令和 4年 6月定例会(第2回)令和4年第2回
姶良市議会定例会会期日程自 6月14日 (31日間)至 7月14日┌──────┬─┬─────┬──────┬──────────────────────┐│ 月
日│曜│ 種 別
│ 開議時刻 │ 日 程 │├──────┼─┼─────┼──────┼──────────────────────┤│ 6月14日│火│ 本会議 │午前10時00分│施政方針、議案の上程 │├──────┼─┼─────┼──────┼──────────────────────┤│ 6月15日│水│ 休
会 │ │ │├──────┼─┼─────┼──────┼──────────────────────┤│ 6月16日│木│ 休
会 │ │ │├──────┼─┼─────┼──────┼──────────────────────┤│ 6月17日│金│ 休
会 │ │ │├──────┼─┼─────┼──────┼──────────────────────┤│ 6月18日
│土│ │ │ │├──────┼─┼─────┼──────┼──────────────────────┤│ 6月19日
│日│ │ │ │├──────┼─┼─────┼──────┼──────────────────────┤│ 6月20日│月│ 休
会 │ │ │├──────┼─┼─────┼──────┼──────────────────────┤│ 6月21日│火│ 休
会 │ │ │├──────┼─┼─────┼──────┼──────────────────────┤│ 6月22日│水│ 休
会 │ │ │├──────┼─┼─────┼──────┼──────────────────────┤│ 6月23日│木│ 本会議 │午前10時00分│議案質疑、委員会付託又は討論、採決 │├──────┼─┼─────┼──────┼──────────────────────┤│ 6月24日
│金│ 委員会 │午前9時30分│各
常任委員会審査 │├──────┼─┼─────┼──────┼──────────────────────┤│ 6月25日
│土│ │ │ │├──────┼─┼─────┼──────┼──────────────────────┤│ 6月26日
│日│ │ │ │├──────┼─┼─────┼──────┼──────────────────────┤│ 6月27日
│月│ 委員会 │午前9時30分│各
常任委員会審査 │├──────┼─┼─────┼──────┼──────────────────────┤│ 6月28日
│火│ 委員会 │午前9時30分│各
常任委員会審査 │├──────┼─┼─────┼──────┼──────────────────────┤│ 6月29日
│水│ 委員会 │午前9時30分│各
常任委員会審査 │├──────┼─┼─────┼──────┼──────────────────────┤│ 6月30日
│木│ 委員会 │午前9時30分│各
常任委員会審査 │├──────┼─┼─────┼──────┼──────────────────────┤│ 7月 1日
│金│ 委員会 │午前9時30分│各
常任委員会審査 │├──────┼─┼─────┼──────┼──────────────────────┤│ 7月 2日
│土│ │ │ │├──────┼─┼─────┼──────┼──────────────────────┤│ 7月 3日
│日│ │ │ │├──────┼─┼─────┼──────┼──────────────────────┤│ 7月 4日│月│ 本会議 │午前9時30分│一般質問 (5人) │├──────┼─┼─────┼──────┼──────────────────────┤│ 7月 5日│火│ 本会議 │午前9時30分│一般質問 (5人) │├──────┼─┼─────┼──────┼──────────────────────┤│ 7月 6日│水│ 本会議 │午前9時30分│一般質問 (5人) │├──────┼─┼─────┼──────┼──────────────────────┤│ 7月 7日│木│ 本会議 │午前9時30分│一般質問 (6人) │├──────┼─┼─────┼──────┼──────────────────────┤│ 7月 8日│金│ 休
会 │ │ │├──────┼─┼─────┼──────┼──────────────────────┤│ 7月 9日
│土│ │ │ │├──────┼─┼─────┼──────┼──────────────────────┤│ 7月10日
│日│ │ │ │├──────┼─┼─────┼──────┼──────────────────────┤│ 7月11日
│月│ 委員会 │午前9時30分
│常任委員会 │├──────┼─┼─────┼──────┼──────────────────────┤│ 7月12日│火│ 休
会 │ │ │├──────┼─┼─────┼──────┼──────────────────────┤│ 7月13日│水│ 休
会 │ │ │├──────┼─┼─────┼──────┼──────────────────────┤│ 7月14日│木│最終本会議│午前10時00分
│委員長報告、質疑、討論、採決 │└──────┴─┴─────┴──────┴──────────────────────┘1.付議事件議案第45号 専決処分について承認を求める件(令和4年度姶良市
一般会計補正予算(第3号))議案第46号 姶良市
土地開発公社定款の一部を変更する定款の件議案第47号 附属機関の書面による審議に伴う関係条例の整備等に関する条例の件議案第48号 令和4年度姶良市
一般会計補正予算(第4号)議案第49号 財産の取得に関する件議案第50号 姶良市監査委員の選任について議会の同意を求める件選挙第 4号 鹿児島県
後期高齢者医療広域連合議会議員選挙(
市議会議員選出区分)請願第 1号 中高における35人学級とさらなる少人数学級の実現、
教職員定数改善、
義務教育費国庫負担制度2分の1復元を求める
自治体議会意見書採択の要請について発議第 3号 教職員定数の改善及び
義務教育費国庫負担制度拡充に係る
意見書常任委員会の閉会中の特定事件(所管事務)の調査の
件議会運営委員会の閉会中の所掌事務調査の件議員の派遣について令和4年第2回
姶良市議会定例会議事日程第1号 6月14日(火)午前10時 開 議┌──┬────┬────────────────────────────┬──────
┐│日程│議 案│ 議 件 名
│ 備 考 ││番号│番 号│ │ │├──┼────┼────────────────────────────┼──────┤│ 1
│ │会議録署名議員の指名
桃木野幸一議員 │ ││ │ │ 益森 隆史議員 │ │├──┼────┼────────────────────────────┼──────┤│ 2
│ │会期の決定
│ │├──┼────┼────────────────────────────┼──────┤│ 3
│ │諸般の報告
│ │├──┼────┼────────────────────────────┼──────┤│ 4
│ │行政報告 │ │├──┼────┼────────────────────────────┼──────┤│ 5
│ │施政方針 │ │├──┼────┼────────────────────────────┼──────┤│ 6│議
案│専決処分について承認を求める件(令和4年度姶良市
一般会計│日程第6
││ │第45
号│補正予算(第3号)) │議案第45 │├──┼────┼────────────────────────────┤号から日程 ││ 7│議 案│姶良市
土地開発公社定款の一部を変更する定款の件 │第10
議 ││ │第46
号│ │案第49号 │├──┼────┼────────────────────────────┤までを一括 ││ 8│議
案│附属機関の書面による審議に伴う関係条例の整備等に関する │議題に供し、││ │第47号│条例の件 │提案理由の │├──┼────┼────────────────────────────┤説明を受け、││ 9│議 案│令和4年度姶良市
一般会計補正予算(第4号) │質疑は次の
││ │第48
号│ │会議(6月2│├──┼────┼────────────────────────────┤3日)で行 ││10│議 案│財産の取得に関する件 │う。
││ │第49
号│ │ │├──┼────┼────────────────────────────┼──────┤│11│議 案│姶良市監査委員の選任について議会の同意を求める
件 │提案理由の
││ │第50
