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平成 4年 決算審査特別委員会(一般会計,特別会計)-12月14日-04号

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  1. 川崎市議会 1992-12-14
    平成 4年 決算審査特別委員会(一般会計,特別会計)-12月14日-04号


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    最終取得日: 2021-05-06
    平成 4年 決算審査特別委員会(一般会計,特別会計)-12月14日-04号平成 4年 決算審査特別委員会(一般会計,特別会計)                 午前10時2分開会 ○小泉昭男 副委員長 ただいまから,決算審査特別委員会を開会いたします。  本日の日程はお手元に印刷配付してありますとおり,議案第172号から第189号までの18議案に対する審査であります。  各案件を一括して議題といたします。前回までの要領によりまして,直ちに質疑を行います。ご発言を願います。 ◆長谷川泰弘 委員 都市整備局長と土木局長,また教育長にお伺いいたします。  まず初めに,川崎駅の東西自由通路につきまして都市整備局長と土木局長にお聞きしようと思ったんですが,けさほどの9時45分まで細部にわたって打ち合わせをさせていただきました。どうしても納得いく答えが返ってきません。それで一言,意見,要望だけを申し上げておきます。  土木局長,それとあと都市整備局長ですけれども,自由通路をつくった段階,あれが第1期と第2期を合わせますと約56億円かかっているんですね。そのうちJRの負担が3億円程度しか入ってきていないんです。また,あの自由通路をつくった内容というのが,都市計画法のあそこは歩行者専用道路なんですね。それでJRからの負担がほとんどないと。我々,こう見ていても,あそこの利用者はほとんど川崎市民あるいはほかの方々も通って,あれだけきれいになったところですから,当然私たちは,自由通路は建設工事の段階でも負担があっていいと思うんですね,もっと大きな。同時に,それが終わってからも連絡通路の維持管理費用が自由通路だけで1億2,000万円,あそこの近辺を全部含めますと1億7,000万円,これは全部川崎市の負担なんですね。これも理解できないんですよ。そして,JRとの保守管理協定というのもつくっているんですね,これが61年の9月29日。この保守管理協定の中でも,自由通路につきましては全部川崎市が負担すると,こういう協定書もつくっているんですよ。我々にどうしても理解できないのは,何でこんなに川崎市が負担しなくちゃいけないんだということなんです,まして協定書までつくって。理解できないんです,これが。この点が全然理解できないんです。当然,前の段階で話し合いのときに,じゃ,JRさん幾ら出してください,うちの方も協力しますからと。確かに,都市が最優先して整備するということもあります。私はこの点に関しましてつくづく思ったのは,実に情けないことは,全然JRからの負担がないということが非常に残念だなあと思いました。我々にしても,これからこの件に関しましては,都市整備局長,土木局長,また助役,市長,それぞれ皆さん一致団結して,もうちょっと川崎市の市民の負担をなくすような方法をとっていただきたいと思います。それだけです。  教育長,これは学校のトイレの件なんですけれども。まあ平子委員が専門なんですけど,私が今回は補助でやらせていただきます。このトイレですけどね,私たちは今回の決算書を見てみますと,これは全部業務委託になっているんですね,トイレが。それで,市立小学校が平成3年度は5,900万円,中学校1,300万円。そして,他都市を見てみますと,仙台市も業者委託しているんですけれども,ほかの都市は業者委託してないんですね。すべて業務員さんがやるとか,あるいは生徒がやるとか,こうなっているんです。たしか川崎市が昭和31年ですか,34年ですか,業者委託を始めたのは。そのときの理由というのが,くみ取り式で穴があいて危険であると。そして衛生上にもくみ取りだから問題があるだろうということで業者委託をして,生徒にやらせないんだという,そういう状況でした。確かにその当時はそうかもしれません。でも,僕らが小学校のときにはやってたんですよね,よく。それで,トイレの掃除を逃げますと,よく先生にひっぱたかれていたんですね。そういう経過もあったんですけど,今はやらせていないと。やはり僕は,これは教育的な面からもね――僕は,業者委託やめろと言っているわけじゃないですよ。業者委託はしてもらって,やっぱり専門家ですからきれいにやってくれると思います。ただね,そこに生徒がトイレを愛せるような形,一緒にお友達が使っていくんですから。ですから,その点に関しまして一言教育長のご見解を伺います。 ◎大熊 教育長 学校のトイレ清掃についてのご質問でございますが,清掃につきましては,学校では,例えば家庭科の中で身の回りの整理整とんや清掃の適切な仕方,あるいは清潔なところで気持ちよく生活をするというような指導をいたしております。また,家庭では,実践を通して家庭の一員としての役割を果たすということが望ましいとされております。社会生活や家庭生活の変化に伴いまして児童生徒の環境美化に対する意識も変化をしてきておりますが,学校で自分たちの生活の場である校舎内外を清潔にすることは大変意義深いことでございまして,小学校においてもトイレ清掃を業者にゆだねるだけではなくて,児童の発達段階や生活能力等に応じて,衛生面にも配慮をしながら,各学校の実情や子供の取り組める範囲を考慮いたしまして,児童がトイレの清掃活動をすることは大切なことだと考えております。したがいまして,みんなで使うものを大切にしたり,自分の役割を自覚して,互いに協力して気持ちのよい学校生活が過ごせるように,学校に花を飾ったり校内をきれいにしたりする美化活動の一環として,トイレの清掃の仕方や清潔な使用方法を指導していくようにしてまいりたいと存じます。以上でございます。 ◆長谷川泰弘 委員 トイレの件でございますけれども,教育長に今ご答弁いただきました。確かに,子供たちに美化活動の一環としてトイレを清掃させるということは,やはり私たち,子供の将来を考えますと非常にいいことだと思います。ぜひとも子供たちに,PTAさんともあるいは学校関係ともいろいろ話し合いをしてもらって,そしてPTAにも納得いくような方法で子供たちにトイレの清掃をさせてください。ぜひお願いいたします。終わります。 ◆佐藤忠 委員 初めに,教育長にお伺いいたします。平成3年度決算の教育費のうち,青少年教育費,川崎市青少年育成連盟活動費に関連をしてお伺いいたします。学校週5日制がスタートいたしました。このことについてはいろいろと本議会でも論議があったところでありますが,子供たち学校外活動の重要性が高まっている中で,青少年の育成にかかわっている川崎市青少年育成連盟への市からの支援策について,お伺いいたします。  まず,子供の健全育成に取り組む事業には,その手足となって活動をしてくださる方々,また,その事業を全体的に推進する事務局,この体制がきちっとしていることが必要かというふうに思います。そこで,事務局体制をどう支援をしておられるのか,このことをまず伺います。  それから次に,具体的な活動をする団体としては,例えば全市的な子供の育成組織として川崎市子ども会連盟というものがあるわけですが,指定都市の子ども会事務局は,私の事前調査によりますと,政令市でも所管部局が,本市のように教育委員会青少年課あるいは市民局の青少年課,民生局の児童課などなど,いろいろ市によって違いがあります。また事務局についても,全市的なその組織ではそれぞれの所管局課内でやっているところ,あるいは青少年センター文化センター,または社協に設置をされて,市の嘱託職員や団体雇用による事務局体制で,日常的にかかわっているわけです。川崎市での現状と事務局体制についてのお考えをお伺いいたします。  引き続き教育長ですが,教育費の社会教育施設費,また体育施設費に関連をして,高津区内に建設される幾つかの施設について質問いたします。まず1つは,津田山駅近くの日本ヒューム管跡地に建設を予定しております総合文化施設です。ここの施設の内容などについてお聞きしますが,施設の進捗状況と着工に向けてのスケジュール。それから事業規模と,青少年文化ホール中央図書館,また地名博物館と3つの違う複合施設がそれぞれできるわけですが,それぞれの施設の規模と割合,また施設の特徴について。それから,全市的な3つの複合施設ですが,全市的な施設であるわけですけれども,周辺住民の利用について,地元説明会などについてはどう考えておられるのか。それから設計及び建設に当たって,ここの予定地が南武線に極めて隣接,近いということがあるわけです。線路際ということがありますね。そういう立地条件の中で,例えば防振対策や防音対策についてはどのように配慮をされているのか。それからまた,周辺は緑が大変豊かな,緑ヶ丘霊園ということで,そこの霊園とのやはり調和というものが必要になろうかと思います。その辺の留意点について。さらに駅から施設までのアクセスですね。ここが予定されているのは,今の周辺道路を4メートルを9メートルに拡幅をして工事をし,その道路を使うというふうにお聞きをしていますが,やはり線路際などへストレートで抜ける道路ができると非常に利用者にとっては便がいいわけですが,その道路設置ができないかどうか。以上についてお伺いいたします。  次に,溝口駅北口地区再開発第2ビルに設置をされます市民施設。これは行政側ではコミュニティー施設というふうに言っておりますが,このコミュニティー施設の特色について。それから,この施設の大ホールが700席に抑えられているということですが,そのわけはどういうことか。それから,ビルの11階から13階に設置がされますが,安全対策と避難等についてはどう考えておられるのか。それから,先ほど質問しました総合文化施設,津田山駅にできますその施設とこの大ホールとの相違点についてお伺いいたします。  それから3番目,中部スポーツセンターについてですが,先日もいろいろと議論がありました。大筋私もわかりました。確認の意味で1点,建設着工,完成までの具体的なスケジュールを明らかにしていただきたいということと,もう1点,提案でありますが,体育館の2階部分に回廊式の,何といいますかね,トレーニング――ランニングコースというんですかね,そんなものを設けて,あるいは両サイドにトレーニングコーナー,こんなものを設置をしていただきたいと思いますが,このことについてお伺いいたします。  それから次に,都市整備局長に伺います。都市整備費のうち,再開発事業費に関連をして,高津区役所の跡地についてお伺いいたします。いよいよ高津区役所の新庁舎が平成5年の1月25日ということで明らかになったわけでありますが,それに伴いまして現高津区役所の跡地についても,その利用について具体的な考えをまとめる時期だというふうに思います。昨年の12月議会でもお伺いをいたしまして,技能会館と再開発の関連施設として利用を考え検討を進めているということでありましたけれども,その後の検討経過と建設までの具体的なスケジュールについてお伺いいたします。  最後に,要望を環境保全局長にさせていただきます。昨年の議会で,1つは,多摩川河川敷の宇奈根の駐車場の整備をお願いしておきました。そろそろ舗装整備工事に入っていただけるということでありますが,ここの野球場や多目的広場というのは3月になりますと使用が増大をいたします。したがって,ぜひそれに間に合うように工事をやっていただけないだろうか。日程的に見ますと,3月末までの年度末というふうにお伺いしていますが,ぜひお願いしたい。
     もう1点は,二子橋下流の第1,第2諏訪球場。これも昨年,下の多目的広場と出水の関係で球場を配置がえをしていただきました。非常に好評です。ただ暫定整備で終わっておりますので,ここの整備については早速,今年度の予算でやるというふうになっていますが,ぜひここについては,少年野球団体などから要望が出ておりますバックネット,ベンチ,それからポール,得点板,これらについてきちっとしたものをひとつ設置をしてほしい。それとあわせて,私がこの間ずうっと多摩川などを散策しておりますと,このごろ水飲み場が非常にあふれているんですね,目詰まりで。で,お聞きをすると地下浸透式だということなので,これはやはり何らかの形でかえないと,いつも日曜日はもう足を伸ばして手を洗うと,こんな状況がありますので,ぜひ調査の上これも改善方をお願いしたい。このことを要望しておきます。以上です。 ◎大熊 教育長 初めに,子ども会事務局体制などについてのご質問でございますが,学校週5日制の実施に伴いまして,子供たちの地域での活動は大変重要なものとなってきております。川崎市青少年育成連盟は,設立以来,青少年の健全育成と地域活動への参加や,青少年団体の相互協力を目指すことを目的に活動をされているところでございます。市の具体的な支援といたしましては,中原会館内への事務所の確保や事務局職員の雇用に対する支援など,育成連盟の広報活動等への支援などを行っているところでございます。今後とも青少年育成連盟の活動がさらに充実をされますよう支援をしてまいりたいと考えております。  次に,子供会の事務局体制についてでございますが,川崎市子ども会連盟は,青少年育成連盟の事務所であります中原会館の中に事務所を置きまして,子ども会連盟より2名の事務局職員が置かれております。区の子ども会連合会の事務局は,区の会長さんや事務局長さんのお宅に置かれておりまして,会員がその事務局員となってお世話をいただいているところでございます。子ども会事務局体制の充実につきましては,基本的には子ども会連盟のお考えによるものと考えておりますが,ご指摘のように,子ども会の活動のかなめは事務局体制の充実にあるということは理解をしております。事務局体制の充実によりまして子ども会活動の活性化が図られ,川崎の子供たちに豊かな学校外活動等の機会を提供していただくことは,大変有意義なことと考えているところでございます。そのための支援のあり方について,今後とも子ども会連盟とともに検討をさせていただきたいと存じます。  次に,総合文化施設についての幾つかのご質問でございますが,まず,総合文化施設の進捗状況と着工に向けてのスケジュールでございますが,現在,プロポーザル方式によりまして設計業者の選定手続を進めているところでございます。設計業者が決まりました後,基本設計,実施設計を行いまして工事着工に移ることになっておりますが,建物完成までにはおよそ5年間を要するものと見込んでおります。  次に,事業規模でございますが,現在の段階では額の確定までには至っておりませんが,土地購入費,建物の工事費,初度調弁費など相当額の経費を要するものと考えております。  次に,3つの施設の規模と割合につきましては,それぞれの施設が機能を十分発揮できるよう,専用部分や共用部分などを基本設計の中で定めてまいりたいと存じます。また,各施設の特徴でございますが,青少年文化ホールには音楽と演劇の専用ホールを設け,舞台芸術の創造発信の拠点となるようにしてまいりたいと考えております。中央図書館でございますが,生涯学習社会の学習ニーズに質,量ともにこたえるもので,市の図書館の中核として位置づけてまいりたいと考えております。地名博物館は,ユニークなテーマ館として,地名や歴史,民俗などの学習の拠点としてまいりたいと考えております。  次に,周辺の方々の利用についてでございますが,生涯学習や文化活動の,あるいは憩いの場として多様な利用の形態を考えてまいりたいと存じます。また地元説明会は,計画案ができ次第開催してまいります。  次に,設計及び設計に当たっての留意点でございますが,南武線に隣接しておりますので,振動防止や防音対策には最大限の配慮をしてまいります。また,あわせて電波障害や日照等にも十分配慮して,緑ヶ丘霊園との調和につきましても植栽を行うなど,十分配慮をしてまいりたいと存じます。  次に,駅から施設までの交通アクセスにつきましては,現行の4メートル道路を拡幅して対応してまいりたいと存じます。線路際への道路の設置につきましては,関係局と協議をしながら今後検討してまいりたいと存じます。  次に,溝口駅北口再開発第2ビルに設置が予定されております市民施設についてのご質問でございますが,現在,溝口再開発事業地内のビルの中にコミュニティー施設として高津市民館を位置づける方向で,検討委員会を設け調査をお願いしているところでございますが,施設内容といたしましては,生涯学習に対応できる各種の学習室,会議室や,文化事業の発表,鑑賞の場にふさわしいホール,ギャラリーなどを持つ特色のある施設づくりを目指して検討を進めているところでございます。ホールの座席数につきましては,ビルの上層部に位置することから,建物の構造上500席から700席の規模で検討をしております。また,計画中の総合文化施設青少年文化ホールは演劇及び音楽の専用ホールを計画しておりますので,コミュニティー施設のホールは,これらの施設との役割分担を考慮しまして,交通の要衝に立地する条件を生かした,多様なイベント等にも使いやすいホールとして計画してまいりたいと考えております。  次に,コミュニティー施設の非常時の安全確保につきましては,第1ビルへの避難通路の設置等,ビルの全体計画の中で安全性の確保について万全を期してまいりたいと存じます。  次に,中部地区スポーツセンターについてのご質問でございますが,まず,中部地区スポーツセンターの建設の具体的なスケジュールにつきましては,このほど関係地権者の方々の同意がほぼ得られましたので,現在,建設予定地内の造成工事を初め,周辺道路の仮整備を進めているところでございます。さらに,平成4年度には建築基本設計に取りかかる予定でございます。平成5年度につきましては建築実施設計と下水道,上水道工事,平成6年度には建築工事に着手をいたしまして,平成7年度には完成できるよう努力してまいりたいと考えております。  次に,施設内容についてでございますが,多様な市民ニーズにこたえられるよう,メーン体育室の2階などの空間部分を十分に活用いたしまして,簡単なウオーミングアップや観覧などができるスペースを設け,施設設備の充実したものにしてまいりたいと考えております。以上でございます。 ◎中原 都市整備局長 溝口駅北口地区の再開発事業に関連して,高津区役所跡地の利用についてのご質問でございますが,まず前段として,溝口駅北口地区の再開発事業につきましては,現在,権利変換計画案の調整を進めるとともに,再開発ビルについて実施設計を行っているところでございまして,平成5年の秋ごろにはビルの建設に着工したいと考えており,現在準備を進めているところでございます。  次に,高津区役所跡地の利用についてでございますが,当再開発地区内には借地権,借家権等により商業等を経営されておられる比較的規模の小さい権利者が多くおられまして,再開発事業を円滑に推進していくためには,これらの方々のためのいわゆる受け皿づくりが必要となっているところでございます。また,権利者が営業を継続されるためには仮設の店舗等も必要でございますので,私ども都市整備局といたしましては,区役所の跡地も含めまして,近隣地区に代替地,仮店舗の用地等を希望しているところでございます。一方,区役所の移転に伴う跡地の利用計画につきましては,ご指摘の施設等の設置を中心にいたしまして,その活用方策について関係局で現在協議を重ねている段階でございます。また,これの事業手法,事業主体等を含め,早急に方向づけを行うよう努力してまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆佐藤忠 委員 教育長,ご答弁をいただきました青少年の育成連盟並びに子ども会連盟事務局体制の支援について,積極的にされていることは理解をいたしました。さらに事務局体制が充実をされ,健やかな青少年の健全育成がされるために,この事務局体制の確立,充実というのは,一にかかっての助成金,補助金の手だてというものが必要不可欠でありますので,格段のこれからのご努力をお願いしたい。また,財政ご当局にあっても,ひとつ,ご配慮をぜひお願いしたいというふうに要望しておきます。  それでは,教育長に再度質問いたします。総合文化施設についてですが,ご答弁でおおよそ理解をいたしました。幾つか再質問をさせていただきます。事業の予算規模について伺いましたが,もう少し具体的にお示しをいただけないものかどうか。3つの施設についてですが,基本設計の前で具体的になかなか明らかにできないようでありますが,その割合ぐらいお教えをいただきたいと思います。  