3 その他
午前10時00分開会
○
堀添健 委員長 ただいまから
まちづくり委員会を開会いたします。
お手元の
タブレット端末をごらんください。本日の日程は、
まちづくり委員会日程のとおりです。
初めに、
まちづくり局関係の議案の審査として、「議案第113号 川崎市建築物における
駐車施設の
附置等に関する条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。
理事者から特に
補足説明等はございますでしょうか。
◎綿貫
まちづくり局長 特にございませんので、よろしくお願いいたします。
○
堀添健 委員長 それでは、質疑がありましたらお願いいたします。また、意見・要望等がございましたら、あわせてお願いいたします。
◆
石川建二 委員 今回の改正の概要を見ますと、百貨店その他の店舗の基準値が200平米につき1台から300平米につき1台、百貨店その他の店舗以外の
特定用途の基準値が200平米及び300平米につき1台から350平米につき1台ということになっています。
マンション等の居住する
住宅等に関しては基準は変わらないということですけれども、昨今の大型店などを見ましても、いわゆる基準以上に現在の川崎市の例えば
ラゾーナですとか、そこは整備がされているんだということで、基準を引き下げることが問題にはならないという、そうした
委員会の審議がありましたけれども、であるならば、なおさらこの基準値を引き下げて、本来ならば整備を促進しなければならない、そういう立場である行政が
規制緩和を強調するところに、今回の改正案が逆に地域での渋滞等を招くことを誘発しかねないという懸念があるかと思うんです。いろんな
商業施設はそれなりに事業者の利便性の改善の問題で
駐車場の整備はされることと思いますが、本来、規制をしっかりとかけ、
環境負荷を軽減する立場の行政が、あえて現状よりも必要のない基準を緩和することは必要がないと思いますので、この
条例改正には反対したいと思っています。
◆
織田勝久 委員 これは事前に説明いただいたときにもいろいろ議論させていただいたし、結論も出ているので議案に反対ということはいたしませんけれども、ただ、現実問題、
商業施設なんかができるときに、
駐車場の問題は、例えば
商業施設の関係というのは
経済労働局の
商業振興課にあるわけです。まちについては、
まちづくり局の条例を根拠に調整をするんだけれども、俗に言うところの
管理者協議みたいな形の中で、残念ながら、双方が本当にきちんと
意思疎通ができるのかわからないということも感じています。だから、これは
石川委員が言われたように、ある
種規制緩和だと思いますから、
商業施設なんかができるときは、地域の実態に即して、また、車がとまるということだけじゃなくて、そこに車が入ってくる動線の問題なんかもありますから、今まで以上に
まちづくり局と
経済労働局としっかり調整をしていただくことをお願いしておきたいと思いますので、それについては、ちょっと担当者のほうから一言いただいておこうかな。
◎北村
交通政策室担当課長 今、委員御指摘いただきました大店法の手続と今回の
駐車場の附置に関する手続につきましては、それぞれ所管が異なって、それぞれのセクションで手続の協議、調整を行わせていただいているような状況でございます。御意見も踏まえまして、今後におきましても、
駐車場の地域の実態を把握しながら、条例の運用をしっかりと適切に対応していきたいと考えております。
◆
織田勝久 委員 よろしくお願いします。
◆
重冨達也 委員
パーソントリップ調査についてなんですけれども、人口もそうですし、
移動手段もそうですし、当然、時代が変われば変わっていくと思うんです。この調査は10年に1回ということで、今年度、やっていることだと思うんです。そうすると、2年後ぐらいに結果が出てくるということなんですけれども、その後の流れというか、
パーソントリップ調査を反映させて、今回、改正するわけですから、今年度実施の
パーソントリップ調査に関しては、今後どういう形でこの条例に絡んでくるのかを教えてください。
◎北村
交通政策室担当課長 パーソントリップ調査につきましては、今年度、
本体調査ということで、現在、調査を実施しているような状況でございます。こちらの調査につきましては、
関東圏域全体として、時間的にはおおむね2年ぐらい
取りまとめ等にかかるということでございますので、まずは、条例の運用をしっかりやっていくこと、それから、各委員にいただいてございますが、地域の実態や最近の
パーソントリップ調査のデータ、あるいは
都市計画の
基礎調査のデータも把握しながら、今後、必要に応じて見直しについて取り組んでまいりたいと考えています。
◆
重冨達也 委員 見直すかどうかを検討するという意味では、平成32年とか33年のタイミングで、もう一度、数字を精査するということはやると思っていいんですか。
◎北村
交通政策室担当課長 まずは
パーソントリップ調査をしっかりとやりまして、32年度以降に、必要に応じて
取り組みを進めてまいりたいと考えています。
◆かわの忠正 委員 私は先ほどの
織田委員と同じなので、重複を避けたいとは思うんですけれども、
1つ心配が、そういう
商業施設関係で、駅に近いとか遠いとかで
駐車場の需要というのは違うんじゃないのかなと思うんです。
ラゾーナがいい例だと思うんですけれども。
ラゾーナなんかを念頭に置くと、こういうふうな緩和というのは一抹の不安があるんですけれども、そこら辺はどういう御検討をされてきたのか、ちょっと伺えますか。
◎北村
交通政策室担当課長 今、委員から御指摘いただきました
ラゾーナ川崎プラザでございますけれども、御存じのように駅前に立地する大規模な
商業施設ということで、既に立地から10年が経過しているような状況になります。基本的に、大規模にかかわらず、
駐車場の
附置義務については必要な台数を算定するとともに、
売場面積が1,000平米を超えるような
ラゾーナ等の大型のいわゆる
商業施設につきましては、大店法で示してございます
必要台数が確保されます。さらに、
当該施設につきましては、大店法で求めている
必要台数の約2倍程度の
駐車場を確保しているということでございます。
◆かわの忠正 委員 また、例えば個別の名前を言っちゃあれなんですけれども、
安売りショップというんですか、
尻手黒川とか、いろんなところで人気のある
商業施設で、渋滞がいろいろあると思うんです。そういう特定のところで渋滞が発生するような
駐車場が足らないという状況が発生したら、今までも
まちづくり局さんのほうで、いろいろ近隣の
駐車場への連携だとかというアプローチとかはしてくださったと思うんですけれども、それは今後とも続けてやられるということでよろしいんでしょうか。
◎北村
交通政策室担当課長 いわゆる大店法に基づく
商業施設につきましては、大店法の必要な台数を確保し、
周辺道路への影響がない対応を図っているところでございまして、今後につきましても、
周辺道路に影響がないような配慮がされるように調整を図ってまいりたいと考えてございます。
◆かわの忠正 委員 答弁を聞きましたので、結構でございます。
○
堀添健 委員長 ほかに質疑、意見・要望がなければ採決に入りますが、よろしいでしょうか。
( 異議なし )
○
堀添健 委員長 それでは、採決に入ります。「議案第113号 川崎市建築物における
駐車施設の
附置等に関する条例の一部を改正する条例の制定について」は、原案のとおり可決することに賛成の委員の挙手を願います。
( 挙手多数 )
○
堀添健 委員長 挙手多数です。よって、本件は賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
─────────────────────────
○
堀添健 委員長 次に、「議案第114号
川崎市営住宅条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。
理事者から特に
補足説明等はございますでしょうか。
◎綿貫
まちづくり局長 特にございませんので、よろしくお願いいたします。
○
堀添健 委員長 それでは、質疑がありましたらお願いいたします。また、意見・要望等がございましたら、あわせてお願いいたします。
◆
石川建二 委員 今回、
市営住宅に
定期借家の制度を導入するということですけれども、国のほうの指導でもあるように、
期間満了の
入居者の住居の
安定確保にも十分配慮するということが前提になっているわけですけれども、具体的な配慮策というのを改めて確認をしておきたいんですが。
◎植木
市営住宅管理課長 入居者が引き続き低所得であるなど
市営住宅の
入居資格を満たす場合については、
定期借家期間の
期間満了の数年前、おおむね3年から5年前ですが、他の
市営住宅への
申し込みを認めるなど、
期間満了時の居住の
安定確保に配慮してまいります。また、今年中に実施を予定している公募において
応募者数が
募集定数に満たないため、長期間空き家となっている住戸を対象に実施する常時募集については、先着順で入居が可能となりますので、
期間満了前にこうした住宅への
申し込みを可能とすることなどを考えております。
◆
石川建二 委員 今後、また状況を見て、そういう対策なども検討するということも考えられるかと思うんですけれども、その辺はどうでしょうか。
◎植木
市営住宅管理課長 3年後の平成33年に実施いたします検証結果を踏まえて、その中で見直していきたいと思っております。
◆
石川建二 委員 今回、
