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平成 4年 第2回定例会-06月26日-06号

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  1. 川崎市議会 1992-06-26
    平成 4年 第2回定例会-06月26日-06号


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    平成 4年 第2回定例会-06月26日-06号平成 4年 第2回定例会 平成4年第2回川崎市議会定例会 会議録第1301号 平成4年6月26日(金)      第2回川崎市議会定例会会議録              (第 6 日)      第2回川崎市議会定例会会議録               第 6 日           ――――****―――― 議 事 日 程               議事日程第6号                      平成4年6月26日(金)                      午 前 10 時 開 議  第 1   一般質問         ――――――――――――――――
    付 議 事 件  議事日程のとおり         ―――――――――――――――― 出席議員 (63名)                 1番  稲 本   隆 君                 2番  竹 間 幸 一 君                 3番  宮 崎 光 雄 君                 4番  飯 塚 正 良 君                 5番  玉 井 信 重 君                 6番  小 林 貴美子 君                 7番  平 子 瀧 夫 君                 8番  本 間 悦 雄 君                 9番  潮 田 智 信 君                 10番  雨 笠 裕 治 君                 11番  薄 衣 敏 則 君                 12番  佐 藤 光 一 君                 13番  坂 本   茂 君                 14番  佐 藤 洋 子 君                 15番  猪 股 美 恵 君                 16番  千 葉 美佐子 君                 17番  斎 藤 隆 司 君                 18番  市 古 映 美 君                 19番  西 村 英 二 君                 20番  佐 藤   忠 君                 21番  菅 原 敬 子 君                 22番  志 村   勝 君                 23番  小 川 秀 明 君                 24番  大 場 正 信 君                 25番  佐 藤 忠 次 君                 26番  近 藤 正 美 君                 27番  矢 沢 博 孝 君                 28番  高     巖 君                 29番  長 瀬 政 義 君                 30番  笠 原 勝 利 君                 31番  長谷川 泰 弘 君                 32番  上 原 國 男 君                 33番  宮 原 春 夫 君                 34番  飯 塚 双 葉 君                 35番  青 山 仁 三 君                 36番  立 野 千 秋 君                 37番  栄 居 義 則 君                 38番  増 子 利 夫 君                 39番  松 島 輝 雄 君                 40番  深 瀬 浩 由 君                 41番  中 川   啓 君                 42番  増 渕 榮 一 君                 43番  小 泉 昭 男 君                 44番  原   修 一 君                 45番  小 島 一 也 君                 46番  田 辺 美 光 君                 47番  中 尾 治 夫 君                 48番  小 俣   博 君                 49番  市 村 護 郎 君                 50番  鈴 木   叡 君                 51番  小 島 恵 一 君                 52番  山 田   保 君                 53番  田 中 浜 男 君                 54番  渡 辺 好 雄 君                 55番  兼 次 吉 雄 君                 56番  水 科 宗一郎 君                 57番  山 根 堅 二 君                 58番  森   宏 一 君                 59番  宮 田 良 辰 君                 60番  野 村 敏 行 君                 61番  大 島   保 君                 63番  原 島 兼 房 君                 64番  遠 藤   恭 君         ―――――――――――――――― 欠席議員 (1名)                 62番  市 川 代三郎 君         ―――――――――――――――― 出席説明員             市長      髙 橋   清 君             助役      深 瀬 幹 男 君             助役      笹 田   清 君             収入役     森     博 君             技監・企画財政局長                     西 山 節 雄 君             総務局長    深 瀬 松 雄 君             市民局長    木 口   榮 君             経済局長    池 田 陽 介 君             環境保全局長  長谷川 陸 郎 君             衛生局長    井 澤 方 宏 君             清掃局長    杉 本   寛 君             民生局長    冨 田 三 郎 君             都市整備局長  中 原 國 雄 君             土木局長    佐 藤 美 好 君             下水道局長   古 澤   實 君             建築局長    戸 田 重 雄 君             港湾局長    高 橋 宏 輔 君             教育長     大 熊 辰 熊 君             消防局長    小 山   茂 君             水道局長    熊 谷 泰 甫 君             交通局長    漆 原 成 男 君             選挙管理委員会事務局長                     田 島 一 男 君             監査事務局長  来住野   正 君             人事委員会事務局長                     井 上   博 君             代表監査委員  早 川   潤 君
                人事委員長   芦 澤 美 重 君             教育委員長   佐 近 賢 一 君             市選挙管理委員会委員長                     堀 口 哲 男 君             市長室長    山 田 喜一郎 君             市民オンブズマン事務局長                     橋 本   定 君         ―――――――――――――――― 出席事務局職員             事務局長    岡 庭 英 昭             次長      本 宮 富 賢             庶務課長    石 川 久 夫             議事課長    鈴 木 孝 雄             調査課長    石 渡 丈 師             主幹      金 子   浩             主幹      井 田 洋 司             庶務係長    土 倉 正 光             経理係長    原   久 夫             議事係長    黒 沢 践 行             記録係長    土 田 瑞 穂             調査係長    小 島   豊             資料係長    浮 揚 庸 夫             外関係職員           ――――****――――             午前10時2分開議    〔局長「ただいまの出席議員副議長とも54名」と報告〕 ○副議長(栄居義則 君) 昨日に引き続き,ただいまから会議を開きます。           ――――****―――― ○副議長(栄居義則 君) 本日の議事日程を報告いたします。本日の議事日程は,お手元に印刷配付してあります議事日程第6号のとおりであります。           ――――****―――― ○副議長(栄居義則 君) これより日程に従い,本日の議事を進めます。           ――――****―――― ○副議長(栄居義則 君)  △日程第1の一般質問を行います。  直ちに発言を願いたいと思いますが,発言に当たりましては昨日の要領でお願いいたします。それでは発言を願います。43番,小泉昭男君。 ◆43番(小泉昭男 君) それでは数点ご質問を申し上げます。まず北部市場であります。10年前,市民の大きな期待とともに開設されたことは記憶に新しいところでありますが,市場の苦しみ10年といいまして,ちょうど10年の節目に当たるわけであります。開設以来,市民の台所として大変なご苦労,ご努力を積み重ねていただいたことは敬意を表するところであります。一つの節目であります10年を迎えるに当たりまして,大変な周囲の環境の変化もあったようでありまして,特に神田市場が移転をいたしまして大田市場としてオープンをされるなど,当局を初め各業者の方々のご苦労は大変なものであったと察するところであります。  ここでお伺いをさせていただきます。1つ目は,大田市場開設に伴う市場間競争等によりまして,影響があったのではなかろうかと思いますので,これらの対応策についてお示しをいただきたいと存じます。2つ目といたしましては,今後,市場がより市民に密着した形で発展していくために,各施設の充実等も重要な課題と思われます。これらの施設の問題についての見通しをお示しいただきたいと存じます。  さらには,10年を節目といたしまして業界を中心にさまざまな記念事業などの計画があろうかと存じますので,さらなるイメージアップ作戦でありますが,ご計画をお示しいただきたいと存じます。なお,開設以来,青果,水産,花弁関連等におきまして大変厳しいスタートを切ったわけでありますので,この中で,開設以来から現在に至るまでの間に経営者の交代並びに撤退があったように伺っておりますので,その実態についてお示しをいただきたいと存じます。  次に,教育長に伺います。市内には小学校,中学校,高等学校,この教育施設は197あるとのことであります。最近におきましては順次そういう施設の改築,建てかえなども進捗をいたしておるようでありまして,生徒への教育環境,大変すばらしいものがあるようであります。その反面,学校用地が狭隘であったり,地形上無理があるためにプールが小さく,そして不便な状況下にある学校もあることは残念なことであります。宮前区でありますけれども向丘小学校,本年もう120周年を迎える歴史ある学校でありまして,この学校は昔から地域の中心として歩んでまいったわけでありますけれども,昭和18年ごろには当時――向丘小学校講堂がありまして,この講堂のところで地元の方々の主催によります会があったそうでありますが,そこにあの大スターの美空ひばりさんが,7歳だったということでありますけれども,来て,地域のために親睦を図ったというような大変前向きな地域であります。今も当然のことながら,学校の各催しに対しまして地域の方々の協力を大変いただいておるところであります。  ここでお伺いいたしますけれども,現在,各学校においても問題になっておるようでありますけれども,特にここの体育館は雨漏りがするそうでありまして,早急に改築が必要な状態と考えておるところであります。それにあわせまして,プール,15メートルきりないというんですね。一時は1,400人を超えるような生徒数であったわけでありますけれども,ここのところに来ますと942人ということでありまして大分生徒数は減ったわけでありますが,このプールが狭いようでありますので,体育館,プール等に対する改築計画がございましたらお示しをいただきたいと存じます。  次に伺いますが,市民局長そして民生局長,企画財政,ともどもにお伺いをいたします。現在,本市には市民への行政サービスの窓口として,区役所7ヵ所,支所2ヵ所,出張所が4ヵ所あるわけであります。この市民サービスの窓口の中で,これから本市としてもオンライン化を進めていこうじゃないかと,こういう計画は以前から伺っておるところであります。その計画中のオンラインシステム化でありますが,そのシステムの内容等について,当面の計画では区役所事務サービスシステム,そしてまた国保トータルシステム財務会計システム――特に税務の関係のシステムでありますが,これらの稼働を予定されておるということでありますので,その内容と稼働時期,サービスのこれからの問題について各局のお考えをお示しいただきたいと存じます。  2つ目でありますけれども,区役所,支所,出張所,この順に位置づけがされておるようであります。実際には支所も出張所も既に人口はほぼ同じでありまして,余り差がない状況でありますので,今後のオンライン化の中ではどのような対応をお考えになっているのか,お伺いをいたします。  次に土木局長,事前の説明でおおむね理解をしたわけでありますけれども,私道舗装助成であります。当初から大変期待をされておりまして,5分の5でスタートして以来,大変な申込件数が多いということであります。まあ予算上の問題等もあったようでありますけれども,今でもまだ順番待ちということであります。市民の方々の生活道路の整備でありますので,この点については財政の方とともにご努力をいただいて,この積み残しておる部分につきまして積極的な働きかけ,その計画を進めていただくようにお願いしたいと思います。これは要望にしておきます。  以上であります。 ○副議長(栄居義則 君) 経済局長。 ◎経済局長(池田陽介 君) 中央却売市場北部市場についての幾つかのご質問でございます。初めに,大田市場の影響についてのご質問でございますが,当初懸念していたほどの影響はございませんでした。しかしながら,公益的な視点から見ますと,出荷団体等の大型市場への集中出荷体制により市場間競争が激化している傾向にあります。この対応といたしましては,却売業者,仲卸業者の経営基盤の強化,情報化に伴う市場の整備などに努めているところでございます。  次に,市場の施設整備計画につきましては,貯蔵・保管施設,輸送・搬送施設など流通の変化に対応する施設の整備が重要課題と考えておりますので,平成3年度を初年度とした国の第5次整備計画を基本として,国及び関係機関と十分調整を図りながら推進してまいりたいと考えております。  次に,イメージアップについてでございますが,業界のシンボルマーク,シンボルカラーポスター等を作成し,CI運動を進め,イメージアップに努めているところでございます。  次に,開設後の北部市場関係業者の動向でございますが,まず卸売業者につきましては開設時より変動はございません。仲卸業者につきましては,青果部仲卸業者は合併が1社,営業権譲渡2杜,魔業が1社。生産物部仲卸業者は廃業が2社。関連業者は廃業9社,営業権譲渡3社,開設以後新規開業3社となっております。なお,廃業等により生じました空き店舗につきましては,その都度補充を行っております。以上でございます。 ○副議長(栄居義則 君) 教育長。 ◎教育長(大熊辰熊 君) 向丘小学校の体育館とプールについてのご質問でございますが,同校の体育館は昭和42年度,プールは昭和44年度に建築されたものでございますが,両施設とも狭隘な敷地に建てられている関係もございまして,かなり老朽化が進んでおりますので,改築の対象校として校舎も含めまして検討をしているところでございます。同校の敷地は,校舎と運動場が離れておりまして,建物敷地に段差がございますので地形上大変難しい面もございますが,傾斜地の有効利用や合築などの方法を研究いたしまして,体育館とプールの改築について早い時期に改築できるよう努力をしてまいりたいと考えております。以上でございます。 ○副議長(栄居義則 君) 市民局長。 ◎市民局長(木口榮 君) 区役所事務サービスシステムのご質問でございますが,現在区役所事務サービスシステムの第1次開発として,平成6年1月に稼働を目指しまして住民票発行システムを開発中でございます。このシステムは,各区役所,支所,出張所に端末機を設置いたしまして,どこの窓口におきましても即時に住民票の写しの交付が受けられるようにするもので,市民サービスの一層の向上を図ることを目的としたものでございます。以上でございます。 ○副議長(栄居義則 君) 民生局長。 ◎民生局長(冨田三郎 君) 国保トータルシステムについてのご質問でございますが,このシステムにつきましては,区役所事務サービスシステムとの有機的な連携を維持し,区役所,支所,国民健康保険主管課における国保加入者の資格,賦課,収納等の事務処理の迅速化,適正化を図る漢字オンラインネットワークシステムでございます。なお,出張所につきましては,関係局との調整を図り,地域住民の利便性を考慮したネットワーク化に向けまして鋭意努めてまいりたいと存じます。なお,稼働時期につきましては,平成6年度を予定しているところでございます。 以上でございます。 ○副議長(栄居義則 君) 技監・企画財政局長。 ◎技監・企画財政局長(西山節雄 君) 税務のオンラインシステムについてのご質問でございますが,税務のオンラインシステムの内容につきましては,住民サービスの向上と事務の効率化を図るため,区役所,支所の税務窓口における納税証明書,課税証明書の発行等を行うものでございます。  次に,稼働時期につきましては,区役所事務サービスシステムの稼働にあわせ平成6年度中を目途に調査研究を進めているところでございます。以上でございます。 ○副議長(栄居義則 君) 小泉昭男君。 ◆43番(小泉昭男 君) 経済局長,北部市場数点ご指摘をいたしまして,答弁をいただいたわけであります。北部市場に限らず,本市には南部もあるわけでありますけれども,市場の業務というのは大変なお仕事だというふうに感じるわけであります。先ほどのお話によりますと,大田市場開設に伴う影響は当初心配したほど出ていないようでありまして,私はもっと大きな混乱が生じるのではないか,こんなことを当初懸念したわけであります。しかしながら,あれだけの限られた厳しい環境の中でここまで頑張ってこられたことに,少々安心をしたわけであります。しかし,全く影響がなかったと思うのもこれもまた問題でありまして,これからさらに10周年を迎えた後に,市場の活性化を図るために各関係の業者の方々のご努力が必要であろうかと存じます。今後も一層のご努力をこの点については期待をしておきます。  それと市場の整備であります。これは以前にも,前局長さんの段階であったと思うんですが第5次整備計画,このお話を議場で伺ったことがありました。そのときに,買い出し人を含めまして業界の方々のご意見もお伝えした経過があるわけであります。それは,その施設の駐車場の上屋でありまして,これも第5次計画の中に入れていきたいと,こんな答弁をいただいておりますので,これはそのまま進めていただくように要望をしておきます。それと昨日もCI運動,ほかの議員の先生からも出たようでありますが,一貫した流れが必要であります。これからますます煩雑化する業界でありますので,一貫した流れを守っていただき,市民の方々に,また,ご利用される方々に啓蒙運動を進めていただきたいと存じます。  それと,北部市場開設後の市場関係者の動向であります。これは先ほどお話ししましたように,大変動きがあったようでありますけれども,まあ予想より低かったということであります。これからも出荷団体が出荷しやすい,そしてまた買い出し人が買い出しやすい,マーケティングの本質にのっとった市場運営に努力されるよう要望しておきます。要望で結構でございます。  次に教育長,今お話がありましたとおり,現状をもうご理解いただいておるようであります。小学校のところが大分こう裏山の方から大変傾斜の強いところでありまして,極端な南傾斜のために施設等に使用できる面積も限られた地域であります。施設改築には大変なご苦労があろうかと存じますが,まずこの体育館の改築,それからまたプールの改修,これについては大まかに分けますと2つの方法があろうかと思います。1つは,よく最近行われておりますように体育館の上にプールをつくってしまう,こういう方法があろうかと思いますし,もう1つは,その近隣の地権者の方々の協力をいただいて平面にプールをつくっていくやり方,この2つが大別してあろうかと存じますが,前者の方は少し,まあ関東大震災がおさまってからもう70年経過するわけでありますので,これからもし大きな震災が起きた場合にそういう施設はちょっと心配でありますので……。まあ,それだけではないんでありますけれども,あの地形からしまして,やはり学校用地の確保は大変重要な将来的な見通しになろうかと思います。そんな関係から,後者にお話ししましたような近隣の地権者の協力をいただいてプールを整備していく,こういう方法がいいのではなかろうかと思いますので,私ちょっとその近隣の方々のお話を伺ったことがあったんですけれども,向丘小学校が120周年を迎えるに当たって,用地の方は協力してもいいよという話も大分出ているようであります。こんな関係から,当局としてもこの施設の改修整備計画の中に用地の確保も検討されてお進めいただくように,要望しておきます。  次に,区役所事務サービスシステムについてであります。市民局長のお答えでは,平成6年稼働を計画しておるということであります。区役所,支所,出張所に端末機を設置するということでありまして,即時に住民票の交付が受けられ,一層市民のサービスができるのではなかろうかと思います。この点についてはこのままお進みをいただければいいのではなかろうかと思います。  次に,国保のトータルシステムであります。この件につきましては少し答弁の中で心配になる部分なんですが,区役所,支所にはオンラインネットワークシステムを導入される,しかし,4ヵ所あります出張所については関係局と調整を図りネットワーク化に努力をしていきたいということであります。ちょっと支所と出張所の対応の差があるようでありますので,この全部へのオンライン化が必要と考えます。この点について再度ご見解をお示しいただきたいと存じます。  企画財政であります。税務オンライン化でありますが,同じくただいまお話ししましたような状況の中で,区役所,支所でしか納税証明,課税証明書の発行を受けることができないような答弁でありましたので,この点について再度ご見解をお願いいたします。