェアで言えば福祉政策、老人福祉政策だとか、やることは十分にあろうと思うわけでございますが、箱物だけの建設の財政見通しも大変きつい中にあるわけでございます。現在、私どもは、おかげさまで税収の自然増を見越しながら、毎年少しずつ建設投資をふやさせてくることができました。それから起債額も毎年ふやしたり減らしたりいろいろやっておりますが、何と言いまして、お金も借りるものは借りてやっていかなければなりませんので、これからもやってまいる予定でございます。  しかもその起債の中でも、将来交付税で見込んでいただけるような制度の活用というのはうんとやろうと思っております。文化会館だとか白秋会館などもそういうものでやれないかというふうに思っておるのでございますが、できるだけ借りるときは思いっ切り借りて返すときはそれの一部を、例えば50%を交付税で見てくれるというふうな制度が自治省の特例で、特に地方振興のために、ふるさとづくりのためにそういう制度を設けていただいておりますので、こういうものをもっと活用したほうがいいよという内々のご指導もいただいておりますので、こういうものも生かしながら、借りるものは借りながら、返すときにも有利な金を借りるとか、こんな工夫をしながらこれらの大課題をやっていくことに相なろうかと思うわけでございます。  おかげさまで、そんな中で在来から10億ぐらいの起債の返還、公債費も大体9億から10億は常時返してきたわけでございますが、この比率も予算枠が大きくなるに従って公債費比率が下がりました。そういう多少の財政運営の若干の経営改善といいますか、財政運営の少し余裕もできてきたわけでございますから、それらのバランスを見ながら平成5年度ではこのぐらい、6年度ではこのぐらい、7年度ではこのぐらい、8年度ではこのぐらい、中期の財政のリズムをちゃんとつかんで建設投資を起こしていかなければならぬというふうにも思っておるわけでございます。  フィッシャーマンズウォーフなどは、これは公社をつくらせていただいたのは、それから9次漁港整備計画の中でも一般会計からでない金で何か使える方法はないかということで、NTT資金を公社が借りて埋め立て事業をやっていっちゃおうとか、あるいはフィッシャーマンズウォーフの中のある事業については公社がそういう無利子のNTT資金を導入して、あるいは民間資金も導入して、民間活力と一緒で何かをやっていってしまうことはできないかとか、つまり一般会計、特別会計、企業会計、別枠の公社の借り入れなども含めて、総合力で今言っているような事業を組み合わせながらやる方法はないかとか、いろんなことを考えておるところでございます。  したがいまして、決して厳しいという側面はぬぐえません。来る年も来る年も依然としてまだ苦しいと思うわけでございます。恐らくこれはもう20年後、下水道がやり切った後もまだ返済もありますから、歴代市長はこれからも苦労をされるだろうと思うわけでございますが、その間に74億の税収をできるだけ早く100億の、せめて逗子並みの税収構造にしなければならないというのが私どもの戦略でございまして、そういう厳しい環境の中で、しっかりと財政見通しを持たなければならないというふうに認識いたしておるわけでございますので、そのように見てやっていただきたいと存じ上げる次第でございます。  フィッシャーマンズウォーフをまとめるに当たっても、やっぱり公共事業でどうしても打って出なきゃならぬ部分もございますので、その負担も決してないとは言えないわけでございます。水揚げ場なんかはどういうふうにしてつくるかということでございますから、これも今、水産庁のほうとよく協議をいたしまして、国県の補助金、NTT資金の導入、あるいは起債等をどう組み合わせて、公共事業と公社事業と民間企業の力もかりた三つの要素の投資がフィッシャーマンズウォーフにどう起こせるかという大勝負でございます。そういうこともちゃんと見据えてやらないとこれはうまくいかないと思っておりますが、そんなところで今財政見通しを調整中でございます。  庁舎計画もそのとおりでございまして、その中で庁舎計画などはどういうふうに見通しができるのかということでは、財政当局と私の考えはまだ一致しておりません。少し考え方が違っておるところもあろうかと思うわけでございますが、そういうものも一致させながら、私は私でいろんなことを考えておりますので、こうしていったほうがいい、ああしていったほうがいい、こうやったらうまくいくだろう、ああやったほうがいいだろうとも思っておりますが、これは総務部長のほうも一生懸命今その組み立てをやってくれておりますので、やがてそういうものも一つ一つお見せすることができるかと思っておるところでございます。  3番目の9次計画と下町づくりの問題では、特に17番議員さんにおかれましては、下町商店街、ご一緒に生きていらっしゃる。先ほど4番議員さんのご指摘のとおり、本当に大変な時代でございますし、私もせんだって下町商店街、ちょうど17番議員さんのお隣の隣の洋服屋さんのおばあちゃんともお話ししたんですが、例えば洋服屋さんなんかは在来と全然違うわけでございますから、お客様がなかなか、その通りを通って入っていただくお客さんすらいないというふうなことで、大変深刻なお話も承って私もよくわかっておるわけでございます。  いずれにしましても、漁港整備を決して漁業と水産関連業者だけのこととしてとらえないということはかなりはっきりしてきたわけでございます。これは水産庁もそうなってきましたし、神奈川県もそのようにも、それでなければ神奈川県は応援できないというぐらい神奈川県も考え出しておるわけでございまして、まちづくりとの関連だからこそ、この9次計画は応援しようというのが県知事の積極的な姿勢の根底にあるということを我々は重視してまいりたいわけでございます。  したがいまして、意外とゲストバース事業などというのは、本当にまともにいかなければいけないということを、今、水産関連の担当者、それから海業公社にも言っているわけです。ゲストバース事業というのは意外と大事だよ。ゲストバース事業を見せることによって、商店街も新しい発想をされるだろう。商店街の方もおっしゃっています。もうとにかくやっぱり外からお客を呼ぶことだ。商店街のほうを歩かせることだ。その歩かされているお客にどう我々が何を売り、働きかけるかが我々の仕事である。行政としては、とにかく歩かせること、歩く人をふやすこと、とにかく下町においでになる方をふやすことだということは、これは衣料品の関係業者の方もみんなおっしゃいます。  私の前のお店のご主人ともその話をしておるわけで、市長、とにかく観光客でも何でも、おれたちは関係ないなんてもう言わない。グルメでも何でも来てくれるお客を歩かせろ。歩かせれば、寒いときは私の家へ飛び込んでジャケットの1枚も買っていく人がいるんだよ。ですから、歩かない商店街じゃだめなので、歩かせろ、こういうふうにもうきっぱりおっしゃる方もふえてまいったわけでございます。  そういう意味で、ゲストバースなどを整備して、ヨットやモーターボートがちゃんと入るエリアも確定して海際をきれいに整備する。そういうことで公園の下、西野公園の下の船引き場などの整備をもっとちゃんとやったらどうだというようなことも、漁業者側からもお声がかかってきておりますので、こういうものも変えていく。北条湾かいわいも変えていく。仲崎の岸壁から北条湾をどうしていったらきれいにして、新しい形での海際から新しいお客さんが来る。それをまた見に来るお客さんが来る。グルメで来るお客さんが来る。そしてその中で、例えば衣料品の関係の方々が次に何ができるかというようなことを考え合っていくことが必要ではないかと思っておりますので、この9次計画と結びつけて、これはフィッシャリーナな事業であるとか、これは今、漁港利用調整事業をフィッシャリーナな事業と英語で呼ぶようになったそうでございますが、フィッシャリーナな事業で何ができるか、あるいは沿岸整備事業で何ができるか、沿岸構造改善事業で何ができるか、そして在来型の公共の漁港事業で何ができるか。  そのほか緑の事業なども水産庁が持ち出しましたから、緑化公園促進のための事業などもおこせるわけでございますから、漁港予算で、今までは款項目でいいますと水産関連ですから、全部これは水産だったわけですが、実際は水産の予算を使いながら、まちづくりをやりながら、観光、商業にも役立つような予算として活用できるような見通しの中で9次を受けとめさせていただく。こういう思想で今取り組んでいきたいなと思っておるわけでございます。  ですから、在来の予算上では、水産の款で扱うわけでございますから、水産費ではございますけれども、その水産費が実は商工費でもあり、商工観光費でもある。あるいは都市整備費でもあるというような視点から物を動かしていかなければいけないというふうに考えておるわけでございます。  西銀座商店街の皆さん、三崎銀座商店街の皆さん、あるいは土日サービス会の皆さん、商業連合会の会合で私らも随分いろんな意見交換をさせていただいておりますが、そういった中で、随分皆さんも思い切ったことをどんどん発言されるようになっておりまして、どうかひとつ西野公園の下なんかも思い切ってどんどん変えてみてくれ。北条湾のほうも、仲崎の岸壁のところのあいている岸壁も随分出てきたんだし、船引き場も出てきたんだから、漁業者がいいというのなら、市長、もうそこからやれ。そしてみんなでそれを見ながら、ああしたらいい、こうしたらいい、まちづくりを変えていこう、こんなご意見も積極的に商店連合会の会合でも私は承っております。  この間、魚屋の小売屋さんのほうもそういうおっしゃい方もしておりまして、その辺の見通しさえしてくれば、フィッシャーマンズウォーフで産直センターをつくって、徹底して観光客を呼ぶための魚屋なら大いにやるべきだ。ただ、そこがごじゃごじゃで何だかわからないでやっているのはよくないというようなご議論もいただいたようなわけでございまして、そういう意味で、第9次漁港整備計画と下町づくり、まちづくりとの連関をしっかり見きわめてやっていく必要があろうかと考えております。  それから最後は国際貢献の問題でございますが、これは国際的な問題でございますので、あえて私が言う立場は、市民の立場で国際貢献について少しお話を申し上げたいと存じ上げます。これは国家レベルの国策の問題というだけでなく、我々市民がどう考えるかというのは、やっぱり決めてまいらなければならない問題だろうと思っておるわけです。実は私は若いころは安保条約反対で、全面講和賛成論者でございまして、単独講和はよろしくないと思っていた1人でございます。40年の歴史の検証に照らして、やっぱりあれしかなかったかなというのが率直のところでございまして、理論と実際というものを見てきてこんなふうに感じております。  これは石川好という作家が言っている話が私にはぴったりなのでございますが、今の憲法を非常に大事に思っている一市民として、国民として、PKOに反対した人たちも含めて考えなければならない問題点があるということを石川好は言っておりまして、これは当たっているなと私も思うのでございます。この40年間、私が一平和な市民として考えるに、防衛問題はとにかく安保条約と自民党だけに任せてきた。平和憲法が一番いいな。軍隊にも行かなくて済むし、自衛隊は憲法違反だから我々は行く必要はない。憲法違反ということも言えていたわけです。何となく防衛問題は全部安保体制、アメリカと自民党政府に任せておったというのも本当のところだと思うわけです。  ところが、どうも冷戦が終わってみると、もう一遍自分たちの国をどうするかということは、これは一市民としても問われているなという実感は、正直のところいたします。近代国家で徴兵制がない、40数年間もやらなかったという歴史は日本だけだとも言われております。これは、これだけの人口と、これだけの工業力と、これだけ国で徴兵制を一貫してやらなかった国というのは、世界史の中で近代国家では日本だけだろうというふうに言われておりますが、自衛隊の皆さんにPKOでカンボジアに行ってもらって初めて我々との連関が出てきたような気もいたします。  石川好はそこのところを言っているわけで、もしPKOに反対するならば、自分たちが直接に一市民としてどんなふうに国際貢献にかかわるかを自分自身が決めなければならぬだろう。そういう時代になっているんだというこの指摘は正しいように思うわけでございまして、そういう意味で、憲法の問題、安保体制の問題、防衛と市民の今の生きていく自分の意思とが、どこかで自分の問題として選択を迫られているというのが客観情勢ではないかと思うわけでございます。  しかもかなりGNPの問題、外貨準備の問題、総合的な国力の問題の上で、日本が一定の国際貢献をしなければならないということになっているわけでございますから、社会党におかれましても創憲論が出ておりますけれども、この憲法の取り扱いも含めて、いよいよ市民レベルでも本当の議論をし合わないとならぬところに来たというのが実感でございます。  そういう立場で今後とも市民とも接してまいりますし、市政の運営者として、きのうも平和行政の問題が取り扱われましたけれども、私自身も逃げずにご議論もさせていただきながら調整をさせていただきたいと、このように感じている次第でございます。  以上でお答えにかえさせていただきたいと思います。 ○議長(木村玄徳君)  17番。           〔17番 神田健二君 登壇〕 ○17番(神田健二君)  2回目の質問に入ります。  市長の政治姿勢について、市長のほうからお答えがございましたけれども、この市長の政治姿勢ということで、違った角度から4番議員さんのほうからもちょっとお話があったんですが、その中の答弁の中でも、2期8年間の市長自身の評価というのは8勝7敗ということで、できれば敢闘賞をもらいたいなんていうようなことを言っていますけれども、これは敢闘賞よりも技能賞のほうがいいんじゃないかなということだと思いますけれども、そういう中で、幾ら優秀な市長でも6月には間違いなく任期が来るわけで、三浦市民も現職市長の動向や市長選挙については最も注目をしているところであります。  ただいま市長のほうから、とにかく任期中は誠心誠意努力をして、その後についてはまたいろんな方と相談していくということで、現段階では、市長選挙に対する出馬とか、あるいは出馬するとかしないとかという答えは出なかったわけでございますけれども、私の質問に対する市長答弁を聞いた感じでは、三選に意欲十分というふうに感じ取られましたが、再度この点についてお聞かせ願いたいと思います。  続きまして、財政問題についてでございますけれども、三浦市の財政事情というのは大変厳しい状況である。8年間で財政状況は確かに伸びているんですけれども、事実上は大変厳しい状況にあるということでございました。私も先ほど述べましたけれども、とにかく大型事業というのがメジロ押しでございます。先ほどの市長の答弁にもございましたけれども、総合体育館、あるいは庁舎の問題、第9次漁港整備計画等いろいろと大型事業があるわけでございます。しかし、これらの大型事業というのは三浦市にとっては大変重要な事業であり、市民全体がこれらの実現に期待するところでありますので、長期的に見てこの三浦の財政は大丈夫かなということで質問をしたわけでございます。  ちなみに、平成5年度の中央財政の規模は約76兆4,200億円程度で、前年度対比2兆500億で2.8%の増しか見込んでおりません。国、県ともに大変厳しい財政状況になっておるわけでございます。何といっても三浦市は国、県の補助事業や交付税への依頼度が大変高い市でございますから、今後さらに市の財政力を強化いたしまして、市民要望にこたえるためには積極的に財源確保に努めていかなければならないと思います。先ほど市長の答弁でも、財政のいわゆる財源確保については若干触れられておりますけれども、今後さらに積極的に国、県からの財源導入にどのような手だてをして三浦市の財政に反映していくのか、改めてお答えをいただきたいというふうに思います。  次に、漁港整備と下町振興でございますけれども、この問題につきましても、いろんな角度から、またいろんな方のご質問の中で私自身もそれなりに認識をしているわけでございます。ただいま市長のご答弁の中でも、第9次漁港整備長期計画の重要性と、それに伴うフィッシャーマンズウォーフ計画の下町経済の活性化に大きな期待が持たれるというふうに市長の答弁で私も認識をいたしているわけでございますけれども、今後の計画に対しましては、この実現に向かって、国、県に対し積極的な支援体制が組めるよう、行政側としても十分に努力をしていただきたいというふうに思うわけでございます。そして、三浦市の重要な経済拠点である三崎漁港が、三浦市全体の発展と下町経済の活性化に効果的に結びつくよう、そのような高度利用が図られるような漁港を望むものでございます。  また、そうした中で魚市場周辺の整備は大体整うというような計画でございますけれども、それに関連して、西側の先ほどもちょっと触れられておりますけれども、北条湾側の整備計画というものもどのように考えておられるか。さらには、都市型漁港ということで、いろいろと都市型漁港という言葉がよく出てくるんですけれども、この21世紀に向けての都市型漁港プランというのはどういうものなのか、その点についてお聞かせを願いたいと思います。  最後に、その他で国際貢献ということで市長から答弁がございました。これは個人的な、市長の立場じゃなくて市民の立場ということで答弁がございました。これは市長のお話、国際貢献についての市長の答弁というのは私なりに理解をいたしておるわけでございますけれども、憲法の問題等がございました。これは、今後さらにPKO活動への参加が求められるであろうし、それに関連して、国際平和協力と憲法との関係、さらには国際憲章と憲法との整合性の問題など、これから今後大いに議論がされるものと思います。特に憲法の問題につきましては、第9条をめぐっていろいろ論議をいたしたいと思いますけれども、最後に国際平和協力法のもとで、先ほども触れられましたけれども、既にカンボジアに六百余名の自衛隊員と75名の文民警察官、これは県警から2名派遣されているわけですけれども、それらは炎天下のもとで活躍をされているわけでございます。そこで、これらの人たちに対しまして市長はどういうお気持ちでおられるか、その辺をちょっとお聞かせ願いまして、2回目の質問にかえさせていただきます。 ○議長(木村玄徳君)  市長。            〔市長 久野隆作君 登壇〕 ○市長(久野隆作君)  17番議員さんの2回目の質問にお答えいたします。三選の問題につきましては、先ほどお答えした基本的な姿勢でございますが、とにかく全体の気持ちとして、1期目から2期目に移らせていただいたときよりも一層責任は感じておる。市政全体に対して、私のこれからの取り組みの内容の重さという点では、1期から2期目に移るときよりもずっと重いという実感はいたしておるわけでございまして、先ほども申し上げましたように、逃げるわけにはいかないなという、これが偽らざる心境でございます。三選出馬につきましては、しかるべき手順を経ませんとなりませんので、そのようにお答えさせていただいた次第でございます。ご容赦のほどをお願い申し上げます。  それから財政見通しにつきましては、もう先ほども申し上げまして、今ご指摘のとおりでございまして、おかげさまで好運にも市税増収に恵まれまして、しかも公債費比率なども、先ほども申し上げましたとおり、当初昭和50年代は17%、私がお引き受けしたときは17%、16%というような公債費比率の高い時代でございまして、昭和61年度1.5%、62年度13.8%、それから63年度14.8%、これは徐々に下がってきておりまして、これが12%台から、ことしあたりは11%台に2カ年落ちついてきたというような、こういう改善があるからこそ、思い切って投資もできる。  経常収支比率もずうっと96.7%、61年度はあったわけでございます。そして90%台がずっと昭和57年、58年、59年、60年、61年、62年、63年とほとんど90%でございますから、96.7%なんていいますと、ほとんど市長の意思で予算編成はできないわけでございますので、私が当初予算を組んだときはそんな感じでございました。それが80%台に平成元年から変化してまいりましたからこそ、20億だ、30億だという投資が単年度でできるように相なってきたというのも本当のところだと思うわけでございます。建設投資がそれだけやれるようになってきた。  このリズムは、恐らくこれからも続いてまいるだろうと思うわけでございますから、先ほどから申し上げましたとおり、魚市場建設、公共下水道、それから水道の拡張も40億ございますし、総合体育館、飯森総合公園、第9次漁港整備計画への対応、それから新庁舎の建設、これにフィッシャーマンズの取り組みによってはホールの問題だとか、そういうような問題も出てくると思うわけでございまして、これらはホールを全部県でやっていただくとかなんとかになれば、これはまたうまくいくわけでございますが、そういうことも含めて、どれとどれとどれを順序よくどの年度で張りつけていけば、大体二、三十億の投資を前提にうまくはまり込んでいく。ことし141億を組ませていただいた予算案を、150億台に、160億台に乗せながらどうやらせていただくかというのが、この平成5年以降の財政運営の見通しになってくるかと思っておるわけでございます。  できるだけ交付税も引っ張り出しながら、これは大変小泉先生にお世話に相なっておりまして、毎年毎年増額をさせてきていただいているわけでございます。そういう意味で、そのお力もかりながら、そういうリズムを忘れずに健全財政運営と大型建設投資がうまく結びつくように、この中期、四、五年をやり過ごしていかなければならないかなというふうに思っておる次第でございます。  3番目の都市型漁港の問題でございます。これは非常にわかりにくいわけでございますが、とにかく私の言っている海業の発想、都市の住民が来て釣りもやれる。プレジャーボートでも遊べる。あるいはいろんなフィッシャーマンズウォーフみたいなものがある。グルメもある。そういうことをもっと盛んにして、しかも生産現場とそれらがうまく結びつくような新しい発想で港づくりをやろうということで、水産庁もいろんな絵はかいているわけでございます。  ですから、私のほうもそういう水産庁のモデル事業の絵を、今度はこの3月24日でございますか、マリノベーション構想の指定を受けるわけでございます。これは、ふれあい漁村漁港漁村づくりの指定を受けますので、そういう指定を受けて特別ないろんな事業を導入できる中でやってまいりたいわけでございますから、まず私がやりたいのはフィッシャーマンズウォーフでございますが、同時に今申し上げました公園下のゲストバースであるとか、北条湾のゲストバースだとか、花暮岸壁のようなああいうちゃんとしたきれいな整備を北条湾一帯にやらせていただく。  北条湾の一番奥にはダイカンホームがまだ土地を持っておりますので、これなども何をしたらいいかというので、ダイカン側からも内々いろんな提案は来ておるわけでございますが、こういうものも組み合わせて、例えば今ダイカン側が三崎の遊漁船と組んで、三浦市の遊漁船と組んで新しい釣りのセンターみたいなものができないだろうかということを模索しておるわけです。こういうものも公社ともいよいよ話し合いをさせようと今準備をいたしておるところでございます。  この間も遊漁船の釣りの話もお聞きしましたが、釣り宿においでになる釣り客の数というのは、大体全国で頭打ちなんですね。大体決まってきてしまっている。1人で釣りを楽しむ人、マイボートで釣りを楽しむ人はふえているのでございますが、釣り客、釣りの人々、これは釣りの雑誌の方々ともお話しさせていただいたんですが、新しい形で家族ぐるみで遊べるような釣りの宿が欲しいとか、こういうことでやってもらえば釣り船でもっと遊びたいんだ。年とったらこういうふうになってしまうなんてお話も聞きました。また川釣りに戻ってしまったりする方もいるんだそうでございまして、そういう新しい、こういうふうにやってもらえば、まだ海釣りをもっとやりたい人たちだとか、新しい需要があるんだそうでございまして、そういうことを船宿の釣り船の方とも協議をさせていただきながら、一緒に何かをできないかなということを今一生懸命ダイカン側も模作をしております。  湘南内燃機跡地をダイカンが持っておりますので、そういうところなどもどうするかというようなこともあわせてやりますと、北条湾のイメージもだんだん変わってくるのではないかと思うわけでございますが、基本的には私は今、プレジャーボートをまず漁港のあいている位置でどう位置づけるかということでございます。  これは海業公社のニュースを発行しておりますが、その座談会で地元の三崎沿岸漁連の会長さんがこういうことをおっしゃいました。とにかく港に船のいないのはよくないよ。漁船の数も減ったし、あいたところも出てきたなら、それを拒んでいてもだめだろう。船が入らなければ港じゃない。そういう意味では、プレジャーをとにかく入れていいんだよというご発言もされるような時代に、私のほうが心配しまして、会長そんなこと言っちゃって大丈夫か、新聞に載せちゃって大丈夫かというふうに思うくらい会長ははっきりおっしゃったりもいたしておるわけでございます。港に船のいない港なんかだめだ、これを沿岸漁業者の大親分がおっしゃる時代になったということはすごいことなわけでございます。  もちろん組合の役員会に行きますと、ゲストバースぐらいはいいけれども、その管理でどうなんだ。ぶつかったらどうなんだ。漁船とぶつかったり、あるいは何かして事故を起こしたら組合でそんなゲストバースなんか管理できないよなんて議論も起こるんですね。ですから、その辺の知恵をどうやるかということでしっかりと公社が働かなきゃならぬとも思っているわけでございます。  今、神奈川県のほうも管理条例上、もう三崎漁港の管理を一部公社に来年度から移そうかなんていうことも考えてくださっております。東部漁港事務所だけが管理していたものを公社に管理させる。ですから、これはプレジャー、漁業も含めて、三崎漁港管理の一部の実務を公社に委託するようなことも考え出して、水産庁も漁港法上そういうことはできるということで、管理会に諮ってそのやり方を変えていく。最終的には管理条例も変えていこうかなんて話まで県側からも出てきているくらいでございますから、そういう意味で、北条湾の使い方なども考えていく必要が長期的には十分にあろうと思っております。  しかし、そうはいっても北条湾にも地元の沿岸漁船の船だまり、重要なエリアもちゃんとあるわけでございます。これは日の出側にもありますし、向ヶ崎、田中の船も向こうにはいらっしゃるわけでございますから、これらの人を追い出すとか、それらの人とトラブルをしてまでというわけにはまいらないわけで、むしろそういう方々の本当の意味での利害も調整してやっていく必要があろうかと思うわけでございます。  一つの例でございますが、向ヶ崎の組合長さんが減船をされて、ご自身で干物を開いてそごうで売っていらっしゃるという時代ですから、そして今組合長が先頭を切って海業で転業をしようかと頑張っていらっしゃる。