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  1. 川崎市議会 2020-04-09
    令和 2年  4月まちづくり委員会-04月09日-01号


    取得元: 川崎市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-06
    令和 2年  4月まちづくり委員会-04月09日-01号令和 2年  4月まちづくり委員会 まちづくり委員会記録 令和2年4月9日(木)    午前10時00分開会                午後 0時36分閉会 場所:602会議室 出席委員:市古次郎委員長、堀添 健副委員長、大島 明、青木功雄、矢沢孝雄、      かわの忠正、浦田大輔、露木明美、石川建二、月本琢也、秋田 恵各委員 欠席委員:なし 出席説明員:(まちづくり局奥澤まちづくり局長矢島総務部長榛澤計画部長、        定山交通政策室長吉原市街地整備部長石井登戸区画整理事務所長、        藤原拠点整備推進室長長澤住宅政策部長木村施設整備部長、        白井指導部長小田島庶務課長       (建設緑政局磯田建設緑政局長板橋総務部長河合広域道路整備室長、        土田緑政部長平井等々力緑地再編整備室長吉田道路管理部長、        福田道路河川整備部長松元自転車利活用推進室長齋藤庶務課長 日 程 1 所管理事者の紹介及び事業概要の説明      (まちづくり局)      (建設緑政局
        2 所管事務の調査(報告)      (建設緑政局)     (1)令和元年東日本台風による排水樋管周辺地域及び河川関係の浸水に関する検証委員会(第4回)について     3 その他                午前10時00分開会 ○市古次郎 委員長 ただいまからまちづくり委員会を開会します。  お手元のタブレット端末を御覧ください。本日の日程は、まちづくり委員会日程のとおりです。  傍聴の申出がございますので、許可することに御異議ありませんでしょうか。                 ( 異議なし ) ○市古次郎 委員長 それでは、傍聴を許可します。  日程事項に入ります前に申し上げます。新型コロナウイルスに対する感染予防のため、委員会開催中に適宜換気を行います。その際には小休憩を取ることといたしますので、御協力をお願いいたします。  また、同じく感染予防のため、当面の間、座席につきましては、1つの机に対して2人掛けとし、出席者の間の距離を確保いたしたいと思います。  ここでお諮りいたします。本委員会の座席につきましては、ただいま御着席されているとおりでよろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○市古次郎 委員長 御異議ないようですので、御着席のとおり決定させていただきます。         ───────────────────────── ○市古次郎 委員長 それでは、まちづくり局関係の理事の紹介及び事業概要の説明です。  それでは理事者の方、よろしくお願いいたします。 ◎奥澤 まちづくり局長 おはようございます。まちづくり局長の奥澤豊でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。  それでは、座らせていただきまして、まちづくり局の理事者の紹介と所管をいたします事業概要について御説明させていただきます。  初めに、理事者の紹介をさせていただきます。お手元のタブレット端末の1-1所管理事者の紹介及び事業概要の説明(まちづくり局)のファイルをお開きください。画面の表紙を1枚おめくりいただき、2ページのまちづくり局管理職一覧を御参照いただきたいと思います。  それでは、順番に紹介させていただきます。  まちづくり局担当理事・総務部長の矢島浩でございます。  計画部長の榛澤昌利でございます。  交通政策室長の定山武史でございます。  市街地整備部長の吉原秀和でございます。  登戸区画整理事務所長の石井芳和でございます。  拠点整備推進室長の藤原徹でございます。  住宅政策部長の長澤貴裕でございます。  施設整備部長の木村弘一でございます。  指導部長の白井章雄でございます。  庶務課長の小田島宏明でございます。  なお、当委員会を担当いたします庶務課調査担当係長の長瀬優木でございます。  同じく調査担当の下戸雛子でございます。  なお、本年度の機構につきましては、6部、2室、1事務所となっております。  引き続きまして、まちづくり局の事業概要について各担当から御説明させていただきます。 ◯矢島担当理事・総務部長 それでは、総務部について御説明させていただきます。3ページをお開き願います。  初めに、庶務課でございますが、主な業務といたしましては、局の人事、予算、決算、局に属する委託の契約及び検査などを行っております。  次に、企画課でございますが、主な業務といたしましては、局主要事業の企画、調整及び進行管理や都市開発に係る調査及び計画に関する業務などを行っております。  次に、4ページをお開き願います。まちづくり調整課でございますが、主な業務といたしましては、建築行為及び開発行為に関する総合調整条例に基づきまして、計画の事前公開や住民説明などの手続により、良好なまちづくりのための調整を行っております。また、中高層建築物等の建築及び開発行為に係る紛争の調整等に関する条例に基づきまして、計画の事前公開、紛争の調整及び調停などを行っております。このほか、高層集合住宅の震災対策に関する施設整備要綱に基づく高層階における防災備蓄倉庫などの整備の誘導、葬祭場等の設置等に関する要綱に基づく葬祭場等を設置する際の手続などを担当しております。  総務部につきましては以上でございます。 ◎榛澤 計画部長 続きまして、計画部について御説明させていただきますので、5ページをお開き願います。  初めに、景観・地区まちづくり支援担当でございますが、主な業務といたしましては、都市景観行政の企画及び調整、景観法及び都市景観形成地区等に係る手続、地区まちづくりの支援、地区計画に関する指導、協議、建築協定の認可などの業務を行っております。  次に、6ページをお開き願います。都市計画課でございますが、主な業務といたしましては、都市計画の決定及び変更手続、都市計画審議会に係る事務、都市計画に関する調査、調整、都市計画マスタープランの策定、推進、再開発等促進区に係る地区計画に関する指導、協議などの業務を行っております。  計画部については以上でございます。 ◎定山 交通政策室長 続きまして、交通政策室について御説明させていただきますので、7ページをお開き願います。  主な業務といたしましては、駐車場法などに基づく駐車施設に関する指導、都市交通体系の調査、計画及び調整、地域交通の支援、空港関連、鉄道の駅施設改良などの調整及び推進、小杉駅混雑対策の推進、横浜市高速鉄道3号線延伸の推進などの業務を行っております。  交通政策室については以上でございます。 ◎吉原 市街地整備部長 続きまして、市街地整備部について御説明させていただきますので、8ページをお開き願います。  初めに、地域整備推進課でございますが、主な業務といたしましては、川崎駅、小杉駅周辺地区を除く拠点地区や、その他市街地の整備に係る企画、計画、調整及び事業の実施、都市再開発法、土地区画整理法及びマンションの建替え等の円滑化に関する法律に基づく認可などの業務を行っております。  次に、9ページをお開き願います。防災まちづくり推進課でございますが、主な業務といたしましては、防災都市づくり基本計画、密集市街地に係る企画、計画、調整及び事業の実施、市民による防災まちづくりの支援、建築物の耐震化の支援などの業務を行っております。  市街地整備部につきましては以上でございます。 ◎石井 登戸区画整理事務所長 続きまして、登戸区画整理事務所について御説明させていただきますので、10ページをお開き願います。  現在、登戸地区におきまして、市施行によります土地区画整理事業を実施しております。右側の摘要欄を御覧ください。事業施行面積は約37.2ヘクタールでございまして、本年4月1日までに宅地面積の89.9%を仮換地指定し、使用開始につきましては67.9%となっております。建物の移転棟数でございますが、1,020棟が移転済みとなっております。また、道路整備済み延長につきましては66.1%となっております。本年度も、引き続き建築物などの移転及び公共施設などの工事の施工を進めてまいります。  登戸区画整理事務所につきましては以上でございます。 ◎藤原 拠点整備推進室長 続きまして、拠点整備推進室について御説明させていただきますので、11ページをお開き願います。  主な業務といたしまして、川崎駅及び小杉駅周辺地区広域拠点の形成に係る取組を行っております。右側の摘要欄を御覧いただき、川崎駅周辺地区の整備として、川崎駅西口地区住宅市街地総合整備事業、京急川崎駅周辺地区整備事業、公共空間の有効活用に関する取組の推進、既存ストックを活用したリノベーションまちづくりの推進などを行っております。また、小杉駅周辺地区の整備として、小杉町3丁目東地区市街地再開発事業、日本医科大学地区の取組の推進、総合自治会館跡地等の有効活用に向けた取組などを推進しております。さらに、両地区における民間施行の市街地再開発事業に対する指導監督や、民間開発事業の誘導、支援などを行っております。  拠点整備推進室につきましては以上でございます。 ◎長澤 住宅政策部長 続きまして、住宅政策部について御説明させていただきますので、12ページをお開き願います。  初めに、住宅整備推進課でございますが、主な業務といたしましては、住宅施策の企画及び調整、市営住宅整備事業などの国庫補助事業等の協議及び手続、分譲マンションの管理運営に関する調査及び相談業務、民間賃貸住宅における居住支援に関する業務などを行っております。なお、お手元の資料には13ページまで事業概要を記載しております。  次に、14ページをお開き願います。市営住宅管理課でございますが、主な業務といたしまして、市営住宅等の管理を行っております。右側の摘要欄を御覧ください。市営住宅等の管理戸数は1万7,703戸でございます。市営住宅の管理に当たりましては、管理代行者であります川崎市住宅供給公社が入居者の募集や入居手続をはじめとして、修繕等の維持管理などに当たっております。  次に、15ページをお開き願います。市営住宅建替推進課でございますが、主な業務といたしましては、市営住宅等ストック総合活用計画に基づき、市営住宅の建て替えや長寿命化改善などの事業の調整、計画、設計並びに工事の監督などを行っております。  住宅政策部につきましては以上でございます。 ◎木村 施設整備部長 続きまして、施設整備部について御説明させていただきますので、16ページをお開き願います。  施設整備部でございますが、主な業務といたしましては、福祉施設、消防署、社会教育施設、学校、病院など各局からの受託工事の調査、計画、設計及び監督並びに市有建築物の長寿命化の推進を行っております。  右側の摘要欄を御覧ください。令和2年度設計着手予定として、土橋保育園改築設計坂戸小学校校舎増築設計などがございます。また、主な工事着手予定として、藤崎保育園改築柿生小学校校舎増築などがございます。次に、市有建築物の長寿命化の推進といたしまして、庁舎等施設劣化状況の一元管理、詳細調査、工事等の優先度判定などを行い、設計、工事等を進めてまいります。さらに、学校施設長期保全計画に基づく設計18校及び工事17校、学校トイレの快適化に向けた設計42校及び工事44校を進めてまいります。  次に、17ページをお開きください。施設計画課でございますが、主な業務といたしましては、受託事業等の事前調査等として、右側の摘要欄にございます建築計画に関する事前相談やPFI事業等の技術的支援などの業務を行っております。また、建築工事及び受託工事の執行管理などを行っております。  施設整備部につきましては以上でございます。 ◎白井 指導部長 続きまして、指導部について御説明させていただきますので、18ページをお開き願います。  初めに、建築管理課でございますが、主な業務といたしましては、建築、開発行為及び宅地造成に係る証明、租税特別措置法に基づく住宅用家屋証明建築基準法等に係る業務の企画及び調査を行っております。また、建築物の環境配慮、いわゆるCASBEE川崎に関する業務など、各種建築環境関連の業務、ワンルーム形式集合住宅等への建築指導などを行っております。  次に、19ページをお開き願います。建築指導課でございますが、主な業務といたしましては、建築基準法に基づく許可、認定及び指定、斜面地建築物の建築制限等、建築物等に係る違反の是正指導などを行っております。  次に、21ページをお開き願います。建築審査課でございますが、主な業務といたしましては、建築基準法に基づく建築物の確認及び検査、狭隘道路の拡幅整備などを行っております。  次に、22ページをお開き願います。宅地企画指導課でございますが、主な業務といたしましては、都市計画法に基づく開発等に係る業務の企画調整及び調査、開発行為等に係る違反の是正指導、命令等、急傾斜地の崩壊防止、宅地耐震化推進事業などの業務を行っております。  次に、宅地審査課でございますが、主な業務といたしましては、都市計画法に基づく開発行為等の規制、宅地造成等規制法に基づく宅地造成に関する工事等の規制に関する業務などを行っております。  以上でまちづくり局の事業概要の説明を終わらせていただきます。 ○市古次郎 委員長 説明は以上のとおりです。