それから,青少年文化ホールのホールについて,その大きさ,収容人数。また,地域の方々が気軽に利用できる施設づくりとして,生涯学習や文化活動ということですが,もう少しわかりやすく,地元の人がぶらっと行く,あるいは近くを通った方が寄っても利用できる,そんな施設はどういうものなのか,このことについてお伺いいたします。  それから教育長に引き続き,溝口駅前再開発の第2ビルに設置されるコミュニティー施設について。ホールの座席は500から700席ということですが,この700席というのはホールすべての座席なんですね。全部を含めて700席。ここはいろいろと新しいスタイルを考慮に入れて設計をされるということでありますが,まあアリーナ的な要素だというふうに思うんですけど,実際には各種のイベントや催しをするときはかなり減るものというふうに思います。そこで,イベントなどを想定して,例えば舞台をつくってやる場合に座席の配置は具体的に幾つぐらいになるのかですね,このことを伺います。  それから,このコミュニティー施設の設置に当たっては,広く各階層から意見を聞く検討委員会がつくられ,それからせんだっても市民の意見を聞く会が開かれ,いろいろとご意見が出されたようであります。ここで出された意見,要望などについては今後どのように活用してどう反映させていくのか,その後のまとめなどについてお伺いいたします。  それから3つ目に,第2ビルのコミュニティー施設12階部分と第1ビルの接続ができないものかどうか。ホールがあるわけですから,その第1ビルと平行移動で避難といいますか,それと1ビル,2ビルの利用というもの,そんなことは考えられないのか。これは都市整備局長のご答弁になるのではないかと思いますが,そのことをお願いします。 ◎大熊 教育長 初めに,総合文化施設についての幾つかのご質問でございますが,まず事業の予算規模につきましては,土地購入費が約65億円でございます。建築費につきましては,実施設計を完了いたしませんと具体的な数字は出てまいりませんが,建物の規模から申しまして相当多額の経費を要するものと見ております。また,初度調弁費や資料購入費も相当程度のものが必要ではないかと考えております。  次に,3つの施設の面積の割合についてでございますが,全体は約1万9,000平方メートルの予定でございまして,その内訳は,青少年文化ホールが全体の約25%,中央図書館が約60%,地名博物館が約15%の予定でございます。次に,ホールの収容人員でございますが,演劇を中心とした大ホールが約700人から800人,音楽を中心とします小ホールが約300人を予定しております。  次に,地域の方々が気軽に利用できる施設といたしましては,例えば図書館にはゆったりとした閲覧室を設けるなど,またホールではコンサートや演劇などの自主企画も予定しておりまして,身近なところでご鑑賞をいただけるようにしてまいりたいと考えております。地名博物館は,地名や郷土史,民俗などについて導入から専門的な研究にまで対応できるようにして,それぞれの段階に応じて,個人やあるいはグループでご利用いただけるようにしてまいりたいと存じます。  次に,溝口再開発事業地内に設けますコミュニティー施設についての幾つかのご質問でございますが,まずホール機能としましては,可動式床を採用いたしまして多目的に使えるよう考えておりますが,市民館並みの舞台を設置した場合にはおおむね600席を確保できるように検討しているところでございます。市民の意見を反映する方法につきましては,計画中のコミュニティー施設の内容に広く市民のご意見を反映するために,これまで検討委員会を設置いたしまして,意見を聞く会を開催したところでございます。ここで出されたご意見をさらに検討委員会で集約してまいりたいと考えております。また,今後,市民のご意見につきましては,市民館運営審議会等の機会を通して設計に反映してまいりたいと考えております。以上でございます。 ◎中原 都市整備局長 溝口北口地区再開発の第1ビルと第2ビルをつなぐ通路についてのご質問でございますが,本ビルの建設を担当しております私の方から答弁させていただきます。当再開発ビルは非常時をも想定しました構造,施設内容となっており,また設備,スペース等を設けているところではございますが,ご質問の第1ビルと第2ビルを結ぶ通路につきましては,2階部分のペデストリアンデッキと,5階部分,9階部分に空中歩廊を設置することといたしております。ご指摘のように,できるだけコミュニティー施設に近いところに設置してまいりたいという考え方をとっておりましたが,第1ビルの11階は階段室でございますし,また機械室もございますので,通路を設置することは技術的に困難な状況でございます。したがいまして,現在設計しているようなこのような構造となったものでございますので,ご理解を賜りたいと存じます。以上でございます。 ◆佐藤忠 委員 いろいろご質問いたしましたが,幾つかの要望をさせていただきます。  まず教育長ですが,総合文化施設についてですが,全市的なすばらしい施設,特に全国でも初めての地名博物館あるいは図書館機能を充実させる中央図書館と。青少年に限らないというふうに思いますけれども,演劇と音楽とに分けたホールを備えた青少年文化ホールということで,建物だけで相当額になるのではないかというふうに思います。そんなことで立派な施設ができることを期待しますが,全市的な施設というものは,その地域の住民の皆さん方にどう受け入れられるかということが,施設建設に当たってもやっぱり考慮する必要があろうかというふうに思うんですね。したがって,地域の方が気軽に利用できるそういう施設も,先ほどのご答弁の中にありましたが,ぜひそのことも考慮に入れて,ひとつ建設に向けていただきたいというふうに思います。また地名博物館なども,一見こういう地名博物館というふうになりますと,何か専門的な方だけが利用する,そんなような施設というものがイメージに出てきちゃうんですね。したがって,今,非常にこういうメディアの時代ですから,ビデオなどを含めて,例えば青少年文化ホールやなんかを利用する皆さんも含めて,やっぱり地名に目を向けていく,そんな施設づくりというものもひとつ考慮に入れていただきたいというふうに思います。  それから中部スポーツセンターですけれども,メーン体育室2階などの空中部分を十分活用して,簡単なウオーミングアップができ,また観覧などができるということ,そういうようなご答弁ですけれども,私も幾つかの体育館を見る機会がありましたけれども,やっぱりそういう施設をつくることによって,例えば上からも見られ,自分もジョギングをしながら利用できると,そんな施設づくりをひとつ考慮に入れていただきたいということを要望しておきます。  それから都市整備局長,溝口駅の再開発,そろそろ具体的に秋からという着工の見通しになってきたわけでありますが,北口の再開発と連動して溝口の,いわゆる区役所跡地の利用がどういうふうになるかというのは,やっぱり再開発に当たる皆さん方,非常に興味を持っているわけですね。1つには技能会館,1つには再開発の関連施設。このことと,聞き及ぶところによりますと,福祉パルがとりあえず間借りをすると。したがって,そのビルをつくったときに福祉パルも持ってくると,こういうお考えもあるようでありますね。したがって,民生局が福祉パル,それで都市整備局が再開発関連ですね,それから技能会館が市民局担当ということでありますから,それぞれ担当は皆ばらばらのところが寄せ集まってやるわけです。で,土地自体,今,市民局が管理をしているわけですが,企画財政局のしかるべき担当者が入って,その総合的な調整機能を含めて検討をぜひ加える,そんなことをお願いをしておきたいというふうに思います。  それからもう1つは,ご答弁にもありますように,非常に借地権者や借家権者というのは規模が小さく,それからもう1つ,2つのビルができてそこへ入れない業種といいますかね,そういう人もおると思うんですね。簡単に言えば,今,溝口の駅前というのは非常に庶民的で活気がある町なんですね。それが溝口の特色なんですね,1つの。例えば,これはごく例えばですよ,焼き鳥屋であるとか飲食店であるとか,なかなか2つのビルに入れないと。しかし,そういう人たちの業種も,やっぱりこれからの交渉によっては場の提供をしなければいけない部分があるわけですよ。そういうような意味では,そういう業種も含めて,私はやっぱり1階とか地下,その辺のこともあるいは考慮に入れないと再開発のビルの進捗に影響してくると,再開発事業に影響してくるというふうに思うんですね。そんな意味では,ぜひそのことも含めて。まあある意味では市の施設ですから,そういうことができるのかどうかは難しいけれども,ここでもご答弁しているように,第三セクターとか公社ビルにするとか,そういうことをすれば可能なわけでありますから,ぜひそんなことを含めて,私は再開発がやっぱり軌道に乗ることが大切でありますから,ぜひそのことを考慮に入れてほしいというふうに思います。言ってみれば,いろんな地方へ行くと,何とか横丁なんていうのがありますわね。そんな意味のこともあるいは考慮に入れて,再開発のビルとその周辺のところにそういうことができると。そして南口の整備も進む。私は,西口が取り残されちゃうんじゃないかということが非常に心配なんですね。そんなことも含めて,ぜひ区役所の跡地については,まあ余りかた苦しくやっていくと,市民施設ばっかり入れるという,あれは技能会館もできる,コミュニティー施設もできる,文化ホールもできるということですから,そのこともひとつ考慮に入れてほしいということを申し上げて,質問を終わります。ありがとうございました。 ◆斎藤隆司 委員 まず,都市整備局長に伺います。登戸土地区画整理事業についてです。移転に伴う補償基準をわかりやすくしたパンフレットをつくるということですが,パンフレット作成の時期はいつになるのか。また,住民への説明は町会単位や街区ごとに行うことが必要になると思いますが,伺います。この事業については住民負担を軽減していく,そのことが大切だと思います。仮換地指定段階で清算金を明らかにすべきだと思いますが,伺います。移転工法についても住民負担を軽減するための工法を明らかにすべきだと思いますが,伺います。来年の初めには登戸駅周辺の仮換地指定が行われると聞いております。仮店舗での営業を希望する商業者への対応はどのように考えているのか。また,仮工場での用地確保が必要になってくると思いますが,伺います。さらに営業補償についてですが,自主的な営業申告を基礎に行うべきだと思いますが,伺います。  続きまして,都市整備局長に,町づくりに住民の声を生かしていくということについて,関連して伺いたいと思います。宿河原,堰,長尾地域は,公共施設をつくってほしいと住民の声が大変強い地域です。11月30日には住民の皆さんが日本板硝子エステート本社を訪れ,工場の跡地利用については公共施設を組み込んでほしいと,6,000名の署名を届け,陳情いたしました。会社側は,市の指導や提案があれば検討したい,と答えをいただきました。日本板硝子エステート株式会社の積極的な考えを生かすためにも,今,市の動きが必要になってきたと思いますが,伺います。  続いて,経済局長に伺います。登戸の商業活性化事業についてです。登戸地区基本構想調査報告会に基づくダイジェスト版が年内に完成し,商業者への説明が来年の1月から2月にかけて行われるようです。この登戸地区基本構想の報告書を見ますと,向ヶ丘遊園駅周辺,登戸駅周辺にはビルが立ち並ぶ構想になっております。この地域は借地借家権者が多いということでも知られております。すべての権利者への説明が必要だと思いますが,伺います。また,説明会での関係権利者の意見,要望はどのように反映されるのか,伺います。現在,都市整備局が仮換地案について各権利者に再説明を行っており,借地権者の多い街区では権利分割のための調書を作成し,個別の説明を行っていると聞いております。住民が合意し仮換地案が決められていくのですが,特定高度商業集積法や商業活性化事業を進めていくためには都市整備局との連携が必要になってくると思いますが,伺います。 ◎中原 都市整備局長 初めに,登戸土地区画整理事業についての幾つかのご質問でございますが,まず建築物等の移転に伴う補償基準についてのパンフレットを作成する時期についてでございますが,区画整理事業の促進に当たっては建築物等の移転が重要な課題でございます。このためには,まず権利者のご理解を得ることが必須の要件でございますので,来年度の早い時期に作成してまいります。また権利者への説明方法についてでございますが,各権利者の条件等も種々異なっておりますので,できるだけ街区ごとや個別に説明をさせていただくように考えております。  次に,清算金についてでございますが,区画整理事業の清算金の算出は工事の概成時に行うのが通常となっておりますが,この事業が長期間にわたる場合には仮清算を実施している事例もございますので,今後十分研究してまいりたいと考えております。  次に,移転工法についてでございますが,現在実施しております建物調査の成果を踏まえまして,仮換地が確定した後,移転の工法等を決定することとなるものでございます。でき得る限り移転時における権利者のご負担が軽減できるよう工夫し,また努力してまいりたいと考えております。  次に,仮設住居及び仮設店舗についてでございますが,区画整理施行地区内に確保しております市有地でありますとか,あるいは地区外に一時的に借地を予定している土地に設置いたしまして,これを活用していただくことになるものでございます。また,仮設の工場等につきましても同様の取り扱いにしたいと考えております。  次に,営業補償の算定基準についてでございますが,営業補償につきましては区画整理事業損失補償基準というのがございまして,これに規定されておりますとおり,前年度の確定申告を基準に算出することとなります。したがいまして,適正な営業実績を把握するために,過去3ヵ年の確定申告等を提出していただきまして算出の参考といたします。いずれにいたしましても,公正かつ適正な補償を実施する上で,税務署等の公的機関に申告されたものを算定基礎とさせていただくこととなるものでございます。  次に,多摩区の宿河原地内の日本板硝子工場跡地の開発についてのご質問でございますが,当該用地は約1万5,000平方メートルございまして,地権者は平成2年6月に工場を閉鎖してございます。そして,暫定利用の形で運輸関係の企業に土地を賃貸しております。本市といたしましては,これまで当該地の土地利用について地権者のご意向を打診してまいりました。これに対し地権者は,基本的には自社開発による土地利用を検討したいとしておりますが,しかし,最近における経済事情の悪化等外部条件が整わないため,計画の具体的検討までには至っていない状況であるとのことでございます。本市といたしましては,今後,事業者側に,再開発のめどが見えてきた段階で適切な土地利用がなされるよう指導してまいりたいと考えております。以上でございます。 ◎池田 経済局長 登戸地区特定商業集積整備基本構想作成調査事業についての幾つかのご質問でございますが,まず初めに,すべての権利者への説明会についてでございますが,ご案内のとおり,昭和63年3月の登戸区画整理事業の都市計画決定を受けまして,平成元年の多摩区全域の商店街で組織いたします多摩商店街連合会が,自主的な勉強会がもとになりまして平成2年に継続事業として実施いたしました。登戸地区商店街活性化プラン策定事業によりプランを策定いたしましたが,その活性化プランを具体的な基本構想として作成するための調査を行ったものでございます。したがいまして,本市におけます副都心として位置づけられます登戸地区のふさわしい商業の今後のあり方を,調査に基づきご提言してまとめたものでございますので,当面は商業者の方々のご理解を得ることが先決ではないかと考えております。また,その後,区画整理事業の進捗に合わせて権利者の方々に対します説明も必要になってくるものと思います。  次に,関係権利者の意見,要望の反映でございますが,それぞれのプロジェクト計画が具体的に研究されていく段階で反映されるものと考えております。  次に,都市整備局との連携でございますが,当構想の実現には登戸地区土地区画整理事業の完成が大前提でございますので,今後とも十分連携の上で進めてまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆斎藤隆司 委員 それぞれ大変重要な答弁をいただきまして,ありがとうございました。  都市整備局長に要望いたします。区画整理事業が住民の目に映るときというのは,仮換地指定を行ったとき,そして次に移転計画を住民に示したとき,そして換地処分を行うときだと思います。事業が進んでいく中で住民が一番初めに体験する現在,仮換地指定の段階です。こうした大切な時期に移転に伴う補償基準のパンフレットをつくるということですが,移転補償基準は大変複雑で難しい内容です。住民の皆さんが議論できるように,だれにでもわかるような内容にしていただきたいと思います。都市整備ニュースでも紹介されていましたように,移転工法の違いによる算出方法もぜひ載せてほしいと思います。また,住民の負担を軽減していくという答弁をいただきましたが,清算金については早い時期に1戸の単価を住民に示していただきたいと思います。移転工法の認定は移転計画の最も大切なところです。住民の要望を聞いていただき,中央用対連も通達を出していますし,他都市にも採用され始めてきました。再築工法で進めていくことを要望いたします。  続きまして,経済局長に要望いたします。登戸は,借地借家権者が大変多い町であります。地権者との土地利用について意向が合わない場合にトラブルなどが発生します。現に立ち退きを通告されている借家人も生まれてきております。区画整理事業は換地設計に入るときに土地利用をどういうふうにするのか,このことがはっきりしているはずで,土地利用の仕方を頭に描いて区画整理街路の配置を行っていくものだと思います。土地の利用価値を考慮しない換地指定はあり得ません。町づくりを進めていくためには,関係局との連携した力がどうしても必要になってきます。検討していただいて,早急に具体化することを要望いたします。  最後になりますが,助役に伺います。登戸の町づくりが具体的に進んできました。区画整理事業は来年早々にも2回目の仮換地指定が行われるようです。特定商業集積整備法による魅力ある商店街づくりの基本計画も住民や商業者に示されようとしています。向ヶ丘遊園駅北口には特定高度商業集積整備事業案が提案されております。この計画は1万5,600平方メートルの敷地が必要なようです。登戸駅周辺におきましても,共同ビル,共同店舗などの案が示されています。こうした動きの中で商店主や住民の皆さんは期待や不安を抱いています。登戸の町づくりをこれから進めていくためには,土地区画整理事業と商店街活性化事業が一体となり住民の期待にこたえ不安を解消していくべきだと思いますが,伺います。 ◎笹田 助役 登戸の町づくりについてのご質問でございますが,このたびの登戸地区特定商業集積の調査事業につきましては,現在見直し作業を行っております本市の基本計画でございます,2001かわさきプランの中で,地域特性を踏まえた副都心づくりの一環として事業化が進む登戸地区の土地区画整理事業の完成を前提にいたしまして,商業者を中心に商業の活性化のための構想づくりをしたものでございます。したがいまして,現段階におきましては,あくまで夢を描いた構想でございますが,私は,この機会に商業の地域整備を同時にこの地域では進めていかなければ,他の地域との競争に取り残されてしまうだろうというふうに思っております。この地区は,新宿,町田の中間にございますし,幸い,新百合丘を除きますと商業地もなく鉄道の結節点ということもあって,地理的には大変恵まれた地区でもございます。こうしたことを踏まえまして一定の一つの提案をしたわけでございます。いずれにいたしましても,この事業の具体的検討を進めていくためには,地域関係者のご理解とご協力が不可欠でございますので,事業の進捗に合わせまして,ご指摘のように,商業者や住民の方々の期待や不安におこたえできるよう,説明会を開催をし,また相談窓口の設置等に努力をしてまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆斎藤隆司 委員 ありがとうございました。助役に要望しておきます。仮換地指定された街区は,既に一部建物が移転のため壊され,間もなくその周辺に下水道の工事も始まるようです。住民に町が動いていく様子が目に映るようになってきました。来年は複数の街区が仮換地指定されると予想されます。