2: 【
諸伏委員長】それでは、議案第77号「専決処分の承認について〔平成30年度平塚市一般会計補正予算〕」のうち、本委員会所管部分を議題といたします。
本件に対して質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
3: 【
諸伏委員長】これで質疑を終わります。
これより討論を行います。討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
4: 【
諸伏委員長】これで討論を終わります。
これより採決を行います。議案第77号のうち、本委員会所管部分を承認することに御異議はありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
5: 【
諸伏委員長】御異議がありませんので、本件は承認すべきものと決定されました。
─────────────────────────────────────────────
2.議案第86号 指定管理者の指定について〔旧横浜ゴム平塚製造所記念館〕
3.議案第87号 指定管理者の指定について
〔平塚市立軟式庭球場・平塚市立桃浜町庭球場・大神スポーツ広場〕
4.議案第88号 指定管理者の指定について
〔湘南ひらつかパークゴルフ場・土沢野球場・土沢多目的広場〕
6: 【
諸伏委員長】次に、議案第86号「指定管理者の指定について〔旧横浜ゴム平塚製造所記念館〕」、議案第87号「指定管理者の指定について〔平塚市立軟式庭球場・平塚市立桃浜町庭球場・大神スポーツ広場〕」及び議案第88号「指定管理者の指定について〔湘南ひらつかパークゴルフ場・土沢野球場・土沢多目的広場〕」の3件は関連がありますので一括議題といたします。
本件に対して質疑はありませんか。
7: 【
端委員】何件か質問させてください。まず、旧横浜ゴム平塚製造所記念館の指定管理候補者選定ということで、定例行政報告会で資料が配付されています。その中で、これは2者の共同事業体の指定を提案されているんですけれども、審議の要旨というところがありまして、ここで指定管理候補者に係る意見概要というコメントが載っていますけれども、こういうふうにうたわれています。日常イベントは熱心に行われているが、施設の維持管理やメンテナンスについては、近隣で文化財の火災等が発生していることを考慮して、警備会社との契約内容へ緊急出動について組み込むこと、消防との連絡を緊密にすること云々がコメントされていますけれども、このことは2つの団体のうち、どちらがやられているのかというのをお聞きしたいなと思っています。
それと、これは3件提案が出されて、一括審議になっていますけれども、例えば31年度から5年間の指定管理の指定を行うという提案なんですけれども、もし事業者の都合で、途中で事業継続をやめた、放棄したという場合に対してどう対応していくのか。違約条項などはどういう形になっているのかをお聞きしたいと思います。と申しますのは、指定管理者が変わったのかどうかわかりませんけれども、87号のところで、サカタのタネ グリーンサービス株式会社と平塚市ビルメンテナンス業協同組合との共同事業体になっていますけれども、87号については指定管理者が変わったのかなという気もするんですけれども、そのあたりがどうなっているのか。9月議会だったと思いますけれども、馬入ふれあい公園の指定管理をめぐって、たしかここの会社の名前が新たに出てきたと思うんですけれども、そのときに某指定管理を受けていた団体が途中やめて、ここがかわりに出てきたというふうに私は記憶しているんですけれども、違約条項などが、もしそういう事態になったときに、どういうふうになっているのかお聞きをしたいと思います。
3点目ですけれども、提案の3件とも平塚市ビルメンテナンス業協同組合が指定管理する団体として入っていますけれども、この組合さんは、平塚市の指定管理業務でどのぐらい入っているのかお聞きをしたいなと思います。組合ですから、いろいろな企業の方が組合を構成しているんでしょうけれども、組合が受けて業者にどういうふうに振り分けているのか。組合長が、ここはA社、ここはB社、C社というふうに振り分けているのか、どういうふうに振り分けているのかよくわからないので、そのあたりをお聞きしたいなと思います。
以上、3点お願いします。
8: 【
社会教育課課長代理】ただいま旧横浜ゴム平塚製造所記念館の運営管理に関します団体の内容について御質問がございました。まず、今回、指定管理のほうに出ておりますのが八幡山の洋館運営管理共同事業体であります。内容的には、NPO法人ひらつか八幡山の洋館を活かす会と、平塚市ビルメンテナンス業協同組合、この2つからなっておりまして、具体的には、まず、選定についての審議の要旨にあります各種行事、それから、災害時の連絡体制等、緊急時の体制等の2つなんですが、行事等につきましては、基本的に、NPO法人ひらつか八幡山の洋館を活かす会が主体的にやっている部分です。それから、災害時の体制ですとか緊急時の体制等につきましては、平塚市ビルメンテナンス業協同組合が主体となっている部分でございます。
以上です。
9: 【
資産経営課長】今回、馬入ふれあい公園の場合は事業譲渡でしたけれども、事業を継続できなかった場合、どのような違約条項があるのかというお話だったかと思います。今回の馬入ふれあい公園の件については、指定の取り消しの御議決をいただいた上で、また新たな指定管理の指定をいただいたというぐあいですけれども、どのようにしたらいいかというところは現在検討中でございますので、今年度中には指定管理の手引などを改訂して、平塚市としてどのようにしていくかというところを決めていきたいというふうに考えております。
それから、平塚市ビルメンテナンス業協同組合が何件ぐらい入っているのかという御質問をいただいたかと思うんですけれども、現在のところ6件でございます。
以上です。
10: 【
端委員】旧横浜ゴム平塚製造所記念館のほうですけれども、主体はNPO法人ひらつか八幡山の洋館を活かす会が受けているんだけれども、緊急時の対応云々については平塚市ビルメンテナンス業協同組合のほうが対応をしているということでした。この審議のポイントが、いざ非常事態になったときにどう対応していくのかということについて、消防との関連、警備会社との連絡については選定委員会の中で議論されたということは、いまいち、従前ではなかったから、こういう意見が出てきたのかなという思いもするんですが、そのあたりについて市の見解はどうなんでしょうかということが1つと、それと旧横浜ゴム平塚製造所記念館のほうなんですが、結局1者しかプロポーザルがなかったということで、その1者なんですけれども、結果的には、
一覧表を見ていますと、コスト縮減等について320点満点の中で216点ということで、そんなに高い点数ではない。これを100点満点に直したら67点ぐらいかなという気がするんですが、そうは言いながらも、この5年間で8818万円ということは、ほかに比べて抜群に安いなというふうに思っているんですが、何でこんなに点数が低いのかということをお聞きしたいなと思います。その点についてお願いします。
それと、もしですけれども、5年間の指定に対して、途中で指定管理業務をやめるということになったときに、違約条項について、今のところは検討中だということですけれども、これは要望になるかもわかりませんけれども、しっかりとクリアにして、その条件をつけた中で指定管理業務をお任せするというふうにしたらいいと思うんですが、時期的な、できるめどというのがあれば教えていただきたいと思います。