あるいは三崎海業センターで漁婦連の婦人部の方々は、減船に次ぐ減船で本当に悔しい思いをしていて退散された方が食堂経営みたいなことを試行錯誤で頑張っていらっしゃる。このお姿を見ていますと一方では涙も出ますけれども、本当に脱皮をしようともがいている姿というものをやっぱり信じてまちおこしというのはやっていかなければいけない、こんなふうに私も思っておるわけでございまして、下町の商店街の皆さんともよく話しておりますと、転廃業もしくは貸し店舗も含めて商店街の活性化を考えなければいけないなと言い切る方なども商連の幹部にも出てまいりました。自分たちも転廃業も考えよう。あるいは貸し店舗も考えて商店街のつくり方を変えなきゃいけないんじゃないか。商店街の名前も変えたらいいだろうというふうなご意見ももう新年会あたりでも出ております。そして、日の出、入船、西銀座なんかもみんな統一しちゃって、同じ名前で新しくみんなで何か発想したらいいだろうとかいうようなことももう新年会などでも言われる方がかなり出てまいりました。  そういう中で、しかし、一方で衣料品を営まれている商店のおばあちゃんとお話ししていますと、市長さん、この通りを見てください。1人も歩いていませんねというご意見も私はもうしびれるほど聞かされているわけでございますので、これらをどうしていくか一緒に考えながら頑張ってまいりたいなというふうに思っておるところでございます。  それから国際貢献のことは、とにかくこれは保守、革新、9条をめぐっては意見が対立してまいりましたけれども、もう一つ、本当に東西対立がなくなった中で、日本の国際外交の路線は、これは自民党さんだけじゃございません。すべての政党が選択を迫られているというのは客観的な事実だと思います。  ただ、今分かれるのは平和に対する感情だと思います。第二次大戦に対する評価の問題、もしこの憲法を外してしまったら、またぞろあの第二次大戦のときの軍国主義に戻るんじゃないかというこのみんなの気持ちが国民の中には相当あるわけでございますから、その国民、市民がみずからの意思でこの憲法をどうするかということを、そういう感情も含めてもし変える場合には、軍国主義には絶対に戻らないなんていう前文をつくったらどうだなんて個人的には意見は持っておるんです。そうでないと、いつまでたっても、PKOは憲法違反だ、いや、そうじゃないという論争で終わってしまうわけです。  私も自衛隊の方とも随分おつき合いして、若い方ともお話し合いもさせていただいております。カンボジアへ行っている人をどう見るか。あそこのカンボジアへ行っているのは日本の自衛隊だけではありません。インドネシアの方も行っています。私もテレビで見ていまして、その若い方があのポル・ポト派の占領地域の中へ行って、お互いに武器は使わないようにやろうなんてことを説得しているインドネシアの兵隊さんを見ていますと、日本だけ知らぬ顔にはいかないなというのが率直の感想でございまして、自衛隊の若い方が行っていらっしゃって苦労されているあの苦労は、一市民としても自分ならどうするという行動を決める材料としては提供されているんですから、憲法問題を含めて、全政党を挙げて本当にどうするかを考える時期に来ているというのが私の率直な見解でございます。  もし平和憲法の趣旨を生かすならば、日本は再び絶対軍国主義にはならないという前文の上に、自衛隊をどうするかなんていうことを決めたほうがいいかなというのが個人的な見解でございまして、これは逆に革新の政党の方がどう提案されるかが私は一番注目しているところでございます。そういう意味で、個人的な見解を余り述べておりますと逸脱いたしますので、この辺でやめさせていただきますが、どうかひとつその辺のことをみんなで考え合う時代になったなというふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(木村玄徳君)  以上で神田健二君の質問を打ち切ります。  暫時休憩いたします。              午後2時46分休憩  ───────────────────────────────────              午後3時29分再開
    ○議長(木村玄徳君)  再開いたします。  この際、お諮りいたします。本日の議事の都合上、会議時間を延長いたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。(「異議なし」の声あり) ご異議なしと認めます。よって本日の会議時間を延長することに決しました。  休憩前に引き続き一般質問を続行いたします。  次に19番岩野匡史君の質問を許可いたします。           〔19番 岩野匡史君 登壇〕 ○19番(岩野匡史君)  一般質問をさせていただきます。あと残り我が日本共産党が2名でありまして、きょうじゅうには終わると思いますから、ひとつできるだけ簡潔にやりたいというふうに思っております。  きょうは最初お二方が、市長が全身かゆみが出るような持ち上げる質問がありまして、とても聞くにたえなかったわけですけれども、私のほうはがらり雰囲気も気分も変えましてひとつ質問をしたいというふうに思っております。  最初は、今まさに市長が施政方針の中でも平成複合不況というふうに言われていますけれども、不況の実態と対策についてということでお伺いをしたいというふうに思います。新聞やあるいはテレビ等で、今大企業による中高年の管理職に対する退職勧奨を初め、新規採用内定の取り消し、内定者の入社を先送りなど、いわゆる人員削減計画というのが次々と明らかになっております。いわゆる不況を口実にさまざまな合理化が図られようとしています。  今流行語ともなっておりますリストラクチャリング──リストラというふうに言っておりますけれども、事業の再構築という名のもとに、なりふり構わない、いわゆる大企業の合理化、バブルのツケを労働者や地域に転嫁しようという動きが広範囲に広がっております。その最たるものが日産自動車の座間工場の1995年度工場閉鎖という計画であります。いわゆる座間市の日産自動車座間工場車両生産部門の閉鎖計画発表以来約2週間たちましたけれども、労働者、関連下請企業、自治体などへの衝撃は新たな怒りや不安を伴いながら広がりつつあります。日産が、ゼロ成長でも適正な収益を確保できる企業体質を構築する。いわゆるリストラ計画として先ほど言いましたように、1995年春までに工場を閉鎖すると発表したのは2月23日のことであります。関係者には一切の事前説明なしの突然の発表でありました。これに伴う雇用や関連下請等の営業の先行きが不透明で、地域経済に及ぼす影響がはかり知れないなど深刻な不安が広がっております。  なぜ私はこのことを取り上げるのか。これは座間市という中にある一つの大企業ということではなくて、やはりこれは全県的な、全国的な問題ではないかというふうに思うからであります。ダイレクトでは座間市ということであります。同時に綾瀬だとか大和だとかという隣接の市にも相当影響は出てくるわけですが、このように大企業の経営責任をあいまいにしたまま、社会的責任を果たさずに一方的なやり方を許すことになれば、これは全国的にこういうリストラという名前のもとに計画のもとにやられることになります。だから、私たちは、せんだって2月の末ですけれども、この23日の発表以来、あそこで私たちの仲間の民主商工会の仲間と工場に抗議に行きました、その閉鎖計画を撤回しろと。門前払いを食いましたけれども、そうしたらちょうどTBSのカメラマンが来ていまして、何だ、何だと言って、それで談話などをとったりして、サンデー何とかという関口宏の日曜日にやるニュースですか、あそこで映ったりなんかしていましたけれども、そういうようなことがありました。  これは今座間の市議会でも当然のことながら取り上げられているわけですけれども、先ほどの繰り返しになりますが、これは座間日産の一企業の問題ではなくて、やっぱり全県的な、全国的な問題だという、このような事態を市長としてどのように認識しているのかということだろうと思うんですね。  さらにまた、これは私どもも今全県的にいろいろな場面で申し上げているわけですが、こういう一つ企業の閉鎖する計画というものについて、やっぱり市長として、これは全く座間のことで、三浦には直接かかわりがないということではなくて、こういう閉鎖計画については撤回を求めるというぐらいの姿勢が必要ではないか。そうしないと、やはり全県的に、全国的にこういうことが広がってくるということだろうというふうに思うんですね。今大変な不況だというふうに言われておりまして、この三浦市では、いわゆる下請企業というものが大変少ない。水産加工等はかなりありますけれども、鉄鋼関係等の下請は少ないわけですけれども、横浜、川崎、あるいは東京の大田、羽田、あのあたりを見ますと、やはり大変深刻な状況です。  私もそのような全県的な、全国的な会議にもよく出させていただいているわけですが、例えばその鉄鋼の下請なんかは、せんだってこういう話がありました。毎月300万の受注を受けるということで、1億の設備投資をいたしました。そうしたら途端に30万の受注しかない。これをどうやって返済していくかなんていうリアルな、そういうお話もありました。そういう大変厳しい状況は、この三浦の中では余り見受けられないという部分があろうかというふうに思います。あるいは半島の突端ということで、まだ不況の波というものが現実的にダイレクトで来ていないという部分があろうかと思いますが、そういう大変な深刻な状況にありますから、私どもの仲間もこの県内でも既に5人ほど自殺をする人が出てくるというふうな状況です。  そういう状況を踏まえながら、現在この三浦市のこの実態というのはどのように認識をされているのかということをお伺いをしたいと思います。これは担当する部長さんにお答えいただいても結構でありますので、大変大まかな質問ですけれども、第1点目をお伺いをしたいというふうに思います。  それから二つ目は、いわゆる便宜置籍漁船の排除の問題です。この便宜置籍漁船──マグロ船もそうでありますけれども、今日鰹連を中心にこの便宜置籍マグロ漁船に対する排除についてさまざまな運動を展開しております。この実態について十分把握をしていられるというふうに思います。特に漁船関係、マグロ船の関係については、私なんかよりも市長はもう何十倍も詳しいわけですから、そういう実態については十分把握していられると思いますけれども、この便宜置籍マグロ漁船等の排除について関係機関等へ働きかけるべきではないかということから質問をしたいと思います。  まず、承知していると思いますけれども、便宜置籍漁船とは何かということであります。便宜置籍漁船とは、いずれの国からも管理や規制を受けないで、船舶の管理や規制が緩やかな国に便宜的に船籍を移し、その国の旗を掲げて操業しているダミー操業船のことであります。具体的には、日本の船舶の場合は、例えば小さな3トンだとか5トンだとか、小舟の場合も定期検査だとか、そういうことを繰り返し定期的にやられております。それからマグロ船の場合も一定度の法定数というのがありまして、例えば船長だとか一等航海士だとかという、そういう資格を持った人が何人か乗らなきゃいけないというような規制を明確にしているわけですけれども、この便宜置籍船の場合は船長だけ、船長が1名いて、あとは無資格の人が乗っているという状況もあります。もちろん、その国はホンジュラスだとかパナマだとか、そういうところの船籍でありますから、したがって、定期検査、船舶の管理というのはほとんどやられていないという状況であります。  このようなダミー操業船は、マグロの資源保存を目的にした国際条約や協定に加盟せず、また本来の母国の漁業規制からも逃れて好き勝手にマグロをとっている、いわゆる無法漁船であります。国際的にもこの無法漁船の排除について動きが出てきております。1992年6月に開催された国連環境開発会議(地球サミット)や9月のFAO(国連食糧農業機関)専門家会議など一連の国際会議で、便宜置籍漁船を排除すると決議をしまして、各国が早急に必要な対策をとるよう求めております。また同年11月の大西洋マグロ類保存国際委員会(ICCAT)年次会議は、便宜置籍漁船が同委員会のクロマグロの資源管理を妨げていることを重視、便宜置籍漁船に対し、より具体的な規制を決議をしております。  このような国際的な動きが出ておりますけれども、それでは実際にはこのマグロのいわゆる漁獲量に占める便宜置籍船のウエートはどうかといいますと、大体冷凍マグロの漁獲量の11%、輸入マグロの22%というふうに言われております。現在日本のマグロ流通は、大体冷凍で33万トン、生で7万トン、約40万トンというふうに言われております。冷凍マグロは、輸入が17万トン、国内が16万トンというふうに言われておりますから、そのパーセンテージで言いますと、大体3万トンから4万トンぐらいがいわゆる便宜置籍船が漁獲をしているというふうに言われております。そのほとんどが日本に輸入をされているわけであります。漁船の隻数からどうかというふうに言いますと、およそ運搬船を含めまして大体300隻から400隻ぐらいの便宜置籍マグロ船があるんじゃないか。先ほど言いましたように、そのほとんどがパナマあるいはホンジュラス等の船籍であります。現在の日本の船籍のマグロ船は約760隻、自主規制をしておりますから760隻でありますから、その数は相当なものだというふうに思います。  一方、こうした一連の便宜置籍漁船排除の動きの中で今また問われているのが、日本の業界等がとってきた姿勢であります。一つは、その便宜置籍船で漁獲をされたマグロのほとんどを日本が輸入してきたという事実です。それに加えて日本からの中古マグロ漁船が便宜置籍漁船をつくってきたという事実ですね。改良がされまして能力のすぐれた船を新しくつくるということで、いわゆる中古船が不要になったものを海外に売却をするということで便宜置籍マグロ漁船をつくってきたというのも事実であります。したがって、これらのツケが回ってきたというのも事実としてとらえる必要があるんじゃないか。それらに責任を持って、今業界も含めて対処することが求められているわけですけれども、今全面排除を求めているこの地元神奈川県鰹を中心に、マグロ生産者の基地としての三崎漁港、その市場を開設している市長として、業界ともども早期排除について関係機関に働きかけるべきであるというふうに思いますけれども、市長の一定のご見解をいただきたいというふうに思います。これが二つ目の問題であります。  三つ目は消費税の問題です。市長は先ほど来、弁舌さわやかに大変長々とお答えになっておりました。はっきり答えるときはかなりはっきりして、言わなくてもいいことまで言っているように聞こえるんですけれども、事消費税についてはいつもむにゃむにゃというふうなことです。そこで、ここまで来ましたので、立候補するとかしないとかまだ言いませんでしたけれども、消費税についてはここでひとつ明確に態度表明をやられたほうが6月が楽じゃないかというふうに思っております。  大蔵省が今国会に提出しております、これは大蔵省の資料でありますけれども、消費税導入前の88年と90年を比べた所得税や消費税などの税負担は低所得者層ほどふえ方が大きいことが明らかになった。そして低所得者層ほど所得に対する税負担の割合が大きいという、以前から指摘しているように、いわゆる逆進性という消費税の特徴も改めて明らかになりました。大蔵省の資料は、総務庁の家計調査をもとに所得階層を10区分に分けて、消費税や所得税などの税負担、いわゆる90年度分を推計したものであります。それによると最も所得の低い階層、平均年収310万円の税負担額が月に1万7,600円、消費税導入前の88年と比べると1.41倍に増大をしております。年間500万、700万の世帯も2割前後の増加率となっております。また89年の税制改革直後には一応減税となっていた年収1,000万円以上の世帯でも、1年後の90年には増税に転換しております。鳴り物入りで減税の恩恵をまともに受けた所得層でも減税効果はわずか1年しかなく、政府が消費税導入時盛んに宣伝していた増減税同額という論拠がわずか1年しかもたなかったわけであります。この政府が盛んに消費税導入のために宣伝をしておりました増減税同額論の、いわゆるでたらめぶりというものが大蔵省が公表した資料の中で明確になっているということであります。  一方、消費税そのものの負担割合はどうかといえば、大蔵省の資料では、90年の年収に対する消費税の負担割合は、最も所得の低い階層で2.11%と最も高くなっております。一方、最も所得の高い階層では1.56%となっておりまして、所得が低い世帯ほど消費税負担が重くなっております。また90年の1世帯当たり年間消費税額は前年より2,000円増の10万6,000円というふうになっております。三浦市民の消費税額は単純計算しても16億円という数字になるわけであります。このような実態を市長として認識をされているというふうに思うわけですけれども、どのような認識をお持ちなのか。  私たちは、このような消費税は直ちに廃止すべきだというふうに一貫して主張しておりますけれども、最近財界あるいは政府・自民党等から、消費税を5%あるいは10%あるいは15%に税率をアップするというような発言がたびたびなされております。私たちは今消費税の廃止を求め、同時に税率の引き上げは認めない。さらにまた自民党政府が選挙で公約をしました、いわゆる食料品の非課税というものについて求めております。署名運動も展開しております。  せんだって三崎の下町の小売店にも何軒かお邪魔しました。消費税の導入、現在消費税が定着しているというふうに考えている方、現在の消費税の3%はやむを得ないというふうに思っている小売店の方も、これが5%、10%はとんでもない、商売をやっていけなくなるということをはっきりおっしゃっていました。死活問題だと。税率をアップするなと。これ以上市民生活を苦しめるなということをひとつ市長として明確にしていく必要があるんじゃないかというふうに思います。ぜひ明快なご答弁をお願いをしたい。さらにまた食料品の非課税についても、自民党の公約でもあるわけですから、この公約を守るように特に求めるべきであるというふうに思いますので、ご答弁をいただきたいというふうに思います。  最後に海業公社です。海業公社についてはいろいろ質問が出ておりました。海業公社は設立から1年余りがたち、ようやく業務手順も整ってきたと施政方針では言っております。確かに設立して1年余りですから、具体的にその大きな動きというものについて顕著にあらわれないというのは私はよくわかっておりますけれども。具体的に何をやっているかよくわからないと。先ほどの質問者もありましたけれども。具体的な動きはまだこれからということもあろうかと思いますけれども。私は一つ一つの仕事が公社としてどのような取り組みをしているのかということがよくわからないんです。そういう構えになっているのかということなんです。海業公社という株式会社を名のっていますけれども、中身は小零細企業ですよ。したがって、具体的な一つ一つの個々に出てきた問題についてどういうふうに対応していくかというのは、今後フィッシャーマンズウォーフを含めて、市長がおっしゃっているような海業を展開していく大きなポイントになるというふうに私は思っております。  ことしの予算で、海業の推進ということで幾つか予算化がされました。予算説明もありました。三崎漁港海業拠点整備事業化計画の策定として2,026万2,000円、海業事業化方策の調査700万円、三崎海業センターの管理運営405万4,000円、海業多目的施設の管理運営287万5,000円、海業環境資源調査の実施500万円、海業フェスティバルの開催900万円、ゲストバースの管理運営400万円、計5,220万円というふうになっております。先ほどの繰り返しになりますけれども、海業全般、公社全般の業務の進め方についてはまだまだこれからの部分が多いわけでありますけれども、問題はそれ以前に、現在出ている事業について個々のことについて公社が本格的に取り組んでいるのかどうかというのは疑問であります。  先ほどその当初案で海業多目的施設の管理運営287万5,000円という予算化がされました。今度の議案として条例案も出ております。いわゆる新港の海業多目的施設についてであります。この多目的施設について公社はどのようにかかわってきたのか。私の見ている限りでは、どうも市がおぜん立てをして、はいできました、どうぞひとつ管理運営公社でお願いしますというふうにしか見えないわけであります。私は、本来ならばこういう一つ一つのことに公社がかかわっていかなければ今後の展望というものが出てこないのではないか。公社は具体的にどのようにかかわってきたのか。これは担当の理事さんで結構でありますからお答えをいただきたい。この事業をどのような位置づけでとらまえたのか。フィッシャーマンズウォーフを展望した取り組みになっているのか。  先ほどのを繰り返します。どうもそういう取り組みになっていないのではないかというふうに思っておりますので、反論等がありましたらぜひひとつここで出していただきたいというふうに思います。公社の理事さんで結構でありますから、会社というのは社長というのは普通飾り物で、実際の業務は常務、専務がやるんです。したがって、このことについて私は高橋理事で結構ですから、決して大きな声を出したり、机をたたいたりしませんので、積極的にお答えをいただきたいということであります。  とりあえず第1回目の質問は以上です。あと詳しくやります。 ○議長(木村玄徳君)  市長。            〔市長 久野隆作君 登壇〕 ○市長(久野隆作君)  19番議員のご質問にお答えします。  第1番目の不況の実態でございますが、これはいろんな言い方がされておりますけれども、今日ある意味では終戦からこの方四十数年間の日本の高度経済成長の到達点で起こっている新しい苦悩であるとも思っておるわけでございまして、地方自治体にとりまして、特に企業城下町の自治体にとりましては、日産のようなことが起こりましたときの事態というのは大変なものになろうというふうに理解しております。自治体として、また住民として、企業側の社会的責任等も含めて、さまざまなご意見が出るのは当然でございます。座間の星野さんも大変苦慮をされて対応されているのもよく存じておるわけでございますが、本市にとりましては、この本市から直接工業や、あるいはいろんな技術産業に、横浜、三浦半島、横須賀地区を含めたところにお勤めの方が結構いらっしゃるわけでございますから、こうした日産の自動車不況に見合うところのあおりが必ず出てまいるだろうというふうに理解いたしております。  三浦半島でございますから直接自分たちの町の中にこういう工業、企業があるわけではございませんが、じわじわと勤労者の生活実態として、例えば春闘を通しての賃上げの問題、ボーナスを通しての勤労者の所得の問題等を含めまして、あるいは雇用の関係が変化することによって違ったところに配置転換される。あるいは最終的には合理化で人員の削減など、さまざまな実態がこれから起こることも容易に想像できるわけでございまして、事態としては十分に警戒感を持ってこれを見てまいらなければならないと思うわけでございます。  せんだって地元の工業組合の組合長さんとお話ししておりました。つい最近までは工業関係の方々も、海からの工業を切りかえられてかなりおかのほうのものに切りかえられた方々もいらっしゃいます。久里浜の工業団地に進出されて、企業は三浦でございますが、そして以前は全部ほとんど海の仕事をお受けになっていた方も、おかのほうに切りかえて成功されている方もいらっしゃるわけでございます。その社長が、市長、今まで相当市民税を納めたけれども、ことしからは変わるよなんていうお話も承ったわけでございますが、その不況感というのはじわじわと見えてまいっておるわけでございます。魚と野菜の値段などにも、その消費の動向にも影響を与えているというのもさきにお答えしたとおりでございまして、マグロの流通などにも不況感がはびこってくる、影を落としてまいっていることも本当のところでございますから、私たちの町がそういう意味で全然影響を受けないなんていうことはない。これはじわじわとボディーブローも効いてくるだろうと思うわけでございます。  一つの例でマホロバマインズなどもああいう研修センターを開かれて、会員を募集された。しかし、まともにこのバブル崩壊の影響を受けられて、悪戦苦闘しておられる実態も見ております。これは好況であって、企業が企業研修や将来に備えてのそういうものにかなりの経費を削減していくような時代であったならば、ああいうものも非常に波に乗って事業展開ができただろうと存じ上げますが、これなども一つの例としては真剣に注目していかなければならない動きでございます。予断を許さないさまざまな不況の実態が私たちの町にもあらわれてくるだろうというふうに理解いたしております。  しかし、今懸命にこれは不況対策を政府も考えられていらっしゃいます。これも金利政策として、あるいは財政を投入する施策として、あるいは税制上の施策として、政府がやれる範囲のこともそういうことでございますし、財政投融資の運用、公共投資をふやしていくようなものも含めまして、いろんなことを恐らく考えていらっしゃると思います。あとは制度上のいろんな改革というようなこともあろうと思うんですが、不況対策自身が、実は在来型の公共事業を起こしておけば景気が自然に回復してくる、公共事業主導型で景気をおこせば大丈夫だとか、あるいは所得減税をやれば大丈夫であろう。GNPの50%を持っている消費者の冷え切った気持ちが回復するかどうかというような問題、そういう在来型の刺激だけではどうもうまくいかない。金利も5度にわたる低金利に抑え込んできたわけですがなかなか設備投資は起こらない。金利政策だけでもうまくいかない。  こういう一つや二つのメニューではどうにもならないという問題点、国際摩擦の中での過剰生産とマーケットのシェア争い等も含めて、大変構造的なものであるということもわかっておるわけでございますが、その根幹は何といいましてもその前の金融政策や、あるいはバブルに踊った土地本位制の経済体質を含めてのツケの回りでもあるわけでございますから、私は、これはある意味ではこの難しい、本当に難しいところを乗り切る大きな試練に今日本の経済が立たされている。むしろこの経済の試練はいいことだというふうに考えながら一つ一つをやってまいれば、必ず脱出口はあるだろうというふうに考えているものでございます。大変は大変ですけれども、必ず抜け出す道があるだろうというふうに理解いたしているところでございます。  私ども自治体としては一番優先しなければならないのは雇用不安でございまして、今まで働いていた場所がなくなってしまう。そういうようなことが起こらないように、もちろん労働条件、所得の面でも勤労者の立場に立って、さまざまな動きを私どももしていかなきゃならぬというふうに考えているところでございますが、総括的にそのようにお答えして私の姿勢をご理解いただきたいと存じ上げる次第でございます。  