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10月14日-14号

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  1. 横浜市議会 2020-10-14
    10月14日-14号


    取得元: 横浜市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-25
    令和 2年第3回定例会              第3回          横浜市会   会議録(第14号)              定例会---------------------------------------              議事日程第15号        令和2年10月14日(水)午後2時開議 第1 決算市第1号 令和元年度横浜一般会計歳入歳出決算 第2 決算市第2号 令和元年度横浜国民健康保険事業費会計歳入歳出決算 第3 決算市第3号 令和元年度横浜介護保険事業費会計歳入歳出決算 第4 決算市第4号 令和元年度横浜後期高齢者医療事業費会計歳入歳出決算 第5 決算市第5号 令和元年度横浜港湾整備事業費会計歳入歳出決算 第6 決算市第11号 令和元年度横浜市街地開発事業費会計歳入歳出決算 第7 決算市第12号 令和元年度横浜自動車駐車場事業費会計歳入歳出決算 第8 決算市第15号 令和元年度横浜みどり保全創造事業費会計歳入歳出決算 第9 決算市第19号 令和元年度横浜埋立事業決算報告書その他財務諸表 第10 決算市第7号 令和元年度横浜市中央と畜場費会計歳入歳出決算 第11 決算水第1号 令和元年度横浜水道事業決算報告書その他財務諸表 第12 決算交第1号 令和元年度横浜自動車事業決算報告書その他財務諸表 第13 決算交第2号 令和元年度横浜高速鉄道事業決算報告書その他財務諸表 第14 決算病第1号 令和元年度横浜病院事業決算報告書その他財務諸表 第15 決算市第6号 令和元年度横浜中央卸売市場費会計歳入歳出決算 第16 決算市第8号 令和元年度横浜母子父子寡婦福祉資金会計歳入歳出決算 第17 決算市第9号 令和元年度横浜勤労者福祉共済事業費会計歳入歳出決算 第18 決算市第10号 令和元年度横浜公害被害者救済事業費会計歳入歳出決算 第19 決算市第13号 令和元年度横浜市新墓園事業費会計歳入歳出決算 第20 決算市第14号 令和元年度横浜風力発電事業費会計歳入歳出決算 第21 決算市第16号 令和元年度横浜公共事業用地費会計歳入歳出決算 第22 決算市第17号 令和元年度横浜市債金会計歳入歳出決算 第23 決算市第18号 令和元年度横浜下水道事業決算報告書その他財務諸表 第24 決算水第2号 令和元年度横浜工業用水道事業決算報告書その他財務諸表 第25 市第55号議案 令和元年度横浜下水道事業の利益の処分 第26 水第2号議案 令和元年度横浜水道事業の利益の処分 第27 水第3号議案 令和元年度横浜工業用水道事業の利益の処分 第28 交第3号議案 令和元年度横浜自動車事業の利益の処分--------------------------------------- 第29 閉会中継続審査--------------------------------------- 出席議員(86人)                      鴨志田啓介君                      山田一誠君                      青木亮祐君                      福地 茂君                      東 みちよ君                      長谷川えつこ君                      森 ひろたか君                      大野トモイ君                      木内秀一君                      久保和弘君                      宇佐美さやか君                      平田いくよ君                      川口 広君                      長谷川琢磨君                      伊波俊之助君                      伏見幸枝君                      小松範昭君                      山浦英太君                      梶尾 明君                      ふじい芳明君                      田中ゆき君                      安西英俊君                      竹野内 猛君                      みわ智恵美君                      北谷まり君                      山本たかし君                      草間 剛君                      