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  1. 川崎市議会 2019-07-25
    令和 1年  7月文教委員会−07月25日-01号


    取得元: 川崎市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-06
    令和 1年  7月文教委員会−07月25日-01号令和 1年  7月文教委員会 文教委員会記録 令和元年7月25日(木)   午前10時00分開会                午後 1時03分閉会 場所:602会議室 出席委員:河野ゆかり委員長、本間賢次郎副委員長、青木功雄、山田瑛理、勝又光江、      片柳 進、沼沢和明、岩隈千尋、木庭理香子、田村京三各委員 欠席委員:浅野文直委員、吉沢章子委員 出席説明員:(市民文化局)向坂市民文化局長青山市民生活部長山根市民スポーツ室長、        日向庶務課長上野市民スポーツ室担当課長       (こども未来局袖山こども未来局長、阿部総務部長、井野庶務課長、        阿部企画課長眞鍋こども保健福祉課長       (健康福祉局)砂川障害福祉課長       (上下水道局)舘経営企画課長       (教育委員会)田中企画担当課長濱野指導課担当課長 日 程 1 陳情の審査      (市民文化局)
        (1)陳情第1号 生田浄水場用地障害者スポーツ文化施設を建設し有効活用する陳情     (2)陳情第2号 障害者スポーツ文化施設等建設に関する陳情     2 所管事務の調査(報告)      (こども未来局)     (1)子ども・若者応援基金を活用したグローバル人財育成事業について     3 その他                午前10時00分開会 ○河野ゆかり 委員長 ただいまから文教委員会を開会いたします。  お手元のタブレット端末をごらんください。本日の日程は、文教委員会日程のとおりです。よろしくお願いをいたします。  初めに、市民文化局関係の陳情の審査として「陳情第1号 生田浄水場用地障害者スポーツ文化施設を建設し有効活用する陳情」及び「陳情第2号 障害者スポーツ文化施設等建設に関する陳情」を議題といたします。  なお、関係理事者といたしまして、健康福祉局から砂川障害保健福祉部障害福祉課長、上下水道局から舘経営管理部経営企画課長が出席していただいておりますので、よろしくお願いいたします。  なお、2件はいずれも障害者スポーツ文化施設の建設に関する内容ですので、2件を一括して審査したいと思いますが、御異議ございませんでしょうか。                 ( 異議なし ) ○河野ゆかり 委員長 それでは、2件を一括して審査いたします。  それではまず、事務局から陳情文について朗読をお願いいたします。 ◎五十嵐 書記 (陳情第1号、陳情第2号朗読) ○河野ゆかり 委員長 次に、理事者の方、説明をお願いいたします。 ◎向坂 市民文化局長 おはようございます。それでは、陳情第1号及び陳情第2号について市民スポーツ室上野担当課長から説明させていただきますので、よろしくお願いいたします。 ◎上野 市民スポーツ室担当課長 皆さん、おはようございます。本日はよろしくお願いいたします。  それでは「陳情第1号 生田浄水場用地障害者スポーツ文化施設を建設し有効活用する陳情」について御説明いたしますので、お手元のタブレット端末で1(1)−1、陳情第1号(資料1)というPDFファイルをお開きください。  2ページをごらんください。1、これまでの経過でございますが、平成24年5月に生田浄水場用地の有効利用に関する基本方針、平成25年1月に基本計画、平成27年11月に整備計画を策定しております。基本方針の策定に当たりましては、パブリックコメント手続を実施し、各種計画の策定に当たりましては、住民説明会や近隣町会・自治会等との意見交換会、説明会を開催しておりまして、地域の皆様の御意見を取り入れながら計画を策定しております。  策定した整備計画に基づき、スポーツ広場の整備等を行う民間事業者の公募を平成28年6月にプロポーザル方式により実施いたしましたが、応募者がなく、不調となりました。このため、用途地域の見直しを前提とした整備計画(改訂版)を平成31年3月に策定いたしました。また、整備計画の見直しに当たり、近隣町会・自治会等への説明会や住民説明会を開催いたしました。右側の図が見直し後の施設配置イメージでございますが、青い線で囲んだエリアが上下水道局整備エリアで、オレンジ色の線で囲んだエリアが民間事業者貸し付けエリアでございます。上下水道局整備エリアにはふれあい広場と多目的広場を、民間事業者貸し付けエリアには、グラウンド、テニスコートなどを備えたスポーツ広場を整備する予定でございます。こちらの図は、あくまでイメージでございますので、施設配置等は民間事業者の提案によるものとなります。  2、今後の取組でございますが、スポーツ広場の整備等を行う民間事業者につきましては、令和元年度に事業者を決定した後、上下水道局及び事業者による施工計画の策定とあわせて、用途地域の変更等、開発許可申請、環境影響評価等に関する手続を事業者と共同で行います。その後、令和3年度から事業者による整備を開始し、令和4年度以降、供用開始の予定となっております。  3、陳情についての本市の考え方でございますが、障害のある方が、身近な場所で日常的にスポーツに親しめる環境を整備することは、重要なことだと考えております。本市では、障害などの有無にかかわらず、誰もがスポーツに親しみ、喜びを感じることができるよう、既存のスポーツ施設を活用し、快適に御利用いただける環境整備を進めているところでございます。こうしたことから、生田浄水場用地の有効利用においても、障害者スポーツ文化施設等を新たに建設することは想定しておりませんが、有効利用に当たっては、バリアフリー法や川崎市福祉のまちづくり条例の規定を尊重した整備がなされるよう取り組んでまいります。  なお、資料2として、別ファイルで生田浄水場用地の有効利用に関する整備計画(改訂版)をおつけしておりますので、後ほど御参照ください。陳情第1号に関する説明は以上でございます。  続きまして「陳情第2号 障害者スポーツ文化施設等建設に関する陳情」について御説明いたしますので、お手元のタブレット端末で、1(2)、陳情第2号(資料)というPDFファイルをお開きください。  2ページをごらんください。1、本市における障害児・者の現状でございますが、平成31年3月末現在の各障害者の年齢別内訳では、身体障害児(者)3万7,329人、知的障害児(者)1万529人、精神障害者1万2,907人となっております。障害別に見ますと、身体障害児・者数は、肢体不自由が1万8,637人で、全体の約5割で最も多く、次いで内部障害、聴覚等障害、視覚障害、音声等障害の順となっております。知的障害児・者数は、B2(軽度)が4,468人で4割と最も多く、次いでB1(中度)、A2(重度)、A1(最重度)の順となっております。精神障害者は2級が7,142人で5割と最も多く、次いで3級、1級の順となっております。  2、本市における障害児・者の週1回以上のスポーツ実施率でございますが、身体障害児(者)、知的障害児(者)は18歳以下、精神障害者は30歳未満と、どの区分におきましても若い世代が高くなっており、これは、支援学校や支援級での授業、部活動などが理由として考えられます。  3、障害者のスポーツ機会拡充に向けた取組でございますが、(1)川崎市障害者スポーツ大会ですが、6種目(アーチェリー、水泳、陸上、卓球、フライングディスク、ボウリング)を毎年2月から6月の間に開催しており、この大会での記録が全国大会出場選手の選考基準となっております。  (2)第19回全国障害者スポーツ大会ですが、今年度は10月12日から14日の日程で、いきいき茨城ゆめ大会2019が開催されます。川崎市からは、5種目30名の選手(身体障害部門13名、知的障害者部門16名、精神障害者部門1名)を選考し派遣いたします。  なお、今年度から卓球競技に精神障害者部門が追加されたところでございます。  下の棒グラフでございますが、川崎市障害者スポーツ大会の過去5年間の参加者数の推移をあらわしたもので、どの競技も横ばいが続いている状況でございます。  なお、ボウリングにつきましては、令和2年2月に開催する予定になっております。  競技ごとの特徴でございますが、アーチェリーは、弓、矢が安価ではないため、新たな競技者がふえない状況であり、参加者が高齢・固定化しております。水泳は、身体障害者と知的・精神障害の部に分けて実施しており、知的障害者の参加者が最も多くなっております。フライングディスクは、参加しやすい競技種目で、オープン参加になりますが13歳未満の参加もあるところでございます。陸上は、参加者が一番多く、どの障害区分からも参加者がいますが、中でも知的障害者の参加が最も多くなっております。卓球は、肢体不自由の参加者が最も多く、次いで知的障害のB2(軽度)の参加者が多くなっております。ボウリングは、肢体不自由と知的障害のB1(中度)、B2(軽度)の参加が多くなっております。  3ページに参りまして(3)障害者スポーツデーでございますが、障害者や介助者等に各区スポーツセンター等でスポーツに親しみ楽しんでいただくことを目的に、平成29年度から実施している事業でございます。参加者のアンケートを踏まえまして、平成30年度は実施回数をふやすとともに、ニーズの高かったボッチャ、卓球、卓球バレーを重点的に実施しており、今年度におきましても同様の内容で実施いたします。  4、主な屋内スポーツ施設の利用状況でございますが、(1)個人・団体利用者数ですが、スポーツセンター等における障害者の利用合計は3万3,881人で、個人利用人数は2万6,411人、団体利用人数は26団体7,470人となっております。その他の施設の利用者数ですが、リハビリテーション福祉センターは7,410人、市民プラザは5,431人となっております。  (2)スポーツセンターにおける施設環境の整備状況でございますが、川崎市福祉のまちづくり条例に基づき、現地調査を行い平成28年度から3カ年計画でバリアフリー工事を実施いたしました。また、幸、高津、麻生の各スポーツセンター大体育室への空調設備導入に向けた調査を実施しているところでございます。障害者スポーツ用具につきましては、車椅子併用卓球台を全館に配置するとともに、ボッチャ用具を購入するなど用具の充実も図っているところでございます。各スポーツセンター等のスタッフにおきましては、平成28年度から初級障害者スポーツ指導員養成講習会を受講しております。  5、全国レベルの障害者スポーツの観戦機会の充実でございますが、障害者スポーツの魅力をより多くの市民に知ってもらうため、全国規模の障害者スポーツ大会を誘致し、観戦機会を提供しております。昨年度は(1)第17回USFデフリーグ(デフサッカー)、聴覚障害のある方のサッカーでございます。(2)第8回日本アンプティサッカー選手権大会2018、上肢、下肢に切断のある障害者のサッカー大会でございます。(3)ブラインドサッカークラブチーム選手権大会2019、視覚障害のある方のサッカーでございます。(4)第20回デフバレーボールカップ川崎大会、聴覚障害のある方のバレーボール全国大会を開催しており、今後も継続してまいります。  6、障害者スポーツ活動を支える指導者の育成でございますが、(1)初級障害者スポーツ指導員養成講習会ですが、障害者スポーツの普及に向けて、市障害者スポーツ協会や市障がい者スポーツ指導者協議会等と連携し開催しております。平成30年度から、一般対象のほかに新たにスポーツセンタースタッフ各区スポーツ推進委員等、今後の障害者スポーツを推進する上で重要な役割を担う対象者に絞り込んで募集し実施し、一般は14名、専門職は19名の受講があったところでございます。  (2)川崎市障がい者スポーツ指導者協議会ですが、平成14年に発足したものでございまして、初級障害者スポーツ指導員養成講習会の受講者が登録し、現在200名が会員となっております。市内で開催する障害者スポーツ大会やイベントなどの運営を担っております。また、会員のニーズに基づいたスポーツ講習会を開催し、スキルアップにも取り組んでいるところでございます。  7、障害者スポーツの普及に向けた新たな取組でございますが、ボッチャは、障害者スポーツを理解、体験する第一歩として最適なスポーツであり、障害者スポーツのさらなる機会の拡充と理解の促進を図るため、障害のあるなしにかかわらず、子どもから高齢者までまざり合って楽しめるボッチャを普及してまいりたいと考えております。  (1)ボッチャ普及に向けた取組ですが、さまざまな場所での体験会の実施や施設等への協力連携を進めております。市役所内での普及としましては職員向けボッチャ体験会を実施しており、そのほか、障害者福祉施設や民間企業等との連携やこども文化センター等での普及に取り組んでおります。  (2)市内で開催する大会でございますが、10月27日(日)カルッツかわさきで開催いたしますかながわボッチャ2019を皮切りに、川崎市身体障害者ボッチャ大会など障害のあるなしにかかわらず、子どもから高齢者まで参加できるボッチャ大会を開催してまいります。  陳情第2号に対する本市の考えでございますが、障害のある人が身近な場所でスポーツができる環境づくりは重要であると考えております。本市では、現在、各区にあるスポーツセンター等を活用し、障害のある人たちがスポーツに親しみ楽しんでもらえるように、機会の拡充や施設の環境整備に取り組んでいるところでございます。今後におきましても、する、観る、支えるの観点から、障害のある人がよりスポーツに親しめる環境づくりを進めてまいります。  説明は以上でございます。 ○河野ゆかり 委員長 ただいま傍聴の申し出がありましたので、これを許可したいと思いますが、よろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○河野ゆかり 委員長 それでは、許可をいたします。                 ( 傍聴者入室 ) ○河野ゆかり 委員長 それでは、ただいまの説明につきまして、質問等がございましたらお願いをいたします。また、意見・要望等がございましたらあわせてお願いをいたします。 ◆沼沢和明 委員 行政の側に伺いますけれども、市障害者スポーツ協会と市障がい者スポーツ指導者協議会等ということなんですが、こういう団体にヒアリングをして、専用の施設の要望というのに対して協会の考え方というのを聞かせていただけますか。 ◎上野 市民スポーツ室担当課長 市障害者スポーツ協会とは、市からの委託事業で全ての事業をやっていただくことにしているんですけれども、専用施設についての意見というのは特にいただいてはいないです。 ◆沼沢和明 委員 そうすると、今あるさまざまなスポーツセンターですとか体育館において、多少御不便なところはあるでしょうけれども、そちらを障害者が利用するのに関して、こういったことが不便だとか、こういったことを改善していただきたいというような具体的な意見というのは出ていないということですか。 ◎上野 市民スポーツ室担当課長 現状では、特に協会からスポーツセンターでこういうことをしてほしいだとか、バリアフリーだとかという御意見はないところでございます。 ◆沼沢和明 委員 そういったヒアリングというか、意見交換というのは年間に何回ぐらいやられているんですか。 ◎上野 市民スポーツ室担当課長 ヒアリングという形で障害者スポーツ協会とはやったことはないんですが、日々障害者スポーツの事業を進める中では必ず一緒に事業を進めておりますので、その中での話の中ではこういった意見等は出ていないという状況でございます。 ◆沼沢和明 委員 この夏、生田の指定管理者を募集することになっているんですか。この土地の活用した利用団体を募集するということでいいんですか。 ◎舘 上下水道局経営企画課長 生田はスポーツ施設の整備を行う事業者の募集を行っています。今ちょうどプロポーザルで実施をしておりまして、先日というか、6月末で、まず参加の応募の申し込みを受けたところです。今後、具体的な提案内容について提出を来月15日ぐらいまでにしていただいて、その後、評価委員会を開いて、最終的に9月20日ごろに事業者の決定を行っていきたいと考えています。