公共住宅に
定期借家を導入するということ自体は、経済的な問題で入居が決まるべきところが、退去の際には、それがなかなか考慮されないんじゃないかという懸念を私は強く持つんですけれども、ただ、
子育て世帯の対応策というのが、資料によると3つあります。
若年世帯向けの募集枠の新設だとか
優遇倍率の問題、また
収入基準の緩和など、こうした
子育て世帯の入ってこられるような
条件づくりを今しているかと思うんですが、ぜひそういうところも充実をしながら、今回は
大変要望の想定がされる
子育て世帯への支援というところですので、3年後の検証も慎重に見守っていきたいと思っています。
もともとこういう問題が生じるときに、これらが例えば全体の戸数が一定ですと、一般の住宅、一般の募集を圧迫するということにもなりかねないわけですけれども、そこら辺のバランスは今後どのようにとろうとお考えになっているんでしょうか。
◎齋藤
住宅整備推進課長 市営住宅の戸数ということでお答えさせていただこうと思いますが、
住宅セーフティネットという考え方の中で、
公営住宅の
市営住宅ということが根幹になるという考えではございますけれども、現在、国ですとか地方の財政が非常に厳しい中で、
セーフティネットとしてのストックを全て行政が抱えていくというのはなかなか難しいというふうに考えております。現在、平成29年3月に改定いたしました
住宅基本計画におきましても、
市営住宅の戸数は
現状維持を基本として、その他
民間賃貸住宅の
活用強化というところも、重層的な
住宅セーフティネットの構築を位置づけているところでございます。具体的な
取り組みといたしましては、市と
不動産関係業者等で設立しております
居住支援協議会などで低所得者ですとか
子育て世帯などの
住宅確保要配慮者の住まいの確保に向けまして、要配慮者と家主のマッチングですとか、そういった
入居支援などの
取り組みを進めているところでございます。
◆
石川建二 委員
市営住宅そのものの戸数はなかなかふやせないので民間との協力をというような御答弁でしたけれども、この間の5月の募集も9.2倍という平均の倍率の高さがあります。それぞればらつきがあるかとは思いますけれども、場所によってはもともと足りていないという現状があるかと思うので、
借り上げ等も含めて住宅を確保するという行政の役割をしっかり果たしていただきたいと、これは要望として述べておきたいと思います。こうした対策があってこそ、さまざまな世帯の方に入居していただける
市営住宅の役割が果たせるんじゃないかということで、先ほども言いましたように、3年後、見直しということもありますので、今回はそれを見守って、
子育て世帯の方の利便性が向上されることをこの点では期待をしておきたいということで、本議案には賛成するということで考えております。
◆
織田勝久 委員 一言あれなんですが、多世代でということが悪いことだとはもちろん思わないんだけれども、この条例とは直接かかわりはなくなってしまうかもしれませんけれども、やはり
公営住宅の高齢化というのは深刻ですよね。私も宮前は本当に
公営住宅が多いところなものですから、そのお年寄りが加齢に伴って
運動能力が劣っていくと、エレベーターがないと、だから5階、4階から下におりたいと、また、ぐあいが悪くなると上に上がれないという方たちもたくさんいるわけです。
申し込みをしても順番でというルールが一応あるにしても、改定するということでいくと、その方たちの要望、ニーズに全然合わない。うっかりすると、5階、4階から出てこられないみたいな実態もいっぱいあって、そういう中でいうと、地元の自治会、また
民生委員の皆さんも大変御苦労されているんだけれども、若い方たちに入っていただくというのも大事だし、また、その
世帯ごとの収入なんかも一つの基準になるのかもしれませんけれども、やはり高齢者の皆さんが生活しやすい環境、特に階層のシャッフルというのか、5階の方を1階におろす、2階におろすみたいな
ルールづくりも、いろいろ大変だとは思いますけれども、あわせて検討していただけるといいなと思いますので、それについては今回、要望ということにさせていただきます。
◆かわの忠正 委員 私は賛成なので、大いに賛成のほうなので質問するまでもないんですけれども、念のため、確認なんですけれども、成果の検証を33年度にということですけれども、今のところ、検証する
ポイントというのはあるんでしょうか。
◎植木
市営住宅管理課長 3年後の平成33年度に行います検証につきましては、
応募状況の分析や
入居者への
アンケート等を行ってまいりたいと思っております。
◆かわの忠正 委員
アンケートでもどういう項目をとるのかというのは、これから検討されるとは思うんですけれども、当然、この背景と課題とか、これまでの
支援制度とか目的と照らし合わせるかと思うんですけれども、
募集住戸は、当面、毎年20戸程度の見込みということなので、やっぱり若い世代の方、先ほど
織田委員もおっしゃっていましたけれども、団地内の高齢化がどの程度抑制できたのか、また、改善できたのかというところも
1つポイントになろうかと思いますので、そういう点もぜひ検証の中で御検討いただければと思います。
もう一つは、背景・課題の中では、
団地内活動の維持というのがございます。やはりこれも若い世代に入っていただいて、団地内の活動の維持というのは、
自治会活動なんかはあるんですけれども、市としてサポートしていくかという点にも配慮していただきながら、3年間で、この
子育て世帯区分の方々が
団地内活動の維持にどう貢献されているのか、また、何か課題があるのか、こういうふうにすればいいのかとか、そこら辺のこともいろいろ考慮いただきながら、目的に沿った十分な成果が出るように期待しておりますので、その辺の配慮も十分お願いしたいと思います。
◆
重冨達也 委員 今のと近いところなんですけれども、成果の検証という部分で、
入居者に対する
アンケート、以前、
入居者と団地全体に対する影響を評価するために、
入居者以外の方にもというお話をしたんですけれども、それはどうなったんですか。
◎植木
市営住宅管理課長 子育て世帯への
アンケートに加えまして、同じ団地の
入居者の方々への
アンケート等も行い、
子育て世帯向け区分新設の効果を検証してまいりたいと思います。
◆
重冨達也 委員 そうすると、
子育て世帯が入居する前と後と比較する必要があると思うんです。入居する前はこういう団地だったけれども、入居することによって、こういうふうに変わったから、効果的な制度だということが言えると思うんです。そう考えると、成果の検証のために、
事前調査として、早い段階でやっておかないと比較ができないと思うんですけれども、それは今のところ、計画としてはどういう形でしょうか。
◎植木
市営住宅管理課長 アンケートの中で、実際にそういう方が入られる前の状況と入られた後の状況とを比較しての御意見等も伺っていきたいと思っていますので、入居前の
アンケートというのは現在考えておりません。
◆
重冨達也 委員 わかりました。昔のことを思い出させて書いてもらうよりは、僕は今やったほうがいいような気はするんですけれども、それが1つの時間の前の後ということです。あとは、20戸というのは既にどこか決まっている、目星がついていると思っていいんですか。
◎植木
市営住宅管理課長 20戸の内訳につきましては、12月までの空き家の状況を見て、それで考えてまいります。現在まだ決まっておりません。
◆
重冨達也 委員 そうすると、この制度があることによって団地が変わったのか、それとも、3年間なので考えづらいですけれども、社会が変わったことによって変化したという効果が上乗りするイメージ――わかりますか。この制度を導入された団地と導入されなかった団地を比較しないと、この制度を導入したことによる影響なのかどうかというのが、ほかの影響が乗っかっちゃうと思うんですけれども、そういうのは考えていないですか。
◎植木
市営住宅管理課長 今、委員がおっしゃったような意味でのことについては、今のところ、想定しておりません。
◆
重冨達也 委員 団地でこの制度が導入されることによって改善がされたのか、それとも、もっとほかの要素があって改善されたのかというのは、この制度が導入された団地と導入されなかった団地を比較しないと、それは言い切れないと思うんですけれども、その危険性は考えているということですか。
◎植木
市営住宅管理課長 今、委員のおっしゃいました導入された団地において、定借制度の導入によって変化があったのか、それとも
社会環境の変化によって変化があったのかというところについても、そもそもこの
アンケートではなかなかわかりにくいところだと思っていますので、そこについては難しいかと思います。
◆
重冨達也 委員 いや、そうじゃなくて、精度の問題なんです。精度というのは、ちょっとややこしいな。その情報の確かさの問題なんですけれども、この制度を導入した団地とそうじゃない団地を比較しないと、導入による効果かどうかというのが言い切れないと思っているんですけれども、それはそう思わないですか。
◎植木
市営住宅管理課長 今のところはそのような考えはございませんが、今後検討してまいりたいと思います。
◆
重冨達也 委員 その
因果関係のことをもうちょっと勉強してもらって、1つの要素以外にも、この団地の環境を変える要素というのは当然あるわけで、その一つとして、今回はこの制度を入れるわけですよね。だから、この制度が有用かどうかというのは、この制度があるところとないところを比較しないと正確には言い切れないはずなので、ちょっと今の段階ではわからないということなので、研究してもらいたいと思います。
