茅ヶ崎市議会 2019-06-07
令和 元年 6月 文化教育常任委員会-06月07日-01号
◆早川仁美 委員
梅田小学校は裏から入っていくところが一番近いと思うが、
茅ヶ崎小学校の子供たちも利用するところでは、事業者と学校との話し合はスムーズにいくのか。
◎保育課長 外遊びに限らず小学校ふれあい
プラザ事業もあり、今回のクラブには複数の学校から来ることになる。
プラザ事業や外遊びの考え方は、事業者の保育の考え方にも左右されるので現時点で断言はできないが、
事業者決定後に意向も踏まえながら、2つの学校の児童が近くにある
梅田小学校の校庭を活用できるように
教育委員会と学校に働きかけを行っていきたい。
◆早川仁美 委員 国道1号を渡るので、移動の際の安全面はどのように考えているのか。
◎保育課長 クラブから外遊びで例えば
梅田小学校に行くときや、2つの学校ともにクラブに来るときに交通量の多い道路を通るので、応募者の申請時の条件として、小学校からクラブ間の送迎支援を必須要件としていきたいと考えている。
◆早川仁美 委員 民設民営は、今までのNPOとは違う事業者に預けるところで、保護者に結構不安があるということを最初の民設民営のときに聞いている。なかなか子供が集まらない状況もあったと聞いているので、周知や保護者への説明を丁寧に行ってもらいたいが、その辺はどのように考えているのか。
◎保育課長
民設クラブの導入当初は確かに今指摘の点もあったが、現在
茅ヶ崎小学校区で開設しているレインボーきっずは定員60人に対して入所率100%となっている。
プログラム内容も、公設とは違う自由度を生かして、市民講師の高齢者による工作の
プログラム、英語での保育、食育等、
さまざま工夫を凝らしている。そういった意味では、公設に劣らず、
民設クラブのよさは保護者の中にも知れ渡ってきている。今までの
民設民営クラブの運営と同じように魅力的な
プログラムを考えてもらい、児童募集の際には積極的にPRしていきたいと考えている。
◆
藤村優佳理 委員 議案書27ページ、説明150ホノルル市
交流事業費について、今年度の教員派遣で現段階で決まっている日程等の詳細を伺いたい。
◎
学校教育指導課主幹 今年度は、昨年度同様1週間の派遣を予定している。昨年度も11月中旬に派遣したが、今年度の派遣教員が先日決定したので、派遣教員の
学校行事等に影響がないように、10月中旬から下旬で現地の学校と調整している。
◆広瀬忠夫 委員 ホノルル市との交流事業は5年ほどたち、教員派遣は数年続いている。前回は2名派遣であったが、今年度も同じ人数か。
◎
学校教育指導課主幹 今年度も昨年度同様2名と、
学校教育指導課指導主事が1名同行する。
◆広瀬忠夫 委員 具体的な研修内容を伺いたい。
◎
学校教育指導課主幹 派遣教員は事前に、所属校における小学校の
外国語活動、また
中学校教員は英語の授業で、茅ヶ崎の子供たちがホノルルの子供たちに学校生活、日本文化、茅ヶ崎に関する
紹介ビデオ等を作成して、それをもとに現地で授業を行ったり、または現地での学校の視察も含めて、訪問時にさまざまな活動を行っている。あわせて、現地の子供たちから日本の子供たちへのメッセージを持ち帰り、その後の授業の活動に生かしている。
◆広瀬忠夫 委員 日本に戻ってきてから、情報や研究、
授業内容等を日本で生かさなければいけないと思うが、どのような方法で行っているのか。
◎
学校教育指導課主幹 一昨年度から始めて今年度で3回目、教員は今年度の派遣で6名となる。今後は、この先5年、10年と続けていくことは非常に難しい現状もあるので、派遣教員が
学校間交流の土台づくりをした上で、派遣教員がいない学校も現地の学校と
姉妹校交流ができるように、中期的な目標としては、市内32校の小・中学校とホノルルの小・中学校が具体的に学校同士がつながる形での交流を目指して今研究を進めている。
◆広瀬忠夫 委員 以前あった小学生等による現地との交流の
子供間交流はどのようになっているのか。
◎
学校教育指導課主幹 レインボー・キッズは
秘書広報課の管轄であるが、一昨年度末に4名の小学生を派遣し、昨年度は、派遣したホノルルの
ハイネ小学校の教員、学校長、子供たちが茅ヶ崎を訪れた。こちらで把握しているところでは、今年度は4、5年生を2年に1回ということで派遣する。
学校教育指導課としても、
秘書広報課の
レインボー・キッズの子供同士の交流と教員の交流を関連づけながら連携を図り、より意味のある
学校間交流につなげていきたいと思っている。
◆広瀬忠夫 委員 教員の交流の見通しが立たないとの答弁があったが、詳細の見解を伺いたい。
◎
学校教育指導課主幹 教員の交流が先の見通しがないというよりも、初めての取り組みなので、派遣された毎年2名の教員が、自分の所属する学校と訪問したホノルルの学校と、行って終わりではなくその後の交流を続けながら、市内の他の学校の交流のあり方を研究しながら周知して、32校の
姉妹校交流につなげていきたいと考えている。
◆
藤村優佳理 委員 派遣教員は中学校と小学校の先生が1人ずつであるが、今回の応募人数は何名だったのか。
◎
学校教育指導課主幹 小学校が3名、中学校が2名で、面接により派遣者を決定した。
◆
藤村優佳理 委員 前回までは1名ずつの応募だったと思うが、今回応募者がふえたことはどのような理由があると考えているのか。
◎
学校教育指導課主幹 毎年
教育委員会で行っている小学校19校の
外国語教育の
推進担当者が集まる
小学校外国語教育推進担当者会で、前年度に派遣された教員が取り組みの報告をしている。そのことも含めて本事業が先生方に広がったと考えている。初年度、昨年度の2年目は十分広がっていないところと、学校事情もある。11月の実施は、
教員レベルでは参加したいという気持ちがあっても、応募までというところはあったが、今回応募者がふえたことで理解が進んだと捉えている。
◆
藤村優佳理 委員 条件が変わったのか。
◎
学校教育指導課主幹 一昨年度と昨年度は行くだけの研修ではなく、その後、
茅ヶ崎市内全校に広げる
国際交流コーディネーターとしての役割を期待していることから、茅ヶ崎市での教員の経験年数を5年以上という条件をつけていた。しかし、応募も少ないことから、今回は条件を3年以上の経験に変更した。小学校3名、中学校2名のうちそれぞれ1名ずつが今年度4年目の教員であった。
◆
藤村優佳理 委員 本事業は今回で3回目であるが、教員をハワイに派遣したことによる成果や効果はどのように感じているのか。
◎
学校教育指導課主幹 学校間交流という中期的な目標に向けては、前2回でも
十分土台づくりの効果は感じている。現地では、5泊7日という短い日程ではあるが、現地の私立の学校で
幼小中高一貫校への視察、授業を行う研修も含まれており、これから日本が目指していく教育、子供たちが主体となって学ぶ教育が実践されているところから、派遣教員の英語力向上だけでなく、授業改善にも非常に有効な研修であると考えている。
◆菊池雅介 委員 恒久的な事業展開は難しいとの話もあったが、スケジュールリング的に、市内の公立小・中学校32校全ての学校に対して、語学教育の観点から成果を促すためのビジョンは来年度以降はどのように考えているのか。
◎
学校教育指導課主幹 32校の姉妹校という形を具体的につくることをまず目標として掲げている。教員派遣は現時点では今年度と来年度の実施を見込んでおり、8人の教員を派遣することになる。8人が自校の実践を踏まえて各校に広げていくと同時に、今年度は、姉妹都市交流の大使であるホノルルの平田氏にも依頼して、現地の教育局に、32校の具体的な学校同士のつながりを持ちたいという希望を今年度は伝えている。今年度の派遣教員、
学校教育指導課の指導主事の派遣の中で現地の行政にも強く伝えていきたいと考えている。
