横浜市議会 > 1991-02-14 >
02月14日-01号

ツイート シェア
  1. 横浜市議会 1991-02-14
    02月14日-01号


    取得元: 横浜市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-25
    平成3年第1回定例会       第1回   横浜市会   会議録(第1号)       定例会  ---------------------       議事日程第1号 平成3年2月14日(木)午前10時開議第1 会期の決定 ---------------------第2 市報第18号 市営住宅明渡等即決和解申立事件についての和解の専決処分報告第3 市報第19号 市営住宅使用料支払請求調停申立事件についての調停の専決処分報告第4 市報第20号 自動車事故等についての損害賠償額の決定の専決処分報告第5 市報第21号 学校事故についての損害賠償額の決定の専決処分報告第6 市報第22号 平成2年度横浜市特別収益事業費会計補正予算(第2号)の専決処分報告第7 市第180号議案 横浜市市税条例の一部改正第8 市第181号議案 横浜市一般職職員の勤務時間に関する条例の一部改正第9 市第182号議案 横浜市議会議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部改正第10 市第183号議案 横浜市営住宅条例の一部改正第11 市第184号議案 横浜市スポーツセンター条例の一部改正第12 市第185号議案 磯子区における町区域の変更第13 市第186号議案 鴨志田第387号線等市道路線の認定及び廃止第14 市第187号議案 全国自治宝くじ事務協議会規約の一部変更についての協議第15 市第188号議案 美術作品の取得第16 市第189号議案 大岡地区センター(仮称),大岡在宅支援サービスセンター(仮称)及び南スポーツセンター(仮称)新築工事建築工事請負契約の締結第17 市第190号議案 大岡地区センター(仮称),大岡在宅支援サービスセンター(仮称)及び南スポーツセンター(仮称)新築工事電気設備工事請負契約の締結第18 市第191号議案 港南台地区センター(仮称)新築工事建築工事請負契約の締結第19 市第192号議案 清水ケ丘公園体育館新築工事建築工事請負契約の締結第20 市第193号議案 金沢自然公園センター棟新築工事建築工事請負契約の締結第21 市第194号議案 みなとみらい21地区国際交流ゾーン基盤整備工事浮き桟橋海上旅客ターミナル建造請負契約の締結第22 市第195号議案 大黒ふ頭重量物用橋型起重機(T-3号機)製造請負契約の締結第23 市第196号議案 長津田第二住宅建替工事(土木工事請負契約の締結第24 市第197号議案 谷津田原住宅第1期建替工事(第1工区建築工事請負契約の締結第25 市第198号議案 谷津田原住宅第1期建替工事(第2工区建築工事請負契約の締結第26 市第199号議案 三保住宅建替工事(第1工区建築工事請負契約の締結第27 市第200号議案 三保住宅建替工事(第2工区建築工事請負契約の締結第28 市第201号議案 三保住宅建替工事(第3工区建築工事請負契約の締結第29 市第202号議案 上郷市民ふれあいの里(仮称)施設新築工事建築工事請負契約の変更第30 市第203号議案 上郷市民ふれあいの里(仮称)施設新築工事電気設備工事請負契約の変更第31 市第204号議案 上郷市民ふれあいの里(仮称)施設新築工事空気調和設備工事請負契約の変更第32 市第205号議案 上郷市民ふれあいの里(仮称)施設新築工事衛生設備工事請負契約の変更第33 市第206号議案 今宿住宅第2期建替え工事(第1工区建築工事請負契約の変更第34 市第207号議案 今宿住宅第2期建替え工事(第2工区建築工事請負契約の変更第35 市第208号議案 今宿住宅第2期建替え工事(第3工区建築工事請負契約の変更第36 市第209号議案 今宿住宅第2期建替え工事(第4工区建築工事請負契約の変更第37 市第210号議案 上飯田第二住宅(仮称)新築工事建築工事請負契約の変更第38 市第211号議案 平成2年度横浜市一般会計補正予算(第9号)第39 市第212号議案 平成2年度横浜市公共事業用地費会計補正予算(第1号)第40 市第213号議案 平成2年度横浜市市債金会計補正予算(第2号)第41 市第214号議案 平成2年度横浜市病院事業会計補正予算(第2号)第42 水第6号議案 平成2年度横浜市水道事業会計補正予算(第2号)第43 交第8号議案 平成2年度横浜市高速鉄道事業会計補正予算(第2号)  ------------------------   (以下平成3年度横浜市各会計予算及び予算関係議案)第44 市第147号議案 平成3年度横浜市一般会計予算第45 市第148号議案 平成3年度横浜市国民健康保険事業費会計予算第46 市第149号議案 平成3年度横浜市老人保健医療事業費会計予算第47 市第150号議案 平成3年度横浜市立大学費会計予算第48 市第151号議案 平成3年度横浜市港湾整備事業費会計予算第49 市第152号議案 平成3年度横浜市中央卸売市場費会計予算第50 市第153号議案 平成3年度横浜市中央と畜場費会計予算第51 市第154号議案 平成3年度横浜市公益質舗事業費会計予算第52 市第155号議案 平成3年度横浜市母子福祉資金会計予算第53 市第156号議案 平成3年度横浜市寡婦福祉資金会計予算第54 市第157号議案 平成3年度横浜市特別収益事業費会計予算第55 市第158号議案 平成3年度横浜市農業共済事業費会計予算第56 市第159号議案 平成3年度横浜市交通災害共済事業費会計予算第57 市第160号議案 平成3年度横浜市勤労者福祉共済事業費会計予算第58 市第161号議案 平成3年度横浜市公害被害者救済事業費会計予算第59 市第162号議案 平成3年度横浜市公共事業用地費会計予算第60 市第163号議案 平成3年度横浜市市債金会計予算第61 市第164号議案 平成3年度横浜市病院事業会計予算第62 市第165号議案 平成3年度横浜市下水道事業会計予算第63 市第166号議案 平成3年度横浜市埋立事業会計予算第64 水第4号議案 平成3年度横浜市水道事業会計予算第65 水第5号議案 平成3年度横浜市工業用水道事業会計予算第66 交第5号議案 平成3年度横浜市自動車事業会計予算第67 交第6号議案 平成3年度横浜市高速鉄道事業会計予算第68 市第167号議案 横浜市市庁舎整備審議会条例の制定第69 市第168号議案 横浜市行政区再編成審議会条例の制定第70 市第169号議案 横浜市公債条例の一部改正第71 市第170号議案 横浜市職員定数条例の一部改正第72 市第171号議案 横浜市国民健康保険条例の一部改正第73 市第172号議案 横浜市斎場条例の一部改正第74 市第173号議案 横浜市看護学生修学資金貸与条例の一部改正第75 市第174号議案 横浜市公園条例の一部改正第76 市第175号議案 横浜市立大学条例の一部改正第77 市第176号議案 横浜市立大学医学部病院使用料等に関する条例の一部改正第78 交第7号議案 横浜市貸切旅客自動車条例の一部改正第79 市第177号議案 横浜市立学校条例の一部改正第80 市第178号議案 西区みなとみらい一丁目所在市有土地の減額貸付け第81 市第179号議案 当せん金付証票発売限度額議事日程第2号第82 市第215号議案 横浜市教育委員会委員の任命第83 市第216号議案 横浜市固定資産評価審査委員会委員選任  ---------------------出席議員(92人)               松本 純君               大久保純男君               山田一海君               吉原 訓君               伊波洋之助君               酒井喜則君               大庭悟彰君               中島忠雄君               井川国雄君               川辺芳男君               大貫憲夫君               青景孝子君               蟹沢道子君               小林昭三郎君               菅 義偉君               吉村米壽君               福田 進君               黒川澄夫君               内川健治君               斎藤 勁君               星野 国和君               後藤洋一君               石井義了君               内田重雄君               松本 敏君               竹田綾子君               向田映子君               太田正孝君               田野井一雄君               坂井 忠君               吾郷敦信君               飯島忠義君               内田武夫君               大曽根けい一君               