令和 元年 6月定例会(第2回)令和元年第2回
姶良市議会定例会議事日程第4号 6月26日(水)午前10時 開 議┌──┬────┬────────────────────────────┬──────
┐│日程│議 案│ 議 件 名
│ 備 考 ││番号│番 号│ │ │├──┼────┼────────────────────────────┼──────┤│ 1│ │一 般 質 問
│ │└──┴────┴────────────────────────────┴──────┘┌───────────────────────────────────────────
┐│ 令和元年第2回
姶良市議会定例会 │├────────────────────────┬─────┬────────────
┤│ │開会(議)│ 午前10時00分
││ 令和元年6月26日(水)本会議 ├─────┼────────────
┤│ │閉会(議)│ 午後 4時06分 │└────────────────────────┴─────┴────────────┘┌────┬──┬──────┬──┬──┬──────┬──┬──┬──────┬──
┐│出席議員│議席│ 氏 名
│出欠│議席│ 氏 名
│出欠│議席│ 氏 名
│出欠││及 び│番号│ │の別
│番号│ │の別
│番号│ │の別
││欠席議員├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──
┤│ │ 1│新福 愛子 │出 │ 9│上村 親 │出 │17│谷口 義文
│出 ││ ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──
┤│ │ 2
│竹下日出志 │出 │10│東馬場 弘 │出 │18
│小山田邦弘 │出 ││ ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──
┤│ │ 3│国生
卓 │出 │11
│岩下陽太郎 │出 │19│萩原 哲郎
│出 ││ ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──
┤│ │ 4│峯下
洋 │出 │12│松元 卓也 │出 │20│堂森 忠夫
│出 ││ ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──
┤│ │ 5│田口 幸一 │出 │13│湯元
秀誠 │出 │21│本村 良治
│出 ││ ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──
┤│ │ 6
│湯之原一郎 │出 │14│堀 広子 │出 │22│有川 洋美
│出 ││ ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──
┤│ │ 7│鈴木 俊二 │出 │15│吉村 賢一 │出 │23│犬伏 浩幸
│出 ││ ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──
┤│ │ 8│湯川 逸郎 │出 │16│和田 里志 │出 │24│森川 和美 │出 │├────┴──┴──────┴──┴──┴──────┴──┴──┴──────┴──
┤│ 出席 24人 欠席 0人 │└───────────────────────────────────────────┘┌─────────┬────────┬───────┬────────┬───────┐│ 本
会議書記氏名 │ 事務局長 │ 谷山 浩
│ 事務局次長 │ 迫田 耕蔵 │└─────────┴────────┴───────┴────────┴───────┘┌───────┬────┬──────┬────┬──────┬────┬──────
┐│ 地方自治法 │市 長│湯元 敏浩
│蒲生総合│大山 勝範
│建設部長│徳部 健一 ││ 第121条
│ │ │支 所 長│ │ │ ││ の規定によ ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│ る説明のた │副 市 長│前畠 実
│企画部長│宮田 昭二 │消 防 長│米澤 照美 ││ めの出席者 ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│ の
職氏名 │教 育 長│小倉
寛恒 │市民生活│福元 義行
│教育部長│岩下 直司
││ │ │ │部 長
│ │ │ ││ ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────
┤│ │総務部長│宮園 正浩
│保健福祉│竹下 晃
│水道事業│水流 哲也
││ │ │ │部 長
│ │部 長
│ ││ ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────
┤│ │加治木総│草水 博行
│農林水産│枦 良信 │危 機│庄村 幸輝
││ │合支所長│ │部 長
│ │管 理
監│ ││ ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────
┤│ │企 画 部│松林 洋一
│保健福祉│野村 昭彦
│教育部次│塚田 佳明
││ │次 長 兼
│ │部次長兼
│ │長兼
保健│ ││ │企画政策│ │長寿障害│ │体育課長│ ││ │課 長
│ │福祉課長│ │ │ ││ ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────
┤│ │企 画 部│原田 正巳
│建設部次│田代 信彦
│水道事業│押領司典子 ││ │次 長 兼
│ │長兼
都市│ │部次長兼
│ ││ │商工観光│ │計画課長│ │管理課長│ ││ │課 長
│ │ │ │ │ ││ ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────
┤│ │市民生活│吉永 惠子
│農林水産│吉田 孝 │総 務 部│堂路
温幸 ││ │部次長兼
│ │部次長兼
│ │財政課長│ ││ │男女共同│ │耕地課長│ │ │ ││ │参画課長│ │ │ │ │ ││ ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────
┤│ │保健福祉│鮫島美保子 │教育部次│小林俊一郎 │教育部社│深野 信之
││ │部次長兼
│ │長兼
学校│ │会教育課│ ││ │子ども政│ │教育課長│ │文 化
財│ ││ │策 課 長
│ │ │ │係 長
│ │└───────┴────┴──────┴────┴──────┴────┴──────┘ 6月26日
○議長(森川和美君) これから本日の会議を開きます。(午前10時00分開議)
○議長(森川和美君) 本日の日程は、配付しています議事日程のとおりであります。
○議長(森川和美君) 日程第1、一般質問を続けます。 まず、4番、峯下洋議員の発言を許します。
◆4番(峯下洋君) 登 壇 皆様、おはようございます。
松原なぎさ校区、松原上自治会在住、
会派市民くらぶ所属、自席番号4番、峯下洋と申します。本日は足元の悪い中、多数お見えになってありがとうございました。 また、
インターネット中継をごらんいただいているオール オーバー ザ ワールド、世界中の皆様、感謝いたします。 昨日、一般質問の答弁の中で、液体ミルクを危機管理課の皆さんが実際飲まれたとのこと。職務に向き合う真摯な姿に敬服いたします。(笑)。私も気になって価格など調べてみました。240臈缶、1本約280円程度。125
臈紙パック入りで1個240円程度です。これも女性の社会進出で可能になったんでしょうね。男性ばかりではそこまで気が回らないと思いました。それと
ドライブレコーダーも、最近は前後同時撮影可能なものでも、5,000円程度から販売されています。ちなみに我が家は前方専用なんですけど、3,980円だったと記憶しております。転ばぬ先のつえ、大事だと思いました。実際、二、三か月前に確認することがありました。安かったんですが、ちゃんと映っていましたもんね。映っていました。以上、報告させていただきます。 それでは、通告に従いまして、順次質問させていただきます。 質問事項1、ごみ行政について。 要旨、市民の皆様の努力で可燃物、資源物の分別も順調に推移していることと評価しているが、姶良市は県内唯一、人口増が続いている市であるため、一方でごみの量の増加が懸念されるところである。全国では年間に643万tの食料品が廃棄され、その焼却費に8,000億円が投じられているとのことでした。
会派市民くらぶで、生ごみの
リサイクル活動について日置市へ研修に行ったところであるが、以下について問います。 要旨1、日置市では、生ごみを24時間体制で
ごみステーションに置ける60Lたるを準備し、それを活用して堆肥化して循環させている。姶良市も同様の取り組みをする考えはないか問う。 要旨2、自治体によっては、資源物の回収量をふやすために、最寄りの
ごみステーションに曜日ごとに
各種リサイクルごみを排出していると聞くが、本市でも検討する考えはないか伺います。 要旨3、全国的に河川や海の環境保全のために、レジ袋の有料化等により、
プラスチックごみ減量化に取り組み始めているが、本市もそのような取り組みを大々的にする考えはないか伺います。 質問事項2、
フードドライブ・フードバンクについて。 生ごみ減量化の一環として、
フードドライブ・フードバンクという言葉を多く耳にするが本市ではどのように取り組んでいるか。実施に当たっての課題はあるか。どのようなルールのもとに実施しているか伺います。 質問事項3、防災無線、防災ラジオの活用について。 要旨1、防災ラジオは災害時に大変有効なものだと思うが、どの程度普及しているか問います。 要旨2、防災無線のその他の活用方法として、どのようなことを考えているか。例えば自治会の連絡などに使用できないか伺います。 要旨3、最近の
スマートフォンの保有率・普及率は目を見張る。できれば防災無線も
スマートフォンで聞けると便利と思うが可能か。 あとは、一般質問者席から伺います。
◎市長(湯元敏浩君) 登 壇 皆さん、おはようございます。峯下議員のご質問にお答えします。 1問目のごみ行政についての1点目のご質問にお答えします。 昨年度、市内で排出された可燃ごみの総量は、およそ2万1,709tで、29年度よりも、およそ310t増加し、家庭系・事業系ともに増加しており、ごみの減量化は、喫緊の課題となっております。このような状況の中で、市といたしましては、
電気式生ごみ処理機の購入費と、EM菌を活用した
堆肥化バケツ購入費に市衛生協会を通じて援助するなど、生ごみの堆肥化による、ごみの減量化と意識の向上を図っているところであります。 また、市の給食施設では、平成30年度から給食調理過程で発生する生ごみや食べ残しの堆肥・肥料化を行っているところであります。さらに、市衛生協会では、昨年度、日置市において、生ごみ堆肥化を研修し、本年4月の総会にて、新規事業として、生ごみ堆肥化の取り組みを決定したところであります。市といたしましては、ごみの削減や循環型社会の形成につながるため、市衛生協会とも連携を図りながら、日置市の取り組みの状況や、費用対効果等を調査・研究してまいります。 2点目のご質問にお答えします。 本市の資源物は、自治会ごとに設けてある
資源物ステーションと市内6か所にある
資源物集荷所において回収を行っております。
資源物ステーションは、自治会に管理をお願いしており、平成29年度に市民の利便性を図るために実施した、
資源物分別収集の収集に関する意向調査では、収集回数をふやす要望は自治会からありませんでした。また、昨年度から、市民の利便性を図るため、別府川と
市シルバー人材センター蒲生支部にある
資源物集荷所の開設時間の延長を行った結果、従来よりも利用者が増加している状況にありますので、当分の間、様子を見ながら、自治会の意見等を聞くなどし、検討してまいります。 3点目のご質問にお答えします。 国の第5次環境基本計画では、海洋に流出したプラスチックによる生態系への影響が懸念されており、使い捨ての
プラスチック容器包装等のリデュース、使用後の分別意識向上、リサイクル、不法投棄防止を含めた適正な処分の確保等について、普及啓発を総合的に推進するとしております。 また、国は、
海洋プラスチックごみの削減に向けた行動計画とレジ袋の有料化を含む
プラスチック資源循環戦略を策定しております。 本市においては、国・県の動向を注視しながら、市衛生協会と連携し、調査・研究してまいります。 次に、2問目の
フードドライブ・フードバンクについてのご質問にお答えします。 企業や家庭で余っている食品の収集、保管、配布の一連の活動を行うフードバンクと、主に家庭から不要な食品を収集し、
フードバンク団体に提供する活動を行う
フードドライブは、食品ロス削減によるごみ減量化という環境的側面と、食料が不足する人々に提供するという
社会福祉的側面があります。現在、本市において
フードバンク等の活動団体は把握できておりませんが、県内では複数の団体が活動をされていることは承知しております。一般的に、
フードバンク等への食品提供は、品質に問題がなく、賞味期限に余裕がある、または長持ちする米や缶詰、菓子類、飲料等が好まれ、
賞味期限切れ食品、弁当、惣菜、調理パン等、日持ちのしないものは持ち込むことができないようであります。運営団体等は、集められた食品等を保管する倉庫等の確保が必要であることや、種類・数量に偏りがあるため、需給バランスの確保に苦慮されているようであります。 市といたしましては、各種団体等の情報を収集しながら、今後、どのような対応ができるか調査・研究してまいります。 次に、3問目の防災無線・防災ラジオの活用についての1点目のご質問にお答えします。 防災ラジオは、平成29年度から配布開始となり、29年度は、
市内小・中学校等へ100台配布し、30年度は、市民の皆様へ一部助成による有償配布及び公共施設等へ合わせて2,200台を配布いたしました。今年度も市民の皆様へ一部助成による有償配布を開始しております。 2点目のご質問にお答えします。
市防災行政無線の通信運用は、原則、防災及び緊急を要する行政広報以外には使用できません。 なお、各屋外拡声子局に設置されているマイク及び
屋外スピーカーを利活用し、局地放送として、周辺地域の皆様へ必要な情報を周知することが可能です。また、地域の防災訓練等での利活用をさらに進めてまいります。 3点目のご質問にお答えします。 本市が導入している防災・
地域情報配信サービスシステムで対応できないか、先進事例を参考に、調査・研究してまいります。 以上、お答えといたします。
◆4番(峯下洋君) それでは、順番に従って、再質問したいと思います。 日置市に研修に行かれたということなんですが、感想はどういう感想を持たれたのか。それと、EM菌の利用とか取り組まれるということでしたが、再度また詳しく教えていただければ。
◎
市民生活部長(福元義行君) お答えいたします。 日置市への研修につきましては、衛生協会が2月6日に日置市の粗大ごみの収集方法や有料化と、あと、日置市の生ごみ堆肥化の取り組みについて、衛生協会の理事及び関係者26名と事務局2名の計28名が参加しております。その中で、生ごみ堆肥化の取り組みにつきましては、24時間対応、あとは生ごみの回収量に対しまして、1kg10円を
地域活性化奨励金として自治会のほうへ交付していると。また、それを行うことによって、生ごみの収集量が減っているというような状況を聞いております。 また、その中で、衛生協会の理事の方たちのご意見、意見としては、生ごみのリサイクルを進めていただきたいとか、ごみの水分が多いというのを聞いて削減ができないかとか、生活の中で生ごみの堆肥化に早急に取り組んでいきたいとかというような意見が出ております。 それと、EMの関係ですが、EMはEM菌を使った堆肥化のバケツを衛生協会を通じて販売しております。補助しております。これにつきましては、購入価格の2分の1を補助しております。平成30年度におきまして40個、29年度が50個、28年度が74個しております。 以上でございます。
◆4番(峯下洋君) 答弁にもありましたが、総会で、4月の総会で取り組んでいく方向で決定したということなんで、まことに喜ばしいことだと思っております。 それで、ちょっとお伺いしますが、このEM菌のバケツが2分の1補助なんですが、1個当たり幾らぐらいするものなんでしょうか。おわかりだったら。
◎
市民生活部長(福元義行君) すみません、はっきりした額が言えないんですが、2,000円程度だったと思っております。 以上でございます。
◆4番(峯下洋君) 日置市に行って、最初に生ごみのほうをやったときに、有志の方が50世帯ぐらいで始められたということなんです。それが今ではもう1万6,000とか、半分以上が取り組まれていると。何でそんなに取り組みが進んだのかと聞きましたら、やっぱり協力することで、自分たちの地域にお手伝いできる、お役立ちしているというような住民の方のステイタスというんですか、自分たちも頑張っているんだと、それでまた何がしかのお金がいただけると、そういう喜びを感じて継続していった結果、すごい伸びているわけです。当市としても、最初になかなか、全域というわけいかないと思うんです。だから、例えば、ある地区で、モデル地区と申しますか、そういうのをやられてやったらいいと思うんですが、そういうやり方は、お考えはありますでしょうか。
◎
市民生活部長(福元義行君) お答えいたします。 さきの衛生協会の総会の中で、議員も仰せになりましたが、生ごみの減量を図るために、生ごみの堆肥化をするために、住民意識の関連、先進地事例等の研修後、生ごみ堆肥化の取り組みを決定されております。衛生協会のほうで、市のほうでいろんな素案はつくっていくわけですが、衛生協会の理事さんたち、地域の方々がどうしてもお手伝いいただかないと、そういう管理等がございますので、衛生協会の理事会の中で諮っていきながら、どういう形で進めていくか、また協議してまいりたいと思っております。 以上でございます。
◆4番(峯下洋君)
電気式生ごみ処理機というのがありますが、これは幾らぐらいするもので、どういったものなんでしょうか。
◎
市民生活部長(福元義行君) 電気式の生ごみ機ですが、大きさが大体6kgぐらい、すみません、2kgぐらいの量が入る、すみません、はっきりした量があれなんですが、価格的には1万6,000円とか、2万円とかという、いや、すみません、4万8,000円とか、それぞれ機種によりまして、5万円とか、7万円とか、その金額の一応3分の1を補助しているところでございます。 以上でございます。
◆4番(峯下洋君) それは、その生ごみをその中に入れたら、堆肥化するということですか。(発言する者あり)乾燥させて、なるほど。 自分なんかは、研修に行ったときは、大きいやつなんですが、一応粉砕して、それを竹の、竹でできた何というのかね、吸収がいいやつに入れて、それで2週間、2週間だったですかね、それに置いてから堆肥化していくということだったんです。時間もかかったり、いろいろするわけですが、でも、ごみ捨てれば、ごみ、ごみから、またお金になるということは、とってもいいことだと思っていて、やっぱり、ただただ捨てるともったいないなと。私なんかも、ついついもったいないから食べてしまうんですが、やはり、もったいない意識ちゅうのは大事だと思っております。 それで、昨年度の排出された可燃ごみは、2万1,709tで、29年度に比べて310tふえたということでした。これは人口が増加するにつれて、だんだん伸びていくものなのか。これをどうにかしないとやはり大変だと思うんです。学校給食なんかで、ちょっと残菜ちゅうんですか、そういうことも試んでいるみたい、書いてありましたが、ちなみに、どれぐらいの量がそこで処理されているもんでしょうか。
◎
市民生活部長(福元義行君) お答えいたします。 学校給食等の残渣ということで、搬入量がおよそ56tでございました。(発言する者あり)56tです。 以上でございます。
◆4番(峯下洋君) ということは、310tふえたけども、それはやっていたんですよね。やっていたんですっけ。その残菜処理を。いつごろから始められたんですか。
◎
市民生活部長(福元義行君) 昨年の平成30年度からでございます。 以上でございます。
◆4番(峯下洋君) そしたら幾らか、その54tですけ、やった分で、ある程度は抑えられるというか。それをもっともっと広げていけば、簡単にちゅうわけじゃないですけれども、処理、搬出口がまた必要になってくるんでしょうが、やはり、その努力は惜しまないでやっていっていただきたいと思っていますが、どうでしょうか。
◎
市民生活部長(福元義行君) お答えいたします。 そのようなごみの事業系のごみも増加の傾向にありますので、昨年度、事業系につきましては、市内の事業所、多く排出される事業所を訪問しまして、ごみの減量化に努めてくださいというようなお願い等もしているところでございます。 また、センターに持ち込まれるごみの組成調査というか、どういうものが持ち込まれるかというようなのもあわせて調査しているところですが、その中で多かった事業者を一応8社、昨年度回って、はい、案内というか、減量の、ごみの減量化に努めてくださいというようなお願いをしたところでございます。 以上でございます。
◆4番(峯下洋君) ちなみに、ちなみにという口癖なんですが、どれぐらい、相当数あるんでしょうけど、可能な、どれぐらいだったら説得できるとか、そういうのはあるんですか。というのは、私もったいないと思うのが、食べ放題とかよくあります、食べ放題、飲み放題で4,000円、5,000円とか、あれ、本当にもったいないと思うんです。せめて2,000円ぐらいにしていただいて、量を減らしてもいいから全部食べれるようにしていったら、相当ごみが減るんじゃないかと思いますが、いかがでしょうか。そういうのを推し進めていくという考えは、市長、あられますか。はい、ごめんなさい。
◎市長(湯元敏浩君) それは民間の方々の事業者の努力だと思います。
◆4番(峯下洋君) 確かにそうなんですが、それをアピールするというか、姶良市は飲み放題、食べ放題を自粛すると。それは何でって、ごみを減らすため。というような名目でやることは可能なのか、不可能なのか。
