川崎市議会 2020-08-21
令和 2年 8月まちづくり委員会-08月21日-01号
(3)
令和元年東日本台風による河川関係の浸水に関する対策の進捗状況について
2 その他
午前10時00分開会
○
市古次郎 委員長 ただいまから
まちづくり委員会を開会します。
お手元の
タブレット端末を御覧ください。本日の日程は、お手元に配付のとおりでございますが、日程に入る前に、
建設緑政局長から発言の申出がございますので、よろしくお願いいたします。
◎磯田
建設緑政局長 おはようございます。報告に先立ちまして、少しお時間をいただき、一言おわび申し上げます。
このたび、
建設緑政局及び各
区役所道路公園センターで徴収しております道路等の占用料につきまして、本年5月、
道路占用料の誤徴収が判明し、平成27年度からの徴収内容を再度確認した結果、161者、257件の誤徴収が判明いたしました。対象者の方々に多大なる御迷惑をおかけするとともに、市民の皆様の信頼を損ねる結果となりましたことについて、深くおわび申し上げます。
今後につきましては、対象者に謝罪、説明を行い、速やかに還付の手続を進めるなど、対策を取ってまいります。また、今後、職員一丸となって
再発防止策にしっかりと努め、市民の皆様の信頼回復に努めてまいりたいと考えております。大変申し訳ございませんでした。
私からは以上でございます。お時間いただきまして、ありがとうございます。
○
市古次郎 委員長 発言は以上のとおりです。それでは、本件はこの程度にとどめたいと思いますが、よろしいでしょうか。
( 異議なし )
○
市古次郎 委員長 それでは、日程に入ります。
初めに、
建設緑政局関係の所管事務の調査として、「令和元
年度公益財団法人川崎市
公園緑地協会「
経営改善及び連携・活用に関する
取組評価」について」の報告を受けます。
それでは、理事者の方、よろしくお願いいたします。
◎磯田
建設緑政局長 それでは、令和元
年度公益財団法人川崎市
公園緑地協会「
経営改善及び連携・活用に関する
取組評価」につきまして、
菅原みどりの
企画管理課長から御説明申し上げますので、よろしくお願いいたします。
◎菅原 みどりの
企画管理課長 みどりの
企画管理課長の菅原でございます。
それでは、令和元
年度公益財団法人川崎市
公園緑地協会、
経営改善及び連携・活用に関する
取組評価について御説明させていただきますので、お手元の
タブレット端末の1(1)令和元
年度公益財団法人川崎市
公園緑地協会、
経営改善及び連携・活用に関する
取組評価についてのファイルをお開きください。
画面の表紙を1枚おめくりいただき、資料の2ページを御覧ください。
初めに、1、本市が法人に求める
経営改善及び連携・活用に関する取組についてでございますが、本市施策における法人の役割については、1点目に、緑の
ボランティア育成及び持続的な活動の支援を行うこと、2点目に、民有地に対する助成事業を行い、緑の保全、緑化の推進及び緑化意識の向上を図ること、3点目に、
公園緑地施設等の
管理運営を実施することを挙げております。
次に、資料中段の4か年計画の目標についてでございますが、緑の保全と緑豊かな
街づくりの推進及び
公園緑地の円滑な運営を通して市民に健全な利用の促進を図り、潤いと安らぎのある
街づくりを行うことによって、地域社会の健全な発展に寄与するという
公園緑地協会の設立目的を達成するため、緑の
街づくりの推進及び
普及啓発に関する事業、
公園緑地の運営及び健全な利用促進に関する事業、
収益事業の3つを柱に、川崎市の緑の保全と緑豊かな
街づくりを推進し、法人を市民等の緑の活動支援や育成、
普及啓発のための
ボランティアセンターとしての機能を有する緑の拠点として位置づけ、緑に関する事業運営を推進拡充していくことを掲げております。
これを受けまして、2、
本市施策推進に向けた
事業取組として、次の3つの事業を位置づけ、
目標達成に向け、それぞれ指標を設定しております。
1つ目の緑化推進・
普及啓発事業につきましては、その指標といたしまして、
広報出稿等回数、
記念樹配布本数、事業別の
行政サービスコストの3項目を設定しております。
広報出稿等回数につきましては、目標値の245回に対し実績値が277回と目標値以上となったことから達成度はa、
記念樹配布本数につきましては、現状値1,126本、目標値1,150本に対し実績値は1,129本と現状値以上
目標値未満であったことから達成度はb、事業別の
行政サービスコストにつきましては、目標値5,030万円に対し実績値が5,552万4,000円と目標値の110%以上120%未満のため達成度は3)となり、これらの達成度から、本市による
達成状況の評価はBのほぼ目標を達成、費用対効果の評価は(3)のやや不十分、今後の取組の方向性はⅡの改善を行い取組を継続としたものでございます。
2つ目の緑の
ボランティア事業につきましては、その指標といたしまして、
各種講座受講者満足度、
各種講座受講者数、事業別の
行政サービスコストの3項目を設定しております。
各種講座受講者満足度につきましては、目標値の94%に対し実績値が94%と目標値以上となったことから達成度はa、
各種講座受講者数につきましては、現状値が3,866名、目標値3,880名に対し実績値が3,601名と
目標達成率の60%以上
現状値未満となったことから達成度はc、事業別の
行政サービスコストにつきましては、目標値6,120万円に対し実績値が6,418万9,000円と実績値が目標値の100%以上110%未満のため達成度は2)となり、これらの達成度から、本市による
達成状況の評価はCの目標未達成のものがあるが一定の成果があった、費用対効果の評価は(2)のおおむね十分である、今後の取組の方向性はⅡの改善を行い取組を継続としたものでございます。
3つ目の
公園緑地の運営及び健全な利用促進に関する事業につきましては、その指標といたしまして、
各種イベント等実施回数、ばら苑来苑者数、事業別の
行政サービスコストの3項目を設定しております。
各種イベント等実施回数につきましては、目標値37回に対し実績値が51回と目標値以上となったことから達成度はa、ばら苑来苑者数につきましては、現状値7万5,112人、目標値9万6,000人に対し、実績値が8万856人と現状値以上
目標値未満となったことから達成度はb、事業別の
行政サービスコストにつきましては、目標値2億800万円に対し実績値が2億1,234万3,000円と実績値が目標値の100%以上110%未満のため達成度は2)となり、これらの達成度から、本市による
達成状況の評価はBのほぼ目標を達成、費用対効果の評価は(2)のおおむね十分である、今後の取組の方向性はⅠの現状のまま取組を継続としたものでございます。
資料を1枚おめくりいただき、3ページを御覧ください。
3、
経営健全化に向けた取組として、経費の削減を位置づけ、その指標といたしまして
一般管理費を設定しております。
一般管理費につきましては、現状値2,367万3,000円、目標値2,300万円に対し実績値が2,636万5,000円と
目標達成率の60%以上
現状値未満となったことから達成度はcとなり、本市による
達成状況の評価はDの現状を下回るものが多くあった、今後の取組の方向性はⅡの改善を行い取組を継続としたものでございます。
本取組は評価がDでございましたことから、詳細について御説明いたしますので、資料の10ページにございます
当該事業の
個票ページの評価(
Check)の欄を御覧ください。指標に対する達成度やその他の成果等についての
法人コメントとして、平成26年度から30年度までに
正規職員の
給与削減や
事業経費削減等を行った結果、5年連続の黒字経営を達成し、令和元年度末に
繰越欠損金の解消予定と今後の
正規職員の
モチベーション確保を鑑み、令和元年度から
正規職員の
給与削減を通常に戻したことにより
退職給与引当金等が増加したため、実績値が目標値を下回りましたが、その他
一般管理費については、交際費、
旅費交通費等で昨年度より
経費削減を達成することができたとしています。
今後につきましても、資料下段の改善(
Action)の方向性の
具体的内容に記載しておりますとおり、
一般管理費を支える
収益事業の拡充と
管理経費削減に努めるとともに、
正規職員の退職動向に併せた効率的な
職員配置などにより
コスト縮減に努め、
目標達成に向けて取り組んでいくものとしております。
3ページにお戻りいただき、4、業務・組織に関する取組についてでございますが、
人事給与制度の改革及び
コンプライアンスの徹底を位置づけ、1つ目の
人事給与制度の改革の指標である役員報酬、
正規職員給与につきましては、現状値8,822万7,000円、目標値8,700万円に対し実績値が9,734万円と
目標達成率の60%以上
現状値未満となったことから達成度はcとなり、本市による
達成状況の評価はDの現状を下回るものが多くあった、今後の取組の方向性はⅡの改善を行い取組を継続としたものでございます。
2つ目の
コンプライアンスの徹底の指標である
コンプライアンスに反する事案の発生件数につきましては、目標値ゼロ件に対し実績値ゼロ件と目標値以上となったことから達成度はaとなり、本市による
達成状況の評価はAの目標を達成、今後の取組の方向性はⅠの現状のまま取組を継続としたものでございます。
これらの取組のうち、
①人事給与制度の改革につきましては、評価がDでございましたことから、詳細について御説明いたしますので、資料の11ページにございます
当該事業の
個票ページの中段、評価(
Check)の欄を御覧ください。指標に対する達成度やその他の成果等についての
法人コメントとして、
先ほど評価がDでございました3、
経営健全化に向けた取組の内容と同様に、
正規職員の
給与削減を通常に戻したことを要因としており、今後につきましては、資料下段の改善(
Action)の方向性の
具体的内容に記載していますとおり、
正規職員の退職動向に併せた効率的な
職員配置などにより、人件費の削減に努める必要があるとしております。
3ページにお戻りください。続きまして、本市による総括として、資料中段の各取組の評価結果を踏まえ、本市が今後法人に期待すること、対策の強化を望む部分などの欄を御覧ください。まず、平成30
年度取組評価における
総括コメントに対する法人の受止めと対応につきましては、平成30年度の市の総括を踏まえ、様々な広報媒体を活用して緑化推進・
普及啓発に取り組み、市民の緑化への関心を高めるとともに、緑の活動の担い手となる人材の育成、緑化の普及など緑豊かな潤いと安らぎのある
まちづくりに寄与することができたとしています。
次に、令和元
年度取組評価における
総括コメントといたしましては、SNSなど様々な広報媒体を活用し、情報発信に努めることにより、
広報出稿等の回数及び
各種イベントの実施回数について目標を達成するなど
公園緑地を利用する機会を提供し、
公園緑地の利用促進に寄与したことは評価しているところでございます。ただし、
記念樹配布の実績数やばら苑の来苑者数、
各種講習会の受講者数など、台風等の影響など不可抗力による要因ではありますが、目標を達成できなかったことから、講座内容の拡充などを図り、受講者の増加につなげるとともに、今後も魅力ある
イベントの実施により公園の
にぎわい創出を図りながら、適正な
管理運営を期待するところでございます。また、
経営健全化、業務・組織に関する取組については、事業の効率化・
経費削減を進めるとともに、人件費等の削減など経営の安定化に向けたさらなる取組を期待するところでございます。
資料の4ページから12ページの
本市施策推進に向けた
事業取組、
経営健全化に向けた取組及び業務・組織に関する取組の各個票につきましては、先ほど御説明いたしました取り組む事業、項目ごとに計画(Plan)と、それに対する実施結果(Do)及び評価(
Check)と改善(
Action)の詳細を記載しており、資料の13ページの
法人情報シートにつきましては、法人の財務状況と本年7月1日現在の役員、職員の状況について記載しておりますので、後ほど御参照ください。
なお、資料14ページから22ページまでの参考資料1につきましては、
経営改善及び連携・活用に関する
取組評価の実施経緯などについて、また、資料23ページ以降の参考資料2については、令和元
年度出資法人、
経営改善及び連携・活用に関する
取組評価の審議結果を添付しておりますので、後ほど御覧ください。
令和元
年度公益財団法人川崎市
公園緑地協会「
経営改善及び連携・活用に関する
取組評価」についての説明は以上でございます。
○
市古次郎 委員長 説明は以上のとおりです。ただいまの説明について質問等がございましたらお願いいたします。
◆秋田恵 委員 説明ありがとうございます。2ページ、3ページなんですけれども、aという達成度になっている広報は277回とあるんですが、具体的にどういったものなのか教えてください。
◎武久 みどりの
協働推進課長 この広報の出稿の中身でございますが、それぞれ作っているチラシ等の発行回数とか、ホームページの更新回数、
フェイスブックの更新回数、あと、市政だよりの
広報回数等でございます。
◆秋田恵 委員 ありがとうございます。同じく
各種イベント等実施回数の実績値が51回でaの評価だと思うんですが、具体的にどういったものなんでしょうか。
◎武久 みどりの
協働推進課長 こちらは
公園緑地協会が自主的に開催している
イベントでございまして、例えば等々力のサッカーフェスだとか、
こども釣り教室、あとは
たこ揚げ大会、こういうものを開催しているものでございます。
◆秋田恵 委員 ありがとうございます。
3ページに移りまして、4の業務・組織に関する取組の
②コンプライアンスに関しても達成度がaなんですけれども、
コンプライアンスの徹底というのは、今回、この協会さんだとどういったことを見ているんですか。件数として数えたりするのか教えてください。
◎菅原 みどりの