◆長谷川由美 委員 子供たちの交流は、ハワイ州にあるグローバルコミュニケーションズという既にあるシステムを使って派遣して、逆に茅ヶ崎に来たときにはこちらで使えるものがないので独自のプログラミングをしたと聞いている。学校同士のつながりをつくるに当たって、今年度は平田氏にも声をかけているが、先ほど答弁にあった派遣先の私立学校はどういうところから決まったのか。
◎
学校教育指導課主幹 初年度から毎年、2日間ないし3日間の日程で訪問している。前服部市長が事前に訪問して、学校教員も視察することに意味があるとの意見で、滞在日程を調整するところで訪問先に計画として入れた。
◆長谷川由美 委員 これまでは1校の私立学校に行っていた。これからホノルル市内の多くの学校に広げていくために、今度はホノルルの教育をつかさどる部署にも声をかけていくということでよいか。
◎
学校教育指導課主幹 昨年度までも公立学校への訪問もしている。今後は公立の学校を中心に同世代での交流が進むように検討していきたい。
◆長谷川由美 委員 交流という意味では、あちらに行った先生方が茅ヶ崎市内で授業を行う、あるいは紹介をしていくことに対して、どちらかというと、先方が日本国内に来たときのプログラミングに苦手な部分があると思う。双方向の交流を行うために今後どのような展開を考えているのか。
◎
学校教育指導課主幹 レインボー・キッズの取り組みとも関連してくるが、派遣教員の現地での授業は、英語での授業であるが、昨年度は毛筆を持参して現地の子供に漢字で書かせたり、日本の文化を紹介する形もやっていた。昨年度は
レインボー・キッズが学校に来てフラを紹介してくれたり、ハワイの文化を日本に紹介する取り組みもあった。今後、現地のホノルルの子供たちが茅ヶ崎に来る機会がある場合は、顔のつながりがあるホノルルに派遣した教員が所属する学校をまず受け入れ先候補として推薦して、
秘書広報課に伝えている。
◆菊池雅介 委員 議案書27ページ、説明20一般管理経費394万6000円について、本事業の詳細内容を伺いたい。
◎教育総務課長 現在、小学校は教員用のパソコンが1人1台配備がされていないことから、小学校の教員、養護教諭、栄養士、事務職員、学校図書館嘱託員等にパソコンを配備する事業である。
◆菊池雅介 委員 今回予算を執行して事業展開後のパソコンの充足率を伺いたい。
◎教育総務課長 4月現在で676人の対象者に対して、現在教育用パソコンとして配付しているパソコンを含めて、676人に対して125台のパソコンを配付することで1人1台パソコンを実現する。
◆菊池雅介 委員 対象者全てに行き渡るという認識でよいか。
◎教育総務課長 今回の対象者は、学校長、教頭、教諭、養護教諭、栄養士、事務職員、学校図書館嘱託員、週19時間以上の非常勤講師に配付を予定している。19時間以上の非常勤講師以外の臨任教諭には今回配付していない。対象者の範囲で1人1台パソコンを実現するものである。
◆菊池雅介 委員 足りない部分があると認識したが、本事業の今後の事業展開を伺いたい。
◎教育総務課長 今回、19時間以下の勤務時間の非常勤講師には配付しないが、学校に3台の教育用パソコンが残っている。学校の授業の教材作成、実際の授業展開の際に使う職員を対象に配付しており、今後も同じような考え方で進めていきたいと思っている。
◆
藤村優佳理 委員 今回は小学校の設置であるが、中学校へ設置されないのはどのような理由なのか。
◎教育総務課長 小学校の教職員への配備率が低いこと、小学校は学級担任制をとっているため、授業終了後に教員の利用が集中して使えない職員が出てしまうこと、順番待ちをして使用する状況が顕著に出るので、今回は小学校に優先配備をすることとした。
◆
藤村優佳理 委員 中学校への配置はどのようになるのか。
◎教育総務課長 来年度に既存の教育用の事務パソコンのリースがえを予定しているので、そのタイミングで1人1台パソコンの配備を検討していきたいと考えている。
◆早川仁美 委員 パソコンを1人1台の設置によってどのような効率化が図れるのか。
◎教育総務課長 授業の教材等の作成等も学校の事務所で行うこと、教員以外の例えば学校事務員が学校の再配当予算の予算管理を行う、また、栄養教諭が給食管理システムを利用した栄養管理、献立作成、アレルギー対応等を実施している。これらの業務を効率的に行うことによって学校の運営を円滑化している。
◆早川仁美 委員 教員の働き方のことも問題になっている。特に中学校がメディアで言われているが、小学校もパソコンを持つことによって残業が減っていくと考えているのか。
◎教育総務課長 パソコンの利用が集中して順番待ちが発生している中で、結果的に労働時間の短縮につながる部分はあると思っている。
◆菊池雅介 委員 議案書27ページ、説明90
学校施設整備事業費1369万2000円の詳細な内容を伺いたい。
◎教育施設課主幹 学校のトイレは、おおむね30年を経過した施設は定期的に施設を改修する方針で進んでいる。今回の設計委託に関しても、30年以上経過した施設に対して、設備の更新、照明のLED化、和便の洋便化等を検討している。今宿小学校は東側のトイレで、2系統あり、今回が2系統目の整備、柳島小学校は北棟の東側のトイレで、4系統あり、今回は最後の4系統目の整備の委託予定である。
◆菊池雅介 委員 本事業が予定どおり執行された場合の計画の進捗率を伺いたい。
◎教育施設課主幹 平成30年3月で85系のうち59系統が整備されており、整備率は69.4%である。今年度2系統の整備予定が整備されると61系統で、整備率が71.7%になる。今回委託で予算計上している2校が整備されると63系統が整備され、整備率が74.1%になる。
◆広瀬忠夫 委員 53ページ、教育費、説明60の4「いのち」を大切にする心をはぐくむ教育推進研究費の小学校3校、中学校2校の学校名を教えてもらいたい。
◎
学校教育指導課長 「いのち」を大切にする心をはぐくむ教育推進研究費は対象校1校、その上のかながわ学び
づくり推進地域研究事業費が対象校5校となっている。
◆広瀬忠夫 委員 1校の学校名を教えてもらいたい。
◎
学校教育指導課長 浜之郷小学校である。
◆広瀬忠夫 委員 昨今、命の大切さは社会的にも問題になっており、非常に大事な研究実践校だと思う。予算的には少ないが、具体的な研究内容を教えてもらいたい。
◎
学校教育指導課長 予算のかかるものもかからないものもあるが、浜之郷小学校は茅ヶ崎養護学校と非常に近い関係にあるのでそちらとの交流、子供に内在しているストレスを軽減させたりするために動物と触れ合ったりするアニマルセラピー、学校の南側に田んぼを借りて米づくりの作業をやっている。また、人権教室、救命入門コースなどを関係課の協力で行っている。あわせて教職員研修として、道徳学習の充実のために大学の講師を招いた講演会を行っている。
◆広瀬忠夫 委員 多岐にわたった研究内容であるが、子供と一緒に研究する内容なのか。
◎
学校教育指導課長 教員対象のものと子供対象のものがある。教員対象は道徳の授業づくりの講演、そのほかは直接子供を対象としたものである。
◆広瀬忠夫 委員 命の大切さ、人の心を育むことは非常に大事なことであるが、動物と接したり、農業体験をすることによってどのような効果を狙っているのか。
◎
学校教育指導課長 話だけでは子供たちは理解できないことがあり、教育の中で、聞いたことは忘れる、やったことは理解できるということがあるので、体験できることを中心に行っていきたいと考える。体験によって子供が自分の命を大切にすると同時に、周りの動物、仲間の命を大事にするといった教育効果が期待できると考えている。
◆
藤村優佳理 委員 議案書27ページ、説明50
中学校給食導入関係経費の内訳を伺いたい。
◎学務課長
中学校給食は親子方式、自校方式、デリバリー方式等のさまざまな実施方式等があることから、5つの実施方式について、必要となる適切な施設整備等の各種基礎資料や、既存の個別計画などの整合性等、非常に多岐にわたるデータを客観的かつ専門的に分析し、茅ヶ崎市