◎市長(湯元敏浩君) 行政がそういうことをやるのは、一般的には不可能だと思います。
◆4番(峯下洋君) それは相談というのはできないもんなんでしょうか。もちろんどこまで入り込めるかというのはわかりませんが、できないちゅう言われれば、できないんでしょうけど、相談は僕はできると思うんです。例えば、一律じゃなくて、段階を上げてAと、難しいですね。ほかの食べるかもしれないし、ほかの飲むかもしれないんで、そこはもう良心に任せるしかないんでしょうけど。本当にもっと価格を低くして、全部食べ切りとか、飲み切りとかするようにしたら、そんだけでも全然、アルコールなんかは若干残っても、さほど影響はないというか、思うんですが、食べ物は本当にもったいないです。特にアルコールの好きな方はほとんど食べないというのがあるんで、そんで、もうちょっと安くしてもらえれば家計も安く、ありがたいなと……。
○議長(森川和美君) 峯下議員。
◆4番(峯下洋君) はい。
○議長(森川和美君) もう少し角度を変えて。
◆4番(峯下洋君) すんません。はい、了解です。 じゃあ、次に入りますかね。とにかく、行政のほうから指導はできないということですね。 それでは、次に、ちょっとパネルをお願いします。 これは姶良市全域の
ごみステーション、可燃物と資源物の表なんですが、これは資料提供していただいたのを若干加工しております。 それで、ご存じのとおり、うちは3地区で17校区あります。可燃物ステーションが1,686、
資源物ステーションが455。姶良校区は9校区ありまして、自治会が116、可燃ごみが992ステーション、資源物が192あります。これは加治木地区、5校区ありまして、自治会は114、可燃物
ごみステーションが517、
資源物ステーションが190あります。蒲生地区が3校区ありまして、自治会が77、可燃物ステーションが187、
資源物ステーションが73となっております。それで──ありがとうございました。 何で、こんなようなの出したかと申しますと、日置市が最初に50世帯くらいでやったとも聞いたんで、例えば、こういった感じで、ターゲットを絞って、協力していただいてやってみたらどうかなと思ったんです。その辺はどうでしょうか。
◎
市民生活部長(福元義行君) お答えいたします。 今の生ごみ堆肥化につきましては、衛生協会等とも協議をしていくことになると思うんですが、試験的に場所を決めて行う方法等についても、今後検討、先進地等を事例を参考にしながら調査・研究してまいりたいと思います。 以上でございます。
◆4番(峯下洋君) 答弁にもありますように、この家庭ごみの減量化というのは喫緊の課題だということなので、これはもう早くしてほしいというのが、先ほどちょっと見てもらいましたが、
ごみステーションはある程度──ちょっとおかしいな、これは。違う。ごめんなさい。了解です。 それでは、その次の項目に入っていきたいと思います。
フードドライブ、これについて、ちょっとお伺いします。 その前にと言っていいのかな、
資源物ステーションの収集箇所を、回数を、収集回数をふやす要望が自治会からはなかったということが書いてあるんですが、この原因は何かおわかりになりますか。
◎
市民生活部長(福元義行君) お答えいたします。 今、月に1回、資源物収集を姶良地区では行われておりますが、そのときに指導員として立たれる方々の回数がふえるというのを一つ懸念されているとは聞いております。 以上でございます。
◆4番(峯下洋君) 別府川とか、市シルバー人材センター蒲生地区にあるとかいう、こういうところを開設するの時間を延長したって書いてあるんですが、ちなみに、何時から何時まで延長されたんでしょうか。
◎
市民生活部長(福元義行君) お答えいたします。 従来、土日の午前中だけ行っておりましたが、昨年度から、土日も午後5時まで開設するようにしております。 以上でございます。
◆4番(峯下洋君) じゃあ、それによって、相当数t数がふえたとかいうのがあるんですか。
◎
市民生活部長(福元義行君) お答えいたします。 ごみの搬入時間が延びた関係で、別府川のほうで、年間で昨年度7,300件ほど、それと蒲生のほうで、2,800件ほど持ってこられた方の人数がふえております。 以上でございます。
◆4番(峯下洋君) 確かにうちも松原にあるわけですが、結構広範囲の方が持ってきてらっしゃるみたいで、以前は日曜日だったのが土曜日にするようになって、時間帯は、延長はしてないんですが、本当に助かっていると思うんです。ただ、年配の方はそこまで持っていけないちゅう実情があるわけです。それでちょっと書かせていただいたのは、生
ごみステーションにそういった曜日ごとに、瓶、缶、そういうことができないかということを書かせてもらったんですが、その辺はどうなんでしょう。
◎
市民生活部長(福元義行君) お答えいたします。 ことしは第1回の定例会の施政方針の中で市長が申しましたが、今後、高齢化等の進展に伴いまして、ごみ出しが困難なひとり暮らしの方がふえてくるのではないかと懸念されており、資源物を含む家庭ごみの排出に対する支援策について、先進事例や調査や関係団体との協議を進めてまいりますということで、現在、先進事例等の調査を進めているところでございます。 以上でございます。
◆4番(峯下洋君) 確かに研究しないとわかりませんもんね。ただ、切実になってきている部分もあるわけです。うちの隣の人なんかも、ちょっと高齢なんですね、80歳。足が悪くて、自分たちが隣だから持って行ってさしあげるんですが、いずれはそういった人がふえてくるんです、どうしても。特にごみだから、人の車に乗せるとかいうのは、なかなか大変なものがあるんでしょうけど、やはり誰かの力を借りないとそれができなくなってくる。場所によっては戸別収集というんですか、家の前に置いて、それをずっと集めていくと。そういったことも今後は考えていかなきゃいけない時代が来ると思うんですが、いかがでしょうか。
◎
市民生活部長(福元義行君) 議員仰せのとおり、そういうところまで検討していかなければならないとは考えております。今回のこの研修の先進地等の事例の調査の中で、そういうものも含めて調査・研究してまいりたいと思っているところでございます。 以上でございます。
◆4番(峯下洋君) パネルをお願いいたします。 これは、ちなみに松原上自治会なんですが、1番右にブロックって書いていますけど、これは5ブロックありまして、うちは12区あるんです。それを5ブロックに分けて、運動会とかやるときは、このブロック体制でやっていくわけです。ざっくり150世帯以下ずっと書いてあります。自治会長に話をしたんですが、割と乗り気で、自分たちがやってもいいよということだったんです。それで、全域は1,560世帯もあるんで、とんでもないことなんですが、例えば、3、4区、これは区画整理が済んだところなんです。こういうところだったら、ごみも集めやすいし、ちなみに、やってみられたらどうかということで掲げたんですが、どうでしょうか、こういうのは。 ありがとうございます。わかりますか、意味が。(発言する者あり) 議長。意味わかんなかったんですか。 5ブロックに分かれていて、例えば、3ブロック面にやっぱり300世帯ぐらいあるんですよ。そこにやってみると。
ごみステーションが10ぐらいですね、10程度あるんですよ。10個くらいだったら、それをふやしてもいいですよ。予算があるから、20ポイントにするか、箇所ですね、20か所にするかは執行部の考え方なんでしょうが、そういった感じでやられたらどうかなという提案です。
◎
市民生活部長(福元義行君) お答えいたします。 地元の方のご理解をいただきながら進めていかなければ、この事業はできないと思っておりますので、モデル地区として設定してできればと思います。そういうところを含めた中で、衛生協会等の理事会等の中で協議しながら、あと、先進地等の事例を参考にしながら進めてまいりたいと思います。 以上でございます。
◆4番(峯下洋君) 質問事項の2番に入っていきます。 ご存じのとおり──パネルをお願いします。 先ほど市長のほうからも説明があったように、
フードドライブというのは、家庭から食べ切れず残ったもの、食べられるけど、自宅で消費し切れなかったものなどを提供する。これが
フードドライブで、フードバンクというのは、これは企業からの寄附ということになっております。印刷ミスだったりとか、まだ全然食べれるけど、もう彼らは早目早目に引き上げていくんで、そういったものを回すということがフードバンクになっております。実際、食べる物に困っている人がいるんですけれども、ある一方では食品ロスが生じている。もったいないと思って、これを提案させていただいているところなんですが、今「TABETE」というのが、スマホのアプリにあって、10万人以上が登録されていて、店舗も250店舗以上あるそうなんです。自分が欲しいものを選べるようになっていて、こういうのはご存じですか。
◎
市民生活部長(福元義行君) お答えいたします。 まことに申しわけありませんが、すみません、承知しておりませんでした。 以上でございます。
◆4番(峯下洋君) それで、賞味期限切れを売っているところもあるんです。過ぎているけど、まだ食べれる。賞味期限というのはご存じのとおり安心して食べれる期間です。それが過ぎたからといって、食べれなくなるわけじゃないわけです。そういうのを売っているところもあるそうです。ちなみに。ということでした。ご存じですか。
◎市長(湯元敏浩君) さまざまなメディアの情報で存じ上げておるところでございます。賞味期限が切れたのをわざわざ集めて店舗にしているところもある。それと、あと、賞味期限を延ばそうとする企業の部分もある。そういったところで、今の賞味期限というものを見直そうとしている動きは存じ上げております。しかし、それを購入する側の気持ちというか、そういったものと今マッチしているかというと、私はそういうふうには感じておりません。 以上でございます。
◆4番(峯下洋君) これは個人の問題なんでしょうけど、僕なんか、もう全然平気なんです。昔はついてなかったんです。食べて、これは、ねまっちょっどっていうのはだめ、食べれない。食べて、どうもなければ食べれる。気持ちの持ち方というか、本当におかしいと思って食べるとおかしくなるような気がします。でも、私の胃袋は丈夫にできていて、意外と大丈夫です。体を鍛えるということは大事なことだと思いますが、余計なことでしたが、本当にもったいないから、極力ご家庭でも、ご婦人方が主に料理つくられるわけですが、意外と冷蔵庫あけると、いつ買ったのかわかんないようなのがあったりします。同僚議員もシール張ったらどうかとか、やっています。やはり、これはもう一人ひとりが気をつけてやっていくしかないとは思うんです。 それでは、次に入っていきます。プラスチックごみのことなんですが、これは大きな問題になっていて、確かに有償化したりとかやっています。これも市長に言わせれば、民間がすることだからとおっしゃられるのか知らんけれども、やはり、これも協力お願いできませんかとか、自治体も先頭に立ってやることはどうなんでしょうか、できないもんでしょうか。
◎
市民生活部長(福元義行君) お答えいたします。 プラスチックごみにつきましては、国のほうでも、来年4月からというふうには、報道等はされているところですが、市におきましても、同じような広報等を利用しまして周知を図ることになろうかと思います。このレジ袋、プラにつきましては、市においては、自治会と市民の皆さんにいろいろお願いして、資源物の回収等で回収には努めておりますし、また、このレジ袋につきましては、また、いろんな団体のところで、バッグを持っていきましょうというような運動もされておりますので、そういうところを支援しながら行っていければと思っております。 以上でございます。
◆4番(峯下洋君) そうですね、ぜひ、その方向で進んでいただきたいと思います。 では、3番目の防災ラジオ・防災無線について、ちょっとお伺いします。 今現在、2,200台が販売されている、配布されているということなんですが、これ、ちなみに目標値って設定されているわけでしょうか。
◎危機管理監(庄村幸輝君) はい、年度で、そのような台数は決めております。(発言する者あり)
○議長(森川和美君) 続けてください。
◎危機管理監(庄村幸輝君) 目標値は最終的には、8,000台を目指してはおります。
◆4番(峯下洋君) 以前もちょっと申しましたが、スマホでできないかと、スマホで聞くことはできないかと申しますのが、来年はオリンピックイヤーといいますか、何ですよね。そうすると鹿児島にも、結構、鹿児島、活火山があります。桜島。そういうのを見に外国の方が来るんじゃないかと思って、そういうときに、例えば、その人たちにはどういうふうなお知らせをするんですか。もし、緊急の際は。
◎危機管理監(庄村幸輝君) お答えします。 現在の当市で整備しております防災行政無線、これの中に、ソフト改修しまして、3か国語を導入しまして、防災行政無線からメール、そして、スピーカーから流すことは可能でございますが、予算面で1,000万円から2,000万円ぐらいの改修の予算がかかるということでございます。我々はそのほかに、現在、避難所整備の中で、30年から来年度では2年度をかけまして、63か所の避難所看板、5か国語の対応の避難所の看板を整備しております。そのほか、ことし、県の総合防災訓練でも、ちょっと中止になりましたけど、1番可能とするのが、コミュニケーションボード、フィリップボードというやつなんですけど、9か国語を対応する、これは避難所、そして、やさしい日本語というような形の9か国語を取り入れて、その外国語の方が来られたときには、こういう対応をしようと思っておりました。訓練でもそういう形で実際にしようと思っていました。その中で1番外国語が困っているというのが、携帯電話の充電が1番どこですかというのがありましたので、ここにも、ここが携帯電話の充電場所ですよというのやら、ここでは電話ができません、そして、生活用の配給場所は何時何分ですよというような、こういうフィリップボードなども対応しようと思ってはおります。 また、実際のまた災害等が発生した場合には、うちの職員で外国語の堪能な職員が数名います。姶良庁舎にも1名、うちの課にも1名いるんですが、そして加治木総合支所にも2名ほどいます。その職員をすぐに危機管理課、そして総合支所に呼んで、外国人対応は現在しようと思っております。また、そのほか研修等がございますので、そういう研修等も利活用して、レベルアップ、スキルアップを図っていきたいと思っております。 以上でございます。
◆4番(峯下洋君) とてもいい準備ですよね。だから、例えば、今ちょっとお聞きしていて思ったんですが、ボランティアみたいのを募ることってできるのかな。例えば、タイ語とか、特殊なフィリピン語とかあります。そういうのを、ひょっとする、こんだけ3万人もいるんだから、中には結構しゃべれる方がいらっしゃったりするかもしれないんで、そういうときにぱっと連絡が行って、お願いというような人を今から準備しとったら、すごくいいと思うんですが、どうでしょう。
◎危機管理監(庄村幸輝君) 先ほど県の総合防災訓練で漏れたのが、まさに今そこの通訳ボランティア、これも利活用して訓練でしようと思っていましのたで、実際のときにも、そのような活用ができればなと思ってはおります。 以上でございます。
◆4番(峯下洋君) それ大事ですよね。命にかかわることですもんね。やはり、命が最優先ということになると思います。確かにおっしゃるように、充電器はすごくよかったみたいですね。よその被災地に遭われた方が、やっぱり連絡とりたくても充電器がないということあったので、それはぜひ確保されたらいいと思いました。 それで、今、整備がされている防災無線ですが、確かにうちも防災ラジオを買って、同じことが聞こえるのはすごくいいなと思って、本当に重宝しています。ただ、残念ながら、持って歩けない部分がありまして、さっき言ったように、もう携帯に音声が入ってくるといいと思うんで、ぜひ、1,000万円か2,000万円かかるとおっしゃったんですが、これって最優先にならないんでしょうか。市長はどういうお考えでしょうか。
◎市長(湯元敏浩君) 防災のハード部分についての整備というのは準備してもし切れない。それを凌駕する自然災害が起きるというふうに、ほかの地域を見ても思っております。今、皆さんが手元に持っているスマホに対しての連動というものも大事だと思いますが、まだまだ準備し切れてない部分もございます。最優先というのはちょっと無理かもしれませんが、一つのツールとして考えていくのには準備するべきものかなと思いますけれども、最優先という部分ではないと思います。
◆4番(峯下洋君) 優先順位がありますから、最優先ということはできないかもしれませんが、なるべく上位のほうに寄っていただいて、やっぱり命にかかわることは優先順位が高いと思いますので、やっていただければと思います。 それで、防災無線の使い方として、自治会で、若干、自治会の行事なんかも使いたいという人がいたりして、もっと有意義という表現はよくないかもしれませんが、便利のいいグッズとして活用できたらと思いますが、その辺は、原則はそうなんでしょうが、万一の際は利用できますか。
◎危機管理監(庄村幸輝君) お答えします。 防災行政無線の拡声子局の使い方、市長答弁でもございましたとおり、子局をそういうようなふうに局地放送というふうにして使うことができます。例えば、不審者というのがもし出たときとかは、当然我々の行政のほうから、ばっと、警察のほうからご連絡が、連絡が来て、我々も流すんですけど、自治会でも、すぐに、あそこに見つけたというふうにあったら、そういう使い方でもよろしいし、また、同様に鳥獣、松原地区で、もし、イノシシとか、猿、そういうのがすぐに出たという、子どもたちに危ないよというのができましたら、自治会の局地放送を使って放送するというのもできます。 また、今度、松原小で7月、来月の7日に認知症の何か講演が、そういうのも地域の周辺の方々にありますというのを広報もできますので、利活用していただければと思います。 以上でございます。
◆4番(峯下洋君) 本当にせっかくあるもんですから、有効に使えれば、なおさらいいと思いました。 本日は、まとめといたしまして、ごみ行政について、
フードドライブ・フードバンク、防災無線・防災ラジオの活用についてなど、この3項目について質問しました。 市当局も知恵を絞って挑戦していることも理解できました。優先順位があることもよくわかりました。それが十分とは言えませんが、努力は決して裏切らないと、なせば成るの精神で、今後とも車の両輪として、オール姶良市議会で、市民の満足度を貢献できるよう肝に命じ、精進することを誓い、私の一般質問を終わらせていただきます。
○議長(森川和美君) これで峯下洋議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩します。10分程度とします。(午前10時53分休憩)
○議長(森川和美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午前11時02分開議)
○議長(森川和美君) 一般質問を続けます。 次に、6番、湯之原一郎議員の発言を許します。
◆6番(湯之原一郎君) 登 壇 議席番号6番、市政クラブ姶輝の湯之原でございます。 私は、昨年の改選後初めての6月議会において林業に関する一般質問を行ったところであります。今回も森林・林業の振興策、活性化策について質問をさせていただきます。 姶良市の人口統計によると、第1次産業、すなわち農林水産業従事者は、産業別就業者のわずか3%に過ぎません。さらに、林業関係従事者となると、その何分の1かになるかと思います。市民の多くは、林業に対する関心は希薄かもしれませんが、森林・林業が市民生活に及ぼす影響は計り知れないものがあると考えます。 今回も数項目にわたって林業にかかわる質問を順次行いますが、森林が本来の姿や機能を発揮できるようになり、林業の大切さを少しでも理解していただけるきっかけづくりになることを、その思いの中で質問してまいります。 姶良市議会では、森林・林業・林産業活性化議員連盟を結成しており、市域の半分を占める森林・山林の現状、林業振興や活性化への理解を深めることを目的に、林政の専門家をお招きして講演会を開催いたしました。姶良市を含めた域内の林業の現状や課題等が提起されましたが、それらを含めて林業振興と活性化策について、以下をお伺いいたします。 (1)さきの一般質問でも提起いたしましたが、市外業者等による皆伐後の再造林放棄は、森林の持つ機能を喪失させ、多くの問題を抱えております。曽於地区では、伐採届の厳格化により乱伐の防止につながっているとの報道もありました。姶良市では、このことについて対応を考えているかどうかお伺いいたします。 また、再造林の普及啓発についてどのような取り組みを考えているのか、あわせてお伺いいたします。 (2)産業建設常任委員会では、先般実施した所管事務調査で、つくば市にある国土交通省国土技術政策総合研究所にあるCLT(直交集成材)実験棟を訪問いたしました。 国においては、森林の循環のバランスと森林資源の有効活用を図るために、CLTの普及に力を注いでいく方針がかいま見えました。これから本市では、市庁舎建設等建築事業がめじろ押しになってまいります。CLTを含む木材の活用についてどのような方針を持って対処する考えなのかお伺いいたします。 (3)私有林の部分林の現状と部分林契約者への対応等について4点お伺いいたします。 ①契約期間内において市への返還を希望する部分林契約者への対応はどうするのか。 ②契約者の実態がつかめなくなった部分林への対応はどうするのか。 ③契約期間が満了して皆伐後に返還された市有林の管理はどうするのか。 ④そのほか、部分林に関連して解決を要する問題はないか。 次に、(4)森林環境税の徴収開始を前に、本年度から森林環境譲与税の交付が始まります。恒久財源として荒廃した森林の適切な管理や森林整備の促進、さらに、林業の成長産業化に大きく貢献するものと期待するところでありますが、市町村も大きな役割を担うことになります。 ①市町村配分額は、私有林人工林面積・林業就業者数・人口を基礎に算定することになっておりますが、姶良市への交付概算額はどれぐらいになるのか。 ②森林環境譲与税の使途の対象となる事業は多岐にわたりますが、姶良市ではどのような事業を検討しているのか。 ③経営意欲のない森林所有者の森林を意欲と能力のある林業経営体に管理を委託することになっております。意欲と能力のある林業経営体は、市内にどれぐらいあるのか。また、そのような経営体の育成についてどう対処していく考えなのか、お伺いいたします。 ④経営意欲のない森林所有者の把握はどのようにして行うのか、お伺いいたします。 ⑤山林への有害鳥獣被害として、再造林した杉やヒノキへの鹿の食害や樹皮の剥皮が問題となっております。造林意欲を減退させる事態を招きかねませんが、何か対応をできないかお伺いいたします。 最後に、(5)林業施策の変革期を迎え、県・国との緊密な連携を図るべき時期に、県からの派遣林務課職員がいなくなったということでありますが、派遣受け入れをやめるに至った理由を伺います。さらに、今後どのように対応していく考えなのか、あわせてお伺いいたします。 以上、1回目の質問でございます。