企画管理課長 コンプライアンスの徹底につきましては、今、世間でも話題となっている
個人情報保護の関係がございますので、
公園緑地協会につきましては、
ボランティア活動など、
ボランティアの
個人情報などを扱っておりますので、そういった
個人情報が流出していないか、
個人情報の管理を徹底しているかなどを評価しております。
◆秋田恵 委員 分かりました。
ちょっと数が多いので、広報物と
イベントの内容については、種類と回数と内容について資料をお願いしたいんですが。
○
市古次郎 委員長
委員会資料ということでよろしいですか。
◆秋田恵 委員 それは個別で大丈夫です。
○
市古次郎 委員長 準備は可能でしょうか。
◎武久 みどりの
協働推進課長 資料は用意させていただきます。
◆秋田恵 委員 ありがとうございます。
◆
月本琢也 委員 11ページのところをちょっと教えてもらいたいんですが、令和元年度で
退職給与引当金の増加もあったということで、役員報酬及び
正規職員の給与が目標値よりもどうしても高くなってしまったということなんですが、
正規職員の
給与削減を通常に戻したということで、これは
モチベーションを考えると、当然
経営状況が少し改善をされてきている中で頑張っていただくというのはもっともなのかなと思うんですが。これは今後、令和2年度、令和3年度にもこういう目標値があって、今回、一時的に多分
退職給与の引当金が多かったから増えちゃったのかなと思うんですけれども、
退職給与引当金というのは幾らぐらいなんですか。目標値を上回ってしまっているという話があるんですけれども、現状だと金額は幾らぐらいなんでしょうか。
◎武久 みどりの
協働推進課長 退職給与引当金で今回計上させていただいている金額が170万円ほどでございまして、昨年度が17万円ほどでございましたので、差引き150万円ほど多く計上しております。
◆
月本琢也 委員 ありがとうございます。そうすると、今回、目標値を上回っている金額自体はトータル1,000万円ぐらい上回っている中で、150万円はその原因ということで理解したんですが、そのほかにも上がっている理由を教えてください。
◎武久 みどりの
協働推進課長 こちらは
正規職員等の
給与削減を元に戻したということで、給与手当とか、賞与手当、
役員報酬等も増額しておりますので、こちらの影響で増額しているということでございます。
◆
月本琢也 委員 ありがとうございます。そうすると、令和2年度以降なんですけれども、今、この目標の数値が変わっていない状況なんですが、
経営状況が変わっていくという中で、この目標値というのは多分4か年で考えられていると思うんですけれども、実際、この変更の予定はあるんですか。
◎武久 みどりの
協働推進課長 目標値の変更はしないつもりでございます。
◆
月本琢也 委員 そうすると、来年度以降も8,700万円という数字をベースに目標を定めていくんでしょうけれども、全体的なベースが上がってくるので、そうすると、来年もこの数字を超えてしまうという予想になってしまうのかなと思うんですけれども、ちょっとその辺、どういうふうに考えているんでしょうか。
◎武久 みどりの
協働推進課長 削減率を、そのままでいきますと、確かに目標値、今のようにちょっと悪い状態になってしまうというのは想定されますが、それ以外にも消耗品とか、一般的な管理費の削減ということも努めてまいりたいと思いますので、その辺は引き続き努力していきたいと考えています。
◆
月本琢也 委員 ありがとうございます。令和元年度中に状況が結構変わってきているのかなというところで、項目によって多少の数字をいじくったほうがいいのかなという、いじくるという言い方が適切なのかどうか分からないですが、特に人件費の削減を元に戻しているということであれば、それに伴って、今、
管理費等もいろいろ削減に努められるということなんですけれども、そこは無理しても多分そこまで削減しづらいかなというのもありますので、数年間の計画ですから、なかなかいじくりにくいところだと思うんですけれども、ちょっとこういった事情があった場合には、そういった変更等も検討されることをまず要望しておきます。
◆
露木明美 委員
先ほど管理費等が目標より上がってしまった理由を、今、月本委員も質問しましたけれども、退職を促してという話があった思うので、何人退職なさったんですか。それから、13ページにも、現状、常勤が23人で非常勤が6人とありますけれども、今後退職予定の人数というのはあるんでしょうか。また、補充するんでしょうか。
◎武久 みどりの
協働推進課長 今のところ、来年3名の退職を予定しております。
◆
露木明美 委員 ここに反映されている昨年度の
退職者数もお願いします。今後をお答えいただいたんですけれども、ここに反映されている令和元年度の退職者は何人ですか。
◎武久 みどりの
協働推進課長 令和元年度の
退職者数はゼロ人でございます。
正規職員はゼロになります。
◆
露木明美 委員 退職金がかさんで財務状況は管理費が上がってしまったというくだりがあったかと思うんですけれども、退職金がかさんだから経費がかかっちゃったというのは、その辺はどうなんですか。
◎武久 みどりの
協働推進課長 退職給与引当金は、今後退職される方のための費目でございますので、今後のために積み上げていくというものでございますので、これからを見据えた費目でございますので、今回、給与が上がったことによって、その方たちのための費用が上積みになったという考えでございます。
◆
露木明美 委員 分かりました。今後のためにストックしておく分ということですね。
それで、
退職予定者は今お答えになっていただいたんですけれども、そうすると、職員の数というのは、退職した後、補充するのかどうなのかということで、現状の令和2年7月現在の人数は維持されるのか、今後、人員の総数というのはどういうふうに考えているんですか。
◎土田 緑政部長 来年度3名の
退職予定者は定年退職という形になりまして、現状では新規補充は行わないというふうに聞いております。ただし、適切な事業継続が可能となるように
職員配置を見直すという形を考えてまいります。
◆
露木明美 委員 そうすると、今後、人件費という点では改善されるとは思いますけれども、事業内容と照らし合わせて適正な人数と考えていらっしゃると思うんですけれども、先ほどの御説明の中で収益を上げることも考えていきたいというくだりがあったかと思うんですが、例えばどういう項目をどういうふうにして収益を上げようと考えていらっしゃるんですか。
◎菅原 みどりの
企画管理課長 収益事業につきましては、
駐車場収入や公園内に置いてある
自動販売機の収入がございます。
駐車場収入につきましては、料金を値上げすることはなかなか難しいと考えておりますので、
自動販売機の台数を増やすなどの適正な
収益事業の経営に努めていきたいと思っております。
◆
露木明美 委員 そうですよね。やっぱり公園ですからもともと収益がある事業はほとんどないと思います。駐車場と
自動販売機、それ以外には収益になるようなものはないんですか。
◎菅原 みどりの
企画管理課長 収益事業としては小さいものですけれども、
等々力緑地内にある売店など、あと、ばら苑の一般開放のときに開かれる臨時的な売店などの収入が主な
収益事業となっております。
◆
露木明美 委員 分かりました。もともと収益を追求することはこの業務内容から難しいと思いまして、今後人数を減らすということで
経営改善をやっていかれるんだと思います。これは市から100%の団体だということですよね。分かりました。ありがとうございました。
◆石川建二 委員 私からは3点ほどお聞きしたいんですけれども、まず第一に、緑化協会の今日の役割といいましょうか、以前はゴルフ場の運営などに携わっていただいていたと思っているんですけれども、現状で言えば
ボランティアの育成、あるいはばら苑の活動など、地域密着型の緑化推進の担い手になっているという部分は、私は重要だと思っているんですが、そこのところの位置づけと。あと、今後、小田急さんのほうでも
向ヶ丘遊園の事業展開がだんだん明らかになってきまして、その下でのばら苑の再度の活性化というか、現在でも多くの市民の方が楽しまれていますし、昨年は台風や気候のことで十分な来館者が確保できなかったということですけれども、それは仕方がないことだと思うんですが、いずれにせよ、多くの方が参加した運営が地域のコミュニティをつくる上でも非常に重要な役割を果たしていると思うんです。再度ばら苑についても活動の充実を今後求めていきたいと思うんですが、そこら辺のビジョンが何かあればお聞かせいただきたい。
先ほど職員の人件費の削減、これは退職者の方がいて、その補充はしないんだという今の御答弁にもありましたけれども、やっぱり地域とずっと信頼関係をつくっていくという意味では、職員の果たす役割は非常に重要だと私は思っています。適切なる配置をということで見直しすることはやぶさかではないけれども、いわゆる経費を削減するということにあまりにも主眼が置かれて、地域の結びつきだとかがおろそかになったり、あと、そういう地域の信頼関係を結んでいくためには一定の年月がかかるものですから、
正規職員から非正規へと変えていくことで事業の継続性などについて問題が生じないか、そこら辺も危惧しているんです。そういった点では、先ほども言いましたように、緑地協会の役割、あるいはばら苑の今後の活動の充実について、あと職員体制についてしっかりとした信頼関係を結べる職員体制、
正規職員として体制をつくるべきじゃないかと、その3点について見解をお聞きしたいと思います。
◎菅原 みどりの
企画管理課長 まず、1点目の
公園緑地協会の役割ということですけれども、緑の保全、緑化推進、緑の
ボランティア事業について、市民にとっては関心が高い事業でございます。活動団体も市内に多く活動していることは明らかな状況になっておりますので、本市におきましても、緑の基本計画において緑豊かな
まちづくりのために市民協働に一定の施策を位置づけておりますので、
公園緑地協会と協働の立場として一緒に頑張っていきたいと考えております。
2点目、ばら苑の今後のビジョンにつきましては、やはりばら苑の活動事業におきまして
ボランティアの活動拠点になっていることは、ばら苑の一般開放につきましては年間約8万人が来られている活性状況も分かっておりますので、今後、ばら苑につきましては、
ボランティアの活動を推進しまして、さらなる活性化を図ってまいりたいと考えています。
3番目の人件費の削減、これも同じなんですけれども、
正規職員が今後退職するという動向も踏まえまして、先ほど委員からもお話のありました
正規職員から非正規に変えるなど柔軟な対応を考えていきたいと考えております。
◆石川建二 委員 私は非正規にしろと言っているんじゃなくて、非正規にすることによって信頼関係とかに課題が生ずるようなことがないように、やはりちゃんとこの分野のプロフェッショナルとして、
正規職員としての役割を果たしてほしいということを伝えたかったので、そこはちょっと誤解のないように。
ばら苑に関しては今後とも充実させていきたいということですので、予算措置なども含めて十分に地元の声も聞いていただいて、予算措置は市のほうのお金からというふうに思いますので、ぜひその点は充実を図っていただけるように要望しておきたいと思います。
◆かわの忠正 委員 2ページ目の
行政サービスコストについてちょっとお伺いしたいんですが、①、②、③と増えているんですけれども、例えば①だと500万円増えていたり、②だと300万円増えている。その他もそれなりに増えていますが、中身はどんな内容で、その影響というのはどう捉えていらっしゃるのか教えていただけますか。
◎武久 みどりの
協働推進課長 それぞれの事業に基づいた経費をコストとして算出しておりまして、例えば委託費とか、消耗品費とか、印刷製本というものをそれぞれの事業ごとのコストとして出しているものでございます。
◆かわの忠正 委員 それが増えたというのはどういうことで増えているのか。増えるのがどういうことなのか。例えば①だったら広報の出稿回数が増えましたからaだとやっているけれども、それで金かけて増えてよかったよかったというのか、だけれども、記念樹の配布は目標を達成していないというか、現状値とそんな変わっていない中で500万円増えたのは広報の出稿を増やしたことなのかと。その広報を増やしたことで市民に対してどういうプラスになっているのかという中身を知りたくて聞いたわけだけれども。
◎武久 みどりの
協働推進課長 先ほど御説明が不足していてすみませんでした。こちらの経費の中にも人件費、いわゆる給与手当、賞与手当、要は
正規職員の削減率を戻した金額も含めておりますので、こちらの部分の影響が大きいと考えております。
◆かわの忠正 委員 それは②、③についても同じですか。
◎武久 みどりの
協働推進課長 そのとおりでございます。
◆かわの忠正 委員 分かりました。
では、今度は11ページの部分ですけれども、まず、評価(
Check)の令和3年度のところで役員報酬、
正規職員給与が8,700万円から6,300万円に減ったのは、多分さっきの3人減るというところのことだとは思うんですけれども、3人で2,400万円で1人800万円、それが今度3人減ってこの目標値にしたという理解でよろしいんでしょうか。
◎武久 みどりの
協働推進課長 そのとおりでございます。
◆かわの忠正 委員 そうすると、令和元年度で目標値と実績値で1,000万円近くの差があるので、これは先ほどの御答弁でいろいろ
経費削減に努めると。この1,000万円について削減目標として取り組むというような理解になるんでしょうか。
◎武久 みどりの
協働推進課長 来年度以降につきましては、やはり給与の削減は難しいと考えていますので、それ以外に経費の削減等で対応できないかということを協会と協議してまいりたいと考えております。
