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  1. 川崎市議会 2021-01-28
    令和 3年  1月文教委員会-01月28日-01号


    取得元: 川崎市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-06
    令和 3年  1月文教委員会-01月28日-01号令和 3年  1月文教委員会 文教委員会記録 令和3年1月28日(木)   午前10時00分開会                午後 2時23分閉会 場所:502会議室 出席委員:木庭理香子委員長、春 孝明副委員長、石田康博、松原成文、野田雅之、吉沢直美、      山田晴彦、織田勝久、大庭裕子、片柳 進、添田 勝、大西いづみ各委員 欠席委員:なし 出席説明員:(教育委員会)小田嶋教育長石井教育次長亀川担当理事総務部長事務取扱、        榎本庶務課長、箱島生涯学習推進課長、宮川生涯学習推進課担当課長、        小島中原図書館長       (市民文化局)雛元区政推進課担当課長       (経済労働局)櫻井労働雇用部長 日 程 1 陳情の審査      (教育委員会)     (1)陳情第67号 多摩区役所生田出張所仮庁舎に図書館開設を求める陳情     (2)陳情第73号 川崎市の図書館の充実と今後のあり方に関する陳情     2 所管事務の調査(報告)
         (教育委員会)     (1)今後の市民館・図書館のあり方(案)について     (2)川崎市立労働会館及び川崎市教育文化会館再編整備基本計画について     3 その他                午前10時00分開会 ○木庭理香子 委員長 ただいまから文教委員会を開会します。  お手元のタブレット端末を御覧ください。本日の日程は、文教委員会日程のとおりです。よろしくお願いいたします。  傍聴の申出がございますので、許可することに御異議ありませんでしょうか。                 ( 異議なし ) ○木庭理香子 委員長 それでは、傍聴を許可します。                 ( 傍聴者入室 ) ○木庭理香子 委員長 初めに、教育委員会関係の陳情の審査として「陳情第67号 多摩区役所生田出張所仮庁舎に図書館開設を求める陳情」及び「陳情第73号 川崎市の図書館の充実と今後のあり方に関する陳情」を議題といたします。  なお、関係理事者として、市民文化局から雛元区政推進課担当課長が出席しておりますので、よろしくお願いいたします。  本陳情2件と日程第2の教育委員会関係所管事務報告であります「今後の市民館・図書館のあり方(案)について」は、関連する内容でございますので、陳情2件及び所管事務の報告1件の計3件を一括して議題といたしたいと思いますが、御異議ありませんでしょうか。                 ( 異議なし ) ○木庭理香子 委員長 それでは、3件を一括して議題といたします。  まず、事務局から陳情文の朗読をお願いいたします。 ◎伊藤 書記 (陳情第67号及び陳情第73号朗読)  陳情第67号について追加署名494名、合計1,650名。  陳情第73号について追加署名456名、合計1,496名。 ○木庭理香子 委員長 なお、陳情第67号につきましては、多摩区役所生田出張所仮庁舎に図書館建設を求める要旨ではありますが、現在、仮庁舎で行っている事業は証明書発行業務であり、現地視察においてその内容を確認するものではないこと、また、立地については陳情及び説明資料に地図が添付されていることから位置の把握ができること、これらの理由から、本件の審査に当たっては、現地視察を実施しない形の取扱いと判断させていただきました。  それでは、理事者の方、説明をお願いいたします。 ◎石井 教育次長 おはようございます。それでは、「陳情第67号 多摩区役所生田出張所仮庁舎に図書館開設を求める陳情」、「陳情第73号 川崎市の図書館の充実と今後のあり方に関する陳情」及び「今後の市民館・図書館のあり方(案)について」、それぞれにつきまして、箱島生涯学習推進課長から説明をさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ◎箱島 生涯学習推進課長 改めまして、おはようございます。  初めに、所管事務の報告として、「今後の市民館・図書館のあり方(案)」について御説明いたします。  今回御報告する案ですが、11月12日の文教委員会において御報告いたしました「「今後の市民館・図書館のあり方」に関する中間とりまとめ」を基に、教育委員会や社会教育委員会議、各市民館専門部会図書館専門部会などにも御説明をしながら(案)として取りまとめをしてまいりました。  それでは、お手元のタブレット端末の資料一覧の画面をお開き願います。資料につきましては、2(1)今後の市民館・図書館のあり方(案)についてのファイルの名前の末尾を御覧いただき、資料1、概要版、資料2、本編表紙・目次、資料2、本編、資料3、意見募集についてとなっております。  内容について御説明いたしますので、2(1)-3、今後の市民館・図書館のあり方(案)、資料2の本編のファイルをお開きください。  初めに、1ページを御覧ください。第1章、策定にあたっての1、策定の背景でございますが、国や本市における社会状況の変化として、急速な少子高齢化の進行、人口減少、働き方や家族形態などの生活環境の変化、情報化の進展や価値観の多様化などによる、地域のつながりの変化などが生じていることに加え、近年の甚大な自然災害や新型コロナウイルス感染症の発生など、新しい生活様式などへの柔軟な対応が求められていること、また、多様な考え方を認め合い、支え合いながら持続可能な地域づくりを進めていくことが求められていることを背景としてお示ししております。  次に、2、策定の目的といたしましては、市民館、図書館についても、こうした社会状況等の変化に的確に対応し、市民の主体的な参加による持続可能な社会づくりや地域づくりに向け、これまで以上の役割を果たしていくことが期待されており、両施設が地域の中でそれぞれの機能を最大限に発揮しながら、全ての市民が生涯を通じて学び続けることができるよう、おおむね10年後の未来を見据えた理念を掲げ、その役割を果たしていくため、それぞれの施設運営や施設整備の方向性をお示しするものとしております。  2ページを御覧ください。3、市民館・図書館の概況でございますが、(1)市民館では、各区に1館の市民館と6館の分館を設置し、主な事業内容として、生涯学習等の活動の場としての会議室等の施設、設備の提供事業や地域特性や社会課題を捉えた学級、講座、イベントの実施などの社会教育振興事業を通じて、市民の自発的、主体的な学習活動を支援していること、管理運営としては、施設の維持管理業務及び学級、講座等の事業の企画、実施を直営とし、ホール運営管理・窓口業務などは民間事業者に委託していることをお示ししております。  また、(2)図書館では、各区に1館の地区館と分館5館、閲覧所1か所に加え、自動車文庫の市内巡回などにより、主な事業内容として、図書、資料の収集、貸出し、返却、レファレンスサービスや読書相談おはなし会などの読書普及活動などの図書館サービスを展開していること、管理運営としては、図書、資料の選定、レファレンスサービス等の業務を直営とし、貸出し・返却カウンター業務や配架業務などは民間事業者に委託をしていることをお示ししております。  3ページを御覧ください。4、生涯学習社会の実現と社会教育の推進でございますが、(2)人生100年時代を見据えた生涯学習の推進といたしまして、国において平成30年に策定された第3期教育振興基本計画では、生涯を通じ学び、活躍できる環境を整えることが基本的な方針として位置づけられております。  また、(3)今後の社会教育の振興方策といたしまして、平成30年12月に中央教育審議会から答申された、人口減少時代の新しい地域づくりに向けた社会教育の振興方策についてにおいて、地域における社会教育には、地域の持続的発展を支える取組に資することが期待されており、今後の公民館に求められる役割としては、地域の実態に応じて学習と活動を結びつけ、地域づくりにつなげる新しい拠点を目指していくことが望まれること、また、今後の図書館に求められる役割では、市民生活のあらゆる分野に係る関係機関との連携の下、利用者及び住民の要望や社会の要請に応えるための運営の充実を図ることが望まれていることなどにつきまして、記載しているところでございます。  4ページを御覧ください。(4)家庭・地域の教育力の向上、学校との連携・協働の推進といたしましては、子育てや家庭を取り巻く環境の多様化から、地域全体で家庭教育を支える仕組みづくりが求められており、地域の多様な主体が連携協力して、親子の育ちを応援することや、大人と子どもが触れ合い充実した時間を過ごすための環境づくりを推進することが重要であることをお示ししております。  6ページを御覧ください。5といたしまして、本市の主な関連施策を記載するとともに7ページを御覧いただき、6、今後の市民館・図書館のあり方の位置づけには、川崎市自治基本条例や川崎市総合計画に基づき、川崎市地域包括ケアシステム推進ビジョンやこれからのコミュニティ施策基本的考え方とも理念を共有しながら、かわさき教育プランに位置づけた施策や他の関連分野の施策とも連携し、その取組を進めていくことを相関図などでお示ししております。  8ページを御覧ください。第2章、今後の市民館・図書館のあり方の方向性の1、10年後の未来に向けてでございますが、「人生100年時代の生涯学習社会の実現」という理念を掲げ、づくり、つながりづくり、地域づくりの推進を図ってまいります。この10年後の未来に向けてにつきましては、社会教育を推進していくためには、自らが学びや行動を起こしていくことが必要であるとの御意見をいただいたことから、中間とりまとめから、づくりには「自発的・主体的な学び」を、地域づくりには、「より積極的に地域活動に参画する熱意や、更なる学びを求める」ことを記載、修正しております。  10ページを御覧ください。2、今後の市民館・図書館に求められる役割といたしましては、「学びと活動を通じたつながりづくり」とし、市民が学びと活動を循環させることで、づくりや地域づくりが図られるよう、それぞれの強みや資源を生かした連携を進めながら、学びと活動を通じたつながりづくりの役割を果たしてまいりたいと考えております。  11ページを御覧ください。3、今後のめざす方向性でございますが、「行きたくなる市民館・図書館」、「まちに飛び出す市民館・図書館」、「地域の“チカラ”を育む市民館・図書館」の3つの方向性を目指して運営を進めてまいります。  ここまでの第1章及び第2章は、策定の背景、目的や在り方の方向性を市民館、図書館として共通した内容でお示ししているところでございます。  12ページを御覧ください。ここからは、まず、第3章、今後の市民館の運営のあり方として、1、市民館の現状と課題として、(1)利用状況・ニーズ等を踏まえた施設提供では、諸室の性質によって利用状況に差があることや、団体利用を原則としているため個人で利用したいというニーズがあること、(2)多様な事業展開による生涯学習活動の活性化では、社会教育振興事業の参加者数が横ばいであり、約半数が60歳以上となっていること、13ページを御覧いただきまして、(3)学びの成果を活かした地域活動の促進では、グループ同士の横のつながりづくりや、個人の学びの成果を生かす仕組みは、まだ十分とは言えない状況があることなどを現状と課題としてお示ししております。  14ページを御覧ください。2、市民館運営の基本的な考え方でございますが、「学びを通して、・つながり・地域づくりを支える【生涯学習の拠点】をめざして」を基本理念として掲げ、今後の市民館における事業、サービスを展開してまいりたいと考えておりまして、次の3、市民館の事業・サービスの展開の方向性において、(1)市民が集う利用しやすい環境づくり、(2)多様な市民ニーズに対応した学びの支援、(3)多様な主体の参加と協働・連携による地域づくりを3つの方向性に基づき、取組を推進してまいります。  15ページを御覧ください。今後の市民館の運営の在り方の全体像をお示しするため体系図を記載しておりますので、こちらは後ほど御参照願います。  16ページを御覧ください。4、取組の方向性についてでございますが、この後、16ページから21ページまでにつきましては、中間とりまとめから主な取組を位置づけ、その取組を推進、充実、検討していくため、取組の内容を分かりやすく記載いたしました。まず、(1)基本方針Ⅰ、市民が集う利用しやすい環境づくりでございますが、ア、施設利用の促進のための取組の推進といたしまして、市民館には館内スペースなどの有効活用への声が多く、気軽に集える居場所となるよう、オープンスペースを活用したコミュニティカフェ事業交流イベントなどを実施するとともに、地域情報や団体活動の紹介展示、利用率の低い教養室などを活用した体験型講座の開催などの取組を検討してまいります。  次に、イ、あらゆる世代に向けた魅力ある取組の推進といたしましては、講座、教室等の実施に当たり、あらゆる世代の方々に御利用いただけるよう、ライフステージに応じたタイムリーな話題に留意したテーマ設定を行うとともに、働く世代に向けた土日や夜間の事業実施、市民が気軽に受講しやすいテーマの講座等を開催するための多様な主体と連携した取組の検討を進めてまいります。  17ページを御覧ください。ウ、戦略的な市民館広報の取組の充実といたしましては、市民館の取組をより知っていただき、利用を促進していくため、館のたよりやチラシ、ホームページなどの既存の媒体での広報に加え、SNSやメールマガジン、デジタルサイネージ、口コミなどによるPRなど、多様な広報媒体の活用などにより魅力ある地域情報の発信などを進めてまいります。  18ページを御覧ください。(2)基本方針Ⅱ、多様な市民ニーズに対応した学びの支援のア、身近な場所での学びの場づくりの推進といたしましては、市民館に来館しなくても、講座、イベント等に参加できる仕組みづくりに向け、学校や福祉施設など、身近な地域の施設と相互に連携した出張型の学級、講座等を開催するとともに、PTA家庭教育学級への講師派遣や市民館のノウハウを生かした出前講座などの学習活動等の支援の取組を進めてまいります。  次に、イ、まちの資源を活かした取組の推進といたしましては、多様な市民ニーズに応えていくため、魅力ある地域資源を生かしながら、地域に愛着を持ってもらえるような学級、講座等の充実を図るとともに、企業等と連携した参加・体験型学習等の事業や地域で活躍している団体等の活動を体験する学級、講座等の実施を検討してまいります。  19ページを御覧ください。ウ、ICTを活用した新たな手法による事業・取組の推進といたしましては、情報化の進展や新型コロナウイルス感染症等による新しい生活様式などの社会状況の変化に対応していくため、ICTを活用した動画配信、対話型のオンラインによる学級、講座等の実施や、デジタル化した教材、資料などの配信による提供を進めてまいります。  20ページを御覧ください。(3)基本方針Ⅲ、多様な主体の参加と協働・連携による地域づくりのア、地域人材の活用に向けた取組の推進といたしましては、市民が持つ多様な知識等を地域に還元できるような仕組みづくりに向け、地域や他施設と連携した地域人材情報の収集、市民館事業等で活躍できる地域人材の育成、支援の取組を進めるとともに、市民講師として、市民が学びの成果を生かしていくことができるような取組を検討してまいります。  次に、イ、地域団体の育成や交流に向けた取組の推進といたしましては、グループ同士の横のつながりづくりに向け、市民館祭りやサークル祭などを通じた地域団体間の交流を促進する取組などを進めるとともに、地域団体が相互の活動を知り、出会うための取組や定期的な学習相談の場の提供とその担い手となる相談員の養成などの取組を進めてまいります。  21ページを御覧ください。ウ、多様な主体との協働・連携に向けた取組の推進といたしましては、市民が参画する市民館サポートボランティアを養成、育成する取組や、市民館で活動する研究会、サークルなどの多様な主体との協働、連携した取組、区役所等の関係部署と相互に連携に基づく取組を進めてまいります。  22ページを御覧ください。5、管理・運営の方向性の(1)市民館の管理・運営についてでございますが、ア、今後の市民館の管理・運営の検討といたしましては、市民館の機能を最大限に発揮しながら、学校も含め、様々な施設や団体等とより協働、連携できる体制づくりの検討をお示しするとともに、イ、効率的・効果的な管理・運営手法の検討では、それぞれの施設形態などの違いに応じた適切な維持管理の実施と、7区の地域特性に応じた事業、サービスの推進のため、効率的、効果的な管理・運営手法を検討してまいります。  次に、(2)市民館における事業・サービスについてでございますが、ア、今後の市民館における事業・サービスの充実として、社会教育法の目的を達成するための事業、サービスは継続実施し、幅広い世代を対象とした事業、サービス、地域への愛着を生み出す事業、サービス、地域の課題解決につながる事業、サービスなどの充実を進めることとし、イ、柔軟な利用ルールや効率的・効果的な事業・サービス提供手法の検討では、利用者や関係団体、地域等との協働、連携による対話を基本とした柔軟な利用ルールの検討やサービスの質の向上のための民間活用などの効率的、効果的な事業・サービス提供手法を検討してまいります。  24ページを御覧ください。6、事業推進に向けた人材育成の方向性の(1)市民館職員に求められる役割及び(2)市民館職員に必要な資質・能力では、社会教育振興を担う専門的職員として市民館職員に求められる役割や必要な資質、能力についてまとめております。また、(3)市民館職員の資質・能力の向上のための計画的・体系的な研修では、現在の人材育成に関する取組をお示しした上で、今後、市民館職員としての役割に必要な能力を身につけるため、計画的、体系的な研修事業の再構築を進めてまいります。  26ページを御覧ください。ここからは、第4章、今後の図書館の運営のあり方として、1、図書館の現状と課題として、(1)利用状況・ニーズ等を踏まえた施設利用環境の向上では、図書館における利用者人数等が減少傾向にあること、また、利用目的の1位は「本を借りる」で、滞在時間は約7割が60分未満である中、閲覧席の不足等の改善を望む意見などが寄せられていること、(2)読書活動推進のための身近な場所でのサービスの展開として、身近な場所でのさらなるサービスの展開としては、地域には図書、読書に関わる様々な資源が存在し、これらの多様な主体との連携、活用については多くの可能性が残っていること、(3)「知と情報の拠点」としての役割の強化として、市民の幅広い読書要求に応えるために、将来にわたり継続的に資料を収集、保存、提供していくことが求められていること、市民の学習活動等を支援するために、情報提供サービスとしてインターネット等の多様な蔵書構築の環境を整備することなどを現状と課題としてお示ししております。  28ページを御覧ください。2、図書館運営の基本的な考え方でございますが、「市民にとって役立つ、地域の中で頼れる【知と情報の拠点】をめざして」を基本理念として掲げ、今後の図書館事業、サービスを展開してまいりたいと考えておりまして、次の3、図書館の事業・サービスの展開の方向性において、(1)一人ひとりの市民が使いやすいしくみづくり、(2)多様な利用ニーズに対応した読書支援、(3)地域や市民に役立つ図書館づくりを3つの方向性として取組を進めてまいります。  29ページを御覧ください。今後の図書館の運営の在り方の全体像をお示しするため、体系図を記載しておりますので、こちらは後ほど御参照願います。  30ページを御覧ください。4、取組の方向性についてでございますが、この後、30ページから35ページまでについては、中間とりまとめから、主な取組を位置づけ、その取組を推進、充実、検討していくため、取組の内容を分かりやすく記載いたしました。まず、(1)基本方針Ⅰ、一人ひとりの市民が使いやすいしくみづくりでございますが、ア、図書館利用促進のための取組の推進といたしまして、図書館の強みを生かした利用促進に向け、図書館活用に関する講座や体験ツアーなどの取組を進めるとともに、子どもへの読書普及イベントやティーンエージャーによるお勧め本の紹介ボードの設置の検討、利用者が興味関心を抱き、地域の課題解決にもつながる展示や講座等を進めてまいります。  次に、イ、本を通じた支援や交流の場づくりの推進といたしまして、本との出会いを多くし、より一層の利用を促進するため、地図や写真なども含めた地域資料を活用した企画展示や大人も子どもも参加できる読書会、朗読会などを実施するとともに、市民とともにつくるテーマ別本棚等を通じた交流の場づくりを進めてまいります。  31ページを御覧ください。ウ、戦略的な図書館広報の取組の充実といたしまして、図書館の取組をより知っていただき、利用を促進していくため、既存の広報に加え、図書館の利用方法及び活用の仕方等を掲載したリーフレットの作成、配布や、PR動画の作成、配信を検討するとともに、図書館だよりの内容の充実やICTのさらなる活用による効果的な周知、広報を進めてまいります。  32ページを御覧ください。(2)基本方針Ⅱ、多様な利用ニーズに対応した読書支援のア、多様な主体との連携や地域資源を活かした読書普及活動の推進といたしまして、地域の多様な主体と連携するため、ボランティア団体川崎フロンターレなどのスポーツ団体等と協働、連携した読書普及に関するイベントなどを実施するとともに、地域の書店や古書店との連携、学校、地域で活動する団体に対する団体貸出し等の仕組みづくりに向けた検討を進めてまいります。  次に、イ、他施設等との相互連携による図書館機能向上のための取組の推進といたしまして、身近な場所でのさらなるサービスの展開として、自動車文庫を活用した他施設等やイベント等での出張型図書館サービスの実施や学校、福祉施設などの他施設における図書・資料コーナーの設置支援など、積極的な利用促進の取組を推進するとともに、返却ボックス、他施設等での貸出し・返却ポイントの設置の可能性に向けた検討を進めてまいります。  33ページを御覧ください。ウ、ICT活用による事業・取組の充実といたしまして、情報化の進展や新型コロナウイルス感染症等による新しい生活様式などの社会状況にも対応していくため、宅配貸出しサービスの実施や図書館システムの更新に合わせた電子書籍や音楽配信サービスなどの新たなサービスの導入に向けた検討を進めるとともに、地域資料のデジタル化の取組を進めてまいります。  34ページを御覧ください。(3)基本方針Ⅲ、地域や市民に役立つ図書館づくりのア、図書館ボランティアの育成・支援の取組の推進といたしまして、市民の活動等を支援するため、読み聞かせや本の修理に携わるボランティアの育成、支援を充実するとともに、書架整理など図書館をサポートするボランティアの育成、支援の仕組みづくりや地域で読書活動を行う団体の情報収集、連携に向けた取組を検討してまいります。  次に、イ、他機関等との相互連携による相談支援・交流の取組の推進といたしまして、市民の幅広い読書要求に応えるため、区役所など関係機関等と連携した地域課題解決につながる企画展示や商店街、自主サークルなどと連携した図書、資料の展示、市民活動団体等と連携した講座、講習の実施などを検討してまいります。  35ページを御覧ください。