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07月06日-06号

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  1. 姶良市議会 2021-07-06
    07月06日-06号


    取得元: 姶良市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-22
    令和 3年 6月定例会(第2回)令和3年第2回姶良市議会定例会議事日程第6号                       7月6日(火)午前10時 開 議┌──┬────┬────────────────────────────┬──────┐│日程│議  案│       議      件      名      │ 備  考 ││番号│番  号│                            │      │├──┼────┼────────────────────────────┼──────┤│ 1|    | 行  政  報  告                 |      │├──┼────┼────────────────────────────┼──────┤│ 2|議  案│姶良市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する  │文教厚生常任││  │第50号|基準を定める条例の一部を改正する条例の件        |委員長の一括|├──┼────┼────────────────────────────┤報告の後、質|│ 3|議  案│姶良市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営 |疑を行い、1|│  │第51号|に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の件    |件ずつ討  |├──┼────┼────────────────────────────┤論・採決  |│ 4|議  案│姶良市指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指  |(電子表決)|│  │第52号|定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の  │      ││  │    │方法に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の件 |      │├──┼────┼────────────────────────────┤      ││ 5|議  案│姶良市指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備 |      ││  │第53号|及び運営並びに指定地域密着型介護予防サービスに係る介  |      │|  |    |護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める  |      │|  |    |条例の一部を改正する条例の件              |      │├──┼────┼────────────────────────────┼──────┤│ 6|議  案│令和3年度姶良市一般会計補正予算(第3号)       |一般会計予算|│  │第55号|                            |審査特別委員||  |    |                            |長報告の後、||  |    |                            |質疑・討  ||  |    |                            |論・採決  ||  |    |                            |(電子表決)|├──┼────┼────────────────────────────┼──────┤│ 7|議  案│公有水面埋立ての承認について意見を述べる件       |総務常任委員|│  │第56号|                            |長報告の後、||  |    |                            |質疑・討  ||  |    |                            |論・採決  ||  |    |                            |(電子表決)|├──┼────┼────────────────────────────┼──────┤│ 8|請  願│土砂災害防止施設整備に関する請願書           |産業建設常任|│  │第 2号│                            |委員長報告の||  |(令和 |                            |後、質疑・討||  | 2年)|                            |論・採決  ||  |    |                            |(電子表決)|├──┼────┼────────────────────────────┼──────┤│ 9|請  願│教職員定数改善と義務教育費国庫負担制度2分の1復元、複 │文教厚生常任││  │第 2号|式学級解消をはかるための、2022年度政府予算に係る意 │委員長報告の││  │    │見書採択の要請について                 |後、質疑・討││  │    │                            │論採決  ││  │    │                            │(電子表決)│├──┼────┼────────────────────────────┼──────┤│10|陳  情│馬毛島の軍事基地建設に反対する陳情書          |総務常任委員|│  │第 1号|                            |長報告の後、||  |    |                            |質疑・討  ||  |    |                            |論・採決  ||  |    |                            |(電子表決)|├──┼────┼────────────────────────────┼──────┤│11|    |常任委員会の閉会中の特定事件(所管事務)の審査・調査の件|      |├──┼────┼────────────────────────────┼──────┤│12|    |議会運営委員会の閉会中の所掌事務調査の件        |      |├──┼────┼────────────────────────────┼──────┤│13|    |議員の派遣について                   |      |└──┴────┴────────────────────────────┴──────┘┌──┬────┬────────────────────────────┬──────┐│追加│議  案│       議      件      名      │ 備  考 ││日程│番  号│                            │      │├──┼────┼────────────────────────────┼──────┤│ 1|発  議│議案第55号 令和3年度姶良市一般会計補正予算(第3号)│一般会計予算││  │第 2号|に対する付帯決議                    |審査特別委員|│  │    │                            │長趣旨説明││  │    │                            │の後、質疑を││  │    │                            │行い、委員会││  │    │                            │付託を省略し││  │    │                            │て・討論・採││  │    │                            │決簡易表 ││  │    │                            │決)    │├──┼────┼────────────────────────────┼──────┤│ 2|議  案│令和3年度姶良市一般会計補正予算(第4号)       |提案理由の説|│  │第57号|                            │明を受け、質││  │    │                            │疑を行い、委││  │    │                            │員会付託を省││  │    │                            │略して、討 ││  │    │                            │論採決  ││  │    │                            │(電子表決)│└──┴────┴────────────────────────────┴──────┘┌───────────────────────────────────────────┐│             令和3年第2回姶良市議会定例会               │├────────────────────────┬─────┬────────────┤│                        │開会(議)│  午前10時00分  ││    令和3年7月6日(火)本会議      ├─────┼────────────┤│                        │閉会(議)│  午後 2時31分  │└────────────────────────┴─────┴────────────┘┌────┬──┬──────┬──┬──┬──────┬──┬──┬──────┬──┐│出席議員│議席│ 氏  名 │出欠│議席│ 氏  名 │出欠│議席│ 氏  名 │出欠││及  び│番号│      │の別│番号│      │の別│番号│      │の別││欠席議員├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    | 1|新福 愛子 |出 | 9|上村  親 |出 |17|谷口 義文 |出 |│    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    | 2|竹下日出志 |出 |10|森川 和美 |出 |18|小山田邦弘 |出 |│    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    | 3|国生  卓 |出 |11|岩下陽太郎 |出 |19|萩原 哲郎 |出 |│    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    | 4|峯下  洋 |出 |12|松元 卓也 |出 |20|堂森 忠夫 |出 |│    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    | 5|田口 幸一 |出 |13|湯元 秀誠 |出 |21|      |  |│    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    | 6|湯之原一郎 |出 |14|堀  広子 |出 |22|有川 洋美 |出 |│    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    | 7|鈴木 俊二 |出 |15|吉村 賢一 |出 |23|犬伏 浩幸 |出 |│    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    | 8|湯川 逸郎 |出 |16|和田 里志 |出 |24|東馬場 弘 |欠 |├────┴──┴──────┴──┴──┴──────┴──┴──┴──────┴──┤│          出席  22人    欠席 1人                 │└───────────────────────────────────────────┘┌─────────┬────────┬───────┬────────┬───────┐| 本会議書記氏名 │  事務局長  │ 迫田 耕蔵 | 事務局次長  | 竹中 裕二 │└─────────┴────────┴───────┴────────┴───────┘┌───────┬────┬──────┬────┬──────┬────┬──────┐│ 地方自治法 │市  長|湯元 敏浩 |市民生活|吉永 惠子 |消 防 長|米澤 照美 |│ 第121条 │    |      |部  長|      |    |      |│ の規定によ ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│ る説明のた │副 市 長|宮田 昭二 |保健福祉|濱田 耕一 |水道事業|新門 哲治 |│ めの出席者 │    |      |部  長|      |部  長|      |│ の職氏名  ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       |教 育 長|小倉 寛恒 |農林水産|田代 信彦 |総務部次|今別府浩美 |│       │    |      |部 長 兼|      |長兼庁舎|      |│       |    |      |蒲生総合|      |建設課長|      |│       │    |      |支 所 長|      |    |      |│       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       |総務部長|松林 洋一 |建設部長|松里智一朗 |総務部次|原口 浩幸 ||       |    |      |    |      |長危機|      |│       |    |      |    |      |管監|      |│       │    |      |    |      |    |      |│       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │企画部長|髙山 八大 |教育部長|塚田 佳明 |企画部次|松岡  力 |│       │    |      |    |      |長企画|      |│       │    |      |    |      |政策課長|      |│       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       |市民生活|原口 理恵 |建設部次|有江 浩文 |水道事業|岩下 伸一 |│       |部次長兼|      |長兼都市|      |部次長兼|      |│       |男女共同|      |計画課長|      |施設課長|      |│       |参画課長|      |    |      |    |      |│       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤|       |保健福祉|向江 美喜 |建設部次|川崎 久志 |総 務 部|堂路 温幸 ||       |部次長兼|      |長兼建築|      |財政課長|      ||       |健康増進|      |住宅課長|      |    |      ||       |課  長|      |    |      |    |      |│       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤|       |保健福祉|野村 昭彦 |教育部次|北野 靖往 |    |      ||       |部次長兼|      |長兼教育|      |    |      ||       |保険年金|      |総務課長|      |    |      ||       |課  長|      |    |      |    |      |│       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤|       |農林水産|萩原 安信 |教育部次|前田 浩二 |    |      ||       |部次長兼|      |長兼学校|      |    |      ||       |農政課長|      |教育課長|      |    |      |└───────┴────┴──────┴────┴──────┴────┴──────┘               7月6日 ○副議長(谷口義文君) これから、本日の会議を開きます。