登戸での町づくりは国で決められたさまざまな法律や手法が用いられます。これから経済局は,特定商業整備法に基づく調査結果等をまとめたガイドブック,これが近く発行されます。都市整備局は,住民の皆さんが最も心配されている移転補償についてをまとめたパンフレットを発行されます。関係住民の皆さんは,どんな町になるかという議論もこのガイドブックやパンフレットによってより具体的になってくると思います。どうか,だれにでもわかるような内容にしていただきたい。住民が,みずからの町づくりに自分自身で参加できるように,数多くの議論の場をつくっていただきたいと思います。そして,関係住民の要望を生かしていくためにも,施行者である市は,関係局が一体となって町づくりを進めていくことを至急具体化するための検討を始めてほしいと思います。以上で質問を終わります。 ◆小林貴美子 委員 それでは初めに,市民局長にお伺いいたします。12月8日,仮称川崎市女性センターの基本構想について,答申が出されました。そのことについて幾つかお伺いしたいと思います。仮称川崎市女性センターが,いつごろ,どこに,どのような構想でつくられるのか。2点目,ブランチ館についての考え方はどうなのか。3点目,施設の運営方法はどのようになさるのか。4点目,仮称女性センターと中小企業・婦人会館及び消費生活センターとの関係をどのように考えられるのか,そのことについてお伺いいたします。  それから民生局長にお伺いいたします。昨年,老人病院の最新情報がわかるようなコンピューターを使ってのオンライン化ができないだろうかという,そういう質問をいたしました。そのときに,検討をしてみるというお答えをいただいたままになっておりますので,その後,検討していただいてどのようになったのか,お答えをいただきたいと思います。  続いて,民生局長にお伺いいたします。高齢化の社会が進んでいる現在,高齢者を抱えている世帯または高齢者のみの世帯がふえてきておりますけれども,川崎市もこの高齢化社会に向けてさまざまな施策,事業を実施しておりますけれども,それが具体的にどのようなことをやっているのかということが市民の皆さんの中に明らかにされていない。つまり,どんなことを川崎市がやってくれるのか,ちっともわからない,見えてないという,そういう声をたくさん聞きます。福祉事務所とかまた民生委員さんに聞けば,こういうことをやっていますよと,こういう援助,サービスを得られますよ,というふうにお答えは出るんですけれども,聞かなければ,一体どんなことを市でやってくださるのかわからないという。そういう意味で,ぜひそういう高齢者の施策についてのもっと情報を市民にいただきたい,欲しいという,そういう声がたくさんございます。本市では,高齢者福祉のしおり,ことしは「お年寄りの幸せのために」というものを出しておりますけれども,これは福祉事務所とかそれから民生委員さん,また社会福祉協議会等には配られておりますけれども,これが高齢者のいらっしゃる世帯にまでは配られていないということが現実でございます。この内容を見ますと,かなり詳しく,高齢者にとって今市としてこういうサービスをしているんだという,そういう情報がたくさん載っているわけで,そういう高齢者のいらっしゃる全世帯にこの高齢者の福祉のしおりをぜひ全戸配布していただきたいと思いますので,ご見解を伺います。  最後に建築局長に,市営住宅についてお伺いしたいと思います。市営住宅に当せんをして大変喜んでいらっしゃる方々がたくさんいらっしゃるわけですけれども,実はその当せんをしても,空き家の紹介がなくて入れないまま終わってしまうという,そういう方たちも毎年出ていると。特にことしはそういう方が,不況のせいか,出る見込みの方が出なくて,当せんしても入れないという,そういう方が例年になく多いということもお聞きしております。本当に当せんして,やっと当せんしたと喜んでいたにもかかわらず,待てど暮らせど,ちっともその紹介の連絡が来ない。で,とうとう期限が切れて,また次期申し込んでいただきたいという,そういう形になってしまうと,本当に当せんしても,落ちればその時点であきらめるんでしょうけれども,かえって当せんしたがゆえに,いつ入れるか,いつ入れるかという,そういう期待感が高まっておりまして,そして入れないとなると,落ちた人以上にある意味では落胆ぶりというのが大きいという。その点について,もっと当せんした人が全員入れるような,そういう方法に改善できないのか,そのことについてお伺いいたします。  さらに,市営の2種住宅の選考についてですけれども,現在,川崎市としては書類審査の形式をとっております。ところが,この間もその結果が出たわけですけれども,どのような状況の方が当せんをしたのか,また,どうしてこの人が落ちたのか,そういうことについて建築局の方に問い合わせても,会議が非公開であるから一切その情報については何も教えることはできないと。何回も私も,プライバシーとかそういうことはいいから,とにかくどういうふうな形で選考するのか,そういうことを教えていただきたいとお聞きしたんですけれども,一切教えるわけにはいかないと。で,落せんした方の中にも,個人でお電話で,どうして私が落ちたのか,そういうふうにお聞きになる方もいると聞いておりますけれども,それについても教えられないという。そういう形で,何で自分が落ちたのか,何でこんなに住宅に困っている私が落ちるんだろうかという,そういう疑問,不満が残ってしまう。書類選考という形は,大変困っている方たちを優先に,ということではよろしいのかと思うんですけれども,それが非常に今の状態ですとオープンではない。どういう人が当せんしてどういう人が当せんしなかったのかということが,もっとオープンに,だれにでも納得いくような形でできないものか,お伺いしたいと思います。 ◎木口 市民局長 女性センターの建設についての幾つかのご質問でございますが,今月の8日,先週の火曜日でございますが,女性センター建設構想委員会から,基本構想についてのご提言をいただいたところでございます。この提言では,女性センターは,男女共同参画による,豊かで平和な社会の実現を目指すための活動拠点となるべきことを述べております。また,女性のより一層の社会進出を支援する施設として,学習,研修機能や,女性の持つさまざまな問題を解決する機能を持ち,女性だけではなしに,男性もともに参加し,男女が共同して生き生きとした社会を創造することを目指しております。  ご質問の女性センターの建設時期や場所等につきましては,提言をいただいたばかりでございますので,今後,提言の趣旨を十分に尊重して対応してまいりますが,センター館は中心的機能を持った施設として市の中央部に,またブランチ館につきましては,利用者の利便を考慮して複数設置するよう努めてまいりたいと存じます。次に,運営につきましても,提言で述べられております機能や事業内容を検討した上で,よりよい方式を考えてまいりたいと存じます。  次に,施設計画委員会の設置についてでございますが,ご提言では,センターの建設に当たっては,利用者のニーズなどを反映して,具体的な設備,仕様などについて検討をしていくことが必要と述べられておりますので,これらの趣旨を受けて今後検討をしてまいりたいと存じます。  次に,中小企業・婦人会館及び消費生活センターについてのご質問でございますが,現在,中小企業・婦人会館では,女性のための文化教養講座を中心に数々の事業を行い,多くの市民の皆様方にご利用をいただいているところでございます。したがいまして,この会館と女性センターとの関係につきましては,計画を進めていく段階におきまして,現状を十分考慮しながら検討をしてまいりたいと存じます。また,消費生活センターにつきましても同様の考えで進めてまいりたいと存じます。以上でございます。 ◎冨田 民生局長 初めに,福祉事務所における老人病院等の情報提供についてのご質問でございますが,各種情報につきましては,福祉事務所において独自に収集いたしました情報に基づきまして,市民の方々のご相談に応じ,活用されているところでございます。  次に,コンピューターによる福祉医療情報の提供システムについてでございますが,最新でかつ正確な福祉医療情報を適宜に提供できるシステムの整備というものは,市民の皆様方の便宜と福祉の向上を図る上で大変重要であると存じております。したがいまして,医療情報をも含めました総合的な福祉情報の収集,検索,提供システムについて,私どもの方の高齢社会福祉総合センターの情報提供機能や,あるいは神奈川県の福祉プラザの福祉の情報提供システムとの連携を図りながら,今後研究させていただきたいと考えておりますので,ご理解を賜りたいと存じます。  次に,高齢者福祉のしおりについてのご質問でございますが,高齢者福祉のしおり「お年寄りの幸せのために」という冊子につきましては,大変手前みそですが,ご好評をいただいているようでございますので,毎年その内容につきまして充実を図りながら,例えば平成元年度では6,000部でございましたけれども,平成4年度では倍以上の1万4,000部という増刷を続けてまいっているところでございます。高齢者の皆様にとりまして望まれる情報でございますので,このしおりの配布の方法なども検討しながら,ご要望の趣旨を十分勘案し,今後とも高齢者のおられる世帯へ全戸配布を目指して努力をしてまいりたいと存じますので,よろしくお願いをいたします。以上でございます。 ◎戸田 建築局長 市営住宅についてのご質問でございますが,まず,第2種住宅の入居者につきましては,現在,ご案内のとおり,川崎市営第2種住宅入居者選考委員会の選考を経て決定しているところでございます。この選考委員会は,選考委員の自由な論議や発言を保障するため,また申込者のプライバシー保護などから,同委員会規定第5条によりまして会議は公開しないこととなっておりますので,ご理解いただきたいと存じます。  次に,空き家住宅に当せんしても入居できない方についてでございますが,空き家住宅の募集は,市営住宅を効率的に活用することと,住宅に困っている方にいち早く入居していただくために,翌年に市営住宅を退去するであろう見込数を過去の実績から算出して入居順位をあらかじめ決めておくものでございます。そのために,空き家が見込みどおり発生しない場合は,当せんされても入居できないことがございます。そうした方々には,次回の申し込みに際しまして当せん率を高くして優遇しているところでございます。以上でございます。 ◆小林貴美子 委員 市民局長,女性センターについてですけれども,場所についてなんですが,中原区の市ノ坪の,ある企業の用地と仄聞しております。それについてさらに伺いたいと思います。そして,どのくらいの規模のものを考えているのか,示していただきたいと思います。  それから建築局長,選考方法ということなんですけれども,会議は非公開だということでオープンできないという,そういうお話でございます。しかし,本当に市民の方がだれでも納得がいくような,そういう選考方法というのをやはり考えるべきではないか,そのように私は思います。他の政令市を調べてみましたら,こういう書類選考でやっているというのは川崎市だけでございました。他の政令市は,皆,抽せんでやっていると。そういう意味で,この2種の住宅の選考を申し込むに当たっては,本当に皆さん役所に何度も足を運んだり,いろんな書類を取り寄せたり,または,わざわざ書類を取り寄せるためにお金まで出してやっていらっしゃる。しかもまた,いろいろ書きなれない書類を書いて,それを長い時間待って,やっとあの申し込みをすると。そういうことをしても当たらないという,そういう方々が,本当に何のために足を運んで,いろんな書類を整理して出したんだろうということで,本当に落ちた人を慰める言葉もないぐらい,その落胆ぶりときたら何とも言いようがない。もう二度と申し込まないなんて,その煩雑さのためにそういうことを言われる方もおります。他の政令市では皆そういう公開抽せんでやっているということですので,1つは,そういう公平というんですか,オープンという観点から,抽せん方法という形を川崎市も取り入れてよろしいのではないか。ただ,この書類選考のよさというのは,どの方が一番困っていらっしゃるのかという,そういう困難度を見る。福祉の原点から申しますれば,そういう書類選考の方がより丁寧な,本当に福祉のことを考えての選考方法だと思うんですけれども,その抽せんにして,本当に困っている方たちには特別措置なり優遇措置なりをつけた形での抽せん方法。札幌とか横浜はそういうようなものを条例に盛り込んで公開抽せんという形でやっておりますので,本当に今困っていらっしゃる方たちはできるだけ入れるような配慮をした上での抽せん方法の形をとれないものか,お聞きいたします。  それから,空き家の方ですけれども,紹介がなかなかないということで,本当にだれが出るかということがはっきりわかればこの辺の苦労がないということなんでしょうけれども,まあ見込みでやるしかないという現状において,本当に少しでもその時代の状況等をかんがみて,不況であれば出る人が少ないだろうとか,そんなことまでかんがみて,やはり見込みの数をより正確を期すような形でやっていただきたい。  それから,かつて市営住宅に市役所の職員が多数入居しているという,そういう報道がされました。その後どうなっているかお聞きいたしましたら,まだやはり結構残っていらっしゃると。3月を期して出るように今探していらっしゃるという話も聞いておりますけれども,そういう市職員とか高額所得者の方も,早く住宅に本当に困っていらっしゃる人に明け渡せるように,その方の努力もあわせてしていただきたいと思います。  それから民生局長,高齢者の福祉のしおりです。これは全戸配布に向けて頑張ってくださるということですので,本当に家庭で高齢者を介護していますと,なかなか福祉事務所等に行くのも行けないという,そういう現状がございますので,できれば来年度これを実施していただければありがたいと思います。  それから,老人病院等についての最新情報,コンピューターを使ってのオンライン化。そういう老人病院だけでなく,高齢者の福祉ということで,そういうコンピューターシステムを県と連動しながら工夫をして考えていくということですので,これも実現の方を早くお願いしたいと思います。以上です。 ◎木口 市民局長 女性センター建設の場所と規模につきましてのご質問でございますが,基本構想の提言の内容を十分検討をいたしまして,できるだけ利便性の高い場所に設置できますように,今後検討を進めてまいりたいと存じます。また規模につきましても,提言の内容にありますこの機能を十分に生かしていくためには,どの程度の規模が必要なのか,また用地との関連も深いところでございますので,今後十分に検討を進めてまいりたいと存じます。以上でございます。 ◎戸田 建築局長 市営第2種住宅の入居者の決定方法についてのご質問でございますが,入居者の決定に当たりましては,市営住宅に申し込まれた方の家庭を訪問いたしまして実態調査をしているところでございます。また,その調査の段階で,住宅困窮度の高い方から入居していただくという考え方,こういうことを思っております。そのために選考委員会を設けまして,選考により入居者を決定してきたところでございます。しかしながら,最近におきましては困窮度の差が非常に少なくなってきていること,また,申し込み方法の簡素化を図る必要がございます。また,他の大都市におきましては抽せん方式を採用していることなどの状況もございますので,第1種住宅と同様,抽せん方式などを含めまして入居者の決定のあり方を検討してまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆小林貴美子 委員 それでは建築局長,抽せん方法ということで今後また検討をしてくださるということで,先ほどつけ加えましたけれども,本当に困っている方たちには配慮できるような,そういう形の抽せんのあり方を考えていただきたいと思います。  市民局長,場所については全然お触れにならないでお答えをいただいたわけですけれども,ともかく川崎の中心部ということでございますので,本当に女性が使いやすい,そういうところに早く建てていただきたい。提言の中にも早期建設ということがうたわれておりました。早期建設というのは大体どのくらいの期間を言うのだろうか。5,6年先を早期と言うのかな,そうじゃないだろうなというふうに思っておりますので,まあ2,3年のうちにこれが建設されるのではないかと期待しておきたいと思います。  あわせて,こういう建物だけできても,中にいる人材の配置というのがオープンと同時にそろわなくてはこれは何にもならないということで,他都市の女性センターがやはりオープンしたときに,その建物はできたけれども人材がそろわないがゆえにその機能を十分に発揮することができなかったという,そういう例もあると聞いておりますので,その建物の建設と並行してそういう人材の養成,育成,確保,これにも力を入れていただきたいと思います。  最後に,この女性についての担当助役ということで,深瀬助役にお伺いしたいと思います。最近,ある新聞にこんな記事が載っておりました。女性センターという題なんですけれども,「仮称川崎市女性センターの基本構想が先日市長に提言されたが,なぜ必要なのかがなかなかのみ込めず,担当の職員に話を聞いた。市内にはこれまで,市民に男女共同社会を普及,啓発する自主機関がなかったんです,と職員。まだよくわからない。これからも女性の社会参加がふえるにつれ,情報や交流,相談を求める女性は多くなるでしょう。男性も女性について知ることが大切になってきます。それはそうだろうけどなあ……。冗談ですが,記者さんみたいな男性にわかってもらうためにも機関が要るんです。えっ,なるほど,やっとわかった」という,こういう記者の記事が載っていたんですけれども。川崎市でつくる女性センター,この川崎市でつくるというのは政令市の中では本当に遅い方なんですよね。ほとんどの政令市がこの女性センターをもうつくってあるということで,本当に後発になる女性センターになるわけですけれども,これは女性のためのセンターというよりも,先ほどの局長のご答弁にもありましたように,男性に女性をより理解してもらい,真の男女共同参画社会をつくるための拠点だという,そういうことでございます。提言の中でも,本市における政策,方針,決定の過程への女性の参加率,また審議会等委員への登用や,管理職職業への従事率も大変おくれていることを指摘しておりました。  フランスでは7月に女性の現職の閣僚が2人出産をなさったと。日本では考えられない。アメリカでも次期クリントン政権では,現在発表になっている閣僚級9人のうち4人が女性であると,さらにこれはふやすというふうに言っておりましたけれども。最近,日本でも宮沢改造内閣で文部大臣に女性を登用したと。で,いまだ理事者側に女性がいない川崎市。女性,だれも座っていないという,何と意識がおくれていることだろうか。去年も川崎市の審議会への女性登用の状況について質問しました。そのときに,来年度,女性ゼロ審議会をなくすという,そういう目標で頑張るということでしたけれども,最近調べていただいたところ,相も変わらず40審議会が女性はゼロだということでございました。仮称女性センターを早期に実現し,まずは市長を初め市の幹部職員から,まあ局長さんはもちろんでございますけれども,男女共同参画社会について理解を深めていただく必要があるのではないかと思います。以上のようなことを踏まえて,女性センターの早期建設と女性の登用について深瀬助役のご決意を伺いたいと思います。 ◎深瀬 助役 女性センターの建設,それから女性の審議会や管理職登用が少ないではないかと,こういうようなことでございます。まず1点の女性センターでございますが,市民局長からも申し上げましたとおり,ご提言をいただいたばかりでございます。この内容を十分検討いたしまして,他都市の長所,こういうようなところも十分取り入れまして,なるべく早く建設をしていきたい,こういうように思っているところでございます。  それから審議会への女性の参加,もう1つは管理職への登用,この2つでございますけれども,今までもいろいろと意を用いてやってきたんでございますけれども,なお続けまして一層重点を置いてやっていきたい。現状でいいということは思っておりませんので,そのように考えておりますし,それにしましても,どういうふうにしたらどれだけの者がふえていくかと,こういうようなことも今いろいろ考えているところでございますので,ご了承をお願いしたいと思います。いずれにいたしましても,この女性の社会進出について我々も真剣な取り組みをしていかなければいけない,こういうふうに思っております。ご質問の趣旨もそのようなことでとらえさせていただいて,今後やっていきたいと思っております。以上でございます。 ◆小林貴美子 委員 ありがとうございました。ぜひよろしくお願いいたします。以上で終わります。 ◆雨笠裕治 委員 それでは初めに,市民局長さんと衛生局長さんでございますが,要望をさせていただきたいと思います。  一応,結論をいただきました。新生児教育教材の訪問販売についてでございますけれども,衛生局長さんにつきましては,母親学級を通じて啓発をしてくださるということでございます。また市民局長さんの方でも,消費生活センターを通じてより一層広報に努めていただけるということでございますので,この辺はよくご相談の上,対策を練っていただきたいと思います。この新生児教材は,4点ちょっとご検討いただくときに考えていただきたいんですが,1点目としては,アポイントセールス方式と,またアンケート方式の訪問販売であるということが問題でありますし,2点目といたしましては,新生児の名前や生年月日を区役所で正式に調べてきたという,いわばかたりのセールストークを使っているんですね。この辺もちょっと市民局長さん,ご検討をいただければありがたいんですが,住民台帳のちょっとね,取り扱い,ご検討をいただきたいと思います。それから3点目としては,その対象者が,特に電話応対者が出産間もなく育児に追われている母親でありましてね,核家族化が進んでいる現在,近くに相談者がいないというこういう点。4点目としては,非常に高額商品であって,クーリングオフがしにくい商品であるということが考えられますので。それからまた,実際,被害状況が広がってきておりますし,また被害を受けても泣き寝入りの方が大変多くいるということをお聞きをしております。実際うちにも電話がかかってまいりましてね,よく女房には言っておくんですけれども,だまされたふりをして全部最後まで聞いておけと。かなり強引な販売方法であったようでございます。これからも一層注意を喚起していただきたいと思います。  それでは質問をさせていただきたいと思います。幾つか開発系のプロジェクトを含めて,なぜ本市のプロジェクトがおくれてきたのかということを自分なりに調査をして調べてまいりました。そこで,企画調整機能について何点か質問をさせていただきたいと思います。本市においては,過去,企画調整局という独立した調整機構がございました。平成2年6月15日をもって廃止をされ,企画財政局へその機能が移ったわけでございます。この間,川崎本市は新総合計画の策定を迎え,今議会においても大変な議論がされ,近々に新中期計画への展開を目指す時期を迎えます。現在の開発系のプロジェクトの進捗状況を調査しました結果,1990年には中部は完成をしておる予定が,いまだに用地の取得が,まあさまざまなこれは原因がございます。川崎縦貫道路については,もう申し及ぶこともございません。2期については1993年が着工ですが,ルートの公表がされているだけ。新川崎駅周辺地区の整備については,1990年が事業着手,それが総合整備構想が公表されていると,これは平成3年度末現在ですけれども。  それから小杉駅周辺地区の整備については,同じく1990年に事業着手の目標が,整備構想の作成だけ。溝口駅の北口周辺地区については,1990年に整備完了の予定が,都市計画は済んでいますが,1993年に着工予定と。溝口駅の南口広場については,やはり1990年には整備が完了されているのが,1994年に完了予定。登戸駅周辺地区の整備については,1993年,来年度が完了予定でございますが,仮換地指定,移転開始が始まっただけ。マイコンシティ・パートⅠについては,1990年に建設完了が,継続して1995年に区画整理事業が完了の予定をされているだけ。柿生駅につきましては,それぞれ1990年には基本計画やアセスができているはずが,そして1993年には着工の予定が,いまだ手つかず。いずれにおきましても当初目標を大幅にずれ込んでいるのが実態でございます。今後,新たな基本計画に基づいて,市民生活の向上を目指す本市に円滑な運営執行が期待できるのだろうかと,こういう危惧が正直言って残ります。同時に市民からは,現機構について非常に縦割り行政だという声や,行政は硬直化しているじゃないかといった率直な指摘や不満が私どもには寄せられているわけでございます。  そこで伺いますが,現行の企画調整機能の機構と運営についての問題点は一体何なのか。また,機構変更後の企画部門と財政部門の一元化のメリット,デメリットは明確に認識をされているのか。そしてまた,その内容もあわせてお答えをいただきたいと思います。以上です。 ◎深瀬 総務局長 企画調整機能についてのご質問でございますが,企画調整機能につきましては,政策形成を図る上で,また行政の円滑な運営を進めていく上で,さらに,ご指摘の縦割りの弊害,行政の硬直化を防ぐ意味からも大変重要な機能であるとの認識に立ちまして,1つとしましては,平成2年6月に企画調整機能と予算執行管理機能を連動し,総合企画に係る事務事業のより円滑な推進を図るため,現行組織への改正でございます。2つ目に,行政の総合的,計画的推進を図るため,政策調整会議の設置がございます。3つ目といたしまして,各局に重要施策の総合企画及び調整を行う総括企画主管,企画主管及び企画主任の設置をいたしております。4つ目といたしましては,必要に応じまして事業局の企画担当組織の充実などを図ってまいりました。特に,財政局との一元化により,企画と財政の調和,各局との連携によりまして計画の実行性の確保と適切な事業の進行管理が図られていくべきものと認識をしておるところでございます。したがいまして,これらの調整機能を十分活用することによって,複雑化,多様化する行政需要に的確かつ総合的に対応し,事業推進に万全を期すよう関係局と協議してまいりたいと存じます。以上でございます。 ◆雨笠裕治 委員 企画調整機能について,今,大別して4つお答えをいただいたわけであります。1点は現行組織への改正と,それから2点目は政策調整会議があると,それから3点目は各局に調整の担当者が設置をされている,4点目が事業局の企画担当組織,これを活用するということでありますね,簡単に言うと。確かに企画調整機能の形はできていると。それが十分に円滑に活用されればいいと。でもね,今,現行はやっぱりそうじゃないんですよ。ただここで問題なのは,各局調整担当者というのが,それぞれ各局で,原局で本来の仕事を持ちながらの調整担当者なんですね。それにすぎないんです。また,政策調整会議というのは月1回,原則開かれておりますが,議会でもさまざまな答弁をいつも我々は各局長さんからいただいているわけでございます。そうしますとね,非常に,政策調整会議を通じ検討をという答えが多い。これは原則,月1回の政策調整会議が本当に本来の目的を達成し得るのか,非常に私はやはり疑問なんですね,調べれば調べるほど。そこで再度伺っておきますが,この際,各局に企画調整機能専任職員,いわばコーディネーター制度をつくるべきと私は考えて,いろいろ調査をしてまいりました。これについて総務局長さんのお答えをいただきたいと思います。以上です。 ◎深瀬 総務局長 企画調整機能につきまして再度のご質問でございますが,ご案内のとおり,企画調整機能のあり方につきましては,逐次,検討,見直しを図ってまいりましたが,今後,特に平成3年度に各局に設置いたしました,先ほど申し上げました総括企画主管等の機能を十分活用していく必要があると考えております。いずれにいたしましても,その機能の果たす役割は大変重要でございますので,ご指摘をいただきました貴重なご意見を踏まえながら,研究させていただきたいと存じます。以上でございます。 ◆雨笠裕治 委員 総務局長さんのお立場では,まあ,つくられたばっかりですからね,そこまでが限界だと思います。そこで,昭和48年当時,企画調査室の調査部長もされていた深瀬助役さんにお聞きをしたいんですが。今,川崎の企画の関係というのは20人ですよね,これは機構を見ますと。たった20人で,プロジェクト担当もない。それで,近々のところでちょっと,時間がなかったものですから3つだけ調べました。札幌はプロジェクト担当を置いてあります。8名,それだけ専門で。全体では35名の企画調整局。横浜市は,企画財政局に55名。55名のうち,プロジェクト担当課長が11名の担当係長が13名。それから名古屋市,全体で35人のうち,プロジェクト室が12名。やっぱり各局ともプロジェク卜を真剣に考えたときには,こういう形をとらざるを得ないと思うんですよ。何も私は,今この質問をさせていただいている中で,企画調整局をもう1回つくりなさいなんていうことは言いません。相互に作用ができるような機能が,今,絶対に必要なんですよ。今,川崎のスタンスとしては,基本計画をつくっています。それで,これから新中期をつくって実施に移していかなければいけない。それが今現状では,市民からこういうさまざまな指摘を受けている。プロジェクトも,もう言わずもがな,おくれているところもかなりある。こういう状況の中で,助役さん含蓄のあるお答えをいただきたいんです。  もう1回問題点を明確にしておきます。現行の総括企画主管及び企画主任の設置では,担当者が原局においてそれ自体の仕事を抱えながらであるということ。まず兼務であるということ。それから,その担当者の方たちは何を目的につくられたかといいますと,総合計画の策定が最大の仕事でした。これのためにつくられたんです。それから,プロジェクトを中心に進める人間の評価があいまいであること。評価をするところがない。それから,政策調整会議にかける案件の問題点がふくそうして複雑。今の政策課題ごとの問題点というのは非常にふくそうして複雑なのに,明確に絞り切った形でかかっていないこと。さらには,各局の原局から政策調整会議にかかって,各原局に戻って実施に至るまでの進行管理に時間がかかり過ぎること。これら問題点を明確にしておりますので,どうぞ助役さん,含蓄のあるお答えをいただきたいと思います。以上です。 ◎深瀬 助役 企画調整,こういうような組織についてのご質問でございますが,各都市とも,私たちいろいろ調査をしたこともございますけれども,大変にこれはその市長さんによっていろいろの使い方をしている,形態がいろいろある,こういうことが事実ではないかと思っております。私たちが今やっております政策調整会議というのは,ご存じのとおり,川崎市にあの事件がございまして,企画にいろいろのことが集まり過ぎる,こういうことがございまして,その反省から,それよりもむしろオープンに,重要課題につきましては政策調整会議にすべてかけて,それで決めていこう。というのは,それまでありました企画調整局でございますが,かなり現場と遊離したところがあるという批判もございました。と申しますのは,原局と企画調整局とのまた問題がそこに出てくるわけでございまして,そういうような調整機能が必ずしも企画調整局を持ってもうまくいかぬ,こういうようなこともございましての政策調整会議ということになってまいりました。これですべてうまくいっているということを申し上げるわけではございませんけれども,現状ではそういうことで万全を期してここで調整まで行っていきたい。こういうふうに考えておりますし,幾つかやっておりますけれども,こういうことの上に,さらに内部プロジェクトというものを幾つか持ってやっております。しかし,言われますとおり,この縦割りというのが役所の中ではこれはもう大変強いものがございますので,辞令一本ですべてをというわけには事実まいらないと存じております。そういう反省点も含めまして,今後,政策調整会議を中心にしていろいろ考えていきたいと,このように思っているところでございます。以上でございます。 ◆雨笠裕治 委員 今,お答えをいただきました。政策調整会議をメーンにするというのは,私も過去の事例から見ましてこれは大事なことだと思うんです。それによって,私が今申し上げているコーディネーター制度みたいなものも,逆に,何と言うんでしょうか,3者監視みたいな形で相互牽制機能が発揮をできますので。まあお答えをいただきましたので,よくご検討をいただきたいと思うんですが,ここで今度はコーディネーター制度をつくる利点について,ご検討をいただくための材料として,要望という形で申し上げます。  1点目として,政策調整会議の場で問題点が事前に整理されて具体化されているので,結論が出しやすく,時間的に短縮が可能であるということ。それから2点目に,企画について言えば,常に財政との裏づけがあると判断されてしまうので……。金曜日のときですかね,これも出ました,夢のある発想を持ちなさいと。こういうものが常に財政との裏づけがあると,こういう判断を各局はしますので,それができない体質になっていると。その改善が図られやすい。  それから3点目といたしましては,企画調整専任者を例えば主管級として置くことによって現在のポスト不足が解消される。これは,それによって事業が進捗をしていけば,私は十分に元は取れると思うんです。例えば主管をあと10何人ふやしたとしても,これによってプロジェクトが推進をする,それから主管になる希望が出てくる,職員の執行体制の頑張りが違ってくる。そしてまたそれによってスピードが進めば,こうやって不用額が幾つも出ますが,そういった例えば市債とか公債とかの利子が利子分で今度は十分賄えますよね。ただし,私は,これも問題点ですが,専任職員を置いた場合には上司や局内の信頼が補完されていることが必要だと。じゃないと浮いてしまいますのでね。そしてまた,その機能をフルに生かすことはできなくなります。ですから,例えばあらゆる情報はそこを最低1回は通して専任者には認識をさせておくと,こういう必要があると思います。  それから5点目としては,市長は第3助役の構想を持たれておられますが,特にプロジェクトを担当させたい,そういった助役をつくりたいと,こういう意向があるやに漏れ承っております。でき得れば,開発プロジェクト担当の助役になる方に,まあこれは市長さんに言わなければいけないんでしょうけどね,これは伝えておいてください。企画調整の専任職員の評価ができるような,そういう役割も持たせておく。以上をよくご検討されて,私,できれば,これは近々の政策調整会議でまず議論をして,お答えください。以上です。 ○小泉昭男 副委員長 お諮りいたします。暫時休憩いたしたいと思いますが,ご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○小泉昭男 副委員長 ご異議なしと認めます。暫時休憩いたします。再開は午後1時といたします。                 午前11時42分休憩                 午後1時2分再開 ○小川秀明 委員長 休憩前に引き続き,ただいまから委員会を再開いたします。
     引き続き発言を願います。 ◆佐藤洋子 委員 3点についてお伺いいたします。まず初めに衛生局長なんですが,予防接種委託料3億7,137万7,980円に関連してお伺いいたします。質問に入る前に1点だけ要望をいたしたいんですけれども,現在中学校2年生の女子に,風疹の予防接種を受ける際にこういうパンフレットが配られている。これの発行は社会保険出版社,指導が厚生省結核感染症対策室というふうになっておりまして,川崎市衛生局・保健所ということで配布されているんですけれども,うちの娘もこれを持って帰りましたその日に数件ちょっと問い合わせがありまして,これをすれば一生大丈夫なんだろうかとか,あと,小さいころにかかったんだけど,またしても大丈夫だろうかと,そういう問い合わせがあったんです。これを読みますと,免疫は一生続きますというふうに書いであるんですが,たとえ予防接種をしても抗体ができないとまたかかるというふうなこともありますし,私自身予防接種しておりますけれども,まだ陰性で抗体がございません。そんなこともありまして,パンフレットには,やはり正しい情報といいますか,受け手がわかりやすく,理解しやすい内容となるようにご検討してくださいますように,要望しておきます。  それでは質問いたしますが,この予防接種委託料のうち,インフルエンザの予防接種にかかっております総経費をまず伺います。そして,現在,インフルエンザ予防接種は,臨時予防接種として集団接種と個別接種,両用で実施しておりますけれども,過去5年間にわたっての接種率をお示しください。さらには,いまだにその集団接種を実施されている理由もお聞かせください。並びに,全面個別接種への移行についての考え方もあわせてお伺いいたします。  それから次は,清掃費に関連して,まず教育長に伺います。市立小学校の給食調理後の廃食油の排出状況について伺います。また,民生局長には,特別養護老人ホーム並びに市立保育園における同じく給食調理後の廃食油の排出状況について伺います。どちらの方も排出量並びに処理方法についてお知らせください。  続きまして,これも教育長なんですけれども,生涯学習情報システム開発委託料に関連して伺います。ステージラインかわさきが開通いたしました。この間の新聞報道,また,これまでの他の委員とのやりとりの中で,利用状況が芳しくないことはよくわかりました。端末機設置の27ヵ所で1日に平均1,2件という利用状況を見てみますと,2ヵ年にわたって2,600万円を投じてつくられたことを考えると,納得はいかないんです。教育委員会として,現在の利用状況をどのように受けとめておられるのか,伺います。また,事前でお話を伺っていますと,今後はPRの強化や入力データの見直し,あるいはシステムの2次開発等を考えておられるようですが,具体的な方策と,それらに要すると推定される経費についてお伺いします。さらに,その端末機の扱いは設置されている職場の職員が当たっているということですが,本来の業務に支障がないのか心配です。今後の担当者の配置についてもお伺いいたします。以上です。 ◎井澤 衛生局長 インフルエンザ予防接種についての幾つかのご質問でございますが,初めに予防接種委託料決算額でございますが,3億7,137万7,980円となっておりまして,委託料を含めましたインフルエンザ予防接種の費用総額は7,307万8,254円でございます。  次に,インフルエンザ予防接種の実施状況でございますが,昭和62年度の接種率が43.7%,昭和63年度は25.1%,平成元年度は18.7%,平成2年度は17.5%,平成3年度は15.5%となっております。  次に,集団接種を実施している理由でございますが,本市におきます予防接種事業に関しましては,川崎市予防接種運営委員会において協議をお願いしております。インフルエンザの予防接種も,ここ数年来,全面個別化につきまして検討をされてきた経過がございますが,1つには,午前中に児童生徒が保護者同伴で医療機関に行く時間がとれるのかどうか。2つには,医療機関が一般診療を行っている合間に大勢の人を対象に接種が可能であるのかどうか。また,限られた時間帯での接種が可能であるのかどうか。3つ目には,接種率が低下するのではないか,などの問題が論議され,集団方式から,集団と個別の併用接種方式によりまして現在実施をいたしております。  次に,全国個別化方式への移行についてでございますが,先ほども申し上げました川崎市予防接種運営委員会におきまして引き続き協議していただき,なるべく早い時期に結論が出るよう努力してまいりたいと存じます。以上でございます。 ◎大熊 教育長 初めに,学校給食の廃食油についてのご質問でございますが,まず学校給食の廃食油の排出量は,18リットル缶で年間約4,750缶でございます。また,廃食油の処理につきましては,各学校から民間回収業者に無償で回収処理をいただいております。回収された廃食油は,石けんや塗料などに再加工をしてリサイクルされていると伺っております。  次に,ステージラインかわさきの利用状況等についてのご質問でございますが,まず,生涯学習情報システムでありますステージラインかわさきの利用状況につきましては,現在,市内27の教育機関に端末機を設置しまして各種の学習情報の提供に努めておりますが,教育文化会館,それから川崎市体育館,高津図書館等では比較的多くの方々の利用をいただいております。しかし,他の施設におきましては,まだその目的が十分果たされていない状況でございまして,この学習情報システムは本年9月に開設をし,まだ日も浅いこともございまして,市民の方々への広報が十分行き届かないために利用件数が少なかったものと考えております。  次に,今後の利用促進の具体的な方策につきましては,ステージラインかわさきを広く知っていただくために,市政だよりや各施設で発行しております広報誌への記事の掲載,それからポスター,収集しました情報から作成しました子供向けの小冊子などの配布等によりましてPRに努め,利用の促進を図ってまいりたいと考えております。また,入力データにつきましても,市民の自主的な活動を支援するための身近な情報の収集に努めてまいりたいと考えております。