中学校給食検討会議で本市に適した実施方式について一定の方向性を定めることを目的として、民間の高い専門性と豊富な経験を活用することとした
中学校給食の実施方式の検討に係る調査委託業務を計上している。その他、アンケートをとるに当たり臨時職員の経費と消耗品を計上している。
◆
藤村優佳理 委員 今検討している実施方式は幾つぐらいあるのか。
◎学務課長 親子方式、自校方式、デリバリー方式、兄弟方式とセンター方式の5つの方式である。
◆
藤村優佳理 委員 兄弟方式とはどのような方式なのかを具体的に伺いたい。
◎学務課長 幾つかの中学校の敷地に給食調理場を建設して、自校の給食に加えて近隣の中学校の給食もそこで調理をして、残りの中学校へ配送する方法である。
◆菊池雅介 委員
中学校給食導入のスケジュールを確認したい。
◎学務課長 本議会で予算を承認いただいた後に入札を行い、契約を締結した委託業務を活用した
中学校給食実施方式の検討に係る調査や6月実施のアンケート調査の結果、小・中学校等への相談を経て、茅ヶ崎市
中学校給食検討会議での一定の方向性を11月ごろまでに出す予定としている。その後、
教育委員会、庁内協議を経て、来年の1月以降に議員と合意形成を図り、3月には最終報告書を作成する予定である。
◆菊池雅介 委員 子供たち、保護者からアンケートをとるが、注目度の高い事業展開であるので、どういう観点でどこまで進んでいるかの中間報告的なことは考えているのか。
◎学務課長 最終的に3月までに報告書を上げるので、11月ぐらいにはある程度のあらあらの報告がある。どのような方式でいくかを検討しながら行うとともに、今回アンケートをとった後にも、検討会議等でまた議論していく中で、再度アンケートをとるという丁寧な方式で考えていきたいと思っている。
◆早川仁美 委員 検討会議のメンバーには市民とか保護者の代表等は入っているのか。
◎学務課長 市の職員の内部で行っている。
◆早川仁美 委員 市民や保護者の声はアンケートのみではかるということか。
◎学務課長 都度都度で各関係団体とかPTA等の方々に意見を聞きながら行っていく予定である。
◆早川仁美 委員 PTAとはPTAの団体か。
◎学務課長 PTA連絡協議会を想定している。
◆早川仁美 委員 市P連は全校が入っていないと思うので、全ての学校の意見を聞いたほうがいいと思うが、その辺はいかがか。
◎学務課長 加入率が少ないのは承知しているので、都度都度でいろいろな話を聞く機会を設けたいと思っている。
◆
藤村優佳理 委員 議案書29ページ、説明30青少年健全育成事業費、6宇宙記念日関連事業費について、本事業の日程等、詳細を伺いたい。
◎青少年課長 本年12月ごろに、3度目のミッションで国際宇宙ステーションへ搭乗予定の野口飛行士を応援する事業である。8月11日に文化会館大ホールを会場に、第1部で長期滞在ミッションの抱負を野口宇宙飛行士に語っていただき、第2部は野口宇宙飛行士が宇宙へ向かうころに小惑星の探査を行って地球の帰路につく小惑星探査機「はやぶさ2」のミッションについて、宇宙科学研究所の吉川 真准教授、第3部では、宇宙通信研究室の布施哲冶氏をコーディネーターとして、野口宇宙飛行士と吉川 真准教授を交えて、宇宙の夢をかなえる方法等、会場からの質問に答える予定である。
◆
藤村優佳理 委員 市にとって大きなイベントになると思うが、周知方法はどのように検討しているのか。
◎青少年課長 広報紙やホームページ等の掲載はもちろん、小・中学校全校へのチラシ配置、公共施設等へのチラシ配付、関係団体へのお知らせ、タウン紙等への掲載依頼等の周知に努めていく。
◆菊池雅介 委員 議案書27ページ、説明90
学校施設整備事業費2921万5000円について、本事業の詳細内容を伺いたい。
◎教育施設課主幹 竣工して40年が経過した学校は老朽化が進んでいるため、学校を長く使い続けるために、学校等の当初の機能を回復するために外壁改修や防水の改修、設備更新、床の改修、内装改修を行う。また、建物の状況を確認するためにコンクリートの圧縮強度、コンクリートの中性化の進行状況を確認する。その上で必要な措置を検討して、コンクリートの中性化が進んでいた場合はサッシ等を改修して、コンクリートの中性化を阻止する工事を進める。
◆菊池雅介 委員 40年以上が経過した最も経年劣化の激しい学校はどちらなのか。
◎教育施設課長 市内小・中学校は昭和30年代半ばころから鉄筋コンクリート製の校舎棟に建てかえが進んできた経過がある。一番古いものは昭和36年代に建設の松浪中学校、続いて梅田中学校、昭和40年代初頭に建設の
茅ヶ崎小学校が古い校舎である。
◆菊池雅介 委員 今回の補正予算は繰越明許になっているが、年度をまたぐ工事の内容を伺いたい。
◎教育施設課主幹 松浪中学校の長寿命化の委託で繰越明許した理由は、大規模改修とは違い、サッシの改修や内装改修が大幅に行われるため工期が長くなる。また、仮設校舎の建設も視野に入れながら関係課と調整を行う必要があり、多岐に調整事項があるため2カ年にわたっての繰越明許とした。
◆菊池雅介 委員 繰越明許の工事のスケジューリング的なものはどう考えているのか。
◎教育施設課主幹 今回の予算計上は設計委託となっている。議会の承認をいただくと、9月末に委託業者の選定をしてから協議に入る。年度内は施設の整備方針を定め、コンクリートの圧縮強度の確認、コンクリートの中性化がどれぐらい進んでいるかを確認して、最終的に仮設校舎の建設も視野に入れながら、工事の状況を確認する形になっている。
◆菊池雅介 委員 議案書29ページ、説明120(仮称)
茅ヶ崎市歴史文化交流館整備事業費2885万8000円の予算の詳細内容を伺いたい。
◎社会教育課長
民俗資料館の旧和田家の耐震改修工事に係る費用と旧三橋家の耐震改修設計委託に関する費用である。
◆菊池雅介 委員
民俗資料館旧和田家、旧三橋家の改修工事は、個人的には来館者がいる建物だと思っているが、工事期間中は全面的な閉館とするのか、部分開館するのか。
◎社会教育課長 和田家の工事はことしの12月から来年7月までで、この間は全館休館と考えている。
◆菊池雅介 委員
市指定重要文化財で特殊な建物なので、景観上、意匠上留意しなければいけない工法が求められると思うが、その点を伺いたい。
◎社会教育課長
民俗資料館は
市指定重要文化財で、景観法に基づく景観重要建造物の指定も受けている。文化財に特有の国の指針もあるので、その指針にのっとる形でまず耐震改修を考え、改修手法についても、文化財としての価値を損ねないように、なるべく形状を変えない、部材も既存の部材をなるべく残して、外見が以前と変わらない形で補強を組んでいくという設計に基づいて行っていく。
◆
藤村優佳理 委員 本事業には補助金がついているが、補助金の詳細を伺いたい。
◎社会教育課長 国交省の
社会資本整備総合交付金の中で街なみ環境整備事業という形の補助を受けている。今回は
民俗資料館の和田家、三橋家になるが、歴史文化交流館と、改修が済んでいる駒寄川と一体の景観整備の意味合いを含めた補助となっている。
民俗資料館旧和田家、三橋家は補助率3分の1の補助である。
◆菊池雅介 委員 議案書49ページ、説明150民間保育所等施設整備事業費1623万5000円の事業内容の詳細を伺いたい。
◎保育課長 今回、保育所等の整備に活用される国の補助金の基準額が変更されたことに伴う増額である。内訳は、公募による保育所等の新設に充てるものが3施設ある。1施設当たりの増額分が225万円、3施設分で675万円、既存の幼稚園型認定こども園が幼保連携型認定こども園に移行することに伴う建てかえの補助分が948万5000円となっている。
◆菊池雅介 委員 建てかえの保育園はどこなのか。
◎保育課長 現在の幼稚園型認定こども園の平和学園幼稚園が幼保連携型に移行する。
◆菊池雅介 委員 整備後、どれくらいの収容人数になるのか。