◎市長(湯元敏浩君) 登 壇 湯之原議員のご質問にお答えします。 森林・林業の振興と活性策についての1点目のご質問にお答えします。 姶良・伊佐管内の県・市町職員で構成するワーキンググループを5月に開催し、伐採届の厳格化についても共通認識を持ち、現在、協議しております。 今後は、曽於市へ研修に行き、情報収集を行いながら調査・研究してまいります。 再造林の普及啓発については、県・市・森林組合が一体となって行っており、伐採届け出の受理後は、現地確認を行いながら再造林の推進に取り組んでまいります。 また、伐採届け出の提出時には再造林の意義を説明し、ご理解いただけるよう努力してまいります。 2点目のご質問にお答えします。 本市においては、姶良市公共建築物等木材利用促進方針に基づき、毎年、木材利用推進連絡会議を開催し、市が実施する事業において木材利用推進を図っているところでございます。 3点目の1番目のご質問にお答えします。 森林所有者から契約期間内の返還手続が提出された場合、姶良市部分林条例、同条例施行規則に基づき内容を審査した上で受理し、市が管理を行います。 2番目のご質問にお答えします。 部分林共有者の相続などによる名義変更などは、その都度、変更申請をいただいております。 しかし、契約者の実態がつかめなくなった場合、市として対応することは難しいものと考えますが、本年度から予定している森林所有者への今後の森林管理に向けた意向調査などで対応できないものかと考えております。 3番目のご質問にお答えします。 市有林については、森林組合と管理委託契約を締結しており、皆伐後に返還された部分林については、再造林に努めております。 4番目のご質問にお答えします。 契約者の高齢化や代がわりなどもあり、部分林共有者の名義変更や現地の把握が困難になっていることや再造林問題などが考えられます。 4点目の1番目のご質問にお答えします。 本年度から交付される森林環境譲与税は、令和3年度までは年間およそ1,400万円が交付され、その後、増額されていく見込みであります。 2番目のご質問にお答えします。 本年度から森林経営管理制度が創設され、適切な経営管理がなされていない森林について、森林所有者の今後の森林管理の考え方を把握する意向調査を予定しております。 その結果を踏まえながら、間伐などを含めた森林整備に取り組む予定であります。 3番目のご質問にお答えします。 意欲と能力のある林業経営体については、県がこれから公募を行い、審査を行った後、年度内に公表される予定となっております。 意欲と能力のある林業経営体の育成については、現在、県が林業経営体を対象に講習会や研修会を行っております。 市としましては、林業経営体に対する福利厚生費の支援などに本年度から交付される森林環境譲与税が活用できないか、調査・研究してまいります。 4番目のご質問にお答えします。 本年度から予定している意向調査は、森林所有者の今後の森林管理の考え方を調査するものであります。 その調査により、経営意欲のない森林所有者は把握できるものと考えております。 5番目のご質問にお答えします。 再造林を行った杉、ヒノキへの食害等を防ぐために、国や県による鹿の防護ネット設置補助や資材補助も実施されております。 加えて、本年度から交付される森林環境譲与税を活用し、その対策を講じることができないか調査・研究してまいります。 5点目の質問にお答えします。 本市としても豊富な木材資源の利用拡大に向け、どのような対策を講じ、木材を活用していくべきなのか、また、市有林の活用をどのようにしていくのかなど、森林、林業、木材産業に対して市として進むべき方向性を見つけるため、豊富なノウハウを持つ県職員の派遣を平成26年4月から県に要請、実施してきたところであります。 当初1年間は、林務水産課の課長補佐専任として業務支援派遣という形で派遣していただきましたが、県も行政改革や職員数の適正化を行っていることなどから、2年目からは相互に職員を派遣し合う、相互派遣という形をとらざるを得なくなりました。 最終的には、平成30年3月まで4年間、延べ2人の県職員の派遣を受け、市職員への指導助言等や市木材利用推進連絡会議を主導していただいており、松原なぎさ小学校建設時における木材利用についても尽力いただきました。 ただ、本市においても職員の定員適正化による職員数の削減などを行ってきていることから、やむなく平成30年3月をもって林務水産課への職員相互派遣を終了することといたしました。 林業政策の変革時期において国や県との連携にあたり、県職員である方が林務水産課に所属することはとても有用でありますが、今後とも、県や姶良・伊佐地域振興局との連携や県に戻られた職員との人脈も活用しながら、さまざまな課題解決に向けて尽力してまいります。 以上、お答えといたします。
◆6番(湯之原一郎君) それでは、再質問に入ります。 まず、最初の伐採届の厳格化についてでありますけれども、林業の活性化という意味で伐採活動が盛んになることはよいことだとは思いますけれども、やはり、そこには秩序ある伐採と再造林につながる伐採であるべきだと私は考えております。 今回、林務課のほうで曽於市のほうに、伐採届の厳格化に向けて曽於市に研修を行うというご答弁でありますけれども、現実にその必要性を認識して行われると理解してよろしいでしょうか。
◎農林水産部長(枦良信君) お答えいたします。 伐採届の厳格化、これは、ことしの3月30日に、某新聞紙のほうに曽於市のほう伐採届厳格化というのが記事で出ました。一応、その記事を見たときに、曽於市と、また、その近隣の市町も足並みを揃えてやるということでございますが、姶良市周辺、そこについても伐採届が出されて伐採するときに、結構、乱伐という言葉が表現がいいのかどうかわかりませんけれども、そういった伐採がふえておりますので、一応、それを適正な届け出なされてはおるんですが、一応、そういったことを正規の手続をちゃんと踏んで、しっかりと伐採ができるという抑止力にはなるというふうに感じました。 ですので、ワーキンググループ、昨年から譲与税関係等のありますけれども、その席でもそういったことを議題としてできないかなということで、ワーキンググループのほうで話題として上げて、今回、先進地のほうに研修に行こうということになっておりますので、市の意向としてワーキンググループ全体としては、そちらの方向で動いていくのかなというふうに思っております。 以上でございます。
◆6番(湯之原一郎君) 今回の一般質問を行うに当たりまして、さまざまな方にいろんなお話を聞いてもらったわけですけれども、その中で、ある林業関係者の方から、曽於地区で伐採届の厳格化をされたことによって、やはり、規制の緩いところへ伐採業者が流れてくるという現実があるそうです。 それで、中には、これ姶良市の中ではありませんけれども、中には遠いところからやってきて、やってくる悪質な業者もおりまして、伐採届も出さずに木を切って持ち去っていく、そのような例もあるというような話も聞いております。私は、実際、その現場を確認したわけでありませんけど、林業関係者の話ですので間違いはないと思っているところです。 それで、今回の質問を出してから、その曽於市の伐採届、姶良市の伐採届と曽於市の伐採届の比較をしてみましたが、基本的には同じ届け出ですけれども、その届け出書に添付書類を7つほどつけるようになっているようです。その中で5つが必須の添付書類で、伐採地及び搬出道が確認できる書類、土地所有者が確認できる書類、伐採者等の意志が確認できる書類、森林所有者の住所が確認できる書類、添付書類の確認ができる書類、これが必須で、あと、協議書というのが必要な場合にのみ添付するというようなことになっております。これを見ますと、やはり違法伐採、あるいは討伐、誤伐の抑止にはつながるだろうというふうに感じているところです。 現在、姶良市において伐採届がなされて、その受領を若干答弁書の中には書いてありましたけれども、どのような対応をしているのか、あるいは、その中で伐採届のない、出ていない伐採を確認することはないのか、そのあたりはいかがでしょうか。
◎農林水産部長(枦良信君) お答えいたします。 伐採届が出されて、その伐採が適正にされているかということかなというふうに思うんですけれども、伐採届が出た場合に、いつから伐採しますというのが期限が書かれておりまして、一応、その期限が過ぎたときに係のほうで、その現地のほうの場所を、一応、確認には行っております。 あと、その今回の伐採届の厳格化というものについては、やはり、しっかりと申請をした部分がなされているのかということを確認するために非常に有効であると思います。 流れ的には、宮崎のほうで誤伐とかいう乱伐があって、それから規制が厳しくなり、曽於市のほうに流入していったというふうなお話でございまして、今度、曽於市のほうでそういった厳格化というものが出てくれば、当然、またそういうものがない地域に当然入ってくるものというふうに考えますので、そういったものが入ってからではなく、そういう同時期にそういったものをやっていくということで考えてございます。
◆6番(湯之原一郎君) 少し古い話になりますけれども、かつて蒲生町時代にですけれども、町有林監視人という方がおられました。町有林のみならず私有林の境界とか林地の状況に精通しておられまして、林業行政に大きな貢献をされていたと思います。 市になっても市有林監視人設置要綱を設けておられますけれども、この市有林監視人の状況というのは現状はどうなっているのでしょうか、お伺いいたします。
◎農林水産部長(枦良信君) 町有林の監視人につきましては、これは、旧蒲生町時代に確かいらっしゃった方と思うんですけれども、その方々が、もう今現在、結構高齢になられておられます。そこで、その監視人の方々からの言葉でなかなか年齢的にも厳しいということで辞退をされるようなお話があって、今現在は町有監視人というのはなくなったということでございます。
◆6番(湯之原一郎君) 先ほども申しましたように、山の境界というのは、今は地籍調査が済んで、いろいろ便利な機械ができて比較的簡単に境界を設定することはできるようにはなっておりますけれども、以前はなかなかその境界がわからないと、そういう町有林監視員の方々は非常に重宝された大事な方々だったわけで、今、言われたように非常に高齢化して、もう辞退をされるのはもうそれはいたし方ないことかなとは思っております。 ただ、その監視の目を行き届かせるという意味では、非常に今後も必要な存在ではないかと私は思っています。 それは、後ほど質問するわけですけれども、森林環境譲与税の取り組みの4本柱の中の普及啓発というところに伐採・再造林巡視員の設置というのが挙げられております。市有林監視人に変わる役割を担うのではないかと考えるところですけれども、できればこういう伐採巡視員の設置に取り組んでいただきたいと思うところですがいかがでしょうか。
◎農林水産部長(枦良信君) ただいまいただきました森林環境譲与税を活かしたそういった確認をしていただく方の設置というか、それにつきましては大変有効な策かなというふうには思います。 森林環境譲与税はことし譲与が始まるということで、今からそれを活用しながら国の示す使途について協議・研究していかないといけないわけなんですけれども、今、いただきましたご意見も当然参考にさせていただきたいというふうに思います。 以上です。
◆6番(湯之原一郎君) それでは、1番目の伐採届については終わりまして、次のCLTに関連する質問に移ります。 ちょっと答弁にすごくさらっと通られているので、少しがっかりした面もあるわけですけれども、ただいまからパネルによって、なぜCLTなのかということをちょっと説明を申し上げます。パネルを見た後、市長にもちょっと感想をお伺いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 パネルをお願いします。 まず、日本の森林資源ということで表を出しましたけれども、現在、日本の、日本はもう世界に冠たる森林国家であるわけですけれども、その日本の森林が1年間に成長する量というのが1億m3、1年間に成長する量です。それが1億m3あるということで、その中で、木材として使用する量が0.2億m3、約20%です。あと0.6億はそのまま蓄積されていくということで、どんどん山の蓄積量がふえていくという現状があるということです。 次に、CLTとはどういうものかということでご説明を申し上げますが、CLTは1990年代中ごろからオーストリアを中心にして発展してきた新しい木質構造用の材料でございまして、日本におきましては、平成22年度ごろから本格的にCLT技術開発が始まったということで、ひき板を並行に重ねたのが集成材と言われまして、松原なぎさ小学校の体育館にもこの集成材が使われております。 CLTは、その厚板を直交して束ねた面材になります。非常にいろんな特徴を持っておりますけれども、木の板を繊維が直角に交わるように互い違いに何層にも重ねて圧着するので、重量当たりの引っ張り強度がコンクリートの5倍と非常に強く、鉄筋コンクリートのかわりに壁や床に使用することができ、軽量であるために地震に対する効果が非常に期待されるという面もあります。 CLTの普及による木造建築の可能性と推進の背景ということですが、日本は世界有数の森林国であり、森林はなくてはならない大事な社会資本でありますけれども、一方で人口林の放置が顕著で、森林の荒廃を食い止める対策が急務となってきておりました。 時代は人口減に突入して、住宅需要が減少する中で、いかに木材利用を促進していくかが大きな課題となってきております。その中で、オフィスビルや商業施設など中高層ビルへのCLTの普及を目指すことで多量の木材を利用し、森林の循環を促し、森林環境保全に寄与できると考えられます。 また、国においては、建築材料としてCLTの普及促進に取り組むためにCLT活用促進関係省庁連絡会議を設置し、ロードマップを作成して、CLTが欧米並みに普及する社会を目指すとしております。 中高層ビルも建築可能な木質系材料CLTの特徴といたしまして、木材を有効活用ができる、施工が簡単で丈夫、高機能短縮型のコンクリートよりも軽量、断熱性が高い、そのほかにもいろいろ特徴があるわけですけども、欠点としては、やはり水に対して弱いという面も側面もあるようです。 次に、国内のCLT建築についてご紹介いたしますが、先ほど申しました産業建設常任委員会の所管事務調査で訪れましたつくば市のCLT実験棟でございます。これは、日本CLT協会というのがございまして、建築費、この建物で建築費が6,000万かかったということですが、そのうち3,000万は国からの助成を受けて、現在、そのさまざまな試験を行っているところでございます。これは、国内での施工事例ですけれども、建築会社事務所、これは鉄骨づくり6階建てで2階から5階の床をCLTで使ってつくってあるということです。 あと、ちょっと今回、写真には出しませんでしたけれども、姶良市にもCLTパネル工法による木造3階建の共同住宅が既に建築されているようです。延べ床面積が660m2で213m3のCLTを使って共同住宅が既に建っております。 これは内部のCLTパネルの使用例ですけれども、これはパーテーションにCLTを活用した事例です。 次が、壁、天井にCLTを活用している事例でございます。 これは、最後になりますけれども、海外での施工事例です。これ、カナダのバンクーバーにあります大学の学生寮、これ18階建だということで、もう既に海外では高層建築についてもCLTを使用する状況が生まれているということでございます。 パネルありがとうございます。 ただいまのCLTについて前もって申し上げておきますが、私は、日本CLT協会とかCLT業者から、こういうことを言ってくれと言われて言っているわけではなく、ぜひとも木材の需要をふやすためにCLTを使ってほしいという意味合いから、今回、取り上げているわけですけども、市長は、今のパネルを見てCLTに関する考えといいますか、どういう印象を受けられたのか、まず、お伺いしたいと思います。
◎市長(湯元敏浩君) これからつくってまいります新市庁舎、あと、総合支所、そして、子ども館などなどに地元材を使っていくというのは、もう本当に基本的に私はその方針で行こうと思っています。全てを木造でつくるというわけではございませんが、市民が使う中でその効果があるような部分で使っていきたいという方針は伝えているところでございます。 これから、その詳細の部分はいろいろな総合的な判断になっていくと思いますが、大きな方針としてはそのように考えておりまして、その中で、今、私も初めて知りましたが、CLTという、いわゆる非常にコンクリートよりも耐久性の高いものがあるのであれば、そこもやはり意識しながらやっていく、そしてまたいろいろなアドバイスをいただきながらやっていく方向になっていくと思います。 以上です。
◆6番(湯之原一郎君) 市庁舎の設計につきましては、プロポーザル方式で設計業者がもう決定し、これから基本設計、実施設計という段階を踏んでいくということだと思いますけれども、市長は、ぜひその地元産の木材を使用してほしいということであるということですが、設計業者に対して具体的にどの部分にどのようなその木材を使用してほしいというような指示というのはできるものなんでしょうか。
◎市長(湯元敏浩君) その程度によると思うんですが、希望は言うことはできると思うんですけれども、出てきたアイデアにですね。でも、私もそういった部分では素人でございますので、そのあまりにも首を突っ込むことはできないと思いますが、地元材を使っていくという方針を外さないような形でかかわっていきたいと思っております。
◆6番(湯之原一郎君) ぜひ、その設計条件というのがあれば、そういう条件の中にそういった形で木材を使ってほしいということを、ぜひ入れていただきたいと思います。 それで、先ほどの答弁書の中に木材利用推進連絡会議というのが出てまいりましたが、これは、農林水産部長を会長にした会議であると思います。答弁書では、毎年開催というふうなことでありますけれども、この庁舎建設の大規模工事についてはどれぐらいの検討を加える予定なのか、そういう、まだ、そこまで行っていないかもしれませんけれども、そのあたりをお伺いいたします。
◎農林水産部長(枦良信君) お答えいたします。 姶良市木材利用推進連絡会議、これは毎年8月の末をめどに、一応、会議を開催しております。会長が副市長でございます。そのときの内容としては、姶良市公共建築物等木材利用促進方針というものに基づいて、その会をしておりまして、その中で木材利用の促進の意義、また、木材利用の推進方針、その中には木材化の推進とか内装等の木質化の推進、るる入っているわけなんですけれども、その会議の中では木材を使ってつくってくださいとかいう会議ではなく、木材を利用する、利用してそういった活性化を図ろうということで、まずは公共事業の中で施設の整備とか、あと、例えば崩土するようなところを、土砂をとめるような場合に木材を利用してくださいとか、そういったものをお願いし、また、それの実績とかそういうものを示していただいて、今後の計画につなげていっていただきたいという感じの会議というふうになっております。 以上でございます。
◆6番(湯之原一郎君) 木材利用推進連絡会議の内容については理解いたしましたが、1点、私は姶良市のホームページのほうから引き出したんですが、「会長は、農林水産部長をもって充てる」というふうにここに書いてあります。先ほど、会長は副市長だという話でしたが、ここは、規定を変えた方がいいのではないかと思います。 CLTについては最後の質問になりますが、質問といいますか、実は、これは先ほど申しました国の連絡会議ですか、そこが多分出している資料だと思いますけども、庁舎をCLTを活用して建てたいというこういう資料が出ております。これもパネルでお示しできたらよかったんですが、この中で使用者への支援制度というのが3項目ほど出ておりまして、一つだけ紹介いたしますと、中高層建築物を中心としたCLTと新たな木質建築部材利用促進定着事業ということで、CLTを活用した先行的な建築物の設計、建築等の費用の一部を支援すると、対象者は建築主等、これは地方公共団体というところです。 補助率は、設計・建築への助成10分の3以内、特に普及性や先駆性の高いものについては2分の1以内、これは農林水産省が出しているものです。そのほかにも、先ほど申し上げましたように、さまざまな補助事業がございますので、これをうまく活用して庁舎建設に結びつけていただけたらと思っております。 以上でCLTについては終わりまして、次に、3番目の部分林についての質問をいたします。 市の統計によりますと、市有林の面積というのは1,919haあるようですけれども、このうち部分林の面積はどれぐらいあるのかお示しください。
◎農林水産部長(枦良信君) 部分林の面積は727.91haとなっております。 以上でございます。
◆6番(湯之原一郎君) このことは事前に資料請求で面積をお知らせしてくださるように請求しておりましたから、けれども、来ておりませんでしたので、改めてちょっとここでお伺いいたしました。 部分林について2つの事例をちょっとお話をしたいと思います。 まず、1番目の事例ですけれども、部分林の管理ができなくなり、杉が立ったまま市に返還したいという放棄登記を集めて申し入れをしたけれども、受け取ってもらえなかったというお話をお聞きしました。 木を切って返還するなら受け付けるが、木が立ったままでは返還できないとのことで、伐期に達していない山を切っても経費だけがかかって諦めざるを得ないということだったということです。 今回の質問の中で、契約期間内の返還手続が提出された場合、姶良市部分林条例、同条例施工規則に基づき内容を審査した上で受理し、市が管理を行いますということですが、私は、ただいま申したような事例は受理していただけるのでしょうかと、そこをお伺いいたします。
