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  1. 川崎市議会 2018-10-09
    平成30年 10月文教委員会-10月09日-01号


    取得元: 川崎市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-06
    平成30年 10月文教委員会-10月09日-01号平成30年 10月文教委員会 文教委員会記録 平成30年10月9日(火)  午前10時00分開会                午後 0時14分閉会 場所:602会議室 出席委員:片柳 進委員長、松井孝至副委員長、鏑木茂哉、松原成文、末永 直、      本間賢次郎花輪孝一、山田晴彦、岩隈千尋石田和子、月本琢也各委員 欠席委員:なし 出席説明員:(市民文化局鈴木市民文化局長石川市民生活部長寺澤市民スポーツ室長、        青山庶務課長山根市民スポーツ室担当課長       (こども未来局袖山こども未来局長橋本総務部長野神子育て推進部長、        田中子育て推進部担当部長水澤こども支援部長佐藤庶務課長、        須山保育課長星保育課担当課長相澤運営管理課長、        佐藤保育所整備課長梅原子育て推進部担当課長須藤こども家庭課長       (教育委員会渡邊教育長小椋教育次長野本総務部長、前田生涯学習部長、        森庶務課長服部文化財課長       (多摩区役所吉澤地域振興課長 日 程 1 議案の審査
         (市民文化局)     (1)議案第119号 川崎市多摩スポーツセンター建設等事業の契約の変更について      (こども未来局)     (2)議案第110号 川崎市小児医療費助成条例の一部を改正する条例の制定について     (3)議案第111号 川崎市家庭的保育事業等の設備及び運営の基準等に関する条例の一部を改正する条例の制定について     (4)議案第127号 平成30年度川崎市母子父子寡婦福祉資金貸付事業特別会計補正予算     2 所管事務の調査(報告)      (こども未来局)     (1)公立保育所の平成33年4月の民営化園の選定について      (教育委員会)     (2)国史跡橘樹官衙遺跡群整備基本計画の素案について     3 閉会中の継続審査及び調査の申し出について     4 その他                午前10時00分開会 ○片柳進 委員長 ただいまから文教委員会を開会いたします。  お手元のタブレット端末をごらんください。本日の日程は、文教委員会日程のとおりです。よろしくお願いいたします。  それでは、市民文化局関係の議案の審査に入ります。  初めに、「議案第119号 川崎市多摩スポーツセンター建設等事業の契約の変更について」を議題といたします。  なお、関係理事者として、多摩区役所から吉澤地域振興課長が出席しておりますので、よろしくお願いいたします。  理事者から特に補足説明等はございますでしょうか。 ◎鈴木 市民文化局長 おはようございます。  説明は特にございません。よろしくお願いいたします。 ○片柳進 委員長 それでは、質疑がありましたらお願いいたします。また、意見・要望等がございましたらあわせてお願いいたします。 ◆岩隈千尋 委員 今回のこの議案については、サービス購入料の変更に伴うものだと思うんですけれども、確認をさせていただきたいんですけれども、これに伴った利用者に対しての影響はないということでよろしいでしょうか。 ◎山根 市民スポーツ室担当課長 利用者の方々への影響ということですか。影響という意味では特にないと考えております。 ◆岩隈千尋 委員 ありがとうございました。あと、この時期によく指定管理業務のこういったサービス料のことについては議案が出てくるわけなんですけれども、この時期に議案を提出するに当たって、当然、もととなるデータ、数字等々、いろいろと加味されて、そして、今回、議案が出されたと思うんです。どういった経過で今回サービス購入料が変化をしているのか、一連の経過を教えてください。 ◎山根 市民スポーツ室担当課長 今回の変更につきましては、平成29年度の利用料等の実績値が確定したことに伴いまして、その数値をもとに修正変更させていただいているということでございます。 ◆岩隈千尋 委員 もう少し詳しく説明していただければありがたいんですけれども。 ◎山根 市民スポーツ室担当課長 多摩スポーツセンター指定管理料につきましては、毎年、変更を議案として出させていただいております。まず、平成30年3月議会におきまして、前年度、28年度の実績値をもとにした概略の数値として、30年度の指定管理料を提案させていただいております。その時点では、まだ29年度、前年度の実績が出ていなかったものですから、そういった形で1度御提案をさせていただいております。この9月に入りまして、平成29年度の利用料収入の実績値が確定したことに伴いまして、改めて、確定値をもとにした数値を算定して、今回、確定値とした指定管理料を御提案させていただいている、そういった流れになってございます。 ◆岩隈千尋 委員 ありがとうございました。過去の決算等々をいろいろ見ると、ここで出た差額等々をほかの事業等々に使われている事例というのも幾つか散見されておりますので、そういったところはきちんと透明性も確保した上で、しっかりと取り扱っていただきたいと思います。結構です。 ○片柳進 委員長 ほかに質疑、意見・要望がなければ採決に入りますが、よろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○片柳進 委員長 それでは、採決に入ります。「議案第119号 川崎市多摩スポーツセンター建設等事業の契約の変更について」は原案のとおり可決することに賛成の委員の挙手を願います。                 ( 全員挙手 ) ○片柳進 委員長 全員挙手です。よって、本件は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  ここで理事者の交代をお願いいたします。                 ( 理事者交代 )         ───────────────────────── ○片柳進 委員長 次に、「議案第110号 川崎市小児医療費助成条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。  理事者から特に補足説明等はございますでしょうか。 ◎袖山 こども未来局長 おはようございます。  補足説明は特にございません。どうぞよろしくお願いいたします。 ○片柳進 委員長 それでは、質疑がありましたらお願いいたします。また、意見・要望等がございましたらあわせてお願いいたします。 ◆石田和子 委員 意見・要望ということで述べさせていただきたいと思います。今回は入院助成のほうの所得制限をなくすということですけれども、かねてから、私たちは入院もそうなんですけれども、通院助成のほうも所得制限をなくすべきだということでずっと主張をしてきました。ほかの政令市などを見ましても、今現在で所得制限のありなしというのは、通院助成も、それから入院助成も同じ考え方に立って、ありなしを決めているわけです。今、所得制限をなくしている政令市がどんどんふえてはきているんですけれども、そういった意味では一歩前進だとは思うんですけれども、入院だけではなくて、通院助成についても所得制限をなくすことを強く求めておきたいと思います。通院助成のほうも、県内の政令市の相模原市がことしのもう10月から、中3までやっていると思いますし、横浜市も来年度からということで、それぞれ市町村も減免しておりますので、ぜひ川崎市も前向きに中学卒業までということで、ぜひ早期に検討していただけるようにお願いをしたいと、意見・要望として述べさせていただきます。以上です。 ◆花輪孝一 委員 今回の小児医療費の改正という部分については、我が会派としても、これは一定評価をするものなんですけれども、やはりこれは議会の中でもさまざま議論をさせていただいたんですけれども、財政状況が厳しい中でも、小児医療費助成制度というのは、さらに拡大をさせていく必要があるだろうと思うんです。ぜひ、今後、最優先の最重点で拡充するということを意見・要望として述べさせていただきます。 ○片柳進 委員長 ほかに質疑、意見・要望がなければ採決に入りますが、よろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○片柳進 委員長 それでは、採決に入ります。「議案第110号 川崎市小児医療費助成条例の一部を改正する条例の制定について」は原案のとおり可決することに賛成の委員の挙手を願います。                 ( 全員挙手 ) ○片柳進 委員長 全員挙手です。よって、本件は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。 ───────────────────────── ○片柳進 委員長 次に、「議案第111号 川崎市家庭的保育事業等の設備及び運営の基準等に関する条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。  理事者から特に補足説明等はございますでしょうか。 ◎袖山 こども未来局長 補足説明等は特にございません。どうぞよろしくお願いいたします。 ○片柳進 委員長 それでは、質疑がありましたらお願いいたします。また、意見・要望等がございましたらあわせてお願いいたします。 ◆石田和子 委員 質疑がないと表明させていただいて、この議案に対する態度なども表明させていただきたいと思います。この家庭的保育事業等の設備及び運営の基準等に関する条例というのは、子ども・子育て支援制度の発足に当たって、2014年にもともとの条例が提案されておりました。そのときに、私たちは随分質疑をさせていただいて、保育士等の有資格者について現行基準を後退させる条例だということで賛成できないということで反対をさせていただきました。今回の改正を見ますと、家庭的保育事業は保育所とか、認定こども園とか、幼稚園の中から連携施設を確保して、交流保育、健康診断、園庭開放などの支援を受けるんですけれども、代替保育に限っては、提供先が困難な場合は小規模保育事業A型とかB型とか、事業所内保育事業から確保できることを可能とするということなんですけれども、小規模保育事業は、地域型保育施設として家庭的保育事業と同列で、小規模保育事業自体は支援を受ける連携施設、または協力施設を持たなくてはならないというところになっておりまして、日ごろ、交流のない小規模保育事業所などに代替保育だけお願いするのは、幼児にとっても、一方で保育事業者にとっても、大きな不安と負担をもたらすものだと思っています。  あと、ゼロ歳から2歳の子を対象としていますので、発達に応じた離乳食だとか、アレルギーの除去食の提供だとか、お子さんの体調が不良のときにメニューの変更など、臨機応変の必要から、家庭的保育事業は自園調理を原則としているんですけれども、いろんな理由で施設の確保が困難な実情があることから、5年間の猶予期間をこれまで設けてきたわけですけれども、延長して10年にするという今回の改正です。  それと、自園調理の原則はあるものの、外部搬入の許容範囲を拡大するという改正であるんです。それで、困難な状況にある家庭的保育事業施設には行政がしっかりと支えて支援することは、私たちも強く求めたいと思います。同時に、やっぱり乳幼児の心身の成長を育む上で本当に大切な食事の提供に関する規制緩和は、私たちはすべきではないと考えておりますので、今、述べたような理由から、この議案には賛成できないということを表明させていただきます。 ◆花輪孝一 委員 今回の条例については、私どもは賛成する立場にありますけれども、関連して1点だけ、意見・要望を述べさせていただきたいと思います。