加藤賢治君               中島憲五君               高橋良平君               石井睦美君               中野善寿君               花上喜代志君               北村昭三君               横溝義久君               松本志津子君               内堀八重子君               大須賀 昇君               嶋村勝夫君               角田和宏君               中村達三君               矢島誠治君               奥津喬雄君               加藤尚彦君               安藤和男君               丹野貞子君               中川俊介君               丸岡哲也君               鈴木義久君               大滝正雄君               池谷泰一君               松浦照朝君               小幡正雄君               高橋紀代子君               勝野忠義君               酒井豊四君               安田卓全君               鈴木正之君               吉原良治君               関 貞彦君               瀬之間 功君               橋本一男君               岩下義正君               野村政晴君               斉藤保雄君               佐野 弘君               井上浩明君               栗原幸雄君               酒井麻雄君               小俣 健君               兼平二男君               小林 幸君               宮下 泉君               山田静六郎君               横山健一君               石崎 武君               有山睦男君               広瀬礼子君               稲垣卯太郎君               酒井喜和君               榊原重正君               清水儀雄君               遠藤 望君               岩本正夫君               門司 脩君欠席議員(1人)               中村幸義君欠員(1人)  ---------------------出席説明員市長             高秀秀信君助役             宮原宏一郎君助役             佐藤安平君助役             江口昭悟君収入役            末柄辰雄君技監             宮腰繁樹君企画財政局長         馬場貞夫君総務局長           根本和夫君市民局長           梶田 弘君民生局長           青木 清君衛生局長           足立光生君公害対策局長         宮之原隆君環境事業局長         青木久彌君経済局長           齋藤史郎君緑政局長           小島 清君都市計画局長         小澤恵一君道路局長           立神 孝君下水道局長          (技監兼務)港湾局長           北村 亘君建築局長           長久保美昌市立大学事務局長       外岡 勲君消防局長           波多野誠一水道局長           廣瀬良一君交通局長           河原幹郎君企画財政局          大場浪男君企画調整室長企画財政局財政部長      本多常高君総務局市長室長        西川律夫君総務局理事          尾之内洋君(行政部長)総務局人事部長        坂本信夫君企画財政局財政部次      和田邦夫君長(財政課長総務局総務課長        市毛延宜君人事委員会委員長       杉山隆初君人事委員会事務局長      物部 匡君代表監査委員         本多豊明君監査事務局長         奥井 忠君教育委員会委員長       高井修道君教育長            上野初雄君選挙管理委員会        饗場 正君委員長選挙管理委員会        梅澤道雄君事務局長  ---------------------出席市会事務局職員局長             高橋 勉君市会事務部長         小磯智功君庶務課長           深井楯男君議事課長           遠藤久雄君委員課長           佐藤 壽君  ---------------------午前10時02分開会     〔書記着席議員数報告〕 ○議長(酒井豊四君) ただいま書記に報告させましたとおり,現在着席議員数は83人であります。  --------------------- ○議長(酒井豊四君) ただいまより平成3年第1回市会定例会を開会いたします。  --------------------- ○議長(酒井豊四君) これより本日の会議を開きます。  --------------------- ○議長(酒井豊四君) 会議録署名者は,黒川澄夫君と向田映子君にお願いいたします。  --------------------- ○議長(酒井豊四君) この際,諸般の報告を申し上げます。 請願が5件提出されましたので,お手元に配付いたしました請願文書表のとおり,それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。(347ページ参照)  --------------------- ○議長(酒井豊四君) 次に,市会議員待遇者及び功労者中村渉君は,去る12月31日逝去されました。まことに哀悼の至りにたえません。 ここに謹んで御冥福をお祈りし,弔意を表します。 以上で諸般の報告を終わります。  --------------------- ○議長(酒井豊四君) この際,日程の追加変更について申し上げます。 お手元に配付いたしました議事日程第2号を,本日の日程に追加いたします。 なお,追加日程は,日程を変更して日程第1,会期の決定の次に挿入し,順次御審議いただきますので,御了承願います。  --------------------- ○議長(酒井豊四君) これより日程に入ります。  --------------------- ○議長(酒井豊四君) 日程第1,会期の決定を議題といたします。  お諮りいたします。  本定例会の会期は本日から3月15日までの30日間にいたしたいと思いますが,御異議ございませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(酒井豊四君) 御異議ないものと認めます。 よって,会期は3月15日までの30日間と決定いたしました。  --------------------- ○議長(酒井豊四君) 次に,日程第82,市第215号議案を議題といたします。 案の朗読は省略いたします。以下,付議案件の朗読は省略いたします。  ------------------------市第215号議案 横浜市教育委員会委員の任命 ○議長(酒井豊四君) 市長の説明を求めます。高秀市長。      〔市長 高秀秀信君登壇〕 ◎市長(高秀秀信君) 市第215号議案について御説明いたします。 本案は,本市教育委員会委員の任命に関する議案でありまして,委員齋藤龍氏の任期が本年2月19日をもって満了いたしますので,その後任者として同氏を再任いたしたく,地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条第1項の規定により御同意をお願いするものであります。 よろしくお願いをいたします。  ------------------------ ○議長(酒井豊四君) お諮りいたします。 本案は,委員会付託を省略し,原案に同意することに御異議ございませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(酒井豊四君) 御異議ないものと認めます。 よって,同意することに決定いたしました。  ------------------------ ○議長(酒井豊四君) ただいま御同意を得ました齋藤龍君からごあいさつがあります。      〔齋藤龍君登壇,拍手〕      〔「頑張れ」と呼ぶ者あり〕 ◆(齋藤龍君) ただいま教育委員会委員として再び御同意を賜りました齋藤龍でございます。 今後ともより一層の精進を重ねて,教育行政の発展のため誠心誠意全力を尽くしてまいりたいと思います。議員の皆様におかれましては従前にも増して御指導,御鞭撻を賜りますよう,よろしくお願い申し上げます。 ありがとうございました。(拍手,私語する者あり)  --------------------- ○議長(酒井豊四君) 次に,日程第83,市第216号議案を議題といたします。  ------------------------市第216号議案 横浜市固定資産評価審査委員会委員の選任 ○議長(酒井豊四君) 助役の説明を求めます。宮原助役。      〔助役 宮原宏一郎君登壇〕