(午前10時00分開議) ○副議長(谷口義文君) 本日の会議は、お手元に配付しています日程により議事を進めます。 ○副議長(谷口義文君) 日程第1、行政報告を行います。 市長から行政報告の申出がありました。これを許します。 ◎市長(湯元敏浩君)     登      壇  皆様、おはようございます。行政報告を行う前に、7月3日に静岡県熱海市において発生した大規模な土石流によりお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。 それでは、令和2年国勢調査結果鹿児島県速報につきまして、行政報告を申し上げます。 先月25日に鹿児島県統計課が公表しました令和2年国勢調査結果鹿児島県速報によりますと、本市の人口は、7万6,405人となっており、前回の平成27年国勢調査の人口と比較しますと、1,232人増加しております。 また、県内19市において、この5年間で人口が増加したのは、前回の国勢調査のときと同様に、本市のみでありました。 世帯数につきましても、前回の国勢調査と比較して1,473世帯増の3万2,908世帯となっております。 なお、今回の数値はあくまでも速報値であることから、本年11月に公表が予定されている確定値とは若干異なる場合があります。 次に、いい部屋ネット 街の住みここちランキング2021(鹿児島県版)につきまして申し上げます。 このランキングは、大東建託株式会社が2019年から実施しているものであり、先月30日に、2021年のランキングが同社から発表され、姶良市は昨年に続き、2年連続で県内1位となりました。本市が県央に位置し、居住環境の整備に加え、大型商業施設等の充実などによる生活の利便性のよさ、JRの5つの駅、九州自動車道の3つのインターチェンジなど交通の利便性のよさなどを評価していただいたものと考えております。 また、このことが冒頭申し上げた令和2年の国勢調査の結果としても表れ、県内19市で唯一人口が増加していることにつながっているものと考えます。 令和3年度の施政方針において申し上げましたように、姶良市は、市民の皆様の不断の努力によって住みよいまちとして大きく成長しています。今、実際に住んでいる市民の皆様が、姶良市は住み心地がいいよと思っていただき、高い評価をしていただいているからであります。 昨年は、市制施行10周年という節目の中での1位、また、今年はこれからの10年を見据え、さらなる姶良市発展に向けて取り組んでいる中での1位であり、この評価を励みにしながらも、決して慢心することなく、今後とも、安全、安心な住みよいまちづくりを目指してまいります。 次に、姶良市総合運動公園におけるネーミングライツの導入につきまして申し上げます。 このたび、姶良市総合運動公園のネーミングライツスポンサーに、株式会社セレクションが決定しました。株式会社セレクションは、平成25年4月に姶良市で創業され、現在は、ビーラインのフランチャイズ契約により、自動車用のタイヤや部品の販売などを行う企業として、県内に10店舗を展開しておられます。同社は、創業当時から社会に貢献できる企業として、スポーツチームやスポーツイベントの支援、協賛など、地域に密着した活動に積極的に取り組まれているほか、昨年の新型コロナウイルス感染症の発生、拡大に際しては、鹿児島県や県内各市にサージカルマスクを寄附され、特に本市にはいち早く3万8,000枚のマスクを提供していただきました。 株式会社セレクションとは、来る7月12日に契約調印式を行うこととしており、契約金額は年間132万円で、契約期間は本年9月1日からの3年間を予定しております。 また、施設の愛称につきましては、姶良市総合運動公園全体が、ビーラインスポーツパーク姶良、フットボールセンターがビーラインフットボールセンター姶良になります。 このネーミングライツスポンサー契約により、姶良市総合運動公園がさらに多くの市民、県民等に親しみを持って利用され、あわせて、市内企業、市内経済の発展に寄与することを期待するものであります。 以上で、行政報告を終わります。 ○副議長(谷口義文君) これで、行政報告は終わりました。 ○副議長(谷口義文君) 日程第2、議案第50号 姶良市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の件日程第3、議案第51号 姶良市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の件日程第4、議案第52号 姶良市指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の件                                  及び日程第5、議案第53号 姶良市指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営並びに指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の件までの4案件を一括議題とします。 ○副議長(谷口義文君) 文教厚生常任委員長の報告を求めます。 ◎文教厚生常任委員長(小山田邦弘君)     登      壇  ただいま一括議題となりました議案第50号から議案第53号までの4案件について、文教厚生常任委員会における審査の経過と結果について、一括して報告します。 当委員会は、6月24日に開会し、関係職員の出席を求めて詳細に審査しました。 各条例の改正にかかる説明は次のとおりです。 まず、議案第50号は、社会福祉法人や医療法人などに所属するケアマネジャーが従事している居宅介護支援事業所の運営等にかかる条例改正です。 主な改正内容は、業務継続計画の策定等であり、感染症や非常災害の発生時に利用者に対して指定居宅介護支援の提供を継続的に実施するため、また、早期に業務再開を図るための計画の策定や、必要な研修及び訓練を行うことを規定しています。 また、ケアマネジャーや介護職の方々が、業務上の日々の記録や利用者に交付する説明書を書面ではなく、タブレット等の電磁的記録で対応可能とし、業務負担の軽減にもつながるものと期待されています。 次に、議案第51号は、要介護認定者を対象としている地域密着型サービスの運営等にかかる条例改正です。 主な改正内容は、勤務体制の確保についてであり、看護師や介護福祉士等の資格を有しない従業者に認知症介護基礎研修を受講させなければならないことが規定されています。現場では資格を有していない人の雇用もあるため、ケアの質の向上を図るためのものであり、全ての地域密着型介護事業所に準用されます。 また、栄養管理の規定がうたわれており、指定地域密着型介護老人施設において、入所者が自立した生活を送ることができるよう、各入所者の状態に応じた栄養管理を計画的に行わなければならないと規定されています。加えて、栄養管理と同様に各入所者の状態に応じた口腔衛生の管理を計画的に行わなければならないことが規定されています。 続いて、議案第52号は、姶良市地域包括支援センターが担っている要支援認定者を対象とする介護予防支援事業所の運営等にかかる条例改正です。 主な改正内容は、議案第50号と同様となります。 最後に、議案第53号です。これにつきましても、要支援認定者が利用できる介護予防認知症対応型通所介護、介護予防小規模多機能型居宅介護、そして、介護予防認知症対応型共同生活介護の3種類の地域密着型介護予防サービスの運営等にかかる条例の改正です。 主な改正内容は、議案第51号の改正内容に準じたものです。 質疑の主なものを申し上げます。 質疑、今回の改正により、新たに高齢者虐待防止に関する項目が多く追加されたように認識しているが、どうか。 答弁、全ての議案において、高齢者虐待防止の推進に関する規定が追加されています。 質疑、上位法が改正されたことによる条例改正だが、本市が独自で加えた条項はあるのか。 答弁、本市としての独自の改正はありません。全て省令に基づいた内容で改正しています。 質疑、この改正により多くの項目が追加されており、事業者が対応できるか懸念もあるが、経過措置や罰則は設けられているのか。 答弁、経過措置が設けられています。例えば、感染対策の強化については3年間の経過措置期間があり、その間に計画を立て、訓練や研修等を行うようになっています。同様に、業務継続計画に向けた取組の強化や高齢者虐待防止の推進も3年間の経過措置期間が設けられています。罰則はありませんが、指定権者として市が指導していきます。 質疑、規制が強化されたものばかりでなく、規制が緩和された点はないか。 答弁、グループホームなどで人員配置がなかなか難しい現実があり、例えば、1法人が2か所の施設を持っている場合、これまでは管理者をそれぞれの施設に置く必要がありましたが、今回の改正により、1人の管理者で兼ねることができるよう基準が緩和されています。 以上で質疑を終結し、一括して議員間討議を行いました。 議員間討議では、以下のような幅広い意見がありました。 主な討議内容。 これらの条例、省令の縛りのきつさを考えたとき、介護保険制度そのものに行き着く。どうやって持続可能なものにしていくかということで、3年に1度、介護報酬改定の見直しがなされる。そのときに単価の改定もされるが、それが市民のためになるかという視点で考えたときに、今回の見直しには疑問も残る。 今回の条例改正は、時代の背景に沿った変更が多いのではないか。 同じグループで施設が2つあれば、管理者がそれぞれ必要であったものを1人で兼ねることは、緩和ではあるが、逆に仕事量がかなり増えるのではないか。 ICTを使うことによってデータを簡単に取れるので、職場がきちんと動いているかの管理ができやすくなる。 緩和により働きやすさや運営のしやすさは出てくると思うが、一方で、サービスの質の低下につながるおそれがある。 以上のような議員間討議の後、1件ずつ討論、採決を行いました。 議案第50号から議案第53号までの全ての案件において討論はなく、採決の結果、賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決しました。 結びに、上位法の改正などについては、先取的な事業者も多い一方で、一度に多くの改正がなされたことによる混乱を引き起こさないためにも、これまで以上に各事業者との連携を密に取られることを執行部に要請することを、委員会として申し添えます。 以上で、文教厚生常任委員長の報告を終わります。 ○副議長(谷口義文君) これで、文教厚生常任委員長の報告を終わります。 ○副議長(谷口義文君) これから、質疑を行います。質疑は一括で行います。質疑ありませんか。    [「なし」と呼ぶ者あり] ○副議長(谷口義文君) 質疑なしと認めます。委員長、降壇してください。 ○副議長(谷口義文君) これから討論を行います。 まず、議案第50号について討論を行います。討論はありませんか。    [「なし」と呼ぶ者あり] ○副議長(谷口義文君) 討論なしと認めます。 ○副議長(谷口義文君) これから、議案第50号 姶良市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の件を採決します。 この採決は、押しボタン方式によって行います。 本案に対する委員長の報告は、原案可決です。本案は委員長報告のとおり決定することに賛成の方は賛成ボタンを、反対の方は反対ボタンを押してください。    [賛成・反対者ボタンにより表決] ○副議長(谷口義文君) ボタンの押し忘れはありませんか。    [「なし」と呼ぶ者あり] ○副議長(谷口義文君) なしと認めます。 採決を確定します。 賛成多数です。したがって、議案第50号は、委員長報告のとおり可決されました。 ○副議長(谷口義文君) 次に、議案第51号について討論を行います。討論はありませんか。    [「なし」と呼ぶ者あり] ○副議長(谷口義文君) 討論は、本件につきましては、1名の議員より通告がありました。14番、堀議員の発言を許します。 ◎14番(堀広子君) 議案第51号 指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の件について、反対の立場で討論を行います。 本議案は、新型コロナ危機を踏まえ、感染症や災害への対応の強化や虐待防止の規定を掲げる一方、介護現場の人手不足を一層深刻にする職員配置基準や運営基準を緩和するものとなっております。地域密着型通所介護事業者は、勤務体制の確保として、看護師や介護福祉士等の資格を有しない従業員に認知症介護基礎研修を受講させなければならないと規定され、ケアの質の向上を図るものとの説明がございましたが、無資格の介護従事者は介護の質や利用者の尊厳を守ることに逆行し、安い賃金の労働力の拡大であり、介護労働者の処遇改善の足を引っ張ることにもなります。 介護労働の専門性の確保、介護職の社会的地位の向上、それを正当に評価する処遇改善が図られてこそ介護分野への入職、意欲も高まり、人材確保も前進すると考えます。介護の質を担保する規制を弱め、介護職の低賃金や労働条件を放置しながら、安い賃金の労働力に置き換えていく改定は納得できません。 特別養護老人ホームのグループホームなど、ユニット型施設全般について、1ユニットの定員の上限を現行の10人から15人へ緩和いたします。グループホームについては、新設に限り1施設、ユニット数の上限を現行の2から3へ引き上げた上、夜勤の職員配置基準についても、1ユニットに1人以上の原則は維持しつつも、3ユニットの場合は2人でも可能にするものであります。 情報通信技術、ICTの活用を口実とする夜勤職員の配置基準の緩和も行われます。要するに、今回の議案の提案は、少ない職員で多くの利用者を担当することにつながるものです。職員の1人当たりの負荷が大きくなれば、一層人材確保が困難になってまいります。それに過酷な環境や低賃金が介護職員の離職を考える理由となってきます。現場の方の切実な声、そして求めは、人手を増やし処遇や労働条件を改善することです。配置基準の引下げはやめて、基本報酬の大幅引上げを求めるものであります。 以上、反対の討論といたします。
    ○副議長(谷口義文君) ほかに討論はありませんか。    [「なし」と呼ぶ者あり] ○副議長(谷口義文君) これで討論を終わります。 ○副議長(谷口義文君) これから、議案第51号 姶良市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の件を採決します。 この採決は押しボタン方式によって行います。本案に対する委員長の報告は原案可決です。本案は委員長報告のとおり決定することに賛成の方は賛成ボタンを、反対の方は反対ボタンを押してください。    [賛成・反対者ボタンにより表決] ○副議長(谷口義文君) ボタンの押し忘れはありませんか。    [「なし」と呼ぶ者あり] ○副議長(谷口義文君) なしと認めます。 採決を確定します。賛成多数です。 したがって、議案第51号は、委員長報告のとおり可決されました。 ○副議長(谷口義文君) 次に、議案第52号について討論を行います。 討論はありませんか。    [「なし」と呼ぶ者あり] ○副議長(谷口義文君) 討論なしと認めます。 ○副議長(谷口義文君) これから、議案第52号 姶良市指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の件を採決します。 この採決は押しボタン方式によって行います。本案に対する委員長の報告は原案可決です。本案は委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は賛成ボタンを、反対の方は反対ボタンを押してください。    [賛成・反対者ボタンにより表決] ○副議長(谷口義文君) ボタンの押し忘れはありませんか。    [「なし」と呼ぶ者あり] ○副議長(谷口義文君) なしと認めます。 採決を確定します。賛成多数です。 したがって、議案第52号は、委員長報告のとおり可決されました。 ○副議長(谷口義文君) 次に、議案第53号について討論を行います。 討論はありませんか。    [「なし」と呼ぶ者あり] ○副議長(谷口義文君) 討論なしと認めます。 ○副議長(谷口義文君) これから、議案第53号 姶良市指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営並びに指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の件を採決します。 この採決は押しボタン方式によって行います。本案に対する委員長の報告は原案可決です。本案は委員長報告のとおり決定することに賛成の方は賛成ボタンを、反対の方は反対ボタンを押してください。    [賛成・反対者ボタンにより表決] ○副議長(谷口義文君) ボタンの押し忘れはありませんか。    [「なし」と呼ぶ者あり] ○副議長(谷口義文君) なしと認めます。 採決を確定します。賛成多数です。 したがって、議案第53号は、委員長報告のとおり可決されました。 ○副議長(谷口義文君) 日程第6、議案第55号 令和3年度姶良市一般会計補正予算(第3号)を議題とします。 ○副議長(谷口義文君) 一般会計予算審査特別委員長の報告を求めます。 ◎一般会計予算審査特別委員長(鈴木俊二君)     登      壇  ただいま議題となりました議案第55号 令和3年度姶良市一般会計補正予算(第3号)について、一般会計予算審査特別委員会での審査の経過と結果を報告します。 本委員会では、6月25日から30日の間に審査しました。 今回の補正予算は、国、県等の補助金交付内示及び新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用する事業、また、現役プロ野球選手による野球教室を開催する事業、にぎわいの創出と観光拠点の整備事業による観光PR事業、ドライブインシアターなどにかかる経費を計上しました。 歳入歳出それぞれ3億4,755万6,000円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ331億1,263万7,000円とするものです。 なお、補正予算の概要は、提案理由説明の中で詳しく述べられていますので、以下、審査の過程で答弁された内容や討論された主なものを申し上げます。 審査に入る前に、共通認識を持つため論点の抽出を行い、 論点1、学校ICT化事業の効果について。 論点2、再提案された高等教育企画事業について。 論点3、再提案された現役プロ野球選手による野球教室について。 論点4、ドライブインシアターの開催是非について。 以上4点に留意して審査を行いました。 また、各予算ごとの審査を経て、さらに次の3点について深く協議を行いたいとの意見がありました。 1、基幹相談支援センターの人件費の予算執行について。 2、保育所の補修等、移譲後の課題について。 3、予算の質について。 全ての審査終了後、まず、新しく出された1点目と2点目について協議を行いました。 1点目、基幹相談支援センターの人件費の予算執行について、審査で明らかになったことは、以下のとおりです。 1、新規採用の方は保健師の資格を有した方である。 2、4月から6月までの報酬は、当初予算の中で対応している。 次に、議員間討議の意見は以下のとおりです。 予算の執行状況について、事前の説明があればよかった。 業務量からどれだけの人員が必要なのかを把握していなかったのではないか。 当初予算で各課に減額を求めていたために起こったことではないか。 研修を受けることで、基幹相談支援員の給与が上がることなどの部分の見落としがあったのではないか。 などの意見があり、今後、文教厚生常任委員会で注視していくことの共通認識に至りました。 2点目、保育所の補修等、移譲後課題について、審査の中で明らかになったことは以下のとおりです。 1、令和4年4月に移譲されるが、その後の修繕は移譲先で行うことになる。 2、今年度1年かけて共同運営をしていく。施設設備に不備がある場合は今年度中に修繕する。 次に、議員間討議の意見は以下のとおりです。 これまで、市と移譲先とは協議をしてきている。 7月の議会と語る会で、保育所等から課題を聞き出せるのではないか。 保育士体制、待遇面も注視が必要である。 故障は仕方がないが、修繕は必ず今年度中に終えるようにしなければならない。 などの意見があり、議会としても、協議内容等、今後も注視していくことの共通認識に至りました。 以上で、新たな2点について討議を終了し、続いて、はじめに出されていた論点について、順次審査の中で明らかになったもの、そして議員間討議の意見を申し上げます。 論点1、学校ICT化事業の効果について、審査の中で明らかになったことは以下のとおりです。 1、校務支援ソフト、学校間及び教育委員会とのグループウエアの整備を行い、教育環境の充実が図られる。 2、導入によって、業務の電子化、情報の共有化などを行い、教職員の働き方改革を目指す。 3、既に導入している自治体への調査によると、1日約1時間、年間で約200時間から300時間の業務が短縮できている。 次に、議員間討議の意見は以下のとおりです。 新しいシステム導入のため、教職員間に格差が生まれるのではないか。 導入は評価するが、事業を確認していく必要がある。 デジタル予算は、今後も増大していくことを認識しておくことが必要である。 本当に教職員の働き方改革につながるのか。 などの意見がありました。GIGAスクール事業を含め、先生と子どもたちがICTを一緒に学んでいきながら進めていくことが確認できました。 次に、論点2、再提案された高等教育企画事業について、審査の中で明らかになったことは以下のとおりです。 1、アンケートは、属性・規模・現在の進出状況、進出する際に重視する内容等を調査するものである。 2、委託先はプロポーザル方式で募集する。 3、定量的な調査だけでなく、記述式で書いてもらうことも考えている。 4、次年度に高校生の意見の調査を行う。これで大きな判断材料がそろうと考える。 5、この調査結果は、他の分野にも生かしていく。 次に、議員間討議の意見は以下のとおりです。 高等教育機関設置に向けた調査であるが、その他にも生かせることが分かった。 アンケートは目的外に使用できないのではないかと疑問に思う。 答弁が曖昧に感じる。執行部内の意思の統一を先に図るべきである。 プロポーザル方式なので、いい提案があるのではないか。 調査の全体プロセスが示されなかった。 執行部も先が見えていない。 今回のアンケートは誘致に限定していること、また、アンケート結果に対する回答を持ち合わせていないことが問題である。 結論を引き延ばしているだけではないか。 などの意見がありました。 次に、論点3、論点4に入る際に、市長に直接ただしたいとの意見があり、市長に出席を求め質疑を再開しました。 論点3、再提案された現役プロ野球選手による野球教室について、市長との審査の中で明らかになったことは、以下のとおりです。 1、令和2年1月27日、亜細亜大学野球部監督及び同大同窓会鹿児島支部長から、市政10周年記念として、同大卒業生の現役プロ選手による野球教室開催の提案があった。また、同日、担当課を保健体育課とすることとした。 2、昨年は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け予算化できなかった。 3、令和3年になり、12月頃にはコロナ禍が収まってくることを期待し、準備を始めるため当初で予算を提出した。 4、今後も亜細亜大学野球部とのつながりを深めていきたい。 5、新型コロナウイルス感染拡大があれば、躊躇なく中止をする。 6、予算が決まれば、契約交渉をはじめ、コロナ禍に伴う中止規定などの具体的な内容を詰めていく。 7、今後の契約窓口は同大同窓会会長であるが、保健体育課が粘り強く交渉し、こちらの条件も伝えていく。 次に、議員間討議の意見は、以下のとおりです。 コロナ禍であっても、子どもたちに夢を与えられる。 コロナ禍で実施することに不安があるため、来年度に実施したほうがいいのではないか。 開催を求める署名が上がっていることは重視すべきである。 亜細亜大学が10周年記念で提案してくれたイベントであり、このつながりは貴重なものである。 財源が確保されたこと、実行委員会を立ち上げることなど、議会から指摘された内容が入ったものは評価できる。 子どもたちの声が聞こえてくる事業ができることはいいことである。対策を行い進めてもらいたい。 沖縄で行っている教室等を調査し、資料提出などがあれば審査しやすかった。 昨年は、コロナ禍で子どもたちの活動は制限されていたので、感染症対策を十分に行ってほしい。 一流のプロ野球選手に触れ合うことは、子どもたちに与える影響は大きいと思う。 コロナ禍で状況が悪化した場合には、躊躇なく中止を判断すべきである。 新規事業であるからこそ、確実にできる時期に行うべきである。 などの意見があり、野球教室はいい事業であるとの共通認識に至りましたが、コロナ禍での実施時期についての争点となり、以下のような意見がありました。 争点。 コロナ禍の今だからこそ、事業を実施すべきとの意見は、 市民に元気を出してもらうためにやるべきだ。 相手がある事業で、来年も同じ状況で開催できるか分からない。 コロナ禍でも感染症対策を実施し、様々な活動をしてもらいたい。 そして、コロナ禍の今だからこそ、延期すべきとの意見は、 コロナの感染拡大を防止するため、行うべきではない。 安全で、安心して参加できる状況になってから行うべき、責任問題である。 交渉の相手が曖昧で、提案を先送りし、具体的な内容を詰めるべきであるなどの意見があり、合意形成は図られませんでした。 次に、論点4、ドライブインシアターの開催是非について、市長との審査で明らかになったことは以下のとおりです。 1、以前のビール祭り等の事業とは、同じ県地域振興補助金を使っているが、性質が異なる事業である。 2、コロナ禍でも市民が楽しめるイベントとして、また、映画のあるまちで映画に親しみ楽しんでもらうため、この事業を計画した。 3、議案審議途中に開催予定地を加治木運動場から蒲生中学校グラウンドに変更したことは、市民が望む場所で行いたいとの考えで、目的を達成するため場所を変更した。 4、委託先はプロポーザル方式で決定する。 5、市内の参加者だけでなく、市外からも来場してもらう。 次に、議員間討議の意見は以下のとおりです。 姶良市に若者が集まることはいいことである。地域を巻き込んでいってほしい。 アフターコロナの安全、安心な時期にイベントを行ってほしい。 ウィズコロナのイベントとして評価できる。 事業目的が明確になっていない形で進んでいることに不安を感じる。 ユニークでいい事業だと思うが、ごく限られた人しか参加できない。また、姶良市民を中心に事業を行うべきである。 地域振興を考えるべきである。 アンケート結果を受けて、本当にいい事業であれば、年間でもう少し多くの回数を行うべきである。 開催場所の変更は、前総務常任委員会で指摘していた蒲生地区での開催となり、評価できる。 車のエンジンはかけたままになるため、排気ガスなど環境への配慮が不十分である。 アンケートの結果を生かしたウィズコロナの内容としては、もう少し精査してもらいたい。 コロナ禍では、ドライブインシアターは理にかなっている。 できなくなっている夜のイベントとしてはいい事業だと感じる。 などの意見があり、合意形成は図られませんでした。 最後に、協議を深めたいとの意見のあった3点目、予算の質について議員間討議を行い、以下の意見がありました。 部課によって資料の質が全く違い、統一性に欠ける。 資料内にミスがある。チェック機能が果たされていないのではないか。 一度取り下げた事業を再提案するにあたり、もっと丁寧な説明がほしかった。 資料や説明等は要求しないと出てこない。 しっかりとした資料提出と、しっかりとした説明を要求したい。 審査中に、開催予定場所が変更になるのは、事業企画の詰めが甘いのではないか。 担当部長と課長の曖昧な答弁があった。 市長と担当部課が共通理解、共通認識のもと、予算計上していただきたい。 などの意見があり、このような状況を厳しく指摘するべきであるとの合意形成が図られました。 以上で、議員間討議を終了し、その他の意見を求めたところ、委員から議案第55号 令和3年度姶良市一般会計補正予算(第3号)について、野球教室とドライブインシアターの事業費800万円を減額する旨の修正動議の提出がありました。 動議に対する質疑の後、以下のような意見がありました。 来年コロナが収束する保証はない。状況次第では中止も考えうるとのこと。また、亜細亜大学の縁がなくなることは大きな損失につながる。 野球教室は限られた人だけが参加できる極めて不公平な事業である。また、ドライブインシアターも地域振興の効果は非常に低いと考える。 姶良市と亜細亜大学との長年の関係から、沖縄での事業を姶良市へと話を持ってきてくれたものであるため、ぜひ開催してほしい。 ドライブインシアターは参加できる人数が限定的で、車がないと参加できない。 いろんな事業が開催されているが、コロナ禍は収まっていない。できるかどうかとても不透明である。 などの意見がありました。 その後、修正動議の採決に入り、採決の結果、賛成少数で修正案を否決すべきものと決しました。 続いて、議案第55号 令和3年度姶良市一般会計補正予算(第3号)原案について、討論に入りましたが、討論はありませんでした。次に採決に入り、採決の結果、賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決しました。 なお、この議案の審査状況において、また、議員間討議での議論を踏まえ、市長並びに執行部に対して、以下の項目を指摘事項として反省を促すとともに、今後の議会審査に真摯に臨むよう強く要請します。 指摘事項。 1、事業の趣旨・目的が把握されていないのか、説明資料の準備不足や提出した資料にも内容のチェックが不十分なものがあった。審査をスムーズに行うためにも、議会に出すべき資料はしっかり検討し、怠りなく準備すること。 2、市長と職員間の意思疎通が不十分であり、協議不足と思われる場面が見られた。議案説明は揺るぎない的確な説明となるよう、執行部間で十分に協議し、提案した議案は必ず可決してもらうという強い意志を持って臨むこと。 3、姶良市発足後、議会もまもなく3期目が終わろうとしている。この間、議会改革に真摯に取り組み、議員間討議の導入により、議案審議も大きく変貌してきている。執行部もそのような状況を鑑み、自らの説明力の強化を図るとともに、法令を遵守し倫理観を持って議会対応を行うよう強く求める。 以上のことを申し添え、一般会計予算審査特別委員長の報告を終わります。 ○副議長(谷口義文君) 予算審査特別委員長の報告が終わりました。 ○副議長(谷口義文君) これから質疑を行います。質疑はありませんか。    [「なし」と呼ぶ者あり] ○副議長(谷口義文君) 質疑なしと認めます。委員長、降壇ください。 ○副議長(谷口義文君) これから討論を行います。 本件につきましては、7名の議員より通告がありました。 まず、20番、堂森議員の発言を許します。 ◎20番(堂森忠夫君) 議案第55号 令和3年度姶良市一般会計補正予算(第3号)に反対討論いたしますが、我々の志成会は、各事業そのもの全てを否定し、反対するものではありません。 先日の予算特別委員会で委員長に対して、志成会の同志である国生卓議員と松元卓也議員の賛同を得て、補正予算に対して修正案動議を発議し提出いたしました。修正案の内容は、12月頃に開催される野球のプロ選手5名を招いての野球教室と同じ時期頃にドライブインシアターの映画会が運動公園などの広場で開催する予算、この2つの事業予算に対して、開催時期を来年にずらすために予算を減額する修正案動議の内容でしたが、否決された状態です。 修正案提出の理由は、コロナ禍の社会情勢の中では、市民の安全、安心を最優先するとし、今年はコロナ予防接種事業に努め、マスク等の着用が必要とされない時期を早く達成し、イベントや集会等が早く実現し、伸び伸びと多くの市民が参画できることを臨んで提出しました。 執行部の説明では、今年は10周年プラスワンの節目として、イベント的な開催を県の補助金を得て開催するとの説明でしたが、今年は東京オリンピックなど国家行事が多い中での人の往来が今以上に多くなります。市民はコロナショックで不安材料が多くて安心できない状態です。このような環境の中で、市の最高機関である議会が開催時期を延長できないとなれば、さらに市民は不安視する声が多くなるのではないでしょうか。 さらに、審査の内容を深堀りしますと、ドライブインシアターの映画祭は、審査中に開催場所を加音ホール隣接の運動場と説明し、場所等を追求されますと、議案が否決されては困るとのことで、蒲生中学校のグラウンドで開催するとの説明でしたが、その計画を実行すると、学校施設内でアルコールなどの飲食が想定されます。学校運営の規則等から判断するとふさわしいのか疑問であり、理不尽的な発言であります。 市長は、市民がよいと判断すれば地域や場所はどこでもよいとの答弁に対して、私たちは一貫性のない単発的な企画であり、事業の再考が必要であるとの結論に至りました。 私は、節目のプラスワン事業を姶良市の新たな地域おこしの出発点とし、この事業を2年計画で実施し、今年は事業の木を育てる土壌づくりの年とし、地域や市民を主体とした実行委員会を立ち上げて、愛情を注ぎ水を与え続けるための仲間づくりと知恵を結集するために、先人たちが築いた文化の夏祭り等と現代社会アート祭りや姶良市が誇れる映画祭の仲間を一体化して、丸ごと同時にコラボし開催する企画を再考していただき、永遠に事業を継続するために、官民一体型の協働作業を重ね、市民の想像力を最大に生かし、協創した姶良市の節目の年輪イベント祭りへの基礎づくりの市政10周年記念プラスワンの節目の年として育てあげることを提案いたします。 さらに追求しますと、執行部は審査において市民の安全、安心への気配りが欠けています。開催すべき確固たる根拠と決意不足が感じられました。野球教室の開催時期に対しても、コロナ禍で市民の命や健康を守ることより、市政10周年事業の節目の事業を優先することを一般市民が望んでいるでしょうか。恐らく反対の声が多いと思いますので、一般市民の目線で判断すべきです。 さらに、野球教室の陳情書が提出されていますが、一般市民が納得できるような陳情、その署名作成に至っているのか、整合性を追求されたときの対応などに答えられるのか不安が募ります。 本日も関係者の傍聴者が多いですが、数の圧力に忖度し議案が採択され、事業が開催寸前に中止した場合、担当課が積み上げた作業経費はパアとなります。その責任は議会の採決にかかってきます。市民から選ばれた議員は、安易に忖度せず、中立的な下に公平な判断が求められます。 審査を終えて冷静に判断すると、一部の市民のために開催される内容であり、一般市民の理解は得られないような事業の推進方法であるので、私たちは納得できません。