昨今、待機児童対策ということで、さまざまな形、これは保護者のニーズとか、あるいは地域的ないろんな要請の中で、多種多様な保育が行われておりますけれども、やはり一番注意しなければいけないのは、保育の質の確保であると思います。特に、お子さんの事故とか、けがとか、そういうことがあっては絶対にいけないという部分で、その辺の指導、監査体制、あるいは家庭的保育に限らず保育全体の内容を充実させるということが喫緊の課題ではないかと思いますので、ぜひ、その辺を完全にすることを、要望として述べさせていただきまして、よろしくお願いしたいと思います。 ◆岩隈千尋 委員 私どもの会派も、今、花輪委員がお話をされたことと大体同様なんですけれども、この間、年度年度で皆様方がいろいろ各保育園等々をチェックされてモニタリングされていると思うんです。その中の一つとして、既存のところであっても、こういった小さいところじゃなく、大きいところの保育園をとっても、いわゆる一部の栄養素が足りないという指摘が幾つか、毎年毎年出てきているわけなんです。きちんと人を確保するとともに、先ほど、共産党もお話をされていましたけれども、育ち盛りの子どもたちの食事ですから、適切な質の確保というのはお願いをしたいと思います。 ○片柳進 委員長 ほかに質疑、意見・要望がなければ採決に入りますが、よろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○片柳進 委員長 それでは、採決に入ります。「議案第111号 川崎市家庭的保育事業等の設備及び運営の基準等に関する条例の一部を改正する条例の制定について」を原案のとおり可決することに賛成の委員の挙手を願います。                 ( 賛成多数 ) ○片柳進 委員長 挙手多数です。よって、本件は賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。 ───────────────────────── ○片柳進 委員長 次に、「議案第127号 平成30年度川崎市母子父子寡婦福祉資金貸付事業特別会計補正予算」を議題といたします。  理事者から特に補足説明等はございますでしょうか。 ◎袖山 こども未来局長 補足説明等は特にございません。どうぞよろしくお願いいたします。 ○片柳進 委員長 それでは、質疑がありましたらお願いいたします。また、意見・要望等がございましたらあわせてお願いいたします。                  ( なし ) ○片柳進 委員長 特に質疑、意見・要望がなければ採決に入りますが、よろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○片柳進 委員長 それでは、採決に入ります。「議案第127号 平成30年度川崎市母子父子寡婦福祉資金貸付事業特別会計補正予算」を原案のとおり可決することに賛成の委員の挙手を願います。                 ( 全員挙手 ) ○片柳進 委員長 全員挙手です。よって、本件は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  ここで理事者の一部交代をお願いいたします。                ( 理事者一部交代 )         ───────────────────────── ○片柳進 委員長 次に、こども未来局関係所管事務の調査として、「公立保育所の平成33年4月の民営化園の選定について」の報告を受けます。  それでは、理事者の方、よろしくお願いいたします。 ◎袖山 こども未来局長 それでは、「公立保育所の平成33年4月の民営化園の選定について」、佐藤保育所整備課長から説明させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ◎佐藤 保育所整備課長 それでは、「公立保育所の平成33年4月の民営化園の選定について」御説明申し上げますので、お手元のタブレット端末の2―(1)公立保育所の平成33年4月の民営化園の選定についてのファイルをごらんください。  画面の表紙、文教委員会資料①をおめくりいただきまして、2ページをごらんください。  初めに、1、公立保育所民営化についてでございますが、川崎市行財政改革プログラムや川崎市子ども・若者の未来応援プラン等に基づき、さまざまな手法にて民営化を実施し、今般、平成33年度の民営化園5カ所6園を選定いたしました。なお、今回御報告する平成33年度の公立保育所の民営化により、いわゆる新たな公立保育所以外の保育所の民営化は完了いたします。  次に、2、民営化の手法及び概要についてでございますが、(1)の民営化の手法につきましては、アの建替え民営化、近隣の土地に仮設園舎を建設し、公立保育所として運営している間に、旧園舎を解体し、社会福祉法人等により、新設保育所を建設する手法、イの貸付民営化、現在の保育園を社会福祉法人等に貸し付ける手法、ウの移築民営化移築予定地社会福祉法人等により、新設保育所を建設する手法、以上3つの手法により、平成33年度は民営化を図るものでございます。  (2)の平成33年4月民営化園の概要でございますが、表にお示しした、1の幸区、北加瀬保育園ほか、中原区の2カ所、宮前区の2カ所でございます。それぞれの園の民営化の計画概要等については、後ほど御説明いたします。また、表の下段に米印で記載しておりますが、民営化後の定員は、保育需要の動向に合わせて法人公募時に変更する場合がございます。  次に、3、拡充される保育サービスでございますが、民営化により朝7時から夜20時までの長時間延長保育と、一部の保育所を除き一時保育事業を実施することとしているところでございます。  次に、それぞれの園の民営化計画について御説明いたしますので、ページをおめくりいただき、3ページの概要1、北加瀬保育園建替えによる民営化計画をごらんください。  北加瀬保育園は昭和41年建築の保育園で、1、住所は幸区北加瀬3-19-1。2、敷地面積は834.22平米で、現行法令では現園敷地に建物を建築するためには接道幅を十分確保する必要があり、建てかえ後は敷地面積が減少いたします。3、定員は現行60人で、民営化後は現在ないゼロ歳児クラスを新たにつくり、定員は現行のままとする予定でございます。4、実施する保育サービスは7時から20時までの長時間延長保育でございます。5、案内図をごらんいただき、建てかえのための仮設園舎の予定地は、現園舎から直線距離で90メートルの現在駐車場となっている民有地をお借りすることとしております。6のスケジュールでございますが、平成30年10月、文教委員会等へ報告となっているのが、本日でございまして、本日夕方、当該園の保護者へ文書にて第一報をお知らせいたします。その後、11月から定期的に保護者説明会を開催し、今年度末から設置・運営法人の募集、選定を行い、32年6月の市議会定例会に当該園を廃止する条例議案を提出し、議案を御承認いただきましたら民営化の半年前の平成32年10月から引き継ぎのための共同保育を実施し、平成33年4月1日に民間法人に運営が移行する予定でございます。  ページをおめくりいただき、4ページの概要2、平間・平間乳児保育園移築(一時貸付)による民営化計画をごらんください。  平間・平間乳児保育園は昭和43年建築の保育園で、1、住所は中原区上平間366で、移築後は幸区下平間となります。2、敷地面積は現園の土地は1,190.92平米で、移築先は約1,600平米の予定です。3、定員は現行95人で、移築後は150人とする予定でございます。4、実施する保育サービスは、7時から20時までの長時間延長保育と一時保育事業でございます。5、案内図をごらんいただき、移築先ですが、現園から道のり約1,000メートルの上下水道局の用地に移築することとしております。現園から離れた場所に移築する理由といたしましては、現園舎が昭和43年建築の建物で老朽化が進んでおり、建てかえが必要な状況ですが、資料下段の7、特記事項に記載のとおり、現園舎の敷地は接道が4メートル未満であるため、現地での建てかえは困難な状況にございます。このような状況において移築先の適地を探していたところ、上下水道局の用地が活用可能となりましたので、こちらに移築することといたしました。ただし、6、スケジュールにお示ししておりますが、先ほどの北加瀬保育園とほぼ同じスケジュールで進めてまいりますが、移築先の上下水道局の用地には既存の建物があり、この建物の撤去に時間を要することから、33年4月は現園の園舎と土地を一時貸し付けて民営化し、33年度中に移築先の上下水道局用地に民営化後の設置運営法人が新園舎を建設し、平成34年4月に新園舎に移転する予定でございます。  ページをおめくりいただき、5ページの概要3、西宮内保育園建替えによる民営化計画をごらんください。  西宮内保育園は昭和55年建築の保育園で、1、住所は中原区宮内1-24-7。2、敷地面積は1,550.13平米。3、定員は現行90人ですが、民営化後は当該地における今後の保育需要等も勘案し、130人とする予定でございます。4、実施する保育サービスは、7時から20時までの長時間延長保育と一時保育事業でございます。5、案内図をごらんいただき、建てかえのための仮設園舎の予定地は、現園舎から直線距離で180メートルの、宮内新横浜線道路用地として市が取得予定の公有地とその公有地と接する民有地で、公有地、民有地合わせて、現園と同程度の面積の敷地を予定しております。6のスケジュールでございますが、ほぼ他園と同様ですので、説明は省略させていただきます。  ページをおめくりいただき、6ページの概要4、平保育園貸付による民営化計画をごらんください。  平保育園は昭和52年建築の保育園で、1、住所は宮前区平2-13-1、2、敷地面積は2,424.95平米、3、定員は現行120人で、民営化後も120人でございます。4、実施する保育サービスは、7時から20時までの長時間延長保育でございます。5、案内図をごらんいただき、平保育園は、平老人いこいの家と平こども文化センターとの合築施設でございまして、保育園部分のみを建てかえたり譲渡することができないことから、現施設を貸し付けて民営化するものでございます。  6のスケジュールでございますが、ほぼ他園と同様ですので、説明は省略させていただきます。  ページをおめくりいただき、7ページの概要5、有馬保育園移築による民営化計画をごらんください。  有馬保育園は昭和46年建築の保育園で、1、住所は宮前区東有馬5-16-1で、移築後は宮前区東有馬の地番で4-3086-11となります。2、敷地面積は現園の土地は1,419.6平米ですが、現園は擁壁の上にあるため、擁壁部分や階段、スロープ部分を差し引いた有効面積は約1,100平米で、移築先は504.63平米の予定です。3、定員は現行90人で、移築後は60人とする予定でございます。4、実施する保育サービスは、7時から20時までの長時間延長保育でございます。5、案内図をごらんいただき、移築先ですが、現園から直線で680メートルの有馬第2市営住宅の一部建てかえにより新たに福祉関連施設用地が確保されましたので、その敷地に移築し民営化いたします。現園から離れた場所に移築する等の理由といたしましては、現園舎が昭和46年建築の建物で老朽化が進んでおり、建てかえが必要な状況ですが、現園舎の場所は、有馬第1市営住宅県営有馬団地の間のバス通りから坂を登った先で、横浜市との市境と近接する場所にあり、周辺団地の高齢化などから今後の保育需要を見込むと、現地での建てかえは効率的、効果的でないと考えておりました。そのような状況において、先ほど御説明いたしました有馬第2市営住宅の建てかえに伴う福祉関連施設用地が活用できることとなりましたので、こちらの用地に移築し民営化を図ることといたしました。なお、定員を90人から60人に減らすこととなりますが、有馬保育園は現在も4、5歳の高年齢児に定員割れが生じているとともに、低年齢児も超過受け入れを行わなければならないような状況ではございませんので、現在、在園している児童数以上に受け入れることはせず、民営化後の定員減に対応するものでございます。6のスケジュールでございますが、こちらもほぼ他園と同様ですので、説明は省略させていただきます。
