令和 2年 9月定例会(第3回)令和2年第3回
姶良市議会定例会議事日程第2号 9月1日(火)午前10時 開 議┌──┬────┬────────────────────────────┬──────┐│日程│議
案│ 議 件 名
│ 備 考 ││番号│番 号│ │ │├──┼────┼────────────────────────────┼──────┤│ 1│ │一 般 質 問 │ │└──┴────┴────────────────────────────┴──────┘┌───────────────────────────────────────────
┐│ 令和2年第3回
姶良市議会定例会 │├────────────────────────┬─────┬────────────
┤│ │開会(議)│ 午前10時00分
││ 令和2年9月1日(火)本会議 ├─────┼────────────
┤│ │閉会(議)│ 午後 3時28分 │└────────────────────────┴─────┴────────────┘┌────┬──┬──────┬──┬──┬──────┬──┬──┬──────┬──
┐│出席議員│議席│ 氏 名
│出欠│議席│ 氏 名
│出欠│議席│ 氏 名
│出欠││及 び│番号│ │の別
│番号│ │の別
│番号│ │の別││欠席議員├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──
┤│ │ 1│新福 愛子 │出 │ 9│上村 親 │出 │17│谷口 義文
│出 ││ ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──
┤│ │ 2
│竹下日出志 │出 │10│森川 和美 │出 │18│小山田邦弘
│出 ││ ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──
┤│ │ 3│国生 卓 │出 │11│岩下陽太郎 │出 │19│萩原 哲郎
│出 ││ ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──
┤│ │ 4│峯下 洋 │出 │12│松元 卓也 │出 │20│堂森 忠夫
│出 ││ ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──
┤│ │ 5│田口 幸一 │出 │13│湯元
秀誠 │出 │21│ │ ││ ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──
┤│ │ 6│湯之原一郎 │出 │14│堀 広子 │出 │22│有川 洋美
│出 ││ ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──
┤│ │ 7│鈴木 俊二 │出 │15│吉村 賢一 │出 │23│犬伏 浩幸
│出 ││ ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──
┤│ │ 8│湯川 逸郎 │出 │16│和田 里志 │出 │24│東馬場 弘 │出 │├────┴──┴──────┴──┴──┴──────┴──┴──┴──────┴──
┤│ 出席 23人 欠席 0人 │└───────────────────────────────────────────┘┌─────────┬────────┬───────┬────────┬───────┐│ 本
会議書記氏名 │ 事務局長 │ 迫田 耕蔵 │ 事務局次長 │ 竹中 裕二 │└─────────┴────────┴───────┴────────┴───────┘┌───────┬────┬──────┬────┬──────┬────┬──────
┐│ 地方自治法 │市 長│湯元 敏浩
│蒲生総合│原田 正巳
│建設部長│松里智一朗 ││ 第121条
│ │ │支 所 長│ │ │ ││ の規定によ ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│ る説明のた │副 市 長│前畠 実
│企画部長│松林 洋一 │消 防 長│米澤 照美 ││ めの出席者 ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│ の職氏名 │教 育 長│小倉
寛恒 │市民生活│福元 義行
│教育部長│岩下 直司
││ │ │ │部 長
│ │ │ ││ ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────
┤│ │総務部長│宮園 正浩
│保健福祉│竹下 晃
│水道事業│新門 哲治
││ │ │ │部 長
│ │部 長
│ ││ ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────
┤│ │加治木総│濱田 耕一
│農林水産│吉田 孝 │総務部次│今別府浩美
││ │合支所長│ │部 長
│ │長兼
行政│ ││ │ │ │ │ │管理課長│ ││ ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────
┤│ │総務部次│原口 浩幸
│建設部次│田代 信彦 │総 務 部│堂路
温幸 ││ │長兼
危機│ │長兼
都市│ │財政課長│ ││ │管 理
監│ │計画課長│ │ │ ││ ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────
┤│ │企 画 部│髙山 八大
│農林水産│萩原 安信 |保健福祉|有田加代子
││ │次 長 兼
│ │部次長兼
│ │部子ども│ ││ │地域政策│ |農政課長│ |み ら い
│ ││ │課 長| | | |課 長
│ ││ ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────
┤│ │市民生活│吉永 惠子
│教育部次│前田 浩二
│農林水産│壱岐 昌弘
││ │部次長兼
│ │長兼
学校│ │部 林
務│ ││ │男女共同│ │教育課長│ │水産課長│ ││ │参画課長│ │ │ │ │ ││ ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────
┤│ │保健福祉│向江 美喜
│教育部次│塚田 佳明 │教 育 部|原口 理恵
││ │部次長兼
│ │長兼
保健│ │社会教育│ ││ │健康増進│ │体育課長│ │課 長 兼
│ ││ │課 長
│ │ │ │図 書
館│ ││ │ │ │ │ │事務局長│ ││ ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────
┤│ │保健福祉│野村 昭彦
│水道事業│岩下 伸一
│ │ ││ │部次長兼
│ │部次長兼
│ │ │ ││ │保険年金│ │施設課長│ │ │ ││ │課 長│ │ │ │ │ │└───────┴────┴──────┴────┴──────┴────┴──────┘ 9月1日
○議長(東馬場弘君) これから、本日の会議を開きます。(午前10時00分開議)
○議長(東馬場弘君) 本日の日程は、配付しています議事日程のとおりであります。
○議長(東馬場弘君) 日程第1、一般質問を行います。 本日は、4名の一般質問を行います。順次、発言を許します。 まず、15番、吉村賢一議員の発言を許します。
◆15番(吉村賢一君) 登 壇 議席番号15番、吉村賢一です。台風8号が行ったさなか、また、台風9号ということで、農家の方に影響が少ないように祈るばかりでございます。 では、早速、質問を始めたいと思います。 質問事項1、図書館の在り方について。 これについては、第2回定例会の回答を受けて引き続き深く質問をしたいので、よろしくお願いします。 (1)市の図書館に対する基本理念を示せ。 (2)児童・生徒に対する学習活動はどのような事柄を行っているのか。 (3)加治木図書館は、どのような位置づけ、目的で新設するのか。 (4)加治木図書館の面積を350m2で計画しているが、その根拠を示せ。また、その規模は、国が示す基準と県が示す基準のどちらに準じようとしているのか。 (5)椋鳩十文学記念館を生かし、相互利用できるよう近くに加治木図書館を設置できないのか。 (6)加治木図書館が移転した場合、跡地を郷土館の所蔵庫にしたらと考えるが、いかがか。 (7)3高校が存在することから学習室をさらに充実すべきと思うが、いかがか。 質問事項2、日ごろの防災機能、防災対応、準備について。 質問の要旨。姶良市地域防災計画も参考にしながら質問をさせていただきます。 (1)建築確認申請の際、地域の規制や過去の災害の履歴を示すべきだと思うが、どうか。 (2)垂水市は地域防災計画に想定の津波の高さを記載しているが、本市でも津波の高さを明示できないか。 (3)電柱に海抜標高が記されているが、もっと数多く表示できないのか。 (4)医療体制、救急病院の体制は地域防災計画に具体的に表現できないのか。 (5)感染症対策二類の疑いのある患者が予想される場合の避難場所の確保はできているのか。 (6)日常的に要援護者の把握と名簿の更新はできているのか。 (7)被災ごみ置き場や運搬方法について、公園だけで足りないときの二次的場所の確保はできているのか。また、個人での運搬ができないときの支援体制はあるのか。
◎市長(湯元敏浩君) 登 壇 皆様、おはようございます。吉村議員のご質問にお答えします。 ご質問のうち、1問目の1点目、2点目、6点目及び7点目のご質問につきましては、教育長が答弁いたします。 1問目の図書館の在り方についての3点目と5点目のご質問につきましては、関連がありますので一括してお答えします。 新庁舎における加治木図書館の位置づけ、目的についてですが、図書館法に定義されている公立図書館として設置し、市民の生活や福祉、仕事や余暇、学習や調査研究及び文化の向上に役立つ施設であると考えております。 また、
加治木総合支所に複合する庁舎の機能について、市民参画による検討、審議を重ねた際、図書、学習機能への要望も多かったことや
加治木総合支所庁舎建設基本計画素案に対する
庁舎建設検討委員会から「椋鳩十文学記念館など周辺の公共施設の有効活用及び相乗効果について検討し、各機能の利用者の利便性向上を図ること」との答申を頂いておりますので、新庁舎の建設に伴い、加治木図書館を新庁舎に複合することにしております。 4点目のご質問にお答えします。 規模につきましては、
加治木総合支所庁舎建設基本計画で示しているとおり、現在の加治木図書館と同規模の面積を見込んでおります。 国が示す図書館の設置及び運営上の望ましい基準には具体的な面積の基準値は示されておりません。 そのため、鹿児島県では、地域の実情、実態を踏まえ、さらなる
図書館サービスの充実や地域の発展に寄与する図書館づくりの指針となる鹿児島県の公共図書館の望ましい姿を策定し、その中で、
人口段階別モデルとして基準値を示しておりますが、本市の2つの図書館と1つの図書室においては、面積的には県が示す望ましい基準をクリアしております。 次に、2問目の日ごろの防災対応準備についての1点目のご質問にお答えします。 建築確認申請は、建築基準法に基づき、建物を建築する際に建築主が申請するものです。申請する際、過去の災害履歴につきましては、建築確認を行う上で建築基準法上の確認項目でないことから示しておりませんが、建設予定地に係る用途地域や建ぺい率、容積率などの規制状況に加え、災害危険区域の指定の有無など、地域の規制を調査した結果については示しているところです。 2点目のご質問にお答えします。 東日本大震災後、鹿児島県において地震や津波に関する想定が見直され、本県に影響のある11の想定地震や2つの海底噴火、それらに伴う津波が示されました。これを受けて、本市の地域防災計画も見直しを行い、資料編にこれらを詳細に記載しております。 本市に関して最も影響のある津波については、桜島海底噴火であり、脇元付近で遡上高7.43m、到達予想時間はおよそ4分となっております。 その他、南海トラフ地震や
鹿児島湾直下地震など、想定される全ての地震や津波に関し、本市における最大震度や液状化、津波高、建物や人的被害などを記載しております。 3点目のご質問にお答えします。 電柱への海抜表示は、本市で想定される最大津波が示される前の平成24年5月に海抜マップ作成と同時に市街地の電柱や街路灯309本に高さの目安として、10mと15mを表示しました。 その後、2点目でお答えしました津波に関する想定が示されたことから、平成28年4月に全世帯に対し、
津波浸水ハザードマップを配布したところであります。 津波は、発生する場所により安全な避難所や避難場所まで避難する時間的余裕がない場合も想定されます。そのため、普段から
ハザードマップや海抜表示等で身近な高い建物や高台など身の安全を確保できる場所を決めておくことが重要となります。その目印の一つとなる海抜表示が低地である市街地に数多く必要であることは認識しております。 今後、表示箇所や表示方法など、専門家の意見等も参考に検討してまいります。 4点目のご質問にお答えします。 災害発生時に多数の負傷者が発生し、また、
医療機関そのものが被害を受けて混乱することなども予想されることから、医師会、保健所、医療機関、
日本赤十字社等と協力し、災害時の医療体制の整備について、本市の地域防災計画に記載しております。 なお、平成27年6月に医療救護に関する協定書を
姶良地区医師会と締結しており、市主催の防災訓練等で連携を図っております。 また、広域災害に備えた災害拠点病院は、姶良・
伊佐地域振興局管内で県立北薩病院と県立姶良病院の2か所となっており、さらに、
姶良保健所管内の地域別救護班は3か所の9班体制となっております。 5点目のご質問にお答えします。 二類感染症は、感染力や罹患した場合の重篤性などに基づく総合的な観点から危険性が高い感染症で、結核やジフテリア、SARS等がこれに分類されておりますが、