また、トップダウン式の補正予算の在り方や執行部の幹部たちの発言と行動において、理不尽的な対応を指摘し、今後、改善に努めることを強く求めます。 補正予算の本会議での争点は、一部の市民のために10周年プラスワン節目の単発事業を優先し、賛成するのか、多くの市民の安全、安心と新たな地域おこしイベントの提案に賛同し、時期を延ばすことを優先して反対するのかが最大の争点となります。執行部や市民の意見に傾聴し交流が多い議員は、市民目線の位置に立ち、耐えながら速やかにコロナ予防接種事業を進めていただき、マスクを必要としない普段の生活を早く取り戻し、元気と希望のある姶良市でのイベント等を早く取り戻したいのが本音ではないでしょうか。 各議員が目先の私利私欲を捨てて、純粋な心で胸に手を当てて採決に臨み、議案審査で課題や指摘分野の多い現議案より私の提案に賛同し、委員長報告に反対していただくと、全てが丸く収まり、今後の姶良市のため、市民のために元気と希望のある未来が開けます。 私の議会人生で執行部を批判、追求するのは、あと3回、一般質問等でできますが、討論は今回がクライマックスになると察しますので、再度、姶良市民の新たな夢を開くために、委員会で原案に賛成された方を含め、多くの同僚議員が私の提案を賛同くださるようお願い申し上げます。 執行部としては、少しでも早い時期に交流人口の復活を願い、今年の節目は耐えしのぎの年として、市民との絆をさらに深め、安全で安心な社会構築を重要視することを強く求めて、議案の一部の事業予算に対して反対いたします。 以上で、私の反対討論を終わります。 ○副議長(谷口義文君) 次に、2番、竹下議員の発言を許します。 ◎2番(竹下日出志君) 議案第55号 令和3年度姶良市一般会計補正予算(第3号)について、賛成討論を行います。 今回の補正予算は教育部関係では、教育情報のデジタル化を推進するため、学校教育機関の環境整備、学校ICT化整備事業として、市内全ての小中学校に校務支援システムと学校用グループウエアの環境を構築します。 整備内容は、校務支援システムでは教務系で成績の処理、出席、欠席の管理、保健系で健康診断票、保健室来室管理等、学籍系で指導要録作成等など統合した機能を有したシステムで、これまで紙媒体等で管理していた業務を電子化することにより、業務の効率化を図り、教職員の働き方改革を目指します。 学校用グループウエアでは、学校内、学校間、教育委員会との情報共有、調査内容の集約の効率化や掲示板等の活用による会議等の削減及びペーパーレス化により業務の効率化を図ります。予算額は2億2,634万4,000円で、今回計上しました補正予算のおよそ85%を占めています。 この学校間教育機関の環境整備により、教職員の長時間労働の改善と負担軽減が図られます。それにより、子どもたちに向き合う時間が確保されることや、教職員間のコミュニケーションの潤滑化にも寄与するものと考えます。 また、これからの事業においては、学力をつけることと併せて、情報を活用する力を育成するGIGAスクール構想について、現在、本市においても1人1台タブレット端末の活用が効果的かつスムーズに行われるよう、児童生徒、保護者、教師を対象としたリーフレットの作成を進めております。このリーフレットは、1学期中に配布予定であります。学校では、1人1台の端末を使った授業はほとんど経験しておらず、本年度は教師自身が苦手意識を持たず、児童生徒と共に学ぶという意識を持って、実物に触れながら活動実践を増やしていくことと指導していかれます。 夏季休業中には、小中学校の教職員を対象とした姶良市教育フォーラムで講演会や教科ごとにICT機器を活用した授業づくりに関する研修会を計画されています。情報技術機器を活用したICT化、新時代の学びに向けた取組について、本市では児童生徒、保護者、教職員を対象に丁寧な寄り添いで確実な予算の執行を期待します。 また、今回の争点となりました野球教室の開催については、当初予算より公明党市議団として一貫して賛成してまいりました。市制施行10周年プラスワンの事業として、市民の希望につながり、歴史と記憶に残る野球教室になることを期待するものであります。 以上で、議案第55号 令和3年度姶良市一般会計補正予算(第3号)についての賛成討論といたします。 ○副議長(谷口義文君) ここで、しばらく休憩します。 10分程度とします。(午前10時56分休憩) ○副議長(谷口義文君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午前11時05分開議) ○副議長(谷口義文君) 次に、12番、松元議員の発言を許します。 ◎12番(松元卓也君) 議案第55号 一般会計補正予算(第3号)に反対の立場で討論いたします。 今回の補正予算は、国県等の補助金の交付内示に伴う経費や人件費にかかる費用を計上した通常業務の中に対応する予算が多く計上されています。教育費、学校ICT化整備事業では、教職員の業務改善を図ることを目的に教育情報のデジタル化を推進し、教育の質の向上、教職員の働き方改革を目指す予算が計上されました。小学校施設整備事業では、姶良小学校屋外トイレの建て替えを行い、学校生活が健康的で快適な学習環境となるよう改善を図る予算が計上されました。 高等教育機関企画課では、首都圏等の高等教育機関にかかる意向調査の経費が計上され、誘致等の可能性も含め、客観的な視点による内容分析を進め、230校ほどを対象にアンケートを行うことで判断材料が増え、事業が前進する内容が計上されました。 しかしながら、ドライブインシアター開催業務委託料と生涯スポーツ推進事業のスポーツ交流事業委託料、亜細亜大学出身のプロ野球選手による野球教室の開催に要する経費につきましては、疑義の念を晴らし腑に落ちることはできませんでした。どちらの事業もコロナ禍中に事業化されたことです。新型コロナ感染症への警戒を依然として緩めることができない現状において、この対策に直接つながる事業が優先されることは理解できますが、人流や対流を巻き起こす可能性の高い事業をコロナ禍前に計画されたことなのか、コロナ禍中に計画されたことなのか、この観点で考えました。現在も商工業を営む事業者を中心に、コロナ禍に対応する経済対策等対策が十分なされていない状況が続き、事業継続や雇用維持等に関する事業が今回補正予算で計画されていません。ワクチン接種も開始されましたが、未だ接種率が高い状態とは言えません。この事業により、市中でコロナ感染症が発生することがあってはならないということです。この2事業が今年12月に予定していることも鑑み、ただでさえ人流が起こる月に実行するには安全安心を確保することは到底難しいことであり、確実性に欠けると思います。しかし、事業の内容は、このような厳しい状況であるからこそ、文化、芸術、スポーツといった活動に取り組める機会を提供することは、多くの市民に生きがいを与え、日々の暮らしを豊かで活力あるものにすることにつながると思います。当初予算、特別委員会においても、オンラインの活用など、これまでにも具体的な提案もさせていただいておりますが、感染リスクを下げ、予算も極力使わない形でも、工夫によってそのような機会を生み出すことは可能だと思いますので、今後も各担当部署で可能性を検討していただくことを要望して、一部の事業予算に対し反対いたします。 以上で、反対討論を終わります。 ○副議長(谷口義文君) 次に、23番、犬伏議員の発言を許します。 ◎23番(犬伏浩幸君) 議案第55号 令和3年度姶良市一般会計補正予算について賛成の立場から討論を行います。 現役プロ野球選手による野球教室については、平成26年より亜細亜大学硬式野球部が本市でキャンプを行っているご縁から計画をされたものと認識をしております。この関係性をさらに深め、本市のスポーツ振興や地域振興と亜細亜大学硬式野球部の活躍を期待をいたします。 また、プロの技術、考え、目線に触れることは、限られた時間でございますが、野球少年少女に必ずプラスに働くと考えます。技術の向上とともに、子どもたちの夢や希望を育む事業であると評価をいたします。 ドライブインシアターにつきましては、まさにコロナ禍における感染症対策に配慮した事業であると考えます。昨年度は、観光協会が実証事業として実施をいたしました。30代40代を中心にご来場いただき、大変好評を得ていると認識をしております。本事業におきましても、子育て世代を中心に、多くの方々に参加していただけるものと考えます。 また、ふるさと納税ポータルサイトの拡充については、今後、自主財源のさらなる確保が図られると考えます。さらに、布引の滝周辺整備、ボードウォークの解体については、ボードウォーク解体後、県の直轄事業として遊歩道が整備される予定であります。観光振興の促進とともに、県事業でございますので、財政の面からも評価するところでございます。 今回の補正予算は、全体に波及する事業、そして、ターゲットを絞った事業等があり、総合計画や他計画とも整合が図られており、推進すべき事業と考えます。 結びに、予算審査で主な争点になりました野球教室、ドライブインシアターについては、まさにコロナ禍で計画されている事業であり、委員長報告にもありましたように、予算審査特別委員会の中でそれぞれのお考えで、様々な角度から建設的な多くの議論がなされました。多様な意見や考えを尊重し合い、議論が交わされたことは、今後の姶良市議会の活性化につながるとともに、意思決定機関である姶良市議会の使命が果たされていると考えます。 今後、議会の監視機能、決定機能、政策提案機能のさらなる充実と市民福祉の増進につながることを期待し、私の討論を終わります。 ○副議長(谷口義文君) 次に、19番、萩原議員の発言を許します。 ◎19番(萩原哲郎君) 議案第55号 令和3年度姶良市一般会計補正予算(第3号)、生涯スポーツの推進事業の野球教室と観光PR事業のドライブインシアター関係業務委託2事業の委員会での減額修正案動議に賛成し、原案に志成会、萩原哲郎は反対の立場で討論いたします。 まず、第1に野球教室開催の議案であります。この議案は、当初予算案で提案されましたが、反対多数で否決されました。その後、修正案が出され、当局の歩み寄りで取り下げという形を取り、賛成多数で採択されるという異例の過程を経ています。にもかかわらず、間を置かず、今、第2回定例会に内容もさほど変わらぬ形で提案されている。第1回目の定例会の市議会結果をどう理解されたのか不思議としか言いようがありません。 第2に、ドライブインシアターの議案であります。開催場所を加治木と決めて提案しているにもかかわらず、審査の過程で多くの質疑は紛糾し、否定的な意見が多数と見るや、翌日には提案が否決されることを恐れたのか、いとも簡単に開催場所を蒲生町へと変更いたしました。まるで事業自体の意義よりも、ただ事業自体を実施したいだけの思いつき予算であるとしか言いようがありません。姶良がよいと言えば姶良に変更したのか。まるで本旨が見当たりません。場当たり的としか思えません。 以上、この2議案に対しては、なりふり構わずその場しのぎの思いつき予算であると思います。発議の仕方においても一部市民の利益優先で、市民全体の公平性や公益性が置き去りにされているとしか考えられません。なぜこの事業をコロナ禍の真っただ中の今年12月までにどうしても行わなければならない事業かどうか理解に苦しみます。なぜ時期に執拗にこだわるのでしょうか。何かほかに意図や目的があるのでしょうか。コロナが終息してから、平穏な環境下で本来実施されてもいいのではないでしょうか。ゆっくり市民の理解を得て、安全安心な事業として、提案、審議されてもよいのではないでしょうか。そうすることが本来行政と議会が目指すべき姿ではないでしょうか。我々志成会は決して事業そのものを全て否定しているわけではありません。市民に評価され、よかったと思われる事業を望んでいます。急ぐ事業では決してありません。なぜ急いでこの時期に固執するのでしょうか。市民はこの事業自体をしっかり理解し、求めているのでしょうか。委員会での審査においても、市長答弁においても、事業の趣旨、開催時期の適否など、根拠及び決意不足と感じます。 結論として、野球教室の開催に関しては、コロナ禍の対応やコロナ禍の終息への時期等、不透明さの中で、事業中止、また延期されるべき事業ではないかと考えます。そこで、安全安心な環境下でいま一度市民の声に耳を傾け、主催者側との協議を重ね、全ての関係者の理解と納得を得た上で、子どもたちの夢をかなえられる事業としていくことが望ましいと思います。 ドライブインシアターは、一部市民だけの利益となり、開催場所、時間帯、車の台数制限、騒音問題、交通渋滞、二酸化炭素排出問題等、解決問題も多数あります。市民が望むものであるかどうか、再度検討し、必要性、会場、場所の検討など、もっと議論を深める必要があります。市民アンケートを実施し、再考されることを提案します。 最後に、行政と議会は市民を置き去りにすることなく、市民の利益を最優先として、常に平等であり、公正を信条として、目先だけにこだわらず、市及び市民の将来の発展を第一と捉え、一部の者が利益者となることなく真の利益につながるよう、信念を持って臨むことが必要であります。今、我々がなすべきことは、このコロナ禍において市民の思いを拾い上げ、生活困窮者、弱者を含めて、真の必要とされる思いやり予算を計上することこそが我々の使命、役割であります。世界中がコロナで心を痛めているこの時期に、2つの提案がなぜ今なのかを問いたいです。コロナが終息し、市民生活が平常に戻るまで、我慢強くなぜ待てないのか、強く問いたいと思います。 以上で反対討論といたします。 ○副議長(谷口義文君) 次に、18番、小山田議員の発言を許します。 ◎18番(小山田邦弘君) 議案第55号 令和3年度姶良市一般会計補正予算(第3号)に賛成の立場で討論します。 今年度の本会計の主軸がコロナ関連予算であることは疑いの余地はありません。その本会計を補う今回の補正予算もまた同じ性質を持つものと思われます。このため、予算審査の中では、コロナ禍の今、本当に必要な予算なのかが繰り返し問われていたように思います。中でも、いわゆる野球教室とドライブインシアターに議論が集中しておりましたが、個人的には、いずれもアフターコロナへの備え、あるいは、その試みとして見れば、いずれもコロナ関連予算として解釈できるものであり、私の中では賛否を分かつ論点にはなりませんでした。 むしろ私が着目していたのは、高等教育企画事業でありました。なぜなら、これは出し直しの事業であり、コロナ禍からもおよそ遠い存在で、コロナ禍の今、本当にこの予算が必要なのかという問いが最後まで残ったからです。このため私は、本会議でも予算審査特別委員会でも質疑を繰り返し、議員間討議でも意見を持ち込みましたが、特別委員会の中では共感が広がらず、議会としての論点の深掘りには至りませんでした。無会派議員のつらいところでございます。 否決された当初予算からの出し直しであり、コロナからも遠い存在と思われる高等教育企画事業がなぜ議会としての論点になり得なかったのかという私の思いとは異なり、特別委員会では、これは、市長のマニフェストであり、市の重点プロジェクトの1つだから粛々と進めるものであり、出し直しも違和感なく受けとめられていたのかもしれません。そこで、私は高等教育企画事業を論点化するのではなく、予算として認められる方向に進むのであれば、事業の全体像やロードマップを示すべきであるとの指摘を議会として残すという方針転換を行いました。それが、今回委員長報告にある、予算の質の原点であります。 コロナ禍の今、緊急性も感じられないこの事業が復活してきた。これは、とりもなおさず、来期への市長のメッセージであり、それは改めてお聞きするようなことではありません。であるならば、このマニフェストである事業は、単発的に調査等の事業費の説明をするばかりでなく、実現への道程と現在地、今後待ち受けること、そしてゴールの先にあるものをそろそろお示しになるべきであろうと考えます。 さて、私がこの補正予算、とりわけ高等教育企画事業を良とするに当たり、市長並びに執行部の皆さんに強く要請しておきたいことあります。それは、若者の学びに対する希望を全力で応援してほしいということです。先日の全員協議会で64歳以下のワクチン接種に関する説明がありました。その折に、留学希望者への対応を問いました。いろいろございましたが、結果的には、保健福祉部が速やかにご対応いただき、本人は来月半ばには出国できるめどが立ちました。そのことには深く感謝を申し上げます。ただし、当初、その大学生が留学の希望がある旨を伝え、ワクチン接種の相談をした本市のコールセンターのあなただけを特別扱いできないという一言は、とてもこれから高等教育機関を設置する若者の学びを応援するまちの言葉ではありません。本市は、高等教育機関を持つ資格がない、直感的にそう感じました。一緒に留学する友達のまちでは、すぐに相談に乗ってくれ、接種券の手配もスムーズに行われたこと、それに対し、本市では相談にも乗ってもらえなかったことで、その大学生は、転居しなければ自分の夢はかなわないのではないかと、そこまで追い込まれてしまったのです。 私は、もう二度と落胆した若者の声を聞きたくありません。もう二度と失意の若者の姿を見たくありません。本気で高等教育企画事業を進められるのであれば、何よりも、若者の夢や希望を応援する風土を市役所内につくってください。そのために予算が必要であれば、きちんと計上してください。そのために先行する自治体があればしっかり学んでください。設置や誘致の可能性を探るためのアンケートも必要でしょう。