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  1. 川崎市議会 2018-12-07
    平成30年 12月文教委員会-12月07日-01号


    取得元: 川崎市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-06
    平成30年 12月文教委員会-12月07日-01号平成30年 12月文教委員会 文教委員会記録 平成30年12月7日(金)  午前10時00分開会                午後 2時09分閉会 場所:602会議室 出席委員:片柳 進委員長、松井孝至副委員長、鏑木茂哉、松原成文、末永 直、      本間賢次郎、花輪孝一、山田晴彦、岩隈千尋、石田和子、月本琢也各委員 欠席委員:なし 出席説明員:(市民文化局)鈴木市民文化局長、石川市民生活部長、和田市民文化振興室長、        青山庶務課長、上野市民スポーツ室担当課長永石市民文化振興室担当課長       (こども未来局)袖山こども未来局長、橋本総務部長、佐川青少年支援室長、        佐藤庶務課長、阿部企画課長、箱島青少年支援室担当課長、        柿森青少年支援室担当課長       (教育委員会)渡邊教育長、小椋教育次長、野本総務部長、市川学校教育部長、        金子健康給食推進室長、森庶務課長、小林指導課担当課長、藤村健康教育課長、        辻健康教育課担当課長古俣健康給食推進室担当課長       (高津区役所)滝口総務課長 日 程 1 議案の審査
         (市民文化局)     (1)議案第178号 川崎市大山街道ふるさと館の指定管理者の指定について      (こども未来局)     (2)議案第187号 川崎市こども文化センター及び川崎市ふれあい館の指定管理者の指定について     (3)議案第188号 川崎市黒川青少年野外活動センターの指定管理者の指定について      (教育委員会)     (4)議案第168号 川崎市学校給食センター条例の一部を改正する条例の制定について     (5)議案第175号 (仮称)川崎市南部学校給食センター整備等事業の契約の変更について     (6)議案第176号 (仮称)川崎市中部学校給食センター整備等事業の契約の変更について     (7)議案第177号 (仮称)川崎市北部学校給食センター整備等事業の契約の変更について     2 陳情の審査      (教育委員会)     (1)陳情第125号 道路遊びの危険性の周知徹底を求める陳情     3 所管事務の調査(報告)      (教育委員会)     (1)オリンピアン・パラリンピアン交流推進事業業務委託料からの他事業に係る費用の支払いについて     4 陳情の取り下げ      (こども未来局)     (1)陳情第112号 国に私学助成の拡充を求める意見書の提出を求める陳情     (2)陳情第113号 神奈川県に私学助成の拡充を求める意見書の提出を求める陳情     5 閉会中の継続審査及び調査の申し出について     6 その他                午前10時00分開会 ○片柳進 委員長 ただいまから文教委員会を開会いたします。  お手元のタブレット端末をごらんください。本日の日程は、文教委員会日程のとおりです。よろしくお願いいたします。  なお、日程を一部追加しておりますので、御了承願います。  それでは、市民文化局関係の議案の審査に入ります。  初めに、「議案第178号 川崎市大山街道ふるさと館の指定管理者の指定について」を議題といたします。  なお、関係理事者として高津区役所から滝口総務課長が出席しておりますので、よろしくお願いいたします。  理事者から特に補足説明等はございますでしょうか。 ◎鈴木 市民文化局長 特にございません。よろしくお願いいたします。 ○片柳進 委員長 それでは、質疑がありましたらお願いいたします。また、意見・要望等がございましたら、あわせてお願いいたします。 ◆岩隈千尋 委員 おはようございます。では、よろしくお願いします。指定管理議案ですから、5年に1回の審査しかないですから、しっかりと慎重審議を我々議会としてもやらなければ、次の議案が出てくるのは恐らく5年後になってくるので、この辺はちゃんと議論させていただきたいと思うところです。  まず、大山街道につきましては、今回が第4期目になるというわけなんですけれども、代表者が生涯学習財団、そして構成員として教育活動総合サポートセンターが入っていると思うんですけれども、それぞれの役割について、業務分担があると思うんですけれども、教えてください。 ◎滝口 高津区役所総務課長 構成団体につきましては、指定管理者の予定でございますが、大山街道ふるさと館共同運営事業体でございまして、代表者が公益財団法人川崎市生涯学習財団でございます。また、構成員としまして、特定非営利活動法人教育活動総合サポートセンターでございます。  役割については、主に生涯学習財団のほうは、施設の管理等を中心に行うようなことでございます。また、教育活動総合サポートセンターにつきましては、各種事業、講座とか、そういったものの事業の企画、運営を行っているということでございます。 ◆岩隈千尋 委員 では、今の御説明では、財団はハード面の施設の管理ということと、センターはソフト面ということでよろしいですね。確認させてください。 ◎滝口 高津区役所総務課長 そうです。 ◆岩隈千尋 委員 ありがとうございました。  10月9日に高津区指定管理者選定評価委員会が開催されているわけなんですけれども、これは応募団体が2つあったということです。指定管理者の選定評価委員会ではどのような審議がなされたのかということを教えてください。 ◎滝口 高津区役所総務課長 指定管理者の応募団体からのプレゼンテーションを行いまして、それに基づいて審査を行いました。指定管理者予定者でございますが、3期13年間の指定管理業務を担ってきた実績がございまして、今回の提案内容についても、実績に裏打ちされた堅実で安定感のある内容の提案がされております。また、新たな取り組みについても提案がなされており、そういったところが評価された結果であると考えております。提案があった新たな取り組み内容といたしましては、4年後、平成34年度にふるさと館が開館30周年を迎えますので、30周年記念事業といたしまして、企画展や記念講演を実施することやインバウンド対応といたしまして、外国語リーフレットの作成、それからホームページの外国語対応、展示設備の英文併記、川崎ウォーキング協会と連携し、来館者や利用者の増加を目的とした取り組みなどが提案されました。さらに、本市で推進しております地域包括ケアシステムやパラムーブメント、近隣自治体や民間企業との取り組みなども新たに提案があったところでございます。 ◆岩隈千尋 委員 ありがとうございました。さまざまな今後、イベントが盛り込まれているということも加味されたということですけれども、先ほど御説明では、今、理事者の方から、この間、安定的に13年やってきたということなんですけれども、ここ、審査結果を見ますと、実績評価点が大山街道ふるさと館共同運営事業体、生涯学習財団とそれからサポートセンターの共同体ですけれども、これは13年事業を担っていて、実績評価点がゼロなんですね。今お話しされた内容では、安定的な運営をやってきたと。それで実績評価点が13年やってきてゼロというのは、これは相反するお話じゃないかなと思うわけです。これはなぜ実績評価点がゼロになったのか、これを教えてください。 ◎滝口 高津区役所総務課長 指定管理者制度導入後、3期13年が経過しておりますので、よほどすぐれた新たな取り組みや提案内容でないと、5段階評価の4とか5がつかなくなってきているのではないかなと考えております。  今回の指定管理予定者の提案内容は、募集要項や仕様書で求めた要求基準を満たしておりまして、適格性が認められる内容となっております。先ほど申しましたとおり、今までの取り組みや実績を踏まえた安定感、安心感のある提案となっております。しかしながら、選定委員会では、指定管理予定者の提案は、わくわく感やどきどき感に欠けているといった話も出ておりました。今後、指定管理予定者とモニタリングや意見交換を行っていく中で、高津区役所も一体となって、魅力ある大山街道ふるさと館になるように取り組んでまいりたいと考えております。 ◆岩隈千尋 委員 私は区役所の部分はまだ聞いていないので、あれなんですけれども、なぜ実績評価点がゼロになったのかという御答弁に対しては、いわゆる特段大きく変わることがないので、それで加味されていないよという認識でよろしいんですか。 ◎滝口 高津区役所総務課長 大山街道の場合、実績を継承して、継続した事業を行うというようなことでございまして、そういったところが加味された結果だと思います。 ◆岩隈千尋 委員 安定的な運営をするというのは大前提であるとしても、私も高津区の議員なので、いろいろ何度か訪問する機会がありますけれども、新しい取り組みとか、これだけ例えばICTの活用であったり、IoTだと言われるときに、新しい目玉的なものというか、新しい取り組みがないというようなお話では、ちょっといかがなものかなとやっぱり心配になってくるところです。  運営についてちょっと伺いますけれども、来館者数の推移をこの間、直近3年程度で構いませんけれども、教えてください。 ◎滝口 高津区役所総務課長 利用者総数でございますが、平成26年度が3万9,032人、平成27年度が4万2,918人、平成28年度が6万328人、平成29年度が6万3,449人でございます。ただ、この27年度から28年度で人数が大幅にふえておりますが、これは28年度から館の入り口と展示室の入り口にセンサー式の来館者カウンターを導入したことによりまして、ある程度正確な数が把握できるようになったことが原因と考えております。 ◆岩隈千尋 委員 わかりました。  これは会議室等で収益を上げることが可能な業務とかというのはあるんですか。 ◎滝口 高津区役所総務課長 貸し館業務を行っておりますので、利用料金の収入ということで、平成26年度に170万8,720円、昨年、平成29年度が216万9,700円という金額です。 ◆岩隈千尋 委員 それだとちょっとよくわからない。稼働率はどれぐらいなんですか。 ◎滝口 高津区役所総務課長 貸室につきましては、イベントホール、和室、第1会議室、第2会議室がございます。平成28年度の利用率は、イベントホールでは37%、和室が38.9%、第1会議室が52%、第2会議室が54%でございます。また、平成29年度につきましては、イベントホールが38.5%、和室が44.1%、第1会議室が51.2%、第2会議室が49.5%、それと平成29年度については、第1、第2会議室合併での利用率を出しておりまして、これが6%ということでございます。全体を見ると、微増というような傾向だと思います。 ◆岩隈千尋 委員 私が何で今回、指定管理者の自助努力で上げるところの貸し館業務についてお話しさせていただいたのかといいますと、収支計画を見ると、利用料金とかというのが平成31年度から35年度まで据え置きになっているわけです。そうすると、いわゆる指定管理者の自助努力というところがどこで発揮されるかなということで、会議室の稼働率のお話をさせていただきました。そうすると、今4割行ったり来たりだと思うんですけれども、これはきちんと、ちょっと4割というのは、ほかの施設に比べても余り高い状況ではないと思われるところですけれども、これは事業体のほうから、指定管理者のほうから、きちんと稼働率を上げていくような、いわゆる取り組みなどが今回きちんと示されているんですか。 ◎滝口 高津区役所総務課長 稼働率の関係でございますが、従前から稼働率を上げるということは、指定管理者と区役所のほうでも協議をしてまいりました。そういう中で、例えば貸し館のチラシを市民館の窓口に置いたりするとか、そういった取り組みも2年ぐらい前から始まっております。そういった取り組みを通じて、少しでも多くの方が利用していただけるように、取り組みを進めているところでございます。また、2年前までは、団体利用でなければふれあいネットで申し込みはできないというようなことだったんですが、昨年から個人登録の方についても申し込みができるようになったところでございます。 ◆岩隈千尋 委員 ありがとうございました。わかりました。ちょっとその辺のことについてやっぱりきちんとやっていただかなきゃいけないと思うんです。というのはなぜかと申しますと、これはもう釈迦に説法ですけれども、構成団体のほうも公益財団法人川崎生涯学習財団のいわゆる収支を見ますと、非常に厳しい状況であるということは、皆さん方が一番よく御存じのとおりだと思います。選定評価委員会の中で、こういった財務状況についての懸念を示す声であったりとか、税理士さんが入っていますから、そういったところの御指摘等はなかったんですか。 ◎滝口 高津区役所総務課長 選定評価委員会として、財務関係の専門家である、税理士の方を委嘱しております。応募団体より提出された過去2年間の財産目録や損益計算書等により、財務分析等を依頼しております。財務分析の結果については、選定評価委員会で御報告をいただいておりまして、その内容に基づいて評価を行っているところでございます。  生涯学習財団の経営状況につきましては、収益を見ますと、2年間の平均で年800万円のマイナスになっているということでございます。預金残高は大体4,000万円ぐらいですので、この数値で割ると5年間でなくなってしまうような計算になっております。ただ、預金のほかに有価証券を2億円ぐらい保有をしているということで、現段階では直ちに心配なことはないというような評価をされているところでございます。 ◆岩隈千尋 委員 私が懸念したとおりだったと思うんですけれども、非常にやっぱり運営自体が、今、課長のお話だと、お金のでっこみ引っ込みを単純計算すると、5年間はもつんだろうなとは思うんですけれども、その間に、やっぱり財団自体がどういうふうに変わっていくのかということは、非常に私も個人的にも強くやっぱり懸念をするところなので、せっかく、ふるさと館については、例えば区民祭であったりとか、ふるさと祭りであったりとかいうことで、地域にいろいろと還元していただいたり、貢献していただいているところがありますので、運営についてやっぱり非常に厳しいところがとってしまうということになりますと、せっかくいいことをやっているのにという話にもなってきますので、やっぱりそこら辺はしっかりと皆さん方、常時モニタリングをやらなきゃいけないというところで、とりわけ財務状況についてはしっかりと注視をしていただきたいということを要望して、終わります。 ○片柳進 委員長 ほかに質疑、意見・要望がなければ採決に入りますが、よろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○片柳進 委員長 それでは、採決に入ります。「議案第178号 川崎市大山街道ふるさと舘の指定管理者の指定について」は原案のとおり可決することに賛成の委員の挙手を願います。                 ( 全員挙手 ) ○片柳進 委員長 全員挙手です。よって、本件は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  ここで理事者の交代をお願いいたします。                 ( 理事者交代 )         ───────────────────────── ○片柳進 委員長 次に、こども未来局関係の議案の審査に入ります。「議案第187号 川崎市こども文化センター及び川崎市ふれあい舘の指定管理者の指定について」を議題といたします。  理事者から特に補足説明等はございますでしょうか。 ◎袖山 こども未来局長 おはようございます。補足説明は特にございません。どうぞよろしくお願いいたします。 ○片柳進 委員長 それでは、質疑がありましたらお願いいたします。また、意見・要望等がございましたら、あわせてお願いいたします。 ◆石田和子 委員 このたびの仕様書を読ませていただいておりますけれども、今回、この指定管理者の選定に当たっての仕様書の事業の業務内容の特徴と、それから充実に向けた取り組みに関する業務についてということで、当然なんですけれども、仕様書の中にかなり詳しく書かれているんですけれども、その点について、まず最初にお聞きしたいと思います。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 今回の仕様書につきましては、地域包括ケアシステムの推進に向けてということで、多世代交流を初めとした地域交流の促進の部分ですとか、あとはやはりわくわくプラザにおきまして事業の充実ということで、開設時間の延長ですとか、あとはメール配信システム、メール配信サービスによる情報提供の充実等、プログラムの充実の取り組みという内容となっております。 ◆石田和子 委員 地域包括ケアシステムの中でということで、それが仕様書の中に入っているということなんですけれども、それは1つわかりました。前回のときには恐らく入っていなかったのかなと思うんですけれども、今回はこのケアシステムが始まって最初の指定管理者の指定議案ですので、当然入っているということだと思っておるんですけれども、かなり今、端的に言っていただいたんですけれども、いろんなことが盛り込まれているなというのが特徴だと思います。地域包括ケアシステムのところのほかにも、例えばこども文化センターには、地域子育て支援センターなんかも機能として持っているところがあるんですが、そういうところは乳幼児ルーム等の使用などについて、あとは事業についても協議して連携をしていく点、あと老人いこいの家と合築している部分もかなりありますし、それと近隣の老人のいこいの家との連携というのも取り組みの中で、この間の大きな取り組みの中では入ってきているのかなと思います。  それから、あと事業の充実に向けた取り組みのところについて、もうちょっと詳しく言っていただいていいですか。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 事業の充実の部分につきましては、まずはこども文化センターにつきましては、子育て世帯から小学生、中高生、高齢者まで幅広い世代が利用する施設ということで位置づけておりまして、乳幼児につきましては、子育て支援センターもありますけれども、特に午前中を中心に乳幼児の親子が利用できるような施設にできればと考えております。  また、中高生の利用を促進するということもありまして、夜間の職員配置を充実させることについて、18時から21時までの時間につきましては、こども文化センターに常勤職員を配置するというようなことで仕様を変更しております。 ◆石田和子 委員 わかりました。今、中高生の居場所ということで時間を延長したところに配置をしているということだと思うんですけれども、充実に向けた取り組みに関する業務のところで、1つ特徴的だなと思ったのは、多世代交流を初めとした地域交流の促進に関することということで言われているんですけれども、その中で、かなり、多世代ということでは、そのコーディネート役を担えるように取り組むことということが何カ所かに出ておりまして、そのことが非常に充実に向けた取り組みの中で、今回の仕様書の中で提示しているのかなと私は仕様書を見て思ったんです。  もう一つ、世代間をつなぐコーディネーターとしての専門性をさらに深める場にというようなことで、地域交流に積極的に参画して、経験の蓄積を図ることというようなことも書かれているんですね。それとあと、地域の寺子屋についてはこの連携に関することということで出ているんですけれども、今こども文化センターが事業として地域の寺子屋事業と連携をしながらやっている現状と、今回ここにまた出ていますけれども、今後の提示をしている中身について、もし特徴があれば言っていただけますでしょうか。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 地域の寺子屋事業との連携につきましては、現状ではわくわくプラザを利用される方が寺子屋事業に参加されるということになっておりますので、今後につきましては、仕様書にも盛り込んでおりますけれども、わくわくプラザで地域の寺子屋事業に参加するとともに、寺子屋事業の先生等にわくわくプラザのプログラムに御参加いただくなど、協力を得ながら、プログラムの充実に努めていきたいと考えているところでございます。 ◆石田和子 委員 わかりました。  あと、管理業務に関する基本的な考え方の特徴的なところで今回、市民文化局のほうで示した今後のコミュニティ施策の基本的考え方の検討状況を踏まえながら、さまざまな関係づくり、関係機関と顔の見える関係づくりを進めることということが、基本的な考え方が実行を求める案の中で、これが1つ入っているんですけれども、その辺のところで、この新たなコミュニティ施策の基本的な考え方のところで、こども文化センターだとか、今回指定管理の指定案が出ている4つの事業者との協議だとかというのはどういうふうになっているんですか。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 こちらの今市民文化局で検討しておりますこれからのコミュニティ施策の基本的考え方につきましては、今、関係局と調整してございまして、やはりこども文化センターにつきましては、今、地域に開かれた施設となっておりますので、さらに開かれた施設となるように、関係局と調整しているところでございます。 ◆石田和子 委員 関係局と調整しているところなんですけれども、また、この前の説明のときには、まちのひろばのところで、こども文化センターも幾つかの公的な機関の中に入っておりましたから、そういった意味では、かなりこども文化センターに、仕様書の中に新たに担うような機能だとか業務がふえているなというのは率直に感じたんです。それと同時に、やっぱりいろんな、教育委員会との連携とか、市民文化局だとか、もちろんこども未来局もそうなんですけれども、いろんなところとの連携がまず今まで以上に必要になっているんだなというのを、この間、前回も3年前の議案の審査のときにはそんなに意識していなかったんですけれども、今回の仕様書を見たときに、本当に今の示されている中での担う業務と、それから専門性を含めてですけれども、機能がふえているなというのを率直に感じたんです。その辺はいいです。それに伴う体制がどうなっているかというのを1つ確認したいと思うんです。  仕様書の中でこども文化センターの配置基準というのが出ております。そういう求められる機能とか業務がふえて、専門性も、コーディネーターとしての役割もしていく中での専門性の蓄積だとかというのも出ていますけれども、それに伴うこども文化センターのスタッフリーダー2名以上で、パートナーが、館長、スタッフリーダーと合わせて常時2名以上の配置とするとなっているんですけれども、これは今までと変わらないんですか。それとも、先ほど中高生の居場所のところで夜間のところの配置をしたと言っていますけれども、それは恐らくこのパートナーのほうをふやしているのかなと思うんですけれども、その辺の今回の仕様書の中での配置基準が変わっているのか、変わっていないのか、その辺のところと、もう指定管理料の中にそういったことが含まれているのかどうかというのをちょっと教えていただけますでしょうか。