    ◎助役(宮原宏一郎君) 市第216号議案について御説明いたします。 本案は,本市固定資産評価審査委員会委員の選任に関する議案でありまして,委員武居正男氏及び巻田けい三氏の任期が本年2月28日をもって満了いたしますので,その後任者として武居正男氏を再任いたしますとともに榎本勝則氏を選任いたしたく,地方税法第423条第3項の規定により御同意をお願いするものであります。 よろしくお願いいたします。  ------------------------ ○議長(酒井豊四君) お諮りいたします。 本案は,委員会付託を省略し,原案に同意することに御異議ございませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(酒井豊四君) 御異議ないものと認めます。 よって,同意することに決定いたしました。  --------------------- ○議長(酒井豊四君) 次に,日程第2,市報第18号から日程第43,交第8号議案までの42件を一括議題といたします。  ------------------------市報第18号 市営住宅明渡等即決和解申立事件についての和解の専決処分報告市報第19号 市営住宅使用料支払請求調停申立事件についての調停の専決処分報告市報第20号 自動車事故等についての損害賠償額の決定の専決処分報告市報第21号 学校事故についての損害賠償額の決定の専決処分報告市報第22号 平成2年度横浜市特別収益事業費会計補正予算(第2号)の専決処分報告市第180号議案 横浜市市税条例の一部改正市第181号議案 横浜市一般職職員の勤務時間に関する条例の一部改正市第182号議案 横浜市議会議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部改正市第183号議案 横浜市営住宅条例の一部改正市第184号議案 横浜市スポーツセンター条例の一部改正市第185号議案 磯子区における町区域の変更市第186号議案 鴨志田第387号線等市道路線の認定及び廃止市第187号議案 全国自治宝くじ事務協議会規約の一部変更についての協議市第188号議案 美術作品の取得市第189号議案 大岡地区センター(仮称)大岡在宅支援サービスセンター(仮称)及び南スポーツセンター(仮称)新築工事建築工事請負契約の締結市第190号議案 大岡地区センター(仮称)大岡在宅支援サービスセンター(仮称)及び南スポーツセンター(仮称)新築工事電気設備工事請負契約の締結市第191号議案 港南台地区センター(仮称)新築工事建築工事請負契約の締結市第192号議案 清水ヶ丘公園体育館新築工事建築工事請負契約の締結市第193号議案 金沢自然公園センター棟新築工事建築工事請負契約の締結市第194号議案 みなとみらい21地区国際交流ゾーン基盤整備工事浮き桟橋海上旅客ターミナル建造請負契約の締結市第195号議案 大黒ふ頭重量物用橋型起重機(T-3号機)製造請負契約の締結市第196号議案 長津田第二住宅建替工事(土木工事請負契約の締結市第197号議案 谷津田原住宅第1期建替工事(第1工区建築工事請負契約の締結市第198号議案 谷津田原住宅第1期建替工事(第2工区建築工事請負契約の締結市第199号議案 三保住宅建替工事(第1工区建築工事請負契約の締結市第200号議案 三保住宅建替工事(第2工区建築工事請負契約の締結市第201号議案 三保住宅建替工事(第3工区建築工事請負契約の締結市第202号議案 上郷市民ふれあいの里(仮称)施設新築工事建築工事請負契約の変更市第203号議案 上郷市民ふれあいの里(仮称)施設新築工事電気設備工事請負契約の変更市第204号議案 上郷市民ふれあいの里(仮称)施設新築工事空気調和設備工事請負契約の変更市第205号議案 上郷市民ふれあいの里(仮称)施設新築工事衛生設備工事請負契約の変更市第206号議案 今宿住宅第2期建替え工事(第1工区建築工事請負契約の変更市第207号議案 今宿住宅第2期建替え工事(第2工区建築工事請負契約の変更市第208号議案 今宿住宅第2期建替え工事(第3工区建築工事請負契約の変更市第209号議案 今宿住宅第2期建替え工事(第4工区建築工事請負契約の変更市第210号議案 上飯田第二住宅(仮称)新築工事建築工事請負契約の変更市第211号議案 平成2年度横浜市一般会計補正予算(第9号)市第212号議案 平成2年度横浜市公共事業用地費会計補正予算(第1号)市第213号議案 平成2年度横浜市市債金会計補正予算(第2号)市第214号議案 平成2年度横浜市病院事業会計補正予算(第2号)水第6号議案 平成2年度横浜市水道事業会計補正予算(第2号)交第8号議案 平成2年度横浜市高速鉄道事業会計補正予算(第2号) ○議長(酒井豊四君) 助役の説明を求めます。宮原助役。      〔助役 宮原宏一郎君登壇〕 ◎助役(宮原宏一郎君) 市報第18号から市報第22号までの5件について御説明いたします。 これらはいずれも市長専決処分事項指定の件により専決処分をいたしましたので御報告するものでありまして,まず,市報第18号は,市営住宅使用料の長期滞納者に対し家屋明け渡し等の和解を簡易裁判所に申し立てておりましたところ,それぞれ和解条項が示されましたのでこれに合意したものであり,次の市報第19号は,市営住宅使用料の支払いを求めて調停を簡易裁判所に申し立てておりましたところ,調停事項が示されましたのでこれに合意したものであり,次の市報第20号は,本市の自動車が引き起こした事故等について損害賠償額を決定したものであります。 次に,市報第21号及び市報第22号の2件は急施を要したため専決処分をいたしましたので御承認をお願いするものでありまして,まず,市報第21号は,市立港高等学校において被害者が同校教諭に顔面を殴打され傷害を負った事故について損害賠償額を決定したものであります。 次の市報第22号は,特別収益事業費会計補正予算(第2号)の専決処分報告でありまして,競輪事業について開催費が不足することとなりましたので,これに要する経費として13億円を補正したものであります。 次に,市第180議案から市第184号議案までの5件について御説明いたします。 これらはいずれも条例の一部改正に関するものでありまして,まず,市第180号議案は,地方税法及び国有資産等所在市町村交付金法の一部を改正する法律の成立時期が本年3月下旬と予想されますので,固定資産税の評価がえの年度に当たる平成3年度に限り固定資産税及び都市計画税の第1期の納期を変更するため,市税条例の一部を改正しようというものであります。 次の市第181号議案は,労働基準法第32条第1項の労働時間等に係る暫定措置に関する政令の一部改正に伴い,一般職職員の勤務時間に関する条例の一部を改正しようというものであり,次の市第182号議案は,地方公務員災害補償法の一部改正に伴い,長期療養者の休業補償に係る補償基礎額への年齢に応じた最低限度額及び最高限度額の設定等を図るため,市議会議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正しようというものであります。 次の市第183号議案は,公営住宅法施行令の一部改正に伴い,市営住宅の入居者の資格としての収入の基準を引き上げる等のため,市営住宅条例の一部を改正しようというものであり,次の市第184号議案は,栄スポーツセンターを設置するため,スポーツセンター条例の一部を改正しようというものであります。 次に,市第185号議案は,町区域の変更に関するものでありまして,磯子区における宅地造成事業の施行に伴い町区域の変更をしようというものであります。 次の市第186号議案は,市道路線の認定及び廃止に関するものでありまして,鴨志田第387号線ほか204路線を新たに認定し,不用となった鴨志田第51号線ほか179路線を廃止しようというものであります。 次の市第187号議案は,協議に関するものでありまして,全国自治宝くじ事務協議会の事務所の移転に伴い,同協議会規約の一部を変更することについて関係都道府県及び市と協議いたしたく,御議決をお願いするものであります。 次の市第188号議案は,財産の取得に関するものでありまして,横浜美術館の収蔵作品の充実を図るため,美術作品2点を2億7,200余万円で取得しようというものであります。 よろしく御審議のほどお願い申し上げます。 ○議長(酒井豊四君) 次に,佐藤助役。      〔助役 佐藤安平君登壇〕 ◎助役(佐藤安平君) 市第189号議案から市第201号議案までの13件について御説明いたします。 これらはいずれも請負契約の締結に関するものでありまして,まず,市第189号議案及び市第190号議案の2件はいずれも大岡地区センター大岡在宅支援サービスセンター及び南スポーツセンター新築工事に関するものでありまして,市第189号議案は,建築工事について22億1,100余万円で佐藤・松尾建設共同企業体と,次の市第190号議案は,電気設備工事について3億9,400余万円で富士・朝日建設共同企業体と,それぞれ契約を締結しようというものであります。 