新型コロナウイルス感染症につきましては、現在のところ、二類感染症に相当する対応等が行われているところであります。 これらに感染した場合、原則、患者は
感染症指定医療機関への入院となります。 なお、
新型コロナウイルス感染症対策の中では、濃厚接触者であり自宅待機中の方や、
PCR検査受検待ちの方、さらに結果待ちの方につきましては、指定避難所とは別に安全な避難先を準備しており、連絡があり次第、そちらを案内する計画となっております。 6点目のご質問にお答えします。 本市の要配慮者を把握するシステムは、日々変動する住民基本台帳と連動してることから、例えば、該当者の転入や転出、死亡などがあった場合でも最新の情報を把握することが可能となっております。 また、要支援者は、要配慮者の中で災害発生時に自ら避難することが困難な者となっており、その名簿に関しては、姶良市要
配慮者避難支援等プランに基づき作成しております。 7点目のご質問にお答えします。 災害時に発生する廃棄物につきましては、まず、市が定める一次仮置場に各自で搬入していただく必要があります。 この一次仮置場は、家財道具や畳、布団、木くず等の被災ごみを、分別、保管、処理を行うため市が一時的に設置する場所であり、現在、策定中の姶良市
災害廃棄物処理基本計画において、候補地の選定作業を進めている段階であります。 具体的には、平時の事前準備として、公園、グラウンド、公民館等の公有地や未
利用工業用地等を候補地としており、災害時においては、災害規模や発生場所に応じて、候補地の中から一次仮置き場として選定、使用する方向で検討しております。 なお、本市で必要とされる一次仮置き場の面積は、環境省の
災害廃棄物対策指針に示されている方法により算出するとさきに述べた公有地のみで確保できる見込みとなっております。 また、仮置き場に搬入が困難な方の支援につきましては、被災者が求める情報を収集、整理した上で、必要に応じ、地域住民や消防団、災害協定を締結している各種団体、
ボランティア等による支援を想定しているところであります。
◎教育長(小倉寛恒君) 登 壇 1問目の図書館の在り方についての1点目のご質問にお答えします。 本市の図書館は、教育委員会で策定している
教育振興基本計画に基づき、「出会いを広げる、生きがいを高める、希望の未来をふくらませる図書館」を基本理念とし、市民にとっての生涯学習の活動拠点としての資料の収集、提供や各種の講座等を実施しております。 2点目のご質問にお答えします。 児童生徒の学習活動は基本的に学校が主体となって取り組んでおります。 図書館の役割は、学校の取り組む学習活動がより一層充実するよう、その要望に応じて支援することにあります。 例えば、図書館では、児童生徒が読書を通して主体的な学習活動が図られるように調べ活動のための資料収集や読書案内、
レファレンス等を行っております。 また、図書館での読み聞かせや学校での出前読み聞かせをはじめ、夏休みの期間に読書感想文や自由研究を支援する講座、職業体験ができる1日司書体験、
図書館フェスティバルでのビブリオバトルの開催等に取り組んでおります。 6点目のご質問にお答えします。 加治木図書館は昭和12年に建設された旧加治木町郷土館で、築83年を経過した木造建物であり、また、
国登録有形文化財に指定されている貴重な建造物であります。 そのため、郷土館収蔵庫として活用するには、大規模な補強、修繕工事を伴うことから、容易に転用することは難しいと考えます。 7点目のご質問にお答えします。 図書館は、市民の自主的、自発的な学習活動を支援するための講座や資料展示会等の開催、関係機関と連携した研修会等、多様な学習機会を提供するための場所として研修室を備えております。 児童生徒が学習する目的で設置している場ではありませんが、市民の学習活動や研修会等の使用がない場合に研修室を開放しているところです。 今後も利用状況を踏まえ、市民の皆様に開放していきたいと考えております。 以上、お答えといたします。
◆15番(吉村賢一君) では、早速、図書館の在り方から、質問の第2問目をしていきます。 まず、姶良市の図書館の場合、例えば、霧島市は国分に立派な本館があります。もちろん姶良市にも旧姶良町に立派な本館があるわけですが、図書館の館長は正職員であり、隼人と兼務で管理責任を持たされています。 すなわち先ほど言われた基本理念、これを具体化する責任者がおるわけですが、姶良市の図書館において、その実質的な責任者はどなたになるのでしょうか。
◎教育部長(岩下直司君)
姶良市立図書館には館長が在籍しておりますが、新しく会計年度職員に代わりまして、この館長も会計年度職員ということで勤務している状況でございますが、中央図書館だけではなく、加治木、蒲生、それぞれの図書館についても見ていただいているというところでございます。
◆15番(吉村賢一君) 今、回答を頂きましたけど、現実に限界がありますよね。会計年度職員、つまり先ほど言いましたように、国分、霧島市の場合は正職員がやはりきっちり方針を決めて、管理計画を決めて運営をチェックしています。ですから、その辺がこの姶良図書館の館長に聞いても、なかなかそこまで責任を持って、この図書館をどうしよう、姶良市の図書館経営をどうしようという回答は得られないわけです。ですから、まず、その責任者、しっかりとした立場の責任者を置く必要があるかと思うんですが、いかがですか。
◎教育長(小倉寛恒君) 立場としては、会計年度職員という立場ではありますけれども、図書館長として現在の図書館館長は県立図書館でも館内奉仕課長をなどを務めたいわゆるキャリアを持っております。図書館経営に関しては、一定の識見を持って取り組んでいるところでございまして、決して、ほかの市町の図書館長と比べて引けを取る人材ではないとそう考えているところです。
◆15番(吉村賢一君) 実際に館長とお話をしまして、そこまで責任を持った回答は頂けなかったんです。ですから、やはり正職員としてきちっと責任が明確になるというか、将来的なこともきっちり答えられる、そういう体制の、いわゆる状況にその責任者を置いてもらわないと、その責任者も、今の責任者は答えられない、そういうやはり図書館経営というのを教育委員会としてはどう見ているかなという疑問が生じるわけです。 これ以上、追及しても今の教育長のような回答でしたらちょっとまずいのかなと思っています。ですから、今すぐではなくても、近々にきちっとした形で正職員を置くということを考えることはできないですか。
◎教育長(小倉寛恒君) 図書館長が正規職員であるか、いわゆる会計年度職員であるかという、立場は別にして、図書館経営を一人で運営していくというわけではありません。全てこういう行政の組織の中では合議制の下に経営を進めていくわけでございますので、図書館のいわゆる事務局長というのは社会教育課長が兼務しておりまして、日々の取り組み、あるいは、将来的な図書館の展望に関しても教育委員会全体で考えているということにおいて、一人の責任に背負わされたものではないということで、現在の状況の中で取り組める最大の方法で今やっているというふうに考えております。
◆15番(吉村賢一君) 教育長の答弁はそのとおりなんですが、市長としてはこういった今のやりとりに関して、どのように思われますか。結局、私としてはやはりきっちり責任を持てる立場の人をそこに置かなければ図書館という経営は成り立たないのではないかと思うんですが、いかがでしょうか。
◎市長(湯元敏浩君) 図書館に限らず組織というものはみんなでやはり方向性を決めて、そして市民のためにやっていくことでございますので、そこはもう教育長の答弁のとおりだと思っております。
◆15番(吉村賢一君) ちょっとまたこれは改めて機会あるごとに質疑させていただく必要があるような感じがします。 2番目に行きます。 子どもに対する学習活動はどのような事柄を行っているか。これは非常に数多くの行事をこなしておられるかと思います。それに対しては敬服する所なんですが、やはりこの子どものいわゆる学習をするには、姶良図書館でしかできないですね。ほとんど加治木図書館では、やってはいるんでしょうけど、ほとんどないんじゃないかなと。その辺はいかがなんでしょうか。加治木の図書館ではやられていますか。
◎教育部長(岩下直司君) その件につきましては、担当課長のほうで答弁いたします。
◎教育部社会教育課長兼図書館事務局長(原口理恵君) 図書館事務局長の原口です。お答えいたします。 加治木図書館につきましては、建物の構造上、非常に段差があったりすることもありまして、多くの方を呼んでの講座等、もしくは、読み聞かせ等ということについて、中央図書館と比べると少なくはございますが、加治木図書館にあります研修室を使いましておはなし会などを実施しているところでございます。 以上です。
◆15番(吉村賢一君) 8月28日に夏のおはなし会があったかと思うんですけど、これはどうだったですか。にぎわったのですか。
◎教育部社会教育課長兼図書館事務局長(原口理恵君) おはなし会等を開催するにあたりましては、このコロナ禍の中でどういった対策を取りながらお客さん、子どもと保護者の方を招くかということについて検討いたしました。研修室等の中でも、やはりいわゆるソーシャルディスタンスを確保した上で、人数制限をかけながら実施しました。 予測としましては、なかなか集まらないのではないかなと思っていたところですが、人数の把握は今していないところではありますが、私たちが期待した以上に集まっていただいたということを報告を受けているところです。 以上です。
◆15番(吉村賢一君) 私は参加した人から話を聞きました。非常に良かったということで、ただ、加治木の図書館はやはり加治木の図書館でやる場合は狭いということで、やはり感想を受けておりますので、ぜひこの加治木で新しく図書館をつくる場合は、そこらも鑑みてやっていただきたいと思います。 3番目、図書館はどのような位置づけ、目的で新設するかということなんですが、一つの例としましては、加治木というのは教育と文化と歴史のまちという位置づけがあるかと思うんですね。その中で、やはり古文書、あるいは郷土史等も書棚を充実すべきではないかと思うんですが、それについての考え方はどうなっていますか。 それと先ほど言っていましたように、本来、これに図書館長が来るべきではないかなと思いますので、先ほどの答弁からすると、その方が責任者であるとすれば。その辺も含めていかがですか。
◎教育部長(岩下直司君) まず、所蔵する本類の関係ですけれども、新しく図書コーナー、あるいは、図書室、そのようなスペースができたときには、現在の面積とほぼ同程度の広さを予定しておりますので、現在のものは収納できるような種別の所蔵物を置きたいと考えております。
◆15番(吉村賢一君) 今、現在の同じ広さでやられるとしたら、あまり期待できないんです。 4番に行きます。 加治木図書館の面積を350m2で計画しているという根拠、この根拠はちょっと私もよく分からないんです。つまり国ではそういう基準は出していないということですが、国は出していますよ。ただ、これはいわゆる強制ではないし、これがそのまま実行されなければいけないということではないというようなただし書きはついて出してあります。 2万人規模でやると992m2というのが一つの目安で、インターネットではっきり見れます。いかがですか、この面積の考え方について。
◎総務部次長兼行政管理課長(今別府浩美君) お答えいたします。 加治木図書館の面積についてでございます。国の基準等では、努力目標というようなことで、通知文のほうで基準が定められております。鹿児島県のほうにおきましては、県のほうで公立図書館の望ましい姿ということで、人口別段階モデルが示してございます。 姶良市におきましては、中央図書館、加治木、蒲生を含めまして、この県の望ましい基準のほうをクリアしている所でございます。 また、公共施設につきましては、加治木新庁舎をつくるにあたりまして、複合化、縮減化という計画等もございますので、現在のところ、同規模の350m2ということで計画のほうはしているところでございます。 以上でございます。
◆15番(吉村賢一君) 結局、その350というのはどこにもないんです。例えば、県の基準でいきましても、県の基準で見ると1,000m2になっていますよ。いわゆるその根拠がどこなのか。人口規模を私は1万8,000としてみて計算するとそういう目安が出ているわけです、県の基準では。ですから、350というのはどこにも出てこないんです。これはなぜですか。
◎総務部次長兼行政管理課長(今別府浩美君) お答えいたします。 県の望ましい姿の基準で申し上げますと、姶良市、約7万7,000人でございますので、8万人と致しまして延べ面積2,657m2というのが県が示している基準でございます。 現在の、現行の図書館におきましても、2,873m2ということで、県の基準のほうはクリアしているところでございます。 その中で、加治木新庁舎をつくるにあたりまして、周りの公共施設の複合化、そういったものを検討いたしまして、市民の方からも図書機能、学習機能、そういったものは複合化を望む声が大きいということがございましたので、同規模の面積を加治木新庁舎のほうに複合化するということで計画のほうを進め、このような経緯に至っております。 以上でございます。
◆15番(吉村賢一君) 結局、全体で今考えておられるのか、考え方の基本が少し違うのかなと思うんです。先ほど例として出しました霧島市の場合は、国分、隼人が図書館です。あと、横川、牧園は図書室です。 それで、姶良市の場合は、例えば姶良、ここにある、本庁舎近くにあるのが図書館、加治木にあるのも図書館という位置づけになるのかなと思うんです。そうするとそこにおける人口の、近在する人口のひと塊、それを対象として私は考えていますが、その辺はいかがなんですか。
