姶良市議会 > 2021-03-10 >
03月10日-06号

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  1. 姶良市議会 2021-03-10
    03月10日-06号


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    令和 3年 3月定例会(第1回)令和3年第1回姶良市議会定例会議事日程第6号                        3月10日(水)午前10時 開 議┌──┬────┬────────────────────────────┬──────┐│日程│議  案│       議      件      名      │ 備  考 ││番号│番  号│                            │      │├──┼────┼────────────────────────────┼──────┤│ 1│    │一 般 質 問                     │      │└──┴────┴────────────────────────────┴──────┘┌───────────────────────────────────────────┐│             令和3年第1回姶良市議会定例会               │├────────────────────────┬─────┬────────────┤│                        │開会(議)│  午前10時00分  ││    令和3年3月10日(水)本会議     ├─────┼────────────┤│                        │閉会(議)│  午後 3時49分  │└────────────────────────┴─────┴────────────┘┌────┬──┬──────┬──┬──┬──────┬──┬──┬──────┬──┐│出席議員│議席│ 氏  名 │出欠│議席│ 氏  名 │出欠│議席│ 氏  名 │出欠││及  び│番号│      │の別│番号│      │の別│番号│      │の別││欠席議員├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ 1│新福 愛子 │出 │ 9│上村  親 │出 │17│谷口 義文 │出 ││    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ │竹下日出志 │出 │10│森川 和美 │出 │18│小山田邦弘 │出 ││    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ 3│国生  卓 │出 │11│岩下陽太郎 │出 │19│萩原 哲郎 │出 ││    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ 4│峯下  洋 │出 │12│松元 卓也 │出 │20│堂森 忠夫 │出 ││    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ 5│田口 幸一 │出 │13│湯元 秀誠 │出 │21│      │  ││    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ 6│湯之原一郎 │出 │14│堀  広子 │出 │22│有川 洋美 │出 ││    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ 7│鈴木 俊二 │出 │15│吉村 賢一 │出 │23│犬伏 浩幸 │出 ││    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ 8│湯川 逸郎 │出 │16│和田 里志 │出 │24│東馬場 弘 │出 │├────┴──┴──────┴──┴──┴──────┴──┴──┴──────┴──┤│          出席  23人       欠席 0人              │└───────────────────────────────────────────┘┌─────────┬────────┬───────┬────────┬───────┐│ 本会議書記氏名 │  事務局長  │ 迫田 耕蔵 │  事務局次長 │ 竹中 裕二 │└─────────┴────────┴───────┴────────┴───────┘┌───────┬────┬──────┬────┬──────┬────┬──────┐│ 地方自治法 │市  長│湯元 敏浩 │蒲生総合│原田 正巳 │建設部長│松里智一朗 ││ 第121条 │    │      │支 所 長│      │    │      ││ の規定によ ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│ る説明のた │副 市 長│前畠  実 │企画部長│松林 洋一 │消 防 長│米澤 照美 ││ めの出席者 ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│ の職氏名  │教 育 長│小倉 寛恒 │市民生活│福元 義行 │水道事業│新門 哲治 ││       │    │      │部  長│      │部  長│      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │総務部長│宮園 正浩 │保健福祉│竹下  晃 │総 務 部│今別府浩美 ││       │    │      │部  長│      │次 長 兼│      ││       │    │      │    │      │行政管理│      ││       │    │      │    │      │課  長│      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │加治木総│濱田 耕一 │農林水産│吉田  孝 │総務部次│原口 浩幸 ││       │合支所長│      │部  長│      │長危機│      ││       │    │      │    │      │管監│      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │企画部次│髙山 八大 │農林水産│萩原 安信 │総 務 部│塩屋 重信 ││       │長地域│      │部次長│      │行政管理│      ││       │政策課長│      │農政課長│      │課事│      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │市民生活│吉永 惠子 │教育部次│前田 浩二 │総 務 部│享保 博昭 ││       │部次長│      │長学校│      │総務課長│      ││       │男女共同│      │教育課長│      │    │      ││       │参画課長│      │    │      │    │      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │保健福祉│向江 美喜 │教育部次│塚田 佳明 │保健福祉│折田 信幸 ││       │部次長│      │長保健│      │部会│      ││       │健康増進│      │体育課長│      │福祉課長│      ││       │課  長│      │    │      │    │      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │保健福祉│野村 昭彦 │水道事業│岩下 伸一 │農林水産│壱岐 昌弘 ││       │部次長│      │部次長│      │部務│      ││       │保険年金│      │施設課長│      │水産課長│      ││       │課  長│      │    │      │    │      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │建設部次│田代 信彦 │総 務 部│堂路 温幸 │建 設 部│師玉 保之 ││       │長都市│      │財政課長│      │土木課長│      ││       │計画課長│      │    │      │    │      │└───────┴────┴──────┴────┴──────┴────┴──────┘               3月10日 ○議長(東馬場弘君) これから本日の会議を開きます。(午前10時00分開議) ○議長(東馬場弘君) 本日の日程は、配付しています議事日程のとおりであります。 ○議長(東馬場弘君) 日程第1、一般質問を行います。 本日は5名の一般質問を行います。順次発言を許します。 まず、14番、堀広子議員の発言を許します。 ◆14番(堀広子君)     登      壇  皆さん、おはようございます。トップバッターで質問させていただきます。通告しておりました3事項について行います。 まず最初に、ごみ処理問題についてでございます。 一般廃棄物処理に関する相互支援協定が結ばれた経緯と目的は何か。 相互支援協定の適用範囲はどのようになっているか。 3番目に、協定の期間と費用負担はどうなるか。 4番目に、姶良清掃センター年間処理能力と余裕分の割合は幾らか。 5番目に、姶良最終処分場の残余容量と残余年数の見込みは幾らか。 次に、一般廃棄物の処理は自区内処理が原則だが、処理できない実態なのか。 7番目、環境省のごみ処理計画策定指針に、市町村の区域を超えて一般廃棄物の搬入搬出を行う場合、相互の一般廃棄物処理計画に齟齬を来たさないことや県の廃棄物処理計画と市町村の一般廃棄物処理計画との関係について、両方の計画が整合性の取れたものが適当とあるが、本市の計画はどのようになっているか。 質問事項2番目、新型コロナウイルス対策について伺います。 新型コロナウイルスは、無症状の感染者からの感染が広がることから、医療や高齢者施設等での定期的な職員や入所者のPCR検査を行い、社会的検査が必要であるが、市はどのように考えているのかお伺いいたします。 2番目に、社会福祉協議会が窓口として実施している緊急小口資金・総合支援資金の活用、また、国保税や介護保険料負担の軽減など、市民の生活を守る取組について、どのような対策を考えているのかお伺いいたします。 質問事項3、生活保護問題についてです。 生活困窮者が生活保護の申請をためらう大きな要因に、扶養照会があります。厚生労働省は、扶養照会は義務ではないと明言しています。このことを本市ではどのように生かすのか、お伺いいたします。 以上です。 ◎市長(湯元敏浩君)     登      壇  皆様、おはようございます。堀議員のご質問にお答えします。 1問目のごみ処理問題についての1点目から3点目までのご質問につきましては、関連がありますので、一括してお答えします。 本市は、伊佐市、霧島市、さつま町、湧水町及び伊佐北姶良環境管理組合と、昨年11月に一般廃棄物処理にかかる相互支援協定を締結しました。 この協定は、全国各地で災害時のごみ処理をめぐり、発生自治体だけで対応することが困難な事例が相次いでいることなどを踏まえ、災害時や一般廃棄物処理施設の故障、事故、改修工事等により、一般廃棄物の処理が困難となった場合に、これらの市や町、組合に対し、一般廃棄物処理の支援を要請することで、一般廃棄物処理の迅速かつ効率的な対応を可能にすることを目的としています。 本協定の期間は年度末までとし、協定市町等から改廃等の申出がない場合は、さらに1年延長することとしています。 費用負担につきましては、実際に処理を要請する事態が発生して場合、対応可能な施設での処理費用等を考慮し、当事者間での協議となります。 4点目のご質問にお答えします。 姶良清掃センターの令和元年度年間処理量は2万2,822tで、年間処理能力2万3,865tの96%を占め、余裕分は4%となっております。 5点目のご質問にお答えします。 姶良最終処分場の残余容量は、令和元年度末で9,278.48m3であり、現状の毎年度の埋立量を維持した場合、残余年数は30年以上と見込んでおります。 6点目と7点目のご質問につきましては、関連がありますので、一括してお答えします。 現在まで、本市の一般廃棄物の焼却処理は市内で処理を行っており、現時点では市外搬出の予定はありませんが、将来的には、焼却施設の経年劣化や老朽化、ごみ量の増加等により、安定的な焼却が難しくなる可能性も予想されます。そのため、市一般廃棄物処理基本計画において、近隣市町との連携を深めた各種検討を行うこととしており、今回の5市町、組合での一般廃棄物処理にかかる相互支援協定を締結したことで、相互の理解を得たものと解しております。 今後も、施設の適正な維持管理や補修等を継続しつつ、延命化に努めてまいります。 次に、2問目の新型コロナウイルス対策についての1点目のご質問にお答えします。 新型コロナウイルス感染症は、罹患しても症状のない方もおり、感染を広げる要因となっていることは承知しております。医療機関や高齢者施設等は、あらゆる感染対策を講じており、感染対策に必要な物品等の購入費用の助成を、国や県も行っております。 PCR検査につきましては、市は新規に医療機関へ入院する患者に対し、入院先の医療機関が実施する検査費用の助成を行っております。 定期的な医療機関や高齢者施設の職員や入所者への検査については、実施予定はありませんが、今後も国や県の動向を注視するとともに、感染拡大防止のための情報提供や関係機関との連携に努めてまいります。 2点目のご質問にお答えします。 本市では、生活困窮者自立支援事業社会福祉協議会に委託し、各種の相談支援事業を展開しております。また、新型コロナウイルス感染症の影響による解雇や廃業等により、経済的に困窮な状態となった方々に対し、相談者の生活や就労の状況に応じて丁寧に寄り添い、関連機関との連携を図りながら、自立に向けた継続的な支援に取り組んでいるところであります。 社会福祉協議会が窓口として実施している緊急小口資金・総合支援資金等の特例貸付け及び市が実施している住居確保給付金等の生活再建に向けた支援につきましては、制度に基づき、今後も、国、県の動向を注視しながら、市と社会福祉協議会が連携を図り、包括的かつ継続的な支援を行ってまいります。 新型コロナウイルス感染症に伴う国民健康保険税及び介護保険料の減免措置につきましては、令和2年5月27日及び同年6月29日付で、それぞれの規則を改正し、対応しております。 次に、3問目の生活保護問題についてのご質問にお答えします。 生活困窮者が生活保護の申請を行う際に、民法上の扶養義務者に対する扶養照会については、生活保護法第4条第2項において、「保護に優先して行われるもの」と定めており、扶養義務者に扶養照会を行い、扶養を受けることができる範囲において、保護より優先することとしております。 ただし、扶養照会につきましては、義務ではありませんので、相談、申請の段階で扶養義務者に相談してからでないと相談を受け付けないなど、扶養が生活保護の要件であるかのような説明を行うことのないよう、留意しております。 また、扶養義務者が援助できる関係にない場合は、個別に慎重な検討を行い、扶養照会を行わず、扶養の可能性が期待できないものとして取り扱うこととしております。 以上、お答えといたします。 ◆14番(堀広子君) まず、ごみ処理問題について質問を行います。 ご答弁を頂きました。本市の中間処理施設と最終処分場の概要が分かりましたので、再質問を行います。 まず、姶良市の清掃センターの処理能力でございます。平成30年度で、これは決算でご報告ありましたので、30年度でまずお尋ねいたします。 平成30年度で1号炉が100.8%、2号炉が99.3%で、定格運転に近い状態となっているため、定期の補修等による運転停止期間の確保が難しい状況であると、こういった報告がなされております。 また、姶良市は第2次実施計画で、4,200万円の事業費で焼却炉の施設整備を令和3年度から計画してきた経過があります。 お尋ねいたします。 ご答弁では、元年度で96%とのことでございますが、96%ということと、それから余剰分が4%あるというご答弁です。この30年度からしますと、減少しているわけでございますが、この減少した理由はどういったことが考えられるのでしょうか。お答えください。 ◎市民生活部長(福元義行君) お答えいたします。 まず、処理率の割合の件でございますが、処理率につきまして、先ほど100.8%とお話がございましたが、この処理率につきましては、時間平均処理量を計画処理量で割っておりまして、結局、この数字が100に近いほど処理施設の燃焼がよいということになりますので、この数字が下がっていきますと、今、計画をしています、1日当たり74t焼却できる能力が低下している状況にあるということになりますので、この数字は100に近いほどがいいということになります。 それと、処理量につきましては、稼働日数等を入れておりますので、そこで数字の、前年度と30年度と令和元年度の数字については、数字の差というのがございます。 以上でございます。 ◆14番(堀広子君) 結局、100%に近い、有効に活用されていない状況になったということで理解してよろしいわけですね。結局、100%が有効な活用、有効に稼働しているということで理解すればよろしいわけですよね。そういう意味で稼働率が下がったということで理解してよろしいですか。 ◎市民生活部長(福元義行君) お答えいたします。 稼働率が下がったということではなくて、100%に近いということは、燃焼の割合が大変いいということになります。燃焼効率が大変いいということで、率が下がってくると効率が悪くなるということになります。 以上でございます。 ◆14番(堀広子君) そのように理解しているところでございます。ちょっと言い方がまずかったですかね。 で、その減少した理由というのは、今のようなことだということで理解いたしますが、年々、これまでもこの処理能力は上がってきているわけですけれども、今回はこのように下がってきている理由というのは、今、おっしゃったようなことだということで理解いたします。 一方で、昨年5月策定の姶良市一般廃棄物処理計画では、処理能力の増強等を含めた将来的な施設の在り方や近隣市町との連携を含めた各種検討を行うとしております。 相互支援協定の第2条3はどのようになっているか、まず、ご説明ください。 ◎市民生活部長(福元義行君) お答えいたします。 第2条で適用の範囲ということでしておりますが、第2条の3で、協定市町村の施設に導入されるごみの増加に伴い、施設の処理能力等を超え、継続的に他の市町村等の施設の支援を必要とするときというふうに記載してございます。 以上でございます。 ◆14番(堀広子君) おっしゃるとおりですね。いわゆる日常的に、そしてまた継続的にそういったことが行われる場合の支援の在り方がここに書いてあるかと思います。 次に移りますが、要するに、霧島市が2025年の3月末に離脱をする伊佐北姶良環境管理組合の未来館では、余剰施設を抱えることになってまいります。このために、今回協定書を姶良市を含めて結び、姶良市はフル稼働の状態にある、ご答弁ではまだ余力があるというふうにご答弁頂きました。決算では、そのように受けておりましたので、またこれから、また増える見込みもありますので、このようなお尋ね方をいたしますが、こういった稼働状況にあるごみ処理の一部を未来館で行うことにされたのではないかと、どうなんでしょうか。 ◎市民生活部長(福元義行君) お答えいたします。 広域的な処理ということで、国のほうからも示されていますし、県のほうのこの廃棄物処理計画の中でも、ごみ処理施設の広域的な整備というのがうたわれております。今回、提携したわけですが、姶良市内のごみ量につきましては、今年度、前年度より600t程度下がっております。 それと、廃棄物処理基本計画、これを策定しているわけですが、この中で、ごみの推計等も出しております。このごみの推計を現状維持で何もしない場合には、令和6年度で人口増と合わせて最高の数字になるんですが、いろんな施策を講じる中では、令和4年度が一番多いごみ量で、そのごみ量に対しましても、今の既存の施設で十分対応できる量ではあるかと思っております。 今年度のごみも大分減ってますので、その範囲内で計画等と照らし合わせていきましても、この計画の範囲内で今のところは収まっているということで、今の施設で対応はできるというふうに思っております。 以上でございます。 ◆14番(堀広子君) ごみの推移がどのようになっているか、まずお尋ねいたしますが、令和4年度がピークということですか、見込みとして。 ◎市民生活部長(福元義行君) お答えいたします。 今のいろいろな施設のごみの搬出、いろんな施策、ごみ減量に対する施策、今、国のほうもプラのほうのごみを焼却しないというような話も出ております。そういうものを全て含めていきますと、令和4年度の数字が、今、推計で2万1,940tという数字が出ております。その後、またごみは5年、6年、7年というふうにつれまして、またごみは減少していくというふうに推計しているところでございます。 以上でございます。 ◆14番(堀広子君) 令和4年度が増えていって、2万1,940tに増えていって、その後は下がっていくということですね。分かりました。 実は、北姶良環境管理組合は、令和5年から14年度の10年間で、4億円の量のごみを受け入れる財政の予測を立てていることが明らかになっております。1t当たりにいたしますと、4億円ですから、1t当たり2万円で計算いたしますと、この組合議会で1t当たり2万円で試算をしていると組合議会で答弁されております。 そうすると、姶良市のごみを年間2,000t、未来館で処理しようとする計画ではないのかと思いますが、そうでしょうか。 ◎市民生活部長(福元義行君) お答えいたします。 経常的にごみの搬出というのは考えておりませんが、今、施設がもうできて十数年経過、12年経過ですかね、してますが、将来的には施設の改修等が生ずるかと思います。その際には、施設内で処理ができない場合には、搬出というのも考えないといけないと考えております。 以上でございます。 ◆14番(堀広子君) 将来的には、その搬出を考えていると…… ◎市民生活部長(福元義行君) 施設の改修等……