次に,市第191号議案は,港南台地区センター新築工事について5億5,000余万円で株式会社渡辺組と,次の市第192号議案は,清水ケ丘公園体育館新築工事について9億7,300余万円で紅梅・石井建設共同企業体と,次の市第193号議案は,金沢自然公園センター棟新築工事について7億2,400余万円で馬淵建設株式会社と,それぞれ契約を締結しようというものであります。 次に,市第194号議案は,みなとみらい21地区国際交流ゾーン基盤整備工事浮き桟橋建造について9億8,900余万円で日本鋼管株式会社と,次の市第195号議案は,大黒ふ頭重量物用橋型起重機製造について9億2,900余万円で日本鋼管株式会社と,次の市第196号議案は,長津田第二住宅建てかえ工事について4億1,000余万円でトーア・土志田・工藤建設共同企業体と,それぞれ契約を締結しようというものであります。 次に,市第197号議案及び市第198号議案の2件はいずれも谷津田原住宅第1期建てかえ工事に関するものでありまして,まず,市第197号議案は,第1工区建築工事について9億1,100余万円で株式会社松尾工務店と,次の市第198号議案は,第2工区建築工事について7億9,100余万円で和同建設株式会社と,それぞれ契約を締結しようというものであります。 次に,市第199号議案から市第201号議案までの3件はいずれも三保住宅建てかえ工事に関するものでありまして,まず,市第199号議案は,第1工区建築工事について6億2,100余万円で株式会社三木組と,次の市第200号議案は,第2工区建築工事について5億4,200余万円で工藤建設株式会社と,次の市第201号議案は,第3工区建築工事について5億4,500余万円で株式会社白井組と,それぞれ契約を締結しようというものであります。 次に,市第202号議案から市第210号議案までの9件について御説明いたします。 これらはいずれも請負契約の変更に関するものでありまして,まず,市第202号議案から市第205号議案までの4件はいずれも上郷市民ふれあいの里施設新築工事に関するものでありまして,市第202号議案は,建築工事について契約金額及び完成期限を,次の市第203号議案は,電気設備工事について完成期限を,次の市第204号議案は,空気調和設備工事について完成期限を,次の市第205号議案は,衛生設備工事について完成期限を,それぞれ変更しようというものであります。 次に,市第206号議案から市第209号議案までの4件は,今宿住宅第2期建てかえ工事の第1工区から第4工区までの建築工事について契約金額及び完成期限をそれぞれ変更しようというものであり,次の市第210号議案は,上飯田第二住宅新築工事について完成期限を変更しようというものであります。 よろしく御審議のほどお願い申し上げます。 ○議長(酒井豊四君) 次に,江口助役。      〔助役 江口昭悟君登壇〕 ◎助役(江口昭悟君) 市第211号議案について御説明いたします。 本案は,一般会計補正予算(第9号)でありまして,まず,歳入歳出予算の補正といたしましては,地方税法の時効等の規定により還付不能となった固定資産税の過誤納金につき,補てん金として支払うための所要額及び横浜アリーナ等の土地購入費を計上するとともに,基金運用収益の増加に伴い財政調整基金等の基金積立金を追加するほか,道路費負担金等について実行見込み額に合わせ補正しようというものであります。 これらの内容といたしましては,まず,総務費において市庁舎整備基金積立金9,100余万円,財政調整基金積立金4億2,400余万円,減債基金積立金6,600余万円及び市税償還金3億6,900余万円を追加するほか,固定資産税過誤納金補てん金5,700余万円を計上しようというものであります。民生費においては財源の更正を行おうというものであり,都市計画費においては,横浜アリーナの土地購入費65億1,500余万円を計上し,都市交通基盤整備基金積立金3億3,400余万円及び都市整備基金積立金4億6,600余万円を追加するほか,実行見込み額に合わせ金沢八景駅東口開発事業費を4億2,300余万円及びみなとみらい21事業費を6億2,100余万円それぞれ減額しようというものであり,あわせてポートサイド地区再整備事業費については財源の更正を行おうというものであります。道路費については,国道費負担金を実行見込み額に合わせ21億4,900余万円を減額しようというものであります。教育費については,大塚・歳勝土遺跡の土地購入費8億円を追加するとともに,スポーツセンター等建設費を実行見込み額に合わせ7億9,000余万円減額しようというものであり,あわせて高等学校整備費については財源の更正を行おうというものであります。また,特別会計繰り出し金については,公共事業用地費会計繰り出し金を1億1,400余万円,水道事業会計繰り出し金を1億1,100万円それぞれ追加計上しようというものであります。 以上,合計53億6,500余万円を追加計上することとなりますが,その財源につきましては,市税,地方交付税及び財産収入を追加するとともに,国庫支出金,県支出金,財政調整基金繰入金及び市債について減額しようというものであります。 次に,債務負担行為の補正につきましては,まず,平成元年度に設定した横浜ポートサイド地区市街地再開発事業第2街区施設建築物の建築工事等の委託契約に係るものについて期間等を変更しようというものであり,さらに,大岡地区センター等の新築工事ほか8件の請負契約の締結に係る債務負担行為の設定をするとともに,既に設定した公営住宅建築工事ほか1件について限度額等を変更しようというものであります。 市債の補正につきましては,一部新たに対象事業を拡大するほか,限度額を許可見込み額に合わせ補正しようというものであり,繰越明許費の補正につきましては,既に設定している小中学校整備事業ほか2事業について増額するとともに,上郷市民ふれあいの里整備事業ほか8事業について新たに設定し,補正後の額を137億3,900万円にしようというものであります。 次の市第212号議案は,公共事業用地費会計補正予算(第1号)でありまして,土地開発基金運用収入及び繰越金について99億9,900余万円の増収が見込まれることにより,これを土地開発基金に積み立てるとともに,公共用地先行取得に係る利子を実行見込み額に合わせ1億1,400余万円を追加して市債金会計へ繰り出そうというものであります。 次の市第213号議案は,市債金会計補正予算(第2号)でありまして,公共事業用地費会計及び高速鉄道事業会計の補正に合わせ公債費を増額しようというものであり,次の市第214号議案は,病院事業会計補正予算(第2号)でありまして,港湾病院における医薬材料費の不足額1億3,000万円を追加計上しようというものであります。 次の水第6号議案は,水道事業会計補正予算(第2号)でありまして,宮ケ瀬ダム水源開発に係る出資金を追加計上しようというものであり,次の交第8号議案は,高速鉄道事業会計補正予算(第2号)でありまして,実行見込み額に合わせ企業債償還金を補正しようというものであります。 以上,よろしく御審議のほどお願い申し上げます。  ------------------------ ○議長(酒井豊四君) この際,申し上げます。 市第181号議案につきましては,あらかじめ人事委員会の意見を聞いてありますので,その回答をお手元に配付いたしておきました。(351ページ参照)  ------------------------ ○議長(酒井豊四君) ただいま議題となっております案件中,市報第18号から市報第20号までの3件は,いずれも指定事項の報告でありますので,以上で御了承願います。  ------------------------ ○議長(酒井豊四君) 次に,市報第21号以下39件は,お手元に配付いたしました付託区分表のとおり,それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。(352ページ参照)  --------------------- ○議長(酒井豊四君) 次に,日程第44,市第147号議案から日程第81,市第179号議案までの平成3年度横浜市各会計予算及び予算関係議案の38件を一括議題といたします。  ------------------------市第147号議案 平成3年度横浜市一般会計予算市第148号議案 平成3年度横浜市国民健康保険事業費会計予算市第149号議案 平成3年度横浜市老人保健医療事業費会計予算市第150号議案 平成3年度横浜市立大学費会計予算市第151号議案 平成3年度横浜市港湾整備事業費会計予算市第152号議案 平成3年度横浜市中央卸売市場費会計予算市第153号議案 平成3年度横浜市中央と畜場費会計予算市第154号議案 平成3年度横浜市公益質舗事業費会計予算市第155号議案 平成3年度横浜市母子福祉資金会計予算市第156号議案 平成3年度横浜市寡婦福祉資金会計予算市第157号議案 平成3年度横浜市特別収益事業費会計予算市第158号議案 平成3年度横浜市農業共済事業費会計予算市第159号議案 平成3年度横浜市交通災害共済事業費会計予算市第160号議案 平成3年度横浜市勤労者福祉共済事業費会計予算市第161号議案 平成3年度横浜市公害被害者救済事業費会計予算市第162号議案 平成3年度横浜市公共事業用地費会計予算市第163号議案 平成3年度横浜市市債金会計予算市第164号議案 平成3年度横浜市病院事業会計予算市第165号議案 平成3年度横浜市下水道事業会計予算市第166号議案 平成3年度横浜市埋立事業会計予算水第4号議案 平成3年度横浜市水道事業会計予算水第5号議案 平成3年度横浜市工業用水道事業会計予算交第5号議案 平成3年度横浜市自動車事業会計予算交第6号議案 平成3年度横浜市高速鉄道事業会計予算市第167号議案 横浜市市庁舎整備審議会条例の制定市第168号議案 横浜市行政区再編成審議会条例の制定市第169号議案 横浜市公債条例の一部改正市第170号議案 横浜市職員定数条例の一部改正市第171号議案 横浜市国民健康保険条例の一部改正市第172号議案 横浜市斎場条例の一部改正市第173号議案 横浜市看護学生修学資金貸与条例の一部改正市第174号議案 横浜市公園条例の一部改正市第175号議案 横浜市立大学条例の一部改正市第176号議案 横浜市立大学医学部病院使用料等に関する条例の一部改正交第7号議案 横浜市貸切旅客自動車条例の一部改正市第177号議案 横浜市立学校条例の一部改正市第178号議案 西区みなとみらい一丁目所在市有土地の減額貸付け市第179号議案 当せん金付証票発売の限度額 ○議長(酒井豊四君) 市長の説明を求めます。高秀市長。     〔市長 高秀秀信君登壇〕 ◎市長(高秀秀信君) 平成3年度の予算案及びこれに関する諸議案の提案に当たり,その概略並びに所信を申し上げたいと存じます。 開港以来幾多の苦難を乗り越え発展を続けてきました私たちの横浜は,今新しい世紀に向けて確かな足取りで力強く歩み始めました。あすの横浜が平和と繁栄のもとで心豊かに生き生きと暮らせる町となることはすべての市民の願いであり,そのための確固たる礎を築きつつ着実に前進していくことが求められております。 しかしながら,その前途は必ずしも平たんな道ではありません。市民生活を取り巻く社会経済情勢は急速に変化しており,高齢化,国際化,情報化等の社会潮流は一段とその速度を速めています。さらに,地域における身近な生活の問題から地球的規模の環境資源問題に至るさまざまな新しい課題が数多く提起されています。加えて,このたびの中東における湾岸戦争は,我が国経済の先行きを極めて不透明にするとともに,今後市民生活や地域経済へ大きな影を落とすことが懸念されるところであります。 こうした情勢の変化の中で,これらの課題に積極的かつ丁寧に取り組み,市民生活の安全,安心,安定を実現するとともに,柔軟かつ機動的に市政を運営していくことが強く求められております。また,激動する世界情勢の中で,改めて平和の大切さを認識し,ピースメッセンジャー都市横浜として可能な限りその役割を果たすよう努力してまいりたいと考えております。 私は,昨年,多くの市民の負託を受け市政を担当させていただく際,市民生活の視点に立った市民本位の市政を基本理念として横浜市政を運営していく決意を申し上げました。そして,この横浜が快適な生活環境の中で心豊かな人間性あふれる都市として,また,歴史の中で培ってきた横浜らしさを十分に生かしながら,市域全体のバランスがとれ,主体性のある活力に満ちた都市として大きく飛躍するため全力を傾注してまいることをお約束いたしました。私は,本日ここに平成3年度の市政の方向を申し上げるに際し,その決意を新たにし,すべての市民がこの町に住む喜びと誇りの持てるニューシティー横浜の実現に邁進してまいる所存であります。 平成3年度予算案は,こうした基本的な考え方に基づき,本年度がよこはま21世紀プラン第3次実施計画の2年次目に当たることから,計画事業を軌道に乗せ,着実に推進することとし,まず市民生活の視点に立って福祉,医療,教育,文化,スポーツなどの各施策について幅広くかつきめ細かく展開することとして,市民生活の向上を目指し,一層の拡充を図りました。 また,市民の皆様が安らぎと潤いに満ちた生活が送れるよう市民利用施設を初め道路,公園,下水道などの都市基盤施設の整備をさらに促進することとし,郊外部と都心部のバランスある発展に十分配慮しつつ可能な限りの予算計上を図ったところであります。 さらに,首都圏における中核都市として,幹線道路や高速道路の整備促進に取り組むとともに,鉄道の整備や都心,副都心,地域拠点などにおける都市開発により都市の骨格を形成し,市域の一体化を進めてまいります。そして,このことが,中小企業の経営基盤強化を初めとする産業振興策と相まって,横浜経済の発展にも大きく寄与できるものと考えております。 さて,国際交流の中核施設として内外から注目を集めております横浜国際平和会議場がいよいよ完成の運びとなりましたことは,まことに御同慶にたえないところであります。これを契機に,国際交流事業をさらに活発に展開し,世界に誇れるコンベンションシティーを目指してまいります。 ところで,最近における社会経済情勢の変化の中で解決が求められている多くの課題にも意欲的に取り組んでまいることとしました。中でも,ごみ処理対策と駐車場整備対策につきましては,市民の生活様式の多様化や経済活動の高度化に伴い,早急に対応すべき課題となっており,長期的展望も踏まえ多面的に進めてまいります。また,すべての市民が安心して暮らし活動できるよう福祉施策の充実に努めるとともに,きれいな街づくりを幅広く推進し,ゆとりと魅力のある都市環境を創造してまいりたいと考えております。 このように,本年度予算は施策の各般にわたりきめ細かく配慮しつつ一層の充実に努めたところでありますが,流動的な内外経済情勢にあることから,中長期にわたる財政の健全性の維持には十分に留意して予算を編成いたしました。 このような結果,平成3年度の予算規模は,一般会計1兆1,655億円,特別会計7,258億円,公営企業会計6,531億円,合計2兆5,444億円となりました。 このうち,一般会計の伸びは9.2%と,国家予算や地方財政計画の伸びを上回る積極型の予算といたしました。 歳出面では,まず,投資的経費について,単独事業費は10.2%増の3,314億円と道路,公園などの整備のため増額を図るとともに,国庫補助事業費は8.9%増の1,034億円を計上いたしました。この結果,一般会計の投資的経費は4,348億円で9.9%の増となりました。また,これに特別会計,公営企業会計の投資を含めた本市全体の公共事業費は6,856億円で,引き続き都市基盤施設の整備促進に努めてまいります。 経常的経費については,市民生活の視点に立って各種施策に配慮し,可能な限りの充実を図りました。 一方,人件費や庁費等の行政内部における諸経費については極力簡素効率化を図り,職員定数については,施設の新増設はあるものの,全庁的な見直しや民間活力の活用などにより総数の抑制に努力してまいります。 次に,歳入面につきましては,まず,市税収入は,固定資産税の評価がえにより148億円の増収が見込まれるものの,一方で,税制改正による市民税減税等で200億円の減収となることや法人市民税についても多くを期待できないことから,年間収入見込み額は6,460億円で,平成2年度決算見込み額に対し4.8%増という低い伸び率となっております。このうち,当初予算では,年間補正財源として50億円を留保し,6,410億円を計上することといたしました。 国庫支出金につきましては,積極的確保を図ることとし,799億円を計上いたしました。なお,公共事業に係る国庫補助率については,3年間の暫定措置として昭和61年度水準まで復元されましたが,今後その正常化に向けさらに努力してまいります。 地方交付税につきましては,前年度の実績等を踏まえ,443億円を計上しました。市債につきましては,公共施設整備の財源として有効に活用することとし,借換債や補助金的性格を持つNTT無利子資金等を含め1,560億円を計上いたしました。 また,金沢地先埋立事業の利益につきましては,広く市民の皆様に還元することとし,福祉,医療,生涯学習を推進するための大規模中核施設の建設等の財源として前年度よりさらに25億円増額し,本年度は100億円を繰り入れることとしました。 なお,財政調整基金につきましては,これまで申し上げてまいりました財源の状況から50億円を取り崩すことといたします。 以下,各施策の項目に従い,事業の主なものについて御説明いたします。 第1は,安らぎと潤いに満ちたきれいな都市横浜であります。 歴史と文化に恵まれたこの横浜をきれいで住みよくすることは市民だれもの願いであり,落ち葉があってもごみのない町を目指してまいります。そのためには大都市共通の今日的課題であるごみ処理問題を初め市民生活をめぐるさまざまな課題に積極的に取り組むとともに,市民の皆様方のより一層の御協力を得ながら快適できれいな街づくりを進めてまいりたいと考えております。 まず,これまで市民運動として定着してきたヨコハマさわやか運動をさらに推進するとともに,道路,公園などの公共施設の美化に一段と力を注いでまいります。また,老朽化した既成市街地の児童公園についても計画的に再整備することとしました。 最近,社会問題となってきている放置自動車や沈廃船を含めた不法投棄については,撤去対策を強化するとともに監視体制を確立するなど積極的に取り組むことといたしました。 