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 こども文化センターの職員配置につきましては、館長と1名、スタッフが2名おりまして、常時2名で夜間勤務いただくということになっております。主な変更点といたしましては、先ほど申し上げたとおり、夜間の利用を促進するということで、夜間に常勤職員を配置するという部分が特徴となります。これらにつきましては、パートナーで対応していただいた部分を常勤職員が対応するという部分が変更となっております。また、職員の給与等につきましても、職員数は大きく変わらないんですけれども、やはり近年の給与の上昇等も踏まえて提案をいただいているところでございます。 ◆石田和子 委員 そういった意味では、指定管理料の中にそういったことも含まれているというところでよろしいんですか。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 上限額の設定に当たりましては、その上昇分を見込んだ上で設定しているところでございます。 ◆石田和子 委員 次に、わくわくプラザの配置基準も並列で載っているんですけれども、わくわくプラザのところはスタッフリーダー1名以上となっているんですけれども、このわくわくプラザのスタッフリーダーはこども文化センターのスタッフリーダーと全く別に、兼務じゃないでしょうねということをまず確認したいんです。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 わくわくプラザのスタッフリーダーにつきましては、今回、特徴的なところなんですけれども、基本的にわくわくプラザが始まる前の午前中からわくわくプラザのほうで、プログラムの企画ですとか、統計資料をつくったりということで勤務していただくことになっています。あとやはりこども文化センターとの連携も必要と考えておりますので、必要に応じてこども文化センターで会議等を行うということは考えております。 ◆石田和子 委員 わかりました。  あとわくわくプラザの登録児童数を見ますと、やはり毎年ふえているわけですね。放課後児童健全育成事業の設備及び運営の基準に関する条例を定めていますから、それに伴って登録児童数がふえて、実績もふえていけば、当然ここに載っているチーフサポーターだとか、サポーターがふえていくということだと思うんですけれども、その辺のところはちゃんと現状に合ったところに合致した形でしっかりと配置がされていると。それでないと基準条例の意味がないですが、その辺のところはちょっと1つ確認をさせていただきたいと思います。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 わくわくプラザにつきましては、それぞれの学校で利用者数も違いますけれども、今ふえている状況でございますので、40人に2人という基準はございますけれども、それに見合った形で配置できるように提案をいただいているところでございます。 ◆石田和子 委員 あと障害児対応職員についてということなんですけれども、この辺のところを、障害のあるお子さんがわくわくプラザにいらっしゃるわけで、その障害の特性だとか、状態だとか、やはり個々に配慮しないといけないというお子さんも多いわけなんですけれども、その辺の配置についてはきちっと、その受けている指定管理者がわくわくプラザの状況を見ながら、しっかりとやっているということで確認をされておりますか。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 障害児ですとか、特別な配慮を要する児童への対応につきましては、次期指定管理者の中で、障害児とかがいる場合に備えて職員を配置した場合には、その実績に応じて別途支払うという形で変更しておりますので、さらなる充実が図られていくものと考えております。 ◆石田和子 委員 わかりました。  あと常勤以外の人が、チーフサポーターさんも常勤以外ですし、サポーターさんも常勤以外ということですけれども、常勤以外の人の時給を把握していらっしゃいますか。  それと、あとまさか最低賃金より下ではないと思うんですけれども、ちゃんとしっかり上回っているのかということと、昇給はこの間されてきているのかということを確認させていただきたいと思います。
    ◎柿森 青少年支援室担当課長 常勤職員以外の賃金についてでございますが、こちらのほうも各運営法人から賃金台帳というものを提出いただきまして、それにより確認しているところでございます。それによりますと、今、作業報酬下限額995円となっておりますが、それを上回る設定をされているということは確認しているところでございます。 ◆石田和子 委員 今年度の神奈川県の最低賃金は983円だと思うんですけれども、今のはそれより上回っているということですね。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 そうです。1,000円以上の金額で確認できております。 ◆石田和子 委員 わかりました。1,000円以上ということで、ちゃんとそこはクリアしているということです。  これは先ほど来言っていますけれども、わくわくもそうですけれども、こども文化センターも常勤以外の方がいるわけですけれども、かなり担う役割、業務がどの仕様書でも新たに加わったものがたくさんあって、あと専門性の部分もかなり強調された仕様書になっているんですけれども、その辺のところを加味したときに、やはりちゃんと昇給する実態と、この今後5年間の中でその辺のところは、事業所が出している計画書の中でもちゃんと見られますか。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 仕様書の中でも、川崎市の契約条例に基づいて、作業報酬下限額を遵守するように位置づけておりまして、それに見合った提案が各法人からなされております。 ◆石田和子 委員 ということで、それはわかりました。  先ほど来言っているように、これまでもかなり業務の増大に見合う職員配置と専門性が必要ということで取り組まれてきたと思いますし、これからは仕様書においてもさらにということも盛り込まれているんですけれども、やっぱりこの間のことを考えると、本当に現場の献身的な努力と頑張りがあって、この間、余り事故の報告なんかも聞いていないですし、そういった意味では、かなり現場で努力して、それから職員の人員の確保についても、かなり頑張っているんじゃないかなと思っているんですね。指定管理料の大部分が人件費じゃないですか。こういう事業というのは、収益というのは見込む事業じゃないですから、そういった意味では、人件費が大部分だということだと思うんです。なので、やっぱり管理運営費の縮減先にありきだと、現場は本当に人手を集めるのに苦労するというのがありますので、そこは今の質疑の中で、そういったことも盛り込みながら、新たな朝8時からのわくわくのところとか、こども文化センターの中高生の居場所としての夜間の勤務体制だとかというのをやりながら、そこを見込んだ指定管理料だということなので、そこはしっかりと今後についても、現場の状態を把握しながら取り組んでいってもらいたいなと思うんです。  あともう1点は、賃金アップを保障する処遇改善というのがついていると思うんですけれども、この間の5年間のこども文化センター、ふれあい館の指定管理料の推移ということで、私、予算額と決算額を比較して見てきたときに、平成29年度からキャリアアップ処遇改善事業というのがついたというのが載っているんですけれども、この概略でいいですから、ちょっと教えてもらっていいですか。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 今申されたのは、放課後児童支援員のキャリアアップ処遇改善事業のことかと思いますが、昨年度から始めた国の制度でございまして、それにつきましては、わくわくプラザ等で働く職員、児童支援員の方について、勤続年数ですとか、研修実績に応じて、その賃金改善に要する費用を助成するというものでございます。3段階ございまして、1段階目が放課後児童支援員の方で、月約大体1万円ぐらいを見込んでおります。2段階目につきましては、経験年数が5年以上の方で、一定の研修を受けた方ということで、市で資質向上研修というのを実施しておりまして、こちらを受講された場合に、処遇を改善するということで、こちらは月約2万円です。3段階目につきましては、経験年数が10年以上の方で研修を受けた方なんですけれども、事業所長的な立場にある方、施設長的な立場にある方ということで、こちらの方につきましては、月約3万円の処遇を改善するということで設けられたものでございます。 ◆石田和子 委員 わかりました。その処遇改善がついたということは、現場のほうからも本当に確保する上でも、そしてまた継続して仕事をしてもらう上でも、これは本当に大事な施策だと思いますから、国のほうがここで絶対続けていっていただかないと困るわけですけれども、市としても、しっかりこの辺は、何人かいるとこの額まで行き渡らないという現状が保育のほうではあるわけですけれども、わくわくプラザではそんなに大勢、保育園だと本当に大勢の幼稚園の集団ですけれども、そこまでいかないのかなと思いつつ、でも、複数になったときに、この額が本当に行き渡らないということにならないように、しっかりとこの処遇改善のところは充当をさせていっていただきたいなと思っているところです。  だから、今の質疑でいろいろ意見・要望もその中にあわせてお話しさせていただいたんですけれども、ぜひ業務増大に見合う職員配置と専門性が必要ということをしっかりと担保できるような、そうした指定管理の運営になるように、行政のほうも現場を本当によく見ていただいていると思うんですけれども、しっかり把握していただいて、必要な相応の指定管理料ということも、本当に大事な役割を担ってもらうわけですから、そこをちゃんと努力していただきたいと意見・要望として申し上げておきます。以上です。 ◆花輪孝一 委員 こども文化センター、非常に川崎市の場合は中学校区に対し1カ所ということで、かなり重要な役割を担っていて、最初は直営だったものが、こういう形で指定管理という形になったわけですけれども、ソフト面での課題というのが、先ほど御説明いただいたように、やはり老人いこいの家との合築等もあるし、また地ケア、地域包括ケアシステムとの絡みがあって、当然その地域の中で、子どもが中心であるのはもちろんなんですけれども、中高生の居場所づくりとかをやっているんですが、あわせて、やはり高齢者やあるいは障害を持った方も含めた形で、いわゆる地域のコミュニティセンターとしての役割というのが、今後、ますます重要であると思うんです。この指定管理料というのを上げていくというのはなかなか困難な部分があるとは思うんですが、やはりこの増大するそういう地域ニーズに対応するためには、さまざまな形で、ただ、この指定管理者にあれもやりなさい、これもやりなさいというのはかなり難しいので、やはり今後、充実をさせていくということが極めて大事だと思うんです。先ほども一応御説明をいただいたんですけれども、特に今回のこの5年間に、特にこういう部分をやはり一番主眼を置いてやったというようなことを再度、ちょっと確認の意味で伺いたいと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 今回の指定管理の仕様書におきましては、やはり多世代交流、地域交流という部分が主眼かなと思っておりまして、こども文化センターだけではなく、わくわくプラザにおいても多世代交流を意識したプログラムを重視させていくということ、あとはこども文化センターにつきましては、これまで合築の老人いこいの家を中心に交流を行ってまいりましたが、老人いこいの家だけに限らず、近隣の施設、さまざまな施設、子どもから大人、高齢者まで、さまざまな施設と連携をして、交流を深めていけるようなこども文化センターにしていけたらと考えているところでございます。 ◆花輪孝一 委員 具体的に指定管理料という部分で、これは細かい数字じゃなくて結構なんですけれども、やはりその辺のところが極めて重要だと思うんですね。やはり事業が拡大すれば当然それに伴う事業料というのがあるわけでございますので、その辺のところが大体どのぐらいのアップという形、これはあくまでも数字はもちろん、予算額とか、今後、予算議会等で議論されるんですけれども、どのような推移でやるのかというのを含めてやはり具体的に予算的なバックがないと厳しいと思うので、それについてはお答えできる範囲でお答えいただいてよろしいでしょうか。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 指定管理料につきましては、今年度につきましては約30億円というぐらいの規模でございます。次期指定管理以降につきましては、指定管理料、これにつきましては30億円なんですけれども、先ほど申し上げました障害児等の対応の部分で別途指定管理料を支払うということになっておりますので、そこをプラス2億円ぐらいの規模のものを見込んでおりまして、これまでよりも高い金額で見込んでいるところでございます。 ◆花輪孝一 委員 それは把握しているんですけれども、先ほどの説明によると、今後、やはりさまざまな形で事業が拡充するじゃないですか。こういうことをやってほしい、ああいうことをやってほしい。それに対してしっかりとした財源的な、あるいはこの指定管理の委託料だと思うんですけれども、指定管理料がきちんと担保されているかどうかが心配だったので、ちょっと伺ったわけなんですが、どうなんですか。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 先ほども話しましたが、わくわくプラザのメール配信システムですとか、あとは来年4月から開設します小杉小学校のわくわくプラザ、32年度に開設します小杉こども文化センター、この辺の分の増を見込んだ形で指定管理料の設定をしております。 ◆花輪孝一 委員 アバウトで結構なんですが、どのぐらいというのはおわかりになりますか。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 指定管理料につきましては、5年間、各法人から提案のいただいております額を確認しましたところ、31年度は約30億円、32年度は30億6,000万円、33年度は31億3,000万円、34年度は31億8,000万円、35年度は32億4,000万円ということで、年々増加するような形で提案されております。 ◆花輪孝一 委員 わかりました。大体30億円程度ということについて認識しましたし、別事業として別途あるということがわかったんですけれども、ソフト面についても、今人件費等々もありましたけれども、もう一つ、やはりハード面で、特にこども文化センター、大規模修繕とか、建てかえというのはまた別として、よく使っているということもあるんでしょうけれども、実際、現場に伺いますと、あちらこちらの、例えば床であるとか、細かい設備とか、いろんなものが破損していたり、あるいはちょっと修繕が必要だなと思うところが散見するんです。その辺のところを、行政が直接やるものと、それから現場の中で、修繕なら修繕、ここのわくわくプラザも含めてあると思うんですけれども、その辺については十分な予算が確保されているのかどうなのかというのがちょっと今心配なんですけれども、それについてのいわゆる予算的な配慮というか、これは具体にどのぐらいの額を大体全体で見込んでいるのかということについてもお答えいただいてよろしいですか。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 修繕の費用についてでございますが、軽易なものにつきましては指定管理料の中に含めて、指定管理者のほうで対応しております。ただ、軽易なものでないものにつきましては、別途こちらで予算を確保させていただきまして、予算は限りがありますので、優先順位をつけて順番に対応しているところでございます。 ◆花輪孝一 委員 余り突っ込んで聞いてもあれなんですけれども、軽易なものというのは、要するにどのぐらいの金額を指すのか、あるいは今いわゆるこども文化センターのところで、いわゆる補修費、修繕費がどのぐらいであるのか、参考のために教えてください。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 修繕費につきましては、仕様書で示しているんですが、30万円以下の修繕につきましては指定管理者のほうで対応いただくということで、それ以上のものにつきましては、市と協議を行った上で対応していくということになっております。修繕費につきましては、各指定管理者からの提案の金額ですと、全体で約1,600万円の修繕費ということで提案がなされているところでございます。 ◆花輪孝一 委員 つまり行政のほうでやらなければならない。つまり30万円を超える部分については幾らぐらいの予算が組まれているの。 ◎箱島 青少年支援室担当課長 委員の今の御指摘のところにつきましては、各年度、柿森課長からお話があった、市のほうでやりたいと思う修繕につきましては、今、委員もお話の中で、こども文化センター、老朽化している施設の部分がございます。屋上防水工事であるだとか、壁の壁面の工事、この辺を計画的に進めていきます。全ての施設を一気にやるというのはなかなか難しいものがございまして、年度によって大規模修繕の予算も変わってくるところがございます。今年度も予算編成を今やっているところでございますが、できれば所管課としては、必要に応じて多い箇所をやりたいとは考えておりますが、なかなか予算との兼ね合いもありまして、この辺をしっかりと必要なものはやっていきたいと考えておりますので、金額は幾らというのはなかなかお示しできないということでございますが、必要なところにつきましては、しっかりと予算の中でやらせていただきたいと思っております。 ◆花輪孝一 委員 私も余りしつこく聞いてはいけないと思っているんだよね。要するに、早い話が、本当に現場の方たちは一生懸命やられていて、その中で、要するに人の問題と、それからやはり現場で、極端な話、雨漏りがするとか、それから夏は暑く、冬は寒いというような利用者の声等も聞いてくるし、そういうトータルとして、やはり何でもかんでも指定管理者というんじゃなくて、やはり行政がある程度計画性を持ってしっかり予算を確保してやっていかないと、なかなか本来の指定管理の内容がしっかりできないんではないかという懸念があったものですから、これは意見・要望にとどめておきますけれども、よろしくお願いいたします。以上です。 ◆松原成文 委員 指定管理ということで、公益財団法人かわさき市民活動センター、それと社会福祉法人の青丘社、それから特定営利法人のあかい屋根、それからNPO、これは同じですけれども、コッコロということで、4つの法人が指定されているということでありますけれども、1つちょっとお聞きしたいのは、まずこの財産、資産の件なんですけれども、市民活動センターだけが基本財産となっていまして、あと残りの3つは資産総額となっているんですけれども、これは書類を提出してもらうときにそのように指定をして、そのように指定をして、このように書けというふうになっているんですか。どういう基準で基本財産と資産総額というふうになっているんでしたっけ。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 市民活動センターにつきましては公益財団法人となっておりますので、基本財産ということで記載しております。それ以外につきましては、NPO法人、社会福祉法人でございますので、資産総額というようなことで、法人格の違いによって記載は異なっております。 ◆松原成文 委員 詳しく聞きたいんですけれども、基本財産と資産総額というのはどういう違いがありますか。 ◎袖山 こども未来局長 公益財団法人というのは、まず法人の成り立ちとしては、財産がベースになって法人を設立するということになりますので、基本財産という形で提示されておりまして、その他の法人につきましては、そういった意味では、資産があったり、人があったりとか、いろんなものを含めての設立ということでございますので、そういった金銭換算でき得る部分を資産総額という形でお示ししていると考えてございます。 ◆松原成文 委員 そうすると、経済の勉強、財政の勉強じゃないんですけれども、要するに総額から負債を引いた額が資産総額というふうに計上されているということですか。 ◎袖山 こども未来局長 バランスシートの問題からすると、恐らく3法人につきましては、そういうものになろうかなと思います。ただ、もともとの設立したときに、出捐をしたという金額もございますので、ちょっとここら辺の詳細までは今の段階で確認はできていないところでございます。 ◆松原成文 委員 そうすると、1つお聞きしたいのは、社会福祉法人青丘社の概要、資産総額が3億2,409万1,828円、億単位で資産の総額ということで計上されているんですが、この内容について説明していただけますか。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 こちらの資産総額3億2,409万円、こちらにつきましては、主に寄附金によるものでございまして、建てかえ費用等は含まれているものでございます。 ◆松原成文 委員 主に寄附金ということでわかりましたけれども、どのぐらいの寄附金があるんですか。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 詳細までは把握しておりません。 ◆松原成文 委員 指定管理をするに当たって、資産が3億円を超えているということで、その上、その内容については、きょう今、調べればわかるんだろうと思いますけれども、その辺の内容については、ほぼ寄附金でございますということでありますけれども、そんなに寄附金、誰がどういうふうに寄附をしているのかわかりませんけれども、その辺も3億円近い寄附があることは物すごいものだと思いますので、その内容はやっぱり確認すべきだと思います。本当にこれは寄附金なんですか。 ◎箱島 青少年支援室担当課長 今のお話の中で、答弁のほうは寄附金も含まれているということで、金額が金額でございますので、多くは社会福祉法人の青丘社につきましては、保育事業であるだとか、ほかの事業もやってございます。そのために持っている建物もございますので、不動産の部分というのは非常に大きいものがあるのかなと考えられるところでございます。社会福祉法人でございますので、市のほうで放課後事業のところの監査等もやらせていただいておりますので、委員御指摘の部分につきましてもいろいろあると思いますが、大部分のところにつきましては不動産であると考えております。 ◆松原成文 委員 今、担当課長のほうは、大部分が不動産ということで、最初の答弁ですとほとんどが寄附金であるというようなことを言われたものですから、その辺をちょっと確認したかったということであります。  それで、この特定営利法人、あかい屋根とコッコロについては、総職員数が65名、70名ということでありまして、指定管理をしているところが2カ所ということで実績として書かれておりますけれども、この人数については適正だと判断していらっしゃるんですか。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 あかい屋根とコッコロの職員数につきましては、今回の指定管理以外も含めて、法人としての職員数ということになっておりますが、指定管理のこども文化センター、わくわくプラザにつきましては適切な職員数であると考えております。 ◆松原成文 委員 そうしますと、青丘社を見ると、事業実績が保育園、それとこども文化センター、ふれあい館ということで239名ということでありますけれども、この職員数が239名ということについてはどのような見解を持たれていますか。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 こちらの青丘社につきましてもさまざまな事業を実施しておりまして、桜本保育園だけではなく、障害者、高齢者の事業所も持っているということでございますので、こども文化センター、ふれあい館以外も含まれて、この人数になっていると認識しております。 ◆松原成文 委員 わかりました。そのほかにもあるということで239名だということで理解をいたしました。  それとこの議案第187号がこども文化センター及び川崎市ふれあい館の指定管理者ということになっておりますけれども、この青丘社につきましては、ふれあい館とこども文化センター、2つの指定管理をしていただくということになろうかと思いますけれども、その指定管理料、あるいはまた内訳等々についてはどのような考えなんですか。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 こちらの桜本こども文化センター、ふれあい館の指定管理料の内訳でございますが、指定管理料が約1億3,000万円になっておりまして、そのうち約3,000万円がふれあい館の指定管理料ということになっております。 ◆松原成文 委員 そうすると、こども文化センターとふれあい館の職員の割合は何人ずつですか。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 ふれあい館とこども文化センターの条例が別になっておりますけれども、建物は一体でございまして、特に職員数の違い、分けというのはしておりません。 ◆松原成文 委員 そういう意味で、議案第187号でこども文化センターとふれあい館が一緒に出されているのかなと思いますけれども、これはふれあい館とこども文化センターというのを別々に出すということは考えなかったんですか。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 先ほども申し上げましたとおり、ふれあい館、桜本こども文化センターが一体として運営しているところでございますので、分けて議案を出すということは検討しませんでした。 ◆松原成文 委員 わかりました。  その3億2,400万円という金額、そしてまたこの職員数についても、そのほかの施設があるので、適正であると、このようなことを言われましたけれども、その辺については、私は今、明確な答弁ではないと思います。何カ所あって、こういうので、全く適正であるということであれば納得はしますけれども、アバウトで、このくらいで数があるので、239名については適正であるというようなことでありましたので、その辺についても、今回はよく理解できますけれども、説明については明確に説明をいただければありがたいかなと思いますので、今後、よろしくお願いしたいと思います。以上です。 ○片柳進 委員長 先ほど資料をいろいろ確認されていましたけれども、何か補足があれば、特になければいいですけれども、よろしいですか。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 特に補足説明はございません。 ◎袖山 こども未来局長 むしろ何かを要求されるということはございましたでしょうか。例えば今、松原委員のほうからのお話ですけれども、事業概要が曖昧なお答えの中で人数がということであれば、法人のほうに、事業概要だとか、どういった事業を展開されているのかというのをお調べした上で、改めてお出しするとかという形はできるかと思いますし。 ◆松原成文 委員 私は資料請求についてはいいですが、委員長がそんたくされましてお願いしたんだと思いますけれども。 ○片柳進 委員長 では、よろしいでしょうか。もし必要があれば、個別に資料請求していただければと思います。委員会では特別にしないということでよろしいでしょうか。 ◆松原成文 委員 結構です。 ◆岩隈千尋 委員 では、幾つかお願いをしたいと思いますけれども、先ほど市民文化局の皆さんにもお話ししたんですが、5年に1度の議案ですし、市民サービスの提供に非常に密接にかかわるということなので、しっかりと議論しなければいけないなというところと、代表質問でもお話しさせていただきましたけれども、皆さん方、今回議事録がそろっておりませんでしたよね。今回摘録は事前にいただいていたんですけれども、昨日、代表質問が終わった後に我々が求めておりました議事録をいただいたわけでございます。それは間に合ったからよかったなと思いますけれども、本案件については、事業内容というのも非常に大きい、しかも広範囲にわたっているわけですから、しかも繰り返しになりますけれども、5年に1度の議案審査なので、我々審査して認めるべき、そして公金の支出に当たるところでもございますので、必要な資料というのはしっかりとそろえていただければと思います。  まず、その議事録を拝見しますと、今回、2つのグループを担っていただいておりますNPO法人のコッコロさん、あかい屋根さんの財務状況について、若干低減するという御指摘が評価委員のほうからありました。そのときのリスクヘッジとして、いわゆる最終的に手を差し伸べられるのは市ではないかというような指摘があったわけなんですけれども、財務状況が、とりわけやっぱりどうしても公益財団法人の市民活動センターと異なって、NPO法人さんというのは脆弱性があるわけなんですけれども、そういったときには市と指定管理者の間でどのような取り決めなりが行われているのか、財務状況に関することを教えてください。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 現状では、運営の資金が不足した場合の取り決めというのは規定されておりません。 ◆岩隈千尋 委員 それは取り決めたほうがいいと思うんですよね。やはり厳しくなったときに、その取り決めがないというのは、ちょっとそれはないと思うんですよ。だから、何らかの財務状況が指定管理者、だって、指定管理者というのは、そもそも論、原則論になりますけれども、市がきちんと責任を負うわけ、指定管理者が責任を負うわけじゃないですから、何らかの問題があったときに市が責任を負うわけですから、そうしたときの対応というのは恐らく多分あると思うんですけれども、いかがでしょう。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 募集をいたしました仕様書の中にもリスク分担ということで規定をしておりまして、指定管理者と市ということで、それぞれリスクを負うような仕組みをつくっているところでございます。 ◆岩隈千尋 委員 それはきちんと財務に関してという認識でよろしいですか。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 財務も含めてリスク分担ということで規定しております。 ◆岩隈千尋 委員 選定評価委員会の先生方からもこういった御指摘がやっぱりあるわけですから、ここについてはしっかりと、やっぱり運営第一ですから、財務状況については市との協議であったり、取り決めというのは明確化していただければと思います。  あとこれもあわせてなんですけれども、選定評価委員の方からの御指摘として、NPO法人のあかい屋根さんについては、個人情報にかかわるマニュアルが現在は存在しておらず、これから整備することに対しての指摘があったわけです。こういったマニュアルの整備については、市が責任を持って今後、モニタリング、確認していくということでよろしいんでしょうか。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 やはり今回示しました仕様もそうなんですけれども、個人情報の保護ですとか、最低限のことは運営法人としてきちっと確保するように、今後、指導してまいりたいと考えております。 ◆岩隈千尋 委員 マニュアルがないとかいうのはイロハのイの部分ですから、そこはしっかりと指定管理者に対しては指導していただければと思います。  あわせてなんですけれども、議事録を拝見しておりますと、宮前区の第3グループにあかい屋根さんが選定されているわけなんですけれども、繰り返しになりますけれども、財務状況は懸念しているというお声が委員の中からあって、評価点を見ると、実績値が34.75とほかの施設、例えばかわさき市民活動センター等々を見ても、ここだけ実績値が数字が高いんですよね。別に何でかとか、恣意的なとか、主観が入っているとかまでは言いませんけれども、そんなに議事録の内容から確認すると、選定評価委員会の中でここだけがすばらしいんですと言われているわけじゃないんですが、実際の点数とに温度差があるように見受けられるんですね。この実績値の加点の根拠について教えてください。ほかのところのグルーピングされているところよりもかなり高いので、どうなのかなと思って、確認させてください。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 宮前区第3グループのあかい屋根の選定の結果についてなんですけれども、先ほど岩隈委員からお話がありましたように、経営状況に関することにつきましては低いんですけれども、それ以外の事業の実績ですとか、あとこちらにつきましては実績評価点というものがございます。これまでの28年、29年度の実績、2年間の実績がB評価ということで評価されておりまして、そこの加点された部分が一番大きいかなと考えております。 ◆岩隈千尋 委員 わかりました。加点について、そこだけ特段してかなり点数が高いと、やはりどうしてなのという話になりますので、今明確な説明があったので、理解したところです。  次に、青丘社さんになるわけなんですけれども、青丘社さんの仕様書には、ほかのこども文化センター等々とは違って、2つ特出しで担う業務の範囲というのがあるわけなんですね。1つが、日本人と在日外国人の相互利用を深めるための講座、講演等々に関する業務、もう一つが文化交流活動に関する業務というのがあるわけなんです。そして注意書きで、ただし、今私が指摘した2点については、川崎市桜本こども文化センター、川崎市ふれあい館に限ると、こういうのがあるわけなんですけれども、これはなぜここだけ2つ、そういった業務の範囲があるのか。もちろん、我々、地域特性であったりとか、これまで指定管理者が担ってきたことというのは理解しておりますので、それはわかっているわけなんですけれども、その経過というのはわかっているわけなんですけれども、ここだけ市として、今、このスタンスとして、多文化共生であったりとか、パラムーブメントであったりとか、そういうのを今推進している中で、わざわざこれを盛り込む理由というのがちょっと見出せないんですけれども、それを教えてください。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 先ほど申し上げました、こちらのふれあい館が所管します桜本こども文化センター、ふれあい館につきましては、ふれあい館というものがほかのこども文化センターと違うところでございまして、ふれあい館の業務がやはり多世代交流――ふれあい館の運営の部分がほかのところとは違うということになっております。 ◆岩隈千尋 委員 それはわかっているから、わざわざ何でここに入れる必要があるんですかと。多世代じゃないです。しかも多文化ですから、なぜわざわざここの業務範囲として新たに特出しで入れる必要があるんですか。別に入れるんであれば、ほかのところのこども文化センターに対しても、文化交流活動に関する業務などは、当たり前のごとく行われていると思いますし、川崎市は多文化共生を掲げるのであれば、ほかのところに、日本人と外国人、相互理解を深めるための講座、講演等に関する業務と入れてもいいわけであって、ここだけ特出しされている理由というのが、先ほど申し上げましたけれども、余り見出だせない。必要がないなら、別にこれは削除してもいいんじゃないですか。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 ふれあい館につきましては、ふれあい館条例の中で、今盛り込んでおります2点について規定をしておりまして、それに基づいて追加しているものでございます。 ◆岩隈千尋 委員 であるならば、やっぱりこれから川崎市が多文化共生云々ということを進めていく、パラムーブメントでもそれが位置づけられているわけですから、だったら、こういった文言じゃなくて、今の川崎市の施策の時流に乗ったような文言にもう少ししたほうが私はいいと思います。これはあくまで意見ということで結構でございます。  次に、公益財団法人のかわさき市民活動センターのことについてお話しさせていただきますけれども、これも花輪委員から御指摘がありましたように、指定管理料についてなんですね。30億円という、今年度大体それぐらいだということがお話しいただいたと思うんですけれども、これについて業務が拡大するところに関しては、きちんとした予算づけをしていく、担保していくというところは当然のことなので、我々もこういった認識はあるわけなんですけれども、公益財団法人のこちらの市民活動センターについては、8月下旬に皆さん方から御報告がありました出資法人に関する連携、活用ですよね。あの方針の中でも、これはいわゆる黒字がすごく出ているのでということで、過去に県のほうから注意を受けております。そのことは指摘をさせていただきました。その中で、指定管理料の適正化をきちんと図ってくださいねというお願いは、8月の下旬の文教委員会で私は行ったわけなんですけれども、それについてはどういうふうに勘案された上で、今回指定管理料を決められたのか。スケジューリング的に言ったら、もう既に決まっていたのかもしれませんけれども、どういうふうなことを考えた上で、きちんと指定管理料の適正化を皆さんは考えられたのか、そこのところを教えてください。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 指定管理料についてなんですけれども、市民活動センターにつきましては、先ほど御指摘のとおり、前期の指定期間でも余剰が生じまして、特定費用準備資金ということで28年から30年の3年間で支出するということで、理事会の承認を得て、支出すると伺っております。  また、今回の指定管理料につきましては、各運営法人から人件費の上昇を踏まえまして、5年間で傾斜をつけていただいて、収支相償になるように提案をいただいているところでございます。 ◆岩隈千尋 委員 公益財団法人なので、収支相償が発生するのは当たり前の話なので、それは当然の話なんですけれども、市の収入依存度が財団については98%以上あるわけなので、ほぼ市と一体となっている財団なわけですよね。  今、課長がお話しいただいた特定費用準備資金、これは積み立てで、そして収支相償を図るというのは、過去にも財団のほうから私は伺っておりますけれども、じゃ、この資金というのは内部留保のことを示すんですか。そこで帳簿上だけで収支相償を図るということなんですか。この特定費用準備資金というのは一体何なんだというのを教えてもらっていいですか。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 こちらの特定費用準備資金につきましては、将来の特定の活動の実施のために特別に支出する費用ということになっておりまして、今回については、こども文化センター、わくわくプラザの必要な図書ですとか、備品というものに充てて支出しているものでございます。 ◆岩隈千尋 委員 それは先ほどの花輪委員の御説明で理解したんですけれども、繰り返しになりますけれども、今回は適正化を図るというところで、どういうような皆さん協議をした上で、それで今回、単年度30億円ぐらいという金額を決められたのかなということをちょっと伺いたいんです。業務が広がるからお金がかかるよというのはもう理解しているので。 ◎箱島 青少年支援室担当課長 委員の今の、先ほどから業務の増大の部分についての御意見も――業務ももちろん今回のところで、多世代交流であるとか、わくわくプラザであるとか、業務がふえている部分は確かにございます。ただ、もう1点、やはり仕様書の部分、先ほど石田(和)委員のほうからもお話がありましたが、充実をさせていくという中の文章のところ、かなりふえているところについては、やはりこども文化センターの事業につきましては、人でやっている部分が多いですので、しっかりとまず意識づけをしてやっていただくということも大事だと思っていて、意識づけのためにも、仕様書のところを少し明確化をしていくというところの作業も進めたところでございます。  今、岩隈委員のほうから御指摘のその部分につきましては、指定管理料を決めて、公益財団法人ですので、単年度の収支が合わなきゃいけないというところがございます。この運用の難しさは我々は理解しているところでございますので、単年度でやっぱり収支、どうしてもベースアップを見ていけば、5年間の指定管理料というのは上がっていって、いろんなことを工夫しなければいけませんので、年度ごとの工夫の仕方、その使い方、そういったところも少し御相談をしていかないといけないのかなと考えてございます。 ◆岩隈千尋 委員 全く、担当課長が今お話ししていただいた話を私は続けようと思ったんですけれども、これが結局業務の拡大だけでこのお金は適正化ですよとか言われたら困るわけなんですよね。先ほどお話しいただいたように、石田(和)委員もお話しされたように、やっぱりきちんと、これがただ単なる内部留保にならず、人件費等々に還元される、職員さんたちのトレーニングに使われるということであれば、やっぱりそういったことも、今、課長にお話ししいただいたので、いいんですけれども、そこはやっぱりきちんと現場もチェックしていただければと思います。  ソフト面のお話になりますけれども、議事録の中で選定評価委員会で、委員より、市民活動センターについての利用者アンケートで、ニーズを把握しておりますよという指摘があるんですけれども、利用者ですから、市民の皆さんということになると思いますけれども、どういうような内容だったのか、具体的に伺います。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 こちらの活動センターのアンケートについてでございますが、こども文化センターを利用された方、あとわくわくプラザを利用されている方のそれぞれのイベント等に参加された方の声をまとめたアンケートとなっております。 ◆岩隈千尋 委員 だから、どういう声があったのかということを聞きたいんですけれども。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 アンケートの内容につきましては、まだ把握しておりませんので、そこも確認をしていきたいと考えております。 ◎箱島 青少年支援室担当課長 こども文化センターにつきましては、利用者アンケートはさまざまなところでとっております。いろんなイベントもやっていたりしますし、例えば図書室なんかを用意していますので、こんな本が欲しいというようなお子さんたちの声もいただいておりますし、先ほど修繕のお話もありましたけれども、修繕のところで、ちょっとこの辺の部分というような御意見をいただいているところもあります。ただ、先ほど石田(和)委員も花輪委員もおっしゃっていましたが、現場の職員は本当によくやってくれている部分がございます。地域の方も使っていただくのに、いろんなイベントのところでお声をいただいているので、今、担当課長のお答えはいろんなことがあって、いろいろあってという答弁でございますので、具体的な内容としてはそういったものが例としてはございます。 ◆岩隈千尋 委員 ありがとうございました。大きな業務ですから、課長1人で全部をお答えいただくというのは困難かもしれませんが、今のお答えだと、じゃ、市はちゃんとモニタリングしているのという話になっちゃいますので、そこはちゃんと把握はしていただければと思います。  今回、来年度から、こども文化センター事業の下にわくわくもぶら下がっているわけなんですけれども、厚生労働省が基準の緩和をされておりますね。来年度から基準がたしか緩和されるということで、やはり安全性のことについていろいろと指摘いただいた声もあるわけなんですけれども、そういったところの職員の確保というところ、また安全面ということについてはどういうふうにお考えなのか教えてください。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 国の基準緩和についてでございますが、先日、有識者会議で、これまで放課後児童健全育成事業の基準について、従事する者、その員数も基準について、従うべき基準となっていたものが、参酌すべき基準というふうに変更するというのが示されたものでございます。こちらにつきましては、まだこれから閣議決定を行って、その上で児童福祉法を改正すると聞いておりますので、今後、国から示されていく内容も確認しつつ、他都市の動向も注視しながら、運営法人とも調整をして、実際に対応するかどうかということは検討したいと考えておりますけれども、現状では、今の基準で従うべき基準になっております職員の配置につきましては、確保できているものでございますので、現状を見守りたいと考えております。 ◆岩隈千尋 委員 やっぱり子どもさんたちのどうしても安全にかかわる部分ですから、緩和されてよしという話ではなくて、そこのやっぱり職員の担保というのは、確保というのは今後もしっかり行っていただければと思います。  小杉のこども文化センターについて幾つか伺いたいと思うんですけれども、この間、我々の会派も指摘してきましたように、ここが新丸子とグルーピングされて、一緒に議案という形で出されているわけなんですけれども、それが余りイレギュラーな形でございますので、どうなのかという指摘はさせていただいたと思います。委託が、来年度やって、その後、指定管理をやるよという話が混在しているわけなんですけれども、代表質問の答弁では、いろんな運営協議会等で再構築に向けた準備会をやるということなんですけれども、市民活動センターは、その運営協議会の再構築に向けた準備会をやる中で、どういう役割を、この委託事業、31年から32年の建物ができる間、1年とちょっとですか、その間、どういう役割を担っていくのか。あと人員配置も、いわゆるマンパワー的なものというのはどういうふうになっているのか、それを教えてください。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 小杉こども文化センターの開設準備についてでございますが、先ほど委員からお話がありました運営協議会の準備会を立ち上げまして、今後、どのような運営を行っていくのか、どのようなイベントを行っていくのかという部分を検討していく必要があると考えております。  運営法人につきましては、運営協議会の準備会の立ち上げですとか、運営協議会準備会の開催というのもあるんですけれども、それ以外に、地域の近隣施設の連携ということで、近隣の学校ですとか、施設等との連携を進めていく必要があると考えておりますし、また、町内会、子ども会、あと区役所等との連携を図りながら、準備を進めていく必要があると考えております。
