• "金子市民自治部長"(/)
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  1. 藤沢市議会 2013-12-02
    平成25年12月 議員全員協議会−12月02日-01号


    取得元: 藤沢市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-14
    平成25年12月 議員全員協議会−12月02日-01号平成25年12月 議員全員協議会 議員全員協議会の記録 平成25年12月2日 藤沢市議会                   目   次 平成25年12月2日 (1) (仮称)新たな市政運営の総合的な指針について ……………………………………… 4 1.日   時  平成25年12月2日(月) 午前11時00分 開会 2.場   所  議会議場 3.出 席 者      座  長  高 橋 八 一      議  員  土 屋 俊 則   加 藤 なを子            柳 沢 潤 次   原 田 伴 子            佐 藤 春 雄   市 川 和 広            桜 井 直 人   佐 賀 和 樹            青 木 仁 子   脇   礼 子
               佐 藤 清 崇   永 井   譲            浜 元 輝 喜   原   輝 雄            井 上 裕 介   山 口 幸 雄            松 長 泰 幸   大 矢   徹            竹 村 雅 夫   柳 田 秀 憲            友 田 宗 也   有 賀 正 義            東 木 久 代   武 藤 正 人            塚 本 昌 紀   松 下 賢一郎            諏訪間 春 雄   渡 辺 光 雄            栗 原 義 夫   宮 戸   光            吉 田 淳 基   加 藤   一            大 野 美 紀   増 井 秀 夫      欠席議員  な し      理 事 者  鈴木市長、石井副市長、藤間副市長、飯尾総務部長竹村企画政策部長、            渡辺企画政策部参事青木財務部長松崎財務部参事金子市民自治部長            加藤市民自治部参事、永井生涯学習部長、佐川福祉部長坂本保健医療部長、            青木子ども青少年部長宇田川環境部長新倉経済部長高橋計画建築部長、            藤島都市整備部長遠藤土木部長中島市民病院事務局長山口会計管理者、            松藤消防局長吉田教育長渡部教育次長吉田教育部長藤田監査事務局長、            吉田選挙管理委員会事務局長林農業委員会事務局長、その他関係職員      事 務 局  脇田議会事務局長小泉議会事務局参事寺田議事課主幹滝沢議事課主査 4.件   名  (1) (仮称)新たな市政運営の総合的な指針について       ────────────────────────────── ○高橋八一 議長 ただいまから議員全員協議会を開会します。       ────────────────────────────── ○高橋八一 議長 本日は、(仮称)新たな市政運営の総合的な指針について、市長から議員全員協議会開催の要請がありましたので開催するものです。  お諮りいたします。協議会の座長はいかがいたしましょうか。               (「そのまま」と呼ぶ者あり) ○高橋八一 議長 ありがとうございます。  そのままということですので、座長を務めさせていただきます。       ────────────────────────────── ○高橋八一 座長 お諮りいたします。この会議は公開、非公開、いずれにいたしましょうか。                (「公開」と呼ぶ者あり) ○高橋八一 座長 公開という声がありますので、この会議は公開と決定いたしました。  これから議題に入ります。  (仮称)新たな市政運営の総合的な指針についての説明を求めます。 ◎鈴木 市長 本日は、議会本会議終了後の貴重なお時間に、(仮称)新たな市政運営の総合的な指針についての説明のために議員全員協議会を開催いただきまして、まことにありがとうございます。  前回、8月には二次案といたしまして、長期的な視点に立った都市像や基本目標の案などについて説明をさせていただきました。本日は三次案として、主に第2章、重点方針について御説明させていただき、御意見を賜りたいと考えております。  それでは、私からは三次案における基本的な考え方について申し述べさせていただきます。  この三次案につきましては、二次案においてお示しをいたしました長期的な視点を踏まえ、第2章、重点方針において平成26年度からの3年間に重点的に取り組むべき施策を位置づけたところでございます。  重点施策の構築に当たりましては、まず、めざす都市像から郷土愛、人の和、元気の3つと、喫緊の課題から安全・安心を初めとする5つの重点項目を定めました。その上で、これらの重点項目を踏まえ、わかりやすく施策をまとめるものとして5つのまちづくりテーマを設け、そのもとに重点施策を位置づけております。  まちづくりテーマにつきましては、マルチパートナーシップに基づいて市民、市民団体、企業など藤沢市のまちづくりにかかわるさまざまな方と行政の協働を進めるという意味を込めて、全てのテーマに「みんな」を冠して表現をいたしました。重点施策につきましては、長期的な視点としてのめざす都市像と基本目標を踏まえた上で、庁内各部からの分野別課題・施策として、二次案では39施策を候補として挙げさせていただきました。その後、市民の皆さんからいただいた意見等を踏まえ、整理、選択をし、三次案では27施策としたものでございます。  当初から、この指針は総花的ではなく、重点化の計画としてまいりたいと申し上げており、将来を見据えつつ、今取り組むべき課題への対応を重点施策として位置づけ、浮かび上がらせるよう検討を重ねてまいりました。もっと施策を追加すべきではないかというお考えもあるかと思いますが、市民の皆様からの負託に応えながら、また、財政的な見通しも十分に考慮した上で、3年間に取り組む重点施策のみを位置づけさせていただきました。当然のことではございますが、重点施策以外の施策、事業につきましても社会情勢を踏まえながら個別計画などに基づきましてしっかりと実行してまいります。  今後、この三次案に対する御意見を踏まえまして、1月から2月に改めて議員全員協議会の開催をお願いし、最終案をお示ししてまいりたいと考えております。限られた検討期間ではございますが、引き続き御意見をいただきながら、この指針における施策、事業のさらなる具体化、具現化を進めてまいります。  詳細につきましては企画政策部長から説明させますが、議員各位におかれましては新たな指針の策定に引き続き御理解、御協力をいただけますよう、よろしくお願いをいたします。 ◎竹村 企画政策部長 それでは、あらかじめお配りをいたしました資料に基づきまして御説明させていただきます。  まず、それぞれの資料の概要について御説明いたします。  資料1は、これまでの策定経過といたしまして、8月に開催いただきました議員全員協議会以降の取り組み状況等についてお示しをしたものでございます。資料2は、(仮称)新たな市政運営の総合的な指針の三次案でございまして、前回、二次案として御説明をいたしました第1章、基本的な考え方に加え、第2章、重点方針についての検討案を追加したものでございます。  それでは、内容の説明に入らせていただきます。  資料1、(仮称)新たな市政運営の総合的な指針についての1ページをごらんください。  1、前回報告以降の策定経過につきましては、前回の議員全員協議会以降の取り組み状況について、その概要を記載したものでございます。  まず、(1)庁内検討につきまして御説明いたします。ア、庁内策定検討委員会につきましては5回開催し、喫緊の課題と対応する重点施策等について検討をいたしました。イ、庁内策定検討委員会専門部会につきましては、3回開催し、市民ワークショップの企画運営について検討をいたしました。ウ、庁内周知につきましては、庁内報を2回発行し、あわせて市ホームページにも掲載することにより、指針の考え方と策定の進捗状況についての周知を図ったところでございます。  次に、(2)市民との意見交換等につきまして御説明いたします。ア、藤沢市郷土づくり推進会議との意見交換につきましては、各地区の郷土づくり推進会議に二次案を説明し、市長及び副市長とともに意見交換を行ったものでございます。イ、市民生活に関する意識調査につきましては、無作為抽出した市民の方を対象に重点施策候補等に関する意識調査を実施したものでございます。ウ、市民意識調査連動型市民ワークショップにつきましては、ただいまの市民意識調査をお願いした市民の皆さんを中心にお集まりいただき、お答えいただいた調査結果を踏まえ、市長及び副市長も交えて意見交換を行ったものでございます。おめくりいただきまして、2ページをごらんください。エ、各地区全体集会での意見交換につきましては、先月より各地区で開催されております地区全体集会において、新たな指針の策定経過、検討内容等について御説明し、意見提案をいただいているところでございます。  これらの具体的な内容につきましては、後ほど参考資料に基づきまして御説明いたします。  3、今後の予定につきましては、項番号が3となっておりますが、2、今後の予定でございますので、大変恐縮でございますが訂正をお願いしたいと思います。まことに申しわけございません。  今後の予定につきましては、現在も行っております地区全体集会などにおける市民の皆さんからの意見提案も踏まえつつ、さらに検討を重ね、内容を精査いたしまして、平成26年の1月または2月に議員全員協議会の開催をお願いし、最終案を御説明するとともに、2月定例会には新たな指針の本編について議案として提出することを検討しております。なお、この点につきましてはさまざまな考え方があろうかと思いますので、御意見を賜っていきたいと存じます。