磯部圭太君                      遊佐大輔君                      藤代哲夫君                      横山勇太朗君                      荻原隆宏君                      有村俊彦君                      大岩真善和君                      藤崎浩太郎君                      尾崎 太君                      行田朝仁君                      中島光徳君                      古谷靖彦君                      豊田有希君                      高橋のりみ君                      輿石且子君                      黒川 勝君                      渡邊忠則君                      山下正人君                      関 勝則君                      酒井 誠君                      麓 理恵君                      望月高徳君                      坂本勝司君                      斎藤真二君                      望月康弘君                      竹内康洋君                      荒木由美子君                      岩崎ひろし君                      河治民夫君                      白井正子君                      渋谷 健君                      大桑正貴君                      斉藤達也君                      鈴木太郎君                      瀬之間康浩君                      梶村 充君                      松本 研君                      今野典人君                      大山しょうじ君                      中山大輔君                      こがゆ康弘君                      福島直子君                      高橋正治君                      斉藤伸一君                      大貫憲夫君                      小幡正雄君                      太田正孝君                      井上さくら君                      古川直季君                      横山正人君                      佐藤祐文君                      清水富雄君                      佐藤 茂君                      田野井一雄君                      花上喜代志君                      谷田部孝一君                      仁田昌寿君                      加藤広人君                      源波正保--------------------------------------- 出席説明員        市長           林 文子君        副市長          平原敏英君        副市長          小林一美君        副市長          城 博俊君        副市長          林 琢己君        技監           小池政則君        危機管理監        高坂哲也君        温暖化対策統括本部長   薬師寺えり子君        政策局長         伊地知英弘君        総務局長         池戸淳子君        財政局長         横山日出夫君        国際局長         赤岡 謙君        市民局長         石内 亮君        文化観光局副局長                     中島隆雄君       (総務部長)        経済局長         星崎雅代君        こども青少年局長     齋藤 聖君        健康福祉局長       田中博章君        医療局長         修理 淳君        病院経営本部長      平原史樹君        環境創造局長       小林正幸君        資源循環局長       金澤貞幸君        建築局長         