◆春孝明 委員 確認というか、大丈夫だと思うんですけれども、今回、12月に募集が延びたということで、この12月の募集は、確認の確認ですけれども、予定どおり行われるということで大丈夫でしょうか。
◎植木
市営住宅管理課長 12月に募集してまいります。
◆春孝明 委員 わかりました。
○
堀添健 委員長 ほかに質疑、意見・要望がなければ採決に入りたいと思いますが、よろしいでしょうか。
( 異議なし )
○
堀添健 委員長 それでは、採決に入ります。「議案第114号
川崎市営住宅条例の一部を改正する条例の制定について」は、原案のとおり可決することに賛成の委員の挙手を願います。
(
全員挙手 )
○
堀添健 委員長 全員挙手です。よって、本件は
全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
ここで
理事者の一部交代をお願いいたします。
(
理事者一部交代 )
─────────────────────────
○
堀添健 委員長 次に、
所管事務の調査として、
まちづくり局から「「川崎市
都市計画マスタープラン麻生区構想及び多摩区構想」の
改定素案の策定について」の報告を受けます。
それでは
理事者の方、よろしくお願いいたします。
◎綿貫
まちづくり局長 それでは、これより「川崎市
都市計画マスタープラン麻生区構想及び多摩区構想」の
改定素案の策定について御報告させていただきます。
内容につきましては、
工藤都市計画課長から御報告申し上げますので、よろしくお願いいたします。
◎工藤
都市計画課長 それでは、「
都市計画マスタープラン麻生区構想及び多摩区構想」の
改定素案の策定について御説明させていただきます。
お手元の
タブレット端末の2(1)-1、「
都市計画マスタープラン麻生区構想及び多摩区構想」の
改定素案の策定についてのファイルをお開きください。
画面の表紙を1枚おめくりいただき、2ページでございますが、資料1の「
都市計画マスタープラン麻生区構想及び多摩区構想」の
改定素案の策定についてをごらんください。
資料左上、1、背景、目的等でございます。「(1)
都市計画マスタープランとは」とございますが、
都市計画マスタープランは、
都市計画法に基づき定める
都市計画に関する基本的な方針でございまして、
土地利用の制限等を直接行うものではありませんが、個別・具体の
都市計画を定める際は、本プランに即した計画とする必要がございます。右側には、
計画体系をあらわす図を示してございます。
都市計画マスタープランは、
総合計画などに即するとともに、各種の
分野別計画と整合を図りながら定めるものとなってございます。赤枠の部分が今回の
区別構想でございますが、全市を対象とした全体構想に即しながら、市民に身近な各区の
地域特性を生かした構想とするため、
検討段階においても、区民の御参加をいただきながら取り組んできたところでございます。
次に、(2)の背景、目的でございますが、策定から約10年が経過し、
総合計画の策定等に合わせ、昨年3月に全体構想を改定したところでございます。
区別構想につきましても、各区において、
まちづくりの進捗等の変化が生じておりますので、改定した全体構想に即しつつ、今回、麻生区構想、多摩区構想の改定を行い、計画的な
まちづくりを推進していくものでございます。
続きまして、資料左中段の2、麻生区、多摩区の状況の変化と主な課題でございますが、(1)全体構想の改定としまして、少子高齢化や人口減少を見据え、コンパクトで効率的な
まちづくりや鉄道沿線の
まちづくりを主な
ポイントとして改定を行ってございます。
次に、(2)麻生区、多摩区の主な現状や状況の変化としましては、両区ともに一部の地域では、人口減少や高齢化が進展していること、横浜市営地下鉄3号線の延伸計画や生田緑地の魅力づくりに向けた検討が進捗していることなどがございます。
さらに、(3)としまして、ワークショップ等における主な区民意見をまとめてございます。ワークショップは、昨年9月に各区で開催し、その後、両区合同のフォーラムなども実施し、御意見をいただいております。その際の主な御意見といたしましては、魅力ある施設や農地など地域資源を生かした
まちづくりが必要などでございます。
以上の区の状況の変化や区民意見等を踏まえまして、資料左下の太枠でございますが、改定に向けた主な課題としまして、沿線
まちづくりによる駅周辺の魅力や利便性の向上など、記載の3点を整理しております。
次に、資料右上の3、改定の主な内容でございますが、(1)としまして、全体構想に即し、各区の鉄道沿線を都市軸として位置づけ、地域資源を生かした駅周辺の
まちづくりや駅へのアクセス向上に関する方針等を新たに示します。(2)としまして、関連する計画等と整合を図り、
土地利用等の分野別の方針を更新いたします。(3)としまして、身近な地域の
まちづくりに向け、身近な生活圏ごとの
まちづくりの方針を新たに示します。
続きまして、4、麻生区構想、多摩区構想
改定素案の構成でございます。
改定素案の構成は、改定した全体構想とそろえ、全分野の骨格となる方針として、都市構造の位置を第3部に移動したほか、第5部として、身近な生活圏別の沿線
まちづくりの考え方を新設してございます。
5、今後のスケジュールでございますが、麻生区及び多摩区の
改定素案につきましては、あすより約1カ月間、パブリックコメントを実施するとともに、この期間中に両区で説明会を開催いたします。その後、1月末をめどに、パブリックコメントでいただいた御意見や関連計画の進捗を踏まえ、改定の案を策定し、
都市計画の法定手続に準じた案の縦覧と意見募集を行い、
都市計画審議会への諮問、答申を経て、今年度末の改定を予定しております。
なお、表の下段のとおり、その他の区につきましても、平成32年度末までの全区の改定を目指し、順次、改定作業に取り組んでまいります。
続きまして、3ページの資料2をごらんください。麻生区構想定素案の概要について御説明いたします。
初めに、(1)めざす都市像でございますが、「一歩先を行く 緑 縁 区(みどりとえにしのタウン) あさお」としております。これは、現行の麻生区構想策定時に区民に御検討いただいたもので、将来を展望した長期的な
まちづくりの理念として、継承してまいります。
続きまして、(2)全体構想における位置づけでございますが、麻生区と多摩区は、生活行動圏として北部エリアに位置づけられており、小田急小田原線等を軸とした鉄道沿線
まちづくりを推進することなどが掲げられております。
次に、資料右上、(3)めざす都市構造でございますが、改定した全体構想とあわせて6つの項目で整理しております。下線部が現構想からの主な追加、変更点となってございますが、①に鉄道沿線を都市軸として位置づけ、鉄道を主軸に、近隣都市や身近な地域が連携したまちを目指すこととしております。また、⑥では、コンパクトで効率的なまちを目指すことなどを掲げております。下段には、都市構造図を示しており、赤や青の矢印は、鉄道に沿った都市軸として新たに記載をしております。
4ページをごらんください。2、分野別の基本方針の概要でございます。資料左側から(1)
土地利用、(2)交通体系、(3)都市環境、(4)都市防災の4つの分野別に、主な
まちづくりの方針を示しております。下線部が今回の主な変更、追加の内容となってございまして、資料下段には、各分野の方針図を掲載しております。主な内容でございますが、(1)
土地利用におきましては、①に新百合ヶ丘駅周辺地区における横浜市営地下鉄3号線の延伸を見据えた拠点の形成や、③に空き家、空き室等を利用し、多様な住まいや地域交流の場の形成を図ることなどを新たに示しております。また、(3)都市環境では、③に生産緑地の指定から30年を迎える農地における特定生産緑地の指定などを新たに示しております。その他、資料記載のとおり、各分野におきまして、それぞれに方針を掲げております。
5ページをごらんください。3、身近な生活圏別の沿線
まちづくりの考え方の概要でございます。こちらは今回の改定で新たに追加した項目でございまして、身近な
まちづくりを推進するため、身近な生活圏を設定し、それぞれ主な
まちづくりの方針を整理しております。
資料左側中段、②身近な生活圏の範囲でございますが、身近な生活圏として、鉄道駅の利用圏等を踏まえ、麻生区、多摩区が属す北部エリアを11個のゾーンに分けております。
資料右側には、(2)各ゾーンの
まちづくりの概要としまして、北部エリアの11個のゾーンのうち、麻生区の7つのゾーンについて、先ほどの分野別の基本方針から、各ゾーンに関係する主な方針を示しております。また、各ゾーンの方針図としましては、分野別の方針を総合して作成しております。
麻生区構想
改定素案の概要につきましては、以上でございます。
続きまして、6ページの資料3をごらんください。多摩区構想
改定素案の概要でございます。
1、都市づくりの基本理念でございますが、(1)めざす都市像は、「ひと・水・緑 ― 住み続けたいまち 多摩区」とし、(2)全体構想における位置づけ、(3)めざす都市構造につきましても、麻生区と同様に資料記載のとおり整理しております。
7ページをごらんください。2、分野別の基本方針の概要でございます。
土地利用、交通体系等の各分野について、主な方針を示しております。下線部が今回の主な変更、追加の内容となってございまして、資料下段には、各分野の方針図を掲載しております。主な内容でございますが、(1)