号│ │説明の後、質││ │ │ │疑、討論、採
││ │ │ │決(
電子表 ││ │ │ │決) │├──┼────┼────────────────────────────┼──────┤│12│選 挙│鹿児島県
後期高齢者医療広域連合議会議員選挙(
市議会議員 │無
記名投票 ││ │第 4
号│選出区分) │ │└──┴────┴────────────────────────────┴──────┘┌───────────────────────────────────────────
┐│ 令和4年第2回
姶良市議会定例会 │├────────────────────────┬─────┬────────────
┤│ │開会(議)│ 午前10時00分
││ 令和4年6月14日(火)本会議 ├─────┼────────────
┤│ │閉会(議)│ 午前11時52分 │└────────────────────────┴─────┴────────────┘┌────┬──┬──────┬──┬──┬──────┬──┬──┬──────┬──
┐│出席議員│議席│ 氏 名
│出欠│議席│ 氏 名
│出欠│議席│ 氏 名
│出欠││及 び│番号│ │の別
│番号│ │の別
│番号│ │の別
││欠席議員├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──
┤│ │ 1│堀 広子 │出 │ 9│有川 洋美 │出 │17│新福 愛子
│出 ││ ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──
┤│ │ 2│峯下
洋 │出 │10│小田原
優 │出 │18
│竹下日出志 │出 ││ ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──
┤│ │ 3
│桃木野幸一 │出 │11│谷口 義文 │出 │19│大坪 祐輔
│出 ││ ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──
┤│ │ 4│益森 隆史 │出 │12│馬場 修二 │出 │20│笹峯
桜 │出 ││ ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──
┤│ │ 5│萩原 哲郎 │出 │13│和田 里志 │出 │21
│宇都陽一郎 │出 ││ ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──
┤│ │ 6│湯元
秀誠 │出 │14│犬伏 浩幸 │出 │22│国生
卓 │出 ││ ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──
┤│ │ 7│塩入
英明 │出 │15│松元 卓也 │出 │23│上村 親
│出 ││ ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──
┤│ │ 8│森川 和美 │出 │16
│岩下陽太郎 │出 │24
│小山田邦弘 │出 │├────┴──┴──────┴──┴──┴──────┴──┴──┴──────┴──
┤│ 出席 24人 欠席 0人 │└───────────────────────────────────────────┘┌─────────┬────────┬───────┬────────┬───────┐│ 本
会議書記氏名 │ 事務局長 │ 竹中 裕二
│ 事務局次長 │ 原口 理恵 │└─────────┴────────┴───────┴────────┴───────┘┌───────┬────┬──────┬────┬──────┬────┬──────
┐│ 地方自治法 │市 長│湯元 敏浩
│市民生活│北野 靖往 │消 防 長│原口 浩幸 ││ 第121条
│ │ │部 長│ │ │ ││ の規定によ ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│ る説明のた │副 市 長│宮田 昭二
│保健福祉│向江 美喜
│水道事業│桃木野 靖 ││ めの
出席者 │ │ │部 長
│ │部 長│ ││ の職氏名 ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────
┤│ │教 育 長│小倉
寛恒 │農林水産│田代 信彦 │総 務 部│堂路
温幸 ││ │ │ │部 長 兼
│ │次 長 兼
│ ││ │ │ │蒲生総合│ │財政課長│ ││ │ │ │支 所 長│ │
│ ││ ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────
┤│ │総務部長│髙山 八大
│建設部長│有江 浩文 │総 務 部│塩屋
重信 ││ │ │ │ │ │次 長 兼
│ ││ │ │ │ │ │庁舎建設│ ││ │ │ │ │ │課 長
│ ││ ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────
┤│ │企画部長│今別府浩美
│教育部長│塚田 佳明 │総 務 部│岸園
克己 ││ │ │ │ │ │次 長 兼
│ ││ │ │ │ │ │危 機│ ││ │ │ │ │ │管 理
監│ ││ ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────
┤│ │企 画 部│松岡 力 │建 設 部│師玉 保之
│水道事業│若松 耕市
││ │次 長 兼
│ │次 長 兼
│ │部次長兼
│ ││ │企画政策│ │土木課長│ │施設課長│ ││ │課 長
│ │ │ │ │ ││ ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────
┤│ │市民生活│中島 信子 │建 設 部│川崎 久志 │保
健│有田加代子 ││ │部次長兼
│ │次 長 兼
│ │福 祉
部│ ││ │市民課長│ │建築住宅│ │子どもみ
│ ││ │ │ │課 長
│ │らい課長│ ││ ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────
┤│ │保健福祉│前園 智雄 │教 育 部│湯田 広美
│ │ ││ │部次長兼
│ │次 長 兼
│ │ │ ││ │長 寿 ・
│ │教育総務│ │ │ ││ │障害福祉│ │課 長
│ │ │ ││ │課 長
│ │ │ │ │ ││ ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────
┤│ │農林水産│萩原 安信 │教 育 部│前田 浩二
│ │ ││ │部次長兼
│ │次 長 兼
│ │ │ ││ │林務水産│ │学校教育│ │ │ ││ │課 長
│ │課 長│ │ │ │└───────┴────┴──────┴────┴──────┴────┴──────┘ 6月14日
○議長(小山田邦弘君) ただいまから令和4年第2回
姶良市議会定例会を開会します。(午前10時00分開会)
○議長(小山田邦弘君) 本日の会議を開きます。(午前10時00分開議)
○議長(小山田邦弘君) 本日の会議は、配付しております議事日程のとおりであります。
○議長(小山田邦弘君) 日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第88条の規定によって、議長において3番、
桃木野幸一議員と4番、
益森隆史議員を指名します。
○議長(小山田邦弘君) 日程第2、会期の決定を議題とします。
○議長(小山田邦弘君) お諮りします。本定例会の会期は、本日から7月14日までの31日間としたいと思います。これにご異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(小山田邦弘君) 異議なしと認めます。 本定例会の会期は、本日から7月14日までの31日間に決定しました。
○議長(小山田邦弘君) 日程第3、諸般の報告を行います。 市長から、
地方自治法施行令第146条第2項の規定により、報告第3号 令和3年度姶良市
一般会計繰越明許費繰越計算書について、報告第4号 令和3年度姶良市一般会計事故繰越し繰越計算書について、
地方公営企業法第26条第3項の規定により、報告第5号 令和3年度姶良市
水道事業会計予算繰越計算書について、地方自治法第180条第1項の規定により、専決処分した報告第6号 損害賠償の額の決定及び和解について、専決第6号、第8号が提出されております。 また、姶良市
土地開発公社から令和3年度決算書が、
公益財団法人姶良市文化振興公社から令和3年度事業報告書、収支決算書が提出されております。 議長等が出席した主な行事は、お手元に配付のとおりでありますので、お目通し願います。 これで、諸般の報告を終わります。