    ◆14番(堀広子君) 施設の工事も含めてですね、工事を行うということですか。 ◎市民生活部長(福元義行君) はい。お答えいたします。 今、12年程度たっておりますが、将来的には、施設の設備の改修工事等を行わないといけないことになるかと思います。その際には、今の炉を止めて処理することになりますので、年間2万1,000tぐらい処理しているわけですが、片方の焼却炉を使うと1万tぐらいが焼却できなくなりますので、それを持ち出す、持ち出すというか、外部で処理をお願いする可能性があるということであります。 以上でございます。 ◆14番(堀広子君) はい、理解できました。そのときには、しっかりと搬出をする予定も出てくるということですね、予想としてですね。分かりました。 じゃあ、次にお尋ねいたしますが、要旨7に入ります。 ご答弁頂きました中で、環境省のごみ処理基本計画の策定指針が示すとおりに、本市においては、相互の一般廃棄物処理計画に齟齬を来たしていないというご答弁でございました。が、がですね、今年度策定される災害廃棄物の処理計画との整合性はどのようになっていますでしょうか。 ◎市民生活部長(福元義行君) お答えいたします。 現在策定しております災害廃棄物処理基本計画でございますが、この中でも、国、県との連携、あと、県内市町村との連携と災害相互支援協定等に基づき、相互間の支援を、協力支援調整を行うというふうに記載しておりますので、整合性は図られているものと認識しております。 以上でございます。 ◆14番(堀広子君) その他の関連として、例えば、環境基本計画とか、あるいは循環型社会形成の温暖化対策としての整合性、こういったこともちゃんと整合性が取れておりますか。 ◎市民生活部長(福元義行君) お答えいたします。 計画につきましては、それぞれ整合性を保つように調整しながら計画しているところでございます。 以上でございます。 ◆14番(堀広子君) 整合性が取れているということで、次の質問に移ります。 2問目の緊急小口資金と総合支援資金の件についてお尋ねいたします。 まず、緊急小口資金の実績、それから総合支援の実績をお示しください。実績件数と全体的な合計金額をお答えください。 ◎保健福祉部長(竹下晃君) お答えいたします。 令和2年の12月31日現在です。3月の分も入っておりますけれども、3月から12月まで緊急小口が合計で348件の申請でございます。金額で6,246万円、総合支援が同じく162件の8,865万円、それともう一つ、総合援助というのがありますけれども、これが52件で2,910万円、合計で3申請併せまして562件の、金額で1億8,021万円の申請額というふうになっております。 以上でございます。 ◆14番(堀広子君) 緊急小口資金と総合支援金、いずれも3月まで延長になりましたが、貸付けの現時点の実績、今、お答えいただきました。 活用促進にどのような取組をされるのか、また、その課題は何かないのか、この点についてはいかがでしょうか。 ◎保健福祉部長(竹下晃君) この緊急小口総合支援につきましては、生活困窮の方々が対象になっております。コロナ禍で、大変、どの業界も非常に困ってらっしゃると思います。ここにつきましては、セーフティーネットの一環として、社会福祉協議会が担っておりますけれども、ここについては、そういう相談をしっかりと受け止めて、寄り添っていくという形で行こうと思っております。 以上でございます。 ◆14番(堀広子君) 課題はなかったのかをお伺いいたします。 ◎保健福祉部長(竹下晃君) 具体の課題については、ちょっと把握しておりません。 以上でございます。 ◆14番(堀広子君) ご答弁頂きました住居確保給付金についてでございますが、今後も継続的な支援を行うということでございますが、いつまでの支援になって、実態を説明してください。 ◎保健福祉部長(竹下晃君) 住居確保給付金につきましては、また、恐らくこの状況になったら、延長とかという形になってくると思いますけれども、今、実績を申し上げますけれども、今現在29件の給付の世帯があります。 給付の総額が304万4,500円ということで、1世帯1月当たりの平均支給額が2万6,246円というふうになっております。 以上でございます。 ◆14番(堀広子君) じゃあ、国民健康保険税と介護保険料の減免の状況についてお答えください。 ◎保健福祉部長(竹下晃君) お答えいたします。 保健福祉部の方ではちょっと介護保険の減免しかちょっと分からないんですけれども、令和元年から令和2年につきましては、18件ほど減免措置を行っております。そのうち全額の減免が12件、8割減免という方が6名、そういう形になっております。 以上でございます。 ◆14番(堀広子君) 実は、国民健康保険税、18件というご答弁でございましたけれども、減免の状況が18件って、あんまりにも少ないんですが、これはいつからいつの分ですか。 ◎保健福祉部長(竹下晃君) 説明が足りませんでした。私が把握しているのが介護保険料の分というふうに申し上げました。失礼しました。 ◆14番(堀広子君) 了解いたしました。 国民健康保険税のほうは何件で、金額はお幾らですか。 ◎保健福祉部長(竹下晃君) その件につきましては、担当課長のほうで答弁します。 ◎保健福祉部社会福祉課長(折田信幸君) 社会福祉課、折田です。よろしくお願いします。 国保税の1月末現在の免除の方が45世帯、10分の6の減額の方が3世帯、10分の4の減額の方が1世帯の併せて49世帯と聞いております。 以上です。 ◆14番(堀広子君) 総額でお幾らぐらいですか。 ◎保健福祉部長(竹下晃君) お答えいたします。 今、手元にちょっと資料はないですから、後で提出させていただきたいと思います。 ◆14番(堀広子君) 世帯数が国保の場合は1万607名という中で、わずか49件、介護保険料はまたさらに18件と、いずれも生活実態とかけ離れた救済状況ではないかと。対象となる人に漏れなく制度が周知されたのかどうかお伺いいたします。 ◎保健福祉部長(竹下晃君) 制度が周知されたのかということですけれども、こういう減免措置とかということにつきましては、国も県も市町村も当然広報いたします。それで、申告制というふうになっておりますので、申告をされた方を受け付けるという形になりますので、全ての方を拾い上げるというところではないということでご理解いただきたいと思います。 ◆14番(堀広子君) そうなんですよね。申告制だからこそ、周知をやっぱり徹底するべきだと思うところでございます。 県内のこの減免の状況ですけれども、その自治体によって違うのは確かでございますけれども、かなり姶良市は低いんですよ。私、ここに一覧表持っております。しかし、本当に低いんですね。人口の割と世帯数の割にしては、とても低い状態です。だから、お伺いしたところでございます。 ましてや、今回の減免は、全額、国が負担する画期的な制度でございます。その運用は、この自治体に任されているんですね。結果として、減収見込みが30%以下でなかったとしても、国はそのことを問わないというふうに言われているぐらい優遇された措置だと理解しているところでございます。 じゃあ、お伺いいたします。 国保の傷病手当金については、このような財政支援が3月までとなっておりますが、再延長の考えはないのか、また、その実績についてお伺いいたします。 ◎保健福祉部次長兼保険年金課長(野村昭彦君) お答えいたします。 国保の傷病手当金に関してですが、国のほうの延長の考え、今のところありませんが、国のほうからの制度によって変えるとなると、また、それに従って変えるということになります。 ただ、実績に関しましては、今、ちょっと数字は持ってませんが、何件かと、数件ということは聞いております。 以上でございます。 ◆14番(堀広子君) 大変少ない状況だ、せっかく国保でこの制度ができましたので、ぜひ普及されるように、周知の方を含め、啓発していただきたいと思います。そのためにも制度化がされたのではないかというふうに理解するところでございます。 次に、移ります。 新型コロナウイルス検査の2問目に入りますが、社会的検査、ご答弁頂きました。定期的な医療機関、それから高齢者施設の検査は、実施の計画はないというご答弁でございました。 お尋ねいたしますが、現在、新規の感染者は減少しております。余裕ができた今こそ、PCR検査の抜本的な拡充、そして感染対策の基本的な取組を同時並行でしっかり行うことが重要だと私は思います。 広島県では28万件のPCR検査、そして、埼玉県におきましては19万人を対象に、社会的な検査を行っております。 また、3月の5日ですから、二、三日、少し前ですね。政府はやっと無症状者を焦点に当てた検査を、緊急事態宣言が解除された地域で実施すると、こういうふうに述べております。 また同時に、高齢者施設についても、社会的検査の拡充を行うと、今になってやっと社会的検査を行うという状況でございます。 私たちはもう以前から、最初、コロナが発生した時点から、社会的検査を充実し、感染者を防ぐためにも取り組んでいくべきだということをずっと述べてまいりましたが、やっと国が動き出したという状況でございます。 医療機関や高齢者施設でのクラスターは増加しており、検査の体制を強めていくことは、大変重要なことだと思います。最近、まだ、感染力の高い変異性のウイルス対策にも、職員だけではなくて、対象を入所者全員に広げるべきだと思いますが、どのようにお考えかお伺いいたします。 ◎保健福祉部長(竹下晃君) お答えいたします。 今、議員がおっしゃられたとおり、感染拡大を止めるためには、ワクチン接種とこの検査の拡充というのは、両輪だと思います。今、お話があった、広島、埼玉というのは、感染者数がかなり拡大をしたところで、それでPCR検査をもって感染者を確認するという作業を行っていると思います。加えて、この前の報道で、札幌かどこかでしたけど、札幌もやっぱり同様に、そういう形でPCR検査を行うということで、感染者がかなり拡大している地域については、PCR検査で陽性者を発見するというのは、非常に有効な手だてだと思いますけれども、それは、一方では、医療崩壊の危険性があるということで、むやみにというか、ちょっと言葉は悪いですけど、陽性者がたくさん出れば、その分、医療体制の整備が必要になってくるわけですので、その辺がしっかりと確保できないと、十分なPCR検査というのはできないと思います。 それと、PCR検査もいろいろありまして、精度の高いものから精度の低いものまであります。 精度の低いもので、もし仮に検査をするようであったら、擬陽性というふうな判断を受けて、さらにまた再検査、再々検査という、また手間のかかる検査が作業の中に入ってきますので、その中でまた医療体制がしっかりとそこで確保できるかという問題もありますので、場所とか機会とか、そういうものをもろもろ考えた上で、冒頭でお話をさせていただいた、ワクチン接種とPCR検査は両方必要であろうというふうに考えております。 以上でございます。 ◆14番(堀広子君) PCR検査を含めた集中的な社会的検査が必要であるということをしっかりと認識していただいておりますので、今後、また、いつ、感染が拡大するか、リバウンドする可能性も示されております。ぜひ、その認識のもとに取り組んでいただきたいと思います。 次に、生活保護問題についてお伺いいたします。 生活保護の扶養照会でございますが、市の福祉事務所が申請者の親やそして配偶者だけではなくて、兄弟や孫などの親族に対しましても、生活の援助が可能かどうかの問合せをするのが、この扶養照会でございます。 申請した本人の承諾なしに行っているところがあって、DV被害で逃れた人が居場所を知られてしまうなど、問題になっているところがございます。本市の対応については、どのような対応を取っていらっしゃるのかお伺いいたします。 それと、この生活保護申請の扶養照会におきましての申請の流れというんですかね、その件についてもお伺いいたします。 ◎保健福祉部社会福祉課長(折田信幸君) お答えします。 まず、生活保護の申請ですが、申請の前に相談をしていただきます。その中で、預貯金であったり、所持金、あと資産等の所持のものを調べさせていただきまして、該当するようであれば申請書を出していただくと、その申請書を出していただいた中で、扶養照会の件につきましては、承諾を得た方には、郵送して確認をします。同時に、戸籍とか、そういうものも調べまして、資産、あと預貯金、生命保険等の調査を行っていきます。それを経まして、生活保護の決定もしくは却下という形になります。 以上です。 ◆14番(堀広子君) 扶養照会の照会についてでございますけれども、やはり本人の同意の下、照会を行っているということで、今のご説明を理解してよろしいですか。 ◎保健福祉部社会福祉課長(折田信幸君) はい。本人の承諾を得てからの照会になります。 ◆14番(堀広子君) 一人一人に丁寧に対応して、配慮されていると、状況であるということを確認しておきます。 次に、質問いたします。 民法上の扶養義務者の関係についてでございますが、3親等内の親族に扶養義務があるように、よく言われるわけでございますが、扶養義務の判断をどのように行っていらっしゃるのかお伺いいたします。 ◎保健福祉部社会福祉課長(折田信幸君) お答えします。 当然、3親等以内なんですが、現在もう70歳以上の高齢の方には、もう承諾なしで照会はいたしません。そして、先般の2月26日に、また、その対象の拡大がされた通知が来ております。今までは、20年間音信不通の場合には、もう照会しなくていいとかだったんですが、そこが10年間に短縮されたりとかして、あと、一定期間の音信不通であるとかいう方にはもう最初から免除されているところであります。 以上です。 ◆14番(堀広子君) 改正というか、通知の内容までご報告いただいたところでございますが、そのとおりにされているということで理解いたしますけれども、今、私がお尋ねいたしましたのは、扶養義務の判断ですね、今おっしゃったことも含めて、いわゆる原則的には扶養義務はなく、この民法上のお話ですよね、家庭裁判所が審判で特別の事情を認めて扶養義務を負わせる判断をした場合のみ、扶養義務を負うことになるというふうになっているようでございます。 ですから、少なくとも、民法上の範囲を超えた扶養を押しつけることはできないということで、扶養は生活保護の要件ではないということになっているようでございます。が、そのとおりに理解してよろしいですか。なっているので、そうだと思いますけれども。そのように理解いたします。 じゃあ、次の、お伺いいたしますが、実は、一般社団法人のつくろい東京ファンド、財団法人の調査によりますと、生活が苦しいのに利用したくないと答えた人のうち3人に1人が、家族に知られたくないと答えておられます。また、このことが申請のハードルになっているようでございます。これは、地方と都会とか、その地域によって異なるでしょうけれども、そういった結果が出ております。 実は、私ごとでございますけれども、生活相談をお受けいたしたときに、やはり、福祉事務所に入るときは、ちょっと不安そうではありますけれども、そこを出て帰ってこられたときの状況、何とも言えない不安な気持ちと併せて、暗い顔をして帰ってこられる方が私の体験では二、三人いらっしゃいます。 で、なぜですかという、なぜ、どうしたんですかとお聞きしますと、いや、扶養照会で親戚に連絡をされる、そのことを恐れて、家族に知られたくないんですよと、そしてまた、夫にも知られたくないんですよという方もいらっしゃったんですけど、そういうことが全国的にあって、今回、この問題を出したところでございます。 そういう実態があります。いわゆる、このことがハードルになっているという実態でございます。 本市で扶養照会をされておりますが、親族の、そのことが支援につながった例がどのくらいあるでしょうか、お尋ねいたします。 ◎保健福祉部社会福祉課長(折田信幸君) 扶養照会をした後の申請者の保護、扶養義務者が現れたということでよろしいんですよね。 現在、扶養照会を行いまして、生活保護が停止または廃止になった方はいらっしゃいません。 以上です。 ◆14番(堀広子君) それもありましょうけれども、支援を受けられた方です、扶養義務者がですね、親族の支援を受けられた人、支援につながった人です。は、どのくらいいらっしゃるかです。 ◎保健福祉部社会福祉課長(折田信幸君) 今年度、扶養照会をした後に親族の方が扶養するということで生活保護の申請を取り下げた方は4件あります。 以上です。 ◆14番(堀広子君) もう一回、お答えください。何件ですか。 ○議長(東馬場弘君) はっきりと。 ◎保健福祉部社会福祉課長(折田信幸君) 4件あります。 ◆14番(堀広子君) 大変少ないんですよね。パーセントでいったら何%でしょうか。 まあ、厚生労働省の調査によりますと、1.45%ぐらいだというふうに示しております。これは自治体によって違うと思いますけど、対応の大きさに差がやっぱりあるわけですよね。ですから、違いはあるかと思いますが、いずれにしても、全国的に1.45%だということが示されております。 福祉事務所におきましてはですけれども、先ほどご答弁頂きましたが、戸籍にあたって、住所を調べて、そしてまた問合せをするという大変な作業、業務の負担が大きくて、手間がかかっているという、こういう問題がございます。税金の無駄だと、そして、そういう批判もあるようでございます。そういう状況の中、扶養照会の対応についてでございますけれども、先ほどご答弁頂きましたが、そして2月の26日付で、扶養照会についての通知が届いておるかと思いますが、その内容について、若干触れていただきましたけど、まだほかにもあるんでしょうか、説明してください。そしてその……、まず、内容についてお答えください。 ◎保健福祉部長(竹下晃君) お答えいたします。 2月28日の地元新聞によりますと、現在、先ほど課長が申し上げたとおり、20年間音信不通の場合が、まだ扶養照会の対象でございましたけれども、これからは、一定期間音信不通、これが10年程度、また、本人が親族に借金をしているとか、相続をめぐり対立しているとか、縁が切られているということのケースには照会をしないというふうなことが新聞記事になっているようでございます。 以上です。 ◆14番(堀広子君) 要保護者の自立を阻害するような場合も、追加として上がったんじゃないかと思います。 いずれにいたしましても、扶養照会の要件を緩和いたしましたが、明確に禁止しているわけではなくて、対象も、対象になる人も、対象もですね、限定的でございます。 コロナ禍で生活に困窮する人たちが大変増えている中でございます。国は、生活保護が国民の権利だと利用を呼びかけておりますね。一方で、申請をためらわせる扶養照会の援助につながった例は、本市においては4件ということで、膨大な手間だけがかかっている状況でございます。 自治体によって対応に大きな差がございますが、扶養照会は廃止をするか、せめて申請する本人の同意や扶養義務の履行が期待できる場合に限るよう、見直すべきであろうかと思いますが、どのようにお考えでしょうか。 ◎保健福祉部長(竹下晃君) お答えいたします。 国が弾力的に、この、緩和というか、そういう形で出しておりますので、現在、このコロナ禍で生活苦、非常に多くなっております。 そういう形で、そういう方を救済するためには、市町村がどうこうという話ではなくて、国がやっぱりその制度的に、段階的に緩和するものとして、今回、扶養照会についても、そのような手だてを打ったんじゃないかというふうに考えております。 以上です。 ◆14番(堀広子君) しっかりと国に申し出ていただきますように要請して、私の質問を終わります。 ○議長(東馬場弘君) これで、堀広子議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩します。10分程度とします。(午前10時52分休憩) ○議長(東馬場弘君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午前11時01分開議) ○議長(東馬場弘君) 一般質問を続けます。 次に、17番、谷口義文議員の発言を許します。 ◆17番(谷口義文君)     登      壇  おはようございます。本日は、傍聴いただき感謝申し上げます。今議会において、同僚議員も語っておりましたが、明日、3月11日で、東日本大震災が発生してから、早いもので10年になります。いまだ復興半ばであり、被災前の日常には程遠いものがあります。一日も早い復興がなされることを願うばかりです。我々も大震災を教訓とし、生かし、防災についてしっかり学び、備えることの重要性を痛感しているところであります。 それでは、質問に入ります。 1問目、複合新庁舎について。 加治木・蒲生複合新庁舎建設の基本設計にかかる公募型プロポーザルの審査結果が公表された。最優秀者には、両庁舎共に東条設計を選定、今後契約を締結し、基本設計を進め、実施設計へと着手していく。今回の審査においての決定そのものには異論はない。ただし、両庁舎とも同一業者によるものは必ずしも好ましいとは言えない。公募した業者は時間と労力を費やし提案されている。この結果に、ちまたでは様々な異論、捉え方が出ていると聞く。果たして本市の選定に関する考え方、在り方は正しかったと言えるのか、透明性に欠けるのではないか、当初から両庁舎の業者は同一とはならない旨を決めておくべきではなかったのか。 大事業である庁舎建設においては、公平であり、平等を基本としたバランスの取れた選定にすることが今後の本市のあらゆる業務委託に関わる業者の理解と納得も得られ、不満・不信感の払拭につながる。本件に対する見解と今後の対策を問う。 2問目、市政運営について。 市長として、早いもので3年が経過しようとしている。3年間の総括を問う。 また、やり残した公約の実行とさらなる行政改革を進めていく上で、市長にとどまり、引き続き次のステップ、役割を担っていかれる考えがあるのか。 ◎市長(湯元敏浩君)     登      壇  谷口議員のご質問にお答えします。 1問目の複合新庁舎についてのご質問にお答えします。 