2番目の便宜置籍マグロ船の実態については、既にもうよくご存じだと思います。この問題はやっぱり日本にあるわけですね。じゃ、だれがこれを仕掛けているかということでございまして、なるほどパナマとかホンジュラスだとか、つまり船舶について非常に緩やかな国があるわけでございます。これは一番いい例は先ほども質問者がおっしゃっておられましたが、マグロ船を運搬している冷凍運搬船というのが今日本でも70隻から80隻近くあるそうでございますが、私もこれなんかの実態をよく知っておりますが、船主さんは日本なんですね。船主さんが船をつくって韓国の会社に貸して、その韓国の会社がパナマへ行って人を雇い入れてそして動かしている。三角商売みたいなことが実際はやられている。これが便宜置籍マグロ漁船の一つの実態でございまして、大方の船主さん、これは全部とは言いませんけれども、かなりの部分がいわゆる日本の人たちが仕掛けているということがわかっております。  先ほど日本の船主さんの船を売ったことが一つの原因だということもわかっておるわけでございますが、私としては実態をよく知っているだけに、日鰹連の皆さん、県鰹連の皆さんともできるだけこれは水産庁だけの問題でなくして、どのような形でそういうものを抑えていくか。実際は漁業権だとかそういうものに関係ないわけでございます。漁業権を持たない日本のマグロ船主が外国籍の船で商売をして、輸入魚として日本へ持ってくるという実態を私どもも見ております。買わなきゃいいじゃないか。商社も買うな。こういうことも一つの見識かとも存じ上げますが、とにかくいい魚を持ってくれば流通いたしますから持ってきちゃいます。  この辺を抑え合うのは、実は農水省だけではどうにもならぬわけでございますので、そういう意味で船主さんの組合とも私どもは一体となりまして、これは国会の先生方にも私も一定の動きはさせていただきましたが、まずこの実態を政治の場でもつかんでいただき、これは国際的にも、ICCATを初め、資源の面から、これは若干台湾船も問題がありまして、台湾というお国も大変問題がございまして、自由な貿易国家、都市国家みたいなところがございますので、なかなか日米加だとか、あるいは日韓米だとか、そういう協定にもお入りにならないで自由にやっていらっしゃる国もございますから、一概にはなかなか難しいのでございますが、国際的な漁業のこの規制をどうやるかということを台湾の方々も含めて、日本の船主さんも今かなり積極的にやっていらっしゃいます。  そういう意味で、この漁業の問題、海賊船が国際的に七つの海で活躍しているわけでございますから、国際的な規制のネットをどうかけるかということを、外務省も含めて本格的にやはり頑張らなければならないというふうに理解いたしております。できるだけ日鰹連、県鰹連と共同して、本来のあり方について動いてまいりたいというふうに考える次第でございます。  消費税の問題でございますが、結果的にはこれは定着した税金になりつつあるというふうに認識いたしております。残念なことに、一度制度として消費税が導入されて、税収として確保されております。それは非常に国家としての財源でもありますし、我々地方公共団体にとりましても重要な財源となりつつあるわけでございまして、市から見た消費税の存在も無視はできなくなっておるわけでございます。一度取った税金というのは不思議でございまして、じゃ、それにかわる財源をどこに求めるかということになりますと大変なものでございます。  今地方交付税総額15兆4,351億円と言われております。所得税、法人税、酒税から32%、14兆4,156億円が入っているだろうというふうに見られております。消費税は5分の4の24%、1兆3,099億円がこの地方交付税の中に充てられているのではないかというふうに見られておりますし、たばこ消費税がそのほかに25%分、2,547億円等を含めて、それから消費譲与税も5分の1の1兆2,968億円等も含めて15兆4,351億円、地方交付税の中に見られているわけでございますので、こうした消費税関連のウエートというのが相当高いということを見ますと、大変重要になってまいります。消費譲与税が約1兆2,968億円あるそうでございますから、そういう意味で、この交付税が私どもとして財源の有力なものになってしまったという現実を踏まえますと、払う立場と実際の財源を捕捉する国家及び地方自治体の立場で若干利害の違いが出てきているなというのが実感でございます。  問題は直間比率の問題でございます。4,500万人いると言われる勤労者を中心にしたサラリーマン階級、400万いるという農業者、100万人いるという商業者、約30万人前後と言われる漁業者等々、さまざまな形で日本国民は何らかの形で職業を持ち、収益を上げ、税金を納めているわけでございます。この4,500万人の方々の、特に源泉徴収でやられている勤労者階級の直間比率、直接税と間接税をどうするかというのは大変大きな問題でございます。できるだけ税金は少ないほうがいいに決まっているわけでございますが、それらをどう見て納め合うかというのが国政の最大の課題であろうと存じ上げます。  もちろん行政改革等も進めて、行政費の削減を図ることによって根本的に見直さない限り、直間比率のどちらの税率も下げるわけにはまいらないわけでございますから、現在不況対策としても所得税の減税を見るべきだというようなことが叫ばれていますと、恐らく消費税を減らすということは不可能であろう。かなり不可能であろうというふうに見ざるを得ないわけでございまして、そういう意味で、世界的に見てもこの消費税というのは先進資本主義国の多くの国々での定着性も含めて、日本もそういう中で消費税を今国民は理解しつつあるのかなというふうに私は認識いたしておりますので、そういうふうに明確に答えをさせていただきたいと思っております。  4番目の海業公社でございますが、ご指摘の点、私も言えばいっぱいあるのでございますが、先ほどもお答えしましたとおり、調査研究などはかなり進んでおります。これは今全部動きが見えておりませんから議会の皆さんもいらいらしたところがあると思いますが、一度ご報告させていただきますが、私が今一番心配しているのは、あれこれの小さなことではないので、例えば第九次漁港整備計画などを大体6月から9月の秋までにまとめていくという流れの作業の中で、私なんかが一番気にしておりますのは、公社として9次計画にどんなことを県、市、国に要求するのかということがどうもやり切れていなかったという点は猛烈に怒っております。これはこの間の社員会議でも、私はそこはとことん怒りました。  それができていないと行政計画に反映できないわけでございまして、公社が事業起こしをして、漁業者や市民の、あるいは民間のいろんな需要をまとめ上げて、それを国県の政治や市政に反映させるという立場が弱過ぎるということで、社員に、両常務にもかなり文句を言ったわけでございます。まだこの辺の混乱がございました。正直言いまして、これでは第2役所だと言って怒ったこともございますし、今その意識改革をやっている最中でございますが、かなり整理もついてまいりました。まさにそういうことのポイントを決めてまいらなきゃならぬと思います。  ご指摘いただきました4,500万の海業多目的施設の取り扱い等につきましても、海業本部にも問題がありましたけれども、積極的に公社がどう絡み合う必要があったかということでは私も一定の見解を持っておりますが、私に答えろということではなく、常務から答えろ、理事から答えろということでございますから、あえて申さずに引き下がりますが、ご心配いただいております公社も何とかひとつ軌道に乗せなきゃならない。両常務にも申し上げました。この間副社長にも申し上げました。市民的には、こんな程度でやっているなら公社は要らないという声もあるんだ。何をやっているかという声も相当厳しくあるんだからということで、私自身も、こういう取り組みだけでとろとろ年度末までにならなきゃその仕事がわからないようなスタイルではだめだということもこの間きつく、これはかなりきつい会議をやらせていただきましたので、両常務を初め全社員に徹底させていただいているところでございます。  意識の差というものがございまして、イベントをどうしてやるのか。これはやらなきゃいけない。いや、これはかったるいとあるんですね。正直言いまして、何でもかんでも海業公社に持ってこられちゃかなわないという気分もありました。こういう整理もまだついておりませんでしたので、管理責任ばかり公社に押しつけられちゃ困りますという意見も一部にはありました。公社の職員のそうしたさまざまな意識変革を今やらせていただいているところでございますが、かなりぴちっとしてきていると思っております。  零細企業でございます。まさにそのとおりで、そういうふうに申し上げました。8人が縦割りでお役所のように仕事をしないこと、8人で火の玉になってやるということ、これも申したところでございまして、4億の資本を民間企業ですと、援助なしにこれを食い尽くすまで頑張るわけです。食い尽くす間に、事業として自分たちが生きていけるようにするのが民間企業でございます。ところが、何とか調査費、何とか調査費で応援をして支えてしまうというのは余りよくないんじゃないかまで、実は会議では言っているわけでございまして、しかし、そうはいってもお役人が起こした会社でございますから一遍にはまいりませんので、どうかそこは温かく見てやっていただきたい。そして、一生懸命やっているところもやっているんです。これはもうイベントだって歯を食いしばってやっておりますから、そういった点も見てやっていただきまして、議会のほうにおかれましても叱咤激励でお願いしたい。激励を忘れずにひとつ、叱責だけですとどうも嫌になりますから、どうぞ激励のほうも含めてご支援をいただきますようお願い申し上げる次第でございます。  以上です。 ○議長(木村玄徳君)  高橋理事。            〔理事 高橋清美君 登壇〕 ○理事(高橋清美君)  新港に設置を予定しております多目的施設につきまして、今まで海業公社としてどういうかかわりを持ったかというご質問につきましてお答えさせていただきます。  まずこの施設につきまして、基本的に海業の施設としてどういうような活用をすべきかということを公社の立場でも検討をいたしました。そして、ご指摘がございましたように、フィッシャーマンズウォーフとのかかわりにつきましては、特にこれにつきまして地元出店のあり方とか、それから地元関係団体の協調の仕方あるいは問題はどこに出てくるのかというようなことを一つの実践として、それを通じながら問題の解明に当たるべきだというような方向性を出して、海業の施設としては単に産直の施設の機能だけでなく、そういうような将来につながる意味合いをこの中で持たすべきだと、こういうような考え方に立ったわけでございます。  もう一つ、実際に海業という実践的な事業でございますので、その事業の可能性とか、採算性の見通しであるとか、それから今回条例でご提案させていただきましたように、利用者からのどういうようなご負担をいただくべきか、こういうような新しい事業の展開につきまして、やはり公社の立場として一定の提案をしております。これにつきましては専ら市の担当部に対しまして調整といいますか、考え方を持ち込んでいるわけでございまして、その点ご指摘がありましたような意味合いからは大いに反省すべきところがあるというふうに感じております。やはり公社というのはそういう内部的な調整だけで事足れりというべきではなくて、むしろ公社の看板を掲げて対外的に外に向かって何をしたのかというところにやはり問題をみずからとらえるべきだというふうに考えておりまして、今後はそういうところに課題をとらえていきたいというふうに考えております。  もう少し申し上げますと、やはりこういうような個々の事業を実践する場合には、施設の建設から始まりまして管理運営、それから実際に実務として処理する。いろんな段階があるわけでございますが、その中で市と公社の役割分担というのが決まってくるわけでございますが、実は先ほどからご論議がございますように、市から派遣いたしました職員が公社の事業をみずから抱えてやっておるわけでございますので、やっているうちにその辺が大分ごちゃごちゃになりまして、市の職員の立場としてやっているのか、公社の社員としての立場でやっているのかというところがやはりわからなくなるというようなことがあろうかと思います。  したがいまして、これからは市ではできないこと、あるいは市ではやりにくいこと、それを公社が民間会社という立場で補足していくんだ。民間会社という立場で、むしろ市にどういう提案をしていくのかということを重視をしていく必要があるというふうに考えておりまして、今ご指摘がありましたようなことも含めまして、新年度ではそれらのことがきちっとできますように、新しい体制もとろうということで現在詰めておるわけでございますので、今まで1年間で蓄積してきましたいろんな方法論といいますか、こういうものをいよいよ新しい年で実施に向かって実現していくんだというような気概を持ってぜひ取り組んでまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(木村玄徳君)  19番。           〔19番 岩野匡史君 登壇〕 ○19番(岩野匡史君)  2回目の質問に入ります。  私、久野市長が不況の問題で、特に日産の座間工場の問題が具体的に大変大きな問題ですから申し上げたわけですけれども、そのほかに例えばNTTの3万人削減だとか、あるいはパイオニアの管理職の勧奨退職だとか、新聞にもかなり数が公表されていますから、相当大変な状況になっているわけで、一つは確かにおっしゃるように、このバブルのツケが具体的に大変深刻に来ている。具体的には座間のように企業城下町の深刻さというものもあるわけです。例えば座間の場合は日産からの固定資産税と法人市民税で約8億ですよね。それが全くなくなってしまう。それから土地も73万平米ですから、城ケ島が大体100万平米というふうに言われていますから、城ケ島の4分の3ぐらいですか。その敷地ですよね。城ケ島の場合は山坂ありますから、ちょっと具体的にはリアルじゃないでしょうけれども、73万平米というのは大変な面積で、座間市の約3.5%だそうですね。その土地利用の問題だとか、さまざまな問題が出てくるわけですから、したがって、そのツケが出てきたからといって、そこが閉鎖をされるというのは大変深刻な事態だというふうに思うんです。  問題は、その深刻な事態に対して今バブルのツケとはいいながら、先ほど言いましたようにリストラという名前のもとで、事業の再構築という名前のもとでなりふり構わず合理化をしているということについて、やはり一定の認識をすべきではないか。市長は、こういうバブルのツケが、じわじわと不況感が見えてきているということについて事態を厳しく見守っていきたい。これは第三者的にこの状況について見守っていくということだけでは、やっぱり行政の長としては一定の見解を持つべきではないかというふうに思うんですね。  しからばそういう事態に対して、行政としてどのように対応していくかということになりますと、これは一座間の問題ではなくて、全県的な全国的な問題として、例えば具体的には、市長会なり何なりでこの対応について日産に迫れとは言わないけれども、一定の見解を持ってこの事態の処理についてどうするかとかということをアクションぐらい起こしませんと、このことがどんどんどんどん企業の都合で起きてくると。京浜急行はそんなことはないかもしれませんけれども、やっぱり全県的、全国的に各企業がそういう状況になっているという事態を認識するということだけではなくて、この事態をどういうふうに解決していくか。これは市民の立場でどういうふうに解決していくかということが今求められているんではないかな。確かに企業にとって、あるいは大きな試練に立たされていると言えばそれまでですけれども、こういう具体的な事態に対してどう対応するかというのが今最も必要なことではないかというふうに思います。したがって、その辺をさらに具体的にお伺いしましたので、そのような動きをすべきじゃないかというふうに思いますので、さらにご見解を賜りたいというふうに思います。  便宜置籍マグロ漁船の問題については、先ほど言いましたように、こればっかりは私なんかよりもはるかに市長のほうがご商売の関係もあって詳しいわけで、実態をよく知っているわけですね。漁業権を持たない船でありますから、いっとき日本のマグロ船籍の場合は漁業権がトン250万円ぐらいとかという、それこそバブルみたいな話もありました。これは具体的に今日本のマグロ業界にとってどう解決するかというふうなことだろうというふうに思います。したがって、市長の言うように業界と共同して、この便宜置籍マグロ漁船について排除していくという方向で動くということでありますから、これはこれでひとつ業界と一体となって、関係機関等への働きかけを含めて積極的に当たっていただきたいということを特に求めたいというふうに思います。  消費税の問題であります。問題は、消費税についてまあ定着をしているのではないか。それから存在も無視できなくなっている。理解しつつあるのではないかというふうに言われております。しかし、これは現在の3%についてそういう状況だということなんですね。現在そのような一度定着しちゃって制度化したんだから仕方がないんじゃないかというふうにまでは考えていないとは思いますけれども、これは欧米の例を見ても5%あるいは10%、15%というふうになってくることについて一番懸念するわけなんですよ。  ですから、こういうことについては財政的な地方交付税とのかかわりだとかということではなくて、やっぱり市民生活ということから見て、この消費税については、税率アップというのは、ますます財政的にはこのような地方交付税等に対するものもあるけれども、しかし、これ以上の税率アップについてはこれ以上市民生活を苦しめることはやめるべきだというぐらいのことの認識と一定度の見解を持つべきではないかというふうに思うんですけれども、さらにその辺の具体的な点についてご見解を求めたいというふうに思います。  それから海業公社の問題ですけれども、私ははっきり申し上げていますけれども、すべて否定的に言っているわけではないんです。問題は海業公社がどのようにかかわってきたか。先ほどの答弁のように、市の職員という立場と公社の職員という立場とごちゃごちゃになっちゃって、その辺が混乱していたとかということがあろうかと思うんです。私は先ほど言いましたように、海業公社が設立をして1年余りたったと。具体的にどうなっているのかというふうに単純にお聞きしているわけじゃないんです。具体的なこういう出てきた一つ一つのことをやはりとらえていかなければ、将来フィッシャーマンズウォーフをどう位置づけていくかということができないんじゃないんですかということなんです。どうやって活用していくかということだろうというふうに思うんですね。  そうでなければ、この魚市場を新港に移したとか、移っていただいた業界の方たちの思いとかが全然生かされてこないというふうに私は思うんですよ。大変苦労されたわけですから。あそこに本丸を明け渡して、あの新港に魚市場をつくるという業界の方たちのあの思いというものをよくご認識をいただきたいというふうに思うんですね。私が言うまでもなく、市長はよくご存じでしょうけれども。そういう点で、私は本当に多目的施設なんかについてもかかわってきたのかなというふうに思います。そういう言い方をすると大変問題になりますけれども、この条例なんていうのは私は余り興味がないのでありまして、幾ら取ろうかということは余り興味がないんです。  例えば海業センターなんかについても、本当にこれからだと言われればそれまでですけれども、全然生かし切れていないというふうに思うですよ、あの使い方についてね。石渡定子さんがやっているから行かないなんていう方もいましたけれども、そういうことじゃなくて、あれは魚食普及という建前でやっているんですよ。はっきり言って、今魚食は普及しているんですよ。問題はあれを本当に今の漁協の婦人部で──石渡さんはもっと偉くなったそうですけれども、漁協の婦人部でやっていられる。あれは正業でもないし、副業でもないんですよ。中途半端──中途半端なんてものじゃない。もっとひどいものです。  ひどいものだというのは婦人部が悪いという意味じゃないですよ。もっと正業以上のものとしてやる必要があるんじゃないかというふうに思うんですね。あれだけのスペースであれだけの場所、ほかにないですよ。最高の場所ですよ、あそこは。だから、その辺はどういうふうに活用していくかということをもう少し公社なんかが考えるべきだというふうに思いますね。それで将来のフィッシャーマンズウォーフだけではなくて、下町全体をどういうふうに整備していくかということも含めて、一つの具体例としてやっぱりやっていくということだろうと思うんです。  あそこでしたら、大体あのスペースで本格的にやれば二、三年で1億売り上げる商売ができますよ。そうすると、大体10人でやって、粗利で計算して人件費が3,500万ぐらいに出ますから、10人でやって平均350万の収入になります。平均ですよ、平均でそのぐらいですから、まさに商売としてやっていくようなことをもう考えられたほうがいいかなと。そういうことについて公社は本格的にかかわっていくべきではないかなというふうに思いますよ。それで全般的に下町という一つの流れをつくっていく、一つの施設として活用していくということが必要なんじゃないかというふうに思います。  先ほど理事からのお答えをいただきましたけれども、この中で、先ほど来前回のその質問者からも出ておりました。中小企業じゃない、零細企業、この三浦市そのものもそうなんですよね。もう少し補助執行機関の担当者がひとつイノベーション、自己変革をしろというふうに市長は盛んにこの施政方針でも言っておられました。そういうことを特にこの公社の問題や何かで私も申し上げておきたいというふうに思うんですね。今市長がやっていることは、富士スーパーやヨコサンでもないんですよ。あるときは魚屋さん、あるときは肉屋さん、あるときは八百屋さん、そのたびに対面販売をやっているわけね。それで一つ一つのことにかかわってきているということなんですよね。それは確かにいろんな事業についてよく見えるという面ではいい面もあるかもしらぬけれども、これは選択幅がなくなるわけですから、そういう意味じゃますます育たなくなってくるという部分もありますので、言うほうは勝手かもしらぬけれども、ぜひ公社ということではそういうことを生かすべきではないかなというふうに思います。  そんなことでひとつご見解があられればお答えをいただきたいというふうに思います。 ○議長(木村玄徳君)  市長。            〔市長 久野隆作君 登壇〕 ○市長(久野隆作君)  まず第1番目の問題でございますが、基本的には私の政治的な姿勢として社会的行動を起こす範囲があるのではないかということで、一つの事例として市長会での行動などもご指摘いただいたわけでございますから、これについてはどんなことができるかは別といたしましても、できるだけそういう機会をとらえて積極的に地方自治体と企業のあり方については発言もしてまいりたいと思いますし、行動もとりたいと存じ上げます。もちろん私が音頭をとって、市長会で日産について何かやろうというわけにはまいりませんので、星野さん中心になると思いますが、そういうことがございましたときは、私も積極的に市長会としての何か行動がとれる──これはなかなか難しゅうございますが、していかなきゃならぬと思います。  絶えず我々が注意しなきゃならないのは、地方自治体にとりまして企業活動をどう見るかということでございます。企業はそれぞれの責任でいろんな事業展開をやっておる。リストラもその一つでございますから、生き残るために必死でやっぱりリストラを構築していくわけであります。そのために整理もされて、日産などもこの土地を全部売却しますと2,200億ぐらいの換金ができるんだそうでございまして、それによって財務運営を乗り越えていこうというような戦略のようでございますから、思い切った手に出るわけでございます。売られた土地が今度は住宅で発展していくかもしれないというような予測もされるわけでございまして、そうした企業の行動と自治体のまちづくりというものは絶えず揺れるということを忘れないということ、これは大いに学ばさせておいていただかなきゃならぬというふうに思うわけでございます。  これは人ごとではないわけでございまして、さまざまな企業が私どもの町に比較的今まで少なかったわけでございますが、考えてみますと、ニチロがある、大洋がある、宝国水産がある、五洋水産があった。これが撤退した後、その跡地がどうなったかというのも我々も見てきております。それによって雇用創造が減っていった過程。よく考えてみますと、我々の町にもこの20年間さまざまな変化が起こっておるわけでございますから、私どもの自治体としましてもそうした企業活動の行動と自治体との対応の仕方等は忘れずにしておかなければいけないというふうに、ただいまのご質問を受けながら感じた次第でございます。  便宜置籍船の問題でございますが、これはもう先ほどお答えしたとおりでございますが、とにかくちょっとやりにくいのは、農水省の管轄で、自分たちの漁業権の範囲内で、その範囲内だけの規制だけでないというところでございますので、むしろ通産省にかかわるような部分でのやりとりを規制していく法整備などをしませんと、つまりマグロ船以外の人々がマグロ経営を日本でもやれるなんていうことが容易にできてしまっているわけでございます。しかもちょっとそれは、大変失礼な言い方をしますと、潜りで結構そういう知恵を使ってやっていらっしゃる方がいるわけでございますから、こういうものの規制というのは法的にも何にも根拠がございませんだけに非常に難しい問題があるわけでございます。  古い船を向こうに輸出する手続が完了できれば船は持っていける。資金を持ち出すルートをちゃんとルートに乗せれば持ち出せる。そして雇い入れは向こうで全部やる。日本の人々も向こうで船頭も雇い入れることはできるわけで、そういうさまざまな法を生かしながら総合的に、こういうような業態は全然ないところで起こっている話でございますので非常に難しい問題を抱えておりますが、先ほどから申し上げましたとおり、とにかく業界と一体で日本のマグロ漁業の本体を守ることがやっぱり私どもの最大の使命であろうと思います。そういう意味で、政治的にやっぱり頑張らなきゃいけないというふうに考えております。  消費税の問題は、これは税率アップということで、これはアップしないほうがいいに決まっているわけでございますが、先ほどから申し上げているとおり、直間比率の問題でございますから、これは政府だけが考える問題でなくして、私が定着したのではないかと言うのは、あれほど大変な政治的な問題になって、国を真っ二つに分けて、参議院、衆議院の二つの選挙を通して意思表示をした、2回目の意思表示は自民党を勝たせたわけでございます。