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平成30年第1回定例会(第3日目 2月21日)

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  1. 霧島市議会 2018-02-21
    平成30年第1回定例会(第3日目 2月21日)


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    最終取得日: 2021-09-18
    平成30年第1回定例会(第3日目 2月21日)             平成30年第1回霧島市議会定例会会議録   1.議事日程は次のとおりである。                       平成30年2月21日(第3日目)午前10時開議 ┌──┬──┬───────────────────────────┬──────┐ │日程│事件│    件                 名    │ 備  考 │ │番号│番号│                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │1 │  │一般質問 久保 史睦君(96ページ)          │      │ │  │  │      小野小学校における校舎増築及び備品完備に│      │ │  │  │       ついて                 │      │ │  │  │      新川北福島線広瀬野口線の交差点(天降川│      │ │  │  │       小学校南側)における信号機設置について │      │ │  │  │      ラウンドアバウトの導入計画について   │      │ │  │  │     川窪 幸治君(106ページ)          │      │ │  │  │      ・子育て支援について           │      │ │  │  │      スポーツ環境の充実について       │      │ │  │  │      ・各スポーツ大会出場者への助成制度について│      │ │  │  │     宮内  博君(115ページ)          │      │
    │  │  │      ・市民生活を守る市長の政治姿勢について  │      │ │  │  │      ・地熱発電所問題について         │      │ │  │  │      鹿児島空港運用時間延長に伴う騒音対策につ│      │ │  │  │       いて                  │      │ │  │  │      ・平和問題について            │      │ │  │  │     愛甲 信雄君(130ページ)          │      │ │  │  │      ・奥天降渓流域整備基本計画の進捗状況につ │      │ │  │  │       いて                  │      │ │  │  │      ・春のJR九州減便の対応策について    │      │ │  │  │      ・霧島市の超高速ブロードバンド整備について│      │ │  │  │     木野田 誠君(138ページ)          │      │ │  │  │      ・茶業振興について            │      │ │  │  │      ・災害対策について            │      │ └──┴──┴───────────────────────────┴──────┘ 2.本日の出席議員は次のとおりである。     1番  山 口 仁 美 君      2番  山 田 龍 治 君     3番  松 枝 正 浩 君      4番  久 保 史 睦 君     5番  川 窪 幸 治 君      6番  宮 田 竜 二 君     7番  愛 甲 信 雄 君      8番  鈴 木 てるみ 君     9番  德 田 修 和 君     11番  阿 多 己 清 君    12番  木野田   誠 君     13番  前 島 広 紀 君    14番  有 村 隆 志 君     15番  中 村 正 人 君    16番  仮 屋 国 治 君     17番  松 元   深 君    18番  池 田 綱 雄 君     19番  厚 地   覺 君    20番  新 橋   実 君     21番  植 山 利 博 君    22番  池 田   守 君     23番  下深迫 孝 二 君    24番  蔵 原   勇 君     25番  前川原 正 人 君    26番  宮 内   博 君 3.本日の欠席議員は次のとおりである。    10番  平 原 志 保 君 4.会議に出席した議会事務局の職員は次のとおりである。  議会事務局長     新 町   貴 君   議事調査課長     冨 永 博 幸 君  議事調査課主幹    東中道   泉 君   議事グループ長    德 留 要 一 君  書記         原 田 美 朗 君 5.地方自治法第121条の規定による出席者は次のとおりである。  市     長    中 重 真 一 君   副  市  長    山 口   剛 君  副  市  長    内   達 朗 君   総 務 部 長    塩 川   剛 君  企 画 部 長    満 留   寛 君   市民環境部長     久 保 隆 義 君  保健福祉部長     越 口 哲 也 君   農林水産部長     川 東 千 尋 君  商工観光部長     池 田 洋 一 君   建 設 部 長    島 内 拓 郎 君  危機管理監      德 田   純 君   総務部参事      徳 田   忍 君                         兼秘書広報課長  総務部参事兼財政課長 山 口 昌 樹 君   スポーツ・文化対策監   有 馬 博 明 君  総 務 課 長    橋 口 洋 平 君   安心安全課長     有 満 孝 二 君  税 務 課 長    西 田 正 志 君   企画政策課長     永 山 正一郎 君  地域政策課長     西   敬一朗 君   情報政策課長     宮 永 幸 一 君  スポーツ・文化振興課長  赤 塚 孝 平 君   子育て支援課長    岡 元 みち子 君  長寿・障害福祉課長  池 田 宏 幸 君   保険年金課長     有 村 和 浩 君  農政畜産課長     田 島 博 文 君   観 光 課 長    八 幡 洋 一 君  建設施設管理課長   仮屋園   修 君   都市計画課長     柿 木 安 長 君  教  育  長    髙 田 肥 文 君   教 育 部 長    花 堂   誠 君  教育総務課長     本 村 成 明 君   学校教育課長     河 瀬 雅 之 君  社会教育課長     西   潤 一 君 6.会議のてん末は次のとおりである。                「開 議  午前10時00分」 ○議長(中村正人君)  これより本日の会議を開きます。本日の日程は,一般質問のみであります。昨日に引き続き,一般質問を続けます。4番,久保史睦議員から3件通告がされております。したがって発言を許可します。 ○4番(久保史睦君)  公明党霧島市議団の久保史睦でございます。ただいま議長より発言の許可を頂きましたので,先に通告しました三つの項目について質問いたします。夢・希望・未来。子供たちへの最大の励ましと期待を込めた言葉であります。かつて,教育は未来を創る聖業であると教えて頂いたことがあります。その子供たちへの投資は霧島市の未来への投資へ,そして,教育環境への投資は潜在する子供たちの無限の可能性を引き出す投資へ,必ずつながると確信いたしております。教育のための社会。その実現に向け最大限の取組を目に見える形で実行していくことは,私たち大人の責務でもあります。これまでできなかったことをこれからどうするのか。その一点に軸を据え,質問に入らせていただきます。まず一点目に,小野小学校における校舎増築及び施設管理・備品完備についてお伺いいたします。近年,鹿児島郵便局が開局するなど,同小学校区近隣における開発・造成等は大きく進んでいます。それに伴い,今後,同小学校においては児童総数の増加が十分に見込まれています。現在,児童総数189名と年々増加傾向にあり,今後,学級増になった場合,対応できる教室がない状況にあります。小野小学校は,昭和35年に鉄筋校舎6教室が完成。昭和56年隣の鉄筋校舎3階建を竣工,翌昭和57年に体育館落成と,耐震工事を含む増改築を経て今に至っております。老朽化における問題はもちろんのこと,児童数増加に伴い全ての教室が使用されており,空き教室を確保しようもなく,仮にできたとしても移動する場所さえもないのが現状であります。理科の実験と家庭科の調理場所さえも同じ教室で同じ場所。さらには高学年になれば男女の着替え等の場所の確保も考えなければならないのではないでしょうか。常に時代は変化します。地域性を見据えた,そして授業形態の多様化に伴い多目的教室の増設も必要不可欠になりつつある今この時を考えたとき,時代のニーズへの対応には節度を越えた限界がきているのではないでしょうか。そのような状況を踏まえ,校舎増築を強く要望します。さらに備品においても同様であります。教室においてはオルガンもなく,あっても壊れているため,対応策としてCDラジカセを使用。楽器,本,その他の最低限必要と思われる備品も同様であります。運動会でよく見られる名物行事でもある大玉ころがしの大玉も,昨年限界を越え遂に破損。毎年楽しみにしている子供たちには本当には申し訳ないのですが,来年度から見送る方向で話がまとまりつつありますとお聴きいたしました。体育館においては所どころ壁が剥がれ,天井には雨漏りの跡。プールにおいては数年来,ろ過機も故障。敷地内の樹木等については剪定作業に当たり,危険を伴う箇所もあり当然保護者PTAだけでは対応できず一部においては放置状態。劣化し,廃棄寸前の物も多く,学ぶ意欲さえも奪い去られるような雰囲気さえ感じます。そのような状況の中で,近くの建設会社が数年にわたり,ボランティアで重機等を入れ整備してくださったり,毎年課題ともなっている大量の落ち葉も自社トラックにて運搬処理までしてくださっています。校内においても先生方の真心による補修改善が施され,線一本で生徒の心をつなぎとめていると言っても過言ではありません。以上の件を踏まえ,このような現状をどう捉えているのか,見解を問うと同時に,今後の計画及び早急な対応策を問います。続いて2点目に移ります。前回の一般質問にても取り上げさせていただきました,しらさぎ橋開通に関連する質問となります。利便性向上に伴い交通量も増加する中,天降川小学校南側に当たる,広瀬野口線新川北福島線における交差点は,昨年は一般紙にも取り上げられるなど,危険個所として地元からの要望等もあがっていると認識しておりますが,対応が余りにも遅いと言わざるを得ません。なぜ,これほどまでに時間を要するのでしょうか。計画はあるのでしょうか。あわせて,この広瀬野口線における路面状態が非常に悪い状況が続いております。特に旧小林工業跡地前については損傷が激しく,以前より住民の方からも声が上がっております。早急な改善を要求するとともに,小学校近辺の対象となる幹線道路にゾーン30を導入する考えはないか見解を問います。続きまして3点目に移ります。都市計画マスタープランに関連しラウンドアバウトの積極的導入を求めるものであります。霧島市は県下第2の都市として社会インフラも整備されつつあり,住みやすいまちづくりへ向けての勢いと息吹を感じている次第でございます。その一方で,生活幹線道路及び市道等における課題は多岐多様にわたります。市民の皆様からいただく相談要望におきましても,信号機・横断歩道の設置,白線の引き直し,一時停止等における看板設置等,少なくない現状は否めません。そこで,このラウンドアバウト交差点,いわゆる信号機を必要としない円形交差点の導入検討を求めます。ヨーロッパを発祥とする交差点形式のこのラウンドアバウトは,通行車両は中央の島に沿った環状道路を一方向に通行し,それぞれの道路へ流出します。ロータリーとは異なり環状道路を走行する車両に優先権があり流れは中断されることはありません。2013年の道路交通法で環状交差点の定義と交通法が定められ,2014年9月より施行。昨年5月末時点では国内において22都道府県68か所で運用されています。鹿児島県においては,串木野市1か所のみであります。先日個人的に視察調査に行ってまいりました。最大のメリットは交通事故の減少であります。アメリカでのある調査によると事故数は半減,特に負傷者が出る事故は7割減だったそうです。通常の交差点では右折時の事故が非常に多いと言われております。それは対向車の影などでバイクや歩行者が見えにくくなるなどの理由によるものです。このラウンドアバウトの構造は見通しもよくルールに則る以上,対向車との正面衝突や右折時における衝突は有り得ない構造となっており,重大事故の減少も大きく期待されます。さらに莫大な費用と維持費も要するといわれる信号機を設置する必要がなく,経済性に優れ災害に強いとも言われています。日本国内においては,東日本大震災後,停電しても円滑に通行できる,交通整理も不要等々の観点より注目を浴びております。一定の交通量による状況もありますが,多種多様にわたる観点からも利点の多い新しい交差点の形態とも言われているラウンドアバウトを導入する考えはないか答弁を求めます。質問は以上3項目となります。現場に直接足を運び角度を変えた視点から一つ一つを見ていくと問題点が明らかになってきます。市民の皆様の相談,そして要望に少しでも希望にかなう形で課題の改善に取り組む場が,この一般質問であると自覚し,全力で臨ませていただいております。関係各局の明確な答弁を切に要望し,壇上からの一回目の質問を終わります。 ○市長(中重真一君)  久保議員から3問の御質問がありました。2問目の1点目は私が,1問目は教育委員会が,その他は建設部長がそれぞれ答弁いたします。2問目の天降川小学校南側にある市道新川北福島線と,市道広瀬野口線との交差点における信号機設置についての1点目にお答えします。安心安全な通学路の確保につきましては,私自身も早急な対策が必要であると十分認識しているところであります。御質問の信号機の設置につきましては,平成28年9月と平成29年2月に,霧島警察署に対し要望書を提出しており,これを受けて実施された平成29年5月18日の鹿児島県警察本部による現地調査においては,交差点部が一部未改良のため,看板やフェンス,電柱などにより国分方面から来る車両からは信号機が見えづらい状態になることから,信号機を設置する条件として,交差点の見通しの確保が必要であるとの指摘を受けました。この課題を解消するため,これまでにフェンス,電柱の移設や樹木,看板等の撤去及び冠水対策としての地下排水路整備工事を完了したところであり,現在進めている交差点部の道路拡幅工事や上水道工事などの完了をもって,信号機設置のための条件が整う見通しとなっております。なお,霧島警察署に確認したところ,本年3月末までには信号機を設置する予定であると聴いております。今後におきましても,安心安全な通学路の確保に向けて,必要な道路整備に取り組んでまいります。 ○建設部長(島内拓郎君)  次に,2点目についてお答えします。市道広瀬野口線は,舗装の経年劣化や道路側溝の未設置による排水不良等により,路面が悪い状況であったため,平成25年度から年次的に路面改修と側溝整備を行ってきているところであり,今後も継続して整備をしてまいります。一方,ゾーン30につきましては,通学路や生活道路が集中している区域を,歩行者等の通行を最優先とする区域に設定し,当該区域内において最高速度を時速30kmに規制するとともに,その他必要な交通規制や道路改良等を行うことで,交通事故の防止を図るものであり,区域の入口や区域内の道路においては,交通管理者である警察と道路管理者とが連携して,路面標示や交通規制標識の設置など安全対策を講じることになります。このようにゾーン30は単一道路だけを規制するものではなく,一定の区域を面的に規制,整備することにより効果を発揮するものであり,当該区域内に居住又は勤務されている方々が大きな影響を受けることから,地域からの要望や交通量,交通事故の発生状況等をもとに,県公安委員会が指定するものであり,本区間における設定に関しては,今後,霧島警察署と協議してまいりたいと考えます。 ○教育部長(花堂 誠君)  1問目の小野小学校における校舎増築及び備品完備についての1点目にお答えします。まず,小野小学校の児童数,学級数につきましては,平成26年度まで普通学級6学級,特別支援学級1学級の合計7学級で推移してまいりましたが,平成27年度に新1年生が48人入学し,かつ,特別支援学級が1学級増えてからは,普通学級7学級,特別支援学級2学級の合計9学級となっております。このようなことから,もう1学級増えた場合には,図工室を普通教室に転用する以外に教室確保の方策がないのが実情でございます。このような中,本年1月に現在の1年生に児童の転入があったことから,平成30年度は10学級になることが確実な状況でありますが,直ちに校舎を増築することはできませんので,まずは仮設校舎の建設を検討するなどの応急対策が必要であると考えているところです。また,同小学校区には多数の従業員を雇用する企業が立地したことに伴い,将来の人口増が見込まれますことから,校舎増築の必要性につきまして,現在実施している通学区域等適正化審議会において,近隣の学校との調整も含めて議論を行い,早急に方向性を示してまいりたいと考えております。次に,2点目にお答えします。学校の備品につきましては,その性質により,毎年購入希望調査を行い,事務局で購入したり,学校の規模等に応じて予算を配当したりしながら,対応をしているところでございます。いずれにしましても,当該学校のどの物品を買い替えるのか,あるいは新たに購入するかなどの判断は,学校管理者である校長に委ねており,古いものや活用頻度の高いものから適宜更新しているものと考えております。教育委員会としましては,廃棄処分を含めた各学校の備品管理の状況について,更に詳細に把握するよう努めてまいります。また,プールの循環ろ過器につきましては,平成26年度以降ろ過器本体の底面から水が漏れ始め,現在故障中でございます。点検業者に確認しましたところ,漏水箇所が基礎部分と接している底面であることから,ろ過器本体を交換するしかないとのことであり,現在のところ,安全なプール管理の手段の一つである週1回程度の水の入れ替えにより,水泳プールに係る学校環境衛生基準の範囲内で水泳の授業等を行っているところであります。このような備品,各種設備の現状は,常に的確に把握しておりますので,今後とも,限られた予算を有効に活用しながら,児童の教育環境の整備を進めてまいります。次に,3点目にお答えします。樹木の管理は,備品の管理と同様に毎年各学校に剪定希望調査を行い,予算の範囲内で対応しており,高木など危険を伴うものは優先的に剪定等を実施しているところであります。今後におきましても学校ごとの樹木の本数や位置,大きさなどを把握しながら年次的に剪定等を進めてまいります。 ○建設部長(島内拓郎君)  3問目のラウンドアバウトの導入計画についてお答えします。本市におきましては,都市計画マスタープランの整備方針に基づく円滑な道路交通の推進及び安心安全な道路環境の創出に向け,これまで,道路改良による交差点の改善及び渋滞対策などに取り組んでおります。このような中,ラウンドアバウトは,車両の交通の用に供する部分が環状の交差点であって,道路標識等により車両が当該部分を右回りに通行すべきことが指定されているものをいい,平成26年9月1日から施行された道路交通法の一部を改正する法律により運用が開始されております。ラウンドアバウトの効果としては,交差点への進入速度の減速化に加え,信号機や一時停止の通行規制を受けないことから,交差点事故の減少に寄与するものであり,併せて,災害時や停電時に信号機の倒壊や消灯が発生しないことから,このようなときにも通行に支障を及ぼさないことが挙げられます。一方,交通量の多い交差点では渋滞を招くおそれがあるとともに,大型車を含む車両が安全かつ円滑に通行できる構造にするために広範囲の用地を必要とし,また,実際に供用するに当たっては,進入時に安全な合流等がなされることなどが課題になります。国内におけるラウンドアバウトの整備事例はまだ少ないようですが,導入の可能性について,調査研究してまいりたいと考えております。 ○4番(久保史睦君)  今,三つの項目につきましては答弁を頂きました。1点目の小野小学校の項目についての再質問をさせていただきたいと思います。再質問をさせていただく前に,一度御確認させていただきたいんですけれども,今お話しした小野小学校の現状というものを,備品は校長先生に委ねているとかそういう回答を頂きましたけれども,私が通告をする以前に,実際に足を運ばれて備品,校舎等の現状を確認していただいたということがあるでしょうか。お伺いいたします。 ○教育総務課長(本村成明君)  今回,議員から通告を頂きまして,教育部長以下職員で現地に足を運んで確認いたしております。