    ◆岩隈千尋 委員 それは内容は、役割は理解しました。市民活動センターのスタッフはその中でどういう位置づけなんですか。活動センターのスタッフが、今お話しいただいたように、そういった周りの地域住民の方のコーディネートを全部やっているという認識なんですか。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 連携につきましては、職員がやっていくんですけれども、運営協議会の委員の方もいらっしゃいますので、その地域の方々と一緒に調整をしていくものと考えております。 ◆岩隈千尋 委員 今建物ないじゃないですか。どこでやる。総合自治会館が今仮置きされていますけれども、そこでやっていくということでよろしいですか。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 場所につきましては、今回グルーピングで新丸子こども文化センターと一緒にしたということがございますので、新丸子こども文化センター等の場所を使いまして、準備を進めていければと考えております。 ◆岩隈千尋 委員 では、今新丸子のところで、市民活動センターのスタッフがそっちに赴いて、そこで今御指摘いただいた役割を担うという理解でいいんですね。確認させてください。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 はい、その理解で結構です。 ◆岩隈千尋 委員 今、お話がないんですけれども、マンパワー、人員配置的なものはどれぐらいの人間を考えていらっしゃるんですか。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 人につきましては、これから予算を確保していくものなんですけれども、大体職員2人ぐらい、常勤と非常勤1人ずつぐらいの方にやっていただくことを考えております。 ◆岩隈千尋 委員 これを確認させていただいた理由は、もう釈迦に説法ですけれども、この間、いろいろと、小杉こども文化センターが開設される云々のときの事前の計画等もあったと思いますので、ここは本当に丁寧にやっていただいて、地域の方の御協力を仰ぎながら、そして、今、課長さんから市民活動センターの役割、そしてマンパワーについてもお話しいただきました。お2人ぐらい配置するということですので、じゃ、予算議会で恐らく委託料は幾らになるのということが示されると思いますけれども、その辺丁寧に今後進めていただければと思います。 ○片柳進 委員長 ほかに質疑、意見・要望がなければ採決に入りますが、よろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○片柳進 委員長 それでは、採決に入ります。「議案第187号 川崎市こども文化センター及び川崎市ふれあい館の指定管理者の指定について」は原案のとおり可決することに賛成の委員の挙手を願います。                 ( 全員挙手 ) ○片柳進 委員長 全員挙手です。よって、本件は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。         ───────────────────────── ○片柳進 委員長 次に、「議案第188号 川崎市黒川青少年野外活動センターの指定管理者の指定について」を議題といたします。  理事者から特に補足説明等はございますでしょうか。 ◎袖山 こども未来局長 補足説明は特にございません。どうぞよろしくお願いいたします。 ○片柳進 委員長 それでは、質疑がありましたらお願いいたします。また、意見・要望等がございましたら、あわせてお願いいたします。 ◆岩隈千尋 委員 ありがとうございます。私はこの間のいろいろ市のホームページに載っております指定管理に関する結果を拝見させていただきましたけれども、担う事業者さんが国際自然大学校ということで、あと利用者は年間3万人程度、理由として、平成29年度指定管理料が大体2,500万円ぐらいで推移しておる。その他収入も750万円程度というのを確認させていただいております。やっていることにつきましては、非常に子どもさんたちのためにということもあるわけなんですけれども、利用者からの声として、施設のやはり老朽化等々があるわけなんですよね。先ほど来、ハード面についての整備についてのすみ分けのお話もありますけれども、とりわけことしの夏は結構暑かったわけなんですけれども、空調などの整備についても市民の方からお声をいただいたこともあるわけで、その辺、老朽化に伴う財政というか、財源のバックアップというのは大丈夫なんですか。確認させてください。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 こちらの黒川野外活動センターにつきましては、財産所管が教育委員会ということになっておりますので、老朽化している部分はありますけれども、今後、必要な整備につきましては各部調整して進めていこうと考えております。 ◆岩隈千尋 委員 それはどれぐらいのスケジュール感でやっていくんですか。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 施設の整備につきましては、必要なところにつきましては、すぐに対応する必要があると考えておりますので、修繕費も確保しておりますので、その中で対応していくとともに、今後、長期的な部分、建てかえに伴って今後の部分につきましては、関係局と調整していく必要があると考えております。  また、先ほど空調の件のお話がありましたけれども、今、客室7室ございますけれども、そちらについて、ウインドーエアコンという形で空調は設置しているところでございます。 ◆岩隈千尋 委員 私は議事録を読んでいるので、それは知っているんですけれども、クーラーがあっても、古かったら何にもならないじゃないですか。だから、そこはしっかりとやっぱり現場を皆さん方で見て、指定管理者と協議をしていただければと思います。  この間、利用者が大分ふえてきているということもあるわけなんですけれども、安全面での配慮についてはどのように協議されているのか教えてください。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 安全面の配慮につきましては、やはり職員の質の確保という部分が大事かと思っておりますので、今回の運営法人につきましては、さまざまな危機管理に関する研修を受講している、職員を配置している、十分に確保しているところもございます。また、実際の運営面につきましては、各利用者が安全に利用できるように周知の徹底を行いながら、今、運営をしているところでございます。 ◆岩隈千尋 委員 ありがとうございました。先ほどのこども文化センターのときの議案と同じ議論にもなるわけなんですけれども、議事録の中では、ここの黒川については、委員の方から、選定評価委員の先生方から人件費についての言及があって、指定管理期間中に人件費がずっと据え置きになっていることに対しての懸念を表する意見があります。人件費がずっと一緒で、5年間、ノウハウも上がっていくのに、どうなのという意見が委員の先生方からあったわけなんですけれども、指定管理者からこういったことに対して、より明確な説明はあったんですか。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 人件費につきましては、指定管理料に入れてありますとお書きになっているんですけれども、この点については毎年度上昇を見込んだ形で提案がなされている形になっております。 ◆岩隈千尋 委員 指定管理者からきちんと人件費に対する回答というのはあったんですかというお話なんです。議事録の中では、そのまま曖昧なまま終わっていますので、その後、きちんとお答えはあったんですかというのを確認させていただきたいんですけれども。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 今回、提案の中では、指定管理者から職員を入れかえをしながら対応を行っているとのことで、人が変わったりするということもありますので、その中で、こちらの国際自然大学校につきましては、大きな法人で、さまざまな施設を所管しているということもございますので、職員を入れかえながら、対応していくと聞いております。 ◆岩隈千尋 委員 だから、それは私も議事録で読んでいるという話なんですよ、申しわけないですけれども。5年間あって、職員の入れかえで人件費の安い経験のない人をそこに配置されて、それがひいては利用者の安全面にかかわってくるじゃない。だから、そこら辺の質の担保を市としてきちんと業者と、指定管理者とお話をして、明確な回答をいただいているんですねと。議事録の中では曖昧だったわけですよね、選定評価委員会の中では。だから、その点について、きちんとその後、市としてフォローしているんですねという話を確認させてください。 ◎柿森 青少年支援室担当課長 次期指定管理に向けまして、これから運営法人とそこにつきましては調整していきたいと考えております。 ◆岩隈千尋 委員 やるんであれば、その辺のことをしっかりとやっていただかないと、子どもたちのやはり安全面にかかわる部分ですので、今、御答弁では入れかえというお話がありましたけれども、入れかえて質が悪い、申しわけないですけれども、安価な人件費でスタッフが使われる。その結果、安全面がおざなりになったということでは非常に問題ですので、そこら辺は指定管理予定者に対して、厳しく協議はやって、明確な回答を得るようにお願いしたいと思います。結構でございます。 ○片柳進 委員長 ほかに質疑、意見・要望がなければ採決に入りますが、よろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○片柳進 委員長 それでは、採決に入ります。「議案第188号 川崎市黒川青少年野外活動センターの指定管理者の指定について」は原案のとおり可決することに賛成の委員の挙手を願います。                 ( 全員挙手 ) ○片柳進 委員長 全員挙手です。よって、本件は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  ここで理事者の交代をお願いいたします。                 ( 理事者交代 )         ───────────────────────── ○片柳進 委員長 次に、教育委員会関係の議案の審査に入ります。「議案第168号 川崎市学校給食センター条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。  理事者から特に補足説明等はございますでしょうか。 ◎小椋 教育次長 補足説明はございません。よろしくお願いいたします。 ○片柳進 委員長 それでは、質疑がありましたらお願いいたします。また、意見・要望等がございましたら、あわせてお願いいたします。 ◆岩隈千尋 委員 今、教育次長より補足説明がないということだったんですけれども、補足説明がない理由は何ですか。確認させていただいてよろしいですか。 ◎小椋 教育次長 本日お配りしている新たな資料はございませんので、補足説明はないと申し上げさせていただきました。 ◆岩隈千尋 委員 新たな資料については、こちらから要求して、その後、理事者の方から各会派に回っていただいたわけでございますけれども、この議案については、本来、別になくてもいい議案ですよね。そういったときの説明というのが提案説明のときに全くなかったわけなんですけれども、そしてこちらから御指摘をして、そして初めて資料が配付をされたわけで、なぜ後手後手になっているわけなんですか。本来だったらば、提案説明のときに参考資料として、きちんと議会に示してもよい案件ではないですか。 ◎小椋 教育次長 今、御指摘をいただいた件につきましては、先般、各議員のほうに御説明を回らせていただきましたが、当初に説明が必要であるんじゃないかという御指摘につきましては、真摯に受けとめ、実際、御提案のときに説明をさせていただいたということになりますので、今後、留意して、そのようなことがないように肝に銘じたいと思います。 ◆岩隈千尋 委員 これについては、私も以前、総務委員会で給食の議案を採択するときにいましたので、この土地が上下水道局の土地であって、そしてその後、動物愛護センターが隣に来るということは覚えていたわけなんですけれども、議案第159号の動物愛護センターの移転に伴う住所の変更ですよね。こうして中部の学校給食センターが同じ位置になっちゃうということで、これは当然のことながらおかしいわけで、その後、土地が分筆されるというお話も伺っておりましたけれども、いわゆるこれは単なる上下水道局と教育委員会の情報の連絡ミスといいますか、連絡の不備から生じた議案提出、いわゆる条例改正ではないかなという認識なんですけれども、これは私の認識は間違っているんでしょうか。 ◎小椋 教育次長 今御指摘のとおり、当時確認を教育委員会としても怠った結果としてこういったことになりましたので、申しわけなかったと考えております。 ◆岩隈千尋 委員 それであるならば、議会に対してはきちんと提案説明のときに、そういった参考資料であったり、御説明があってしかるべきと思いますので、これは局の姿勢になりますから、それはきちんと今後、よろしくお願いしたいと思います。結構です。 ○片柳進 委員長 ほかに質疑、意見・要望がなければ採決に入りますが、よろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○片柳進 委員長 それでは、採決に入ります。「議案第168号 川崎市学校給食センター条例の一部を改正する条例の制定について」は原案のとおり可決することに賛成の委員の挙手を願います。                 ( 全員挙手 ) ○片柳進 委員長 全員挙手です。よって、本件は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。         ───────────────────────── ○片柳進 委員長 次に、「議案第175号 (仮称)川崎市南部学校給食センター整備等事業の契約の変更について」、「議案第176号 (仮称)川崎市中部学校給食センター整備等事業の契約の変更について」及び「議案第177号 (仮称)川崎市北部学校給食センター整備等事業の契約の変更について」を議題といたします。  この議案3件はいずれも学校給食センターの整備に関する内容ですので、3件を一括して審査したいと思いますが、よろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○片柳進 委員長 それでは、3件を一括して審査いたします。  理事者から特に補足説明等はございますでしょうか。 ◎小椋 教育次長 補足説明はございません。よろしくお願いいたします。 ○片柳進 委員長 それでは、質疑がありましたらお願いいたします。また、意見・要望等がございましたらあわせてお願いいたします。                  ( なし ) ○片柳進 委員長 特に質疑、意見・要望がなければ採決に入りますが、よろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○片柳進 委員長 それでは、採決に入ります。まず、議案第175号の採決に入ります。「議案第175号 (仮称)川崎市南部学校給食センター整備等事業の契約の変更について」は原案のとおり可決することに賛成の委員の挙手を願います。                 ( 全員挙手 ) ○片柳進 委員長 全員挙手です。よって、本件は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議案第176号の採決に入ります。「議案第176号 (仮称)川崎市中部学校給食センター整備等事業の契約の変更について」は原案のとおり可決することに賛成の委員の挙手を願います。                 ( 全員挙手 ) ○片柳進 委員長 全員挙手です。よって、本件は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議案第177号の採決に入ります。「議案第177号 (仮称)川崎市北部学校給食センター整備等事業の契約の変更について」は原案のとおり可決することに賛成の委員の挙手を願います。                 ( 全員挙手 ) ○片柳進 委員長 全員挙手です。よって、本件は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  ここで理事者の一部交代をお願いいたします。                ( 理事者一部交代 )         ───────────────────────── ○片柳進 委員長 次に、教育委員会関係の陳情の審査として、「陳情第125号 道路遊びの危険性の周知徹底を求める陳情」の審査に入ります。  傍聴の申し出がございますので、許可することに御異議ありませんでしょうか。                 ( 異議なし ) ○片柳進 委員長 それでは、傍聴を許可します。                 ( 傍聴者入室 ) ○片柳進 委員長 それでは、事務局から陳情文の朗読をお願いします。 ◎大原 書記 (陳情第125号朗読) ○片柳進 委員長 次に、理事者から説明をお願いいたします。 ◎小椋 教育次長 それでは、「陳情第125号 道路遊びの危険性の周知徹底を求める陳情」につきまして、小林指導課担当課長から説明をさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ◎小林 指導課担当課長 それでは、陳情第125号に対する本市の考え方を御説明申し上げます。  お手元の端末の2(1)陳情第125号(資料)のファイルをお開きください。従来より、市内で重大な交通事故が発生した場合や児童生徒の道路遊び等で学校に知らせる必要がある場合には、年9回開催している児童生徒指導連絡会議等におきまして、参加者である小学校の児童支援コーディネーターや中学校、高等学校、特別支援学校の児童生徒指導担当者に対して、交通事故に対する注意喚起を行ったり、児童生徒に指導すべき内容について具体的に伝えたりしながら再発防止に努めてきたところでございます。  また、夏、冬、春の長期休業前には、教育委員会事務局より各学校に向けて、休業中における児童生徒指導についてという通知を年3回発出しております。これをもとにして各学校では、児童生徒の実態や地域の実態に応じて、長期休業中の過ごし方の資料を作成し、全校集会や各学級において児童生徒に指導したり、作成した資料を各家庭に配付したりして周知しているところでございます。  2ページの資料1をごらんください。こちらは、本年11月29日に各校に発出した通知文でございます。この休業中における児童生徒指導についての6、安全指導についての②として、道路遊びの危険性についての内容を加え、道路等で遊ぶことは危険なこと、駐車場等の車の出入りの激しい場所で遊ぶことは危険なこと等を各学校に周知し、保護者や地域と連携を図りながら、児童生徒の交通安全に努めるよう依頼したところでございます。  今後につきましても、保護者や地域と連携協力しながら、児童生徒の健康安全に努めてまいりたいと考えております。  参考資料として、5ページにある資料2をごらんください。こちらが文部省体育局長通達、文体保第226号、児童生徒等の交通事故の防止について(昭和41年12月23日)の通知文でございます。道路での遊びの内容につきまして、網かけでお示ししました。後ほど御確認いただきますようよろしくお願いいたします。  説明は以上でございます。 ○片柳進 委員長 説明は以上のとおりです。  これより質疑に入ります。意見・要望もあわせて御発言をお願いいたします。 ◆本間賢次郎 委員 御説明ありがとうございました。まず、率直に伺いたいと思うんですけれども、この陳情の内容をどのように受けとめていらっしゃいますか。