通常の競争入札は定められた同じ条件の下、可能な限り価格を抑えたものを落札者として選定します。 一方、プロポーザル方式は、企画・技術提案型競争であり、発注者が設定した条件の下、企画力・技術力の高い業者を審査評価して契約候補者を選定するものであります。 通常の競争入札とプロポーザル方式は、価格と企画・技術提案内容というように、選定要素は異なりますが、参加者に同じルール・条件の下、競ってもらうことは変わりはないと考えております。 選定委員会においては、参加された事業者の英知を結集した提案に対し、公平・公正に誠意ある審査・評価をし、契約候補者を選定されております。 次に、2問目の市政運営についてのご質問にお答えします。 平成30年第2回市議会定例会において、市政に臨む所信を申し上げてから3年が過ぎようとしています。 この3年間を振り返りますと、第二次姶良市総合計画の下、「可能性全開!夢と希望をはぐくむまちづくり~ひとりひとりが主役 住みよい県央都市あいら~」を基本理念に掲げ、本市の持つ潜在的な可能性を生かし、市民一体となった多様性豊かな魅力あるまちづくりを進めてまいりました。 姶良市は、「住みここちランキング2020」の鹿児島県版において、県内の市町村の中で総合1位を獲得し、住み心地がよいまちとして高い評価を頂いております。しかしながら、令和3年度施政方針演説で申し上げましたが、この1年、多くの施策が新型コロナウイルス感染症の影響を受け、前進がままならなかった施策がございます。このコロナ禍の中であっても、どのようにしたら前進できるかを苦心しながら、施策の推進を図ってまいりたいと考えております。 まずは、本市における新型コロナウイルス感染症の拡大防止を最優先に取り組み、市民の安全・安心を確保してまいります。 さらに、全国的に開始されている新型コロナワクチン接種実施に向け、新設した新型コロナワクチン接種推進チームを中心に、職員一丸となって進めてまいります。 今後も、新型コロナウイルス感染症拡大により、様々な事業が大きな影響を受ける可能性が続く状況でありますが、「安全・安心な住みよい県央都市あいら」を目指し、まちづくりに取り組んでまいります。 以上、お答えといたします。 ◆17番(谷口義文君) この複合新庁舎の質問に関しましては、様々な異論もありますし、また捉え方もあろうかというふうに承知はしているところであります。 私は、最優秀者になりました東条設計が嫌いとか、悪いとかというようなことを申し上げるつもりはありません。やはり、この大事業である姶良の本庁舎または加治木・蒲生両複合庁舎の、やはりそれ以外いろいろと姶良市のあらゆる業務委託というものもあるわけですが、そういう中で、やはり多くの、この大事業であるこの事業においては、多くの業者に参入・参加して仕事をしていただきたいという中で、この蒲生・加治木が同一業者であることはいかがなものであるのかという質問をしているわけですが、私の質問が、悪かったのか、正しかったのかというふうに質問しておりますから、ちょっとどう思われておるのかというようなことの中で質問しますが、どうですか、正しかったというよりもどう考えていらっしゃるのか。 ◎総務部次長兼行政管理課長(今別府浩美君) お答えいたします。 新庁舎建設事業につきましては、大きな事業でございまして、議員が言われますように、多くの事業者、業者さんが関わってくるかと思います。担当部署といたしましても、今回、加治木・蒲生の設計業者の選定にあたりましては、プロポーザル方式ということで選定をさせていただきました。この選定方法、選定結果につきましては、適切な方法であったと考えております。 以上でございます。 ◆17番(谷口義文君) 適切だったということでありますが、このプロポーザルの考え方というものについて、私も含めて、ほとんどの議員の方は理解をされていないんじゃないかというふうに思っております。 議会の中でも、このプロポーザルというものに関して、今まで詳しい説明というのはあまりなかったですよね。だから、その辺どうもやはりおかしいと。 要旨の中で述べておりますけれども、やはりこう、ちまたでは建設新聞に15日に発表されて、16日の建設新聞の一面に大きく報道されているわけですよ。そうした場合、姶良市は果たしてこの加治木・蒲生の両庁舎が同じ東条設計でよかったのかと、おかしいんじゃないのかと、姶良市の考え方が、少し違和感があるという声が、これ、多く私にも届いております。 まず、お伺いします。 加治木は11者、蒲生は8者、その中から、一次審査で両庁舎ともまず5者に選定された。そして、1月の31日に加治木が5者、2月の11日に蒲生が5者、それぞれ提案されました。 私は、特別委員会の委員長として、加治木・蒲生も10者全て傍聴して聞いております。当初から、いいですか、当初から、まず加治木は、加治木が審査結果が優秀であれば、蒲生はこれは駄目だよと、要するに、1者に絞るということは考えなかったのか。それと、この業者を5者、5者決めたときに、当初に、業者には説明されたんですか。同一業者になるおそれもあるとか、そういうような説明というのはされているわけですか。やはり、これは提案されるこの10業者は、これは休みの日に時間と労力を使って長い時間の中で設計をされて、真剣に誠実に提案されているわけですよ。そういう中で、いやあ、もう、加治木も東条だった、蒲生も東条だったと、やはりどこか事前にそういう説明があったのか。もちろん、加治木も蒲生もですよ、同一業者が入っているのは私もこれは存じておりますよ。だから、その辺のところの事前の説明は業者にあったのかどうか。 ◎総務部次長兼行政管理課長(今別府浩美君) お答えいたします。 まずは、今回の設計事業者の選定につきましては、なるべく県内の多くの事業者さんに参加をしていただきたいということで、審査会のほうでも議論をしていただいております。 今回、加治木と蒲生ということで、少し規模が、加治木と蒲生に差がございますので、要件等も少し差を持ちまして、できるだけ多くの事業者さんに参入をしていただきまして、たくさんの提案の中から審査会のほうで審査をし、よい業者を選ぼうということで審査会のほうで協議をしていただいて、作業を進めていただいております。 その中で、要領の中では、加治木・蒲生それぞれ要領をつくりました。業者1社につき1提案ということで、例えば、1つの業者が加治木に2つ提案するということはできませんが、1つの業者が加治木と蒲生に提案をするということは可能な形で要領をつくっております。 また、審査の段階では、各事業者の名称等はアルファベットで表示をいたしまして、参加者あるいは審査委員あるいは業者間、どこがどこの業者かと分からないような形での審査を行いました。また、審査委員の名簿につきましても、非公表の形で公明性・透明性等も確保してございます。 そういうことで、最終的に5者、二次審査に進むことになりましたけれども、その時点で業者の方に改めて同じ業者が選ばれることもありますとか、そういったことは改めてこちらからはお話はしてはおりません。 以上でございます。 ◆17番(谷口義文君) ということは、東条は加治木・蒲生、もちろんこう提案されているわけですから、同じ業者がこの審査結果の中で、最優秀者に選ばれるということは、これは想定済みだったというふうに捉えていいわけですか。 ◎総務部次長兼行政管理課長(今別府浩美君) お答えいたします。 仮の話ですけれども、仮に同じ業者が選ばれるということもあるのかなというのは、審査委員会の中でもちょっと話題にはなりました。二次審査を行うにあたりまして、もしかすると同じところが選ばれる可能性があるのかなというようなご議論もございました。 最終的には、たくさんの、19者の応募の中から参加要件を満たし、一次審査をクリアし、技術提案書の中身を公開のプレゼンテーションでもって審査を行い、その内容を点数で評価をいたしまして、結果的に、同じ業者が選ばれるという結果に至りました。審査会の中でも、50年、60年使う複合新庁舎でございますので、その結果を尊重いたしまして、結果的には同じ業者が選ばれたというような経緯になっております。 以上でございます。 ◆17番(谷口義文君) どうもその辺の審査結果を踏まえての、審査をされた9人はしっかりと審査をされているというのは私も承知しております。 ここに、その審査結果も、点数が全部入っているものを持っておりますから、これはいいんですが、やはりなぜ当初に、私がもう当初から、この質問をする前に思ったのは、なぜ加治木は東条が取ったと、よかったと、それで蒲生も東条がよかったと、たとえ、なるおそれがあったわけですよね、当初から。今、説明を聞くと、2者、同じ業者になると分かっとったということですよね。その前に、前の段階で、一方のほうが最優秀者に選ばれたら、一方のほうは、これは次の優秀者次点、その業者でもいいですよ、そういうところに決めたほうが、これはいいんじゃないかというような議論もあってもよかったのではないかなと、これは私の考えですよ。 それと、この公募型プロポーザルをされるときに、資料を出しておられますよね。その資料を見ると、読むとこう書いてありますよ。このプロポーザルは、設計案ではなく、設計業者を選定するものですと、そうですね。発表者の提案がそのまま設計案になるわけではないと。ということは、これはあくまでも、私は聞いておりましたが、東条設計はうまかったですよ、うまかった。加治木も蒲生も私の見る限りでは同じ技術者がこれはヒアリングで説明をしておりました。ということは、彼らは非常にうまいわけですよ。だから、この結果を見れば、実績はさほどないんですよね。33.10と書いてあります、東条は。ヒアリング審査が385、合計で418.10というふうな、物すごくヒアリング審査が点数が多いわけですよ。 そして、今度は蒲生の場合も実績は33.10、ヒアリング審査が379、合計が412.10、これは恐らく審査委員、私の思うところは、9名の審査委員が恐らく50点ずつ持って五×九、四十五、450点満点の審査ではないのかなと思っておるわけですが、これはどう見ても、実績のいい業者はこの非公表の中に入っているんですよ。だから、ヒアリングがうまかったからといって、この業者を、これは審査委員の方がやられたことだから、そこを否定するわけではありませんけれども、ただ、設計業者を選定するんじゃないと、設計案をこれはあれをするんじゃないと、設計業者を選定するものだとプロポーザルはと。そういうことから考えると、これは設計案の説明がうまかったというだけのものが、私は東条設計にはあったのではないかなというような、これは私のですよ、私の考えですよ。 だから、その辺のところ、もうちょっとこうすっきりしない面がこのプロポーザルの審査結果にはあるわけですが、一つ、これはほかの議員からもちょっと聞いてくれということがありましたからお聞きするわけですが、これ、審査委員が9名入っておられましたよね。1人は総務部長、あとの方も大体分かるんですが、残りの8名の方も、この方々の選定の審査委員に選ばれた基準、過程といいますか、どういった基準でもって審査委員になれたのかどうか、お聞きします。 ◎総務部次長兼行政管理課長(今別府浩美君) お答えいたします。 今回の審査委員は、9名の審査委員の方を選んでございます。 まずは、大学の建築関係の先生方を3名、それと県の、建築の技術主幹の県の職員を1名、それと今回、加治木・蒲生ということで、地域に密着しました防災拠点、まちづくりの拠点という基本的な考え方がございますので、校区コミュニティ協議会の代表の方2名、それと複合新庁舎の建設検討委員会の委員であられた方を2名、それと総務部長ということで9名の方を選んでおります。 本庁と違いまして、複合庁舎防災拠点、まちづくりの拠点というようなことがございましたので、本庁舎のときよりは委員のほうを増やしまして9名を選んだという内容でございます。 以上でございます。 ◆17番(谷口義文君) この新聞報道によりますと、最優秀者は加治木・蒲生も含めて両方とも東条設計になっているわけですが、この優秀者、要するに、2番手、ここも実名の業者名が新聞に掲載されているわけですよ。これは、東条に決まってあるんであれば、あえて、2番、3番、4番、5番も一緒じゃないですか。もう東条に決めているんであれば。であれば、もうあえてこの2番目は、東条設計のあとにDai建築というところが入っておりますよ、加治木は。蒲生の場合は、みのだ・nmstudio・野副設計共同企業体、これはもう名前が公表されておりますから、あえて実名を申し上げますけれども、あえて優秀業者の名前を公表する必要はないじゃないですか。何かその、東条が私は辞めますとか何かあった場合の予備として挙げているわけですか。 ◎総務部次長兼行政管理課長(今別府浩美君) お答えいたします。 選定委員会のほうでは点数をつけますので、1番からずっと順番がつくことになります。 今回、次順位者を選びましたのは、選定委員会で選定をされました1番の業者と契約に向けての打合せをしてまいります。その段階で事業者さんの事情、いろんな事情で1番の方と契約ができない場合というのも想定されますので、そのためには次点の業者を選んでおくと、それも公表をするということで今回臨んでおります。 以上でございます。 ◆17番(谷口義文君) 私が考えていたことと今の答弁はそうじゃないかなとは思っておりますが、これはまさかのときの控え選手みたいなものですよね。控え選手ですね。かわいそうですよ、名前まで公表されて。こうやって2番手であるというのは、私から見るといかがなものかなというような感じもしますし、名前は伏せて、最優秀者というだけでもよかったのではないかというふうに感じております。 であれば、ちょっと同一業者ということであれば、東条ということであれば、もちろんメリット・デメリットというものがあるんではないのかなというふうに思っているわけです。これも同僚議員からちょっと質問してくれというものがありましたから、メリット・デメリットについて、二、三質問します。 別々の業者であれば、基本的考え方の違いでお互いの特色が出て、市としても比較検討もできて、有意義な設計検討ができたのではないのかという質問がありますが、どうですか。 ◎総務部次長兼行政管理課長(今別府浩美君) お答えいたします。 議員が言われますように、別々の業者でしたら担当部署の私どもが2つの業者といろいろ打合せをしてまいりますので、今言われましたように、それぞれの業者のよい点とか、そういった部分が参考になるというのはあるのかなと感じております。 以上でございます。 ◆17番(谷口義文君) 姶良市がこのプロポーザルをやるときに、基本課題と特定課題というのを設けておりましたよね。それに沿って提案されているわけですが、加治木・蒲生を見比べても、基本的考え方は全く同じであると。ということは、同一技術者が提案してきたのではないのかと、いずれか提案を同一社内でコピーアレンジしてきているのではないかなという、まず、この疑問。 あと一つは、その建築工事の発注になっても、この同じ業者であれば、結果的に共通の材料・資材を使う可能性が高いと。ということは、すなわち加治木支所を受注した業者が随意契約で蒲生支所の設計を受けるようなものではないのかと。であれば、当然、その比率で発注単価が下がるべきであると、同一業者を選んだ市自体のメリットだというような質問が出ているわけですが、どうお考えですか。 ◎総務部次長兼行政管理課長(今別府浩美君) お答えいたします。 全ての業者さん、委員会の委員長の講評でもございます、非常にレベルの高い業者さんがそれぞれの高い技術力・経験を持ち合わせて、今回の技術提案書、全てが非常に高い評価を審査会でも受けております。 その中で、最終的に選ばれた業者さんと今後詰めていくことにはなりますけれども、今言われましたように、一つの業者さんが加治木と蒲生、両方とも提案書を出しているところもございます。 基本的には、それぞれの業者さんの技術力であるとか、経験、ノウハウ、そういったものが生かされて、提案書のほうに表れ、それを審査会のほうで審査・評価してきておりますので、その、コピーをしたかどうかというのは、こちらでは回答はできませんけれども、基本的な考え方とか、そういったものは共通する部分があるのかなと考えております。 あと、技術的な部分につきましては、担当参事のほうで答弁をいたします。 ◎総務部行政管理課参事(塩屋重信君) 行政管理課塩屋です。よろしくお願いします。 発注段階で単価のほうが統一できて安くなるのではないかというお話ですけど、実際、基本設計のほう、今から取り組みます。技術提案を今受けた状態で、それをベースにして今から基本設計の委託期間の中で、枝葉つけてそれぞれ内容を精査をしていく形になります。よって、同じ構造、あとは同じ仕上げとなってくると、当然、業者が変わることがあれば、結局、発注する段階が違いますので、どちらにしても公共単価を基に工事発注する形になりますので、工事についての削減というのは、あまり見込めないものではないかと思っております。 以上です。 ◆17番(谷口義文君) この質問は最後になりますが、最後に、やはりプロポーザルというものについてしっかりと議会の皆様にもお知らせをし、そしてしっかり、こういう、ちまたでいろんな声が出るということがないような今後の取組を、こういうものについてはやっていただきたいというふうに要請して、次に移ります。 この市政運営についてでありますが、今回は同僚議員の質問も事業の見直し、財政状況というのが主に質問されたのではないかなと思っております。私も総務委員会で当初予算を見ましたが、ほとんど減額というふうになっておりますから、この減額が市民の不利益にならないことを願っております。 それでは、市長にお伺いするわけですが、市長が市政運営をやられる上で、市長になられるきっかけ、出発点というものがある新聞の最新号の市長のインタビューの中でちょっと出ておりますから、そこでひとつ、市長にお聞きします。 市長は45歳のとき、関東で市長を務める友人から、首長は町をプロデュースするやりがいのある仕事だと聞いたのをきっかけに、この道を志すようになったというふうにインタビュー記事の中で述べておられますが、うまく、市長、プロデュースできておりますか。 ◎市長(湯元敏浩君) そのプロデュースという意味が様々な意味に、広い意味がございます。関東のある市で市長をされていた友人は非常に大きな市を任されていて、その規模というものは、彼が言っていた規模というものは、今、私にとってはまだまだ足りないところもいっぱいあります。未熟なところもあります。 彼はもう3期やりまして、非常にまちづくりをしていると思うんですが、私はまだまだ3年でございますので、まだまだ足りないところはあると思っておりますが、プロデュースという意味が、本当に私がテレビをやっていたから彼はそういう言葉を言ったわけでございまして、簡単な言葉で言うと、そのまちづくりを市民のみんなと一緒になって、協働してやっていけるよという意味だと捉えておりまして、その面では、気持ちは一つ一つ市民に伝えていっているつもりでございます。 以上です。 ◆17番(谷口義文君) 市長のプロデュースという考えはよく理解できました。 私も、「プロデュース」という言葉を、何なんだろうと、よく芸能関係で使われる言葉かなと思って調べてみましたら、プロデュースとは、日本においては様々な方法を用いて目的物の価値を上げることを指すと、じゃあ、英語本来の意味は何かというと、プロデュースは、産出する、生産する、政策するというのがプロデュースというふうにうたってあります。 じゃあ次に、またお聞きしますが、やはりこのインタビューの中で、市長は多くの人と地域の問題や課題を学んだと、そして18年に初当選したというふうに述べておられますが、しっかりこの問題・課題というものに取り組まれて、しっかり成果を出されてきたのかどうか、コロナ禍もありまして、活動自粛の中でマイナスという面を差し引く中で、実質2年ぐらいかな、どういうふうに取り組んでこられたか、お伺いいたします。 ◎市長(湯元敏浩君) 就任してからの地域の方々とのお話等々は、自治会総会とか、敬老会とか、地域の運動会、そういったものに参加をしながら、様々な方々とその地域の、足を運んだときに地域の話をするということが毎年の行いでございましたが、やはり3年目になって、3年目を迎えて、コロナで何もそういうことが中止になった中で、私、春にコミュニティ協議会の会長並びに幹部の方々、17か所周りました。そしてもう一回、10月に、9月から10月にかけて17か所を周らせていただきました。 その中で、非常にコロナにおける課題、そしてコロナじゃなくてもある課題、いわゆる普遍的な課題、こういったものをその半年に1回、そのような実行をしようと私も思っておりまして、これからまた春にかけて、5月ぐらいにお伺いしようかなと思ってもいるところでございます。 そうやって、自分の足を運んで地域の方々と触れ合うことで、今抱えている問題がそれぞれにあるということを認識したいと思っております。 ◆17番(谷口義文君) 一生懸命やられているというふうに理解するというふうに思います。 それでは、公約について、一つ、二つ、ちょっと触れてみたいなと思うんですが、帖佐駅前広場は、バリアフリー化のエレベーター設置はJRの都合によって中止されたわけですが、広場の事業は順調に進んでいっているという中で、今後完成すると、帖佐駅前は利便性が非常に高くなるということで、これはよしというふうに考えております。 また、子ども館については、昨日、同僚議員の質問の中で、加治木庁舎、また、かもだ通りも含めて、一体化した中で補助金というものがあるのではないかなというようなものについてのめどがついたということの中で、進んでいくのではないかなというふうに思っております。 一つ、その中でお聞きしたいのは、令和4年に物産館そのものを、建物そのものを解体するというふうに計画がされているわけですが、通り会の方々からこういう要望が出ております。八角形の天然木を使った非常にユニークな建物であるから、あれを残して子ども館を造ってくれという話も、これ、あるわけですよね。それがかなわないのであれば、どこかほかのところへ移して、あれを移転して子どもの遊び場として使ったらどうかということも話がありました。 そういう中で、次の6月議会に陳情書を出しますという話があったわけですが、二、三日前にもうやめましたという連絡がありました。だから、市としては、いいですか、市としては完璧に解体、ぶち壊すということでいいわけですね。 ◎市長(湯元敏浩君) 新しい、その子ども館というまちづくりの拠点、また、加治木の町を活性化する一つの拠点とするためには、今に合った、今のニーズに合ったものを建てていきたいと思っております。 ◆17番(谷口義文君) なかなか今の物産館は、あの敷地のど真ん中に建っておりますから、あそこに子ども館を造るとなると、もちろんちょっと無理が来るんではないかなと思いますから、解体というのはやむを得ないというふうに思っております。 次に、グラウンドゴルフ場の設置の件ですが、昨日も同僚議員が説明したわけでありますが、一つ、グラウンドゴルフ場について、私のほうが提案したいのは、高岡公園も一つの候補地であると、決定ではないというような話になっておりますが、私は本当にグラウンドゴルフをやられる方々の利便性というようなものを考えると、もうちょっと別なところがいいんではないのかと、広いこの平地ですよ、須崎もありますし、きょうある議員も話をしておりましたが、思川の堤防沿いもいいんじゃないかというような話もありました。 また、姶良には、私が前も質問しましたが、岩崎産業の広大な土地があるじゃないですか。あそこを購入するなり借りるなりすれば、これは大学もできる、グラウンドゴルフ場もできる、何でもできますよ。姶良市であれだけの広大な土地があるのは岩崎産業の跡地だけですよ。だから、今後はそういったものも視野にぜひ検討していただきたいというふうに思っております。 やはり、グラウンドゴルフというのは、市長も昨日答えておられましたけれども、やはり健康と言われるものを考えると、まだまだ愛好家の方は多いわけですから、一日も早いグラウンドゴルフ場の設置を要請しておきます。 最後に、公約の面で最後に、高等教育機関の設置でありますが、もう少し年次的に計画を立てて、いつ頃開学するんだというようなことも含めて、もう少し緻密に計画を立ててやっていただきたい。私は委員会でも企画部長には話をしたんですが、幅広に研究していると、いつまで幅広にやるんだと、これ、きりがないんじゃないかと、やはり大変な事業であることは承知しておりますが、公約である以上、市長としてはどうしても実現したいというものであれば、しっかりとした計画の下に進めていっていただきたいというふうに思っております。 それでは、時間がありませんから、一番、今回の予算を見て減額と、なぜ減額となったかというとやはり財源がないと、財源の確保、財政の健全化であると、もうこれは歳入の確保、歳出の適正化という中で、どうしてもこの財源をどうしたらいいのか、歳入をどうしたら増やせるのかというのが、姶良市の一番の今後の課題ではないのかなというふうに思っております。 そういう中で、今回、土地開発基金から、ほかの基金へ移すというものが出ておりますけれども、当初はなぜ先人たちが積み立ててきたものをこういうものに、なぜ今するんだというふうに違和感があったわけですが、この基金の目的がしっかりしているということであれば、財源の確保につながっていくのではないかなと思っております。 この基金の目的のとおりやられていくということに間違いはありませんか。 ◎総務部長(宮園正浩君) 基金には目的がありますので、その目的に従って利用していきます。 以上でございます。 ◆17番(谷口義文君) 私が12月議会のときに、前、質問しましたよ。13分類377施設があると。その中で、答弁では363になったと、14減っておりますよね。だから、やはりほかの議員も質問しておりますけれども、やはり市営住宅ほか、しっかりと解体なりして、売却という中で財源を確保していくということが一番の課題であろうというふうに思っております。 それでは最後に、財源の確保の意味から、ふるさと納税についてひとつ議論してみたいなと思っております。 皆さんも新聞記事はご覧になりましたか。この大崎町、大崎町が2020年4月から12月、46億6,970万円ふるさと納税があったわけですよ。経費を差し引いて4割が残ったと。4割ということは大体18億4,000万円、それを基金に入れて3億円から5億円使うと、あとはまた基金に入れておくというようなことの中で、非常にこのふるさと納税が、大崎町の財政には非常に大きく貢献しているというふうに思っております。 いろんな事業ができるわけですよね。いろんな、この、書いてありますが、この、子どもたちの制服代とか、自転車代が出費がかさむとか、入学補助金を支給するとか、いろんなもので役立っておるわけです。 姶良市も3億円から4億円ということで、今回はふるさと納税を計画されているようですが、やはり大崎町の場合は、町の魅力というものが、これ、多いんですね、あるわけですよね。曽於市は肉がある、南さつまも肉がある、これは返礼品があるから当然のことだと思いますけれども、じゃあ、大崎市はなぜこんなに、46億円もふるさと納税があるのかというと、やはり最大の理由はここに書いてありますとおり、SDGs、国連の持続可能な開発目標の考えが広がり、リサイクル率12年連続日本一の取組との相乗効果も出ていると思うということで、やはり町が真剣に町政に取り組んでいるその姿も、これ、評価されているんですよ。返礼品がいいからふるさと納税をしようかというんじゃない、町自体がやる気があり、本当に誇れる町をつくっていらっしゃる、こういうものに全ての人が共感するわけですよ。だからこそ46億円もの納税がされるわけですから、ひとつここは姶良市もしっかりと、今後、ふるさと納税の在り方を検討していただきたい。 財政課長に、今後のふるさと納税について、どうやったら、大崎町とまでいかなくてもいいんですよ。もうちょっとふるさと納税を増やして、財源を増やすという考えをしっかりと今後も勉強していただきたいという中で、財政課長、今後の取組をお願いいたします。 ◎総務部財政課長(堂路温幸君) お答えします。 今申していただきましたように、ふるさと納税というのがこれまで、ここまで全国に広まってというところで、当初のふるさとの香りをする、あるいは自治体を純粋に応援する、できた当初は、姶良市出身者の方々や縁とゆかりがある方々をターゲットにするような制度であるかというところからここまでなりまして、今でも姶良市でも北海道から沖縄までの方々、姶良の漢字が読めない方ですら、ふるさと納税をしていただけるチャンスを頂いております。 おっしゃっていただきましたように、今後につきましては、もちろん返礼品を充実するというところは前から申し上げているところなんですけれども、ふるさと納税で寄附金を頂いたもので、当然、姶良市、今、姶良市にお住いの方々に直接サービスが上がる、施設が充実するような事業に充当できるところはあるんですが、その頂いた寄附金の半分程度につきましては、地元のその返礼品をいろいろ考え、つくり出していただいている事業者の方々に還元ができる、あるいはその方々が全国にその品物や事業展開をPRすることができるというような、二次的な効果というのもございますので、今まさにおっしゃってくださいましたような、行政としてはもうそのプロモーションだったり、情報発信というところにさらに力を入れていって、そこに気づいていただき、気づいていただいて興味を持っていただき、1回でもふるさと納税をしていただくことで、その、姶良市の、言ってくださった返礼品以外の部分を知っていただきPRすることで、またリピートしていただいたり、あるいは、ちょっと夢になるかもしれませんけれども、遠くから一度行ってみようかというようなことにつなげられるとするならば、これは二次的な効果とありますので、今までのところ、県内の中でも、順位でいきますと非常に低いところではありますけれども、これまで以上に努力をしてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◆17番(谷口義文君) 最後に、答弁がありませんでしたから市長にお伺いしますが、私は市長にこういう質問をしております。やり残した公約の実行とさらなる行政改革を進めていく上で、市長にとどまり引き続き次のステップ、役割を担っていかれる考えがあるのかということを質問しております。答弁をお願いいたします。 ◎市長(湯元敏浩君) コロナの、いわゆる予想もしないコロナのことで、当然やり残したことは十分にあるんですが、今、私の立場としましては、新型コロナウイルスの感染症の拡大の予防、これが第一でございます。そして、これから始まりますコロナのワクチンの接種事業、これを市民の方々に安全・安心に、しかも、不安なく成し遂げていくのが私の今のやるべきことだと思います。その先の自らの姿については、思いをいたす状況にまだなっていないというのが正直なところでございまして、またなすべきことをこのやりながら、やり遂げながらまとめていきたいと思っております。 以上です。 ◆17番(谷口義文君) 終わります。 ○議長(東馬場弘君) これで、谷口義文議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩します。午後の会議は午後1時から開きます。(午前11時50分休憩) ○議長(東馬場弘君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午後1時00分開議) ○議長(東馬場弘君) 一般質問を続けます。 次に、22番、有川洋美議員の発言を許します。 ◆22番(有川洋美君)     登      壇  議席番号22番、社民党の有川洋美です。3月8日は国際女性デーでした。私が今手に持っているのはミモザの花です。3月8日、国際女性デー、イタリアではミモザの日で、ミモザの花を贈り合うという、そういう風習があるということで、この国際女性デーの象徴にもなっている花です。 そして、3月11日、明日は東日本大震災が起きた日であり、そして、福島第一原発事故が起きた日であります。あれから10年たちましたが、まだふるさとに帰れていない方々、さらにご遺体が見つかっていない方々、原発事故による健康被害に苦しんでいらっしゃる方々、本当にご苦労が絶えない10年間だったと思います。そして、お亡くなりになった方、ご冥福をお祈り申し上げます。 では、質問に入ります。 質問事項1、施政方針と第2次姶良市総合計画における第3次姶良市実施計画について。 2月16日に、湯元市長の施政方針演説があり、第2次姶良市総合計画における第3次姶良市実施計画(2021年度~2023年度)が発表されました。 そこで、以下を問います。 1、第3次姶良市実施計画の中で、男女共同参画の推進として、女性活躍推進事業の事業費が令和3年度60万円、令和4年度60万円、令和5年度60万円が計上されています。日本は、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長による女性蔑視とも捉えられる発言があり、それはオリンピック憲章に違反する内容であり、世界に日本の男女平等の意識の低さが露呈されました。 本市におけるこの事業の数字を見てみますと、取組への優先順位の低さを感じてなりません。男女共同参画の勉強会もさることながら、男女平等、そしてジェンダー平等へ、市役所の人事から実行すべきであると考えますが、現状と目標をお示しください。 要旨2、第3次姶良市実施計画の中で、学校教育環境整備の推進として、高等教育企画事業の事業費が令和3年度705万7,000円、令和4年度827万4,000円、令和5年度639万円が計上されています。高等教育機関の設置が市長の公約であることは理解しておりますが、コロナ禍の今、しかも大型事業を抱えている本市におきまして、まだ実現の可能性の低いものに対して、毎年700万円から800万円の予算をつけることへの見解をお示しください。 要旨3、施政方針の中で、「障がい者支援につきましては、「第2次姶良市障がい者計画」に基づき、市民・事業所・行政が「助け合い」、「支え合い」、「連携」することにより、安心して自立した地域生活を送ることができるよう、生活支援と社会参加を推進してまいります。」とあります。実効性のあるものにするための取組をお示しください。 質問事項2、新型コロナウイルスワクチンについて。 2月14日に、国は、ファイザー製の人体に初めて使用される新型遺伝子ワクチンを承認し、医療従事者に接種を始めました。この新型コロナウイルスワクチンは、今までにない短期間で開発されています。そのため治験も少なく、副作用、持続効果と不確定要素が多いです。市民の不安に応え、市民の健康を守るためにどのように考えているのか見解をお示しください。 以下、質問は一般質問者席から行います。 ◎市長(湯元敏浩君)     登      壇  有川議員のご質問にお答えします。 1問目の施政方針と第2次姶良市総合計画における第3次姶良市実施計画についての1点目のご質問にお答えします。 令和3年度当初予算に計上している女性活躍推進事業は、女性がその個性と能力を発揮し、男女が共に安心して生き生きと働くために必要な広報・啓発を行うことを目的とした事業で、60万円を計上しております。昨年度と比較しますと45万円の増額となっており、内容としましては、セミナー、研修等の委託料であります。 姶良市では、姶良市男女共同参画推進条例に規定する基本理念に基づき、第2次姶良市男女共同参画基本計画を策定し、計画に沿った取組を行っているところであります。 職員には、意識啓発の観点から、毎年、人権啓発研修と男女共同参画推進講座を行っております。公務員はより高い人権意識が求められることから、今後も引き続き研修等を継続していこうと考えております。 なお、本市における女性管理職の登用率は9.1%であり、報道機関による県平均の10.3%を下回っております。 今後の対応としましては、現在策定中で、令和3年4月から実施予定の、姶良市における女性職員の活躍の推進に関する特定事業主行動計画において、女性管理職の登用率の目標も再設定する予定であります。 さらなる取組としましては、各役職段階における女性の人材確保を念頭に置いた人材育成のため、女性職員を対象とした研修や外部研修への派遣も計画してまいります。 2点目のご質問にお答えします。 高等教育機関の設置につきましては、昨年の施政方針演説でも述べましたとおり、まだ種まき中であり、時間はかかりますが、確実に進捗させている事業の一つであります。 令和3年度の当初予算に計上しました高等教育機関企画事業につきましては、学生、その保護者、教員へのニーズ調査と、首都圏等の高等教育機関への意向調査を予定しております。 この調査は、コロナ禍により、大学等でオンライン授業の活用が拡大したことや、地方創生において地方大学の存在意義が見直されるなど、高等教育を取り巻く環境が大きく変化している状況を踏まえ、実際の生の声をお聞きしようとするものであります。 現在、高等教育機関の設置につきましては、公立大学法人の短期大学に限らず、4年制大学やサテライトキャンパスの誘致などについて幅広く研究しており、これらの調査結果を踏まえ、一定の方向性を見いだしていきたいと考えております。 また、実施計画につきましては、新設を想定した基本構想や施設基本構想の策定経費を盛り込んだものでありますが、今後、コロナ禍を含め、市を取り巻く社会情勢の変化や令和3年度に行う調査結果を勘案しながら、必要に応じて見直していくものであると考えております。 いずれにしましても、高等教育機関の設置につきましては、今は着実に、そして慎重に歩を進めていく所存であります。 3点目のご質問にお答えします。 第2次姶良市障がい者計画は、平成30年度から令和5年度までを1期とした計画であり、障害者基本法に基づき、自立した生活の支援、意思決定支援の推進、保健医療の推進、差別の解消、権利擁護の推進及び虐待の防止など、障がい福祉施策全般に関する10項目の分野別施策について具体的に定めてあります。 その施策を実効性のあるものにするために、姶良市障がい福祉計画、姶良市障がい児福祉計画を3年ごとに策定し、安心して自立した地域生活を送ることができるようにするための方向性と、目標値を事業別に可視化して定めているところであります。 これらの計画につきましては、地域の医療、保健、福祉、教育、雇用等の関係者で構成される姶良市地域自立支援協議会において、PDCAサイクルに沿って計画の評価や見直しの必要性について検討しているところであります。 また、当該協議会には相談支援部会、就労支援部会、子ども部会、精神保健福祉部会の4つの専門部会を設置しております。この専門部会では、現場に携わる専門職の方々で構成され、障がい福祉にかかる本市の現状を踏まえた詳細な課題整理などの検討ができるようになっております。 今後も、姶良市地域自立支援協議会を計画的に開催し、障がい者及び障がい児と保護者の生活支援と社会参加の推進を図ってまいりたいと考えております。 次に、2問目の新型コロナウイルスワクチンについてのご質問にお答えします。 ファイザー社の新型コロナワクチンが本年2月14日に薬事承認され、2月17日から医療従事者の先行接種が開始されております。接種された方へは健康調査を行い、その情報も公開されることとなっております。市としましては、有効性と副反応など、ワクチンについて国が随時公開しているものを含め、様々な情報を速やかに提供できるよう努めてまいります。 また、基礎疾患を有する方や不安のある方については、主治医に相談し、接種できるよう個別接種の体制を整えてまいります。 以上、お答えといします。 ◆22番(有川洋美君) では、まず、市長の施政方針の中にるるございましたけれども、男女共同参画についての質問に入っていきたいと思います。 こちら答弁でも頂きました、姶良市男女共同参画推進条例がございます。平成22年に制定されておりますけれども、こちらの基本理念に基づいて基本計画は立っておりますが、まずこの基本理念のほうをお示しいただけますでしょうか。 ◎市民生活部次長兼男女共同参画課長(吉永惠子君) お答えいたします。 姶良市男女共同参画推進条例の基本理念につきましては、条例の前文を読み上げさせていただきます。 個人の尊重と法の下の平等は、日本国憲法にうたわれ、国際社会の取組と連動しつつ、男女平等の実現については様々な取組がなされてきた。しかしながら、性別による固定的な役割分担意識やそれに基づく社会通念や慣習、しきたりは依然として根強く、事実上の男女平等の達成には多くの課題が残されている。豊かで活力ある姶良市の未来を築くためには、男女が互いにその人権を尊重しつつ、責任を分かち合い、性別に関わりなく、その個性と能力を十分に発揮することができる男女共同参画社会の実現が重要である。ここに、男女共同参画社会の実現を目指す取組を総合的かつ計画的に推進するため、この条例を制定する。とあります。 以上でございます。 ◆22番(有川洋美君) 条例の前文のほうを読み上げていただきました。 条例というのは非常に大事だなと思うのを、文教厚生委員会時代に、動物愛護条例になる条例を委員会で発議した際に、今の動物愛護に関する状況を見てると、やはり条例をつくることによって、少しずつ少しずつ政策が具体的に前に進んでいくものなんだなというのを、身をもって体験いたしました。そして、姶良市にも男女共同参画推進条例がございますので、本当に一歩ずつ一歩ずつ近づいていっているのが今だと思います。 私の中では、60万円の事業費では少ないなという印象でありましたけれども、令和4年の予算が15万円だったところから考えますと、45万円の増額となっているというところで、その、一歩一歩ということだと理解できました。そして、基本条例もあります。 ただ、残念だったのが、女性管理職の登用率が、報道機関による県平均の10.3%を割っている9.1%であるということが、ちょっと残念だなと考えるところでございます。議会におきましても24名、お一人お亡くなりになりましたので今は23人ですが、元々24人中3人しか女性議員がいないというところで、まだまだ女性の政治的発言をする場所への活躍の場というのがなかなか進んでいないなって考えるところであります。 では、それを阻害しているものの中に、ジェンダーというものがあると思うんですけれども、ジェンダーの、よく聞かれます、男性の方から、「ジェンダーって何ですか」ということを聞かれますので、ここで姶良市としてジェンダーをどのように捉えているか、お聞かせください。 ◎市民生活部次長兼男女共同参画課長(吉永惠子君) お答えいたします。 「ジェンダー」という言葉ですけれども、最近は、国とか県とかでよく使われるようになってまいりました。 その言葉の意味でございますが、これは、社会的・文化的に形成された性別ということでございます。人は生まれながらにして性別学的性別を持っておりますが、その社会的通念や、また慣習の中でつくられてきました男性像・女性像というのがございます。それを社会的・文化的に形成された性別、英語で言いますとジェンダーということになってまいります。 ジェンダー平等というのは、それが社会的・文化的に形成された性別において平等であるということでございます。これは、「男女共同参画」という言葉と同じ意味でございます。姶良市におきましては、第2次姶良市男女共同参画基本計画を策定しておりますので、それが、イコールジェンダー平等をうたうものとなっていると認識しております。 以上でございます。 ◆22番(有川洋美君) 次長の分かりやすい説明で、皆さん理解できたと思います。 「男女共同参画」という言葉も非常に分かりにくい言葉なんですけれども、ジェンダー平等というのもなかなか理解できていない方もいらっしゃると思いましたので、お話ししていただきました。 それを実効性のあるものにするために、姶良市でまずできることといえば、女性管理職を増やしていくこと、女性の職員の比率というのをちょっと聞いておりませんでしたけれども、女性が活躍できる場がどれぐらいあるのかなというところをちょっと確認していきたいと思います。 管理職のほうは分かりました。正規職員における女性の比率というのは、どのようになっていますでしょうか。 ◎総務部長(宮園正浩君) ただいまのご質問につきましては、担当課長が説明いたします。 ◎総務部総務課長(享保博昭君) 総務課の享保です。よろしくお願いします。 それでは、お答えさせていただきます。 令和2年4月1日時点で、正規職員579名のうち、男性が418名、女性が161名で、割合は男性72.2%、女性27.8%であります。 以上です。 ◆22番(有川洋美君) では、非正規職員における男女比率をお知らせください。 ◎総務部総務課長(享保博昭君) お答えいたします。 同じく令和2年4月1日時点で、会計年度任用職員数579人のうち、男性が72名、女性507名で、割合は男性12.4%、女性87.6%であります。 以上です。 ◆22番(有川洋美君) この質問をしてよかったなと思いました。 正規職員では、女性は27.8、しかし、会計年度職員になると87.6、女性が、これでは女性の生涯手にする給与というのは増えることはないのは当然かなと思います。正社員になれていない女性が活躍している、女性活躍の日本だということが姶良市のほうでも、市役所のほうでも、そして、まちのほうでは、レジを打っている方、本当に私たちの生活に密着しているところで働いている方は女性が多いですね。そして、その方々の多くは非正規労働者ではないかと思われます。 このコロナ禍においても、非正規労働者の方がまず先に時間を削られたり、そういったことが起こっていると思いますけれども、姶良市におきまして、会計年度職員であるとか、パート従業員の方に対してのコロナ禍による予算の削減等はございましたでしょうか。 ◎総務部長(宮園正浩君) お答えします。 個人個人の会計年度職員に対して、その、減額を行ったとか、そういうことはございません。 以上でございます。 ◆22番(有川洋美君) 減額はなかったということですけれども、では、パート職員で時間の削減等が見受けられていると思いますが、全庁的にはどういう形でパート職員の方の、例えば、7時間働いているところを6時間にしたりとか、全庁的にそういったものをやるということがあったのかどうかの確認です。 ◎総務部総務課長(享保博昭君) お答えいたします。 コロナの影響で、先ほど部長が答弁いたしましたように、賃金を削ったとかもありませんし、時間数を短縮したということはありません。 以上です。 ◆22番(有川洋美君) では、男女で報酬の差に、こちらは正規職員になると思いますけれども、男女ということが理由で報酬に差はありませんでしょうか。 ◎総務部総務課長(享保博昭君) お答えいたします。 職員の給料につきましては、入庁時に学歴・職歴などにより、初任給を格付されておりますので、これに伴いましては、男女による差はありません。 以上です。