◆かわの忠正 委員 今、経費で削減しろと言っているわけじゃないので、諸経費で削減に取り組むということは分かることなんですけれども、それが1,000万円となると結構高い目標なのかなと。改善(
Action)のところでは目標値の見直しを図るということなんですか。令和3年度の6,300万円というのがどんなふうに影響してくるのかなと。変えるのか変えないのか。
◎武久 みどりの
協働推進課長 目標値の見直しにつきましては、これは4か年で定値として置かせていただいておりますので、一応、目標値はこのままという形で考えていきたいと思っておりますので、削減額については確かに厳しいところはございますが、その辺は協会と協議して対応等を検討していきたいと考えております。
◆かわの忠正 委員 効率的、効果的な
経費削減にぜひ取り組んでいただいて、この協会の目的を達成できるような形で、無理のないような形で鋭意取り組んでいただきたいと思っております。
○
市古次郎 委員長 ほかにないようでしたら、以上で「令和元
年度公益財団法人川崎市
公園緑地協会「
経営改善及び連携・活用に関する
取組評価」について」の報告を終わります。
─────────────────────────
○
市古次郎 委員長 次に、所管事務の調査として、
建設緑政局から「
多摩川丸子橋河川敷における新たな利活用に向けた社会実験について」の報告を受けます。
それでは、理事者の方、よろしくお願いいたします。
◎磯田
建設緑政局長 それでは、
多摩川丸子橋河川敷における新たな利活用に向けた社会実験につきまして、磯部多摩川施策推進課長から御説明申し上げますので、よろしくお願いいたします。
◎磯部 多摩川施策推進課長 多摩川施策推進課の磯部でございます。
多摩川丸子橋河川敷における新たな利活用に向けた社会実験について御説明させていただきますので、お手元の
タブレット端末の1(2)
多摩川丸子橋河川敷における新たな利活用に向けた社会実験についてのファイルをお開きください。
画面の表紙を1枚おめくりいただき、資料の2ページを御覧ください。
資料の左上、1、丸子橋河川敷の利用状況と課題を御覧ください。初めに、(1)丸子橋河川敷の利用状況でございますが、本市の丸子橋河川敷には野球やサッカーなどで利用できる運動施設やピクニック広場があり、多くの利用者でにぎわっております。また、丸子橋河川敷には共用駐車場があり、さらに新丸子駅などが近くにあることから、交通の便がよく、市街地側の国管理地や川側の東急線、丸子橋の高架下において、バーベキュー利用者も多くなっておりました。丸子橋河川敷においては、本市の占用地内はバーベキュー禁止であることから、本市の占用地外で実施されておりました。
次に、(2)丸子橋河川敷の課題でございますが、バーベキュー利用者の増加に伴いまして、資料左下の写真1のようにごみの散乱及びごみの不法投棄、写真2のように音響機器等の持込みによる騒音問題、写真3のように近隣住宅のごみ集積所へのごみの投棄、さらに、写真4のようにマラソンコース、かわさき多摩川ふれあいロード利用者の進行妨害が課題となっております。
次に、資料右上の2、バーベキューに対するこれまでの取組を御覧ください。初めに、平成25年3月に第1回丸子橋周辺バーベキューに関する連絡会を開催しておりますが、丸子橋河川敷周辺は、国、東急電鉄、東京都など複数の管理者がおり、バーベキュー問題の解決には各管理者の連携した対応が必要なため、関係する方々を集めた連絡会を設置し、課題解決に向けて対応策を検討、実施しております。平成30年6月の第7回の連絡会では、共用駐車場の有料化後、不法投棄等は減少しましたが、課題がなくなってはいないため、マナー啓発活動を行うことを確認し、平成30年8月に、国や警察、地元町内会等と連携したマナー啓発などを実施し、その後も継続して実施しております。また、令和元年6月の第9回の連絡会では、これまでの対策で不法投棄等は減少傾向でしたが、以前よりバーベキューの人数が増加傾向にあり、迷惑行為や自転車と接触しそうになるなど、マナーに対する問題が拡大していることを確認し、令和元年10月にはバーベキューが行われている場所の一部を実験的に占用し、
イベントなどによる河川敷の適正利用を目的とした社会実験を予定しておりましたが、
令和元年東日本台風の影響により中止しております。そして、後ほど説明させていただきますが、令和2年3月に国の管理地を一時的に占用し、バーベキューを禁止するとともに、新たな利活用に向けた社会実験の公募を開始し、令和2年7月には事業候補者が決定いたしました。そして、当初は令和2年9月より社会実験の運用を開始する予定でございましたが、最近、バーベキューやキャンプによる新型コロナウイルスの感染事例が複数報告されている状況を考慮し、感染症拡大防止の観点から開始時期を延期いたします。なお、開始日などが決まりましたら改めて御報告させていただきます。
続きまして、資料の3ページを御覧ください。資料左上の3、社会実験の概要を御覧ください。初めに、(1)バーベキューの禁止でございますが、バーベキューが本市占用地外で行われていたことから、社会実験として国の管理地を一時的に占用し、バーベキューを禁止にしております。具体的には、位置図下側に示しております市街地側の区域①につきましては、令和2年4月1日から令和3年3月31日までの1年間を一時占用し、位置図上側に示しております川側の区域②につきましては、令和2年3月9日から11月30日までの9か月間一時占用し、バーベキューを禁止にしております。
次に、(2)新たな利活用に向けた事業者の公募でございますが、民間事業者による水辺の
にぎわい創出などの可能性を検証し、今後の水辺活用に向けた検討の参考とするため、新たな利活用に向けた社会実験を行うこととし、事業者の公募を行いました。公募時の社会実験期間といたしましては、令和2年9月1日から11月30日までの3か月を予定しており、社会実験範囲といたしましては、位置図のとおり、区域①から④の4か所について募集を行いました。なお、区域④の市街地側につきましては、連絡会での議論によりバーベキューを禁止として募集しております。また、事業者の選定に当たりましては、プロポーザル方式により公募を行い、募集に参加していただいた事業者からの企画提案書及びプレゼンテーションに基づく審査を行い、事業者を決定いたしました。
次に、資料右上、4、新たな利活用に向けた取組内容を御覧ください。まず、区域①の川寄り上流側でございますが、事業者は株式会社オーティーズ、事業内容といたしましては、バーベキュー、四輪バギー・マウンテンバイク、野菜直売会等でございます。
次に、区域②川寄り新設護岸部でございますが、事業者は多摩川緑地バーベキュー広場共同事業体、事業内容は、バーベキュー、グランピング、週末を中心に水上自転車運転などのウオーター
イベントも開催いたします。また、同じ箇所で多摩川緑地バーベキュー広場共同事業体が利用しない日において、NPO法人ハマのトウダイが防災をテーマにした体験ワークショップ、デーキャンプなどを実施いたします。
次に、区域③川寄り下流側でございますが、事業者は株式会社スペースキー、事業内容は、テントによる宿泊体験、デーキャンプ、たき火Bar等でございます。
次に、区域④市街地寄りでございますが、先ほどの区域②と同じ事業者であります多摩川緑地バーベキュー広場共同事業体でありまして、事業内容は、キッチンカー、カフェテラス等でございます。
最後に、資料右下の5、今後の取組でございますが、先ほど御説明いたしましたとおり、延期した社会実験を実施した後に、(1)社会実験の状況、(2)アンケートの結果を検証し、丸子橋周辺バーベキューに関する連絡会で協議をしながら、民間活用による新たな利活用など、今後の対応方針を検討してまいります。
説明は以上でございます。
○
市古次郎 委員長 説明は以上のとおりです。ただいまの説明について質問等がございましたらお願いいたします。
◆
露木明美 委員 では、幾つか質問していきたいんですけれども、うちの会派の議員が今まで状況などもお聞きした経過もあるんですが、6月までの状況は分かったんですけれども、この夏の7・8月は市民の方というか、いろんな方がどのようにこのエリアを利用していたか、現状というのはどんなものだったんですか。
◎磯部 多摩川施策推進課長 今年の7月、8月の状況でございますが、バーベキュー禁止の周知を行っておりますので、バーベキュー事業はほとんど見られない状況でございます。委託によりまして巡視を行っておりますが、週末に1組、2組、バーベキューをやろうとしている方がいたことはありますけれども、事前に注意をしてやめていただいているという状況でございます。ただ、週末の警備をしていない日程について、目立たない場所でバーベキューをしていた方がいるという状況でございます。
◆
露木明美 委員 ありがとうございます。警備していただいていたというふうに今聞きましたけれども、週末に警備をしていただいてと、そのほかにどのぐらいの頻度で警備をしていただいていたのでしょうか。
◎磯部 多摩川施策推進課長 警備につきましては、まず、1度目がゴールデンウイークの期間中に実施をしておりました。その後、6月末から8月にかけては週末のみ、土日のいずれか1日という形で警備を行っております。
◆
露木明美 委員 それである程度のバーベキューなどもやられなくなったということだと思いますので、今後もこういう警備とか、監視とかは続けていく予定でしょうか。
◎磯部 多摩川施策推進課長 当初の予定ですと、9月から事業者による運営が開始する予定でしたので、現地の管理等も事業者が実施する予定でございましたが、事業者による運営が延期になりましたので、市が占用している11月30日までの期間につきましては、市のほうでの管理を行っていきたいと思っております。
◆
露木明美 委員 分かりました。社会実験が始まるまでも警備が続くということでよかったかなと思います。
次の質問なんですけれども、社会実験を行う3ページの①のエリアと②のエリアでは実験の期間が違うわけですね。①のところは1年間、②のところは9か月間ということなんですけれども、この理由と、国から一時的に管理地を占用させていただく期間があるので、できれば同じにしたほうがいいと思うんですけれども、なぜ違うんですか。同じにしたほうがいいと私は思うんですけれども。
◎磯部 多摩川施策推進課長 市街地側の①につきましては、バーベキューが多く行われていたエリアでございましたので、今年度1年間、市が占用してバーベキューを禁止することというふうに考えて占用しております。川側の②につきましては、事業者を公募開始する時点から占用しておく必要がありましたので少し早めに、令和2年3月9日から占用を開始しておりまして、当初予定していた民間事業者による社会実験の終了期間までの11月30日まで占用していたという状況でございます。
今後、占用期間を延期するかどうかにつきましては、本来でしたらバーベキューの禁止と民間事業者による
にぎわい創出の実験の結果を一体的に検証して、その後、占用を継続するかどうかといったことなどを検討していく予定でありましたけれども、今回、民間事業者による社会実験が延期となりましたので、実施時期もまだ分からない、未定というところがございますので、まずはバーベキュー禁止の状況、効果などを踏まえて、今後また占用期間等については検討していきたいと考えております。
◆
露木明美 委員 コロナの関係で先が見えないというお話ですけれども、できればそういった状況も踏まえながら延長できるといいなということで要望しておきます。
次の質問ですけれども、同じ3ページの3(2)の図の中の③の辺りなんですけれども、ここのところは普通にエリアの野球やサッカーをやっている団体、市民利用しているところの方々が③の辺りで荷物を置いたり、くつろいだりという状況が見られるということをお聞きしておりますけれども、そういったことで③を利用している市民がいると。そういった方々とのトラブルが生じないように配慮していただきたいなと思っているんですけれども、この辺はどうでしょうか。
◎磯部 多摩川施策推進課長 事業者を公募する際に、この区域は隣接に運動施設など多くの施設がありますので、隣接施設の利用者の利用に支障がないように配慮することということで募集をかけております。
◆
露木明美 委員 それらの周知をしないと、業者さんにやっていただくときに、一般のそういった方々の調整、配慮していただくということを言っていただくということなので、ぜひよろしくお願いします。トラブルが起こらないようにしてもらいたいと思います。
あと、最近、ホームページを見ていないんですけれども、レンタル業者さんのホームページなんかでもバーベキューを推奨しているような、やってもいいような表現があるんですけれども、そこら辺のレンタル業者さんのホームページの表現については何か手だてをとって、現状はどうなっているんでしょうか。
◎磯部 多摩川施策推進課長 これまでもホームページの改善につきましては、国のほうからも要請をしているというふうに聞いているほか、市としましても電話等でホームページの改善を求めてきております。また、今年は社会実験によりまして禁止になったところがありますので、各事業者に文書で社会実験を行うということを通知しております。その後のホームページの状況を確認しているんですけれども、やはりまだ一部について改善されていない事業者がおりまして、今、メール等で改善要請を続けているところでございます。
◆
露木明美 委員 取り締まるような法的なものもないので要請しかできないんだと思うんですけれども、ぜひその辺も今後も引き続き積極的に行っていただきたいなと思います。
最後に、最初に言ったことの延長になるんですけれども、お願いしておきたいのが、国の管理地を一時的に占用するということですけれども、できればこの社会実験が終わった後も本市が管理できるような、恒久的に占用できるような方策がいいんじゃないかなと思うんですけれども、これは今すぐお答えできないと思うので、ぜひ要望ということでお願いしておきたいと思います。