○議長(小山田邦弘君) 日程第4、行政報告を行います。 市長から行政報告の申出がありました。これを許します。
◎市長(湯元敏浩君) 登 壇 皆様、おはようございます。 令和4年第2回
姶良市議会定例会にあたりまして、行政報告を申し上げます。
障害福祉サービス事業所あじさい園との
指定福祉避難所の指定に係る覚書の締結について報告いたします。 今月13日に、
社会福祉法人建昌福祉会系列の
障害福祉サービス事業所あじさい園と
指定福祉避難所の施設利用に関する覚書を締結しました。 この覚書は、姶良市
民間社会福祉事業所連絡会と平成23年11月に締結した災害発生時における福祉避難所の設置運営に関する協定に基づき、
指定福祉避難所として施設利用など管理運営業務を明確にしたものです。 指定に際しましては、令和3年5月に国が改訂した福祉避難所の確保、
運営ガイドラインに基づいたものと、
本市防災会議委員である
鹿児島大学名誉教授の北村氏に立地条件及び市が想定する災害に対する当該建物の安全性など、専門的知識と知見から現地調査を依頼し、指定可能の判断をいただきました。 市としましては、今後も継続して
指定福祉避難所の指定拡充に努めてまいります。 以上で、行政報告を終わります。
○議長(小山田邦弘君) これで、行政報告は終わりました。
○議長(小山田邦弘君) 日程第5、施政方針を行います。 市政に対する市長の施政方針の説明を求めます。
◎市長(湯元敏浩君) 登 壇 令和4年第2回市議会定例会の開会にあたりまして、市政に臨む所信を申し上げます。 また、令和4年度における主要施策・重点プロジェクトの概要と市政運営に対しましての、私の所信の一端を説明申し上げます。 4月の姶良市長選挙におきまして、市民の皆様から多くの支持を得まして再選を果たすことができました。姶良市長として、再び皆様に市政に臨む所信を表明する機会を与えていただいたことに、心より感謝申し上げます。 姶良市政のかじ取りを担う責任の重大さと、市民の皆様の期待の大きさを胸に刻み、2期目の市政運営に一生懸命励んでまいりたいと思います。 これまでの1期4年間、市民の皆様に支えられながら、「すべてを姶良市のために。姶良市民のために」をモットーに、がむしゃらに突き進んでまいりました。就任2年目には、全世界で新型コロナウイルス感染症が蔓延し、姶良市で鹿児島県内では初めての感染者が発生するなど、前例のない事柄に対して職員とともに日々対応してまいりました。 その後も、新型コロナウイルス感染症の予防対策を全ての政策の中で最優先し、ワクチン接種事業・事業者支援事業・給付金支給事業など、市民の安全・安心のため昼夜を問わず対処してまいりました。今後も新型コロナウイルス感染症の対策をしっかりと実施してまいります。 姶良市が誕生して12年たち、13年目に入りました。私は、これからの10年は姶良市がさらに大きく発展するための期間と捉えています。人口が毎年増加し、子育て世代の方々に多く住んでいただいております。そのために未来に明るい希望が持て、多くの可能性があり、成長する伸び代があることは、市民の皆様も感じていることだと思います。 しかしながら、伸び代がたくさんあるということは、裏を返せば「未熟な部分」が残っているということではないでしょうか。人口の増加や地理的な優位性による利便性の向上に対して、市全体の姿が追いついていないと感じます。私は、これからの10年間を「成熟したまちへの成長」を目指す期間にしたいと考え、令和4年度を市民の皆様と共にそれらを推進するスタートの年にしたいと思っています。 姶良市がこれから成長し成熟していくためには、市民の皆様方の理解と協力を得ながら、市民と行政が一体となってまちを発展・活性化させ、市全体の意識を向上させることが必要であります。 そのためには、まずは市役所が変わらなければいけません。そこで働く職員の意識改革が必要です。市民に寄り添う気持ちを最優先にしながら、企画立案能力を高め、どうすれば市民の力、市全体の力を活用できるかという視点を持つことが求められます。もちろんこれは私を含めてのことです。 自治会や校区コミュニティ協議会など、地域と共に協力してつくり上げる協創力。柔軟な発想力。そして失敗を恐れずとにかく物事を始めてみるという始動力や突破力が必要となってきます。職員には、まずは自分たちから成熟に向けてのスタートを切ってもらいたいと思っています。それが市民の皆様に認識され、さらに市全体に波及していくものと考えています。 「成熟したまちへの成長」を目指すために3つの大きな柱を立てます。 まず1つ目は、冒頭に申し上げました「新型コロナウイルス感染症対策」への対応のさらなる強化です。今後、どのような展開があるのか予想がつかない中、日常生活や経済、文化、地域活動などをコロナ禍以前に戻すのは大変厳しい状況下ではありますが、これまでの実績に裏打ちされた行政の継続性と市民の皆様との信頼関係を礎に、国や県と連携を図りながらさらにしっかりと感染症対策を実施してまいります。 市民の皆様の安全と安心をお守りをしつつ、アフターコロナを見据えた経済・観光対策もしっかりと推進してまいります。 2つ目は、姶良市の未来の宝である子どもたちや子育て世代の方々が安心して暮らせるまちへの成長です。安心して子育てができる環境を整え、子育て世代をさらに支援していきたいと考えています。 その象徴となる「全天候型子ども館」が2年後にオープンいたします。子育てで悩んだり不安になっている保護者の皆様に寄り添い、遊び場の提供だけではなく精神的な心の支援を行います。 子どもに対する「暴力や放置」などの児童虐待をなくし、子どもたちが姶良市ですくすくと健康に育っていける「成熟したまちへ成長したい」と思っています。そして、将来の子育て世代の方々にも「住む場所」や「子育ての場所」として、いつまでも姶良市を選択してもらえるような子どもたちの元気な声が聞こえるまちであり続けたいと思っています。 3つ目は、災害に強いまちへの成長です。近年、大雨や長雨、台風や地震など、いつどこで自然災害が発生してもおかしくない状況です。このような自然災害から市民の命を守る防災体制が強化されたまちへの成長です。 1期4年の間にも、全国各地で甚大な災害が何回も発生しました。幸いなことに姶良市では、私が就任してからは人命にかかわる災害は起きておりませんが、いつ姶良市が被害に遭ってもおかしくないそういう自然状況であると思います。 このような中、これまで様々な民間企業等と防災協定を結び、避難所における環境と体制の充実や被災後の市民の安全や安心を確保できるよう整えてまいりました。また、実際に被害に遭った熊本県の益城町とも防災協定を結び、避難所の運営や災害復旧などについて知識を吸収しているところです。さらに、新庁舎建設においても防災拠点としてのさらなる強化と充実を図り、設計に生かしています。 姶良市は人口が増え、これまで田畑であった場所がみるみるうちに住宅地に変貌し、都市化しています。それに伴って、重要なのは早急な内水対策です。この事業は令和2年度から推進してきておりますが、今後もしっかりと予算化し、床下・床上浸水という冠水被害に遭わないよう年次的に対策を進め、排水機能を高めてまいります。また、崖崩れや土砂災害の恐れのある地域について早目の情報収集に努め、国・県と連携しながら減災整備に力を注ぎ、市民の命や財産を守る成熟したまちへの成長を目指してまいります。 これら3つの大きな柱を中心に、厳しい財政状況ではありますが、国や県の事業を有効に活用しながら職員の洗練された発想と工夫によって、市民のニーズに応えられる多くの施策を展開し、事業を推進してまいります。 これからの10年は、姶良市がもつ可能性を大きく伸ばし、成熟したまちへの成長を目指す期間です。人口が増えて活気あふれるいま。コロナ禍でピンチをチャンスに変えられるいま。国や県としっかりと連携できているいま。姶良市にとって「あのときが姶良市のターニングポイントだったね」と、30年先、50年先の未来の姶良市民から評価していただけるほどの「時代の大チャンス」のときだと思っています。市民の皆様、市議会議員の皆様、一致協力して未来の姶良市民のために「成熟したまちへの成長」を目指して、今スタートを切ってまいりましょう。 それでは、令和4年度に展開する主要施策と重点プロジェクトの概要についてご説明申し上げます。 本年度は、第2次総合計画の基本構想に掲げている基本理念、「可能性全開!夢と希望をはぐくむまちづくり~ひとりひとりが主役 住みよい県央都市あいら~」の実現に向けての前期基本計画の最終年度となります。 新型コロナウイルス感染症の影響により、新しい生活スタイルと事業手法が求められる中、これまでの4年間の施策の進捗を適切に踏まえつつ、基本構想に掲げる「協働・自治」、「子育て」、「教育・文化」、「健康・福祉」、「産業・交流」、「安全・安心」のこれらの6本の政策と、重点プロジェクトを着実に実施していくための施策や事業を後期基本計画にも反映させていきたいと考えております。 それでは、主要施策について、それぞれの政策ごとに申し上げます。 第1に、市民と共にまちを創る「協働・自治」についてであります。 