よろしくお願いをいたします。  3ページから10ページまでの参考資料1、(仮称)新たな市政運営の総合的な指針策定経過につきましては、これまでの取り組みについて時系列で整理したものでございますので、後ほど御参照くださいますようお願いいたします。  続きまして、11ページをお開きください。参考資料2、藤沢市郷土づくり推進会議との意見交換の結果について御説明いたします。  前回、4月から6月にかけて総合計画にかえて新たな指針を策定する経過や、新たな指針の構成等について意見交換を行ったものに続き、今回は指針の二次案の内容等について御説明し、御意見をいただいたものでございます。  主な意見といたしましては、地震対策としての防災備蓄品の拡充に関すること、オリンピックに関する施策の実施に関すること、少子高齢化に関する課題の施策反映に関すること等でございまして、このほか12ページにも記載をしておりますので、御参照ください。  13ページをごらんください。参考資料3、市民生活に関する意識調査の結果について御説明いたします。  この調査につきましては、重点施策候補の選定の参考とするとともに、施策に対する指標の現状値を調査し、今後の進捗管理に用いるため、9月から10月にかけて実施したものでございます。  調査対象は無作為抽出した2,029人の市民の方で、郵送により調査を実施したものでございます。  調査内容につきましては、これまで市で設定した指標から重点施策候補に当たる項目を抽出し、実感度、実現度、満足度、重要度についてお伺いしたものでございます。回答数は756件で、回収率は37.26%でございました。  14ページからは調査結果でございまして、単純集計のみを記載してございますが、今後、自由記述欄も含めさらに分析をし、指針の別冊にも記載をしてまいりたいと考えております。  続きまして、21ページをごらんください。参考資料4、市民意識調査連動型市民ワークショップの開催結果について御説明いたします。  ワークショップにつきまして、7月にも3回開催をいたしましたが、今回はただいま御説明いたしました市民意識調査をお願いした市民の方を中心に、調査結果を踏まえた意見交換をお願いしたものでございます。  ワークショップは10月29日と11月2日の2回開催したもので、当日の参加者数といたしましては25名でございました。新たな試みとして市民意識調査連動型市民ワークショップを実施したところでございますが、参加者数については残念なところがある一方、お一人お一人から十分に御発言をいただく時間が持てたことや、市長、副市長と市民の皆さんとの意見交換ができたことなど、大変に有意義な時間になったものと考えております。  おめくりいただきまして、22ページをごらんください。  今回のワークショップでの主な意見といたしましては、長後・湘南台地区の交通、都市基盤、観光振興の強化等に関すること、福祉ネットワークの推進に関すること、自治会活動の活性化に関することなどでございました。参加者に実施したアンケート調査結果につきましては22ページ以降に記載しておりますので、後ほど御参照ください。  25ページをお開きください。参考資料5、各地区全体集会での意見交換の結果について御説明いたします。  地区全体集会につきましては11月9日から12月21日まで、13地区でそれぞれ開催されるもので、各地区でお時間をいただいて新たな指針の策定経過と二次案の概要を御説明し、御意見をいただいているところでございます。11月16日までに開催されました4地区での主な意見といたしましては、新たな指針の構成、期間等に関することなどでございました。  次に、資料2をごらんください。新たな指針の三次案につきまして御説明いたします。  三次案につきましては、前回お示しをいたしました二次案の第1章、基本的な考え方について修正をしたものに加え、第2章、重点方針について重点施策等の案を記載したものでございます。内容につきましては、本日の御意見も踏まえ、さらに検討を深めてまいりたいと考えております。  1ページからの第1章、基本的な考え方につきましては、主な修正点のみ御説明させていただきます。  3ページをごらんください。  (1)藤沢市の現状と見通しの人口動態につきまして、二次案では国の推計値を記載しておりましたが、今回は国勢調査をもとに市独自で実施いたしました藤沢市将来人口推計による推計値を算定いたしましたので、これに伴い文章を修正したものでございます。  人口推計につきましては、地区別の集計等についてさらに精査をし、確定をさせてまいりますが、現状では2030年に約43万人で本市の人口はピークとなり、その後、減少する見込みでございます。また、その時点での高齢化率が26.6%、ゼロ歳から14歳の人口が10.4%となり、高齢化が進展しつつも子どもの数はほぼ横ばいと推計しております。世帯数につきましては2035年にピークを迎えるものと予測しております。  続きまして、12ページからが第2章、重点方針として今回新たに追加をさせていただいた内容でございます。第2章につきましては、長期的な視点を踏まえた上で確実な市政の展開を図るため、喫緊に取り組むべき課題を抽出し、それに対応するまちづくりテーマ・重点施策、取組方針等を位置づけたものでございます。  1、喫緊に取り組む重点課題とまちづくりテーマ・重点施策につきましては、第1章の長期的な視点である藤沢市の現状と見通し、藤沢市の特性、めざす都市像と基本目標を踏まえ、重点化する項目をまとめることを記載しております。また、重点化の手順といたしましては、パブリックコメントや市長の公約事業、庁内各部における分野別課題をまず整理し、次に、市民ワークショップ市民意識調査等での意見を踏まえながら重点項目を設定した上で課題を抽出し、その課題に対応するまちづくりテーマ、重点施策を位置づけたものでございます。  13ページをごらんください。2、まちづくりテーマ重点施策構築の考え方につきまして御説明いたします。  (1)重点項目は、課題の抽出に当たり特に重要となる要素を選定したもので、長期的な視点については、めざす都市像から郷土愛、人の和、元気といたしました。また、喫緊の課題からは市民意識調査結果や市民ワークショップ等の意見を踏まえ、14ページからの安全・安心、産業・経済、歴史・文化、子ども・子育てと15ページの健康・生きがいとしたものでございます。これらの重点項目を捉えて喫緊に取り組むべき課題を抽出いたしました。  (2)施策構築の視点は、課題に対応する施策を構築するに当たっての視点としてマルチパートナーシップの推進、横断的連携複数課題解決の3点を設けたものでございます。  マルチパートナーシップの推進につきましては、市民を初め、多様な主体との連携を図りながら藤沢らしい施策展開を図ることを視点とするものでございます。横断的連携につきましては、複数の部門が横断的に取り組む中で、施策の方向性を合わせ、目的を共有することにより施策効果や事業の効率性を高めること、複数課題解決につきましては、1つの施策が複数の課題解決に結びつくよう構築することを基本としたものでございます。  おめくりいただきまして、16ページをごらんください。こちらは、ただいま御説明させていただきました内容を図としたものでございます。  17ページをごらんください。3、まちづくりテーマにつきましては、施策構築の考え方を踏まえ、重点施策の柱となるテーマを設定したもので、全てのテーマにはマルチパートナーシップの推進の考え方に基づき、全ての市民、市民団体、事業者等と行政との協働を進めるという意味を込めて、「みんな」を冠して表現しております。  まちづくりテーマは、(1)「みんなの命と財産を守る災害などへの備えを進めよう!」、(2)「みんなとまちが元気になる魅力と活力を生み出そう!」、(3)「みんなが誇りと愛着の持てる地域をつくろう!」、(4)「みんなの絆で藤沢っ子の明日を築こう!」、(5)「みんなの希望と笑顔があふれる健やかな暮らしを支えよう!」の5つでございます。  おめくりいただきまして、18ページをごらんください。  4、重点施策につきましては、ただいま御説明いたしましたまちづくりテーマごとに重点的に取り組む施策等を示すものでございます。なお、今回は重点施策の内容をわかりやすく御説明するために、想定される重点事業、長期的に取り組む重要案件を例として施策ごとに記載をいたしました。この想定される重点事業、長期的に取り組む重要案件につきましては、最終的には第2章、重点方針からは除き、別冊に記載いたしますので、よろしくお願いいたします。  それでは、内容の説明に入らせていただきます。  まちづくりテーマ1「みんなの命と財産を守る災害などへの備えを進めよう!」につきましては、防災、消防、救急、防犯、交通安全等の課題に対して都市基盤整備を含めた6つの重点施策を掲げております。なお、各重点施策には右側に総務部・全庁などを括弧書きで、取り組みの中心となる部門をあわせて記載をしております。  (1)災害に強いまちづくりの推進につきましては、防災備蓄資機材の充実、避難の迅速化等の防災・減災対策や復興までの道のりを定める仕組みの創設などに取り組むものでございます。  次に、(2)津波対策の充実・強化につきましては、津波対策を重点と捉え、対象地域における避難計画の策定や避難路の確保、避難施設の整備に取り組むものでございます。  (3)消防・救急の充実・強化につきましては、消防・救急施設の新設を進め、現場到着時間の短縮を図る体制を整備するものでございます。  19ページに移りまして、(4)犯罪と交通事故のない明るいまちづくりの推進につきましては、犯罪や事故への不安の軽減に向け、防犯対策、自転車交通対策の推進等を図るものでございます。  (5)公共施設の再整備の推進につきましては、公共施設の安全性の確保や長寿命化を図ることを基本に、人口構成の変化等にも対応した公共施設の再整備を進めるものでございます。  (6)都市基盤の整備・充実につきましては、都市基盤の整備に関して防災対策の強化の視点から、国、県との連携を密にして計画的、効率的に取り組みを進めるものでございます。  おめくりいただきまして、20ページをごらんください。  まちづくりテーマ2「みんなとまちが元気になる魅力と活力を生み出そう!」につきましては、東京オリンピックパラリンピック開催も好機として捉えながら、市民一人一人と都市そのものを元気にする取り組みを進めるもので、4つの重点施策を掲げております。
