川崎市議会 > 2018-05-10 >
平成30年  5月まちづくり委員会−05月10日-01号

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  1. 川崎市議会 2018-05-10
    平成30年  5月まちづくり委員会−05月10日-01号


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    平成30年  5月まちづくり委員会−05月10日-01号平成30年 5月まちづくり委員会 まちづくり委員会記録 平成30年5月10日(木)  午前10時00分開会                午後 1時59分閉会 場所:603会議室 出席委員:堀添 健委員長、宗田裕之副委員長、原 典之、老沼 純、かわの忠正、      春 孝明、石川建二、織田勝久、渡辺あつ子、重冨達也各委員 欠席委員:浅野文直委員 出席説明員:(まちづくり局綿貫まちづくり局長、矢島総務部長、藤原計画部長、        長澤庶務課長、森田都市計画課担当課長北村交通政策室担当課長       (建設緑政局)奥澤建設緑政局長、綱島総務部長、磯田緑政部長、        田之倉自転車利活用推進室長、柴山庶務課長、櫻井みどりの企画管理課長、        安田みどりの協働推進課長、今井みどりの協働推進担当課長、        木村みどりの保全整備課長、松本みどりの保全整備担当課長、        佐藤多摩川施策推進課長武久自転車利活用推進室担当課長、        加藤自転車利活用推進室担当課長       (市民文化局)加納地域安全推進担当課長 日 程 1 所管事務の調査(報告)
         (まちづくり局)     (1)都市計画道路網の見直し方針の改定の取りまとめについて      (建設緑政局)     (2)川崎市緑の基本計画について     (3)川崎市自転車利用基本方針について     2 その他                午前10時00分開会 ○堀添健 委員長 ただいまからまちづくり委員会を開会いたします。  お手元のタブレット端末をごらんください。本日の日程は、まちづくり委員会日程のとおりです。  初めに、所管事務の調査として、まちづくり局から、「都市計画道路網の見直し方針の改定の取りまとめについて」の報告を受けます。  それでは、理事者の方、よろしく願いいたします。 ◎綿貫 まちづくり局長 それでは、これより「都市計画道路網の見直し方針の改定の取りまとめについて」御報告させていただきます。  内容につきましては、森田都市計画課担当課長から御報告申し上げますので、よろしくお願いいたします。 ◎森田 都市計画課担当課長 それでは、都市計画道路網の見直し方針の改定の取りまとめにつきまして、御報告させていただきます。  報告資料といたしましては、お手元のタブレット端末1(1)のファイルとなります。ファイルをクリックいただきまして、資料2ページお開きください。  まず、改定に向けた基本的考え方について、御説明いたします。  左上(1)の「改定の目的」の枠内をごらんください。本市の都市計画道路につきましては、平成29年4月現在、計画延長が約306キロ、完成延長が約208キロで、整備進捗率は約68%となっております。本市では、国の都市計画運用指針の趣旨に基づく都市計画道路網の見直し方針を平成20年6月に策定しておりまして、5路線7区間の延長約4,050メートルを見直し候補路線として選定し、それぞれ都市計画の変更、廃止手続を行ってきております。この見直し方針の策定から約10年が経過しておりまして、この間、東日本大震災を踏まえた災害対策の必要性の高まりや、高齢化の進行による交通特性の変化など、交通環境に変化が見受けられます。こうした社会情勢の変化などを踏まえ、現在の都市計画道路網に位置づけられている路線を対象に、総合計画などの上位計画の趣旨に基づき、必要性などの再検証を行い、これまで以上に効率的・効果的な都市計画道路網の形成を図ることを目的に改定を行うものでございます。  次に、左下(2)の「検証・検討項目」についてですが、枠内にお示しのとおり、大きく2点ございます。  まず、1点目としましては、「個別路線の必要性・機能代替性の検証」でございます。都市計画道路の未整備区間及び概成区間を対象に、社会情勢の変化などを踏まえた、都市計画道路としての必要性や機能代替性について、改めて検証を行っております。  次に、2点目としましては、既存道路網を活用した方策としての「公共交通の強化に向けた道路改良方策の検討」でございます。都市計画道路の新たな整備は、整備効果が高いものの、多くの時間を要することから、早期に効果が得られる短期的な対策として、既存道路網を生かした道路改良方策について、新規の道路整備とあわせた検討を行うことが求められております。今回の改定におきましては、市民生活を支える公共交通の強化に向け、既存道路網を対象に、身近な交通手段となります、路線バスの走行環境の改善に資する道路改良方策の検討を行っております。  タブレット資料3ページをお開きください。「個別路線の必要性・機能代替性の検証」について、御説明いたします。  まず、左側(1)の「検証内容と手法」でございますが、左上の枠内をごらんください。@の「必要性の検証」におきましては、自動車専用道路を除く未整備区間・概成区間を対象に、前回の見直し時に設定いたしました評価項目や評価の視点の妥当性を確認した上で、都市計画道路としての必要性について、再検証を行っております。  なお、左下の表が、今回設定いたしました「必要性検証における評価項目と評価の視点」でございます。  次に、Aの「機能代替性の検証」ですが、@の検証にて、必要性が認められた路線(区間)につきまして、周辺既存道路の整備状況の進捗などを確認の上、既存道路への機能代替性を検証しております。  次に、右側(2)の「検証結果」について、御説明いたします。  右下のフロー図、「検証フローと検証結果」をごらんください。まず、@として、未整備区間・概成区間の45路線を対象に、主要交差点ごとに86の区間を設定し、左側の表でお示しいたしました8つの「評価項目」と「評価の視点」に基づく、必要性の検証を行いました。検証の結果、フロー図内下側、赤字でお示しいたしました中瀬線の1路線1区間を、廃止候補路線として選定いたしました。  次に、Aの「機能代替性の検証」ですが、@の検証にて必要性が認められた中瀬線を除く85区間を対象に、A―1の周辺状況等の変化を確認し、変化のありました区間について、A―2の機能代替性の検証を行った結果、青字でお示しいたしました野川柿生線と南幸町渡田線の2路線2区間につきましては、周辺に機能を代替できる既存道路があったことから、変更候補路線として選定いたしました。  タブレット資料4ページをお開きください。「見直し候補路線の概要と見直し方針」について、御説明いたします。  まず、左上の表をごらんください。今回選定いたしました3つの見直し候補路線の合計延長といたしましては、表下側に示す通りの約4,750メートルとなります。  次に、見直し候補路線の概要と見直し方針についてですが、中央の全体平面図をごらんください。まず、廃止候補路線として選定いたしました中瀬線ですが、平面図内右上、ピンク色の吹き出しの中をごらんください。川崎区中瀬地区と多摩川都県境までを結ぶ、代表幅員20メートル、延長約750メートルの都市計画道路となります。見直し方針ですが、当該路線は、評価項目における都市の骨格形成に都市計画道路としての機能などを有する路線ですが、隣接都市との道路ネットワーク機能の強化により、両都市を結ぶ新たな都市計画道路を整備する必要性は、低くなっております。  なお、多摩川渡河部東京都側につきましては、現在、都市計画決定されていない状況となっておりまして、また、東京都としましても、本市と調整を要する路線として位置づけを行っているところでございます。  一方、当該地区におきましては、本市周辺市街地から多摩川河川敷へのアクセス性の向上が地域課題となっていることから、路線周辺のまちづくりにあわせて、こうした地域課題の解決に向けた方策を検討し、多摩川へのアクセス機能が確保される見通しが立った段階で路線を廃止する廃止候補路線として選定いたしました。  次に、変更候補路線となります野川柿生線ですが、平面図内左下、水色の吹き出しの中をごらんください。選定いたしました横浜生田線から西長沢交差点付近までの区間は、吹き出し左側の詳細平面図内、青の実線でお示しいたしました、聖マリアンナ医科大学病院に近接いたします代表幅員12メートル、延長約1,900メートルの都市計画道路となっております。見直し方針ですが、都市の防災性向上ほかに、都市計画道路としての機能などを有する区間ですが、並行するオレンジ色の点線でお示しいたしました周辺既存道路の整備によりまして、その機能などを代替できることから、青の現行計画をオレンジ色の周辺既存道路へルートを変える変更候補区間として選定いたしました。  次に、南幸町渡田線ですが、平面図内右下、水色の吹き出しの中をごらんください。選定いたしました国道15号線から産業道路までの区間は、吹き出し右の詳細平面図内、青の実線でお示しいたしました代表幅員30メートル、延長約2,100メートルの都市計画道路で、昭和40年代まで路面電車が走っていた道路となっております。見直し方針ですが、当該区間は、都市の骨格形成や都市の防災性向上ほかに、都市計画道路としての機能などを有する区間ですが、既に将来交通量に応じた車道が整備されております。また、歩道や自転車通行環境の整備に必要な空間も確保されておりまして、今後、未整備区間の歩道等の整備が予定されていることから、都市計画範囲を現在の道路幅員に変更する変更候補区間として選定いたしました。  タブレット資料5ページをお開きください。次に、「公共交通の強化に向けた道路改良方策の検討」について、御説明いたします。  まず、(1)の「モデル路線の抽出」ですが、上段の枠内をごらんください。路線バスの走行環境の改善に資する道路改良方策を検討するため、完成区間を含む既存道路を対象に、資料左側にお示しいたしました総合都市交通計画に示されている定時性確保等を促進する路線方向(例)をもとに、路線バスの走行状況や交通渋滞状況、他施策の予定等を総合的に勘案し、道路改良を行う路線を抽出いたしました。  中央の「モデル路線抽出フローと抽出結果」をごらんください。路線バスの運行が多い路線や、交通渋滞が見受けられる路線、また、連続立体交差事業などの他施策の予定の有無などを総合的に勘案し、道路改良に取り組む必要性の高い路線を抽出した結果、フロー図内下側の赤枠で囲いました、丸子中山茅ヶ崎線、久末鷺沼線及び野川柿生線の記載の区間を、モデル的取組路線として抽出いたしました。  次に、右側(2)の「モデル路線の特性を踏まえた道路改良方策の検討」についてですが、右側の枠内をごらんください。既存道路ストックの活用による道路改良方策といたしましては、交差点の改良とバスベイの設置、公共車両優先システム(PTPS)の導入の3つの手法が考えられますが、モデル路線の道路幅員や路線バス運行本数などの特性を踏まえた道路改良の方向性としましては、丸子中山茅ヶ崎線と久末鷺沼線につきましては、交差点の改良とPTPSの導入を、野川柿生線につきましては、交差点の改良とバスベイの設置について、検討することといたしました。  タブレット資料6ページをお開きください。次に、「道路改良の実施に向けた検討」について、御説明いたします。  平面図内の緑色の実線が選定いたしました3つのモデル路線の区間を、赤丸が交差点改良モデルとして選定いたしました交差点改良箇所を、また、青丸がバスベイ設置モデルとして選定いたしましたバスベイ設置箇所を示してございます。  資料下側(1)の「道路改良の実施に向けた検討」の枠内をごらんください。交差点の改良につきましては、バス事業者ほかからの改善要望が多く、改良による高い効果が期待される久末交差点の改良にモデル的に取り組むことを検討いたします。野川柿生線へのバスベイの設置につきましては、バス利用者が多く、周辺市有地の活用が図られる向丘出張所バス停(溝口駅方面)の設置に、モデル的に取り組むことを検討いたします。こうしたモデル的取り組みによる効果や課題などの精査を行い、適用性について再度検証を行うとともに、今後の施策展開等を検討することといたします。  見直し方針の改定概要についての説明は、以上でございます。  資料7ページの資料2をお開きください。次に、見直し方針改定(案)を取りまとめる際に行った、パブリックコメント実施結果について、御説明させていただきます。  昨年の11月27日から47日間、改定(素案)に基づくパブリックコメントを実施し、3通7件の意見が寄せられました。  タブレット資料8ページをお開きいただき、上段4の「御意見の内容と対応」をごらんください。  寄せられた意見につきましては、都市計画道路や駅周辺の整備の推進、自転車や路線バスの走行環境の改善を求める意見などとなっておりまして、総合都市交通計画などの関連計画の趣旨に沿った意見や、今後のまちづくりの参考とする意見などでございました。その結果、改定(素案)のとおりに改定(案)を策定し、都市計画審議会への諮問・答申を経た上で、見直し方針を改定いたしました。  なお、タブレット資料9ページ以降に、寄せられた意見の要旨及び意見に対する市の考え方を整理してございますので、後ほど御参照ください。  資料を4枚ほどおめくりいただき、タブレット資料12ページの資料3をお開きください。次に、改定に向けたこれまでの取り組み及び見直し内容を踏まえた対応について、御説明いたします。  資料中段の「取組スケジュール」をごらんください。見直し方針の改定に向け、平成28年度から都市計画審議会に設置されております都市計画道路網あり方検討小委員会を開催し、委員の皆様からの助言などを得ながら、改定作業を進めてまいりました。平成29年の7月には、改定に向けた基本的考え方を「中間とりまとめ」として整理いたしまして、また、11月には、改定(素案)を取りまとめ、それぞれ、まちづくり委員会へ報告を行っております。その後、先ほども御説明いたしましたように、改定(素案)に基づくパブリックコメントを実施し、都市計画審議会への諮問・答申を経て、この3月28日に見直し方針を改定してございます。今年度以降につきましては、改定方針に基づく、野川柿生線ほかの見直し候補路線都市計画変更手続に向けた準備や、モデル路線におけます、道路改良の実施に向けた関係者との協議・調整に取り組むことといたします。  また、タブレット資料13ページ以降の参考資料といたしまして、見直し方針(改定版)の本編を御用意してございますので、後ほど御確認いただければと存じます。  以上で、「都市計画道路網の見直し方針の改定の取りまとめについて」の報告を終わらせていただきます。 ○堀添健 委員長 説明は以上のとおりです。  ただいまの説明について、質問等がございましたらお願いいたします。 ◆織田勝久 委員 何点かお聞きしますけれども、これはあくまでも現道がある路線が対象なのですか。それはどうなのですか。今資料をもらっただけで、詳しく読み込んでいないのですけれども、そこをまず教えてください。 ◎森田 都市計画課担当課長 現在の都市計画道路として設定されております都市計画道路網を対象に必要性の検証を行っています。具体的には未整備区間と概成区間と言いまして、8割程度の幅員ができ上がりながらも、都計道としてはまだ未整備の区間というものが、主な対象として必要性等の検証を行っているところでございます。 ◆織田勝久 委員 じゃ、現道にこだわるものではないということですね。  それで、今見せていただいて、見直しの方針もこれは決まるのですね。それで、今特徴的に野川柿生線と、これは中瀬線、それから、モデル路線という話があったけど、これ以外はどうなるのですか。 ◎森田 都市計画課担当課長 今回の必要性と機能代替性の検証によりまして、3つの路線、野川柿生線と中瀬線と南幸町渡田線の部分、その3路線を見直し候補路線ということで選定させていただいてございます。それ以外に今回、付加的な検討といたしまして、既存道路網を活用した方策ということで、路線バスの走行環境の改善に向けた検討を行いまして、そういった中でモデル的取組路線ということで、野川柿生線の記載の区間と久末鷺沼線及び丸子中山茅ヶ崎線の記載の区間をモデル的取組路線の区間ということで選定させていただいたところでございます。 ◆織田勝久 委員 先にモデル路線のほうをお尋ねしますけれども、これは久末の交差点はもちろん大事なのですが、この間、議会でも野川交差点の議論もしているのですが、野川交差点は対象にならないのですか。 ◎森田 都市計画課担当課長 この3つの路線の中で路線バスの走行環境の改善という意味で課題がありそうな交差点という意味では、野川交差点も課題出しをさせていただいてございます。それ以外に千年交差点もそうなのですけれども、ただ、この2つの路線につきましては、近傍で道路整備プログラムに基づく道路拡幅整備を近々予定しているということもございますので、そういった中で一定の交差点の改善が図られるかなというふうな認識をしているところでございます。 ◆織田勝久 委員 そうすると、久末の交差点については、交差点の改良ではなくて、信号の調整とか、そういうことで対応されるということなのですか。 ◎森田 都市計画課担当課長 今見ていらっしゃるものが資料の6ページになろうかと思うのですけれども、右下のほうに改良イメージというものが載っていますが、今回の既存の道路網を活用した方策、6ページの右下につきましては、既存の道路空間を活用しまして、用地を買ったりとかというわけではなくて、今の空間の中でできるだけ早期に安くできる方策という意味で改良のイメージを出しまして、久末交差点につきましては、赤く塗ったとおりのセンターライン及び右折ラインの引き直し、あるいは必要に応じて信号現示の変更というものを改良のイメージということで設定しているところでございます。 ◆織田勝久 委員 それから、向丘出張所なのですが、これはすぐバス停がありますよね。これはどういうことですか。出張所の前にバス停がありますものね。 ◎森田 都市計画課担当課長 今見ていらっしゃる6ページの左上にバスベイ設置イメージ写真が載っているのですが、ちょっとわかりにくいところなのですが、バスベイが青く塗ったところに設置したいということです。現状、車道上に路線バスがとまっている状況にございます。バス停の隣に、写真がわかにくいのですけれども、黄色い車線の隣に路線バスがとまっていまして、とまることによりまして、一般車も含めて渋滞しているようなことが見受けられるということで、できればこちらの部分を出張所の駐車場の空間を活用して、青く塗ったような形でのバスベイの設置をいたしまして、走行環境の改善を図りたいという考え方でございます。 ◆織田勝久 委員 そうすると、今お話しされたけど、ここの駐車場が使えなくなってしまうのですか。 ◎森田 都市計画課担当課長 今、施設管理者と調整中なのですけれども、こちらの代替は裏方の小学校方のほうに持ち込めないかなというところで、今、調整を図っているところでございます。 ◆織田勝久 委員 裏方の小学校側というのは。 ◎森田 都市計画課担当課長 野川柿生線の裏方といいますか、小学校が北側にございまして、そちらからも一般車が一部出入りができる環境になっているのですね。ただ、そちらにつきましては、現状、植栽帯があったりしまして、駐車場という意味では改善が図られる必要があるということで、3台、4台の駐車スペースが一部使えなくなる要素がありますので、それを代替ということで、小学校側の入り口のほうに代替機能を確保できないかということも含めて、施設管理者のほうと調整を進めているところでございます。 ◆織田勝久 委員 それは地元の町会とか、そういう皆さんとしっかり御相談しているのですか。 ◎森田 都市計画課担当課長 細かな調整につきましては、今年度以降の調整になろうかと思いますが、まずは施設管理者のほうと事柄の調整を進めているところでございます。 ◆織田勝久 委員 だって、施設管理者といったって、出張所のほうは、まちづくり局がこうしたいと言ったら、だめなんて言うわけないではないですか。駐車場はいつも埋まって使っている駐車場ですよ。裏というのは、あそこの農協の脇から入るということでしょう。農協のある通りから入るということでしょう。駐車場が使えるような形になっていないでしょう。変に階段も出っ張っているし、そこをここにおいでになる方たちの駐車場にするというのは無理があるのではないかな。出張所を利用されている方たちとしっかりと相談したほうがいいですよ。ここをつぶしてしまうと思わなかったので。この駐車場が実際全部使えなくなってしまうのですか。4台か5台とめられますよね。事実上使えなくなってしまうということですよね。 ◎森田 都市計画課担当課長 織田委員の御意見を踏まえまして、今後、関係者とも密に調整を図ってまいりたいと思ってございます。 ◆織田勝久 委員 だから、4台か5台使える今の駐車場が使えなくなってしまうという前提なのですか。 ◎森田 都市計画課担当課長 写真を見ていただくとおり、こちら、一部2メーターほどバスベイの幅として必要になってございますので、そういった意味では駐車スペースがここでは確保できない状況にはなります。 ◆織田勝久 委員 僕もここをよく通るからわかるけど、確かに柿生線はバスの便が多いところだけど、バスがあるので、大渋滞で、しかも、それがバスの走行環境にマイナスだみたいな印象はないですけどね。