活力に満ちた魅力ある地域づくりを推進するため、地域コミュニティの中心である自治会や校区コミュニティ協議会、地域で自発的に社会貢献活動等を行う団体など、地域に根づいたこれらの団体と本市が補完的な関係を保ちつつ、様々な活動を推進し、協働によるまちづくりを促進することとで、地域社会の活性化を進めてまいります。 また、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、地域活動の実施が制限される中、ウィズコロナの考え方のもと、感染防止対策を講じながら、できるだけ活動を実施できるよう支援してまいります。 さらに、アフターコロナを見据えて希薄化している人と人とのつながりをいま一度取り戻し、ともに支え合い、安心して心豊かに暮らすことのできる地域社会の実現に向け、これまで以上に自治会や校区コミュニティ協議会との連携を深めてまいります。 一人一人の人権の尊重に向けた男女共同参画の推進については、第2次姶良市男女共同参画基本計画に基づき、男女が相互の協力と社会支援のもとに家庭生活と社会生活を両立できる社会を目指し、男女平等に基づく教育の推進や男女共同参画意識の啓発を図ります。 市政における人権教育・啓発施策の指針である姶良市人権教育・啓発基本計画については、鹿児島県人権教育・啓発基本計画の第2次改定に基づき、本市の基本計画も本年度改定いたします。 信頼される市政運営の推進については、厳しい財政状況においても複雑化・多様化する市民ニーズに的確に対応するため、様々な方法により財源を確保するとともに、行政のデジタルトランスフォーメーションによる行政手続や行政サービスにかかる市民や企業の利便性向上と情報セキュリティを両立させつつ、誰もがその恩恵を実感できる、柔軟で人に優しい行政デジタル化に引き続き取り組んでまいります。 市民に開かれた行政として、意見や意向を述べられる市民参加型の行政経営を進めるため、広報あいら、ホームページ、SNSのほか、地元FM放送局の「あいらびゅーFM」を活用した適切で分かりやすい多角的な情報発信を継続します。 効率的・効果的な行政経営の推進については、行政改革大綱や実施設計に基づき、職員一人一人が事務のやり方の見直しや事業のスクラップ&ビルドに努めることで、市民サービスの向上や行政経費の削減等につなげてまいります。 また、庁内のデジタル化の取組として、ペーパーレス会議やWeb会議、そして電子決裁を推進することによりさらなる経費の節減と業務の効率化を図ってまいります。 職員の育成については、人材育成基本方針に基づき外部団体が開催する専門性の高い研修への参加を促すなど、様々な機会を捉えて職員研修を実施し、多様化する市民ニーズに柔軟に対応してまいります。 その一環として、これまでの国の機関への職員派遣や県と行っていた人事交流を、本年度から鹿児島市とも行っております。職員のスキルアップにつながる取組については、今後も様々な機会を捉えて行ってまいります。 また、人材育成の一環として、帖佐駅を中心としたまちづくりの方向性を模索するため、庁内の20代、30代の若手職員25人によるプロジェクトチームを立ち上げ、先月25日に第1回目のワークショップを行ったところであります。 若手職員が、その柔軟な発想によるアイデアや意見を発言できる場を設け、それが具現化されていけば今後の行政を担っていく職員個々の自覚と意識が高まり、他の職員にも好影響を与えるものと考えます。 一方で、業務の複雑化・高度化に伴い、職員にかかるストレスが大きくなっており、メンタルヘルスの重要性が高まっていることから、ワークライフバランスの推進や外部の専門家によるストレスチェックの実施及び24時間体制で相談・カウンセリングなどを受けられる環境を継続し、安定した行政サービスを持続して提供できるよう努めてまいります。 また、本年度は組織機構を見直し、「個人版ふるさと納税」と「企業版ふるさと納税」については、商工観光課に一元化しました。双方の事業を一体的に進めることにより、自主財源の確保はもとより本市を応援してくださる方々、本市と関わりを持ってくださる方々など関係人口の増加を目指し、更なる魅力の向上に向けた取組を進めてまいります。 第2に、安心して子どもを産み育てる「子育て」についてであります。 第2期姶良市子ども・子育て支援事業計画については、本年度、中間見直しを行うこととしており、この計画の基本理念である「男女が共同し、子どもを安心して生み育て、子どもが健やかに育つまちづくり」の実現に向け、各種施策を着実に推進し、安心して妊娠、出産、子育てができる環境の確保に引き続き取り組んでまいります。 安心して子育てができる環境を確保するため、子どもやその保護者、そして地域の方に親しまれる施設としての「全天候型子ども館」の完成に向けて、国の補助事業等を活用しながら着実に進めてまいります。 子育てなどの悩みや不安を解消するため、子ども相談支援センター「あいぴあ」や基幹相談支援センター「あいか」の周知と利便性の強化を図り、相談事業における各行政分野との連携・強化、専門職員による相談や必要な情報提供など、切れ目のない支援を引き続き行ってまいります。 さらに、主任児童委員を中心とした民生委員・児童委員活動等を通じて、子育て家庭の様々な事情の収集や状況把握に努め、個々の家庭が抱える悩みや不安の解消を図ってまいります。 子どもを安心して生み育てるためには、妊娠期から出産に至るまで切れ目のない一貫した支援が必要です。安心して妊娠期を過ごし、無事に出産を迎えることができるよう、引き続き母子健康手帳を交付する際に個別面談を行い、また出産後の保護者の育児不安の解消を図るため、産婦健診、産後ケア、新生児訪問、乳幼児健診等の場を活用し、医療機関等と連携しながら支援してまいります。 さらに、妊産婦健康診査や新生児聴覚検査などにかかる費用を助成し、また多胎妊婦の妊婦健康診査においては、追加受診にかかる費用を助成することで経済的負担の軽減を図ります。 子ども医療費については、現在、非課税世帯の18歳及び課税世帯の15歳までの子どもを対象に助成し、保護者の経済的負担の軽減に努めています。全世帯における18歳までの子ども医療費の無料化については、財源等を含め、まずは庁内で検討していきたいと考えております。 子育てと社会参加の両立支援については、共働き世帯の増加や就労形態の多様化などに対応するため、一時預かり事業や病児・病後児保育事業など各種事業を引き続き実施し、保護者に寄り添った保育サービスの充実を図ってまいります。 待機児童解消に向けた対策については、民間による保育所や認定こども園の新設、増設、改修等の整備について、状況を把握し総合的に検討してまいります。 あわせて、保育士等の処遇改善にかかる補助やホームページ上で保育分野の求人情報などを提供する「ほいく情報便」により、保育士の確保と定着化に向けた対策を講じながら、保育が必要な全ての児童に対して保育が提供できる環境の確保に引き続き取り組んでまいります。 第3に、健やかで豊かな心が育つ「教育・文化」についてであります。 国における諸情勢の変化や教育分野における課題、本市における現状等を踏まえながら、10年後を見据えた上で本年度から令和8年度までの5年間を計画期間とする「第2次姶良市教育振興基本計画」の前期計画を本年3月に策定しました。 今回の第2次計画の策定に当たっては、姶良市総合計画との整合を図りながら第1次計画から引き継ぐ教育理念である「古から未来への架け橋」のもとに、「ふるさとを愛し未来を切り拓く心豊かでたくましい人づくり」という基本目標を掲げ、この5年間の取組を次に掲げる5つの施策に整理し、具体的な取組を推進してまいります。 第1に「お互いの人格を尊重し、豊かな心と健やかな体をはぐくむ教育の推進」についてであります。 家庭の教育力の向上を目指すため、家庭、学校、地域社会、事業者、市が連携し、地域全体で子どもを育てる体制づくりを確立し、安心して子育てができる環境を整えてまいります。 道徳教育の充実を目指すため、学校における道徳教育の充実・推進、また学校・家庭・地域の三者連携による道徳教育の推進に引き続き取り組んでまいります。 生徒指導の充実を目指すため、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの配置などにより、児童生徒の悩みへの相談対応、いじめ・不登校や問題行動等の未然防止、早期発見・早期対応を引き続き図ってまいります。 体験活動や文化活動の充実を目指すため、「あいら未来特使団事業」、「AIRAふるさと学寮」、「AIRAふるさとチャレンジャー」などにより、郷土に誇りと愛着を持ち、将来を担う青少年の健全育成を目的とした様々な体験活動を行ってまいります。 また、市立少年少女合唱団の運営支援をはじめ、子ども会、ジュニア・リーダークラブ等、社会教育関係団体への活動補助を行うことにより、地域社会における教育力の向上と地域ぐるみの活動の充実を図ります。 健康教育の充実を目指すため、姶良地区医師会や関係機関等と連携し、児童生徒の健やかな成長に努め、特に新型コロナウイルス感染症などの感染症対策については、徹底した予防対策に取り組んでまいります。 