◎総務部次長兼行政管理課長(今別府浩美君) お答えいたします。 合併前におきましては、それぞれ3町のほうで、中央図書館、加治木図書館等が存在しておりました。 合併いたしまして市になりまして、市として公共施設の配置、そのようなものをいろいろと検討、考えている計画等もございます。そういったことから、市と致しまして、姶良市と致しまして人口規模のほうから県の望ましい姿の基準に照らし合わせまして面積のほうはクリアをしているという考えでございます。 併せまして、現在の加治木図書館のほうが約370m2のフロアでございます。今回、複合新庁舎に複合することで、様々な複合機能が複合されるかと思いますけれども、例えば、共有されるトイレ、フロア、そういったものはほかの複合機能との共有もできるかと思います。 現在、350m2で計画をしておりますけれども、現在の
図書館サービス、そういったものは引き続き提供ができるものと考えておりますので、今のところ、現行どおり、加治木図書館につきましては350m2のほうで計画を進めていきたいと考えております。 以上です。
◆15番(吉村賢一君) 複合庁舎検討委員会の中で、行政管理課としては、教育委員会と何ら話をしていないので、この350m2については根拠は示せないという話でしたよ。ですから、その後、教育委員会と話をして、どれがどういった広さ、あるいは、どういった環境条件がふさわしいのか。そういう話し合いは持たれたのでしょうか。
◎総務部次長兼行政管理課長(今別府浩美君) お答えいたします。 教育委員会とのほうも協議を致しております。 市と致しまして、公共施設の在り方、そういった大きな目標もある中、今回、新庁舎の中で複合化する機能ということで、図書館につきましては、現在の
加治木総合支所にございます敷地の中に複合化をするということで、そのような方向で話のほうは進めてきているところでございます。 以上でございます。
◎教育部長(岩下直司君) 行政管理課と教育委員会のほうで話ができていないというようなことでございますけれども、加治木複合新庁舎の話が出てきたときに、現在の加治木図書館、これは大分古くなってきておりますので、その機能を複合新庁舎の中に持たせようという構想があるということで、私も、直接、話を伺っております。 その中で、現在の加治木図書館の面積が大体350m2ありますので、現在の機能を縮小しないように、あるいは、サービスが低下しないような一定の広さですとか、あとは今後の使い方といったものも含めて、最低350はということで、現在の加治木図書館の面積が350という数字の基本になっているというところでございます。 将来的に、どのような図書コーナー、図書室の利用になるかは、今後、話をしていくところでございますけれども、全く話をしていないということではございません。
◆15番(吉村賢一君) 結局、350m2ありきで始まっていて、あとで裏付けを取ろうとしているから無理があるのではないかと思っているんですよね。 要するに、現況に合わせました、それだけではないですか、回答は。あまり深い根拠はなさそうな感じですね。これでは十分ではないという声があることは確かなので、余地があれば検討していただきたいと思います。 それから、続きまして、6番目の椋鳩十記念館です。 画像をお願いします。 これが椋鳩十記念館の入口なんです。すごくアカマツの木立に囲まれたいい雰囲気のところです。これは、今の入口のところから加治木、現在の支所を加治木庁舎、現在の庁舎が向こうに見えています。線路がありまして、線路をまたがないと今度の新庁舎との連絡は取れないことになります。 それで、ここら、また反対側を向いていますが、左手のほうの民家、それから、見えないんですが、右手のほうにも民家がありますけど、3軒ほど空き家になっています。 これは、椋鳩十記念館の近い場所の画像です。 画像はいいです。 それで、この椋鳩十記念館、それと郷土館、そういったのといわゆる線路を挟まないで歩いていける範囲に図書館も設置すれば非常にいいのではないか、相乗効果が上がるのではないかなと思うんですね。すなわち、これについては、民地まで買収して、ここの近くにつくるつもりはないということかなと思うんですが、それについて、再度確認いたします。
◎総務部次長兼行政管理課長(今別府浩美君) お答えいたします。
加治木総合支所につきましては、現在の敷地につくるということでの計画を進めているところでございます。 それに伴いまして、現在の加治木図書館、それを複合化しようということでございますので、現在の椋鳩十文学記念館との位置関係につきましては、線路を挟んだ形で図書館と椋鳩十文学記念館が残るということになろうかと思います。 また、椋鳩十文学記念館の書籍等につきましては、今のところは記念館のほうで設置しておりますけれども、将来的に、図書館の中に置くなり、そのような形で相互利用、有効的な活用ができないのかということにつきましては、今後、検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。
◆15番(吉村賢一君) ちょっと、今、えっと思ったんですが、椋鳩十記念館を将来の図書館の中に入れる可能性も検討するということですか。
◎総務部次長兼行政管理課長(今別府浩美君) 将来的にそのような使い方も頭に入れながら、今後、検討していければと思っているところでございます。庁舎建設、加治木の複合庁舎ができてすぐということではございません。 以上でございます。
◆15番(吉村賢一君) 結局、まずもう一回整理しますと、図書館用地として、民地を購入してまで近いところにつくる考えはないということでよろしいですか。
◎総務部次長兼行政管理課長(今別府浩美君) 今のところはそのような考えはございません。 以上でございます。
◆15番(吉村賢一君) そうすると、あと、先ほどの可能性が、椋鳩十記念館をそこに入れる可能性があると。今現在はこの入場者数を調べた範囲では、1日5人ぐらいなんですよね、椋鳩十記念館を利用されている方、昨年度の実績として。一緒にあれだけのいい施設を造りながらもったいないです。姶良市における、そういう児童文学者というのは非常に貴重な存在ですし、観光的な価値もあるわけなんですが、それをもう廃止する、つまり、あの場所を廃止する可能性があるやもしれないというふうにその回答を受け取ってよろしいのか。
◎総務部次長兼行政管理課長(今別府浩美君) お答えいたします。そのようなことではございませんで、椋鳩十文学記念館にございます書籍等につきまして、新しくできる加治木図書館の中、あるいは、姶良図書館、蒲生図書室、そういったところに本を置くことで市民に広く利用ができるのではないかということでございますので、椋鳩十文学記念館を廃止するとか、そういったことは今のところは考えておりません。 以上でございます。
◆15番(吉村賢一君) なんかだんだん混沌としてしまいまして、要するに椋鳩十記念館をどうしたいのかなというのが分からないですよね。では、あそこにある蔵書を、では、半分なりはもう新しい図書館に持っていくよとかとなってしまうと、椋鳩十記念館には蔵書は減っていきますね。そうしたらそこをどうしたいのかがよく見えなくなってきたんですが、もう少し分かりやすく説明していただけませんか。
◎教育長(小倉寛恒君) 椋鳩十文学記念館というのは、竹下内閣のときのふるさと創生金、あれで旧加治木町でつくられたものだと考えておりますけれども、一人の文学者、しかも、児童文学者の作品を展示する、そして、それを慕う方々の来訪を待つという文学記念館でありますので、非常にやはりそういう意味では来客数というのはそんなに多いということは期待できないところだと思います。 それで、椋鳩十文学をさらに拡大するために読書感想文コンクールを毎年1月に実施しております。今、夏休みのころから子どもたちが書いて出品する。大体、数百点が県外も含めて出品されるわけです。そういうことで椋児童文学の拡大を図っているところでございます。 先ほど、総務部次長がお答えしましたのは、そういう椋文学が、だんだんと絶版になっている図書もありますので、だんだんとほかの図書、中央図書館とか蒲生公民館の図書室とか、そういうところに広げていって、さらに愛好者を増やす、特に子どもたちの椋文学への傾倒を拡大していく、そういう意味でのつながりということで答弁したんだと思いますけれども、そういう広がりを持っていくための施策で、つぶしてしまうとか、そういうことではないと理解しております。
◆15番(吉村賢一君) 次に行きます。 8番で、3つの高校が姶良市に存在するわけです。学習室を図書館と別につくるということだったかと思うんです。 それで、図書館と別、いわゆる中央図書館の場合、座席数が120、加治木は16、それから蒲生が17ですか、それで実際の利用率を見ていきますと、加治木の場合が47%。いわゆる座席に対する年間当たりの利用数を日で割って座席数を割り振っていきますと、加治木の場合が47%、中央図書館は15%で、蒲生の場合が41%だったかと思います。そのぐらいの利用率ですね。そうすると、今の学習室ではもちろん足りないと思います。それで、何席ほどを予定するのか、そこまで考えておられるのかどうか、お伺いします。
◎総務部次長兼行政管理課長(今別府浩美君) お答えいたします。 新庁舎に複合する機能につきましては、これから設計という段階に入ってまいりますので、その時点で検討していけるものと考えております。 以上でございます。
◆15番(吉村賢一君) 先ほど来言っていますように、こちらの回答文書にもありますように、「椋鳩十記念館など、周辺の公共施設の有効利用及び相乗効果について検討し、各機能の利用者の利便性向上を図ること」とございますので、これをぜひ具体化して実現していただきたい。 それともう一つは、図書館長がやはり、この答弁の場に来ないのに図書館長に責任がある、権限があるというのはおかしな話だと思いますので、もし、本当に図書館長がいろいろと考えておられる、その責任を持たれる立場であれば、きちんとこちらに参加していただきたい。それでなければ名目だけの図書館長であるというのが明々白々になるということです。 では、次の日ごろの防災対策の関係に行きたいと思います。 防災対策の関係で、一番最初、この建築確認のほうになっているかと思うんですけど、ここに、水害の
ハザードマップ、これを入れられないかという質問をさせていただきました。 ところが、それはなかなかできないような話ではございますが、現実に8月18日に「重要(事項)説明(事項)」ということで不動産業者のほうに通達が行っていると思うんです。 水害
ハザードマップも8月18日に公開されて、8月28日からそれを説明するように施行がなされています。 これについて、建築指導のほうでもやはりその辺の注意喚起、あるいは、こういう状況ですよというのはオープンにしていっていいと思うんですが、いかがでしょうか。
◎建設部長(松里智一朗君) お答えいたします。 ただいま質問がございましたのは、建築確認申請の件でございまして、建築確認申請につきましては、いわゆる地域の規制等に基づいた建築物がなされているかということを確認する事務でございます。ですので、建築基準法6条に基づきます確認項目にないものについては記載しないということでございます。 議員のほうからお話がありましたそういった
ハザードマップ等につきましては、先週金曜日に施行されました宅地関係のやりとりのほうでの情報開示ということでされておりますので、そちらのほうでされていくものと考えております。 以上です。
◆15番(吉村賢一君) それでは、ちょっと2番のほうではこの垂水市同様に記載があるということで私も確認しまして、それは、実際、この回答のように表してあります。 ただ、この表してあるのが、表現してあるのが、実際に市民によく伝わるかどうかということなんです。つまり、こういう津波、浸水
ハザードマップ、作られていますし、配布されていますが、現場でやはり目で見てこの高さがどこなんだ、どれだけなんだというのが分かるような表示、3番になりますけど、電柱に海抜標高が記されているかどうかということです。 画像をお願いします。 これが前に回答にありました10mとか15mに表示をしましたということなんです。これはこれであったほうがいいのかなというぐらいなんです。もうもろに役所の東側に薬屋さんがあります。その電柱、あの丸印のところに15mという表示があるわけです。では、足元はどのくらいなのかというのは、想像するよりないんですが、目安になると言えばなるんですけど、本当になるのかなというとならないのかなという感じです。 では、次へ行きます。 これは、国土交通省が出しています。ここの地盤は、地盤はということはこの電柱の下ですね。これが10mということです。 ですから、こういったのを市内各所、特に松原の方からも要望があったわけです。自分らも津波のときは逃げなきゃいかんけど、でも、逃げるにしても自分のところは何mかは分からないというような指摘があります。ですから、これを、例えば、1km四方に、いわゆる津波の浸水するところに関しては、1km四方に4か所ぐらいとか、そういう設定は考えられないものかどうか、伺います。 画像は結構です。
◎総務部次長兼危機管理監(原口浩幸君) 現在の電柱に標示をしております10m、15mの標示なんですが、市長答弁でもございましたとおり、これは平成24年に市内の九州電力の電柱、しかも、道路上にあるやつの電柱ということで、様々な制約を受けた中で表示したところでございます。 この表示のいきさつにつきましては、当時、どの程度の津波が姶良市でもし発生した場合、姶良市に襲ってくる場合、どの程度の津波が来るだろうというのがまだ想定が出ておりませんでした。そこで、いろいろと部内でも協議をしたところなんですが、今いる自分の地点が何mというのが分かるほうがいいのか、それとも、例えば、8mの津波が来ますよという情報が入ったときに、それでは、10m以上の高さに逃げれば大丈夫ではないかということで、その高さの目安として10mという表示をしたほうがいいのか、非常に議論を重ねたところでございます。 最終的には、今、電柱の標示というのは高さの目安となる、この高さは10m以上です、ですから、その横にある建物のビルの、例えば、3階はその10mを超えているから、上の高さに避難すればいいということで、当時、目安として表示したところでございます。 市長答弁でもございましたとおり、今後、浸水のマップが全世帯で配布されて、市のほうでもそちらを適用しておりますので、今後、この表示方法についても、専門家の意見等を聞いたりしながら、また新たに考えてまいりたいと考えております。