以上であります。 ○副議長(栄居義則 君) 民生局長。 ◎民生局長(冨田三郎 君) 出張所へのオンライン化についてのご質問でございますけれども,出張所への対応につきましては,今おっしゃられましたように,支所との格差がないよう努めてまいりたいと存じますので,ご理解をいただきたいと存じます。以上でございます。 ○副議長(栄居義則 君) 技監・企画財政局長。 ◎技監・企画財政局長(西山節雄 君) 出張所における納税証明書等の発行についてのご質問でございますが,納税証明書の発行等のオンラインシステムにつきましては,課税台帳を区役所,支所の税務で管理をしていると,こういう実態がございますし,現在の税務組織の体制の中でのシステムということで考えていかざるを得ないというところでございますので,ご理解をいただきたいと思います。以上でございます。 ○副議長(栄居義則 君) 小泉昭男君。 ◆43番(小泉昭男 君) 大体お話の内容は先ほどの答弁と同じようだったわけであります。ここでもう少し前向きな答弁がいただければこれで終わるつもりだったんですが,市長,当然でありますけれども,ちょっとご見解を伺いたいのであります。と申しますのは,今出張所の位置づけであります。出張所の位置づけが大変支所との差があるようでありますので,今後この位置づけを含めまして,こういうオンライン化に対してどうお考えになっていくのか,その見解だけ,市長お願いいたします。 ○副議長(栄居義則 君) 市長。 ◎市長(髙橋清 君) 支所,出張所についての基本的な考え方でございますけれども,これにはいろいろな考え方があると思いますが,区の統一性と申しましょうか,区全体がまとまっていくというそういう視点から見ますと,もういつまでも出張所とか,あるいは支所があるということについては好ましくないという意見もあるわけでございます。ただそれと同時に,今お話がございましたような市民の方の便宜性といいましょうか,利便性と申しましょうか,そういう観点からはあった方がよろしいと,こういう考え方もあるわけでございます。私たちはまだ内部で議論が詰まっておりませんが,現在の考え方といたしましては,やはり区に統合していくという考え方をとっていきたい。ただオンラインのような形で,そういうできるもの,つまり機械化でもできるというものについてはできるだけ支所,出張所に限らず市民の方の便宜を図っていけるようなそういう工夫をしていきたいと,こういうのが現在までの考えでございまして,まだまとまっておりませんので,これからいろいろなご意見を賜りながら,私たちも支所と出張所を将来どのような形で統合したり廃止したり,あるいはもっと拡張するか,それを議論してまいりたいと思います。以上でございます。 ○副議長(栄居義則 君) 小泉昭男君。 ◆43番(小泉昭男 君) 大変難しい行政ではないかと思いますが,これから市長を初め関係局の特段のご努力に期待をいたしまして,終わります。 ○副議長(栄居義則 君) 5番,玉井信重君。 ◆5番(玉井信重 君) 4点通告いたしましたけれども,川崎市心身障害児家庭指導員派遣事業につきましては,事前の調査研究が十分でありませんので,次の機会に質問させていただきたいと存じます。  それでは教育長に,小中学校に在籍する障害児の教育条件整備について,幾つかお伺いをいたします。神奈川県は,小中学校障害児介助員補助要綱を定め,昨年4月1日から施行してきておりますけれども,川崎市としてはこの間,障害児の介助事業をどのように展開してこられたのか,介助員配置についての考え方と現状をお伺いいたします。  次に,作業療法士,理学療法士についてでございますが,学校での機能訓練ということで既に一部の学校で実施をされているようであります。作業療法士,理学療法士の派遣事業についての基本的な考え方,実施状況及び今後の対応についてお伺いをいたします。  次に,小中学校における障害児用エレベーターの設置について,これまでの設置状況,当面の計画及び今後の設置に対する考え方をお伺いいたします。  次に経済局長に,川崎市発行の絵はがきについてお伺いをいたします。市民の方からの問い合わせもありまして,最近になって私も川崎市発行の絵はがきがあるということを知りました。しかし実態は,あるのかないのかちょっとわからないような大変寂しい状況のようでございまして,この絵はがきが発行に至った経緯はどういうものであったのか,またその目的及び事業の現状について,お聞かせ願いたいと思います。  次に,多摩区総合庁舎建設計画につきまして,市民局長にお伺いをいたします。昨日も質疑がありましたので,角度を変え,重複を避けてお尋ねをいたします。まず建設計画の概要,建設スケジュールについて簡潔にお答えください。  次に,建設計画の内容について幾つかお伺いをいたします。この計画の最大の問題点というのは,全体的に狭い,総体的に狭いということであります。最も身近な行政施設,市民施設として,将来の人口増や,これから求められる市民サービスの拡充ということにこたえられていくものでなければならないと考えるわけですが,どうしてこのようなことになってしまったのか,お伺いをいたします。  次に,この計画は当初,区役所,市民館,保健所,図書館,休日急患診療所等の合築となっておりましたけれども,福祉パル,薬事センターが途中からこの総合庁舎の建設計画に追加されました。この経緯についてお伺いをいたします。  次に,計画案によれば,市民館等の教育棟と区役所等の行政棟が入り組んでおり,利用者にとって極めて使い勝手が悪いんじゃないかということが懸念をされるわけでありますけれども,この問題をどのように解決していくおつもりなのか,お伺いをいたします。以上です。 ○副議長(栄居義則 君) 教育長。 ◎教育長(大熊辰熊 君) 初めに,小中学校に在籍する障害児への教育条件の整備についての幾つかのご質問でございますが,まず,障害を持つ子供たちの指導のためには必要な教員数の確保が基本でございますが,教員の配置数は国や県の定数基準によりまして定められておりますので,障害を持つ子供たちの校内での生活の補助者としましては,現在,重度重複障害児のためのたんぽぽ学級の設置校4校に対しまして,12名の介助員を配置して対応をしているところでございます。また保護者のご希望によりまして,通常の学級での就学を望まれる場合につきましては,学校として学校運営全体の工夫や学校全体の協力の中で対応できる部分と保護者へ協力をお願いする部分等について,保護者と十分相談して,学校での生活に支障がないようにいたしております。  次に,学校教育の中での作業療法士や理学療法士による機能訓練についてでございますが,これら療法士による機能訓練は,本来的には医療等の専門機関で進めていく必要がございますが,学校教育における障害児教育の指導領域としての養護,訓練の中でも担当教員による指導が行われておりまして,学校教育と医療とがそれぞれの役割を担いながら連携し合って指導効果を上げていくことが大切だと考えております。現在たんぽぽ学級設置校の中で,肢体不自由学級設置校2校に委嘱をいたしておりますが,関係局とも協議しながら,教育委員会としても残りの未設置校への対応について検討を進めてまいりたいと考えております。  次に,小中高等学校におけるエレベーターの設置状況と今後の方針についてでございますが,設置状況といたしましては,重度重複障害学級を設置しております小学校2校と高等学校1校に設置をしております。  今後の設置に対する考え方につきましては,障害を持つ子供たちの教育環境のよりよい整備という観点から,全面改築を実施する学校につきましては設置することを基本に考えてまいりたいと存じます。本年度につきましては,改築する小学校2校について設置する考えでございます。以上でございます。 ○副議長(栄居義則 君) 経済局長。 ◎経済局長(池田陽介 君) 本市が発行しております絵はがきについてのご質問でございますが,まず発行の経緯と目的でございますが,昭和61年に市内の名所,旧跡,行事等の観光資源を市内外に広く紹介する目的で絵はがき「ビューオブ川崎」を発行したものでございます。現状につきましては,川崎市の紹介資料として他都市や海外からの来川者の方々にお配りし,活用しております。また,市内の書店やホテル等に有料頒布をお願いしておりましたが,平成2年度から販売実績はございませんです。以上でございます。 ○副議長(栄居義則 君) 市民局長。 ◎市民局長(木口榮 君) 仮称多摩区総合庁舎建設についての幾つかのご質問でございますが,まず建設計画の概要でございます。この多摩区総合庁舎は,敷地面積約6,180平方メートル,建物の延べ床面積約2万4,000平方メートルをもちまして,区役所,保健所,市民館の改築を行うとともに,登戸土地区画整理事業に伴う敷地の有効利用等の観点から,図書館,休日急患診療所,福祉パル,薬事センターを含めた総合的な施設とすることを計画しております。これによりまして,地域社会における区民の拠点施設として市民サービスの一層の充実を図るものでございます。  次に,建設スケジュールでございますが,現在,関係局と設計の基本的事項について調整を行うとともに,地元住民の方々によります多摩区役所等改築検討会議において施設の配置計画などの検討を進めているところでございます。今年度には実施設計を完了し,平成5年度半ばに着工,平成7年度の完成を予定しているところでございます。  次に,建設計画の内容についてでございますが,第1点の全体的に狭い計画ではないかと,こういうことでございますが,多摩区役所等の現在地は先ほど申し上げましたとおり区画整理事業の施行区域の中にありまして,当該事業の減歩によりそれぞれ敷地が現状以下となってまいります。このため,この改築に当たりましては,区役所,保健所,市民館がある土地に休日急患診療所及び図書館の土地を加え,さらに区役所隣接地を買い増しいたしまして,先ほど申し上げました建設敷地の面積を確保したわけでございます。さらに,当該土地は商業地域であり,建物高さ制限はございませんが,周辺地域への日影の影響を極力少なくするため現計画のような建物計画となったものでございます。将来を考えますと,市民利用施設はもとより,市民サービスの窓口となる事務室などにつきましてもゆとりのある設計が望まれるところでございますが,諸般の状況を考慮いたしまして計画したものでございますので,ご理解を賜りたいと存じます。なお,事務室面積につきましては,全体でおおむね1人8平方メートルを確保することといたして計画しております。  次に,福祉パル,薬事センターがこの総合庁舎の建設計画に追加された経緯についてでございますが,現在,福祉パルは川崎区と麻生区に,薬事センターは川崎区と中原区にございますが,福祉パルについては各区1ヵ所配置計画,薬事センターにつきましては南,中,北の3ヵ所に設置する計画となっておりまして,当初,多摩区ではそれぞれ個別に適切な場所を求めてまいりましたが,機能,規模,施設の内容に適合する場所がなかなか見当たりませんでしたので,追加されたものでございます。  次に,教育棟と行政棟が入り組んでおり利用者にとって使い勝手が悪いのではないかと,こういうことでございますが,今回の総合庁舎建設計画は複合施設の建設でございますので,総合案内所の設置,適切なサイン,その他の方法によりまして,市民の皆さんにわかりやすく,使いやすい施設にするよう努めてまいりたいと存じます。以上でございます。
    ○副議長(栄居義則 君) 玉井信重君。 ◆5番(玉井信重 君) 教育長に,小中学校の障害児介助員の配置について幾つかお伺いいたします。答弁では,重複障害児のたんぽぽ学級に12名の介助員を配置しているということであります。たんぽぽ学級への介助員の配置ということで言えば,これは県の介助員補助事業が始まる以前から,したがいまして昨年の4月1日以前から当然やっておられたわけでございまして,たしか昭和44年ぐらいからたんぽぽ学級があったと思いますけれども,この開設当時からそうした手当てをされてきているというふうに思いますので,そういう意味においてはこの県の制度に先駆けて行われたものというふうな評価もできないわけではないと思うんです。しかし,この県の制度が施行され始めたにもかかわらず,これが新しい展開を全くしていないということも,またこれは言えるわけでございまして,ともに学びともに育つ教育を推進するために介助員の配置を拡充すべきであるというふうに思いますし,このことが父母の切実な要求になっているとも思いますので,幾つかお伺いいたします。  県の介助員事業では,特殊学級の場合,介助員の配置によって移動,生活等の介助を行うことにより,教員が指導に専念でき,障害児教育の充実が図られると,こういうふうにうたっておるわけでございます。しかし川崎市の場合では,たんぽぽ学級以外の特殊学級には介助員の配置がないわけであります。そうして特殊学級では,介助は学校側の責任にゆだねられるということになっているわけですけれども,実際には母親が介助を行うことも少なからず見受けられるわけであります。介助員事業を拡充し,たんぽぽ学級以外の特殊学級へも介助員を配置すべきと考えますが,お伺いいたします。  次に,普通学級の場合でありますけれども,保護者の介助を条件として普通学級に障害児が通学している場合,保護者が病気等で介助ができなくなりますと大半の障害児は学校を休まざるを得ないという実態に陥るわけであります。障害児に対する学校教育を保障するためには,こうした場合に介助員が代替をすると,こういうことが必要でございまして,こうした介助員の措置ということを考えるべきと考えます。けさの新聞でこの問題が一部報道されておったわけでございますけれども,緊急時における普通学級の介助員の配置について,明確なお答えをいただきたいと思います。あわせて,介助員配置に伴う予算措置はどうなっているか,お伺いをいたします。  次に,これは介助員制度とは少し趣を異にいたしますけれども,同一の趣意の問題であろうと思いまして取り上げさせていただくわけでありますけれども,小学校5年生,中学校1年生のときに実施される自然教室に障害児が参加をする場合に,保護者の同行を求められたり,あるいはまた保護者の依頼によるボランティアの同行を求められる,こういうような実態がございまして,これが父母の負担になっているという状況であります。自然教室では教員のほかに指導補助員が同行することになっておりますけれども,障害児が参加するような場合には指導補助員を通常より多く配置をして,障害児も含めて子供たちが安全で楽しい集団生活ができ,親の負担もないように,そういうようなことになるようにすべきと考えますけれども,お伺いをいたします。  次に,作業療法士,理学療法士の派遣事業についてでありますけれども,たんぽぽ学級設置校4校のうち2校に配置をされているということでございまして,逆に言えばあとの2校は配置されていないということでございます。それが稲田小学校,麻生小学校の北部の2校ということになるわけであります。この問題の難しさというのはよく理解をしているつもりです。確かに作業療法士そのものの確保が難しいということがあるわけでございますけれども,片方のたんぽぽ学級では派遣をされ,片方では派遣されていないということについては問題があろうと思いますし,療育センターなどに行ってこれを頼みますと,たんぽぽ学級でもやっているんだからそちらでお願いしたらどうですかというふうにして,派遣されていないたんぽぽ学級のところでも言われちゃうと,こういう実態があるんです。そういうところにおきましては早急に実現すべきと思いますが,まあこれは努力するということでございますので,要望にさせていただきます。  次に,障害児用エレベーターの設置についてでございますけれども,全面改築する学校については基本的に設置をするというご答弁でございました。改築時に障害児が在籍しているとかしていないとかということにかかわらず,当然設置をするというふうに考えていいかと思いますけれども,改築する学校にはすべて設置をするというふうに受けとめていいか,伺っておきます。また,エレベーター設置が全面改築時に限定されますと,ごく最近にできた学校で,なおかつエレベーターが設置されていないような学校では10年,20年と長期にわたって設置されないままに放置をされる,こういう状況になるわけでございまして,計画的に既設校にも順次エレベーターを設置すべきであるというふうに考えますが,お伺いいたします。  次に,経済局長にお伺いいたします。絵はがきについてでございますけれども,平成2年度から販売実績が全くないということであります。なぜそんなことになってしまったのかということで質問しようかと思ったんですが,絵はがきの現物を取り寄せてみまして大方の理由がわかったような気がいたしました。決して悪いというようなことではないんですけれども,いかんせん古いということは否めないわけでございまして,説明文もついておりますが,その説明文でも,例えば市の人口がまだ,まあ109万人になっているというようなことで,今日の川崎市の紹介資料としても不適切なものになっているのではないかというふうに思われます。なぜ2年間に1度ぐらいこれを見直すとか改訂をするとかということをしてこなかったのかということで,これは当然問題が残るわけですが,あえて過去を問わず,今後どうするかについてお伺いいたします。制作当時に比べまして,かなり川崎市も新しい観光資源や施設をつくってまいりました。そしてまた今日,イメージアップ作戦ということで全市的な取り組みをしているという状況もございます。そういう意味におきましては,観光マップとともに非常に洗練されたみずみずしい感覚の絵はがきというものも今日的な価値があるのではないかというふうに考えます。川崎市が主催する写真コンクールの優秀作品を絵はがきに採用するなどさまざまなアイデアを持ち寄っていただきまして,またイメージアップ作戦ともタイアップしていただきまして,絵はがきを改めて発行してはどうかというふうに思いますが,伺っておきます。  次に,区役所総合建設計画についてでございますけれども,全体的に狭いということに関しては局としても認識されているようであります。諸般の事情ということでこうなったんだということでございますけれども,財政状況などもその中に入っているのかなあというふうに思います。いずれにいたしましてもどうも納得がまいりません。繰り返すまでもありませんけれども,この施設は多摩区民の行政施設,市民施設としては最大のものであり,多くの市民が利用する拠点施設であります。将来の人口増や職員増に加え,市民サービスの拡充を求める市民の要望に長期にわたってこたえ得るものでなければならないと考えます。その意味で,財政状況等による制約を可能な限り克服し,21世紀の市政需要を満たすよりよい施設を建設すべきと思います。  そこで幾つかお伺いいたしますけれども,事前の調査によれば,容積率にまだ余裕があるようでございます。全面的にやり直すということではなくても,現行建設計画の見直しによって延べ床面積の増大を生み出すことができると思われます。具体的には3階から10階までの行政棟のフロアを横に張り出すというようなことなどを含めて可能であろうと思います。現在では少しくびれたような状況になっておりますけれども,これを2階と同じような規模にいたしますと外観上もすっきりとするのではないかというふうに思われます。そうした手法を含めて床面積を広げるお考えはないか,伺っておきます。  次に,全体的に狭くてゆとりがないということで言いますと,施設が詰め込みされていると,非常に多くの施設を詰め込んでいるというような状況でございまして,この場所が交通至便であり,他に適地がないということからそうしたことになったことについては理解をいたすわけでございますけれども,それぞれの施設が十分に機能しないとなれば大変にゆゆしき問題でございます。事前の調査によりますと,建設計画の隣接地に359平米の土地が土地開発公社の所有地としてあるようでございまして,これらの有効利用も含めて現行の総合庁舎建設計画から一部の施設を分離建設する考えはないか,お伺いいたします。  次に,関連をして民生局長にお伺いいたします。福祉パル等が後から追加された理由につきまして,わかりました。しかし,昨日の質疑でも明らかなように,福祉パルの面積については他の福祉パルと比較して大変狭いわけであります。加えて開設時期に大きな問題が残っております。総合庁舎の開設時期がいわば福祉パルのオープン時期でもございますけれども,早くて平成8年4月ごろと思われます。福祉パルは,中期計画によれば平成5年度までに各区1ヵ所に設置するとなっておりまして,総合庁舎に入ることによって設置時期が早まるのではなく,むしろ2年間もおくれるわけであります。福祉パルは非常に重要な施設でございますので,また市民要望の強い施設だけに,計画が大幅におくれるということは大変に大きな問題でございます。この見解をお伺いしたいと思いますし,他に候補地を求める考えはないか,計画の見直しをする考えはないか,お伺いをいたします。  次に,使いやすい施設についての方策についてでございますけれども,答弁では,総合案内システムなど案内業務の充実についてこれを行っていくということでございますけれども,それだけでは問題は片づかないというふうに思います。休庁日,開館日が違い,利用時間も異なる諸施設が入りまじっていること自体に問題があり,施設配備計画そのものの再検討が必要と思いますが,伺っておきます。以上です。 ○副議長(栄居義則 君) 教育長。 ◎教育長(大熊辰熊 君) 初めに,介助員の配置についての幾つかのご質問でございますが,まずたんぽぽ学級以外の肢体不自由児学級への介助員の配置についてでございます。現在のところ肢体不自由児学級の在籍数は1学級当たり1ないし2名の状況でございますので,今後ご指摘のような状況が生じました場合につきましては,学校とも相談しながら個々の事例に即して検討しまして,対応をしてまいります。  次に,通常の学級での肢体不自由児の介助につきましては,ご指摘のような保護者の方々のご病気等の緊急の場合は,事例に即して検討をいたしまして対応をしてまいります。  次に,介助員配置のための予算についてでございますが,神奈川県の介助員配置事業の補助要綱に基づく県の補助金は,上限が400万円となっております。川崎市といたしましては,たんぽぽ学級介助員への予算は平成4年度で2,413万円でございまして,そのうち緊急時に対応する介助員への予算は78万3,000円で,およそ900時間分となっております。  次に,障害を持つ児童が自然教室に参加する場合の指導補助員の加配についてでございますが,学校体制の中での引率教員の増員も含め,児童が充実した学習や安全で楽しい生活ができるよう,検討をしてまいりたいと存じます。次に,エレベーターの設置についてのご質問でございますが,教育委員会といたしましては,先ほど申し上げましたように,改築校については今後設置してまいりたいと考えております。既存校につきましては,障害を持つ子供たちのために設置してまいりたい意向は持っておりますが,敷地の関係や既存校舎の配置の状況等課題もございますので,今後研究をさせていただきたいと存じます。以上でございます。 ○副議長(栄居義則 君) 経済局長。 ◎経済局長(池田陽介 君) 絵はがきの今後の取り扱いについてのご質問でございますが,ご指摘のとおり新しい観光資源もございますので,川崎市のイメージアップが図られるよう発行してまいりたいと考えております。なお,発行の方法,内容,版売,PRを含め関係局と協議をしているところでございますので,ご理解を賜りたいと存じます。よろしくどうぞ。 ○副議長(栄居義則 君) 市民局長。 ◎市民局長(木口榮 君) 多摩区総合庁舎の建設計画についてのご質問でございます。まず,建物の計画面積が広げられないかと,こういうことでございますが,この地域における容積率の限度までには確かに若干の余裕がございます。そして,これまでに関係各方面からさまざまなご意見,ご要望をいただいておりますが,総体的には面積が不足しているとの声が多く,調整を要する課題となっております。