第2に、「未来を切り拓くめための能力を伸ばし、社会で自立する力をはぐくむ教育の推進」についてであります。 理数教育の充実を目指すため、「サイエンスリーダー養成講座」や「サイエンスあいらんど」等を開催し、科学に親しむ場を設定し、青少年期にある子どもたちの科学への興味・関心を高める施策を実施してまいります。 また、外国語教育の充実を目指すため、小学校外国語活動や外国語科及び中学校英語科のモデルとなる英語教育推進校を指定し、小・中学校の外国語教育の在り方等について研修の機会を提供し、その成果を市内全ての小・中学校に広げてまいります。 特別支援教育の充実を目指すため、特別支援教育支援員の配置などにより、特別な支援を必要とする幼児・児童・生徒の自立や社会参加に向けた主体的な取組を支援するという視点に立ち、実態把握や支援を組織的に行い、一人一人の教育的ニーズに応じた特別支援教育を引き続き推進してまいります。 社会の急速な情報化・国際化の進展に対応する人材をはぐくむために、各小・中学校のICT器機や1人1台タブレット端末、高速大容量の通信ネットワークの効果的な活用を推進し、主体的・協働的な学びの実現や児童生徒の情報活用能力を育成してまいります。 第3に、「児童生徒や保護者、地域社会に信頼され、地域とともにある学校づくりの推進」についてであります。 安全・安心な学校づくりを目指すため、学校安全ボランティアや青色パトロール隊、スクールガード・リーダー等による見守り活動や危険箇所の点検など、地域ぐるみで児童生徒の登下校時等における安全確保の取組を推進してまいります。 また、学校施設整備の推進にあたっては、それぞれの地域の年少人口の将来動向を見極めながら、増加傾向にある特別な支援を必要とする児童生徒のための教室整備や学校施設バリアフリー化をはじめとした、学校を取り巻く様々な社会情勢や各種法令等を踏まえた教育環境の充実に努めてまいります。 さらに、市立学校給食施設整備の基本方針に基づき、老朽化が著しい給食施設を統合した新たな学校給食センターの整備に向けて基本計画の策定に着手したいと考えております。 第4に、「地域全体で子どもを守り育てる環境づくりの推進」についてであります。 地域社会とともに歩む学校づくりのため、地域の人材を活用した学校支援活動と、地域と学校の双方向による連携・協働活動である、いわゆる「SSVC・プラス」事業により、学校を核とした地域づくりを目指してまいります。 第5に、「市民が生涯にわたって学べる環境づくりとスポーツや文化活動の推進」についてであります。 健康な体と心を育む市民スポーツの推進を目指すため、スポーツ団体やスポーツ推進委員等が連携を図り、子どもから高齢者まで年齢や性別を問わず、誰もが取り組みやすいニュースポーツ等を普及させ、市民がスポーツに親しむ機会の提供に努めてまいります。 ビーラインスポーツパーク姶良の県内唯一のフットボールセンターや本年3月に完成した多目的広場など、既存のスポーツ施設の有効活用を図るため、合宿キャンプの継続支援と各種大会の誘致に努めてまいります。 来年10月に開催される「燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会」の本市における競技会の開催に向けて、姶良市を訪れる全ての方々を市民総参加のもと、心のこもったおもてなしでお迎えし、本市の多彩な魅力を全国に発信する大会となるよう、その準備を円滑かつ総合的に進めてまいります。 また、文化の薫り高いまちづくりに向けて、県下で最多を有する文化財の保存と活用の積極的な推進や、多種多様な芸術文化の鑑賞・発表・体験などの機会の拡充、太鼓踊りをはじめとする地域の伝統芸能や生涯学習活動など、ウィズコロナ・アフターコロナを見据えた取組の支援を行ってまいります。 第4に、誰もが安心していきいきと生きる「健康・福祉」についてであります。 本市における新型コロナウイルスワクチンの接種については、多くの方が2回目の接種を終えており、今後の感染にも備え、3回目あるいは4回目の接種を引き続き混乱なく実施できるよう国や県と連携し、また姶良地区医師会等の更なる協力をいただきながら接種体制を構築してまいります。 健康づくりについては、第2次姶良市健康増進計画に基づき、ライフステージに応じた健康増進、食育や運動・歯科口腔保健の推進を通じて、市民の健康寿命の延伸と生活の質の向上を図ります。 また、疾病の早期発見のための各種検診と生活習慣病の予防のための健康相談、健康教室を実施するとともに、健診データ等に基づいた面談や電話等による保健指導を一層充実させることにより、生活習慣病の重症化予防を図ってまいります。 医療体制については、姶良地区医師会をはじめ関係機関の協力をいただきながら、市民が24時間安心して生活できる救急医療体制を目指し、休日在宅当番医制や救急歯科診療の実施、二次救急医療における病院群輪番制等に対して補助事業などの支援を実施し、地域の救急医療体制の充実を図ってまいります。 障がい福祉については、第2次姶良市障がい者計画等に基づき、障がいのある方が地域で安心して暮らしていくための支援の充実を図ります。 その一つとして、障がいのある方の重度化や高齢化等を見据え、居住支援のための相談や緊急時の受入れ等の機能を備えた地域生活支援拠点等を整備し、障がい者の生活を地域全体で支えるサービス提供体制の構築に向けて取り組んでまいります。 さらに、基幹相談センター「あいか」では、相談件数が増加傾向にあることから、相談支援事業者に対する指導・助言や人材育成に対する支援等による質の向上、関係機関のネットワークの形成とその活用等による相談支援事業所との連携を強化してまいります。 高齢者福祉については、姶良市第8期介護保険事業計画・高齢者保健福祉計画に基づき、高齢化の更なる進展と要介護等の高齢者数の伸びを踏まえ、介護保険サービスの量的な整備と質の向上を図るとともに、住まい・医療・介護・認知症ケア・介護予防・生活支援の一体的な提供を図る地域包括ケアシステムの更なる推進と、地域共生社会の実現に向けて取り組んでまいります。 また、多様な介護人材の確保・定着、介護サービスの質の確保・向上を図るため、高齢者の生活支援につながる介護人材確保ポイント事業の拡充や、指定居宅介護支援事業所、介護サービス事業所等に従事する職員を対象とした研修会の実施、また当該事業所等への相談支援などに取り組んでまいります。 第2次姶良市地域福祉計画については、策定から3年が経過したことから、本年2月に中間見直しを行い、成年後見制度の利用の促進に関する法律に基づく「成年後見制度利用促進基本計画」と「身寄りがない方への支援の在り方に関するガイドライン」を新たに加えました。 今回の見直しでは、認知症や知的障がい等により判断能力が低下した方の権利を擁護するため、姶良市社会福祉協議会を中核的な役割を担う機関として位置付け、成年後見制度の利用促進を図ってまいります。 また、パンフレット等を活用した成年後見制度の啓発や相談窓口の周知、福祉サービス利用支援事業等からのスムーズな移行を図るため、基幹相談支援センター「あいか」が主催する相談支援部会・精神保健福祉部会等との連携など、地域における対応力強化について推進してまいります。 身寄りがない方への支援の在り方については、市と医療機関や福祉施設など関係機関との情報共有や連携を図り、身寄りがない方が亡くなった場合の相談窓口の整備などを進め、円滑な支援が実施できるよう対応してまいります。 生活困窮者等の支援については、社会福祉協議会と協働して実施し、生活に困窮している方や困窮するおそれのある方の相談をワンストップで受け止めるとともに、潜在的な支援対象者の早期発見に努め、専門の支援員が相談者に寄り添いながら、専門機関等と連携して解決に向けた支援を引き続き行ってまいります。 第5に、まちの魅力が輝き活力にあふれる「産業・交流」についてであります。 農業の振興については、農業従事者の減少や高齢化の進行に対応するため、新規就農者や後継者の確保・育成の支援、担い手の経営管理能力の向上、農地の集積・集約化、経営規模拡大、農業生産施設の整備等により産業として自立できる経営体の育成を図ってまいります。 味噌の加工に適した裸麦や環境に優しい有機農業による生産拡大を図り、水田の高度利用と地産地消の取組と併せて6次産業化による特産品づくりを推進してまいります。 地産地消の取組の一環として、煮しめグランプリを継続して開催し、鹿児島に伝承される食文化の発信や継承に向けた食育活動を推進してまいります。 本年10月に開催される第12回全国和牛能力共進会鹿児島大会については、チーム鹿児島として畜産農家と関係機関が一体となって、日本一の獲得に向けて取り組んでまいります。 鳥獣被害対策については、集落ぐるみの取組を推進し、鳥獣の生態や被害防止の正しい理解、また防護柵や電気柵等による被害防止対策と効果的な捕獲を推進し、地域と一体となった総合的な被害防止に取り組んでまいります。 林業の振興については、担い手育成のため、林業の活性化対策を積極的に推進し、技術・技能の向上、福利厚生及び労働安全衛生面の充実を図り、また森林環境譲与税を活用した森林整備を図ってまいります。 