土地利用の②において、稲田堤駅、中野島駅などの橋上駅舎化等の整備の推進、また、(3)都市環境の③において、向ヶ丘遊園跡地の緑の保全とにぎわい等の空間の創出などを新たに示しております。
8ページをごらんください。3、身近な生活圏別の沿線
まちづくりの考え方の概要でございます。資料右側、(2)各ゾーンの
まちづくりの概要でございますが、北部エリアの11の身近な生活圏のうち、多摩区の5つのゾーンについて、分野別の基本方針から各ゾーンに関係する主な方針を示すとともに、各ゾーンの方針図を掲載しております。
多摩区構想
改定素案の概要につきましては、以上でございます。
9ページをごらんください。資料4としまして、市民意見募集の御案内となっております。
5、説明会開催の日時と場所でございますが、意見募集期間中に実施する説明会につきましては、多摩区構想については、10月29日の月曜日、19時から、多摩区役所にて、また、麻生区構想については、10月31日の水曜日、19時から、麻生区役所にて行います。
最後に、その他の資料としましては、麻生区構想
改定素案の本編、多摩区構想
改定素案の本編、また、平成29年3月改定の
都市計画マスタープラン全体構想の概要となっておりますので、後ほどごらんください。
御説明は以上でございます。
○
堀添健 委員長 説明は以上のとおりです。ただいまの説明について質問等がございましたら、お願いいたします。
◆老沼純 委員 御説明ありがとうございました。まず、一番最初の背景、目的等のところで、
総合計画と各PDCAプランにのっとってやっていくということなんですけれども、ここで今、多摩区、麻生区の構想素案を改定するということで、前の振り返りがこの地区に与える影響、またはそういった判断をどのように今後出していくのか、それとも、今ここで何か判断されるものがあるのか伺いたいと思います。
◎工藤
都市計画課長 総合計画に関しましては、即して
都市計画マスタープランを定めていくというところになっておりますので、その内容に違えているもの、また、変えているものはないものと考えております。
◆老沼純 委員
総合計画の評価をこのマスタープランの評価とするということでよろしいんでしょうか。
◎工藤
都市計画課長 総合計画に示されている内容につきまして、このマスタープランにおきましては、
まちづくりの方針として記載をしていくというものでございますので、
総合計画に即したものとして考えておりますけれども、マスタープラン自身が、評価をするというよりも方針というものを定めている内容になりますので、
総合計画の評価とは少し性格の違うものになるのかなとは考えております。
◆老沼純 委員 マスタープランの中にも、
総合計画にも、冒頭に少子高齢化、人口減少に対して進めていくという中で、各施策をやりながらも、ある場所ではさらに進行してしまったところもあり、ある場所では、まだ人口は増加し続けている。具体的に言えば、今、麻生区構想の中で、はるひ野地域の高齢化率は10%、また、新百合ヶ丘そばの金程のほうだと高齢化率が20%を超えてしまっている、そういうむらができてしまっているというんです。というと、全体像プラス、あとは細かい個別のところに対してどう手を打っていくのか、そういったところの評価の仕方がまだ届いていないから、結局、つくって終わり、つくって終わり、その後はどうなったのか、その前につくった皆さんの判断が正しかったのか、またさらにやらなきゃいけないのかというところにもっとブラッシュアップされていかなければいけないかなと思うんです。めざす都市像のところが区民提案の理念をそのまま継承するとなっておりますが、そういったところをまた区民の意見を集めて、これは継承という判断が区民からされたのか、それとも皆さんが判断されたのか、どちらですか。
◎工藤
都市計画課長 めざす都市像につきましては、当初、平成19年の
都市計画マスタープラン策定時に、区民の皆様が20年先を見据えた像として策定をしていただいたものでございます。基本的には長期的にも目指していく理念でございますので、そちらを継承しつつ、昨年度になりますけれども、市民の皆様からワークショップなどで御意見をいただいたものを踏まえて、今回の改定に生かしていくというところで考えております。
◆老沼純 委員 ということは、そのワークショップの中で理念は継承していく、多摩区も麻生区も、ほかのところもあると思うんですけれども、それは承認を得たということなんですか。
◎工藤
都市計画課長 ワークショップの中では、承認を得たということではなく、あくまで区民提案でつくられた基本的な都市像でございますので、それを示させていただいた上で御説明させていただいたところでございます。今後、その承認につきましては、この後、パブリックコメントなどを行いますので、そちらで御意見をいただきながら、確定をしていきたいと考えております。
◆老沼純 委員 ということは、パブリックコメントの中でも変えたいという意見が多数出るのであれば、そこはまた新しいものをみんなでつくろうとか、例えば20年先を考えて立てたものですけれども、近年の麻生区は新百合ヶ丘を広域拠点としてやられていますけれども、そこを利用される方も変わってきましたし、そこに住んでいる方もどんどん循環しているところですので、新しい方の意見もどんどん入れなきゃいけないし、今まで住まわれてきた方の意見も入れなきゃいけないと思うので、改めて、ここはもう一度、どういう麻生区にするべきかというところでぜひ考えていただきたいと思って、継承なのか、新しいものか判断いただきたいと思うんですけれども、御見解をいただければと思います。
◎工藤
都市計画課長 パブリックコメントにつきましては御説明をさせていただいて、素案説明会なども行う前提にしてございます。その素案説明会ですとかパブリックコメントなどでいただいた御意見を踏まえて、しっかり検討してまいりたいと考えております。
◆老沼純 委員 ありがとうございます。今循環しているという話もしましたけれども、各ゾーン、11ゾーンに分けたときに、横浜市営地下鉄3号線の事業化判断を含めて考えるということで、横浜市との連携というところは強調されていらっしゃるんですけれども、例えば新百合ヶ丘は稲城市さんが開発、あとは岡上地域で言うと、鶴川駅の南北広場の整備は町田市が先にやっていますし、稲城市が先にやって、それを麻生区が後を受けて、それに対して今動いているという所感を持っているんです。こういった議論がもっと打ち出されるべきではないかと考えるんですけれども、見解をいただければと思います。
◎工藤
都市計画課長 今言われたように、岡上地区、鶴川駅周辺につきましても、方針のほうに記載を入れさせていただいておりまして、土地区画整理事業が進められているというところもございますので、町田市と連携をしながら、生活利便性の向上等を目指しますということでの記載を入れさせていただいております。
◆老沼純 委員 ありがとうございます。町田市なんかは15年先の鶴川駅南口整備とか、それに対して岡上が動かないことには整備ができないんだということもありますし、その中の考え方で、調整区域の考え方というところに、ここは麻生区だけじゃなく市全体の話になってくるのかなと思うんですけれども、調整区域を市街化区域に編入することで、さらにもっとうまく都内との連携ができる、または、今、市街化区域であるところをきちんと調整区域に、逆線引きというんですか、入れさせていただいて、いろいろ掲げている農、緑、こういったものとの連携を考えるのであれば、調整区域の市街化編入に対して何か定められているものがあれば伺いたいと思います。
◎工藤
都市計画課長 マスタープランにおきまして、市街化調整区域は、まず里地里山環境を育んで、その市街化調整区域としての性格の環境を維持していくというところが基本でございます。そちらのほうですけれども、今おっしゃったように、市街化区域の編入、また市街化区域の逆線引きなどにつきましては……。
申しわけありませんが、本編のページを少しごらんいただきたいと思うんですが、資料のタブレットファイルの2(1)―2、50ページをごらんいただけますでしょうか。こちらのほうに
土地利用といたしまして、市街化調整区域に関する方針を掲げさせていただいております。一番上の(1)里地里山景観と調和した
土地利用の誘導の上から3つ目のポチでございます。このような方針を掲げさせていただいておりますが、市街地を形成している区域や土地区画整理事業等により計画的に市街化を図ることが可能な区域などについては、関係機関と調整を行った上で市街化区域への編入を検討するというところなどを入れさせていただいております。
◆老沼純 委員 ありがとうございます。やっていると多分果てしなく長くなると思いますので、あと1個だけ質問をさせていただきたいのは、今後のスケジュールのところで、多摩区、麻生区が先になって、その次、高津・宮前区、そして川崎・幸・中原区、これは改定時期をずらしたのは何か理由があるんですか。一緒で用意ドンでスタートするほうが市全体の
まちづくりとしてはいいように思うんですけれども、ずらした理由とかがあればお願いします。
◎工藤
都市計画課長 今、委員のおっしゃったように1度に改定をしていくというやり方もあると思うんですが、市の職員のマンパワーなどもございまして、少し年度をずらしつつも、できるだけ短い期間の中で策定をしていくというところで進めさせていただきたいと思っております。
◆老沼純 委員 そうなると、多摩区、麻生区が先に決まって、そこに隣接する高津区、宮前区の方針も変わってきて、ドミノ式になってしまうのかなというように、そこはコンパクトにお願いをしたいと思います。