またそのほか,教育委員会おきましては,教育施設グループの担当技師がそれぞれおりますけれども,各地区ごとに担当者を決めまして,大規模改造工事等の現場管理を行いながら,小まめに足を運んで随時確認は致しているところでございます。 ○4番(久保史睦君)  小まめに足を運んでいただいているということをお聴かせいただきましたので,そういう認識があったという下で今からの関連質問をさせていただいていいということでよろしいですね。承知いたしました。それでは,小野小学校における関連質問をさせていただきたいと思います。写真のほうを出していただけますでしょうか。まず備品関係のほうから,また校舎を含む全体的なことについて順次質問させていただきたいと思います。現状は,もう掌握されているということでございましたのでそれに基づきながら質問させていただきたいなと思っております。まず最初のこの写真を見ていただいて,これは小野小学校の正面入口の遊具でございます。このちょうど上部の黄色い部分,円状になっている部分は,私が聴いた限りでは約5年間放置されていたとお伺いいたしております。5年間といえば小学校一年生が入学してから次に使うのが6年生になったときと。その間はどうされていたのですかと聴いたところ,あの部分だけ紐でぐるぐる巻きにして,約四,五年間放置されていたとお伺いいたしております。実は今回の小野小学校に関連する質問というのは,ある保護者の方から教育の問題についてお話をしているときに浮かび上がってきた課題がありまして,その中から一度現場を見させていただこうという思いで確認したところ,今回のような課題が浮き彫りになってきましたので質問をさせていただいております。次の写真をお願いいたします。剪定作業のことをお話しましたけれども,この2枚目の写真は,樹が伸びて電線に絡みついているような状況の写真でございます。次の写真をお願いします。小野小学校の校舎の写真でございます。これは特別支援学級。本来であれば状況的なものをお聴きすれば二つの教室がないといけないような状況の中で,一つの教室を1枚のパーテーションで仕切ってつないで使っているという状況の写真でございます。次の写真をお願いいたします。これは見て分かるとおり,体育館の写真でございます。この体育館上部この黒い部分全てではございませんけれども,雨漏りをしている箇所は多岐にわたりございます。次の写真をお願いします。これは体育館の壇上の下の部分,一部ですけれども,壁が剥がれております。これは皆さんが前を向かれたときに一番目に入ってくる所をあえて写真を撮ってきておりますが,今から卒業式また入学式等を迎える中で,保護者の皆様方がこの壁を見られたときにどう思うのかなということを考えれば,非常に感慨深いものがございます。次の写真をお願いいたします。これは体育館を使用する際に使う体育館シューズを並べておりますが,予算の関係上,先生たちが手作りで作られた靴箱でございます。次の写真をお願いします。パッと見,何の写真か分からないかもしれませんけれども,これは防火扉でございます。火災が起きたときに閉まるあの防火扉でございます。現状は止めておかないと勝手に開いてきて,授業中に防火ベルが鳴ってしまい授業にならないということで,いざというときにはすぐ使えるようにガムテープで仮留めをして留めてある状況の写真でございます。次の写真をお願いいたします。これは一目瞭然,廊下と教室の床等の写真でございます。次の写真をお願いいたします。これはクーラーの室外機でございます。写真で見にくいかもしれないんですけれども,子供たちが間違って手を入れたり危険を伴うといけないということで,先生方が自分たちのお金を使ってフェンスを作って防止策を講じております。このクーラーを付けるときに,予算がないということでここまではできなかったと私は聴いております。普通であればそういう安全性を考えたときに,こういうところは1年生であれば手を突っ込んでしまうのではないかとか,最初に考えていただきたいところではないかなと私個人的には思っております。次の写真をお願いいたします。これは昔よく使われていたとお聴きしておりますが,調理場所と理科の実験室が一緒になっているという,テーブルの上面を仮に立て掛けているところでございます。この上面のテーブルを取って使っているという写真でございます。次の写真をお願いいたします。これは渡り廊下の一部の校舎と校舎をつなぐ間の通路の一か所でございます。これも若干写真で見にくいかもしれないんですけれども,四つ緑色の重しが乗っていると思います。これは扉のバネが利かなくなっており自然に閉まってくるということで,勝手に閉まってきて怪我をしないようにということで,先生たちが自ら毎日固定をされております。次をお願いいたします。これは音楽室のアコーディオンでございます。これが備品として平成9年に小野小学校に入れられた楽器であります。次の写真をお願いします。この太鼓は見ていただいたら分かるとおり,昭和44年。昭和44年といいましたら,私が生まれる4年前でございます。単純計算しても約50年,世間一般には半世紀と呼ばれております。そのときの楽器を使われているそうです。もう一枚,次の写真をお願いいたします。これが昭和63年度の備品でございます。続いてこれは図書館の本であります。今これだけのメディアが発達していく中で,図書館の本というものは子供の教育において絶対に欠かせないものでございます。見てお分かりのとおり,気付かれたと思うんですけれども,この表紙,もう薄くなって何の本か分からないということで,表紙を先生たちがペンで手書きで書いてくださっております。全ての本がこういう本だということではございませんけれども,こういう本もたくさんありました。ファーブル昆虫記,皆様一度はお目にしたことがあるかと思いますけれども,このファーブル昆虫記をたまたま手に取ってみて中を開いてみました。次の写真をお願いします。まず驚いたのがこの本が昭和56年,私が8歳の時に恐らく読んだというような状況の本でございました。このような備品状況はかねて視察に行っていただいているのであれば御存じだとは思うんですけれども,これでもまだ一部でございます。こういう状況をもう一度認識していただきたいという思いで今日資料として用意させていただきました。また小野小学校は女子トイレにおきましては,約10基女子トイレはあるんですけれども,このうちの洋式トイレ,昨日の一般質問でも話題になりましたけれども60%まで洋式トイレにもっていくということをお聴きしましたが,女子トイレについては現在二つしか洋式トイレがない状況でございます。これは今学校教育の中でもいろいろ声が上がっているとお聴きしておりますが,今の小学校低学年の子供たち,また3年生4年生も含めてそうですけれども,時代のニーズでどうしても洋式のトイレに慣れている,和式の便器の練習はしてきてもなかなか使えないという状況がございます。たまたま私が視察に行ったときもそうだったんですけれども,休み時間になるとトイレに低学年の女の子たちが並んでいるわけです。二つしか洋式トイレがない中に全校の女の子の児童が並んで待っております。特に低学年の子というのは小野小学校では寒い中で,もう我慢できなくて震えている子供たちもおります。先生たちが声を掛けるそうです。もう我慢せずに和式のトイレに行きなさいと言われても先生できないと,涙を浮かべながらずっと待っているそうです。この話を聴いたときにも現場で涙が出そうな思いがしました。その件について,自分の家族だったり自分の子供,またお孫さんであったりに同じような状況があったときには,どういうふうに思われますか。その見解を今日は副市長お二人いらっしゃいますので,両副市長にどのように感じられたかお聴きをしたいと思います。 ○副市長(山口 剛君)  小野小学校に限らず霧島市の発展を支えていく人材を育成するためには,子供たちの安全安心な教育環境の整備に努めていくことが大変大事であると考えます。 ○副市長(内 達朗君)  今,小学校の状況を拝見いたしましたけれども,子供たちの安全性に関わる部分については,早急な対策が必要なのかなと感じたところでございます。 ○4番(久保史睦君)  本当に率直な思いを頂いた気が致します。人が集まる所において,トイレというものは必要不可欠なものであることは皆様御承知のとおりであると思います。これは今回偶然にも小野小学校の事例を通して質問させていただいておりますけれども,60%にまで洋式のトイレを導入すると一言で言っても現状はこのような状況で,それを全学校にとなると,これはかなり長期的なスパンが必要になってくるのではないかと思っております。けれども,トイレというのは皆様も私もそうでございます,毎日使うものであります。これは早急な対応策を打っていただかなければ,これは大変なことになるという認識で今回の60%という目標設定に向けての取組をお願いさせていただきたいと思っております。まだまだ,ほかにもお伺いさせていただきたいことはあるんですけれども,いろいろな予算の関係という部分があることは分かっております。ただ予算がないというだけで片付けてしまうよりも,予算がないならば予算がない中でできることは何なのかということ考えていくことが,今の私たちが託されている使命なのではないかなと,いろいろな課題に直面するたびに,そのように思っております。また備品等の件に関しましては,校舎におきましてはプレハブの検討をしていただくということでございますので,今から検討していただいても4月には入学式でございます。もう約二か月しかございません。これは早い段階で早急にプレハブの対応策を進めていただきたいと切に要望いたしたいと思っております。もう一点,備品という件に関しましては,子供たちが大玉ころがし等を非常に楽しみにしております。何人かにお聴きいたしました。これがなくなるというのは非常にかわいそうなことであります。別にそういうことに対して追求とかそういうことをするつもりは一切ございません。一つだけ提案をさせていただきたいと思います。これはやっている自治体もあるのかも分かりませんけれども,霧島市独自で仮の名称でありますが,公共備品バンクというものを設立していただきたいなと思っております。これは私いろいろ調べていく中で,小学校の教材整備指針というところに行き着きました。ここには「教材が高価であり使用頻度が少ない場合や運動会等の行事で一度に多数の教材が必要な場合は,効率的使用の観点から地域の実情に応じて,例えば,地域の数校で共通利用することなども有効な方法と考えられる。その際は借用書,賃貸整理簿等を整備するなど適正な備品管理に配慮する必要がある」と載っておりました。これは小学校だけにとどまらず,霧島市内の全ての小中高また保育園,ここにおいても使用されずに倉庫等に眠っている備品等もたくさんあると思います。それを一括共有して,教育委員会のほうでしっかりとリストだけを管理していただいて,その情報を各小学校また保育園等が共有して,必要なときにあるというのが分かっていればお互いに貸し借りもできるのではないかなと思っております。これは緊急時にも十分に対応することもできますし,また予算がないという中で備品の貸し出しをすることによって,また翌年度,翌々年度とその中に一つずつでも新しい備品を入れる枠が広がってくるのではないかなと思います。また議会で一番思うんですけれども,予算がないという答弁を非常によくお聴きいたします。今からそういう答弁が減るということもこの要素の中には含まれているのではないかなと思っております。教育長,この備品バンクという考え方はいかがでしょうか。 ○教育長(髙田肥文君)  非常に学校の備品が老朽化していたり故障していることに対しましては,本当に心からお詫びを申し上げたいと思います。私どもも備品に関しましては,学校管理備品購入希望調査及び不用備品状況調査を毎年通知を学校に出しながら,次年度の予算要求の材料にもしているところでありますけれども,実態は目の前のまず欲しいものから優先順位がこういうふうになってしまって,こういう状況が起こってしまったのかなと思います。例えば,大玉ころがしなんかは年に運動会のときしか使わないようなことでありますので,ほかの学校とお互いに貸し借りをしながらやっていた事実もあるんですが,今回,備品バンクですね,こういう提案は非常にいいことかと私は理解をしたところであります。 ○4番(久保史睦君)  いろいろな角度から考えて本当に検討をしていただく旨の回答を頂きました。ありがとうございます。これはいろいろな行政の部分において支出における対財政効果というものは必ず生まれてくると私も思っております。どうか前向きな検討をしていただきますよう,この公共備品バンク,お互いに使用頻度の少ない物,使っていない物を画期的に使っていくということを念頭に置きながら進めていただきたいなと思っていますので,よろしくお願い申し上げます。ほかにもまだまだたくさんお伺いしたいことがありますが,時間の関係上,最後に教育という部分に関しまして,子育て環境日本一という部分につきまして市長が述べられておりましたが,市長の見解をお伺いいたします。 ○市長(中重真一君)  今,議員のほうからいろいろな写真を御提示いただきました。先ほど副市長も申しましたように早急に対応しないといけないような箇所もございます。教育委員会の担当が学校を回っているわけでございますが,特にひどい面に関してはもう少し学校管理者からもしっかりと教育委員会のほうに要請ができなかったのかなと思いもございます。また学校というところは備品を大事に使うと,それも教育の一環でございまして,私も教育のほうに関してはまだ勉強中でございますので,ここでできるお話かどうか分かりませんが,アコーディオン等が今全ての学校に必ず配備されているのかなといったような思いもございます。天降川小学校でアコーディオンを見たことがなかったものですから,私は天降川小学校に昨年はよく行っていたものですから,必要な設備をしっかりと配備していくということに関しましては,子供の教育の問題からも大切なことだと考えておりますので,教育委員会そして学校としっかりと連携しながら,今後取り組んでいきたいと思っております。また,来年度,是非一度は教育長と教育部長と一緒に全ての小中学校を回ってみて,現場の声をしっかり聴く機会も作ってみたいと考えております。 ○4番(久保史睦君)  ぜひともよろしくお願いいたします。教育委員会の皆様方,最近,私は教育委員会にも行かせていただく機会も多いです。その中でいろいろな限られた予算の中で,いろいろな知恵を出し工夫をしながら取り組んでいただいていることは,私も重々承知を致しております。一緒になってできることを一歩でも前へ進めていきたいなと思っております。どうか引き続きよろしくお願い申し上げます。それでは2点目の質問に移らせていただきたいと思います。2点目の質問に関しましては,天降川小学校における交差点の件,道路補修の件,明快な答弁を頂きました。このゾーン30につきましては,現在,日本国内においても安全対策の一面からも交通規制の観点からも,導入する自治体が非常に多くなってきております。その中でそれなりの対効果というものも見られてきているということは,皆様御承知のとおりであると思います。引き続きその検討をお願いしてこの点についきましてはもう終わりたいと思います。それでは3点目のラウンドアバウトについて質問をさせていただきたいと思います。写真を出していただけますか。このラウンドアバウトにつきましては,このような形状で御存じの方もいらっしゃると思います。一番のメリットは交通事故が減るということでございます。つきましては,昨年度,霧島署管内における交差点における交通事故件数というものを示しください。 ○安心安全課長(有満孝二君)  霧島市内における平成29年中の人身事故の件数でございますが,速報値で661件となっております。 ○4番(久保史睦君)  1件でも661件でも事故が起こっていることには変わりはございませんので,しっかりとラウンドアバウトについては取組をしていただきたいと思います。あと,信号機設置の要望はものすごく住民相談の中でも多い事例ではございますけれども,この信号機を設置するに当たって,1件当たりの費用というものはどれくらい掛かるものでしょうか。 ○安心安全課長(有満孝二君)
     信号機の設置に要する費用でございますが,交差点の形状や信号管制の有無などによって異なりますが,四差路交差点に三灯式の信号機及び歩行者用信号機を設置した場合,600万円ぐらいになるとお聴きいたしております。 ○4番(久保史睦君)  非常に高額な費用が掛かることが本当によく分かります。それに伴い電気代等の今後の維持費というものも信号機には掛かってまいります。このラウンドアバウトは,非常に利点の多い新しい形態での交通交差点となっております。長野県安曇野市という所がございます。ここは昨年2日間にわたり全国から有識者が集まられてラウンドアバウトサミットというものを開催しております。この安曇野市では長野県内で整備するのが4番目の自治体,箇所としてはこの5か所目の箇所となるそうです。鹿児島県では先ほど申し上げたとおり串木野市にありますが,ここは主流となり始めた1960年1970年代ヨーロッパが発祥の地とされておりますけれども,その時点で既に道路区画の関係で円状の交差点を作っておりました。串木野市でお伺いしてびっくりいたしましたけれども,その地図の写真を1枚撮ってまいりました。これは串木野市の現存する円状交差点の一番古い地図だそうです。これが1975年の地図だということでございました。1975年の時点で,ちょうど中心部分,ここが既に円状の交差点が出来上がっているわけです。誰が導入したのかと聴いても,もうそこまでは分からず,資料も現存していないとお伺いしました。ただこれは,その当時,行政の皆様,また市民の皆様でいろいろな知恵を出したことが,今こうやって日本国内において本当に光を浴びてきて価値が認められてきているのではないかと思っております。この2014年に道路交通法で施行されて以降,県内において新たに導入した自治体というのは,一から作ったという自治体は現在ございません。先ほど申し上げておりますマスタープランにリンクさせていくという考え方も,導入すべき要素というのは十分に含まれていると思います。サミットにおいては新しい形態に取り組むこともできますけれども,条件はあると思いますけれども,これは運用自治体を交えて是非一度,霧島市独自の開催をしていただきたいと思いますが,どのようにお考えでしょうか。 ○都市計画課長(柿木安長君)  議員がおっしゃったラウンドアバウトサミットの開催状況と致しまして,先ほど言われました長野県の安曇野市,あと同県の須坂市など14の市と町で構成されたラウンドアバウト普及促進協議会というものがこのサミットを開催しております。いずれもラウンドアバウトを整備したり,これから入れよう若しくは社会実験をしている市町村でございます。霧島市としましては,まず県公安委員会などとの協議を含め,このラウンドアバウトの導入の可能性について十分に調査研究してまいりたいと考えております。 ○4番(久保史睦君)  前向きな答弁を頂きまして心より感謝を申し上げます。この点については今から様々な課題等も出てくると思いますけれども,霧島市の発展のために是非とも導入をしていただきたいと思っております。また本日の質問におきまして,教育委員会の皆様とは今後とも長いお付き合いをさせていただきたいなと私個人的に思っております。以上で私の一般質問を終わります。 ○議長(中村正人君)  以上で,久保史睦議員の一般質問を終わります。次に,5番,川窪幸治議員から3件通告がされております。したがって発言を許可いたします。 ○5番(川窪幸治君)  市政会の川窪幸治でございます。まずは,議長に発言の許可を頂きましたので,高いところからではありますがこの場をお借りまして一言申し上げます。昨年11月に厳しい霧島市長選挙戦を勝ち抜かれ当選された中重新市長に心よりお祝いを申し上げます。県下一若い40歳の市長ということで注目もされています。若さあふれる行動力と思い切った市民の笑顔があふれる政策を期待しております。また,山口,内,両副市長におかれましても御就任,心よりお祝い申し上げます。私自身,初の市議会議員選挙におきまして,市民の皆様の暖かい御支援により,初めて市議会に送り込んでいただきましたことに感謝し,衷心よりお礼を申し上げます。行政の皆様,同僚議員の皆様よろしくお願いいたします。それでは,通告に基づき質問をさせていただきます。一項目目に子育て支援についてお伺いします。現在,私は中学生と二十歳の専門学校生の子育て中の父親であり,青葉小学校内で柔道の指導をしながら,小学生,中学生,高校生の青少年育成に取り組んでいるところであります。柔道の指導をしながら,体力向上はもちろんですが,挨拶や返事,礼儀等など生活環境においても指導しております。私の娘たちも幼児の頃から柔道というスポーツを通じて,体力向上はもちろんのこと,心肺機能の発達,病気にかかりにくい体づくりなど,心や体の発達においても成長がみられたと自負しているところで,自分自身の経験を踏まえ,幼児教育とスポーツとの関係性は非常に大切で密接な関係にあると思っております。しかし,最近ではゲームやスマホ,タブレット等など現代機器の開発により,子供たちのスポーツ離れが進んでいると聴き及んでおります。スポ-ツを愛する私としては非常に危機感を感じているところであります。