そこで,事務室等については書庫などの収納スペースの有効活用やあるいはまた共用化の徹底などを図りながら,なお不足するところにつきましては新たな観点から必要面積の割り出しを行って過不足を調整し,ご提案のような方法も含めまして計画面積の確保に努めてまいりたいと存じます。  次に,一部の施設を分離建設する考えはないかと,こういうことでございますが,この多摩区総合庁舎の建設計画は,当初は現在の区役所の敷地内にあります3つの施設を改築することとしてスタートし,その後,区画整理事業に関連して隣接する休日急患診療所と図書館の敷地を組み込むことによって計画敷地を確保し,その後,福祉パル及び薬事センターを含めることとなった経緯がございます。したがいまして,これらの施設についてご提案のように分離して建設することは,関係局並びに関係諸団体のお考えもあろうかと思いますので,今後協議をしてまいりたいと存じます。  次に,施設配置計画の再検討が必要ではないかとのことでございますが,多様な機能の集約された複合施設であるため多少の機能の混在はあろうかと思いますが,今回の多摩区役所等の改築計画は土地の有効利用を図るとともに1度で用が足せる,区民の皆さんにとって利便性の高い施設を志向し,利用者の多様なニーズが満たされるように,区役所や市民館その他の機能の有機的な連携を発揮していくという,新しい行政,文化機能の創造も課題の1つとなっております。こうした観点から関係の方々と協議,調整を行いまして,よりよい計画としていく考えでありますが,その際,計画の再検討が避けることのできない条件となるということであればそのように検討してまいりたい,このように考えております。以上でございます。 ○副議長(栄居義則 君) 民生局長。 ◎民生局長(冨田三郎 君) 改築予定の多摩区役所内に設置を予定している福祉パルの開所時期及び他の候補地についてのご質問でございますが,ご案内のとおり,多摩区役所の完成が平成8年度の計画でございますので,福祉パルの設置計画である平成5年度までに設置することは困難な状況でございます。したがいまして,地域住民の皆様方のご要望も十分理解できますので,今後他の候補地等の問題を含めまして,関係各局及び関係者と調整の上検討してまいりたいと存じますので,ご理解をいただきたいと思います。以上でございます。 ○副議長(栄居義則 君) 玉井信重君。 ◆5番(玉井信重 君) 済みません,ちょっと長くなったようでごめんなさい。もう質問するつもりはないんです。後ろからどんどん弾が飛んでまいりますので。  教育長なんですけれども,先ほどもおっしゃったように,事例に即して検討して対応するということで,これは1歩踏み込んだ新しい政策展開というふうに評価をいたします。もう予算もついているようでございますので,具体的に介助員の配置など障害児介助事業の体制づくりにつきまして早急に着手していただきますように,お願いをしておきたいと思います。  それから市民局長,これは時間が確かに限られているわけでございまして,建設時期の問題があろうかと思いますけれども,拙速にならないように,これはこの時期にきちっとやっておかないと,この時期にできることをきちっとやっておかないと非常に大きな禍根を残すということでございますので,ぜひそのことにつきましては関係者と十分に議論してやっていただきますことをお願いいたしまして,質問を終わります。どうも済みません。 ○副議長(栄居義則 君) 18番,市古映美君。 ◆18番(市古映美 君) まず教育長にお伺いをいたします。中原区の苅宿小学校では,長期推計によりますと来年以降入学児童数がふえて,普通教室の不足事態が起きようとしております。現在,普通教室は14学級しかありませんけれども,平成5年は16学級,その翌年は17学級,そして7年には18学級が必要とされております。この改善にどのように取り組んでいくのか,お伺いをいたします。  苅宿小学校は,改築がされてまだ数年しかたっておりません。改築に取り組む前にこのような事態の予測はできなかったのでしょうか。結局あとの改造でお金がかかったり,全体の教室の配置バランスを崩したりという矛盾を抱えると思うのですけれども,校舎は1度建てれば何十年も改築できません。校舎建築についてどのような将来的見通しを持って建てているのか,お伺いをいたします。将来的見通しを持った校舎建築というのは,見通しを持った普通教室の確保だけにはとどまりません。この間川崎でも,子供たちが1日のうちの大部分の生活時間を過ごすスペース及び空間として校舎建設は見直しがされ,川崎でもオープンスペースをつくったり,さまざまな改善,また地域に施設を開放するという視点からも随分改善をされてきたと思います。さらに,これから学校5日制の移行に当たって,特に土曜日,どう施設を開放していくのか検討はされていると思いますし,学校5日制を踏まえた校舎建築のあり方もあると思います。今後の改築に当たっては,特に図書室などを施設開放の1つに加えて建築を進めてほしいと思いますが,見解をお伺いいたします。また,既設の図書室についても,できるところから,特に土曜日開放してほしいと思いますけれども,お伺いをいたします。  引き続き教育長に伺います。学校給食指導の手引の改訂が8年ぶりに文部省によって進められております。改訂では,新たに食物アレルギーに関する項目が取り入れられ,アレルギー対策を徹底するということです。さきの議会で,私は,小学校のアレルギー実態調査をやってほしいと要望いたしましたが,昨年10月の議会のとき,調査の方法や内容などについて研究,検討をしているとのことでした。その後の進捗状況をお知らせください。札幌でのそばアレルギー訴訟判決以来,アレルギーに対する文部省など行政の立ちおくれが指摘をされております。手引の改訂では,各学校で1人1人のアレルギーの実態をきちんと把握し,アレルギーの子供に対しては学校の栄養士などと密接に連携をし,代替食による別献立,弁当持参あるいは食べ残しの許可,また,これにとどまるのではなく,健康な生活を送るための食生活の大切さなど栄養指導を行う時間を十分とることも盛り込む予定と言われております。改訂を受けるまでもなく積極的に取り組んでいくと思いますけれども,見解をお伺いいたします。  次に,市民局長に伺います。各家庭に配布をされております市民便利手帳ですけれども,改訂の予定はあるのか,伺います。私も使わせていただいておりますけれども,今から言う,こんな点が改善されればもっと使いやすくなるのにと思うことが幾つかあります。例えば,高齢者用のパンフレットが民生局から発行されておりますけれども,このくらいの大きさを検討するとか,表紙に項目ごとの窓をつけて簡単に知りたい事項が探せるようにするとか,しおりの初めの方に市内の主な公共施設ガイドが,できればカラーで入れば,もっと施設が身近に感じられて利用の回数がふえるのではないかというようなことも思います。また,1つの事業を紹介するにしても,もう少し詳しく日常用語を使って案内ができないかとも思いますし,例えば「詳しくは福祉事務所へ」と書いてありますけれども,この福祉事務所の何係に尋ねればいいのかということをもうちょっと親切に書いてもらえないだろうか。そういういろいろなことを申しましたけれども,ぜひ取り入れてほしいと思いますが,見解をお伺いいたします。  最後に,民生局長に伺います。今回は高齢者の在宅介護サービスのうち,日常生活用具給付貸与事業の拡充についてお伺いをいたします。紙おむつがことし4月からパンツ式もふやして,費用負担も所得制限を外して全額公費負担という大幅な改善を図っていただきました。パンツ式がふえてよかった,それからおむつ代もばかにならない,所得制限がなくなって,うちでも受けられるようになってとっても助かってありがたいなど,私も寝たきりや痴呆性のお年寄りを抱える家族の方からおむつの援助の要求がこれほど多いということに改めて驚いております。事業の拡充をしたのが4月ですけれども,4月以降受給対象者がどのくらい広がっていったのか,お尋ねをいたします。現在,パンツ式ですと2ヵ月に1回50枚支給,またフラット式ですと100枚支給と思いますけれども,枚数の増加は検討ができないか,伺います。さらに,必要な方たちにおむつカバーや防水シーツを給付することはできないかもお伺いいたします。日常生活用具の種類の拡大についてですけれども,手動式ベッドだけではなくて,電動式ベッドも対象に入れて選択できるようにしてほしいという声が上がっておりますけれども,この導入についてお伺いをいたします。デンマークシートすなわち移動用リフトですけれども,これも家族の介護に大変大きな力を発揮する用具だというふうに思っております。日常生活用具の1つとして取り入れるべきと思いますけれども,見解をお伺いいたします。以上です。 ○副議長(栄居義則 君) 教育長。 ◎教育長(大熊辰熊 君) 初めに,苅宿小学校についての幾つかのご質問でございますが,まず今後の児童増への対応につきましては,平成6年度の17学級までは4階のピロティー部分の改造や特別教室の転用などで対応をしてまいります。その後につきましては,今後の児童数の推移を見ながら学校とも協議をいたしまして対応してまいりたいと考えております。苅宿小学校は昭和61年,62年度の2ヵ年事業で改築をしてまいりましたが,改築当時,平成3年までの長期推計により必要教室数を見込んで建築をしたものでございます。  次に,校舎改築の将来計画の立て方についてでございますが,改築に当たっての将来の必要教室につきましては,向こう6年間の長期推計に基づき教室数を定めているところでございますが,推計値の基礎となる地域の情勢の変化や障害児学級の増設なども予測されますので,余裕のある計画を立てるよう検討してまいりたいと考えております。また,地域に開放できる学校施設の建設につきましては,学校5日制への対応も含め,地域の方々の生涯学習や生涯スポーツにも対応できる施設づくりについて,今後とも研究をしてまいりたいと考えております。  次に,学校週5日制に伴う学校施設の開放についてでございますが,遊びの広場として,現在のところ校庭,体育館の開放を中心に進めておりますが,児童生徒の自発的で多様な活動が展開できますよう,図書室の開放につきましても今後検討してまいりたいと存じます。  次に,小学生のアレルギー性皮膚炎の実態調査とそれに伴う給食についてのご質問でございますが,まずアレルギー性皮膚炎の実態調査につきましては,発症原因が多様なアトピー性皮膚炎を含め児童1人1人の健康状態を把握し,定期健康診断の基礎となる保健調査票の内容などの見直しについて,現在学校保健関係団体と検討を進めているところでございます。  次に,学校給食指導の手引につきましては,文部省で本年7月末をめどにまとめるよう現在改訂作業を進めていると伺っておりますが,現在,各学校ではアレルギーの出やすい食品を除いて食べさせるなどの対応をしておりますので,この手引書が出された段階で内容を検討いたしまして今後の対応に生かしてまいりたいと存じます。以上でございます。 ○副議長(栄居義則 君) 市民局長。 ◎市民局長(木口榮 君) 市民便利帳の改訂についてのご質問でございますが,市民便利帳の発行につきましては,3年に1度内容を改訂いたしまして全世帯に配布をいたしております。平成5年度には,全面改訂の時期に当たりますので,発行に際しましては,市民が常に身近に置いて親しまれ,活用していただけるような便利帳にしてまいりたいと考えております。なお,ご指摘のございましたように,使いやすい大きさだとかあるいは見やすい文字だとか,わかりやすい見出し,さらにカラーなどに十分配慮をいたしまして,改訂作業を進めてまいりたいと存じます。以上でございます。 ○副議長(栄居義則 君) 民生局長。 ◎民生局長(冨田三郎 君) 日常生活用具の給付貸与事業の拡充についてのご質問でございますが,まず紙おむつの給付につきましては,改善内容がおおむね順調に進捗していることと考えております。ご質問の対象者の増大につきましても,4月に236人,6月に350人と67%の増加となっております。次に,枚数の増加やおむつカバー,防水シーツの給付につきましては,今回の拡充策により対象者の増加が見込まれますので,当面,事業内容の推移を見守りながら今後の検討課題とさせていただきたいと存じます。また,移動用リフトにつきましては,試行的な使用を進めながら,有効な用具の導入を図るべく検討をしているところでございます。さらに電動ベッドを加えることにつきましても,ご趣旨に沿って関係局と協議し,努力してまいりたいと存じております。以上でございます。 ○副議長(栄居義則 君) 市古映美君。 ◆18番(市古映美 君) それでは,まず要望を申し上げます。市民便利手帳ですけれども,より多くの市民が制度や事業の活用ができるように,ぜひ工夫をしていただきたいと思います。例えば高齢者のことを詳しく知りたいということになりますと,高齢者のしおりを見てほしいと言われても,すべての高齢者がいる家庭にこのしおりが配布されるわけでは現在ないわけです。その辺の整合性も検討していただきまして,川崎らしい,すてきな便利帳がつくられることを期待をしておきます。  次に,民生局長です。紙おむつなんですけれども,特にパンツ式の場合には1日に1枚足らずという状況なものですから,ぜひことしじゅうに検討をしていただき,来年度拡充策をとっていただける努力をよろしくお願いをいたします。また,移動用リフトや電動式ベッドにつきましては,早く検討していただきまして,今年度中に導入をしてくださいますよう特段の配慮をこちらもよろしくお願いいたします。  教育長ですけれども,学校建築に当たりましては長期的な見通しと,それから川崎の教育委員会としてのポリシーを持った建設を,ぜひ教育現場の意見を十分に反映をしながら進めていただきたいと思いますし,図書館の開放につきましてもできるところから早急に具体化していただきますように,こちらも期待をしておきたいと思います。  再度,教育長にお伺いをしたいと思います。小学生のアレルギー実態調査につきましては,その調査票の見直し検討も進んでいるようですけれども,来年,すなわち新年度から実施ができるのかどうか,お伺いをいたします。  次に,文部省がまとめている手引書の改訂は,アレルギー児への個々の対応とともに食に対する栄養指導も積極的に取り組むことが盛り込まれる予定だというふうに言われております。親たちは,このことが一斉に新聞等で報道されますと,学校に対してこの面でも大いに期待をするというふうに思います。しかし現場の実態はどうでしょうか。給食の調理員の定数基準も,米飯給食等で献立の多様化をしているにもかかわらず,この30年余り改善をされておりません。また,栄養士もやっと2校に1人が配置されておりましたけれども,それでも今の業務をやるだけで精いっぱい,まともに子供の食や健康状態をチェックしたり研究するというのはなかなか困難なことだと思います。食べ物アレルギーに対応したくてもできないジレンマに,真面目な栄養士や調理師さんほど追い込むことにつながっていかないでしょうか。その矛盾をどう考えてどのように対応されていくのか,お伺いをいたします。 ○副議長(栄居義則 君) 教育長。 ◎教育長(大熊辰熊 君) 保健調査票の見直しの実施時期と食物アレルギーに対する学校給食の対応についてのご質問でございますが,新しい保健調査票の実施時期につきましては新年度から利用できますよう,その方向で検討を進めているところでございます。  次に,食物アレルギーに対する対応についてでございますが,食物アレルギーは多種多様でございまして,個人差が大きく,その対応も異なると言われておりまして,学校給食は児童が同じものを同じ時間に一緒に食べることを基本としており,現在の調理作業等の実態から見ますと,1人1人の特性や体質などを配慮して調理することはなかなか困難な状況でございます。しかしながら,アレルギーのある児童をお持ちの父母の方々からのご要望は十分に理解するところでございますので,今後とも校長,担任,養護教諭,栄養職員,給食調理員の連携を密にいたしまして,保護者と十分連絡をとりながら,各学校の実情に応じた体制を整えまして対応してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○副議長(栄居義則 君) 市古映美君。 ◆18番(市古映美 君) 教育長に,それでは要望いたしますけれども,アレルギー疾患の実態調査が進みますと,対応しなければならないケースというのはおのずと増加をするというふうに思っております。既に東京の品川の小学校では実情をかなり細かくつかんで,そしてかなり細かいアレルギー対応食に取り組んでいるという学校もありますけれども,しかし本当に現場だけに苦労をさせるのではなくて,ぜひ県や国に関係職員の定数の見直しを,今までも何回も要望してきましたけれども,市の方としても要望してきてくださったと思うんですけれども,こういうことを機会に,ぜひより積極的に,強力に働きかけをしていただきたいというふうに思います。それから,市単でも何らかの形で配置できないか,こういう状況のもとに真剣に検討をしていただけるように要望いたしまして,質問を終わります。 ○副議長(栄居義則 君) 6番,小林貴美子君。 ◆6番(小林貴美子 君) それでは初めに,教育長に通学路についてお伺いいたします。我が党で3月に市内全小学校の通学路総点検を実施し,危険箇所等の改善を,市長,教育長に要望いたしましたが,速やかな対応をよろしくお願いいたします。この通学路の点検を通して浮かび上がった疑問点を質問させていただきます。  現在各学校においては,校内の安全点検はチェック項目を決めて毎月実施しておりますけれども,校外の通学路の安全点検は年1回実施するようになってはおりますけれども,学校によって実施状況,内容がさまざまでございます。校内でやっているようにチェック項目を決めて,学期ごとに1回実施してはどうでしょうか。さらに子供の目からも点検することが大事だと思いますので,子供も一緒に点検をする,そのような形をとっていただきたいと思います。また,通学路上に婦人交通整理員さんが配置されている箇所がございます。昭和37年以降,特にその配置場所が見直されてこなかったということでございます。学校現場から配置見直しをする必要があると考えます。ご見解を伺います。  さらに教育長に,学校教育におけるコンピューターの活用についてお伺いいたします。情報化社会の進展におけるコンピューターの役割は目覚ましいものがあります。既にコンピューターの職場への普及は著しく,家庭や地域社会にもさまざまな形で導入されてきております。また,子供の世界にもファミコン等の形で浸透してきております。このような状況の中で,昭和61年度から学校現場にコンピューターが入ってまいりました。それに伴い小学校,中学校でそれぞれ研究校を指定して研究してきたわけですけれども,そのねらいと結果を簡潔にお示しください。また,この結果を踏まえて,今後のコンピューター教育をどのように考えて進めていかれる計画なのか,お示しください。  さらに,小学校には各1台,中学校には本年度までで,全校にコンピューター教室を設置し,21台ずつ配置されるとのことですけれども,その活用状況と問題点をお示しください。特にCAI――コンピューター支援教育としての使い方にどの程度活用されているのか,お示しください。  次に交通局長に,市バスの営業所用地の有効利用についてお伺いいたします。かねてから交通局内の交通局附帯事業検討委員会において活用策を検討されてきたとのことですけれども,その検討経過をお示しください。  次に民生局長に,重度障害者入浴援護事業についてお伺いいたします。重度の障害者に対する入浴援護事業は,現在,対象者の家に浴槽を持ち込む方式による巡回入浴が実施されておりますけれども,住宅事情により浴槽の持ち込みが不可能な場合にはこの制度を受けることができません。現に私の知っている方もこのような状況にあって,1年入らなくても死なないからと,そういう形で我慢をしていらっしゃるわけですけれども,特別養護老人ホームの特殊浴槽を利用した老人の入浴制度についても,今その方は50歳でございますので,高齢者ではないために利用できない状況でございます。このようなはざまにある方に対する入浴援護についてお伺いいたします。  さらに民生局長に,身体障害者手帳のことについてお伺いいたします。神奈川県では,身体障害者手帳の様式を今年度申請分から,従来の見開き式の手帳から定期入れ型にいたしました。手のご不自由な方にも使いやすいということで改めたと聞いております。本市においても使いやすい定期入れ型に形式を変更するお考えはないか,伺います。  最後に,これは要望にしておきますけれども,民生局長に要望いたします。市内の比較的大きな16の公園には29ヵ所,身障者用トイレがございますけれども,そのうち15ヵ所は常持施錠してございます。トイレを使いたくてもかぎがどこにあるかわからない状況です。私も,かぎがどこに行ったらあるのか調べましたところ,環境保全局で昭和60年に1,000個かぎをつくったと。で,それを民生局に渡して,福祉事務所にさらにそれが渡って,福祉事務所から身体障害者の方にそれをお配りし始めたところ,私は身障者じゃないとか,そういうことを言われる方がいて途中で配るのをやめてしまったと。今,幾つかは個人でお持ちの方もございますけれども,ほとんど――199個,個人に渡っていて,701個福祉事務所にそのままあるということでございます。このように調べて初めて保管場所がわかったということで,もっと,かぎはどこに行けばあるのかとか,そういうPRをする必要があるのではないかと思います。また,障害者や障害児を抱える団体等にもかぎを貸し出しておく必要があると思います。また,さらに身障者用トイレというのは今のようなかぎをつける形がベターだとは思いません。防犯上仕方なくやっているということなんですけれども,さらに身障者の方が使いやすいトイレということも研究をしていただきたい,そのように思います。 ○副議長(栄居義則 君) 教育長。 ◎教育長(大熊辰熊 君) 初めに,通学路の安全点検と学校現場からの交通整理員の配置の見直しについてのご質問でございますが,通学路の安全確保につきましては,登下校時における児童生徒を交通事故から守るため大変重要なことでございます。通学路の安全点検につきましては,毎年定期的に学校に依頼してPTAのご協力をいただきまして実施しているところでございます。したがいまして,点検方法として,チェック項目を決めて点検をすることや,点検の回数,児童の参加等につきまして今後十分研究をしてまいりたいと存じます。  次に,学校現場からの交通整理員の配置の見直しについてでございますが,学校周辺の環境や道路状況の変化によりまして通学路の見直しが生じた場合は,学校からの要望に基づきまして交通整理員の配置の見直しを関係機関に要望してまいりたいと存じます。  次に,学校教育におけるコンピューターの活用についての幾つかのご質問でございますが,まず研究校での研究は,コンピューターの教育利用並びに教材開発に関する研究をテーマといたしまして研究に取り組んでいただいているところでございます。その結果といたしまして,学習の個別化に役立つこと,児童生徒の情報活用能力の育成に役立つこと,学習指導への利用は多様な可能性があることなどがわかってまいりました。次に,今後の進め方でございますが,子供たちが興味を持ってコンピューターに直接触れ,なれ親しむことが大切でございますので,コンピューターコーナーのようなものを設けまして,個人やグループでも利用できるようにし,学習効果を深めていくことなどを考えております。今後の具体的な計画につきましては,情報化推進協議会を設けまして検討をしてまいりたいと考えております。次に,現在の活用状況でございますが,小学校では文書の作成や資料の整理等を中心に活用をしております。また中学校では,技術家庭科の情報基礎の学習に活用するほか,数学,社会科,理科などの学習で利用をしております。問題点といたしましては,配置の台数や授業の目的に合ったソフトウエアの入手が難しいことなどでございます。コンピューター支援教育といたしましては,主に中学校の数学の授業の中でドリル的に利用したり,理科の授業の中で実験の方法についての確認をしたり,英語の授業の中で文形の練習を行うなど活用を図っているところでございます。