どうしてそういう知見を皆さんお持ちになったのですか。 ◎森田 都市計画課担当課長 こちらの路線バスの走行環境の改善に向けましては、路線バスの走行事業者に当たります川崎市の市営バス事業者のほうにもヒアリングを行いながら、実際に運転手の目で、バス停という意味での課題がありそうな箇所も含めてヒアリングを行ってございます。そういった中で、こちらの向丘出張所前バス停の溝口駅方面につきましては課題があるということで、多くの意見をいただいたこともございまして、そういった意味から今回、モデルの取り組み箇所ということで選定させていただいたところでございます。 ◆織田勝久 委員 それは申しわけないけれども、まさに行政の縦割の話で、交通局に、どうなのだと言えば、そうだと言うに決まっているわけではないですか。逆に出張所のほうでここに利用される方というのはどうなのだという議論をしっかりやっていないのではないですか。だって、運転手の視点から見れば、確かにちゃんとバスベイがあったほうかいいですよ。だけど、ここは実際、ここにおいでになる皆さんの車をとめるというのは大事なことではないですか。しかも、ここはバス停で待っているお客さんは駐車場のほうにも並ぶから、特に道路のほうに並ぶということもないから、お客さんが並ぶという意味での安全性は特に問題ないわけですよ。ただ、ここの駐車場が使えなくなるというのは僕はまずいと思いますよ。それをこれから調整とおっしゃったけど、この方向でいくということの中で、向丘出張所にどう納得させるかという方向で動くということでしょう、早い話が。それは違うと思いますよ。だから、地元の皆さんの意見をきちっと聞いたほうがいいですよ。駐車場、なくなっていいのですかと。 ◎藤原 計画部長 実際、今、こちらの方針ということで書かせていただいている内容でございまして、実施に向けましては、地元の御意見を伺いながら、ただ、我々の考え方といたしましては、こちらをつぶしても代替機能は確保できるのではないのかなというふうに思っておりまして、それが地元の方々と調整して非常に難しいということであれば、またいろいろ検討も考えなければいけないかと思いますが、いずれにいたしましても、実施に向けましては、地元の御意見を伺いながら進めてまいりたいと思っております。 ◆織田勝久 委員 それは失礼ながら当たり前の話でね。だけど、これは計画で決まってしまっているのでしょう。これからまだ変更の余地はあるのですか。現時点で。 ◎藤原 計画部長 これは方針として策定しているところでございますので、これを方針として取り組んでまいりたいということでございます。ただ、実施の中で、例えば駐車場の位置をどういうふうにするかみたいな具体な話の中で、いろいろ見直すような可能性は十分あるかと思っております。 ◆織田勝久 委員 じゃ、これ、宮前区役所と早急にきちっと話をやってくださいよ。今まで区役所は皆さんのこういう計画に対しては何というふうに言っているのですか。 ◎森田 都市計画課担当課長 昨年度、策定に向けた事前調整の中で、私どもの考え方をお示しさせていただいて、機能代替を裏手側にとることにつきましては、基本的な部分につきましては、御了解といいますか、今後の調整としては、方向性としては確認させていただいているところでございます。ただ、地元調整につきましては、まだ未了の部分がございますので、今後、地元の方の御意見をいただきながら、よりよい方向に調整したいと思ってございます。 ◆織田勝久 委員 そこをしっかりやってください。裏側から出入りといったって、あそこは調整は大変でしょう。お隣の農協でも借りるの。あそこの出張所の出入りの場所を少し改良してということを考えているのですか。 ◎森田 都市計画課担当課長 現場は何度か見させていただきまして、植栽帯があって、入り口がちょっと狭い状況にありますので、道路側の植栽帯を一部改善といいますか、撤去なりさせていただいて、車の出入りについて、安全性も考慮した形での駐車スペースの確保を今後設計させていただきたいと思ってございます。あと、あちらの防災倉庫等が地元の方管理のものがございますので、そういったものの今後の再配置も含めて、詳細な設計につきましては、今後、地元の意見を踏まえて行っていきたいと思ってございます。 ◎藤原 計画部長 委員の御意見のあることをしっかりと受けとめまして、今後、区役所と、また地元とも調整をしてまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。 ◆織田勝久 委員 こういう機会はないからね。裏にあのスペースに駐車場を何台確保するのですか。 ◎森田 都市計画課担当課長 現在、2台ほどとめられるスペースがあるのですけれども、今、4台ほど、こちらに代替が必要になりますので、6台、あるいは7台ぐらいのスペースをあの部分で確保しなければいけない状況にございますが、いずれにしても今後、地元の方の意見も踏まえて、配置につきましては検討させていただきたいと思ってございます。 ◆織田勝久 委員 向丘出張所も古い建物だから、駐車場スペースを確保するので、今、植栽の部分というふうにおっしゃったけれども、向丘出張所の躯体自体をいじくるとか、そんな大がかりな話にもしなるのであれば、費用対効果、どうなるのかという指摘にもなると思うのです。だから、こういう考え方を示されるということ自体は、皆さんのお考えを丸ごと否定はしないけれども、これが本当に合理的な判断なのかどうかというところはもうちょっと考え直したほうがいいのではないですか。ここはよく通るけれども、僕は少なくとも渋滞という認識はないですよ。 ◎藤原 計画部長 こちらの路線につきまして、バスの本数がピーク時には非常に多い状態がございまして、そうすると、バスが数珠つなぎになるような事態も散見されるということもありますので、そこで全体としてバスベイをつくることによって、バスがとまることによって、そこで一旦、車の流れをとめてしまっている状況がございますので、それが流れるようになれば、それによってバスの運行も改善されるだろうというふうに我々は予測してございます。いずれにいたしましても、この結果につきましては検証いたしまして、我々が予測しているようにそういった効果が見られれば、さらなる展開を今後考えていきたいというふうな考えでございます。 ◆織田勝久 委員 そうすると、これから改めてここにバスベイを設定するということを前提にして、どのようにバスが潤滑に走るようになるのかという調査を改めてやられるのですか。 ◎森田 都市計画課担当課長 バスベイの設置に当たりましては、事前の調査の中で、交通の速度だとか、渋滞といいますか、ここの渋滞の状況、こういったものを確認させていただきまして、バスベイの設置後の事後調査も行って、課題、あるいは効果というあたりの検証を行って、精査を行って、政策展開という意味での検討を進めていきたいというふうに考えてございます。 ◆織田勝久 委員 今おっしゃった事後調査というのは、文字どおり、バスベイという形で整理して、さらに裏側のほうに駐車場を確保して、そういうことをしてということですね。 ◎森田 都市計画課担当課長 委員の御発言のとおりでございます。 ◆織田勝久 委員 そこで仮に検証したって戻るわけないではないですか。そうなってしまったら。だから、もう少し事前の地元の皆さんとの調整もそうだし、今、藤原部長がおっしゃったのは、とにかく朝と夕方、特に朝の話でしょう。ここは乗る人が多いから。そういう意味の話だよね。その中で、そんなに渋滞といったって、ここだって乗る人自体が多いし、交通量も多いところだし、溝口に出るのに圧倒的に人の流れの多いところなのだから、ここのバス停一つということで、そんなによく改良されるのですか。 ◎藤原 計画部長 こちらにつきましては、路線の中で、バス利用者が非常に多い場所でございますので、バスが停車する時間も非常に長いということで、この路線は改善を図っていく上では一番効果が高い場所だろうというふうに我々は思っておりまして、まずここで効果をしっかり図って、それで効果が得られればさらに展開して、全体としての、総合交通計画の中でもバス路線の走行環境の改善、10%以上というような目標もございますので、そうしたものに資するような取り組みにしてまいりたいというふうに考えてございます。 ◆織田勝久 委員 事前の調査結果、それから、市バスからどういう要望があったのかというのは、これは前期のまちづくり委員会では全部資料を出したのですか。 ◎森田 都市計画課担当課長 路線の状況につきましては、こちら、本編のほうに資料としてはございまして、タブレットで言いますと68ページ以降にモデル路線の状況ということでは整理をさせていたただいてございます。 ◆織田勝久 委員 具体的に何ページのどこですか。 ◎森田 都市計画課担当課長 タブレットのページ数でいきますと、68ページには、丸子中山茅ヶ崎線です。今までの野川柿生で言いますと、70ページに現状分析ということで、こちらの路線の状況、それから、バス停の利用者数、課題と特性等の整理ということでまとめさせていただいてございます。
    ◆織田勝久 委員 この資料を読むだけだと、今回御説明いただく資料とちょっと中身がね。だって、向丘出張所の駐車場を縮小するなんてどこにも書いていないではないですか。単に物理的にお客さんが多いというだけの話でしょう。だから、あえて言わせていただければ、野川柿生線の問題に本当に取り組むのだったら、向丘出張所のバス停だけではないでしょう。上のほうから下のほうまで含めて。バス停は向丘出張所だけ見直すのですか。 ◎森田 都市計画課担当課長 今回の視点といたしましては、周辺の市有地の活用が図れる可能性があるというところでは、野川柿生線の中での向丘出張所バス停の溝口駅方面のこの写真の、資料で言うところの、本編資料ですと74ページになりますけれども、こちらを左上のほうのイメージ図のような形での対応は見えているかなということでございます。これ以外、周辺の市有地の活用を図りながら、バスベイの設置が可能性があるという意味では、向丘中学校下のバス停であったりとか、まだ幾つかございまして、そういったあたりを今後、こちらのモデル的取り組みの課題、効果等を見ながら、政策展開を検討していきたいというふうに考えているところでございます。 ◆織田勝久 委員 これだけ長くてもあれなので、一応これで終わりにしますけれども。いずれにしても、区役所のほうとの調整、それから、地域の皆さんの調整をしっかりやってください。引き続き、いろいろと議論していきたいと思います。  あともう1点、これはずっと議会で議論させてもらっているのですけれども、鷺沼駅前再整備の関係で、これだって総合計画で位置づけられているプロジェクトで、1つはバスの走行環境をよくすることが大目的ではないですか。その中で例の梶ヶ谷菅生線の問題というのは出てこないのですか。 ◎森田 都市計画課担当課長 梶ヶ谷菅生線につきましては、評価の結果、4区間を設定させていただいて、評価をさせていただいたのですけれども、全て必要性という意味では、今回、0点の区間につきましては、なかったので、1点区間の必要性の再精査をさせていただいたところで、中瀬線というものがそういった意味では廃止候補に挙がっているところです。梶ヶ谷菅生線につきましては4区間、それぞれ4点程度の点数がついている状況でございまして、都計道としての必要性につきましては、必要な機能、あるいは役割というものを確認できたところでございます。 ◆織田勝久 委員 道路整備プログラムのときは、既存の現道がないからだめなのだということで評価が落っこってしまったわけです。だけど、状況がどんどん変わってきて、鷺沼駅前再開発再整備ということが正式な総合計画に位置づけられて、しかも、それは地域の生活環境の改善、それから、走行環境の改善、地域の活性化、それが大前提になっていて、鷺沼の駅にアプローチする路線ということでは、梶ヶ谷菅生線は絶対必要なのだと、特に犬蔵からの400メートル、これはずっと議会の中でも議論をやっているわけですよ。それが4点というのは、どういう意味での4点なのですか。 ◎森田 都市計画課担当課長 梶ヶ谷菅生線につきましては、先ほど申し上げた4つの区間を設定して、それぞれ効果を行っていますが、資料で言うところの資料3ページの左側の「評価項目」「評価の視点」を見ていただきたいと思うのですけれども、「評価項目」1の「都市の骨格形成」の中の都市の拠点化の連絡というところでまずはついてございまして、あるいは評価項目3の「混雑の緩和」の移動短縮効果という意味合いで点数がついてございます。それと評価項目4の「歩行者等の安全性・快適性向上」、そういったことが多いという意味合いなのですけれども、そういったあたりで点数がついているところでございます。いずれにしましても、いろいろな意味での機能、役割は確認できたところでございます。 ◆織田勝久 委員 それで、今回御報告いただいた見直しの部分とモデル路線の取り組みというのがあるのだけれども、これ以外は道路整備プログラムにのっとって粛々とやるということであって、これ以外については特に都市計画道路の見直しはないと、そういう理解でいいわけですか。 ◎森田 都市計画課担当課長 今般の見直し方針の改定につきましては、庁内の関係局とも調整しながら行っていますけれども、都計道としての機能、役割を確認させていただいて、都市計画道路としての必要性自体の検証を行うということでございますので、今回抽出された3つの区間以外につきましては、都計道としては存続されるというふうな意味合いでございます。 ◆織田勝久 委員 そうすると、道路整備プログラムの現状の計画に対して、何か影響を与えるものではないということなのですか。 ◎森田 都市計画課担当課長 道路整備プログラムにつきましては、都市計画道路としての整備を効率的、効果的に推進という意味で、優先順位づけを行うという意味合いを持ってございますけれども、今回、私どもにつきましては、都計道としての必要性自体の検証ということで、それは特性が違うというふうなことでございます。 ◆織田勝久 委員 この間、議会で何回も議論させてもらって、まちづくり局長から、鷺沼の位置づけ、また、それがどういうふうに進展していくかということに応じて検討していくという答弁を幾つももらっているわけですよ。それ自体は全く足踏みをしているということでいいのですか。 ◎藤原 計画部長 今回の検討につきましては、都市計画道路の必要性ということで、それぞれの都市計画道路の必要性の優先順位を立てるということは目的としてございません。整備につきましては、道路整備プログラムのほうで必要性といいますか、効果的、効率的に進めるための優先順位ということで定めてございまして、今回の検証結果によって、そちらの道路整備プログラムに影響を与えるというようなことにはなってございません。 ◆織田勝久 委員 じゃ、全然現状できていないということですね。それはまた違った次元でまちづくり局とやりとりしなければいけないということですね。だから、要は心配しているのは、この中に位置づけられないということで、全くもって議論から外に追い出されてしまうと困るということを確認しているわけです。それはどうなのですか。 ◎藤原 計画部長 いずれにいたしましても、今回見直ししていないものについては必要だということでございます。実際、今度、優先順位につきましては、今回の議論とはまた別な議論をしていかなければいけないのかなというふうに、それはまちづくり局としても、建設緑政局、いろいろなジャンルの中で議論するような余地はあるかと思いますが、今回の調査につきましては、目的がそういう目的ではございませんので、直接はリンクしないということでございます。 ◆織田勝久 委員 目的が違うということで、整理するということならば理解はしますけれども、逆にまちづくり局と建設緑政局のほうで、梶ヶ谷菅生線の特に俗に言う犬蔵工区の400メートルについては、少し議論はされているのですか。現状どうなっているのですか。それを教えてください。 ◎森田 都市計画課担当課長 先ほど来申し上げている、梶ヶ谷菅生線につきましては4区間を設定してということで、必要性の検証に当たっては、道路プログラムを所管します建設緑政局とは調整を進めながら、この必要性の議論は行ってございます。先ほど来申し上げているように、私どもとしましては、都計道としての必要性の再検証という意味合いでの調整となってございますので、優先順位づけはないということもございますが、そういったところでの調整になってございます。 ◆織田勝久 委員 4区間、4区間とおっしゃるのだけれども、4区間何も全部一遍にやる必要はないわけですよ。鷺沼へのアプローチの部分のまず400メートルをしっかりやってもらえばいいので、そういう部分での議論をぜひ進めていただきたいと。それで、局長、申しわけないけれども、鷺沼の駅にどのような機能を持ってくるのかというのは、夏にはあらあら決めるというスケジュールがもう出ているわけですよ。そのときに、これは鷺沼の駅の近辺の人たちだけの生活の利便性がよくなるということではなくて、あくまでも全区の中での鷺沼の駅の位置づけということで議論をやっているわけなのだから。となると、当然そこへのアプローチ、バスを使いましょうということなのですから、今の土橋から上がってくるルートともう一つ別に犬蔵のほうからのルートができれば、それはやはりバスの利便性が飛躍的に向上するわけですよ。そういう議論というのは、今、まちづくり局として、建設緑政局のほうとどんな議論をしていただいているのですか。局長にお聞きしたいと思います。 ◎綿貫 まちづくり局長 鷺沼駅の再開発につきましては、まさしく今、公共機能をどういうふうに鷺沼に導入するのがどうすべきかという議論を、市民、区民の御意見を聞くという作業が始まったところでございます。鷺沼の再開発の中で公共機能をどうするかということについて、夏には中間報告、今年度中には方向性を出したいということでございます。それとあわせて、今度は再開発自体が、公共施設のことだけではございませんので、再開発全体としてどうするのかというのは、権利者が主体である準備組合が中心で検討を進めている、そういった機能ですとか、ボリュームですとか、そういったものの検討も進んでいるところの中で、じゃ、それをいざ事業化していきましょうといったときに、3年とか5年とか、期間はかかると思います。それとあわせてどういうふうに基盤を整備していくべきかというのは、検討を進めていかなければいけないのですけれども、まだ深い議論をしているわけではございません。ただ、今後、再開発の進捗に合わせて、行政としてどういうふうに基盤を強化していく必要があるかということについては、関係局とも協議、検討を進めていくということになると思います。 ◆織田勝久 委員 局長、それは公式な見解は、悪いけど、我々はよく知っているわけですよ。そんなことを言われなくたって。東急のほうはとにかく早く、役所が移るのか移らないのか決めてくれと言っているのだから。それでなかったら青写真が描けませんと言っているのだから。逆に悠長な日程を組んでいることで、悪いけど、東急電鉄に迷惑をかけている状況だと僕は個人的に思っていますよ。その中で、おっしゃったように、市民の皆さんの御意見を聞くのだけれども、やっぱり一番のネックを、仮に鷺沼に区役所等の機能が来たときに利便性はよくなるのですかということなわけですよ。それは地域の皆さんから言われるわけですよ。区役所、移ってしまったけど、じゃ、そこに行けるように便利になるのですかということが聞かれるわけではないですか。そのときの議論を全部例えば警察関係の信号の距離とか、そういうふうに任せてしまうのですか。抜本的に基盤整備という意味でのそもそも昭和三十何年にやられている都市計画決定の道路を400メートル整備するかしないか、その議論だって、水面下でやっていただかなければ困るのですよ。それはどうなのですか。少し早目にやっていただけないですか。 ◎綿貫 まちづくり局長 鷺沼駅の再開発につきましては、まさしくターミナルとして駅前広場の機能も含めてどうすべきかということについて、再開発側でも検討を進めているというところでございますので、そういったターミナル機能の強化ということを踏まえて、では、利用者である市民の方、市外から来ていただくのも大変ありがたいことだと思いますけれども、そういう方々のアクセスをどうするのかというところでは、公共交通、バス交通も含めて、どういう交通の強化をしていく必要があるかということにつきましても、今後具体的に検討を進めていきたいと思います。また、関係局とも協議、検討を進めていきたいというふうに思っております。 ◆織田勝久 委員 経過はまたいろいろお聞かせいただきますけれども、局長、これは50年に1回のチャンスなので、ぜひよろしくお願いします。あえてまた要望を伝えておきます。 ◆渡辺あつ子 委員 同じような課題で申しわけないのですが、今回、パブコメをやっていますけれども、パブコメの案には、先ほどの73ページでしたっけ、バスベイをつくることも含めて出しているとおっしゃって、確かにバスベイまでは書いてあるのですが、駐車場が使えなくなりますよという表現は、見た感じではなかったのですが、見落としていますか。そこを伺いたいのです。 ◎森田 都市計画課担当課長 本編資料の73ページ、74ページというあたりを開いていただきますと、改定案の本編につきましても、パブコメの題材にもなっていまして、この中で、設置イメージというところで写真、74ページの左上のほうなのですけれども、このような意味合いでの提示というところでございます。駐車場というところまでは、この資料の中では実際には明文化されていない状況にございます。 ◆渡辺あつ子 委員 ですよね。