それでは、質問等がありましたらお願いいたします。                  ( なし ) ○市古次郎 委員長 特にないようでしたら、以上でまちづくり局関係の理事者の紹介及び事業概要の説明を終わります。  ここで理事者の交代をお願いいたします。                 ( 理事者交代 )         ───────────────────────── ○市古次郎 委員長 次に、建設緑政局関係の理事者の紹介及び事業概要の説明です。  それでは理事者の方、よろしくお願いいたします。 ◎磯田 建設緑政局長 おはようございます。この4月1日より建設緑政局長を拝命いたしました磯田でございます。よろしくお願いいたします。  それでは、恐れ入りますが、着座にて御説明をさせていただきます。  初めに、建設緑政局の組織機構について御説明いたしますので、お手元のタブレット端末の1-2所管理事者の紹介及び事業概要の説明(建設緑政局)のファイルをお開きください。画面の表紙を1枚おめくりいただき、2ページを御覧ください。建設緑政局は4部、3室、14課に加え、霊園事務所、夢見ヶ崎動物公園生田緑地整備事務所、南部と北部2つの都市基盤整備事務所で構成されております。職員数は、国土交通省、首都高速道路株式会社及び一般財団法人道路管理センターに派遣しております職員を含めまして343名でございまして、このうち2名を東日本大震災及び西日本豪雨の災害復旧業務に従事するため、宮城県気仙沼市、広島県坂町に派遣しております。  次に、理事者を御紹介させていただきますので、資料の3ページを御覧ください。それでは御紹介いたします。  総務部長の板橋でございます。  広域道路整備室長の河合でございます。  緑政部長の土田でございます。  等々力緑地再編整備室長の平井でございます。  道路管理部長の吉田でございます。  道路河川整備部長の福田でございます。  自転車利活用推進室長の松元でございます。  次に、庶務課長でございますが、齋藤でございます。  その他の理事者につきましては、資料の3ページに記載のとおりでございます。  次に、当委員会の担当職員を御紹介いたします。  総務部庶務課調査係長の上野、担当の添田、担当の川島でございます。  以上で理事者及び担当職員の御紹介を終わらせていただきます。
     それでは引き続き、各部・室の事業概要につきまして、順次各部長から御説明させていただきますので、よろしくお願いいたします。 ◎板橋 総務部長 建設緑政局総務部長の板橋でございます。総務部の所管業務につきまして御説明申し上げますので、資料の4ページを御覧ください。総務部につきましては、庶務課、企画課及び技術監理課の3つの課から構成されております。  初めに、庶務課でございますが、局の人事、予算及び決算、局内の連絡調整、局事業の広報及び調査などの業務を行っております。  次に、その下の企画課でございますが、局主要事業の企画、調整及び進行管理、また、道路の調査、計画業務などのほか、河川の指定、計画決定及び事業決定、公園の民間活力導入に係る調整などの業務などを行っております。  今年度の主な取組といたしましては、民間活力の導入によるこすぎコアパークの魅力向上など、パークマネジメントを推進してまいります。  次に、5ページを御覧ください。技術監理課でございますが、土木工事の設計単価、歩掛かり、積算及び仕様書に関すること、技術指導及び研修、公共事業の建設副産物の発生量の抑制、再利用、適正処理に係る指導及び調整などや、建設発生土処理などの業務を行っております。  なお、資料に各課の主な事業や実績等の概要を記載してございますので、後ほど御参照いただきたいと存じます。  総務部につきましては以上でございます。 ◎河合 広域道路整備室長 広域道路整備室長の河合でございます。広域道路整備室の所管業務につきまして御説明申し上げますので、資料の6ページを御覧ください。  広域道路整備室でございますが、川崎縦貫道路及び羽田連絡道路の調査、協議、手続に関する業務とともに、首都高速をはじめとする広域道路の調査及び協議、国直轄道路事業の負担金に関することなどの業務を行っております。また、羽田連絡道路につきましては、工事の設計、監督の業務を行っているところでございます。  今年度の主な取組といたしましては、川崎縦貫道路のⅠ期事業につきまして、国土交通省が一般部である国道409号の街路整備を進めており、引き続き整備を促進してまいります。また、Ⅱ期計画につきましては、早期具体化に向けて調査検討を進めるとともに、本市が参画している東京外かく環状道路の計画検討協議会の場などを通じ、国等関係機関と協議調整を進めてまいります。次に、国道357号の多摩川トンネルの区間につきましては、現在、トンネル本体工事に向けた準備工事に着手しており、引き続き整備を促進してまいります。次に、羽田連絡道路につきましては、令和元年東日本台風の影響を受けたところでございますが、引き続き早期完成を目指して工事を推進してまいります。  なお、資料に当室の主な事業の概要を記載してございますので、後ほど御参照いただきたいと存じます。  広域道路整備室につきましては以上でございます。 ◎土田 緑政部長 緑政部長の土田でございます。緑政部の所管業務につきまして御説明申し上げますので、恐れ入りますが、資料の2ページにお戻り願います。緑政部は、組織図にございますとおり、みどりの企画管理課、みどりの協働推進課、みどりの保全整備課、多摩川施策推進課の4つの課と、霊園事務所、夢見ヶ崎動物公園及び生田緑地整備事務所から構成されております。  それでは、各課等の所管業務の内容を御説明申し上げますので、7ページを御覧ください。  初めに、みどりの企画管理課でございますが、公園の管理、公園施設の設置及び管理許可、公益財団法人川崎公園緑地協会の管理監督、緑化センターに関することのほか、公園・緑地等に係る施策の企画、調整及び進行管理などの業務を行っております。  次に、その下のみどりの協働推進課でございますが、民有地等の緑化及び樹木等の保全、全国都市緑化フェアの開催に向けた取組、公園・緑地等の協働型事業の推進に係る企画及び調整、条例に基づく緑化協議、都市計画法に基づく開発行為や条例に基づく建築行為において設置される公園等に係る協議及び指導などの業務を行っております。  今年度の主な取組といたしましては、令和6年度に予定しております全国都市緑化フェアの開催に向けた基本構想の策定を行ってまいります。  次に、8ページを御覧ください。みどりの保全整備課でございますが、公園、緑地等の都市計画決定の調整及び事業認可の手続や整備計画のほか、緑の保全に係る地区の指定等、工事設計等の調整及び総括、公園緑地等の維持管理についての調整などの業務を行っております。  次に、その下の多摩川施策推進課でございますが、多摩川に係る計画調整及び総括、多摩川の市民利用の推進及び広域連携、水辺の活用に係る調整、多摩川管理事務所による多摩川緑地の維持管理などの業務を行っております。  今年度の主な取組といたしましては、令和元年東日本台風で被災した多摩川緑地における運動施設等の復旧工事や、多摩川丸子橋河川敷における新たな利活用に向けた社会実験を実施してまいります。  次に、9ページを御覧ください。霊園事務所でございますが、墓地及び霊堂の利用許可及び使用料の徴収のほか、緑ヶ丘霊園及び霊堂並びに早野聖地公園の整備及び管理運営、工事の設計及び監督などの業務を行っております。  次に、その下の夢見ヶ崎動物公園でございますが、園及び園の附帯施設の維持管理、園の占用許可及び園の公園施設の使用許可並びに占用料及び使用料の徴収、動物の収集、飼育及び展示などの業務を行っております。  次に、10ページを御覧ください。生田緑地整備事務所でございますが、生田緑地の指定管理者の監督業務、生田緑地マネジメント会議の運営など、生田緑地全般にわたる管理運営などの業務を行っております。  なお、資料に各課の主な事業と実績等の概要を記載してございますので、後ほど御参照いただきたいと存じます。  緑政部につきましては以上でございます。 ◎平井 等々力緑地再編整備室長 等々力緑地再編整備室長の平井でございます。等々力緑地再編整備室の所管業務につきまして御説明申し上げますので、資料の11ページを御覧ください。  等々力緑地再編整備室でございますが、等々力緑地に係る整備計画及び調整、工事の設計及び監督のほか、等々力緑地再編整備計画推進委員会に関することなどの業務を行っております。  今年度の主な取組といたしましては、等々力緑地再編整備実施計画について、社会環境の変化による新たな課題等への対応や、自然災害リスクの高まりを踏まえた緑地の役割の再検討、陸上競技場第2期整備を含めた民間活力の導入範囲と手法など、計画の改定に向けた検討を進めてまいります。また、等々力球場につきましては、令和2年10月上旬の供用開始を目指して、引き続き整備を推進してまいります。  なお、資料に当室の主な事業の概要を記載してございますので、後ほど御参照いただきたいと存じます。  等々力緑地再編整備室につきましては以上でございます。 ◎吉田 道路管理部長 道路管理部長の吉田でございます。道路管理部の所管業務につきまして御説明申し上げますので、資料の12ページを御覧ください。道路管理部につきましては、路政課、管理課及び用地調整課の3つの課から構成されております。  初めに、路政課でございますが、車両制限令に基づく特殊車両の通行許可、道路及び駅前広場の占用許可、不法占拠対策、屋外広告物の許可などの業務を行っております。  今年度の主な取組といたしましては、国の占用料改定に合わせた川崎市道路占用料の見直しを行ってまいります。  次に、その下の管理課でございますが、道路の認定、廃止、区域変更、供用開始などの道路法上の手続のほか、道路などの境界確定等、市境の確定、道水路台帳平面図の調製、保管、地籍調査、私道の市道移管に伴う測量費用の助成などの業務を行っております。  次に、13ページを御覧ください。用地調整課でございますが、道路・河川事業等における公共用地の取得及び処分に係る協議、調整のほか、道路、水路の寄附、交換、売払い等、財産整理などの業務を行っております。  なお、資料に各課の主な事業の実績等の概要を記載してございますので、後ほど御参照いただきたいと存じます。  道路管理部につきましては以上でございます。 ◎福田 道路河川整備部長 道路河川整備部長の福田でございます。道路河川整備部の所管業務につきまして御説明申し上げますので、恐れ入りますが、資料の2ページにお戻り願います。道路河川整備部は、組織図にございますとおり、道路整備課、道路施設課、河川課及び公共用地課の4つの課と、南部及び北部都市基盤整備事務所の2つの事務所により構成されております。  それでは、各課及び各都市基盤整備事務所の所管業務の内容を御説明申し上げますので、14ページを御覧ください。  初めに、道路整備課でございますが、道路・街路・橋梁事業及び立体交差事業の調査、計画及び調整などの業務を行っております。  今年度の主な取組といたしましては、京浜急行大師線やJR南武線の連続立体交差事業、国道409号、世田谷町田線の整備及び仮称等々力大橋の整備を進めてまいります。  次に、その下の道路施設課でございますが、道路、駅前広場及び橋梁の維持補修の調査、計画及び調整、通学児童の安全対策を含む安全施設等整備事業、道路照明灯やエスカレーター、エレベーターなどの電気機械施設の更新、維持管理のほか、私道舗装助成などの業務を行っております。  今年度の主な取組といたしましては、川崎市橋梁長寿命化修繕計画の改定などを進めてまいります。  次に、15ページを御覧ください。河川課でございますが、河川や水路事業に係る調査、計画及び調整、水防活動及び水防に関する連絡調整、河川の占用許可などの業務を行っております。  今年度の主な取組といたしましては、令和元年東日本台風による河川関係の浸水への対策を実施するとともに、五反田川放水路整備事業や、河川維持管理計画における機械・通信設備の長寿命化計画及びその他附属施設の管理プログラム策定事業を進めてまいります。  次に、その下の公共用地課でございますが、道路、河川、街路、公園緑地事業などに係る用地の取得及び建物など支障物件等の補償、土地収用などの業務を行っております。  次に、16ページを御覧ください。南部及び北部都市基盤整備事務所でございますが、南部は川崎区、幸区、中原区、高津区を、北部は宮前区、多摩区、麻生区を所管しており、それぞれ道路、河川、駅前広場及び自転車等駐車場の工事の実施計画、設計及び監督などの業務を行っております。  今年度の主な取組といたしましては、各路線の道路整備事業のほか、南部都市基盤整備事務所では、受託工事として臨港道路東扇島水江町線整備事業に伴う交差点改良などを進めており、北部都市基盤整備事務所では、五反田川放水路整備事業などを進めております。  なお、資料に各課の主な事業と実績等の概要を記載してございますので、後ほど御参照いただきたいと存じます。  道路河川整備部につきましては以上でございます。 ◎松元 自転車利活用推進室長 自転車利活用推進室長の松元でございます。自転車利活用推進室の所管業務につきまして御説明申し上げますので、資料の17ページを御覧ください。  自転車利活用推進室でございますが、自転車活用の総合計画、通行環境の整備、放置防止対策や放置禁止区域の指定、市営自転車等駐車場の設置や維持管理、放置自転車等の撤去などの業務を行っております。  今年度の主な取組といたしましては、自転車通行環境整備事業として自転車ネットワークの構築に向けた取組を進めてまいります。また、放置自転車対策として、川崎駅東口周辺自転車等駐車場において、新川通り及び小川町の施設整備を引き続き進めてまいります。