しかし、それをすることで、庁舎内に若者を応援するまちになるんだ、大学のあるまちになるんだという機運を醸成し、風土として根付かせていってください。今回の補正予算は、本会計を補うものにするばかりでなく、風土を含め、本市のこれからを変えていく原資として有効にお使いいただくことを期待して私の賛成討論といたします。 ○副議長(谷口義文君) 次に、10番、森川議員の発言を許します。 ◎10番(森川和美君) 私は、令和3年度姶良市一般会計補正予算(第3号)の3億4,755万6,000円の予算に反対の立場で討論いたします。 私は、まさか、本会議場で本予算に反対討論をすることは、自分でもびっくりしているところですが、先ほどから同僚議員及び委員長報告の中にもありましたように、同僚議員がいわゆる生涯スポーツ推進事業の野球教室300万円と観光PR事業のドライブインシアター関係業務委託料500万円、2事業、合計800万円を減額修正の動議が出されました。私はこの修正議案に賛成したわけですが、結果としては、賛成少数でした。しかしながら、私は、この状況があっても、本会議で賛成をするわけにはまいりません。議員というものは、自分の考えを責任を持って、市民の立場になって、しっかりと議論をするべきだと、そういうことで勇気を奮い起こして反対討論とするわけです。 本来、補正予算とは、6月議会及び年度内事業推進の過程において、不足するものを補う事業と、ときの社会情勢変化等に緊急に予算を組むべき事態が発生したときに、対応すべき事業の予算提案が基本だと捉えております。したがって、2事業はこれに当てはまらないと考えます。さらに、その事業内においては、一部の対象者だけではなく、幅広く市民に対してサービス及び恩恵が行き渡ることが条件ではないでしょうか。 また、実施する事業が良好な環境であり、安全安心な環境のもとで最大の効果が出るよう努力すべきです。そのようなことを鑑み、まず、ドライブインシアター事業は、昨年、市の観光協会が姶良市の中央公民館で実施したツキアカリのドライブinシアターの事業名を変えたばかりのものであります。その結果を総括すると、年齢別では20代から40代に集中し、女性層が主に多く、3日間で301人、同行者は家族が8割で居住地は姶良市が147人、鹿児島市が109人、霧島市が26人、薩摩川内市が5人、南九州市、宮崎市、曽於市、伊佐市、鹿屋市、指宿市、湧水町の各1人でございます。 実施する経済の県地域振興推進事業補助金という観点から考えると、地域振興にも及んでいないと思います。また、この事業を審査する過程において、昨年度の観光協会が行った結果及びアンケートの17ページの資料が提出されずに審査を進まれました。私は資料を出すようにと強く要求した結果、この17ページのものが出てきたわけでございます。さらに、この事業は、先ほどから出ておりますように、深夜に120台以上の車がエンジンをかけたままの状態で騒音や排気ガスを出しながら、映画を見る状況を想像すると、映画が見えにくい場所があったり、途中で簡単に車を移動できないなど、トラブルが発生するのではないでしょうか。 次に、野球教室、この事業は、市内の小学生、中学生に限り、しかも少年野球チームとソフトボールチーム、クラブチームに所属している約400人のうち、300名だけが参加できる条件となっています。 ごく限られた子どもだけで公平さに欠けたり、雨天の場合は体育館でとなっており、果たして本来のプロと触れ合う事業になるでしょうか。コロナワクチン接種が進み、マスクを必要としない来年に時期を延ばし、開催されることを強く望むものであります。そうすることが多くの市民が、子どもたちが喜んで参加することでしょう。最後に、今回の予算審査の過程で、執行部の中心幹部が特定の議員に対して、しかも議案の賛否を諮る採決のタイミングに合わせたかにとれる前日の夜に電話をしていることが判明しています。このことは、議員に対して、賛否への誘導、圧力、ひいては利害関係に発展する恐れがあります。このような疑われるような行動は決してあってはなりません。 以上をもちまして、今回の令和3年度の一般会計の補正予算には反対討論といたします。 ○副議長(谷口義文君) これで討論を終わります。 これから、──討論ありますか。 ◎16番(和田里志君) 通告はしておりませんけれども、今までの討論をお聞きしまして、どうしても看過できない部分がありますので、討論させていただきます。 議案第55号 令和3年度姶良市一般会計補正予算(第3号)に賛成の立場で討論いたします。 一般会計予算審査特別委員会の審査の過程では、委員長報告のとおり、様々なことがありました。必要に応じてさらなる資料の提出を請求したり、市長自らに再度議案提出の真意や説明を求めるなど、今定例会もその議論が伯仲しました。反対者がその理由の中で述べた個別事業に対する考え方、その在り方については、特別委員会で論点を整理し、議論を交わし、討論を行った上で指摘すべき事項についてもしっかり委員長報告に盛り込まれていますので、あえて申し述べるつもりはありません。それ以外の反対者の討論に対し、申し上げます。先ほど執行部の一員からある議員に対しこの議案に賛成してくれるような依頼があったとのことを問題視しての発言がありました。そういった働きかけが何の問題がありますか。仮に、それが事実であったとしても、前に一度取り下げた事業の議案を有利な条件をつけて再度提案しました。議案の提出者が何とか提案した予算を認めてもらい、事業を実施したいと考え、様々な人に対して、様々なお願いや根回しをすることは、当たり前のことではないですか。そこに何らかの利益誘導や便宜供与みたいなことがあれば言語道断ですが、通常のロビー活動と思います。提案者や外部からのこのような働きかけを禁止するような規定もありません。まして、過去においても、現在でも、執行部と議員、あるいは会派や議員同士、また、会派間においてそのような働きかけ、協議をすることは当然あり得る姿で、日常茶飯事であります。いずれにしましても、議会は議決機関であって、住民の立場に立って実質的な審議を十分尽くすことが使命であり、その職責であります。また、その審議に対する評価はどのような高度な質疑や討論が濃密に行われたかによってなされるものであると考えます。 また、コロナ禍を理由に、事業の延期や中止を求める反対討論がありました。こういった討論をしていながら、進んで県外に出張する議員もいます。理解に苦しむところであります。 住民の福祉とは直接関連のない、議会内部の問題で紛糾するような議会では、住民の信頼は得られません。また、議案の一部に対して、どうしても賛成できないとするならば、その全てを否定するのではなく、何よりもまず大事なのは、その議会を運営する個々の議員として、本会議でも修正案を出すなど、民主的姿勢実現において議会が根幹をなすという認識を持ち、その本来果たすべき機能と役割をこなせるだけの資質を養う必要があるということを申し述べ、議案第55号 令和3年度姶良市一般会計補正予算(第3号)に賛成の討論といたします。 ○副議長(谷口義文君) 和田議員、今の討論は、反対した討論に対する討論であって、議案の討論ではなかったような中身でありますけれども、(発言する者あり)やはり、討論は9時50分までに出してくださいというふうに決めているわけですから、ほかの7名は時間までに提出しているわけですから、あえて議案に関係しない反対した人に対する反対討論は、ちょっと好ましくないんじゃないかなとあえて、これは私、議長として申し上げます。(拍手) ○副議長(谷口義文君) これから、議案第55号 令和3年度姶良市一般会計補正予算(第3号)を採決します。 この採決は押しボタン方式によって行います。本案に対する委員長の報告は原案可決です。本案は委員長報告のとおり決定することに賛成の方は賛成ボタンを、反対の方は反対ボタンを押してください。    [賛成・反対者ボタンにより表決] ○副議長(谷口義文君) ボタンの押し忘れはありませんか。    [「なし」と呼ぶ者あり] ○副議長(谷口義文君) なしと認めます。 採決を確定します。賛成多数です。 したがって、議案第55号は委員長報告のとおり可決されました。 ○副議長(谷口義文君) ここでしばらく休憩します。追加日程を配付します。(午前11時41分休憩) ○副議長(谷口義文君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午前11時42分開議) ○副議長(谷口義文君) ここでお諮りします。 ただいま、一般会計予算審査特別委員長から発議第2号 議案第55号 令和3年度姶良市一般会計補正予算(第3号)に対する付帯決議が提出されました。これを日程に追加し、追加日程第1として議題にしたいと思います。ご異議ありませんか。    [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○副議長(谷口義文君) 異議なしと認めます。 したがって、発議第2号を日程に追加し、追加日程第1として議題とすることに決定しました。 ○副議長(谷口義文君) 追加日程第1、発議第2号 議案第55号 令和3年度姶良市一般会計補正予算(第3号)に対する付帯決議について、提案の趣旨説明を求めます。 ◎予算審査特別委員長(鈴木俊二君)     登      壇  議案第55号 令和3年度姶良市一般会計補正予算(第3号)に対する付帯決議案について、お手元に配付の案文を読み上げて趣旨説明に代えさせていただきます。 議案第55号 令和3年度姶良市一般会計補正予算(第3号)において、亜細亜大学出身現役プロ野球選手による野球教室(以下野球教室という)及びドライブインシアター開催業務委託料(以下ドライブインシアターという)の事業実施に際し、以下の意見を付すものとする。 1、野球教室開催の契約においては、コロナ禍であることを十分に留意し、縮小、中止することも考慮した内容にすること。 2、ドライブインシアターは、市民が望む会場設定を行うとともに、その場の周辺住民に対する騒音や交通渋滞等、生活環境に十分配慮し、事業を実施すること。 以上、議案第55号に対する付帯決議とする。 これで、付帯決議の趣旨説明とさせていただきます。 ○副議長(谷口義文君) 提案の趣旨説明が終わりました。 ここで、質疑を行います。質疑はありませんか。    [「なし」と呼ぶ者あり] ○副議長(谷口義文君) 質疑なしと認めます。 委員長、降壇ください。 ○副議長(谷口義文君) お諮りします。ただいま議題となっております発議第2号は、会議規則第37条第3項の規定によって、委員会付託を省略したいと思います。ご異議ありませんか。    [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○副議長(谷口義文君) 異議なしと認めます。 したがって、発議第2号は委員会付託を省略することに決定しました。 ○副議長(谷口義文君) これから討論を行います。討論はありませんか。    [「なし」と呼ぶ者あり] ○副議長(谷口義文君) 討論なしと認めます。 これから、発議第2号 議案第55号 令和3年度姶良市一般会計補正予算(第3号)に対する付帯決議を採決します。 ○副議長(谷口義文君) お諮りします。本案は原案のとおり決定することにご異議ありませんか。    [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○副議長(谷口義文君) 異議なしと認めます。 したがって、発議第2号は原案のとおり可決されました。 ○副議長(谷口義文君) 日程第7、議案第56号 公有水面埋立ての承認について意見を述べる件を議題とします。 総務常任委員長の報告を求めます。 ◎総務常任委員長(犬伏浩幸君)     登      壇  ただいま議題となりました議案第56号 公有水面埋立ての承認について意見を述べる件について、総務常任委員会における審査の経過と結果を報告します。 当委員会は、6月23日に開会し、関係職員の出席を求めて審査しました。今回、姶良市が出願した脇元字白浜の公有水面を埋め立てることについて、鹿児島県知事から、公有水面埋立法第42条第3項において準用する同法第3条第1項の規定に基づき、意見を求められ、市としては、同事業に同意する旨の意見を述べるため、同法第3条第4項の規定に基づき、議会の議決を求めるものです。 主な質疑を申し上げます。 質疑、工事着手の見通しや概算工事費を示せ。 答弁、現在のところ、令和6年度工事着手を見込んでおり、概算工事費は6億3,000万円の予定です。 質疑、新しい待機場所の完成後、市の所管になった際には、防犯灯や屋根つきの避難所を設置する予定か。 答弁、防犯灯に関しては、今後、地元の方々とも協議しながら、LEDライトをつけるなど、設置の方向で検討します。 また、屋根つきの避難所については、災害時の消防や警察の車両等の駐車スペースを勘案しながら今後の検討課題とします。 質疑、工事費に関して、市の負担割合を示せ。 道路部分と待機場所の振分け次第で市の負担が決まりますが活用できる補助金等も探しながら、できるだけ市の負担が少なくなるように協議をしていきます。 以上で質疑を終結し、自由討議を行いました。 主な意見を申し上げます。 緊急時の白浜地区の避難緊急待機場所として、この部分は必要な場所である。市の負担ができるだけ少なくなるよう、補助事業があればそれを活用してほしい。 以上のような議員間討議の後、討論に入りましたが、討論はなく、採決に入りました。採決の結果、議案第56号 公有水面埋立ての承認について意見を述べる件は全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。 以上で、総務常任委員長の報告を終わります。 ○副議長(谷口義文君) 委員長報告が終わりました。 これから質疑を行います。質疑はありませんか。 ◆10番(森川和美君) 1点だけお尋ねしますが、委員長報告のところの最後の質疑、工事費に関して市の負担割合を示せというところで、活用できる補助金等も探しながら、できるだけ市の負担が少なくなるように協議をしていきますという内容があるわけですが、需要額は6億3,000万円の予定というふうに示されて、その内容が明らかにせずに、我々議員はどのような判断で、あるいは委員会ではどのようは判断をされたわけですか。 ◎総務常任委員長(犬伏浩幸君) 今回の議案については、公有水面の埋立てということで議会の議決を求める議案でございます。したがいまして、工事関係の議案ではございませんでしたが、この件については、現地調査も行い、そして建設部も出席してもらい、審査をいたしました。その中で、工事費6億3,000万円という金額が出てきましたけれども、その詳細については、審査の過程の中では、質疑等はございませんでした。 そして、この補助金等の活用についてですけれども、この件については、国土強靭化地域計画の中に、この白浜地区を入れておりますので、この防災、減災、国土強靭化の事業が活用できればということで答弁をいただいているとこです。 以上です。 ◆10番(森川和美君) 内容はわかりましたが、この事業は、令和6年度から工事着手ということの報告がありましたが、現在のこのいわゆる避難場所というのは、白浜地区の方が中心で、もちろん災害の途中で様々な状況が発生したときに、ここも避難場所ということになるということで理解するわけですけれども、何といっても、白浜地区が中心という観点からしたときに、現在の白浜地区の人口、年齢、平均年齢、あるいはこれ6年着手となっておりますが、私は個人的には着手するのは、まだ遅れるんじゃなかろうかというように推測するわけですが、今後の白浜地区の人口の推移というあたりは、話題になりませんでしたか。 ◎総務常任委員長(犬伏浩幸君) 白浜地区の世帯数と人口ということで、質疑がございました。令和2年の7月時点で16世帯、27名の人がお住まいということでございました。平均年齢が73.4歳ということで確認をしているところでございます。 工事の着手についてということで、ただいまご指摘のとおり、令和6年では難しいんじゃないかという、ございますけれども、この工事の事業着手、免許を県のほうが与えるわけですけれども、免許の日から3年以内に工事着手しなさいと。施工期間は工事着手の日から5年以内ということで規定がございます。そして、この事業については、避難場所というか、待機場所については、国道の4車線化と一体的な工事を行いますので、工事自体はいわゆる国のほうでしていただいて、費用のほうを姶良市のほうが負担するということで説明を伺っているところであります。 ○副議長(谷口義文君) ほかに質疑はありませんか。 ◆9番(上村親君) 今回、公有水面埋立ての承認についての意見ですから、あまり詳しくは質疑しないと思っていたんですけども、ただ、質疑の第2問目の質疑の答弁書を見ると、かなり具体的に執行部のほうからも説明があったように思われます。 そこでお尋ねしますけれども、白浜地区、高齢化率も高いです。我々も、一番最初、執行部から説明聞いたときに、10号線と日豊線のこの高低差、これが約1メートルほど高くなるんだと、10号線のほうが。白浜地区のその避難が今回の片側2車線のときにおいて、かなり幅員が広がるわけです。そういった避難体制というのは説明があったのかというのが第1点。 それから、第2点はこの工事期間中においてこの避難場所、そういったところについての説明はありませんでしたか。 以上、2点お尋ねいたします。 ◎総務常任委員長(犬伏浩幸君) この避難の関係ですけれども、今現在は約10台、11台ほど車が駐車している状態かと認識しておりますが、工事が始まったときに、この駐車をどうするかというのは、執行部のほうからは説明は聞いていないとこです。