以上でございます。 ○副議長(栄居義則 君) 交通局長。 ◎交通局長(漆原成男 君) 営業所の用地の活用状況の検討内容についてのご質問でございますが,企業用資産の活用対策につきましては,局内に設置をしております交通局附帯事業検討委員会において検討をしてきたところでございますが,その活用策に当たりましては,1つとして,交通局にとって長期的に安定した収入が確保され財政運営に寄与されること,2つとして,工事期間中の代替車庫用地を確保すること,3つとして,施設完成後の車庫収容能力を確保すること等,交通事業本来の事業運営に支障のないことを前提要件としているところでございます。  これまでの検討内容でございますが,まず井田営業所につきましては,老人福祉施設等の合築について関係局と協議をした経過がございます。しかしながら,工事期間中における代替車庫用地の確保が困難であったこと,敷地内を横切る高圧線などの問題がありまして,本計画は断念したものでございます。次に,上平間営業所につきましては現在どのような事業形態が望ましいか,あるいはその可能性等について検討を行っておるところでございます。また塩浜営業所につきましては,当該用地は準工業地域にありまして,現時点では産業道路から海側の地区は団地造成事業等施行基準によりまして住宅系の新たな開発が抑制されていること,また当該用地への道路など幾つかの問題が介在しておりますので,今後も継続して検討するものといたしたものでございます。以上です。 ○副議長(栄居義則 君) 民生局長。 ◎民生局長(冨田三郎 君) 重度障害者入浴援護事業についてのご質問でございますが,巡回入浴のご利用が困難な方につきましては,今春開始をいたしました宮前区にございます梶ヶ谷,川崎区にございます聖風苑等,特殊浴室を備えましたデイサービス施設での対応を考慮してまいりたいと存じております。  次に,身体障害者手帳についてのご質問でございますが,ご案内のとおり,手帳の様式につきましては,身体障害者福祉法施行規則により定められております。現在のところ,市内の障害者の方々より,現行の手帳を変更してほしいとの要望はいただいておりません。しかし,様式を変更する場合につきましては,障害者団体などのご意見をいただきながら検討してまいりたいと存じております。以上でございます。 ○副議長(栄居義則 君) 小林貴美子君。 ◆6番(小林貴美子 君) 教育長,通学路,今後十分研究していってくださるということでございますので,よろしくお願いしたいと思います。  それから民生局長,身体障害者手帳ですけれども,特に今,市の方に変更してほしいとの要望が来ていないということですけれども,現実に県では,やはり手の不自由な方が見開き式では不便であるということで,そういう方々のために便利のいい定期入れ型にしようということでございますので,障害者の方々の声を今後十分聞いていただきまして,積極的な検討を要望したいと思います。  それでは再度質問させていただきたいと思います。初めに教育長でございますけれども,学校教育におけるコンピューターの活用について,研究校の結果をお示しいただきましたけれども,そこには問題点は示されておりませんでした。ですので,問題点をお示しいただきたいと思います。また,今後のコンピューター教育の具体的な計画については,情報化推進協議会をこれから設けて検討をしていくとのことですが,この協議会の構成,ねらいをお示しください。  交通局長に再度質問させていただきます。塩浜営業所に市営住宅建設を私としては期待していたんですけれども,準工業地域で,状況的には無理ということでございます。しかしながら,19戸までなら建設できるということでもありますので,例えばミニ市営住宅と民生局関係の施設などの合築も考えられないか,そのようなことも思います。できるだけ市民の方々が有効に使えるような公共施設等に利用できるようご努力願いたいと思いますけれども,ご見解を伺います。  それから民生局長,障害者の入浴サービスの件でございます。今のお答えでは,障害者の方の入浴サービスについては梶ケ谷と聖風苑,2ヵ所で対応したいということでございましたけれども,細長い川崎でございます。聖風苑というのは川崎区の端でございます。聖風苑は,しかも今現在まだ全然この入浴サービスに対しては実態が伴っていなくて,何もやっていない。人手がないということで全然できておりません。そういう細長い川崎で,北と南の端に2ヵ所だけで,これで障害者の方たちがそういうところへ行くのでいいのかどうかということで,もっと障害者の方が入浴できる施設の対応が必要だと私は考えます。例えば,今後25ヵ所まで特別養護老人ホームをつくるという計画がございますけれども,そのような施設の中にはそういう方々が使える特殊浴室があるわけでございます。特別養護老人ホームもそういう方々,老人の方々も寝たきりとか,また車いすとか,だけれども障害の方も寝たきりとか車いすとか,これは状況的には全く同じ状況なんですよね。ところが,高齢者の方に対してはそういう施設があるけれども,障害者の方に対してはそういうものがないという。そういう施設をたくさんつくるということが不可能であるならば,現在たくさんつくられつつあります特別養護老人ホームを障害者の方々にも利用できるような,そういう形で考える必要があるのではないか,そのように思いますので,民生局長のご見解を伺います。 ○副議長(栄居義則 君) 教育長。 ◎教育長(大熊辰熊 君) 学校教育におけるコンピューターの利用についての幾つかのご質問でございますが,初めに,研究校における今後の課題と問題点につきましては,ソフトウエアの開発に大変時間と労力を要する,それからソフトウエアに互換性がないということ,それから教育目的に合ったソフトウエアの開発や著作権などに多くの問題点があることなどが指摘をされております。  次に,情報化推進協議会につきましては,小学校,中学校,それから高等学校の関係者,総合教育センターの担当者及び教育委員会事務局の担当者等で構成をしてまいりたいと考えております。また,この協議会の目的でございますが,これからの情報教育推進や情報化対応の教育等について,幅広い長期的な視野に立って今後のコンピューターの導入,教職員の研修,ソフトウエアの開発と利用などについて,学識経験者の意見などを伺いながら研究協議をしていくものでございます。以上でございます。 ○副議長(栄居義則 君) 交通局長。 ◎交通局長(漆原成男 君) 公共施設等の取り組みについてのご質問でございますが,先ほどもご答弁を申し上げましたとおり,企業用資産の活用につきましては重要な施策と考えております。したがいまして,ご指摘をいただきました公共施設等の設置につきましては,これまでにも関係局の要請により検討をしてきたところでございますが,今後も関係局の意向調査を行いまして,一層の推進を図ってまいりたいと存じます。以上でございます。 ○副議長(栄居義則 君) 民生局長。 ◎民生局長(冨田三郎 君) 入浴援護の利用が困難な方についてのご質問でございますが,高齢社会を迎えまして,寝たきり老人の入浴援護の対象者は今後ますます増加してくるものと思われます。一方,入浴の回数増などサービスの量的,質的改善の要望もございます。このような状況を踏まえますと,特別養護老人ホームを利用した施設入浴は,高齢者を基本として対応せざるを得ないと考えております。しかしながら,ご指摘の件につきましては,今後施設整備を図っていく中で研究課題とさせていただきたいと存じますので,ご理解をいただきたいと存じます。以上でございます。 ○副議長(栄居義則 君) 小林貴美子君。 ◆6番(小林貴美子 君) 教育長,では要望をさせていただきます。来年度からいよいよ中学校で新指導要領が実施され,技術家庭の中でコンピューターの学習をすることになります。先ほど答弁していただいたように,このコンピューター学習についてはさまざまな問題,難しい点がございますけれども,教育委員会として,これから情報化推進協議会を設置するということですけれども,その設置時期,私としては遅いのではないか,そのように考えておりますので,本当に今後一生懸命そのコンピューター学習について,教育委員会でも対応していただきたいと思います。さらに教育現場においては,関係教科の教師だけでなく全校職員で,利用目的,利用方法を議論し明確にしていくことが大事ではないのかと思います。特に校長や教頭など現場のトップから実際に触れて理解することが全校職員の意識を高揚させる意味では大事だと思いますので,校長先生,教頭先生にもよく言っておいていただきたいと思います。  このコンピューターはリースだそうですけれども,予算の資料をいただいたんですけれども,中学校だけでも今年度予算4億2,500万円。これは今年度の中学校費の予算の6分の1に当たっております。これだけのお金を投入してやる教育事業でございますので,ぜひ有効利用できるようご努力を強く要望いたしておきます。  それから交通局長さんですけれども,今後関係局と意向調査をして一層の推進を図るということですけれども,本当に市民の要望等もよく組み込んでいただきまして,早い時期に実現するようご努力をお願いしたいと思います。  最後に民生局長さんですけれども,一歩踏み込んで,今まではこれ障害福祉課それから高齢者福祉課,全く縦割りでやっていて,お互いに,うちの方じゃないとか,こっちの方じゃないとか言い合っていることが多かったんですけれども,今後この障害者の方についても老人福祉施設を利用できるような方向性で研究をしていただけるという,そういうご答弁でございました。その研究をしてくださるに当たっても,先ほど申しましたけれども,障害福祉課それから高齢者福祉課のこの2つの課が当たると思いますけれども,別々にではなくですね一緒にその研究を進めていただきたい,そのように思います。で,早い時期に明るい方向性が見出せるようご努力を強く要望いたします。そのためにも,そういう方々が川崎市内に一体どのくらいいらっしゃるのか,その実態調査をする必要がまずはあると思いますので,早急に実態調査をしていただきたいと思います。で,早い時期にということもお願いしておきましたけれども,1年後また質問をさせていただきたいと思っておりますので,どうぞ賢明な努力を重ねていただきたいと思います。終わります。 ○副議長(栄居義則 君) 16番,千葉美佐子君。 ◆16番(千葉美佐子 君) 教育長に2点お伺いいたします。まず中学校生徒用更衣室について伺います。1989年に川崎市の義務教育施設整備基準が改正されまして,普通教室2分の1相当分を中学校更衣室スペースとして整備することが盛り込まれました。新設,改築校以外では更衣室の設置はどのようにされていますか,また更衣室の必要性についてはどのように考えておられますか,さらに更衣室が設置されていない学校での生徒の現状把握をどのようにされていますか,お伺いいたします。  次に,学校給食における生野菜の塩素消毒についてお伺いいたします。我が会派は,1985年6月議会で生野菜の塩素消毒中止を要望して以来,再三議会で取り上げてまいりました。教育委員会より衛生局に調査依頼が出され,キャベツとキュウリについては2年2ヵ月にわたり衛生検査が行われました。そして1988年2月に検査報告が出されております。その報告によると,流水で十分洗浄することにより殺菌が著しく取り除かれた,またキャベツの千切りについても1,2時間程度経過してもほとんど増菌が認められなかったなど,自校方式の給食時間からすれば生野菜の流水洗浄だけでも問題はないと報告されております。しかし4年たった現在も120ppm濃度の塩素水にキャベツを四つ割りして10分間消毒を行っていますが,教育委員会ではこの報告を受け,なぜ流水での洗浄に切りかえることができなかったのか,その理由をお聞かせください。また,川崎市では生野菜の消毒に次亜塩素酸ナトリウム12%を1,000倍に希釈して120ppm濃度で消毒しておりますけれども,この120ppmで消毒をしなければならない根拠は何なのか,あわせてお答えください。  次に,清掃局長にお伺いいたします。前議会で要望いたしました常設方式,一括排出方式の見直しについてはどのように検討されましたか。今年度は全地域へ拡大する予定でありますが,地理的にも回収方法など画一的にできないところもあろうかと思いますが,全地域へ拡大するに当たりどのように考えておられるのか,また回収実施までのタイムチャートもお聞かせください。  次に,川崎清掃事務所で自主的に取り組まれています小倉地区での古紙回収について,それぞれの実績をどのように総括されているのか,今後の展開についても伺っておきます。  続いて,民生局長にお伺いいたします。市民参加型福祉について,我が会派の代表質問で,市民参加型福祉の充実に向け支援策を検討していただけるとの答弁をいただきましたが,現在市民が自主的な地域福祉活動をする際にどのような助成があるのか,その助成額もあわせてお聞かせください。また,各種民間団体の実施する地域福祉活動事業への支援として長寿社会振興基金がスター卜しておりますが,市民への支援ができるのは,いつごろ,どのくらいの額になるのか,伺います。
     続いて,都市整備局長にお伺いいたします。議会で,新川崎地区再開発における市民参加の方法として,施設構想検討委員会のようなものを設置していきたいと答弁がありましたが,どのような構成メンバーで,いつごろに設置されていかれるのか,お伺いいたします。 ○副議長(栄居義則 君) 教育長。 ◎教育長(大熊辰熊 君) 初めに,中学校の生徒用更衣室についてのご質問でございますが,生徒用更衣室につきましては,学校で必要とする諸室の中に職員更衣室と同様に普通教室の半分を確保するよう努めているところでございます。既設校につきましては,学校から要望があるところにつきましては,学校と協議の上,余裕教室を転用するなどして設置をしてまいりたいと考えております。また,生徒の現状の把握についてでございますが,体育の授業は2クラス一緒に行っているのが通常でございますが,更衣室が十分確保されていない学校につきましては,それぞれの教室で男子生徒,女子生徒と別々に着がえを行っているのが実情でございます。  次に,学校給食における生野菜の塩素消毒についての幾つかのご質問でございますが,まず衛生局で実施した衛生検査の報告を受けての教育委員会の対応でございますが,キャベツ,キュウリにつきましては湯がきによる除菌効果が十分に認められるとの結果が出てまいりましたので,昭和63年度にキュウリの湯がき消毒の実験をし検査した結果,平成元年度から塩素剤による消毒を中止しております。キャベツにつきましては,湯がいた場合に生食と食感が異なりますので湯がき消毒の実施の対象にはしなかったわけでございますが,その後,生で食べる野菜等の衛生検査を引き続き実施をいたしまして,トマトにつきましては今年度から塩素剤消毒を行わない方向で,6,7月に試行的に実施をし,その結果を見まして9月から本格実施をしてまいりたいと存じます。キャベツにつきましても9月に実験検査を行いまして,10月をめどに塩素剤消毒を中止するようにしてまいりたいと考えております。また,塩素剤1,000倍溶液を使用していることについてでございますが,現行の方法は昭和48年9月に衛生局と相談をして決定したものと伺っております。以上でございます。 ○副議長(栄居義則 君) 清掃局長。 ◎清掃局長(杉本寛 君) 空き瓶の色分別収集についての幾つかのご質問でございますが,初めに容器の常設についてですが,現在試行的に実施しております大師地区におきましては,収集日前日に配置する方法で実施をいたしましたが,設置期間が短いことなどにより分別排出の協力が大変得がたく,また容器の配置を後日別途に行いますことは作業効率の低下を招くことから,常設型に移行した経過がございます。したがいまして,大師地区につきましては当面この方法により対応してまいりたいと考えます。  排出方法についてでございますが,色分別排出されますことは色選別作業が省かれますので,そういう点での利点がございますけれども,収集容器の増加,色別の確認作業に収集効率の低下を来します。また集積所におきましては4色分の容器を置きますスペースの確保が必要なこと,またこういったことから解決する課題がございますので,今後はこの課題もありますけれども,今後試行する地域につきましては,色分別排出を含めまして検討してまいります。  次に,拡大地域への実施時期についてでございますが,車両,容器等機材の調達,あるいは実施計画地域での皆さんへの事前の説明等がございますので,10月ごろをめどに計画をしてございます。  次に,小倉地区で実施しております古紙収集についてのご質問でございますが,古紙の回収につきましては,本市では従来から資源集団回収によりまして実施をしておりますが,小倉地区での資源集団回収は月1回のために,古紙類がごみ集積所に排出されている実態が多く見受けられます。このような状況から,川崎清掃事務所では自主的な取り組みといたしまして,小倉地区で古紙類の収集を週1回実施してございます。収集実績は毎回約4トンに及んでおりまして,減量化あるいは再資源化に寄与しているものと理解をしてございます。なお,古紙についての市のかかわり合いについてでございますが,秋口までには一定の方向づけをしたいと考えてございます。以上でございます。 ○副議長(栄居義則 君) 民生局長。 ◎民生局長(冨田三郎 君) 市民の自主的な地域福祉活動に対する助成についてのご質問でございますが,ボランティアグループに対する助成といたしましては,現在,川崎市社会福祉協議会が行うものと川崎ボランティアセンターが行うものの2つがございます。初めに,川崎市社会福祉協議会のボランティアグループ活動助成でございますが,これは神奈川県が設置するともしび基金の果実を配分するもので,平成3年度の助成額は227万5,000円でございます。次に,川崎ボランティアセンターの助成でございますが,これは本市からの補助金を財源とするもので,平成3年度の助成額は50万円でございます。また,本市の長寿社会福祉振興基金による地域福祉活動への支援は,この果実を川崎市社会福祉協議会が地域福祉振興等のために設置しております福祉基金に補助をいたしております。したがいまして,この福祉基金が平成6年度に3億円の目標を達成した後,その果実により地域福祉活動等への支援が開始されるわけでございますので,ご理解をいただきたいと存じます。以上でございます。 ○副議長(栄居義則 君) 都市整備局長。 ◎都市整備局長(中原國雄 君) 新川崎地区の市民利用施設の計画に関する市民参加の方法についてのご質問でございますが,市民各界各層からこの施設計画に対しまして率直なご意見を幅広くいただくために懇談会を設けたいというふうに考えております。懇談会のメンバーといたしましては,町内会,自治会,広報委員会,区民懇話会など市民団体を初めといたしましてスポーツ団体,産業関係の団体等に呼びかけまして,これらで構成する方向で検討を進めておりまして,私どもといたしましては,でき得れば9月ごろまでにはこの懇談会を発足させたいと考えております。以上でございます。 ○副議長(栄居義則 君) 千葉美佐子君。 ◆16番(千葉美佐子 君) 教育長にまず要望いたします。まず生野菜の塩素消毒ですけれども,トマトについては9月,キャベツは10月中をめどに中止ということですけれども,要望して以来7年間待ちに待った回答で,大変うれしく思います。しかし,この間やりとりをしてまいりまして,120ppmの塩素水で消毒する根拠については,48年9月に衛生局と協議をしたということだけで,議事録もなく,文部省や厚生省にも問い合わせしましたが,明確な根拠はありませんでした。塩素消毒することで発がん性物質でありますクロロホルムが生成され,変異原性があると厚生省の研究班より報告もされています。また,ビタミンCの破壊や現場の調理員さんへの人体への影響などさまざまな問題もありながら,流水で十分であると報告されながらもなお消毒を実施してきました。また報告の中で,塩素濃度が60ppmや120ppm,240ppmのその濃度がそれぞれどれであっても殺菌効果には差がなかったというふうに報告されておりますけれども,その後も継続して120ppmの濃度で使用し続けていたということ。これらを見ますと,給食を食べる子供の立場に立った判断がされていなかったことについて,母親の1人として非常に残念であります。政令指定都市の中でも,自校方式について塩素消毒を中止している都市の中で,中学校のセンター方式については塩素消毒を行っているところが幾つかあります。川崎市でも中学校の給食取り組みの要望が出されておりますけれども,さまざまな問題もありますので,十分な検討をしていただき,子供の立場に立った学校給食であるよう強く要望しておきます。それとキュウリの湯がきについては,湯がき消毒の方が殺菌効果があるということは事実ですけれども,その報告の中でも流水で十分であるというふうに報告されていますので,切りかえていく方向で検討していただきたいと思います。さらに,毎年1回保健所からの衛生検査がされておりますけれども,給食室の床とか壁,天井など,不適施設として改善を求められている学校が多くあります。施設改善の一層の努力をしていただきたいと要望しておきます。  続いて再質問いたします。生徒用更衣室についてですけれども,中学校へ入学した生徒,父母から,中学校の更衣室が設置されていないということで非常に疑問を持たれ,多くの方から相談がありました。そこで,全区にわたり生徒用更衣室についてアンケート調査を実施いたしました。教育委員会では,教室で男子,女子別々に着がえを行っていると把握しておられましたが,現状は,更衣室が設置されていても使用されていない学校もあったり,ほとんどの,制服の下に体操着を着ている生徒が7割近く。そしてその中でも毎日制服の下に体操着を着ている生徒は69%,週の3日から5日着ている生徒は19%,1日から2日着ている生徒は12%でした。その中でも体育部活動の生徒は,朝練習のときに制服を脱いで部活動を行い,汗をかいた上に制服を着て授業を受けます。その日体育があればまた脱いで,その制服を着る,で,放課後の練習のときにまた脱いで,汗をかいたものの上に着るという,ひどいときは1日3回制服を体操着の上に着るということが行われています。女子生徒の一部では,更衣室がなくてトイレで着がえているという回答をした人もいます。生徒の62%が更衣室の設置を求めていますが,その反面,更衣室があっても着がえる時間がない,また父母の中には,たまり場になってしまうのではないかという心配の声もあります。さまざまな問題もあるようですので,一概に更衣室を設置することだけで解決しないかもわかりませんが,とにかく学校ごとに生徒と父母,教師の3者で十分話し合いをしていただきたいと思いますが,その必要性についてどうお考えか,お伺いいたします。  次に清掃局長ですけれども,空き瓶回収については,回収を決め,前日容器を配布する方法は市民に協力が得にくいというふうにおっしゃって,当面常設型で今後いくということですが,大師地区では2ヵ月の短時間での実施で,住民説明が不十分だったために協力が得にくかったというふうに解釈しております。前日配布方式に問題があったというわけではないと思います。また常設型については,ごみがかなり混入しておりまして,空き瓶容器からそれらを取り除く作業が生じて,効率が悪くなっているとも聞いております。また一括排出方法については,市民は色分けしないで出しますので,北部については王禅寺のストックヤードで毎日8人ほどの人件費をかけて色分別作業を行うとのことです。リサイクル型社会を構築するという大きな目標があるならば,市民1人1人が自分の出すものがリサイクルできるような状態にして出すという,それが市民の役割だと思います。10月の実施までには十分検討していただきたいと強く要望しておきます。  次に,小倉方式の古紙回収についてですが,私も1日車に乗せていただいて回ってみました。市が心配しておられました古紙回収の基本であります資源回収への影響も出ていないようで,5,000世帯で週に4トンという古紙の資源化がされておりました。