◆15番(吉村賢一君) 4番目に行きます。 医療体制、緊急体制、緊急病院の体制なんですが、これは現実に地域別救護班としては、
姶良地区医師会、それから、国立病院機構南九州病院等があるわけですが、災害で、けが、あるいは、調子が悪いとか、そういった場合、24時間体制で受けられる病院としては、例えば、大井病院とか青雲病院なのかなと思うんですが、そういったのも記載があってもいいのではないかと。すなわち防災計画の中に。そのように思うんですが、いかがですか。
◎総務部次長兼危機管理監(原口浩幸君) 議員お示しのこの災害拠点病院、それと、あとは救護班につきましては、これは県の地域防災計画にのっとったものでございまして、姶良市としましては、先ほどございましたとおり、姶良の医師会と災害協定を結んでおります。しかも、防災訓練のときにはそれらに入っております医療機関とも一緒になって連携して医療の訓練といいますか、救急搬送の訓練、そこらあたりもやっておりますので、そこは応用の中でそれぞれ実施していくというようなことでございます。
◆15番(吉村賢一君) 次5番に行きます。5点目の場合、二類の患者の疑いが予想される場合ということなんですが、原則はもちろん分かっていれば、その指定病院、二医療機関に入院なんですが、熱があるけどどうなんかなという微妙な状態でもやはり避難される方がいらっしゃると思うんです。そういった場合の隔離の仕方、それについては、ちょっとこちらに記載が漏れているんですけど、その辺について、例えば、避難所の中で隔離をどういうふうな形で行うつもりであるか、お伺いします。
◎総務部次長兼危機管理監(原口浩幸君) この4月からコロナ対策として、避難所にもしそういった避難所に避難してこられた際に問診をまず行うということ、それと、あと、検温を行う、その方の体調はどうだというようなことを受付の際にそこらあたりを避難者の方から聞き取り、あるいは、そういう検温等をして、もし体調が悪いとなりますと避難所によってこれはまたいろいろとありますけれども、部屋を別に設けることができれば、その方はまた別な部屋にご案内する、あるいは、そういう部屋がない場合は、さきの議会で承認いただきました段ボールのパーティションであったり、あるいは、そういう
パーティション等で別にするというようなことで、今、対策、対応等を取っているという状況でございます。
◆15番(吉村賢一君) この避難所については、調べてみましたら昭和20年の8月11日、加治木空襲の際は性応寺、錦江小学校、安国寺、精矛神社が避難場所ということになっていたらしいんですね。そういった意味でも具体的に避難場所が皆さんに分かるような形、これが
ハザードマップなりいろんなので示されていると思うんですが、その中に、いわゆる先ほど言っていた避難、救急のときの病院はこういうのがあるよというのが、スペース的に記載されるものならば、そういったものも入れられないかなと思うんですが、いかがでしょうか。
◎総務部次長兼危機管理監(原口浩幸君) 市長答弁にもございましたとおり、災害時に病院に人が殺到しますとどうしても医療体制の崩壊ではないですけれども、なかなか対応し切れないということがございますので、一旦は、消防であったり、あるいは市のほうの保健師かれこれ等が避難所に避難された方なんかの容体を見た上でどのような処置を取っていくかという体制になっていこうかと思います。
◆15番(吉村賢一君) 6点目に行きます。 日常的に要援護者の把握、あるいは名簿の更新というのはできているのかということですが。 民生委員の方に伺いましたら、ある程度、はっきりした回答をもらった方ですと、平成21年にそれらしき名簿はもらった、だけど、その後はもう自分らで更新しているというか、あるいは、自分らで判定をしていて、そういうデータは市からはもらっていないということなんです。 例えば、地域防災計画でも、コミュニティとか自治会とか民生委員がそういう救助体制を取ることになっているわけですけど、現実には、その末端というか、末端というよりは一番の最前線、そこの方が知らない状況があるわけです。そうしたら、もうせっかく地域防災計画を作って、上のほうは体制を整えていても、実際に現地のほうは何も的確な材料を持っていないということになりますが、この辺について、必要資料の配布などはどうなっているのでしょうか。
◎総務部次長兼危機管理監(原口浩幸君) 今現在、法が変わりまして、その前までは避難に人の手助けが必要な方の名簿というのは先ほど議員仰せの、地域であったり、消防団、そういったところに名簿をお渡しして、普段の避難訓練とかそういうので活用してくださいということでございましたが、どうしても個人情報の絡みで、その避難を必要とする個人の同意がないとそういう避難の支援をしてくださる団体、あるいはそういう地域、そういったところに名簿は、通常、普段は渡せないというふうに変わりました。 ただ、災害がもう迫っている状況においてはそこあたりは渡せるということでございますので、通常から本人の同意なしではそういったところにはお渡しできないということでございます。
◆15番(吉村賢一君) 今、今というか、最近、阪神淡路大震災、平成7年でしたが、倒壊家屋等から助け出された方が3万5,000人いる。壊れた家から助け出された方が。この助け出した人、応援者というのは何かといいますと、行政、警察がそのうちの8,000人を助け出している。ところが、家族とか近所の人から助けてもらっている人が2万7,000人いるわけです。つまり、3倍、4倍、地域の人が助け合っているわけですね。ですから、それが1つ。 それから、平成26年の長野北部地震、最大震度6弱、これが二十数名が住宅の下敷きになったんですが、みんな近所の人が助けています。警察、行政は無関係です。無関係というか、間に合わないですよね。ですから、そういった意味では、地域の人たちがそういう情報のネットワークを持っているということでないといけないし、今現在、これは自治会の会長、行政連絡員にも情報が行かない状態がありますね、新しく転入した方の。そういったのなんかもどういうふうに考えられるのかなと思うんですが、すなわちそういう情報がないと、その人が元気なのか、あるいは、病弱なのか、そういう打診もできないというか、そういう状況があるかと思うんです。 その辺も含めて、実際に現場の方はお互い助け合える方法としての情報の共有をどう考えていくのか。この辺については、市長になるんでしょうか。
◎市長(湯元敏浩君) 制度が変わって、自治会長の皆さんが日ごろどういった方が住んでいるかということが個人情報の関係でできないということは制度が変わったことでございますが、その方が足が悪い、病気を患っている、どういった日ごろの生活をしているかという情報はやはり近所の方々が日ごろからのお付き合いで皆さん方と語り合いながら、そういった地域のコミュニティの中で分かり合っていくことではないかなと思っております。 もともと行政から来ていた情報もそこまではなかったものですから、名前とどういった方々が住んでいるということはありましたけれども、健康状態、また、どういったお考えをお持ちかというのは、近所の方々が日ごろのお付き合いで収集していくものではないかなと思っております。
◆15番(吉村賢一君) 宮城県仙台市の場合は、災害時の要援護者についてのリストをその時々の自治会長に渡しているんです。提供しています。政令都市ですよ。姶良市は政令都市ではないんですよね。もうそのぐらいできるのではないかなと思うんですね。 今、市長が言われたように、日ごろの近所付き合いが一番大事なんです。ところが、やはり残念ながら姶良市も少し都会化している地域もありまして、その辺の情報がないというところがあります。ですから、その辺も検討していただきたい。 あともう一つ、自治会の防災組織、これは全ては出来上がっていないと思うんです。つまり防災計画です。各自治会できちんと防災計画を練ってあるのか。それについては、どの程度つかまえておられるでしょうか。
◎総務部次長兼危機管理監(原口浩幸君) 今年の7月1日現在でございますが、姶良市の自主防災組織の組織率というのが85.4%というふうになっております。 ただ、これに関しましては、自治会を単位とするのか、あるいは、コミュニティを単位とするのかというところまでは、すみません。手元に資料がございませんが、それぞれの自主防災組織におきまして消防の消火訓練とか、あるいは、危機管理からの出前講座、こういった要請等は年々増えてきているところでございます。
◆15番(吉村賢一君) 最後の7点目になりますけれども、これについては、球磨川の災害を見ましても捨てるところがないということで、いわゆる災害ごみを持って、そのごみ捨て場に入るのに2時間、3時間待ちということで、災害、復旧の妨げになっています。ですから、この辺もいわゆる災害ごみの収集箇所、あるいは集積場所を点在させて確保しておく、考え方を持っておくということが必要かと思います。これについては、この中でそういう点在して、いろんなルートからその集積場所へ持っていけるというふうに考えておられると思っていいんですか。
◎市民生活部長(福元義行君) お答えいたします。 現在、策定中の
災害廃棄物処理基本計画の中で、今、仮置き場等については、検討を進めているところでございますが、市内で40か所程度を選定いたしまして、その中で、災害に応じて仮置き場を設定するというような方法で、今、検討しているところでございます。 以上でございます。
◆15番(吉村賢一君) 終わります。
○議長(東馬場弘君) これで、吉村賢一議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩します。10分程度とします。(午前11時04分休憩)
○議長(東馬場弘君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。(午前11時13分開議)
○議長(東馬場弘君) 一般質問を続けます。 次に、7番、鈴木俊二議員の発言を許します。
◆7番(鈴木俊二君) 登 壇 皆様、こんにちは。座席番号7番、市政クラブ姶輝の鈴木俊二でございます。 傍聴席にお越しの皆様、本日はありがとうございます。正直、驚いておりまして、一生懸命頑張りたいと思います。少しの間、お付き合いいただければと思います。 今日は9月1日ということで、防災の日であります。毎年、今日は防災訓練の日ですけれども、今年はコロナ禍ということで中止、ここで防災について、先ほど同僚議員の質疑にもありましたが、質問もありましたが、ここで少し私も防災についてお話ができればと思います。 あともう一つ、加治木地区のまちづくりについて、2点、今日は質問をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 それでは、早速、質問に入ります。 質問事項1、ウィズコロナ時代の避難所、避難場所の運営について。 今年の梅雨は日本国内多くの場所で豪雨による被害が発生しました。特に人吉や芦北、久留米など、川が氾濫し、多くの命が奪われたことは大変悲しいことでありました。 姶良市では人的被害がなかったことは幸いでしたけども、土砂災害等が多く発生しています。市民の方も新型コロナウイルス感染の不安を感じながら、避難した方、躊躇し、避難をしなかった方など、いろいろな考えの方がいたのではないかと思います。 今後も、梅雨時期には、地球温暖化の影響なのか、線状降水帯などの発生もあり、非常に激しい雨が連続して降り、雨量も増大し、災害が危惧されています。 そこで以下についてお伺いを致します。 (1)台風シーズンに入り、避難所の開設時には、先般の避難所開設での反省すべき点、良かった点などを生かすべきと考えるが、どのように評価しているのか。 (2)ウィズコロナ時代の避難所の運営について、段ボールベッドやテント、パーティションを追加したことは評価できます。しかし、それだけではまだ不十分ではないかと感じています。今以上の安心・安全な避難所をどのような方針でつくっていくのか。また、ウィズコロナでの防災を市民にどのように伝えていくのか考えをお伺いいたします。 質問事項2、子ども館、加治木支所、そして、まちづくりについて。 市長とかもだ想い通り商店街の方との語る会を8月3日に行い、子ども館、加治木支所、まちづくりの3点について協議したと聞いております。 3月議会で子ども館の地質調査の予算が否決となった以後、どのような子ども館をつくろうとしているのか見えないままになっています。子ども館や加治木支所や加治木地区のまちづくりなどに通り会からいろんな意見が出たと思いますが、考えをお伺いいたします。また、通り会の声をどのように感じたのか、そして、その声にどのように応えていこうと考えているのか、お伺いいたします。 以降は、一般質問者席より行います。
◎市長(湯元敏浩君) 登 壇 鈴木議員のご質問にお答えします。 1問目のウィズコロナ時代の避難所、避難場所運営についての1点目のご質問にお答えします。 今年の梅雨は5月30日に始まり、平年よりおよそ2週間長く、7月28日に梅雨明けしました。この間、12か所の避難所に延べ7日間、99人の方が避難されました。 今年は、