増大するごみの対策としては,引き続き収集運搬体制を充実するほか,焼却能力の強化のため7年度の稼働を目指して鶴見工場の建設を進めるとともに,長期的視点に立って南部方面工場の調査を実施します。また,南本牧ふ頭埋立地での5年度からの廃棄物の埋め立てに向け,排水処理施設などの整備を進めます。 さらに,ごみの減量化資源化については,資源ごみ分別収集モデル地区の拡大や空き缶回収事業の拡充を図るとともに,南部及び北部方面にリサイクルプラザを設置し,不用品の展示,頒布や廃油を利用した石けんづくりを通じた市民のリサイクル活動の拠点整備を目指すなど,一段と推進を図ることとしました。 身近な生活環境を安全で利便性が高いものとするため,生活道路の整備を引き続き進めるとともに,下水道の普及率については本年度末には92%まで引き上げ,すべての区において普及率が80%を超えることとなります。 また,良質な住宅の供給と住環境の向上を図るため,公営住宅の建設について新設や建てかえを推進するとともに,地域特別賃貸住宅の一層の充実や個人住宅融資の拡大を図ってまいります。さらに,毎日の暮らしに欠くことのできない水の安定供給や路線バスの定時運行にも万全を期してまいります。 公園の整備については,都筑自然公園,舞岡公園などの大規模公園の建設を進めるとともに,市民が身近に利用できる公園も市内各所で整備します。また,緑の保全活用や水辺空間の創造にも努めてまいります。 さらに,大気汚染や水質汚濁等の防止について引き続き推進するとともに,地球的規模の環境問題に対しても地域における環境保全活動の促進を図るなど積極的に取り組んでまいります。また,水源水質の保全についても関係自治体等と協議を図りながら努力をしてまいります。 市民一人一人が温かい人間関係と思いやりに包まれ快適に生活できる地域社会をつくり出すことは,大都市に住む私たちにとって極めて重要であります。このため,地域の連帯をはぐくむ上で大きな役割を果たしている自治会町内会に対する助成を充実するほか,集会施設の新増築補助金を大幅に増額するとともに,新たに大規模な修繕についても助成することとしました。 また,地域におけるさまざまな活動に市民の皆様が安心して参加できるよう,ボランティア活動中の事故を救済する保険制度を創設いたします。 さらに,身近に利用されている地区センターなどの市民利用施設の建設を引き続き進めるとともに,施設づくりに当たっては,積極的に市民参加を求め,快適で使いやすいものにしていきたいと考えております。 また,広報広聴の充実は市民と市政をつなぐ重要な接点であり,本年度も区民会議を初め市政参加をさらに推進するとともに,個人情報の保護に十分留意しつつ市政情報の的確かつ円滑な提供,公開を進めてまいります。 男女共同参加社会の形成を目指した第2次よこはま女性計画に基づき,女性の社会参加を支援する施策の充実を図るとともに,都心部女性フォーラムなどの開設に向けた調査を行います。また,女性の目で見た街づくりについては,提案の反映に努めましたが,さらに具体化に向け検討を進めてまいります。 近年,市民意識の高まりとともに行政に対する市民ニーズがますます多様化する中で,区の行政サービスの向上に努めるとともに,住民登録サービス向上事業を拡充いたします。また,特色ある区づくりを進めるため,区活動費を充実するほか,便利で使いやすい区庁舎を目指し,引き続き神奈川区の再整備を進めるとともに,新たに泉区,南区についても設計を行います。また,御不便をおかけしております来庁者用の駐車場確保についても,港北区,緑区などにおいて積極的に対応してまいります。 港北区,緑区の再編成については,6年度の実施に向けて具体的な再編成案を審議するため,新たに行政区再編成審議会を設置するとともに,新区の庁舎等の設計を進めてまいります。 市庁舎の整備につきましては,引き続き基金の積み立てを行うとともに市民や学識経験者等による審議会を設置することとしましたが,今後の市庁舎のあり方など十分議論をしていただきたいと考えております。 第2は,健やかで思いやりの通う都市横浜であります。 生涯にわたる健康づくりの実現と思いやりにあふれた福祉社会の形成は,だれもがひとしく願っています。高齢化の進展や女性の社会参加などの動きに配慮し,この横浜をお年寄りや障害者などすべての市民が触れ合いながら健やかに暮らすことのできる福祉の町にしていきたいと考えます。 福祉の基盤形成については,福祉の風土づくり事業,福祉の都市環境づくり事業を引き続き推進していく一方,介護を必要とするお年寄りや障害者の方々が住みなれた地域で安心して生活していくための地域ケアシステムの確立に向け保健,医療,福祉の関係機関による協議,調整を進めてまいります。また,日常利用圏における地域ケアの拠点施設である在宅支援サービスセンターにつきましては,本年10月から3カ所で運営を開始するとともに,11カ所で建設を行います。 障害者のための施策としては,民間の御協力をいただきながら更生施設や授産施設の建設を引き続き促進するとともに,地域活動ホームについても2カ所の建設助成を行い未設置区を解消します。また,障害児の地域療育システムの確立に向け緑区で障害児地域総合通園施設の建設に着手するほか,障害者スポーツ文化センターは4年度の開所に向け引き続き建設を進めます。 国際障害者年の基本理念である完全参加と平等は私たちに与えられた大きな課題であり,障害者の自立と社会参加の促進に向けきめ細かく施策の展開を図りました。 まず,外出を支援するための施策として,付き添いを行うガイドヘルパーの派遣と車いすのまま乗れるハンディキャブの運行を新たに開始するほか,車いす対応のリフトつき車両を市営バスにおいて導入します。また,鉄道駅舎におけるエスカレーター設置助成についても,いずみ野駅,青葉台駅を対象に実施していきます。 就労困難な在宅障害者の軽作業や生活訓練の場である地域作業所については,その運営や設置の円滑化を図るため家賃助成や設置費助成の増額を行うほか,障害者の方々の製作した商品の販路拡大を新たに支援することとしました。 また,就労の場づくりについては,精神薄弱者福祉工場が業務を開始するほか,農業就労援助事業においてもモデル農場の整備を進めるなど事業の進捗を図ります。 高齢化の進展に適切に対応していくためには,市民,地域,職域,行政のそれぞれが互いに協力していかなければなりません。昨年9月に発足した高齢化社会対策推進本部において施策の総合的推進を図り,活力ある心豊かな高齢化社会の実現を目指します。 高齢者のための施策としては,住宅対策において新たに高齢者向けの地域特別賃貸住宅制度を創設し住宅に困窮するお年寄りに優良な賃貸住宅を供給することとしたほか,公的住宅と福祉施策との連携や高齢者向け家賃補助制度等についても調査,検討してまいります。 また,健康なお年寄りのためそれぞれの経験や能力を生かした社会参加や交流を促進し,生きがいと連帯意識を高めていきます。健康の増進や新たな知識の提供の場となる老人福祉センターについては,西区において4年度の開所に向け建設を進めます。 寝たきり老人,痴呆性老人などいわゆる要援護老人への施策としては,特別養護老人ホームを5カ所整備するほか,老人保健施設,痴呆性老人等短期集中治療施設について調査を進めていきます。また,特別養護老人ホームを活用してデーサービス,ショートステーなどの在宅サービスの充実を図るほか,全国に先駆けてショートステー専用施設の整備に着手します。 ホームヘルパー派遣事業についても,ヘルパーの確保を図るため賃金を増額するほか,処遇困難や緊急のケースに対応するケアヘルパーを増員し,地域展開の第一歩として戸塚区方面に初めての支部を設置します。 児童のための施策については,保育所において朝夕の時間延長を実施するほか,産休明け乳児については新たに指定園制度を設け受け入れの拡充を図ります。さらに,保護者が入院した場合などに対応する一時的保育事業も試行的に実施します。 なお,保育所,幼稚園などの低年齢児向け施策については,市民ニーズの動向及びそれに対応した施策のあり方を総合的に調査,検討していきます。 また,中学校を卒業後,養護施設などを退所し就労した児童を支援する自立援助ホームを新たに開設します。 子供からお年寄りに至るまで,健康こそは幸せな市民生活の基本です。このため,各種の健康診断を引き続き進めるほか,子宮体部がん検診を指定医療機関で実施するなど,がん検診の充実を図ります。 病院の整備については,北東部地域中核総合病院が7月に,続いて市立大学の附属病院が8月にそれぞれ開院します。さらに,市民病院は,10月に西病棟が開院し,再整備事業が完了します。また,市立大学の浦舟病院については再整備基本計画の策定を進めます。 医療供給の面で大きな隘路となりつつある看護婦の確保対策として,研修の充実や修学資金の増額を行うほか,高等看護学校の短期大学化に向けて基本設計を行うとともに,看護婦養成施設の誘致などについても検討してまいります。また,福祉,保健両面の総合的な人材育成の場となる福祉保健研修交流センターについても基本構想を策定します。さらに,医療機関整備資金貸付制度を設け,中小病院や診療所における医療機能の高度化や看護婦宿舎の整備等を支援します。 国民健康保険事業については,多くの市民の健康を守るため医療給付に万全を期してまいりますが,保険料負担の増加を緩和するため引き続き市費による軽減を図るほか,保険料の収納率向上に努めてまいります。 