    ◎小林 指導課担当課長 道路での遊びということにつきましては、もちろん地域の実態、家庭、学校の実態等がございますので、それぞれ自分の自宅の前が道路であったり、公園が近くになかった等、いろいろな状況がありますが、ここの文部科学省等の通達でもありますとおり、道路での遊びということについて危険であるということをまず子どもたちに、いろんな学習の場面で知らせるということ、それから、家庭や地域とも協力をしながら子どもたちの安全を守っていくということにつきましては、こちらの陳情の内容につきましては理解できるところでございます。 ◆本間賢次郎 委員 私も今お話しいただいたのと感情としては同じ思いなんですけれども、ただ、道路は危険があると、それは本来は家庭でしつけとして子どもたちに親がしっかり指導するということで、しつけるべきお話だと思うんですね。通達と、また指導としてこういうふうにされている、行政としても行われているということも理解をいたしましたけれども、改めてこの陳情をいただいて、これを受けて、これ以上の何か行政としての指導の仕方、何か検討状況があるのであれば伺いたいと思います。 ◎小林 指導課担当課長 11月29日に説明のほうで申し上げましたが、それぞれ児童生徒指導の担当者のほうにこのような通知文についての説明も改めてし、その場には各警察署の関係者がおりました。その中で、学校の関係者も、それからまさに地域を守ってくださる警察の関係者にもこのお話は聞いていただきましたので、各学校でそれぞれ状況が違いますので、周知の仕方等については各学校にお任せしたいなと思っておりますが、それぞれ今後につきましては推移を見守っていきたいなと考えております。 ◆本間賢次郎 委員 もし認識が間違っていたら、またちょっと訂正していただきたいんですけれども、正直言って、これ以上ないというようなところなのかなと思うんですが、そういう認識でよろしいですか。 ◎小林 指導課担当課長 おっしゃるとおりだと思いますが、子どもたちの健康、安全を守っていくことにつきましては、当然学校なり、教育委員会もその一翼を担わければいけないと思っておりますので、また関係機関とも連携をしながら対応していく内容ではないかなと思っております。 ◆本間賢次郎 委員 私はこの陳情の内容は非常によく理解できますし、やはり子どもが交通事故に遭うというのは決してふえることはよくないことですから、交通安全を徹底する。もちろん自動車の運転者側の過失ということもありますけれども、子どもの不注意ですとか、この陳情文にありましたけれども、親が井戸端会議をやっていて、目を離したすきに交通事故に遭う、そういうことを行政でも指導してください。言わんとすることはわかりますけれども、じゃ、これが行政が、はい、わかりましたと承ってしまったら、行政の責任でこの事故を減らしていかなければいけない。事故が起きたときに行政は何をやっていたんだと言われてしまうかもしれない。学校は何をやっていたんだと言われてしまうかもしれない。これを受け入れて、今後、指導を強化していくということになった場合には、もう川崎からこうした事故はなくすんだ、絶対に起こさせないんだという強い決意を持って臨まなければいけないと思うんですね。そうした中で、ただ、これ以上指導の仕方、通達の仕方、検討状況がもう結構、これ以上あるのだろうか、ないんじゃないかというようなところで、これを、はい、はいと二つ返事で受け入れてしまったときの責任の所在、責任の果たし方、私はそれをすごい不安に思うんですが、受けとめとしていかがでしょうか。 ◎小林 指導課担当課長 ありがとうございます。いろいろな各自治体、そのほかの自治体で子どもが命を落とすという悲しい事故に出遭ったときに、私どもも本当に心を痛めているところでございます。その中で、私どもでできることというのは、実際に道路で遊ぶのは子どもたちですから、子どもたちにつきましては、こういった理由でやっぱりそこで遊ぶのは危ないんだよということは当然周知をしていかなければいけないところだとは考えております。ただ、先ほども長期休業中の前にお出ししているということは、長期休業中はやはり家庭や地域に返す期間でございますので、その期間につきましては、当然保護者や地域の方にお任せするところはございますので、私ども教育委員会としましては、これは危険だよというお知らせは当然しなければいけないと思いますが、その後の対応等については、やはり皆さんといろいろ連絡を取り合いながらやっていかなければいけないかなとは考えているところでございます。 ◆本間賢次郎 委員 今おっしゃることはまさしくそのとおりだと思うんですけれども、ただ、今のお話のままでいくと、長期休業中ですと、学校では責任を負い切れませんよと、ちょっときつい言い方かもしれないんですが、極端な言い方かもしれませんけれども、そういうふうにも聞こえなくはないわけですよね。だからこそ、恐らく陳情文の下に保護者へも周知徹底を努めるようにと書いておられるんだと思うんです。これは教育委員会だけで受けとめるというのが妥当なんでしょうか。 ◎小林 指導課担当課長 遊び、場所の問題も当然ございますので、公園等の遊びについては別の関係局もございますので、この陳情の内容につきましては、関係局にもきちんとお伝えしていきたいなと考えているところでございます。 ◆本間賢次郎 委員 何度も申し上げていますけれども、この陳情の内容は理解できますし、こういうお声が上がってくる、そういう社会状況になったということをやっぱり受けとめなければならないなと思いますが、やはり家庭でも、家庭教育ですとか、しつけのあり方、これをいま一度社会全体で考えていかなければいけない。行政がどんなに指導しても、通達を重ねて行っても、それはやっぱり社会全体で、誰もがそれをしっかり認識して、いま一度家庭教育とは何なのか、しつけとは何なのか、それを、今回交通安全の問題だけではなくて、交通事故の問題だけではなくて、ありとあらゆるところで、みんなが共有していかなければいけない。家庭とは何なのか、それをしっかり発信していく必要があると思うんです。教育者ですとか、教育研究者の間では有名なお話ですけれども、教養と教育の違いは何か。きょう、用がなければ、きょう、行くところがない。つまり教養があって、初めて教育の効果を発するんです。しつけは教養に通ずるところだ。つまり家庭教育が、家庭でのしつけがきちっとしていなければ、学校でどんなに立派なことを教えても、学校でどんなにすばらしい指導をしても、それは生かされないんだと私は思うんです。しつけのあり方、家庭教育のあり方について、少しずれるかもしれませんけれども、改めて伺います。 ◎小林 指導課担当課長 家庭教育のあり方等については、今、児童生徒指導の観点から申し上げると、先ほど長期休業中の前にお渡しする通知文の中にも、実は交通安全指導だけではなくて、ほかの要素も実はたくさんございます。そういった意味では、当然ここは家庭のほうで御協力をかなりいただかなければいけないところがございますので、その都度、その都度、その内容につきましてこちらのほうでも、ここについてはやっぱり学校のほうで一生懸命頑張るところ、ここは家庭のところで頑張るところ、ここは協力して頑張るところというところで、その一つ一つの内容につきましては、その都度、その都度、きちんと見ながらお話をしていくのが大切なのではないかなと考えております。 ◆本間賢次郎 委員 ありがとうございます。ぜひともこれは交通安全のことだけではないと、もちろんそれは書かれているのは、先ほど拝見いたしましたので、理解はしておりますが、やはり家庭教育のあり方、しつけのあり方も含めて、この陳情というのを受けとめなければいけない。  先日、テレビで道路族という言葉について特集がされていました。東京の道路をもう自分のスペースかのようにして使う。バーベキューをしちゃったり、もちろん遊んだり、そしてここの陳情文にもありましたけれども、井戸端会議をしたり、正直言って、言語道断ですよね。保護者のしつけまで学校の先生方がやるんですか。正直言って、私はそこは疑問だと思うんですけれども、ただ、そういう社会状況になったと、それでこの陳情文が上がってきた、お出しになった。それはやっぱり私たちは重く受けとめて、この陳情文をどういうふうに捉えていくか。そして、受けとめるからには、もう川崎からはこういう事件、事故は起こさない、絶対にゼロにするんだという取り組みを前提としないと、この話は前に進まないと思います。最後、その決意のようなものがあれば伺いたいと思います。 ◎小林 指導課担当課長 教育委員会だけではなくて、やはり全庁的にいろいろ関係部署と話し合わなければいけない内容がございますので、またこれを機会に関係局とも情報を共有しながら進めてまいりたいと考えております。 ◆本間賢次郎 委員 ありがとうございます。ぜひそのようにしていただきたいと思います。以上です。 ◆末永直 委員 済みません、通知についてお伺いしたいんですが、平成30年度において、教育次長名での通知は何回出されているんですか。 ◎小林 指導課担当課長 交通安全についてということですか。 ◆末永直 委員 全般、通知自体でございます。 ◎森 庶務課長 今、手元に資料がございませんので確認できませんが、後ほど資料として提出いたします。 ◆末永直 委員 確認できないということであるんですが、大ざっぱでもいいんですけれども、平均でもいいんですけれども、例年、何回ぐらい出されているものなんですか。 ○片柳進 委員長 末永委員、済みません、今聞かれているのは文科省の出している通知の話か、市の教育委員会から出している文書なのか。 ◆末永直 委員 教育次長名で学校長に発出される通知。 ○片柳進 委員長 資料の1に当たる部分ということでよろしいですか。 ◆末永直 委員 はい。 ○片柳進 委員長 末永委員、もう一度確認です。今、文教委員会に出されている資料1が教育次長名で学校長宛てに出されている通知と、資料2として、文科省の体育局長通達というのがありますけれども、それのどちらのことについて言われているのか。 ◆末永直 委員 文科省じゃなくて、教育次長名で出ている通知そのものが年に何回ぐらい出ているのか。 ◎森 庶務課長 通知につきましては、それぞれ所属ごとに起案して発出しておりまして、案件につきましても、人事のことから、施設のことから、学校に通知するさまざまなことがございます。児童生徒指導に限ってということで、このような休業中にといったことであれば、先ほど春、夏、冬と3回とお話しさせていただいたかと思いますけれども、それ以外にさまざまな事務連絡も含めまして通知はございますので、量としては大変な量になると思います。 ◆末永直 委員 膨大な量になるということなんですけれども、私が記憶しているのは、市立中学1年生の河川敷での死亡事件を踏まえて、3年前ですか、教育長が通知を出されたということで、これは非常に評価すべき通知と記憶しているんです。教育次長名で学校長に通知が来るというのは、通知が出るぐらいでかなり重いものだと思うんですけれども、重い通知が日付、平成30年11月29日で出ているんですが、これは既に学校長に通知が出ているという認識でよろしいですか。 ◎小林 指導課担当課長 おっしゃるとおりでございます。11月29日に学校警察連絡協議会全体協議会というのがございました。先ほどもちょっと御説明したのと重なってしまって大変申しわけないんですが、警察関係者、それから学校の児童生徒指導の担当者等が集まるところで通知文をもちろん差し上げているんですが、その席で口頭でも担当の方がこの説明をしているというところでございます。教育次長名で児童生徒指導に関して出している通知文は年に3回なんですが、いろんな重大事態等が起きた場合については、その場合に応じて教育長、また次長名で通知文をお出ししているというのが現状でございます。 ◆末永直 委員 今お答えがあったように、既に出されたということで、出された背景として、今回の陳情が出されたから、こういった通知がつくられたのか伺いたいんですけれども、そこら辺、どうですか。 ◎小林 指導課担当課長 道路での遊び等につきましては、そんなたくさんの数ではないんですが、保護者等から指導課のほうに問い合わせが来るケースが幾つかございました。それから、道路等での遊び以外に公共機関の利用の仕方とかマナー等についても、市民の方からいろいろ御助言をいただくことがございます。道路等での遊びということについては、確かにほかの自治体で命を落としたというケースもございますので、陳情の内容も私ども伺ったということもありますが、これは適切な機会かなと判断しまして、今回、改めて入れさせていただいたところでございます。 ◆末永直 委員 適切な機会だからということで既に出されているということなんですが、これは私の見解ではありますが、この場で教育委員会の皆さんも時間を割いて、私たち議員も時間を割いて陳情を審議しているわけです。先ほど本間委員から、これは親の責任だろうという発言がございましたが、今後を見据えて私は要望したいんですが、この委員会での議論を踏まえて通知を出してほしかったなと。通知を出されていて、やっていますよみたいな、何も言いようがない。ああ、やっているんですね、そうですか、わかりましたという、議会軽視とまで言うつもりはないんですけれども、今後、議員の発言等をしっかりと受けとめていただいた上で、こういった通知に反映していただきたいと思ったのが一つございます。  最後に要望したいんですが、やはりこういった通知は非常に重要な通知だと思うんです。情報というのは、伝えるということと伝わるということは全く別だと思うんです。教育委員会の方策として、こういう通知を出して、学校長から各担任の教員、そして保護者へと伝わっていくというプロセスをたどると思うんですけれども、この通知、こういった文字がたくさんあって、保護者の方には果たして正確に伝わるんだろうかと。こういう文書を出しましたよ、とりあえずやりましたよということで、本当に保護者の方、そしてお子さんに伝わっていくんだろうかと思うわけです。  ですから、私の提案として、銭湯とか温泉に外国の方でもわかるような、湯船にタオルをつけちゃいけませんよみたいな、よくあるじゃないですか。ああいった図とかイラスト等で、してはいけないことというのをまとめて簡単な、冊子でも何でもいいんです。お子さんにもわかるようなものを教育委員会としてつくって、それで周知を図っていくということも必要なんじゃないかと思います。健康福祉局でも、発達障害の方でもわかるような冊子をおととしつくられています。伝えるということと伝わるということは違うという認識は非常に重要な問題ですので、ぜひ今後生かしてほしいことを要望して、私からは終わります。 ◆岩隈千尋 委員 幾つか伺ってまいりたいと思いますけれども、陳情項目を見ますと、1番目が教育委員会、学校に対して指導することということと、2番目が保護者に対して周知徹底を図るということで、願意を考えれば、多面的にアプローチしてくださいねということだと思います。  その上で伺いたいんですけれども、今、川崎の子どもたち、いわゆる児童生徒が対象で結構だと思うんですが、こういった交通事故で亡くなった事例というのは、直近3年ぐらいでどれぐらいありますか。 ◎小林 指導課担当課長 済みません、正確な数字を持ち合わせていないんですが、30年度につきましては、今、私どもの認識としては数件ございます。 ◆岩隈千尋 委員 数件って、わからないんですけれども。 ◎小林 指導課担当課長 ごめんなさい。数値はきちんとお調べをしてお知らせしたいと思っております。 ◆岩隈千尋 委員 そもそも論として、きょうは陳情の審査なのに、なぜそういった当たり前のことを用意してないんですか。これ、申しわけないですけれども、今、陳情を出されている方のお話をいただきました。自民党もお話をしましたけれども、交通事故に気をつけてねと、これはどちらかというと当たり前の話です。だからといって、陳情のきちんとした調査、そして情報なりデータというのを皆さん方は軽視しているということではないですよね。課長、どうなんですか。資料がないって、どういうことですか。川崎の児童生徒にかかわる子どもたちのデータ、今年度の集計も把握してないって、教育委員会は何をやっているんですか。全くわからないんですね。 ◎小林 指導課担当課長 正確な数字につきましては、後ほどまたお知らせしたいと思います。 ◆岩隈千尋 委員 この間も別の請願、陳情でも、理事者の方が誤った情報をこの委員会に示していることというのは今回だけじゃなくて、あったわけです。これは市民の方のお怒りの声も我々会派に届いているところでもございますので、請願、陳情をきちんと取り扱うときには、やはり正確な情報であったり、そういったものは必ず提示していただきたいと思います。後で情報はちゃんとください。  これは児童生徒の通学路の安全対策にもかかわってくると思います。私は地方出身者なのであれですけれども、川崎は都会で、川崎というまちは、恐らく道路で遊ぶということにも、通学路にも資するし、遊ぶ場所にも資するところもあるのかもしれませんが、そういったときに、いわゆる危険箇所というのは、教育委員会はどれだけ把握していらっしゃいますか。 ◎小林 指導課担当課長 今、通学路につきましては、関係課、学校関係者、それから保護者、警察関係者等で緊急点検を行っている最中でございますので、それについては何かがわかり次第お知らせしたいと思っております。 ◆岩隈千尋 委員 この陳情が出されたから緊急点検をやっているんですか。これは別に今始まった話ではないじゃないですか。毎年毎年、こういった通達も恐らく国のほうから来ているでしょうし、なぜ今、緊急点検なんですか。その理由を教えてください。 ◎市川 学校教育部長 この緊急点検につきましては、いわゆるブロック塀等のそういうことも含めて、もう一度、全ての通学路も含めて緊急点検をやっているところでございます。 ◆岩隈千尋 委員 私が言っているのはブロック塀の話じゃないですから。皆さん方、通学路のところでも、例えばここがヒヤリハットの場所ですよとか、子どもたちのシミュレーションをいろいろやっているじゃないですか。その積み重ねが、教育委員会として通学路、ここで遊んだら危ないよ、死角になっているよ、そういうのを何カ所把握しているんですかということを伺っているのに、それも答えられないんですね。 ◎小林 指導課担当課長 危険箇所は、先ほどのブロック塀の件、それから不審者等の危険が予想される件につきまして、夏休み前からずっと調査をしているところでございます。 ◆岩隈千尋 委員 今年度、教育委員会の理事者の方から、間違った情報に基づく請願、陳情の話もこの間、過去の事例であったわけですよね。先ほど私がお話ししましたけれども、この願意が、どちらかというと当たり前というか、これは皆さんもちゃんとやってください。当たり前の議論だからといって、ここで今お話しする上で情報を全く用意されていない、内容もわからないというのは、申しわけないですけれども、管理職としていかがなものかと私は思います。もう少し我々が議論するに当たっての正確な情報であったりとか、子どもたちが通学するに当たって、どこが危ないのかとか、きちんとした審議をする上で資料というのは出していただければよかったと私は思うところです。  当然のことながら各学校では、我々も子どものころ、よくやったかもしれませんけれども、自転車と歩行者の安全対策とか、いろんなイベント等をやっていると思いますが、各学校における年間行事でこういった交通事故危ないね、道路遊び危険だよと、こういったものというのは、小学校なのか中学校なのかわかりませんけれども、各学校でどれぐらいされているんですか。 ◎小林 指導課担当課長 小学校1年生につきましては、入学して間もなく交通安全教室、それから、小学校3年生につきましては自転車の乗り方やマナーについての自転車の安全教室という形で各学校で開かれていると認識しております。また、全ての学校ではないんですが、中学校のほうでも、学校によってはスタントマンを活用してスケアードストレートという、危険を察知する、恐怖を実感してもらうというような実践をしている学校もございます。 ◆岩隈千尋 委員 わかりました。自転車については、いろいろやっているのは確認できましたけれども、道路等々についても、これは教育次長が各学校に今回通知というペーパーを出されているということで確認させていただきましたけれども、どういう形で通知したんですか。ファクスで送ったんですか。 ◎小林 指導課担当課長 これにつきましては、学校に文書としてお出ししていたものと同時に、11月29日の学校警察連絡協議会全体協議会の場で担当のほうからその書面をお見せしながら説明したところでございます。 ◆岩隈千尋 委員 学校警察連絡協議会に参加している方はどなたですか。 ◎小林 指導課担当課長 学校警察連絡協議会の参加者につきましては、各警察署の生活安全課の職員の皆様、こども家庭センターの職員の皆様、福祉関係局の皆様もそうですが、学校関係者につきましては児童支援コーディネーター、生徒指導担当等でございます。 ◆岩隈千尋 委員 川崎の市立の各学校であったりとか、小中にきちんと周知できた、全ての学校についてしっかりやったという認識でよろしいですね。 ◎小林 指導課担当課長 そのとおりでございます。 ◆岩隈千尋 委員 わかりました。先ほど来、繰り返しになりますけれども、この願意というのは、多面的に子どもさんたちの道路遊びの危険性を周知してくれよという話ですので、今後もしっかりとやっていただきたいと思いますし、委員会審議に臨むに当たっては、聞かれて当然のような内容の情報ぐらいは、皆さん、管理職ですから、しっかりと把握しておいてください。  委員長、お願いなんですけれども、先ほど私が要求した資料2件につきましては、よろしくお願いしたいと思います。 ○片柳進 委員長 資料要求ということで、教育委員会のほうで対応をよろしくお願いいたします。よろしいでしょうか。 ◎小林 指導課担当課長 はい。 ◆岩隈千尋 委員 結構です。 ◆山田晴彦 委員 今、各委員が議論されておりましたけれども、私はまた別な観点から、やはり交通安全教育という立場からすると、さまざまな場面で子どもたちに注意喚起をするということは必要なんだろうと思います。ですから、当然、基調となるのは家庭であろうと思いますけれども、公的な機関として、全ての子どもたちにそうした注意を喚起するということが大変重要な立場にある。責任がどうこうという話の問題ではなくて、子どもの命に対する考え方として、その辺のことはぜひともやっていただきたい。だからこそ、文科省のほうからも、そういう話があるんだと私は思うんです。そうした中で、先ほど岩隈委員のほうからもありましたけれども、詳細にわたってというよりも、きちんと押さえなければならないところは押さえていただきたい、これは思います。  その上で、今言ったように、私も同じ宮前区ですので、こういったことを散見しておりまして、私が帰るころ、家の前の道端で遊んでいる子どもたちがいます。ですから、危ないよとか、そこに親御さんがいたら、ここで遊ばない、どこかないかなと声をかけたりもしているところなんですけれども、まず、遊んじゃだめだよということはみんな理解できるけれども、じゃ、どうすればいいんだという部分のところが、こういう市議会に陳情が上がっているということは責任の所在だけではなくて、そういう環境面をしっかりと検討する必要があるんだろうなと思います。  先ほど通学路のこともありましたけれども、子どもたちの生活の中では放課後で、同じ学区に通っていて、真ん中に道路が通っている。ところが、横断歩道もなければ信号機もついてないという箇所が結構あるんです。こうしたときというのは、子どもに信号機のあるところまで行って、そこを横断してくださいと言っても、なかなかそれが履行されてないという現実があるので、じゃ、何が一番いけないのか。それをきちんと守らない子どもがいけないのかもしれないけれども、私たちの立場とすれば、子どもたちが安全に過ごせるような環境をつくるということも大変重要なのかなと考えているんです。  そこで考え方として、先ほど課長のほうからもありましたけれども、常に地域の中では、そういう通学路の安全対策については警察も入ったり、学校、PTAの方々も入って、そういったことを点検しておりますと。夏にかけてやっていますよね。そういったものがもっともっと生かされるような形の仕組みを、これは緊急性が高いということを交通管理者である警察等も、やはり最優先課題なんだと。お金がないからだめなんだという話ではなくて、そういう部分をスムーズにできるような環境にしていただきたい、こう思いますけれども、考え方としてどうでしょうか。 ◎小林 指導課担当課長 まさに教育委員会だけではなくて、関係機関との連携というのは、子どもたちの健康、安全を守ることについては必須だと思っております。今、各区のほうでも通学路の安全対策会議がございまして、そこには各区の教育担当、警察の交通課の皆さん、それから道路公園センターの皆さん等々が参加して、それぞれの観点でできることについては取り組んでいるところで、各学校がPTAと一緒に見ながら、自分の学区の中で気になった場所については、それぞれ案件として上げていますので、その辺についてはまた検討しながら、子どもたちの安全確保にはきちんと努めていかなければならないと考えております。 ◆山田晴彦 委員 そうなんですけれども、大体、そういったことが行われるというのが、私も地元の方々から聞いて、夏ぐらいまでに掌握をする。そして、それを連絡会議にかけて予算化する。その話が具体的になってくるのは翌年になってしまうという話を聞いております。中には、予算措置が大変大きな金額が動くために持ち越しになって、案件としてそのまま流れてしまう場合なんかもあると聞いておりまして、その辺の早急な対策というか、どういうふうにやっていったらいいのかを具体的にシステム化していくことは必要なんだろうなと思いますので、これは要望にさせていただきますけれども、やはり命が一番大事ですよ。子どもが大事。具体的にそういったことが失われないための対策というのはどういうふうにとったらいいのか。  先ほど末永委員も言われていましたけれども、通告を出したから、それがとどまる話ではなくて、きちんと伝わって実行されなければ意味がない話なので、ぜひともその辺のことの対策。子どもたちは、逆に言うと、ここで遊ばなくちゃいけないんだよというシグナルを鳴らしているのかもしれない。そこしかないんだと。だったら、学校が、例えばそういうような子どもたちを見かけたらば、そこではなくて、こういうところを活用してくださいというところまで示すべきだと思いますが、教育長、いかがでしょうか。見解を。 ◎渡邊 教育長 まず、子どものとうとい命を守っていくという大変大事な視点は、私たちはいつも自覚しておかなければいけない点だと思っております。