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平成29年 9月 決算特別委員会-10月02日-05号

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  1. 藤沢市議会 2017-10-02
    平成29年 9月 決算特別委員会-10月02日-05号


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    平成29年 9月 決算特別委員会-10月02日-05号平成29年 9月 決算特別委員会 平成29年10月2日 1.日   時  平成29年10月2日(月) 午前9時30分開会 2.場   所  議会議場 3.出 席 者      委 員 長  吉 田 淳 基      副委員長  大 矢   徹      委  員  味 村 耕太郎   北 橋 節 男            西     智   竹 村 雅 夫            有 賀 正 義   阿 部 すみえ            武 藤 正 人   堺   英 明      欠席委員  な し      議  長  松 下 賢一郎      副 議 長  浜 元 輝 喜      傍聴議員  清 水 竜太郎   東 木 久 代      理 事 者  宮治副市長、関口財務部長、中山財務部参事、斎藤防災安全部参事、            中峯経済部長、嶋田経済部参事、橘川経済部参事、石原計画建築部長、            奈良計画建築部参事濱野計画建築部参事金子計画建築部参事
               藤村都市整備部長富塚都市整備部参事荒川都市整備部参事、            川﨑藤沢駅周辺地区整備担当参事八文字西北部総合整備事務所長、            政井柄沢区画整理事務所長古澤道路河川部長北村道路河川部参事、            前田道路河川部参事、鈴木下水道部長、武井下水道部参事、            小泉会計管理者、中川代表監査委員秦野監査事務局長、            金井農業委員会事務局長、その他関係職員      事 務 局  土居議会事務局長室伏議会事務局参事、田口議事課長、            浅上議事課課長補佐、高橋議事課課長補佐、堀井議事課主査、            佐藤議事課書記、和田議事課書記 4.件   名  <一般会計(歳出)>   商工費・農林水産業費・土木費(河川費まで)・土木費(都市計画費以下)       ────────────────────────────── ○吉田淳基 委員長 ただいまから会議を開きます。       ────────────────────────────── ○吉田淳基 委員長 第6款労働費において、阿部委員の質問に対する市側からの答弁に誤りがあったことから、訂正の発言を求められておりますので、これを許します。 ◎谷津倉 産業労働課課長補佐 おはようございます。前日の労働費審査の中で、就労支援事業費、若年者就労事業においての阿部委員からの相談員人員配置の御質問の中で、私の答弁で、常時2名、資格なしと答弁いたしましたが、出張相談やセミナーなどの人員配置の御質問と誤って聞き取ってしまいました。正しくは、ユースワークふじさわの従事者の配置は4名、この内訳といたしましては、常勤の総括責任者1名、常勤職員1名、非常勤職員2名となっております。なお、常勤の職員にはキャリアカウンセリングを行える方1名を配置し、非常勤職員には保健医療福祉の専門家を2名配置しておりますので、訂正をさせていただきます。大変申しわけございませんでした。よろしくお願いいたします。       ────────────────────────────── ○吉田淳基 委員長 引き続き第8款商工費の質疑を行います。  質疑はありませんか。 ◆阿部すみえ 委員 おはようございます。よろしくお願いいたします。  私のほう、まずは主要な施策257ページのロボット産業推進事業費から、こちらの1番の生活支援ロボット普及啓発等推進事業というのがございます。湘南ロボケアセンターの活用に関しての部分なんですが、この中で市民向けセミナー(見学会)、24回、518人というふうになっております。こちらはたしか予約制で、御家族であったりとか、グループであったりとかの複数人数の予約制で行う見学会であったと思いますけれども、こちらのほう、どういうグループの方々が参加されているのか、まずお聞かせください。 ◎及川 産業労働課課長補佐 この518人、24件の内訳でございますけれども、市民向けが18件で437人、福祉向けが4件で69人、行政が2件で12人ということでございまして、地区の社会福祉協議会であるとか、民生委員児童委員会協議会とか地域団体、それからサークル、児童クラブの方々もお越しいただいてございます。 ◆阿部すみえ 委員 こちらは、介護者の負担の軽減というと、どうしても施設介護者の負担の軽減という色合いが濃くなってしまうかと思うんですけれども、これから在宅へ在宅へという流れの中では、やっぱり在宅の御家族の介護者の負担の軽減という部分を考えていかなければいけないかと思います。その意味におきまして、この市民向けのツアー、私も村岡地区の環境部さんの市内視察に同行させていただいたりとか、何回か行っていますけれども、より自治会単位、御家族単位で参加していただけるように、もっと細かい市民の方にどれだけ来ていただけるか。やはりそうやってロボケアセンターに来ていただくことで、御家庭で使えるものがたくさんあるわけですね。その御家庭で使えるものをもっともっと知っていただく。そうすることでお互いの、ロボケアセンターと市民の介護者の方の相乗効果が生まれるかと思うんですけれども、そのあたりのお考えはいかがでしょうか。 ◎田嶋 産業労働課主幹 ただいまお話しいただきましたとおり、湘南ロボケアセンターロボテラスには、さまざまな生活支援ロボットといったものが展示をされております。在宅の方を対象としたロボットといたしましては、歩行支援であったり、見守り支援、また排せつ支援など、在宅での介護を支援するロボットも展示をされております。そうした生活支援ロボットを展示していることですとか、ロボットの利便性などを多くの市民の方に普及啓発していくことというのは施策の大きな目的の一つでもありまして、広報ふじさわでの特集号であったり、また、ふじさわロボットフォーラム、各種セミナーなどにおきましても周知や紹介を行ってきたところでございます。平成29年度には、湘南ロボケアセンターが、市が委託をします事業の中で、立地する明治地区のふるさとまつりへ参加をしたり、また明治地区を初めとしました一部地区では、回覧を活用させていただくこととなっておりますので、事業の周知、普及啓発の強化に向けて積極的に取り組んでいるところではございます。  今後につきましても、多くの市民の方に御利用いただけるように、議会の中でも答弁させていただいておりますけれども、4月に発足をいたしましたロボット施策庁内推進ワーキンググループ会議といったものもございまして、そちらですとか、また市民センター・公民館などとも連携を図った上で、地域へ向けた周知をさらに強めてまいりたい、そのように考えております。よろしくお願いいたします。 ◆阿部すみえ 委員 ありがとうございます。  あと3番目のロボット産業推進事業補助金、こちらは、先ほどもおっしゃった産業研究会が5回開催されておりますけれども、ここで参加32者という実績が挙げられているんですけれども、これがロボット産業推進事業のほうにつながったという事例はありますでしょうか。 ◎及川 産業労働課課長補佐 このロボット産業研究会のほうに御参加いただいている方には、この補助金について周知をさせていただきまして、昨年、3件の補助金の申請がございましたけれども、そのうち2件はこの研究会に参加をしていただいた方でございます。 ◆阿部すみえ 委員 そうしましたら、今後も含めて、先ほどの介護ロボットと同じで、もっと細かく、もっと市民により広くやっていくべきではないかと思いますが、その後の市の考えはいかがでしょうか。 ◎田嶋 産業労働課主幹 先ほど来お話がありますとおり、生活支援のほう、在宅のほうといったところも、ロボットの活用についてもこれからは成長が見込まれていくだろうということもございますので、そういった参入支援につきましても、ロボット施策を展開する上で、さがみロボット産業特区であるとか、また市内経済団体とかとも連携をいたしまして、今後も積極的に展開をしていこうと、そのように考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ◆阿部すみえ 委員 ありがとうございました。  続きまして、259ページの地域密着型商業まちづくり推進事業費、この中のふじさわ元気バザール事業、こちらはほかの委員の方からも御質問がございましたけれども、たしか28年度、このバザールの当日のみだけにとどまらずに活性化を生みたいという趣旨のもとで、クーポン券、3カ月有効だったかな、クーポン券のついたしおりといいますか、そういうものを配布していたかと思いますけれども、そちらのほうの効果はいかがだったでしょうか。 ◎鶴井 産業労働課課長補佐 平成27年度にカタログにクーポンを載せまして、元気バザールに来られた方が、その後、3カ月ぐらいなんですけれども、そのお店に行くと何かサービスが受けられるような、そういったクーポンをつけさせていただいたんですが、実際のところ、幾つかの店舗で御利用があったということは聞いているんですが、思った以上にはたくさん使われるということはありませんでした。ただ、そのカタログで手元に持っていただいたこと、またアプリでも同じようにそういったクーポンも載せておりましたので、多少の効果はあったかと思いますが、思ったような効果は得られなかったということでございます。 ◆阿部すみえ 委員 ありがとうございました。そうしましたら、またそれを受けて、アプリとか、さらなる展開とかがあるかと思うんですけれども、それを受けての市のお考えをお聞かせください。 ◎饗庭 産業労働課主幹 今御質問にございましたパンフレットにクーポン券をつけての誘導とか、アプリを使っての個店への誘導というのは、顔出しというか、頭出しという点では、市民の方に、一部の方でも行っていただける、つながっていただけるというのが効果として願っているところでございまして、それが全てクーポン券が使われるといった状態はなかなか難しいと思っていますけれども、さまざまな手法を使いまして、個店への誘導、にぎわいの創出につなげてまいりたいと考えております。 ◆阿部すみえ 委員 ありがとうございました。  続きまして、261ページの拠点駅等周辺商業活性化事業費です。  街なみ継承地区魅力向上店舗集積事業、こちらは選考委員謝礼のみということですので、実績には至らなかったという理解でよろしいでしょうか。 ◎鶴井 産業労働課課長補佐 実績についてなんですけれども、委員がおっしゃるとおり、平成28年度、2回募集を行っております。それぞれ応募に基づきまして、外部委員も含めた選考委員会を2回開催させていただきました。その中で、事業計画に基づきまして慎重に審査をしたんですけれども、しかしながら、2回とも審査基準を満たさずに決定には至らなかったという状況でございます。 ◆阿部すみえ 委員 こちらの事業、平成27年度も実績なし、28年度も実績なしということで、ただ、藤沢地区の町並みづくりということで、藤沢地区の郷土づくりに入っていらっしゃる方からもちょっとお声をいただきまして、蔵とかをお持ちの方々が、やはり固定資産税とか、相続税とか、維持費とかの関係で、市を通して誰かにお貸しするとかができればいいんだけれども、このままだと手放さざるを得ないという声があちこちで上がっているんだけれども、市として何とかしてもらえないのかなということでしたので、一応公民館を通してお問い合わせをさせていただいたところ、選考中だというお返事でした。非公開ということでしたので、では、内容がわかったら教えてくださいねという形で私もその場はおさめたんですけれども、まさにこの事業だなというふうに思います。本当に慎重に丁寧に御検討いただいているのはわかるんですけれども、せっかくの、その丁寧に検討している間に、残っているものがなくなってしまうという、藤沢地区としては結構危機的な状況もありますので、もう少し臨機応変にというか、柔軟にというか、早い感じでやっていっていただけたらいいんではないのかなという点と、情報提供を地元にもう少し出してあげてほしいという部分があるんですけれども、そのあたりの市としてのお考えはいかがでしょうか。 ◎饗庭 産業労働課主幹 これまで実績が上がってこなかったこの事業ですけれども、実際に応募をしていただいている方の事業内容を経営的な視点で専門家もチェックをしていただいて、将来のリスクも含めて選考会を通過していないというのが現状でして、また、本年度はその歴史的な建造物を利用しての応募がございまして、それにつきましては、選考会では高い評価を得まして通過をしたんですけれども、その後、申請者の御意向で辞退されたという結果になってございます。市民の方への早い情報公開というか、情報提供という部分では、広報を通じてこういった事業をやっていますということを周知させていただいているところですけれども、公民館を中心とした地域についても、今後、説明をさせていただく機会を持ってまいりたいと考えております。 ◆阿部すみえ 委員 そうしましたら、最後に、267ページの市観光協会関係費です。  何回か話題に上っております湘南コンシェルジュにつきまして、アピールをもっとしたほうがいいのではないかという御意見がやはり多々あるんですけれども、検討するという御答弁が続いているかと思いますが、そのあたり、28年度決算が終わりまして、市としてのお考えをお聞かせください。 ◎木村 観光シティプロモーション課課長補佐 湘南FUJISAWAコンシェルジュにつきましては、観光案内機能のほかに、アンテナショップとしての役割を持っている複合型の施設となっておりまして、この運営に当たりましては、江ノ島電鉄に藤沢市観光協会、そして本市を加えました3者による連携によって取り組みを進めているところでございます。御質問の件につきましては、3者とも情報共有をした中で同じ認識のもとに立っておりまして、現在、その改善に向けて取り組みをまさに進めているところでございます。今後につきましても、利用者にとって利用していただきやすい施設となるように連携を深めて取り組みを進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。 ◆北橋節男 委員 それでは質問させていただきます。まず、主要な施策254ページの新産業創出事業費についてですけれども、6番目のコミュニティビジネス支援事業補助金について、2者の事業内容はどういうものなのか説明してください。 ◎及川 産業労働課課長補佐 この2つの事業の内容でございますが、この2つは、いずれも平成27年度に交付決定をしました事業で、28年度までの継続となった事業でございます。  まず1つ目の事業でございますけれども、コミュニティカフェビジネスの運営ということでございまして、具体的には複数の事業者が共同でスペースを利用できるコワーキングスペースの提供でございましたり、レンタルオフィスレンタルスタジオ事業、それから日がわりオーナーによりますカフェの運営といった多世代交流をテーマにしたイベントの実施といったもの、複合的なコミュニティスペースの運営をするというものになってございます。  次に、2つ目の事業でございますけれども、おうち起業ママ向けシェアスペースの運営ということでございまして、具体的には地域のママたちが子連れで集うことがでコミュニティスペースを提供しまして、資格やスキルを生かして、子育てと両立しながら、自分らしく働きたい女性向けの各種セミナー等を行えるシェアスペースの運営ということでございます。 ◆北橋節男 委員 その27年から29年を通して、評価と課題について、そして今後の方向性についてお聞かせください。 ◎田嶋 産業労働課主幹 地域が抱えます課題を地域資源を生かしてビジネスの手法によって解決する、いわゆるコミュニティビジネスの考え方をもって創業しようとしている事業者につきましては、相談業務を担っております公益財団法人湘南産業振興財団が受けている相談ですとか、各セミナー参加者の声などからも、潜在的には一定数いるものと考えております。しかし、創業に至るまでの準備の段階で、詳細な事業計画ですとか、資金面などの問題をクリアできずに、結果的に次のステップに進めていない方もいらっしゃるというふうに捉えております。  このように、コミュニティビジネスを取り巻く大きな課題はあるものの、平成27年度以降に市から支援を受けた事業者につきましては、徐々に認知度も上がりまして、現在も順調に事業を継続しているといったようなことは確認をしております。働きたくても働くことが難しい子育て中のママなど、地域に根差した人を地域資源として捉えまして、その方たちの働く場ですとか、情報交換、発信ができる場の提供をすることは地域の活性化につながっておりまして、地域における新たな起業ですとか、雇用の創出、また地域社会の課題解決という当該事業の目的達成に寄与したものであると考えております。  今後につきましては、各関係機関との連携なども模索しながら、潜在的なコミュニティビジネス事業者の掘り起こし策を検討するとともに、行政からの一時的な補助が終了した後も、継続して収益を保つことができる団体として成長してもらうための仕組みづくり等を構築してまいりたいと、そのように考えております。よろしくお願いいたします。 ◆北橋節男 委員 ありがとうございます。  続いて、257ページのロボット産業推進事業費です。  今、阿部委員も質問しましたけれども、夏休み親子ロボット体験教室、そして少年少女ロボットセミナーについての開催内容と参加者からの感想やそういう事業の評価についてお聞かせ願いたいと思います。 ◎及川 産業労働課課長補佐 まず、夏休み親子ロボット体験教室の開催内容でございますけれども、昨年8月12日、13日の2日間にわたりまして、ロボケアセンターにおきまして、市内在住の小学生と保護者の方を対象に実施させていただきました。セミナー形式で、運動機能のトレーニングができるロボットの動作原理を学んでいただくということであったり、コミュニティロボット4体に話しかけをしまして、そのリアクションを体験していただきました。  それから、少年少女ロボットセミナーでございますけれども、こちらはことしの3月11日と18日、2日間でございます。市内小学4年生から中学2年生を対象に、芝浦工業大学さんと連携をさせていただいて、実施したものでございます。参加者みずからがロボットを製作しまして、自分なりにアレンジしたロボットを使って競技会を行うということで、それから、大学の先生からもロボットの基礎について学んでいただいたものでございます。  感想でございますけれども、参加者からは、両事業とも好評でございまして、特に少年少女ロボットセミナーにつきましては、アンケート調査でまた参加したいという方が9割いらっしゃったというものでございます。  事業の評価でございますけれども、近い将来、ロボットが社会の中に身近にあることが想定されるわけでございますけれども、さまざまなロボットに触れていただいて、体験していただくということは非常に意義のある事業であるというふうに考えてございます。また、物づくりの楽しさとかを体験していただいて、ロボットのメカニズムの基礎を学習するということで、子どもたちの創造性が養われたのではないかと考えてございます。 ◆北橋節男 委員 次に、3番目のロボット産業推進事業補助金です。これは生活支援ロボットの試作開発に関する経費助成100万円とありますけれども、この100万円の内容とその効果についてお聞かせ願いたいと思います。 ◎及川 産業労働課課長補佐 この補助金の内容でございますけれども、生活支援ロボットの試作開発に関する経費の助成ということで、市内中小企業または共同事業体の代表を対象にしまして、医療、介護、福祉、家事、安全安心等の生活分野において使用されるロボット、またはそれに関連する要素技術に関する試作開発、この経費の一部を上限100万円で補助をさせていただいたものでございます。  平成28年度は3者から申請がございまして、産業技術の専門家も含めました審査会において、新規性、独創性、実現性といった観点から1者を選定し、交付させていただいたものでございます。選定された事業は、歩行補助、歩行支援装置量産化のための試作開発事業でございまして、大学との共同開発の案件でございます。これが製品化されれば、既存のリハビリ機器に比べまして、安価で小型、軽量、脳疾患系の歩行困難者などのリハビリの機会が増大しまして、効果の拡大というものが期待されるものでございます。  効果でございますけれども、助成事業の効果として、補助金を交付した企業からは、開発費用の資金集めに苦慮しているという中で、補助を受けられたことによりまして、開発が進んで製品化に近づいたということで、大変好評な御意見をいただいてございます。開発費用の財源が大手企業と比べまして少ない市内中小企業に対しまして、補助を行うことで、成長産業であるロボット産業への参入を促進し、市内経済の活性化が図られたというふうに考えてございます。 ◆北橋節男 委員 ありがとうございます。  次に移りたいと思います。259ページの地域密着型商業まちづくり推進事業費について質問したいと思います。  まず1番、ふじさわ元気バザール事業ですけれども、当会派でも予算委員会等で提案してまいりました。ふじさわ元気バザール、1度のイベントで、1カ所でということではなくて、市内各地で行われているいろんなお祭り、特色のあるお祭りがありますけれども、13地区でも構いませんけれども、その地区に関してふじさわ元気バザールと同等の支援というか、同じように市がそのバックに立って、苦しい財政状況であるとか、市が支えていくべきだと考えています。そういう質問をしたんですけれども、それについて、その後の検討された結果がありましたらば、お答え願いたいと思います。 ◎鶴井 産業労働課課長補佐 ことし2月の予算委員会の委員からの御指摘等も踏まえまして、その後、実行委員会に対しまして、市内のいろんなところで行われるイベント等に対して元気バザールの冠をつけて、市内各地で元気バザールが行われるようなことについても、実行委員会のほうに投げかけをさせていただきました。その中で、29年度、どのような形で事業をやっていくかという話を進めていく中で、まずは定期開催というか、回数を少しでもふやしていって認知度を上げていくということを始めていきたいという実行委員会の御意見がございまして、今年度につきましては、年3回、またテーマを設けたイベントについても開催していくということで現在進めている状況でございます。 ◆北橋節男 委員 では続いて、商店街にぎわいまちづくり支援事業についてもお聞きしたいと思います。この事業についての審査、選考した対象事業と実施希望団体との内訳をお知らせください。 ◎鶴井 産業労働課課長補佐 にぎわいまちづくり支援事業についてでございますが、まずこちらは特色づくりということで、希望のありました団体7商店街、7事業に対しての助成をしております。団体といたしましては、南藤沢のイータウン、本鵠沼商店街協同組合プチモールひがし海岸協同組合、391ビル商店会、藤沢南口らんぶる商店会、湘南台商店連合会、湘南辻堂商店会となっております。  今年度、新規で2つの商店街がございまして、南藤沢イータウンは、商店街のエリアの中心にある公園で、野菜等の販売を主にした朝市のイベントを毎月第4日曜日に開催しております。こちらは商店街が裏通りに位置したところにございますので、こういったイベントを実施することによって商店街に人の流れをつくるということで開催をしまして、一定の効果があったということで聞いております。  応募のあった団体と実績ということですが、応募のあった団体につきましては、全ての団体に対しまして補助を行っております。 ◆北橋節男 委員 いろいろな取り組みが日本中で行われているわけですけれども、最近ちょっと聞いた情報では、平塚市のほうだと思いますけれども、まちゼミというイベントをなさっていると。これは主に期間を長くとって、その中で、その地区の商店が自分に合ったイベントを考えて参加すると。非常に参加しやすいイベントとして、今まちゼミというイベントが広がりつつあると聞いております。これについて、本当に今、いろんな事情というか、資金力も違う商店街でございますから、参加しやすい方式としてまちゼミを採用してはいかがかと思いますけれども、これについて検討されているのかどうか、ちょっと市の見解をお聞きします。 ◎鶴井 産業労働課課長補佐 まちゼミにつきましては、商店主の方、それからスタッフの方が講師になって、プロならではのそういった専門的な知識ですとか、コツ、それから使い方とか、考え方ですとか、そういったものをお客様に無料でお伝えする少人数制のミニ講座ということで、今までの一過性のイベントとは違いまして、各個店に足を運んでいただいて、お店の個性や魅力、そういったものを直接お客様に知っていただくということで、商店街を活性化させる切り札として、15年前に愛知県の岡崎市で始まって、今では全国300の地域で開かれていると認識しております。このまちゼミについてなんですけれども、市のほうで検討されているのかどうかということですが、藤沢市商店会連合会におきましても、今後の持続的な商店街の集客効果があるものとして、市内の実施に向けた検討が今進められるということで伺っております。 ◆北橋節男 委員 では、次の項目に移りたいと思います。267ページの市観光協会関係費についてお聞きしたいと思います。  こちらは表を見ますと、観光案内件数が減っておりますけれども、この4施設の内訳と原因について、わかる範囲で教えてください。 ◎木村 観光シティプロモーション課課長補佐 4施設の案内件数の内訳でございますけれども、年度ごとに御説明をさせていただきますが、まず平成26年度につきましては、全体の33%になります16万1,474件の御案内を藤沢市観光センターで行っております。また、57%の27万5,126件の案内を片瀬江の島観光案内所で行っております。また、湘南FUJISAWAコンシェルジュについては8%ということで3万9,242件、藤沢市の観光課で2%の8,625件の御案内をしております。27年度、28年度と、先ほどの比率はほとんど変わらない状況でございますので、件数だけ御案内しますと、藤沢市観光センターが14万8,082件、片瀬江の島観光案内所が25万3,970件、湘南FUJISAWAコンシェルジュが4万2,677件、観光課が1万1,476件でございます。28年度が、藤沢市観光センターが12万5,258件、片瀬江の島観光案内所が21万6,920件、湘南FUJISAWAコンシェルジュが3万8,027件、観光課が8,764件ということでございまして、比率自体は変わっていないと、観光案内の件数自体が減少している。  理由でございますが、最も大きな要因については、インターネット媒体の活用によって観光客の方みずからが情報収集をされていることではないかというふうに考えております。その理由といたしましては、現場で観光案内をされている方のお話では、近年、複数の案内やより専門性の高い、より深い情報についての御案内が求められているというようなお話と、それから江の島サムエル・コッキング苑でアンケート調査を行っておりますが、施設を知った理由についてはインターネットというふうにお答えになった方が最も多く、近年、この傾向は増加をしているということで、28年度の結果については、実に58%の方がインターネットで知り得たというように伺っております。ICT技術の向上によって、ホームページやアプリなどの活用によって情報が得られやすくなったこと、また藤沢市観光協会を中心としたホームページのツールなどが充実したために、このような媒体を通じて、一般的な情報についてはみずからが収集されているということが減少につながっているものというふうに考えております。 ◆北橋節男 委員 では、その施設の中で、先ほど出ました湘南FUJISAWAコンシェルジュ、ここは立地条件も申し分がなく、非常に入りやすい施設だと思っておりますけれども、私も立ち寄るたびにちょっと人の数は普通というか、もう少しにぎわってもいいのかなと思っています。活気がここには欲しいなと思っています。先ほどからいろんなアイデアが出ていますけれども、例えば商品の品ぞろえがちょっと寂しいと。もっと山盛り、崩れるぐらいの商品を置いてもいいんではないかと、その商品の品ぞろえについて。それからまた、今まさに活躍しているふじキュンについても、定期的にここに顔を出していただけるのはどうかなというふうに考えていますけれども、活気がもっと欲しいというふうにコンシェルジュについては思っているんですが、市の考えをお聞かせください。 ◎木村 観光シティプロモーション課課長補佐 御指摘のように、この施設に対する活気というところについてはやはり重要でございますし、観光の玄関口として藤沢駅にあるわけでございますので、そういった視点は重要であるというふうに考えております。品ぞろえにつきましては、基本的にはアンテナショップの運営が江ノ島電鉄さんということになりますので、こちらのほうと協議しながら進めていくということになりますけれども、一例で、先ほどふじキュンのお話をしていただきましたが、ふじキュンのグッズについても適宜扱っていただいておりまして、江ノ島電鉄さんのお話によりますと、こういったものをお求めになっている地元の方が非常にふえているというようなお話も伺っております。  いずれにいたしましても、こういった活気につながるような取り組みについては、今後も連携のもとに進めてまいりたいと考えております。 ◆北橋節男 委員 当会派も予算委員会でも訴えましたけれども、よい意味でもっと図々しくなっていもいいのではないかなというふうに思っています。つまりあれだけ歩いている方が多いのですから、その方が思わず曲がってしまうような、そういう企画やそういう試みはこれからも続けてほしいと思います。私の娘たちを見てもよく感じるんですけれども、スマホの時代に入って、インスタ映えするところはどこであるかということを常日ごろ口にしておりました。こういう意味では、藤沢、湘南藤沢、江の島、すごくインスタ映えするところが多いと思っているので、それについてもっと前面的に主張、訴えてほしいと思っています。  私はこの藤沢の観光行政の中で、藤沢駅前が一番熱いというふうに願っているんですけれども、それについて市の考えをお聞かせください。 ◎齋藤 観光シティプロモーション課長 やはり観光の玄関口ということで藤沢というところがございますので、今にぎわいという部分では、今運営上、江ノ島電鉄さんと一緒にやらせていただいております。