議員間の中ではそういう話題が上がったということは認識をしております。 それと、白浜地区の方々、いわゆる避難経路だったりすると思いますけれども、その点については、議論の中に出てきましたけれども、工事自体がまだこれからということで、道路のレベルが大体線路と一緒ぐらいになるんじゃないかという説明は受けましたけれども、それ以上の詳細なことは伺っていないところでございます。しかし、今後は地元の住民の方々としっかり協議をしながら、進めていきたいということを聞いております。 ○副議長(谷口義文君) ほかに質疑はありませんか。    [「なし」と呼ぶ者あり] ○副議長(谷口義文君) 質疑なしと認めます。 委員長、降壇ください。 ○副議長(谷口義文君) これから討論を行います。討論はありませんか。    [「なし」と呼ぶ者あり] ○副議長(谷口義文君) 討論なしと認めます。 ○副議長(谷口義文君) これから、議案第56号 公有水面埋立ての承認について意見を述べる件を採決します。 この採決は押しボタン方式によって行います。本案に対する委員長の報告は原案可決です。本案は委員長報告のとおり決定することに賛成の方は賛成ボタンを、反対の方は反対ボタンを押してください。    [賛成・反対者ボタンにより表決] ○副議長(谷口義文君) ボタンの押し忘れはありませんか。    [「なし」と呼ぶ者あり] ○副議長(谷口義文君) なしと認めます。 採決を確定します。賛成全員です。 したがって、議案第56号は委員長報告のとおり可決されました。 ○副議長(谷口義文君) ここでしばらく休憩します。午後からは、1時10分からとします。(午後0時00分休憩) ○副議長(谷口義文君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午後1時10分開議) ○副議長(谷口義文君) 日程第8、令和2年請願第2号 土砂災害防止施設整備に関する請願書を議題とします。 ○副議長(谷口義文君) 本件について、産業建設常任委員長の報告を求めます。 ◎産業建設常任委員長(湯元秀誠君)     登      壇  ただいま議題となりました令和2年請願第2号 土砂災害防止施設整備に関する請願書について、審査の経過と結果について報告します。 当委員会は、令和2年12月7日に開会し、委員会を協議会に切り替え、請願者の猪目一行氏と同席者上枝幸男氏、古閑政秀氏及び紹介議員の鈴木議員に趣旨説明を求め、詳細に審査しました。 請願書の要旨は次の通りです。 要旨、土砂災害については、その発生メカニズム及び想定被害範囲について相当程度把握することが可能となってきたものの、そのほとんどが突発的に発生する特徴を有するものであるため、発生日時を正確に予知することはいまだ難しいとされ、このことは自然災害による死者・行方不明者のうち土砂災害によるものが多くを占める要因の一つとなっています。 近年は気候変動による豪雨のゲリラ化、台風の巨大勢力化が顕在化しており、令和2年の台風10号で、宮崎県椎葉村で斜面崩壊による家屋倒壊で4名の方が犠牲になられています。木田高井田地区の居住地の背後の山体は、鹿児島県の急傾斜地崩壊危険区域及び土砂災害防止法に基づく土砂災害警戒区域の指定もされています。このようなことから、木田高井田地区の急傾斜地における土砂災害防止対策(施設整備)を実施願いたく関係機関への働きかけをお願いする請願です。 請願理由。 イ、鹿児島県の急傾斜地崩壊危険区域に指定されていること。 ロ、土砂災害防止法に基づく土砂災害警戒区域に指定される予定であること。 ハ、急傾斜面(40度以上)を呈し、斜面に滑落壁も確認され、樹木根で持ちこたえていること。 ニ、豪雨時に一部の斜面法尻(宅盤)から地下水が湧出する等の現象が見られたこと。 ホ、斜面上段の公園開発(さえずりの森)の路面排水等で流向が従前と変化したこと。 ヘ、斜面樹木が大分成長し、巨大台風の揺動で表面崩壊の危険が考えられること。 ト、土砂災害が発生した場合、近隣が複数の住家・住民が被災する可能性があること。 チ、国史跡、龍門司坂(一部は土砂災害特別警戒区域)を訪れる観光客が増えていること。 以上のようなことから、土砂災害から生命と財産の保全対策をお願いします。 主な質疑を申し上げます。 質疑、このような対策事業を行うときには、山主、土地所有者の無償提供の承諾が必要になってくるが、承諾は得られますか。 答弁、土地所有者の同意については問題ないです。所有者が本日同席している2名とあと1名分の3筆になります。無償提供でも問題なく承諾は得られます。 質疑、何年くらい前から大雨、台風時に避難されているか。また何名くらい避難していますか。 答弁、ここ近年の線状降水帯という言葉がでてきてから避難しています。避難者は山のすぐ下に住んでいる8世帯です。陶夢ランド・福祉センター・公民館などに避難しています。 質疑、土砂災害対策の整備について市または県に対し、要望したことがありますか。 答弁、合併前の加治木町のとき、町長・助役に口頭でお願いをしたことはあるが、書面で提出したのは今回が初めてであります。 次に、現地調査の後、建設部土木課及び農林水産部林務水産課に請願事項についての質疑を行いました。 主な質疑を申し上げます。 質疑、住民の不安を解消するための要望に応えるため、どのような事業導入が可能なのか。 答弁、請願内容及び現地調査で住民の方の話を聞いて考えますと、対策としては、基本的には急傾斜地対策保全事業になります。これは人命を守るための工事です。事業内容は、土地は無償提供いただいた上で土質調査をしまして、その土質に応じた安定勾配を切ることになります。 また、周辺には、治山での事業、あるいは龍門司坂という文化財があるといった中での調整ということになります。そこは人命第一ということであれば、我々はそちらの方向で調整を進めていくという話になっていくと思います。 質疑、住民は山から水が来るという恐怖感が強いように感じたが、行政としてどのように受け止めたか。 答弁、林務水産課のほうで管理をしているさえずりの森の管理道路に位置づけられていますが、通称林道かじか線の排水対策が不十分であるという形で、地元の方も話をされます。今後、我々の調査を含めまして、検討していければと今のところでは考えています。 双方との質疑を経て議員間討議を行いました。 その中で、合併前の旧加治木町に対し、要望書の提出はなく口頭のみとのことだったので、市及び県に対しまず要望書を提出すること。また、急傾斜地の地権者及び地域住民全ての同意を得る必要があることを伝え、12月定例会では継続審査とすることに決定しました。 閉会中、1月20日に請願者の猪目氏から市及び県に対し要望書の提出を行ったこと、地権者及び地域住民の同意を得る準備ができたことの経過報告を受け、1月25日に地権者及び地域住民の同意が得られたと報告がありました。 また、1月28日、2月26日に土木課、林務水産課から県の担当課と合同で現地調査を行ったなど経過報告がありましたが、まだ、市の方針が急傾斜事業で行うのか治山事業で行うのか結論が出ておらず、令和3年第1回定例会でも再び継続審査といたしました。 閉会中の5月6日に再度、土木課、林務水産課より経過報告があり、市の方針として治山事業で進めていき県に要望する。その理由として、土砂流出施設を整備する治山事業の採択要件を満たしていて、事業化の可能性が高いということ。そして地域住民に対し説明会を開き意向を確認するとの報告がありました。 6月24日、執行部から住民説明会の状況と今後の進め方について次のとおり説明がありました。 6月4日、高井田自治公民館において、市としては要望箇所については、これまでも治山事業を取り入れていること、治山事業と急傾斜地崩壊対策事業では切土の形状が異なることから治山事業を導入していきたい旨の説明を行い、自治会から了承を得られました。 また、今後、治山事業の導入に向け、地権者から保安林指定承諾書、土地資料承諾書をもらい、令和3年度に新規要望(令和4年度事業化分)として県に申請するよう準備をしていることも報告されました。 報告の後、議員間討議を行いましたが、執行部の迅速な対応で今年度県に治山事業で新規要望として申請することを受け、意見もありませんでした。 その後、討論に入りましたが、討論はなく直ちに採決に入りました。 採決の結果、令和2年請願第2号 土砂災害防止施設整備に関する請願書については、全会一致で採択すべきものと決しました。 以上で、産業建設常任委員長の報告を終わります。 ○副議長(谷口義文君) これで、産業建設常任委員長の報告を終わります。 ○副議長(谷口義文君) これから質疑を行います。質疑はありませんか。    [「なし」と呼ぶ者あり] ○副議長(谷口義文君) 質疑なしと認めます。委員長、降壇ください。 ○副議長(谷口義文君) これから討論を行います。討論はありませんか。    [「なし」と呼ぶ者あり] ○副議長(谷口義文君) 討論なしと認めます。 ○副議長(谷口義文君) これから、令和2年請願第2号 土砂災害防止施設整備に関する請願書を採決します。 この採決は押しボタン方式によって行います。本件に対する委員長の報告は、採択です。本件を委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は賛成のボタンを、反対の方は反対ボタンを押してください。    [賛成・反対者ボタンにより表決] ○副議長(谷口義文君) ボタンの押し忘れはありませんか。    [「なし」と呼ぶ者あり] ○副議長(谷口義文君) なしと認めます。 採決を確定します。全員賛成です。 したがって、令和2年請願第2号は委員長報告のとおり採択にすることに決定しました。 ○副議長(谷口義文君) 日程第9、請願第2号 教職員定数改善と義務教育費国庫負担制度2分の1復元、複式学級解消をはかるための、2022年度政府予算に係る意見書採択の要請についてを議題とします。 ○副議長(谷口義文君) 本件について、文教厚生常任委員長の報告を求めます。 ◎文教厚生常任委員長(小山田邦弘君)      登      壇  ただいま議題となりました請願第2号 教職員定数改善と義務教育費国庫負担制度2分の1復元、複式学級解消をはかるための、2022年度政府予算に係る意見書採択の要請についての審査の経過と結果について報告します。 当委員会は、6月24日に開会し、委員会を協議会に切り替え、請願者瀬戸口典久氏、紹介議員有川洋美氏から説明を受け、詳細に審査しました。 趣旨は次のとおりです。 趣旨、現在学校では、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため様々な制約のもとで学習が進められています。健全な人間関係の育成や自治的能力を育むために必要な各種行事が中止となったり、互いが触れ合い、会話を交わす中で成長していく毎日の教育的活動が阻害されるなど、本来あるべき学校教育とはかけ離れた状態が続いています。 国会では改正義務標準法が成立し、小学校の学級編制標準が学年進行により段階的に35人に引き下げられます。今後は中学校・高等学校での35人学級の早期実施が必要です。さらにきめ細やかな教育をするためには、30人学級の実現が不可欠です。学校現場では新型コロナウイルス感染症対策による教室の消毒作業等や貧困、いじめ、不登校など解決すべき課題も山積しており、子どもたちの豊かな学びを実現するための教材研究や授業準備の時間を十分に確保することが困難な状況です。 一方、厳しい財政状況の中、独自財源により人的措置等を行っている自治体もありますが、自治体間の教育格差が生じることは大きな問題です。義務教育費国庫負担制度については、国の施策として定数改善に向けた財源を保障し、子どもたちが全国どこに住んでいても一定水準の教育を受けられることが憲法上の要請で、豊かな子どもの学びを保障するための条件整備は不可欠です。2022年度政府予算編成において、下記事項が実施、実現されるよう、地方自治法第99条の規定に基づき、国の関係機関への意見書提出を請願します。 1、子どもたちの教育環境改善、教職員の長時間労働改善のために、計画的な教職員定数改善を推進すること。特別支援学級在籍の児童生徒が増加し、交流学級では40人を超える学級活動が常態化しているため、特別支援学級の児童生徒を交流学級の在籍数として加えること。 2、教育の機会均等と水準の維持向上を図るため、地方財源を確保した上で、義務教育費国庫負担割合を2分の1に復元すること。 3、中学校、高等学校での35人学級を早急に実施すること。またさらなる少人数学級について検討すること。 4、複式学級の基準を見直し、単式学級の児童生徒と同様に学習できるようにすること。 質疑の主なものを申し上げます。 質疑、計画的な教職員定数改善を推進することを求めているが、具体的にはどのようなことか。 答弁、計画的に先を見通した定数を考えていただきたいと思っています。この年度は何人必要かをきちんと出し、それに合わせた教職員がいたほうが子どもたちにも目が行き届きますし、私たちの業務量も減ります。 また、特別支援を必要とする子どもが増えており、そのための仕事量も増えています。単に子どもが何人だからではなく、現場の状況を考えて定数を増やしていただきたいと思っています。 質疑、複式学級の基準を見直し、単式学級の児童生徒と同様に学習できるようにするとは具体的にどういうことか。 答弁、複式学級では、1つの授業で1年生と2年生の2つの単元の教材研究をしなければならず、まずその時間が単純計算で2倍になります。また、学校の校務分掌はどの学校も変わりませんし、出張の機会も大規模校より増えてしまうため、その分、子どもたちの自習の時間が増えます。 単式学級の算数の学習では、まず問題を出して次にみんなで考え合いをさせるという一連の流れで学習を積み上げますが、複式学級ではそれが困難です。人件費はかさみますが、理想としてはどんなに児童生徒数が少なくてもそういうことを学ぶ権利があると思っています。 請願者の説明の後、担当課の関係職員に出席を求め、審査しました。 質疑の主なものを申し上げます。 質疑、姶良市ではこれから35人学級を目指していかなければいけないクラスがどのくらい残っているか。 答弁、国では今年度、小学校2年生の35人学級を実現することにしていますが、鹿児島県では既に実施しています。来年度は3年生が35人学級となりますが、本市における生徒数を確認したところ、現2年生が3年生になった時点で、35人学級になると市全体で4クラス増えるようです。 質疑、現場が必要とする教職員の人数と国の規定の人数に差があり、現場は足りないことから増やしてほしいとしている。教職員の充足について、教育委員会の認識を示せ。 答弁、教職員の定数は法令で定められており、確かに今学校現場では多忙化ということが言われていますが、教育委員会としては適正な配置に努めていると認識しています。 以上で質疑を終結し、議員間討議を行いました。 議員間討議では以下のような幅広い意見がありました。 主な討議内容。 定数は30人に近づいており、人数だけ見れば今回は請願にあるような意見書は必要ないのではないか。 今回の補正予算にある校務支援システムで教職員は相当助けられるとも聞いている。長時間労働の問題もあるが、事務量が今後違ってくるのではないか。 組合と教育委員会の話し合いがかみ合わないから、請願が毎年出てくると思う。 請願者は姶良市の状態をどう把握されているのか。姶良市の場合は結構努力をしているのではないか。 ここ数年が生徒数のピークでその後は減少が予測される。今、教職員を増やしてしまうと、少子化に向かったときに財源がもたないのではないか。 以上の議員間討議の後、討論に入りましたが討論はなく、採決に入りました。採決の結果、請願第2号 教職員定数改善と義務教育費国庫負担制度2分の1復元、複式学級解消をはかるための、2022年度政府予算にかかる意見書採択の要請については、賛成少数で不採択とすべきものと決しました。 以上で、文教厚生常任委員長の報告を終わります。 ○副議長(谷口義文君) これで、文教厚生常任委員長の報告を終わります。 ○副議長(谷口義文君) これから質疑を行います。質疑はありませんか。 ◆15番(吉村賢一君) ちょっと質疑させていただきたいと思います。 教育費、いわゆる教職員の定数改善はある程度改善しているのではないかというこちらに説明がありますけど、義務教育費の国庫負担制度2分の1復元、こういったことに関してはなかなか改善されてないし、改善されてないから要望が出てると思います。 それと、過去何年か遡って姶良市議会の同様な意見採択書の要請を見ていますと、全員賛成もしくは1人か2人の反対でほとんど行政が受かってるていうか採択されてるわけですけど、これから採択かどうなるかていうことなんですが、委員会において今回採択にならなかったていうのは何かこの要望の趣旨が今までと変わってきて、あるいは社会情勢が変わってきてこの採択、いわゆる委員会における採択がうまくいかなかったのか、その辺についてもし分かる範囲で説明をいただければと思いますがいかがですか。 ◎文教厚生常任委員長(小山田邦弘君) まず、義務教育費国庫負担制度2分の1の復元ということについては、今回の議論の中ではそこが足りてないよというような議論には至っておりませんでした。 ただし、これまでほぼ全会一致で認められてきたようなものが今回なぜというお話ですけれども、一番大きかったのは議員間討議の最初に書いてありますけれども、まずもう国のほうで35人という枠が示されたということで、ほぼ近づいてきたという認識が委員の皆さんの中にあったからだろというふうに思われます。 