◎農林水産部長(枦良信君) 部分林の返還、これは部分林条例の中の17条に許可の解除というところがあります。造林者から設定許可の解除申請があったとき、その造林の許可の解除をするということですけれども、昨年、平成30年度の部分林の解約の実績を申し上げますと、皆伐による処分申請件数が8件ございました。それで、契約解除ということです。 あと一つは、1件が管理不能による解約申請というのが1件ありました。これは、立木本数が少なくて経費を考えた場合に、市へ返還したほうがよいという考えのもとということでありますので、今、議員仰せの該当地については、それがこの件に該当していたのかどうかというところがちょっとわからないですけれども、もし、仮にそういったものであれば返還は受け付けられたのかなというふうには思いますけれども、その辺の事実はちょっとわかりませんので、また後で、そういったのがあれば、また教えていただければというふうに思います。 以上でございます。
◆6番(湯之原一郎君) この方の申されることは、手入れができないから返還するということでありまして、もしこれ放っておいたら、その山、山林は荒れ果てて、災害に至る原因にもなりかねないと思うわけです。ぜひ、それよりも市が引き取ってちゃんと管理をすることのほうが得策ではないかと考えます。ぜひ、こういうところははっきりさせていただいたいと思います。 次に、事例の2ということで、これも市民の方からのお話なんですけれども、この方は若いころから山仕立て、これは造林作業のことですけれども、その山仕立てに熱心で部分林にも中心的にかかわってこられた方でございます。 その方が、約20haの市有林に6つの契約の杉の山林があり、樹齢は60年以上であり、60年以上の山であるということです。部分林であるということです。現況は6契約が隣接しているため境界がわからなくなってきているので、1契約ごとに売却処分することが非常に難しいと、そこで、6契約を一括売却して面積割で売り上げを分配したいというお話でありました。 この方のお話によりますと、部分林というのはもともと山を持っていない人たちが公有林を借り受けて立派な山林に仕立てて、それを収益を分配し合うというそういう昔からの制度であったということで、できれば、その関わってきた人たちが元気なうちに、生存されているうちに、植えた人たちに報いるために売却したいというようなお話だったわけですが。 こういう6つの契約を一括して売却するというような手法というのは可能なものでしょうか、そこをお伺いいたします。
◎農林水産部長(枦良信君) 6つの部分林がそれぞれそこの分収者が全く同一の分収者であれば、また、そういう考え方もできるのかなというふうには、私自身は、今は思っております。あと、その分収者自体が全然違った方とかそういった場合でしたら、当然、分収者が違うので、その辺がちょっとネックにはなるのかなというふうには思いますけれども。 以上でございます。
◆6番(湯之原一郎君) 先ほど言い忘れましたけれども、6つの契約の中の契約者の方々の印鑑というのはほとんどもうとっていると、あと2人ほどわからないところがあるけれども、それも確認がとれるということであります。そういうことであれば可能と判断してよろしいんでしょうか。
◎農林水産部長(枦良信君) その分収者の方と、もう意見が、話ができていて、あと、その印鑑のほうもいただいているということであれば可能かなと。また、それぞれ共有者皆さんがそういう承諾のもと、されるということであれば問題はないのかなというふうに思いますけれども。 以上でございます。
◆6番(湯之原一郎君) 時間がない中ですが、昨日、教育部のほうにちょっと学有林のことで質問したいということでちょっとお願いしていた経緯がありますので、簡単に。質問の相手は市長だけになっておりますけれども、議長に許可をいただいて、学有林も部分林の一部になっておりますので、学有林について少し教育部のほうに質問したいと思いますが、許可をいただけるでしょうか。
○議長(森川和美君) はい、許可いたします。
◆6番(湯之原一郎君) それでは、先ほど、先日、一応、質問の内容についてはお話しておりましたけれども、学有林がどれぐらいなのか、管理は行き届いているのか、学有林設置の本来の目的を達成しているのか、教育活動の中で学有林を活用する機会があるのか。この4点についてちょっとお伺いいたします。
◎教育部長(岩下直司君) 1点目に、どれくらいの学校数で面積はどれくらいということですが、小学校が7校、それから、中学校が5校、学校林を保有しておりますが、その面積はおよそ44ha、これは部分林台帳、それから、森林簿から拾っております。 2点目の管理は行き届いているかというご質問ですけれども、その件に関しまして、各学校へ聞き取りを行ったわけではございませんけれども、現況で申し上げますと、残念ながら下刈りですとか、間伐、枝打ち、そういったものが適切になされている状況にはないというふうに考えております。 それから、学校林設置の本来の目的を達成しているかというご質問ですけれども、学校林とは各小中学校及び高等学校において、学校の基本財産の形成や児童生徒への環境に対する教育、あるいは体験活動、こういったものを目的として古い時代から、この学校林設置というのは取り組んでいるようでございます。 学校林の造成というのは、戦前から始まって、戦後の経済復興、こういったときに国土復興運動の一環として取り組んだ経緯がございますけれども、高度成長期以降、日本経済というのは大きく発展してきております。 そういった中で、学校林設置の目的、一つには校舎の資材ですとか机・椅子の材料とか、そういったものに充てるという資材への供給、こういったことからすれば、現在においてはもう、その目的は達成はされているのではないかというふうに思っておりますが、別の目的であります、その環境教育、あるいは体験活動、こういった学校の学校林を活用した、こういった活動についてこれが終わるということは環境教育が終わる、あるいは体験活動が終わるということは未来永劫ないものと思っておりますので、この点につきましては、まだ考えていくべきではないかというふうに思っております。 それから、4点目が、教育活動の中で学校林を活用する機会はあるかということでございますが、先ほど学校林の管理のほうが行き届いていないというようなことも私申し上げましたけれども、そういったことで、現在のところ学校林が有効に活用されている状況にはちょっとないというふうに残念ながら申し上げたいと思います。
◆6番(湯之原一郎君) ただいまご答弁いただきました。その管理についてはなかなか行き届かない面があるということですけれども、そこで一考したわけですが、教育委員会は、そういう学有林を一括してその森林経営計画というのを立てられて、計画的に委託管理をしていただいて、その間伐等で得られた収入を当該学校の備品購入に充てたらいいのではというふうに思うわけですけれども、そのような考え方はできないものでしょうか。
◎教育部長(岩下直司君) 教育委員会のほうで一括して管理ができないかというようなことでございますけれども、それぞれの学校の形態、児童数、あるいは地域の状況、山林のそれから状況、いろいろな現場の状況もあると思いますが、この点につきましては、いろいろと課題も多いことだろうというふうに考えます。 学校林の現況調査というのが5年に一遍、全国的に行われております。その中で平成30年度、前年度にこの調査報告書というのが出ておりますが、その中で、学校林の管理を学校の教職員が行っているとか、保護者が行っているとか、あるいはNPOが行っている、あるいは森林組合が行っている、いろんな形態が載っているようですので、そのような一括した管理の事例等を含めて、またちょっとそのあたりも研究してまいりたいというふうに思います。 以上です。
◆6番(湯之原一郎君) もう時間がなくなりましたので、もう最後のその件について私の考えと再質問したいと思いますけれども、職員の、県職員の派遣の件ですけれども、昨年の3月まで農政課に、これは個人名ですけれども、早﨑東内という方がおられました。 今、姶良市農業の中で飼料米とか姶良裸麦の生産が軌道に乗りまして、注目を集めておりますけれども、早﨑東内先生の力なくして現在の状況は生まれなかったのではないかと考えております。 もちろん、農政課職員、関係農家の努力も大きなものがありましたけれども、技術者としての早﨑東内先生の豊富な経験が成果に結びついたものだと多くの農家が考えていると思います。早﨑東内先生は、県の農業改良普及員を退職後に姶良市の農政コーディネーターとして農業技術や新規就農者の支援に力を尽くしていただいたわけですけれども、ことし3月から林務課においては、その県からの派遣職員が来られなくなってということですけれども、県とのパイプ役というばかりではなくて、現在、その職員の異動状況を見ますと、なかなか技術的なことを学ぶ時間はないというふうな気がしております。 そういう技術的な援助や林業行政に精通した県の派遣職員というのは欠かせないものだと私は思っておりますけれども、今回の答弁の諸事情の中では無理かと思いますけれども、例えば県の退職されたOBの方を再雇用することは考えられないのか、そのあたりをお伺いして質問を終わります。
◎市長(湯元敏浩君) こういう県の専門員を持っていくというのは林務に限らずいろいろなメリットがあると思いますので、検討していきたいと思いますが、いろいろな諸事情というものもありまして、タイミングもありまして、一つ俎上には載せていきたいと思っています。 以上です。
○議長(森川和美君) これで、湯之原一郎議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩します。午後からの会議は1時10分から開きます。(午前11時57分休憩)
○議長(森川和美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午後1時09分開議)
○議長(森川和美君) 一般質問を続けます。 次に、18番、小山田邦弘議員の発言を許します。
◆18番(小山田邦弘君) 登 壇 小山田でございます。あすの最後の方が嵐を呼ぶ男なのか、台風が来そうなので、早速、要旨に入っていきたいのですが、すみません、私の勉強不足でございまして、字句の訂正がございます。タイトルからなんですが、日本遺産登録となっておりますが、これは認定でございまして、以降5つぐらい出てまいりますが、そのように読みかえさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 質問事項1、日本遺産認定について。 要旨1、日本遺産認定の経緯と今後の展開について。 このほど、蒲生麓が鹿児島県では初めて日本遺産として文化庁より認定された。ここに至る経緯を改めて示せ。市としてはこれをどのように捉え、今後の市政発展にどのようにつなげ、活かしていくのか、基本的な考えを示せ。 要旨2、今回の認定の特徴について。 今回の認定は、単一の市町村内でストーリーが完結する地域型ではなく、複数の市町村にまたがってストーリーが展開されるシリアル型であることが一つの特徴である。本市だけでは完結しないストーリーの魅力と他市との連携など、今後の課題をどのように捉えているか。 要旨3、地域振興策への影響について。 日本遺産は世界遺産と異なり、文化財の保全のために新たな規制を図ることを目的としたものではなく、地域に点在する遺産を面として活用し、地域活性化を図ることを目的としている。この目的達成のために蒲生麓のまちづくり、地域振興策ではどのような活性化策が想定されているのか。一方で、世界遺産までとは言わなくとも、規制強化は想定されていないのか。 壇上よりの質問はこれで終わります。
◎市長(湯元敏浩君) 登 壇 小山田議員のご質問にお答えします。 ご質問のうち、1点目及び2点目のご質問につきましては教育長が答弁いたします。 日本遺産認定についての3点目のご質問にお答えします。 日本遺産認定では、蒲生地区に点在する蒲生麓、蒲生城跡、蒲生御仮屋門、御仮屋犬槇、蒲生八幡神社、蒲生のクス、太鼓踊り、蒲生の紙漉き、掛橋坂の9つが日本遺産を形成する構成文化財となっており、これらの点を線でつなぎ、さらに面として活用し、今後の観光振興や地域活性化に波及させることが、県及び本市の描くストーリーとなっております。 また、日本遺産認定にあたり、構成文化財にかかる規制は設けないとのことでありますが、市といたしましては、この蒲生麓地区を観光PRの発信地の一つに位置づけておりますので、今後も、構成文化財の現状保持に努める一方、地元住民の理解と協力を得ながら、地域振興にかかる有効的な活性化策を探ってまいります。 今回、日本遺産の再申請にあたり、民間団体や地元団体を巻き込んだ取り組みが必要とされましたので、昨年10月に、商工会や観光協会、校区コミュニティ協議会、NPO団体等、蒲生地区でまちおこし活動を実践しておられる団体から地域プレーヤーを推薦していただき、地元における受け皿づくりを築き上げたところであります。 しかしながら、日本遺産の整備と活用について、本市独自の事業展開はもちろんのことですが、今回のタイトルが「薩摩の武士が生きた町~武家屋敷群「麓」を歩く~」となっておりますので、県及び9つの市が一体となった取り組みが大前提になると考えております。 近く、構成自治体による日本遺産魅力発信推進協議会が設置され、その中で、国庫補助にかかる魅力発信推進事業や観光拠点整備事業に取り組む予定でありますので、今後は、これらの動向を注視しながら、日本遺産の魅力を県内外に伝えるプログラムを構築し、蒲生の麓として、ひいては鹿児島の麓としてPRすべく、広域的な事業を展開してまいります。
◎教育長(小倉寛恒君) 登 壇 日本遺産認定についての1点目のご質問にお答えします。 日本遺産は、来年の東京オリンピック・パラリンピックに合わせて、海外からの観光客を各地域に呼び込む受け皿として、文化庁が観光庁などと連携して平成27年度から認定しているものであります。 最大の特徴は、個々の文化財に着目するものではなく、地域の歴史的魅力や特色を通じて、我が国の文化・伝統を語るストーリーを認定する点にあります。 日本遺産の認定申請につきましては、平成29年度から鹿児島県の呼びかけで薩摩藩特有の文化遺産である麓をストーリーの中心に置いた申請準備が始まり、本市も蒲生麓を候補として取り組みましたが、残念ながら本県の全体の申請が認定されませんでした。 そこで、昨年度改めて、1県9市の民間団体、地元団体を巻き込んだ準備委員会を立ち上げて地域活性化計画等を協議し、「薩摩の武士が生きた町~武家屋敷群「麓」を歩く~」のタイトルで再申請した結果、本年5月20日に認定されたものです。 市としましては、認定を受けた蒲生麓の魅力を発信することにより、地域住民のアイデンティティーの再確認や地域のブランド化を図り、観光振興による地域活性化につなげていきたいと考えております。 2点目のご質問にお答えします。 今回の日本遺産では、武家屋敷群「麓」を有する1県9市が認定されております。 中世以降、薩摩・大隅・日向を治めた島津氏は、領内を110余りの外城という行政区画に分け、地頭を任命し、外城衆中と呼ばれる半農半士の武士たちを住まわせ、地域行政と防衛の任にあたらせました。この制度は外城制度といい、薩摩藩特有の制度であります。有事の際には、地頭が外城衆中を率いて戦うことになっており、「薩摩は城をつくらず、人をもって石垣となす」とも言われてきたゆえんでもあります。 1つの外城は数か村から成り、中心となる村として武士集落の麓がありました。麓はおおむね中世の山城の近くにあり、地頭仮屋を中心に、玉石垣に囲まれた武家屋敷が整然と建ち並び、城下町を形成していました。 姶良市内は、加治木・帖佐・重富・山田・蒲生の5つの外城に分けられ、それぞれに麓がありましたが、今回の日本遺産では、蒲生御仮屋門や町割りなどに当時の景観を残す蒲生麓が選ばれております。 江戸時代、麓では武士たちが農耕に従事しながら心身を鍛え、平和な世にありながら武芸の鍛錬に励みました。ここで鍛えられた軍事力は、薩摩藩の明治維新での大きな原動力になったと言えます。 一方で、麓は防御に適した土地を選んでつくられているため、それぞれが独特の景観や特徴を持っております。本城である鹿児島城跡と麓の武家屋敷群を歩くことにより、薩摩の武士たちの生きざまを体感できることは本ストーリーの大きな魅力と言えます。 日本遺産の整備・活用については、今後設立される予定の日本遺産魅力発信推進協議会が協議・実施することになりますが、蒲生麓の情報発信、人材育成、普及啓発等の諸課題について、1県9市で十分に連携を図りながら検討してまいります。 以上、お答えといたします。
◆18番(小山田邦弘君) 午後一番の社会科の授業のようなお話でしたけれども、再質問をさせていただきます。 まずは、要旨の1のところからなんですが、冒頭申し上げましたように、私の勉強不足で登録という言葉と認定という言葉を使い間違えてしまいました。これはなぜかというと、世界遺産がやっぱりあるからだと思います、言いわけですが。せっかくなので、この言葉の違いを調べてみました。登録というのは、リストがあって、そこに書き込む、残していくというもの、認定というのは、チームで認めていくということで、今回の認定についても、小山薫堂さん、それから、里中満智子さんとか、結構有名な方が入ってお認めいただいたようですが、そのような方々が直接いらっしゃったかどうかはわかりませんけれども、そういった人たちが何を思って認めたのかというところなんですが、認定基準についてまずお聞きをしてみたいかなというふうに思います。 実は、日本遺産の中では3つの認定基準というのが掲げてございます。1つ目は、ストーリーの内容が当該地域の際立った歴史的特徴・特色を示すものであるとともに、我が国の魅力を十分に伝えるものになっていることというふうに記してございます。ほかのところを見てみると、おもしろいのもあるんです。群馬県で「かかあ天下」というのが上がっているんですね。非常にそれだけでも興味があるんですが、中身を見てみるとだんだん日本遺産のことがよくわかってくる。というのは、これ、個別の文化財を認定しているものではないんです。最初の答弁でもありましたように、ストーリーを認定をしているんですね。なので、今回もこの事業、協議会のほうでもちろん中心になって動くのですが、市もそこに加わる形で動いていくという中においては、1つ1つの個別の歴史的史跡の整備とかということよりも、そこの点在するものをつないで面として見たものを、上から見たり、下からのぞいたり、斜めから見えてくるストーリー・物語をつくって、それを発信していくということに力点を置いていくんだろうというふうに思います。そこが世界遺産との大きな違いなのかなというふうに思っているんですが、これは最初の部分なので教育長にお伺いしたいんですが、これはやはり個別の史跡整備というよりも、ストーリーの開発であるとか、それの発信に軸を置く事業というふうに捉えてよろしいのでしょうか。
◎教育長(小倉寛恒君) 今、議員ご指摘のように、そういう個々の構成文化財を認定していくものではなくて、トータルとして、1つのパッケージとして見て、その中でそのストーリーを展開するということでございますので、これからストーリーがどういうふうに展開されていくかというのは、個の中に込められたものがどういうふうに発揮できるか。これはまたそれぞれ1県9市において協議しながら、一番うまく展開できるような形でやっていくということは大事なことだろうと思っております。
◆18番(小山田邦弘君) あくまでも認定されたのはストーリーということで、これからどんなストーリーがつくられていくのかが非常に楽しみなところでもあるわけなんですが、認定基準2つ目は、日本遺産という資源を活かした地域づくりについての将来像(ビジョン)と実現に向けた具体的な方策が適切に示されていること、これもまだどこまでつくられているのが認定されたのかがわからないし、恐らく出されたのは県でしょうから、ここに掲げられたビジョン、それから施策のようなものがもしおわかりであればご案内ください。
◎教育長(小倉寛恒君) 1県9市というのは、既に今まで武家屋敷群として、出水とか、それから南九州市知覧、それから薩摩川内市入来、この武家屋敷群というのは既に登録されているとおりでありますけれども、全体として、先ほど申し上げましたように、薩摩藩の113余りの外城を広く展開しているという、ここに大きなストーリーがあると思います。 近世の武士というのはいわゆる兵農分離、武士は禄高だけを領主からもらって、そこに密着した主従関係ができるわけですけれども、それが以前の中世の武士と違うところですね。中世の武士は、いわゆる「いざ鎌倉」という言葉に代表されるように、そのときだけの主従関係というのもある。戦況が思わしくなければ敗走するということもあり得た時代でありますけれども、しかし、鉄砲が16世紀の半ばに伝来しましてから、主従関係というのは密接なものでない限り、鉄砲の盾になり得ないわけですね。だから、武士たちは弾に当たってもいい。そのかわり、家名といわゆる土地・農地は末代まで保障すると、こういうもとに主従関係というのはできて、ところが、江戸時代は大半がそういうふうに近世の武士社会になったんですけど、ところが、薩摩藩だけはそれが兵農分離せずにそのまま残っている。いわゆる武士階級もちゃんと日ごろは農耕しながら文武──鍛え、そして、また、いざというときには身をもって出陣していくと、そういうのがやっぱり特徴的なストーリーになってくるんじゃないかなというふうに思っております。
◆18番(小山田邦弘君) 武士の土着化については、本当に鹿児島は特有な背景を持っておりますので、描き方によっては本当におもしろくなるのではないのかなというふうに思ったところです。実際のこれが物語になるのか、また期待したいと思います。 3つ目の認定基準をお伺いしていきますが、ストーリーの国内外への戦略的・効果的な発信など、日本遺産を通じた活性化の推進が可能となる体制が整備されていることというのが挙げられています。実際にここに挙げられているのは、体制・整備、どのようなものがあるのでしょうか。
◎企画部次長兼商工観光課長(原田正巳君) お答えいたします。 組織としまして申し上げますと、県教育庁の文化財課が中心になるかと思いますが、そこを中心にしまして、今、組織づくりを始めているところでございまして、今月の土曜日、6月29日でございますけど、初めて日本遺産推進にかかるところのいわゆる立ち上げ総会が開催されます。その中で新たなる組織、つくられまして、2020東京オリンピック等に向けたところの対策、練られるんじゃないかなということで考えております。 以上でございます。