ここはあくまでもスポーツ施設スポーツ広場の整備ということですので、必ずしも障害者専用の施設を想定しているわけではありませんので、その点は御理解いただければと思います。 ◆沼沢和明 委員 それはわかっているんですけれども、何団体ぐらいのプロポーザルがあったんですか。プレゼンがあったんですか。 ◎舘 上下水道局経営企画課長 今現在、これから事業者の選定に入っていきますので、何社というのはこの場では御勘弁いただきたいんですけれども、応募があったということだけをお伝えさせていただければと思います。 ◆沼沢和明 委員 1社ですか、複数ですか、それも答えられませんか。 ◎舘 上下水道局経営管理部経営企画課長 いや、申しわけございません。それもちょっと。 ◆沼沢和明 委員 わかりました。じゃ、これから事業者が決定されるということですので、とりあえず結構です。 ◆木庭理香子 委員 資料2で、今後、スポーツを観るとか、するとか、支えるの観点でやっていくというお話をされたんですけれども、例えば観るの視点も、私はアンプティサッカーを議会でも何度か取り上げまして、やはりせっかく川崎で開催されているのに、議員も知らない、誰も知らないという状況がもう約10年続いているということを問題視していまして、正直言って今さら何を言っているのかなという感じなんですね。その左側の表に障害者スポーツデーの参加者。これだけ回数をやっていますというのを羅列されているんですけれども、参加者はこれしかいなくて、それに対してスタッフはこれだけ出していますというようなことをアピールしているように私は思えるんですけれども、参加者が少ないということをどう見ているのか、伺わせていただきたいと思います。 ◎上野 市民スポーツ室担当課長 数字的に見ると確かに少ないというところもあるので、まだまだ障害のある方に障害者スポーツデーがあることが伝わっていないのかなというところは認識しております。その辺が課題だと思っておりますので、今年度、既に水泳事業とかも始まっているんですけれども、障害者スポーツデーをやっているというところをさらに広報していかなければいけないなと思っております。  あと、スタッフが多いのは、どうしても障害のある方の特性に合わせて補助しなければいけないので、スタッフが多いというのは、アピールではなくて、必要な人数だと認識しております。 ◆木庭理香子 委員 それを聞いて安心しましたけれども、あえてここにスタッフの数を並べているというのが、これだけスタッフも準備して、こちらは用意しているんですけれども、何せ参加する人がいないんですよというふうなことを言いたいのかなとちょっとうがった見方をすればとれてしまう表なので、そこは考えていただきたいなと思います。  資料のどこだったか、いっぱいあり過ぎて見切れないんですけれども、先ほども障害者がスポーツをする場所としては各区のスポーツセンターを考えているので、今のところ、そういった専門の施設をつくる予定はない、想定していないというような資料がありましたけれども、これも私たちの会派がその指摘をしまして、スタッフの人たちが共有して、各区のスポーツセンターは今指定管理ですから、なかなか意識が届いていないというか、これもそのときに指摘しましたけれども、例えば車椅子の団体が体育館を使った後、帰るときに、車椅子のわだちを消して、ちゃんと掃除してから帰ってくださいという要望をするような施設なんですよ。でも、例えば横浜市にあるラポールであったりとか、そういうところは、障害者のためのスポーツ施設に健常者も使っていいですよという状況なので、障害者の方が不便を感じるものは何もない。むしろ、目が見えなくても、足が不自由でも、何が不自由でも、何でもできるスポーツ施設になっているんです。この陳情書はそういうことを訴えておられると思うんです。  そこで、改めて伺いますけれども、まだまだ障害者スポーツに参加する方が少ないというのは、私からすると、障害者スポーツに参加するチャンスをたくさん与えてもらっていないからではないかなと考えていますので、こういう施設に来てくれれば、例えば卓球でも、目が見えない人でもできる卓球台がある。水泳にしたってそうです。車椅子の方でも水泳できる施設がここに来ればあります。だから、体が不自由になったら、とにかくここに来て、何かできそうなスポーツに参加してみてくださいというチャンスを与えてあげる場を創出するというのが私は……。パラムーブメントと言って、パラリンピックを活用してムーブメントを起こすと言って、造語までつくってパラスポーツを応援している川崎市にとって、それは必須のアイテムではないのかなと思うんですけれども、そのことについての考え方を伺います。 ◎上野 市民スポーツ室担当課長 今、委員の言われたとおりでございまして、やはり障害のある方は、やりたい、やりたくないというのもあるかもしれないんですけれども、門戸を広げて、スポーツができる環境というのは広く広報していかなければいけないなと思っております。当然環境づくり、場所であるですとか、例えば教室であるとか、体験会ですとかという、障害者スポーツデー14回はまだそんなに多いとは思っていませんので、こういったところでまずスポーツをやるきっかけづくりというのを今後も考えていきたいなと思っております。そして、これからスポーツに取り組んで、もっと自分で競技力を高めていきたいなというところがあれば、またさらに教室に入るですとか、クラブチームに入るですとか、そういった流れをつくっていきたいなと考えております。 ◆木庭理香子 委員 今、生田浄水場で考えている施設についても、特に障害者スポーツということを観点に置いた募集をかけていないのでというお話もありました。それは去年、たしか環境委員会のときでもそんなお話を伺ったと思うんです。それはわかるんですけれども、例えばカルッツ、スポーツセンターも最新でつくりましたけれども、障害者の方が車で来たときに寄せる車寄せがないであるとか、障害者の方がバスで来たときに、おりた目の前にベンチが置いてあるとか、本当に障害を持った方のことを考えている川崎市なのかなとあちこちで考えさせられる施設だったなと思います。駐車場からダイレクトに入れるわけでもなく、たとえすごく短い距離でもエレベーターに乗らなければ行けないであったりとか、自分たちが体が不自由になったときのことを考えて、川崎市の職員の方たちは障害を持った方のことを考えて、いろいろな施設を運営したり、整備したりしているのかなというふうに疑問なんですけれども、今回、生田浄水場のほうで募集をかけて数社が集まったということですけれども、そこに対して障害を持った方ももちろん使う機会があると思います。ということで、障害を持った方が使いやすいバリアフリーに関する指導というのはどの程度、条件というのはどの程度かけているんでしょうか。 ◎舘 上下水道局経営企画課長 今回の公募に当たりましては、先ほど出たバリアフリー法ですとか市の福祉のまちづくり条例の趣旨、規定を尊重して整備するということをまず条件としています。さらに、それ以上の取り組みが図られることを期待して、選定の際の評価項目の中にも、そうした取り組みについての項目を設けることによって、さらに促進した取り組みが図られるように配慮をしているところでございます。 ◆木庭理香子 委員 カルッツのときもそのようなことを言われていたと思うんですけれども、実際につくってみたらああだったというような状況が非常にあるので、カルッツのことを悪くは言いたくはないですけれども、せっかく最新なのに、建ってからそういういろいろな不備が生じているというのがもう前例としてあるわけなので、そこはしっかりと研究をした上で、改めて応募してきた団体に対してチェックをしっかりしていただきたいし、要求していただきたいと思います。これは要望で、しっかりと今後も注視していきますのでお願いいたします。  最後に、全国レベルの障害者スポーツの観戦機会の充実ということでいろいろと挙げられていますけれども、これも私が市議会で取り上げたときも、上野担当課長なんかも何回もやりとりをしている話なので、もう耳にたこができているかもしれませんけれども、障害者スポーツって、やっていますよと言われても、見に行くのは、健常者の方にとってはなかなか敷居が高いと思うんです。障害者の方たちも、見てもらえれば、すごく……。特にこのアンプティサッカーなんて、皆さん義足をつけない状況でやるので、本当に片足でやられるんですよ。松葉づえのようなものをついてスポーツをやるんですけれども、私は健常者ですけれども、私が走っても追いつけない、スピードでサッカーのフィールドを走り回るんですね。というのを見たら、障害を持っている方にとっても、例えば片足をなくすというのはなかなか先天的ではないと思うんです。事故であったりとか、けがであったり、病気であったりとか、いろいろな状況で後天的になる方が多いので、自分の立場に置きかえてみても、今、足を失ってしまったら相当気持ちも落ち込むし、だけれども、足を失っても、こんなスポーツができるんだと思えればやはり励みになるし、勇気にもなると思うので、川崎市にはチームがないにもかかわらず、アンプティサッカーの大会がずっと川崎市で行われているというのはもう御存じだと思うんですけれども、ここにいる議員の皆さんでどれだけそのことを知っているか。市の職員の方でどれだけそのことを知っているかというのも疑問です。  だから、何が言いたいかというと、まず敷居を低くして、だれもが来やすい環境を整えるということに対しても市がもっと協力するべきだと私は思います。場所を提供しているからいいでしょうという話ではなく、そこの場所を提供してから、どれだけそこに川崎市の人に来てもらうか、それ以外の方にも来てもらうか、健常者の人たちに――家族に体の不自由な方がいなくても、健常者の人が見に来て、興味を持ってもらう環境を整えることが重要だと思うんですけれども、観戦機会の充実ということで今4つ、デフサッカーであったりとか、アンプティサッカー、ブラインドサッカー、デフバレーボールを挙げられていますけれども、これ以外にどれだけ予算をかけて川崎市としてはそういった協力をされているんでしょうか。 ◎上野 市民スポーツ室担当課長 サッカー関係ですと富士通スタジアム川崎を使用していただいているんですけれども、基本的にはここを使用する際の使用料というところで、金額的なところがあったほうがいいですか。 ◆木庭理香子 委員 できれば……。 ◎上野 市民スポーツ室担当課長 1大会25万円です。あと市としては、委員の言われているように広報の協力をさせていただくような形で、スポーツセンターにポスターを張っていただいたりですとか、障害者施設等に情報提供して、広く見に来ていただけるような形で協力もさせていただいているところです。広報で御協力をさせていただいているという状況でございます。 ◆木庭理香子 委員 私はこのアンプティサッカーを見に行って、議会で取り上げてから2年ちょっとなんですけれども、大会としては2回分しかまだないんですけれども、やはり障害を持った方たちはお金もかかるでしょうし、なかなか大変だと思うので、場所の提供というのは非常に大きいと思うんです。あとは、呼び込むための手段としての広報、ポスターも、関心のある人の目にはとまるけれども、関心のない人にとってはどんな掲示も一緒なんですよ。例えば嵐のファンの人がいたとするならば、嵐のポスターには目が行くけれども、興味がない人にとってはただの5人組でしかないのと同じで、障害者スポーツに興味があるなしというのは、門戸を広げることによって、何げなく行って、おっと思ってもらうほうが一番早いと思うので、イベントと合築するであったりとか、そういうことに関してももうちょっと――せっかくオリパラのことを取り上げて、このように説明しているのであれば、そういったこともしっかりとオリパラの中で予算を立てて、呼び込む施策なんかも考えていただきたいと思います。  まだまだ言いたいことはあるんですけれども、ほかの方も言いたいと思うので、この辺で結構です。 ◆片柳進 委員 今回の資料2ですか、陳情第2号の資料についてなんですけれども、まず最初に、本市における障害児・者の現状ということで、身体障害児(者)3万7,000人、知的障害児(者)、精神障害者がそれぞれ1万人、1万2,900人ということで、合計すると6万1,000人ほどになると思うんです。今、川崎市は全体で人口150万人を超えているわけですから、およそ4%の方が障害を持っていらっしゃるというふうになると思います。  次のページの4、主な屋内スポーツ施設の利用状況でいくと、利用者総数が286万8,765人、それに対して黄色くなっている障害者の利用者合計が3万3,881人。これをパーセンテージですると1.2%になるということだと思うんです。これは今、私の言った人口比で言うと障害者の方が4%、スポーツ施設の利用者で言うと1.2%ということでおよそ間違いないでしょうか。  そういうことになるわけですけれども、陳情の文章の中で、やはりスポーツ文化施設で簡単に利用できる施設はありませんと言われているわけですけれども、人口比で4%に対して「利用しやすかった」がやはり4%に近づくと思うんですよ。スポーツ施設の利用者数の比率も。だけれども、1.2%で、3分の1以下だということになっているわけですけれども、こういう差が生まれていることについてはどのようにお感じになるのか、まず伺います。 ◎上野 市民スポーツ室担当課長 まず、委員の言われますように、実際にスポーツセンターを使われているのはまだまだ少ない状況でございますので、やはり各区スポーツセンターを活用して、障害者スポーツの普及をうたっている以上は、今後、障害のある方がもっと利用しやすいように機会の拡充であるとか、利用者の利便等を考えて、施設整備等も行っていきたいと考えてございます。 ◆片柳進 委員 最初の陳情に対する考え方で言われたとおり、やはりスポーツセンターなどを活用してということがどうしても出てくるんだと思うんですけれども、ほかの自治体や前回の環境委員会での審査でも、やはり専門のスポーツ施設が必要だということは各会派の皆さんからも言われているところですし、既に行われている各区のスポーツセンターなどの施設の取り組みを既にやっていて1.2%という到達点なわけですから、やはりここの取り組みだけでは届かないというのが既にあらわれているのではないかと思うんですよ。人口比に対して3分の1しか利用者がいないということですから、やはりこれは障害者がスポーツに参加する機会が奪われているということになっていると思います。  そういう点では、生田のほうについても聞きたいんですけれども、生田のスポーツ広場の事業者にも今回、先ほどの沼沢委員への答弁の中でもありました。既に障害者専用を想定してはいないんだと言われましたけれども、やはり障害者がどれだけ利用しやすくできるのか、そういう努力や協力を事業者にも求めていくべきだと思うんですけれども、その点について伺います。 ◎舘 上下水道局経営企画課長 事業者にも、委員の言われたとおり、そうした働きかけというのは、まず、今回の選定に当たっても、先ほど申し上げたとおり、公募条件であり、また、評価項目ともしているんですけれども、事業者が決定した後についても、引き続きそうした取り組みが促進されるように働きかけについては続けていきたいと考えております。 ◆片柳進 委員 わかりました。事業者決定後もそういう働きかけをしていくということですから、その点については、ぜひ粘り強く継続的に働きかけもしていただきたいと思います。  そして、1つ前に伺った、障害者の人口に対してスポーツ施設利用者が余りにも少ないということについては、要望しますけれども、今のスポーツセンターの利用の中で改善していくということだけでは、この3倍という差はやはり埋まり切らないんだと思います。スタッフがの扱いというのがありますので、ぜひこの点については専門のスポーツ施設をつくっていくということをお願いしたいと思います。  もう1点、陳情の文章の中で活動の拠点となる総合的障害者団体施設の設置も求められているわけですけれども、他都市で同様の障害者団体が入るような総合的な施設という事例はあったりするんでしょうか。 ◎砂川 健康福祉局障害福祉課長 他都市の細かい状況までは把握はしていないところなんですが、現在、活動拠点としましては、市内4カ所の身体障害者福祉会館、視覚または聴覚に障害のある方に関しましては、それぞれの情報文化センターを整備し、現在運営しているところでございます。 ◆片柳進 委員 結構です。 ◆岩隈千尋 委員 随分ときょうの議論は穏やかな感じで進められているんですが、先ほど沼沢委員から、協会さんからはいろいろ意見が出ていないという職員さんのお話もあったんですけれども、この話については、障害者スポーツセンターの件については、我々も代表質問等々で嫌というほど取り上げていますし、障害者団体さんから声が出ていないということに関しては、のれんに腕押し、ぬかにくぎと皆さん思っているから、恐らく皆さん方にも意見を出さないのではないかと私は思っているんです。個人的には。  一方で、本市はパラムーブメント推進ビジョンという行政計画をどんと置いて、それについてはパラムーブメント、とりわけパラリンピックを中心にやっていきますよという話があったわけですよね。それではと、第1期、第2期になっていますけれども、第1期、第2期両方、障害者スポーツセンターを設置してくださいというパブリックコメントでの意見は多くあったと思うんです。それが何件ぐらい来ているのか、きちんと確認させてください。 ◎上野 市民スポーツ室担当課長 ごめんなさい。今ちょっと数字を手に持っていないのでお答えできないんですが。 ◆岩隈千尋 委員 まず、そういう姿勢なんですよ。私なんかは、こうやってここで議論するという話になると、障害者団体からどれだけ意見があったか、ああ、パブコメでこれだけ来ていたな、何件来ていたなとぱっと思いつくではないですか。ここで市民の人から陳情が出ているわけですから、パブコメが何件あったかなと考えるのが普通ですよ。それで仕事に臨むというのが、しっかりと充実した議論をするということではないかなと私は思うんです。それすらも準備できていないというのは、議論する前に皆さん方が、障害者スポーツセンターとか、こういった物事に対して真摯に向き合っているかということは非常に疑問なんですね、この間。政令指定都市の中で今、障害者スポーツセンターをきちんと整備しているところ、昨年我々文教委員会も京都市さんに視察に行きましたけれども、何件あるのか、改めて確認させてください。 ◎上野 市民スポーツ室担当課長 笹川スポーツ財団の調査報告書によりますが、全国約350施設ぐらいに調査をかけまして、現在全国的には141カ所が障害のある方専用または優先のスポーツ施設となっています。指定都市につきましては20都市の中で、笹川スポーツ財団で調査した結果で該当する施設は16施設になっています。 ◆岩隈千尋 委員 ということは、もうほぼ大多数の政令市の中である程度の障害者スポーツセンターというのは整備されているということですよね。そういったこの間のいろいろな議論の経過を踏まえて、我々議会としては昨年の6月21日に、障害者スポーツの更なる推進を求める決議を全会一致で決議しているわけです。皆さん方はそれをどのように受けとめているのか、これは局長に伺います。 ◎向坂 市民文化局長 委員おっしゃられたとおり、パラムーブメントという形の中で進めていかなければいけないというところでございます。障害者専用または優先なスポーツセンターというものをつくっていくのはなかなか難しい、困難なところがありますが、実際に今あるところをしっかりと福祉の観点からも、障害者が利用できる、利用していただけるための改良をしていって、しっかりと障害者スポーツ推進、また、健康管理というところにも使っていっていただけるというようなことを目指していきたいと思っておりますので、議会からの御意見も踏まえながら、しっかりとうちのほうでも障害者スポーツができる場所の拡大も視野に入れながら検討していきたいと思っております。
    ◆岩隈千尋 委員 議会からの指摘はきちんと受けとめていらっしゃるということで、障害者スポーツのさらなる拡大というお話もありましたけれども、じゃ、具体的にはどういったことを現時点では考えられているんですか。 ◎向坂 市民文化局長 御説明の中でもさせていただきましたけれども、オリンピック・パラリンピックの機会を捉えながら、いろいろなイベント等でパラスポーツの普及、御紹介をいろいろな面でもさせていただいたりしております。また、先ほどありましたスポーツセンター、現在ある中では時間を拡大したり、専用の時間帯をつくったりという取り組みも拡大させていただきたいと思っておりますので、そういった中で、今できることで対応を拡大していきたいということで進めております。 ◆岩隈千尋 委員 今できることで対応されたい、困難でしょうと。我々も当然、ハード面の整備となるとすごいお金がかかる、予算が巨額にかかるということは認識しておりますので、それはそれでわかるわけなんですけれども、本市としてパラに重点を置く、レガシーをつくるとか、パラムーブメント推進ビジョンの中でも美辞麗句が並んでいるわけなんですけれども、そういったときも我々皆さん方に口酸っぱく言っていますけれども、川崎市で残るレガシーとは一体何なんですかという話なんですね。  局長はまさに所管する局長なので、パラムーブメントというという言葉自体、今度も、いつものごとくラゾーナでフジテレビがいろいろバックアップしていたよと、これまで。今回は違う会社みたいですけれども、パラムーブメントについてのイベントをやる。イベントばかりやるではないですか、我がまちは。何千万円近くかけて。動画はじゃんじゃんつくるではないですか、パラムーブメントの。結果はどうですか。監査からの指摘で全然できていない、職員の周知もできていない、既存不適格の公共施設ばかり。こういったものが横行しているわけですよ。そうしたときに、レガシーとして何が残るんですか。もうネックストラップしか残りませんよと我々はずっと言っている。こういう状況でいいんですかということなんですよ、川崎市が。  本市として、行政の答弁としていつも代表質問で返ってくるのは、よく言われることは「他都市の動向を見ていく」。他都市よりおくれているではないですか、話として、これは。では、今、局長がお話しされましたけれども、我々のこういった議会からの決議を経て、今年度、皆さん方は障害者スポーツについてどういった予算要求をされているんですか。今、私がお話ししたように巨額の予算をつけることは難しいですよね。だったら、他都市を調査することとか、調査費をきちんとつけているんでしょうね。どうなんですか、確認させてください。 ◎上野 市民スポーツ室担当課長 今年度、令和元年度では、実際にどこに、例えば他都市のセンターに視察に行くというところはまだ決めていないんですが、視察ができるような形での予算科目は今年度設定しているところでございます。 ◆岩隈千尋 委員 では、具体的にきちんと財政局に、昨年の秋から冬にかけてですか、予算要求資料をちゃんと提出して、障害者スポーツの調査研究をするというペーパーはありますね。 ◎上野 市民スポーツ室担当課長 調査研究というところまでの資料はないんですが、既設科目でいけるような形を整えているところでございます。 ◆岩隈千尋 委員 そこなんですよ。私、何回も言っていますけれども、この間、皆さんのお話にしても議会でも取り上げていますけれども、皆さん方が幾ら口でやっている、やっていると言ったところで、予算を見ればわかるわけですよ。障害者スポーツセンターのことについては微増もしくはほぼ横ばいですよ。一方で、パラリンピック・オリンピックのあちらの部に関しては倍々ゲームのごとくふえているわけですね。そのことは私も議会で指摘をさせていただきました。そこなんですよ。だから、皆さん方、今お話しの中で、課長にお話しいただいたように包含的に一部つけるのではなくて、きちんと議会からこういった決議があればですよ、だったら、きちんとこれについての調査に関する予算ぐらい要求するのが筋ではないですか、課長。課長レベルで難しいんだったら、室長、そうではないですか。室長だって、ここの局にずっといらっしゃるわけでしょう。議会からの指摘をちゃんと受けとめているんですかということも含まれているんです。私、今、皆さん方に厳しく言っているけれども、そこら辺の話なんですよ。  さっき上下水道局で、生田のことに関しても福祉のまちづくり条例を尊重すると。じゃ、尊重するとは何を尊重するんですか、教えてください。どういうことを事業者に任せるんですか。 ◎舘 上下水道局経営企画課長 施設の整備に当たって、バリアフリー法や条例で定められている、例えば通路の幅ですとか、建物の中に入った場合はエレベーターの施設ですとか、使用するトイレの仕様ですとか、そうした施設面での仕様についてきちんと条例に即した形で整備をするようにということを条件にしております。 ◆岩隈千尋 委員 そんなのは当たり前の話ではないですか。今、課長がお話しされたことは、申しわけないんだけれども、全く我がまちのパラムーブメントの理念があなたに浸透されていないんですよ。今言ったことは当たり前の話で、やって当然の話ですよ。本当に我がまちのパラムーブメントとか、こういったパラについての理念があるなら、それからもう一歩踏み出すんですよ。  先ほど木庭委員がカルッツの話をされましたね。カルッツには障害者に対応したユニバーサルデザインの自動販売機すらないんですよ。それが我がまちですよ。パラムーブメント、パラムーブメントとずっと何年も前から言っておいて。そういう状況が川崎市にあるというのをしっかりと認識してもらわなければいけない。それを所管するのが皆さん方の局でしょう。上下水道局はこんなことを言っていますよ。何のパラムーブメントに対する理念もないではないですか、当たり前のことしか話さないではないですか。もう我々議員もこの議論に対してはずっと言っているわけですから、いいかげん真摯に取り組んでいただきたいというのが本音のところなんですよ。川崎市が他都市に比べておくれている、巨額の予算もかかることは我々認識しています。それでもこれはやらなければいけない、必要でしょうと言ったのはなぜか。別に今の障害者の方たちだけが対象とは我々代表質問でも言っていませんよ。これから障害者の人たち、精神障害者の人たちを含めて、どんどん右肩上がりでふえていっていますというのは、健康福祉局がデータとしても、資料としても出しているではないですか、後天的に病気になる人もいるわけではないですか。そうしたときに、長期的なスパンで見て、こういった障害者スポーツセンターのようなところに焦点を当てて、将来的には財政的にある程度めどが立った段階できちんと建てるというようなことが立てば、建設するに至るまでいかない――これは将来的な話になりますけれども、本市としての理念や哲学や長期的なスパン、計画が何もないでしょう、我がまちは。それを私たちはずっと言っている。  例えばいただいた資料にも川崎市障害者スポーツ大会と書いていますけれども、では、この人たちは、大会に出るに当たって、どこで練習しているんですか。5種目30名の選手はどこで練習しているんですか。 ◎上野 市民スポーツ室担当課長 全国に向けての選手でよろしいですか。5種目30名の選手なんですが、陸上に関しましては等々力陸上競技場を使ったりですとか、その横の補助競技場を利用しています。あと、水泳につきましては多摩スポーツセンターのプールであったりですとか、夏季限定になるんですけれども、井田のプールを利用して練習しているところでございます。フライングディスクについては、同じく井田のリハセンターのグラウンドがございますので、グラウンドを利用したり、体育館を利用して練習しております。ボウリングにつきましては、溝口のムサシボウルを利用して強化練習しているところでございます。卓球につきましても、基本は井田の体育館を利用して練習しているところでございます。 ◆岩隈千尋 委員 まさに先ほど木庭委員が指摘したように、こういった普通のスポーツセンターでインクルーシブ的にやること、それは全然否定しません。だけれども、他都市でも見られるように――他都市でもそうなんです。障害者スポーツセンターは別に障害者の方たちだけを対象にしているわけではなくて、障害者スポーツセンターだけではやりくりできないんですよ。それにプラス健常者の人たちが使う、そして初めて運営等々が成り立っているところもあるんです。  ただ、繰り返しになりますけれども、やはり障害者スポーツセンターは障害者が優先的に使われるというところが主眼としてあるわけなんですよ。ですから、我々は、何度も繰り返しますけれども、アスリートたちだけではなくて、パブコメでも書かれていましたね。一般の人も、これからの、いわゆる病後の話になるかもしれませんけれども、対応策等々について必要だからということで、この間、障害者スポーツセンターのことについてはずっと継続してお話しさせていただいているんですね。繰り返しになりますけれども、我がまちがパラムーブメントなんて言わなければ、別に我々もここまで強くは言いませんよ。だけれども、皆様方は、実際川崎市はオリンピック・パラリンピックに向けてパラをやると言ったんでしょう、自分たちで。だったら、それはやはりきちんとやらなければいけないと思いますよ、本当に。そこに向かったイベントとかはばんばんやって、中の川崎市議会ではこんな議論をやっているわけですよ。これは余りにおかしい。局長さんも4月から就任されているわけなんですけれども、これは部局横断的にやらなければいけない話ではないですか。  ましてや川崎は、私がお話をしたようにその調査費すら、今年度、きちんと個別でやっていない、計上していないわけですから、来年度は少しはこういったところにもちゃんと予算をつけて、そして研究していくという皆さん方の前向きな姿勢がないことには、繰り返しになりますけれども、もうオリンピックまで1年ですからね。終わったら何も残りません、本当に。我々はこの間、議会ではずっと警鐘を鳴らしていますから。パラムーブメントの言葉もすっと消えていきますよ。そんな川崎市でいいんですかという話です。私もこの間、ずっと言っていますけれども、イギリスのチームが来る。じゃぶじゃぶお金を使う、施設整備、結構ですよ。だけれども、今後皆さん方は、イギリスチームとどれだけのコネクションができるんですか。そういった持続可能な予算の使い道――というのは市民の税金ですから、そこはきちんと考えていただきたいんですよ。  この間、我々も長く障害者スポーツセンターのことについては議論していますから、この程度でとどめますけれども、やはり持続可能なための使い道と、障害者スポーツセンターのことについては、繰り返しになりますけれども、議会から決議も出ている。ましてや議長、副議長が今回、率先して音頭をとって、オリンピック、パラムーブメントについての推進議連まで考えているところですよ。我々だって、皆さん方のやっていることとか、オリンピック・パラリンピックが市民に浸透していないというのであれば、そこはフォローしたり、応援するところとかはあるんですよ。だったら、きちんとオリンピック後のことも見据えて、こういったところにも予算配分だったり、皆さん方の主体的な取り組みをしっかりと見せていただきたいと思います。以上です。 ◆山田瑛理 委員 先ほどの岩隈委員から出てきたところでもあるんですが、カルッツかわさきで、私も先日、障害者の関係の方からお話を聞く機会もありまして、その方は利用されたときに、ほかの市の方も呼んで、カルッツに来ていただいて利用しましたと。そういうところでUDの自動販売機もなくて、すごい恥ずかしいなと言うんですよ。ほかの市の方が川崎に来て、カルッツというのも、私は川崎区の議員だったりもしますので、最新鋭の――最近議員にならせていただいた立場ですが、一市民として見ていて、最新鋭で、しっかりそういった配慮もしているような施設なんだろうなと思っていたんですが、実情は全然そうでないところに恥ずかしい、ショックという感想を持ってしまったんです。  多分今、こういった専門施設をつくりましょうという話をさせていただいているところで、それがどうなるかというところは感じつつも、もし、じゃ、つくりましょうとなったとしても、できるまでにはまだまだ時間がかかるのかなと思っております。まずはとにかく、各施設のそういった見直し、点検を早急にやるべきと、要望も含め思っておりまして、カルッツもありながら、ほかの施設でもそういった声とか要望が出ているんだろうなと思っていて、それがちゃんと市に届いているのかなというところを確認させていただきたいです。