    ◆22番(有川洋美君) 正規職員における男女比率で女性が非常に少ないのですが、この要因は何だと思いますでしょうか。 ◎総務部長(宮園正浩君) 採用時におきまして、男女の区別なく採用しています。そのときの採用試験の結果に応じて採用してございますので、その結果がこういう形になっていると考えております。 ◆22番(有川洋美君) それでは、採用時のときは大体男女比率半々で、中途で女性が何かしらの理由で退職されるということがこの数字に表れているのか、それとも最初から大体これぐらいの割合で応募されているのか、ちょっと実態を教えてください。 ◎総務部総務課長(享保博昭君) お答えいたします。 女性職員の正規職員の割合につきましては、合併当初から比べますと、職員数は若干減ってはいますものの、職員数全体としては数十人単位で職員数減っておりますので、逆に女性の割合は増えている状況にあります。 また、細かい分析結果としてはならないかもしれませんが、職種によっては、総合職、多く男性職員が占めておりますので、そういった関係もあって男性のほうが多い割合になっていると考えております。 以上です。 ◆22番(有川洋美君) 令和2年の12月閣議決定しました、国の第5次男女共同参画基本計画におきましては、2020年代の可能な限り早期に指導的地位に占める女性の割合を30%程度となるよう目指して取組を進めると数値が示されておりますが、本市におきましては、あと9年しかございませんが、実現のためにどのようなことを考えていらっしゃいますでしょうか。 ◎総務部総務課長(享保博昭君) お答えいたします。 現在、総務課におきまして、姶良市における女性職員の活躍推進に関する特定事業主行動計画の見直しを行っている最中であります。 当然、答弁にもありましたように、まず、役職に上がるために必要な研修というのは、これまでも女性職員も男女の別になく研修派遣を行っておりますが、特に女性が活躍しやすいという環境づくりのために、そういう役職に上がる前に必要なスキル、また知識等を身につけられるような研修を今後計画して、積極的に取り組んでいきたいと考えております。 以上です。 ◆22番(有川洋美君) 先ほど答弁でも頂きました、姶良市における女性職員の活躍の推進に関する特定事業主行動計画というもので、登用率の目標を再設定する予定だということを答弁でいただいておりますが、こちらのほうはできた段階で資料として提出していただくことはできますでしょうか。 ◎総務部総務課長(享保博昭君) お答えします。 今月中に策定をいたしまして、4月から計画を取り組む予定としておりますので、出来次第、また、議員の皆様にもお配りしたいと思います。 以上です。 ◆22番(有川洋美君) 一歩ずつ一歩ずつ進んでいると理解して、この9年間で何とか目標値30%に行くように、共に頑張っていきたいと思います。そして、議会もそのような形になっていけるように、来年の改選時に女性の候補がたくさん出てくださることを願って、次の質問に入ります。 では、次の質問でございますが、高等教育機関の設置についての予算といいますか、この3年間の予定として約700万円、1年、1年、1年足しますと、三×七、二十一、2,000万円近くに3年間で使うことになると思うんですけれども、確かに種まきの状態、種まき中であるということです。 そして、さらにコロナ禍でなかなか進捗しなかったという、市長にしたらなかなか進まないとこのいら立ち等は理解できるところでございますけれども、さて、今、コロナ禍で県外の移動ができなかったこと、その中でオンライン、リモート会議、大学生におきましては、オンライン授業を受けてきた方もいらっしゃると思います。確かに、直接、教授の話を聞き、そして、直接、仲間と触れ合うことが一番の学びの場であることには間違いはないのですけれども、オンラインの可能性というものも見えてきた中で、最初は公立短期大学看護系ということで、今はそれに限らず幅広くということでございますが、こういったオンラインにて優秀な教授であるとか、魅力的な講師陣をそろえての学習も可能になってくるのではなかろうかと思われるんですけれども、その辺は、市長は視野に入れての研究ということでしょうか。 ◎市長(湯元敏浩君) 議員おっしゃるように、コロナが収束した折、アフターコロナ・ポストコロナにおいては、学びの場というのも随分変わってくる様相が出てくるんではないかとは予想されます。 ですので、それも含めて、今、どのような状況で学生たちが思っているのか、また大学へ進みたいと思っている人たちがどのような場を求めているのかも含めて、調査研究していかなければいけない。そして、今コロナで苦しんでいるときにこそ、アフターコロナを見据えて、様々な幅を広げていきたいと思っております。 ◆22番(有川洋美君) あと、調査研究の中身について質問します。 首都圏等の高等教育機関にかかる意向調査を行うという、ちょっとこの意味が分かりませんで、首都圏の方に何か調査を行うということなんでしょうか。ちょっと具体的に教えてください。 ◎企画部長(松林洋一君) 今現在、首都圏の大学等におかれましては、地方創生の観点というのもございまして、地方へのサテライト化の動きというのもあるところでございます。国も、その支援ということで取り組みつつあるところでございます。この流れを受けまして、首都圏の大学にその意向を調査して、することによってサテライトキャンパスとか、学部の移転とか、そのような可能性を見いだすための調査を行いたいというふうに考えているところでございます。 ◆22番(有川洋美君) 最初の答弁でもういただいておりますけれども、令和3年度に行う調査結果を勘案しながら、必要に応じて見直していくものであると考えているということでした。 そして、設置については、着実に、慎重に歩を進めていくということでございましたが、今、コロナ禍でいつ明けるか分からないコロナ禍であります。ワクチンも確かに出てきましたけれども、これは後の質問になってきますが、まだ有効性もはっきりしていないワクチンである中で、このワクチンだけでコロナが収束するとは断言できないこの状況下なんですけれども、この姶良市、ここ数日、一般質問でも同僚議員が質問をしてきましたが、予算が非常に減額になっていること、その中で新庁舎建設の建築費等もあり、スケジュールが後ろに回されていくものもあるというこの中で、今、この高等教育機関のこの研究費というのが、今年度、来年度、再来年度と必要なのかなと、そのお金があれば、我慢せざるを得ないほかの市民の事業に使えるものもあるじゃないかと思うんですけれども、このコロナが収まったと言い切れるところぐらいまでこの事業に関して一旦休止とか、そういったご英断をする、その考えはないでしょうか。 ◎市長(湯元敏浩君) 議員おっしゃるとおり、ワクチンがコロナに効くか効かないか分からない、もしかしたら効かないかもしれない、コロナがずうっと続くかもしれないということも可能性としては十分にありますが、もしかしたら逆もあると、逆も真なりということで、コロナの今のときに、体をずっと縮めていくだけが行政ではないと、やはり将来を見据えた形で準備しておくことが大切である、そのためのこの実施計画の計画でありますから、ゼロにすると言って縮こまっているばかりでは、何も将来を見据えた形では計画できませんので、このように実施計画に調査研究費をのせているということでございます。 ◆22番(有川洋美君) 了解いたしました。着実に、慎重に歩を進めていくということを信じていきたいと思います。コロナの情勢、弾力的な市政運営のほうを要請したいと思います。 では、3点目の再質問に入ってまいります。 施政方針の中で、市民・事業所・行政が「助け合い」、「支え合い」、「連携」することによって、安心して自立した地域生活を送るように推進すると言っております。 そして、実施、そうですね、障がい者計画も立っています。確かに立っております。福祉計画もあり、障がい児福祉計画もあり、中身にはしっかりしたことが書かれておりますけれども、そこに数値が幾つか設定されていますが、その、例えば、障がい福祉計画の基本目標の中にいろいろな数値が、目標数値が出ております。精神障がい者の方が地域生活に移行する数値を15に設定、例えばですけれども15に設定しております。これは達成できたのかどうか、お答えください。 ◎保健福祉部長(竹下晃君) お答えいたします。 その前に、第2次姶良市障がい者計画というのが、答弁にもありますとおり、平成30年度から令和5年度までを1期とした計画でございます。その下に、今回、姶良市障がい福祉計画、姶良市障がい児福祉計画というのがございます。この2本の計画が3年ごとに見直されるということで、これがその上位計画をさらに実効性を高めるということでありますけれども、その障がい者計画につきましては、まず5本の大きな柱があります。 福祉施設入所者の地域生活への移行だったりとか、精神障がい者にも対応した地域包括ケアシステムの構築だったりとか、5本ほどあるんですけど、ちょっと省略させていただきたいと思いますけど、その計画の中には、さらに2項目を追加しております。それは、相談支援体制の充実強化と、あと障がい福祉サービス等の質の向上ということで、具体的にこの項目を追加で上げております。 1項目につきましては、相談支援体制の強化ということで、あいかをまたさらに強化させるということで、個別で上げておりますけれども、その個別の目標に対しての、いうことですけど、それぞれの細かい事業の中に、現状と目標を立てて、それに基づいて、ここに、答弁にもありますとおり、それぞれのワークチームのほうでそこをもんでいくという作業を行っております。 以上でございます。 ◆22番(有川洋美君) では、予算書のほうから少し質疑をしていきたいと思います。 大きな目標があって、自立生活をするために推進してまいりますと言っていても、自立生活ができるような事業を姶良市がやっていかないことには、障がいのある本人、ご家族に自立しろと、自宅で生活してくださいと言っても、そこに支援体制ができていない場合は、できないというのが現状です。自立生活を送りたいのは何者でもなく本人、そしてご家族だと思います。そして、ご家族は常に親亡き後のことを考えています。 知的障がいが重いお子さんの親御さん、高齢の方が相談に来られることが多いです。自分たちがいなくなった後どうなるのか、その障がいのある、もう30、40になっていてもその方々には、子どもって言い方しますね、そのお子さんが地域で、一人で、その家で生活ができるのかどうか、自立した生活ができるのかどうかはその支援体制にかかっていると思います。それは、ヘルパーだったり、ショートステイの利用方法であったり、そういったものが関係してくると思います。 例えば、先ほどは高等教育機関の予算のことを言いましたけれども、あの質問をした理由の中に、この福祉が関係しておりまして、社会福祉費が少しずつ少しずつ来年度、令和3年度の当初予算では減らされています。 例えば、以前、3年前に、前市長のときにこちらで出された陳情、子どもたちの暮らしを豊かにする陳情の中に、姶良市には移動支援事業が少ない、移動支援事業をもっと進めてほしいという願いがあったと思いますが、その移動支援事業、そもそもある金額も少ないです。令和2年度は176万円でしたが、今年は80万円になっています。 あと、障がい者日中一時支援事業、昨年2,000万円、ほんの少しですが、今年は1,900万円、100万円減っています。入浴サービス500万円が390万円になっています。 これが、いつも質問しますと、実績から予算を立てているという返事が来ますけれども、現場で当事者が我慢をしているんじゃないかなと、そのサービスをつくるのは相談員だったりしますけれども、そこの先には決定をする姶良市があります。本人の願いに本当の意味で寄り添えているのか、水際で我慢をさせられて泣いている方がいないのか、この詳細を聞くとまた違うかもしれませんけど、ざっと見た感じでは少しずつ少しずつ減っています。昨日、同僚議員が質問した福祉バスもそうです。そちらは予算的には、総トータルは減ってはおりませんが、使い方が変わってしまって手出しが出るという内容になっておりますが、その、縮こまってはいけないのは姶良市民じゃないのでしょうか。 この、執行部とか、もちろん施策を行う側も縮こまっていてはいけないんだと思いますが、それは何のためにするかというと、市民のためでしかないと思うんですが、市民が縮こまるような予算になっているように、この福祉のほうを見ていると感じたんですが、見解をお示しください。 ◎保健福祉部長(竹下晃君) お答えいたします。 今年度の予算の中で、民生費の占める割合が約43%ほどだと思います。扶助費が28.何%、ちょっと小数点以下の数字は分かりませんけれども、大体それくらい、例年並みの民生費の予算、扶助費の予算がついております。個々の事業を見たら減っている事業、増えている事業もあると思います。特に障がい者通所事業だったりとか、障がい児通所事業については、億単位の補正をかけたりさせていただいております。 なので、議員がご指摘のとおり、実績に応じた予算づくりというところもありますので、増えている予算もあれば、減っている予算もあるということでございます。 以上でございます。 ◆22番(有川洋美君) では、市長に問います。 市民・事業所・行政が本当に助け合って、支え合って、連携ができていると、市長は感じますでしょうか。 ◎保健福祉部長(竹下晃君) お答えいたします。 福祉部門でいろいろ障がい者の方とか、ご高齢の方のお声をお聞きします。 そこについては、担当課、担当部署、真摯に声を受け止めて、それに基づいて、できるものはちゃんとお応えできるような形で受け答えをしております。 あと、やっぱり予算はかかるような話だったら、そこについてはちょっとお時間をくださいとか、ちょっと協議させてくれということで、簡単にできるものと簡単にできないものがありますので、そこについては丁寧に説明をさせていただいております。 以上でございます。 ◆22番(有川洋美君) 答弁のほうでもお答え頂いております。 この3年ごとに見直しをしている障がい福祉計画、これに10項目の体系があるということで、自立した生活の支援・意思決定支援の推進、保健医療の推進、教育の振興、文化芸術活動・スポーツ、雇用・就職・経済的自立、安全・安心な生活環境、情報アクセシビリティの向上・意思疎通支援の充実、差別の解消・権利擁護・虐待防止、防災・防犯推進、行政における配慮の充実、10項目あります。 この10項目は、たった一人のかけがえのないあなたと、たった一人のかけがえのない私のためのこの施策が、10項目が一人を囲むようなイメージを皆さんつくっていただきたいと思います。その一人のために、この項目がクリアできたならば、そのたった一人の、その人だけのためじゃなくて、最終的なそれは仕組みとなって、実現性のある仕組みとなっていきますので、市民全体の福祉の向上に必ずつながってくると思います。 だから、小さな声、たった一人の方の、それぞれ違います、お困りのことは、そのたった一人のご家族の、当事者のお困りの声を、何とかその願いをかなえるためには、どういうふうにやっていけば支援ができるのかというのを真剣に考えていただきたいと思います。それが実効性のあるものを具体化していく。できないことがあったときに、じゃあ、何が必要かというのを考えていただきたいです。できないからできないでは誰も救われないのではないでしょうか。 「みんなは一人のために」という言葉があります。もちろん、一人もみんなのために頑張っております。働いています。税金を納めています。その一人一人のために、私たち行政は頑張っていかないといけないのではないでしょうか。この取組を実効性のあるものにすることを要請して、次の質問に入ります。 次の質問は、皆さん注目の新型コロナウイルスワクチンなんですけれども、私、今回、「新型遺伝子ワクチン」という言葉を使いました。今回のファイザー社のコロナワクチンですけれども、これがメッセンジャーRNAワクチンという遺伝子ワクチンであるということをご存じでしょうか。お答えください。 ◎保健福祉部次長兼健康増進課長(向江美喜君) ワクチンの説明の資料にも記載してありますので、知っております。 ◆22番(有川洋美君) そして、これが短期間で開発され、まだ安全性、治験が集まっておりませんので、絶対、ワクチンは絶対安心ということはないんですけれども、それにしても開発時間が短過ぎる、いまだSARSのワクチンはできておりません。なぜ、ここまでウイルスワクチンがなかなかできないかというのは、人間の免疫システムに入り込んでいくものであるからなんです。ですので、非常に危険なことが起こります。その免疫に入り込んでいくことによって、その人の免疫が落ちていったり、逆にそのウイルスが体の中で悪いことをしていったりとか、そういったことにもなる難しいものであります。 この難しいワクチン開発1年、しかも人間に使うのが初めての遺伝子ワクチンですが、これに関して国のほうでは救済制度をつくっておりますが、この救済制度をちょっと分かりやすく説明していただけますでしょうか。 ◎保健福祉部次長兼健康増進課長(向江美喜君) ワクチンに関しましてのその健康被害制度ですけれども、あらゆるワクチンに副作用というものが、まれにですけれども起こることがあると言われております。この健康被害につきましては、今現在使われているワクチンのほうにも適用はするものであります。 このワクチンについて、このワクチン、ほかのワクチンも含めてですけれども、副反応によって治療が必要あるいはまた障がいが残ってしまったということのためにこの救済制度があります。 この救済制度につきましては、申請が市町村ということになっております。市町村のほうで調査いたしまして、それを保健所、それから県、それから国、厚労省というふうに上げていくわけですけれども、これによる救済制度につきましては、医療費の分、それから医療手当、障がいが残った場合の年金というようなところの内容があります。 以上です。 ◆22番(有川洋美君) ワクチンの歴史、簡単に言えば、ワクチンの歴史を、今、保健所という言葉も出てきましたので、もう本当にこの新型コロナウイルスワクチンだけ、今、見えているものだけで話せないものが、ワクチンをめぐる歴史がございます。 1989年にMMR、麻疹・風疹・おたふく風邪の接種が義務化になり、93年には深刻な副反応が出、接種は中止となりました。94年に一類疾病と二類疾病に分けて、一類疾病は国の負担で自治体が行うけれども努力義務、二類疾病は努力義務はないという形で、強制的な接種というのはもう副反応と新しいワクチンの開発、副反応、そして中止の繰り返しがなされてきてます。 2005年には日本脳炎ワクチン接種、やはりこちらも副反応問題で一旦見合わせております。そういったことが続いております。そして、2013年ではヒトパピローマウイルス、子宮頸がんワクチンが加えられましたが、こちらも副反応の問題が深刻して、見直しが起きております。 副反応と見直しがずっと繰り返されている、これがワクチンの歴史なんですが、まれにとおっしゃいますが、地震もまれに起こります。津波もまれに起こります。原子力発電の事故もまれに起こりました。そして、人間というのは、そういった危機が自分に起こると思わないようになっているのかもしれないです。どこかで人ごとで、自分がその副反応にあたることはない、自分の子どもがその副反応になることはないというのが前提になっているわけですが、そのためにその副反応被害から救われず、いまだに因果関係を証明できない、そういった子宮頸がんワクチンの被害者団体がいまだに苦しんでいらっしゃる現状がございます。 そういった中で、この開発期間が非常に短い、メッセンジャーRNAワクチン、そして後にまた控えているのが、ウイルスベクターワクチンという種類のものも控えています。ただ、自治体にどのワクチンが来るかというのを選べないというふうに聞いておりますが、それは間違いないでしょうか。 ◎保健福祉部次長兼健康増進課長(向江美喜君) ワクチンの配給につきましては厚労省から来ますので、今言われたとおり、市町村でこのワクチンというところの指定はできないことになっております。 以上です。 ◆22番(有川洋美君) ただ、このワクチンのほうも努力義務ということになっておりますので、医師との相談、そして本人の判断というところで受ける受けないを選べるということが救いでございます。 そして、あと、接種をしなかった方への差別がないように、姶良市としては、コロナウイルス感染者が最初に出たときのあのようなことにならないように、周知徹底のほうを要請して、私の質問を終わります。 ○議長(東馬場弘君) これで、有川洋美議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩します。10分程度とします。(午後1時53分休憩) ○議長(東馬場弘君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午後2時03分開議) ○議長(東馬場弘君) 一般質問を続けます。 次に、13番、湯元秀誠議員の発言を許します。 ◆13番(湯元秀誠君)     登      壇  お疲れ様です。今本会議の一般質問の後ろから2番目ということで、今日は大潮みたいな風景で、さあっと傍聴者が引かれていかれました。あと残り2人ですので、頑張っていきたいと思います。 この雰囲気をこう見ますと、大潮のごとくといいますが、東日本大震災のときは、ちょうど我々は現地調査を行っておりましたね。現地調査から、お昼でしたか、みんな帰ったときに、議員控室のテレビを見て、呆然と、愕然といたしました。ほかの、何かテレビの、映画の場面を見ているがごとく見えたものでした。どんどんどんどん波が大きくなる、家を押し付け、押し込んでくるというんですか、人も車も運んできてましたね、奥へ奥へと。また、その後の引き際のあの鋭さ、速さ、もう本当、こう、何ですか、血の気を失うというふうな、そのような情景を見たのは10年前でございます。本当に被災地の方々、まだお困りでしょうけど、お見舞いを申し上げたいと思います。 それでは、私の通告書に沿って、一般質問を行いたいと思います。 今回は2つの要旨で質問を行っております。 質問事項1、地域再生は協働と原材料支給で。 要旨1、要旨に入ります。 市民の生活道である市道、農道は、昭和の60年代頃に多くが整備舗装がなされました。30年、50年の経年劣化による路面の痛み、特にラインの消滅、消失、側溝の沈下などによる流水の不具合などがここ数年顕著になっております。 また、インフラ事業とともに農業地域でも様々な事案が見られる中、農地の区画整備事業は現在も進行中でございます。 要旨1、生活道路の市道、農道、水路の整備、補修の住民からの要望がどのくらいあるのか。 要旨2、中間地域等では点検補修が行き届いていない現状があります。整備されたときと今日では、交通量の減少等により、道路の性質にそぐわない道路もあります。これなどが補修が進まないことへの一因になっていないか。市道から農道などへの名所、区分の変更、見直しなどは必要ないか。 要旨3、地域には豊富な経験や資格を有した方々が多くおられます。地域での団体登録制を設け、簡易な補修などは地域民の手で環境整備を進める制度はできないか。 要旨4、また、災害復旧工事に算定額が及ばす、市担当者も受益者も苦慮される事案等、公共工事単価の適応では改善が進まない対策として、原材料支給や重機借り上げなどの実費の補助金制度は設けられないか。 要旨5、水田の圃場整備も数年耕作されると、地盤も安定してくるが、反面、周辺の自然湧水を受け、湿田の区域も判明してくる。市単独湿田対策事業で受益者の要望に十分応えられているか。 また、原材料支給と事業補助金がありますが、石粉の原材料支給を塩ビパイプ、砕石、シート、重機借り上げなどの一部を補助し、地域再生の協働「結」で事業展開を促すことにつなげられないか問います。 質問事項の2、日本一の早堀りタケノコの再生。 旧蒲生町は、昭和の高度成長期には、八幡神社の大クスと年内出荷の超早堀りタケノコの2つの日本一を掲げ、誇りにしていた時代もありました。早堀りタケノコは東京の神田市場で毎年最高価格で競り落とされ、早いだけではなく品質も日本一であったが、その存在は、今はほかの地域に奪われております。 その地位を占める中に、静岡の早堀りタケノコが今注目をされております。地表面には出ないのは白子タケノコと言われ、竹やぶを減らすことから取り組み、廃竹材を破砕し、チップを敷き詰め、保温し、地表面に出ないタケノコを成長させ、収穫の容易性を図り、生産する方法であります。それで成果を出している静岡県の方がテレビでも放映されておりました。 蒲生メアサ杉にしても、専門家でも解説できない蒲生周辺の自然環境は、良質の木材を生み出す何かが違うと言われております。良質なタケノコが生産されることは今も実証済みであり、この自然環境は十分生かすべきであります。姶良市も今の早堀りタケノコ生産者の方々と連携し、この技術導入で取り組む考えはないかを問います。 ◎市長(湯元敏浩君)     登      壇  湯元議員のご質問にお答えします。 1問目の地域再生は協働と原材料支給で、についての、1点目のご質問にお答えします。 生活道路の市道や農道、水路の整備、補修につきましては、平成29年度から現在までの集計では、簡易な補修を除き、舗装改修や側溝整備など、土木課で64件、耕地課で13件の要望が上がっている状況であります。 2点目のご質問にお答えします。 市道から農道への道路の名称、区分の変更、見直しにつきましては、その道路の利用状況や形態、またメリット・デメリットのほか、農道整備などの新たな事業導入により、点検補修の促進につながることなど、見直しを行う必要があれば、関係課で協議を行った上で検討していく必要があると考えております。 3点目のご質問にお答えします。 簡易な補修などの団体登録制につきましては、県のふるさとの道サポート推進事業などのサポーター制度が、ご質問の制度に合致するのではないかと考えております。 本市において同様の制度はありませんが、農業地域では中山間地域直接支払交付金や多面的機能支払交付金などの制度を利用する組織、土地改良区水利組合などの各組織を中心に、農業用施設の簡易な補修などは現在行っている状況であります。 また、このほかにも地域コミュニティや自治会活動、各種愛護作業団体、ボランティアグループなどの団体が存在し、地域の方々で環境整備の活動を行っております。 団体登録の制度化につきましては、地域協働の観点から調査研究が必要であると考えます。 4点目のご質問にお答えします。 災害復旧工事における原材料支給や重機借上げなどの実費の補助金制度につきましては、本市では行っておりませんが、多面的機能支払制度の対象区域では小規模の農業用施設災害を各組織で対応しています。また、農地災害で復旧事業費が40万円未満の場合は、農地所有者等による自力復旧となり、地域によって対応レベルに違いがあります。しかしながら、復旧に苦慮されている事案が見受けられますので、協働により災害復旧を行う場合は各地域の公平性を考え、今後どのような支援ができるのか、調査研究が必要であると考えます。 5点目のご質問にお答えします。 水田の湿田対策につきましては、農家から相談の多い案件でありますので、耕作放棄地の未然防止や転作・裏作などの高度利用促進、大型農業機械の利便性、生産性の向上を目的に、平成24年度から市単独湿田対策事業を行っております。また、受益者の要望を受け、各種県営事業や団体営事業も取り入れて取り組んでいるところであり、湿田対策の事業効果は上がっているものと考えております。 原材料支給につきましては、現在、湿田対策として石粉、シラス等の資材支給を行っておりますが、暗渠排水資材としてパイプ、砕石、シート等を支給し、自力施工により対応することも検討してまいります。 協働による湿田対策の事業展開につきましては、地域によっては中山間地域直接支払交付金制度を活用することにより、事業実施可能な場合があります。今後も農家の方々がより利用しやすく、要望に応えられる制度となるように取り組む必要があると考えております。 次に、2問目の日本一の早堀りタケノコの再生についてのご質問にお答えします。 白子タケノコは白い皮とふくよかな形、極上な甘みと柔らかさ、えぐみが少ないのが特徴と言われております。タケノコの生産は静岡県での竹チップを敷き詰めたり、関西でのわらやカヤを敷き詰めたりなど、地域の特性を生かした様々な工夫がなされております。白子タケノコ以上の特徴を持つ地元の早堀りタケノコでは、竹の葉を敷き詰めるなどの工夫がなされているところであります。また、市では、竹材買取価格の補助等で竹林の整備を図る支援を行っております。 今後、自然豊かなこの地に合った早堀りタケノコを、生産技術の向上に生産者や関係機関と連携し、取り組んでまいります。 以上、お答えといたします。 ◆13番(湯元秀誠君) 以前、常任委員会のほうから様々な情報があるという中で、やはり予算を若干増額させて、それを進めるべきじゃないかと、要望の待機、それからそういう対象の状況、そういうのが今どうなっていますか。2年ほど前、3年ほど前ですね、この指摘を出したと思うんですが、やっぱり待機状況等はまだ変わらずなんでしょうか。 ◎農林水産部長(吉田孝君) お答えいたします。 今、議員がおっしゃられたとおり、議会のほうからご提案を頂いたり、私どもが高齢化、それから担い手不足等で管理が行き届かなくなった農道であったり、水路の補修等が追いつかない状況にありましたので、財政当局と折衝をいたしまして、自由に使えると言うとあれですが、農業施設の維持管理にいち早く対応できるように、昨年度から予算を頂いて実行しているところであります。 今年は財政状況の関係で若干減ってはおりますけども、今年もつけていただいて、地元の要望にお応えするように準備をしております。 以上です。 ◎建設部長(松里智一朗君) 市道の補修につきましては、以前も議会のほうで部長が説明していると思うんですが、3種類ございまして、失礼しました、小さな穴ぼこについては、職員のほうがパトロールの中で穴を埋めます。それよりもうちょっと大きいやつについては業務委託でお願いして補修をしてます。さらに大きい、全面的な舗装になりますと、これは道路施設改修費ということで補修をしております。それぞれにつきまして、確かに全然追いついていない状況ではあるんですけども、今年度の、来年度の予算につきましても、穴を補修するものについては原材料費で業務委託費、それから工事費ということで計上しております。 以上です。 ◆13番(湯元秀誠君) 農道関係はまず件数は少ない、市道のほうは件数は抱えてらっしゃる状況かと思うんですが、この間、委員会での池田上橋の現場調査いたしましたね。あのときは、その腐食度合いやら路面の凸凹などをこう、その最悪値という形で表現されていたんですが、結局、レベルの3というような、そういう調査診断が出てますよね。道路については、ラインの消滅からも含めて、そういうのが調査がなされてそのデータがあるのかですね、市道はどうですか。 ◎建設部長(松里智一朗君) お答えします。 先日、議員の方々と委員会の方々と現場を調査いたしました。橋梁補修、これは法律で5年に1回点検するように義務づけられております。その中で点検をした結果、レベル1から最も悪い4まで振り分けまして、この中で優先順位の高いもの、要するに、交通量が多かったりですとか、いうところから補修をする形になっております。 あと、道路のその側線等の状況につきましては、全てをこう網羅して、今どこが消えているとかいう形で整理したものは、今のところはない状況です。 以上です。 ◆13番(湯元秀誠君) 職員が対処する、いろいろな、その、レベル数じゃないでしょうけど、そういう位置づけをしながら対処しているということも、先ほどの答弁で伺いましたが、なかなか物量的に大変な仕事量だと思いますので、大変それは理解できるところでございます。 この市道から農道への道路の名称とか区分の変更・見直しということで、今後、発展的に物をこう考えていかれるというところは、協議をされていくということは確認できたわけですけども、近年、ここ、近年といいますか、よく、先月はもう、今回の議会も出ているんですが、専決処分が出ますね、その専決処分で公用車でも物損事故等が、前は若干出てたんですが、それを上回る形で道路の凸凹やらいろんなそういうものに対して、その車両の物損による損害賠償がやっぱり出てますね。それが、件数が平成30年度が4件、令和元年が2件、昨年が3件というような形で出ているんですが、数は多くないんですが、これは物の考え方によって非常に危険度のある専決処分の、道路状況を反映した専決処分と思うんですが、どう思われますか。 ◎建設部長(松里智一朗君) いわゆる市道の道路の管理がちょっとまずかったことによって、通行の車両を傷つけてしまったということは非常に申し訳ないことだと思っております。そういうことがないように、日頃から事故が起こらないように管理を進めてまいりたいと思っております。 以上です。 ◆13番(湯元秀誠君) 先月でしたか、先々月ですかね、北山の市道、新生橋中甑線と内甑線が交差する区間の側溝の流末処理を地元の方がいろいろされて、それを的確に、速やかに改良していただいた、これはもう受益者も喜んでおられるところでございますが、そこの地域の方の代表の方の会話で、荒れ果てたこの道路は馬道ですよと、この先に田んぼを耕作しているが、コンバインを落としてしまわないかと不安だらけでトレーラーを引っ張っていると。もう見捨てられているのでしょうね、というような会話なんですよ。これ、市道ですよ。 このような路線の現状は、路面の荒廃による流出の、くぼみの大きいことや道路の路肩が降下してますね、河川のほうへ。20mぐらいの高さがありますかね、あれに土のう袋を置いているだけですね。見てみますと、もう、中、空洞化して、始まってますよね、舗装の下が。それでも、もうその状態で置いてあると、そういう様子はもちろん把握はされてはいますよね。 ◎建設部長(松里智一朗君) 市道において、全ての市道を申し訳ございません、把握しているものではございませんが、市民の方々から頂いた、ご意見等を頂いて、通報とか、連絡頂いたら、すぐ職員のほうが行って対応するようには努めております。 以上です。 ◆13番(湯元秀誠君) 管理者である、もちろん市長をはじめとする行政の管理者でございますが、仮にここでそのような道路事情の悪影響で車がトラブルが出た、車両を落としてしまった、専決処分で済みますかね。どんな形でそういう処理は進むものでしょうか。 ◎建設部長(松里智一朗君) 専決処分の手続につきましては、事故があったときに市役所のほうにお電話いただきます。職員のほうが参りまして、写真を撮って、その状況を保険屋さんのほうにするわけなんですけど、報告して、その後、手続をお願いするといった手続になっております。 以上です。 ◆13番(湯元秀誠君) パネルを使えば、より分かりやすいんでしょうけど、もう時間が、この質問の中で、もったいないですね、写真は撮りましたが、パネルは使いません。これは、中山間にも数多く、こういう類いの路線が存在しております。どこということじゃないですが、今、ここのところも、その、今言う、新生橋からこの中甑線が550m、県道からトンネルの上を上がっていって、この中甑線に通じる内甑線が516m、そこからの、交差点から奥に3㎞あるんですよ、3㎞、200m、その一部は水田がありますね。私が見る限り3町ぐらいかなと思うんですよ。そこにお米作っているのは誰もいません。こっちの手前から上がって、そこに一軒はいらっしゃいますね。でも、あとは全部こっちの、中甑、こちら辺りから通作をされている状況ですね。そっから先、3㎞近い距離はずっと山の中です。これも市道ですよ。もちろん信号もありませんが、車1日何台通りますかね。それを、市道がゆえに地域の方々も手をかけられない、ましてや生コンをべた流しをすることもできない、いろんなものの制約がかかりますね。不具合があるところは、それはそれなりの管理者のやっぱり責任の中で負担を負っていくというのは、当たり前のことだと思うんですよ。 ですから、ここで問うているわけですね。その区分やら名称の変更、発展的にですよ、農道に格上げ、逆に言えば、そんな形で何かこういう工夫をやって、農業整備であれば、多面的機能支払制度やら直接支払制度、これがありますから、その中で人的経費はそこで捻出できると思うんです。地元の手でやらせる方法、もちろん行政が加担するのもやらなきゃならないところは多々ありますよ。でも、そういう形をつくっていかないと、向こうの財政課長はどうしてもお金は出してはくれません。 これでも現実、廃路線じゃなくても、ここの辺の、私が、水田が3町ぐらいあると言いましたが、林務課にお尋ねします。 あの周辺は大体、国有林を含めて、あの道路を利用する、車両が利用する、面積どのくらいを対象とされますか。 ◎農林水産部長(吉田孝君) 今の質問は若干こう分かりにくかったんですが、もう一回、要点を言っていただければ助かります。 ◆13番(湯元秀誠君) 今、言われました、両方が交差、560m、500m、交差しますね、そっからこれが中甑井田線という市道ですね、これ、市道ランクですよね。それから、ずうっと行って、一軒もあの先ありませんよね。ずうっと奥まで行って、井田といいまして、昔、当時にいろんなあれに、薬効があるという水が出るところがありますね。あの、あれの周辺やら含めて、ほとんど山林ですよ。だから、その道路を活用する、これ、山林の面積です、莫大な面積だと思うんですよ、国有林を含めて。でも、以前、私が質問したので、道路をさんざんに壊して、木を皆伐する人たちが壊していきますね。だから、敷板をやれと、議会からも行政指導をやってくださいよと言ったのはここです。ですから、ここら辺りが、それでも市道と、管理能力はあるのかということを問うわけですよ。どうですか。 ◎農林水産部長(吉田孝君) お答えいたします。 私も簡易水道の係りをしている時代にも通った道でありまして、当時、奥のほうに一軒送水をしているところがございまして、何回か行ったことはございます。言われるように、そのほかに家は全くございません。本当こう林業であったり、農作業される方しかもう通らない道であろうかとは思います。 答弁の中にもありますように、その道路が市道であって何か問題があるかといいますと、今言われたような補修がある箇所について、私ども行政としましては、必ず補修をしなければならないと自分は思っております。それが市道であろうが農道であろうが、担当は同じ考えであると思います。ぜひ意見を地元から出していただいて、早めに補修ができるような体制は取っておりますので、できるだけ声を出していただいて、私どもと一緒に補修ができるようにしていただければ、その道路に関係なく対応はしていきたいと考えております。 以上です。 ◆13番(湯元秀誠君) 市道の場合はほとんどがもうアスファルト舗装ですよね、99%アスファルト舗装じゃないですか。原材料支給で地域住民がやるとなると、機械やら全てそろえるのは大変なことです。ですから、何ですか、コンクリート舗装ならそこに手のちょっとかなう人がおれば、コテ仕上げをやって、ぐらいの仕上げでいいわけですよ。とにかく安全を確保するという関係をつくるために、私、言っているわけであって、それがおいてて、じゃあ、何か起きたときに、じゃあ、責任能力として取れますかというところに来るわけです。先ほどの専決処分と一緒ですね。そういう関連からちょっとこじつけながらやっているところでございますが、そういう、でも、先ほどの説明、答弁の中で、関係課で協議を行って検討していく必要があるということも答弁を頂いておりますので、この件は終わりたいと思います。 これ、前に言った、この漆を中心に、金鉱石の調査が入ってますね。これも実現可能になると大変な、姶良市にとってはいい話じゃないかなと思うんですが、これについてもやはり発展的に考えますと道路整備、こういうところにも絡んでくるというようなことも想定されるわけですけどね。漆でも滑白土線とか、延長603mあるんですが、市道から県道に抜ける道路なんか、どの事業でしてもらえるのか、自分たちがするのはどれでやればいいのか、もう通れない状態です。これが市道なんですよ。もう車も入りません。そういう状況下。 ですから、担当者が出向いて、細かい調査は難しいでしょうけど、せめて地域民が思うところを出させるというところも一つの調査のやり方ではないかと思いますので、私どもからまた今後、お願い事やらするかもしれませんが、ひとつ、その実態はちゃんとつかんでいただきたいと思います。 先ほどでも、最初の質問で言っておりますが、そういうふうにして、何か地域の方々が組織だったものをつくって、そういう弾力的な対応をすると、もちろん災害のこと、それから災害の積算に満たらない、現年額に満たらない40万円以下の災害に向けての対処の仕方、これ、経過観察という言葉を行政側は使われるんですけど、その中でも姶良市の担当者はよくやってくれています。経過観察と言いながらでも予算を捻出して、やってもらってますから、農家の方とも、我慢してくださいねということ言っておけばどうにかなるんですが、中には、やっぱり年寄りはもう心配な方もおられて、いつできるか、これは本当なのかというようなことでやっぱり不安されます。その中でも、地域でできることは地域でやれたらという思いであります。 それとやっぱり地域の意思の疎通、やっぱりそういう連帯感を持たせる中ではこういうのは一番いいのかなとも考えますので、どうしてもそういうのを容認していただきたい。例えば、そういう、自発的に自分たちのところを自己復旧するというような場合は、サポートしていただきたいというふうに考えます。 それから、田んぼの、水田の対策なんですが、姶良市ではこの湿田対策事業として、単独で要望を出されているのと、県単の事業も導入していただいているわけですが、どうもらちが明かない、その進捗が、ほかの要望が出ている、まだ、私も1件、兼業農家の方の若い人と、ちょっと三段、三段の田んぼ、こっちも私が持ってて、こっちも、その方も上と下持っている、じゃあ、私のほうが提案して、交換分合をしようかと言ったときに、彼の田んぼはどんどん水が出るんですよ、湧水が。私、言った手前、やっぱりそっちを取らんないかんじ、そっちの田んぼを取ったんですが、大きなもうため池でくみ出し池を作っているわけですよ。それでも、5分の1は手刈りですよ。でも、やっぱり議員をしてますから、人より先に要望申請は出せんと言った関係で、いつもポンプでくみ上げているんですが、そこまで至らないのでも、機械が容易に入らないという、それはなぜ私はこういう自然対策を言うかというと、もう今、耕作者が田んぼを選ぶ時期なんですよ。作らせてくれっちゅう人はおらんですよ。ですから、作ってくださいよと、もうそういう田んぼなんかなおさらです。もうただでよかでと、人によっては、あたいが、持ち主が、1年に一度は土手をはらうから、どうか作ってくださいという人まで今いますよ。ですから、そういう時代です。 ですから、耕作者が人の田んぼのことについて、お金を、うってまで排水事業はやらないと、やってもらえないという、その時期に来てます。