その部分については、江ノ島電鉄さんも同じ、やはり盛り上げていこうというようなお気持ちをいただいておりますので、そういった部分で、今どういう運営状況ですとかいうところも検討させていただいておりますので、その辺はより活気が出る、またインスタ映えまでいくかどうかわかりませんけれども、やはりそういった窓口として、十分皆さんに活用していただけるような場所づくりを今後も進めていきたいというふうに考えております。 ◆味村耕太郎 委員 よろしくお願いします。湘南江の島フェスティバル事業費についてです。  江の島シーキャンドルライトアップ事業についてであります。まず、昨年については自衛隊の掃海艇は江の島にいつ入港をして、いつ帰ったのか、加えて、実行委員会についても、いつ立ち上がって、会合を何回行ったのかお聞かせください。 ◎鈴木 観光シティプロモーション課課長補佐 昨年の掃海艇につきましては、12月24日に来港しまして、25日に出港しております。実行委員会につきましては、10月4日に立ち上がりまして、2回目が10月24日ということで、合計2回の開催となっております。 ◆味村耕太郎 委員 この自衛隊の掃海艇ということなんですけれども、掃海艇は、機雷という水中に設置をされて、付近を通る船が接触したときに爆発する兵器、いわば海の地雷と呼ばれる兵器を除去する、そうした軍事的な活動にかかわっているものであります。そうした中で、市民の皆さんからも、こうしたライトアップ事業にそうした軍事的な色彩を帯びた船が来ることが果たして望ましいのかというような声も聞かれているところです。その点でいいますと、本市も平和を是とする自治体でもありますし、掃海艇を呼ぶということにかかわるべきではないというふうにも考えますが、市のお考えをお聞きいたします。 ◎鈴木 観光シティプロモーション課課長補佐 まずこの湘南の宝石につきましては、江の島の各団体の代表の方ですとか、観光事業者等によって構成をされております実行委員会が事業主体となって実施をしていただいているところでございます。この事業の中の一つである、今ありました掃海艇の来港につきましては、市のほうから市民の皆様の中にはさまざまな御意見、それからお考えがあるということをまずお話をさせていただいた上で、実行委員会のほうで御議論をいただきまして、最終的に実行委員会として掃海艇の招聘の決定がされているものというふうに受けとめております。よろしくお願いします。 ◆味村耕太郎 委員 市の事業なので、市の最終的な責任があるというところは明確にしていくということが必要だと思います。やはりこの事業については、多くの市民が集う平和的な事業だというふうにも思いますし、一般的な海保の、例えば巡視船ですとか、公共的な船舶を活用していくべきだというふうにも考えますが、市の見解をお聞きいたします。 ◎鈴木 観光シティプロモーション課課長補佐 この掃海艇の来港につきましては、先ほど来言ったとおり、実行委員会のほうで招聘をさせていただいておりますけれども、一方で、海上保安署の巡視艇につきましても、これまで独自にライトアップをしていただいておりまして、この巡視艇につきましては、湘南の宝石の事業には今までは位置づけられておりませんでしたけれども、一昨年行われた実行委員会におきまして、ことしもし海上保安署の巡視艇がライトアップに参加していただけるのであれば、ここに位置づけてはいかがということで、以後、このチラシ等に掲載をさせていただいたというふうにお聞きしております。  繰り返しになってしまいますが、いずれにいたしましても、今後、自衛隊の掃海艇の来港ですとか、この海上保安署の巡視艇につきましても、実行委員会において御議論された上で、実行委員会として決定されるものというふうに認識をしております。よろしくお願いします。 ◆味村耕太郎 委員 引き続きまして、企業立地等促進事業費についてです。  成果説明書には、新産業の森への企業誘致を推進したということでありますが、昨年度の状況についてはどのようなものであったのかお聞きをいたします。 ◎及川 産業労働課課長補佐 新産業の森の北部地区の企業誘致でございますけれども、神奈川県の企業誘致促進協議会の地域産業プロジェクトの指定を受ける中など、市内外に向けた誘致活動を実施しました結果、募集中であった空き街区のうち、5街区につきましては、通信、インフラ設備の構築、保守などを行う建設業系の企業が立地することが決まりました。なお、残る街区でございますけれども、定期借地契約が条件となってございます3街区の半分のみとなってございます。 ◆味村耕太郎 委員 この企業立地等促進事業には3つの優遇措置があるわけでありますが、税制上の支援措置の実施状況についてお聞きをいたします。平成17年度以降の合計についてお聞きをいたします。 ◎及川 産業労働課課長補佐 平成28年度末までに企業立地等支援措置における事業計画の認定を行った68事業計画のうち、既に操業を開始して税制上の支援措置を適用し、決定したのが57事業、そのうち税の軽減を開始したのが54事業でございます。 ◆味村耕太郎 委員 そうしますと、税制上の措置で軽減をされた額というのはどのようになっているのか、こちらについては平成18年度からの合計でお聞かせください。 ◎及川 産業労働課課長補佐 実際に税の軽減を開始しました54事業でございますけれども、平成18年度課税から平成28年度課税までの11年間で固定資産税、都市計画税の合計で約36億3,000万円の軽減を実施してございます。 ◆味村耕太郎 委員 次に、新規雇用の人数も成果説明には3年分書いてあるわけでありますが、こちらについても平成18年度以降でどうだったのか、大企業、中小企業、正規、非正規、市内、市外別の合計についてお聞きをいたします。
    ◎及川 産業労働課課長補佐 既に操業を開始した57事業につきまして、新規雇用の実績は合計で1,470人となってございます。内訳を申しますと、大企業の新規雇用は正社員が1,034人、パート、派遣等は272人、合計で1,306人でございます。そのうち藤沢市民は正社員が423人、パート派遣等が80人、合計503人となってございまして、したがいまして、市民以外の雇用は差し引きとして803人となってございます。  次に、中小企業の新規雇用でございますけれども、正社員が105人、パート、派遣等が59人、合計160人でございます。そのうち、藤沢市民は、正社員が38人、パート、派遣等は30人、合計68人となってございます。ということで、市民以外の雇用は差し引き96人となってございます。 ◆味村耕太郎 委員 この事業は新規雇用の関係でいいますと、資料を見ますと、大企業では25年度から本年度まで新規雇用がゼロということで、この事業については、税制措置にしても、雇用促進にしても、大企業よりも中小企業のほうがより住民の生活に密着をしているのかなというふうにも感じます。地域経済の振興という点で見ますと、もっと中小企業に焦点を当てた施策でやってほしいというふうにも感じますが、市として、当初目指していたこの事業の成果の目標と今までの結果についてどのように評価をしているのかお聞かせください。 ◎田嶋 産業労働課主幹 この制度につきましては、市外からの企業誘致としてだけではなくて、市内における企業の市外移転防止ですとか、規模の拡大成長を支援することにより、市内産業の活性化、また雇用の新規創出につなげることを目的に創設をしたものでございます。本市といたしましても、地域経済の振興という観点から、支援を受けるための要件緩和ですとか、支援内容の拡充など、中小企業に対する支援を手厚く実施しているところでございます。投資金額や雇用人数につきましては、事業規模の面から大企業は1回の投資規模が大きいため、結果として大企業のほうが大きく上回っているという現状ではございますが、これまでに事業計画の認定をした35社の内訳といたしましても、大企業14社、中小企業21社となっていること、また大企業に製品供給するといったパートナー企業としての中小企業の発展もあるということから、中小企業支援策としても有効である、そのように考えております。よろしくお願いいたします。 ◆味村耕太郎 委員 引き続きまして、住宅リフォーム助成事業費についてです。  まずこの本事業、本制度の有効性、効果について市としてどのように捉えているのかお聞かせください。 ◎鶴井 産業労働課課長補佐 この事業の有効性、効果ということでございますが、平成28年度におきましても、応募者全体の見積工事費の総額が約4億5,000万円、当選者全体でも約1億7,000万円となっておりまして、市内企業への当初の目的である受発注の促進、地域経済の活性化に一定の効果があるものと考えております。 ◆味村耕太郎 委員 説明書を見ますと、昨年度は助成額5万円で382件に支給をしたということでありますが、本年度、400件の募集件数に対して何件の応募件数があったのかお聞かせください。 ◎鶴井 産業労働課課長補佐 応募状況でございますが、平成28年度は2回募集を行っておりまして、合計400件の募集に対して1,041件の応募がございました。倍率としましては約2.6倍となっております。 ◆味村耕太郎 委員 2倍を超える件数ということで、大変好評だというふうに言えると思います。先ほどもお話もありましたけれども、地域経済への経済効果というのはどのくらいになるというふうに言えるのかお聞かせください。 ◎饗庭 産業労働課主幹 この事業は平成25年度から実施をしまして、緊急経済対策の一環で始めた事業でございます。1件の助成に対して約50万円程度の工事費が平均でかかっている。お見積もりの数字でございますけれども、それだけの、一つの助成に対して、5万円に対して50万円、本年度については3万円で、見積金額総額で約1億円の1回の募集での工事費が申請されておりますので、一定の効果があると認識してございます。 ◆味村耕太郎 委員 地域経済への一定の効果があったということで、地域の中小業者への仕事の確保に大きな効果が出たのではないかなというふうにも思いますし、地域経済の振興策として、やはり位置づけも一層高めていくべきだというふうにも思います。本年度予算では、この助成額が5万円だったものが3万円に削減をされました。そうした中で、本年度後半の募集の取り組みも充実をさせていくという必要もあるかというふうにも思います。今後、この事業の位置づけについては、お話にもありましたが、緊急経済対策としてではなくて、地域振興策として位置づけて、予算の額もふやしていくという必要があると思いますが、見解をお聞きいたします。 ◎饗庭 産業労働課主幹 確かに緊急経済対策として進めてまいりましたけれども、この間の国の経済対策の状況もあり、景気浮揚の状況もございます。市域における景況の予測についても、かなりの業種においてプラスに転じてきているという状況もございます。このような状況を踏まえまして、この建設費用に対しての経済循環という目的で実施している事業について、ほかの業種も含めまして、経済団体等の意見も踏まえた上で、今後のあり方について検討してまいりたいと考えております。 ◆有賀正義 委員 それでは、決算書の225ページ、1項1目の商工会議所等事業助成費関連で御質問させていただきます。  タウン誌などにも報道されたわけなんですけれども、商工会議所のほうでたばこの吸える、吸えないについて、お店に張るステッカーというのをつくったと。それを配付したという報道があったんですけれども、これについての普及の状況だとか、あるいは活用効果等、状況を把握していましたら、お知らせください。 ◎饗庭 産業労働課主幹 商工会議所の取り組みとして、喫煙環境をお知らせするステッカーということで、ことしの3月に商工会議所のほうから会員事業所のほうへお配りをしておりまして、約370の飲食店舗を中心とする会員事業所に配付されています。その後、商工会議所さんのほうで、そのステッカーについてのアンケート調査を実施されておりまして、すぐに張りましたと、4月中に張りましたという回答をいただいているのが8割と伺っております。また、この取り組みについての御意見として、分煙対策、受動喫煙の防止には効果があるというふうに66%の方がお答えになっているというふうに伺っております。 ◆有賀正義 委員 その中で、私が課題というか、疑問に思っているのは、たばこが自由に吸えますという表示があるんです。今、国でもいろいろと議論されているように、未成年を含めた従業員の受動喫煙防止、そんなような観点から見ますと、どうもたばこは自由に吸えますという表示というのは、ちょっと今の流れと整合性がない、あるいは藤沢市としてもガイドラインをつくっていろいろと取り組んでいるわけですけれども、ちょっと整合性がないんではないかと思うんですけれども、それについてはどうお考えでしょうか。 ◎饗庭 産業労働課主幹 商工会議所のほうで今回用意したステッカー、4種類ございまして、委員の今御紹介のとおり、たばこを自由にお楽しみいただけますという表示もございます。こちらは商工会議所の会員さんですから、お客様をお迎えするに当たって、当然喫煙環境をお知らせして、吸う方も、吸わない方もいらっしゃるので、その方に配慮した表示が必要だということで作成をされたというふうに伺っておりまして、本市の定めておりますガイドライン、県条例には即した取り組みというふうに認識をしてございます。 ◆有賀正義 委員 即しているかどうかというのはいろいろと見解の相違があるかもしれません。  では、次に行きます。次は、主要な施策の261ページ、拠点駅等周辺商業活性化事業費、こちらについては、各委員さんからも質問があったんですけれども、まず辻堂駅周辺商店街等活性化調査についてなんですけれども、これは1者のコンサルに委託ということでお願いしているんですけれども、この結果の公開はどのように扱っているかお知らせください。 ◎鶴井 産業労働課課長補佐 結果につきましては、報告書という形でまとめさせていただいておりまして、作成しました報告書につきましては、辻堂地区の各商店街、それから商店会連合会、商工会議所に配付をさせていただいております。また、市のホームページにも報告書ということで掲載をさせていただいております。 ◆有賀正義 委員 今後、この報告結果をどのように進めていくかという方向性をお知らせください。 ◎饗庭 産業労働課主幹 先日も同様の御質問を頂戴しまして、現在、私のほうで、6月になりますけれども、辻堂地区の商店会の連合会でございます辻堂商連のほうへ、定期的に開催している会議の場へ私がお邪魔をしまして、今回でき上がりました報告書の概要を説明させていただきました。その中で、各商店街でこれから対策を立てていくに当たっての資料としていただきたいと。それを各団体で持ち帰って、それぞれの商店街、条件が異なりますことから、それぞれでお考えをいただき、プラン作成に当たっては、市のほうでもアドバイザーの派遣という形で支援をさせていただくということでお話をさせていただいているところでございます。 ◆有賀正義 委員 そうすると、6月に御説明されて、各商店街、商店会等でいろいろと検討するんでしょうけれども、それを1回レビューするタイミングというのが計画されているんではないかと思うんですが、どのような場で、いつやろうという方向なのかお聞かせください。 ◎饗庭 産業労働課主幹 6月にそのお話をさせていただいた後、また2カ月後の8月の会議に私、出席しまして、その後の検討状況はいかがでしょうかという投げかけをさせていただきました。1つの商店街からは、活性化に向けた計画をつくりたいというお話をいただきまして、それに向けた調整をしているところでございます。その他の商店街については、まだ検討中というお返事をいただいているところでございます。 ◆有賀正義 委員 次に、同じ事業費の中で、街なみ継承地区魅力向上店舗集積事業についてお聞きします。こちらは、選考費の謝礼というのは民間の1事業者に2回ということなんですけれども、選考委員の中の民間というのは、1事業者だけなんでしょうか。 ◎鶴井 産業労働課課長補佐 選考委員の市以外のメンバーということですけれども、商店会連合会から選出していただいた方ということで1名、あと店舗の経営ですとか、運営、業種、業態についての見識を有する専門家ということで2名、こちらが中小企業診断士の方と、それから商工会議所の経営指導員の方にお願いをしております。 ◆有賀正義 委員 ちょっと確認なんですけれども、商店連合会のほうは特に報酬はなくて、中小企業診断士のほうに専門的な知見ということで報酬を支払っているということでしょうか。 ◎鶴井 産業労働課課長補佐 委員おっしゃるとおり、専門家ということでお呼びしている中小企業診断士の方のみ報酬の支払いをしております。それ以外の方については、報酬辞退ということで伺っております。 ◆有賀正義 委員 先ほどの委員さんからの質問で、今回申請者の意向で辞退したんだけれども、審査では高評価だったということだったんですけれども、どのようなところが高評価だったかお聞かせください。 ◎饗庭 産業労働課主幹 今回、先ほどの御質問の中でもお話をさせていただきましたけれども、歴史的な建造物、蔵を活用しての飲食業の開業を提案された方でございまして、もともと飲食業を別のところで経験をされていた方でしたので、技術的な問題もなく、また、蔵の活用の仕方についても、専門の建築家、蔵を改造する建築家の方が後ろについていたということもあり、大変魅力的な構造となっておりましたので、その辺が高く評価されたものと考えております。 ◆有賀正義 委員 そこまでしっかりしたところが高評価を受けて、そして途中が辞退という形になってしまったんですけれども、何らかの法的な部分とか、規則だとか、そういうところで障がい、ハードルになってしまったというようなところはあるんでしょうか。 ◎饗庭 産業労働課主幹 今回の辞退の理由については、申請者の方と蔵の貸し主の方とのお話の中で、最終的に判断がされたものとなっておりまして、法規制等で障がいがあっての辞退とは認識してございません。 ◆有賀正義 委員 なかなか蔵で飲食をやるとなると、素人目には、食品衛生法だとか、あるいは消防法だとか、その辺がハードルになってくるようなことがあって、行政として何かバックアップすることによって乗り越えられるようなこともあるのではないかなという気もするんですけれども、その辺は、蔵というものと飲食というものの組み合わせの中であるかどうかということをちょっとお聞かせ願えればと思うんですけれども。 ◎饗庭 産業労働課主幹 建物の状況も歴史的な建物といえば、委員の御指摘のように、劣化した部分とかもございますので、そういった部分でお持ちの方、あるいは申請者の方から御相談があれば、行政として所管部署へおつなぎをして対応を図るということはさせていただきたいと思っておりますが、今回のケースについては、特段、市のほうに要望はいただいたものではございません。 ◆有賀正義 委員 私としては、この事業が出てきたときには非常に期待したわけなんですけれども、なかなか決まってこないというのが何年か続いているということで、本来であれば、魅力ある町並みと人の行き来が活性化されれば、自然発生的に店舗ができるのではないかと思うんですけれども、本事業はそれとは逆で、まずお店をつくってから町の回遊性を高める要因としようと、コンテンツとしようというものなんですけれども、以前からも我が会派からも指摘はしているんですけれども、ちょっと無理があるのではないかなと、先に店をつくってということですね。そういうふうに思うんですけれども、このストーリーというか、この事業の進め方を見直すべきではないかと、そういう時期に来ているのではないかと思うんですけれども、本事業の今後の方向性についてお聞かせください。 ◎饗庭 産業労働課主幹 藤沢宿周辺のまちづくりについては、全庁を挙げて取り組んでいるところでございます。ハード整備、道路の整備等、あとふじさわ宿交流館の整備等が進んで、この間も進んでおりますことを含めまして、多少状況は変化しつつあると思っております。確かに委員御指摘のとおり、先にお店を呼ぶというのは、商業者の観点で、売り上げを上げなければいけないという観点で見ますと、大変厳しい状況があるやに感じておりますので、その辺、周りの整備状況を含めまして、関係部署とも調整しながら、効果がある施策としてまいりたいと考えております。よろしくお願いします。 ◆有賀正義 委員 よろしくお願いします。  次に、概況の267ページ、市観光協会関係費についてです。  先ほど案内件数についての質問があったわけなんですけれども、ここでは、市観光協会の人件費補助についてお聞きしたいと思います。およそ7,100万円となっていますけれども、これは観光協会のほぼ人件費全額補助ということを事前に聞いておりますが、補助額が年々増加しています。平成26年度が決算ベースで約6,700万円、ですから、2年間でおよそ1,000万円の増加が見られるという状況です。平成27年度決算ではおよそ6,400万円だったので、年々人件費が増加しているという状況なんですけれども、この理由についてお聞かせください。 ◎木村 観光シティプロモーション課課長補佐 平成26年度、27年度の人件費の補助につきましては、職員数8名に対しての補助でございました。平成28年度につきましては、業務が多岐にわたるという部分もございまして、こういったことを勘案した中で、1名増員の9名に対しての人件費の補助ということになりますので、こちらのほうが主な増額の要因となっております。 ◆有賀正義 委員 本市の場合は、観光協会の人件費を全額補助しているという状況なんですけれども、他市の状況や藤沢の全額補助をするということの考え方をお聞かせ願います。 ◎木村 観光シティプロモーション課課長補佐 他市との状況の違いがございますけれども、本市においての人件費補助の考え方でございますが、まず藤沢市観光協会は、公益社団法人ということでございまして、公益事業と、それから収益事業というものがございます。どちらもそれぞれバランスのよい事業実施が求められている団体となっております。協会の収益事業につきましては、駐車場の管理運営などがございまして、こちらでの売り上げが自主財源となっております。また一方で、公益事業につきましては、市から委託をしております観光宣伝の委託事業や各種観光イベントの実施、こういったものがございまして、市から支出をする委託料、あるいは補助金、負担金、こういったものが財源となっているものでございます。しかしながら、公益事業を実施するに当たりましては、この市からの支出だけでは全てを賄うことはできないということでございまして、こちらには損失が生じる状況がございます。この公益事業で生じた損失につきましては、収益事業で上がった収益の一部を繰り入れるという、いわゆる収支相償という仕組みを使って対応していただいておりまして、平成28年度の実績では、実に2,900万円の金額を繰り入れていただいているという状況でございます。  したがいまして、人件費の補助自体は、割合は、ほぼ96%に近い数字と平成28年度の実績ではなっておりますが、一方で、こういった取り組みによって公益事業を成り立たせていただいているという状況がまずあるということが1つ、それからこの地方自治法に定めた純粋な市の出資団体というような位置づけではないんですけれども、この協会は、これまで市が取り組んでおりました出資団体改革の方針などを踏まえまして、市とともに協会の改革に取り組んできていただいているというような経過がございます。こういったことを踏まえますと、これまで同様に市の出資団体改革の方針等を踏まえた中で、行政との役割分担、あり方、そういったことも含めた中で総合的に検討していくべきものだというふうに考えております。 ◆有賀正義 委員 よくわかりました。ありがとうございました。  次に、268ページ、次のページです。誘客宣伝事業費です。  こちらは一番下に本事業の成果を示す参考指標ということで、年間観光客数、これは海水浴客を除いているんですけれども、そちらが数字として示されていますが、観光庁は平成22年度から観光客数についての共通基準というのを定めて、都市間比較をしようとしているということを聞いておりますけれども、これは具体的にいうと、延べ人数なのか、実人数なのかというところだと思うんですけれども、こちらは延べ人数で算出していると思うんですけれども、その国の観光庁の考え方と現在の市の考え方についてお聞かせいただければと思います。 ◎鈴木 観光シティプロモーション課課長補佐 今、委員御指摘がありましたとおり、本市、この数字としては延べ人数ということでやっておりますけれども、こちらにつきましては、今現在、神奈川県の入込観光客調査実施要領に基づいた計算方法ということで、こちらのほうで算出をしている数字でございます。ただ、その中で、やはり補正が必要だということで、観光施設の利用客数ですとか、それから駐車場の利用者数については、ある程度の補正をかけさせていただいて、最終的な入込客数ということで算出をしております。 ◆有賀正義 委員 国の計算方法と神奈川県の計算方法というのは、方向性としては同じなんでしょうか。 ◎齋藤 観光シティプロモーション課長 ある程度同じ方向性があると思いますけれども、あくまでも県の方向性に基づいて市はやっております。今現在、神奈川県のほうでもこの数字の出し方についてちょっと検討していこうというふうな方向性が出ておりますので、今後、今までの数字の経過という、対比していく部分、参考にしている部分がありますけれども、そういった部分と掛け合わせて、今後、どういう形でその数値を使っていけばいいかということで進めさせていただきたいというふうに考えています。 ◆有賀正義 委員 それでは次に、江の島マイアミビーチショー負担金、269ページ、こちらは最後の質問になります。  ここでも一番下に8月22日に予定した納涼花火は、台風9号が上陸し、荒天のため中止ということで、執行率も64.9%になっているんですけれども、こちらはことしの4月に180万円ほどの戻入という形になっているんですけれども、その辺の中身として、中止にすれば全額不要というわけではなくて、準備にかかったお金とか、その辺もあらかじめ支出しなければいけないお金というのがあると思うんですけれども、この戻入180万円というのはどういうプロセスで決まってきたかというところをお聞かせください。 ◎木村 観光シティプロモーション課課長補佐 この戻入に関する金額の算出につきましては、今、委員がおっしゃっていただいたとおり、既にもう準備を始めているというようなことで執行が行われているものについては、この戻入の対象にはしていないというような状況でございまして、当日、そういった費用が不要になったものを算出を観光協会のほうでいたしまして、観光協会がみずからこれに対しての還付や戻入、こういったものの申し出を市のほうにいただきました。その内容を精査させていただきまして、市のほうでその戻入を受け入れたというような経過でございます。 ◆有賀正義 委員 毎年、花火が終わった後、ごみの問題が結構出ていると認識しています。最近では、ボランティア団体が朝4時に集合して、夜が明けるまでにはきれいにしようなんていう活動をしている団体もあるんですけれども、花火とごみの問題、これに対して何か新たな取り組みというか、考え方というか、その辺がありましたら、お聞かせください。 ◎木村 観光シティプロモーション課課長補佐 まさにおっしゃるとおり、花火をやるとごみが出るというような状況でございます。こうしたことから、翌日にクリーン活動をしておりまして、そういった取り組みを自発的に行いたいというふうに言われている団体さんもふえているというような状況はございます。市といたしましては、こういったお声かけ、御発言というのは非常にありがたいことだというふうに思っておりますので、そういったお声がありましたら、連携して取り組みのほうを進められるようにしていきたいというふうに考えてございます。 ◆有賀正義 委員 今の取り組みは、出ちゃったものをどうするかということなんですけれども、やはり全体の費用削減のためにはごみ処理費用をかけないようにするためにはどうするかという考え方もあっていいと思うんですけれども、その辺はどのようにお考えでしょうか。 ◎齋藤 観光シティプロモーション課長 一応この開催のときには、皆様の、お客様から出るごみですとか、そういったところもありますので、そういったところは事前に投げかけをさせていただいているというところはございます。それとあと翌朝ですとか、そういったところはごみの清掃委託、また職員も出向いてやったりということはございます。先ほどちょっと連携という話の中で、実は今度の秋に行います花火のときにつきましては、ちょっと団体さんからお声をいただいておりますので、実際その翌日、クリーンキャンペーンも進めさせていただくというふうにはなっております。 ◆有賀正義 委員 今の御答弁は出たごみに対してということだと思うんですけれども、究極で言えば、ごみを出さない花火大会、ごみ処理にお金をかけない花火大会とか、そういうようなのも目標になってくるのではないかなと思います。あと、それとは逆なのかもしれませんけれども、ある花火大会では、ごみを処理しやすくするために、そのままごみは置いていってくれとか、そういう逆転の発想をしている花火大会もあるということも聞いています。藤沢市の場合は、ごみ処理にお金をかけないためには、ボランティアがそうなんですけれども、その前に出さないということが大事だと思うんですけれども、その辺はどのようにお考えでしょうか。 ◎齋藤 観光シティプロモーション課長 失礼いたしました。やはりごみを事前に出さないようにするというのは大切なことだと思います。今、委員からお話しいただいた他市の状況でありますとか、そういうところを参考にさせていただいて、今現状、こういうふうにしたらいいとかというのは、ちょっと思いがありませんので、今後、実施団体であります観光協会であったりとかを踏まえまして、どういう形の方法がいいのかというようなことは今後も研究させていただければというふうに考えております。 ◆有賀正義 委員 最後の質問です。このマイアミビーチショーに関係して、毎年いろいろとコンテンツについては工夫されていると思うんですけれども、どのような手順、検討開始時期だとか、あるいは参考にしている何かしらレポートだとか、それがあるかどうかわからないんですけれども、どのような手順でコンテンツを来年に向けて、次期に向けて決定していくのかというところについて最後にお聞かせください。 ◎木村 観光シティプロモーション課課長補佐 このコンテンツ、メニューについての検討でございますけれども、藤沢市観光協会と藤沢市が中心となりまして、前年度の状況を検証するというようなことから始めまして、作業部会が行われるというようなことで、当年度に4月から5月にかけて、一応こちらのほうとしては案をまとめさせていただきまして、関係する団体さんで組織をします実行委員会にかけて、この事業提案をさせていただいているところでございます。その経過の中で審議をしていただきまして、認めていただいた内容が、その当年度に行う内容ということで決定しております。 ◆武藤正人 委員 主要な施策261ページの拠点駅等周辺商業活性化事業費ですけれども、何人かの方が前にやられておりますけれども、この1番のところの辻堂駅周辺の調査ということであります。この調査について、現況とか、将来動向が把握ができたというふうなことが書かれているんですけれども、どういった内容なのか、まず大体で結構ですので、伺いたいと思います。 ◎鶴井 産業労働課課長補佐 調査結果の概要ということでございますけれども、まず商店街会長へのアンケート結果から見られる商店街の現状といたしましては、商店街が活性化していないと考える商店街、これはどちらかといえば活性化していないというものも含めますと、全体の4割半ばを占めているような状況でございます。活性化していると考える商店街は、南口では2割弱ありましたけれども、北口では見られませんでした。また、南口では、今後、空き店舗の増加が懸念されておりますが、一方で次世代リーダーが存在しているとか、今後の商店街活動については積極性が見られたという状況でございます。あと商店街の課題といたしまして、商店街に吸引力や魅力がない、核となる店舗がない、経営者が高齢化している、こういったことなどが大きな問題として認識されているということがわかりました。  次に、辻堂駅周辺の消費動向や通行量、こちらを前回、平成18年度に行いました調査と比較しましたところ、藤沢市及び周辺の地域の人口は増加しているんですけれども、歩行者の通行量自体は、辻堂駅北口のテラスモール湘南入り口側、ここを除きまして、全体的に減少傾向にあることがわかりました。一方で、来街者を年代別に見ますと、60代以上の割合が減少しておりまして、逆に40代以下の若い世代の割合が増加しております。また、市外からの来街者の割合も前回より増加しておりまして、買い物金額、それから駅周辺の滞在時間、こういったものも増加傾向にあることがわかりました。こうしたことから、駅周辺の吸引力は上昇しているものと思われます。 ◆武藤正人 委員 そういった商店街の方の御意見とか、状況とかを伺いながら、全体を把握されているということなんですけれども、先ほどからちょっといろいろお伺いしていると、こういった調査結果が出ていますから、あとは商店会の皆さん、お使いくださいというようなふうにしか聞こえないように思ったんですけれども、市として、こういった状況をどういうふうに捉えて、せっかく670万円も出しているわけですから、何か商店会の方とか、また私が思っているのは、そういう商店会の連合会とかに入っている方はいいんですけれども、ちょっと離れた入っていない商店の方、よくお話を聞くんですけれども、かなり経営状況が厳しくなったよと言われるんですよね。そういった方に対しての相談に乗るとか、今こういう状況なので、こうされたほうがいいかもしれませんよみたいな、そういったことはできないのか伺いたいと思います。 ◎饗庭 産業労働課主幹 この調査結果については、先ほども答弁させていただいたとおり、現在、その商店街のほうに御紹介をしているところです。平成18年の調査の時点では、テラスモール出店前の、出店がされるという状況を踏まえての対策として、辻堂地区全体での取り組みを進めたところですけれども、その後の状況を今回把握していただいた中で、それぞれの商店街が、テラスモールにはお客さんは見えていると、全体としては吸引力は高まっている中での、自分の商店街へのお客さんの誘導というのは、それぞれの商店街でまずは考えていただきたいというふうに考えてございます。その後、平成18年度以降も個々に特色づくりをされている商店街も、ずっとされている商店街もございますので、その続けている活動をさらに強めるのか、新しいことを考えていくのかという点については、まずは商店街のほうでお考えいただいて、それに対して、専門家のアドバイスであったり、市のほうとしての考え方についても紹介をさせていただくというようなスタンスで進めてまいりたいと考えております。  あと、それぞれの個店の状況というのは、市のほうでは個別の状況というのは把握していないのが事実でございますけれども、個店のほうで経営相談等につきましては、経済団体、商工会議所のほうでも個別の窓口を設けて相談に応じていただいておりますし、商店街を通じて指導が欲しいというような形があれば、市のほうでも商店街を通じてアドバイザー派遣するということも可能かというふうに考えてございます。 ◆武藤正人 委員 近所の小さい商店の方は、商工会議所とか、そういった商店会連合会とかに頼んでやれるような状況というか、状態ではないわけですね。そこまでするんだったら、いいやというふうにもなりますし、そういう個人でやっているような小さなお店、そういったところも私は大事にしていかなきゃいけないのかなというふうに、いろいろ商店主のお話を聞いて思ったんですけれども、では、本当に今言われたような2つのところで話を持っていってできるかというと、なかなかそういう状況にはないと思うんですけれども、そういったところをもうちょっと丁寧に考えていったほうがいいのかなと思うんですけれども、市としてのお考えを伺いたいと思います。 ◎饗庭 産業労働課主幹 個人の小さなお店で、商店街のエリアにあれば、商店街の会長さんのほうに御相談いただくとか、商店街活動にも参加していただくということも可能ですし、ただ、エリアから外れていると、商店街はエリアを設けているところが多いので、商店街への加入というのは難しい状況かと思います。ただ、商工会議所については、エリアを設けていませんので、市内の商業者の方が頼っていただく窓口としては、商工会議所さんのほうがあるというふうに認識しておりまして、今回いただいた意見を踏まえまして、個別にそういった状況があれば、そういった相談窓口については市のほうで紹介をさせていただくというような形で進めてまいりたいと思います。 ◆武藤正人 委員 商工会議所に本当に相談できるんでしょうか。 ◎饗庭 産業労働課主幹 相談窓口として活動されていますので、相談できると認識してございます。 ◆武藤正人 委員 では、ぜひ御検討のほうをよろしくお願いしたいと思います。  次に、これも幾つかありましたけれども、267ページの市観光協会関係費のところですけれども、1番の観光案内業務委託ということで書いてあります。案内所、この件数は低くなったことは先ほど質問がありましたけれども、例えば湘南FUJISAWAコンシェルジュとかがあると思うんですけれども、こういったところのあいている時間帯というのは、朝早くはやっていないというふうに思うんですけれども、夏なんかはやはり朝早くから来ている方もいらっしゃると思いますし、大体お店というか、外観からして、案内をしているような感じではなくて、何か物を売っているというような感じで、我々が見ると、何か商店なのかなというふうに感じるので、案内というよりも、何か売っているんだなというような感覚も持つんです。その辺のところで、案内をしているんだというところをもうちょっとアピールされてやったほうがいいと思うんですけれども、お考えを伺いたいと思います。 ◎木村 観光シティプロモーション課課長補佐 御指摘いただきました案内をしていることのPRというようなところでございますけれども、やはりこちらについて課題を持っていた中で、昨年度につきましては、クエスチョンマークのインフォメーションができるというようなことを、外から見ていただいてもわかるようなオブジェといいますか、そういった機器の設置をしたりですとかいうような取り組みは行っているところでございます。これは1つの一例ということでございまして、今後につきましても、こういう観光案内ができる箇所だということについてのPRについては、連携の中で知恵を出し合って考えてまいりたいというふうに捉えております。 ◆武藤正人 委員 検討のほうをよろしくお願いしたいと思います。  次に、説明書の273ページ、岩屋運営事業費と、あと274ページのサムエル・コッキング苑のところでちょっとお伺いしたいんですけれども、この内容につきまして、特定財源、岩屋使用料とサムエル・コッキング苑の使用料が使われているわけですけれども、簡単に御説明いただきたいと思います。 ◎木村 観光シティプロモーション課課長補佐 江の島岩屋と江の島サムエル・コッキング苑、それぞれ入場される際には、入場料をお支払いいただき、使用していただいているという状況でございます。こちらのほうにつきましては、指定管理制度をとっておりますけれども、利用料金制度というような形では行ってはおりません。こちらのほうで上がった収益につきましては、基本的に市のほうの歳入ということになるというところがございます。したがいまして、こちらでの利用料収入について、この施設の運営に係る歳出費用がございますので、こちらのほうに充当するということを目的に利用料を特定財源としているものでございます。 ◆武藤正人 委員 わかりました。  それで、使用料について伺いたいんですけれども、岩屋使用料とサムエル・コッキングの使用料というのは年間どのくらいあるのか、収支差額というんでしょうか、どのくらいもうかっているのかというのを伺いたいと思います。 ◎木村 観光シティプロモーション課課長補佐 利用料につきましては、平成28年度の決算ベースで申し上げますと、江の島岩屋につきましてが1億8,405万9,810円というようなこととなっております。それから、江の島サムエル・コッキング苑でございますけれども、こちらが1億564万6,000円ということになっておりまして、収支差額といたしましては、江の島岩屋についてが1億1,900万円ということになっておりまして、あと江の島サムエル・コッキング苑が5,197万円というような収支差額となっております。 ◆武藤正人 委員 これ以外にもサムエル・コッキング苑の岩屋営業費、支出はこれ以外にもいろいろ使われていると思うんですけれども、今ざっと差額だけを聞いたところ、1億7,000万円あるわけであります。その差額なんですけれども、やはり私はこの江の島で、ある程度お客さんが来ていただいて収入があったということでありますので、江の島の安全対策とか、またトイレとかいろいろあると思うんです。西側の道路とか、船着き場とか、階段とか、そういったところの安全対策にもしっかりとこれを使っていくべきだというふうに思うんですけれども、例えば委託している観光協会とかにお願いして、そういったことをできないのかどうなのか、市のお考えを伺いたいと思います。 ◎齋藤 観光シティプロモーション課長 この差額分については、この施設の運営費とかに使うのとは別に、市の人件費も宛てがっている部分がございます。そのほかにも、事業としては、やはりその施設が運営をしてお客様を呼び込むというようなこともやっておりますので、そういった中でもやはり経費はかかるということで、総合効果というようなところがありますので、やっぱり必要な部分でお金を充当していくというのは必要かと考えています。ですけれども、これについては、こちらの一存でできないもので、市の関係部門と調整がございますので、より有効的に活用できる手法を今後も検討していきたいというふうに考えております。 ◆武藤正人 委員 いろんな経費がかかるということで、観光客を呼び込むということも今おっしゃっておりましたけれども、やはり呼び込むためにはさまざまな安全対策、これをやっていかなければいけないというふうに考えているわけですけれども、せっかくここだけでは使っていないということも十分わかりますけれども、やはり観光客の方あっての収入だと思いますので、そういったところに視点をしっかり置いて対応していくべきだと思いますけれども、最後にもう一度伺いたいと思います。 ◎齋藤 観光シティプロモーション課長 やはりお客様の安全面というのは重要なことでありますので、その辺については、今後もどういったところに必要になるかとかいうことを踏まえて、関係部門と調整をして、より活用できるような形を研究してまいりたいというふうに考えております。 ○吉田淳基 委員長 これで質疑を終わります。       ────────────────────────────── ○吉田淳基 委員長 次に、第7款農林水産業費の審査を行います。第7款農林水産業費、220ページから225ページまでの説明を求めます。 ◎中峯 経済部長 それでは、7款農林水産業費につきまして御説明を申し上げます。決算書220ページをごらんいただきたいと存じます。主要な施策の成果に関する説明書は237ページから253ページを御参照いただきたいと存じます。  7款農林水産業費の執行率は91.8%でございます。  1項農業費の執行率は91.4%でございます。 ◎金井 農業委員会事務局長 続きまして、1目農業委員会費の執行率は96.5%でございます。不用額の主なものは、農業委員会事務費の執行残でございます。  備考欄の細目02農業委員会関係費は、委員報酬、費用弁償、会議等に要した経費でございます。  細目03農業委員会事務費は、委員会の運営に要した事務経費でございます。  細目04県農業会議等負担金は、神奈川県農業会議への賛助員拠出金、神奈川県農業委員会職員事務研究会の負担金に要した経費でございます。 ◎中峯 経済部長 2目農業総務費の執行率は93.7%でございます。不用額の主なものは、地産地消事業費及び水田保全事業費の執行残でございます。  主な経費について御説明申し上げます。  細目03都市農業推進関係費は、地産地消の推進に要した経費、農薬の飛散や化学肥料の使用を低減する環境保全型農業の推進に要した経費及び水田の保全に要した経費でございます。  3目農業振興費の執行率は78.6%でございます。不用額の主なものは、担い手育成支援事業費の執行残でございます。  223ページにお移りいただきまして、備考欄の細目03担い手育成支援事業費は、農業後継者育成や農業後継者による景観形成事業に要した経費でございます。  細目04産地競争力強化事業費は、産地競争力を高めるため、省力機械及び設備の導入に係る費用に対する助成に要した経費でございます。
     細目05遊休農地解消対策事業費は、遊休・荒廃農地の解消及び活用に対する助成に要した経費でございます。  細目06健康と文化の森地区農業振興事業費は、健康と文化の森地区まちづくり基本計画に定められた農を生かしたまちづくりの実現に向け、農家意向調査及び農業関係者等からヒアリングを行い、農業振興施策の検討に要した経費でございます。  4目園芸振興費の執行率は90.2%でございます。不用額の主なものは、野菜生産出荷対策事業費の執行残でございます。  備考欄の細目01野菜生産出荷対策事業費は、地場産農産物をPRするため、生産者の「湘南野菜」を表示した段ボール箱の購入に対する助成等に要した経費でございます。  細目02野菜価格安定事業費は、事業対象の野菜の価格が低落した場合、その損失を補填するために、県と生産者が資金を造成して行う神奈川県野菜価格安定事業における生産者負担に対する助成に要した経費でございます。  細目03学校給食用農水産物生産出荷対策費は、地場農産物を学校給食に提供する事業に要した経費でございます。  5目畜産業費の執行率は94.2%でございます。不用額の主なものは、畜産経営環境整備事業費の執行残でございます。  備考欄の細目02畜産振興対策事業費は、家畜伝染病予防事業などに対する助成等に要した経費でございます。  細目03有機質資源再生センター運営事業費は、有機質資源再生センター跡地を賃借し、適切な維持管理を行うために要した経費でございます。  細目04畜産経営環境整備事業費は、畜舎の改修などに対する助成に要した経費でございます。  6目農地費の執行率は87.3%でございます。  翌年度繰越額につきましては、農業用水路等改修事業費の西俣野地区農業用水路復旧工事に係る経費の逓次繰越でございます。不用額の主なものは、農業基盤整備事業費の執行残でございます。  備考欄の細目01市単独補助事業費は、水利組合が実施している用排水路の整備、改修に対する助成に要した経費でございます。  細目02農業基盤整備事業費は、宮原地区、西俣野地区の農道整備及び宮原地区の水路改修に要した経費でございます。  細目03一般農地費は、市内農業用水路や西俣野排水機場等の農業用施設の維持管理や保全等に要した経費でございます。  2項水産業費の執行率は98.4%で、1目水産業総務費の執行率は98.9%でございます。  225ページにお移りいただきまして、備考欄の細目02漁港機能保全対策事業費は、漁港施設の適切な維持管理を行うため、江の島西浦船揚場復旧工事及び片瀬漁港西防波堤越波対策事業検討委託などに要した経費でございます。  2目水産業振興費の執行率は96.2%でございます。  備考欄の細目01つくり育てる漁業推進事業費は、漁業協同組合が行う魚介類の放流事業などに対する助成等に要した経費でございます。  以上で7款農林水産業費の説明を終わらせていただきます。よろしくお願いを申し上げます。 ○吉田淳基 委員長 説明が終わりました。  これから質疑を行います。質疑はありませんか。 ◆西智 委員 それでは、説明書の237ページ、地産地消推進事業費からまずお伺いをさせていただきます。  まず4番に、「おいしい藤沢産」ホームページでの情報発信ということで、藤沢産利用推進店のホームページのリニューアルを行ったとあるんですが、これをまず直球でお伺いしたいんですが、リニューアルによって魅力的なページになったとお思いでしょうか。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 リニューアルによって魅力的になったかと言われますと、細かいところでは個店の情報が出るようになったりですとか、あと一覧の中からリンクが張られて、それぞれの利用推進店のホームページに行ったりですとか、多少便利にはなったと思っているんですが、まだまだ改善すべき点はあるというふうに考えております。 ◆西智 委員 ちょっと嫌らしい聞き方をして申しわけなかったんですが、やはり私から見てももうちょっと魅力的なつくりになったらなと、せっかくリニューアルをしたわけですから。28年度リニューアルをしたということですが、今もおっしゃったように、ちょっと課題もあるということで、今後、このページをどのようにしていくお考えがあるのかお聞かせください。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 このホームページ、利用推進店のところにつきましては、本来であれば、28年度中にランク別の推進店制度に移行するはずだったものが、なかなかそこの辺がうまくいかなかったというところがございまして、今年度、そのランク分けのところをしっかりとやりまして、魅力あるページに更新していきたいというふうに考えております。 ◆西智 委員 ありがとうございます。この地産地消推進のために28年度、今のホームページのリニューアル以外もさまざまな事業が行われており、藤沢産利用推進店も10店舗ほど増加いたしました。これはさらに藤沢産農畜産物、水産物の需要拡大を図っていきたいと思うわけですが、条例にもうたわれている生産者と事業者とのマッチング、これが大切だと思うんですが、これはどのような形で行われてきたのかお聞かせください。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 昨年度、マッチングということで、商談会を1回開催させていただいております。そのときは生産者とあと出荷者に、市場ですとか、そういったところに来ていただいて、あと利用推進店の方々に参加を促して御案内をしたということでございます。今年度につきましても、またさらに、参加者をふやすような形で取り組んでまいりたいというふうに考えております。 ◆西智 委員 事業者からは、年間を通して安定した供給を要望されると思うんですが、栽培や捕獲には、年間を通して安定してというのはなかなか難しかったり、無理があるところもあると思うんですが、あとは価格、年間を通して安定した価格で買っていただきたいという栽培者側としてはあると思うんですが、そのあたりの価格の調整というのはどのように行っているのでしょうか。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 農産物の価格というのは、やはり市場流通が今でもメーンにはなっておりますので、市場での建て値というのが基本にはなってまいります。その基本となっている建て値に対して、例えば直売所であれば、その建て値と比較して、あと自分の再生産に見合った価格ということも念頭に入れながら、価格の設定をしている。ただ、直売所で販売するときに、通常のスーパーで販売している価格とかけ離れた値段にしてしまうと売れなくなるというのもございます。同じように、利用推進店でもほかの仕入れ先と余りにも価格差がつくようであれば、なかなか地元のものとはいっても、購入していただけないということがございますので、その辺は市場流通の相場感もしっかり持った上で、価格交渉に当たるというのが基本だと考えております。 ◆西智 委員 市内産の農畜産物、水産物のさらなる消費拡大のため、大型販売店に地場産コーナーを設置するということが大切で、事業推進にも上げられていたと思うんですが、市内北部、南部の大型店を見ますと、地場産コーナーを見ると、茅ヶ崎産ですとか、戸塚産という生産者であったわけなんですね。私が見たときはたまたまそうだったのかわからないんですが、しっかり地場産コーナーには藤沢産というものが置かれているのか、そういうものを推進しているのかお聞かせください。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 藤沢の生産者が直接量販店と交渉すれば、それは藤沢産のコーナーということになるんですけれども、例えばさがみ農協は7市1町を所管しておりますので、農協が量販店との交渉をした場合には、その7市1町管内の農産物が並ぶというようなことになります。また、量販店側も原産地表示という部分では、やっぱり県産、何々県産というところを中心にやってまいりますので、例えば神奈川県産の中にいかに藤沢産を使っていただけるかということは、農協とも話をしながら進めてまいりたいというふうに考えております。 ◆西智 委員 よろしくお願いします。  ここに藤沢産ロゴの話が出てくるんですが、この藤沢産ロゴを新しくしまして、この新しくなったロゴマーク、市民の認知度というのはどれぐらいあるとお考えですか。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 昨年、ロゴマークのシールを作成いたしまして、わいわい市等で配付して、かなりの生産者の方がそれぞれの商品に張っていただいております。市民の認知度がどのくらいあるかという部分では、まだ実際に調査していないんですけれども、地産地消の講座ですとか、そういったところで参加してくれる子どもたちにこのマーク知っているというと、結構な割合で手を挙げていただいておりますので、今後はその認知度がどのくらいまで行ったのかということも含めて、実績の調査をしてまいりたいというふうに考えております。 ◆西智 委員 わかりました。藤沢市民の方、藤沢に愛着がある藤沢が好きな方が多いと。であるならば、藤沢産の野菜や農産物が使われているお店だったら行こうかなという方もやはりいると思うんですね。そうなると、そのお店にロゴがしっかり張られているかとか、お客様にアピールできているかと、ちょっとまだまだかなというところも感じるわけです。藤沢産をPRするという点では、シティプロモーションともつながる部分もあり、そういったところとの連携もしていくことで相乗効果が生まれるのかなと思っておりまして、これは例えばですが、そのロゴマークと比べてふじキュンてやっぱり今藤沢で人気があるというか、相当な知名度もあるわけです。例えば、これはできるかわからないんですけれども、ふじキュンのおなかにキュンマークってあるんですね。そこを藤沢産ロゴマークにしてそれを張ってもらうとか、ふじキュンにそのロゴマークを持ってアピールしてもらうとか、そういったシティプロモーションとの絡みによってもうちょっと相乗効果で進むのかなというふうにも考えますが、御見解をお聞かせください。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 利用推進店に対しては、グッズという形で認定証ですとか、のぼりですとか、そういったものを配付させていただいておりまして、そこには藤沢産のマークが当然入っておりますので、なかなかお店の雰囲気と合わなくて、のぼりは立てられないだとか、そういったところもあるんですけれども、そういった部分でPRさせていただいているところでございます。また、シティプロモーションとの連携というところで、確かにそのとおりだなというふうに思いますし、例えば「るるぶ」では、地産地消の利用推進店のところはロゴマークを入れていただくような働きかけを行っておりますので、また今後もさらに連携が図れるように取り組んでまいりたいと思っております。 ◆西智 委員 では、続きまして説明書の239ページ、水田保全事業費についてお伺いをいたします。  まず、こちら、環境保全型水田保全奨励金のところ、申請面積が書かれておりますが、この申請面積というのは、市内の全耕作面積のどのぐらいの割合になるのかまずお聞かせください。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 市内の全体の水田面積というのは、耕作面積になりますが、約105ヘクタールございます。28年度の申請面積49ヘクタールということですので、50%弱ということになります。 ◆西智 委員 また、この申請耕作者の年齢層というのがもし状況がわかればお聞かせください。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 28年度の申請者の平均年齢みたいなのはとっていないんですけれども、昨年たしか年齢を確認したんですが、ちょっと具体的な平均年齢等は今手元に用意しておりません。申しわけございません。 ◆西智 委員 ちょっとこちらも事前に聞いておけばよかったので、また後で聞かせてください。  水田が持つ多面的な機能を維持するために、水田耕作者を対象に28年度も奨励金は126人の方に交付されておりますし、年々交付者数もふえています。ただ、市内の水田の耕作状況を見ますと、一部耕作が行われていない水田があったり、耕作が行われているが、管理不足の状況というのも散見されるわけですが、これはどのような要因が想定されるのでしょうか、お聞かせください。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 端的にいいますと、やはり耕作者の高齢化というのが一番大きいかなというように思っております。耕作されなくなっている水田は、やはり条件不利地のところが多くございまして、そこを中心となって担っていただいている方々に集積をしたいと思っても、そこの条件を改善しないことにはなかなかやっていただけないというような現状がございます。 ◆西智 委員 そういった課題がある中、今後、良好な景観やヒートアイランド現象の抑制をするためにも、良好な水田を守る必要があると思うんですが、今後、どのような取り組みをされていくのかお聞かせください。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 やはり水田、この奨励金を交付する申請の会に行ってみると、そろそろやめたいというお声をよくお聞きしております。先ほど言ったように、中心となる経営体に集積をしていくというのがまず1つ。それと作業を受託する組織をしっかりとつくっていけるようにサポートしていく。さらには、機械利用組合等、そういったまだ水田を続けていく意思のある方に対してどういったサポートができるのか。さらには水路ですとか、暗渠ですとか、非常に老朽化しているものもありますので、そういった部分の整備というのも進めていく必要があるというふうに考えております。 ◆西智 委員 ありがとうございます。  続いて、説明書の244ページ、野菜生産出荷対策事業費についてお伺いをいたします。  これは出荷用の段ボールなんですが、農家さんからは段ボールが年々高くなったりして、段ボール代が本当にばかにならないと、経費ばかりかさんで苦しいという声を聞くわけですが、そういった方々が農業を続けていくようにするには、こういった補助というのは大切なことだなとは思うんですが、この農家さんからの声、例えばこの補助がありがたいとか、もしくはこの額では苦しい、少ないとか、そういった農家さんからの要望というのはどのように把握、認識されておりますでしょうか。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 この段ボールの補助事業はかなり幅広く、多くの生産者の方に御利用いただける事業でございますので、そういった意味で特に大規模にやっている方だけとか、そういった方への補助ではないというところで、多くの皆さんに喜んでいただいているものと認識しております。 ◆西智 委員 私もこの喜んでいるという声を聞くわけですが、一方、29年度はこの補助割合が減らされているわけですが、これは農家さんは納得されているというか、どのような声を聞いておりますでしょうか。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 今年度から補助率を25%ということにしておりますが、特に批判的な御意見は出ませんでした。それは市の財政状況等も御説明をした上で、皆様方に農協の運営委員会等を通じて説明させていただいたところ、おおむね納得をしていただいたというところでございます。 ◆西智 委員 ありがとうございます。  では、続いて、253ページになります。つくり育てる漁業推進事業費についてお伺いをいたします。  こちらは一番上の表、魚介類放流事業の数量を見ると、ほぼ毎年同じような量を放流しているわけですが、これは一番下の参考指標を見ますと、28年度の水揚げ量が27年度に比べて1.5倍とふえている、この要因て何かもしわかればお聞かせください。 ◎加藤 農業水産課主幹 一番最後の本事業の成果を示す参考指標、放流対象の魚介類水揚げ量、27年については8,000キログラム、28年については1万2,000キログラム、この数量の増についてでございますが、これは平成13年から毎年放流事業を続けておりまして、こういったマダイとか、ヒラメだとか、トラフグとか、いろんな魚を丁寧に放流を続けておりますので、そういった魚が水揚げがされているといったような効果があらわれているといったようなことになっていると思います。 ◆西智 委員 この水揚げされた魚介類は片瀬漁港で全てさばき切っているというか、片瀬漁港から出荷されているものなのでしょうか。 ◎加藤 農業水産課主幹 藤沢の水揚げの90%ぐらいは定置網船という江の島片瀬漁業協同組合で運営している、その定置網から水揚げされたものになりますけれども、そのうち、大体3割ぐらいが片瀬漁港に水揚げをされまして、7割ぐらいは佐島の漁港のほうに水揚げを行っています。