◎保育課長 今回の整備で35人ふえて、平和学園幼稚園全体での人数は200人から250人になる。
◆菊池雅介 委員 今回の事業展開後、市全体の
待機児童数の推移はどのようになるのか。
◎保育課長 来年度に向けて保育需要は継続的にふえていくと思っている。10月の無償化の影響もあるので、現在の整備量で十分かということは難しいところがあるが、今回の補正予算に計上している保育園3園の開設、認定こども園の定員増加で、来年度に向けて257人ふやすことを想定しているので、その受け入れが確実にできるようにしっかり進捗管理をしていきたい。
◆
藤村優佳理 委員 特に保育需要が多いのは1歳児、2歳児で、今回も待機児童が5人出たのは1歳児だと思うが、その受け入れも行われるのか。
◎保育課長 平和学園は現在3歳児以上の受け入れしか行っていない状況があった。今回幼保連携型に移行するに伴い、特に保育需要の多い1歳児、2歳児の受け入れについて市と平和学園で協議を重ねた結果、新たに1、2歳児で合計20人の受け入れを行えることになった。
◆
藤村優佳理 委員 幼保連携型認定こども園は、20人ほど1歳児、2歳児がふえて保育の枠が拡大することは望ましいが、その他変更等はあるのか、この拡大だけなのか。
◎保育課長 平和学園の保育は、これまで3歳児以上の2号認定のみになっていた。今回新たに1、2歳児の受け入れを行うことに伴っての変更点は、給食設備の新設がある。これによって自園での調理ができるので、1、2歳児の受け入れだけではなくて3歳以上の子供も、これまでの外部搬入の弁当で対応していた昼について給食による自園調理となり、保育環境としてもさらによくなると考えている。
◆早川仁美 委員 3園分の増額の詳細を教えてもらいたい。
◎保育課長 保育所の新設は、ことし4月の保育需要の状況等を勘案して、浜竹周辺及び矢畑、浜之郷周辺地区で現在公募している。あわせて、茅ケ崎駅南側は既存の分園整備を予定している。
◆早川仁美 委員 浜竹と浜之郷はどのような整備予定か。
◎保育課長 公募の浜竹周辺と矢畑、浜之郷は、通常のゼロ歳から5歳までの認可保育所を予定しており、現在それぞれ応募がある。今後選考作業を進める中で、4月の開園に向けてしっかりと管理をしていきたいと考えている。
◆早川仁美 委員 この2園は園庭はあるのか。
◎保育課長 浜竹周辺は園庭が確保できる見込みとなっているが、矢畑、浜之郷は現状では園庭がない保育園での開設見込みとなっている。
◆早川仁美 委員 浜之郷は、周辺に子供たちが安全に遊びに行ける場所は確保できるのか。
◎保育課長 認可保育園新設の際には外遊びは重要な条件となっているので、近隣の公園の指定は行われる。
◆菊池雅介 委員 議案書48ページ、説明40
児童扶養手当支給事業費293万4000円は
システム改修であるが、改修内容を伺いたい。
◎
子育て支援課長 国の制度の
児童扶養手当の支払い回数がこれまでの年3回から6回に切りかわることに対応する
システム改修の委託料を計上している。
◆菊池雅介 委員 51ページの説明90未婚の
児童扶養手当受給者臨時・特別給付金も全額国庫支出金で賄われるが、どれぐらいの世帯にどれぐらいの給付がされるのか。
◎
子育て支援課長 児童扶養手当を受けている方の中で未婚の方、今まで結婚歴のない方を対象に、今年度限りの対応となるが、1世帯当たり1万7500円となっている。市内の
児童扶養手当の中で未婚と思われる方を算定した上で、支払い時期には所得の判定も変わってくるので多少余裕を見た中で150人を予定している。150人掛ける1万7500円で262万5000円を計上している。
◆菊池雅介 委員 対象者に支払われる時期的なものを伺いたい。
◎
子育て支援課長 来年1月の
児童扶養手当の支給日に振り込むことを予定している。
◆早川仁美 委員 説明40
児童扶養手当支給事業費は児童手当が年3回から6回に変わるが、支給を受けている人にとってはどのように変わるのか。
◎
子育て支援課長 年3回は4カ月に1回の振り込みである。4カ月分を先に受け取って、それを案分しながら生活をしていると思う。2カ月に1回になることで金の配分がしやすくなると思っている。
◆早川仁美 委員 他市では毎月支給のところもあるが、
システム改修時に検討はしたのか。
◎
子育て支援課長 毎月支払いを行っている明石市では、福祉協議会に委託して毎月の支払いをしている。今回の国の制度改正の内容は2カ月に1回であるので、茅ヶ崎市はそれに従って2カ月に1回とした。
○委員長 自由討議を行うか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 執行部への質疑及び自由討議を打ち切り、討論に入る。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 討論を打ち切る。
採決は個々に行う。
議案第48号令和元
年度茅ヶ崎市一般会計補正予算(第2号)所管部分につき採決する。
本案のうち本
委員会所管部分を原案のとおり可決すべきものと決するに異議ないか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 異議なしと認める。
よって、本案のうち本
委員会所管部分は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決した。
議案第49号令和元
年度茅ヶ崎市一般会計補正予算(第3号)所管部分につき採決する。
本案のうち本
委員会所管部分を原案のとおり可決すべきものと決するに異議ないか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 異議なしと認める。
よって、本案のうち本
委員会所管部分は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決した。
議案第61号
茅ヶ崎市小児の医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例につき採決する。
本案を原案のとおり可決すべきものと決するに異議ないか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 異議なしと認める。
よって、本案は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決した。
─────────────────────────────────────────
○委員長 議案第52号
茅ヶ崎市子ども未来応援基金条例を議題とする。
説明願う。
◎
子育て支援課長 議案第52号
茅ヶ崎市子ども未来応援基金条例の提案理由及び概要を説明する。
議案書72ページ、73ページ、提案理由は、子育てに関する施策を推進することを目的として、茅ヶ崎市子ども未来応援基金を設置するため提案するものである。
条例の概要は、第1条の趣旨から第8条の委任までの8条とし、第3条は市の資金及び寄附金を一般会計の
歳入歳出予算に定めて積み立てること、第4条は基金に属する現金の管理を、第5条は基金の運用から生ずる収益金の処理を、第6条は財政上必要があると認めるときの繰りかえ運用、第7条は子育てに関する施策を推進するための事業の経費に充てる場合に限り処分することができることを規定した。
本条例は公布の日から施行することとしている。
○委員長 執行部への質疑及び必要に応じて自由討議を行い、審査を進めていきたいと思う。
執行部への質疑はないか。
◆菊池雅介 委員 この時期に議案を上程した経緯を伺いたい。
◎
子育て支援課長 茅ヶ崎市ではふるさと基金の中に健康と福祉の増進という項目を設けて寄附を受領している。ここで子ども未来応援基金という名前で改めて基金を立ち上げることで、寄附者の意思を尊重しながら事業を進めることができる。また、子どもの未来応援事業を進める上で、行政はもちろんのこと、地域、行政、団体が一体となって子供を支援する機運の醸成を図りたいといった目的もある。市内団体から子どもの未来応援事業に寄附をしたい意向の相談も受けているので、そういった声に対応するものとして本基金の設置を提案した。