◆18番(小山田邦弘君) 今のご答弁の形が日本遺産の一つの特徴でもあろうというふうに思います。質問事項としては1つなんですけれども、教育部と企画部のほうから答弁が返ってくる。これは、実は文化庁が認定をして、実際に動いているのは観光庁がハンドリングしていたりするので、こういう答弁になって当然なんですね。今後は、そういう意味では両者が連携をしながら進めていく事業というふうに私には見えるんですが、そのあたりはいかがでしょうか。
◎企画部次長兼商工観光課長(原田正巳君) お答えします。 ただいま議員仰せのとおりでございます。認定に至るまでは文化庁主管で参りまして、県の文化財課が窓口になっておりました。認定を受けた暁、その後でございますけど、活用に関しましては観光庁も一緒になりまして、当然、私ども、市で言うところの商工観光課も中心になりましてやっていきますので、いわゆる歴史を活用したところの観光振興、そこにつなげていくのではないかということを考えております。 以上でございます。
◆18番(小山田邦弘君) そういった意味では、入り口的には文化財保全的な政策ですけれども、動き出すときには観光政策というふうになっていくものだということがおわかりいただけたかと思います。 もう一つ、せっかく私がつまずいた認定という言葉で、意地悪ではないんですが、確認をさせていただきたいことがございます。認定というわけですから、これ、取り消されるような場合があるのかと。ちょっと調べたんですけど、それがなくてですね。あるいは、認定というのは令和元年度でタイミングよくいただいたわけですが、オリンピックの直前でいただいたわけですが、ずっと続くものなのかと、あるいは更新を必要としたり、再評価が求められるようなものなのかという、認定の取り扱いについておわかりでしたらご案内ください。
◎教育部長(岩下直司君) ただいまの質問につきましては、文化財係長のほうに答弁をさせます。
◎教育部社会教育課文化財係長(深野信之君) お答えいたします。 認定につきましては、認定取り消しというのは想定をされておりません。 ただ、認定後、その補助事業等を使って6年間の事業を行って、その間に実際観光客がふえたのかとか、そういうことのモニタリングをするようになっておりますので、6年間でやはりある程度成果を出していかないといけないということが課されているということですね。 認定については、今のところ、文化庁は取り消すとか、6年たったらもう取り消すとか、そういう話は聞いておりませんので、一応、日本遺産認定というのは続いていくものだというふうに考えております。 以上です。
◆18番(小山田邦弘君) ずっと続くのは非常にいいことだなと思いますので、ずっと続けていただけるようにしてほしいなと思うんですが、今お聞きした中で、効果測定みたいのがあるということだったんですが、総合戦略のときにあったKPIみたいな数値目標がやっぱり掲げられるということでよろしいでしょうか。
◎教育部社会教育課文化財係長(深野信之君) おっしゃるとおりでして、それが、今度の協議会ができますけれども、その中で、どのようなモニタリングをして、どういう事業をして、どういうふうなモニタリングをしていくかとか、そういうものについても話し合いをされまして、実際設定をされて事業を進めていくということになります。 以上です。
◆18番(小山田邦弘君) ずっと続いてほしいものですけれども、やはり国は国できちんと見ていくということなので、大事に大事に育てていきたい事業だなというふうに思います。 今後の展開に行く前に、もう一つ経緯を聞いてみたいんですが、答弁の中にもあるんですけれども、そもそも何で蒲生麓が選ばれたんだろうというふうに思いました。答弁の中には、蒲生御仮屋門や町割りなど、当時の景観を残す蒲生麓が選ばれたと。結局、残っていたから選ばれたんだろうなという気がするんですけれども、本市の中だけでも5つ麓があっただろうというふうなことですけれども、なぜ、では、蒲生だけがいい形でといいますかね、保全されたというか、保存されてきたというふうにお考えでしょうか。
◎教育長(小倉寛恒君) 一つには、戦後、さまざまないわゆる土地開発が進んで、そういったものが破壊されていったということもありますし、また、地域の方々がこういったものを大切にしようという思いがさまざまな形でそれを保全する方向で手だてをとってこられた。こういうことも相まって、今の蒲生麓というのは、ご覧になるとおり、整然とした形で残っていると。ところが、ほかの地域の場合は、どうしても地域開発が進んで、そういったものがなくなってしまっているということがあると思いますね。 もう一つは、そういった本城、城の跡を、学校をその中に入れたりすると、なかなか形というのは残らないわけですね。そういう意味では、蒲生麓はそのまま民家の形で残っているということで、大切にしてきたということがうかがうことができると思います。
◆18番(小山田邦弘君) 今おっしゃられるとおりかなというふうに思います。本当、私も麓の住民ですけれども、非常に大事に思っている人たちがたくさんいらっしゃるように思います。 これ、最近見た映画で一つせりふがあって、それがすごく近いなというふうに思ったんですね。プーさんの映画なんですけれども、「doing nothing」と言うんですよ。何もしないをしてきたというようなことを言うんですね。僕は蒲生の町ってこれにすごく近いような気がしていて、合併前に私が所属しているNPOで旧町から地域ブランディングの事業を受託して、地域の人たちの意識調査をしたことがあるんです。これからどんな町になったらいいですかというふうなのをしたときに、86%ぐらいだったと思うんですけれども、このままがいいと言ったんですよ。寂れていくのは嫌だけど、今のを維持してほしいという意味で、このままがいいという人がほとんどだったんですね。変わりたくないという意識がすごく強いんだなというふうにそのときに思いました。 今、蒲生の町の入り口にありますポケットパークのところに、蒲生の武家門を模したモニュメントの後ろに写真が張ってあって、その前にアルファベットで「KAMOU」というふうに出したのは、大事なものは残していきますよと、その上に新しいちょっとおもしろいものを乗っけたら蒲生はもっと元気になりますよねという意味であのデザインを考えた次第です。僕はあれが蒲生の今ここ数年間のまちづくりのイメージの一つだろうというふうに思っております。 似たようなことを似たような時期に言われました。児童文学家のたかしよいち先生が生前おいでになって、「この町、どうですか」という話を伺ったときに、言い得て妙な表現をされまして、「ここは周回おくれのトップランナーだよね」とおっしゃったんですよ。何もしないでいるうちに、いつか蒲生の麓が持っている癒やしだとか、日本らしさだとか、田舎らしさだとかをみんなが「いいよね」と言うようになったと。物すごくそのときには、これは本当に蒲生のことをよく捉えた言葉だなというふうに思ったところです。なので、きょう言いたいのは、日本遺産認定をいただいて、いろんなことをしてくださいという要望をするというのではなくて、むしろ、何もしないでとは言いませんけれども、変わらないでこの町を残していただきたいということをご提案したいなというふうに思っているところです。 きのうの同僚議員の言葉の中でSDGsがありましたけれども、基本的には、あれは持続可能な成長を促していくような考え方であろうかと思うんですが、私は、成長は成長で同じでも、蒲生の場合には生き長らえるほうの生長を選択して地域政策を打っていただきたいなというふうに思います。 日本遺産の認定というのは、これからの蒲生のまちづくり、それから地域振興策を考えるには、よいきっかけにもなるんだろうというふうに思います。例えば、庁舎建設も日本遺産のど真ん中にできる建物でしょうから、日本遺産という視点を無視することはできないだろうと。それから、先ほど出ました木の話も一つ加えていただきたいなというふうに思うところです。それくらい蒲生のこれからを考えるときに日本遺産というのは大事な視点になってこようかと思うんですけれども、市長は今回の認定をどのように捉えていらっしゃるでしょうか。
◎市長(湯元敏浩君) 議員おっしゃるように、蒲生は変化を求めないというか、現状維持で、いわゆる静かなまちづくりというものは感じているところでございますが、急激な変化をしないということであって、変化はしていると思います。明らかに時代に合わせた住民の方々のニーズに合わせたものに変化していると思いますので、日本遺産というものも日本遺産的な変化というものがあると思います。 しかし、日本遺産をいわゆる踏み台にして急激に蒲生を変えるというわけではなく、日本遺産とともに、認定されたとともに変化していくのは、変化の波というものは受け入れながらやっていくのも一つの蒲生のあり方かなと思っているところでございます。 総合支所については、蒲生らしい部分を住民の方々にいろいろ意見を聞きながらやっていきますので、そこは蒲生らしさを出していけるところがあればいいなと思っています。 以上です。
◆18番(小山田邦弘君) それでは、2点目の質問に移ってまいりたいと思います。 ここは、非常に本当、久しぶりに勉強したなというような答弁をいただいているんですけれども、麓、麓というふうに出てきて、いろんな本市以外にも9か所をつないで物語をつくっていくということなんですが、それぞれに違いがあるんだろうなと。じゃあ、蒲生の麓の特徴というのは何なんだろうと、ほかの麓と何か違いがあるというふうに、もしおわかりでしたらご説明いただきたいと思います。
◎教育部社会教育課文化財係長(深野信之君) お答えいたします。 蒲生の麓の特徴としましては、もう議員もご存じのとおり、非常に整然とした区画が残っているということがまず一つございます。 あともう一つございますのは、現在の蒲生麓というのは、実は江戸時代の中ごろにつくられた、形づくられたというふうに現在考えられておりまして、それ以前は蒲生城の南麓のあたりにもとの麓があって、それが川を渡って今新たにつくられたということになるかと思います。そこら辺の麓が移ってきたという特徴も一つあるんじゃないかというふうに考えております。 以上です。
◆18番(小山田邦弘君) そうなんですよね。蒲生の麓というのは、実は移動しているので、そこは確かにほかにはない特徴かもしれません。 私もちょっとだけ調べてみたんですけれども、今回のストーリーが「生きた町」というふうになっているので、どんな町だったんだろうというふうに思って調べてみたら、江戸期だと思うんですけど、全国でいうと、大体、武士というのは0.2%から0.3%ぐらいが武士階級だったというふうに言われていて、鹿児島は異常に多くて二十何%だったというんですよ。ところが、蒲生の麓を調べてみると、50%を超えていたというくらい武士という人たちが多かったらしいんですよね。これ、考えてみると、結構きつい社会だったろうなという気がするんですよ。本当、食うのも大変だったんじゃないかなと。今、悪口じゃなくて、もし公務員の人が人口の半分だったという世の中を考えたら怖いですよ。大変な世の中です。そういってみたら、うちも麓の中にありまして、武家門とかがあった家ですが、残っているのは本当に農家の農具みたいなものがほとんどなので、多分食べるのに一生懸命だったんじゃないかなというふうに思います。そういう意味では、実は蒲生麓に生きていた武士たちというのは非常につつましい暮らしをしてきて、きょう、ここに来ている蒲生の議員さんもみんなつつましいですからね、本当にそういう人たちがいた町じゃないかなというふうに思うんです。 先ほど、市長がおっしゃられた変化をどこかはしていくわけで、何年か前ですね、7、8年前かな、今は首都大学のほうに行かれた鹿大にいた先生と一緒に蒲生麓の家を建築学の先生だったので調べて回ったことがあって、先生がいろんな調度品とかも調べたり、植栽も調べたりしたんですが、最初に言われたのは、ここにもある玉石垣を見て、「ここに蒲生の人たちの思いが全部詰まっていますよね」と言われたんですよ。というのは、西馬場通りなんかを見ていただけたらわかるんですけど、石垣の中に塩ビパイプがあって、そこから排水がするようになっているんですね。蒲生の人たちは今の暮らしに合わせて、1回石垣を外して排水パイプをつないで、また組んで、やっぱりでも、このあれは残したかったんですねというようなことをおっしゃったんですね。僕は、まさにさっき市長が言われたのはそういうようなことで、時代に合わせていくんですけれども、変えないという何かがあるということだと思うんですね。 今回いただいた認定の中で、ストーリーをつくるというときに、そのつつましさとか、本当に愛しているというような気持ちをぜひともストーリーの中に残していただきたいと。それは多分、答弁書の中にはありますけれども、地域の人たちのアイデンティティーを保存することにもなろうかと思いますので、ぜひそれを協議会のあたりでも強くアピールをしていただきたいというふうに思うところですが、いかがお考えでしょうか。
◎教育長(小倉寛恒君) 全体のいわゆる協議会では市長も出席するわけでございますけど、そのほかに蒲生出身の地域プロデューサーも出席することになっておりますので、その思いはしっかり伝えていかれることだろうと思っております。
◆18番(小山田邦弘君) それでは、3点目のほうに時間もあれなので移っていきたいと思います。 基本的には、これは文化財保護政策というよりも、観光政策というふうにして皆さんの目には広まっていくだろうということなので、どういうふうに位置づけられているのかなというので、この3月にいただきました総合計画の中でこの地域をもう1回確認をしてみました。そうしたら、中部地域に当たるということで、でも、しっかりと書いてあるんですね。歴史的町並みや河川等の水辺を生かし、地域のコミュニティ施設等を町歩き観光などの施設と連携させ云々かんぬん、交流人口の増加を図りますというふうにここの中でも規定されているので、今回の日本遺産認定というのはばっちりこれにおさまるわけですね。 じゃあ、観光だということで、同時期にいただきましたおもてなし計画というのを調べてみました。そうしたら、これを忖度というのか、暗示的というのか、希望的観測が当たったというのか、18ページにも書いてあるんですね。鹿児島県が指定を目指している文化庁の日本遺産「薩摩の武士が生きた町」の一つであり、蒲生の大クスや蒲生観光交流センターをはじめ、多様な歴史・文化資源を有している蒲生麓は、地域に点在する歴史文化財、伝統文化等の把握とストーリーによるパッケージ化を図り、情報発信や人材育成、伝承、環境整備などの取り組みを効果的に進めていきますというふうにも、ここにしっかりうたわれている。ご丁寧にスケジュールまで決まっているわけですね。私は先ほど何もしないをすると言いましたけど、やっぱり何かをするわけで、非常に期待をしてしまうわけですけれども、すぐにこれで何かを動かすというわけではないでしょうけれども、このスケジュールなんかを見ると、もう既に行政も事業者も市民も全てプロットされているので、大分前に進んでいるとは思うんですけれども、ただ、それも協議会の動きを見てからということで、今のところはまだ市としてのノーアイデアということでよろしいんでしょうか。
◎企画部次長兼商工観光課長(原田正巳君) お答えいたします。 議員仰せのとおり、6月29日、総会の後に、また県のほうから事業計画が示されると思いますが、実は、姶良市蒲生地区にございましては、昨年10月以降、答弁書にもございますけど、地元の方々、有志の方々にお集りいただいて、いわゆる今後の方向性、協議といいますか、話し合いを進めているところでございます。 ただし、まだ今のところ、具体性はございません。といいますのが、県のほうが示すところの予算でございますが、文化庁から当初、10分の10、いわゆる100%補助という形でおりてきた事業が今回見直しもされているようでございます。そういったところで、6月29日の段階で新たな予算が示されます。そして、そこから先、事業を進めるわけでございますが、あくまでもそこは姶良市だけが進める事業ではないということです。県、そして9つの市が一緒になったところ、いわゆる蒲生の麓ではなくて、鹿児島の麓としてどう国内外に発信していくかということでございますので、今後の事業に関しましては県と歩みをともに進めていきたいということを考えております。
◆18番(小山田邦弘君) お金の多寡は申しません。基本的には変わらない町であればいいかと思いますので、ほかの地区の皆さんと協働しながら、いい事業ができたらいいなというふうに思います。 ちょっと時間もあれなので、前に前にこれを進めていただきたいんですけれども、3つほど課題を提示させていただきたいなと思います。 1つは、事業展開をするにあたっての受け皿の問題でございます。いろんな方がこの事業にはかかわってくることはもう確かだろうと思います。ただ、私、麓住民の一人として申し上げさせていただくと、やはりこれには校区コミュニティには深くかかわっていただきたいというふうに思います。それで、このプランを見せていただきましたけれども、残念ながら、蒲生校区コミュニティの中では、観光を受けるような受け皿の組織がないようでございます。松原なぎさですかね、福祉分野なんかにおいてNPOをうまく取り込んだりされているところもあるようなので、例えば、地域政策課などからもご助言をいただいて、ぜひ、蒲生校区コミュニティとしてもこの事業に積極的な参加をいただくようにお願いをしていただきたいというふうに思います。 2つ目、保全という意味でもあるんですが、蒲生地区には町並み保存条例というのが昔ありまして、これをぜひ見直してほしいというふうに思います。私もかつて、台風でとある武家門が壊れたときにこのお話を申し上げたこともあるんですが、5年くらい前に先輩議員の一般質問の中で次のような答弁がございました。蒲生の町並み保存条例は暫定例規で、景観法による条例制定がなされた場合には、その条例に包含することで、合併協議の中で協議されている。多分それを5年ぐらい前に聞いているので私はもう議員になっていたんですが、それから後、このことを議論した覚えがございません。ただ、今回はこの条例を再検討する本当にいいきっかけになろうかと思いますので、ぜひとも、先ほどの校区コミュニティの方も含めてですけれども、町並み保存条例、いま一度、俎上に上げていただきたいというふうに思います。 それから、3点目でございます。これはお金の話でございます。何もしないをすると言いながら、やはり何がしかのお金は必要なわけで、6年間は何がしかの事業をしていくということなんですが、最初にどんとやって消えてしまっては本当に意味がなくて、類をなす意味ではずっと続けると、ingがつくわけで、ずっと続いてほしいわけなんですね。そのために、3年後、6年後の後の財源の話も追っかけておいてほしいなというところもあります。 ほかにどんなのがあるのかなというふうに思ったら、似たようなやつでいうと、これは国交省がやっているやつで、歴史的風致維持向上計画というのがあります。私が持っているのは日南市のやつですけれども、年に2か所ぐらいずつ選ばれて、ことしは大分かどこかが選ばれてやっているようです。こういうパンフレットがつくれたりとかというようなのがあるようなので、こういった次のファンドマネジメントも頭に入れて、ぜひとも、認定を受けて終わりではなくて、認定が長く続く、そして、この魅力をずっと発信していけるような仕組みをぜひとも考えていただきたいと思います。 最後、市長に可能性、全開で振り切っていただきたいというところもあるんですが、じわじわとこれは進めていただきたいと思うんですが、市長の最後、今後の取り組みのお考えをお聞きします。
◎市長(湯元敏浩君) 例えば、世界遺産とか、そういったさまざまなレガシーの部分を認定された、登録されたところでは、熱があるときには観光客もいっぱい来、地元の人たちも非常に熱があるんですが、それがどんどん冷めていくのも本当に流れかなとは思います。それをいかに冷めていく度合いを小さくするかということをしなきゃいけない。特に島根県の石見銀山などは、初めは相当来ていたけれども、今は誰も来ないというような、極端な話、地元の方が言っているようなこともあります。そういったことにならないような施策を打っていかなきゃいけないなと思いますけれども、そこで派手でどんぱち打ち上げても、なかなかやっぱり来る人間、来て感じることというのは感情でございます。心でございますので、そこにいかに訴えていくか。これはもう市の行政と、あとは地域のそこに住まう方々、そして蒲生を非常に愛する方々と一緒に連携していかなきゃ、これはできないことだと思っておりますので、ぜひとも長い連携をやりながらモチベーションを維持して、長く長く日本遺産というものを大事に育てていきたいと思っております。
◆18番(小山田邦弘君) 長く愛される蒲生のような気がしてきましたので、ここで私の一般質問を終わります。
○議長(森川和美君) これで、小山田邦弘議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩します。10分程度とします。(午後1時57分休憩)
○議長(森川和美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午後2時07分開議)
○議長(森川和美君) 一般質問を続けます。 次に、19番、萩原哲郎議員の発言を許します。