新型コロナウイルス感染症対策として、避難所での問診や検温、定期的な消毒や換気、さらに、ソーシャルディスタンスの確保など、対策を講じた結果、大きな問題もなく、スムーズな避難所運営を行うことができました。 なお、これら避難所における対策、対応等については、6月4日と5日に避難所配置職員およそ200人を対象に研修会を実施したところであります。 市としましては、今後の台風やその他の災害等が発生した場合でも、今回行った避難所での感染症対策を実施してまいります。 2点目のご質問にお答えします。 避難所に配備する段ボールベッドやパーティションの重要な目的には、飛沫感染の防止があり、その結果、避難所での受け入れ人数を少しでも多く確保することが可能となります。しかし、感染防止のために避難者の受け入れ人数が通常より少なくなることに変わりありません。 対策として、発生する災害の内容や規模、さらに住んでいる場所等にもよりますが、避難所や避難場所以外で自分の身の安全を確保できる場所、例えば、自宅や親戚・知人宅などへの避難、車中避難など、多様な避難方法が考えられます。 市としましては、今後、このような避難方法が新たな避難として定着するよう、広報紙やホームページ等で周知するとともに、災害時においては、気象や避難等に関する情報を迅速かつ正確に配信してまいります。 次に、2問目の子ども館と加治木支所、そして、まちづくりについてのご質問にお答えします。 全天候型子ども館につきましては、本年度に施設利用予定者である子育て世帯とふれあい物産館周辺の住民の方へアンケート調査を実施し、貴重なご意見を頂いたところであります。 ご意見の中には、子育ての環境が整うことにより、若い世代が定住先を決めるときの一つの要素になるなどのご意見がありました。 また、かもだ通り商店街の方との意見交換会におきましても、全天候型子ども館の具体的な内容についてのご質問や様々なご意見を頂いたところであります。 全天候型子ども館は、親子が気軽に集い、親子同士が交流するなど、子育てを楽しめる場所を提供し、情報の共有や一時預かり等を利用することで子どもの安全な遊び場を提供するとともに保護者の負担を軽減するための施設と考えております。全天候型子ども館の設置を含め、加治木地区のまちづくりにつきましては、地域の方と一緒に考えて進めていきたいと考えております。 以上、お答えと致します。
◆7番(鈴木俊二君) それでは、1問目から再質問をさせていただきます。 まず、梅雨時期の避難所に関しての確認をさせていただきたいんですけども、99名が避難されたというふうに答弁いただきました。この99人というのは、例年の、昨年以前の通常の、通常という言い方はおかしいのかもしれませんが、例年の避難者の人数に関しましては、多かったほうになるのか、少なかったほうになるのか、どちらになるのでしょうか。
◎総務部次長兼危機管理監(原口浩幸君) 昨年度になりますが、昨年度と比較しますと少ない人数であったと。昨年度は結構多い方が、この梅雨時期に避難されたというふうになっております。
◆7番(鈴木俊二君) 昨年度は非常に確かに多かった記憶がございます。それに比べると少なかったということですね。 あと、確認を何点かさせていただきたいんですが、市のホームページで避難される際に、持ってきてくださいねというものを表示してありました。飲料水であり、食料、日用品、マスクや常備薬、また、体温計など、持ってきてくださいと表示してありました。これを持ってこられた方というのはいらっしゃったでしょうか。
◎総務部次長兼危機管理監(原口浩幸君) ウィズコロナということで、これまでになかった非常食、あるいは、水以外の物で必要な物ということで、新たに市のホームページにそういった物を載せたところでございます。 ただ、マスクについては、結構、ほとんどの方がマスクをしてこられましたが、中には、二、三人、してこられなかった方がおられたということでございまして、その方々に対しましては、避難所配備要員が予備のマスクというものを持って行っておりましたので、そちらのほうを配布したという状況でございます。
◆7番(鈴木俊二君) あともう一点、確認をさせていただきたいんですが、避難のタイミングですね。早めに来られたのか、例年よりも遅かったのか。行政防災無線などで避難所を開設しましたと連絡した以降の市民の方々の動きのタイミングというのはどんな感じだったですか。
◎総務部次長兼危機管理監(原口浩幸君) 今年の梅雨に関しましては、警戒レベル3、高齢者等避難準備情報であったり、場合によっては避難勧告、レベル4ですね。こういったものを発令したところでございます。多くはこれを発令する段階で避難所開設というものを行っておりますので、それと同時に避難してこられる方、そう多くはなかったんですけれども、今年は。そのような状況であったというようなことです。
◆7番(鈴木俊二君) 大体、今年の避難所の動きといいますか、市民の方々の動きというのを大体把握することができました。 今回、スムーズな避難所運営が行うことができたと答弁を頂きました。それは良かったことだなと思うんですけども、あえて強いていえば、ここはまずかったなということはございますか。
◎総務部次長兼危機管理監(原口浩幸君) 我々のほうもこのコロナに対しての避難所の開設は何せ初めてだったものですから、どういうものが想定されるのかということで、一応、準備と対応等は行ってはきたんですが、その中でこういったものがという点につきましては、配備要員の方からは話は聞いてはいません。 ただ、人数が少なかったというのが幸いしたところもありまして、ソーシャルディスタンスの確保、これは確実にどこも行われたということで報告を受けております。
◆7番(鈴木俊二君) 大体、見えてまいりました。順調に行って良かったなと私も安心をしたところでございますが、今後、いろいろな災害が起こる中で、ウィズコロナ時代ですので、想定外のことも起こることも可能性があると思いますので、しっかりと準備をしていただきたいというところで2問目のほうで、今後、どのような考えで避難所をつくっていくのかというところで質問をしていきたいんですけれども。 まず、避難所の収容人数はソーシャルディスタンスを取るために少なくしなければいけない。最悪はテント等で間仕切りをしますということなんですが、将来的に避難所の数は増やすのか、基本的には今のままでいくのか、お考えをお聞かせください。
◎総務部次長兼危機管理監(原口浩幸君) 避難所の数でございますが、今現在、65か所ございます。それぞれの避難所、大小それぞれございますが、今回、土砂災害の警戒区域の見直しを今年度行うこととしておりまして、その中で、再度、もう一回避難所の見直しも行っていくということになってまいろうかと思います。 避難所によっては、場合によっては避難所として使えない要素も出てくるところも出てこようかと思いますが、それに代わる避難所というものもこちらのほうとしては見つけていかないといけないということになりますので、今の数で適正かどうかというところも含めて、今後、検討してまいりたいと思います。
◆7番(鈴木俊二君) 新しいものを、建物をつくるという意味ではなく、今あるものを避難所に指定していくというのは、確かに災害の大きさによって避難者の数も大きく変わってくると思いますので、想定内の、想定外のことも起こり得るということも含めましてしっかりと検討していただきたいなと思います。 基本的には今後新しい生活様式を取り入れて、市民の方々は、仕事の内容も、しかも、私生活も大分変わってきているのではないかなと思います。そういう中で、行政として、今後、行わなければならない避難所の方向性という考え方は、答弁では、自宅や親戚、知人宅などへの車中避難も含めてお願いをしたいとなっておりますし、広報紙やホームページ等で周知をしたいというふうに答弁を頂いています。当然のことながら「情報は迅速かつ正確に配信してまいります」ということなんですけども、この辺のことの周知といいますか、それは広報紙、ホームページで出すと出ているんですけども、具体的にそういう計画といいますか、方法といいますか、自宅や知人宅に行ってください、車中泊もありますよという情報発信という意味では、特に計画というのをされていることはありますか。
◎総務部次長兼危機管理監(原口浩幸君) 情報発信の手段としましては、主なものとしては、市長答弁にもございますとおり、ホームページであったり、広報紙であったり、市の広報紙につきましても今回2回ほど掲載しておりますが、また、今月にも同じような内容で自宅避難等もということで一応掲載する予定ではございます。 そのほかに、各自治会からの様々な要請等があれば、出向いていって、それぞれの地域に合った避難のやり方というものを一緒になって考えられればというふうに思っているところです。 ただ、なかなかこのコロナの関係でなかなか地域の方々が集まるというもの自体、そのこと自体が、今現在、非常に難しい状態でございますので、そこらあたりも含めて、そのほかの市民への周知の仕方ができないかどうかというのも今後検討してまいりたいと思います。
◆7番(鈴木俊二君) 大体、分かりました。 ちょっと今までずっと聞いてきた内容は、毎年起こり得るような風水害、台風の被害などに対してを前提に質問をさせていただきました。 ちょっと趣向を変えまして、先ほど同僚議員の質問でもありましたが、津波とか地震とか、大災害が発生した場合なんですけれども、今、避難所の開設というのは、通常、毎年起こり得るような風水害のパターンのときには、職員の方々が避難所を開設するということで、まず、確認させてください。よろしいでしょうか。
◎総務部次長兼危機管理監(原口浩幸君) 2名体制で各避難所に配備するということになっております。
◆7番(鈴木俊二君) 毎年起こり得るような風水害に対しては、職員の方々が2名体制で開けに行くと。了解いたしました。 では、先ほどの同僚議員の質問にもありましたが、大災害のパターンのとき、大地震が起きました。今、想定されているのは、震度6弱ですかね。姶良市で想定されているのが。あと、津波が7mというように先ほどの答弁がございました。しかも、到達が4分ということでしたので、そのパターンのとき、避難所、避難場所の開設に当たってはどのようなお考えなのでしょうか。
◎総務部次長兼危機管理監(原口浩幸君) まず、避難場所なんですが、これはあくまでも一時的に身の安全を確保する場所であって、そこに市の職員が行ったりとかということはまずはないかと思います。 ただ、その災害後、避難生活をする場所、俗に言う避難所なんですが、ここにつきましては、先ほど申しましたとおり、2人体制という形で今現在取っておりますが、議員仰せの大規模災害が発生して、どうしても今、通常、開設する避難所以上の数をどうしても開設しないといけないということになりましたら、消防団員の方であったり、自衛隊を退職された隊友会の方、あるいは、場合によってはそれぞれの地域独自で避難所運営をしていただくというようなこともあり得るかと思います。
◆7番(鈴木俊二君) 避難場所については地域で、また、避難所に関しての開設は各種団体、もしくは地元にお願いをすることもあり得るかもしれないということですね。 あり得るかもしれないという状況だとやはり不安が残るかなという気が致しますが、今年の1月に防災給食センターの視察ということで会派で東京都の福生市へ行ってまいりました。そこで主が防災給食センターでしたので深く質疑ができなかったんですけども、各避難所に担当のコミュニティがくっついている状態になっておりまして、そこが災害時にはコミュニティが鍵を開けに行くということをされているそうです。もちろんコミュニティの方々が鍵を持っているということなんですね。 実際、昨年の台風15号だったですかね、そのときにはそういう形で市民の方々が開けられたというお話を聞いてきました。 ただ、その鍵を渡しているだけではなく、各種コミュニティ、自主防災組織なのか、ちょっとその辺ははっきりしていないんですけども、連絡協議会を持たれておりまして、毎年といいますか、常に情報交換を行っているというお話でした。 こういうことがあります、情報を常に共有しているということで、市民の方々も最悪のときはあそこに行けばいいのだなというような心構えができますし、避難所の形もこうですよという広報にもつながってきますし、まず、その鍵を持たせる持たせないという以前に、情報共有するための連絡協議会というのを必要ではないかなとこのとき感じました。 それに対してどのようにお考えになりますか。
◎総務部次長兼危機管理監(原口浩幸君) 確かに地域の方々、代表の方々、情報共有をする、今、どこでどういった災害が起きている、あるいは、どこにどういった避難者が多く集まっているというものは、確かにそういった連絡会なるものがあって、情報が共有できれば、お互いに補い合えるというふうに思うところでございますので、今後、コミュニティ協議会であったり、自治会運営推進会議ですか、そこらあたりとも一応協議してまいりたいと思います。
◆7番(鈴木俊二君) ざっと考えただけでも、少しいろいろな障害があるなとは感じるんですけども、ぜひ前向きに進めていただければありがたいなと思います。 ちょっと目線を、先ほどから市民のほうへちょっと振りましたので、市民のほうに入っていきたいんですけども。 今回、避難された方が99名、ほとんどの方が避難されていない。その避難されていない方々はなぜ避難されていないのか。 もしかしたら自宅に避難していると自覚している方もいらっしゃるかもしれない。そうじゃない方もいらっしゃるかもしれないということで、一番問題なのは何も考えていない方なんですけども、避難行動に移してもらうために、今、市民の方々が何が足りないのかというのは何か感じるところはありますか。
◎総務部次長兼危機管理監(原口浩幸君) 一番は、やはり自分が今住んでいるところは安全だという安全意識がどうしても働いているのかなと思います。自然災害はいつどこでどういったことが起こるか分からないという、やはり危機意識を常日ごろから持っていただく。それによって、自分の、今、住んでいるところはどういった災害が起こり得るんだという意識というものをやはり持っていただく。そのためには、市としましては、
ハザードマップであったりとか、そういうものも配ってはいるものの、それの見方が分からないという方も多分にいらっしゃるかと思いますので、そこらあたりを市民の方々にはこういうふうに使うんですよという形で、またいろいろと周知できればと思います。
◆7番(鈴木俊二君) とても次へつなぎやすい答弁を頂きました。 市民の方々が足りないものというのは、まずは考えたことがないので、まあいいかという他人事がまず第一だろうなと思います。 あとは、判断するに当たっての材料、知識がない、どうしていいか分からないというのがある。この大きく2つだろうなと感じました。 それを克服するために、実は2月に防災士の研修がございまして、鹿児島市の方がつくられた「詮議」という、一つのクイズ形式のものなんですけども、それを危機管理課のほうに紹介をさせていただきました。それは、その後、コロナ禍もあってなかなか難しいとは思うんですけども、活用はされているのでしょうか。お伺いをいたします。
