(2)陳情第104号
市道野川1号線の
私有地に越境していることに関する陳情
2
所管事務の調査(報告)
(
建設緑政局)
(1)川崎市
河川維持管理計画(
土木構造物編)の策定について
(2)塩浜3丁目
地区内土地造成工事について
3 その他
午前10時00分開会
○
山崎直史 委員長 ただいまから
まちづくり委員会を開会いたします。
本日の日程はお手元に配付のとおりです。
まず、傍聴の申し出がございますので、許可することに御異議ありませんでしょうか。
( 異議なし )
○
山崎直史 委員長 それでは、傍聴を許可します。
初めに、
建設緑政局関係の陳情の審査として、「陳情第103号
市道野川1号線の
ガードレール・
歩道設置に関する陳情」及び「陳情第104号
市道野川1号線の
私有地に越境していることに関する陳情」を議題といたします。
なお、2件はいずれも
市道野川1号線に関する内容ですので、2件を一括して審査いたします。
また、
関係理事者として、
宮前区役所から
安部道路公園センター整備課長が出席しておりますので、御紹介いたします。
それではまず、事務局から陳情文について朗読をさせます。
◎綾部 書記 (陳情第103号及び陳情第104号朗読)
○
山崎直史 委員長 次に、
理事者の方から説明をお願いいたします。
◎藤倉
建設緑政局長 それでは、「陳情第103号
市道野川1号線の
ガードレール・
歩道設置に関する陳情」及び「陳情第104号
市道野川1号線の
私有地に越境していることに関する陳情」につきまして、
矢口道路施設課長から御説明申し上げます。よろしくお願いいたします。
◎矢口
道路施設課長 道路施設課の矢口でございます。よろしくお願いいたします。それでは、陳情第103号及び第104号につきまして御説明申し上げます。
まず、お手元の資料1をごらんください。
図面中央の水色に着色している道路が
市道野川1号線でございます。図面下で
市道尻手黒川線の
上野川歩道橋付近に接続いたします。今回の陳情、第103号及び第104号は同一箇所でございまして、図面の赤丸のカーブしている場所が
陳情箇所となっております。
この道路は、昭和36年に
道路築造工事を始め、
部分拡幅を行いながら、昭和53年に現在の
道路線形となりました。
資料下の
横断面図をごらんください。道路の幅員が7.2メートルございまして、両側に
U形側溝が整備されております。また、右上の写真①のとおり、一部の箇所に
ガードレールが設置されております。
次に、陳情第103号にございます低木と
仮設パイプの手すりにつきましては、左下の
写真③のとおり、
既存U形側溝の外側にあり、民地に設置されているものでございます。また、資料1の各写真にありますように、電柱やカーブミラーなどにつきましては、
官地部分である
U形側溝の内側に設置されております。
次に、陳情第104号の
U形側溝の越境につきましては、左下の
写真③や
資料下の
横断面図に赤色で示したとおり、
カーブ箇所の
U形側溝が傾き、民地にはみ出しており、
越境範囲といたしましては、延長約19メートルの区間で最大6センチメートルの越境を確認しているところでございます。
次に、陳情に対する本市の
考え方でございますが、お手元の資料2をごらんください。陳情第103号の野川1号線の危険な
カーブ部分への
ガードレール、歩道の設置及び第104号の
私有地へ越境している部分の解消につきましては、
暫定整備と本整備の2段階に分けて工事を実施することを考えております。
暫定整備におきましては、
資料左下の
暫定整備横断面図のとおり、越境している約19メートル部分を含む側溝の一部を撤去いたしまして、残った側溝を基礎として
ガードレールを約40メートル設置いたします。その後、
地質調査や
占用企業者との調整を行い、
資料右下の本
整備横断面図のとおり、
陳情箇所側に
転落防止つきの
ガードレールと
道路擁壁の設置を行い、
反対側には
歩行空間を確保する工事を
図面中央の赤色で示しました約120メートルの区間で行います。
整備の予定につきましては、
資料右上の
スケジュール表をごらんください。今年度中に
暫定整備工事を行いまして、来年度、平成30年度に本整備のための
調査委託や
地元協議などを実施いたしまして、平成31年度に本
整備工事を予定しております。なお、本整備の詳細な
整備内容につきましては、地元や
交通管理者と協議を行いながら進めてまいりたいと考えております。
○
山崎直史 委員長 説明は以上のとおりです。
ただいまの説明につきまして、
質問等がございましたらお願いいたします。また、意見・要望等がございましたらあわせてお願いいたします。