◆秋田恵 委員 せっかく準備してきた社会実験がコロナの影響で延期というのは大変残念なんですけれども、コロナが今すぐなくなるわけでもないので、決められた期間の中でコロナとともに広く市民のために何ができるかということを考えると思うんですが、延期を決定した以外に感染症に関して市はどのように働きかけをしたり、この期間に計画をしているのか、方向性とか教えてください。
◎磯部 多摩川施策推進課長 河川敷の利用者に対してということでよろしいでしょうか。
◆秋田恵 委員 広く市民のための場所だと思うんです。一部の方々や一部の具体的なルールを守らない業者さんのために職員さんの時間や市のお金を使うというのは偏っていると思いますので、南北に長い川崎市全体のことを考えると、水辺の
にぎわい創出を進めてきたと考えます。なので、限定的なものではなくて、広く市民に対して市としてどういう方向で感染症とともに、ここをどう活用していくのか、そのために予定していたものをどうアレンジして活用していくのかということを聞きたいです。
◎磯部 多摩川施策推進課長 今回は中止ではなく、延期ということですので、感染状況を考慮しながら連絡会ですとか、関係部署と協議しながら開催時期は決定していくんですけれども、やはり完全に収束してからというのは難しいのではないかなと思っておりまして、これからの新しい生活様式の中での利用というところも考慮して検証するということも必要ですので、コロナ禍での検証ということも必要なのではないかなとは考えております。
◆秋田恵 委員 延期が決定されたということですけれども、こちらの業者さんにはお金なども支払わないんですか。予定どおり支払われるんでしょうか。
◎磯部 多摩川施策推進課長 今回の事業者による社会実験につきましては、市からの出費というものはなくて、事業者が利用料金を利用者から頂いて事業を行うという形になっております。
◆秋田恵 委員 ということは、その場所を提供するという形ですか。
◎磯部 多摩川施策推進課長 今回は社会実験ですので、市からの利用料は免除で場所を提供しております。
◆秋田恵 委員 感染症がこちらで拡大したり、クラスターになってはいけないんですけれども、全国的にバーベキューやキャンプで感染症が出ている事例があるので、なぜ出たのかそのあたりも市としては分析をしながら、せっかく借りて、用意して、やる気で準備していらっしゃると思うので、制限だけしてしまわずに、もちろん責任を持って、あとはお客を誘致する前に安全にできるかどうかというところを机上ではなくて、現地で確認できるように、お試しをしてもらえるような方法で検討いただいて、11月30日まで、もしくは3月31日までの期間を有効に利用していただきたいということを要望します。
◆かわの忠正 委員 ちょっと確認なんですけれども、2ページの左上の図で、現状では東京都の占用地、緑色の部分、橋の下のところではこれまで利用している人がいなかったということだと思うんですが、赤い丸でバーベキューが実施されていた場所が川側と市街地側がありまして、真ん中は利用されていなかったということかと思うんですけれども、今度、3ページ目の左上の図で川側と市街地側と一時占用地の赤い斜線で囲われている部分があるんですが、ここで社会実験をやった場合、今まで勝手に使っていなかった東京の占用地の真ん中の部分を勝手に使うという人が出てくる可能性の検討というのはどんなふうに。可能性はないんですよね。大丈夫なんですよね。
◎磯部 多摩川施策推進課長 丸子橋の高架下の赤い枠でないところ、真ん中のところだと思うんですけれども、当初から丸子橋の下は占用している東京都のほうでバーベキューを禁止しておりますので、そこは継続して禁止エリアということで考えております。
◆かわの忠正 委員 3ページの下の④の囲ったところの右側は一時占用範囲に入っているけれども、④のほうは橋から上流側だけというのはどんな意味合いなんですか。
◎磯部 多摩川施策推進課長 今回④の社会実験区域とした理由といたしましては、実際は上の斜線で一体的に一時占用しているエリアではバーベキューの利用が見られている状況だったんですけれども、今回は社会実験ということで、ある程度土地の形状ですとか、幅ですとか、そういったところを考慮しまして、事業の提案が得られやすい区域ということで区域を設定しています。
◆かわの忠正 委員 この④の橋より下流側で利用者が発生することはないだろうということなので、利用者がいた場合はどんな対応をされるのか。
◎磯部 多摩川施策推進課長 ④の下流側、丸子橋の下流につきましても、今年度いっぱい市が占用してバーベキューを禁止しておりますので、現地で掲示もしておりますし、現在は警備もしておりますので、そちらはバーベキュー禁止エリアとして管理していくということになります。
◆かわの忠正 委員 あと、この社会実験をやる場所で先ほど利用料という話もありましたけれども、私も詳しく知らないので確認なんですけれども、ここで発生したごみの処分についてはどのような取扱いになっているんでしょうか。
◎磯部 多摩川施策推進課長 社会実験中のごみの処理については提案事業者の考え方で行うというふうになっておりまして、提案事業者がごみを集めて処分するか、もしくは参加者が持って帰るというような形で考えております。
◆かわの忠正 委員 そうすると、利用する①、②、③、場所によってあっちのグループはごみを置きっ放しだけれども、こっちのほうは集めるんだとかというようなクレームは大丈夫なんですか。
◎磯田
建設緑政局長 ただいまの業者によって差が出ないようにということですが、当然事業者が現地についていますので、その当日、こちらのグループはこういう使い方をしてください、こちらのグループはこういう使い方をしてくださいと周知徹底されていると思いますので、当然実験期間中は我々も現地に出向いていますので、適切に対応してまいりたいと考えております。
◆かわの忠正 委員 事業者の方に市民の方がけんか腰にならないようにうまく管理していただければと思います。高津のほうでもバーベキューで最初うまく運営していて、でも、中にはごみが問題になりかけたときもあるようなので、ちょっと気になったんです。
最後、さっき秋田委員からも話がありましたけれども、9月から開始予定だったが延期ということで、今後の取組では様子を見ながら連絡会で協議しながらということですけれども、どうなったらどうするとか、勝手に使っちゃっている人が増えてきたとか、それなら、どうせならやろうかとか、先ほど3密とか、いろいろ対策を取りながら判断するということですけれども、今、何か判断基準云々とかというのはどこら辺まで検討されているんでしょうか。
◎磯部 多摩川施策推進課長 再開時期の判断基準というものは今詳細が決定しているわけではないんですけれども、やはりある程度のコロナ禍での検証も必要であるというところと、あとは現地の利用状況などを踏まえて関係部署や連絡会と協議しながら決定していきたいと考えております。
◆かわの忠正 委員 こういうコロナ禍、2月の中旬ぐらいから、もう今は8月で半年近くたっていて、大体我々なんかも地域でいろんな団体なりなんなりでコロナ禍での開催の仕方とかというのを考え始めて、ある意味ソーシャルディスタンスをどう取って、どうやったら開催できるかという意識に変わってきているなというのは市民感覚で感じますので。今検討はされていると思いますけれども、当然、国や県とかの方針があるでしょうけれども、ちょっと8月、9月で一つの形をつくるぐらいなペースで御検討いただいたほうがいいんじゃないのかなと、これは意見として申し上げます。
◆浦田大輔 委員 御説明ありがとうございます。何点か教えていただきたいんですけれども、以前、バーベキューを禁止する前までの河川敷の利用者さんは、市内の方、市外の方、どれぐらいの割合で利用されていたのか、もし把握されているなら教えてください。
◎磯部 多摩川施策推進課長 利用者数を調査したことはあるんですけれども、どこからお越しになっているかという調査のデータはございません。
◆浦田大輔 委員 基本的にバーベキューをされる方というのは車で来場される方が多いんですか。
◎磯部 多摩川施策推進課長 この区域にございます丸子橋の駐車場が土日のみの運営となっておりますので、土日ですと車でいらっしゃる方もいますし、また、新丸子駅から近いので、電車で来られている方も多いようです。
◆浦田大輔 委員 その中、丸子橋の諸課題ということを様々言われているんですけれども、渋滞を巻き起こすとか、そういう課題はあったんでしょうか。
◎磯部 多摩川施策推進課長 これまで連絡会の中で車が渋滞したという御意見は受けておりません。
◆浦田大輔 委員 あと、今、一時的に国から占用しているんですけれども、今後この社会実験が成功して、ではスタートしようとなったときに、ほぼほぼ国の管理地を使用して社会実験を行っていると思うんですけれども、社会実験中、国に使用料というのは支払いするんですか。
◎磯部 多摩川施策推進課長 社会実験を目的に占用しておりまして、占用料は支払っておりません。
◆浦田大輔 委員 実際、社会実験をスタートしましょうとなった場合に支払う可能性は。
◎磯部 多摩川施策推進課長 現在、多摩川緑地として占用している部分も公園として占用しておりますので占用料はかかっておりませんで、同じような形になると考えております。
◆浦田大輔 委員 ありがとうございます。様々な課題の解消ですとか、にぎわいの創出という部分では理解するんですけれども、最終的に実施するに当たって市民の皆様にどのような恩恵があるのかというのを最後に教えていただけますか。
◎磯部 多摩川施策推進課長 もともとはこの地域の課題解決ということを目的に始めたことではあるんですけれども、今回、バーベキューによる課題解決だけではなくて、河川敷でどのような利用の可能性があるかということも併せて検証しようということになりましたので、今回、こちらで
にぎわい創出ということで河川敷が民間事業者でどういったことができるのかというところを検証することによって、ほかの河川敷にも広げていける可能性もありますし、また、この地域で今までなかったいろいろな利用ができるのであれば、市民の方においても喜んでいただけるのではないかなと考えています。
◆浦田大輔 委員 もともとは課題解決というマイナスからゼロにする部分もあると思うんですけれども、例えば広く門戸を開いて他県からも集客するんでしょうけれども、その集客によって河川敷に開いているテナントさんだけではなく、近隣の住民の皆様にとっても例えば売上げが上がるとか、そういったプラス、市民に対してしっかりとメリットがあるような運営を要望させていただいて、終わります。
◆石川建二 委員 1点だけ。今回、社会実験で①から④のエリアをそれぞれの特色に合わせて活用するようですけれども、将来的に同じようなエリアを活用するというお考えなんでしょうか。
◎土田 緑政部長 今回は丸子橋周辺のバーベキューでの課題解決というのもございますが、現在、黄色いところは川崎市が占用して野球場、サッカー、いろんなスポーツで利用していただいております。そこでスポーツ利用だけではなくて、ほかの
にぎわい創出というので今回社会実験を行うと。ここが先行事例になると、次にほかの広場での社会実験、もしくは
にぎわい創出を考えていくということで、まずはここで行っていくというのが私どもの考え方でございます。
◆石川建二 委員 ここでの取組が現在の行われているバーベキューなどのごみの処理ですとか、地域にとっては非常に頭の痛い問題をこういう形で整理したらどうかという一つの提案も含まれていると思うんですが、多摩川全体の活用の仕方の一つのモデルケースという意味合いは分かりましたけれども、今回指定されている地域も将来的にはこうした活用を検討していきたいという考え方ということで理解してよろしいですか。
◎磯部 多摩川施策推進課長 これまで地元の町内会とかに入っていただいた連絡会の中でずっと議論してきておりまして、やはり連絡会の中で地域の方からもバーベキュー禁止だけではなくて、地域の
にぎわい創出も必要ということで、そういったところも踏まえて河川敷が利用できるようにという御意見をいただいておりますので、そういった方向で実施できるかどうかということを検証するために社会実験を行いたいと思っております。
◆石川建二 委員 改めてこの実験がいつできるか分かりませんけれども、この結果を踏まえて地域の中での協議会、地元の自治会なんかも含めた協議の場でこの活用について合意形成を図っていくというふうなスタンスで事業を展開していくということでよろしいでしょうか。
◎磯部 多摩川施策推進課長 そのとおりでございます。
◆石川建二 委員 分かりました。
○
市古次郎 委員長 ほかにないようでしたら、以上で「
多摩川丸子橋河川敷における新たな利活用に向けた社会実験について」の報告を終わります。
ここで暫時休憩をしたいと思いますが、御異議ありませんでしょうか。
( 異議なし )
○
市古次郎 委員長 それでは、10分間休憩いたします。再開は11時30分といたします。よろしくお願いいたします。
午前11時20分休憩
午前11時30分再開
─────────────────────────
○
市古次郎 委員長 再開いたします。
次に、所管事務の調査として、
建設緑政局から「
令和元年東日本台風による河川関係の浸水に関する対策の進捗状況について」の報告を受けます。
なお、関係理事者として、川崎
区役所道路公園センターから河原整備課長が、高津
区役所道路公園センターから関整備課長が、多摩
区役所道路公園センターから藏内整備課長がそれぞれ出席しておりますので、御紹介いたします。
それでは、理事者の方、よろしくお願いいたします。
◎磯田
建設緑政局長 それでは、
令和元年東日本台風による河川関係の浸水に関する対策の進捗状況につきまして
安部河川課長から御説明申し上げますので、よろしくお願いいたします。
◎安部 河川課長 河川課長の安部でございます。それでは、御説明させていただきたいと思います。
令和元年東日本台風による河川関係の浸水に関する対策の進捗状況について御報告いたします。お手元の