ウ、多様な“知りたい”のニーズに応える図書館サービスの充実といたしまして、将来にわたり継続的に資料を収集、保存、提供していくため、郷土資料、行政資料などの積極的な収集、活用を図るとともに、画面が拡大できるタブレット端末などの機器の導入や図書館ネットワーク機能の強化のための手法の一つとして、共同書庫の設置の可能性について検討してまいります。また、市民ニーズの把握のため、定期的な図書館の利用ニーズ調査なども実施してまいります。  36ページを御覧ください。5、管理・運営の方向性の(1)図書館の管理・運営についてでございますが、ア、今後の図書館の管理・運営の検討では、全市的な図書館サービス向上のため、図書館ネットワーク機能の強化を図るとともに、学校も含めた身近な地域の様々な施設や団体等と、より協働、連携できる体制づくりを検討していくことをお示ししております。  イ、効率的・効果的な管理・運営手法の検討では、それぞれの施設形態の違いなどに応じた適切な維持管理の実施や、求められる多様なニーズへの柔軟な対応など効率的、効果的な管理・運営手法を検討してまいります。  次に、(2)図書館における事業・サービスについてでございますが、ア、今後の図書館における事業・サービスの充実として、図書館法の目的を達成するための事業、サービスは継続実施し、図書館の利用をより一層促進する事業、サービス、地域への愛着を生み出す事業、サービス、地域の課題解決につながる事業、サービスなどの充実を進めることとし、イ、柔軟な利用ルールや効率的・効果的な事業・サービス提供手法の検討では、利用者や関係団体、地域等との協働、連携による、対話を基本した柔軟な利用ルールの検討やスペースの有効活用、サービスの質の向上のための民間活用など、効率的、効果的な事業・サービス提供手法を検討してまいります。  38ページを御覧ください。6、事業推進に向けた人材育成の方向性の(1)図書館職員に求められる役割及び(2)図書館職員に必要な資質・能力では、図書館の目的を遂行するための専門的職員として求められる役割や、必要な資質、能力についてまとめました。  また、(3)図書館職員の資質・能力の向上のための計画的・体系的な研修では、現在の人材育成に関する取組をお示しした上で、今後、図書館職員としての役割に必要な能力を身につけるため、計画的、体系的な研修事業の再構築を進めてまいります。  40ページを御覧ください。第5章、今後の市民館・図書館の施設整備の方向性についてでございますが、施設整備の方向性につきましては、市民館・図書館の複合施設等もあることから、市民館・図書館に共通したものとなっております。まず、1、施設の現状と課題として、本市の市民館、図書館は、建築後30年以上を経過している施設が約4割となるなど老朽化が課題となっており、市民の生涯学習活動を支えるとともに多様なニーズに対応するため、市民館、図書館の一層の利用環境の向上を図る必要があることをお示ししております。  次の2、環境整備の主な取組では、既に取組を進めております川崎市立労働会館及び教育文化会館再編整備、新しい宮前市民館・図書館の整備などにつきまして、引き続き着実に推進してまいります。  41ページを御覧ください。3、施設整備の基本方針といたしまして、今後の市民館、図書館の在り方における事業、サービスの展開の方向性や資産マネジメント第3期取組期間の実施方針の策定に向けた取組等の関連施策の動向、社会状況の変化等を踏まえ、現在の施設を基本に施設整備を進めてまいります。  43ページを御覧ください。第6章の今後の市民館・図書館のあり方に基づく取組の推進に向けてにつきましては、今後、取組の充実や検討が必要な項目につきましては、令和3年度に予定されている総合計画第3期実施計画や行財政改革第3期プログラムの策定作業との整合性を図ること、取組の推進に当たっては、策定作業同様に、様々な主体との対話を基本とした事業推進に努めることを記載したところでございます。  最後に、今後のスケジュールについてでございますが、このあり方(案)につきましては、1月29日金曜日から3月1日月曜日まで、パブリックコメント手続を実施した上で、3月末までに策定してまいりたいと考えております。  「今後の市民館・図書館のあり方(案)」についての説明は以上でございます。  続きまして、陳情第67号及び陳情第73号について御説明いたしますが、説明の都合上、まず、陳情第73号から御説明いたしますので、お手元のタブレット端末の資料一覧の画面をお開きいただき、1(2)陳情第73号(資料)のファイルをお開きいただき、2ページを御覧ください。  初めに、1、図書館の現状についての(1)市立図書館の設置状況でございますが、表にお示ししておりますとおり、本市の図書館は各区に1館の地区館と市内5か所の分館及び閲覧所1か所の計13館を拠点としながら図書館サービスを展開しております。  加えて、(2)館外での図書館サービスの現状といたしましては、ア、自動車文庫の運行として、市内21ポイントの巡回を行うとともに、イ、返却ボックスの設置により、図書館施設以外で資料の返却ができるようにすることで、利用者の利便性の向上等を図っております。また、ウ、障害者向けサービスの実施として、身体障害者手帳の交付を受けている方などに、郵送などによる資料提供を実施しております。  3ページに参りまして、エ、ICTの活用として、来館いただかなくても図書館ホームページから蔵書検索や図書資料の予約などができるようにもなっております。  オ、学校との連携につきましては、(ア)学校図書館有効活用事業として、市立学校10校での学校図書館の開放や、(イ)大学との連携を行うことで、市内等4校の大学図書館を市民の皆様にも御利用いただけるようにしております。  また、カ、他自治体との連携として、稲城市、狛江市、町田市、横浜市の近隣4自治体と相互利用協定を締結し、市民の皆様に、それぞれの自治体の図書館を御利用いただいているところでございます。参考といたしまして、陳情の理由にもございます令和元年度に実施した第2回かわさき市民アンケートを記載しておりますが、この中では、利用してみたい図書館として、「自宅や職場からアクセスしやすい」と回答された方が16.7%と最も多い回答でございました。  4ページに参りまして、2、資料費の推移の(1)過去5年間の資料費決算額についてでございますが、5年間の推移といたしましては、平成28年度以降、おおむね1億1,000万円前後の予算を確保しながら推移しており、市民1当たりの資料費は70円となっております。令和元年度における市立図書館の蔵書数は約195万冊となっており、平成27年度以降のタイトル数は、毎年1万タイトルずつ増加し、令和元年度では約87万タイトルとなっており、限られた予算の中、集中選定による図書、資料の購入や各館での分担収集などの蔵書構築を工夫しながら、ここ5年で約2万冊の増加をしております。今後もしばらくの間、人口増加が続く中、必要な予算の確保に努めながら、市民の多様な読書ニーズへの適切な対応を図ってまいりたいと存じます。  なお、(2)「図書館の設置及び運営上の望ましい基準」の目標値といたしまして、陳情の理由にもございます政令指定都市の目標値268.6円について、国の示す望ましい基準に明確に記載はございませんが、国のこれからの図書館の在り方検討協力者会議、平成24年報告書の参考資料として記載があるものでございます。  次に、3、市立図書館の運営状況についてでございますが、(1)市職員による主な業務といたしましては、ア、レファレンス、読書相談や、イ、資料の選書等については、市職員による業務としております。  (2)民間事業者への主な委託業務といたしましては、職員が専門性を発揮し、レファレンス業務等に専念できるよう、返却カウンター業務や配架業務など、記載の業務等について、民間事業者に順次委託をしてきたところでございます。  5ページに参りまして、4、職員配置状況についてでございますが、(1)正規職員数及び司書有資格者の推移として司書有資格者数をお示しするとともに、(2)司書講習派遣者数として、司書資格取得のための講習へ派遣した職員数をお示しいたしました。  次に、5、陳情の要旨に対する本市の考え方についてでございますが、(1)の「子どもでも高齢者でも歩いていけるように、将来的に中学校区に一つ、図書館をつくってください」に関しましては、13館を中心とした図書館サービスに加え、これまでも取り組んでまいりました自動車文庫や市内等大学図書館、近隣自治体との相互連携の取組など、図書館施設以外での取組を引き続き進めていくとともに、先ほど御説明いたしました今後の市民館・図書館のあり方(案)の中でもお示ししていますとおり、ICTを活用した新たなサービスの導入検討や、共同書庫の設置の可能性、他施設との連携による貸出し・返却ポイントの設置等の可能性について検討を行うなど、超高齢社会の到来など社会状況の変化に適切な対応を図りながら図書館サービスの充実を図ってまいりたいと考えております。また、現在、新たな施設の整備の予定はございませんが、今後の図書館については、このあり方における事業、サービスの展開の方向性や資産マネジメント第3期取組期間の実施方針の策定に向けた取組等の動向、社会状況の変化等を踏まえた長寿命化のための施設整備を計画的かつ効率的、効果的に進めてまいりたいと考えております。  次に、(2)の「市民一当たり150円以上の資料費の予算を確保してください」に関しましては、これまでも限られた予算の中、集中選定による図書、資料の購入や各館での分担収集などの蔵書構築を工夫しながら、ここ5年で毎年1万タイトルずつ、約2万冊の増加をしております。今後につきましても、社会教育施設として、市民の多様な読書ニーズへの対応を図るため図書資料の充実は重要であると考えておりますので、必要な予算の確保に努め、市民の多様な読書ニーズへの適切な対応を図ってまいります。  次に、(3)の「図書館は責任をもって、直営で運営してください」に関しましては、今後の市民館・図書館のあり方(案)におきまして、引き続き図書館法等にのっとり、資料の収集、貸出し・返却、レファレンスサービス等を実施するとともに、利用者等との対話を基本とした柔軟な利用ルールの検討やスペースの有効活用、サービスの質の向上のための民間活用などの効率的、効果的な事業・サービス提供手法を検討していくこととしております。また、今後の管理、運営につきましても、より一層のサービスの充実や市民ニーズへの柔軟な対応のため、効率的、効果的な管理・運営手法を検討してまいります。  次に、(4)の「図書館に正規司書を増員してください」に関しましては、図書館職員は、図書館の目的を果たすための専門的な役割を担っていることから、引き続き、図書館司書講習に派遣をするなど司書資格取得に努めるとともに、知識や技能を身につけるための計画的、体系的な研修事業の再構築を進めるなど、事業推進に向けた人材育成を推進してまいります。  陳情第73号についての説明は以上でございます。  次に、陳情第67号について御説明いたしますので、お手元のタブレット端末の資料一覧の画面をお開きいただき、1(1)陳情第67号(資料)のファイルをお開きいただき、2ページを御覧ください。  初めに、1、多摩区の図書館の現状についての(1)市立図書館の設置状況でございますが、表にお示ししてございますとおり、多摩図書館と菅閲覧所の2館を拠点として図書館サービスを展開しております。  加えて、(2)多摩区内での館外図書館サービスの現状といたしまして、ア、自動車文庫の運行として、区内3ポイントの巡回をするとともに、イ、返却ボックスの設置として登戸行政サービスコーナー内に返却ボックスを設置し、資料の返却ができるようにしております。  また、ウ、障害者向けサービスの実施として、身体障害者手帳の交付を受けている方などへの郵送などによる資料提供につきましては、8名の方に登録をいただき、御利用いただいております。  エ、学校との連携につきましては、(ア)学校図書館有効活用事業として、宿河原小学校、南菅中学校の図書館を地域に開放するとともに、(イ)大学との連携として、明治大学生田図書館及び専修大学図書館と覚書を締結いたしまして、市民の皆様にも御利用いただいているところでございます。
     次に、2、図書館分館の整備計画についてでございますが、(1)経過を御覧ください。昭和61年の2001かわさきプラン第2次中期計画において、順次、図書館分館を設置されることが位置づけられるとともに、3ページを御覧いただきまして、2001かわさきプラン中期計画におきましては、平成3年から5年に5館の新設が計画されており、平成4年には田島分館、平成5年には橘分館や菅閲覧所、平成7年には大師分館が開館しております。平成11年の川崎新時代2010プラン新・中期計画(第3次)におきまして、生田地区への分館整備が位置づけられたものの、平成14年の川崎市行財政改革プランにおいて、新規着工の大規模事業等を原則3年間凍結し、全ての公共事業、普通建設事業を対象に抜本的な見直しを行うこととされたことから、その後の図書館の整備につきましては、既に整備が進んでいた日吉分館及び柿生分館が平成15年に開館、また、武蔵小杉駅南口地区西街区再開発に伴い、平成25年には中原図書館が現在の場所に移転整備されたところでございます。  次に、3、生田出張所の建替えに向けた意見交換会での意見についてでございますが、(1)意見交換会概要として、意見交換会は、平成29年度に全3回のワークショップ形式で開催されており、(2)第1回意見交換会で出された図書館に関する意見といたしましては、主な意見として、記載のとおり図書館の分室を設置や図書館で借りた本を返したいなどの意見をいただいております。  4ページに参りまして、4、生田出張所仮庁舎についてでございますが、(1)施設の概要といたしまして、住所、建物の概要などを記載するとともに、賃貸借期間と地図をお示ししております。  次に、5、陳情の要旨に対する本市の考え方でございます。先ほどの陳情第73号に対する本市の考え方でも述べさせていただきましたが、今後の図書館につきましては、13館を中心とした図書館サービスに加え、これまでも取り組んでまいりました自動車文庫や市内等大学図書館、近隣自治体との相互連携の取組など、図書館施設以外での取組を引き続き進めていくとともに、先ほど御説明いたしました今後の市民館・図書館のあり方(案)の中でもお示ししておりますとおり、ICTを活用した新たなサービスの導入検討や、共同書庫の設置の可能性、他施設との連携による貸出し・返却ポイントの設置等の可能性について検討を行うなど、超高齢社会の到来など社会状況の変化などへの適切な対応により図書館サービスの充実を図ってまいりたいと考えております。また、現在、新たな施設の整備の予定はござませんが、今後の図書館については、このあり方における事業、サービスの展開の方向性や資産マネジメント第3期取組期間の実施方針の策定に向けた取組等の動向、社会状況の変化等を踏まえた長寿命化のための施設整備を計画的かつ効率的、効果的に進めてまいります。  陳情第67号の説明については以上でございます。 ○木庭理香子 委員長 説明は以上のとおりです。  ここで、一旦、換気のための休憩を取らせていただきます。再開は10時50分とさせていただきます。                午前10時45分休憩                午前10時50分再開 ○木庭理香子 委員長 それでは、委員会を再開いたします。  ただいまの説明につきまして、質問等がございましたらお願いいたします。また、意見・要望等がありましたら、併せてお願いいたします。 ◆吉沢直美 委員 御説明ありがとうございました。御説明の中で、今後の市民館・図書館のあり方(案)について、資料2の本編、33ページのICT利用による事業・取組の充実というところで、図書館システムを活用した宅配貸出サービスの実施とあるんですけれども、これは昨年11月12日に御説明いただいたということで議事録に書かれていまして、まさに今取り組んでいるところだと思うんですけれども、これはパブコメを行うということなんですが、これの実施の方法とか費用負担について、具体的な内容について教えていただけますでしょうか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 11月にも委員から御質問をいただきましたが、この部分につきましては、今、社会状況などを踏まえて我々も前向きに検討はしているところでございます。事業者も幾つかの宅配事業者さんと協議をさせていただきまして、実際の利用料金がどれぐらいになるのか、できれば我々は少し抑えた形でやりたいと考えていますので、そうしたことであったり、あと図書館システムについて、やはり一部変更をかけなければいけないところ、追加で手を加えてあげなければいけないところなどの検討も進めさせていただいていて、サービスが実施できるようになれば、しっかりと広報を含めてさせていただければと考えてございます。 ◆吉沢直美 委員 ありがとうございました。今まさに緊急事態宣言下でこういった事業が本当にあればいいなと思うところなんですけれども、大体いつぐらいに開始できるようなめどでしょうか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 まだはっきりと時期はお示しできませんが、できるだけ早い時期にやりたいと我々は考えております。 ◆吉沢直美 委員 では、全ての市民が非常に利用しやすいものになるよう、ぜひよろしくお願いいたします。 ◆大庭裕子 委員 説明がすごく盛りだくさんで、ちょっと消化し切れていなくて、これからまた深めたいとは思うんですけれども、最初に市民館・図書館のあり方(案)が出されていますが、そもそも10年後の未来に向けてということで、その後に「人生100年時代の生涯学習社会の実現~生涯を通じた学びと成長~」となっているんですけれども、10年後の未来というと何かもうすぐ、短期のようなイメージなんです。千葉市などは20年というスパンで考えているんですけれども、あえて10年後の未来に向けてというのは、どうしてこういうふうになったんでしょうか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 各都市によっていろいろな捉え方があると思いますが、今の流れの早い時代の状況変化の中では、10年も長いという御意見もいただきながら、先ほど私の説明の中でも社会状況の変化に応じてというのは、それぞれの中に御説明をさせていただいていますが、少し中長期というスパンで10年という形を設定したものでございます。 ◆大庭裕子 委員 中長期ということですけれども、やはり図書館が――市民館、図書館の在り方ですけれども、どういう理念、理想を持ってどういう形にしていくかは、市民の地域の皆さんともっと練っていく必要があると思うし、いろんな経験もありますから、そういうのを蓄積する上でやっぱりもうちょっと長期的なことも踏まえた計画にしていかないと、今の社会は本当に変わり方が早いので、そこがしっかり議論されないままでこういうものができていくことは本当に危険だなと思いますので、やはりそういう長期的なビジョンをしっかり持っていただきたいなということは思いました。  それと、陳情73号に関係して、陳情の要旨がありますけれども、1つずつ項目をお伺いしていきたいんですけれども、川崎市は図書館が13館ということです。分館とか閲覧所もあるわけですけれども、これは13館ということで、閲覧所も含めて、ほかの自治体はあるのかちょっとよく分からないんですけれども、図書館としての位置づけをしているんですか、そもそもで申し訳ないんですけれども。 ◎箱島 生涯学習推進課長 閲覧所につきましては、ホームページとかで検索していただくと、菅閲覧所は割と上のほうに出てくるということで、比較的、閲覧コーナーとか、閲覧スペースを図書館内に持っているというものはあると思います。閲覧所については、川崎市の非常に特徴的なものなのかなと考えております。各都市図書館につきましては、いろいろな形のもので工夫しているので、例えば、札幌であると図書を貸し出さない情報センターというものを持っていたりとか、そうしたものを工夫してやっているというもの、各都市に特色があるということで御認識いただければと思います。 ◆大庭裕子 委員 機能としては貸出しもするし、先ほど資料もありましたけれども、スペースが閲覧席としてほかの分館よりも多かったりとかもありますので、そういう意味では図書館ということでの位置づけになるんですね。それはいいです。それで、これは13館あるということなんですけれども、1館当たりの人口数はどれぐらいになるか分かりますか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 1館当たりの人口数というよりは、まず地区館は区ごとに整備されておりますし、例えば柿生とかであれば、それぞれのここの分野における人口は、確実にこれで幾つかというのはカウントではありませんので、算出するのはなかなか難しいかなと思います。もともと整備を始めてきたときには、カウントを基本に、空いている空白地域を主に考えながら拠点を整備してきたと考えてございます。したがって、1館ごとにどこの人口をどうカバーするかというのは、この中では明記しておりません。 ◆大庭裕子 委員 地域もそれぞれ違いますから単純には出ないと思うんですけれども、人口比で割り出せば大体12万5,000ぐらいとかになるんでしょうか。1のところでは、中学校区に1か所図書館を造ってくださいということが書かれているんですけれども、そういう意味で言えば、中学校区というと52か所になります。一見多いように見えるんだけれども、決して多い数ではないなと私などは捉えているんです。そういう点で言えば、隣接する自治体がありますけれども、大田区とか世田谷区、稲城市、町田市、調布市などは1館当たりの人口数で、川崎市は分からないところなんですけれども、大体数にすると5万から6万という数字のようなんです。そういう点で言っても、今言ったところでの図書館の数は捉えていますか。隣接するところの自治体、大田区、世田谷区、稲城市。 ◎箱島 生涯学習推進課長 明確に今ここで数字を捉えている資料は手元に持っていませんが、今、委員から御質問のあったように人口で割ったりするということの考え方は一つあるかなと思いますが、ただ、やっぱりそれぞれの自治体によって地形であったりとか、既存からある図書館の古くからの歴史といったものもしっかり捉えていかなければいけないと思います。政令市の中で、もちろん川崎より図書館が多いところなどもあると我々も認識しておりますが、川崎の今の13か所が物すごく少ないかと言われると、まだまだ欲しいという要望はあると思いますが、先ほど私からも今後の市民館・図書館のあり方の中で御説明をさせていただきましたが、特に北部に行くと、山と坂がありまして、中学校区も本当に幅広い中学校区なんかもあります。こうしたものをしっかりと、まずは市民のニーズがどこにあるかを捉えて、例えば、貸出し・返却ポイントについても既存の他施設とかを生かしながら活用していけないかとか、いろんな工夫をこの後していかなければいけないということは、あり方の中にも記載させていただいているところでございます。 ◆大庭裕子 委員 地域の地形もありますし、人口の集中しているところとか、そういうことではもちろん単純には言えない。でも目安として考えた場合、やっぱり川崎市は少ないなと。大田区は16館だし、世田谷区も16館、稲城市6館、町田市8館、調布市11館という、昨年の委員会の中でもそういった議論があったと思ってちょっと聞いてみたんですけれども、やはり人口からすると、かなり川崎は少ないのではないかなということだと思うんです。