通学路の安全につきましては、通学路の安全対策会議の各部会では、横断歩道ですとか、信号機ですとか、あるいは路側帯のカラー化ですとか、主にハード面での対応が大事になっている部分での話し合いが行われているかと思うんですが、一方でソフトの面と申しましょうか、子どもたちに日ごろからどのように声をかけて安全意識を高めていくかというところが大変大事になろうかと思っております。自動車の交通量の大変多いようなところもございますし、急に飛び出したときに命にかかわるようなこともございますので、これは学校の先生にも日ごろから声をかけていただきたいと思いますし、先ほど委員の御発言の中にございましたように、保護者の方にも、朝登校するときにちゃんと気をつけて道路を渡ろうねとか、横断歩道を右、左を見て渡ろうとか、道路の端を歩くんだという投げかけを日ごろからやっていただくということが子どもの態度形成、習慣形成につながっていくのかなと思っておりまして、これは何か特別なものをぽんと出して、すぐに意識化されるというものではございませんので、ただいま申し上げたようなことを学校と家庭、場合によっては地域の皆さんにも御協力いただきながら安全意識を高めていくことを大事にしてまいりたいと思っています。 ◆山田晴彦 委員 ぜひみんなで協力してやっていけるような環境を、教育委員会にリーダーシップをとっていただいてお願いしたい、このように思いますので、よろしくお願いいたします。以上です。 ◆松原成文 委員 いろいろ御意見がありましたけれども、例えば小学校1年に入学するときに、JAさんのほうから交通安全についての黄色いカバーをいただく。これを児童に渡すときには、交通安全については先生は必ず話すと思いますし、入学式で親御さんにしっかりと広報していると思います。また、学年によるんでしょうけれども、各学校では自転車の乗り方ですとか、横断歩道の渡り方ですとか、踏切の渡り方とか、いろんなことを実施しているというのも間違いないと思います。  また、春と秋の交通安全週間には、町内会、自治会の方たちを初めとして積極的に横断歩道なり道路に出て子どもたち、児童生徒の交通安全を守っている。ほぼ毎日、各学校では、そういったPTAの、どういう委員会になるかわかりませんけれども、親御さんたちが交代で横断歩道に立ったり、交通安全についてはしっかりとした指導をされていると思います。この資料2にあるのは昭和40年代、もっと前からかもわかりませんけれども、毎年通達を出されていると。そういった成果の一つのあらわれだと思います。  あとは学校で温度差があるんだと思いますけれども、先ほどお話がありましたように、植栽が高過ぎて子どもたちは道路の安全性が確認できないとか、曲がりくねっていてちょっと危ないですとか、あるいはまた、不審者等々のことについて、私が知っている限りでは、危険な箇所を写真に撮って、それを道路公園センターに親御さん、PTAが持っていって、大至急改善してくださいと積極的にやっているところもあるということでありますので、教育委員会の皆さんが今まで各学校、親御さん等々に指導してきた、通達してきたことというのは一つずつ実を結んできていると思いますし、全国20政令市の中でも、交通事故の発生件数が少ないということも川崎市の一つの自慢すべきところだと思います。こういったいいところをどんどん各学校でふやしていくというか、伸ばしていくことが重要でありますので、この取り組みをこれからも積極的に進めていただくということで、この陳情については理解させていただきます。  これをさらに継続させて各学校の安全を確保して、それにはやはり皆様方がもっともっと安全について努力してくださいよということで、年に何回かわかりませんけれども、そういったことを通達、あるいはまた、学警連の中でお話しするということはもっともっと積極的にやっていただければ大変ありがたいと思いますし、今の取り組みについては、私も積極的にやられていると思いますので評価させていただきますが、これで十分ということではありませんので、さらにもっと強力に交通安全等々について取り組んでいただければありがたいなと思います。それは教育委員会だけでできることではなくて、警察も道路公園センターも含めて横串を刺して、子どもたち、児童生徒の安全を守っていただければと思いますので、その辺をこれからもしっかりと取り組んでいただきたいと思います。結構です。 ◆月本琢也 委員 最後に松原委員がおっしゃられた、各関係機関との連携の話も絡めてなんですけれども、私ども近所の公園でよくある話なんですが、ボール遊びをしてはいけませんという公園があって、公園でボール遊びをしてはいけないから前の道路でやっているというのが実際にあって、そういった表示の問題もありますし、逆に南生田のほうの公園でボール遊びができるようにしていこうということで、地域と連携してやっていくと。そういうのはもっと積極的に進めたらどうかということを、以前、建設緑政局にお話をさせていただいたところ、逆に地域のほうから声が上がったら、そういった検討はしましょうという話なんです。でも、ほとんどの公園がボール遊びをしてはいけませんと書いてある。そうすると、安全性を確保していくという意味と、地域で近隣の方からのクレームが嫌だから規制をかけている傾向があって、実際のところ、子どもはだめだと書いてあれば、それはもちろん遊ばない。では、道路のほうと思うというのは、先ほど末永委員から標語の話もありましたけれども、目に見えることが逆に安全性を確保という形になってきていることもありますので、関係機関との連携という中で、子どもの遊び場に関して、建設緑政局なり、あるいは全町連さんも含めてだと思うんですけれども、いろんな関係機関に改めて打診をしていただく。地域から声が上がってきたところだけを進めるんじゃなくて、計画的にそれを進めていくという話になると、公園の管理者側からするとクレームが出ないようになるんですが、逆に今度は教育委員会さんのほうから、各地域にそれなりに子どもたちが遊べる環境をつくっていくという御提案を計画的に投げかけていただいたほうがいいのかなと私は思いますので、その辺、私の今の提案についてお考えをお聞かせいただければと思います。 ◎小林 指導課担当課長 子どもの遊び場は、もちろん公園というところがございますので、先ほどのボール遊び、建設緑政局からも、公園内でのルールづくりのガイドラインということも今整備されているということをお聞きしていますので、陳情審査の趣旨については関係局にはきちんと伝えて、子どもたちの遊び場ということについてもまた議論していきたいと考えております。 ◆月本琢也 委員 ありがとうございます。各地域で子どもたちが遊べる距離。もちろん皆さん把握されているでしょうから、そういったところを考慮した形で、逆に計画をつくっていただいてもいいぐらい、ぜひ関係する局と連携して進めていただければと思います。  今回の陳情は、7月11日に陳情書が出ているわけでございますが、きょうは12月7日でございます。ほぼ5カ月たっておりまして、実際、陳情書の方は、夏休みを前にという気持ちで出されているのかなというところもあって、これは議会運営上の課題ですので正副委員長に要望申し上げたいのは、陳情審査という形になってしまうと、本会議を経て陳情を付託してから進めていかなければいけない手続論からすると、7月11日だと、6月の議会が終わった後という形になってくるので、どうしても審査が後ろになってしまう。逆に陳情よりも、ある意味、みんながそうだと思うような内容でもありますので、今、議会改革検討委員会をやられているのであれなんですけれども、私は無所属で、きょうは各会派の皆さんがいらっしゃいます。陳情の審査のあり方、付託のあり方、あるいは、陳情だけれども、これは実は要望として捉えたほうがスピーディーに対応ができるような、特にそういう案件だと思いますので、そういったところの考え方も、各会派の皆様方にも取り扱える方法について改めて検討していただいて、スムーズにやらなければいけないものについては、もう少し柔軟な仕組みをつくっていただけるように、これは全ての会派の委員の皆さんに要望させていただきます。ありがとうございます。 ○片柳進 委員長 正副委員長で相談したいと思います。 ◆月本琢也 委員 よろしくお願いします。 ◆花輪孝一 委員 私も、まさにこれは陳情というか、要望書的な内容なので、速やかな取り扱いをと申し上げたいというのが意見・要望で1点。  もう一つは、これは実際にあった事例なんですけれども、学校によって、すごく差があるんです。子どもたちの安全対策ということについて、学校を一歩出たらば、それは保護者なり何なりの責任だみたいな、正直言って、申しわけない、そういうふうに思わざるを得ないような認識の学校があります。  ついこの前あった事例は、通学路上で保護者の方が大変危ないと。校外委員の方に御指摘をいただいて学校に申し入れたんですが、これについては、危険な場所はたくさんあって、そこを優先的にやるわけにはいかないと言われたということだったので、私も現場を見て様子を見ていました。確かに危ない。もちろん抜本的な解決はできないかもしれないけれども、例えばの話なんですが、歩道のところをカラー舗装されて、それが剥げてしまっているんです。あと停止線だって、はっきりわからない。それからあと、先ほどあったように、植栽があって、低学年だと見えないです。こっちにいたのは見ていましたけれども、本当に危ないなと思って、その内容を見た上で学校に連絡しました。そしたらば、お忙しかったかもしれませんけれども、申しわけないけれども、全く聞く耳を持たなかったということが実際ありました。これは、どこどこの学校ということはこういう場では言いませんけれども、本当によくないと思います。  皆さん方は一生懸命通知を出したり、いろいろ徹底したりするんですが、本当に子どもたちを守ろうという部分が、残念ながら、まだまだ欠けているところがあります。もちろん、ほとんどの学校ではきちんとされているとは思うんですけれども、やはりそういう地域からの声、あるいは保護者からの声というのはもっともっと大事にしてもらわないといけないなと思いました。今回は具体個別に僕のほうで言って、道路公園センターとか警察のほうにも当たらせていただいて解決の方向に至ったんですけれども、非常に対応がよくないというのもありますので、これは意見・要望ですけれども、先ほど教育長にお答えいただいたように、子どもたちの安全、命を守るということをもっともっとしっかりとやっていただきたいということを強く要望したいと思います。 ◎市川 学校教育部長 今いただいた御意見を各学校にもしっかり伝えてまいりたいと考えております。我々は、学校のほうにそういう連絡があれば行くというのが普通だと思うんですけれども、それでも、そういうふうな、対応している学校がまだあるということでありますので、ぜひその辺もしっかり伝えていきたいと思います。そういう場所に実際に学校の先生が行くと、子どもたちが、じゃ、先生、どこで遊んだらいいんだよ、ここしかないんだよ。学校へ行って遊ぼうよ。でも、学校は家から遠いんだよという、子どもたちにとってみると遊ぶ場所がないというのもありますし、今度公園に行ったら、先ほど出たボール遊びのことであったり、公園で大きな声を出していると、周りの住民から子どもの声がうるさいという苦情が学校に入ったり、非常にさまざまな御意見があります。ただ、さっきもあったように、横断歩道の位置をちょっと学校寄りにしてくれれば子どもたちが通りやすいんだというのが宮前区で以前あったときに、横断歩道の位置が変わって子どもたちも非常に喜んでいました。横断歩道がそこに変わるまでの間は、地域の住民の方が交通整理をしてくださっていて、横断歩道が移動するまで子どもの安全を見守ってくださいました。そういうことも含めて地域や関係の方々と協力して、もっともっと子どもたちの安全に努力してもらいたいと、今、さらに気持ちを改めました。 ◆花輪孝一 委員 ちょっときつく言いましたけれども、やはり実態があるということだけはきちんと伝えておかなきゃいけないし、どこどこというのではなくて、全体的にそういうふうに一生懸命取り扱っていただけるところがあれば、中には非常に、本当に申しわけないんだけれども、厳しい反応もあるということで、ぜひ御理解いただきたいと思います。以上です。 ◆石田和子 委員 私は基本的な考え方を述べさせていただきたいんですけれども、本質的には、子どもたちが外で元気に遊んで、子どもたちの遊ぶ声が聞こえるというのは本当にうれしいですし、そういったことがなかなかなくて、今、子どもたちは一体どこで遊んでいるんだろうというほど、外で遊ぶ姿が前よりは見かけないなというのがすごくあるんです。そういった意味では、子どもが外で元気に遊ぶ、元気な声を出して遊んでいるということ、とても望ましい姿だと思うんですけれども、やっぱり道路はだめだということがありますよね。  交通事故にかかわらず、今、子どもの命が脅かされるいろんな状況にあるということも私たち大人は本当に肝に銘じなくてはいけないですし、今言われたように、じゃ、どこで遊ぶのよという問題があるんだと思うんです。私たちも住民から、親御さんから、子どもたちが本当に安心して遊べる場所がもっと欲しいんだという声もたくさん聞きますし、公園なんかも、確かにボール遊びは危険ですし、高齢者もいらっしゃるし、そういった中でボール遊びに興じるというところの安全対策は本当に必要だから、全てがいいというわけではないんですけれども、もう一つ、何で放課後、校庭開放してくれないんだよというのもよく聞こえてくるんです。そういった意味では、子どもたちが校庭で放課後遊べるようにということを、いろんな変遷も経て今なっていると思うんですけれども、これからはもっと考えていかなくちゃいけない問題があるのかなと思うんです。  ここの陳情のことで言いますと、先ほど来出ていますように、家庭の中での話し合いとか、しつけというのもありますし、今、地域の中で朝早くから皆さんが、町内会の人や老人クラブの人が行ってらっしゃいと子どもたちを安全に見守りながら、いろんな箇所に立って送り出したり、帰ってくる時間帯に外に立って、交通事故もそうですし、いろんなことを心がけてやってきてくださっているというのはあります。教育委員会も、それなりに通知を出したり、やっていると思うんですけれども、私もハード面のところでは、実態を親御さんから聞いて、教育委員会や団体とも話し合ったことがあるんですけれども、やっぱり捉え方のところで一歩違うなということを何回か感じたことがあるんです。だから、そこはまず子どもの命の最優先ということで、しっかりと捉えてもらいたいということは、そういったときには要望するんですけれども、きょうの陳情の審査を通して親御さんの気持ちもよくわかるし、そういった意味ではもう一度、改めて数年前に通学路でトラックにひかれて大きな犠牲を出したあのような事故は本当にあってはいけないし、あの後、文科省も通知を出して、再度危険な箇所を総点検しなさい、改善をきちっとしなさいということを、ハード面が主だったと思うんですが、やってきたと思うんですけれども、また再度、これを機会にしっかりとその辺は取り組んでいただきたいということを意見・要望として言わせていただきます。以上です。 ○片柳進 委員長 ほかに質疑、意見・要望等がなければ、陳情第125号の取り扱いについて御意見をお願いしたいと思います。 ◆末永直 委員 本日の審査を踏まえまして、教育委員会として、道路の安全指導についての通知は既に出されておるということで伺いました。しかし、依然、周知徹底の不十分さから本陳情が出されたとも理解いたします。お子さんの安全に対する第一義的責任は保護者にあることは間違いございませんが、教育委員会としましても、児童生徒さん本人に、自分の命は自分で守るといった教育をいま一度徹底すべきだと考えます。生き方であり、生活姿勢でもございます。キャリア在り方生き方教育の中に取り入れてもいいぐらいであります。したがいまして、我が会派におきましては、取り扱いは採択でお願いしたいと思います。 ○片柳進 委員長 自民党さんは採択ということです。  公明党さん、花輪委員。 ◆花輪孝一 委員 私どもも、先ほど来、山田(晴)委員も含めていろいろ質疑させていただいたように、この内容をもっともっと重く受けとめて、ただ単に文書を出していれば、それでいいという問題はないと思いますし、また、これは苦言になりますけれども、陳情が出て、それで「尊い命が失われたケースも存在します」と書かれている実態。それからあと、川崎市内、あるいは神奈川県下で警察のほうに確認すれば、そういうものというのは把握できるはずですから、やはりもっともっと地域の方、あるいは親御さんたちの気持ちをしっかりとわきまえた上でやっていただくということもあわせてお願いしまして、採択でお願いしたいと思います。 ○片柳進 委員長 公明党さんも採択でございます。  みらい、岩隈委員。 ◆岩隈千尋 委員 これにつきましては、学校、教育委員会、そして保護者の皆さんに対して、しっかりと多面的に道路遊びの危険性についての取り組みを行い、子どもさんたちの安全性を確保していくということで採択でお願いしたいと思いますし、加えて、先ほど来の繰り返しになりますが、委員会審議における情報提供についてはしっかりと示していただきますようにお願いしたいと思います。採択で結構です。 ○片柳進 委員長 共産党、石田(和)委員。 ◆石田和子 委員 先ほども意見・要望を述べましたけれども、やっぱり通知だけに終わらないで、いろんな命を守ることについては、さまざまな角度からの教育というものをしっかりやっていただかなくては困ります。その辺も含めて、これはとても具体的な陳情の内容になっていますので、ぜひしっかりと取り組んでいただきたいということで、採択で結構です。
    ○片柳進 委員長 月本委員。 ◆月本琢也 委員 今回、保護者が近くにいる場合の事例とかが書かれていますが、本来であれば、児童福祉法とか、学校教育法とか、少年法でも、親の関与というのが最低限、第一義になるわけですけれども、先ほども質疑させていただいたとおり、子どもの遊び場の環境をつくっていくというのは大人の責任ですから、教育委員会のみならずということで対応を考えていただけるということでございましたので、ぜひこれは一日も早くスタートして安全を守っていただきたいと思いますので、採択でお願いします。 ○片柳進 委員長 皆さん、いずれも採択ということでしたので採決したいと思います。「陳情第125号 道路遊びの危険性の周知徹底を求める陳情」につきまして、採択することに賛成の委員の挙手を願います。                 ( 全員挙手 ) ○片柳進 委員長 全員挙手です。よって、本件は全会一致をもって採択すべきものと決しました。  傍聴者の方、本件の審査は以上のとおりでございます。どうぞ御退席ください。お疲れさまでございました。                 ( 傍聴者退室 ) ○片柳進 委員長 ここで理事者の一部交代をお願いいたします。                ( 理事者一部交代 )         ───────────────────────── ○片柳進 委員長 ここで暫時休憩したいと思いますが、御異議ございませんでしょうか。                 ( 異議なし ) ○片柳進 委員長 それでは、およそ10分程度休憩いたします。  再開は1時といたします。                午後 0時47分休憩                午後 1時00分再開 ○片柳進 委員長 文教委員会を再開いたします。  次に、教育委員会関係の所管事務の調査として、「オリンピアン・パラリンピアン交流推進事業業務委託料からの他事業に係る費用の支払いについて」の報告を受けます。  なお、関係理事者として、市民文化局から上野市民スポーツ室担当課長が出席しておりますので、御紹介いたします。  それでは、理事者の方、よろしくお願いいたします。 ◎渡邊 教育長 このたび平成29年度のオリンピア・パラリンピア交流推進事業業務委託料におきまして、他事業に係る費用を当該委託料から支払っていたことが判明いたしましたので、御報告させていただきます。  本件事実に基づく職員の行為は、公務に対する市民の信頼を著しく損なうものであり、この場をおかりいたしまして深くおわび申し上げます。まことに申しわけございません。  それでは、事務局より事案の御説明をさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ◎小椋 教育次長 「オリンピアン・パラリンピアン交流推進事業業務委託料からの他事業に係る費用の支払いについて」につきまして、森庶務課長から説明させていただきます。よろしくお願いいたします。 ◎森 庶務課長 それでは、所管事務報告「オリンピアン・パラリンピアン交流推進事業業務委託料からの他事業に係る費用の支払いについて」御説明いたします。お手元の端末のオリンピアン・パラリンピアン交流推進事業業務委託料からの他事業に係る費用の支払いについてのファイルをお開き願います。  初めに、資料左側の1、事案の概要をごらんください。平成30年第3回市議会定例会の調査審議の過程におきまして、本委託事業の内容について一部疑義が生じていることが判明し、内容を調査した結果、他事業の費用である記念誌の印刷費用及び代車借上費用を、本来であれば当該委託料を減額するとともに、別途これらの費用を予算立てし、支出すべきところ、当該委託料から支払っていたことが判明したものでございます。なお、本委託事業の概要につきましては、点線の記載のとおりでございますので、2020東京オリンピックに向け、中学校等にオリンピアン・パラリンピアンを派遣し、講演、実技指導等を行うものでございます。  次に、2、記念誌の印刷費でございますが、(1)記念誌の名称等でございますが、川崎市中学校体育連盟70周年記念誌41万2,400円でございます。  (2)支払いの概要でございますが、昨年5月ごろに当該記念誌の発行に係る予算措置について、中学校側から要望を受け、了承いたしました。その後、本年1月ごろ、この印刷費用をオリンピアン・パラリンピアン交流推進事業の委託料から支払うことについて、委託業者に依頼いたしました。同月に委託業者は当該委託料に係る印刷製本費の支払いを行い、4月に本市が委託業者に対し、委託料を支出したものでございます。  次に、3、代車借上費用についてでございますが、高等学校中型バスの故障による代車借上費用でございまして、25万7,000円でございます。本年1月15日に、バス運転管理業者からバスが故障したことの連絡を受け、運転管理業者が保有する観光バスを別途借り上げることで了承、翌16日から19日までのスキー実習のため、当該バスを使用いたしました。本年3月下旬に、この代車借上費用をオリンピアン・パラリンピアン交流推進事業の委託料から支払うことについて、委託業者に依頼いたしました。同月、当該委託料に係る賃借料として、委託業者が支払いを行い、4月に本市が委託業者に対し、委託料の支払いを行ったところでございます。  次に、4、経過でございます。本年10月3日に市議会定例会の調査審議の過程におきまして、健康教育課職員が受託業者である公益財団法人の会計関係書類を確認したところ、他事業に係る費用をオリンピアン・パラリンピアン交流推進事業の委託料から支払っていたことが判明し、その後、関係書類の精査、関係者へのヒアリング等、事実関係の確認を行ったものでございます。  次に、5、原因でございますが、当該職員は、このオリンピアン・パラリンピアン交流推進事業に係る契約形態が清算を要しない確定払いであったことから、講師謝礼等の余剰分があるのに、このまま全額支出するわけにいかないと考え、当該余剰分を記念誌の印刷費用や代車費用に充てようと安易に考えてしまったものでございます。