◆
矢沢孝雄 委員 御説明ありがとうございました。
歩行空間の部分で確認なんですけれども、なかなか言葉では説明しづらい図ばかりなので申しわけないんですが、今、最大6センチの
越境部がある側に側溝がありまして、そちらも、ある
意味歩道というわけじゃないんですけれども、歩いている方もいらっしゃるので、歩けようになっているかと思うんです。こちら側に
ガードレールを設置していくと、そこは歩けなくなる、そのかわりに、
反対側の
ガードレールが今もうあるほうに
歩行空間を設置していく、そういう理解でよろしいですか。
◎矢口
道路施設課長 今の御質問につきましては、
歩行空間を
住宅地側に設置したほうが望ましいという考えで、
転落防止柵、
ガードレールをつける逆側、民地側に設置を考えたものでございます。
◆
矢沢孝雄 委員 今、
越境部がある側、外側のほうなんですけれども、外側の側溝のところに
ガードレールをそのまま設置していくわけですよね。そこはもう歩けなくなって、
住宅側に
歩行空間を用意していく。わかりました。
暫定整備のタイミングから
ガードレールが設置されてきていますけれども、この資料2の左下の図だと、
暫定整備のときは
住宅側には
歩行空間がまだ用意されていないように見えるんです。このときの
歩行スペースはどうなるんですか。
◎矢口
道路施設課長 歩行空間の確保につきましては、本整備の中でやっていきたいなと思っております。確かに
暫定整備の段階では、
歩行空間の確保というのはなかなか難しいのかなと考えております。
◆
矢沢孝雄 委員
スケジュール表でいうと、
暫定整備期間がもうスタートしていて、説明にはあったかもしれませんけれども、何月までかかるんですか。
◎矢口
道路施設課長 今年度内にやっていきたいなと思っております。
◆
矢沢孝雄 委員 では、もう既にそういった状況になっているということですので、できる限り早く進めていただいて、
歩行空間を用意していただくことが賢明なのかなと思っていますので、よろしくお願いしたいと思います。
○
山崎直史 委員長 ほかに質疑、意見・要望がなければ、
取り扱いにつきまして御意見をお願いしたいと思います。
◆
青木功雄 委員
スピード感を持ってやってくださるということでございますので、会派としては採択でお願いします。
◆
沼沢和明 委員
陳情者の願意がこの工事によって達せられるというのと、道路の幅員も3
メーター3
メーター、それから歩道も確保されるということなので、ぜひ地元の皆さんの声をしっかり聞きながら工事を進めていただきたいなと思いますので、採択で結構です。
◆
井口真美 委員 採択で結構です。
◆
堀添健 委員 私たちも採択で結構です。
◆
月本琢也 委員 現地を視察させていただいたときも、行政側も対応を丁寧にしていただけるようなお話もありましたし、この説明でも、陳情の願意が満たされていると思うんです。
1点だけ要望なんですが、現地に行って、電柱がど真ん中あったりとか標識がある、まさに陳情のとおりの部分がたくさんあって、今回の陳情によって、ここの現地については是正していただけるということなんですが、市内でも同じような、電柱、標識が邪魔になって、歩道に出ちゃったりというケースも幾つか散見されますので、これは
建設緑政局だけじゃなくて
道路公園センター等も含めて、これを機に改めてそういったパトロールの中で適宜、修正が必要なところがあればぜひチェックをしていただいて、多分予算の問題もあるんでしょうけれども、こういった陳情が出てから対応するよりも、出ないように努めていただくことを意見として要望させていただきまして、私も採択でお願いいたします。
◆
小田理恵子 委員 願意が満たされていますので、採択でお願いします。
月本議員と同様、やはり今回こういった形で陳情が出ましたし、これを踏まえて、市内の同様のところがないかというところを改めて御確認いただいて、予算の許す限りにはなると思うんですけれども、対応していただければと思います。
○
山崎直史 委員長 ありがとうございました。各会派とも採択ということで意見がそろったようでございますので、ほかになければ、採決したいと思います。
それではまず初めに、陳情第103号についてです。「陳情第103号
市道野川1号線の
ガードレール・
歩道設置に関する陳情」につきまして、採択することに賛成の委員の挙手を願います。
(
全員挙手 )
○
山崎直史 委員長 全員挙手です。よって、本件は
全会一致をもって採択すべきものと決しました。
続きまして、陳情第104号についてです。「陳情第104号
市道野川1号線の
私有地に越境していることに関する陳情」につきまして、採択することに賛成の委員の挙手を願います。