ですから、考え方がちょっと変わってきていると、今の状況から、そこを十分こう考慮しながら事業を進めていただきたいなと思うんですよ。 ですから、負担金の大きいものに対しては、今の所有者の相続権がある、若い世代の人たちでも、何のお金ですか、それは、ということから始まって、なかなか負担金の支出はしてもらえません。ですから、事が進まなくなって、幾ら、道路、県道沿いの横の田んぼであっても放置、耕作放棄地が出てくることも分かっております。 そういうことで、地域でそれを改善しようという一つの策の中で、先ほど申しました、原材料支給、これを研究して、また、そういって検討するということをいただいておりますので、これは耕地課の若い方に三段区画をこういう状況の中で、どのくらい、そんなに上等な素焼でなくていいから、塩ビ管でもいいから、それを試算してみてくれんかっちゅうたけど、何の答えもなかったですね。 ですが、若い人たちにそういうのを思い切って、できるできない別にして、どんどん計画性やらそういう企画性を持たせるべきですよ。でないと、この試算してもらいたい方々はたまっているのに解決に至らない、そこもどうか力を入れていただきたいというふうに思うところです。 様々なこの角度から、この地域再生の協働と原材料支給でというところは、何ですか、姶良市の、今の出されている事業にちょっと変化を与えていただいて、より効率的に、財政をやはりこう圧迫をしない中で、そういう効果を高める方法として、これしかないのかなということを考えます。 ですから、もう市道、市道と無理せず、また農道、農道と無理せず、その状況下にあった区分の仕方、もうそれに、今の時期に、それに尽きるんじゃないかなという気もいたします。それは、あくまでも、私が言う、その対象地域をよく、レベルをつけながら、ランクをつけながらしていただければなというところでございます。 それでは、2番目の質問事項の2、日本一の早堀りタケノコの再生というところに入りたいと思いますが、何かこの答弁をいただきますと、これは担当のところの返答なのかなということを感じますが、まず1点、地域の特性を生かした様々な工夫がなされておりますということで、これはよその話ですね。しかし、白子タケノコ以上の特徴を持つ地元の早堀りタケノコではという、云々がありますが、白子タケノコ以上の特徴を持つ、その特徴をちょっと教えていただきたいと思います。 ◎農林水産部長(吉田孝君) 答弁書を作る中で、これはもうメアサ杉の件もあったんですが、やはりこの地元の一番売れる、外に出しても恥ずかしくない、しかも日本一と言われた蒲生の超早堀りタケノコ、これはもうそれを後からできたものよりも優れたものであろうということで、この言葉をもう使わせていただきました。やはり蒲生で取れる、姶良市地域全体にあるかもしれませんが、早堀りタケノコのよさというのを持ちながら、この答弁書を作らせていただきました。 以上です。 ◆13番(湯元秀誠君) 分かりました。 特徴、これという具体的なものじゃないけど、やっぱり実績、今までのそういう誇りを含めての蒲生の早堀りタケノコの気持ちの持ち方、そういうものを含めて、生産者の声をやはり大事にされているなということを感じて、それはそれで分かりました。 この早堀りタケノコが蒲生になぜ芽生えたか、そういうのが、そして生まれたか、やはりこれ、独特なんですね。指し棒で探すというこの技術はないんですよ。この蒲生地区が発祥じゃないですかね。でも、今、この早堀りタケノコの早いという、それは今、どこが鹿児島で一番だと思いますか。 ◎農林水産部長(吉田孝君) 今の質問に対しましては、担当課長が答弁いたします。 ◎農林水産部林務水産課長(壱岐昌弘君) 県内で早いというところは、地区については調べておりませんけれども、宮之城、もちろん姶良、あと、最近、姶良市に店ができております、鮮ど市場でしたかね、あそこなんかでもかなり早めからタケノコ、早堀りタケノコが出ておりますが、どこというのは確認しておりません。 以上です。 ◆13番(湯元秀誠君) 私の質問は、早堀りタケノコって言っているわけですから、どこが一番早いか調べにゃいかんですよ、担当者は。これは今言われた、宮之城、さつま町なんですよ、今言われたとおり。 JAの担当者に聞きますと、1か月前、10月にさつま町が出発式をするんですよ、市場に向けての出発、1か月後に集荷が、今、姶良JAがあるみたいです。1か月後に出発式じゃあ、もうみっともないと、悔しい思いをされているわけですよ、というのは、やはり取組方やらいろんな工夫やらが足りないのもあるでしょうし、生産者っちゅうんですか、やっぱり高齢化が進んでいる、そういうことやら、切羽詰まって10月にお金をとらんでもいいというようなやっぱり考え方もあるでしょう。 それと、やっぱり気候的な条件は蒲生の背中になりますから、さつま町は。ですから、ある意味では同じ風土、気候条件、これが似通ったところあるなということだと思います。 ただ、このメアサ杉、蒲生のメアサ杉も、同僚議員が言いましたけど、違うんですよ、この地域は。私もいろいろ考えてみて、先輩の年代の高い人に、漆で製材所をしていらっしゃったお父さんがいらっしゃって、なぜ違うのですかと言ったら、いや、湯元君、おい達は理屈は分からんどん、これは、あれですね、会議録があれですね、大山地区から漆のこの国有林の山伝いにずうっと来て、有川の、溝辺に上がる手前までだと、良質のメアサができるのは、幾らメアサの杉苗をほかのところに持っていっても、この木目なんか出ないんだよと、それはもう、今でもその息子さんがメアサしか扱ってません、製材所は。そのくらい価値あるものだとは確かで。 ただ、やっぱり大全的に、今、その消費がそこまで化粧材として出るかと、ですからやっぱり考え方とすれば、メアサはスライスして、壁紙ですから、そういうのが八幡神社の風倒木のとき、それで競り落とされた例ありますね。 だから、そういうのも林務課で追求して、メアサの生かし方という軸組を、梁やら柱やら全部使うというのはもう容積的に大変です。しかし、場所場所でそのプリントを使う方法もあるわけですね。それはまた林務課のほうで業者等やらいろいろこう、鋭意を図りながらやっていただきたいと思うんですが、タケノコもですね、ですから、何らかの形でここはいいという条件がやっぱりそろっていると思うんですよ。早堀りタケノコでは負けてますが、今は日本一ではないですが、東京・大阪の市場で価格で一番を取っているんですよ。これはうそじゃありません。私は、今、2つの組合がありますよね。今、姶良市には2つの組合があるの、ご存じですか。 ◎農林水産部長(吉田孝君) お答えいたします。 今、議員がおっしゃったとおり、姶良市内、JAあいらのほうが主体となります組合と漆にありますタケノコ生産組合がございます。 JAあいらの蒲生地区タケノコ部会におきましては約21名、それから蒲生のほうでは、これはちょっと正確ではないかもしれませんが、約7名で構成されているようです。 以上です。 ◆13番(湯元秀誠君) もちろん、もう生産組合委員数とかもう聞きもしませんが、もう確かに減っているんですよね。それと、やっぱり売上げが相当減っています。農協の場合、10分の1ですよ、最盛期の頃の10分の1。ですから、やはり高齢化とともに、やっぱり山の手入れがもう届かなくなっているのも確かです。 国元商会にあまりこう木材を出す、竹を、皆さん、専門的に切られる方、運んで持ち込まれる方いらっしゃいますが、もちろんそれに姶良市も補助していますね。 米作りやって分かるんですが、稲を刈った後にコンバインで、また脱穀で実を取りますね。実を取って、わらまで売る、地力が落ちるのは当然なんですよ。これが林業整備と言いながら、でもいつも持ち出しているんですね、山の有機物を持ち出している。だから、それを返すというところはなされてない。ですから、山といえ、竹山といえども、やっぱり痩せてくるわけですよ。痩せてくる、腐葉土がないっちゅうことは、地が固くなるわけですよね。やはり、そういう、安易に、簡単にタケノコは掘れる状況になくなっている。いろんな要素が絡んでくると思います。 ですから、私、この静岡県のタケノコ、これを見たときに、やはりタケノコの、竹をチップ状にして、破砕して敷き詰めると地温が上がるというんですよ。あれ、竹チップを組んでいるだけで50度ぐらい上がるみたいですね。ですから地温が、これはタケノコは積算温度、トータルして温度が積算していきますと、その、肥大が始まるという特性があるわけですから、やっぱりそういうのも研究として、姶良市でどっかでタケノコオーナーもするわけですから、どっかでやってもらいたいなという気がいたします。 それと、ここに、きのう仕入れてきましたが、すごいですよね、箱も頑丈です。このタケノコは昨日掘られたタケノコで、あしたには東京市場、これは多分大阪だと思う、これは、今、4L、大きいほうです。5箱ぐらいしか出ないんですよ。幾らだったと思いますか、当てた方にあげますが。(笑声) ◎農林水産部長(吉田孝君) お答えします。 今、少し後ろからヒントが参りましたが、1箱四、五千円ではないかということで、今、お答えいたします。 ◆13番(湯元秀誠君) 送らせていただきます。これ、2,700円なんですよ。このタケノコが今2㎏ですね、2本入りですよ。これを静岡では1月に出したわけです。たくさん取れている。1㎏級が1月にはもう出しているわけです、白子タケノコの栽培では。その違い。少々蒲生のタケノコには価格的には負けるかもしれませんが、量取ってれば、それは蒲生のタケノコ、1月って言ったら、本当、こんなもんですよ。 ですから、これは、今、2本入りですが、Lサイズで6本か7本、これが一番最高値で今現状は5,000円ぐらいですね。やっぱり、ご祝儀価格みたいなところで、高いときは2万円したわけですから、これ2㎏が。だから、やっぱり芽の出るような、やっぱりいい蒲生の特産、誇りに思える品物には間違いないですね。立派な箱になっています。 そういうことで、モデル事業でもいいですので、この白子タケノコ栽培をどっかのところで1回導入して、姶良市に見合うものか、適合してこれがうまくいくものかどうか、試行的にやっていただきたいなと思いますが、お考えを伺います。 ◎農林水産部長(吉田孝君) いろいろと助言を頂いたりしておりますが、農林水産業全てにおいてなんですけども、全般的に担い手が少ない、それが一番の原因ではないかというふうに思っておりますが、それに合わせてなかなか収入が取れない、タケノコでももうこれは季節ものでありまして、なかなか年間を通じた収入に至っていないと、ということは、なりわいとしてなかなか取り組む方が少ない、それを、今、5事業体が支援をしながら林業全体を担ってくれておりますが、議員もおっしゃられたとおり、竹山から竹を切り出すだけでは竹林の整備にはならないと、当然そうだろうと思います。 私ども、担当と話をしますと、整備を事業でやって、竹を切り出して、それをチップにして、それをまた山に戻して、またタケノコが生えて、早堀りをして、3月、4月の普通のタケノコを取って、でまた整備に入ってという年間を、できれば通じた事業につなげられないかなというのは、担当とも話をしております。 この竹林も、本当、市内いろんなところで増えております。もう家の裏、田舎は特に家の裏に竹山がもう迫っていたりとかします。これも下手すると宝の山なのかもしれません。 それと、非常にこの竹林は難しいです。今、夢竺山というところの事業所に整備を頼んでおりますけども、2年目、3年目、4年目の竹を育てなければ、山が育たないとか、いろいろと管理に必要なノウハウというのは非常に必要なものであるようです。 竹林所有者、それからオーナー制度で竹山を、整備を手伝っていただいている方なんかも含めまして、こういう夢竺山みたいな専門家を、少し手助けを頂きながら、竹林を育てて、早堀りタケノコも早く取れるような仕組みがつくれればと考えておりますので、いろんな事業を取り組みまして、貢献できればと思っております。 以上です。 ◆13番(湯元秀誠君) 長い答弁ありがとうございました。 やっぱり気持ちが伝わってまいります。静岡の方は稼げれば人は竹林に入ると言われているわけですが、それは、若い人は、今やったら、宝の山じゃなくて埋蔵金だということも言われております。 話は変わりますが、退職の皆さんに一言申し上げます。 最後に、この3月で退職になられる皆様へ、長年の労をたたえ、感謝申し上げます。昭和から平成、そして令和に至るまで、日本社会と共に行政の大きな変革の中において常に自己研さんに努められて、姶良市のために大きく貢献していただきました。次なるステップをそれぞれに描かれながら、さらなる人生の飛躍の念を抱かれていることと存じます。最後までの仕事を、いろんな責務として果たされておられる様子は感銘いたすところでございます。 今後とも、市政発展へ関与いただき、ご健勝であられることを念じております。ご苦労様でございました。 以上で、一般質問を終わります。 ○議長(東馬場弘君) これで、湯元秀誠議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩します。10分程度とします。(午後2時50分休憩) ○議長(東馬場弘君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午後2時59分開議) ○議長(東馬場弘君) 一般質問を続けます。 次に、23番、犬伏浩幸君の発言を許します。 ◆23番(犬伏浩幸君)     登      壇  皆さん、こんにちは。市政クラブ姶輝の犬伏でございます。また、傍聴にお越しの市民の皆様、本当にありがとうございます。 一般質問ラストとなりました。4日間、施政方針やコロナ対策、そしてまた財政のこと、福祉などなど、様々な角度から議論がされてきました。 また、コロナ禍の厳しい財政状況の中、当初予算を編成するにあたり、大変ご苦労されたなあというふうに推察をしております。 そのような当初予算の中から、これはチャンスになるであろうという事業を着目をし、今回、自転車の活用推進という質問をさせていただきます。 それでは、通告に従いまして、質問を行います。 質問事項1、自転車の活用推進について。 平成29年5月に、自転車活用推進法が施行され、平成30年6月には、自転車活用推進計画が閣議決定されました。また、鹿児島県においては、自転車の活用に関する取組を総合的かつ計画的に推進することは、健康づくりの推進や観光の振興と地域の活性化、自転車事故のない安心・安全な社会の実現に寄与するとの考えの下、令和2年3月に鹿児島県自転車活用推進計画を策定いたしました。 以下、本市における自転車の活用推進についてお伺いをいたします。 1点目、本市は豊かな自然、美しい景観、豊富な文化財等があり、有益な地域資源に恵まれている。サイクルツーリズムの推進により、さらに観光振興や地域経済の活性化が図られると考えるが、見解を伺います。 2点目、自転車を安心・安全、快適に利用できる環境整備が必要であると考えます。本市の自転車乗車中の交通事故の現状と交通安全対策、広報・啓発、道路整備についてお示しください。 また、シェアサイクルの導入について見解をお伺いします。 3点目、自転車活用推進法第11条において、市町村は自転車活用推進計画を勘案して、当該市町村の区域の実情に応じた自転車の活用の推進に関する施策を定めた計画を定めるよう努めなければならないとあります。本市における自転車活用推進計画策定について、取組状況をお伺いします。 ◎市長(湯元敏浩君)     登      壇  犬伏議員のご質問にお答えします。 自転車の活用推進についての1点目のご質問にお答えします。 自転車は、自動車では感じることができない風や温度、香り、風景などを体感でき、昨今、注目される体験型観光ツールの一つであると考えております。 本市におきましても、例えば、龍門滝から重富海岸、そして蒲生の大クスを巡るコースも、自転車であれば道沿いの景色や食、施設等にも気軽に立ち寄れ、丸一日、姶良を体感することが可能となります。 このように、自転車で地域を巡り、風に吹かれながら自然を体感することは、すばらしい体験であり、観光振興に寄与する可能性が高いと考えられます。また、市民の自転車活用による健康の維持増進、二酸化炭素排出削減による環境保護、渋滞緩和など、多方面において好影響をもたらすことが期待されます。 自転車活用による効果は多岐にわたり期待されますが、一方では、利用者のルール・マナーの向上、地域住民の理解や協力が必要となること、またハード面においても、自転車専用道路やサイクリングコースの整備、サイクルステーション設置などの課題も多くあります。 今後、県との連携や先進自治体の事例を参考にしながら、観光団体や地元事業所の協力を得るなど、最善の施策を調査研究してまいります。 2点目のご質問にお答えします。 本市の交通事故発生件数については、平成30年から令和2年までの3年間で6,231件あり、そのうち自転車乗車中の事故は306件で、全体の4.9%となっております。市としましては、これまでも姶良警察署や県交通安全協会と連携して、幼稚園、保育所、学校、高齢者サロンや自治会へ出向き、交通安全教室を実施し、安全教育を通した交通安全思想の普及啓発に努めているところであり、これからも交通安全キャンペーンの開催などを継続してまいります。 また、道路交通環境や道路交通施設等の整備については、現場確認を行い、安全確保のための整備を行っているところであります。 シェアサイクル等の普及につきましては、自転車利用への転換を促進し、環境負荷の低減面や観光振興の面からも有効な手段であると認識しております。市としましては、県内の先行自治体の例も参考にしながら、調査研究してまいります。 3点目のご質問にお答えします。 県におきましては、昨年3月に自転車活用推進計画を策定し、同年11月には、市町村への説明会を実施しております。 説明会では、地方版自転車活用推進計画策定の手引案も示され、市町村計画の策定について、協力依頼がありました。市としましては、国、県の計画を参考にしながら調査研究してまいります。 以上、お答えといたします。 ◆23番(犬伏浩幸君) それでは、再質問をしていきます。 実は、この自転車活用推進法ができた平成29年、私、興味がありまして、いろいろ法律を読んだり、いろんな資料を集めたりしていたんですけれども、あまりにも身近なもの過ぎてといいますか、自転車と歩くのはかなり身近なもので、これをどうやって市政に反映していけばいいのかなというふうに考えておりまして、そのまま今に至るわけですけれども、今回、当初予算の中に、自転車にかかる予算が計上されておりまして、また、県ですね、そして九州、山口といった地域で自転車を活用したイベントや取組などが進んでいるという現状を知りまして、今回、質問に至ったわけでございます。 なかなか現在のところ、市のほうで無対応ということは重々承知している中での今回の質問であります。しかし、この質問をに、姶良市のコロナ禍の中ですけれども、姶良市の活力につながればいいなと思っているところでございます。 この自転車の活用については、ただ単に乗るというのも、もちろんあるんですけれども、やはり環境の負荷への低減だったりとか、あとは災害時に、機動性がありますので、その活用だったりとか、あとは皆さんご存じかと思いますが、鹿児島市、霧島市もそうですね、指宿市などでレンタサイクルだったり、シェアサイクルと言われているようなもので観光振興を図ったりというのもございます。 そういった中で、国、県と計画をつくっているわけですが、実は、湯元市長におかれましても、令和2年度より、自転車を活用したまちづくりを推進する全国市区町村長の会ですね、というものに加入をしております。令和2年度につきましては、コロナということで、なかなか思ったような活動ができていないというふうには考えますけれども、どのような活動を予定されていたのか、またはなかったのかというところをお知らせいただければと思います。 ◎市長(湯元敏浩君) 議員仰せのとおり、ちょっと長い会なんですけど、自転車を活用したまちづくりを推進する全国市区町村長の会というのを、去年の今頃、入りました。 これは、おっしゃるとおり、令和2年度はほとんど、私、最初に何かいろいろ、総会とか、全国大会とか、ある予定でございましたが、全部中止になりまして、まだデビューを果たしていないところでございますが、その前の年に、今治市に行きまして、今治市の、もう全国で一番の、その自転車を活用した観光のまちでございます。そこのしまなみ海道を中心とした、瀬戸内海を中心とした自転車、サイクルをやっているというところを、それだけで行ったわけじゃなくて、ついでに見てきたという、視察なんですけれども、非常に、自転車に対して整備を非常によく行っている、何年もかけてそうなったんだろうなという形があります。 そういったところも含めて、あと、鹿児島県内でも、ご存じのように、コースが決まりまして、それも姶良市が入っております。それを公式ルートにするというような形、鹿児島県全体を網羅するコースがついている、そういう中で、乗り遅れてはいけないということもあります。 私が、個人的に自転車のいいところは、やはり鹿児島市、霧島市、指宿市といった大きな観光地、そしてブランド力のある観光地じゃなくても、その目的のところに行くまでの過程が楽しい。その、目的がなくても、そのまちを回遊するだけでも自転車は楽しいということで、今から大きな観光地がないところでも可能性がある観光ツールではないかなと思ったところで、私は乗り遅れてはいけないと思っている次第でございます。 ◆23番(犬伏浩幸君) 市長が先頭になって、自転車活用を推進していくという意気込みもしっかりと受け止めました。 令和3年度、来年度の予算については、自転車関係でですね、ツアー・オブ・九州全国ジュニアロードレースというのが、まだ議決はされておりませんが、予定をされております。選手、役員、約220名ほどの方が、これは蒲生で、蒲生地区で行われるわけですけれども、姶良に来られて宿泊、そして食事、観光も含めて姶良に金を落としていっていただけるというふうに思っています。 総務班では現地調査も行いまして、おおくすアリーナがスタート、そしてフィニッシュ地点ということで、そのコースも、総務班のメンバーと回ってきたところでございます。 そのほかの議員さんは分からないと思いますが、概要を少し説明していただければ分かりやすいと思いますので、大まかな概要の説明をお願いいたします。 ◎市長(湯元敏浩君) 鹿屋体育大学の准教授であられる先生が、姶良にいいコースがあるということを提案頂きました。