     (1)都市拠点の活性化と新たなまちづくりの推進につきましては、藤沢駅周辺の中心市街地の再生や産業拠点の創出等に取り組むものでございます。  (2)市内商工業・農水産業・観光の活性化と雇用の促進につきましては、都市基盤の再整備、中小企業に対する経済対策、商店街の再活性化を進めるとともに、地産地消による農水産業の振興、若者や障がい者の厳しい雇用環境の改善などに取り組むものでございます。  21ページに移りまして、(3)多彩なシティプロモーションの推進につきましては、活力ある都市としての持続、発展に向けて国内外からの誘客の一層の促進、シティプロモーションの推進等に積極的に取り組むものでございます。  (4)市民活動と協働の推進につきましては、本市の大切な財産である市民活動の発展に向け、市民団体の活動を支援し、市との協働を推進するものでございます。  おめくりいただきまして、22ページをごらんください。  まちづくりテーマ3「みんなが誇りと愛着の持てる地域をつくろう!」につきましては、藤沢を誇りに感じ、藤沢が心から好きという気持ちを醸成し、藤沢への郷土愛を高め、市民生活の質を向上させるため、歴史、文化、芸術活動、地域活動、自然環境に関する取り組みを進めるもので、5つの重点施策を掲げております。  (1)郷土文化資産の保存・活用の推進につきましては、藤沢の魅力の一つである歴史、郷土文化を保存、継承するための取り組みや、景観まちづくりの推進等を図るものでございます。  (2)市民の文化芸術活動への支援につきましては、市民による個性あふれる文化芸術活動を支援する取り組みを進めるものでございます。  (3)地域コミュニティ活動への支援につきましては、市民生活に密着した地域でのさまざまな活動を支援し、人と人とのつながりを強める取り組みを進めるものでございます。  23ページに移りまして、(4)13地区のまちづくりの推進につきましては、郷土づくり推進会議市民センター・公民館が連携して各地区での課題解決、まちづくりをさらに充実するための取り組みを進めるものでございます。  (5)花と緑あふれる持続的な環境の保全につきましては、本市の自然環境とその価値を大切にする取り組みとともに、ごみ処理施設の再整備やエネルギーの地産地消を推進するものでございます。  おめくりいただきまして、24ページをごらんください。  まちづくりテーマ4「みんなの絆で藤沢っ子の明日を築こう!」につきましては、子どもたちを取り巻く環境が大きく変化していることに鑑み、市民や関係団体、行政が連携、協力して次代を担う子ども・若者やその保護者をみんなで支える取り組みを進めるもので、5つの重点施策を掲げております。  (1)地域のニーズに即した子ども・子育て支援の充実につきましては、藤沢の子どもたちの健やかな成長を願い、地域全体で子どもたちを育む仕組みを充実する取り組みを進めるものでございます。  (2)待機児童解消を初めとする保育環境の充実につきましては、喫緊かつ最優先課題である待機児童解消を中心に保育所の施設整備などの多様な取り組みを進めるものでございます。  (3)困難を有する子ども・若者の自立支援につきましては、社会生活に困難を有する子ども・若者に対して総合的な相談体制、就労支援等により自立を支える取り組みを進めるものでございます。  25ページに移りまして、(4)支援を必要とする児童生徒への対応の充実につきましては、学び・育む場としての学校の重要性を踏まえ、支援を必要とする児童生徒への対応を充実する取り組みを進めるものでございます。  (5)子どもたちの笑顔あふれる学校づくりの推進につきましては、学校施設設備の充実、中学校給食の試行実施、いじめ、体罰などの暴力の防止に取り組むものでございます。  おめくりいただきまして、26ページをごらんください。  まちづくりテーマ5「みんなの希望と笑顔があふれる健やかな暮らしを支えよう!」につきましては、健康寿命の延伸や生活の豊かさの実感につながる生きがいづくり、市民のスポーツ活動の推進、福祉相談体制の充実強化など、健やかな暮らしを支える取り組みを進めるもので、7つの重点施策を掲げております。  (1)健康づくりの推進につきましては、全ての市民が笑顔で暮らせるよう、保健、医療、福祉、介護、生涯学習、スポーツ等を連携させた健康づくりを進めるものでございます。  (2)生きがいづくりの推進につきましては、生涯学習活動による生きがいづくりや地域人材の育成につながる取り組みを進めるものでございます。  27ページに移りまして、(3)市民スポーツの充実につきましては、気軽に体を動かし、スポーツの楽しさに触れることができるよう、市民のスポーツ活動を支える施設整備等を推進するものでございます。  (4)いつでも安心して受けられる医療の充実につきましては、地域の基幹病院として急性期医療、高度医療の充実に向けた市民病院の再整備を進めるものでございます。  (5)一人ひとりを大切にした相談・支援体制の充実につきましては、市民一人一人の抱える課題に向き合った支援を目指し、福祉、保健、子育て、教育等が連携して支援する体制を充実する取り組みを進めるものでございます。  (6)地域包括ケアの推進につきましては、住みなれた地域でいつまでも暮らし続けることができるよう、自宅や身近なところで包括的にサービスを受けられる体制の構築を推進するものでございます。  おめくりいただきまして、28ページをごらんください。  (7)誰もが快適に移動できる交通まちづくりの推進につきましては、移動の円滑化に向けた公共交通の検討、市道のバリアフリー化等の取り組みを推進するものでございます。  以上が重点施策の内容でございます。  続きまして、29ページをごらんください。  5、取組方針につきましては、重点施策を実現するための財源と、より効果的に推進するための評価の仕組みについて示すものでございます。  (1)重点施策を実現するための財源につきましては、指針の期間における歳入と扶助費を初めとする義務的経費の見通しを算定し、重点施策を実現するための事業への投入可能財源を算出するものでございます。なお、指針の期間における歳入、歳出見通しと重点施策を実現するための事業への投入可能財源の算出につきましては、現在、平成26年度予算の編成と並行して進めておりますので、最終案に追加することとさせていただきます。  (2)評価につきましては、施策評価は市民意識調査に基づいて実施するとともに、事業評価につきましては毎年度実施しております事務事業評価と連動して実施するものでございます。  おめくりいただきまして、30ページをごらんください。  6、重点施策の実現に向けた重点事業・長期的に取り組む重要案件につきましては、重点施策の実現を図るための個別の取り組みを重点事業、長期的に取り組む重要案件として別冊に示すことを記載したものでございます。  重点事業につきましては、まちづくりテーマと重点施策の実現を図ることを目的として、指針の期間において重点的に取り組むものであり、事業費、人的コストの重点的な投入や事業の組織横断的な取り組みにより実施することとしております。  長期的に取り組む重要案件につきましては、指針の実現に資する重要な案件のうち、事業完了までの期間が長期にわたるものを位置づけ、最適な時期、規模等を検討して実施していくものとしたものでございます。  今後につきましては、本日御意見もいただいた上で、さらに重点施策、重点事業、短期見通し等の精査を進め、また、市民の皆さんからの御意見も引き続きいただいておりますので、その内容も踏まえ、1月ないしは2月に改めて議員全員協議会の開催をお願いし、最終案の御説明をさせていただきたいと考えております。  以上で(仮称)新たな市政運営の総合的な指針についての説明を終わらせていただきます。よろしくお願いをいたします。 ○高橋八一 座長 説明が終わりました。  これから質疑または意見の聴取を行います。質疑または意見はありませんか。 ◆吉田淳基 議員 それでは、質問させていただきます。  資料2の23ページのところに重点施策として「13地区のまちづくりの推進」というものが挙げられておりまして、その下に、想定される重点事業・長期的に取り組む重要案件の例として地域まちづくり事業の充実というものがございます。重点事業は別冊にまとめて位置づけるような話でございましたけれども、具体的には地区ごとにまとめられていくんでしょうか。また、どういった内容になっていくのか、この点お聞かせをください。 ◎臼井 企画政策課課長補佐 まちづくり事業につきましては、地区ごとに掲載をして構成をすることを想定しております。各地区のページには重点事業でありますとか、長期的に取り組む重要案件に加えまして、地域の課題、特色などについても各地区の状況に応じて掲載をしてまいりたいと考えております。 ◆吉田淳基 議員 今の中で地域の課題だとか特色なんかも盛り込んだ形で位置づけていきたいというようなことでございましたけれども、そういった地域の課題は今いろいろあると思うんですけれども、こういったものの中には市に取り組んでほしいであるとか、市が取り組むべきであるというような課題もたくさんあると思うんですね。地域で、あと、これから今後解決をしていきたいというような思いがあるものもあると思います。  そうしたもろもろの課題等々、問題等々を市に提案なり要望する際には、それを受けとめるわけですけれども、こういった指針の中にどういうふうな形で盛り込まれていくのか。どういうふうに取り扱っていくのか。この点お聞かせをください。 ◎臼井 企画政策課課長補佐 議員御指摘のとおり、地域の課題というものは、重点事業でありますとか長期的に取り組む重要案件として位置づけるべきものもございますし、地域の中で解決をしていくものでありますとか、市の経常的な事業の中で事業のやり方を改善する中で解決していくものもあろうかと思います。そうした中で、あと、加えて事業の熟度が高くない状況で市のほうで載せられないものも出てまいるというふうには想定をしておりまして、そういったものについては、さらに地域との対話を踏まえて検討というものが必要になると考えてございます。  