私も、ぱっとこの写真を見た感じ、もしかしたら、バスがとまっていないときは、駐車場に車が入れたりして、利用できるのかなと、ふと思ったものですから、パブコメでそれに関する意見もありませんでしたし、このイメージだけだと誤解されたかなという気がするのですけれども、そういうふうに思われませんでしたか。 ◎藤原 計画部長 イメージでございますので、実際このとおりということではなく、これから地元との調整も含めてやってまいります。我々としては、利便性を確保しながらということは当然考えていかなければいけないということでございます。こちらの形でイメージをさせていただいて、具体にこちらをやることについては、また改めて地元の方の意見を伺いたいと思っておりますので、そういった意味では、今回の見直しのパブコメとしては、方針の見直しといたしましては、これで十分というふうに考えております。 ◆渡辺あつ子 委員 私は十分だと思わないのですけど。ただ、先ほど織田委員からもありましたけれども、1つは、小学校側、ここの裏側は車を入れにくいのですよ。通学路にもなっているのではないかと思いますので、やっぱり子供たちの安全性を考えたときに、全部裏側から車が出入りするのは、これからPTAともやると思いますけれども、そこは慎重にやっていただきたいと思います。ほぼ決定しているのではないかというお話もあって、それはちょっと困ったなと思っているのですけれども、そこは要望ということですが、慎重にお願いします。  それとあと、バスベイをつくるところが、この沿線だと、出張所が市有地なのでつくりやすかったとおっしゃったのですけれども、もう一つ先の殿下橋と森林公園、県有地になってしまうのかもしれませんが、森林公園の駐車場の一つが今完全に入り口がふさがれていて、あの辺もスペースがあいているのではないかと思うのですが、そこら辺、検討はされましたか。 ◎森田 都市計画課担当課長 委員御指摘のとおり、近傍ですと、森林公園のバス停の溝口駅方面、殿下橋、あるいは神木本町、こういったあたりも周辺に、低未利用地と言うと言い過ぎなのですけれども、コンビニの駐車場であったりとか、公園の駐車場であったりということで、地元の方の理解がいただけるのであれば、バスベイを設置する可能性は今後ございます。今回、モデル的取り組みという意味では、市有地の活用が図られるであろうバス停のところをやってございますが、そういった意味では、中学校下のバス停であったりとか、今おっしゃった森林公園、殿下橋等のバス停につきましても、今後、モデル的取り組みの課題、効果を見ながら、政策の展開につきましては検討していきたいというふうに考えてございます。 ◆渡辺あつ子 委員 わかりました。今回モデルなので、ここということです。先ほど要望いたしましたので、そこはひとつ慎重にお願いします。  あと、久末の交差点なのですけれども、ここはセンターラインを引き直す。センターラインを引き直すのは、右折車両が、より多く右折帯に行かれるように長くするのか、それとも、今のラインをくっきりとするだけなのか、そこだけ。 ◎森田 都市計画課担当課長 お手元の資料6ページの右下のほうにイメージ図がございますけれども、センターライン・右折ラインの引き直しということなのですが、現状、この絵で言うところの下りという矢印が書かれている方面の鷺沼駅に向かう大きな車が右にとまってしまいますと、隣の大きな車同士がなかなかすれ違いができないような状況になっていますので、今のセンターラインの位置を、絵で言うところの左側のほうに40センチ、50センチぐらいずらして、右の矢印をうまくできるような空間を再配分したいというふうな意味合いでございます。そういったイメージでございます。 ◆渡辺あつ子 委員 わかりました。確かにここは右に曲がりにくいところですので、大きい車が重なったときにスムーズにいけるようにということで、ちょっと拡幅するというイメージでいいのですね。道路は拡幅しないけれども、右折帯の部分を広げる。 ◎森田 都市計画課担当課長 用地は確保せずに、今の空間の中での配分を変えるという、センターラインの場所を変えるというところでございます。 ◆渡辺あつ子 委員 わかりました。あと、信号を調整するということだったのですけれども、バスが来たときに、例えば鷺沼のほうに曲がりたいなと思ったバスがいる青信号を少し長くするとか、そういう意味でいいのですか。 ◎森田 都市計画課担当課長 信号現示の変更につきましては、神奈川県警察のほうとも協議しませんと、どうするともなかなか言い切れないところなのですけれども、せっかく右折のラインを引き直すものですから、あわせて、もっと効果的な対策ができないかなというところで、今、イメージを持っているところでございまして、できるできないの明言化はできないところでございます。 ◆渡辺あつ子 委員 じゃ、まだそこはこれから警察と調整ということですね。 ◆老沼純 委員 説明ありがとうございます。  3ページの「必要性の検証」というところで関連して伺わせていただきたいのですけれども、この検証というのは、右にあるフローのように、45路線86区間、先ほど4点なら4点というお話がありましたが、全部の路線区間に対して点数が一覧で出ているものなのですか。 ◎森田 都市計画課担当課長 今回につきましては、今見ていただいています、3ページの右側のようなフロー図に基づいて、45路線86区間設定して、それぞれ左側の評価項目に基づいて視点を点数づけしているところでございます。今回、0点という路線がなかったものですから、前回、10年前はあったのですけれども。ですので、1点区間の必要性を再精査した結果として、中瀬線が廃止というふうになったところでございます。一覧につきましては、内部資料という意味では持ってございます。 ◆老沼純 委員 ということは、点数をつけたのは、また改めて検証を行っての点数ということですか。平成20年度の方針をつくったときの点数、どっちなのですか。 ◎森田 都市計画課担当課長 今見ていらっしゃる、3ページの左側のほうに、「必要性検証における評価項目と評価の視点」となっていますが、こちらにつきましては、10年前につけた評価の内容を改めて妥当性の確認をさせていただいた結果としてのこちらになってございます。ですので、チェックを全て45路線86区間につきまして、こちらで全ての区間につきまして、再度チェックをさせていただいたところでございます。 ◆老沼純 委員 その中で、必要性があるとされたのが44路線85区間、ほぼほぼ9割9分、再検証が必要性だといったことがあったのだと思います。その中で、最終的にこの3路線、1路線については必要なし、2路線については変更候補路線として挙げるという結論にたどりついたということでいいですか。 ◎森田 都市計画課担当課長 必要性という意味では、中瀬線は、廃止という意味での必要性がないという路線でございます。それ以外の青字で書かれた変更候補路線の2つにつきましては、周辺既存道路への機能代替が図られるということですので、都計道としての機能が必要なのですが、周辺既存道路でその機能が代替できるというふうに私どもは整理、判断したところでございます。 ◆老沼純 委員 これは確認なのですけれども、廃止方法、変更方法がありきの話ではなくて、もちろん必要性を検証して、その結果、最終的に、まちづくり局として判断する3路線が出てきたというところでよろしいでしょうか。 ◎森田 都市計画課担当課長 結論ありきの検証ではございませんで、あくまでもこちら、検証の内容に基づいて、必要性を再度再検証した内容でございます。 ◆老沼純 委員 じゃ、その結果として、再度、道路改良方策の検討として、交差点改良、バスベイの設置、公共車両優先システム(PTPS)の導入、選定はしないけれども、バス専用・優先レーンの導入、この4手法を検討したということでよろしいでしょうか。本編71ページの中の手法をとって、道路改良方策、方針を立てていくという流れでよろしいですか。 ◎森田 都市計画課担当課長 都市計画道路の必要性と機能代替性というのがまず大きな項目としてありまして、それ以外に、今回、付加的な検討的な部分で、路線バスの走行環境の改善に向けた道路改良施策の検討を別途行ったというような枠組みです。その中で、道路改良方策としては、交差点改良、バスベイ設置、公共車両優先システムの導入等があるということもありますが、そういった中で、モデル的な路線として取り組む必要性が高い路線をまず抽出させていただいて、この手法をどのように導入できるかというあたりの検証をしたという枠組みでございます。 ◆老沼純 委員 必要性、評価の中の1つだけ伺います。「都市の防災性向上」というところで、世田谷町田線が緊急の交通路、指定路線と、万が一のときには緊急車両優先で通りますよという道路にされる指定がされています。尻手黒川線は緊急用物資の輸送、第1次の緊急物資の輸送という国のほうから指定があるものだと思っていますけれども、現在の川崎市の工事の進捗状況で、これは国のほうはどのように判断しているのか、もう十分だと思っているのか、まだ道半ばという判断をしているのか、そういうシミュレーションをされているのかどうか、伺いたいと思います。 ◎藤原 計画部長 緊急輸送路につきましては、既に指定されておりまして、そちらの指定されている路線については、評価としてはしているところでございまして、今後、されるだろうというところについて、今回の中で評価するまではやってございません。 ◆老沼純 委員 そうなると、尻手黒川線、今、第4期をやらなければならないですし、尻手黒川線で言うと、どうしても朝の時間帯、片側2車線ある中で、1車線がトラックがとまっている状況、今、東百合ヶ丘でリニアの脱出口をやっていますけれども、その中でまた土砂搬出のトラックが多くなる状況で、今、道半ばの中の状況で、この防災性向上を判断して評価されたという状況です。完成を見込んで、それだけの機能をしっかり持った道路として世田谷通り、または尻手黒川線として判断したのか、現状で判断したのか、どちらなのか、はっきりさせていただきたいと思います。 ◎森田 都市計画課担当課長 評価項目の中で該当区間につきまして、現状で指定されているかどうかというところでの点数、チェックをするような状況にございます。将来的にはなくて、今の状況というふうなことではございます。 ◆老沼純 委員 ということは、今、第2次道路整備プログラムの中で、平成37年度までに優先的にやる路線があるかと思います。そこの完了の中で。そうすると、また、平成30年度で改定ですので、平成40年度また改定の予定があるのかと察するところなのですけれども、またその中で見直しをしていかなければならないのか。また、平成40年度見直しする方針はあるのですか。 ◎森田 都市計画課担当課長 前回、平成20年に見直し方針の策定がございまして、おおむね10年たったということで、今回やってございます。今後ともおおむね10年ごとにこういった定期的な必要性の再検証を進めていきたいというふうに考えてございます。ですから、次のターゲットは平成40年前後という状況でございます。 ◆老沼純 委員 ありがとうございます。最終的にバスの路線は一番大事というか、災害時には本当に必要な路線になってくると思いますので、そこの持っている機能等、あとは先ほど織田委員、渡辺委員からありましたように、地域の方の必要としている機能、そこというのは全然視点が変わってくることだと思いますので、ぜひ道路整備の進捗に合わせて適宜行っていただくように要望いたしまして、質問を終わります。 ◆石川建二 委員 ほぼ10年ごとに見直しを行うということで、計画、さまざまな見直しをしていくというのは大切なことだというふうに思っています。  全体にかかわることと、あと個別のことと、それぞれお聞きしたいことがあるのですが、まず、全体にかかわる問題で、3点ほどお聞きしておきたいのですが、今まで廃止だとか、現道で機能が保てるから新たな整備は必要ないという路線が3つほどあわせてありますけれども、制限のかかった土地利用は今後どうなるのか、地元の方にとっては大変重要なテーマだと思いますが、そこら辺の今後の進捗と、あと、現在、道路予定地として先行取得している土地があるのか、ある場合には、今後どのような活用をするのか、そこに市民意見の反映はできるのか。また、3点目としては、パブリックコメントも実際3通、7件の御意見ということで、この問題が市民の中で余り話題になっていないということの反映かと思います。地元への説明は殊さら丁寧に行われるべきだというふうに思いますけれども、これに関するスケジュール等がわかれば、全体を通した問題としてお聞きしたいと思います。 ◎森田 都市計画課担当課長 今回、見直し候補路線3路線ですけれども、地元への建築制限の緩和措置につきましては、この4月から行っているところでございます。今後、用途地域につきましては、一般的には都計道に沿って用途地域を設定しております、いわゆる沿道型という形になっていまして、例えば都計道線がなくなってしまいますと、それにあわせて用途地域を変更するかしないかというところは、今後、建物調査を行って、影響度合いを確認させていただいて、やるやらないかも含めて検討をさせていただきたいというふうに考えてございます。  パブコメに伴う地元への対応なのですけれども、こちらにつきましては、資料の7ページの2番の概要の中で、周知方法という形で一覧で整備させていただいてございます。市政だよりの12月1日号と市ホームページへの掲載、こういったあたりも含めて、あと、必要な場所に閲覧ということなのですけれども、今回、今回の見直し候補路線3路線の周辺の30メートルの範囲に帯状に3,000軒ほどの戸別ポスティングを行って、パブリックコメントの実施についての周知を図った経過がございます。3通、7件という結果になってございます。  パブコメにつきましては、今申し上げたとおりの周知につきましては、そのような形になってございまして、地元の調整という意味では、建築制限の緩和、先ほど申し上げた形になりますけれども、あと、用途地域につきましても、影響の度合いを確認させていただいてということなのですが、都市計画手続に当たっては、素案説明会等を行って、変更の内容を含めて、しっかり説明をして、地元意見を注視しながら、手続のほうは進めていきたいと考えてございます。  用地取得につきましては、今回、野川柿生線の沿線で1宅地分の約100平米ぐらいの土地を先行買収した経過がございます。こちらにつきましては、既存道路に接している箇所なのですけれども、周辺の地元の方への売り払いも含めて、今後、必要な対処につきましては、関係課のほうと調整を進めていきたいというふうに考えてございます。それ以外、中瀬線と南幸町渡田線で今買収したところは、今回の変更の中ではございません。 ◆石川建二 委員 都市計画変更の際には丁寧に住民に説明して、意見を求めるということですけれども、私も町会の方にお話をお聞きしたら、全く話題になっていないね、知らん、初耳だというお話をお聞きしたもので、そうした意味では、今回、変更したよということが、住民には知らされていない現状があると思うのですね。その意味では非常に重要な生活に関する道路ですので、どういう時期に、今後、手続もそうですけれども、こういう議論もあって、こういうふうになりますということをちゃんと皆さんがいる場で、例えば説明会等の実施を市としても行うべきだというふうに思いますが、ぜひそこら辺は計画を立てて進めていただきたいのですが、そこら辺の対応はどうでしょうか。 ◎森田 都市計画課担当課長 今回の見直し候補路線の都市計画手続につきましては、まず野川柿生線の変更のほうに着手していきたいと思っています。具体的なスケジュール感としましては、本年度、今、既存道路の道路拡幅整備を進めていまして、今年度中に道路拡幅整備が計画道路幅員同等の12メートルの幅員が周辺の既存道路にでき上がるという状況がございますので、まずは道路拡幅整備工事との工程調整をさせていただきたいと思っておりますけれども、そういったことと並行して、周辺既存道路への機能代替に当たっては、周辺の交差点に影響がないかも含めて、管轄する警察のほうとの調整をしなければいけないので、そういったあたりも今年度やっていきたいと思ってございます。来年度、計画幅員の設定に当たっての測量を行ったりとか、先ほど来申し上げた用途地域を変更するかしないかということも含めて、建物調査を行って、そういったことで環境が整い次第の恐らく平成32年度ぐらいをめどに都計手続ということで、素案の案を提示しながら、地元の方の意見を集約しながら手続を進めていくような形になろうかというようなスケジュール感でございます。これは野川柿生線です。 ◆石川建二 委員 ことしの4月から既に建築に関する制限の撤廃が行われているということで、それ自身、御存じかどうかということもわかりませんけれども、先ほどの説明では、あくまでも都計審の手続の中で説明を行うというような御回答だったように理解しましたが、それよりも早く情報提供を当然すべきではないかということで、改めて伺いたいと思います。 ◎森田 都市計画課担当課長 建築制限の緩和につきましては、今当たっているお宅全てに4月にポスティングをさせていただいて、こういったことで見直し候補に今回選定されました、ついては、建築制限は手続が終わる前ではあるのですけれども、させていただくというところを地元の方に周知を、4月の段階でポスティングということでさせていただいている状況にございます。 ◆石川建二 委員 ポスティングすれば知らせたというのは、やっぱり不十分だというふうに思いますので、地元から例えばそういう声があった場合には、当然丁寧に説明をするということが重要かと思います。パブリックコメントの中には、今まで制限をかけたのだから補償しろというような御意見もあるぐらいに、生活にとって非常に重要なテーマだという認識をしっかりと持って、丁寧な対応をすべきだと、説明をすべきだと思いますが、そういう要望があった場合には当然丁寧に答えていただくということでよろしいですか。 ◎森田 都市計画課担当課長 地元の方にとっては、かなり切実な課題でございますので、丁寧な対応をさせていただきたいと思ってございます。当然要望があれば、説明等も含めて出向く状況にあるかというふうに考えてございます。 ◆石川建二 委員 ぜひよろしくお願いします。  それで、個別のことなのですけれども、南幸町の計画も指摘されておりましたが、これは現状とはほぼルートは同じのようですが、現状と計画というのはどういうところが違ったのですか。幅員が違ったのですか。 ◎森田 都市計画課担当課長 わかりにくい点もございますので、本編資料64ページを見ていただきたいと思います。こちらは南幸町渡田線の現状の模式図になってございますが、国道15号線から産業道路までの区間を今回、見直し候補路線ということで設定させていただいていますが、計画幅員30メートル、現道の26メートル空間に道路幅を変更するというところでございます。この絵で言うところの上側というのですか、多摩川側の一角につきまして、全て将来計画に基づく完成形でございまして、南武支線側のほうに4メートル程度膨らむといいますか、都計道線としてはそちら方のほうだけがまだ買収が済んでいないという状況にございます。 ◆石川建二 委員 そうすると、もうちょっと幅広い計画だったけれども、交通量等を勘案すれば現状のままで支障はないという判断だと理解していいですか。 ◎森田 都市計画課担当課長 車道につきましては、将来交通量に応じた2車、2車の4車ができ上がっているということでございます。先ほども説明させていただいたのですけれども、電線共同溝にあわせた歩道と自転車通行環境の整備を元木町方から随時進めていまして、おおむね今、半分程度終わっている状況でございます。今後、今現在としては、渡田交差点から小田栄交差点までを平成33年までの完成を目指して進めている状況でございまして、33年度以降、産業道路までの区間も、今の空間の中で歩道と自転車通行環境を電線共同溝にあわせた整備を随時進めていくというふうな方針でございますので、そういった中で、今の26メートル空間で将来的な都計範囲としても充足できるかなという判断の中で、今回見直しという形で抽出させていただいてございます。 ◆石川建二 委員 わかりました。それと、先ほど問題になっていた向丘出張所の、私も、駐車スペースの確保というのは、こういう公的な施設では非常に重要なテーマだと、特に山坂の多い宮前区とよく言われますけれども、そこへのアクセスは車がどうしても必要、あるいは自転車やオートバイといった駐輪スペースも含めて確保は利便性を高めるためにはどうしても必要だということは、会派を問わず共通の認識があるかと思うのです。ただ、裏のほうに整備するということで、私は裏もよくオートバイをとめさせていただきますけれども、あそこは裏のほうは、市民活動の拠点である交流施設等の部屋が整備されていて、そこの利用者もあそこは頻繁に利用されています。そういった意味では、そこの駐車スペースもしっかりと確保しながら、片や表でなくなる4台を確保するというのは、どこも私も現実的ではない、どうやったらそんなことができるのだろうかというふうに思わざるを得ないのです。今後、向丘出張所の機能については、一方で、先ほども話題に出ましたが、鷺沼駅なんかの機能移転等の検討、これらを勘案すれば、またその役割が、地元の求める要望が変わってくるということも十分想定ができると思うのです。その際にどうしても駐車スペースが削減されるとか、使い勝手が悪くなるというのは、今後の向丘出張所の活用の仕方にマイナスになるというふうに私もどうしても思えてならない現状があると思うのです。  