消費税に反対した勢力よりも自民党を勝たせたという国民の選択を含めて、その後の定着を見まして定着しているのではないかというふうに申し上げているわけでございまして、これからの税制のあり方としての直間比率はもっと議論をされるべきでしょうし、不況対策としての減税の今の動きも、昨晩のニュースでも国会対策委員長を中心にして、あるいは幹事長、書記長クラスでこれも玉虫色で減税措置をとるというようなことを決めてあるわけですが、その具体化の問題も話し合われるようでございますが、手先の問題ではなくして、もっと制度的に直間比率などを本当にこれから税体系全体をどうするかという中で、政府並びに税調だけの問題でなく、あるいは政党レベルだけの問題でなく、我々国民、市民のレベルで、我々の税金はどうあるべきかというようなことでご議論もいただかなきゃならぬというふうに思うわけでございます。  さっきも申し上げましたとおり、一度いただいた税金というのは大変なものでございますので、これは市の交付税で換算しますと消費税分が約1億6,100万ぐらいいただいていることになるんだそうです。それから消費譲与税で2億1,700万ぐらいが地方交付税として、市の段階でいただいた分がこんなふうに推計できるという資料も担当のほうでは推計いたしておるわけでございまして、もし消費税がなくなった場合、これにかわる財源をどこに求めるかという変な現実的対応なしに我々は対応できないわけでございます。どうぞひとつこの直間比率をどうするかということを国民の討議として、そして選挙だけの問題ではない、税制のあり方としてご理解をお互いに深めてまいりたいというふうに思う次第でございます。  公社の問題は、もうよくわかっていただいている面があります。私も同じような気持ちでおりまして、個々の問題ではまだ時間がかかるものは幾らでもあるんです。ただ問題は、具体的に取り組んでいる一つ一つに対して公社員がどういう行動をとれるかということが試されているんだ。そのとおりでございます。この間私が会社の会議で少しほえたのもそこでございまして、しかし、今残念ながら、とにかく県の職員はまだ県の職員を脱皮できていない。市の職員は市の職員としてを脱皮できていない。公社員は何をやるべきか。公社員の立場になったら何をやるべきかというのが実は十分につかみ切れていなかったものですから、県の立場でおいでになった公社員などは、公務員と公社員とはどうしたらいいか私だってまだわかっていませんという発言も率直に出ております。ですから、正直言いまして、この海業施設の多目的施設なども公社が管理するとなると、どうしてそんなことまでどんどん受けなきゃならないかという率直な疑問もありますなんていう議論もやっているんです。  これが今公社のもうざっくばらんなレベルでございましたので、今そういうものを統一してこういうものを受けて立つ、さっき海業センターでの問題点なども、事によると岩野さんの見ていらっしゃるような見方は公社員はできないわけでございまして、とにかくSURFの流れで漁協婦人部にお願いして、婦人部の方々が一生懸命やっているのを見守っているというのが現実だろうと思うので、先ほどのようなご見解で、思い切って婦人部の方々にも本当に専業として脱皮していくかどうかを海業として迫るなんていうところまではとても追いつけていないというのが現状だと思います。また婦人部の方々も今その中で苦労もされておりますので、先ほどのような具体的な例で、具体的な取り組みの中で公社員が試されているんだよということは大変そのとおりだと思いますので、これも一つの今後の会社の研修材料として使わせていただきたいと思います。  調査活動などは結構やってくれておりまして、私も例えば小網代湾なんかの内容もまだ十分には見ておりませんけれども、おう、こんなにやったのかというくらいやっているやつはやっているのでございますが、率直なところ、県、市の職員の一致した意識もなかなかとれませんでした。これが本当のところです。やってみてわかりました、これは。これは何十年と県の職員として生きてきてこられた方と、市の職員として生きてこられた方の日々の、例えば稟議の決裁一つ、決裁書を書く書き方、その稟議に決裁をつける仕方、そんなことでもやっぱり違いがございまして、さまざまな意味でこの1年間は大いに勉強し合った。この間も副社長と、いろいろあったことは大事にしていこう。そしてこれは非常にいい経験だったし、これからひとつ社員として共通項を持ち合いながらやろうということで、県のほうも非常に配慮をしてくださいまして、今一生懸命、県、市の職員が一致できるようにやってまいりました。この1ヵ月私も本当に張りつきながら、職員と悪戦苦闘して意思統一をしてきているところでございます。どうかひとつそういう意味でもう少し見てやっていただきますように。  それからご指摘のとおり、まさに私は個人企業の商店のおやじでございますから、そういう意味で今のこの体制もかなり中堅企業ぐらいのことをやり出しているわけでございますから、補助執行機関の皆さんにも一踏ん張りしていただきませんと、おやじが出ていかなきゃすべて片づかないということでは回り切らなくなることも事実だと認識いたしておりますので、ご注意を肝に銘じてこれからもやってまいりたいというふうに思っております。 ○議長(木村玄徳君)  19番。           〔19番 岩野匡史君 登壇〕 ○19番(岩野匡史君)  3回目の質問をさせていただきます。  とりわけ県内の日産の座間工場の工場閉鎖計画については、機会をとらまえてやっていきたいということでありますから、ぜひひとつそういう形でやっていくと同時に、このリストラと称して、事業の再構築という形でさまざまな企業が地域あるいは労働者ということを全く無視してやってくるということが、回り回ってこの三浦市民にとって相当なダメージが出てくるということですから、現実について見きわめながらこの座間の問題なんかについては具体的にそういう機会をとらえてやっていくということについてはぜひ今後も積極的にやっていただきたいというふうに思います。  便宜置籍船の問題については、いろいろ内部事情といいますか、現実の問題点というのを幾らか市長はよくご存じなわけですけれども、例えばやっぱり船員対策といいますか、労務対策上のさまざまな問題もあるようです。今なかなか日本の船でも船員さんが不足をして、お船が出せないというのが幾つか出ております。やっと船員さんがそろって出航した、何日間かおくれたというのがありますね。大変高給、高い金で便宜置籍船が漁労長だけ引き抜くなんていうこともあるようですね。ですから、せんだってちょっと花暮の岸壁からお船を1杯見送ったら、その船員さんが言っていました。今度の船はまあまあ幹部が日本人でよかったですよというふうな言い方をされていました。要するに5人なり6人なり、あとはインドネシアとかいろんな方らしいですけれども、幹部が日本人でよかったというふうな言い方をされておりました。  施政方針で1万人の船員さんが2,000人に減ってしまったというふうな言い方をされていましたけれども、労務対策上の問題としても幾つかの問題点というものが、この便宜置籍船というのは排除という方向でやられていくんでしょうけれども、そういう幾つかの問題点もあるということは、私が申し上げるまでもなく、市長はよくご存じだろうというふうに思っておりますけれども、そういう実態もあるということを改めて認識をしていただきたいというふうに思います。  消費税の問題でありますけれども、消費譲与税を含めて3億8,000万ぐらい市に対して収入がある。これがなくなったら、あとの財源をどうするんだみたいなお話をされていましたけれども、先ほど言いましたように、現時点でこの三浦市全体で世帯数でいくと大体16億ですよ。16億の消費税を払っている。単純な話で申しわけないけれども、16億の消費税を納めて3億8,000万でいいのということも、5分の1ぐらいですからね。これは単純な雑駁な話で申しわけないけれども、そういうことも素朴な市民感情としてはあるというふうに私は思うんですね。  直間比率の問題を言われましたけれども、これは税制そのものの成り立ちが違いますから、今むしろ求められているのは、例えば先ほど日産の問題を申し上げました。あるいは大企業の人減らしだとか合理化いろいろあります。しかし、それぞれの企業は内部留保を相当持っているわけですね。そういうものは全然税金がかからないで内部留保をどんどん蓄えて、そして事業の再構築という形でどんどん整理をしていく。企業は企業でまさにマグロ船じゃないですけれども、便宜置籍的に外国に工場を移して、安い賃金でそこで生産をするということがどんどんエスカレートしていくという状況にあるわけですから、むしろそういう税制上の問題というのをもっとダイレクトにとらえる必要があるのではないかなというふうに思いますので、ぜひご見解があったらお伺いをしておきたいというふうに思います。  いずれにしましても、海業公社に絡めていろいろお伺いをしてきました。下町振興、下町振興というふうによく言われておりますけれども、このフィッシャーマンズウォーフを含めて今海業公社で取り組んでいるのは、これは決して下町振興だけではないんですね。三浦全体の、いわゆる今後どうやって、例えば初声地区あるいは三浦海岸地区等を含めまして、三浦市全体をひとつどうやっておこしていくかということだろうと思うんですね。そういう構えでやっていくということであるならば、先ほどの繰り返しで申しわけないけれども、一つ一つの事業や一つ一つの施設について具体的にどういうふうに取り組んでいくかということが私は最も重要なことではないかな。もちろんその内部事情がいろいろありますけれども、そういうふうにしていかないと、例えば今とにかく大変なんですよ、下町の商店街を含めましてね。海業公社も小零細企業だけれども、我々の商店も小零細企業でありますから、ちょっとした事態でいろんな問題が起きるわけですね。  例えば下町の核の店舗だった柳屋さんが上町へ移るということになりますね。そうすると、あそこに一画ぽつんと一つ誘導する店舗がなくなってしまう。上の商店街はああいう衣料品で大変集客力のあるお店が来られちゃ困る。下は行かれちゃ困るというふうなことが、一つのお店の移動で出てくるわけですね。だんだんこれから上町が一つ郊外店のような様相を呈してくるんじゃないか。東京電力の跡にコナカの出店計画がありますね。その隣の横須賀食料の跡は今売りに出ていますから、あそこへ靴屋のチェーンストアだとか、おもちゃのチェーンストアだとか、議長はご存じかどうか知らないけれども、そんなような打診があるわけですね。
     そうすると、郊外店のデニーズがあって、富士があってというふうな、一つの集積するような施設というものが、まだ横食の話は具体的にそういうふうな事前の相談事のような話ですから、実際にはどうかというのはまだ流動的な部分があります。そういうような一つの商店街と言えるかどうか知りませんけれども、いわゆる集客能力を持った施設が上町のほうに集中してくるというようなことが現実に出てきているわけですね。その是非についてどうかということは別にしまして、そういうような一つ一つの問題でその都度大変な動揺をするといいますか、そういうものも出てくるわけですね。  だから、市長が施政方針で言っておりました。我々もひとつ、マネーフローの大きなマグロを中心とする漁港経済が漁港水産関係者のご努力でまだしっかりと地域経済を支えているうちにと、全くその部分はそのとおりだというふうに思うんですね。これは公社がどうだ、市長がどうだということばかりは言えないわけでして、我々はもう以前からこのマグロあるいは沿岸、沖合を含めまして、そういう生産者あるいは流通業者、そういう方たちに我々は直接飯を食わせていただいていたわけですね。はっきり申し上げて、何の町おこしもしなくても済んでいたわけですよ。それだけで食わせてもらった。まだまだそれぞれ何たって日本一のマグロの魚市場でありますから、そういう意味ではそれだけの集客力がある、それだけのブランドというものがあるわけですから、そういう今のうちにしっかりとひとつつくり上げていく。今度は我々、海だとかおかだとかという言い方はおかしいですけれども、ほかの者がどうやっておこしていくかということが今求められているのではないかなというふうに思っております。  したがって、先ほど海業センターの問題で、漁協婦人部の皆さんが今一生懸命やられているのをちょっと申し上げました。どういう経過でどうなったか、いろいろありますけれども、今のような形では、どうもやるほうも、やらせるほうも中途半端ということですから、本格的な商売としてやっていただければ、もっともっと一つの事例としては大変よろしいんじゃないかなというふうに思っております。  我々の飲食業界も、単にあのフィッシャーマンズウォーフを集客施設ということではなくて、我々の業界もそのフィッシャーマンズウォーフを本当にあそこに入って商売をやっていくのかどうかというふうなことも、これから十分研究検討していきたいというふうに思っております。これは何も同じような店をやる必要はないわけですから、個人的には、要するに、集客施設を持って下町にそれぞれ誘導していくという点では、私のような店も含めましてお店があるわけですから、それぞれ個々のお店のアンテナショップ的なものをそれぞれの個店がひとつフィッシャーマンズウォーフに進出していくと、もっともっと機能化していくんじゃないかなというような、今そういうことを、これから私なんかもいろんな方と相談をして進めていきたいというふうに思っております。大変ささいなことですけれども、そういう一つ一つの積み重ねが大変重要ではないかというふうに思っておりますので、これはまた機会がありましたらいろいろご相談をさせていただきたいというふうに思っております。  しかし、いずれにしましても、公社の問題というのは現実に──後ほど質問がありますけれども、フィッシャーマンズウォーフ、これは大変な事業でありますからそう簡単にはいかないわけです。したがって、だからこそ一つ一つの現実に出てくる事業だとか、現実にある施設だとかというものをどう活用していくかというのは大変ポイントになるというふうに思いますので、その辺をぜひ進めていっていただきたいというふうに思います。  以上で3回目を終わります。 ○議長(木村玄徳君)  市長。            〔市長 久野隆作君 登壇〕 ○市長(久野隆作君)  19番議員の3回目のご質問にお答えしたいと思います。  さまざまな点でご指摘もいただきましたので、十分でないと存じ上げますが、ご指摘の点を生かして今後に当たってまいりますが、便宜置籍船の労務の問題なども、これはこういう船だけではございませんで、何せ漁労長を引き抜きに遭うというのは決定的に日本船には影響が出てくるわけでございます。今韓国船にも日本の優秀な漁労長を引き抜かれているわけでございまして、日本の条件よりも大変有利な条件で漁労長を引き抜く。特に深縄でいいバチをとる船頭はとにかく引き抜いていくというようなことで、ですから、こういう海賊船も、日本の方々がそういういい船頭を引き抜いて外国へ連れていって、そして有利な条件で漁労長として雇い入れるということが、これが日本のマグロ漁船の方々にとってはたまらない妨害になるわけでございます。  そういう意味で、私どものほうも同じルールでやっていないわけでございますから、片っぽうはいろんな漁業権だとかいろんな規制があってその中でやっておる。労働組合もない。労働組合側も非常に心配しておりまして、全日海の皆さんの側から見ておりましても、一部の幹部だとか、一部の人たちみんなこういう海賊船に引っ張られていくわけですが、その人たちの労働条件、例えばその会社がちゃんとした会社ならいいんですけれども、途中で倒れたりなんかも結構出ているんですね。便宜置籍船でやっている。初めのうちはよかったんですけれども、いろんな失敗がありまして倒れたときは、もう未払い給料が出たり、いろんなことで苦労しておりますから、そういう意味で全日海等も非常に苦しんでおります。もとは自分の組合員さんがそれに行ったところが、全然違ったことで帰ってきてしまっているというような問題も起こっておりますので、これは社会的にも大変大きな問題でございますので、ぜひ間違いなくいろんなところで発言もしてまいりたいと思います。  消費税のことはひとつ、これは法人税に対する市民の見方、企業ばかりが勝手じゃないかとかいうふうなご批判もあろうかと存じ上げますが、とにかく市民レベルで所得税のウエートを高くするのか。これは低いにこしたことはないんですが、所得税のほうがいいのか。こういう消費税のような直接税のほうがいいのか。こういう直間の比率をどう見ていくかというのは、もっともっと深く議論されるべきではないかと思うわけでございます。もちろん税の公平性だとかいろんな点でさまざまな意見はあろうと存じ上げますが、そういう中で税のあり方についても決まってくることではないかと思うわけでございますので、私のほうもそういう勉強をさせていただきながらやってまいりたいというふうに思う次第でございます。  公社のことも大体おわかりでございますから、つけ加えることはないのでございますが、もう一遍、私どもはどうしても混乱があったのは、行政がどうしてもやらなきゃならないこと。それは県、市も共通でございます。県としてやってもらうこと、市としてやらなきゃならないこと、これと公社との役割がどうも公社員が区別がつかなかった。そしてまたそういうルールをちゃんと行政の側ともやっていなかったという根本的な問題も含めて今反省しておるわけでございますから、これから定期的に公社と県、公社と市の水産行政、私どもの組織論からいいましても、海業推進本部が二またになっておりましたのも、一本化しようと今準備いたしております。これは余り分けないで、水産本体で海業を受けて立つということにしていきたいなとも考えておる最中でございますので、そういうことで不十分な対応があった、十分な対応ができていなかったということも私もわかっておりますので、行政と公社の役割分担もしっかり見据えて、そして公社員として公務員が派遣されておるわけでございますが、この公務員が公社員として自覚を持って行動できるエリアをちゃんとみんなで確定してやっていこうというふうに今確認をいたしております。民間の方もおいでになりますので、少し雰囲気も発想も変わってくるかもしれません。そういう意味でひとつ頑張りたい、このように思っております。よろしくお願い申し上げます。 ○議長(木村玄徳君)  以上で19番岩野匡史君の質問を打ち切ります。  暫時休憩をいたします。              午後5時03分休憩  ───────────────────────────────────              午後5時31分再開 ○議長(木村玄徳君)  再開いたします。  休憩前に引き続きまして、一般質問を続行いたします。  次に20番亀田栄君の質問を許可いたします。           〔20番 亀田 栄君 登壇〕 ○20番(亀田 栄君)  やっと番が回ってきまして、皆さんお疲れのところを本当にご苦労さまで、眠りたい方は、そちらのほうでも、理事者のほうでも、どうぞ自由にお休みになって結構です。日本共産党の最後の質問者として市長に質問します。  私は、もう1回目はどうしてもずるずると長くなる。2回目、3回目も簡単にやりますから、市長も放談会みたいなのじゃなくて簡潔にやってもらえば結構だと思います。ただ、こうやってぺらぺらぺらぺら書いてきたから、どうしても1回目は勘弁してください。質問項目は4点で、フィッシャーマンズウォーフと市役所、第9次漁港計画と白秋記念会館の四つです。  1番目にまずフィッシャーマンズウォーフについて質問します。  これは私も初めて調査の中身を読ませていただいて、大変申しわけないんですが、それに基づいてやるものですから、ひとつよろしくお願いします。フィッシャーマンズウォーフとかウォーターフロントとか、そういう言葉が大変はんらんしているわけです。今まではリゾート開発という言葉が大変はんらんしていました。ゴルフ場、ホテル、テニスコート、海際ならヨットハーバーという画一的な計画があふれましたが、今バブルの崩壊で大変破産状態になりました。  フィッシャーマンズウォーフというのは、漁業者のつくる波止場という意味で調査書にも書いてありました。ウォーターフロントというのは海岸線を挟む陸域と海域のことで、要するに水際での開発ということですね。水際のコンクリート化している場所を再開発なんかということで、アメリカなんかではよく使われています。中にはわざわざ立派な自然海岸をつぶして埋め立てをして、それで自然を破壊しておいて、その上に人工砂浜を計画してウォーターフロントをつくろうなんて計画だってあるくらい。  市は、梅澤忠雄氏のUG都市設計に委託して、三浦市地域海業拠点開発計画策定調査というのを平成4年度でつくりました。それは大変膨大なやつですね。今、魚市場にフィッシャーマンズウォーフをつくる梅澤構想──梅澤構想と言っていいかどうかわかりませんが、これは市長の提唱される海業の根幹となる計画だと思います。  しかし、大変膨大な調査ですが、極めて読みにくい。だれが何をやるのかわからない。地元の関係者や商店や漁業者にしてみれば、これが一体自分たちにどうかかわるのか、どう具体化されるのか、イメージを的確に書ける人はいないでしょう。読んでいくのにも極めてしんぼうの要るしろものであります。こんな程度でも2,000万円です。  場所は今の魚市場、ニチレイの用地,おけ屋街を含めて2万5,000平方メートル。中身は荷さばき所、駐車場、ショッピングセンター、海業博物館、オフィス、コンベンションセンター、ホテル、住宅などです。建物の高さが1案が7階から始まりまして、13階、22階、27階、47階、5案があります。5案といっても、中身は高くなればホテルと住宅がふえていくだけのものであります。この構想は、三浦を焼津や清水という名前に置きかえても大して変わりはないというしろものだと思います。  この構想の問題点は何かということを述べて市長に質問します。精読しておりませんから、全体の詳細な検討になっていないのは承知いただきたいと思います。もちろん構想自体が非常に大まかなもので、非常にアバウトに出されているものですから、これで論議をするということも問題があるかもしれませんが、しかし、やはり一定度の提唱がされているわけですから議論をしたいと思います。  第1に高層化の問題です。今5段階の絵がかかれています。つまり7階から47階の絵がですね。梅澤先生は、遠くからもタワーを視認──視認というのは見ること、見て認めるですね──視認できるという大きなインパクトとしてランドマークタワーをつくれというふうなことを言っていられる。これは横浜のMM21でもランドマークタワーなんていうのができて、物すごいのができているわけです。タワーといっても細い塔のことではありません。要するに全体の高層化という意味だと思いますね。  あの狭い下町地域で、どんな遠くからもタワーを見ようと、視認できるというふうなことですが、私はもうダイカンホームでたくさんだというふうに思います。あれで14階です。こちらが13階という案もありますが、それは下から2番目です。こういう提案を見ても、この調査が本当に中身をよく検討されているのか、まともでないんではないかということを思います。  高層化というのは、私はウォーターフロントにふさわしくないと思います。前の城ケ島だって至近距離です。狭い港内に合致しません。ウォーターフロントというのは海際につくる施設でありますから、海際というのは限りなく水平線でありますから、そういうところにつくるものは、周辺の水平に合致した低層とか中層とかいうものであると思いますね。ましてや町おこしでしょう。周辺の商業者を引き起こす役目を持つことでありますから、周辺と商工者をへいげいするようなことで町おこしができるでしょうか。この土地には準工業地域として、漁港施設としての土地制限がいろいろとあります。それを無視していく。したがって、こういう高層化の構想というのは実現しないと思われますけれども、どうですか。  第2は中身の点ですが、博物館の構想があります。この調査の中で強いて上げれば、博物館に触れている部分だけがまあまともなほうだと思いますけれども、博物館は結構ですけれども、この博物館の紹介まで一々申し上げません。この程度で成功するか疑問です。規模、内容が充実していなければなりません。規模、内容はどうでしょうか。私も沖縄海洋博の一部を見てきましたけれども、沖縄館、そのときは海洋のほうの展示館が見れませんでしたので、沖縄館というのを見まして、水族館の内容も見ましたが、なかなか見ごたえがありました。これは国と県でやった仕事ですから、少なくともこの程度でないと価値がないように思います。そもそも地球の歴史の中で海洋がどうやってできたか。さらにプレートテクトニクスなどの地球の運動、それとの三浦半島の関係、生物と魚類の発生と進化だとか、人間の漁業生産と流通などが解明されれば、それは壮大でユニークな博物館になると思います。  第3に、ニチレイのホテルは集客の可能性があるでしょうか。日本の1日当たりのリゾート費用はフランスの14倍、3泊4日の費用はドイツの1カ月のバカンス代である。日本ではですね、日本の費用というのは。ホテルは過剰になっていて、魚下の流通基地、水揚げ基地で高級ホテルのイメージは合致しないと思いますが、どうでしょう。私は『ホテル業界のブームの後の崩壊地図』なんていう本を読んできましたけれども、これは5年前の本です。90年で5,000件、60万室。正確ではないですが、とてつもない数なんですが、その後のバブルの崩壊ですから、一層このホテル業界のブームの後の崩壊地図というの、崩壊は進んでいると思うんですね。  第4に首都圏各地のウォーターフロント、フィッシャーマンズウォーフの構想に対抗していく手だてがあるだろうかということです。私は沖縄本島北部の沖縄観光から外れた位置にある名護市を監査で視察をしてきましたけれども、そういうところですらウォーターフロント、フィッシャーマンズ計画を計画していました。猫もしゃくしもウォーターフロントでフィッシャーマンズウォーフです。ディズニーランドはたしか3,700億ですか、アメリカからこの海洋テーマパークが来るわけですが、MM21、八景島、横須賀を見てもまことに壮大な計画で、一体何でこんな同じようなことをしなければいけないのか。インテリジェントビルだとか情報都市だとか、軒並みそういう構想が並んでいますけれども、ウォーターフロントもフィッシャーマンズウォーフもこれと同じなんです。梅澤氏のこの調査では、横須賀のダイエーを日本初のウォーターフロント型ショッピングセンターとして高く評価して、成功間違いなしと言っていますけれども、事実はその反対です。集客も悪く、専門店も随分交代が激しいとのことです。調査もどうも信用しがたいのです。  第5に、何といっても今バブルの崩壊と長期不況です。これは日本経済の激震とも言えるものでありまして、全体が構想倒れにならないかということであります。