また、健康教育課内におきましても、適切なチェック機能が働かず、完了検査におきましても適正に確認がなされなかったものでございました。また、受託業者も、事業目的外の支払い要請に安易に応じてしまったものでございました。  次に、6、事案への対応でございますが、職員は、地方公務員としての自覚と関係法令の理解と遵守を徹底し、常日ごろから上司に報告、相談し、事案を抱え込まないこと、事業目的にのっとって適切に判断し、事務執行すること等について、職員研修、管理職会議等の場を通じて再度周知徹底することといたします。  また、このたびの担当職員の行為が職務の公正な執行に対する市民の皆様の信頼を失わせしめる不適切な行為でございましたが、懲戒処分には至らないものと総合的に判断し、今後の資質の向上と業務遂行の改善に資するよう、11月26日付で当該職員につきましては文書訓告、その管理監督者につきましては、管理責任の程度に応じ文書注意、口頭注意を行ったところでございます。また、当該委託業者に対しては、委託契約の業務内容を精査し、関係法令等に基づき適切に業務遂行されるよう、管理、監督を行ってまいります。  今年度のオリンピアン・パラリンピアン交流推進事業につきましては、事業の執行状況を十分精査し、適正額の支払いを行ってまいります。具体的には、他局の類似事例を参考として、単価を見直し、事業費の縮減に向け当該委託業者と協議を進めているところでございます。また、次年度以降につきましても、事業の効果や必要性を再度検証し、事業手法の抜本的な見直しも含めて検討しているところでございます。  また、11月28日付で各所属長宛てに「職員の服務規律の確保と契約事務等の適正な執行」についての文書を発出し、契約事務等の各種事務において、徹底した法令遵守のもと、所管内での複数職員によるチェック、業務完了検査における係長級以上の職員を検査員とし、必要に応じて領収書等の関係書類の提示を求める等の適正な執行等、適切なマネジメントのもと、風通しのよい良好な職場環境の維持、醸成に全力を挙げて取り組んでまいります。  また、12月3日に本庁等の管理職を対象に第1回コンプライアンス研修を実施いたしました。参加対象とした本庁及び総合教育センター、区・教育担当の管理職63名のうち57名が参加をし、総務企画局内部監察担当の課長を講師に呼び、組織マネジメントについての討議を行ったところでございます。その他に、交代制勤務等のため、対象外とした出先機関の管理職等も自主的に参加し、参加者合計は64名でございました。  また、本事案を含め不適切な事務処理が発覚していることにつきましては、個々の職員だけの問題ではなく、組織のガバナンスの問題であると認識しておりますので、今後、再発防止に向け検証し、遅くとも年度内の委員会には報告できるよう取り組んでまいりたいと考えております。今後も継続的に局全体における組織マネジメントの強化とコンプライアンスの徹底を図り、再発防止に努めてまいります。  説明は以上でございます。 ○片柳進 委員長 説明は以上のとおりです。ただいまの説明について質問等がございましたらお願いいたします。 ◆岩隈千尋 委員 皆さん、私を注視していただいているので、やらざるを得ないかなというところなんですけれども、私が決算審査特別委員会の文教分科会で取り上げた課題なんですけれども、改めてポイントを整理させていただきますと、これは先ほど来、皆さん方から御説明があったように、領収書のつけかえ、記念誌の印刷費と代車借上費用と2回依頼をしている。これは公金、税金の不正ということです。そして、これは2件目が委託事業でございますので、当然、委託先から事業完了届が来ますけれども、この書類を教育委員会が確認していなかったこと。3点目は会計室ですよね。支出に当たる部分ですけれども、これに関しては委託契約書と業務完了届、そして委託先であるスポーツ協会からの請求依頼書ですか。その3点がそろって会計室は支出するわけですけれども、これについては目的外の金額が含まれたまま書類を提出していたこと。4点目は、私が調べるまで事実を隠蔽していたことということです。その次が、私が調査をしている段階で、この案件については、当初の説明では、この契約は全く問題ありません、大変すばらしいものです。スポーツ協会のノウハウ、持っているファンドも全然問題ありませんということで、もしも皆さん方に私が言い含められていれば、そのまま見過ごされてきた案件ですということです。  スポーツ協会側の不祥事といたしましては、これもポイントがあると思いますけれども、1点目が、教育委員会のOBが不正にかかわっている、受け入れたということで受け入れている、いわゆる法人さんと原局のほうの癒着です。  もう一つが、市に対して目的外の支出を含んだ請求書を作成している。今お話をしましたように、会計室にそういった間違った請求書、誤ったやつを出している。3点目が、これは8月の下旬の文教委員会で話がありましたけれども、経営改善及び連携活用に関する方針の中でコンプライアンスに関する記載があったわけなんですけれども、ゼロという、これも虚偽の記載をし、議会に報告している。ここがポイントだと思いますけれども、間違いありませんか。確認させてください。 ◎森 庶務課長 おっしゃるとおりでございます。 ◆岩隈千尋 委員 ありがとうございました。私が秋に調べている段階のときに、これは誤った資料とか情報をもとに我々が決算認定を行っているのではないかという疑義があったために、これは引き続き領収書の調査をしてくださいというお話をさせていただきました。そして繰り返しになりますけれども、これは平成29年度の事業でございますので、議会の決算認定にかかわる事案だったために、私、秋の段階で目的外の支出、ここまではわかったんです。その後、皆さん方がきちっと調査する、解明するということで、それをお願いして、当然、決算認定にかかわる事案で、我々議会が審議しなければいけないということで、まずは文教委員会での報告を求め、皆さん方も了解していたと思います。それが11月26日月曜日なんですけれども、庶務課長が各会派を回られたのかもしれませんけれども、2時間後に報道発表しますよということで、いきなり報道発表になったわけなんです。先ほど別件で末永委員のほうから議会軽視という言葉がありましたけれども、まさにこのこと自体が議会軽視ではないかと私は思っております。  代表質問の中では、皆さん方、迅速に対応しなければいけないという文言が我々の会派の質問の中で出てきましたけれども、それだけではわからないわけです。なぜいきなり報道発表するに至ったかの局内での意思決定はどういうふうにされたのか。これは教育長、教育次長、どちらかが答えていただけるのであればお答えください。 ◎小椋 教育次長 初めに、今、委員からお話ありましたように、決算議会におきまして、岩隈議員の調査対応中の、10月3日だと思いますが、スポーツ協会から資料を取り寄せました。その中で領収書を確認して、今回のこの事業に委託料から支払っていたという状況が判明したものでございます。  委員のほうからは隠蔽というお話がございましたが、私どもは組織的に隠蔽する意図は持ち合わせてございませんけれども、やはり事実と異なる資料をもとに決算認定をお願いすることになったということにつきましては大変申しわけなく思うとともに、教育委員会全体で猛省を期すとともに再発防止に努めるという姿勢で、先ほど御説明がありましたように、12月3日に緊急に管理職を集めて研修を行ったり、今後も折を見てしっかり取り組むようにしていきたいと考えているところです。  経過につきましては、繰り返しになるかもしれませんけれども、議会の中では一部疑義が生じているということをお答えさせていただきながら、調査中でありますので、結果に応じて明らかにさせていただきたいということを御答弁させていただいたところでございます。その調査につきましては、関係者でヒアリングということでスポーツ協会、該当の職員、また該当の所属も含めてヒアリングしていく必要がございましたし、我々としては、できる限り早期に公表するという認識のもとに調査を進めてまいりました。また調査結果が明らかになり次第、職員の処遇も含めてこの間行ってきたところでございます。我々としては、結果的には26日に公表させていただいたところでございますが、前週に一定の調査等の進捗、また処分等の検討も含めて局内では検討を進めてきたというところがございますので、そういう意味では、26日の前の週になりますか。その段階で局としての方向性を一定程度固めたところでございまして、いろんな諸手続を踏まえて26日に公表させていただいたというところでございます。  本来、先ほど委員からお話ありましたように、決算委員会での御指摘でもありましたし、我々としては、それを認識したところでございますので、速やかに御報告をということでは、1つは、12月議会の開会前に委員会のほうで報告しなければいけないということでございましたが、一定時間を要してしまったということで、少なくとも代表質問前に御報告しなければならないという気持ちの中で、先ほどの11月26日に公表させていただいたというところでございます。そういう意味では、文教委員会で報告することができなかったということにつきましては大変申しわけなかったなと思っているところでございます。 ◆岩隈千尋 委員 先ほど教育次長からの御答弁で、組織として隠蔽する事実はないという認識だったという回答がありましたけれども、それでは、なぜ私が分科会のこういった決算にかかわる事案についてヒアリング調査をかけているときに、この問題については全く問題がありません、この随意契約については間違いありませんというような職員さんからの説明があったのですか。 ◎森 庶務課長 調査審議の過程におきまして、この事案が発覚したわけでございまして、それまでの間の調査自体が不十分であったといったことは認めざるを得ないと考えております。本来であれば早期に発見し、明らかにすべきでございましたけれども、実際には10月3日まで発見できなかったために、このようになってしまいました。申しわけございませんでした。 ◆岩隈千尋 委員 今の庶務課長の答弁、教育次長、一緒でよろしいんですか。 ◎小椋 教育次長 はい。 ◆岩隈千尋 委員 組織として隠蔽する事実はないというのであれば、なぜ不祥事を起こした当該職員から、私は悪いことをやりましたという報告が、私がメスを入れたときに全くなかったんですか。組織として隠蔽する事実はないというのであれば、本人から、当然、私は悪いことをやっていますと。領収書のつけかえなんかというのは公務員のイロハのイですから、きちんと報告があってしかるべきじゃないんですか。 ◎森 庶務課長 おっしゃるとおり、本件につきましては、職員の公務員としてのイロハのイではないかと言われれば全くそのとおりでございまして、本事案については本当に恥ずかしく思っております。職員につきましては、私ども人事担当セクションでございますので、私どものほうから厳しく注意させていただきましたし、教育長からも、今回、文書訓告といったことで、通常私どもではもらわないような、事実上の処分ではございますが、厳しい処分をいただいたところでございます。 ◆岩隈千尋 委員 繰り返しになりますけれども、私は調査の段階でずっと皆さん方の職員にはうそをつかれておりました。加えて当該職員からも全くないということで、本案件については、幾ら皆さんが組織的に隠蔽する事実はないと言われても、私がもしも丸め込まれていたならば、この事案というのは一切発覚されなかった事実です。ですから、そういった組織として隠蔽する事実はないという認識、今、次長がお答えになりましたけれども、それは大いに間違っているということを改めて自覚していただきたいと思います。  本来、業務完了報告書を確認する際に、領収書等は経理についても確認すると思います。そして当然のことながら、これについては複数の管理職等々でいろいろとチェックをしていると思います。担当課長、担当係長、あと現場の担任の方ということで、複数回判こを押して確認されると思いますけれども、本来であれば、ここでしっかりとフィルターをかけられなかった事案です。なぜこれはフィルターをかけられなかったか。3名の職員さんたちの確認もありますけれども、この3名は何をやっていたんですか。 ◎藤村 健康教育課長 当該委託契約業務完了報告につきましては、業務完了報告書に添付されております事業の決算書、それから事業実施書がございまして、それらにつきましては、契約書、仕様書と照らし合わせながら業務完了報告を行ったものでございますが、書類上の点検だけにとどまりまして、領収書等の確認まで求めていなかったものでございまして、大変申しわけございませんでした。 ◆岩隈千尋 委員 では、この3名が3名とも全く確認をやっていなかったということでよろしいですね。 ◎藤村 健康教育課長 確認は不十分でございました。大変申しわけございませんでした。 ◆岩隈千尋 委員 ですから、3名の判こがあっても、誰も確認をしていないということだと思います。これは担当係長が不祥事を行った方なので、不祥事を行った方が事業完了届を幾らチェックしたって、不祥事なんて出てくる話じゃないですから、それは当然なんですけれども、担任の方もいらっしゃるわけですよね。担当係長の部下になると思うんですけれども、この方も本案件については全く知らなかった、そして追認して判こを押したということでよろしいんですか。 ◎森 庶務課長 私のほうでヒアリングをいたしましたけれども、おっしゃるとおりでございます。 ◆岩隈千尋 委員 はい、わかりました。この不祥事を行った方と一緒になって、そして判こを押したということではない。こういった領収書のつけかえは担当課長、そして担任の方、お2人は全く知らぬ存ぜぬだったということでよろしいですね。 ◎森 庶務課長 この事案が発覚するまで、本件については承知していなかったものでございます。 ◆岩隈千尋 委員 とりわけ部下に当たる担任の方につきましては、担当係長がやっていることについても知らぬ存ぜぬだったということですね。ここでフィルターは働かなかった、チェック機能は働かなかったということですね。 ◎森 庶務課長 そのとおりでございます。 ◆岩隈千尋 委員 はい、わかりました。では、こちら、不祥事を行った方のお話をさせていただきたいと思いますけれども、これは何の目的のためにやったんですか。 ◎森 庶務課長 この事案につきましては、本契約が確定払いという、契約するときに債権債務関係が確定しているものの契約と理解しておりまして、契約を進めていく中で講師謝礼の分が少なくて済むといった状況を見過ごすことができなかったと本人は申しております。その余剰分につきまして、本来であれば、減額の変更契約を締結し、別途予算立てをして起案すべきところを、そのような確定払いだといったところで、減額の変更契約ができるという認識が欠如していたというところが主な原因だと考えております。 ◆岩隈千尋 委員 平成29年度の事業ですけれども、領収書のつけかえを行った職員さんの当時の役職というのは担当係長で間違いないですね。 ◎森 庶務課長 そのとおりでございます。 ◆岩隈千尋 委員 本年度現在の役職を教えてください。 ◎森 庶務課長 失礼いたしました。当時の役職は課長補佐でございました。現在は担当課長でございます。 ◆岩隈千尋 委員 そこなんですよね。今回の不祥事の発覚前とはいえ、こういった公金の不正を行い、領収書のつけかえを行った職員が普通に昇進しているということに関しては社会通念上、これは道義的にも本当に理解不能で、市民の皆さんにこういった公金の取り扱いを行いました。そのままその職員は昇進しています。どうやって理解してもらうんですか。教育長、教育次長、これは一体どういうことなんですか。 ◎小椋 教育次長 この4月の昇格につきましては、これまでの本人の仕事ぶり、また勤務態度を含めまして、そういうものを勘案しながら、管理職としての期待を込めて昇格させたということでございます。ただ、御指摘のように、その後にこの案件が発覚いたしましたので、結果としては、そういうところでございます。昇格時点では、当然、この件については把握してなかったという状態でございます。 ◆岩隈千尋 委員 当然のお話だったと思うわけなんですけれども、ただ単に時系列を述べられただけだと思うんですが、不祥事を起こした職員の処分については、今回、文書訓告。我々の会派としては、これは本当に軽いのじゃないか。ましてや昇進までしているということですよね。先ほどの繰り返しになりますけれども、社会通念上、どうやって市民の皆さんに理解されるんですかというところだと思うんですが、処分量定の標準を勘案しても、これは懲戒解雇ぐらいが妥当ではないですか。だって、みずから、自分が悪いことをやりました、つけかえをやりましたと申し出たわけじゃないですから。繰り返しになりますが、メスを入れなければ、この案件は一切表に出なかった事案です。なぜこの程度の処分に落ちついたのかというところ。これは任命権者は教育長なんですかね。処分はどのような過程の中で決定されたのか教えてください。 ◎渡邊 教育長 今、事務局のほうから御説明ございましたけれども、調査の結果を総合的に判断いたしまして、また処分量定に照らし合わせて今回の処分を行ったというものでございます。 ◆岩隈千尋 委員 総合的にはどういう判断でしょうか。具体的にお答えください。 ◎渡邊 教育長 今回行ったことと、それから、これまでの勤務の実績を勘案してということでございます。 ◆岩隈千尋 委員 公務員さんが勤務を真面目にやるというのは当たり前のことじゃないですか、教育長。文書訓告、A4のペーパーで大体8枚ぐらいで、はい、あなた悪いですよというものですけれども、繰り返しになりますけれども、これは皆さん方が伏せられていた案件です。加えて、こういった不正を行った職員がそのまま昇進しているんです。これはどうやって市民の皆さんに理解してもらうんですか。それで処分が文書訓告、ペーパー1枚。あと、おとがめなし。  この本質というのは、私も何度も職員さんたちにお話ししていますように、組織をどういうふうに浄化していくか、清浄化していくかというのはポイントだと思っているんです。今、教育長がお話しいただいたように、勤務態度が真面目だったから、こんなの職員であれば当たり前の話じゃないですか。それをもって文書訓告ですよというのは、申しわけないけれども、教育長、認識不足だと思いますし、社会通念上照らし合わせても、これは甘い処分だったと言わざるを得ません。ここを議論しても堂々めぐりなので、この程度にとどめますけれども、皆さん方の組織としての認識が、この程度の処分だと本当にその後の組織の清浄化につながるのかということは私は非常に不安視をしております。本案件に対する関係者、いわゆる調査を行っていると思うんですけれども、これは何回、誰に行ったのか。時系列を追って説明してください。 ◎森 庶務課長 ヒアリングという形で個々にお話を聞いたというのが14回でございます。時系列でございます。ヒアリングは、10月24日につきましては、健康教育課の職員5名でございます。10月25日につきましては、スポーツ協会でございます。10月26日につきましては、橘高校でございます。10月31日、11月1日につきましては、当該職員でございます。11月2日につきましては、中学校長会でございます。11月22日につきましては、当該職員2回、健康教育課職員1名でございます。11月25日につきましては、スポーツ協会でございます。10月24日につきましては、5名の職員のうち当該職員1名が含まれております。 ◆岩隈千尋 委員 ありがとうございました。14日間行った後、ちょっとあれがありますけれども、また改めて、これについて、詳細な資料は提示していただきたいと思います。川崎市のスポーツ協会側で領収書つけかえを受け入れた職員というのはどの役職の方なのか伺います。 ◎森 庶務課長 スポーツ協会の事務局長が窓口と聞いています。 ◆岩隈千尋 委員 この方は教育委員会のOBということで間違いないですね。 ◎森 庶務課長 教育委員会に所属していた職員でございます。 ◆岩隈千尋 委員 教育委員会に所属をしていたOBということで、役職はどの程度までされた方なんですか。 ◎森 庶務課長 部長級でございます。 ◆岩隈千尋 委員 完全に出資法人と原局の癒着以外の何物でもないわけですけれども、OBは部長職までやられた管理職ですよね。そうすれば、本来、係長級の人がこの領収書をお願いします、つけかえをやってくださいねと言って、ちょっと待て。先輩であれば、部長職までやられた方ですから、コンプライアンスに基づいて拒否すべき事案だったのではないでしょうか。これはなぜ受け入れているのか。ヒアリング調査の中で明らかになりましたか。 ◎森 庶務課長 スポーツ協会の事務局長のヒアリングの中では、市からの要請を断れなかったということでございました。私どもとして解釈いたしましたのは、契約関係の発注者と受託者の関係もございますので、そういう点もあったのではないかと推測したところでございます。 ◆岩隈千尋 委員 庶務課長から断れなかったと御答弁がございましたけれども、いわゆる記念誌の印刷費と代車借上費用についてもそうなのか。2回とも全く罪の意識というか、悪いことをやっているという意識はなく、断らなかったんですか。 ◎森 庶務課長 当時の心境まで聞き取れてはございませんが、今、ヒアリングした中では、これはやってはいけないことだという認識がございました。申しわけないとおっしゃっておりました。 ◆岩隈千尋 委員 市民文化局の市民スポーツ課長にも伺いたいんですけれども、所管しているということで、今、庶務課長がお話をいただいた、断り切れなかったということについては100%正確な話ですか。 ◎上野 市民スポーツ室担当課長 我々もスポーツ協会を所管しておりますので、この案件が起きた後に、実際にスポーツ協会のほうに行ってお聞きしたところ、当然やってはいけないということを認識しておりますので、一旦はお断わりしたと。再度の要請に応じてしまったと。そこについては大変申しわけないということで私のほうは伺っております。 ◆岩隈千尋 委員 今、言っていることが全然違うじゃないですか。1回断わっていると言っているじゃないですか。あなた、まだうその説明をするんですか。1回断っているということは、罪の認識があったにもかかわらず、やったということですよ。あなたは断わり切れなかったと言ったけれども、今の答弁、全く違うじゃないですか。教育委員会はまだうそつくんですか。 ◎森 庶務課長 そのつもりはございません。私の聞き取り方が不十分でございました。申しわけございません。 ◆岩隈千尋 委員 今のはちょっとひどいですね。スポーツ協会の職員は1回断ったんでしょう。だったら、罪の認識というか、悪いことをやっているという認識があったにもかかわらず、受け入れたということですよね。そういった説明をきちんとすべきではないですか。 ◎森 庶務課長 今のスポーツ室のお話もお伺いしましたので、そういうことであれば、おっしゃるとおりだと認識しております。申しわけございませんでした。 ◆岩隈千尋 委員 そういうことであればって、どっちが正しいんですか。今、スポーツ室の課長がお話しされたことは間違いなんですか。 ◎森 庶務課長 私のヒアリングの仕方が不十分でございました。私は断わり切れなかったと伺っておりましたけれども、スポーツ室のほうでヒアリングしていただいたのが正しいということかと思います。 ◆岩隈千尋 委員 正しいと思うことでありますではないんですよ。もとはといえば、スポーツ室は所管局でとばっちりを食らっているようなものです。あなた方の先輩でしょう。ヒアリングしたんでしょう。だったら、その段階で、いや、頼まれちゃって、本当は断ったんだけれどもね。スポーツ協会よりもあなた方と親密な関係にあるわけじゃないですか。だったら、あなた方のところで正確なことを述べられるほうが普通だと考えますけれども、違うんですか。