     資料の8ページから11ページは民営化のスケジュールを園ごと、手法ごとに詳細に示したものでございますので、後ほど御参照願います。  また、12、13ページの公立保育所民営化実績でございますが、平成17年度に高津区の下作延中央保育園の民営化を皮切りに、本日御報告した平成33年度の5カ所6園の民営化にて、前段で申し上げました、いわゆる新たな公立保育所以外の保育所の民営化は完了いたします。  また、14ページには公立保育所一覧を掲載しておりますので、後ほど、御参照いただければと存じます。  説明は、以上でございます。 ○片柳進 委員長 説明は以上のとおりです。  ただいまの説明について、質問等がございましたらお願いいたします。 ◆石田和子 委員 民営化計画が、きょうの発表で、新たな公立保育所以外の保育所の民営化がこれで終わるということであります。それで、この間、平成17年からやってきたわけですけれども、このことについての総括というか、どういう検証をしているのかということをお聞きしたいと思うんです。新たな公立保育所が各区3カ所、合築しているところは4カ所、数としては1カ所に数えて3カ所ということですけれども、例えば、民間保育所が非常に多い中原区などについては同じ3カ所という設置数で、これはいかがなものかということで、この間、ずっと議論をさせていただいてきた経過があります。新たな公立保育所の役割が、地域の子育て支援を行うこととか、あと民間保育所の人材育成支援を行うと。あとは公民の保育所の支援という新しい機能がさまざま加わった形で新たな公立保育所として位置づけられて、機能を拡大した上で、これをもって拡大をしていくということだと思うんですけれども、中原区においては、民間の保育所も本当に急増している中で、やっぱり地域の子育て支援の公平性の観点から言っても、民間保育所への支援をするに当たっても、中原区の新たな公立保育所の担うべき役割はとても大きくて、ほかの区とまた違う力量というか、対象も多いということでの対策は何か考えているんでしょうか。  ともかく3カ所は崩せないんだということも、この間、議論の上で答えられてきて、当初は、ブランチ園もという希望的な見解もちょっと示されたときもあったんですけれども、箇所数は同じだということで今日に至って、中原区についても民営化が今回も2カ所やられるということですから、その辺はどんな対策を講じていくのか。やっぱり対策をしっかり講じなければ、これは公平性の観点からも考え直さなくてはいけないと私は思うんですけれども、その辺はどう思っていらっしゃるんでしょうか。 ◎佐藤 保育所整備課長 まず最初に、これまでの民営化における検証と申しますか、そのあたりでございますけれども、本市では、昭和47年に、人口1万人に1か所の保育所整備5か年計画というものを策定して、公立保育所の整備を中心に進めてきたわけです。その後、平成14年度に保育基本計画ということで、保育需要が高い地域において、長時間延長保育や休日保育、一時保育など、多様な保育サービスを行うために保育所を整備するに当たって、公立保育所の民営化を図るということで、先ほど御説明させていただいたとおり、平成17年4月に最初の公立保育所の民営化を進めてきたわけです。  この間、我々の試算によりますと、公立保育所の民営化により、平成30年度単年度でも民営化の効果額が約23億円となっており、また、公立保育所の職員配置についても、民営化前の平成16年度の職員数は約1,570人であったものが、30年4月の時点では640人と、約930人削減を図り、本市の行財政改革の柱の一つと位置づけられて、これらが進められてきたものと。そういった行財政改革の効果により、待機児童対策として新たな保育需要に対し、民営化により約1,045人分の定員増が図られるとともに、近年、民間保育所の整備によって、毎年1,500人程度の定員の拡大が図られていると認識しているところでございます。またさらに、新たな公立保育所につきましては、地域支援、民間保育所の支援、公民保育所人材育成の3つの機能強化と、老朽化対策として建てかえも進められるような状況になっているというところでございます。  また、中原区の新たな公立保育所3カ所ということにつきましては、これまでも議会等で御質問いただいておりまして、箇所数としては新たな公立保育所を3カ所ということで維持していきたいと思っておりますが、民間保育所が中原区にふえることへの対応といたしましては、職員の配置を厚くするなどして対応していきたいと考えているところでございます。また、引き続き、今、中原保育園のほうも建てかえの計画が進んでいるところでございますので、公立保育所として、先ほど申し上げた機能が十分果たせるよう、しっかり整備していきたいと思っております。 ◆石田和子 委員 これまでさんざん、平成17年の前から本当に議論をさせていただいてきたので、繰り返しは言いませんけれども、やっぱり1つは、一時保育だとか、延長保育に応えていくためにするんだということも理由に挙げられてきましたけれども、それは公立保育園だってやろうと思えばできるわけで、そうした理由については一つ一つ、私たちは反論してきたつもりでいるんです。公立保育園の延長保育は今7時までだと思うんですけれども、民間は8時までやっているところがほとんどで、そういったところについても、やはりやろうと思えばできたんだということは、私は1つ指摘させていただきたいと思います。  あと、職員の配置も1,570人から、平成30年4月に640人だということで、930人削減をしてきたということですけれども、この削減をしてきたとしても民営化された民間の保育所になったり、指定管理者は今どんどん民間保育所になってきていますから、民間保育所と総じて言いますけれども、そこでは配置基準もちゃんとあって、そこで配置をされてきているわけです。今、保育士の人材不足ということがかなり言われていると思うんです。それと、新しい認可保育所であっても、さっき議論のあった小規模保育所なんかも、みんな今、認可保育所として位置づけられていますから、そこにおける箇所数がふえることに伴って、保育士の確保の問題が今非常に大きな問題になっていると思うんです。  その辺で、公的保育所の確保が必要になってきているときに、私たちの今までの議論では、公立で働く経験を積んだ保育士はやっぱり貴重なんだということで、保育の質の担保の上でも必要なんだということを述べて、民営化をしないでそのまま存続すれば、そこの保育士がちゃんと確保されていくんだということも含めて今まで議論をしてきたわけです。保育士の人材確保という点と、あと処遇改善という点で、今、こんなふうな感じで進んできていますけれども、やっぱり量の拡大も、処遇改善も、質の確保も、私たちは待機児童対策の3本柱としてとても大事なんだと言い続けてきましたけれども、その辺で、今の民営化をこうしてやってきたことと、人材確保、処遇改善、保育の質という点ではどんなふうに考えているのか、お聞かせいただきたいと思います。 ◎佐藤 保育所整備課長 我々は、先ほど委員がおっしゃったように、待機児童対策の柱として人材確保や保育士の処遇改善も必要なところと十分認識しておりまして、そのあたりにつきましては、ちょっと担当は別ですけれども、そちらのほうでさまざまな取り組みに取り組んでいるところでございます。保育士確保がなかなか厳しい中ではありますが、毎年整備している保育所の数に対応した保育士は何とか確保できていると、我々は認識しているところでございます。今後につきましても、新たな公立保育所として残るところが、先ほど来申し上げているとおり、新たな公立保育所として、地域支援、民間保育所の支援、あと人材育成も行っていくこととなっておりますので、そういったところでしっかり民間の保育所についても支援をしてまいりたいと思っているところでございます。 ◆石田和子 委員 これまでのいろんなやりとりで、その辺のことは私も一つ一つ確認をして、共通認識に立つべき問題は質の確保とか、処遇改善とか、そういったところは共通の認識に立って、どう充実させるかということで意見も言ったし、提案もしてきたわけですけれども、やっぱりそこのところは、本当にこれから引き続き力を入れてやっていっていただきたいと思います。新たな公立保育所を建て替えるんだったら、中原区は職員の配置を厚くする対応をということもおっしゃっていましたし、中原区だけではなくて、7区の公立保育所は、明らかに機能が異なってスタートしていますから、医療的ケアのお子さんの受け入れもそうですし、本当に出前講座の際だとか、民間保育所の保育士さんと一緒に交流保育をしたりだとか、そういった形で交流をしながら、新たな公立保育所の保育士も学びながら、民間保育所と一緒に質を高めていくという立場に一生懸命立ってやっているんだという話を私も聞いています。そういった点では、引き続き、市のこども未来局のバックアップ体制がとても必要になってくると思いますので、そうした人員配置なんかを具体的なところでちゃんと支えていっていただきたいと強く要望しておきたいと思います。  総括質疑で、実地検査のことも取り上げてきましたけれども、やはりあそこでいろいろ問題として、文書指導なり、口頭指導なり、さまざまな形で指導されている内容は、つぶさには見ておりませんけれども、やりとりもさせていただいて、有資格者の問題で、これはだめだという問題点は本当に大きな問題だと思いますし、ほかにも保育内容にかかわる部分での指摘された事項というのは、しっかりと支援をしながら改善をしていくと。そうしていかないと、そこに預けられているお子さんの処遇にかかわりますから、そこはしっかりとふえていくもとで、監査体制も厚くしていかないとやり切れないんじゃないかなと。監査もちゃんとやっていかないと、見落としたらいけない命の問題がありますから、そこはちゃんとやっていただくということもあわせて要望しておきたいと思います。民営化する保育園のこともまだまだこれからですから、いろいろなところで議論をさせていただきたいと思います。とりあえず意見・要望としてはこの程度にします。よろしくお願いいたします。 ◆末永直 委員 私から、増減のマイナスが出ているところの園の考え方についてお伺いしたいと思います。13ページの公立保育所民営化実績一覧の59番の(仮称)虹ヶ丘保育園民営化保育所と、65番の(仮称)有馬保育園民営化保育所は、虹ヶ丘はマイナス20で、有馬はマイナス30になっています。マイナスが出ているのはこの2園だけのようですが、先ほど、保育所整備課長は、待機児童対策ということでおっしゃっていましたが、マイナスが出ているところをどう受けとめたらいいのかというのをお聞きしたいんです。例えば有馬は移築で社会福祉法人が新設するということなんですが、マイナスが30になるということで、まだこのまま使い続けることはできなかったのか。地域の声として、減るわけですから、ここら辺をどう考えたらいいのかなと思いまして、見解を伺いたいと思います。 ◎佐藤 保育所整備課長 まず、虹ヶ丘保育園につきましては、昨年、民営化について公表させていただいたところなんですけれども、昨年の委員会の中でも御説明を申し上げたところなんですが、こちらは現園を貸し付けて民営化するということです。今、虹ヶ丘の地域はやはり高齢化が進んでおりまして、虹ヶ丘団地の高齢化ということもございまして、こちらの園についても超過受け入れ等を行っているような状態ではございませんでしたので、20名の定員減をさせていただいたところでございます。ただし、この後、横浜市営地下鉄の延伸計画もございまして、横浜側ですけれども、すすき野側に駅ができるような計画もございます。延伸計画がはっきりしまして、駅の計画ができて、団地の改修等も予定されて、今後、保育需要が見込まれるということがございましたら、その際には建てかえて定員増を図るということで、昨年、御説明させていただいたところでございます。  