また,心の健康の面では,精神障害者のためのデーケア施設や小規模福祉ホームに対して引き続き助成を行うとともに,地域作業所についても家賃助成や設置費助成の増額などを行います。精神障害者の社会復帰支援機能のほか地域ケアシステムの支援機能等をあわせ持つ生涯保健医療総合センターについては,4年度の開所に向け建設を進めます。 斎場については,南部斎場が9月に開所するほか,久保山斎場の改築に向けて建設工事に着手します。さらに,北部方面斎場についても,市民の参加を得て検討委員会を設け,調査,検討を行ってまいります。 第3は,学ぶ心と文化をはぐくむ都市横浜であります。 社会環境が急激に変化しつつある今日,横浜の未来を担う子供たちの自立心を養い,創造性を開花し,人間性豊かに育てていくことは,ますます重要な課題となっており,学校,地域,家庭を通じて積極的な対応が求められています。また,生活水準の向上や余暇の増加等を背景に,知ること,学ぶこと,遊ぶことを通じて生涯にわたり自己を豊かに高めていくことを多くの市民が求めるようになっており,学習や文化,スポーツ,レクリエーション活動などを気軽に楽しめる環境をつくっていく必要があります。 学校教育については,思いやりと信頼をはぐくむ教育を基本に充実を図りました。 まず,61年度から進めてきた40人学級は小中学校の全学年で実施することとしたほか,新教育課程の編成を引き続き進めてまいります。 また,国際化に対応できる市民の育成を目指して小学校における国際理解教育の拡充を行い,横浜子供国際平和フェスティバルを横浜国際平和会議場等で開催するとともに,中学校全校にコンピューターを計画的に整備することにより情報教育の充実を図ります。 小中学校施設の整備については,地域的な児童生徒の増加に対応して新設を行うとともに,既設校も含めて屋内運動場,プール,格技場,部室等の整備を計画的に進めます。 心身障害児の教育施設については,特殊学級の拡充を図るとともに,中村養護学校の増築工事に着手します。 市立高校については,南高校の改築を引き続き進めるとともに,戸塚高校についても改築のための実施設計を行います。 私立幼稚園の就園奨励補助については,増額を図るとともに,本年度から3歳児についても4,5歳児と同額を支給することとし,心身障害児教育費補助金や私立学校補助金についても増額を図りました。 地域において青少年を温かく見守り健やかに育てていくことは,学校教育と並ぶ大切な課題です。本年度もさまざまな地域活動に対する援助を充実させるとともに,こどもログハウスを12カ所で開設し,戸塚区に整備する区青少年文化活動センターの設計を行い,野島青少年研修センターの再整備に着手するなど,地域活動の拠点となる施設の整備を図ります。 市立大学については,学問の高度化,学際化や社会の要請に対応して,経営学研究科及び総合理学研究科に博士課程を設置するとともに,総合学術情報センター及び木原生物学研究所建設のための実施設計を行います。 生涯学習については,地域の身近な学習拠点となるコミュニティースクールを引き続き整備するとともに,普及啓発に努めてまいります。 また,南図書館の完成により1区1館の図書館整備を完了させるとともに,5年度開館を目指して図書サービスネットワークの中枢となる中央図書館の建設を進め,市民の学習環境の整備を図ります。 市民の文化に対する関心の高まりの中で,横浜の歴史的特性を継承しつつ,市民文化の創造に向けた積極的取り組みが求められています。このため,文化振興の推進母体として横浜市文化振興財団を設立し,幅広い文化事業の展開と文化施設の効果的管理運営を行ってまいります。 市民の身近な文化活動の拠点である区民文化センターについては,緑区で整備を継続するとともに,新たに中,戸塚,泉区で整備を進め,港南区で設計を行います。 また,その他の文化施設としては,能楽堂の実施設計を行うほか,市民ホールや音楽系ホール等について調査を進めます。 市民共通の財産である文化財については,市指定文化財を中心にその保存と公開を進めるとともに,市内に残る歴史的建造物等の保全,活用を図ってまいります。 また,横浜の原始,古代からの歴史をわかりやすく,楽しく学べる場となる歴史博物館の建設に着手し,隣接する大塚・歳勝土遺跡と一体活用を行うための野外施設の基本設計を行います。 複雑な都市生活の中で暮らす市民にとって,スポーツ,レクリエーション活動は,心身の健康を維持する上で欠くことのできないものとなっています。このため,市民が手軽にスポーツを楽しめる施設であるスポーツセンターについて,中,南,泉区で建設を進めるとともに,神奈川区で建設に着手します。 また,国内外の公式競技大会が開催できる総合競技場を鶴見川多目的遊水地内に整備するための基本設計を行います。 なお,子供たちに夢を与えるプロサッカーチームの誘致に向けて努力してまいりたいと考えております。 このほか,市民が余暇を楽しめる施設として,上郷市民ふれあいの里を本年度中に完成させることとし,静岡県河津町に整備する市民休暇村の実施設計を行うほか,海浜レクリエーションの拠点となる八景島の整備を進めます。 第4は,活力にあふれ市域のバランスがとれた都市横浜であります。 首都圏の中核都市にふさわしい業務機能の集積や都心,副都心,地域拠点の整備により都市機能を拡充するとともに,道路交通網の整備を進め郊外部と都心部の連絡機能を強化し,市域の一体化を図ります。 また,市民の皆様の生活が何よりも常に安全であるよう,災害に強い街づくりを進めます。 まず,本年8月待望の横浜国際平和会議場がオープンするみなとみらい21地区は,国際交流ゾーンの駐車場の完成,横羽線みなとみらいランプの一部供用開始など,基盤施設の整備も着実に進んでまいりました。さらに,国立横浜国際会議場の建設費が国家予算において計上されたことや,みなとみらい21線が本年度着工されることなどを踏まえ,ポートサイド地区及び北仲通地区における再整備事業の促進とあわせ,新しい都心の形成に向け一層の努力をしていきたいと考えております。 また,関内伊勢佐木町地区や横浜駅周辺地区などの既存の都心部や第二の都心である新横浜駅周辺地区については引き続き活性化を図るとともに,基盤整備等の進展する港北ニュータウン地区や本格的に再開発に着手する上大岡駅周辺地区などの副都心について中域生活圏の核にふさわしい業務,商業等の機能集積を図ります。さらに,地域拠点の整備についても引き続き積極的に進めてまいります。 幹線道路の整備は,都市の骨格の形成や交通ネットワークの強化にとって不可欠であり,国庫補助事業の積極的導入や道路建設事業団の活用,国等の関係機関への働きかけにより,一層の整備促進を図ります。 環状2号線については本年度中の上永谷地区の暫定供用に向け工事を進捗させるとともに,港北ニュータウン関連街路や桜木東戸塚線等の整備を進めてまいります。 さらに,横浜横須賀道路金沢支線がこの3月暫定供用を開始するほか,横浜新道拡幅や第三京浜の新港北インターチェンジ,高速湾岸線及び国道357号の早期完成について引き続き強く働きかけてまいります。また,横浜環状道路につきましては,市民生活の向上,業務核都市としての本市内外の交通ネットワークの形成,市域全体の交通混雑の緩和及び流通の合理化による経済の活性化に大きな役割を果たすものでありますので,その計画策定に努め,地元住民の皆様の御理解を得て,促進を図りたいと考えております。 また,市民生活に大きな影響を及ぼしている交通渋滞の解消対策については,交差点改良や道路拡幅による改善を図るとともに,大倉山-菊名間など道路と鉄道の立体交差化についても積極的に進めます。 鉄道網の整備については,高速鉄道の新横浜-あざみ野間の工事の進捗を図り,5年度のできるだけ早い時期の開業を目指すとともに,戸塚-湘南台間は用地取得や設計などに着手します。また,二俣川から新横浜を経て大倉山,川崎方面に至る路線については,県,川崎市とともに引き続き事業化準備調査を実施してまいります。 こうした事業を進めるとともに,21世紀を展望し,広域的かつ総合的な交通網の体系を確立するための検討を進めてまいります。 車社会の進展の中で市民生活や経済活動が円滑に進められるために,駐車場は不可欠な都市施設となってきています。そこで,緊急対策として,未利用の公共用地等を活用した暫定駐車場を整備するとともに,道路や公園の下を利用する地下駐車場の調査を行うなど特に都心部において公共駐車場の整備に取り組んでいきます。また,民間駐車場整備に対する融資枠を拡大する一方,附置義務の強化や共同住宅等における駐車場確保策及び民間駐車場の誘導策の検討など,総合的な対策を展開してまいります。 こうした都市基盤の整備促進を図るためには用地の早期確保が不可欠であり,先行取得資金を拡充するとともに,要望の強い代替地の取得について民間業者の協力を得るなど一層の促進を図ることとしました。 災害に強い都市を支える防災体制の充実については,関係機関と連携を図りながら引き続き防災行政用無線を整備し,災害時の情報伝達に万全を期します。また,地域の防災拠点である消防出張所については,本年度は泉区で新設するほか,建てかえも進めます。 