東京の臨海副都心の計画もバブルでとんざしています。MM21も大幅に計画がずれています。そういう点でいかがですか。  最後に基本的な点で考え方を示したい。三浦のフィッシャーマンズウォーフは首都圏住民にどんな中身で存在価値を示すかというのは非常に大事です。それは既にそういう傾向があらわれていると私は思うんですけれども、第1に漁業の生産地であるということを徹底的に示す生産地主義、これが非常に大事だと思うんです。これはきょうも今までも議論されてきたと思いますね。漁業としての産業、グルメ、景観、漁業体験、漁業文化を示すことであります。現存する漁業を全力を挙げて強化することであります。沿岸や漁業をつぶしておいて海業はないのだということは、これは市長も答弁されています。明確にすべきであります。  第2にグルメや地場産業とも言える民宿などを強化することです。土日になれば下町の飲食店の飲食産業には行列ができます。これは皆さんもおっしゃっています。マグロは少なくなっても、三崎のマグロを食べることは不滅だと言う人もいます。長年培った三崎のマグロというバックボーンです。三崎にマグロを食べに来る、こういうことに、地道なことに打開の焦点を当てなければなりません。久里浜のほうがマグロが揚がっていたって、久里浜にマグロを食いに来るなんていうことはないわけですね。  三浦には109軒にも上る民宿があります。宿泊人員は3,500人が可能です。もちろん今のままでは中身のよい悪いはあるでしょうが、周辺都市にこれだけの民宿が一体どこにあるでしょうか。こういうグルメや民宿などの地場産業にどんな政策を示していくか、ここにもっと焦点を当てていただきたいと思うんです。  第3に観光資源をつくることであります。大まかに言えば、毎年数億円以上をかけて観光資源づくりを目指すことは重要です。例えば三浦海岸は、今までも申し上げてきましたけれども、4車線化と照葉樹の植栽を進める。そして砂浜にはボードウォーク、木版を幅10メートル以上にわたって海岸に敷き詰めて、所によってはイベント広場として使えるような広さにするだけでも、海岸の多面的活用、夏だけでない活用、日本一風格にあふれた三浦海岸を創生することができると思うんです。市民も使えます。  城ヶ島については後で述べますが、年間600万の観光客、これはただならぬ数であります。これを大事にして、今来訪される観光客がさらに充足するような、今商売されている市民、業者の皆さんと具体的にかみ合えるような政策のほうが、住民や業者の皆さんにはるかにピンとくるのではないでしょうか。そういうことが必要だと考えますが、いかがですか。  2番目の質問をします。市役所をどこにつくるかということであります。  この問題については、この議会に既に陳情書も出ていて、市役所は三浦市の中央部につくるべきだというものであります。既に市と議会で三浦市庁舎整備検討会というのがつくってあります。私はその一員でありますが、検討会の論議の経過をたどりますと、今の城山の教育委員会周辺ですね、ここが有力候補として議論されてきたのは事実です。私もそれが無難な意見として議論してきました。  しかし、これまでの庁舎の歴史、これからの歴史を考えると、少々慎重にならざるを得ないんです。確かに余り角の立たない計画となると、城山が、なれといい、土地確保からも無難であるということは言うまでもないんです。しかし、これからの市役所の歴史を考えてみますと、安易に現状維持で走らせてよいだろうか、疑念が出てきます。  市役所が新たに改築されますと、ほぼ50年間耐用年数がありますから、新庁舎は今後50年の歴史を見るわけであります。残念ながら、この議場においでになる皆さんはほとんど生存されている可能性がない。まあ数人が残っていられるかどうかでありまして、うちの小林ぐらいが辛うじて残って、その次に私かどうかわかりませんが、しかし、市役所庁舎は厳然として存在しているわけですから、三浦市民の生活の拠点として活動していることは疑う余地がありません。しかも50年だけではない。さらにまたその次に市役所を改築するとなると、当然その場所が次期の市役所の予定地として拘束されることになるかもしれませんね、とすると百年の計だ。予定地として今我々が考慮しなければならない問題でもあるわけです。  ですから、すべてとは言いませんが、そういうことに耐え得るやっぱり論議の中身が必要になります。今市役所が城山にあるから城山がいいだろう、それが一番無難だということで、50年、100年を見た論議ということになるかどうか。例えば今、分散化で非常に弊害がある。急いで計画をつくる必要があるという議論もあるでしょうけれども、できた場合のこれからの50年の歴史を考えた場合、分散化の解消を急いでという議論は、もう少し我慢して議論をすべきことではないでしょうか。  これからの三浦市における市役所の役目は何か。例えば財政の心配もない、町おこしも関係ない、そういう都市があるんですよ、実際ね。そういうところは、恵まれた都市は、真ん中の公有地につくればよいではないかということで終わりになると思うんですね。しかし、ないないづくしの三浦市ではそうはいかない。市役所は単にオフィスビルではなくて、町おこしの先兵であったり、住民活動のとりでであったり、拠点でなければならない役目をとりわけ三浦市は持たされている気がします。  これからのマグロ漁業生産の展望というのは、こういうふうに50年とか100年とかということを考えますと、マグロ流通基地としての展望を確実に描くことができるかどうか、そのときに今の市場はどんな役割をしているか、これはなかなか難しい。しかし、海と三浦市との関係は消えることはない。海と市役所とのかかわり合いも検討する必要があるかもしれません。  これからの城山地域の役目は何か。住民の文化、スポーツの要求はますます強まるでしょう。これが後退することはない。三崎町でそういう要求にこたえる場所は城山をおいてありません。今のように三浦市の一番南の三崎町に置く場合、そういうことを全体として考えて検討する必要がある。だから今私はここで、どこだということは言いませんけれども、今のように三浦市の一番南の三崎町に置く場合、あるいは現在地に市役所を置く場合、こういう場合に、南は初声の住民からすればバランスが悪いという気があって当然です。  しかし、三浦市の都市計画というものを考えた場合、30平方キロですね、そういう面積ですから市役所のみではないわけです。今後一層重要なのは、社会施設、文化施設、そういうことがあろうと思いますね。南下浦には何を拠点としてつくるか、初声には何を拠点としてつくるかというふうな展望についても、市長のお考えがあればお聞かせをいただきたい。  3番目の質問をします。第9次漁港計画であります。  前回も質問しましたけれども、この図面が9次漁港計画、きょうも随分議論されました。しかし、皆さん、9次漁港計画の図面なんていうのをごらんになったかどうかわかりませんから、お持ちします。もちろんこれは全くのたたき台のたたき台だとおっしゃると思うんですね。そのとおりだと思うんです。しかし、だけれども、これがやっぱり出てきているわけですから、大変なんだと思うんですよ。これは大体──見えますか、見えるでしょう。 (「見えない、見えない」と発言する者あり) 見えない……じゃ、後でちゃんと市からいただいてゆっくり見てください。  これは、こうやって、こっちが市場ですよね。市場って、漁港ですね、三崎漁港。向こう方が城ヶ島。こうやって黒の斜線がしてあるのは埋め立てですよ、埋め立て。そして、ここは潜堤というのは、まあテトラポットみたいなものですね。潜堤ですから、いつも波がかぶっている防波堤だというふうに……。この中はハマチの蓄養だということですね。それからこっちのほうが海外の漁港です。こっちのほうが白石の港です。みんなこれもつぶしちゃう。そしてここに、ここに海外と白石の漁港を集約しよう。7万坪ですから、皆さんこっちの新港のほうを見ても、この斜線が引いてあるこの面積というのはとてつもないものだというふうに思われると思うんです。これは何といったって第9次の最大の核です。もちろんこれはたたき台ですから、修正によって変わるんだよというふうになりますけれどもね。  しかし、これ、こういうものが修正されたり、今後9次の計画というのは数年間、六、七年にわたってあるわけですから、その間にこれはやめておこうとか、そういうことだってあり得ると思うんですね。そういうものではあるけれども、何としても大体たたき台の絵がこういうものだということになりますと、これはやはりこういうものを土台にして検討するわけです。漁業者にも説明するわけです。ここが漁業者と競合していなければ問題ないわけです。  中によっては、こっちが西口ですから、西口のこんな物すごい、物すごい長大な岸壁になるわけですから、こんなになると西の波の吹き返しで、西側の吹き返しで、とてもじゃないけれども、こんな三崎の港へ入れないよという意見も既にあるわけですけれども、漁業者はですね。こういうものであるわけです。こういうものだということで9次のことを皆さん議論されて、きのうもずっとされているわけです。これはもちろん城ヶ島の埋め立てもやりました。三崎の港も埋め立てもやりました。けたが違うと思うんです。けたというほどではないけれども、これは規模が違う。  私は、なぜ埋め立てるのか全く明瞭でない。埋め立て面積が7万坪、23万平方メートルですね。歌舞の超低温冷蔵庫から海外の石黒造船のところまで真っすぐ道路を通して、その内側の白石、海外の港は全部埋め立てて、その沖に今テトラポットを含めて──テトラポットが今ありますけれども全部埋め立てて、さらにその沖に防波堤をつくって、内側にハマチの養殖場、埋立地は冷蔵庫用地、加工工場用地、下水道処理場用地などが言われていますが、こういう中身は、下水道用地なんていうのは、これは三崎のほうでやれば今後どこかにつくらなきゃならないということはわかりますけれども、その他の冷蔵庫とかそういうものについては、こういうものがどうしても必要だ、つくらなければならない根拠というのはないと私は思う。極めてずさんきわまりない計画だと思います。例えば図面で、じゃ、どこが加工用地だ、何と何が来るんだといったって、何らこたえることができないわけです。しかし、ここは地元漁業者の最大の漁場なんです。地元漁業者というのは海外だけじゃないんですよ。これを全部つぶしてハマチの養殖場にするというのでは、これは本末転倒であります。  この計画は、三浦の歴史の中でも最大の埋め立て構想です。私は海外に住んでいます。前回、ヨットハーバーのときも私は関係しました。今度はその3倍以上の計画です。しかし、私の手元には図面がありません。最近やっと見せてもらいました。きのうも図面をもらいたいと要請したが、1枚しかないと断られた。随分仕事のできない連中だなと思うんですよ、1枚を複製もできない。だから、これは私がかいたんです。漁業者が全部これで首になったり廃業するかもわからぬ。もちろんまだ先のことはありますけれどもね。にもかかわらず図面1枚オープンになっていないんです。議員もだれも見ていない。これだけでも計画の後ろめたさがわかろうというものです。私は後で議長に通して、ひとつこの図面を提出を求めたいと思う。  ここは三浦市の沿岸の──これは私、教わってきたことで、私が知っていたことじゃないんです。ヨットハーバーのときもちょっとは教えてもらいましたけれどもね。ここは三浦市の沿岸では最大の好漁場なんです。漁業者が言うんです。松輪からずうっと漁場があります。沖合いじゃないですよ、沿岸。この二町谷の沖が最大の漁場なんだ。海外の漁場というのは二町谷ですね、もぐりと見突きしか仕事をしていないと思ったら間違いなんです。漁業者はここほどすぐれた漁場はないと言うんです。これはハッタリの話じゃありません。二町谷のみでなく、初声からも、向ヶ崎のほうからも漁業者がここに集中します。5月から11月の半年以上もここはカマスの漁場で、100隻から150隻もの小釣りの船が集中します。釣り船もそうです。一般の人もここへ来ます。カマスだけではなくて、アジ、エビ、タコ、ヒラメ、メトイカ、そしてもちろん見突きのアワビ、トコブシ、サザエ、テングサ、ヒジキ、ワカメなどの好漁場。それは全部つぶれます。地元漁業者の漁場をつぶして、なぜ他県のハマチの養殖水面を、蓄養水面を確保するのか。地元漁業者は大きな怒りに憤激しているんです。妥協点は全くないというんです。  カマスの生態なんていうのはあれですけれども、生態は恐らく万から10万単位の卵を産むんです。稚魚は1メートルぐらいの浅海で成育しますね。このカマスはイワシを追って二町谷の海に来るんです。しかし、埋め立てでこの最大の漁場はつぶれますよ。完全につぶれちゃうんです。三浦はマグロの町でありますが、マグロくらい三浦市民になじみのある魚はないんだ。マグロ1匹から300万──300万ですよ──の卵が産まれるんです。300万です。これが全部成魚になれば、世界の海はマグロであふれる。残念ながらせいぜい2匹しか成魚になりません。299万9,998匹は、プランクトンや共食いや他の魚に食べられて、2匹のみが成魚になります。こういう経過、まだ実は本当に明らかにされていないんです。貴重な漁業資源のほとんどが十分に解明されていません。だから、どうすれば資源を確保するかというのは明確な答えがないんです。  藻場というのは大事ですから、藻場──藻に成育する魚は極めて有効だから藻場をつくろうなんて私なんかが言いますと、これも非常に難しいんだというんです。漁礁造成も同じだというんです。三浦市の本来の目的は漁場を確保することにあります。漁場を安易に代替できない。全くできないといってもいいんです。だから、三浦市の最大の沿岸漁場をつぶして漁業の振興もないでしょう。そういう実態について県も市も余りにも知っていないというふうにしか言いようがありません。  こういうことを言うと何もしないという感じですけれども、実はそういうふうにすれば、例えば一つは海を汚染しない、埋め立てをしない、乱獲をしない。こういうふうに言うと、本当に何もしなくてもいいんだなということになっちゃう。しかし、本当にそうすれば漁業は永遠なんです。永遠なんていう商売がこの世の中にあるか。もちろんあとは後継者の問題がありますよ、確かに老齢化しています。しかし、定年もなくて60でも70でもかわりなく十分に働けるなんていう職場は陸じゃあるか。  三浦市の海岸線の総延長は52キロだと計算している人もいますが、そのうちの80.8%が自然海岸。首都圏にはもう自然海岸が極めて限られてきました。みんな埋め立てなんですね。これはもう復元しません。中には自然海岸をわざわざつぶして、その後に人工海岸をつくるなんていうあほなことをやっている人もいます。もちろん本人はあほだと思っちゃいないんです。なぜならば、そうすれば企業の仕事になるからです。国や県の予算を消費できるからです。しかし、社会全体として見れば、何とでたらめな消費ではありませんか。  国の、県の計画は農林予算も同じだと言っていますね。林道予算では土木予算の消化のみで、計画の中身を見ると本当の林業のためになっていないと研究者は言っています。漁港予算は漁港のためという殺し文句です。実際は漁業者の首が絞まっちゃうんです。水産庁はマリノベーションなどと言っていますよ。三崎を対象にして考えているようですが、今ここで目的や概要なんて紹介する気にならぬです。全く空虚そのものです。そのあらわれが二町谷を埋める第9次の漁港計画。目の前の旺盛な漁業そのものを人為的につぶして、どんな町おこしがある。私は漁業生産活動、これはマグロもですね、それから沿岸も、目の前にあってこそ海業なんです、グルメなんです。日産座間の話が出ましたけれども、日産座間の移転よりもひどい話ではないか。こういう説得力の全くない話には、漁業者は徹底抗戦すると言っているんです。  これは人の話を引用します。前の江ノ島の水族館長で、私は会ったことがないけれども、生物学者の廣崎芳次さんという人が、SURF'90からつくられた「サーフニュース」というのがあるんだそうですね。あります、bRに載っているんです。水族館の魚は水槽内で死ぬまで収容されて飼い殺しだと言われている。近交劣化、これは遺伝の問題ですね──という問題があり、累代繁殖はできない。あれほど多くいたイルカは相模湾や駿河湾から姿を消した。乱獲、埋め立て、水質汚染などで全く異質なものによる環境破壊が進んでいるからなんです。相模湾からナメクジウオ、シャミセンガイ、ミドリヒモムシ、タコクラゲなどが、多くの種類が姿を消してしまいました。自然志向や環境問題に対する関心は高まって、いろいろなイベントや施設がつくられていますが、そのほとんどが目先の興味や集客事業に終わっています。相変わらず自然消費型の構想です。なぜもっと本質を踏まえた活動ができないのか不思議です。私の構想は、地域社会と共生する野生動物の保護育成です。おりや水槽の中で見せ物として保護育成するだけでなく、自然環境を生かした累代繁殖のできる方式です。──これはまあ水族館の問題として書いているわけですね。しかし、自然共生という理念や漁業のあるべき基本点を考える上でも、私は傾聴するべきものだと思うんです。国や県や市に欠けているのは、こういう基本的な観点だと思う。その点についてひとつお答えいただきたい。  4番目に白秋記念会館について質問します。  以前に私は、白秋会館は市の責任でつくり直すべきだと考えましたけれども、市も真剣に対応されて、地元関係者を初めとして調査研究委員会ができ検討されているところであります。今までの議論の中身をお聞きしますと、資料の点や場所のことでも苦労されて検討しているとお聞きします。場所は面積が確保できればこしたことはないんですが、非常に狭い面積ですから、位置も変えなければと考えられているようです。また、内容の問題でも大変苦労の要るところだと思います。  特に北原白秋については、三浦市内の割合多くの人が柳川市を視察されている。そこには物すごい立派な白秋の記念会館がありますね。それに比べてどうかという感じを持つのはやむを得ません。充実した内容にするには資料の収集は大変なことだと察します。  教育委員会の内部的な検討でも、三浦市のゆかりの文化人として、白秋のほかに、俳句では松本たかし、田辺大愚、角川源義氏、短歌では宮柊二、美術で岩村透、北村四海など挙げられています。しかし、これで充実した会館として多くの人の興味を引きつけるかという点では、疑問がないとは言えません。  年間250万ぐらいですか、城ヶ島を訪れます。城ヶ島は周囲4キロの小さい島です。しかし、よくお客さんが来ます。四季を問わずに来ます。本当に歩いているお客さんに思わずお礼が言いたくなるくらい、お客さんが来るんです。みんな市長の余りお好きでない日帰りのお客さんです。これは地理的条件からいっても当然やむを得ない。しかし、このお客さんが満足すること、これが県と市と地元の関係者の責任です。それもお客さんに安易に迎合するのではなくて、城ヶ島の持つ深い魅力を知ってもらって、満足してもらうかが大事です。こういうことはもう既に常識以前です。  城ヶ島の持つ最大の魅力はやはり自然でありまして、海、魚、ウミウ、クマゼミなどの自然と生物です。しかし、それだけが自然ではありませんで、地質とか、相模湾を取り巻く地球科学のおもしろさは今後一層注目度を高めるでしょう。何しろ地球の三つのプレートの回合点は城ケ島のはるか沖合いにありまして、プレートが移動しておって、地震などの地殻変動の原因となっています。そこには深海生物、例えばシロウリガイなどがこれからの科学の究明を持っています。城ヶ島はそういう環境にある。  また、中世の歴史はもちろんのことですが、自由民権運動も関係しておりまして、文学もそのとおり、民俗資料、漁具資料も豊富です。『目で見る三浦市史』というのがありまして大変役に立ちまして、再刊の話もあります。三崎町の自由民権運動というのは、神奈川県内でも国会開設運動でも先駆的な役割を果たしたんです。100年前のことですがね。内海先生のご健在のころは、学問的にも焦点が当たっていませんでした。今日では三崎町と城ヶ島の自由民権運動の役割などは非常に貴重なものであります。  最近出た本では、『神奈川の自然を訪ねて』という地質の本を見ますと、城ヶ島には1000万年の間の地層の隆起、沈降、褶曲、断層などの地殻変動のドラマが見られて、半日から1日かけて見学する価値があるといって紹介しています。また、照葉樹林や海浜植物、ウミウなどを紹介して、何度来ても飽きることがない小島が城ヶ島だとこの本で紹介しています。  そうすると、城ヶ島の入り口に、白秋を初めとして、こんな豊富な城ヶ島のすべてを紹介する資料館が必要ではないでしょうか。訪れる人も、三浦市民も知らないことがたくさんあります。さらに新しい景観をつくろうとすれば、城ヶ島くらいふさわしい場所はほかにありません。海を背景とした公立彫刻公園をつくればピカ一だと思うんですね。議会が提案した「花と樹木の提言」、城ヶ島に具体化すれば、城ヶ島は首都圏国民のオアシスになるでしょう。間違いありません。城ヶ島は極めてグレードが高くなって、訪れる人は大きな満足をするでしょう。これから観光は、景観のみでなく文化的な充足度をますます求められてきます。城ヶ島は小さい島ですが、極めて貴重です。この小さい島に施設をつくるとすれば、やはり慎重に中身を検討して、建物自然や全体との調和を図る必要があります。調査研究委員会には、自然科学者や、景観についての専門家も含めて根本的に検討する必要があると思いますが、いかがでしょうか。  以上で1回目の質問を終わります。 ○議長(木村玄徳君)  市長。            〔市長 久野隆作君 登壇〕 ○市長(久野隆作君)  20番議員のご質問にお答えしたいと思います。  これは初めから、しろものだと決めつけられるともう議論にならないと思いますので、どうかひとつ梅澤提案も少しじっくり読んでいただきたいと思うわけでございまして、それから今フィッシャーマンズウォーフ構想も、決して私のほうは、地元の住民の皆さん、業者の皆さんと話し合いができないどころか、どんどんやっております。期待感も高まっておりますし、提案もございますし、この間も海業の産直協議会等をやったときにも、20番議員さんのご生家であります魚栄さんのご子息もおいでになっておりまして、盛んにフィッシャーマンズウォーフをどうつくったらいいかというふうな議論にも参加していただいて、夜遅くまでやり合いました。  そういう意味で決してこのフィッシャーマンズウォーフ、私も単なる欧米、特にアメリカのフィッシャーマンズウォーフのコピーをつくるというつもりもございません。日本でも随分コピーはできました。さまざまなところでフィッシャーマンズウォーフと称するものはできておりますが、本当に日本の漁港エリアで、水産庁が管理するエリアでフィッシャーマンズウォーフはまだできていないわけでございますから、それだけに、このフィッシャーマンズウォーフというコンセプトでどんなものをつくるかということについては、梅澤さんとも相当突っ込んで議論もいたしておりますし、梅澤氏も、その意味で水産庁とぴったりくっついて、水産庁を取り込んで、今準備に入っているわけでございます。水産庁の港に、漁民が本当に長年生きてきた、その歴史を持つ町だからこそ、本当の意味で漁民波止場をつくらなくちゃいけない。私はこの信念でいきたいと思っておりますので、生産地主義も私の考えていることでございますから、それ以外のコピーをつくる必要はないわけでございます。  私はこの間も市内で、別な場所でも構想についてお話しさせていただきました。この間、市政モニターの会でも、皆さんに、市民にもお話し申し上げました。マグロ漁業は私は大好きなんで、マグロ漁業がどんなふうにして七つの海で活躍しているかなんていう情報をもっともっと消費者に知らせなきゃいけない。そういう映像館をつくりたい、そんなことはできないかということも提案しているけれども、これはなかなか大変だということで、この海のミュージアムなどの提案も全部そういうことも含めて、これからどんなものを、どんな金でできるか、本当にできるのかできないのか、まことに本当、一番これがきつい話でございますから、これはSURFの経験からいっても、私などの少ない経験で、マグロ漁業がダイナミックな、150キロも海の中に縄を打って、本当に男の中の男の闘いでマグロをとってくる、そういう現場などももっと消費者に知らせる必要があるというふうなこともお話ししているわけでございます。皆さんも大賛成をしていただいているわけです。  ただ、これをつくるその手法が問題でございまして、どういう技術で、どんな資本で、投資を起こす際の財源をどこから持ってくるか。これは水産庁とも相談したいし、県とも応援していただきたいし、できた後の運営をどうするかなども含めて、今梅澤さんもいろいろと考えてくれています。コンベンションホールなどもそのとおりでございまして、いろんなイベントができるようにするというふうなことも考えておるわけです。  それから、ニチレイさんがあれだけの土地を持っていらっしゃいます。  おけ屋街の皆さんともよくお話をさせていただいております。ニチレイさんはホテルをやりたいと言っているわけです。なるほど亀田さんのご勉強では、ホテルはもう要らねえだろうと。みんなパンクしてるじゃないか。そう見ちゃえば全部そうです、全部そうでございます。MM21もホテルは余り出しているんじゃないかと見て、否定的に見れば全部見えると思いますが、ニチレイさんがどんなふうにこれをまとめ切れるかどうか、これは大勝負でございまして、私にもまだわからないところがございますが、ニチレイは内々ホテルをやってみたい、それにはやっぱり高さが欲しいと。どうせやるからにはいいかげんなことはやりたくないという提案も来ておりまして、そういう意味で今県市合同で、あのエリアをどんなふうに土地利用を見直していくか。準工業地帯として容積率200%のものをどういうふうにしていくかというような合同研究会もさせていただいているわけです。  私、やっぱりニチレイさんにも投資を起こさせたほうがいいと思っているわけです。これは民宿とは違う意味でやっぱりあっていいわけでございまして、この間も三浦海岸の民宿組合長、マホロバで新年会をやられました。民宿組合の組合長はこう言っています。「組合長、きょうはマホロバで新年会ですか」。やっぱり組合でもちょっと問題になったそうです。「マホロバで新年会かよ」「いいや、敵前に乗り込むんだ。彼らのやっているのを見ようじゃないか」、こうおっしゃっていました。私も賛成でございますから、新年会のあいさつで私もそう申し上げました。皆さんでよく見よう、これに負けないような民宿をつくろう。やっぱり客種も違うんだし、層も違うんだし、呼び方はあるんだ。これが三浦海岸民宿組合の組合長の行動ですし、私も大変好きなんでございますが、そういう意味で地元の宿屋や、地元の民宿や、これをだめにするためにやるんじゃない。相乗効果としてどういうふうにできることが本当にできるかということを考えれば、道はあるだろうというふうに思っております。  