そういった意味では、モデルケースとはいえ、ここにバスベイをつくれば、上屋の設置やベンチの設置、そうした利用者への配慮というのは当然されるべきだろうというふうには思いますけれども、この段階でここがいろいろ今後変更もあり得るような場所を、ある程度固定的な使い方にしていいものかどうかというのは非常に悩むところだと思うのです。先ほどから利用者の方や、ぜひ地元の意見を集めてということですけれども、私もそれを強く思っているのと、あと、その際にどうしても計画だから実施をするのだという姿勢ではなくて、本来、地元の使い勝手を最優先した検討がされなければならないだろうというふうに思います。そこら辺、改めて、地元との調整にどういう姿勢で臨むのか、あくまでもこういう計画だから理解をしてもらうという姿勢で臨むのか、この計画を再度市民に改めて問うて、そこでの意見を尊重していくのか、そこら辺、今後、意見を聞くという意味では重要な視点の問題だと思いますけれども、そこのところを最後に少し確認しておきたいのですが。 ◎森田 都市計画課担当課長 計画ありきで地元が非常に反対で、無理無理というような、問題があれば、当然それは対応しなければいけないと考えております。ただ、これは我々としてはここが必要だというふうに考えておりますので、まずは御理解をいただいて、それをやるためにどういうことが必要なのかということを、地元の方々の御意見を伺いながら考えてまいりたいと考えております。何が何でもということではなくて、こちらは行政の考え方には御理解していただくということを中心に考えております。 ◆石川建二 委員 もちろん説明は丁寧にするけれども、その結果、理解が得られなければ、計画の見直しもあり得るという理解でよろしいですか。 ◎森田 都市計画課担当課長 場合によってはということでございますけれども、我々としては、ここがまずモデル的に一番課題の多い、効果のある場所というふうに考えてございますが、地域の状況の中で課題があって、それがクリアできないということであれば、次善の策ということも当然考えていかなければならないというふうに考えております。 ◆石川建二 委員 実は向丘出張所は地域にとって非常に重要な施設、しかも、本来ならば行政の出張所機能がしっかりと整ったところで、それを区役所に機能を集中したい、現在では、相談機能等がない施設にはなっていますけれども、歴史的に見れば、地域の方にとってみれば、この施設はまさにまちづくりの中核的な施設だと、独特な位置づけのある施設だというのを、ぜひ今後計画を進めていくときには検討していただきたい。本来ならば、地元の人の意識では、あそこが中心的な行政の核だったということもすごく強く思っている地域性もありますので、そこら辺をちゃんと踏まえた上での対応を私としては強く求めておきたいというふうに思います。 ◆春孝明 委員 1点だけ教えてください。22ページのところの市民アンケートも、また、パブコメでも、市民の方からの御意見の中に、歩行者への安全対策ということで、関心が一番高いと思うのですけれども、これはどんなような形で現在進めていらっしゃるのか、教えてください。 ◎森田 都市計画課担当課長 今回、私どもとしては、都市計画道路としての必要性の検証を行ったというところでございまして、そういった中では、資料の3ページの左側の「評価項目」「評価の視点」の中で、歩行者の安全という意味では、「評価項目」の4番の「歩行者等の安全性・快適性向上」という意味で、特定経路があるかないかというところのチェックをさせていただいたというような整理をさせていただいているところでございます。 ◆春孝明 委員 そうすると、今回の見直しの方針の中には、「必要性検証における評価項目と評価の視点」には入っているけれども、特別、今回調査した結果、どこかの地域で取り急ぎ安全性を確保するために何かやるとか、そういう計画が立ったというわけではないのですか。 ◎森田 都市計画課担当課長 個別路線の必要性、機能代替性の検証という意味で、「評価項目」の1つに4番の「歩行者の安全性・快適性向上」の項目を設定させていただいたという整理でございまして、具体的に施策を何か打ち出すというところは、今回の検証とは違う枠取りではございます。 ◆春孝明 委員 じゃ、関連してどなたか答えていただきたいのですけれども、そうした場合、今回、それでしっかりと評価もしていただいていると思うのですが、歩行者の安全性とか快適性の向上のために今現在どのような取り組みをされているのか、教えてください。 ◎北村 交通政策室担当課長 委員御指摘の歩行者あるいは自転車の安全確保というのは大変重要な課題というふうに認識してございまして、各拠点、あるいは道路整備プログラムに基づきます都市計画道路等の整備等の機会を捉えまして、ハード的には、歩道の設置でありますとか、交差点の改良、あるいは自転車のネットワークの構築といったようなハードの整備は引き続き今後とも進めてまいりたいというふうに考えています。あわせまして、自転車を御利用される方のマナーアップでありますとか、歩行者の乱横断を含めたソフト的な対応につきましても、総合都市交通計画の中で位置づけてございますので、それぞれの事業の中で展開を進めてまいりたいと考えてございます。 ◆春孝明 委員 なかなか聞く機会がないので、教えていただきたいのですけれども、高津区ですと、小杉菅線の溝口から高津高校の間が非常に狭くて、ここはずっと問題が挙がっているのですが、こちらのほうに関しまして何か安全対策、高校生が非常に通っていたり、自転車で通学したりとか、また、目の不自由な方が通ったりすることがありまして、要望が非常にたくさん挙がっているのです。昨年度とか何度かお話もさせていただいてはいるのですが、何かその辺で計画等とか御存じであれば教えていただきたいのです。 ◎北村 交通政策室担当課長 具体的な進捗が、データを持っていませんので、後ほどお答えさせていただきたいと思います。 ◆春孝明 委員 結構です。 ◆重冨達也 委員 長期と短期ということで、今回、2本、御説明をいただいたところですけれども、まず、長期のほうで1点だけお伺いしたいのが、廃止の候補に挙がっている路線についてなのです。多摩川へのアクセス機能が見通しが立てば廃止をするということなのですが、多摩川へのアクセスの見通しが立つ見通しというのはどれぐらい立っているのですか。 ◎森田 都市計画課担当課長 お手元の資料、60ページに詳細な絵が出ているかと思うのですけれども、この区間の2というところが、味の素の川崎事業所部なのですが、中瀬線としましては、750メートルの赤の実線のエリアになりまして、多摩川を渡って東京都側に結ぶような状態になっているのです。結ぶ必要性はないかなというふうな整理の中で、とはいえ、市街地から多摩川河川敷までのアクセス性は確保ということですので、味の素の川崎事業所との調整になるのですけれども、今、味の素事業所、再編整備の計画を進めているというふうに伺っているのですが、新聞の仄聞によりますと、平成33年度までに日本の3つの事業所に事業機能を集約化するということを伺っていまして、その一つに川崎事業所があるというふうな状況でございます。今後とも再編整備動向に注視しながら、多摩川へのアクセス機能を確保するような形の方策につきまして、関係局と連携しながら検討を進めていくという状況にございます。そちらが方向性が見えた段階で手続を進めるというふうな考え方を持っているところでございます。 ◆重冨達也 委員 そうしたら、一旦、平成33年度までは動きはなかろうと、平成33年度前後で具体的な動きが出てくるだろうと認識をされていると思っていいですか。 ◎森田 都市計画課担当課長 今、平成30年度に入ったばかりですけれども、今すぐ手続が進められるという環境ではございませんで、申し上げたように、多摩川河川敷へのアクセス性のやり方、アクセスの方策が決まり次第、都市計画の変更手続に入っていきたいというような考え方でございますので、すぐにはできないということです。 ◆重冨達也 委員 平成33年度というのが、先ほどの答弁で具体的な数字が出てきたので、平成33年度前後で具体的な動きが出てくるであろうと認識しているということですね。 ◎森田 都市計画課担当課長 そのとおりでございます。 ◆重冨達也 委員 短期的なほうに行きたいと思うのですけれども、まず資料の「公共交通の強化に向けた」のチャートの部分なのですが、これで見ると、センサス、平成22年のデータを使われていると思うのですね。一方、本編のほうを見ると、平成27年のデータがいろいろなところで出てきていると思うのですけれども、これは抽出は平成22年でやったというのは時期的なもので、抽出を行った後に平成27年の結果が出てきたから、本編には平成27年の数字を載せたということですかね。 ◎森田 都市計画課担当課長 こちらは基礎的な調査は平成27年度からやっていまして、そういった意味では、センサスデータは平成22年度の数字を使わざるを得なかった状況にございます。ただ、前半の市の総合交通計画の中で、平成27年の数字を使って、市全般の動きは整理されてございますので、そちらを流用したというものでございます。 ◆重冨達也 委員 わかりました。抽出はいつ行ったのですか。チャートの作業というのは。 ◎森田 都市計画課担当課長 平成27年度ぐらいから随時検討のほうは進めてきたところでございます。都市計画審議会の小委員会は平成28年度から、先生方の助言をいただきながら、事柄の整理をさせていただいたところでございます。 ◆重冨達也 委員 そうしたら、今おっしゃっていただいた、平成28年度にいろいろな専門家の方からお話を聞く段階で、平成27年度のデータを引っ張ってくるということはできなかったのですか。 ◎森田 都市計画課担当課長 平成27年度センサスのデータは公表されていなかったという認識でございます。 ◆重冨達也 委員 この間もこの委員会で、2年ぐらいかかるのだよというお話があったのですけれども、だとしたら、なぜ2年を待たなかったのかというのが謎で、恐らく5年ごとにこれからもデータが出てくると思うのですね。市としては10年ごとに見直しをやるということなのであれば、5年のタイミングに合わせて、5年に1回の調査が終わって、2年後に調査データが出て、そのタイミングから市が始めれば、今、平成30年ですけれども、平成22年の抽出のデータを出されると、8年前、さっき調べたら、川崎市の人口が142万人のときなのですね。結構ずれてしまうのではないかと思ったのです。これは今回はどうしようもないので、先ほど10年ごとにというふうにおっしゃいましたけれども、次は11年になることで、最新のデータがとれるようになるのであれば、10年とこだわらずに、最新のデータがもらえるようなタイミングでやってほしいと思いますが、どうでしょうか。
    ◎森田 都市計画課担当課長 今後精査をさせていただきながら、効果的な展開を検討していきたいと考えてございます。 ◆重冨達也 委員 ぜひお願いします。今回、解決策で3つの手法ということで、交差点とバスベイとPTPSということで挙げていただいていると思うのですけれども、まず、決まっていなかったら決まっていないでいいのですが、今回、丸子中山のほうでPTPSの導入をと書いてあるのですが、これはまだ場所は決まっていないと思っていいでしょうか。 ◎森田 都市計画課担当課長 PTPSは、車、バスに発信側の車載機を設けて、警察のほうで受け側をつくるような形で、資料に模式図が載っていまして、場所につきましては、路線を導入するということですので、どこに受け側のビーコンを設けるかというところまでは行き着いていないところでございます。 ◆重冨達也 委員 ビーコン、地上設備というのは、丸子中山茅ヶ崎全線に行くつもりなのか、ある一定の区間にするつもりなのか、それもまだ決まっていないということでいいですか。 ◎森田 都市計画課担当課長 丸子中山茅ヶ崎線と久末鷺沼線は、通しで路線バスが走っている路線が多いのですね。とはいえ、どこにビーコンを設置するかというところは、これから設置場所につきましては、警察も含めて調整する状況というふうに考えています。 ◆重冨達也 委員 次に、3つの手法の、多分、交差点の改良もこれまでやったことがあると思いますし、PTPSも川崎のほうでやっているということなので、それぞれの費用感というか、どの手法が効率的なのかというのを考えるときに、どの手法に幾らかかるかというのは必要なデータだと思うのですけれども、それぞれやるとしたら幾らぐらいかかるかというのは、今の段階ではどういう肌感覚でしょうか。 ◎森田 都市計画課担当課長 PTPSなのですけれども、車載機につきましては、バス事業者のほうで車に載っける形なのですが、細かい数字まで出せないのですが、機械がたしか10万円か20万円ぐらいで、発信側の数字は1台につきまして出せると思っています。受け側のビーコンにつきましては、警察のほうの管轄でございますので、数字が持ち得ていないところでございます。交差点の改良につきましては、やり方としては、センターライン、右折ラインの引き直し等で対処できるのであれば、数十万円ぐらいのお金で1カ所はできるのではないかなというふうに考えております。規模によりますので、明言化はございませんが。というようなところでございます。 ◆重冨達也 委員 バスベイのほうはどうでしょうか。 ◎森田 都市計画課担当課長 バスベイにつきましては、1カ所、用地費は別としますと、ほかの事例だと1,000万円内外というふうに、路床改良をして、車が乗り込める環境下につくってという形と、歩道の設置等につきましては、他の事例では1,000万円内外というふうに考えているところでございます。 ◆重冨達也 委員 ちなみにバスベイの1,000万円は国費は入りますか。 ◎森田 都市計画課担当課長 補助につきましては、枠取りによって、補助メニューの設定によってかなり違ってきますので、今、幾らというのは、明言できないところでございます。 ◆重冨達也 委員 PTPSのほうは地上設備のほうがお金がかかるのではないかなという気がするので、車に載っけるのは1台10万円だと思うのですけれども、わかりました。次の質問につながるのですけれども、前後で効果検証するというお話があったと思うのですね。そのときに、幾らかかって、こういう効果だというのも、あわせて資料をつくるのであればつくっていただきたいと思うのですけれども、その前後の効果検証というのは、例えばバスベイを今回出張所のところでというお話がありますが、抽出の段階では、線としての旅行速度でやっているわけではないですか。ただ、1カ所やることによって、線に与える影響はそんなに大きいのかという疑問がありまして、1カ所やったのであれば、その1カ所の半径何メートルエリアを調査しないと、正確なバスベイ設置の効果というのは図れないと思うのですけれども、技術的に1カ所何かやったときに、その周りに与える影響を検証する手法というのは何かお持ちで、検証する予定が今あるのでしょうか。 ◎森田 都市計画課担当課長 まず、事前としましては、一定の区間を設定して、こちらの旅行速度、車の速さと時間等を見て、それを終わった後に比較するというのが一番単純な効果検証のやり方だと思うのですけれども、今の現状の中で、一定エリアを設定して具体的な数字を出すのは、シミュレーションをかけない限りはなかなか難しいのが実情でございます。そういった意味では、一定の条件下の中で、速度がどの程度というあたりは、検証の題材としてはあると思うのですけれども、具体的な数字につきましては、シミュレーションをかけない限りはなかなかできないのが実情でございます。 ◆重冨達也 委員 そうしたら、バスベイをやるのかやらないのか、わからないのですけれども、やるのであれば、やる前の近辺のデータを持っていないと、やった後に何の検証もできないので、旅行速度というのは、僕はセンサスの情報で、線に対して出る数字だと思っていたのですけれども、区間でもし出せるのであれば、区間で出してやることが可能だと思うので、そこはぜひやっていただきたいと思います。  次に、野川柿生のほうで、バスベイの話がずっとあったのですけれども、交差点改良もやるというふうに書いてあるのですが、今回の資料の地図上では交差点がどこなのかが書いてないので、もし今決まっていれば、野川柿生の交差点がどこなのか、教えてください。 ◎森田 都市計画課担当課長 資料の74ページを見ていただきますと、前から載っている内容が一覧になっているのですけれども、モデル路線の取り組みの区間の中で、野川柿生線の中で交差点として路線バスの走行環境の改善に向けて課題がありそうなものという意味では、平瀬踏切西側交差点及び蔵敷交番前交差点というあたりが抽出できるかなというふうに考えてございます。 ◆重冨達也 委員 この交差点を抽出したのは、悪影響を与えていると考えられるということなのですけれども、これは何ゆえそう判断したのですか。 ◎森田 都市計画課担当課長 先ほど説明申し上げましたけれども、バス事業者へのヒアリングが1つございます。あと、現状、いろいろな関係者のほうに情報を収集する中で、この2つの交差点はどうも課題がありそうだというふうな整理をさせていただきました。 ◆重冨達也 委員 具体的にどうすればよかったのかというのは難しいと思うのですけれども、抽出はある程度数字で20キロを切っているかどうかという形で抽出をしていただいているところまでは、私はしっくり来ていたのですが、その最後の詰めの交差点を絞るところが、意見ベースしかないというのが、何かほかになかったのかなという気はしています。先ほどバス停の乗車人数のグラフで、出張所がトップであるというお話もありましたけれども、バスに乗る人が多いから、そこのバス停が最も渋滞を起こしているかどうかというのも、そんなに明確につながりがあるのかというのは私は疑問かなと思っているので、本来であれば、先ほどおっしゃったように、前後の評価をするという、前の部分で、最初にこの線のどこに一番問題があるのかというのを、お金を余りかけ過ぎてもしようがないのですけれども、意見ベース以外の何かがないと公平性を主張したい行政としてはいかがなものかなというふうに思いました。これは意見です。  先ほど、PTPSをG路線、川崎から東扇島ではもう入っているというお話というか、資料があるのですけれども、この効果検証というのは、いつされて、どういう結果だったのでしょうか。 ◎森田 都市計画課担当課長 PTPSにつきましては、かなり前の平成11年から平成14年度ですか、設置をした経過がございまして、そのときの効果としましては、3%内外の数字が出てございます。ただ、例えば車がかわると車載機がなくなってしまったりとかするものですから、その分、ずっと追っかけて数字を検証しているという結果はございませんので、そういった意味では数字は持ち得ていないところでございます。 ◆重冨達也 委員 車がかわると、今おっしゃったのは、徐々にデータはとれなくなるというお話だと思うのですけれども、直前と直後では、ある程度把握はできたわけですよね。それは例えば旅行速度で言うと、設置前は何キロだったのが何キロになりましたみたいなまとめは庁内では行ったということですかね。 ◎森田 都市計画課担当課長 繰り返しになりますが、平成11年から平成14年の間にというふうなことで、国道132号、市役所通り等に設置したところの効果につきましては、警察等の協力をいただきながら、3から5%程度の効果ということでは伺っています。 ◆重冨達也 委員 その3から5%というのは、旅行速度の……。 ◎森田 都市計画課担当課長 そうです。 ◆重冨達也 委員 そうしたら、次、PTPSを入れるのであれば、3から5に達成するのかどうかというのも一つ目安になるというふうに考えていいわけですかね。 ◎森田 都市計画課担当課長 路線によって速度の環境が違うといいますか、臨海部はかなり車線が広いものですから、追い抜き等ができる環境下なのですが、今回選んだ3路線につきましては、1車ずつしかないということで、路線としての環境が違うので、単純にこの数字をそのまま効果というところでは持ち込めないのが実情なのかなというふうには考えてございます。 ◆重冨達也 委員 僕もそう思います。なので、だとすると、どういうふうに効果検証するのかというのが、この路線で新たに考えなければいけない部分だと思うので、そこはぜひお願いします。  最後に、このチャートに戻りたいのですけれども、一番最後に、「他施策の実施予定」というのがあると思うのです。実施予定の中に、現状で立体交差事業というのが入っているのが、僕の中ではどうなのだろうというふうに思っていまして。というのは、「公共交通強化に向けた道路改良方策の検討」というのは、あくまでも短期的に効果を出したい路線を抽出するための取り組みなわけではないですか。一方で、連続立体交差事業というのは、南武線のことを言っていらっしゃるのではないかと思うのですけれども、南武線の連続立体交差、まず、これは南武線のことで合っているのでしょうか。 ◎森田 都市計画課担当課長 今見ていらっしゃるものが5ページの資料になりますかね。モデル路線の抽出に当たっては、左側のほうに緑で点々で塗った「定時性確保等を促進する路線方向(例)」に基づいて、真ん中、AからGという枠取り、エリア取りをさせていただいてということで、いろいろ検証の中身を絞り込んだ中で、他施策の予定というあたりで「YES」というのが分かれていって、Aのエリアというのが一番左側なのですが、こちらにつきましては、横浜市営地下鉄3号線が今検討中で、将来、環境が変わる要素があるということで、モデル的取り組みとして行うに当たって、早期に効果が発現する期待度が高いところを選んでいるところでございまして、Fにつきましては南武線、Fのエリアになりますが、絵で言うところの下側のほうなのですが、川崎駅に向かって矢印がありまして、こちらも南武線によっては、将来、環境が変わるので、まずは今、取り組まずにというふうなことですので。