それと、今回、公表させていただきました有馬保育園につきましては、先ほど申し上げたとおり、現園はかなり老朽化しておりまして、早急に建てかえをしたいというところもございまして、そういったことから、移築先の土地が確保できましたので、そちらに移築すると。先ほど御説明したとおり、現園も、高年齢の4、5歳児は定員割れもしているということもございますし、ゼロ、1、2歳児も超過の受け入れをしないでも済んでいるという状況もございます。また、近隣にもここ5年間で幾つか保育園もできておりますので、老朽化対策をちょっと優先させていただいて、移築ということに今回させていただいて、移築先の敷地の面積がどうしても500平米と狭いものですから、今回、60名の定員とさせていただいたところでございます。 ◆末永直 委員 よく理解できました。虹ヶ丘のほうは団地ができたりすれば増築等を予定しているということで、有馬のほうも保育需要としては間に合っているということでございまして、引き続き、取り組みをきちんとやりますよう要望させていただきます。以上です。 ◆山田晴彦 委員 今の関連する話なんですけれども、有馬第2住宅の新棟建設に伴って、創出地が約500平米できるということで、以前から関心がありまして、社会福祉施設として何ができるのかと。1つは近隣のことを考えたら高齢者施設がふさわしいのか、だけれども、新たなまちづくりという展開からすると、やはり若い人たちにも住んでもらわなくてはいけないというので、保育需要もあるだろうなということで、今回、そういう報告をいただいて一定の理解をしているところなんです。  そこで1つは、有馬は手法として移築を活用しましたということで、有馬保育園が有馬第2住宅内に移築をされるということになります。そうしたときに、もともと公設公営の保育所であった有馬の施設は約倍の敷地があると思うんですけれども、ここの活用についてはどのようなことになっているでしょうか。教えていただけますか。 ◎佐藤 保育所整備課長 移築後の現園の跡地等につきましては、基本的には庁内のルールといたしましては、まず、こども未来局所管の土地ですので、こども未来局の中で活用方策を検討させていただくということになるかと思います。こども未来局の中で活用方策がないということであれば、全庁的に照会をかけて、全庁的に活用方策を諮っていくということになるかと思います。 ◆山田晴彦 委員 こども未来の中で検討を初めにするということで、先ほど、虹ヶ丘のような形の市営地下鉄のこれからの開発計画、すすき野というところでの開発があって、そういう需要が見込まれるかもしれないという話がありますけれども、有馬の場合については、何かそういった将来的に計画ができるものというのはあるんでしょうか。 ◎佐藤 保育所整備課長 今回、移築する先の土地につきましては、福祉関連施設用地ということで健康福祉局のほうからも利用希望が出ておりましたので、先ほど申し上げたとおり、まずはこども未来局の中で活用方策を検討することになりますけれども、この先、こども未来局で使わないということになった場合、全庁照会をかけた際には、場合によっては健康福祉局のほうから手が挙がってくるのかなと我々は思っているところでございます。 ◆山田晴彦 委員 ぜひそういうふうにしていただきたいなと思っておりまして、その創出地を選定するときに、どんな事業にしたらいいかということを、私たちも地域の方々と話をしていく中で、やはり保育所というのはある程度、利用する御家庭の勤務的なものがありますから、鷺沼に1キロ圏内で近いということとか、あるいは、逆にバスの発着が小杉のほうに向かっている、こんな答弁をいただいたことがあります。そういった利便性というとあれなんですが、高齢者施設もやはり地域の需要としてはあるんです。ただ、高齢者の場合だったらば、それぞれ送迎を使えば対応できますよねということで御理解をいただいている部分があるものですから、例えばそういう施設をやる際に、庁内で話をするときには調整して、どういう経緯で今回保育事業が勝ち抜いて、健康福祉局のほうの問題がそういった意味では一歩引いたのかもしれないけれども、逆に言うと、それだけの施設規模をつくることが想定できるということであれば、本当に全庁的にお互いに協力し合いながら、対応していただければなと、これは意見でございますけれども、そういうふうにやっていただけるということですよね。 ◎佐藤 保育所整備課長 健康福祉局のほうから活用方策があればと。先ほど来申し上げているとおり、まずはこども未来局ということになりますけれども、活用がない場合はそのようなことになると思います。 ◆山田晴彦 委員 ありがとうございました。以前に我が会派の代表質問でも取り上げてきたんですけれども、宮前区のことを想定して言うと、やはり年少人口自体はピークをもう既に迎えておりますので、そういった意味では、駅前にどんどんと法人をつくって、保育所をつくるという考え方ではない、郊外に置いて、送迎ステーションのような形のものも将来的には検討していただきたいなとは思っているんですけれども、そういったことの一つの布石として検討できるのか。鷺沼駅前も開発をする、公的な子育て施策に使っていきたいという意見もあるみたいですし、そういったことがうまくリンクできれば、そういうふうにしていただければと思いますし、でなければ、今言ったような地元にある今の需要を満たしていただけるような、健康福祉局との連携とか、さまざまなことを想定していただければと思いますので、よろしくお願いいたします。以上です。 ◆月本琢也 委員 平間保育園の移設なんですけれども、ほかの園と比べてかなり距離が出てしまっているのかなということで、いろいろお探しになられたんですが、土地が多分なかったのかなというところなんですけれども、現在通われている方ももちろん、新園になった場合も、まだゼロ歳児は通わなきゃいけない形になってくると思うんですが、現在の通われている方で、新しい移設予定地に行った場合、御自宅が一番遠い方の距離はどれぐらいなんでしょうか。 ◎佐藤 保育所整備課長 今、現園に通うのに1キロぐらいということですので、ここからまた1キロ離れますので、2キロぐらい離れてしまう利用者の方がいらっしゃると伺っております。 ◆月本琢也 委員 今、川崎市の保育所の場合は、親御さんが送る場合というのは、自転車とかではいいけれども、車ではもちろん行ってはいけないわけなんですけれども、実際、園によっては車で送られている方も散見されて、近隣の方からいろいろ御意見をいただくこともたくさんあるかなと思うんです。今回、どうしても1キロぐらい離れてしまうというと、利用駅も今まで平間を使えたところが鹿島田になって、いい方もいらっしゃるし、逆の方も多分いらっしゃると思う。これまでも移設される際で多少距離ができた場合、先ほどの有馬も680メーターで、移動距離としては780メーターで、あそこの場合は利用駅が変わるわけじゃないので、心配が少ないのかなと思うんですけれども、車とかで送ってはいけないけれども送ってしまうような可能性とか、あるいはきょう、多分、当該保護者に説明されると思うんですけれども、そういった移動距離がふえてしまうという部分に対する対策はどのように説明されているのか。 ◎佐藤 保育所整備課長 これまでも実施したことがございますけれども、通常、民営化園の場合、特例的転園というものを認めさせていただいておりまして、それは、通常ですと、民営化する際の年度で限定させていただいているんですが、移築ということでございますので、少し前倒しで特例的な転園を認めていきたい、それで利用者の希望を伺っていきたいと思っているところでございます。 ◆月本琢也 委員 今、その特例的な転園ということで、周辺の保育所とかで受け入れが可能な定員とか、枠とかも関係してくると思うんですけれども、そういった可能性としては、全くぎちぎちで難しいとか、あるいはそういった場合であれば受け入れは可能になってくるのかというところでいくと、これは来年度以降、もっと先の話になってくると思うんですが、今の現状、周辺の状況というのはどうなんでしょうか。 ◎佐藤 保育所整備課長 やはり周辺の保育園でも、どうしてもゼロ、1、2歳ぐらいまでは定員が結構いっぱいなところがございます。ただし、新園につきましては、大体どこの園も4、5歳児はあいているような状況でございますので、特例的転園は前倒しでもできるんですけれども、平成34年ということになりますと、今のゼロ、1の子どもたちはかなり年齢も上がってきますので、その際、また近隣にも保育所整備をされているかと思います。高年齢のほうは割とあいているので、何とか入れるのかなと思っているところでございます。  それとあと、今、区役所のほうから話を聞くと、中原区としては、我々平間の周辺も保育所整備を新規にしているんですが、どちらかというと、やはり新城、中原寄りにつくってほしいということでございまして、現在、平間周辺の動きについては、幸区のほうからも利用されている方もいらっしゃいますので、何とか今現在の方々に御不便をかけないように、御意見を聞きながら対応してまいりたいと思っております。 ◆月本琢也 委員 ありがとうございます。今、保育所を利用される方々は、地域での子育ても言われていますので、その中でちゃんとルールを守っていただくということも大切になってきます。今、新園をつくっていくに当たって、特例的な転園はもちろん、保育士としてすごく丁寧に対応していただけるんですけれども、実際、モラルとかの部分で、せっかく地域という考え方がだんだん出てきていますから、そういったところを、保護者の方にもちょっと御不便はおかけするんですけれども、御理解をいただけるように運営していただければと思います。以上です。 ◆花輪孝一 委員 幾つか確認をさせていただきたいのですが、まず、北加瀬保育園なんですけれども、ここは以前から確かに敷地が1,000平米未満で、定数が60で、正直言って、目いっぱいかなという状況なんだよね。この民営化、建てかえということもいろいろと検討する要素になったと思うんですが、1つはセットバック等々ということでありまして、敷地面積がさらに減るということなんですが、全体的にどのぐらい減るのかという部分、また、ゼロ歳児受け入れ等々の関連で、建築面積は恐らく若干ふやさなければいけないんじゃないかなということもありますから、そこら辺のところを具体的に建てかえ後も、まだ具体には決まっていないと思うんですけれども、大体レイアウトと申しますか、そのような影響もちょっと保護者の方からすると、心配される部分もあるんじゃないかなと思いますので、確認のために伺いたいと思います。 ◎佐藤 保育所整備課長 どのぐらい面積が減るか、正確な数字を持ち合わせていないところなんですけれども、我々の部署にも建築の専門職の者がおるんですが、北加瀬保育園は、現在は平家の建物でございまして、民営化後の建物につきましては2階建ての建物にすることによって、十分、基準を満たした保育所が、建物も大丈夫ですし、園庭も基準を満たした形での整備が可能と考えております。 ◆花輪孝一 委員 わかりました。その園庭の部分を今伺おうと思ったんですけれども、確かに今は平家建てで建っているので、それを2階建てにするということなので、恐らく保護者の側としては、仮園舎のこともさることながら、新しい園舎がどのような形になるんだろうかということも含めて非常に心配されると思うんです。そこら辺のところをしっかりとお話ししたいと思います。  それから2点目に、今お話があったんですけれども、平間・平間乳児保育園の移転改築といても、随分遠くに移転されるわけなんですが、かつて、例えば下作延保育園という昔の建物があって、新しく下作延中央保育園が現在もあります。区も変わることですし、保育園の名称とか、いろんな検討が必要ではないかなということもあるんですけれども、その辺の名称等にかかわること、まして、平間・平間乳児という形で位置づけが幼児と乳児に分かれているというものも含めて、移転改築後の名称、あるいはどのような形になるのかということもやはり関心事ではないかと思うんですけれども、それはいかがでしょうか。 ◎佐藤 保育所整備課長 これまでも乳児保育園が併設されている保育園につきましては、民営化を進めてきている事例はございます。民営化後は、ゼロから5歳までのフルスペックの保育園、1つの園として民営化を今までは図ってきております。ですので、乳児保育園という形はなくなるということで、何々保育園という1つの名前になるかと思います。  それとあと、保育園の園名につきましては、基本的には民営化後の法人が決定することになっております。これまでも指定管理者園の場合はあくまでも公立ですので、そのまま園名を引き継いでおりますが、民営化の場合は、保護者の意見も聞きながらになりますけれども、基本的には法人のほうで決定するという形になるかと思います。 ◆花輪孝一 委員 あと、ちょっと気になるのは、今の敷地の接道幅が4メートル未満であるため、建てかえは困難な状況とあるんですけれども、全く建物を建てられない敷地ではないと思うんです。今ある現行の土地の活用等々はこれから図っていくわけなんですけれども、考え方として、建物を建てられないみたいなイメージがあるとまずいので、そのあたりをちょっと確認のためにお聞かせいただきたいんです。 ◎佐藤 保育所整備課長 確かに、今と同規模の建物は建てられないということになります。ですので、今の敷地で建てかえするとなると今の建物よりも小さい、大体300平米ぐらいという想定の建物しかできないのではないかと考えております。ただ、今の建物は全部周りが民地に囲まれておりますので、活用方策としてどうするかというのは、今後、ちょっと課題かなと思っているところでございます。 ◆花輪孝一 委員 わかりました。結局、現在のところでぜひ建てかえをしてほしいという御意見も、恐らく今後出てくる可能性もありますので、法律的なことも含めて、どういう形で移転、改築せざるを得なかったのかということも含めて、十分な説明が必要ではないかと思うので、よろしくお願いをしたいと思います。  引き続きもう1点、西宮内保育園なんですが、これは表現を気をつけなければいけないんですが、あのあたりは、いわゆる工業地域というか、重工業が集中しているけれども、僕の個人的な感触なんですが、お子さんという部分については若干懸念されるような地域、エリアであると正直言って感じる部分があるんですが、こちらについては移転という部分が検討されなかったかどうか。また、父母の側からも恐らく、今の場所ではなく、もう少し住宅地側のほうに何か適当な場所が見つからなかったのかみたいな御意見も出る可能性もありますので、その辺のことについて検討経過を教えていただければと思うんです。 ◎佐藤 保育所整備課長 今回、仮設用地として使うのは宮内新横浜線道路ということで、ここに今後広い道路ができて、この後、多摩川を渡って東京側へと抜ける道ができるという予定にもなっております。工場が閉鎖されると、住宅にかわっていくということがよくございますので、我々としては今後まだ保育需要は見込めるということで、現地での建てかえを選択させていただいたところでございます。 ◆花輪孝一 委員 最後に1点だけ、平保育園なんですが、こちらも昭和52年築ということで、決して新しくない場所です。ここはこちらにも書いてありますけれども、こども文化センターとか、他の施設との合築なので非常に難しい部分はあると思うんですが、全体としての建てかえとか、計画はどちらが主導して、どのように検討するのかというのは、今後、所管局が違うためにちょっと心配な向きもあるんです。その辺のところ、こういう合築施設の場合に、主たる管理をしている者とかそういうことも含めて、どういうふうになるのか というのは非常に難しい問題なんですけれども、その辺について、答えられる範囲でお答えいただければと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎佐藤 保育所整備課長 今、平保育園につきましては、実際にはもともと民生局の所管でしたので、1つの局が所管していた施設でございますが、今現在、土地が2,400平米ということで、これはこども文化センター、いこいの家も含んでということで、一応全て保育園側で管理している施設でございます。ライフラインも全て1つのもので管理されていたんですが、今回、民営化に当たりましては、一旦切り離すということはいたします。今後の老朽化対策で建てかえとか、そういったことになりますと、こども文化センターはこども未来局の所管の施設ですし、いこいの家は健康福祉局の所管ということになりますので、それぞれの局、両方でどうするかということを検討していく必要があるのかなと思っております。  我々も、今回、平保育園をどのように民営化するかということで、本当であればやはりバス通りだとかが、もう少し近いところの公有地だとか民地があればということを検討させていただいたところなんですが、なかなかそういった適地もなかったものですから、現園を貸し付けとしました。現在の園もまだまだ保育需要が、第1、第2希望ではないんですが、かなり入っているのも現実ですので、ここでなくすわけにはいきませんので、貸し付けてということを選択させていただいたところでございます。 ◆花輪孝一 委員 るるお聞きしましたけれども、やっぱり一番大事なのが、そこに通わせている保護者の方もそうなんですけれども、地域全体の中で今後の保育ニーズとか、今お答えいただきましたけれども、そういうものも考えながら、本当に丁寧な地域への説明も含めてしっかりとやっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。以上です。 ◆松原成文 委員 今の花輪委員の話に関連してしまうんでありますけれども、宮内の件なんですけれども、ここは要するに、目黒通りからずっと橋ができて、現在、道路用地です。そうすると、道路ができるということで、予定ですとあと10年後とかという話を聞いております。結局、ここは仮設ということでありますけれども、工事が始まるのもまだ決まっていないと思うんです。今後の移転先とか、その辺のスケジュールはどのように考えていらっしゃるんですか。 ◎佐藤 保育所整備課長 まず、今回、仮設で使わせていただく土地につきましては、今現在は土地開発公社が所有していて、来年度、川崎市で取得する土地でございますので、来年、市の所管の土地となりましたら、そこへ仮設を建てるということになっております。西宮内の現園につきましては、道路予定地にはかかっておりませんので、今後、委員がおっしゃったように道路がいつできるかという予定はまだございませんけれども、見込みは立っていないとは思いますが、今後、道路ができた場合、近隣の宅地化が進むのではないかということもございますので、繰り返しになりますが、今回、そういった今後の保育需要を勘案して、現地での建てかえということにさせていただいたところでございます。 ◆松原成文 委員 わかりました。基本的な今考えているスケジュールは、この資料には示されていませんでしたか。 ◎佐藤 保育所整備課長 西宮内保育園の民営化のスケジュールにつきましては、5ページの概要3の一番下にお示しさせていただいているとおりで、本日、こちらの文教委員会に報告させていただいて、この後、夕方、保護者に文書で意向をお伝えさせていただいて、来月ぐらいから保護者説明会、その後、今年度末から法人の選定、そして、平成32年6月に当該園の廃止議案を提出させていたいだて、平成32年10月から現園の職員と法人との間での引き継ぎ保育を実施させていただいて、平成33年4月1日に新園舎が完成し、仮設園舎から戻って民営化に移行するというスケジュールでございます。 ◆松原成文 委員 わかりました。その仮設の場所については、要するに、道路の工事がいつ始まるかということについてもまだ未定だけれども、少なからず、この平成33年4月予定、それ以降、1年、2年、3年はということでよろしいでしょうか。 ◎佐藤 保育所整備課長 道路予定地については、まだ当分、道路がすぐできるような状況ではないので、建設緑政局からは我々が考えているスケジュールで使っても十分大丈夫だと伺っているところでございます。 ◆松原成文 委員 地域住民に対して、道路がいつできるか全く説明がない中で、そういうことでいいですけれども、要するに建設緑政局と皆さんの局とでは、道路の建設についてはこのぐらいの予定でやるんだということをある程度内々に話し合われているということがわかりました。公的に新横浜宮内線を含めて新しい橋ができたり、目黒通りが通じてくるということについては、具体的な話はほとんどない、これぐらいの予定ではないかという話は聞いておりますけれども、今のようなこういうスパンでなってくるんだということについては、大体今の話で、年度ごとの状況がわかりましたので、少なからず、平成33年の4月にできて、次の年にはなくなっちゃうということはないんだということでありますので、その辺はよく認識をさせていただきたいと思います。  それと、きょう、広報をするということでありますけれども、一番心配なのは保護者の方たちは民営化することについて、いろいろ御心配もあろうかと思います。今まで、平成30年までに52園民営化してきたわけでありますけれども、例えば、これまでで保護者の方と全て順調にいったということはないと思うんです。少なからず何らかの課題があって、それを解決してきて民営化が実施をできたと思うんでありますけれども、これまでの大きな課題はどんなものがあって、それをどのように解決したかということについて、1つぐらい何か御説明いただけますか。 ◎佐藤 保育所整備課長 当初、民営化につきましては、保護者の側からすると、どこの園が民営化されるんだという御心配もあって、我々としては、当初は1年半前、その後は2年半前ということで、できるだけ早目に民営化を公表するということで、利用者の方へ周知をしてきたところなんですけれども、なかなかその辺、自分のところがいつなるのかということで、民営化が公表されると、委員も御存じかもしれないんですが、当初、裁判になったところもございました。我々としても平成24年に、新たな公立保育所として各区3カ所残す、ほかの園については今後民営化を進めていくんだということで、入所案内等にもどこどこが民営化の対象の保育園ですということで広報させていただいております。そういった工夫をすることによって、最近では、利用者のほうも、ここはもう既に民営化の対象園だということを知って入所されておりますので、そのあたりの厳しい意見とかは減ってきているところでございます。 ◆松原成文 委員 今現在、過去にあったような裁判があるとか、そういう園はないということでよろしいですね。 ◎佐藤 保育所整備課長 今現在、民営化園の対象が利用者もわかっておりますので、特に民営化になるということに対しては、御意見は特にないということでございます。 ◆松原成文 委員 保育士にとっての処遇ですとか、あるいは保護者にとって保育の質ですとか、あるいは、先ほど来ずっとお話が出ています保育士の確保等々がありますけれども、例えば今お話がありました過去に裁判があったということでのてんまつはどのようになったんですか。何が裁判の問題であって、それはどのように解決して、現状はどうなのということなんですけれども。 ◎田中 子育て推進部担当部長 小田中乳児保育園の保護者から裁判ということで提起をされたところですけれども、内容といたしましては、保育所選択の自由の侵害ということで出されたんです。裁判については平成18年の10月10日から始まりまして、平成21年の2月16日に結審されたわけですけれども、その間、我々行政側の主張が評価されてというか、主張が間違っていないということで勝訴したところでございます。 ◆松原成文 委員 私も地元ですから、当初、説明会等々も出ましたけれども、局の方もしっかりとした説明をしていただきました。やはり最初ということで、保護者の方も大変心配だったということもあります。今のお話ですと、大体二、三年後には民営化することも公表しているということでありますので、そういうことを納得されて入園させるということで、保護者の方も御理解をいただいているということであります。