回っていながら市民の方に伺ってみましたけれども,資源回収は基本だけれども,雨天で中止になったときに2ヵ月もストックしておかなければならないために,このシステムがあると,ごみに出さずに資源化できるので非常にありがたいという声が多かったです。また取り組みに当たっては,約8ヵ月間,前日にテープを流しながら啓発を行い,当日はリサイクル啓発テープを流しながら,車には横断幕を張り,啓発活動には非常に努力されておりました。その結果,古紙だけではなく,空き缶の出し方が他の地区と比べて大変きれいになったというふうにおっしゃっておりました。前日も破袋機のごみ混入を会派で取り上げましたが,市民ができないのではなくて,意識改革を十分にすることで市民の意識は変わっていくのであると思います。市民の意識改革にさらなる努力をしていただくように要望しておきます。  小倉方式については,資源回収の補完的システムとして,市民にとってもストックすることが難しい都市においては非常によいデータが出ていると思いますので,秋口までに一定の方向づけをするそうですが,このデータを生かしていただくように,これも要望しておきます。  清掃局長に1点のみ質問いたします。事前説明会で分別排出の徹底について行っていくということですが,前議会で,ビデオの活用や市民にわかりやすいカラーパンフレットの作成などを検討していただきたいということでお願いしてありましたが,分別排出の徹底をどのようにして行っていくのか,お伺いいたします。  次に,民生局長に再質問いたします。市民参加型福祉の拡充を図るには非常に少ない助成額であると思います。基金の果実も2年先でないと助成されないという現状の中で,ボランティア助成への申請件数は昨年度より増加してきておりますし,また非営利のホームヘルプサービスを行っているグループは,市民からいただくケア料金は社会福祉協議会のホームヘルプサービスと料金は同じですけれども,その中から事務所代また通信費,コーディネートの人件費,それから交通費などを自己負担しながらサービス提供を行っております。また,配食サービスを実施しようという市民グループもありますが,活動スペースがなかなか見つからず,企業の社会貢献であります東京ガスさんのスペースを,今,週に1回借りてしのいでいるという現状もあります。市民事業が公的部門とともに福祉サービスの担い手として役割を期待されているのであれば,市民の地域福祉活動への助成額を抜本的に見直す必要があると思います。  東京都では,63年より地域福祉基金をつくり,有償家事サービスや配食サービスなどの事務所代やコーディネーター人件費など,市民の自主的な地域活動に助成を行っております。現在500億円の基金の果実運用型で約10億円近い助成を行い,任意の民間団体85事業が地域サービスを提供しております。お隣の横浜市でも,ことしから住民参加による非営利の民間組織グループに,配食サービス,ホームヘルプ等のサービス活動に助成するために地域福祉推進基金を創設しました。川崎市と同じ基金の果実運用型でありますけれども,横浜市の方は5億円の原資を初年度に入れて,そこから生まれる果実1,200万円で地域サービス活動へこの10月から助成を行っていくということであります。社会福祉審議会でもマンパワー確保について検討されておりますけれども,こうした活動スペースや事業化への助成策がなければマンパワーを育成することができないと考えます。基金も含め,市民参加型福祉を支援する財源の確保を早急に検討していただきたいと思いますが,お考えをお伺いいたします。  都市整備局長に再度お伺いいたします。前議会で施設検討委員会のようなものを具体的にと答弁されましたが,今の答弁では懇談会を行いたいということで,意見を幅広くいただくことと市民利用施設について意見を伺いながら検討していくというのは違うのではないかと思います。なぜ懇談会になったのか,また懇談会の位置づけと目的をお答えください。また構成メンバーについてですが,これからの都市づくりには女性の視点や若い年齢層の視点も入れていく必要があると思います。公募による女性,学生の参加を検討していただきたいと思いますが,お考えをお伺いいたします。 ○副議長(栄居義則 君) 教育長。 ◎教育長(大熊辰熊 君) 生徒用更衣室についてのご質問でございますが,更衣室が設置されていない学校につきましては,学校からの要望によりまして,余裕教室を転用して設置しております。学校では,第2特別室や教育相談室,会議室等,転用してほしい諸室もいろいろとございまして,こういった中で十分な着がえの場所がなく不自由をしているという生徒たちの声もございますし,今後これからの新しい学校施設づくりを検討する中で,学校におきましても教職員,父母,生徒の話し合いの機会を設けていただきまして,今後の施設づくりに反映をさせるようにしてまいりたいと考えております。以上でございます。 ○副議長(栄居義則 君) 清掃局長。 ◎清掃局長(杉本寛 君) 空き瓶の分別収集のPRについてでございますが,今年度,空き瓶分別収集を実施します地域につきましては,収集日程,排出方法などの説明リーフレットを全戸に配布をいたしまして,さらに町内会単位の説明会あるいは分別収集推進委員との会合などの場におきまして,本市で制作しましたビデオ「わが家のリサイクル元年」に加えまして,関係団体が制作しました広報ビデオなども活用いたしまして,空き瓶の分別排出,収集についてPRの徹底を図ってまいりたいと存じます。以上でございます。 ○副議長(栄居義則 君) 民生局長。 ◎民生局長(冨田三郎 君) 市民参加型福祉を支援する財源の確保についてのご質問でございますが,ご案内のとおり,市民参加型福祉は,地域における多元的な福祉サービス供給体制の1つとしてその役割が期待されるところでございます。その財源を確保するため,長寿社会福祉振興基金の充実に努めてまいりたいと存じます。また事業ごとの支援につきましても検討してまいりたいと存じますので,ご理解をいただきたいと思います。以上でございます。 ○副議長(栄居義則 君) 都市整備局長。 ◎都市整備局長(中原國雄 君) 市民利用施設に関する懇談会につきましてのご質問でございますが,まず懇談会の位置づけと目的につきましては,過年度から行ってまいりました本市における調査をもとに,市民利用施設の基本計画を策定するために,市民各界各層から幅広くご意見を伺うことでございます。なお,メンバー構成につきましては,ご指摘の点をも考慮した懇談会になるよう努力してまいりたいと存じます。以上でございます。 ○副議長(栄居義則 君) 千葉美佐子君。 ◆16番(千葉美佐子 君) 最後に要望いたします。教育長,アンケート調査結果をお渡ししますので,ぜひ子供たちの声を生かして,更衣室の設置に向けて努力していただきたいと思います。  清掃局長,町内会単位の説明会を予定されているようですけれども,大師地区でも市民から声が出ておりましたが,町内会の理事会レベルでの説明会だけでなく,住民全員へ呼びかけていただき説明会を実施していただきたいと思います。  次に民生局長,市民参加の福祉を支援する財源の確保に努力していただけるとのことですので,企画財政局長,格段の努力をよろしくお願いいたします。また,基金の果実により地域福祉活動への支援に向け,これから要綱づくりが進められると思いますけれども,他都市の事例も参考にしていただきながら抜本的な助成策を打ち出していただくことを強く要望しておきます。  都市整備局長,川崎市における開発の中では,基本計画を策定するために市民各界各層からの意見を聞く場を設置できたということは一応評価はいたしますが,しかし,基本的にはこれまでと同じ市民の意見を伺う場であり,検討する場ではないということは変わらないと思います。市民各界各層からの代表が出席することになる場合,女性の参加をぜひ働きかけていただきたいと思います。また,地域では新鶴見操車場跡地を考える自主的な会もできているようですので,そうした市民団体もぜひ懇談会の中に参画できるように強く要望しておきます。以上です。 ○副議長(栄居義則 君) お諮りいたします。暫時休憩いたしたいと思いますが,ご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(栄居義則 君) ご異議なしと認めます。およそ1時間休憩いたします。             午後0時7分休憩           ――――****――――             午後1時11分再開    〔局長「ただいまの出席議員議長とも50名」と報告〕 ○議長(野村敏行 君) 休憩前に引き続き,ただいまから会議を開きます。  引き続き一般質問を行います。発言を願います。29番,長頼政義君。 ◆29番(長瀬政義 君) 初めに,4項目ほど通告しておきましたけれど,そのうち都市計画法の変更に伴う用途地域の見直しについての件ですけれど,国の方の制度,要綱等がまだ進んでいないということでございますので,それは省かせていただきまして,あとの3項目についてお伺いいたします。  初めに,本市はかなり市街化してきたわけですけれども,特に中東部といいますか,中原区以東の方にかけてあります農業用水路の現況と,本市の水路を中心とした行政展開について伺っておきたいと思います。そのような地区では水田がほとんど姿を消して,未利用状態になった農業用水が見受けられるわけでして,それもかなりの長さになるのではないかと思います。またその一部は,緑道だとかあるいは公園という形でもって活用も図られているところが見受けられますけれど,網の目状に発達した農業用水路の中に,未利用になったため幅員を狭くして生活排水路に転用しているようなものもあるわけです。しかし,そうした未利用になった農業用水路が計画的に他の用途に転用されて行政面で活用されていると言い切れるかというと,ちょっと疑問が残るのが現状ではないかと思うわけです。  そこで伺いたいのですが,水利権等の問題も絡んでくると思いますが,そういうものを解決して,各水路ごとに行政的に活用するための転用計画というものを策定する必要があろうかと思いますが,考えがあるかどうか,お聞かせいただきたいと思います。また本市の農業用水路は,二ヶ領用水が基幹になりまして末端排水系までに発達したものでありますけれど,その水の収支というものを考えますと,水田農業への利水だけでなく,洪水期の保水機能であるとか,生活環境用の,周辺の環境浄化のための環境用水と言ったらいいんでしょうか,そういうような性格もある。いろいろなかかわりも深く,ちょっと大きな表現になろうかと思いますが,多摩川下流域水系の生活と文化というものに大きくかかわってきた貴重なまた財産でもあろうかと思われます。そこで,こうした農業用水路を行政的に活用するについては,市民の生活環境の向上のためという観点から社会資本的な整備に向ける点と,それから,改修して保全してさらに生活文化の遺産という形でもって残しておくということ,環境用水への転換をする方法,いろんなことが考えられるかと思うわけです。それらは疏水の復元というような形にはちょっと難しいかと思いますけれども,川崎のイメージアップ作戦の中の一部として今後あるのじゃないかと思われますが,お考えをお伺いしたいと思います。  次に,公図の混乱地区について伺いたいのですが,高度成長期を中心にいたしまして本市内でも分譲住宅地がかなりできたわけですが,その後分筆その他の手続の中で,現在見ますと公図が混乱しているというようなところが聞かれるわけです。その現状がどのくらいになっているのかをお示しいただきたいと思います。また,そうした地区では下水道とか水道,あるいは道路舗装,消火栓の設置,そういうふうな社会的な資本の整備についての行政的サービスがおくれがちであったり,あるいは受けにくいということがあるわけでして,それらの現状と問題点についても明らかにしていただきたいと思います。  続きまして,何回も私質問させていただいています東急東横線の複々線化の工事について,何点かお伺いしたいと思います。今日までの経過から鉄道事業者との協議はどの程度まで進んでいるのか,まずお伺いしたいと思います。本来この事業は鉄道事業者の単独事業であるという解釈にいたしましても,本市の町づくりと非常に深いかかわりがあろうかと思います。そういう意味から庁内関係局との調整はもちろんですけれど,官民の区別を問わず関係方面との協議が急がれると思いますが,考え方をお伺いいたします。特に元住吉駅周辺については,本年度着工する仮称川崎国際交流センターあるいは特養ホームその他の関連,さらにコミュニティーマート構想という形でもって整備が進みましたブレーメン通り商店街,それから新たにCI作戦を展開しております,いーストリート商店街等商業集積もありますし,民間主導でそういうふうな活発な形でもって地域が盛り上がってきている地区であります。それら商店街や地域の活性化と,商業と住居地域が一緒になった商住地域としての住環境の改善というものを進めるためにも,本市と鉄道事業者あるいは地域住民が一体となって,複々線化工事を行政面からも有効に活用すべきだと思うわけですが,お考えをお伺いしたいと思います。また元住吉地区については,本年度から地区整備の基礎調査が行われるわけですけれど,その調査内容が決まっていれば明らかにしてください。調査に先立って地域社会との協議も必要と思われますが,その考えもお伺いしたいと思います。以上でございます。 ○議長(野村敏行 君) 土木局長。 ◎土木局長(佐藤美好 君) 農業用水路についてのご質問でございますが,まず全体的な水路の転用計画の策定についてでございますが,用水路の個々の水利権の調整の問題それから全体の実態把握,またこの周辺地域の開発の状況等の問題がございまして,大変難しいものと考えております。しかしながら,水路敷の活用についてでございますが,市内の水路は約473キロメートルございまして,治水,利及び環境面で大きな役割を果たしている貴重な行政財産でございますので,用水路としての機能が必要でなくなった水系につきましては,それぞれの水路ごとに周辺状況等を勘案をいたしまして有効利用を図ってきたところでございます。また,二ヶ領用水系の水路でございますが,ご案内のように,この用水は歴史性に富んだ本市のシンボルとして市民の関心が非常に高い用水路でございますので,本市における水文化の継承という観点から,この用水の再生を図ることを含めまして総合的な二ヶ領用水の基本計画を現在策定をしておるところでございます。  次に,公図混乱地域の現状と問題点についてのお尋ねでございますが,現在市が把握をしております1ヘクタール以上の公図混乱地域は36団地でございます。そのうち平成3年度末までに測量助成制度の適用を受けまして公図混乱の解消を図りましたのが11団地でございます。また,現在作業中及び準備中の団地は9団地でございます。この公図混乱地域を解消いたしますには,まず権利を持っているだけでそこに居住をしていない方,いわゆる不在地主の方々も含めまして,この区域内の土地所有者全員のご理解とご協力がなければ解決できないのはご案内のとおりでございます。いずれにいたしましても,この公図混乱の解決には,その他幾つかの問題点がございますが,関係者の方々全員が結束をされまして現行の測量助成制度を活用し解決が図れるよう私どもといたしましても指導をするとともに,積極的に協力をしてまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(野村敏行 君) 都市整備局長。 ◎都市整備局長(中原國雄 君) 東急東横線の複々線化についての鉄道事業者との協議の進捗状況についてのご質問でございますが,ご案内のとおり,当事業につきましては,東京都側と横浜市側につきましては既に一部着工をされているところでございます。本市域内,特に元住吉駅付近につきましては,現在地元からのご要望等を踏まえまして,鉄道事業者と協議中でございます。鉄道の整備事業には長い年月を必要といたしますし,加えて地元の方々にも少なからぬ影響を及ぼすことになるものでございます。したがいまして,地元の方々のご意見等をお聞きしながら,この事業計画と町づくりとの整合を図りながら,今後,鉄道事業者及び関係機関と積極的に協議を進めてまいります。  次に,元住吉駅周辺地区の整備における整備構想作成に関する調査内容と地元との関係についてのご質問でございますが,今年度は,地元関係者の動向,国際交流センターの整備,東急東横線の複々線化計画等を勘案し,駅周辺地区の整備構想に向けての調査を実施してまいります。調査内容といたしましては,駅周辺地区の土地や建物の利用状況,及び鉄道駅利用者を初め交通機関の利用状況などの現況調査を中心に行う考えでございます。なお,整備構想の作成に当たりましては,町内会あるいは商店街など地元関係の方々との話し合いを行うなど情報の交換や意向の把握などを行うとともに,関連計画等との整合を図りながら取りまとめてまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(野村敏行 君) 長瀬政義君。 ◆29番(長瀬政義 君) それでは,意見,要望を含めまして続けさせていただきたいと思います。農業用水路についてですが,意見を述べさせていただきたいと思います。未利用化した水路の転用がおくれているため,例えば目の前まで完成している下水道への放流工事ができない川沿いの住宅地,そういうものがあったりとか,暖かくなってくると悪臭が出たり,衛生害虫と言っていいんでしょうか,蚊の類が発生したりというような例もあるわけです。それらを今までと同じように個別対応のような形でもってやっていますと,水と生活文化の継承とか,新しい考え方を盛り込むということがなかなか難しくなっていくんじゃないか,整合しなくなっていくんじゃないかということも心配されるわけです。したがって,関係局すべての出先のアンテナを利用して,また農業団体等の協力によって,そんなに多額な費用をかけなくても事前の予備調査等も可能なのじゃなかろうかと考えております。今,基礎データを持っていないというようなことでありますと,大変問題も多いかと思います。これからの行政進展については,やはりデータというものをしつかり持たなければいけません。  私が手に入れたものでも,こういうような簡単な図面でございますけれど,どの位置に例えば板で仕切った堰があるとか,ハンドルで閉める堰があるとか,こういうものもあるわけです。こういうものを活用しながら,やはりデータベースをしっかりして。先ほどもちょっと,話がそれますけれども,障害者のデータ云々,基礎調査をというような話もありましたけれども,やはり行政を進める上においてはいろんなデータというものを集積する必要があろうかと思いますし,またそういうものは常々の仕事の中で出るわけですから,ぜひともそういうようなものを進めていただき,今後予定されます長期総合計画の中に,水文化の再生あるいは継承というものを盛り込んだ場合に空文化しないように英知を結集して,努力を要望しておきたいと思います。  また,多摩川の下流域の水と生活文化,対岸の東京都以上に本市は深い関係にあるわけでして,この点についても総合的に認識を改める必要があろうかと思います。本市内に発達しました小水路の疏水をめぐらすなんていうことは夢かもわかりませんけれど,言葉だけでなく,イメージアップ作戦の一環として,今ありましたように473キロという長いものがあるわけですが,そのうち未利用化したのは何キロあるかお答えがありませんでしたけれども,例えばこれ全体川幅1メートルといたしましても,47.3ヘクタールという大きな面積になるわけです。1.5メートルの幅といたしますと90から95ヘクタールというような面積になるわけです。1つ1つは狭いわけですけれど,そういうものを復活させながら利用していくということを考えていきますといろんなことが考えられるんじゃないかと思いますので,真剣に対応できる体制づくりを要望して,また次に質問する機会がありましたらそちらのときに譲りたいと思います。  公図混乱についてですが,現状はわかりました。また測量助成制度というものもあるということもお聞きいたしまして,パンフレットもいただいたわけですけれど,ここで私と行政の手法等についての若干の見解の相違だろうと思うわけですが,測量助成制度を使えば,公図が混乱している地区の権利関係を明らかにし調整しながら,これは私道を市道にするための測量助成制度のご案内という,こういう形のものでもって公道にしていきますよと,そうすることによって下水道,水道あるいは道路舗装等の整備が進みますよと。確かにそういう方向はわかるわけですけれども,混乱地区,そのところに住んでいる住民は逆な発想なんですね。そこまで工事が来ているのに,うちのところはどうして来ないんだろうかと,これが発想の出発点なわけです。ちょっとこちらは余りにも行政的過ぎるんですね。間違ってはいないんですよね。間違ってはいないと思いますけど,そこにかなりのずれがあるということ,これが一番公図混乱地域を解消できない,あるいは手をつけるのにつけにくい要因になっているんじゃなかろうかというふうに私は思うわけです。まあ見解の相違があろうかと思いますが,本当は市長にその辺のところをお尋ねしたかったんですけれども,いきなりお尋ねしても大変難しいでしょうから今回は譲らせていただきまして,そういうような形で,つまり,行政サービスという面で,混乱地区だからといってほかの地区と差がついてしまっては,あるいはおくれができてしまってはいけないんじゃないかというのを私,意見として強く申し上げたいし,またそういうことについての解決の努力というものを強く要望しておきたいと思うわけです。  続いて,東横線の関係に移らせていただきます。今答弁いただいた限りでは,高架線工事と町づくりを関連させようという動き,これは明らかにしていただいたわけですが,しかし,鉄道の改良とか複々線化というようなものは,沿線住民の生活はもちろん,地域経済活動にも少なからぬ影響を及ぼすわけですから,本市の姿勢としては地域社会と鉄道事業者の間に立って,少なくとも悪影響が出ないような,むしろ逆に本市の発展のためにどうしたら役立てることができるかというような,可能性等も含めて調整を図るのが肝要ではないかと思っております。そこで,現場近くでの構想検討の下地づくりをするような,つまり行政課題に上げてくるちょっと前の段階での協議というような場を設けること,このようなことが考えられないか。この辺について市長さん,ちょっとお伺いできればと思います。  また,元住吉駅付近は本市が改良工事の責任を負う2つの踏切があるわけですから,この点も入れて考えますとさらに積極的な3者協議,つまり鉄道事業者,地域,そして本市による協議の促進というものが必要と思われますが,この点については強く要望させていただきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(野村敏行 君) 市長。 ◎市長(髙橋清 君) 東横線の高架化の問題につきましては大変関心を持っていただきまして,私たちもあそこの町づくりにつきましてはあそこが一番がんになっておる,そして南と北とを分けてしまっているんじゃないか。また,あそこは商店街が大変熱心でございまして,このごろ町並みがきれいになっておりますから,大勢のお客さんがおいでになっていまして,特色ある町づくりということで大いに皆さんから評価をされておる。あるいは催し物も積極的にやっておられる。こういう意欲的な商店街というものも存在いたしますし,これから,お話がございましたあそこのところに外国のお客さんも見えたりするような,そういうものも施設としてでき上がる。こんなことを考えますと,やはり,あの踏切の問題だけではございませんで,踏切を含めまして全体の構図というものが,地元の方々,あるいは鉄道をお持ちの方も,これはやはり町が繁盛すれば大勢の方が乗るんでございますし,乗り降りをするという基本的な考え方をお持ちいただきませんと,自分たちがそれをやることは単なる形式だと,やらざるを得ないからやるんじゃなくて,町の繁盛と鉄道というものは切っても切れない縁があるし,そのことが鉄道にもプラスになるんだという考え方を持っていただかなくてはいかぬ。  もちろん私たち行政者は,町を,あるいは住民の方々のこれからの生活を快適にするし,町を繁栄させるという基本的な使命がございますから,おのおの考えますと,3者ともその考える方向は一致しているものと思います。