企業誘致については、改正企業立地促進条例により、対象業種の拡充や補助金の要件を一部緩和したことから、今後は情報処理関連分野等の企業もターゲットにした誘致活動を進め、若者の雇用機会の創出、拡大に努めてまいります。 商業の振興については、引き続き市商工会や市特産品協会と連携を図りながら、新規店舗の誘致や既存店舗の充実、新たな特産品の開発など、本市の商工業者と協力し、商店街の活性化につなげてまいります。 また、現在の国際情勢や社会経済情勢の影響による原油価格及び物価の高騰など、地元経済への影響も考慮しながら行政として可能な限りの支援に努めてまいります。 観光の振興については、錦江湾奥会議を構成する自治体との広域連携により、大阪や福岡など都市部での観光プロモーションを実施し、本市を含む錦江湾奥地域への誘客の促進、交流人口の増加に取り組んでまいります。 自転車を活用した取組については、昨年7月に設立された鹿児島県サイクルツーリズム推進協議会の構成自治体や国・観光団体などと連携を図りながら自転車による周遊観光の推進、交流人口の増加につながる取組を進めてまいります。 島津義弘公顕彰事業については、三州同盟会議や島津義弘公ゆかりの地あいらPRプロジェクトでの活動を通じて義弘公の功績を顕彰するとともに、姶良市の魅力向上、さらには地域活性化につながるよう取り組んでまいります。 体験型観光については、市内の各店舗や事業所、観光関係団体等の協力のもと、自然や歴史散策など、地域資源を生かした観光を推進してまいります。 また、市観光協会が行う事業に対する支援も行い、ホームページやフェイスブック等の情報発信ツールによる魅力発信などPR活動を進め、本市の知名度向上や交流人口の増加につなげてまいります。 蒲生地区については、日本一大楠どんと秋まつりなど、民間活力を導入したイベントを継続するとともに、蒲生物産館「くすくす館」や温泉センター「くすの湯」など、地域の特性を生かした交流拠点施設については、国・県の補助事業等の活用を検討しながら、利用者や観光客の増加に向けた取組を進めてまいります。 また、日本遺産の蒲生麓については、蒲生氏が領主となって以来、令和5年で900年を迎えることから、地域との協働によるイベントの開催等について、地域の方々の意見も聴きながら検討してまいります。 第6に、快適な暮らしを守る「安全・安心」についてであります。 近年、全国的に多発している地震や風水害などの自然災害については、平時からの備えを万全にしておくことが何より重要です。 平時からの備えとして、市民の方々に防災に関する「自助」の意識を高めていただくため、本年2月各種ハザードマップや新しく指定された
土砂災害特別警戒区域等の情報を加えた総合防災ハザードマップを配布するとともに、ホームページやスマートフォンなどからも確認できるように更新しました。 地域における「共助」の意識を高めるため、全ての自治会に自主防災組織を整備することを目標にしていますが、自主防災組織の結成が困難な自治会については、校区コミュニティ協議会での組織化も含め支援してまいります。 市の役割であります「公助」については、災害発生時におけるライフラインの分断や生活物資の流通の一時的な停止などを想定し、非常食や毛布などの備蓄品、また様々な災害に備えた資機材等を計画的に整備してまいります。 また、物資の提供や輸送等、災害対応時における様々な事項については、関係機関、団体等との応援協定や連携協定等により、災害発生時の即応力の強化に努めてまいります。 さらに、福祉避難所の指定については、要配慮者のために特別の配慮がなされた設備や職員等が要件になることから、これらの設備等を有する社会福祉施設事業者等との協定を更に進め、要配慮者の方々が安心して避難所生活ができる体制を確保してまいります。 市内の小学生の防災意識の向上を目的とした「防災教育」については、多業種と連携した「キャリア教育」や「命の教育」、さらに「リーダー教育」を今後も進めていくとともに、未来の消防士や消防団員の育成・確保につなげてまいります。 救命講習については、市民の救命率向上を目的として、学校や企業、市民の方々を対象に実施していますが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、大人数での講習を実施できない状況が続いていました。 このような状況において、消防本部では動画による心肺蘇生法をホームページ上に掲載するとともに、感染症対策を講じながら少人数での講習会を継続して実施しているところであり、今後とも積極的な講習会への参加を促し、市民の救命率向上に取り組んでまいります。 河川の氾濫や土砂災害等の予防対策として、寄洲のしゅんせつ工事や急傾斜地崩壊対策事業を継続して進めてまいります。 市街地の排水路整備については、豪雨による冠水等の被害が恒常的に見られる区域を、引き続き計画的に実施してまいります。 近年は、世界各地で猛暑や豪雨などの異常気象が頻発し、国内でも毎年のように気象災害が発生しています。こうした気候変動は、二酸化炭素に代表される温室効果ガスの排出量増加による地球温暖化が大きな要因と言われており、生態系や農林水産業にも影響を与えています。このままの状態が続けば、自然災害のリスクが更に高まることが予想され、温暖化の深刻さを大変懸念しています。 私たちのかけがえのないふるさと「姶良市」を、未来の子どもたちによりよい姿でつなぎ、持続可能な社会の実現に向け、市民や事業者などの様々な関係者と気候変動の危機感を共有しながら連携・協力し、2050年までに本市の二酸化炭素排出実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」をここに宣言いたします。 市としましては、令和5年度に策定します第2次姶良市環境基本計画の中で、2050年に温室効果ガスの排出を全体としてゼロを目指すことを盛り込むこととしており、具体的には、今後地球温暖化対策実行計画の見直しの中で検討してまいります。 あいら清掃センターについては、当該施設の運営を長期にわたり安定的に実施することなどを目的として行う基幹改修事業に向けて本年度から令和5年度にかけて、地域計画及び長寿命化計画を策定することとしております。 中山間地域に居住されている高齢者等の移動手段として導入しました予約型乗合タクシーについては、本年3月末現在で加治木地域では竜門校区・永原校区・中野地区、姶良地域では上名地区、蒲生地域では新留地区・大山地区・久末地区の高牧集落で運行しています。 また、本年3月末をもって北山地区で運行されていた自主運行路線が廃止されたことに伴い、4月から同地区の新たな交通手段として予約型乗合タクシーの運行を開始し、地域の方々の移動手段を確保したところであります。 今後とも、利用者の利便性向上やニーズに対応するためも、適宜コミュニティバス、予約型乗合タクシーの運行形態等を見直しながら、公共交通の利用促進に取り組んでまいります。 帖佐駅バリアフリー化事業については、本市などの事業費負担のもとJR九州が事業主体となり、エレベーターやバリアフリートイレなどを整備することとしており、本年度に設計を行い、来年度に着工し、令和6年度末の完成を目指しております。 帖佐駅前広場の整備についは、児童や高齢者など歩行者の安全確保が求められていることから、都市計画道路帖佐駅三拾町線と関連して事業推進を行っているところであり、引き続き計画的に事業実施してまいります。 空き家等については、人口減少や少子高齢化など、世帯構成の変化に伴い全国規模で増加傾が続いています。 本市においても同様の状況にあったことから、姶良市空家等対策計画に基づき、これまで空家セミナーや無料相談会、空き店舗等活用事業補助、空家解体事業補助などを実施し、空き家等の適正管理や除却、利活用の促進を図ってまいりました。 今後においても、空き家問題のさらなる肥大化が予想されることから、総合的かつ計画的な対策をより一層推進するため、これまでの空家対策計画を本年3月に見直したところであります。 この計画に基づき、新たな空き家等の発生を抑制し、増加のペースを抑えるためこれまでの事業を継続実施するとともに、空き家バンク制度についてはさらなる周知・広報を行い、登録件数やその登録物件の成約件数の増加に向けて取り組んでまいります。 道路については、地域の活性化を支える幹線道路の整備を進め、生活道路の維持・整備を図るとともに、橋梁、トンネル及び市営住宅については、長寿命化計画に基づき年次的な改修等を実施してまいります。 国において整備を進めている白浜地区の国道10号の4車線化については、引き続き早期完成に向けて要望を重ねてまいります。 自治会防犯灯のLED化については、引き続き助成を行い、自治会の設置負担の軽減と維持経費の削減を図り、安全・安心なまちづくりを進めてまいります。 子どもたちの通学路については、姶良市通学路安全プログラムに基づき、学校、警察、道路管理者等と合同点検を実施し、その結果に基づき必要な対策を講じてまいります。 