ただ1つ心配なのは、1つボタンをかけ違うと、大変な問題がまた発生してしまうということでありますから、予定されている園等々については、保護者の方、地域の方にはしっかりとした説明をしていただいて、よく御理解をいただい中で進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○片柳進 委員長 ほかにないようでしたら、以上で「公立保育所の平成33年4月の民営化園の選定について」を終わります。  ここで理事者の交代をお願いいたします。                 ( 理事者交代 )         ───────────────────────── ○片柳進 委員長 次に、教育委員会関係の所管事務の調査として、「国史跡橘樹官衙遺跡群整備基本計画の素案について」の報告を受けます。  それでは、理事者の方、よろしくお願いいたします。 ◎小椋 教育次長 おはようございます。それでは、「国史跡橘樹官衙遺跡群整備基本計画の素案について」につきまして、服部文化財課長から説明をさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ◎服部 文化財課長 それでは、「国史跡橘樹官衙遺跡群整備基本計画の素案について」御説明申し上げます。  お手元の端末の2(2)―2、国史跡橘樹官衙遺跡群整備基本計画の素案について、資料2、本編表紙・目次等のファイルをお開き願います。  2枚目の巻頭図版をごらんください。国史跡橘樹官衙遺跡群は、古代の武蔵国橘樹郡の役所跡である橘樹郡家跡と古代寺院跡である影向寺遺跡から構成されておりまして、地方官衙の成立から廃絶に至るまでの経過をたどることができる希有な遺跡で、その歴史的重要性から平成27年3月10日に本市で初めての国史跡に指定されました。上段の写真は、古代の役所跡である橘樹郡家跡の発掘調査の様子でございます。写真の右側に1辺1メートルほどの四角い柱穴が縦横に4個ずつ、合計16個が約7メートル四方の中に整然と並んでおります。これは税として納められた稲を収納していた高床式の倉庫である正倉の跡でございまして、この地区は周囲を溝で囲まれた正倉院であったことが、今までの発掘調査によってわかってまいりました。  次に、整備基本計画の構成でございますが、2枚おめくりいただき、目次をごらんください。第1章が計画策定の沿革と目的、第2章が史跡を取りまく環境、第3章が史跡橘樹官衙遺跡群の概要、第4章が整備の方針と目標、第5章が整備の基本計画、1枚おめくりいただき、第6章が今後の事業計画となっております。  それでは、一度画面を資料一覧のほうにお戻しいただけますでしょうか。  続きまして、2(2)―3、国史跡橘樹官衙遺跡群整備基本計画の素案について、資料2、本編(1~14ページ)のファイルをお開き願います。  これまでの検討の経過につきまして、5ページをごらんください。第5節、委員会等の設置・経過でございますが、(1)専門委員会につきまして、整備基本計画の策定に当たりましては、学識者を委員とする調査整備委員会で御意見や御指導、御助言をいただくとともに、オブザーバーとして文化庁・県教育委員会職員のほか、地元町会や史跡保存会の代表の方々にも御参加いただき、地域の皆様とも連携を図りながら、取り組みを進めているところでございます。  内容につきまして、概要版の資料で御説明をさせていただきますので、お手元の端末の2(2)―1、国史跡橘樹官衙遺跡群整備基本計画の素案について、資料1、概要版のファイルをお開きいただき、2ページをごらんください。  初めに、1、計画策定の沿革と目的でございますが、この整備基本計画は、平成29年度に策定し、文教委員会にも御報告申し上げました橘樹官衙遺跡群保存活用計画を踏まえ、史跡の整備、活用を通じ、この地域が持つ価値等を生かしたまちづくりを図るため、史跡の保存整備に関する詳細な内容を取りまとめたものでございます。  2、計画期間でございますが、計画期間はおおむね30年間で、最初の10年間を短期計画とし、既に土地取得済みまたは取得見込みの土地における保存整備の目標、計画を定め、短期計画終了後の20年間を長期計画として、将来的な整備等の目標を定めるものでございます。なお、整備基本計画策定後は、おおむね10年ごとの内容の見直しを予定しております。  その下、4、整備の方針と目標でございますが、基本方針につきましては6点ございまして、(1)保存と継承のための整備、(2)景観等が体感できる整備、(3)発信できる場の整備、(4)活動や交流ができる場の整備、(5)利用者の利便性の向上、(6)進捗状況に応じた段階的な整備を方針としております。また、ページ下段にございます整備目標につきましては4点ございまして、①五感により体感できる場としての整備、②魅力的で多面的に利活用できる場としての整備、③広く周辺地域にも情報発信できる場としての整備、④文化的活動の拠点としての整備を目標としてまいります。  3ページをごらんください。5、整備の基本計画でございますが、(1)地区区分と地区別整備計画として、地形や遺跡の内容等に合わせて、4つの地区、ゾーンを設定しております。紫色で古代寺院跡が所在する影向寺ゾーン、青色で橘樹郡家の宿泊施設である館や厨房施設である厨家等の施設が推定される橘樹郡家跡上原宿ゾーン、オレンジ色で橘樹郡家の正倉院が展開する橘樹郡家跡伊勢山台・蟻山ゾーン、緑色で谷戸地域の橘樹郡家跡谷戸ゾーンでございます。  4ページをごらんください。(2)ゾーン別整備計画では、地区、ゾーンごとに整備計画と主な整備内容をまとめております。①影向寺ゾーンにつきましては、地区別整備計画の欄でございますが、発掘調査や研究成果等をもとに古代影向寺の主要建物を体感できるよう整備すること等、右側の主な整備内容としては古代影向寺の主要な建物である金堂や塔などの平面表示等でございます。②橘樹郡家跡上原宿ゾーンにつきましては、地区別整備計画としては橘樹郡家正倉院と影向寺を結びつける地域として遺跡群全体の回遊性を高めるよう整備すること等で、主な整備内容としては橘樹郡家関連施設の表示や説明板、案内板の設置等でございます。③橘樹郡家跡伊勢山台・蟻山ゾーンにつきましては、地区別整備計画としては遺跡群の中心地域として誰もが利用できる史跡公園となるよう整備すること等で、主な整備内容としては橘樹郡家正倉の復元、表示や正倉院外周区画溝の表示等でございます。④橘樹郡家跡谷戸ゾーンにつきましては、古代の景観を体感できるよう、丘陵面の樹木と一体的な整備を行うこと等で、主な整備内容としては樹木管理や説明板、案内板の設置等でございます。  (3)遺構に関する整備につきましては、公有地化した土地の活用の可能性を最大限引き出しつつ、地域の人々の積極的な活用を図り、歴史文化資源として多くの人が訪れるよう、ある程度公有地化が完了した範囲で、遺構の復元等を含めた整備を行ってまいります。  (4)動線に関する整備につきましては、①動線・サイン計画として、遺跡群全体を接続する動線の整備やサイン表示等を行うとともに、②通路として、遺構の性格や景観を損なわない通路の整備、③広場として、張り芝等の実施、休憩やイベント等の多目的広場の整備などを行ってまいります。  (5)地形造成に関する整備につきましては、①造成計画としては、遺構の保存が大原則でございますので、遺構に影響が及ばないよう盛り土を行うとともに、②電気・給排水計画につきましては、保安上必要な場所に配置してまいります。  5ページをごらんください。(6)修景及び植栽に関する整備につきましては、①遺構に損傷を与えると判断された既存木は伐採することや、②周辺の建築物等に対して、遮断植栽を配植するなど、景観を考慮した植栽等を行ってまいります。  (7)施設に関する整備でございますが、①説明板・案内板等につきましては、史跡にふさわしいものを選定し、遺跡群全体に必要に応じて設置してまいります。②ガイダンス施設や③AR・VRにつきましては、遺構の復元を含む史跡整備とあわせて整備・導入することが効果的であることから、ガイダンス施設につきましては、当面の間、史跡近隣の既存公共施設を活用する方向で考えております。④便益施設につきましては、快適な利活用のための休憩施設や駐車場、駐輪場を設置してまいります。⑤その他施設につきましては、必要に応じて照明灯やフェンス等を設置してまいります。  (8)公開・活用に関する整備につきましては、①情報発信として、市のホームページや案内板、パンフレット等による情報発信を、②普及啓発活動として、体験学習やイベント等を通じた歴史を体感する機会の創出を、③公開・活用の担い手づくりとして、普及啓発活動の実施や情報発信等の事業を通した公開、活用の担い手づくりの取り組みを進めてまいります。  (9)史跡の管理・運営につきましては、①管理・運営に関わる事業として史跡等の管理、復旧や施設の設置、維持管理等を実施するとともに、②管理・運営の実施体制として行政の対応力を強化しながら、市民組織や民間団体との協働による取り組みを進めてまいります。  6ページをごらんください。6、今後の事業計画でございますが、短期計画期間の10年間を第1期から第3期に分けて整備を実施してまいります。  (1)短期計画の①第1期では、橘樹郡家跡伊勢山台・蟻山ゾーン1地区内にある、現在のたちばな古代の丘緑地が、史跡及び遺跡群における保存、活用の中心地域になるよう、遺構の復元を含めた整備を行います。次に、ページ下段の②第2期では、橘樹郡家跡伊勢山台・蟻山ゾーン2地区を整備し、1地区とあわせて、活用の促進を図るものでございます。  7ページをごらんください。ページ中ほどの③第3期でございますが、橘樹郡家跡上原宿ゾーンで、一定程度公有地化が完了した地区の整備を計画しております。  下段の(2)長期計画でございますが、長期計画では、国史跡への追加指定及び公有地化の進捗状況に応じた整備を実施するとともに、整備した遺構、ガイダンス施設等を適切に維持管理してまいります。  それでは、一度画面を資料一覧のほうにお戻しいただけますでしょうか。  続きまして、2(2)―6国史跡橘樹官衙遺跡群整備基本計画の素案について、資料3、意見募集のファイルをごらんください。  整備基本計画素案について、市民の皆様からの御意見を募集するためのパブリックコメントの手続でございます。意見募集の期間は、10月11日から11月12日までの33日間でございます。寄せられました意見を踏まえまして、来年2月の計画策定に向け、取り組みを進めてまいりたいと存じます。