政令市の図書館数ということでいえば、昨年2月の委員会で課長が答えておりましたけれども、これまた改めて、1年しかたっていないので大きくは変わっていませんけれども、政令市の図書館数をまた教えていただけますか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 20全てでしょうか。 ◆大庭裕子 委員 前回も言っていたみたいなので、全て。 ◎箱島 生涯学習推進課長 まず、さいたま市25か所、浜松市24か所、大阪市24か所、名古屋市21か所、熊本市21か所、札幌市10か所、新潟市19か所、横浜市18か所、千葉市15か所、北九州市14か所、川崎市13か所、札幌市12か所、静岡市12か所、堺市12か所、神戸市11か所、広島市11か所、福岡市11か所、岡山市10か所、仙台市7か所、相模原市4か所、平均では15か所、以上でございます。 ◆大庭裕子 委員 去年は浜松市は21か所と言っていたように感じますけれども、そうすると、24か所と先ほど言いましたけれども、増えたということでよろしいんですかね。それはいいです、後で確認していただければ。  でも、こういう規模で、川崎からすると、政令市の中で人口が多い割には13か所ということで数は11番目、人口は政令市の中で6番目に多いということで、こういうところから見ても、本当に頑張って整備していかないといけないかなというふうには、こういう数字を見ているだけでも感じるんです。さいたま市についても去年、浦和市との合併によって25か所になったといっても、2000年のときは15館で川崎市よりも多かったということで、ほかのところはこの短期間の中でも増やしているわけです。だから、そういうことでやはり少ないというところもはっきりしてきているのではないかなと思います。  それと、図書館を整備するに当たって2012年の図書館法の望ましい基準の数値目標が改定されたと、先ほども策定についての説明の中でちょっと触れられていたんですけれども、このデータのように望ましい基準というのがやっぱりあるわけなので、そこに近づいていくのが大事なのかなと思うんです。各自治体なんかもそういうところを目指しながら計画を立てたりというふうにしているんだと思うんですけれども、私もこういうのが出ていたので、望ましい基準の数値目標をネットで出してもらって見させてもらったときに、貸出密度上位の公立図書館整備状況2011というのがあります。そこに28項目の目標基準が示されていると思うんです。そのときの基準なんですけれども、政令市の図書館数として、ここで目標としている数は幾つになっているか伺えますか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 委員が見ていらっしゃる資料がどれだか私もあれなんですが、陳情の理由に記載されております整備数ではなくて資料費については、目標基準例というのが、先ほど私は御説明をさせていただきましたが、望ましい基準を策定する際に有識者会議等が行われておりまして、その中で示された日本図書館協会の日本の図書館2011から算出したものについては資料の中に載っており、基準自体がすごく明確に載っているので、それを参考にできる限りそれを目指していくことが通知の中に記載されているというのが事実関係であるかなと思います。 ◆大庭裕子 委員 私はこういう資料を見てどうなっているかなと見させてもらっているんですけれども、政令指定都市だけでの平均値ではなくて、算出の仕方が上位10%の市町村の平均数値になっているんですけれども、それでも17.5館ということなんです。だから、こういう望ましい基準に向けても、やっぱりまだまだ整備する努力をしていかなければいけないんではないかなと思っています。だから、そういうことを考えると、これは数字をいろいろ見ていると、20万から30万の人口でいえば8館が望ましいとなっているんです。それを見ると、川崎市の人口から言えば40以上はないと本当に望ましいとならないかなと、単純に数字で。だから、これが絶対と言っているわけではないんですけれども、本当にそういう規模なんだなということをこの数字を見ていて思ったわけです。  それで、次の2のところで、1当たり150円以上の資料費の予算を確保してほしいということです。川崎市は1当たり70円ということが先ほど言われましたし、政令市の目標値は資料費268円と言われました。だから、こういうかなり乖離があることについてはどういうふうな見解をお持ちなんでしょうか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 政令市の比較の数字につきましては、事実関係として、先ほど御説明申し上げましたように、日本の図書館にはそれぞれの数字があります。これをしっかりと事実としてまず受け止めてはおります。しかしながら、今委員がおっしゃった目標のところも、政令市の上位10%、20都市あれば2か所になりますが、この中だと、人口の数も、置かれた地域の状況も違うということでございますので、そこを我々は今の川崎市の社会状況も併せてしっかりと考えていく必要があるかなと考えたところでございます。 ◆大庭裕子 委員 確かにそうなんですけれども、いろいろ基準とするものが資料としてこちらもなかなかないので、やはりどこかの政令市と比べていくということをもって川崎市の違いも明確にしていかないとということで今聞いています。  あと、今直営での運営ということも3に書かれているんですけれども、先ほどのあり方の考え方から言うと、図書館法との関係ですとか、ここにも17条ということが書かれていますけれども、やはりそういう利益を得るものではないということも書かれているので、今回のあり方の案のところでは、そういう点では明確に書いてあるようなことはないと思うんですけれども、今後のそういった考え方を含めて、やはり図書館というのはそういう利益を得るものではないし、広くあり方懇談会の中身もいろいろ読ませていただいたんですけれども、本当に地域に根差したということで、ここにも3ついろいろ書かれています。行きたくなるような市民館・図書館だとか、飛び出す市民館・図書館だとか、地域の“チカラ”を育む市民館・図書館ということで考えれば、やはりもっと地域に密着していく必要はあると思いますし、そういう意味では、直営で運営していくことは今後も進めていくべきだと思うんですけれども、そういう点では、あり方との関係でどういうふうに考えていますか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 先ほど私からも図書館の管理、運営の方向性の検討ということで、資料2の36ページで説明しました。5の管理・運営の方向性、(1)図書館の管理・運営のイでございます。現在も、貸出し・返却カウンター業務、配架業務などについては民間委託で民間の力も借りながら我々はやってきております。委員がおっしゃった図書館法に記載のある条文については、図書館としてしっかりと受け止めながらやっていく必要はあると思っていますが、図書館自体について多様なニーズを受けていますので、これをいかに効率的、効果的に市民のサービスが向上するように考えていくことも我々は必要だと考えていますので、効率的、効果的な管理・運営手法を考えていく中では、いつもお答えをしておりますが、全てゼロベースで、民間を活用できるような形も含めて考えていくことが方向性としてはございます。 ◆大庭裕子 委員 これは現時点でもこういう形ではやっているわけですね。そうすると、今後もそういう形で続けていくということなんでしょうか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 これは、民間に委託しているという今の現状の手法をそのまま継続していくということでなくて、様々な手法を各都市で取っていますので、どうやってやったらいかに効率的、効果的に多様なニーズに応えていけるのかということで考えていますので、今の民間委託をそのまま継続して考えていくということでございません。いろんなファクターを含めて考えていきたいと思ってございます。 ◆大庭裕子 委員 そういう意味で、肝心なところで、次に司書の問題が出てくると思いますけれども、川崎市はさっきの数字から見ても職員が非常に少ないんです。やはりそこに携わる職員数、司書数は数字では57%と先ほど書かれていた。全体数が本当に少ないなと思うんです。昨年は79名で、司書が38名だと、昨年の議事録を見たときはそういう御答弁だったんですけれども、今回は63名で、36名の司書ということで、この1年間で職員も減って、司書も減ったということでよろしいでしょうか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 委員が恐らくお手元に今持っていらっしゃる資料につきましては、日本の図書館2019の数字であるかなと思います。この2019の数字でございますが、平成29年度の数字になってございます。それと、この専任職員の部分につきましては、各都市考え方がそれぞれあると思いますが、正規職員の数を入れて出しておりますので、減っているということではないと認識いただければと思います。 ◆大庭裕子 委員 これは去年、委員会の中で言った数字ではないかなと思うんですけれども、では、それは減っていないということですか。そういうことなんですか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 減ってはおりません。 ◆大庭裕子 委員 それは分かりました。それで、横浜市は司書として採用するということをこの間の11月の委員会のときにもちらっと話ししましたけれども、川崎市は採用していないということなんですけれども、これはどういう理由で、司書に抜擢する場合はどういう形で図書館に採用するんですか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 委員おっしゃるように、専門職としての採用はしておりませんので、一般事務職の人事異動と同じように異動で配置はしております。ただ、それですと、なかなか図書館の専門性を維持していけないので、我々でも配置される職員について司書講習に行っていただくなど、人材育成を含めて考えているのが今の状態です。 ◆大庭裕子 委員 だから、横浜市と考え方が随分違うんだなと。横浜市は、年に1回全国に広報して司書採用していて、専門職を現場で育てて、川崎市もそういう意味では本当に地域に根差していくということでいえば、図書館のノウハウとか、次の世代に引き継いでいく必要性もあると思うんです。だから、やっぱりが替わっていくということで、地域とのつながりだとかも今度のあり方でも随分うたわれているわけなので、そういう点でもしっかりと位置づけることが必要なのではないかなと思うんですけれども、その辺ではどうなんでしょうか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 職員の採用、配置につきましては、まず、採用の面については今進めてきているものはありますので、それを大きく変えるのは時間もかかりますし、考え方の整理もやはり必要だと考えています。こうした中で市民サービスを維持していくためには、まずは今の体制の中でしっかりと人材育成を進めていくことがあり方の中でもお示ししている教育委員会の考え方です。 ◆大庭裕子 委員 私たちはちゃんと司書を確保していくという、やっぱり望ましい基準というところで国がそういうふうに示しているわけですから、司書の重要性などもしっかりと位置づけていただけたらなと思っているんです。やっぱり図書館を長年運営してきた専門家の方などは、図書館の大事な要素ということでは3つ言われているようなんです。愛知県田原市の図書館の前館長さんなんかは、大事なのは、建物、資料数、職員だと。この中でも重要なのが職員だということで、職員がモチベーションを高く保って利用者のサポートができるかどうかだと。館長は方向性を示して職員が気持ちよく利用者にサービスできる環境をつくるのが仕事であって、図書館は単に学習、娯楽の場ではないと。地域活性化はもちろん、知の集積こそ民主主義の前提だと。そのための図書館は、常に静ひつにて、継続的な活動が求められるという。  そういうことを可能とするのがと予算だということも、やはり効率化だとか、また、市民館の分野にも入ってきて、場所がないということで、こういうところを減らしていくことがあってはならないかなと思いますので、この間、そういう意味では人口も増えていく中で、川崎市は図書館のこういうあり方の取組を通して、もっとあり方懇談会なんかは、それぞれの図書館にも地域のたちが入り込んで議論するのが望ましいのかなと思うんです。それこそ先ほど言われたように地域性がありますから、今日の生田の陳情もそうなんですけれども、やはり地域の皆さんたち、町会も交えて、町内会長さんも申入れされたと、生田の出張所に図書館を造ってほしいということがあるわけで、そういう意味では、やはりしっかりと川崎市がこれからもう少しビジョンを持って、10年なんていうことでなくてそう考えて、国でもそういうことを示しているわけですから、そこに近づけていくことをぜひやっていただきたいなということを要望して、取りあえず質問を終わります。 ◆山田晴彦 委員 私からは陳情者の意見で、今大庭委員がおっしゃっていた部分と同じ陳情第73号の角度を変えさせていただいて、それと、これからのあり方検討等も含めて御質問させていただきたいと思うんですけれども、先ほどから出ている文科省の平成24年の通知に書かれている中には、図書館の利用客、ゾーンというかエリアのことを考慮しなさいと。もう一つは、全域サービス網をつくることが大変重要なんだというお話は私も同感でございまして、利用圏はどうなっているのかと。行政区は今川崎は7区あります。そこの中に今1館図書館がある。基本的には、分館があるところもあれば閲覧所があるところもありますけれども、そういう形で市民サービスをしているという環境下で、それは政令市の中の数として比較検討する話なのかというと、必ずしも、私の場合は都心に近い川崎市ということを考えて、人口が集中しているということもあるので、例えば、浜松市と比べてみると、市域という部分からすると3分の1ぐらいになっちゃうのかなと。  ちょっとうろ覚えなので正確ではありませんけれども、なってしまうので、必ずしもそうではないんですけれども、ただ、やはり陳情者がおっしゃる部分の図書サービスは、1つは場の提供もあると思うし、もう一つは図書資料の提供、読みたい本が手に入るということをどのように展開されるのかという考え方なんですけれども、その際に資料でお示ししていただいた内容が大変重要なのかなと思っておりますけれども、最初にある7館、それから5分館、そして1閲覧所という内容について、ここは検証しなくていいのかなという部分もあるんです。それぞれ分館の機能は当然規模が小さくなっておりますけれども、どんな状況で今運営されているのかを総括的な形で、個々に細かい話ではなくていいんですけれども、ちょっと教えていただけますでしょうか。 ◎小島 中原図書館長 今の御質問でございますけれども、地区図書館と分館とで大きく分かれているのはこちらにお示しされている資料のとおりでございます。大きな違いといたしましては、地区図書館につきましては、先ほど来こちらの御説明の中にもありますけれども、専門性をより深めた形で職員が勤務できるようにということで一部の民間委託をしているところでございます。分館につきましては、より地域に密着しているというところもございまして、職員は今は会計年度任用職員ということで民間委託にはまだ進んでいないということでございます。ただ、内容的にはそれぞれおはなし会を実施したりとか、いろいろな企画をしたりということで、規模は違いますけれども、より地域に密着した形が展開されているのが分館と位置づけられるかと考えております。 ◆山田晴彦 委員 先ほどの文科省が示す利用圏の考え方の中の一つに分館構想があるのかなと。他都市においても同じようにありますけれども、そうした中で、今後の問題として、やはり地域で便利な方にとって見ると、さらに自分が読みたい書籍といったものが、どうしても蔵書数からすると5分の1とか6分の1ぐらいしかないように思いますので、共同書庫という考え方はすごく有用な考え方なのかなと思います。その辺の考え方でネットワークはどのような形になっているのかを教えていただきたいと思います。 ◎箱島 生涯学習推進課長 図書館ネットワークにつきましては、先ほど私はあり方の中でも図書館ネットワークを強化していきたいという御説明をさせていただきました。資料の説明の中で、資料2、本編の42ページ、施設整備の方向性のハードのところに記載しております。一番下のウでございます。図書館ネットワーク機能の強化に向けた検討ということで、ここに書かれていることは、まさに今、山田(晴)委員からお話をいただいた部分でございますけれども、中間とりまとめ等のお話をする中で、もう少し分かりやすく表現をということでイメージ図を入れたものでございます。イメージとしてはここにあるイメージで、今、委員御指摘のように、ニーズが多様になってきていますので、もちろん場のことも考えていかなければいけませんけれども、機能にも着目してやっていかなければいけないということは、この他施設等を含めた貸出し・返却ポイントの設置の可能性の検討ということでございます。そうした中で、我々も検討の可能性を深めていければとして、このあり方の中に記載をさせていただいているところでございます。 ◆山田晴彦 委員 分かりました。今の質問は、次の資料の中の(2)のところの館外での図書館サービスの現状につながってくるのかなと思っているところですが、今、課長から御説明いただいた移動文庫というか、自動車によって地域に出向く内容を本市では行っているところです。21ポイントで行っています。利用者の満足度についてのお声は把握されていらっしゃるんでしょうか。 ◎小島 中原図書館長 一応、BMと呼んでおります自動車文庫につきましては宮前図書館が主体となってやっております。やはり地域の方々、お子様をお持ちの方であったりとかはなかなか図書館に出向くことができないので、それぞれの箇所によって貸出し、返却ができる、また、予約も受けることができますので、それにつきましては非常に好評なお話をいただいておりますし、やはり現在人口が増えている中で、そういうポイントをより使っているところもあります。ただ、やはりこれは広さ、それから施設の状況、交通機関の関係によってポイントのそれぞれの利用度とか満足度は若干異なる部分があるのではないかと思っております。 ◆山田晴彦 委員 今おっしゃっていただいた中原図書館長の把握はそうだと思います。私とか織田委員、石田委員も宮前区なんですけれども、鷺沼地域の方々からそんなお話をいただいて、鷺沼に図書館をという提案になっていく部分があったりして、だから、大変便利に思う方もいらっしゃるけれども、一方、若干物足りないという部分の方もいらっしゃることをちょっと認識していただければなと思います。  それからあと、イのところにある返却――1つずつやっていくとちょっと時間がかかってしまう話なんですけれども、大切な話で、考え方を聞きたいのであれなんですけれども、やはり返却ボックスはだんだん増えてきています。前は行政サービスコーナー等に置かれていたのがさらに拡充されてきていることはすごくいいことだと思いますけれども、それについても検討していきますという話なんですけれども、やはり利用者の層によって、例えば、どこに設置をすることが一番大事なのかということの話になってくるのかなと思うんです。ですので、例えば、次にも関わってくるんですけれども、エの部分ではICTの活用ということなんですけれども、ICT活用をした世代層というか、例えば高齢者層、あるいは働く世代の、そうでない若者という3つぐらいの区分したときにどんな世代の方が多く活用しているかによって、働く世代の方であれば、当然通勤が一つの大きなポイントになって、駅前にということが一つ必要なんだろうという。高齢者だったらば必ずしも――そういう言い方はおかしいかもしれないけれども、生活圏が違った形にあるのかもしれないので、どういうふうにしたらいいのかという設置の仕方があろうかと思うんですけれども、今後ともぜひ前向きな形で返却ボックスを拡充していくといったときに、どんな基準があって考えていくのかを教えていただければと思います。 ◎箱島 生涯学習推進課長 返却ボックスにつきましては、今増やしてきているのは、実は資料に記載しておりますJR武蔵中原駅に設置、その後、昨年7月に、今度は鹿島田駅に設置するということで、基本的に一番踏まえているのは、駅沿線も含めまして交通結節点の部分、それと駅から図書館までの距離とかをニーズに入れなければいけないかなと思っています。武蔵中原駅も鹿島田駅も非常に乗降数が多い交通の結節点でもあって、特に鹿島田駅につきましては、若干幸図書館が中に入りますので、実は私は鹿島田駅を使っておりまして、ニーズとして受けている中、お聞きする中で、例えば働く世代の方が中原図書館で本をお借りして、返すときには鹿島田駅で返すという利用の仕方もできると捉えております。委員がおっしゃったように、それぞれ年齢層、ターゲットも含めて、そこも考えながら、返却ボックスだったり、貸出し・返却ポイントの地域の可能性だったり、検討は進めていく必要があると認識しております。 ◆山田晴彦 委員 ありがとうございます。それで、さらにその下に書いてある今度は学校との連携ということで、小学校、中学校を利用して地域に開放して図書室を使用していただくという内容は大変にすばらしいと思うんですけれども、蔵書の内容について教えていただきたい。 ◎箱島 生涯学習推進課長 まず、この10校につきましては、本当に地域の特にPTAを含めまして、運営している団体の方には非常に御協力をいただいていて、感謝をこの場でも述べさせていただきたいと思います。ただ一方、しかしながら、やはり図書を借りに来るときにそこにいなければいけないとか、時間を割くという面もありますので、担い手としてマッチングしていくところはなかなか難しいということはまずあるようです。  それと、学校でございますので、図書室までのアクセスというか、セキュリティの確保、施設開放をしますので、ここをしっかりと考えていかなければいけない。そうした課題を一つ一つクリアしながらできたのがこの10校でございます。今蔵書につきましては、委託で我々はお願いしていて増やしていく方向でいます。限られた予算の中で増やしていきますので、引き続き御協力をいただきながら、着実に事業を進めていければと思っております。 ◆山田晴彦 委員 あと2つだけ聞かせてください。あと、参考のところに書いてあります「自宅や職場からアクセスしやすい」というのは、一番の要望としては多い話なんです。まさにこれからのあり方の中にぜひ入れていかなくてはいけないのは、本市もほかの都市と同じように少子高齢化の波は必ず来るわけですし、いよいよそういう傾向が顕著になってきている。そうしたときに、アクセスをしようと思ってもなかなかできない。かといって、では、そういう図書館、本当は図書館機能が欲しい部分もあります。駅とかそういったところに以前から言っている図書館カウンターをぜひ造ってよという話がありますけれども、そうでないにしても、例えば、図書館からこうしたサービス、先ほど吉沢(直)委員がおっしゃっていましたけれども、宅配ということ。  私もずっと提言してきたんですけれども、例えば、コンビニエンスストアを介在することによって、身近なところのコンビニエンスストアで本を取る、あるいは、逆に言うと、今コンビニでも集客を狙うために宅配までしてもらっているところもありますので、そうしたことをぜひ検討していただいて、実現方をお願いしたい。これは要望にならざるを得ないんですけれども、していただければなと思うんです。