ただ,方法論の場合で,どちらの方がよろしいのか,あるいは財政的なものを考えたりするものですから,いろいろな論争が起きるわけでございます。私たちも,財政的に無限なものがあれば本当に3者直ちに一致するわけですけれども,裏づけの財政でどこまでバックアップできるか,あるいは向こうはどこまで協力してくれるか,その辺が焦点になると思います。私たち,できるだけ財政的な措置も考えながら町の方々のご要望におこたえしていく,できるだけ接近していくというのが私たちの任務だと思っておりますので,ぎりぎりのところまでよく住民の方々とご相談をしながら,町の発展のために,あの踏切を含めました高架の問題を処理していきたいと考えておりますので,今後ともいろいろな観点からひとつご指導とご鞭撻をお願い申し上げたいと思います。以上でございます。 ○議長(野村敏行 君) 長瀬政義君。 ◆29番(長瀬政義 君) 市長の答弁,積極性があると受けとめて,財源論等またご検討をお願いしたいと思いますが,今の状況ですと,あかずの踏切でバスが定時運行できない。そのことによっての影響というものは大きくありますし,それがまた放置自転車の増加にもなっているし,町の美観を損なっているし,それがまた商店街の活性化に対して害になっているというような,いろんな意味の弊害が多いわけです。地元と積極的に回数を多く話し合いをお願いすることによって,また財源等へのアプローチもいろいろと出てこようかと思うわけでして,話し合いの回数を重ねることがまた解決の道を探ることにもなろうかと思われますので,そういうことを要望いたしまして,終わりたいと思います。 ○議長(野村敏行 君) 33番,宮原春夫君。 ◆33番(宮原春夫 君) 最初民生局長ですが,川崎区に福祉施設愛泉ホームがございますけれども,この施設は地域に開放された施設として大変喜ばれております。児童施設,高齢者施設,障害者施設,一般利用という複合施設になっておりますが,年間どのくらい利用されているかお示しください。またこの施設は,土地は川崎市の所有で建物は県の管理施設というものですが,既に建築されて25年たっております。4階建てですけれども,エレベーターがないために,いろいろこれまでも研究されたそうですけれども,どうしても設置ができないという結論が出たということですので,この平成6年度で地主である川崎市と県との土地貸付契約期間が切れるということですから,ぜひ県に全面改築を要望していただきたい。県との交渉はどんなふうになっているか,お聞かせください。  同じく民生局長ですが,福祉センターではこの2月から売店の人減らしということで全部自動販売機になっております。私も先日現場を見てまいりましたけれども,新しい自動販売機が3台並んでいまして,高齢者の方々がほとんど利用されているわけですが,どのボタンを押したら何が出てくるかということがまだ十分わかりづらいという面もあって,ボタンの数がたしか20ヵ所ぐらいあるんですけれども,そのうちの10数ヵ所が黒いテープを張られて,ここは使ってはだめですよというふうになっていて,わずか8ヵ所だけこれを使えるようになっているんですが,非常に使いづらいということで改善方を要望されていますけれども,その努力はどうなさっているのか。またこの福祉センターは,昨年ですか,外装が大変きれいになりましたが,内装が大変まだ暗いといいますか,古くなっているということで,ぜひ内装の面での努力もお願いしたい。ぜひ計画があったらお知らせください。  次は土木局長ですが,八丁畷駅周辺の交通安全対策あるいは交通渋滞を解消するための対策が急がれていると思います。これまでの取り組みについて伺っておきます。あわせて,自転車駐車場のスペースが大変狭くなって,駅周辺や商店街にまで自転車があふれております。ぜひ,この駐車場を高架化するなどして駐車場の拡張が必要かと思いますけれども,お聞かせください。  次は歩道橋についてですが,市内には111ヵ所歩道橋が設置されている。昭和40年代に積極的にこれがつくられてきたわけですけれども,それぞれ交通安全対策上非常に大きな役割を果たしたというふうに,私もこれ自身は評価しています。しかし高齢化社会といいますか,特に高齢者が多くなって,障害者の方も歩道橋はなかなか実際としては使えない。こういうことから歩道橋の改善や平面交通での交通安全対策ですね,こちらにもぜひ力を注いでほしいという要望が出ていますけれども,どのように考えておられるか,伺っておきます。あわせて,宮前歩道橋の完成はいつごろになるか,これもお聞かせください。  次は建築局長ですが,現在優良再開発が川崎市内では6ヵ所,進んでいるものもありますし,話し合いが中座しているのもありますけれども,一応6ヵ所計画をされていると,このようにお伺いしました。この優良再開発の中で,追分の大島デパートのように公共施設なりあるいは市民に良質で安い住宅を供給するなど行政としての努力がいろいろなされていると思いますけれども,この6ヵ所の中ではどんなふうに考えておられるか。また先日,富士見1丁目2番地における再開発について,ぜひ東京電力川崎支社と一緒に再開発をしたいんだという地元の要望書が市長に出されました。市当局として,これまで東京電力とどのように話し合いをされたのか,また今後どう対応されようとしているのか,お伺いします。以上です。 ○議長(野村敏行 君) 民生局長。 ◎民生局長(冨田三郎 君) 川崎愛泉ホームについての利用状況等についてのご質問でございますが,川崎愛泉ホームの年間利用者につきましては,児童,老人,障害者,一般の利用者を合計いたしますと,平成3年度では4万7,249名でございまして,児童の利用者が一番多く,次いで一般,老人,障害者と続いております。次に,今後の計画についてでございますが,川崎愛泉ホームはご承知のように,土地は川崎市の所有で,建物及び運営は神奈川県の所管でございますが,地域福祉の拠点として田島地区の在宅福祉活動の推進に重要な役割を果たしておりますので,平成6年3月末の土地貸付契約期間の満了後も,引き続き現在の事業を継続していただくようお願いする予定でございます。以上でございます。 ○議長(野村敏行 君) 土木局長。 ◎土木局長(佐藤美好 君) 京急の八丁畷駅周辺におきます道路整備についてのご質問でございますが,まず,この駅周辺の道路等の整備に必要な用地の取得につきましては,昨年度一部を取得いたしました。引き続き本年度は,旧国鉄線路敷に沿った部分についての用地買収を進めておるところでございます。また駅前の三角地につきましては,代替用地を確保いたしまして,地権者の方々と協議を続けておるところでございます。これらの進捗を踏まえて,早い時期に道路整備に着手をしてまいります。  次に,自転車駐車場についてでございますが,駅周辺の利用台数は,昨年10月の調査でございますが約670台でございましたので,将来の増加も考慮いたしまして,これらの自転車等が収容可能な2層の駐車場を整備してまいりたいと考えております。  次に,歩道橋の改善と宮前歩道橋の完成時期についてのお尋ねでございますが,ご指摘のとおり,歩道橋は歩行者の安全確保と道路交通の円滑を図るために大事な役割を果たしております。なお,今後は機能面だけではなく,一層高齢者や障害者の方々への配慮が必要となるものと思いますので,どなたでも利用しやすい歩道橋にするためには,ご指摘の対策も考慮しどのような方法があるのか,また関係機関と協議を行い,調査,研究をしてまいりたいと考えております。  次に,宮前歩道橋の完成時期につきましては,現在建設省におきまして,本年の12月末の供用を目途にかけかえ工事を進めておるところでございます。以上でございます。 ○議長(野村敏行 君) 建築局長。 ◎建築局長(戸田重雄 君) 優良再開発建築物の整備促進事業についてのご質問でございますが,ご案内のとおり,この事業は,敷地の共同化や高度化を促進いたしまして,市街地環境の向上や良好な建築物の整備を図るものでございます。現在進めております事業の中での公共施設の導入につきましては,関係者の意向の把握や情報の収集に努めているところでございます。また,共同住宅を主体といたしました計画に対しましては,廊下や階段などの共同部分の建設費にも補助するなどして,できるだけ多くの良好な住宅を取り入れていただくよう要望しております。  次に,富士見1丁目地区についてでございますが,これまでにも東京電力に共同再開発の働きかけを行ってまいりましたが,今後も引き続き働きかけてまいりたいと存じます。以上でございます。 ○議長(野村敏行 君) 民生局長。 ◎民生局長(冨田三郎 君) 大変失礼いたしました。川崎市福祉センターについてのご質問がございました。大変申しわけございません。川崎市福祉センターに設置された自動販売機の利用の際の改善策及び明るい雰囲気の福祉センターにするための館内塗装等についてのご質問でございますが,川崎市福祉センターの売店につきましては,川崎市社会福祉協議会が経営に当たっております。この2月より売店の自動販売機にかえたわけでございますが,この機械の使用方法につきましては,お年寄り等機械になれない方々のため,自動販売機の表示方法の簡素化,単純化を図りまして,利用者に不便のかかることのないよう改善を図ってまいりたいと存じます。また,明るい雰囲気の福祉センターにするための内部塗装については,明るい館内環境をつくるために,逐次館内塗装を行っているところでございます。今年度におきましては1階部分の塗装工事を予定しております。今後におきましても施設環境の改善に努めてまいりたいと存じます。以上でございます。 ○議長(野村敏行 君) 宮原春夫君。 ◆33番(宮原春夫 君) それぞれありがとうございました。もう1回ちょっと聞かせてください。まず,今答弁された民生局長です。愛泉ホームですけれども,今後も,平成6年度以降も継続事業として地域の福祉のためにということで県にお願いをしてきたということです。私は,改築も含めてぜひお願いをしていただきたいというふうにお願いしているんですが,この改築に当たって,やっぱり県と市と,それからその施設の中で働く人たちあるいは利用者,こういう人たちも含めた検討委員会のようなものをつくって,使いやすい,愛されるものにしていくということが必要かと思いますけれども,もう1度お聞かせいただきたいと思います。  今の答弁の福祉センターですが,1階部分の特に食堂の内装が大変急がれているということですので,今の答弁では食堂の天井だとか壁だとか床だとか,こういうものも含まれているというふうに理解していいかどうか,もう1回お聞かせください。  それから土木局長ですが,八丁畷駅周辺の交通安全対策です。用地取得など努力をされていることは理解できるんですが,いつごろから整備にかかれるのかということをもうちょっと明らかにしていただきたいと思います。また自転車の駐車場ですが,2層化するという計画は大変地元にとっては朗報でございますので。ただ,今質問した道路整備と連動する事業ですから,今あふれているのをどうするかという問題がもう1つ残るわけですね。現在の駐車場の隣接地に川崎市が所有している空き地があるわけです。ぜひ,この駐車場が完成するまでの間,仮設駐車場ということでこの空き地を使って放置自転車対策に取り組んでいただけないかどうか,もう1度お聞かせください。  それから同じく土木局長ですが,歩道橋の改良は今答弁がありましたように簡単に1年や2年で終わるものではないと思いますが,宮前歩道橋のようにスロープを緩やかにしてエレベーターをつけるとか,いろいろ大胆な改良がなされたわけですけれども,市内のそういうことが可能なところは順次ぜひこれは取り組んでいただきたいと思いますし,あわせて,どう考えてもその改良が難しいというところもあると思うんです。そういうところについては,特に平面交通での安全対策ですか,これを積極的にお願いしたい。これは要望しておきたいと思いますので,よろしくお願いします。  関連して経済局長ですけれども,宮前歩道橋のかけかえ工事に大変長い時間がかかっております。この間,国道15号線を横断する人の流れも変わって,近隣商店街には少なからず影響が出ているということですが,商店街の人たちにとっては,そのうちよくなるんだと,もう少し我慢していればという希望を持っておられるのが現状だろうと思います。そして,歩道橋の完成にあわせて商店街としては華やかなイベントをやりたいんだ,こんなことも相談されていますけれども,ぜひ経済局としてもこういった計画が持ち込まれたときに積極的に支援していただきたいと,こんなふうに思っていますが,考え方をお聞かせください。  同じ問題で市民局長ですけれども,川崎区役所にもこの歩道橋がつながるということです。そういう意味では地元中の地元が川崎区役所になるわけですから,この完成イベントに区役所としても積極的に支援をしていただきたい。こんなふうに思っていますけれども,考え方を伺っておきます。  次は建築局長ですが,公共施設をつくっていくという点では,これは積極的に今後ともチャンスがあれば取り組んでいただきたいというふうに思います。富士見1丁目の再開発ですけれども,いわゆる何回か東電と市が住民の中に入って交渉されたということなんですが,東京電力はどのような意向を持っているのか,あるいは,この地域の開発というのはどういう形態が望ましいのか,こういうことについて,ぜひもう1度お伺いしたいと思います。  同じく富士見1丁目の問題では,市民局長に再度ですけれども,このすぐ隣接地に横浜港公共職業安定所川崎出張所というのがございます。前の議会でも,私,この移転の問題についてぜひ取り組んでいただきたいと,川崎市のイメージアップにもなるんだという話をしたことがございますけれども,富士見団地の再開発が,いよいよ地権者の合意がほぼ出そろったということですから,ぜひ移転交渉のスピードアップをお願いしたいと思いますが,取り組み方をお聞かせください。以上です。 ○議長(野村敏行 君) 民生局長。 ◎民生局長(冨田三郎 君) 川崎愛泉ホームの今後の計画並びに福祉センターの館内塗装についてのご質問でございますが,川崎愛泉ホームの今後の計画につきましては,現在,神奈川県と協議しているところでございます。本市といたしましては,施設の従事者及び利用者の意見が反映されるよう努力してまいりたいと存じます。  次に,福祉センターの今年度の館内塗装につきましては,ご指摘のとおり,食堂部分も含めまして実施する予定でございますので,ご了解をお願いいたします。以上でございます。 ○議長(野村敏行 君) 土木局長。 ◎土木局長(佐藤美好 君) 八丁畷駅周辺の道路整備の時期及び仮設の自転車駐車場についてのお尋ねでございますが,関係の地権者の方々と現在移転の協議を鋭意進めておりますので,この用地問題が今年度内に解決できれば,平成5年度より道路盤備には着工してまいりたいと考えております。また,仮設の自転車駐車場につきましては,使用可能な市有地を利用いたしまして設置するよう検討をしてまいります。以上でございます。
    ○議長(野村敏行 君) 経済局長。 ◎経済局長(池田陽介 君) 宮前歩道橋の完成時期にあわせた商店街イベントについてのご質問でございますが,まず商店街からのイベントの相談は,経済局といたしましては今のところ正式に受けておりません。が,会合の席上などで完成時に何か楽しいイベントができないものかというお話が出ていることは事実でございます。  次に,商店街イベントに対する助成策でございますが,宮前歩道橋の完成時期に合わせたイベントの助成策は現在のところまだ考えておりませんが,既設のイベント事業補助の条件に適合する商店街があれば,予算の範囲内で対応可能かと考えております。なお,歩道橋の完成時期が光のイベント事業の開始時期とずれることから同時のオープニングイベントの開催ができませんが,光のイベントのオープニングイベントや,さらに歩道橋の完成セレモニーと,それぞれ商店街がイベントを同時に開催するなどして,相乗的,波及的に実施することにより川崎駅東口全体でいろいろなイベントが繰り広げられれば,川崎のイメージアップと商業振興に大きく貢献できるものと考えているところでございます。以上でございます。 ○議長(野村敏行 君) 市民局長。 ◎市民局長(木口榮 君) 宮前歩道橋完成イベントへの支援についてのご質問でございますが,宮前歩道橋の完成によりまして区民の利便性が高まり,地域のイメージアップにもつながるものと考えておりますので,今後地元で具体的な計画が明らかになった際には関係局と相談をしてまいりたいと存じます。  次に,富士見1丁目地区の再開発に関連いたしまして,横浜港労働公共職業安定所川崎出張所の移転についてのご質問でございますが,この施設の移転につきましては,従来よりご指摘をいただいておりますが,隣接地の再開発組合も発足したと伺っておりますので,この点も踏まえまして,周辺住民の皆様のご要望については引き続いて関係機関に伝えてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(野村敏行 君) 建築局長。 ◎建築局長(戸田重雄 君) 富士見1丁目の再開発についてのご質問でございますが,個人の権利者と企業との共同再開発につきましては,事業面や施設の管理面などで大変難しい問題がございますので,現在のところ,東京電力からは共同再開発についての同意は得られておりません。しかし,地元住民からの要望もございますし,町づくりの立場からも東京電力の敷地を含めた一体的な再開発計画が望ましいと考えておりますので,今後も東京電力に対しましては働きかけを続けてまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(野村敏行 君) 宮原春夫君。 ◆33番(宮原春夫 君) 民生局長ですけれども,愛泉ホームのことなんですが,今,神奈川県というのはいろいろな施設をそれぞれの地方自治体におろすといいますか,管理運営もみんな任せちゃうということで,どんどん肩の荷を軽くしていくという傾向があるそうですけれども,私は,この愛泉ホームがそうなっちゃうと,財政負担はみんな川崎市に来て,せつかく県の施設が数少ない川崎区にある施設の1つですから,ぜひ交渉の中では,引き続き県の方で全面改築と。で,地元要望を入れていくんだという立場で,働く人たちの声だとか利用者の声も含めて交渉に当たっていただきたい。これは強く要望しておきたいと思います。後になりまして,これをきっかけにまた逆になっちゃうと,これまた働く人たちも非常に困るだろうと思いますので,そこのところはぜひそういう立場でお願いをしておきたいと思います。  それから土木局長ですけれども,来年度から道路整備が着手されるということで,これも大変地元では,まあ念願であったわけですし,喜ばれるだろうというふうに思いますけれども,ぜひこれは答弁どおり実施できるように,これもお願いしておきたいと思います。  それから自転車駐車場ですが,これは現にあいているわけですからね,それこそ来月からでも,ちょっと柵を移動して自転車を置けるところを少しふやすとか,そういったことで対応をぜひお願いしたいと思います。  それから経済局長ですが,商店街とのパイプ役,ぬかりなく,これもよろしく積極的なご支援をお願いしたいと思います。  最後に市民局長ですけれども,宮前歩道橋の完成の問題ですが,12月の末と,このように言われています。経済局長も,今積極的に支援していきたいということですし,川崎市としてもやっぱりイメージアップにつながるし,非常にいいことだろうというふうに思うんですね。市長もあっちこっちの会場で,光のイベントと一緒にハローブリッジのてっぺんにもつけるんだと,こういう話をあちこちで私も何回か聞きましたけれども,それくらい期待されているものでもあるし,商店街あるいは地域,あるいはもっと広げれば全市的なイメージアップにもなると思いますので。この歩道橋は日本で初めてのエレベーターつきの歩道橋です。名前も,宮前小学校の生徒さんにハローブリッジという非常にすばらしい名前をつけていただきました。商店街の方でも,完成時には3世代夫婦の渡り初めもやりたいと,こういうことを具体的に言われているんですね。ただその日にちが決まらないものですから,いつ募集したらいいかというのも,何月何日にやりますと,ですから3世代夫婦の方どうぞ応募してくださいというふうにやりたいんだけれども,その何月何日が決まらないんですね。これが非常に今困っていらっしゃるということですので,私のこれは希望でもあるんですが,まず小学校の方が名前をつけたということでいきますと,冬休みに入る前にぜひその渡り式ができるようにということを地元の方々は要望されていますので,川崎区役所がひとつ音頭をとっていただいて適切な日にちを早く決めていただいて,関係者各位に失礼にならないようにといいますか,皆の期待にこたえられるように,もう1回市民局長の答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(野村敏行 君) 市民局長。 ◎市民局長(木口榮 君) 宮前歩道橋完成イベントについての再度のご質問でございますが,今後地元での計画が明らかになってくると存じますので,この地元の要望が反映されるように川崎区役所並びに関係局と協議をしてまいりたいと存じます。以上でございます。 ○議長(野村敏行 君) 宮原春夫君。 ◆33番(宮原春夫 君) ありがとうございました。では最後に,この歩道橋の完成のかぎを握っているのが国の建設省で,その窓口が土木局だそうです。今,私るる述べましたけれども,ぜひ子供たちの夢と商店街の活性化と川崎全市のイメージアップというふうなことで,前にもこんなことを言いましたけれども,クリスマスプレゼントになるように国との橋渡しを,ぜひ土木局長積極的に音頭をとっていただきたい。これを要望して,終わります。 ○議長(野村敏行 君) 24番,大場正信君。 ◆24番(大場正信 君) 通告しました4点のうち,公共建築物の雨水利用について,及び在宅介護家庭の負担軽減策については次回に譲り,他の2点について質問していきたいと思います。  初めに,教育長に伺います。公立高校に福祉科の開設についてでございますけれども,高年齢化社会の進展に伴い,専門的な知識,技能を持つ有資格者を必要とされる各種の福祉施設が増加しております。多様な福祉介護ニーズに対応できる人材の育成が急務となっておりますけれども,時代の要請にこたえ,介護福祉士等の人材養成が可能な高校福祉科の開設についての見解を伺っておきたいと思います。  次に,民生局長並びに衛生局長に伺います。福祉マンパワー確保対策についてであります。福祉ニーズの増大,多様化,高度化に対応するマンパワーの確保が一層重要になるとともに,資質の向上が求められております。長寿福祉社会を実現するため,在宅及び施設福祉等の事業について,国は,高齢者保健福祉推進10ヵ年戦略,いわゆるゴールドプランを策定し,本市におきましてもこのプランを踏まえ,在宅福祉サービスの充実や特別養護老人ホーム等の施設整備の拡充を初めとする高齢者対策を市の行政推進の重要な課題として,その推進に努めておりますが,その柱ともいうべき優秀な医療,福祉のスタッフをどう確保するかが課題と考えます。そこで,ゴールドプランを踏まえたマンパワーの需給計画の策定はどうなっているのか,伺います。また,福祉人材バンク事業を今年度より実施しておりますが,これまでの取り組みと実績についてもお答えください。さらに,在宅及び施設における,寝たきり老人ゼロ作戦の展開に欠くことのできないリハビリを指導する理学療法士及び作業療法士の特別養護老人ホームにおける配置状況について,お答えください。  衛生局長でございますが,医療介護のマンパワー確保と効率的な人材活用の面から何点か伺っておきたいと思います。老健法による老人ホーム看護制度が今年度創設されましたが,この制度のねらいは何か。また,この事業の本市における具体的な展開について。さらに,この老人訪問看護サービスの従事者の業務職種と,市の対象者数から算出される必要な要員数について。また,機能訓練の技術的指導を行う現状での理学療法士,作業療法士の配置状況について伺います。