黒田 浩君        都市整備局長       (技監兼務)        道路局長         乾  晋君        港湾局長         中野裕也君        消防局副局長                     松原正之君       (総務部長)        水道局長         大久保智子君        交通局長         三村庄一君        会計管理者                     相原 誠君       (会計室長)        教育長          鯉渕信也君        選挙管理委員会委員長   川口正壽君        選挙管理委員会                     佐竹広則君        事務局長        人事委員会委員長     水地啓子君        人事委員会事務局長    阿部昭一君        代表監査委員       藤野次雄君        監査事務局長       栗谷静哉君        政策局秘書部長      堀口和美君        総務局副局長                     小林英二君       (総務部長)        財政局財政部長      松浦 淳君        教育次長         小椋 歩君        総務局総務課長      田中 敦君--------------------------------------- 出席議会局職員        局長           屋代英明君        副局長                     江南眞人君       (市会事務部長)        政策調査等担当部長    橋本 岳君        総務課長         濃野 誠君        秘書広報課長       柴垣 涼君        議事課長         本多 修君        調整等担当課長      吉田 誠君        政策調査課長       青木正博君        法制等担当課長      原田 智君---------------------------------------     午後2時00分開議 ○議長(横山正人君) 現在着席議員数は86人であります。--------------------------------------- ○議長(横山正人君) これより本日の会議を開きます。--------------------------------------- ○議長(横山正人君) 会議録署名者は、山下正人君と望月康弘君にお願いいたします。--------------------------------------- ○議長(横山正人君) 傍聴人の方々に申し上げます。 本会議場におきましては新型コロナウイルス感染症の拡大防止に努めており、傍聴席においては間隔を空けて着席いただくなどの御協力をいただいておりますが、会議の円滑な進行とともに、感染拡大を防止する観点から、入場の際にお渡しした注意事項を厳守いただきますようによろしくお願いいたします。--------------------------------------- ○議長(横山正人君) 本日は、お手元に配付いたしました議事日程第15号により順次御審議いただきますので、御了承願います。--------------------------------------- ○議長(横山正人君) これより日程に入ります。--------------------------------------- ○議長(横山正人君) 日程第1、決算市第1号から日程第28、交第3号議案までの28件を一括議題といたします。 各委員会の報告書はお手元に配付いたしておきました。(資料編941ページ参照) この際、決算第一及び決算第二特別委員会委員長から発言を求められておりますので、順次これを許します。 まず、決算第一特別委員会委員長大桑正貴君。     〔決算第一特別委員会委員長 大桑正貴君登壇、拍手〕 ◆決算第一特別委員会委員長大桑正貴君) それでは、ただいま議題となっております令和元年度横浜市各会計決算等のうち、決算第一・決算第二特別委員会連合審査による総合審査の概要及び決算第一特別委員会に付託されました決算市第1号(関係部分)以下15件についての本委員会における審査の概要と結果を御報告いたします。 本件は、去る9月16日の市会本会議において当委員会に付託され、その後、決算第一・決算第二特別委員会連合審査による総合審査及び局別審査を実施いたしました。 本市では、少子高齢化が進展し、人口減少も見込まれる中、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大は、市民生活市内経済に大きな影響を及ぼしています。本市の令和元年度の決算は、一般会計の実質収支が約42億円の黒字となりましたが、令和3年度の財政見通しによる収支不足額は約970億円と見込まれており、かつてない極めて厳しい財政状況となっています。 