(
全員挙手 )
○
山崎直史 委員長 全員挙手です。よって、本件は
全会一致をもって採択すべきものと決しました。
傍聴者の方、審査は以上のとおりでございます。どうぞ御退席ください。お疲れさまでございました。
(
傍聴者退室 )
○
山崎直史 委員長 ここで
理事者の一部交代をお願いいたします。
(
理事者一部交代 )
─────────────────────────
○
山崎直史 委員長 次に、
所管事務の調査として、
建設緑政局から「川崎市
河川維持管理計画(
土木構造物編)の策定について」の報告を受けます。
それでは、
理事者の方、よろしくお願いいたします。
◎藤倉
建設緑政局長 それでは、川崎市
河川維持管理計画(
土木構造物編)の策定につきまして、田之
倉河川課長から御説明申し上げます。よろしくお願いいたします。
◎田之倉
河川課長 河川課長の田之倉でございます。
それでは、川崎市
河川維持管理計画(
土木構造物編)の策定について御報告いたします。本計画につきましては、前回11月17日の
まちづくり委員会におきまして計画案を報告させていただき、その後、
パブリックコメントを実施いたしましたので、その結果について御説明させていただきます。
資料の構成でございますが、資料1が
パブリックコメントの実施結果、資料2が今回の
パブリックコメントの結果を反映した計画の本編、資料3が前回お示ししました計画の概要版となっております。
パブリックコメントでは資料2と3をお示しし、意見を頂戴しております。
それでは、資料1、計画(案)に対する
パブリックコメントの実施結果についてをごらんください。2、
意見募集の概要でございますが、募集は平成29年11月20日から12月19日までの30日間実施いたしました。3、結果の概要でございますが、
意見提出数が6通、件数としましては10件の御意見をいただいてございます。
次に、2ページをごらんください。
資料中段にございますように、いただいた10件の意見につきましては、Aといたしまして、御意見を踏まえ計画の内容に反映したものが2件、Bといたしまして、御意見の趣旨が計画に沿ったものであり、取り組みを進めるものが4件、その他が4件でございました。
次に5、具体的な御意見の内容と市の
考え方をごらんください。寄せられた意見といたしましては、地震などの
災害発生時において、住民や通行人に危険が及ばないように河川を適正に維持管理してもらいたいといったことや、3ページにありますように、用語の
記載方法について検討してもらいたいといった意見が寄せられました。
修正の内容につきまして、資料2、本編の15ページをごらんください。中段の(2)についての4行目に記載してありますとおり、耐震性などの
機能向上を検討することを内容に付加いたしました。続いて、49ページをごらんください。第10章、用語の解説において、専門的な用語についてよりわかりやすくするため、用語の説明文、あるいは写真等の配置について検討し、修正をしてございます。
以上のいただいた御意見を付加し、今ごらんになっていただいた資料2の本計画を策定させていただきました。なお、本
委員会終了後、計画の策定について
報道発表を行い、次年度より事業を推進してまいります。
最後になりますが、本市における
河川管理施設につきましては、
長寿命化を図ることで計画的な
維持修繕と
施設更新による両輪の対策で、市民の方々の安心、安全をより一層向上させてまいりたいと考えております。
説明は以上でございます。
○
山崎直史 委員長 説明は以上のとおりです。
ただいまの説明について、
質問等がございましたらお願いいたします。
◆
沼沢和明 委員 床下、床上の浸水の過去のデータが示されているんですが、ここで補助的にというか、そのたびに、特に川崎区の
小田地域で床上、床下にちょっと水が来るというお話をいただいているんですが、こちらの対策というのは何か別に特段考えていらっしゃることはありますか。
◎田之倉
河川課長 大変恐縮でございますが、今お話がありました小田の床上、床下につきましては、分野的に下水道のほうの
雨水対策の分野でございまして、あくまでもこれにつきましては河川ということでございますので、分野が異なるということです。あと、下水道につきましては、
小田地区に関しましては、滞水池とか貯留管とかそういったもので
浸水対策については実施しているところでございます。
◆
沼沢和明 委員 わかりました。結構です。
○
山崎直史 委員長 ほかにないようでしたら、以上で川崎市
河川維持管理計画(
土木構造物編)の策定についての報告を終わります。
ここで
理事者の一部交代をお願いいたします。