地域において重要な課題がある一方で、事業化に対してさらに検討が必要なもの、市に要望をしていきたいというようなものにつきましては、市と地域で共通認識を持つという意味も含めて、地域の課題という形で掲載をしていっていただくようなことも想定をしてございます。 ◆永井譲 議員 最初にアンケート調査なんですけれども、これは、毎年この市民意識というのは調査して、それに基づいて変化がありましたら調整していくというようなことが必要かと思うんですけれども、その点いかがでしょうか。 ◎三ツ橋 企画政策課主幹 このアンケート調査につきましては、今の想定でございますけれども、毎年調査を実施しまして、経年的なものもとっていきたいと思っております。 ◆永井譲 議員 あと、もう一つですけれども、指針のほうですけれども、この指針が一言で言うとといいますか、藤沢市政の目指すこと、藤沢市政の目指すものといいますか、藤沢市政の目標ですね。それが書かれているページがどの辺なのかということを、ひとつ伺いたいと思います。  いわゆる誰が誰のためにどういうことをして、何をするかということが市民にはっきりわかりやすく示されるべきだと思うんですけれども、その点、端的にどういうことになるか、伺いたいと思います。 ◎三ツ橋 企画政策課主幹 新たな指針につきましては喫緊の重点化計画としておりますが、第1章にありますように長期的な視点を示す中で喫緊の課題を整理しているものでございまして、こちらは藤沢市の行政計画としておりますけれども、藤沢市が今後、喫緊の課題として取り上げていくものだと思っております。 ◆脇礼子 議員 1点だけ。  この指針を見ていますと男女共同参画の視点というものが全く見えないんですけれども、その辺をどのように捉えて、どのように踏まえやっていくのか、ちょっとお聞かせをください。 ◎臼井 企画政策課課長補佐 男女共同参画の視点につきましては、1つは、特にこれまで市の施策としても男女共同参画に関しては計画立てをきちんとして、個別計画を充実する中で位置づけをしてきているということで、着実な施策の推進が図られている、特に計画側から見てもきちんとした進行を図られているものと考えておりまして、今回この指針の中、特に第2章、重点方針につきましては、通常、個別計画等できちんと計画的に実施されている事業については当然のごとく進めながら、その中で重点的に取り組むべき施策、もしくは事業というものを浮かび上がらせるというところで捉えておりますので、よろしくお願いいたします。 ◆柳沢潤次 議員 大きく2点ほどお聞きをします。  1つ、重点施策が書かれておりますが、ちょっと感想程度ですが、福祉の分野が私は弱いんじゃないかなというふうに感じるんです。とりわけ高齢者福祉の分野が非常に少ないというふうに感じます。子育ての部分は結構細かく具体的になっているわけですけれども、例えば特養ホームの施設を充実していくという問題、これは喫緊の問題だというふうに私なんかは思うんですが、その辺の位置づけが非常に弱いんじゃないかなというふうに思うんですね。  例えばアンケート調査の中でも、重要度調査を見ても、例えば福祉が充実し、子どもから高齢者までが守られることが42%を超えていますし、高齢者在宅サービスの点では34.7%、それから、いつでも安心して受けられる医療の充実などで言えば49%ということでね。市民が考えている重要度というのは、私は福祉や医療や、そういうところがかなり強いし、また、健康や経済的なものも含めて、そういう分野をもう少し重点を置いていく必要があるのではないかなというふうに感じます。その点についてひとつお聞かせをいただきたいというのが1つです。  それから、もう一つは財政計画ですが、以前もちょっと申しましたが、長期的な財政計画をどの辺まで具体的にするおつもりなのか。当面の部分については来年度予算も含めて検討を今していると。3年間は。そういうお話でしたけれども、これからの藤沢の都市像をつくっていく上で、まちづくりの方向が示されているわけですが、それには例えば相鉄いずみ野線の問題やら、村岡新駅の問題やら、もちろんお金がかかるという意味では公共施設の建てかえ問題も入るわけで、その辺のある程度長期的なものをもう少し明らかにする必要があるのだろうと思うんですが、その点についてお聞かせいただきたいと思います。 ◎渡辺 企画政策部参事 それでは、私のほうから1点目の御質問についてお答えをさせていただきたいと思います。  重点施策の中で福祉の分野が若干弱いのではないかという御指摘かと思います。具体的なページでお話ししますと、資料2の26ページ目からがまちづくりテーマ5の「みんなの希望と笑顔があふれる健やかな暮らしを支えよう!」、こういう中で健康づくりであったり生きがいづくりであったり。その中に、いつでも安心して受けられる医療の充実、あるいは、一人ひとりを大切にした相談・支援体制の充実、地域包括ケアの推進といったところで、まずはこの分野については市としても非常に重要だというふうに認識をしてございますので、そういった中に位置づけさせていただいている。  具体的に特養ということであれば、27ページ目の一番下の地域包括ケア。今、介護保険については地域包括ケアというものが前面に出ておりますので、その中で、全ての人がさまざまな場所で御自身の希望する場所でケアを受けられるといった中では、ここで介護福祉サービス基盤の整備といったところを盛り込んでいきたいと思っているところでございます。  それがまず、この指針の中での位置づけなんですが、全体的にお話ししますと、やはり今回の指針につきましては重点化計画ということでございますので、従前の総合計画のように全てを網羅するという形ではございません。その中で今回であれば、この福祉の分野は重点であろうということで盛り込みをさせていただいたところでございますし、一方で、来年度まで、今の介護保険事業計画、高齢者保健福祉計画が計画期間がございますが、来年度になりますと、またその計画期間の終了に合わせて新しい計画をつくっていくということもございますので、当然のこととして、介護基盤でございますから、そういった中でも特養の整備というものはしっかりと位置づけられていくもの、個別計画の中でもしっかり位置づけられていくものと考えてございます。 ◎臼井 企画政策課課長補佐 2点目の長期的な財政計画という御質問でございますが、まず、長期的な方向性というか、流れという部分におきましては、過去の歳入歳出の状況でありますとか、近年であれば扶助費の増加というあたりを捉えて見ることは可能かと思われますが、具体的に数値化をして、例えば1,200億円、1,300億円というような中で、数値化をして厳密に積算、積み上げをしていくという中においては、現実的な数字としては5年間あたりが推計できる範囲かなと。見通しが計画としてお出しできる範囲かなと考えております。  その理由といたしましては、まず、歳入の見通しとして経済状況の変動でありますとか、喫緊であれば消費増税も予定されておりますので、そういった面の予測ができる範囲ということと、歳出におきましては各長期的に取り組む、例えば都市基盤の事業であれば用地の交渉でありますとか確保、その他、事業進捗というところでなかなか、例えば10年先にこれができている、できていないというところがはかりづらいところもございまして、今回は5年というところまでの間で財政計画を構築しようと考えてございます。 ◆柳沢潤次 議員 福祉の位置づけの問題ですが、障がい者福祉の問題も、先ほどちょっと言い忘れましたが、就労支援という形で具体的に出てはおりますけれども、障がい者福祉の位置づけの問題も含めて、福祉についてもっと重きを置いた計画に、ぜひしていただきたいと思います。  それから、財政の問題ですけれども、将来的なまちづくりの中でどういう藤沢をつくっていくのかという点で考えたときに、大きな開発の問題、これは人口推計とも関係しますが、どこをどう開発していくのか。市街化調整区域を市街化区域に編入するというふうなことも幾つかありますけれども、そういう将来的にどれぐらいお金がかかるのかというのをある程度やらないと、どういうまちづくりをするのかとの関係でも、私は出てこないだろうというふうに思うんですね。というのは、まちづくりでそういうふうに決めてしまえば、それに伴って財政、お金がかかってくるわけですから、歳入のほうの増加が余り見込めないということを考えれば、それでは、まちづくりの基本的な、例えばですよ。例えばの話ですが、いずみ野線の延伸が本当にいいのかどうかという判断もしておかないと、それが結局、扶助費が膨大になっていくという中で、そちらのほうにしわ寄せが来るという構図になるんじゃないかなと思うんですよね。  その辺の将来的な藤沢のまちづくりの基盤整備のあり方も、今までの延長線上で来ていますけれども、本当にそれでいいのかなというふうに財政面から見ても感じるところなんですが、その点についてもう一度お答えをいただきたいと思います。 ○高橋八一 座長 1点目は要望でいいですよね。              (「はい、結構です」と呼ぶ者あり) ○高橋八一 座長 2点目の答弁をお願いします。 ◎渡辺 企画政策部参事 1点目のほうは御要望ということですので。ただ、いずれにしても、福祉の関係は市としても本当に重要だというふうに思っておりますが、最終的に盛り込む中で、また御意見につきましては改めて検討させていただきたいと思います。  2点目の財政の部分なんですが、まず、前提となるお話をさせていただきますと、今まであった総合計画の仕組みにかえて新たな指針という別の仕組みに変えるといったところの理由の一つには、なかなか長期的な計画では財政的な担保が十分とれなかったといったところが反省点だったんだろうと思っておりますし、市長任期に合わせて着実に実行していくという中で、しっかり財政的な見通しも立てていくというのがあったというふうなところを、まず1点、お話をさせていただいて、それでなおかつ、今回新たな指針をつくるに当たっては、別冊の中で、その計画期間の重点事業だけではなくて長期的な案件もしっかり位置づけていきましょうと。