ただ、短期にやるとなれば、それの確かに捉え方はあるのですけれども、ほかの施策が動いているところで、今の環境下で効果がより早く得られそうなところというところで絞り込んだ考え方でございます。 ◆重冨達也 委員 確認なのですけれども、南武線の連続立体交差事業の都市計画決定はいつの予定で、着工はいつの予定でしたっけ。 ◎森田 都市計画課担当課長 確認をしなければいけないところなのですが、今、昨年度ですか、計画段階評価ということで、高架の構造体を決めたところなのですけれども、今後のスケジュール感につきましては、確認をさせていただければと思います。 ◆重冨達也 委員 僕の手が早ければ、すぐに昔のまちづくり委員会の資料を出せるのですけれども、僕の記憶だと、完成まで20年ぐらいまだかかるというような計画だったと思います。それがあるから、短期的な取り組みにFは除外するというのは、ちょっとよくわからないのですね。Fの南武線連続立体交差事業をやりますというのは、長期的な解決方法だと思うのですよ。なので、皆さんの価値観でこういう判断をされたわけなので、今回はしようがないのですけれども、連続立体交差事業を理由に短期的に解決するという枠から外したのは、これは僕は正解ではないと思いますので、これも意見ですけれども、どうかなとは思います。 ○堀添健 委員長 ほかにないようでしたら、以上で「都市計画道路網の見直し方針の改定の取りまとめについて」の報告を終わります。  ここで理事者の交代をお願いいたします。                 ( 理事者交代 ) ───────────────────────── ○堀添健 委員長 まだ2本ありますので、5分ぐらい休憩をしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。                午前11時49分休憩                午前11時55分再開 ○堀添健 委員長 それでは、委員会の審議を再開いたします。  次に、所管事務の調査として、建設緑政局から「川崎市緑の基本計画について」の報告を受けます。  それでは、理事者の方、よろしくお願いいたします。 ◎奥澤 建設緑政局長 それでは、「川崎市緑の基本計画について」につきまして、櫻井みどりの企画管理課長から御説明を申し上げますので、よろしくお願いいたします。 ◎櫻井 みどりの企画管理課長 みどりの企画管理課の櫻井でございます。  川崎市緑の基本計画につきましては、昨年11月24日の委員会報告後、パブリックコメントを経て、平成30年3月に改定を行ったところでございます。今年度から本計画に基づきまして本市の緑政事業を進めてまいりますことから、川崎市緑の基本計画の改定内容につきまして改めて御報告させていただきます。  それでは、川崎市緑の基本計画の御説明をいたしますので、お手元のタブレット端末の1(2)−1「川崎市緑の基本計画について」のファイルをお開きください。画面の表紙を1枚おめくりいただき、2ページをごらんください。  資料上段左側の「1 緑の基本計画とは」でございますが、緑の基本計画は都市緑地法第4条に規定されている緑地の保全、緑化の推進及び都市公園の整備等を総合的に進めるための基本計画でございます。今回改定した計画につきましては今年度から平成39年度までの10年間を計画期間としておりまして、さらに緑の基本計画の着実な推進に向け、具体的な事業を位置づけた「緑の実施計画」を計画期間4年間として定めております。  次に、資料中段左側の「2 計画改定の目的」でございますが、本市では、平成7年に緑の基本計画を策定し、平成20年に改定を行ったところでございますが、この間、社会情勢の変化、上位計画、関連計画との整合、公園緑地に係る新たな方向性への対応が必要となりましたことから、平成29年3月の環境審議会答申を踏まえまして改定を実施したものでございます。特に国が示す新たな方向性では、都市緑地法等の一部を改正する法律により、都市公園や緑地への民間参入の促進などが図られたところでございます。そして、下向き矢印の先の青い囲みでお示ししておりますとおり、今後取り組むべき課題といたしまして、協働の取り組みの持続性の確保、緑の保全、創出、育成の継続、暮らしを支え高める緑の効用の発揮が必要であることを示しております。  次に、資料下段左側の「3 基本理念」につきましては、「多様な緑が市民をつなぐ地球環境都市かわさきへ」を掲げております。これは、本市に存在する多摩丘陵や多摩川などの自然的環境資源を初め、公園、街路樹などの多様な緑のストックにおいて、市民、民間企業、行政など、さまざまな主体が連携して緑の取り組みに携わることによりまして、川崎独自の緑の市民文化を醸成するものでございます。市民一人一人の取り組みが地球環境の改善に寄与することをあらわすものでございます。  そして、資料上段右側には、協働、みどり軸、みどり拠点、緑と水のネットワーク、グリーンコミュニティの5つのテーマに基づいた計画の将来像図をお示ししておりまして、この将来像に向けて、資料下段中央の「4 基本方針」にお示しする5つの基本方針を定めております。  特に今回の改定における新たな視点は、基本方針5、グリーンコミュニティでございます。質の高い緑ある暮らしを実現するために、市民・町内会・自治会・民間企業・NPO等の多様な主体によるグリーンコミュニティを形成し、魅力あるまちの形成や地域コミュニティの強化などによりまして、緑のストックの効果的な活用を進めていくものでございます。  さらに、資料下段右側には「5 基本施策」といたしまして、基本方針に基づいて進める3つの基本施策をお示ししております。  それでは、この3つの基本施策につきまして御説明させていただきますので、資料3ページをごらんください。  まず、資料上段の緑色の囲みでお示ししております「基本施策T 緑のパートナーづくり」でございますが、協働の取り組みの持続性の確保を目的とし、施策の方向性を4つにまとめております。1つ目は、多世代、他分野の幅広い主体が緑に「触れる」機会を創出するものでございます。2つ目は、これまで川崎市に育ってきた協働のパートナーの育成・支援と活動機会を創出するものでございます。3つ目は、緑を生かして子どもの健全な成育を推進するものでございます。4つ目は、さまざまな媒体と多様な主体による情報発信を推進するものでございます。これらの施策の方向性に基づき、@からCまでの4つのプロジェクトを設定しまして取り組みを進めてまいります。  次に、資料中段の青色の囲みでお示ししております「基本施策U 緑の空間づくり」でございますが、緑の多様な機能の発揮を目的といたしまして、施策の方向性を大きく4つにまとめております。1つ目は、多摩丘陵を構成する樹林地の持続的な保全と、多摩川緑地の整備と活用を進めるものでございます。2つ目は、まちの核となる緑による拠点の形成と質の向上、及び地域の特色を生かしました公園の整備や管理に関するものでございます。3つ目は、都市における農ある風景の保全と有効活用を進めるものでございます。4つ目は、みどり軸・みどり拠点をつなげ、身近に感じられるネットワークの形成を進めるものでございます。これらの施策の方向性に基づき、DからIまでの6つのプロジェクトを設定し取り組みを進めてまいります。  次に、資料下段の赤色の囲みでお示ししております「基本施策V グリーンコミュニティづくり」でございますが、緑を生かしたコミュニティづくりを目的としまして、施策の方向性を大きく4つにまとめて整理しております。1つ目は、身近な公園の活用による地域コミュニティ形成を促進するものでございます。2つ目は、大規模公園等を拠点とした多様な主体の参画と柔軟な連携によるまちの魅力と活力を向上させるものでございます。3つ目は、多摩丘陵や多摩川流域に残る保全された緑の地域資源としての活用を進めるものでございます。4つ目は、川崎臨海部の持続的発展に寄与する見える緑の創出に取り組むものでございます。これらの施策の方向性に基づきまして、JからMまでの4つのプロジェクトを設定いたしまして取り組みを進めてまいります。  続きまして、資料4ページをごらんください。  資料左側には「6 リーディング事業」をお示ししております。こちらは、施策全体の牽引役となり、実施することによりまして、それぞれのプロジェクトに対して相乗効果を発揮できる取り組みを位置づけたものでございます。  「@緑に関わる幅広いパートナーの創出」でございます。持続的な緑の活動を進めていくためには、多くの人々が緑に興味を持つことが重要であることから、緑を活用したイベントや講習会などを通じまして、多くの世代が緑を知り、親しむことのできる機会を創出するものでございます。  次に「A樹林地の保全と活用」でございます。樹林地の保全に向け、地権者への保全制度の理解を図ることのできる緑地保全協定の締結を進めるとともに、自然を楽しむ里山資源の整備、その検討を進めるものでございます。  次に「B多摩川緑地の整備と活用」でございます。多摩川緑地におけるスポーツ施設やサイクリングコースの整備に向けた取り組みを進めるとともに、多摩川の利活用によるにぎわいの創出に向けた取り組みを、民間活力の導入を検討しながら進めるものでございます。  次に「C臨海部におけるまとまりのある緑の創出」でございます。臨海部に多数存在します事業所敷地内の緑地の一部を集合化しまして、市民に開放するといったまとまりのある緑地創出のあり方につきまして調査・研究を行い、協働で緑地の整備・管理を行うことのできる最適な仕組みの検討を進めるものでございます。  次に「D多様な機能を備えた特色ある公園づくり」でございます。富士見公園、等々力緑地、生田緑地等において、多様な主体との連携による魅力の創出に向けた取り組みを進めるものでございます。  次に「E地域緑化の促進による緑のまちづくり」でございます。市民一人一人が取り組める緑化メニューの提供を進め、緑化意識の普及啓発に努めるとともに、各種緑化計画の認定、改定などによりまして、緑化のための基盤づくりを進めるものでございます。  最後に「F緑を核とした地域コミュニティ形成とまちの魅力創出」でございます。身近な緑を活用した多様な主体の連携や、公園を柔軟に利活用する取り組みを進めるとともに、大規模公園や主要駅周辺等の都市拠点におけるにぎわい創出に向けた公園活用の取り組みを進めるものでございます。  続きまして、資料右側「7 緑の目標」でございますが、量的指標であります施策展開を行う緑の総量の目標につきましては、上段、青色の囲みでお示ししてありますとおり、平成39年度末で市域面積の30%以上に相当する施策の展開を目指しております。  次に、質的指標である施策展開により緑ある暮らしを実現するための目標につきましては、下段、青色の囲みでお示ししてありますとおり、市民の緑の満足度、市民植樹運動による累計植樹本数、緑に関する活動への参加の意向を示す市民の割合において、それぞれ平成39年度までの目標を定めております。  これら量的指標、質的指標の両方におきまして、目標の達成に向けた緑の取り組みを進めることによって、緑の市民文化の醸成を目指してまいります。  続きまして、資料5ページをごらんください。川崎市緑の基本計画を策定する際に行いましたパブリックコメント手続きの実施結果について御説明させていただきます。  昨年の11月24日から32日間、計画(案)に基づくパブリックコメントを実施し、256通1,524件の意見が寄せられました。  資料6ページをお開きいただき、上段、4の「御意見の内容と対応」をごらんください。寄せられた意見につきましては、市民協働の必要性を重視する御意見や、本計画案に基づきまして、緑の保全、創出、育成の着実な取り組みを求める御意見など、本計画案の趣旨に沿った御意見が多く寄せられたほか、今後の施策を進める中で参考とすべき具体的な提案に関する御意見や、本計画案の記載内容に対する質問・要望の御意見なども寄せられました。このため、計画の内容をよりわかりやすくするために一部文言を加除修正などを行いまして、寄せられた御意見を反映し、川崎市緑の基本計画を改定いたしました。  資料7ページ以降に、寄せられました意見の要旨及び意見に対する市の考え方を整理してございますが、計画の内容への御意見の反映について一例をお示しいたしますので、資料10ページをごらんください。「これまでの実績に関する意見」というところでございます。  「これまでの実績に関する意見」といたしまして、資料中段のbVにお示ししておりますとおり、麻生区の「里ボラの会」が行ってきた緑地の管理団体を発足させる活動を計画に明記してほしいという御意見を頂戴いたしましたので、その旨を計画に追記したところでございます。  また、その下のbWにお示ししておりますが、保全した樹林地等の典型例の1つといたしまして、多摩美特別緑地保全地区の写真を示してほしいとの御意見を頂戴いたしましたので、当該緑地の写真を計画に追記したものでございます。  続きまして、資料13ページをごらんください。「基本理念、将来像、基本方針に関する意見」といたしまして、資料上段のbP5にお示ししておりますとおり、緑の基本計画の柱である協働の視点において、緑地保全の協働に関する記述がないとの御意見を頂戴いたしましたので、計画における協働の説明文と、協働の具体的な取り組み事例のそれぞれにおいて、緑地保全の協働に関する文章を追記いたしました。  そのほかの寄せられた意見の要旨及び意見に対する市の考え方につきましては、後ほど御参照願います。  また、参考資料といたしまして、「川崎市緑の基本計画」と「第1期川崎市緑の実施計画」の本編を添付させていただいておりますので、あわせてごらんいただきたいと存じます。  「川崎市緑の基本計画について」の説明は以上でございます。 ○堀添健 委員長 説明は以上のとおりです。  ただいまの説明について質問等がございましたらお願いいたします。 ◆織田勝久 委員 こういう緑を残す取り組みについていろいろ御苦労されていることについては敬意を表したいと思うんですけれども、1点だけ教えてください。  緑の基本計画の179ページですけれども、私は宮前のことしかわからないので、「宮前平・鷺沼駅周辺地区における持続的な緑化の推進」という項目があって、これは本当にこうしていただけたらありがたいと思っているんですが、「引き続き持続的な緑化を推進し、宮前区にふさわしい魅力ある都市景観の形成を図ります。」これはもう本当にこのとおりだと思うんです。この10年、15年で緑がどんどんなくなってしまっていて、植木をされている方たちも、そういう植木を置いておく場所も相続の関係でどんどんなくなっているという状況が本当にひどいエリアですけれども、「引き続き持続的な緑化を推進し、宮前区にふさわしい魅力ある都市景観の形成を図ります。」ということについて、具体的にどういうことを行政としてはお手伝いいただけるのか。簡単で結構ですので、ちょっと教えていただけますか。 ◎櫻井 みどりの企画管理課長 宮前区・鷺沼駅周辺地区につきましては、こちらに書いてあるとおり、緑化推進重点地区というところで指定している箇所でございます。そうしたところで、緑に関しまして、例えば鷺沼駅周辺の桜並木、もう既に整備されておりますが、そちらの並木の保全ですとか創出を考えていきたいというところもございます。あと駅前空間は、鷺沼駅は周辺の商業施設、周辺にも緑があるところですけれども、そういったところのガーデンづくりといったところは協働の取り組みで考えているところでございます。そういったところとか、宮前区・鷺沼駅周辺地区につきましては、平成23年3月に計画を策定しまして進めている取り組みでございますけれども、こういったところを引き続き取り組んで進めていきたいと考えているところでございます。 ◆織田勝久 委員 わかりました。  それから、次のところに川を大事にしましょうということも書いていただいて、これはこのとおりだと思うんです。平瀬川はもう歴史もあるし、親水化ということもやっていただいているし、エリアの皆さんを挙げて、いろいろ地域の本当に大事な財産という形で活用されている。これについても地域の皆さんの活動には本当に心から敬意を表したいと思うし、それをいい形で行政が支えていただいていると思っております。ただ、平瀬川は向丘なんです。もう1つ、宮前地区というと、基盤は有馬川なんだけれども、有馬川でも、実はいろいろな議論が昔あったんです。私もちょっとお手伝いさせていただいたんだけれども、一番のネックは3面張りのコンクリートになってしまっているということです。そういうようなことも含めて、有馬川の活用は、例えばどういうことを皆さんお考えになっているんですか。 ◎櫻井 みどりの企画管理課長 具体的に有馬川の保全・再生を図るための取り組みといたしまして、地域の方々との連携というところもあるとは思うんですが、具体的な取り組みにつきまして、現地、宮前区役所等と話をしまして御紹介させていただけたらと思います。 ◆織田勝久 委員 であれば、また地域の皆さんが有馬川の積極的な活用と、そんなような問題提起を示せば、皆さんとしてはそれなりに受けていただける。そういうことでよろしいんですか。 ◎櫻井 みどりの企画管理課長 区の地元での取り組みというところもございます。それから、地域地域で活動されている方もいらっしゃると思います。関心を持っている方もいらっしゃると思いますので、そういった方々と連携を図りながら、具体的な取り組みを進めてまいりたいと考えております。 ◆織田勝久 委員 そういう機会がありましたら、ぜひよろしくお願いします。結構です。 ◆かわの忠正 委員 まず、4ページ目の「施策展開を行う緑の総量の目標」について詳しくお聞きしたいんですけれども、現況と目標とする施策面積とあるんですが、具体的な根拠というか、こういう候補地があるんだとかというものはあるんでしょうか。 ◎櫻井 みどりの企画管理課長 施策展開に関しましては、これまでの開発状況ですとか、あとは公園の整備状況、樹林地保全地区のこれまでの実績とかを加味しまして、それぞれの施策の中で算定した数値でございます。それを合わせてこういった形で目標として定めているところでございます。 ◆かわの忠正 委員 ということは、具体的にこの地域の根拠はあるという理解でよろしいんでしょうか。 ◎櫻井 みどりの企画管理課長 例えば、公園、緑地の整備関係、行政に関しましては、そういった大規模な公園の計画がございますので、それに沿った形の公園整備の数字を入れ込んだり、あとは農地も、緑の基本計画では緑地という形で考えておりまして、そういった農地に関しましても、自然に相続等で減っていく農地と、逆に生産緑地の指定ですとかそういったトレンドを加味しまして、個別具体に施策の展開を図る根拠としては積み上げてございます。 ◆かわの忠正 委員 細かく見ると、今の御答弁だと、農地は25ヘクタール減少という計画になっていますね。樹林地は60ヘクタールぐらいですか、ふえるんだと。公園は54ヘクタールぐらいふえるということなので、農地というのは、今の御答弁の中では、逆にふえる対象にはないとされていたものですけれども、例えばこれは、本編のほうで、幸区はこんなふえるところがあるのかと思いながら拝見させていただいています。本編では167、168ページですか、ここのところで幸区では緑化をどう設けるのかと、ざっと見ると、川崎区周辺の緑化推進重点地区とか、新川崎・鹿島田駅周辺地区とかとあるんですけれども、そういうのを具体的なエリア、全体的な面積で計画が積算されているのかどうなのかという思いで最初お聞きしたんですが、区別にはこういう数字はあるんでしょうか。 ◎櫻井 みどりの企画管理課長 各施策で地域ごとの拾い上げられる数字、計画として拾い上げられる緑の整備部分ですとか、あと、特に農政なんかでは生産緑地の地域的な分布とかも踏まえながら積み上げてございます。ただ、そこら辺の内訳自体は、基本計画の中に細かに示しはされていないところではございます。 ◆かわの忠正 委員 これは確かに基本計画ですので、そこまで載っているかどうかというのは別だと思います。ただ、根拠となるこの資料というのは、後ほどでいいんですけれども、頂戴できるんでしょうか。 ◎櫻井 みどりの企画管理課長 例えば、生産緑地の指定部分が幾らふえる想定で考えているかとか、あるいは緑地保全協定の締結、増加率をどのぐらい考えているかとか、そういった個別というか、項目立ててお示しする目標値というのは用意がございますので、そちらは後ほど提供させていただきたいと思っています。 ○堀添健 委員長 お願いいたします。 ◆かわの忠正 委員 では、よろしくお願いしたいと思います。緑地の面積をふやして、緑をふやしていくということで、こっちの4ページの100万植樹運動にも取り組まれることが当然あるわけですけれども、100万本を達成したときに、先ほどの御説明の中でもあったように、保全の部分です。保全というのは、現実的にはどういうふうに展開されるんでしょうか。