なお,このたび運用を開始いたしました第1次開発部につきましては,市民ニーズにこたえる情報の提供という基本方針による運営を行っておりますが,平成5年度以降には,相談事業を含めまして,いつでも,どこでも,だれでも,みずから情報を入手して学習に役立てるための第2次開発計画を予定しております。この開発計画に要する経費といたしましては,計画が完了するまでに3ヵ年で8,000万円程度の経費を要するものと考えております。今後さらに情報の収集と入力の充実に向けまして,相談員を配置し,市民の利用に適切に応じられるよう努力をしてまいりたいと考えております。以上でございます。 ◎冨田 民生局長 保育園及び特別養護老人ホームにおける廃食油処理についてのご質問でございますが,廃食油の排出量につきましては,まず,保育園88園の1ヵ月の総廃食油量は254リットルで,1園当たりの平均は2.8リットルとなっております。また,特別養護老人ホーム11施設におきましては390リットル程度で,1ホーム当たりの平均は36リットルとなっております。  次に,処理状況につきましては,廃油回収業者により回収されている施設が,12保育園,7老人ホームでございまして,生ごみとして処理している施設が,76保育園,4老人ホームでございます。以上でございます。 ◆佐藤洋子 委員 教育長には,今回は要望をさせていただきたいと思います。まず生涯学習のことですけれども,私はやはり,生涯学習を進めていくということは,単に個人の学習にとどまることではないというふうに思っています。個人の学習意欲を満たすだけでは目的には達せないんじゃないかというふうに思っています。今後の社会に向けて,個と個がいかにネットワークしていくかという問題があるというふうに思います。いずれにしましても,情報だけが機械的に行ったり来たり,提供したりされたりすることのないように,やはり血の通った,人の心が通い合う情報システムになるよう,私も見続けてまいりたいと思いますし,教育長にもこのことを強く要望しておきます。  また,廃食油の回収の件では,小学校での回収は,出る量も多いということで大手の業者が幾つか入って回収している状況だとわかりました。それらの回収方法でリサイクルされていることがわかりました。今後の課題としましては,やっぱり出したものを使っていくという,本来のリサイクルがなされることにあると思います。学校現場というのは,特に子供たちが日常生活を送るところであります。環境教育の重要性が言われている中で,学校現場において資源の再生そして再生品の使用というサイクルを,子供たちに,ぜひ生きた環境学習として伝えていっていただきたいというふうに思います。今後十分検討してくださるよう強く要望しておきます。  それから,廃食油の件で民生局長からご答弁いただきました。特別養護老人ホームについては,4園において月36リットルが生ごみとして出されていて,そのうち凝固剤で固めて出しておられるところが2園ございました。それにかかる費用を聞いてみましたら,月に2園で4万2,000円,年間にして50万4,000円が消費されていることになります。非常にむだなお金を使っているんじゃないかなというふうに思いますし,今後適正な処理が必要になってまいります。もう1つ問題になっているのは,学校のように大量に出るところではなくて,保育園のように牛乳パックにすると3本分ぐらいの量が毎月排出される施設に対しての手当てです。保育園や特別養護老人ホームでは,その量がたとえ少量であっても事業所としての扱いになりますから,出される油は産業廃棄物として事業者責任で処理をしなければならないということになっています。今後,生ごみと一緒に出されている施設については何らかの措置をする必要があると考えますけれども,今後の取り組みについてお伺いします。  次に,清掃局長に伺いたいんですが,現在一般家庭から出されている廃食油のうち,半年間で約5,800リットルを市民事業グループが回収し石けんに再生しております。また,回収ポイントの増設も市民の方では努力しておりますけれども,昨年の10月から東京都武蔵野市が公共施設14ヵ所で定期的に一般家庭からの持ち込みを可能にいたしました。本市におきましても地域の受け皿として,今後,回収会場を公的施設の中で設けていくことが必要になると思いますけれども,局長のお考えをお聞かせください。  それから衛生局長ですけれども,インフルエンザの接種率が,今のご答弁のとおり,年々下がってきています。各会場ごとの資料も詳細な資料をいっぱいいただいたんですけれども,学校によってはクラスで1人から2人しか受けていないところもあると。せっかく予防接種を受けても,違う形のインフルエンザがはやると,かかってしまう。これでは受けた意味もないんじゃないかなというふうに思っています。いろいろデータを見させていただきましたけれども,受けても受けなくても同じ状況であるということが言えるんじゃないかと思います。全国の接種率も30%を切ったと言われています。厚生省も,集団免疫の効果が確実に判断できない。今後は個人の利益のためにとの理由で,強制集団接種から任意個別接種への見解の報告書を出しております。現在,政令市においても半数以上が全面個別化へと移行し,また他の市町村でも多くの市町村でその動きがあります。お隣の横浜市でも今年度から全面個別接種に踏み切りました。インフルエンザにかかって重症になる人というのは高齢者や病気がちな人に多いという実態から考えると,本来重症になる人々にこそ予防接種はあるべきではないかと考えます。このようなインフルエンザの予防接種の集団防衛効果が否定されて,個人の利益のために行えることになって,他都市もその方向に向かっているということにおきましては,本市におきましても早期に全面個別化実施に向けて取り組むという姿勢で予防接種運営委員会に臨んでいただきたいと考えますけれども,局長の考えをお聞かせください。 ◎冨田 民生局長 廃食油処理についてのご質問でございますが,回収システムへの取り組みとなりますと,保育園での廃食油の排出量は少量でございまして,回収システムによりますと長期間保管することによる衛生管理面での問題もございます。しかし,特別養護老人ホームの一部には,ご指摘のとおり,生ごみとして処分をする際に凝固剤等の経費を要している施設もございます。したがいまして,リサイクルすることは施設運営経費の節減にもなりますし,さらには地球環境を守るという観点からも効果的であると考えますので,既に行っております保育圏や特別養護老人ホームでの状況を参考としながら,実施に向けて努力してまいりたいと存じます。以上でございます。 ◎杉本 清掃局長 廃食油の公的場所での回収についてのご質問でございますが,現在,市民グループによります廃食油の拠点回収が行われてございますが,環境保護の観点からとらえますと,この拠点を拡大し,回収量の増加を図ることが必要だと考えてございます。拠点の拡大でございますけれども,廃食油は液状の上,引火性がございますので,回収容器をどのようにすべきか,あるいはまた市民が利用しやすい安全な場所の確保についても考慮する必要がございますので,これらのことも含めまして,今後,回収場所の提供方法等について検討してまいりたいと考えてございます。以上でございます。 ◎井澤 衛生局長 インフルエンザ予防接種の全面個別化への取り組みについてのご質問でございますが,全面個別化につきましては,先ほど申し上げましたとおり,さまざまな問題がございます。いずれにいたしましても,医療機関のご協力がなければ円滑な実施は困難でございます。川崎市といたしましても,ご要望の趣旨を踏まえまして,川崎市予防接種運営委員会で協議し,具体的解決に向けでなお一層の努力をしてまいりたいと存じます。 ◆佐藤洋子 委員 民生局長,非常に少量の保育園等の長期間の保管が難しいというふうなご答弁だったんですけれども,たとえ少量でも,やはりそれはリサイクルされていくべきものであるとも思いますし,その回収方法等についてはいろんな方法が検討されていくと思いますので,ぜひご一緒に考えていきたいというふうに思っております。今後の取り組みをよろしくお願いしたいと思います。  清掃局長,公共施設での廃食油の回収場所の提供についてということ,まあこれからの課題であるというふうに思うんですけれども,以前に質問をしたときよりも具体的にお答えいただきまして,今後の検討に期待をしております。  それから,清掃局長にはもう1つお願いしたいんですけれども,今までの民生局長とのやりとりを聞いていただいておわかりいただけたかと思うんですけれども,やはり足元の公共施設での廃食油の処理の仕方に問題があるんじゃないか。捨てるのは悪いとわかっていても,どうしていいのかわからない状況が各職場で起こっているというふうに思うんですね。やはり清掃局産業廃棄物指導課になるんでしょうか,推進課になるんでしょうか,そういうところというのは,足元の施設にまず一番にきめ細かい指導をお願いしたいというふうに思っております。  それから企画財政局長,いらっしゃるので要望したいんですけれども,廃食油の処理というのは,清掃局に任せておくだけでは,やはり進んでいかないのだろうというふうに思います。それぞれの必要とされる事業局については予算も必要になってくると思いますので,これからに向けてご配慮をお願いしたいというふうに思っています。  衛生局長ですが,具体的に解決に向けて取り組みたい,まあ早期解決に向けて取り組みたいということなんですけれども,これは来年度というふうに理解をしてよろしいですか。 ◎井澤 衛生局長 インフルエンザの予防接種につきましては,神奈川県の指示を受けまして,臨時予防接種というところに位置づけられて,今年度も7月,8月と精力的に予防接種運営委員会なり,もしくはいろいろな専門委員会,医師会は医師会で,大きな問題だということで役員会にかけてご協議いただいた経過がございます。したがいまして,この問題につきましては,来年度に向けまして,同じように臨時予防接種としての位置づけがあるかどうかという問題もございます。そういった中で精力的に医師会と話を進めてまいりたいと思います。以上でございます。 ◆佐藤洋子 委員 お話を伺っていまして,来年早々にも予防接種運営委員会があるように伺っております。ぜひ検討をしていただくように,よろしくお願いいたします。終わります。 ◆上原國男 委員 最初に土木局長に,私道舗装助成制度について伺います。この制度は,市民生活に密着した小規模な道路の質を高める意味で,市民から高く評価され,喜ばれております。それだけに,市民要望にこたえるような予算的な対応が必要ですが,平成3年度の決算を見ても38件,約1億400万円にすぎません。制度が改正されて,せっかく地元の人の話がまとまって土木事務所へ申請しても,何年も待たされるというのが実態でございます。予算的な対応については我が党もこれまでたびたび主張し,先日の本委員会でも取り上げられておりますので,重複を避けて,角度を変えて,土木局長に2点について伺います。  まず,助成箇所の選定方法についてですが,要綱の上では5分の5の対象となる箇所は,幅員が1.8メートル以上で,両端が公道に接していることなどが決められていますが,それだけではなく,運営上,市として優先的に助成すべき対象箇所選定の基準を定めているように仄聞しますが,そのような基準はあるのか。あるとすれば,その内容と考え方を明らかにしてください。また,この助成制度と似た制度として狭隘道路拡幅整備要綱があるようですが,私道舗装助成制度とどのような違いがあるか,伺います。  次に,環境保全局長にお伺いします。ディーゼルエンジンの低公害車対策についてですが,大気汚染は,昭和60年のシミュレーションによりますと,窒素酸化物濃度の7割が自動車の排気ガスが原因であり,約70%の排出量がディーゼル車のものであります。このような中で,本市内の車両は約40万4,000台であり,そのうちディーゼル車が12%の4万9,000台となっている。古い車など窒素酸化物の排出量は多くなり,その対処として最新規制適合車に代替を行い,窒素酸化物の排出量の低減を図る目的の一環として,ディーゼル車融資制度という平成元年より中小企業を対象とした貸出制度が行われておりますが,年度別に融資件数,台数,貸出金額について伺います。また,窒素酸化物の低減効果を得るためには,車の使用年数はディーゼル車を含め何年程度が理想なのか,伺っておきます。 ◎佐藤 土木局長 私道舗装助成制度についてのご質問でございますが,まず助成する際の優先順位につきましては,これは各土木事務所ごとの相談件数等の実態が異なっておりますが,基本的には,幅員4メートルが確保されているもの,それから通学路に指定されているもの,それから公共施設に比較的近いものなど,地域の特性に合わせて,利用度の高い箇所を優先してこの助成をしております。  次に,狭隘道路拡幅整備要綱は,これは建築基準法第42条第2項の道路の整備について定めたものでございまして,この要綱に基づきまして,道路後退用地を寄附または将来寄附をするという承諾があった土地について舗装整備を行うものでございます。以上でございます。 ◎長谷川 環境保全局長 自動車の窒素酸化物対策についての幾つかのご質問でございますが,初めに,低公害な貨物自動車の融資状況についてでございますが,平成2年度は,融資件数17件,25台で,1億3,782万円。平成3年度につきましては,5件,5台で,3,810万円となってございます。  次に,車両の平均使用年数についてでございますが,国の平成元年度の調査データによりますと,初度登録されてから,乗用車及び貨物車では約9年,バスについては約12年となっております。また,理想的な使用年数についてでございますが,車両の使用方法並びに管理状況等により一概には申し上げられませんが,自動車の排出ガス規制は昭和49年度から現在まで5段階にわたって強化をされてきたところでございます。したがいまして,排出ガス規制の面から判断をいたしますと,登録年数の古い車ほどNOxの排出量が多いものと考えられます。このことから,最新規制適合車に早期に代替していただくことが発生源対策として大変重要であると,このように考えてございます。以上でございます。 ◆上原國男 委員 舗装助成制度について再度伺います。まず,助成箇所の選定方法と考え方について,土木局長の答弁で市の考え方はわかりましたが,各区では,隣町のあそこはもう舗装されているのに私のところはなぜこんなに待たされるのか,いつになったら助成してもらえるのか,という不満が多いのが実態です。せっかくよい助成制度が不満の種になっては仕方がないですから,市民が相談に来た段階で助成の考え方や見通しを具体的に説明することが無用な混乱を避けるためには非常に大切だと思いますので,各区における考え方を統一し,きめ細かい対応とPRをされるように要望しておきます。  次に,狭隘道路拡幅整備要綱との関係ですが,例えば幅員が4メートル以上あって将来公道として市に寄附する意思が確認できたような場合には,私道についても狭隘道路の場合と同様,市が直接舗装を行うことを検討すべきではないかと思いますが,見解を伺います。  次に,ディーゼル車融資状況について再度お伺いします。平成3年度については前年度の3分の1の融資状況ですが,減少した原因についてと,今後の対応についても伺います。あわせて,電気自動車等の低公害車導入について,大企業を含め普及,啓発を今後どのような計画で行っていくのか,お聞かせください。以上です。 ◎佐藤 土木局長 私道について,将来公道として寄附するという意思が確認できる申請箇所の取り扱いについてでございますが,これはご趣旨の面も踏まえまして,今後検討をしてまいりたいと考えております。以上でございます。 ◎長谷川 環境保全局長 低公害な貨物自動車の融資制度等についてのご質問でございますが,融資件数が減少した原因についてでございますが,このところの景気の低迷も影響しているのではないかと考えております。  次に,今後の対応についてでございますが,これまでに,市政だより,公害情報,産業情報かわさき,などの公共刊行誌や,県及び川崎のトラック協会の機関誌等を中心に,融資,助成制度のPRを行い制度の周知を図っておりますが,さらに積極的な啓発に努めてまいりたいと存じます。  次に,低公害車の導入についてでございますが,本市といたしましては他の自治体に先駆け積極的な導入を図っており,これまでに電気自動車28台,天然ガス自動車4台,及びハイブリッドバス5台を導入してございます。さらに今後も低公害車の技術開発の動向を見ながら,計画的な導入を図るよう努めてまいります。また,大企業等への展開でございますが,ことし6月に電気自動車利用普及懇談会を設置し,民間への普及拡大等について努めておるところでございます。なお,民間における電気自動車の導入状況は,これまでに25台でございます。以上でございます。 ◆上原國男 委員 環境保全局長,わかりました。よろしくお願いいたします。  それでは,土木局長に要望しておきます。私道舗装助成制度について,財源的な問題等を含めて十分検討し,見通しを立てた上で,新規舗装に対しては全額助成しようと決めたはずです。そしてその改正は各会派とも歓迎,さらに助成の枠を拡大すべきだと主張しているのですから,ぜひとも予算の面におきまして増額していただくよう強く要望をいたして,終わりたいと思います。以上です。 ◆飯塚正良 委員 去る11月の4日に,おおひん地区街づくり協議会主催で,池上町地区の懇談会が開催をされました。昨年11月に協議会が発足以来初めての試みでありまして,それぞれの地域の皆さんが何を考え,行政に何を要望しているのか,うかがい知る上で大変有意義な会合でありました。各局にまたがる質問,要望事項がございましたので,それぞれ答弁を願いたいと思います。  まず,消防局長にお尋ねをいたします。昨年の1月1日の未明に池上町地内で発生した火災に際して,全焼が2棟,部分焼が5棟,計11世帯29人が焼け出されたというふうに伺っています。当日,周辺道路の事情や消火栓の設置状況などについて消防活動上の障害はなかったのか。また,障害があったとすれば,この除去,解消にこの火災以後どのように取り組んでこられたのか,あわせて伺っておきます。  続いて,土木局長にお尋ねをいたします。初めに,池上町地内の全域の公道部分をお示しください。次に,これまで公道を認定する計画及び取り組みがありましたら,経過について明らかにしていただきたいと思います。  次に,環境保全局長。池上町公園の水はけが悪く,周辺道路に流れ出し,周囲の側溝ではのみ切れないようであります。この対策についてお考えをお示しください。  次に,清掃局長にお尋ねをいたします。毎日収集される生ごみについては,大変狭いところまで入っていただいて感謝をしています,とのことでありますが,特に粗大ごみの不法投棄について,その対策についてお尋ねをいたします。JRの貨物線の高架下に,東京,横浜方面から持ち込まれるようであります。夜中,朝方,人のいない間の搬入なので現場を確認することもできないようでありますが,この点について何か特段の対策がございましたら,具体的にお示しをください。  次に,企画財政局長に伺います。先般発表されました4省庁におけます東京湾南西地域総合再生計画について,お尋ねをいたします。特にこの中で指摘をされております6ヵ所の開発拠点の1つとして,この塩浜地域が明らかになりましたが,この位置づけについて明らかにしてください。このことに関連して,20年前に県,市そして横浜と3者で一体となって構想が打ち出された防災遮断帯構想,この関連をお示しをください。  最後に,都市整備局長にお伺いいたします。同じく東京湾南西地域総合再生計画の中で,浜川崎駅から塩浜操車場までの客線化構想が打ち出されておりますが,特に財政的裏づけを含めて本市の考え方についてお示しをください。以上です。 ◎小山 消防局長 昨年,池上町で発生いたしました火災における消防活動上の障害等についてのご質問でございますが,この地域は狭い道路が入り組み,しかも消防水利が一方に偏っております上に,古い木造住宅が密集しておりますので,発災時の延焼拡大危険が極めて高い区域と考えております。消火栓は,半径120メートル以内に5基,240メートル以内では12基が設置されておりますが,道路網との関係からその大半が産業道路寄りの一方に偏しておりまして,火災防御上の包囲体系がとりにくい実情がございます。したがいまして,この火災に対する防御活動につきましても,遠距離からのホース延長を余儀なくされましたことのほか,路上駐車による障害もありまして,終始かなり苦心をいたしました。  次に,障害解消に向けた平素の取り組みについてでございますが,毎月2回の定期的地水利調査のほか,部隊単位の警防出向調査を随時行っております。