それと、平塚市ビルメンテナンス業協同組合についてですけれども、何社ぐらいがこの組合に入っておられるのか、よく私も認識していないんですけれども、例えば10社あったら10社にどう、この業務はA社、この業務はB社というふうに、どういうふうに組合の中で決められているのか。現在のところ、6件と言われましたけれども、どういうふうに振り分けをしているのかクリアでないと思っていますので、ぜひそのあたりも含めて、どういうふうに決まってきているのか、鶴の一声で決まってきているものかどうなのかというのを知りたいと思います。よろしくお願いします。
11: 【
社会教育課課長代理】まず、災害等に対します審議の要旨です。点数的に低くなっているという部分があるということですが、これは具体的な防火設備等の問題にもかかわってくるところだと思っております。本来ですと、スプリンクラーですとか放水銃の設置等も考えていくべきことなんですが、なかなかこれが難しいことがあるということもあります。単純に指定管理者のみに責任があるということではないんですが、今後、指定管理者のほうともこの辺のことについてさらに密にいろいろ議論をやっていきたいと思っております。
それから、2つ目のコストのところの話ですが、今年度から指定管理料のほうに、まず人件費の部分につきましては、年間の賃金の上昇を加味するとか、これまでは光熱水費は指定管理に入っていなかったんですけれども、そういったものを入れるとか、バラの管理料というのも別途にありまして、それを入れたりして最終的な金額を出しておりますので、前回よりも上昇しているというような感じはあると思っておりますが、特にこれが安いというふうにも思っておりません。
以上でございます。
12: 【
資産経営課長】違約の関係はどれぐらいから取り組みを始めるのかというような御質問をいただいたかと思います。手引などを今年度中に改訂した後、平成31年の募集から適用したいというふうに考えております。
以上です。
13: 【
諸伏委員長】平塚市ビルメンテナンス業協同組合の割り振りについてのお答えは。
14: 【
資産経営課長】それぞれの指定管理者の役割の中で決めていっていただいているというふうに考えております。私は直接担当しておりませんけれども、指定管理者、各課の中の業務の中でさまざまな役割分担があるのかなというふうに考えておりますので、ここで一概にこういう役割があるというふうなお答えはできないかというふうに考えております。
以上です。
15: 【
端委員】旧横浜ゴム平塚製造所記念館のほうですけれども、これは建物の性格上、なかなか消火の設備がつけられないということもあるかもわかりませんので、そのあたりについては、ぜひ指定管理を受けられる団体と緊密に連絡をしていただきたいというふうに思います。
この3つの提案の中で最もここが安いんです。1年当たりにするのと1800万円くらいだと思いますけれども、守備範囲がいろいろなところ、お答えにありました花壇の整備だとかも入っているし、バラの世話もしないといけないんでしょうし、また、ピアノの調律なんかでも、あれはばかにならないお金がかかると思います。そういうのもやっているわけですよね。朝の9時から夜の9時半までよくやっているなと。それなのに、何でこんなにコストの採点が低いのかなと思った。平塚市が希望するようなところがあるのかなと。ほかに比べて、相対的に、ここが3つの提案の中で一番安いんです。それも抜群に安いので、そこらあたりについて考えがあれば、お聞きをしたいと思います。
それと、違約条項については、31年度を目指してクリアにしていきたいということですので、ぜひ早い対応を、ほかの市町村も調べて。本来であれば、そういう事態が起きれば、しばらくの期間、直営でやって、再公募をして、公募でやるのが筋だと私は思うんですけれども、そういう事態になったときに、誰が見ても、これなら仕方がないねと納得できるような提案をまた31年度以降にお願いしたいと思います。
平塚市ビルメンテナンス業協同組合のほうについては、それぞれの担当課が対応しているということでしたけれども、協同組合ですから、今後、報告を受けるような形で進めていただければありがたいかなというふうに思っています。要望としておきますので、よろしくお願いします。
16: 【
社会教育課長】ただいま洋館のコスト縮減のところで御質問いただきました。この洋館の指定管理者を募集する段階で、市からの想定事業費といたしまして8818万9000円を提示いたしまして、事業者さんからの概算事業費といたしまして8809万7000円ということで提案金額をいただいております。市からの想定金額に対しまして事業者さんからの概算事業費のほうがあまり差がなかったということで、コストの縮減の点数が低かったのではないかと認識をしております。
以上でございます。
17: 【
諸伏委員長】ほかに御質問はございますでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
18: 【
諸伏委員長】これで質疑を終わります。
これより討論を行います。討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
19: 【
諸伏委員長】これで討論を終わります。
これより採決を行います。議案第86号、議案第87号及び議案第88号の3案件は原案どおり可決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
20: 【
諸伏委員長】御異議がありませんので、本件はいずれも原案どおり可決されました。
─────────────────────────────────────────────
5.議案第89号 平成30年度平塚市一般会計補正予算(所管部分)
21: 【
諸伏委員長】次に、議案第89号「平成30年度平塚市一般会計補正予算」のうち、本委員会所管部分を議題といたします。
審査は歳出、続いて歳入の順に行います。また、私が申し上げるページは、予算書の款項目が記載されている左側のページですので、御承知願います。
歳 出
3款 民生費
1項 社会福祉費
6目 市民活動推進費
22: 【
諸伏委員長】それでは、「平成30年度12月平塚市一般会計・特別会計・企業会計補正予算書」10ページ中段にあります3款民生費の1項社会福祉費のうち、6目市民活動推進費です。質疑はありませんか。
23: 【
端委員】補正予算166万1000円が計上されています。この内容をお知らせいただければと思います。
それと、この市民活動センターを管理運営しているのは、現在のところはNPO法人湘南NPOサポートセンターと平塚市行政側との協働事業で行われていると思っていますけれども、この移転後はどういうふうになるのかをお尋ねしたいと思います。
それと、見附町に移転した後には、1階が崇善公民館で2階が市民活動センターになると聞いていますけれども、駐車場は用意されているのかどうか。障がい者用の駐車場もあるのかどうなのかをお聞きしたいと思います。
以上です。
24: 【
協働推進課担当長】ただいま3点の御質問をいただきましたので、順次お答えさせていただきます。
1つ目の移転の予算内容ということですけれども、ひらつか市民活動センターと崇善公民館との合築施設の移転に係る引っ越し及びインターネット環境や音響機能など新しい施設の環境に合わせた物品の整備を行うために補正予算を計上させていただいているものでございます。
次に、2点目の、現在、NPO法人との協働事業を進めるところでございますが、移転後にどのような運営になるかという御質問だったかと思います。こちらは、来年度、協働事業の3年目を迎えまして、引き続き移転後も同様の形の協働運営ということで進めさせていただきます。
続きまして、3点目の新しい施設に駐車場があるのかないのかという御質問だったかと思いますが、一般的な利用者の方の駐車場はございません。ただし、障がい者用の駐車場を1台確保しているということでございます。
以上でございます。
25: 【
端委員】インターネット環境を整えるための補正予算であるというふうに伺いました。いいことだと思いますけれども、無線LANは、その中で使えるようになっているんですよね。確認だけさせてください。スマホとか、自由にその中で使えるんだと思いますけれども、それもよろしくお願いします。
それと、管理運営については、今年度が3年の協働運営の中の2年目で、移転は31年度の4月からですから、31年度は行政とNPO法人との協働でやるよということと理解しました。32年度以降は、完全にNPO法人が運営するということでよろしいんでしょうか。確認だけさせてください。そうなれば、行政は、言葉がいいかどうかわからないけれども、ノータッチということで、全部市民活動団体にお任せという形になるのかどうかを聞きたいと思います。
それと、見附町に移転した後、障がい者用の駐車場が1台ありますよということでしたけれども、ここへ来る方はどこの駐車場を利用するのかを教えていただければと思います。よろしくお願いします。
26: 【
協働推進課担当長】幾つか御質問をいただきましたので、順次お答えさせていただきます。
まず、新しい施設の無線LANが使えるかどうかという御質問だったかと思いますが、引き続き利用できるように整備をしていきたいと考えております。
2点目の、現在、協働事業を進めているところでございますけれども、平成32年度以降はどうなるのかという御質問だったかと思います。今、はっきりこうやるというものは決まってはいないんですけれども、協働事業3年目を終了した時点で、引き続き今のNPO法人さんと運営をしていく方向で考えていきたいと思っております。
次、3点目です。利用者の方はどこの駐車場を利用するのかという御質問ですけれども、敷地内に駐車場がございませんので、近隣の有料の駐車場をお使いいただくということでお願いしていくということで考えております。
以上でございます。
27: 【
端委員】来年4月から新しい市民活動センターでの活動になるということですので、ぜひ準備に手抜かりがないようによろしくお願いしたいなと思います。これは要望しておきます。
以上です。
28: 【
諸伏委員長】ほかに。
(「なし」と呼ぶ者あり)
10款 教育費
29: 【
諸伏委員長】次に、12ページ下段から14ページにかけての10款教育費です。質疑はありませんか。
30: 【坂間委員】それでは、共同調理場運営事業について伺いたいと思います。説明欄では、老朽化した調理用備品を更新するために増額補正をしますということで、また、主な支出項目については調理用備品購入費ということで、今回720万3000円と高額な予算になっておりますけれども、老朽化した調理用備品とは何であって、どういうものなのか、そしてどういう状況になってしまったから今回更新をするのかを伺いたいと思います。
31: 【学校給食課課長代理】ただいま2点の御質問をいただきました。
まず、1点目の老朽化した調理用備品とは何で、どういうものかでございますけれども、調理用備品は、東部共同調理場で使用している連続焼物機で、どういうものかといいますと、お肉やお魚を大量に焼くことができる調理器具でございます。
2点目のどういう状況になってしまったかでございますが、ことし9月4日に白身魚を焼きましたが、焼きぐあいが不十分であり、温度や焼き時間を調整しても給食として提供できるレベルに達しませんでした。そこで急遽、調理方法を揚げ物に変更して給食提供いたしました。その後、メーカーに修繕依頼しふぐあい箇所であるセンター部電磁弁を交換したところ、正常に作動いたしました。ただし、購入から16年が経過し経年劣化が進んでいること、メーカーからも供給停止している部品がたくさんあり修繕が不可能な場合があると言われたことから、ここで新たに新規に購入させていただきたいと考えております。
以上です。
32: 【坂間委員】今回更新するのが連続焼物機ということで、壊れてしまったということで、ここで焼き物から揚げ物に変更したということを今伺いました。購入したのが16年前ということなんですけれども、今回、連続焼物機が使えなかった場合、そして、そのときに給食への影響がどんな影響があって、また、あるのかどうかではないんですけれども、そういった影響があるかどうかというのを伺いたいと思います。
33: 【学校給食課課長代理】使えない場合の給食への影響はどういった影響があったのか、また、あるのかということでございますけれども、今回の故障では、2週間は焼物機が使えず、揚げ物、煮物に変更しての提供になりました。今後故障が起こった場合も、今回と同じように焼き物が提供できなくなり、献立に揚げ物、煮物が集中してしまい、栄養バランスに偏りが生じるおそれがありますというのが影響になります。
以上です。
34: 【坂間委員】焼物機とか、煮物とか、いろいろ使う機械については利用頻度が相当多いと思うんですね。今回、連続焼物機ということなんですが、これも16年前に買っているということなので、ほかのいろいろな調理器具の中で、これからそういったことが起きる可能性というのはあろうかと思います。ほかの調理機は本当に大丈夫なのかどうかということと、それに、栄養バランスもそうなんですけれども、児童に対して影響がないように更新をしていかなければならない場合があろうかと思います。そういった更新についての現状と、今後の更新計画についてどういうふうになっているのかを伺いたいと思います。
35: 【学校給食課長】ただいま焼物機の更新の状況、そして計画がどうなっているのかといった御質問だったと思います。現状、共同調理場が2場ございます。そして、そのほかに7校の単独校調理場、合わせて9場。この中では10年以上使用している調理器具が多くあるのが現状でございます。例えば食器洗浄機とか、熱風消毒保管庫、牛乳保冷庫、そういったものが数多くあります。基本的には、安全に使用できる限り、修繕で対応していく考え方で回しております。例えば、牛乳保冷庫などは毎日使っているものですけれども、年間2校分を更新するといった、全28校ございますので、14年に1度のローテーションを考えて計画的に更新するようにしております。しかしながら、それ以外の調理器具等については、実際は部品等がなくなるまで修繕を繰り返して、部品等がなくなって修理が不可能となった場合、新規購入、更新という形が多くなってございます。いずれにしましても、給食の提供中止と最悪の事態とならないようにしていきたいと考えて対応をしてまいります。
また、これから中学校給食の導入に向けまして検討を進めていくことになりますけれども、財源や場所等の具体的な検討、まだまだ時間を要すると考えております。それまでの間、現在の小学校給食のほうも安心・安全、安定した給食提供をしっかりとやっていきたいと考えております。
以上でございます。
36: 【
諸伏委員長】ほかに。よろしいですか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
歳 入