     御説明は以上でございます。 ○片柳進 委員長 説明は以上のとおりです。  ただいまの説明について、質問等がございましたらお願いいたします。 ◆岩隈千尋 委員 説明ありがとうございました。資料がかなり多いから、我々もいきなりこれをぱっと見て、しかもタブレットですので、なかなか見にくいところがあるんですけれども、まず、橘樹官衙遺跡群のことにつきましては、総合計画等々にも位置づけられておりますので、教育委員会さんは丁寧に、この間、御説明等々をいただいているものと認識しているところなんです。今回、具体的にいろいろと話が見えてきたなというところがあるわけなんですけれども、この整備基本計画に関してはかなり長期間にわたると。第1期だけでも10年かかるということで、まず、予算のことについては、この整備を行うに当たって、30年分を出せというのはなかなか難しいと思いますが、10年分のものぐらいについてはある程度具体的に、今回、資料で示されておりますけれども、大体の予算の見込みについて教えてください。 ◎服部 文化財課長 整備の予算につきましては、今後、国史跡への追加指定でございますとか、あとは国庫補助を利用して、土地を公有地化していく過程の中で、いろいろ進捗状況にもよりますので、一概に今の段階で幾らという形ではなかなか申し上げにくいところがございますけれども、おおむね整備をしていくに当たりましては、例えば、正倉跡の復元ですとかそうしたものは、恐らく今の概算で言いますと、7,000万円ほどかかるのではないかと考えておりますし、たちばな古代の丘緑地を中心としました橘樹郡家跡の伊勢山台・蟻山ゾーンにつきましては、おおよそ同じぐらい、7,000万円ぐらいの整備費用がかかるんではないかと、今のところ推定をしておるところでございます。 ◆岩隈千尋 委員 皆さん方は、例えば10年分にかかる費用であったりとか、第2期総合計画の中にこの計画は位置づけられているので、第2期実施計画のところで事業スキームであったり、予算収支は当然管理した上で第2期実行計画はつくられておりますから、その辺のところの金額というのはもう既に入っていると我々は認識しているわけなんですけれども、その辺をもう少し教えていただいていいですか。今、お話しいただいたのは復元のところで、2つ分の7,000万円、7,000万円ぐらいなんですけれども、きちんとした概要程度の見込みはどの程度のものなのかというのを教えてください。 ◎服部 文化財課長 財政フレームの中で、今、位置づけさせていただいている内容につきましては、大きな数字にはなってまいりますけれども、おおむね31年度以降につきましては、事業費としては、土地の購入費も含めますと年度によってかなり違ってはまいりますけれども、毎年度、大体1億円前後になってこようかと。年度によって異なってはまいりますが、土地の購入時期によりましては、例えば5億円ぐらいになったりですとか、あとは史跡整備だけということになりますと数千万円から1億円という形で、年度によっての予算の推移を今のところ考えているところでございます。 ◆岩隈千尋 委員 ちょっと私の質問が伝わっていないのかもしれませんが、第2期実施計画の中での概算の全体としての費用、さっきお話しいただいた財政フレームの中でどれだけなんですかというのを聞いている。個別具体にばらばら言われても、毎年度予算要求が違ってくるのは当然の話でありますから、第2期実施計画の30年度から33年度の期間ぐらいでも構いませんけれども、概算でどれぐらいなんですか。もっとわかるんであれば、きちんとここでスケジューリングされている、短期計画の第1期の平成31年度から33年度ですか、その程度ぐらいでしょう。まず、10年分を出すのはなかなか難しいと思いますが、せめて第2期実施計画の財政フレームの中に位置づけられている概算費用を教えてください。 ◎服部 文化財課長 ちょっと集計にお時間をいただいてもよろしゅうございますでしょうか。今、集計してお答えさせていただきたいと思います。  お待たせいたしました。今のところ、短期計画の第1期といたしましては、土地の購入費、整備の費用含めて約10億円を考えております。その中で、土地の購入費につきましては国庫補助で80%、また、史跡整備につきましては国庫補助が50%つきますので、そうした国庫補助を活用しながら、土地の購入、整備を進めてまいりたいと考えております。 ◆岩隈千尋 委員 若干びっくりしたわけなんですけれども、10億円ずつ出ていったら、あれっと。市費で全部出さなければいけないのかとびっくりしたところなんですけれども、国費が投入されるということで理解をしたところです。  まず、個別のお話をさっきしていただきましたけれども、今回、初めて、整備基本計画という大まかなところが出ておりますので、やはり概要の金額というのはしっかりと把握して、議会に報告していただきたいと思います。  あと、橘樹官衙遺跡群に関しては、私も高津区の議員でございますので、訪問したことも数度ありますし、イベント等々に参加したこともありますが、実際のところ、高津区に住んでいる市民の皆さん、住民ですら、どうしてもこの間、国からもいろいろ指定されておりますけれども、認知度がないんです。非常に低いんです。この間、教育委員会の皆さんですから、学校等々でも、いろいろとこういった橘樹官衙のことについては取り上げられていると思うんですけれども、認知度であったりとか、市民に周知をしていかなければいけないわけです。これだけの大きな事業をこれから進めるに当たって、その辺はどのようにお考えですか。 ◎服部 文化財課長 今まで、私ども教育委員会といたしましても、こうした普及啓発事業に対しては非常に力を入れてきたつもりでございますが、例えば、史跡めぐりというのを年に2回開催して、こちらは毎回定員を上回る市民の方に御応募いただいて実施してきておりますが。また、周辺の小学校、地元の史跡めぐりの団体への皆さんへの対応ですとか、そうしたものを通して、市民の皆さん、また、これから未来に引き継いでいくべき子どもたちへのそうした普及というのをしております。今後は、こうした史跡整備を進めていく中で、実際に橘樹官衙遺跡群に訪れていただいて、古代の官衙というのがどういうものかを実際に見ていただくことによって、さらに古代の歴史の内容を知っていただいて、興味関心を高めていく、そうしたことがまた、例えば市民の郷土愛の醸成ですとか、シビックプライドに結びついていくんではないかと思っておりますので、この整備等の進捗と合わせまして、この普及啓発事業はしっかりと私どもも取り組んでいきたいと思っておるところでございます。 ◆岩隈千尋 委員 ありがとうございました。子どもたちが行う自由研究等々、夏の課題とかで取り上げられることも多いということは伺っておりますけれども、今、たくさんお話をしていただきましたが、現状、各学校で橘樹官衙のことは、きちんと授業の一環として取り上げられているのかということをちょっと確認させてください。  あともう1点が、例えば自由研究等々を含めて各学校が社会科見学とかでいろんなところに行くと思うんですけれども、これまで橘樹官衙に小学校なりが訪問したりとか、この間の一連の学校とのかかわりについて教えてください。 ◎服部 文化財課長 子どもたちへのそうした教育への利活用という点では、この橘樹官衙遺跡群のすぐ近くにございます橘小学校と、橘樹郡家の調査の段階から連携をしてきておりまして、例えば総合学習の時間で、橘樹郡家だけではなくて、影向寺も含めて橘樹郡衙ですとか、それ以外にこの橘地区の史跡、例えば、子母口貝塚、富士見台古墳、蟹ヶ谷古墳群も含めまして、地域の歴史を総合学習の時間の中で子どもたちに学んでもらったり、また、壁新聞みたいなのをつくって、勉強したことを発表してもらったりということは今までにもやってきております。  また、遺跡の見学といたしましては、大谷戸小学校等、近くの小学校が現地の見学に来たりですとか、そういうときには私どもも講師として御案内をして、先生方と一緒に御協力をしながら、子どもたちの校外学習を進めていくということもございます。また、子どもたちだけではなく、子どもたちに伝えていただけるように、橘地区の先生方の研修にも、今後、橘樹官衙遺跡群に来ていただいて、まず先生方に知っていただくという取り組み等を今行っております。また、今後も特に子どもたちへの教育については、これから先長い30年の計画ということでございますので、子どもたちが大人になったときにまた次の子どもたちに伝えていっていただけるような取り組みをこれから進めていきたいと思っておるところでございます。 ◆岩隈千尋 委員 私の質問していることが余り伝わっていないのかもしれませんけれども、地元の学校が取り組むというのは当然といえば当然なんです。私が聞いているのは、川崎市の授業の一環としてこういったものが各学校で、例えば副読本を活用して、そこには必ず橘樹官衙のことが掲載されているとか、そういったことをちょっと伺いたかったわけなんです。地元の特定の学校がやっているだけじゃ意味ないじゃないですか。全体として、川崎市がこういった貴重な遺跡に対して、どれだけの学校の指導の中で理解を示しているのかとか、あと先ほどお話しいただいた校外学習も近所の学校だけじゃなくて、実際にどのぐらいの学校がこの間、利活用してきたのか、それをちょっと教えていただきたいんです。 ◎服部 文化財課長 子どもたちへの教育につきましては、先ほども御説明しました史跡整備とあわせて、いろんな教育過程の中でのプログラムを総合教育センターですとか、また、指導主事の先生方と御相談しながらつくっていきたいとは考えております。現状、副読本「かわさき」がございますが、この中には歴史新聞という、コラム的な形での遺跡、また歴史の紹介のページがございますが、その中に橘樹官衙遺跡群、影向寺の歴史も含めて掲載をさせていただいておりますので、川崎市内の小学生たちはまさにこれを見て市の歴史を勉強していただいているところでございます。 ◆岩隈千尋 委員 今回基本計画の中で示されておりましたのは、どちらかというとハード面の整備が多いわけなんですけれども、今後は、子どもさんたちのいわゆる指導や学習という面においては、きちんとハード面とは別に位置づけられているという認識でよろしいですか。 ◎服部 文化財課長 史跡整備につきましては、委員のおっしゃるような形でハード的な整備といわゆるソフト的な活用事業、また教育事業というのが一体となって進めていくことが大切であると思っておりますので、この両輪を動かしながら、この橘樹官衙遺跡群の整備というのは進めていくべきだと思いますし、そのようにしていきたいと考えているところでございます。 ◆岩隈千尋 委員 ありがとうございました。あと、先ほど課長さんは御説明の中で、いわゆる民間団体との協働等々というのをお話しいただいたと思うんですけれども、これについては、例えばこの整備がずっと進んでいったとすると、これは指定管理者制度などを導入したりとか、そういったことも考慮されるという認識でよろしいんですか。 ◎服部 文化財課長 今のところ、整備の管理運営につきましては、特に地元で橘樹群家跡につきましては、橘樹郡衙跡史跡保存会ですとか、影向寺遺跡につきましては影向寺重要文化財・史跡保存会という保存団体がいらっしゃいますし、また、地元の町会で、たちばな古代の丘緑地につきましては日ごろの日常的な清掃も含めた維持管理を行っていただいておりますので、当面はこうした地元での史跡に対する意識をまた盛り上げていただくという意味もございまして、地元の団体と協力をしながら連携をしてまずは進めていきたいと考えております。また、それの将来的な発展形として、まだいろいろな選択肢も出てこようかと思いますので、指定管理ということはその中の一つとして、また将来的に出てくる可能性はあるかもしれませんが、当面はまず地元の皆さんと連携して史跡を整備活用していきたいというところが中心でございます。 ◆岩隈千尋 委員 ありがとうございました。先ほどお話をさせていただきましたが、やっぱり認知が深まっていない理由の一つとして、そこに行って学んでこよう、見てみようというところで、あそこはアクセスが余りよろしくない。また、いわゆるガイド的なものも、例えば溝口駅、新城駅とか、拠点となるところからのアクセスが余りよろしくないというのが挙げられると思うんですけれども、アクセスに関しては、今後、どのように取り組んでいかれる予定ですか。 ◎服部 文化財課長 史跡までのアクセスにつきましては、委員がおっしゃるようにバス便が中心でございますので、駅から歩いてすぐというところではない不便さはございますが、高津区役所の事業といたしまして、溝口駅南口のバスロータリーの近くにこの橘樹官衙遺跡群を含めた史跡の案内板を設置していただいておりますし、また、橘出張所の前にも、マップも含めた掲示をしていただいております。あとはそれぞれ駅前から歩いていけるようにアプローチ、高津区役所では高津のさんぽみちというルートをつくって御案内をいただいているところでございます。また、建設緑政局のほうでたちばなの散歩道というルートもございまして、こちらは梶ヶ谷から橘樹官衙遺跡群を通って子母口貝塚までという、川崎市の歴史の最も濃厚な部分を設定していただいておりますので、当面はこういうものを活用しながら、またさらに私どもの整備とあわせて、よりよい史跡をめぐっていけるようなルートをつくって御案内したいと思っております。  また、丘の上にこの遺跡群はございますけれども、イギリスの発祥で有名なフットパス運動ですとか、また、NHKテレビのブラタモリのような、地形を見ながら、橘樹官衙遺跡群については古代から残る坂道ですとかが残っておりますので、そうした地形を体感しながら、楽しみながらめぐっていただく、周遊していただくというやり方を考えていきたいと思っております。