◆19番(萩原哲郎君) 登 壇 皆さん、こんにちは。農家の方々が雨が降らずにものすごく悩んでいらっしゃいます。きょうもけさから大分雨が降ったんですけど、今やんでおります。早く農業の方々が、田植えが一刻も早く済むように願って、一般質問に入りたいと思います。よろしくお願いします。志成会の会派の萩原です。よろしくお願いします。 質問事項1、市内の海岸、潮干狩りについて。 要旨、以前は、市内のあらゆる場所で潮干狩り時、家族連れが波打ち際に繰出し、潮干狩りを楽しんでいた。ここ数十年、潮干狩り禁止の看板が立ったまま、潮干狩りができない状態が続いている。家族連れで海岸に遊びに来られた方から、遠浅のきれいな砂浜で潮干狩りができないのはもったいない。なぜ潮干狩りができないのか聞かれました。潮干狩りは家族連れの楽しみの場所でもあり、潮干狩り解禁を待ち遠しく待たれている方も多いと聞く。 そこで、以下について問う。 要旨1、いつから潮干狩り禁止になったのか。 要旨2、以前の質問で、アサリ貝がいなくなった理由として、ナルトビエイの食害との答弁であった。ほかに考えられないか問う。 要旨3、潮干狩り禁止になってから現在までの潮干狩り解禁に向けての過程を問う。 要旨4、潮干狩りを待ち望んでいる住民が多いと思うが、今後の潮干狩り実施に向けて解禁の予定はないか。 質問事項2、サボーランドパーク姶良の草刈り・器具等について。 要旨、サボーランドパーク姶良は、昨年の夏ごろは雑草が生い茂り、草刈り等の管理が追いつかない状態であったが、秋ごろから雑木の伐採や雑草等の草刈りが行われ、風通しもよく、きれいになり、ウォーキング・ジョギング愛好者の方から喜ばれ、来園者がふえている。 そこで以下について問う。 要旨1、秋口まで草刈りがおくれた原因は何か。また、年に何回草刈りを行っているのか。今後の草刈り計画を問う。 要旨2、雑木の伐採や雑草等の草刈りの後、搬出作業がおくれた原因は何か。 要旨3、近年、サボーランドパーク姶良は利用者もふえている。特に高齢者や障がい者施設の入所者の利用も多いと聞く。公園内での休憩に必要なベンチ設置の要望がある。公園は5段階に遊歩道が設置されているが、1段の距離が200mから250mであり、現在3段目に1か所の休憩ベンチがあるだけで、高齢者や障がい者にとっては少なくとも各段1か所以上の休憩ベンチが必要と思うが、考えを問う。 要旨4、体力づくりのための健康遊具が少ない。増設の要望があるが、考えを問う。 要旨5、サボーランドパーク姶良が開園され二十数年が経過し、距離表示等が消え、見えない状態である。改善の考えを問う。 要旨6、公園西側の歩道から展望台に向かう階段までの中間地点歩道、アンツーカーの陥没場所は、ここ数年陥没したままの状態であるが、改善の考えを問う。 要旨7、サボーランドパーク入り口駐車場は、防犯灯がなく、暗く危険である。防犯灯設置の考えはないか。 質問事項3、烏帽子岳登山道整備について。 要旨、市内最高峰を誇る烏帽子岳703mは、絶景ポイントである。前回、山頂整備、草刈り、ベンチ・看板の設置を行い、今後、登山道の整備を検討していくとのことであったが、以下を問う。 要旨1、その後の進捗状況を問う。 要旨2、今後、登山道の整備完了後、県道登山道入り口付近へ駐車場を設置する考えはないか伺います。 あとは、一般席から質問します。
◎市長(湯元敏浩君) 登 壇 萩原議員のご質問にお答えします。 1問目の市内の海岸、潮干狩りについての1点目のご質問にお答えします。 潮干狩りの禁止につきましては、平成22年から禁止となっております。 2点目のご質問にお答えします。 アサリ貝がいなくなった理由として、ナルトビエイの食害以外に、ツメタガイやクロダイなどの魚による食害や、8.6豪雨災害に伴う泥被害に見舞われたことも影響し、アサリ貝が減少していったと考えられます。 3点目と4点目は関連がありますので、一括してお答えします。 現状では、アサリ貝をふやすことが重要であると考え、あいら藻場・干潟再生協議会では、貝殻を入れた網袋を干潟に置いて、海中を浮遊しているアサリ貝の幼生を、その網袋内に定着させ、アサリ貝の増殖に努めております。 ただし、錦海漁業協同組合によりますと、潮干狩りに開放するほどアサリ貝の数はふえておりませんので、当分の間、増殖を図るため、潮干狩りの解禁は予定していないということであります。 次に、2問目のサボーランドパーク姶良の草刈り・器具等についての1点目と2点目のご質問につきましては、関連がありますので、一括してお答えします。 園内の草刈りにつきましては、姶良市シルバー人材センターと管理業務委託により実施しており、昨年度、良好な環境管理を図るため、作業内容や管理方法を見直すとともに、支障木の伐採作業の追加や作業範囲を拡大したことにより、草刈り作業が秋口までに至ったものであります。 草刈り計画につきましては、作業区域を広げたことから、繁茂の状態に応じた管理に努めてまいります。 搬出作業のおくれにつきましては、作業の効率化の観点から、軽トラックで一旦集積し、支障木や草などを枯らして搬出量を軽減するために、一時仮置きした後に2tトラックで搬出する方法を行ったことによるものであります。 3点目から6点目までのご質問につきましては、関連がありますので、一括してお答えします。 最近、利用者が増加していることは認識しており、ウォーキング等による健康増進を図る場所として、ますますご利用いただけるよう、休憩施設としてベンチの設置と、健康遊具の増設及び園路の距離表示について姶良・伊佐地域振興局に要望するとともに、本市といたしましても簡易な丸太椅子の設置を検討いたします。 また、歩道の陥没箇所につきましては、補修を施しており、施設全体の老朽化もあることから、引き続き姶良・伊佐地域振興局に要望してまいります。 7点目のご質問にお答えします。 サボーランドパーク姶良は、ウォーキングやいろいろな樹木などの景色を楽しむ公園として利用されており、夜間利用は想定しておりませんので、防犯灯等の照明施設の設置は今のところ考えておりません。 次に、3問目の烏帽子岳登山道整備についての1点目のご質問にお答えします。 本年度当初予算において、烏帽子岳山頂付近環境整備委託料を計上し、現在、姶良西部森林組合の協力を仰ぎながら、本年度の事業プランを策定いたしております。 具体的には、本来ならば360度にわたり遠景を見渡せる山頂付近が、現在は、立ち木や生い茂る雑草で視界が遮られている状況にありますので、周辺の伐採と刈り払いを行い、木製ベンチを設置する予定であります。 このほか、山頂手前から山頂に至るまでが急勾配でありますので、丸太階段や手すりロープを、さらには、山中の分岐点に誘導看板を設置すること等についても検討しております。 なお、実施については、今後、梅雨明け後の着手を見込み、本年8月中の完了を目指しております。 2点目のご質問にお答えします。 現在、烏帽子岳登山は、堂山地区交流拠点施設えぼし館を基点としたトレッキングコースがオーソドックスなルートであります。 また、駐車場整備には、整備費用や用地確保等の課題もございますので、今後調査研究してまいります。 以上、お答えといたします。
◆19番(萩原哲郎君) 潮干狩り禁止ですね。これが平成22年度から禁止され、その中でもう9年たっているわけなんですけど、市民にとっては何十年と長く感じられると思います。その中で、潮干狩りができない状態が続いていることに対して、どのような考えを持たれているか伺います。
◎農林水産部長(枦良信君) それでは、お答えします。 まず、潮干狩りの前に、沿岸地域の漁業権と申しますか。それからちょっとお話させていただきますと、漁業権の定義としましては、漁業法の第6条の5項の中に第1種共同漁業というくくりがありまして、それは、藻類とか貝類または、農林水産省の指定する定着性のある水産動物を目的とする漁業を示したものでございまして、そのエリアというのは、長年そこの沿岸というところに、そこを漁業されるところについて回るということだそうです。そして、その漁業をするのは、営むのは、漁業協同組合の組合員さん方にもっぱらそれは権利を有されているということで、その沿岸のところでいろいろな漁業をするのは、漁協のほうに委ねられているというのがまず一つですね。当然潮干狩りとか、そういうものをする場合においても、そのエリアの中で漁業協同組合さんのほうが、そこを地種とするアサリ貝がたくさんあるとすれば、当然潮干狩りをされると思うんですけれども、今お聞きしたところでは、そこまでその量というのが確保されていないので、ちょっと当面はそれを増殖するためにちょっと禁止していると、やっていないということでございました。 以上です。
◆19番(萩原哲郎君) 潮干狩りですね。昔は、言えば、二、三百円、貝とるために、お金を払ってとっていたんですよね。それが、今いろんな災害とか、こういういろんな食害が出て、数が減ってとれないという形なんですけど、ほかのいろんなところを、以前は、貝を買ってきて、放流して、一時期やっとった時期あったんですよね。ああいうことはもうできないんですか。
◎農林水産部長(枦良信君) 今議員仰せの潮干狩り、これは観光潮干狩りの分類でしょうか、だと思うんですけれども、購入してきて潮干狩りをする時期、一定の期間にするというのは、多分できないことではないかもしれませんけれども、漁協さんの気持ちというか、その中では地種のアサリを増殖させて潮干狩りをしたいと、そこの地に住むアサリ貝を潮干狩りさせたいということですということでお聞きいたしました。 以上です。
◆19番(萩原哲郎君) やはり夏場の家族の一つの楽しみなんですよね、この潮干狩り。だから、以前は重富海岸、遠浅で、言えば、案内によれば600mなっていますけど、そこまではないと思うんですけど、それだけの広い、長く、大潮のときや干潮の時期に潮干狩りはできたんですよね。だから、それがやはり、そのとき小さかった子どもが、今もう大人になって、やはり自分の今度子どもを一緒に楽しみたいという形で海岸に行ってみるんだけど、言えば、潮干狩り禁止の看板が立っていて、なかなかできないという形で悩んでいらっしゃいます。やはりそういうところを何とか、年に1回でもいいし、何年に1回でもいいから、やっぱり観光課、やっぱりそういういろんな部署のほうでやはり提案しながら、そういう場所を設定を行う考えないですかね、今後。
◎農林水産部長(枦良信君) 今議員おっしゃいました昭和40年の後半から50年当時、私も何回か海岸に潮干狩りに連れて行ってもらった記憶がございます。やはりああいうロケーションのところで潮干狩りというのは、非常に家族の団らんとか、そういうものについては有意義なものであるというふうに思います。 先ほど申し上げましたように、その漁業権とか、そういったものをする場合には、当然そこにある漁協さんのお考えというのが一番最優先されるのかなと思います。観光潮干狩りとかいう、以前やっていたそういうものも当然選択肢の一つかもしれませんけれども、その辺は、今漁協さんのほうが進めておられる部分の中を尊重しながら、また、そういう観光的な潮干狩りができるのかどうか、また復活できるのかとかいうのは、また今後、漁協さんともお話をしていかないといけないことですので、そういうことでちょっと考えていけたらというふうに今は思っております。 以上です。
◆19番(萩原哲郎君) ここにアサリがいなくなった理由として、ナルトビエイの食害とツメタガイ、クロダイなどとありますけど、ほかに考えられる物事はないですかね。
◎農林水産部長(枦良信君) 食害の関係につきましては、一番原因の大きなものとすればナルトビエイ、それ以外としたときにはツメタガイ、巻き貝の一種で、アサリの貝殻に穴を開けて食害をするというやつらしいんですけど、それと、クロダイですね。今ここで、さっき市長答弁でありました、もうそれが一番の原因だそうです。 以上です。
◆19番(萩原哲郎君) こういうナル……。何ですかね、ナルトビエイ、この貝類ですね。こういうのから食べられないような工夫とか、何かされたんですかね、今まで。
◎農林水産部長(枦良信君) お答えいたします。 エイは、多分水族館等で議員も見られたこともあると思いますが、平たいので、底のほうに口があって、そこで、アサリの貝のところに覆いかぶさって食すると。今度は、それに食べられないようなネットの中に入れて、海岸のところに置いて、結局そこで浮遊する地種がその貝殻の中に定着して、アサリ貝が増殖しているというのを今進めていて、少しずつ量はふえてきつつあるというふうにお伺いしています。
◆19番(萩原哲郎君) 以前、このナルトビエイですよ。これ捕獲して、言えば、食料にできないかという実験を行っていたと思うんですけど、その結果はどうなっていますかね。
◎企画部長(宮田昭二君) お答えいたします。 今担当部長がお答えしましたとおり、エイの駆除につきましては、錦海漁協のほうで夏場行われておるようでございますが、現在は産業廃棄物として処理されております。 姶良市の特産協会というのがございますが、この協会の中で、長年、錦江湾のエイを原料とした商品開発等、それから販路拡大ですね。これに取り組もうとしておりました。今年度の総会によりまして、その事業承認がなされまして、まだ軌道には乗っておりませんが、エイを商品開発しようという動きは動き始めておるところでございます。 以上でございます。
◆19番(萩原哲郎君) ほかに、このアサリを食べるものがいるんですよね。冬場になれば飛んでくるんですよ。カモですよ。カモが一日に一羽が食べる食料、何kgと思いますかね。
◎農林水産部長(枦良信君) ただいまのご質問については、すいません、ちょっと……。申しわけありません。
◆19番(萩原哲郎君) 一羽が一日1kg食べるんですよね。この中で、こないだテレビであったんですけど、場所はわかっているんですけど、そこは控えておきますけど、やはりそういうところは冬場、夏場はもういないですから、カモは。寒いときだけ、言えば、飛んでくるちゅう形ですので、冬場に海底から1mぐらいのとこに網を張るんですよ、カモが潜れないように。そういう形の、言えば、実験をして、アサリの開放ができる地域もあるんですよね。やはりそういうところを参考しながら、今後、一刻も早く、子どもたち、家族連れがまた重富海岸、帖佐の海岸とか、加治木の海岸、こういうところで楽しめるように、貝掘りを早くできるような形を支援してもらいたいと思いますけど、市長はこのことに考えて意見をお聞かせください。
◎市長(湯元敏浩君) 自然が相手のところなので、やはりそれを漁協が今、錦海漁協が必死になって復活をさせようとしていますので、それを見守るしかないかなと思っております。
◆19番(萩原哲郎君) もう少し詳しく聞きたいんですけども、結構です。 もう潮干狩りについては、そういう形で、やはり家族連れ、やっぱり姶良市民、皆さんも早い、貝掘りができるように期待しておりますので、早急な取り組みをお願いしたいと思います。 じゃあ、次に、2問目に行きます。 サボーランドパーク姶良ですね。ここの、まず最初が、答弁が、去年の秋までおくれた理由ですよね。作業内容や管理方法を見直すとともに、支障木伐採作業の追加や作業範囲を拡大したことにより、草刈りが秋口まで至ったということなんですけど、これは以前から何回もしているんですけど、管理体制が悪いんじゃないんですかね。だから、今まで、まあざっくばらんに言いますと、休憩の時間が多いんですよね。簡単に言えば、朝8時から行って、10時前にはもう休憩に入り、今度11時過ぎになってから作業に入って、昼前にはまた休憩。1時になっても出てこない。だから、私がいつも言うのは、もう少しやはりそういうところの業者との作業内容ですよね。それとあと、把握しながら指導をすべきじゃないかと思うんですけど、どうですか。
◎建設部次長兼都市計画課長(田代信彦君) お答えいたします。 休憩が多いということを今聞きましたけれども、作業日誌関係で作業状況を確認しておりました。月に1回まとめて報告があるんですけれども、作業員の作業が、うまく作業される人と、作業がちょっとおくれる人とやっぱりおられますので、その辺の関係をシルバー人材センターの方に指導をしていただけませんかということで指導もしたことがありまして、現在、人員がまた変更になっております。 以上です。
◆19番(萩原哲郎君) それと、この搬出。草刈りを刈ってから箇所箇所にためておるんですよね。それが、やはり1週間ばっかならないと搬出されない。この物事に対しても、あそこの管理の方々と話をしてみれば、この搬出費が少ないんですよち。だから、刈ったら、その後、何人体制でこの搬出を行いますかね。
◎建設部次長兼都市計画課長(田代信彦君) お答えいたします。 搬出作業については、今のサボーランド姶良のところが狭いもんですから、軽トラが入れるところが、遊歩道を使ってやっているというような状態で、やはり量が少なくなるように一旦枯らしてから、それをまた一旦置き場に集めて、それを別な都市公園ほか整備事業というのの事業で、同じシルバーなんですけれども、ほかの公園関係と同じように時期を決めて搬出しているところでございます。 以上です。
◆19番(萩原哲郎君) 刈った後、刈った方が一旦草刈りをとめて、まとめるんですよね、箇所を何か所か。それから1週間ぐらいたたないと搬出しないんですよね。だから、あそこは公園なんですよね。だから、刈ったら、二、三日うちには撤去するような形。だから、先ほど言いました一応仮置き場に運べばいいんですよ。だから、今回も前回も、真ん中の駐車場、広いところを全面全部あそこに一旦搬出して、それからトラックで運んだと思いますけど、やはりそういう形で、公園の中には長く置かない。そうしないと、今から夏どきなれば、草はきれいに刈ってあるんだけど、やはりそういう中からいろんな害虫が湧いてきます。特に、言えば、今、特に蛇が多いんですよね。目の前をうろちょろする。だから、もう私も大嫌いですよ、ああいうのは。体は大きいけど、蛇は大嫌いです。だから、そういう形でイメージダウンするんですよね。せっかく楽しく体を鍛えに楽しみに来ているのに、そういうのが出てくれば、やはり行きたくなくなってくる。やはりそういうところを気をつけて、今後は、刈ったら二、三日うちには一応仮置き場に撤去するような形の体制はできないですか。
◎建設部次長兼都市計画課長(田代信彦君) お答えいたします。 先ほどから申しますように、ある程度かさを少なくしないと、台数が多過ぎますと置く場所もなくなり、去年は西側の駐車場じゃなくて広場に集めておったんですが、そこでは処理できない量になりまして、西側の第4駐車場のほうに一時集めて、それを運んだ経緯もあります。量を少なくしないことには、運ぶことにまた日数をかけると、草刈りをする日数がとれないというような状態で、また悪影響ちゅうか、それがあるもんですから、今の4人の体制ではなかなか、枯らしてからでないといけないというふうな感じで思っているところでございます。 以上です。
◆19番(萩原哲郎君) それを枯らしてから重たいのは雑木なんですよね。雑草はそんなにないんですよ。もう二、三日たったら軽いんですよ。だから、今回やったのは、ほとんど雑木。木の枝を伐採したもんだから、あれだけの量が出たんですよね。だから、次回はそれだけの物事はないと思うんですよ。もう草だけだから。やはりそういう形で、やっぱり公園を公園なりにきれいに、みんなが楽しく利用できるような場所として、やはりそういう刈った後の撤去、それはなるべく早く撤去するような体制をつくるなり、やはり人が足らない。人が足らなければ、人をふやせばいいんですよ。だから、言えば、この管理の方々も、搬出費が少ないもんだから、なかなか人をかけられないんですよと。だから、そこはやはりいい方向性に導くようなやり方を今後はちゃんと話し合って、それで、今の管理の方々、去年から入って、物すごい一生懸命ですよ。だから、中にはニュータウン内の方々が差し入れするんですよ。もういつも本当きれいにしてくれてありがとうねち。今まではこうなかったんだけど、あなたたちが一生懸命頑張っているからうれしいよち。やはりその気持ちなんですよね。だから、公園もそういう方々も楽しく使いたいし、そういう形で今後は、やはり公園内をきれいに楽しく利用できる体制をもう一回話し合って、あそこの管理運営の方々と、あとシルバー人材センターですよね。そういう方と話し合っていけば、できないことはないと思います。だから、そういうことがスムーズにいくように願っております。 じゃあ、次に、5までですかね。この中で、ここは、今もうここに書いてあるとおりに、また姶良伊佐地域振興局とスムーズにいくような形でまた話し合って、いい方向性へ導くような形が書いてありますので、ここまでは結構です。 この6番目ですね。6番目、これは私が一般質問出してから補修したんですか。
◎建設部次長兼都市計画課長(田代信彦君) お答えいたします。 質問が出まして、私も確認をしに行きまして、やはり若干の陥没がありましたので、そこを補修するように指示しました。
◆19番(萩原哲郎君) この場所も数年前に陥没して、すぐ補修をやったんですよね。そやけど、またすぐ陥没しちゃったんですよ。その後に、また土を1回入れてやって、そのままがだんだん少しずつ陥没していくような状態であったもんですから、やはり公園を歩く方は若い人ばっかじゃなくて、年寄りも結構足の悪い方も足を少しでも鍛えるために行っております。そういうところの欠陥があれば、足に支障が来ますので、やはり今度また気づいたら、ポールを立てとるばっかじゃなくて、すぐ補修するような形で願いたいと思います。 それと、こないだもあったんですけど、アンツーカーの張ってあるそこと、あと側溝ですよね。境目。あそこのアンツーカーが盛り上がっているんですよね。だから、そこが年寄りが足を引っかけてつまずく。やはりそういうところもなるべく、段差のないように補修していただきたいということを要望もらっておりますので、そういうところもまた確かめて補修をお願いしてください。 次に、それとあと、公園の西側ですね。一番奥のほうです。ここの道路が年に1回刈るか、2年に1回刈るか、その程度なんですよね。だから、ことしも道路まで雑草が生い茂っておりますので、確認して、こういうところも雑草を刈ってください。 それと、7番目ですね。7番目、ここは詳しく書いていなかったんですけど、一応ここに、外灯を、防犯灯をつけてくれちゅうことをお願いしたんですけど、夜間利用は想定しておりませんので、防犯灯の照明設置の、施設の設置は今のところ考えておりません。 ここは、ことしの南自治会の総会の席で出たんですよ。夜のアベックのたまり場になっているんですよね。そいで、子どもたちに悪い影響が及ぼすことがあり得るから、あそこに明るくすれば、そういう方々も来ないんじゃないかという形で、防犯灯を設置してくださいということだったんですけど、そういうことに関してどういう意見を持たれますか。
◎建設部次長兼都市計画課長(田代信彦君) お答えいたします。 意見が自治会の総会で出たということでございました。自治会長に防犯灯の関係をということで話をしましたところ、今のところ自治会のほうでは、その防犯灯ということでは、要望はまだ出さないということでございました。
◆19番(萩原哲郎君) 自治会長もその話を聞いとって、早速市のほうに報告して、設置するようにお願いしますちゅうことやったんですよね。だから、それにつれて言いますけど、ここにニュータウン側と、触田からの出入り口の施錠ですよね。今解禁になっていますよね。これはいつからいつまでなんですか。