    ◎木村 みどりの保全整備課長 緑地保全の御説明ということで伺ったところでございます。御趣旨といたしましては、市民100万本植樹運動というのは緑化活動でございますけれども、それと並行して、緑地の保全の取り組みでの緑の確保ということでお答えをいたしますと、一般的に緑化推進事業と緑地保全といいますのは、緑化保全は既存の樹林の保全ということでございますので、直接的な関連性というのは余りないんですが、ただ一方で、保全した樹林地も劣化をして荒れてきてしまうという場面もございますので、そうしたところでの市民の方と協働した植樹といった活動と歩調を合わせるような形で取り組んでまいりたいと考えております。 ◆かわの忠正 委員 樹林地のほうはそれで結構だと思うんですけれども、公園のほうも、緑地地を54ヘクタール増加するということで、100万本の中の何十万本かわからないんですけれども、公園のほうにも植樹をふやしていく取り組みになるかと思うんです。現状でも、これは剪定の年は、1年から3年に1回ということでどこかで見たとは思っているんですけれども、100万本まで植樹をしていったときも、それで予算化をされていくことで考えられているという理解でよろしいんでしょうか。 ◎櫻井 みどりの企画管理課長 そのとおり予算化していって、計画的に保全に努めると考えております。 ◆かわの忠正 委員 現状でも一部の地域というか、なかなか剪定してくれないんですという御批判があるわけなので、そこら辺の予算化をしっかりと、局長も、そういう予算が出たときに、ああ、それはもう2年に1回どころか、これは1年に1回でいいよぐらい御検討いただければと思います。  次の問題ですけれども、これも教えてもらいたいんです。「@緑に関わる幅広いパートナーの創出」ということで、これで今までの実績というのはあるんでしょうか。ここの写真ではレッサーパンダの餌採りというのがありますけれども、要するに、緑を活用したイベントや講習会などでパートナーをふやしていくということがうたわれているんですけれども、今まで過去にこういうことをやって、こういうパートナーがふえたよという実績は何かあるんでしょうか。 ◎櫻井 みどりの企画管理課長 協働のパートナーづくりということで言いますと、例えば多摩川周辺、水辺の楽校とかそういったところの取り組みですとか、あとこれは行政ではなくて、公園緑地協会の取り組みですけれども、こども黄緑クラブといいまして、子どもたち中心の緑の活動を実施させていただいているところでございます。そういったところの広い取り組みを今後も引き続き拡大していきたいと考えているところでございます。 ◆かわの忠正 委員 わかりました。余り長く細かく聞いてもあれなので、要望だけ申し上げますけれども、それぞれの区別というか、地域によって盛んなところ、そうではないところがあろうかと思いますので、そういうグループができてきたら、さまざまな支援を育成する取り組みも、考えられているとは思いますが、ぜひ取り組んでいただきたいと思います。  最後に、「D多様な機能を備えた特色ある公園づくり」は、4つだけ掲載はされておりますけれども、これ以外のところはどんなふうな取り組みを考えられているんでしょうか。本編にここにあるよというのがあればお示しいただきたいと思うんです。 ◎櫻井 みどりの企画管理課長 本編でございますけれども、タブレット、ファイル名で1(2)−5、計画本編3というところをお開きいただきたいと思います。そちらの冊子ページになりますが、136ページをごらんいただきたいと思います。  136ページの部分ですけれども、「実施施策18 地域特性に応じた特色ある公園緑地の整備推進」という項目がございます。そちらの表の一覧に掲げておりまして、ページまたぎで申しわけございません。137ページにこちらに示していない、例えば稲田公園ですとか緑ヶ丘霊園、136ページには菅生緑地とか、そういったところの特徴ある公園につきまして、それぞれ整備の方針をお示ししているところでございます。 ◆かわの忠正 委員 冒頭のところには主な公園のということなので、これ以外にも大規模な公園、例えば幸区でいえば、南河原公園とか御幸公園とかありますけれども、それぞれそういうところも整備推進を計画的に取り組んでいくという理解でよろしいんでしょうか。 ◎櫻井 みどりの企画管理課長 このほかの公園につきましても、再編整備とかリニューアルの際には、基本計画に書き込まれているような公園の取り組みについて念頭に置きながら、整備推進を進めていきたいと考えておるところでございます。 ◆かわの忠正 委員 結構です。 ◆石川建二 委員 まず初めに、緑地全体の現況についてお聞きをしたいんですけれども、それとその後、対策が前回の計画以降にどうとられてきたのかというのを少し確認しておきたいんです。  いただいた緑の基本計画の12ページの中には「自然的環境の分布」というところでの表がありまして、樹木の集団として約1,002ヘクタールが川崎市内にある。これは300平米以上のまとまりのある緑地を算出したということですけれども、以前の計画で言いますと、この計画から面積がふえたのか減ったのか。その前の11ページには、これは税金との関係での樹林地だとかそういうのを調べているものですけれども、山林原野がこの間ずっと減少してきて、平成7年度当時が655ヘクタールあったものが、平成28年には440ヘクタールに減少しているということがあります。この数字との開きがありますが、そこら辺はどういうふうにカウントされているのか。いずれにしろ、減少という現実は変わらないかと思いますけれども、樹木の集団というのが前回との計画と比べてどのように減少したのか、そこのところを最初に教えていただけますか。 ◎櫻井 みどりの企画管理課長 委員おっしゃられたとおり、11ページにございますとおり、田畑、山林原野の減少というところで、緑の減少は市全域、この10年間減少しているところでございます。一方で、先ほどの公園整備ですとか、あるいは緑地保全、個別の緑地保全地域の指定ですとか、あと開発での緑化指導ですとか、そういった施策の展開というところではかっていきますと、樹林地の保全区域が、例えば59ヘクタール増加したですとか、そこら辺のこれまでの実績につきましては、20ページに保全した樹林地の面積の推移というところでございます。こちらで58.5ヘクタールの増加という過去10年間の実績として捉えているところでございます。 ◆石川建二 委員 現在残されている緑地と、守ろうとする努力と、またその一方で、開発圧力というのが緑地保全ではどうしても外圧として出てくるわけです。開発圧力にちゃんと対抗できる緑地保全の政策がとれているかどうかというのが非常に重要だと思いますけれども、現状、先ほどふやしてきた実績についてはこの表でも理解できるところですが、現状の緑というので、先ほど1,002ヘクタールということでしたけれども、実際山林原野ということでいえば440ヘクタール、これはどんな緑がここにカウントされているのか伺いたいと思います。 ◎櫻井 みどりの企画管理課長 こちらの「自然的環境の分布」の算定といたしましては、航空写真でまとまりある緑を拾い上げて換算しているところでございまして、地域地域の積み上げた数字というところではございませんので、そういった自然的環境の分布の数字の拾い出しと、今現在の施策の展開での緑化増加というところは、数値的には異なる部分はあるかと思います。 ◆石川建二 委員 今までの計画の中でどういう数字、現況を捉えるかというところで違いがあるのかもしれませんが、現況を捉える指標としてどういうふうな指標が今後議論する土台になるのか、そこら辺、正確に示しておいていただければ、今後の議論に役立つと思うんです。何をもって川崎市の今の緑の現況とカウントするのか。そこのところを明確にしておいていただけますか。 ◎櫻井 みどりの企画管理課長 冊子のページで言いますと、158ページをごらんください。こちらの「緑の目標」というところで押さえているところでございます。現況の施策面積というところの今現在の施策展開を行った面積がございます。それに対しまして、10年後の39年度というところで目標として、個々の緑地、公園、緑化地、水辺空間といったそれぞれの目標を掲げてございます。現況での押さえと将来の目標というところでは、こういった形で押さえているところでございます。 ◆石川建二 委員 158ページの、先ほど資料の説明にもありましたけれども、例えば樹林地で241ヘクタールというのが川崎市の樹林地の面積なんですか、それともそれは保全してきた面積ではないんですか。 ◎櫻井 みどりの企画管理課長 これにつきましては、現況の施策面積ということで、施策展開を行った面積というところでございます。したがいまして、ページを戻っていただいて、55ページをごらんください。55ページの下のほうに「緑地の総量、施策面積等の推移」というところで押さえてございます。先ほど申し上げました施策面積、例えば樹林地の保全ですと、182から241に掲げている。これは過去10年の経過でございます。その上に緑地の総量ということで、実際現実的には総量としては減っているけれども、施策の展開はこういった形で目標を定めて進めているというところで御理解いただきたいと考えております。 ◆石川建二 委員 それでは、緑地の総量、あるいは未施策の樹林地の面積というのは、先ほど航空写真で撮った面積が、数字が1つありましたし、また、税金面での数値というところでの緑地の割り出し方がありました。これはどちらが算定根拠になっているんですか。 ◎櫻井 みどりの企画管理課長 これにつきましては、「自然的環境の分布」という形で先ほどお示しした航空写真で拾い上げた数値と、あと個別の、例えば緑化地の創出とか、そういったところについては施策の部分も含まれておりますので、そういったものを加味して算定して把握した数字でございます。 ◆石川建二 委員 これで時間をとりたくないんですが、川崎市が現況の緑といった場合に、航空写真で写した写真の緑を言っているのか、あるいはさまざまな今まで国のデータですとか、今そういう一定の根拠で言った数字がありますね。その数字をもとに現況はこうだと規定をされているのか、現況と現在国の今まで示してきたような数字との乖離があるので、どちらを今とってお話をすればいいのかを確認したいところです。 ◎櫻井 みどりの企画管理課長 基本計画における現況把握というところで示している数字につきましては、施策で行った取り組みも含めた数値を示しております。 ◆石川建二 委員 施策で示した緑のところはどういうところがあるんですか。航空写真で撮った緑が今基準になっているのか、あるいは税金面で、農地だか樹林地だか、いろいろわかりますね。そういうデータをもとにして緑の総量というのを計算しているのか。そこのところがよくわからないんですが、同じ数字なのか、あるいは違う数字なのかも含めて。 ◎櫻井 みどりの企画管理課長 こちらにつきましては、登記簿等の土地の記録等で、地目で田畑とか山林原野となっているところを換算してはかっている数字でございまして、根拠としてはそういった課税対象になっている地目等を算定しております。 ◆石川建二 委員 それが航空写真で撮った樹林地の面積というのと符合するんですか。 ◎櫻井 みどりの企画管理課長 実際のところは、符合はしていないところはございます。12ページの「自然的環境の分布」を足し込みますと、3,559ヘクタールというところでございますが、平成28年の航空写真をもとに算定しておりますけれども、55ページの緑地の総量というところでございますと、4,971ヘクタールという数字がございます。そういったところで、必ずしも航空写真で拾い上げた数値、これは定性的な数値でございまして、積み上げた数値というところでは、55ページにある数字というところで捉えていただければと思っております。 ◆石川建二 委員 わかりました。10年前に目標を立てて、272ヘクタール保全をするんだという対策をするんだということで進めてきましたが、実際これは現況としては、目標に対してどのようなところまで到達がいったんでしょうか。あと、いかなかったとすれば、どんなところに課題があったんでしょうか。 ◎櫻井 みどりの企画管理課長 この10年間の取り組みの成果としましては、目標値、市域面積の30%を目指すというところで言いますと、29年度の最終的な集計はまだ済んでいないんですけれども、28年度の実績現在で29.9、約30%の達成率というところで出ております。 ◆石川建二 委員 では、おおむね達成できている。272ヘクタールに対して、実際達成できたのは幾らですか。樹林地ということでお願いします。 ◎櫻井 みどりの企画管理課長 樹林地の現況としまして施策面積、平成28年度でございますけれども、ここにありますとおり、241ヘクタールということでございます。 ◆石川建二 委員 樹林地に関してはまだ達成できているという数字ではないかと思いますけれども、ここら辺、目標を達成できなかった課題といいましょうか、そこら辺はどの辺にあったと分析をされたんでしょうか。 ◎櫻井 みどりの企画管理課長 樹林地の保全につきましては、地権者の方々の御協力というところが大きいところでございます。川崎市の場合、協定を結んで、それから徐々にと、3段階の形で保全に努めているところでございます。そういったところで、地域の方々への周知、緑保全に関する理解というところを今後充実させる必要はあるのかというところは考えております。 ◆石川建二 委員 確かに周知も大切だと思います。実際協定を結ぶことによって、地主さんに税の多少考慮がされていると思いますけれども、現状では、協定を結ぶと、地権者の方にはどんなそういう税制上のメリットが発生するんでしょうか。 ◎木村 みどりの保全整備課長 お手元のタブレット資料、ファイル名の1(2)−5の計画本編3の中で、冊子とページが一緒でございますけれども、本編冊子の129ページをお開きいただければと存じます。  緑地保全施策におきましての優遇措置等について一覧表でお示しをしてございまして、こちらのページの表になっております右側の欄に、それぞれの優遇措置等を書かせていただいております。今お話のございました緑地保全協定に関しましては表の上から3番目でございまして、固定資産税+都市計画税×1.1という係数で算出金額を算出いたしまして、そういうものを助成しているという状況でございます。 ◆石川建二 委員 保全を進める場合に、まず地権者の方にお願いするとすれば、協定を結ぶということだと思うんですけれども、この表にもありますが、他の特別緑地保全地区だとか緑の保全地域なんかでは、税金の1.5倍の算出金額を助成するということが書かれております。ただ、緑地保全協定のほうは固定資産税+都市計画税×1.1の算出金額を助成する。助成期間は5年ということですけれども、これが少し条件が悪くなっていますが、かつてはこれも1.5倍だったのではないでしょうか。その事実と、これを1.5倍にすることによって、協力をもう少し地権者の方にお願いできるという改善にもつながるのではないでしょうか。その辺についての見解をお願いします。 ◎木村 みどりの保全整備課長 それぞれの制度の優遇措置等の考え方でございますけれども、現在、我々のほうで進めておりますのは、従前からございますとおり、特別緑地保全地区という都市緑地法に位置づけられた制度から、協定、あるいはふれあいの森での借地といったメニューを組み合わせて保全の施策として打っているという中で進めておりまして、その中でも保全協定といいますのは、あくまでも紳士協定の部類に入る協定でございますので、内容としましては、地権者様にとって大きな負担にならないような形での内容で協定を結ばせていただいているというものでございます。  一方で、緑の保全地域、特別緑地保全地区といいますのは、法令と川崎市条例に基づいて一定の制限をかけるものでございますので、我々としましては、そこにステップアップをしていただきたいという中での優遇措置といたしましては、緑の保全地域なり特別緑地保全地区の優遇措置と協定の優遇措置というところの差は、どうしても出てしまうかと考えているところです。 ◆石川建二 委員 ただ、これは保全地域が、20ページの表を見ても、棒グラフのところで緑のところがそうですけれども、下がってきていますね。これを広げることが、今おっしゃった次のステップアップ、緑の保全地域だとか特別緑地保全地区、こうしたものへのステップアップになるのではないか。あるいは、もともと緑の保全地区というのは、何かあった場合に市が買い取る順位が高くなるという責任も生じてくると思いますけれども、そういうステップアップのとき、入り口が減っているわけですから、減ったことに対する対策は何か打たないとだめなのではないかと思いますが、その点はいかがですか。 ◎木村 みどりの保全整備課長 今御指摘をいただきました施策の関係でございます。本編の20ページのグラフを例示していただきましたけれども、協定自体が減っているというんですか、横ばいに推移しているというグラフにはなってございますが、これは協定を結んだ後で、さらにステップアップをして、条例に基づく保全地域としていただいた部分がございますので、必ずしも協定自体が減っているというだけではなくて、ステップアップしている部分もあるということで御理解をいただければと思います。引き続きまして今後の動向は、地権者様とのヒアリング等をしながら考えてまいりたいと存じます。 ◆石川建二 委員 確かにステップアップしたその補充がされていないということだと思うんです。この層をもっと広くしていくこと、これが地権者の協力をさらに広げていくことにもつながると思いますが、ここのところを何とか強化したい、広げていきたい。これは実際職員の方が地権者を回って、本当に小まめなというか、地味な作業の積み重ねでこの協定が成り立っているというのはよくお話をお聞きするところですけれども、こうした職員体制等の強化も含めて、ここのところを厚くしていくということにもっと建設緑政局としても力を入れていただきたいと思います。その点、局長の立場から、ここの緑地保全の今後の強化ということについて一言見解をいただきたいと思います。 ◎奥澤 建設緑政局長 緑の保全ということにつきましては、市民の憩い、あるいは潤い、アメニティ、そういったことに関して非常に重要な役割を担っている大切な資源と考えております。そういったものをできるだけ維持、保全、あるいは創出していくということについては、我々としてもできる限りの努力をしていく必要があると思っております。限られた予算、あるいは人員配置の中で、それをいかに効率的に進めていくのかといったところについては頭を絞っていく、知恵を絞っていく必要があると思っております。またあわせて、行政だけではなくて、一般市民の方々の、例えばボランティア的な協力をいただくとか民間の活力をいただきながら、協力をいただきながら、そういったことを総合的に進めていくという必要があろうかと考えているところでございます。 ◆石川建二 委員 先ほど人員配置というお話もありましたけれども、そこら辺と、あと予算もちゃんととらないと、職員の方の努力をまた実らせるということもなかなか難しいかと思いますので、そこのところはずっと予算要望等でも出させていただいておりますけれども、ぜひ検討していただきたいということを改めて強く求めておきたいと思います。  それとあと、農地が減少していますけれども、目標そのものが下がっているという指摘があります。農地を、今後、生産緑地の切りかえ時期で農地全体が大きな社会問題となっていますが、そこで農地の保全というのを産業経済的な立場だけでなく、環境という問題でも捉え直すことが本当に必要だと思いますが、その辺は、農地の目標が下がってしまったというのはどうしてなんでしょうか。 ◎櫻井 みどりの企画管理課長 まず農地に関しましては、特に都市部は生産緑地の減少というのは、相続等々で減少は、正直なところ、避けられない部分というのがあろうかと思います。ただ、それでも農地施策の部分につきましては、農業振興計画、経済労働局のほうで策定しておりますけれども、そういったところで営農支援、次世代とか担い手、後継者の育成等々を進めまして、できるだけ農地を手放さないような政策で、幾らかでも農地の減少を食いとめていきたいというところで取り組んでいるところでございます。そういったところを加味しても、数字としては、減少という部分であらわれているところはございます。 ◆石川建二 委員 パブリックコメントにもありましたように、市民農園ですとかそういう形での農地の保全ということも、もっと国のほうの制度も少し変わってきたりしてやりやすくなったということもあって、目標を下げるというのではなくて、今ある農地がどんどん減っている、全く減らすなということは不可能だとしても、それを守る対策を積極的に打っていくというのは、建設緑政局の姿勢としては大切だと思うんです。農地保全について、他局ともあわせたもっと積極的な対策というのを今後打っていく必要があるのではないかと思いますが、そこら辺の検討はどうでしょうか。 ◎櫻井 みどりの企画管理課長 緑政部門としましても、こういった基本計画の中でしっかり農地の関係、農地も緑地であるという位置づけをとって基本計画をつくり込んだ経過がございます。そういったところで、我々緑政部門と農政部門と連携し合いながら、先ほど言ったような生産緑地の部分で、地権者の意向もあろうかと思いますが、公園とかそういったところでの転換とか、そういった農政部門と我々緑政部門の情報共有というのが必要だと考えております。そういったところを取り組みながら、少しでも緑の保全を進めていきたいと考えております。 ◆石川建二 委員 実際のところでの協力、連携というのを私たちもこれからも見守り、また提案していきたいと思います。  長くなりましたが、最後です。公園の問題も、今まで小学校区ごとに丁目の3分の2の数の公園を整備するというのが今まで方針でしたけれども、この方針に現状も変わりはないのか。もしないとすれば、現在、未整備地区はどのぐらいの地区で、どのぐらいの公園の整備が必要なのか。それにまたその対策は今後どのように考えているのか。公園ごとについても最後にお聞きしたいと思います。 ◎木村 みどりの保全整備課長 身近な公園の整備についての御質問でございますけれども、本編の冊子で申し上げますと、138ページに記載がございます。タブレットですと、1(2)−5、本編3になります。  