17款 寄附金
1項 寄附金
4目 教育費寄附金
37: 【
諸伏委員長】以上で歳出の審査を終わり、歳入に入ります。
8ページに戻っていただきまして、上段にあります17款寄附金の1項寄附金のうち、4目教育費寄附金です。質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
38: 【
諸伏委員長】以上で歳入を終わります。
第3条 債務負担行為の補正
39: 【
諸伏委員長】それでは、1ページに戻っていただきまして、第3条債務負担行為の補正です。なお、第3条の内容は、5ページ中段にあります第3表債務負担行為補正のうち、旧横浜ゴム平塚製造所記念館指定管理料、平塚市立軟式庭球場・平塚市立桃浜町庭球場・大神スポーツ広場指定管理料、湘南ひらつかパークゴルフ場・土沢野球場・土沢多目的広場指定管理料です。質疑はありませんか。
40: 【
端委員】今の5ページですけれども、第3表債務負担行為補正のところで、下から3つが今回提案されているんですけれども、確認をしたいんですが、期間のところですが、いずれも平成30年度から平成35年度までというふうに書いてあります。先ほど指定管理の議案のところで、平成31年度から平成35年度までの5年間の指定ですよというふうに説明を受けましたが、何でここでは30年度からというふうになっているのかお聞きをしたいなと思います。
41: 【
社会教育課長】債務負担行為の設定の期間という形で御質問をいただきました。指定管理につきましては、12月議会で御議決をいただきますと、来年の4月の指定管理開始までの間に施設の管理に関する細目的事項、本市が支払うべき管理経費の額、危険負担等を定めるために、市と指定管理者は協議により協定書を締結することになります。その協定書の締結の時期が3月になります。指定管理者側としますと、管理を協定するに当たりましては、平塚市のほうが必ず5年間の委託料を支払うという担保がなければ協定を締結することができないため、平成30年から35年までの6年間という形で債務負担行為のほうを設定するものでございます。
なお、今年度につきましては、協定の締結のみで実際のお金の支払いがございませんので、ゼロ円となります。
以上でございます。
42: 【
端委員】御説明をいただきました。今年度はお金のやりとりはないんだよということで理解はしたんですけれども、この債務負担行為の補正の期間の定め方というのは、いつもこういう前年度の年度を入れるような形になっているのでしょうか。それを確認したいと思います。
以上です。
43: 【
社会教育課長】設定につきましては、前回も同じような形で設定をさせていただいております。
以上でございます。
44: 【
端委員】了解しました。
45: 【
諸伏委員長】ほかに。
(「なし」と呼ぶ者あり)
46: 【
諸伏委員長】これで質疑を終わります。
これより討論を行います。討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
47: 【
諸伏委員長】これで討論を終わります。
これより採決を行います。議案第89号のうち、本委員会所管部分は原案どおり可決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
48: 【
諸伏委員長】御異議がありませんので、本件は原案どおり可決すべきものと決定されました。
─────────────────────────────────────────────
6.議案以外の所管事項質問
49: 【
諸伏委員長】次に、議案以外の委員会所管事項についての質問を行います。あらかじめ通告がありますので、これに従って順に
発言を許可します。初めに、端文昭委員。
50: 【
端委員】恐れ入ります。所管質問ということで通告書を提出させていただいています。ここに書いてあるとおりなんですけれども、教科化された特別の教科道徳についてということで、質問の要旨は、何をどう教えて、どう評価しているのか。
教科書はどう選定していますか。
教員は自信を持って道徳教育に向き合っているんですか。誰がどんな研修をしたんでしょうか。
平成31年度からは中学校でも始めると聞いていますけれども、その準備状況はどうなっていますか。
それと、2分の1成人式というのをやっていると聞いているんですが、この実施状況と内容。
また、学校での働き方改革と道徳教育との関係性をどうお考えでしょうかということで質問を出していますので、よろしくお願いいたします。
51: 【教育指導課課長代理】
端委員の御質問にお答えいたします。
まず、何を教えているかについてです。学習指導要領で示されている道徳科の目標は、「よりよく生きるための基盤となる道徳性を養う」ことです。扱う内容は、「節度、節制」、「友情、信頼」、「公正、公平、社会正義」、「生命の尊さ」など、児童生徒が人間としての生き方を考え、よりよく生きる力を育む上で重要と考えられる道徳的価値が示されています。
次に、どう教えているかについてです。主たる教材として、教科書を使用し授業を行っております。教科書の中の読み物教材を使用し、登場人物の判断や心情を自分とのかかわりにおいて多面的、多角的に考え、道徳的諸価値の理解を深める授業を行っております。また、教材に対する感動を大事にする展開にしたり、道徳的価値を実現する上での迷いや葛藤を大切にした展開など、学習指導過程や指導方法の工夫をしております。その際、教材から読み取れる価値観を一方的に教え込んだり、登場人物の心情理解に偏ったりした展開とならないようにするとともに、問題解決的な学習を取り入れるなどしております。
次に、どう評価しているかについてです。道徳科の学習状況の評価に当たっては、道徳科の学習活動に着目し、児童生徒の学習状況や道徳性に係る成長の様子を把握し評価します。数値ではなく文章での記述による評価、大くくりなまとまりを踏まえた評価、いかに成長したかを積極的に受けとめ、認め、励ます個人内評価、多面的、多角的な見方へ発展しているのか、道徳的価値の理解を自分自身とのかかわりの中で深めているかなどを重視し、発達障がい等や海外から帰国した、また、日本語習得に困難のある児童生徒等に対する配慮を行うことと学習指導要領には記載されております。
次に、道徳科の教科書はどのように採択されているのかについてお答えいたします。教科書の採択権限は、その学校を設置する市町村教育委員会にあります。平塚市の小中学校で使用する教科書は、道徳科だけではなく全ての教科において市町村教育委員会が採択いたします。平成30年度から小学校で使用している道徳科の教科書につきましては、平塚市教育委員会平成29年7月定例会において、また、平成31年度から中学校で使用する道徳科の教科書につきましては、平塚市教育委員会平成30年7月定例会において採択されております。なお、教科書は文部科学大臣の検定を経て、教科書目録に登載されているものから採択することになっております。最終的に1者、中学校では光村図書出版、小学校では日本文教出版を採択しております。