◎建設部次長兼都市計画課長(田代信彦君) 施錠につきましては、去年の8月1日から開放を行っております。開放に関しましては、市の市報の記載や、それから、近隣の姶良ニュータウンの5自治会、それから、触田の2自治会には回覧を回しまして、閉めなくてもいいかどうか実験をしたところでございます。園内に取り残された人がいるということで、管理が難しいというのがありましたので、実験をして、閉めることはなくてもいいのかということをしましたところ、閉めなくても駐車場を利用していられる人いうのがおられませんでしたので、問題はなかったと思っております。 以上です。
◆19番(萩原哲郎君) じゃあ、問題なけりゃ、8月1日から翌年の、もうことし3月31日までですよね。その看板は、まだついたままなんですよね。何で撤去されないですか。
◎建設部次長兼都市計画課長(田代信彦君) 看板については撤去してあるつもりでおりましたけれども、また確認してみます。
◆19番(萩原哲郎君) やはりそういう開放するのは構わないんですよね。構わないんだけど、先ほどもあったそのアベックが、今度夜中に、夜遅くまで滞在する。中には、いいものじゃなくて、悪いものばっかし散らかして去るちゅう形が多いんですよ、これは。だから、風紀にも悪いし、子どもたちの影響に悪いし、朝あそこに早く行った方々にもいい感じじゃないと思うんですよね。だから、そこを、防犯灯を設置するか、施錠するか、何かいい方法は考えられないですか。
◎建設部次長兼都市計画課長(田代信彦君) 公園の駐車場ということでございましたのでお答えしておりますけれども、防犯的なことじゃなくて、駐車場管理としての照明というのがあれば、その辺は地域振興局のほうにでも要望していきたいと思っております。
◆19番(萩原哲郎君) じゃあ、そういう形でできるんやれば、そういう形で設置するような考え持っていったらいいんじゃないですかね。やはり近くにいる人間、近くにお子さん持っている家庭、そういうところなんかいい気持ちじゃないんですよね、やはり。そういうのがしょっちゅう出入りがあって。だから、周りも管理者もしょっちゅういろんなのが落ちとけば、掃除も大変ですよ。やはりそういう者が集まらないような設置の仕方、難しいかどうかわからないですけど、私は、これは、もう防犯灯つけて明るくすれば、人も明るいところにはなかなか寄ってこないですよ。暗いところばっかり寄っていくんじゃないんですかね。そういう形で、今後やはりそういうところを早急に話し合って、どういう形がいいのか、もう一回関係者と話し合って、そういう対応をしていただきたい。 だから、この場所も今まで、試験的にやっていて、もう期間も過ぎた。今後もやはりもうそういう、当分の間は開けっ放しという形でよろしいんですか。
◎建設部次長兼都市計画課長(田代信彦君) お答えします。 閉門につきましては、今のままで、開放したままでいきたいと考えておるとこでございます。
◆19番(萩原哲郎君) サボーランドですよね。今まで何回も話を、要望を出しているんですけど、やはりここは、やはり高齢者の方々からいろんな施設の方々が集まってくる場所でありますので、やはりそういう方が利用しやすいような環境整備、それとあと、用具関係ですよね、やっていただきたい。その中で言えば、工具も遊具も大分年数がたって傷んできております。だから、ここも今回、姶良伊佐地域振興局と話し合って、いい方向性に導いていくようなことが書いてありますから、やはりこのサボーランドは、距離が、1段が大体200から250m。年寄りにすりゃ結構長いんですよね。その中で、やはり休憩をする場所ほとんどないという形で、ベンチの要望が出ていますけど、やはりこういうベンチ、そういった遊器具、やはり自分の体を鍛えるです。もう簡単なものでいいんですよ。鉄棒、高いの。足が届かないぐらいののを立てたり、また足が届くようなの立てたり、足腰を鍛えられるような、そういう遊具がいいんじゃないかと思いますので、またそういうところも参考しながら、今後そういう設置に向けての回答をお願いしたいと思います。 じゃあ、次ですよね。烏帽子岳に、それでいいのかな。じゃあ、次ですね。3番目の烏帽子岳登山道に入ります。 市長は、鹿児島マラソンを完走しましたですよね。やっぱり完走するだけの脚力ある方と思いますので、烏帽子岳登られましたか。
◎市長(湯元敏浩君) 当初予算に載せているので、登りました。
◆19番(萩原哲郎君) じゃあ、その感想をちょっとお聞かせください。
◎市長(湯元敏浩君) 地域の方々が非常に登山道を草払いもして、枝払いもしていて、非常に登りやすい場所だなと。距離もそんなに長くなくて、最後、急峻な場所はありますけれども、非常に登った後の爽快感は感じられるとこだなと思いました。遠くに錦江湾と桜島を眺めながら、非常に登った感じは爽快な感じがします。 何が足りないかなと思いながら登った中では、やはりおりるときの看板。こっちに行くんだよ、分かれる二股があるんですけれども、そこをちょこっと足さないといけないかなと思ったり、でも、山登りやそういった沢登りをする方々にとっては、非常に楽しく登れるとこじゃないかなと感想を持ちました。
◆19番(萩原哲郎君) 登ってみて、どこを改善すれば、まだより登りやすくなると思いますか。
◎市長(湯元敏浩君) 私自身は登りやすかったです。はい。
◆19番(萩原哲郎君) 相当の脚力ですね。あそこは、ほんま大変な場所が2か所あるんですよ。頂上に上がる手前と、それとあと、途中に岩が出ている。あそこなんか、もう草が……。葉っぱですね。葉っぱ落ちていて、下手すりゃ滑るんですよ。だから、相当な脚力ですよね。ああいうとこでスムーズに楽しく登れたちゅうのは。私なんかは、もういつも登るときに、よう思うんですよ。ここに1本手すりのロープがあったら、安全でいいんだけどなち。そういうことを感じなかったですか。
◎市長(湯元敏浩君) スムーズに登るとは言っていません。楽しく登れましたと言っております。ですので、やっぱり山登りとか、そういった自然を相手にするところには、やはりそこに負荷があるというのは当然でございまして、そこの負荷を楽しみながら登ったということでございます。
◆19番(萩原哲郎君) もう今も言いましたけど、楽しく登ったから感じなかった、苦しいことなかったちゅうことですか。楽しく登っても、やっぱりきついところはあると思うんですよ。ここを改善すりゃ、また登りやすい、そういうことなかったですか。
◎市長(湯元敏浩君) 私は、山登りというのはきついもんだと思っております。だから、きつさも合わせて楽しむということでございまして、登りやすいから楽しいのか、それはわかりませんが、個人個人あると思うんですが、私は、きつい急峻なところも、岩場も、やはりそれは山登りの一つの楽しさとして感じたところでございます。個人的な感想を言っているところでございます。
◆19番(萩原哲郎君) 私が言っているのは、まあ市長はそれだけ脚力があって楽しく登ったかもしれないけど、子どもたちのことを考えれば、楽しみよりも怖さがあったと思うんですよ、逆に。だから、やはり市長は天気がいい日に、前からずっと天気のいい日が続いて登ったかもしれないですけど、でも、一日前に雨が降れば、あそこは竈土があるんですよ。もう草、土の上に葉っぱが落ちていて、もう滑るんですよね、下が竈土だから。だから、私はいつも登るときには、ここに手すりのロープを下げてくれたら、安全で登りやすいんだけどなと思っているんですけど、市長はそういうことは全然なかったですか。
◎市長(湯元敏浩君) 登ったときの感想を言えということだったので、私は個人的な感想を言っただけで、登るそれぞれの方々の思いをここで言うということは求められておりませんでした。子どもが登る、お年寄りが登る、それはそれなりのやっぱり補助も必要だと思うんですけれども、そこは、やはり山登りという自然を相手にするときには、そこを調べながら、そして、そのロープがあるなしが補助になるのであれば、つける必要があると思いますが、個人的な感想を求められたので、私は個人的な感想を言った次第でございます。
◆19番(萩原哲郎君) 話ならんですね。もう少しやはり登る人たちの気持ちも考えながら、答弁はするべきじゃないですか。
○議長(森川和美君) 萩原議員。
◆19番(萩原哲郎君) 自分がただ……。
○議長(森川和美君) 萩原議員、もっと冷静に。
◆19番(萩原哲郎君) 冷静ですよ。
○議長(森川和美君) 本題に返ってください。
◆19番(萩原哲郎君) 冷静です、私は。 もう少し子どもたちとか高齢者の方が、もう少しこういうふうに工夫したら登りやすいですよ、やはりそういう言葉の一つぐらい出ないんですかね。それは市長の考えじゃないですか。姶良市の市民の立場に立って。自分の考えだけ言っても意味はないと思うんですよ。やはり周りの人たちが登りやすいようなところを改善すればどうですかち、そういうところはなかったですかち聞いたら、私は登りやすかったち。話ならんですがね。そういうところをもう一回ちょっと冷静になってお答えください。
◎市長(湯元敏浩君) それは、子どもたちが登るためには安心安全な、お年寄りが登るためには手すりが必要、そういったことを考えるべきだと思いますけれども、自然が相手ですから、どんなに準備しても、やはり危険性を伴いながら、それを意識しながら登るのが、自然を相手にしたスポーツ、山登りじゃないかなと思っております。
◆19番(萩原哲郎君) それは市長の考えですよね。これは、一般に登る方は、まず安全を考えるんですよ。登ってみて、言えば、どうすれば登りやすいとかね。それが登山道ですよ。一般の誰でもが登れる登山道を作成してくださいち。これはもう今言われたように、ロープつくればいいんですよ、簡単に言えば。ロープをぶら下げとけば登りやすいんですよ。これは、そういうことも本当わからんような市長じゃだめですね。私はそう思います。やはりもう少し市民の立場に立って物事を考えて答え出すべき。やはりそういうところは今後は、欠けていますので注意してください。 もう時間がありませんので、これで終わります。
○議長(森川和美君) これで、萩原哲郎議員の一般質問を終わります。ここで、しばらく休憩します。15分程度とします。(午後2時58分休憩)
○議長(森川和美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午後3時11分開議)
○議長(森川和美君) 一般質問を続けます。 次に、23番、犬伏浩幸議員の発言を許します。
◆23番(犬伏浩幸君) 登 壇 皆さん、こんにちは。傍聴席の皆様、傍聴にお越しいただきましてまことにありがとうございます。姶輝の犬伏でございます。通告に従いまして、早速質問をさせていただきます。 質問の1点目、Society5.0について。 Society5.0は、内閣府の第5期科学技術基本計画において、我が国が目指すべき未来社会の姿として提唱されたものであり、サイバー空間──仮想空間とフィジカル空間──現実空間を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会Societyとされております。 本市における考え方や取り組み、今後の対応を問います。 質問の2点目は、東京2020オリンピック・パラリンピック大会についてであります。 1点目、東京オリンピック・パラリンピック大会開催に伴う経済波及効果は、全国で約32兆円と試算されております。本市における大会へ向けた経済波及、地域活性化に関する取り組みを問います。 2点目、大会ビジョンは、「スポーツには世界と未来を変える力がある」をうたい、全員が自己ベスト、多様性と調和、未来への継承を3つの基本コンセプトとしています。 東京2020大会を契機に多様性と調和の重要性を改めて認識し、共生社会の実現を創造することが今大会の一番のレガシーになると考えますが、見解をお示しください。 質問事項の3点目は、小規模企業振興についてであります。 日本の全事業所のうち、99.7%が中小企業であり、そのうち約9割が小規模事業者であります。小規模事業者は人口減少、高齢化、競争の激化、地域経済の低迷といった構造変化に直面しており、売り上げや事業所数の減少、経営者の高齢化等の課題が山積しております。 小規模事業者の成長発展や事業の持続的発展は、地域の持続的発展につながると考えております。したがいまして、市内小規模事業者へのさらなる支援拡充が必要であると認識しています。 平成26年に小規模企業振興基本法が制定され、鹿児島県においては、条例の一部改正を行いました。また、県内他市町では小規模企業を支援するための基本条例を制定している自治体もあります。本市における小規模企業の振興に係る基本条例制定について見解をお伺いいたします。
◎市長(湯元敏浩君) 登 壇 犬伏議員のご質問にお答えします。 ご質問のうち2問目の2点目のご質問につきましては、教育長が答弁いたします。 1問目のSociety5.0についてのご質問にお答えします。 Society5.0とは、インターネットなど仮想のサイバー空間と私たちが暮らす現実のフィジカル空間を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会と定義されています。 また、内閣府のウエブサイトでは、「Society5.0で実現する社会は、人工知能──AI、により必要な情報が必要なときに供給されるようになり、ロボットや自動走行車などの技術で少子高齢化、地方の過疎化、貧富の格差などの課題が克服されます」と解説されております。 現在、国において取り組みが実践されつつありますので、今後さまざまな分野において革新的なサービス等が生まれてくるのではと期待しており、Society5.0は、2050年ごろのあるべき姿とされ、その緒についたばかりであると認識しております。 本市における類似の事業としましては、AIを活用した防災システムや携帯電話のLINEと連携するアプリを利用した対話型Q&A・チャットボットの実証実験を行っております。 あわせて、情報技術の利活用としまして、NTT西日本とICT連携協定を締結し、ICTを活用したまちづくりを模索しているところであります。 また、行政事務におきましても既にAI等の活用可能性や実現性について研究を指示しております。 今後の対応としましては、さらに情報収集に努めるとともに有識者等の意見を踏まえながら、本年度改訂します、まち・ひと・しごと創生総合戦略に、Society5.0への取り組みについても盛り込めないか調査・研究してまいります。 次に、2問目の東京2020オリンピック・パラリンピック大会についての1点目のご質問にお答えします。 東京オリンピック・パラリンピックの開催される2020年は、「燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会」の開催される年でもあります。 本市といたしましては、かごしま国体・かごしま大会に重きを置かざるを得ない状況にあることから、東京オリンピック・パラリンピックに対し具体的な取り組みを行っていない状況であり、経済波及効果等について把握するに至ってはおりません。 しかしながら、先般、東京オリンピック・パラリンピックの聖火リレーのコースが発表され、来年4月28日・29日の日程で鹿児島県を巡ることとなっており、そのルートに本市が含まれていることは大変喜ばしいことであります。 聖火リレーは、市民がオリンピックを身近に感じ、直接触れることのできる絶好の機会となりますので、市といたしましてもできる限りの協力を行ってまいります。 次に、3問目の小規模企業振興についてのご質問にお答えします。 小規模事業者とは、常時の雇用者数を例に挙げますと、製造業や建設業、運輸業で20人以下、サービス業や卸売・小売業で5人以下と定義されております。 一昨年に実施しました姶良市商工業者景況調査によりますと、後継者がおらず、自分の代で廃業予定の事業者が4割を超えるなど、家族経営や零細企業の深刻な問題が浮き彫りとなっております。 現在、市では、平成27年10月に策定しました創業支援事業計画に基づき、市内商工業者に対する諸施策を講じているところであります。 中でも空き店舗活用事業補助金制度にあっては、本年3月に交付要綱の一部改正を行い、空き店舗の対象地を中山間地域まで拡大するなどの要件緩和を図っております。 また、商工業振興資金利子補給補助金制度にも継続して取り組んでおります。 一方、市商工会にあっても、小規模事業者の経営課題解決に向けた経営改善普及事業や伴走型小規模事業者支援推進事業、県商店街振興組合連合会による商店街活性化・人材育成支援事業等を展開しております。 このように市と市商工会が両輪となって商工業者への支援体制を整えているところであります。 小規模企業振興基本条例でありますが、現在、県内3市4町で同種の条例が制定され、いずれも企業や経済団体、行政の果たす役割と責務、さらには市民等の理解と協力などがうたい込まれております。 このことを1本の木に例えますと、大地に根を張った幹部分が基本条例であり、そこから伸びる枝葉が先に述べた施策や支援事業であると考えます。 現在、市と市商工会は連携して執行部間による定例会を毎月1回開催し、情報共有を図っておりますが、このことは、県内ほかに類を見ない取り組みであります。 小規模企業振興基本条例につきましては、その重要性を十分に認識しておりますので、そのためには条例制定に向けて関係機関との協議を深める必要があると考えます。 特に、市商工会との相互連携をより一層強化しまして、今後の検討を進めてまいります。
◎教育長(小倉寛恒君) 2問目の東京2020オリンピック・パラリンピック大会についての2点目のご質問にお答えします。 東京2020大会は、来年の夏に東京を中心に開催されるスポーツの祭典で、大会そのものは分野的、地域的、時間的に限られたイベントですが、これを単なる一過性のイベントとするのではなく、世界中から多種多様な人が参画し、多くの分野で本大会がきっかけとなって変わっていくような広がりのある大会となるものと考えられています。 具体的にはスポーツだけでなく、文化・教育、経済・テクノロジーなどさまざまな分野と連携をとることや東京だけではなく、オールジャパン、そしてアジア・世界にポジティブな影響を与えていくこと、また、これらの取り組みを2020年夏だけで終わらせるのではなく、それ以降にもつなげていくことが考えられています。 本県では、東京2020大会開催後に「燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会」が開催されることから、かごしま国体・かごしま大会開催に向けて機運醸成と本県の未来発展につながる大会となることを期待しております。 また、本市においては、先般、日本遺産に認定された「薩摩の武士が生きた町~武家屋敷群「麓」を歩く~」につきまして、蒲生麓の文化遺産としてのストーリーを大きく展開させていきたいと考えております。 以上、お答えといたします。
◆23番(犬伏浩幸君) それでは、順次再質問をさせていただきます。 まず、1点目のSociety5.0についてであります。 ご答弁にもございましたとおりAIとかビッグデータとかロボットとか使って持続可能な地域社会をつくっていこう、そういう社会になりますということで狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会の次にSociety5.0の社会が来ますということで、その革新的技術を導入していきましょうという考え方だと思います。 Society5.0の支える基盤が5Gというものでございますけれども、新聞報道にもありましたように信号機につけていこうかとか、電柱につけていこうかという話もあります。徐々に進んでいくんだろうなという気がしております。 社会経済発展と社会的解決を目指すということで、例えば自動走行とか人材不足とか、ひとり暮らしの高齢者とか子育てなどにもこれは役に立っていく技術だなと思っているところでございます。 本市においても類似事業として防災システム、こちらはテレビにも紹介されたあのことだと思います。そして、LINEと連携したチャットボット、こちらも実証実験を行っているということで、私もこちらのほうに参加をしているところでございます。 このチャットボットについてでございますけれども、実証実験を延長されたかと思います。ということは、結構反響があったのかなと思いますけれども、今、途中経過というかその延長した理由というか、そのあたりをお示しいただければと思います。
◎企画部次長兼企画政策課長(松林洋一君) お答えいたします。 チャットボットにつきましては、5月28日時点の友達登録数803人となっております。4月中の問い合わせ件数は889件といったようなこととなっておりまして、そのおよそ半数が土日・祝、いわゆる閉庁時間のお問い合わせへの対応といったことになっているところでございます。 したがいまして、行政が閉まっている閉庁時間中にこのサービスを利用されている方々が多いといったようなこともございまして、延長を今お願いしているところでございます。 以上でございます。