平成26年に制定した横浜市将来にわたる責任ある財政運営の推進に関する条例の趣旨を改めて踏まえ、感染症対策を徹底しながら経済再生の実現により一層力を入れていくためにも、施策の推進と財政の健全性の維持を両立していく必要があります。 このような認識のもと、各委員の方々からは連日極めて御熱心な質疑が行われました。 詳細については省略させていただき、その概要を申し上げますと、まず、決算第一・決算第二特別委員会連合審査による総合審査につきましては、IR、新型コロナウイルス感染症対策大都市制度デジタル化の推進、防災対策障害者支援等について。 次に、局別審査を行い、まず、建築局関係につきましては、崖地等の防災対策空き家対策、団地、マンションの再生、支援、公共建築物保全活用等について。 次に、教育委員会関係につきましては、学校施設等の整備、児童生徒支援の充実、学校における感染予防対策、教職員の働き方改革等について。 次に、医療局・医療局病院経営本部関係につきましては、ICTを活用した医療政策の推進、病床整備医療人材の確保、感染症対応における医療体制等について。 次に、経済局関係につきましては、商店街活性化中小企業支援、感染症に関する経済施策イノベーション都市横浜の推進等について。 次に、都市整備局関係につきましては、IR、国際園芸博覧会と旧上瀬谷通信施設まちづくり、駅周辺のまちづくり交通政策等について。 次に、健康福祉局関係につきましては、感染症対策高齢者福祉の推進、障害者支援健康づくり施策等について。 次に、港湾局関係につきましては、クルーズ再開に向けた取組、横浜港の機能強化、港のにぎわいづくり、台風被害の復旧、整備等について。 次に、こども青少年局関係につきましては、児童虐待対策放課後児童施策子育て支援障害児支援等について。 次に、国際局関係につきましては、多文化共生の推進、国際平和、自治体外交、Y-PORT事業等について。 最後に、道路局関係につきましては、河川、道路の管理、交通安全対策道路整備自転車施策の推進等についてでありました。 これらの審査を終えて付託案件の採決を行った結果、一般会計関係部分)、国民健康保険事業費会計介護保険事業費会計後期高齢者医療事業費会計港湾整備事業費会計、中央と畜場費会計市街地開発事業費会計自動車駐車場事業費会計埋立事業病院事業の以上10件の決算につきましては賛成多数をもって、中央卸売市場費会計母子父子寡婦福祉資金会計勤労者福祉共済事業費会計公害被害者救済事業費会計、新墓園事業費会計の以上5件の決算につきましては全会一致をもって、いずれも認定することに決定いたしました。 以上、甚だ簡単ではございますが、本委員会における審査の状況を御報告申し上げました。 横山勇太朗藤崎浩太郎両副委員長の御尽力と、理事及び委員各位の御協力に深く感謝を申し上げまして、私の報告を終わります。 ありがとうございました。(拍手) ○議長(横山正人君) 次に、決算第二特別委員会委員長望月高徳君。     〔決算第二特別委員会委員長 望月高徳君登壇、拍手〕 ◆決算第二特別委員会委員長望月高徳君) それでは、ただいま議題となっております令和元年度横浜市各会計決算等のうち、決算第二特別委員会に付託されました決算市第1号(関係部分)以下14件についての本委員会における審査の概要と結果を御報告申し上げます。 本件は、去る9月16日の市会本会議において当委員会に付託され、その後、決算第一・決算第二特別委員会連合審査による総合審査及び局別審査を実施いたしました。なお、熱心な御議論をいただいた総合審査につきましては先ほど決算第一特別委員会委員長より御報告がございましたので、私は、本第二委員会における局別審査の状況について御報告申し上げます。 令和元年度は、横浜市中期4か年計画の2年目として、市民の皆様の安全安心な暮らしを守る取組や横浜の将来を見据えたまちづくりの施策等が進められる中、台風による風水害や新型コロナウイルス感染症の対応など、緊急の支出が必要となる事態が生じました。本市の令和元年度の市税収入個人市民税固定資産税の増収などにより4年連続の増収となりましたが、一方では、令和3年度の市税収入新型コロナウイルス感染症の影響により現時点では令和2年度に比べ約460億円の大幅な減収が見込まれ、また、収支不足は先ほど決算第一特別委員会委員長が御報告されたとおり約970億円となると予想されており、大変厳しい見通しとなっております。コロナ禍によって市民生活市内経済が甚大な影響を受ける状況にあるからこそ、市民の皆様の安全安心を守ることを最優先に事業一つ一つについて効果や効率性、あるいは必要性を見極め事業を進めていくことが重要です。 このような認識のもと、各委員におかれましては終始精力的に審査を行い、活発な質疑が行われました。 詳細につきましては省略させていただきますが、その概要を申し述べますと、まず、市民局関係につきましては、自治会町内会支援、人権施策、区役所機能充実強化スポーツ施策等について。 次に、資源循環局関係につきましては、資源等の収集対応、プラスチック対策廃棄物最終処分場食品ロス削減等について。 次に、消防局関係につきましては、救急体制の充実強化、消防団の充実強化、消防職員の人材育成消防施設等の整備等について。 次に、文化観光局関係につきましては、シティープロモーション芸術文化支援観光施策創造都市の推進等について。 