それと、もちろん鹿児島県が先に進んでいる中でという現実を見られて、今回はもう大分近づいたのでという認識があったように思われます。 ◆15番(吉村賢一君) 複数の形のこの要請なんで、あるその中の一部がある程度満たされてきたよと、条件が満たされてきたよということであれば、その辺でもひとつは前進だと、だからこの要請は不採択だよていうことになったんだろうというふうに思うんですが、今回のところは国が、中国なんかもそうなんですけどやはり国が教育費に相当力を入れていかないと、中国の場合も義務教育、あるいは教育を受けさせるのにあまりにも費用がかかるから一人っ子政策ていうのがそのままやっぱり根づいてしまってる、2人、3人ていうのは難しい。 日本もそういう状況があるかなと思ったんですが、結局そういうところは、今も答弁あったように国庫負担制度の件に関しては討論がなされなかったていうか意見がなかったということでよろしいですか。 ◎文教厚生常任委員長(小山田邦弘君) 特にその復元について今回議論になったということはありませんでした。 ○副議長(谷口義文君) ほかに質疑はありませんか。これで質疑を終わります。委員長、降壇ください。 ○副議長(谷口義文君) これから討論を行います。 本件につきましては、3名の議員より通告がありました。 まず、20番、堂森議員の発言を許します。 ◎20番(堂森忠夫君) 請願第2号に賛成の立場で討論をいたします。 請願にもある35人学級に関しては、国においても決定をしておるものであります。ただし、現状では小学校のみの導入であります。この請願では、中学校、高校にも35人学級を求めています。 今、子どもたちを取り巻く環境は多様化し、複雑化しています。引きこもり、いじめ、貧困、デジタル格差など、様々な問題、課題があります。40人より35人、35人より30人、1クラスの生徒数が少ないほうが教師が生徒一人一人に向き合う時間が増え、いろんなことに気づくことができ、さらには早期の対応ができます。当たり前のことですが、先生も生徒も人間です。教育現場における人と人とのつながりは、浅く広くではなく丁寧に深くあるべきだと考えます。 少子化方向にある社会状況から判断すると、さらにクラスを30名以下にするなら、先生が目の届く範囲内で指導すると充実した教育が実現し、学力アップにつながると思います。 姶良市には、5校の特認校があり、複式学級もあります。今回の委員会審査にて、複式学級での学び方の現状が確認できました。1年生と2年生が共に学ぶ姿は、はたから見ると心温まる風景かもしれません。しかし、当たり前ですが学ぶ教材が別であるため、1年生が教員から指導を受けている間、2年生は自習をしなくてはなりません。 同じ45分を使って学んで、複式学級の児童は半分は自習、片や単式学級つまり通常クラスの児童は45分丸々先生の指導を受けることができます。どこに住んでいても同じように学べる環境を子どもたちのために整えることが、議会や国の責任だと考えます。 山田中学校においても、特別枠で希望者を中山間地域で学べるようにするならば、生徒と教員が深い信頼関係のもと、苦難に耐えられる精神力を養い、自殺や引きこもりのない活動的で忍耐力があり、向学心に燃える生徒が誕生し、学力向上に期待が持てます。 児童・生徒を自然豊かな中山間地域に移動させることにより、津々浦々まで教育環境の充実と活性化が図られます。地域の特色を生かした教育に投資すべきであると考えています。 先進国の中でも、教育にかける予算が日本は低いと聞きます。実際、姶良市においても学校のトイレの洋式化の遅れ、感染症対策に対応できていない水道蛇口問題、校舎の劣化などが見られ、その対応は遅れています。義務教育国庫負担制度を3分の1から2分の1に戻し、教育予算を増やし、子どもたちのために学習環境を整えていくべきだと考えています。 今後の社会情勢を勘案すると、必要不可欠の請願内容であります。また、この意見書採択の要請については、過去10年間多くが全員賛成となっていますので、皆さんどうかこの請願に賛同をお願いし、賛成討論を終わります。 ○副議長(谷口義文君) 次に、1番、新福議員の発言を許します。
    ◎1番(新福愛子君) 請願第2号 教職員定数改善と義務教育費国庫負担制度2分の1復元、複式学級解消をはかるための、2022年度政府予算に係る意見書採択の要請について、反対の立場で討論いたします。 毎年提出されているこの請願であり、豊かな子どもの学びを保障するための条件整備は不可欠という趣旨や、意見書の大方の事項については私も十分理解し、賛成するものです。過去においても賛成をしてまいりました。しかし、先ほどの質疑でありましたように、国庫負担この部分について今若干の疑義を感じております。 といいますのも、昨年来の新型コロナウイルス感染症から国民の命、雇用と生活を守り、新たな日常を支える社会保障を構築するために、国はかつてない財政出動を継続しており、コロナ禍による財源確保も来年度に向けて懸念されております。 さらに、新たな変異株も出現しており、収束の時期も読めない現状の中で、意見書として実現を求められておられる2項目めの義務教育費国庫負担割合を2分の1に復元という点については、実現の可能性は極めて厳しいのではないかと感じております。 また、委員会審査における担当課からの聞き取りにおいて、国庫負担割合が2分の1から3分の1に引き下げられても、残りは交付税措置されているための必要な教職員数を確保することができているということも確認できました。 この時期にあって、これまで一貫して主張してこられた2分の1という数字にこだわらずに、ここを義務教育費国庫負担制度の堅持を求めるというような表現に変えたほうが現実的で実効性があり、文言の訂正ができれば私も賛成したいと思っております。実際、平成16年度から通算すると全国の市区町村の64%が義務教育国庫負担金の堅持を求めるという表現にして意見書を提出しておられるようです。 また、先生方、教職員の皆様の様々なこの財源が厳しいことによって、もっと教職員の数を増やしてほしいという部分がかなえられずにひずみが出ており、先日も新聞の一面に大きく、先生方が国に対して意見書を提出されている記事も拝見いたしました。何としても先生方の心身にわたる健康も守っていかなければいけない、そのためには実現性のある、実効性のある意見書が必要ではないかと思っているところです。 以上、この2分の1に復元という点について、来年度予算編成への要望には厳しい現実があるということも指摘して反対討論といたします。 ○副議長(谷口義文君) 次に、22番、有川議員の発言を許します。 ◎22番(有川洋美君) 請願第2号 教職員定数改善と義務教育費国庫負担制度2分の1復元、複式学級解消をはかるための、2022年度政府予算に係る意見書採択の要請について、私賛成の立場より討論いたします。 姶良市議会におきましては、同僚議員からも説明がありましたように、平成22年姶良市になってからこの請願を採択し、意見書を国に提出してまいりました。そして、その思いが少しずつではありますが実現されてきております。 国におきましては、今年3月31日参議院本会議にて公立小学校の1クラス当たりの定員を35人以下に引き下げ、全ての学年でいわゆる35人学級を実現する改正義務教育標準法が全会一致で可決成立しました。 この問題は、本当に私たち大人が全員で取り組んでいかないといけない大きな課題であると思います。子どもたちがどこに住んでいても、どこで暮らしていても、どのような環境で過ごしていても、義務教育の小学校、中学校の間は本当に皆が学びたい、学べるような環境を私たち大人が整えていってあげなくてはなりません。鹿児島県におきましては、既に35人以下と多くがなっているということでありますが、今回は小学校だけでございますので、この請願にもありますように中学校、そして義務教育ではございませんが実質今義務教育のように皆が高校に進んでいる中で、このコロナ禍の中でも密な状態で授業を受けている状態、これを何としても少しずつ35人以下に定員を引き下げてほしいという、そういった意見書等であると私は理解しております。 そして、国庫負担金3分の1になってからもう何十年かたっております。学校教育におきまして、予算が足りているのでしょうか。一番先に子どもたちの学びの場を何とか環境を整えるべきと考えます。 コロナ禍で確かに財政出動はしております。その中でも、守っていかないといけないのは、やはり将来のある子どもたちであるということは皆考えは一緒だと思います。今後、子どもたちの学びの場を守っていくためにも、この教育現場からの声を意見書という形で国に提出し、少しでもいいので前進させていきたいという思いでございます。 どうか姶良市議会議員各位の皆様、どうかこの請願書を採択していただきますよう私からお願いをいたしまして賛成討論といたします。 ○副議長(谷口義文君) これで討論を終わります。 ○副議長(谷口義文君) これから、請願第2号 教職員定数改善と義務教育費国庫負担制度2分の1復元、複式学級解消をはかるための、2022年度政府予算に係る意見書採択の要請についてを採決します。 この採決は押しボタン方式によって行います。本件に対する委員長の報告は、不採択です。したがって、原案について採決します。本件を採択することに賛成の方は賛成のボタンを、反対の方は反対ボタンを押してください。    [賛成・反対者ボタンにより表決] ○副議長(谷口義文君) ボタンの押し忘れはありませんか。    [「なし」と呼ぶ者あり] ○副議長(谷口義文君) なしと認めます。 採決を確定します。賛成多数です。 したがって、請願第2号は採択にすることに決定しました。 ○副議長(谷口義文君) 日程第10、陳情第1号 馬毛島の軍事基地建設に反対する陳情書を議題とします。 ○副議長(谷口義文君) 本件について、総務常任委員長の報告を求めます。 ◎総務常任委員長(犬伏浩幸君)      登      壇  ただいま議題となりました、陳情第1号 馬毛島の軍事基地建設に反対する陳情書についての総務常任委員会における審査の経過と結果について報告します。 総務常任委員会では6月24日に委員会を開会し、委員会を協議会に切り替え、陳情者山下徹志氏、坂元修治氏、同席者原田俊明氏より、陳情に関する説明を受け、詳細に審査を行いました。 陳情書の要旨は以下のとおりです。 種子島から約10km離れた馬毛島への米軍空母艦載機陸上離着陸訓練FCLP移転と自衛隊基地整備計画については、西之表市民の根強い反対や市長の抗議を無視して、海上ボーリング調査などが進められています。 日本には、北海道から沖縄まで全国各地に130か所の米軍基地が面積にして鹿児島県よりも広大な土地を占めており、米軍が日本の法律に基づかない形で自由勝手に振る舞う異常な状況が続いています。 全国至るところでの低空飛行による騒音被害、体感恐怖などで国民の安全は脅かされています。馬毛島基地建設は、トコブシやキビナゴなどの漁場に影響が出ることは必至で、平和的な外交努力による平和構築を目指す日本国憲法の精神にも逆行し、軍事的攻撃を呼び込む危険な政治的対応です。 姶良市議会におかれましても、馬毛島基地建設を県全体の問題と考え、姶良市民の安心と安全を確保するために、馬毛島の軍事基地建設に反対する意見書を国に提出していただきますよう切にお願いします。 陳情者との質疑の主なものを申し上げます。 質疑、今回の陳情は、県内の全市町村に出されたのか。 答弁、我々はあいら九条の会ということで姶良市の市民で組織をしているので、姶良市以外には出しておりませんが、今後、他の市町村の九条の会とも連携はしていきたいと思っています。 質疑、自衛隊に対する考え方はどのようなものか。 答弁、武器を持たずに、災害等があった際、真っ先に国民や地球上の人たちの命を助けるというのが本来の自衛隊の姿だと思います。 質疑、この問題は国の問題であると思うが、姶良市としてどうとらえるべきなのか。 答弁、この陳情書は地位協定の不平等さを訴えているが、馬毛島の問題で姶良市議会が態度を表明すれば、鹿児島県の市町村や全国に対して非常に画期的な勇気を与える採択になると思います。 以上で質疑を終結し、自由討議を行いました。 主な意見を申し上げます。 日米地位協定の問題もあり、同じ鹿児島県内にある馬毛島に米軍の訓練場ができるのは大きな不安がある。 地元の西之表市議会は賛成の立場であり、また、中種子町や南種子町は関連施設誘致に動いている。姶良市議会が反対の意見書を提出するのは難しいのではないか。 日米地位協定をしっかり見直し日本の法律を遵守するのであれば、共同訓練は認めても構わない。 マゲシカやトコブシなど自然環境への影響が心配される。市議会も働きかけをすべきだと思う。 安全保障については国の専権事項と認識しており、地元の方々が国に様々な意見を挙げている中、姶良市議会としての判断は難しい。 以上のような討議の後、討論に入りました。 賛成討論。基地があると思われる場所は、有事の際は真っ先に狙われます。日米地位協定のもと、米軍は約束を守らない恐れもあり、姶良市の上空を米軍機が飛行することもあり得ます。この意見書を提出することで、この不安を国に伝えることができると考え、賛成といたします。 以上の討論を経て、採決に入りました。 採決の結果、陳情第1号 馬毛島の軍事基地建設に反対する陳情書の件については、賛成少数で不採択すべきものと決しました。 以上で、総務常任委員長の報告を終わります。 ○副議長(谷口義文君) これで、総務常任委員長の報告を終わります。 これから質疑を行います。質疑はありませんか。 ◆10番(森川和美君) 1点だけお尋ねしますが、この自由討議の中で、日米地位協定をしっかり見直し日本の法律を遵守するのであれば、共同訓練は認めても構わないという内容があるわけですが、現在、この共同訓練は我が地域にも刻々近づいてきているわけです。先々日ですか、霧島市でたしか共同訓練があったと思うんですけれども、ここらの議員間のいわゆる最終討議といいますか、どのような意見で収まったのか。私は、この陳情、請願の議員間の討議でただ示されているだけであって、その討議の終結がほとんど報告されないわけですが、そこらを含めてどのような、いわゆる最終的な決に落ち着いたのか。そこらあたりを説明はできませんか。 ◎総務常任委員長(犬伏浩幸君) 委員長報告でもお示ししたとおり、最後のいわゆる合意形成という部分には、委員会の中では至らなかったです。その中で、やはり日米地位協定の件をぜひ改善してほしいという意見、そして今後、馬毛島に基地が建設された際は、姶良市の上空も米軍機が通過といいますか、通る恐れがあるということで心配されている意見がございました。 一方で、地元の西之表市議会におかれましては推進の立場の意見書を出し、そして西之表市長におきましては、慎重な姿勢をとっておられると認識しております。種子島、中種子町、南種子町、こちらに関しては関連施設の誘致をしていると認識をしております。そういった意味からもこの件に関しては、委員会では合意形成には至らなかったというふうに認識をしているところでございます。 ◆10番(森川和美君) 我が国では、この委員長報告の中にもありますように、北海道から沖縄まで全国各地に約30か所の米軍基地があるということで、鹿児島県よりも広大な土地を占めているというくだりがあるわけですが、その関係する各自治体は国の特別交付金目当てに、ほとんどの自治体がそれを容認して、その基地等々を設置してあるわけですが、そこらあたりの議論はなかったんですか。 ◎総務常任委員長(犬伏浩幸君) いわゆる、その交付金についてですが、陳情者よりそのような意見は出たところでございますが、議員間の中でそこが議論のテーマになったというのはなかったです。 ○副議長(谷口義文君) ほかに質疑はありませんか。    [「なし」と呼ぶ者あり] ○副議長(谷口義文君) これで質疑を終わります。委員長、降壇ください。 ○副議長(谷口義文君) これから討論に入ります。 本件につきましては、4名の議員より通告がありました。 まず、15番、吉村議員の発言を許します。 ◎15番(吉村賢一君) 私は、馬毛島の軍事基地建設に反対する陳情書に賛成する立場で討論します。 私は過去、この議場において31年の3月7日の前語りとして、北方領土4島返還並びに日米地位協定の見直しを、これについて声を上げました。その後、北方4島は首相の独断で2島返還という協議のハードルを下げた日本側に対し、ロシアのプーチン大統領の返事は誠にそっけなく、一切返還する必然性はないとの一言でした。ここにおいて戦後は終わっておりません。 それから、日米協定においても戦後は終わっておりません。これから述べますように、外務省は都合のよい解釈を並べて米軍施設内でも日本の法律は適用されていると国民に苦しい言い訳をしていますが、残念ながら全く事実とは異なります。世界中でも米軍駐留基地に関して思いやり予算をこんなに組んでいるのは日本だけです。にもかかわらず、地位協定は全くの不平等条約でございます。 この地位協定については様々な問題点が指摘されています。それは、すなわち日米地位協定はアメリカにとってとても有利な協定であり、様々な点で不平等な内容であるということです。こうしたことを受けて、日本は日米地位協定が不平等だから協定の改定を求める人が多く現れました。 特に裁判権の問題については、協定において、アメリカ軍人が公務外で犯罪を犯した場合でも、被疑者は基地内に逃げ込むと日本が起訴するまで身柄がそのまま置かれ、日本側は逮捕できないとされています。これはもう皆さん、周知の事実かと思います。 それから、この航空機が米軍の、訓練で墜落しても日本側は墜落現場にも入れません。