川崎市議会 > 2021-02-05 >
令和 3年  2月まちづくり委員会-02月05日-01号

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  1. 川崎市議会 2021-02-05
    令和 3年  2月まちづくり委員会-02月05日-01号


    取得元: 川崎市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-06
    令和 3年  2月まちづくり委員会-02月05日-01号令和 3年  2月まちづくり委員会 まちづくり委員会記録 令和3年2月5日(金)    午前10時00分開会                午後 0時24分閉会 場所:603会議室 出席委員市古次郎委員長、堀添 健副委員長、大島 明、青木功雄、矢沢孝雄、      かわの忠正、浦田大輔、露木明美、石川建二、月本琢也、秋田 恵各委員 欠席委員:なし 出席説明員:(建設緑政局磯田建設緑政局長板橋総務部長土田緑政部長、        福田道路河川整備部長鈴木道路河川整備部担当部長齋藤庶務課長、        菅原みどり企画管理課長木村みどり保全整備課長、        長谷川道路整備課担当課長小山道路施設課長 日 程 1 所管事務の調査(報告)      (建設緑政局)     (1)京急大師線連続立体交差事業1期①区間の取組状況について     (2)川崎市橋梁長寿命化修繕計画の改定について     (3)塩浜3丁目地区内公園予定地について     2 その他
                   午前10時00分開会 ○市古次郎 委員長 ただいまからまちづくり委員会を開会します。  お手元のタブレット端末を御覧ください。本日の日程は、まちづくり委員会日程のとおりです。  初めに、建設緑政局関係所管事務の調査として、「京浜急行大師線連続立体交差事業1期①区間の取組状況について」の報告を受けます。  それでは、理事者の方、よろしくお願いいたします。 ◎磯田 建設緑政局長 それでは、「京浜急行大師線連続立体交差事業1期①区間の取組状況について」につきまして、長谷川道路整備課担当課長から御説明申し上げますので、よろしくお願いいたします。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 それでは、京浜急行大師線連続立体交差事業1期①区間の取組状況について御報告いたしますので、お手元のタブレット端末の1(1)京浜急行大師線連続立体交差事業1期①区間の取組状況についてのファイルをお開きください。  本日は、1月29日のまちづくり委員会で御報告した大規模投資的事業のうち京浜急行大師線連続立体交差事業1期②区間に関連がある京浜急行大師線連続立体交差事業1期①区間の取組状況について御報告させていただきます。  表紙を1枚おめくりいただき、2ページ目を御覧ください。初めに左上の1、事業の目的でございますが、平面図を御覧ください。本事業は図右側の小島新田駅から図左側の鈴木町駅間の約2.4キロメートルにおいて、鉄道を地下化することにより10か所の踏切を除却し、都市内交通の円滑化などを図る計画で、現在は図右側の小島新田駅から図中央の東門前駅間の1期①区間、約1.2キロメートルの整備を進めているところでございます。  次に、2、主な事業経緯を御覧ください。本事業は平成5年に都市計画決定後、平成9年に小島新田駅から川崎大師までの施行協定京浜急行と締結しております。その後、用地の取得などを進め平成18年2月から1期①区間の工事に着手し、平成31年3月から地下運行を開始しております。地下運行開始後、令和元年6月に事業費の増額と工期の延伸について京浜急行から申入れがあり、事業費の増額などについての協議に着手いたしました。そのため令和元年11月のまちづくり委員会で、1期①区間の事業費の増額と工期の延伸が必要であることを御報告しております。  また、京浜急行との協議では、過年度の工事実績や今後予定する工事の内容などについて調整を行う必要が生じ、時間を要してしまったため、市民生活に影響が大きい産業道路などの踏切除却の工事の推進と検証期間を確保するために、工期を令和3年末まで延伸し、工事と並行して協議を継続して行うことといたしまして、令和2年3月に施行協定を変更しております。  次に、3、現在の取組状況(1)工事の状況についてでございますが、右上の平面図を御覧ください。令和2年度は踏切の除却工事を進めており、図中央、大師橋駅の左側にある青い丸で囲っている東門前第1踏切と、図中央、大師橋駅の右側の青い丸で囲った産業道路第1踏切につきましては、令和3年3月末に踏切の除却が完了する予定となっております。次に、図の右端にある青い丸で囲った産業道路第2踏切は、令和3年5月に踏切除却が完了する予定となっております。  平面図の下に産業道路第1踏切除却イメージがございます。左側の図を御覧ください。現在の状況でございまして、地下空間の埋戻しが完了したところでございます。中央の図を御覧ください。さらに工事が進み、踏切板を取り除いている状況でございます。右側の図を御覧ください。令和3年3月末には工事用の覆工板を取り除き、おおむね道路の形状となる予定でございます。  次に、(2)施行協定の変更についてでございますが、①現在の状況を御覧ください。京浜急行から申入れがあった事業費の増額と工期の延伸について検証を進めており、今後検証結果の取りまとめを行ってまいります。  次に、②今後のスケジュールを御覧ください。京浜急行との協議では、過年度の工事実績や、追加工事についての協議や検証に時間を要したため、大師橋駅駅舎の着手が12か月遅れる見込みとなっております。さらに、大師橋駅駅舎の工事は駅を利用しながら工事を進めなければならないことから、より安全な工事を実施できるよう手順を見直したため、約4か月の延伸が必要となる見込みでございます。引き続き京浜急行と調整を行い、工期の縮減に努めてまいりたいと考えております。  最後に、③今後の取組を御覧ください。検証結果を基に京浜急行と合意形成を進め、令和2年度中に施行協定を締結することで1期①区間の早期完了に向け取組を着実に進めてまいります。施行協定の変更に当たりましては改めて議会へ御報告させていただきます。  説明は以上でございます。 ○市古次郎 委員長 説明は以上のとおりです。ただいまの説明について、質問等がございましたら、お願いいたします。 ◆浦田大輔 委員 御説明ありがとうございました。大師橋駅周辺の駐輪場の状況なんですけれども、違法駐輪とかそういった状況等を教えていただきたいのですが。 ◎鈴木 道路河川整備部担当部長 ちょっと手元に放置自転車の状況等がございませんので、今データをお示しすることはできないんですけれども、その資料については後ほど御提供させていただきたいと思っております。 ◆浦田大輔 委員 違法駐輪は後ほどということなんですけれども、大師橋駅周辺の駐輪場の整備というのはどのような状況なんでしょう。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 まだ工事が進捗している状況でございますので、駐輪場の整備については特に方針があるわけではございませんが、地域の方からはそういった要望もございますので、今後工事が進んでいく過程、あと地元の方との協議会もございますので、そういった中で御意見をいただきながら調整させていただきたいと思います。 ◆浦田大輔 委員 あと、小島新田も地下化して、駅上部の活用は今どういった状況でしょうか。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 大師橋駅ではなくて小島新田駅ということでよろしいでしょうか。小島新田駅に関しましては現状の位置で、地下に入るということではございませんので、特に上部利用ということでは調整させていただいてございません。 ◆浦田大輔 委員 シェアサイクルとかそういった活用というのは検討されているんですか。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 先ほど申し上げたように、工事中でございますので具体的に何をするとか、どういうことがいいかということまでまだ議論していないので、シェアサイクルとかも含めて検討していく余地はまだございますので、引き続き調整をさせていただきたいと思います。 ◆浦田大輔 委員 様々、京浜急行側近隣住民の皆様の協議中ということなので、要望としても、駐輪場、自転車の利活用を求める皆様のお声はしっかりと受け止めていただいて、進めていただければと思います。 ○市古次郎 委員長 大師橋駅の違法駐輪の状況の資料提供は可能でしょうか。 ◎鈴木 道路河川整備部担当部長 自転車対策室のほうで取りまとめを行っておりますので、その資料を確認して情報を提出することは可能でございます。 ○市古次郎 委員長 そうしましたら、提出をよろしくお願いいたします。 ◎鈴木 道路河川整備部担当部長 承知しました。 ◆石川建二 委員 先ほど報告の中で、令和2年3月に市民生活に影響が大きい踏切除去など工事の推進と検証に必要な期間確保のために、工期を令和3年度末に延期するという報告でしたけれども、この工事の中身は、例えば産業道路復旧工事や、あるいは大師橋駅舎の整備、2つの大きな内容があるかと思うんですが、ここのスケジュール表を見させていただくと、産業道路復旧工事に関しても若干線が伸びているように見受けられるんですが、ここら辺はどのくらい、3のところにある現在は埋め戻しが完了されている状態で、踏切の除去は、報告によれば令和3年3月末予定ということですけれども、これがさらに延びるということなのか、3年度末には整備をしますという御報告ということでいいのか、その点をちょっと確認したいと思います。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 産業道路の踏切の除却についてでございますが、現在お示しした資料の左側の図の状況で、おおむね埋め戻しが終わっているということでございます。現在の進捗状況としては予定どおり進んでいる状況ですので、引き続き順次工事は進めていきたいと考えております。3月末の状況で、覆工板、工事用にふたをしていた板みたいなものをどけて、アスファルト舗装で一旦復旧をさせていただく、そこまでは3月末までに完了するんですが、どうしても踏切の部分が周りの道路よりも高くなっている、マウンドアップしているような状況でございますので、そういったものを少し広い範囲ですき取りをさせていただいて道路を平坦にする作業がもう少しかかってしまう可能性がございますが、一旦、線路ですとか踏切の敷設をどかして道路状にならしていくのは3月末に終わる予定でございます。 ◆石川建二 委員 現状で、さっきの報告のとき、議論のときにも言いましたけれども、線路部分が残っているということで、しかも踏切がなくなったということで、大型車両がスピードを落とさずに通行することによって、相当の振動が沿線だけではなく、ちょっと奥地にまで来ているというような状況があるかと思うんですが、そこら辺の状況は市のほうとしてはつかんでいらっしゃるんでしょうか。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 現場のほうの確認をさせていただいておりまして、大変御迷惑をおかけしている状況で申し訳ないことでございますが、先ほど申し上げた真ん中の絵のような状況になりますと、踏切の周りの板と線路の除却が進んでまいりますので、もうしばらくでそういった大きな音が出る状況は少し軽減されるかなと考えております。 ◆石川建二 委員 そうしますと、例えば2番目、3番目の最終的な3月の末と言われる踏切の除去というところになれば、当然ちょっと高くはなるけれども振動そのものはかなり軽減されるのではないかということでよろしいですか。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 そのとおりでございます。 ◆石川建二 委員 それで、実際にそういうことを地域の住民が知りたがっているけれども、なかなか情報提供が十分ではないというお話もありました。