次に、教員は自信を持って道徳教育に向き合っているのか、誰がどんな研修をしたのかについてです。平成30年度から小学校、平成31年度から中学校にて特別の教科道徳の実施に当たり、教科として道徳の授業は初めてとなる点、道徳科の評価について、指導計画の立て方など課題があることは認識しております。対応といたしまして、市教育委員会としては担当者会の充実を図ってまいりました。教員は各種研修会への参加や資料、教材の充実、学校研究等を通し、特別の教科道徳はどのようなことを目指しているのか、どのように進めていったらいいのか、授業をどうつくっていくのかということについて理解が深まるにつれて、全教職員が一体となって道徳科の研究推進が図られるようになってきていると認識しております。具体的な研修会につきましては、市教育委員会としてこれまで1回であった道徳教育の担当者会を昨年度から内容と回数の充実を図り、年2回実施しております。今年度は、第1回目は大学教授を講師として、第2回目は指導主事が全体計画、年間指導計画(別葉)、年間指導計画の作成評価について説明をし、その後、グループ協議を行いました。
次に、平成31年度から教科化される中学校の準備状況についてです。先ほど御説明しました担当者会の実施のほか、既に各中学校に採択された道徳科の教科書の見本を研修用として配付し、学校ごとに準備を進めるよう伝えております。また、教育指導課授業の計画訪問、要請訪問、授業づくり推進委員による公開授業、教育研究所授業の学校研究推進において指導主事が学校訪問し、授業を参観、指導助言や情報提供を行っております。このような取り組みを通じて、各校で研修会等を実施、来年度からの教科化に向けて準備をしているというふうに認識しております。
次に、2分の1成人式の実施状況と内容についてお答えいたします。今年度、市内では29校中12校が行う予定です。4年生の子どもたちが話し合い実行していく学習活動ですので、毎年の恒例行事というわけではありません。その年度の児童等の実態に応じて学校の判断で実施されるもので、総合的な学習の時間の授業で2分の1成人式を行っている学校が多いようです。実施している学校では、未来に向かって夢を語る、何か思い出に残ることをみんなでするなど、学習活動の内容には児童の実態に応じて創意工夫をして実施されています。
最後に、学校の働き方改革との関連性についてお答えいたします。教員の多忙化は大きな課題であると認識しており、業務の軽減、働き方改革はスピード感を持って取り組んでいく必要があると考えております。これは道徳の教科化によるものだけではありませんが、さきに述べましたような研修等をさらに充実させることで、教員一人一人が各学校、児童生徒の実態に応じて授業そのものにしっかり集中できるような支援を教育委員会としてこれからも続けてまいります。
以上です。
52: 【
端委員】いろいろ状況が少しずつわかってきました。学習指導要領に基づいて特別の教科道徳を始めたということですよね。聞くところによると、年間35時間ぐらいをやっているらしいんですが、大変授業数が多いなというイメージを私は持っています。評価も大変難しいのではなかろうかと。もちろんお答えいただいたように、点数評価ではなくて文章での評価ですよというふうに言われていますけれども、どのくらいの頻度で記述式の評価を行われているのかお尋ねしたいと思います。これは時間ごとなのか、毎月ごとなのか、学期ごとなのか、あるいは1年に1回評価しているのか、そのあたりをできれば教えていただきたいと思います。
それと、教科書は、現在は、小学校では日本文教出版、来年度から始まる中学校では光村図書出版を採択されたということのようですけれども、採択された教科書というのは、必ず使わないといけないものなのかどうなのかというのを教えていただきたいと思います。
それと、例えば平塚に28あるいは29の小学校がありますが、教えておられるのは担任の先生だと思います。専任の講師がいるわけではないと思いますが、仮に、28かける3クラスあって、それが6学年ですよということになると、小学校で約500人くらいの担任の教員が年間35時間道徳を教えるということになると思います。大変多くの先生が教えられているわけであって、先生方も本当に自信を持って道徳教育に向き合っているのかどうかというのは、私はどんなものかなと思っていまして、全員が別に聖人君子であるとは思えないし、自問自答しながら、悩みながら教えられている先生もいると思うんですが、クラスを持つ先生全員が研修を受けられたのかどうなのか。それとまた、いろいろな教え方だとか内容について悩みを持つ先生が相談できるような場所だとか、あるいは人材がいるのかどうなのかというのもお聞きをしたいなというふうに思います。
私は、実は、この道徳の教科化が始まって、ちょっと杞憂かもわかりませんけれども、心配していることがあって、それは、本当に個性を生かす、育てるではなくて、言ってみれば、これに逆行するような、個性をつぶすようなことにもなりかねないのではないかなと。ある道徳の教材を読みました。検定を受けたものが中央図書館の3階に飾ってあります「星野君の二塁打」を読みました。少年野球チームが、9回裏、チャンスで、味方が2塁ランナーでいると。監督は「バントをせえ」と言ったんだけれども、星野君は、いい球が来たのでバッティングしました、二塁打を打ちました、1点取って勝ちましたと。それでよかった、よかったではなくて、星野君、監督に呼びつけられて、「何で俺の言うことを聞かないんだ。サインはバントだろ」と星野君は叱られるんです。星野君は自分の判断を間違っていたよと監督に指摘されるんですけれども、そういう教材の事例を見ても、それで本当に個性を生かすことになるのかどうなのかというのは疑問だなと思っていますし、ある教材も読みました。朝、友達と会って「おはようございます」と言うのと、お辞儀をするのは、どっちが先がいいんですかと。お辞儀をしてから「おはようございます」と言うのか、「おはようございます」と言ってお辞儀をするのか、同時がいいのか、この3つのうちでどれが正解ですか。道徳的に言えば、正解があるんですよ。こんな教え方の教材を使っていていいのかなと思っているんですけれども、本当に個性を生かすことになるのかどうなのか。杞憂かもわかりませんけれども、そういう心配をしていますので、そのあたりについて考えがあればお聞きしたい。
1つは、内心の自由に踏み込んでくることがあるとするならば、大変な問題だというふうに思っていまして、そこらあたりもお聞きしたいと思います。
それと、私たち、授業参観を希望すれば可能なのかどうなのか、そのあたりも教えていただければと思います。
以上、何点か質問しましたが、よろしくお願いします。
53: 【教育指導課長】今、
端委員のほうからいただきました質問についてお答えをいたします。
まず、評価についての御質問であったと思います。評価につきましては、今、課長代理のほうからも説明しました点を重点的にやっておるところですが、生徒のよい点や進歩の状況などを積極的に評価し、学習したことの意義や価値を実感できるようにすることが大切であります。他者との比較でなく、児童生徒の一人一人の持つ点や可能性など、多様な面をしっかりと把握して、年間や学期にわたって児童生徒がどれだけ成長したかという視点を持ってやっていくということが重要であるとされております。平塚市の場合は、記録に残す評価、これは子ども、保護者に示す評価については学期に1回ではなくて、年間を通じて1回というふうに校長会、その他、学校のほうでは取り決めをして、各学校のほうでそれを踏まえて実施しているところでございます。
なお、評価につきましては2点ありまして、教員の指導に生かす評価というのもございます。その教員の指導に生かす評価につきましては、毎回実施した教員が評価をしていくというのが現状でございます。