特に消火栓付近の違法駐車等,水利障害に重点を置いた巡回を強化しておりまして,障害の実態を確認した場合には直ちに警察署に除去依頼をいたしております。以上でございます。 ◎佐藤 土木局長 池上地内の市道路線の状況及び私道の認定予定等の過去の経過についてのお尋ねでございますが,当該地区の認定路線につきましては,まず,貨物線と並行をいたします幅員6メートルの池上町第3号線,それから次に,貨物線を横断いたします幅員6メートルの池上町第5号線,さらに,池上町公園の外周道路の幅員8メートルの池上町第6号線の3路線でございます。これを合わせますと延長で約897メートルになります。  次に,当地区内道路の取り扱い経過についてでございますが,これは一部の土地所有者から過去に相談をお受けいたしまして現地調査等を行いましたが,道路幅員が狭小で認定基準に適合しなかったこと,それからまた,この所有権移転が困難な状況であったことから,寄附を受けられなかったものでございます。以上でございます。 ◎長谷川 環境保全局長 池上町公園についてのご質問でございますが,池上町公園につきましては,昭和59年に大島清掃作業場の跡地を整備し,市民の方々にご利用をいただいているところでございます。ご指摘の排水対策につきましては,早速現地を調査し,支障のないよう対応してまいりたいと存じます。以上でございます。 ◎杉本 清掃局長 粗大ごみなどの不法投棄についてでございますが,投棄防止につきましては,定期的にパトロールを行い不法投棄の発見に努めているところでございますが,その場合の投棄者の調査,撤去を含め関係者に対する指導を行い,あるいはまた不法投棄防止の立て看板を設置し,啓発しているところでございます。ご指摘の場所につきましては,再三にわたり粗大ごみを投棄され,その都度処理するとともに,土地の所有者,管理者並びに付近住民の協力を得ながら対応をしているところでございますけれども,繰り返し投棄がございますので,その対応に苦労をしているのが現状でございます。今後,夜間のパトロールを強化するとともに,関係機関と連携を密にして対応を図ってまいりたいと考えてございます。以上でございます。 ◎西山 技監・企画財政局長 東京湾南西地域総合再生計画における塩浜地区の位置づけについてのご質問でございますが,この計画調査は,大田区から横須賀市へ至る東京湾南西地域につきまして,国土,建設,通産,運輸の4省庁が2010年を目標に実施したもので,地域の将来像を示したものでございます。まず塩浜地区につきましては,この報告書の中で,業務核都市の育成整備の観点から川崎臨海部の開発拠点として位置づけられており,また川崎臨海部21世紀懇談会の答申におきましても,臨海部における高次都市機能,高次市民サービスを担う新しい都市拠点として整備に努めていく地区と位置づけられているところでございます。  次に防災関連ですが,国土の均衡ある発展を図る上から,物質,エネルギーについては,東京圏の需要に対応した供給を原則に,必要以上の負荷を軽減していくものとし,これらの施設の安全性を高めつつ,施設と共存し得る地域整備を進めていくために,緩衝帯の形成,建物の不燃化,防災緑地網の整備等を図る必要があるとされており,防災遮断化の趣旨が反映されているものと考えてございます。以上でございます。 ◎中原 都市整備局長 本市の臨海部を走行している東海道貨物支線の旅客線化についてのご質問でございますが,本構想は国土庁等が中心となりましてまとめられたもので,東京湾南西地域総合再生計画調査の中で示されたものでございます。この東海道貨物支線の旅客線化の計画は,本市の臨海部の交通アクセス計画に大きなインパクトを与えるものであり,本市といたしましても大きな関心を持っているところでございます。この計画は,本市や隣接する他都市の臨海部における土地利用の再編整備や,町づくりを促進することになるものと期待しているところでございます。いずれにいたしましても,長期的かつ壮大な構想計画でございますが,JR東日本等の鉄道事業者や隣接都市の動向等を見定めながら,財源面を含めまして今後研究してまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆飯塚正良 委員 土木局長,公道の現況についてはわかりました。そうしますと,それ以外約8割方私道であります。なおかつ,先ほど消防局長より答弁をいただいたように,道路が狭隘なため消火栓が一方に偏している。したがって,火災防御戦術上の包囲体系がとりにくい実情があり,加えて路上駐車による障害もあり,終始苦戦を強いられる結果になったということであります。このことの解決策は,道路狭隘を解消し,公道として認定し,公共上下水道を完備し,消火栓を整備する以外に方策はありません。そこで,局長に再度お伺いいたします。池上町地域の今後の公道化の可能性,本市としての取り組む姿勢についてお伺いをしたいと思います。  続いて,都市整備局長にお伺いいたします。今回の東海道貨物支線の旅客線化計画は,本市臨海部の交通アクセス計画に大きなインパクトを与えるという認識については全く同感であり,そして期待をしているところであります。そこで,今後JR東日本等の鉄道事業者や隣接都市に対してどう具体的に働きかけていくのか,お示しください。  最後に,担当助役にお伺いをしたいと思います。これまで消防,清掃,都市整備,土木,環境保全,企画財政局長それぞれに伺ってきました。特に池上町を初めとする塩浜地区については,新しい都市拠点として位置づけをいただきました。その池上町に緊急車両が入れない道路狭隘,同じ税金を払っていながら公共下水道の恩恵に浴していない現状,消火栓が身の回りにないなど,劣悪な住環境は挙げたら切りがございません。そこで,まずできるところから行政が手がけていくことが大切かと思いますが,特に住環境整備という観点から助役の決意のほどを伺っておきます。以上です。 ◎笹田 助役 池上地区の住環境整備についてのお尋ねでございますが,ご指摘のとおり,池上地区は住環境上幾つかの問題を抱えておりますことは認識をいたしております。新総合計画素案におきまして,地域特性に応じた市街地の良好な住環境の整備を進めることを基本に,池上地区を含んだ周辺地区につきましては,商店街と住宅地の一体的整備及び内外の多様な文化を生かした特色ある町づくりを進めるとともに,水と緑豊かなウオーターフロン卜の整備を図ることになっております。したがいまして,今後策定いたします基本計画,中期計画に沿いまして整備手法等について関係局で十分検討をさせますので,ご理解を賜りたいと存じます。以上でございます。 ◎佐藤 土木局長 池上町地域の今後の公道化の可能性についてのお尋ねでございますが,この地域の私道を市道として認定するには,現在の道につきまして認定基準に適合するよう,まずこの道路幅員を原則として4メートル以上確保していただきたいということ。それから次に,現在私道部分で,道路用地となります部分の土地所有者をまず確定をしていただきまして,全員の方々から寄附申請をしていただくこと等が主な必要条件でございます。これらにつきましてご相談がいただければ,よくご説明申し上げましてご協力をしてまいりたいというふうに考えております。 ◎中原 都市整備局長 東海道貨物支線の旅客線化について,関係者にどのように働きかけていくのかというご趣旨のご質問でございますが,この構想計画に関しましては,関係の各機関に対して働きかけますとともに,神奈川県及び県内の全市町村等で組織しております神奈川県鉄道輸送力増強促進会議等の機会をとらまえまして,鉄道事業者に対して働きかけを行ってまいりたいというふうに考えております。以上でございます。 ◆飯塚正良 委員 それぞれご答弁いただきました。要望をさせていただきたいと思います。  助役さんでありますが,先般この池上町地域の視察をされたというふうに伺っております。昨年の12月の市議会で,私,池上町地区の再開発及び整備についてご提案申し上げました。おかげさまで,今回の新総合計画素案に,内外の多様な文化を生かした特色ある町づくりという位置づけをいただいたわけであります。そこで要望でありますが,今後の問題として,例えばこの池上町地域再開発について,専門家であるコンサルタントを入れた行政にもチームを発足させ,例えばこれまで一昨年の3月に出された川崎臨海部21世紀懇談会の答申をさらに細分化をし,具体的な再整備に向けた検討協議をお願い申し上げたいと思います。  土木局長,複雑な権利者など大変な問題があることについては理解をいたしました。しかし,このまま手をこまねいていたら,池上町問題,川崎の戦後は終わらない。これはかつて伊藤前市長がおっしゃった言葉でありますが,ここでやはり行政がリーダーシップを果たす段階だというふうに思います。そして同時に,多くの地権者もこのことについて今望んでいるというふうに伺っています。ぜひ,行政がリーダーシップを発揮をしていただきたい。緊急車両が入れない道路状況,そして結果として29名の方々が被災せざるを得ない,こうした火災事故と隣り合わせになっているわけであります。このためには,道路整備,公道としての認定がまず初めの条件整備ではないかというふうに思います。先年,42軒の皆さんが,それぞれが30万円を出し合って布設組合を設立し,上下水道を自分たちの力で設置をしたという話を聞きました。残念ながら,75ミリ管が入らなかったために,地内には消火栓が入らなかったという話も伺ったわけであります。もう少し行政の協力があれば,これが住民の偽らざる声であったというふうに思います。住民の信頼を取り戻すために行政のご努力に期待をし,終わります。 ◆市村護郎 委員 民生局長に何点か伺います。大蔵省,厚生省の両省は,来年度予算に向けて,公立保育園保母の人件費国庫負担金を1,100億円カットして,地方交付税に肩がわりをして,地方自治体負担とする方針を決めたというふうに報道をされています。臨調行革で保育園措置費の国庫負担率を,もともとの10分の8を89年度には2分の1に恒久化したり,その後も福祉,教育ということで切り捨てていくという,許すことができないような国民無視の臨調行革を進めてきたわけですけれども,さらにその上乗せとして,きわめつけのように保育園の保母の人件費をカットすると,こういうことについては決して許してはいけないことだろうと思います。そういう意味で,保母の人件費や国庫負担金がこのようにカットされた場合に,本市における影響が決算と予算ベースでどのくらいになるのか,実態を示してほしいと思うんです。  それから2番目に,保育園措置費の国庫基準が大変低く抑えられているということで自治体は超過負担で苦しんでいますけれども,本市の場合はどうか。やはり予決算レベルで示してほしいと思います。  それから,今回の保育園保母の人件費の国庫負担のカットそれから超過負担の解消に対して,市としてどういう見解を持って,どのように国に迫ってきたのか。改善のためにどう対応してきたのかを伺いたいと思います。  それから民生局長に引き続き,無認可保育所の援護について伺います。無認可保育所は,産休明け,または0歳児,1歳児,低年齢の子供を預かっているケースが非常に多くて,そういう面では公立保育園が対応し切れない部分を補完的に担っているということを指摘をして,これらの低年齢児への無認可保育所の援護費を大幅に増額したらどうかという要望を,繰り返しさせていただきました。ここ数年の改善がどうされたのかということについて示していただきたいと思います。また,引き続きこういう点での改善は欠かすことができない課題だというふうに思いますけれども,伺います。  それから,同じく無認可保育所との関連ですが,平成3年度に市民オンブズマンから,無認可保育所の援助育成の必要性と方法ということで意見表明が行われ,それを受けて保育問題調査研究委員会が持たれて協議検討をされているようですが,どのような検討がなされて,いつ結論が出されるのか,伺います。  3つ目は,無認可保育所の施設の借り上げ,それから改造または改良,このことについては非常に無認可保育所それぞれの負担になっていて,貸付金などの制度もないので一般銀行から借りて高い利子を払うというようなことで,このことが無認可保育所の運営上の圧迫になっているわけですけれども,例えば,同じ無認可でも障害者の地域作業所などには施設の借り上げとか改造の助成制度があるわけですから,無認可保育所に対しても助成制度や利子補給など,または貸付金を新たに検討する必要があると思いますけれども,伺います。  次は,民生局長,土木局長,都市整備局長に伺います。多摩区中野島に2ヵ年の継続事業で,多摩区身体障害者福祉センターと特別養護老人ホームの合築,総合的な福祉施設が現在建設中です。さきの本会議の代表質問で,JR南武線中野島駅舎の改良も含め,この福祉施設までのアプローチ道路などを福祉ゾーンとして位置づけて,車いすや,聴力,視力障害者,または高齢者に対応できるような総合的な改善策を進めるべきではないかというふうに提起をいたしまして,民生局長から,関係局とも協議をして対応をしていきたいという答弁をいただいております。そこで伺いますけれども,民生局長に,福祉ゾーンとしての位置づけについてどうされたのか,関係局との協議がどのようになされたのかを伺いたいと思います。  それから土木局長に,JR南武線中野島駅から今度の福祉施設までのアプローチ道路について,歩道だとか横断歩道だとか信号だとか,その他障害者に対する支援設備の整備についてどのように取り組まれたのか,または取り組まれようとしているのか,計画をお聞きしておきたいと思います。  それから都市整備局長に,JR南武線中野島駅舎を障害者の総合施設にふさわしいように改善すべきだというふうに要請もしておいたんですが,JRへの働きかけとその結果について伺っておきます。  土木局長に,河川改良費のうち二ヶ領用水ふるさとモデル事業について伺います。この事業は,二ヶ領用水中野島地区橋本橋から登戸地区台和橋までの親水性護岸整備と,二ヶ領用水歴史資料館や池や桜並木などがある総合的な公園をつくろうという事業ですけれども,これまでの実績と事業の進捗状況,これからのスケジュールについて伺います。2つ目は,公園部分の事業のやはり進捗状況とこれからのスケジュール,取り組み内容について伺います。それから,公園の中の文化ゾーンとして二ヶ領用水資料館が建設予定ですけれども,準備状況それから内容等についても伺っておきます。以上です。 ◎冨田 民生局長 初めに,保育所国庫負担金の一部財源化に伴う幾つかのご質問でございますが,まず,公立保育所の人件費相当分の一般財源化につきましては,来年度から国が負担している1,100億円につきまして地方自治体の負担に切りかえて,この負担分を地方交付税交付金に算入すると伺っておりましたが,けさほど届きました14日付の官庁速報によりますと,自治省と全国市長会などの猛烈な反対で,大蔵,厚生両省が,今回,公立保育所の人件費の一般財源化を断念したという報道を実は受けております。この以前でございますが,このたびの措置費負担の変更につきましては,地方財政にさらなる大きな負担を強いられるものと認識いたしておりましたので,13大都市民生主管局長会議といたしまして12月8日,主管課長会議といたしまして9日に,それぞれ地方への負担転嫁に反対する旨の緊急要望を行ったところでございます。なお,ご参考までに,今度の措置費負担が変更された場合の川崎市への影響でございますが,現在,国の具体的な考え方が当時示されておりませんでしたけれども,これまでの情報をもとに試算いたしますと,平成3年度決算ベースで7億4,500万円程度,平成4年度予算ベースですと8億731万円程度の影響があるものと考えられました。次に,保育所運営費の超過負担についてでございますが,平成3年度決算ベースでは76億7,800万円,平成4年度の予算ベースでは83億4,300万円程度というふうに私どもは試算したところでございます。  次に,国庫負担金のカット及び超過負担の解消についてでございますが,多様化する保育ニーズに対応するため,国の基準を上回る職員の増配置や運営費の加算を余儀なくされている状況でございます。そこでこの超過負担を解消するため,従来から,先ほど申し上げましたように,13大都市民生主管局長会議等を通じまして,保育所の運営実態に合うよう措置費の改善要望を続けてきたところでございます。先ほどの速報によりますと,しかし,6年度に向けて何らかの措置を講ずるため,大蔵,厚生,自治省で検討会を設置するということになっておりますので,今後とも予断を許さない状況でございます。そこで,今後できる限りの対応をしてまいりたいと考えております。  次に,無認可保育施設についての幾つかの質問でございますが,無認可保育所への援護につきましては,川崎市無認可保育所援護費交付実施要綱に定める条件を満たす施設につきまして援助を続けているところでございます。ご指摘の援護費についてでございますが,低年齢児童の援護費や職員の健康診断費等を中心に改善してまいったところでございます。  次に,市民オンブズマンからの意見表明を受けて設置されました,川崎市保育問題調査研究委員会の審議内容につきましては,無認可保育所を含めました保育施設や保育サービスのあり方等についての検討を進めているところでございます。今後につきましては,新しい時代に対応する川崎の保育のあり方につきまして,本年度末の提言に向けて審議が進行するものと考えております。したがいまして,このご提案をいただきました後,ご指摘の課題を含めまして,具体的な方策について検討を進めてまいりたいと考えております。  最後に,中野島の福祉ゾーン等についてのご質問でございますが,中野島駅から福祉施設までを対象といたしまして,施設をご利用されます障害者や高齢者に配慮した町づくりを今後とも関係局並びに関係機関のご協力を得ながら進めてまいりたいと存じますので,ご理解を賜りたいと思います。以上でございます。 ◎佐藤 土木局長 まず,中野島地区の福祉施設への周辺道路施設の改善整備についてのお尋ねでございますが,これは中野島駅前から多摩沿線道路までの延長約380メートルの区間につきましては,両側に歩道を整備しております。また,駅前の交番前交差点には点字ブロックを設置してございます。さらに今後,施設のオープンまでには,区画線やあるいはこの点字ブロック等の設置を実施してまいります。  次に,ふるさとの川モデル事業についての幾つかのご質問でございますが,この事業は,多摩区登戸地内の台和橋から中野島地内橋本橋までの延長約730メートルを,平成3年度を初年度といたしまして,5ヵ年計画で整備を進めておるところでございます。平成3年度は,この台和橋から上流へ延長200メートルの,自然石を使いました護岸工事を施工いたしました。それからまた平成4年度につきましては,継続をいたしまして上流へ向け延長130メートルの,やはり同じような自然石護岸工事と,それから台和橋のかけかえ工事を現在施工しております。また,橋本橋までの残事業400メートルにつきましては,今後とも用地買収等を含め継続して進めていく予定でございます。  次に,公園あるいは資料館等々の準備状況についてでございますが,公園,資料館は一本圦橋付近に設置をするものでございまして,当該事業の計画用地の確保につきまして関係地主の方々に現在ご協力をお願いをしているところでございます。また,資料館の内容につきましては,主に二ヶ領用水と市民生活にかかわる資料を展示をし,地域の方々の交流の場としての機能を持つ施設を考えております。その具体的な内容につきましては,それぞれ関係局間で検討をいたしているところでございます。以上でございます。 ◎中原 都市整備局長 JR南武線の中野島駅舎の改良についてのご質問でございますが,本市といたしましては,南武線の中野島駅北口の改札口の設置を含めた駅舎の改良について,JR東日本に対して要望を行ってきたところでございます。最近,中野島駅は乗降客もふえている現状から,これに対応できる駅施設の改良について,今後とも引き続き神奈川県鉄道輸送力増強促進会議の場等を通じまして,鉄道事業者に要望をしてまいります。また,駅施設の改良に当たっては,本年の10月に制定した川崎市民営鉄道駅舎エレベーター等設置補助金交付要綱を活用していただくよう鉄道事業者に要請し,指導をしてきた経緯がございます。いずれにいたしましても,今後とも当駅の改良についてJR当局へ強く要望をしてまいりたいと存じます。以上でございます。 ◆市村護郎 委員 初めに質問しました,大蔵,厚生両省の公立保育園の保母の人件費のカットということについては,これ自体,これまでのカットに加えて,まあ最後の総仕上げということで国民犠牲を強いるもので,許すことはできないことですし,特に助役も含めて要望を強くしておきたいところですけれども,こういう動きの中で,今,働く女性がふえて,ますます保育園の役割というのが大きくなっておりますし,週休2日制ということで保育園の保母の定数問題というのも,子供たちを健全に育成するという観点からも充実しなければならないという課題があるわけですね。