ニチレイさんがそういう提案をしてきて、ニチレイは帝国ホテル、今度の京都ホテルなども社長がニチレイから出ておりますから、ニチレイとしてはあの物件をホテルで生かしたいという内々の提案でございますから、これらもまじめにどういうふうにやっていくかということを考えてまいりたいと思うわけでございます。  高層化の問題も市民には賛成者もかなりいます。もちろん亀田さんは否定的でいらっしゃいますが、灯台をつくろうと、新しい灯台をつくろうというふうなことで賛成者も結構います。あれはなかなかいいよという声もかなりございまして、もちろん、あんなものはだめだという人もいらっしゃると思うんですが、大いにご議論を願いたいと思うわけでございます。  議会でも下町研究会等で大いに議論をしていただき、そして産直センターも今、これで朝市の施設をつくるわけでございますが、この間も各団体みんな集まっていただきました。相当期待感を持っています。そして本当に観光客を中心にした産直センターをどうつくるか。魚だけじゃなくて、もう野菜も入れていく、花も入れていく、そういうことも含めてみんなもう反対者はいません。魚屋の小売屋組合の方の代表もみんなおいでいただいて、とにかくこのフィッシャーマンズウォーフに出るか出ないか、我々も真剣に考えよう。  そしてそれを拠点にして下町の商店街にどうみんなが出かけていくか、そういうことも考えようじゃないかというようなお話し合いも結構進んできておりますので、どうかひとつ、20番議員にもどんどんご提案をいただきまして、これは余りよくない、これはいい、これはいける、これはこうしよう、ああしよう。希望としてはたくさん私も夢は持っておりますが、梅澤も一生懸命そのように取り組んでおります。  3月29日もそういう意味でアトバイザー会議を開きましてシンポジウムを開く予定でございますけれども、これからまだまだいろんな議論を、地元の住民、地元の業者の皆さん、市民レベルでもやると同時に、さまざまないろんな立場からも提案も出てくるだろうと思います。  この間も市内のマリンスポーツ連盟が今度できまして、マリーナをやっている方とか、マリンスポーツをやっている方たちの連盟ができました。この人たちが一生懸命仕掛けてくれまして、加山雄三を呼びまして海のシンポジウムをやらせていただいたわけです。これは漁業者も出ていただきました。新しく三浦に住んでくださった方も出ていただきました。そして三浦半島のこの自然海岸及び三浦半島の持っている海のすばらしさについても、生産者とは違った立場からも、生活者の立場からも提案もあるわけでございます、期待もあるわけでございます。これらをひとつ総合的に見てやっていただきたい。  生産地主義ということは、決して生活者を排斥しないということであります。海洋レクリエーションやマリンスポーツを排斥しない。そういう狭い思想ではなく、やはりみんなで共存共栄していく、共生していくという思想でひとつ見てやっていただきたいわけでございます。  もちろんこれは大正年間からいろんな埋め立てをやってまいりましたから、自然海岸も漁港ですら破壊をしてきたわけでございますから、この復活なども含めて、自然海岸の復活なども含めて、ちゃんとしたものをやっていかなきゃいけないということもよくわかっておりますので、どうかひとつ、そのように梅澤と──梅澤にも会っていただきまして、ひとつ大いに議論をしていただいて、梅澤ならば相当けちをつけていただいても結構でございます。  梅澤がなぜこういう構想にしたかという思想もあるわけでございまして、あれだけ高いものをなぜ構想したかということも私も聞いております。ピア39というサンフランシスコのフィッシャーマンズウォーフは非常に低いんですね。亀田さんが見ていただいても大変、ああ、これならいいなというやつがあるかもしれませんが、それには商業文化だとか、文化が伴わないとなかなかああいうものはできないということも彼はよくわかっておりまして、しかも1階部分は水揚げでとっておくわけでございますから、そういうことを含めてやりますと、かなり大きなものを仕掛けないと、あそこはなかなかうまくいかないんじゃないかというような、そういう基本的な考えもございまして、梅澤自身もいろんな提案をしたかったそうでございますが、あのような提案をさせていただいたということですから、彼も相当考えて、世界を見ている男でございますから、三浦で何をやれば世界的にアピールするかという視点でも考えておりますので、どうかひとつ梅澤を嫌わずにおつき合いをいただいて大いに討議を深めていただきたいと思う次第でございます。  それから2番目は役所の問題でございますが、役所はただ単にオフィス、事務所をつくるわけではないということでございまして、そのとおりだろうと思います。そこで今議会で検討委員会も置いていただきまして、議長さんを中心に皆さんで各派の代表にお集まりいただき、ご調整もいただいております。私はどうしてもこれはやっていただく必要があるというのは、やはりすぐれて役所というのは、まず幾つかの視点で見ておかなければならないというふうに思っておるわけでございます。  私は、四つの基準でこれは討議を起こしていくべきだというふうに今考えております。一つは、やっぱりコミュニティセンターとして、市民の一番シンボルでもあるし、シティーホールとして市民が集まっていただく心のよりどころにもなるところでございますから、このコミュニティセンターとしての、市民のシンボルとしてのシティーホールというようなことで考えますと、ただ単に事務所でないということはよくわかっているわけでございますから、その位置でどこがいいのかということでございます。  この間、陳情を受けた初声地区の皆さんにしてみれば、これは合併当時からの流れも踏まえて、こういう歴史的な経緯もありますが、現在のお気持ちとしても、シンボルとしてならば真ん中に持ってきてほしいな。どの地域の住民もそこへ行けるようなセンターとしての、コミュニケーションとして一番やりやすい真ん中にしてほしいなという思いも恐らくあろうと思うわけでございます。そういう意味で、まずコミュニティのセンターとして、市民の象徴的なシンボルとして、市民が寄り集う非常に重要なスペースとしてどこがいいのかということをまずご議論いただくことが第一かと思うわけでございます。  理想を言えばここだというのは幾つでも描けると思います。しかし、2番目に重要なことはやっぱり土地の取得の問題でございますから、土地の取得が現実的にどの程度優位性を持っているかというようなことも含めて、ご議論をいただかなきゃならぬかなというふうに思っておるわけでございます。じゃ、土地の取得はどこで本当にできるか。中央でやったら、どの辺で本当にどのぐらいのところにどういうふうにやれるのか。その中で城山地区ならこの有効な土地を使えるなということで、検討会でもかなりご議論も重ねられてきた。そういう経緯もございますから、この城山地区で手がたくまとめたほうがいいよというご議論は、やはりこの地面の問題を中心にお考えいただいてきたというふうに思うわけでございます。そして今あるこの現状ならいいのかというのが、やっぱり城山地区でやろうという一つの考え方に相なろうかと思うわけでございます。  3番目はやっぱり財政論でございまして、やっぱり50億からの投資になります。私などは思い切って言わせていただきますと、これは先ほどからも申し上げておりますとおり、さまざまな公共施設をやらなきゃいけないわけですから、庁舎だけではない。庁舎の金なんかとても出ないんじゃないかと市長就任以来思っておりました。ついこの間まで思っておりました。財政当局に話を聞きますと、いろんな工夫をして何とか積み立てをやってなんていう話がありまして、よくそんな話が出てきたなと。私などはもうこれは根っから全然手法の違う仕方で、思い切って言わせていただきますと、民間手法で建てちゃって、それを長期で買い戻していくなんていうことができないだろうかなんていうふうなことも含めて、フィッシャーマンズウォーフに持っていっちゃったほうがいいんじゃないか。
     ニチレイは恐らくデベロッパーと組んでホテルもやりたいと言っているんだから、こういう民間で──これはカナダ大使館がそういう方式で青山に大使館をつくっちゃった例がございまして、ドーンとつくった中で大使館を民活でつくった例がございますので、そんなことが許されるかどうかわかりませんが、長期的にはそういうことも含めて考えれば、フィッシャーマンズエリアならできるかなということも実際まじめに考えたこともございます。現在も考えています。ですから、金のどんな用意の仕方で、どんなことをしなければ本当にできるかできないかということを相当検討しなきゃいけないというふうに思っておるわけでございます。  それから、4番目はやっぱりタイミングの問題でございます。これは、ここへきまして分散してみてよくわかりました。私どもも、議会の皆様方におかれましても大変ご不便も来していますし、市民的にも分散していることの弊害も出てきております。したがいまして、10年も20年も先にいってじゃなきゃ建設できないということではどうなのかという問題も出てまいります。近々にやはり具体的にやる。タイミングをどう見据えるか。このぐらいの四つの基準をまじめに照らし合わせながら、中央がいいのか、城山がいいのか、事によると思い切ってシンボル的なものならば下のほうがいい、あるいは財政論からいっても下がいいというような議論もあろうかと思いますので、あるいはその他もあってもいいわけでございます。  場所は幾つか挙げていただいてもよろしいと思いますが、私どものほうと検討会のほうとでよく意見交換をさせていただき、今回は初声地区の区長会の皆さんもご陳情いただきましたから、これは検討会のみならず、区長会等ともお諮り合いをしながら、まずコミュニティセンターってどこが理想なんだろうな。例えば中央へ持っていった場合は、恐らく三崎支所も置かなきゃなりませんから、1本庁3分所みたいな形になるかと思います。そういうことも含めてコミュニティセンター論もちゃんとやらなきゃなりませんし、土地の取得の問題からも迫らなきゃなりませんし、財源の面から、財政的な財政力の面からどうするかという問題、そして投資タイミングの問題、この四つの基準で大いに、少し短時間の間にご議論もさせていただきながら、これをまじめにやっていけば、大体ここかなというのが落ちついてくるのかなというふうに存じ上げるわけでございます。  その場合にどういうことが一番大事かというのは、やっぱり中央論は絶対やっていただかなきゃいけないと思っております。今度は陳情も出ておりますけれども、歴史的な経緯もございますので、この中央論をどう取り扱うか。本当に中央でやるのかやらないのか。ここのところを一つ通り抜けませんと、初声、南下浦の住民の皆さんや地域の皆さんのご理解なしには、この案はまとまってまいらない。もし中央がだめだとしてもですね。中央でいければ、これはまた問題はございませんけれども、どうしてもこれは一つくぐり抜けなければならない問題でございます。  あとは土地の利用の問題でございますから、先ほど20番議員さんがおっしゃったように、城山地区は体育、文化のエリアでむしろ使ったほうがいいじゃないかというご議論もあろうと思いますから、土地の取得をめぐって、そうした中央論、城山論、その他の論も含めて、何カ所でも結構でございますが、大いに四つの基準で議論をしてみる必要があろうかと思っておるところでございます。私も考えます。私も意見を述べさせていただきたいと存じ上げておりますが、庁内でもそういう中で意思統一をしていかなきゃならぬわけでございます。そういうことをひとつ含めまして、ご議論をさせていただきたいと思います。  今、社会、文化、体育を中心とした社会施設をどういうふうに考えているかということでは、私は体育に関してはかなり具体的に決定をさせていただいてきたわけです。一つは総合グラウンドを初声に置かせていただくということと、総合体育館を初声に置かせていただくということは、ある程度方向づけを出させていただいてきておるわけでございますから、あと文化会館と、この庁舎と、それから中央図書館、これらをどうするかというような問題。別枠では病院をどこにするかというような問題、こういう大きなものをどの辺に考えていくかということが非常に重要になってくると思っておりますが、個人的には今、庁舎の問題をどうするか、文化会館の問題をどうするか。この文化会館も真ん中がいい、北側のほうがいいという説もあるでしょうし、逆にいうとフィッシャーマンズウォーフの中がいい。シドニーのオペラハウスみたいな、あそこへ持っていけという人もいるわけです。いろんな議論があってもよろしいかとも思いますし、何ともこれらも含めてご議論をしてまいらなきゃならない。  中央図書館なんかのいい図書館は、私はどうしても下浦に持っていかなきゃいけないなと。それはもう利用の頻度からいっても、下浦に一応図書館のいいのを一つつくらなくちゃいけないなという気持ちも個人的には持っておりますが、そういうものもどこかで議会の皆さんと、どこでどういうふうに調整するか、庁舎、文化会館、中央図書館、こういうもののご調整をどこかの場でやはりご議論をさせていただきたいというふうに思っておる次第でございます。  これは第3次総合計画のときにも、そういうご議論を議会にぜひお願いしたいということを申し述べてきたつもりでございます。そういう意味でいよいよこれが投資段階に至りますと一層具体化されてまいらなきゃならぬわけでございますので、そういう意味でのご指摘のとおり文化や体育あるいは社会施設についてどういう配置にしていくか、その中で庁舎をどうするかということも連関して考えなきゃいけないということは同感でございます。  第9次漁港整備計画でございます。  これは本当につらい答弁に相なろうかと存じ上げます。私もこの間、二町谷の漁協へ行きまして、漁業者ともお会いしました。亀田さんがおっしゃっているようなことも言われました。私もお願いいたしました。何が来るかわからないといいますか、今私どもは、どのくらいの地面が要るかも真摯に大体集めさせていただいています。冷蔵庫用地はどのぐらい必要なのか、加工用地はどのぐらい必要なのか、それぞれの水産関連団体からもご希望をとらせていただいております。  ハマチはおれたちには関係ないというのも本当でございましょう。あれは三重県漁連、香川県漁連がやっているのであって、こっちは関係ないよというのも、これも先ほど私が、きのうからもご答弁で申し上げておりますが、いみじくもこれはよその漁業者、これはあくまでおかもんが考えたものでございますから、全部おかもん発想でそういうものを組み立てて、二町谷にああいう、もし用地を確保したらああいう絵になりますよというのが東部がかいた絵でございまして、私も初めてこの間、二町谷の漁協のところで見させていただきまして、東部も何枚かかいているそうでございますが、二町谷の組合で見た絵が、さっきの亀田さんが多分持っていらっしゃった絵だと存じ上げます。私もあれには異論はあるんです。こうしたほうがいい、ああしたほうがいい。これも二町谷の組合、役員会でも、こうしたほうがいい、ああしたほうがいい、即座に意見も出ました。  しかし、とにかく何らかの形であのハマチをどうしたらいいかということを考えざるを得ない。それから将来の遠洋漁業のマグロ流通を考えても一定のものは欲しい、これも本当のところでございます。城ヶ島のお話も出ましたが、城ヶ島をもう少し自然に返すためにも、それから産業立地からいっても、あの城ヶ島の加工団地などはむしろこちら側に移させていただいて西海岸線と連結したい。これはみんなおかもんの産業政策でございますから、漁業者を犠牲にしては話にならぬと言われちゃいますと、これは本当に何とも言えません。本当につらいところでございますが、漁業者の方々とも何とかその辺をお話しさせていただきながら、渡りをつけさせていただけないかというのが私どもの偽らざるところでございまして、この間も、とにかくおかもんの発想なんだから、おかもんの発想をどうしてもやりたいなら、さまざまなことで我々のことも考えろという意味のこともおっしゃられたわけでございます。  どうしてもこの計画がだめだということになりますと、それでは我々は何をやったらいいかということもぜひお教えいただきたいわけでございます。確かに学者先生や、いろんな自然共生について大変重要な発言をされている研究者もいらっしゃいます。ですから、経済をおこし、この地球上の自然を破壊してきたのが人類の歴史でございますから、それが全部だめだと言ってしまえば、これはしょうがないことなんでございますが、しかし、この発展があってやはり人間も幸せになったことも事実でございます。しかし、それにおごって地球環境や地球の自然を傷め尽くすのは、これもいけないということも、20世紀の歴史から今我々は学んでいる最中でもあろうかと存じ上げます。  やっぱり私も、工業で漁業がだめになった。ヨットが嫌いだった理由もそれでございますが、でも、この工業があって初めてこのグルメもおこり、漁業の生産の終結点である流通もおこっているわけでございまして、不思議なものでございまして、悪であるはずの開発、工業が栄えたことによって経済がおこり、みんなが幸せになり、それに向かって実は漁業も一定の営みができているという、この皮肉を我々はどう解釈するかということをいつも考えながら、実はこの9次計画も提案させていただいております。  つらいことでございまして、二町谷の漁協でも、「市長、とにかく下水道もいいけどもよ、じゃ、下水道をもしやるなら、魚市場を壊すなら、そこでやったらどうだ」まで言われました。「今の魚市場のところで下水道をやっちゃったらどうだ。埋め立てなんかやるな。漁場をつぶしてまで下水道なんかやるな」、こう言われました。つらいことです。フィッシャーマンズをつくらずに、あそこでなるほど下水道事業をやればできるかなと、私はそのとき、お聞きしたとき、うーんとうなりまして、「うーん、そうですね」。そのときは、あそこでフィッシャーマンズをやりたいなんてとても言えませんでした、正直言いましてですね。二町谷の組合でそんな経験もさせていただきながら、実は、下水道計画をあの中に入れさせていただけないでしょうかというようなことを申し上げてきたわけでございます。  お怒りになる皆さんのお気持ちもよくわかりますし、どうしていったらいいのか。目の前の旺盛な漁業をつぶして何が海業だと言われちゃえば、もう私も言いようがございませんが、ぜひひとつ第9次計画についてお話し合いの場を、私も出てまいりますので、海外地区の皆さんとも、私も出ていって、おしかりを受けながら、何とか、じゃこのぐらい、この程度、ここではいいぞというようなことができるかどうかもひとつ尋ねさせていただけたらというふうに感じておるところでございます。  大変、20番議員さん、利用者のお立場に立って、海外地区の根づきの皆さん初め、釣り漁業、いろんな方々と方向性もいただき、骨の髄まで漁業者の本当の気持ちもわかっていらっしゃる方でございますから、おかもんの発想でこんな計画を持ち出すこと自体が不見識かと存じますけれども、これは本市の最後のまちづくりの埋め立てだというふうにもお考えいただきまして、このおかもんの計画をどうかひとつご説明させていただき、ご承認をいただけますようにご助力をお願いしたいと、私のほうからもひとつ心からお願いを申し上げたいと存じ上げる次第でございます。  白秋会館の構想でございますが、今一生懸命、教育長のほうでもやってくださっております。教育委員会のほうでも本格的にこれから研究に入るわけでございます。ご指摘のように歴史的な資源、地質の資源、自然資源、さまざまございますし、漁業の文化の資源もあるわけでございますから、いろんな展示もできると思います。白秋会館だからといって白秋だけの問題ではなくして、さまざまな展示ができる。いろんな方々にそういう新しい学習の場としても、また観光の資源として見ていただいても喜んでいただけるようなものもつくることも非常に大事かと思うわけでございまして、今教育委員会のほうもそういう意味で広いコンセプトで当たりたいということです。しかし、文学は文学の路線もありますので、今県のほうともよく相談をしてくださっておりますので、具体的には教育長のほうからお答えいたすことになろうかと存じ上げますので、場所等どんな構想にするか、その研究に当たってはどういう構想でいくかは、ご意見も含めて今後十分に考えてまいりたいと思います。  いずれにしましても、城ヶ島の総合的な、城ヶ島をどうしていくんだと。観光とああいう工業、造船工業もございます、水産加工業もございます。ああいう混在をどうやっぱり上手に整理しながら、21世紀に耐える、いい、皆さんが喜んでいただける──私は日帰りを嫌っているわけじゃないんですよ。日帰りの方もおいでいただいてもいいんですが、やっぱりこれからは泊まっていただく方も重視しましょうよと言っているんですから、極端から極端はいけないと思っております。日帰りだけじゃなきゃだめだとも思いませんし、いいホテルもあってもいいと思います、いい民宿があってもいいと思います、いいペンションがあってもいいと思います。お泊まりいただく客もふやそうじゃないかと申し上げているんでありまして、また楽しみ方もいろいろございますから、いろいろな方法でやる方法があるわけでございます。  フィッシャーマンズウォーフの構想の中でも、東京大学の臨海実験所の所長さんともお話ししておりますと、もしいいホテルができて、いいコンベンションができたら、我々学会も開きたい。「必ず市長、学会開くよ」、こんな提案だって来ているわけでございます。  ですから、決して全部、何か梅澤流のバタ臭い海洋レクリエーションのセンターにしようというんじゃないのでありまして、加山雄三路線だけでやろうというんじゃないんで、さまざまな人々が、さまざまな文化的な、あるいは芸能的な、そういう学術的ないろんなことの提案があっていいわけでございます。多様なんでございますから、さまざまに集える場所をやっぱりあちこちにつくるということが非常に大事かと存じ上げます。  城ヶ島の活用もそうでございまして、一つの価値観だけで私はやってはいけないと思っています。さまざまな価値観、さまざまな提案をやはり取り入れながらやっていけば、この自然海岸を逆に生かすこともできるわけでございますし、手を加えることによって、さらに自然の価値もふえる場合もございます。  実はこの平成4年度、海の環境についての調査もやっていただきまして、東京水産大学の学長さん初め皆さんにも一生懸命、実はこの9次計画の内容などもお話ししながら、自然海岸をつぶした分をどこでふやすか、そういうことが生態系とどういうふうに結びつくかなんていうこともやっていただいております。そんなものはしろものだ、話にならないと言われちゃうと、これも何にも言いようがないのでございますが、どうかひとつそんなことで、今、自然共生都市の理念を生かしながらやってまいろうかと思っておりますので、ウォーターフロントも、私自身、決して横浜のまねをするつもりは断じてございません。断じてございませんけれども、しかし、必要なホテルはやっぱりやろう、プリンスホテルもやってもらおう。プリンスホテルも、この間も来ていただいた中で、やっぱり自然環境のいい中でホテルもやらせていただこうということを申し上げました。いい林をふやし、いい林の中にいいリゾートホテルがあってもいいじゃないかと思っておりますので、大資本の誘致も私としてはやらせていただきます。これはどうしてもやったほうがいいというふうに思っておりますので、その辺をひとつご理解賜りながら、ご調整をいただき、ご提案もいただきたいと存じ上げる次第でございます。  以上でございます。 ○議長(木村玄徳君)  教育長。           〔教育長 高木 勇君 登壇〕 ○教育長(高木 勇君)  20番議員さんの白秋記念会館に関するご質問につきまして市長から答弁ございましたけれども、私のほうからは平成5年度の取り組みにつきましてお答えをさせていただきたいというふうに存じます。  平成4年度はご指摘いただきましたとおり白秋記念会館に関します調査研究委員会を設置させていただきまして、そして建設に向けての地元及び関係団体に対する協力を求める。あるいは牧水記念館のような、そういう他の記念館の資料収集等をさせていただきました。あわせて建設の意思表示をさせていただきました。  平成5年度に入りまして、この調査研究委員会を基本構想委員会というふうに発展、改組させていただきまして、例えば県立近代、文学館の専門家をお招きして委員に入っていただく等々、有識者によってこの基本構想委員会を組織させて、どういう内容を盛り込むかと。先ほどご提起いただきましたような一番問題がそこにあるわけでございますが、それを含めて規模、構造等ハード面。また、私自身も白秋の資料の目録作成がまず第1番の一番大きな仕事であろうというふうに認識しているわけでございまして、これに取り組みたい。また、白秋以外の市ゆかりの文学者、先ほど名前を列挙していただきましたけれども、そういったような方の扱いをどうするのか、どう位置づけていくのか。あるいは名称、それから維持管理等のソフト面を含めてご提言をいただきたいというふうな考え方でもって、平成5年度は進めてまいりたいというふうに今考えているわけでございます。  同時に建設場所が一番問題になるわけでございますけれども、これにつきましては市長からもご答弁申し上げましたような城ヶ島総合整備計画構想、これを基本にいたしまして、県あるいは市、関係機関それぞれのご協議を進めていただきながら、構想委員会との整合性を取り計らってまいりたいというふうに考えて進めさせていただいているところでございます。  教育委員会といたしましては、総合体育館、そしてこの北原白秋記念会館を本格的な施設という認識をさせていただいております。より高質な本格的な施設を目指したいというふうに考えているところでございますが、ご指摘いただきましたように城ヶ島をいかにアピールするか。あるいは海を背景とした自然との調和をどうするのか。そういう内容を含めて魅力ある施設づくりを目指して慎重に検討せよという先ほどのご指摘につきましては、構想委員会に反映させていただくよう努力をさせていただきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(木村玄徳君)  20番。           〔20番 亀田 栄君 登壇〕 ○20番(亀田 栄君)  簡単に2回目を質問したいと思います。  1点目の梅澤さんの私も、しろもの、しろものなんて言ったから、口が悪いからそういうふうに聞こえたかも──私だって一生懸命読んだんですよ。だけれども市長が言うような、梅澤さんが本当に中身をよく、先のことまでよく検討して書かれているんですよというふうにはなかなか感じない。これは私だって結構我慢して読むほうだね。皆さんもぜひ読んでいただきたい。だから、ちゃんと私だって評価するところは、博物館のところはまあまあ書かれているよと。でも、こんな程度の博物館で果たしていいのかというふうに私は言っているんですよ。  いや、本当にこれから──どこでも今水族館ですね。みんなトンネル式で上が見えるように。