35時間が多いのではというような御質問もあったと思います。こちらにつきましては、学校教育法施行規則のほうで定められております。小学校1年は34単位時間、それ以外の小2から中3につきましては年間35単位時間というふうに定められておりますので、それにのっとって実施しているというところなので、この時間が多いのか、少ないのかということに市教委として答える立場でないというふうに考えておるところです。
2点目の教科書を使って授業をするというところでございますが、教科書は主たる教材ということで行われております。採択された教科書があるわけですけれども、各学校の子どもの実態、また地理的な状況によって、教科書にある教材よりももっと適した教材があるというふうに学校が判断した場合には、例えば映像を使ったりとか、新聞の記事を使ったりとか、体験に行った、例えば林間学校に行ったときの子どもたちの感想からというように、さまざまな部分を教材として道徳的価値と結びつけながら授業を行うということも可能でございます。
続いて、研修についてというような御質問だったというふうに思います。年間500人ぐらいのというようなことでございましたが、最初のお答えをさせていただいたとおり、市の教育委員会として担当者会を実施、開催をして、その中で特別の教科道徳の狙いとか、授業とか、評価について、大学教授、また指導主事のほうから説明をさせていただいているところです。基本的に、一人一人に対して、また全員の先生を呼んで研修ということは実施しておりませんが、担当者会に来ていただいた先生が学校に帰っていただいて、その趣旨を説明していただくというようなことで研修のほうは展開しております。担当者会だけでなく、管理職の立場も必要だなということで、教頭研究会のほうに講師に来ていただいて、管理職の立場として特別の教科道徳に向けての考えとか授業の進め方とか評価についても説明させていただき、それをもって学校のほうで共通理解を図っていただいているというようなところでございます。
あと、自信を持ってやっているのかというところ、聖人君子というような御質問等もあったところでございますが、基本的に、先生一人一人の授業については、授業者がこれまでの教育活動と子どもたちの実態を踏まえ、何を考え、何に気づかせたいかというような狙い、意図を持ってこうやっておりますので、そういったところも踏まえて、研修会のほうでは周知をしているというふうに認識をしているところでございます。
なお、相談できる人がいるのかどうかというような御質問もありました。基本的に、他の教科もそうでございますが、学校長のリーダーシップのもと、道徳につきましては、道徳教育推進教師を各学校に配置しております。学校での組織をしっかりと活用して、学校の中での道徳の授業に対する課題、また成果を踏まえて、授業の進め方に不安がある教員がいたら、そういうところで相談、もしくは解決方法を考えながら各学校でやっていただいているというようなことで、まずは各学校のほうでそういう組織があるというところで認識をしておりますし、そのようなお答えになるというふうに思います。
続きまして、個性を育てるというものをつぶすというようなことで、「星野君の二塁打」というようなところも実際に例に挙げて御質問があったというふうに思います。文部科学大臣の検定に合格した教科書に記載されている教材だというふうに認識しておりますが、平塚市の場合は、採択した教科書には、その教材はないところでありますが、価値観の押しつけとか個性をつぶすというようなところにつきましては、特別の教科道徳は、これが大事だから、だから守るんだよという、そういう授業展開をするわけではなく、例えば価値項目、道徳的ないろいろな価値のところで、自分自身の生き方について考えたり、体験的な学習を通して実感を伴って理解をしていく中で、自分の意見や他人の意見を踏まえながら、今後どのように自分として生きていくのかという自己を見つめるというようなところに狙いを持ってやっておりますので、礼をしなければいけないということの行為そのものを押しつける、そのような授業ではないというようなところはお伝えさせていただきたいというふうに考えております。
そこも踏まえ、内心、心の部分に踏み込むのかというような御質問だったと思いますが、いろいろな考え方があり、それを踏まえて自分の生き方について見つめるというようなところに狙いを持ってやっておりますので、その部分についての説明は以上になります。
あと、授業参観はできるのかというところにつきましては、教育委員会のほうに連絡いただきまして、機会があるときに、授業については、公開等は拒否するものではないと考えておりますので、お答えさせていただきます。
以上です。
54: 【
端委員】状況が少しずつわかってきました。難しい問題だと思うんですが、まずわかりやすいところで、教科書です。小学校では30年度から日本文教出版を使っていると聞きましたけれども、これをずっと使うんですか。採択がえになるというような話もちらっと聞いたこともあるんですけれども、またやり直しをするのかどうなのかというのをお聞きしたいと思います。
それと、教員の方が自信を持って道徳教育に向き合っているのかという、500人ぐらいの担任の先生全員が研修を受けたわけではないということでした。担当者会で研修を受けて、あとは伝達を受けて各担任の先生は授業を進めているということでしょうけれども、悩む先生に対して相談できるところができたらいいなというふうには思っていますが、御見解があれば伺いたいと思います。
それと、いろいろな事例も含めて質問したんですけれども、道徳的価値というのは個人差があるだろうし、また、幅があるんだろうと思うんです。それは先生側にもあるし、授業を受ける個人側にもあると思います。なかなかこれを評価するというのは難しいところではないかと思うんですが、結果、あまりにも道徳、道徳と言うことによって、個性を生かすではなくて、個性をつぶすようなこと、あるいは全体の雰囲気、場の雰囲気を読むというか、空気を読むというか、
発言は何でも控えておったほうがいいねという、そういう体質をもし子どもたちが持つとするならば、それはやっぱり心の問題にもつながってくると思うので、それは問題ではないかと思うんですが、そこらあたりについて、本当にそうなってないのかどうなのかというのをお聞きしたいと思います。なぜこんなことを私が聞くかというと、学校の世界では学習指導要領というのが錦の御旗で、最も大切なものだと思います。今のお答えあったように、そうだと思います。でも、学習指導要領は要領なんです。その上に教育基本法があり、憲法があるわけです。例えば、憲法が思想・良心の自由をうたっているわけではないですか。あるいは教育基本法が改正されましたけれども、そこにおいても個人の価値を尊重して、その能力を伸ばして創造性を養いましょう、自主自律の精神を養いましょうというふうになっているわけですよね。だから、いくら学習指導要領でこうこうと言っても、その上位法である教育基本法であるなり、憲法であるなり、そういうところを見据えて、それを片目で見ながら、今言った内心の自由とかには踏み込まないような配慮も必要かなと思いますけれども、そのあたりについてお考えがあればお聞きをしたいなと思います。
それと、2分の1成人式がどのくらい広がっているのかというのを先ほどお答えいただきましたけれども、ひとり親の子どももいるでしょうし、あるいは親がいない子どももいるでしょうし、また、それを行うにはいろいろな格段の留意事項が必要ではないかと思っていますけれども、そのあたりは配慮されているのかどうなのかということについてお尋ねしたいと思います。
以上、よろしくお願いします。
55: 【教育指導課長】何点か御質問いただきましたので、お答えいたします。