十分に調査することすら許されなかったことは、これも皆さんご承知のとおりです。犯罪の嫌疑がある米軍関係者においても、日本の警察が逮捕できなかったりというのはしょっちゅうのことでございます。 長年、多くの人が改定を求めており、世論調査でも日米地位協定を見直すべきという声が産経新聞社のFNN実施、2016年5月、その時点で見直すべきという声が83.7%、それから2018年には全国知事会が全会一致で地位協定の抜本的改定を求めています。 しかし、日本政府はかたくなで、これらの声に一切応じず、アメリカに改定を求めるということすらしておりません。非常に不平等だということが分かっておりながら、外務省は詭弁で今まで、日本の空をアメリカに渡している状態です。 それから、いろんな資料を参考にさせていただいてますんで、ばらばらなところがあるかと思うんですが、アメリカが海外に展開する基地は45か国、計514か所になります。基地の内訳で見ますと、ドイツが194と最も多く、日本が121、韓国が83と続きます。 これはデータは古いんですが、アメリカの国防総省の発表によりますと2004年です。この経費負担額を見ますと、日本の負担額が44億1,100万ドル、アメリカとの負担割合は74.5%は日本になっています。次いでドイツが15億6,400万ドル、32.6%がドイツの負担です。韓国は8億4,300万ドル、40%と続きます。 それと日米地位協定についてさらに続けますと、6月29日、つい先月の新聞で、宮崎地裁の新田原基地訴訟が掲載されていました。米軍の緊急基地にはなっておりますが、通常は米軍が使わない自衛隊の基地です。周辺住民が騒音被害に対する損害賠償などを国に求めた件です。日本の法律が適用されている例ということになります。 それから、また身近な事件で香港があります。香港においては、体制は違いますけど、中国が治外法権を打ち出して、中国の警察当局、公安当局が入って、治外法権で捜査を進める、そういう状況があります。全く同じとは思いませんけど、日本もアメリカに治外法権を許している状態があります。ですから、種子島に基地を許すということは鹿児島県に基地を許す、あるいは当然のことながら日本全体に同じような仕組みで基地を許しているということになります。 詳しく言うと時間が足りないんですが、すなわち、先ほど言いましたように新田原のように自衛隊基地ならいざ知らず、米軍の訓練基地ということになるとするならば、この日米地位協定の不平等条約を先に改正することが先決ではありませんか。このまま認めたら、鹿屋のみならず近くの鹿児島空港に緊急着陸する恐れも十分あります。姶良市の上空にその危険性が降りかかる恐れもあります。しかも、日本政府はそれを止められない。このような法的保証もない中で、馬毛島基地建設は姶良市民のみならず、県民全体の不安材料になる要素が十分にあります。 もう一つ、環境的な面で言いますと、馬毛島には固有種のシカがいます。陸域をめいっぱい造成しようとしている計画があります。ほとんどの区域が造成されるような計画になっております。半分以上は自然のまま残してもらいたい。あるいは滑走路下に地下道をつくり、動物が移動できるようにすべきだし、そういう計画的配慮は見られません。海域にも海洋生物の多様性がある海岸を港湾で埋め尽くすのではなく、生物のそういった多様性を尊重して、大方の海岸線は触らないようにしてもらいたい。 それから、地元の賛成意見については、地元識者が向こうで騒音を確認しているわけですが、現実に硫黄島だから許されていた騒音が実際あそこで実体験できたのかどうかというのは分かりません。先ほど言いましたように、思いやり予算を含めて米軍駐留に関する負担割合は韓国をはるかに超しております。金銭的にも他国とのアンバランスな負担、国民の命をおろそかにする世界最悪な地位協定を是正せず、このまま認めることは先ほど来申し上げましたように、鹿児島、種子島、航空ルートに近い姶良市の空も危険にさらすことになり認めがたい。 百歩譲って、基地建設を受け止めるとすれば、それはやはり日米協定を改めてからの話が筋ではないでしょうか。いろんな意味で、ドイツやイタリアとも比較しても日本は不利な状態です。お隣の韓国も2度改定して、日本よりも有利な状況になっております。この基地設置は日本防衛に必要になのかもしれませんが、日本を守ると言いながら日本の法律に従わない、日本国民を、鹿児島県民を危険な状態にさらす可能性が高いアメリカのFCLP基地を受入れることには賛同しがたいことから、陳情に賛成の意見とします。 ○副議長(谷口義文君) 次に、6番、湯之原議員の発言を許します。 ◎6番(湯之原一郎君) 私は、陳情第1号に反対の立場で討論いたします。 まず、陳情書の取扱いについて一言申し述べます。 姶良市内に住所を有する市民や関係団体から提出された陳情については、所管の委員会に付託することになっていますが、この件は国の専権事項である外交防衛に関わることであり、さらに現在、地元種子島地区の1市2町の議会では国に対して、自衛隊施設建設促進の要望等を行っているところであります。そのような状況下で、姶良市議会に意見を求められても慎重にならざるを得ず、この陳情については配布のみで対処してもよかったのではないかというのが、偽らざる私の所感であります。 次に、審査の段階で自衛隊に関してどのような考え方を持っておられるか、陳情者に尋ねたところ、自衛隊が大災害時に非常に役立っていることは理解しており、否定はしないが、一方で人を殺す練習をしているという発言があり、また賛成派の皆さんは、自衛隊が来れば少しでも生活がよくなるのではないかという、ここは肝要な部分ですが、貧乏からそういう思いをさせられているという発言がありました。 私としましては、この両方とも看過できる発言ではありません。昼夜を分かたず、日本国民の安全のために精励されている自衛隊に礼を失した言葉です。大災害に対応するにしても、海に囲まれた広い日本の領域を守るにしても、日頃から訓練は必要不可欠であり、とても大事だと考えます。 また、種子島は農業が盛んで、安納芋をはじめとして特産品も多く、決して言われるような筋合いのものではないと考えるところであります。 私は、地元の動向を見守るべきであり、積極的にこの陳情に判断を下せる立場にないという観点で、意見書の提出は不適切であり、不採択にすべきという意見を申し述べて、私の反対討論といたします。 ○副議長(谷口義文君) 次に、14番、堀議員の発言を許します。 ◎14番(堀広子君) 陳情第1号 馬毛島の軍事基地建設に反対する陳情書に賛成の立場で討論を行います。 種子島に隣接する馬毛島に自衛隊の基地をつくって、それをそのままアメリカの空母艦載機の発着訓練場として引き渡すための計画が進行しております。ボーリング調査や実際の戦闘機を使っての騒音調査まで行われました。 しかし、この騒音調査は実際のタッチアンドゴーという形をとっておらず、戦闘機がアフターバーナーを使ったとき、騒音は最高潮に達します。これを夜間を含めて年150日以上行うなど、許されるものではありません。環境アセスに至っては、工事を発注する側が主体となって進めるなど、どれ一つとっても民意を反映しておりません。 この陳情書にもありますように、また皆さんが十分ご承知のとおり、我が国は憲法において戦争を放棄し、平和国家として歩むことを世界に向けて声高らかに宣言をしております。中国の南シナ海や尖閣諸島における挑発行為を理由に、軍事力の強化や軍事基地をつくることなどはもってのほかと言わざるを得ません。中国に対しては、外交の努力をするべきであります。 また、この基地がつくられると、これまで全国で被害を出している夜間の爆音被害、島周辺への立ち入り禁止など、島民の生活の破壊など、取り返しのつかない事態になることは火を見るより明らかであります。種子島と馬毛島を戦争をする場所にさせてはならないのではないでしょうか。決して対岸の火事とせず、鹿児島の平和を守るために姶良市議会でも反対の意見書を国に提出しようじゃありませんか。 議員の皆さんの賛同をいただけますようお願い申し上げ、馬毛島の軍事基地建設に反対する陳情書に賛成といたします。 ◎総務常任委員長(犬伏浩幸君) 次に、22番、有川議員の発言を許します。 ◎22番(有川洋美君) 陳情第1号 馬毛島の軍事基地建設に反対する陳情書に賛成の立場で討論します。 馬毛島は715年日本書紀にマゲシカの記録が残っている島です。1980年に無人島となりましたが、その後、マゲシカの調査や無人島体験キャンプが行われたりと、自然豊かな島でした。しかし今、ニュース等で見られる馬毛島の姿は十文字に切り刻まれ、まるで十字架を背負っているような無残なものであります。2007年に馬毛島を、硫黄島に代わるアメリカ海軍空母艦載機の陸上空母離着陸訓練FCLPに利用する可能性が報道されました。しかし当時、種子島、屋久島1市3町は反対決議を可決しました。2009年には沖縄県の普天間飛行場の移設候補地としても検討されたことは記憶に新しいものです。 今年2021年、西之表市市長選挙が行われ、馬毛島への米軍訓練移転に反対の立場である市長が再選されました。馬毛島は、この種子島の西之表市からわずか12kmの距離です。わずか12kmで米軍の離着陸訓練が行われます。日本とアメリカの間には日米地位協定があります。沖縄における米軍による多くの犯罪やオスプレイ等が墜落しても原因究明がなされることもなく、米軍機が民間地上空を自由に飛行できるのも日米地位協定があるためです。今、日本とアメリカは同等の立場ではないんです。 基地があることによって、有事の際は真っ先に狙われます。先の太平洋戦争でも基地と思われる場所や軍事工場が真っ先に狙われました。アメリカとともに軍事訓練をすることにより、日本が平和外交で解決したいと考えていても、アメリカの政治に巻き込まれてしまう可能性もあります。そのようなことのきっかけになりかねない、アメリカ海軍空母艦載機の陸上空母離着陸訓練を行う施設が、私たちの住む鹿児島県にできることを私は容認できません。 姶良市から馬毛島までの距離は111kmです。遠い国の話ではなく、同じ鹿児島県の話です。姶良市の上空を米軍機が我が物顔で飛行することも想像できます。日米地位協定のもと、米軍は約束を守りませんし、今の日本には約束を守らせる力もありません。しかし、私たち一人一人には声を上げる力があります。この意見書もその一つです。馬毛島の軍事訓練基地建設を中止することを求める意見書を国に提出することに賛成します。 以上、私の賛成討論を終わります。 ○副議長(谷口義文君) ほかに討論はありませんか。    [「なし」と呼ぶ者あり] ○副議長(谷口義文君) これで討論を終わります。 ○副議長(谷口義文君) これから、陳情第1号 馬毛島の軍事基地建設に反対する陳情書を採決します。 この採決は押しボタン方式によって行います。本件に対する委員長の報告は、不採択です。したがって、原案について採決をします。本件を採択することに賛成の方は賛成ボタンを、反対の方は反対ボタンを押してください。    [賛成・反対者ボタンにより表決] ○副議長(谷口義文君) ボタンの押し忘れはありませんか。    [「なし」と呼ぶ者あり] ○副議長(谷口義文君) なしと認めます。 採決を確定します。賛成少数です。 したがって、陳情第1号は不採択と決定しました。 ○副議長(谷口義文君) ここでしばらく休憩します。追加日程を配付します。(午後2時23分休憩) ○副議長(谷口義文君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午後2時24分開議) ○副議長(谷口義文君) ここで、お諮りします。 ただいま、市長から、議案第57号 令和3年度姶良市一般会計補正予算(第4号)が提出されました。これを日程に追加し、追加日程第2として議題にしたいと思います。ご異議ありませんか。    [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○副議長(谷口義文君) 異議なしと認めます。したがって、議案第57号を日程に追加し、追加日程第2として議題とすることに決定しました。 ○副議長(谷口義文君) 追加日程第2、議案第57号 令和3年度姶良市一般会計補正予算(第4号)を議題とします。 提案理由の説明を求めます。 ◎市長(湯元敏浩君)     登      壇  議案第57号 令和3年度姶良市一般会計補正予算(第4号)につきまして、提案理由をご説明申し上げます。 今回は、新型コロナウイルス感染症の長期化に伴い、生活に困窮する世帯を対象とし、自立につなげるための支援金の給付にかかる補正予算を計上しました。 歳出につきましては、単身世帯に月6万円、2人世帯に8万円、3人以上世帯に10万円を3か月間給付するための事業費及びその事業実施に伴う事務費であります。 これらの補正総額は1,243万6,000円の追加となり、補正後の歳入歳出予算総額は331億2,507万3,000円となります。 この財源としましては、国庫支出金で対処しました。 よろしくご審議の上、議決してくださるようにお願いいたします。 ○副議長(谷口義文君) 提案理由の説明が終わりました。 ○副議長(谷口義文君) これから質疑を行います。質疑はありませんか。 ◆10番(森川和美君) 今回の議案の内容は、ただいま市長が提案されたとおりなんですが、私がお尋ねしたいのは、この対象の方にスピード感を持って、もれなく支給ができる体制を、どのような体制で臨まれるのか、お知らせください。 ◎保健福祉部長(濱田耕一君) 対象者は、小口資金とかそういった貸付けをされた方ですので、対象者は分かっておりますので、全てにまた連絡、通知はしたいと思います。 以上です。 ○副議長(谷口義文君) ほかに質疑はありませんか。    [「なし」と呼ぶ者あり] ○副議長(谷口義文君) これで質疑を終わります。 ○副議長(谷口義文君) お諮りします。ただいま議題となっています議案第57号は会議規則第37条第3項の規定によって、委員会付託を省略したいと思います。ご異議ありませんか。    [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○副議長(谷口義文君) 異議なしと認めます。したがって、議案第57号は、委員会付託を省略することに決定しました。 ○副議長(谷口義文君) これから討論を行います。討論はありませんか。    [「なし」と呼ぶ者あり] ○副議長(谷口義文君) 討論なしと認めます。 ○副議長(谷口義文君) これから、議案第57号 令和3年度姶良市一般会計補正予算(第4号)を採決します。 この採決は押しボタン方式によって行います。本案を原案のとおり決定することに賛成の方は賛成ボタンを、反対の方は反対ボタンを押してください。    [賛成・反対者ボタンにより表決] ○副議長(谷口義文君) ボタンの押し忘れはありませんか。    [「なし」と呼ぶ者あり] ○副議長(谷口義文君) なしと認めます。 採決確定します。賛成全員です。 したがって、議案第57号は原案のとおり可決されました。 ○副議長(谷口義文君) 日程第11、常任委員会の閉会中の特定事件(所管事務)の審査・調査の件                                  及び日程第12、議会運営委員会の閉会中の所掌事務調査の件を一括議題とします。 ○副議長(谷口義文君) 各常任委員長と議会運営委員長から、会議規則第111条の規定によって、お手元に配付しました継続審査・継続調査事件一覧表のとおり申出がありました。 ○副議長(谷口義文君) お諮りします。各委員長からの申出のとおり、閉会中の継続審査・継続調査とすることにご異議はありませんか。    [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○副議長(谷口義文君) 異議なしと認めます。よって、各委員長からの申出のとおり、閉会中の継続審査・継続調査とすることに決定しました。 ○副議長(谷口義文君) 日程第13、議員派遣についてを議題とします。 ○副議長(谷口義文君) 議員派遣については、会議規則第167条第2項の規定によって、議員研修会等の派遣の目的、場所、期間等を明記した議員派遣計画一覧をお手元に配付しております。 ○副議長(谷口義文君) お諮りします。議員研修会等の派遣については、議員派遣計画一覧のとおり、議員を派遣することにご異議ありませんか。    [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○副議長(谷口義文君) 異議なしと認めます。よって、議員研修会等の派遣の目的、場所、期間等を明記した議員派遣計画一覧のとおり、議員を派遣することに決定しました。 ○副議長(谷口義文君) お諮りします。本会議の案件中、字句等の軽微な整理を要するもの、行事計画の変更等については、その整理を議長に委任されたいと思います。これにご異議ありませんか。    [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○副議長(谷口義文君) 異議なしと認めます。したがって、字句等の軽微な整理、行事計画の変更等は、議長に一任することに決定しました。 ○副議長(谷口義文君) 以上で、本日の議事日程は全部終了しました。 したがって、本日の会議を閉じ、令和3年第2回姶良市議会定例会を閉会します。(午後2時31分閉会)              地方自治法第123条第2項の規定によってここに署名する。   姶良市議会議長   姶良市議会副議長   姶良市議会議員   姶良市議会議員...