というのは、水揚げされたお魚が、藤沢の海というのは、カタクチイワシとか、細かいイワシ類が非常に多いもので、そういった多くの水揚げを片瀬漁港では全て処理し切れないこともあります。そのために、そういった大量に、水揚げが1日10トンとかされるような場合には、佐島漁港のほうに水揚げされております。 ◆西智 委員 では、片瀬には直売所というのがあると思うんですが、どれぐらいの割合で直売所で販売されているかというのがもしおわかりになればお聞かせください。 ◎加藤 農業水産課主幹 今、片瀬漁港では毎朝9時から土曜日を除く日に毎日直売を行っております。このときには、多いときには100人ぐらいの方がいらっしゃって、販売を行っておりますので、その具体的な数字はわかりませんけれども、その3割のうち、スーパーだとか、仲卸だとか、さまざまな店舗のところに流通はしていきますが、市民の方が毎日100人近くの方が買いに来られるということで、それだけの数量のほうは販売されて、市内のほうに広まっているというふうに考えています。 ◆西智 委員 神奈川県ではブルーツーリズムを推進していると思うんですね。ブルーツーリズム、漁村に滞在し、海辺で生活体験を通じて心と体をリフレッシュする余暇活動の総称、これをブルーツーリズムと言うそうなんですが、これは県のホームページを見ると、本市では地びき網をブルーツーリズムに取り入れているとあるんですが、地びき網以外で何かこのブルーツーリズムを行っていることはありますでしょうか。 ◎加藤 農業水産課主幹 ブルーツーリズム、今、委員からおっしゃっていただいた水産の体験とか、それを恐らく水辺の環境とか、そういったところの水辺の環境を体験して、環境だとか、そういうものに対する考え方を深めていこうというものだと思いますけれども、ほかにワカメの養殖体験イベントなんかにつきましては、こういったイベントを行っている中において、江の島周辺のところで藻場を育成するためのカジメだとか、ワカメを養殖の栽培なんかにも取り組んでいることを、親子を通じて、いろんなシンポジウムを通じて体験なんかも行っております。そういうところで、水辺の環境だとか、また二酸化炭素だとか、そういうふうな環境に対する考え方、そういったものに取り組んでおります。 ◆西智 委員 先ほど出た直売なんですが、外国人の方も直売所に結構来られると、いらっしゃるのを見かけたことがあるんですが、本市として観光客をターゲットとした地びき網以外のブルーツーリズムの取り組みをしていくお考えがあるのかお聞かせください。 ◎加藤 農業水産課主幹 確かに江の島周辺のところには非常に外国人の方が観光誘致のために多くいらっしゃいまして、べんてん丸なんかを見ると、非常に多くの方が江の島にいらっしゃっていると。例えば藤沢でとれたサザエとか、あとハマグリって、ことし直売所の開設などを辻堂のほうで行っておりますけれども、そういった地元でつくり育てながら育った、本当に藤沢の海のうまさをその中にあらわしたようなもの、そういった水産物なんかについて、今、PRをしながら、そういった外国の方にも食べていただきたいというふうに考えております。 ◆阿部すみえ 委員 よろしくお願いいたします。  まず主要な施策247ページの学校給食用農水産物生産出荷対策費、こちらのシンプルに執行率が下がった原因をお知らせください。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 この執行率が下がった原因といたしましては、大豆の昨年の生産量が低かったということで、執行率が減っているという状況でございます。 ◆阿部すみえ 委員 その大豆、食育という部分でたしか豆腐づくり体験の事業を実施したりとかしていたかと思います。そちらのほうへの影響はいかがだったでしょうか。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 食育講座ということで、大豆の播種から収穫して、みそづくり、豆腐づくりといった講座を平成20年度から行っておりまして、その講座につきましては、特に問題なくやることができました。 ◆阿部すみえ 委員 そうしましたら、あくまでそちらのほうは、食育の部分は守りながら、食材提供の部分は調整をしながら、28年度はとり行われたということの理解でよろしいでしょうか。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 食育でやっているところは、特定の決まった畑がありまして、そこでとれたものを講座に参加されている方が調理までするというようなものになっております。学校給食に提供している大豆は、藤沢のさがみ地粉の会というところが生産した大豆を提供しているんですけれども、やはり連作障がいですとか、あと難防除雑草、外来の雑草がかなり生えてしまって収穫できなかったりとかということもございまして、収穫量が減ったということでございますので、完全に畑の場所も違うということで御理解いただければなと思います。 ◆阿部すみえ 委員 わかりました。  そうしましたら、決算書の220ページ、農業総務費のほうで質問させていただきます。  このところ、品評会、藤沢産の農産物、イトーヨーカ堂とか、そういうところでの品評会を実施されていらっしゃいます。昨年度の決算委員会でより多くの方にアピールできるようにやり方等を検討していきたいというふうに御答弁いただいておりますが、検討についてのその後についてはいかがでしょうか。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 昨年、御答弁させていただいたとおりなんですけれども、まだ急に品評会の場所を変えるというところまで話が行っていないというのが現状です。というのは、品評会で審査をしなければいけないというところがありまして、なかなか審査をして、その後、例えば販売をしたりという流れになりますと、なかなかその場所の選定が難しいというところがございます。ですので、この件につきましては、継続的に農協とも協議を続けてまいりたいというふうに思っております。 ◆阿部すみえ 委員 同じくその後の検討についてですが、駅周辺でのイベントでの出店とか、あとは観光客の多い江の島駅周辺での販売、そういう部分のアウトリーチ的な藤沢市の魅力の発信という部分、この部分に関しても観光課と連携を図りながらやったらいかがでしょうかということで検討をいたしますという御答弁だったんですが、その後はいかがでしょうか。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 コンシェルジュのところでの販売というのはなかなかまだ現実的にできていないところなんでございますが、ただ、駅周辺で、例えば今月も行われます元気バザールですとか、そういったところで、販売はしないんですけれども、藤沢のお米をPRさせていただいたりですとか、そういった部分での連携というのは図っているところでございます。 ◆阿部すみえ 委員 では、2点まとめて、今後の課題とお考え、いかがでしょうか。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 2点まとめてということでございますが、まず品評会のところ、品評会というか、市民に対するPRの部分のところで、例えば公共施設で何かできないかという御提案もあるかと思うんですけれども、今後新庁舎になったときに、今、実は花の部会から新庁舎に花を飾りたいというようなお話をいただいておりますので、そういったところでPRをしていければなというふうに思っております。品評会につきましても、今、園芸まつりというのが11月に農協で行われるんですが、そこの来場者の方が100人程度ということで、ちょっと寂しい状況になっておりますので、その部分を、例えば販売はできないけれども、品評会のところだけもうちょっと南に持ってくるだとか、新庁舎でできるんであれば新庁舎で行うというようなことも農協と協議を続けてまいりたいというふうに考えております。  あと、駅周辺についても観光課、産業労働課と連携をとりながら、藤沢の農水産物のPRのために各種イベントのところで我々も絡んでPRを進めてまいりたいというふうに思っております。 ◆阿部すみえ 委員 ありがとうございます。これは予算化はされていないんですけれども、実施計画のほうに入っておりますので、ちょっとお伺いいたします。食材提供型の農福連携についてということで、昨年度も質問させていただいたかと思います。農産物の販売にあっては、やはり適正価格というのはとても大切でありますけれども、その一方で、わいわい市で残った商品とか、規格外品、流通しない食材、そういったものを子ども食堂に提供するという活用も市内で、民間のほうでだんだん市民として動きが出てまいりました。その点についてはどのようにお考えでしょうか。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 農福連携、子ども食堂の関係ですけれども、確かに規格外品といいますか、例えばニンジンの出荷に至らないような生育する前に抜いちゃったものとか、あと先日あったのは、大根で皮の部分だけに病気が出るようなものがあるんですけれども、そういったものを皮をピーラーでむいてしまえば中身は全く問題ないということで、子ども食堂に提供させていただいたということはございます。あと、直売所で残ったものを提供しているというふうに、我々も売れ残ったものをというふうに言ってしまったんですけれども、農家からすると、やっぱり売れ残ったものを置いていっているのではなくて、まだ翌日も販売できるようなものを提供しているというところで、子ども食堂に提供されている農産物については、非常に新鮮で、子どもたちも喜んでくれているというふうに伺っております。 ◆阿部すみえ 委員 食品ロスと、国としても最近、食品ロスということが課題であるというふうに重要視されております。余りものですとか、先ほどありましたように、まだまだ新鮮なものを提供させていただくという、その部分において、ひとり暮らしの大学生とか、留学生とか、そういう方に活用しているという地域も一部で見受けられ始めたかと思います。そういう販売できないものに関して、庁内連携とか、積極的にそれぞれの農福連携というものを進めるべきだと思いますが、そちらの考えはいかがでしょうか。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 今まで畑で捨ててしまっているような、先ほど御説明した大根で果皮だけが汚れているようなもの、そういったものがロスにならないように、きちんと説明をした上で子ども食堂等で使っていただくということは、食品ロスの観点からも非常に有効だというふうに考えております。ただ、我々、経済部農業水産課としては、農家の所得を向上させるということがまず第1になっていきますので、まずは農家の所得に結びつくような販売に対して支援をしていく。さらには、そこから外れてしまうような、畑でロスになってしまうようなものについては、地域包括ケアシステム推進室とも連携しながら、食品ロスが出ないような取り組みをしていきたいというふうに考えております。 ◆阿部すみえ 委員 今まさに出ました農家さんの所得の増幅という部分で、農家レストランの開設について、我が会派でも何回か取り上げているかと思います。そのことに関しての市のお考えはいかがでしょうか。 ◎中村 農業水産課主幹 農家レストランにつきましては、私どもが所管して扱っているのは国家戦略特区に絡んだ農用地の中に建てられるようになる農家レストランという意味ですけれども、そちらに関しましては、農家さんの新たな事業展開を支援していく制度というふうに捉えておりまして、農業振興地域の中での建築になりますので、余り無秩序な開発というのは好ましくないとは考えておりますが、ある程度の基準を持って支援をしていきたいというふうには考えております。 ◆堺英明 委員 それでは、農林水産業費について、主要な施策の成果に関する説明書に沿って御質問させていただきたいと思います。  まず主要な施策237ページ、地産地消推進事業費についてお伺いいたします。  こちらは、まず執行率が58.9%となっておりますが、この理由についてをお教え願います。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 先ほども少し御答弁させていただいたところですけれども、平成28年度に利用推進店のランク分けを行う予定でございましたが、地産地消の推進協議会でランク分けの認定基準ですとか、スケジュールについて設計を練り直したほうがいいとの御意見をいただいております。そういったところで、改めて見直しを行ったために、それに伴う利用推進店の認定審査を行うための臨時職員の賃金ですとか、認定調査員の謝礼の報償費、こういったものが執行残となったものでございます。また、需用費につきましても、利用推進店のグッズ類について作成手法を変更したりですとか、再利用できる、例えばのぼり旗のポールだとか、利用推進店の認定書の額の部分、これはアクリルでできているものなんですけれども、そういったものを再利用していただくなどして、購入を最小限に抑えるといったことで費用の低減を図ったことにより、執行率が低くなったものでございます。 ◆堺英明 委員 利用推進店のランク分けができなかったということでありますが、この点を鑑みて、この事業の成果はどのようにお考えなのでしょうか。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 利用推進店の制度の活性化のために、ランク制度を導入して事業展開をしていくという点につきましては、残念ながら達成できなかったわけでございますが、それ以外の地産地消の事業については着実に実行して、藤沢産農水産物に関する市民等の関心を促し、地産地消への理解促進が図られたと認識しております。中でも収穫体験講座というのを毎年やっているんですけれども、参加者が非常に多くて、畑で収穫した農産物をみずから調理して食べるところまで行うんですが、大変人気のある講座で、毎回定員を上回る応募をいただいております。  平成27年度に湘南藤沢産から藤沢産としてロゴマークを新しく作成しました。これについても、28年度には直売所で商品に張っていただけるようなPRをしていただくためのシールを作成したところでございます。この藤沢産のシールにつきましては、生産者の皆さんからも、このシールを張ると売れ行きがいいというような御意見もいただいているところでございます。  また、藤沢市都市農業振興基本計画策定に係る協議会を3回行いまして、この基本計画についても県内で最も早く都市農業振興基本計画を策定することができたと、こういったところがこの事業の成果かなというふうに考えております。 ◆堺英明 委員 ありがとうございます。  それでは、続きまして240ページ、担い手育成支援事業費についてお伺いいたします。  本事業で営農ボランティア養成講座を行っておりますが、成果を示す参考指標として営農ボランティア登録者数が記載されておりますが、この登録者数のうち、実際にボランティア活動した人の人数をまずお教え願います。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 主要な施策の成果の240ページの一番下のところにその人数が載っているんですけれども、こちらは、平成26年度が登録者202名、そのうちボランティア実施者の方が131人、平成27年度は205人のうち実施者の方が177人、平成28年度が212人のうち195人が実施しているというような状況でございます。
    ◆堺英明 委員 登録者のうちですが、実際にボランティアを行っている実施者の割合が年々上昇しているようでありますが、この要因についてはどのように分析されているでしょうか。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 営農ボランティアの養成講座終了時に営農ボランティアと受け入れ農家のマッチングを行っているところなんですが、営農ボランティア側の御意見、どこの農家に手伝いに行きたいかといったことを第一に考え、受け入れ農家とのマッチングを図ることによって継続してボランティアを行っていただけるようになってきたということが大きな要因かなというふうに思っております。 ◆堺英明 委員 ボランティア側の意見を重視しているとのことでありますが、受け入れ農家側の意見や要望については対応できているのでしょうか。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 ボランティア側の意見を重要視しますと、人気のある受け入れ農家さんのところにボランティアさんが集中してしまうというような状況にもなっております。中には、なかなかうちにはボランティアに来てくれないという農家さんの御意見もいただいております。なるべく多くの農家のところでボランティアの皆さんに活躍していただきたいというふうに考えておりますので、今後もマッチングの際に、ボランティア、それと受け入れの農家、それぞれの要望を聞きながら対応してまいりたいというふうに考えております。 ◆堺英明 委員 ただいまボランティアが来てくれないという農家さんの声があるとのことでありましたが、営農ボランティアをもっとふやすために、市民農園の応募者や利用者に声をかけるといったことも検討してみてはいかがかと思いますが、この点について見解をお伺いいたします。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 営農ボランティアの養成講座に参加していただいている方は、市民農園を利用している方ですとか、あと家庭菜園をやっている方も多いというふうに伺っております。ボランティア活動しながら、プロの農家の方に栽培方法を教えてもらったりですとか、時には新鮮な苗をいただいたりですとか、そういったことを期待されている方もいらっしゃいますので、非常にいい御提案をいただいたなというふうに考えておりますので、次年度の営農ボランティア養成講座の募集の際には、可能な限り市民農園の利用者に対する周知という部分で、例えばチラシをまいたりですとか、ポスターを張らせていただいたりという活動をしてまいりたいというふうに思います。 ◆堺英明 委員 ありがとうございます。  それでは、最後の事業費になります。247ページ、学校給食用農水産物生産出荷対策費についてお伺いいたします。  この事業は市内産の新米と大豆を市内の小学校や特別支援学校の給食食材として安定的に提供するための支援ということでありますが、この予算は教育費の学校給食費に加算すればよいのではないかと考えますが、こちらを分けている理由についてまずお伺いいたします。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 本事業につきましては、米や大豆といった市内産だけを選別して学校給食に提供することが難しい品目につきまして、例えば米であれば精米手数料ですとか、大豆の集荷、仕分け、配達費用を支出することで、市内小学校への利用を促進し、地産地消や食育の推進を図るために実施しているものでございます。本事業で負担している費用については、食材費そのものではなくて、市内産を供給するために特別に必要となる経費に対して支援を行うものであるため、農林水産業費で予算措置をしているものでございます。 ◆堺英明 委員 こちらは事業名は農水産物と銘打ってあるわけでありますが、お米と大豆への支援となっております。水産物や畜産物に対する支援を行っていないのかどうか、この点を最後にお伺いいたします。 ◎加藤 農業水産課主幹 水産物につきましては、年に1回程度、10年ほど前ぐらいから江の島産のワカメや藤沢で水揚げされる湘南シラス、そういったものを学校給食で使用しております。ただ、仕入れについては、学校ごとに生産者と行っている状況でございます。また、畜産物につきましては、ブランドごとに厚木や横浜の屠畜場で枝肉に加工されまして、卸売業者や食肉センターから県内、県外の広域に流通しておりますので、市内で藤沢産の畜産物を扱っている店舗が少ないことなどによって、学校給食に利用されていないのが現状でございます。 ○吉田淳基 委員長 質疑の途中ですが、休憩をいたします。       ──────────────────────────────                 午前11時59分 休憩                 午後1時10分 再開       ────────────────────────────── ○大矢徹 副委員長 会議を再開いたします。  午前中の質疑に対して市側から補足の発言をしたいという申し出がありましたので、これを許します。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 午前中に西委員から水田保全事業の申請者の年齢について御質問いただきましたが、その際に回答できなかったので、ここで発言をさせていただきます。  水田保全事業では、申請の際に年齢を記載していただくことがございませんので、申請者の正確な平均年齢というのはわからないんですけれども、申請している方のほとんどが販売農家の方になりますので、2015年の農林業センサスでは、本市の販売農家の平均年齢62歳ということになっておりますので、水田保全事業の申請者につきましても、おおむねこの程度ではないかと考えております。 ○大矢徹 副委員長 それでは、引き続き農林水産業費の質疑を行います。質疑はありませんか。 ◆北橋節男 委員 それでは質問をさせていただきます。主要な施策240ページの担い手育成支援事業費について質問させていただきます。  こちらは給付金ですけれども、給付金の使途目的について特別に規制があるのでしょうか。また、民間の貸し付けではなく、国の給付金なので、審査内容、年齢制限など、審査会の内容と開催頻度などについてわかりましたら、教えてください。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 これは青年就農給付金、今年度から名称が変更になりまして、農業次世代人材投資資金という名称に変わっておりますけれども、この資金、給付金の使い道につきましては、特に規定はされておりません。また、この給付金を受給するために、審査会といったものがございますが、給付金の審査会につきましては、希望者がいれば随時行うことができます。ただ、この給付金を受給するためには、まず就農要件を満たす必要がございますので、藤沢市に就農するための審査会、こちらは年におおむね2回行っております。基準のところで年齢とかあるのかということでしたけれども、この給付金を受給するには、就農時45歳未満という規定がございます。 ◆北橋節男 委員 この藤沢市青年就農給付金、名前は変わったかもしれませんが、これについてです。初期の5年間で入れかわるというふうに聞いております。これまでに卒業して自立した人数と効果について、またそれを把握するための調査をどのように実施しているかについてお聞かせ願いたいと思います。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 これまでこの給付金を受給して、受給年度が終わった方につきましては、平成28年度末までで2名の方が卒業といいますか、受給期間を終えております。この受給後の営農状況等の確認につきましては、国庫補助事業ということもありますので、3年間の実績報告が義務づけられております。営農状況について、そういった実績報告の中で把握をしているところでございます。 ◆北橋節男 委員 どこの業界でもそうですけれども、新たな担い手や後継者が続くことが必要です。藤沢の次世代を担う支援として国の給付金は大きな柱であると思いますけれども、これについてこれからも続く予定であるかどうかについてお教えください。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 あくまでも国の制度ということでございますので、どこまで続くかというところは何とも御回答のしようがないんですけれども、平成30年度の国の概算要求を見ましても、こちらは予算措置される予定ということで概算要求されているところでございます。  国も新たな担い手、今後、日本の農業を担っていく担い手を支援するということは、大事な柱だと認識しておりますので、我々としても続けていただけるように、県等を通じて国にも要請してまいりたいというふうに考えております。 ◆北橋節男 委員 次世代の農業は、就労者が定着するために、市が他の自治体、あるいは異業種との交流会など、常に就農した者が孤立しないようにという施策も必要だと考えますけれども、市はそれについてどういうふうな考えを持っているのかお聞かせください。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 定着をするような支援ということで、今年度から国の制度も変わって、3人の専門の支援グループというのを結成して、営農の指導ですとか、資金面の相談ですとか、そういった体制を整えているところでございます。また、異業種との交流というところは、新たに農業を始めようという方はそういった意識が非常に高い方が多くいらっしゃいますので、昨年度から始めました利用推進店とのマッチングの場ですとか、そういったところには新規就農された方にはまずお声がけをして、販売のチャンスをつくっていただくというような流れをつくってまいります。 ◆北橋節男 委員 では、次の項目に入ります。242ページの遊休農地解消対策事業費について質問したいと思います。  この事業の補助を受けた方は、既存の農業者なのでしょうか、また新規なのでしょうか、これについてお答えください。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 遊休農地解消対策事業費、2本立てで行っておりまして、1つ目が遊休・荒廃農地解消助成ということで、解消した農地、平米50円の支援をしております。こちらにつきましては、平成28年度、その事業を実施した方は、お1人は新規就農者の方、もうお1人は農業法人になります。その下の2番の農業用機械導入支援事業につきましては、これは既存の農業者の遊休農地を解消してだとか、耕作放棄地にならないような形で農作業の受託をしている生産組合となります。 ◆北橋節男 委員 ここに補助対象者として農業者及び地域関係者等とあります。全国的にも土地所有者の居住地確認等が困難になっているという事例が報道されています。藤沢市においては、農地の所有者への連絡の可否の確認は全て確認されているのでしょうか、その状況についてお伺いしたいと思います。 ◎草柳 農業委員会事務局主幹補佐 農業委員会で把握しておりますところによりますと、土地所有者についてわからない方というのはいらっしゃらない状況です。 ◆北橋節男 委員 では、この農地が荒廃に至った状況、これについて補助の可否に影響するのでしょうか、教えていただきたいと思います。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 遊休・荒廃農地解消費助成事業、こちらはやはり荒廃した農地、農業委員会で農地法30条による農地パトロールを行って、その後、荒廃農地と認められたところに対して支給しているものでございます。 ◆北橋節男 委員 では、次の項目に入りたいと思います。245ページになりますが、湘南野菜生産育成事業費について質問いたします。  この出荷団体育成事業についてですけれども、現在の湘南藤沢地方卸売市場の前身である公営の市場のときには、出荷団体の構成員に他自治体の生産者が入っていたと思っています。民営になってからの助成事業を受ける出荷団体の構成はどのようになっているのでしょうか、お聞かせ願いたいと思います。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 この湘南野菜レンタルコンテナ促進事業ということで、湘南野菜出荷推進協議会の方に支援をしているところなんですが、委員御指摘のとおり、市外の方もここには含まれておりました。ただ、もともとこの事業自体は、公営市場の集荷対策という意味合いで行ってまいりましたので、今、民営化になりまして、支援対象を来年度から藤沢市の生産者に限定させていただくということで、今お話をさせていただいているところでございます。 ◆北橋節男 委員 来年度からということですね。  育成事業費の推移についてです。その推移を見ますと、記載が3カ年、同額であります。これについてどのような事業が行われているのかについてお聞かせ願いたいと思います。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 育成事業につきましては、市場に出荷をする生産者で構成されている湘南野菜出荷推進協議会の活動事業に対する支援ということになっておりまして、予算の範囲内ということでお支払いをしておりますので、3カ年同額という形になっております。 ◆北橋節男 委員 それでは、次の項目に移ります。250ページになりますけれども、農業用水路等改修事業費について質問したいと思います。  ここに記載されている水利組合等の受益団体は11団体ですけれども、市内には同等の団体は全体で幾つあるのでしょうか。また、各構成員数はどのぐらいでしょうか、お伺いしたいと思います。 ◎中村 農業水産課主幹 市内の水利組合、水田のほうの組合としましては全部で13団体あります。あと、畑のかんがい排水組合として2団体を把握してございます。  あと受益の面積等でございますけれども、水利組合全体としましては224ヘクタール、受益戸数としては1,143戸でございます。畑のかんがい排水組合としましては、2団体あるんですが、1団体の分しか今メモがないんですが、1団体5ヘクタールの21戸、もう1団体については後ほど回答させてください。 ◆北橋節男 委員 では、その水稲の栽培においてですけれども、水利は欠くことができないものであります。取水の形態は堰と用水などがありますけれども、各組合の形態がわかればお教え願いたいと思います。 ◎中村 農業水産課主幹 水稲の取水形態でございますが、13ある水利組合のうち、藤沢市内の河川から取水している団体が10団体、井戸からの取水が1団体、あと相模川のほうから取水している相模川左岸土地改良区という水源があるんですが、そちらからの取水が1団体、あと長後の一番上の長後北部水利組合というのがあるんですが、そちらが大和のほうにある取水堰から取水をしています。 ◆北橋節男 委員 今お聞きした中で、堰での取水の形をとっている組合の中で、エアドーム型の堰というのは市内に何基ありますか、お願いいたします。 ◎中村 農業水産課主幹 ゴム堰としては市内に5つでございます。 ◆北橋節男 委員 記載されているポンプの補修費、交換費が多額になっておりますけれども、エアドーム型の堰が補修となった場合、どのくらいの費用がかかると想定されていますか、お教え願いたいと思います。 ◎中村 農業水産課主幹 故障の度合いにもよりますけれども、ゴムなので、何かが当たって穴があいたというような程度であれば、タイヤのパンクを直すような形で、その作業自体はさほど費用がかかるものではないと考えております。ただ、その場所とか度合いによって、河川内の構造物ですので、河川の水をせきとめるという仮設費が恐らく多額の費用がかかってくるのかなというふうに考えております。それぞれの場所によって、その辺の仮設費も程度が違ってくると思いますので、一概に幾らという形では今のところは承知しておりません。 ◆北橋節男 委員 せめて幾らから幾らの間ぐらいのことは教えていただければと思いますが。 ◎中村 農業水産課主幹 数年前に西俣野のゴム堰で修理を行ったことがあったんですが、そのときには仮設費も含めて、記憶が定かでないので、1,000万円の上は行っていたと承知しております。 ◆北橋節男 委員 もし詳細がわかりましたら、またということです。  次に行きます。水田保全費のところで、うちの会派のほうからもお聞きしましたけれども、年齢構成が高齢化する中、受益者負担は生産者にとっては大変なものとなっておりますけれども、水田の保全の重要性を鑑みますと、今後、補助率を上げていく必要があると考えます。見解をお聞かせ願いたいと思います。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 こちらの事業は補助率というものではなくて、1平米当たり50円ということになっております。これは環境基金を財源としておりますので、対象として環境を保全している持続農業法にのっとった生産をされている方に限らせていただいているんですが、委員御指摘のとおり、非常に重要な事業だとは考えておりますが、この平米50円という出し方がいいのかどうかも含めて、今年度、アンケートをさせていただいているところでございます。今後につきましては、そのアンケートをもとにどういった事業展開をしていったらいいかというのを検討してまいります。 ◆有賀正義 委員 それでは、主要な施策の237ページ、地産地消推進事業費についてお聞きします。  こちらは、おいしい藤沢産ホームページの件で、先ほど西委員のほうから質問もあったんですけれども、ホームページの中にSNSとの連動という機能がついていまして、そこで、そのSNSのほうはフォロワー97件、ユーザー数75件と非常に少ないことからも、サイトの情報拡散性、それは極めて少ないと言えるんではないかと思います。農水課としては、おいしい藤沢産ホームページに期待している効果、これはSNSも含めてなんですけれども、そこのところの認識をお聞かせください。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 SNSにつきましては、昨年の11月からスタートさせていただいたところなんですが、内容がそれまではおいしい藤沢産ホームページの新着情報のところを連動してフェイスブックに上げるというような作業でございました。ことし4月に入ってから、農業水産課の職員もこのページの管理者として登録をしておりますので、最近のフェイスブックを見ていただければわかると思うんですが、非常にリアルタイムで、例えば先日行った講座ですとか、果物の情報ですとか、そういったことを載せております。ここ最近非常にアクセス数もふえてきているという状況ですので、やはり情報の更新頻度、これからも高めていきたいというふうに考えております。 ◆有賀正義 委員 地産地消については、地産地消だけでなくて、地産外消に資する取り組みを強化すべきと指摘させていただいておりますけれども、今定例会の報告に観光振興計画見直し案というのが報告があったんですけれども、地域内外を問わない消費の促進と販路拡大を目指す地産多消、多く消費する地産多消という本市にこれまでなかった新たな視点の記載があり、ぜひ積極的に進めていくべきとの認識なんですけれども、今後の地産地消の推進の方向性についてお聞かせください。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 農業水産課といたしましては、まずは地産地消推進計画に基づいて、市内の農水産物を流通させ、実需者の方に利用していただく。さらには郵送コストなどを抑えて農水産業者の所得向上につなげるとともに、生産現場が近くにあることの恩恵を市民に感じていただけるようにすることが重要だと考えております。ただ、地産多消という考え方につきましても、これまでも議会の中でも地産外消ということも言われておりましたが、藤沢の地域資源を市外の方に知っていただくということも当然重要なことだと思っております。これは、例えば生産量の多いトマトですとか、キャベツなどは、もともと従来から県外、県内の市場はもとより、東京市場にも出荷をしておりますので、市外の方にも藤沢を知っていただくことで、より有利販売につながるというふうに考えておりますので、市外に対しても関係各課との連携を図りながら、その機会を捉えてPRしてまいりたいというふうに考えております。 ◆有賀正義 委員 では次に、説明書の238ページ、環境保全型農業推進事業費なんですけれども、こちらで微生物農薬導入支援事業というのが一昨年度というか、27年度から行われているんですけれども、これはたしかいろいろと先進技術に対していろいろと支援していこうという事業の一環だったと思うんですけれども、ちょっと件数が減っているのが気になるんですけれども、その辺の状況についてお聞かせください。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 この微生物農薬導入支援事業につきましては、対象がさがみ農協藤沢市ハウス部ということになっておりまして、ハウス部の中で手挙げ式でやっていただくことになっております。27年度、17戸の農家の方が使ったわけでございますけれども、その効果が自分ではっきりとわかれば、その後は御自分の資質でやっていただくというようなお話もさせていただいておりますので、そういった方は遠慮していただいた部分もあるのかなというふうに思っております。  いずれにいたしましても、微生物農薬については、これはハウス部だけではなく、露地野菜部の方も非常に興味を持っておりますので、今後も推進してまいりたいというふうに考えております。 ◆有賀正義 委員 ちなみに29年度というのはどういう採用戸数で推移しているかというのはわかりますか。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 29年度の状況というのは、手元に資料がなくて回答できないんですけれども、先ほど言ったように、ハウス部だけでなく、露地野菜部についても、これは30年度の要望では上がってきているんですけれども、微生物農薬を使いたいということでお声がかかっているところでございます。 ◆有賀正義 委員 それでは、説明書の252ページ、漁港機能保全対策事業費についてお聞きします。  2番の片瀬漁港西防波堤越波対策事業検討委託という事業なんですけれども、まずはこの検討結果についてお聞かせ願います。 ◎鈴木 農業水産課課長補佐 越波対策の検討結果ということなんですけれども、片瀬漁港の越波対策につきましては、波の関係で平成23年に改正がちょっとありまして、建設当時より波の高さが80センチ高くなっているという結果がありました。そちらで消波石の量をふやすとか、防波堤のかさ上げなど、何案か検討はさせていただいたんですけれども、こちらは波の圧力に耐えられるものはないんですけれども、費用の面とか、いろんな面で反対側の海側のほうに耐衝撃性や採光にすぐれました景観に配慮できますポリカーボネート製の越波防止柵を設置する工法が有効であるという成果が上がってきましたので、こちらのほうの工法でやりたいと思っております。 ◆有賀正義 委員 その結果の公表とか、あるいは関係者への説明というのはどのような形でやられているんでしょうか。 ◎鈴木 農業水産課課長補佐 漁港のほうには、委員会を通じまして回答させていただいております。 ◆有賀正義 委員 ホームページとか、そういうところでの公表というのはしていませんでしょうか。 ◎鈴木 農業水産課課長補佐 ホームページでの公表は特にしておりません。 ◆有賀正義 委員 越波対策の案が出てきたというところなんですけれども、それを事業化するのは大体何年度というめどがあるんでしょうか。 ◎鈴木 農業水産課課長補佐 事業化につきましては、平成31年度を予定しております。 ◆有賀正義 委員 この漁港機能保全対策事業費では、3年に一遍しゅんせつのことをお聞きしているんですけれども、しゅんせつに関しては、サンドバイパス方式を試験的に採用したという形なんですけれども、次回やるとしたら、どういう方向になるかというような検討がされていましたら、お聞かせください。 ◎中村 農業水産課主幹 航路のしゅんせつにつきましては、御指摘のとおり3年に1度ということで、来年度の平成30年度がその3年目に当たります。前回実施した工法がなかなか有効であるというふうに考えておりますので、同様な形で実施したいと考えております。 ◆武藤正人 委員 何度か質問があった地産地消の推進の関係ですけれども、これは今までの質疑で執行率のこととかをお伺いしている中で、なかなか大変な、うまくいかないようなところもあるのかなというふうに思っているんです。今回、4番、このホームページのところでの答弁の中で、ランク分けが魅力アップにつながるというような御答弁があったと思うんですけれども、なかなかこれがうまくいかなかったということなんですけれども、このランク分けが魅力アップにつながるというところをもうちょっと御説明いただきたいと思います。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 地産地消の協議会の中でも、ランク分けをすることによって、上位店舗、積極的に藤沢産の農水産物を使っていただいている店舗に対して、何かもうちょっと特典がないのかというような御意見もございまして、ランク分けをすることによってホームページのつくりも変えて、そういった上位店舗、利用量の多い店舗ですとか、そういったところを積極的にPRしていくというような流れをつくろうというふうに考えておりました。 ◆武藤正人 委員 この成果をあらわす指標のところに、毎年の店舗数が書いてあるんですが、ほとんどふえていないのが実態だというふうに思います。そのランク分けをすれば、こういった店舗数というのはふえていくのかどうなのか、目標等があればお伺いしたいと思います。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 目標とする店舗数としては、平成30年度までに150店舗という目標を掲げております。御指摘のランク分けをすれば、その店舗数がふえるのかという部分はちょっと切り離して我々としては考えたいなと思っておりまして、魅力ある制度にして、もっと積極的に藤沢の農産物を使っていただく、そういった店舗をふやしていく。それによって藤沢の農水産物の利用量がふえるというのが魅力アップのほうになりまして、店舗数につきましても、当然150店舗まで持ってくれば、利用量も、少量であってもふえてきて、藤沢産のマークが多くの店舗で使われることによって市民に対するPRができるというふうに考えております。 ◆武藤正人 委員 なかなかちょっと難しい話かと思っているんですけれども、我々消費者からすれば、使っている野菜、それを食べてやはりおいしいなというふうに感じることで、藤沢産の野菜を買うのではないか、消費するのではないかというふうに考えるわけです。だから、やはりこの店舗数をふやすということは、私としては確かに重要だというふうに思っているんですけれども、例えば鎌倉野菜は、鎌倉というネーミングからよくテレビで取り上げられたり、また珍しい野菜等をつくったりして、作物、されているわけですけれども、そういっところで話題性があって、鎌倉野菜を買ってみようかなという気になるんですけれども、なかなか藤沢的にはそういったものもないように思うわけです。ですから、目に見ているだけではなくて、実際食べてみたりとか、使っている店舗数が多いということは、我々藤沢市民にとってやはりおいしいんだなということがわかるのかなというふうに思っているんですけれども、その点で店舗数をふやすということは重要なことだと思っているんですが、お考えを伺いたいと思います。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 確かに御指摘のとおり、鎌倉野菜につきましては、直接料理を行うシェフの方ですとか、そういった方が買い付けに来て、野菜のことも説明しながら提供しているということで、非常に効果を上げているのかなというふうに思っております。ただ、鎌倉野菜というのは在来種ではございませんので、鎌倉野菜として生産されている野菜のほとんどが藤沢でも生産されております。藤沢の野菜のおいしさというところを知っていただくために、利用推進店だけではなくて、各種講座を行って、特にことし行った中では、トウモロコシですとか、枝豆ですとか、収穫した直後に糖度が落ちていくような品目については、非常に講座に参加された方も新鮮であることのおいしさというのを認識されております。そういった藤沢の農産物がなぜおいしいのかというところの説明をやはり利用推進店の方々にもしていかなければいけないなというふうに考えておりますので、そういった部分をPRしながら、利用推進店を広げていきたいと思っております。 ◆武藤正人 委員 利用推進店の今話がありましたけれども、130店舗ぐらいなので、なかなかこれも広がっていかないのが現実なのかなというふうに思うんです。  学校においても学習会なんかをやるようなお話も聞いているんですが、やはり学校等でも子どもさんたちに取り組み、どんなにおいしいかというのを食べていただいたりして、やはりそういったところでお父さんやお母さん、家族の方と買い物に行ったときに、藤沢産があったときにこっちを買おうよというふうなことにもなろうかなというようにも思うわけですけれども、そういった学習とか、学校への取り組み等についてのお考えも伺いたいと思います。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 地産地消の推進協議会の中で、学校給食の部会もございまして、学校給食で積極的に使っていただけるような働きかけを行っているところでございます。今年度からモデル校制度ということで、御所見小学校をモデル校として今取り組んでいるところなんですが、御所見小学校とごしょみーな出荷組合という直売所に出荷している農家の方の組合と月に1回会議を行いまして、今月はどういったものが提供できるのかというようなお話をしながら進めているところですが、7月の最後の、1学期最後の給食のところで、生産者の方に枝豆をそのまま持ってきていただいて、それを子どもたちにさや取りをしていただくというような活動もしておりますので、そういったところで子どもたちに藤沢の農産物の鮮度のよさですとか、商品のよさを知っていただいて、御家庭に帰って、親御さんに伝えていただくような取り組みというのを行っております。 ◆武藤正人 委員 学校等もそうやってやっていただいているということなんですけれども、やはりショッピングセンターとか、小さなお店でも野菜を売っているところもそうだと思うんですけれども、実際に試食していただいたりというようなことも後押しとしてやったらどうかなと思うんですけれども、そういった全般的、学校以外の一般的なところも含めてそういう取り組み、おいしいんだということをわかっていただく取り組みについてのお考えを伺いたいと思います。 ◎及川 農業水産課専任課長補佐 こちらも地産地消の協議会の中で、供給強化部会というのがありまして、そちらで量販店に対する藤沢産の農産物のコーナーを設置していただくということで、そのためには、まずはマネキン販売という形で試食する店舗を定めて、そこで藤沢の農産物を食べていただく。それを食べていただくことで、そのスーパーの売り場の確保をするというような作業をしているところでございます。昨年はトマトの時期にやらせていただきまして、今年度につきましても、店舗数を拡大して取り組んでまいりたいというふうに考えております。 ○大矢徹 副委員長 これで質疑を終わります。       ────────────────────────────── ○大矢徹 副委員長 次に、第9款土木費の審査を行うのでありますが、審査の都合上、第1項土木管理費から第3項河川費までと第4項都市計画費以下とに分けて審査を行います。  それではまず、第1項土木管理費から第3項河川費までの審査を行います。第1項土木管理費から第3項河川費、226ページから235ページまでの説明を求めます。 ◎石原 計画建築部長 それでは、9款土木費について御説明申し上げます。決算書は226ページ以降をごらんください。主要な施策の成果に関する説明書は275ページから289ページを御参照ください。なお、説明につきましては主な事業について申し上げます。  土木費の執行率は94.8%でございます。  228ページをごらんください。1項土木管理費につきまして御説明申し上げます。  1目土木総務費の執行率は98.0%でございます。
     229ページの備考欄をごらんください。細目05説明01急傾斜地防災事業費は、片瀬地区及び藤沢地区の急傾斜地崩壊危険区域内で神奈川県が施行する崩壊対策工事に対する市の負担金及び公共施設斜面地の現地調査に要する委託で、説明02片瀬山地区防災対策事業費は、片瀬山地区の災害時避難経路になり得る路線に接する斜面地対策工事に要した経費で、細目08行政指導道路等関係費は、行政指導道路等の廃止に伴い、既存建築物と同規模の建築物が再建築できなくなる土地所有者に対する損失補償額の確定に要した経費でございます。  2目建築指導費の執行率は86.4%でございます。  細目01説明03建築物等防災対策事業費は、木造住宅の耐震診断及び耐震改修工事並びに非木造の分譲マンションの耐震診断及び耐震診断が義務化された緊急輸送道路沿道建築物に対する補助等に要した経費で、説明05指定道路図等整備事業費は、道路種別をあらわした指定道路図等の整備及びインターネット公開に要した経費でございます。 ◎古澤 道路河川部長 続きまして、2項道路橋りょう費について御説明申し上げます。  1目道路橋りょう総務費は執行率92.7%でございます。  231ページの備考欄にお移りいただきまして、細目07狭あい道路整備事業費は、狭隘道路の後退地等の取得及び整備に要した経費でございます。  2目道路維持費の執行率は95.6%でございます。  翌年度繰越額につきましては、道路改修舗装事業に係る工事請負費でございます。  細目03説明03藤沢宿地区舗装改修費は、旧東海道藤沢宿街なみ継承地区内の舗装打ちかえ等に要した経費で、細目04道路施設改修事業費は、道路施設の適正な維持管理を行うため、老朽化した道路施設の点検及び経年劣化が生じているエスカレーターの改修工事等に要した経費でございます。  3目道路新設改良費の執行率は82.4%でございます。  翌年度繰越額につきましては、市道新設改良事業に係る工事請負費及び補償費でございます。  細目01市道新設改良費は、戸中橋線ほか5路線の工事請負費、藤沢652号線ほか10路線の測量及び補償等の調査委託、用地取得等に要した経費でございます。  4目道路安全対策費の執行率は97.4%でございます。  233ページの備考欄にお移りいただきまして、細目01道路安全対策費につきましては、通学路点検や道路交通安全施設調査等により確認した危険箇所の安全対策に要した経費でございます。  5目橋りょう維持費の執行率は81.6%でございます。  翌年度繰越額につきましては、橋梁改修事業に係る工事請負費でございます。  細目01説明02橋りょう改修費は、橋梁定期点検79橋、山本橋の耐震化工事並びに橋りょう長寿命化修繕計画に基づく西浜橋ほか3橋の補修工事等に要した経費でございます。  6目橋りょう新設改良費の執行率は65.3%でございます。  翌年度繰越額につきましては、橋りょう架替事業に係る負担金でございます。  細目01説明01橋りょう架替事業費は、蓼中橋のかけかえに向けた支障物件の移設等及び神奈川県施行の大山橋のかけかえの負担金に要した費用でございます。  7目自転車対策費の執行率は97.7%でございます。  細目01説明01自転車対策費は、自転車等の放置を防止するための街頭指導業務委託、市営自転車等駐車場の維持管理等に要した経費で、説明02自転車駐車場整備費は、善行駅西口自転車等駐車場の工事等に要した経費でございます。  続きまして、3項河川費について御説明申し上げます。  1目河川総務費の執行率は97.1%でございます。  234ページにお移りいただきまして、2目河川改修費の執行率は71.9%でございます。  細目01説明01一色川改修費は、河川沿道の浸水被害を軽減するため、一色川の河川改修に向けた予備設計委託に要した経費でございます。  以上で土木費、河川費までの説明を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○大矢徹 副委員長 説明が終わりました。  これから質疑を行います。質疑はありませんか。 ◆北橋節男 委員 それでは、土木費、河川までの質問をさせていただきます。  ページでいいますと、主要な施策281ページの藤沢宿地区舗装改修費についてお聞きしたいと思います。  旧東海道藤沢宿の歴史・文化的資源を生かしたまちづくりということですけれども、ここは地元の要望も大変強かったと聞いております。また、ここの道路については、本当に危険箇所であったのかどうかということも含めて、この道路を選んだ経過についてお教えください。 ◎鈴木 道路維持課課長補佐 藤沢宿地区舗装改修費につきましては、ほかの地区と同様に、市民要望やパトロール等により舗装の傷みが激しい路線について、舗装の打ちかえに合わせて舗装の高質化を図って、住む人が愛着を持つだけでなく、来訪者にとって印象深い景観を創出し、回遊性を高め、安全に歩ける環境の整備を進めているものです。 ◆北橋節男 委員 ここの文章の中で最後に、舗装の高質化、高品質化というふうな言葉が出てきます。舗装の高品質化ということですけれども、前者の厄神社横の平板ブロック、幅60ミリについて、また後者の永勝寺横町の遮熱性塗装について具体的にお教えいただきたいと思います。 ◎鈴木 道路維持課課長補佐 幅員が狭い厄神社横につきましては、車両の交通量も少ないことから、車のタイヤが乗らない道路中央部に石畳風ブロックを設置して、参道をイメージした舗装改修を実施しております。幅員が広い永勝寺横町につきましては、路面を視覚的にデザインし、景観調和、安全誘導を行うカラー舗装の特徴をそのまま保ちながら、遮熱性特殊顔料との組み合わせによって、日の光を多く反射することで、舗装本体の温度上昇を抑制する舗装改修を実施しております。 ◆北橋節男 委員 ちょっとお聞きしますけれども、この遮熱性舗装についてはどのくらい熱を遮断することができるんですか。 ◎鈴木 道路維持課課長補佐 本年8月に温度の測定を実施させていただきました。実際、気温は32度ほどなんですけれども、舗装の表面温度、通常のアスファルト舗装部は約58度であったのに対して、ここの遮熱舗装をしたところは48度と10度の温度抑制が図れたということになります。 ◆北橋節男 委員 両方とも地元の要望があったというふうに聞いておりますけれども、地元住民にとっては郷土愛あふれる町並み、また先ほども出ましたけれども、来訪者にとっては、本当に歴史的な町並みとして回遊性を高めているというふうに理解しております。この利用者、来訪者の声、効果をはかる意味での調査ということは行っているのでしょうか。住民のアンケートであったり、ここを利用する、例えばウオーキング協会とか、そういうところに広く聞いてみるべきだと思いますけれども、この調査について詳しく教えてください。 ◎中村 道路維持課主幹 現時点では、沿線の方々や地元の皆様から好評の御意見をいただいております。委員御提案の声など効果をはかる調査は、事業中であることから実施はしておりませんが、今後、藤沢公民館と連携を図り、郷土づくり推進会議へ図ってまいりたいと考えております。 ◆北橋節男 委員 では、次の質問に移りたいと思います。282ページになりますけれども、道路施設改修事業費についてお聞きいたします。  老朽化した道路施設の点検として、路面下空洞調査委託という項目がございます。ここは国庫補助対象69路線、そして対象外4路線となっておりますけれども、その目的と調査方法についてお聞きしたいと思います。 ◎横田 道路維持課課長補佐 路面下空洞調査なんですけれども、路面下空洞探査車という車を使用いたしまして、時速50キロ程度で走行しながら、レーダー波を用い、地下の空洞について調査を行うものでございます。路面下に発生している空洞の有無、範囲を的確に把握することにより、路面陥没を未然に防止し、安全安心かつ円滑な交通を確保することを目的とした調査でございます。 ◆北橋節男 委員 目に見えないところを調査するという意味ではすごく有効だと思いますけれども、例えば陥没事故なんというのも防止の対象になっているのではないかと思っています。昨年視察で福岡駅前の陥没現場を見てきましたけれども、大変な災害だなというふうに思っていますけれども、このような極端な例ではなくても、藤沢市内で過去いろんな事件、事故、陥没とかあったということは記憶にあるんですけれども、具体的にわかっている範囲でお教えいただければと思います。 ◎横田 道路維持課課長補佐 藤沢市に関しまして、福岡のような大規模な陥没、大きな事故につながるような陥没というのは今までございません。 ◆北橋節男 委員 聞き方がちょっと間違っていましたかね。つまり程度はどうでもいいんですけれども、道路を封鎖して、穴があいたところを直すとか、道路上、雨の影響もあったと思うんですけれども、そういうふうなところはたしかあったと聞いておるんですけれども、過去、ありませんでしたか。 ◎小野 道路維持課主幹 以前にどかんと落ちたような大きな陥没はなかったんですけれども、舗装が変状を起こして、少し下がっているよといったところで、確認すると、中が空洞化していたといったようなところは、昨年、遊行寺の前のところで1カ所ありまして、そこのところで通行どめをして対処したという事例はございます。 ◆北橋節男 委員 それでは、今回の検査ですけれども、利用者の安全が図られたということです。工事内容に影響する調査結果は具体的にどれほどわかっているのか、主に地区別であるとか、ランクづけであるとか、現在わかっている範囲でお教え願えればと思います。 ◎横田 道路維持課課長補佐 調査結果でございますが、まず陥没が発生する危険性が高い緊急対応を要するところ、それと早期に詳細調査が必要な陥没危険度A、必要に応じ詳細調査を行うB、経過観察するとする危険度Cの4段階で判定を行っております。平成28年度に157キロを調査した結果といたしまして、要緊急対応が18カ所、危険度Aが30カ所、危険度Bが10カ所、危険度Cが110カ所の計168カ所の異常箇所を確認しております。また、8割程度が国道1号線から南側の地区に集中していることがわかっております。また、陥没危険性が高く、緊急対応が必要と判定されました18カ所につきましては、すぐに修繕を実施いたしまして、その他の箇所につきましても、順次埋設物等の調査を行い、修繕を進めていきたいと考えております。 ◆味村耕太郎 委員 よろしくお願いします。道路改修舗装費についてです。  昨年度は、約8億6,200万円余りでありましたが、27年度より7,000万円ほど減っております。まずその理由についてお聞かせください。 ◎鈴木 道路維持課課長補佐 御質問のように決算額は減っておりますが、平成27年度につきましては、修繕要望に伴う施設修繕費、次年度の工事予定箇所における事前調査委託費、さらには社会資本整備総合交付金の増額内示に伴い、工事請負費など増額補正したことにより生じたもので、平成28年度の決算額につきましては、平年並みと捉えております。 ◆味村耕太郎 委員 次に、工事の状況なんですけれども、小規模改修については、27年度で339カ所であったということでありますが、28年度についてはどのような状況かお聞かせください。 ◎朽木 道路維持課課長補佐 平成28年度の小規模改修は294件執行しております。改修の内容としましては、舗装表面の修繕や道路の排水の修繕が大半を占めております。 ◆味村耕太郎 委員 それでは、道路改修舗装費は27年と比べてどのような状況にあるのかお聞かせください。 ◎浦田 道路維持課主幹 道路改修舗装費は、道路修繕費や工事請負費が主な項目となっております。施設修繕費につきましては例年300件前後の執行で推移してございます。また、工事請負費につきましては50本の工事を発注しておりまして、延長約7.7キロの舗装改修を行っております。平成27年度におきましては55本の工事発注で延長約7.3キロメートルの舗装改修でございましたので、同程度の舗装改修を行っているものと考えてございます。 ◆味村耕太郎 委員 この道路維持費、道路改修舗装費は、生活道路の補修ですとか、舗装打ちかえ工事など、市民の身近な要望が最も多いというところだと思いますが、28年度は市民要望に対してどの程度改善を図ることができたのか、100%できていないとすれば、その理由はどこにあるのかお聞かせください。 ◎中村 道路維持課主幹 市民要望や道路パトロール等で発見した道路の補修につきましては、直営作業がまず行えるかを検討します。直営作業で行えない規模の大きさ、補修作業や交通誘導員が必要な作業、専門の器具、材料を要する作業につきましては、請負契約による執行を検討しております。このように、作業規模に応じて順次対応している状況ではございますが、規模が大きく、予算措置を行ってから、次年度以降、工事請負契約で対応するものもあり、改修まで時間がかかる場合もございます。いずれにしましても、直営作業等で、まず暫定的に安全確保を行うなど、対応させていただいており、要望に対しては改善しているものと考えております。 ◆味村耕太郎 委員 工事の規模に応じて時間もかかるということで、やっぱりそういう意味では、きっちりとした財政的な裏づけも必要なのかなというふうに思います。この点で、最後に財務部にお聞きをしたいのですが、こうした道路維持費などは、やはり市民要望の一番多い事業であるというふうにも思います。今、部局別枠配分方式の予算編成をしているもとで、こうした市民生活に密着をしている事業にかかわる予算を削減するようなことがあってはならないというふうにも思います。土木部の中で決めることではありますけれども、総枠が削減をしていれば、経常的経費と言えるこの事業にしわ寄せが来るということも考えられるのではないかなというふうにも思いますが、市民要望との関係で市の見解をお聞きいたします。 ◎臼井 財政課主幹 市民要望との関係で、枠配分方式の予算編成という御質問でございますけれども、まず予算、枠配分方式は平成29年度からスタートさせていただいたというものでございますが、ここの方式においては、日ごろから市民に身近な各部で、市民要望ですとか、市民ニーズ、それから事業の安全確保の面もそうですし、緊急性、コスト、工期というようなものを総合的に踏まえながら優先順位づけを行って、その上で予算調整を行うというものでございますので、限られた財源の中でより市民の声を反映した予算になるものというふうに考えております。30年度の予算編成におきましても、市民の声を広く施策に生かしていくことを基調とするということで、方針の中でも位置づけているところでございます。 ◆阿部すみえ 委員 私のほうからは1点のみ、決算書の231ページ、道路台帳GIS整備事業費です。  こちらは航空写真の撮影が終了して28年度は業務効率の向上と情報共有による一元化を目指しますということだったんですけれども、28年度、具体的にどの程度進捗したのかお知らせください。 ◎林 道路河川総務課主幹 道路台帳GISの進捗状況についてでございますが、道路台帳GISにつきましては、既存の台帳を電子化するという事業でありまして、平成27年度から5カ年の業務委託を組みまして電子化のほうに取り組んでまいりました。28年度につきましては、その2年目ということではございますけれども、電子化についてはかなり進んでおりまして、今年度、29年度については電子化についてはほぼ完了する予定でございます。なので、5年という期間をとっておりますが、今は順調に進んでいるというような状況でございます。 ◆阿部すみえ 委員 そうしましたら、情報の一元化という一番大事な部分において、例えば自分の課としてはこういうことに使いたいよというような具体的な事例を各課から吸い上げて、一元化を図るという、そのほうが具体的なものができ上がるかと思いますが、そのあたりの市としてのお考えをお聞かせください。 ◎林 道路河川総務課主幹 部内というか、建設各課の一元化につきましてですが、各個々の情報を今まとめている状態でして、一般業務支援、GISということで、既に昨年から稼働していまして、いろいろな業務に情報として取り扱えるようになっております。今後も、より一層の情報を集めまして、各業務に使えるようなものにしていきたいと、努めてまいりたいと思っております。 ◆阿部すみえ 委員 建設課内ということでしたので、例えばどのような情報でしょうか。 ◎林 道路河川総務課主幹 ごめんなさい、失礼いたしました。我々であれば、当然、道路台帳だとか、道路のものもありますけれども、あと下水でしたら、下水の台帳だとかという情報も吸い上げてまいりたいと思っております。 ◆阿部すみえ 委員 そうしましたら、庁内全体の連携という部分の市の考えをお聞かせください。 ◎北村 道路河川部参事 庁内全体の連携ということでございますが、今申し上げたとおり、道路の情報ですとか、都市計画系の情報ですとか、公園の情報ですとか、土地区画整理の情報だとかというのを今集約しておりますので、そのGISを使いながら、これまで以上にきちっと横の連携をしながら図ってまいりたいというふうに思っていますが、今、建設だけではなくて、他の事務系の情報もあわせて、防災も含めて集約しながら、さらに一元化を図っていきたいというふうに考えているところです。 ◆西智 委員 それでは、説明書のまず284ページ、道路安全対策費についてお伺いをいたします。  これは24年度以降、毎年実施している通学路点検及び、平成25年度に全市域で実施した道路交通安全施設調査の結果に基づき補修などを行ったということなんですが、これは28年度の時点でどの程度対応しているのかお聞かせください。 ◎浦田 道路維持課主幹 通学路点検につきましては、平成28年度、合同点検箇所81カ所、聞き取り対策実施箇所28カ所の合計109カ所につきまして取り組みをしているところでございます。 ◆西智 委員 その109カ所行って、その25年度の調査でこれだけの補修が必要です、危険な箇所がありますということがあって、それに対して、この間ずっと補修や安全対策をとられていて、28年度が109件ということでまずよろしいんでしょうか。そうしたときに、その全体ある中で、28年度、109件が終わって、全体のどれぐらいが終わったのでしょうか。 ◎浦田 道路維持課主幹 全体の数字はちょっと今手元にはないんですけれども、28年度の結果につきましては、そのうち50件が道路分になってございまして、50件の中で42件が年度内の完了をしているというところです。年度内に終わらなかったもののうち、4件につきまして、平成29年度に対応が完了しているところです。 ◆西智 委員 これは補修が必要な箇所はどのような計画で、いつ終わるという計画を立てているのかお聞かせください。 ◎浦田 道路維持課主幹 それぞれ現場、現場によっていろいろな対策がとられているところでございまして、例えばグリーンベルトの設置ですとか、あとラインが薄くなっているですとか、そういったものにつきましては、できるだけ速やかに、ほとんどの事例が当該年度の中で対応が完了しているところでございます。 ◆西智 委員 いろいろ調査されて、問題箇所が出てきて、その優先順位というのはどのように決めているんでしょうか。学校とかPTAからふだん、通学路を通っていて危ないとか、いろいろ声が入ってくると思うんですが、そういった優先順位というのはどのように決めているのかお聞かせください。 ◎浦田 道路維持課主幹 優先順位ということですけれども、基本的に通学路点検、学校のPTAの方々、先生方ですとか、あと我々市の職員、それ以外にも県の職員ですとか、警察の方々、合同で行っているものでございまして、そこで対策が必要とされたものにつきましては、優先順位というよりは、全て順次やっていこうということで、できる限り当該年度の中で処理をしているというところでございます。 ◆西智 委員 では、続きまして説明書の287ページ、288ページ、2つにわたると思うんですが、自転車対策費と自転車駐車場整備費なんですが、これは28年度整備されたのは、この善行の115台と湘南台の377台の492台を新設されたということでよろしいでしょうか。 ◎青柳 道路河川総務課課長補佐 28年度、新たに整備したのが市営でこの288ページの善行西の115台、それと、これは民間の補助になりますけれども、湘南台東口のほう、こちらで377台分で、新たに整備させていただいております。 ◆西智 委員 この善行と湘南台においては、まだ待機というか、定期利用について申し込んでお待ちになっている方はまだいらっしゃるんでしょうか。 ◎青柳 道路河川総務課課長補佐 善行に関しては、西口の定期に関しては、種類は自転車と原付と125cc以下で、原付がまだ予約が余裕がありまして、こちらはホームページ等でやっていますけれども、原付に関してはどうしてもちょっとここ半年間ぐらい、やはり定期はまだ余裕があります。それは何でかというと、東口のほうにまだ無料の駐輪場がありまして、こちらのほうにどうも、バイクなので、流れているような状況、こういった状況が今ありまして、善行西は定期があいています。自転車と125ccはほぼ100%の状態ですけれども。  あとは湘南台に関しては、西のまちづくり協会でやっています自転車駐輪場がございますけれども、こちらはここ数年の状況を見ていますと、定期、一時利用、こちらは余裕がございます。ただ、東口に関しては、どうしても東口は市営が湘南台の地下にございまして、こちらはやはり駅直結ということでとても利用率が高いと。定期待ちも、今数字で把握していますのは200名程度、1年から2年待つという方が慢性的に続いているというような状況を把握しています。 ◆西智 委員 今、湘南台東口も慢性的に待ちが続いていると。藤沢駅についても待ちが相当数あるということだと思うんですが、駐輪場については井上議員のほうから今議会でも一般質問がありましたが、一時利用のところが定期利用予約待ちの受け皿になっているという状態だと。朝8時ぐらいにはもういっぱいになってしまうという話で、子育てをしている方からこういう話を伺いまして、一時利用は当然早い者勝ちということで、8時ぐらいにはいっぱいになってしまうというところで、子育てしている方だと、時短勤務だったりをとっている方で、保育園に子どもを送って、そこから駅に来た場合では、もうそこではいっぱいになっているという話があります。みんな自転車を置きたいというのは一緒なんですが、例えばサラリーマンの方、私もサラリーマン時代、自転車で駅まで来ていたことがあって、そのときは、朝は忙しいですから、自転車で来れば短く来られるという思いがあったんですけれども、そういうサラリーマンの方や、小さい子どもを連れて保育園に行って、また駅に行くという方、どっちが自転車の置き場が必要になるかというと、私は後者だと思うわけです。そうしたとき、例えば一時利用の枠を早い者勝ちではなくて、一時利用のここの部分だけは8時半から受け付けますとか、ここの部分は9時からあけますとか、そういった工夫はできないものでしょうか、御見解をお伺いします。 ◎林 道路河川総務課主幹 一時利用の駐車場箇所につきましては、定期利用予約待ちの方々の受け皿になっているということにつきましては、委員御指摘のとおり、我々も認識しておりますし、それらについては、その利用につきましては、重要な課題であると認識しておるところでございます。駐輪場の一時利用、定期利用のあり方につきましては、今後とも検討してまいりたいと思っておりますけれども、収容台数の絶対台数が完全に足りないような状態になっておりますことから、収容台数の拡大に引き続き努めてまいりたいと考えております。 ◆堺英明 委員 それでは、土木費前半について、1事業のみ御質問させていただきます。  平成27年度末から我が会派で提起して、実施されてきた道路舗装の打ちかえ事業においてでありますが、多くの市民要望への早期対応、事業の平準化などの債務負担行為、これを設定し、取り組んでいるとは思いますが、この債務負担行為、2カ年を実施して、事業量の実績、金額等、検証結果についてをお伺いしたいと思います。 ◎鈴木 道路維持課課長補佐 平成27年度に債務負担行為として実施した道路舗装打ちかえ工事につきましては、11路線、事業費9,544万7,160円で、平成28年度は11路線、1億583万6,760円でございます。検証結果としましては、市民要望への早期対応、事業の平準化が図れたと考えております。受注業者からはおおむね好評でありまして、さらなる量的な拡大要望もありますけれども、現状で年間の2割程度を対象としており、事業の平準化の観点からは当面現状を維持してまいりたいと考えております。 ◆堺英明 委員 舗装打ちかえ工事だけでなく、他の工事への債務負担行為の拡大を図っていると認識をしますが、この2年間の実績についてをお伺いしたいと思います。 ◎小泉 建設総務課課長補佐 舗装打ちかえ工事以外での、まず平成27年度に設定いたしました債務負担行為事業といたしましては4事業ございます。具体的には、道路区画線表示修正工事、片瀬山地区の斜面地区防護対策工事、藤沢652号線道路改良工事、高砂保育園解体工事の4事業でございます。また、28年度につきましては2事業ございます。具体的には、道路反射鏡などの道路安全施設設置及び道路区画線表示補修工事、それと片瀬山地区の斜面地防護対策工事の2事業でございます。 ◆堺英明 委員 この債務負担行為の設定によって行政のいわゆる単年度会計の原則による制約を解消できていると考えますが、道路舗装の打ちかえを初め、幾つかの事業で切れ目のない工事発注により、市民要望に応える取り組みがなされているのではと思います。しかしながら、これまで取り組んでいる工事以外でも対象となるものもあるのではと考えております。例えば公共建築物での営繕工事などへの拡大についてはどのように考えているのか、最後にお伺いいたします。 ◎新木 公共建築課課長補佐 債務負担行為設定による工事対応につきましては、国費などの歳入で事務執行の制約を受けないものが大前提となります。また、公共建築物の改修工事等については、市民利用施設や学校施設などの利用者、児童生徒等への影響に配慮した工期設定が条件となるものがございます。今後につきましては、平成27年度に債務負担行為設定により実施しました保育園解体工事や、例えば学校プールの缶体塗装など、効果的な対象工事において、施設管理の関係課と協議し、取り組んでまいりたいと考えております。 ◆有賀正義 委員 決算書の231ページです。道路維持費、説明03の道路改修舗装費、先ほど味村委員のほうからもあったかと思うんですけれども、ここでは交差点のカラー舗装についてお聞きしたいと思うんですけれども、交差点のカラー舗装はどういう場合に施されるか、まずそこをお聞かせください。 ◎中村 道路維持課主幹 道路の交差点のカラー舗装ということの御質問なんですが、特に交差点部で事故等が多発している部分につきましては、交差点にアクション、色をつけて、各道路の優先、非優先までは行かないと思うんですが、そういったところで交通事故の軽減、そういった形で対応している内容でカラー舗装を実施しております。 ◆有賀正義 委員 この補修費は、本課と地域執行分に分かれているんですけれども、交差点のカラー舗装も両方でやっているんでしょうか。 ◎浦田 道路維持課主幹 道路維持課で執行しているものもございますが、地域のまちづくり事業におきまして、グリーンベルトの設置ですとか、そういった事業をやっている地域もあるというふうに把握しております。 ◆有賀正義 委員 交差点のカラー舗装化はそこそこ費用がかかるので、本課の工事が多くなっているのかなとは思うんですけれども、このカラー舗装、最初はかなり目立つなとは思うんですけれども、これは結構劣化しているのではないかと思うんです。大体何年ぐらい目立つ効果というのを維持しているものなのかというのは情報として持っているでしょうか。 ◎浦田 道路維持課主幹 カラー舗装の耐用年数ということで答えさせていただきます。その場所、場所におきまして交通量とかによってさまざまなんですけれども、早いところでは3年から5年ぐらいで薄くなってくるというふうに捉えております。 ◆有賀正義 委員 その情報のとり方なんですけれども、例えばちょっと目立たなくなってきたよとか、そういう声は、もしさらに補修するとすれば、どういうルートを想定していますでしょうか。 ◎浦田 道路維持課主幹 補修の要望としましては、これまで道路のパトロールですとか、あと市民からの通報、要望によるものが大半を占めております。最近では、職員のスマートチェックですとか、あと郵便局からの、郵便の配達員さんからの御連絡とか、そういうのもいただいておるところでございます。 ◆有賀正義 委員 そうしますと、直接本課のほうに要望を出せばよいと、特にルートは決まっていないという理解でよろしいんでしょうか。
    ◎浦田 道路維持課主幹 必ずしも本課に絶対連絡をくださいということではなく、例えば地域の方などは市民センターにこういったところがあるよとか、そういうことを言ってこられる方もおりますし、いずれにしましても、道路維持課のほうにそういった情報は集約されてくるというふうに捉えております。 ◆有賀正義 委員 それでは次に、主要な施策287ページの自転車対策費と288ページの自転車駐車場整備費、両方にまたがると思うんですけれども、まずちょっと基本的な傾向として、平成28年度の藤沢駅南口の放置自転車の数と経年の傾向についてお聞かせください。 ◎青柳 道路河川総務課課長補佐 藤沢駅南口の放置自転車、こちらの状況でございますけれども、推移を見てみますと、藤沢市全体の放置が平成25年度から28年度を比較しますと、約半分ほどに減っています。そのうち藤沢駅の南口なんですけれども、藤沢駅の南口はこの4割から5割を占めていまして、これがもう過去からずっとやはり4割、5割、そういう形で推移してきている状況でございます。 ◆有賀正義 委員 全体が減る傾向、でも構成率は余り変わらない、藤沢駅南口が半分近くを占めている傾向は変わらないということだと思うんですけれども、288ページに藤沢駅南口付近の自転車等駐車場整備を検討するため、藤沢駅鵠沼海岸線測量を行ったというふうにあるんですけれども、この測量の目的と結果についてお知らせください。 ◎青柳 道路河川総務課課長補佐 この藤沢駅鵠沼海岸線、こちらの測量ですけれども、場所が江ノ電の高架下、こちらの下の道路なんですけれども、今、あそこの測量をして、東側、西側にパーキングメーターがございまして、こちらは、警察、交通管理者のほうで管理しているものなんですけれども、警察のほうからも、あちらの更新時期を迎えるということで、撤去の御相談がございまして、そちらの利活用ということで、自転車走行空間と西側自転車駐輪場が足りておりませんので、あの空間を使って路上の駐輪場を検討できないかということで、28年度に測量をしまして、今、その図面を活用して、地元、警察、そういったところに使う目的で行ったものでございます。 ◆有賀正義 委員 本議会での一般質問でもその件について触れている質問があったかと思うんですけれども、店舗さんによっては、目の前が自転車駐輪場で埋め尽くされるのは困るといった声や景観上の観点で否定的な意見もあると聞いています。商店街の方々からどういった声が上がっているのかお聞かせください。 ◎青柳 道路河川総務課課長補佐 商店街からは、やはり委員おっしゃるとおり、自分のお店の前に自転車が並んでしまうというような状況をちょっと懸念されている方もおります。また、自転車駐輪場を商店街のお店に来た方に利用してもらいたいんですけれども、実際には通勤通学に使われてしまうのではないかというような声も上がっていまして、その辺をまだまだこれから商店の方々ともお話し合いをしていかなきゃいけない課題だというふうに認識しております。 ◆有賀正義 委員 パーキングメーターを減らして駐輪場にというところなんですけれども、逆にパーキングメーターを減らすということは、駐車場が減るということなんですけれども、この駅前の駐車場利用率について、車両が一番多い時間帯である夕方の時間帯についての利用率調査はされているのかどうかお聞かせください。 ◎青柳 道路河川総務課課長補佐 夕方の調査ではございませんけれども、あの周辺のパーキングメーターを撤去した場合、その車分はのみ込めるかどうか、平成28年2月になりますけれども、これは昼間の時間帯で午前と午後にやっています。夕方ではないんですけれども、周辺には約850台程度の収容枠がございまして、利用率が約51%という形で調査をしております。 ◆有賀正義 委員 最近では、元東急ハンズのプラザビルの駐車場も廃止になっているということで、また平面駐車場だった場所がマンションやテナントビル等に変わることも実際最近起きているということで、先々どうなるかということを想定して計画に加味しておく必要があると思うんですけれども、南口沿道のコインパーキング、パーキングメーターを廃止して、自転車駐輪スペースとすることで、将来的に駅の周辺の駐車場不足が生じたり、あるいは1車線化にしたことによって、送迎車の停車スペースがなくなることで、駅前渋滞などの事態を招く懸念があります。こうした招来的な環境変化をしっかりと加味した上での藤沢駅南口の自転車駐輪スペース確保の取り組みを計画されているのかどうかお聞かせください。 ◎青柳 道路河川総務課課長補佐 東急プラザの駐車場、こちらとか、駅周辺の駐車場、こちらが廃止するような話というのは、一応情報的には持っております。先ほどの調査をやった中では利用率は50%程度でしたので、今、40台程度のパーキングメーターの分に関しては、周辺の駐車場で十分賄えるというように考えております。  プラザのほうの関係ですけれども、藤沢プラザの駐車場が平成26年に廃止されておりますので、その後、市のほうで28年の調査をやっていますので、そちらの影響は解消されているのかなというふうに考えています。 ◆有賀正義 委員 その調査の精度がどうかというところなんですけれども、2月の午前、午後というところで、やはり混雑している夕方、そこが気になるわけですね。そういう視点で今後も調査を進めていっていただきたいと思うんですけれども、我が会派では省スペースで多くの自転車をスピーディーに収納できる全自動の地下機械式駐輪場によって駐輪場を確保することが、スペース的にも、駅前景観を確保する意味においても、駐輪台数確保の面からも効果的であると要望してまいりましたけれども、自転車駐輪場地下の機械式の採用について、検討状況についてお聞かせください。 ◎青柳 道路河川総務課課長補佐 地下式の駐輪施設につきましてですけれども、こちらの地下式に関しては、入出庫、こちらの部分が非常にコンパクトであって、用地的に取得が難しい駅周辺、あとは景観、こういった形で公共空間に適している手法というように考えております。しかしながら、この公共空間における地下式の施設計画に当たりましては、歩行者と自転車、こちらが交錯しないような動線、それとか利用者が集中する通勤通学時間帯の滞留スペース、あとはやはり地上式に比べまして建設コスト、こちらが高くなっていくというようなことも含めまして、まだまだちょっと検討が必要だと考えております。  今、ふじさわサイクルプランは、藤沢駅南口周辺の再整備事業におきまして、整合性を図りながら、地下式も含めて検討を進めてまいりたいというふうに考えております。 ◆武藤正人 委員 今、自転車の話が出ましたので、ちょっとそのことでお伺いしたいんですけれども、主要な施策287ページの今のところなんですが、年々、警告書の頒布枚数が少なくなって、先ほども答弁でありましたけれども、26年と比べて半分ということなんですけれども、この理由というのはどんなものがあるんでしょうか。予算額、決算額なんかは、27年度に比べて3分の1というふうになっていますけれども、そういったところの影響があるのかどうなのか伺いたいと思います。 ◎青柳 道路河川総務課課長補佐 こちらの放置自転車の張りつけ枚数が減っている要因ですけれども、基本的に交通指導員、こちらにかけた人数が年々少しずつ、延べ、年間の人数ですけれども、1万6,000人程度から、平成28年度に関しては1万7,000人程度で、人数的に少し多くかけている部分もございます。そういったことが要因と考えております。 ◆武藤正人 委員 人数が多くなったから警告の数が減っているということなんですか。もう一度伺います。 ◎北村 道路河川部参事 そういう意味では、もちろん指導もさせていただいて、御利用の皆さんのマナーが上がったといいますか、御理解をいただいているという面もありますが、現実的には900台ぐらい駐輪スペースがふえています。1日900台分ということになりますので、そこで大分放置自転車が減ってきたというふうに考えています。 ◆武藤正人 委員 わかりました。では、駐輪場の取り組みをしっかりお願いしたいと思います。  次に、道路維持費になると思うんですけれども、私のほうから伺いたいのは、最近、豪雨とかの後、道路に水がたまっているということがよくあると思います。家の前まで水が上がってきたりとかということも聞くんですけれども、近年のそういった状況、道路に関してそういう状況はどうなっているのか伺いたいと思います。 ◎浦田 道路維持課主幹 昨今の集中豪雨ですけれども、短時間に100ミリ近い雨が一気に降ることで、雨水ますとかはあるんですけれども、それが水をのみ切れない。結果として道路が冠水してしまうといった事例ですとか、あと道路に降った雨によって、そのますに流されてくる落ち葉などによって、ますから下水のほうが詰まっているわけでもないんですけれども、ますの入り口であるグレーチングのふた、金網のふたがございますけれども、それが落ち葉とかで閉塞されて、結果、水が流れず、道路を冠水してしまうといったようなことがございます。 ◆武藤正人 委員 この間もちょっと前にもあったんですけれども、そういったときに、どこにこの御相談をしていいのかわからないというような市民の方のお声もよく聞くわけなんですけれども、これは道路維持のするところで連絡といいますか、相談とかすればいいのか伺いたいと思います。 ◎中村 道路維持課主幹 今、武藤委員から御質問がありました相談の内容ということですので、今言った道路冠水、例えば集水ますの不良とか、その他、例えばごみとか、そういったものについては、道路維持課のほうに集約をさせていただいておりますので、そういった体制については、本課問わず、各センター、公民館でも結構ですので、道路維持課のほうにお伝えいただければと考えております。ただ、今お話があった根本的なものはまた別としまして、そういった表面にあらわれているもの、そういった構造物が何かの支障によって支障を来す等々があった場合につきましては、いち早く道路維持課のほうで対応させていただきますので、よろしくお願いいたします。 ◆武藤正人 委員 ありがとうございます。根本的なものは道路維持課のほうではないということだと思うんですけれども、我々からしたら、何が根本的なのかというのがわからないわけですね。特に高齢の方とか、家の前がこんなになっちゃった、うちがもうちょっとで危ないというようなことをおっしゃっているわけで、それが根本的なものなのか、容量がちょっと多過ぎて入らないのか、それともごみなのか、その辺はわからなくて、ごみであればすぐわかりますので、基本は近所の方がすぐにどけたりもしているわけですけれども、それはちょっと難しい問題かなというふうに思うんです。  では、道路維持課のほうにとりあえず連絡したとして、私はそれを根本的なものか、ごみなのか、どっちなのかということをデータとして把握しておく必要があると思うんですね。容量的にもうオーバーフローしているから無理だということもあるでしょうし、今後の対策に対して、どういう対策をとっていけばいいのかということをきちっとデータ化していく必要があると思うんですけれども、そういったことはされているんでしょうか。 ◎中村 道路維持課主幹 今、データ化のお話ということであったんですが、今そういった場所については道路維持課のほうで把握をしておりまして、大雨等々が降った場合、こういう場所はまず事前に確認する、そういった対応は行ってはいるんですが、データベース化まではちょっと至っていないのが実情でございます。 ◆武藤正人 委員 今後、豪雨とかがふえていくというようなことも温暖化で言われているわけなんですけれども、例えば先ほどお話があった、道路台帳GISでしたっけ、そんなお話もありましたし、あとは下水道のほうと連携しながらやっていくというところも出てくると思うので、アセットマネジメントでしたっけ、そういったことも下水道のほうでは今後考えていくというようなお話も聞いているんですけれども、そういったところで、どこがどういうふうに事象が多いのか、あるのかということをきちっとやっぱりデータ化して、それに対応していかなければならないと思うんですけれども、そこのお考えをお伺いしたいと思います。 ◎北村 道路河川部参事 御提案いただいたとおり、今、まさにGISのほうにはそういうデータも含めて集積していこうということで対応しているところです。もちろん今までのデータはアナログですけれども、ある程度どこの場所でどういうことが起きてしまうのかということは把握していますので、そのことを前提に、台風ですとか、事前に察知できるものについては、水防体制ということで事前に対応させていただいているというような状況でございます。 ◆武藤正人 委員 私どもの会派で簡易的な雨水浸水対策、道路に埋めておくようなものがあること、そういう推進をやっていくべきだというふうに訴えてもいるんですけれども、今のお話ですと、なかなかデータ化されていないようであれば、順番をつけていくのは難しいのかなと。行政のほうでは順番をつけてやっていきたいというようなお考えも伺っているんですけれども、簡単な対策をふやしていくべきだと思うんですけれども、お考えを最後に伺いたいと思います。 ◎北村 道路河川部参事 おっしゃるとおり、原因がわかっているところ、よく起きてしまうところというのは把握しておりますので、原因をきちっとさらに分析をしまして、順次対応をしていきたいというふうに考えています。 ○大矢徹 副委員長 これで質疑を終わります。       ────────────────────────────── ○大矢徹 副委員長 次に、第4項都市計画費以下の審査を行います。第4項都市計画費以下、234ページから241ページまでの説明を求めます。 ◎石原 計画建築部長 9款土木費4項都市計画費について御説明申し上げます。234ページをごらんください。主要な施策の成果に関する説明書は290ページから310ページを御参照ください。  1目都市計画総務費の執行率は94.4%でございます。  翌年度繰越額につきましては、藤沢駅周辺地区再整備事業に係る工事請負費でございます。  細目03総合交通体系推進業務費は、善行地区における乗り合いタクシーの運行支援及び六会地区における予約型乗り合いタクシーの実証運行並びにいずみ野線延伸に向けたA駅周辺の土地利用等に関する検討業務等に要した経費で、細目04説明02都市マスタープラン等関係費は、長期未着手都市計画公園・緑地の具体的な見直しに向けた検討業務等に要した経費で、細目05説明02景観資源推進費は、旧東海道藤沢宿街なみ修景等に関する補助及び市民の景観に対する意識啓発等に要した経費でございます。  細目06説明01健康と文化の森整備事業費は、健康と文化の森地区におけるまちづくりアクションプランの検討及び浸水対策の事後調査等に要した経費で、説明02新産業の森整備事業費は、新産業の森北部地区土地区画整理事業に伴う工事負担金及びオオタカ保護方針の検討、調査等に要した経費で、説明04遠藤葛原線新設事業費は、遠藤葛原線の葛原第1工区における事業用地取得に伴う移転補償等に要した経費で、説明05健康の森保全再生整備事業費は、市民活動団体等との協働による里山保全・再生事業及び特別緑地保全地区指定に向けた現況測量及び健康の森地区に営巣するオオタカの繁殖状況調査等に要した経費で、細目07藤沢駅周辺地区再整備事業費は、藤沢駅北口デッキの高質化に向けた詳細設計並びに特殊街路再整備工事及び藤沢駅北口エスカレーターの設置工事等に要した経費でございます。  237ページの備考欄にお移りいただきまして、細目08説明02長後地区整備事業費は、都市計画道路高倉下長後線の用地測量及び長後市民センター東側交差点改良事業における移転補償等に要した経費で、細目10江の島地区周辺整備事業費は、片瀬江ノ島駅駅前広場周辺の整備方針の検討及び現地測量等に要した経費でございます。  前年度からの繰越額につきましては、藤沢駅周辺地区再整備事業に係る工事請負費及び遠藤葛原線新設事業に係る移転補償費でございます。 ◎藤村 都市整備部長 続きまして、2目土地区画整理費について御説明申し上げます。  土地区画整理費の執行率は95.6%でございます。  翌年度繰越額につきましては、柄沢特定土地区画整理事業関連雨水調整池整備事業に係る工事請負費でございます。  