霧島市スポーツ振興計画では,平成24年3月,全国体力・運動能力,運動習慣等調査検討委員会(文部科学省)が出した報告書では,子供たちの体力は昭和60年(1985年)頃と比較すると依然低い水準ではあるが,新全国体力・運動能力調査開始後の13年間で低下傾向に歯止めが掛かり,横ばい又は向上傾向が見られるとし,運動をする子としない子供の二極化がみられることや,それによって体力レベルにも差が生じていると書かれています。この事を踏まえて,市長におかれましてもラグビーとスポ-ツを愛する子育て真っ最中の父親として,霧島市の市長としてお聴きします。市長は,選挙公約の中に「子育て環境,日本一」と掲げていますが,子育てにおけるスポーツの役割はどのようにお考えでしょうか。二つ目は,前回12月の一般質問で阿多議員,平原議員からの質問が出ておりました,全天候型こども館の設置について,市長や関係部署が「既存の施設を使えば可能だと認識している」とお答えしておられますが,その後お考えに進展,話し合いの結果などがありましたら御回答を頂きたいと思います。次に2項目目,スポーツ環境の充実についてお尋ねします。全ての利用者がスポーツをすること,観ること,支えること,参加することのできる機会が適切に提供される公平な環境づくりを実現したいと私は考えております。2019年7月には第65回全国高校総合体育大会のフェンシング競技,国体のリハーサル大会,そして2020年10月には第75回国民体育大会が市内各スポーツ施設で行われます。大会愛称「燃ゆる感動かごしま国体」スローガン「熱い鼓動,風は南から」の下,かごしま国体が行われるわけです。アスリート達の熱気あふれるパフォーマンスや県民の心のこもったおもてなしで熱く燃えるような感動を呼び起こす,スポーツイベントが開催されるものと期待していますが,その中で市内にあるスポーツ施設に備わっているトイレ等の施設や照明等の維持管理についてどのような方針で整備を進めているのかお尋ねします。次に3項目目,各スポーツ大会出場者への助成制度についてお尋ねします。市民が各競技の予選を勝ち抜いて九州大会や全国大会に出場した場合に対しての補助制度の内容を提示ください。また,過去3年間分の補助制度の実績についてもお尋ねします。以上で壇上からの質問とし,答弁によっては質問席からの再質問をお願いし,終わります。 ○市長(中重真一君)  川窪議員から3問の御質問がありました。1問目は私が,その他はスポーツ・文化対策監が答弁いたします。1問目の子育て支援についての1点目にお答えします。心肺機能や骨格を形成する時期である幼児期は,生涯にわたって健康を維持する上で大切な時期であり,スポーツを含む幼児期における遊びを中心とする運動は,これらの身体形成に寄与するのみならず,その後の児童期,青年期においても,スポーツ等に親しむ資質や能力の育成につながり,さらには,意欲や気力の増強,コミュニケーション能力の向上など,心の発達にも良い影響を及ぼすものと考えております。加えて,子育ての時期に,親子が一緒に運動したり,スポーツに興じたりすることで,目標を達成することの喜びなどを感じることができるのはもちろんのこと,親子の信頼,愛情が深まり,また,親にとっても子育ての楽しさや健康に対する意識の醸成につながることが期待されることから,子育ての時期における運動やスポーツは,子供の健やかな成長や良好な親子関係を育むことなどにも大変重要な役割を担っているものと考えております。次に,2点目にお答えします。全天候型こども館につきましては,既存施設の利活用を含め,様々な可能性を検討してまいります。その上で,多くの子育て家庭の皆さんに喜んでいただけるこども館の設置を実現してまいりたいと考えております。 ○スポーツ・文化対策監(有馬博明君)  2問目のスポーツ環境の充実についてお答えします。本市が設置している社会体育施設は,多くの市民の皆様に御利用いただいているところですが,ほとんどの施設が整備されてから20年以上経過していることから,施設や設備・備品等の経年劣化が進んでおります。これらの修繕や更新に当たっては,利用に際して不便を来たすことがないように留意しつつ,利用者の安全面に対する配慮や消防法等の法令基準への適応について優先順位の高いものから,順次対応しているところでございます。今後におきましても,2020年のかごしま国体の開催を見据え,付帯設備の充実を図るとともに,利用に際しての美観なども考慮しながら施設の維持管理を行い,市民の皆様の利便性の向上に努めてまいります。3問目の各スポーツ大会出場者への助成制度についての1点目にお答えします。本市におきましては,本市に住所登録のある方,本市に勤務している方のうち,各種体育大会の予選を勝ち抜いた方,県選抜の一員,又は各種体育団体の代表者から推薦を受け九州及び全国大会に出場される団体や個人を対象に,各種スポーツ大会出場者支援事業による補助金を交付しております。大会により補助額は異なりますが,九州大会に出場する予選の結果が優勝又は準優勝の場合には,団体2万5,000円,個人5,000円,推薦又は選抜の場合には,団体1万円,個人3,000円の補助金を交付しております。また,全国大会に出場する予選の結果が優勝又は準優勝の場合には,団体4万5,000円,個人1万円,推薦又は選抜の場合には,団体2万5,000円,個人6,000円の補助金を交付しております。ただし,九州,全国大会が鹿児島県内で開催される場合には,両大会ともに,予選の結果が優勝又は準優勝のときのみ,団体1万円,個人3,000円の補助金を交付しております。なお,スポーツ少年団及び中高生の部活動大会等につきましては,本制度とは別に助成制度がございます。次に,2点目にお答えします。過去3年間における九州,全国大会出場者に対する補助実績としては,平成26年度が九州38件,全国20件で,団体31,個人27人に対し計75万8,000円,平成27年度が九州43件,全国22件で,団体32,個人33人に対し計84万円,平成28年度が九州32件,全国26件で,団体20,個人38人に対し計65万4,000円を交付しております。 ○5番(川窪幸治君)  それでは1問目から再質問をさせていただきます。市長から答弁がありました子育てとスポーツの役割は,非常に重要だということで聴かせていただきました。非常に安心しているところでございます。現在,市のほうで答弁にありました「意識の醸成につながる」そういう活動は現在されているのでしょうか。質問をもう一回やります。今,答弁にありました親子でスポーツを楽しんだり,こういう活動が今市のほうで行われているかどうかをお尋ねしたい。 ○市長(中重真一君)  市が主体的に取り組んでいる活動は私も今ここで全て把握できておりませんが,各種競技団体が親子でスポーツを学んだり,そういう体験をしたりするような場はあると思います。ラグビーのほうでも親子のラグビー教室とかそういうのをやっておりますので,そういったような活動があるように把握しております。 ○スポーツ・文化振興課長(赤塚孝平君)  ただいま市長から少しありましたけれども,市の体育協会が主催をしまして10月の体育の日に霧島スポーツまつりというイベントをしております。その中で競技団体が中心になりまして各競技の紹介とかお試しみたいなものをやる中で,親子も一緒に参加してそのスポーツの楽しさ等を紹介するというイベントを取り組んでいるところでございます。 ○5番(川窪幸治君)  今子育てにとってスポーツの重要性が重視されているところでありますが,現在市のほうではそういう取組が,10月にあるスポーツまつりが一つだということになっているようです。是非もっとそういう場を作っていただいて子育てのスポーツの環境づくりをしていただきたいと思います。次に2点目の再質問をさせていただきます。全天候型こども館についてですが,前の一般質問から3か月ほど経っているとは思うのですが,場所等など何も進展がなかったのか,それとも現在の公共施設の中で幾つか候補があるんだというようなことがあれば,お聴かせ願いたいと思います。 ○市長(中重真一君)  先ほど答弁いたしました多くの子育て家庭の皆さんに喜んでいただけるこども館の設置を目指して検討しているところでございます。今後はそういった施設を持っている自治体もございますので,そういった先進地の事例等もしっかり見ながら,市民の皆様に喜んでいただける施設の設置を目指して取り組んでいきたいと考えております。 ○5番(川窪幸治君)  ちょっと調べたところ,静岡県の藤枝市の例になるんですが,ここは霧島市よりも約2万人ほど人口が多く,面積はですね三分の一になります。ちょっと集中型の都市になりますが,ここで昨年4月に蓮華寺池公園の敷地内にれんげじスマイルホールキッズパークというのをオープンされました。これは移転した高校の体育館を市が1億2,000万円ほど掛けて改築改装したもので,延べ680㎡。内部はプレーゾーンとスポーツゾーンに大きく分かれていると。そしてスポーツと健康づくりに特化した独自の子育て支援施設で,初年度は13万人と計画の倍を超える集客に成功されているということであります。注目すべきは文部科学省の幼児期運動指針の「幼児は様々な遊びを中心に毎日合計60分以上,楽しく体を動かすことが大切」という考えの下されております。ここで静岡産業大学と連携し,理学療法士,作業療法士とも連携し,各施設と連携し,このパークをオープンされているそうです。ここを考えると霧島市にも第一リハビリ専門学校だったりとか,第一工業大学もそうですが,そういうところと連携しながらできるのではないかと思うのですが,その辺はどうでしょうか。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  スポーツができるようなこども館という議員のお考え,非常に参考になるものでございます。まだこども館もどういう場所に造るのか,市長からもございましたように,そういう状況でございますので,その中に議員のおっしゃったような部分も検討の中に入れながら候補地等を選定していきたいと考えているところでございます。 ○5番(川窪幸治君)  場所の選定とかを一生懸命されているということで,私の個人的な考えになりますが,昨年の3月に閉校になった福山中学校の体育館,校舎は耐震も済んでいるということなんですが,こちらのほうを活用するとかそういうなお考えはどうでしょうか。 ○市長(中重真一君)  具体的な場所等につきましては,これからどこが一番適当であるか今後検討していきたいと考えております。 ○5番(川窪幸治君)  個人的な見解ですので,またいろいろと前向きに考えていただければと思います。それでは,次の2項目目,スポーツ環境の充実について質問をさせていただきたいと思います。先ほどすばらしい答弁を頂いたんですが,このスポーツ環境の充実について,市内の各スポーツ施設に付帯する施設の維持管理はどうなっているのか,まずは霧島市にスポーツ施設はいくつあるのか,お伺いします。 ○スポーツ・文化振興課長(赤塚孝平君)  スポーツ・文化振興課が所管している社会体育施設は市全体で63施設ございます。内訳は体育館やプール,庭球場,運動場などでございます。地区別では,国分地区が22施設,溝辺地区が6施設,横川地区が5施設,牧園地区が8施設,霧島地区が2施設,隼人地区が8施設,福山地区が12施設となっております。 ○5番(川窪幸治君)  63施設になるんでしょうか。この中でかごしま国体の会場になっている施設もあると思いますが,市の主なスポーツ施設は建設からどの程度,年数が経っているのかをお伺いします。 ○スポーツ・文化振興課長(赤塚孝平君)  体育館などの建築物の多くは,昭和50年代に建てられております。これらのうち,新しい施設では平成16年に溝辺多目的交流施設上床どーむ,平成14年には福山多目的広場まきばドームがございます。古い施設を申し上げますと昭和45年に隼人体育館,昭和52年に国分体育館があり,建設から40年ほどが経過しておりますが,どちらもリニューアルの改修工事は行っているところでございます。 ○5番(川窪幸治君)  どれも古くなってきているというのは実情ですが,この主な施設に指定管理制度を導入していると思います。合併後と聴いているんですが,これはいつ頃から導入しておりますか。 ○スポーツ・文化振興課長(赤塚孝平君)  最初の制度導入は,平成18年9月でありますので,制度導入後11年を経過していることになります。 ○5番(川窪幸治君)  今聴きました11年前からということに続きますが,先ほどお聴きました施設,かなり古くなってきているようです。資料をお願いします。こちらが牧園アリーナの照明になります。私が巡回する中で,トイレの壁がコンパネで補修してあったり,体育館照明がたくさん切れていたり,施設への誘導看板が分かりにくかったり,階段の手すりがさびついたままであったり,手すりの取っ手が取れかけていたり,雨漏りがした跡,事務所入口等の土嚢,体育館シューズを履いたまま使えるトイレ用のスリッパ,使いにくかったりしたもの,確認したものがいっぱいあります。指定管理者の役割や市として毎年どのような老朽対策をしているのかを伺います。 ○スポーツ・文化対策監(有馬博明君)  指定管理者制度は御存じのように,民間事業者の皆様方のノウハウを活用しまして,経費の削減とか設計時に定めました性能を維持して,関係法令に基づき安定的な施設管理を適正に処理することを目的としているところでございます。指定管理者が行う具体的な業務内容は使用料金の徴収などのほか,施設の整備の維持修繕等に関する業務というようなものも含まれております。それでは御質問のございました施設の修繕等に関してでございますけれども,基本協定書の規定に基づきまして,1件につき10万円未満のものは指定管理者において修繕等を行いまして,それ以外を市のほうで行うようにしているところでございます。市で行う修繕等につきましては,年度当初に指定管理者とも十分に調整を行った上で,優先順位の高いものから順に対応することと致しております。ただし先ほどから答弁させていただいておりますとおり,ほとんどの施設において経年劣化が進行していること,または自然災害あるいは雷とか雷雨とかというようなときの状況に伴いまして突発的な修繕が発生いたしますことから,年度当初の計画どおりに修繕等を行えていないという実情もございます。 ○5番(川窪幸治君)  いろいろ進んではきているようですが,スライドの2までを。これは横川の体育館の外のトイレになります。トイレが外に2か所ございます。このトイレは先ほども久保議員のほうからありましたとおり,非常に気味が悪いです。トイレの電気はもともと明るくないので入った瞬間に非常に不快です。私は男ですので大して気にしない入ることはできますが,これが女性だったらどうだろうと。先ほど久保議員からもありました子供たちだったらどう思うだろう。私の住んでいる所にはこういう便所しかないのかなとか思ってしまうのではないかなと。学校でもああだと,施設に行ってもこうだと。こういう状態では今から国体もあることですし,いろいろなところから観光客やいろいろな方が来られます。その中でこの程度のことなら少し気を付ければできるのではないかと。指定管理者の中で,これは多分ペーパーで削ったかヘラで削ってそのままの状態だと思います。多分しようと思えばすぐできると思います。是非そういう取組をしていただきたいと思います。前の写真を出してもらえますか。こちらは牧園アリーナの写真なんですが,説明がちょっと遅れましたが,これは照明が全部で144個あります。そのうち点かないのがもう63個。ほぼ半分ぐらいが点かないというような感じになっております。こちらのほうでまたハンドボールの国体もあると思いますが,ぜひ早急にしていただきたいと思います。それでは,今,現状を見ていただいたわけですが,市内にあるスポーツ施設の利用者が毎日気持ちよく利用できるよう,適正な点検,維持管理は行われているのかお伺いします。 ○スポーツ・文化対策監(有馬博明君)  まず先ほどの写真についてなんですが,牧園アリーナの照明につきましては議員御指摘のとおり,国体もありますし,またフェンシングの会場等にもなりますので,今年度当初予算のほうで照明等修繕費については予算を提案させていただいているところでございます。それから,横川の外便所の天井につきましては,先ほどから御答弁させていただいておりますとおり,限られた予算の中でまずは命に関わるようなものは当然最優先しなければなりませんし,それから消防法と関係法令等に抵触するようなものについては当然優先しなければならないと。そういった範囲の中で,これはちょうど塗料が落ちてくるところでございますので,その落ちてくる部分については強制的に落として,とりあえず安全対策は講じたと。ただどうしても上塗りに関しては優先順位の中で今後対応せざるを得ないというようなところもあろうかと思っております。失礼しました。先ほどの予算につきましては,来年度,平成30年度の当初予算でございます。それから,ただいま御質問いただきました点検,維持管理が気持ちよくできているかということでございますけれども,各指定管理者におきましては,定期的な点検それから維持管理が行われていると認識はしております。市と致しましても指定管理者から毎月提出される事業報告書や霧島市指定管理者制度導入施設のモニタリングに関する基本方針に基づく利用者アンケートの結果等も踏まえて,必要な指導助言等も行っているところでございます。 ○5番(川窪幸治君)  市民の権利ですので十分に指導してもらいたいと思います。来年インターハイのフェンシング競技,先ほども言われましたが牧園アリーナで開催されます。私はおもてなしの一環として施設の整備が行われるように期待しておきます。また,今,私の思いばかりで質問をさせていただいておりますが,この現状を見られて市長はどういうふうに整備をしていきたいと思われますか。お伺いします。 ○市長(中重真一君)  私としましても約50年に一度の国民体育大会を迎えるに当たり,必要な施設の整備に取り組んでいきたいと考えております。また御指摘いただいた施設等につきましては,なるべく現地を見させていただいて必要な措置を取っていきたいと考えております。 ○5番(川窪幸治君)  それでは3項目目にいきます。各スポーツ大会出場者への助成制度についてお伺いします。市民が九州大会や全国大会に出場する場合,助成制度はどのようになっているのか。私は柔道を主体とした子供たちのスポーツ指導者の一人であります。特に近年柔道については全国大会や世界大会で活躍する高校生も霧島市から誕生しています。市のほうではどのように把握しているのかお伺いします。 ○スポーツ・文化対策監(有馬博明君)  柔道につきましては,霧島市立国分中央高等学校に平成23年4月にスポーツ健康科を設置したことが大きな契機となりました。そのことによって世界の舞台で活躍する選手が多く輩出されまして,現在もそして今後も活躍が期待されているところでございます。また広報きりしまの連載「DREAM夢のカタチ」のコーナーでも紹介されておりますように,多くの児童生徒たちがそれぞれの種目ですばらしい成績を残してインターハイや国体,そしてオリンピックなどでの活躍が期待されているところでございます。ちなみに,先ほどどのような把握かということでございましたので,2020年のかごしま国体における競技力向上の有望選手,これは県のほうで指定するわけでございますけれども,市内の八つの小中学校から41人の児童生徒が県から決定を受けておりまして,これは正しく私ども霧島市民の誇りでありますとともに喜ばしいことであろうかと思っているところでございます。これは御存じのとおり選手をサポートされる保護者の皆様や指導をされる監督,コーチ,先生方,そして各種競技団体やスポーツクラブの皆様や体育施設の管理者の皆様など,オール霧島でのパワーがあってこそのことかなと思っております。改めて関係者の皆様に感謝を申し上げるとともに,議員御指摘のスポーツ大会出場者への助成制度もその一翼を担っているものと確信しているところでございます。 ○5番(川窪幸治君)  その助成制度ですが,市民への周知は十分されているのかお聴きします。 ○スポーツ・文化振興課長(赤塚孝平君)  この制度につきましては,毎年4月の広報紙において広く周知を図っております。補助金の交付実績については,年度によって変動いたしますが直近3か年の実績では,当初予算と比較した執行率が平成26年度97.8%,平成27年度120%,平成28年度93.4%となっております。また本年度については年度途中ではありますが確実に100%を超える実績となっており,このことからも制度の周知は図られているものと認識しているところでございます。 ○5番(川窪幸治君)  私も4年ほど前に,制度的には違いますが娘が中学生のときに九州大会,全国大会と行かせていただきました。その際にお世話になりましたので大変助かりました。いろいろな形で広げていただければと思います。次に,九州大会,全国大会へ出場したスポーツ団体や個人の実績と支援状況をお伺いします。 ○スポーツ・文化対策監(有馬博明君)  それにつきましては,先ほど一答目で述べておりますような件数になっているところでございます。 ○5番(川窪幸治君)  二度質問してしまいました。現在,霧島市の学校を卒業して県外で練習に励んでいる選手を支援することは,自分を応援してくれると大変な励みになると考えております。そういった制度も今後検討してほしいと私は考えているのですが,どうでしょうか。 ○スポーツ・文化対策監(有馬博明君)  現在の制度は,先ほど申しましたように,霧島市に住所を有するでありますとか在学とかいうことでございますので,議員御指摘の点は,卒業されてよその県に行ったりあるいは実業団で頑張っている人たちをずっと応援を続ける制度は,ということだと思いますが,予算を伴うようなものというのはかなり深く研究しなければ,ここで一存では難しいところもあろうかと思います。