以上でございます。 ○議長(野村敏行 君) 教育長。 ◎教育長(大熊辰熊 君) 高等学校に福祉科を開設することについてのご質問でございますが,国際科や情報科,高度技術科などの社会の変化や生徒の多様なニーズにもこたえるべく,高等学校教育も特色ある多様な学科や内容の充実が要請されるようになっております。このたびの工業高校の学科改編も,1つにはこのような要請にこたえようとするものでございます。ただいま本市におきましては,今後の市立高等学校教育のあり方について,平成3年度から第2次川崎市立高等学校教育問題検討委員会を組織いたしまして,特色のある川崎市立高等学校のあり方について検討を進めているところでございます。ご指摘のように,これから長寿社会を迎えまして,高等学校教育におきましても福祉関連業務に従事する人材の育成という要請が高まっていると理解をしておりますので,福祉科の設置につきましても,今後検討委員会の中でさらに研究を深めてまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(野村敏行 君) 民生局長。 ◎民生局長(冨田三郎 君) ゴールドプランに見合うマンパワー確保についてのご質問でございますが,ご案内のとおり,国が策定いたしました高齢者保健福祉推進10ヵ年戦略,すなわちゴールドプランに基づき事業を展開いたしますと今後大幅なマンパワーの確保が必要になろうと予想されることは,ご指摘のとおりでございます。現在,ゴールドプランを踏まえまして,来年度に市の老人保健福祉計画を策定するためその準備に着手したところでございますが,これら策定作業の中で,人材を確保するための方策につきましてもそれぞれの担当する部門との密接な連携を図りながら具体的に検討してまいりたいと存じます。  次に,福祉人材バンクの実施状況についてのご質問でございますが,福祉マンパワーの確保を目的といたしまして,本年4月に福祉人材バンクが設置されました。5月から事業を開始したところでございます。現在までの実蹟といたしましては,求職登録件数51件,求人件数63件,照会件数6件,相談件数85件となっております。また,福祉人材養成のための介護職員講習会を開催いたし,延べ112名の参加をいただいております。  また,特別養護老人ホームにおけるOT,PTの配置状況についてのご質問でございますが,入所されているお年寄りの自立心の向上と充実した毎日を過ごしていただくため,クラブ活動や行事への参加を進めておりますが,その一方で,機能訓練にも積極的に取り組んでいるところでございます。この機能訓練をより効果的に行うために専門的な立場から指導,助言を行うのが,作業療法士いわゆるOT,並びに理学療法士いわゆるPTと呼ばれる職員でございます。現在,市内11施設のうち,OTにつきましては3施設,PTにつきましては9施設に配置をしているところでございます。その勤務形態といたしましては非常勤職員としておりまして,週1回3,4時間程度の指導,助言に当たっていただいているところでございます。以上でございます。 ○議長(野村敏行 君) 衛生局長。 ◎衛生局長(井澤方宏 君) 福祉マンパワー確保についてのご質問でございますが,本市におきましては,昭和54年度から保健所を中心といたしまして訪問指導事業や機能訓練教室を実施いたしまして,少しでも寝たきり老人をつくらないように活動をしているところでございます。平成4年4月現在,訪問指導事業に携わっている看護職は,常勤が103名,非常勤が109名となっております。平成元年度から訪問指導員として理学療法士,作業療法士も加わり,現在18名の理学療法士が従事していただいているところでございます。  ご質問の,本年4月から創設されました老人訪問看護制度でございますが,この制度は,人員や運営に関する一定の基準により都道府県知事の指定を受け,老人訪問看護ステーションを設置して実施するものでございます。この制度のねらいは,在宅の寝たきり老人などが訪問看護サービスを受ける機会を拡大し,生活の質に配慮した在宅医療の推進を図ることを目的としております。厚生省では,平成4年度じゅうに400ヵ所を予定しており,5月末で都道府県知事から10ヵ所が指定をされているところでございます。看護ステーションの運営に伴う要員でございますが,1ヵ所50人の要介護老人を対象者といたしまして従事する職種は,保健婦,看護婦または看護士,準看護婦または準看護士で,2.5人以上として,そのほか理学療法士,作業療法士など実情に応じた適当数となっております。本市におきましては,病院協会,医師会その他関係機関などと連携を図りながら今後検討してまいりたいと存じます。以上でございます。 ○議長(野村敏行 君) 大場正信君。 ◆24番(大場正信 君) 教育長,ご答弁をいただきましたけれども,高等学校教育においても福祉関係業務に従事する人材を養成する必要があるというふうなことで理解をしているということで,今後この検討委員会において研究を深めていきたいということでございます。要望を申し上げておきたいと思いますけれども,社会的な受け入れる条件といいますか,そういうようなあれは整ってきていると思いますし,また高校の,例えば福祉科を設置するなり,また福祉の専門学校をつくるなりする場合には,最短距離で国家試験を受けるための受験資格を取得できるということが言われているわけでございますし,そういうようなメリットがあるということ。また地域の福祉に対する関心が非常に高いという,また積極的な受入体制があるという,そういうような状況にも今,川崎市の場合はあるというふうに思いますし,また,こういう福祉科を設ける際に問題なのは,実習を行う場所があるかないか,そういうような面もあるかと思いますけれども,特別養護老人ホームなりその他の福祉関連施設は年々整備,充実をされている本市の状況でもございます。  また,こういう福祉科を受ける生徒につきましては目的意識がはっきりしている,そういうようなことがございますので,公立高校に福祉科を設置することによってその高校の活性化が期待できる,こういうような考え方も成り立っていくのではないかというふうに思います。また,そういうことで設置の目的も明確になるということでございますし,そのための福祉科の設置をぜひ検討していただきたいと思います。そういう今の時代に合った,若い福祉に対する人材を育成していくことも本市にとっては大変重要な施策ではないかというふうに考えるわけでございますので,どうぞ,福祉科の設置等につきまして検討委員会で十分検討していただいて,また福祉専門学校の設立も含めまして総合的な検討を要望しておきたいと思います。  最初に,マンパワーの関係で衛生局長に伺っておきたいと思います。現在の在宅老人ケアシステムといいますか,看護職による訪問事業ですが,在宅の寝たきり老人なり虚弱老人等に対して,専門的な立場から見ればいろんなことが言えると思いますけれども,大枠として,例えば実施場所なり法的根拠なり,それから名称,その事業の内容も今さまざまな取り組みが行われております。もちろんそれぞれの取り組みについては,目的もあり業務も持った重層的な取り組みで,多角的ないろんな手法でそういうお年寄りの面倒を見ていくことについては,これは異を唱えるものではありませんけれども,例えば保健所で行うのは,これは老人保健法の法的根拠があって訪問指導事業を行っているわけで,例えば保健婦さんを派遣するなり訪問委嘱員による看護方法,そういった面で援助をしていく。また,川崎市独自事業で訪問看護サービスを今行っておりますけれども,これは社会福祉協議会に委託をする形でこの事業が行われているわけですが,これも保健所の訪問と連携をとりながら家族の希望によって訪問し援助する。また医療機関,病院では社会保険診療報酬ということで訪問看護事業が行われておりますけれども,これは病院から退院した患者さんに対して,訪問して看護ケアを行うということになっております。また,今質問しております老人保健法が本年新しく制度化されたわけですけれども,これも老人訪問看護事業ということで,これは主治医が必要と認めた者で看護ケアを行うということになっております。専門的な立場から言えばいろんなことが言えると思いますけれども,我々素人判断でしますと,現場に行った際にそんなに仕事の内容は変わらないんじゃないかというようなことですので,こういう人材の効率的な活用については,これら相互のもちろん連携はとられているというふうに思いますけれども,この辺の川崎市の実態はどういうふうになっているのか,お聞かせをいただきたいと思うんです。人材確保なり活用また効率的な業務執行の問題からいっても,これらのそれぞれ大枠で,4本の柱の中で今川崎市の取り組みが行われているように思いますけれども,この辺の川崎市の実態,体制をお聞かせいただきたいと思います。将来的には,総合化なり統合化なり,体系化,一本化ということも考えられると思いますけれども,現状のあり方について伺っておきたいと思います。  それから民生局長,ご答弁いただきましたけれども,老人保健施設計画を来年度に向けて策定するということでございますが,基本的な現在詰まっている計画内容と公表時期について,それはいつを目標に置いているのか,お聞かせいただきたいと思います。また,さまざまな福祉事業の推進に必要な専門スタッフの確保でございますが,市内の医療施設あるいは福祉施設で各種の看護職の仕事に従事しようとする人がおりますけれども,またこれから希望をされる方もおると思います。先ほども福祉人材バンク事業の今年度の取り組みをお聞かせいただきましたけれども,実際に制度が始まってからまだ1ヵ月しかたっていないにもかかわらず,多数の人たちの求職,求人の要望があるというふうに見えました。そういう人たちにこたえるためにも,対象の職種はいろいろあると思いますけれども,例えば看護婦さん,それから保健婦さん,助産婦さん,また社会福祉士,介護福祉士,それから今お話がありました理学及び作業療法士,あるいは視能訓練士という職業もあるそうですけれども,そういう方々に対して,資格を得る,また川崎市に勤めたい,また市内の民間の施設に勤めたいという方々に対しましては,例えば入学支度金それから修学資金あるいは就業支度金などの貸付制度を創設して,その要望にこたえるべきではないかというふうに考えますけれども,これに対する見解をお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(野村敏行 君) 衛生局長。 ◎衛生局長(井澤方宏 君) 老人保健福祉サービスの実施についてのご質問でございますが,現在,保健サービス,福祉サービスなどにつきましては,在宅で療養されている方に対する支援や情報交換などについて連絡調整を図ったり,関係機関などとも連絡を取り合って,対象者によりよいサービスの提供ができるよう,保健所で保健福祉サービス調整推進会議を設置しているところでございます。ご参画をいただいておりますのは,医療関係者の代表の方,福祉事務所,区の社会福祉協議会の方,それから市の社会福祉協議会の事業部の方,それから老人福祉施設などの福祉施設の代表の方,それから民生委員を代表する方などのご参画をいただいておるわけでございますが,このことによりまして,保健と医療と福祉といった関係者の連携強化を図りながら,サービス活動がより効率的に推進される体制をとっているところでございます。現在5ヵ所の保健所で実施しているところでございますが,今後順次,実施保健所をふやし,より充実を図ってまいりたいと存じます。また,あわせて,ご意見にございました保健所,社協,病院,訪問看護ステーション,そういったものとの連絡調整も今後の課題として検討させていただきたいと思っております。 ○議長(野村敏行 君) 民生局長。 ◎民生局長(冨田三郎 君) 老人保健福祉計画についてのご質問でございますが,この計画の主な内容につきましては,寝たきり老人等の援護を必要とする高齢者についての状況及びサービスの現況を把握するとともに,その結果に基づきまして,平成12年度までに整備すべき在宅福祉,施設福祉のサービス目標量を設定することになっております。また,この計画を公表する時期につきましては,県レベルの計画と調整することとなっておりますので,今のところ流動的ではございますが,平成5年10月ごろまでには公表できるよう進めてまいりたいと存じます。  次に,福祉専門職の人材確保についてのご質問でございますが,ご指摘のとおり,高齢化社会に対応するマンパワーの確保は大変重要な問題でございます。本市におきましても,現在川崎市社会福祉審議会において,マンパワー問題をテーマに検討しているところでございます。したがいまして,その報告が本年度中に提出される予定になっておりますので,その結果を踏まえまして,介護福祉士修学資金貸付制度などを含めまして養成,確保対策を検討してまいりたいと考えておりますので,よろしくご理解をいただきたいと思います。以上でございます。 ○議長(野村敏行 君) 大場正信君。 ◆24番(大場正信 君) ご答弁ありがとうございます。介護福祉士の修学資金貸付制度ですが,この養成,確保対策として検討していきたいという前向きな姿勢が示されたわけですけれども,いつごろまでに検討または結論を出していくのか,その辺の見通しについてお聞かせいただきたいと思います。  他都市の例で申しわけないんですけれども,お隣の東京都目黒区につきましては,こういうことに対する制度化がされておりまして,例えば入学支度金につきましては,当然,入学金なり施設費に対する援助だと思いますけれども,限度額を20万円。また修学金につきましては,授業料だとか実習費などに対して月額5万円。それから就業支度金につきましては転居費用ということで,これは勤めていただくということで30万円の貸付制度があるわけです。この返済は7年以内ということになっているんですが,免除規定がございまして,例えば目黒区の中の施設に勤める場合には貸付金についての返済は免除されるというような,大変すばらしい内容の制度化がされているようでございますので,これらも参考にしていただいて,ぜひ早期に結論を出していただきたいと思いますけれども,再度お聞かせいただきたいと思います。 ○議長(野村敏行 君) 民生局長。 ◎民生局長(冨田三郎 君) ご質問にございました検討時期についてでございますが,現在川崎市社会福祉審議会で,先ほど申し上げましたように,マンパワー確保の問題につきましてご協議をいただいているところでございますので,その結果を踏まえまして,なるべく早い時期に検討してまいりたいと存じております。以上でございます。 ○議長(野村敏行 君) 大場正信君。 ◆24番(大場正信 君) 以上で終わります。 ○議長(野村敏行 君) 45番,小島一也君。 ◆45番(小島一也 君) 麻生区のアメニティー計画に関連をいたしまして,幾つかお伺いをいたします。現在麻生区では,2001プランに基づいて,新都心の整備を初めいろいろな施策が実施され,計画もあるわけでございます。その中心のテーマは快適環境をつくると,こういうことでありまして,当初,昭和61年に新都心麻生区快適環境計画策定協議会が設けられ,その後,推進協議会に発展をして今日に至っておりますが,現在はこれがどうなっているのか,その推進体制についてまずお伺いをしておきます。  それと,市制施行60周年記念公園と早野聖地公園のことにつきましても質問の予定でございましたが,これは事前のお話し合いで一応了解いたしましたので,1,2,要望だけさせていただきます。60周年記念公園は,王禅寺という古刹に隣接した公園でございまして,これから,今一部開放されましたですけれども,農家の取得にかかるわけですね。ですから,ああいう地域の特性を生かした,言うならば,農家の原風景を生かした公園をつくっていただきたい。禅寺丸柿という大きなものがございますから,これを残すという形で整備をしていただきたいということを要望しておきます。  それから聖地公園でございますけれども,用地買収が進んでいるようでありますが,農振地区でございまして,ここには田んぼがあり,農業用水があり,ため池があり,水利権もあり,いろいろ関係局と地権者との話し合いが必要だと思いますので,この辺のところをやはり慎重にやらなければいけないことがあるということを指摘させていただいておきます。  それから,里の緑というか,屋敷林でございますが,だんだん,だんだん緑がなくなってまいりまして,この屋敷林の緑というのは町の風趣をつくり出す,何といいますか,貴重な緑。それが都市化をして,宅地化になって,税制が変わって,屋敷林が減ってまいります。この保存方法について,保存策についてお伺いをしておきます。  それから,これは今申し上げましたアメニティータウンの1つの大きなシンボル事業でございました,水と緑と土のイメージポイントとして,麻生川の散策路と親水公園の計画がありましたですけれども,どう実現をされようとしていらっしゃるのか,お伺いをいたします。  それから経済局ですけれども,黒川みどりの里,岡上果樹の里,これはさきに基本調査をされたと思いますが,計画実現上の課題と今後の方向についてお伺いをいたします。  次に,都市整備局。このたび都市計画法の見直しがございますが,市街化調整地域の見直しについてはどうなのか。それと,今我が国でも最近,クラインガルテンの強い要望が出てきておりますけれども,制度上市街化調整区域内に移行したものが設置が可能かどうか,また今回の生産緑地法の施行により生産緑地の指定を受ける地域ではどうなのか,これをお伺いしておきます。以上でございます。 ○議長(野村敏行 君) 環境保全局長。 ◎環境保全局長(長谷川陸郎 君) 川崎新都心快適環境計画推進協議会のその後の経過についてのご質問でございますが,この協議会は,昭和61年度に策定された川崎新都心快適環境計画の普及,啓発を図るとともに,その実現を推進することを目的として,昭和62年8月に設置されたものでございます。協議会はその後,地域のアメニティーを高めるための提案や計画実現のための体制づくり,普及,啓発等を通じて市民の自主的な町づくりの基盤整備を行った後,平成2年3月に解散をしてございます。現在は,この計画の精神を生かしまして,それぞれの局が主体となり,相互の連携を図りながら事業の推進に努めているところでございます。なお,重要な問題が生じた場合には,適宜,政策調整会議で調整を図ることになってございます。  続きまして,屋敷林の保全についてのご質問でございますが,屋敷林は,身近で,貴重な緑であると存じます。したがいまして,その保全手法につきましては,現在主に社寺林に適用している保存樹林制度を活用する方向で今後検討してまいりたいと存じます。以上でございます。 ○議長(野村敏行 君) 土木局長。 ◎土木局長(佐藤美好 君) 麻生川の散策路の整備についてでございますが,麻生川の河岸には1.3キロにわたりましてソメイヨシノが植えられております。桜の時期には,住民の方々の憩いの場所として大変にぎわっておると聞き及んでおります。そのような場所でございますので,地元の方々や関係局と調整を図りながら,これらを保全いたしまして,快適に散策できるような整備をしてまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(野村敏行 君) 経済局長。 ◎経済局長(池田陽介 君) みどりの里,岡上果樹の里,計画実現上の課題と今後の方向についてのご質問でございますが,みどりの里などの構想につきましては,対象地域の農業振興を軸に,地元農業団体,地元農業者の代表の参加を得て,あるべき将来像のイメージを描いたものでございます。これらの実現に対する課題といたしましては,この提案に対する地元の意見調整などを含め,地元農家,土地所有者の合意形成が必要でございます。今後の方向につきましては,地元農家及び,土地所有者の生活設計に沿った土地利用など地元と十分話し合って,合意形成がされるよう努力してまいりたいと存じます。以上でございます。 ○議長(野村敏行 君) 都市整備局長。 ◎都市整備局長(中原國雄 君) 市街化調整区域の見直しについてのご質問でございますが,市街化区域及び市街化調整区域の見直しにつきましては,平成2年12月に第3回目の全市的な見直しを行ったところでございます。見直しは,おおむね5年ごとに県知事が行う都市計画の基礎調査及び政府が行う調査の結果を踏まえまして,変更する必要が明らかになったとき及び必要が生じたときに区域の見直しを行うこととなってございます。現在のところ,国及び都市計画の決定権者でございます県から見直しについての指示がございませんので,見直しの時期等につきましては明らかになっていないという状況でございます。  次に,市街化調整区域の土地利用についてのご質問でございますが,我が国には,ご指摘のドイツを初めとしたヨーロッパ諸国で普及しております,小さな庭という意味の,いわゆるクラインガルテンに相当する制度は現在のところございませんが,市民農園整備促進法等に定める市民農園的なものであれば,市街化調整区域において設置することは都市計画法の上でも可能であると考えております。また,市民農園等に附属する各種の施設の建設につきましては,施設の規模,内容や,周辺の土地利用状況等を勘案しながら判断することとなってまいります。  次に,生産緑地地区内にいわゆるクラインガルテンのようなものを設置できるかとのご趣旨のご質問でございますが,生産緑地地区内においても市街化調整区域における場合と同様でございまして,市民農園的なものであれば生産緑地法の上からは設置可能であると考えております。また,市民農園等に附属する各種の施設につきましても,同法に基づく土地利用制限の範囲内で建設できるものと考えております。以上でございます。 ○議長(野村敏行 君) 小島一也君。 ◆45番(小島一也 君) 快適環境の推進問題ですけれども,各事業局の取り組み姿勢というか,そういう問題が,過去,私これも何回か取り上げさせていただいたことがあるんですけれども,これが問題であったわけなんですが,ご答弁では,平成2年の3月にこの推進協議会が解散をしたと,こういうことでございます。そもそも,この推進協議会というのは,市民代表の参加を得て,事業の円滑な実現を図るためのものであったわけです。ご答弁によりますと,計画実現のための体制づくり,そして市民の自主的な町づくりの基盤整備を行った後解散したと,そういうご答弁なんですが,どのようなことがどのように行われたのか,解散までの措置と解散の理由についてお伺いいたします。それと,この協議会の事務局は新都心まちづくり財団が庶務として行っていたように思いますが,これとの関係についてお願いをいたします。  それから屋敷林。屋敷林ですから,先ほど申しましたように宅地に多いわけでして,だんだん減っていく。切らざるを得ない,面的な整備が必要,協定をしていくということでございますから,中には名木がございますね。貴重な木もあるわけですから,十分な保存策を,手当てを望んでおきます。  それから麻生川の親水公園と散策路。これはアメニティー計画のうち主導事業の最たるもので,麻生区民の非常に関心の的だった。今そういうような意味で取り上げさせていただいたんですけれども,お答えいただいたのは土木局長さん。これはもう総合的に,土木さんだけではなくて,公園もございますし経済局もございますしね,その辺のところが私はアメニティータウンのモデル事業の,推進事業の,牽引事業のできていない,各局の調整機能がうまく働いていない一つの例として申し上げたんです。立派なプランができていたんです昭和61年ごろは。ですから,そういう意味で,桜はどんどん,どんどん大きくなりますですよ,ことしは1,000人ぐらい花見客がいらっしゃいましたですね。ですから,あそこの土木さんの麻生土木事務所の方が,臨時の公園をつくっていただいて,まちづくり財団もお手助けをしたんでしょうかね,仮設便所をつくりましたですね。それで対応しているんですよ。そういう状態なんです。ですから,早くこの対応をしていただかなければいけない。後でこれ調整機能が……。助役さんに私はお尋ねをしたいと思っているんですけれど,その一つの見本だということを指摘させていただいておきます。  それから,黒川のみどりの里,岡上の果樹の里。