沖縄の水族館も、これは日本一だなんて言っていましたけれども、それだって日本一でなくなってしまうかもしれませんね。しかし、ああいうふうにだけ争っていると、やっぱりさっき引用した、魚という生物をああいうふうにだけ見ることが本当なのかなという議論だって出てくるわけ。つまり、博物館というのはそういう中身を本当に問われていると思うんですね。  私なんかも箱根で自然博物館なんてありまして、地殻変動のいろんな、そういうことをやっています。非常に規模は小さいものです。でも、この首都圏の中でこうやってずうっと東京湾、本当に物すごいと思うんですよ、フィッシャーマンズウォーフとかウォーターフロント計画というのはね。猫もしゃくしも……。  市長は横浜のまねなんかしないと、私は本当に心強いと思いますよ。しかし、実際の集客の能力や規模なんかからいったら、やっぱり資本の力といいますか、金の力でけた外れのものをつくるわけなんです。ですから、ホテルだって私、一概に否定しませんよ。横浜のパシフィコ何とかなんていうやつは、もう来年か再来年までいっぱいだなんていうことを言っているわけですから。  ですけれども、やはり三浦でフィッシャーマンズウォーフをつくるとしたらば、本当に個性があって、それも貧乏たらしい個性じゃなくて、本当に豊かな個性があって、中身があるというものでつくりませんと、ただ一つ言えるのは、ここは漁業のバックボーンがあるということが、これは横浜でもどこでもまねができない重大な要素なんですね。  ですから、前の公園の下なんかも埋めないでおく必要があるとか、もうああいうところでいろんな工夫をしてやっぱりやっていく必要がある中で、ああいう調査を拝見して、高くしたほうがいいという構想は、そういうちゃちなものでなくて梅澤さんがお持ちですよとおっしゃれば、私なんかもお会いして教えていただきたいというふうに思いますけれどもね。  しかし、私なんかもあの周辺でずうっと生まれてから住んでいるわけですから、ずうっとね。ああいう中で本当にそういうものが合致するかどうか。どこからも視認ができるなんていったって、下町自体が一番水平線のところにあるわけですからね。そうすると山を越えれば視認できませんよ。確かに47階ぐらい建てれば視認できますよ。そういうものと本当に周辺とが合うかどうかというふうなことについて、私は文化的な質まで含めた構想をお持ちだと、文化的な質も含めたというんだったら会ってお聞きしたいと思いますが、ああいう中には、あの調査の中には私はそういうふうには感じられないからね。ですから、まだまだこれからのことだなと思うけれども、幾つかの問題点を持ってお話をしたわけです。  ですから博物館なんか、4,000平米の規模というのは果たして──そこまで私もいろいろ見ていませんからあれですけれども、本当に博物館一つをとっても、今これからいろんなことが出てくる中で、長期間にわたって飽きられないで満足して見ごたえがあるということについては本当に検討しなくてはいけないし、あの程度でいいのかなというふうに思って言っているわけなんです。  これはこれからのことがたくさんあるわけですから、私もいろんな人の意見を聞いているわけです。私の意見の聞く範囲というのは市長に比べればはるかに狭い、非常に偏ったものであるわけですけれども、しかし、なかなか皆さんがピンと来てそうだよというふうなことは言う人は余りいなかったな。聞くのが偏っているからでしょうけれども、でも、おれが聞いている人だって極めてやっぱり見識が高くて、力量があって、なかなかだと思うんですがね。  1点目はそういう点でこれからのことですから、我々もひとつ、団で梅澤先生と対決ではなくてね、ひとつ相互に議論したい。今後ひとつ仲介の労をお願いをしたいという点でとどめておきます。  さて、市役所のほうです。  市役所はどうしても市役所だけでなくて、さっき言われたようにいろんな施設について三浦としてどうあるべきか、どう考えるべきかということとどうしても関係してきますね。ですから、これは詳細ではなくても、全体の財政的な方向というのはどうあるかということは無関係に議論できません。そういうこともやっぱり念頭に置いているものですから、どうしても土地取得の問題で、城山とか、あるいはそういうフィッシャーマンズウォーフとの関係はどうかという議論にどうしてもなりがちなの、なってしまうんですね。  しかし、私はやっぱり市役所というのは極めて重要でありますけれども、しかし、今後市民の生活の活動の範囲というのは、そこにだけ限定しているのではなくて、文化やさまざまな生活の上で極めて豊富な活動や体験というものをやっぱりどんどん持つようになると思うんですね。そういう中でやっぱり文化会館だとか図書館だとかスポーツだとか、そういうものがやっぱり三浦市全体でどうあるか。  私なんかもプールへ泳ぎに行くなら、どうしたって横須賀へ行っちゃうわけです。ちょっと車で走らせたって行きますわね。図書館もどうしたって、三崎でなければ横須賀へ年じゅう行って横須賀のほうで借りるほうがはるかに多いということになっちゃうわけです。遠さは少しもいとわないということになるわけですね。だから端っこだっていいんだということではありませんけれども、やはり全体の施設がどうあるかということを、これは考える必要があると思いますね。  これは検討委員会のほうでも今後の緊急な課題としてやられると思いますが、その場合はやっぱり全体が庁舎だけで考えなさいよというふうになりますと、どうしても庁舎を考える場合も、庁舎だけで考えているんじゃなくて、町をおこすためにこれが何かの起爆点になるかなというふうな考え方にも立っちゃうわけですね、三浦の場合は。ですからそれと同じように、やっぱりスポーツ施設や文化施設や図書館の施設とか、場合によっては病院だとか、そういうことについても一程度の念頭に入れたものでなきゃいけない。  それも単なる抽象的な総合計画──そう抽象的とばっかりは言えませんけれどもね。でも、やっぱり今の中で財政的にどうあって、こういうものの可能性があるのかどうかということもひとつ考えていく必要があるので、そういう点で今四つの基準と言われましたけれども、私は同時に、市長が言われた全体の社会施設のあり方、構想というものも含めてやっぱり考えていく必要があると。これはさして意見の違いはないと思います。何かご意見があったら言ってもらって結構です。  三つ目に行きます。三つ目は市長もつらい議論になると。これも私のほうだって、まことに本当に、この間も市長は報告を聞かれたと思いますけれども、20人ばかりの漁業者の人が集まりまして、市の参事なんかも来てもらってやりました。それはもういかんともしがたい議論ですよ。もう、じゃ、おれたちの生活、ずっと面倒見てくれやと。首切り同様ですからね、首切りですからね。もう生活、面倒見てくれやと。おまえたちは遊んでいていいから、ちゃんとそれだけの収入、年金でやるわいと言ってくれるならばいいよという話が出ますよ、それはどうしても。  それからもちろん、実に業者という人たちは率直ですからね。その中で、ここならばしゃんめーよなんていう意見だって出るんですよ。ここならば今さらもう、それは幾らかとるやつもあるけれども、まあ大したことはないから、ここならしゃんめーよなんて。しかし、それはもう今構想の中に比べればほんの一部分ですよ。しかし、それに対しても、すぐさまそうかといっておれはやらせることは反対だ。  実に漁業者の人たちは率直ですから、なかなか組合の中とかいろんなところでは本音なんか出ませんよ。でも、そういうふうにして集まりますと、これは私が口を挟む余地がないような状態で出まして、市長もおっしゃるように、私もそこでは窮地に陥るわけですよ。何でこんなものをおまえ、させるんだみたいなものを言われているようなことですからね。  ですから、本当に漁港をつくろうというならば、本当に漁業者が今とっている、それも1人や2人ではない、10人や20人ではない、そういう漁業者が100人──100隻、150隻といったら、三浦市じゅうの本当の沿岸の船だと言っても大げさではないようなところでなくて、やっぱりされてもらうなら、だれも業者は文句も──海を壊されてもですよ、文句言わないでしょうよ。  ところが、本当はもっと生態的にいけば、本当の漁業、皆さんとっているところは、そっちのほうの関係ないと思っているところを埋め立てられることによって、ここも影響を受けるんですよというふうに解明されてくれば、やっぱり漁業者はそうはいかないけれども、何たって直截的に非常に今とっている場所というところで物を考えますからね。これはもう漁業者にとってみれば、憤激やる方ないということになるわけなんです。お願いされるほうだって困っちゃうんです。  私も本当に率直に、まあ幾らかはどうにかなるかななんていう気持ちで言っていましたけれども、そんなにここが三浦市じゅうで漁師──松輪のほうの人や金田のほうの人は集まってきませんが、三浦市じゅうのほとんどが集まってくるなということになりますと、それがやっぱりつぶれるわけですね。これは何とも、いかんともしがたいところがあります。  しかし、そういう中でも可能性があるところがあるんですかということになると、いろいろその中でも異論がありますけれども、それは議論を詰めていく必要があると思います。開発で経済もおこることがあると言えば、それはもうさっきの消費税の話みたいで、消費税を取られているけれども、片方では来ているよみたいな話みたいなものであって、これでひとつ皆さん納得してくれなんていっても、これは言いようがない。  これはひとつ、ですから、やっぱりこういう計画の前に、三浦が漁業というものを一応置いているならば、なぜそういうものを精緻して、現状を知ることは本当に簡単なことですからね。その現状や状況というものを知ることを前提にして計画というのはあるのではないのか。  ところが、全く違うんですよね。極端に言えば、ああ、でっかく書いていけよ、話はどうせ半分に削られることもあるんだからということでは、やっぱり行政というのは──これは市長がそういうふうにやっているという意味ではありませんよ、すぐ揚げ足とるから。そういうことを言っているんじゃないけれども、本当に困るんですよ。本当にね、もう大まかでね。現場がどうなっているかということを知らないところから話が始まったってしょうがない。そのままそっくりお返ししなくちゃいけないということになる。幾らこれが三浦市にとっての最後の埋め立て事業だと言われても、これはなかなかそういうふうに理解されないでしょうね。そういうことだというふうに、今現状はひとつ認識をしていただきたいと私は思います。  4番目の白秋についてですが、これも私は全く思いつき的なことで言っているところがあるんです。それは白秋さんとプレートテクトニクスだとかシロウリガイが同居するなんてことが妥当かどうかなんて考えればわかることですが、しかし、同時にそのことがやっぱり城ヶ島にとって、ウォーターフロントでもそうですが、やっぱり重要な、城ヶ島にとっては唯一と言ってもいいような施設になるわけですから、その中身というものは説得力があって、しかも多数の人たちに迎え入れられるということを考えなくてはいけないというふうに思いますね。  そういう点で、私は目録作成に取り組みたい。私は現場のあれを見て、それから柳川を見て非常に悲観的になったのかもしれませんが、今からでは、これは極めて難事業だなというふうに思うんです。しかも、本当に多くの人が白秋の資料を見たいといって来られるかどうかということについてもありますので、そういう点では今後もう少し皆さん方のものを考えて、聞いて、こちらもいろいろ勉強したいというふうに思います。  しかし、城ヶ島についてこれもそうです、今の漁業の問題。城ヶ島についても、これは教育委員会も、これは自然科学の面でも、歴史の面でも、私は一例をちょぼちょぼと余り知識もないのに申し上げているわけですけれども、そういうことについてやっぱりそちらは専門家ですから、そういうことについても精緻をされて、掌握をされて、何が価値があるかということについて承知した上でやってもらわないと、これも困る。  私なんか全然底が浅くて、あちこち手当たり次第、手を出してやっているほうですから、議員というのは大体そういうものですから、そういう動物でありますから、思いつき的に言うところがあるわけですよ。その思いつき的に言うところに負けていたのでは、これはちょっと教育委員会の価値がない。自然科学について──私も一時、これは冗談話ですよ。城ヶ島は夏はセミがうるさくてしょうがない、何とか──これは冗談ですから──殺虫剤でもまいてなんていって、これじゃ眠れなくてしょうがない。そうしたらある人が、クマゼミがこんなにいるところはないんだそうですよ。「このクマゼミがこれほど大量に生息しているところはないですよ」なんていうことを教えられましてね、横浜のほうの人間にね。ああ、そうか──殺虫剤は冗談。  ですから、もちろんあれですよ、もちろん地質なんかもそうですよ。大学の先生がみんな生徒を連れてくる、外国人も来る。みんな地質を見に来る、研究に来るなんて言われますと、やっぱりこれは我々のほうの認識もちーっと……。  そういうことが普通の啓蒙──啓蒙書でもないな、それ以前の案内書に書いてあるとなると、ちーっと教育委員会も大変でしょうけれども、自然文化全部、森羅万象を整えて教育委員会は相手にしなきゃいかぬのですから、それはわかるけれども、しかし、城ヶ島に何かをつくろうとすれば、そういうことが前提にならなきゃ、これはしょうがないわけですね。ひとつ今後そういうふうな対応をされるか。されるかなんていってもあれでしょうけれども、気の毒だけれども、この程度でなるべくおさめておきますから、ひとつ今後の考え方ね。  しかし、本当は城ヶ島へ来られる人はそういうことを、なるほど城ヶ島ってこういう島だということをわかるということは私は貴重なことだと思っているんですよ。そういう点でほかの人は一生懸命、城ヶ島はいかにすばらしいかといって本なんかで力説されている。我々はそういうふうには受けとめない。これは大変困ることで、さっきの二町谷の漁場と同じだ。こういうのはひとつなくしてもらいたいということで思っておりますが、総括的でもいいですから、ひとつお答えをいただきたい。 ○議長(木村玄徳君)  市長。            〔市長 久野隆作君 登壇〕 ○市長(久野隆作君)  第1番目の問題は大変ご理解といいますか、私どもとの距離が相当、率直に言って20番議員さんとは相当あると思っていましたんですが、とにかく梅澤さんとも会っていただけるということですから、ぜひ会ってやっていただきたい。おもしろい男でございますので……。  博物館のつくり方なども、今専門家に彼はいろんな調査も依頼しております。彼だけの頭でつくろうということじゃなくて、彼はコーディネーターですから、本当にどういう──博物館というと在来型の博物館だけしか頭にないわけですけれども、おっしゃるとおり、とにかく豊かな個性を持ったエリアをつくらなきゃいけないわけでございますし、それからやっぱり、来てすぐ、何だこんなもんかじゃだめだということは、梅澤氏も一番考えているところなわけです。  やっぱりまた来たくなるようなものをどう配置するかということが第一でございますし、世界的に見ても耐えられるようなものというのは梅澤の思想でもございますから、もし海のミュージアムをやった場合、漁業の情報をどういうふうにしてみんなに知らせるか、海洋レクリエーションの情報をどういうふうにするか、あるいは海をきれいにする運動などの情報をどう出したらいいか、そういうこともさまざまな意味でどんなイメージでつくったらいいかというようなことを今専門家にも依頼して、ことしの年度ではやっております。ちょっとイメージ図などもつくってきておりますが、彼自身もどんなものをこの海の博物館として、ミュージアムとしてつくったらいいのか。  その際にどんな金を投入することができるか。これは私らも水産庁とも話し合っているわけですが、在来型の博物館という概念でいってしまいますと、文部省の補助金対象の博物館しかないわけでございますが、そんなつくり方ではない方法で、どうやっていったらいいかということを今議論を起こさせて、これから本格的にやらせていただくわけでございます。  こういうことを、本格的にこの公社あたりがやっぱり音頭をとって研究しなきゃいけないということも今公社でもやっているところでございますので、コンベンションホールなども本当にどんなものにしたらいいのか、見本市だとか、いろんな催し物もできるようなもの、あるいは文化会館も同時に使えるようなものにするのかとか、それとホテルとの連携などはどうするのか。これはみんな梅澤の得意なところでございますので、いろんなことを考えております。いずれにしましても、そういう立場でまとめ上げさせていただきますので……。  それから、とにかくバブルがはじけておりますから、ちょうどいいと私は思っております。ニチレイさんも真剣に、とにかくついていくということはお約束いただいているわけですから、高さの問題もどの程度の高さにニチレイはしたいのか、これは本格的に考えると思います。ですからそういう意味で、この一番底のところから、大底のところから物事を始めさせていただくというのは投資タイミングとしても悪くはない。逆に考えてまいりたいというふうに思っております。  そして先ほどから、これは岩野議員もご発言のとおり、産直センターとかレストランワーフなども含めて、これは地元との連携でございますから、地元の飲食店関係の皆さん、小売業の皆さん、水産関連、流通関係、観光関係、商業関係の皆さん、こことの本当の話し合いをこれから、100人委員会でも200人委員会でもつくれと言って、私、今高橋理事には督促をしているところでございますが、徐々にそういうメンバーも自然発生的に生まれつつあるわけでございますので、本当にこれから21世紀まで責任を持てる若い層も含めてそういう協議を本格的にやらないと、本当のまちづくりにはならないと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  それから市役所の問題は、先ほど申し上げて、大体そんなに差はないということでございますので、検討会とよくご相談の上に私も意見を出させていただきたいと思っておりますので、よくご相談させていただきます。  それから9次の問題は、本当に私どもとして今言えることは、私のほうもとにかくあの活魚のセンターをどうするか真剣に考えます。どの程度の土地が必要なのか、ああいうものを必要とするのかどうなのか、それから冷蔵庫加工団地もどうするか。これはかなり丸魚さんなんかはっきり、城ヶ島からこっちへ移転したいということも内々言っていらっしゃいますから、そういうことで交換しちゃってもいいよというふうなことまでおっしゃっているわけでございますから、そういうものの本当の需要がどのぐらいあるのか。その他もろもろ商社含めてどのぐらいあるかというようなこともちゃんと把握したいと思っております。そして韓国、台湾船なんかを受けていく立場でどういうふうにするか。  そのほかまちづくりとして、商業、観光も含めてどんな土地が必要なのか。この後背地が余りになさ過ぎる。どこの漁港でも一番小さい。特三漁港としてこんなに土地のない漁港も珍しいのであります。特三以外で、例えば波崎の漁港なんかを見ても、めちゃくちゃに大きいのでございますから。何もそっちがいいというわけじゃございません。後背地が本当に少ないということも事実でございますので、今真剣に9次計画を考えておるわけでございまして、とにかく20番議員さんにお願いしたいことは、海外の皆さん、私もどんどん呼んでいただきまして、何度でも怒られに行きます。  これは二町谷の組合にもお話に行ったときもそう申し上げまして、何度でもお話に行きますので、どうかひとつ合意をいただけますように……。もちろん私、率直に下水道計画などを入れさせていただければ、本当言って補償の問題なども含めて、将来のいろんな生活設計、補償の問題も含めて考えますということも組合でも言い切っております。そういう意味でまじめに皆さんの成り立つ方法を考えなきゃならぬというふうに心しておりますので、どうかひとつ、何度も何度も呼んでやっていただきたいと思うわけでございます。そういう意味では条件提示ということが大変重要になってくるかと存じ上げますので、計画の立案と皆様方の条件を整えさせていただくことなしには、これは実現はできないと思っております。よろしくお願い申し上げます。  白秋会館は、これからとにかく私のほうとしては、白秋の顕彰という意味で、やはり白秋のコーナーというものはしっかり持っておらなきゃいけないというふうに思っております。しかし同時に、先ほどからお話しございました、さまざまな資料がたくさん眠っておるわけでございますから、時々かえて、いろんな展示もできるようにする。文学でも結構でございますし、歴史も結構でございますし、いろんなことで自然科学も含めて利用できるようなそういう会館、郷土資料館的な色彩を持った白秋会館をつくるのがいいんではないかということで教育委員会にも意見を出しているところでございますので、よろしくご協力のほどをお願い申し上げる次第でございます。  以上でございます。 ○議長(木村玄徳君)  以上で20番亀田栄君の質問を打ち切ります。  以上をもって一般質問を終結いたします。  ─────────────────────────────────── ○議長(木村玄徳君)  日程第2 提出議案の説明を議題といたします。  番外の説明を求めます。総務部長。            〔総務部長 高梨健児君 登壇〕 ○総務部長(高梨健児君)  ただいま議題となりました各議案につぎまして、順次ご説明申し上げます。  まず、議案第1号 三浦市廃棄物の減量化、資源化及び適正処理に関する条例についてご説明申し上げます。  本案は、廃棄物の処理及び清掃に関する法律の一部改正及び再生資源の利用の促進に関する法律の制定を受けて、廃棄物の排出の抑制、再資源化の促進等の施策を実施するため減量化、資源化等について必要な事項を定めるものであります。  条例で規定しております主な内容は、第3条から第5条までは「市の債務等」について、第6条から第8条までは「市民参加等」について、第9条から第16条までは「減量化及び資源化の方策」について、第17条から第23条までは「廃棄物の適正処理」について、第24条から第30条までは「一般廃棄物処理計画、手数料等」それぞれ定めているものであります。また附則におきましては「施行期日」並びに「三浦市廃棄物の処理および清掃に関する条例」の廃止を規定するものであります。  ───────────────────────────────────  次に、議案第2号 三浦市海洋施設条例についてご説明申し上げます。  本案は、新港海業センターが完成することに伴い、みさき海業センターとあわせ、海業の普及と事業展開を促進し、地域の経済活性化と社会発展に寄与するための施設として、これを公の施設として、地方自治法第244条の2第1項の規定に基づき、その設置、管理等に関し必要な事項を定めるものであります。  条例で規定しております主な内容は、第1条及び第2条では「本施設の目的、設置、名称等」について、第3条では「本施設の業務内容」について、第4条から第7条までは「利用の許可等」について、第8条から第10条までは「本施設の管理の委託、利用料金等」について、それぞれ定めているものであります。  ───────────────────────────────────  次に、議案第3号 三浦市国民健康保険税条例の一部を改正する条例についでご説明申し上げます。  本案は、国民健康保険事業の長期的な財政運営を確保するために、三浦市国民健康保険運営協議会の答申を踏まえ、課税限度額及び資産割額の案分率の改正を行うほか所要の改正をするものであります。  改正の主な内容でありますが、平成5年度以降の国民健康保険税の課税限度額を42万円から46万円に、資産割額の案分率を100分の50から100分の27に改めるほか、地方税法の一部改正により住民税の課税においてみなし法人課税の適用の特例が平成5年度課税分までとされたことに伴い、国民健康保険税条例附則第6項を削るものであります。