ただ皆様方この霧島市で育って,そして霧島市の皆さん方の応援を受けて,全国世界で活躍される皆様方,よく帰ってこられたときにお話を聴きますと,やはりふるさとでの皆さん方の熱い応援とかは一時も忘れたことがありませんというような温かいお言葉を頂いて,こちらも逆に元気を頂くことがございます。したがいまして,金銭的な支援うんぬんということではなくて,心をずっとつないでおくような,ふるさとを離れて活躍されている方とその活躍ぶりをまた市民の皆様方に情報提供として還元をする。そして,それを見た子供たちが更に励んでいく,そして霧島市外で頑張っているアスリートたちがふるさとの支援を受けてもっと頑張っていきたいというような,心をつなぐような何らかの取組ができないか,そういった点については是非検討してみたいとは思っております。 ○5番(川窪幸治君)  今お聴きいたしましたとおり,私も助成金,助成金と助成金だけ言っているわけではなくて,親子であったり,選手同士であったり,地元霧島市であったり,言われましたとおり心をつないでいくような取組。先ほど出ました広報きりしまを選手の皆さんに送っていただいて,霧島の現在の状況とか,多分霧島の広報誌であれば自分も小学生,中学生の載ったことがあるかもしれないです。やはりそういうのがあると,非常に励みになります。私も大相撲にいた経験がございます。いろいろな方から手紙1枚くるだけで頑張ろうと思います。ただ私の場合は,2年半ほどで引退してしまいましたが,気持ちは頑張ろうという気持ちがずっとありました。地元に帰って何かお役に立とうという気持ちにもなりました。だからそういう心の絆を深めるような活動をしていっていただきたいと思うところであります。最後に,たくさんあるスポーツ施設を一手に維持管理することは骨の折れることだと思います。しかし,これまで指定管理者とよく連携し,利用者の安心安全に努め,管理運営されていることと思います。スポーツ基本法は国民のスポーツ権を明記し,競技,スポーツともにその実践,活動の受け皿として,生涯スポーツが重要視されるようになりました。であればこそ,誰もが気持ちよく各施設を利用できる環境を維持することが大切だと私は思います。先に触れましたが,市民利用に平行して全国規模の大会が控えています。全ての利用者に霧島らしさをアピールする観点からも,施設や設備の維持管理は重要だと思います。私が施設を巡回する中でも,更に改善してほしい箇所も幾つか見られます。速やかな改善を求めておきたいと思います。最後にスポーツを愛する市長の思いを聴かせていただいて終わりにしたいと思います。市長どうでしょうか。 ○市長(中重真一君)  議員から御紹介がありましたように,私もスポーツを現在もやっておりますし,スポーツが大好きでございます。市内のスポーツ施設に行く機会は一般の方よりも多いと思いますし,いろいろとそういった施設を見て回りながら必要な対策は講じていきたいと考えております。先日,市内にスポーツキャンプに来ているチーム等を御紹介させていただきましたが,歓迎セレモニーをするだけでなく,そのキャンプの状況も実際現地で見に行かせていただいて,そこでも来ているチームとも交換等をさせていただきました。市民が楽しくスポーツに触れることができる環境づくりというものについては今後も努めていきたいと思います。先ほど議員からございました,市外で活躍するスポーツ選手につきまして,先日も平昌オリンピックの女子アイスホッケーのスマイルジャパンで活躍する細山田茜選手について,この場で御紹介させていただいたところでございます。そういった情報をしっかりと入れながら市と致しましても市外で活躍する選手につきましてもいろいろなところでこういった選手がいるんだよということを紹介していくだけでも,その選手にとって励みになりますし,その家族にとってもうれしいことだと思いますので,そういった情報の収集等も含めてこれからも取り組んでいきたいと考えております。 ○5番(川窪幸治君)  熱い思いが聴けたと思います。これで私の一般質問を終わります。 ○議長(中村正人君)  以上で,川窪幸治議員の一般質問を終わります。次に,26番,宮内博議員から4件通告がされております。したがって発言を許可します。 ○26番(宮内 博君)  私は,日本共産党市議団の一人として質問させていただきます。質問の第一は,市民生活を守る市長の政治姿勢についてであります。厚生労働省が昨年6月に公表した国民生活基礎調査では,親などが貧困の状態にある家庭で育つ18歳未満の子供の貧困率は13.9%,約7人に1人の子供が貧困ラインを下回っています。中でもひとり親世帯の貧困率は50.8%と報告されています。鹿児島県の子供の貧困率は20.6%で,全国第3位との報告もあります。私ども市議団が,昨年の市議会議員選挙の前に無差別に実施しました市民アンケートでは,最近の暮らし向きについて,回答を寄せた77%の市民が,「厳しくなった」と答えております。ある66歳の市民は,「高い国保税や介護保険料が年金から天引きされる。病院に行けば3割負担がとても辛いです。光熱費など払ったら食費が少し足りません」との声を寄せているところであります。そこで伺います。子供の貧困の拡大や暮らし向きが大変だという市民の暮らしを守るために,市長はどのような政策で具体的に応えていくのか,住民の福祉増進を図ることを基本とする行政の長としての見解を示していただきたいのであります。第二に,今回,市長が初めて提出をした当初予算では,国民健康保険税と介護保険料について,値上げのための条例改定の議案が提出されております。これが実施されますと所得200万円,特定扶養控除を受けない子供2人の4人家族で,2017年度対比2万6,545円の値上げとなり,39万4,670円の税負担になります。所得の2割近くが国保税に消えるのであります。同時に,12歳から18歳までの均等割75%軽減の措置が全廃されたことによりまして負担増も大きくなるわけであります。また,介護保険料についても,2017年度までの第6期介護保険事業では,基準額で年額6万6,000円でありますが,2018年度から3年間実施される第7期介護保険事業では7万1,760円へと,5,760円引き上げられるのであります。市民には国保税や介護保険料など相次ぐ負担増の中で,霧島市の財政状況を示す経営健全化計画を見ると,平成26年計画では,平成28年の基金残高は70億円と予測をしておりますけれど,決算の結果は165億円であります。わずか3年前に策定された健全化計画で,目標を大きく上回る多額の基金残高は,全国の人口10万人以上の類似団体88団体中,上位から6位との議会答弁がなされた経過があります。そこで伺います。新年度から国保税や介護保険料の引上げを提案しているが,経営健全化計画を大きく上回る基金積立ては,この値上げを提案する過程で,どのように議論し政策として生かしたのか。多額の基金の一部は,市民負担の軽減に充てるべきではなかったか,答弁を求めるものであります。次に地熱発電所問題についてであります。市長は,選挙公約のなかで「地熱発電の積極推進」を掲げております。地熱発電は,霧島市の重要な観光資源である自然環境への負荷や温泉枯渇が危惧されますが,その問題について,どのように認識しているのか答弁を求めるものであります。霧島市では,出力3万kwの大霧地熱発電所が既に稼働しております。その掘削井戸の深さは,最も深いもので3,100mとされ,1時間当たり290tの蒸気を使用していると紹介されております。これだけの大量の蒸気を必要とする地熱発電でありますが,市長が公約に掲げる地熱発電の積極推進とは,大霧地熱発電所規模の発電能力を持つ地熱発電所開発も視野に入れているのか,答弁を求めるものであります。次に,鹿児島空港運用時間延長に伴う騒音対策について伺います。私は,昨年の運用時間延長前の議会で,住民説明会では,睡眠に入る時間帯への運用時間拡大による影響への懸念の声が寄せられていることを指摘しました。また,環境対策整備費の自治会への交付によって,第一種地域やそれに隣接する地域など,運用時間延長に伴う騒音の拡大により影響を受ける地域への対策ができないことになると指摘した経過があります。あれから1年近くが経過しますが,運用時間が延長されたことにより,空港周辺地域では,夜,眠れないなど,騒音対策を求める市民の声が強まっております。そこで伺います。運用時間延長による対策の一つとして取り組むとされてきた防音壁設置などの具体策は,どのように進捗しているのか答弁を求めるものであります。次に,住民からの要請を受けて,昨年11月には騒音調査が実施されております。その結果を踏まえた対策はどのように検討されているか,答弁を求めます。次に,住民が要望する場所での騒音調査の実施や新たな防音対策も行うべきと思うが,どのように考えるか答弁を求めるものであります。質問の最後は,平和問題についてであります。昨年,核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)がノーベル平和賞を受賞しました。また,国連では,核兵器のない世界を目指し,核兵器の使用や開発,保有を禁止する核兵器禁止条約には,122か国が賛成し,批准されようとしています。北朝鮮による核開発や核の使用条件緩和を打ち出したトランプ政権などの逆流の中で,国内では,核兵器廃絶を求める平和首長会議には,1,788自治体中1,717の市町村が加盟し,霧島市も2010年2月に加盟しています。世界でも日本でも,核兵器廃絶の動きが広がる中にあります。そこで伺います。非核平和宣言都市霧島市の新市長として,全国の首長の過半数が署名しているヒバクシャ国際署名や核兵器廃絶に向けた取組をどのように進める考えか答弁を求めまして,壇上からの質問と致します。 ○市長(中重真一君)  宮内議員から4問の御質問がありました。1問目の1点目は私が,その他は関係部長がそれぞれ答弁いたします。1問目の市民生活を守る市長の政治姿勢についての1点目についてお答えします。私は,市民の暮らしの安心安全こそが,まちづくりの基本であると考えており,先般の施政方針の中で,それぞれの分野ごとに述べたところでございます。その主な取組としましては,急務である総合治水対策として雨水管理総合計画の策定に着手するほか,市内道路の渋滞解消や安全性の向上に向けた総合的な交通体系の整備を図ることとしております。その他の取組としては,市民生活の利便性の向上を図るため,デマンド交通エリアの新規設定など地域のニーズに即した公共交通ネットワークの構築や妊娠期から乳幼児期までの切れ目のない支援の充実を図るため,母子保健コーディネーターの新規配置,教育環境の整備として,引き続き小中学校の大規模改造事業を実施するとともに普通教室等への空調設備設置についての調査研究などがあります。さらに,今定例会に提案いたしております,第二次霧島市総合計画の推進に取り組み,大多数の声なき声に耳を傾けながら市政運営に努めてまいります。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  次に,2点目にお答えします。本市の国民健康保険事業につきましては,霧島市国民健康保険税条例の特例措置に関する条例等に基づき,平成22年度以降,税率等の引下げを行ってまいりましたが,医療費の大幅な増加などがあり,平成25年度以降は,4年連続で,歳入が歳出に不足して繰上充用を行う,いわゆる赤字決算に陥る極めて厳しい財政状況が続いております。本来,国民健康保険特別会計の運営に必要な財源は,適正な税の賦課により自ら確保することが基本であることから,今後とも自立した特別会計の運営を行っていくために,今回,国民健康保険税条例を一部改正し,県から示された標準保険税率等を基に税率を改定することとしました。ただし,制度の改正に伴い,被保険者の皆様の負担が大きく増加することがないよう,平成30年度に限り,当初予算におきまして,市民の皆様の御理解を頂きながら,一般会計の財政調整基金を取り崩し,国民健康保険特別会計に特例の繰出しを行うこととしたところでございます。一方,介護保険制度における第1号被保険者の保険料につきましては,3年ごとに策定する市の介護保険事業計画で計画期間内における保険給付等の総額を算出し,これを基に保険料金額を設定することとされております。今回の計画策定におきましても,これまでと同様に,介護保険サービス等を必要とする高齢者等に対して,必要なときに必要な量のサービスが提供されるよう,平成30年度から平成32年度までの保険給付費等を見込みつつ,高齢者の経済的負担に配慮し,介護保険料の急激な上昇を抑制することを基本として,保険料を設定したところでございます。具体的には,国の制度改正や介護報酬の改定に対応し,高齢者人口及び要介護・要支援認定者数の将来推計などを基に,今後の環境変化等を考慮して給付費総額等を算出しております。なお,国が示している介護保険料の減免に関する指針の遵守と第1号被保険者の保険料抑制を両立させるため,市が保有する介護給付費準備基金のうち,4億円を取り崩して活用したほか,有利な国,県の財源を積極的に活用することとしております。また,所得段階の階層につきましては,引き続き,9段階にきめ細かく設定し,低所得者に配慮するとともに,負担の公平化を図ったところでございます。結果として,保険料基準額で月額480円の上昇となりましたが,一定程度,保険料の上昇が圧縮できたことから,経済的負担の抑制が図られたものと考えております。 ○企画部長(満留 寛君)  2問目の地熱発電所問題についての1点目にお答えします。地熱発電は,平成26年4月に閣議決定されたエネルギー基本計画において発電コストが低く安定的に発電を行うことが可能なベースロード電源として位置付けられ,平成27年7月に策定された長期エネルギー需要見通し,いわゆるエネルギーミックスでは,地熱発電の設備容量を2030年度までに約3倍の150万?にすることとされています。日本は,世界第3位の地熱資源量を有しておりますが,その資源の多くが自然公園内に位置しており,自然環境や地域の温泉に影響を及ぼすことへの不安が,地熱発電が進まない要因となっております。地域の地熱資源を有効に活用するためには,秩序のない地熱発電事業者の参入を規制し,周辺環境や温泉資源等へ最大限の配慮を行うことのできる知識と技術を兼ね備えた地熱発電事業者が事業を行うことが必要であることから,平成27年10月に施行した霧島市温泉を利用した発電事業に関する条例の改正案を本定例会に提案しており,今後も適正に運用することとしております。また,温泉への影響を把握することができる唯一の方法は,源泉モニタリングであり,発電事業者が適正なモニタリングを実施することで,温泉資源の保護と適正な利用が図られるよう,有識者の御意見を伺いながら,市独自のモニタリング基準を昨年7月に定めたところであります。次に,2点目についてお答えします。大霧発電所のような規模の地熱発電所は,修学旅行を始めとする施設の見学により,地元温泉旅館への宿泊,温泉地への観光,開発に係る地元企業の活用や雇用に繋がり,地域の経済浮揚が見込まれると考えております。先ほども申し上げましたとおり,源泉モニタリングの実施により,温泉への影響を見極め,自然環境への配慮を最大限行うことのできる発電事業者が,地域住民,温泉旅館関係者の理解を得られた場合にあっては,積極的に地熱利用を推進してまいりたいと考えております。次に,3問目の鹿児島空港運用時間延長に伴う騒音対策についての1点目と2点目は関連がありますので,一括してお答えします。鹿児島空港の運用時間につきましては,午前7時30分から午後9時30分までの14時間が,昨年3月26日から午前7時から午後10時までの15時間に1時間延長されました。現在まで,早朝の時間帯で,日本エアコミューターの奄美行きと,ソラシドエアの羽田行きの便が延長時間帯である午前7時25分に新たにダイヤが設定されたものの,夜の時間帯では運用時間延長前にダイヤ設定のなかった午後9時から午後9時30分までに新たにダイヤが設定されておりますが,全ての便が延長前の運用時間内でのダイヤ設定となっております。本市としましては,今後も国や県との情報共有を図りながら,地域住民の皆様の声に十分配慮した運航につながるよう関係機関に働きかけてまいります。また,騒音対策につきましても,これまでも機会あるごとに要望を重ねてきたところであり,航空機エンジンテストの騒音の発生源対策として,防音壁やブラストフェンスの整備についても国に要望を行ってまいりました。このような中,昨年11月に国土交通省航空局による騒音実態調査が実施されたところであります。本調査結果について,鹿児島空港事務所に問い合わせたところ,現在,収集したデータの解析を行っているところであり,平成30年3月までに解析を終了する予定であるとのことです。なお,防音対策の必要性につきましては,本調査結果をもって検討を行うこととなると伺っております。次に,3点目にお答えします。昨年11月の国土交通省航空局による騒音実態調査につきましては,あらかじめ,調査箇所のうち2か所は地元の意向を受けて選定したいとの説明があったことから,鹿児島空港周辺地域環境整備委員会で意見を頂き,石峯地区と陵南地区での測定を要望したところであります。両地区内で調査機器を設置する具体的な場所については,騒音を正確に計測するために,高速道路や生活音との関係等を考慮しながら国において決定されたところでありますが,要望を踏まえた選定が行われたものと考えております。なお,国におきましては,新たな防音対策の必要性については,今回の調査結果を踏まえて検討を行うとのことであります。 ○総務部長(塩川 剛君)  4問目の平和問題について,お答えいたします。本市は,平成18年11月に市の宣言を制定し,この中の五つの宣言の一つに非核平和宣言をうたっています。御質問のヒバクシャ国際署名につきましては,平成28年4月に広島,長崎の被爆者の方々が始められた国際署名活動であり,核兵器のない世界の実現に賛同する個人,団体が自由に参加できる署名であると考えております。また,本市におきましては,世界でただ一つの被爆国として,広島,長崎の原爆の痛ましさと被爆者の苦しみを世界中の人々に訴え,人類共通の願いである恒久平和を実現させなければならないとの考えから,平和首長会議にも加盟しており,引き続き,核兵器廃絶に向けた取組として,核兵器のない世界を実現するため,毎年,国分シビックセンター内のロビーにおいて開催している原爆パネル展や核兵器廃絶を訴える懸垂幕の掲示を今後とも行ってまいります。 ○議長(中村正人君)  ただいま宮内議員の一般質問中でありますが,ここでしばらく休憩をいたします。                「休 憩  正      午」                ―――――――――――――――                「再 開  午後 1時30分」 ○議長(中村正人君)  休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。 ○26番(宮内 博君)  それぞれ御回答を頂いたところでありますが,順を追って再度お尋ねしていきたいと思います。まず共通の認識に立つ必要があるだろうということで,資料をタブレットに準備させていただいております。資料1は厚生労働省が発表している子供の貧困率を示す資料であります。壇上からも申し上げましたように,鹿児島県の子供の貧困率は全国第3位という報告があるわけです。まずそういう中で地方公共団体はどういう取組をしていくことが必要だろうかという点で,第1問目の市民生活を守る市長の政治姿勢について明確にしていただきたいということで提案を申し上げたわけであります。そこで答弁いただいたわけでありますが,市長自らの答弁の中ではその具体的な政策,いわゆる市民の暮らしを守るという観点からの今後の市政に当たっての基本政策という点で私はまだ十分見てとることができないと感じているところでありますが,再度お尋ねをしておきます。