◆菊池雅介 委員 本基金の利用方法はいかがか。
◎
子育て支援課長 昨年度は
児童扶養手当受給者と、生活保護の中でひとり親世帯に対してアンケートを行い、実際にどういったことに困っているのか、市に対する要望を自由記入欄も含めて回答いただいた。回答の中で2つの大きな希望、要望が出され、1つは親の就労で、自分たちの仕事について、子供が小さくて長い時間働くことができない、正規職員になれないといった悩みがあると考えている。もう一つは、子供の勉強、進学、将来も含めて心配があり、子供の居場所の悩みがあるとの集計結果となった。その2つを受けて、今後の使用目的は、親の就労目的、子供の居場所づくりの事業に充当していきたいと思っている。
◆菊池雅介 委員 本条例に要綱はつくられるのか。
◎
子育て支援課長 要綱は現在つくる予定はないが、細かな手順、マニュアルは今後整備していきたいと思っている。
◆広瀬忠夫 委員 市内団体等から要望があるとの答弁があったが、団体以外にどういったところを対象に告知をしていくのか。
◎
子育て支援課長 周知の対象は、市民、企業、団体である。企業等は市内に限ったことではなく、全国的な話にもなると思うが、基金や子育てに関する理解、また支援をしている企業には今後声をかけていくことを検討していきたいと思っている。
◆広瀬忠夫 委員 寄附行為をお願いするので、使い道、目的の丁寧な説明が必要である。企業等の告知方法は具体的にどう行うのか。
◎
子育て支援課長 主にホームページ上になってくる。例えば市外、県外の企業には直接的にアプローチをして、できれば事業内容、趣旨、目的、使い道を説明した上で賛同願いたいと思っている。
◆広瀬忠夫 委員 今の告知方法では少し弱いと思う。基金条例第7条に「子育てに関する施策を推進するための事業の経費に充てる」ということで、就労目的や子供の居場所づくりである。具体的にある程度基金がたまった状況で、個人への選定はどのように考えているのか。
◎
子育て支援課長 先ほどの大きな2つの目的に対して出すが、具体的な事業まではまだ詰め切れていない。今後、庁内の未来応援連絡協議会で協議した上で、庁内的な合意を諮って配分を決めていきたい。年によって入ってくる金は当然変わってくるので、目的の中で等分に配分するのか、6、4等になってくるのか、今後の基金の集まり方次第で検討していきたい。
◆
藤村優佳理 委員 親の就労支援を目的とした補助で具体的にはこれから検討するが、親の就労支援と子供の居場所づくりが具体的に2つ挙がってきている時点で、庁内ではどのような支援ができるとしてこの2つを挙げたのか。ある程度見きわめがあってのことだと思うが、親の就労支援の具体的な話し合いはどうだったのか。
◎
子育て支援課長 庁内連絡協議会で検討しているが、親の就労については直接的に個人に金を渡すというよりも、例えば資格を取るための経費を助成する。案の段階では、専門学校、通信講座、また、講座を実施して参加してもらい就職に結びつけることを考えている。子供は勉強が主になってくるので、例えば他市町村では学習支援で、ボランタリーにやっているところもあれば、市直営でやっているところもある。子ども食堂に対する支援も他市では見られる。各市の状況も参考に茅ヶ崎市ではどうあるべきかを今後検討して、なるべく早目に事業を示して理解を求めていきたいと思っている。
◆早川仁美 委員 今、国でも子供の貧困対策に関する大綱の見直しの審議をしている。今までは子ども食堂や学習支援に偏っている内容が多く、今後は、今答弁のものから生活支援等も議論の最中で、今までの大綱では市町村の計画策定の義務づけはなく、茅ヶ崎市には計画がないが、今後、計画はどのように策定していくのか。
◎
子育て支援課長 現在保育課で、来年度から始まる子ども・子育て支援事業計画を策定中である。その中で子供の貧困対策の条項を設けて、位置づけをしっかりしていきたいと思っている。
◆早川仁美 委員 先に庁内の会議でやれることをやろうということで条例の上程がされたと思うが、計画があって内容をしっかり審議して、そして使い道という順序のほうが今思うとよかったと思う。子育て支援課としては今度の子ども・子育て支援計画にどのように位置づけていくのか。
◎
子育て支援課長 計画の中に評価基準や進捗管理を位置づけて、目標年度に対してしっかり達成できているのか、達成できていない部分があればどういった理由でできなかったのかを検証しながら取り組んでいきたい。
◆水島誠司 委員 誰でも寄附できるのか、何か対象があるのか。
◎
子育て支援課長 市内の方、市外の方、企業、団体と特に制限をかけていないので、申し出があればどういった寄附であっても受けていきたいと思っている。
◆水島誠司 委員 利益が出ている企業に周知を広げていくとか、茅ヶ崎市としてこういった取り組みがあると発信していく必要があると思うが、そういった考えはあるのか。
◎
子育て支援課長 市内の企業には、経済部と連携して働きかけを周知していきたい。市外、県外の企業には個別にアプローチをしていく方法になると思っている。
◆菊池雅介 委員 基金の運用は親と子に対してとの具体的な話があった。庁内でも検討中であるが、今後、基金の運用をするに当たっての選択肢として、時代の流れによって、子供を持っている家庭の背景、子供の悩みの多様化が考えられる。使用先は今後柔軟にふやしていくと考えてよいか。
◎
子育て支援課長 必要とされるものは何なのかを随時把握しながら、一番効果的な事業に充てていきたいと思っている。
○委員長 自由討議を行うか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 執行部への質疑及び自由討議を打ち切り、討論に入る。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 討論を打ち切る。
議案第52号
茅ヶ崎市子ども未来応援基金条例につき採決する。
本案を原案のとおり可決すべきものと決するに異議ないか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 異議なしと認める。
よって、本案は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決した。
─────────────────────────────────────────
○委員長 議案第55号
茅ヶ崎市附属機関設置条例の一部を改正する条例を議題とする。
説明願う。
◎社会教育課長 議案第55号
茅ヶ崎市附属機関設置条例の一部を改正する条例について説明する。
議案書78ページ、本案は、文化財保護法の改正に伴い、
茅ヶ崎市附属機関設置条例の別表に
教育委員会に属する茅ヶ崎市文化財保護審議会の設置目的について所要の規定を整備するため提案するものである。
茅ヶ崎市附属機関設置条例では、別表、
教育委員会の項中で、茅ヶ崎市文化財保護審議会の設置目的を「文化財保護法第190条第2項の規定に基づき、文化財の保存及び活用に関する重要事項につき
教育委員会の諮問に応じて調査審議し、その結果を答申し、又は建議すること。」と規定している。今回、文化財保護法の改正に伴い、この根拠条文である第190条第2項に新たな規定が挿入され、根拠条文が第190条第3項に移行したため、市の附属機関設置条例も整合を図る形で改正するものである。
○委員長 執行部への質疑及び必要に応じて自由討議を行い、審査を進めていきたいと思う。
執行部への質疑はないか。
◆広瀬忠夫 委員 第190条第2項を改めて、新たに第3項の条文を改めるが、どのように内容が変わったのか。