     ───────────────────────────────────  次に、議案第4号 三浦市教育職員住宅設置条例を廃止する条例についてご説明申し上げます。  本施設は、教育職員確保対策の一環として昭和40年に独身教育職員住宅として設置されたものでありますが、社会情勢の変化等により昭和57年度以降、利用者のいないまま現在に至っており、施設の老朽化も進んでいるので三浦市教育職員住宅設置条例を廃止するものであります。  ───────────────────────────────────  次に、議案第5号 工事請負契約の変更についてご説明申し上げます。  本案は、平成4年9月22日議案第37号をもって議決をいただきました東亜建設工業株式会社横浜支店との平成4年度東部1号幹線築造工事(公共その1)請負契約の一部を変更するため、議会の議決を願いするものであります。  変更の内容でありますが・地元及び関係機関との調整に期間を要し、工事の着工が遅れたため履行期限を平成5年7月30日までとするものであります。  ───────────────────────────────────  次に、議案第6号 工事請負契約の変更についてご説明申し上げます。  本案は、平成4年9月22日議案第38号及び平成4年12月21日議案第56号をもって議決をいただきました間・練武建設工事共同企業体代表者株式会社間組横浜支店との平成4年度東部1号幹線築造工事(公共その2)請負契約の一部を変更するため、議会の議決をお願いするものであります、変更の内容でありますが、前号議案と同様、地元及び関係機関との調整に期間を要し、工事の着工が遅れたため履行期限を平成、年7月30日までとするものであります。  ───────────────────────────────────  次に、議案第7号 工事請負契約の変更についてご説明申し上げます。  本案は、平成4年9月22日議案第39号をもって議決をいただきました冨士工・関谷建設工事共同企業体代表者株式会社冨士工横浜支店との平成4年度東部1号幹線築造工事(公共その3)請負契約の一部を変更するため、議会の議決をお願いするものであります。  変更の内容でありますが、議案第5号及び議案第6号と同様、地元及び関係機関との調整に期間を要し、工事の着工が遅れたため、履行期限を平成5年5月31日までとするものであります。  ───────────────────────────────────  次に、議案第8号 工事請負契約の変更についてご説明申し上げます。  本案は、平成4年12月21日議案第55号をもって議決をいただきました  大日本・古山建設工事共同企業体代表者大日本土木株式会社横浜支店との平成4年度東部1号幹線築造工事(公共その11)請負契約の一部を変更するため、議会の議決をお願いするものであります。  変更の内容でありますが、議案第5号、議案第6号及び議案第7号と同様、地元及び関係機関との調整に期間を要し、工事の着工が遅れたため、履行期限を平成5年4月30日までとするものであります。  ───────────────────────────────────  次に、議案第9号 字の区域の変更についてご説明申し上げます。  本案は、三浦市初声町下宮田字仲田及び赤坂の一部区域につき・地方自治法第260条第1項の規定により、字の区域を変更するため議会の議決をお願いするものであります。  この変更する字の区域の概要でありますが、三浦市飯盛土地区画整理組合が土地区画整理事業によって施行した7万5,445.15平方メートルのうちの一部で、従前の土地の字界が新たに設定する画地及び道路により分断される状態となるため、同組合の換地計画に当たり字赤坂の一部区域を字神田に変更するものであります。  ───────────────────────────────────  議案第10号 平成4年度三浦市一般会計補正予算(第6号)についてご説明申し上げます。  今回の補正は、歳入歳出それぞれ5億2,841万8,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を157億711万5,000円とするものであります。  主な内容につきまして、歳入からご説明いたします。  市税1億19万4,000円の追加は、固定資産税及び都市計画税の調定増に伴う計上であります。  地方交付税3億4,749万4,000円の追加は、普通交付税の確定に伴う計上であります。  国庫支出金3,621万6,000円の減額及び県支出金96万7,000円の減額は、医療扶助費の対象人数の減少等によるものであります。  寄附金2,561万3,000円の追加は、土地開発事業にかかわる都市計画費寄附金等の計上であります。  市債9,230万円の追加は、有価物選別処理施設整備事業債等の借入額の増加に伴う計上であります。  次に、歳出であります。  総務費は、開発寄附金等の歳入増に伴う基金積立金4億3,967万5,000円の計上であります。  民生費は、社会福祉基金積立金1億2,090万6、000円の追加及び医療扶助費の対象人員の減少に伴う生活保護費4,164万3,000円の減額であります。  衛生費は、環境センター及び埋立処分用地購入費6、606万7、000円の計上であります。  農林水産業費は、市場事業特別会計ヘの繰出金345万円の計上であります。  土木費は、急傾斜地崩壊対策事業負担金880万円、道路用地購入費1,951万2,000円が主な計上であります。  教育費は、対象人員の確定等に伴い幼稚園就園奨励費補助金、要保護、準要保護児童及び生徒就学扶助費を減額するものであります。  予備費は、歳入歳出の実所要額の差額6,437万円の計上であります。  よろしくご審議のほど、お願い申し上げます。  ─────────────────────────────────── ○議長(木村玄徳君)  経済振興部長。          〔経済振興部長 山田亮次君 登壇〕 ○経済振興部長(山田亮次君)  議案第11号 平成4年度三浦市市場事業特別会計補正予算(第2号)について、ご説明申し上げます。  今回の補正は、歳入歳出それぞれ1,719万5,000円を減額し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ23億1,005万5,000円とするものであります。  補正の内容でありますが、歳入では使用料及び手数用を1,266万円減額し3億2,270万3,000円に、財産収入につきましては、市場会計財政調整基金利子額の確定に伴い725万2,000円を減額し904万8,000円とするものであります。  繰入金につきましては、市場施設整備事業の執行に伴い365万円を追加し、2億3,056万7,000円とするものであります。  諸収入につきましては、消費税還付金の確定に伴い93万3,000円を減額し5,744万9,000円とするものであります。  歳出につきましては、総務費で965万2,000円を減額し1億3,184万4,000円に、施設費では680万円を減額し19億4,564万2,000円とするものであります。  公債費2,047万2,000円の減額につきましては、借入金利子の確定に伴うものであります。  予備費1,972万9,000円の追加は、歳入から歳出の実所要額の差額の計上であります。  次に、第2条 繰越明許費であります。本予算の市場施設整備事業附帯事務費については、継続事業に付随する事務費分といたしまして、翌年度へ繰り越して使用することができる経費の限度額を144万6,000円と設定いたすものであります。  よろしくご審議のほど、お願い申し上げます。 ○議長(木村玄徳君)  総務部長。               〔総務部長 高梨健児君 登壇〕 ○総務部長(高梨健児君)  続きまして、議案第12号 平成5年度三浦市一般会計予算についてご説明申し上げます。  平成5年度の予算額は、141億2,692万9,000円で前年度対比4億9,269万円、3.6%の伸長となっております。  それでは、歳入歳出予算の主な内容についてご説明申し上げます。  まず、歳入であります。  市税74億1,100万3,000円は、前年度対比11.4%の伸長となっております。各税目とも前年度実績を勘案し計上いたしました。  地方譲与税3億5,000万円、利子割交付金1億円、特別地方消費税交付金900万円、自動車取得税交付金は2億4、300万円の計上であります、地方交付税17億円は、普通交付税12億円、特別交付税5億円の計上であります。  交通安全対策特別交付金1,100万円は、前年度を勘案し計上いたしております。  分担金及び負担金1億2,414万6,000円は、保育児童措置費個人負担金等の民生費負担金が主な計上であります。  使用料及び手数料は、1億3,436万8,000円の計上であります。  国庫支出金9億4,786万8,000円は、上原中学校校舎改築事業費負担金、初声漁港外2漁港の改修事業費補助金が主な計上であります。  県支出金6億5,955万7,000円は、農業環境総合整備事業費補助金、漁港改修事業費補助金が主な計上であります。  財産収入1億4,854万7,000円は、各種基金にかかわる利子収入が主な計上であります。  寄附金は1,210万3,000円の計上であります。  繰入金3億9,778万1,000円は、基金からの繰入金の計上であります。  繰越金4億5,000万円は、平成4年度からの繰越金見込額の計上であります。  諸収入7億6,525万6,000円は、各融資預託金返還金、競輪事業収入等の計上であります。  市償6億6,290万円は、上原中学校校舎改築事業等の建設費に充当するための地方債の計上であります。  次に、歳出予算の主な内容についてご説明申し上げます。  第1款 議会費であります。議会費は、2億9,763万2,000円の計上であります。  次に、第2款 総務費であります。総務費20億1,357万6,000円の主な内容は、地震監視警報システム整備事業、合併処理浄化槽設置費補助金ほか、市長及び市議会議員補欠選挙費、衆議院議員選挙費を計上いたしております。  次に、第3款 民生費であります。民生費20億7,297万5,000円の主な内容は社会福祉協議会への委託補助事業のほか、福祉の充実を図るための経費を計上いたしております。  次に、第4款 衛生費であります。衛生費21億977万5,000円の主な内容は、救急医療事業、健康づくり推進事業、火葬場施設改修事業を行うほか、ごみ・し尿行政の円滑な実施を図る経費を計上しております。  次に、第5款 農林水産業費であります。農林水産業費18億252万4,000円の主な内容は、農業費では農業環境総合整備事業、団体営農地開発事業のほか、三戸地区集団農地造成事業の経費を計上しております。  水産業費では海業関連経費のほか、初声漁港等の漁港整備事業、第9次漁港整備計画に向けた事前調査費を計上しております。  次に、第6款 商工費であります。商工費3億9,900万円の主な内容は、中小企業振興資金融資預託事業費の増額を図ったほか、三浦国際市民マラソン事業費など、観光振興事業費を計上しております。  次に、第7款 土木費であります。土木費13億3,230万9,000円の主な内容は、市道19号線ほかの道路改良事業、急傾斜地崩壊対策事業、城ヶ島灯台公園等の公園整備事業のほか、用途地域見直し等の調査費を計上しております。  次に、第8款 消防費であります。消防費7億8,937万4,000円の主な内容は、県市合同津波訓練、防火水槽等の消防施設の充実にかかわる経費を計上いたしております。  次に、第9款 教育費であります。教育費21億9,885万8,000円の主な内容は、上原中学校校舎改築事業・三崎中学校大規模改修事業等・施設の整備事業を計上したほか、環境芸術にかかわる経費を計上しております。  第10款 災害復旧費につきましては、不測の災害発生に備え予算を設定しております。  第11款 公債費10億4、624万3、000円は、平成4年度までに借り入れた市債の元金及び利子の償還金等の計上であります。  第12款 予備費6,245万8,000円は、地方自治法第217条に基づく計上であります。  次に、第2条の債務負担行為は、三浦市土地開発公社に対する債務保証を行うため、平成5年度から7年度までの3年間、18億円の保証限度額を設定するものであります。  第3条の地方債は、起債の目的、限度額等を定めるものであります。  第4条の一時借入金は、借り入れの最高額を8億円とするものであります。  第5条の歳出予算の流用は、歳出予算の各項の流用の規定であり、その内容は、給料、職員手当及び共済費とするものであります。  以上が平成5年度一般会計予算の概要であります。  内容につきましては、お手元の予算警及び事項別明細壽をご参照の上、よろしくご審議のほどお願い申し上げます。 ○議長(木村玄徳君)  市民部長。           〔市民部長 井川長次郎君 登壇〕 ○市民部長(井川長次郎君)  次に議案第13号 平成5年度三浦市国民健康保険事業特別会計予算についてご説明申し上げます。  本年度予算の積算基礎といたしまして、年間平均の世帯数8,230世帯、被保険者数2万130人を見込ました。  それでは、内容につきまして順次ご説明申し上げます。  第1条では、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ30億3,054万5,000円とするものであります。  第2条では、一時借入金の借入れの最高額を1億3,000万円と定めるものであります。
     次に主な歳入歳出予算の内容につきまして、お手元の事項別明細書によりご説明申し上げます。  歳入につきましては、第1款 国民健康保険税は15億962万9,000円、前年度対比9,400万3,000円、6.6%の増でございます。  第4款 国庫支出金は9億130万9,000円、前年度対比5,290万3,000円、6.2%の増であります。  第5款 療養給付費交付金は3億6,704万7,000円、前年度対比3,008万1,000円、8.9%の増であります。  第7款 共同事業交付金3,700万円は、高額な医療給付の発生による国保財政の不安定性を緩和するため、国及び県がその費用の一部を補助し実施するものであります。  第9款 繰入金1億4,994万7,000円は、前年度対比1,810万9,000円、13.7%の増となっております。  第10款 繰越金4,000万円は平成4年度からの繰越金を見込んだものであります。  以上が歳入の主なものであります。  次に、歳出につきましてご説明申し上げます。  第1款 総務費は1億3,522万6,000円、前年度対比13.1%の増であります。  第2款 保険給付費は総額で23億630万9,000円、前年度対比1億5,786万8,000円、7.3%の増となっております。  第3款 老人保健拠出金は5億2,573万5,000円、前年度対比1,856万2,000円、3.7%の増となっております。  第5款保健施設費904万8,000円の計上は、国保加入者のうち中高齢者を対象今いたしまして「一日人間ドック」を実施し、その費用の一部を助成いたすものであります。  以上、平成5年度三浦市国民健康保険事業特別会計予算の概要の説明であります。  ───────────────────────────────────  引き続きまして、議案第14号 平成5年度三浦市交通災害共済事業特別会計予算につきまして、ご説明申し上げます。  第1条で、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ2,424万5,000円とするものであります。  本年度の予算規模は、対前年度比で50万3,000円、2.1%の増であります。  第2条では、一時借入金の最高額を100万円と定めるものであります。  それでは、主な歳入歳出予算の内容につきまして、お手元の事項別明細書よりご説明申し上げます。  初めに、歳入につきましてご説明申し上げます。  第1款で、交通災害共済事業収入の共済掛金を1,327万3,000円と見込むものであります。  第2款 繰入金は一般会計からの繰入金991万2,000円であります。  第4款 諸収入6万円は預金利子であります。  次に歳出につきまして、ご説明申し上げます。  第1款 交通災害共済事業費2,354万4,000円でありますが、その主な内容は人件費・需用費関係が1,364万4,000円、共済見舞金990万円であります。  第3款 予備費につきましては、地方自治法第217条による計上であります。  よろしくご審議のほどお願い申し上げます。 ○議長(木村玄徳君)  福祉部長。            〔福祉部長 畑山芳一君 登壇〕 ○福祉部長(畑山芳一君)  議案第15号 平成5年度三浦市老人保健医療事業特別会計予算についてご説明申し上げます。  第1条では、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ23億8,071万9,000円とするものであります。  第2条では、一時借入金の最高限度額を5,000万円と定めるものでございます。  次に、歳入歳出予算の主な内容につきまして、お手元の事項別明細書によりご説明申し上げます。  歳入につきましては、第1款支払基金交付金16億4,316万7,000円は、各保険者が拠出し支払基金を通じて交付される見込みのもので、本市老人医療費支給額のおおむね70%に相当するものと、審査支払手数料交付金であります。  第2款 国庫支出金4億7,991万1,000円は、医療費支給額のおおむね20%相当額を見込むものであります。  第3款 県支出金1億1,997万7,000円は、医療費支出額のおおむね5%相当額を見込むものでございます。  第4款 繰入金1億3,744万9,000円は、一般会計からの繰入金で、医療費支給額のおおむね5%相当額と人件費・物件費を見込むものであります。  次に歳出につきましては、第1款 総務費1,653万9,000円は、人件費と事務費であります。  第2款 医療諸費23億6,327万5,000円は、医療費とそのための審査支払手数料であります。  第5款 予備費90万3,000円は地方自治法第217条による計上でございます。  よろしくご審議のほどお願い申し上げます。 ○議長(木村玄徳君)  経済振興部長。           〔経済振興部長 山田亮次君 登壇〕 ○経済振興部長(山田亮次君)  議案第16号 平成5年度三浦市市場事業特別会計予算について、ご説明申し上げます。  第1条では、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ22億361万1,000円とし、前年度対比3.6%の減であります。  第2条におきましては、地方債の起債の目的、限度額等を定めております。  第3条におきましては、一時借入金の借入れの最高額を2,000万円と定めるものであります。  主な歳入歳出予算について、ご説明申し上げます。  歳入でありますが、市場施設などの使用料及び手数料に3億8,205万9,000円、県支出金が3億3,942万1,000円、財産収入は1,038万6,000円であります。  また、繰入金につきましては2億3,361万5,000円、繰越金2,500万円、諸収入4,053万円、市債としまして市場施設整備事業に11億7,260万円を計上しております。  歳出につきましては、総務費1億3,502万1,000円、施設費18億4,305万4,000円、市場及び水産施設建設債償還金として公債費に1億6,517万1,000円、予備費に6,036万5,000円を計上いたしました。  事業の主な内容でありますが、前年度から工事を実施しております新港卸売場、市場管理棟建設など市場施設整備事業として16億7,918万2,000円を、また、水産施設事業につきましては、2,465万1,000円を計上いたしました。  よろしくご審議のほどお願い申し上げます。 ○議長(木村玄徳君)  下水道部長。             〔下水道部長 亀崎舜三君 登壇〕 ○下水道部長(亀崎舜三君)  議案第17号 平成5年度三浦市公共下水道事業特別会計予算について、ご説明申し上げます。  第1条では、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ13億6,669万6,000円とするものであります。  第2条におきましては、継続費の経費の総額及び年割額を定めております。  第3条におきましては、地方債の起債の目的、限度額等を定めております。  第4条におきましては、一時借入金の借入れの最高額を8億円と定めるものであります。  主な歳入歳出予算について、ご説明申し上げます。  歳入でありますが、国県補助金が4億1,450万円であります。  また繰入金につきましては2億28万4,000円、市債として7億5,196万円を計上しております。  歳出につきましては、総務費13億4,237万円、公僕費1,932万6,000円、予備費に500万円を計上いたしました。  事業の主な内容でありますが、管渠建設費につきましては6億8,894万4,000円、また、本年度から工事を開始する埋立工事等処理場建設費として5億8,093万7,000円を計上いたしました。  よろしくご審議のほどお願い申し上げます。 ○議長(木村玄徳君)  病院事務長。          〔市立病院事務長 君島輝雄君 登壇〕 ○市立病院事務長(君島輝雄君)  議案第18号 平成5年度三浦市病院事業会計予算についてご説明申し上げます。  第2条は業務予定量であります。患者数を入院4万7,450人、1日当たり130人、外来15万2,880人、1日当たり520人を予定いたしました。  主な建設改良事業は、医療機器等購入費6,000万円、施設整備事業費6,000万円であります。  第3条は、収益的収入及び支出の予定であります。  収入総額は24億6,739万1,000円で、対前年度比2億4,635万5,000円、11.1%の伸長であります。このうち医業収益22億73万4,000円は入院収益、外来収益で、この合計は21億658万円で対前年比2億3,793万6,000円、12.7%の伸長であります。その他医業収益9,415万4,000円は、医療相談・文書料等であります。  医業外収益2億3,793万9,000円は、一般会計負担金及び補助金・公的病院特殊診療部門運営費の県補助金、三浦半島病院群輪番制助成金等であります。  その他、伝染病隔離病舎受託収益2,871万8,000円を計上いたしました。  一方、支出総額は24億6,739万1,000円で、対前年度比2億4,635万5,000円、11.1%の伸長であります。  このうち医業費用は23億9,080万4,000円で、給与費13億2,821万4,000円、材料費7億2,092万1,000円、経費2億6,907万7,000円等の計上であります。  医業外費用3,797万7,000円は、対前年度比295万円の増額であります。  伝染病隔離病舎受託費用は2,871万8,000円であります。  特別損失152万4,000円は、過年度損益にかかわる修正損等の計上であります。  予備費は836万8,000円といたしました。  第4条は、資本的収入及び支出であります。  収入のうち負担金7,780万1,000円は一般会計繰入金であります。補助金250万円は国庫補助金であります。  支出は、医療用機械器具購入費、施設整備費及び企業債元金償還金並びに看護婦等の奨学貸付金であります。  第5条は、一時借入金の限度額を定めるものであります。  第6条は、経費の流用禁止項目で職員給与費と交際費であります。  第7条は、一般会計からの補助金受入額7,771万4,000円であります。  第8条は、たな卸資産購入限度額を6億6,944万円といたしました。  よろしくご審議のほどお願い申し上げます。 ○議長(木村玄徳君)  水道部長。                〔水道部長 西出一郎君 登壇〕 ○水道部長(西出一郎君)  議案第19号 平成5年度三浦市水道事業会計予算の概要につきまして申し上げます。  本年度の予算総額29億2,521万9,000円は、前年度に対しまして7億3,787万3,000円、33.7%の増であります。  第2条の業務の予定量は、年間配水量859万7,550立方メートルとし、前年比1.7%の伸長であります。  主な建設改良事業は、改良整備事業費2,666万3,000円、配水管整備事業費1億8,733万4,000円及び第6回拡張事業費12億341万9,000円であります。  次に、第3条の収益的収入及び支出でありますが、水道事業収益11億9,037万7,000円で、料金収入9億9,935万3,000円、加入金6,319万円等であります。  一方、水道事業費用は、11億4,648万8,000円で、支出の主な内容は・給与費2億6,025万5,000円、受水費3億9,312万7,000円等であります。  次に、第4条の資本的収入及び支出につきまして申し上げます。資本的収入は15億4,681万1,000円で、その主な内容は企業債11億円、一般会計出資金2億7,380万円等であります。  資本的支出17億7,873万1,000円の主な内容は、平成4年度で設定しました継続費の年割額の第6回拡張事業費等及び神奈川県内広域水道企業団への出資金等であります。
     第5条は企業債の目的、限度額等であります。  第6条は、一時借入金の限度額を3億円とするものであります。  第7条は、流用禁止項目の取り決めであります。  第8条は、一般会計からの補助金を1,987万5,000円とするものであります。  第9条の繰越利益剰余金の処分につきましては、減債積立金1,058万4,000円とするものであります。  第10条は、水道用資材等のたな卸資産の購入限度額であります。  よろしくご審議のほどお願い申し上げます。 ○議長(木村玄徳君)  総務部長。            〔総務部長 高梨健児君 登壇〕 ○総務部長(高梨健児君)  次に議案第20号 市道路線の認定及び廃止について、ご説明申し上げます。  今回議決をお願いいたします路線は、認定9路線、廃止1路線の合わせて1路線であります。  内容は、南下浦町上宮田地内における宅地開発により新設された道路の移管に伴う認定等が主なものとなっております。  なお、本案を議決いただいた後の市道路線の総数は2,878路線、総延長は49万1,772メートルとなるものであります。  よろしくご審議のほどお願い申し上げます。 ○議長(木村玄徳君)  以上で提出議案の説明を終わります。  ─────────────────────────────────── ○議長(木村玄徳君)  日程第3 提出議案の質疑を議題といたします。  これより議案第1号より議案第20号までの以上20件の一括質疑に入ります。(「なし」の声あり) 質疑なければ、以上をもって提出議案の質疑を終結いたします。  ─────────────────────────────────── ○議長(木村玄徳君)  日程第4 平成5年度三浦市予算審査特別委員会の設置並びに正副委員長及び委員の選任を議題といたします。  お諮りいたします。議案第12号から議案第19号までの以上8件の予算議案の審査については、11人の委員をもって構成する平成5年度三浦市予算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することにご異議ございませんか。(「異議なし」の声あり) ご異議なしと認めます。よって、議案第12号から議案第19号までの以上8件の予算議案の審査については、11人の委員をもって構成する平成5年度三浦市予算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することに決しました。  お諮りいたします。ただいま設置されました平成5年度三浦市予算審査特別委員会の正副委員長及び委員の選任につきましては、委員会条例第6条第1項及び第7条第2項の規定により、委員長に12番指原哲郎君、副委員長に6番中野秀吉君、委員に2番松井喜一君、4番松原安雄君、5番田辺冨士雄君、9番立花毅一郎君、11番高木和雄君、16番小林一也君、20番亀田栄君、23番渡辺眞次君、24番長島政男君、以上11人を、それぞれ正副委員長及び委員に指名することにご異議ございませんか。(「異議なし」の声あり) ご異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました11人の諸君をそれぞれ正副委員長及び委員に選任することに決しました。  この際、付託表及び日程表を配付いたさせます。            〔付託表・日程表配付〕 ○議長(木村玄徳君)  ただいまお手元に配付いたしました付託表のとおり、それぞれ担当委員会に付託いたしますとともに、本日以降の今期定例会の日程につきましても、お手元に配付いたしました日程表により、招集通知にかえさせていただきます。  以上をもって、本日の議事日程はすべて終了いたしました。  本日は、これをもちまして散会いたします。どうもご苦労さまでございました。             午後7時54分散会  ───────────────────────────────────  地方自治法第123条第2項の規定による署名       三浦市議会議長     木  村  玄  徳       会議録署名議員     神  田  健  二          同        関  本  禮  司          同        岩  野  匡  史...