    ○市長(中重真一君)  壇上からもお答えいたしましたとおり,市民の暮らしの安心安全こそがまちづくりの基本であると考えております。その中で,施政方針で述べましたような様々な政策を,今回当初予算の中に反映させているところでございます。 ○26番(宮内 博君)  地方自治法は,地方公共団体のまず基本的な仕事は何であるかということで書いてありますよね。  市長はその点についてどのようにお考えですか。 ○市長(中重真一君)  住民福祉の増進だったかなと思いますが,市民の生活の利便性を上げるための政策というものをしっかりと考えて,それに取り組んでいきたいと考えております。 ○26番(宮内 博君)  地方自治法第1条2項,今市長がおっしゃったように住民福祉の増進を図るということであります。それが基本だと。福祉の増進というのは何ですか。 ○総務部長(塩川 剛君)  福祉の構成要因としては,一般的に幸福,健康,自由と言われております。したがいまして,福祉がどれだけ向上したかということは,どれほど幸福,健康,自由を感じ取ったかということかと思います。ただ,その構成要因を決定する一方の決定要因というのもございまして,こちらは持続可能な経済成長ということを確保することだと言われておりまして,こちら要因としましては人的要因,地的要因,人口要因,自然要因,それらを取りまとめる制度からなると言われております。したがいまして,福祉が向上したということは幸福,健康,自由を味わえたという一方で,社会的生産基盤が整備されていくことかと考えております。 ○26番(宮内 博君)  福祉というのは公的扶助によって生活を安定させる,そういう施策を基本にすべきだという観点だろうと私は思っているんです。それでそういう観点からしてお尋ねしたいと思いますけれども,今回国民健康保険税引上げをしました。7億1,000万円一般会計から繰入れをしたと。そのことによって負担軽減を図ったという回答もなされているところでありますが,そのことは後で議論したいと思いますけれど,今回,特別減免が廃止されているんです。その内容についてまず御説明いただけませんか。 ○保険年金課長(有村和浩君)  特別減免につきましては,12歳から18歳未満の扶養者に対しまして,医療費支援分の均等割を一人につき75%減免するものであります。 ○26番(宮内 博君)  75%の減免が廃止された。12歳から18歳の子供2人でどれだけの増額になりますか。 ○保険年金課長(有村和浩君)  子供2人の場合が12歳から18歳未満の扶養者に該当した場合ですが,これは法定軽減との兼ね合いもありますのでそれぞれに申し上げます。まず,法定軽減の軽減対象となっていない方の場合は,子供さんお1人が2万1,400円ですので2人ですと4万2,800円の新税率で計算した場合での額となります。2割軽減の場合ですが,これが1人当たり1万5,600円ということなりますので,2人ですと3万1,200円ということになります。それから5割軽減の方ですが1人当たり7,100円ということになりますので2人ですと1万4,200円ということになります。それから7割軽減につきましては1人当たり1,300円ということですので2人ですと2,600円ということになります。 ○26番(宮内 博君)  冒頭壇上から申し上げましたけれども所得200万円,2割軽減の世帯で2万6,545円の引上げとなると。これは特定扶養控除12歳から18歳を含まない分での負担増であります。さらに4万円近くの子供2人分が増えてくる。6万円以上の引上げになるというわけです。市長にお尋ねいたしますけれども,子供貧困率が全国で3番目に高い中で,こういった子育て世代に対しても大きな負担増となる今回の引上げをどのように考えますか。 ○市長(中重真一君)  今回,特別減免に関しまして新たに提案しなかった一つの大きな要因は,医療費分の減免でございました。中学生までの医療費無料化が始まったことでございまして,本来でありましたら,その時点でこの減免を止めていれば,ここまで赤字が膨らまなかったのかなといった思いもございます。また,それ以上の子供たちに関しましては奨学資金制度を霧島市として充実させたところでございます。今回の減免の代わりに,そういった部分での措置というものができているものと考えます。 ○26番(宮内 博君)  中学生までの無料化と同時にこの措置を止めておけばよかったということですよね。中学校までの無料化というのはまだ実際には実現をしていないと私は認識しておりますが,しているんですか。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  子ども医療費の助成でございますけれども,平成25年10月から小中学生への一部負担金が2,000円を超えた額を助成するという制度がスタートしまして,平成26年4月より,その中で特に非課税世帯につきましては全額を助成するという制度に改善をして,現代進んでいるところでございます。 ○26番(宮内 博君)  要するに非課税世帯のことを市長はおっしゃったということですよね。だから今回の医療費の負担軽減の問題と国保税の問題というのは全く性格が異なるものでありますので,分けて考えていただきたいと思いますけれども,国保はどういう特徴を持っているかということについてでありますけれども,市長,どのように考えますか。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  全体的に高齢の方の加入が多いということでございまして,高齢の方が多いということは年金生活者が多いということでございます。そういうことから全体的な収入は低いと。それに対しまして,霧島市の地域では医療の充実がされておりますので,医療費基準が高いということで,非常に厳しい国保運営が続いているというような状況でございます。 ○26番(宮内 博君)  これはタブレットの資料で示してありますので,市長もお目通しを頂きたいと思いますけれども,実際に年金や無収入が67.4%を占めていると。そして所得0円の方が30.1%を占めていると。100万円以下なら64.6%を占めているということであります。そんな中で引上げをしたらどうなるかと。もちろん法定減免があるという部分はありますけれども,それは先ほど申し上げたように,4人家族で200万円のところぐらいまで,230万円を超えると2割軽減の対象にもならないということになっているわけです。それで,制度上の問題では国の制度が非常に大きな問題を持っていてるという点はありますけれども,そういう国の悪政から身近な自治体が市民の暮らしを守るという防波堤の役割を果たすことが求められていると思います。そこでお聴きいたしますけれども,今回一般会計から7億1,000万円の繰入れを行ったということでありますけれど,これは繰上充用をずっと行ってきた結果でありまして,実際に平成28年度の状況を見てみますと,例えば南さつま市で4億2,500万円,指宿市で4億4,000万円という一般会計からの繰入れを行っている。そういう中で霧島市は,9,900万円です。こういう状況を先送りしてきて,今回単一化に当たって繰入れを行ったということであります。財政状況は非常に厳しいということが今日も議論されたところでありますが,本当にそうなのかという点で資料のグラフを見ていただきたいと思いますが,経営健全化計画を霧島市は平成26年に最新で作っています。そこでの基金残高は幾らだったんですか。そして決算の結果は幾らだったんでしょうか。 ○総務部参事兼財政課長(山口昌樹君)  平成26年度でよろしかったですか。 ○26番(宮内 博君)  平成26年度の経営健全化計画で,平成28年度はどういうふうに推計していましたか。結果はどうでしたかと。 ○総務部参事兼財政課長(山口昌樹君)  経営健全化計画では平成28年度が約70億円でございます。実績ということですので決算で申し上げますと,約166億円でございます。 ○26番(宮内 博君)  答弁があったように2倍以上の計画値を上回る基金を貯めているということです。市長はそこのところは当然認識をされていますよね。 ○市長(中重真一君)  基金の額については承知しております。 ○26番(宮内 博君)  これまで全国の類似団体との関係でも霧島市は財政が厳しいんだということが言われてきました。ところが冒頭申し上げたように,全国の類似団体,当時88団体だったかと思いますけれども,上位から6番目に基金積立てが多いという答弁がされたことがあるんです。そして直近では,28団体だと基準値が変わってまいりました。よく分かりませんけれど,その28団体の中で霧島市はどれほどの基金を貯めていて,どれほどの順位になりますか。 ○総務部参事兼財政課長(山口昌樹君)  まず,類似団体の仕組みについて申し上げます。類似団体につきましては,人口と産業構造区分に応じて分類いたしております。霧島市の場合は,平成27年度の国勢調査の人口で12万5,857人ですので,都市の区分が10万人から15万人のⅢに分類されます。産業構造につきましては,平成22年国勢調査で第二次産業26.9%,第三次産業62.5%,合計で89.4%で,第二次・第三次産業95%未満[129ページに訂正発言あり]の区分中,第三次産業55%以上の1となりますので,分類上都市の区分Ⅲ-1に区分されることになります。現在,総務省が公表しておりますのが,平成27年度の決算でしかございませんので,平成27年度の決算で申し上げます。類似団体の数が全部で28ございます。28の中で基金残高の順位を申し上げますと平成27年度末で28団体中という3位という順位になります。 ○26番(宮内 博君)  市長,28団体の類似団体が全国にあって,霧島市の基金残高は上位から3位だと。どういうふうに思いますか。 ○市長(中重真一君)  これまで健全な財政運営を行ってきた結果かなと考えております。 ○26番(宮内 博君)  そうですよ。ただ私も今の推計値とはちょっと違いますけれど,独自に調べてみました。人口11万人以上で13万人未満,面積要件500?から600?で調べましたら,全国で5類似団体がありました。最も近いところでは熊本県の八代市でありますけれど,ここの基金残高は,これは財政調整基金ですよ,平成28年度に21億4,078万円です。霧島市は114億5,167万9,000円。いかに霧島市の基金残高が多いかと。決して金がないということではないんだということを,ここで見て取ることができると思いますけれど,市長どうですか。 ○総務部長(塩川 剛君)  財政調整基金の残高については議員がおっしゃるとおりかと思います。他市と比べても高い部類に該当するとは認識いたしております。ただ,財政調整基金の基金残高につきましては,例えば経常収支比率といったような,そういうはっきりした財政指標というものがございませんので,なかなか適正な残高がどれほどかということを判断するところは,非常に難しいところでありますけれども,他団体と比較するとすれば,最近では一般的には標準財政規模に対する割合等で話をされている団体もあるようでございます。 ○26番(宮内 博君)  最近,国の経済財政諮問会議が全国の自治体の基金残高が21兆円にも上るということを問題にして,地方交付税を削減する一つの材料としてこれを使おうとしている。こういう中にあります。部長どうですか。 ○総務部長(塩川 剛君)  そのような調査もありましたし,そういった動きがあるということも承知いたしております。 ○26番(宮内 博君)  であるなら,多額の基金を残すということも一つには大事でしょうけれども,その一部はやっぱり市民の負担を軽減するための施策に回す。それが地方公共団体の第一義的な基本的な仕事だという位置付けが法律上明記されているではないですか。そういうことで政策的な方向性を持たれたらいかがでしょうか,市長。市長に聴いています。 ○市長(中重真一君)  これから霧島市では今後予想される大規模な事業等もたくさんございます。そのときにその年の財源だけでやっていけるのかといいますと,やはり必要な基金は備えておかなければならないとは考えておりますし,また今回,本来であれば国保は国保の中で回していかなければいけないものでございますが,もし仮に平成25年から赤字になっていた部分を税率を上げて対応するとなれば大幅な値上げにつながるということで,政治的大決断をいたしまして7億1,000万円を今回基金から入れたところでございます。またそういったこともしっかり捉えていただきたいと思いますし,今後基金に関しましては,市民の安全安心を守るため,また生活の利便性を上げるため,様々な事業を考えて必要な施策に使っていきたいと考えております。 ○26番(宮内 博君)  政治的な大決断を行って7億1,000万円繰り入れたということでありますけれど,先ほど申し上げましたように,県内の他の19市の中では,その年度年度に決着を付けている。そして一般会計から繰入れをしてきたと。霧島市の場合はそれを先食いして充用した形で今回処理をしたということでありまして,そういう意味でもこの政策に私は遅れていたのではないかということを指摘したいと思います。同時に,多額の基金を貯め込んで市民負担を強化するという方向性ではなくて,市民の暮らしを守る施策をもっともっと市長には手立てを講じていただきたいということを申し上げて,次の質問をさせていただきます。航空機の騒音の関係から先に質問をさせていただきたいと思います。霧島市は,今回の運用時間の延長に伴いまして覚書を交わしました。そして,国交省等との要望では2016年の11月15日に鹿児島空港の騒音問題に関して,地元住民から極めて強い不満・要望が出されていると。早期に防音壁やブラストフェンスの整備を強く求めてきたということであります。答弁では,その具体的な答弁がなされていないようでありますけれど,その経過等について再度,御答弁を頂けませんか。 ○地域政策課長(西敬一朗君)  今の答弁では詳細は述べられていないというのは要望の詳細のことでしょうか。計画につきましては,答弁で,空港設置者である国が騒音調査の結果をもって検討するということでお答えさせていただいているところですが,いかがでしょうか。 ○26番(宮内 博君)  検討の段階であってまだ具体的には示されていないということですよね。 ○地域政策課長(西敬一朗君)  そのとおりです。 ○26番(宮内 博君)  実際,その8月31日に溝辺地区の住民8人の方と執行部との意見交換が行われまして,新燃岳の噴火によって飛行ルートが変わってきた,騒音が大きくなったと。テレビの音が騒音で聞こえないと,こういう具体的な声を直接執行部に話していらっしゃるわけであります。それが一つの引き金になって新たな騒音測定が11月に行われたということではあるんですけれども,10月12日に溝辺地区で開かれた空港周辺地域環境整備委員会でも,参加した委員から離陸時の騒音等について意見が出されたのではないかと思いますが,どういう意見が出されましたか。 ○地域政策課長(西敬一朗君)  自宅上空を飛んでいるように思えるというような発言がございました。 ○26番(宮内 博君)  いや,騒音についてですよ。 ○地域政策課長(西敬一朗君)  全部を起こした会議録を持ってきておりませんので,少しお時間を頂きたいと思います。[127ページに答弁あり] ○26番(宮内 博君)  実際にその委員からスタートするときの騒音も大きいと。障子とかふすまがガタガタいうと,そういう声が出されたではないですか。出されませんでしたか。 ○地域政策課長(西敬一朗君)  先ほども申しましたが確認をさせていただきたいと思います。[127ページに答弁あり] ○26番(宮内 博君)  確認をして答弁を頂きたいと思いますが,同時に飛行ルートについても空港事務所長から北原石峯方向に旋回することが報告されたのではないですか。 ○地域政策課長(西敬一朗君)  空港事務所長から小型機については,国道504号と県道40号の交差点付近のほうに離陸後のコースを取るというお話がございました。 ○26番(宮内 博君)  資料で示しているところでありますけれども,資料の4です。これは,国土交通省が行っている騒音測定の結果です。測定場所は麓地区の共同利用施設ということになっているんですけれど,石峯地区における騒音測定の結果であります。年間平均値は57Ldenということでありますけれども,デシベルでは69.2dB。パワーの平均値では76.4dBであるということが報告されています。ただ,鹿児島県は第一種騒音地域外であるということで個別具体的な騒音対策等についても,空港の運用時間は拡大されたけれども,交付金のみで具体的に騒音対策をしようという姿勢を示しておりません。そのことについてどういうふうにお考えですか。 ○企画部長(満留 寛君)  航空機騒音対策につきましては,平成4年に空港の運用時間延長がありまして,その時点で県のほうから交付金が交付されまして基金が設置されております。その基金の中で,そういった個別補償を行ってきて,現在も行っているところでございます。 ○26番(宮内 博君)  基金はそういうふうになっているけれども,個別具体的な騒音対策という点では進んでいないんです。同時に,この資料にもありますように,パワーの平均値では76.4dBを示している地域であっても対策を取る手立てを示していないわけです。地域住民の皆さんは,いつまで我慢を強いられるんだということであります。今年当初予算で1億5,000万円が計上されているところでありますけれども,航空機燃料譲与税ですね。これはどういうふうに活用しますか。 ○総務部参事兼財政課長(山口昌樹君)  航空機燃料譲与税は国が空港の所在する市町村等に対し国税である航空機燃料譲与税の一部を財源として譲与するものでございます。その使途につきましては,航空機燃料贈与税法第7条において,航空機の騒音により生じる障害の防止,空港及びその周辺の整備,その他政令で定める空港対策に関する費用に充てなければならないと規定されております。本市におきましては,これまで合併前と同様に溝辺地区及び隼人地区における住宅学校等の騒音防止,道路整備に係る工事や,それに伴う市債の償還等に充当してきております。 ○26番(宮内 博君)  それはいわゆる今課長の方で示された第7条,航空機の騒音により生じる障害の防止に充てることができるということですよね。それで,実は霧島市もそうですが,鹿児島県はコンター内での施策ということで言っておりますけれども,コンターを外れた今回のことでも問題にしている地域等について,どういう対策を取っていくのか。静岡空港は2015年7月から運用時間を延長しているわけでありますけれど,その住民説明会で「騒音予定コンターの外側の地域は住宅防音工事助成の対象から外れるのか」という住民の質問に対して,「コンターはあくまでも騒音対策の参考に過ぎない。騒音の実測結果に基づいて対象地域の有無を判断する。範囲外でも基準値を超える場合,騒音対策を実施する」と執行部は回答しているんです。今回の運用時間の拡大に当たって11月に騒音測定が行われましたけれども,住民からは自分の家の庭でも計ってくれという声も出されましたよね。静岡空港が対応しているように住民が要望する場所で騒音測定をして,コンター外であっても基準値を超える場合,騒音防止対策を講じるべきだと思いますけれどどうですか。 ○地域政策課長(西敬一朗君)  まず先ほど御質問のありました委員会での委員の御発言ですけれども,おっしゃいますとおり,スタート時の騒音が大きい,障子とかふすまがガタガタいうという発言はございました。それから,騒音測定第1種区域内あるいは区域外ということでありますけれども,現在,24時間騒音を測定しております麓共同利用施設局におきましても,先ほどの表の上にございます年間値というのが環境省が定めました航空機の騒音に関する基準62dBを超えるところについては,基準を超えているという数値になります。先ほどの数値でいきますと57dBですので,その基準内に納まっているということで,今回11月に国のほうで測定されました騒音につきましても,先ほどの答弁でもございましたとおり,まずその結果を国において判断すると。基準値を超えているようであれば,もちろん空港の設置者であり管理を行われている国において,第一義的に判断をされるということでございます。 ○26番(宮内 博君)