要は、3年間でやるだけではなくて長期的な視点のまちづくりも、これは恐らくハード事業が中心になるかとは思いますが、御指摘のとおり、いずみ野線であったり村岡であったりといったハード的なものが中心になるかとは思いますけれども、そういったところもしっかり指針の中には位置づけていきたいと考えております。  ただ、その辺の財政的な見通しがどうなるかというところですけれども、当然大きな開発をやればそれに伴って、結果として、効果として税収のアップといったところも当然見込みながら事業を行うわけですけれども、それぞれのいわゆるビッグプロジェクトと言われるものは、それそのものの中でしっかりと事業計画、収支計画等々を立てていくんだろうなと思っております。それをこの指針の中でどこまで位置づけるのかといったところは、これからしっかり議論してまいりたい。いずれにしても、そういった見通しというものは個々の大きな事業についても当然必要だというのは同じ認識でございますので、よろしくお願いをいたします。 ◆土屋俊則 議員 先ほどまちづくりテーマの5の(6)地域包括ケアの推進について若干答弁がありましたので、その点についてお聞きをしたいんですが、先ほどの答弁ですと、この地域包括ケアですけれども、介護保険の地域包括ケアシステムをということで、そういう旨のお話がありましたが、この点で言うと、本当に高齢者福祉が狭くなってしまうなと思うわけです。1つは、介護保険から外れる高齢者福祉の施策は当然いっぱいありますし、また、地域包括ケアシステム、地域ということで考えればそうなんでしょうけれども、施設整備という視点からすると、やっぱりちょっと外れるわけですよね。介護、特養のそういうホームをつくるとかということは外れるわけです。ですから、その点でタイトルが「地域包括ケアの推進」ということではなくて、私は、ここは高齢者福祉の推進という形でテーマにして、その中の重要案件という形で地域包括ケアの推進ということで入れ込むほうが合っているのかなと思うんですけれども、その点どのようにお考えなのか。同じようなお答えになるのかもしれませんけれども、お願いします。 ◎渡辺 企画政策部参事 介護保険は、そもそもそれまでの福祉の措置の時代から社会保険でといった流れの中で、その中でもやっぱり在宅介護を重視しようといったのが制度のスタートだったと思っています。今、特に国のほうでは地域包括ケアという言葉がある意味ひとり歩きしている部分もあるんですけれども、そういったところを重視していきたいんだということであるかなと思っております。  今の御指摘ですけれども、施策名そのものを変更を加えたほうがいいのではないかといった御指摘かと思いますけれども、いずれにしても高齢者福祉、先ほどの障がい者福祉もそうなんですが、福祉関係というのは本当に個別の計画が国に義務づけられて、それに沿って個々の事業が行われている。特に介護保険に関しては、保険料までそこで定められるように細かな規定を持ってつくられていたところもございますので、それを決して指針の中でないがしろにするということではもちろんないんですが、その中で、この指針にはこういった施策を浮かび上がらせて、特に市としては重点に考えるんだといったところをお示ししていきたいと考えておりますので、議員さんの御指摘も踏まえて、また最終案に向けては協議、検討をしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。 ◆加藤なを子 議員 先ほど13地区のまちづくりの推進は吉田議員から質問もあって、各地域の課題と特性を盛り込んでいくというお話もありましたが、今、地区別全体集会が各地域で開かれておりまして、これからのところと既に終わったところがございますが、先日、大庭地区の全体集会に出させていただいて傍聴したところ、こちらでは郷土づくり推進会議まちづくりの事業選択結果を来た方に報告をされていました。  今後行う湘南台地区なんですけれども、こちらのほうでは既に、新たな市政運営の総合的な指針に盛り込む地域まちづくり事業となっておりまして、もう11事業が既に案として地域住民には示されているんですが、大庭のほうは前年度に行った事業の事業選択結果を報告していました。今後、新たな指針に地域の課題を盛り込んでいく時期になっていますけれども、その辺は推進会議によって温度差、ばらばらな状況なのか。その点はどうなっているのか、お聞かせください。 ◎渡辺 企画政策部参事 今、大庭のお話がございました。大庭はたしか、この間の土曜日でしたよね。今のところ8地区開催されていまして、それこそ進行から質疑応答を受けるのが、どちらで受けているか、あるいは、どういったまちづくり事業の説明をするかというのは、やはりそれぞれ地域性があるかなというふうに思っております。  その説明の仕方も、特に今年度実施している事業をメーンにお話をされている地区もあれば、今後、来年度に向けて、例えば30事業をこの5事業に絞り込むんだといったような説明を中心にされている地区、それはそれぞれの地域特性かなとこちらは受けとめているところでございます。これは特に統一感を持って、こういう形で実施をしてくださいという形ではなくて、今まで、自分自身の経験で申し上げると、地域経営会議のころからいろんな地区集会に出させていただいて、やっぱりやり方はそれぞれだな、説明の仕方もそれぞれだなというふうに思っておりますので、説明の仕方云々の統一感というのは別にしても、各地区にはそれぞれのまちづくり事業をどういう形で絞り込みがされたか、結果についても市民センター・公民館を通じて、しっかり期日を切って、こちらで受けとめさせていただくという流れでは進めていきたいと思っております。 ◆加藤なを子 議員 そうしますと、例えばこれから地域住民に新たな指針に盛り込む地域課題を聞いて、その後で、例えばこの指針は2月議会でもう決定していくという中では、間に合うのかどうか。その辺はいかがでしょうか。 ◎渡辺 企画政策部参事 各地区の集会につきましては、最終が12月21日でございますので、そこでいただいた御意見、指針全体に対する御意見については、三次案に対して十分反映が可能だと思っておりますし、まちづくり事業そのものに関する御意見も同時並行でいただいておりますので、それについてはセンター・公民館を通じて期日までにまとまったものを出していただくといったところも、手続的には十分間に合うように考えていると。要は、三次案ですし、また、まちづくり事業に関しては別冊のほうに盛り込まれる内容ですので、期日的には間に合う内容といったところで考えております。 ◆原田伴子 議員 まず、意見を、これまでも申し上げてきたのでお話ししたいと思いますが、この進め方の中で、やっぱりワークショップの限界を感じるなというのが正直な感想です。やはり集まっている人数も少ないですし、その年代というのも非常に偏りが見られるので、ここら辺が、市内大学にも広報していただいたようですが、20代の方が一人もいらっしゃらないし、30代の方がお1人しかいないということからすると、市民にとって実は近い問題であるけれども、興味がないものに関してはなかなか集まらないという実態を、今後、こういう意見収集の場としてワークショップが適当なのかどうなのかについても検討していただきたいと思います。  私は、ふだんから本庁やセンターの職員がアンテナを広く高く張って情報収集をして、住民や市民に何が必要かを常に考える姿勢や政策提案が大事だと思うんですが、そういう点から言っても接触が非常に少ない世代、20代、30代、40代の方の意見をどうやって収集するのかについては、今後方法をいろいろとお考えいただきたいと思います。これは意見ですが。  あと、今回細かく出てきたんですけれども、まちづくりテーマについてなんですが、郷土愛、人の和、元気という言葉が並んでいます。これについては非常に平易な言葉だと思いますが、非常にわかりやすくて、私は市長らしくていいなという気がしました。また、この後の政策構築の視点について、マルチパートナーシップの推進、横断的連携複数課題解決、これは何事に関しても非常に重要な問題だと思いますので、この視点でお考えいただくということは非常によいことだということについても、よかったなということで言わせていただきたいと思います。  私がお聞きしたいのは、この2月の議決の範囲についてお伺いをしたいんですけれども、今回取り組み方針までいろいろ長くあるわけですけれども、中身についてはいろんな議員の方から御意見がございましたけれども、私は思っていたより、前回よりはかなり絞り込まれた内容になっていたという点では非常に評価をさせていただきたいと思いますが、長期的ではなくて、この3年間で何をするかという意味では、もう少し少なくてもいいのかなという気がするんですけれども、この議決の範囲が財政的な問題やら、こういうところも含めて来るのかどうか。この点について、まずお聞かせいただきたいと思います。 ◎三ツ橋 企画政策課主幹 議案とするかどうかにつきましては今後になりますけれども、今想定しておりますのは、今回お配りをさせていただいております資料2の第1章、第2章を想定しておりまして、その中で、重点施策の中に書いてあります点線となっております重点事業、また、長期的に取り組む重要案件、この例示につきましては別冊のほうへ移すということで、今現在はこの第1章、第2章を議決案件というふうに予定をしております。 ◆原田伴子 議員 済みません、その別冊の取り扱いなんですけれども、議決案件にするとなった場合に、別冊というのはどういう扱いで私たちは議決に臨めばいいのか。この点について確認させてください。 ◎渡辺 企画政策部参事 別冊のほうは個別の事業という形になりますので、これは当然ながら3年間のものですので、議決が必要となる議案の部分ではないというふうに思っています。ただ、いずれにしても、その部分というのは議決というか、審議をいただくに当たって重要なポイントだと思っておりますので、できましたら、次回お示しをさせていただく最終案のときには、少なくとも別冊に位置づけられる事業集というんですかね。事業一覧。これは長期的な案件も含めてですけれども、それについては、できればその最終案の中で一緒にお示しをさせていただいて、それも含めて議案となった場合には御審議をいただきたいと考えております。 ◆原田伴子 議員 となりますと、参考資料になるのかなとは思うんですが、とはいえ、事業名とか財政的な裏づけという意味では、そういう金額も載るとなると、総合計画をやめてこういう指針をやるところが今回藤沢が初めてだというところはあると思うんですが、そういう意味で手探りなのかなとは思うんです。事業内容や金額は議決対象にはなっていないけれども、そこは前提としているというところが今回初めてかなと思うんですけれども、このあたりをどのように法的なことも含めて解釈されているのか、お聞かせいただきたいと思います。 ◎渡辺 企画政策部参事 法的な解釈という意味で申し上げると、議会の議決事項というのは、自治法に書いてあるものにその他といったところがあるのかなというふうに思っています。  いずれにしても、別冊の各事業一覧に関して申し上げると、3年間の事業費見込みというものを書かせていただきたい。要は、3年間で重点的に取り組むのが指針だと言っていながら、そういったものが何も示されないということになりますと、やっぱり中途半端な指針になりますので、そこまではあくまで見込みですけれども、事業費見込みということになりますけれども、そういったところまではお示しをさせていただきたいと思っておりますが、それは当然ながら別冊に位置づけるということでございますので、あくまで第1章、第2章については長期的な視点としてのめざす都市像、8つの基本目標、そして、第2章としては、それを実現するための現在で言えば27の重点施策ということになりますので、市としてこういう施策を取り組むといったところで言えば、それは議決をいただく部分としては特に法的に、そういったものは議決を求めるべきではないといったところは抵触しないんじゃないかなというふうに思っています。  この点に関して、もう少し議決に関して申し上げると、やっぱり今まで三層構造だった総合計画の中で言えば、第1章がいわゆる基本構想に当たる部分かなと。第2章が基本計画に当たる部分かなと。別冊の事業集が実施計画に当たる部分かな。対比させるとそういう形になるかと思います。第1章のいわゆる基本構想部分は議決を今までいただいていましたし、第2章の基本計画以下というのは、これは報告ということでさせていただいていたところでございますので、議決をどこを行うのか、あるいは、この指針そのものを議決として扱うのかといったところは、当然、議決機関としての議員の皆様の御意見も十分聞かせていただきながら決めてまいりたいなと思っております。 ◆原田伴子 議員 わかりました。  となると、第1章の部分だけを議決というほうが、何か考え方としては合うのかなという気もしないでもないんですけれども、となると、例えば、先ほど毎年チェックをかけていきたいというお話がありましたが、となると、毎年修正をかけていったものを、また議決対象にするのか。それは後半の別冊の部分だけでかけていくのかというところもあると思うんですが、毎年チェックする必要があるのかというところについても、例えば施政方針と予算を毎年出すわけですから、そこと二重の作業になるということでは、ちょっとどうかなと思うので、その点についてどうなっていくのか、お聞かせください。 ◎渡辺 企画政策部参事 評価の部分だと思います。毎年必ず評価をしっかりさせていただく。それは2つあって、政策・施策評価と事業の評価となると思います。施策の部分の評価は対象とすれば第2章のところになるんですが、こちらについても毎年できれば市民の方々の意識調査をさせていただいて、これは3年後の見直しも含めてということなんですけれども、そういったところはしっかり評価をさせていただきたいといったところです。  ここの部分を3年間変えるのか、変えないのか。絶対変えないということはないんですけれども、少なくとも3年間、この今で言う27施策を重点で行うといったところを仮に議決いただいたとすれば、やはりそこは基本的には3年間の方針だというふうに考えております。それを補完という言い方は変なんですけれども、ただ、一方では毎年毎年しっかり、施政方針の中で次年度の予算に関する考え方は市長から述べさせていただくことになると思います。  もう一つの評価の対象は事務事業評価といったところで、こちらは当然しっかり評価をしながら、また、必要に応じて追加や削除や修正が可能になるようにということで、こちらは別冊にする。ですので、事業に関して言えば今後も毎年削除、あるいは修正、追加、拡充等は可能だろうと。可能なような仕組みに逆にしているといったところであります。
    ○高橋八一 座長 休憩いたします。       ──────────────────────────────                 午後0時08分 休憩                 午後1時20分 再開       ────────────────────────────── ○高橋八一 座長 再開いたします。  引き続き質疑または意見の聴取を行います。 ◆柳田秀憲 議員 それでは、この指針の策定に際しまして前提条件となるものについてお伺いしたいんですけれども、めざす都市像といいますか、藤沢はこういう町を目指していくんだということがうたわれております。その際、中核市というようなことに関してはいかがなのかなと。といいますのも、ここに書いてあることはごく当然のことだとは思うんですけれども、ちょっとスローガン的といいますかね。具体的にはどういうことなのかなと。どういう町、自治体の姿を目指していくのかなということが、やはりあろうかと思います。これを読む限りだと、中核市であるとか、あるいはそれこそ合併というのも随分、平成の大合併と言われるころからすると、もうそういう状況ではないとは思うんですけれども、やはり考えようによってはあり得るのかもしれませんし、どのような都市像を目指すのかということを、これだけではもう一つ不十分ではないかと思いますし、中核市の検討をもしやっているのであれば、当然ながら、中核市に移行することを見据えた上での、この指針でなければおかしいと思いますので、そのあたりについてお考えをお聞かせください。 ◎渡辺 企画政策部参事 めざす都市像といったところを踏まえながら、中核市といった御質問かと思いますけれども、まず、めざす都市像に関しましては、前回、二次案のときもお話をさせていただきまして、今回も資料として第1章の中でまとめさせていただきました「郷土愛あふれる藤沢 〜松風に人の和うるわし 湘南の元気都市〜 」といったところで、もちろんこれに込められた思いといいますか、目指す姿、そういったところを書かせていただきました。  ここにはもちろん鈴木市長の思いも含めて、藤沢市は20年先を見越してこういった町を目指すんだといった思いを書かせていただいたところでございますけれども、議員さんの御指摘では、もっとより具体的な姿、都市のあるべき姿というのを目指す一例としてなんだろうというふうに思いますけれども、中核市といったところはどうなのかといった御質問かと思います。  中核市に関しましては、皆さんもう既に御承知のとおり、国の地方制度調査会の中で中核市、特例市のあり方が議論されていますし、今の議論で具体的にお話しすると、特例市が保健所を設置すれば中核市並みの権限をといったところの議論かなというふうに受けとめております。  この点につきましては、藤沢市に関しては、中核市に関して申し上げると、直接市民サービスに当然結びついて市民生活が向上するんだといったところを、まずは主眼だろうといったところで、この間、議会の一般質問などでも御答弁をさせていただいたところでございます。今、国としても、さまざまな都市制度のあり方、あるいは地方分権の進みぐあいも大分今までとは変わってきたといったところもありますので、この辺は改めて、藤沢市は具体的にどういう町を目指すのかといったところは、またこの指針とは並行しながら、国の動向もしっかり見据えながら、茅ヶ崎も一定の動きもされておりますので、そういったところも見据えながら、その辺はしっかり内部で議論していきたいと思いますし、また、議員さんの御意見などもしっかり受けとめさせていただきたいなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ◆柳田秀憲 議員 まだどういうふうになるのかというのが制度上、明確になっていないということはよくわかるんですけれども、例えば、この神奈川県内で湘南と言われる地域の中で、藤沢市は一番人口規模も大きいわけですし、そういう意味では行政力といいますか、市の自治体としての事業展開などを図る場合には、やはり先導的な役割を果たしていけるだけのポテンシャルはあると私は思っております。  ですので、例えばですけれども、ちょっとはっきり覚えていないんですが、例えば湘南の中核的都市とかと言ったり、あと、藤沢駅で言えば湘南の玄関口だというふうに言ったりしますね。ですので、そのあたりの湘南地方の、やっぱり中心的な自治体であるというような自負は私はあってもよろしいんじゃないかなと思っていますし、皆さんおありだと思うんだけれども、そういうものはやっぱり表明したほうがいいと思いますよ。シティプロモーションとかにもかかわるのかもしれませんけれども、市もやっぱり湘南、神奈川というか、あるいは湘南に藤沢市ありというようなところを、これはもう少しこの指針、市長、藤沢市政のこれから進むべき方針というところで打ち出してもいいのではないかなというふうに、これを読む限り感じますので、そのあたり御考慮いただければと思います。  とりあえず答弁はいいです。 ○高橋八一 座長 要望でいいんですか。       (「はい。あればいいけれども、なければいいです」と呼ぶ者あり) ○高橋八一 座長 どなたかお答えになりますか。 ◎竹村 企画政策部長 御要望といいますか、柳田議員の御意見ということで承らせていただきたいと思いますけれども、確かに藤沢市が持っておりますポテンシャルを含めて、他市を先導していくだけの力量はある藤沢市と自負しておりまして、そういったことがもう少し方針の中にしっかりと書かれたほうがいいんじゃないかという御意見はいただいておきたいと思います。