市民のライフラインの一つである水道については、姶良市水道ビジョンに掲げる「将来を見据えた事業経営、安心・安全で災害に強い水環境整備」に基づき、安全対策、強靭化対策、持続対策を行ってまいります。 上水道事業については、安全な水の安定供給を行うために新たな供給施設として重富水道施設の整備を進めてまいります。 また、下水道事業については、生活環境の改善と公共用水域の水質保全を図り、安全で安心、衛生的な市民生活を確保するために地域下水処理施設の安定的な維持管理を行ってまいります。 次に、重点プロジェクトの概要について申し上げます。 第1に、「次代を担う子どもたちの夢と希望を育む高等教育機関の創設」についてであります。 高等教育機関の創設に関しては、令和元年度に高等教育機関企画課を設置し、これまで高等教育機関の現状や高等教育を取り巻く情勢などについて調査・研究を重ねており、昨年度は首都圏等の高等教育機関にかかる意向調査を実施したところであります。 さらに現在は、4年生大学やサテライトキャンパスなどの新設・誘致を含め、幅広く調査・研究を進めており、本年度は県内の高校2年生とその保護者及び高校の進路指導担当教員を対象にアンケート調査を実施する予定であります。今後はこれらの調査結果等を踏まえ、高等教育機関の新設や誘致等の選択肢について、その方向性を見定めてまいりたいと考えております。 第2に、「駅を中心としたまちづくりの推進」についてであります。 姶良市の顔となる帖佐駅前周辺の市街地の構想については、今後進められる帖佐駅からイオンタウン姶良までの県道整備や駅前広場等の公共行政施設を含めた一体的なにぎわいのあるまちづくりの方向性を模索するため、若手職員による庁内プロジェクトチームを設置しました。 プロジェクト会議で出された意見等については、さらに管理職等を含めた庁内会議で協議・検討を重ね、取りまとめた後、市民や事業者の方々の意見等をいただく場を設定したいと考えております。 加治木駅周辺については、姶良市立地適正化計画における都市機能誘導区域として、加治木総合支所から加治木駅周辺までの市街地を位置付けており、総合支所の複合施設をはじめとする広場や道路等の都市環境施設の整備等を推進してまいります。 重富駅前については、アフターコロナを見据え、観光地形成のための周辺施設整備として、本年度、県の地域振興推進事業補助金などを活用して、誰もが利用できるトイレを新たに設置することとしています。 今回の施設整備により、霧島錦江湾国立公園内の重富海岸での海水浴やマルシェ、まちあるきイベントなど、JRを利用して訪れる方々のにぎわいの創出に寄与するものと考えております。 第3に、「子育て世代を全面的に支援する環境づくりの推進」についてであります。 全天候型子ども館については、「親子が気軽に集える場所」、「親子同士や地域とのつながりを感じることができる場所」、「遊びや学びを通じていろいろな変化に気づき、そのまま気軽に相談できる場所」、「理由にかかわらず、子どもたちを一時的に預けることができる場所」など、基本計画に基づき進めているところであります。 全天候型子ども館の設置にあたっては、これまで実施しましたアンケート調査や基本設計に対するパブリックコメントでの意見等も参考にしながら、完成に向けて取り組んでまいります。 第4に、「生涯健康のまちづくりの推進」についてであります。 あらゆる世代の方々が日ごろから健康づくりに励み、生涯、健康に過ごすことができるまちづくりを推進するため、健康づくりを積極的に行うことができる環境づくりとして、引き続き大型グラウンドゴルフ場の整備について検討してまいります。 なお、現在、市内のグラウンドゴルフ愛好家の方々を対象にした大型グラウンドゴルフ場の整備に関する意識調査の実施に向けた準備を進めているところであります。 最後に、今後の行財政運営についてであります。 姶良市では、歳入の根幹である市税について、年々増収となっておりますが、昨今の社会情勢を踏まえますと今後の大幅な伸びを期待することは難しい状況にあります。 一方、歳出については、人口増加、特に子育て世帯の増加、高齢化の進展に伴う社会保障関係経費の大幅な増加とあわせ、公共施設の老朽化対応など多額の財政負担が見込まれております。 姶良市では令和3年度から5年度までを姶良市財政健全化緊急対策期間として行財政改革に取り組んでおり、令和2年度末におよそ9億5,000万円であった財政調整基金を令和3年度末ではおよそ17億5,000万円まで増額することができました。しかし、姶良市の財政が厳しい状況にあることには変わらないと認識しております。 新型コロナウイルスの世界的流行による経済への打撃も大きく、その対応を含めて多様化・複雑化する市民のニーズに応えていくために、持続可能な財政構造の再構築を目指してまいります。 以上、令和4年度における主要施策・重点プロジェクトの概要と市政運営に対しましての私の所信の一端を述べさせていただきました。 先ほども申し上げましたように、本年度は第2次姶良市総合計画後期基本計画の策定の年であります。後期基本計画の策定に当たっては、基本構想に定めた基本理念を念頭に置き、持続可能な開発目標であるSDGsやウィズコロナ・アフターコロナを十分意識しながら、持続可能なまちづくりを目指した施策を盛り込んでいきたいと考えております。 これからの4年間も引き続き、「すべてを姶良市のために。姶良市民のために」をモットーに、市民の皆様と、ともに考え、ともに悩み、ともに汗を流し、そして笑顔と多様な幸せが実現できるよう、あらゆる施策に取り組んでまいります。 市民の皆様、議員の皆様の市政に対するご理解と一層のご支援を賜りますようお願いいたしまして、令和4年度の施政方針といたします。(拍手)
○議長(小山田邦弘君) これで、施政方針の説明が終わりました。 なお、施政方針に対する質問は一般質問でお願いします。 ここでしばらく休憩します。15分程度とします。(午前11時00分休憩)
○議長(小山田邦弘君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午前11時14分開議)
○議長(小山田邦弘君) 日程第6、議案第45号専決処分について承認を求める件(令和4年度姶良市
一般会計補正予算 (第3号)) 日程第7、議案第46号姶良市
土地開発公社定款の一部を変更する定款の件 日程第8、議案第47号附属機関の書面による審議に伴う関係条例の整備等に関する条例の件 日程第9、議案第48号令和4年度姶良市
一般会計補正予算(第4号) 及び 日程第10、議案第49号財産の取得に関する件までの5案件を一括議題とします。提案理由の説明を求めます。
◎市長(湯元敏浩君) 登 壇 本定例会に提案いたしました議案第45号から議案第49号までにつきまして、一括して提案理由をご説明申し上げます。 まず、議案第45号 専決処分について承認を求める件(令和4年度姶良市
一般会計補正予算(第3号))についてであります。 今回専決処分しましたのは、4月26日閣議決定のコロナ禍における原油価格・物価高騰等総合緊急対策において強化するとされた真に生活に困っている方々への支援措置及び新型コロナウイルスワクチンの4回目接種に迅速に対応するための補正予算です。 まず社会福祉費は、令和4年度に市町村民税均等割が非課税となった世帯及び令和4年1月以降に家計が急変した世帯に対して、10万円の給付を行うための予算を追加したものです。 次に、児童福祉費は、低所得の子育て世帯に対して、子ども1人当たり5万円の給付を行うための予算を追加したものです。 なお、これらの給付にあたり、一部の対象者には申請を不要とするプッシュ型での迅速な給付を行います。 次に、保健衛生費は、新型コロナウイルスワクチンの4回目接種を実施するために必要な経費を追加したものです。 4回目のワクチン接種は、法改正により60歳以上の方及び18歳以上60歳未満の方で基礎疾患を有するなど医師が認める方に対し5月25日以降行うこととされました。 いずれも3回目の接種から5か月以上経過している方が対象で、姶良市においては6月6日から順次接種券を発送し、接種を開始しております。 補正予算の総額は4億4,868万5,000円の追加となり、補正後の歳入歳出予算総額は325億4,581万7,000円となりました。 この財源としましては、全て国庫支出金で対処しました。 次に、議案第46号 姶良市
土地開発公社定款の一部を変更する定款の件についてであります。 本件につきましては、5月24日開催の市
土地開発公社理事会において承認されたことから、公有地の拡大の推進に関する法律第14条第2項の規定に基づき本定例会に提案するものです。 今回の変更は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止を含む、災害その他の特別の理由により、対面方式による理事会の開催が困難な場合には、書面による議決権の行使をすることができるように、第15条の2として書面による議決の規定を加えるものです。 その他、現状の事務手続との整合を図るための改正を行うものです。 なお、この定款は鹿児島県知事の認可のあった日から施行となります。 次に、議案第47号 附属機関の書面による審議に伴う関係条例の整備等に関する条例の件についてであります。 本件は、姶良市行政改革推進委員会条例を含む30本の条例について、関連する条項の改正等を行うものです。 いずれの条例につきましても、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止を含む、災害その他の特別の理由により、対面方式による会議の開催が困難な場合には、書面による審議をすることができるよう、新たに規定を加えるものです。 その他、委員の任期などの改正も併せて行うものです。 なお、この条例は、一部を除き公布の日から施行となります。 次に、議案第48号 令和4年度姶良市