あとは要望にとどめますけれども、特定生産緑地の件は、ここは10年更新の話になってきて、10年後、更新をどうしていくのかというところもまた大切になってくる。最初の指定も大事ですけれども、10年後、また同じ問題が繰り返されていくわけですから、ぜひここについても検討が含まれていくようなものになればと思います。本当に細かいですけれども、五月台エリアにつきましては、麻生区は一種低層住居がかなり多く、開発のときには、それで景観を守るというところでは、今も守られていると思うんですけれども、そこに住まわれている方が高齢化になってきて、また次の問題が出てくるので、一種低層を変えていくのか、用途を拡大していくのか、いろんな議論はあると思いますので、検討をお願いしまして、質問を終わります。
◆
織田勝久 委員 最初に、今の老沼委員のおっしゃった都市マス、平成29年の3月にできているんだから、やっぱり7区並行してやらなきゃ僕はおかしいと思います。マンパワーが足りないという話を聞いて、ちょっと驚いちゃったんだけれども、皆さんのマンパワーとか、それぞれの地域の市民の生活は関係ないんだから、一緒につくらなきゃだめだと思いますけれども、それは本当にそういう気なんですか。
◎藤原 計画部長 段階的にやっていくことの意味といたしましては、なるべく効果的にやっていきたいということもありまして、今回、2区をゾーンごとにやっていこうという方針が1つございます。と申しますのは、
総合計画の中で、川崎市の4つのゾーンの設定がありまして、そのゾーンというのが1つの中で広域拠点なり、いろんな位置づけがあるということなので、それらを1つのまとまりとして検討していくのに、それごとにやっていっても問題はないのかなということで、それぞれ全体構想は先につくっておりますので、それと整合させながらゾーンごとにつくるということで、より効果的といいますか、当然、いろいろな資源の敷設をやりながらということも考えていかなきゃいけないとは思っておりまして、その中で一番最適な方法ということで、今回、年度をずらして策定するような判断をしたところでございます。
◆
織田勝久 委員 全然わからないんだけれども、結局、市民生活は毎日継続的に刻一刻とあるわけで、それなのに都市マスの基本構想はあるけれども、区別計画がおくれちゃってなんて立つわけないよね。そこはもう少し考え直してもらわないと困ると思います。
前回のときに議論したけれども、
都市計画マスタープランは、文章としてはきれいなんだけれども、やっぱりリアリティがないわけよ。ここの中に、はっきり
土地利用の制限等を直接行うものはないがというふうになっているのはわかるけれども、リアリティがないわけです。それで、北部というエリアに捉え、多摩区と麻生区というふうにしちゃったけれども、私の宮前区だと、悪いけれども、多摩、麻生との接触というのは非常にあるエリアなんです。あと、さっき老沼委員がおっしゃったように、稲城だ、町田だ、あるわけだし、そういう視点がなくて、少なくても川崎市内、宮前区との連携は何もないけれども、それはどうなっちゃっているの。
◎藤原 計画部長 全体構想の中で、それぞれのゾーンの連携でありますとか、一体的な連携のあり方を示してございまして、その中の一部でございます。それは当然、多摩区の連携、あるいは宮前区との連携でありますとか、ほかのゾーンとの連携というのは考えていかなければいけないことでございまして、我々としても、それはきちんと全体構想の中にも書いておりますし、また、区別の構想の中にも、そういう各区との連携みたいなものが出ているところでございます。
◆
織田勝久 委員 今もらったばかりなので、全然資料を見ていなくて申しわけないんだけれども、例えば宮前区との連携は具体的にどこに書いてあるの。
◎藤原 計画部長 例えば麻生区構想、先ほどの資料2(1)―2でございます。麻生区構想の
改定素案の1から84ページの中の34ページでございます。こちらに広域的な土地構造に関する現状図というところで載せておりまして、今回、麻生区であれば、麻生区の周辺、宮前区でありますとか多摩区、多摩地域でありますとか町田市地域とどういう関係があるかということを見据えた上での方針づくりをしているというところでございます。
◆
織田勝久 委員 今、見せていただいて、いろんな矢印はあるけれども、これは具体的にどういうふうになるの。だって、東は川崎市宮前区と接していますと書いてあるだけじゃない。ほかに何が書いてあるの。西は町田市、東は川崎市宮前区、多摩区、そして南は横浜市青葉区に接していますと。これは何なんですか。
◎藤原 計画部長 そういう周辺の拠点地域でありますとか特性が合うことを前提に、それらと連携していくということを示すためにつくっているものでございます。
◆
織田勝久 委員 それで連携していくのはいいんだけれども、基本は鉄道を機軸にするわけ。要は小田急線を機軸にするという考え方なんですか。横浜市営地下鉄の記述はあるけれども、基本的には鉄道を機軸とするということなんですか。
◎工藤
都市計画課長 北部エリアにつきましては、多摩区、麻生区という形で、小田急線が連なっているところがありますので、まず1つは、小田急線が機軸となります。それと、鉄道機軸というところにおきますと、多摩区については、プラス南武線、麻生区につきましては小田急の多摩線を都市軸として位置づけて、
まちづくりを進めていくという形で考えております。
◆
織田勝久 委員 そうすると、幹線路線バスの活用とか、あともう一つ、懸案の
都市計画道路、その中でも特に世田谷町田線なんかはどういうふうにするんですか。
◎工藤
都市計画課長 先ほどの麻生区版2の(1)―2、麻生区構想の
改定素案の59ページをごらんいただければと思いますが、②幹線道路網の整備という記載がございまして、こちらは道路整備に関しましては、事業効果を早期に発揮するために、道路整備プログラムに基づく重点事業の
取り組みにより、効率的・効果的な幹線道路の整備を進めますということと、あと、3つ目のポチに、区内の各路線についても先行的に整備を進めますという方針を掲げさせていただいております。
◆
織田勝久 委員 それは道路整備プログラムに書いてあるわけだから、それをそのまま焼き写せばいいだけの話なの。だったら、都市マスは要らないんじゃないの。だって、道路整備プログラムを整備するというだけなら、都市マスとどう関係があるの。
◎工藤
都市計画課長 道路整備プログラムに基づきまして道路整備することにつきましても、
まちづくりをする上では大事な要素でございますので、
まちづくりの方針を定めるマスタープランにもあわせて掲載をしていくというところでございます。また、あわせて鉄道、道路、そのほかの交通といたしましても、まとめた方針を掲げさせていただいているというところでございます。
◆
織田勝久 委員 世田谷町田線の問題、進捗をどうするのかというところもあるし、あと、小田急線の踏切の問題だって、これは私が言うのも本当はおかしいけれども、多摩区、麻生区の議員は皆さん、何回もおっしゃっていることで、そういうものとどういうふうに整合性をとってやっていくんですか。鉄道を機軸にしていくと。だって、鉄道はありますよと。そういう問題をどうやってクリアしていくのかということが全然ないじゃないですか。リアリティがないですよ。それはどういうふうにお考えになっているんですか。
◎工藤
都市計画課長 同じく2(1)―2の麻生区構想の
改定素案の61ページに、今おっしゃった踏切の部分の記載を入れさせていただいてございます。(1)の一番下のところになりますけれども、こちらに踏切の話を書かせていただいておりまして、踏切道改良促進法に基づく踏切は改良計画を地域の実情に合わせて検討していきますということで、こちらのほうを
まちづくりの方針として掲げさせていただいております。
◆
織田勝久 委員 今の文言は、今回のマスタープランで初めて入ったんですか。
◎工藤
都市計画課長 今回、
区別構想につきましては、初めて記載を入れたものでございます。
◆
織田勝久 委員 そんなのが初めて入ったなんて自慢してもしようがないじゃないですか。長年の懸案じゃないですか。あと、幹線路線バスはどうするんですか。
◎工藤
都市計画課長 同じく63ページをごらんいただけませんでしょうか。路線バスについての記載を入れさせていただいております。上のほうの(1)路線バスを基本とした駅へのアクセス向上という形で記載を入れさせていただいておりまして、駅などへのアクセス向上は路線バスの対応を基本として、バス事業者と連携して
取り組みを推進するものと、また、2つ目としましても、路線バスの速達性・定時性の向上に向けての道路や駅前環境の整備などバスの走行環境改善に関するものなどを入れさせていただいております。
◆
織田勝久 委員 書いてはあるんだけれども、それをどう実現するかということじゃないですか。路線バスの速達性・定時性の向上に向け、地域の特性に応じなんて書いてあるけれども、路線バスの速達性・定時性というのは何が
ポイントなんですか。それははっきり聞かせてほしいな。何が
ポイントですか。
◎工藤
都市計画課長 路線バスにつきましては、例えば1つの例ではございますが、道路が拡幅していなくて渋滞のもとになっているなど、例えば駅前広場が混雑しているがためにバスが着くまでに渋滞を行っているというようなところもございますので、そういったところの整備などを含めて書かせていただいております。
◆