ただ、具体的に方針の中でそこまで明確にうたうのか、それとも、重点施策ではないですけれども、重点施策の中でシティプロモーションとか、そういった取り組みもしっかりとこれから持続可能な都市を目指して展開していくという具体的な施策もございますので、そういった中で、ただいまいただいた御意見などを反映できるような事業展開といったものも考えながら、方針への反映につきましては今後ちょっと調整をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ◆大野美紀 議員 それでは、まちづくりテーマ5の中の喫緊に取り組むべき課題と、それに対応する重点施策の中で4点目に掲げられております「いつでも安心して受けられる医療の充実」というところで、くくりとして担当が市民病院と括弧づけになっておりますが、この理由についてお聞かせください。 ◎臼井 企画政策課課長補佐 今、御質問の市民病院の所管でございますけれども、今、施策につながる事業例のところで「市民病院の再整備」ということで挙げさせていただいてございます。ここ3年の今、想定している中の主要なところとしては、要は、行政として取り組む医療の充実という面で市民病院の再整備を例として挙げさせていただいておりますとおり、それを中心にした施策ということで、今、市民病院の所管ということで案としては出させていただいているという状況でございます。 ◆大野美紀 議員 今の御答弁並びにここに掲げられていることは十分に理解するところでございますが、ただ、文言の中に、いつでも安心して受けられる医療の充実という場合に、これは市民病院だけがこのことなのか。ここら辺が非常に私は理解がしがたく質問をしているところでございます。本来、やはり書くのであれば、考えていくのであれば、包括ケアが踊っているというような御答弁もあったところでございますが、踊っていなくて地についたものに今後していかなければならない。そうしますと、今後、地元医療機関との連携だとか、ますます重要になってくるわけでございますので、ここら辺で医療の充実というものが市民病院だけではない感じがしておりますけれども、お伺いします。 ◎渡辺 企画政策部参事 医療の充実に関してなんですけれども、当然、この重点施策を整理するに当たっては、やっぱり具体的な事業がどういったものがあるのかというのは当然念頭に置きながら、施策というものは集約、絞り込み、重点化計画ですので、全てを網羅してここに載せるというふうには当然考えておりませんので、具体的な事業を想定しながら、ここに掲げている27の重点施策というのは、今、整理を行って、案として本日お示ししたといったところでございます。  そういう中で、先ほど御答弁させていただきましたとおり、今回、市の指針としてはこの3年間、しっかりと市民病院の再整備というものをやっていくんだといったところの意思表示ということで挙げさせていただいたところでございます。  今、議員さんからの御提案がございましたので、施策面も含めて、また、ここに想定される重点事業というものも含めてなんですけれども、今お話のありました他の医療機関、地域医療との連携といったところが今後この中に含まれるのかどうかというところは、また改めて整理をさせていただきたいと思っております。 ◆大野美紀 議員 そうしますと、今、御答弁いただいたことで理解はできるのですが、やはり医療の充実というところに、先ほども申しましたけれども、非常に誤解を生みやすい表現があると私は思っておりまして、医療の充実と掲げるのであれば、むしろ今後のことを考えますと、具体的な事業というのは、もちろん市民病院が今お取り組みのことは、十分この3年以内でお取り組みはもちろん理解しているところでございますが、こういうふうに書くのであれば、逆に、福祉部であり保健医療部が、やはり医療の充実ということについては取り組んでいかなければならない事業になってくると思いますので、そこら辺についてもう一度御答弁をお願いいたします。 ◎渡辺 企画政策部参事 ありがとうございます。  今お話しさせていただいたように、今後、重点事業のほうももちろんきちんと整理をして、次回、最終案のときには一覧表のような形で重点事業、例えば100本なら100本の一覧はお示しできればというふうに進めていきたいと思っておりますので、その中も含めてですけれども、やはりこの中で、例えば重点事業ということで選び出す中で、例えばやはり市民病院というものがメーンだということになれば、ここに掲げている医療の充実という表現そのものも修正していかなければいけないと思いますし、逆に大野議員さんが言われるとおり、もう少し幅を広げた施策にすべきということになれば、重点事業についても、それにふさわしい事業を関係部門と調整して整理をしていくのかなというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ◆塚本昌紀 議員 いろいろ質疑を聞いていて大体イメージできてきたんですけれども、今回、重点施策の中で例を挙げていただきましたけれども、もうスケジュールからいくと次の2月定例会で基本的に議決という状況の中で、もう既にタイミングからすると、この具体的な事例そのものが、もう大まか出そろっていて固まっているのが本来のタイミングではないかなと思うわけです。だから、そういう意味からして、この事例、今掲げておられますけれども、大体今、100ぐらいというふうにちょっと数字が出てきましたが、いわゆる幾つの重点事業、重点案件が出てくるんでしょうか。そこら辺はもう具体的にある程度つかんでおられるのではないでしょうかと思うんですけれども、どうでしょうか。 ◎臼井 企画政策課課長補佐 事業本数でございますが、今、御答弁申し上げたとおり、想定は今のところ100本ぐらいかなということのつかみでは思ってはございますけれども、今、26年度の予算編成を並行して進めているところでございまして、その中で、例えば予算がつかない場合に、事業として先送りとか、そういうケースもあろうかと思われます。その辺の、まだ重要性の重みづけというか、選択というところまでは最終的には至ってございませんので、今のところ、まだ出そろったという状況ではないというふうに認識をしております。 ◆塚本昌紀 議員 先ほど来、財政計画がやっぱり明確になっていないということの中で、長期的な財政の見通しが立たないと。せいぜい5年程度の財政しか立たないんだという御答弁で、その上で、大体3年ぐらいを一つのめどとして今の計画づくりをしているということになってくると、言ってみれば財政的には5年ぐらいのめどは立つわけですね。逆に言うと。そして、なおかつ具体的事業を目指すのは3年でいくとなると、一応その3年スパンを考えても、財政的裏づけをもとにした重点事業というものは、もう出てくるんじゃないんですか。  今の御答弁では、要するに来年の予算編成がどうのこうのとおっしゃっていますけれども、これは要するに、来年の予算の事業をここに上げるという話ではないわけでしょう。いわゆる3年間のスパンの中で喫緊でやっていかなきゃならないことを、できるだけ事例を挙げていくということであれば、先ほどの財務部長の答弁で5年分の財政計画のめどが立っているのであれば、財政計画の裏づけに基づいた、ここは事業を列記すべきではないかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎渡辺 企画政策部参事 基本的に別表の中では事業見込みも含めた形で3年間の事業の一覧と申しますか、それはしっかり別冊の中で位置づけさせていただきたいと思っています。ただ、その中で、特に26年度というのは、さすがにと言ったらあれですけれども、市としても責任を持って、その一覧を出す以上は、やはり26年度の予算、2月議会で御審議をいただくに当たって、26年度の予算の内容と別表に掲げた、仮に100本なら100本の事業の26年度の事業費の中身が異なるというのは、そういった事態は当然避けたいと思っておりますので、しっかりとその26年度の予算の市の内部の査定結果はしっかり踏まえた上で、重点事業の指定というのはしていきたいなと思っております。その中で指定した事業については、3年間の事業費見込みはしっかり押さえていきたいと思っております。 ◆塚本昌紀 議員 では、そうすると、この重点事業というのは1年ごとに見直しされるということですか。今の御答弁からすると。一応3年のものを固めてつくるんじゃなかったんですか。  要するに、来年の予算の編成と、この新たな市政運営の総合的な指針というのは、当然リンクはしますよ。もちろん。しかし、26年度予算がつくめどが立っていなくたって、いわゆるこの3年間の間でやっていく重点事項というのは、ここに列挙されてこなきゃならないし、それがこの今期末に上程された案の中に網羅されておかないといけないと私は思います。その裏づけにのっとって、そして、この重点施策がテーマがつくられという話ではないんですかね。そこら辺が今の御答弁では、ちょっと整合性がとれないと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎竹村 企画政策部長 これまでの進め方との整理が必要なのかなと思いますが、これまで都市像、そして基本目標、それから重点施策というような形で、上の目標からしっかりと決めて、どの施策を絞り込んでいくのか、どの施策を展開するというふうにして絞り込んでいくのかというふうにしてやってきております。  その中で、重点事業はその施策の下について、実際に都市像、基本目標を実現するために、それでなおかつ絞り込まれた重点施策に対する対応として、実際に行う事業を別冊のところで位置づけていくわけですけれども、その別冊のところに位置づける事業につきましては、特に今年度については、平成26年度に向けた予算編成の作業のスケジュールと一緒に積み上げさせていただいているという状況になっております。  したがいまして、現在まさに12月は、平成26年度以降の事業の査定の真っ最中ということもございまして、それとあわせまして、この重点施策につながります重点事業、そして長期的な重要案件を整理していこうというふうなスケジュールになっておりますので、そういったことも含めて、きょうの段階では重点事業等の一覧表をお見せするという段階に至っておりません。そこのところは御了承いただきたいと思います。  