さらに,かねてより要望の強かった,救急車内における搬送中の応急処置の充実については,国における救急救命士の制度化の動きを踏まえつつ取り組み,救急隊員の教育,訓練を進めるとともに,必要な資器材を搭載した高規格の救急車を計画的に導入することとし,本年度は各区に1台ずつ配備します。 また,市内の主要河川の改修や流域において保水遊水機能を高めるなど,下水道の雨水幹線整備とあわせ,浸水被害が発生しないよう総合的な治水対策を進めるとともに,老朽化の著しい既設護岸については早期完了を目指し改良工事を進めます。 さらに,集中豪雨等により二次災害が危惧されるがけ地について,緊急的に防災工事を実施することとしました。 都市における土地の利用のあり方については,都市計画制度や税制度を含めさまざまな議論がなされているところでありますが,適正な土地利用を図ることは街づくりの基本であることから,土地利用の現況や開発動向を分析し,総合的な土地利用計画の検討を進めてまいります。 また,依然として高水準にある地価の抑制対策として,本年6月から,市街化調整区域における100平方メートル以上の土地取引についても届け出対象とすることとしました。 市内に残された,横浜冷蔵倉庫,神奈川ミルクプラントを初めとする米軍接収地につきましては,街づくりの障害となっていることから,その早期返還に向け鋭意努力してまいります。 第5は,港経済の発展と国際性あふれる都市横浜であります。 横浜が首都圏における業務核都市として確固たる地位を築き上げ,その役割を十分に果たしていくためには,産業構造の変化や技術革新,情報化,サービス化の進展に積極的に対応し,港横浜経済の主体性,自立性を一層高めていくことが必要です。 まず,今後の成長が期待される生活文化産業の振興,育成のため,その拠点となる新産業文化センターの整備計画の策定を行うとともに,産業デザインなどの振興を図ります。また,情報文化の振興と情報産業の集積を図るための拠点として情報文化センターの基本計画策定に着手します。 中小企業対策については,経営基盤の安定化や企業活動の高度化を支援するため産業開発資金や振興資金の融資枠を大幅に拡大するとともに,大規模小売店舗法の規制緩和に対応して商店街振興策などの充実を図るほか,中小商業,サービス業者を対象に事業転換等を円滑に行うための特別貸付資金を創設します。 さらに,社団法人横浜市中小企業総連合会の財団化を図り,中小企業への支援を強化していきます。 工業の振興については,京浜工業地帯臨海部の再整備や工業規制諸制度の緩和に向けての取り組みを進めるほか,テクノウェイブ100内に設置した地域工業活動拠点を中心に企業の人材育成,産学交流,研究開発を支援するとともに,産業構造の高度化を目指した新たな産業振興の拠点として産業イノベーションセンターの基本計画の策定を行います。さらに,先端技術産業の集積に向け金沢ハイテクセンターや金沢バイオパーク等の建設を進めるとともに,横浜インナーパーク等の工業再配置団地の建設を促進します。 農業の振興については,都市における農業の果たす多様な役割を踏まえて都市農業の定着,活性化を図り,市内産野菜などの自給率確保に努めていきます。また,本年度は金沢区において,市民が農業体験を楽しむことができる農園を含む農業基盤整備に着手します。 中央卸売市場では本場青果棟の全面改築工事が本年度内に終了する一方,食肉市場においては,加工,保管,配送機能の強化を図るため仲卸棟を建設することとし,基本実施設計を行います。 湾岸戦争による市民生活への影響については,それを最小限に食いとめられるよう生活必需品の価格監視等に工夫を凝らすなど,引き続き安定供給,価格安定に努めてまいります。 観光の振興については,新たな観光資源の開発に向けて特に郊外部のイベントを支援するなど横浜の新しい魅力の発掘やイメージアップを図るとともに,観光客誘致活動についても積極的に進めていきます。また,三溪園では,臨春閣及び月華殿の障壁画の修復,複製を進めるなど,貴重な文化財産の保全に努めます。 我が国を代表する国際貿易港として発展してきた横浜港がその地位を不動のものとするためには,港湾機能のさらなる強化が必要です。このため,船舶の大型化や進展するコンテナ化に積極的に対応することとし,本牧ふ頭における24時間入港体制を引き続き推進するほか,大黒ふ頭では荷役機械や埠頭の整備を進めるとともに,南本牧ふ頭では大水深,大規模コンテナバースの整備に向けて事業の進捗を図ります。なお,南本牧ふ頭埋立地では公共残土の受け入れを開始します。 また,変動する物流動向に的確に対応するため情報収集に努めるほか,姉妹港,友好港との交流やポートセールスにも引き続き力を注ぎ,貨物や船舶の活発な誘致活動を促進していきます。 横浜港を海,陸,空の総合的国際流通ターミナルとして整備していくために昨年に引き続き山下ふ頭に航空貨物ターミナルの建設を進めるとともに,交通アクセスの向上や付加価値の高い貨物輸送への対応などを図るため,みなとみらい21地区及び大黒ふ頭でヘリポートの建設に着手します。 みなとみらい21地区の国際交流ゾーンにおいては,船客ターミナルを併設した小型客船用の桟橋を整備して海からのアクセスを確保するとともに,会議場施設と臨港パーク等を結ぶ水際線プロムナードを整備するなど,市民の憩える快適なウオーターフロントの形成を図ります。また,古くから市民の皆様に親しまれてきました大さん橋についても,新たな客船時代にふさわしい施設として再整備を進めてまいります。 開港以来日本の玄関として発展してきた横浜は,21世紀に向けて,世界の平和に貢献する国際性豊かな都市となるよう,さらなる飛躍が求められております。こうした中で横浜国際平和会議場がオープンすることは大変意義深く,ここを舞台に数多くの重要な国際会議やイベントが開催されることにより,港横浜はコンベンションシティーとしてさらに活気に満ちあふれた都市になるものと期待しております。 姉妹友好都市との交流については,今後も継続して文化,スポーツ,経済,技術など幅広い分野にわたる国際交流を進めていきます。また,国際社会の平和と発展に寄与するため,第4回ピースメッセンジャー都市会議を開催するとともに,世界テレポート連合の第7回総会や横浜都市デザインフォーラムを開催します。 市内大学の留学生等の住環境の改善を図るとともに,地域レベルでの国際化を目指し,宿舎・交流機能等を備えた国際学生会館の建設に着手します。 以上,平成3年度の市政の方向と予算のあらましについて申し述べました。 冒頭にも申し上げましたとおり,市政を取り巻く社会経済情勢は刻刻と変化しており,こうした情勢を正確にとらえるとともに,市民の皆様の生活がどのように変化し,市政に対して何を求めているかを的確に把握して,柔軟かつ先見性をもって市政の運営に当たることが極めて重要となっております。 私は市長就任以来あらゆる機会をとらえて市民の皆様からの生活に根差した数多くの声に耳を傾け,私自身もともに考えてまいりました。平成3年度予算の編成に当たりましては市議会を初めこうした各界各層の御意見,御要望を可能な限り反映することに努め,市民生活の向上のため積極的な施策展開を図ったところであり,市民生活の視点に立った市民本位の予算であると固く信ずるものであります。 この予算の執行を初め市政の運営に当たっては,市民利用施設整備などにでき得る限り市民の市政参加を推進するとともに,市政の方向や考え方をわかりやすく積極的にお伝えし,市民の御理解と信頼のもとで地方自治を守り育て,ともに手を携えて,ともに歩んでまいる所存であります。 ところで,21世紀まで余すところ10年となりました。 私たちは今輝かしいあすの横浜を目指し英知と総力を結集して大きく前進しようとしておりますが,横浜の繁栄は世界平和の中でこそ実現されるものであります。こうしたことから,湾岸紛争が戦争に立ち至ったことは極めて残念であり,一日も早い終息を願ってやまないところであります。 横浜には,その歴史と伝統の中で培われた横浜らしさがあります。私は,この開放的で進取の気風にあふれた市民性をさらにはぐくみ,国際性豊かな横浜らしい文化やさまざまな都市機能を有機的に結合させ,個性あふれる地域社会を築き上げるとともに,心のゆとりと豊かさの感じられる都市横浜をつくり上げていきたいと考えております。そして,すべての市民がこの横浜に暮らすことを喜びとするようにしていきたいと考えております。 このため,私は職員とともに積極的に市政を進めてまいりますので,市議会並びに市民の皆様の御理解と御協力をお願い申し上げます。(拍手) ○議長(酒井豊四君) 以上で説明は終了いたしました。  --------------------- ○議長(酒井豊四君) この際,お諮りいたします。 本日の会議はこの程度にとどめ,来る2月20日午前10時から会議を開き,質疑に入ることにいたしたいと思いますが,御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(酒井豊四君) 御異議ないものと認めます。 よって,さよう決定いたしました。  --------------------- ○議長(酒井豊四君) 本日は,これをもって散会いたします。   午前11時20分散会市会議長    酒井豊四市会議員    黒川澄夫同       向田映子請願文書表条例改正に関する意見について平成3年2月14日市会本会議上程議案の関係常任委員会付託区分表...