◎社会教育課長 地方公共団体における文化財保護の事務の所管は従来
教育委員会の所管とされていたが、改正により、条例を定めて地方公共団体の長が担当できるようになる。要するに市長部局でも文化財保護の事務が担当できるようになる。文化財保護法の第190条第2項に、地方公共団体の長に文化財保護の担当を持っていった場合には、条例で新たに地方公共団体の部局に文化財保護審議会を設けることができるとの規定が追加された。今までは
教育委員会に定めるとの規定しかなかったが、第2項に挿入された関係で、第2項のものが第3項にずれたということである。
○委員長 自由討議を行うか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 執行部への質疑及び自由討議を打ち切り、討論に入る。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 討論を打ち切る。
議案第55号
茅ヶ崎市附属機関設置条例の一部を改正する条例につき採決する。
本案を原案のとおり可決すべきものと決するに異議ないか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 異議なしと認める。
よって、本案は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決した。
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○委員長 議案第60号
茅ヶ崎市美術館条例の一部を改正する条例を議題とする。
説明願う。
◎文化生涯学習課長 議案第60号
茅ヶ崎市美術館条例の一部を改正する条例について説明する。
議案書112ページ、提案理由は、茅ヶ崎市美術館をより効率的に運営するため開館日及び開館時間を見直すとともに、年間観覧料を定めることにより入館者数の増加を図るため提案するものである。
条例の概要を説明する。第7条は、
施設利用者のサービス向上及び施設利用率の増加を図るため、休館日について休日の翌日を廃止するとともに、他の文化施設の状況等を考慮し、年末年始の休館日を変更することとした。
第8条は、これまでの利用状況や第7条の変更により開館日数がふえること等を考慮し、第1項で、現行、時期によって異なっている開館時間を年間を通じて午前10時から午後5時に変更することとした。
第2項では、新規利用者の獲得及び若年層の利用拡大等を図るため、開館時間の変更に係る規定を緩和することとした。
別表1の観覧料は、美術館の運営、維持管理経費及び近隣市の類似施設の状況等を考慮し、企画展の利用料金の上限を1500円に引き上げるとともに、利用者に年間を通じて何度も足を運んでもらえるよう、新たに年間観覧料を定めることとした。また、現行の常設展は、美術館が収蔵する美術作品等を中心とする展示を行っている状況を踏まえ、常設展という名称を収蔵作品展に変更することとした。
2のアトリエ等利用料金は、第8条第1項の開館時間の変更に伴い使用区分を変更することとした。
この条例は令和2年4月1日から施行することとした。
○委員長 執行部への質疑及び必要に応じて自由討議を行い、審査を進めていきたいと思う。
執行部への質疑はないか。
◆菊池雅介 委員 開館時間が年間でふえることは喜ばしいが、経費的にはどうなるのか。
◎文化生涯学習課長 今回の改正内容は、開館時間を短縮、開館日数をふやすことになる。ランニングコストは、開館時間を減らすことで60万円程度の削減が見込めると考えているが、開館日が年間15日程度ふえるため、その分のコストがかかってくると見込んでいる。
◆菊池雅介 委員 プラスマイナスという大雑把な観点ではどうなのか。
◎文化生涯学習課長 開館時間の短縮で60万円ほど削減し、開館日数がふえることで年間100万円程度が増加になる見込みである。
◆菊池雅介 委員 今回の条例改正で、今まで観覧料がかかっていなかった高齢者への受益者負担を求めている。これに対しての市の所見を伺いたい。
◎文化生涯学習課長 現行、市内の65歳以上の観覧者は無料としているが、今回、同じタイミングで規則改正を予定しており、市内の65歳以上は50%の減免を考えている。今後安定的に施設運営をしていくためにも、高齢化率が今後高まってくるために、半額分は高齢者に負担願いたいと思っている。
◆菊池雅介 委員 今までつくっていなかった年間パスポートができる。高齢者が購入すると半額になるが、今までただだった高齢者が減るという観点からの配慮としても、パスポートの減免は大きなことだと思う。市として、改正後の高齢者の動向はどのように読んでいるのか。
◎文化生涯学習課長 市内の65歳以上は現行無料になっており、観覧者のうち3割程度が65歳以上であると考えている。今回減免を市内の65歳以上は半額にするが、年間パスポートを創設することで負担感を軽くしたいと考えている。無料から有料になるが、年間パスポートを通じて足しげく今までどおり通ってもらいたい。
◆菊池雅介 委員 3割という大きな入館者のパーセンテージを占めている高齢者に対して、丁寧で納得のいく周知の必要性を感じるが、その点はどのように検討したのか。
◎文化生涯学習課長 令和2年4月1日の施行を目指しているが、今回上程をして、周知の時間をとらせていただいたと思っている。福祉部とも連携して、周知方法を考えていきたい。
◆菊池雅介 委員 今回改正する内容で、企画展は300円から1500円上限の設定を設けているが、この根拠をもう一度伺いたい。
◎文化生涯学習課長 企画展の上限金額は、近隣市の類似施設の条例上の規定及び実際の設定金額等を考慮し定めた。現行、企画展は内容に応じて300円から700円で金額を設定しているが、さらなる企画展の充実を図るため設定金額の幅を広げたいと考えている。
◆菊池雅介 委員 近隣で類似施設と比較したとの答弁であるが、市の美術館としてうたっているので、市独自の観点で、市の物差しで、展示する文化の内容によって金額設定を考えるべきだと思うが、そういう観点は検討したのか。
◎文化生涯学習課長 近隣市の類似施設の料金設定も考慮したが、茅ヶ崎市美術館は他館と比べて小さいということもある。展示内容や展示点数等、全体のバランスを考えながら、上限は1500円と定めるが、金額はバランスを見ながら設定したいと考えている。
◆
藤村優佳理 委員 今まで無料だった65歳以上の高齢者がいきなり200円徴収になる。高齢者の徴収はやむを得ない部分もあるとは思うが、今まで無料だったものを一般の人と同じ200円は負担感が大きいと感じる。高齢化率が今後高まるのであれば、最初から200円ではなくて、まず最初に100円から段階的に徴収する検討は庁内行われなかったのか、いきなり200円だったのか。
◎文化生涯学習課長 収蔵作品展の200円の部分は、市内の方を優遇するとかの考えはあったが、市内文化施設であるゆかりの人物館や開高健記念館の観覧料も、受益者負担の観点から、美術館の収蔵作品展の基準を参考に200円に設定している。そことの整合性もあり、200円は減免なくこの金額で設定した。
◆長谷川由美 委員 年間パスポート3000円の算出根拠を教えてもらいたい。
◎文化生涯学習課長 美術館では年間を通して企画展をやっているが、有料展示の場合、企画展が四、五本、収蔵作品展が一、二本開催している。他市の事例も考慮しているが、パスポート購入者が有効期間内に5回程度来館したら元が取れるような金額を設定した。
◆長谷川由美 委員 企画展等は毎年回数が違っていたり、金額も違っているが、年間パスポートはそれに合わせて変動することは考えられるのか。
◎文化生涯学習課長 企画展の内容、本数によってその年が変わってくるが、パスポートを購入した日から1年間という有効期限を設けているので、それほど金額に差はない設定にしたいと考えている。