そのときの費用負担、障害者の方とか、先ほど御説明いただいた内容でその辺の提言を考えていただくとかをしていただけるとありがたいなと思いますが、その辺の見解というのかな。  なぜそんなことを言うかというと、ただ人口比で割る話ではなくて、やはり商業施設ですから、そこになぜ店舗があるのかというとやっぱり市場調査、マーケティングをして、これだけの集客があるからここに店舗を造るんだという、これは企業の論理だと思いますけれども、あるわけです。そうした中で、が集まりやすいところに本が届く、それを取りに行くことが可能という話になってくるんです。これからの高齢社会には、先行投資したけれどもがあまり集まらなかったというような話よりも、きっと価値があるのかなと思いますので、そういうふうに考えているところなんですが、御見解も含めてどうなんでしょうか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 今の委員のコンビニへの設置のようなものは、貸出し・返却ポイントの一つのアイデアとしていただいているものだと認識しています。私も先日コンビニに行きましたら、コインロッカーというかロッカーみたいなもので、駅にも最近置いてあって、宅配サービスとしてそこで宅配物を取れるというサービスをコンビニも含めて、駅も含めてサービスを展開しているというものがあります。一部の政令市で駅にそういう受け取れるものを設置しているところの事例もございますので、様々な他都市の状況を踏まえて、研究しながら考えていければと思っております。 ◆山田晴彦 委員 研究ではなくて検討にしていただけると、いろいろ私はこだわりますけれども、分かりました。ありがとうございます。  最後ですけれども、資料費の推移というところで、先ほども大庭委員から話がありましたけれども、私のほうは例えば資料の内容なんですけれども、電子書籍なんかもお話しさせていただきましたけれども、そのような電子ジャーナルとかはかなり伸びているという話も聞くんです。その辺の傾向について、もともとの本というか、最近は若いたちを引き込むためにCDもあればいろいろやっているわけですけれども、どんな傾向とどんな工夫をされているのかを聞いてみたいです。 ◎箱島 生涯学習推進課長 電子書籍につきましては、最近の傾向は、情報化の進展で比較的タブレットを皆さん1台持っているとか、いろいろなもので一つのICTのツールとして生かしていくことは必要なのかなと思っております。先ほど私もタブレット端末ということで、画面を拡大できたりするのは、新聞とかを読んだりする、例えば御高齢の方であったりとか、障害のある方であったりとかのツールとしては非常にいいものですので、電子書籍についてはこれからも需要は伸びていくと認識しています。ただ一方で、電子書籍を導入している他都市では、このコロナ禍に入るまでなかなか電子書籍の部分の貸出し数が伸び悩むという課題も一方で抱えていて、それは今、委員がおっしゃったように、タイトルの中身がどの層にターゲットを置いてそれを展開していったらいいのかということも、電子書籍を入れるときには検討していく必要はあるかなと思っています。実は、このコロナ禍になったので電子書籍の数が伸びたという市町村の話を聞いていますので、このあり方の中では、令和5年に図書館システムの更新を予定していますので、そこに合わせて導入ができればという可能性の検討をしていきたいと思っています。そこに向けて検討を進めていきたいと思っています。 ◆山田晴彦 委員 結構です。 ◆織田勝久 委員 川崎市として非常に潤沢な財政状況であれば、市民の皆さんからいただく要望にきめ細かく、そういう施設を整備していくことは本当に必要だと思いますけれども、なかなかそう簡単にいかないというところに教育委員会の御苦労も、市民文化局の御苦労もあるんだろうと思います。それで、去年の議事録なんかもちょっと拝見したんですが、まず教育長にお話を伺いたいんですが、ソーシャルデザインセンターのことを言及されています。それで、市民館において、ソーシャルデザインセンター的機能も含めて各区で造るソーシャルデザインセンターとの関連を整備していくという認識と御答弁されているんですけれども、このソーシャルデザインセンター的機能を市民館に置くか置かないかという議論は、その後どんなふうに教育委員会の中で御議論されてきたんですか。 ◎小田嶋 教育長 ソーシャルデザインセンターだけではなくて、新しいコミュニティ施策の方向性との関連で考えていく必要があると思っていまして、このコロナ禍の状況の中でそちらの取組も、私も区長時代に推進するために一生懸命やっていましたから、非常にまた難しい課題も出てきているという状況がございます。そことの関連もあるわけですが、市民館、図書館を併せて、いわゆるまちのひろばの形態の一つとしての機能ということもございますし、また、そこでの活動が新たなまちのひろばを創出していくと、そこで活動している団体やいろんな取組が新たなまちのひろばの創出につながっていくといった部分を、ソーシャルデザインセンターはコーディネートしていくという機能かと思いますので、同じような機能があるということで、そういったことも今後の市民館、図書館の在り方として、今回出させていただいている方向性の中で、図書館、市民館だけではなくて、そういった地域のほかの資源との連携も当然考えていきながらやっていくという方向で考えております。 ◆織田勝久 委員 それで、たまたま私も宮前なんですが、宮前市民館・図書館の議論にも多少関わらせていただいたり、あと、地域の皆さんから様々な意見を聞かせていただいていると。それからまた、今、教育委員会はすごく丁寧にワークショップも重ねられてきて、そこに傍聴もさせていただいたりしているんだけれども、市民の皆さんの要望、ニーズが本当に多岐にわたっている。極端な言い方をすると、グルーピングできないぐらい個々の皆さんの御意見が、よく言えば多岐にわたる、悪く言うとばらばらと――ばらばらというとマイナスなイメージだな、積極的な意味でばらばらというのをすごく感じています。そういう中で、今までみたく最大公約数的に機能を集約していくことが本当にできるのかどうか、そこの部分で多分、今、教育委員会の担当の皆さんは御苦労されていると思います。  そういうことの中で、基本的に図書館、市民館は、特に市民館は社会教育の施設ですから、そこにいろいろと市民の皆さんが御活躍をいただいて、御利用いただいて、そこで得たそれぞれの知見を地域にしっかりと還元していくという大目的があるんだけれども、社会教育法を変えろとはもちろん言いませんけれども、そういう大目的はありつつも、そういう特定の目的に合わせるということよりも、むしろ個々人の皆さんのまさに居心地のいい居場所であるとか、あと、もちろんコミュニティの場所としてあればいいんだけれども、とにかく市民の皆様の居場所、あまり社会教育とかそういう堅苦しい話ではなくて、とにかくそこにいていただいて本を読んでもいい、お茶を飲んでもいい、友達と雑談してもいい、もちろんしっかり勉強していただいてもいい、また、自分の興味、関心のある書籍を読み込んでいただいてもいいんだけれども、そのような本当に多様なライフスタイルに対応することのできる、そういう施設という考え方がどうも個人的にはすごく大事なのかなという気がすごくしています。  そういうことの中でちょっと気になっておりますのが、さっきの資料にもありましたけれども、市民館の分館の利用率が悪いと。50%を切っているのかな。各分館によってパーセンテージもばらつきがあるようだけれども、基本的に分館の利用率が低い理由をどういうふうに教育委員会は考えていますか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 もともと設置したときには、非常に地域の方たちとお話ししながら、ニーズがある部分もあって、設置の要望もいただきながら分館は設置してきているものと考えています。しかしながら、実際の数字といたしましては減少傾向にある、これは本館も減少傾向にある部分もございますので、やはりまず取り組んでいかなければいけないのは、我々は中身の充実をして来ていただけるような取組としてやっていくと。中身は少しそういう部分は足りていないのではないかという課題認識は持っています。あわせて、委員が今最初におっしゃったように、利用ルールの部分などについて使い勝手が悪いという声も一部に聞いておりますので、また、市民館は団体利用が基本になっていますので、個人で利用したいというニーズよりも、委員がおっしゃっているように多様なニーズをどのようにして捉えるか。減ってきているということはやっぱりニーズを捉え切れていない部分があると認識していますので、そこはそういう改善の方法を含めて課題認識をしていくと考えてございます。それもあり方の中での行きたくなる市民館のところで、取組も、今回方向性等をお示しさせていただいたと考えてございます。 ◆織田勝久 委員 さっき山田(晴)委員のお話にもありましたけれども、例えば今日の資料で出ているかわさき市民アンケート概要版でいくと、利用してみたい図書館の一番に「自宅や職場からアクセスしやすい」と、これはアクセスしやすいとなっているんだけれども、そういうのが一番多いということ。分館の利用でも、アクセスについてでも利用率の出っ込み引っ込みもあるということで、影響があると私は過去にヒアリングさせてもらったんだけれども、アクセスの視点からはどうなんですか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 もちろんあると認識しています。特に先ほども私もお話ししました北部地域につきましては山、坂がありますので、やはり同じエリア、同じ地域であっても山の上と山の下ではニーズと考え方が違うので、そこまで行くアクセスは非常に大事だと認識しています。 ◆織田勝久 委員 それから、さっきの資料で図書館に行く目的、滞在時間というのがありましたけれども、図書館に行く目的で一番多い目的はどういうふうになっていましたか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 やはり一番多いのは本を借りるというニーズでございます。しかしながら、このニーズの中で60分以下が7割というのがある一方で、閲覧席等の不足の声はやっぱりあって、一定長い時間居場所としていられる方とか、一部に使いたいけれども使えないといったものもあります。この部分は両面から捉えて、例えば閲覧席の不足はハード面の部分もありますので、これもどうやって改善していくのか、図書館の今の部分だけでは解決していけない部分もたくさんありますので、こうした部分も他施設と連携しながら、ほかの施設の部分が確保できるのかも含めて検討はしていく必要はあるかなと考えてございます。 ◆織田勝久 委員 だから今の話が、まさに今、鷺沼で市民館、図書館の整備の上での大きな課題なわけではないですか。どういう形で書籍を読むのか。だから、お茶を飲みながら読みたいよという方もいらっしゃれば、自分のプライベートな空間を与えてもらってまさに静ひつな環境の中でしっかり文献を読み込みたいという方もあるし、あと、グループ学習的に使いたいという方たちもいらっしゃるしということで多様性があると。それを全部図書館で完結をするということではなくて、逆に市民館を使ったり、また共有のスペースを使ったり、場合によっては区役所のいわゆる会議室の通常業務以外のときの開放という議論もしていただいているわけだから、それはそれでしっかり議論を進めていただきたいと思うんです。  それで、一番私が心配だなと思っているのはやっぱりアクセスだと思っているんです。だから、今の市民館、図書館もそうだし、分館もそうだけれども、やっぱりアクセスをまずしっかりと確保していくと。これはさっき山田(晴)委員もおっしゃっていたけれども、やっぱりアクセスの問題を改めて見直してほしいということと、あともう一つは、本の貸し借りをする機能を、端末だったら極端な話どこにだって置けるわけだし、あと、これも山田(晴)委員がおっしゃっていたけれども、返却の場所を増やしていくことで、少なくとも本を借りることについての環境を整備していくのは、そんなにお金をかけなくても――かからなくはないけれども、図書館を1か所整備することよりもはるかにやりやすいのかなということもあるので、そういう方向にも少し力を入れてやっていただきたいと思うんですけれども、アクセスの問題、貸し借りのサービスをよくするために返却ポストと、あと、検索機能については今後どういうふうに考えているのですか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 アクセスの問題につきましては、やり取りも何回もさせていただいている中で、特に整備を進めていくと。例えば移転を含めて新しい整備をするときにはセットの話になるのかなと思っています。また新たにそういった機能を設けていくときにもそこへのアクセスがどうなのかは、そこに貸出し・返却ポイントをつくっていくときのポイントにはなってくるかなと考えております。貸出し・返却ポイントにつきましては、いろんなアイデアもありますので、まずは、ニーズも含めてどのような意見があるかはしっかり捉えなければいけない。既存の13か所の部分で、先ほども利用圏という話もありましたが、そこも踏まえて少し検討を進めていく必要があるかなと考えてございます。 ◆織田勝久 委員 あと最後に、中学校区でという御意見もいただいているので、これも山田(晴)委員がおっしゃっていたけれども、学校図書館の活用の在り方、学校図書館を開放する、活用することについてはかなり議論をしました。私もかなりしました。本当に今の状況で開放ができるんですかと。安全性の問題もそうだし、専門性の問題もそうだし、いわゆる書籍がどういうものがあるのかという問題もそう、または貸出しの具体的な機能、ノウハウについてもと議論をやったんだけれども、行革の時代の話だったけれども、どうしてもという形でやっているんだけれども、数は残念ながら爆発的には増えていません。課題についてはさっきおっしゃいましたけれども、だから、土曜日、日曜日の活用なんかも含めて、やっぱり学校図書館の開放を本当にきちんと進めていったらいいのではないですか。確かに本を借りたいという方もいらっしゃるけれども、それを読みたいという方たちもいらっしゃるわけだから、土日、本来の学校業務に問題がない部分で図書室を開放するということであれば、それこそ閲覧スペースはあるわけだし、そういう方向で少し今までと違った意味合いで検討されたらいかがかなと思うんです。  それで、さっき資料費の問題もありましたけれども、学校図書館のいわゆる子どもたちに対する資料費は、私の記憶では川崎は全国でトップクラスのはずです。ただ、問題は資料の購入の仕方、選定の仕方に課題があるという議論はさせていただいたけれども、ありがたいことに予算だけは非常に潤沢につけていただいている歴史があるわけでしょう。だから、そういう資料費の在り方も、減らせという意味ではないです、資料費の有効な在り方も含めてやはり学校図書館をもっと活用していく、そこの議論を再度やり直していただくといいと思うんだよな。そこにあえてセットするのは、やっぱり子どもたちは文科省の言うところのアクティブラーニング、そういうものをしっかりと定着させるという議論において、学校図書館にそれこそ専門の常勤、常駐、それで資格を持っている学校図書館司書を常駐させろという議論をやらせていただいているわけだから、皆さん方は学校図書館司書と言われているけれども、正直、私は中途半端な司書だと思っているので、本当に専門性のある司書をしっかりと配置していくという議論も含めて学校図書館の活用、利用をもう一度見直していただくのも一つの機会かなと思うんです。それについてはいかがですか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 先ほど私からも学校図書館の施設開放の部分の課題をお話しさせていただきました。学校図書館との連携につきましては、今も学社連携ということで会議等で情報共有をさせていただいているところはありますけれども、確かに委員がおっしゃるように川崎の学校の図書館の資料費は結構高い水準だと私も認識はしていますので、そうしたものを効率的かつ効果的に有効に活用していくためにしっかりと連携していくのは必要かもしれない。これはソフトの面も含めて、市民館の部分も含めて、やっぱり教育委員会が一緒に連携して取り組めるものはどういうものか、読書普及活動なんかもそうだと思います。ここはしっかりと今まで以上により一層連携を進めていければと考えております。 ◆織田勝久 委員 だから、実際施設開放という視点から見ると本当に課題はたくさんあるわけだから、ただ、その課題一つ一つに本当に引っかかっていると、多分ここに例示されている学校以外簡単には増えていかないと思うから、そこはかなり高いレベルの判断が必要になってくると思うので、それはぜひもう一度積極的に内容をよくしていくと、市民サービスに資するんだという意味合いで議論していただきたいなと思いますので、これはまたいずれ機会を見て議論させていただきたいと思います。結構です。 ◆大西いづみ 委員 基本的なところをお伺いしたいんですけれども、地区図書館が7つ、分館が5つ、閲覧所が1つということで、分館と閲覧所の違いと、例えば宮前区でしたら野川のアリーノにも図書室のような書庫があって、そこの違いといったところをまず教えていただきたいんです。 ◎箱島 生涯学習推進課長 まず、閲覧所と分館の違いについてでございます。実は分館はこの中に幾つかありますけれども、例えば、大師、田島、日吉、橘は市民館機能も一緒に併せてプラザ館という形でやっています。図書館の分館、専門的なものとしては柿生分館が小学校に併設されてあります。閲覧所については、成り立ちもございますが、最初に、今民間ビルを賃借して3階、4階部分を図書館機能として使っていますが、4階部分にしっかりと閲覧スペースを設けていて、基本的には閲覧スペースに合わせて図書機能を拡充してきた、付加してきたということで閲覧所という名称になっています。分館につきましては、先ほど中原図書館長から話がありましたけれども、地域に根差した形で図書館機能を発揮しているということでございますので、違いといたしましては、そこの部分が違いということになっております。 ◆大西いづみ 委員 アリーノはどういう位置づけですか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 アリーノにつきましては、陳情67号の資料にございます。3ページに参りまして、宮前区選出の議員の方がいらっしゃって、本当に御努力されてきたというのは、この委員会の中でも委員の方たちからお話がある中で、資料の平成11年のところを御覧いただくと、野川・有馬地区へは分館の設置の整備構想がございました。これが同じく平成14年の行財政改革プランの中で検討を進める中で、地元の方たちといろいろお話をさせていただく中で、市議会議員の先生たちも中に入られて、成り立ちを含めた中で、今のアリーノは生涯学習施設という形で整備してきたということでございます。したがって、図書館、市民館ということではなくて生涯学習施設としていろいろな機能が合わさった施設として整備したということでございます。 ◆大西いづみ 委員 機能的には図書館と同じ機能を持っている、図書も貸していただいて、ない本は取り寄せたりということで理解していいですか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 図書機能の一部を持っていると御理解いただければと思います。ただ、その機能だけではなくて市民館の一部の機能も持っている、様々な機能を持っていると御理解いただければ。 ◆大西いづみ 委員 ありがとうございます。この陳情は2つとも、皆さんは自分の近くに、身近なところに図書館が欲しいということだと思うんです。今、ここにありますけれども、人生100年時代で生涯学習、それから働き方も変わってきて、コロナで特にそうですけれども、自宅にいることも多くて、身近なところにあったら行きやすいし、年を取っていても歩いて身近なところというところで、こういう陳情が出てきているとは思うんです。先ほどからもづくりだとか、つながりだとかということでまちづくりにつながっていくということもうたわれていたので、そういう意味では、資料2の中に文庫というのが出てきていました。26ページ、「民間の地域文庫や読み聞かせボランティア等の多様な主体による読書の広がりにつながる活動が行われている」の3行目、「これらの地域資源との連携・活用については可能性が残っている」ということで、大きな分館をこれから持つのは大変なことだと思うので、皆さん、やっぱり地域で行きやすいところにそういう小さなものでもあって、文庫程度のものでもあって、そこで図書館から本も借りられるし、返せるし、そういうところに例えば本を購入するときの補助をつけるとか、家賃補助をつけるという支援もできたらいいなと思ったりして読ませてもらったんです。  多くの可能性が残っているということで、身近な地域で、そうするとそこの地域で必要な場で、図書館にどういうものを求めるかというのがあると思いますけれども、お茶が飲みたいというカフェみたいな機能があったり、子育ての相談がもしかしたら出てくるかもしれないし、皆さんが集うところで、地域で課題の何か解決にもつながるかもしれないし、居場所づくりということで、子どもたちが来てそこにふらっと行ける、学校はちょっと難しいけれども行けるみたいなことで、まちづくりというかのつながりも広がっていくのではないかなと私は思ったんです。大きな分館とかというと、先ほどほかの委員がおっしゃったように難しいところもありますから、分館まではいかなくても地域で行ける場所、文庫を活用するとか、そのくらいがあったらどうかなと、そこに支援をできたらどうかなと思いますけれども、そういうのはいかがでしょうか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 図書館のあり方の中の32ページになりますけれども、そこは図書館がまちに出ていくといったイメージのところで、今委員がおっしゃったように、先ほどの私の話の中でも、図書館だけで居場所機能とか全ての機能をやっていくのはなかなか難しい中で、例えば既存の施設の中に、今委員がおっしゃった地域文庫といったところもありますけれども、実はこども文化センターの中には、図書室とか、図書コーナーとか、子ども向けのものを非常に多く用意したりもしています。様々な施設の状況をしっかりと押さえて、貸出し・返却ポイントの可能性を検討していくとしておりますので、他施設の活用を含めて、ほかの資源もしっかりと把握をしながら、まずは情報収集をしっかりしながら進めていきたいと考えてございます。 ◆大西いづみ 委員 ありがとうございます。ぜひいろいろな可能性を広げていただきたいと思います。その地域に合った地域のが必要なというところでまちづくりにつながっていくと思いますし、住みやすいというか、地域の課題もそこで解決できることにつながると思いますので、私たちも長い100年、豊かな生き方につながっていくと思いますので、まだまだ地域の方たちの力も借りて、陳情は図書館ですけれども、考えていっていただきたいと思います。 ◆松原成文 委員 ありがとうございました。今の大西委員の御質問に関連して最初にお聞きしたいのですけれども、基本的には図書館があって、分館がありまして、閲覧所というのが今順番でお話をいただいたんでありますけれども、もしかしたらその下にもう一つ何かあるんですか。公共の施設で自治体が運営するような何かそういった。規模的には閲覧所というのが最終的な一番コンパクトというか、小さい施設で、その下には、小学校とか中学校は別として施設の考え方というのはあるんですかね。