タブレット端末の1(3)
令和元年東日本台風による河川関係の浸水に関する対策の進捗状況についてのファイルをお開きください。
画面の表紙を1枚おめくりいただき、資料の2ページを御覧ください。
1、各地域の浸水状況と対策概要でございますが、浸水被害のあった河港水門、平瀬川、三沢川周辺地域の浸水状況、対策概要をお示ししております。初めに、河港水門(川崎区港町周辺)につきましては、浸水状況として、河港水門扉体上部からの越水や周辺工場の多摩川取水口からの出水が確認され、約7ヘクタールの浸水被害が発生いたしました。そのため、対策概要として、浸水経路として確認された河港水門扉体ゲートの高さを確保する対策などを行うとともに、リアルタイムに水位などの情報を把握できるよう、水位計やカメラの設置などを行うものでございます。
次に、平瀬川(多摩川合流部周辺)につきましては、浸水状況として、管理用通路水抜き穴からの浸水、東久地橋桁下からの浸水、平瀬川の堤防からの越水が確認され、約6ヘクタールの浸水被害があったものでございます。そのため、対策概要として、浸水経路として確認された管理用通路水抜き穴へのフラップゲートの設置や、パラペット護岸の改良、大型土のうの設置などを行うとともに、水位の欠測などに対応する機器への更新などを行うものでございます。
次に、三沢川(JR南武線三沢川橋梁周辺)につきましては、浸水状況として、三沢川に流入する水路からの越水や、三沢川護岸に設置されているアクリル板の目地からの漏水などが確認され、約12ヘクタールの浸水被害があったものでございます。そのため、対策概要として、浸水経路として確認された水路(水門)の補修やフラップゲートの設置、三沢川のアクリル板の目地の補修などを行うとともに、リアルタイムに水位などの情報を把握できるよう、水位計やカメラの設置などを行うものでございます。
3ページを御覧ください。2、浸水対策の進捗状況について(河港水門・川崎区港町周辺)の(1)短期対策について御説明いたします。ア、扉体(ゲート)の高さ確保につきましては、対策内容①の暫定的に水門扉体上部に鋼板を設置し、周囲の堤防高さまでかさ上げする工事を8月に行ったところでございます。また、対策内容①よりも恒久的な対策となる②の対策につきましては、既存の水門前面に周囲の堤防と同じ高さの止水壁を新たに設置し、一体構造物として整備する工事でございまして、今年の12月までの完成を予定しているところでございます。
次に、イ、京急交差部の閉塞につきましては、ア、扉体(ゲート)の高さ確保の②の対策が完了するまでの間、浸水時に多摩川から市街地への流入防止として早急に対応できるよう、大型土のうを使用して京急交差部を閉塞するものであり、大型土のう200袋を8月末までに配備するものでございます。
次に、ウ、被害最小化の取組につきましては、浸水発生時に迅速に排水作業が行えるよう、移動式ポンプと土のうステーションを港町公園に7月に配備したところでございます。また、道路の円滑な排水を図ることを目的として、集水ますの増設を行ったところでございます。
次に、エ、水位計、カメラの設置につきましては、水門付近の状況をリアルタイムに把握できるよう、水位計とカメラを8月末までに設置いたします。また、得られた水位情報やカメラ画像を9月に一般に公開してまいります。
次に、オ、周辺工場の多摩川取水口の出水対策でございますが、浸水経路として確認した取水施設取水口の閉塞につきましては、味の素株式会社が既に実施したと伺っております。
4ページを御覧ください。(2)中長期対策方針について御説明いたします。ア、中長期対策の考え方につきましては、治水機能の向上の観点から、高規格堤防や水門機能の見直し、河港水門周辺の土地有効活用など、今後の水門及び周辺整備の在り方について、庁内関係部署をはじめ、多摩川の管理者である国や河港水門利用者などと検討を進めるものとしております。
次に、イ、河港水門の今後の方向性につきましては、近年まで砂利運搬船の陸揚げ施設として利用されてきた船舶の利用が今年度からなくなるため、水門としての必要性や、水門周辺の土地活用及び
文化財としての取扱いなどの検討を進めるものとしております。
次に、ウ、堤防の整備に向けてにつきましては、河港水門を含む多摩川下流部の堤防整備について、国や庁内関係部署と検討を進めるものとしております。
次に、エ、現在の進捗状況につきましては、多摩川の高規格堤防整備を見据えた河港水門の将来的な在り方について検討するための基礎調査などの準備を行っているところでございます。
5ページを御覧ください。(3)ソフト対策について御説明いたします。ソフト対策につきましては、地域の皆様の避難行動の目安となる水位や取るべき行動、情報の入手方法などをタイムラインとして取りまとめたものであり、洪水時の避難の際に活用していただくことを目的に作成したものでございます。初めに、資料左側の河港水門周辺地域の緊急避難タイムライン(洪水)案につきましては、地域の皆様が避難行動を起こすために必要な判断の目安となる河港水門付近の多摩川の水位や、水位に応じて住民が取るべき行動、避難情報の入手方法、また、河港水門周辺における緊急避難場所などをお示ししているものでございます。また、資料の右側には、台風や大雨に備えてハザードマップにより災害リスクを事前に確認しておくことや、避難先や避難行動を事前に考えておくこと、また、情報の入手先の確認方法などをお示ししております。
6ページを御覧ください。こちらの資料は5ページの資料の解説となります。初めに、1、多摩川河港水門周辺への避難情報の発信につきましては、河港水門周辺の皆様に対し、河港水門に設置する水位計に着目した避難に関する情報発信と、それにより地域の皆様に取っていただきたい行動を記載しております。
次に、2、多摩川河港水門の水位計・カメラにつきましては、新たに設置する水位計と河川監視カメラの位置や、それらの機器から得られた情報をホームページで公開するイメージをお示ししているものでございます。なお、ホームページにつきましては現在作成中であり、公開の準備が整い次第、一般に公開してまいります。
次に、3、発信する情報につきましては、①の避難準備開始や②の避難開始水位など、避難行動に係る情報を発信する水位や避難に係る時間の目安、情報の入手方法並びに住民が取るべき行動などを記載しております。なお、それぞれの行動に必要な時間につきましては、河港水門付近の多摩川の
令和元年東日本台風時における1時間当たりの最大水位上昇量による想定であり、発生する事象によって異なることが想定されるため、目安の時間とさせていただいているところでございます。
7ページを御覧ください。3、平瀬川・多摩川合流部周辺の(1)短期・中期対策について御説明いたします。ア、フラップゲートの設置につきましては、市が管理する33か所につきましては、3月に実施済みでございます。また、民有地から接続されている22か所につきましても所有者及び構造などの調査を完了しており、おのおのの状況に応じた対策の実施を所有者に対し依頼したところでございます。
次に、イ、大型土のう等の設置につきましては、東久地橋桁下からの浸水を防止するために大型土のうを設置するものでございますが、本市により大型土のうを設置することで河川管理者である国土交通省京浜河川事務所に対し協議調整を進めておりましたが、当該箇所の対策は河川管理者である国が施工するとの報告があったことから、対策の実施につきましては国で行うこととなり、8月中に設置したところでございます。
次に、ウ、パラペット護岸の改良につきましては、堤防からの越水による被害を軽減するため、アクリル板などを設置するものでございます。アクリル板の設置につきましては、パラペットの改良などが必要となり時間がかかることから、完成までの間の暫定対策として、仮設板の設置を8月に行ったところでございます。また、アクリル板の設置につきましては、今年度中に完了予定でございます。
次に、エ、水位計、カメラの新設・更新につきましては、平瀬川と多摩川の合流点、二ヶ領本川と平瀬川の合流点にカメラ及び水位計の設置を8月末までに行い、得られた水位情報やカメラ画像を9月から一般に公開してまいります。
次に、オ、被害最小化の取組につきましては、移動式ポンプを2機配備しておりまして、地盤の低い地域の内水処理能力強化のための移動式ポンプを7月に1機増設し、また、土のうステーションにつきましても、6月にかすみ堤内に設置したところでございます。
8ページを御覧ください。(2)中長期対策について御説明いたします。ア、平瀬川の現状につきましては、平瀬川は県が管理する一級河川であり、時間雨量50ミリの降雨に対応した河道の整備が完了しております。多摩川合流部の周辺につきましては、中段の写真にございますように、多摩川の計画堤防高と平瀬川の堤防高の差が約3メートルございます。
こうしたことから、イ、中長期対策の方向性にございますとおり、多摩川との合流部における平瀬川の堤防かさ上げ等の機能強化などについて、多摩川の管理者である国や平瀬川の管理者である県と対策の検討調整を行っているところであります。
次に、ウ、現在の進捗状況につきましては、東久地橋桁下の対策について、大型土のうの設置が完了しております。また、平瀬川の堤防かさ上げなどの機能強化に関しましては、県と連携し、国と合流点処理について協議を行っているところでございます。
9ページを御覧ください。(3)ソフト対策につきましては、河港水門と同様に、資料左側には、平瀬川最下流部における避難行動のタイムライン(洪水)案として、地域の皆様が避難行動を起こすために必要な判断の目安となる平瀬川の水位や、水位に応じて住民が取るべき行動、平瀬川最下流部における指定緊急避難場所などをお示ししているものでございます。また、資料の右側には、河港水門と同様に、台風や大雨に備えた行動などについてお示ししているものでございます。
10ページを御覧ください。こちらの資料は9ページの資料の解説となります。初めに、1、平瀬川最下流部への避難情報の発信につきましては、平瀬川の最下流部にお住まいの皆様に平瀬川の水位に着目した避難に関する情報発信と、それにより地域の皆様に取っていただきたい行動を記載しております。
次に、2、平瀬川最下流部の水位計・カメラにつきましては、水位計が設置されている平瀬橋観測所の位置や、得られた水位情報がホームページで公開されている状況などをお示ししているものでございます。
次に、3、発信する情報につきましては、①の避難判断水位や②の氾濫危険水位など、避難行動に係る情報を発信する水位や避難に係る時間、情報の入手方法並びに住民が取るべき行動などを記載しております。なお、それぞれの行動に必要な時間につきましては、平瀬川の
令和元年東日本台風時における1時間当たりの最大水位上昇量により算出しているものでございます。
11ページを御覧ください。4、三沢川・JR南武線三沢川橋梁周辺の(1)短期・中期対策について御説明いたします。ア、水路(水門)の補修や管理などにつきましては、大丸水門の機能回復への対応については、維持管理については市が、機能回復工事については神奈川県がそれぞれ行う方向で調整し、県による水門の改修工事が令和2年度末までに完了する予定となることから、完了するまでの間、三沢川からの逆流防止のため、仮設止水板を7月に本市により配備いたしました。それに伴い、大丸用水の水をポンプにより三沢川に排出する施設を7月に設置したところでございます。また、そのほか、大丸用水のしゅんせつ作業は7月に、流下能力向上工事は8月に実施したところでございます。
次に、イ、フラップゲートの設置につきましては、フラップゲートが欠損した4か所については、神奈川県において設置済みでございます。また、止水機能向上のため、本市によりフラップゲートのゴムパッキンを交換したところでございます。
次に、ウ、三沢川の護岸補修につきましては、アクリル板の目地の補修を行うこととしておりまして、応急措置につきましては既に実施済みで、引き続き、補修などの工事を令和2年度末まで行っていくと神奈川県から伺っております。
次に、エ、水位計、カメラの設置につきましては、三沢川の大丸水門付近に水位計や河川監視カメラが神奈川県において設置済みでございます。また、市管理水路の状況を把握するための水位計及びカメラについても8月末までに設置し、得られた水位情報やカメラ画像を9月に一般に公開してまいります。
次に、オ、被害最小化の取組につきましては、内水処理を目的とした移動式ポンプの配備や土のうステーションを7月に設置したところでございます。
12ページを御覧ください。(2)中長期対策方針について御説明いたします。初めに、ア、当該地域の課題と中長期対策の考え方につきましては、当該地域は三沢川と大丸用水、さらに三沢川と多摩川が合流しているところであることから、多摩川の水位上昇の影響を受け、浸水被害が発生したと考えております。こうしたことから、中長期対策の基本的な方向性として、浸水地域の雨水処理負担を軽減させることを第一としております。
次に、イ、中長期対策の方向性でございますが、当該地域の浸水被害を低減するために、当該地域に集中して流入している大丸用水の水路網調査を集水面積の多くを持つ稲城市と協力しながら行い、内水対策の検討を行っていくものでございます。なお、閉鎖されていた大丸用水排泥施設水門から多摩川河川水が流入してきた対策についても稲城市などに要望したところでございます。
次に、資料左下のウ、現在の進捗状況でございますが、稲城市と情報連絡会を立ち上げ、大丸用水の取水口などの修繕や、川崎市域への減水を目的とした大丸用水の分水などについて協議を行っているところであり、6月に稲城市と大丸用水土地改良区宛てに下流域への負担軽減を求める要望書を提出し、7月に緊急時に関する連絡体制を稲城市と構築したところでございます。