また、史跡の中での案内については、案内板を設置して、動線をつくりながら、めぐっていただけるような形にしたいと思っております。 ◆岩隈千尋 委員 ありがとうございました。やはりキーになるところは、先ほどのアクセスもしかりなんですけれども、この間、私もいろいろと子どもさんたち等々とお話をさせていただいて、先ほど課長さんもお話しいただきましたけれども、地元愛であったり、郷土愛を醸成するためにはこういったものを活用するというのは大変重要なことであると、私も認識しているところです。いきなり大人にあそこに行って見てくださいよと、確かにブラタモリ的なものがあればそれはいいことかもしれませんけれども、なかなかそういった普及啓発に関しては厳しいなというところで、子どもさんたちをキーに捉えて、川崎の副読本やいろんなものを活用していただいて、全ての学校で年に1回くらいは教えると。年に1回というか、学齢の中で教えていくのか、その辺はいろんなやり方があると思うんですけれども、必ずこれについては取り上げるというところから、さまざまなこういった取り組みについては醸成をしていただきたいと思います。結構です。 ◆本間賢次郎 委員 御説明ありがとうございました。今の岩隈委員のお話に少し関連するようなお話になってしまうかもしれないんですが、アクセスというお話がございまして地図を見ますと、非常にこの界隈というのは道路が曲がりくねっていて、どうやら細い通りが多いように見受けられるんですけれども、そうした中で駐車場の整備とかも進めていくということなんですが、車でアクセスすることは望ましい形で方針としては進めていくんでしょうか。 ◎服部 文化財課長 整備につきましては、駐車場ですとか、駐輪場を設けていきたいと思っておりますけれども、何分、必要な駐車場につきましては史跡の中につくるということが整備の方針としてはできないものですから、あくまでも臨時的な駐車場という形で捉えておりますので、例えば御高齢の方ですとか、お体の不自由な方、そうした方がお越しいただいたときには優先的にそちらの駐車場を御利用いただいたりですとか、地元の方は自転車でお越しいただきたいと思っております。基本は、やはり公共交通機関を御利用いただいて、また、先ほども申し上げましたけれども、歩いて、地形も含めて歴史を体感していただきたいなというのが私どもの思いでございます。また、史跡の中につきまして、道も狭いものですから、道路上で例えば解説板を見るとか、そういうことは大変危険な状態になってしまいますので、この整備の中では危険のないようにちょっと道路から入った部分で安全に解説、または説明をさせていただけるような工夫はしてまいりたいと思っております。 ◆本間賢次郎 委員 ありがとうございます。公共アクセスをやはり利用してほしいと。そして、御高齢の方であるとか、障害をお持ちの方向けに駐車場を必要最低限という形で設置されるんだろうということで認識をいたしました。こちらの資料を見ますと、土地の利用状況で見ますと住宅地が74.6%ということで、ほとんどが住宅地となっているわけでございます。整備されたことによって、当然のことですけれども近隣の方々に迷惑がかかってはいけないわけですし、これまでもさまざまな会合を開かれている中で地域の方々も入っていただいているということですから、御理解が進んでいることとは思いますけれども、そうした整備をどんどん具体的に進めていく上で、今後はどういうふうに地域の方々に対しては説明をされていくのか、また、より理解を深めていこうとお考えなのか方針があれば、また、スケジュール案みたいなのがあれば伺いたいと思います。 ◎服部 文化財課長 橘樹官衙遺跡群の中につきましては、現在も確認調査、また試掘調査を進めてきておりまして、今後とも、その橘樹官衙遺跡群の内容をさらに解明していくためにはそうした調査を進めていかないといけないところでございますが、そうした調査を行った際には、調査の成果を市民の皆さん、または近隣の皆さんに知っていただくために、必ず発掘調査の現地見学会というものを開催しております。そうした現地見学会を通して、近隣にお住まいの皆さんには、お住まいの本当に足元に重要な古代の遺跡があるということを知っていただけるようにしたいと思っておりますし、また、そういう史跡めぐりですとか、そういうものも使いながら、地元の皆さんには知っていただく機会を提供してまいりたいと思っております。また、追加指定ということもございますので、これからはこの橘樹官衙遺跡群の中で重要な遺構が発見された場所については、地権者の皆さんにも丁寧に御説明をしながら、追加指定に向けての御了解をいただけるように努めてまいりたいと思っております。 ◆本間賢次郎 委員 ありがとうございます。細かく地域の方々にも報告をしながら、またそういう歴史的な価値なども共有しながら進めていかれるということで理解をいたしました。  次に、最後に伺いたいのが、災害が起きたときの対策なんですけれども、こうした歴史的なものというのは、地震が起きて地割れなどが起きてしまうと復元はまず無理でございますので、そうしたときにおいて、どのように災害時は対応するのか。万が一のことが起きたときに、将来的に過去の資料に基づいて、過去にこういうものがあったんだという形として残せるようにしていかなければ、将来にこれを伝えることはできないかと思うので、その辺については、どのようなお考えがおありなのか伺います。 ◎服部 文化財課長 ことしは特にそうした災害が集中した年でございましたけれども、例えば、まだ記憶に新しいところでは熊本地震で熊本城がかなり大きな被害を受けたということがあります。橘樹官衙遺跡群につきましては、例えば建物ですとかは今のところございませんけれども、今後、復元を予定している正倉ですとかは地震等で影響をこうむる可能性が出てくるかと思いますので、そうしたことも考慮しながら、整備の計画といいますか、設計を考えていきたいと思っております。  また、発掘調査も継続してやってきておりますので、その中ではしっかりと図面ですとか、写真ですとか、記録は綿密にとっておりますので、そうした記録類はしっかりと保存しておけるようにしていきたいと思っております。地下に史跡をまず残しておくというのが大原則でございますので、例えば地震等による崩壊ですとかがない形での整備も考えていきたいと思っておりますので、そうした防災対策も含めて遺跡の保護の仕方というのは今後の整備計画の中で具体的に検討していかなければいけないなと思っておるところでございます。 ◆本間賢次郎 委員 ありがとうございます。ぜひ、そのように今後、検討を深めていただいて、先ほども莫大な予算のお話もありましたけれども、力を入れていかれるわけですから、整備の仕方によっては本当にこの地域の方々のみならず、川崎の人々のふるさとの誇りとシンボルの一つになり得る可能性というのは非常に高いと思われますので、そうした万が一のことが起きたときに、この史跡をスムーズに復活させることができることによって、みんなが復興に向けて心を一つにできるという存在になれば非常に心強いかと思いますので、ぜひともその辺の対応もお願いをいたします。以上です。 ◆山田晴彦 委員 1点だけお伺いします。ガイダンス機能はすごく大事だろうなと思っておりまして、今御説明いただいた内容で皆さんに来ていただくということで、その施設が計画的に、段階的に整備されていくんだろうなと思うんですけれども、なるべく早くそうした官衙遺跡があったということを周知するためには、一日も早くそういったことを皆さんに周知するような施設、例えば、縮尺したような形のジオラマとかを展示することも重要なのかなと思っております。施設に関する整備という説明の中で、既存施設の活用を図るまでの間、可能な範囲で、ガイダンス機能を補完する暫定的な展示ということが書いてありますが、この辺で具体的に何か考えていることがあれば教えていただければと思います。 ◎服部 文化財課長 ガイダンス施設につきましては、史跡整備と一体となって設置をしているということが有効だと思っておりますので、場所的には橘樹官衙遺跡群に近接している場所で、なおかつ既存の公共施設を当面の間は活用してスムーズに施設の整備と活用ができるようにということを考えております。そうしますと、今周辺の公共施設としては、高津区役所の橘出張所ですとか、橘小学校ですとか、そうしたところはございますので、今後は関係の局区ともよく相談して、設置が可能かどうか、パネルですとか、ジオラマですとか、そうした展示等も可能かどうか検討してまいりたいと思っております。 ◆山田晴彦 委員 以前にも私は提案させていただいたんですが、旧西部公園事務所の施設を今、諸団体に貸し付けをしていただいているんですが、空間スペースとしては結構空いているし、近接もしているのかなと思います。ぜひ高津区役所等ともお話し合いをしていただいて、あそこは教育施設も東橘中学校とか、子母口小学校等もございますし、場所的には皆さんがすごく来やすいところなのかなと思っておりますので、ぜひそういった活用を御検討していただければなと思います。以上です。 ○片柳進 委員長 ほかにないようでしたら、以上で「国史跡橘樹官衙遺跡群整備基本計画の素案について」を終わります。  ここで理事者の退室をお願いいたします。                 ( 理事者退室 )         ───────────────────────── ○片柳進 委員長 次に、「閉会中の継続審査及び調査の申し出について」を議題といたします。  お配りした資料に基づいて、事務局から説明をお願いします。 ◎大原 書記 それでは、文教委員会付託の請願及び陳情につきまして御説明申し上げますので、お手元のタブレット端末の3、閉会中の継続審査及び調査の申し出についてのファイルをごらんいただきたいと存じます。  本日、10月9日現在の文教委員会に付託されております請願第40号ほか2件、陳情第5号ほか8件の合計12件を記載しておりますが、以上の請願、陳情の閉会中の継続審査及び所管事務の調査を議長宛てに申し出ることについて御協議をいただきたいと思います。  なお、9月13日の本会議で本委員会に付託された請願及び陳情を御参考までに記載しておりますので、御参照ください。 ○片柳進 委員長 ただいまの説明のとおり、議長宛てに申し出ることに御異議ございませんでしょうか。                 ( 異議なし ) ○片柳進 委員長 それでは、そのように議長宛てに申し出をさせていただきます。         ───────────────────────── ○片柳進 委員長 次に、その他として、委員視察の申し出がございましたので、まず事務局から説明をお願いします。 ◎大原 書記 それでは、委員視察の申し出につきまして御説明いたします。  片柳委員長、石田(和)委員から、10月23日(火)から10月24日(水)の日程で、名古屋市及び豊橋市へ、本委員会の所掌事務に関する視察の申し出がありました。この件につきまして、委員会として決定をお諮りいただきたいと存じます。 ○片柳進 委員長 ただいまの説明のとおり、委員会として決定することに御異議ございませんでしょうか。                 ( 異議なし ) ○片柳進 委員長 それでは、そのように決定いたしました。本職から議長に対し、委員の派遣承認の要求をいたします。         ───────────────────────── ○片柳進 委員長 次に、今後の委員会日程につきまして御協議をお願いいたします。   協議の結果、11月1日(木)に開催することとした。         ───────────────────────── ○片柳進 委員長 その他、委員の皆様から何かございますでしょうか。                  ( なし ) ○片柳進 委員長 それでは、以上で本日の文教委員会を閉会いたします。                午後 0時14分閉会...