    ◎箱島 生涯学習推進課長 図書館法の中に記載があるんですけれども、基準はないんですが、閲覧所の下に配本所というようなものがあって、イメージとしては、本の予約したものを受け取ったりという配本所というのが条文の中に記載がされています。古くの川崎の中では何か所か配本所があったことは経過の中から見えるんですが、現在はございません。 ◆松原成文 委員 確かに図書館法というか、書かれたものの中には閲覧所の下にはそういうものもあるんだなということは確かにそのとおりであるのかなと思います。そういうものはかつて川崎市にもあったんですよということで、それが廃止された理由等は分かりませんけれども、そういう機能も非常に重要であるのかなと思いますから、現在は車を使ったりとか出前とかがいろいろあることで、現状がそういうことになっているのだと思いますけれども、今、大西委員が御質問したその下にあるのかなということで、あったような気がしたものですから確認をさせていただきました。  45分にわたって御説明をいただいて、大変まとまって理解して分かりやすいなと思いました。市民館・図書館のあり方ということでそれぞれ御説明をいただいて、市民館については、基本的には会議の貸出しとか学級、講座、あるいはまたイベント等々が主であるということでありますけれども、そんな中で過去5年間の平均を見ると、ホールの利用率が約75%、会議室が約63%ということであって、過去5年間の流れを見るとほぼ横ばいでありますよというような御報告がありましたけれども、なかなか予約が取れないとか、会議室が足らないのではないかとかいろいろな御意見もあるんだけれども、ほぼ横ばいであるという現状の要因というか、何で横ばいなんでしょうね。 ◎箱島 生涯学習推進課長 事業につきましては、年齢が御高齢の方が多いということはあって、頻度に使われている方は頻度に使われているということで、そうしたことで一部に委員から御指摘を受けた部分もありますが、リピーターというか、繰り返し使われる方が非常に多い部分はあるとは認識しております。したがって、新しいあらゆる世代の方たちに利用いただけるようなものを含めて考えていかないと横ばいの状態は上に行かないかと考えてございますので、その取組も、今後の市民館のあり方の中に今回考えて入れたところでございます。 ◆松原成文 委員 そういうことで、基本方針の1、2、3があって、管理運営、人材育成等々ということで、後段でそれぞれ説明していただいていますので、こいうった取組をしっかりしていただかなければ基本的な市民館運営ができないんだろうと思いますので、書かれた以上は成就するようにしっかりと取組をしていただきたいと思います。これは市民館についてであります。  図書館についても御説明をいただきましたけれども、その中で現状、課題等々について冒頭御説明をいただいたんですが、これについても利用者数、受入れ、貸出しとか入館者等々をそれぞれ項目で御説明いただいて、これはどういうわけか減少傾向ですよということです。市民館については横ばい、図書館については、利用者というのか、活用するが減少傾向にある。それはインターネットとかICTとかいろいろな関係があるんだと思いますけれども、減少傾向にあるという要因について御説明いただけますか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 我々もこの部分についてはもう少し十分に調査研究していかなければいけない部分はありますが、利用者数が全体的に減っているのは全国的にも同じような傾向がございまして、ただ一方で、今回お示しした中で貸出冊数は横ばいということで、この辺の分析はもう少し深くやっていかないといけないと考えてございます。いずれにしても、利用者数が減ってきていることについては現実でございますので、これを受け止めてしっかりと課題を分析していきたいと思っております。 ◆松原成文 委員 政令市20市では、川崎市は、年代はちょっと古いのがあるんだけれども、貸出しは結構上位に入っていますよね。だけれども、大阪だとか名古屋だとか横浜に比べれば非常に少ない。だけれども、もっと少ないところがありますものね。熊本とか相模原、北九州、千葉、仙台、浜松なんかを見るとまだまだ、川崎の3分の1ぐらいなところの政令市もありますので、川崎市は減少ぎみといいながらもベスト10には必ず入っている状況かなと思います。  それと、先ほど来いろいろ数字の話がありましたけれども、例えば川崎市は、政令市20市ある中で面積が一番小さいんですね。面積が一番小さいですよね。一番大きいのが浜松で、面積は川崎の10倍ですね。それは山林ばかりかも分かりませんよ。だけれども、静岡もそうだし、札幌なんかも川崎の約9倍ぐらいの面積があります。そういった市の状況の中で、先ほど来お話があるように、近ければ一番いいんだけれども、陳情に関わってくるんだけれども、中学校区に1校造ることについても、これは後でまたお話ししますけれども、基本的に川崎市の図書館に係る予算というのは、例えば平成10年代を見ると5億円です。6億円いっていないです。ここ五、六年の間に7億円近くにいって、人口が増える中でも、財政が厳しいという中でも、平成10年から比べれば、時代の変遷もあるんだけれども、図書館に係る予算というのはどんどん増えてきているわけです。  増えている中で、人口も増えている中だから、これはいろいろな計算方法で頭掛けして1当たりどうだとくれば、予算は増えて頑張っているんだけれども、人口もそれに負けずに頑張って増えているから、予算規模に比べれば1当たりとなるとやっぱり違うし、政令市20市の財政状況も人口もそれぞれ違う中でありますから、これを単に一緒くたに比較して見るというのも一つの考え方だと思いますけれども、もっと深くこれは見ていかないといけないのかなと。今数字の面での話ですけれども。だけれども、川崎市は基本的に見ると、予算が相当減ってしまったとかそういうことではなくて、ある程度まさに横ばいというか、下がらないように下がらないように努力をされているということは、これは一つ評価していかなければいけないのかなと思います。  1当たり70円とか、政令市が268円とかいろいろな数字をいただきましたけれども、それは数字としてこういう状況なんだというふうに見ていかないといけないんですけれども、例えば大都市である東京都なんかの状況は分かりますか。例えば1当たりの資料費は幾らとか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 都全体ではなくて特別区のほうですけれども、特別区は非常に高い傾向にあると聞いています。ただ、今お話の中で、川崎市の資料費ですけれども、人口割にしますと川崎市より下にいく都市の傾向というのは、横浜市などやはり人口が多いところが多い傾向になってございます。 ◆松原成文 委員 だから、70円が今150円というか、それは多ければ多いほどいいと思いますよ。だけれども、図書館で何が基本的に評価されるかというと、利用される方が、資料費が多い少ないかは別としても、この図書館に行けば物すごいサービスが受けられると、またもう一回行ってみようと。友達にも、あそこの図書館はいいですよといったようなとの関わりの中で、どれだけ川崎市の図書館の対応、サービスがいいかということで、予算がなかったらマンパワー、の対応で対応できるんだと。本当に川崎市の図書館は行くと親切で、何回行ってももう一度行きたくなる図書館だよという、蔵書が少ないとか貸出しが少ないとかも図書館の評価の一つだけれども、それはそれとして理解しますけれども、やっぱり大事なのは、川崎市の図書館へ行けば何でも分かってしまうねというような図書館をやっぱり造っていただきたいし、これは市民館も同じです。あそこの市民館に行けば1日楽しく過ごせるとか、あそこへ行けば大体用が済むねといった市民館、図書館を、理想は理想として言っておかなければいけないんだけれども、努力はされていることも評価しますけれども、その辺もしっかりと今後取り組んでいただきたいなと思います。だってこれは数字も出ているものね、タイトルが2万増えたとか、予算も減っていないし、頑張っているなと評価させていただきたいと思います。  それと、先ほど来お話があったんだけれども、市民館の利用率が横ばいであるというんだけれども、貸ホールだとか会議だとかがあるんだけれども、例えば私は中原区だけれども、中原区の中には市民館ももちろんあります、区役所もあります。それからこども文化センター、老人いこいの家、生涯学習センター、コンベンションホール、自治会館、エポック中原、会館とどろき。すごい施設があるわけね。ここでちょっと会議をやるから予約しようと思って取れなかったけれども、次のところで、ああ、空いていますよとある程度予約が取れるということであるんで、例えば市民館の活用と、今言ったようなそれぞれの施設のすみ分けというか、例えば自治功労賞は自治会館でやるとかは分かるんだけれども、私たち借りる者としては、会議室なら別に自治会館でも区役所でも、あるいはちょっとお金を払ってもコンベンションでもとか、いろいろな考え方はあるんだけれども、そういった施設の利用のすみ分け、区分け等々については横の流れというか、使うにとっては目的があって、そこが達成できればどこでもいいわけでありますよね。その辺、今後どのようにお考えですか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 まさに今おっしゃったように利用者目線で考えると、ここが使えるからここに行くといったところ、それと、これは成り立ちの経過もあると思いますが、それぞれ目的に応じて施設を整備してきているという状況がございます。ただ、受ける人数は、先ほどのその施設だけで完結できるニーズは少なくなってきておりますので、やはり利用者の目線に立つと、例えば施設を使っていただくにも、ここの施設とここの施設を使えるようなしっかりとした周知、整備ないし改築を進めていくときには、多機能化だったり多目的化をしっかりと考えていく必要はあると思っています。 ◆松原成文 委員 1つ忘れていた、中原区には国際交流センターもあるから。ちょっと忘れていたので。議事録に残るから。  それで、施設は本当に十分ですということではないのかは分からないけれども、中原区の話でありますけれども、はっきり言うと箱物ですが、箱物はある程度要所要所にできているなという感じもしております。  陳情のところに入りますけれども、150円の資料費、150円というのは何でしょうね。 ◎箱島 生涯学習推進課長 150円につきましては、残念ながら、我々もいろいろなところで探したんですけれども、根拠たるものは見つからなかったということでございます。 ◆松原成文 委員 どうせなら500円とかと書いてもらえればよかったなと。基本的に市民1150円以上、この方が計算されると相当な資料が整うようになるのか、その根拠は私も分からないんですけれども、今言っているのは陳情73号なのかな、将来的に中学校区に1つ図書館を造るということでありますけれども、私は先ほどお話ししましたが中原区でありますが、中原区には中学校が8校ありますけれども、学区も大きい小さいがあるわけで、ただ単純に将来的に中学校区に1つということは理解はしますけれども、中学校区ではなくて、やっぱり人口割とか利便性だとかをいろいろ含めて、中学校区は中原区は8校あるけれども、本当に図書館、分館が8個必要なのか、あるいはまた、いや、3つで十分なんだとなるのかその辺が分からないので、これは採択するとして、では中学校区に将来1つ造ってくださいということでもし採択したとするとこれは無理だし、例えば図書館を1つお造りいただくのに平均的というか、予算的にはどのぐらいかかるんですか。規模によろうと思いますけれどもね。 ◎宮川 生涯学習推進課担当課長 平米単価という形にならざるを得ないんですけれども、大体図書館は、直近の状況とかを見ますと、専門性で言うと、ホール等がある市民館とは異なりますので、そういう意味で言うと平米大体50万円程度ということになります。ですので、例えば単体で500平米ぐらいの分館のレベルをもし造るということになると、それに500平米を掛けるというような形のボリューム感になるかと考えております。 ◆松原成文 委員 それともう一つ、これもそうかなと思うこともあるんだけれども、利益を求める民間企業は矛盾しますということで、直営で運営してくださいということで、基本的に川崎市は民間委託というか、委託で受付業務だとか返却だとかをやられていて、全部直営というようなことではないと思うんだけれども、20の政令市があって、多分調べ終わっていらっしゃると思うんだけれども、20政令市で民間企業というか、指定管理といったものを取り入れているといいますか、実施している政令市は今は全くないですか、それとも幾つかあるというのか、どんな状況ですか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 指定管理施設につきましては、図書館全部がなっているかということはありますが、20都市中11都市で運営されていると認識しております。 ◆松原成文 委員 大庭委員も先ほど聞いていましたけれども、では1つずつ言ってくれますかと。どんな政令市が。 ◎箱島 生涯学習推進課長 まず仙台市、さいたま市、横浜市、浜松市、名古屋市、神戸市、岡山市、広島市、福岡市、北九州市、熊本市の11都市でございます。 ◆松原成文 委員 ということは、20都市のうちの11都市ということで、いろんな状況があろうかと思うんだけれども、半分は指定管理者制度を導入している都市が現実にあるということで、そのメリット、デメリットは分かりませんよ、だけれども、現状として政令市の中で指定管理者制度を導入している指定都市が20都市ある中で11都市あるということ。指定管理の方法も分からないけれども、例えば全館を指定管理者に任せてというような政令市はありますか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 指定管理者制度を導入するということであれば、基本的には直営の部分等を残しながらやっているというのは少ないかなと認識しています。 ◆松原成文 委員 私が確認したところ、浜松とか神戸とか北九州は直営を上回っているというような数字があることもいろいろなものに書かれておりましたけれども、指定管理がいい悪いということは様々な考え方があるし、その市にとってはそれが必要であったから導入していると。川崎市については必要なのか必要ではないのか、今の直営のままでやっていかなければいけないのか、そういうこともしっかり検討していって、指定管理というとすぐ経費削減でしょうということになるんだけれども、指定管理を入れたことによって本当に市民サービスが向上したとかというような市民の御意見が受けられるようなところもありますよということも。ただ100%いいというわけではありませんよ、課題もあるということはあるんだけれども、導入する場合は、課題はやっぱり1つずつ克服していって導入していくということも必要だなということで、指定管理にすぐ行きましょうとかそういう話ではなくて、もし指定管理を考えて導入する方向にあるならば、それだけの導入する根拠、理由等々についてしっかりと説明していただいて、私たちが納得するだけではなくて、市民の方も納得していただけるような導入方法を段階を踏んで説明していただきたいなと思います。  それと、先ほども冒頭説明があった、今の仮庁舎がありまして、ここにお書きになっておりますけれども、賃貸借期限が6月に切れる予定ですよということでありますけれども、生田出張所が完成間近で、これは6月ぐらいがめどというのは大体確定しているのかしら。 ◎雛元 市民文化局区政推進課担当課長 生田出張所につきましては、5月に竣工を予定しておりまして、7月頃を供用開始ということで工事を進めております。ですから、仮庁舎につきましては、一応6月末頃までの契約ということで所有者の方と調整をしているところでございます。 ◆松原成文 委員 分かりました。この御要望によると、あそこの平米は相当広いので、分館として推進しようと思えばできる広さといいますか、機能もあるし、エレベーターもあるし、駐車場もあるし、駅から近いしということで、場所としてはいいのかなと思いますけれども、ただ、これは本市の持ち物ではなくて、所有者がいて、本市でどんどん進めるわけにはね。今後、あそこにもしそういう計画でやろうと思うのであれば、6月までにまだ6か月ぐらいあるんだけれども、その間に話がまとまるかまとまらないか、それは分からないけれども、やっぱり相手のあることですからね。  うちのほうでこれを推進しましょうと、それについてすぐということはなかなか難しいので、相手の考え方も確認しなければいけないこともあるんだと思いますし、本市としては、こういった図書館の分館等々の新設については、現在あるものを長寿命化したり、あるいはまた、ICTを活用したりとかいろいろなことでさらに機能を高めていくというようなことで、そういったもので対応していくことを考えていらっしゃるということでありますけれども、生田地区に今ある仮庁舎、生田の駅から近いんだけれども、御説明はあったんだけれども、一つ具体的に説明をいただきたいのは、専修大学と明治大学の図書館が利用できると御説明があったんだけれども、本市と提携されていると思うのでありますけれども、どういう提携内容なのか、また、明大と専大の図書館は私は行ったことはないんですけれども、学生さんもお使いになるんだろうと思うんだけれども、そういったことで今までどういうふうに市民の方が使われてきたのか、課題はないのかについて、あの地区の方たちが専大、明大の図書館を利用するという現状、課題等々についてお話をいただきたいのですが。 ◎箱島 生涯学習推進課長 大学の図書館でございますので、所蔵している本の内容によって少し専門的なものは多い部分もあるかと考えています。各図書館で大学と、特に多摩の場合は多摩図書館が連携をした形でやっていますが、やはり蔵書数が限られている中で専門的な図書館というのが特徴なのかという認識で、そういったニーズに応えるためにこういう締結をしてやらせていただいているという部分はございます。 ◆松原成文 委員 分かりました。提携を結んでいただいているんだけれども、内容についてはやっぱり近隣の方とか市民の方というのは、せっかくそういう提携があるんだけれども、利用率というか活用というのはいまいちかなという状況なのか、あるいはまた、一般の方が大学の図書館に来られると、学生たちもいろいろ問題があるというのではないけれども、せっかくそういった提携がある中で、中原区についてもなきにしもあらずだけれども、いろんな附属の高校だとか私立の高校だとかがあるんだけれども、明大と専大の図書館の現状と今後というのはどうなるんですか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 残念ながら、利用人数を正確にカウントするというのはなかなか難しい状況にございます。数字は持ってございません。ただ、図書館のそこにいらっしゃる職員の方が、地域の方たちがそこに来るということに対して非常に好意的に思ってくれていて、地域の方にも使っていただきたい。大学側の地域に貢献していくという意向もあると思いますけれども、そうしたものを含めてこれからもしっかりと連携をしていかなければいけないと認識はしています。ただ一方で、やはり周知の問題で、こういうふうに使えますという課題の問題だとか、ホームページだけではなくてしっかりと伝えていくと。図書館に来た方に、ここに行けばこれがあるよということをしっかりと案内していくといったことも含めてやっていく必要があると考えています。課題がないということではございません。 ◆松原成文 委員 分かりました。あと、そういった資料等々についての話なんですけれども、ここ数年、市民の方からの資料のリクエストの傾向というのはどんな状況なんですか。 ◎小島 中原図書館長 リクエストにつきましては、先ほど来各委員からもお話がありましたように多種多様でございます。個人の方々がそれぞれお求めになられるもので、なおかつ図書館に入っていないものをお求めになっていらっしゃいます。やはり新刊のものであったり、または古くて市立図書館では持っていないものというようなものもございますので、これはその状況に応じて各図書館で対応させていただいているところでございます。 ◆松原成文 委員 市民の御要望といいますか、求めるものは多種多様であるということなんだけれども、単純にお聞きしたいのは、例えば週刊誌とか月刊誌があるんだけれども、そういった要望と、あるいはまた文庫本、単行本、専門書とかがいろいろあるんだけれども、そういった分類で見ると多種多様でしょうということになってしまうのかは分からないんだけれども、基本的に最近はやっぱり月刊誌、週刊誌の御要望、リクエストが多いという傾向なのか、いや、もう以前から大体同じような傾向なんです、万遍なくそれぞれリクエストがあるんだといった状況はどうなんでしょうか。 ◎小島 中原図書館長 リクエストにつきましては、原則、本につきましてはリクエストという形、それがそのまま予約につながっていくというやり方で対応させていただいておりますが、雑誌につきましては、基本的には年間購読というのが原則になりますので、途中からその1冊だけを買うということはしておりませんので、やはり雑誌につきましては、御要望をお伺いしながら、各図書館で取っている雑誌の種類やテーマなどを確認しながら、では次の年から購入しますというようなことを考えることはあり得ますけれども、通常リクエストと言われるのは、本や文庫とかになるかと考えております。 ◆松原成文 委員 分かりました。そうすると、それぞれ月刊誌、週刊誌の要望、リクエストが多くても、基本的にはそれは年に1回といった会議の中で決められるものになってくるんだと思うんだけれども、市民要求、要望、リクエストというのは、今、館長が言われたように、こういうものに限って対応するんですよということは理解するんだけれども、やっぱり多様な方がおいでになりますし、外国籍の方もおいでになるんだろうと思うので、共生社会の川崎市を目指す中で、そういったことについても、ある程度線引きすることも大事なんだろうけれども、それにはやっぱり資料の予算をもう少し増やしていくと。それの根拠が150円なのかは分からないけれども、そういったことも含めて現状は理解するんだけれども、予算要望は、これから3月議会がありますけれども、図書費については今7億円前後でずうっと推移していますが、しっかりと財政局のほうに要望していただいて、市民要望に応えられるような予算編成をしっかりしていただきたいなと思います。 ◆片柳進 委員 幾つか伺っていきたいと思います。最初なんですけれども……。 ○木庭理香子 委員長 片柳委員、すみません、ちょっと待って。その前に1回、5分ほど換気休憩を取ったほうがいいと思いますので、5分ほど休憩を取らせていただきます。再開は45分で。                午後 0時40分休憩                午後 0時45分再開 ○木庭理香子 委員長 それでは、委員会を再開いたします。  片柳委員、お願いいたします。 ◆片柳進 委員 陳情第73号の資料の4ページ、資料費の推移という資料がありまして、先ほど箱島課長の説明の中で、この文章の中でも、(2)の1段落目で、図書館の設置及び運営上の望ましい基準の中には、目標値の設定の記載はありませんというのがあって、3行目から先の段落で、それとは別に、これからの図書館の在り方検討協力者会議からの報告書の参考資料の目標基準例の中には268.6円との記載がありますというふうに別々のような形になっているんですけれども、この2つは別々のものではなくて、これをつなぐものとして文科省の局長通知というのが出ていて、平成24年の文科生第572号という通知があると思うんですけれども、その中の留意事項として、図書館協会の目標基準例を参考にしつつできる限り数値目標とすることというふうになっていると私は承知しているんですけれども、これで間違いないでしょうか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 委員が今通知を読んでいただいたので、多分通知は事実でございます。 ◆片柳進 委員 この通知の中身として、文部科学省が政令市も含めた図書館の設置の努力目標の参考値として、今言われていた図書館協会の資料を示していると受け止めていいということでしょうか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 通知でございますので、各都市にお示しをしている。ただ、通知の中に数値で設定することのできるものは、できる限りというその記載はあると認識しております。 ◆片柳進 委員 そういうことで、ともかく文科省が努力目標ということでこういう参考の数値を示しているということは皆さんも認められたということだと思いますので、この陳情の中にある268.6円というのは、やはり国もこの方向で頑張ってほしいよという数値だと思って受け止めるのが大事なことかなと一つ思っています。  それで、今までも図書館自体を増やすだとか資料費を増やすということについて、この委員会でもいろんな議論もあったし、単純に比較できませんよねという話もあったんですけれども、やはり私は、陳情73号の資料の3ページの市民アンケートで、利用してみたい図書館のトップで「自宅や職場からアクセスしやすい」というのが16.7%で、2番目以降の項目から大きく離れて要望されているというのは受け止めなければいけないかなと思っています。  特に、先ほど数字は大庭委員の質問で出ませんでしたけれども、東京の区部なんかを見ても、大田区、世田谷区は20館以上とかそういうレベルで、さっき言われたような浜松や静岡のように、人口も川崎より少なくて面積が広いというところとまた違う、人口密度が変わらないところでも相当の図書館数があるわけで、だから、我々も議員の活動をしている中で、大田区、世田谷区からこっちに来た方とか、何で川崎はこんなに図書館が少ないのかというのは、議員それぞれやはりそういう質問を受けたりとか、そういう経験は皆さんあると思うんですよね。自宅からアクセスしやすい図書館が欲しいというこの市民アンケート、16.7%も出ているというのは、やはり川崎市だけではなくて、周りの状況も踏まえた多くの市民の実感だからこそこういうのが出ているわけだし、さっき言った文科省の努力目標としてもそういうのが出ているのは、そういうものとして受け止める必要があるかなと思っています。  先ほど来議論のある資料費のところなんですけれども、1当たりの資料費ということで、川崎市の市民1当たりの資料費と、それより低い政令市がどこで、1当たりは幾らになるのか、まずそれを伺います。 ◎箱島 生涯学習推進課長 まさに今お示しされている日本の図書館2019というところで見てみますと、川崎市より下回るところで、ちなみに福岡市は73、横浜市は57という数字になります。 ◆片柳進 委員 川崎市は幾らでしょうか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 川崎市はこれでいくと74円になります。 ◆片柳進 委員 川崎市は下から3番目になるということです。陳情者の方から、1当たりの資料費は150円までにしてほしいということを出されていますけれども、今言われた資料で、政令市の中で150円を上回っている自治体はどこで、それぞれ幾らなのかをお願いします。 ◎箱島 生涯学習推進課長 今の資料でございますと、静岡市、北九州市、さいたま市、浜松市、新潟市、岡山市が150円を上回っております。 ◆片柳進 委員 すみません、それぞれの額もお願いします。 ◎箱島 生涯学習推進課長 静岡市が227円、北九州市が224円、さいたま市が177円、浜松市が166円、新潟市が164円、岡山市が164円、以上でございます。 ◆片柳進 委員 川崎市は下から3番目で、今言われた陳情者の方が出している150円を上回るところは6市あると、一番大きいところは227円、224円という水準ですので、これぐらいの水準を目指していくというのは十分に理由があるというか、目指すべきところではないかなと私は受け止めるところだし、ぜひ目指してほしいなと思いますので、その点は要望しておきたいと思います。  それで次に司書についてなんですけれども、先ほどもいろいろ議論があった、私たちは司書はどんどん増やしていくのが本当のあるべき姿だと思っていますけれども、今まで議論のあったようなアリーノだとか、書籍を持っていて、図書館の位置づけではないけれども、そういう施設はそれなりにいろんなところにあるんだと思うんですけれども、そのほかには市民ミュージアムだとか、この次に議論をする労働会館の労働資料室とか、先ほど言われた学校の各図書館だとかがいろいろあるわけで、公立の図書館以外のそういったところが相当あるわけです。近隣の状況でも、神奈川県立図書館は司書としての採用を再開したと聞いています。これはもし分かれば、どれぐらいの規模の方を採用しているとかが分かれば教えていただきたいのですが。 ◎箱島 生涯学習推進課長 残念ながら、何ぐらい採用しているかというのは数字は持ってございません。 ◆片柳進 委員 分かりました。その一方で、川崎市は、先ほどの陳情73号の資料だと思うんですけれども、5ページ目の中で4番、職員配置状況というのがあって、平成27年と令和元年を比較すると、地区館のほうは司書の有資格者数は37で変わらないんですけれども、プラザ館のほうが4から1に減っていますけれども、これは先ほどプラザ館は4館あるということだったんですが、4から1に減ってしまった理由とか、その辺の状況について教えてください。 ◎箱島 生涯学習推進課長 報酬等、努力はしていますけれども、人事異動を含めてやっている中で、数の推移はこうなっていくものと認識しております。 ◆片柳進 委員 プラザ館は4館なので、1になってしまったということは、そこに常時配置されていない館が3つあるということだと思うんですけれども、残りの3館の対応とかはどういうふうにしているのかを教えてください。 ◎箱島 生涯学習推進課長 プラザ館につきましては、地区館のほうがやっていくのにしっかりとフォロー体制を組んでいる部分もありますし、市立図書館全体でサービスが展開していくように、定期的にプラザ館の館長がやっていますので、そうしたところでフォローしていく体制を組んでいると考えております。 ◆片柳進 委員 後からの議論でもやろうと思っていたんですけれども、前回のここの文教委員会の議論でもやりましたけれども、貸出しカウンターに司書の方がいるかどうか、その場所で書籍のレファレンスというか、いろんな質問をしたりする中で、何を知りたいのかよく分からないけれども、こんなことが知りたいんだみたいな、やっぱりもやっとした形でしか質問できない。そういう市民に対しても、やっぱりユニバーサルサービスとして図書館がしっかり応えて、知的な要求として市民の求めるものに応えていくのが図書館の役割なので、司書が1もいない図書館があるということはこれは大変なことだという受け止めをぜひしてほしいと思うし、それだけ苦労して司書の配置を自立的に頑張るというのであれば、やはり本来的に司書の採用を行って増やしていくというのが本筋なのではないかなと思うんです。  先ほど言ったのはミュージアムとか労働会館の労働資料室だとか、本質的には市民としてはここは図書館なんだと思いながら使っているような施設はあると思うんですよ。そいうところに本質的には司書をしっかり配置できるようにするとか、ほかの場でも出ましたけれども、司書の資質向上というか、研修のことも出ましたけれども、図書館とはまた違う位置づけの館に行ってまた戻ってくるとか、そういうのも人事上非常に重要な経験になるのではないかと思うんですよね。そういう位置づけをして司書を配置していくということにぜひ進んでほしいと思うんですけれども、その点はいかがでしょうか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 まさに受けているニーズが多様でありますので、例えば図書館を、まちづくりを進めていく一つの社会教育施設の拠点としてやっていくためには、このあり方の中にもコミュニケーション能力とかファシリテーション能力、いろんな能力をつけていかなければいけない。それと、資格だけではなくて幅広い知識を持っていかなければいけないということであれば、今委員がおっしゃったように、例えばほかの区役所の部署に行って図書館に戻ってきてということは、人材育成として考えていく必要はあるなと思っています。 ◆片柳進 委員 このことは、やはり教育委員会だけではなくてほかの局にも関わることですので、局長から答弁は求めないですけれども、ぜひ司書の採用も行って人事交流をしていくようなことを提案していただければなと思いますので、その点はよろしくお願いしたいと思います。  次に、コロナの下での図書館の状況について伺いたいんですけれども、あり方懇談会の摘録も読ませていただきました。コロナの下でも、図書館を開いた後は相当貸出数も増えて、本棚が相当すかすかというか、なくなるような状況だったとも聞いています。どんな状況でどんなニーズがあったのか、閲覧席を減らしたというのは提供を受けたんですけれども、書架の間隔を広げて密にならないようにしただとか、ほかの対応をどういうふうにしたのか、どんな状況でどんなニーズがあったのかというのと、どんな対応をしたのか、この3点について伺います。 ◎小島 中原図書館長 今の御質問の中で、図書館といたしましては座席は半減という形で間隔を取らせていただいておりますが、書架につきましては動かすことができませんので、書架はそのままの状態でございます。確かにお話がございましたように、前回、休館になる直前には多くの方々がお借りになられたということもございますので、一時期相当の本が貸出しになっていたという事実はございます。ただ、現在は開館しておりますので、特に目立って本がないということはございません。ただ、来館者が、閲覧席を減らしたこともございますので、減った割には貸出数というのは落ちていないという現状がございますので、やはり本を読みたいというニーズはしっかりとあるんだろうと思っております。  そのほかコロナに関する対応といたしましては、席を減らした以外にも各カウンターのほうに飛沫防止のシートを張るなどをさせていただいていたり、それから、今は休んでおりますが、おはなし会などの実施をする際には検温等の徹底などをさせていただいている。ただ、現在はそういうイベントは中止にさせていただいているところでございます。 ◆片柳進 委員 年末に私も、ふだん駅頭宣伝で会う方から、片柳さん、お願いだから図書館は閉めないでくれと、第1次の緊急事態宣言のように図書館に行けなくなるのは本当に困るんだと、そういう強い要望を寄せられたところですし、今館長がおっしゃられたように、コロナ禍で本当に図書館が求められている状況ですから、やはりそういう願いに応えるサービスを行っていただきたいと思います。  次の項目なんですけれども、多様なニーズに対応した読書支援を今後も行っていきますということで示されていますけれども、その中で私が見落としていなければあれなんですけれども、確認したいのが、現在行われている障害者の方々向けの郵送サービスだとか視覚障害者の方に向けた対面朗読の取組とかは引き続き行うということで間違いはないのかを確認させてください。 ◎小島 中原図書館長 現在も行っております。 ◆片柳進 委員 現在、このあり方で特に記載がないんですけれども、今後も間違いなく行っていくのかということなんですけれども、いかがでしょうか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 引き続き、実施していくものは実施していくということです。 ◆片柳進 委員 実施していくものはしていくというと、実施していかないものもあるのではないかと思うんですけれども、さっき2つ、郵送サービスと対面朗読と言ったんですけれども、このことについては間違いないのかということなんですけれども。 ◎箱島 生涯学習推進課長 間違いございません。やっていきます。 ◆片柳進 委員 分かりました。  次に、地域や市民に役立つ図書館づくりということで、ボランティアのことがいろいろ書いてありますけれども、その中で、私たちも伺って、地域の図書に関する様々な取組を行っている団体の方から、なかなか川崎市の協力の姿が見えないと、何もしてくれないと感じてしまうという指摘を受けています。こういうボランティアの活用ということになると、どうしても川崎市の取組を安上がりにするためにボランティアに協力してもらうというような発想になりがちになるということを心配しているんですけれども、やはり既に民間の図書を利用している団体の皆さんがそれぞれの特色を持って取組をやられているわけで、それぞれの団体の取組を踏まえて支援することが求められていくと思うんですけれども、ボランティアや民間の様々な団体に対する支援の位置づけというか、どういうやり方で取り組んでいこうと思っているのか、その点を伺います。 ◎箱島 生涯学習推進課長 前回の委員会の中でも、地域の声や民間の主体に対するどれくらいの状況かというのはありました。私のほうからあまり明確に答えができなくて、この中ではまずはしっかりと、どういう団体の方がどのような活動をしているのかを情報収集することは必要でございまして、その部分につきましては取組の方向性の中にも情報収集ということは入れたつもりでございます。 ◆片柳進 委員 分かりました。そうしたら、情報収集の先をぜひお願いしたいなと思います。やはり市民や団体の皆さんの中には、安上がりにするためにボランティアが利用されるのではないかという不安というか、思いを持ってしまう方もいるので、情報収集した後はよく聞き取りや何かをした上で協働の取組を進めるということをぜひお願いしたいと思います。  次に、蔵書や図書館の書庫の関係で、先ほど共同書庫の議論もあったので、これについては要望だけにしたいと思いますけれども、あり方懇談会の議事録を見ても、書庫がいっぱいでバックヤードも相当狭いということを実際に見学も行った図書館の専門家や市民の委員の方から出されていました。図書館スタッフの皆さん、今まで議論してきたような状況の中で相当皆さん頑張っておられるわけなので、図書館の閲覧環境や、また、労働環境としても相当厳しいということが専門家の中からも出ているので、そこに応えられるように、共同書庫というのは一つの方向で出されていますけれども、その取組を進めてほしいと思いますので、これは要望だけさせていただきたいと思います。  次に、陳情73号のほうの資料の5ページ目の一番下のところで、資料費の確保の項目に対して、図書・資料の収集・保存を行うために、集中選定による図書・資料の購入だとか、各館での分担収集云々ということが書いてあるんですけれども、この辺のことが専門的で分からないので、もう少し詳しくかみ砕いて教えてください。 ◎小島 中原図書館長 集中選定につきましては、各図書館から代表の委員が集まりまして、それぞれの本を1冊ずつ見ながら選定をしております。また、先ほど御質問がございましたけれども、各館のほうでリクエストの出たような本につきまして、それぞれこれは川崎市の図書館として購入すべきかどうかということについても、そこの委員会の中で選定をしております。集中選定をしておりますのは、今は割引率での入札をしておりますので、通常の金額よりも多めに割り引いていただくということで、その分、予算を有効に使って冊数を増やしているところでございます。  それから、分担収集につきましては、各図書館の中でそれぞれ歴史のもの、もしくは郷土資料、行政資料などについてはどこどこの館が一応責任を持って収集しましょうという形で、各分類ごとに各図書館が保存をしていくという考え方に立っております。ただ、完全にそれができているかというと、先ほど委員から御指摘いただきましたように書庫のほうも相当逼迫しておりますので、なかなか十分にそこのところが機能しているかというところではありますが、基本的に最後の1冊もしくは2冊になったときなんかには、その館がしっかりと所蔵して市民の方々の今後の御要望に対応できるようにしておこうということで分担収集は進めております。 ◆片柳進 委員 分かりました。  次の質問ですけれども、4ページの資料では、タイトル数を見ていくと毎年1万冊ずつ増えているということが一番上の表で示されていますけれども、一定の廃棄の本も出ていると思うんですけれども、その中で毎年1万冊というのはかなり増えているのかなという気がするんですけれども、これはなぜ1万冊ずつ増やすことができているのか、その辺。今までと重なるかもしれないですけれども、伺います。 ◎小島 中原図書館長 市民の方々が図書館に来たいというニーズを考えますと、やはり新鮮な資料というものの必要性がございます。先ほど予算のほうは一定程度確保していただいているところはございますけれども、その中で市民の方々にとって魅力のある資料を購入していくとなると、結果としてこの数字になっていることと認識しております。 ◆片柳進 委員 分かりました。  次ですけれども、10年ほどを見込んだ計画で今回の市民館・図書館のあり方を出されているということなんですけれども、毎年1万冊ずつ増えていることもあるんですけれども、川崎市としての、どういう本をそろえて、どういうコレクションをつくっていくのかという、選書、本を選ぶ計画だとか、蔵書コレクションの計画や考え方とかはこの中に出ていないんですけれども、その点についてはどう考えているのか伺います。 ◎箱島 生涯学習推進課長 先ほど私が説明をした資料2の35ページになります。私のほうから再三、先ほど図書館機能のネットワークは強化をしていきたいということをお話ししております。そのためには、ウの一番上に記載がございますが、まずはどうやって効率的、効果的に図書の資料を収集して保存して提供していくかと、いわゆる蔵書構築、これは助成金も含めてだと思います。蔵書構築に対する考え方をしっかり整理をしながら図書館ネットワークの強化をしていきたいと考えているということをここに記載をさせていただいております。 ◆片柳進 委員 これから整理していくということなのかもしれないですけれども、現在の蔵書構築に関する考え方がどうなっていて、今後はどのように整理していくのかとか、あり方懇談会の中でも7つの基本的な理念だとか、39の計画だとかなども出ているではないですか。図書館の今後10年間の目標を立てていくところでは、基本的な理念を改めてこういう中でも議員や市民にも見せて、蔵書もそういう考え方の中でつくっていくんですよというのを出していくのが大事だと思うんですけれども、現在の考え方というのは、そういう点ではどういうところにあるのか、蔵書構築に関する考え方ということではどうなっているのかを教えていただきたいと思います。 ◎箱島 生涯学習推進課長 今の部分については、委員がおっしゃったように、教育委員会がやっているものですので、要綱であったりとかで市の収集基準とかを定めていて、これは一般的なことしか書いていません。今そういったもので考えていくときにその考え方、幾つかの都市ではそういったものを出しているところもございます。考え方をあり方のようにしっかりと出していって議論していくことは必要だと思っていますので、今やっているものについては要綱になっているので、今後進めていく中では考え方を整理して、それを基壇にしてしっかりと図書館機能の役割を議論していく必要があるかと考えています。 ◆片柳進 委員 今、要綱ということが出ましたけれども、さっきあり方懇談会の中で紹介した今までの図書館の運営の中で議論されて確立されてきた基本理念というか、そういう使命も含めて構築してきたものをぜひそれも引き継いでいただきたいと思うんですけれども、そこも含まれるということでよろしいでしょうか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 今までやってきたものを全然なきにして次の議論に進むということは、ほかの施策でもないというふうに考えています。しっかりと今まで進めてきたものは念頭に置いて、それをベースにして、新しい社会状況の変化に応じた、今の川崎市の現状とかをしっかり踏まえた上で検討していく必要があると考えてございます。