13ページを御覧ください。(3)ソフト対策につきましては、さきの2地区と同様に、資料左側には、三沢川下流部周辺の緊急避難タイムライン(洪水)案として、地域の皆様が避難行動を起こすために必要な判断の目安となる三沢川の水位や、水位に応じて住民が取るべき行動、情報入手方法、三沢川周辺の緊急避難場所などをお示ししているものでございます。また、資料の右側には、さきの2地区と同様に、台風や大雨に備えた行動などについてお示ししているものでございます。
14ページを御覧ください。こちらの資料は13ページの資料の解説となります。初めに、1、三沢川下流部周辺への避難情報の発信につきましては、三沢川の下流部周辺地域の皆様に対し、三沢川の水位に着目した避難に関する情報発信と、それにより地域の皆様に取っていただきたい行動を記載しております。
次に、2、三沢川下流部周辺の水位計・カメラにつきましては、水位計から得られた水位情報がホームページで公開されている状況をお示ししているものでございます。
次に、3、発信する情報につきましては、①の避難準備開始水位や②の避難開始水位など、避難行動に係る情報を発信する水位や避難に係る時間の目安、情報の入手方法並びに住民が取るべき行動などを記載しております。なお、それぞれの行動に必要な時間につきましては、三沢川の水位により、さきの2地区と同様な方法で算出しているものでございます。
15ページを御覧ください。5、対策とスケジュールにつきましては、これまで御説明した対策につきまして、対策時期、対策内容、対策実施者などをお示ししているものでございます。
16ページを御覧ください。6、住民説明会(予定)につきましては、8月25日から開催していく3地域での住民説明会の日時、会場などをお示ししているものでございます。説明会では、これまで御説明させていただきました短期対策などの進捗状況につきまして、住民の皆様に丁寧な説明を行ってまいりたいと考えております。
説明は以上でございます。
○
市古次郎 委員長 説明は以上のとおりです。ただいまの説明について質問等がございましたらお願いいたします。
◆浦田大輔 委員 御説明ありがとうございました。河港水門の土のうステーションなんですけれども、土のうステーションには何袋分ぐらい用意しているんですか。
◎河原 川崎
区役所道路公園センター整備課長 土のうステーションに入っております土のうの数ですが、既に配備は終わっておりまして、70袋ほど現地に配備しております。
◆浦田大輔 委員 ほかの3か所と違って砂置場というのが中央にあるんですけれども、これはどういったものなんですか。
◎河原 川崎
区役所道路公園センター整備課長 真ん中の砂置場につきましては、昨年度の台風で多くの住民の方から土のうの要望がございまして、そちらのほうに即時的に対応ができなかったことを踏まえまして、今回、港町地区については、万が一、土のうが用意できない場合、砂と土のう袋を現地に配布することで、地元の方々には御負担をかけるんですけれども、皆さんによって土のうを作ることで土のうの確保を図れるように造ったものでございます。
◆浦田大輔 委員 常時その砂置場に砂が設置されているというわけではなくて、浸水の被害が想定される際に砂と土のう袋を運んで現地で土のうを作っていただくということでよろしいでしょうか。
◎河原 川崎
区役所道路公園センター整備課長 今の委員の御指摘どおりでございまして、常時の配置は考えてございません。大規模な災害が起こる可能性がある場合ですとか、あるいは地元の防災組織から要請があった場合に対応する予定で考えてございます。
◆浦田大輔 委員 あとは昨年もいろいろ話し合って検討されているということですけれども、使用済みの土のうの廃棄の方法というのは、以前は使用された方が独自で処分していただくんだと思うんですけれども、その後、回収等、何か検討されているのであれば教えていただきたいんですけれども。
◎河原 川崎
区役所道路公園センター整備課長 使用後の土のうの回収につきましては、こちらは以前と変わらず御利用された方での処分をお願いしております。特に処分ではなくて、次回に備えてそのままお持ちいただく方も多くいらっしゃいますので、そこは利用者の方の判断によるところが大きいと思いますので、処分についても御判断は利用者の方にお願いしております。
◆浦田大輔 委員 現状、従来どおりということで処分に非常に困るといった声が多かったので、1回越水等で汚れてしまうと再利用はなかなか難しい部分があるかと思うんですが、何かしら検討できないかなと。処分の方法について御検討いただければと思うんです。
あと、もう一つ、移動式ポンプが新たに設置されたというんですけれども、この移動式ポンプは実際に災害が起きた場合にどなたが使用するものなんですか。
◎河原 川崎
区役所道路公園センター整備課長 港町公園に配備いたしました移動式ポンプにつきましては、他区の高津区あるいは多摩区に配備したものと同型でございまして、市の職員で実施する予定となっております。
◆浦田大輔 委員 私は実際に触ったことがないので分からないんですが、やはりある程度の訓練が必要で、通常の一般の方、例えば近隣の住民の方が使用するにはなかなか難しいものなんですか。
◎河原 川崎
区役所道路公園センター整備課長 詳細の資料といたしますと、他区のものになりますが、7ページ右下の高津区の資料を御覧いただけますでしょうか。こちらの被害最小化の取組の中の写真の右側、移動式ポンプ機という写真がございます。川崎区に配備されたものにつきましても、これと同型になります。人が写っているところがちょっと分かりにくいと思うんですけれども、大体腰の高さぐらいまで、高さだけで1メートル、この重量でも100キロを超えるものになりまして、かなりの重量となりますので、一般の市民の方では操作は難しいと考えております。
◆浦田大輔 委員 安全面を考慮すると一般の方の使用はなかなか難しいという話なんですけれども、この港町周辺の方は昨年被害に遭われて、今も災害に対して意識を高く持っていると思うんですが、やはりこれからもそういった意識を維持していく部分で操作は難しいとは思うんですけれども、例えば移動式ポンプの実習の訓練とか、そういった場に近隣の住民の皆様の御意向もあると思うんですけれども、ぜひ立ち会っていただいて。災害は実際に何が起こるのか分からない部分もあると思いますので、災害時に道路公園センターさん、市の職員の方が万が一来られない場合も想定できると思うので、そういうことも想定いたしまして、ある程度近隣住民の皆様にもこういったものであるということは周知していただいて、自分たちの地域が以前災害に遭って、基本的には二度と災害、浸水被害に遭わないのが一番いいとは思うんですけれども、何が起こるか分からない御時世ですので、そういった部分で地域住民の皆さんの安心と、また、以前ここで災害があったという部分での意識を高める部分でも何かしら近隣住民の皆様との連携という部分で何かできないかお考えいただければというふうに強く要望します。
あと、河港水門、扉体を少しかさ上げして周りの堤防と同じ高さにしたという、今、これは常時閉門しているんですか。
◎河原 川崎
区役所道路公園センター整備課長 水門につきましては、先ほどの①の暫定対策が完了しておりますので、あと、水密性を確保するために固定しておりますので、水門については、今後は常時閉門となります。
◆浦田大輔 委員 水門の開閉機能を存続するかどうかというのは問題もあるという部分なんですけれども、実際に今、常時閉門しているということで船だまり場に水はまだ残っている状況なんですか。
◎河原 川崎
区役所道路公園センター整備課長 船だまりの水については、これまでと同様にまだ残っている状態でございます。
◆浦田大輔 委員 どれぐらいの期間そうなっているのか分からないんですけれども、よく言うよどんだ水が腐っているところ、流れがないところ、酸素が不足して魚が増えないという部分で異臭を放ったり、環境の悪化にもつながると思うんですけれども、そこら辺はどのようにお考えなんでしょうか。
◎河原 川崎
区役所道路公園センター整備課長 船だまりの水につきましては、委員の御指摘のとおり、水質の悪化が懸念されますので、何かしらの水質が悪化しないような、あるいは循環できるような措置についてただいま検討を進めているところでございます。
◆浦田大輔 委員 承知しました。ありがとうございます。河港水門、船だまり場の土地の活用というのは前回も御要望させていただいたんですけれども、ここは住宅街からも少し離れている場所で、御要望として多いのはボール遊びができる広場ということで前回も近隣住民の皆さんの意見も聞きながら、そういうような遊び場、子どもたちが遊べるような、明るく、近隣住民の皆さんにとって有意義な整備をぜひとも進めていただきたいなと思います。
あと、ソフト面の対策ということで、先ほど災害が発生しそうな際に市から情報提供がなかったという地域住民の皆様の御意見があって、様々な対策を打っていただいたと思うんですけれども、やはり水害の被害に一番遭われている方が高齢者であったり、避難行動要支援者の皆様であられるので、こういう災害地域で高齢者、避難行動要支援者の皆様にはぜひ丁寧な、あるいはマイ・タイムラインの実施ですとか、コロナ禍で分散避難、あとは浸水被害は事前にある程度予測できるものですから、あえて避難しないということも一つの手段だと思うんですけれども、あとは親族の方に事前に連絡を取っていただいて、あらかじめ避難をしていただく、様々な分散避難が求められていると思いますので、港町やほかの地域、平瀬川周辺等でどれだけの高齢者、避難所で支援が必要とされる方は把握しているんですけれども、そういった方たちにぜひ丁寧な周知をお願いしたいと思います。
◆石川建二 委員 今、水門についての御質問がありましたけれども、関連して、それぞれの地域で重要な問題があると思うので御質問させていただきたいと思うんですが、先ほど水門のところで止水板が今回新たに提案をされていると思うんですが、この止水板はそもそも可動式なのか、あるいはずっと固定式なのか。
あと、先ほど船だまりの水の処理あるいは水質の管理ということが議論になりましたけれども、循環などを考えた水質の管理に努めたいという御答弁でしたが、水はずっとそのままのつもりなのか、そこら辺はどのぐらいの期間、そういう形での管理を考えていらっしゃるのか。
また、その上部構造、あの辺は水がたまったときにどこかに遊水池的なものが必要だとは思いますけれども、そうしたものを地下に備えながら上部は先ほども出ていましたけれども、スポーツのできるような広場に改善していくだとか、ここら辺も現実的な検討をどのように進めていらっしゃるのか、その点についてまずお聞きしたいと思います。
◎河原 川崎
区役所道路公園センター整備課長 委員からの御質問のうち、まず、止水壁の設置でございますが、こちらにつきましては、既に行っております扉体のかさ上げ、これは固定のものでないと止水性を高くできませんので、こちらを固定している関係もございますので、止水壁についても固定で動かないようなものにやる予定でございます。
次に、船だまりの水の対応、措置の期間でございますが、現在、そこの対応についてもこれから検討する段階でございますので、現時点では期間については未定となってございます。
◎安部 河川課長 船だまりの水の件に関しましては、これから止水壁に代わる前面にもう1枚一体構造となる壁を設置する工事も続いていきますので、そういった工事の状況も見ながら対応していくことになろうかと思います。あと、将来的に河港水門周辺をどう扱っていくかというような議論も進めていかなきゃいけませんので、そういったところの中で現場の水質の状況を見ながら柔軟に対応していきたいと考えております。
◆石川建二 委員 ぜひ検討するに当たって、地元の声、あそこの施設等、要望が強いわけですので、そこら辺も含めて検討していただけたらなと思います。
京急部分のところですけれども、従来、専門家からも提起をしていただいた止水板、止水壁、陸閘、こうした対策ではなく、土のうの対策を採用したのはどうしてなんでしょうか。その理由について伺います。
◎安部 河川課長 今回、かさ上げをしたところでございまして、さらには堤防と同じ高さの壁と一体となる構造物を立ち上げることによりまして、より強固な整備が可能となりました。そのために前回のような堤防の上からの越水は考えられなくなるというところもございますので、二重、三重の備えとして今回土のうによる備えという対策を講じるものでございます。
◆石川建二 委員 あそこに水が来たのは味の素の工場のほうからの水というのもあったと思いますけれども、そこら辺は御報告の中では2か所閉塞したということで、それで対応は万全というふうに理解してよろしいんでしょうか。
◎安部 河川課長 味の素さんからも伺っておりますが、多摩川側の取水口と敷地の中側の排水のところを二重に塞いでいることを我々川崎市のほうでも確認をしておりますので、そこの対策について完了しているということは確認しております。
◆石川建二 委員 その二重に塞ぐというのは、結局そこから水を取らなくてもいい、使わないという理解でよろしいですか。
◎安部 河川課長 今まで多摩川の取水による、要は工場用水として使っていたものをどういう形で補っているのかというのはちょっと詳しくは分かりませんが、それをしなくてもできるような工場の稼働に努めているという話は聞いております。
◆石川建二 委員 それと、その土のうを積むのに、これは先ほどポンプの操作の話がありましたけれども、これはどこの責任、どういう体制で、万が一ということになると思いますが、行うのか、その体制についてお聞きします。
◎河原 川崎
区役所道路公園センター整備課長 土のうの実際の作業につきましては、今回の止水壁の対策工事の中で行っておりますので、業者とも災害時には土のうを積むことについて工事の条件としてやっていただいていますので、万が一の際については止水壁の施工業者のほうで対応する予定となっております。
◆石川建二 委員 そうすると、恐らくその建築会社が業務として土のうの積み上げ、あるいは撤去を行うということですね。
あと、移動式ポンプ、先ほど倉庫の写真がありましたけれども、実際、どこに置いて、どんなふうに水をくみ出すイメージなのか、作業をする場所というか、そこら辺は特定ができるんでしょうか。