確かにコロナの状況で住民集会が開きにくいという事情はあるかと思うんですが、本当に先が見えないと、振動自体もいつまで我慢すればいいんだと、家が壊れてしまうんじゃないかという不安を覚えるぐらい相当大きな振動だと伺っています。それについてはちゃんと場所も確保しながら、あとは回数を重ねるとか、事業者と協力して住民説明を、町会関係者にはもちろん、会長さんとかには御説明を今後するというお話も伺っていますけれども、やはり皆さんがフェース・ツー・フェースで、自分のところはこうなんだよ、本当に困っているんだというところをじかに事業者の皆様にも受け止めてほしいというのが住民の切実な声だと思うんですが、そこら辺は何とか、少し今日は報告もありましたので、こういう内容を踏まえて速やかに住民への情報提供を検討していただけないかと思いますが、その点はどのように考えていますか。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 沿線協議会という地元の町会長の方に御出席いただいている会議体がございますので、そうしたところを通じて御案内を再度させていただきたいと思っております。  あと、こちらに出させていただいている絵を、産業道路のところにも看板という形で設置させていただいておりますので、そういった形での御案内は現状でもさせていただいておりますが、引き続きそういった取組も含めて検討させていただきたいと思います。 ◆石川建二 委員 住民としては今の実態をちゃんと把握してもらいたい、あるいはそれについて対策をちゃんと聞きたいというところが、間接話法じゃなくて、直接フェース・ツー・フェースでほしいというところは、これは本当に深刻な状況だと思うんです。その状況を考えれば、看板が出ているとか、会長さんにはお話しするとか、会長さんだって今、住民の方を集めるといっても、やっぱりコロナでちゅうちょがあるじゃないですか。だから、そういう環境をしっかり調えて説明するのは事業者なり、市の責任だと思いますが、そこのところを早急に、ちゃんとフェース・ツー・フェースで説明するという検討をいただきたいと思うんですけれども、そこのところはどうでしょう。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 現場にも事務所がございますので、例えばそういったところを活用して、状況をお知りになりたいという方がいらっしゃれば御案内をして、私どもであったり、鉄道事業者であったり、立ち会った下で御説明するということが現状でも可能でございます。ただ、今このコロナの状況下でもございますので、それをどこまで皆さんに周知するかというのは悩ましいところではございますが、現状でも御要望ですとか、御要請があれば、そういう対応はさせていただけるかなと考えております。 ◆石川建二 委員 相談窓口をしっかりと設けるということですね。それと同時に、やっぱりきめの細かい情報提供という意味では、看板を設置したからいいだろうということではなくて、周辺へのポスティングも含めて、ちゃんと事業者とこういう内容をしっかりと伝えることが最低限コロナの中でもできる活動かと思いますが、そこはぜひ検討していただけますか。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 京浜急行も含めて、どういう対応ができるかというのは少し検討させていただきたいと思いますので、引き続き協議をやらせていただきたいと思っています。 ◆石川建二 委員 できるだけ早く協議していただきたいと思いますので、内容は分かっているわけですから、その点について、ぜひよろしくお願いします。  今度の変更というのが、事業費の変更にも関わってくるのでしょうか。その点だけお聞きしたいと思います。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 事業費の変更も含めて、協定の変更をしたいと考えております。 ◆石川建二 委員 その件については、まだ具体的には示されていないということですね。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 現在、京浜急行と協議中でございますし、市のほうでも京浜急行から提出された資料について検証作業を進めておりますので、そういった検証がまとまり、京浜急行との調整ができた段階でまた御報告をさせていただきたいと思います。 ◆石川建二 委員 取りあえず、結構です。ありがとうございます。 ◆秋田恵 委員 確認なんですけれども、2ページの(2)の右下のイの部分なんですが、今回作業手順を見直した結果とあるんですけれども、作業手順を見直さないといけなくなった理由を教えてください。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 当初想定していた工事手順では、どうしても改札に入ってから地下の駅に行く動線が確保できない状況になってしまいまして、見直しをした次第でございます。当初想定していた地下を掘るための仮設計画が若干変わってしまった関係でこのような事態になったということでございます。 ◆秋田恵 委員 仮設計画が変わってしまったのはいつですか。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 工事を進めている過程で変わってしまうので、何月何日ということは申し上げられないんですけれども、どうしても掘っていく過程で、例えば重機が入らないとかで少し広がってしまったりとか、そういうケースで今回は見直しが必要になるらしいということです。 ◆秋田恵 委員 今の説明ですと、重機が入らなくてという理由があると思うんですけれども、一般的な話ではなくて、今回のケースは重機が入らなくなって仮設計画が変わったから手順を見直して、お金も期間も増えて延びることになったという理解でいいですか。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 そのとおりです。 ◆秋田恵 委員 事前に重機が入るか入らないかというのは分からないけれども、当初の計画はこうだったということですか。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 当初は入る想定で当然計画というのは立てておるんですが、ただ実際に工事が進む過程で思っていた位置に仮設のものができなかったりということで、随時見直しをしながら工事を進めて行かざるを得ないところもございますので、そういった結果としてなってしまったということです。 ◆秋田恵 委員 重機が当初入るという計画は、誰が立てていて、誰が確認したんですか。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 基本的には工事施工者施工計画を立てておりますので、そういったところでやり、かつ鉄道事業者京浜急行のほうで確認作業をしております。 ◆秋田恵 委員 施工業者が考えて、京浜急行が確認してオーケーを出したものを市が確認してオーケーを出したということですか。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 今回のケースは私どもで工事発注をしている工事ではないので、基本的には京浜急行と私どもで内容の確認をさせていただいておるんですが、細かな施工の計画までは確認はしておりません。 ◆秋田恵 委員 ありがとうございます。 ◆かわの忠正 委員 確認ですけれども、今のことの延長ですけれども、1期②区間への影響というのはどういうふうな絡みになってくるんですか。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 今回、工事の工程等の御報告をさせていただいておりますが、工程自体が1期②区間に影響するかというと、大きな影響はないかと考えております。ただ、大規模投資的事業の関係がございますので、今後しっかり②区間については検証してまいりたいと思います。 ◆かわの忠正 委員 再度確認ですけれども、①区間と②区間はまずは切り離すと、②は②で今お話ししたとおり、大規模投資的事業のくくりで検討するという御答弁だったということでよろしいんですか。 ◎長谷川 道路整備課担当課長 はい。基本的には工事が別々の工事ができますので切り離して考えることも可能でございますが、ただ、どうしても同じ部分で工事することも関係がございますので、1期①区間の状況も踏まえましてしっかり検討してまいりたいと考えております。 ◆かわの忠正 委員 分かりました。結構です。 ○市古次郎 委員長 ほかにないようでしたら、以上で「京浜急行大師線連続立体交差事業1期①区間の取組状況について」の報告を終わります。  ここで理事者の一部交代をお願いいたします。                ( 理事者一部交代 )         ───────────────────────── ○市古次郎 委員長 次に、所管事務の調査として、「川崎市橋梁長寿命化修繕計画の改定について」の報告を受けます。  それでは、理事者の方、よろしくお願いいたします。 ◎磯田 建設緑政局長 それでは、「川崎市橋梁長寿命化修繕計画の改定について」につきまして、小山道路施設課長から御説明申し上げますので、よろしくお願いいたします。 ◎小山 道路施設課長 道路施設課長の小山でございます。川崎市橋梁長寿命化修繕計画の改定について御説明いたしますので、お手元のタブレット端末の1(2)川崎市橋梁長寿命化修繕計画の改定についてのファイルをお開きください。  画面の表紙を1枚おめくりいただき、資料の2ページ目を御覧ください。初めに、左側上段の1、計画改定の要旨の(1)経過と概要を御覧ください。橋梁につきましては、河川や鉄道などで隔てられた地域をつなぐなど都市の機能を支える重要なインフラでございます。本市が管理する道路橋は610橋でございまして、このうち建設後50年を経過した橋梁の割合が43%になるなど、橋梁の高齢化が進んでおります。本市では、平成22年12月に川崎市橋梁長寿命化修繕計画を策定し、ライフサイクルコストの縮減や予算の平準化を目的として、予防保全型の管理方法を導入いたしました。  また、平成26年7月には道路法施行規則の一部改正により、近接目視による定期点検が義務化され、本市においても平成28年3月に本計画を一部改定し、全ての橋梁での近接目視による定期点検の実施及び予防保全型により管理する橋梁の対象を拡大いたしました。平成31年3月に近接目視による定期点検の1巡目が完了したことから、この点検結果の分析を踏まえ、全ての橋梁を予防保全型へ移行し、持続可能で効率的な維持管理を図ることを目的として本計画を改定することといたしました。  次に、左側中段の(2)計画の位置づけを御覧ください。本計画は、国のインフラ長寿命化基本計画に基づくものでございまして、道路施設の一つである橋梁の個別施設計画として位置づけているものでございます。右側は、本市の計画の体系でございまして、かわさき資産マネジメントカルテに基づき、個別施設計画として策定しているものでございます。  次に、左側下段の(3)計画の目標を御覧ください。本計画の目標につきましては、誰もが安全・安心に道路施設を利用できるよう、施設の機能を確保するものでございます。  次に、左側下段の(4)計画期間を御覧ください。今年度末に本計画を改定し、赤色の矢印でお示ししております令和3年度からの10年間を計画期間として予定しております。  次に、右側上段の2、現状の(1)管理方法を御覧ください。ア、管理方法のタイプにつきましては、左から、損傷が軽微な段階で予防保全的な修繕を実施する予防保全型、損傷が進行した段階で大規模な補修を実施する対症療法型、最低限の補修のみ実施し、損傷が深刻化した段階で架け替える更新前提型の3つのタイプがございます。次に、イ、計画の管理区分についてでございますが、左側が当初計画の管理区分でございまして、ピンク色で着色した管理区分の橋梁を対象に予防保全型の管理を導入し、その後、現計画において、予防保全型により管理する橋梁の対象を拡大しております。  次に、(2)メンテナンスサイクルを御覧ください。本市におきましては、お示しのPDCAサイクル型のメンテナンスサイクルにより、橋梁の修繕や点検などを実施しております。