じゃ、例えば、昨年度、そういった声がどれぐらい届いていて、その対応実績とか、そこら辺を具体的にお聞かせいただければなと思っています。 ◎上野 市民スポーツ室担当課長 今のは各施設における市民の方の声ですとかというところでございますか。 ◆山田瑛理 委員 現状、各施設で障害者の方も使っていただいているということだと思うんですけれども、障害者の方から、ここが使いづらかったですとか、もっとこうしてほしいですという要望は特に出てはいないんですね。 ◎山根 市民スポーツ室長 各スポーツセンターにつきましては、平成30年度の行政監査の指摘事項でありますとか、平成28・29・30年度のバリアフリー関係の工事でありますとか、そういうことでの対応をその年度ごとにしてきたという状況がございます。また、一例ですけれども、冷水機の仕様が縦長のボックス型ではなくて、車椅子でも入れる下のない冷水機の設置の御要望をいただいたりとかに対応させていただいたとか、事例としてはちょっと細かいんですけれども、そういった対応はこれまでさせていただいているという状況はございます。 ◆山田瑛理 委員 ありがとうございます。そういった声が届いていて、それの対応も随時してはいるという認識で大丈夫ですか。 ◎山根 市民スポーツ室長 全てにお応えできているかどうかというところはあるのでございますけれども、適宜御対応させていただいているという状況でございます。 ◆山田瑛理 委員 ありがとうございます。では引き続き、とにかく早急に――お声を待つだけではなくて、改めて障害者の方の視点に立って見直していくこともすごく大事なのではないかなと思っておりまして、要望としてぜひお願いいたします。 ◎山根 市民スポーツ室長 昨年度にはなりますけれども、市民スポーツ室とオリパラの担当部署と一緒にスポーツセンター等を回って、そういった意味での点検といいますか、確認については実施しているようなこともございまして、それを踏まえて、できる範囲で工事をしていくという指摘もある状況でございます。 ◆田村京三 委員 陳情第2号の資料の2枚目になるんですけれども、4、主な屋内スポーツ施設の利用状況という項目なんですけれども、先ほど局長からお話がありましたように、当面の間は新規施設というよりは、既存の施設を使って、障害者の方にも健康管理をしていただくということをおっしゃっていまして、(2)スポーツセンターにおける施設環境の整備状況の一番上の「平成28年度から3カ年計画でバリアフリー工事」は終わっていると思いますが、その次の「幸、高津、麻生の各スポーツセンター大体育室への空調設備導入に向けた調査を実施しています」ということなんですけれども、先ほど岩隈委員からもありましたように、しっかりとした予算要求がされているのかというのと、いつこれが完了するのかというめどを教えていただきたいんですが。 ◎山根 市民スポーツ室長 今、委員から御質問いただきました幸、高津、麻生のスポーツセンターの空調設備ですけれども、本年度、設置に向けた調査を既に事業者に委託しているところでございます。その分については昨年度予算要求していて、今年度委託費として執行しているという状況でございまして、その調査結果に基づいて、基本設計、自主設計、来年度、再来年度ということで、また、3館ありますので、どういった形で進めていけばいいのかというあたりも含めて、今回の調査を踏まえて計画していくと。現状ではそういった予定になってございます。 ◆田村京三 委員 調査の段階しかわからないので、工事の完成までは全然めどが立っていないということですか。 ◎山根 市民スポーツ室長 具体的にどこの館が何年度に工事をするというところまでは、現状では至っていないです。そのための調査を現在させていただいているという状況でございます。 ◆田村京三 委員 わかりました。障害者の方と、健常者の方と、行政の機能の違いだと思いますので、それは早急に対応していただきたいと思います。以上です。 ◆勝又光江 委員 もともとが2008年、もう随分前になるんですけれども、そのときに川崎市リハビリテーション福祉・医療センター再編整備基本計画というのがあって、その中で、障害者のスポーツは大事だから、そこでつくっていこうという計画がありましたよね。それが10年たったら、整備計画でつくるということが今後検討していくみたいな形になってしまって、先ほどの答弁のように今あるスポーツセンターを使って、障害者も、健常者も同じ場所で活用、利用できるようにしていくというふうなことへと変わってきている。もともとはそこがすごく私は――大きく変化してきたのはなぜなのかという、そこのところがすごく不信感を持っているんです。さっき木庭議員が言っていたように、健常者の方が使う場所で障害者の方も使えるというのはなかなか難しいものがあるとおっしゃっていて、それは別物だということを意識してもらうことはすごく大事だなと思います。両方が一緒に使えるから、じゃ、いいかなというものではないと私は思うし、みんなそう思っていると思うんです。  前回、環境委員会、3月にありましたけれども、そのときの話の中でも、やっぱりそこのところはすごく意見が出ていて、別物だと。川崎市の中でスポーツセンターがないということについては、言葉をつくってはいけないけれども、他都市に比べてそれがないということについてはすごく恥ずかしいことだという、そのぐらいの強い意見を出している方がいらっしゃって、川崎市から出ている水泳の成田さんについてもメダルをとれるように――それでも、川崎市にはその施設がないから、ほかに行ってというようなことをしなければいけないという状況については、やはりもっと真剣に考えていく必要があるのではないかと思います。  先ほども意見が出ていましたけれども、とにかく予算化をすることを考えていかなければいけないとか、それぞれの局に持ち帰って、市民文化局に持ち帰って、上下水道局にも審議を持ち帰って、その中身について共有して、委員会での意見もそうだけれども、先ほどからありました議会としての考えというのも統一して、皆同じような考えで来ているわけですから、そこのところはおろそかにしないで、真剣に考えていかなければいけない。今はすぐに場所がどうのこうのとか、場所がないからつくれませんみたいな、考えていない。考えていないということ自体が私はもう――場所がないので探しますというのではないんですよね。考えていないというふうな答えはだめだと思っています。  きょうは、先ほど言っていたようにそれほど議論が、物すごくきつい言い方はしていないですけれども、みんなの思いは、なぜ川崎でこれができないのかという、皆さん真剣な怒りを持っているところですので、ぜひ考えていっていただきたいと思うんです。先ほども川崎には障害者の方がこれだけいるのに、施設を利用する人がこれだけしかいないという、その辺の数字も含めて真剣に考えていかなければいけないことだと思うんです。済みません、いろいろ議論をしていく中で私の中でまとめた考え方ですけれども、局長にその辺の考え方を聞いておきたいと思います。 ◎向坂 市民文化局長 先ほども岩隈委員の御質問にお答えしましたけれども、そういった障害者スポーツ専用または優先という施設が整備されて、なおかつそれを健常者も使えるというような形で、もともとのそういうスポーツセンターが備えられれば、それにこしたことはないかと思っております。今、実際にスポーツセンターがある中で、では、それをどうやって近づけていくかというのが求められていると思いますので、ぜひともそういった形で使えるような、障害者の方も気楽にそういう施設として使えるような形に少しでも努力して近づけていきたいと思っております。その中で別途、障害者専用のスポーツセンターというのが将来にわたり建設できるような機会があれば、そういったところも検討の視野に入ってくるような形にはなろうかと思いますが、現状の考え方の中では、今ある施設の中でできる限りやっていくというようなことで対応していきたいと思っております。 ◆勝又光江 委員 済みません、現状から出発するというのは、どうしても現状の中でできる限りをやっていきたいという答弁の仕方をされるんですけれども、現状はそういうものがあるけれども、一方でというか、最後におっしゃいましたけれども、そういう要求が強いんだから、現状をよりいいものにしていこうという気持ちはあるけれども、実際、スポーツ施設をつくらなくてはいけないということは当然のことなので、それは一方では進めていくということで捉えてもいいですか。 ◎向坂 市民文化局長 そこは、1つあるのは、スポーツとしての関連施設というところと、障害者の場合、リハビリに対する施設という部分の考え方のすり合わせ等をやっていかなければいけないかなというところも検討の部分にあると思いますので、しっかりと局間で調整しながら、どういった方向に持っていくのかというところもあわせて、そこは検討していきたいと思いますが、この場で専用のものをつくるというところを積極的に受け入れ――そういった形をつくらなければいけないというのは受け入れできますけれども、その施設ができるかどうかというところまでは、ここでの確約はなかなか難しいかなと思っております。 ◆勝又光江 委員 なかなか言いづらそうな感じですけれども、気持ちの上ではつくらなければいけないと思っているけれども、今できるかというところを今答えられるかどうかというところでのちゅうちょがあるというように受けとめるんですけれども、今ある施設を障害者の方も使えるようにというのは、外周、外側をフォローしていくものでしかないと私は思っているんです。だから、ちゃんとしたスポーツ施設をつくれば、そこに専門の職員さんも常駐できるし、相談支援することもできるので、そこに行くことで可能性が本当に広がっていくことになると思います。もちろんリハビリの効果も上がっていって、可能性も広がっていくという状況がつくれるのですから、今のスポーツセンターで障害者の方が利用しやすくするという――それとはまた別の、今しゃべりにくかったようですけれども、そちらのところに力を入れていくということで、ぜひ要望しておきたいと思います。 ◆木庭理香子 委員 今の局長の意見を伺っていて思ったことがありまして、障害を持っている方にとってスポーツはリハビリでもあるという話なんですけれども、今ある施設という話なんですけれども、井田のプール。さっきプール、水泳に関しては多摩スポセンと井田のプールを活用しているというお話なんですけれども、この間もうちの障害者団体の方からお話を伺ったら、井田のプールはとにかく水温が低くて、真夏でも寒いというようなお話があるんです。そういうことも考えたら、やはり多摩スポーツセンターなんかは、室内ですから温水プールで、年中使いやすい温水を保っていると思うんですけれども、リハビリの目的で井田に建設しているプールは水温が低くて、真夏でも寒いというような御意見がある状況であるというのもしっかりと調査していただきたいなと思います。今、局長がおっしゃったから、あえて言わせていただくんです。  あと1つお聞きしたいんですが、さっき岩隈委員の質問の中で、政令市の障害者スポーツセンターは20市中16市で整備されていると。残りの4市は、川崎市以外、どこなのか、わかりますか。 ◎上野 市民スポーツ室担当課長 障害者スポーツセンターという形での言い方はされているんですが、例えば横浜ラポールさんですとか、京都の障害者スポーツセンターというところ、ちゃんと施設が整っているのが全部で16あるという形ではなくて、その考えとしては体育館とプールがあるというのと、障害のある個人、団体に貸し出しをしている。この2つの要件に合致している施設ということで、20政令都市中16市にそういう施設があるということで、障害者スポーツ施設とは言っているんですが、実際にはそこまできちんと整備されているところばかりではないというところでちょっとつけ加えさせていただきまして、まだ整備されていないのは、さいたま市と、新潟市と、熊本市と、川崎市でございます。あと、ここで「ない」というのは市で設置しているか、していないかということなので、例えば市の中に県の施設としてつくっているところも中にはあります。 ◆木庭理香子 委員 川崎市は不名誉な中、そういったところに含まれてしまっている。皆さんからすると、既存の施設で障害者の利用の時間帯を優先してみたりとか、そんなことをおっしゃっていますけれども、これは意見なんですけれども、例えば資料の中ではいろいろと、障害者のスポーツを理解していただくとか、障害を理解していただくとか、それこそオリパラのムーブメント、理念の中でもそんなことを酌んでいますけれども、私たちもラポールに実際に行かせていただいて、例えばですけれども、目の見えない方の卓球をやらせていただきました。そのときはアイマスクをしてやるんです。目の見えない方は常に目が見えない、アイマスクをしている状態の中でも卓球ができるんだ。でも、実際私たちがやってみたら、難しいな。でも、それを難なくやってしまうこの人たちはすごいな。それが障害への理解であったり、障害者スポーツへの関心であったりにもつながると思うんです。だから、優先時間を設けているからとか、そういうのではなく、やはり障害者スポーツの施設に行って、健常者と障害者がそこで一緒にやる。例えば手足の不自由な方が、今パラリンピックのコマーシャルなんかでは、手が半分、短い方とか片腕がない方が泳いでいらっしゃったりする。やはりすごいなと思いますけれども、それが真横で普通に泳いでいたら、すごいなということではなく、当たり前なんだという。特別視するのではなく、当たり前、障害を持っているのはその方の個性なんだと思えるようにしていくのがオリパラの理念なのではないですか。局長、改めてオリパラの理念を教えてください。 ◎向坂 市民文化局長 オリパラは、それぞれ障害があっても、それは一人一人の個性だという中で、お互いに理解をしながら、それぞれ足りない部分を補っていく。そういった中で社会全体が多様性を認め合って生きていく、それが大きな理念。それに向かって、ソフト面、なおかつハード面でも利用しやすいような、誰もが利用しやすいようにということを求めていくというところでございます。ハード面で追いつかない部分は、そこはソフト面の充実をしていかなければいけないというところでございますので、それぞれ触れ合う中でお互いを理解していくというのが一番最初の工程かなと思っています。 ◆木庭理香子 委員 先ほど田村(京)委員が質問した中で、スポーツセンターの空調のこと。まだ計画というか、調査を行うだけで、いつやるという話ではないというようなお話ですけれども、たった3施設ですよ。例えば大きな障害者スポーツの施設をつくってくれというのとは予算規模が違うと思うんですね。私も麻生区なので、麻生区のスポーツセンターも、皆さん、暑過ぎて、真夏は使えない状況なんです。それは幸区も高津区も一緒であって、言っていらっしゃることとやっていらっしゃることがかみ合っていない答弁だなと本当に強く思うんです。せめて既存の施設を活用して、障害者の方も、どんな立場の方も、スポーツをやりやすい、それこそ健康福祉局の方もいらっしゃいますから、健康長寿を高めていくとかとおっしゃっているのであれば、やはりそこは局横断でしっかりと、今の既存施設がどんな環境にあっても活用しやすいように、空調設備が整っていないのであれば建てかえろと言っているわけではないんですから、これはもう優先的にやらなければいけないことだと私は思います。  リハビリの側面もあって、スポーツを活用していただくという思いがあるのであれば、なおさら、先ほど田村(京)委員も言いましたけれども、体温調整がうまくいかない障害を持った方でも、どんなときでも使えるようにしっかりと整備をしていただくよう強く要望させていただきます。 ◆片柳進 委員 今の木庭委員の発言ともかかわるんですけれども、先ほどから課長の言われている全国で141施設あるというのは、笹川スポーツ財団さんの障害者専用・優先スポーツ施設に関する研究という調査だと思うんです。全国140カ所というのは大きく2つに分けられて、障害者スポーツの日常化のためには、障害者専門・優先施設が必要だという位置づけになっていて、141施設を2つに分けているんですよ。1つはハブ施設といって、障害者スポーツセンター協議会に加盟している26施設だと。これは先ほどの視察に行った京都だとか、横浜ラポールとかが含まれている。もう少し広いものとして、そこまで至らない施設が残りの115施設で、これはサテライト施設だと位置づけています。