次に、交通局関係につきましては、快適性、利便性の向上、市営交通事業の経営状況、安全対策、まちのにぎわい創出等について。 次に、温暖化対策統括本部環境創造局関係につきましては、下水道事業温暖化対策の推進、農業施策、横浜みどりアップ計画等について。 次に、政策局関係につきましては、新たな劇場整備男女共同参画の推進、中長期的な政策課題、共創の取組の推進等について。 次に、総務局関係につきましては、コロナ禍における災害対策、行政の縦割りとデジタル化、職員の人材育成、評価、防災力強化等について。 次に、水道局関係につきましては、水道料金改定水道施設保全更新国際事業の取組、水道事業経営等について。 最後に、財政局関係につきましては、財政運営財務会計システム等の構築、公有財産の保全更新と利活用、財政広報等についてでありました。 これらの審査を終えて付託案件の採決を行った結果、一般会計関係部分風力発電事業費会計みどり保全創造事業費会計公共事業用地費会計市債金会計下水道事業水道事業工業用水道事業自動車事業高速鉄道事業の以上10件の決算につきましては、賛成多数をもって、いずれも認定することに決定いたしました。 また、下水道事業の利益の処分、水道事業の利益の処分、工業用水道事業の利益の処分、自動車事業の利益の処分の以上4件の議案につきましては、賛成多数をもって、いずれも原案可決とすることに決定いたしました。 ここまで、甚だ簡単でございますが、本委員会における審査の状況を御報告申し上げました。 最後に、酒井誠、源波正保両副委員長の御尽力と、理事及び委員各位の御協力に深く感謝を申し上げまして、私の報告を終わります。 ありがとうございました。(拍手)--------------------------------------- ○議長(横山正人君) これより討論に入ります。 発言の通告がありますので、順次これを許します。大貫憲夫君。     〔大貫憲夫君登壇、拍手〕 ◆(大貫憲夫君) 日本共産党を代表して、2019年度横浜一般会計決算認定に反対する立場から討論を行います。 2019年度決算を認定しない最大の理由は、同年8月22日、突然市長が記者会見でIR誘致を表明し、翌月の9月議会においてIR誘致関連補正予算2億6000万円を提案し、自由民主党、公明の賛成多数で可決成立させ、執行したことです。それまで市民を欺き言い募っていたIR誘致は白紙という衣を脱ぎ捨てて、IR誘致への準備を本格的にスタートさせたことです。2017年夏の市長選挙ではIR誘致が争点の一つになっていたにもかかわらず、IR誘致は白紙、市民の意見を踏まえた上で方向性を決定するとの立場を事実上の公約とし、IR誘致問題の争点化を避け3期目の当選を果たされました。しかも、市長選挙後も白紙を装い水面下で着々と準備を進め、統一地方選挙、参議院選挙が終わるのを見計らって、突然記者会見でIR誘致を表明しました。市民を欺き、そして裏切る行為以外の何物でもありません。(「そうだ」と呼ぶ者あり) 市民の怒りは沸騰点を超えています。IR誘致についての住民投票に関する条例制定を求める署名活動は、コロナ禍という厳しい環境の下で横浜の民主主義を守ろうとの旗を掲げ、生年月日をはじめとする選挙管理委員会に提出する細かい記載規則やプライバシー問題をクリアして困難に立ち向かい、10月7日の時点で法定数6万2541筆を超えました。 政府は9日、IR基本方針修正案を発表しました。新たな事態です。IR誘致を目指す自治体からのIR区域整備計画の認定申請期間が来年10月1日からとなりました。林市長の任期は来年8月29日までです。遅くとも8月末までには市長選挙が行われます。林市長の下で横浜市が今後作業を進め、実施方針の策定、IR事業者の決定を経て区域整備計画を作成、仮に市会の議決まで行っても、その議決は新市長の手を縛るものではありません。 来年夏の市長選挙IR誘致について現市長と見解を異にする市長が誕生する可能性は、現行の市民世論の動向から見ても否定できるものではありません。そうなった場合、それまでの認定申請の諸手続が一切無駄となります。その手続のための作業には多くの税金が費やされ、多くの職員が関わっていることを直視しなければなりません。市長が進めているIR誘致に向けての全ての事務手続はこの際この段階で一旦ストップし、関連予算とIR推進室職員は、コロナ感染症対策など今市民が必要としている施策に振り向けるべきです。(「そうだ」と呼ぶ者あり) 署名は11月4日の期限までの間、民主主義の旗印を高く掲げ続けられます。私たち日本共産党も署名活動を推進する他の会派、市民団体、個人の皆さんで組織する市民の会のメンバーの一員として、住民投票条例の制定を求める直接請求運動の成功と来夏の市長選挙に向けて必要な取組に全力を挙げるものです。 決算認定を不可とする2つ目の理由は、全員喫食の中学校給食未実施の問題です。今年2月21日の本会議で2021年からのハマ弁による中学校給食の実施を市長が表明されました。そして、教育委員会は3月に令和3年度以降の中学校昼食の方針を決定し、市長表明を具体化しました。