右側にお示ししておりますのは修繕の実施事例でございまして、工事前は鋼桁の塗装にはがれなどが見られたことから、塗装の塗り替えを行ったものでございます。  次に、(3)点検結果を御覧ください。架け替え工事中などで点検未実施の3橋を除いた607橋の点検結果といたしまして、健全度Ⅰの橋梁が43%、健全度Ⅱが52%、健全度Ⅲが5%ございました。  次に、3、課題を御覧ください。現計画に基づく橋梁の維持管理における主な課題といたしまして、1つ目に、予防保全型により管理する橋梁において、損傷が健全度Ⅲまで進行している橋梁がございますことから、適切な時期に修繕工事を実施することができるよう取り組む必要がございます。2つ目に、橋梁の設計基準が改定され、設計供用期間が新たに100年として設定されるなど、現計画策定時からの変化へ対応する必要がございます。3つ目に、維持管理を担う熟練技術者の減少など建設業における担い手の不足などに対して、生産性を向上させるため取り組む必要がございます。  次に、4、基本方針を御覧ください。現状と課題を踏まえ、次の3つの基本方針を定め、取組を進めてまいります。  初めに、基本方針1、持続可能な維持管理の実現でございます。定期点検の結果を分析し、持続可能なメンテナンスサイクルにより橋梁を管理いたします。次に、基本方針2、効率的な維持管理の実施でございます。全ての橋梁でライフサイクルコストを算出し、効率的な方法で橋梁を管理いたします。次に、基本方針3、新技術活用の推進でございます。道路メンテナンスに関わる新たな動向を的確に捉え、新技術の活用を推進いたします。  資料の3ページを御覧ください。5、取組内容でございます。初めに、上段左側の(1)点検結果の分析を御覧ください。近接目視による点検結果を橋梁単位で分析いたしました。分析の結果といたしまして、ア、溝橋、いわゆるボックスカルバートは、溝橋以外と比べて健全度がよいことを確認いたしました。また、イ、橋長5メートル未満の橋梁は、比較的健全度がよく、橋長が長くなるほど健全度が悪いことを確認いたしました。  ページ右側の改定内容を御覧ください。点検結果を修繕工事の優先順位づけに反映し、より適切な時期での修繕工事の実施及び予算の平準化を図ってまいります。修繕工事につきましては、橋梁ごとにお示しの式により優先度を算出し、優先順位をつけて実施しておりまして、優先度の算出指標のうち、ア、重要度において、跨線橋・跨道橋、緊急輸送道路、バス路線、それ以外を、それぞれ溝橋以外と溝橋に細分化いたします。また、イ、架け替えに対する影響度において、橋長100メートル未満を、5から100メートルと5メートル未満に細分化いたします。これらにより、持続可能な維持管理を実現してまいります。  次に、中段左側の(2)点検結果の分析を御覧ください。部材単位で将来の劣化を予測し、ライフサイクルコストの算出方法を見直しました。分析の結果といたしまして、ア、近接目視による点検結果を考慮し、確度の高い修繕サイクルを設定いたしました。左下のグラフは劣化予測をお示ししたものでございまして、損傷程度と経過年数との関係をグラフにし、黒丸でお示ししております平成25年度以前の点検結果に、赤丸でお示ししております平成26年度以降の近接目視による点検結果を加えて予測することにより、確度の高い修繕サイクルを設定いたしました。また、イ、劣化予測に基づき、修繕サイクルを設定する部材を拡大いたしました。右下の図は橋梁の構造をお示ししたものでございまして、ピンク色で着色した部材について新たに修繕サイクルを設定し、この修繕サイクルを用いてライフサイクルコストを算出することといたしました。  ページ右側の改定内容を御覧ください。管理区分ごとに、管理方法別のライフサイクルコストを比較し、コストが低い管理方法により橋梁を管理してまいります。左側が現計画、右側が改定計画の管理区分でございまして、いずれにおきましても、対症療法型より予防保全型の方がコストが低くなることを確認いたしましたことから、改定計画においては、全ての管理区分予防保全型により管理してまいります。今回の改定の効果についてでございますが、棒グラフの左側は、現計画の青色の線で囲んでおります区分を対症療法型で管理した場合のライフサイクルコストでございまして、これを予防保全型で管理することにより、100年間で約70億円のコスト縮減を図るものでございます。これらにより、効率的な維持管理を実施してまいります。  次に、左側下段の(3)道路メンテナンスに関わる動向を御覧ください。国において、1巡目の点検結果を踏まえ、定期点検のさらなる効率化、合理化に向けた取組が推進されております。右の図は、点検に関わる新技術利用の体系でございまして、新技術利用のガイドライン案及び点検支援技術性能カタログ案が平成31年2月に策定され、その後、令和2年6月に掲載技術を拡充するなど、今後も技術開発の進展に応じ、新たな技術が追加掲載される予定とのことでございます。  ページ右側の改定内容を御覧ください。本市が管理する橋梁を実証実験フィールドとして提供し、新技術の開発企業によるカタログへの追加掲載を支援してまいります。また、工事においても開発された新技術を活用し、ライフサイクルコストの縮減を図ってまいります。これらにより新技術の活用を推進してまいります。  以上、右側にもございますとおり、3つの取組により持続可能で効率的な維持管理を行い、橋梁の長寿命化を推進してまいります。  なお、4ページ以降には、川崎市橋梁長寿命化修繕計画の本編を添付しておりますので、後ほど御参照ください。  説明は以上でございます。 ○市古次郎 委員長 説明は以上のとおりです。ただいまの説明について質問等がございましたら、お願いいたします。 ◆秋田恵 委員 教えてください。予防型で全部管理していただける、しかもコストが安くなるというのは大変ありがたいんですけれども、色塗りについてなんですが、橋がさびていてぼろぼろだと景観的にもよくないし、不気味で怖いので色塗りをしてもらえるのはすごくうれしいと思うんですけれども、2ページの右側の課題のところに熟練技術者の減少などというのがあったので、一律に見た目がきれいになってしまうと、中の部分の腐食ですとか安全性の確認が、目視で確認したときに見落としやすいんじゃないかと、素人的な考えですけれどもあるのですが、そこは大丈夫なのかというのが1点と、3ページの最後(3)の改定内容後のところなんですけれども、新しい技術の効果についてもう一度教えていただけますでしょうか。以上2点です。 ◎小山 道路施設課長 まず1点目の塗装のことでございますが、橋梁における塗装につきましては、こちらは橋の桁が鉄でできている構造になっておりまして、その鉄がさびないようにするために塗装を行うものでございますので、この塗装がはがれないうちは、その母材である鉄が健全な状態であるということですので、景観だけではなくて、この塗装につきましては鉄の母材を保護するためのものでございます。
     2点目の新しい技術の効果でございますが、橋梁の点検につきましては、現在はしごであるとか、高所作業車、橋梁点検車などで直接近接目視をしているところでございますけれども、大きな橋になりますとそういった方法で点検することがなかなか難しい構造もございますので、こういった新技術を活用した手法を取ることによって安全に点検ができるというメリットもございますので、このような新技術を今後期待していきたいと思います。 ◆秋田恵 委員 ありがとうございます。 ◆浦田大輔 委員 御説明ありがとうございました。点検結果で607橋行ったうち、健全度Ⅰが43%、健全度Ⅱが52%、健全度Ⅲが5%なんですけれども、健全度Ⅰに関しては、いわゆる修繕の必要がない、そして、健全度Ⅱ、Ⅲに関しては修繕が必要という認識でいいんですか。 ◎小山 道路施設課長 健全度Ⅰにつきましては、構造物の機能に支障がない状態ですので修繕をする必要はございませんが、健全度Ⅱにつきましては、支障は生じていないものの予防保全の観点から措置を講ずるのが望ましい状態でございます。健全度Ⅲにつきましては、支障が生じる可能性があり、また早期に措置を講ずべき状態でございますので、5年以内に修繕を行うこととされております。 ◆浦田大輔 委員 基本的には予防保全型の修繕を取り入れるということで、健全度Ⅱに関しては予防、修繕を行って健全度Ⅰに移行していくという流れなんですか。 ◎小山 道路施設課長 健全度Ⅱにつきましては損傷が比較的軽微な段階ですので、少ないコストで安全な健全度Ⅰにするというような修繕の工事でございますので、損傷が低いほどコストを安く健全度を上げる修繕工事でございます。 ◆浦田大輔 委員 今後、平準化ということで、優先順位をつけて修繕をしていくということで、基本的には大規模修繕に至る手前に予防保全型にして費用の節減ということなんですけれども、市営住宅なんかは30年に1回塗装を行っていると言われていまして、30年というサイクルが長いか短いかは別といたしまして、この予防保全型という中で、何年に1回は大規模修繕をしますよとか、塗装の塗り替えをしますよというのはあるんでしょうか。 ◎小山 道路施設課長 修繕につきましては、資料3ページの中段左側にございますように、今回の近接目視の結果に基づきまして劣化予測をしております。こちらに示しています劣化予測については、コンクリート床版の例を挙げておりますが、損傷程度がCになるのが、今までの点検の結果40年というふうに予測しましたので、部材ごとに劣化予測を予測しておりまして、その都度、その年数が来た段階で点検を行った実施結果に基づきまして修繕を行うものでございます。 ◆浦田大輔 委員 ということは、橋全体というよりは、部分部分で修繕を行っていくということですか。 ◎小山 道路施設課長 委員のおっしゃるとおり、部材ごとに劣化予測をしておりますので、その幾つかの部材の損傷が分かった段階で、その部材についてはまとめて修繕を行うものでございます。 ◆浦田大輔 委員 ありがとうございます。平成28年からということで、取りあえずこの5年間で目視と点検結果がそれぞれ行ってということで、施工の実施件数というのは年によってばらつきがあったと思うんですけれども、平準化してくださるということで、ぜひしっかり計画を持って実施していただければと思います。  あとは、先ほどもちょっとお話があったんですけれども、橋梁の目視点検が5年に1回義務化されてということで、目視での点検に代わる新技術を活用した点検ということなんですけれども、まだ国のほうからはガイドライン的に、ドローンで確認しても目視点検とみなしますよといったことは、新たに刷新とかはあるんですか。 ◎小山 道路施設課長 ドローンについての近接目視ですが、国におきましても、あくまでも補助的なものということですので、点検者が同等とみなすものでない限りは、ドローンだけの点検ということは、今現在はできない状況でございます。 ◆浦田大輔 委員 今後採用されていくのかなとは思うんですけれども、しっかりそういった技術を取り入れて進めていくということですので、ぜひともよろしくお願いします。 ◆露木明美 委員 まず、この改定については、法的点検を組み入れるということで、長寿命化に向けていいとは思うんですけれども、具体的に修繕が必要な橋が、5%とはいえ、これで見るとたくさんあると思いますけれども、今後、計画的にどこの橋を何年度にやっていくといった計画は、この計画を練った後に実施計画みたいなものを出せるんだと思うんですけれども、それはつくりますか。 ◎小山 道路施設課長 委員の今御質問の今後の計画でございますが、本計画に基づきまして、本年度中に実施プログラムを策定する予定でございます。実施プログラムにつきましては、本計画に基づきまして、取組の時期と修繕の内容について計画を立てるものでございます。 ◆露木明美 委員 数もたくさんですし、詳細な計画、そして費用の算定も多分されるんだと思うんですけれども、大変な作業だと思いますけれども、きちんと計画に基づいてやっていただけるということで、よかったかなと思います。  それで、橋の建設費用というのは本市が全部のものもあるでしょうし、国や県で支出するものもあると思うんですけれども、本市の支出割合というのはどのくらいなんですか。 ◎小山 道路施設課長 本市の支出割合でございますが、国のインフラ基本計画に基づきまして、今回全て予防保全型になるんですけれども、予防保全型で管理する場合につきましては、費用の半分が国の補助が適用になりますので、補助の対象橋梁数が拡大するといったところでございます。 ◆露木明美 委員 2分の1ということでよろしいのかなと思いますけれども、橋といっても大小様々あったり、県をまたぐものもあると思うので、その費用算出、もしかしたら違うかもしれないけれども、例えば大きいものだったら、今現在、川崎市とほかの自治体にまたがるような橋というのはどのくらいあって、その場合の費用負担というのは何か違いが出てくるんでしょうか。 ◎小山 道路施設課長 近接する他都市との橋梁費用の御質問でございますが、例えば東京都と隣接します多摩川に架かる橋梁につきましては、今現在5橋ございまして、東京都と協定を結んでおります。川崎市が管理するものが大師橋、ガス橋、東京都が管理するものは丸子橋、二子橋、多摩水道橋の3橋になっております。費用につきましては東京都と協定を結んでおりまして、修繕、架け替えする場合については全て折半で負担することと協定で定めております。 ◆露木明美 委員 ありがとうございます。管理は両方というわけではなくて、担当みたいに決めているわけですね。そこも分かりました。費用負担も他の自治体とは半々、そしてさらに半々の中の、国が半分出すというふうに考えてよろしいですか。 ◎小山 道路施設課長 委員のおっしゃるとおり、管理は東京都と川崎市で定めておりまして、費用については折半です。そのうちの半分については、予防的保全で管理している橋梁については、国の半分補助が適用されるものでございます。 ◆露木明美 委員 分かりました。その場合に、県の関与というか県の負担というのはないんでしょうか。例えば今造っているキングスカイフロントの羽田連絡道路なんかも、県の費用負担、建設するときに県は費用負担するけれども、できたばかりだからあれですけれども、今後の維持、管理、補修という点では、県はかむんでしょうか。 ◎小山 道路施設課長 委員が今御質問になった羽田連絡道路につきましては、今後修繕する場合については県の補助はございません。本市と協定を結んでおります東京都で修繕費については出していくことになります。 ◆露木明美 委員 分かりました。橋については、本市がほぼ責任を持つということで、全てそうである、今後の補修についても国と半々ということで分かりました。これは大変な作業だと思いますけれども、ぜひ頑張っていただいて、安心して通行できる安全安心な環境に努めていただけるということなので、よかったかなと思います。ありがとうございます。 ◆石川建二 委員 本編の44ページに、改定計画の管理区分というので、今の御答弁の中にもありましたけれども、今まで予防や対症療法、また更新という形での現計画の管理区分を、保全を強化することによって全て管理区分予防保全型によって管理するという計画の御説明だと思うんですが。これによって現在も調査の結果、例えば対症療法型だとか、更新前提型が幾つあるかというのはこのデータでは読み取れませんけれども、こうした対象のものがあるのかと思うんですが、それが幾つくらいあって、それがいわゆる対症療法的な管理ではなく、予防措置で対応するという意味合いなんでしょうか。それとも、現在あるそれぞれの損傷の状態によって、まずは橋を健全化して、その後、それが劣化しないように予防保全型を努めていくというようなことなんでしょうか。 ◎小山 道路施設課長 現在の管理方法における予防保全型、対症療法型、更新前提型の橋梁数でございますが、資料の2ページの中段右側に点検結果の棒グラフがございます。こちらに管理方法別に橋梁数が記載されております。予防保全型については162橋、対症療法型については221橋、更新前提型については224橋、今現在の管理手法としての橋梁数がございます。  2点目の御質問でございますが、今現在は、例えば対症療法型が221橋ございますが、健全度Ⅲになった段階で修繕をするということですが、今後につきましては健全度Ⅱ、軽微な損傷程度の段階で修繕をしていくという形で、より安全で安心な橋梁として市民の方が利用していただけるよう修繕をしてまいりたいと考えております。 ◆石川建二 委員 例えば更新前提型のやつも224橋あると。更新前提型というのは、架け替えるということですよね。そういう状態にある橋を補修することによって、架け替えずに予防の管理で置き換えていくということでよろしいですか。 ◎小山 道路施設課長 今回の改定の計画につきましては、全ての橋梁に対して予防保全型で管理することになりますので、健全度Ⅱの段階で健全度Ⅰに上げるような修繕工事を行いますので、架け替えになるほどの損傷程度まで進行するような損傷はなくなるといったところでございます。 ◆石川建二 委員 健全度ⅡがⅠに上がるのは可能かもしれませんけれども、健全度Ⅲの橋梁も、例えば宮前区なんかは川崎区に次いで結構多いんですけれども、その橋梁が多少補修工事をやることによって、いわゆる健全度Ⅰまで上げることができるのか、そこは非常に不安があって、ちゃんと現在の損傷に合せた対症療法的な措置を行いながら管理を今後保全型で進めていくということなら理解できるんですが、そこをちゃんとやらないで、ⅢとかⅣのところを、いわゆる以前の健全度の低い対応で安全が確保できるのか、そこのところが非常に疑問が残るんですが。 ◎小山 道路施設課長 損傷度に応じた修繕の方法でございますが、お手元の資料の15ページを御覧いただきたいと思います。こちらに予防保全型、対症療法型の状況と修繕の方法が記載されておりまして、一番上が予防保全型でございますが、真ん中の絵にございますように、予防保全型についてはひび割れが1方向の段階で、損傷程度が軽微な段階で、右側に写真がございますように、ひび割れに樹脂を注入するような方法で健全度Ⅰに回復するものでございます。一方、その下のイの対症療法型につきましては、真ん中の図にありますように、ひび割れが2方向発生しまして、漏水が発生しているというような状況でございます。こちらにつきましては、その右側に写真がございますように、コンクリートの床版を打ち替えるなど大規模な工事で健全度を上げるものでございます。  このように損傷に応じた修繕を行って健全度Ⅰにしていきますので、今現在、健全度Ⅲにつきましては、全体で28橋ございますが、そのうち今20橋着手しておりまして、7橋完了しております。引き続き健全度Ⅰになるよう修繕に努めていきたいと思います。 ◆石川建二 委員 現状で保全型での対応しかしないのではなくて、現状で損傷の激しいところは、その損傷に応じた対応策をしっかり行い、その後、保全型で管理をしていきたいという理解でよろしいですね。 ◎小山 道路施設課長 修繕の優先度につきましては、資料の3ページの上段右側にございますように、優先度を100点としまして、損傷度、それから損傷進行性に対する影響度、重要性、架け替えに対する影響度、これらから優先度を判断しているものでございまして、損傷度が50点の配点となっておりますが、健全度Ⅲについては50点の配点としておりますので、優先順位が高くなりますので、優先順位に基づきまして修繕を行っていくものでございます。 ◆石川建二 委員 取りあえず、結構です。 ◆月本琢也 委員 ライフサイクルコストのところ、先ほど露木委員から質疑がありましたが、国庫で半分ぐらいということなんですが、ここで費用と書かれていますから、私もざっくりと、今までの長寿命化で大体年間11億円ぐらいかかって、これも100年という計算でいくと、1年当たりのコストからすると多分総費用なのかなと。これは総費用なので、このうちの半分が市の負担になるということでよろしいですか。 ◎小山 道路施設課長 委員のおっしゃるとおり、予防保全型で今後管理する場合については、全ての費用の半分が市の負担ということになります。 ◆月本琢也 委員 このグラフは分かりやすく作っていただいているからなのかもしれないんですが、予防が現計画で670億円と対症療法で150億円ということから、この部分が予防になって70億円分下がっているということなんですけれども、この間も新技術等々が進んできて、この670億円が丸々スライドするのは、あくまで比較しやすい表の書き方なのかなと思ったのです。羽田連絡道路の当初の工事から、今新技術を導入して、あの短い期間でも新技術の導入でかなりコストを削減して、ライフサイクルコストを削減してきているので、これはあくまでグラフがこういう書き方をしているだけであって、新しい技術等々が出てきた場合には、もちろん予防の方法も670億円分も多分縮減できるということも予想してきているのかというところと、あと詳細、どういうイメージで、例えばドローンを使ったり、多少点検する人件費が安くなるとか、あるいは新技術によってさっきの羽田連絡道路のやつみたいですけれども、騒音のことがあったりして、その縮減の根拠の内容を教えていただいてもいいですか。 ◎小山 道路施設課長 今の委員の修繕費の費用の算出でございますが、御質問のとおり、今現時点での国の積算基準であるとか、そういった調査資料に基づいて積算しておりますので、あくまでも現時点の費用でございます。ですので、今後そういった新技術を使うことによりコストが下がる場合もございますが、逆に労務費等が今高騰しておりますので、そういったところで今後につきましては、費用についてはまた上がる可能性もあるかと思います。  2点目の御質問でございますが、そういった新技術を使ったコストの縮減といったところでございますが、ドローン等が代替で使えるようになるということであれば、当然ながら人件費が下がることもございますし、それから点検するための仮設とかも減る可能性もございますが、そこにつきましては、今後の技術の進展を期待していきたいと考えております。 ◎福田 道路河川整備部長 ちょっと補完させていただきます。委員の御指摘の3ページの現計画と改定計画の表に対します予防保全型が拡充された関係で70億円ほどの縮減というところの意図でございますが、先ほど委員がおっしゃったように、便宜上、分かりやすくこの表をまとめてございます。と申しますのは、既にもう計画をつくっておりますので、つくった部分についての予防という現計画は、左側の1列、その隣が2列で、1列、1列。この部分が、右側に行きますと全て予防保全型ということになっておりますので、この拡充した部分について、下の棒グラフにつきましては、670億円はベースとして予防保全はもともと計画上にありました。拡充した部分について、仮に対症療法でいきますと、150億円かかるところが80億円ですよというような見せ方になってございます。 ◆月本琢也 委員 ありがとうございます。どうしてもルール上、国とかで定められている基準にないものを予測に入れられないなと思ったので、その御答弁かなと。  それで、新しいものが出たときに、2ページの計画期間のところに、改定計画については令和7年に検証を1度するような形で示されているわけなんですけれども、先ほど例に挙げた羽田連絡道路のように、新しい技術がどんどん導入されてきたりとか、羽田連絡道路の場合は工期の遅れとかもあったので、計算し直さなければいけないというタイミングもあったりして、逆に新技術を導入するきっかけというのはあったのかもしれないですけれども、長寿命化計画の場合は粛々と事業を進めていくので、新技術を柔軟に取り入れていくきっかけというのはなかなか、国が示したものを新しく入れてくれという話が出ない限りはなかなか示しづらいと思うんですが、ただ一方で、短期間で新しいものが導入されたりというようなことがあったりしているので、5年後に検証していくということがここには示されていますけれども、新技術に対しての導入の仕方、検討の方法というのは、例えば毎年それを検討していくという話なのか、あるいは2年に1回ぐらいは考えていくとか、その考え方も教えてください。 ◎小山 道路施設課長 新技術につきましては、今回の計画につきましては、本市の管理している橋梁を実証フィールドとして提供して、新技術の支援をしていくという形で計画にしております。ですので、新技術につきましては、今年度も点検業者にヒアリングしまして、新技術の活用については確認はしているところですが、川崎市の管理する橋梁が比較的小規模な橋梁が多いということで、はしごと点検車で確認できるということで、なかなか新技術を活用した点検というのは今年度はなかったんですが、今後ともそういった新技術を支援するような形で進めてまいりたいと考えております。 ◎磯田 建設緑政局長 補足になりますが、新技術は2つございまして、ここに書いてあるのは、1つは点検を簡素化して、点検費用を少しでも浮かそうじゃないかということで、これについては先ほど小山のほうから御説明したとおり、やっぱり基準を満たした点検でないと意味がないので、そのための実証実験をして、国もそのデータをどんどん蓄積して、行く行くはドローンが点検要領の中に定められるという、そのステップであって、そちらが1つの新技術。  もう一つの資料で載せている羽田連絡道路で使っている塗装技術ですが、これは確かに日進月歩なので、もちろん塗装基準自体はございますけれども、橋によって、置かれている環境によって、新しいものをあちこちの現場で使っておりますので、見直す見直さないではなくて、その橋梁修繕をするタイミングで最新の一番安い、長い期間を取るのか、取りあえず、まず短い期間の中で安いのを取るかというのは、現場現場でそれは変わってくると思いますので。2つの新技術を並行して書いてしまったのでちょっと分かりにくかったかもしれませんが、点検技術のほうと新たな橋を塗る橋梁の技術というのは別物だと御理解いただければと思います。 ◆月本琢也 委員 聞き方がよくなかったので、今ちゃんと御説明いただきましてありがとうございます。今、局長がおっしゃったように、常に新しくやるときには最新のもので、コストを削減できるようなもので御検討いただいているということでしたので、恐らく今書いてある670億円プラス80億円から、労務単価の問題はあると思うんですけれども、恐らく将来的に労務単価とか物の単価はあるんでしょうけれども、恐らくここからまた縮減の可能性もあるのかなということを含めて気にしていただいて、また今後お知らせいただければと思います。 ◆かわの忠正 委員 大体今までのやり取りで分かったつもりではいるんですけれども、ちょっと念のため確認なんですけれども、2ページの点検結果で、先ほど来お話が出ていた健全度ⅡとかⅢとかで、健全度Ⅱの318橋、それから健全度Ⅲの28橋、これを今後、令和3年度以降、計画的に修繕していくという理解でよろしいんでしょうか。 ◎小山 道路施設課長 こちら資料で示しているのは、平成26年から30年度に点検した結果でございます。今現在2巡目の点検を行っておりますので、その点検結果に応じて健全度は判定し、修繕してまいりたいと考えております。 ◆かわの忠正 委員 その点検が終わるのはいつぐらいなんですか。令和5年度ということですか。 ◎小山 道路施設課長 資料2ページの右側中段にメンテナンスサイクルというものがございまして、修繕を実施し、また5年間の中で橋梁の点検を行いまして、その中で健全度が、予防保全型であればⅡの判定になったものについて、また改めて実施プログラムの中で修繕を行っていくという、5年間のサイクルの中で修繕を実施していくものでございます。 ◆かわの忠正 委員 ちょっと分からなかったんですけれども、数で言えば318橋と28橋を、今回の修繕計画の中で予防保全型として計画的に年度ごとに修繕できますよと。それは新しい技術も使いながらということなのかなと思ったんですけれども。 ◎小山 道路施設課長 健全度Ⅱの318橋につきましては、健全度Ⅱにつきましては、支障は生じていないが、予防保全の観点から措置を講ずることが望ましい状況ですので、優先順位をつけながら順次修繕をしていきたいと考えております。 ◆かわの忠正 委員 そうでしょうけれども、具体的に例えば、今まで議場でいろいろとやり取りしましたけれども、横断歩道橋だったら、対象の横断歩道橋に対して毎年10橋から12橋ぐらい点検の結果に基づいて予防保全型なりなんなりで点検していきますよという取組をされてきましたよね。  今回は河川や鉄道などで隔てられた地域をつなぐ橋ですよということなので、そっちも同じくくりで、予防保全型で修繕をしていく対象数が出て、それをこの5年間なりで予防保全型の補修をしていくのかなと思ったんですけれども、それとその実施プログラム。先ほど令和3年度中につくるということなんで、今回は考え方の計画だけの話なのかどうなのか。次の質問は、実施計画、実施プログラムがどこかに出ているんですかと聞こうと思ったんですけれども、そこら辺の関係性というのはどんな感じなんですか。 ◎小山 道路施設課長 健全度Ⅲにつきましては今28橋ございまして、これにつきましては5年以内に修繕を行わなくてはならないことになっておりますので、確実に修繕をしてまいりたいと考えておりまして、健全度Ⅱにつきましては、先ほどの御説明しましたように、支障は生じていないが、予防保全の観点から措置をすることが望ましいという状況でございますので、優先順位をつけながら修繕をしてまいりたいと考えておりまして、それを今年度末に実施プログラムの中で策定していきたいと考えております。 ◆かわの忠正 委員 令和3年度のこういう対象のもの、当然、令和3年度の予算の中に入っていると思うんですけれども、それは今までの計画の中で入れたもので、令和4年度以降は令和3年度中につくる実施プログラムで今後計画していきますよという理解でよろしいんですか。 ◎小山 道路施設課長 今までの点検結果に基づきまして優先順位をつけておりまして、令和3年につきましては、実施プログラムの優先順位につきまして予算を要求しておりますので、それで実施しているところでございます。 ◆かわの忠正 委員 令和4年度以降は、令和3年度中に実施プログラムで計画していきますということでよろしいんですか。 ◎小山 道路施設課長 新たにつくる実施プログラムにつきましては、今年度までに点検をした、令和2年度までに実施した点検も反映した中で実施プログラムをつくっていくものでございます。それに基づきまして、優先度をつけて修繕をしてまいりたいと考えております。 ◆かわの忠正 委員 私は期待して実施プログラムができることを見守っていきたいと思っています。先ほど来、月本委員からも同じ質問が出たかと思いますけれども、新技術で、塗装周期延長耐食鋼、随時いろんな新しい技術なり、金額、両方見合わせながらやっていくという基本的な考え方は先ほど局長から御答弁いただきましたけれども、これは今後とも、令和3年度実施プログラムを計画する、令和3年度でも、令和4年度以降でも、全ての塗装についてはそういう新技術を基本的に選んで使っていくという理解でよろしいんでしょうか。 ◎小山 道路施設課長 新技術の活用につきましては損傷の状況であるとか、橋梁の状況にもよりますので、その中で新技術を活用することができるのであれば活用していきますし、従来の工法のほうがコスト的にも有利であれば、従来の方法を使うと。そこら辺は現場の状況によって対応していきたいと考えております。 ◆かわの忠正 委員 分かりました。では、この左側にある点検支援技術性能カタログというのは、これは国で出しているやつですか。 ◎小山 道路施設課長 国のほうで出しているカタログでございます。 ◆かわの忠正 委員 これは、メンテナンスはどういうサイクルで出されていくんでしょうか。毎年出されているんですか。 ◎小山 道路施設課長 こちらにお示ししますように、平成31年2月に策定されまして、令和2年6月に拡充しておりますので、定期的な改定というのは国の中で行っているかというのは分からないんですが、随時新しい性能、技術が国のほうに確認できれば、随時拡充されるものと考えております。 ◆かわの忠正 委員 国のほうで新しい技術、こういうふうにどんどん掲載が、メンテナンスというか、新しいのが発行されたら、情報をしっかりと国と情報共有して、川崎市内のメンテナンス、修繕計画に反映していただければという思いでおりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ◆大島明 委員 金属の腐食というと、人間で言うとがんみたいなもので、ちょっと腐食があると、そこを塗装しないとすぐまた腐食になったりするでしょう。そういうことで大変なんですけれども、塗料のほうも今、日進月歩で、すごくいい塗料が出てきて、しかしこれが高いということで、それの費用対効果というのはどうなるんだということでいろいろ検討しなければいけないと思うんですけれども、そこら辺の調査というのはやっておられるんですか。 ◎磯田 建設緑政局長 塗装についての御質問ですが、委員のおっしゃるとおり、塗装代もさることながら、実は意外と足場代がばかにならなくて、足場代と塗料代と、橋が置かれている環境によって長持ち具合が全部変わってきますので、塗装をやると決まったときに、その時点で一番最適な塗料なり塗装方法なりを選んでやることになると思います。 ◆大島明 委員 近年、塗料のほうもすごく高度な塗料が出てきて、寿命も長くなって、皮膜効果が高いと。こういうのが随分出てきているようなので、そこら辺の調査も十分しながら、長寿命化についての対応は進めていただければと。よろしくお願いしたいと思います。 ◆矢沢孝雄 委員 私からは、本編の8ページなんですけれども、橋梁の高齢化というところで、大体昭和40年代に建設された橋梁が多いということで、新技術のお話だったり、長寿命化の話というのももちろん大事で、進めていっていただきたいなということもあるんですけれども、その当時に建てられた橋梁自体の必要性というか、一定の周辺環境の変化であったり、人口動態の流れの変化であったり、様々な要因で50年ぐらい前に造られた橋梁のそもそもの必要性ですね。役割を終えたような橋梁についてはある意味撤去していくことも、本当にそういうことを考えていくことも大切な視点なのかなと考えているんですけれども、そのあたりの検討というか、状況というのを教えていただけますか。 ◎小山 道路施設課長 本市につきましては市街化が進んでいるところがございますので、今現在、不要な橋梁ということで撤去する橋梁というのはないかと思いますけれども、委員の御意見を考慮していきたいと考えております。 ◆矢沢孝雄 委員 今、川崎市は人口が増えていますので、おっしゃっていただいたように、不要な橋梁というのはないのかなと思うんですけれども、そういう時期が来たら、やっぱりとしっかりと計画をして、周辺住民の方にも御納得いただくことも大事なのかなと思っています。  あと、資料の1ページ目に、市が管理する橋梁としては610橋あるということなんですが、それ以外に県が管理している、また国が管理している橋梁が市内にはあるのか教えていただけますか。 ◎小山 道路施設課長 本市以外が管理する橋梁につきましては、直轄国道等がございますので、国管理の橋梁もございます。県管理についてはないかと思います。 ◆矢沢孝雄 委員 県についてはない、国についてはあるという話なんですけれども、もちろん国が管理している橋梁についても、今回川崎市の長寿命化修繕計画にのっとってというか、安全な点検作業、また予防保全というのは取り組まれていると考えてよろしいですか。 ◎小山 道路施設課長 国の管理する橋梁につきましては、国が策定しますインフラ長寿命化計画というものが国土交通省にございますので、国のほうが適切に管理しているところでございまして、市では管理については一切していないところでございます。 ◆矢沢孝雄 委員 あと、川崎市内にはどこが管理しているか分からないような橋梁、所有者、管理者不明の橋梁であったり、もしくは言葉として適切なのか分からないですけれども、不法占拠的な道路の上に勝手に架けられているような橋梁。こういったものというのは確認はされていたり、もし確認されているのであれば、その数とか、現状を教えていただきたいです。 ◎小山 道路施設課長 本市で確認しています市が管理する河川の不明橋の御質問でございますが、平成29年度に調査した時点で16橋把握しているところでございます。このうち6橋につきましては所有者が判明したことから、河川占用の申請を手続するよう指導しているところでございます。残り10橋につきましては、通行が危険と考えられる橋については、町会とか隣接する地権者に確認した上で通行止めにするなど対応しているところでございまして、引き続き所有者の特定に努めていきたいと考えております。 ◆矢沢孝雄 委員 ありがとうございました。