◎河原 川崎
区役所道路公園センター整備課長 今回の港町地区につきましては、流入箇所、あるいはたまっている箇所というのが詳細に把握できてございませんので、今後出水したらその状況に応じてその場所にポンプを配置したいと考えております。
◆石川建二 委員 当然たまっているところからくみ上げるわけですけれども、その吐き出し口というのは多摩川になるんですか。
◎河原 川崎
区役所道路公園センター整備課長 港町地区全体の中の配置ですと、ポンプの延長としては能力が足りませんので、近傍の下水道ですとか、あるいは場所によっては船だまりのほうまで流せる可能性もございますので、位置等によって排出先については適宜対応したいと考えております。
◆石川建二 委員 そこは十分に、実践的に効果のある、そうしたことをよく検証していただきたいなと思います。
それから、やっぱり堤防自身の強化が課題となっていますけれども、私たちも国会で堤防について取り上げました。スーパー堤防は非常に時間もかかるし、お金もかかるということで、もっと川側をコンクリートで固め、そしてまた、反対側もコンクリートで固めるような耐越水堤防というんでしょうか、そうした形で早期に堤防の強化を図ってもらいたいというようなことも質問をして、それも検討の中に入るというふうに御回答いただいているんですが、ぜひ市としてもそういった早期な堤防の強化という点について国に求めてもらいたいと思うんですが、その点はいかがでしょうか。
◎安部 河川課長 委員のお話を承って、そういうものも参考にしながら、国などの関係者と協議を進めてまいりたいと思っています。
◆石川建二 委員 それと、あの水門自身が地盤沈下しているということを別の場で指摘させていただきましたけれども、これについての調査は行われているのかどうか、実際どうだったのか、その点についてもお聞きします。
◎安部 河川課長 4月まで行っていました検証作業の中で水門の測量を行っております。その中で河港水門につきましては地盤沈下を起こしていないということは確認しております。
◆石川建二 委員 分かりました。
それと、今回はたまたま干潮時の台風ということで、これが満潮時になればさらに1メートル水位が上がるという予測がされています。今回の計画、対策がそうした満潮時も含めた対策になり得ているのか、その点についてはどうでしょうか。
◎安部 河川課長 今回の対策につきましては、あくまでも周囲の堤防より低かったことに対する対策ということでございますので、当然多摩川の堤防につきましては、満潮とか、干潮とかに限らず、計画高水位を基準とした整備がなされているはずでございますので、そういった観点から今回の対策を本市も取り組んでまいります。
◆石川建二 委員 満潮時に台風が来ることはもちろんあるわけで、そういった意味で今後備えていく基準が満潮時も含めた安全対策というふうに抜本的にならなければならないと思うんですが、そこら辺は今後、そういうことを含めた検討、満潮時についても対応できるような検討をしてきたと思うんですが、その辺の対応はどうでしょうか。
◎安部 河川課長 その辺は中長期対策に向けて国などの関係機関と話を進めてまいりますので、委員からの御指摘の点も含めて調整をしていきたいと思います。
◆石川建二 委員 平瀬川のほうに移りたいんですが、平瀬川は今日も私は委員会の前に土のうを見てきました。確かに現在積まれている土のうはそれぞれ連結をされていたり、一定の幅があるように見受けられましたので、それ自身は簡単には流されないかなという印象はあったんですが、いわゆる塞ぐ、その横に土のう袋がやはり幾つもありまして、現在は交通ができるようになっていますが、台風時にはそれを積み上げるというシステムだと思いますが、あれは一体どういうタイミングで、ここについても誰が土のうを積まれるんでしょうか。
◎関 高津
区役所道路公園センター整備課長 大型土のうの開口部を誰がどういったタイミングで閉塞するかということでございますけれども、大型土のう自体は国で設置したものでございますが、国土交通省の京浜河川事務所から水防管理者である川崎市に対しまして大型土のうの開口部の開閉について協議がございましたので、有事の際の土のうによる閉塞及び開口につきましては、市が実施する方向で協議調整を進めているところでございます。閉塞のタイミングでございますけれども、気象庁が発表する台風情報に基づいて、危険性がある場合において閉塞していこうと考えております。
◆石川建二 委員 そこら辺が大変時間も、恐らく手間もかかることだと思うんですが、そのタイミングについて、やはり明確な基準なり、考え方がないと現場の職員の方も非常にちゅうちょすることになると、また命の危険の問題も生じてくるかと思うので、そこのところはもう少し精査が必要ではないかなと思います。
地元の方にお話をお聞きすると、やはり多摩川のしゅんせつが最大の課題ではないかと言っておられますけれども、私どもも今年の3月に京浜河川事務所に行きまして、国のしゅんせつについての考え方を聞いてまいりました。そうしましたら、まず、どのぐらいの土量をしゅんせつすればいいのか、現在、レーザーでの観測を行っていると。何とか7月ぐらいまでにはそれを示していきたいと。その下でどこをどうしゅんせつしていくのかというのを示していきたいということなんですが、これは7月中旬ということですが、川崎市のほうにこうしたデータは示されているでしょうか。また、もし示されていなければ、ぜひ求めていただきたいと思うんですが、対応をお願いします。
◎安部 河川課長 委員の今の御指摘の国交省からのこういったデータでしたとか、そういった話はまだ伺ってきておりません。実際の多摩川緊急治水対策プロジェクトでも多摩川の河道掘削を行っているというところにつきましても、まだ国から明確な施工順序だとかも示されていませんので、ちょっとその辺は国に対してどういう状況なのかというのはお聞きしてまいりたいと考えております。
◆石川建二 委員 その点では一緒に取り組みたいと思います。
最後に、三沢川のほうですけれども、今回様々な対策が打たれましたが、ポンプが4台設置されたということですけれども、これは倉庫の中には今のところ3台というふうに理解をしているんですが、残りの1台はどこに設置するのか地元から聞いてほしいという声がありましたので、どこに設置されるんでしょうか。
◎藏内 多摩
区役所道路公園センター整備課長 残り1台のポンプは、今、多摩区道路公園センターの資材を置いております遊水池に保管しておりまして、大雨が発生するときには車両をトラックの上に乗せて浸水があるところに運んでいく予定でございます。今のところ、想定は、検証委員会で示した水路①が出水量が一番多かったので、一応、水路①を考えております。
◆石川建二 委員 分かりました。心配されているのが、実際に出る水の量と、今回のように出た場合にポンプの排水能力が足りるのかということですが、ここら辺は当然計算されているかとは思いますが、この能力と出る水の量との関係はどんなふうに整理をされているんでしょうか。
◎藏内 多摩
区役所道路公園センター整備課長 今回配置した移動式ポンプにつきましては、大丸用水がもし満水時だったときでも全部賄えるかといったら賄える状況ではございません。ただ、昨年の浸水の状況を少しでも軽減するために、今回、短期対策として設置したものでございます。
◆石川建二 委員 ぜひ抜本的な対策も含めて早期にやるべきだなと思います。
それと、これは県との関係ではいろいろ協議がされているようですが、今回の浸水した大きな原因として多摩川の水門との関係というのはやっぱりどうしてもあると思います。この点については国のほうの管理との調整が必要かと思いますが、この水門の開閉等についての連携といいましょうか、その辺は国とどのような話が進んだのか、その点について教えてください。
◎安部 河川課長 国が、三沢川水門をこの前の令和元年の台風によって動かすルールが別に変わっているとか、変わったとか、そういうことじゃありませんので、ただ、三沢川水門を動かすことによって三沢川の水も多少水位が上がるということもこの前、令和元年の台風のときも確認はできています。やはり水路からの浸水も起きているわけでございますので、国との連携といたしましては、排水ポンプ車を水門の操作と併せて要請するとか、そういったところの連携は図っていきたいと考えております。
◆石川建二 委員 分かりました。ぜひ連携を強めていただければと思います。特にあの水門を開け閉めするときは地域住民にお知らせするというのが水門のマニュアルとしても載せられているということですので、そこのところの徹底をお願いしたいと思います。
最後になりますが、稲城市側と大丸用水等の調査が進められているということですが、実は私たち、この水害に対しても中村八郎さんという方に調査をかけていただいて、いろんな提言をいただく委託調査を行っています。中村八郎さんはNPO法人くらしの安全安心サポーターの理事長をされている方なんですが、他都市の職員としても活躍された方ですけれども、その方が少し注目をした点があるので、最後にその点についてお聞きをしたいんですが、実は稲城市との境の中に押立堀排水機場というのがあります。押立堀というのは大丸用水から多摩川に抜ける用水で、ちょうど川崎市と稲城市の間の水門です。これが古くからあってあまり目立つ水門ではありませんが、もし仮にここの水門が当時開いていたとすれば、多摩川から押立堀を通って北堀、そして菅堀の本流に逆流し、相当の水量が流れる可能性があるということをこの方が指摘されています。これは内水氾濫の大きな原因にもなり得るんだと。実際、この押立堀が開いていたのかどうなのか、管理は誰が行っていたのか、この点について最後にお聞かせください。
◎藏内 多摩
区役所道路公園センター整備課長 押立堀排水機場は稲城市が管理しているものになりまして、当日は水門が閉門しています。多摩川の水位が上がった場合に水門が自動的に閉まる仕組みになっていると伺っております。それで、ポンプが2機整備されておりまして、当日はそのポンプが6時間稼働していたということを伺っております。
◆石川建二 委員 ありがとうございます。取りあえず結構です。
◆秋田恵 委員 2項目に関して質問と意見要望です。1つ目が、4ページ、2(2)で河港水門の中長期対策についてなんですけれども、こちらは平成10年に国の登録を受けている
文化財ということなんですけれども、先ほど石川委員からあったように地盤沈下の調査をされていたかと思うんですが、その調査はどこが何費で行っていて、今まで誰が管理をされているんでしょうか。
◎安部 河川課長 まず、地盤沈下の調査といいますか、今回の浸水対策などの検証資料を作成していく上で、河港水門の測量を実施したところです。この設計図面と現場の数字が合っているかどうかという測量をしたところ、整合しましたので、地盤沈下じゃなくて、当初どおりの目的の位置にあったということを確認したというところでございます。
◆秋田恵 委員 ということは、
建設緑政局さんのほうで管理をしているものですか。
◎安部 河川課長 河港水門につきましては、
建設緑政局の管理物でございまして、今回の検証委員会の中で測量をさせていただいたところでございます。
◆秋田恵 委員 ありがとうございます。(ウ)に今後の取扱いについて検討を行うということで、他の委員から質問があったように、水質の悪化については時間とともに悪化していくものだと思われます。台風に向けて優先順位があるとは思うんですけれども、悪化してしまってから手を加えるよりは、悪化することを踏まえて対策を打ちながら進めていったほうがいいかとは思うんですが、
建設緑政局さんが優先的にやるべきことと、お得意な分野というのが多分おありだと思いますし、市としては台風への対策を優先して命を守っていただきたいので、環境局ですとか、
文化財というところの保全という意味、もしくは有効活用という意味では、
文化財を中心としたエリアという考えから、名前というか、文字だけで見ると市民文化局とかが関係あるかなと思っているんですが、他局とも連携を取ったり、お願いなり、発信なりをして、お得意な方々が前向きに管理もしくは助言、もしくは一緒にやっていこうという流れになるのが市として一番よく、市民の方々も安心し、職員の方々も体と心と時間と働き方というところを守れるのかなと思いますので、このあたりは
建設緑政局さんのほうで指揮を執っていただいて、適材適所で進めていただけるとうれしいなと。それは意見要望です。
あと、そこで気になったのが、先ほどお話があったときに、川崎区の道路公園センターさんが御回答されていらっしゃっていて、そこがちょっと気になりました。今の段階で。
意見要望がもう一つあります。植物、微生物を使って、藻とかを使って、生き物を育てながら、共存しながら環境の管理、水質悪化を改善していくということにしていくと、もしかすると市民の方々との有効活用というのが描けるかなと思っていますので、そのあたりも検討いただけると幸いです。
もう1項目が、最後のページです。説明会に関してはコロナ対策がなされているかとは思うんですけれども、会場の定員数ないし、今回どれぐらいの率で設定しているのか、また、来場される市民の方々にどういった注意喚起で進めていくのか教えてください。
◎安部 河川課長 今の御指摘のありました、まず、16ページになりますが、8月25日に行います平瀬川につきましては、29名の申込みがございます。26日につきましては19名、9月1日の河港水門につきましては44名、9月2日の多摩区の説明会については70名ということで、162名の方の申込みがございました。
◆秋田恵 委員 会場の定員に対して今回どれぐらいの人数か。今までと同じ説明会の仕様では、もしクラスターになってしまったらということです。