◆長谷川由美 委員 開館時間を常に5時までとして、「特に必要」を「必要」に改めて緩和するとの説明があったと思うが、例えば非常に人気がある企画展等の場合はこれまでどおり18時までの開館もできるのか。
◎文化生涯学習課長 そのとおりである。
◆長谷川由美 委員 一昨年のホノルルのキルト展から古邨展などメディアにも取り上げられ、茅ヶ崎美術館は小さいながらも充実した展示内容を見ることができることで、ここのところある意味好調な状況にあると思う。ここで3000円の年間パスポートも入れて緩和も行い、より多くの方に美術に親しんでいただく機会をつくることはいいことだと思う。5時までと規定した場合に、年間の当初の人件費に係る考え方は5時までで算定をすると思うが、6時まであける際の手当はどのようになるのか。
◎文化生涯学習課長 今回緩和で「特に必要」を「必要」に改めているのは、委員の言う理由による。今回発生する費用は、指定管理料になるが、モニタリング等により、上がった部分はほかの還付するものを相殺することになるので、指定管理者と十分協議したいと考えている。
◆広瀬忠夫 委員 提案理由の入館者数の増加と、受益者負担による増収を図ることが最終目的だと思うが、令和2年からであるが、どのぐらいの入館者数の増員を想定しているのか。
◎文化生涯学習課長 今回の改正により65歳以上が有料化になることで2割程度は減ってしまうと考えている。ただし、年間パスポートの導入部分で増加をすると見込んでいるが、細かな数字は今手元にない。
◆広瀬忠夫 委員 美術館を楽しみにしている65歳以上の方はたくさんいると思うが、いきなりこういった金額になると驚くのではないかと危惧する。今の答弁の想定は少し甘いと思う。時代の趨勢で受益者負担はやむを得ないところもあるが、65歳以上のいきなりのアップは危惧するところである。この辺も想定して議論したと思うが、どの程度詰めて最終的な条例改正に至ったのかをもう一度伺いたい。
◎文化生涯学習課長 美術館は昨年度開館20年がたった。施設運営は平成29年度ベースで1億1900万円ほどかかっている。受益者負担の部分は、平成29年度は6%ぐらいが施設の利用料金になる。現行では無料の枠が大きいということで、このまま継続して施設運営ができるかという危惧がある。今高齢化率は25%ぐらいであるが、平成27年の国勢調査での人口シミュレーションでは、高齢化率が2040年には35.8%になる。このまま無料という形を続けていくと、さらに受益者負担の部分が少なくなっていくと考えているので、本来ならば減免ではなくて100%いただきたいところであるが、高齢者の活動範囲が狭まるとか負担感が大きいことを考慮して50%で設定した。来ていただけないと考えたので、年間パスポート制度導入の議論を進めていった。
◆長谷川由美 委員 企画展は上限が1500円で、例えば1000円とした場合、半額の500円が高齢者の負担と考えてよいか。
◎文化生涯学習課長 見込みのとおりである。
◆長谷川由美 委員 企画展等は上限1500円であるが、年間パスポート3000円が今回決める金額で、これは上限ではなくて、3000円と1500円になるでよいか。
◎文化生涯学習課長 企画展も年間観覧料の部分においても上限額となる。
○委員長 質問の趣旨が違うので、もう一回質問してもらいたい。
◆長谷川由美 委員 年間観覧料は3000円が上限ではなくて、この時点で基本的に3000円と1500円にするという方向か。
◎文化生涯学習課長 基本的にこの金額ということではない。あくまでも上限額となる。
○委員長 質問の趣旨が伝わっていないと思う。年間観覧料は、大学生2000円、一般3000円、3000円の65歳が50%減免で1500円は動かないで確定なのかとの質問である。
◎文化生涯学習課長 上限金額の確定である。
◆長谷川由美 委員 年間観覧料の上限が3000円なので、これから例えば2500円と決まるかもしれないということでよいか。
◎文化生涯学習課長 そのとおりである。
◎文化生涯学習部長 今回条例の議案として示しているのは上限額であり、利用料金制なので指定管理者が決定していく形になっている。
◆長谷川由美 委員 これから金額が確定していき、確定した金額は途中で変わることはないとの理解でよいか。
◎文化生涯学習課長 上限額なので、その後に確定はしていく。毎年大きくは変わらないと見込んでいる。
◆
藤村優佳理 委員 65歳の高齢者は3割が利用しているが、その方たちが半額の年間パスポートを買えば5回ぐらいで元が取れるということであるが、3割は5回以上のリピーターと計算した算出になっているのか。1回だけでは元は取れないので、5回以上来る人たちが多いから年間パスポートの購入ということで、常設展は200円にして、年間パスポートを利用願いたいと提案していると思うが、3割は5回以上のリピーターとして見込んでいるのか。
◎文化生涯学習課長 65歳以上がリピーターかリピーターでないかは統計上ではわからないが、よく来る方等の声を聞いたりアンケートをとると、何回も来ているので、65歳以上であっても年間パスポートを使われれば元が取れると考えている。
◆
藤村優佳理 委員 2040年に高齢化率35%を見込んで今から65歳以上に一般の常設展200円を今から取っていく。段階的に上げる検討はないということでよいか。
◎文化生涯学習課長 受益者負担の割合は、今回半額をいただくこと、1500円という上限金額を設定することによりシミュレーションをしたが、2割の削減であっても、2040年は10%程度は利用者負担により賄うことができると考えている。段階的に削減の考えは今のところない。
○委員長 自由討議を行うか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 執行部への質疑及び自由討議を打ち切り、討論に入る。
◆
藤村優佳理 委員 今まで無料だったものをいきなり一般と同額に値上げするのではなく、段階的に行う必要があると考え、議案第60号には反対する。詳細は最終日に討論する。
○委員長 討論を打ち切る。
議案第60号
茅ヶ崎市美術館条例の一部を改正する条例につき採決をする。
本案を原案のとおり可決すべきものと決するに賛成の委員の起立を求める。
〔賛成者起立〕
○委員長 起立多数と認める。
よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決した。
休憩する。
午後0時17分休憩
─────────────────────────────────────────
午後0時19分開議
○委員長 再開する。
これより陳情の審査に入る。
陳情第11号中学校において小学校と同じ自校方式による完全給食の早期実施を求める陳情を議題とする。
陳情第11号については2240名の署名が提出されている。
陳情者より趣旨説明の申し出がある。
進行の説明をする。趣旨説明者は氏名を述べてからお願いする。時間は1人5分以内である。残り時間は右手のタイマーで確認願う。5分経過したらブザーが鳴るので、途中であっても趣旨説明を終了願う。趣旨説明は、着座のままでも、起立して行ってもどちらでも結構である。
準備が整ったら趣旨説明を開始願う。
◎福田やよい 趣旨説明者 「あったらいいね!
中学校給食」茅ヶ崎の会、本当は代表がやるべきであったが、仕事の都合で出席できずに、事務局の新日本婦人の会茅ヶ崎支部の福田やよいが陳情に対する思いを述べる。
御存じのように、全国の
中学校給食実施率は90%である。神奈川県は28.8%で全国最下位になっている。その中で、特に茅ヶ崎はまだやっていないので最下位である。ようやくことし検討会をつくって実施に向け検討を始めたのは本当にうれしい限りである。ぜひこの陳情も生かしていただきたいと思っている。
私たちは多くの保護者から、中学校に給食がないことは知らなかった、母親とか父親は普通に給食があった、子供たちに温かい給食を食べさせてあげたい、中学校にも給食が欲しいという声を聞き、「あったらいいね!