川崎市が管理している610橋に関しては、御報告いただいた内容でぱぱっと進めていただきたいという思いがある一方、今不明の橋があっても、もし川崎市が管理が行き届いていないところで架けられている橋とか、市民が渡っているというお話も、宮前区でもそういうお話を聞いていて、これは川崎市の管理なんだよね、どうなんだろうという話も聞くようなことも実はあったりします。こういうところも市民が通行するといった観点でしっかり整理していただくと、より安全に生活ができるのかなと思っておりますので、進めていただければと思います。 ○市古次郎 委員長 ほかにないようでしたら、以上で「川崎市橋梁長寿命化修繕計画の改定について」の報告を終わります。  ここで理事者の一部交代をお願いいたします。                ( 理事者一部交代 )         ───────────────────────── ○市古次郎 委員長 ここで1時間を超えましたので換気休憩を取りたいと思いますが、御異議ございませんでしょうか。                 ( 異議なし ) ○市古次郎 委員長 およそ10分間、11時35分からといたします。よろしくお願いいたします。                午前11時24分休憩                午前11時34分再開 ○市古次郎 委員長 それでは、まちづくり委員会を再開いたします。  次に、所管事務の調査として、「塩浜3丁目地区内公園予定地について」の御報告を受けます。  それでは、理事者の方、よろしくお願いいたします。 ◎磯田 建設緑政局長 それでは、「塩浜3丁目地区内公園予定地について」につきましては、木村みどり保全整備課長から御説明申し上げますので、よろしくお願いいたします。 ◎木村 みどりの保全整備課長 みどりの保全整備課長の木村でございます。それでは、塩浜3丁目地区内公園予定地について御説明させていただきますので、お手元のタブレット端末の1(3)塩浜3丁目地区内公園予定地についてのファイルをお開きください。  画面の表紙を1枚おめくりいただき、資料の2ページを御覧ください。初めに、1、報告要旨を御覧ください。塩浜3丁目地区内公園予定地については、入江崎クリーンセンター機能移転整備に伴いまして、当該事業予定地の堆積物の撤去及び土地の造成を行うため、平成29年から工事に着手していますが、令和3年3月末の工事完了に向けて精査したところ、増額変更が必要となる状況が確認されました。このため変更内容及びこれまでの経緯、経過等について報告を行うものです。なお、増額につきましては、令和3年第1回定例会へ工事請負変更契約に関する議案提出を予定しております。  次に、2、塩浜3丁目周辺地区公園予定地の概要を御覧ください。(1)ですが、塩浜中公園は川崎駅から東側の臨海部に約4.2キロメートルの場所に位置し、航空写真でお示しした公園の左側が貨物線、下側が入江崎水処理センターとなっています。  (2)経緯について御説明をいたします。本件の公園予定地につきましては、昭和45年に塩浜中公園として整備することを都市計画決定いたしましたが、整備の着手まで猶予があったことから、近接地において下水道処理場の整備のために立ち退き対象となっていた産業廃棄物の処理を営んでいた者に対して、昭和48年に公園予定地の使用を許可し、暫定的に使用を認めていました。その後、長期にわたって公有地の使用を認め続けることはできないとしてほかの土地への立ち退きを求めましたが、これに応じなかったため、昭和55年に使用を不許可とし、土地の明渡しを求めて昭和56年に提訴、昭和60年には立ち退きを命じる判決が確定しております。しかし、被告は判決に従うことを拒否して産業廃棄物の搬入を続け、その結果、周辺の環境は劣悪となっていき、平成17年頃に営業を停止したものの廃棄物はそのままの状態で残され、家電などのごみが不法投棄されるようになりました。平成21年に被告が死亡した後、市は敷地内の建物及び一部の動産に対する強制執行を実施しました。  一方で、当該堆積物は、廃棄物の処理及び清掃に関する法律第3条第1項の事業活動に伴って生じた廃棄物と同義であるとして、市が処理をしなければならないものとなりました。また、隣接する事業者から市に対して環境の改善を求める強い要望があるとともに、周辺の土地利用の計画が具体化したこともあり、判決の確定から30年以上が経過した平成29年に、当該公園予定地の適正化を図るため造成工事に着手いたしました。
     次に、資料の右側を御覧ください。3、公園予定地の適正利用への取組でございます。塩浜中公園が立地する塩浜3丁目周辺地区では、大規模工場の移転に伴う土地利用の転換や公共施設の老朽化等に対応した更新整備が進んでおり、これらを契機とした臨海部の活性化などの取組を機会と捉え、当該公園予定地についても適正化の取組を進めております。  (1)塩浜3丁目周辺地区の取組についてですが、当地区の取組を示した塩浜3丁目周辺地区整備基本方針や、塩浜3丁目周辺地区土地利用計画において、公共公益施設などの更新計画等を示しておりまして、土地利用方針として、造成工事箇所である塩浜中公園用地については、工事完了後、入江崎クリーンセンターの機能を移転すること、また、移転後の入江崎クリーンセンター跡地と入江崎公園とを一体的に公園機能を集約することとしております。  次に、(2)塩浜3丁目地区内土地造成工事について御説明をいたします。ア、工事概要ですが、履行場所は川崎区塩浜3丁目21地内、契約金額は36億7,309万9,320円、契約工期は平成29年6月27日から令和3年3月31日まで、請負者は東洋・岡村共同企業体でございます。  資料の3ページをお開きください。次に、イ、これまでの工事経過について御説明いたします。本工事は、平成29年6月27日に、当初契約金額8億8,454万1,600円、工期を平成30年7月31日までとして契約を締結いたしました。工事着手後の7月から8月にかけて実施した土壌調査において、フッ素と鉛の基準値超過による土壌汚染や堆積物中にスレート建材の破片が見つかり、成分分析を実施したところアスベスト含有を確認しました。その後、処理方法等を検討した後、平成30年10月19日、契約金額を16億3,687万3,920円、完成期限を平成31年12月31日までとして契約の変更を行いました。変更契約後、平成30年10月に中間検査を行った際に、堆積物の重量が当初設計より重いことが判明しました。堆積物の処理が主となっている本工事において、処理重量の増加は工事費に大きく影響することから、工事の施工方法等について検討を行い、令和元年6月の定例会において、工事費総額42億9,500万円の補正予算議案についての承認をいただきました。その後、変更契約段階では、その時点で確認されている単位体積当たり重量で算出するとともに、分別処分、工法の見直し等により費用低減を図り、令和元年第4回定例会における議決を経て、同年10月17日、契約金額を36億7,309万9,320円、完成期限を令和3年3月31日までとして契約の変更を行いました。  次に、ウ、契約変更の内容について御説明いたします。令和元年10月に契約を変更し、土地造成工事を進めておりましたが、堆積物の最下層にある鉱滓層から土壌溶出量基準及び土壌含有量基準を超えるフッ素が検出されたほか、アスベストを含むスレート片の混入も確認され、経費縮減のために予定していた分別処分が困難となり、通常の廃棄物と同様に、管理型処分場における処分の必要性が生じたほか、堆積物の単位当たりの重量が、変更設計の時点で確認をしていた1立法メートル当たり約1.4トンから約1.5トンへ増加したことによって契約変更の必要性が生じました。主な内容としましては、図表にお示ししたとおり、①現契約額の約36億7,400万円に対し、右側の②変更後契約額が約42億9,500万円、約6億2,100万円の増額でございます。  次に、資料の右側、4、土地使用料損害金の請求を御覧ください。市は、被告に対する債権として、昭和60年に確定した判決において認められた土地使用料損害金があり、現在も請求が可能と考える約6,000万円について、被告の相続人である妻や3名の子に対して請求しています。  (1)子についてですが、3名の被告の子は、裁判所において債務免責の手続を行ったため市に対して債務は負っていないと主張していることから、これについて市は弁護士相談等の調査を行い、その結果、子による免責の手続は適正に行われ、被告の子に対して損害金を請求することは困難な状況であることが判明しています。次に、(2)妻についてですが、これまでの市からの請求にもかかわらず、被告の妻からの支払いはされていません。強制執行による損害金の回収を図るために裁判所から承継執行文の付与を受ける手続を検討し、令和2年3月、被告の相続関係を立証する書類が入手できたことから、裁判所に対して承継執行文の付与を求めた申立てを行い、同年7月に付与を受けました。これにより、市は、被告の妻の財産に対して強制執行を行うことが可能となったため、所有する不動産がないか調査したところ、県外に所有する土地があることが確認されました。不動産への強制執行につきましては所管する地方裁判所に対して申立てを行う必要があり、現在、妻が所有する土地に対する強制執行の実施について、所管裁判所と協議を行っております。  最後に、5、今後の取組を御覧ください。現在、塩浜中公園において実施している工事については、本年の3月31日までに完了する予定となっております。工事の完了後についても、引き続き、土地使用料損害金の回収ができるよう、被告の妻が所有している不動産に対する強制執行の実現に向けて取り組むとともに、当該地の土壌調査を実施し、今後の適正利用に向けて関係局と調整してまいります。  以上で、塩浜3丁目地区内公園予定地に関する報告を終わります。 ○市古次郎 委員長 説明は以上のとおりです。ただいまの説明について質問等がございましたらお願いいたします。 ◆露木明美 委員 これは長年ずっといろいろ、これまでもまちづくり委員会でも話し合ってきたことだと思います。それでまず、私は1つだけ、公園化しないで30年ずっと放置されたことについて、ここだけちょっと分からないのでお聞きしたいんですけれども、30年間そのままになっていた理由というのはなぜでしょうか。 ◎木村 みどりの保全整備課長 30年公園化しなかった理由についての御質問でございますけれども、一時産業廃棄物置場として使用を認めていた以降の30年ということでございましたら、その期間につきましては、事業者が産業廃棄物を受け入れる施設として使用しておりましたので、その事業活動の中で撤去するように求め続けてきたという期間が主でございます。 ◆露木明美 委員 昭和60年に立ち退きを命じる判決から30年たっているんですけれども、これは立ち退きされないで続いてきたから30年たってしまったということですか。 ◎木村 みどりの保全整備課長 判決確定後、被告による自主的な堆積物の除去を求めてきたということでございます。 ◆露木明美 委員 それがそのままずっとそのままの状態で継続されていたということなんでしょう。  それで、今回の金額変更のことなんですけれども、堆積物の重さが、まず見たところ、常識で考えて1立米当たり1.5トン増加しているということで、1立米で1トン、1トンというとやや小さめな車1台分ぐらいの重さだと思うんですけれども、この妥当性というのは。しかも、それが満遍なく全てのところに1立米当たり1.5トン、これはどういう調査をして発生したのですか。 ◎木村 みどりの保全整備課長 堆積物の重量に関する御質問でございますが、当該地の堆積物につきましては、非飛散性でございますが、アスベストが含有しているということがございますので、袋詰め処理をして場外に搬出しております。その関係で1袋当たりの重量をこれまで測定しておりまして、この段で最終的に全体像が確認をできたということで、総重量と、それからもともと堆積物の状態は測量で約4万3,000立方メートルの量を確認してございますので、それを割り戻して単位体積当たりの重量を算出してこちらに御報告したものでございます。 ◆露木明美 委員 分かりました。実際の重量ということですね。それであればいいと思います。  前に議案が出たときには、結局36億7,000万円で議決されたと。今回もともとの補正予算で出ていた42億9,500万円に戻ると言ったら変なんですが、これがそこの金額と一致しているのが不自然な気もしますけれども、そちらに今度増額するというわけですよね。