このハブ施設のほうは、障害者スポーツの競技性だとか、多種多様なニーズに対応できる専門家が常にいるところなんだ。サテライト施設というのは、ハブ施設と情報交換もして、地域のネットワークを構築して、障害者スポーツを普及する役割なんだというふうに位置づけられているわけですね。川崎市の場合は、このハブも、サテライトも、どちらもないということになるわけではないですか。それで、この笹川スポーツ財団の調査研究の中で言われているのが、ハブがあって、サテライトがあって、そこから先に地域の、既存の社会資源、川崎区でいったら、皆さんが御答弁になった各区のスポーツセンターでやっているさまざまな取り組み。ハブとサテライトの先の既存の社会資源の取り組みとサテライトが連携することによって、初めて障害者スポーツの日常化ができるというふうに、課長がずっと引用された研究の中では言っているわけです。それに対して私たちは、ハブもサテライトもない地域の既存の社会資源だけで本当にそれができるのかということをずっと取り上げているわけです。そういうことなわけですから、先ほども繰り返し、局長も含めて、各区のスポーツセンターをいかに使いやすくするかがテーマだとおっしゃるわけですけれども、そういう調査の中でも、ハブがあって、サテライトがあることによって障害者スポーツの日常化ができると。さっき私も4%で1.2%という話もしましたけれども、このどちらもないわけですから、横浜、京都レベルのことはできませんと言いますけれども、そのサテライト施設すらつくらないというのは、先ほどから議論があったとおり、政令指定都市の中でも持っていないところはもう残り4つということですから、そこがあってこそ、各区のスポーツセンターでの取り組みも生きることになると思うんですけれども、そうした点について改めて局長の見解を伺います。 ◎向坂 市民文化局長 障害者スポーツの推進という中では、やはり核となるものがあって、そちらからというところもございますが、今現在できる部分から始めていくという部分で対応させていただいている中で、実際に障害者スポーツ自体を推進していくには、やはりそれぞれのところに核となるものを市として1カ所確保というところがあるかとは思うんですけれども、そういった障害者スポーツの推進の核となる部分というのは当然必要になってくると思っておりますので、そういう部分の機能というのはどこかで必要だと思っております。  ただ、そこに追いつけるだけのハード面ができるかどうかというところは、まだこの場ではというところでございますけれども、やはり障害者スポーツを推進していくためには核となるものは必要だという認識はしてございます。 ◆片柳進 委員 核となる施設は必要だという認識ということですので、よろしくお願いしたいと思います。  先ほど引用させていただいた笹川スポーツ財団の調査は、2015年の次に2019年、直近のが出ているんですね。この間に、新たに3施設が全国的にはつくられていると。ちょっと記憶は定かでないんですけれども、政令市ではないところでつくっているというふうに私は把握しているので、そういう点でも今あるところから始めるということだけでなくて、やはり核となる施設をつくって、そして、その地域の取り組み、既存の社会資源の取り組みも進めていく。この両輪で進めなければ障害者スポーツの日常化までには至らないということだと思いますので、ぜひその点は要望したいと思います。 ◆青木功雄 委員 期せずして今の答弁はすごく重要だなと思うんですが、そういう見解でいいということですね。どちらかというと、私は本当に専用のものをつくらなければいけないのか、それとも、それぞれもう少し広く、地域地域に健常者も障害者も使えるところで、私なんかも日々トレーニングしていて、腕がない人でもめちゃくちゃ脚が格好よくて、すごいなとか思って一緒にトレーニングしたりすると、仲よくなれたりするわけです。もちろん専用のものがあって、シンボリックなものがあって、そこから障害者スポーツがそれぞれの地域の中でわっと広がっていくというのは、それはそれですごく重要だと思うんですけれども、目指すマスタープランは、先ほどから市の皆さんが答弁している、誰もが、健常者も、障害者も、その地域でというふうにやっていくんだということで、それは美辞麗句ではなくて、本当にそういうつもりだろうなと思って聞いていたので、こういう陳情が出ているということは審査しなければいけないので、意見や態度表明しようとは思っているんですけれども、大枠そこにいるんだなと思っていたんですけれども、今みたいにシンボリックなものが1つあったほうがいいという答弁になると、これは少し考え方もそちら側に流れてくるのかなと思うんです。そこだけ確認、よろしいですか。 ◎向坂 市民文化局長 済みません、ものといったところを建物という形で捉えていただいたのかと思うんですけれども、そういうものに限らず、こういった協会さんとか、そういう部分での障害者スポーツの推進の核。必ずしもそこはハード面でのセンターというものをつくっていくというところではなく、ただ、推進をするためには、そういういろいろな既存を使いながら、また、新たなものがつくられるときにどうしていくのかという今後の検討も含めた中で推進していくというところなので、必ずしも専用のスポーツセンターをつくっていく方針だというところまではいっていないということで御理解いただければと思います。 ◆青木功雄 委員 スポーツ庁長官あたりが、確かに一般の障害者の方が自由に、楽しくスポーツで使える場所が少ないから、それは問題だとしながらも、一方で、そういうものをどんどんつくっていくことは不可能だよねときちんと言っているわけですね。そのときに、地域のそういうスポーツができる施設をもっと有効に使って、健常者も障害者もそれぞれ、先ほど木庭委員がいいことを言っていましたけれども、障害者がやっているスポーツを見て感動する。僕も感動することがすごくあって、これはもう近くでやっているから感動するわけで、どこか1カ所でやっているから、それをわざわざ見に行くという――パラリンピアンとか、すごくレベルが高いところまでいくと見ていて感動しますけれども、地域でそれぞれ障害者の人が楽しそうに遊んでいるなというのを見て感動するということもすごくあるので、広くやってほしいなという気持ちがすごく強くて、そういう意味では、御答弁されている、いろいろな人がいろいろなところでいろいろと遊べる、スポーツを楽しめる場所をやるので、だから新たにつくらないんだという言葉は結構信じて聞いているんですけれども、そういう意味で場所と指導者というんですか。それは先ほど山田(瑛)委員が質問していましたけれども、彼女が質問する意図としては多分、どちらかというと、足りないから、既存の施設をもっと充実させていきますと。指導者にしても、施設にしてもということが答弁として来るんだろうなと思っていたら、何となく充実していますという答弁が来たので、それは多分質問の仕方が悪かったのかなと思うんですけれども、その辺は、私から見ると、まだまだそれぞれの施設というのは障害者が使いやすいようにはできていないのではないかなというのは正直すごく感じるので、ちょっと整理だけしていただきたいなと思うんですけれども、どうですか。 ◎上野 市民スポーツ室担当課長 今委員が言われましたように、最終形としては、やはり障害のある方と健常者が一緒の場所でスポーツできる環境づくりというのが理想かなと思っています。そのためには、まず、やはり障害がある方というのは、健常者とやると、スピードが違うですとか、接触が怖いですとか、そういった恐怖感があるので、そういったところも配慮していかなければいけないなというところと、やはり受け手の側。スポーツセンターのスタッフですとか、障害者理解、障害特性に合った指導の仕方ですとか、当然話し方ですとか、そういったところはちゃんとしていかなければいけないなと思っておりますので、現状ではスポーツセンターを活用して、障害のあるなしにかかわらず、一緒にスポーツができる環境づくりを進めていきたいと考えているところです。 ◆青木功雄 委員 そうすると、ファーストステップとして、そういう専門的な施設があったほうが皆さんとしては運動しやすいということなんですか。 ◎上野 市民スポーツ室担当課長 既存のスポーツセンターを使って、先ほど局長も少しお話ししたんですけれども、例えば障害者専用の時間をつくる。先ほど言いましたようにスピードが違うとか、接触するスポーツであるとかというところは一緒にできませんので。ただ、例えばプールであれば2レーンを障害のある方の専用レーンにするですとか、卓球であれば、基本的には接触プレーはないので、車椅子専用の卓球台もありますから、そういったところは、一般の方、障害のある方も一緒にできる。そういう形でできるように、現状やっている障害者スポーツデーを拡充したりですとか、スポーツセンターの時間を運用できるような形で――そこは当然指定管理とこれから協議していかなければいけないんですけれども、そういった方向でより障害のある方がセンターを使いやすいような環境づくりを進めていきたいと考えています。 ◆青木功雄 委員 それはやっていくということなんですね。 ◎上野 市民スポーツ室担当課長 はい、やっていきたいと考えています。 ◆青木功雄 委員 なるほど。それをするには多少コストとか、指導員を置いたりとか、結構ハードルがありますよね。これは長い時間かけてやっていくということなのか、計画があるのか、どのように進めていくかというのは――さっきの話なんですけれども、言うのは簡単だけれども、やるのは難しいという話だと思うんですけれども、どんなスケジュール感というか、どのようなステップを踏んでやっていくということなんですか。 ◎上野 市民スポーツ室担当課長 障害者スポーツデーについては年間14回という形で決まっているんですけれども、例えばとどろきアリーナはこの14回の中にも含まれていませんで、とどろきアリーナについては指定管理の仕様書の中に障害者スポーツデーを月1回設けるという形で今取り組んでいるところです。今後ほかのスポーツセンターも指定管理に切りかわるときに、そういった仕様の中に障害者スポーツができる機会を設けるような形で中に入れたりですとかというところは位置づけていきたいと思っていますし、障害者専用枠というのは当然指定管理者と協議していかなければいけないので、それについては今年度、しっかりと議論していきたいと考えているところです。 ◆青木功雄 委員 続きでもう一つだけ。多分、健常者よりも障害者のほうがすっとスポーツに入りづらいではないですか。正直、障害者用の施設がないから。今度そういうふうにスポーツセンターでできるようにというときに、少し仕組みがないとなかなか入っていけないというのは、皆さんの議論を聞いていてそうなのかなと思うんですけれども、これは既存の施設でそういう仕組みをつくってやっていけるようなものなんですか。要するに、できないとは言えないと思うんですけれども、やらなければいけないとも思うんですけれども、そこの仕組みづくりを本当に考えないと、専用のものがあって、指導員がいて、いろいろケアがあったほうが行きやすいではないですか。そこはすごく工夫が必要なんですけれども、その工夫はどのように考えているのかなと思っているのと、できているところがないなら、専用のものをつくらなければいけないねとなるではないですか。そこら辺をひとつ教えていただきたいなと思います。 ◎上野 市民スポーツ室担当課長 他都市の事例になるんですけれども、障害者スポーツセンターという形で今回の141の中にも入っているんですが、北九州市のアレアスか何かは健常者の方と障害のある方が一緒に基本的には使っている施設。健常者が7割、障害のある方が3割ぐらいという形で、北九州は専用曜日を設けて、木曜日の午後は障害者専用だという形でやっている。あと神戸市も毎週土曜日の午後は障害者専用という形での取り組みをやっていますので、そういった先行しているところをまず研究しながら、川崎市でできるものはまねしていきたいな。そういったところをセンターに活用できるかどうかというところを今後指定管理者と協議させていただきたいなと考えているところでございます。 ◆青木功雄 委員 御多分に漏れず川崎市は市域が狭いので、運動場とかスポーツ施設って、常に定期的に出るではないですか。そういう中で時間の区割りというか、配分というのは、私はそんなにいっぱい知らないですけれども、高津区の市民プラザは上手にやっているな、障害者の人がよく泳いでいますよね。あれはきれいだなと思うんですけれども、あれとて、もしかしたら本当は土日使いたいんですよ。障害者の枠が平日しかないから、平日に使っているという現状が少しはあるのかなと思うんですけれども、場所というのは無限ではないので、本当にそういうものはやっていけるものなんですか。その辺はなかなか答えづらいかもしれないですけれども、その時間割りが結構機能しているということは研究しているということなんですね。  なるほど、わかりました。では、先ほどの拠点になるというのは何か建物というわけではないということでよろしいですね。  いいです。結構です。ありがとうございました。 ◆沼沢和明 委員 確認だけなんですけれども、平成28年度から3年間で各区スポーツセンター等バリアフリー化工事を行ったということなんですが、これは一応完了したということでよろしいですか。 ◎上野 市民スポーツ室担当課長 平成28年度から3カ年で計画したバリアフリー工事については完了したことになっております。 ◆沼沢和明 委員 それと、生田のほうですけれども、その他のスポーツ施設等ということで一定の区画が示されておりますけれども、こちらについては、例えば建物というか、体育館といったものが中にはできるのかな。屋内スポーツ用ということで、こちらには空調の整備というのは込みで入っているんですか。 ◎舘 上下水道局経営企画課長 その他のスポーツ施設にどのようなものが建てられるか、あるいは建たないのかというのはあくまでも民間事業者の提案次第となっていますので、中身の仕様についてまで特別な規定というのは設けていないということです。 ◆沼沢和明 委員 それは、向こう側からのプレゼン次第ということでよろしいですか。 ◎舘 上下水道局経営企画課長 そうです。プレゼントいいますか、これから提案書の提出がございますので、その中身によってということになることだと思います。 ◆沼沢和明 委員 指定管理というか、そちらの、行っているということですので、ぜひとも屋内施設のこういった体育施設については空調の導入を促していただきたいというか、必須項目としていただきたいと思います。  それと、政令指定都市20のうち16市が専門施設を持っておられますが、こちらについては全て指定管理ということでよろしいですか。 ◎上野 市民スポーツ室担当課長 そうです。16市とも管理運営主体は指定管理になっておりますので、直営でやっているところはない状況です。 ◆沼沢和明 委員 結構です。 ○河野ゆかり 委員長 ほかに質疑、意見・要望等がなければ、陳情第1号及び陳情第2号のそれぞれの取り扱いについて御意見を伺うということでよろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○河野ゆかり 委員長 それでは、陳情第1号、陳情第2号を分けて、それぞれの御意見をお願いしたいと思います。 ◆青木功雄 委員 大枠は同じことで審査させていただいているんですけれども、1号については、先ほどからこれからのプロポーザルを聞いてということで話をしているので、これはそのまま継続にしていただければな。  2つ目に関しては、専門のところをつくるということは一定程度理解したところがあって、これからそういうことを議論していかなければいけないんだなということ。議論していくというよりは、いよいよ本腰を、私たちも決議をしているという立場でありますので、施設等々のことについてはさらに掘り下げていかなければいけないことは事実だなと思います。さはさりながら、先ほどから市行政の立場の答弁をいろいろ聞いていると、しっかりそれぞれの施設で、健常者も、障害者も一緒につくっていくという立場でしっかりやっていくということなので、そこの仕組みもきちんと見ていかなければいけないというのが我々の仕事なのかなと思いますので、これもしっかり見ていくということで、私たちは継続でお願いしたいと思います。 ◆勝又光江 委員 生田浄水場のほうの1号なんですけれども、これについては、先ほどからちょっと質問もしましたけれども、環境委員会でもかなり時間をとって質問しました。障害者スポーツ文化施設等については、新たに建設することは想定していないけれども、障害者の方のスポーツセンターをつくることについては、この場所にまだ――9月に事業者が決定するということですので、その経過を見ていくということも必要なんですけれども、今ここで新しくできるスポーツ施設の中に建設することも想定していないと言うんですけれども、想定されるかどうかについては事業者が考えていくことであるべきということもあるので、私はやはりここにつくってほしいという気持ちが強いと思いますので、これは趣旨採択でお願いしたいと思います。  2号については、もちろんこの生田浄水場でなくて、どこでもいいからとにかくつくってほしいという趣旨があると思います。リハビリとか障害者スポーツの普及のためには、何よりその人がその人らしく生きていく上でも、今あるスポーツ施設を利用してというよりも、やはり専用で施設をつくることがどうしても必要だと思いますので、市議会の決議も受けて、改めて障害者専用のスポーツセンターを新設するということが必要だとつくづく感じますので、これについても趣旨採択でお願いしたいと思います。 ○河野ゆかり 委員長 1号、2号、それぞれ趣旨採択。 ◆沼沢和明 委員 1号につきましてはこれから事業者が決定するということと、まだ配置とかも整っていないということなので、一概に障害者専用のスポーツ文化施設、今後どうなのかなというふうに感じます。これは事業者のこれからの入札を受けとめてまいりたいということで継続。  2号に関しましても、生田を除外した形のスポーツ文化施設等の建設ということですので、専門の文化施設と総合的障害者団体施設の設置ということが中にありますので、こちらも継続ということでお願いしたいと思います。  どちらも継続です。 ◆木庭理香子 委員 1号に関しましては、先ほど来からほかの会派さんもおっしゃっているように、まだこれからというところもありますので、私たちとしてはパラムーブメントの理念に沿った施設を行政に求めていくということを注視していきたいと思いますので、継続でお願いしたいと思います。  2号に関しましては、平成30年6月に私たち議会として決議をしました。その中にも「本市に合ったスポーツ施設の環境整備や利用促進その他必要な施策が行われることにより、障害者スポーツが更に推進されることを強く求めるものである」と決議をしておりますから、採択でお願いします。 ○河野ゆかり 委員長 それぞれの会派さんの御意見をいただきました。  それではまず、陳情第1号についてですけれども、継続審査という御意見と趣旨採択との御意見がそれぞれございました。継続審査が先議となりますので……。 ◆勝又光江 委員 済みません、陳情第1号についてなんですけれども、先ほど趣旨採択と意見を出したんですけれども、思いはそういうことなんですけれども、事業者が決まるので、決まった後もその思いを引き続き伝えていくということだったので、済みませんけれども、継続でいいですか。 ○河野ゆかり 委員長 わかりました。じゃ、陳情第1号については継続で、陳情第2号については趣旨採択ということでよろしいですか。 ◆勝又光江 委員 2号は別にします。 ○河野ゆかり 委員長 1号は……。 ◆勝又光江 委員 2号も今一緒に言っていいんですか。 ○河野ゆかり 委員長 まずは1号ですね。では、当初趣旨採択だったものを継続にということですね。わかりました。  では、皆さんそれぞれ、各会派継続ということで御意見が出ました。継続審査で一致ですので「陳情第1号 生田浄水場用地障害者スポーツ文化施設を建設し有効活用する陳情」につきましては継続審査ということで御異議ございませんでしょうか。
                    ( 異議なし ) ○河野ゆかり 委員長 それでは、本件は継続審査といたします。  続きまして、陳情第2号に行きまして、継続審査という御意見と、趣旨採択と、採択という御意見が出ております。 ◆勝又光江 委員 先ほど趣旨採択と言ったんですけれども、私たちもこれは強く言っていきたいと思いますので、申しわけないんですけれども、採択でお願いします。 ○河野ゆかり 委員長 趣旨採択を採択に変えたいということですね。わかりました。  ということは、では、継続審査の御意見と採択という意見がそれぞれですが、継続審査が先議となりますので、まず継続審査についてお諮りいたします。「陳情第2号 障害者スポーツ文化施設等建設に関する陳情」につきまして、継続審査とすることに賛成の委員の挙手をお願いいたします。                 ( 賛成少数 ) ○河野ゆかり 委員長 挙手少数であります。よって、本件につきましては採択することについてお諮りいたします――先ほど継続審査という御意見でした自民党さんと公明党について、それぞれ取り扱いの態度表明、では、自民党さんからそれぞれ主張された確認ですね。  先ほど継続審査という御意見だった、まず自民党の青木委員。 ◆青木功雄 委員 ありがとうございます。我々は、やはり建物を建てるということで、それをどこに、どのように、どういう形でつくるのがいいのかということも踏まえて考えていかないと、つくることがいいか、悪いかというのは、なかなかノーと言えないし、これが必要でないと言うことは、そもそも決議をしている段階で必要だと言っていますから、これは必要だと思うんです。あとは、その場所とか、予算とか、調整の期間とか、そういうことをしっかり考えなければいけないのではないかなということで、先ほど継続にさせていただいています。  採択か、趣旨採択かというのは、それぞれ皆さん悩ましいかなと思うんですけれども、気持ちとしては、やはり趣旨採択ぐらいは妥当なのではないかなとは思っています。それぞれ悩ましいなというのは、今のところ気持ちとしてはなんですが、これは最終的にはみんなで一緒に進めていく状況の施設なのかなと何となく思いますので、ちょっと御意見を聞かせていただきたいなと思います。我々としては趣旨採択が妥当だと思っています。 ◆沼沢和明 委員 施設建設に関してはさまざま運営主体もさることながら、施設の問題とか、さまざま微細な問題もあるかと思います。シンボリックなものが必要だという思いは理解するところですけれども、議会のほうで決議をしていることでもありますので、これについては継続のままで結構です――態度保留で。 ○河野ゆかり 委員長 今、自民党さんから趣旨採択ということで、共産党さんとみらいさんからについては採択、公明党からは態度保留ということで今、趣旨採択と採択という形になっておりますが、諮り方につきまして皆さんの御意見を伺いたいと思うんですけれども。 ◎五十嵐 書記 申しわけございません。採択の御意見と趣旨採択の御意見をいただいた場合でも「採択とすることに賛成の方」とお諮りいただくか、「趣旨採択することに賛成の方」とお諮りいただくか、いずれかにする必要がございまして、恐縮ではございますが、今、御意見が各会派で分かれている状況でございますので、特に御主張いただいた会派の皆様で御協議いただいて、どちらで諮るか、済みません、お決めいただければと存じます。 ○河野ゆかり 委員長 ということですが、皆さん、御意見ございますでしょうか。 ◆勝又光江 委員 先ほども言ったように陳情者の方の思いは強いと思うんです。私たちも、この間、ずっと必要だということを言い続けてきているわけですから、陳情が上がった、上がらないにかかわらず、川崎市としてセンターをつくっていく方向に全力で向かっていただきたいというのは、もうこれまでの委員会の中での議論。直近の環境委員会でもそうでしたけれども、各会派一致してつくっていくべきだというふうな意見が出ていたんですね。なので、ここはやっぱり採択でお願いしたいなと思っています。 ◆岩隈千尋 委員 先ほど自民党の青木委員から、継続なので、趣旨ということでまとめるところであればという本当に貴重な御意見もいただいたところですし、各区におけるスポーツセンターのインクルーシブなところは我々の会派もすごく賛同するところなんです。財源論だけ考えると当然すぐにできる問題ではないということは我々も強く認識をしているところです。  ただ、繰り返しになりますけれども、オリパラということで、しかも、パラについてしっかりと重点を置くということを川崎市は市の姿勢として示したわけです。皆さん方が、行政が。そして、我々もそれの決議にしっかりと乗りましょうということで、乗ったわけです。これはあくまで理念と哲学の話になりますので、これについては、拠点となる設備ということになると、例えば横浜だったら、ラポール以外にも、港南区のほうに第2の施設を整備するという話等々もあります。もちろん各区におけるスポーツセンターの充実というのは適宜進めてください。一方で、やはり拠点、核になるということについては、この間、さっき健康福祉局のデータのお話もさせていただきましたけれども、川崎市でこれから老齢人口がふえる中で、先天的に障害を持っている方たちだけではなくて、後天的に障害を持つ方もふえることが予測される中で、きちんとしたものを、拠点と核となるものを持つべきだ。政令市の中で持っていませんから、おくれていますから、そういった姿勢というのは我々も堅持していきたいと思っておりますので、ここはもう採択のままでお願いしたいと思います。 ○河野ゆかり 委員長 採択のままで。 ◆青木功雄 委員 もちろん決議があるということで、私たちも重要性はもちろん認識しています。先ほど共産党さんを初め趣旨採択と言ったのは、やっぱりつくることにこだわった陳情に対して、全面的にということだけではないところが僕はあったのかなと思っていて、障害者スポーツ施設に対して反対を出して我々がシュプレヒコールをするというわけではないんですけれども、先ほど公明党さんからもあったように、建物のものに対して、これを全面的にバックアップして採択していくということはどうなんだろうということが我々もあって、これに採択というのはさすがになかなか難しいというのが我々のスタンスですから。それでも中身や内容、障害者のスポーツを推進していくんだということに関しては、趣旨としては絶対賛成していかなければいけないねということなので趣旨採択あたりですから、施設ということまで加わってくると、さすがにそこは乗り切れないなというのが我々のスタンスだと思います。  そうすると、やっぱりそのまま継続なのかなというのが我々としての考え方なので、もう一度考えていただいて、もし気持ちよくいけるならばそれで、いかなかったら採決をとっていただいて構わないと思います。 ◎五十嵐 書記 青木委員の御発言につきましては、採択までは難しいけれども、この後、御協議で調わない場合は採択することにてお諮りいただいて、そのままやむを得ず賛成することは難しいという意味の御発言だったと思います。 ◆青木功雄 委員 とりあえず結構です。 ◎五十嵐 書記 そうしましたら、引き続き御協議をいただきまして、調わないようでしたらば、そのようにお諮りいただくことがよろしいかなとは存じます。 ○河野ゆかり 委員長 わかりました。では、趣旨採択のままでというところでよろしいですね。 ◆青木功雄 委員 はい。 ○河野ゆかり 委員長 わかりました。では「陳情第2号 障害者スポーツ文化施設等建設に関する陳情」につきまして、この後、採択することについて諮りますが、態度保留は否とみなす上で行いますので、よろしくお願いいたします。  では、お諮りしたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○河野ゆかり 委員長 「陳情第2号 障害者スポーツ文化施設等建設に関する陳情」につきまして、採択することに賛成の方、挙手をお願いいたします。                 ( 賛成多数 ) ○河野ゆかり 委員長 賛成多数です。賛成多数をもって本件は採択すべきことに決しました。  ここで理事者の方の交代をお願いいたします。                 ( 理事者交代 ) ○河野ゆかり 委員長 傍聴者の方、審査は以上でございます。お疲れさまでございました。                 ( 傍聴者退室 )         ───────────────────────── ○河野ゆかり 委員長 では、ここでトイレ休憩を5分程度とりたいと思います。再開は午後0時15分でよろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○河野ゆかり 委員長 じゃ、午後0時15分にお戻りをいただきます。よろしくお願いいたします。                午後 0時07分休憩                午後 0時15分再開 ○河野ゆかり 委員長 それでは、文教委員会を再開いたします。  次に、所管事務の調査といたしまして、こども未来局から「子ども・若者応援基金を活用したグローバル人財育成事業について」の報告を受けます。  それでは、理事者の方、よろしくお願いをいたします。 ◎袖山 こども未来局長 「子ども・若者応援基金を活用したグローバル人財育成事業について」、阿部企画課長から御説明を差し上げますので、よろしくお願いいたします。 ◎阿部 企画課長 それでは、お手元のタブレット端末の2(1)、子ども・若者応援基金を活用したグローバル人財育成事業についてのファイルをお開きください。  文教委員会資料の2ページにお進みください。1の子ども・若者を取り巻く現状でございますが、近年、あらゆる場所でグローバル化が進む中、さまざまな分野でグローバルに活躍できる人材が求められており、国においても、精神的、経済的に自立した個人として社会に問題意識を持ち、みずから積極的に問題解決や価値の創造をする人材を育てるアントレプレナーシップ教育を推進しているところです。  こうした中、本市におきましても、子どもの育ちの基盤となる、将来の社会的自立に必要な能力や態度を持ち、多様性を尊重しながらともに支え、お互いに高め合える人材の育成を目指し、共生、協働の精神を育む取り組みをこれまで進めてきたところでございます。  続きまして、2のグローバル人財育成事業についてでございますが、本事業の基本的な考え方や枠組みをお示ししたイメージ図でございます。中央の囲みに記載しておりますグローバル人財育成事業の主たる目的でございますが、本市の子ども・若者が、さまざまな分野において、みずからの将来像やそれに向けたキャリアプランをさらに具体化し、国際的な幅広い視野を持って活躍する人材を目指して挑戦する新たな一歩を後押しすることでございます。  図の左側をごらんいただきまして、本市内や近郊にはさまざまな大学や企業の研究機関などが立地しております。こうした本市の強みを最大限に活用し、産学官連携のもとでグローバル人財育成事業を展開していくことで、将来に向けて、社会に求められるグローバル人財の育成をより効果的に進めることができると考えております。  図の右側をごらんいただきまして、こうした取り組みに対しまして、市民の皆様には子ども・若者応援基金への寄附という形で応援していただきたいと考えております。  資料の右側に参りまして、3の子ども・若者応援基金についてでございますが、本基金は、頑張る子ども・若者を応援する互助のまちづくりの推進のために、機会格差をなくす取り組みと子ども・若者の挑戦の後押しを目的として、平成30年4月に新たに創設したものでございます。  これまで機会格差をなくす取り組みとして、里親家庭や児童養護施設等の退所者等を対象に、大学等進学時の奨学金や資格取得に要する経費に対し、給付金を支給する社会的養護奨学給付金と、里親家庭や児童養護施設等の児童に対して、児童の個性に応じた学習支援を行う施設等に、費用を支払う学習支援費の2つの事業を実施してまいりました。この機会格差をなくす取り組みにつきましては、引き続き取り組んでいくとともに、新たに、子ども・若者の挑戦の後押しといたしまして、グローバル人財育成事業を実施することとしたものでございます。今後は、大学や企業などから広く提案を募集してまいりますが、より具体的なイメージを持って提案していただけるよう、モデル的に2つの先行事業を実施してまいります。  それでは、先行事業の実施について御説明いたしますので、3ページをごらんください。  