     課長は57dBと言いましたがLdenだと思いますけれどね。私が申し上げたのは,市民からは自分の家の近くで計ってくれと,そういう要望もありますよね。そういう点では静岡空港のほうでやっている方法などを採用して,もし基準値を超えるようなものがあれば対応すると,こういう手立てを取ることができますか。 ○地域政策課長(西敬一朗君)  今の測定位置のことにつきましても,答弁でお答えいたしましたとおり,まず,対象地区を国のほうに要望いたしまして,そういうようなお話もありましたので,その話は国のほうにちゃんとつないだ上で,国において条件を満たすということで,11月の測定箇所2か所を選定されたものでありまして,要望を全く聞かずに選定したものではないということを御理解いただきたいと思います。 ○26番(宮内 博君)  11月のことではなくて今後のことを言っております。 ○地域政策課長(西敬一朗君)  まず,空港周辺においては鹿児島県が毎年騒音調査をされておりますけれども,その位置等につきましても鹿児島県と協議をしながら,そういう方向ができるのであれば考えていきたいと思います。 ○26番(宮内 博君)  引き続きこの点については確認を続けていきたいと思います。地熱発電の関係でありますけれど,市長にお尋ねいたしますけれど,市長の公約の中で掲げている分については大霧発電規模のものも入ると,こういう見解で理解してよろしいですか。 ○市長(中重真一君)  当然含まれるものでございます。 ○26番(宮内 博君)  大霧発電所では地下3,100mから蒸気を取っているということが既に報告されています。2015年の7月の規制緩和というのは,斜め掘りも可能としているということでありまして,市のモニタリング基準というのは,半径1kmだけの対応ではありませんか。これに対応できるんですか。 ○地域政策課長(西敬一朗君)  源泉のモニタリングにつきましては,市のモニタリング基準としては,少なくとも1kmの範囲内で私どもが定めた頻度,種類のモニタリングをしていただくことが,源泉への影響を計ることができるということで,有識者の御意見を伺いながら定めたものでございます。確かに地下のことですので,何kmが確実に影響するのかというのは,また国のモニタリングの考えの中でもいろいろ御意見があるところでございますが,少なくとも1km,これが源泉が周囲に及ぼす影響というのが関連性が高いと思われる距離だと判断したということでございます。 ○26番(宮内 博君)  既に大霧発電所が営業しているわけでありますが,えびの高原などの噴気が大変少なくなったという時期と,大霧発電所での営業が開始した時期が重なっているのではないかという指摘も過去にされたことはあります。またえびのでは,白鳥温泉にボーリングの油が混入して営業が中止になるということもあった。市長はそのことを認識されていますよね。 ○市長(中重真一君)  えびの岳の噴気が少なくなったというようなお話もございますし,そのとき確か新燃岳の噴気も少なくなったというような話でございましたが,そのあと新燃岳の噴火があったことも覚えているところでございます。自然の起こすことですので,それが全て関連しているかどうかということはここではっきりと申し上げることはできませんが,そういったことも理解しております。 ○26番(宮内 博君)  観光は霧島市の正に生命線であります。市長も同じ認識であろうと思うのですけれども,その温泉に大きな影響を及ぼしかねない地熱開発。私はバイナリー発電に噴気を利用するような政策を行うべきだということを指摘して,またこの問題も引き続き議論をさせていただきたいと思います。最後に,平和問題の関係についてでありますが,私は市長に問うているわけでありまして,部長からの答弁がありましたけれど,市長にお考えをお聴きしておきます。 ○市長(中重真一君)  今回質問がございました平和首長会議に霧島市が加盟しているということを,実は私存じ上げておりませんでした。またの首長の過半数が署名しているヒバクシャ国際署名というものに関しても,平和首長会議に加盟しながら,なぜこちらに署名がされなかったのかということも,ちょっとまだこの辺理解しておりませんでしたので,今後,その理由等もしっかり把握した上で検討していきたいと考えております。 ○26番(宮内 博君)  市長が霧島市議会議員の時代に非核宣言都市の採択をしているわけです。そういう状況の中であるということは認識されているのでしょう。 ○市長(中重真一君)  私がいた頃になるんですかね。私の記憶が乏しかったものですから,ちょっと私も記憶になかったものですから,そういうふうに先ほど答弁いたしましたが,核兵器がない社会というものは私も必要なことだと考えておりますので,今後も少しこのことを勉強させていただいて,今後どういった取組ができるか検討して行きたいと考えております。 ○26番(宮内 博君)  非核平和宣言都市霧島市を採択したのはいつだったのかということを再度確認しておきたい。同時に,市長の認識がまだ十分でないというお話でありますけれども,核兵器廃絶は正に人類をいかに救うことができるかという取組であります。ぜひ,そういう面でも協力協働の取組ができるように強く要請を致しまして,私からの質問とさせていただきます。御回答をお願いします。 ○総務課長(橋口洋平君)  平和都市宣言につきましては,部長の答弁にもありましたように平成18年11月に制定した五つの市の宣言の一つに非核平和宣言をうたっているところでございます。 ○市長(中重真一君)  平成18年11月にちょうど辞職をしているものですから,ちょうどの時期だったかもしれません。申し訳ございません。 ○総務部参事兼財政課長(山口昌樹君)  発言の訂正をさせてください。先ほどの類似団体の区分のところで,私が説明しましたところで,産業構造区分のところで,第二次,第三次産業を90%未満と申し上げないといけないところを95%未満と申し上げました。お詫びして訂正させていただきます。 ○議長(中村正人君)  以上で,宮内博議員の一般質問を終わります。次に,7番,愛甲信雄議員から3件通告がされております。したがって発言を許可します。 ○7番(愛甲信雄君)  新風会の愛甲です。議長から許可されましたので,ただいまから市長,各部長,課長に質問いたします。一番目,奥天降渓流域整備基本計画の進捗状況について。一つ,新川系流域遊歩道,大出水の湧水に続く整備箇所について,旧横川町,溝辺町,牧園町及び隼人町が接する天降川と久留味川が合流する地域は,県指定史跡岩戸磨崖仏,県指定天然記念物のカワゴケソウが自生する真米の甌穴群を始め,大出水の湧水などの名所,景勝地が集約されている地域でございます。平成22年度に奥天降渓流域観光整備基本計画が策定され,新川渓流の遊歩道や大出水湧水の整備は完成していますが,今後どのような箇所を整備していくのかお伺いいたします。二つに,景勝地や文化遺産と連動した観光ルートの確立について。奥天降渓流域には真米甌穴群,大出水の湧水のほか,犬飼の滝,JR暗渠など,流域内の名所,景勝地,文化財等が数多く存在します。このような景勝地や文化遺産と連動した観光ルートの確立が求められておりますが,合併12年,連動した観光ルートは存在していません。また宣伝不足のためか,霧島市の多くがその存在を知らないのが実情でございます。今後は,奥天降観光ルートを整備,確立していくのか,またどのように考えているのかお伺いいたします。三つ,流域環境整備に対して,どのような事業効果を考えているか。奥天降流域の近隣には,温泉,空港,JR嘉例川駅,大隅横川駅などがあり,関係機関と連動することでJRや空港の利用促進,観光客の増加が図られ,また広域でのウォーキングなどのイベントを実施することで,まちづくり団体や自治公民館活動も充実し,地域の活性化も期待できる。さらに,小中学生なども自然環境の保護についての理解も深まると思います。今後,流域整備についてどのような事業効果を考えているか伺いたいと思います。二番目,春のJR九州減便の対応策についてお伺いいたします。JR九州とどのような協議を持たれたのか。またその結果はどうだったのかお伺いいたします。三番目,霧島市内の超高速ブロードバンド整備についての進捗状況を教えてください。壇上からの1回目の質問を終わります。 ○市長(中重真一君)  愛甲議員から3問の御質問がありました。3問目は私が,その他は関係部長がそれぞれ答弁いたします。3問目の超高速ブロードバンド整備についてお答えします。本市の超高速ブロードバンドにつきましては,国分・隼人地区における平野部と溝辺地区における鹿児島空港周辺が整備されているところですが,その他の地区につきましては,未だ整備がなされていない状況であります。このような中,インターネットにおける大容量の通信,電子入札,海外との取引,観光客のWiFi利用などに大変苦慮されている未整備地区の市民の皆様や各種団体等から早期の整備を求める旨の御意見を頂いております。インターネットは,人と人との交流や事業経営,経済活動を行う上で欠かせないものとなっており,私としましても,超高速ブロードバンドの整備は喫緊の課題であると考えておりますことから,霧島市地域情報化推進委員会において,通信方式,整備範囲,整備方式など,本市に適した整備手法を調査研究しているところであります。また,先般,県内のブロードバンドの整備状況や整備手法等について専門的知識を有する方に市役所においでいただき,私,両副市長および関係課と情報交換を行い,霧島市における通信事業者の光ケーブルの整備状況等を踏まえた効率的で早期実現性の高い超高速ブロードバンド整備の進め方について御教示いただきました。今後も,通信事業者などからの情報提供を受けながら,より効果的な整備手法を精査するとともに,引き続き財政支援を含めた国への要望活動を行い,超高速ブロードバンドの早期実現に向けて取り組んでまいります。 ○商工観光部長(池田洋一君)  1問目の奥天降渓流域整備基本計画の進捗状況についての1点目に答えします。本市では,奥天降渓流域は,景勝地として優れ,自然や歴史・文化的にも貴重なところが多く,これらの資源を活用した観光地を創出し,観光交流人口の拡大,地域コミュニティや地域経済の活性化と観光の発展を図ることを目的として,平成22年に奥天降渓流域整備基本計画を策定しました。同流域には,山ヶ野金山に残る坑道跡,真米甌穴群のカワゴケソウなどの植生を含む貴重な自然環境や地形・地質が残されており,平成24年度には,天降川流域の火砕流堆積物が,国指定文化財天然記念物に指定されております。これまで,県の魅力ある観光地づくり事業で新川渓谷の遊歩道,大出水の駐車場や湧水口までの階段,県のリバーフロント整備事業により塩浸温泉龍馬公園前の親水護岸を整備してまいりました。今後につきましては,奥天降渓流域については,まだ手付かずの自然や希少生物,歴史・文化的にも貴重なところでもありますので,これら貴重な自然を保全しながら活用に向けて取り組んでまいりたいと考えております。次に,2点目にお答えします。奥天降流域につきましては,基本計画の中で真米甌穴群や犬飼滝,昨年,日本の20世紀遺産に選定されたJR肥薩線にある大隅横川駅や嘉例川駅,山ヶ野金山などが自然や文化遺産に親しむ散策コースとして盛り込まれており,これまでに,パンフレットやホームページによる紹介,観光物産展など様々な機会にPRに努めてきたところでございます。また,国土交通省が主催する「水のめぐみとふれあう水の里の旅コンテスト2014」において,大出水などの景勝地を結ぶ旅の企画である「日本最初の国立公園『霧島』プレミアムな旅」が,最優秀賞と特別賞を受賞し,全国放送の旅番組でも放送されるなど広く注目を集めたのではないかと考えております。このほか,教育委員会においては,市民の方々が文化財や郷土の歴史への認識を深める取組として,毎年,きりしま歴史散歩と題した,天降川の自然を学習する講座を開催しているところです。次に,3点目にお答えします。計画策定の際,地元から要望の多かった観光案内板を,新川渓谷遊歩道や塩浸温泉龍馬公園などのほか,市内の周遊観光ができるよう丸岡公園,霧島温泉駅などの市内全域に整備をしてまいりました。その結果,大出水の湧水など整備後は,訪れる方々が増加している状況にあります。また,観光協会が企画された「霧島ジオパーク,水の旅霧島エリアをゆく,豊富な水のふしぎ」ジオツアーなどは,奥天降渓流域の魅力の発信とともに観光客の誘客や周遊にもつながっているものと考えております。 ○企画部長(満留 寛君)  2問目の春のJR九州減便の対応策についてお答えします。本年3月からのJR九州のダイヤ改正につきまして,肥薩線関係では,特急はやとの風の定期運行を止め,土日祝日や夏休み,年末年始など利用者が多い日の限定運行とすること,吉松隼人間の2往復を減便すること,日豊本線関係では,都城国分間及び国分鹿児島中央間の各1往復を減便することが昨年12月に発表されました。中でも,肥薩線の吉松隼人間の減便やはやとの風の定期運行中止については,本市にとって大きな影響があるものと考えております。このような中,本市が構成員となっている鹿児島県鉄道整備促進協議会及び肥薩線利用促進・魅力発信協議会において,本年1月にJR九州鹿児島支社に対する要望活動を実施し,運行本数の現状確保やはやとの風の不定期運行化の見直し等について強く求めたところです。一方,JR九州としては,路線の維持存続のためにも,輸送規模に見合ったダイヤ設定にするなど,鉄道事業の合理化は必須であるとの見解であり,ダイヤ改正の見直しには応じない姿勢でありました。肥薩線につきましては,沿線住民の通学や通勤,高齢者の方々などにとって日常生活に欠かすことのできない重要な移動手段でもありますことから,今後におきましても,肥薩線の路線及び運行本数の維持,利便性向上等に向けて,JR九州に対する要望を行うとともに,沿線自治体や関係団体と連携を図りながら,利用促進に取り組んでまいります。 ○7番(愛甲信雄君)  奥天降渓流域のことについて再質問いたします。整備,建設と言いますと自然環境を大きく変える工事をイメージされますが,私は極力,自然環境に負荷を掛けないことが一番だと考えております。この奥天降も昨日山田議員がおっしゃいました地域ブランド中の地域ブランドだと考えております。今後進める中で,どのような感じでいかれるんですか。 ○観光課長(八幡洋一君)  今後の整備につきましては先ほど部長の答弁のほうにもありましたけれども,やはり貴重な自然財産だと思っております。自然保護,保全,そういうものをしっかりとやりながら,活用というところでやっていきたいということで,大きな整備というのは現段階では考えていないところでございます。 ○7番(愛甲信雄君)  私は,10年ほど大隅横川駅保存活用実行委員会の実行委員長をしておりました。10年の間,いろいろ活動の中でございましたが,一番良かったと考えていることは,イベント等をしながら,まず保存,そして活用したと。というのは,イベント等で駅に行く回数が多くなりました。そのたび,台風の後などに瓦などが少し浮いているなというときは,市のほうに今のうち直したほうがいいよとか,雨漏りが少ししているなというときは,今のうちにしたほうがいいよと,そのたび対応してもらいました。それで115年の歴史がある建物が残っていると思います。それで,自然のままに残すのも一つの手かもしれませんが,私は少し遊歩道を中心に川に落ちるような危険な所は擬木とかで対応をいかなければならないかもしれませんが,次世代に継承するためには,人間が保全をしながら進めていくのが私はいいと思います。どうでしょうか。 ○観光課長(八幡洋一君)  今,議員が言われたとおりであると思います。今回,大出水の整備につきましては,これまでなかなか広くPRができていなかったということでございます。これはなぜかと言いますと,やはり安全対策とか駐車場の問題とかがあって,整備を進めてきたということでございますので,今後,その他の地域においても整備に当たっては皆さんの御意見もお伺いしたり,民地等が多うございますので,そういうところも含めて検討しながら進めていきたいと考えております。 ○7番(愛甲信雄君)  分かりました。私もこのような整備は問題が出てきたらそこで立ち止まって協議をすることが大事だと思っております。時間を掛けて奥天降に合った,特に市民の皆さん方にこういう所が霧島市にあるんだよというようなところを,環境に負荷のないやり方でやったほうがいいかなと思います。これは先ほども言いましたが,民有地もあるということが分かっております。しかし,少しでも新川の発電所から隼人地区の水源地まで間だけでも何か子供の遠足を兼ねた施設ができれば,その子供たちが大きくなって自分たちのふるさとはすばらしいよねというようなことになると思います。ということで,この問題は時間がちょっと掛かりそうですのでこれで終わります。JR問題ですが,隗より始めよという言葉もございますが,昨日と今日と40年ぶりに通学列車に揺られて議会まで来ました。最初に思ったことが,我々の時代からすると子供の数が減っているなと。一番の通学のときに少なくなっているなという思いがしました。乗客が減少した大きな原因は何だと考えておられますか。 ○地域政策課長(西敬一朗君)  やはり車社会の到来,車への依存が高まったということと,人口が減少に転じてきた,この二つであると考えております。 ○7番(愛甲信雄君)  私も全くそのとおりだと思います。JR九州側との協議の場には,どのような交通手段で行かれたのですか。 ○地域政策課長(西敬一朗君)  JRで行きました。 ○7番(愛甲信雄君)  ありがとうございます。全くそのとおりだと思います。人吉市などは通勤や出張などで市職員のJR利用を推進しているということでございます。普通の列車の乗客数が少ないのであれば,JRで出張できるようなところは列車を活用するなど,職員でもできるところがあるのではないかと考えておりますが,どうでしょうか。 ○企画部長(満留 寛君)  議員おっしゃるとおり,そういった通勤に対してJRを利用するというような利用促進に向けても,今後そういった形での利用できないかを検討してまいりたいと考えております。 ○7番(愛甲信雄君)  その一つの方法が,何年か前まではよく聴き及んだんですが,ノーマイカーデーとかそういうこともなされたら,この取組としていいのではないかと考えております。どうでしょうか。 ○企画部長(満留 寛君)  研究させていただきたいと思います。 ○市長(中重真一君)  先日,内副市長と鹿児島市内で会がございました。その折も庁舎から駅まで歩いていきまして,電車に乗って鹿児島市内に行ったところでございます。また今回のダイヤ改正を受けてJRへの要望活動に熊本へ[同ページに訂正発言あり],山口副市長に行っていただきましたが,その際ももちろんJRで行っていただきました。私自身,これは市長に就任する前から特に県議会時代は,本会議があっても一度車で帰ってきて隼人駅に送ってもらって,そこから電車で行って終電間際に何とか帰ってくるというように,少しでも電車を使うようにしていたところでございます。もちろんそういった取組も必要でございますし,また市民の皆様に環境のことにも,排気ガス等二酸化炭素の問題などを考えましても,できるところは電車を使うというのは必要なところでございますので,そういった啓発活動も続けていければと思います。 ○7番(愛甲信雄君)  毎日電車で来いとかそういうことではなくて,1年に二,三回でも乗らなかった人が乗っていけば少しでも利用促進になると思っております。それと,肥薩線の価値を向上させるには,沿線の関連団体と緊密に連携し取り組んでいくことが大事でありますが,この件について,沿線の各関係団体と何らかの対応策について話し合いが持たれたのかお伺いします。 ○副市長(山口 剛君)  先ほど熊本のほうのJRということだったんですけれども,JR鹿児島支社のほうに行ってまいりました。そのときも当然JRで行ったんですけれど,私,電車が大好きで鹿児島に行くときの半分はもう電車で行っております。それからこの前,大隅横川駅に行くときも電車でまいりまして,そのとき,JR鹿児島支社となぜというお話をしたんですけれども,やはり乗車密度が低いというお話をされました。横川に行くときにちょうど夕方の電車だったんですけれども,学生がいっぱい乗っていまして,私どもが座る所もないぐらいでした。ですから,乗車密度が低いというのは電車によって高いところ低いところがいろいろあるようですので,もし利用促進をするんであればその辺りの低いところを利用しながらやっていけば,もうちょっとやり方があるのかなとも感じたところでございました。 ○7番(愛甲信雄君)  そのとおりだと思います。私が言う関連団体というのは,花はきりしま肥薩線の会とか嘉例川駅の保存会とか大隅横川駅保存活用実行委員会,日当山駅の実行委員会,霧島温泉駅の中堀会長がされているところと,そういうところとも頻繁に会議をしているのかと思いますが,どうでしょうか。 ○企画部長(満留 寛君)  企画部サイドとしましては,先ほど言われたような団体とは会議をもっての協議とかは現在のところは致しておりません。 ○市長(中重真一君)  市として現在取り組んでおりますのは,本市や熊本県や宮崎県も含む沿線自治体で構成する肥薩線利用促進魅力発信協議会等において,利用促進に関する具体策等を検討しているところでございます。ただこの会は,私が就任してからまだ開かれておりませんので,私もまだ出席しておりませんが,以前,県議のときにはいつも人吉のほうまで出掛けていたところでございます。またこういった会も通じて,利用促進を進めていきたいと考えております。 ○7番(愛甲信雄君)  私がなぜくどいことを言うのかというと,JR九州も鉄道部分は大幅な赤字ということで,廃線を防ぐための減便という,廃線を防ぐためには増便してどんどん便利にしたほうが私はいいと思うんですが,考えが違うようで,しかしこのまま減便のままお客がいなくなり,その次の判断は廃線となれば,霧島市も高齢化が進んで多くの特に高齢者の皆さん方が,交通難民となってしまいます。そうなった場合,霧島市で地域の交通手段をひょっとすると一から整備するための多額の予算を組む必要が出てくるのではないかということも考えました。今まで我々も霧島市内の駅の実行委員会だけでイベント等をしておりましたが,今後は湧水町を始め,えびの市,人吉市,これを巻き込んだイベント,観光の目玉商品を作るとか,私が四,五年前に横川駅の実行委員会でこれはバスですが,ミステリーバスというのを企画しましたところ,2回ほどしたんですが,次はないのかという声がありました。しかし,少し赤字が出たものですから,これは一時止めておこうということでそれは止めたんですが,乗客を増やしたり,またこの肥薩線という線に対して,イコモスにも選ばれた線ですので,希少価値を高めたり,もうちょっと肥薩線の魅力を高めるためには,単独でなくて先ほど言いましたが,全ての自治体,関係団体を総動員して,全国から注目されるようなイベントをしたほうがよろしいかと考えておりますが,どうでしょうか。 ○副市長(山口 剛君)  先日JR鹿児島支社にまいりまして,なぜ今なんですかと,今年は西郷どんの放映があったりイコモスの指定があったりとか,なぜ今なんだろうかということを申し上げたんですけれども,やはり乗車密度が低いということでありました。であれば,乗車密度を上げるしかないのかなと思っております。なぜ今なのかと私なりに勉強してみたんですけれども,国鉄がJRになったときに,北海道と四国と九州が,まだ脆弱であるということで,その線路の固定資産税を軽減するという制度があったんですけれども,来年度でこれが終わるようです。そういったことから,JR三島各社が今,合理化をしなければいけないというようなことになったのも,何かで聴きました。そうなってくるとやはりJRとしては収益力の向上というのが大きな問題になってきます。そこで今,愛甲議員がおっしゃられたことでちょっと思い出したのが,何年か前に,嘉例川駅から大隅横川駅までウォーキングをして,そこから歩き始めて,相当な数の方が乗られたんですけれども,帰りは歩き始めた所の嘉例川駅までみんな電車に乗ったんです。そのとき,もう乗り切れないくらいの,都会のラッシュ並みで帰って行った覚えがあります。