そこら辺は何でこういう経過を、42億何がしが36億円になって、そしてまた42億円に戻ってくる。この辺はどういうふうに理解したらいいのか。本当に重量だけのことなんでしょうか。 ◎木村 みどりの保全整備課長 変更についての御質問でございますが、資料で申し上げますと、資料3ページの左側でございますけれども、まず単位体積当たり重量につきましては、先ほどの委員からも御質問がございましたとおり、全体の重量をしっかりと量って体積で割り戻すといったことでないと算出できませんので、今回それで金額を算出して、42億9,500万円余という金額を算出してございます。一方で、変更契約時点でございますが、変更契約時点につきましても、単位体積当たり重量をしっかりと算出するために、その段階で測量をかけまして、処理をする体積に対して、それまでに搬出した量を引き算いたしまして、搬出した重量を割り算いたしまして、その時点での単位体積当たり重量を算出してございます。その際には、およそ約1.39トン程度の重さ、1立方メートル当たりの単位堆積重量でございましたので、これを間違いない数字ということにおきまして算出して、36億7,300万円という算出をしてございます。  一方で、その前段階で、令和元年6月補正を上げさせていただいた段階では、やはりそれまでの工事の経過の中で重量が少しずつ重くなっているといったような状況を踏まえまして、ある程度重くなっていくという想定をした上で算出してございますので、その意味では、今回の算出金額とほぼ同額になっているのは、そうしたことが反映されているかと思っております。ただ、36億円に変更するに当たりましては、さらなる低減を図るといったような趣旨で、工法の見直し、あるいは資料の左手中央やや下側にイメージ図を載せておりますが、堆積物の最下層に、固まったような状態の鉱滓の層がございまして、こちらについては、別途、分別処分ができるだろうということで軽減を図る積算をしたところでございますけれども。最終的にはこちらの鉱滓層の中にも汚染物質、あるいはアスベストが含有したスレート材が混入しているという状況が確認できたことから、分別ができないということで、結果的には当初補正の段階で積算した内容とあまり変わらないような処理内容になってしまったところも原因の一つかと考えております。 ◆露木明美 委員 分かりました。ただ、本当に去年(後刻「おととし」と訂正)の9月の議会で、ほかの党の皆さんの代表質問の中でも質問があって、そのお答えも見ているんですけれども、そのときには局長が、費用積算については大幅な変更は生じないものと考えているという御答弁もあったわけですよね。それで今回6億何がしの増額になってしまったんですけれども、市民感覚として何億円も急に変わったり何だかんだというのは、本当にちょっと、説明していただいても、本当にそんなに簡単なものなのかなという感じがしてしまうんですけれども、その辺はどうなんですか。局長、去年お答えいただいていたんですけれども。 ◎磯田 建設緑政局長 先ほどみどりの保全整備課長からも御説明したとおり、当時は最善の策を尽くした上で、その時点で必要な計算、変更契約を結んだもので、当然想定はしておりませんでした。ただ、あわせて、債務負担を設定した段階では、最悪の場合こういうケースが考えられるということで、42億円の設定をさせていただいたということでございます。 ◆露木明美 委員 最悪の場合の部分に結局戻ってしまったわけですけれども、公園は地域の方も前から都市計画決定されていて公園も大事だと聞いていますけれども、公園云々だけではなく、つくるだけでかかっているわけではないわけで、いろんな経過があるんですけれども、実際には本当にここの5,000平米の土地で約43億円、本当に大変なことだと思います。重く私も受け止めております。  それでは、発生させた方からの、回収ですけれども、3ページの右側にあるように、御子息さんには返済の義務がないということで、妻だけは若干の資産があるみたいですけれども、そこら辺は僅かでも回収していくのが筋だと思います。そこら辺の想定額や回収の見込み等はどうなんでしょう。 ◎菅原 みどりの企画管理課長 今、委員からの御質問でございますけれども、県外に妻が土地を所有しているんですけれども、地目が原野、平米については200平米あまりということで、資産価値があまりないというものというふうに伺っております。ただ、今回これまでの経緯を踏まえて、市としては強制執行の手続を所管裁判所とも検討しておりますので、これを進めていきたいと思っております。 ◆露木明美 委員 本当に微々たるものかもしれません。しかし、市民感情としては、やっぱり発生させた人の責任というのはあると思いますから、僅かであっても市のほうに少しでも返してもらうということで、その辺はぜひしっかり取り組んでいただきたいなと。原野だから本当にないかもしれないけれども、それ以外を含めて、やっぱり諦めずにこの辺は徴収していくべきじゃないかなと思いますので、しっかりお願いいたします。 ◆浦田大輔 委員 委員会、議会でいろいろ御議論されてきたので、ちょっと勉強のために教えていただきたいんですけれども、もともと暫定的にこの土地をお貸ししたということで、原状回復をする義務はあると思うんですけれども、その借りた土地で何をしようと、借地した方の自由なわけで、そもそも産業廃棄物の処理を営んでいる方に対して、市の土地を暫定的にでも貸したということは妥当だったのかどうか、そこら辺をどのように考えているのか教えてほしいのですが。 ◎木村 みどりの保全整備課長 産業廃棄物を営業していた者への貸出しについての御質問でございますけれども、これまでも私ども経過等を整理させていただき、また、一昨年には一旦報告もまとめさせていただいたところでございますけれども、当初、将来的に公園にするといった土地に対しまして、産業廃棄物を取り扱うといった内容で土地を貸したところにつきましては、やはり問題があったんじゃないかとは考えております。 ◆浦田大輔 委員 昭和60年に判決で立ち退きを命じられていますけれども、その後、平成17年頃まで20年以上にわたって営業を続けてきたということなんですけれども、例えば敷地内に入れないようにバリケードをつけるとか、そういった処置を講ずることというのはできなかったんですか。 ◎菅原 みどりの企画管理課長 今、委員からの質問でございますけれども、不法投棄等の処分等ができないように裁判所から仮処分を行っておりまして、それに伴いまして、市のほうがバリケード等をすることは違法行為に当たることになりまして、それができなかったという事実がございます。 ◆浦田大輔 委員 これは不法占拠しているんですよね、昭和60年から。ただ、バリケード等を市のほうで設置することは違法行為になるということで、その違法行為たらしめる業者側の主張できる権利みたいなものはあるんですか。 ◎菅原 みどりの企画管理課長 仮処分の内容でございますけれども、仮処分の内容の中で、執行官は債務者両名にその使用を許さなければならないという事項がございまして、公園に関して占用許可しておりましたので、それを妨げることはできなかったという事実がございます。 ◆浦田大輔 委員 僕、耳が悪くて、もう1回いいですか。 ◎菅原 みどりの企画管理課長 仮処分の内容でございますが、執行官のほうから、執行官は債務者両名にその使用を許さなければならないという条項がございまして、占用の許可というものを市からしておりましたので、その処分を取り消すことができなかったという事実がございます。 ◆浦田大輔 委員 ということは、市としてもできることがなかったということですね。すみません、ありがとうございます。  あとは、最終的には処分費が33億7,200万円ということで、1立米当たり処分費は幾らですか。 ◎木村 みどりの保全整備課長 処分費についての御質問でございますが、おおむね今回の工事の主たる内容が堆積物の処理ということでございますので、堆積物を掘り出して袋詰めをして運搬して処分するという一連の中で、おおむね1立方メートル当たりで10万円前後という金額になってございます。 ◆浦田大輔 委員 業者さんは入札で選ばれたんですか。 ◎木村 みどりの保全整備課長 業者の選定についてでございますが、当初は入札で選定をしてございます。 ◆浦田大輔 委員 その後は事業者が変わったわけではない。 ◎木村 みどりの保全整備課長 事業者についての御質問でございますが、当初契約のまま、中身の変更でございますので、変更契約で対応してございます。事業者については特に変更はございません。 ◆浦田大輔 委員 最後、運搬して処分ということなんですけれども、この堆積物の処分の方法はどのように処分されているんですか。 ◎木村 みどりの保全整備課長 堆積物の処分についての御質問でございますが、最終的な処分場につきましては、汚染土壌ですとかあるいはアスベストを含有しているものにつきましては、ほかに飛散しないようにする必要がございますので、管理型処分場ということで、ほかの土中ですとか空中に飛散しないような、埋め立てるような形の施設がございまして、そちらに持ち込んで処理をするということで処理をしてございます。 ◆浦田大輔 委員 ありがとうございます。42億円かけて公園に整備という、随分高い公園なんじゃないかと思います。しっかり有効活用していただくしか、もう取り戻すしかできないと思いますが、しっかりそこら辺は御検討いただいて取り組んでいただきたいと思います。 ◆露木明美 委員 先ほど私の発言の中で、昨年9月の他党質問ではなく、おととし、令和元年9月の自民党さんの代表質問の中でと訂正させてください。 ◆秋田恵 委員 3ページについて教えていただきたいんですけれども、分別する予定だったのが分別できなくなったというところで、分別処分費が減っている、堆積処分費が上がっているというのは上がるんですけれども、諸経費について、何が現契約で削減されて、変更後契約のときに上がるのか教えていただけますか。 ◎木村 みどりの保全整備課長 諸経費についての御質問でございますが、諸経費につきましては、それぞれの工種ごとに必要となる安全管理費ですとか、あるいはガードマン費用ですとか、そういったものを全て総括してございますので、主たる工事の金額に反映して増減がございます。 ◆秋田恵 委員 環境局の専門的な技術というか、見解というか、妥当なのかどうか、もしくは新しい技術でこうやればいいんじゃないかみたいな、市としてはなるべく安く、なるべく早く処理をしたほうがいいと思うので、請負してくださっている業者さんに対して、市としてアドバイスではないんですけれども、提案をするときに、建設緑政局だけじゃなくて庁内全体の知識を持って話されたほうがいいのではないかと思うので、局は超えますけれども、連携を取っていただいたほうがいいのではないかと考えるんですが、そのあたりは取っていらっしゃるんですか。 ◎木村 みどりの保全整備課長 検討結果についての御質問でございますが、一昨年アスベストが確認されたことも踏まえまして、さらには単位体積当たり重量が大きくなっているということで、今回の工事の主たる部分が堆積物の処理に当たりますので、大きく影響するということで、環境局を通しまして、アスベストの専門家ですとか、あるいは環境関係のコンサル担当業者、さらにはゼネコンのような大手の企業等にもヒアリングをさせていただきまして、その内容を事業者とともに分析して、最終的な処理方法を算定してきてございます。 ◆秋田恵 委員 ありがとうございます。もともとは昭和48年の市が使用許可を出したというのが間違っていると思うので、その後、市としては何とかやってきているのかなと思います。今できることとして、市が全庁的に力を集めて対応してくださっているということも確認できましたので、作業される方も、市の職員さんも、皆さん、安全に、もちろん住民の方も安全に終えられるようによろしくお願いします。 ◆矢沢孝雄 委員 例えば今現在、同じようなことが発生し得る仕組みになっていると私は思っていないんですけれども、当時から比べて公園内の使用許可に対する規準であったり、同じように仮に似たような事象が発生したときに防ぐ手だてはどのように講じられているかというのをちょっと教えていただけますか。 ◎菅原 みどりの企画管理課長 昭和48年の時点については、使用許可の規準等はちょっと分かりかねるんですけれども、現在、単一の企業が公園の全体を占用するような許可を下ろすことは考えられませんので、今後はこのようなことがないようにと考えております。 ◆矢沢孝雄 委員 本当に様々なケースを想定していただきたいと思います。  あと、公園のことではないので、建設緑政局のことではないのかもしれないんですが、例えば空き家なんかも、あれは民が持っているものですけれども、仮に誰も所有者が出ないで、その空き家に物すごく不法占拠ではないけれども、同じようにごみなんかが堆積してしまって、いわゆるごみ屋敷になってしまって、最終的に撤去するのは、本当に最後の最後になってしまうと行政がやらなければいけなくなってくるというのが今の話なのかなと。今、川崎市はそういう特定空家になるようなものは1件もないですけれども、やっぱり公園だけではなくて様々なところで周辺環境に影響を及ぼしているという視点で見ていただきたいと思います。 ◆かわの忠正 委員 幾つか確認を。2ページ目の右下の写真で、令和3年1月撮影という写真は、前は左のように、これだけこんもりしていたところが、今ここまで真っ平らになってきましたよという状況だということで理解していいですか。 ◎木村 みどりの保全整備課長 写真についての御質問でございますが、ただいま委員に御指摘いただいたとおり、当初堆積物の上に樹木が生えるような状況だったところから、現在は右手にございますように、ほぼ地盤面が出てきているという状況まで進んだという状況を示したものでございます。 ◆かわの忠正 委員 私も前にまちづくり委員会のときに、ここの現地視察に行ったときに、ここまで真っ平らになってきたんだなと思っていたんですけれども、3ページ目の左側で、さっき話も出ましたけれども、鉱滓層のところ、さっきの写真で真っ平らな部分があるけれども、地面の表面の部分というか、鉱滓層というのがあって、そこを削らなければいけないよというお話で今回また6億円増えますということで理解すればよろしいですか。 ◎木村 みどりの保全整備課長 ただいま委員からお話のあったとおりでございまして、当初、当該地を鉱滓置場として貸し出したというところから始まってございますので、一番最下層にある鉱滓を除去して本工事を終了させるということで進めてございます。 ◆かわの忠正 委員 この鉱滓層が6億円で済むというか、何が言いたいかというと、一番心配相しているのは、何回も何回も工事費が上がらないでしょうかという心配をしているんですけれども、この鉱滓層も実は掘ってみたらもっと深かったとか、またほかのものが出てきたとか、市として鉱滓層というこの6億円の内訳というか、根拠というか、しっかりと確認したのかどうかも含めてお聞きしたいんですけれども。 ◎木村 みどりの保全整備課長 鉱滓層についての御質問でございますが、鉱滓層が一番最下部にあるところにつきましては、これまでも確認をしてきておりましたので、今回、最終的に集計する前の時点、昨年の秋口頃、ちょっと正確な日時が定かではございませんけれども、こちら5点ほどボーリング調査をさせていただきまして、鉱滓層の厚みですとか、大体の構成要素については確認したところ、おおむね板状に鉱滓が層をなしているということを確認してございますので、今回はそれを反映して積算をしていますので、細かい数万円程度の内容はいざ知らず、大まかなところについては確認して積算しておりますので、変更というのはないというふうに考えております。 ◆かわの忠正 委員 念のために確認ですけれども、5か所ボーリングをしたというんですけれども、それで本当に大丈夫なんですか。 ◎木村 みどりの保全整備課長 鉱滓層について御質問でございますが、ボーリング調査のほかに、過去の地歴等を確認してございまして、当該地につきましては、昭和42年まで市の土地造成事業がございまして、市で埋め立てをしております。その関係でこの鉱滓層以下につきましては大きなごみが混じっているといったような使い方をしているものではございませんので、それに併せて、ボーリング結果を踏まえて、今回結果を出しているものでございます。 ◆かわの忠正 委員 右側の写真だと、鉱滓層の付近でスレート片も出てきたということなんですけれども、そっちのほうの量がまた変更になるとか、変化するということについてはいかがなんですか。大丈夫なんですか。 ◎木村 みどりの保全整備課長 鉱滓層についての御質問でございますが、今回の鉱滓層は貸し出したときの当初の堆積物でございますので、そこの中に鉱滓以外のものが含有していないという想定をしていたところですが、この工事完了に当たりまして、鉱滓層につきましても改めて成分分析をいたしましたところ、土壌汚染の溶出量規準ですとか、規準超過、それからその時点からスレート片が混入していることが確認されましたので、それについては、そうした汚染物質が入っていないという確認ができれば別の処理の仕方をしていくんですが、今のところはそれ以外のものは鉱滓層の中に確認できておりませんので、ある意味、袋詰めをして管理型処分場に捨てているという、ほかの堆積物と同じ処分で全て搬出できると考えております。 ◆かわの忠正 委員 これまでの経過で、こんなことを言ったら申し訳ないんだけれども、5か所くらいではなくて、もっといっぱいボーリングしておかないと、またほかのところでスレート片がいっぱい出てきました、また5億円、10億円、追加工事をお願いしますということにならないかという心配と、この鉱滓層の下に、またそういう土壌汚染対策法に絡む何かが出てきてしまったといって、さらにまた工事費がかかるということがないかという確認なんですけれども、これはいかがですか。 ◎木村 みどりの保全整備課長 鉱滓層についての御質問でございますが、今回鉱滓層については全てアスベストを含有していると考えて処理費を計上してございますので、そこについてはこれ以上の増減はないと考えております。地盤面以下につきましては、今回被告に貸し出した以前の土壌ということがございますが、ただいま委員の御指摘のありましたとおり、さらなる土地利用に関しましては土壌の状態を見極めていく必要がございますので、今のところ来年度、土壌汚染の状態については調査し、その結果を踏まえて、今後関係局と調整していきたいと考えております。 ◆かわの忠正 委員 ぜひしっかりと検査して、これ以上増えないということを前提に進めていただければと思います。  さっき浦田委員も言っていましたけれども、結局総額で42億円かけて公園を造るという結果となってしまったということは、誰がいいとか悪いとか、今までの経過はありますけれども、今回また6億円かけて土地利用方針で入江崎クリーンセンターの機能を移転したり、跡地を公園と併せて云々とかとあるけれども、この土地利用方針をやるためにこの6億円、さっきしつこく確認したのが、さらに5億円だ、10億円だと、また20億円だ、30億円だとかけてここを公園にしなければいけないのか、土地利用方針の原点に戻ってどうあるべきかと。とにかくアスファルトで上をふたしてしまえばいいのか、ここまでやらなければいけない、法律でやらなければいけない、対応しなければいけないというのもあるでしょうけれども、そこも含めて検討していくことが必要だということだけ指摘させていただきたいと思いますけれども、その点についてはいかがでしょうか。 ◎木村 みどりの保全整備課長 土地利用計画についての御質問でございますが、私どもも当初資料の2ページでお示しさせていただき、また御報告を申し上げたとおり、当該地につきましては、入江崎クリーンセンターを移転し、公園機能については逆に入江崎クリーンセンター跡地に移転するという計画で進めてまいりましたが、増額をしながら進めてきた内容と、あるいはスケジュールも変わってきているというところも踏まえながら、今後の土壌状況、そうしたものを材料に検討していく必要があると考えております。 ◆かわの忠正 委員 ぜひいろいろ目配せしながら、よりいいものをやっていただきたいと思いますし、もう一言だけ言わせていただければ、南武線連続立体交差事業だって、令和3年度予算、令和4年度予算で、本当は一般財源、市債から払うという話だったら、6億円より全然安い金額で、経費で計上するからできるとかいう話と見比べていくと、これにこんなに金をかけるかなというような一方の見方が、実は腹の横のほうにありますので、ぜひ効率的な、効果的な予算執行をお願いしたいと思います。 ◆石川建二 委員 これまでも、経過については報告いただいたり、議論もしてきたところで繰り返しませんけれども、非常に長期の時間がかかった処理だと思います。現局職員の皆さんに関しては、長期にわたったことの最終的な処理を担っていただいているということで、事業に着手しているという点では、その苦労に関しては大変評価をしていきたいと思うんですが、しかし、市民的には、先ほど委員からもあったように、高額な税金が投入されると。しかも、不当なものに対する処理を市民の税金で結局行うことに対する納得のいかなさというのは強いものがあると思うので、そこのところはやっぱり局としてどう受け止めているのか、この問題に関しては、後ほど局長に、市民に対してお答えいただきたいのと、いずれにせよ、園の整備、入江崎公園と、現在の入江崎クリーンセンターを合体した形での市民公園という計画がありますけれども、こちらの整備計画は話になかったもので、これがどうなっているのか。やはりちゃんとしたものをつくって、市民に少しでも使っていただくということが、せめてものものかなと思うんですが、ここら辺の計画についても、スケジュール感がもし出ていれば教えていただけたらと。先にスケジュール感を教えていただいて、もしよければ局長のほうから一言いただければと思います。 ◎木村 みどりの保全整備課長 土地利用の質問でございますが、資料の2ページ右側で触れさせていただいておりますけれども、当初より、塩浜3丁目周辺地区につきまして、整備の基本方針、あるいは土地利用計画を立てて事業を進めてきてございまして、その中では、図面でお示しさせていただいております下側に入江崎クリーンセンターがございますけれども、これはし尿を受入れする施設ということで運用してございますが、時間が経過していく中で老朽化が甚だしいという状況がございました。稼働させながら新たに補修するというのはかなり難しい状況でございましたことから、今回、塩浜中公園予定地のほうに機能を移転し、稼動後に現在の入江崎クリーンセンターを廃止するといった当初計画で進めていたところです。  当初の計画では、既に堆積物の除去が終わり建築に関する手続に入っているというスケジュールを置いておりましたけれども、今回の処理にどうしても時間がかかってしまったということを含めまして、スケジュールについては大幅に変更となっておりです。ですので、今後、塩浜中公園予定地の土壌状況を確認した上で改めてスケジュールを引き直す必要がございますので、今現時点では未定な状態ということでございます。 ◎磯田 建設緑政局長 塩浜中公園につきましては、過去から様々な様々職員が携わって、時間もかかって、お金もかかって続いてまいりましたが、その節目節目で組織として判断をして適切と思って進めてきた結果でございます。結果として、長い期間がかかってきてしまったこと、莫大な費用がかかってしまったことを、局として大きく責任を感じております。今後は、今御説明したとおり、今後の利活用に向けてきちんと進めるということと、まずは廃棄物を撤去するというのが目的で仕事をしていますので、その仕事をしっかり進めて、有効な土地利用の活用を図っていきたいと考えております。  それと併せて、再発防止という言い方が正しいのかどうか分かりませんが、委員の皆様からも今日いろいろ御意見をいただきましたので、今後、様々な事業を進めるに当たって、肝に銘じて進めてまいりたいと考えております。 ◆石川建二 委員 結構です。ありがとうございます。 ○市古次郎 委員長 ほかにないようでしたら、以上で「塩浜3丁目地区内公園予定地について」の報告を終わります。  ここで理事者の退室をお願いいたします。                 ( 理事者退室 )         ───────────────────────── ○市古次郎 委員長 次に、その他として、委員の皆様から、何かございますでしょうか。                  ( なし ) ○市古次郎 委員長 以上で本日のまちづくり委員会を閉会します。                午後 0時24分閉会...