初めに、資料の左側にございますスタンフォード大学と連携して行う「Stanford e-Kawasaki」でございます。1の概要でございますが、このプログラムは、スタンフォード大学の国際異文化教育プログラム(SPICE)が提供しているインターネットを利用した遠隔講座「Stanford e-Japan」を本市向けにカスタマイズしたものでございます。  2の実施理由でございますが、米国カリフォルニア州に立地するスタンフォード大学は、シリコンバレーの形成に大きな役割を果たしてきており、そういった立地や歴史的な背景から、矢印の下の囲みになりますが、本市の子ども・若者がスタンフォード大学とシリコンバレーの形成過程や、起業を支える多様なサービス資源が集積したコミュニティの状況、幅広い人種や民族的な文化の多様性などを教材として、遠隔講座の受講や他の参加者との交流などのプログラムを経験することを通じて、国際的に幅広い視野を持って積極的に挑戦し続けるグローバル人財を育成するものでございます。  対象者及びスケジュールでございますが、今年度につきましては、市立川崎高校及び橘高校の生徒、各校10人程度を対象としておりまして、生徒の希望や適性を考慮し、校内で受講者を決定の上、10月から3月までの間、当該カリキュラムを受講いたします。  次に、資料の右側をごらんください。こちらは慶應義塾大学と連携して行う「ハイパーループ・コンペに挑戦!」でございます。1の概要でございますが、このプログラムは、慶應義塾大学新川崎タウンキャンパス内での活動の一つであるハイパーループ・コンペに参加する浮上ポッドの製作活動に本市の高校生が参加するものでございます。  慶應義塾大学大学院のシステムデザイン・マネジメント研究科――SDMと呼ばれておりますが、ここでは、活動の一つとしてハイパーループ・コンペという世界大会に参加されております。このコンペでは、資料右下の写真のように、チューブ内にポッドを浮上させ、移動させる技術として、速さなどを競うものとなっております。  なお、このコンペは、第3回となった平成30年度は7月に米国で開催され、全米各地の大学と、ドイツ、オランダ、オーストラリア、日本から合わせて30チームの学生800名が参加しているとのことです。  2の実施理由でございますが、SDMでは、マクロな視点から問題を俯瞰するとともに、解決策をミクロに精緻化することで、全体統合型の課題解決を提案することを理念に掲げており、このコンペに向けまして、新卒者から多彩な分野の社会人、ヨーロッパやアジアなどからの留学生などが集まり、日々研さんを積みながら研究を行っているとのことであります。  矢印の下の囲みになりますが、本市の子ども・若者が、こうした学術研究機関でのプログラムに体験、参加することを通じ、グローバル化が進む社会で活躍するための夢や資質を育み、国際的な幅広い視野を持って積極的に挑戦し続けるグローバル人財を育成するものでございます。  対象者及びスケジュールでございますが、今年度は、市立総合科学高校で電子機械科に在籍する生徒、5人から10人程度を対象としておりまして、生徒の希望や得意分野等の適性を考慮し、校内で受講者を決定し、9月から3月までの間、製作活動に参加いたします。  先行事業は以上の2つの事業でございますが、今後は、この先行事業をモデルとしながら、グローバル人財育成事業への提案を広く募る予定として、現在準備を進めております。募集時期や要件、提出書類等の詳細につきましては、決まり次第、情報提供させていただきたいと存じます。  説明は以上でございます。 ○河野ゆかり 委員長 説明は以上のとおりです。  ただいまの説明について質問等がございましたらお願いをいたします。 ◆沼沢和明 委員 子ども・若者応援基金についてですけれども、これは国で児童養護施設等の卒業者を対象に給付型奨学金を給付しているようですけれども、こちらと並行というか、同時実施は可能なんですか。 ◎眞鍋 こども保健福祉課長 本市が行っております給付型の奨学金につきましても併給可能としておりまして、今回の国の制度につきましても、自治体の制度との併給というか、両方もらえるというのは可能になっておりますので、両方を活用していただけるようになっております。 ◆沼沢和明 委員 わかりました。国では専門学校も適用範囲に入っているはずですけれども、本市として専門学校は入っているのかどうか、確認させてください。 ◎眞鍋 こども保健福祉課長 私どもの制度といたしましても専門学校も対象としております。 ◆沼沢和明 委員 ありがとうございます。結構です。  それと、先行事業の実施、グローバル人財の事業について事業費はどれくらいかかるんですか。応援基金を活用してということですので、一定程度の事業費がかかると思うんですけれども。 ◎阿部 企画課長 今回の先行2事業につきましては、スタンフォード大学が約800万円程度、慶應義塾大学が約100万円程度でございます。 ◆沼沢和明 委員 800万円という根拠は何なんですか。向こうの大学に納める、それともこういった通信システムを構築するためのお金なのか。 ◎阿部 企画課長 新たな通信機器の創設とかではなくて、もともと「Stanford e-Japan」ですとか、国内でいいますと鳥取県でも同様のことをやっておりまして、これはプログラムのいわゆる製作費といいますか、「e-Kawasaki」においては「e-Kawasaki」専属の先生がついてくれて、川崎に合ったプログラムをつくるというところからやっていただきますので、その総額となっております。 ◆沼沢和明 委員 中学卒業程度の英語を理解しで事足りるんですか。 ◎阿部 企画課長 先日スタンフォード大学の博士の方にお越しいただきまして、実際川崎高校、現場の高校生たちと触れ合った場面もあったんですが、そういう中で、これからプログラムをつくっていく講師の方になる人が実際現場に来てプログラムをつくっていくというところで、先日お越しいただいた先生の感覚で、中学卒業程度の英語ができる子たちを集めてできるプログラムを考えるという今のイメージでございます。 ◆沼沢和明 委員 じゃ、そうすると、一応高校ですので、中学卒業程度は皆さんクリアしているんですけれども、各校10人程度の選考基準というのはどうなんですか。 ◎田中 教育委員会事務局企画課長 ことし初めての取り組みでございますので、学校でも途中で脱落したりしないように一定フォローが必要かと思っておりまして、スタンフォード大学のこの事業につきましては、川崎高校では夏休み明けの9月から募集を開始していきたいということで、募集案内を作成中ということで、普通科の2年生を対象にしてお声がけして、エントリーしてもらって、選考していくような形を考えております。橘高校もほぼ同様の形でございますが、3年生を中心に集めていきたいというのが橘高校の考え方でございますので、声かけして、募集して、選考していくという形は川崎高校と同じでございます。 ◆沼沢和明 委員 だから、スケジュールはわかったんですけれども、特に3年生を対象にするということは受験にかぶってくるわけですね。この辺をどのようにお考えなのかということと、選考の基準を教えていただきたい。例えば英語の能力がすぐれている者を優先するとか、その辺のことはかなり影響があると思うんですけれども、まず3年生対象で大丈夫なのかというのと、英語の能力について……。 ◎田中 教育委員会事務局企画課長 御指摘のとおり、川崎高校につきましては進学等への影響を考えますと2年生をということなんですが、橘高校の場合には必ずしも進学するお子様ばかりではないということで、来年チャンスがないということなので、3年生からお声かけしていって、募集していって、優先したいということで、あきがあれば2年生にも声をかけていくような形を考えているそうでございます。  基準につきましては、当然語学力もございますし、将来社会に出ていく社会的自立のための授業だと思っておりますので、そういう意欲ですとか、関心ですとか、そういうところを審査していくというふうに聞いております。 ◆沼沢和明 委員 とりあえずわかりました。  それと、慶應大学のほうは5人から10人程度ということで、大変幅が広いんですけれども、これはなぜですか。10人程度としない理由は。 ◎阿部 企画課長 活動の拠点となります新川崎のKスクエアのキャパの問題もございますし、これから9月になって慶應大学に新たに入ってくる――新学期が9月になりますので、そこで新たに大学側でふえるメンバーも含めてというところがありまして、大体その様子を見ながらというところで、5人から10人と考えていたところでございます。あとは総合科学のほうには非常に設備が整っている部分がありまして、活動場所をもしかしたら総合科学でも使える場面もあるのではないかと言っていますが、基本は高校生が新川崎まで行くということもありますので、全体を考え、配慮の中で5人から10人とまだはっきりと人数を決めていないところです。 ◆沼沢和明 委員 だから、それはSDMの新学期の人員によって左右されると。うちから決定で、じゃ、10人送り出しますよという話ではなくて、この程度なら受け入れられますよというそれを受けてからの選考ということでいいですか。 ◎阿部 企画課長 うちから必ず10人やってくれと言えば、うんという部分もあろうかと思いますけれども、様子を見ながらというところではあります。 ◆沼沢和明 委員 応募する生徒が何人採られるかわからないのに、手を挙げてくれというのもいいかげんな話かなと思うんですけれども、もうちょっと慶應と詰めてもらったほうがいいのではないですか。何人受け入れて一緒にやらせていただきますというようなはっきりしたお話もできないままに走らせるのはいかがなものかと思いますので、現場でもう少し話を詰めていただければと思います。9月に始まるんでしょう。そんなにもたもたしていてよろしいのでしょうかということで、しっかり話を詰めてください。よろしくお願いします。 ◆木庭理香子 委員 私もいろいろ聞きたいんですけれども、まず橘高校が3年生を中心にというお話なんですけれども、橘高校は大学に進学する子が少ないというお話もあるんですけれども、逆にこういうものに参加することによって向学心が生まれる子もいると思うんですよ。ましてや、中学卒業程度の英語を理解し、会話が表現できるといったら、成績としてはかなりいい子が該当するのかなと思うので、3年生を中心にとされてしまうことで、逆にやってみたいと思う子が手を下げなければいけないとか、そういう現象も起こってくると思うんです。今回はもう始まってしまうというところなので難しいかもしれないんですけれども、本来であればやはり2年生。気持ち的にも余裕があるし、精神的にも成長している高校2年生ぐらいでやるべきだと私は思うんですけれども、改めて学年の設定について伺います。 ◎田中 教育委員会事務局企画課長 初めての試みでございますので、少し学校とも相談をさせていただきながら進めているところですけれども、ことし初めてで、去年はなかったチャンスですので、今回につきましては上級生を優先させたいという学校の意向もございましたので、そのようにさせていただきましたけれども、来年度以降、ことしの結果を見ながら検討させていただきたいと思います。 ◆木庭理香子 委員 だったら、ことしの2年生が3年生になったら対象が広範になってしまうので、例えばなんですけれども、半々にするとか、何か考えたほうがいいと思うんですけれども、改めて伺います。 ◎田中 教育委員会事務局企画課長 御指摘も踏まえまして、実際の募集は9月からと聞いておりますので、ちょっと学校と相談させていただきたいと思います。 ◆木庭理香子 委員 やはりこういう海外の大学のいいシステムみたいなので、すごく関心がある子にとってみたら、すごくおもしろそうだなと思うことだと思いますし、私はいい取り組みだなと思うんです。だからこそ、もうちょっと選考基準というか、範囲を広げていただいて、やりたいと思う子が参加しやすい環境を。今も言ったとおり、うちの子も大学生になりましたけれども、2年生までは何とか気持ちの余裕があるんですけれども、3年生で大学に行こうと思っている子がこういうものに参加するのはなかなか難しい。ましてや9月なんて天王山が始まってきますから、もう本当に大変だと思うので、やはり門戸を広げる意味で、可能性も広げる意味で、学年については選考を広くしていただきたいと思います。  慶應大学のほうなんですけれども、先ほど沼沢委員も指摘をされていましたけれども、5人から10人程度というのが曖昧で、この100万円の根拠もよくわからないんですが、これについて2点、改めて伺います。 ◎阿部 企画課長 5人から10人という部分では、専門性のある作業になりますので、興味のある子どもがいればいるだけという思いはありますけれども、そこは学校さんに調整をしていただくというところで、幅を持っての受け入れを慶應大学側にもお願いしているという状況ではございます。費用につきましては、実際の製作物にかかる費用と講師的な部分でのものを見込んでいるところでございます。 ◆木庭理香子 委員 だから余計に思うんですが、100万円で足りるんですか。製作物であったりとか、こちらのシステムが20人で800万円なのに、こちらは10人で100万円、しかも、製作物があるだったり、材料費であったりとか、それこそ講師料だったりとか、それがこの100万円で賄えるのかなというのがすごく疑問なんですけれども、改めて伺います。 ◎阿部 企画課長 慶應大学さんのほうとお話をしている中で、製作費といっても部品を改修する部分だけで済むのかどうかとかというところもありますけれども、イメージとしては、既存のものに改修を加えていくというところがございますので、費用的にはその程度でという先方からのお話の合わせの部分では、そうなっているところでございます。 ◆木庭理香子 委員 とにかく今回は1年目ということなので、ちょっと様子を見るところがあるんでしょうけれども、やはり人数的なものも検討していただきたいなと思います。