そういう中で,こういうような国の動きに決して首をすくめてほしくないというふうに思うんです。本市の保育行政というのは,全国にも誇る実績を持って評価をされている行政の1つですから,そういう点では胸を張ってこれらの理不尽な政府のやり方に,今ご答弁いただいたように,他の都市とも相当な怒りを持ってぶつかったそうですけれども,本市はその先頭に立って政府に向かってぶつかっていただく。と同時に,困難な財政事情はあるかもしれませんけれども,やはり先ほどお話ししたように,本市の誇る施策の1つでもありますし,未来を担う子供たちにとって重要な施策でもありますので,充実すればこそ,決して影響を受けて後退をすると,控えめにするというようなことがないように踏ん張っていただきたいと,強く要望をしておきたいと思います。  それから,来年度に向けてはやめたということですから,これはまあ全国の怒りがそれほど大きかったということの反映でもあると思いますけれども,引き続き調査委員会などをつくって,今度はこれは客観的な第三者の意見なのだということを盾にして,次々年度はさらに押してくるという予断を許さない状況なので,気持ちを緩めることなく,私ども議会もその面では頑張らなくてはいけないわけですけれども,行政もぜひ頑張っていただきたいし,川崎市としては全国の先頭に立って踏ん張っていただくことを心から期待をしておきたいと思います。  それから,無認可保育所の援護についてですけれども,現在,市民オンブズマンの意見表明を受けて調査研究委員会で審議をしている最中ということで,具体的なお答えはなかったわけですけれども,この市民オンブズマンの意見表明の中にも,施設援助ということが強く打ち出されているわけで,この研究委員会の中でもこのことが重要な課題として論議をされているということです。そういう方向で,ご答弁も,指摘の課題を含め具体的な提言がされてそれにこたえていくということですから,ぜひ実りある施策の前進を期待をしておきたいというふうに思います。  それから,低年齢の子供たちを預かる。公的な施設ではなかなか一気に充実するということはできないわけですから,いっそ,この低年齢児の……だけではないわけですが,特に低年齢児の無認可保育所の援護費の増額というのを,まあ資料をいただいて見てみますと,ここ数年大幅に増額をされているということも理解できますので,引き続きこの面についても頑張っていただきたいというふうに思います。  中野島の福祉施設に対してのアプローチも含めた駅舎の改良については,具体的にエレベーター設置補助金交付要綱というのをJRの方に示して,具体的に中野島の駅舎について積極的に改良してほしいということを要請されたということですから,ぜひ頑張っていただきたいというふうに思います。この福祉施設だけではなしに,中野島地域というのは急激に人口増の地域で,朝晩のラッシュの駅の混雑というのは大変なものです。そういう意味で,以前に北口の開設ということも含めて,ああ,答弁にも書いてありますね,北側改札口の設置も含めてエレベーター,エスカレーターの設置ということで折衝をしていただくということですから,期待をしておきたいと思います。  それから,オープンまでの措置として,土木局としては区画線や点字ブロックの設置を計画するということです。これは積極的にやっていただくのと,民生局ともぜひ積極的に協議をしていただいてね,まあ一方的に要請したという話ですけれども,要請だけではなしに,福祉施設に責任を持つ民生局として土木局等とも協議をしていただいて,さらに障害者や高齢者にどういう援護の施設が必要なのかということについて。それから,歩道がありますけれども,地域の商店街などへも協力を呼びかけて,車いすが通れるような,そういうこと。これは市民局になるかもしれませんけれども,関係局と実際上協議をオープンまでにしていただいて,具体的な施策を前進させていただきたいというふうに思うんです。今度こそ,ぜひ協議をしていただけたらというふうに思います。  土木局長は,二ヶ領用水のふるさとモデル事業。公園部分については地元の地主さんに折衝が始まったばかりということですから,これ以上具体的にお聞きするという段階ではないとは思いますけれども,この公園の中にできる二ヶ領用水の資料館というのは全市的にも初めてですし,まあミュージアムの中には一定あるようですけれども,地域の人たちの期待も非常に大きいわけですし,二ヶ領用水の再生と,私ども,蛍が飛び交う二ヶ領用水の再生という提起もさせていただいているわけなので,関係局と検討をすると同時に,ぜひこれからは熱心にこの問題に取り組んでいる市民団体とも協議をしていただいて,市民に喜ばれる施設ができ上がっていくように取り組んでいただきたい。このことを強く要望して,質問を終わります。 ◆松島輝雄 委員 初めは企画財政局長でございますが,地域航空システム導入について。これは平成2年度300万円,平成3年度600万円の調査費を計上して検討をしてきたわけでございますが,調査結果と今後の本市の取り組みについて,お知らせいただきたいと思います。  次は衛生局長でございますが,スズメバチの駆除について。このスズメバチは何種類かあるようでございますが,そのうちのキイロスズメバチ,大型の巣を土中あるいは樹木の空洞,人家の軒先や壁の間等につくり,習性はどうもうで攻撃性は非常に強く,毒性も強い。本州,四国,九州に分布していると,こういうことで,ある地方の陶芸家が刺されて不幸にもお亡くなりになったと,こういう報道もされているわけでございますが,本市の駆除の実態についてお知らせをいただきたいと思います。  次は清掃局長でございますが,資源回収中の不慮不測の事故,傷害等に対する保険加入についてでございますが,現在審議中の新条例の中でも,市民の参加等として,資源集団回収等の市民の自主的活動への参加及び資源の有効利用に努めなければならないと。こういうことで,本市では既に今年度で725団体でしょうか,過去3年間の回収実績等によりましても,今年は上半期だけでも1,083万8,703キログラム,これを年にすると約2,000万キログラムの資源回収がなされると。こういう中にありまして,この善意の活動中に思わぬ事故により損害賠償責任を負ったり,あるいはけがをされた場合これを救済する制度が必要と思いますけれども,ご見解をお伺いしたいと思います。  次は環境保全局長でございますが,市営墓地の公募と整備計画についてでございますけれども,公募は平成2年度までで中断しておりまして,平成3年度,平成4年度は募集ができなかった。平成5年度は一体どうなのか,市民は非常に心配をしているわけでございますが,今までの早野聖地公園の整備状況と今後の計画,募集の見通しについてお聞かせをいただきたいと思います。
     最後は都市整備局長でございますが,武蔵小杉駅南口地区再開発事業については,さきの本会議におきましても,東急東横線複々線化事業については,多摩川から二ヶ領用水までの2.1キロ区間を第1期事業といたしまして実施する,このようにご答弁があったわけであります。この区間の本市からの要望している,新丸子駅の2面4線,あるいは小杉駅の駅舎,あるいはJR小杉駅との連絡方法等,さらには環境アセスメントの手続,着工時期など,東急との協議事項について具体的にお答えをいただきたいと思います。さらに関連いたしまして,武蔵小杉駅南口地区再開発事業,すなわち3.1ヘクタールのコアゾーンにつきましては,昭和61年から現在まで7ヵ年にわたりまして調査を行ってきておりますが,その調査内容については,いつやる,いつ発表するということで延び延びになっておりますが,一体いつこの計画が完全にまとまり,公表することができるのか。また,決定前に地元等へそれらの案を提案し,周辺住民の意見等も十分把握した上で計画の決定をすべきであると考えますが,お考えをお聞かせいただきたいと思います。以上です。 ◎西山 技監・企画財政局長 地域航空システム導入の検討調査についてのご質問でございますが,地域航空システムに関する調査につきましては,平成2年度及び3年度におきまして,運輸省の参加も得ながら,県,横浜市,川崎市,3者共同で神奈川におけるヘリコミューター活用の可能性等について検討を行ったものでございますが,その中で,空港等の他地域とのアクセス,観光,救急医療などの面においてヘリコプターは有用な交通手段である反面,ヘリポートのための用地や周辺の土地利用との整合,騒音の問題,ヘリコミュータ一事業の採算性等についての課題も有していることなど,おおよそその整理がなされたところでございます。本年度は,この調査をもとに引き続き県,横浜市と共同で地域航空システムに関する研究を行っているところでございますが,今後さらにその活用方策等について検討を進めていくことになろうかと存じます。以上でございます。 ◎井澤 衛生局長 スズメバチの駆除についてのご質問でございますが,現在,スズメバチの駆除は,学童通学路とか公園など公共性の高いところや緊急に駆除を行う必要があると判断される場合に,社団法人神奈川県ペストコントロール協会に駆除委託してございます。平成3年度の委託件数は37件となっております。今後も市民生活の安全を図るため,迅速かつ柔軟に対応してまいりたいと存じます。以上でございます。 ◎杉本 清掃局長 資源集団回収中の事故あるいは傷害に対する保険についてでございますが,集団回収を実施していただいております市民の方々には,ごみの減量あるいはリサイクルに多大な貢献をしていただいてございまして,行政としても高く評価しているところでございます。このように資源集団回収を実施していただいております方々に万が一事故が発生した場合,その傷害に対し救済,保障の必要性は十分理解できるところでございます。現在ボランティアとして活動されておりますケースは,資源集団回収に限らず,行政の先端で多岐に行われているのではないかという状況がございます。したがいまして,これら各般の事例の調整の問題もございますので,近隣都市の例を参考に,今後,関係する局と十分協議検討してまいりたいと考えてございます。以上でございます。 ◎長谷川 環境保全局長 早野聖地公園の整備状況と今後の見通しについてのご質問でございますが,初めに整備状況についてでございますが,用地取得につきましては,平成4年11月現在17.3ヘクタールで,全体面積50ヘクタールに対しまして約35%でございます。墓所につきましては4,686区画で,全体計画7,000区画に対し約70%となっております。ご指摘のとおり,平成3年度以降,墓地の募集を中断せざるを得ませんでしたが,ここに来て難航していた用地取得に一定の進展が見られるようになってまいりました。  次に,今後の見通しについてでございますが,現在,公園緑地審議会で市営霊園の今後のあり方についてご審議をいただいており,年度内のできるだけ早い時期に答申をいただくようお願いをしているところでございます。したがいまして,この答申を十分踏まえ,増大する墓地需要に長期的に対応できるよう整備計画を策定し,早期に募集が再開できるよう努力してまいりたいと存じます。以上でございます。 ◎中原 都市整備局長 初めに,東急東横線の複々線化事業についての幾つかのご質問でございますが,まず,東急東横線の複々線化計画につきましては,多摩川橋梁から二ヶ領用水間の約2.1キロメートルにつきまして第1期事業として実施することで協議を進めてまいりましたが,基本計画案について本市と鉄道事業者との協議が調ったところでございます。その内容といたしましては,新丸子駅については,現在のホーム形態である1面2線が2面4線となります。武蔵小杉駅につきましては,現在の相対式ホームが2面4線となります。  次に,JR南武線との乗りかえにつきましては,東急武蔵小杉駅の改札口から一たん地上に出まして,JRの武蔵小杉駅に連絡することになる予定でございます。なお,詳細につきましてはJR東日本等関係機関と協議中でございますが,高齢者や身体障害者に配慮した対策といたしまして,エスカレーターの設置を予定しでございます。  次に,環境影響評価の手続についてでございますが,現在,鉄道事業者が環境影響評価報告書を作成しているところでございます。したがいまして,環境影響評価報告書が提出され次第に本市において同環境影響評価に関する条例の手続に入ることになります。  次に,工事の着工時期についてでございますが,この環境影響評価に関する条例の手続が完了次第,直ちに着工することになるものでございます。  次に,武蔵小杉駅南口地区再開発事業の事業内容の公表の時期についてのご質問でございますが,昭和63年に地元地権者で構成する武蔵小杉駅南口コアゾーン研究会を結成しまして,現在まで30回を超える研究協議を重ねてまいりました。本事業は,地元の地権者11名による組合施行として行う第1種市街地再開発事業でございまして,本市もその組合の一員として参加するものでございます。また,公共施設計画案については,現時点でほぼ全員の同意が得られているところでございますが,建物計画につきましては現在作成中でございまして,合意を得るまでには至っていない状況でございます。今後のスケジュールといたしましては,本年度中にも準備組合を設置しまして,来年度には都市計画決定の手続に入りたいと考えているところでございます。したがいまして,計画案の公表につきましては,準備組合が設置され,その中で計画素案がまとまり次第,できるだけ早い時期に公表できるように努力してまいりますので,ご理解賜りたいと存じます。以上でございます。 ◆松島輝雄 委員 ヘリコプターによりますコミューターにつきましては,活用方策等今後検討していきたいと,こういうことでございますので,調査計画倒れにならないよう,実用化,現実化に向けてご努力を要望いたしておきたいと思います。  次は,スズメバチの駆除についてでございますが,本市の実態と相談件数等を見ますと,平成2年度で243件,駆除委託件数が16件,平成3年度は319件,37件駆除,平成4年度は現在までで121件で14件の駆除ということで,年間60件分,1件が2万1,500円,こういう予算を計上しているということでございます。学童の通学路であるとか公園等,公共性の高いところ,緊急性の多いところと,こういうことなわけでございますが,一般市民,民間家庭の敷地内に巣をつくった場合は,これは対象外と。これは個人のご負担ですよということで,個人の場合は1件約3万5,000円の駆除料がかかると,こういうことでございますけれども,まさにこれは招かれざる客ということで,ハチはそのお宅の家族だけ刺せばいいわけですが,あちこち飛んでいくわけですので,ぜひこれも,望んで巣をつくっていただいているわけじゃないんですから,不幸にしてつくられてしまったお宅からの相談,要望があったときは,私は公費で駆除をお願いしたい。局長さんも今後,市民生活の安全を図るために迅速かつ柔軟に対応ということですので,そのように理解をしておきますので,ぜひひとつ要望におこたえいただきたいと思います。  資源の集団回収中の思わぬ事故等につきましては,その必要性は十分わかるということで,行政の先端で多岐にわたっている状況だと。一清掃局ばかりじゃないですよと。ありとあらゆる奉仕活動あるいはボランティア,スポーツ,教育に関すること,まさに全庁的な,全市民的な活動の中なので,今後,関係局とも検討をしていきたいということでございますけれども,関係局の協議,検討についてお答えをいただきたいと思います。  それから市営墓地の整備計画についてでございますが,幾らか用地は買収できても,これは面的な買収でなくて,転々としたまさにスプロール的な買収で,公募するまでの整備ができない,こういうお答えでございます。そういう現状を打破するために,現在,公園緑地審議会の中で今後の墓地のあり方についてご検討をいただいて,これも近々に答申が出るということでございますけれども,この中でどんなことが検討されているのか。今まで私どもは,他都市であるとか,あるいは集合的な壁式等,新しい形式の墓地等はいかがかということを提案してまいってきているわけでございますけれども,平成5年度もだめだということになりますと,これまた市民をがっかりさせてしまう。募集状況というのは,Aランク,B,C,Dとあるわけでございますけれども,特にCランクの方は,既に5回外れて,そして6回目は無抽せんで当せんと。この方がですね,どうしてくれるんだと。ことしこそは,ことしこそはということで待っているわけですけれども,平成5年度も募集は見送りですよと,こういうことになりますと,これは私は,もう行政が本気になって何らかの対応を,今後のスケジュールなり具体化したものを市民に提示しなければ,ただ,できません,できませんということであっては,私は市民に申し開きができないんじゃなかろうか。このように考えますので,この公園緑地審議会の審議内容並びにその中で検討をされていること等がわかれば,ある程度私は,市民に安心していただくためにも,納得して了解していただくためにも示すべきではなかろうか,このように考えますので,再度お答えをいただきたいと思います。  それから,東横線の複々線化計画につきましては,大分具体的なご答弁をいただいたわけでございますが,ただその中で,JRの小杉駅と東急東横線との連絡方法については,一たん改札を出て地上におりてからまた上がってこなければならないと,東急ホームに上らなければならないという。それでなくても現在のあのラッシュの込みようから見ますと,まさに利用客にとっては不便がより一層増すわけでございますけれども,このあたりの技術的な物理的な改善策というか,これが可能なのかどうか,ここだけお聞かせいただきたいと思います。  また,3.1ヘクタールのコアゾーンにつきましては,都市計画決定の時期であるとか,まあスケジュールが大分具体化してきたということでございますので,小杉駅は新都心としての位置づけ,その導火線ということで,再開発事業が火つけ役となることを期待しておきたいと思います。 ◎杉本 清掃局長 資源集団回収事業などを含むボランティア活動に対する保険加入でございますが,このことにつきます協議内容といたしましては,ただいま市民局あるいは民生局等と協議をしていくということで考えてございます。以上でございます。 ◎長谷川 環境保全局長 公園緑地審議会等の審議内容等についてのご質問でございますが,審議内容につきましては,今後の市営霊園のあり方につきまして整備面と管理運営面の双方からご審議をいただいているところでございます。従来とも公園墓地につきましては平面形式の墓地でやってきたわけでございますが,この中では,新形式の墓地につきましても十分ご検討をいただいているところでございます。  続きまして,他都市の状況等についてでございますけれども,東京都におきましては,壁式墓地と申しましょうか,壁面形式の墓所を平成3年度から既に供給をいたしてございます。また,横浜市におきましても同様なものを今後整備をしていくと,こういう方向で動いていると,このように実は伺ってございます。以上でございます。 ◎中原 都市整備局長 東急東横線とJR南武線武蔵小杉駅との連絡方法についてのご質問でございますが,現在のホーム形態は相対式であるため,上りホームからは直接連絡通路としてJR南武線に連絡してございます。しかし,東急武蔵小杉駅の新しい計画では,ホーム形態が2面4線になりますことから,ホームを挟んで線路が敷設され,さらにこれが高架になりまして,高架下に駅舎及び改札口を設置することになっていることから,同じレベルにより直接通路で連絡することが技術的に不可能であるとのことでございます。しかし今後,でき得る限り駅利用者の安全性と利便性を図るため,ご質問のご趣旨を踏まえまして,JR東日本等を含めた関係者と協議するよう,東急電鉄に申し入れを行ってまいりたいと存じます。以上でございます。 ◆松島輝雄 委員 市営墓地の整備につきましては,今,局長さんにご答弁いただきましたように,どうか一日も早く市民の要望におこたえできるような新形式なり,あるいは他都市への整備というようなことですね。そして,もちろん地元の早野はそれなりのご努力をいただくということで,ご期待をしておきますので,よろしくお願いしたいと思います。  資源回収中の事故等については,全庁的なあらゆる奉仕活動,ボランティア活動を対象にしているんだと,一清掃局ばかりではないですよと,こういうことですので,至極ごもっともなご答弁なわけでございますので,関係局の市民局長さんなり民生局長さんのご答弁をいただきたいと思います。 ◎木口 市民局長 ボランティア活動中の事故,傷害に対する保険加入についてのご質問でございますが,近年,地域社会では多方面で多種多様なボランティア活動が行われております。快適で潤いに満ちた地域社会の実現を図るためには,ボランティア活動の健全な発展と活性化を図ることは大切なことと認識をいたしております。こうした状況のもとで,市が主催をいたします事業などにご奉仕いただいておりますボランティア活動は各局に関連いたしますけれども,私からお答えさせていただきますが,その活動中に事故または傷害などをこうむった場合に,保険をもってこれを救済する制度化を図ることは,大変意義あることと考えております。現在,市が主催する事業に当たりましては,個々の行事ごとにそれぞれの局において行事保険に加入をいたしておりますが,必ずしも全行事が加入しているとは言えない状況もございます。また,民生局所管の財団法人川崎ボランティアセンターにおきまして,福祉関係を初め地域的諸活動,各種のボランティア活動の支援を行っておりますが,この自主グループに対しましては保険を掛けるよう指導をいたしているのが現状でございます。さらに,教育委員会におきましては,子供会活動や青少年の健全育成に係るボランティア活動に対しまして,青少年指導者賠償責任傷害保険に加入をし,対応をいたしております。このように,現在,ボランティア活動に対しましての保険制度は多岐にわたっておりまして,すべてを統一して加入する制度を発足させるためにはかなりの時間を要する課題かと存じます。また,対象となる活動の範囲や運用の方法など多くの非常に難しい課題もございます。いずれにいたしましても,制度化がどうできるのか,このような問題点や条件整備について関係局とともに早急に取り組んでまいりたいと存じます。以上でございます。 ◆松島輝雄 委員 大変意義あることであるということをおっしゃっていただいて,必要性はご認識をいただいていると,こういうふうに理解をいたすわけでございますが,横浜市では昨年の8月6日から,ただいまのようなボランティア活動については,市民が安心してボランティア活動に取り組み参画できるように保険制度を実施していると。市内の19の損害保険会社と契約をしながら,その保険料が4,000万円であるということまで報道をされているわけでございますが,その中には,損害責任事故あるいは傷害事故ということで最高5億円までであるとか,いろいろカバーをしているわけでございますが,私は,これはあってもなくてもいい制度であるとは思わないわけです。ぜひともなければならない制度だと,このように考えるわけであります。不況の中で,税収の落ち込み等がうわさされて,財源確保が難しいと言われるような財政状況ということは百も承知しておりますけれども,どうか,ぜひ,善意で市の行政の一翼を担って活動をされている方々のために,万が一の場合の損害補償ということで,今,市民局長さんがお答えいただいたように,時間はもう待ったなしでいいと思うんですね,何をやはり検討しなければならないのか。はっきり言って,これは掛金,保険料だと思うんです,どこから捻出するか。個々にはお掛けいただいているということですので,これをむしろ整理して,全市一本での保険制度の創設ということを一日も早くお願いをいたしまして,質問を終わります。 ◆原修一 委員 まず初めに土木局長に,屋外広告物条例についてお伺いいたします。主要駅を中心として景観を重視した町づくりというのが,今,積極的に進められているところでございますが,せっかくすばらしい町が完成しても,捨て看板や張り紙など違反広告物が非常にはんらんして町の美観風致を台なしにして,さらには通行の支障により市民に危害を与えると,こんなような心配をされる違反広告物というのが特に昨今見受けられるところであります。平成4年3月には条例改正により罰則規定を厳しくしたにもかかわらず,違反広告は後を絶たない状況であり,悪質なものは,やり得であるかのように見受けられます。このような状況下で,本市として現状をどのように把握しているのか。また,現在,違反者に対しては,口頭,呼び出し,文書警告,告発等,指導をしていると伺っておりますが,その件数はどのぐらいあるのか。また今後の取り組みについてもひとつ明らかにしてください。  次は,Jリーグ,読売ヴェルディの支援体制について伺います。担当助役と関連局長にお伺いいたします。先般,佐藤委員からも指摘がありましたが,私ども代表質問でも取り上げさせていただいて1週間もたたないうちにあのような新聞報道が出まして,読売クラブが,もう本当に調布に行くような記事が掲載されておりました。もう1回読ませていただきますと,読売クラブの社長さんは,もし東京に本格的なスタジアムができるならば,ホームタウンを移すことを検討したいと。はっきりとこういうふうに新聞報道で出ているんですが,こうした一連の新聞報道に対して,まず市側の見解を伺いたいと思います。さらには,こうした報道に対して,相手方に報道の真意というものを確認されたのかどうか,ここらをひとつ明確に伺いたいと思います。当然,これから調布だけでなく,新横浜の近くにも何か立派なスタンドを計画していると。特に誘致計画,誘致運動というのが他都市からも積極的にこれからどんどんやってくるんじゃないかなと,そんなようなことが予測されますが,やはり本市としても,今すぐに,短期的にいわゆる整備をする課題と,中,長期的な整備課題と,私は2つに分かれると思うんですね。この辺を本当にどう考えているのか再度伺いたいと思いますし,こうした川崎市側のプランというものをしっかりと相手方の方に,通達といいますか,通告というか,話をしているのかどうか,そこらも伺いたいと思います。  さらに具体的に伺いますが,当面,等々力陸上競技場で,まあ何人入るかわかりませんけど,現体制でやっていくと思うんです。特に消防法等でいろいろと規制があろうかと思いますが,今あの競技場が何人まで入れるのかどうか,そこらの駐車対策もどういうふうに考えているのか,伺いたいと思います。今日までの議会のやりとりの中で,都市公園法等々の制約があって,もう最大キャパシティーは1万5,000人だよと。じゃ,その1万5,000人の競技場というのが本当に使用開始できるのはいつなのか。そこらも読売さんの方に伝えてあるのかどうか,それに対しての読売側の見解はどうなのか,ここらもひとつお伺いをしたいと思います。  さらには,読売関係の試合が今までありますと,私も何回か地元でありますので見に行かせていただいていますが,1万人ぐらいの収容ですけど,道路の上に,また駐車できない車はもう公園の中まで非常に乱雑に入っていましてね,一般市民から見ますと,どこかに車はとめられるんじゃないかと,こんなような感触を受けているファンの方もたくさんいるんじゃないかなと。こうした問題もどう整理されていくのか。特にこれからは読売の選手も一応プロという形の中で,プロ選手としてやはりそれなりの待遇をしていかなければいけないと思うんです。先般も私,見に行きましてね,読売の選手が私服でグラウンドの中へ入っていくんですよ。これは私,顔見せ興行で,すばらしいことをやるなあと思って。しかしながら,後で聞いたら,駐車場からロッカー室まで行く道がないんで,しようがなくそのグラウンドの中を突っ切っていくと,こんなようなことを聞いて非常に恥ずかしい思いをしたんですけど。そうしたプロの選手がとめるような駐車場だとか,さらには,今はもうスター選手が多いんで非常な混乱が予想されると思うんです。そういうような対策をどう考えているのかですね。特に,今日までの答弁のやりとりで,シャトルバスを出して頻繁にやっていくと。こういうことですけれども,あのバスの停留所に行くまでにも,非常に何か真っ暗な公園の中で,役員や選手の皆さん方からも非常に評判が悪いんですけど,公園の施設改善といいますか,そこらはどういうふうに考えているのか,伺います。  今,バスの交通機関という話もさせていただきましたけれど,確かにPRしていくのにも,川崎市政だよりじゃ限界があるんですね。これはもう千葉市や東京都や,各遠いところからファンがやってくる。そういう皆さん方にPRしても,大変限界も感じるんじゃないかなと。何かやはりそういうバスを利用していただけるような施策というものを考えるべきじゃないかなと。ここらの見解がありましたら,お伺いをしたいと思います。以上です。 ◎笹田 助役 Jリーグサッカーに関連をいたしまして新聞報道がなされたわけでございますが,それについてのご質問でございますが,来年の5月に開幕が予定されておりますJリーグサッカーにつきましては,さきにその前哨戦といたしましてナビスコカップが開催をされ,大変な人気を呼んだわけでございます。こうした中で,特にホームチームを持たない東京が,ぜひ東京にもプロサッカーチームをということで,このような誘致運動が行われたものだろうと理解をいたしております。そうした動きの中でこの記事が取り上げられたわけでございますが,誘致の対象として読売日本サッカークラブが挙げられておりますけれども,読売幹部の談話が掲載をされておりましたが,この真意を聞いたわけでございますけれども,現在,中国に遠征中というようなことで,伺うことができませんでした。本市といたしましては,読売日本サッカークラブとは,昭和57年,まだ日本リーグの時代からおつき合いがあったわけでございまして,また,プロ化を表明をしてからも何度か話し合いを重ねてまいりました。その中で,できる限りの支援はしていくという誠意を示しているわけでございまして,その誠意は十分伝わっているものと,このように考えております。しかしながら,こうした動きがあるわけでございますから,こういうことも意に介しながら私どもはしっかりした対応をしていかなければならないと,このように考えております。以上でございます。  なお,細部につきましては局長から答弁をいたします。 ◎佐藤 土木局長 違反広告物に対する現状と今後の取り扱いについてのご質問でございますが,この違反広告物に対しましては通年業者委託によりこの撤去に努めておりますが,そのほか市内の統一美化活動の中で,市民総ぐるみの運動を展開し,撤去をしております。しかしながら,違反広告物は依然として後を絶たない状況でございます。本市におきましては,本年度から違反広告物に係る是正指導要領を策定いたしまして,それぞれの所轄警察署と連携を図り,対応をしております。その内容につきましては,口頭で79件,呼び出し3件,それから文書の警告あるいは告発等はございませんでした。特にまた電柱管理者に対しましても,違反広告物の撤去活動のより一層の強化を要請してまいりますとともに,今後,これら違反者に対しましてさらにこの指導強化を図ってまいります。以上でございます。 ◎長谷川 環境保全局長 Jリーグに関係しての幾つかのご質問でございますが,初めに,等々力陸上競技場の整備計画についてでございますが,Jリーグサッカーの開催会場として,できる限りの整備を行ってまいりたいと考えます。まず,当面の整備といたしましては,今年度は,夜間照明施設をテレビ放映にも十分対応できるよう照度アップを図るほか,施設の排水関係の整備を行ってまいります。また,スタンド増築に向けましては,現在調査を進めているところでございます。今後,この調査結果に基づきまして,できるだけ早期に工事に着手するとともに,競技場周辺の環境整備についても努めてまいりたいと存じます。こうした本市の整備計画につきましては,読売側にも伝えてございます。読売側からは,ぜひよろしくお願いしたいと,こういうことでございます。  次に,入場者数でございますが,入場者数は,対戦相手,その時点における順位などによっても大分異なると存じます。これまでの実績から見ますと,少なくとも5,000人,多ければ満席の1万人は入ると,このように実は考えてございます。  次に,選手のための駐車場対策等についてでございますが,さきのナビスコカップの経験から,選手,役員のための駐車場につきましては,一般来場者とは別の場所を確保する必要があると存じます。また,その駐車場から競技場に至る間の選手の安全対策につきましても,必要な要員を配置するよう,運営主体でございます川崎市サッカー協会と協議をしているところでございます。  次に,車での来場者への対応についてでございますが,現在の4ヵ所の駐車場のうち,東口駐車場がまだ整備途上でございますので,この駐車場の整備を急ぐほか,臨時駐車場を設けるなど,できるだけの対応を図ってまいりたいと考えます。しかしながら,現状では駐車スペースにも限りがございますので,基本的にはバス及び徒歩での来場もあわせて呼びかけてまいりたいと存じます。  次に,バス利用のPRについてでございますが,最寄り駅のバス停に,行く先がわかりやすい看板等の設置について関連するバス事業者に要請するほか,前売り切符に,競技場周辺に駐車場が少ないので,できるだけバスまたは徒歩での来場をお願いする旨を印刷するなど,主催者側に要請をしてまいりたいと存じます。  次に,公園内が暗いとのことでございますが,確かに現状はご指摘のような状況でございますので,先ほどご答弁申し上げましたように,競技場周辺の環境整備の中で,できるだけ早く公園等の改善を図るほか,緑地の入り口から競技場に至るサイン計画についても検討してまいりたいと存じます。以上でございます。 ◆原修一 委員 まず屋外広告物条例ですが,違反広告物に関する現況と取り組みについては,今の土木局長からの答弁で一応は理解できましたが,答弁の中で,告発だとか文書警告というのはゼロであると。特に悪質なものについては告発等の措置も必要と考えられますが,そうした告発だとか文書警告だとか,その際の判断基準についてどのように考えているのか,伺いたいと思います。特にこの川崎駅周辺も,大変昨今乱れているような光景が見られるわけですが,例えばモデル地区を設定してそうした規制を設けていくということも可能なのかどうか,そこらのひとつ見解を伺いたいと思います。  Jリーグの読売ヴェルディですが,環境保全局長,今までの答弁のことについては何回も聞いていてね,もうよくわかってるんですよ,そのことは。ただ,やはり,今やらなきゃならない整備は何なのか。じゃ,中,長期的には何をしなきゃいけないのか。そこを聞いてるんですよ。  新聞報道の確認ですけれど,答弁では,相手が中国に行かれて確認がとれないと。これ会社ごと全部中国に行っちゃうわけじゃないですね。広報室だって,代表だっているわけですよ。誠意は十分伝わっていると言うけど,誠意が伝わっていれば,私,こんな新聞報道出ないと思うんですよね。何かそういうやっぱり熱意というのが,いまひとつ川崎市の考えというのが伝わってないんじゃないかなと。ぜひひとつ,これは早急に,川崎市側の考えといいますか,また向こうのこの間の新聞報道の真意というのも確認していただきたいと思います。  そこで,今の1万人体制を,じゃいつまでやるんだと。これも今までの答弁ですと,基礎調査をして,設計をしてと。今までの事前の話の中では,平成8年ぐらいになっちゃうと。そうすると,来年から3年間1万人体制。新聞報道を見ますと,1万人の収容ですと年間約10億円赤字だというんですよ。川崎市がホームタウンで,フランチャイズで,川崎市がやっているところが赤字で,よそからの黒字をまるで川崎市が当て込んじゃうようなね,こんな果たして姿勢でいいのかなと。前にも議論がありましたけど,せっかく一生懸命川崎球場をきれいにして,人工芝が張りついたら,千葉の幕張へ行っちゃったと。今回も同じようなケースがね,何か非常に心配されるんですよ。せっかく1万5,000人体制のね,まあ平成8年か9年かわかりませんけど,でき上がったらばまたどこかへ行っちゃったと。私は,確かに1万5,000人のスタンドも必要かと思いますけどね,他の都市とのいろんな誘致合戦の中で,やはり川崎市が3万人,4万人,例えば東京ドームを使ってくださいと,こんなような構想をいち早く読売側に伝えるべきじゃないかと思うんですね。まあ細かいことがたくさんあるんですけどね,担当助役さん,先般市長さんから,笹田助役さんを中心にやっていくと。ぜひひとつ,そういったことも含めて決意を伺いたいと思います。特にバス輸送機関の中で,シャトルバスを使う。事前の話では,相手が読売さんだから読売新聞さんを宣伝媒介としてやりたいと。何か川崎の恥部を全国に広げちゃっているような気がします。やはり,もっともっとバスを積極的に使ってもらうならば,例えば切符と市営バスのチケットがセットになっているような,エコ切符というんですか,そんなものを導入するとか,何かひとつ積極的にリードして,やはり読売の支援体制していくと。そんなことを再度,助役さんの決意を伺いたいと思います。以上です。 ◎笹田 助役 Jリーグの再度のご質問でございますけれども,プロサッカーという高度な技術の,その中でも最高峰の技術を持っている読売日本サッカークラブ。市民がこのサッカーチームに接することができるわけでございますから,これは市民スポーツのレベルアップだけではなくて,川崎市のイメージアップにもつながるわけでございますので,そのためには,それにふさわしい環境づくり,これが必要であると,このように考えております。そのためには,まず第1に,競技場自体のグレードアップ,これが必要であろう。2つ目には,やはりアクセスの問題を含めた来場者へのサービス,これが2つ目だと思います。それから3つ目には,チームを市と市民が一丸となって支えていく,こういった体制が必要だというふうに認識しておりますので,私を初めといたしまして一丸となってそういった体制づくりを進めていきたいと思っております。以上でございます。 ◎佐藤 土木局長 広告物に関します特に悪質なものの判断基準と,それからもう1点,モデル地区の指定についてのご質問でございますが,この是正指導要領に基づきますところの,口頭,呼び出し及び文書による警告等の指導にかかわらず,違反を繰り返す,この常習者を悪質と認めるものでございます。特に告発の手続につきましては,所轄の警察署とも連絡を密にいたしまして対応していく所存でございます。それからもう1点のモデル地区の設定についてでございますが,現在は川崎駅周辺をこの重点地区として撤去指導をしておるところでございますが,新たにモデル地区を設定することにつきましては,地域の住民の方々のご理解とご協力が必要であろうというふうに思っておりますので,今後これらも含めまして検討してまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆原修一 委員 それでは,ぜひひとつ助役さん,読売ヴェルディ,よろしくお願いいたします。  それと,違反広告物についても最後に要望させていただきます。この違反広告物についてですが,特に今回,議会の中でも,違法駐車問題だとか,さらにはごみ問題だとか,いろいろと川崎市のイメージアップに阻害になるような,こんな議論もあったところでありまして,違反広告物につきましても同様かと思います。さきの屋外広告物条例の改正や是正指導要領の策定をぜひひとつ有効に活用して,やり得的な悪質なものについては警察や関係機関との連携を図りながら厳しい姿勢でひとつ取り組んでいただき,大都市としての川崎にふさわしい町づくりに引き続き努力をお願いいたします。以上で終わります。 ○小川秀明 委員長 お諮りいたします。この程度をもちまして各案件に対する質疑を終結いたしたいと思いますが,ご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○小川秀明 委員長 ご異議なしと認めます。よって,各案件に対する質疑を終結いたします。  お諮りいたします。質疑の際,ご意見,ご要望等もあわせてなされておりますので,直ちに各案件を起立により一括採決したいと思いますが,ご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○小川秀明 委員長 ご異議なしと認めます。よって,さよう決定いたしました。  議案第172号から第189号までの決算議案18件を起立により一括採決いたします。  お諮りいたします。ただいまの決算議案18件につきまして,いずれもこれを認定することに賛成の委員の起立を求めます。    〔次長「総員起立」と報告〕 ○小川秀明 委員長 総員起立でございます。よって,ただいまの決算議案18件につきましては,いずれもこれを認定することに決定いたしました。  以上をもちまして決算審査特別委員会を終了いたしたいと思いますが,委員各位及び理事者の皆様方のご協力によりまして無事大任を果たさせていただきましたことに対し,小泉副委員長ともども厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。  それでは,これをもちまして決算審査特別委員会を閉会いたします。大変にご苦労さまでございました。                 午後3時6分閉会...