◎総務部次長兼危機管理監(原口浩幸君) 議員のほうから「詮議」というものをやっているよということで紹介を頂いたところでございます。非常にいい、市民への周知、それぞれの方々がそれぞれで考えて安全な行動を起こすという点においては、非常に参考になるものであったなというふうに思っておりますので、今後、そういったものを様々なところで実践できないかどうかというところを含めて検討してまいりたいと思います。
◆7番(鈴木俊二君) なかなか「詮議」という言葉だけでは難しいので、簡単に紹介をさせていただきたいと思いますが、パネルをお願いいたします。 要は、考える力を養おうということで、考える防災というふうに定義づけられていますが、自分の地域に起こり得る災害を知って、被害に遭わないこと、身を守ることを自分事として考えてみようということです。とても簡単なんですけども、ただ答えはないです。自分の思いだけが基本的な答えとなります。肝心なのは答えを出した後、なぜそう答えを出したのかということを考えてみることが大切になってくるんですが、簡単に第1問出します。 皆様、考えていただきたいんですが。 あなたは自宅近くのスーパーにいますと。いつも行っているスーパーですね。仕事終わりに、例えば、スーパーに寄って買い物をしているとしましょう。1週間ほど雨が降り続いていて、たった今、土砂災害警戒情報が発表されました。これは、皆さん、市役所に集合という意味ではなくて、あなたはどこに避難しますかと。通常、イエスが「避難所に避難する」、ノーが「家に避難する」と。もしかしたら家に帰るということになるのかもしれません。これを考えていただく。そして、6名か8名ぐらいのグループを組みまして、そこでイエスかノーかの回答をしていただいて、結果、私は避難所に行きます、やはり怖いので、この辺の地域はすぐ水に浸かるので避難所に逃げますという答えがあるかもしれませんし、私の家は高台にあるので、しかも、崖もない、雨は大丈夫です、だから家に帰るというような、いろんな意見が出てくると思うんですね。それを5、6名ぐらいのチームで話し合って勉強していく。そんなに時間はかからないですね。これは1問で多分3分もあれば多分できるのかなという気はします。こういうのが「詮議」でございます。 パネルは結構です。ありがとうございます。 こういうことを繰り返すことによって、自ら防災知識が市民の方々に養われていくというような気がするんですね。特に考えたのは、これを例えば、中学校の教育の中の、例えば、週に1回でもいいです、毎週水曜日のホームルームの10分を使って、これを2問ずつやっていこう、そういうこともできるのかなと思うんですけれども、実際に、教育委員会で学校で行っている防災はどんなものがあって、この件に関しては、どのようにお考えになりますか。
◎教育長(小倉寛恒君) 学校の防災教育というのは、子どもたちは姶良市で、生涯、人生を全うするというわけではなくて、将来、どこへ出ていくか分からない。どういうところに生活しても自分の身を守るということはできなきゃいけないということで、姶良市では、毎年、危機管理対応必携というものを作っているんです。これは五十数ページあるんですけれども、これは、全ての学校、それから家庭にも配布してございます。昨日も話題になりました、例えば、野生のサル、イノシシと出会ったときはどうするかとか、全てこういうのも出てまいります。 今年、ちょっと内容をふくらませましたのは感染症対策でした。コロナの。こういうことで、毎年、こういうふうに。 学校ではこういったことを基に防災教育。特に、単なる避難訓練だけではなくて、中身に入って、特に必要なものについては、それは学校の、小学校、中学校、講師によっても違いますけれども、その時々に必要なことを学校では選択して、学習が重ねているというふうに。 これは学校だけでやっても、なかなか水難事故とかというのはほとんどが親の目の前で亡くなる場合が多いんですね。学校でプールで亡くなるということはまずないんですね。そういうことで、家庭にも分かってもらうということで、家庭にも配布して取り組んでいるというところでございます。
◆7番(鈴木俊二君) こういう情報はとても大切なことで、やはり教育という意味で、知っていただく、教育してということはとても大切なことなんですけども、やはりそこで本人が自分事として考えていくということがとても大切なことだなと感じているところです。ですから、ぜひこういうのは機会を見て実施していただければいいのではないかと感じています。 細かないろいろな問題がございますので、また新しく作れます。いろいろな問題の中身は危機管理課のほうに全部差し上げてありますので、見ていただければと思います。 それでは、次の質問に行きたいと思います。 子ども館と加治木支所、まちづくりについてに入っていきますが、まず、子ども館についてです。 3月の予算で否決となってしまった子ども館なんですけれども、それ以後、アンケートを取られたというのは報告を頂いて、とてもすばらしいことをされたなと思っております。 それ以外に何か変更点があったのか、いろいろと調査されたのか、今回、市長とかもだ通りのお話し合いがあったんですが、それ以外に何か変化といいますか、変わったことがあるのでしょうか。
◎保健福祉部長(竹下晃君) お答えいたします。 アンケートを調査しまして、その結果は議員の皆様方にお配りしてありましたけれども、まず3月の議会で否決されたということで、それを真摯に受け止めまして、その原因が何だったのかということを保健福祉部なりにまた分析して、その結果とアンケートの調査結果は融合させた上でまた子ども館の構想を練るということでございます。 以上でございます。
◆7番(鈴木俊二君) では、今から構想を練るということですね。 中に、とてもアンケートの中で賛成の意見とかいっぱい書かれている中で、裏のほうに、やはり市民の方々の不安の声という言い方をすればいいのでしょうか、それとか、反対の意見だとかというのが裏のほうにもちょこっと書いてありました。 この辺の意見、この意見に対する対応というんでしょうか、それはどのようにお考えなんでしょうか。
◎保健福祉部長(竹下晃君) お答えいたします。 様々な意見を頂いたこと、非常に貴重なご意見だなと思っております。肯定的な意見、否定的な意見もあります。否定的な意見につきましては、それを一つ一つクリアできるような形で全てがクリアできるとは思えませんけれども、なるべくそういう否定的な意見を解決していきたいなと思っております。 以上です。
◆7番(鈴木俊二君) それぞれの皆さんの意見というのは、それはしっかりと届いていて、それに対してできることは対応していくという理解でよろしいですかね。 はい、ありがとうございます。 それでは、かもだ通りとの語る会のことでお聞きしていきたいと思うんですが、市長が行かれて、市長のお考えですね。あると思います。もちろん通り会の考えもあると思いますが、まず、子ども館に絞ってお聞きしますが、子ども館をそもそも市長はマニフェストとして出されている、それはもう当然のことながら思いつきとかそういうのでなく、しっかりとしたお考えの下、これが必要なんだという理由の下で出されて、今回、前回も予算を出されているというふうに理解いたしますが、その辺の、なぜ姶良市に子ども館が必要なのか、市長としてなぜあれをマニフェストに挙げるぐらいつくろうと思ったのか、そこをまず、思いというのが、質問状にも書きましたけれども、ちょっと伝わってこない状態にある。そのままになっているというので、まずそこを変化があった部分等々もお聞かせください。
◎市長(湯元敏浩君) 議員おっしゃるとおり、私のマニフェストの一つで、子ども館の設置ということをさせております。姶良市はほかの市町村が本当にうらやましがるぐらい子どもたちが多く住んでおります。これは確実に未来の姶良市の担い手になります。これは本当に宝です。この宝をまずは主人公として支援していかなければいけないというのが私の気持ちです。 そして、それを育んでいるのは誰かといいますと、今の子育て世代の若い方々です。こういった子育て世代、初めて子育てをする方もいらっしゃるでしょう。そういう方々に、本当に行政をもって包んでいかなければいけない。こういう気持ちで私はこの子ども館の設置というものを掲げたわけでございますが、主人公は2人です。まずは子どもたち、もう一つは、子育て世代のお父さん、お母さんたち。この主人公でございまして、子どもたちにとっては、安心して遊べる場所の提供、これは当然雨の日は外で遊べないので、全天候型子ども館を利用して、もう一つは、やはり今は夏は外で遊べないです、やはり。熱中症、または、もう遊具が物すごく熱くて触れない、すべり台も滑れない、そういった中で、外の遊具を準備してもなかなか今の気候では遊ぶのが危険であるという状態も今の時代になっていると思います。 夏は外で元気にというのも当然でございますが、なかなかそういう気候、気象条件になっていないというのも子どもたちを危険にさらされているということでございます。 そして、そういった状況の中で、こういった子ども館を利用して、危険のない遊具で思いっきり遊んでいただいて、たくさんのお友達をつくっていただく。これが子どもたちへの一つの助け、支援でございます。 そして、もう一つが、主人公である子育て世代のお父さん、お母さんたちへの手の差し伸べなんですけれども、今、姶良市でも入り込みされた人口も物すごく多くなりまして、お父さん、お母さんたちの家庭の状況も多様化しております。ダイバーシティ化しているということでございますが、シングルマザー、シングルファザー、また、共働きが多うございます。もちろん自分のところでご商売をされていて、おじいちゃん、おばあちゃんも同居されている、本当にそういった家庭もございますが、多様化の中で様々な家庭の状況というものがございます。こういった方々をやはり救っていかなければいけない。将来の、未来の宝を育てている皆さん、お父さん、お母さんを助けていかなければいけない、そう思っているところでございます。 例えば、共働きのお父さん、お母さんがいらっしゃったとします。お父さんかお母さんが育児休暇を取ります。両方が取るということはなかなかないと思いますけれども、お父さんかお母さんが育児休暇を取られる。そのときに当然どちらも育児に本当に協力的でやるんですけれども、どちらかが働きに出ているとき、つまり朝ご飯と夕ご飯は一緒に食べますが、昼ご飯という状況がやはり子どもと1対1になるわけなんです。そのときに、ミルクを飲まない、離乳食を食べない、泣きやまない、こういうときにやはりそれが毎日続く、そして、特にお母さんは夜に母乳を与えるために、ミルクを与えるために、2時間、3時間置きに起きる。そういった状況の中で昼時間をこのように迎えて1対1でなるとやはりそこに育児うつとか育児ノイローゼとかと言われるようなことが起きてしまうのではないか、起きてしまう可能性もあります。そして、それがひいては、児童虐待、ネグレクトにつながっていく。そういったことを防がなきゃいけない。姶良市では防がなきゃいけないと私は思っているわけでございます。 そうなる前にぜひ子ども館を利用して、相談があれば、それを受け取る施設があるという安心感に包まれた中で育児をしていただきたいなと思っているわけでございます。 そのために、では、どういったソフトをつくるか。ソフトというのは人材です。その建物の施設もさることながら、そこにいる館長さん、あとは、保健師さん、保育士さんを含むスタッフの皆さん、これを包容力のある園長先生やスタッフでそろえたいと思っているわけでございます。 私はなぜそれを思ったかというと、この議会でも言いましたが、尾道市のキッズステーションに行ったときに、本当に一回会っただけでこの園長さんなら頼りにできるという女性の園長さんがいらっしゃいました。その園長さんに本当に私たちは、昼間、お昼時間なのに伺って、そういった話を聞きました。涙を流しながらその事例を話してくれました。ああ、こういう園長さんがいれば、姶良市の子育て世代の方々も助かるなと、本当に実感したところでございます。 そして、都城市にも行きました。都城市にも温かいスタッフの方がいっぱいおりました。 このような状況を見て、施設の立派さだけではなく、中に働く人たちがいかに姶良市の子育て世代の人たちを包んでくれるか、そういった施設をつくりたいと私はそう思っているわけでございます。 子育て世代の親の皆さんが来やすい雰囲気、それをつくっていく。そして、それと同時に子どもの体の様子も分かります。例えば、つねったり、たばこを押しつけたり、そういった悲惨な家庭も日本全国でニュースになったりします。そういったのを防ぐ意味からでも隠れた児童虐待を発見することもできる。そういった施設を私はつくりたいと思っているわけでございます。それはなぜかというと未来のある子どもたちを、姶良市を担っていく子どもたちを宝として育てたいからということでございます。 そして、先ほど言いましたけれども、昼ご飯に1対1になったときに、飲食コーナーというのをつくりまして、それはうどん屋やカレー屋をつくるわけではございません。全くフリースペースでございますが、そこにコンビニのおにぎりでもいいです。自分でつくったお弁当でもいいです。持ってきて、そこで食べてもらう。そうすると、ママ友もできて、同じような環境で苦しんでいる人たちと本当に慰め合いながらすることもできるのではないかということもありまして、私はそういった施設の充実と、そして、スタッフ、園長先生と言われる方々の本当に気持ちの分かる人たちのスタッフをそろえて、このような施設をつくりたいと思っているところでございます。 皆さん方のお子さん、そして、お孫さん、そういった方々がこの姶良市を舞台に人生を送っていくわけですから、そこを最初のスタートを何とか支えてあげて、いい人生のスタート、そして、いい姶良市の生活を送ってもらいたいとそう思って、この子ども館を推し進めているわけでございます。 以上でございます。
◆7番(鈴木俊二君) 今までの答弁で一番最長だったのかなと思うぐらい長い答弁を頂きました。非常に熱い気持ちは理解できたと思います。人と人のつながりを大切にする、そして、皆を、子どもたちをみんなで育てていこうという考え方は本当にすばらしい考えだったと思います。 市長はその目線であります。この間、かもだ通り会とのお話し合いがある中で、通り会からのほうも子ども館にしてもそうですし、まちづくりに関してもいろんな意見が出たと思います。もちろんがっちり合う部分もあれば、平行線の部分もあるのかもしれません。その辺は市長はかもだ通りの考え方、意見というのはどのようにお感じになったでしょうか。