     ちょっとお聞きしたいんですが、市立高校は川崎市民の子どもしか通っていないんですか。 ◎濱野 教育委員会事務局指導課担当課長 普通科に関しましては川崎市内を学区としておりまして、学区外は8%までとなっております。総合科学のような専門学科に関しましては県内を学区としていますので、県内の生徒はどこからでも来られるというふうになっております。 ◆木庭理香子 委員 そうであればの質問なんですが、川崎市内には、先ほど専門性とか、道具であるとか、そういう話をされていたんですけれども、県立向の岡工業高校などはそれなりにシステムであったりとか、設備が整っているから――詳しい学校の内容は知らないんですけれども、例えば今回は市立総合科学高校だけになっていますけれども、今後そういった専門性を学んでいる子どもたちへ門戸を広げる可能性はあるんでしょうか。 ◎田中 教育委員会事務局企画課長 今回はちょうど幸区にございます慶應のタウンキャンパスとの連携ということでございましたので、生徒が行きやすいという面もございますので、私どもにお声がけをいただいたところでして、学校にお話ししましたところ、やはり高校の特色づくりという点ですとか、高校の教育を進める中で社会に出ていくことと仕事とを結びつけて考えるキャリア教育で悩んでいるというか、努力しているところもございますので、すごくありがたい話だというところがございましたので、市立高校の特色づくりという面も今回の事業にはあるのかなというところで、学校も大変喜んでいるところですので、今回の慶應さんとの連携ということになると距離的なものがかなりあるのかなとは思っておりますので、ほかの学校との連携というと、専門性と距離で、この事業に関しては想定がなかなか難しいかなと感じているところではございます。 ◆木庭理香子 委員 市立高校の特色づくりという点では理解をしたいなとは思いますけれども、やはり川崎の子どもたちへの理科であったりとか、向学心を植えるというか、育てるという目的がもし仮にどこかで――だって、子ども・若者応援基金とかを活用するわけですから、必ずしも市立高校に通っていなくても、そういった門戸を広げるということはあるのかなと思うので、予算もそんなに高い事業ではないので、例えばそこまで通ってよという条件でほかの学校からも募ることはあってもいいのかなと思いますので、これも2年目以降、検討していただけたらなと思います。これは要望で結構です。  もう一つ確認させていただきたいのは、子ども・若者応援基金は順調に集まっているんでしょうか。ショートするということはないんでしょうか。800万円と100万円という予算立てをしている中で、1年で終わりですだとか、例えば5年やろうと思っていましたけれども、その先もやろうと思っていましたけれども、基金がショートしてしまって、間に合わないので無理でしたということはないんでしょうか。 ◎阿部 企画課長 子ども・若者応援基金につきましては、競馬・競輪事業の寄附金の活用とふるさと納税の一つの例であります子ども・若者応援基金という市民や企業からの寄附金でというところで、昨年度は非常に多額の寄附をいただいたところがありまして、現在ですと約1億5,000万円の残高があるという状況で、競馬・競輪事業の寄附金は毎年3,000万円という資金で今組み立てている基金ではございます。 ◆木庭理香子 委員 昨年度はたくさん寄附していただいた方がいらっしゃったということで、1億5,000万円あるということなんですけれども、じゃ、昨年のふるさと納税は幾らあったんでしょうか。 ◎阿部 企画課長 全体の中でいただいたところで、もらい方としては全てふるさと納税。ふるさと納税のメニューに子ども・若者応援基金が入っていますので、そこにチェックをしていただいて、企業さんからの御指定で寄附をいただいた部分もそこにチェックを入れていただいて、受け取っているというところになりますので、入ったお金は全部ふるさと納税という形で、競輪、競馬を除いた部分になりますので1億3,400万円超です。企業から直接いただいた部分が別途ございましたので、それが約120万円になりますので、先ほどの1億3,400万円から120万円を引いて1億3,280万円とかという数字になります。 ◆木庭理香子 委員 ふるさと納税も原資の一つになっているというお話なんですけれども、例えば4月、5月、6月、7月分ぐらいのふるさと納税で、そこにチェックしていただいた方はどのぐらいで、幾らぐらいあったんですか。 ◎阿部 企画課長 今年度につきましては、今のところまだ入っておりません。 ◆木庭理香子 委員 ふるさと納税も川崎市の場合は、皆さん御存じのとおり出ていく一方で、なかなか入ってくることが少ないところなんですね。やはりこういった子どもであったり、若者の将来のために使うお金というのは、途中で予算がなくなりましたからできなくなりましたということはあってはいけないと思うんです。例えば1億5,000万円あっても、今回は800万円、100万円で900万円なんですけれども、来年度、もしかして慶應のほうはもうちょっと人をふやそうとか、広げようとなったら、もうちょっと予算がふえるとか、スタンフォードのほうももうちょっとほかの高校にも広げていこうとなったら、それなりに予算は広がっていくと思うんです。というか、すべきだと思うんです。やっぱり1つの学校、2つの学校とかでやるのではなくて、公立である限り、もっと門戸を広げるべきだと思うので、そうなったら資金調達というのはすごく重要だと思うので、そこの広報はもっとしっかりとやっていかなければいけないと思うし、その趣旨も理解していただいた上で、ふるさと納税という形も大いに活用していただきたいなと思うんですけれども、そこに関しては皆さんはどのように担保されていくおつもりなのか、伺いたいと思います。 ◎阿部 企画課長 現在のところでは、子ども・若者応援基金ができました、それでぜひ寄附をくださいというレベルのことしか言えていないんですが、この基金を活用して、こんなことをやっていますというのをきちんとPRしながら、公募に努めていきたいと考えております。 ◆木庭理香子 委員 これは意見なんですけれども、今回3つの高校の名前が挙がっていますけれども、そこに対して、やはりこの資金の一部はふるさと納税を活用していますので、御協力をお願いしますみたいなのは、私は広報してもいいのではないのかな。それで、高校生たちがふるさと納税について考えるという一つの機会にもなると思うので、やはりその対象となる学校には、ぜひふるさと納税など活動には活用されていますということはしっかりと伝えていただいた上で、保護者の方たちも保護者会などで来ますから、ふるさと納税について考えていただく機会をそこで、その学校の保護者たちからまた広げていくというのも必要だと思うので、ぜひやっていただきたいなと思います。  以上で終わります。 ◆片柳進 委員 まず最初に私も、今、木庭委員も言われた門戸を広げるという点について質問しようと思っていて、内容も重なっているので要望だけさせていただきたいと思います。今回、グローバル人財育成ということなんですけれども、やはり受ける対象になるお子さんたちが2校、1校と限られている。交流する相手は海外にいるけれども、受ける学校は限られているという点では、やはり対象となる高校生も幅広くいろいろな学校のお子さんがいるというのが、そのお子さんたちの成長のためにも大事なのではないかなと思いますし、やはりいろいろな学校のお子さんに機会が与えられるというのが大事かなと思いますので、1年目、まずは取り組むということですので、今後はそちらのほうも検討していただきたいということをまず要望したいと思います。  1点目なんですけれども、資料の1枚目の社会的養護奨学給付金というところで、済みません、基本的なことなんですけれども、2つ目の資格取得給付金、一般教育訓練講座の受講経費となっていますけれども、これはどういう講座で、どういう資格がとれるものなのか、その辺を伺います。 ◎眞鍋 こども保健福祉課長 これは、雇用保険法の規定によりまして、一般教育訓練として厚生労働大臣が指定した講座で、また、それ以外にも地域の実情に応じて対象とすることが適当だと認めたものを含めまして、さまざまな技能的な部分だとか、いろいろな資格をとるための講座を受講する場合に、20万円を上限に費用を給付しているものでございます。 ◆片柳進 委員 具体的にはどんな資格がとれるのか。たくさんあるかもしれませんが、2〜3例示していただけますでしょうか。 ◎眞鍋 こども保健福祉課長 例えば調理師ですとか介護福祉士、保育士もそうだと思います。あとは簿記の検定ですとか、そういったさまざまなものがございます。 ◆片柳進 委員 わかりました。  次なんですけれども、社会的養護奨学給付金だとか、2つのもの。大学等進学、資格取得、それぞれ平成30年度、1年、動かしたんだと思うんですけれども、この実績とか、今後の対象人数はどれぐらいに想定しているのか、そのことと、学習支援費も初年度、平成30年度やってどうだったのかということ、今後の見込み、利用人数ですね。対象人数の見込みを伺います。 ◎眞鍋 こども保健福祉課長 まず、奨学金のほうですけれども、平成30年度の申請者数は合計で10名でございます。  学習支援費のほうはいろいろな方法がございまして、例えば施設に講師を呼んで、複数の子どもが受講する場合だとか、あるいは個人指導、個別の指導を受ける場合だとか、塾に通ったりだとか、教材費だったりとかというような、さまざまな部分がございますので、何件というような数値では出せないんですけれども、平成30年度の決算額といたしましては711万9,000円余でございます。 ◆片柳進 委員 そうすると、今の711万円というのは社会的養護奨学給付金と学習支援費と合わせて711万円なんですか。 ◎眞鍋 こども保健福祉課長 失礼しました。学習支援費のみの決算額として711万9,000円余でございます。 ◆片柳進 委員 そうしたら、1番目の社会的養護奨学給付金の決算額も伺います。 ◎眞鍋 こども保健福祉課長 社会的養護奨学給付金は576万円でございます。 ◆片柳進 委員 これは大学等進学奨学金と資格取得給付金と合わせて576万円ですか。 ◎眞鍋 こども保健福祉課長 576万円でございます。 ◆片柳進 委員 わかりました。そうすると、大学等進学奨学金ですけれども、申請者10名ということだったんですけれども、これは大学、専門学校等に進学した人全てに給付されたという理解でよろしいんでしょうか。 ◎眞鍋 こども保健福祉課長 制度は昨年度から始まっておりますけれども、既に入学をされている方も含めて支給しておりますので、大学、短期大学、高等専門学校、専修学校等合わせまして、合計で10人ということでございます。 ◆片柳進 委員 だから、児童養護施設等を退所して、大学、短大、専門学校に卒業した人が10人いて、その10人全員に支給されたという認識でいいということですか。 ◎眞鍋 こども保健福祉課長 そのようなことでございます。 ◆片柳進 委員 わかりました。  最後に意見・要望なんですけれども、この間、経済的な子どもの貧困に対して、子ども・若者生活調査その他が行われてきましたし、私どももそういう調査もするべきだということをこれまで議論してきました。その調査の結果でも、経済的な貧困がやはり機会の格差に結びついているという結論になったということだと思います。私たちも日本共産党会派として、具体的な経済的な貧困に対する手だてが十分ではないだろうということもこれまで取り上げてきました。そういう点では社会的養護の問題についても、本来こういう基金、寄附、収益に頼るのではなくて、先ほども議論ありましたけれども、市の予算からこうした取り組みを確保するべきではないかということも訴えてきたところです。今回、教育委員会の方もいますけれども、やはり私たち、そういう点では、就学援助の対象拡大という点でも、一番経済的な機会の格差を生んでいるところに直接アプローチする制度ですけれども、そこの対象の拡大が、求めても、生活保護基準の1.0倍からなかなか動かされていないということがあります。その中で今回、やるなと言うつもりはないですけれども、グローバル人財育成事業というところでも、やはり一部の子どものみに絞るというのはなかなか厳しいものがあるのではないかな。それよりも、やはり全体的な子どもの経済的な貧困に対する手だてを同時に講じながら、こういうことも行っていくということが必要だと思いますので、引き続き経済的な貧困にアプローチする取り組みに正面から取り組んでいただきたいということを要望して、質問を終わります。 ◆岩隈千尋 委員 もうるるお話があったので、手短にしますけれども、先行実施ということで、慶應さんとスタンフォードということなんですが、皆さん方としては何年ぐらいをイメージして――ここにも書いてあるように鳥取県とか他都市でもやっていると思うんです。そうすると、ほかでやっている事業もごらんになっていると思うんですけれども、何年ぐらいやるつもりなんですか。 ◎阿部 企画課長 鳥取などはもう複数年やられているというところで、私どもとしましては可能な限り続けていきたいという思いがございます。何年という決めたりしている状況では今はないです。 ◆岩隈千尋 委員 グローバル人財育成事業ですから、大学との連携以外のものも考え得ると思うんですけれども、とりあえずは今、皆さん方は大学との連携だけであって、今後ほかに何かいろいろ拡大していくと。皆さん方は門戸の拡大という話ですが、あくまでも大学の補助を継続していきますと言われていましたけれども、私の捉え方は違っていて、大学ではなくて、ほかのところの分野でもいろいろ拡大するということは考えていらっしゃらないんですか。 ◎阿部 企画課長 説明資料の中にもありますように、市内企業や大学にそういうもののノウハウを生かしていきたいと思っておりますので、募集を幅広くかけていきたいと思っています。 ◆岩隈千尋 委員 じゃ、今、具体的に何か企業さんと連携してこれをやります、あれをやりますよというのはまだ形にはなっていないというところですか。 ◎阿部 企画課長 そうでございます。 ◆岩隈千尋 委員 わかりました。こういったいろいろな事業で子どもたちのグローバルな視点を育むというのはいいことだと思うんですけれども、せっかくですから、本市の特性を生かした形でしっかりと進めていただきたいと思います。  結構です。 ◆山田瑛理 委員 あくまでもモデル的先行事業だというところは認識していますが、一応何点か伺わせていただきたいんですが、皆さんからも門戸を広げるというところで言うと、今回は特定の市立高校。今後なんですけれども、例えば市内に住んでいる私立に通っている子たちとか、もしくは高校に通っていない子たちとか、そういったところの子たちにも公募とか応募できるような考えでいらっしゃるんでしょうか。 ◎阿部 企画課長 そのように考えてはおります。 ◆山田瑛理 委員 ありがとうございます。  あと、今回この2つの先行事業というと、人数が限られた子たちしか受けられないなというところが影響としてあるんですけれども、今後というところで、こういった少人数制のものだけではなくて、より多くの子たちが受けられるような企画もお考えでいらっしゃいますか。 ◎阿部 企画課長 そのような提案を拒む形ではなく、幅広く提案して、そういう事業もやっていければとは思っております。 ◆山田瑛理 委員 ありがとうございます。  最後はこちらの要望なんですけれども、若干感情論になってしまうんですが、例えば今回のスタンフォード大学との取り組みで言うと、中学校卒業程度の英語が理解できるというところが応募前提になっているかと思うんですが、グローバル人財を育てるという事業ですので、英語ができなくても、とりあえずやる気、やりたいという気持ちを一番の志望動機として、ぜひやっていっていただきたいなと思っております。要望です。 ◆田村京三 委員 済みません、簡単に2つだけお聞きしたいんですけれども、資料2ページ目の左下のところに高校と大学等と企業等が連携するような構図になっているんですけれども、今回これを受講した生徒について就職なり進学にアドバンテージがもらえるのかということと、今回募集している中で慶應大学のほうが電子機械科に在籍する生徒という形で縛っているんですけれども、スタンフォードのほうの橘高校については特に学科は関係なく、国際科でなければいけないとかではなく、普通科でも、スポーツ科でも手を挙げられるということでいいんですか。 ◎田中 教育委員会事務局企画課長 橘高校につきましては、御指摘のとおり国際科がございますので、国際科を中心にというふうに念頭に置いて学校にお声がけさせていただいております。学校でも国際科を中心に考えているようでございますが、本当に初めての事業で、どのぐらいのお子さんが希望されるかもわからないというところなので、先ほどの木庭委員からの御指摘も踏まえまして、募集の仕方については学校と再度御相談させていただきたいと思っております。 ◎濱野 教育委員会事務局指導課担当課長 総合科学高校もそうなんですけれども、総合科学高校は工業系の5つの学校と理数系の1つの学科がありまして、その中の工業系の中で電子機械科というのが一番のものづくりに特化した学科でありまして、ロボットとかをつくっている学科なんですけれども、現在のプログラムでいくとここが一番近いだろうということで声をかける予定なんですけれども、もしかしてプログラミングのこととかになれば情報工学科というのもありますので、そちらに声をかける可能性もあるということなので、話を進めながら、電子機械科だけではなく、総合科学の科の中に諮りながらというふうに聞いております。 ◎田中 教育委員会事務局企画課長 今回の一連の取り組みは、スタンフォード大学につきましても、慶應義塾大学につきましても、特にこれを受けたからといって進学に有利になるというようなお話は聞いておりません。 ◆田村京三 委員 以上です。 ○河野ゆかり 委員長 ほかにないようでしたら、以上で「子ども・若者応援基金を活用したグローバル人材育成事業について」を終わります。  ここで理事者の方の退室をお願いいたします。                 ( 理事者退室 )         ───────────────────────── ○河野ゆかり 委員長 次に、その他として今後の委員会日程につきまして御協議をお願いいたします。   協議の結果、8月1日(木)、2日(金)に開催することとした。         ───────────────────────── ○河野ゆかり 委員長 そのほか、委員の皆様から何かございますでしょうか。                  ( なし ) ○河野ゆかり 委員長 それでは、以上で本日の文教委員会を閉会いたします。                午後 1時03分閉会...