さらに、自転車活用に向けた取組として、シェアサイクルの実証実験の継続、その効果検証を行い、今後の方向性を検討してまいります。  なお、資料に主な事業の概要を記載してございますので、後ほど御参照いただきたいと存じます。  以上で建設緑政局の所管業務の説明を終わらせていただきます。 ○市古次郎 委員長 説明は以上のとおりです。それでは、質問等がありましたらお願いいたします。                  ( なし ) ○市古次郎 委員長 特にないようでしたら、以上で建設緑政局関係の理事者の紹介及び事業概要の説明を終わります。  ここで理事者の一部交代をお願いいたします。                ( 理事者一部交代 )         ───────────────────────── ○市古次郎 委員長 次に、所管事務の調査として、建設緑政局から「令和元年東日本台風による排水樋管周辺地域及び河川関係の浸水に関する検証委員会について」の報告を受けます。  それでは、理事者の方、よろしくお願いいたします。 ◎磯田 建設緑政局長 昨年の東日本台風による浸水被害につきましては、これまで検証委員会において検証を進めてまいりましたが、昨日開催した第4回検証委員会におきまして浸水状況の検証を行い、学識者などの第三者や市民の皆様からの御意見を踏まえた短期対策及び中長期対策の方針などを確認し、結果として取りまとめましたので、御報告させていただきます。  それでは、令和元年東日本台風による排水樋管周辺地域及び河川関係の浸水に関する検証委員会(第4回)につきまして、安部河川課長から御説明申し上げますので、よろしくお願いいたします。 ◎安部 河川課長 河川課長の安部でございます。「令和元年東日本台風による排水樋管周辺地域及び河川関係の浸水に関する検証委員会(第4回)について」御報告させていただきます。  お手元のタブレット端末の2(1)令和元年東日本台風による排水樋管周辺地域及び河川関係の浸水に関する検証委員会(第4回)についてのファイルをお開きください。画面の表紙を1枚おめくりいただき、資料の2ページを御覧ください。  1、川崎市の治水事業の沿革でございますが、市内を流れる一級河川は、流域の都市化に伴う雨水流出量の増大により治水安全度が低下しているため、昭和46年から国、県の補助制度の適用を受け、時間雨量50ミリの降雨に対応できる河川改修を進めており、災害に備えた川づくりに向けて取組を進めているところでございます。  次に、今回浸水被害が発生した3地域の河川及び施設の事業経過等を御説明いたします。初めに、資料右下の(1)河港水門につきましては、大正時代に構想された大規模な運河計画に伴い、昭和3年に完成し、現在は平成10年度に、かつての大運河計画の存在を物語る貴重な歴史的遺産として国の登録文化財に登録されております。  次に、資料右上の(2)平瀬川における取組についてでございます。従前の平瀬川は、上之橋付近で東に折れ、溝口を経て多摩川に流入していましたが、度々豪雨時に氾濫を起こしていたため、昭和15年から昭和20年にかけて、多摩川へ全量カットするトンネルが築造され、昭和45年度には、流下能力の向上を図るため、トンネルをもう1つ整備しております。こうした整備により、平瀬川は時間雨量50ミリの降雨に対応した河道整備が完了しているところでございます。  次に、資料左下の(3)三沢川における取組についてですが、従前の流路は現在の旧三沢川でありましたが、洪水時に浸水被害が度々発生したため、改良事業により昭和22年に現在の位置に完成しており、川崎市内の神奈川県が管理している区間につきましては、時間雨量50ミリの降雨に対応した河道整備が完了しているところでございます。  3ページを御覧ください。2、降雨水位等の基礎情報でございますが、初めに、資料左上の(1)東日本台風の概要と多摩川流域の状況についてでございます。10月11日(金)から令和元年東日本台風の接近に伴い、多摩川流域全体の広範囲に強い雨域がかかり、山梨県、東京都、神奈川県を中心に大雨となりました。図中、赤枠で記載しております多摩川流域の檜原雨量観測所、御岳雨量観測所、高尾雨量観測所、多摩雨量観測所において、観測を開始してから過去最高の雨量を観測しております。  次に、(2)多摩川の水位状況についてでございます。多摩川では、田園調布(上)水位観測所と石原水位観測所において計画高水位を超過しており、グラフにお示ししているように、田園調布(上)では、10月12日22時30分に既往最高の水位10.81メートルを記録しております。  次に、資料右上の(3)被害の概要についてでございます。本市におきましては、令和元年東日本台風により、川崎区の港町周辺、高津区の平瀬川合流部周辺、多摩区のJR南武線三沢川橋梁周辺の3地域において浸水被害が発生いたしました。  次に、(4)浸水地域の状況についてでございます。被害が発生した3地域近傍における雨量観測所の最高時間雨量は、過去10年間の既往最高時間雨量を下回る雨量でありました。市内の河川におきましては、高津区の平瀬橋水位観測所で氾濫危険水位の超過を確認したほか、宮前区の嶋田人道橋水位観測所と宮前区のあゆみ橋水位観測所において避難判断水位を超過しております。  次に、資料下の(5)浸水地域の河川、水路、水門の諸元については記載のとおりでございます。  4ページを御覧ください。3、各地域の浸水状況と対策概要でございます。今回浸水被害のあった河港水門、平瀬川、三沢川周辺3地域の浸水状況、対策概要をまとめて記載しております。詳細につきましては、次ページ以降で御説明させていただきますので、5ページを御覧ください。  4、河港水門でございます。(1)浸水状況の検証結果についてでございます。ア、浸水経路につきましては、周辺工場の多摩川取水口からの出水、河港水門扉体からの越水の2経路を確認いたしました。  次に、イ、高さ測量結果や水位データによる検証につきましては、多摩川の水位変動と周辺工場の取水施設、河港水門などの測量結果を検証したところでございまして、水位の状況などにつきましては、右下のグラフも併せて御覧ください。10月12日19時40分頃、周辺工場の取水施設の天端高に達し、同施設より出水が始まり、13日1時10分までの約5時間30分の間にわたり出水等していたものと考えられます。このうち、10月12日21時50分頃に、多摩川の水位が扉体(ゲート)上部の高さを越え、23時50分頃までの約2時間の間、扉体上部から越水していたと考えられます。また、測量の結果、扉体下部における洗堀は確認されておりません。  次に、資料下のウ、地域ヒアリング・アンケート結果による検証につきましては記載のとおりでございます。  6ページを御覧ください。(2)浸水の発生状況と課題のまとめについて御説明いたします。資料左のア、浸水の発生状況と水防活動につきましては、台風通過時の河川水位と避難勧告発令及び道路公園センターによる水防活動を時間軸に沿ってお示ししたものでございます。河港水門につきましては、水防活動の欄にございますとおり、10月11日13時に翌日の台風到来に備え水門を閉鎖しております。その後、10月12日の8時に動員発令後、約40名体制で管内パトロール等の水防活動を行っておりました。水色で着色した10月12日の19時40分頃に浸水が発生し始めたと推測されておりますが、22時35分の消防や警察からの通報があるまで、現場状況の確認を行うことができなかったところでございます。  この活動内容により明らかになった課題を、右の欄、イ、検証により明らかになった課題としてお示ししております。課題といたしましては、リアルタイムに水位等の状況を把握できなかったことや、被災する前に市民への注意を促すことができなかったことなどでございます。  7ページを御覧ください。(3)短期対策について御説明いたします。ア、扉体(ゲート)の高さ確保につきましては、令和2年度台風シーズン前までに実施する短期対策方針として、扉体下部の河床底上げを土のうなどにより行い、高さを確保することや、扉体上部のかさ上げについて検討することとしております。  これに対して、第三者の主な意見といたしましては、扉体下部の土のうによる対策は水密性が悪いなどがございました。また、主な市民意見といたしましては、短期的な応急処理ではなく、たとえ大規模な土木改修作業であっても大至急、根本的な構造変更に着手すべきなどがございました。  短期対策内容といたしましては、短期間で設置可能な扉体のかさ上げ工事を実施することとし、令和3年度の台風シーズンまでには扉体のかさ上げに代わる対策を実施してまいります。  次に、資料右側のイ、京急交差部の閉塞につきましては、短期対策方針として、浸水被害の拡大防止のため、大型土のうの設置や陸閘の設置により京急交差部の閉塞を検討するとしております。  これに対して、第三者の主な意見といたしましては、災害時に土のうを積みに行く機動力はあるのかなどがございましたことから、短期対策内容として、災害時に迅速な対応ができる防水壁等の設置の対策を実施してまいります。  8ページを御覧ください。ウ、被害最小化の取組につきましては、短期対策方針として、被害拡大防止のための移動式ポンプの設置、雨水排水処理のための集水ますの増設や、土のうステーションの設置を実施していくものでございます。  これに対して、第三者の主な意見といたしましては、河港水門のかさ上げができれば、被害最小化は二重、三重の備えというべき対策などがございました。また、主な市民意見といたしましては、集水ますについて、下水管など排水について記載がないが、今回の台風にかかわらず度々浸水している点の改善を考えていないのかなどがございました。  短期対策内容といたしましては、移動式ポンプについては購入済みでございまして、集水ますの増設や土のうステーションを設置してまいります。  次に、資料右側のエ、水位計、カメラの設置につきましては、短期対策方針として、水門付近の状況をリアルタイムに把握できるよう、遠隔で監視可能な水位計とカメラを設置するものでございます。  これに対して、第三者の主な意見といたしましては、目的を持たせて設置すべきなどがございましたことから、短期対策内容として、取得した情報をソフト対策にも活用することに併せ、水位情報について一般にも公開していきたいと考えております。  9ページを御覧ください。オ、周辺工場の多摩川取水口の対策でございますが、浸水経路として確認した取水施設取水口の閉塞については、味の素株式会社が既に実施したと伺っております。  10ページを御覧ください。カ、ソフト対策について御説明いたします。対策方針といたしましては、庁内における情報伝達の役割分担と住民への情報伝達手法の確立、地域ごとの避難勧告の発令などに着目したタイムラインの策定、地域住民の防災意識向上に向けた取組としております。  これに対して、第三者の主な意見といたしましては、ハード対策で全て対応していくのは困難などでございました。  資料右側の短期対策内容といたしましては、タイムラインの確立と防災意識向上の取組として、新設した水位計とカメラの情報をホームページで公表するとともに、連絡体制を構築し、住民の避難行動のきっかけとなる河港水門付近の多摩川の水位等の情報を確実に伝達します。また、タイムラインを庁内関係部署や住民と共有するなどの防災意識向上の取組を進めます。  避難行動に着目したタイムライン(案)と、タイムラインにおける役割分担と連絡体制(案)をお示ししてございますので、御参照ください。  11ページを御覧ください。(4)中長期対策方針について御説明いたします。ア、中長期対策の考え方につきましては、治水機能の向上の観点から、高規格堤防や、水門機能の見直し、河港水門周辺の土地有効活用など、今後の水門及び周辺整備の在り方について、庁内関係部署をはじめ、多摩川の管理者である国や河港水門利用者などと検討を進めてまいります。  イ、河港水門の今後の方向性につきましては、近年まで砂利運搬船の陸揚げ施設として利用されてきた船舶の利用が今年度からなくなるため、水門としての必要性や、水門周辺の土地活用及び文化財としての取扱いなどの検討を進めてまいります。