◎市長(湯元敏浩君) かもだ通りの方々とお話をさせていただきました。二度ほどお話をさせていただきまして、基本的な気持ちは一緒だと私は理解しております。 子ども館をつくるに当たっての非常に期待と、そして、これからかもだ通りがどのようにそれを生かして商店街としていくかという気持ちも伝わってきたところでございます。 私がその場で言ったのは、加治木支所も新しくなります。そして、今の物産館のところに子ども館をつくります、そして、加治木駅がございます。その点を線で結びまして、それが地図でいうと横の線になります。そして、柁城小学校からかもだ通りを通って加治木の港まで、これが縦の線になるということで、この点を線に替えて、そして、この縦と横の線を包んで面にするというようなことをしましょうと。そのための起爆剤が
加治木総合支所であり、子ども館ですと。あとは、伝統ある、そして商店街として基礎のあるかもだ通りが、そこが腕の見せどころで、人をたくさん集めてくださいと。そして、共に発展していきましょうというようなことを私は申し上げました。 方向性としては一緒だと私は思っております。細かいところで、駐車場が少ないとか、歩道がまだ整備していない、これは人が集まれば整備していく方向になっていくと思いますので、そこはまずどうやって活気づけていくか、これを起爆剤としてどのようにまちを活性化していくか、ここを皆さんと話し合っていきたいと思っているところでございます。 以上です。
◆7番(鈴木俊二君) 点と点を線に、線を面にという、以前から市長が言われていることでございますが、まず、通り会から出た意見、私も相談を受けまして、ちょっとお話を聞かせていただきました。資料も頂きまして、これを公表させていただきたいと思いますが、パネルをお願いいたします。 加治木の市の支所の、こんなのができたらいいんじゃないかなというふうに作られた、パースというんですかね、絵でございますが、下に1階に支所をつくって、上には駐車場としてつくっていこうというお話でございます。 これをはじめに聞いたときに、場所はかもだ通りの中にという話でした。場所については、もう3年前に今の支所のところにつくるというふうに決まっています。それは大変難しい話だとは思ったんですけれども、ここに、ただ支所だけの話ではなくて、まちづくりの話が入っていたので、そこに非常に興味を引かれました。これをかもだ通りの南側、10号線近くにつくれば、10号線から通る車、多くの市民や市外の方々が通られますので、こういう建物ができると、ああ、加治木の地域って何か変わったねというのがまず表現できる。 そして、今の駐車場の部分、ここをマンションにして、ただマンションにしてそれだけではなく、今、かもだ通りの中でお仕事をやめられてお店を閉められている方々、その方々にここに入っていただく。その方々は生活圏、周りの生活構造を変えることなく同じ場所で生活ができる。かつ、その空いたお店に新しいお店に入っていただくことによって、かもだ通りが変わっていく。そこを核に変わっていくことよって加治木地域がまた活性化しているというお話を聞きまして、すばらしい考えだなというように聞きました。 それもこれをつくられた方が一人で考えたのではなく、かもだ通りのいろんな方々の話を聞く中でこれをまとめられたというお話でした。 市長もこちらはパブリックコメントで出されていたと思いますので、ご存じだとは思うんですが、これを見てどう感じられたのか、お聞かせください。
◎市長(湯元敏浩君) 私もこの図面は、図面というか、デザインは見させていただきましたが、このようなアイデアが、このような夢が本当に表に出てくるようになったということ自体、非常に起爆となっているんだなというふうに思います。このように皆さんが考え、そして、それを実現に向けて動きだすということはすばらしいことだと思いますが、様々な制約も様々な問題も、これから詰めていくといろいろとあると思いますが、このようにかもだ通りの地元の方々がこのようにしよう、こんなことがあればいいなという話ができるのはすばらしいことだなと感じました。
◆7番(鈴木俊二君) 先ほども図書館のお話とかもございました。市民の方々はいろんな思いがある中で、ああしてほしい、こうしてほしいといろいろな意見が出てきます。それを、できること、できないこと、切るという言葉はおかしいですが、複合させながら、落としどころを見つけながら、進めていかないといけないのではないかなとは思うんですが、こういうパブリックコメントで出されたこういう意見とか、その他、いろいろな意見が出てきていると思いますが、それは実際にすり合わせだとか、この辺で落としどころを見つけようだとか、そういう前向きな方向に進んでいるんでしょうか。それとも、今の計画はずっと流れに乗って進んでいますので、そのまま行くのか。どこまで意見を言って、それは意見が通るのかというのは、とても市民の方々は不安に思っていると思うんですね。言っても無駄だという方もいらっしゃるかもしれません。 その辺は、どのように理解すればよろしいでしょうか。例えば、パブリックコメントですね。お願いいたします。
◎総務部次長兼行政管理課長(今別府浩美君) お答えいたします。 今、示されましたパース図等は確かにパブリックコメント等で寄せられております。こちらの庁舎建設の担当部署と致しまして、加治木、蒲生につきましては、基本計画を策定して進めているところでございます。どこまでいろいろなご要望等を反映できるのか、生かせるのか、ほかの各種の計画との整合性であったり、あるいは、財源の話であったり、そういったものを含めまして、今後、進める中ではなるべく計画に沿いながらも皆様の要望等につきましては、かなえていきたいような、そのような形で進められればと考えております。 以上でございます。
◆7番(鈴木俊二君) なかなか市民の方々が、言うのは勝手ですけれども、言いっ放しという方もいらっしゃるかもしれませんが、それなりにいろんな思いがあって、意見を言われていると思うんです。 特にこのかもだ通りの方々が、今回、支所ができる、そのときも語る会なんかに来ていただいて、いろんな話を一緒に聞いていただきました。そのときに、あまり動きはなかったんですね、正直な話。ぴんと来ていなかったという状態ですが、ただ、市長が子ども館をあそこにつくるということで、言葉は悪いですけども、通り会として動きが始まったというように認識しています。 なぜ子ども館があそこにできることによって、かもだ通りが支所だとかまちづくりだとか、動き出したのか。その真意を私なりにいろいろと考えてみました。 そうしたらやはりお互い、地域の方々もまちづくりに対しては非常に関心が高いですし、いろいろやはりまちづくりのために動こうという人も結構多いと思うんですね。それが多分いきなり降って湧いてきたことでかもだ通り、反映しろよと投げられると多分戸惑いがあったのかなという気が致します。その前に、例えば、もう少し根回しがあったら良かったのかなという気がするんです。その辺の情報の出し方、タイミング、その辺は今のままでいいのか、ちょっと反省すべき点もあるのではないかなと思うんですが、その辺はいかがお考えですか。
◎保健福祉部長(竹下晃君) お答えいたします。 ちょっとおさらいになりますけれども、この子ども館をまずどういう形でどこにつくろうかという庁舎内の検討委員会が立ち上がりました。その中で、候補地が約10か所ほどありまして、その中で絞り込んでいって、最終的に加治木の物産館跡ということで、それを最初に示したのが昨年6月だったと思います。かもだ通りの商店街、通り会に当時の企画部長が行ってお話をされたという記録が残っております。 そのあと、この議会でも子ども館についていろいろとご質問があったと思います。ボルダリングの設置の話だったり、進捗はどうだということで私は記憶しておりますけれども、そういう形で、これまでいきなりというお話ではないのではないかと思います。 以上です。
◆7番(鈴木俊二君) 確か前部長が話に行かれた後、私も一般質問をさせていただきまして、地元との。 ごめんなさい。これは質疑だったですかね。「地元との協議は進めていくのか」とお聞きしました。そうしたら、そのときは「進めていきます」というお話でした。それで、その後、通り会の方いわく、なかったということなんです。ですから、通り会とすれば、少し置いてけぼりにされたといいますか、疎外感といいますか、そういうものを感じられているのではないかなという気が致します。 これも答弁で頂きました。「加治木地区のまちづくりにつきましては、地域の方と一緒に考えて進めていきたいと考えております」と答弁を最後に頂いていますが、具体的にはどう考えればよろしいでしょうか。
◎保健福祉部長(竹下晃君) お答えいたします。 今、この加治木物産館地に子ども館をつくるという計画で動いていますけれども、そこはまた地域の方々のご意見も非常に大切になってくるのではないかと思いますので、そこはここのこの子ども館の設置について通り会の方々に十分納得できるような形でこれからも進めていきたいと思っております。 以上でございます。
◎市長(湯元敏浩君) もちろん商店街発展のための起爆剤ではございます。しかしながら、先ほど言いましたように、主役は子どもと子育て世代でございますので、やはり何のためにつくるかということでございます。そこら辺の部分をはき違えるとまた違う意味になってしまいますので、この子ども館は主役は子どもと子育て世代の方、そして、そこに波及すべく部分で地域の活性化が見えてくればいいと私は思っておりますので、スタート地点を間違えないようにしたいと思っております。
◆7番(鈴木俊二君) 私も、子ども館はあそこにぜひつくっていただきたいと考えていますし、支所に関してはもう少し話し合いが必要なのかなと、まちづくりという点では思っています。 例えば、子ども館自体はもう保健福祉部のほうでしっかりと中身をつくり込んでいただく、これはもう当然のことですね。ただ、地域との兼ね合い、通り会との兼ね合いという意味では、例えば、企画部に入っていただきまして、駐車場の入り口をみんなで決めるとか、商店街を歩行者天国にするのは子ども館と共同でやっていこうとか、そういう意見を出せる場所、そういうのを福祉部と企画部と地域の方々と一緒になって進めていただければ、みんながわくわくするような楽しい建物ができるんじゃないかという気がするんですけども、その辺は、一つの提案になりますが、いかがでしょうか。
◎保健福祉部長(竹下晃君) お答えいたします。 貴重なご意見ありがとうございます。子ども館の建設から、また、建設後、運営にかかるそういうときでもやはり地域の方々と一緒になって、また、地域の方々の暮らし、安全、そういうことも含めて、一緒になって、その施設が盛り上がっていけば非常にありがたいかなと思っております。また、市もそれを望むところであります。 以上です。
◆7番(鈴木俊二君) いい答弁を頂きました。ぜひ進めていただきたいと思います。 今回は、2件について質問をさせていただきました。 たまたま重なったんですが、今回のテーマは、市民への情報伝達と情報共有による意思疎通がテーマになっていました、まとめてみると。市の方々の情報、防災に関しましても、今回の子ども館のことに関しましても、加治木支所のことに関しましても、しっかりと情報は出されていると思います。これはもう間違いなく出されていると私も認識しています。 ただ、それが実際に届いて、届いた方が実際に考えてもらっているところまでの域に行っているのかというとまた違うのかなという気がします。悪い言い方をすれば、情報を出しっ放しという状況になっているのかなと思います。 市長答弁にもございました。人と人とのつながりですね。心と心がつながる。そういうことがないとやはりいいもの、いい事業ができていかないのかなという気が致します。 せっかく子ども館だとか支所だとか、本市もそうですけれども、大きなプロジェクトが動いている中で、いいものができたねというのは、実際、役所の中から聞こえるべきものではなく、地域の方々から、いいものができたねという声が出てきて初めていいものだと思うんです。 ですから、しっかりと市がやりたいこと、市民がやってほしいこと、市が市民にやってもらいたいこと、市民が市にやってもらいたいこと、そういう事々をしっかりと情報発信と意思疎通を図っていただきたいということを最後に申し添えまして、質問を終わります。
○議長(東馬場弘君) これで、鈴木俊二議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩します。午後からの会議は1時25分からとします。(午後0時13分休憩)
○議長(東馬場弘君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。(午後1時22分開議)
○議長(東馬場弘君) 一般質問を続けます。 次に、11番、岩下陽太郎議員の発言を許します。
◆11番(岩下陽太郎君) 登 壇 皆様、こんにちは。議席番号11番、市政クラブ姶輝の岩下陽太郎です。 本日、9月1日ということで、市内の学校も2学期が始まりました。うちにも子どもがおりますが、今日、元気に制服を着て行ってくれたことを喜びに感じております。本日から姶良市内の児童生徒の皆さんが楽しく学習活動ができることを願っております。 また、私は、この夏も学生のインターンシップ生を6名受け入れて一緒に活動を致しました。これまでとは異なり、新型コロナウイルスに伴い、活動が制限されたりしてしまいましたが、その中でできる活動というのを学生とともに一緒に考え、最大限活動ができたかなと思っております。今後も、できることを考えて、いろいろな活動を行えればと考えております。 そのような活動をしている中で、子どもたちの学習や生活の環境、そういったものが今後どういうふうになっていくのか、そういったことを少し考えることができましたので、本日、一般質問でそのような内容をやっていきたいと思っております。 要旨が多いですので、早速質問に入ります。 質問事項1、