まず、1点目の小学校の教科書採択がえについての御質問であったというふうに思います。今回の日本文教出版の教科書につきましては、来年度、小学校については特別の教科道徳、採択がえの年度となっておりますので、来年度、新しい教科書にするのか、それとも現行でいくのかというところを踏まえまして、従来の規定にのっとった形で、来年度、採択がえの年度ということでお伝えをさせていただきます。
研修についての御相談だったというふうに思います。相談できるところというところで、委員おっしゃるとおり、一人一人の先生方が特別の教科道徳を授業するに当たって、さまざまな悩みとか戸惑い等があることは重々教育委員会としても認識しておるところです。担当者会の折にさまざまなことをお伝えするわけでございますが、先ほど申しました学校の組織をまずはしっかりと十分活用していただくことを第1に伝えていきたいというように考えておりますし、例えば担当者会で直接、我々、指導主事も、この担当者会の席におりますので、会議の終わった後でも気軽に話をしてきていただいても結構ですし、電話相談してきてもいいというような、そんな形でさらに伝えていきたいなというふうに思っております。また、国のほうも、文部科学省のホームページを見ますと、特別の教科道徳についてはさまざまな教材等を掲載しておりますので、そういった資料につきましても、また改めてさまざまな機会で伝えていきたいというふうに考えておるところでございます。
評価について、また御質問があったと思います。こちらについては、特別の教科道徳の学習の中で見られた個人の成長とか変化について評価をすることになっております。例えば特別の教科道徳の時間を踏まえて掃除をするようになったとか、友達と仲よくなったとか、そういう評価ではなくて、特別の教科道徳の場合は、その時間の中の個人の評価、成長ぶりを記載するということになっておりますので、その点もしっかりと学校には、これまでも伝えているところでございますが、改めて伝えていきたいというふうに考えておるところです。
個性をつぶす、空気を読むというようなところの御質問があったというふうに思います。先ほどの答弁とも重なるところがございますが、今回の道徳につきましては、改めて考え、議論する道徳というところを大切に考えておるところです。自分の持つ価値観に気づいたり、他人の価値観に触れたりする中で多様な価値観を知ることになるというところをしっかりと大事にしていきたいというふうに担当者会等でも伝えておるところでございます。いろいろな価値観が対立する場合も含めて、それについて子どもたち同士が自分の考え、友達の考えをしっかりと向き合って考え続けて、それをあわせて自分の生き方について考えるというところが大事だというふうに考えておりますので、そういった意見をしっかり出せるようにするような取り組みは、この特別の教科道徳だけではなく、ふだんからの学級経営も大事になってくるというふうに考えておりますので、こちらにつきましては、学校教育全体を通じて、自分の意見をしっかり話すことができる、しっかり聞くことができる、そのような子どもたちの育成をするように、これまでも学校はそこの部分につきましては大切にしているところでございますが、改めてこの部分についても確認をしていきたいというふうに考えておるところです。
学習指導要領についてということで御質問がありました。基本的に、この学習指導要領につきましては、学校教育法で、教育基本法による教育の目的及び目標並びに義務教育の目標に関する規定を踏まえて、第10号にわたって規定をしているところでございます。この学校教育法の規定の中には、文部科学大臣は、学校教育法施行規則において小学校の教育課程に関する幾つかの基準を定めているというような文言もございます。また、この定めのほか、小学校の教育課程については、教育課程の基準として、文部科学大臣が別に公示する小学校学習指導要領によらなければならないというように法律で規定をされておりますので、我々は、学習指導要領につきましては、その上位法である学校教育法、また教育基本法、そのような法律にのっとった形で定められているというふうに認識をしているところでございます。
続いて、2分の1成人式についての御質問がございました。2分の1成人式につきましては、特別の教科道徳でやっている学校があるということは、きょう現在のところは認識しておりません。総合的な学習の時間等で実施されている学校が多いようです。ただ、道徳教育につきましては、特別の教科道徳ではなく学校教育活動全体でやるものなので、総合的な学習の時間の道徳教育につきまして、学校のほうで計画的に実施しているところは実施しているというふうに考えております。その際の配慮としましては、さまざまな子どもたちの家庭状況や子どもたちの健康状態等をしっかり踏まえて、これは必ずやらなければならないというものでもないので、そこら辺は学校がしっかりと子どもたちの状況、今御説明した部分を踏まえて実施する、しないというようなところを取り決めているところでございます。ただ、学校は、繰り返し言いますが、子どもの背景をしっかり把握した上でやっているというようなところを教育委員会としても、認識をしているところでございます。
最後につきまして、心のところに入るとはどうなのかというような御質問が最後にあったか思いますが、繰り返しますが、自分の生き方について考えていくというところを大事に今後も学校のほうに働きかけていきたいというふうに考えております。
以上です。
56: 【
諸伏委員長】次に、吉野和美委員。
57: 【吉野委員】では、質問をさせていただきます。今回、小中学校の安心・安全に対する防災計画とはということでお聞きをしたいんですが、この防災計画というのは、年度当初に各学校から教育委員会のほうに提出される。策定の上位計画の変更があった場合、策定を見直すとかをして提出されているということなんです。ただ、これは学校の校長先生を中心に、この計画を教育委員会に提出するまでには、当然、前年度までの計画の検証とか、または行った事業の評価とか、いろいろなものに対して、今年度はこうしますという形で提出をされてくる。これは理解いたします。しかし、学校内の校長先生、教師の方々が、果たしてどこまで提出したものに対して協議をし、また、協議によって今年度はこういうふうな事業化についてしましょうという議論がどこまでしているのかがよくわからないんですね。
それと、これは防災教育等にも関係してくるとは思うんですけれども、生徒に対して、この計画がどのように指導されているのか。一番の問題は、保護者の方とか近隣の住民、また、それに伴う自治会等に連携を持ってという言葉を使われる。しかし、それが果たして提出されたものに対して、どのようにその方々に対して説明と、または協議をするものはしておるのか、どのような形で現在なされて提出されているのかということを教えていただきたい。
それと、この計画に関しては、「防災危機管理部と連携をとって協議をし」という言葉が必ずと言っていいほど出てきます。しかし、この計画は上位計画である地域防災計画が改訂をされた。このときの協議と例年行う協議というのは教育委員会がしているのか、各小中学校の学校ごとにしているのか、それをお聞きしたいと思います。
それと、今回、この計画の中で一番私自身が不安に思っているのは、各学校の教職員の先生方を生徒で割ったとき、お1人の先生が生徒をいかに誘導する中で、その数字というのは各学校で出てくるわけです。それがばらばらなんですよね。いわば危険といいますか、その危機管理に関して、教育委員会としてどのようにお考えになっているのか、以上3点をお聞きしたいと思います。