     次に、資料右側のウ、堤防の整備に向けてにつきましては、河港水門を含む多摩川下流部の堤防整備について、国や庁内関係部署と検討を進めてまいります。  12ページを御覧ください。(5)中長期対策方針(ソフト対策)について御説明いたします。初めに、ア、地域防災力向上の取組に向けた検討・実施でございます。行政から避難判断に関する情報提供を受けた地域住民が、正しく情報を理解し避難を行うためには、行政側からの発信内容を分かりやすいものにするとともに、住民一人一人の防災に対する関心を高める取組が必要と考えており、危機管理室や区役所などとともに、町内会や自主防災組織等の地域と連携して地域防災力の向上に向けた取組を進めてまいります。具体的には、町内会単位などの地域を限定したワークショップ等の開催や、防災フェアなどのイベントにおける普及啓発活動を検討し、実施してまいります。  次に、イ、効果的な情報伝達手法の検討といたしましては、地域住民へ水位等の現場状況を知らせるための、より効果的な情報伝達手法を引き続き検討してまいります。  次に、ウ、地域毎の避難勧告の発令等に着目したタイムラインの策定に向けた検討として、地域の状況に応じたタイムラインの作成や、リードタイムを考慮した避難を呼びかける基準水位を設定するなど、取組を進めてまいります。  なお、普及啓発内容の参考イメージとして、資料右側に洪水ハザードマップより抜粋した状況に応じた避難行動のフローなどをお示ししてございますので、御参照ください。  13ページを御覧ください。(6)対策とスケジュールについて御説明いたします。これは、これまで御説明した対策につきまして、対策時期、対策内容、対策実施者をお示ししたものです。短期対策につきましては、次の台風シーズン前までに、中期対策につきましては、令和3年度の台風シーズン前までに実施し、中長期対策につきましては、令和3年度以降も継続していく対策としております。  14ページを御覧ください。5、平瀬川について御説明いたします。  初めに、(1)浸水状況の検証結果についてでございます。ア、浸水経路につきましては、管理用通路の水抜き穴からの浸水、東久地橋桁下からの浸水、平瀬川の堤防からの越水の3経路を確認しました。  次に、イ、高さ測量結果や水位データによる検証につきましては、平瀬川における多摩川の水位と平瀬川護岸部の測量結果により、10月12日15時頃に管理用通路水抜き穴から浸水が発生し、18時頃から翌13日0時過ぎまで、東久地橋桁下からの浸水と、平瀬川堤防からの越水が同時に発生していたと推測され、この状況は中段のグラフでお示ししてございます。また、右下の写真にございますとおり、平瀬川の堤防の上、最大約65センチのところまで水位が上がったことも確認いたしました。  次に、資料下のウ、地域ヒアリング・アンケート結果による検証につきましては記載のとおりでございます。  15ページを御覧ください。(2)緊急用河川敷道路橋の影響について御説明いたします。ア、浸水エリア住民の意見でございますが、住民説明会やアンケート調査などで御意見をいただいているところでございますが、この中で、浸水原因の一つとして、平瀬川からの水が多摩川の河川区域内に架橋されている橋に当たり、平瀬川の水位が急激に上昇したとの御意見をいただいております。このため、当該橋と水位状況の整理を行ったところでございます。  次に、イ、緊急用河川敷道路橋と水位の関係についてでございますが、当該橋は平瀬川の堤防高、計画高水位と比較して低い位置に設置されており、今回の出水時にも冠水していることが確認されております。  次に、ウ、緊急用河川敷道路橋の影響による水位変化につきましては、資料下のグラフでお示ししておりますが、橋下に水位が到達したと考えられる13時30分頃に大きな水位変化が観測されていないことから、浸水原因と指摘されている橋と水位の関係性は確認できなかったものでございます。  16ページを御覧ください。資料左の(3)浸水の発生状況と課題のまとめについて御説明いたします。資料左のア、浸水の発生状況と水防活動につきましては、右側の水防活動の欄にございますとおり、10月12日の動員発令後、約40名体制で管内パトロールなどの水防活動を行いながら、10時に内水排水処理用のポンプを設置し、平瀬川の水位上昇に伴う水門閉鎖と併せ、ポンプを稼働させ排水作業を行ってまいりましたが、水色で着色した15時頃から始まった浸水により、16時50分には避難指示が発令されたことにより、職員及び緊急業者が現場での作業ができない状況となり、ポンプを稼働させた状態で退去せざるを得ない状況になりました。  この活動により明らかになった課題を、右側のイ、検証により明らかになった課題としてお示ししております。課題といたしましては、水位計の電源が喪失し水位情報が欠測したことや、浸水し危険な状況の中、職員や緊急業者が現地で作業を継続していたことなどでございます。  17ページを御覧ください。(4)短期対策について御説明いたします。ア、フラップゲートの設置につきましては、短期対策方針として、管理用通路水抜き穴からの浸水を防止するため、フラップゲートを設置することといたしまして、市が管理する33か所につきましては3月に実施済みでございます。また、民有地から接続されている22か所につきましても、構造的な確認を行うなどの調査を行い、早期に実施できるよう調整を図ってまいります。  次に、資料右側のイ、大型土のう等の設置につきましては、短期対策方針として、東久地橋桁下からの浸水を防止するために大型土のう等を設置するものでございます。  これに対して、第三者の主な意見といたしましては、土のうの遮水効果には疑問があるが、一時的な対策としては、このような対策も致し方ないなどがございました。また、主な市民意見といたしましては、水が流れていない場所を塞ぐのなら意味があるなどがございました。  短期対策内容といたしましては、大型土のうの設置工事といたしますが、あくまで暫定的なものとし、令和3年度の台風シーズンまでには、それに代わる恒久的な対策について検討を行い、実施してまいります。  18ページを御覧ください。ウ、パラペット護岸の改良につきましては、短期対策方針として、堤防からの越水による被害を軽減するため、アクリル板等を設置するものでございます。  これに対して、第三者の主な意見といたしましては、水漏れしないよう、目地の定期的な確認と維持管理が必要であるなどがございましたことから、短期対策内容として、アクリル板の設置のためにはパラペットの改良等が必要なことから、台風シーズンまでに暫定整備を行い、アクリル板の設置工事を実施してまいります。  次に、資料右側、エ、水位計、カメラの設置につきましては、短期対策方針として、現地の状況を確実に把握できるよう、夜間対応カメラや補助電源を有する機器に更新を行ってまいります。  短期対策内容として、水位計については、補助電源を有する機器への更新を3月に行っており、夜間対応カメラについては、更新に向けて神奈川県へ要望済みでございます。また、平瀬川と多摩川の合流点、二ヶ領本川と平瀬川の合流点へのカメラ及び水位標の設置を行ってまいります。  19ページを御覧ください。オ、被害最小化の取組につきましては、短期対策方針といたしましては、円滑な排水のための水没した排水用の移動式ポンプの代替機の用意、排水性向上のためのポンプの追加や土のうステーションの設置でございます。  これに対して、第三者の主な意見といたしましては、ポンプの自動化も検討したほうがいいなどがございました。また、主な市民意見といたしましては、市職員が危険を冒して水門操作等の業務に従事するのは二次災害につながりかねないので、ポンプの遠隔操作や自動化が必須だと思うなどがございました。  短期対策内容といたしましては、水没した移動式ポンプにつきましては、代替機を既に2機購入しておりまして、今後、1機を増設いたします。また、ポンプの自動化につきましても検討してまいります。土のうステーションの設置につきましては、6月中に行ってまいります。  20ページを御覧ください。カ、ソフト対策についてでございますが、先ほど河港水門の短期対策で御説明した内容と同様でございますので、後ほど御覧ください。  21ページを御覧ください。(5)中長期対策方針について御説明いたします。ア、平瀬川の現状につきましては、平瀬川は県が管理する一級河川であり、時間雨量50ミリの降雨に対応した河道の整備が完了しております。多摩川合流部の周辺につきましては、下の写真にございますとおり、多摩川の計画堤防高と平瀬川の堤防高の差が約3メートルございます。  こうしたことから、イ、中長期対策の方向性にございますとおり、多摩川との合流部における平瀬川の堤防かさ上げなどの機能強化などについて、多摩川の管理者である国や平瀬川の管理者である県と対策の検討、調整を行ってまいります。  22ページを御覧ください。(6)中長期対策方針(ソフト対策)につきましては、先ほど河港水門の中長期対策で御説明した内容と同様でございますので、後ほど御覧ください。  23ページを御覧ください。(7)対策とスケジュールについて御説明いたします。これは、これまで御説明した対策につきまして、対策時期、対策内容、対策実施者をお示ししてございます。  24ページを御覧ください。6、三沢川でございます。(1)浸水状況の検証結果についてでございます。ア、浸水経路につきましては、水路からの越水、管理用通路水抜き穴からの浸水、三沢川のアクリル板の目地からの漏水の3経路を確認しました。なお、稲城市内の大丸用水排泥施設の一部である水門の上部から流入した可能性が確認されたため、現在、稲城市により調査が行われているところでございます。  次に、イ、高さ測量結果や水位データによる検証につきましては、三沢川の水位と三沢川護岸部の測量結果を検証したところ、三沢川の水位が上昇していく過程で、水路からの越水、管理用通路水抜き穴からの浸水、三沢川のアクリル板の目地からの漏水が推測されております。  なお、上段のグラフにお示ししてございますとおり、赤丸で囲った三沢川ピーク水位22時を御覧いただきますと、アクリル板の高さを超えていないことから、アクリル板からの越水は発生していなかったものと考えております。  次に、資料下のウ、地域ヒアリング・アンケート結果による検証につきましては記載のとおりでございます。  25ページを御覧ください。次に、エ、高さ測量結果と水位データによる検証でございますが、三沢川に流入する4本について、測量結果と水位データをまとめたものでございます。資料左上の水路1と、右下の水路4の吐き出し口につきましては、開口している状態でございまして、三沢川の水位が水路の上部よりも高い位置に達した際に、越水が発生したと考えられる時間帯をお示ししております。  また、左下の水路2と、右上の水路3につきましては、フラップゲートがあるものの、三沢川の水位が吐き口の上部よりも高い位置に達した際に、越水が起こった可能性がある時間帯をお示ししております。  この水路の浸水が起こった状況につきましては、広域な水路流域における降雨状況等や、三沢川及び多摩川の水位変動など、複数の要因が同時かつ複雑に絡んでいることから、当時の状況をシミュレーション等により精度よく再現することは非常に困難であることを、学識経験者である第三者から御意見をいただいているところでございますが、三沢川の水位が水路の高さより上昇していた事実は明らかでございますので、水路への逆流が発生していた可能性も否定できないと考えております。  26ページを御覧ください。(2)三沢川水門の操作についてでございます。ア、浸水エリア住民の意見でございますが、住民説明会やアンケート調査などで御意見をいただいているところでございますが、この中で、浸水原因の一つとして、三沢川水門の操作にあるのではないかとの御意見をいただいているところでございまして、周辺地域の測量調査を実施し、以下のような情報の整理を行ったところでございます。  次に、資料右側のウ、三沢川水門の操作についてにつきましては、三沢川水門の操作は、多摩川から三沢川への逆流を防止するために実施するものでございまして、開閉操作の判断につきましては、多摩川の管理者である国が、多摩川から三沢川への洪水の逆流を水位計の値により覚知して行っております。今回の台風の際にも、10月12日の15時34分に逆流を覚知して水門操作を実施し、それ以降、水位変化を確認しながら操作を行っているところでございますが、先ほど御説明させていただいたように、三沢川のピーク水位時にアクリル板上部からの越水はなかったと考えられることから、三沢川水門の操作は、三沢川のアクリル板上部からの越水を防止しつつ、多摩川から三沢川への逆流を防いでいたと考えております。  27ページを御覧ください。(3)浸水の発生状況と課題のまとめについて御説明いたします。資料左の(3)浸水の発生状況と課題のまとめについて御説明いたします。資料左のア、水の発生状況と水防活動につきましては、右側の水防活動の欄にございますとおり、10月12日の動員発令後、約30名体制により管内パトロール等の水防活動を行っておりましたが、水色で着色した10月12日の15時頃に浸水が発生し始めたと推測されており、17時を過ぎて冠水を確認し、周辺住民への避難の呼びかけや、国による排水ポンプ車の支援などを行ったところでございます。  この活動により明らかになった課題を、右側のイ、検証により明らかになった課題としてお示ししております。課題といたしましては、リアルタイムに水位等を把握できなかったことや、被災する前に住民への注意を促すことができなかったことなどでございます。  28ページを御覧ください。(4)短期対策について御説明いたします。ア、水路(水門)の補修や管理等につきましては、短期対策方針として、水路(水門)からの浸水を防止するため、施設の補修などを行い、適切な管理と運用を行ってまいります。  これに対して、第三者の主な意見といたしましては、水門操作はできるだけ複雑でないものがいい、下流部で水路の壁を高くすれば、氾濫リスクの高い場所が上流に移動するなどがございました。また、主な市民意見といたしましては、大丸水門の管理と緊急時の対応を市で徹底してほしいなどがございました。  短期対策内容といたしましては、これらの御意見を踏まえ、大丸水門の機能回復への対応については、維持管理については市が、現状の機能回復工事については県が、それぞれ行う方向で調整しているところでございます。そのほか、水路の流下能力向上工事やパトロール体制の強化などを図ってまいります。  次に、資料右側、イ、フラップゲートの設置につきましては、短期対策方針として、管理用通路水抜き穴からの浸水を防止するため、フラップゲートを設置することといたしまして、フラップゲートが欠損した4か所については、神奈川県において設置済みでございます。  29ページを御覧ください。ウ、三沢川の護岸補修につきましては、短期対策方針として、三沢川からの浸水を防ぐため、アクリル板の目地の補修を行うこととしておりまして、応急措置につきましては既に実施済みで、引き続き補修などの工事を行っていくと神奈川県から伺っております。  