織田勝久 委員 であれば、そのようなボトルネックについては、個別の箇所、箇所ごとに具体的にどう対応するというメニューはつくっていただいているんですか。それぞれの分野別の事業計画とあわせて。
◎藤原 計画部長
都市計画マスタープランにつきましては、冒頭に申し上げましたように、関連分野別の計画でありますとか全体構想、また、
総合計画に即して、あるいは整合して作成していくということでございまして、そういった個別の事業の内容につきましては、それぞれの事業計画がございますので、そちらのほうで示していくと。
都市計画マスタープランにつきましては、方針として長期的にどういうふうに捉えていくのかということを書かせていただいているところでございまして、それは役割分担がございますので、そういった整理をさせていただいているところでございます。
◆
織田勝久 委員 じゃ、パブコメをかけるにしても何をかけるにしても、個別の事業計画と全部セットにしてわかるようにしなかったら、わからないでしょう。だって、書きっぷりではいいことしか書いていないんだから。間違っていることが書いてあるとは思いませんよ。だけれども、リアリティがないんです。具体的なリアリティがないんだよ。そこはどういうふうにこれから考えていくんですか。
◎藤原 計画部長 具体的なものにつきましては、やはりそれぞれの計画がございますので、そちらのほうに委ねていきたいとは思っております。ただ、御質問があった場合に、どういった具体的な計画があるかということについてはきちんとお答えできるような形にはしていきたいと思っておりますし、なるべくわかりやすく御説明、あるいは示していくということについては努めてまいりたいと考えております。
◆
織田勝久 委員 道路整備プログラムがあって、都市マスとの整合性というんだけれども、道路整備プログラムだって、どういう手法で、どういう基準で、今回の道路整備プログラムの、少なくとも37年度までという計画ができたかというところも、皆さん方が指標をつくって、成績を出して選んだといっても、僕がずっとしつこくやらせてもらっている梶ヶ谷菅生線じゃないけれども、やっぱり現実にまちが動いていく、変わっていくということと、全然時間的にかかわっていないわけじゃないですか。特に麻生の問題だって、
都市計画道路の決定があって、今のうちに家だけ開発して、いずれ道路ができますよというところに皆さん引っ越してきても、30年、40年たっても道路ができていない、そんなところがいっぱいあるわけでしょう。そういう具体的な課題というものをどこでどう解決していったらいいの。それを基本的にうたうのが都市マスじゃないんですか。
◎藤原 計画部長
まちづくりの大きな考え方につきましては、全体構想にも書かせていただいておりますし、各
区別構想でも掲げさせていただいているところでございます。例えば、麻生区で申し上げますと、2(1)―2の麻生区構想
改定素案の1から12ページと書いてあるところの30ページ、また、めざす都市構造としまして35ページ、そのあたりが大きな
まちづくりをどういうふうにしていくのかという考えでございまして、この
都市計画マスタープランは、そういった
まちづくりの大きな方針を定めるものでございますので、個別の計画につきましても、なるべくこうした方針に沿って進めていくというのが本来のあり方だというふうに考えてございます。
◆
織田勝久 委員 何でこういうある種厳しいというか、嫌みなことを言うかというと、これから人口減少の局面に入って、高齢化が進んでいくということでの課題は、
総合計画の最初にうたっているわけじゃない。そうすると、地域で、特に高齢者の皆さんがどうやって安心して生活していくかというところについても、もう少し全体をしっかりとまとめる上での都市マスの中での位置づけが必要だと僕は思っているんです。その中で、市民の皆さんの移動の足というのが一番大事になるじゃないですか。この書きっぷりでいくと、多分、今のまま全然変わらないんだろうなという感じがしますよね。一番不満なのは、コミュニティ交通、地域交通についての書きっぷりも、今の高石と長尾台しか入っていないわけでしょう。それを支援しますと。例えば高石だって、今、サポーターがどんどん減っちゃっている状況があって、それを支援しますと書いてあるけれども、どういうふうに支援するんですか。公費を入れるという話をするんですか。そこはどうするんですか。
◎工藤
都市計画課長 そのあたりの記述につきましては、先ほどの2(1)―2、麻生区構想
改定素案の1から84の中の63ページに当たるところで記載を入れさせていただいております。63ページに当たるところの一番下の2つのところが、今、委員のおっしゃった山ゆり号などのコミュニティ交通の記載でございます。こちらにつきましても、都市マスの方針といたしましては、運行維持の
取り組みを支援する、また、そのノウハウを蓄積して、交通環境の向上を目指す地域主体の
取り組みが円滑に進められるよう情報の共有を図りますという記載を入れさせていただいておりますが、こちらを都市マスで市の方針として、このような形で掲げさせていただいておりまして、具体の
取り組みにつきましては、担当の事務局が具体に取り組むというところで進めていただく形になっているところでございます。
◆
織田勝久 委員 それはさっき読ませてもらって、それで質問したんだけれども、結局、どういうふうに運行維持の
取り組みを支援してくれるんですか。それは
都市計画課ではなくて、ほかのセクションなの。交通政策室の仕事なの。そういうことなの。
◎綿貫
まちづくり局長 最初に御説明させていただいた資料の
都市計画マスタープラン麻生区構想、多摩区構想の
改定素案の策定についてをちょっとごらんいただきたいんですけれども、それの2ページ、表紙の次のページでございます。左のほうに背景、目的等とございまして、そこの囲みの中の右上に全体の
都市計画マスタープランの位置づけになる図がございます。
総合計画がございまして、その下には整備、開発及び保全の方針、これも
都市計画の法律に基づいてつくられた川崎市内の
都市計画としての決定をされた方針、こういったものがございます。そのほか、
都市計画法に基づいた方針等がございまして、さらに、今度、一番右側には
分野別計画、今、委員がおっしゃられている地域交通をどうするんだという部分につきましては、総合都市交通計画というのがございまして、そちらでもいろいろ議論をさせていただいているところでございますが、そういう具体的な事業の進め方については、やはりそういった
分野別計画に記載をしていく、位置づけをしていくという形になります。その中間で、
都市計画マスタープランとして、これはまちをどういうふうにしていくかというのを
都市計画的にまとめて、こういう構想を持って
まちづくりが進んでいくんですよ、進めていくんですよということを市民、区民の意見もいただきながら、集約してつくっているというもので、今回、
区別構想の麻生区、多摩区としてはこうですというところの位置づけでございますので、細かいところまでは全てここに記載されているというわけではないというところを御理解いただきたいと思います。
◆
織田勝久 委員 今、局長おっしゃったことは、申しわけないけれども、わかっている部分、わかった上で質問しているので、それはわかっていますよ。だけれども、やっぱり個別の事業計画があるなら、それを並べればいいだけの話であって、リアリティがないということを言っているわけです。
都市計画マスタープランとは、
まちづくりについてはある種一番の機軸、基本の法律、憲法みたいなものじゃないですか。その中身にきれいなことだけが書いてあって、それにリアリティがないという状況でいいんですかということを言っているわけです。さっき言った
都市計画道路の整備の問題もそうだし、幹線路線バスの充実の問題、それからあともう一つ、コミュニティ交通の問題、これは今、本当に市民にとってより切迫した課題なわけじゃないですか。いろいろ難しい課題だということもわかっていますよ。ただ、それについてはめり張りがないとだめでしょう。というのが基本的な問題意識ですよ。
僕が一人でしゃべってもあれなので、最後にしますけれども、それで、あともう一つ、麻生と多摩というエリアにしたという部分についてすごく違和感があるのは、今、我が宮前区には、鷺沼が動いているわけです。鷺沼でどこに皆さん行きたいのと言ったら、新百合ヶ丘や向ヶ丘遊園に行きたいというんです。そういう要望がすごく多いわけです。そのような状況、これは同じ
まちづくり局の中の隣のセクションがやっているわけでしょう。それなのに、全然そういう記述がないと。いわゆる宮前区連携ということも何もないと。そのことについてはすごく違和感を感じるわけです。確かに、小田急線に乗って新宿に行く人もいるだろうけれども、田園都市線に乗って渋谷に行く人もいるかもしれないじゃないですか。あと、横浜市営地下鉄3号線の問題がありますけれども、そういう意味で、麻生、多摩と限定しないでほしいんだよね。市民の皆さんは麻生と多摩に住んでいても、その中から外に出ないなんてないわけだから、そういうことを含めてもう少し周辺、さっきも東京都のほうもそうだけれども、もうちょっと広いエリアも含めてもう少し記述を書いてほしいんだよな。そこら辺はどうなんですか。
◎工藤
都市計画課長 今の3号線のお話ですけれども、3号線は現状、検討を進められているという状況がございまして、我々としましても、延伸部のルート、中間駅のあり方について、今、横浜市と連携しながら検討を進めているという状況でございます。こちらにつきましても、我々としましても、地下鉄3号線が乗り入れるということによって、連携が図られていくというところはもちろん意識して、こちらのほうも方針に記載させていただいてございます。