政令市唯一中学校給食を実施していないという汚名を回避するため、また、IR誘致より中学校給食をという市民の要求に押され、初めから最大30%の喫食率を設定したハマ弁によるデリバリー方式で実施するというものです。 2018年現在、中学校給食を実施している19の政令市のうち13市は全員喫食の自校、親子、センター方式のいずれかであり、デリバリー給食は6市のみでした。そのうちそれまでデリバリー給食だった大阪市が2019年9月から自校方式22校、親子方式106校の全校で全員喫食に切り替えています。堺市は、2020年3月の教育委員会会議で、給食を選択制から全員喫食制に移行することを決定します。中学校給食で求められる理想的な形態は全員喫食による自校方式です。確かに置かれている条件の下で困難な自治体もあります。市長は努力義務だと切り捨てていますが、文部科学省告示の学校給食実施基準においても学校給食は当該学校に在学する全ての児童または生徒に対して実施されるものとされています。だからこそ、多くの自治体がそれに少しでも近づこうとして努力しているのです。それが子供たちを大切にする自治体の使命だからです。 本市教育委員会は、2021年度以降の中学校昼食の方向性を検討するに当たり、自校、親子方式別の実施可能校を取りまとめています。全144校中、自校47、親子27、合わせて74校で学校調理が可能というものです。残り70校は他都市で実施されているように給食調理室の2階建て方式や現に小学校で行われているように実情に合わせた面積の緩和など工夫することで自校、親子調理を目指すべきです。市長は、できるところから実施すると公平性に欠けるとしていますが、エアコンの教室配備にしろ、市全体に関わる事業は条件によって時間差が出るのは当然です。公平性に欠けるというのはやりたくないだけの方便にしかすぎません。今後、本市は本格的な人口減少社会を迎えます。横浜の将来を担う子供たちに投資することこそ、本市の市政の柱に据えるべきです。(「そうだ」と呼ぶ者あり) 最後は、新型コロナウイルス感染で露呈した乱脈な財政運営の問題です。 2019年度予算は、今夏予定されていたオリンピック・パラリンピックに間に合わせるため工事を急いだ新市庁舎整備、横浜環状北西線のためなどに、前年度を上回り2.2%増の2486億円が施設整備費として計上されました。その上、既存公共施設の保全や更新など市民生活に密着する公共事業のための市債発行を抑える一方、新市庁舎整備や横浜環状北西線整備などのために市債を増発し、新市庁舎整備420億円、横浜環状北西線、南線など高速道路に332億円、国際コンテナ戦略港湾関係に135億円、IR予定地としている山下ふ頭再整備に82億円などなど高度経済成長期を彷彿させる大盤振る舞いとなり、2017年度262億円あった財政調整基金を2019年度183億円取り崩し、減災基金についても110億円取り崩すという将来見通しを欠く急場しのぎの財政運営がなされました。結果、コロナの下、今年5月に出されたコロナ感染症のための本市第1次補正予算では、他の自治体と比べ独自色の薄い期待外れのものとなりました。 市長は補正予算について過去最大規模の5743億円を計上したと豪語されましたが、しかし、その財源は、国が緊急経済対策として全国民に10万円支給する特別定額給付金などの地方創生臨時交付金や金融機関への預託金でしかなく、補正予算での純粋な市の支出は、財政調整基金からの10億円にすぎないものでした。マスコミから、補正額の見かけの規模は膨れ上がったが、独自策は目立たないと批評されました。事実、3月以降、急速に広がるコロナ感染症の流行を受け市内経済が危機となり混乱しているにもかかわらず、本市は国の動きを見守るだけで何一つ手を打つことをしませんでした。国の施策が後手後手になる中、他の多くの自治体が実施した、例えば休業要請に応じた事業者に対する独自の協力金や家賃補助、水道料金の減免などなど、基礎自治体として必要な対策を迅速かつ積極的に講じることができませんでした。さらに、経済危機対策などのためにも求められていた新たな感染を発生させないための防疫を目的とした社会的、地域的なPCR検査も実施されず、医療や介護、社会福祉を支える医師、看護師、ヘルパー、学校や保育所の教師、保育士など社会的事業の従事者への支援が細く弱いものでした。また、市民がコロナ感染予防のため手洗いなど水道水を多く使用しているそのときに水道料金の値上げを発表したことは論外です。 コロナ感染症の終息にはまだ何年もかかり、今後何度も新たな感染症が流行すると言われています。こういう不安が覆っている時期に、コロナ後の横浜経済の起爆剤になるとしてIR誘致に血道を上げ、市民の大切な予算と人員をつぎ込み、市長の思いを実現するために建設費だけでも480億円とする新たな劇場の整備、旧米軍上瀬谷基地跡に入場者1500万人という巨大なテーマパークの誘致など、この市政は常軌を逸しています。(「そうだ」と呼ぶ者あり)今、市民が求めているのはコロナ感染症対策であり、不安のない安全で豊かな横浜です。市長の考えているようなきんきらりんのリトル東京ではありません。来年8月に行われる市長選において、地方自治を、民主主義を大切にし、市民のための市政を進める市長誕生を期して全力を挙げることを宣言して、討論を終わります。