次に、資料右側、エ、水位計、カメラの設置につきましては、短期対策方針として、三沢川の状況をリアルタイムに把握できるよう、遠隔で監視可能な水位計とカメラを設置してまいります。  短期対策内容として、水位計や簡易型河川監視カメラについては、神奈川県において設置済みでございます。  また、三沢川に水位計などを設置し、住民に対する情報通知を徹底してほしいとの市民意見をいただいていることから、市管理水路の状況を把握するための施設についても設置の検討を進めてまいります。  30ページを御覧ください。オ、被害最小化の取組につきましては、短期対策方針といたしましては、水門操作の最適化を関係機関と協力して構築する、被害拡大防止のため、浸水エリアの排水用ポンプなどを検討、土のうステーションの設置でございます。  これに対して、第三者の主な意見といたしましては、土のうステーションについて、地区の方に主体的に対応してもらうことも有効であるなどがございました。また、主な市民意見といたしましては、市は独自にポンプ車両を備えておくべきなどがございました。  短期対策内容といたしましては、内水処理を目的とした移動式ポンプの導入や、土のうステーションにつきましては、地元の意向を踏まえ、効果的な設置箇所を選定してまいります。  31ページを御覧ください。カ、ソフト対策についてでございますが、先ほど河港水門及び平瀬川の短期対策で御説明した内容と同様でございますので、後ほど御覧ください。  32ページを御覧ください。(5)中長期対策方針について御説明いたします。初めに、ア、当該地域の課題と中長期対策の考え方につきましては、当該地域は三沢川と大丸用水、さらに三沢川と多摩川が合流しているところであることから、多摩川の水位上昇の影響を受け、浸水被害を発生させたと考えております。こうしたことから、中長期対策の基本的な方向性といたしましては、浸水地域の雨水処理負担を軽減させることを第一としております。  次に、イ、中長期対策の方向性でございますが、当該地域の浸水被害を低減するために、当該地域に集中して流入している大丸用水の水路網調査を、集水面積の多くを持つ稲城市と連携しながら行い、内水対策の検討を行っていくものでございます。  なお、閉鎖されていた大丸用水排泥施設水門から多摩川河川水が流入してきた対策についても、稲城市などに要望してまいります。  33ページを御覧ください。(6)中長期対策方針(ソフト対策)についてでございますが、先ほど河港水門及び平瀬川の短期対策で御説明した内容と同様でございますので、後ほど御覧ください。  34ページを御覧ください。(7)対策とスケジュールについて御説明いたします。これは、これまで御説明した対策につきまして、対策時期、対策内容、対策実施者をお示ししております。  35ページを御覧ください。続きまして、市民意見募集結果について御説明いたします。本日は、1、概要、2、共通部門、4、河川部門についての御報告をさせていただきます。  36ページを御覧ください。(1)募集期間につきましては、令和2年3月18日から3月27日までの10日間でございます。  (2)回答件数につきましては、インターネットや電子メール、郵送などの手段により、下水道部門と河川部門とを併せて実施し、158通の御意見をいただいております。年代別、地域別の内訳につきましては記載のとおりとなっておりますので、後ほど御覧ください。  いただきました御意見につきましては、(3)本市の考え方の公表の区分のとおり、パブリックコメント手続制度の趣旨を踏まえ、次のとおり分類しております。A、報告書に反映させたもの、B、御意見の趣旨が案に沿ったものであり、御意見を踏まえ取組を推進するもの、C、今後の浸水対策を進めていく中で、参考とするもの、D、案に対する質問・要望のご意見であり、案の内容を説明するもの、E、その他の5つでございます。  37ページを御覧ください。2、共通部門につきましては、下水道部門と共通事項となっております。検証委員会の在り方についてなどについて、93件の御意見をいただいており、そのうち主なものを記載しております。  57ページを御覧ください。4、河川部門につきましては、158件の御意見を詳細な内容ごとに分類した結果、河川部門に関するものが延べ489件ございまして、うち河港水門に関するものが8件、平瀬川に関するものが11件、三沢川に関するものが420件、その他のものが50件となっております。三沢川につきましては、浸水状況の検証について、連携体制について、大丸用水水門についてなどに多くの御意見をいただいております。  58ページを御覧ください。A、報告書に反映させたものとして分類した御意見につきまして、3件を御説明させていただきます。  初めに、No.27、河港水門における中長期的対策につきましては、短期的な応急措置ではなく、大規模な土木改修作業が必要であっても、大至急に根本的な構造変更に着手すべきとの御意見をいただいております。  意見を踏まえた本市の対応につきましては、令和2年の台風シーズンまでに暫定的な対策として、扉体(ゲート)自体のかさ上げの検討を進め、令和3年の台風シーズンまでに、より耐久性に優れた対策の検討も実施してまいります。  次に、No.31、平瀬川における中長期対策につきましては、市職員が危険を冒して水門操作業務を行うのではなく、水門やポンプの遠隔操作や自動化についての御意見をいただいております。  意見を踏まえた本市の対応につきましては、確実な排水作業の継続の観点より、ポンプの自動化等の検討を行ってまいります。  60ページを御覧ください。No.40、三沢川における水路の維持管理につきましては、日常の周辺パトロールの必要性と緊急時のパトロールの強化についての御意見をいただいております。  意見を踏まえた本市の対応につきましては、今回の浸水被害を重く受け止め、多摩区役所道路公園センターにおける緊急時の体制強化とパトロールの徹底を図ってまいります。  61ページ以降にいただいた主な御意見に対する本市の考え方を記載させていただいておりますので、後ほど御覧ください。  今後は、今回の検証委員会での結果取りまとめを踏まえ、引き続き次の台風時期までに短期対策を実施するとともに、来年の台風時期に向けた中長期対策の検討を進め、浸水被害の最小化に取り組んでまいります。  説明は以上でございます。 ○市古次郎 委員長 説明は以上のとおりです。  ここで暫時休憩を挟みたいと思いますけれども、よろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○市古次郎 委員長 それでは、およそ5分休憩いたします。                午前11時15分休憩                午前11時24分再開 ○市古次郎 委員長 それでは、委員会を再開いたします。  先ほどの説明について、質問等がございましたらお願いいたします。 ◆浦田大輔 委員 河港水門の件ですけれども、とりあえず短期対策ということで扉体のかさ上げをするということですが、全国的にもそういうかさ上げの工事の事例とかはあるのでしょうか。 ◎安部 河川課長 どこでどういった事例ということではありませんが、学識の方に聞いても、そういった対策は当然あり得るという話も伺っておりますし、我々のほうも、かさ上げすることについては問題なく対策できると考えております。 ◆浦田大輔 委員 対応していただけるような業者さんというのはあるのですか。 ◎安部 河川課長 発注に向けて、今、鋭意作業している中で、これからそういったことも多分出てくるかと思いますが、少なくとも台風時期までに実施できるように取り組んでまいりたいと考えております。 ◆浦田大輔 委員 京急交差部の閉鎖とあるんですけれども、これを閉鎖することによって、どういった被害が防げるのですか。 ◎安部 河川課長 今回、河港水門側からの出水が確認されておりまして、味の素さんのところと河港水門の2か所でございます。こちらの浸水の水が京急交差部のアンダーパスのところから浸入してきたというお話を現地の方からも聞いておりますので、そういったところの経路を断つということで、その閉塞については効果があると考えています。 ◆浦田大輔 委員 浸水時に閉めるというよりは平時から封鎖してしまうのですか。 ◎安部 河川課長 河港水門の対策、また味の素の工場の対策という2つの対策が図れれば、今回確認した浸水の経路の対策は実施済みですので、今回のような事象はなくなると考えておりますが、扉体のかさ上げ工事が万が一遅れた場合とか、そういうことも含めて、洪水時にそういったアンダーパス部を閉塞するというところで、二重、三重の備えということで考えています。 ◆浦田大輔 委員 集水ますを増設するという話ですけれども、台風15号とか令和元年東日本台風で道路公園センターに集水ますを増やしてほしいという話をしたんですが、結局、排水管の容量を超えてしまうと増やしても意味がないということだったんですけれども、ある程度効果はあるのですか。 ◎河原 川崎区役所道路公園センター整備課長 集水ますの増設につきましては、排水の阻害原因にもよります。ここにつきましては、高低差が若干生じている地区でございますので、低い箇所に設置することで一定の効果は見込めると考えております。 ◆浦田大輔 委員 港町周辺地区に関しては、増やすことによってある程度の効果が見込めるということでよろしいですか。 ◎河原 川崎区役所道路公園センター整備課長 港町地区全体というよりは、港町地区の中で低い場所に設置が可能ということで考えておりますので、地形に応じた設置で効果があると考えております。 ◆浦田大輔 委員 あと、リアルタイムで情報を確実に周辺住民の皆様にお伝えするということですけれども、どういった方法があるのか教えていただけますか。 ◎安部 河川課長 水位計と監視カメラの情報をどのようにお伝えしていくかというのは十分検討していかなければいけないところですが、設置して取得した情報をお伝えすることによって、今後のソフト対策に生かしていきたいので、例えば、今、防災のメール情報とかパソコンでものぞけるようなところで、少なくとも水位の観測値とか映像が見られるようなことにはしたいと思っております。 ◆浦田大輔 委員 私は旭町小学校の住民説明会にも参加させていただきまして、多くの皆様から、二度と同じような浸水被害が起こらないようにというお声が多かったかと思いますので、今、様々検討して答えられない部分等もあります。そのときも建設緑政局長から、被害をなくすことはできないけれども、抑えることはできるということなので、ぜひ取組をお願いしたい。  あとは船だまりをもう使わないということで、その後の利用の方法は検討するということですが、鈴木町とか旭町周辺は子育て世帯、若い夫婦世帯も多いので、市長からも、高校生と懇談すると、ボール遊びができるような広場が欲しいという声を多くいただくということで、民家からも離れている好立地だと思いますので、近隣住民の皆様の御意見もあるかと思いますが、そういった憩いの場というか、子供たちが遊べるような設備を要望させていただいて、終わります。 ◆露木明美 委員 三沢川周辺のことについてお聞きしたいんですけれども、まず中期対策として、32ページにあるように、大丸用水の管理者というのは、これは稲城市にあるんですが、東京都になるのかと思いますが、稲城市に対して、大丸用水の取水の水門の関係については、どのような情報交換をして、どのような要望をしたのか、もうちょっと具体的にお聞きしたいんです。
    ◎安部 河川課長 取水口近くの排泥施設水門につきましては、稲城市さんで管理している大丸用水に続いている施設としてあるものですが、こちらの水門につきましては、かんがい用水の水利組合さんのほうで施設管理をされているところでございますので、水路の管理者である稲城市さんとか、かんがい用水を使っている水利組合さんに対して、わかりづらいんですが、写真の左側、全体で高さが4.90というところの上に2.65というところがあるんですが、ちょうどここが開いている状況です。今回の多摩川の増水によりまして、ここの開いているところよりも上に洪水の痕跡を確認していますので、同じようなときにこういったところから水が流入しないように、これから稲城市役所のほうに正式にこういった対策を講じてほしいということで要望してまいりたいと考えております。 ◆露木明美 委員 その辺の詳しいことが32ページには具体的には書いていなかったので、お聞きしたんですけれども、やっぱり用水ですから多摩川から水を取り込むわけですね。ですから、そこのところの水門をしっかりと――今回、11日のお昼ぐらいに閉めたようですけれども、閉めて効果がどれくらいあったとか、そこら辺はどうなのでしょうか。 ◎蔵内 多摩区役所道路公園センター整備課長 大丸用水取水口と、今、安部課長が説明しました排泥施設水門というのが2つありまして、閉めたのは大丸用水取水口、取水のところは完全に前日のうちに閉め切りました。今、安部課長が説明したように、排泥施設水門というのは、通常、沈砂池の砂を年に数回開けるときに使う水門ですが、そこの水門は、ふだんはずっと閉まりっ放しの状態です。ただ、多摩川のハイウオーターまで水門の大きさがない状態で、ここが開いていた状態だったので、今でも見ると、多摩川が増水すると上から入ってしまう可能性があるということで、その改良を稲城市及び大丸の土地改良区のほうに要望していきたいと考えております。 ◆露木明美 委員 まず、そこから入ってきているということはあまり詳しく書いていなかったんですけれども、やっぱりこれも排水樋管と同じようなことで、多摩川のほうから逆流して入ってきてしまっている。三沢川からも入ってきているけれども、大丸用水の取水のほうからも入ってきているということで、皆様、認識があるわけですから、そこのところの改良を、簡単にできるものではないと思うので、大きな工事だと思いますが、稲城市のほうにしっかりと、しかも早く改善していただくように強く言っていただかないと困りますので、まず、そっちのほうから入ってこないということをひとつしっかりやっていただきたいと思います。  別件ですけれども、広報ですが、いつ三沢川水門を閉じたとか、もう冠水が始まっていますよとか、そういった広報というのは、住民の方に聞くと、アナウンスの声がほとんど聞こえなかったと。先ほどの様子だと、4台で回ったと聞いているんですけれども、そういった広報を具体的にどのように、何で行ったのか。 ◎蔵内 多摩区役所道路公園センター整備課長 多摩区の道路公園センターの車両で、職員を各地域に配置しまして拡声器で広報したんですが、雨がずっと降り続いている中で、声が届かなかったという声もいただいております。広報自体は、水門を一部閉めたということと、浸水があるということを広報させていただきました。 ◆露木明美 委員 浸水したところは範囲がそんなに広くないと思うんですよ。私も現地へ何回も行っていますけれども、しっかりと一軒一軒に届いていかなければ広報したことにならないので、これはしっかりと住民の方に聞こえるような方法、一軒一軒のピンポンを鳴らすというわけにいきませんが、音量を大きくするとか、すっと行ってしまうのではなくて、1か所でちょっと止まって何分間かしっかりとするとか、危機感が伝わるように広報していかないといけない。住民の方に聞くと、冠水が3時半ぐらいに始まってしまって、慌てて車を出して別の場所に行ったけれども、それが10分でも遅れていたら、自分たちは車でも逃げられないし、家の中も冠水してしまったという声も聞いているので、広報については、もっとしっかりとやっていただくということを今後もお願いしたいんです。そういったことも大事だと思います。その際に土のうを置けば少しは助かった部分もあったかもしれない。そこら辺の広報が十分でなかったということは御指摘させていただきたいと思います。  それから、パトロールですけれども、三沢川の北側のほうは特に浸水がひどいと思うんですが、菅住宅かな、集合住宅がありますね。どのあたりまでパトロールして、どこが浸水しているとか、どこら辺が危ないとかというのはちゃんと把握されていたのでしょうか。 ◎蔵内 多摩区役所道路公園センター整備課長 通常のパトロールのエリアには今回の浸水エリアは入っていなかったもので、今後、追加してパトロールするということを進めさせていただきたいと思っております。浸水状況につきましては、国土交通省のほうから水門を操作するという連絡があって、現地に向かって浸水を確認したという状況でございます。 ◆露木明美 委員 ハザードマップがあるわけですから、どの辺が危ないのかというところとか、さっき言ったように浸水した範囲はそんなに広くないんですよ。ですから、その範囲の中だけでももうちょっと丁寧にパトロールすることは必要だし、今後もそれはぜひお願いしたいと思います。  あと、住民の方に聞くと、貯水池などを今後検討できないかという声があるんですけれども、これはすぐにできるような簡単な工事ではありませんが、そういった検討というのはあるのですか。 ◎安部 河川課長 今回お示ししている資料の中には、貯水機能を持たせる施設の整備とかはお示ししていませんが、貯水池というのは、やるにしてもすぐできるような対策ではありませんので、中長期の検討にはなるかもしれませんが、そういったものも含めて考えていきたいと思います。 ◆露木明美 委員 今後も同じような台風とか洪水がないとは限りませんし、長期的にそういったことも考える。同じ多摩区でも山がちのところは、いろいろなところで造成するときにきちっと貯水池をつくっていただいている。そっちのほうにかなりたまって貯水機能があったんですけれども、平地のほうは、貯水機能は多摩川に流すしかないわけですから、市全体で考えなければいけませんが、そういったところにも今後貯水機能を持たせる。特に、川崎区は貯水施設が結構ありますよね。下水と併せて、貯水するようなものが地下にありますけれども、多摩区は、五反田川の放水路の下に多少貯水機能を持たせることもできる、そういったことはやっていきたいと聞いていますが、五反田川よりも北のほうの菅のあたりとかはそういったことがないので、ぜひそういったことも今後検討していただきたいと思います。  最後に1点だけ。大丸用水は、用水路があって、その脇が完全にフラットですが、そこに、アクリル板ではないけれども――大丸用水自体そんなに幅はないんですよね。細かいところは2メートルぐらいでしょうか。そういったところの脇にフェンスみたいなのをつけて処理するというお考えはあるのでしょうか。 ◎安部 河川課長 水路の容量を多くする対策として、水路の壁を高くするとかという考えも1つにはありますが、先に行きますと、その水路に架かっている橋がございますので、高くした壁がずっと連続性が保てないという課題もあります。高くした場合には、その連続性をどのようにしていくかとかいう課題がありますから、そういったところも含めて考えていかなければいけないというふうには思っています。 ◆露木明美 委員 そういったことができないかという住民の声もあるので、調査などしながらお願いしたいと思います。  あと、この地域ではないのですけれども、例えば登戸とか中野島にも同じような用水路が結構たくさんあるので、今回どのくらいまで行ったのかとか、いろいろな用水路の現状、ほかのところだってないとは限りませんので、そういったところも、今後、日頃の道路公園センターの巡回の中などでも見ていただきたいと思います。 ◎蔵内 多摩区役所道路公園センター整備課長 先ほどの浸水の確認ですが、水門操作で向かったというのもありますし、地元の方から浸水したという電話も受けていて出動したということで、訂正させていただきます。 ◆月本琢也 委員 皆さん、災害対策で取り組まれているんですが、ちょうど今、新型コロナウイルスの蔓延ということで、様々な経済活動が制限されてきている中で、今回の話は、基本的には重要で至急のものですから、そういった意味では進めていくべきものですけれども、例えば移動式ポンプは、三沢川以外の2つの地域については既に導入済みということで、あと三沢川。あと、土のうステーションを設置したりとか、そのほか様々な工事がある中で、緊急事態宣言が出て、材料の購入とか、あるいは整備に際して、今、事業者さんも含めて、ここに書かれている計画から変更になる可能性があるのかどうか、その辺は調査されているのでしょうか。 ◎安部 河川課長 資材を購入したり、工事を発注していく、請け負っていただく業者さんとかの今回の宣言を受けた後のダイレクトな御意見はまだ届いていないのですが、実際に今、中長期対策のほうを検討していただいている例えば建設コンサルタントさんとかが、今回の宣言を受けて、企業の中でも職員を守らなければいけないというのがありますので、その体制についてはよく調整させてほしいということを伺っております。ただ、企業のほうも、この浸水対策については、最優先で取り組まなければいけない課題だということで、協力姿勢をすごくいただいておりますので、そういったところでなるべく停滞しないように、企業さんとも調整して進めていきたいと考えております。 ◆月本琢也 委員 ありがとうございます。今回、緊急事態宣言は緊急だからということですけれども、この2か月間の新型コロナウイルスの状況は、政府もそうだし、本市のほうでもかなり考え方の変化も出てきているということもあります。ただ、今回、緊急事態宣言が出ると言われた頃に、これは建設部門ではなくて、ほかの部門で、県とのやりとりの部分も含めていろいろ伺っていると、なかなかシミュレーションが行われていなかったという事例もたくさん見受けられましたので、今、緊急事態宣言の期間としては5月6日までになりますが、その後、ほかの事例を見ていても、第2波みたいな形で、1回出して、解除になるけれども、やっぱり第2波が必ず出てくるのだろうということもありますので、時期的なものも幾つかのシミュレーションを経て対応していかなければいけないと思います。その辺は、関係の事業者さんも含めて適宜指示を発していただいて、また企業によって多分方針が違うと思うので、ぜひまめに意見交換していただきながら、7月ぐらいには目標とされているものに関しては完了しなければ、コロナが終息していなくても台風が来ますし、皆さん最優先でやられていると思うので、そのシミュレーションも何パターンか、ぜひ御検討いただくことをお願いします。  もう1点、ソフトのほうで、地域住民に対してのところで、これは全部共通で出ていました。例えば12ページに出ていますけれども、町内会等を対象としたワークショップとか、防災フェア等のイベントにおける普及啓発活動とかということで、これも1回やったから終わりというものでもなく、新しい情報も更新されてきますし、今回、短期対策と中長期対策もあるので、短期対策を打った後も中長期が1個1個進んでくると、また対応方法は異なってくると思うんですけれども、今回の当該3地域に対してのこういったものの開催頻度はどれくらいですか。例えば、1年に1回は必ずやっていくとか、あるいはもう少しまめにやるのか、そういった開催頻度の予定があれば教えていただけますか。 ◎安部 河川課長 具体的に何回やるかとかというイメージでは今のところございません。まず、短期対策といたしまして、これは3地区ごとに、地域に特化したソフト対策を展開できればと思っています。先立っては短期対策といたしまして、河港水門であれば20ページ、例えば、今回の水位を取得して、それを住民の方々にお伝えするというタイムラインみたいな枠組みは短期でつくりたいと考えています。その短期の取組を、中長期で各御家庭のマイ・タイムラインとか、そういったところに対して、もう少し熟度を上げるとかということを作成しながら、いかに長く意識を継続していただけるかというところを、例えば、今、区役所でやっています防災フェアとか水防訓練とか、そういったところと併せて、地区に特化したもので展開できればいいかなと思っております。まだ具体的にどのぐらいの頻度とかというところまでは熟度が至っていないというのが正直なところです。 ◆月本琢也 委員 ありがとうございます。実際進めていって、熱いうちにやっていただく、その辺を維持していただけるように、ここは苦労されていることだったので。  あと、先ほどもお話ししました新型コロナウイルスの関係で、今、みんなが集まることができない。これも時期がどこまでいくのかわからないというところもあります。このまま、不要不急の外出、あるいは集会を控えてという中で台風シーズンを迎えるという可能性ももちろんあるわけですので、今、市政だよりとかを通じて、いろんな形では多分発信されていると思うんです。ただ、今回、当該3地区の皆さんに対しては、より御理解いただかなければいけないところも出てくると思うんですけれども、昨今、テレワークだ何だと言われている中で、情報弱者の御高齢の方とかもいらっしゃったりする中で、町内会の責任者の皆さん、集まってくださいというのもなかなか難しい状況です。本来進めようと思われている部分から、今回、コロナウイルスの影響がどこまで続くかわからない中ですので、自宅から出て集会を開けない。それを皆さんの足を使っていただいて対応するのか、あるいは情報発信ツールを別の形で検討するのかというところもあると思います。今お答えしてくれと言っても難しいと思いますので、その辺りも御検討いただいて、今、災害対策がダブルで重なってきているので、非常に難しい時期だと思うんですが、併せてのお願いで恐縮ですけれども、そういったところもシミュレーションを含めて御検討いただければと思います。 ◆石川建二 委員 多岐にわたる報告なので、要点を簡潔に質問していきたいと思います。  まず、今の関連で三沢川について質問したいんですが、初めに何点か質問したいと思います。先ほど稲城市の水門の問題が出ていましたけれども、稲城市の水門から越水をしたということも報告されていますが、この改善点について、具体的にどのようなことが改善されるのか。  2点目としては、大丸の水門について、私も視察をしたときに、維持管理的な改善が行われていましたけれども、これはどのような改善が行われるのか。従来、ちょっと見ると動かしていなかった水門だったと思うんです。少しごみもたまっていたし、さびつきもあるという意味で、日頃の管理があったとは思えなかったんですが、これについて現状がどうだったのかということ。  また、今後、水門を閉めるという判断は、私は正しいと思いますけれども、大丸水門を閉めることと、当然閉めれば水がたまるわけで、ポンプでかき出すということは一体のものだと思いますが、今回の改善の中で、水門の操作とポンプアップの整備がどういうふうに計画されているのか、具体的にポンプはどこにつくのか。  水門だけではなくて、今回の27ページの図面にもありますけれども、水門も含めて4か所、三沢川と合流するところがあるんですが、それぞれ越水、吹き出すような現象が住民からは報告されています。フラップゲートにするにしても、閉めるということであれば、そこに来る水をかき上げなければならないので、それぞれのところでのポンプの整備が必要だと思いますが、稼働のポンプも含めての整備について聞きたいと思います。  あと、フラップゲートも浸水の問題の一つだったと言われていますけれども、もともとフラップゲートが誰の管理だったのかということが、一番初めの委員会の報告のときにも、委員会としてはお答えがいただけなかったということもありますが、現在では誰の管理になっているのか、また、本当に逆流しないのか、そして、用水の出口のフラップゲートは、私が見た限りでは下が少し開いた状態で整備されているようですが、それでもそこから逆流を起こすようなことはないのか、そういう点について初めに質問したいと思います。 ◎蔵内 多摩区役所道路公園センター整備課長 大丸用水の排泥施設の水門の改良ということですが、これは多摩川のハイウオーターのレベルまで水門の高さをかさ上げしていただくようなことで、閉まっている状態で多摩川の水が入り込まないという改良の要望をしてまいります。  あと、大丸水門でございますが、実態的には、昭和46年に神奈川県が河川整備に併せて水門を造ったということは把握してございまして、その後、管理者不明の状態が続いているということは事実でございまして、現地の管理が行われていなかったということでございます。今後、神奈川県のほうで水門の補修ということでやっていただくんですが、今その形については検討中ということですので、水門をどのようにするかというのは検討されるんですが、早期に整備するということになっておりますので、近々、改良の方法は出てくると思います。  あと、ポンプも同時に整備するというのは、閉めた場合には中の用水をかき出すということで、水門のすぐ横に、釜場といって、ポンプを設置する場所を設けまして、そこから三沢川に排水するということをやっていく予定でございます。  あと、フラップゲートの構造ですが、フラップゲートは、通常、下は開いております。ぴったりくっついているものではなくて、常時、水位が低い状態で水が川に流れるようにフラップゲートは開いているものでございまして、本川の水位が上がったときに、フラップゲートは水圧でぴたっとなって、こちら側からの逆流を防ぐという構造でございますので、委員が見られた状況というのは正しい状況でございます。 ◆石川建二 委員 今の御答弁で、大丸水門と言われるところのポンプアップはお答えいただけましたけれども、そのほか3系統、水路からの三沢川への流入がありますが、そこについてはどうでしょうか。 ◎蔵内 多摩区役所道路公園センター整備課長 三沢川に流れている水路につきましては、それぞれフラップゲートを設けておりますので、三沢川が増水した段階には、通常は、 フラップゲートは閉まった状態になって、逆流を防止するという状況でございます。 ◆石川建二 委員 閉まれば当然上流からの水が来るわけで、ポンプアップが必要だと思いますが、水門以外のところのポンプアップについてはどのように対策をされるのか。 ◎蔵内 多摩区役所道路公園センター整備課長 大丸水門のところには常設のポンプを今考えておるのですが、そのほかの流入する水路につきましては可動式のポンプということで、水位の状況を見ながら、今後、移動式のポンプを導入いたしますので、それで対応すると考えております。 ◆石川建二 委員 可動式のポンプが設置できるようにしておくということですが、設置するのは道路公園センターの職員の方がやるのでしょうか、それとも地元の自治会役員等に頼むということでしょうか。 ◎蔵内 多摩区役所道路公園センター整備課長 多摩区の道路公園センターの職員が可動式のポンプも対応いたしますが、大丸水門の常設のポンプでホースを延ばして各水路の吸い取りができるような形にもしますので、両方で対応する、必要によりそのようなことをする予定でございます。 ◆石川建二 委員 そうすると、大丸水門のところのポンプから他の水路の排水も可能となる構造になるということですか。 ◎安部 河川課長 水路に流入してくる量にもよりますので、排水処理のポンプを設置して全て賄えるかというと、やはり厳しいものがあると思います。32ページにもお示ししておりますが、ここに大丸用水等々から伝わってくる水の量を軽くするということも大事な対策だと思っていますので、こちらについては、例えば流入量の削減というところで、稲城市さんと連携しながら、なるべく用水の下流域に負担が多くかからないようなことについても、検討とか水量の調査を含めてやっていきたいと考えております。 ◆石川建二 委員 水量を減らすという意味では、対策にも書かれていましたけれども、公園から地下水をくみ上げて水路に流していた。それが災害時にも止まっていなかったのではないかと。今回は改善をして、それが災害時には流れないようにしますという対策が打たれていましたけれども、これは裏を返せば、災害時に地下水のくみ上げを行って、言い方は語弊がありますが、水量をわざわざ増やすようなことが続いていたということでよろしいのでしょうか。 ◎蔵内 多摩区役所道路公園センター整備課長 当日は日常と同じく朝7時から18時まで水をくみ上げていたのは事実でございまして、今後、多くの雨が予想されるときには、このくみ上げ等を中止するということで体制を取っていきます。 ◆石川建二 委員 わかりました。  時系列で各地域の報告がされていますけれども、三沢川については、私が重要だなと思って時系列で抜けているところは、1回の浸水だけでなく、水門を閉めた2回目のときに大規模な浸水が起きたという、その事実がちゃんとこの時系列の中では示されていないように思うんですが、27ページ、1回目の浸水は、17時5分、冠水を確認と。これは地元の方が道路公園センターに電話をして、水が出ているよというところで職員の方が来ていただいたということを確認しています。  その次に、実際18時30分からいろいろ調整をしたけれども、市民の方の指摘のように、その後、胸に至るようなまでの大規模な浸水が起きているわけです。いつから浸水があったかというのはここに記載がないですけれども、これはわざわざ抜いたのではなくて、そのことは確認できなかったから書けなかったということなのでしょうか。 ◎安部 河川課長 今回、こちらについては地元の方々から情報をいただいたりしながら、出水、越水が発生したと推定される時間帯をこうやって図示化しているものでございます。主に水路からの越水が起こったことが原因だというのもありますので、それについて、25ページの水路からの浸水が起こったであろう時間帯のグラフを使ってここに図示化しているところでございまして、そのような図面の作りにしてございます。 ◆石川建二 委員 実際このところが防げた災害があるのではないかということが中間報告の委員会の中でも指摘されたし、私も指摘したとおりですが、この検証の中で、当日は33名の職員の方が頑張って活動されたと記載されていますが、当現場には人が割けなかったということが中間報告のときにも明らかになりましたが、どういうところに人的な配置を行って、こういうときにはこういう体制が足りなかった、こういう人材が必要だということが、もう少し検証があるべきだと思うんですが、職員の体制という意味で、中間報告の委員会のときにはそういうことをしっかりと分析してほしいとお願いした経過がありますが、この辺の分析はどのように示されているのでしょうか。 ◎安部 河川課長 今回、ちょっと意図が違ってしまったかもしれませんが、当日の水防活動のおさらいをして、浸水被害の対策に向けて課題がどうあったのかというところで、委員の意図しているところとずれてしまったかもしれませんが、そういったところで当日の職員の課題等々を確認させていただいて、やはりこういった対策が必要だというところでまとめさせていただいたものでございます。 ◆石川建二 委員 課題のところでも書かれていますけれども、早期に浸水被害を把握できず、浸水前に住民への注意を促すことができなかったと。行政としても重たく受け止めなければいけない課題だと思いますが、こうした分析の中で、職員がどう動いたのかというところは重要だと思うんですが、今日の報告から、職員体制がどうだったのかという教訓を導き出せるのでしょうか。そこら辺はどのように考えているのでしょうか。 ◎蔵内 多摩区役所道路公園センター整備課長 27ページにも書いてございますが、三沢川と大丸水門の浸水の状況が把握できなかったということは1点ございます。どの辺まで浸水しているのかということで、そういう全体像がなかなかセンターからは把握できなくて、適切な配置というか、全てここに人を割くような状況ではなかったんですが、県のほうで水位カメラをつけていただいたりしていますので、今後はそういう状況を把握しながら、ここへの職員の配置を検討してまいりたいと考えております。 ◆石川建二 委員 確かに新しい状況の中で体制を再度検討するというのは整合性があるかなと思いますので、その点もしっかりと検証の中に盛り込んでいただきたいと思います。  次に、平瀬川ですけれども、平瀬川も人命が失われた大変重要な災害だと思うんですが、何といっても土のうというのが専門家からも疑問が出されている。やっぱり止水板みたいなものをちゃんとつくって、それの強度を土のうで補完するというのならまだわかるんですが、当面、土のうしか手はないということですが、止水板は何とか頑張ればもう少し早急に手当てもできるのではないかと思うんですが、この辺は十分に検討された対応なのでしょうか。 ◎関 高津区役所道路公園センター整備課長 大型土のうの設置でございますが、大型土のうはあくまで次の台風に備えた短期的な対策と考えておりまして、遮水シートにより遮水性を向上させた形で実施する予定でございます。また、中長期的な検討も併せて行ってまいりまして、速やかに中期的な対策を実施できるような取組を進めていきたいと考えております。 ◆石川建二 委員 次の台風をどう乗り越えるかというのは住民の皆さんにとっても切実な課題ですので、併せて早急な対応を求めておきたいのと、あとアクリル板の話がありましたが、第4回の検証委員会の中では、アクリル板を設置するんだけれども、水圧が当然かかってくるわけですから、下のコンクリート部分がアクリルの強度に耐えられないのではないかということで、どうやってアクリル板を緊急対策として設置し、それがどう抜本的な対策につながるのか、ちょっと説明がわからなかったんですが、そこをもう少し教えていただけますか。 ◎関 高津区役所道路公園センター整備課長 委員もおっしゃられたとおり、アクリル板の設置のためには、パラペットといいます下のコンクリート構造物の改良が必要になります。そういった形で、台風時期までには暫定的な整備で対応いたしまして、令和3年の出水期までには既存パラペットの補強を含めた検討を行いまして、アクリル板の設置をしていくことを考えてございます。 ◆石川建二 委員 今年の台風シーズンまでにアクリル板はつくんですか、それともつかないんですか。 ◎関 高津区役所道路公園センター整備課長 現在、アクリル板の設置につきましては、早期発注に向けて取り組んでいる状態でございますけれども、先ほど私のほうから暫定整備と申し上げましたとおり、とりあえず既存の転落防止柵にコンクリートパネル等を設置して浸水被害の縮小を図るという取組を進めようかと考えております。 ◆石川建二 委員 アクリル板は駄目だけれども、コンクリートパネルだったらば暫定処置として整備ができるということでしょうか。 ◎関 高津区役所道路公園センター整備課長 抜本的な対策にはなりませんが、暫定の整備といたしましてコンパネ等による設置を考えてございます。 ◆石川建二 委員 コンクリートパネルではなくてコンパネですね。木の板でそれを塞ぐということですね。 ◎安部 河川課長 23ページのスケジュールにもお示ししていますが、ウのパラペット護岸の改良ということで、少なくとも、短期とお示ししておりますが、今年の台風までには、今、関課長が言ったとおり、コンパネには限らず、工事の中で、仮設でも今回の台風に備えた対策でやっていこうという考えがあります。それに併せて、例えば11月からの渇水期とか、雨が少なくなった時期から、恒久的な対策に入れ替えられるようにやっていこうと考えているところでございます。 ◆石川建二 委員 わかりました。  それと、道路のもうちょっと上流部分に平瀬橋という人道橋がありますけれども、水かさが上がった場合に、あの橋を越水して、そこから水がどんどん地域に流入するのではないかということも少し心配されるのですが、そういう橋の改良などは検討されないのでしょうか。 ◎安部 河川課長 現在のところ、委員がおっしゃっている人道橋の改良とかということについては検討している状況ではございません。 ◆石川建二 委員 影響がないという意味ですか。 ◎安部 河川課長 上流側の人道橋でございますので、そこについては、今回の増水に伴って影響がなかったと考えています。 ◆石川建二 委員 わかりました。  最後に、河港水門についてですが、河港水門は水門のかさ上げをするということで、中間報告のときにもそういう提案をさせていただいたので、これはいいなと思ったんですが、味の素の取水施設は、工業用水にするのか、味の素さんが工場内に水を引かれて、それをプールしておく場所があって、プールの高さが低いために、そこから越水したということが確認されていますけれども、今、実際水門は閉められたということですが、今後使わないということなのか、それとも、閉めてかさを上げて、それで対策を講ずるということなのか、その辺を少し説明いただけますか。 ◎河原 川崎区役所道路公園センター整備課長 味の素の取水についてですが、味の素さんのほうに確認させていただいて、現時点では、閉鎖は行いましたが、この先については、その閉鎖の影響等を踏まえて考えていくということなので、現時点で最終的に取水をやめるかとか、そういうところまでについてはまだ結論は出ていないそうです。 ◆石川建二 委員 実際、多摩川の計画水量よりも施設の塀の高さが低いわけですよね。だから、周辺で計画水量までの安全対策を講ずるという意味では、もともと味の素さんが持っていた施設の壁の高さが足りていなかったということだと思うんですが、今後、いろいろ賠償の問題等があると思いますけれども、味の素さんや市の住民への補償は地元の中でどのように要望され、それについて味の素さんと、川崎市も含めてですけれども、対応されようとしているのか、そこら辺、わかっている情報があったら教えていただきたいんです。 ◎安部 河川課長 いろいろな御意見をいただいている中で、今回の浸水被害は、あくまで今までの降雨強度の想定をはるかに超える雨によって、多摩川でも既往最高水位を記録するほどの大規模な自然災害に起因するものと考えておりますので、そういったことも踏まえまして、これからの安全・安心を確保するために関係局区で一丸となって、全体として安全性の向上に努めていきたいと考えているところでございます。 ◆石川建二 委員 今、自然災害だから想定外だというような意味合いの御回答かと思うんですけれども、例えば、河港水門で言えば、1974年に狛江の堤防が壊れた、そのときを境に河川管理施設等構造令というものが改正されて、現在の河港水門の水門の高さが、その構造令からすれば1.3メートルも低い施設になってしまったということで言えば、これがそれ以来ずっと続いてきたわけですよね。これは我が党の片柳議員が議会でも質問しましたけれども、そういった意味では、現在造ればそういう構造物は造れませんけれども、不適格であっても以前に造ったものだから仕方がないということが防災対策で言えるのかどうか、その辺のところの検証は本当に必要だったと思うんです。  そこで、最後になりますが、局長に御見解をお聞きしたいんですけれども、先ほど三沢川の職員体制の問題を言いました。前回のまちづくり委員会の審議の内容を見ていただければわかるように、決して十分な体制とは言えなかった。本当に職員は頑張って走り回ったけれども、そういう実態を把握できなかったという問題や、また今も河川管理施設等構造令に適合した対策が取られていなかったというところに本当に瑕疵はなかったのか、責任はなかったのかということは、住民の損害を考えれば当然起こり得ることで、検討すべき問題ではないかと思うんですが、例えば、庁内の検討ということで、市の責任という意味では分析が甘かったのではないかという指摘も市民の中から出てきていますけれども、その点について、今後に生かすためにも、緊急対策としては当然スピード感を持ってやる必要がありますが、部外者も入れた市に対するしっかりとした検証ができる体制も必要ではないかと思いますが、その点について今後の取組を局長にお聞きしたいと思います。 ◎磯田 建設緑政局長 先ほど申し上げたとおり、基本的には、今回の浸水被害については、上流域に想像もしないような大雨が降ったことによる多摩川の水位上昇による自然災害に起因するものと考えております。委員御指摘の検証委員会の件でございますが、こちらについては、検証委員会をスタートさせたときに説明させていただいていると思いますが、まずはスピード感を持って対応するために、第三者の意見を聞きながら、あるいは進捗に合わせて市民の意見を聞きながら進めて対策をするということで、もともと始めたものでございます。今回、市民の意見を聞きながら、あるいは第三者の意見を聞きながら対策方針を取りまとめて、まさにこれから着手しようというところでございますので、現時点では、一日も早く、迅速に確実にこの対策を進めて、安全性の向上に努めてまいりたいと考えているところでございます。 ◆石川建二 委員 対策のスピード感と市側の取組などの検証というのは、問題を分けてしっかりと検討することは可能だと思いますが、市の責任、あるいは今までの市の対応がこれで十分な検証ができるとは思いませんが、もっと市の耳の痛いことも提言されるべきだと思いますけれども、その点、第三者から改めてそういう意味での危機管理の在り方について意見を求める考えはありませんか。 ◎磯田 建設緑政局長 委員御指摘の件でございますが、この件につきましては、議会への陳情とか請願をいただいておりますので、そのときまでにきちんと考え方を整理して、今私がお話ししているのは、現時点で、昨日の検証委員会を終えて、今後はこういうスタンスで進めていくというところまででございますので、この場ではお答えになってございませんが、今後、庁内で意見を取りまとめてお答えしていきたいと思います。 ◆石川建二 委員 改めて、第三者も含めた体制で検証をちゃんと行うように求めておきたいと思います。 ◆かわの忠正 委員 先ほど来、月本委員とかほかの委員からもお話が出ましたけれども、簡単にお聞きします。ソフト面の対策で、タイムラインのことが10ページ、12ページに出ております。先ほど月本委員もお話ししていましたけれども、ハード面はもちろんやっていただくとして、ソフト面も大事だと思うんですね。庁内関係部署のことも書かれてはおりますが、当然、危機管理のほうとの連携も強化しながら、建設緑政局さんとしても取り組むけれども、ただ防災フェアでやるとかいうことではなくて、中長期では町内会でワークショップ云々ということも書かれていますが、短期であってもそこら辺をしっかりと取り組んでいただきたいということと、先ほど月本委員もおっしゃっていましたけれども、コロナのこの時期の中で、5月、6月、7月で具体的にどう展開するのかというのはこれから検討されるかと思うんです。防災訓練といいますか、住民とともに、ソフト面でしっかりとお知らせもし、防災訓練の意味からもタイムラインを使ってどう住民の方に意識を持っていただくか、そこの取組のところをもう少しお聞かせいただけますか。 ◎安部 河川課長 まず、今回やろうとしている短期対策については、次の台風までを見据えて考えていこうと思っていまして、それぞれに起こった事象が違います。水位の上がり方も違いますし、浸水の経路も違いますので、それを精査、確認した上で、例えば、こういった水位になったらこういうふうに避難行動しましょうというような枠組みといいますか、タイムラインを各区役所の道路公園センターと危機管理担当と一緒に詰めていきたいと思っています。その詰めたタイムラインを地元の方々にどのように周知していくかというのは、それぞれの町会と綿密に調整をさせていただきながら行っていきたいと考えております。今の段階ではこの程度でございます。 ◆かわの忠正 委員 今お話が出ましたように、区の防災担当とも連携強化をしていただいて、庁内と各地域が連携を取れるようにしていただきたい。  あと、地域の状況に応じたタイムラインをつくるのは本当にすばらしいことだと思いますし、大事なことだと思いますので、大変な作業になると思いますけれども、ぜひ精力的に取り組んでいただきたいと思います。 ◆秋田恵 委員 要望のみです。表現が不適切でしたら御指導願います。各委員から触れられていましたけれども、コロナに関する件です。緊急事態宣言が出ている中での行政業務であるということに注意して進めていただきたいという要望です。具体的には、民間と民間での間のやりとりではなくて、川崎市さんから言われている、川崎市さんから指示されているという受け取り方を極度にしてしまわないかということが不安です。全くうつらないということは難しいのかなと思っているんですけれども、重症化しないように、クラスターにならないようにということを考えると、職員さんの依頼先の方々も含めて、一人一人の行動の範囲、いつ、誰と、どこで何をしたかということは、一人一人責任を持って説明できるぐらいの意識で取り組んでいただきたいというのを川崎市側から発信することで、皆さん変わってこられると思いますし、会社さんが会社を守る、社員さんの家族を守る、全てを守ることにつながっていくと思いますし、無駄に医療機関に行かなくてよくなると思うので、その意識をぜひ、この期間だからこそ、台風シーズンが近づく切迫感とともに伝えていただきたいと思います。台風とコロナと想定外が続いているので、皆さん、いつもの不安よりも不安感が増えてくるとは思います。小さな不安がすごく大きくなってきて、熱量が増えてくると思います。報道機関も恐らく熱量が増えてくると思うんですけれども、毅然とした態度で進めていただきたいという思いと、あとはプロの目で見極めて指示していただきたいと思います。  あと、会議と工事の回数、方法については、何かしら現場で工夫ができると思いますので、ぜひ現場での工夫に関して意見をしていただいて、柔軟に対応いただく方針でしていただきたいですし、決定した計画に関して、コロナの影響なりでうまくいかないということはあり得ると思いますので、そこは説明をすれば市民も納得しますし、何よりも台風よりも先にコロナで行政がおかしくなってしまったら意味がないので、そこは皆さん理解できると思うので、そこが理解できるように説明しながら、今年の台風シーズンはこう乗り越えるというふうに説明していただきたいと思います。 ◎福田 道路河川整備部長 要望いただきましたけれども、複数の委員からコロナの関係の意見をいただきましたので、ここで改めて私どもの見解をお伝えさせていただきたいと思います。  まず、コロナ対策につきましては、先ほど河川課長もお伝えしたとおり、最重要事項でこの取組を進めていこう、この業務を継続していこうという形で、局内的には基本的な姿勢を整えてはございます。ただ、全庁的にオール川崎市としまして、本部対策会議の結論をもって、今後出される事業継続計画、いわゆるBCPに基づきまして、どのような形で職員を整えていこう、もしくはこの業務だけは続けていこうという結論を出し、庁内的にその情報を共有せねばならないと思っていますので、基本的な考え方としましては、なるべく次の台風シーズンに、まさしく昨日取りまとめました検証の短期対策を是が非でも進めていきたいというふうには考えてございますが、まだ未確定、不透明な事項が多々あるというところだけお伝えしていきたいと思います。 ◆秋田恵 委員 ありがとうございます。 ◆露木明美 委員 1点落としてしまったので、1つだけお願いしたいんですけれども、28ページに大丸用水の写真がありますけれども、この用水の水門は、今、さびついて上げ下げできないと聞いていますが、短期対策内容の一番上に水門機能の回復完了までは暫定的に仮設止水板等により逆流を防止するということです。この仮設止水板についてお聞きしたいんですけれども、どんなものであるかということが1つと、三沢川の逆流が起こりそうなときにそれを設置しなければいけないと思うんですが、誰が、どのように判断して実行するのか、この点だけ確認をお願いしたいんです。 ◎安部 河川課長 大丸用水の水門の機能回復の対応については、やはりある程度時間を要するものと考えております。その間、台風シーズン前までではなくてというところで、例えば川の水が上がったりして水路のほうに影響を及ぼす可能性もあるかもしれないというところで、大丸用水の水路のところに例えば止水の板を落とし込んで、角落しという言い方もしていますが、そういったものを置いて三沢川からの影響を受けないようにするとか、水門の機能の回復が図れるまでに暫定的にでも川崎市のほうで何かできないかというところを今記載させていただいているところでございます。 ◆露木明美 委員 板ではちょっと心配なんですけれども、どんなものですか。  あと、実際それは逆流が始まりそうだというときにリアルタイムでやらなければいけないんですけれども、いつ、誰がやるかを聞きたいんです。 ◎安部 河川課長 基本的にこれは大丸用水への対策と考えていますので、川崎市のほうでやろうと思っております。ただ、水門の機能補修の件で神奈川県とも調整していかなければいけませんので、そこは再度いろいろあると思いますが、その判断につきましては、今回、神奈川県のほうで水位計とかも設置していただいておりますので、そういった施設を有効に活用しながら、いろいろと判断していきたいと思っております。 ◆露木明美 委員 誰がというところはもうちょっと詳しく。浸水被害の中原区なんかで、どのように判断したか、すごく論議になったと思うんですけれども、例えば、多摩道路公園センターの所長が判断して職員がやる、そういう具体的なことを聞いているんです。 ◎安部 河川課長 そこの操作手順といいますか、そこまではまだ実際できておりませんで、次の台風のシーズンまでには、少なくとも大丸用水の機能回復工事が整うまでの間に、委員おっしゃるとおり、道路公園センターの職員がやるにしても、例えば所長とか課長とか、どういった指示系統でやるかを含めて検討していきたいと考えています。 ◆露木明美 委員 やるということだけ決めるのでなくて、マニュアルとか、具体的にこの人がどうするというところもやっておかないと、ああ、やっぱり終わっちゃったみたいになってしまって、本当に危ないときにきちっとできないと困るので、そこは具体的にきちっと定めておいていただくようにお願いいたします。よろしくお願いします。 ○市古次郎 委員長 ほかにないようでしたら、以上で「令和元年東日本台風による排水樋管周辺地域及び河川関係の浸水に関する検証委員会について」の報告を終わります。  ここで理事者の退室をお願いいたします。
                    ( 理事者退室 ) ○市古次郎 委員長 傍聴者の方、本件は以上のとおりでございます。どうぞ御退席ください。お疲れさまでございました。                 ( 傍聴者退席 )         ───────────────────────── ○市古次郎 委員長 次に、その他として、今後の日程につきまして御協議をいただきます。事務局から説明をさせます。   協議の結果、4月16日(木)に開催することとした。         ───────────────────────── ○市古次郎 委員長 その他、委員の皆様から何かございますでしょうか。                  ( なし ) ○市古次郎 委員長 以上で本日のまちづくり委員会を閉会します。                午後 0時36分閉会...