◆
織田勝久 委員 鷺沼の話は。
◎藤原 計画部長 鷺沼につきまして、いろいろ市民を含めてワークショップ等をやりながら、集約されているということは、我々も承知しているところでございます。そういった御意見といいますか、取りまとめを宮前区も、それにつきまして、それも今年度から作業のほうは入っているところでございまして、今年度、来年度に向けて策定をしてまいりたいと考えております。その中で、当然、他区との連携みたいなものが必要であれば、それは宮前区の中にも、そういった考え方は反映できるかなというふうに考えておりまして、そういうやり方をすることによって、別にどちらかにも書いていなければいけないことではないと思いますので、宮前区の中で、そういった麻生区との連携ということが書かれているということもあり得るのかなと考えております。
◆
織田勝久 委員 だから一緒にやらなきゃだめだと言っているわけです。麻生区、多摩区の中に書いていなくて、宮前区のほうに書いてあるというのは、それは一方的な片思いでいいという話なの。市の施策というのは、そういうものなんですか。多摩と麻生が独立して川崎市をやっているんじゃないんだから、それはおかしいでしょう。市バスだって、その意味で、わざわざ新百合ヶ丘の路線を走ったり、今やったわけでしょう。エリアの一体性という意味で、溝口から新百合ヶ丘までの路線を走らせているわけでしょう。そうじゃないんですか。
◎藤原 計画部長 全体と各区との連携でありますとか、全体のあり方というのは、全体構想のほうで示していくものだと考えておりまして、各区の内容につきましては、基本的には各区の課題を丁寧に拾って、方針としていくということが役割と考えておりますので、宮前区に取り組んだときに、麻生区、新百合ヶ丘との連携というふうなことが課題としてあるのであれば、そういったものを記載していくということになるのかなと考えております。
◆
織田勝久 委員 それだったら、何で麻生と多摩がくっついているわけ。何で麻生と宮前にならないの。多摩と宮前にならないの。何で麻生と多摩がくっついているの。
◎藤原 計画部長 こちらにつきましては、
総合計画で北部エリアという記載がございますので、そういう広域的な行動圏があるというのが、
総合計画に即してそういった考え方がございますので、
都市計画マスタープランについても、それに即して北部エリアということでは、多摩区、麻生区がそのエリアに含まれるだろうということで、あわせて策定をしようとしたところでございます。
◆
織田勝久 委員
総合計画を誰がつくったかわからないけれども、そういうへ理屈を言わないでよ。見直すべきものを見直せばいいんだよ。
総合計画にうたっているのは全て正しいんですか。そういう理屈が一番嫌なんだよね。現実的に見直すべきことは見直せばいいじゃない。多摩区と麻生区の区民は多摩区と麻生区のエリアから外に出ないの。そういう考え方がおかしいんだよ。
◎工藤
都市計画課長 今、委員のおっしゃったように、多摩区と麻生区から出ないという考えはもちろんございません。3号線に位置づけている新たな交通というところの中では、地下鉄3号線が新百合ヶ丘駅と結ばれていくというところはもちろんわかった上での記載をしてございます。その中で、今、記載を少し入れさせていただいていますのが、2(1)―2、先ほどまでの麻生区構想の
改定素案の概要のところで、42ページでございます。また、44ページも同様に3号線に関しての記載がございます。まず、42ページのところ……。
◆
織田勝久 委員 3号線の説明なんか聞いていないでしょう。だったら、もっと説明してください。鷺沼のことを説明してよ。鷺沼の再整備についての説明をして。あと、3号線については、宮前区だって、いわゆる西部地域の皆さん、向ヶ丘の皆さんの交通アクセスをどうすると、そういう議論がどうなっているのかを説明してよ。
◎藤原 計画部長 それはまさに今やられているところでございまして、我々は、その結果を次の宮前区の都市マスに反映させていただきたいと考えているところでございまして、今回、麻生区、多摩区につきましては、1つの圏域があるということは、それなりのデータ、調査から
総合計画ができていると我々も認識しておりますし、大きく捉えた行動圏というのは、多摩、麻生の北部があるんだろうと。それ以外、全くないのかというと、当然、いろんな目的で人は動くわけでございますので、それを全く無視するわけではございませんが、大きく捉えたときには、そういう北部エリアというのがあるだろうということを考えておりまして、それは今回の都市マスの策定についても踏襲しているところでございます。
◆
織田勝久 委員 発言が僕一人で申しわけないので、もう終わりにしますけれども、宮前の都市マスの交通のときにはしっかりそれを反映するということを言っていただいたので、そういうことでお願いしますよ。あと、もう一つは、とにかく地域の状況もどんどん高齢化していってということが本当にせっぱ詰まっている状況じゃないですか。そういうことがより強く反映されるような都市マスとしていかなきゃ僕はだめだと思いますよ。そういうことを申し上げて、また別途いろいろ議論させてください。とりあえず終わります。
◆
石川建二 委員 今回、見直しということですけれども、前回、10年前にマスタープランの検証というか、時代の変化というのは確かにあったかと思うんです。人口も変われば、さまざまな環境、自然環境も変わるでしょうし。ただ、その中で10年間、マスタープランがどのように地域の
まちづくりを進めてきたのかという到達点を検証するというのは行政じゃなければなかなかできないことだろうと思うんですけれども、その検証について、今回、私がぱっと見た限りではどこに書いてあるのかわからなかったので、そこを御指摘いただければ。
あと、もともと区づくりプランというのは、区民が相当エネルギーを使って制作をした。宮前区で言えば
まちづくり協議会のような、定期的に皆さん協議されて、相当努力されてつくられてきたのが区の構想だというふうに受けとめているので、必ずしも市全体から、上からトップダウン的におりてきたのではなくて、市民が何を望むのか、区民が何を望むのかというところを大切にしてつくられてきたんだろうというふうに経過を理解しているんですけれども、今回、そういうことを話し合う土台が各区なんかで実際どう整っているのか。確かに、ワークショップ等がやられたんでしょうけれども、それも単発で構想を聞いて、ああ、そうかということだけでは、区民のものになるというところはほど遠いのかなと。やはり区民の中での議論を保障するという意味で、区民が検証する場の保障というのが今後どのように考えられているのか。
あともう一つ、最後に、3点目なんですけれども、先ほどの各区の計画づくりのタイムラグが問題になっていましたけれども、最初の資料によると、宮前区とか高津区、そういうところは、線は一応30年度からずっと引かれているんですけれども、いつぐらいから協議というか、そういうのが始まるのか、準備が整うのか、そこら辺についても、川崎や幸、中原のそうした
取り組みも含めて、スケジュール的にお答えいただければと思います。
◎工藤
都市計画課長 まず、検証という1つ目の御質問でございますが、例えば先ほどの2(1)―2、麻生区構想
改定素案の25ページをごらんいただけますでしょうか。25ページには、近年の
まちづくりというところで、麻生区構想策定後のおおむね10年間の
まちづくりによって進められたものの記載を入れてございます。こちらにつきまして、基本的に
都市計画マスタープランというものは方針だということで御説明をさせていただいているところでございまして、なかなか何%できたですとか、どれぐらい達成率があったというような検証は難しいところではございますが、
都市計画などの具体の
まちづくりに関しましては、この
都市計画マスタープランに即して定めていくというところでございますので、こういった25ページに掲載されているような内容を含めまして、
都市計画的に即して定められた近年の
まちづくりというところで進められたのではないかと考えてございます。
市民の意見の取り入れ方というところでの御質問でございますが、こちらの多摩区構想、麻生区構想につきましては、29年9月に、それぞれ各区1度ずつ、ワークショップを開催させていただいております。こちらのワークショップを開催するに当たりましては、それぞれ約20名ばかり各区に出ていただいて、御意見をいろいろいただいているところであるんですけれども、その際に、平成19年当時策定をしました区民提案の概要も示させていただいて、御説明させていただいた上で、近年の
まちづくりに関する課題ですとか、地域でできることなどの御意見をいただいているというところでございます。また、それを各区で取りまとめたものをあわせまして、11月にフォーラムという形で、各区合同で開催をして、そのワークショップで取りまとめたものを御紹介させていただきながら、さらに御意見をいただくという場を持たせていただいております。また、昨年の9月から11月にかけてフォーラム、ワークショップなどを行っていく際にも、地域で活動をされている団体などに我々が赴きまして、その課題など、
まちづくりに関して全部で両区で14団体にお聞きをするという形で御意見を伺ってまいったところでございます。そういった内容を含めまして、今回の改定の内容とさせていただいているところでございます。
あと、各区の準備というところで、2(1)―1の麻生区構想、多摩区構想の