(拍手) ○議長(横山正人君) 次に、麓理恵君。     〔麓理恵君登壇、拍手〕 ◆(麓理恵君) 立憲・国民フォーラム横浜市会議員団を代表して、令和元年度横浜一般会計歳入歳出決算を認定し、賛成する立場から意見を述べさせていただきます。 令和元年度は、横浜市が人口減少、高齢化の課題を乗り越え、横浜の確かな成長と発展、将来にわたる市民の皆様の安全安心な暮らしの実現のための年度であったと思います。また、横浜市中期4か年計画2018~2021の2か年目に当たり、第7回アフリカ開発会議、ラグビーワールドカップ2019TMといった国を挙げてのイベントをここ横浜でも成功させなければならないという点でも様々な取組が行われた1年でした。そして結果、第7回アフリカ開発会議、ラグビーワールドカップ2019TMは成功を収め、ワールドクラスのクルーズポートとしての飛躍もありました。 横浜の教育に目を向けると、職員室業務アシスタントを全小中学校に配置し、児童支援専任教諭の定数配置の拡充など、いじめの早期発見と解決のための体制強化が図られました。大規模な台風災害が相次ぎましたが、国や県との調整を図りながら迅速な対応が取られたことも評価しています。そして、2月のダイヤモンド・プリンセス号入港から今日に至るまでのコロナ感染症対策においても全力で取り組んでいただいておりますことに感謝を申し上げます。 こうした施策を振り返り、この決算特別委員会においては、会派全員で事業を見直し、各局に対してその成果を認め、要望も含めて議論してまいりました。予算編成開始時点では500億円の収支不足が指摘されていましたが、さきに述べましたような災害や災禍が生じたにもかかわらず実質収支は42億円余りの黒字となり、総合的に振り返り、令和元年度横浜一般会計歳入歳出決算を認定することとしました。 しかし、大変残念なことに、昨年8月22日に市長からIR、カジノ誘致を目指すという御発言がありました。直後に開催された第3回市会定例会では、IR推進事業費として2億6000万円が補正予算として示され、残念ながら成立してしまいました。それから今日まで私たち会派は繰り返しカジノのない山下ふ頭の開発、カジノに頼らない横浜市財政を議論させていただきました。この補正予算によってIR実現に向けたアドバイザリー支援による専門的な調査分析、法務支援による法的論点整理、インフラ、交通アクセス等検討調査、ギャンブル依存症の実態調査などが進められました。 広報の一環として市長が自らIRに関する本市の考え方などを市民の皆様に説明するためにスタートさせた説明会は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で6区を残して中止となりました。私ども会派からは、IR市民説明会の動画配信開催の撤回を求める要望書を提出し、新型コロナウイルス感染症対策のためとはいえ、市民、市会との約束である説明会の開催を行わなかったことは問題で、コロナ禍で説明会を開催できないというのであれば、コロナの影響が終息するまで、市民の健康、安全、生活を優先した市政運営に注力すべきであると申し上げました。 今、公共施設では、会合開催も感染症対策を図りながら行えるようになり、旧上瀬谷通信施設土地利用基本計画(素案)についての説明会は開催されました。残り6区も時期を延ばせば開催することができたわけです。説明会が開催されなかったことにより事故繰越となった1353万円は、今年度に入り動画作成に使われました。私たち会派はカジノに反対の立場にありますが、だからこそ市長の出席される説明会で説明を受けた上での市民の意見を市長に聞いていただきたかったです。決算総合審査での藤崎議員の質問に対して、まだIRに対する市民理解が足りない、事業が進捗するにつれて懸念事項の解決も見えてくるので、市民の皆様に発信し丁寧な市民説明会を行っていくと御答弁されています。説明を行うことと市民の声を聞く、両方の機会が必要です。今回、この補正予算の使途については市会への丁寧な報告が必要であったと指摘せざるを得ません。 カジノの是非については市民の関心が高まりを見せ、各区でコロナ感染防止対策をしながらの署名活動がスタートして1か月半がたちました。住民投票直接請求に必要な法定数6万2541筆を上回るところまで到達したとの報告があり、カジノの是非を決めるに当たって市民の声を聞くための住民投票を実施してほしいという思いには市長も議会も真摯に向き合っていくべきと思います。今後、国からIRに関する基本方針が示され、それを受けて横浜市でも検討が再開されることになります。実施方針の作成や事業者公募選定などの事業内容と、様々な懸念事項の課題についても、市会はもちろん市民の皆様にも広く説明した上で、市民の皆様がIR、カジノの横浜誘致に関して判断できる機会を設けることを改めて要望します。その結果においてなお反対の意見が多いときには、IR、カジノ整備を断念するように申し上げます。 令和2年度予算執行はさらに厳しくなることが想定されます。今後も選択と集中の上で施策の推進をお願いいたしまして、賛成の討論を終わります。(拍手) ○議長(横山正人君) 以上で討論は終了いたしました。