新型コロナウイルス感染症に伴う学校の対応について。
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、市内の小・中学校は、これまで2回の休業措置を行い、様々なところに影響が出ており、2学期以降も学校行事等において、さらなる影響が出ると予想されています。 そこで、学校での休業等の判断により影響が出てくる活動等について確認を致します。 要旨(1)保護者から感染が不安で休ませたいと相談があり、実際に欠席した児童・生徒はいたのか。もし、該当する児童・生徒がいた場合、出欠の取扱いはガイドラインを活用して、欠席としない判断としたのか、お伺いします。 要旨(2)医療的ケアを必要とする児童・生徒や基礎疾患がある児童・生徒の登校判断や出欠の取扱いは、どのようになっているのか、お伺いします。 要旨(3)市内で行われる部活動や少年団等の大会等の開催に関する基準は定められているのか。また、今後の大会等の実施予定の状況はどのようになっているのか、お伺いします。 要旨(4)通学バスにおける新型コロナウイルスに関する対策や基準はどのようになっているのか、お伺いします。 要旨(5)今後、市内全小学校が休業となった場合、これまで同様に児童クラブを開所するのか、お伺いします。 要旨(6)今後、児童が感染し、学校が休業となった場合、該当する小学校の児童が所属する児童クラブの対応はどのようになるのか。また、インフルエンザ等のほかの感染症流行のため、休業となった場合、児童クラブはどのような形で児童の受け入れをすることになるのか、お伺いします。 要旨(7)放課後等デイサービスについて、学校の休業期間中に放課後等デイサービス事業所が学校施設を活用してサービスを提供した場合でも報酬を請求することが認められるため、教室、図書館、体育館、校庭等が利用可能である場合は積極的に施設の活用を推進することになっているが、本市における現状及び今後の計画をお示しください。 要旨(8)今後のSSVC+(スクールサポートボランティアコーディネータープラス)の活動について、どのように考えているのか。地域の方々の来校に関する基準はどのように定められているのか。また、ゲストティーチャー等による授業や活動は学校の判断でできるのか、お伺いします。 質問事項2、
新型コロナウイルス感染症に伴う生活支援について。 国は、1人10万円の臨時給付金や児童扶養手当を受給するひとり親世帯等に最低5万円を臨時給付するなどし、本市でも様々な形で生活の支援を行っています。 しかし、今後もこの状況は継続していくことが予想されることから、一時的な支援では問題は解決しないのではないかとも言われています。 暮らしや学びの不安解消に向け、各自治体には相談支援体制の拡充や学校との連携強化など、積極的な対策が求められています。 そこで、以下の内容を問います。 要旨(1)これから様々な職種で給与の引下げや解雇等の問題が発生することが予想されており、該当する世帯は生活困窮となり得る状況が予測される。 本市において、どのような対策をどのような世帯を対象に講じて行っていくのか、問います。 要旨(2)これまで生活支援対策として行ってきている事業や対策における本市の状況はどのようになっているのか。生活保護や就学援助等の申請に大きな変化があるのか。また、制度の見直しなど、検討しているものなどはないか、お伺いします。 要旨(3)他市においては、ひとり親世帯で児童扶養手当を受給されている世帯に対し、児童クラブ利用料の負担を軽減するなど、子育て支援対策として制度化されている。 本市では、導入の検討はなされていないのか、お伺いします。 以下は、一般質問者席で行います。
◎市長(湯元敏浩君) 登 壇 岩下議員のご質問にお答えします。 ご質問のうち1問目の1点目から4点目まで及び8点目のご質問につきましては、教育長が答弁いたします。 1問目の
新型コロナウイルス感染症に伴う学校の対応についての5点目のご質問にお答えします。 放課後児童クラブは、保護者が就労等により、家に一人でいることができない年齢の子どもが利用するものであることから、感染予防対策に最大限の配慮を徹底し、原則として開所していただくこととしております。 6点目のご質問にお答えします。 放課後児童クラブを利用する児童が感染者として特定された場合、保育所における感染症対策ガイドラインに基づき、当該児童クラブは臨時休所となります。 感染者の個人情報の取扱いに十分配慮した上で、保健所の指示に従い、感染症対策として施設等の消毒を行うことになります。また、児童クラブに所属する児童が濃厚接触者に特定された場合、当該児童の保護者に対して利用を自粛するよう要請することとしております。 インフルエンザ等の他の感染症の流行による休校の対応につきましても、放課後児童クラブの事業の主旨から、感染リスクを最小限に抑え、児童の安全を確保し、受け入れることになります。 7点目のご質問にお答えします。 学校の臨時休業に伴い、放課後等デイサービス事業所の利用ニーズが高まることにより、密集性を回避する在り方が懸念される観点から、令和2年3月24日付の文部科学省事務次官通知による
新型コロナウイルス感染症に対応した臨時休業の実施に関するガイドラインにおいて、学校施設が利用可能であった場合は積極的に活用を推進することとされております。 今後、本市としても、
新型コロナウイルス感染症の影響による学校施設の利用については、子どもたちの実情に沿った適切な対応ができるよう教育委員会と連携を図ってまいりたいと考えております。 次に、2問目の
新型コロナウイルス感染症に伴う生活支援についての1点目のご質問にお答えします。 本市におきましては、生活困窮者に対する自立支援策として、生活困窮者自立支援事業を市社会福祉協議会に委託し、各種相談、支援事業の強化を図るため、第2回市議会定例会において委託料の追加補正を行っております。 また、
新型コロナウイルス感染症の影響による解雇や廃業等により、経済的に困窮状態となった方に対し、家賃相当額の助成として住居確保給付金を支給するとともに、市社会福祉協議会と連携しながら就労機会の確保に向けた支援を行っております。 今後も、関連部署において、生活に困窮している方を把握したときは、自立相談支援機関である市社会福祉協議会への相談を促すとともに、庁内の連絡体制を強化し、包括的な支援を行ってまいります。 2点目のご質問にお答えします。 生活困窮者自立支援事業におきましては、
新型コロナウイルス感染症の影響を受けた3月以降の相談件数が増加しており、本年4月から7月までの4か月間の相談件数が378件で、昨年度1年間の相談件数291件を既に上回っている状況であります。 また、住居確保給付金につきましては、昨年度の支給実績はありませんでしたが、本年度の7月末におきましては、11世帯に対するおよそ3か月分の家賃相当額としておよそ72万8,000円を支給しております。 また、
新型コロナウイルス感染症の影響を受けて生活が困窮し、生活の立て直しが必要な方に対しましては、緊急小口資金等の特例貸付を市社会福祉協議会で実施しており、7月末における貸付件数は341件、貸付総額はおよそ8,850万円であります。 この特例貸付につきましては、条件緩和及び貸付期間の延長並びに申請受付の期間延長が図られていることから、今後もさらに申請が増加していくものと考えております。 なお、生活保護の申請につきましては、4月から7月までの本年度と昨年度の申請件数を比較した場合、本年度は3件申請件数が増加しており、そのうち、
新型コロナウイルス感染症の影響による申請件数は1件と把握しております。 就学援助の申請につきましては、年々申請件数は増加傾向にあります。 本年度と昨年度の申請件数を比較した場合、本年度は76件申請件数が増加しております。そのうち少なくとも9件は、
新型コロナウイルス感染症の影響によるものと把握しております。 生活困窮者自立支援及び生活保護並びに就学援助制度につきましては、現段階では制度の見直しの検討は行っておりませんが、今後も国の動向を注視しながら、関係機関との連携を図り、支援が必要な方への丁寧かつ迅速な対応に努めてまいります。 3点目のご質問にお答えします。 放課後児童クラブの利用料金につきましては、各クラブにおいて決められており、料金の形態も様々となっております。また、児童クラブごとに各種の軽減措置を取られている状況であります。
新型コロナウイルス感染症による収入の減少等の影響を受けているひとり親世帯の方が、利用料金を負担に感じ、利用することができなくなるような状況にならないよう、保護者が安心して就労できる軽減制度について、今後、調査、研究してまいります。
◎教育長(小倉寛恒君) 登 壇 1問目の
新型コロナウイルス感染症に伴う学校の対応についての1点目のご質問にお答えします。 子どもへの感染が不安で休ませたいと保護者から相談があった場合の取扱いについて国のガイドラインでは、「まず、保護者から欠席させたい事情をよく聴取し、学校で講じる感染症対策や学校運営の方針を説明して理解を得るよう努める。その上で、感染経路の分からない患者が急激に増えている地域であるなどにより、感染の可能性が高まっていると保護者が考えるに合理的な理由があると校長が判断する場合には、出席停止として、欠席とはしないなどの柔軟な取扱いも可能である」となっております。 教育委員会としましては、各学校の校長に対して、このガイドラインに沿って判断するように指導しております。 今年度の1学期に、感染への不安を理由に欠席した児童生徒は、小学校で29人、中学校で11人でありました。 出欠の取扱いにつきましては、出席停止の判断が小学校13人、中学校0人、欠席の判断が小学校16人、中学校11人でありました。 出席停止の判断をした理由としては、喘息や心臓病などの基礎疾患により、医師の指示に基づくものでありました。 2点目のご質問にお答えします。 医療的ケアを必要とする児童生徒や基礎疾患がある児童生徒は、重症化するリスクが高いことから、学校は主治医の見解を保護者に確認の上、登校の判断を行っております。 登校すべきでないと判断した場合の出欠の扱いについて、国のガイドラインによると「非常変災等児童生徒又は保護者の責任に帰すことができない事由で欠席した場合などで、校長が出席しなくてもよいと認めた日」として扱うことができ、欠席ではなく、出席停止として取り扱うことができます。 基礎疾患のある児童生徒については1点目でお答えしたとおりですが、痰の吸引や導尿等のために看護師を配置しなければならないような医療的ケアを必要とする児童生徒は、本市には在籍しておりません。 3点目のご質問にお答えします。 中学校の部活動やスポーツ少年団の大会等の開催及び参加につきましては、学校や競技団体がその必要性を判断した上で実施することとしております。その際、移動時や更衣室の利用時、競技中などに密にならないようにしたり、手指消毒の徹底や検温を実施し、参加者の児童生徒、教師、保護者等の感染防止対策を講じることとしております。 今後の大会等の実施予定については、例年どおりに実施する方向と伺っておりますが、急激な感染拡大等があった場合には中止なども考えられます。 4点目のご質問にお答えします。 かつて、統廃合等によりバス通学を余儀なくされた児童生徒や特認校制度を利用するためバス通学を利用する児童生徒は5路線89人になります。それらのバス利用の場合の基準は国から示されております、「学校の新しい生活様式」に基づいた予防等を講じております。 具体的には、毎朝、各家庭において検温を行い、熱の高い場合には乗車させない、乗車の際は各車に設置してあるアルコール消毒液で手指消毒を必ず行い、車内の通気を良くし、車内ではマスクを着用し、会話を控えることとしています。このことは、学校を通じ、児童生徒に指導をお願いしているところであります。今後もこの対策を継続してまいります。 8点目のご質問にお答えします。 地域学校協働活動は、地域全体で子どもたちの学びや成長を支えるとともに、学校を核とした地域づくりを目指して、地域と学校が相互にパートナーとして、連携、協働して行う活動です。 コロナ禍の現状では、高齢者の学校来訪等、様々な制約がありますが、工夫と改善によって学校と地域の活性化を進めてもらうと同時に子どもたちに対して新しい生活様式を実践してもらうための支援を行っているところであります。 地域の方々の来校に関しては、各学校は文部科学省から発出されているガイドラインに基づき、基本的な感染症対策を徹底し、3密を避けてもらうための対策に取り組んでおります。 また、ゲストティーチャーなどによる授業や活動は各学校の教育課程に基づいて実施されるものであり、各学校の判断で行っておりますが、感染予防対策上、各学校では慎重に判断しているところであります。 以上、お答えと致します。
◆11番(岩下陽太郎君) それでは、2問目に入っていきたいと思います。 まずは、最初のところで、欠席者の扱いというところになりますが、実際、数や内容に関しては分かりました。今回のこれに関しましては、いわゆる停止の判断をされたという、出席停止という形の判断になったのは、基礎疾患等により、医師の指示に基づく、多分、診断書等が出された児童生徒、ここに関しては児童ですね。児童ということで間違いないでしょうか。
◎教育部次長兼学校教育課長(前田浩二君) 診断書の提出までは求めておりませんけれども、そういった事情で出席停止の判断を校長が下しております。 以上です。
◆11番(岩下陽太郎君) 診断書の提出まで求めなかった。ここがすごくハードルが高くて、診断書を取るのにも時間もかかったりもしますし、医療機関に行かないといけない。要は、コロナのこういう場合にまた医療機関に行って診断書を取るというようなことがあると、またそこでいろんなリスクも出てきます。そういった形でしっかりと、内容としても、多分、学校でも分かっているというところが前提としてもうあるのかもしれませんが、そういうのは柔軟な対応が取られているということで非常に安心しました。 ただ、欠席の判断をしたというところで、中学校は11名という、全員が一応そちらのほうに判断がなったというところなんですが、具体的に説明をもう少ししていただける内容があれば教えてください。