◆23番(犬伏浩幸君) 市民サービスの向上につながっているというふうに理解いたしました。 続きまして、ご答弁の中に行政事務におきましてもAIなどの利用可能性について研究を指示していますというご答弁をいただいております。行政事務等々、行政が抱える事務等々につきまして先行事例がございますので少し紹介させていただきます。 熊本市でございます。QRコードを利用した住民異動時の窓口業務の効率化、さいたま市、AIによる保育所利用調整業務の効率化、その他、消防分野におきましては救急ボイストラ、多言語音声翻訳アプリです。農業分野においては塩尻市センサーを活用した鳥獣被害対策、新潟市センサーを活用した水田管理、そのほか横浜市におきましては学校における多言語音声翻訳アプリの活用ということで、他自治体におきましては先行していわゆるAIとかロボットとかIoTの技術を取り入れるところもございます。 先月、行政視察で町田市のほうに伺ってまいりました。町田市のほうでいわゆる類似的な取り組みといたしまして、市民通報アプリ・まちピカ町田くんというのを研修させていただきましたので、少しご紹介させていただきます。 この取り組みは大変市民サービスの向上、そして職員さんの負担軽減にもつながっている事業だなと思っているところでございます。 モニターをお願いいたします。 市民通報アプリ・まちピカ町田くんという名前で、これは例えば道路に穴が開いていましたとか、公園の遊具が壊れていましたとか、ガードレールがへこんでいましたとか、そういったものを市民自身が写真を撮って、そしてそれをアプリを使って行政のほうに送るという取り組みであります。 このメールアプリですけれども、最初、通報、レポートを選択していただきまして写真を撮ります、近くから1枚、そして遠くから1枚。次に、お手持ちのスマホがございますので、GPSがついていますのでその機能を使って地図上にピンで表示されます。 それでここのレポート内容ですが、道路に穴が開いていましたとか、公園の遊具が壊れていましたというのを選択していただきます。 そして、市民の方が送信ボタンを押して送信が完了いたしますと、完了しましたということで行政のほうに情報がいくことになっております。 これは2018年から導入されたアプリでございまして、最初は道路だけの通報アプリだったそうです。道路の管理課だけの所管のアプリということで道路に穴が開いていたということをメインに市民の方から情報を受けていたということでございます。 それで、このアプリなんですけれども、道路管理課だけではなく町田市では公園緑地課とか土地利用調整課、そして環境保全課などの他の課もこのアプリに乗っかって今事業を展開しているということでございます。 さらに、この導入効果といたしまして、やはり市民の方が直接市役所に来たり、そして電話をかけたり、そして職員の方もそれに対応したりといういわゆる時間的な削減、もうちょっと言えば市の職員さんの人件費の削減、そして市民の方々については電話代とか市庁舎に来る負担、電話をする負担の軽減になったということで町田市では年間500万円の人件費の削減を見込んでいるということでございました。 このことについては、アプリの通報がふえればふえるほど効果があらわれる、すなわち効果は固定値ではなくて増加すればするほどこの効果があらわれるということで、町田市のほうではこれからどんどんいろんな課に波及していこうというふうに考えているそうです。 まず、この道路の陥没状況、今回一般質問でもたくさん出ておりましたけれども、このことについてこういったアプリで市のほうに情報が寄せられるということに関しましてどのような見解をお持ちかお聞かせください。
◎建設部長(徳部健一君) お答えいたします。 道路の延長というものもかなりございます。そして、職員がパトロールで回るといたしましても重点的なものはやはり通行量の多いところがやっぱり中心になってまいります。そういった中で市民の皆様と協働で道路の管理といいますか、いい状態に保っていくという連携をするようなシステムとしてはありがたいことではないかと思っております。 ただし、その情報の設定とか、それから応対する側の今度は対応策、例えば連絡が来た後にそれが甚大なものであって、その連絡を受けてからかなりの時間が経って、夜に連絡をいただいて、あくる朝に事故が発生したとなれば道路管理者としてはそういった情報を知りつつ適正な管理をしていなかったということになりますので、その辺の連絡を受けて、次に日に出勤して、では見に行こうということではいけない部分もあるので、その辺もまたいろいろと勉強していかないといけないとは思っております。 以上です。
◆23番(犬伏浩幸君) これにつきましてはアプリだけで全部の情報というわけではなく、電話があったりメールがあったりアプリがあったり、市民の皆様がいろんな方法で市のほうにお知らせするという一つの手段としてこのアプリがすごく有効であると、町田市ではそのように解釈しているそうです。私もそのように感じているところでございます。 それで、このアプリは道路だけではなく、先ほども言いましたけれども、例えば鳥獣被害対策、猿がどこで出ましたとか、イノシシがどこで出ました、鹿が出ましたというのを写真と、そして緯度経度が出ますので、そういった面にも活用できる。また、防犯関係、そういった関係でも活用できるのかなと思いまして、すごくこれは道路だけではなくいろんな分野に活用できる。例えば、電話で問い合わせするような情報提供するようなものはこれでも活用できると思っています。 今、チャットボットの実証実験を行っているということでございますけれども、町田市のようなこういった市民通報型のアプリといいますか、この取り組みをチャットボットに合わせてできないものか。そして、町田市ではこの導入費用が初期導入がシステム構築料が88万円、そして使用料・保守料は月1万円ですので、そこまで高い費用は伴っていない、費用対効果も見込まれるということでございます。まずはチャットボットとの融合ができるのかどうかお聞かせください。
◎企画部長(宮田昭二君) お答えいたします。 いわゆるSociety5.0の時代に入りつつあるというのは認識しておりますし、IoT、AIを駆使したことによりまして庁舎内の作業につきましても荷重が減っていくということは理解しております。 今現在、チャットボットを運用しておりますけれども、これの検証を行っているところでございまして、これも将来的には本格実施を行うためには現在はシステム的にも費用がかかっておりませんが、本格実施におきましては何がしかの費用がかかってくると思います。したがいまして、議員お示しの通報システムにつきましてもチャットボットの検証結果を踏まえながら可能であれば取り組んでまいりたいというふうには考えております。 以上でございます。
◆23番(犬伏浩幸君) 前向きなご回答をいただきました。ぜひ研究・検討していただければと思います。 冒頭でも述べましたけれども、国においてはSociety5.0を目指すべき未来社会の姿として提唱しております。本市において、官民含めてIoT、AIロボットなどの技術の活用を推進していくことが持続可能な地域社会の構築を図る一つの方策であると考えます。 市長答弁でもございました。大変前向きなご答弁をいただいております。まち・ひと・しごと創生総合戦略に盛り込めないかというご答弁もございます。 この質問の最後ですけれども、市長にお伺いいたします。地域への実装を推進する上で、まず行政自身が積極的に取り組んでいくことが求められていると思います。市長もそのお考えかと思いますが、AI、IoT、ロボットなどの技術活用について改めてご見解をお示しください。
◎市長(湯元敏浩君) Society5.0はフィジカル空間で課題になっているものをサイバー空間で解決していけないかという方向性だと思うんです。このフィジカル空間で今社会的な問題になっているものを姶良市でどのようなものがあるかといったものを今研究している。どういったものがサイバー空間でAIや(RPA)などを使って解決できるのかということを調べるために緒についているところです。例えば、それが国全体が10年後、20年後にもうこれはAIがあたり前、ICTがあたり前というような時代におくれてしまっては困る。だから、今、姶良市も最初に姶良市でAIや(RPA)で解決できるものは何かということを今探しているという状況です。 それで、まずは市役所の中でどのようなことができるか。例えば、職員の業務のボリュームゾーンが多いところ、そういったボリュームゾーンが多いところをどうやって簡素化していくか、そして市民が負担に思っていること、それをどうやって解決していくかということをまず市役所のエリアで考える。今度は姶良市全体の社会で考える、そういったものを段階的にやっていく。そして、国が示すこの方針の緒についたときに私たちも緒について、そして年々歳歳変わっていくでしょうから、その変わっていく情報を入れながらその時代にマッチングした姶良市をつくっていくということでございます。 例えば、農機具が自動運転で田植えができたり稲刈りができたりということがあると思いますが、それもやはりほ場整備をしないとできないことであって、小さな田んぼではできないことであって、では、ほ場整備が姶良でどれだけ進んでいるのかとか、そういった今のフィジカル空間がどうなっているかということを調べていきながらやっていきたいと思っております。
◆23番(犬伏浩幸君) それでは、次の質問に移らせていただきます。 2問目の東京2020オリンピック・パラリンピック大会の1点目の質問であります。 やはりなかなか鹿児島、姶良にいますとオリンピックという感じがあまりしないです。盛り上がりに欠ける。私、この半年ぐらいで3回ほど東京を含めて関東に行かせていただきましたけれども、結構向こうのほうでは盛り上がっているなという感じをすごく受けています。 一方で、姶良市ではなかなかチケットを申し込んだという人もあまり聞かないですし、この前新聞で姶良市が聖火リレーのルートになったという報道を見て、よかったなとちょっとオリンピックを身近に感じたところあります。 その中で、いろいろ関連事業もあるわけでございますが、beyond2020プログラムとかホストタウン事業、そして食材調達に関する取り組みなど、姶良市でもちょっとかかわれるんじゃないかという事業があります。 beyond2020プログラムについては、行政、自治体だけではなく、いわゆる民間の方々も参加できる、認証いただければということでございますけれども、先ほど一般質問で先輩議員から出ました日本遺産、蒲生麓、こういったところもbeyond2020プログラムの事業の中に取り込めるんじゃないかと思っておりますが、このbeyond2020プログラムについては、やはり東京オリ・パラ2020年を契機に日本文化の魅力発信とレガシー創出への取り組みということで日本文化の魅力を発信していきましょう、そして多様性、バリアフリーなど、そして国際性、多言語などに配慮した取り組みを認証している事業でございます。 また、ホストタウンにつきましても県内では、私が調べた限り10市町でホストタウン、いわゆるオリンピアンをオリンピックの前、オリンピックの後、受け入れたり、そして見に来た方々と交流したり、そういった事業をホストタウン事業として、しております。 また、鹿児島県では、食材提供のために東京オリ・パラ食材提供推進協議会という取り組みをなされておりますけれども、こちらはGAPとか水産エコラベルの認証制度の手伝いもされているということでございますが、姶良市におきましてはこの促進協議会について何か問い合わせがあったりとか、取り組み状況があるのかどうかお聞かせください。
◎農林水産部長(枦良信君) お答えいたします。 今、議員申されました鹿児島県のほうでこれは5月28日に東京オリンピック・パラリンピックの食材供給促進協議会が鹿児島市のほうで開催されまして、その中では選手村へのケータリング用の調達要件になっている、今申されましたGAPの認証の取得状況というものが今示されたということでありまして、先般、6月10日、県農政部の農政課、そしてかごしまの食ブランド推進室長の連名で東京オリンピック・パラリンピックの競技大会における食材供給に関する意向調査というのがまいりました。それはどういった調査かと申しますと、その大会に大会組織委員会が策定した持続可能性に配慮した調達行動を満たす生産出荷する団体を調査するというものでございまして、それを受けて姶良市内に関係するそういう団体があるのかということでは、今該当するような団体というのは今のところはJAあいらさんのごぼう部会というのがそのK─GAPの団体になっているということでわかっております。 本市での取り組みと申しますか、それについては市の農家さんで環境保全型農業直接支払交付金というものを受けておられる農家さんを対象にそういったGAPについての説明会をする。説明会がその交付金を受ける要件となっておりますので、昨年6月に職員からの説明とそれから10月には外部講師を招聘してその説明会を実施したところでございまして、また本年度もその講習会といいますか研修会を開催する予定となっております。 以上です。
◆23番(犬伏浩幸君) 承知いたしました。やはりなかなか東京オリ・パラに関係するような事業というのは姶良市では進まないというのが現状かと思います。 答弁にもありました国体に向けてと、これが多分来年度に向けての一番の重要課題でありますので、これはもう十分理解しております。 そして、来年度、10周年もございます。10周年と東京オリ・パラ、そして国体といい流れができるかと思いますので、ぜひその流れに乗っかるような形で東京オリ・パラ関連事業も日本遺産とか乗っかれるんじゃないかと思います。特に外国から来るお客様がたくさんおられますので、ぜひそういったことも含めて文化とか歴史、そして農業、水産業、そして姶良市の人の魅力というものも発信していただければと思っているところでございます。 次に、東京オリ・パラ関連ですが、2点目の共生社会実現に向けてという項目でございます。 こちらのほうも1点目と同じでなかなかオリ・パラと関連してということはないかと思いますけれども、国体の話が出ておりました。かごしま国体・かごしま大会ということで、かごしま大会におきましては本市、障がい者のバスケットボールの開催地であります。姶良の総合運動公園であるかと思いますけれども、受け入れ体制等々、関係・係でしっかりと取り組んでいるとは思いますが、その取り組み状況についてお伺いいたします。
◎教育部次長兼保健体育課長(塚田佳明君) お答え申し上げます。 全国障害者大会の準備状況につきましては、大会開催の基準に基づきまして鹿児島県実行委員会、そしてこれまで視察をしてまいりました先進県の状況を確認しながら、総合運動公園の体育館のほうの準備を今進めているところでございます。 以上でございます。
◆23番(犬伏浩幸君) やはり国体もオリンピックと一緒のようにかごしま大会が国体の成功の鍵になるんじゃないかと私は思っています。そういった面からも今、着々と準備を進めているということで確認いたしました。 オリンピック、いろんな人種、そして国、男女、あと障がいあるなし、いろんな方々が日本においでになります。また、本市にもおいでになろうかと思います。そういった多様性をお互い認め合いながら調和のとれた社会がもしかしたらオリンピックの一番のレガシーになるんじゃないかと私は考えております。 今回、このオリ・パラの質問をさせていただいたのは、冒頭にも途中でも申し上げましたとおり、なかなか開催地東京を中心とする開催地と、地方、鹿児島姶良市とではいわゆる機運、盛り上がりが全然違うなと、乖離しているなということを感じました。ですので、せっかくあるオリンピック・パラリンピックですので、ぜひ本市もそれに乗っかって、また来年は10周年、そして国体もございます。繰り返しになりますが、ぜひオリンピック関連事業にも乗っかっていい風を吹かせていただきたいと思います。 続まして、最後の質問になります。小規模企業振興についてであります。 この基本条例につきましては、平成26年に国のほうで法律が制定されました。その年の12月議会で私は一般質問をさせていただきました。その後も同僚議員が小規模企業振興基本法につきまして質問をしております。 今回、ご答弁いただいております大変前向きといいますか中身のあるご答弁をいただいたなと思っているところでございますけれども、やはり後継者がいないということが深刻な課題である、問題であるというご認識、私もそのように感じておりますけれども、事業承継に関しましてどのような取り組み、施策が考えられるのか、そこをお聞かせいただければと思います。
◎企画部長(宮田昭二君) お答えいたします。 今、議員ご指摘の事業の継承というのは非常にこれは加治木にございます商店街でもそうですし、市全体のいわゆる言葉が妥当か知りませんが中小企業、零細企業、商店につきましては非常に喫緊の課題であるというふうに考えております。やはり、例えば初代創業者がおられましても、その子供さんたちが跡を継がないといったこともありますでしょうし、その従業員が跡を継ぐという場合もございますが、なかなかスムーズにそれが行われていないというふうには感じております。 したがいまして、議員ご示しのこの基本法でございますが、この中にはそういった支援の基本的なものを網羅していくものでございますので、その中に盛り込む中から関係団体、商工会とかそれから市もしくはそういった外郭団体とも協議を重ねて施策のほうを練ってまいりたいというふうに考えます。 以上でございます。
◆23番(犬伏浩幸君) 事業承継、これは国のほうでも最重要課題の一つと捉えているようです。また行政、そして経済団体でもそのような認識かと思います。 小規模事業者について、私は地域になくてはならない存在だと思っています。それはなぜかといいますと、やはりその地域のよりどころだったりとか、いわゆるコミュニティの核になったり、それと例えば自治会とかコミュニティの担い手だったり、また消防団員だったり、各種ボランティアをしたりとか、またPTA活動をしたりとか、いろんな面で地域貢献をしていると思います。また、雇用を創出する、そんな10人も20人も雇用は創出できないわけですけれども、1人、2人の雇用でもそれが数は1,000、そして2,000社ほどあるかなと思っているんですけれども、1人でも2,000人、2人だったら4,000人という雇用の面でも貢献をしている。そして、みずからも消費をしますのでやはり地域になくてはならない存在だと思っているわけでございますが、この地域で果たす役割につきまして認識を改めてお伺いいたします。
◎企画部長(宮田昭二君) お答えいたします。 やはり7万7,000人を有する市としてでも、先ほど申しました零細企業というのが多いわけでございまして、その方々の努力によりまして、市の商工業というのが成り立っているものというふうに認識しております。 以上でございます。
◆23番(犬伏浩幸君) やはり小規模事業者、零細企業というのは多分大きくしようとあまり思っていないんですよね。やはりその地域に住んで家族を持って、そしてその地域で商売をしていく、事業を営んでいく、その地域で人生を過ごすという多分覚悟を持った人たちが多いかと思います。事業承継の話もありましたけれども、これも覚悟だと思っていまして、よく相続税セミナーとかあるんですけれども、一番はやはり借金を背負う覚悟、そして親だったら借金を子どもに2代目、3代目に背負わせる覚悟、それを持つか持たないかだと思っています。 国では平成26年、小規模事業の振興法をつくりました。今が令和元年、平成31年度ですので約5年が経ちました。制定前と制定後では国の考え方が全然違います。制定前、約10年間で11の施策でございました。制定後は約33個の施策、そして本年度予算は350億円程度と認識をしております。国は本気で考えている。小規模事業者にまさに光を当てる法律であると思います。 先ほど事業承継の話もさせていただきましたけれども、以前は経営相談といえば資金繰りだったんですが、今は多分人材不足の相談が多いと思います。これはもしかしたら今景気がいいのではないか。バブル景気のときに、その真っ只中にいた人たちは景気がいいとは思っていなかったかもしれません。今、もしかしたら景気がいいのかもしれない、私はそういうふうに考えております。今、小規模事業者、零細企業者、まだ余力がもう少しあります。事業承継を進める土壌もまだ残っているかと思います。今まさに小規模事業者支援の条例を制定して、事業の持続的発展、そして地域の持続的発展にも大きく寄与するこの基本条例、制定すべきと考えます。もちろん私たちにも発議の権利はありますけれども、そのように考えますが、最後にご見解をお伺いいたします。
◎企画部長(宮田昭二君) お答えいたします。 この小規模企業振興基本法、国の施策でございましたが、これを受けまして市のほうでも、現在、商工会との連携を図っているわけでございますが、それを踏まえまして議員お示しの議員発議でそれを実施した自治体もあるようでございますが、その際、条例制定にあたりまして検討委員会なるものを立ち上げております。市といたしましては、せっかく制定します条例が絵に描いた餅にならないように実効のあるものにしたいと考えておりますので、市、それから商工会、それからできましたら議員の代表の方もお入りいただきまして、策定するにあたりまして中身を詰めた上で制定に向けて進捗を進めてまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。
○議長(森川和美君) 湯元市長、一言ありますか。先ほど手が挙がりかけたんですけど。
◎市長(湯元敏浩君) いいですか、答えて。今、法律に向けての条例のことについては今の企画部長のそのとおりだと思いますが、事業者継承においてやっぱり家族で子どもに跡を継がせる、そして孫に跡を継がせるという美しい形がだんだんなくなってきているという中で、一つだけ、きょうちょっとテレビ等々で拝見したんですが、「絶メシ」というのがあったんです。いわゆる絶滅させたくないご飯、いわゆるレストランということで、もうここはおじいちゃん、おばあちゃんたちがやっているから絶対このおじいちゃん、おばあちゃんたちがいないとこの食堂がなくなってしまうというのを群馬県高崎市でアプリにしまして、そこの「絶メシ」を1回食べてみておいしいよと、でもこのおじいちゃん、おばあちゃんたちがいなくなるともうなくなるんだ、このご飯はという呼びかけをして、そこは息子さんや娘さんたちじゃなく、この味を守っていきたいという人たちがそこに弟子入りをする、修行をするというような入り口をつくっている。そういったものは本当につけ焼刃で何のなぐさみにもならないのかもしれないですけれども、そういった取り組みをしている商工会議所、商工会というものもあるということをメディアが取り上げるということはやはり日本全国でこのような問題は大きな問題になっているんだなと感じたところでございます。 そういった発想というものもあるのではないかなと議員のお話を聞いていて思っていた次第でございます。
◎企画部長(宮田昭二君) まことにすみません、市長の後で恐縮なんですが、先ほど答弁に若干漏れがございましたので一言だけつけさせていただきます。今回の条例制定のめどでございますが、今年度中の制定を目指して進捗させてまいります。 以上でございます。
◆23番(犬伏浩幸君) 行政、経済団体、議会、そして市民ともにつくり上げる、まさに共創していいものをつくっていきたいと思います。 以上で終わります。
○議長(森川和美君) これで犬伏浩幸議員の一般質問を終わります。 以上で、本日の議事日程は全部終了しました。 したがって、本日の会議はこれをもって散会とします。 なお、次の会議は6月27日午前10時から開きます。 皆様に申し上げます。先ほど庄村危機管理監に最新情報を確認していただき、鹿児島気象台の予報では、あす午前中に小型の台風が九州南部に接近するとのことでございます。朝方、一時的に強い雨が降る可能性はあるものの、雨、風は警報中に発達する可能性は低いとの予報でありますので、あすは予定どおり午前10時に開会いたします。(午後4時06分散会)...