こちらにお示ししておりますとおり、ただいま委員からのお話がございました学校区での3分の2町丁界での公園の整備といった考え方は基本的に踏襲をしてございます。現在の未整備地区についてでございますけれども、地区といたしましては29カ所残っているという状況でございます。 ◆石川建二 委員 29地区、地区の中でも幾つか整備が必要な場所があるかと思いますが、公園数としてはあとどのぐらい整備が必要なんでしょうか。 ◎木村 みどりの保全整備課長 町丁目の規模ですとか、そういった内容がございますので、今具体的にあと幾つという数字はお示しできないんですけれども、まずは29地区の解消に向けて取り組んでまいりたいという考えでございます。 ◆石川建二 委員 そうすると、昨年度、2017年度においてはどのぐらいの整備ができたんでしょうか。 ◎木村 みどりの保全整備課長 年度ごとといいますか、少しずつ用地が確保できたところで設計をして整備しているという形で進めておりますので、過去10年間の中で申し上げますと、前回が32地区でございましたので、この10年で3地区整備したという状況でございます。 ◆石川建二 委員 10年間で3地区が解消できたと。まだ29地区が残っているという意味では相当スピードが求められると思うんですが、私が聞いている限りでは、2017年度は整備がないと承っております。それはその理解でよろしいですか。 ◎木村 みどりの保全整備課長 単年度では整備はございません。 ◆石川建二 委員 この整備は今どのようにしてされているんでしょうか。市が用地を買ったり、あと提供されたり、いろいろあると思うんですが、主にどんなような手法で整備をされるんですか。 ◎木村 みどりの保全整備課長 公園の整備につきましてでございますが、まず一定の民間開発等で提供される公園というのが1つございます。また、用地が取得できるような場面につきましては、用地の取得が可能な場合には、それに取り組んでいくといったところと、あるいは公有地で利用されなくなったようなものの活用といった可能性がある場合には、協議調整をしてそういうところで公園を整備するという形で進めているところでございます。 ◆石川建二 委員 この10年間の3カ所というのはそれぞれどんな用途で確保したんでしょうか。 ◎木村 みどりの保全整備課長 手元に資料がございませんので、それぞれの公園はどういった経過というところまでは今お示しできないと思います。 ◆石川建二 委員 それはまた後で資料をいただければ結構です。  幾つかの手法があるということを今教えていただいたんですけれども、こういう手法を駆使して整備していかないと、身近な公園というのの整備ができない。そういうことは言えるかと思うので、この点でもお金と、あと人材というところが非常に重要だと思います。先ほど緑に対する局長の姿勢はお聞きしましたので、この問題もあわせて、ぜひ予算措置も含めて今後提案していただきたいということを求めて、質問を終わります。 ◆老沼純 委員 今まで市域面積の何%だ、予算の話はあったかと思いますけれども、緑を守ってくださっている方々の声ですと、仕事というよりは、皆さん、生活そのものなんです。前回も麻生区のほうに来ていただいた方々もいらっしゃると思いますけれども、生活の延長線上にある。川崎市ができる前からずっと進めてきているというのが緑の部門ではないかと私個人は思っていますし、地域の方々の話を聞くと、そういった認識もあるところです。国の法整備でいきますと、都市農業振興基本法が整備されて、農地は都市にあるべきものときちんと明記されました。都市緑地法、都市公園法の改定によりまして、農地と緑は一体として考えていくものだといったことも、昨年ぐらいにきちんと明記されました。  こういう中で、今、行政の皆さんが、先ほどいろいろ農地課とも協力しなければいけないというのもありましたけれども、実施計画の中を拾っていきますと、緑育というところですと教育委員会、まちづくり、これは公園ですね。農地は経済労働局、税制は財政局、防災機能は総務企画の危機管理になってくると思いますし、地域のイベント企画だと、また区役所、市民文化局といった多数にわたって、農地でも言うんですけれども、多面的機能という中で、生産緑地の話をするときに、5課10局集まっていただいて1つの結果を出していただきました。今後、緑の保全というところで、各局また集まって、各局の言い分もあると思います。予算配分もあると思います。役割というのはあると思います。そういったものを先々お考えなのか、今年度話す予定があるのか、伺いたいと思います。 ◎櫻井 みどりの企画管理課長 おっしゃられたとおり、公園も含めまして多機能というところで、多岐にわたった計画になっているところでございます。確かにそういった各部門部門で縦割りというところではないんですけれども、それぞれ持っている事務事業で緑の基本計画が進んでいくというところはございます。そういったところで、つけさせていただいておりますが、第1期川崎市緑の実施計画も4年間というところで定めまして、我々の緑の、これを作成した部門が中心になりまして、各部門の実施事務事業の進捗状況を図っていくというところで、お互いそれぞれ情報交換しながら個別の取り組みに進んでいきたいと考えているところでございます。 ◆老沼純 委員 ぜひ情報交換しながら進めていただきたいと思います。先ほどの市域面積の中の何割かというのがあったんですけれども、実際に特別緑地保全地区などを見ても、これも地元の方の声だと、生きている木と死んでいる木という言葉を使うんです。緑を生かすために人間の手を加えないと、将来的に守っていけないよということも地元の方はよく言います。日が当たらないと緑は育たない。緑だけ生い茂っていても、陰になっている部分は死んでいる木ですし、日がきちんと当たるように手を加えて、最低限の管理をしていくことが一番大事ですという意見がたくさん出ているんですけれども、そういったところで、また予算措置でありますとか、ぜひ進めていただきたい。これは要望でございます。  それと、先日もテレビでありましたけれども、竹林が民地の中でどうしても手がつけられなくなって、もうお手上げ状態だと、竹やぶをそのままにしているというところもあります。今、実際竹を切るのは、道路公園センターの方々がそのまま切りに行ったりとか自分でしたりとか、そういったところは実際あるんでしょうか。 ◎櫻井 みどりの企画管理課長 竹林の保全とかそういったところは、各区の道路公園センーでも、公園の維持管理というところはありますけれども、地域ごとに活動されている団体の方々がいらっしゃいます。あと、管理運営協議会ですとか愛護会も含めて、あと保全地域であれば、保全活動を進めている方々が、川崎市の場合、かなり多くいらっしゃいます。そういったところで、行政で手の届かないところは、そういった皆様方の協働で進めていきたいというところでございますので、先ほど言ったような竹の伐採なんかも、地域によっては、地域の活動している方々が進めていったり、そういう取り組みを進めているところでございます。 ◆老沼純 委員 行政が特別保全地区としてやっているところなどは、小さいうちに切ってしまえば楽なのに、何で大きくなるまで待っているんだろうと、これは本当に率直な意見だと思います。お金のかからないうちにさっとできる範囲でやれば保全できるところが、木が大きくなってから、そうすると、人数もかかる、時間もかかる。また、では、そういったときに、いつ切ったらいいのか、時期の問題であるとか、そういうのは本当に地元の方が長年知っている経験があると思いますから、皆様からの主導というよりは、もうちょっと寄り添って時間をつくっていただいて、そういう知識を持っていらっしゃることも重々承知はしておりますけれども、実際に手を加えていただけるそういう職員の対応であるとか教育であるとかいったことも、あわせて今後進めていただければと思うんです。今、専門職の植木の方の採用であるとか、例えば農業に関する専門職の採用状況がわかれば教えていただきたいんです。 ◎柴山 庶務課長 緑行政を支える職種としましては、造園職または、我が局にはいないんですが、農業職が過去おったことはありますが、造園職については若干名の採用という形で、ことしも区役所道路公園センターを合わせて4名程度採用しています。これは例年ベースで同様の経過でございます。農業職については、我が局は採用していないので、私は承知していないところでございます。 ◆老沼純 委員 ありがとうございました。農業職については、生産緑地の見回り、農業委員の数が減ったということでかなり苦労されている。先ほど石川委員からもありましたけれども、いつぞやの時期には大変なことが起こるであろう、何とか問題という言葉も使われ始めています。そういったときには、どうしても人手は要ることになってきますので、そういったところも計画的な採用、教育、知識拡充、もっと先を見据えた中で採っていただければと思います。  これをもう最後にしますけれども、先ほど局長からも、緑というのが憩いであったり、安らぎであったりと言っていたところの中で、さらに多面的機能、農地と一緒ですね。そこまで頭の中にはしっかりあるとは思いますけれども、防災というところで、先日、九州の大分県中津市で山崩れ、あれは手が加わっていないというところの末の最後になるのかと思っております。木はどうしても上に葉っぱができますので、重いのが上にあるとぐらつきます。木が倒れていく、木が支えていた土ごと流れていくというものだと思います。それもいろいろな方と話した結果ですけれども、そのときに、少しでもきちんと剪定がしてあって、管理が行き届いていれば、市民の方の安全を守る。そして、その上に成り立つ憩いであったり、安らぎであったり、ボランティア、レクリエーションといったことも成り立つと思いますので、ぜひ市民の方ともっと協働意識をつけていただいてやっていただければと思いますので、要望して、終わります。 ◆渡辺あつ子 委員 時間の点もあります。1点だけ。緑の総量で30%が目標になっていまして、水辺のところですけれども、本編12ページを見ますと、多摩川とか、あと中小河川、運河も入っています。中小河川でも、先ほど有馬川とか出ましたけれども、有馬川も最近は水生生物がいるというのがあって、そういう意味では緑の中に入ってもいいのかと思うんです。運河のところでは、場所によっては相当下に汚泥が詰まっていて、本当にこれは緑としてカウントしていいんだろうかというのもあると思うんですが、その辺のお考えを。 ◎櫻井 みどりの企画管理課長 川崎市の場合、緑の基本計画をつくるに当たりまして、緑は何かというところを考えております。その中で、川崎の場合は、多摩川、それと多摩川崖線軸といいまして、多摩丘陵と間を挟む、陸地ではその3つの軸、そして臨海部も自然環境としての大きな緑の軸として捉えていまして、そういうところから、臨海部の水辺、緑というところで、臨海部の運河のところも川崎の場合は含めて考えているところでございます。 ◆渡辺あつ子 委員 そこは考え方がちょっと違うところですけれども、運河も含めてやっと30%とするのか、もう少し現状に即した形で、少々目標には達しなくても、より環境にいい感じで数字を出していったらいいなと思います。これは意見ですので、今回はここにとどめます。 ◆重冨達也 委員 本題が目標設定についてですけれども、その前に確認です。先ほど教えていただいた本編の55ページの施策面積等の推移ということで、3,967から4,319になって、ふえているから一定程度成果が出たよねということで、今回の資料の中でも、施策面積ということで目標を数値で出してもらっていると思うんです。18年度が3,967になっているんですけれども、34ページだと3,958になっているのは集計の仕方が違うんですか。 ◎櫻井 みどりの企画管理課長 この数値につきまして、ちょっと整理しましてお答えさせていただきたいと存じます。 ◆重冨達也 委員 そんなにというとあれですけれども、重要な部分かどうか怪しいんですが、4,319のほうが一致しているので、10年前もこういう感じなのかを知りたいと思いました。  目標設定についてですけれども、今回、一番大きな目標として、総量として市域の30%以上となっているんですが、この30%以上というものにした理由というか、志というか、どういった形ですか。 ◎櫻井 みどりの企画管理課長 基本計画を策定するに当たりまして、改定に向けまして、27年度、28年度と2年かけまして環境審議会のほうで審議させていただきました。それで答申をいただいたところでございます。今の計画、前の10年間が市域30%程度を目標とするというところがありまして、その30%の施策目標が達成できる見込みができたことから、次のステップとして30%以上というところで審議会の答申の中で示されたところでございます。その中で議論されていた結果でございます。 ◆重冨達也 委員 要するに、今年度の集計が出た段階で、もしかして30%にいっていたとしたら、30%以上という言葉遣いだと、この10年間で何もしなくても、今回の目標は達成されたことになってしまうわけですね。だから、そこがどういう思いがここに乗っかっているのかがよくわからないんです。現状維持という10年間を目指しているともとれる、どうなんでしょう。 ◎櫻井 みどりの企画管理課長 30%以上の目標というところでございますけれども、10年間の取り組みを続けてきたその取り組み実績というものを、ある程度環境審議会の中でも、川崎市のこういった都市部における緑の保全というところでは評価していただいたところでございまして、その辺のトレンドも含めて各施策の中で設定して、30%以上というところで、個別具体的にはここに掲げた数値を示させていただいたところでございます。今までの10年間の取り組みを踏まえて、その取り組みを充実させるための方向性と、それに沿った形での個別具体の施策を積み上げると、こちらに示した数字を目指してまいりたいということで考えているところでございます。 ◆重冨達也 委員 施策目標の具体的な数字は、足し合わせると4,532で、31.4%に相当するというのは理解しているんです。ただ、基本的にこういう目標を立てるときは、まずでっかい目標を立てて、それを達成するために細かな目標設定をするというのが私はスタンダードだと思っているんです。なので、そっちの施策目標についてではなくて、まず最初に30%以上という目標を大目標としたその思いが謎なんですが、環境審議会では、これまでの10年間で川崎市は施策面積をしっかりと350に上げてきたということが評価をされていて、それを踏まえて、では、次の10年後、350までは厳しいかもしれないけれども、300を目標にしようかとかそういう議論にならずに、30%以上ということになったのかが、皆さんがどう解釈をしているのかがよくわからないんです。 ◎櫻井 みどりの企画管理課長 審議会の中でこういった形の30%以上という記述での答申が出たというところでございますけれども、環境審議会の中の専門家の方々からの思いとしましては、引き続きこういった川崎市の緑の保全のこれまでの取り組み実績を踏まえて、しっかり取り組めという思いでいただいた答申だと考えているところでございます。 ◆重冨達也 委員 わかりました。これまでどおりといったら、350平米上昇するということを指すので、30%以上という目標を立てる必要性はなく、例えば32%とかでもいいのかとは思ったんです。  その下に施策目標というのができていて、これを全て達成できると、市域面積の31.4%に相当するということだと思うんです。先ほどほかの委員からもお話があったんですけれども、10年後の目標があるんですが、小刻みの、例えば第1期実施計画の目標とかというのは別にあって、それを第1期の目標、第2期の目標と細かになっている数字はどこかあるんですか。 ◎櫻井 みどりの企画管理課長 実施計画の中では個別事業の目標を掲げております。その積み重ねで、4年間でどういった数字が出ているかというところはお示ししておりません。第1期、第2期、第3期実施施策を進めることで、結果的にこの数字にいくだろうという推定で考えております。 ◆重冨達也 委員 何でそうしたんですか。総合計画の10年間、実施計画であっても、2、4、4と小分けにして、ちょっとずつ目標を設定しているんですけれども、これは10年後の目標しかなくて、ある意味、大目標から中目標までおろしてきたのがこれで、それをなぜ小におろさないで、しかも下から積み上げれば、何となくこれにいくだろうという思いなのかはちょっとよくわからないんです。 ◎櫻井 みどりの企画管理課長 実際の目標を30%以上に掲げる中で、個々の実施施策を進める。当然個々の進捗状況に応じた年度年度の目標値というのは個別具体では持っているとは思いますが、そこら辺を集計して、この4年間では、この量的な目標というところは示していないところでございます。個別具体の事業の中では、そういった進捗状況を見計らいながら進めているところではあるかと思います。 ◆重冨達也 委員 勉強不足でごめんなさい。これは10年前の平成20年のものも同じような形で、あくまでも平成29年になるんですか、10年後の目標だけを設定して、小分けの目標は設定していなかったんでしょうか。 ◎櫻井 みどりの企画管理課長 個別の事業の中で目標は立てているとは思いますが、こういった形の基本計画という中で小分けにして目標を設定したというところではございません。 ◆重冨達也 委員 わかりました。本来であればそうするべきだとは思うんです。それは皆さん、よく総合計画等と整合性をと言っていますから、これは整合性はないですね。総合計画では小分けの目標がちゃんと2年置き、4年置きにあるわけですから、それはちょっとよくないとは思いますけれども、でも、10年間の前緑の基本計画でしっかりと成果を出して、約30%まで持ってきたという実績があるので、細かな目標設定をしなくても、最終的な目標を達成できるだけの組織力があるんだろうと思っておくことにしたいと思います。 ◆春孝明 委員 1点だけ教えてください。うろ覚えというか、あれですけれども、トータル目標が、先ほど来30%以上ということですが、多摩川河川敷の緑は入れているんですか。入って30%以上ということでしょうか。どうですか。 ◎櫻井 みどりの企画管理課長 多摩川河川敷につきましては、多摩川緑地という緑地指定している都市公園で管理しているところでございますので、そちらのほうの緑というところで換算はさせていただいているところでございます。 ◆春孝明 委員 どなたかから聞いてそうなんだろと思っていたんですけれども、高津区は、多摩川河川敷の緑地が他の区よりも多い分、緑があるので、皆さんが住んでいる宅地側にどんどん公園をつくらないで、住宅を建てても大丈夫なんだというお話を聞いたことがあるんです。そういったことはあるんでしょうか。