そういったことを思い出しますと,愛甲議員がおっしゃるようなのも今後必要ではないかというような気が致します。 ○7番(愛甲信雄君)  ありがとうございます。私の耳に,中重市長がこの肥薩線に非常に愛着を感じていると。この愛着は尋常ではないということを聴いておりますが,どのようなことなのか教えてくださいませんか。これがひょっとするとヒントになりまして,いいイベントが開催されるのではないかと思っております。どうぞ。 ○市長(中重真一君)  確かに議員がおっしゃるように私,肥薩線には愛着を感じているといいますか,肥薩線がなければ今の私はないのかなと考えているところでございます。と申しますのも,私の妻は湧水町吉松出身でありまして,高校の同級生でございます。妻は補習のときには朝5時半に吉松駅を出て加治木駅まで乗ってまいりましたし,私も隼人駅から加治木駅まで3年間通学しました。肥薩線がなければ恐らく妻も加治木高校には来ていなかったと思いますので,肥薩線があっての私たち夫婦があると考えているところでございます。そのため,よく子供と一緒に湧水町に帰省する際も,隼人駅から電車を使って吉松駅まで行って,たまにはそこから5kmばかり息子とジョギングをしたり,いろいろなこともしておりますし,吉松駅であるイベントや肥薩線沿線であるイベントは多く参加しているところでございます。肥薩線というものは本当に大事な路線だということは重々承知いたしております。 ○7番(愛甲信雄君)  今,市長からすばらしいヒントをもらいました。婚活列車でも,八代から隼人駅までが肥薩線ですので,全線掛けて,これはおもしろいですね。早速,関係団体のほうに私のほうから言っておきますので,そのつもりでよろしくお願いいたします。大事なものをもう一つ忘れておりました。昨日,帰りの列車の中で,私の前に座っていた高校生一年生に聴いたんですが,その生徒に,「春のダイヤ改正で隼人発18時57分,19時59分に吉松に着くこの便がなくなる」と言ったら,「おじちゃん,困った」と。何故困るのかと聴くと,ちょうど部活で帰る便だそうです。こういうのもその会議でもしあったら,言ってもらえませんでしょうか。よろしくお願いいたします。 ○地域政策課長(西敬一朗君)  肥薩線を利用して通学されているであろう六つの高校に影響を受ける生徒さんがどれぐらいいるのかということをお尋ねしております。吉松方面から隼人に通学されている方が六つの高校で約290人。隼人から吉松方面に肥薩線を利用されている生徒さんが約100人いらっしゃるということで,こちらのほうは鹿児島県の鉄道整備促進協議会のほうで県内の状況を取りまとめて,またJRのほうに伝えているというところであります。ちなみに,これは高校によっては生徒さん一人一人に現在乗っているダイヤを確認されたところもありますし,大体の感じでこれぐらいかなというお答えを頂いたところもありますので,必ずしも正確な数字ではないんですけれども,18時57分を使っていらっしゃる方が,400人弱の中で100人ぐらいいらっしゃるのではないかという結果でありました。 ○7番(愛甲信雄君)  そこのところをよろしくお願いいたします。三番目の超高速ブロードバンドに対しまして,再質問いたします。今回,私は市内の超高速ブロードバンド未整備地域の複数の市民の方へ聴き取りを行いました。横川で設計事務所の所長をしている方によれば,超高速ブロードバンドとADSLのデータの処理速度は,10倍から20倍の差が出るとのことでした。例えば,最新設計技術に3Dの設計があるそうですが,データ容量が大きく,それを顧客のもとに送信するには,超高速ブロードバンドであれば数分で送信できるところを,ADSLでは1時間以上掛かるそうです。そのため,そこの従業員の方はどうするかというと,USBに取り込み,それを車で顧客のもとへ直接持っていたほうが早いという話でございました。車で従業員にデータを持っていってもらう時間は,会社としても相当な損失だと思って,それは早く引いたほうがいいですと言ったら,これを一番に整備してもわらないと,これ以上は耐えられないと,苦しさをにじませた言葉を頂きました。質問でございますが,湧水町はもう今,どういうふうになっているかお分かりでしょうか。整備されているか。 ○情報政策課長(宮永幸一君)  湧水町のほうは,通信事業者が民間主導で光整備を全域ではございませんけれども整備している状況でございます。 ○7番(愛甲信雄君)  私の友達が湧水町にいますが,「もう4年ぐらい前にうちは完備されたよと,あなたの所は田舎だね」とそんなことを言われましたが,冗談だと思いますが,本当にこの問題は避けて通れない,早くしないと周辺部からどんどん会社がなくなり,また若者がいなくなり,そうするとどうなってくるかというと,国分隼人ばかりが栄えてくるということでございます。私はバランスのいい市政を作ると12月議会のときに市長からも答弁をもらっておりますので,市長,この件に関して,もう待ったなしで対応してもらえませんでしょうか。どうでしょうか。 ○市長(中重真一君)
     先ほども答弁申し上げましたが,先日,県内のブロードバンドの整備状況や整備手法等について,専門的知識を有する方に市役所においでいただき,私,両副市長,関係課と情報交換を行い,霧島市における通信事業者の光ケーブルの整備状況等を踏まえた効率的で早期実現性の高い超高速ブロードバンド整備の進め方について御教示いただいたところでございます。実際その中で伺った話,今まで私たちが考えていた以上のお話をいろいろ伺えたところでございました。今どんどん庁内で進めているところでございます。また事業者とも調整を進めているところでございます。条件が整い次第,今回,当初予算には組んでおりませんが,できるところから補正を組んででもやっていきたいと考えております。 ○7番(愛甲信雄君)  この言葉はいいのか悪いのか分かりませんが,公共インフラの格差だと思います。やはり格差のない社会を作らなければいけないわけですので,本当によろしくお願いいたします。釈迦に説法かもしれませんが,ネットで全国自治体どういう手法で超高速ブロードバンドを整備しているのかなと思って,例えば国が三分の一,残りを過疎債と自主財源とか,北海道のあるところは道と国で三分の二,あとの三分の一を過疎債と自主財源でとか,いろいろな方法があるのだなと思うところでございました。難しいところかもしれませんが,ここは観光にしても農業にしても医療にしても教育にしても,必要な投資ですのでよろしくお願いいたします。 ○市長(中重真一君)  今,議員がおっしゃったように,整備手法はいろいろございます。まず基本的には,国分隼人地区を市がお金を入れてやったのかと言いますと,これは全部民間がやったことでございまして,湧水町におきましてもそのような状況でございます。妻の実家は入っていないような気が致しました。整備手法に関しましても官設民営,民設民営,官設民営ですとその後の維持費に関しても行政が経費を持たないといけない。民設民営に行政がお金を出すのか,いろいろな手法もございますが,今後,一番市に負担が出ないような形で,また早期に実現できるような形をしっかり研究して,しっかりと進めてまいりたいと考えております。 ○7番(愛甲信雄君)  これで最後ですが,最後に幕末の長岡藩の小林虎三郎という方がいて,有名な話で米百表。今,我々が食べなくても,次の世代の教育のためにという話がございます。これは小泉首相が恐らく国会の所信表明のときに出て有名になった話です。そのようなことで,今,財政的に苦しいのは分かっておりますが,将来のために若者のために投資をしてもらいたいと考えております。 ○議長(中村正人君)  以上で,愛甲信雄議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩いたします。                「休 憩  午後 3時13分」                ―――――――――――――――                「再 開  午後 3時30分」 ○議長(中村正人君)  休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。次に,12番,木野田誠議員から2件通告がされております。したがって発言を許可します。 ○12番(木野田誠君)  議席番号12番,霧島市政クラブの木野田誠でございます。ただいま議長より私の一般質問に対する許可を頂きましたので,心から感謝を申し上げながら,事前通告に従い2問について質問をさせていただきます。1問目に,茶業振興についてお伺いいたします。2020年は東京オリンピックの年であり,またパラリンピックの年でもあります。また我が県におきましては,燃ゆる感動かごしま国体,燃ゆる感動かごしま大会の年でもあり,本市でも競技が行われることとなっております。これに対する予算も計上されております。一方,この年の秋に,全国の茶業者にとって年1回の大きなイベントである第74回全国お茶まつり大会が,南九州市で開催されることになっております。平成23年に開催されました全国お茶まつり鹿児島大会in霧島以来9年ぶりに鹿児島県内で開催される大会であります。この全国お茶まつり大会におきましては,全国茶品評会の表彰式も行われ各地の茶の名産地が農林水産大臣賞及び産地賞を競うことになります。南九州市で開催される大会ではありますが,霧島茶の銘柄確立の上からしても,決して譲ることのできない賞であると先般,霧島市茶業振興大会では決起大会も開かれ,市長のあいさつの中でその決意を述べられたところであります。生産者,行政そしてJA等,関係機関が一体となって努力をしなければ為し得ないことであります。本市の対応対策についてお伺いいたします。次に,お茶農家ばかりではないと思います。特にお茶の繁忙期におきましては,人手不足が慢性化しております。今までシルバー人材センター等に派遣をお願いして対応していた茶農家も,シルバー人材センター自体が人手不足の状態であるようで,派遣していただけないということであります。対策は考えられないものでしょうか。次に災害対策についてお伺いいたします。新燃岳の噴火に続き,2月9日に高千穂の峰の登山道にあります御鉢が小噴火のおそれがあると報じられました。噴火警戒レベルが2に引き上げられ,噴火予知連絡協議会では,現在,新燃岳や御鉢では小規模な噴火が発生する可能性があるとされております。また昨日はえびの高原の硫黄山も警戒レベルが2に引き上げられました。いつ噴火するのか,どの程度の規模の噴火なのか,確実な予知の難しい火山噴火の現状ではありますが,御嶽山や草津白根山のような突発的な噴火もありました。霧島山における防災計画について,また高千穂河原ビジターセンターも含めてお伺いいたします。昨年7月5日,福岡県朝倉市杷木地区を中心にして九州北部豪雨があり,甚大な被害が発生いたしました。33名の方が亡くなり未だに2名の方が行方不明だということであります。被害住宅は,1,458棟となっております。改めてお亡くになられた方の御冥福をお祈りいたしますとともに,被災された方々にはお見舞いを申し上げるところであります。朝倉市の山間部に線上降水帯が9時間もの間形成され,総雨量774㎜を,多い時の時間雨量は124㎜という短時間に記録的な豪雨を観測し,発生した災害でありました。去る2月1日,私ども霧島市観光特産品議員連盟11名で現地を視察させていただいたところでありますが,その有り様は現在でも目を見張らんばかりの被害の状況であります。未曾有の災害であり,また想定外の災害であっただろうと推測されます。本市はこのような豪雨災害に対してどのような防災対策を考えておられるのか,お伺いいたします。以上2問4点につきまして壇上からの質問と致します。よろしく御回答をお願いいたします。 ○市長(中重真一君)  木野田議員から2問の御質問がありました。1問目の1点目は私が,その他は関係部長等がそれぞれ答弁いたします。1問目の茶業振興についての1点目にお答えします。お茶につきましては,全国的に海外への輸出も急増しており,本市では,これに対応するため,農業生産工程管理いわゆるGAPの認証取得や付加価値を高めるための有機栽培の推進,抹茶等の加工施設の整備などに対する支援を行っております。また,生産者の経営基盤の強化を図るため,経営規模の拡大,品質の向上,コスト削減・省力化に必要な機械の導入や施設等の整備に対する支援も行っております。その結果,例年開催される全国茶品評会においても優秀な成績を収めており,今年度の長崎県の大会では,普通煎茶10㎏の部で産地賞を受賞するなど,大きな成果を上げているところです。このような中,2020年には,本県で全国お茶まつり大会が開催されるとともに,国民体育大会等も開催され,また,我が国においては,オリンピック・パラリンピックも開催されることから,霧島茶の知名度を国内外に広める絶好の機会でもあります。私と致しましては,2020年の全国お茶まつり大会はもとより,毎年開催される同大会でも優秀な成績が収められるよう,生産者や関係機関とこれまで以上に連携を深めるとともに,品評会への出品助成や生産者への指導など継続的な支援を行ってまいりたいと考えております。 ○農林水産部長(川東千尋君)  次に,2点目にお答えします。農作物を大規模に生産する際には,定植期や収穫期などの繁忙期に多くの労働力が必要となりますが,近年では農業就業者の減少や高齢化等が進行し,必要な人材の確保が困難となっています。農家や農業法人が,所得の向上を目指して経営規模・品目の拡大などを進めていくためには,その経営に見合った労働力を継続的に確保する必要がありますので,人手不足の解消は,本市においても重要な課題であると考えております。このようなことから,国や県の補助事業を活用して,コスト削減や省力化を図るための機械の導入や施設の整備等を支援するなど,人手不足を補うための施策についても積極的に取り組んでおります。また,農業者が全国的に減少し本市においても同様の状況である現状においては,繁忙期に限らず農業者全体の確保を図る対策が喫緊の課題であると考え,新規就農者に対する支援策の拡充に関する予算も本定例会に提案しているところです。御質問の繁忙期における人手不足の対策につきましては,引き続き,機械の導入や施設の整備等による省力化を進めるとともに,関係機関とも連携を図りながら有効な方策について調査研究してまいります。 ○危機管理監(德田 純君)  2問目の災害対策についての1点目にお答えします。火山災害対策については,噴火警戒レベルに応じた防災対応を講じることができるよう,鹿児島地方気象台,鹿児島県,宮崎県及び霧島山周辺市町などの関係行政機関や火山専門家の方々と早めに連携をとりながら対応しております。さらに,緊急時の情報伝達手段として,モーターサイレン,防災行政無線などを整備するとともに,登山者等が突発的な噴火に遭遇した際に緊急的に身を守るための避難壕を登山者等の集まる登山口など3か所に整備しております。今後におきましても,本年2月に御鉢の噴火警戒レベルが引き上げられたときのように,突然,火山活動が活発化することも考えられますので,関係機関等との連携を強化し,早めの情報収集及び情報伝達に努めるとともに,霧島山における警戒避難体制の構築と避難施設の一体的な整備について,霧島山火山防災協議会で協議したいと考えております。次に,2点目にお答えします。昨年7月の九州北部豪雨では,福岡県北部から大分県にかけて,梅雨前線に伴う線状降水帯が形成され,福岡県朝倉市や大分県日田市を中心に大量の雨が降り,河川氾濫と合わせ,山腹崩壊に伴う土砂や樹木の流出により,大きな被害が発生しております。本市では,大雨のおそれがあるときは,警報が発表されると同時に,総合支所も含めた24時間の情報連絡体制をとっており,防災情報提供システムや鹿児島県河川砂防情報システムにより,降雨状況や河川水位状況,土砂災害の危険度の高まりを表す土砂災害警戒判定メッシュ情報に注意するとともに,鹿児島地方気象台とのホットラインを活用し,災害の危険が迫っている際には,複数の手段で早めの避難情報を発表しております。なお,現在,市内の1次避難所については,災害種別ごとの見直しを行っており,豪雨時の避難所については,可能な限り,浸水想定の区域外及び土砂災害の区域外に位置する避難所を使用するように考えております。 ○12番(木野田誠君)  全国茶品評会において産地賞の受賞対象は霧島市であります。市長は,壇上からも申し上げましたとおり,先の決起大会の場において,産地賞及び大臣賞を受賞すべく決意を述べられました。先ほどの答弁の中でも決意が述べられておりますが,改めて市長の決意,あるいは茶に対する思いが大きければ,ぜひ,お話ください。 ○市長(中重真一君)  先日,茶業振興大会で御挨拶させていただいた内容でもございますが,霧薫る里に銘茶ありと言われておりますが,ここ霧島市は霧島連山を背負っており,霧島の名のとおり霧が深く,香り高い銘茶の産地です。また,霧島の大茶樹からも分かるように,この地域では古くからお茶が栽培されており,歴史的にも地域を代表する産品として確固たるものとなっております。しかし近年,若者だけでなく日本全体で緑茶離れが進んできているのも事実でございます。統計によりますと,私が生まれた昭和50年代は,国民一人が1年間に使う茶の量は1kgだったそうですが,今では500から600gと,その半分程度まで落ち込んでいるところでございます。その一方で,海外では空前の緑茶ブームに沸いております。特に抹茶は抹茶ラテを始め,様々な菓子に使用され,海外の抹茶を使った菓子が日本で流行るという抹茶の逆輸入のような現象も起きているところでございます。緑茶の持つ健康的な要素,日本産という安心安全な要素,それらが相まって世界各国で緑茶が広まり愛されております。これからは世界で広まった緑茶の波が再び日本に舞い戻り,日本国内でも緑茶の波が起こるかもしれません。急須で飲むスタイルも見直されるかもしれませんし,また,その機能性から水出し緑茶が主流になるかもしれません。様々スタイルの緑茶の波が押し寄せたときこそ,この地域のブランドイメージを作るチャンスだと思います。2020年に開催される全国お茶まつり鹿児島大会は,先ほども申しましたが,オリンピック・パラリンピックのおよそ2か月後であり,このような時期に歴史ある霧島茶が日本一の座を手に入れることができれば,日本国内はもちろんのこと,海外での評価,事業に対しても好影響をもたらすことができるのではないかと考えております。私としましても,先ほど申し上げたとおり,2020年へ向け,生産者の皆様を始め関係機関や議会の皆様のお力もお借りしながら,まずは毎年開催される同大会で優秀な成績を収められるよう積極的かつ継続的な支援を行ってまいりたいと考えております。 ○12番(木野田誠君)  2か月後ではなくて2年後ですので,2年後には壇上で市長が優勝旗をもらえるように努力していきたいと思います。ただいま話の中でありましたように,国内消費が伸び悩んでいる中で,肉用牛とともにお茶は今,海外輸出というような形で,明るい面も見られているところであります。大会に向けまして生産者も大会スローガンを採択して決意を表明したところでありました。それではまず,本市の茶の作付け状況は県内及び九州内ではどうなっているか示していただきたいと思います。 ○農政畜産課長(田島博文君)  県内では南九州市,志布志市についで3番目の栽培面積となっております。九州内におきましては,南九州市の次に八女市が入りまして,志布志市,霧島市ということで,九州内で4番目の産地となっております。 ○12番(木野田誠君)  県内では第3位となっていますが,写真を出していただけますか,タブレットにも出ていると思いますが,平成22年から全国茶品評会での過去の本市の受賞状況を手書きではありますがまとめてみましたので見ていただきたいと思います。特に平成23年の茶の品評会におきましては,議会を始め市民の方々に大変御協力いただきまして,このような成績を出すことができたわけですけれども,それでは2020年,第74回全国茶品評会に対し,霧島からの出品要請はどのような数が来ているか分かりますか。 ○農政畜産課長(田島博文君)  出品要請につきましては合計の点数でよろしいでしょうか。全部で39点,要請がきております。その中で28点が今のところ出展予定となっております。ただこの中には,まだ本年度整備を致しました甜茶等の工場の稼働がございませんので,甜茶等の要望に対する回答も来ておりませんので,若干低めという形になっているようでございます。 ○12番(木野田誠君)  お茶の作付け状況も分かりますか。聴きましたかね。分かりました。28点が出展するということになっているわけですけれども,栽培面積から見ても,品評会における実績からしても,県内はもちろん九州内でも有数のお茶の産地であるということは理解していただき,認識するわけですけれども,あまりよくは知られておりませんが,有機茶においても霧島茶は全国のトップレベルにあるということは御理解いただきたいと思います。トップレベルの生産地であるということであります。近年,お茶を始め和牛等の海外への輸出額も増えております。2020年には,先ほども言いました東京オリンピック・パラリンピックが開催され,日本が世界の注目を浴びる年でもあります。国体も鹿児島で開催されます。今正に鹿児島牛は全共で去年日本一を獲得し,この5年間は日本一を掲げることができるわけですけれども,霧島茶もこれを絶好の機会と捉えて今までより更に認知度を上げる対策が必要だと考えますが,どうでしょうか。 ○農政畜産課長(田島博文君)  人口減少社会に突入しています日本では,マーケットが縮小傾向にあるということは御存じだと思います。