◎安部 河川課長 各小学校によって大きさも違いますし、ぎゅうぎゅう詰めにすれば何人入るかというのは違うんですが、前回200名から300名ぐらい入る小学校で川崎区と多摩区でやっています。そういった中で、屋内でやる間隔というのは特に決まりはないんですが、大体2メートルぐらいの間隔を空けて入る余裕のある人数ということで、今回、例えば高津区で言うと60名、川崎区と多摩区であれば100名ということでやらせていただいております。
◆秋田恵 委員 分かりました。それは国からもある程度通達が出ていると思いますので、基準を守って市民の方に御説明をした上で、飛び入りですとか、台風が近づいてきたということで急遽聞きに行くという方もいらっしゃるかと思いますので、優先順位がコロナよりも台風となっている方々はマスクもお忘れになる可能性がありますし、隣の方とくっついてということもあり得るかと思いますので、御家族で来られる方はいいのかもしれないですけれども、家族全員そろって来られるというのも今ウィズコロナの中ではナンセンスだと思います。市として感染症拡大防止のアナウンスをしつつ、あとはマスクがないと入場できないというのを基本としながらも、やはり台風の前の説明会ですので、絶対お断りではなくて、マスクの予備がもし市にあるようであれば、使えるのであれば持ってきてあげるといいましょうか、皆さんを守りつつ、1回でしっかりと不安を拭えるようなコロナの対策をしていただきたいと思います。
◆
露木明美 委員 では、最後に2点ばかりお願いします。7ページの平瀬川のところなんですけれども、大型土のうの設置で、この写真だと大型土のうの真ん中が飛び出ているようになっていますけれども、ここはあまり人が通らないところで常時閉めちゃったらいけないのかということと、多分今開いているところは危険が近づいたら閉じるんでしょうけれども、それはどんなふうにやろうという計画なのか、この2点についてまず伺います。
◎関 高津
区役所道路公園センター整備課長 写真にございますような開口部につきまして調査をしましたところ、日頃から歩行者ですとか、ランニングをする方もかなり多くて、地域の方の生活通路となっておりますので、このあたりは川崎市としまして平常時は開放していこうと考えております。有事の際の閉塞につきましては、先ほども御説明したとおり、気象庁が発表する台風情報に基づきまして判断をさせていただきまして、適宜対応していきたいと思っております。
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露木明美 委員 ここに管理が国と書いてあるんですけれども、本市が行うということですね。それで、直前に大型土のうを動かすといっても当然人力だけでは無理だと思うので、機械を入れたりして、それは事前にある程度時間の幅はあると思うんですけれども、十分可能なんですね。
◎関 高津
区役所道路公園センター整備課長 気象庁の台風情報を基に、暴風雨になってからできる作業ではございませんので、そういう情報が入った時点で、まだ天気の悪くない段階で対応しようかと考えております。
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露木明美 委員 あと、台風だけではなくて、最近は線状降水帯とか、まだほかの台風以外の危険がいろいろあるので、そこら辺は気をつけて事前にやっていただきたいです。
河港水門のところの大型土のう、京浜急行の下のところの大型土のうも同様に、その情報によって動かすわけですね。
◎河原 川崎
区役所道路公園センター整備課長 川崎区の大型土のうの京急交差部の閉塞につきましても、委員のおっしゃるとおり、災害の状況、今後の被害等が出るか、そのあたりを総合的に判断しまして対応する予定でございます。
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露木明美 委員 情報等で確実にやっていただくようにお願いいたします。
もう一つの点は三沢川なんですけれども、三沢川に流れ込む大丸水門の中心の川は結構幅があって、底まで結構深いんですけれども、そこの支川のしゅんせつはどの程度細かいところ、詰まっているところがいっぱいあったんですけれども、そこら辺は私も実際に現地を見ていないんですけれども、どのくらいの支川までしゅんせつしていただいたんでしょうか。
◎藏内 多摩
区役所道路公園センター整備課長 大丸用水のしゅんせつにつきましては、大丸水門が三沢川に出るところから最初の車が通る橋がかかっている稲田水道さんのところまで一旦しゅんせつをさせていただいて、そのほかの、今回被害に遭った水路の①、②、③でも7月中にしゅんせつが完了しております。
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露木明美 委員 水路の①、②、③も全部やったんですね。分かりました。ちょっとそこを確認したいと思います。結構細いところがあって飛び出ていたり、本当に30センチ幅ぐらいのところもあるし、梨畑の横なんかはかなり堆積していたりして、ほとんど水が入らないなどもあったので、やったということで結構です。ちょっと現地を見てみたいと思います。ありがとうございます。
◆かわの忠正 委員 まず、4ページなんですけれども、エの現在の進捗状況で基礎調査などの準備を行っているということなんですが、これはどんなような内容なんでしょうか。
◎安部 河川課長 将来に向けた在り方の基礎調査ということで、現地の平面測量ですとか、河港水門の構造的な確認をするための測量ですとか、あとは庁内関係部署と将来の形の調整ですとか、国とかも協議をしていかなきゃいけませんので、そういったものの資料を作ったりですとか、そういったものをしていく調査を今やっていくつもりで準備しております。
◆かわの忠正 委員 基礎調査をやって、その先はどんな展開になっているんですか。
◎安部 河川課長 そういった基礎調査を踏まえて、例えば
文化財ですとか、先ほどございましたように公園活用ですとか、いろんな関係する部署もございますし、あと、周辺企業で大企業の方もいらっしゃいますので、そういった方々の御意向ですとか、御意見を聞いた中でいろんな素案をつくった上で、どこの方向に向かっていくかとかということを来年度以降に向けて進めていきたいと考えています。
◆かわの忠正 委員 ということで、また
文化財ということも絡んでくるので、協議会というか、検討会というか、専門部会というか、そういう協議する組織をきちんと、これは中長期対策というところのくくりではあるので、そこら辺も御検討いただければと思います。
次に、7ページなんですけれども、アのところで市のほうはいいんですが、民有地から接続されているところについては22か所で、対策の実施を所有者に対し依頼したということなんですけれども、これの進捗管理とか、やったかどうかとかというのはどんな状況なのか。これは費用が幾らぐらいかかるのかもあるし、やらなかったら影響が出るのかというのはどんな状況なんでしょうか。
◎関 高津
区役所道路公園センター整備課長 所有者が判明しまして、その逆流防止の対策を依頼したところでございまして、その後についてはこれからのことになりますけれども、そちらにつきまして、その処置が取られない場合につきましては、台風シーズンを前に、例えば民地側にあります最終桝のところに土のうを置いていただくような依頼をするというような考えでおります。
◆かわの忠正 委員 その22か所で土のうの対応をするのか、対策済みというのか、豪雨が来そうだというときには、では、どことどことどこをどう対応するのかというような対策というのはどんなふうに進めていかれるんですか。
◎関 高津
区役所道路公園センター整備課長 22か所の内訳といたしまして、実際に地先の方が逆流防止の対策をしていただいているところが1か所ございまして、そのほか、閉塞をしているところも5か所ございます。その他、先ほど申しましたように、所有者に対する対策の依頼を行ったところが4か所ございまして、こちらについては対策を待っているところでございます。その他、不明管が12か所ございまして、そこの管につきましては、径が50ミリとか、100ミリとか、小さいものでございますけれども、そこに小型カメラを入れて閉塞の有無などの調査をしたのですが、カメラもなかなか入っていかない状況もございまして、まだ分からないという状況がございます。ただ、こちらの不明の管につきましても、地先住民の方にヒアリングを行ったところ、今回の令和元年度の東日本台風時に逆流した事実がなかったということですとか、今回の梅雨時期にも排水管が乾いていた、ドライであったということからしまして、今後の対策は今のところ必要ないものと判断してございます。
◆かわの忠正 委員 分かりました。不明なところはそんなに影響はなさそうだと、逆に依頼を4か所したということは、そこは必要だということでしょうから、そういう毎年というか、定期的に進んだとか、進んでいないとか確認をしながら、対策の漏れのないようにお願いしたいと思います。
それから、10ページ、ほかにもいろいろ出てくるんですけれども、情報提供の在り方なんですが、これはタイムラインでこういう形で情報提供をいただくというのは安心するところではあるんですけれども、ただ、これを地域で見てくると、ホームページとか、メールとか、防災行政無線、広報車等による広報、いろんな形で情報提供される取組というのは分かるんですが、これでもやっぱり高齢者とかに十分伝わり切るのかなという一抹の不安もあるんですけれども、そこら辺の情報提供の在り方についてはどうなんですか。何かもう一工夫というのはあるんでしょうか。
◎関 高津
区役所道路公園センター整備課長 現在のところ、地域の住民の方に何かしらの情報を見たり聞いたりできる手段として挙げられるものを列挙させていただいております。今後、これに追加して何か別の手段、手法でできるかどうか、そのあたりも並行して検討してまいりたいと考えております。
◆かわの忠正 委員 ぜひ検討いただきたいと思うんです。説明会を何回もされてきましたし、これからもされるので、そういう場でそういう質問とか、意見とか、要望とかが出たら、そういうやり方もあるのかなということもぜひ御検討いただきたいと思いますし、私なんかが見ると、例えば自主防災組織が町会とかにあるわけなので、そういうところとの連携で地域の方からもこういう市のホームページだとか、メールとかで情報をつかんだ方がどうも触らなそうな高齢者の方とか、独り暮らしのおじいちゃん、おばあちゃんとか、要援護者にどう伝えていくかという協力体制をどう取っていくかというのは、こういう被災に遭われた地域の方々はまた意識も高いでしょうから、何か一つモデルケースになるような伝え方の在り方とかも意識しながら、情報提供の向上により取り組んでいただければと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
◎安部 河川課長 このタイムラインの周知につきましては、こういった今年の台風に向けた対策をしてきまして、まだ十分にこの3地域の住民の方々に周知はされていない状況です。8月25日から行っていく住民説明会で丁寧な御説明をさせていただくわけですが、その説明会が終わったら各町会さんにお話をさせていただいて、どういうような形の周知の方法をしたらいいかというところで様々なやり方で浸透させていきたいなと思います。ただ、実際にこれで見やすいか、分かりやすいかというのは、やはり市民の方から見たときにどう映るか分かりませんので、その点につきましては御意見をいただきながら、より分かりやすい、見やすい、行動しやすいようなものに、マニュアルじゃありませんけれども、していきたいと考えております。
◆かわの忠正 委員 ぜひよろしくお願いいたします。
◎安部 河川課長 先ほど秋田委員からコロナ対策をしっかりしながらの説明会の開催についてどのように行っていくのかという御質問に対して明確に答えられなかったので、ここで御説明させていただきたいと思います。住民説明会を開催するに当たりましては、新型コロナウイルスの感染防止拡大の観点からというところで事前申込制といたしまして、お名前とか、連絡先とかを事前に登録させていただいた上で、それによって参加のルールをお伝えしているところでございます。あと、当日は、手とか、指とかの消毒、マスクの着用の徹底をお願いしているところでございます。あと、当然室内に入っていただきますので、検温などの実施もさせていただいた上で、コロナ対策といたしまして、説明会については1時間半ぐらいをめどにしてやらせていただきたいということで事前にアナウンスはさせていただいております。
さらに、今回、人数をかなり絞って開催させていただきますので、申込みの人数が定員を大きく上回る場合については改めて追加で開催させていただきますということで申込みをさせていただいておるんですが、今回はその申込みの上限を超えていませんでしたので追加開催なしで、当初予定どおりの4日間で住民説明会を開催させていただきたいというところでございます。すみませんでした。
◆秋田恵 委員 台風の時期が迫っているので皆さん台風で頭がいっぱいでしょうし、皆さん御専門で台風について一生懸命お話をされると思うんですが、感染症に関するところの皆さんの意識と同時に、市民の方々が持ち帰っていただけるいいチャンスだとも考えています。なので、両方を持ち帰っていただいて、安心安全を高めて地域力をアップしていただけるといいなと思ったので確認しました。引き続きよろしくお願いします。
○
市古次郎 委員長 ほかにないようでしたら、以上で「
令和元年東日本台風による河川関係の浸水に関する対策の進捗状況について」の報告を終わります。
ここで理事者の退室をお願いいたします。
( 理事者退室 )
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市古次郎 委員長 次に、その他でございますが、委員の皆様から何かございますでしょうか。
( なし )
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市古次郎 委員長 以上で本日の
まちづくり委員会を閉会します。
午後 0時49分閉会...