    ◎森 庶務課長 おっしゃるとおり、スポーツ室よりも私どものほうが面識はございます。私のほうの聞き取りの不十分さでございました。申しわけございませんでした。 ◆岩隈千尋 委員 こんなことで本当に皆さん方は組織を浄化していけるんですか。ちょっと理解に苦しみます。まだ我々はうそというか、ごまかされている感じがします。結果として、これはばれるわけにはいかないので、市への請求書も目的外支出の領収書を含む請求書で、出資法人の経営改善及び連携活用の記載も、スポーツ協会側からは虚偽の記載をしたまま我々のところに提出されているわけなんですけれども、今お話しさせていただいた連携活用のことについて、スポーツ協会として、どういうような認識があるのかということは確認されていますか。 ◎上野 市民スポーツ室担当課長 8月に報告させていただいた出資法人との連携等の報告書につきまして、コンプライアンス関係につきまして、平成29年度コンプライアンスに該当する事象はなしというところで、私もスポーツ協会と書類をつくっていたところでございます。これに関しましては大変申しわけなく思っております。この案件につきましては、実際にこの間、代表質問等で委員のほうから言われている問題点等を協会ともお話しさせていただいておりませんので、今後、その点も含めまして早急に調整していきたいと考えております。 ◆岩隈千尋 委員 ありがとうございました。これは私が9月27日の文教分科会でこの件を取り上げているので、2カ月半経過をしています。スポーツ協会側から、この不祥事の案件について報告等、我々議会のほうにも一切何も聞いておりません。これは私の主観ですけれども、教育委員会の処分が軽いために、先方さん、受託者側、いや、我々は頼まれた側だから被害者なんだよねという意識を持っているのではないかと。それぐらい、うがって見られるわけなんですけれども、スポーツ協会側から今お話ししましたように、2カ月半経過している中で何らかの対応であったり、報告であったり、この件に関してございますでしょうか。確認させてください。 ◎上野 市民スポーツ室担当課長 不適切請求が発覚しましたのは10月上旬でございますが、まず、スポーツ協会のほうにも話をさせていただきまして、事案後は確認させていただいております。  あわせまして11月2日に、今回の案件とは違うんですが、スポーツ室としても、負担金ですとか委託料の契約を結んでおる関係で、その辺の処理についてチェックさせていただいたところでございます。処分の関係につきましては、スポーツ協会の会長から、今回、該当する職員を合わせて、その上の職員2名に対しまして、12月3日に口頭注意をしたと伺っております。しかしながら、内部規約の中で処分という項目がございませんので、その点につきましては、日本スポーツ協会ですとか、他都市のスポーツ協会の内規を参考にしながら処分規定を改正させていただきまして、今回、口頭注意ということで、この案件に該当するかどうかというところを再度スポーツ協会とも話し合っていきたいと考えております。 ◆岩隈千尋 委員 この事案が発覚して、事の本質というのは、繰り返しになりますけれども、皆さん方教育委員会の組織の改善と、そしてスポーツ協会の、当然のことながら受け入れた側。これは被害者じゃないですから同罪です。繰り返しになりますけれども、スポーツ協会から提出されたお金に関する請求書、依頼書というのは会計士に送られていますけれども、目的外支出を含んだうその内容ですからね。ですから、これはスポーツ協会もきちんと受け入れて、我々は被害者なんですよということではなくて同罪です。それで、また口頭注意。教育委員会の不祥事を起こした職員はそのまま課長補佐から課長に昇進して、受け入れた側はそのまま口頭注意だけ。皆さん方、これで組織がよくなりますか。今、課長がお話しされましたように、今後速やかに、これはスポーツ協会に対しても理事会等々に諮るようにお願いして、こんな口頭注意ぐらいの問題ではないですよ。繰り返しになりますけれども、公金支出に関して誤った資料をスポーツ協会側も提出していますし、先ほど述べたように、出資法人の経営改善に係る指針についても、コンプライアンスのところではうその記載。当然ですよね。やったことを隠蔽しなきゃいけませんから、うその記載をして議会にも報告があったということは強く申し入れて組織改善に努めていただきたいと思います。  先ほど冒頭にコンプライアンスの検証を12月3日に行ったということと、組織改善については何らかの報告があるということを皆さん方は示唆されておりますけれども、今後、組織改善というのを、ただ単にコンプライアンスだけですよ、コンプライアンスをちゃんと守ってくださいねと言っているだけなんです。組織改善として、本案件だけではなくて謝礼に係る事案もあったと思いますけれども、皆さん、これは今後どういうふうにして構築していくんですか、伺います。 ◎小椋 教育次長 今後の取り組みでございますが、まず、私どもも昨年、情報公開をめぐって不祥事があったということを受けまして、再発防止に向けてさまざまなコンプライアンス、そして組織のマネジメント、あと風通しのいい職場づくりということを掲げて取り組んできたところでございます。過年度分ではございますが、再びこういう形で発覚したということについては、市民、また議会の皆様にも申しわけなく思うところでございますし、我々自身も非常に残念な思いでいっぱいでございます。  では、今後の取り組みにつきましては何するんだということでございますが、先ほどお話しさせていただきましたとおり、処分後、速やかに管理職――それ以前に、この事案が先ほど言いました10月3日に領収書を確認して判明したということを受けまして、我々のほうでは部室長会議ということで、各部長会議を毎週火曜日に行っておりますけれども、そういう中で、この事案の疑義を意識しながらお話をするとともに、処分公表後、12月3日に急遽、管理職を集めて内部統制についての研修を行ったということでございます。今後につきましても、この資料にもございますように、先ほど陳情審査の中でもありましたように、紙を出して、それでいいのかというところも当然ございます。そういう意味では、ただ単にコンプライアンスの徹底だ、事業の適正執行だということを唱えて研修されていくというのは当然でございますけれども、いわば管理職だけではなくて、全職員を交えて、うまく言えないんですけれども、運動のような動きの中で今後継続的に取り組んでいく必要があるのかなと今強く思っているところでございます。  そして事案につきましては、先ほどもお話がありましたが、公務員として当然やるべきことをやってなかったということは御指摘のとおりだと思っています。昨年来やってきた中でこういうことが起きてきたということを私自身、振り返って考えてみますと、事案によって多少違いますが、今回の事案で言えば、1人でやってしまったということで、課の中でも相談しなかったということが1つ挙げられて、委員からも指摘いただいたところでございます。  そこで、教育委員会の中で、職員が周りの人に相談できないような雰囲気があるのかということを日々自問自答しているところでございますので、コンプライアンスとかマネジメントももちろんでございますが、もしそういう環境を変えていく課題があるのであれば、気兼ねなく議論をし、子どもたち自身のために施策を推進していくためにいろんな語りを行いながら一つのものに向かって進んでいく、そんなような環境づくりの中で、1人で抱えて悩んだり、または間違ったことを起こしたりということを防ぐことにもつながるのかなとは思っております。先ほど庶務課長のほうからお話がありましたが、今後、検証だけでは当然ありませんので、今後の我々の取り組みについても、きちっと文教委員会のほうでお示しさせていただき、また御意見いただきながら、きちっとした事務執行ができる体制づくりに努めてまいりたいと考えているところでございます。 ◆岩隈千尋 委員 コンプライアンスの研修の中でもきちんと組み込んでいただきたいんですけれども、この間、これはあくまで個人的な話ですが、政策調査活動を超えた調査活動について、皆さん方にずっとうそをつかれたことについては、私も非常に精神的な苦痛をこうむっておりますので、コンプライアンスの中に、議員、議会の調査に対してはうそをつかないことということと、正確な情報提供に努めるということはちゃんと含まれているということの認識でよろしいですね、次長。 ◎小椋 教育次長 直接委員がそうお感じになったという御意見は重く受けとめて、これまでも議会に対しては真摯に報告し、御説明するという姿勢は当然の姿勢でございますので、改めて市民代表であります議会の皆さんへ説明をされるときに我々行政の職員としての責任といいますか、立場といいますか、そういうところはしっかり研修の中で伝えていく必要があると思います。そのように取り組んでまいりたいと思います。 ◆岩隈千尋 委員 繰り返しになりますけれども、さっき教育次長がお話しいただいた答弁は、ICレコーダーを削除したときも同じような回答を私は聞いておりますので、答弁を同じように繰り返して、ああ、そうですかと議員、議会が納得すると思ったら大間違いです。非常に重く受けとめていただきたいと思います。  契約案件についてですけれども、この事業というのは今年度既にやっているということで、今年度はいろいろと事業内容を見直していくという話が今あったと思うんですけれども、これは来年度もその次もずっと続いていくという事業なんですか。確認させてください。 ◎藤村 健康教育課長 本件事業につきましては、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けた機運醸成のための事業でございますので、それに向けた継続的な実施を予定しているものでございます。 ◆岩隈千尋 委員 決算審査を調査しているときに私は言いました。この事業については子どもたちに資することなので、大変いい事業ですというお話はさせていただきました。しかしながら、その背景で、こういったお金に関するところでずさんな扱いが行われていたということに関しては非常に遺憾です。この事業が続くのであれば、これは当然、契約方法も、今後は随意契約じゃなくて見直すという方向性でよろしいですね。 ◎藤村 健康教育課長 他局や他都市での実施の状況等も参考にしながら、事業内容については見直しを行っていきたいと思います。 ◆岩隈千尋 委員 最後の質問になりますけれども、今回の不祥事というのは原局と出資法人の癒着から招いた一つの不祥事だと私は認識をしております。その中で、代表質問でもお話しさせていただきましたけれども、これは教育委員会として、今後はスポーツ協会ということになろうかと思いますけれども、こういったところに再就職や天下りについては、自分たちの組織を浄化するためにも行かないというようなきちんとした判断は言えないんですか、教育長。 ◎渡邊 教育長 代表質問でも御答弁させていただいておりますが、退職職員の再就職につきましては、川崎市退職職員の再就職に関する取扱要綱というものがございまして、これに基づいて行っているものでございます。今回のものは大変重く受けとめておりますので、今後、退職予定者につきましては、こういった事案を十分踏まえた上で、確実にこういったことが起こらないようにしっかりと伝えなければいけないと思っているところでございます。いずれにいたしましても、今回のことが市民の皆さんに対して大変申しわけないことをしたという認識はございますので、繰り返すことがないようにしっかり取り組んでまいりたいと思っております。 ◆岩隈千尋 委員 教育長、大変失礼ですけれども、責任者として、代表質問の答弁原稿を読んでいるだけでは組織の浄化にはつながりませんよ。私、教育長が就任されるときにも、いろいろ困難事例に立ち向かっていただきたいということを本会議場でお話しさせていただきました。責任者として、そんな代表質問の原稿を読んで典型的な文言で終わる、それで組織の浄化ができますか。先ほど再就職に関する要綱のお話がありましたけれども、これについても、別に教育委員会が、いやいや、我々は今回のような不祥事を起こしたから、ちょっと控えますと言えば、そういうことは当然所管しております人事課、選定評価委員会に伝わりますよ。そういったことも言えないんですか。代表質問の答弁を読むだけではなくて、御自身が組織の責任者であるわけですから、きちんと組織改善に資するような答弁というのは教育長、できないんですか。 ◎渡邊 教育長 委員がおっしゃることはもっともだと思っております。ただ、再就職の手続的なものにつきましては、全庁的なものがあるように伺っておりますので、ここで私がどういう答弁をするべきかというのは少し難しいところでもございますので、これまでの全庁的な取り組みの中で、私たちはしっかり取り組まなければいけないと考えているところでございます。 ◆岩隈千尋 委員 堂々めぐりになるので、この程度でやめますけれども、不祥事を起こした職員さんに関しては、そのまま文書訓告で課長補佐から課長に昇進している。今回の現状というのは、出資法人と原局の招いた癒着、それについても明確な答えはない。スポーツ協会に至っては、具体的な理事会等々、2カ月半を経過しても何も行っていないということで、私から繰り返しになりますけれども、組織をきちんとやっていく、浄化していくというのは本質論ではないですか。そのことについて、全くゼロ回答ですよ。先ほど教育次長はコンプライアンスの話とかをされましたけれども、先ほどの答弁というのは、私はほかの事案で何度も聞いていますから。明確にきちんと組織を浄化するような手段であったり、方策であったりというのは一般質問でも引き続きやりますので、きょうはこの程度でやめておきます。 ◆松原成文 委員 岩隈委員のほうから、今、厳しいといいますか、当たり前の質問をされたと思いますので、やっぱり真摯に受けとめていただいて、教育委員会については、私も過去にやりましたけれども、さまざまな事件、事案が発生してきて、そのたびに追及してきましたが、結局同じような、今後、このようなことがないようにということで述べ、また、議場で頭を下げられるという場面を見てきました。それはそれでしっかりと反省していただかなければいけないし、ただ、私たち委員としても、決算審査特別委員会で決算を認めてしまったということもあります。その辺は本当に認めるべきだったのかということについては、今、やっぱり反省すべきこともありますし、3月の予算審査特別委員会等々についても、今までみたいな軽くではなくて、今まで以上に予算についてはしっかりと検証していくということも議員として、また、予算委員会の委員として取り組んでいかなきゃいけないと思います。その辺も含めて、私たち委員会の委員、そしてまた、決算審査、予算審査特別委員会の委員になる以上は、その辺を認定すべきかどうかということも今後しっかりと取り組んでいかなければいけないと思いますので、教育委員会の皆さんにおかれましては、予算審査についてはしっかりとした説明をいただいて、二度とこのような間違いがないということで取り組んでいただきたいと思いますので、その辺はしっかりと取り組みをお願いしたいと思います。以上です。 ○片柳進 委員長 先ほど岩隈委員から、14回行ったというヒアリング調査の内容について資料要求がありましたので、取り計らいをよろしくお願いいたします。  ほかにいかがでしょうか。 ◆石田和子 委員 今、やりとりを聞いていまして、岩隈委員も言われましたけれども、去年の音声データの消去の問題についても、ここの文教委員会でも私はかなり激しくやり合ったと思っていまして、その後の代表質問でも、その後のうちの団長の質問の中でも、この問題をずっと取り上げてきたんですけれども、結局、あのときも今回と同じ答弁で、1人でやったことだと。そして、ほかの課の中にも職員はいるわけですけれども、ほかの職員もチェックができなかったという、同じ答弁だということで、私もさっき教育次長が言われたことに、本当に全く同じだなと思って聞いていました。  周りの人に相談できない雰囲気があると言われましたけれども、その雰囲気というので片づけられたら本当に困るということだと思うんです。この事案への対応のところでも、今後、中でちゃんと検証していくと言っておりますけれども、あのときも第三者を入れるべきだということで私たちは主張してきたんですけれども、いやいや、教育委員会の中でやりますよということで過ぎてきたわけで、やっぱりこんなことを繰り返してはいけないと私は強く思っています。本当に申しわけなかった、今後気をつけますということで、今後の対応をこうしていきますということで言っていますけれども、この過程の中で、明らかになったときに隠蔽しているじゃないかということも岩隈委員は言われましたけれども、音声データのときに私たちも本当にそう思いましたし、そういったことは教育委員会の中で、教育行政にきちっとかかわる本体のところですから、そんなことは二度とあってはならないということで、今後の対応についても、きちっとしてもらいたいということを私のほうからも強く意見として申し上げておきたいと思います。以上です。 ◆花輪孝一 委員 私ども公明党としましても、これは団の中でも、今回の件は検討というか、意見交換もさせていただいて、やはり事務執行のあり方とか、あるいは対議会対応、これは本会議、委員会だけではなく、きちんとした正しい事実に基づいた報告をお願いしたい。二度と繰り返さないという観点から逆算して、じゃ、どうすればいいのかということを考えるべきではないかなということで、やはり抜本的な意識の変換ということを我が団としても求めていきたいと思いますので、よろしくお願いします。結構です。 ◆月本琢也 委員 先ほど処分の重さ、軽さという話も岩隈委員のほうからもありましたけれども、よく我々は民間の感覚ということで議会でもお話しさせていただくんですけれども、やっぱり普通の民間の感覚でいったら、こういった事案があった場合、速やかな降格人事であったりとか、かなり厳しい処分が下されてくるのかなと思います。先ほど来、答弁で教育長から、文書訓告というのは教育委員会の中では非常に重いものだという御説明はいただいたんですけれども、一般市民が考えていく中でも、本当に文書だけなのかというところが感覚としては非常に不思議だと感じますので、そういったところも含めて、これは処分のあり方というものについて、やっぱり処分が軽いから続くんじゃないかと思われてしまうというところは委員も多分同じように感じていると思いますので、そのあたりも含めて今後検討していただければと思います。以上です。 ○片柳進 委員長 いかがでしょうか。  ほかにないようでしたら、以上で「オリンピアン・パラリンピアン交流推進事業業務委託料からの他事業に係る費用の支払いについて」を終わります。  ここで理事者の退室をお願いいたします。                 ( 理事者退室 )         ───────────────────────── ○片柳進 委員長 次に、陳情の取り下げを議題といたします。  「陳情第112号 国に私学助成の拡充を求める意見書の提出を求める陳情」の取り下げについて御協議をお願いします。タブレット端末の4(1)陳情第112号をごらんください。  それでは、事務局から陳情の取り下げについて朗読をお願いします。 ◎大原 書記 (陳情第112号取り下げ書朗読) ○片柳進 委員長 朗読は以上のとおりです。  それでは、「陳情第112号 国に私学助成の拡充を求める意見書の提出を求める陳情」の取り下げについては、これを承認したいと思いますが、よろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○片柳進 委員長 それでは、本件につきましては、取り下げを承認いたします。         ───────────────────────── ○片柳進 委員長 続きまして、「陳情第113号 神奈川県に私学助成の拡充を求める意見書の提出を求める陳情」の取り下げについて御協議をお願いいたします。タブレット端末の4(2)陳情第113号をごらんください。  それでは、事務局から陳情の取り下げについて朗読をお願いします。 ◎大原 書記 (陳情第113号取り下げ書朗読) ○片柳進 委員長 朗読は以上のとおりです。  それでは、「陳情第113号 神奈川県に私学助成の拡充を求める意見書の提出を求める陳情」の取り下げについては、これを承認したいと思いますが、よろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○片柳進 委員長 それでは、本件につきましては、取り下げを承認いたします。         ───────────────────────── ○片柳進 委員長 続きまして、閉会中の継続審査の申し出について、お配りした資料に基づいて事務局から説明をお願いします。 ◎大原 書記 それでは、文教委員会付託の請願及び陳情につきまして御説明申し上げますので、お手元のタブレット端末の5、閉会中の継続審査及び調査の申し出についてのファイルをごらんいただきたいと思います。  本日、12月7日現在の文教委員会に付託されております請願第43号、陳情第5号ほか9件を記載しておりますが、陳情第125号につきましては、先ほどの審査で採択との結論が出ました。また、陳情第112号及び第113号につきましても、先ほど取り下げを承認することとされましたので、陳情第112号及び第113号を除きました請願第43号、陳情第5号ほか6件の閉会中の継続審査及び所管事務の調査を議長宛てに申し出ることについて御協議をいただきたいと思います。 ○片柳進 委員長 ただいまの説明のとおり、議長宛て申し出ることに御異議ございませんでしょうか。                 ( 異議なし ) ○片柳進 委員長 それでは、そのように議長宛て申し出をさせていただきます。         ───────────────────────── ○片柳進 委員長 次に、その他として、今後の委員会日程でございますが、改めて御相談させていただきたいと思います。なお、詳細につきましては、事務局から連絡をいたします。         ───────────────────────── ○片柳進 委員長 その他、委員の皆様から何かございますでしょうか。                  ( なし ) ○片柳進 委員長 それでは、以上で本日の文教委員会を閉会させていただきますが、本日の委員会がことし最後の委員会ということですので、私から一言御挨拶させていただきます。  ことしは西日本を中心とする7月豪雨災害や台風による被害が相次ぎ、また、大阪北部地震によるブロック塀の倒壊や夏の猛烈な暑さのために児童が亡くなるという痛ましいことも起こりました。こうした中で、委員の皆様には大変活発な御審議をいただきました。松井副委員長とともに心より感謝を申し上げます。また、書記の2人にも円滑な委員会運営に御尽力いただきまして、大変ありがとうございました。  年末年始、忙しい時期にもかかりますので、どうぞ皆様には御自愛いただきながら、年明けの委員会でまたお会いしたいと思います。これまでの間の委員会運営に御協力いただきまして感謝申し上げます。ありがとうございました。  以上で本日の文教委員会を閉会いたします。                午後 2時09分閉会...