    ◆片柳進 委員 あり方懇談会の議論を読む中で、今までの基本理念とか目指してきたものというのが、今課長が言われたような大変な社会状況の中だからこそ輝くというか、そういう議論をあり方懇の中でもされているというのがよく分かったので、ぜひ、今課長が言われたような、今までの議論を踏まえた取組をしていただきたいと思います。  次なんですけれども、貸出・返却ポイントというのが今までの議論でも出ましたし、返却ボックスは今まであったけれども、これは新しい取組だなと思って受け止めました。今までの議論でありましたけれども、行って閲覧できる本質的な図書館に近いものにしていくのが私たちはベストなことだと思っているんですけれども、コンビニや駅前のような形もあり得るのではないかという提案もいろいろあったところなんですけれども、この貸出・返却ポイントはどういうイメージで考えているのか、改めて伺います。 ◎箱島 生涯学習推進課長 まさにそういった御議論をずっといただいて、先ほども御説明させていただいたんですが、資料2の42ページのところに、まだ具体的に何をというか、アイデアもいただいていたりとか、課題を抽出したりとかニーズを踏まえていろんな検討の基礎資料も集めていくことが必要だと思っているんですが、イメージといたしましては、こういうイメージを入れて皆さんと議論を進めていければと思ってございます。 ◆片柳進 委員 先ほど箱島課長自身が民間型のロッカー型のボックスみたいなイメージのことも言われましたけれども、それだと本当に予約した本を借りるだけということになってしまうわけなので、やはり一定閲覧できるような本棚があったりとか、閲覧スペースがあるという本来の図書の在り方にかみ合うようなもの、市民と協働して本棚を1つ貸すみたいな取組をやるというようなことも今回出されていますけれども、そういうような発想と併せて市内のいろんな場所に市民の作った本棚があってそういうのが見られるだとか、そういう血の通うサービスになるべく近づけるような努力をしてほしいと思うんですね。ネットで本を検索して、自分の借りたい本が駅前のボックスにスマホを当てれば開いて借りられると。それはそれで一定のニーズがあるし、それはそれでやってもらって悪いことではないと思うんですけれども、この間議論されてきた市民の民間の取組も生かしたような、地域の思いや図書に関わる取組をされていると触れ合えるような取組に少しでも近づけるように努力していただきたいと思いますので、その点は新しい取組なので期待していきたいと思います。  あともう一つが、今言われたようなあり方懇談会の中で、町のストーリーを図書館に反映させていきたいという議論をされていることに非常に注目させていただいて、川崎市は7区全て特性も違うわけで、ニーズに応じた図書館にしたり、市民の参加を増やしてこそ図書館の利用も増えるし、知的欲求に応えることができるというような議論をずっとされているわけですよね。その中で、あり方懇談会の委員の先生の中から、貸出しカウンターも含めて今委託しているけれども、それは一番おいしいところを捨てているようなもんだということが発言としてあって非常に私も注目しました。今紹介してきたような地域の特性とか、市民の思いや、もやっとしたこういうことが知りたいんだとか、そういう感覚に触れる上でも貸出しカウンターというのが一番大事なんだという指摘だと思うんですけれども、あり方懇での指摘はどのように受け止められたのか、伺いたいと思います。 ◎箱島 生涯学習推進課長 一つの御意見としてやっぱり受け止めさせていただきたいと思っています。ただ、それだけを取って全てニーズというわけではございませんので、いろんなファクターで図書館を利用される方のニーズについて把握をする必要があると思っています。先ほど図書館の取組の方向性の中にも、資料2にまた戻っていただいて申し訳ありませんが、35ページのところに、定期的にしっかりと利用ニーズを捉えていくというのを踏まえていくというのが我々は大事だと思っていますので、実は中間報告にはあまり明確に書いていませんでしたが、ここの部分にしっかりと知りたいのニーズを入れるということは記載をさせていただいたところです。 ◆片柳進 委員 ニーズをつかんで応えていくというのは大事で、特にその中でも定量的にできない、図書館に来られている方のもやっとしたようなそういう思いを受け止めていくというのが図書館の本来的なことで、前回も紹介させていただいた入試の小論文のためということで夏目漱石を見たいと言ったの思いを酌み取って、明らかに今まで本を読んでいないが夏目漱石なんかを読めるはずがないと思って対話しながら、そのに一番ふさわしい本を紹介していったというような司書の方の事例も今まで紹介させてもらいましたけれども、そういう取組こそが図書館の本来の在り方だと思いますので、その点は踏まえてぜひ取り組んでいただければと思います。  あともう1点なんですけれども、今までもお茶やコーヒーが飲めるようなことも含めてという議論もあったんですけれども、前回も言ったかもしれませんけれども、この間、民間のブックカフェみたいなのが結構つくられて、本を読みながらお茶、コーヒーが飲めるというような場所も増えていることも報道で見ました。公共図書館しかできないサービスは何なのかということをよく捉えた取組が必要だと思います。先ほど夏目漱石の例なども言いましたけれども、公共の図書館でどんなでも利用できる場所で、ユニバーサルサービスとして知的な要求や情報にアクセスできる、そこに一番適切なものを紹介できたり、もやっとした、よく分からないんだけれども知りたいという思いに応えられる方がいるというのが図書館の一番の大事なところだと思うので、そこからぶれずにぜひ取組を進めていただきたいと思っています。  あと生田のことで幾つか伺って終わりにしたいと思いますけれども、生田出張所の仮庁舎、先ほど議論もありましたけれども、仮庁舎の今後の利用計画なんですけれども、先ほど議論があったように所有者の方がいらっしゃって賃貸借をするということになるわけですけれども、賃貸借期間が切れた後に所有者の方がどうしようとしているのかとか、建物自体の耐用年数はどれぐらいあって、まだ使えるのか使えないのかとか、その辺のことは分かりますか。 ◎雛元 市民文化局区政推進課担当課長 今回の仮庁舎の利用に当たりましては、所有者の方と賃貸借契約を結んでおりまして、使用目的としまして、多摩区役所生田出張所の仮庁舎として使用することを目的とし、ほかの用途には使用しないとしております。賃貸借期間が終わった場合には現状復旧して明け渡すというふうにしておりますので、出張所としての利用を終えたら所有者の方に返すということで、その内容での調整をしているところでございまして、それ以上のお話は所有者の方とは行っておりません。 ◆片柳進 委員 分かりました。そうすると、陳情もそうですし、この間、報道なんかも見ると、町内会連合会の方々もぜひその後図書館として使えるようにしてほしいだとか、この議会の多摩区議団も、図書館に限定しないけれども公共施設として使えるようにしてほしいという要望をしていたりとかもありますので、ぜひ所有者というか、そちらの方の要望も聞いていかなければそれらのことがなかなか進まないということにもなるので、それはお願いしたいと思います。  あと、この陳情者の方のいただいた資料を見ると、署名も取ってすごい反応があるということも伺いました。1時間の間に89筆の署名が集まったということも聞いていて、我々も署名を街頭でやったりすることもあるんですけれども、すさまじい反応のレベルだと思います。相当市民からも強い要望があるということだと思いますので、区議団や町内会の皆さんからの要望もあるということなんで、ぜひ受け止めて必要な調査などはしていただきたいと思うんですけれども、その点についてはいかがでしょうか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 調査につきましては、我々が先ほどお示しをした中で進めていくということで、計画する段階、しっかりと方向性を定めた後に、相手のあるお話ですので、まずは、そういったことをする前には、しっかりとしたところで議論をするかしないかというスタンスを決めてからやることが、これは相手との関係では非常に重要だと思っていますので、調査については現段階ではしっかりとまずやるかやらないかということを議論した中でやる。今の方向性では、我々は考え方をお示ししたところですので、そこまでの段階では考えていないところでございます。 ◆片柳進 委員 やるかやらないかを決めてから調査するという順番もどうなのかなという気がしますけれども、市民のニーズとしては、今のある仮庁舎を使ってほしいというのはもちろんそうなんですけれども、それは仮庁舎ではなくてもいいわけで、その周辺、生田の地域に図書館や公共施設を造ってほしいというのが根本的にある話だと思いますので、ぜひそこの要求、これだけ強力に出されているということなので受け止めてほしいと思います。 ◆松原成文 委員 今の片柳委員からの仮庁舎跡地の件について資料要求ということなんですけれども、区議団としてそういう要望が出ているということでありましたので、区議団要望について資料があったら、後ほどで結構ですけれども、提出していただきたいと思います。 ○木庭理香子 委員長 区議団要望は議会局ですか。多摩区役所は今日は来ていますか、来ていないですよね。 ◎伊藤 書記 取扱いも含めて後ほど検討させていただきます。 ○木庭理香子 委員長 では、議会局のほうからまた回答させていただきます。  ほかに質疑、意見・要望等がなければ、陳情第67号及び陳情第73号のそれぞれの取扱いについて御意見を伺いたいと思います。それでは、自民党さん、お願いいたします。 ◆石田康博 委員 取扱いということですが、陳情2件につきましては、図書館の充実を目指す方向性は私どもも賛同するところなんですが、その上で今後の市民館・図書館のあり方の策定後の展開を見ていかなくてはいけないと考えておりますし、資産マネジメント第3期取組期間の実施方針の策定作業を進めているさなかで、市施設全体の資産保有の最適化に向けたその動向も見ていく必要があると考えております。同陳情の要旨にある要望の内容に対しては、現状厳しいものと認識をしています。したがいまして、両陳情とも不採択でお願いしたいと思います。 ◆山田晴彦 委員 公明党といたしましても、図書の需要に対するサービスという面では理解をするところなんですが、手法としての在り方についてはなかなか難しいものがあるという認識を持ってございまして、いずれの陳情に対しても不採択ということでさせていただきます。 ◆片柳進 委員 先ほど議論の中で確認させていただきましたけれども、文科省の通知などで出されている、各市が努力目標としてしていただきたいという水準が示されているわけですけれども、その中でも政令市でいったら17.5館、資料費268.6円というのが出されています。先ほど議論の中で図書館を造る費用がどれぐらいなのかということに対しては、平米単価50万円で500平米だと、これを掛け合わせれば2億5,000万円程度とかになると思うんですけれども、我々は代表質問でも言ってきましたけれども、臨港道路東扇島水江町線でいうと総額980億円をかけて川崎市は進めてきているわけで、先ほど言ったような東京の区部だとか周辺の市と比べて、今、図書館が十分にあるという状況かといったら全くそうではないというのは多くの市民も感じているところだと思いますので、私たちはどちらの陳情とも採択ということでお願いしたいと思います。 ◆織田勝久 委員 市民館、図書館の在り方についてはすごく重要なことだということはもう認識しておりますけれども、とりあえず現段階で決断を出すということについてはやっぱり難しいテーマかなと思います。私どもも不採択にせざるを得ないというふうに思っているんですけれども、それは単に願意を頭から否定するという意味合いではなくて、仮に継続なんかにしますと、これから一般質問等での議論ができなくなるという制約の課題と、あともう一つ、これは一事不再議の対象にしてはやっぱりまずいテーマだと思いますので、積極的な意味合いにおいて、今後もこういう議論はしっかりしていくんだということを前提にした上での不採択としたいと思います。 ◆添田勝 委員 今皆さんから議論があったように、図書機能の充実というのは確かに皆さん否定をしようがないところだとは思うんですが、やはり財政的な現実的な側面を考えれば、図書館を増やしていくということも理想的だけれども簡単ではないし、また人員の増員ということもこれまた同じ話であります。なので、結論としては不採択になってしまうんですが、例えば司書を簡単に増やしていくというのはなかなかできないと思うんだけれども、こういうコロナのタイミングですから、今後はICTとかを活用して、1の司書の方がより多くの方に対応できるような、リモートの空間とかもぜひ今後視野に入れていただいて、ぜひ見守っていきたいなというふうに思っています。この陳情については不採択です。 ◆大西いづみ 委員 2つとも、身近な地域に図書館が欲しいという皆さんの要望だと思います。その趣旨にはすごく賛同しますけれども、なかなか多くの分館とかというのは今の時点で難しいかと思いますが、先ほど私は言いましたけれども、地域に、そんなに大きくなくても、みんなが集まれるような文庫程度のものがあることがいいのかなと思っています。地域づくりだとか、が集まれる居場所というような形で、地域の中のそういうところはいいのではないかと思っています。ですので、この陳情の趣旨には賛同しますので、趣旨採択ということでお願いいたします。 ○木庭理香子 委員長 それでは、皆さんそれぞれ御意見をいただきました。では、採決に入らせていただきます。  まず、陳情第67号についてです。  まず、採択と趣旨採択の双方が出ましたので、どちらで諮るか皆様にお伺いしたいと思います。 ◆片柳進 委員 我々は原則的にはどちらも、先ほど言ったような理由で採択すべきだと思っていますけれども、今、大西委員が言われたような形で趣旨採択だということであれば、どちらも趣旨採択ということでもやぶさかではないと思いますので、それで構いません。 ○木庭理香子 委員長 それでは、趣旨採択ということで、まずはその方向で諮らせていただきます。  それでは、「陳情第67号 多摩区役所生田出張所仮庁舎に図書館開設を求める陳情」につきまして、趣旨採択することに賛成の委員の挙手を願います。                 ( 挙手少数 ) ○木庭理香子 委員長 挙手少数です。よって、本件は賛成少数により不採択とすべきものと決しました。  続きまして、陳情第73号についてです。こちらも趣旨採択ということで意見がされたので諮らせていただきます。  「陳情第73号 川崎市の図書館の充実と今後のあり方に関する陳情」につきまして、趣旨採択することに賛成の委員の挙手を願います。                 ( 挙手少数 ) ○木庭理香子 委員長 挙手少数です。よって、本件は賛成少数により不採択とすべきものと決しました。  以上で陳情第67号及び陳情第73号並びに「今後の市民館・図書館のあり方(案)」についての報告を終わります。  傍聴者の方、本件は以上のとおりでございます。本件のみ傍聴でございましたら、どうぞ御退席ください。                 ( 傍聴者退室 ) ○木庭理香子 委員長 それでは、理事者の一部交代もお願いいたします。                ( 理事者一部交代 ) ○木庭理香子 委員長 換気の休憩で、5分程度の休憩ということにさせていただきます。       ─────────────────────────                午後 1時30分休憩                午後 1時35分再開 ○木庭理香子 委員長 それでは、委員会を再開いたします。  次に、所管事務の調査として、教育委員会から、「川崎市立労働会館及び川崎市教育文化会館再編整備基本計画について」の報告を受けます。  なお、関係理事者として、経済労働局から櫻井労働雇用部長が出席しておりますので、よろしくお願いいたします。  それでは、理事者の方、よろしくお願いいたします。 ◎石井 教育次長 それでは、「川崎市立労働会館及び川崎市教育文化会館再編整備基本計画について」につきまして、宮川生涯学習推進課担当課長から説明させていただきます。よろしくお願いします。 ◎宮川 生涯学習推進課担当課長 それでは、「川崎市立労働会館及び川崎市教育文化会館再編整備基本計画について」を御説明いたします。  本日は、昨年11月に報告させていただいた中間報告の内容を踏まえまして取りまとめました、川崎市立労働会館及び川崎市教育文化会館再編整備基本計画について御報告させていただくものでございます。  それでは、お手元のタブレット端末の資料一覧の画面をお開き願います。資料につきましては、2の(2)「川崎市立労働会館及び川崎市教育文化会館再編整備基本計画について」のファイルの名前の末尾を御覧いただき、資料1、概要版、資料2、本編表紙・目次、資料2、本編となっております。  2の(1)-1、川崎市立労働会館及び川崎市教育文化会館再編整備基本計画について、資料1、概要版のファイルをお開きいただき、2ページを御覧ください。なお、この概要版につきましては、本編の該当ページを章などのタイトルにお示ししているところでございます。  それでは、内容につきまして御説明させていただきます。  第1章、再編整備に向けたこれまでの取組、同ページ右側中段に第2章、主な関連施策及び周辺施設、右側下段に第3章、川崎市立労働会館及び川崎市教育文化会館の概況を整理しております。  11月の中間報告の際に御報告させていただいた内容が大部分となりますので、4章以降を中心に御説明させていただきます。  3ページを御覧ください。第4章、各種調査の概要でございますが、1、建物の現況調査につきましては、目視により調査を行い劣化状況を把握し、外壁は部分的に劣化しているものの全体としてはおおむね良好な状態で、ひさし等のコンクリートは一部ひび割れ等があり、屋上は防水層の膨れ等の劣化が進んでいることから改修が必要な状態でございます。  2、構造躯体や設備等の各種調査につきましては、(1)コンクリート中性化及び圧縮強度調査では、2段落目2行目のとおり、耐用年数を令和元年から77年と評価され、(2)鉄筋腐食度調査では、著しく腐食していない等の状態であり、(3)鉄骨部材の劣化調査では、ホール客席天井裏の部材等は良好な状態であるものの、2段落目のとおり、屋上排風機置場フェンスの部材は各所にさびが発生しているなど、改修が必要な状態でございます。  (4)電気・機械設備の現況調査や(5)舞台設備の現況調査では、電気・機械設備の多くが耐用年数を過ぎていることや舞台設備は経年劣化等の調査結果となり、更新が必要な状態でございます。  (6)熱環境の調査では、ホールにおきまして、位置によっては温度差が生じているため、環境改善が必要な状態でございます。  (7)建物の関係法令等の現況調査では、現行の建築基準法等の法令基準に合わない一部既存不適格等となっており、2段落目のとおり特定天井対策等を実施し、これらの関係法令に準拠する必要がございます。  (8)耐震性能の調査では、2行目のとおり耐震診断の第2次診断を実施したところ、最終行のとおり耐震補強が必要な状況でございます。  同ページ右側上段の3、令和元年度、2019年度以降の市民意見聴取等の取組につきましては、(1)社会教育委員会議等へ説明、(2)利用者アンケート及びヒアリング、(3)中高生との意見交換会、(4)川崎市PPPプラットホームを活用した対話を実施したところでございます。  右側中段の4、基本構想策定後の社会状況の変化等を踏まえた課題の整理につきましては、第5章、施設整備の考え方以降で対応する必要がある課題を整理したところでございます。  4ページを御覧ください。第5章、施設整備の考え方でございますが、1、施設整備方針につきましては、初めに(1)施設整備の方向性といたしまして、誰もが安全・安心で気軽に出入りができ、いろいろな居場所があって、使うによって使い方が変わるだけでなく、富士見公園の緑等との共生を図るため、下の四角囲みのとおり、樹皮が剥がれるなどして隙間が開いてできた洞窟状の空間で多くの生き物が利用する場所となる木のうろのような施設をイメージし、その実現に向けて4つの方向性をお示ししているところでございます。安全・安心に長く使い続ける、空間や機能を融合し、交流につなげる、様々な利用者を受け入れる、環境や公園のみどりと共生するの4点でございます。  (2)整備手法と改修概算工事費につきましては、令和元年度から77年利用可能との評価結果であることに加え、耐震補強に伴うスケルトン改修を契機とした設備等の更新を実施することが効率的、効果的であること、長寿命化は改築に比べ一層の脱炭素化への貢献が実現できること等を踏まえ、本市の資産マネジメントの考え方に基づく大規模施設の複合化、長寿命化のモデル事業として、大規模改修や予防保全等による施設、設備の改修を計画的に実施することにより、今後60年程度の施設利用を目指すこととしたところでございます。また、グラフ「改修概算工事費と改築概算工事費の比較」にお示ししているとおり、現段階の改修概算工事費は約48億円と想定しているところでございます。  (3)脱炭素社会の実現と地域防災力の向上への貢献につきましては、ア、再編整備後の一次エネルギー消費量の削減目標のとおり、カーボンチャレンジ2050などの本市の環境施策に加え、本計画における電気・機械設備の更新内容等を踏まえまして、再編整備後の施設の一次エネルギー消費量を令和元年度の両施設を合算したものから30%以上削減することを目標とするとともに、イ、防災・BCP機能との連携のとおり、平常時での利用環境の向上に加え、災害時にも役立つリバーシブルな施設となるよう、省エネ機器の導入等のアクティブな手法と自然通風等のパッシブな手法による環境対策を実施する計画としてまいります。  同ページ右側上段の2、整備メニューにつきましては、安全・安心面、機能面、環境面における4つの対策が効率的に効果を発揮するメニューを中心に長寿命化対策を実施してまいります。  (1)防災・BCP対策につきましては、4つの防災機能を有する施設となることを想定し、防災・BCP対策を実施することとしたところでございます。  また、表の下にございますとおり、防災・BCP対策を計画する際、①耐震補強や特定天井対策等による建物の安全性の確保をはじめ、②発災後、3日間程度の最低限のライフラインの確保、③平常時の省エネルギーや利用環境の向上への貢献、④洪水・津波時の最低限の施設の機能維持の4つの事項に特に配慮してまいります。  次に、表、防災・BCP対策の主な検討事項一覧を御覧ください。一番左に社会的状況、一番右に主な検討事項を整理しておりまして、1段目【発災前】は耐震補強や特定天井対策等の実施、2段目【救命避難期】は施設東側外へ設備置場を設置すること等による受変電設備の2階への移設等の実施を、3段目【生命確保期】は帰宅困難者対策として備蓄物資の保管スペースの確保、マンホールトイレの設置、公衆無線LAN環境整備等の実施を、4段目【生活確保期】は既設の中圧ガス管の活用等を検討してまいります。  5ページ目を御覧ください。(2)老朽化対策につきましては、第4章の構造躯体や設備等の各種調査の結果等を踏まえ、ア、屋上防水の改修では全面的な防水工事を、イ、外壁の改修では部分的な改修を、ウ、構造躯体の中性化対策ではコンクリートの表面被覆等を行ってまいります。  また、エ、給排水設備の更新や、オ、電気・機械設備の更新では、2段落目のとおり、電気設備は受変電設備の高効率化、LED照明・調光器の導入等を行い、3段落目のとおり、機械設備は施設全体の空調システムの中央方式から中央・個別方式への変更等を行ってまいります。  最後に、カ、舞台機構・照明・音響の更新では、多目的利用を基本とし、安全性、安定性や今日的に求められる機能を確保する計画とし、2段落目のとおり、舞台機構は、幕やつり物、照明バトンの再構成等を、3段落目のとおり、舞台照明はLED等を、周辺機器を含め舞台音響はアナログ機器のデジタル化等を行ってまいります。  次に、(3)質的向上対策でございますが、ア、スペースの再構築と有効活用につきましては、現諸室の利用状況等を踏まえた規模等の適正化や共用化とともに、多機能化や高機能化、可変性の確保に加え、フリースペース等のニーズの高い新たなスペースを創出してまいります。下段の表のとおり、多機能化では、会議室等については音楽、軽運動等への対応を可能とする会議スペースとして防音・防振・防汚・防水性等を一定程度確保すること等を、高機能化では、動画配信等を可能とする公衆無線LAN環境等の整備やしつらえ等を、可変性の確保では、可動間仕切り壁の設置による利用人数に応じた室構成への対応等を検討してまいります。  その他の質的向上対策につきましては、同ページ右側上段のとおり、イ、諸室の活動の見える化では、オープン化を含む諸室の活動の見える化を、ウ、ユニバーサルデザイン化では、バリアフリー化はもとより、誰でも使え、単純で分かりやすく、安全でゆとりがあるユニバーサルデザイン化を、エ、木質化と緑化では、内装の木質化や開口部等の緑化を図ってまいります。  また、オ、市民活動を支えるスペースの確保では、フリースペースを各階に設置するほか、市民活動の促進のため、打合せや印刷作業を行うことができるスペースを設置するとともに、利用団体等のロッカーは施設全体のスペースの有効活用と再構築の在り方を考慮した上で規模や個数を検討してまいります。  カ、トイレの快適化では、多目的トイレのほか、子ども用トイレ、おむつ交換台、授乳室、簡易ベッド等の設置等を、キ、メンテナンス性の向上では、配管の増設スペースや更新する際の作業スペース等の確保等を行ってまいります。  右側中段の(4)環境対策につきましては、ア、自然換気の活用では中間期の空調負荷を抑制するため吹き抜け上部のトップライトに自然換気窓の設置等を検討し、イ、断熱・遮熱対策では屋上、壁への断熱材の充填と外部サッシの複層ガラス化等を行い、ウ、再生可能エネルギーの活用では太陽光発電設備とともに災害時の停電時に管理事務所内の最低限の電力を確保するため蓄電池設備を設置し、エ、雨水の利用では平常時には雨水利用タンクにためて植栽の散水に利用し、災害時にはマンホールトイレに利用できるように検討します。また、オ、エネルギー消費量の適正な管理では、エネルギー消費量の可視化等により、エネルギー消費量の適正な管理を可能とする制御・計測設備を設置すること等の取組を進めてまいります。  6ページを御覧ください。3、諸室の配置計画につきましては、(1)必要な諸室の再編整備の考え方の図左側の現在の労働会館と教育文化会館のホール、会議室、教養室、ギャラリー等のその他のスペースの利用状況等を踏まえ、図中央のとおり規模の適正化等を行った上で、図右側の再編整備後の諸室の多機能化や高機能化、可変性の確保等を図るとともにミニホール、スタジオやフリースペース等の新規・拡充スペースの創出を図ってまいります。