こういうことで日本だけではなくて海外へも目を向けた販路の開拓ということが重要であると考えております。そういう意味におきましては,オリンピック・パラリンピックは絶好の機会ではないのかなと考えているところでございます。ただ,海外においては御存じのとおり,生産工程管理に大変厳しいという状況もございます。そういう中でGAPの取得認証を進めるということであったり,さらには,先ほど来出ております海外で人気のある甜茶,抹茶等,付加価値を高めながら需要に対応するということが重要ではないかと考えているところでございます。併せまして,そういういいお茶を作っても広く認められなければ,なかなか意味がないのかなと思っておりますので,先ほどから議員がおっしゃっています全国お茶まつり等の全国規模のイベントで,各賞を受賞し続けることが認知度を高めていくには非常に重要なことになってくるのかなと思っております。そういう意味合いから致しますと,先ほど来言っております付加価値を高めたりという作業とこういう全国規模の大会で受賞し続ける,両方の対策を併用して進めていくことが重要なことではないかと考えているところでございます。 ○12番(木野田誠君)  認知度を高めるための方策も話していただきましたが,私は先に霧島茶の商標登録をお願いしておりました。なかなか難しい面もあるようでございますが,今日までの流れはどういうふうになっていますか。 ○農政畜産課長(田島博文君)  今おっしゃるとおり,お願いをしていたところからなかなか進まないという状況がございました。本年度において,若干は以前より進んでいるという形になっております。ただまだ結果的にそういう形に至るかどうかというところまでは至っておりませんけれども,問合せと致しましては,前回より進んだ形で私どものほうにはお答えが来ているところでございます。 ○12番(木野田誠君)  霧島茶の商標登録については,これから海外に輸出が霧島茶として始まるということで,まず中国から模造品として霧島茶を出してもらったら大変なことになるから,商標登録をしようというようなことで始まっているわけです。これから海外に出て,競争力を高めていかなくてはならないわけですから,是非これは霧島茶として商標登録を取るように努力を重ねていただきたいと思います。それでは次にお伺いしますけれども,霧島市の農業生産額における霧島茶の占める割合はどれぐらいですか。それと,参考までに,肉用牛の農業生産額も教えていただきたいと思います。 ○農政畜産課長(田島博文君)  引用する資料がそれぞれ若干の相違があるということと,私どもが把握しているのが総生産額であるということ,それからお茶を含めて一般的な農産物につきましては,個人売買等もございますので,全体的な正確な数字の把握が難しい状況であるということを了解いただいた上での数値でお聴きいただきたいんですけれども,本市の農業生産額は,220億円程度と把握しております。内訳と致しましては,一般的な農産物と畜産ということで分類しております。一般的な農産物が72億円程度,そのうちお茶が約30億円前後を占めております。畜産につきましては,全体の農業総生産額の7割に近い148億円程度ということで把握しております。そのうち,肉用牛が49億円程度ということで,私どものほうでは把握しているところでございます。 ○12番(木野田誠君)  お茶が30億円という数字が出ておりますが,私の感覚でいくともうちょっと多いのではないかなという気もします。あとは一般的な生産物でいうと米が上がってくるかなと思います。肉用牛については49億円。輸出もまた増えてきますので,お茶と肉用牛というところは非常に期待ができるのではないかと思いますが,先ほどの回答でも,2020年の大会に向けての行政としての取組について回答いただいておりますけれども,今まで機械の導入や施設等の整備に対する支援ということで頂いておりますけれども,確かに機械の導入や施設の整備によって,今まで例えば3町歩しか作れなかった人たちが5町歩,8町歩というふうに,あるいは10町歩作っていた人は20町歩,それ以上という形で面積をどんどん増やして,決して霧島市内のお茶畑は減少はしていないと。例えば3町歩やっていた人が5町歩にしたら,その2町歩は今までの生産農家から借り入れて畑は減らさないでそのまま維持しているという形でしていると思います。そういう意味では非常に有り難く思っているところでございますけれども,今回はこういったような物品的な支援もありますけれども,人的な支援,特に指導体制について,これからはお伺いさせていただきたいと思いますが,ただいま生産額を教えていただきました。本市の農業振興に大きく寄与しているのは,先ほども言いましたように,お茶と肉用牛であるのではないかなと思います。2020年の全国茶品評会2022年の全国和牛共進会を迎えようとしている現在,今まで以上にこの分野に力を入れるべきであると思います。現在,農政畜産課で専門的な技術を有する部署が畜産とお茶であると考えますが,それらの担当者の人数と年齢はどうなっているか教えてください。 ○農林水産部長(川東千尋君)  農政畜産課には16名の職員がおります。そのうち,お茶の担当が2名で,年齢が43歳と40歳でございます。また畜産の担当職員は同じく2名で,年齢は52歳と46歳となっております。年齢につきましては平成29年12月31日現在のものでございまして,いずれも男性の職員でございます。 ○12番(木野田誠君)  霧島市の農政畜産課における専門的な技術を有する職員の年齢と人数を教えてもらいましたが,私も南九州市の,県内で一番大きな知覧,川辺を抱えた市でありますけれども,ちょっと聴いてみましたら,ここは体制として茶業課というのがあります。そしてその中に生産振興係,流通対策係というのを設けておりまして,課長がいて,生産振興係に3名,年齢は56歳の係長を始め,37歳,36歳,それから流通対策係として係長が50歳と29歳の職員というような形で報告をもらっておりますけれども,茶の職員は茶園管理,生産製造の指導,そして近年増えてきた補助事業等についての対応,加えて緑茶の輸出も年々増えてきております,その指導対策も講じなければならない状況となっております。2年後に全国茶品評会も目の前に迫っています。その対策はもう今年から始めないと出品茶園の選定を始め,指導等を始めなければなりません。平成23年の大会に向けては,お茶まつり対策室を作っていただきまして対応していただきました。改めてお茶に関する部署をこの2020年の対策として作るなりして,職員を増員していただくとかいうようなお考えはお持ちでないですか。お伺いいたします。 ○農林水産部長(川東千尋君)  先ほど議員のほうからも御紹介がございましたが,これまで全国お茶まつり大会では特に本市で開催をされました平成23年度以降,毎回のように産地賞か農林水産大臣賞のいずれかを受賞しておりまして,どちらも受賞した年が3回もございます。そのように成績が飛躍的に伸びてきているところでございます。また肉用牛のお話もございましたが,畜産では5年に一度しか開催されない全国和牛能力共進会,こちらにおきまして,前回の第10回長崎大会で本市からの出品牛が鹿児島県唯一の優等賞1席を獲得いたしまして,まだ記憶に新しい昨年9月の第11回宮城大会におきましても,優等賞の2席あるいは3席を獲得するなど,鹿児島県悲願の日本一に大きく貢献したところでございます。これらのことは生産者の皆様の御苦労はもちろんでございますが,一方で市や関係機関に所属する専門的な職員の日頃の助言指導によるところも大変大きかったと捉えているところでございますので,計画的に職員体制の充実を図るということは,本市の農林水産業の振興発展,ひいては先ほどからお話出ております認知度を高める上で重要なことであると考えております。 ○12番(木野田誠君)  部長の答弁を聴いていると職員が少ない人数でありながら優秀だからこういうふうに全国の最たる賞を獲得できたんだと,だから職員の増は要らないというふうに聴こえたんですけれど,もう一回お願いします。 ○農林水産部長(川東千尋君)  職員体制を充実するということが重要であるいうことですので,それらを含めて今後また大きなイベント等に向けてはいろいろな体制の見直し等も視野に入れていくべきではないかとは考えております。 ○12番(木野田誠君)  充実していくということでありますけれども,我々は農政畜産課にはちょこちょこ仕事柄通うわけですけれども,正直言いまして,部長,職員の方はアップアップです。私どもが仕事を依頼しても,それはもう大変です。アップアップです。総務部長どうですか。 ○総務部長(塩川 剛君)  職員の配置あるいは職員の採用など任命権に関することにつきましては,正に管理運営事項に該当する事案になろうかと思います。御要望として承っておきたいと考えております。 ○12番(木野田誠君)  要望に二重丸を付けて聴いていただきたいぐらいですけれども,要望として聴いていただくということでありますから,ちょっと論法を変えて話をさせてもらいますと,市長は40歳で今般市長に当選されました。前市長は70歳でした。私は世代の交替だなといの一番に正直感じました。市民の皆様からは若い市長を是非盛り上げていってくださいとよく言われます。一方,専門知識や技術を持って農家を育成する指導員,育成指導する専門的な職員の後継者がいないのが気になります。先ほど回答いただきましたけれども,お茶の場合でも一番若い人は40歳,高校,大学を卒業すると20あるいは22でなるわけで,そこで20年の開きがあるわけです。会社でいうと特にそうですけれども,これはある意味,長い目で見ると大きな損失であるわけです。どのように捉えていらっしゃるかお聴かせください。 ○企画部長(満留 寛君)  定員管理につきましては,現在策定しております定員適正化計画に基づいて適正な職員配置,組織機構を構築しているところでございます。そういった中で,目標職員数を定めまして合併時1,431名の職員が,平成29年4月1日現在で1,112名となっておりまして,319名の職員数の削減という形になっているところでございます。そういった中ではございますが,現在,第三次の組織機構再編計画と定員管理計画を策定中でございます。そういった中で,専門的な技術を要する職員の配置につきましては,今後,検討していきたいと考えております。 ○12番(木野田誠君)  定員適正化という面からするとそれも大事なことだと思いますけれども,専門的な指導者の後継職員がいないということは,やはり我々農家にあって指導助言を受ける立場からすると,非常に不安です。40歳の方も20年すると定年。その間に後継者がいないということは非常に不安を感じるし,私も10年間サラリーマンをしておりましたけれども,その間に後継者がいないというのもありましたけれども,企業として考えると非常に大きな損失。この定員適正化の見直しもあるということでありますが,職員の減は減としてですけれども,採用する方法とか市役所内で向いた方を後継者として育てるというのもあるわけですから,是非その辺の検討をしていただきたいと思います。これは農業が例えば20年後になくなるのであればそれで結構ですけれども,まだ畜産もお茶もずっと続くわけですから,その辺は真剣に検討していただきたいと思っております。現在,指導に携わっていらっしゃる方々も品評会あるいは共進会において,先ほど部長のほうからありましたように,優秀な成績を上げていただいているわけです。これは生産者の努力はもちろんですけれども,指導員の皆様の日頃の助言指導が大きかったと私も思います。どうか現在の指導者の方々を評価して,この人たちに続く後継者を育てていただきたいと思います。職員の方々が全共それから茶の品評会で優秀な成績に導いてもらっておりますけれども,この辺はどういうふうに捉えていらっしゃいますか。 ○市長(中重真一君)  2020年には全国お茶まつり大会が本県で開催されるわけでございますが,同時に国民体育大会また様々な行事等も開催されます。その中で適正な人員配置というものをいろいろな行事に向けて適正な人員配置というものを考えていかなければいけないと考えております。また,専門員の後継者ということにつきましては,一般職員の中にも農業の専門の職員等もおります。職員に対しては日頃からスペシャリストを目指しながらゼネラリストを目指すというようなところもございますので,一般職の中からも私はお茶に関してだけは絶対に負けないというようなスペシャリストの職員を育てていくと。そういった職員が後継者となり得るのかなと考えております。いろいろなやり方を考えながら,しっかりとお茶に関しても専門の職員がこれからも育っていくような対策を考えていければと考えております。 ○12番(木野田誠君)  私どもは職員の指導者の増員ということももちろんですけれども,後継者という面でも非常に気になりますので,よろしく御検討いただきたいと思います。次に入らせていただきます。人手不足の件でございますけれども,どの分野においても人手不足は今言われているわけですけれども,行政で組織を作ってどうのこうのというのは難しいことなのかなとは思いますけれども,いい妙案がありましたら御披露いただけたらと思います。 ○農政畜産課長(田島博文君)  現在,人手不足解消に対して農家のほうで取られていることを若干御紹介させていただきたいと思います。議員も御承知かと思うんですが,技能実習制度ということで,外国人労働者の受入れをされている。これは茶農家が主となって受け入れていらっしゃいますけれども,果樹の農家でもそういうことを受け入れていらっしゃる方がおられます。ただ,本来の目的が労働力不足を補うものではないという前提が付いているということと,現在のところ数年という形ですけれども,継続的にずっと雇用ができるという代物ではございません。そういう形で現在,市内の農家では労働力を補っていらっしゃる方もございます。ただ,ここにつきましては,常時いていただくという形になりますので,繁忙期だけという形には現在なっておりません。国のほうで作業ピーク時における労働力不足を解消するための支援策というものも一部見受けられるようでございます。また今後,農政局,鹿児島拠点とこの制度の活用ができないのかということについては,協議をさせていただければと思っております。さらに昨年,JAの座談会の席において,やはり議員が言われるような繁忙期における一時的な雇用に対する制度の質問があったようでございます。JAでも今後協議を進めていきたい,検討していきたいというような回答をしているようでございますので,私どももそれらの機関とも協議を進めながら,市としてできる対策が何であるのかというところについて検討を進めていきたいと考えております。 ○12番(木野田誠君)  確かに国のほうではそういう形もやっておりますし,それから先般,農協の語る会でも農援隊を作りたいというような農協側の話もありました。徐々に改善はされてきているんだと思います。今,一応,外国人労働者の研修という形で,外国人労働者は来ているわけです。労働者ではなくて,あくまでも研修生という形で来ているわけですけども,これは今朝の農業新聞のコピーなんですけれども,国が昨日,首相が規定の実習生というのはところを外して検討するということが今朝の新聞に載っていましたので,今後どうなるか分かりませんけれども,ただ,農家としてはこの辺の人手が不足している。そして,どうにかならないかいうことで,情報を非常に必要としている実態がありますので,大きい情報,小さい情報,いろいろあるかと思いますが,この辺は是非つないでいただきたいとお願いしておきたいと思います。次に入らせていただきます。高千穂の御鉢のレベル2,新燃岳のレベル3とあるわけですけれども,時間もありませんので単刀直入にお伺いしますが,今,避難壕は高千穂河原,みやま荘,大浪の池の登り口の三つがあります。大小あるかと思います。それぞれの収容人員を,定員があるかどうか分かりませんけれども,教えてください。 ○危機管理監(德田 純君)  3か所の避難壕の収容人員と言いますか,面積から割り出した数になりますけれども,高千穂河原の避難壕につきましては収容人員は約30名,湯之野につきましては約15名,大浪の池の登山口につきましては約29名というところで考えております。 ○12番(木野田誠君)  3か所造ってあるわけですけども,高千穂河原の避難壕でいうと,これは新燃岳に対応して造られたと思うんですけれども,ところが避難港の入口が新燃岳のほうを向いているという指摘もあります。避難壕をもっと増やす考えはお持ちでないですか。 ○危機管理監(德田 純君)  高千穂河原の避難壕につきましては,新燃岳のほうを向いていると思われるんですが,新燃岳の噴火と御鉢の噴火の両方に対応できるように,鹿児島大学の井村準教授の指導を頂きながら設計されております。避難壕につきましては,火山災害全てに対して有効であるというものはなかなか造れませんので,今造っておりますのは,飛んでくる噴石に対して緊急的に避難ができるというもので作製をしております。避難壕を今後造れないかということでございますけれども,御承知のとおり霧島山国立公園でございます。そのほとんどが特別地区と,第一種,第二種の地域になっております。景観をどう持つかというようなところがございます。それから避難壕を造るに当たっては,避難壕を造るだけの広さがあるのか,それと,今ある所は資材運搬が非常に楽な所ですが,更に高い所に造るとなると,その資材運搬をどうやってするのか。ヘリで運ぶのかどうするのかというようなことを総合的に検討していく必要があると考えております。確かに避難壕がまだあったほうがいいとは思いますけれども,今言ったようなことを考えまして,現在それぞれの山の中に施設が幾つかございます。それを補強して造るのか,それとも新たに造らなければいけないのかというようなところを,霧島山の警戒避難の体制と一体として検討して,避難施設はどうあるべきかということを考える必要があると思っております。 ○12番(木野田誠君)  先ほども言いましたように,いつ噴石が飛んでくるか分からない状態もありますので,お金には代えられない命ですので,検討していただきたいと思います。ビジターセンターの改修も言われておりますけれども,ここの屋根はそういう噴石に対応する形で造り変えるとかという予定はありませんか。 ○観光課長(八幡洋一君)  現在,高千穂河原周辺施設の整備方針案というのが鹿児島県から示されております。御承知のとおり,ビジターセンターにつきましては県の施設でございます。今出されております案の中に,ビジターセンターにつきましては,避難施設としての防災対策に関する検討を行うと記載されております。その中で噴石等に対する屋根の補強等というのが記載されておりまして,今後,3月末に関係者を集めてその内容等について協議をすると。ビジターセンターの改修を最優先というような文言も書いてありますので,近いうちに検討がなされて方針が決まっていくと考えております。 ○12番(木野田誠君)  避難する場所は数多くあればあるほどいいわけですから,是非頑張っていただきたいと思います。次に入ります。先般,朝倉市の災害状況を見に行ったわけですけれども,安心安全課でもどこでもいいですけれども,この被災状況を視察されましたでしょうか。お伺いいたします。 ○危機管理監(德田 純君)  私も含め,安心安全課では現地に行っておりません。 ○12番(木野田誠君)  ぜひ行ってみていただきたいと思います。私どもも一連の流れの災害かなと思って行きましたけれども,実際行ってみると,山の谷に沿って同じような状況が幾つもありまして,テレビで見るのとは全く違うなということを思いました。また,これを見ていただいて市民の皆様豪雨災害の恐ろしさを知らせていただきたいと思います。時間もありませんので,私がここで取り上げたのは,普段の防災対策,それと避難計画,それから避難場所の見直し,見直しもそれぞれ地震とか津波とか豪雨災害とかいろいろあるわけですけれども,大変でしょうけれども,幾通りもの避難所,避難対策を検討しなくてはいけないというような大変な仕事になろうかと思いますけれども,もうこれしかないと思うんですが,自分の命は自分で守る。逃げる。これを市民の皆様に防災講習とかそういうところで徹底して,こういうような朝倉の例もあるわけですから,ぜひ,自然災害の怖さを徹底して頭の中に叩き込んでもらうというくらいの概念でやっていただかないと,なかなか大変だなというふうに思います。その辺はどういうふうに思いますか。 ○危機管理監(德田 純君)  正に議員のおっしゃるとおりだと思います。日曜日,日当山の新七の自治会が自主防災組織を立ち上げていただきまして,その中での講話の中でも,正にこの朝倉市の例を使いながら,自分で守ってくださいねということを繰り返して強調したところでございます。情報伝達手段というのも市長からもございましたが強化をするという中で,やはりハード面,多重性を持った情報伝達手段の整備とともに,逆に伝達を受ける側の意識の啓発と。市から出た情報というのはどういうことなんだろうかということを理解していただいて避難していただくということも重要だと思っております。また引き続き機会があれば,地域に出向いてそういう啓発活動をやっていきたいと思っております。 ○議長(中村正人君)  以上で,木野田誠議員の一般質問を終わります。これで本日の一般質問を終わります。残りの9名については明日以降の本会議で行います。本日はこれで散会します。             [散 会  午後 4時31分」...