一般会計補正予算(第4号)についてであります。 令和4年度当初予算は、いわゆる骨格予算であったことから、今回の補正予算は新規の政策的な事業予算を追加計上するほか、国・県補助金等の交付決定に伴う所要の経費、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用する事業費などを計上しました。 まず、第1条 歳入歳出予算の補正について、款ごとに歳出の主な補正内容を申し上げます。 予算書11ページからの総務費について申し上げます。 まず企画費には、高等教育機関企画事業として、県内の高校生等を対象としたニーズ調査や先進地研修等にかかる経費を計上しました。 また、グラウンドゴルフ場の整備を進めるための調査経費を計上しました。 本年度は、市内のグラウンドゴルフ愛好者への意識調査を実施しながら、引き続き調査・検討を進めてまいります。 情報管理費には、行政手続のオンライン化にかかる経費など、行政のデジタル化を推進するための経費を計上しました。 庁舎建設費には、姶良本庁舎に併設する立体駐車場の建設工事費を計上しました。これは、コロナ禍等により建設資材の調達に日数を要することが予想されることから、事業完了が遅延することのないよう当初計画よりも前倒しして予算計上するものであります。 このほか、文化会館の防水工事費、コミュニティ助成事業補助金などを計上しました。 13ページからの民生費について申し上げます。 まず、児童福祉施設費には、全天候型子ども館の建設にかかる予算を計上しました。 令和6年4月の供用開始に向けて今回の補正では、既存施設の解体、土地開発基金で取得していた隣接地を買い戻す費用、建物の実施設計などの予算を計上しており、建物の新築工事予算は実施設計完了後に予算案を提案いたします。 このほか、新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金の申請期間が延長されたことに伴う追加及び実績見込による養育医療給付扶助費の追加などを計上しました。 16ページからの衛生費について申し上げます。 まず、保健衛生費には、令和4年度から県が新規事業として取り組む造血細胞移植を受けた20歳未満の方へのワクチン再接種費用への助成及びがん治療を受ける方の医療用ウイッグ等助成経費などを計上しました。 また、清掃費には、あいら清掃センターの施設運営を長期にわたり安定的に実施することなどを目的として行う基幹改修事業に向けて、地域計画及び長寿命化計画の策定委託料を計上しました。 17ページからの農林水産業費について申し上げます。 まず農業費では、柳ヶ丸地区の水路整備及び黒川海岸内堤水路、岩原木田用水路のしゅんせつにかかる経費を計上しました。 林業費では、木材選別機等を整備する姶良西部森林組合に対する補助金を計上しました。 水産業費では、かごしまエコファンドを活用して、なぎさ公園のトイレ等の照明をLED化する経費を計上しました。 19ページからの商工費について申し上げます。 まず、姶良市観光協会主催の新しいイベント、仮称あいら春まつり補助金を計上しました。 また、市内でも有数の観光地や文化財を有する重富地区の玄関口となる重富駅舎の隣にトイレを整備するための経費を計上しました。 この事業には、県地域振興推進事業補助金と新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用します。 20ページからの土木費について申し上げます。 まず、土木費に、市道の舗装補修や排水改良工事を行う道路施設改修事業及び道路新設改良事業を計上しました。 河川費には、しゅんせつ工事や改良整備を行う河川改良整備事業を計上しました。 都市計画費には、思川用水放水路を整備するための測量設計委託及び土地購入費を計上しました。 住宅費には、高井田住宅の解体に要する経費を計上しました。 24ページからの教育費について申し上げます。 まず、教育総務費に令和2年12月25日付の国の指針に基づき、学校施設のバリアフリー化を推進するための計画策定経費を計上しました。 保健体育費には、新学校給食センター整備のための基本計画策定業務委託等を計上しました。 また、2023かごしま国体・かごしま大会に向けて、鹿児島・佐賀エールプロジェクト交流事業補助金を活用して、佐賀県の関係団体等との情報交換、バスケットボール競技の強化試合などの実施経費を計上しました。 なお、28ページの災害復旧費は、これまでの大雨等により道路が洗堀された箇所に予算を執行してきたため、今後の災害に備えるための予算を追加計上しました。 続きまして、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用する補正予算について申し上げます。 まず、感染予防のためのトイレの洋式化について、各小・中学校をはじめ、文化会館、姶良高齢者福祉センター、北山伝承館、姶良公民館、姶良総合運動公園などの公共施設において改修を進めます。また、必要に応じて手洗い場の改修も併せて行います。 永池公園のトイレにつきましては、老朽化が進んでいるため衛生的で安全なトイレに建て替えを行います。 また、図書館や体育施設にマイボトル対応型給水機を設置します。 このほか、各施設の入口等に設置する非接触式検温器や消毒液、学校給食施設の空気清浄機など、感染対策用品を購入するための経費を計上しました。 また、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の新たなメニューとして、本年4月にコロナ禍における原油高騰・物価高騰対応分が創設されました。 これは、コロナ禍において原油価格や電気・ガス料金を含む物価の高騰の影響を受けた生活者や事業者の支援を目的としております。 今回の補正予算においては、学校給食に使用する食材の価格が高騰していることから、安定的に提供できるよう各学校給食施設に対する補助金を計上しました。 以上、歳出予算の主なものについて申し上げましたが、これらの補正総額は10億861万7,000円の追加となり、補正後の歳入歳出予算総額は335億5,443万4,000円となります。 この財源としましては、1ページに掲げてありますように国庫支出金、県支出金、繰入金、繰越金、諸収入、市債で対処しました。 4ページの第2表 債務負担行為補正については、立体駐車場整備にかかる複合新庁舎建設事業、あいら清掃センターの地域計画及び長寿命化計画作成委託、並びに児童増加に対処するため令和5年から使用する重富小学校プレハブ校舎の賃貸借料であります。 5ページの第3表 地方債補正については、追加事業に伴い限度額をそれぞれ変更するものであります。 次に、議案第49号 財産の取得に関する件についてであります。 本件は、災害対応特殊救急自動車1台を購入するにあたりまして、姶良市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得または処分に関する条例第3条の規定により議会の議決を求めるものであります。 災害対応特殊救急自動車は中央消防署に配備し、市内全域の各種災害に出動するだけではなく、緊急消防救助隊登録予定車両となるため、登録された後、国から出動の求めや指示があった場合には全国各地に出動することもあり、東日本大震災や熊本地震に際しては現地への派遣実績もあります。 現在の車両は購入してから11年が経過しており、車両及び各種資機材に経年劣化が見られるため更新を行うものです。 今回購入する車両には、最新型の磁器型防振ベッドや血圧・脈拍・心電図等を把握するための傷病者観察用モニター及び十分な酸素を送る人工呼吸器等を装備し、より一層市民の安全・安心に寄与できるものと考えております。 契約の相手は、鹿児島トヨタ自動車株式会社姶良店で、指名競争入札により決定したものです。また、取得金額は2,804万4,234円、納期は令和4年12月23日までとなっています。 以上、議案5件について一括してその概要をご説明申し上げました。 よろしくご審議の上、承認及び議決してくださるようにお願いいたします。
○議長(小山田邦弘君) 提案理由の説明が終わりました。
○議長(小山田邦弘君) お諮りします。ただいま議題となっております5案件の処理は6月23日の会議で行いたいと思います。これにご異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり]