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令和 1年 決算審査特別委員会(文教分科会 第2日)-09月26日-05号
令和 1年 決算審査特別委員会(まちづくり分科会 第2日)-09月26日-09号

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  1. 川崎市議会 2019-09-26
    令和 1年 決算審査特別委員会(まちづくり分科会 第2日)-09月26日-09号


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    令和 1年 決算審査特別委員会まちづくり分科会 第2日)-09月26日-09号令和 1年 決算審査特別委員会まちづくり分科会 第2日) 決算審査特別委員会記録まちづくり分科会 第2日) 令和元年9月26日(木) 日程  1 議案の審査    (建設緑政局)   (1) 議案第134号 平成30年度川崎市一般会計歳入歳出決算認定について           (建設緑政局の所管分)   (2) 議案第144号 平成30年度川崎市墓地整備事業特別会計歳入歳出決算認定について   (3) 議案第145号 平成30年度川崎市生田緑地ゴルフ場事業特別会計歳入歳出決算認定について  2 その他 出席委員 (12人)  末永 直  後藤真左美  山崎直史  原 典之
     上原正裕  石川建二  浜田昌利  平山浩二  雨笠裕治  林 敏夫  秋田 恵  添田 勝 出席説明員  (建設緑政局)  建設緑政局長                      奥澤 豊  総務部長                        山田彰彦  広域道路整備室長                    河合征生  緑政部長                        土田勝也  等々力緑地再編整備室長陸上競技場整備担当課長事務取扱 平井正明  道路河川整備部長                    磯田博和  自転車利活用推進室長                  田之倉 誠  庶務課長                        齋藤正孝  企画課長                        小沼匡弘  企画課担当課長みどり活用担当)            藤井義章  広域道路整備室担当課長                 野村博和  広域道路整備室担当課長羽田連絡道路建設担当)     新西一秀  みどりの企画管理課長                  村石浩一  みどりの協働推進課長                  武久倫也  みどりの保全整備課長                  木村博彦  みどりの保全整備課担当課長               松本茂人  多摩川施策推進課長                   磯部由喜子  等々力緑地再編整備室担当課長              沼田聡史  道路整備課長                      吉田唯男  道路施設課長                      矢口智行  自転車利活用推進室担当課長               中田智之  自転車利活用推進室担当課長               小峰俊明  (市民文化局)  協働・連携推進課長                   藤井英樹  市民活動推進課長                    猪俣 聡                 午前10時0分開会 ○末永直 会長 ただいまからまちづくり分科会を開会いたします。  お手元のタブレット端末をごらんください。本日の日程は、まちづくり分科会日程のとおりです。(資料編26ページ参照)  なお、本日の分科会は、まちづくり分科会審査発言要旨の発言順序により進めてまいりますので、よろしくお願いいたします。(資料編27ページ参照)  初めに、建設緑政局関係の議案の審査を行います。  議案第134号、平成30年度川崎市一般会計歳入歳出決算認定についてのうち建設緑政局の所管分、議案第144号、平成30年度川崎市墓地整備事業特別会計歳入歳出決算認定について及び議案第145号、平成30年度川崎市生田緑地ゴルフ場事業特別会計歳入歳出決算認定についての議案3件を一括して審査したいと思いますが、御異議ございませんでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○末永直 会長 御異議ありませんので、議案3件を一括で審査いたします。  なお、関係理事者として、市民文化局から藤井協働・連携推進課長及び猪俣市民活動推進課長が出席しておりますので、よろしくお願いいたします。  それでは、上原委員から発言を願います。 ◆上原正裕 委員 通告に従いまして順次質問いたします。  まずは、8款8項3目多摩川施策推進費多摩川施策推進事業について質問いたします。同事業のうち、平成30年度決算においては、主要な部分を見ますと、おおよそ4割が緑地維持管理、整備にかかる費用が3割、その他サイクリングコース維持管理事業費などが計上されています。それぞれ、当年度の取り組みについて伺います。 ◎磯部由喜子 多摩川施策推進課長 多摩川施策推進事業費についての御質問でございますが、平成30年度の主要な事業における支出済額と主な取り組みでございますが、初めに、多摩川緑地維持管理事業費につきましては約1億4,673万円で、広場等の草刈りや野球場、サッカー場など運動施設の維持管理、トイレ清掃、増水時の施設撤去・復旧等でございます。次に、多摩川プラン整備事業費につきましては約1億1,962万円で、サイクリングコースの橋梁整備や野球場など運動施設の再整備、簡易水洗トイレの整備、サイクリングコースの拡幅や路面標示の設置等でございます。次に、サイクリングコース維持管理事業費につきましては約1,620万円で、サイクリングコース脇の草刈りやコースの補修でございます。以上でございます。 ◆上原正裕 委員 ありがとうございます。緑地維持管理については定常的なコストがかかるものとして確認いたしました。一方で、整備面においては、地元からの要望のもと建築されて、今般、地元より命名提案もあった多摩区下布田のピクニック橋の整備に多くのコストがかかったと聞いております。この橋が開通することにより、多摩川沿いにおいては上流、下流の行き来がスムーズになりました。これに伴って、市民の利用のみならず、他市の利用者による交通量の増が見込まれます。見解と対策について伺います。 ◎磯部由喜子 多摩川施策推進課長 サイクリングコースについての御質問でございますが、ことし5月にピクニック橋が完成し、菅地区と中野島地区との往来が容易にできるようになり、さらに上流の稲城市のサイクリングロードにも接続したことから、より多くの方に御利用いただいております。サイクリングコース安全性向上につきましては、可能な箇所において、幅員が2メートルの箇所を3メートルに拡幅する整備を進めております。あわせて、歩行者優先の空間であることから、自転車通行マナーの向上が必要であると認識しており、路面標示の設置などに取り組んでいるところでございます。また、サイクリングコースという名称のため、自転車優先との認識を持たれる場合もございますので、歩行者と自転車が共存する空間にふさわしい愛称について、広く公募を行い、今年度中に決定してまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆上原正裕 委員 ありがとうございます。今、2メートルから3メートルというお話がありました。安全に配慮して拡幅を行うことができる2メートル幅のコース長は、沿線20.2キロのうち、どの程度が3メートル幅への拡幅が可能なのか、またコストがどの程度予想されるのか伺います。 ◎磯部由喜子 多摩川施策推進課長 サイクリングコースについての御質問でございますが、平成27年度から今年度までに、サイクリングコースの幅員を2メートルから3メートルへ拡幅する整備を約1.9キロメートルの区間で実施しており、今後、拡幅可能な延長約10キロメートルの区間について整備を進めてまいります。また、今後の拡幅にかかる費用は、過去の整備費から算出して約1億5,000万円と想定しております。以上でございます。 ◆上原正裕 委員 ありがとうございます。ここまでで1度要望させていただきます。1メートル当たり1万5,000円程度、過去の経緯を見るとそれぐらいのコストがかかると。また、残分が20キロのうち10キロで半分程度と考えての1億5,000万円との想定をいただきました。最初の質問への答弁のとおり、現状の予算にはほかの重要な整備事業を多く含んでおります。サイクリングコースだけにお金をかける、予算を割くというのはなかなか難しいと思われます。したがって、現状の取り組みだと多摩川が全体的に安全に利用していただけるような状況になるには相当な時間を要すると思われます。総額1億5,000万円程度、余り大きな事業費でもない感じもしますので、川崎市新多摩川プランにのっとってサイクリングコースの充実を進めていくというのが基本スタンスであるのであれば、ぜひしっかりと予算取りをお願いしたい、スピード感を持って取り組んで、安全性の確保、利便性の向上に努めていただきたいということを要望いたしまして、さらにサイクリングコースについて質問させていただきます。  事業は、新多摩川プランにおいて、基本目標に多摩川とともに歩むみんなの暮らしという標語がついております。推進施策の一つとして掲げられているものですが、同じくこの施策の中にアクセス向上というものがございます。現状では、多摩川にアクセスするためには階段等の整備やベビーカー、車椅子の通行者のためのスロープの整備も十分ではないと思っております。現況のアクセスの向上に向けた取り組みやこれを推進する上での障壁になっているものがもしあれば御教示願います。 ◎磯部由喜子 多摩川施策推進課長 多摩川へのアクセスについての御質問でございますが、河川敷へアクセスする坂路等については、河川管理者である国と連携しながら整備を行っているところでございます。多摩川には市街地との間に堤防や多摩沿川道路などがあり、それらを越えてアクセスすることになりますが、堤防は、洪水から市民を守るために設けられているものであるため、坂路等の施設については、治水機能を阻害しないよう、整備箇所や構造等に配慮する必要があります。また、多摩沿川道路などを安全に横断して坂路等へアクセスする必要がございます。こうしたことから、国や交通管理者などと十分に協議を行いながら、多摩川へのアクセス向上への取り組みを行ってまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆上原正裕 委員 このアクセス向上についての要望を申し上げます。市民の皆様の心のふるさとという大きな題目を与えられた多摩川ですけれども、多摩川へのアクセス向上は、新多摩川プランを推進する上で最も重要な課題であり、いかに多摩川沿いにいい施設がそろったとしても、それを利用するためのアクセスがそろわなければ市民が利用できない、そういう矛盾をはらんだところがあるかと思います。せっかくの整備も目的を果たすことはできない。ぜひアクセス向上についても、国との協議検討を進めていただいて、また、その結果を御報告いただき、取り組んでいただきたいことを御要望申し上げて、次の質問に移りたいと思います。  次に、8款6項1目緑化推進費のうち、緑化推進事業の決算の具体的な内容について伺います。そのうち6割近くを占めた不用額について、その発生理由を伺います。 ◎武久倫也 みどりの協働推進課長 緑化推進費についての御質問でございますが、緑化推進事業の不用額については、主に緑化基金積立金の減によるもので、歳出予算額の1億5,000万円に対し、積立金としての支出済額は約3,300万円、執行率は約22%となっております。緑化基金につきましては、都市緑化推進事業に充てるため、個人や法人からの寄附金のほか、開発行為に伴い、開発事業者からの協力金を財源として積み立てを行っており、一定の予算を計上しているところでございます。緑化基金積立金の予算については、過去の実績等を勘案して計上しておりますが、市内の開発行為の動向などにより、平成30年度は主に協力金が当初の見込みを下回ったため不用額が生じたものであり、他の年度においても予算どおりの積み立てが行えない場合もございます。以上でございます。 ◆上原正裕 委員 ありがとうございます。勘定においては、構造上、高確率で決算額の大きなぶれが発生すること、一方で、今年度、平成30年度においては、事業そのものは健全に執行されたということが確認されました。ただ、本件は踏みならされた質問でございまして、過去にも委員から、今回1億5,000万円を積んでいらっしゃいますけれども、例年予算額2億5,000万円だったものを1億5,000万円にして乖離を少なくしようという工夫がされたという経緯を伺っております。このままでは毎年毎年同じ質問になってしまいますので、ぜひ大きな不用額の説明をするのに注記をしていただくであるとか、今後、効率よく健全性の検証を行うための補足説明の添付などの工夫がされればと感じております。  同様に不用額の多さについて、8款7項1目について伺います。自然保護対策費緑地保全事業の平成30年度の取り組み状況についてでございます。事業は、先ほどの緑化推進費についての質問同様に、不用額の占める割合がおおよそ4割と高いのですが、その要因となった各事業について伺いたいと思います。 ◎木村博彦 みどりの保全整備課長 自然保護対策費についての御質問でございますが、自然保護対策費の不用額につきましては、主に特別緑地保全地区等用地取得事業費において、用地取得費に充当する国庫補助金の認承減等によるものでございまして、そのほかには、特別緑地保全地区等整備事業費の工事費や業務委託費の入札差金などによるものでございます。以上でございます。 ◆上原正裕 委員 ありがとうございます。ぶれの主因となったのは用地取得に関する国の認証状況ということで、国の認証の度合いによっては、特別緑地の買い上げを希望する土地所有者に資金的な影響が及ぶことが考えられます。一方で、過去の取得用地の面積を見ますと、狭小地から比較的大きな林地までさまざまあろうかと思いますが、金額としては相当ぶれているんですが、何件の買い入れの申し出に対して何件が買い入れが可能であったのか、実施されたのか、また、それについての市の見解を伺いたいと思います。 ◎木村博彦 みどりの保全整備課長 特別緑地保全地区の用地取得についての御質問でございますが、平成30年度につきましては、6件の買い入れ申し出に対して4件の取得を行ったところでございます。取得に至らなかった2件につきましては、1件は取得条件が整わなかったもの、残りの1件は、認承減を受けて、申し出者と買い入れ時期について調整を行い、今年度の取得に向け手続を進めており、申し出に対しておおむね対応できたものと考えております。以上でございます。 ◆上原正裕 委員 決算においては、件数ベースでは7割弱、少し長くかかっているものを除くと8割の実績がある、つまり市民の御要望にお応えできたのかなと考えています。決算議会でございますので、数字上で事業の健全性等の検証を行う場だということを踏まえますと、どちらかというと、これは金額ではなく件数で見たほうがいいような部分もあるかと思います。ぜひ今後、わかりやすい説明、補足がなされるように工夫を進めていただけますよう要望を申し上げたいと思います。  次に、生田緑地ゴルフ場事業特別会計について、収支の状況等を中心に質問いたしたいと思います。平成30年度決算における特別会計の歳入について、利用者数の前年比、事業者の経営状況とあわせて伺います。また、同ゴルフ場利用者数のうち、本市市民の皆様の占める割合、ゴルフ場稼働率について伺いたいと思います。 ◎村石浩一 みどりの企画管理課長 生田緑地ゴルフ場事業特別会計についての御質問でございますが、平成30年度の歳入決算につきましては、繰越金が1億9,283万3,251円、諸収入として、指定管理者からの納付金が3億7,278万6,378円、市債が2,100万円となっております。利用者数につきましては、前年から1,268人ふえて5万6,926人で、このうち36.7%を市民の方が占めているほか、ゴルフ場の稼働率につきましては99.3%でございます。利用者数の増加等に伴い、平成30年度における指定管理者の事業収支といたしましては、約9億300万円の収入に対して約8億4,300万円の支出となり、収入が支出を上回る状況となっております。以上でございます。 ◆上原正裕 委員 ありがとうございます。今回、平成30年度ということで、指定管理者となって2期目の初年度となっております。1期目は歳入の諸収入に当たる指定管理者から本市への納付額が約3億6,000万円、これに対して年度は約3億8,000万円となっております。算出根拠について伺います。 ◎村石浩一 みどりの企画管理課長 納付金についての御質問でございますが、生田緑地ゴルフ場におきましては、本市と指定管理者との間で管理運営に関する基本協定を締結しており、この協定において、指定管理者は本市に対して毎年度3億8,300万円の納付金を支払うこととしております。算定根拠といたしましては、第1期指定管理期間中の平成25年度から平成28年度までの間において生じた事業利益や、次期の指定管理期間において予定されている支出等をもとに、毎年度当たり2,100万円程度の納付額の増額が見込めると想定して、第1期指定管理期間における納付金の3億6,200万円に加算した金額となっております。以上でございます。 ◆上原正裕 委員 ありがとうございます。生田緑地ゴルフ場指定管理者は、利潤追求をしなければいけない部分と、市民開放日の設定など公益性の考慮が必要です。なかなか収益性だけ見ていくのは難しいんですが、そんな環境の中、インターネット予約であったり、クレジット決済の取り組みで随分と利用者数がふえている状況にあろうかと思います。納付金の算定に当たっては、ボトムアップ、いわゆる積み上げ方式でこれぐらいだったら支払えるだろうということで算出されたということですが、ほかの市が保有されているゴルフ場の状況や、その他民間の運営委託になっているゴルフ場の財務などを参考にして横で比較する時期が来ているのではないかと思いますが、見解を伺いたいと思います。 ◎村石浩一 みどりの企画管理課長 納付金の算定についての御質問でございますが、納付金につきましては、収益の実績等に基づき適切に算出しているところでございますが、生田緑地ゴルフ場の現状の経営状況について、当該ゴルフ場の規模や立地特性等に照らして相応なものであるか検証することは必要なことと認識しておりますので、今後につきましては、他都市の同様な状況にあるゴルフ場の調査を実施してまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆上原正裕 委員 一方で、川崎市民の生活への寄与という部分でいえば、経営状況が上がっているとか、納付金が少し上がるぐらいでそんなに大きなものではないと言えると思います。現状で稼働率が上限に近づいていて、より高い稼働率を目指すのは無理なので、プレーフィーの見直しなども視野に入ってくるかと思います。これについて見解を伺いたいと思います。また、市外の利用者が7割弱を占めているという面を踏まえますと、他市の所有のゴルフ場でも導入されている市民優先の枠であったりとかプレーフィーの設定、市民優遇策についてもこれから導入が求められると思いますが、見解を伺いたいと思います。 ◎村石浩一 みどりの企画管理課長 利用料金等についての御質問でございますが、利用料金につきましては、指定管理者制度の導入に合わせ、ゴルフ場に係る維持管理経費等を踏まえて、従前の料金や近隣都市の公営ゴルフ場における料金等を参考に設定しております。市民優遇策といたしまして、現在、川崎市民につきましては、一般の利用者より1カ月早い3カ月前から予約が可能となっているほか、川崎市民を対象にしたコンペや川崎市民デーにおける割引サービスを実施しております。今後につきましても、維持管理経費等の増減や他都市の類似施設の動向等を注視し、現状の市民優遇の取り組みを継続して実施していくとともに、さらなるサービスの拡大に向けて、指定管理者とも協議調整しながら検討してまいります。以上でございます。 ◆上原正裕 委員 ありがとうございます。以下要望です。目下、第2期を迎えたばかりですが、指定管理はとてもうまくいっているんですが、よりハイレベルなウイン・ウインの関係を目指すべく、市民の便益の向上であったりとか、指定管理者そのものの利益の最大化も考えてあげて、時間をかけて調査して、次期の契約改定に向けて研究を重ねていただくことを要望申し上げて、質問を終わりたいと思います。 ◆後藤真左美 副会長 通告どおり伺います。よろしくお願いします。  まず初めに、11款1項1目、公園緑地維持管理事業における公園のトイレの整備について伺います。公園のトイレの新設について、3年間の決算と実績を伺います。 ◎松本茂人 みどりの保全整備課担当課長 公園トイレについての御質問でございますが、公園トイレの新設につきましては、平成28年度に宮前区の有馬かしの木公園、平成30年度に多摩区の菅芝間公園に整備したところでございまして、それぞれの支出済額につきましては、有馬かしの木公園が平成27年度、平成28年度の2年間合計で2,094万2,280円、菅芝間公園が平成30年度に2,268万円となっております。以上でございます。 ◆後藤真左美 副会長 園庭のない保育園がふえ、公園を園児たちの遊び場にしていること、建設従事者の皆さんからの要望で、公園にトイレを新設してほしいという声を伺っております。トイレを設置する基準について、公園敷地がおおむね1,000平方メートル以上であること、公園と周辺の上下水道が完備していること、地域の方からの要望、隣接住民の方々の合意が得られることとなっています。この基準のうち敷地が1,000平方メートル以上の公園でトイレのない公園はどれくらいあるのか、市内全部の公園の数とあわせて伺います。 ◎松本茂人 みどりの保全整備課担当課長 公園トイレについての御質問でございますが、市内の全公園数につきましては、緑道、緑地等も含め1,264カ所で、そのうち1,000平方メートル以上の面積がある公園607カ所のうち、トイレのない公園は465カ所でございます。以上でございます。 ◆後藤真左美 副会長 設置基準の一つに隣接住民の方々の合意が得られることとなっていますが、その公園にトイレが必要かどうかなど、トイレの必要性について住民の方から合意が得られた場合は速やかに設置をすると考えているのか伺います。 ◎松本茂人 みどりの保全整備課担当課長 公園トイレについての御質問でございますが、公園トイレの設置につきましては、公園敷地がおおむね1,000平方メートル以上であること、トイレの設置に対する隣接住民の方々の合意が得られること、公園及び周辺の上下水道が完備されていることを条件としております。身近な公園は、主に地域の皆様の利用を目的とする公園となっておりますことから、トイレの設置につきましては、引き続き、地元町内会管理運営協議会等の皆様からの御要望を踏まえ、条件を満たしている公園について設置を検討してまいります。以上でございます。 ◆後藤真左美 副会長 次に、公園トイレの改築について伺います。トイレの改築について、3年間の決算と改築した場所や公園名、昨年度改築した内容について伺います。洋式トイレが設置されている数、市内全部の公園のトイレの数に対しての割合についても伺います。 ◎松本茂人 みどりの保全整備課担当課長 公園トイレについての御質問でございますが、公園トイレの改築につきましては、平成28年度に川崎区の稲毛公園、中原区の下沼部公園ほか多摩川緑地2カ所、平成29年度に宮前区の菅生みどり公園、高津区の末長高之面公園ほか多摩川緑地2カ所、平成30年度に麻生区の上麻生隠れ谷公園、宮前区の鷺沼公園ほか多摩川緑地2カ所において実施したところでございます。3年間の支出済額につきましては、平成28年度4,512万8,440円、平成29年度5,275万900円、平成30年度6,263万2,440円でございます。平成30年度の改築内容でございますが、上麻生隠れ谷公園及び鷺沼公園につきましてはバリアフリートイレに改築したものでございまして、多摩川緑地につきましては簡易水洗トイレに改築したものでございます。次に、市内における公園トイレの設置数は212カ所、そのうち洋式トイレが設置されている公園トイレは94カ所でございまして、その割合は約44%でございます。以上でございます。 ◆後藤真左美 副会長 公園のトイレの公共性を考えると、高齢者の方、足の悪い方、障害のある方、子ども、LGBTの方、どんな方でも安心して利用できるためには、洋式化、バリアフリー化を進めていくことが必要だと思います。今後の改築に当たっては、バリアフリー化したみんなのトイレをつくるべきです。伺います。 ◎松本茂人 みどりの保全整備課担当課長 公園トイレについての御質問でございますが、公園トイレの新築及び改築に当たりましては、バリアフリー化を基本として実施しているところでございます。また、多摩川緑地につきましては、河川敷では洪水時に備え可搬式にすることが必要であることなど、さまざまな制約がありますことから、今後、他都市の事例等を踏まえ研究してまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆後藤真左美 副会長 川崎区の小田7丁目公園は、管理面積が7,259平方メートルと広く、ゲートボール広場もあり、多目的広場では毎週のように子どものサッカーチームが練習をしています。また、春にはお花見でにぎわう地域の憩いの公園ともなっています。しかし、小田7丁目公園のトイレは男女兼用トイレで、壁など仕切りがなく、女性も使いづらくなっています。子どものサッカーの練習の付き添いをされているお母さんに伺ったところ、公園内のトイレはきれいじゃないし、ほとんど使わない、近くのコンビニを使っている、また、男女兼用になっているので防犯的にも怖いと話されていました。トイレが設置されながら、こういった使いづらいトイレもぜひ改築してほしいのですが、伺います。 ◎松本茂人 みどりの保全整備課担当課長 公園トイレについての御質問でございますが、公園トイレの改築につきましては、施設の健全度や利用状況などを踏まえ、地域の皆様の御要望等を伺いながら、公園の再整備にあわせて進めてまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆後藤真左美 副会長 新設につきましては、先ほど実績についての御説明の中に、年に1カ所程度ということでした。1,000平方メートル以上の街区公園については、公園と周辺の上下水道は完備されているとのことです。隣接住民の合意がとれた公園につきましては、速やかに設置を進めていただくよう要望いたします。改築についての実績は、年に2カ所程度のペースです。市内の公園トイレの設置数212カ所、洋式トイレ設置数94カ所という答弁がありました。まだ洋式化、バリアフリー化されていない公園は118カ所になります。年2カ所ペースの改築では、全て終えるまで59年もかかってしまいます。改築のテンポを速め、改築の際にはどなたも利用ができるバリアフリー化したみんなのトイレ設置、男女兼用の使いづらいトイレの見直しをしていくことを要望いたします。  続きまして、11款1項1目、街路樹維持管理事業について伺います。2018年3月に策定された川崎市街路樹管理計画に基づいて取り組みが進められていますが、昨年度の決算額と事業内容について伺います。 ◎松本茂人 みどりの保全整備課担当課長 街路樹管理計画についての御質問でございますが、平成30年度の支出済額は4億5,556万5,678円で、主な実施内容につきましては、市役所通りのイチョウなどの剪定や市道鷺沼線の街路樹更新等を実施するとともに、麻生3号線のトウカエデなどの剪定やグリーンベルトの刈り込みなどを行ったところでございます。以上でございます。 ◆後藤真左美 副会長 管理計画の中の取組1では、計画的な街路樹再生による安全な歩行空間を確保するために行政区ごとに更新・撤去候補路線が示されています。そのうちの川崎区の塩浜17号線、塩浜4号線、日ノ出8号線について、具体的な取り組みを伺います。 ◎松本茂人 みどりの保全整備課担当課長 街路樹管理計画についての御質問でございますが、計画の取組1である計画的な街路樹再生による安全な歩行空間の確保において位置づけた塩浜17号線、塩浜4号線、日ノ出8号線につきましては、歩道幅員が狭く、十分な歩行空間や樹木の健全な生育の確保が困難でございますことから、撤去の方向で検討しているところでございます。以上でございます。 ◆後藤真左美 副会長 私もこの路線の歩道はよく通ります。歩道の幅員が狭い上に、根上がりもひどくて歩きにくさを実感しています。この歩道の脇にお住まいの方からも、車椅子を押しているとがたがたしてしまってとても危なかった、早く改善してほしい、こういった声が寄せられています。歩行中に根上がりの部分につまずいて転んでしまったらけがにつながります。歩道の幅員が狭いなど、歩行者の通行に支障となっている、あるいは根上がりが連続しているなど、区内で最も危険だとピックアップされた場所です。更新、撤去をするのに10年間の計画では余りにも長いのではないでしょうか。安全にかかわる問題です。計画を前倒しにすべきです。伺います。 ◎松本茂人 みどりの保全整備課担当課長 街路樹管理計画についての御質問でございますが、街路樹再生の取り組みにつきましては、現在、市道鷺沼線や市道寺尾台22号線の街路樹について更新を実施しているところでございまして、その他の路線につきましては、樹木の健全度や歩行者の利用状況等を踏まえ、施工年度を検討してまいります。以上でございます。 ◆後藤真左美 副会長 住民の皆さんの安全にかかわる問題です。今回の台風15号でも、倒れた大木があちこちで見られ、自然災害のすさまじさを目の当たりにしました。またいつ起こるかわからない災害に備えて、樹木の管理を進めていくことは緊急の課題です。この路線については計画を早めていただくこと、他の場所についても実態把握と対策を立てていくことを要望いたします。  続きまして、11款1項1目、公園緑地維持管理事業費等について伺います。まず、大師公園の整備、維持管理について、3年間の具体的な実績と決算の推移について伺います。 ◎村石浩一 みどりの企画管理課長 大師公園に係る整備及び維持管理についての御質問でございますが、過去3年間における主な実施内容と支出済額につきましては、平成28年度は、複合遊具やトイレの外壁の補修などに約1,400万円、草刈りや清掃などの日常的な維持管理としての指定管理委託料約3,847万円の合計で約5,247万円、平成29年度は、少年野球場防球フェンスの整備や木橋の補修などに約1,929万円、指定管理委託料3,700万円の合計で約5,629万円、平成30年度は、大師球場の内野整備やプールろ過装置の補修などに約2,198万円、指定管理委託料3,700万円の合計で約5,898万円でございます。以上でございます。 ◆後藤真左美 副会長 大師公園は区内でもまとまった緑のある公園で、近隣の市民の皆さんのみならず、東京からも親子連れで遊びに来る憩いの場所になっています。多くの皆さんが利用され、安全快適に過ごすために、この間、私のもとにもさまざまな要望が寄せられています。木の橋が壊れて危ないという要望に対しては、2018年度までに補修が終わったことを確認いたしました。芝生広場の草刈りについても強い要望が出されています。2016年に年に16回、2017年19回、2018年16回です。草の伸びぐあいで回数も変わっていくということですが、今年度も伸びぐあいのチェックをしていただき、皆さんが気持ちよく使えるように要望いたします。  そして、さまざまなイベントや地域の盆踊り会場として使われる緑陰広場のブロックに段差があり、高齢の方や子どもがつまずいて転んでしまった、直してほしいという要望が前から寄せられています。また、ジョギング・ウオーキングコースとなっている公園の周囲も根上がり箇所があり、つまずいてしまい危ないという声が寄せられています。今後の整備計画について伺います。
    ◎松本茂人 みどりの保全整備課担当課長 大師公園についての御質問でございますが、大師公園内の広場等における根上がりなどによる段差につきましては、川崎区役所道路公園センターと連携し、順次対応しておりまして、平成30年度は、駐車場に隣接する広場において、段差解消のため舗装の補修を実施したところでございます。今後におきましても、公園利用者の安全を確保しながら、改善に向けて取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆後藤真左美 副会長 2018年度は駐車場に隣接する広場の舗装の補修を実施されたという御答弁でした。緑陰広場のブロックの段差でつまずいて転んでしまった方もいるので、川崎区役所道路公園センターと連携して早く補修をしていただくよう要望いたします。あわせて、台風15号によって園内の大木が多数倒れてしまいました。現在はまだ倒れた木の周りをロープで囲んだままとなっています。地域住民の皆さんも心配されていますので、速やかに撤去をしていただくことを要望いたします。  以上で質問を終わります。 ◆平山浩二 委員 通告に従いまして順次伺ってまいります。  8款2項3目安全施設整備費について伺います。道路の渋滞は、社会経済活動に大きな損失を与え、安全な通行を妨げるなど多くの課題がありますが、これまでに行っている本市の渋滞対策の取り組みについて伺います。 ◎小沼匡弘 企画課長 渋滞対策についての御質問でございますが、市における市内交通の円滑化に向けた取り組みにつきましては、基本的な対策である道路ネットワークの形成に向けた幹線道路の整備を進めているところでございます。また、幹線道路の整備には長い期間と多くの費用を要するため、早期に事業効果の発現が期待できる市内の主要渋滞箇所について、現道の幅員内における付加車線の設置及び延伸、信号制御の改善などの取り組みを平成21年度から緊急渋滞対策として進めているところでございます。これまで、高津区の溝口交差点や宮前区の清水台交差点など12カ所において、交通管理者と連携して交差点改良などを実施し、渋滞の緩和が図られたところでございます。以上でございます。 ◆平山浩二 委員 御答弁ありがとうございます。緊急渋滞対策は、少ない費用、短時間で事業効果の発揮が期待できるため、今後も取り組みを推進すべきと考えます。昨年度の具体的な取り組み内容及び成果、また、現在進められている取り組み状況について伺います。 ◎矢口智行 道路施設課長 緊急渋滞対策についての御質問でございますが、初めに、平成30年度の取り組みと成果につきましては、宮前区の稗原交差点において、左折レーンの延伸や走行車線の変更などの改良を行い、最大渋滞長230メートルの減少及び最大通過時間約3分の短縮が図られたところでございます。また、多摩区の稲生橋交差点においては、左折レーンを増設し、カラー舗装による明確化を行い、直進レーンとの分離を図ることにより、最大渋滞長180メートルの減少及び最大通過時間約3分の短縮が図られたところでございます。次に、現在の取り組みにつきましては、丸子橋交差点ほか3カ所の交差点改良について、令和4年度までの完了を目指し、交通管理者と協議調整を行っており、引き続き早期の事業効果の発現に向け取り組んでまいります。以上でございます。 ◆平山浩二 委員 御答弁ありがとうございました。交通渋滞は市民生活に密接にかかわる社会課題です。ぜひ即効性のある対策をスピード感を持って取り組んでいただきますよう要望して、次の質問に移らせていただきます。  次に、8款8項1目公園緑地施設費について伺います。公園防災機能向上を目的として進めた事業の進捗について伺います。 ◎木村博彦 みどりの保全整備課長 公園防災機能向上事業についての御質問でございますが、事業はこれまでに、発災時における帰宅困難者などへの対策として、ソーラー照明灯や案内板等の整備を実施しており、平成25年度から平成28年度までに、地域防災計画において広域避難場所に位置づけられている中原平和公園ほか9公園において整備を行うとともに、災害発生時に避難経路となる幹線道路の沿道に立地する南河原公園ほか6公園を対象に、平成27年度から整備を進めているところでございます。平成30年度におきましては、池上新田公園の整備が完了しました。今年度は平間公園におきまして整備を進める予定でございまして、来年度、橘公園の整備を行うことで、事業における帰宅困難者などへの対策としての整備が完了する予定です。以上でございます。 ◆平山浩二 委員 御答弁ありがとうございます。当該事業によって公園の整備が着実に進んでいることは確認できました。その上で、次の質問となりますけれども、当該対策がおおむね完結する時期を迎える一方、対策以降でさまざまな自然災害が猛威を振るった実態を踏まえ、今後も防災機能のさらなる向上策を検討するべきであると考えますが、現時点での見解について伺います。 ◎木村博彦 みどりの保全整備課長 公園の防災機能向上についての御質問でございますが、公園緑地は、都市における貴重なオープンスペースであり、防災・減災の観点から公園緑地等の活用により地域の防災力を高めることは大変重要と考えているところでございます。発災時においては、避難場所、避難路、市街地の延焼防止、道路等の復旧に供する機能を持っております。また、発災後の公園では、片づけごみ等の災害廃棄物の仮保管場所、応急仮設住宅の建設用地などが想定されていることから、関係局区と連携し、公園の役割について調整を行いながら、これまでの取り組みに加え、身近な公園における防災機能の向上を図っていくことが重要と考えているところでございます。以上でございます。 ◆平山浩二 委員 御答弁ありがとうございます。改めて公園が持つ役割も多様化、高度化し、その重要性が増してきていることは周知の事実であると思います。今後もさらなる防災機能の向上を図る上で、身近な公園に視点を向けることの必要性について見解の一致を見ることができました。引き続き災害に強いまちづくりに尽力をしてまいりたいと思います。  それでは、次のテーマに移ります。8款6項1目緑化推進費について伺います。川崎の臨海部は、産業や都市の再生とともに、環境再生に取り組むことを掲げ、現在は川崎市総合計画の第2期実施計画段階であります。そこで、これまでの取り組み状況と平成30年度の決算内容について伺います。 ◎村石浩一 みどりの企画管理課長 緑化推進事業費についての御質問でございますが、臨海部の緑化推進については、緑の基本計画に基づき、川崎市総合計画第2期実施計画に位置づけ、臨海部の街路樹などについて沿道景観整備などの取り組みを進めているところでございます。これまで、平成24年度から平成28年度にかけて殿町夜光線で約400メートル、平成29年度からは東扇島1号線の整備に着手し、約600メートルの区間で防草対策と樹種の見直しを行い、街路樹などの再整備を実施しているところでございます。また、平成30年度の実施内容といたしましては、東扇島1号線で約370メートルの沿道整備を行い、支出済額は約1,183万円でございます。以上でございます。 ◆平山浩二 委員 御答弁ありがとうございます。臨海部は、その立地上の特異性も踏まえて、他の地域と異なる課題や対応が行われてきたと思いますが、その概況について伺います。 ◎村石浩一 みどりの企画管理課長 臨海部の植栽環境についての御質問でございますが、臨海部につきましては、大型車の交通量が多く、潮風の影響を受けやすい場所であり、それらの環境への耐性にすぐれた樹種の選定を行っております。また、埋立地であることから、植栽時には、必要に応じて良質な客土を施すなどの対策を行っております。以上でございます。 ◆平山浩二 委員 御答弁ありがとうございます。最後の質問ですが、川崎臨海部の東扇島エリア道路周辺はごみの不法投棄で社会問題にもなっているのが実情です。本市の緑化推進を侮辱する行為でもあり、一層の対策が必要です。今後の対応について伺います。 ◎村石浩一 みどりの企画管理課長 ごみの不法投棄についての御質問でございますが、東扇島では、通行車両からのポイ捨て等によりごみが散乱し苦慮しており、この対策として、定期的な道路清掃のほか、市職員と民間企業との連携による一斉清掃などを実施しているところでございます。また、歩道植栽について、防草対策や繁茂しにくい樹種に植えかえ、死角を減らすことで、植栽帯へのごみのポイ捨てを抑止する対策を図っているところでございます。今後も、臨海部の街路樹については、樹種の見直しなどの再整備により、快適な道路環境の向上に向けた取り組みを進めてまいります。以上でございます。 ◆平山浩二 委員 御答弁ありがとうございました。川崎臨海部が今後も発展を続けていく上で、緑化推進事業の果たす役割はますます重要になってきております。引き続き、緑化推進を阻害するごみの不法投棄問題等にも積極的に声を上げていただくことを要望して、私からの質問を終わります。 ○末永直 会長 ここで傍聴の申し出がありますので、これを許可したいと思いますが、よろしいでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○末永直 会長 それでは、許可をいたします。    〔傍聴者入室〕 ◆林敏夫 委員 それでは、通告に従いまして順次質問をさせていただきます。  まず、街路樹維持管理事業費について伺います。街路樹維持管理事業費については、11款1項1目区政総務費と各区ごとの区づくり推進費に予算化され、事業を行っております。平成30年度の予算額については、区政総務費では2億3,985万5,000円、区づくり推進費では2億1,694万8,000円の街路樹維持管理事業費が台風の被害復旧も含む予算となっております。区政総務費で行うものと区づくり推進費で行うもの、それぞれの事業の具体内容について伺います。また、それぞれの予算に対する決算額について伺います。 ◎松本茂人 みどりの保全整備課担当課長 街路樹維持管理事業についての御質問でございますが、区政総務費は、主に幹線道路など各区の主要路線における街路樹等の計画的な剪定や街路樹の更新などを実施するもので、区づくり推進費は、市民生活に密着した路線の街路樹等の剪定や刈り込みなどの管理を実施するものでございます。平成30年度の支出済額につきましては、区政総務費が市役所通りのイチョウなどの剪定や市道鷺沼線の街路樹更新等を実施し、2億3,913万1,998円で、区づくり推進費が麻生3号線のトウカエデなどの剪定やグリーンベルトの刈り込み等を行い、2億1,643万3,680円でございます。以上でございます。 ◆林敏夫 委員 次に、平成30年度から街路樹管理計画がスタートして1年が経過しました。平成30年度の取り組みの総括並びに今年度の取り組み状況について伺います。また、私はこれまで産業道路沿線の樹木の計画的な適正管理を求めてきましたが、今年度の具体的な取り組みについて伺います。 ◎松本茂人 みどりの保全整備課担当課長 街路樹管理計画についての御質問でございますが、川崎市街路樹管理計画におきましては、景観向上機能や緑陰形成機能、防災機能など、重要なグリーンインフラである街路樹が持つ多様な機能を総合的に発揮させるため、地域特性に即した効果的な維持管理を推進することを目的に、3つの取り組みの方向性を定めているものでございます。平成30年度の取り組みにつきましては、1つ目の計画的な街路樹再生として、宮前区の市道鷺沼線でソメイヨシノを12、多摩区の市道寺尾台22号線で20のユリノキをハナミズキに更新したところでございます。2つ目の街路樹によるまちづくりとしては、市役所通りの川崎駅前東交差点から川崎ハローブリッジまでの区間のイチョウ並木について、樹形管理を行っております。3つ目の適正な維持管理の実施としては、剪定や刈り込み等の日常管理を適切に行うとともに、桜の路線を中心に224の街路樹診断を行い、その結果、不健全と判定された6について伐採等を実施したところでございます。今年度の取り組みにつきましては、昨年度に引き続き、更新・撤去候補路線である2路線の街路樹更新、富士見通りの川崎ハローブリッジから教育文化会館交差点までの区間のイチョウ並木の樹形管理、剪定や刈り込み等の日常管理の3つの取り組みを推進しているところでございます。また、産業道路に隣接する浅野町緑道の樹木につきましては、歩道の通行に影響がある樹木を中心に、剪定や間引き等を行っているところでございまして、今年度におきましては、浜町交差点から桜堀運河付近までの区間内の早急に対応すべき箇所について実施する予定でございます。以上でございます。 ◆林敏夫 委員 ありがとうございます。次に、街路樹管理計画の取組1については、今後、実施プログラムを策定すると示されていますが、検討状況について伺います。また、財源確保に向けた仕組みづくりや多様な主体との連携など、今後の取り組みについて伺います。 ◎松本茂人 みどりの保全整備課担当課長 街路樹管理計画についての御質問でございますが、計画の取組1である計画的な街路樹再生による安全な歩行空間の確保につきましては、現在、歩道幅員が十分確保されておらず、根上がりが連続しているため更新・撤去候補路線となっている市道鷺沼線や市道寺尾台22号線の街路樹について更新を実施しており、その他の路線については、地域住民の皆様と合意形成を図りながら検討を進めておりまして、それらの路線の更新計画を取りまとめた実施プログラムの年度内策定に向けて取り組んでいるところでございます。財源確保に向けた仕組みづくりにつきましては、今年度からふるさと応援寄附金に新たな選択メニューとして街路樹管理の推進を追加しておりまして、ホームページの掲載を行うなど、寄附金制度の活用を広く周知しているところでございます。多様な主体との連携につきましては、引き続き街路樹等愛護会などの市民ボランティアと協働し、街路樹等の除草、清掃等を実施しているところでございます。以上でございます。 ◆林敏夫 委員 御答弁ありがとうございます。最後、要望させていただきますが、安全な通行空間の確保に向けた実施プログラムの年度内策定に向けて取り組んでいるとのことであります。確実に年度内に策定するよう、よろしくお願いいたします。また、財源確保に向けた取り組みの強化も要望しておきます。  それでは、次の質問に移りますが、11款1項1目区政総務費、公園緑地維持管理事業費の公園遊具整備工事費について伺います。公園施設長寿命化事業として平成27年度から国からの補助を受けられるようになり、本市においても公園遊具整備工事の取り組みを実施していますが、平成30年度の予算現額2億1,231万円に対して3,696万1,305円の決算額となっており、17.4%の執行率となっています。平成30年度の具体的な取り組みと執行率が低い原因について伺います。 ◎松本茂人 みどりの保全整備課担当課長 公園施設長寿命化事業についての御質問でございますが、公園遊具整備工事につきましては、川崎市公園施設長寿命化計画に基づき、国の交付金を活用しながら遊具の更新を行っているところでございます。平成30年度の取り組みといたしましては、中原区の若草第1公園ほか14公園において、滑り台など46基の遊具を更新したところでございます。執行率が低い原因につきましては、国の交付金の認承減の影響が例年に比べ大きかったことによるものでございます。以上でございます。 ◆林敏夫 委員 次に、公園施設長寿命化事業の現在の計画について伺います。また、平成30年度の取り組みの総括と課題について伺います。そして、今月末で半年が経過しますが、現時点の取り組み状況について伺います。 ◎松本茂人 みどりの保全整備課担当課長 公園施設長寿命化事業についての御質問でございますが、現在の計画につきましては、公園施設長寿命化計画に基づき、職員による日常点検や専門家による定期点検等を実施するとともに、点検結果を踏まえた計画的な補修や老朽化の進んだ遊具の更新を行うものとしております。平成30年度の取り組みにつきましては、遊具の更新等を行っておりますが、認承減により当初計画におくれが生じているところでございまして、今後の実施に必要な財源の確保が課題と考えております。今年度の取り組みといたしましては、麻生区の虹ヶ丘南公園、川崎区の桜本公園などで遊具の更新を予定しており、現在、20公園において遊具の更新に着手したところでございます。引き続き、区役所道路公園センターと連携しながら、順次進めてまいります。以上でございます。 ◆林敏夫 委員 次に、公園施設長寿命化計画については、3年が経過していますけれども、国からの補助金に連動した事業になっているため、国の交付金の認承減により、3年間だけでも224公園672基の計画に対しまして135公園401基の実績となっており、計画の60%しか遊具の更新が図られていない状況にあります。長寿命化計画策定時の施設の劣化判定調査では、1,996基の補修更新が必要とされております。国からの交付金の認承減を影響させない実効性のある取り組みが必要と考えます。計画の早急の見直しなど、今後の対応について建設緑政局長にお伺いをします。 ◎奥澤豊 建設緑政局長 公園施設長寿命化計画についての御質問でございますが、公園施設につきましては、川崎市公園施設長寿命化計画に基づき、平成28年度より計画的に更新等を推進してきたところでございます。今後につきましても、引き続き国へ適切な財政措置を要請するとともに、令和3年には事業の進捗状況を踏まえた計画の見直しを予定しておりますので、計画期間や公園の安全確保と機能保全に向けた手法なども含め、検討してまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆林敏夫 委員 御答弁ありがとうございます。それでは、要望させていただきますが、先ほども指摘をさせていただきましたが、国の交付金の認承減に伴い計画が大幅におくれております。平成30年度は1億円の交付金を予定して2億1,000万円の予算を組みましたけれども、結果的に交付金は1,535万円となっておりまして、今年度についても5,600万円となっています。計画を達成できないのは明らかであります。今後の財源確保に向けた関係局と連携を図りながら、国への要請なども含めて、取り組みの強化を要望させていただきます。  それでは、最後の質問に参ります。台風第24号被害の復旧に係る事業費について伺います。昨年10月の台風第24号では、公園緑地や街路樹等にも大きな被害が発生しました。公園緑地の倒木や枝折れなどは2,132、街路樹の倒木や枝折れなどは366、そのほか、等々力緑地や生田緑地の防球ネット支柱等の破損などの被害を受けました。昨年11月8日には建設緑政局としての対応方針を示しまして、復旧経費のうち不足する予算については、予備費、流用にて2億5,679万円で対応、生田緑地ゴルフ場の防球ネット支柱等の復旧については、緊急性を要しないため補正予算6,000万円を計上して対応するとしていました。台風被害にかかわる決算状況について、予算流用や予備費活用等の詳細をそれぞれ伺います。 ◎松本茂人 みどりの保全整備課担当課長 台風第24号の被害復旧についての御質問でございますが、台風第24号の被害復旧による平成30年度の支出済額につきましては、約2億7,054万円でございまして、その内訳につきましては、補正予算での対応が2,175万円、予備費での対応が約9,705万円、交付金の認承減等により留保されていた予算等の流用による対応が約1億4,209万円、当初予算での対応が約965万円となっております。また、翌年度繰越額につきましては、約7,684万円となっております。以上でございます。 ◆林敏夫 委員 次に、今月発生した台風第15号においても、街路樹の倒木やトタン屋根の破損など大きな被害が発生しています。現時点の確認されている被害状況の詳細について伺います。 ◎松本茂人 みどりの保全整備課担当課長 台風第15号の被害状況についての御質問でございますが、公園緑地の樹木被害につきましては、現時点で把握しているもので、倒木や枝折れなどが約1,500ございまして、主な施設被害につきましては、生田緑地において倒木によるパーゴラの倒壊などがございました。また、街路樹の被害につきましては、倒木や枝折れなどが約470ございました。以上でございます。 ◆林敏夫 委員 次に、今後の復旧に当たっての予算確保に向けた対応について伺います。また、近年の自然災害の被害状況を踏まえ、台風等の被害復旧に向けた予算化を来年度から行うべきと考えますが、見解と対応について伺います。 ◎松本茂人 みどりの保全整備課担当課長 台風等の被害復旧についての御質問でございますが、被害復旧の予算につきましては、特に緊急性を要するものは予備費の活用や予算流用により対応し、それ以外のものは補正予算に計上し、対応しているところでございます。今後も引き続き、必要な予算措置が図られるよう、関係局と連携し対応してまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆林敏夫 委員 次に、昨年の台風第24号における街路樹の倒木被害などを踏まえて、街路樹の管理面での対応策について、取り組んだ内容について伺います。また、今回の台風被害を受けての今後の街路樹の点検等の取り組みについて伺います。 ◎松本茂人 みどりの保全整備課担当課長 街路樹の管理についての御質問でございますが、街路樹管理での対応や点検につきましては、台風などによる被害をできる限り少なくするため、樹木の状況を確認するためのパトロールや、専門家による健全度診断を行ってきたところでございます。今後におきましては、引き続き台風の発生状況を注視しながら、樹木の健全性の確認などを行い、事前の対策による被害軽減に努めてまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆林敏夫 委員 御答弁ありがとうございます。最後に要望させていただきます。今回の台風第15号では、昨年の第24号に続いて、公園緑地内の大木が根っこごと倒れるなど、暴風雨による樹木の倒木被害が市内全域で発生しています。今後の街路樹の管理のあり方にについて、倒木したら住宅などに被害が及ぶことが想定されるような樹木は伐採していくなどの対応も議論していくべきと考えます。自然災害に対応する街路樹管理についてしっかりと検討していただくことを強く要望しておきます。  以上で終わります。 ◆秋田恵 委員 質問に先立ちまして、日々の市民生活を支えていただいております建設緑政局の皆様方に感謝を申し上げ、通告書どおり一問一答にて質問いたしますので、各課御答弁のほど、よろしくお願いいたします。  まず、8款2項6目自転車対策費についてです。予算現額17億4,603万3,000円、支出済額13億4,584万1,961円、不用額1億5,338万3336円、不用率は約9%とあり、計画的に事業が遂行されているようです。しかしながら、小事業の各項目をじっくりと見渡しますと、不用率100%である事業もあることがわかります。民間自転車等駐車場整備費補助金事業は、実行件数ゼロ件で、不用率は100%です。事業は平成25年度から運用が開始され、平成26年度に5件、1,525万円、平成27年度に1件、208万円の補助実績がおありとのことです。平成30年度におきまして新規相談はあったのか、また、その相談はどういった情報源やルートで相談されたものだったのか、そして、相談案件が実行に至らなかった点について伺います。 ◎小峰俊明 自転車利活用推進室担当課長 民間自転車等駐車場整備費補助金制度の実績についての御質問でございますが、制度は、放置禁止区域未指定の駅周辺や駐輪場が不足する駅周辺に、公民連携による駐輪場の整備を促進するため、民間駐輪場を新設または増設する際の整備費の一部を補助する制度でございまして、平成25年度から運用しております。平成30年度の問い合わせは4件でございまして、制度に関する情報の入手方法については確認してございませんが、市政だより掲載直後に2件、それ以外に2件となっております。また、問い合わせはいずれも電話によるもので、その後、来庁により相談された案件もございましたが、対象地域外や店舗の来客用駐輪場など、条件に合致せず申請に至らなかったものでございます。以上でございます。 ◆秋田恵 委員 ありがとうございます。目先の件数の確保だけでなく、本来の目的と行政としての長期的な視野を持って中立的立場にて御判断をいただいていることもわかり、安心いたしました。市政だよりへの掲載はいつから始まり、どのように取り組んできたのか伺います。 ◎小峰俊明 自転車利活用推進室担当課長 市政だよりへの掲載についての御質問でございますが、平成25年度の制度運用開始当初に周知を図るため実施し、民間の駐輪場運営会社からの申請や補助金の交付実績が6件あったことから、周知が図られたものと考え、その後、ホームページへの掲載や駅周辺の商店街等への直接の広報などに取り組んでまいりました。しかしながら、平成28年度から平成29年度に申請実績がなかったことから、昨年度、補助金の予算額の見直しに合わせ、再度、周知を図るため市政だよりに掲載したものでございます。以上でございます。 ◆秋田恵 委員 駐輪場の民間運営について伺います。また、現行の制度は利用しやすいものなのでしょうか。他都市との比較も含め伺います。 ◎小峰俊明 自転車利活用推進室担当課長 補助金制度についての御質問でございますが、駐輪場は、駅や店舗等の集客施設など、利用目的や設置場所などがさまざまであり、多様な主体による運営が望ましいと考えております。また、駅周辺においては、用地の確保などが困難なことから、公民連携による駐輪場の整備運営を促進しているものでございます。制度内容につきましては、他都市と比較いたしますと、本市の補助要件が、自転車の収容台数30台以上、補助率は3分の2としております。一方で、近隣の横浜市や大田区の同様な制度では、収容台数がそれぞれ50台以上、30台以上、補助率はそれぞれ3分の2、2分の1となっており、本市の制度につきましては、近隣都市と比較して利用しやすい制度であるものと考えております。以上でございます。 ◆秋田恵 委員 ありがとうございます。他都市の事例研究も御熱心で、利用しやすい制度の構築がなされていることが確認できました。今年度、新たな動きは出ていますでしょうか、伺います。 ◎小峰俊明 自転車利活用推進室担当課長 補助金制度の利用促進についての御質問でございますが、今年度につきましても、広く制度を知っていただくため、今月の市政だよりに制度の案内を掲載したところで、さらに、自転車等の駐輪需要の多い地域において、比較的利用の少ない駐車場から駐輪場への利用形態の変更について、直接、駐車場運営事業者に制度の説明を行うなど、利用促進を図っているところでございます。以上でございます。 ◆秋田恵 委員 行政側から対象となる事業者への働きかけを行っているとのことで、積極的な働きかけに事業目標達成への真剣さを感じ、大変心強く思いました。このような働きかけは、人件費や働き方の実績として評価されているのでしょうか。こちらは建設緑政局長へ伺います。 ◎奥澤豊 建設緑政局長 補助金制度についての御質問でございますが、本市の放置自転車対策は、昭和62年に条例を制定し、駐輪場整備を進め、現在、市営駐輪場148カ所を運営しております。また、市内のほぼ全ての駅周辺で放置禁止区域指定を行い、歩行者等の通行の安全と自転車の適正な駐車秩序の確立に努めてまいりました。一方で、駐輪需要の高まりにより、一部の駅周辺では駐輪場が不足しており、これらの駅周辺の駐輪場整備については、市政だよりやホームページへの掲載などにより広く周知を行った上で、大規模な土地所有者との個別調整により、制度を効果的に運用することは効率的と考えておりますので、引き続き、機会を捉え、制度の運用に努めてまいります。以上でございます。 ◆秋田恵 委員 制度内容におきまして、他都市の研究などがされている上に積極的な働きかけもされていること、そして、中立的立場にて御判断いただいていることがわかりました。また、本市では、ことし3月から放置自転車等の行政課題を解決するためシェアサイクルの実証実験を実施しておりますが、シェアサイクル実証実験の現状と今後の取り組みについて伺います。 ◎中田智之 自転車利活用推進室担当課長 シェアサイクル実証実験についての御質問でございますが、本市では、観光施設間の回遊性の向上や地域の活性化、放置自転車の抑制などの課題を解決するため、平成31年3月18日からおおむね2年間を目途に、登戸・向ヶ丘遊園駅周辺エリアと殿町・大師河原エリアにおいて、駐輪場及び公共用地等を活用したシェアサイクルの実証実験に取り組んでいるところでございます。また、実証実験の事業者が、実験エリアを含め、現在、市内に114カ所のポートを設置しており、近隣都市のポートとも相互通行が可能なことから、市内利用だけでなく、都内や横浜市など広域的に利用されている状況でございます。今後につきましては、令和2年度中に効果検証を行い、その結果を市民の皆様に公表するとともに、実証実験期間の延長や全市的な展開も視野に入れ検討してまいります。以上でございます。 ◆秋田恵 委員 シェアサイクルの本格導入は今後の自転車対策にとって効果的であり、よい取り組みであると考えております。先ほど実証実験の期間がおおむね2年間と伺いましたが、この実験期間については他都市の実験期間などを参考にして決定したと思いますが、どのように実験期間を決めたのか伺います。 ◎中田智之 自転車利活用推進室担当課長 シェアサイクル実証実験についての御質問でございますが、実験期間につきましては、他都市の事例では、横浜市や大田区では約3年間、さいたま市は約2年半、千葉市は約1年半という状況でございます。本市においては、シェアサイクルが利用者に認知され、日常の交通手段として定着するためには2年程度必要であると学識経験者から御意見をいただいたことや、利用状況を踏まえたポートの増設など利用環境の整備に一定の期間を要することから、他都市の状況も踏まえ、実験期間を約2年間としたところでございます。以上でございます。 ◆秋田恵 委員 ありがとうございます。その上で意見要望いたします。制度の利用有無にとどまらず、駐輪場不足と放置自転車対策について根本的な問題の解決に向け、他都市における事例の研究も進めていただきたく思います。また、川崎においてはある程度のスピード感が必要とも感じております。駅前への自転車乗り入れ数を減らすために、本市でも導入済みのシェアサイクルを東京都のように市営駐輪場へ配備することや、駅前空地に限らず、土地の所有企業に対しシェアサイクルの貸し出しとあわせた駐輪場の整備を提案することを要望いたします。各課、御答弁ありがとうございました。次に移ります。  続いて、8款7項1目自然保護対策費について伺います。緑地保全事業費について、予算額13億1,001万9,000円、支出済額が7億8,794万8,928円、不用額は4億7,997万72円とのことですので、不用率は36%です。調査の中で特別緑地保全地区等用地取得事業費の不用額の割合は約46%と伺っております。そこで、みどりの保全整備課へ伺います。こちらは上原委員も触れていらしたのですが、加えて伺います。黒川宮添を初め、特別緑地保全地区の用地取得をしたとのことですが、1.0ヘクタール以上で委員会にて報告いただいたもの以外の案件も含めて、詳細と経緯を伺います。 ◎木村博彦 みどりの保全整備課長 特別緑地保全地区の用地取得についての御質問でございますが、平成30年度につきましては、黒川宮添特別緑地保全地区、約1.3ヘクタール、黒川西谷特別緑地保全地区、約1.1ヘクタール、高石特別緑地保全地区、約0.3ヘクタール、平特別緑地保全地区、約0.2ヘクタールの用地取得を行ったところであり、土地所有者からの都市緑地法の第17条の規定に基づく土地の買い入れの申し出がありましたことから、当該土地を取得したものでございます。以上でございます。 ◆秋田恵 委員 法律上そのような結果になったとのことですが、本来の緑地保全制度の目的はどのようなものでしたでしょうか、確認いたします。 ◎木村博彦 みどりの保全整備課長 緑地保全制度についての御質問でございますが、特別緑地保全地区は、都市緑地法第12条に規定される制度で、都市における良好な自然的環境となる緑地を現状凍結的に保全するために指定するもので、相続税や固定資産税の軽減等による優遇措置と、奨励金等の助成によって、土地所有者が大切に守ってきた緑地をより長く良好な状態で保全していただくことを目的とした制度でございます。以上でございます。 ◆秋田恵 委員 所有者へ緑地を持ち続けてもらうための制度だと確認できました。現在の状況は、本来の目的を確認すると完全に一致しているとは感じられません。問題点はどこにあると分析されていらっしゃいますか、伺います。 ◎木村博彦 みどりの保全整備課長 緑地保全制度についての御質問でございますが、緑地保全制度についての理解を得られるように、相続税の軽減等の優遇措置や助成制度について御案内しているところでございますが、土地所有者の高齢化や相続の発生、緑地の維持管理の負担などにより、緑地を所有し続けることが難しいと判断されてしまうことが課題であると考えております。以上でございます。 ◆秋田恵 委員 緑地保全制度を御案内いただく際、相続時の税金優遇についても御案内いただいているとのことでした。実際に市民の皆様への御案内は、どういった窓口でどなたが案内してくださっているのでしょうか。 ◎木村博彦 みどりの保全整備課長 緑地保全制度についての御質問でございますが、緑地保全事業において、緑地保全交渉の際に建設緑政局の担当職員が制度を御案内しているほか、ホームページへの掲載、また、JAセレサ川崎と連携を図り、土地所有者が土地活用の相談などに訪れた際に、JAセレサ川崎の職員がリーフレットの配付等による情報の提供を行っているところでございます。以上でございます。 ◆秋田恵 委員 JAセレサ川崎との連携もされていらっしゃることがわかりました。現場での市民相談ルートを押さえた取り組みがなされていると感じました。改めて緑地保全の問題は、市民生活を守り、市の財産を有効活用していくために市全体で取り組んでいく課題と考えます。広く市民がお困り事を抱かれたとき、一番身近な役所の窓口は各区役所かと思います。そこで、市民文化局市民活動推進課へ伺います。現行、各区における緑地保全に関する市民からの相談及び情報提供の機会はございますでしょうか。 ◎猪俣聡 市民文化局市民活動推進課長 区における市民からの相談等についての御質問でございますが、本市では、市民生活の中で生じる困り事などへのアドバイスを通じ、市民生活の向上に資することを目的に、各区役所地域振興課及び各支所の区民センターに市民相談窓口を設置し、相談担当職員が対応しているところでございます。相談の内容に応じて、弁護士や行政書士による相談を御案内したり、適切な市の業務所管課へおつなぎするなどの連携を図っております。緑地保全に関する相談につきましても、市民相談窓口において、内容を具体的に把握した上で適切な業務所管課に対応を依頼することとしております。また、市民相談窓口においては、多様な対応事例の蓄積が相談対応のスキル向上につながりますので、全区の相談担当者が情報共有や意見交換を行うための相談情報担当者会議を開催し、相談対応の質の向上に努めているところでございます。以上でございます。 ◆秋田恵 委員 ありがとうございます。調査を通し、相談情報担当者会議にて7区の担当者が一堂に集まり、対面での事例を初め、情報共有などを重ね、スキルアップを図るすばらしい取り組みがあることを知りました。人事異動の多い役所内でこのような取り組みがなされていることは、市民にとっても大きな安心につながると感じました。そこで、現行の会議に追加する形で意見要望いたします。例えば緑地保全制度に関する御相談と対応の事例などの専門的な分野も共有すること、また、会議録を内部のQ&Aとして記録、保存することを要望いたします。それにより、人事異動時の引き継ぎや着任直後の相談対応がよりスムーズに行えると考えます。さらに、現在用意されている専門家や専門相談員をお呼びする市民相談項目に含まれていない分野におきましても、市民と直接かかわる職員が市民相談にてより細やかに庁内各局と連携を図れるツールとなると考えます。市民活動推進課の皆様、ありがとうございました。  では次に、コミュニティ推進部協働・連携推進課へ伺います。区役所の市民相談に加え、市としては世代を超えて相続や税金について話題にできる場の提供が必要だと考えます。調査を通した建設的な発展も含め、年度新設されましたまちのひろばづくり相談窓口について伺います。 ◎藤井英樹 市民文化局協働・連携推進課長 まちのひろばづくり相談窓口についての御質問でございますが、まちのひろばは、これからのコミュニティ施策の基本的考え方に基づき、身近な地域における気軽なつながりの場所、誰もが気軽に集える出会いの場として、官民問わず広く展開しているものでございます。今年度は、まちのひろばづくり相談窓口を試行的に開設し、新たに地域の居場所となるまちのひろばを創出したいと考えている市民の自主的、主体的な取り組み等の実現に向け、事業を進めているところでございます。必ずしも相続や税金などについての直接的な相談窓口ということではございませんが、地域のさまざまな課題に対し、まちのひろばづくりを通して、その解決につなげていくよう、各区役所や関係局との連携を密にし、市民の主体的なまちのひろば創出の取り組みを後押ししていきたいと考えております。以上でございます。 ◆秋田恵 委員 ありがとうございました。さまざまな可能性を秘めた新しい取り組みに今後も注視していきたいと思います。  最後に、御協力いただきました各局に意見要望いたします。市の緑地保全は大切なテーマですが、その前に市民の生活が最重要課題です。特に税金などお金につながる項目は、期限が迫ることで短期的な判断をしてしまいがちです。市民がより長期的な視野を持ち、歴代守ってこられた土地の有効活用、そして未来の子どもたちに残す川崎をイメージした前向きな財産管理ができますよう、各局の強みを生かしたより柔軟な連携を求めます。より活発な御尽力に御期待をいたしまして、私の質問を終わりたいと思います。各課、ありがとうございました。 ◆原典之 委員 8款8項1目公園緑地施設費について伺いたいと思います。先週、ラグビーワールドカップが開幕いたしまして、インバウンドや国内の旅行客で本当に大きなにぎわいを見せております一方で、もういよいよ東京2020オリンピック・パラリンピックも1年を切ってまいりました。出場選手の選考も始まるなど、オリンピック・パラリンピック開催への機運も高まってきております。オリンピック・パラリンピック代表チームの事前キャンプ受け入れに向けた取り組みについて伺いたいと思います。平成30年度の等々力緑地再編整備推進事業費、東京オリンピック・パラリンピック関連整備事業費、等々力緑地施設整備事業費について、各事業費の主な内容及び決算額について伺います。 ◎沼田聡史 等々力緑地再編整備室担当課長 公園緑地施設費についての御質問でございますが、平成30年度の等々力緑地関連の各事業における主な実施内容と支出済額でございますが、初めに、等々力緑地再編整備推進事業費につきましては、硬式野球場の改築工事や当該工事における土壌対策工事等であり、約31億2,011万円でございます。次に、東京オリンピック・パラリンピック関連整備事業費につきましては、英国オリンピック・パラリンピック代表チームの事前キャンプ受け入れに向けて、等々力陸上競技場のトラック舗装等の改修工事であり、約2億8,032万円でございます。次に、等々力緑地施設整備事業費につきましては、川崎フロンターレ支援工事として、陸上競技場の来場者や競技者の安全・安心な環境を確保するための鳥対策の工事等を実施いたしまして、約2,399万円でございます。以上でございます。 ◆原典之 委員 等々力陸上競技場の改修工事の詳細な内容について、改めて伺います。 ◎沼田聡史 等々力緑地再編整備室担当課長 等々力陸上競技場の改修についての御質問でございますが、等々力陸上競技場につきましては、英国オリンピック・パラリンピック代表チームの事前キャンプ受け入れに合わせ、陸上競技場の第1種公認の取得に向けて、公益財団法人日本陸上競技連盟の指導に基づき、トラック舗装のオーバーレイ、走路幅の変更などを実施するとともに、ラグビーゴールや障害者用の投てき固定金具等を設置したところでございます。以上でございます。 ◆原典之 委員 改修後の等々力陸上競技場について、英国代表チームからの評価はどのようなものだったのか伺います。 ◎沼田聡史 等々力緑地再編整備室担当課長 等々力陸上競技場についての御質問でございますが、等々力陸上競技場につきましては、英国パラリンピック委員会CEOのマイク・シャロック氏が来日した際に、ワールドクラスの等々力陸上競技場で、大会への最終調整を行えることはトップアスリートにとって大変有益とコメントをいただいたところでございます。また、英国オリンピック代表陸上チームが等々力陸上競技場でトレーニングを行った際にも選手から同様の声をいただいたところでございます。以上でございます。 ◆原典之 委員 英国代表チームの事前キャンプ受け入れに向けて、今年度においては補助競技場の整備も行うことについて報告を受けております。等々力緑地に英国代表チーム選手団の方々をお迎えすることから、公園ならではのおもてなしを実施すべきと考えますが、見解を伺います。 ◎沼田聡史 等々力緑地再編整備室担当課長 事前キャンプ受け入れに向けた取り組みについての御質問でございますが、英国オリンピック・パラリンピック代表チームが東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会で最高のパフォーマンスを発揮していただくため、選手団に対する歓迎の意を込めまして、例えば等々力陸上競技場のエントランス部などに英国をイメージした花壇を設置するなど、緑を生かしたおもてなしを表現する取り組みについて、関係局とも連携しながら検討してまいります。以上でございます。 ◆原典之 委員 このオリンピックの事前キャンプについては、ボランティア募集が300人のところ、大体2,000人ぐらい応募があったと伺っております。それだけボランティアの方々の人気も高まってきていますし、これは横浜も慶應義塾もそうですけれども、川崎市も事前イベントを大分多くやっているというふうに見受けられます。例えば、これは事前キャンプですから本番のオリンピックの入村式とはまた違うのですが、入村式というのか何とか式というのかわかりませんけれども、そういう受け入れをできるようなイベントを、ぜひ、オリンピック・パラリンピック推進室さんが主体となって、御答弁に連携という言葉もございましたので、例えば地元のお子さんですとか、また、文化協会さんにはお茶やお花や着物等に精通された方々など、まさに日本のおもてなしをできるプロフェッショナルもおりますので、よろしくお願いしたいと思います。  最後の質問なんですけれども、公園緑地の魅力向上に向けた取り組みについて、千葉県野田市の清水公園では、公園の自然環境の中でフィールドアスレチックをする施設が大変人気だと聞いており、本市でも公園の持つ自然環境を利用するなど、公園の魅力づくりが大変重要だと思います。見解と今後の進め方について伺います。 ◎藤井義章 企画課担当課長みどり活用担当〕 公園緑地の魅力向上についての御質問でございますが、本市では、公園の魅力向上や緑地の保全と利活用に向けた取り組みを進めており、その一つの手法として、現在、市内の公園緑地を対象とした民間活力の導入に向け、民間事業者が持つノウハウや幅広いアイデア等の提案を求めるサウンディング型市場調査を行っているところでございます。今後は、民間事業者との個別対話により市場ニーズの把握等を行い、事業化に向けた検討を進めるなど、さらなる公園緑地の魅力向上に向けた取り組みを推進してまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆原典之 委員 市内のプールで言いますと、川崎が富士見、小田、大師で3つから1つに、宮前も鷺沼プール、中原も等々力プール等、この十数年で結構なくなってしまいました。特に等々力プールでいいますと、解体をするときの質問では、年間1億円の赤字であるとか、プールをやっていない秋から冬、春先――夏以外の期間に関しては閉鎖空間であるという理由から解体し、その後はつくりませんという御答弁で、この8年間私もやりとりをさせていただきました。ただ、民間で見ますと、これはもうとっくに議会でやっているからあえて細かいことは言いませんけれども、例えばプールを使わない期間は釣り池にするとか、こういった民間の方々の努力やアイデアというのは非常に多くあると思います。これから、特に等々力では民間活力を生かしてやっていくということでございますので、ぜひとも市民がわくわくできるような公園というのを等々力のみならず、生田にも富士見にもよろしくお願いいたしまして、質問を終わります。 ◆石川建二 委員 順次、通告に従って質問したいと思います。  初めに、8款4項1目広域道路対策費、川崎縦貫道路Ⅱ期計画について伺います。川崎縦貫道路Ⅱ期計画調査事業費1,295万280円の使途と2018年度の調査内容について伺います。また、これまでに調査事業費で使った金額についても、5カ年の推移、5カ年で幾らになるのか、その合計を伺います。 ◎野村博和 広域道路整備室担当課長 川崎縦貫道路Ⅱ期計画調査事業費についての御質問でございますが、川崎縦貫道路につきましては、市も参画する東京外かく環状道路(東名高速~湾岸道路間)計画検討協議会におきまして、外環道との一化を含め、幅広く検討が行われているところでございます。昨年度の調査事業費につきましては、全額調査委託料として執行しており、その内容につきましては、本市への影響などを測るため、東名高速から湾岸道路間において段階的な整備を行った場合の市域への交通影響や中間インターチェンジの必要性などについて調査、検討を実施したものでございます。また、過去5カ年の調査事業費の支出済額につきましては、平成26年度から平成30年度までの合計で4,645万8,360円でございます。以上でございます。 ◆石川建二 委員 昨年度も取り上げさせていただきましたが、その時点では、ルート、構造、事業主体、関連する事業費やその負担割合についても未定とのことでした。その後、進捗があればお示しください。 ◎野村博和 広域道路整備室担当課長 東京外かく環状道路の計画検討の進捗についての御質問でございますが、本年6月の第5回計画検討協議会におきましては、有識者及び周辺自治体等の意見聴取結果について報告がなされ、計画の具体化に当たって、環状道路としての機能の発揮や事業の効率化という観点からも、川崎縦貫道路との一化を前提とするべきではないかといった意見などが出され、関係者間で共有したところでございます。また、今後の進め方として、川崎縦貫道路の計画と一化する場合について、整備効果や起終点、費用負担の考え方などをさらに検討し、次回の協議会において、計画の基本的な方針の取りまとめに向けて意見交換することを確認したところでございまして、ルート、構造などにつきましては現時点では未定でございます。以上でございます。 ◆石川建二 委員 川崎縦貫道路と外かく環状道路の一化、一体化ということが検討されているようです。昨年度の審議の中でもこうしたことをできるだけ早い段階で市民に情報公開し、市民から意見をよく聞くように求めてきましたが、対応について伺います。 ◎野村博和 広域道路整備室担当課長 市民とのやりとりについての御質問でございますが、第5回計画検討協議会におきまして、計画の具体化に当たっては、その進め方やメリット、デメリットを示し、地域とのコミュニケーションを行いながら、透明性の高いプロセスの中で検討を進めてほしいとの有識者意見を関係者間で共有したところでございます。市といたしましても、地域の皆様とコミュニケーションを図りながら、丁寧に進めることが重要であると考えており、国や東京都などと連携して検討を進め、計画の早期具体化に向けて取り組んでまいります。以上でございます。
    ◆石川建二 委員 現在協議されている高速道路は、東名高速道路から湾岸道路に至るルート約20キロです。大師ジャンクション以北の川崎縦貫道路の建設は、地元住民の大きな反対があり、実行されませんでした。そうしたことも含め、住民へのコミュニケーションを図るとしているのだと思いますが、この計画の事業費は、東京都で行われている外環道路から類推をすると、1メートル当たり1億円、20キロで2兆円という巨額なお金が投じられることになります。地域環境への影響や巨額の税金が使われることも想定されることから、この事業からの撤退を強く求めておきたいと思います。  次の質問に移ります。初めに、8款3項1目街路事業費について要望を述べたいと思います。宮前区の久末鷺沼線の道路整備について要望いたします。この道路は、鷺沼と久末を結ぶ交通量の多い道路ですが、野川地域の一部がまだ未整備となっています。バスや大型車両の通行も多く、歩道の整備のない道路は大変危険で、早期の整備が求められているところです。現在も取り組みが進められていますが、道路整備とあわせて山側の地域からの雨水対策も十分に行っていただくよう要望したいと思います。とりわけ、和田八幡宮下バス停付近は、山からおりてくる雨水が側溝で処理し切れず、道路の反対側まで流れ出る状況にあります。新設の久末鷺沼線は、現行道路よりも高くなる設計であることから、より道路手前へ雨水がたまるおそれがあります。整備に当たっては、雨水対策も将来十分耐え得るものになるよう要望しておきたいと思います。  それでは、羽田連絡道路について伺います。これも昨年に引き続きの質問となりますが、羽田連絡道路工事地点では、人が足を踏み入れてはならない生態系保持空間として保全が求められる地域を含んでいます。生態系保持のためにこれまでに使われた事業費について、その事業内容についても伺います。 ◎新西一秀 広域道路整備室担当課長羽田連絡道路建設担当〕 羽田連絡道路についての御質問でございますが、羽田連絡道路の整備につきましては、多摩川の河口干潟などの自然豊かな環境に最大限配慮するため、河川管理者や有識者で構成される河川河口の環境アドバイザー会議を平成29年7月に設置しているところでございまして、その中で干潟の保全・回復計画及び環境モニタリング計画を策定し、環境への取り組みを実施しております。平成29・30年度においては、受注者からの技術提案によるしゅんせつ範囲の縮小や、鋼矢板の設置による生態系保持空間の保護、しゅんせつした干潟の表土の保管、環境モニタリング調査などを実施したところでございまして、支出済額としては約8,700万円でございます。今後につきましても、保管した表土による干潟の復元、継続した環境モニタリング調査などに取り組んでいくところでございます。以上でございます。 ◆石川建二 委員 2年間で8,700万円もの予算を使って鋼矢板の設置や干潟の表土の保管を行っているとのことです。その対策の効果について伺っていきたいと思います。2018年度は、工事船のための河川のしゅんせつ、橋脚の工事が行われましたが、その間、干潟や飛来する鳥類、魚介類への影響はなかったのか。干潟の表面15センチメートルをそぎ取って保存していますが、その保存の状態についても伺います。 ◎新西一秀 広域道路整備室担当課長羽田連絡道路建設担当〕 生態系への影響についての御質問でございますが、羽田連絡道路の工事につきましては、環境保全措置に加え、水質や干潟の地形変動、鳥類などのさまざまな環境項目について定期的にモニタリング調査を実施しており、これらについては、年3回程度開催している河川管理者や有識者で構成する河川河口の環境アドバイザー会議において、これまでに計7回報告しております。これまでの調査では、出現種や個体の数などに増減はありますが、有識者からは工事による影響は認められないとの評価を受けているところでございます。調査結果につきましては、ホームページにおいて広く公表しておりますが、工事による影響についての御意見などは寄せられておりません。また、千葉市美浜区に保管しております干潟の表土につきましては、干潟の保全・回復計画及び環境モニタリング計画に基づき、有識者からも御意見を伺いながら、湿潤状態の確保や粒度組成などの調査を行っており、適切に保管しているところでございます。以上でございます。 ◆石川建二 委員 これまでの調査で、出現している種類や個体の数などに増減はあるものの、工事による影響は認められないとのことですが、個体数の増減と工事の因果関係を立証することは現時点ではできないと言っているにすぎないのだと思います。干潟の保存については、シジミなどを収穫している方々にとっても重要な課題ですので、今後とも注意していくことが必要だと思います。一方、野鳥の会の皆さんが、橋の建設による影響として、橋が鳥の飛来の妨げになり、貴重な渡り鳥が立ち寄れなくなるのではないかとの懸念が示されていますが、影響はないと言えるのか伺います。 ◎新西一秀 広域道路整備室担当課長羽田連絡道路建設担当〕 渡り鳥などへの影響についての御質問でございますが、羽田連絡道路につきましては、鳥類の飛翔に妨げとならないよう、河川内の橋脚を少なくし、橋桁の上空においてはケーブルなどの構造物を設けず、また、橋桁の厚みをできる限り抑えるなどの配慮を行ってきたところでございます。また、これまで実施してまいりました鳥類のモニタリング調査結果では、飛来数などに増減はありますが、有識者からは工事による影響は認められないとの評価を受けているところでございます。今後につきましても、調査を継続して実施するとともに、その結果をアドバイザー会議の中で報告などを行い、広く御意見を伺いながら、環境保全に努めてまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆石川建二 委員 日本野鳥の会では、橋脚を少なく、桁下を低くする設計もシギ、チドリや干潟生物の生息を著しく破壊する計画であり、道路建設自体が認められないと都市計画公聴会で述べています。第7回目の環境アドバイザー会議の調査報告では、シギ、チドリの出現した種類の数が2016年には12種類観測されていたのに対し、本年の調査では、2015年の観測以来最低の8種類となり、中には絶滅危惧種Ⅱ類のハマシギ、シロチドリなど貴重な旅鳥も含まれています。シギ、チドリの移動経路は、橋の予定地の川下の干潟から、橋の上流、川上に当たるねずみ島へ移動することが確認されています。その高度は水面1メートルから5メートルとなっています。橋の桁下は水面から何メートルになるのか、川岸付近と中央部とそれぞれお答えください。この橋がシギやチドリの飛行の妨げにならないのかも伺います。 ◎新西一秀 広域道路整備室担当課長羽田連絡道路建設担当〕 羽田連絡道路についての御質問でございますが、完成後の満潮時の水面から橋の桁下までの高さは、東京側の川岸付近においては約10メートル、川崎側の川岸付近においては約9メートル、橋中央部においては約14メートルとなっており、9メートル以上の高さが確保されていることから、シギ、チドリの飛翔には支障がないものと考えております。今後につきましても、環境モニタリング調査を実施するなど、引き続き環境保全に取り組んでまいります。以上でございます。 ◆石川建二 委員 工事を始めた段階で既に飛来する鳥の種類が減少しています。さらに、野鳥が飛ぶその上部に橋があることがどのような生態系に影響を及ぼすのか、予測は難しいとのことです。一度破壊された環境は、取り戻すことは困難です。事業の必要性も含め、事業中止を求めてきましたが、環境への影響をしっかりと点検しながら、事業そのものについての検証を行うことが必要です。今後も調査報告を注意深く見ていきたいと思います。  それでは、次の質問、最後の質問に移ります。8款7項1目自然保護対策費について伺います。斜面緑地保全の手法には、都市緑地法により位置づけられた、おおむね3,000平米以上のまとまりのある樹林地を特別緑地保全地区として指定する方法と、1,000平米以上のまとまりのある樹林地を市の条例で定めた緑の保全地域とがあります。特別緑地保全地区は、地権者からの買い取りの要望がある場合、市が買い取ることを約束することで緑地を保全するものです。また、市の保全の対象となる300平方メートル以上のまとまった緑地の面積と、2018年度までに保全した面積、そのうち2018度の実績、緑の基本計画で定めた目標値と目標達成のための対策について伺います。 ◎木村博彦 みどりの保全整備課長 自然保護対策費についての御質問でございますが、緑の基本計画において、300平方メートル以上のまとまりのある樹林地は約1,002ヘクタールでございまして、平成30年度までに特別緑地保全地区等の保全施策が講じられている面積は約242ヘクタールでございます。平成30年度は、緑地保全協定の解除により約1.8ヘクタール減少しておりますが、新たに約2.0ヘクタールを特別緑地保全地区の指定や緑地保全協定の締結により保全したところでございます。また、緑の基本計画では、令和9年度までに300ヘクタールの保全を目標値として定めており、目標達成のためには、土地所有者の緑地保全制度への御理解と御協力が重要であることから、JAセレサなど関係機関との連携強化や、さまざまな機会を捉え、制度の周知を図り施策の推進に取り組んでまいります。以上でございます。 ◆石川建二 委員 緑地保全地区の指定拡大のためには、買い取りは前提とはしないけれども、奨励金を出して、一定期間、土地の利用の制限をかける緑地保全協定の指定を広げることが必要です。2018年度末時点で締結されている緑地保全協定の面積と2018年度の実績を伺います。この奨励金は、固定資産税と都市計画税の1.1倍の金額とされていますが、この奨励金の決算額の5年間の推移を伺います。 ◎木村博彦 みどりの保全整備課長 緑地保全協定についての御質問でございますが、平成30年度末時点で締結している緑地保全協定により保全されている緑地は約70.6ヘクタールでございまして、平成30年度は約0.2ヘクタールを新たに締結したところでございます。また、奨励金の支出済額の推移につきましては、平成26年度が約652万円、以降、約621万円、約608万円、約573万円と推移し、平成30年度は約561万円となっております。以上でございます。 ◆石川建二 委員 この緑地保全協定の実績が平成30年度は約0.2ヘクタールということで、さほど進まなかったことを少し懸念しています。その奨励金の引き上げも対策の一つと考えます。奨励金の増額についての検討をこの場で求めておきたいと思います。  緑地保全協定は保全対策の裾野を広げる上で大変重要な取り組みです。緑地保全協定を広げるための課題について伺います。 ◎木村博彦 みどりの保全整備課長 緑地保全協定についての御質問でございますが、協定の締結拡大には、土地所有者の緑地保全制度への御理解と御協力が重要であることから、効果的な広報による周知が課題と考えております。以上でございます。 ◆石川建二 委員 私の地元でも、里山が削られて、戸建て住宅が建設されているのが大変目立っています。樹林地の保全がますます重要になっているということを実感しています。そこで最後に、建設緑政局長に樹林地の保全に対する局としての取り組みの姿勢について伺いたいと思います。 ◎奥澤豊 建設緑政局長 緑地保全の取り組みについての御質問でございますが、市は市域の約88%が市街化区域となっていることから、依然として土地需要が高く、年々樹林地は減少傾向にあります。こうした中で、緑の基本計画に掲げる緑ある暮らしの創造を目指し、生物多様性の保全や地球温暖化対策等を推進する上でも、さらなる緑地の保全に取り組んでいくことが必要と考えております。以上でございます。 ◆石川建二 委員 今後とも取り組んでまいりたいということですが、この斜面地の保存に関しては、もちろん景観やあるいは自然環境を守るという点でだけでなく、災害からまちを守るという役割も果たしているかと思います。非常に地道な作業も含むこの分野ですが、ぜひ力を入れて川崎の斜面緑地を保存していただけたらと思います。以上で終わります。 ◆浜田昌利 委員 私は、2つのテーマについて質問してまいります。  1番目に、交通安全施設の整備について伺います。主要施策の成果説明書の中では、社会的なニーズが高まっている道路の安全性向上、バリアフリー化等を図るためとしまして、カラー舗装などの交差点改良とLEDを用いた道路照明灯の設置が上げられていますが、それぞれの決算額と予算現額に対する執行状況、何カ所で実施したのかについて伺います。また、カラー舗装などの交差点改良に関しては、どのような進め方で推進しているのかについても伺います。 ◎矢口智行 道路施設課長 交通安全施設の整備についての御質問でございますが、平成30年度予算の執行状況と主な実施内容につきましては、カラー舗装などの交差点改良は、予算現額約8,792万円に対し、支出済額は約7,329万円で、労働会館前交差点など20カ所で実施しており、LEDを用いた道路照明灯設置は、予算現額約2億41万円に対し、支出済額は約1億9,338万円で、大師公園周辺などにおいて195基を設置したところでございます。また、カラー舗装などの交差点改良につきましては、小学校や地域の方々からの要望などを踏まえ、交通事故が発生するおそれがある交差点において、事故を抑止することを目的として、関係局や交通管理者と現地立ち会いを行うなど連携しながら、必要な安全対策を進めているところでございます。以上でございます。 ◆浜田昌利 委員 同じく主要施策の成果説明書の中には、横断歩道橋等の道路施設の維持補修を行ったともありますが、横断歩道橋の維持補修についての決算額と予算現額に対する執行状況を伺います。また、市内に横断歩道橋は何橋あり、平成30年度においてはそのうちの何橋で維持補修を実施したのかについても伺います。この横断歩道橋の維持補修に関しても、どのような進め方で推進しているのかについて伺います。 ◎矢口智行 道路施設課長 横断歩道橋についての御質問でございますが、計画的な横断歩道橋の維持補修に係る平成30年度予算の執行状況につきましては、予算現額約4億9,026万円に対し、支出済額は約2億8,873万円でございます。横断歩道橋の維持補修につきましては、市内にある114橋のうち、法令で定められた5年に1回の定期点検を踏まえ、緊急性の高いものから計画的に修繕を実施しており、平成30年度は、浅田歩道橋など6橋の修繕を実施したところでございます。以上でございます。 ◆浜田昌利 委員 御答弁いただきまして、カラー舗装などの交差点改良が8,792万円の予算現額に対して支出済額が7,329万円ということで、支出済額の割合だけでも約84%、1,166万円の繰り越しがあるようでございますので、それを入れると不用額の割合は約3%ということなんです。物すごく執行していらっしゃる。LEDを用いた道路照明灯設置のほうは、予算現額2億41万円に対しまして支出済額が1億9,338万円で、支出済額の割合だけでも約96%と。これも繰り越しの割合があるということでございまして、496万円の繰り越しがあるということですので、繰り越しも合わせると不用額はもう約1%ということで、これも物すごい執行率なんです。それに対しましてと言うとちょっと失礼かもしれません、恐縮ですが、横断歩道橋については、1橋当たりの維持補修にかかる費用というのが4,000万円を超えるというようなことでございますので、高いわけなのですが、予算現額4億9,026万円に対しまして支出済額が2億8,873万円ということで、執行済額の割合は約59%と。繰越額がありますので、残りが不用額ではないのですが、しかしながら、お話を伺った中では、地域の皆さんとの協議や、通学路などの関係、警察との協議などで繰り越されてしまったものもあるということでございますけれども、もう少し、あと1つか2つは歩道橋を整備できたのではないかと思うところでございまして、ぜひ、より積極的な維持管理の取り組みを要望いたします。  続きまして、生田緑地ゴルフ場事業特別会計について伺います。これは上原委員が質問を先ほどされまして、納付金の額やこの額の算定根拠などについて部分は理解しましたので、その分は省かせていただきたいと思います。  主要施策の成果説明書の中では、昨年度は5万5,762人の利用者がありまして、一般会計へ3億5,061万円を繰り出していることが示されています。競輪事業では毎年1億円を一般会計に繰り出していると聞いたことがありますので、生田緑地ゴルフ場事業の3億5,061万円の一般会計への繰り出し額は大きな金額だと思うものでございます。指定管理の5年間の契約内容に関して、指定管理業務の内容と最近3年間の収支の推移について伺います。 ◎村石浩一 みどりの企画管理課長 生田緑地ゴルフ場事業特別会計についての御質問でございますが、生田緑地ゴルフ場におきましては、平成25年度から指定管理者制度を導入し、指定管理者が施設の管理運営を行っております。指定管理者が行う業務としましては、ゴルフ場、レストラン及び駐車場の管理運営のほか、生田緑地の魅力向上と利用促進及び地域の方々との触れ合いを目的とした自主事業の実施でございます。指定管理者の収支につきましては、平成30年度が約9億300万円の収入に対し約8億4,300万円の支出、平成29年度が約8億7,900万円の収入に対し約8億3,500万円の支出、平成28年度が約9億2,000万円の収入に対し約8億3,300万円の支出となっております。以上でございます。 ◆浜田昌利 委員 毎年、生田緑地ゴルフ場事業特別会計の中から大きな額を一般会計へ繰り入れているようでございますけれども、その一般会計繰入金額について、最近3年間の推移を伺います。また、一般会計に繰り入れた後、どのような事業に充てているのか、平成30年度の実績とあわせて伺います。 ◎村石浩一 みどりの企画管理課長 繰出金についての御質問でございますが、特別会計におきましては、生田緑地内で得た財源を同緑地内の維持管理に活用することを目的として、一般会計への繰り出しを行っております。繰出金の額の推移といたしましては、平成30年度が3億5,061万円、平成29年度が2億7,494万円、平成28年度が2億5,265万円でございます。繰出金につきましては、特別会計において予定されている歳出や歳入の状況を考慮しながら、生田緑地内における樹木剪定や園路補修等、ばら苑の維持管理に必要な財源として充当しており、平成30年度の主な内訳としては、指定管理に係る経費が約1億3,200万円、枡形山展望台改修等の緑地内維持に係る経費が約1億400万円、ばら苑の管理に係る経費が約6,200万円でございます。以上でございます。 ◆浜田昌利 委員 昨年度の決算では、市債発行による2,100万円の収入がありますが、現時点での生田緑地ゴルフ場事業特別会計における市債残高について伺います。毎年一定の利益を上げておりまして、その中で昨年度は一般会計へ3億5,061万円を繰り出しておりますが、一方で、繰り出し額の約6%に相当する金額ですが、2,100万円の新たな市債を発行して借金をふやしていることになるわけでございます。市債を発行しなければならない理由について伺います。 ◎村石浩一 みどりの企画管理課長 市債についての御質問でございますが、特別会計における市債発行額といたしましては約4億1,800万円でございまして、主に平成25年度のクラブハウス建てかえに伴う借入分となっております。また、平成30年度歳入決算における2,100万円の市債につきましては、平成30年10月の台風24号によって損傷を受けた防球ネット等の補修に伴う借入分となっております。市債につきましては、施設整備に係る世代間の負担の公平性や財政負担の平準化の観点を踏まえて、特別会計における公債費負担を勘案し、適切に活用しているところでございます。以上でございます。 ◆浜田昌利 委員 市債については、世代間の負担の公平性や財政負担の平準化ということで、その点は理解をいたしました。一般会計へ繰り出されたものについては、お金には色がついているわけではないので、厳密にこれに使われたと言えないと思いますけれども、今の答弁では、基本的に生田緑地内で得た財源を生田緑地内の維持管理に生かすために使っているということでございました。より広く、市内の全ての公園緑地の整備などに充てるですとか、また、さらにより広く市民生活向上に資するもの、教育分野なども含めましたものに充てられるとなると、さらにより充実したものになるのではと思いますので、さらに工夫を重ねた積極的な取り組みを要望いたします。終わります。 ◆雨笠裕治 委員 それでは、発言要旨に沿って順次質問をさせていただきます。  まず、等々力緑地再編整備事業におけるPFI法に基づく民間提案のあり方について伺います。民間提案審査部会の人選基準についてでありますが、今回、提案企業の申し出により、知的財産保護の観点から非公開とし、議事録等が公表されないのであれば、その人選は、より客観性の担保と透明性の確保を最優先に捉えた選考を行うべきと、会派の代表質問でも指摘をしてきました。その上で、今回の決算の観点から問題といたしますのは、そもそもこのベースとなった一連の等々力緑地再編整備実施計画は、この委員が座長となり取りまとめてきた経過がありますので、したがって影響力も大きいことも否めない事実であるということだと思います。そのような中、本年8月22日の総務委員会において、当該委員の辞任が発表されました。事情は、提案企業関連会社の取締役に就任するとの理由でありました。その後、後任の委員も辞任した前任者と、今申し上げました等々力緑地再編整備実施計画の委員として参加したこと――同年代に参画していることを考えた場合、委員同士の関係性にリスクがあるのではないかと考えています。この委員同士の人間関係も含めた関係性の調査については、どのように行い、担保したのか、御答弁をいただきたいと思います。 ◎沼田聡史 等々力緑地再編整備室担当課長 民間提案についての御質問でございますが、民間提案審査部会の委員につきましては、等々力緑地に対するPFI法に基づく提案の審査を実施することを踏まえ、造園、公民連携、都市計画、PFI事業の財務、法律などの分野に精通する学識経験者など、提案内容に関して高い識見を有する委員を選任したところでございます。今回、造園分野の委員辞任に伴う後任の委員につきましては、平成23年3月の等々力緑地再編整備実施計画策定にかかわっているとともに、他都市の附属機関等におきましても多くの委員を担い、造園分野に大変精通していることなどから選任したところでございまして、提案者との関係において、いわゆる利害関係に当たらないことは確認しているところでございます。以上でございます。 ◆雨笠裕治 委員 多数の審議会を両方の方が務めておられるので、ただの学者としての委員参画ということで、市としては担保しているという理解だと思いますが、その前段として、そもそも審査内容自体が今指摘した委員同士の関係性などが入る余地はないような内容で進められているのか、また、結果についてはいつ議会へ報告していくのか、あわせてお伺いをします。 ◎沼田聡史 等々力緑地再編整備室担当課長 民間提案についての御質問でございますが、民間提案につきましては、現在、民間提案審査部会において審査が進められておりますが、今後、市が提案のさらなる検証に着手することの妥当性についてを基本的な審議事項として審査が進められているところでございます。本年9月30日に開催が予定されている第3回民間提案審査部会で滞りなく審査が終了した場合には、速やかに市に対し審査講評が答申される予定でありますので、その概要につきましては、本年10月を目途に議会等へ報告する予定でございます。以上でございます。 ◆雨笠裕治 委員 審査講評の答申が速やかに行われるとありましたが、その内容自体は、この提案が安全なのかというセーフティのみの判断ということで捉えてよろしいんでしょうね。そういう立場で捉えてよろしければ、むしろ大切なのは、その答申結果に対する市の対応の方向性であると思います。むしろこれを進めていくのか、安全だからといってやるのかやらないのかの判断というものが非常に問われると思いますので、この答申に対する市の対応の方向性と議会への報告の時期について伺いたいと思います。以上です。 ◎沼田聡史 等々力緑地再編整備室担当課長 審査講評の答申後の対応についての御質問でございますが、等々力緑地再編整備事業における民間活力導入の進め方など、今後の市の対応の方向性につきましては、答申の内容を受けて、庁内で改めて検討した上で、速やかにその対応と進め方等を議会等に報告させていただく予定でございます。以上でございます。 ◆雨笠裕治 委員 今回いろいろ指摘をさせていただいたような人間関係等について疑義を持たれることがないように、今、御答弁いただいたように、セーフティを見きわめた上で判断をするのであれば、また、セーフティについて認めた上でもやらないのであれば、速やかにぜひ議会に報告をいただくことをお願いしたいと思います。  それでは次に、11款1項1目、公園施設長寿命化事業の台風被害復旧にかかる経費への流用についてであります。これは国からの事業費補助認承減が主たる要因となった流用でありますけれども、この事業に限らず、建設緑政局関係事業全体での国の認承減における過去5年間の傾向や原因について、また、他都市との比較を含めてお伺いをしたいと思います。さらに、今後予算要求をしていく中で、どのように工夫をして対策を立てていくのかについてもお答えをいただきたいと思います。以上です。 ◎齋藤正孝 庶務課長 国庫補助金についての御質問でございますが、建設緑政局関係事業における市要望に対する内示率でございますが、国庫補助事業は、主に社会資本整備総合交付金や防災・安全交付金などがございまして、近年では、防災・減災、国土強靱化などの事業に対して重点的に配分されている状況でございます。過去5年間における内示率は75%程度となっており、重点的に配分される整備計画の内示率は高まる一方、事業によっては十分な配分を受けられない整備計画もございます。これは他都市においてもおおむね同様の傾向にあると考えております。次に、今後の対応でございますが、重点的に配分されない整備計画につきましても、本市の事務事業の推進に当たり、国の適切な財政措置が必要な事項であることから、毎年度、国の予算編成に対する要請などを通じて、各事業の必要性を丁寧に説明するなど、引き続き、必要な国費が確保できるよう努めてまいります。以上でございます。 ◆雨笠裕治 委員 毎年75%程度ということで、川崎市の事業も進みませんけれども、そういう中で、建設緑政局関係のうち、昨年度決算における国の認承減からの流用金額、今、概略の流れをお示しいただきましたが、この実態としての内容と、それからパーセンテージ、これについてお答えをいただきたいと思います。 ◎齋藤正孝 庶務課長 予算流用についての御質問でございますが、建設緑政局関係事業における平成30年度の予算流用でございますが、国の認承減に伴うものといたしましては約2億6,300万円で、主な内容といたしましては、台風等被害の復旧に係る経費へ約1億4,400万円で、その他として約1億1,900万円となっております。その他の内訳でございますが、土地開発公社保有の事業用地の再取得など事業推進に必要な経費への流用となっておりまして、このうち、事業用地の再取得に係る経費が約9,900万円で約83%となっております。また、認承減に伴うもの以外の流用といたしましては、用地交渉の進捗により急遽必要になった用地取得費や、早急に対応が必要な道路補修工事など、緊急性の高い経費等について、事業の精査や契約差金などで生じた経費から流用を行ったものでございます。以上でございます。 ◆雨笠裕治 委員 あとは総括質疑のほうで対応させていただきたいと思いますが、近年の台風の状況等を見ると、果たしてこういう流用などで済むような生易しい環境にあるのかと思います。これは財政局ともまた詰めますが、特に建設緑政局は、台風の被害は甚大ですから改めて都市部の災害について慎重に考えていかなければいけないのと、それから、台風被害の復旧に係る経費以外の国の認承減に伴う流用の83%が事業用地の再取得にかかわる経費なんです。建設緑政局長、予算だけを考えてみるとおわかりいただけると思うのですが、今はどういう状況で川崎市はどういう予算立てをしているか。全体で2億6,300万円認承減でした、それで、資産運用課、財政局とも話したのですが、原局から要望があったから流用して買ってしまうんだと。確かに金利のついた金だから、そういう点では買っていいんだと思いますよ。ただ、予算立てはどういう形でやっているのか。それは財政局と根本的に原局として話をされたほうがいいと思います。この傾向が最近続いているので、その点だけ指摘をして私の質問を終わります。以上です。 ◆添田勝 委員 私は、質問の1と2を入れかえて質問したいと思います。なので、1点目が公園緑地協会への補助金のあり方についてですが、公園緑地協会は、前年度は4,000万円弱の黒字で着地をしています。その中にあって、本市から緑の事業補助金というものがあって、それが大体1億円弱の金額です。もちろん公園緑地協会という組織が公共性があって、不採算事業を積極的に行っていくべき事業体と言えるので、黒字着地がなかなかしにくく、補助金はある程度やむを得ないということは理解はしていますし、いわゆる収支相償という原則についても周知のとおりであると思います。しかし、やはり全く赤字でよいというわけではもちろんなくて、一定の採算はとれるよう努力せねばならないという中で、今、当たり前のことしか言っていませんけれども、まずは、本市からの補助金の適正性や考え方について教えてください。 ◎武久倫也 みどりの協働推進課長 公益財団法人川崎市公園緑地協会への補助金についての御質問でございますが、公益法人は、公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律に基づき、会計を公益目的事業と収益事業とに区分するとともに、公益目的事業は収支均衡または支出超過を原則として、超過額に対しては収益事業等からの繰り入れによって均衡を保つこととしております。協会の会計につきましては、平成30年度の決算で、公益目的事業は約2,900万円の支出超過となっている一方で、収益事業は、駐車場等事業による約8,900万円の利益が生じている状況でございます。本市からの補助金といたしましては、公益目的事業のうち、本市の重要な緑の施策である民有地の都市緑化や緑のボランティアなどの事業に関して、川崎市緑の推進事業補助金交付要綱に基づく協会からの申請に対し、その内容や事業費等を審査し、約9,700万円の補助金を交付しております。また、決算においても、公益目的事業の会計内において、支出超過の状況となっていることを踏まえると、当該補助金は適正なものであると考えているところでございます。以上でございます。 ◆添田勝 委員 今、駐車場の収益の話が出ましたが、それは大いに結構なことで、やはりもっと採算性を高めるべきとも思います。それは今指摘があったところなんですが、補助金全体の考え方としては、確かに収益性がないところも担っているので、一定理解はするのですが、一方で、話を駐車場に戻すと、駐車場のところは利益が出ているという中で、それをより追求していくこともまた必要と思うのです。ただ、その管理運営については今、公園緑地協会が市と随意契約でやっているということですが、このまま公園緑地協会だけが管理運営をするのが適切と言えるのかというところでもちょっと疑問がありまして、より収益性を高めていくべきであり、収益性を高めていい部分については、公共性だけを追求するところではないと思うので、そこで民間とのコンペなども行って、稼げる団体などに駐車場運営等を任せるという視点も考えるべきと思うのですが、お考えをお願いします。 ◎村石浩一 みどりの企画管理課長 駐車場についての御質問でございますが、市内の都市公園におきましては、9公園20カ所に有料駐車場が設置されており、そのうち生田緑地などの指定管理者制度の導入された施設を除いた6公園11カ所について、都市公園法第5条に基づく許可によって、公園緑地協会が管理を行っております。公園内の駐車場につきましては、公園利用者の利便性の向上を目的として設置され、一般の利用に供する公共駐車場とは性質が異なっていることから、協会が管理運営を行っておりますが、社会情勢の変化も踏まえ、今後、公園内の駐車場の運営のあり方についても検討する必要があると考えております。以上でございます。 ◆添田勝 委員 実際、駐車場の運営のあり方についても検討するということでしたけれども、他都市とかでは実際、公園緑地協会という組織以外のところ、純粋な第三の民間事業者がやっているところもいっぱいあるので、ぜひそれはお考えいただければと思うんです。また、公園緑地協会の全体の収支のところに話が戻るのですが、流動資産の現預金で公園緑地協会は大体3億円弱、固定資産の定期預金も3億円弱ということで、それにその他資産も合わせると7億円近い資産を持っていると。それは実際、負債等々があるので正味財産で大体4億円強ぐらいあると聞いています。つまり、このまま、最初の話にも絡みますけれども、毎年1億円前後の補助金を出し続けるということが適正と言えるのかという疑問もありまして、最初の答弁で、その補助金自体を出すなという話では全くなくて、出すべき、また、受けるべき団体だとは思うんですが、ただ、その1億円というのが額としてほぼデフォルト化して出ている、固定化して出ている、自動的にその1億円という価格が設定されているとも感じるので、それが適正と言えるのかというところにちょっと疑問があります。もちろん災害とか収益悪化とかへの備えとして、一定、公園緑地協会としても積み立てておかなければいけないというのも理解はするんですが、そうしたことも踏まえて、やはり総合的な補助金のあり方を考える時期に来たんじゃないかと思うんですが、最後にお考えをお願いします。 ◎村石浩一 みどりの企画管理課長 補助金についての御質問でございますが、公園緑地協会の平成30年度決算といたしましては、約3,800万円の剰余金が生じ、一般正味財産期末残高は約4億2,500万円となっております。協会の事業によって得られた剰余金につきましては、法人経営に必要な資金や周年事業の費用として準備している資金に充当しているところでございます。当該補助金については、本市の都市緑化等の事業進捗や、公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律に基づく剰余金等の適正性も踏まえながら、引き続き、本市の緑化施策に資する補助対象としての適性を精査し、適切に交付してまいります。以上でございます。 ◆添田勝 委員 適正に精査というところでどういうふうに適正に精査するかという具体的な言及はなかったのでわからなかったのですが、1億円という額が本当に適切なのか、もっと、それこそ適正か、具体的には減額も含めてやれるんじゃないかということもぜひ検討してもらえればと思っています。  次に、1点目にやる予定だった8款2項3目の安全施設整備費の安全施設整備事業、安全対策についてですが、早速ですが、前年度の道路の安全対策について行った取り組みを教えてください。 ◎矢口智行 道路施設課長 安全施設整備事業についての御質問でございますが、道路の安全対策につきましては、平成30年度の取り組みとして、歩行者の安全確保などを目的に、交通管理者などの関係機関と連携しながら、677メートルの歩道設置や20カ所の交差点改良のほか、道路照明、ガードレール、カーブミラー、区画線などの整備を実施したところでございます。以上でございます。 ◆添田勝 委員 普通な感じですけれども、今度は具体的に場所の話ですが、溝口駅南口で、ここにいらっしゃる宮前区や高津区の委員はよく知っている話だと思うのですが、駅に通じる南口の歩道のところは自転車を引いて歩行しなければいけないという規制があるのですが、朝の通勤通学の時間帯というのは、実は少なからず自転車利用者は乗ったまま通行していて、歩行者と激突する危険が非常にあるところなんです。実際、自転車はそのまま乗って通過して歩行者がそれを避けているという、まさに逆行している現実がそこにはあります。足の不自由な方や高齢の方、あるいは小さな子を連れているお母さんたちにとっては危険きわまりない話なので、これをどうにかしてくれという話が実際多くの市民の方から私のほうに、規制をちゃんと徹底して守ってもらうようにしてほしいという声が届きます。そこで、溝口駅南口広場での自転車と歩行者にこれまで実施した安全対策について教えてください。 ◎吉田唯男 道路整備課長 溝口駅南口広場についての御質問でございますが、広場内の歩道につきましては、安全に通行していただくため、自転車をおり、押して歩く必要がございますが、主に朝夕の通勤通学時間帯において、歩道での自転車の走行が見受けられたことから、自転車利用者への注意喚起として、平成30年3月に自転車は押し歩きの路面標示を広場内6カ所に設置したところでございます。以上でございます。 ◆添田勝 委員 その標示に関しては、確かに表示があったときとなかったときを比べれば、これは実際にはかったわけじゃないので定量的なことは全く言えないですが、あそこの朝の通勤の人たちを、宮前区も高津区も、そこに近くの委員がおられますけれども、皆さんは多分、朝の演説とかのときに見ていて感じていると思うのですが、確かに標示をした後のほうが、定性的ですけれども、割と自転車を押し歩きしなければなということを意識する人がふえたのは、肌感覚ですけれども感じではいるんです。しかし、やはり路面標示だけでは当然不足していて、実際人員をそこに割けるのが一番理想ではあるのですが、少ない職員で自転車走行の人たち全てを取り締まるというのはなかなか難しい。ましてや、同じような話は溝口だけじゃなくて、市内のほかの駅も当然あるので、優先順位の高い低いというのもあると思うのですが、溝口駅も目の前の危険が非常にある場所でして、市だけで取り締まるということじゃなくて、周りの協力を得るべきだと思っています。例えば、自転車通行禁止の場所というかそもそも歩道であり、歩道を自転車で乗ったまま行くということは道路交通法の違反にも当たると思うので、そういう意味では、警察との連携もぜひ考えてもらいたいと思いますし、民間のボランティアの人たちなどでそうした注意喚起等のためにその駅に出向いてくれるという人も募ればいるような気もするので、あくまでそれは一事例でしかないですが、今後、市だけでなくて周りからの力もかりながら安全対策をより強化すべきだと思いますが、今後の取り組みについて教えてください。 ◎中田智之 自転車利活用推進室担当課長 溝口駅南口広場についての御質問でございますが、広場内の歩道につきましては、自転車利用者のルールの遵守やマナーの向上を図るため、関係局と連携し、広場内の歩行者や自転車の通行状況に応じた効果的な啓発活動等を実施するとともに、必要に応じて交通管理者とも連携し、さらなる安全対策に努めてまいります。以上でございます。 ◆添田勝 委員 その交通管理者という言葉で、具体的に警察と連携ということは言及はしてくれませんでしたが、市だけではなくさまざまな公共機関も絡む話なので、ぜひ早急に効果が出るように進めていっていただければと思います。余り時間がないので、この話はまた違う機会に議論できればと思っています。お願いします。以上です。 ○末永直 会長 以上をもちまして、分科会における議案の審査を終わります。  傍聴者の方、審査は以上のとおりでございます。どうぞ御退席ください。お疲れさまでございました。    〔傍聴者退室〕 ○末永直 会長 ここで、理事者の退室をお願いいたします。    〔理事者退室〕 ○末永直 会長 次に、その他でございますが、委員の皆様から何かございますでしょうか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○末永直 会長 それでは、以上で本日のまちづくり分科会を閉会いたします。                 午後0時25分閉会...