--------------------------------------- ○議長(横山正人君) これより採決に入ります。 採決の方法は、いずれも押しボタンによる記名投票といたします。 まず、日程第1、決算市第1号を採決いたします。 各委員会の報告書は、認定であります。 本件は、各委員会報告どおり決定することについて投票願います。     〔投票開始〕 ○議長(横山正人君) 押し間違いはございませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山正人君) これにて投票を終了いたします。     〔投票終了〕 ○議長(横山正人君) 総数85、賛成67、反対18。(資料編943ページ参照) よって、認定することに決定いたしました。---------------------------------------
    ○議長(横山正人君) 次に、日程第2、決算市第2号から日程第9、決算市第19号議案までの8件を一括採決いたします。 各委員会の報告書は、認定であります。 決算市第2号以下8件は、いずれも各委員会報告どおり決定することについて投票願います。     〔投票開始〕 ○議長(横山正人君) 押し間違いはございませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山正人君) これにて投票を終了いたします。     〔投票終了〕 ○議長(横山正人君) 総数85、賛成74、反対11。(資料編944ページ参照) よって、いずれも認定することに決定いたしました。--------------------------------------- ○議長(横山正人君) 次に、日程第10、決算市第7号から日程第14、決算病第1号議案までの5件を一括採決いたします。 各委員会の報告書は、認定であります。 決算市第7号以下5件は、いずれも各委員会報告どおり決定することについて投票願います。     〔投票開始〕 ○議長(横山正人君) 押し間違いはございませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山正人君) これにて投票を終了いたします。     〔投票終了〕 ○議長(横山正人君) 総数85、賛成75、反対10。(資料編945ページ参照) よって、いずれも認定することに決定いたしました。--------------------------------------- ○議長(横山正人君) 次に、日程第15、決算市第6号から日程第24、決算水第2号議案までの10件を一括採決いたします。 各委員会の報告書は、認定であります。 決算市第6号以下10件は、いずれも各委員会報告どおり決定することについて投票願います。     〔投票開始〕 ○議長(横山正人君) 押し間違いはございませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山正人君) これにて投票を終了いたします。     〔投票終了〕 ○議長(横山正人君) 総数85、賛成84、反対1。(資料編946ページ参照) よって、いずれも認定することに決定いたしました。--------------------------------------- ○議長(横山正人君) 次に、日程第25、市第55号から日程第28、交第3号議案までの4件を一括採決いたします。 委員会の報告書は、原案可決であります。 市第55号議案以下4件は、いずれも各委員会報告どおり決定することについて投票願います。     〔投票開始〕 ○議長(横山正人君) 押し間違いはございませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山正人君) これにて投票を終了いたします。     〔投票終了〕 ○議長(横山正人君) 総数85、賛成84、反対1。(資料編947ページ参照) よって、いずれも原案どおり可決されました。--------------------------------------- ○議長(横山正人君) 次に、日程第29、閉会中継続審査を議題といたします。 その件名は、お手元に配付いたしました閉会中継続審査申出一覧表のとおりであります。(資料編948ページ参照) お諮りいたします。 各委員長申し出の総合計画等について以下22件は、いずれも閉会中継続審査とすることに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山正人君) 御異議ないものと認めます。 よって、いずれも閉会中継続審査とすることに決定いたしました。--------------------------------------- ○議長(横山正人君) 以上で本日の日程は全部終了いたしましたので、会議を閉じます。--------------------------------------- ○議長(横山正人君) これをもって令和2年第3回市会定例会を閉会いたします。     午後2時43分閉会     市会議長    横山正人     市会議員    山下正人     同       望月康弘...