58: 【教育総務課課長代理】ただいま吉野委員から3点の御質問をいただきましたので、順次お答えをさせていただきます。
まず1点目ですけれども、防災計画策定の見直し、前年度の検証、さらに、そういったものをどのような場で協議をし、地域、保護者の皆様との連携を図っているのかというところについてですけれども、各学校では、策定をいたしました学校防災安全計画に沿って各種避難訓練や引き取り訓練、また、不審者対応等の訓練を行っております。それぞれ各学校で、各訓練の実施後には職員会議等でそれぞれの振り返りを行い、改善が必要な部分については次年度の実施計画に反映させる、さらに学校防災計画の見直しや防災教育にも生かすことができるように取り組みを進めております。また、保護者や地域との連携については、避難所運営委員会に教職員が参加をするとともに、PTAの各種会議、また学校だより、学級懇談会等、さまざまな場面で各種避難訓練や引き取り訓練、不審者対応訓練等についての情報を発信し、防災意識の向上に資するように努めております。
続いて、2点目の防災危機管理部との連携という部分ですけれども、現在、教育委員会では、平塚市立学校安全防災計画として、地震・津波対策編、風水害対策編、不審者等対策編の3編を作成し、各学校に提示をしております。各対策編に関係する国の法律が変更された場合には、防災危機管理部と教育委員会との確認を経た後、各対策編の改訂作業を行っております。各学校には教育委員会より、改訂をされた内容をもとに新たに安全や防災に関する計画を策定するよう依頼をしておりますので、学校と防災危機管理部、あるいは地域防災計画との連携は確保されているというふうに考えております。
続いて、3点目の児童生徒の安心・安全をどのように担保するのかといった趣旨の御質問だったと思いますけれども、各学校では、地震避難訓練、火災避難訓練等、さまざまな災害発生時を想定した訓練を各種実施し、児童生徒が速やかに安全を確保することができるよう対応を図っております。学校によっては、授業中だけではなく休み時間に訓練を設定したり、あるいは児童生徒に事前に知らせずに訓練を実施するなど、実際の災害発生時により近い状況での訓練となる方法を取り入れたり、避難経路についても、複数の学年が同時に階段を利用することができるよう、例えば1年生は右側を、2年生は左側を歩くよう指導する等、児童生徒が危険を的確に判断し、迅速な行動をとることができるように努めております。さらに、災害発生時の教職員の役割分担として、校舎に逃げ遅れた児童生徒がいないかを確認するための探索班を設けたり、実際に逃げ遅れた児童生徒がいた場合を想定した訓練を実施したりするなど、児童生徒の命を守るための取り組みを各学校がそれぞれ進めております。
59: 【吉野委員】今の答弁をお聞きしまして、私は、本当に申しわけないんですが、ただやっていればいいということではないんですよ、はっきり言って。先生方というか、学校の中というのは、小学校1年生から、小学校の場合は6年生までおられるわけですけれども、中学生はある程度自分の判断でできます。だけれども、そうした学校の中で、今の答弁というのは、私、はっきり思ったんですね、今。これはやっぱり教育委員会は、この防災というものに関して専門的な担当者がいない、協議そのものもしっかりとなされる時間もそんなに時間をとっていない、また、学校の内部についても、そうした問題に対して定義する時間があまりとられていないかなと思いました。これはなぜかというと、防災計画で、まず私はお話をしたんです。学校の先生方が協議をし、生徒に防災教育を施して、保護者、近隣住民の方、自治会、こういうことがどうなるかということを問うている。今の答弁では、ああ、そうですかとしか私は思いません。やはりしっかりとこの防災というものに関して、どのようなことを学校自体が、教育委員会そのものが学校のほうにどういうふうに指示をする、その協議が教育委員会としてまともにやっているのかということですよ、はっきり申し上げて。
私は今お聞きしたんですが、防災危機管理部云々という話をお聞きをした中で、連携をとっていますと言いますけれども、連携をとっているんだったら、1回目の質問、その答弁はないですよ。だから、やっていないから答えられない──答えられないというのは大変失礼だけれども、そういう状況の答弁になっているではないですか。このことをどうだ、ああだと、時間がありませんから申し上げませんけれども、数字を並べたら、できないでしょう、やっていないことかすぐわかります、聞いていて。委員会とはいっても、議場の中の委員会であって、それは教育委員会の委員さんの委員会の中でやりなさいよと私は思います。今の答弁の内容ではね。
それと、学校の先生方をお聞きしました。生徒の数と学校の先生の数を割ると、お1人の先生が平均15.5人ぐらいを何とか安全な場所まで、いわゆる運動場の中央まで避難させる。これは単純にですよ、数字合わせで言っているだけですよ。しかし、小学校ですと、学校によっては、小学校の場合は1人の先生が9.6人で済む学校もあれば、19.6人、安全を確認しなければ行けない形になっているんです。中学校にしても、最低の人数で7.5人なんです。しかし、最高では16.6人の生徒の安否を、どうしよう、ああしようと考えなければいけない。それをグラウンド中央まで連れてきて、その後、1時間、先生方が何をするんですか。答えられますか。この1時間の間に何をするんですか。それが協議されて、1時間のことが果たしてどういうふうなことをされるのか。分刻みとは言わないけれども、そういうふうな形になるわけでしょう。だから、私自身も、これがどうだ、あれがこうだというのは控えますけれども、教育の現場というのは、決して想定外はあってはいけない場所なんです。想定外というのは、想定をしていないということは、これは逃げ口上ですから、私に言わせれば。これだけ災害が起きていて、答えが出ていて、これをしていないというのは、平塚市が何をやっているんだと後で言われるだけのことですよ。教育というのは、今、
端委員のほうから道徳ということでいろいろ言われました。丁寧によく答えられましたよ、はっきり言って。道徳のこと、これは教育ですから。しかし、こういう大切なことをもっと皆さんがしっかりと協議をして、生徒1人もけがをしない、そういう防災教育に持っていくのか、それも校外に出た安全に伴う防災教育もそうですけれども、そのことをいま一度、教育委員会全体でお考えになったほうがいいと私は思います。今のままでしたら、担当者も指導者も最高責任者もいない中で、そういう議論を誰がしているのかという疑問符がついた、こういう答弁をしてくるようでは、教育委員会は何をやっているだということです。
ですから、これ以上の答弁は要りませんけれども、十分、その点、よくお考えください。この委員会が終わったからという問題ではありませんよ。時間はもうありませんよ。それだけは申し上げます。
以上です。
60: 【
諸伏委員長】吉野委員、答弁は求めないということでよろしいですか。
61: 【吉野委員】要りません。はい。
62: 【
諸伏委員長】これで議案以外の所管事項についての質問を終わります。
以上で、付託されました案件の審査は全て終了いたしましたので、本委員会を閉会いたします。御苦労さまでした。
午前11時25分閉会
委 員 長 諸 伏 清 児
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