    ◎櫻井 みどりの企画管理課長 緑地の保全と公園の整備、同じ緑ですけれども、これは分けて考えていただいて、公園の整備につきましては、先ほど来言っているように、学区ごとの基準、この程度の未整備地区と整備地区を色分けしております。そういった中で、河川敷が多いから、住宅街の公園が少ないとか公園を設けなくてもいいとかいう考え方は持っていないところでございます。 ◆春孝明 委員 そうしますと、今回の冊子の中にも多摩川の利活用ということで書いていただいているわけですけれども、特に高津区の久地でありますとか二子新地とか、あのあたりは246があって、久地の多摩川河川敷沿いには公園が余りないんです。では、河川敷で子どもたちが遊びに行こうとすると、そこは危ないから遊んではだめですよと学校からも言われている。それなので、246沿いに住んでいる子どもたちは、246を渡って二子のそちらのほうの公園とかに遊びに行くという話を聞いているんです。今回のお話ですと、緑の話と公園はちょっと違うんだよというお話ですけれども、そういった部分で、多摩川河川敷の利活用という部分で、もう少し住民の方々が、子どもたちが遊べるような空間づくりをする予定とかはあるんでしょうか。 ◎佐藤 多摩川施策推進課長 現在のこういった計画の中では、施設の利便性向上というところで、主に野球場やサッカー場等の運動施設、あとレクリエーションに関する施設の再整備ですとか再配置、そういったことを考えて計画立てております。 ◆春孝明 委員 そうすると、普通に広場みたいな形で遊べるスペース等をつくる予定はないということでよろしいですか。 ◎佐藤 多摩川施策推進課長 河川敷の中、多摩川緑地の部分ですけれども、各種野球場とかサッカー場が多うございます。何もない草地の部分、そういったところでは自由に遊んでくださいという意識のもとで草地等を保全しているところでございます。 ◆春孝明 委員 では、学校が行かないでください、遊ばないでくださいというのは、学校の独自の判断ということですか。 ◎佐藤 多摩川施策推進課長 多摩川施策としては、遊ばないでくださいというのは一切言っておりませんので、さまざまな方に来ていただくという施設で公園をつくっております。 ◆春孝明 委員 では、細かいことは教育委員会に確認させていただきます。わかりました。 ○堀添健 委員長 ほかにないようでしたら、以上で「川崎市緑の基本計画について」の報告を終わります。  ここで理事者の一部交代をお願いいたします。                ( 理事者一部交代 )         ───────────────────────── ○堀添健 委員長 次に、所管事務の調査として、建設緑政局から「川崎市自転車利用基本方針について」の報告を受けます。  なお、関係理事者として、市民文化局から加納地域安全推進課担当課長が出席しておりますので、御紹介をいたします。  それでは、理事者の方、よろしくお願いいたします。 ◎奥澤 建設緑政局長 それでは、「川崎市自転車利用基本方針について」につきまして、武久自転車利活用推進室担当課長から御説明申し上げますので、よろしくお願い申し上げます。 ◎武久 自転車利活用推進室担当課長 川崎市自転車利用基本方針につきましては、昨年11月24日の委員会報告後、パブリックコメントを経て、平成30年3月に新たに策定したところでございます。今年度から本方針に基づき、自転車を生かしたまちづくりの推進に向けて取り組みを進めてまいりますことから、川崎市自転車利用基本方針の内容について改めて御報告させていただきます。  それでは、お手元のタブレット端末の1(3)−1「川崎市自転車利用基本方針について」のファイルをお開きください。  画面の表紙を1枚おめくりいただき、2ページをお開き願います。  初めに、左側上段の「1 最近の自転車に関する国の動向」でございますが、国は、平成27年6月に危険行為を繰り返す自転車運転者への講習の義務づけなどを規定した道路交通法の改正や、平成28年7月に自転車ネットワーク計画策定の推進などを位置づけた安全で快適な自転車利用環境創出ガイドラインの改定、平成29年5月には自転車の活用を総合的かつ計画的に推進するために自転車活用推進法が施行されるなど、近年、自転車を取り巻く環境に大きな変化が生じております。自転車活用推進法では、第8条の基本方針に、@の「自転車専用道路等の整備」やBの「シェアサイクル施設の整備」、Mの「観光来訪の促進、地域活性化の支援」など14項目が掲げられており、自転車の通行環境整備や自転車の活用が期待されているところでございます。  次に「2 これまでの取組と課題」でございますが、(1)の「通行環境整備」では、自転車道や自転車専用通行帯、車道混在の通行空間を約16キロ整備してまいりましたが、右側の課題のとおり、連続的な自転車通行環境の整備が必要となっております。  次に、(2)の「駐輪対策」につきましては、@の「駐輪場の整備」では、平成28年度末までに136カ所の市営駐輪場を整備するとともに、Aの「放置自転車の撤去活動」を実施しておりますが、利用者ニーズに応じた利用料金設定、大型自転車化への対応が課題となっております。  また、(3)の「ルール・マナー啓発」では、@の「スケアードストレート方式の安全教室」やAの「マナーアップ指導員による指導」を実施してまいりましたが、課題にございますように、自転車利用ルールの認知度や遵守率の向上、交通違反に対する指導や啓発への対応が必要であり、それぞれさらなる施策の充実が求められております。  次に、ページ右側の上段に移りまして、「3 自転車利用基本方針について」でございますが、初めに「目的」といたしましては、これまで取り組んでまいりました「通行環境整備」、「駐輪対策」、「ルール・マナー啓発」のさらなる充実を図るとともに、「自転車活用推進法」の趣旨を踏まえ、「自転車の活用」という新たな取り組みの実施に向けて、自転車利用の方向性を示す指針として策定したものでございます。  次に「基本方針の位置づけ」でございますが、基本方針は、位置付け図の上段に掲載しております川崎市総合計画や川崎市総合都市交通計画などを上位計画とし、図左側の関連計画としては、自転車の適正利用に向けた駐輪場利用促進プランなどとしております。  次に「自転車利用基本方針の考え方」でございますが、通行環境整備、駐輪対策、自転車の活用、ルール・マナー啓発の4つの視点について基本的な方針を策定し、これらが相互に連携することで、さらなる安全・安心の向上と自転車を活用したまちの魅力向上を図ってまいります。  それぞれの方針につきましては、次のページで御説明させていただきますので、画面を1枚おめくりいただき、3ページをお開き願います。  まず初めに、左側上段にございます「(1)通行環境整備」の方針につきましては、「【方針1】安全で快適な自転車ネットワークの構築」といたしまして、「自転車ネットワーク計画の策定」に取り組んでまいります。右側の自転車ネットワークイメージ図のとおり、自転車利用が多い駅などの周辺に青い線でお示しいたしました地域自転車ネットワークを構築するとともに、市内全域に展開するため、地域自転車ネットワーク間を結ぶ赤い線の広域自転車ネットワークを構築します。また、多摩川サイクリングコースを基軸として、生田緑地や等々力緑地などの観光資源や国際戦略拠点である川崎区殿町地区を回遊できる黄色い線の観光自転車ネットワークを構築してまいります。  「【方針2】自転車通行環境の適正管理」といたしまして、自転車通行環境整備台帳の作成などに取り組んでまいります。  次に、「(2)駐輪対策」につきましては、「【方針1】駐輪場の利用促進」といたしまして、駐輪ニーズに応じた対応として、時間利用駐輪場への見直しやチャイルドシート付など大型自転車への対応などを図り、「【方針2】地域特性に合わせた駐輪場の適正な配置・確保」といたしましては、駐輪場の適正配置の検討として、駅周辺の歩行者と自転車の輻輳低減に向けた駐輪場の配置検討などを進め、「【方針3】適正な自転車利用への誘導」といたしましては、放置されにくい啓発手法の検討に取り組んでまいります。  次に、ページ右側に移りまして、「(3)自転車の活用」につきましては、「【方針1】自転車に親しむ機会の創出」といたしまして、サイクルスポーツの環境づくり・市民の健康の保持増進・市民の体力向上として、多摩川サイクリングコースの充実などを図り、観光客の来訪促進・地域活性化の支援・シェアサイクル施設の整備として、シェアサイクルの実証実験の導入検討などを進め、「【方針2】新たな分野への自転車の活用」といたしまして、公共交通との連携などの検討に取り組んでまいります。  次に、「(4)ルール・マナー啓発」につきましては、「【方針1】交通ルールの周知・徹底とマナーの向上」といたしまして、年齢段階に応じた自転車等交通安全教育の推進として、成人への交通安全教育の場、機会の充実などを図りまして、「【方針2】自転車の安心・安全利用に備える」といたしましては、損害賠償保険の普及促進として、損害賠償保険の加入促進に向けた手法の導入などに取り組んでまいります。  最後に、下段の「4 今後の取り組み」でございますが、「(1)「川崎市自転車活用推進計画」」の策定につきましては、現在、国におきまして、自転車活用推進法に基づき、夏ごろの閣議決定に向けて「自転車活用推進計画」の策定を進めておりますことから、本市では、平成31年度に国の計画を基本とし、本市の実情に応じ「川崎市自転車活用推進計画」を策定し、川崎市自転車利用基本方針の施策の実施に向けた取り組みを進めてまいります。  次に、「(2)「自転車ネットワーク計画」」につきましては、通行環境の基本方針である「安全で快適な自転車ネットワークの構築」の早期実現に向け、平成30年度に策定してまいります。  次に、「(3)シェアサイクルの実証実験」につきましては、シェアサイクルが観光客のアクセス手段の充実、商業活性化や放置自転車対策などに効果があるか、平成30年度中に実証実験を開始し、導入に向けた検討を進めてまいります。  川崎市自転車利用基本方針の内容についての説明は以上でございます。  次に、基本方針を策定する際に実施いたしましたパブリックコメントの実施結果について御説明させていただきますので、画面を1枚おめくりいただき、4ページをお開き願います。  「2 意見募集の概要」の2段目でございますが、意見の募集期間は平成29年12月1日から平成30年1月5日までの36日間でございまして、一番下の「3 結果の概要」にありますとおり、7通21件の御意見がございました。  次に、5ページをお開きいただき、上段の「4 意見の概要と対応」をごらんください。  寄せられた御意見といたしましては、各年齢段階における自転車教育への期待などルール・マナー啓発に関するもののほか、自転車ネットワークの整備に関するものなど趣旨に沿った御意見等でございましたことから、基本方針(案)のとおりとしてございます。  なお、下段の(3)に「意見の概要と意見に対する本市の考え方」を11ページにかけまして記載しておりますので、後ほど御参照ください。  また、参考資料として川崎市自転車利用基本方針の本編を添付しておりますので、あわせてごらんいただきたいと存じます。  説明は以上でございます。 ○堀添健 委員長 説明は以上のとおりです。  ただいまの説明について質問等がございましたらお願いいたします。 ◆石川建二 委員 1点よろしいでしょうか。サイクリングコースの活用は観光的にも大変有効だと思うんですけれども、現在のサイクリングコースでつながっていないところというのがあるんでしょうか。であれば、その対策について、計画などがあったら教えていただけたらと思います。 ◎武久 自転車利活用推進室担当課長 ただいまつながっていないサイクリングコースの状況につきましては、川崎区、幸区で多摩川大橋から港町までの区間が現在サイクリングコースとして使用しておりません。あと多摩区ですと、稲田公園から布田橋の区間のほうも、現在整備をしておりまして、平成30年度の整備に向けて取り組んでいるということですので、今の段階では整備はされていないという状況になっております。 ◆石川建二 委員 多摩区のほうは今整備中だということですが、川崎区、幸区のほうは計画はどうなっているんですか。 ◎武久 自転車利活用推進室担当課長 多摩川大橋から御幸公園までの間は、国のほうで高規格堤防の整備を実施する予定になっておりますので、その整備にあわせて国のほうに働きかけ等をしてまいりたいと考えております。 ◆石川建二 委員 わかりました。ありがとうございました。 ◆原典之 委員 1点だけいいですか。自転車道について聞きたいんです。今、車道のほうにこういう青い矢印でどんどんつくられていると思うんですけれども、川崎市役所の前の歩道の中に歩道と自転車道と分けてやっていらっしゃいますが、あれは今後はどっちに重点を置いてやっていくんですか。 ◎武久 自転車利活用推進室担当課長 道交法上、自転車は軽車両と位置づけられておりまして、車道の左側を通行することになっておりますので、今後は車道側に整備していくことが基本となっております。市役所通りとか、本来では車道に通行帯を設けたいところだったんですけれども、バスが大変多く利用されているとか、あと荷さばきの車がとまっておりますことから、社会実験を行いまして、自転車を安全に通行させることができるのは歩道内という形で市役所通りは整備しているところでございます。 ◆原典之 委員 であればいいんですけれども、国会のほうで超党派でつくった自転車活用推進議連でしたか、あの議員から聞いたのは、あれは危ない。要は、交差点だとか横断歩道で自転車と歩行者の接触事故をあれは誘発してしまうから、あれはどんどんやめさせろという御意見をいただいたんですが、その方向は間違ってはないということでよろしいんですか。 ◎武久 自転車利活用推進室担当課長 ファイルの1(3)−3の方針本編のファイルをお開きいただきまして、17ページに、実は平成27年からの川崎市で自転車通行環境整備実施計画を立てておりまして、武蔵小杉駅周辺で実際にリーディング事業という形で通行環境を整備している箇所がございます。その中でいろいろアンケートとか、実際に実施した後、どういう利用をされたかというのを確認しておりまして、実施された後、利用はどうなったかというのは、下の図面の棒グラフですが、整備前は、歩道を通行していたのが29%だったのに対し、これを整備したことによって歩道を通行しているのが8%に減り、車道にちゃんと移られたという実績があります。  その上に黒ぽちでアンケート結果というのがございまして、2ぽつ目のアンケート結果ですが、矢羽根等の設置につきまして、自動車が矢羽根を認識できるため、自動車との接触する危険性が低くなったと思うとか、あと心理的に車道を通りやすくなったという意見がございまして、矢羽根を車道側に設置するということについては、利用者の方からも御意見をいただいているし、ルール・マナーも守られてきたと考えておりますので、車道側に整備していくという形で進めていきたいと考えております。 ◆原典之 委員 わかりました。 ◆かわの忠正 委員 まず1つ、今回は基本方針ということで、来年度に具体的なことを取り組むということなので、自転車ネットワーク計画というのを大変期待しているところですけれども、これは現状では何かメニューというか、どんな方向でというか、何か具体的な、少しでも明らかにできる部分というのはあるんでしょうか。 ◎武久 自転車利活用推進室担当課長 具体的な自転車ネットワーク計画の内容につきましては、具体的計画としては基本方針の中に載っているものでございます。今後、今年度内に具体的な路線とか、そういうものを決定していくという形をとっておりますので、具体的なネットワーク計画の策定が固まり次第、また委員の皆様に御報告していきたいと考えております。 ◆かわの忠正 委員 今後詰めていく中で、各区役所との連携、地域の細かい実情というのは、それぞれの区役所のほうが掌握しているかと思うんですけれども、そこら辺との連携というのはどのような考えなんでしょうか。 ◎武久 自転車利活用推進室担当課長 今後ネットワーク計画を策定するに当たり、庁内会議を設けていきたいと考えておりまして、その中で各区の道路公園センターとか各区役所とも連携しながら決めていきたいと考えております。 ◆かわの忠正 委員 ぜひ地域の声もいろいろ吸い上げながら、地域の実情に合わせて、地域の皆様が喜ぶようなルートを考えていっていただきたいと思うんですけれども、先ほどの石川委員のやりとりの中で、サイクリングコースの延伸の計画のお話のところで、多摩川大橋から御幸公園というお話がありました。もう1回訂正して御説明をお願いします。 ◎武久 自転車利活用推進室担当課長 大変申しわけありません。御幸公園までではなく、見晴らし公園までの間が高規格堤防の整備をされると国から伺っているところでございます。 ◆かわの忠正 委員 もう1回正確に言うと、私も議会なんかでも取り上げてきたんであれですけれども、多摩川大橋から下流部で、幸町の見晴らし公園まで計画はありますよ。それがこういったスーパー堤防ができれば、それにあわせてやりますよという御答弁をいただいているんですけれども、計画はあるという理解でよろしいですか。 ◎武久 自転車利活用推進室担当課長 計画はあると伺っているところではございます。 ◆かわの忠正 委員 安心しました。もう1つですけれども、最後にルール・マナー啓発で、年齢段階に応じた自転車等交通安全教育の推進ということで、成人への交通安全教育の場、機会の充実というのは大変期待するところです。これは現実、小学生から学校に通っている子どもにならいろいろ回るんですけれども、これから詰めていくと思うんですが、ここら辺もいろいろな知恵とか工夫とか何かやっていかないと、やっていますよというアリバイづくりではない形でぜひ取り組んでいただきたいと思うんですけれども、何かそこら辺の取り組みというのはお考えはあるんでしょうか。 ◎加納 市民文化局地域安全推進担当課長 現在の取り組みですけれども、企業等からの交通安全講習の依頼などがありました際に、そちらに出向いて直接指導するほか、交通安全DVDの貸し出し、あと警察署と連携して、自転車講習、啓発活動を実施しております。またあわせて、人が集まりやすいイベントや祭り等を利用して、スタントマンによるスケアードストレートを実施して、成人への自転車教育を行っております。 ◆かわの忠正 委員 そのほか、例えば地域の行事、町内会関係とか、そこら辺のいろいろな地域資源を、市民文化局ですからいろいろ御存じでしょうから、そこら辺も連携をよくして、交通ルールが一人でも多く成人にできるような機会をさらに拡大をお願いしまして、終わります。 ◆重冨達也 委員 さっきお話が出たネットワーク計画についてお伺いしたいんです。本編に書いてあるのが全てだと現状ではと思うんですけれども、37ページのどこのエリアに設定をするのかというのは既に発表されているということだと思うんです。地域自転車ネットワークと広域自転車ネットワークの2種類があって、地域に関しては黄色く塗られている部分だと。その中で、さらに歩行者と自転車が多いものについては特定駅にすると書いてあって、今回、川崎、武蔵小杉、新百合ヶ丘、武蔵溝ノ口となっていて、新百合ヶ丘は広域拠点というブランドがあるから指定をされたということだと思います。というのは、鉄道のお客さんが12万人で、自転車トリップが2,000人ですね。だから、この順位でいくと16位のところになっているんです。私の中では、例えば登戸とかは、32万人の鉄道のお客さんがいて、自転車も5,000人がいるので、なぜ新百合ヶ丘が特定駅で、登戸が特定駅にならないのかが、これはそんなに広域拠点というブランドのパワーがすごいのか、ちょっとよくわからないんですけれども、これはどういう感じなんですか。 ◎武久 自転車利活用推進室担当課長 我々といたしましては、広域拠点という位置づけを総合計画にも載せておりますので、これを重要と考えまして、新百合ヶ丘駅を広域拠点として今回の駅に位置づけたというところでございます。 ◆重冨達也 委員 それだと、やはり根拠が弱いというか、自転車の地域ネットワークの特定駅にするかどうかという議論なわけで、広域拠点かどうかというのは、確かに参考にすべき指標ではあると思うんですけれども、地域自転車ネットワークの特定駅に新百合ヶ丘をすることによって、今2,000人の自転車トリップ数がすごく多くなるかというと、そうではないと私は思うんですが、どうでしょう。 ◎武久 自転車利活用推進室担当課長 今後の新百合ヶ丘の自転車トリップ数が多くなるかどうかというのはまだわからないところではあります。繰り返しでございますが、広域拠点としての重きを置いて、新百合ヶ丘を設定させたというところでございます。 ◆重冨達也 委員 なので、特定駅がどういう機能を担うのかまだ明らかでないので、どういう機能を持たせるのかによって、どこを指定すべきかというのはまた変わってくるとは思うんですけれども、私の今の特定駅に対する認識というのは、自転車利用者が多くて、利活用を図る面でも一定の優先的な支援が必要であったりとかだと思うんです。その中で、新百合ヶ丘が2,200人なのに、登戸が5,000人もいて、向ヶ丘遊園もそうですけれども、元住吉とかもそうですね。そこが特定にならないというのが、何でこんなことになったのかが本当によくわからないんです。理由は広域拠点だからということの一本しかないのだと思うのでいいんですけれども、これはよくわからないんです。  いや、特定駅が果たすべき機能というのをよく考えていただいて、その特定駅が果たすべき機能が求められている駅を指定してほしいんです。なので、機能が求められているかどうかの優先順位以上に、広域拠点というブランドだけが優先されるのはよくわからない。広域拠点になった理由というのは、別に新百合ヶ丘は、自転車がいっぱい来るようなエリアではないけれども、広域拠点たるほかの機能があるから、新百合ヶ丘は広域拠点になったのであって、それを考えずに、自転車の計画においても特定駅に指定するというのは、ちょっとわからないですね。もう1回考えられる余地があるのであれば、ぜひ考えてほしいと思います。 ◆渡辺あつ子 委員 1点だけです。今のこの表を見て思いついたんです。パーソントリップ調査というのは平成20年のものだと思うんですけれども、今、電動自転車が結構ふえていて、南部だけではなくて、北部もかなりふえているんです。ですので、この数字だけでこういう計画を出してしまうというのもちょっと危険かなと思ったので、その辺の状況をどのぐらいにされているか。 ◎武久 自転車利活用推進室担当課長 自転車の動向につきましては、1(3)−1の本編資料の5ページに、自転車の販売動向も我々も調査しておりまして、電動アシスト自転車につきましては、平成15年から25年で1.8倍という売り上げをされているところも加味しております。  それと、先ほどの表にそういうものを加味するべきではないかという御意見につきましては、パーソントリップ数の指標というのが重要だと思っておりまして、それをパーソントリップの平均以上のところについての駅を指定させていただいたというところでございます。 ◆渡辺あつ子 委員 関連して、駐輪場ですけれども、今、電動アシストと子ども用の大きい座るところを乗せた、あの自転車、場所をとるんです。宮崎台でも、この間、道路公園センターとも話したんですけれども、1カ所民間に借りていた駐輪場が7月で閉鎖される。だから、急いで周辺を探さないとという話はしたんですけれども、これは要望で、駐輪場対策もあわせて考えていただければと思います。他局と連携して、他のほかの施設で余裕施設があって、そこを活用すればいいのではないのという市民の皆さんの意見もあったので、その辺、ぜひよろしくお願いします。 ○堀添健 委員長 ほかにないようでしたら、以上で「川崎市自転車利用基本方針について」の報告を終わります。  ここで理事者の退室をお願いいたします。                 ( 理事者退室 )         ───────────────────────── ○堀添健 委員長 次に、今後の委員会日程につきまして御協議をお願いいたします。   協議の結果、5月24日(木)、5月25日(金)に開催することとした。         ───────────────────────── ○堀添健 委員長 そのほか、委員の皆様から何かございますでしょうか。                  ( なし ) ○堀添健 委員長 それでは、以上で本日のまちづくり委員会を閉会いたします。                午後1時59分閉会...