細目02村岡地区都市拠点総合整備事業費は、村岡・深沢地区全体整備構想(案)の実現に向けた調査検討及び町屋橋歩道橋架設工事等に要した経費でございます。  細目03北部第二(三地区)土地区画整理事業費特別会計繰出金及び細目04柄沢特定土地区画整理事業費特別会計繰出金は、国庫補助事業費の市負担分、公債費等をそれぞれ一般会計から繰り出すもので、詳細につきましては、後ほどそれぞれの特別会計で御説明申し上げます。  細目05柄沢特定土地区画整理事業関連雨水調整池整備事業費は、事業区域内の宮ノ下公園予定地地下部に設置する雨水調整池の整備に要した経費でございます。  前年度からの繰越額につきましては、村岡地区都市拠点総合整備事業に係る工事請負費及び移転補償費でございます。 ◎古澤 道路河川部長 続きまして、3目街路事業費について御説明申し上げます。  街路事業費の執行率は93.3%でございます。  翌年度繰越額につきましては、善行長後線道路予備設計に係る委託料でございます。  細目02説明03石川下土棚線街路新設事業費は、蓼川橋にかかる新境橋の新設工事等に要した経費で、説明05鵠沼奥田線街路新設事業費は、鵠沼奥田線事業用地の買い戻しに要した経緯で、説明06藤沢石川線街路新設事業費は、藤沢石川線事業用地の買い戻しに要した経費でございます。  細目03主要幹線道路対策費は、国県道事業促進のための事務的経費でございます。  239ページの備考欄にお移りいただきまして、前年度からの繰越額につきましては、石川下土棚線橋りょう新設工事に係る工事請負費でございます。 ◎藤村 都市整備部長 続きまして、4目公園費について御説明申し上げます。  公園費の執行率は94.5%でございます。  細目02説明05公園改修費は、公園の適正な維持管理等を行うため、専門業者による公園遊具の保守点検及び六会駅前公園ほか4公園の遊具改修工事、遠藤公園テニスコート改修工事等に要した経費で、細目03説明02近隣・街区公園新設事業費は、折戸公園の実施設計委託及び事業用地取得並びに旧企業庁鵠沼職員公舎解体工事等に要した経費で、細目04説明03街路樹整備費は、辻堂駅遠藤線等の街路樹点検・診断及び片瀬山団地幹線の街路樹更新に要した経費でございます。 ◎鈴木 下水道部長 続きまして、5目下水道費について御説明申し上げます。  5目下水道費は、下水道事業費特別会計に繰り出した一般会計負担金及び出資金でございまして、執行率は97.9%でございます。  細目01雨水処理等負担金及び細目02建設改良等出資金は、雨水処理などの維持管理費並びに建設改良事業費などに充当したものでございます。詳細につきましては、藤沢市下水道事業費特別会計決算の中で御説明申し上げます。 ◎石原 計画建築部長 続きまして、5項住宅費につきまして御説明申し上げます。  1目住宅管理費の執行率は90.6%でございます。  翌年度繰越額につきましては、市営滝ノ沢住宅4号棟外壁等改修工事に係る工事請負費でございます。  細目03空き家対策関係費は、空き家の利活用及び適正管理を図るための実態調査及び空き家相談窓口の新規開設、空き家マッチング制度の検討等に要する経費で、細目04住宅環境整備事業費は、市営鵠沼住宅6号棟及び8号棟津波避難施設設置工事等並びに市営古里住宅1号棟浴室ユニット化工事に要した経費でございます。  前年度からの繰越額につきましては、市営古里住宅1号棟及び3号棟外壁等改修工事並びに市営滝ノ沢住宅2号棟外壁等改修及び防音工事に係る工事請負費でございます。  以上で土木費の説明を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○大矢徹 副委員長 説明が終わりました。  これから質疑を行います。質疑はありませんか。 ◆堺英明 委員 それでは、土木費、都市計画費以下について質問させていただきます。  まず決算書238ページあたりです。公園管理業務費についてお伺いをいたします。  現在、市内に開設されている公園について、公園の日常的な清掃はどのように行っているのかをお伺いいたします。 ◎麻生 公園課課長補佐 公園の日常の清掃ですけれども、本市には現在307カ所の公園が開設されておりまして、そのうち287カ所の街区公園及び近隣公園を市民自治部が管理しておりまして、13地区ごとに業務委託によりまして公園の管理を行っております。委員御質問の公園の日常的な清掃作業につきましては、定期的に公園に落ちているごみや落ち葉などを清掃しております。また、秋の落ち葉が多い時期につきましては、公園を快適に御利用いただくために、清掃の頻度をふやしまして、周辺の道路や民地に迷惑がかからないよう、清掃作業を実施しております。これらの清掃作業に加えまして、公園愛護会が設立されている公園におきましては、愛護会活動として1カ月に1回以上の清掃活動、また除草、植物の育成管理、遊具等の公園施設の点検及びふぐあいを発見した際の市への連絡等を実施していただいているところでございます。 ◆堺英明 委員 公園の清掃については、公園愛護会の活動でも実施しているということでありますが、愛護会の清掃の直前に業務委託の業者が清掃を実施したということで、ほとんど清掃するものがなかったということを、各愛護会であったり、協議会などでよく聞かれます。公園愛護会の活動日と業務委託による業者の作業日を日程調査して、近づくことのないようにする対策などはしていないのでしょうか。 ◎麻生 公園課課長補佐 業務委託によります清掃活動日は、年間、当初4月の時点で請負業者から作業内容の年間予定表を提出しまして、13地区ごとの公園愛護会連絡協議会が開催される際に、各公園愛護会の代表者の方に確認していただいております。そのため、通常、お互いの清掃日が近づくというようなことはございません。ただ、気象状況などによりまして、やむを得ない事情により日程がずれるということは想定されるものと考えております。 ◆堺英明 委員 公園愛護会の活動は、公園内にとどまらず、外周部の道路についても丁寧に清掃されている団体もあるわけであります。道路においては市で行っている街路樹等の管理や生活環境協議会での取り組みでも、やはりそれぞれの日程が重なるとの話も聞いております。これら地域の清掃活動を効果的に実施するためにも、公園課、市民自治推進課、道路維持課など、関係各所において作業日程の情報共有を図ることが望ましいと思われますが、見解をお伺いいたします。 ◎麻生 公園課課長補佐 公園愛護会を含めました各団体の効果的な活動のためには、作業活動日が重ならないようにすることが重要だと考えております。したがいまして、今後につきましては、道路の美化活動にかかわる関係部門間での情報共有を図りまして、よりよい環境美化に努めてまいりたいと考えております。 ◆堺英明 委員 ありがとうございます。  それでは、主要な施策の成果に関する説明書297ページ、藤沢駅周辺地区再整備事業費についてお伺いをいたします。  3番の負担金、自由通路拡幅等に伴う調査設計等についてでありますが、これについては、我が会派の加藤一議員が藤沢駅周辺地区再整備について、さきの一般質問の中で伺いまして、平成27年度、28年度の2カ年で調査設計をJR東日本と小田急電鉄にそれぞれ依頼したとのことでありましたが、それぞれの金額と調査内容についてをまずお聞きいたします。 ◎武内 藤沢駅周辺地区整備担当主幹補佐 調査設計の負担額ですが、JR東日本は、平成27年度、28年度の2カ年で継続費で約8,200万円、小田急電鉄は、平成27年度は約2,400万円、平成28年度は約3,000万円の計約5,400万円、2社を合わせて約1億3,600万円になります。調査内容でございますが、地質調査や測量などの現状把握や整理、計画案や施工計画の作成、概算事業費及び工事期間などの算出をしております。 ◆堺英明 委員 その調査設計の結果として、さきの一般質問で事業期間が約10年と試算をされまして、貨物線上空の工事により工事時間に制約を受けてしまうなどの理由から、期間の延伸が避けられない状況との答弁をされましたが、その理由をもう少し具体的にお聞かせいただきたいと思います。 ◎武内 藤沢駅周辺地区整備担当主幹補佐 南北自由通路拡幅整備事業につきましては、自由通路及び駅を利用していただきながら拡幅整備並びに駅舎改良を行うようになるため、歩行者及び駅利用者の安全確保が不可欠であること、また駅施設の移転につきましては、駅施設の機能を維持しながら移転する必要があることなどから、非常に多くのステップを踏みつつ、工事を実施することになります。さらに、線路上空であることから、工事実施の時間的な制約が大きな要因となっております。具体的に申し上げますと、線路上空においては、基本的に終電と始発電車の間での作業となりますが、藤沢駅においては貨物線の線路もあるため、さらに時間的な制約が厳しくなっており、工事期間に大きく影響しているものでございます。 ◆堺英明 委員 次に、概算事業費についてでありますが、これは、鉄道事業者の事業を含め総額約330億円とのことで、その負担については、鉄道事業者との協議を通じて、一部プランの変更も含め、徹底的な事業費の見直しと圧縮が必要であるとの答弁でした。これを踏まえ、どのような見直しを考えているのかお伺いいたします。 ◎川﨑 藤沢駅周辺地区整備担当参事 どのような見直しを考えているのかという御質問でございますけれども、この調査設計の中で、概算事業費ですとか、工事期間等を算出するに当たりましてはさまざまな課題等が提示されてございます。その中でも一番影響が大きいのが、今補佐のほうが答弁しましたように、貨物線上空での制約だと認識しております。  今回の調査設計における事業想定案なんですけれども、自由通路の拡幅整備に当たりまして支障となる駅施設などを、貨物線を含む線路上空へ移転させる計画案としてございます。それによって工事作業時間等に制約がかかりまして、事業費ですとか、事業期間に影響が及んでいるものでございます。したがいまして、この制約が軽減される場所への移転が可能かどうか、プランの変更について再検討することによって、この課題である事業費及び事業期間の圧縮が図られるものと考えてございます。引き続き、市だけではなくて、鉄道事業者さんとしても同じような課題を危惧しているところもございますので、お互いに、協議中でございますけれども、検討とか、または協議を通じて徹底的な事業費の見直しと圧縮に向け、取り組んでまいりたいと考えております。 ◆堺英明 委員 それでは、もう1点お伺いをいたします。昨年の12月の一般質問や3月の予算等特別委員会でも、北口デッキのシンボルとなるモニュメントの設置が必要であるとの要望をいたしました。藤沢の風土らしく海、風、ヨットといったものから、歴史的にも、宿場であったり、神社仏閣、一遍上人など、長く語り継がれる遺物の必要性に加え、市の木、市の花、市の鳥もまたシンボルにふさわしいものとの話をいたしました。それを受け、デッキ全体が藤沢駅前のシンボルとなることを目指すとのことで、北口交通広場にある地下道の排気塔にシンボル機能を持たせ、そのデザインについて市民から公募していきたいとのことでありましたが、その後の進捗状況についてをお聞かせいただきたいと思います。 ◎武内 藤沢駅周辺地区整備担当主幹補佐 排気塔のデザインリニューアルについての進捗状況でございますが、既存の排気塔の復元図の作成を完了し、今年度、躯体の健全性を確認するために、コンクリートの強度試験などを実施する予定にしております。その後、デザインやネーミングの公募について、市民の皆様が参画できる機会を設けてまいりたいというふうに考えております。 ◆堺英明 委員 では、逆にこちらでいう1番の委託料の中、駅、街区の一体的な空間形成に向けた藤沢駅、今度は南口です。南口駅前広場等概略検討業務委託の中では、南口駅前広場の再整備の検討をしていると思われますが、こちらについては、シンボルとなるモニュメントの設置については検討されているのかお聞かせください。 ◎川﨑 藤沢駅周辺地区整備担当参事 南口駅前広場でのモニュメントの設置について検討されているかという御質問でございます。南口駅前広場の再整備につきましては、平成28年度の概略設計、概略検討を終えまして、今年度と平成30年度の2カ年で基本計画を作成する予定でございます。作成に当たりましては、学識経験者のほか、地元の経済団体、あとはこの地区は鵠沼地区になりますので、鵠沼地区の市民の代表、またデッキですとか、駅前広場に隣接している街区の権利者の方で構成して、ワーキンググループを設置しまして、少し日程的におくれてしまっているんですけれども、今月末に第1回を開催する予定でございます。その中で、広場のあるべき姿ですとか、今あるデッキの再整備の方向性、それにつきまして御意見とか、御提案をいただく予定でございます。  委員おっしゃるモニュメントの設置という部分なんですけれども、モニュメントの設置も含めまして、この南口駅前広場のシンボル性をどのように創出するかなどについても御意見を伺ってまいりたいと考えてございます。 ◆堺英明 委員 では、藤沢駅全体としてでありますが、駅自体であったり、構造物自体のらしさもさることながら、藤沢の玄関口ともなる駅口、駅の出入り口の名称もまた藤沢らしさを表現するにはよいファクターになり得ると思われるわけであります。この点もやはり昨年の一般質問にてですが、藤沢駅を中心として地理的な名称の利用をしてはとのお話をさせていただきました。これは市長みずからも選挙戦にて発していたと記憶をしておりますが、南側を江の島口、江の島方面、北側を遊行寺口、遊行寺方面との提案のお話でありました。現在、本市では多くの市外、県外の方から外国人の方々まで幅広い人々が訪れております。この名称は、こういった方々、そして新たに本市を訪れる方々に藤沢をアピールする、藤沢を知ってもらうよい機会になると考えます。この議論については、長年語られてきた事項ではありますが、いよいよ藤沢駅周辺地区再整備、リニューアルが迫っているわけであります。多くの市民の意見に加え、市長みずからの思いもあるかとは思いますが、この点についての検討、見解についてを最後にお伺いいたします。 ◎川﨑 藤沢駅周辺地区整備担当参事 北口、南口ではなく、遊行寺口とか江の島口ということに変更できないかという御質問かと思います。これにつきましては、委員、今おっしゃったように、市長が選挙戦の中でも、やはり藤沢らしさということで、郷土愛、藤沢に対する思いという部分でそういうふうな名称にしてはどうかということをおっしゃられてございます。私もいろんな駅を見る中で、例えば一番有名なのは、長野県の善光寺口ですとか、あと松本駅のアルプス口、お城口、この近くでは大船駅に笠間口というのがあるのかなと思います。その辺で個別の施設などであるものを名称をつけると、不公平感とかコマーシャル、宣伝になるのではないかというような課題もあるようなんですけれども、例えば江の島口ですとか、藤沢宿口ですとかなどの具体的な地名を活用したほうがいいのか、または今までどおり南口、北口のように、初めて来た人が、こちらは北なんだ、こちらは南なんだなとわかるほうがいいのか、さまざまな視点があると思われますので、その辺も検討するとともに、当然これは鉄道事業者の施設という部分でもありますので、その辺が駅構内でもそういう案内が可能なのか、また別に駅から出たところの、逆に言えば市が独自に案内することが可能なのか、そのような課題を整理する必要があると思いますので、これは今後の自由通路の協議の中でも、鉄道事業者のほうと検討してまいりたいと考えてございます。 ○大矢徹 副委員長 質疑の途中ですけれども、休憩をいたします。       ──────────────────────────────                 午後3時21分 休憩                 午後3時40分 再開       ────────────────────────────── ○吉田淳基 委員長 再開をいたします。  引き続き質疑を行います。質疑はありませんか。 ◆阿部すみえ 委員 よろしくお願いいたします。
     主要な施策296ページの健康の森保全再整備事業費です。こちらは毎回会派としてお伺いしております健康の森の一部、竹炭祭会場周辺についての観光客の皆様の足元の安全確保について何回かお伺いしておりまして、検討しますという御答弁なんですが、そちらのほうの進捗状況はいかがでしょうか。 ◎森井 西北部総合整備事務所主幹 御質問にありました竹炭祭の件でございますけれども、昨年度、竹炭祭では、途中から雨天となり、来場者の方を初め、多くの方の足元が悪い中でのお祭り実施という形になってしまいました。そうした経緯を踏まえまして、昨年度、竹炭の会では、伐採いたしましたモウソウチクを再利用した手すりを設置しましたり、また足元の不陸を取り除くような作業をしていただきました。一方、市といたしましては、竹炭の会から会場への搬出入路となります遠藤229号線の拡幅要望を受けまして、その検討に入りました。今年度は、その具体的な対応といたしまして、隣接する地権者の方と用地交渉を重ねておりまして、現在、用地の交換の方向で調整を進めております。 ◆阿部すみえ 委員 今の資機材搬入の不便さによる道路の拡幅要望に加えまして、先ほど農水費のほうでもお伺いいたしました農福連携の農家レストランが開設予定という、本当に地域の皆様方の活動が活発になっているということもございます。これに合わせまして、フットパスの整備、こちらのほうも最優先でお願いしたいということで再三御要望させていただいておりますが、そちらの現在の取り組み状況と、あと今後の考えをお聞かせください。 ◎木村 西北部総合整備事務所所長補佐 健康の森のフットパスにつきましては、平成24年3月に策定しました健康の森基本計画において、5つのルートを設定してございます。現在までにそのルートの点検や検証など、現地踏査を実施しておりまして、危険箇所の有無、案内やサインなど、必要となる備品等について調査している状況でございます。  今後の状況でございますが、引き続き調査等を進めて、実施に向けていけたらいいというふうに考えてございます。 ◆阿部すみえ 委員 ありがとうございます。よろしくお願いいたします。  続きまして、300ページの村岡地区都市拠点総合整備事業費、こちらはいよいよ地質調査等も終わりまして、村岡公民館の建設検討委員会の立ち上げも入ったということでいよいよかなという部分がございます。と同時に、まだまだ時間がかかるかなというのが正直なところでございます。それに際しても、これ1点のみでまことに申しわけない。再三申し上げておりますバス網の整備の件についての検討についての状況と、今後のお考えをお聞かせください。 ◎鈴木 都市整備課主幹 バス網の整備に関しましてですが、27年度に交通戦略の関係で調査をしまして、今、バス網も含めて検討を図っております。ただ、この村岡新駅に関しましては、まだ今計画中でありますので、この計画の進展とともに、バス網のほうも考えていきたいと考えております。 ◆阿部すみえ 委員 新駅のほうが時間がかかるので、バス網のほうをという質問のつもりだったのですが、バス網のほう、計画的なものが見えるようであれば、そちらのほうをお聞かせ願えるとありがたいですが。 ◎富塚 都市整備部参事 バス網の件なんですけれども、今、鈴木のほうから御回答いたしましたように、村岡新駅、これがありきでバス網を再編していく考えでございます。今のところはどうしても、前に委員からもお話がありましたように、雨の日に藤沢駅に向かうバス等が混むとか、そういうお話もございますけれども、あくまでも村岡の新駅ができた中でバス網の再編を図っていくという考えでございますので、御理解をいただきたいと思います。 ◆阿部すみえ 委員 しつこくて申しわけございません。現状、困っていらっしゃる市民がいらっしゃいますので、駅が先ではなく、バスを先にするというお考えはいかがでしょうか。 ◎富塚 都市整備部参事 私どもとしては、今、バスがあくまでも駅に向かっていくというふうに考えてございますので、新しい駅ができて、そちらにバス網を再編していきたいという考えでございますので、今のままですと、村岡の新駅ができて、拠点として機能した段階で、バスを村岡新駅に向けて発着していきたいというふうに考えてございますので、御理解をいただきたいと思います。 ◆北橋節男 委員 それでは質問させていただきます。主要な施策290ページになります。総合交通体系推進業務費、ここに書いてあるように、善行地区及び六会地区の乗り合いタクシーのことが載っております。昨年より延々と質問をさせていただいていますけれども、きょう改めて確認の意味で質問させていただきます。  六会地区乗り合いタクシーの実証実験、何度も質問させていただきました。地元の要望による実証実験が間もなく終わる予定になっております。その状況ですけれども、乗車率及び利用者の声について、見込みと比べてどうなっているのかについてお知らせください。 ◎額賀 都市計画課主幹 六会地区で現在行われております地域公共交通、おでかけ六会と呼び名がついておりますが、予約型の乗り合いタクシーを昨年の11月から実証運行という形で進めております。この実証運行につきましてはデータをとっておりまして、先週までのデータでございますが、これまでに延べ677人の方が御利用していただいているところでございます。車両の稼働につきましても、当初、約3割ぐらいの程度であったものが、現在は5割を超える水準まで伸びている状況でございます。利用者は、実証開始時、1日当たり4名程度、3名、4名という少ない人数でございましたが、最近は10名を超す日もふえているということで、平均いたしますと10名前後というところでございますが、着実に伸びているという状況ではございます。また、利用者の声でございますけれども、やはり乗り合いタクシーが予約型ということで、予約をすることがなかなかなれないということで、最初は戸惑っていたお客様も、最近は利用がスムーズにできるようになって、自分の御都合に合わせて好きな時間を御利用して、駅までお出かけになるということがふえてきたというふうに聞いております。乗り合い率、稼働率についても、少しずつではございますが、目標値に近づいているという状況でございます。 ◆北橋節男 委員 課題について伺おうと思っていましたが、今大分課題について出てきました。これについて、六会地区だけではなくて、これから市内各地で次々と実証実験が続くものと信じております。この六会地区については間もなく時期が来てしまうわけですけれども、交通不便地区の課題は本当に待ったなしだと思っています。高齢者の問題にしても、また地域のいろいろな人口のばらつきにしても、これからは交通網の新しい再生が必要だと思っています。  市民とともに改善点を克服する試みの一つとして、この乗り合いタクシーがあるわけですけれども、ぜひぜひこれは市の意気込みとして実験を重ねていって、藤沢に合うような新しいものをつくってほしいと思いますけれども、この市の意気込みと地元との連携づくりについて、改めてお聞かせ願いたいと思います。 ◎額賀 都市計画課主幹 公共交通がうまく利用できない不便な地域というのは市内に幾つかあるということで、私どもも認識をしているところでございます。まずは、通常交通事業者がやっております路線バスの、例えば新たな路線を引くですとか、新たなバス停を設置するとか、そういったところからまずは交通事業者と協議をさせていただいて、なかなかそういったことが難しいとなった場合に、今、委員のお話にもありました善行地区、六会地区のように地域の方が主体となってやっていくという、こういったケースを今段階を踏んで行っているところでございます。  持続的に地域の公共交通を確保していくためには、やはりある程度の安定的な利用者が必要であるというふうに考えておりますので、これまでのように、地域の方々が継続的に利用促進活動を行ったりですとか、また新たにその運営にも関与していくということになりますので、主体的に取り組む体制づくりも必要となってきます。地元の方々の活動というのは、効果があるということは、今回、いろいろ検証もできましたので、今後とも、市といたしましては、このような活動を支援しつつ、運営として、収支予測もいろいろ踏まえながら、これが継続的にできるかどうか、具体的に地元の方と協議をして、実現化に向けて進めていきたいというふうに考えております。 ◆北橋節男 委員 わかりました。  では、次の質問に移りたいと思います。294ページ、ここは新産業の森整備事業費ですけれども、ここの2番にオオタカの調査のことが載っていますので、少しお聞きしたいと思います。  オオタカ調査の業務委託については、昨年もお聞きしましたけれども、土地区画整理が円滑に進められた中での豊かな自然のバロメーターとして注目されていると思います。結果と検証した検討会について、内容をお聞かせ願いたいと思います。 ◎長田 西北部総合整備事務所所長補佐 オオタカ調査等の実施内容につきましては、新産業の森付近で生息が確認されたオオタカと新産業の森の事業との共存を図るため、継続的にモニタリング調査を実施するとともに、土地区画整理事業の事業内容や時期、または進出企業の開発行為などに対して、専門家で構成する新産業の森オオタカ検討会を設置しまして、繁殖活動への配慮について御意見をいただいているものです。昨年の平成28年度につきましては、新産業の森オオタカ検討会を3回開催いたしまして、進出企業の建築の内容や時期などにつきまして、委員より御指導、御助言をいただいて、オオタカの営巣に配慮しつつ、事業を進められたものと考えております。 ◆北橋節男 委員 国の発表で、ことしオオタカが絶滅危惧種から外れるということを聞きました。オオタカを育む豊かな自然を維持することは、これからも意味があると考えておりますけれども、委託業務への影響について、市の考えをお聞かせ願いたいと思います。 ◎森井 西北部総合整備事務所主幹 オオタカの保護につきましては、これまで神奈川県のオオタカ保護指導指針に基づきまして保護方策の検討等を行っております。今後も神奈川県と相談していきながら、オオタカの扱いについて適正に対応してまいりたいと考えております。なお、業務委託への影響については、特段影響がないものと考えております。 ◆味村耕太郎 委員 まずは、総合交通体系推進業務費についてです。  善行地区の乗り合いタクシーの支援ということが説明書に書かれております。そこで、昨年から現在までの利用状況についてお聞かせください。 ◎額賀 都市計画課主幹 善行地区の乗り合いタクシーの利用状況ということでございますが、年間を平均いたしまして、1日当たりの乗車人数が、昨年度ベースで45.1人の利用者となっておりまして、引き続き、今年度は9月中旬までの平均でございますが、57.6人まで伸びてきている状況でございます。前年比にいたしまして3割弱の増加傾向にある状況でございます。 ◆味村耕太郎 委員 利用者もふえて増加傾向にあるということですが、この点でいえば、住民の皆さんの頑張りもあるのかなというふうにも思いますが、市としては、この要因についてはどのように捉えているのかお聞かせください。 ◎額賀 都市計画課主幹 この人数が伸びてきている要因の一つとして考えられますのは、やはり今、委員御指摘のとおり、地元の方が細かく地元において利用促進活動を地道にやっていただいたということと、そのおかげでこの交通のシステムが広く住民の方に御周知されているという状況だと思います。よって、その1度乗った方が、もう一度乗ってみたいということで、リピートをされる方が多くなっていると、そのように聞いております。 ◆味村耕太郎 委員 この地域の公共交通というのは、住民の足の確保にとって大変必要なものでありますし、住民の移動する権利、これを保障するのは自治体の当然の責任だというふうに思います。その点でいいますと、採算性のための資金確保ですとか、継続性という観点から、住民の方だけの取り組みではなかなか限界もあるのかなというふうにも感じます。やはり市が主体的に地域公共交通の充実を進めていくべきだというふうに考えますが、御見解をお聞きいたします。 ◎額賀 都市計画課主幹 地域公共交通につきましては、地域の方と交通事業者、また藤沢市がしっかりと連携をしながら、さまざまな地域の交通課題に向けて現在進めているところでございます。安定的な利用が持続可能な運行にもつながりますので、これまでのように地域の方が主体的に利用促進活動など、さまざまな取り組みをしていただくことが非常に重要であるということがわかってきているところでございます。今後につきましても、公共交通の継続的な運行となるように、市としても地域の方々の課題等を共有しながら、しっかり支援するという立場でこの事業を進めていきたいというふうに考えております。 ◆味村耕太郎 委員 続きまして、藤沢駅周辺地区再整備事業費についてです。  この再整備事業についてのエリアマネジメントについて、昨年度の進捗状況をお聞かせください。 ◎武内 藤沢駅周辺地区整備担当主幹補佐 藤沢駅周辺地区で導入を目指しておりますエリアマネジメントでございますが、まずはどのような仕組み、あるいは組織であれば実現できるのかなどということを検討するために、平成28年度は、地元経済団体や駅街区内の事業者などに呼びかけをいたしまして、勉強会を立ち上げ、昨年度は2回開催いたしました。そのうちの1回は浜松駅前で実施しているエリアマネジメントの視察を行ったものです。 ◆味村耕太郎 委員 このエリアマネジメントについてですが、藤沢駅周辺地区再整備後の維持管理や運営をしていくということですが、これは指定管理者に運営を委ねるということなのか、確認をさせてください。 ◎武内 藤沢駅周辺地区整備担当主幹補佐 藤沢駅周辺地区再整備後の質の高い維持管理及びにぎわい創出を目指して、エリアマネジメントの導入を現在検討しているところでございまして、そのうちの公共施設の維持管理の手法としては、指定管理者制度の活用というものも選択肢の一つとしてありますけれども、その活用することの可能性も含めてエリアマネジメントの組織、範囲、内容については現在検討中でございます。 ◆味村耕太郎 委員 組織や範囲、内容についてはこれからというようなことでありますが、今ある商店街のにぎわいに役に立っていくのかということ、また駅周辺だけ人はにぎわうのだけれども、周辺の商店街にはにぎわいが及ばないということでは、なかなかその事業の有効性というのも、検証していく必要もあるのかなと思いますが、その点での市の御認識をお聞かせください。 ◎武内 藤沢駅周辺地区整備担当主幹補佐 藤沢駅周辺地区の再整備構想基本計画では、まずは藤沢駅の中にいる多くの鉄道利用者を、駅から出ていただき、駅前、そして商店街へと人やにぎわいを波及させて、回遊していただくことを目指しております。藤沢駅周辺地区再整備事業においては、そのステップの一つとして、駅前でのにぎわい、魅力づくりを目指しましてエリアマネジメント導入を現在検討しているところでございます。さらに、商店街への波及に向けましては、平成27年度に策定いたしました藤沢駅周辺商店街にぎわい再生計画で進めておりますにぎわいづくりと連携できるよう取り組んでまいりたいというふうに考えております。 ◆味村耕太郎 委員 この駅前広場のイベントや交流づくりの主催や募集などを含めて維持管理、運営をしていくということですが、公共の広場である場所をそのように管理していくことの権限は、市から移譲といいますか、委託というか、権限を渡されるというような理解でよろしいのかどうなのか、確認をいたします。 ◎武内 藤沢駅周辺地区整備担当主幹補佐 駅前広場をエリアマネジメントのエリアにした場合においては、こちらは道路施設になりますので、現在、道路管理者及び交通管理者が管理を行っているところでございますが、今後においても、利用の許可なども含めて公共空間の管理の権限を移譲するということはございません。そもそもエリアマネジメント組織というものにつきましては、権限を移譲するものではなくて、駅前広場などの公共空間を利用する際に、利用者の方々がより利用しやすくするための代行的な役割を果たしていくということがほかのところでも一般的というふうに考えております。 ◆味村耕太郎 委員 このエリアマネジメント組織は、あくまでも駅前広場を活性化させるものであって、市民の自由な活動を制限する根拠にはならないと考えますが、市の認識をお聞きいたします。 ◎武内 藤沢駅周辺地区整備担当主幹補佐 現在利用していただいている活動を狭めるというものではございませんし、むしろ利用の制限を緩和させるようにして、より多様に利用いただくことで、多くの方々が交流したり、憩う駅前になることを目指しているというものでございます。 ◆味村耕太郎 委員 公共の広場を指定管理者制度などで別の団体に管理をさせる必要性や有効性についてですが、やはり市が直営にしたほうが指定管理料などの余計な費用もかからずに、そこで生まれた自主財源も運営費としてそのまま使えると思いますし、今までどおり、市が窓口となり、管理をすればいいというふうに考えますが、市の認識をお聞きいたします。 ◎川﨑 藤沢駅周辺地区整備担当参事 市が直営で管理すればよいのではないかという御質問でございますけれども、藤沢駅周辺におけるエリアマネジメントにつきましては、先ほど来述べさせていただいていますように、にぎわいづくり、魅力づくりが目的でございます。施設の維持管理もそのうちの一つの手法でございます。その選択肢の一つとして、藤沢駅前の公共空間を多様に御利用いただくことで収益を上げていただいて、通常の公共施設、維持管理費がかかってございますけれども、この収益を追加することで、さらに質の高い維持管理の実現も可能になるのではないかと考えてございます。  エリアマネジメントの導入は、にぎわいの創出、そして質の高い維持管理や演出、情報発信を行って町の魅力を高めることを目的としてございます。そういう部分では、藤沢駅は本市の都心部として、また湘南の玄関口としてふさわしい駅前づくりということで、継続的に取り組める仕組みと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ◆味村耕太郎 委員 加えて、駅舎の改修について、駅事業者との協議を続けているということでありますが、その中で、駅舎のバリアフリー化の課題については検討の対象になっているのかどうかお聞かせください。 ◎武内 藤沢駅周辺地区整備担当主幹補佐 駅舎の改良につきましては、それ単体で今検討しているのではなく、自由通路と一体となって鉄道事業者の方々と協議をさせていただいているさなかではございますが、もちろん一番、整備から40年以上たっている駅でございますので、そのバリアフリーですとか、ユニバーサルデザインにいかに配慮していくかということは、当然のこととして検討しているところでございます。 ◆味村耕太郎 委員 そうしますと、今、全国ではさまざま報道でもありますが、視覚障がい者の方たちがホームから転落をして、電車と接触をして亡くなるというような痛ましい事件も発生をしています。こうした点からいっても、市として、JRと小田急電鉄に対してホームドアの設置を要望していくべきだというふうにも考えますが、市の認識をお聞きいたします。 ◎武内 藤沢駅周辺地区整備担当主幹補佐 ホームドアにつきましては、小田急電鉄につきましては、さきの6月に小田急電鉄のほうでも記者発表なさっておりましたけれども、一応ホームドアの設置に向けて、ちょっと年度についてはまだ未定ということですけれども、設置していきたいということで話を聞いております。一方で、JR東日本につきましては、ホームドアの設置する、しないというところについてはまだ話はきちんとできておりませんけれども、きちんと安全対策ということには取り組んでいくというふうに聞いておりますので、ホームドアの設置については、現時点では回答できません。失礼いたします。 ◆味村耕太郎 委員 続いて、村岡地区都市拠点総合整備事業費についてです。  村岡新駅設置についてでありますが、神奈川県と本市と鎌倉市とで検討会も進められているようでありますが、昨年度、何回開催をし、調整はついたのかどうなのか、確認をさせてください。 ◎髙橋 都市整備課課長補佐 村岡新駅の検討につきましては、現在、神奈川県、鎌倉市と本市で構成する(仮称)村岡新駅の実現に向けた検討会を設置し、平成28年度は、県は課長級、市は部長級の会議を4回開催してまいりました。その検討会では、新駅整備費用などの負担範囲や割合などについて協議、検討してまいりましたが、それぞれの主張にはまだまだ乖離が大きく、合意には至っておりません。 ◆味村耕太郎 委員 神奈川県と鎌倉市と本市と費用負担について、なかなか調整が難しいということなのかなという印象ですが、本市にとって財政事情もなかなか厳しいということもあり、無理に合意をする必要はないし、合意をできなければ検討会をやめるという選択肢もあるというふうに考えますが、市の認識をお聞きいたします。 ◎髙橋 都市整備課課長補佐 藤沢市マスタープランにおいて、村岡新駅周辺地区は、多様化する市民生活や産業活動を支え、都市の文化や産業の創出、発信を担う都市拠点として、都市機能の充実を図り、もって本市の活力創出を目指すものと定められております。このことからも、新駅を中心とした整備事業は大変重要なものと認識し、実施に向け、進めているところでございます。 ◆味村耕太郎 委員 藤沢駅と大船駅の間が4.6キロ、時間にして4分程度ということで、この真ん中に駅が本当に必要なのかというのは、大変疑問なところです。交通不便地域というのであれば、身近なバス網を整備充実していけばいいというふうにも考えます。その点で、建設予定地は高齢者施設ですとか、保育所、公営住宅などの福祉の拠点にしていくべきだというふうにも考えます。村岡新駅設置はやめるべきだというふうに考えますが、市の認識をお聞きいたします。 ◎鈴木 都市整備課主幹 村岡地区は、優良企業が集積する本市の産業拠点として、また、多くの土地区画整理事業により良好な住宅地とともに、道路、公園などの都市基盤施設が整備されている潜在的に高いポテンシャルを秘めた地区でございます。先ほどと繰り返しになりますが、この地区の持つポテンシャルを生かしつつ、新駅を中心とした新たな都市拠点の形成を図ることは、本市にとりまして、先進的な研究開発、生産、業務機能が集積する産業拠点の形成、また、生活基盤を支えるコンパクトな都市機能集積を構築していく上で必要なものと考えておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。 ◆味村耕太郎 委員 続いて、主要幹線道路対策費についてです。  まず、この1年間の川名工区の計画検討の進捗や住民への周知、説明会の開催状況などをお聞かせください。 ◎野原 道路河川総務課課長補佐 横浜藤沢線の現在の進捗状況でございますが、事業者である神奈川県では、県道32号藤沢鎌倉から県道134号までの未整備区間のうち、国道467号までの約1.8キロメートルを第1工区として検討を進めております。現在、川名緑地の地下部におけるトンネルの詳細な検討や県道の藤沢鎌倉、国道467号と接続するための交通処理の検討などを継続して進めているものと聞いております。また、住民説明会につきましては、現在道路設計中であるため、ここ数年は開催のほうはしておりませんが、毎年村岡の公民館で開催されております村岡地区諸団体会長会議のほうには、県のほうが出席をしまして地域の声を聞くとともに、状況の報告のほうを行っていると聞いております。 ◆味村耕太郎 委員 この住宅地の中を貫く幹線道路計画には、住民の皆さんからは見直しを求める声が大変根強くあります。その意味でいいますと、住民の意見や提案をしっかりと受けとめていただいて、住民の立場で県に対してはこの事業の中止を求めていくべきだというふうに考えますが、市の認識をお聞きいたします。 ◎野原 道路河川総務課課長補佐 現在、県は本路線の事業化に向け、1工区の検討を進めているところでございますが、今後、横浜湘南道路や高速横浜環状南線などの開通も予定されておりまして、本路線の整備の重要性はますます高まっていると認識しております。住民の御意見につきましては、事業に関するお問い合わせや地域との意見交換会、また県が開催する説明会などに市も同席しまして、把握に努めてまいりたいと考えております。県といたしましては、一定の計画案が固まった段階で地元説明会などを開催し、事業の理解を得ていく予定と聞いておりますので、今後も県と連携を図る中で、地域の方の御意見を伺いながら、着実に事業を促進してまいりたいと考えております。 ◆味村耕太郎 委員 次に、住宅環境整備事業費についてです。  成果説明書には、古里住宅の1・3号棟の外壁等改修工事がありますが、まずこの状況についてお聞かせください。 ◎幸田 住宅政策課課長補佐 古里住宅1号棟、3号棟の外壁等改修工事につきましては、平成27年度において外壁仕上げ材にアスベストの含有が認められ、アスベスト除去の工程に加えて工事を実施しなければならなくなって、年度内竣工が見込めなくなったことから、引き続き工事を実施するため、繰越明許費を実施したものでございます。工事に当たっては、アスベスト含有の結果を踏まえ、アスベストの飛散の確認をする必要がありますので、工事の施工前に環境測定調査を実施しております。また、作業委員の安全を確保する必要がありますので、アスベスト除去の方法につきましては、グローバル工法によって適切に実施したところでございます。 ◆味村耕太郎 委員 外壁にアスベストが含有している市営住宅は、古里住宅以外にどの程度あるのかお聞かせください。 ◎幸田 住宅政策課課長補佐 アスベストの含有調査は、工事において建物の工事を実施する場合に事前に行うものでございます。平成27年11月から外壁等改修工事、浴槽ユニット化工事、それから津波避難施設設置工事など、各市営住宅の棟ごとに実施しております。これまでに実施した市営住宅、古里住宅、それから滝ノ沢住宅、鵠沼住宅、サンシルバー藤沢住宅を実施しております。調査の結果において、アスベストの含有が認められた住宅は、市営鵠沼住宅以外の住宅の外壁材からアスベストが検出された状況でございます。 ◆味村耕太郎 委員 次に、県営住宅の室内でのアスベストの含有が問題になっています。本市の亀井野団地の1号棟から11号棟、16号棟から18号棟の住宅室内の天井が対象になっているということでありまして、市民の方から、住民の方からも心配の声も寄せられているところであります。県営住宅のことではありますけれども、その調査結果がどうだったのかお聞かせください。 ◎幸田 住宅政策課課長補佐 亀井野団地につきましては、県営住宅なので、詳細なことはわかりませんが、新聞の報道では、県内の公営住宅のうち、吹きつけアスベストが使用された団地を対象に調査されたようでございます。過去の調査によって吹きつけアスベストの含有が認められるため、封じ込め作業を行ったことから、今回の調査を行ったようでございます。調査では、共用部分について空気測定を行って、その結果、アスベストの飛散はなかったという調査報告が報道で公表されております。 ◆味村耕太郎 委員 こうした県の実態調査も受けて、本市の市営住宅全部の室内を調査する必要もあるのではないかと考えますが、市の見解をお聞きいたします。 ◎幸田 住宅政策課課長補佐 市営住宅につきましては、平成17年度以降に実施した全庁的なアスベスト調査の際に、室内も含めて調査をしておりますので、現在のところ、室内を改めて調査する予定はございません。調査の結果につきましては、吹きつけアスベストが使用された住宅はないということで、現時点において問題はないと認識しております。 ◆味村耕太郎 委員 調査をしているということですが、アスベストを封じ込めている状況ではあっても、ペンキの劣化ですとか、ひび割れなどでアスベストが露出をするということもあり得ると思いますが、その点についての調査はどのようになっているのかお聞かせください。 ◎幸田 住宅政策課課長補佐 藤沢市の市営住宅につきましては、吹きつけアスベストが確認されていないので、亀井野団地のような吹きつけアスベストを封じ込めている状況はございません。現在、市営住宅の内壁、外壁を対象にした改修工事の場合は、事前にアスベストの含有調査を実施して、アスベストの含有の有無を確認して、含有が認められた場合には、工事施工前に環境測定調査を実施しております。法令にのっとって適切な対応に努めている状況でございます。なお、今後、アスベストに関する問題が生じた場合には、庁内組織のアスベスト問題対策会議等で連携して、慎重に対応していきたいと考えております。 ◆味村耕太郎 委員 次に、住宅管理についてであります。古里住宅の自治会から指定管理者のかながわ土地建物保全協会に対して改善要望書が提出をされていると聞いております。それがどのような内容だったのかお聞かせください。 ◎幸田 住宅政策課課長補佐 施設の改善要望ですけれども、駐輪場の屋根の腐食に対する対応、それから歩道に面した場所への土砂流出の防止策などを聞いております。また、空き家が多いことによる自治会運営の人手不足の問題もございます。いわゆるハード面とソフト面の問題について要望が寄せられた状況でございます。 ◆味村耕太郎 委員 この古里住宅の自治会から出された改善要望事項については、指定管理費の中で賄えるのかどうか。賄えなければ、市として補修改善をするのか、その点の今後の見通しについてお聞かせください。 ◎幸田 住宅政策課課長補佐 現在、指定管理者が定期的に、それから随時に市営住宅を巡回して、各施設の状況を把握している状況でございます。要望事項の現状を確認しておる状況でございますが、先ほどの駐輪場の危険な箇所というふうに判断した場合には、速やかに指定管理者が修繕する対応ということになっております。  なお、現在要望をいただいている修繕箇所につきましては、市と指定管理者の修繕区分に基づいて、指定管理者と協議しながら、安全面を優先して対応しているところでございます。また、空き室につきましては、指定管理者の予算の範囲で適切に修繕を行い、定期的に募集を行っていきたいと考えております。 ◆味村耕太郎 委員 空き室のお話がございました。古里住宅入居可能世帯は、440戸に対して、現在約70戸ほど空き室になっているということも聞いておりますが、空き室の実態についてお聞かせください。 ◎幸田 住宅政策課課長補佐 空き室の実態についてでございますけれども、平成29年4月末現在ですけれども、古里住宅の空き室は71戸ございました。中には空き室となって数十年以上を経過する空き室もございます。これは建設年度が50年以上経過していることから、住宅に長期間入居された方が退去すると、住宅の空き室修繕に多大な費用がかかる場合があることが1つ、また募集に当たって、古里住宅が駅から遠い住宅ということで、また4階、5階の応募が少ないなどの理由から、空き室になっているのが実態でございます。 ◆味村耕太郎 委員 次に、市営住宅全体の応募状況についてお聞きをしますが、28年度の住宅全体の応募倍率はどのくらいあるのか、特に高齢者向けの空き室が大変多いというふうにも思いますが、その点もお聞かせください。 ◎幸田 住宅政策課課長補佐 平成28年度につきましては、市営住宅の定期募集を7月と1月の2回実施しておりまして、59戸の住宅を募集にかけて、379の応募がありました。平均倍率は6.42倍でした。また、高齢者世帯向けについては、2戸の募集に対して3戸の応募で、平均倍率は1.5倍でございます。高齢単身世帯向けにつきましては10戸の募集に対して116件の応募があって、平均倍率は11.6倍となっております。 ◆味村耕太郎 委員 やはり市営住宅に入りたくても入れないという方がたくさんいるわけで、空き室になっているところは予算をつけて、すぐに募集をする必要があると考えますが、市の見解をお聞きいたします。 ◎幸田 住宅政策課課長補佐 平成28年度を含む最近の応募の傾向といたしまして、建設年度が新しく、駅から近く建設された利便性の高い住宅につきましては、応募倍率が高い状況でございます。一方で、建設年度が古く、駅から遠い住宅への応募は少なく、これまで募集をすれば応募があった住宅も、応募のない住宅も出てきております。その際には、応募のない住宅は随時募集を行って、再募集をかけておりますが、再募集を行っている住宅の中でも、利便性の高い住宅から応募をいただいているような状況でございます。  このような状況から、空き室につきましては、応募の動向を踏まえながら予算の範囲内で修繕の優先順位をつけて、なるべく多くの市営住宅を募集できるような対応を考えていきたいと考えております。 ◆味村耕太郎 委員 本市も含めて全国的に公営住宅は大変不足をしているという状況にあります。その意味では、住民の居住の権利を守っていくと、そういう立場で、市営住宅、借り上げ住宅も含めて、新規建設方針をもって計画的に市営住宅を建設していくという必要があると考えますが、市の認識をお聞かせください。 ◎井出 住宅政策課長 市営住宅の建設につきましては、藤沢市の市営住宅長寿命化計画の中で位置づける必要がありまして、計画の中では、現在の世帯戸数であります1,740戸を維持しまして、既存ストックの長寿命化を図りながら有効活用を図ることとしてございます。今後も、現在の管理戸数を基本に、借り上げ方式を含めて高齢化などの社会情勢に応じた住宅供給に努めてまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いします。 ◆有賀正義 委員 私からは、1点質問させていただきます。今までおでかけ六会についていろいろと質疑が進んでいたんですけれども、御答弁がどうしてもおでかけ六会の実証実験ベースという中での質疑ではなかったかなという捉え方をしています。私もまちづくり事業費において将来的な課題を踏まえて、高齢者外出支援は財政面を含めた支援もすべきではないかという観点から質疑させていただいたんですけれども、そのときの御答弁は、今後も地域まちづくり事業費の枠の中での財源投入というところは否定的な御答弁でした。しかしながら、地域公共交通は、運賃だけではなくて、地域に及ぼす便益からも採算性を考えていくということが大切ではないかと思っております。すなわち、公的資金の投入は当然であるというふうに考えています。事業の赤字補填ということではなくて、将来的な課題を解消する政策実現のための投資と考えるべきではないかという認識を持っております。そういうところから、市全体の交通利便性の低い地域解消と高齢者外出支援への公的資金投入について、今回の実証実験だけでなくて、他市のいろいろな取り組みも含めて市の見解をお聞かせください。 ◎額賀 都市計画課主幹 委員御質問のとおり、地域公共交通というのは、市民の大切な移動の手段であるということと、移動によってさまざまな便益も出てくるということで、公的資金を投入するということも1つ考えなくてはいけないというお話がございましたが、本市におきましても、これまで地域の方が安定的に利用していただくという面では、地域の方が地元でいろいろな活動をしていただいて、その利用客をふやす努力をしていただいている。一方で、その活動に賛同してくれる方が、例えば支援金ですとか、寄附金ですとか、そういった活動も地道に行っているという中で、資金のやりくりもそこから少しずつスタートをしている。市といたしましては、先ほど言いました赤字補填ということは、路線バスが多く走っているこの交通状況の中ではなかなかできないというような状況ではございますけれども、その地域の活動に対しては一部やはり支援をしていきたいということで、要綱をもちまして、例えば運賃収入と、あと運行経費の差がやはり出てきますので、その差の半分については、その地域の方の活動費としして補助をしているという状況がございます。  また、善行につきましては、少し規模の大きな交通をしておりますので、車両のリース代というものも補助をしておりますので、市としても金銭的な面で幾らかの補助をしつつも、地元の活動が活性化していくということを両輪で考えながら、この事業は進めていきたいというふうに考えております。 ◆武藤正人 委員 説明書の299ページの江の島の整備の関係でありますけれども、これについては、オリンピック・パラリンピックを迎えるに当たって整備を行っていくと思うんですけれども、オリパラ以降の住民にとって、この整備は地域住民にとっても大事だというふうに思っているんですが、地域住民のためにどのようなことを考えた取り組みになっているのか、まずお聞きしたいと思います。 ◎鳥生 江の島地区周辺整備担当主幹 オリンピック後の地域住民にとっての片瀬江ノ島駅周辺の整備、どういったことかということでございますけれども、まず、駅の前の交通空間を整備するということで、ここはバス、タクシーといった公共交通車両が転回できるような場所として考えていきたいということで、これは地域の住民の方にとっても生活の足としての部分があると考えております。  それからまた、高齢者、障がい者の方が利用される車が、駅を利用するのに着けられるようにするという観点で、これはバリアフリーの観点ということで、もう1点考えてございます。それから、状況が許せば、一般車がとまれるというふうなことも考えてまいりたいと思っております。  それから、既存の駅前広場でございますけれども、こちらの整備も検討しておりますけれども、ここは歩行者中心の広場として整備をしていけたらいいなということで進めておりますけれども、そうした整備が可能となれば、地域のお祭りですとか、イベントということでお求めもございますので、そういった形での御利用もしていただけるのかなということで、これは地域の活性化、住民の方のための憩いのための空間づくりということで、これは整備ができるのかなというふうに考えております。 ◆武藤正人 委員 地域の憩いの広場になると本当にいいと思うんですけれども、今後、地域とどのようなスケジュール感でこれを地域の声を聞いていくのか伺いたいと思います。 ◎鳥生 江の島地区周辺整備担当主幹 今後の地域の方との御説明、御意見を伺ったりするスケジュールについてということですけれども、来年度は整備工事が実施できるとすれば、設計をして、再来年度に整備工事というスケジュールでいきたいと思っておりますけれども、今年度はその準備として、設計のための整備の実施案をつくりたいと思っています。その段階で、今年度に入りまして、地域の住民の方、片瀬江ノ島駅周辺の町内会の方々ですとか、それから駅周辺の事業者の方ですとか、計11団体になりますけれども、御意見をお伺いしているところでございますけれども、先月、9月2日には3町内会の方々にお声かけをしまして、説明会、御意見を伺う会を設けております。そこでは、駅前広場に今、車道がございますけれども、そのことについての取り扱いですとか、駅に避難施設をつけてほしいとか、それから駅前広場をやはり憩いの空間にしてほしいというようないろいろな御意見をいただいております。地域住民の方からは、生活者の視点を重要視した整備を考えてほしいというような御意見をいただいておりますけれども、そこでまた、交通量の調査などもお示ししましたが、もう少し最新のデータをそろえて説明してほしいですとか、それから整備の案についても複数示してほしいというようなお声などもございましたので、そういった交通量の調査を行ったり、それから複数の案をつくって、それをお示しして、また御説明の機会を設けまして、御意見を伺ってまいりたいと思っております。 ◆武藤正人 委員 ぜひとも地域で、そこで暮らしている方々の御意見を伺いながら進めていただきたいと思います。  次に、説明書300ページの村岡地区都市拠点総合整備事業費ですけれども、先ほども質問が幾つかありましたけれども、県と鎌倉と藤沢ということで協議しながらやっているということでお伺いしましたけれども、やはり一番重要なのは鎌倉との協議だと思うんですけれども、今状況はどうなっているんでしょうか。鎌倉は積極的にやりたいのかどうなのか、その辺も気になるところなんですけれども、状況をお伺いしたいと思います。 ◎鈴木 都市整備課主幹 鎌倉市のほうでは、新駅に関しましては、必要であるということは認めていただいているんですが、ただ、費用負担に関しては慎重にしていきたいというようなことを伺っております。そのこともありまして、平成29年度に関しましては、藤沢市と鎌倉市が合同で調査委託を出しまして、2市一体で広域連携的なところで事業をした場合のメリット、デメリットや、あと費用便益なんかに関しましても調査をし、これをもってお互いの合意形成を図っていきたいと考えておるところでございます。 ◆武藤正人 委員 今後の調査結果によるというふうに思うんですけれども、今年度からやり始めたということで、スケジュールと見通しを伺いたいと思います。
    ◎鈴木 都市整備課主幹 この調査委託に関しましては、工期としましては3月28日になっておるんですが、ただ、その間の中でも調査をした結果とか、検討した結果等に関しましては、随時いただいて、両者、2市と県をあわせまして協議をし、決められるものから決めていきながら、スピーディーに行っていきたいと考えております。 ◆武藤正人 委員 よろしくお願いします。  次に、307ページの近隣・街区公園新設事業費ですけれども、まず初めに、折戸公園の関係なんですけれども、ワークショップをやったりとかいろいろやっていたと思うんですけれども、これはスケジュール的におくれているような気がするんですが、状況はどうなっているのか伺いたいと思います。 ◎丸山 公園課課長補佐 折戸公園のスケジュールなんですけれども、平成29年度に整備予定という形で、地元の方々にはワークショップ等で御説明した経緯がございます。現在、宮ノ下公園のほうの国費が入れられるところの事業を優先して進めておりまして、折戸公園につきましては平成30年度以降の整備予定で今考えているところでございます。 ◆武藤正人 委員 地域の方には御説明したと思うんですけれども、地域の方は御納得いただいているのかどうか伺いたいと思います。 ◎丸山 公園課課長補佐 ことしに入りまして地域の方々を対象に説明会を開催させていただきました。そのときには、今言った平成30年度以降、整備させていただきたいということをお話しさせていただきまして、特にそのことに対しての御意見はございませんでした。 ◆武藤正人 委員 地域の方の期待も大きいと思いますので、なるべく早くお願いしたいと思います。  それからもう一つ、工事請負費のところに旧企業庁の鵠沼職員公舎解体工事とかとあるんですけれども、この旧企業庁の解体工事というのはどこのことを言っているのか伺いたいと思います。 ◎丸山 公園課課長補佐 企業庁鵠沼職員公舎解体工事の場所につきましては、鵠沼藤が谷になりまして、桜小路公園という蓮池がございます南に当たります。住所でいいますと、鵠沼藤が谷3丁目3の7というふうになります。 ◆武藤正人 委員 ちょっと地図がないのでわからないんですけれども、多分水道局の社宅というか、その跡だと思うんですけれども、それで、前にここは地域の住民の方から要望をいただいて取得して、防災の観点からもぜひ公園等にしていほしいというような要望もあって、一般質問などで希望したんですけれども、どのような公園にするのか、今の状況をお知らせいただきたいと思います。 ◎丸山 公園課課長補佐 まず場所につきましては、旧企業庁の職員公舎というふうになっております。公園をどのようにしていくかということにつきましては、まだ具体的な計画はございません。今後、地域の方々を招いて、折戸公園のようにワークショップを開催して、基本計画とうものを作成してまいりたいというふうに考えております。 ◆武藤正人 委員 またよろしくお願いしたいと思います。  次にですけれども、公園の管理業務になると思うんですが、前の決算委員会でもちょっとお話をさせていただいた内容なんですけれども、例えばC-X(シークロス)の公園なんですけれども、神台公園と言っていますけれども、あそこは防災公園というような位置づけもあると思うんですが、防災トイレとか、あと飲み水のポンプとか、いろいろなものが倉庫の中には置いてあるわけなんですけれども、この間、防災訓練をさせていただいたときに、防災トイレの組み立て訓練というのもやらせていただいたんですけれども、そのときに、便座の鍵がちょっとさびていて、なかなかあかなかったような状況がありました。実際に災害が起きたときに使えないと意味がないというふうにも思うんですけれども、こういった防災設備の管理というのはどのようになっているのか伺いたいと思います。 ◎麻生 公園課課長補佐 防災公園の防災施設の管理ということですけれども、確かに今現在、そういった設備を定期的に確認するということは行っておりません。ですので、今後、個々に防災設備につきまして確認して、常に使えるような形をとりたいと考えております。 ◆武藤正人 委員 例えばここの公園は指定管理といいますか、そういったところで委託していると思うんですけれども、そういった方にお願いするとか、また、最近、ここは公園愛護会ができたというふうに聞いているんですけれども、公園ができてから六、七年たっての愛護会なので、どういったことをやられるのか。先ほどもいろいろ、草を刈ろうとしたら、もう業者の方が来て刈っていただいたとか、いろいろな話があったわけですけれども、これから公園愛護会を立ち上げて、その中でも、そういったことも、メンテナンスみたいなこともやっていただいてもいいのかと思うんですけれども、お考えを伺いたいと思います。 ◎荒川 都市整備部参事 ただいま委員のほうから御指摘ございましたとおり、今後は、地域のそういった防災活動とか、愛護会活動と十分連携をとる中で、適切な管理のほうに努めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○吉田淳基 委員長 これで質疑を終わります。       ────────────────────────────── ○吉田淳基 委員長 これで本日の日程は全部終了いたしました。  次の会議は10月3日火曜日午前9時半から行います。  本日はこれで散会をいたします。       ──────────────────────────────                 午後4時42分 散会...