改定素案の策定についてという一番最初の御説明に使わせていただいた資料に記載を入れさせていただいているんですけれども、その中のスケジュールで、高津・宮前区構想につきましては、今年度から現状把握というところでの
基礎調査などを踏まえました調査をさせていただいているところでございまして、先ほど計画部長のほうからお話しございましたとおり、今、鷺沼のほうで公共機能移転についてのワークショップなどを行われているところもございますので、そちらとの整合を図るためにも、高津・宮前区につきましては、来年度早々にワークショップを始めていきたいと考えております。川崎・幸・中原区につきましては、31年度、来年度、こちらの御意見をいただくための現状把握から始めまして、その後にワークショップなどの地域の方からの御意見をいただくというところでの
取り組みを進めてまいりたいと考えておりまして、最終的に、32年度末には全区を改定するという考えで進めております。
◆
石川建二 委員 そのワークショップとフォーラムの関係をもう少し知りたいんですけれども、ワークショップをやられた意見を行政が取りまとめてフォーラムに出すということですか。それとも、ワークショップをやられて、市民の中で継続的な議論があって、それがフォーラムに反映されるということですか。
◎工藤
都市計画課長 ワークショップに関しましては、多摩区、麻生区、それぞれ1回の開催でございますけれども、その際に、実際、ワークショップを行いまして、その場でいろいろ御議論をいただきまして、利用駅別に各区5グループに分かれまして、御検討をいただきました。その中で、御意見がまとまったものをフォーラムに御紹介をさせていただくという形をとっております。行政が取りまとめていったものというより皆さんで御意見にまとめていただいたものを御報告させていただいたフォーラムという形になってございます。
◆
石川建二 委員 それはわかりました。20名ばかりということですけれども、その人選はどのようにされたんですか。
◎工藤
都市計画課長 まず、ホームページですとか市政だよりなどで御案内をさせていただきました。駅などにも掲載をして、御案内をさせていただきました。それで、先ほど御説明させていただいたように、少しばかり人数が少ないエリアにつきましては、そのエリアのほうを町会の方を通しまして、どなたか御紹介いただけないかということでお願いをしまして、御参加をいただくという形をとって、多摩区でたしか20名、麻生区で24名の出席をいただいたワークショップとなっています。
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石川建二 委員 別に定員を定めたわけではない。
◎工藤
都市計画課長 目安として25名程度ということでは定めさせていただいておりましたが、実際にその人数に足らなかったということでございまして、町会のほうに御紹介をいただいたという形をとってございます。
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石川建二 委員 大体、回答はわかったんですけれども、今、防災の問題ですとか、また、新たないろんな要素で、
まちづくりの中には入ってきているかと思うし、あと、先ほど交通の問題なんかもありましたし、そういった意味では市民にとって身近なテーマではあるかと思うので、もう少し丁寧な形での市民の中でしっかりと議論ができるような土壌をもっと工夫していただけないかなというのは、率直に、今の御回答を聞いて思うところなんですけれども、ただパブリックコメントをするから市民に諮っているんだということにはなかなかならないので、議論を広げていく工夫と努力をさらにしていただきたいと、そのことは要望として申し上げておきたいと思います。
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渡辺あつ子 委員 最初の背景のところにも、市民協働のというふうにありましたけれども、今の
石川委員とちょっと重なるかもしれませんが、ワークショップが1回で24人、フォーラムが1回で48人と書いてあるんですけれども、これの参加された方の年齢構成といいますか、それと、最初のところに載せていただいているゾーンごとにいろいろと出ていたんですけれども、ゾーンごとでの意見交換をされたのかどうか、この点、お伺いしたいんです。
◎工藤
都市計画課長 まず、ワークショップの年齢につきましては、下は10代から、上は70代ぐらいだったと思いますが、両区ともかなり幅広く御出席いただいてございます。その中で、やはり50代、60代という年齢層の方が多かったという記憶がございます。
それと、ゾーンごとにつきましては、各区5グループに分かれまして御議論していただいた形をとっておりまして、その5グループそれぞれ御検討いただいていく中で、最後に発表していただく形をとっておりまして、その中で発表していただくとともに、その発表していただいた御意見について、何か御質問、御意見ございますかということでの進め方でやらせていただいております。
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渡辺あつ子 委員 ありがとうございました。先ほど鷺沼の話も出ていましたけれども、鷺沼でも20代の方から幅広い参加があって、今、鷺沼開発の話し合いが進んでいるんですけれども、10代というのはすごく若いなと思ったんですけれども、10代の方というのは、御両親とか御家族の方と一緒にいらっしゃったんですよね。
◎工藤
都市計画課長 どちらの方も、個人でホームページ、もしくは市政だよりをごらんになられて応募していただいた方になります。
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渡辺あつ子 委員 若い方が参加されて、そこはすごくいいなと思いました。
あと、
都市計画マスタープランは、もう随分前からつくっているんですけれども、もう少し市民の参加の場があったかなという印象があるんです。今回も回数が少ないですので、これから宮前・高津区、川崎・幸・中原区と進んでいくんだと思うんですけれども、フォーラムとかワークショップの開催回数、そこへの市民参加の広げ方というのは、ちょっと検討をする余地はございますでしょうか。
◎工藤
都市計画課長 今回の改定に当たりましては、10年前に策定をした
都市計画マスタープラン自身も20年後の将来を見据えたものということで策定をしております。今回、このような形でワークショップ、フォーラムという形で御意見をいただいたんですけれども、実際に、10年前に策定した内容、御意見などと、一定程度、大きくは同じ方向の御意見を多くいただいているというところもございまして、我々としては、今回のやり方につきましては、ワークショップについても、当時の区民提案を御提示させていただいた中での御意見もいただいているというところもございますので、しっかりとした御意見をいただいたのではないのかなというふうに考えてございます。
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渡辺あつ子 委員 つまり、前回はかなり多くの市民の方が参加してつくったので、今回は大勢の参加のところを評価しつつ、次に向かっているので、開催は少なくても大丈夫かなと。そうではないんですか。
◎工藤
都市計画課長 当時、策定されたときに、やはり20年後の将来像を見据えていただいておりますので、10年間の変化というものは、もちろん先ほど御説明させていただいたように、こちらからも変わった内容についても提示させていただいて、皆様からも10年間で変わったこと、また、課題になっていることも御意見をいただいていくような形で、当時のものに加えて、さらにこの10年間というものを上乗せしてつくっていったという認識でございます。
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渡辺あつ子 委員 そこの部分はわかりました。ちょっと繰り返しになりますが、これから進める宮前、高津、中原、幸については、もう少し開催の回数はふやすという考えはないという印象を受けたんですけれども、そういうことなんですか。
◎工藤
都市計画課長 基本的には同じような形で進めていきたいとは考えておりますが、少し状況を見ながら検討はしてまいりたいと思っています。
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重冨達也 委員 麻生区のほうで栗平駅ゾーンがあると思うんですけれども、駅前空間の整備というのは、具体的にどこから動いているのか。さっきの話では、ここに書いてあるのはあくまでも方針なので、具体的な
取り組みは個別でやりますという話だったんですけれども、ちょっと僕の勉強不足であれですけれども、栗平駅の駅前空間整備というのは記憶になかったので、どういう
取り組みが今進んでいるのかお聞きしたいんです。
◎工藤
都市計画課長 栗平駅前については、具体に何があるというところではございません。これから検討いたしますという表現にさせていただいておりますけれども、栗平駅前には低未利用地がございますので、そちらの活用を見据えて検討という表現にさせていただいてございます。
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重冨達也 委員 それは市民の方の土地ということなんですか。
◎工藤
都市計画課長 民地でございます。