中学校給食」茅ヶ崎の会をつくった。「あったらいいね、
中学校給食」という歌もつくり、若い人たちと学習会を持ったりして署名を始めた。小・中学校、幼稚園の保護者や近所の人、職場の人など若い人たちがたくさん署名を集めてくれた。2240筆をつけて陳情している。もちろん私たちも孫のために頑張って署名をした。
署名をしてくださった人たちの声は、大磯町みたいな冷たくてまずい異物の入っているようなデリバリー方式はごめんだわとか、金がかかるでしょうが早く実施してほしい、地産地消なら安全で安心だわね。中学生は伸び盛りだから、栄養士がいてつくる給食はとてもいいというような意見が聞かれている。給食は、子供たちの空腹を満たすためだけではない。学校の中で調理員が給食をつくってくれる姿に触れたり、湯気とかにおいを感じたり、それを楽しみとして友達と話しながら、温かい同じものを一緒に食べる。使われる食材は地域で育てられた旬の食材に季節を感じる。そういう過程があってこそ、食べ物や人への感謝の気持ちがわいてくるのではないか。これこそ食育ということだと思う。
日々の食事は、子供たちの情緒の安定や健康、体力等、心と体に大きく影響する。茅ヶ崎で子ども食堂がふえている状況はとても心配である。早く
中学校給食があるのが当たり前の茅ヶ崎になるよう、小学校と同じ自校方式の完全給食を実現してほしいものである。
最後に、県議会に私たちは、公立中学校完全給食の実施に向け、施設・整備等の補助を求める請願を2月に提出し、継続審議になったことを述べて陳述を終わらせていただく。
○委員長 趣旨説明に対する質疑に入る。
◆
藤村優佳理 委員 確かに小学校と同じように自校方式の完全給食が実現したら本当に子供たちにとっても最善で、温かくておいしい給食が提供できる観点から私も理想であると思う。しかし、ほかにも方式があるが、自校方式だとコストがかかる面や、中学校は今市内に13校あるが、その学校が一斉に始まればいいが、始まることが難しい状況も想定に入れなくてはいけない。その場合、給食を食べられる学校もあるが、その一方で食べられない学校が出てくる可能性もあるが、その点はどのように考えているのか。
◎福田やよい 趣旨説明者 先ほどアンケートの話も出たが、幾つか方式を述べていたと思う。それをこれから考えていくということだったので、金は本当にかかると思う。イッセーのセで一気に、今までいろいろな施策についても、学校を直すとか新しくつくるとか、改定をしていくことは少しずつやっていったので、市として全体に何年度までに全部終わるという大きな計画を出せれば、うちがやっていないとはならないと思う。これはたくさん資金がかかる問題である。県議会にも補助していただかないとだめだと考えているので、知恵を出し合って子供たちのためにみんなでやっていけば、父母たちは茅ヶ崎市全体の状況が見えれば、うちがやらないのは困るとは言わないと思って、私たちはぜひそれをやっていただければいいと考えている。今のところそういう答弁しかできない。
◆
藤村優佳理 委員 自校方式にこだわっている陳情である。片方の学校では給食が食べられる環境であるが、ほかの学校はセンター方式とかデリバリーでイッセーのセで始まることもあり、1校の学校は給食でいけるが、他は順番を待つ。いろいろな方式で考えてあればいいが、この陳情は自校方式にこだわっている。ほかの学校と不公平感があるので、その点はどうかと思って伺ったが、もう一度伺いたい。
◎福田やよい 趣旨説明者 茅ヶ崎は全体にはずっと不公平だった。全国からいけば全く不公平なことである。これから小学校の給食もただにしてもらいたいと私たちは考えているので、そのようなことも含めると、本当に茅ヶ崎市としてやる気があるのかどうか。そういうものを今度の検討委員会できちんと検討していただいて、そして市民に知らせる。私たちは今、デリバリーでもいい、親子方式でもいい、兄弟方式でもいいと何でもいいとはいかない。私たちは最終的には子供たちのためにも自校で、あるいは災害があったときにも自校に給食があることはとても強いことなので、そこをメーンに考えていただきたい。私たちは今回この時点では、ここのところだけで皆で署名をとっており、署名の方たちもそのつもりで署名をしていただいているので、それをここのところで私一人がいいとは言えない。今の段階の答えはそれまでである。
○委員長 趣旨説明に対する質疑を打ち切る。
休憩する。
午後0時28分休憩
─────────────────────────────────────────
午後0時29分開議
○委員長 再開する。
執行部への質疑及び必要に応じて自由討議を行い、審査を進めていきたい。
執行部への質疑はないか。
◆
藤村優佳理 委員 ことし4月に市内19校目に当たる今宿小学校が自校給食調理場ができたばかりであるが、小学校全てが自校方式になるのに何年を要したのか。
◎学務課長 現在利用している自校給食調理場の中で一番古いのは昭和46年1月で、最後の今宿小学校が開始されるまでに49年を要している。
◆
藤村優佳理 委員 今宿小学校に給食を配送していた共同調理場が平成31年3月31日で廃止されたばかりであるが、これの利用開始は何年だったのか。
◎学務課長 昭和48年から利用しており、47年間利用していた。
◆広瀬忠夫 委員 陳情者は自校方式の趣旨説明であり、趣旨の内容としては間違っていないが、この方式を市内13校、年度ごとに何校ずつと決めるにしても、1校当たりの想定がすごくかかると聞いているが、具体的にはどのくらいかかると想定しているのか。
◎学務課長 1校5億円前後と考えている。
◆
藤村優佳理 委員 1校5億円で掛ける13校になるが、仮に13校一斉に自校方式を始めて給食が開始できた場合、市は同時に開始することは可能なのか。
◎学務課長 同じ年度に13校の給食調理場をつくることは、昨今の財政状況等を鑑みて厳しいと思われる。
◆広瀬忠夫 委員
中学校給食がここ一、二年で急浮上して、2年前ぐらいは特に教育長は
中学校給食はまだ先の話と一貫して答弁していた。母親が子供のために弁当をつくることは親子の愛情を育む上で非常に大切と教育長は終始述べていて、私もそのとおりだと思っていたが、ここで急遽
中学校給食が急浮上した。検討委員会で中間報告を見て、アンケート調査をしてしっかりと詰めていく。来年の3月に結果報告で方式を決めるということなので、私はこれをしっかりとチェックしながら見詰め直していくと感じている。1回に全ての学校を設置することは厳しく、自校方式は今後の検討委員会の中で詰めて考えていくと思うが、この辺はいかがか。
◎学務課長 自校方式は市内の小学校でも年数を要しており、多大な建設費用も要することが想定されるので、相当な期間を要すると考えられる。
◆長谷川由美 委員 質疑の途中ではあるが、この案件について継続を提案する。
○委員長 ただいまこの案件に関して継続の動議が出された。この案件を継続とすることに異議あるか。
(「異議あり」と呼ぶ者あり)
○委員長 異議があるので、継続動議に賛成の議員の起立を求める。
〔賛成者起立〕
○委員長 起立少数である。
よって、閉会中の継続審査に付することは否決された。
自由討議はよいか。質疑がなければ討論、採決に移るが、よいか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 討論に入る。
◆
藤村優佳理 委員 温かくおいしい給食の提供ができる自校方式の
中学校給食完全実施の気持ちは私も母親であるのでよくわかる。しかし、小学校19校全てが自校方式になるのに49年もかかっていることを考えると、中学校の自校方式も段階的導入となることが想定できる。市では、自校方式、親子方式、デリバリー、センター方式、兄弟方式とあらゆる角度、複数の手法の中から市に適した実施方法を検討していくと3月の議会でも答弁があったので、現時点で
中学校給食の手法を限定するのではなく、まず検討委員会の結果を待つ必要があると考える。よって、この陳情の採択には賛成することができない。
◆長谷川由美 委員 この陳情について、これから検討していく、予算をとってアンケートを行っていく中で、自校方式もその中に全くゼロではないということ、その反面で非常な費用がかかること、それは年数がかかることにつながるということもあるが、今の時点で1つの方式に限定するような形をとってしまうことになる本陳情は賛成することができない。
◆水島誠司 委員 今回の陳情第11号は、中学校において小学校と同じ自校方式による完全給食の早期実施を求めるということであるので、早期に実施することはなかなか厳しいということもあるので、今回のこの陳情には賛成できない。
◆早川仁美 委員 今、検討委員会、それからアンケートをとってこれから市の中で検討していくということにあって、完全給食の早期実施は私も求めるところであるが、方式の限定をされてしまうと、茅ヶ崎市にとってよい給食の方式が限定されて厳しいと思っている。趣旨は本当に賛成できるが、今回の陳情は反対という立場をとらせていただく。
○委員長 討論を打ち切る。
陳情第11号中学校において小学校と同じ自校方式による完全給食の早期実施を求める陳情につき採決する。
本件を採択すべきものと決するに賛成の委員の起立を求める。
〔起立者なし〕
○委員長 起立なしと認める。
よって、本件は採択することは否決された。
文化教育常任委員会を閉会する。
午後0時38分閉会...