図右側の1つ目の吹き出しのとおり、ホールにつきましては、客席は可動席とし、客席のない大空間として多目的に利用できる計画とします。3つ目の吹き出しのとおり、ルームにつきましては、一部の室を可動間仕切りの移動で100から170の規模での利用にも対応できるよう検討を進めてまいります。  同ページ右側上段の(2)施設構成の考え方につきましては、ア、施設間の区分を感じさせないつくり、イ、心理的なバリアを感じさせないつくり、ウ、利用者にわかりやすいゾーニング、エ、内外の境界を感じさせないつくりの4つの考え方としたところでございます。  右側中段の(3)施設構成と諸室の配置計画につきましては、本章3の(1)と(2)を踏まえまして、フロア構成を整理したところでございます。  図の左側のフロア構成の主な視点についてでございますが、図の一番下の地下1階の部分を御覧ください。地下1階は、設備機械を地上階に移設し、体育室やスタジオを配置する計画としたところでございます。  次に、1階は、公園側に売店、飲食スペース、ギャラリー、テラス等を配置し、公園との連続性、一体性を持った計画としたところでございます。  次に、2階は、市民活動コーナー、フリースペースを配置し、交流やにぎわいが生まれやすい空間構成とする等の計画としたところでございます。  次に、一番上の1階から5階の枠を御覧ください。1階から5階は、ルーム・教養室・フリースペース等を各階で混在させ、利用者の新たな活動のきっかけづくりや交流促進を図り、2番目の枠のとおり、利用者が気軽に飲食、休憩、歓談等に利用できる場として各階にフリースペースを設け、4番目の枠のとおり、1から3階は、エレベーターを新設し楽屋側の段差を解消する等の計画としたところでございます。  7ページを御覧ください。第6章、事業・サービスの考え方でございますが、再編整備の整備理念等に基づき、事業・サービスの考え方を次のとおり整理し、事業・サービスの内容や効率的・効果的な提供手法につきましては、(仮称)労働会館・川崎市民館管理運営計画の策定作業の中で進めてまいります。  1、従来の事業・サービスの継続につきましては、これまでの各施設で実施している事業・サービスの継続を基本といたします。また、2、同一建物内に設置されていることのメリットを活かした事業・サービスの推進につきましては、検討事項の1番目のとおり、これまで施設内になかったスペース等を活用した各施設の主催事業の充実をはじめ、検討事項の最後のとおり、両施設の利用時間や利用料金、利用方法、利用のルール等の見直し、統一化等を、3、幅広い利用者層に対応した事業・サービスの推進につきましては、検討事項の1番目のとおり、諸室の個人利用をはじめ、検討事項の6番目のとおり、労働に関する情報や資料の効果的な活用の可能性、検討事項の7番目のとおり、市立図書館との連携の可能性等を、4、ICTを活用した事業・サービスの推進につきましては、検討事項の1番目のとおり、公衆無線LAN回線のサービスの提供をはじめ、検討事項の3番目のとおり、遠隔地や複数室間での会議や研修の開催等を、5、地域の課題解決につながる事業・サービスの充実につきましては、検討事項の1番目のとおり、専門家による相談会等の開催等を検討してまいります。  次に、6、効率的・効果的な事業・サービスの提供手法の検討につきましては、施設の運営や企画への市民参加の促進をはじめ、9つの主な視点に基づき総合的に検討してまいります。  同ページ右側の第7章、今後の検討の進め方と整備スケジュールでございますが、第5章や第6章の考え方に基づき検討を進めてまいります。  1、関連施策と連携した庁内横断的な検討を進め、2、ソフトとハードの一体的な検討につきましては、諸室の配置計画の確定等に向けた実施設計と事業・サービスの内容等を検討する管理運営計画の策定に着手し、3、市民参加による検討につきましては、引き続き市民意見聴取等を実施し、4、民間との対話による検討につきましては、民間活用(川崎版PPP)推進方針の趣旨を踏まえ民間との対話による検討を進め、5、新型コロナウイルス感染症等への対応の検討につきましては、換気方法やトイレ以外の手洗いの設置など、再編整備後の施設における対応について検討を進めてまいります。  次に、6、整備スケジュールにつきましては、図のとおり、令和6年度中の供用開始を目指し、令和3年度から実施設計、令和5年度から改修工事等に着手する予定でございます。また、令和3年度から管理運営計画の策定作業を進め、令和4年度以降、地域資源と連携したプレイベント等を実施する予定でございます。  また、労働会館は改修工事期間は休館とする予定でございますが、休館期間中の別施設への仮移転の在り方等を検討してまいります。  最後になりますが、教育文化会館は移転まで事業・サービスを継続いたしますが、移転後は速やかに解体工事を実施し、富士見周辺地区整備推進計画における富士見中学校北側エリアの整備方針に基づく取組を推進できる環境を整備する予定でございます。  説明は以上でございます。 ○木庭理香子 委員長 説明は以上のとおりです。  ただいまの説明について質問等がございましたらお願いいたします。 ◆片柳進 委員 幾つか伺っていきたいと思います。この間、労働会館や教育文化会館についてはいろいろ調査もさせていただいてきたところなので、今までの調査との関連でも伺いたいと思います。3ページの右側の3番目のところに中高生との意見交換会というのがありますが、まずこれの関連で、労働資料室が今度2階、フリースペースの中に労働資料コーナーとして移動させるということが提案されていまして、今の労働資料室について伺っていきたいんですけれども、労働資料室の位置づけとしては、労働問題の調査、研究などに役立つ専門図書館を目指すとされていて、誰でも自由に閲覧、貸出しができる施設だということですけれども、市民の意見交換会や中高生との意見交換会の中で労働資料室についてどんな意見が出されてきたのか、また、特に中高生のほうでは新しい会館の図書機能や将来像についてどんな意見があったのか、経済労働局に伺いたいと思います。
    ◎櫻井 経済労働局労働雇用部長 労働資料室に対する御意見につきましては、市民向けアンケートにおいて、ワークスペースを設けるなどの機能拡張や中高生等が自習で利用できるスペース等に関するものがございました。また、中高生等の意見交換におきましては、川崎市立図書館との連携機能や自習スペースの設置に関する意見を出されたところでございます。 ◆片柳進 委員 分かりました。そういうのを踏まえて先ほど言われたような検討課題に入ってきたということだと思いますので、ぜひそれは進めていただきたいと思います。また、そのほかにも中高生などから出た意見の中でも、子どもから高齢者まで安心して利用できる施設にしてほしいとか、会館の利用自体が、労働会館という固い感じの名前なので、そういうハードルを下げるためにも図書館機能をつけてほしいということなども意見が出されていると今まで資料もいただいてきました。  現行の労働資料室の中身なんですけれども、図書や資料に関わる質問や問合せにはどう対応しているのか、いわゆる閉架、書庫に入っている資料なども含めた蔵書を調べる検索機などがあるのか、また、司書の有資格者が労働会館の中にいるのか、その点について伺います。 ◎櫻井 経済労働局労働雇用部長 労働資料室の体制につきましては、司書資格者は配置しておりませんが、労働資料全般に詳しい職員が質問や問合せに対応しているところでございます。また、蔵書の検索につきましては、窓口職員が検索システムを操作し対応しているほか、外部からホームページ上で検索することも可能となっているところでございます。 ◆片柳進 委員 先ほどの図書館の議論と関わってくるんですけれども、司書は労働会館には配置されていないということなんですけれども、今後、市民館機能も併せた新しい施設を造っていくということなので、全体の意見交換会でも、中高生から共通して、労働資料室の図書機能を強化してほしいというのはかなり寄せられているわけなので、先ほどまで議論してきたように、図書館や図書室というのは、ただ本や検索機があって、閲覧席もあってそれで終わりというものでは決してなくて、利用者や市民の思いに寄り添って最も適切な資料にアクセスすることができると。司書の方もいてこそ、この役割が発揮されると思うんです。司書も配置をして中高生をはじめ幅広い市民が利用できる図書スペースにして、フリースペースの中という位置づけですけれども、そういうふうになればより利用も広がるのではないかと思うんですけれども、その点について伺います。 ◎櫻井 経済労働局労働雇用部長 労働資料室につきましては、再編整備に伴う延べ床面積の減少を踏まえるとともに、より多くの方に御利用いただくため、これまでの労働資料を目的とする方だけではなくて、学生や一般の方などにも目に触れ、資料を手に取っていただきたいと思っているところでございます。現在の資料室は壁のある個室となっていることから、一般の方が若干入りづらい状況もございますので、再編整備後は、先ほど御説明しましたとおり2階のオープンスペースの一角に配置し、利便性が高く利用者の増加につながる労働資料コーナーにしてまいりたいと考えております。 ◆片柳進 委員 先ほどの議論だと、新たに閲覧所だとか分館みたいな位置づけにして増やすというのは、なかなか皆さんハードルを高く捉えられているなという感じはするんですけども、ただ単に本があるスペースということではなくて、先ほども議論に出た図書館のネットワークに組み込んで様々なほかの市立図書館の書籍も借りられる場所にしていくということが本来の、先ほどずっと議論してきた中身にも重なることだと思いますので、そうしたことも含めて、さっきの司書を全体として増やすことも含めて検討していただくということなので、検討の中に入れていただきたいと思います。  特に今紹介した高校生のアンケートを見ると、県立図書館のことだと思いますけれども、川崎に図書館が1つ消えてしまったから、図書館か自習室みたいなのを造ると高校生は行きやすいということなども出されていて、図書館機能があることで会館に入りやすくなるという回答がありました。富士見地域から1個県立図書館がなくなったので、その代わりに新しい図書館を造ってほしいというのが中高生の願いでもありますので、中高生だけではなくて広い市民の願いですので、ぜひ具体化を進めてほしいと思います。  次の点で、小ホールが今回提案されましたけれども、これまでのこの委員会や本会議の議論の中でも、200、300の今の教育文化会館の大会議室に代わるような機能ということで求めてきました。今までの議論の中ではダンスの要望が一番強いので、ダンスと講演会の会合とかもできるような多目的の体育室みたいなのを造って、そこで一定の規模の講演などにも対応できるようにしたいというだったと思うんですけれども、今回は150の小ホールということで、そういう形になったのはどういう経過というか、考え方の変化があったのか、その点について伺います。 ◎宮川 生涯学習推進課担当課長 小ホールについての御質問でございますが、今回小ホールというか、ミニホールを造るに至った経緯でございますけれども、この間、平成30年度から様々な市民意見を伺ってまいりました。やはり2つの施設が1つになるということで、施設をどういうふうに動かしていくのかということが一つ重要な要素で、こういうふうに我々は認識してきました。  この間、基本計画、基本構想時の意見も踏まえながら、また新たに令和2年度にかけて様々な世代の方にアンケートをしていく中で、本当に軽運動とか音楽とか、割と少人数というか、小グループでやるニーズが非常に高い。片やしっかりと学習をして、場合によっては200程度、一番利用が多いのは100から150程度という講演会に対応する必要があるということを認識しまして、そういう意味でミニホールも対応できますし、横長ではありますが、一部会議室も可動間仕切りを外せば、講演会等はICТ機器を使えば対応できるとか、いろいろなニーズに使えるスペースづくりを基本に考えていく中で、あるいは市民ニーズを先ほど言ったとおり把握する中で至った経過があるということで御理解をいただければと思います。 ◆片柳進 委員 分かりました。我々も含めて多く求められてきた市民のニーズに応えていただいたということで非常に感謝というか、敬意を表したいと思います。  あと、その点で言うと、エレベーターをもう1機楽屋側にも設置するということで、こちらについてもホールを利用される、高齢の方も多い踊りのイベントだとかでも非常に求められているよということで今回新設する方向になったということで、これもよかったなと思っています。  さらにもう1点で、舞台機構の関係のことも出されていて、アナログ機器のデジタル化も行うということをはじめ出されています。ここも本当にこの間求めてきたことなんですけれども、同時にアナログの機器で何とか市民のニーズに応えようと職員の方々も頑張ってこられたので、今後のそういう方々の雇用の継続だとか、機器のどういうものが一番望まれているかとかについてもよく意見交換をしていただいて、今後の在り方、どういう機器がいいのか、機器を操作する舞台技術者の在り方をどうするのかとかもよく検討していただきたいと思うんですけれども、その点についてはいかがでしょうか。 ◎宮川 生涯学習推進課担当課長 舞台機構の老朽化対策とその後の管理運営の在り方という形の御質問だと思いますが、舞台機構はかなり日進月歩で、今いろいろと照明機構とか通信関係のデジタル化が進んでいると聞いています。どのようなスペックにするのかというのは、こちらの労働会館のホールというのは、当然労働者の勤労意欲の向上とか福利厚生だけではなくて、今回は市民館機能もありますので、市民の発表の場という形になります。文化芸術振興計画の中でも発表の場、発表し合ってお互い学び合える場というような位置づけもございますので、まずそういうことに見合った機能、設備を考えていきたい。その中で当然専門家の意見も聴きつつ、現場で運営している方の意見も設計の中では伺っているつもりでございますので、よろしくお願いします。 ◆織田勝久 委員 1点だけ、今国交省のほうが例のニューノーマルというのに対応した新しいまちづくりの方向性というのを出しているけれども、このタイミングの企画なので、ニューノーマルということの考え方、例えば老朽ストックを更新しニューノーマルに対応した機能が提供されるエリアを確保するとか、あと緑やオープンスペースを柔軟に活用するとか、まちづくりとの関係ももちろん出てくるけれども、そういうことの議論、検討というのは今されているんですか。 ◎宮川 生涯学習推進課担当課長 実は基本構想策定後に富士見周辺地区の整備推進計画が策定されました。そのときに富士見公園、回遊性を確保すると。富士見中学校の入り口からずっと周回をして、最後に労働会館に入っていくという回遊性が向上するということで、第2の玄関という位置づけになったところを踏まえまして、その上で、今、富士見公園の再編整備基本計画という取組が行われているところでございます。そちらとも意識をして、関係部局とも、庁内検討会議でそれぞれの進捗状況を見ながら、緑と環境の共生、カーボンチャレンジ2050という取組もある中で、そういうものも含めた中で今後実施設計の中で環境に配慮したものとか自然換気とかについて対応してまいりたいと考えております。 ◆織田勝久 委員 あと自転車を利用した環境であるとか、あともう一つは、避難所の過密を避けるための多様な避難環境の整備とかいろんなメニューがあるわけで、そうすればそれについて国からの補助金というメニューもあるわけですから、即それが使えるのかどうかは私は分からないけれども、もう一度再度そこも見て、ニューノーマルという、ポストコロナを見据えた施設の在り方、地域の在り方と。あそこは富士見公園と一体化というのもあるわけだから、それを再度もう一度確認してもらって、利用できるところは積極的に利用したほうがいいですよ。それはちょっと要望ということでお願いしておきます。結構です。 ◆山田晴彦 委員 どちらかというと、こちらの文教委員会というよりもまちづくり委員会のほうの話になってしまうんだろうなと思って伺うんですけれども、今、片柳委員からも話があったので、防災機能の部分で様々に影響されて捉えられているのだろうなと思っていたんですけれども、例えば資料の中で④番の洪水、浸水深が3メートルとか、あと津波時には50センチとなっていることがすごく気になって、拠点を活用するということでは、最大限、電気設備とかは上階のほうに移すとかということを今回報告いただきましたので、例えば地下に体育施設を造るということで、地震対策はできたとしても、水害に対する対応というのがどこまで機能できるのかなというのが不安材料なんですけれども、その辺はどのように考えていらっしゃるか。 ◎宮川 生涯学習推進課担当課長 こちらの4つの視点の中で、津波、洪水の対策の中で、ソフト的な運用でいいますと、やっぱり地震が起きたときにはまず近く、そして2階以上に上がるというような運営の徹底、ソフト面の運営は必要だと思っています。ただ、ハード面につきましてはどこまで、国の浸水対策ガイドラインにもありますとおり浸水対策ライン、防水ラインというのをつくっているんですけれども、それをあまり過剰スペックにするのではなくて、今は国の浸水対策ガイドラインでは、電気設備がやはり一番復旧に時間がかかるというような状況でございます。その他ガス等につきましては復旧が早いんですけれども、電気設備は時間がかかるということになりますので、そちらを中心に、ただ、浸水すると一部漏電の検査をするとか、技術者が出ていかなければいけないという、1回地下が浸水すると、分電盤が生きていても1回漏電の検査をしなければいけないということがありますので、今後は、安全面についても管理運営計画の中で、しっかりとこういう方針で、視点としてはしっかりと持っていくというような考え方でおります。 ◆山田晴彦 委員 分かりました。本庁舎もそうなんですけれども、やはり津波被害等は現実的に考えていかなくてはいけない。そうした場合に、止水板とか防潮板ということについて、本庁舎でやりますので、ぜひそれも参考にしていただいてお願いしたいと思いますし、もう一つ、マンホールトイレについても出ているんですけれども、今までの設置で、例えば学校施設等についてもそうですし、様々に提案させていただいたんですが、機能面として考えていくとまだまだ足りないというふうに思っています。大体1つのラインに対して1系統しかつくってないんだよね。ですから、もし有事のときに、災害があったときには1系統では、やはり男性、女性というような形のことを考えていったときになかなか現実的には厳しい課題が様々出てくるので、現実的な形のことを想定した中での対策として、BCPにつながるような形のことをぜひ検討していただきたいと思います。これは要望させていただきますので、よろしくお願いいたします。 ◆松原成文 委員 ありがとうございました。以前も確認をさせていただいたかも分かりませんけれども、今日は経済労働局のほうからもお見えをいただいているということになりますけれども、労働会館の全体の、部分的というか全体的というか、教育委員会と経済労働局の所管はどういうふうになっていらっしゃるんでしょうか。 ◎宮川 生涯学習推進課担当課長 今回は宮前市民館・図書館と違いまして、所管が異なる労働会館といわゆる市民館機能の複合化ということで、御説明でもしましたとおり、利用の部分とか料金とかも異なって、財産所管についてもどうしていくのかというのは一つ課題でございます。ただ、いずれにしましても、財産所管をどうするかということも当然あるんですけれども、それぞれのこれまで使ってきた利用者と併せまして、これまで使っていない公園利用者、中高生に使いやすいような、財産所管も含めまして在り方というのを考えていきたいと。現在については経済労働局所管の建物でございますが、今後については、令和4年度中の管理運営計画を策定する中で、そこら辺についても検討してまいりたいと考えております。 ◆松原成文 委員 経済労働局のほうで補足は特にございませんか。 ◎櫻井 経済労働局労働雇用部長 今、担当課長のほうから話がございましたが、私どもも局所管、それから各条例もあるんですが、こういうところの整理はいたしましても、利用される方が迷ったり不便にならないような形でしっかりとした管理運営ができるように、関係局と連携して検討してまいりたいと考えております。 ◆松原成文 委員 分かりました。ありがとうございます。  これから設計工事に段階的に入っていくんですけれども、基本的に、今後業者を決めるというか、いろんな方法があると思うんです。入札であったりプロポーザルであったり、コンペはどうか分からないけれども、そういった方向性というか考え方は現段階ではどのように考えていらっしゃるんですか。 ◎宮川 生涯学習推進課担当課長 現段階におきましては、複合化というようなところもありますので、そこら辺で、あと耐震も含めた大規模改修、長寿命化改修ということで、かなり大がかりな工事になりますので、そういう一つの設計状況も含めまして、まだ確定ではないんですけれども、プロポーザル方式の設計の発注も含めまして、今検討を庁内的には進めているところでございます。繰り返しになりますが、まだ確定ではございませんが、そういうことも含めて庁内的に検討しているところでございます。 ◆松原成文 委員 分かりました。プロポも入札もいろいろあるので、その辺はどれがベストかベターかということも含めて検討いただきたいなと思いますけれども、基本的に最初にここを建築したというか、担当した建設会社というか、どんなところだったんですか。 ◎宮川 生涯学習推進課担当課長 すみません、ちょっと把握しておりません。 ◆松原成文 委員 最初の図面もあるんだろうと思いますけれども、そういった部分を含めて、当初のそういった建築に関わった方たちの意見もある程度聞いて、新築に関わったというか、その辺も聞くことも大事かなとは思いますけれども、全く以前に関わったことのないが新しく入ってくるということも分かるんだけれども、ここに関わってきたそういった方たちの意見をある程度参考までに聞くことも必要ではないのかなと。私は建築の専門ではないので、1級建築士でも2級でも何でもないんですけれども、最初にお造りをいただいたときの状況だとか問題点とか課題とかも含めて、新しく今度の取組について、やっぱりプラスになることも幾つかあろうかと思いますので、入札とかお金に関わってくることだから慎重にやっていただきたいと思いますけれども、よりよいものをつくるためには何が必要かということも考慮しながら事業を進めていただきたいなと思います。 ○木庭理香子 委員長 ほかによろしいでしょうか。                  ( なし ) ○木庭理香子 委員長 ほかにないようでしたら、以上で「川崎市立労働会館及び川崎市教育文化会館再編整備基本計画について」の報告を終わります。  ここで理事者の退室をお願いいたします。長時間お疲れさまでした。                 ( 理事者退室 )         ───────────────────────── ○木庭理香子 委員長 次に、その他として、今後の委員会日程につきまして御協議をお願いいたします。   協議の結果、2月8日(木)に開催することとした。         ───────────────────────── ○木庭理香子 委員長 そのほか、委員の皆様から何かありますでしょうか。                  ( なし ) ○木庭理香子 委員長 以上で本日の文教委員会を閉会いたします。                午後 2時23分閉会...