(
理事者一部交代 )
─────────────────────────
○
山崎直史 委員長 次に、
所管事務の調査として、
建設緑政局から「塩浜3丁目
地区内土地造成工事について」の報告を受けます。
なお、
関係理事者として、
環境局から
青木水質環境課長、
加藤廃棄物指導課長、
石塚施設建設課長が、
臨海部国際戦略本部から
二宮拠点整備推進部担当課長が出席しておりますので、御紹介いたします。
それでは、
理事者の方、よろしくお願いいたします。
◎藤倉
建設緑政局長 それでは、塩浜3丁目
地区内土地造成工事につきまして、
鈴木みどりの
保全整備課長から御説明申し上げます。よろしくお願いいたします。
◎鈴木
みどりの
保全整備課長 みどりの
保全整備課長の鈴木でございます。
平成29年第2回
川崎市議会定例会におきまして、契約の締結について議決された塩浜3丁目
地区内土地造成工事について、工事の変更について方針が決まりましたので報告をさせていただきます。
お手元の
委員会資料、塩浜3丁目
地区内土地造成工事についてをごらんください。
資料左上、
工事概要でございますが、本工事につきましては、
契約金額、8億8,454万1,600円、
契約工期、平成29年6月27日から平成30年7月31日、
請負者、東洋・
岡村共同企業体により契約を締結しております。
経過については、昨年10月26日の
まちづくり委員会でも、
廃棄物に非
飛散性アスベスト含有スレート建材の混入と
土壌汚染について御報告し、
工事費の増額、工期の延長が必要なことについてお伝えしたところでございます。改めて経過について御報告しますが、
工事発注後の
詳細土壌調査の結果、土壌に含まれる
特定有害物質の基準値の超過及び
アスベストを含んだ
廃棄物が存在することが判明いたしました。このため、
アスベスト飛散防止のための処置に要する費用と、
アスベスト含有廃棄物の
取り扱いが可能である
管理型処分場に搬入するための
処分費、運搬費などに要する費用が増額となります。
所要額の内容についてでございますが、全ての
廃棄物が
アスベスト含有と想定した場合でございますが、想定する概算は最大20億3,000万円でございます。また、想定の工期についてでございますが、平成31年12月末日までの17カ月の延長となります。その内訳についてでございますが、
廃棄物を
大型土のう袋に詰める作業に要する費用が概算で4億円、
廃棄物運搬に要する費用が概算で4億5,000万円、
アスベスト含有廃棄物処理に要する費用が概算で11億2,000万円、仮設等に要する費用が6,000万円となっております。
次に、
資料右側、
作業工程をごらんください。
①、現況は
堆積物の山となっておりますので、
アスベスト飛散防止のために散水を行いながら掘削し、集積いたします。②、集積した
堆積物を袋詰めします。
大型土のう袋に
廃棄物をこん包します。作業を行う際には、作業員は
防じんマスク、眼鏡の着用を行います。
③、大型土のう袋をクレーンでダンプトラックに積み込みを行います。
④、大型ダンプで運搬を行い、
⑤、管理型処分場に搬入します。
処分場は、
アスベスト含有廃棄物及び
汚染土壌の処分が可能であり、受け入れ及び
処分能力を考慮して選定した静岡県島田市や富山県富山市等の箇所を選定しております。契約の変更につきましては、掘削を行いながら、
アスベスト含有廃棄物の
分布状況を調べて、その結果により、予算の範囲内で実施してまいります。進捗については、その都度、議会に報告を行ってまいります。なお、隣接する企業及び関係する
周辺町内会には今後も情報の提供を図ってまいりたいと存じます。
説明は以上です。
○
山崎直史 委員長 説明は以上のとおりです。
ただいまの説明について、
質問等がございましたらお願いいたします。
◆
井口真美 委員 この20億3,000万円というのは、もともとの8億8,000万円を含んだ額になるんですか。
◎鈴木
みどりの
保全整備課長 8億8,000万円が含まれている金額となっております。
◆
井口真美 委員 これは予算の扱いとしては、補正か何かで出てくるんでしたっけ。
◎鈴木
みどりの
保全整備課長 予算につきましては、平成29年度、30年度、31年度の3年間の
債務負担ということで予算計上しております。
◆
井口真美 委員 しかし、概算で出されているわけですが、最大だからこれ以上にはならない、これの中でやり切るということで御提案をされているわけですね。
◎鈴木
みどりの
保全整備課長 最大で20億3,000万円ということで、
分布状況を確認しながら、20億3,000万円の範囲内で考えております。