それが、今、議員おっしゃるとおり、おおくすアリーナから久末、そして消防の、白男の入り口のあの消防のところをぐるぐると回るサイクリングコースでございますが、これ、サイクリングコースというのは、これは素人が出るわけじゃなくて、高校生の大会でございます。高校生のレースの大会でございます。これを7周か8周するそうでございますが、サイクリングのこういったレースを始めるには、道路の環境、そして周りの環境が整備されてから、そういう大会を誘致するんだろうなと思っておりましたが、もうあそこが、その専門家によりますと、とてもいいコースだということがありまして、それでは、じゃあ、1回、そういったジュニア大会を開催しようということで、コロナもありますが、コロナのその影響次第でもしかしたら達成できないかもしれませんけれども、今年、その蒲生の地で、全国の高校生が集まって、サイクリングレースが行われるという、今、計画を考えているところでございます。 ◆23番(犬伏浩幸君) 大変期待の持てる大会だなあと思うところでございます。9月を開催予定にしておりますので、実る稲穂が黄金色に輝く田園風景を背に、高校生たちが高速でロードレースを行う、そういったレースをまた姶良市民、県民の方が、鹿児島県民の方々、来ていただいて、ぜひ見ていただいて、その面白さを味わっていただければと思います。 そういった大会がある中で、これをもっと姶良市の活性化につなげていけないかということで、姶良市には重富海岸があったり、黒川岬があったり、森山家、日本一の大クス、米丸マール、住吉池マールもございますし、様々な観光資源があります。 この、今回、蒲生地区での開催でありますが、蒲生地区、そして加治木、姶良地区、隔てなく、これと連携した、官民一体となった、連携した取組が求められると、必要であると、地域の力になると考えますが、そのようなご予定はありますか。 ◎企画部長(松林洋一君) 観光面におきましても、昨今、サイクルツーリズムということで、大変注目を浴びているところでございます。 特に、市長が以前、視察されたしまなみ海道におきましては、インバウンドも含めて大変な盛り上がりだというふうに聞いているところでございます。本市におきましても、今、ご紹介頂きましたように、景観のよい海沿いのルートとか、それから、今回、ジュニアのロードレースは蒲生のほうということで設定がされております。いわゆるのどかな田園風景を巡るコースであったり、また、山沿いではヒルクライムですね、といったようなコース、いわゆる好みに応じたコース設定が可能ではないかなというふうに考えているところでございますし、コース上の飲食店とか、商店に立ち寄ることで、地域の活性化を図れるのではというふうにも考えているところでございます。 そういった中で、関係団体等々と連携した取組というのは、今後、進めていければなというふうには思っております。 以上でございます。 ◆23番(犬伏浩幸君) 官民連携してコース設定を行うということも大切になってこようかと思います。 例えば、フットバスという事業が今行われているわけですけれども、これも、今、6個、7個ぐらいだったですかね、コースを設定して、歩いて、市内の観光巡りをしていただこうという、それと併せて、サイクリングコースの設定というのもさらに姶良の魅力を発信できるものかなというふうに思っています。 この高校生の全国大会ですが、ぜひ今後も継続していただいて、さらに社会人、また国際大会まで発展できるように取り組んでいただきたいと思います。ご見解を伺います。 ◎企画部長(松林洋一君) こちらのほう、今回、主催のほうが公益社団法人日本自動車協議連盟というところになるわけでございますが、そちらのほうの理事、役員の方にお話を聞きましたところ、九州という名前がついているということからも、今回は、鹿児島、姶良が会場となりますが、点々と移っていくようなイメージだということでございますので、連続した開催というのは、今のところ考えていらっしゃらないということでございました。 ◆23番(犬伏浩幸君) 連続開催はなかなか、今のところということですが、先ほどの質問でも申し述べましたが、例えば、社会人の大会だったりとか、国際大会はちょっとコロナの影響でできないかもしれませんが、また違う大会を誘致したりというような考えは今のところないということでよろしいですか。 ◎市長(湯元敏浩君) 今回のジュニア大会が一つの実績になりまして、姶良市でも開けるじゃないか、姶良市はいいコースだと、そしてまた、地域の住民の方からの協力がいいというような話であれば、そういった実業団、あとまたプロの方々のとかいう話もそこから広がっていくのではないかと思っております。 とにかく、あちらからご提案頂いたこの大会を、本当に姶良市の一つの市益として成功させたいなと思っております。 そして、それから出る付加価値、余波というものは非常に大きなものがあると思います。そしてまた、口約束のあれですけれども、宿泊もまずは地元で泊まってもらって、泊まり切れない部分を隣の市町村でということは、お願いしているところでございます。 ◆23番(犬伏浩幸君) まずは、この大会を大成功に終わらせて、そして宿泊をしてもらって、食事をしてもらって、温泉にも入ってもらって、姶良はいいところだよという実績をつくっていただいて、また再び姶良の地でこの大会が行われることを強く望みます。 先ほど市長の答弁にも少し出てきましたけれども、この九州・山口の、ツール・ド・九州・山口、そして各県が推奨ルートを設定するわけですけれども、当初、姶良市は入ってなかったわけですが、姶良市を含めた錦江湾沿いのルートが設定をされているようです。 2020年だったかと思いますけれども、ツール・ド・九州・山口ということで九州一周の国際的な大会、それと観光商品として一般の方々のサイクリング大会というのが、今、計画をされているようです。これは、九州各県の知事さん、そして山口県の知事さん含めた、九州地域経営戦略会議ですかね、だったかと思いますが、その中での議題にもなっているかと思います。ぜひ、これも生かしていただいて、2023年といえば国体もございますので、一緒になって姶良市を盛り上げていければなというふうに思っているところでございます。 それと、サイクルツーリズムについて、鹿児島県の当初予算の中に新規事業として今回計上されています。概要としては、サイクルツーリズム推進のために、県内市町村や関係団体による協議会を設置し、県内モデルルートの設置、情報発信、受入れ環境の整備というふうに書かれております。 昨年の11月に推進計画の説明会がありましたという答弁もございましたが、この協議会の市町村と関係団体による協議会を設置するということについて、何か情報をお持ちでしたら、お伺いいたします。 ◎企画部長(松林洋一君) 県のほうとしましては、サイクルツーリズムの推進については、来年度、県や市町村、観光協会、道路管理者、交通事業者、サイクル関係団体等による協議会を設置し、県内を周遊するモデルルートを設定するとともに、観光施設、宿泊施設におけるサイクリストの受入れ環境や安心して走行できる環境の整備を検討し、併せて県外への情報発信にも取り組むというようなことになっているところでございます。 また、併せまして、特に、サイクルルートにおける交通の安全の確保につきましては、協議会において関係者と連携し、矢羽根などの自転車通行空間整備のほか、サイクリストやドライバーへの運転マナーの周知徹底等、ハード・ソフト両面から取組を検討して、進めてまいりたいといったようなことで説明を受けているところでございます。 ◆23番(犬伏浩幸君) この協議会に関しては、参加希望の市町村、それとも43市町村参加になりますか。 ◎企画部長(松林洋一君) 今のところ、そこまでの情報は頂いてないところでございます。 ◆23番(犬伏浩幸君) ぜひ、この予算が通った際には、姶良市も手を挙げていただいて、協議会の中で中心的役割を担っていただきたいというふうに求めて、次の質問に入ります。 (2)番の質問です。 自転車を積極的に活用するにあたって、やはり交通安全だったりとか、自転車が通りやすい環境整備というのが必要になってきます。答弁でも頂いたように、まず、交通事故の件からですが、平成30年から令和2年までの3年間で6,231件の交通事故、そのうち自転車乗車中の事故は306件で、全体の4.9%となっています。 この平成30年、そして平成31、令和元年、令和2年と、この3年間の割合の増減といいますか、増加傾向、減少傾向、横ばいというふうなのが分かりましたら、お示しをいただきたいと思います。 ◎企画部長(松林洋一君) 自転車乗車中の交通事故の発生件数の推移ということでいきますと、平成30年が112件、令和元年が104件、令和2年が90件ということで、減少傾向にはあるということでございます。 ◆23番(犬伏浩幸君) そうですね。県の統計を見ても、減少傾向だったかと思います。 また、平成の29年に鹿児島県民のための自転車の安全で適正な利用に関する条例ということで施行されました。皆さん、覚えてらっしゃると思いますが、ヘルメットの中学生から幼児、児童生徒、ヘルメットの着用、親のほうに義務があると、あと損害賠償保険などに入りましょうというような条例が制定されました。その効果もあって減っているのかなあという見方もあろうかと思います。 また、姶良市では、姶良市交通安全計画というのを第2次の計画、今、立てて、令和2年度までだったと思いますけれども、様々な取組をしているというのも認識をしているところでございます。 学校関係についても、児童生徒にしっかりと教育をしている、また高齢者に関しても、交通安全教室を実施しているということで確認をいたしました。 一方で、この条例が3年目を迎えまして、また本市においては、交通量も多く、やはり交通マナーというのが大切になってこようかなというふうに思いますので、ぜひ引き続き広報啓発のほうを進めていただければと要請をいたします。 次に、道路交通環境についてですけれども、安全確保のための整備を行っているところでありますということで、具体的には、どういったものがあるかというのを聞きたいんですけれども、例えば、ゾーン30の設定だったりとかというのがあるのかなというふうに思いますが、具体的な整備をお伺いいたします。 ◎建設部長(松里智一朗君) お答えいたします。 自転車が通行するための安全な確保をするための施設ということで、施設の種類としましては、いわゆるブルーラインと言われる青いラインを引いたりですとか、よく、矢羽根といいますけれども、青い形でこう羽根の形をしたやつを、いわゆる、自転車さん、ここを通ってくださいといった形で引いたりというのをしております。 市内におきましても、市道の中で、全てではないですけども、一部において、ここを、自転車が通るべきですよといったところの設置はしているところでございます。 ◆23番(犬伏浩幸君) そういった形で設置をしているわけですが、答弁の中で、課題ということで、自転車専用道路については課題でありますというふうに答弁がございます。確かに、これを造るにはお金も必要ですし、厳しい財源の中、これを優先的にというのはなかなかいかないと思いますが、こういったこと、検討はされたことはあるんでしょうか、自転車専用道路について。 ◎企画部長(松林洋一君) 検討を具体的にということではないんですが、南さつまですかね、あの加世田のほうですね、あそこら辺りについて、サイクリングロード、専用の道路、専用道とか造ってらっしゃいますので、その辺りについては研修をさせていただいているという、視察研修を行っているという状況ではございます。 それと、今、ご指摘のように、自転車専用道路を造るというのは、なかなか現実的には難しいのかなということでございます。南さつまのほうは、JRの廃止路線を活用されておられると、そのような、活用できる素材というのがなかなか本市の場合、見つけることができませんので、そのことも一つ理由ではないかなというふうに思っております。 道路幅の広い道路、それから交通量の少ない路線等活用すると、そういった工夫の仕方というのはあろうかと思いますが、それについても研究をしてまいりたいというふうには思っているところでございます。 その研究の材料としましては、先ほど建設部長のほうからご紹介ございました、矢羽根ですね、この矢羽根につきましても、この部分については、自転車の専用通行帯と同様に、普通に自転車が走るスペースといったようなことになるようでございますので、道路の幅員等の条件により、自転車専用の通行帯が設けられる道路というのは限られてまいりますので、車道幅員に応じて、この矢羽根を設置することで安全性の確保ができればと、有効な方法ではないかなと思いますので、県の動向等を、歩調を合わせながら研究してまいりたいというふうに思っております。 以上です。 ◆23番(犬伏浩幸君) 確かに、自転車専用道路というのは、私も現実的ではないかなというふうに思っているところでございます。そのほかの方法で、自転車の快適な通行を確保するということで、今後も推進をしていただければというふうに思っています。 次に、シェアサイクルについて、先ほども少し話をしましたけれども、市長、施政方針の中で、駅を生かしたまちづくりということで、5つの駅を姶良市は持っているわけですけれども、このシェアサイクルですね、例えば、帖佐駅、重富駅、加治木駅、レンタサイクルのいわゆるサイクルポートですかね、そういったものを造ったりとか、そこから、例えば、加治木だったら龍門滝、そして高倉展望台とか、黒川岬もありますけれども、少しスポットにレンタサイクルの拠点をつくる。 帖佐だったら、例えば、イオンタウンも活用できるでしょうし、その後、山田の凱旋門だったり、住吉池などもあると思います。 さらに、蒲生地区においては、駅はないわけですけれども、蒲生の観光交流センターを拠点に、くすの湯だったりとか、その他民間施設も含めて、そういったレンタサイクル、シェアサイクルの事業が可能性があるかなというふうに思っています。まちづくりの一助につながるかなと思っていますが、モデル事業で、1か所でもやってみても面白いなというふうに思いますが、見解をお伺いをいたします。 ◎企画部長(松林洋一君) 今、ご紹介の分については、シェアサイクルなのか、レンタサイクルなのかなんですが、シェアサイクルは、コミュニティサイクルとも言われるものでございまして、複数のサイクルポート、その場所ですね、に乗り捨てが、乗り降りが可能なもので、一定の場所に返すというものではなく、いわゆる、その、レンタサイクルは借りた場所に返すということになりますので、そことはちょっと違うものであるということでございます。 このシェアサイクルにつきましては、コミュニティサイクルといったような呼ばれ方もしているところでございますが、鹿児島市の「かごりん」とか、それから指宿でも「いぶりん」というんですかね、このような事例があることは承知をいたしているところでございますし、国におきましても、自転車活用推進計画の中で、シェアサイクルについては、サイクルポートの設置数を現行から倍増させることを目指すといったようなことも掲載されているところでございます。 しかしながら、本市におきまして、今すぐに導入ということは考えていないところでございますが、今後、自転車を活用した市民への健康意識の向上であったり、環境負荷の改善の意識のといったようなことを、醸成を図りながら、先進事例の効果等を学びながら、調査してまいりたいというふうに考えております。 ◆23番(犬伏浩幸君) すみません、ちょっとシェアサイクルとレンタサイクルの、ちょっと言い方がまずかったかと思いますが、シェアサイクルはサイクルポートなどの設置があって、少しお金がかかるわけですけれども、例えば、レンタサイクル、観光協会に、廃棄された、廃棄というかな、要らなくなった自転車を置いてやるとか、そういった形でもできることと思います。市役所内にもつくっていただいてもいいかと思います。 そういった形で、なるべくお金をかけないで、自転車を活用していただくという方策もあろうかと思います。たしか、放置自転車は撤去などについては、本市の条例があったかと思いますが、そういったものも活用できればしていただいて、レンタサイクルにつなげていっていただければいいかなというふうに思っています。 この件については、何か答弁ございますか、レンタサイクルの件について。放置自転車を活用……。 ◎企画部長(松林洋一君) レンタサイクルにつきましては、南さつま、それから日置市のほうでサイクリングターミナルというのを設置をいたして運用されているというようなことをお伺いしているところでございます。 私も、実は、その南さつまの分については、実際、乗りに行ったことがございますが、コースも海沿いだったもんですから、ちょっと気分がよかったところですが、その放置自転車の関係も含めて、少し研究させていただきたいというふうに思っております。 ◆23番(犬伏浩幸君) 今後の調査研究に期待するところでございます。 続きまして、最後の項目です。 国、県におきましては、推進計画の策定をされているわけですけれども、市町村において、姶良市においては調査研究ということでご答弁をいただきました。県のほうにつきましても、昨年の、1年前のことですので、なかなか市のほうも対応ができないというのはもう当然であります。 そういった中で、この説明会に出席されたときの率直な感想といいますか、これ、できそうだなとか、これ、厳しいなとかいうような感想がありましたら、お知らせいただきたいと思います。 ◎企画部長(松林洋一君) すみません。説明会のほうには、土木課の職員が対応いたしておりますので、そちらの担当課長のほうで。 ◎建設部長(松里智一朗君) 担当課長から説明させます。 ◎建設部土木課長(師玉保之君) それでは、お答えします。 昨年、案内がありまして、私のほうの土木課のほうで参加をいたしました。そのときの説明の中では、今言う自転車の安全性を図る道路づくりと、あと、シェアサイクルについてのお話もありました。 ちょっと、そのときに重点を置かれて話をされたのが、広域的な自転車活用というところでございました。でしたので、ちょっと市単独でのお話ということでは、ちょっと対応できないのかなという感触を受けた次第でございます。これからの広域的なことってなっていきますと、協力要請等々がありましたら、それに基づいて、一緒に研究していかなければならないのかなというふうに感じたところでございます。 以上でございます。 ◆23番(犬伏浩幸君) 出席されたのは土木課の課長です。確かに、これは国交省が管轄ということで、市町村によって土木関係がしたり、県は多分、土木関係だったような気がしますけれども、商工観光というか、そういったところが担当したりということで、あるかと思います。 また、この策定にあたっては、手引というのもあるということで、その中で、自転車のネットワーク計画だったりとか、駐輪場の整備計画だったりというのを一緒にのっけましょうというような、望ましいという文言も入っておりました。これを作成するにもなかなか時間と人手が要りますし、優先順位的にはどうなのかなというのも分かります。 さらに、今、課長が広域的なというお話がございました。手引書の中にも、広域的な連携を図ってもよいですよというような文言が書いてありました。 姶良市は、錦江湾奥会議といって、姶良、鹿児島、霧島、垂水と、そういった会議があろうかと思います。環境、観光、教育等々、一緒にやって取り組めるその場がございますので、例えば、この湾奥会議の中で、こういった推進計画を策定しましょうといったような提案はできないかなと思っていますが、いかがですか。 ◎市長(湯元敏浩君) 鹿児島全体の43市町村、まだ、まだら模様でございますね、このサイクルツーリズムに関しては。非常に熱く燃えている市もあれば、全くもって興味のないところもあると。 湾奥会議では、まだ、こういうのを俎上に上げたことはございませんけれども、ほかの3市がどのように考えているかを探りつつ、やっていきたいなと思っております。 私自身も、姶良市も、まだ先ほどの会員になって、まだデビューをしていないというところでございますので、まだ手をちょっとこうつけただけの話でございまして、まだまだ胸を張って、サイクルツーリズムやってるぞなんていうところには、まだまだ届いてないところでございますので、こちら自身がまずは研究していかなきゃいけないなと思っている段階です。 ◆23番(犬伏浩幸君) 確かにそうですね。私自身もそうですけれども、鹿児島県内でいったら、やっぱり南さつま市がトップリーダーということで、市区町村長の会の九州ブロックのたしか会長さんでもあられると思います。ぜひ、一歩一歩ですけれども、姶良市もこの自転車活用について歩を進めていって、地域の活性化につなげていっていただきたいなというふうに思っています。 今回、自転車を中心に質問させていただきましたけれども、当初予算の事業の中から、新規としてぱっと目についたのもありますし、以前から少し温めていた話題でもありましたので、今日のテーマにさせていただきましたが、やはり行政運営するにあたって、財源確保というのが、これからはさらに求められているんだろうなというふうに思います。午前中もあったかと思いますが、ふるさと応援寄附金だったり、企業版のふるさと納税だったり、あと、保有財産の売却、それと総合運動公園のネーミングライツのスポンサーの募集というのもしていたかと思います。いろんな意味で稼ぐ力というのはよく新聞に載っていますけれども、稼ぐ力を向上させていくというのが求められているんだろうと思います。 先ほど早掘りタケノコの話題も出ましたが、農林水産業の稼ぐ力、そして観光関連業の稼ぐ力、また小規模零細企業の事業者の方々の稼ぐ力、そういったものをしっかりと後押ししていかないといけないなというふうに思います。 そういった中で、自転車を活用というのは、まだまだこれからだと思いますが、すごく可能性を感じるものであるというふうに思います。今後、蒲生の高校生の全国大会をに、自転車の活用がさらに進むことを期待をしております。 最後になりますけれども、3月で退職される職員の皆様、本当にこれまで市政発展のためにご尽力をいただきました。心から敬意を表しますとともに、感謝を申し上げます。今後とも、ますますご健勝、ご多幸をお祈りいたしまして、私の一般質問を終わります。 ○議長(東馬場弘君) これで、犬伏浩幸議員の一般質問を終わります。 ○議長(東馬場弘君) 以上で、本日の議事日程は全部終了しました。 したがって、本日の会議はこれをもって散会とします。 なお、次の会議は3月19日午後1時から開きます。(午後3時49分散会)...