将来像のイメージじゃないんですね,2001プランにちゃんともう位置づけられてございまして,本来ならばもう実施がなされなければいけない。いろいろ地権者との問題があるということは十分承知はしておりますけれども,将来的なイメージを描いたのだというのではちょっとおかしいのでございまして,その辺のところは意向調査をしたと思います。これを踏まえて,実現上の課題,取り組み姿勢,もう1度お答えをいただきたいと思います。  それから都市整備局なんですけれども,今クラインガルテンのお話を取り上げさせていただきましたが,写真集を手に入れまして持ってまいりました。まさにこれは都市のアメニティーですね。そういう意味で調整地域,それから今度の生産緑地,これは制度上,市民農園的なものであれば取り入れられるんですね。ところが,これは家がありますからね,果たしてそれが市民農園的なものであるかどうかということに1つ問題があろうと思うんですけれども,いずれにいたしましても,都市環境の悪化の中で,自然に親しみ,農業体験ができる,子供たちも,お年寄りまで多種多様な社会の要望にこたえられる都市施設であることは間違いないことでございまして,ヨーロッパでは都市計画の中で都市緑地と位置づけているそうでございます。そういう意味で整備局にお尋ねをしたわけなんですけれども,快適な都市環境をつくるには,農を中心とした緑地を維持するシステムをつくる必要があると思います。そういう意味で,社会のニーズにこたえるのには多様な公園があっていい。生産緑地法で土地の区別がなされる現在,このことは都市計画上で大変重要な課題と思うわけでございます。このことは,従来の公園の枠にとらわれることなく,発想の転換をして取り組む必要があるのではなかろうか。建設省もそういう意味で検討を進めるということでございますが,川崎市でも,言うならば川崎型のクラインガルテンの検討を,研究というか,これを関係局に要望しておきます。以上です。 ○議長(野村敏行 君) 環境保全局長。 ◎環境保全局長(長谷川陸郎 君) 川崎新都心快適環境計画推進協議会についての幾つかのご質問でございますが,まず,推進協議会で取り組んできた内容につきましては,昭和62年から平成元年までの3ヵ年でございますが,アメニティーロード計画の検討,麻生区のアメニティー評価,音楽の街懇談会,及び果樹の街懇談会の開催,麻生川沿岸整備基本構想の検討,ビューポイントの整備方針の検討などを行ってきたところでございます。協議会では,これらを通じましてアメニティータウンづくりに向けた合意形成とその基本的方向を示すことができ,所期の目的を達成したため解散したものでございます。  次に,新都心づくり財団との関係につきましては,当財団が魅力あるアメニティータウンづくりに貢献することを目的として設立された公益法人でございます。したがいまして,快適環境推進事業をその法人に委託をし,その中で協議会の運営に携わってきたものでございます。以上でございます。 ○議長(野村敏行 君) 経済局長。 ◎経済局長(池田陽介 君) 黒川みどりの里の問題点についてのご質問でございますが,この構想予定地区は,農業振興策のほか,農家の次男,三男の住宅建設とか,生活道路の確保などの要望が出ておりますが,農業振興地域のために,都市計画法,建築基準法などによる都市的土地利用が厳しく規制されております。これらの問題に対応するため,経済局を初め企画財政局,都市整備局,環境保全局等関係局で構成する川崎市農業振興地域活性化対策検討委員会におきまして検討をしてまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(野村敏行 君) 小島一也君。 ◆45番(小島一也 君) アメニティーの方は後にいたしまして,経済局なんですが,質問は,農業振興地域での農業構造改善事業の中でこういうクラインガルテンみたいなものが取り入れられないかという,そういう意味の質問を申し上げているんです。いや,ご答弁は結構ですがね,大体想像しますのに,要するにこれは農業振興地域の方ですからね,はっきり今お答えがなかったですけれども,意向調査をなさいましても,二,三男の家も建たない,本来ならば農振,調整地域,ほかは市街化と緑地に分けられる,おれの方は初めからもう固定されちゃっているじゃないかと,そういう昭和44年以来網をかぶっちゃっているわけですからね。ですから,それならば宅地にしてくれよ,都市計画の上で半分ぐらいは宅地にしろよ,そういう要望があるわけですよ。ですから,何かそのメニューを持っていってもなかなか話し合いに応じられない。  ですから,経済局だけのサイドで,そういう範疇で農業振興の問題をとらえてもだめなのではなかろうか。そういう意味でこういうガルテンを1つのメニューとして扱っていったならばどうだろうか。いわゆる自然活用型の手法がございますね。ですから,その中でこういうものが取り入れられはしないかなと思うんですね,……だと思うんです。ですから,いろいろほかの地域も考えながら,こういうメニューを差し上げながら,地元と,岡上の果樹の里もそうなんですけれども,黒川もそうなんです,何かそういうメニューを持ちながらおやりになったらどうですかというようなことの誘導策としてご提案申し上げたんです。ご答弁は結構ですから,そういう意味で振興を図っていただきたい。このように考えておりますので,よろしくお願いをいたします。  それからアメタンの推進体制なんですけれども,これを助役さんにお願いをしたいんです。推進協議会が解散しましたという今のご答弁,余り納得できないんですね。推進というのは,推進ですから計画じゃないんですから,いろいろ地元のご要望を受けながら推進協議会をつくってやっていって,大きな花火を上げておいて何かしりつぼみになっちゃったんではだめで,それならば受け皿があってしかるべき。いろいろ担当の方とお話をいたしましたけれども,どうもかみ合わない。要は,事業を推進していただかなければいけないんですからね。麻生川がいい列です。それから今言ったように,黒川もそうなんですね,アメタンの1つであるし,早野だってそうなんですよ。ですから,そういう意味で何か事業を主体的に推進する調整機能というか,こういうものが必要で,牽引者というか,主体者というか,いまいちそういうものが不明確であるということが私は残念でならないんです。  そういうような意味でお伺いをしているわけなんですけど,私,これは前の議会でもちょっと取り上げさせていただいて,助役さんから私の方が中心で対応をしていくというようなご答弁をいただいた記憶があるんですけれども,麻生区は今進行中の新総合計画がございますですね。その中でいろいろの関連をいたしまして,新百合丘を中心とした麻生区の全体を網羅したアメタンの推進,これはもう21世紀を目指したもの,芸術の森だとかクラフトビレッジなどがあるわけなんですけれども,そういうアメタン計画というものは,町づくりの上から密接不可分のものであることは言うまでもないんです。ですから,そういう意味でもより一層事業局間の連携を図っていただかなければならない。そうしたことから,過去の経緯を踏まえまして,どうなんですかねえ,特定の部局の中に主体者を設けるというか,まあ担当部局を設けるというか。いずれにいたしましても,そういう調整的な役割を担う部局を設けて事業の推進を図っていく必要があるのではなかろうかと思いますが,ご見解をひとつお願いしたいと思います。 ○議長(野村敏行 君) 笹田助役。 ◎助役(笹田清 君) 麻生区のアメニティータウン構想についての推進体制についてのお尋ねかと思いますけれども,先ほどから環境保全局長がお答えを申し上げておりますように,推進体制は平成2年度に解散をしております。これは,芸術のまち構想あるいは果樹の里,あるいは区民祭の中での音楽祭等々,いろいろな実態という形の中で実現をしております。そういう意味で,各部局にアメニティータウン構想をそれぞれ推進してもらうということで解散をしてきたわけでございます。今ご質問のとおり,すべてを統括する推進体制がやはり必要ではないかというご質問でございますけれども,今後とも関係局の連携を密にしながら,当初の計画の理念に沿った事業の推進が図れるよう努力をしてまいりたいと存じます。  推進体制につきましては何がいいのかということでございますけれども,これから総合計画の中にも1つの大きな柱になります各区がそれぞれの事業を持つといいますか,各区が主体となって事業を推進する,そういうようなことも盛り込まれると思いますが,区政推進事業という事業もありますので,区がそれをチェックするということも必要なのかなというふうに思っております。いずれにいたしましても,各局が連携がとれるような推進が図れるよう努力をしてまいりたい,このように考えております。以上でございます。 ○議長(野村敏行 君) 小島一也君。 ◆45番(小島一也 君) 何がいいのかということをよく選択していただきまして,期待しておりますので,よろしくお願いをいたします。終わります。 ○議長(野村敏行 君) 50番,鈴木叡君。 ◆50番(鈴木叡 君) 5点伺います。まず都市整備局長に,JR武蔵溝ノ口駅関係施設の改善について伺っておきます。駅構内のラッシュ時間の異常混雑は,乗客の安全確保の立場から一刻も放置が許されない状況にあります。これは過日の代表質問で既に明らかにしたところであります。2番線,3番線ホームと跨線橋の拡幅と,昇降口2方向式なども実現を求めてきましたけれども,JRの見解と対応についてお聞かせいただきたいと思います。登戸駅は,跨線橋や階段通路の拡幅を軌道の移設も行って実現した実績があります。登戸駅での対応を武蔵溝ノ口駅問題にも生かして取り組めば,施設改善ができないことはないと考えます。これらをJRにどのように求めておられますか,伺っておきます。  次は教育長ですが,中部スポーツセンター建設についてです。取りつけ道路の地権者の合意が得られない等によりまして前年度に開催予定の関係住民説明会も開催されずに,施設を待望する住民をやきもきさせております。現時点における今後の関係地権者並びに住民との話し合い,施設建設の着手と竣工スケジュールについてお聞きいたします。また,この敷地内または施設内にゲートボールコートを確保することについても伺っておきます。  次は土木局長に,二ヶ領用水の環境整備について伺います。久地の円筒分水下流域の護岸や河道の整備が進められ,幸区などでは大師堀のように魚が泳ぐところも出現しております。多摩川にすむ川魚などを放流できる条件づくりを一定区間ごとに行えるような環境づくりを要求してまいりましたけれども,高津区内を中心に条件が整ったと考えてよいか。また,渇水期にも生きた川として水枯れを来さない対策もあわせ求めておきましたが,伺っておきます。  次は,私道舗装助成事業について,土木局長に伺います。私道舗装助成事業は,関係市民からの要望の強い事業であります。公共事業の前倒し執行と同じ次元で積極的に推進していただきたいと思いますが,伺っておきます。  最後は民生局長に,西高津保育園についてお伺いをいたします。西高津保育園は建築以来20年を経過しておりまして,特に外壁の劣化は著しく,安全並びに美観上からも子供の施設にふさわしくございません。改修を急ぐべきだと考えますけれども,対応を伺います。内装面でも床や保温など改善点の指摘がありますが,保母さんや父母の声も酌んで改修を実施することについて,伺っておきます。また施設づくりについて,これは全般的な施設づくりを含みますけれども,この施設づくりに当たって,子供の夢を膨らませるような,子供が喜ぶ視点を重視することについても伺っておきたいと思います。以上です。 ○議長(野村敏行 君) 都市整備局長。 ◎都市整備局長(中原國雄 君) JR武蔵溝ノ口駅の施設改善についてのご質問でございますが,本市といたしましても,当溝ノ口駅の朝夕のラッシュ時における混雑状況につきましては十分認識をしております。鉄道利用者の安全性,利便性とサービス等の確保を図るため,跨線橋の拡幅あるいはプラットホームの延伸等の施設の改善につきまして,JR東日本に対しまして,神奈川県の鉄道輸送力増強促進会議の場を通して,また本市独自の立場からも要望してまいったところでございます。これに対しましてJR東日本といたしましては,駅舎の大規模改良につながるというようなことから多大な経費を要するため,総合的に検討してまいりたいとの回答でございます。本市といたしましては,ご指摘の登戸駅が改良されたという事例もございますので,今後も引き続きJR東日本に対しまして粘り強く働きかけてまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(野村敏行 君) 教育長。 ◎教育長(大熊辰熊 君) 仮称中部地区スポーツセンターにかかわる幾つかのご質問でございますが,初めに,取りつけ道路と周辺道路の整備にかかわる地権者との折衝経過につきましては,7人の地権者がおられますが,6人の方につきましては土地の譲渡あるいは工事着手についてご理解をいただいているところでございます。残るお一方につきましてもご協力をお願いしているところでございます。  次に,周辺住民への建設概要の工事説明につきましては,今年度予定しております取りつけ道路及び周辺道路の仮整備工事と事業地内の造成工事にできるだけ早い時期に着手してまいりたいと考えておりますので,地権者皆様のご理解を得た上で地元の方々への説明会を開催しご協力をお願いしてまいりたいと考えておりまして,現在,残るお一方のご理解をいただくべく努力をしているところでございます。
     次に,スポーツセンター建設のスケジュールでございますが,平成4年度に基本設計,実施設計を行いまして,平成5年度に着工,6年度には完成させてまいりたいと考えております。  次に,ゲートボール場の確保についてでございますが,当該事業地周辺の道路状況を勘案いたしますと,スポーツセンターの敷地内にはできるだけ多くの駐車場を確保する必要があると考えております。しかし,事業地の一部を多くの愛好者が利用してこられたという経過もございますので,今後の施設計画の中で,屋上の利用等も含めまして研究をしてまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(野村敏行 君) 土木局長。 ◎土木局長(佐藤美好 君) 二ヶ領用水の環境整備についてのご質問でございますが,この二ヶ領用水の親水整備につきましては継続事業として施工しております。高津区内につきましては,計画延長3,056メートルに対しまして,現在までに国道246号から二子地内の錦橋付近までの1,335メートルの整備を終えております。進捗率は43%となっております。この区間では,魚の生息環境づくりの一環といたしまして,魚巣ブロック等を取り入れた整備を行っております。二ヶ領用水のこの水は年間を通して円筒分水より確保をしておるところでございますが,降雨時には防災上直接この平瀬川に放流をいたしますので,流量の確保がこの時期に問題となっております。これらの対策を考慮しながら,親水工事が完了している一部区間につきましては本年試行的に川魚の放流をしてまいりたいと考えております。  私道舗装助成事業の執行についてのご質問でございますが,この助成制度には市民の方々の関心が非常に高く,要望件数がふえており,今後ともご要望にこたえるべく努力をしてまいります。が,今お尋ねの,公共工事並みの前倒しの執行についてどうだというお尋ねだと思いますが,これにつきましては公共工事とは若干性格が異なるものだと理解をしておりますので,今後この執行状況を見ながら関係局とも検討してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(野村敏行 君) 民生局長。 ◎民生局長(冨田三郎 君) 西高津保育園についてのご質問でございますが,当園はご指摘のように外壁などに老朽化が見られる状況にございます。このことにつきましては,保育園の要望もあり,児童の安全面を配慮し,近く補修をしてまいりたいと考えております。また内装などの改善につきましては,保育園の意見も勘案し,実施に向けて考えてまいりたいと存じます。また,当園も含めての施設づくりに当たっての考え方でございますが,確かに子供の喜ぶ視点での表現ということもあろうかと存じます。このことにつきましては,保育園の意見も考え合わせまして,今後関係局とも協議してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(野村敏行 君) 鈴木叡君。 ◆50番(鈴木叡 君) 都市整備局長ですが,登戸駅の改良が10年前に既に実施できているわけです。溝ノ口駅がなぜ改良に着手できないのか。財政面でもドル箱の駅のはずであります。乗客数も一昨年の資料で1日当たり約6万3,000人と,増加の傾向であります。いつ実施するのかと具体的に迫るべきではないかと思いますけれども,改めて伺っておきます。  教育長,中部スポーツセンターですけれども,ご答弁,わかりました。特にゲートボールコートを施設の屋上に研究というご答弁ですけれども,これは屋上の緑化問題あるいは有効利用ということで,町づくりの新しい課題になってきているわけです。ぜひ,基本設計の見直しを含めてゲートボールコートが実現できますように,確保できますように,よろしくご配慮をお願いしたいと思います。  土木局長,二ヶ領用水の環境整備ですけれども,ご答弁,わかりました。試行的に川魚の放流ができるというご答弁です。夏休みの早い期間中ということで,放流の期限などもそういう目安で,ぜひ楽しませていただきたいというふうに思います。これも要望しておきます。  それから,私道の舗装助成事業についてですけれども,調査段階よりも本会議場での局長の答弁の内容が薄まったように思えるわけです。要するに,即公共事業ということではないにしても,全額公費で執行される事業ではあります。したがいまして,そういう意味での行き違いを避けまして,公共事業の前倒しと同次元のレベルでこの住民要望の高い事業に積極的に頑張っていただきたいというふうに申し上げて,そういう意味では本年中の申請件数については積極的に推進ができると,しますというように受けとめていたんですけれども,そういう受けとめ方ではまずいのでしょうか,お答えいただきたいと思います。答弁内容が変わるのかどうか,お答えください。  それから民生局長,西高津保育園問題です。これはご答弁どおりお進めいただきますように,よろしくお願いをいたします。 ○議長(野村敏行 君) 都市整備局長。 ◎都市整備局長(中原國雄 君) JR武蔵溝ノ口駅の施設改善についてのご質問でございますが,先ほどもご答弁申し上げましたが,私どもも当駅の混雑の現状につきましては十分に認識しておりますので,JR当局に対しまして,利用者の安全面に着目した混雑緩和対策について,仮に早期に抜本的な改善が望めないようであるならば緊急対策としての暫定的な改善も含めて早急に対応するように,引き続き強力に働きかけてまいりたいと存じます。以上でございます。 ○議長(野村敏行 君) 土木局長。 ◎土木局長(佐藤美好 君) 私道の舗装助成事業にかかわりまして今ご答弁申し上げたのは,公共工事とこの私道の助成工事ということについては若干性質が異なるということでございまして,この舗装助成の事業についての執行につきましては,これはもう当然のことながら早期執行を図っていくということでございます。以上でございます。 ○議長(野村敏行 君) 鈴木叡君。 ◆50番(鈴木叡 君) 土木局長,わかりました。よろしくお願いをいたします。  都市整備局長ですが,局長の答弁は一応理解しておきますけれども,この問題については改めて助役にお聞きしたいと思うんです。申し上げたように,利用者は増加傾向ということです。ちなみに,保安要員は減らされています。施設改善はさぼり続けられています。自動販売機の大清水などを販売するがために利用客が利用されてきた水道栓が撤去されるというようなことで,乗客サービスも低下しているわけです。どの部面をとってみても褒められた内容ではありません。そういう意味では,JRが一体,溝ノ口駅には限りませんけれども,ご質問させていただいたこの溝ノ口駅の状況認識をどうされているのかということが大変不可解でなりません。実際のJRの施設に対する対応なりを見ますときに,今指摘したとおりです。JRの責任ある幹部を市議会に呼ぶなどして,ただしたいという気持ちでいっぱいです。そういう意味で,これはそういう場づくりがまず前提になりますけれども,そういう気持ちをぜひJRに伝えていただきたいということと,行政が神奈川県の会議だけにゆだねないで,ぜひ申し上げたような視点での場づくりの仲介といいますか,行政みずからがもっと川崎市の市内の鉄道事業者として市民に対して責任ある事業活動が展開できるように,そういう意味で我々議会人も頑張らなければいけませんし,行政だけに押しつけるというわけではありませんけれども,そういう意味でJRを議会の場に呼ぶというようなことも含めて,今後の展望について,ぜひ助役のご答弁をいただきたいというふうに思います。 ○議長(野村敏行 君) 笹田助役。 ◎助役(笹田清 君) 溝ノ口駅の改修についてのご質問でございますけれども,溝ノロの再開発もいよいよスタートをする。こういう中で,駅前だけがきれいになってもいけないわけでございまして,駅の改修につきましても積極的に市といたしましてはJRの方にお願いを申し上げたいというふうに思っております。  なお,議会に呼ぶことにつきましては,行政の権限ではございませんので,ご答弁は差し控えさせていただきます。以上でございます。 ○議長(野村敏行 君) 鈴木叡君。 ◆50番(鈴木叡 君) ですから,申し上げましたように,これは議会での場づくりというのがまず前提になるわけですね。そうした際に,議会で呼ぶことになれば,JRがどういう受けとめ方をするのか。行政もこれに加わっていただくといいますか,これまでむしろ行政対応で片町の歩道橋,あるいは土木局で今後頑張っていただく久本の跨道橋,こういうことについても川崎市としては非常に力を入れて頑張ってこられたという実績はわかりますし,大いに評価できるところです。こういう川崎市の行政の努力を全く無視するかのごとく,JRは,溝ノ口駅の問題に限って言えば非常に消極的で,まさに見過ごすことのできないような態度をとり続けていると,こういうふうに私は感じているわけです。  ですから,そういう意味では,どうも今のお話ですと議会任せといいますか,あるいは県の協議会等でもう十分都市整備局を中心にして頑張ってきたんだということについても,そのまま真摯に受けとめますけれども,もうこれ以上,そういうこれまでの既存の組織での対応では手に余る課題ではないか,こういう気がしてなりません。そういう意味で新たな課題として申し上げたわけでして,助役についてもこれ以上のご発言を求めても無理かろうという気がいたします。こちらの気持ちはぜひわかっていただきまして,また,窓口となっております都市整備局の方のご尽力にも期待をかけて,私どもも頑張りますけれども,ぜひ溝ノ口問題で,これは1番線ホームの延伸と同時に,深夜ですけれども,人命,いわゆる死亡事故が1件起こりまして裁判にもなっている。人身御供が出なければ施設改善に着手をしないと,こういうJRの姿勢ですね,これだけは議場で何としても言ってくれというふうに乗客の方からも要請をされておりますので,そういう事態だということを改めて代表質疑とあわせまして強調しておきたいと思います。今後の推移を強く見守っていきたいというふうに思います。質問を終わります。           ――――****―――― ○議長(野村敏行 君) お諮りいたします。本日はこれをもちまして延会することとし,明27日及び28日は休会とし,次回の本会議は29日午前10時より再開し引き続き一般質問を行いたいと思いますが,ご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(野村敏行 君) ご異議なしと認めます。よって,さよう決定いたしました。           ――――****―――― ○議長(野村敏行 君) 本日はこれをもちまして延会いたします。             午後3時13分延会...