それで、1月から2月にかけてもう一度議員全員協議会の開催をお願いしているところですけれども、その中ではしっかりと26、27、28の3年間の事業等、そして財政的な裏づけ、そして3年間の中で着手ができないものであっても重要な案件として位置づけていくもの、そういったものをしっかりと示していきたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ◆塚本昌紀 議員 わかりました。  では、とりあえず、まだできていないので、2月に提示される具体的重点施策の中身は、今おっしゃっている状況があるかどうかというのを確認させてもらいたいと思います。  基本的な考え方の中に3項目として「長期的な視点」というタイトルで、3ページのところからわずか4行で、こういったことも踏まえて考え方を示したというふうに書いてあるんですが、長期的な視点に立つことは非常に大事だと思います。ただ、その上で、長期的課題をしっかり、ここはやっぱり出すべきではないかなと思うんですね。これは長期的課題はどこにあるんでしょうか。出ていないですよね。長期的な視点に立った上で、こういう課題があるんですということを指し示すことが私は重要だと思うんですけれども、その点いかがでしょうか。 ◎臼井 企画政策課課長補佐 「長期的な視点」の冒頭のところ、「現状と見通し」というような書きぶりになってございます。  長期的な課題という部分につきましては、課題の内容というか、基本目標の中で長期的な視点の現状を踏まえた上での課題を位置づけるというか、踏まえた上で目標を定めるという形をとらせていただいておりますので、よろしくお願いいたします。 ◆塚本昌紀 議員 基本的な考え方で施策の背景と意義とかを語りながら、現状と見通しを出していく中に、私は課題というものは、やっぱり責任ある、未来に対して責任を持つ、要するに今の世代の人間として私は差し示していく必要があると思いますよ。明確に。  今の御答弁はよくわからないんですけれども、いずれにしても、では、今、藤沢市における長期的な課題というのは何だというふうに捉えられておられるんですか。その点をお聞かせいただきたいと思います。 ◎渡辺 企画政策部参事 ただいま御答弁させていただいたものとかなり重複はすると思うんですが、今回、第1章の中で「長期的な視点」という項を当然ながら立てさせていただいたところです。その中で人口動態であったり、財政状況であったり、あるいは土地利用であったり、それから、それに加えて藤沢市の特性ということで、それぞれ項目を出させていただいたというような状況です。それらを踏まえた中で、めざす都市像と基本目標を、基本目標については6ページ以降書かせていただいています。基本目標には8つ立てさせていただいているんですが、その中で、まず前提としてこういった状況があります、あるいはこういった課題がありますというのを丸印で整理し、それを踏まえて基本目標を定めたという、この指針の中ではそういう整理をさせていただいているところでございます。 ◆塚本昌紀 議員 私の質問にうまいこと答えられていないなと思うんですけれども、わかりました。  では、もっと絞りましょう。藤沢市の長期的な財政的課題は何ですか。 ◎佐保田 財政課主幹 財政にかかわる長期的な課題という御質問でございますけれども、やはり市税が大幅に伸びることを期待できない部分と、義務的経費であります扶助費等が年々増加をしていくと。そういった中で、やはり政策に充てられる、充当できる財源が少なくなっていくような状況がございますので、そういったところが一つ課題であると。その課題を解決するために適切な投資を行う中で市税収入のアップを考えていかなければいけないというのが、長期的な課題だと認識しております。 ◆塚本昌紀 議員 さらっとした御答弁ですが、長期的課題は、今は歳入面での課題を恐らく強調されていたと思いますよ。歳出面の課題が今言った義務的経費の増大だけですか。 ◎佐保田 財政課主幹 歳出面の課題でございますけれども、やはり喫緊であります新庁舎建設ですとか公共施設の老朽化対策、そういったところを取り組まなければいけないんですけれども、ボリューム的にも大きなボリュームがございますので、そういったところが今後の財政の歳出側で見る課題の一つだというふうに認識しております。 ◆塚本昌紀 議員 今ようやく出てきた公共インフラの維持、管理にかかわる、いわゆる歳出面での不足分が予想されるということですけれども、公共施設マネジメント等で今後どれくらいの維持、負担経費がかかるかということは示されていて、それに対して、では、見通しとして何%の財源の見通しが立っていますか。 ◎佐保田 財政課主幹 当時の公共施設マネジメント白書によりますと、今後20年間の中で1,400億円、1年当たり70億円というような試算がされております。その70億円というものが、全てが一般財源で賄うものなのかどうなのかという部分は若干疑問もございますけれども、そういった意味では、毎年新庁舎を建てていくぐらいのボリュームがございますので、当然それだけの余力があるというふうには考えておりませんので、そういったところ、めり張りをつけるといいますか、そういう順番づけ、順位づけ、それから、これまで個別に施設整備を進めてまいりましたけれども、そういった意味では施設の統合というようなところ、そんなところも検討しながら知恵を絞って徐々に進めていくしかないのかなと考えております。 ◆塚本昌紀 議員 今、年間70億円、毎年新庁舎を建てられて、20年間新庁舎を建てていくということを、さらっと言われていますけれども、現実的にそれは可能な話なんですか。不可能な話でしょう。無理ですよ。要するに、そんな大変重要なことが、私が聞いたからようやく答弁として出てきたわけで、この新しい総合指針にどこにも書いていないじゃないですか。何でそんな重要なことを書かないんですか。 ◎竹村 企画政策部長 公共施設の再整備の課題に関して申し上げますと、一応重点施策の中では取り上げておりまして、これはもう以前からも塚本議員からも御指摘をいただいているように、確かにこれからの財政運営、市政運営の中で公共施設の再整備、特に企画のほうで担当しておりますのは、建物にちょっと絞らせてお話をさせていただきますが、そういったもの、そのほかの公共施設、道路ですとか下水道ですとかを含めますと大変なお金がかかってきますということでございますので、そこの取り組みにつきましては、重点施策のまちづくりテーマ1の、これもお読みいただいていると思いますが、(5)のところで「公共施設の再整備の推進」というものが、こういった施策のところで反映をさせていただいておりまして、そこで取り組んでいく形になっておりますので、基本的な考え方のところでは、確かにそこまで言及した書き方にはなっていないというのが現状でございます。 ◆塚本昌紀 議員 ということは、どうするんですか。要するに、次の最終案にはそれは反映させられるんですか。どうですか。 ◎石井 副市長 今、企画政策部長からも御答弁をさせていただきましたけれども、長期的な視点の中では都市基盤の充実ということで、都市インフラの再整備、あるいは今、練っております再整備方針ですね。施設の再整備方針というものを詰めながら、これは長期的な視点になりますけれども、どのような形で整備をすることが望ましいのか。例えば、市だけで賄い切れないものは民間の力をかりながら整備をするとか、それから、一定の余裕のある時期に基金化をして、その整備に備えるとか、そういった考え方も全て網羅をしながら、そういった方針をこれから立てていくわけでございますけれども、先ほど答弁申し上げましたところで、少し財政状況の見通しが緩いのではないのかということにつきましても、これはまた申しわけございません。第三次案ということでございますので、今のような御指摘も踏まえながら、もう少し書き込むところは充実をした書き方をしていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ◆塚本昌紀 議員 では、意見を述べます。  今言った形でやっていただきたいんですけれども、もうお金がないのは誰しもみんなわかっていることなんです。ですから、何でもかんでもできますよというわけにいかないし、これからの行政運営というのは、何をどう削るかという議論を胸襟を開いてやっていかなきゃならない時代なんですよ。要するに、それを避けてはもう通れないわけです。だから、3年ローリングでいくと、まだ3年の間ではそこまでの話は出てこないかもしれないけれども、長期的な課題に立てばそのことは決して避けられないので、そのことに関しては、きちっとやっぱり真正面から触れていただきたいということが私の意見です。  そして、その上で、では、どうやってお金のない中で行政施策を、いわゆる統廃合というか、やめるものはやめるという議論をはっきりしていかなきゃならないわけですよ。例えば、具体的に言うと、今、13地区にある13センター、これは本当に13地区に1地区ずつ、本当に要るのかと。要するに、近隣の自治体を見ても、こんなに充実している自治体というのはそうないですよ。また、そのほかの、例えばソフト的な福祉的な政策でも、もう今までやってきたけれどもやめていかなきゃならないという状況になってくる。それをいわゆる行政主導でやっていると、やっぱり住民合意というものは得られないんですよ。だから、そこに市民主体の会議論というものを構築するというのが必要であって。  だから、そういう中長期的な視点に立てば、これからのまちづくりの根本的なスタイルとして、地域分権というものをしっかりと見据えて、行政施策を縮小していくための会議体のあり方を地域分権という分権の社会の中で見出していくような方策をしっかりと打ち出さないと、私はいけないと思いますので、それは意見として申し上げておきます。 ○高橋八一 座長 ほかによろしいですか。                (「進行」と呼ぶ者あり) ○高橋八一 座長 これで質疑または意見を終わります。  この件につきましてはこれで終わります。  これで議員全員協議会を閉会いたします。御苦労さまでした。       ──────────────────────────────                 午後1時51分 閉会...