姶良市議会 > 2018-12-03 >
12月03日-05号

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  1. 姶良市議会 2018-12-03
    12月03日-05号


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    平成 30年 12月定例会(第4回)平成30年第4回姶良市議会定例会議事日程第5号                    12月3日(月)午前10時 開 議┌──┬────┬────────────────────────────┬──────┐│日程│議  案│       議      件      名      │ 備  考 ││番号│番  号│                            │      │├──┼────┼────────────────────────────┼──────┤│ 1│    │一般質問                        │      │└──┴────┴────────────────────────────┴──────┘┌───────────────────────────────────────────┐│             平成30年第4回姶良市議会定例会              │├────────────────────────┬─────┬────────────┤│                        │開会(議)│  午前10時00分  ││    平成30年12月3日(月)本会議    ├─────┼────────────┤│                        │閉会(議)│  午後 4時15分  │└────────────────────────┴─────┴────────────┘┌────┬──┬──────┬──┬──┬──────┬──┬──┬──────┬──┐│出席議員│議席│ 氏  名 │出欠│議席│ 氏  名 │出欠│議席│ 氏  名 │出欠││及  び│番号│      │の別│番号│      │の別│番号│      │の別││欠席議員├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ 1│新福 愛子 │出 │ 9│上村  親 │出 │17│谷口 義文 │出 ││    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ │竹下日出志 │出 │10│東馬場 弘 │出 │18│小山田邦弘 │出 ││    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ 3│国生  卓 │出 │11│岩下陽太郎 │出 │19│萩原 哲郎 │出 ││    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ 4│峯下  洋 │出 │12│松元 卓也 │出 │20│堂森 忠夫 │出 ││    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ 5│田口 幸一 │出 │13│湯元 秀誠 │出 │21│本村 良治 │出 ││    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ 6│湯之原一郎 │出 │14│堀  広子 │出 │22│有川 洋美 │出 ││    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ 7│鈴木 俊二 │出 │15│吉村 賢一 │出 │23│犬伏 浩幸 │出 ││    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ 8│湯川 逸郎 │出 │16│和田 里志 │出 │24│森川 和美 │出 │├────┴──┴──────┴──┴──┴──────┴──┴──┴──────┴──┤│          出席  24人       欠席 0人              │└───────────────────────────────────────────┘┌─────────┬────────┬───────┬────────┬───────┐│ 本会議書記氏名 │  事務局長  │ 柊野 信也 │ 事務局課長  │ 迫田 耕蔵 │└─────────┴────────┴───────┴────────┴───────┘┌───────┬────┬──────┬────┬──────┬────┬──────┐│ 地方自治法 │市  長│湯元 敏浩 │企画部長│宮田 昭二 │教育部長│竹下  宏 ││ 第121条 ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│ の規定によ │副 市 長│前畠  実 │市民生活│黒木 一弘 │水道事業│脇  義朗 ││ る説明のた │    │      │部  長│      │部  長│      ││ めの出席者 ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│ の職氏名  │教 育 長│小倉 寛恒 │保健福祉│松元 滋美 │総務部次│橋本 博文 ││       │    │      │部  長│      │長行政│      ││       │    │      │    │      │管理課長│      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │総務部長│福留  修 │農林水産│岩下 直司 │総務部次│米澤 照美 ││       │    │      │部  長│      │長財政│      ││       │    │      │    │      │課  長│      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │加治木総│水流 哲也 │建設部長│徳部 健一 │危  機│庄村 幸輝 ││       │合支所長│      │    │      │管監│      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │蒲生総合│大山 勝範 │消 防 長│福ケ迫勇二 │企画部次│松林 洋一 ││       │支 所 長│      │    │      │長企画│      ││       │    │      │    │      │政策課長│      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │市民生活│福元 義行 │農林水産│枦  良信 │企画部商│原田 正巳 ││       │部次長│      │部次長│      │工光│      ││       │生活環境│      │林務水産│      │課  長│      ││       │課  長│      │課  長│      │    │      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │保健福祉│鮫島美保子 │農  業│湯脇 信一 │保健福祉│竹下 弘子 ││       │部次長│      │委会│      │部保険年│      ││       │子ども政│      │事務局長│      │金 課 長│      ││       │策 課 長│      │    │      │    │      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │保健福祉│瀬之口明洋 │会  計│甲斐 一寛 │保健福祉│濱田 耕一 ││       │部次長│      │管者│      │部健康増│      ││       │社会福祉│      │    │      │進 課 長│      ││       │課  長│      │    │      │    │      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │建設部次│草水 博行 │教育部次│谷山  浩 │保健福祉│野村 昭彦 ││       │長用地│      │長教育│      │部長寿│      ││       │課  長│      │総務課長│      │障害福祉│      ││       │    │      │    │      │課  長│      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │農林水産│竹下  晃 │教育部次│小林俊一郎 │建設部都│丸山  修 ││       │部次長│      │長学校│      │市 計 画│      ││       │農政課長│      │教育課長│      │課  長│      │└───────┴────┴──────┴────┴──────┴────┴──────┘               12月3日 ○議長(森川和美君) これから、本日の会議を開きます。(午前10時00分開議) ○議長(森川和美君) 本日の日程は、配付しています議事日程のとおりであります。 ○議長(森川和美君) 日程第1、一般質問を行います。 本日は、5名の一般質問を行います。順次、発言を許します。 まず、15番、吉村賢一議員の発言を許します。 ◆15番(吉村賢一君)     登      壇  おはようございます。今週のトップバッター、議席番号15番、吉村でございます。 きょうは、足元の悪い中、傍聴においでいただきました。どうもありがとうございます。あと、ネットで中継の方も最後までご視聴よろしくお願い申し上げます。 では、早速、質問事項1、観光立国姶良市を目指して。 姶良市の観光はどうあるべきか。観光協会の位置づけはどうなっているか。もっと民間サイド活用の行政支援の役割を明確にすべきである。素材が生かされているか。 観光おもてなし計画の骨太の方針が具体化されつつあるのか。官民協働による持続可能性ある観光地の創出と集客につながる戦略を明らかにするために以下を問います。 要旨(1)市において観光はどのように位置づけられているのか。 (2)市として組織的な課題は何か。 (3)観光の目玉と拠点は、どこか。その周辺の観光整備状況はどうなっているか。 (4)観光協会・観光案内所として、例えば、蒲生観光交流センターなどに恒常的な事務所、土曜・日曜・祝日対応できるような施設を検討できないか。 (5)イベントが集客に結びつけられているか。年間行事の紹介カレンダーは全国に配布されているのか。 (6)観光地間を結ぶルート紹介、公共交通や観光バス、車、自転車、徒歩などの紹介は行われているのか。例えば、駐車場・トイレに温泉・食事・土産物店をつなぐようなルートは紹介されているのか。 (7)観光PRに物語を入れられないのか。例えば西郷隆盛が西南の役でたどった道。行きもあります。帰りもあります。舌出しから金山への道。あるいは加治木の地名由来。 (8)宿泊体制は十分か。第2次観光計画では何人の観光客や宿泊客を目標にしているのか。オートキャンプ場、民宿、旅館・ホテル・合宿所など収容能力は十分であるか。 (9)外国人も訪れるなら多言語の防災表示は考えているか。 (10)バリアフリー対策は行っているのか。 (11)土産物の開発・生産体制・販売はどうなっているのか。例えばキャロットジャム、あご肉、ナタマメ、加治木饅頭、蒲生紅茶、陶芸品など。 (12)もてなしの心構えはどのように啓発されているか。 (13)姶良八景・姶良八珍味を売り出したらどうだろうか。 (14)体験観光、海釣り、カヌー、里山登山、麓集落めぐりなどをホームページやポスターで宣伝しているか。 (15)義弘公没後400年記念事業に向け準備は整っているか。 質問事項2、加治木駅前に偉人の銅像をつくれないか。 要旨、姶良市は古くから逸材や伝統芸能が多いまちであります。市の玄関口でこれらの群像が観光客を出迎えることは考えられないのか。あるいは、祭りの様子を再現する仕掛け、からくり時計みたいなものをつくるのはどうだろうか。例、村橋久成、島津義弘、文之和尚、海音寺潮五郎、太鼓踊り、馬踊り、くも合戦など、以上を提案したいと思います。 壇上からの質問は以上でございます。 ◎市長(湯元敏浩君)     登      壇  おはようございます。吉村議員のご質問にお答えします。 1問目の観光立国姶良市を目指しての1点目のご質問にお答えします。 本市の観光おもてなし計画では、観光の役割は、本市のまちづくりをリードし、まちの価値を高め、市民の暮らしを豊かにしていくこととしております。 また、観光は、関連する産業の裾野が極めて広いことから、総合的戦略産業としての観光振興を目指すことも大切であるとしております。 2点目のご質問にお答えします。 市制施行に伴い、市観光協会が設立され、官民協働による観光振興が進められておりますが、市としての取り組みを含め、協会の役割が十分であるとは言えません。 今後においては、ボランティアガイドや地域NPOなどの観光関連組織、さらには、行政側との連携をもって、観光振興の目指すべき方向性の共有を図りたいと考えております。 3点目のご質問にお答えします。 本市では、蒲生観光交流センターを観光拠点施設として位置づけております。 また、本市の豊富な観光資源の中から、霧島・錦江湾国立公園、重富海岸、日本一の巨樹、蒲生の大クス、大河ドラマのロケ地、龍門司坂などが、本市を外部に発信する際の先導役になるであろうと考えております。 今後、観光客を受け入れるにあたり、観光案内所やトイレの設置等、十分な環境整備を図ってまいりたいと考えております。 4点目のご質問にお答えします。 市観光協会の事務所は、現在、市役所の商工観光課内に置かれておりますが、協会員が常駐する観光案内所を持ち合わせていないことから、休日等における問い合わせの対応に苦慮している状況にあります。 このようなことから、現在、市と市観光協会では、観光案内所の機能を兼ね備えた事務所設置について、空き施設等の有効活用も視野に入れながら検討を重ねているところでございます。 5点目のご質問にお答えします。 昨年の観光統計データによると、本市で開催された夏祭りや太鼓踊り、くも合戦等の行祭事やイベントに、年間15万人の方々が訪れています。これ以外にも、本年2月以降、市観光協会や、まち歩きグループなど、5つの団体による共同企画「歩こうよ!あいら」が開催されており、10月末現在、市内外から483人の参加をいただいております。 なお、イベント開催については、市や市観光協会のホームページなどで情報発信しておりますが、ポスター・チラシ等による、紙媒体での広報範囲は、県域に限られたものになっております。 6点目のご質問にお答えします。 現在、市が発行している観光パンフレットでは、県内外の主要地からの交通アクセスを掲載しておりますが、市内の観光地間を結ぶルート紹介にかかる掲載事項はございません。 7点目のご質問にお答えします。 ウオーキングイベント「歩こうよ!あいら」では、ガイド役の方々が、史跡や文化財の由来を伝える語り部の役目を果たされています。 また、あいら観光大使によるPR活動の際にも、歴史的背景に触れるよう心がけています。 観光名所の歴史をひもとくことで、より一層、その地への関心が高まることを期待しているところであります。 8点目のご質問にお答えします。 本市にある旅館・ホテル等の宿泊施設は7か所で、延べ600人程度の収容能力があると思われますが、オートキャンプ場や合宿所などの宿泊施設は有しておりません。 なお、第2次観光おもてなし計画は、現在、本年度末の完成に向けて編集作業中でありますが、観光客や宿泊客等にかかる数値目標の設定については、今後、研究してまいりたいと考えております。 9点目と10点目のご質問につきましては、関連がありますので一括してお答えします。 多言語による防災表示等のインバウンド対策、また、障がい者に優しい環境整備等のバリアフリー対策は、観光施設や宿泊施設を設置する場合に不可欠のものであり、優先して講じるべき対策であると考えております。 11点目のご質問にお答えします。 市特産品協会が、特産品や土産物等の研究・開発業務を担っており、また、協会に加盟する事業者により、開発された商品の生産や販売が行われております。 12点目のご質問にお答えします。 本市の観光振興の重点プロジェクトの一つに市民主体のおもてなしの仕組みづくりを掲げている中、現在、市観光協会によるイベント支援や、まち歩き団体によるボランティアガイド、コミュニティ組織による観光地周辺の景観づくりなど、市全域を挙げた自主的なおもてなし活動が展開されております。 今後も、市民レベルの取り組みによっておもてなしの裾野を広げ、さらに、観光団体や事業者レベルの取り組みによって、おもてなしが強化できるよう、支援してまいりたいと考えております。 13点目のご質問にお答えします。 室町時代に成立した近江八景になぞらえて、合併以前には加治木八景が提唱され、石碑も建立されております。 本市には、数多くの文化財や景勝地が存在し、また、山海の食素材が豊富にそろっていることから、今後における観光PR戦略の一つとして研究してまいりたいと考えております。 14点目のご質問にお答えします。 観光イベントの広報活動は、それぞれ主催者によって行われております。 市におきましては、ホームページや広報紙、観光アプリ、ココシルあいら鹿児島あいらびゅーFM等による情報発信のほか、私のほうからも、毎月の定例記者会見において、イベント情報を発表しているところでございます。 また、市観光協会や市商工会、校区コミュニティ協議会等においても、ホームページやSNSなどを活用した情報提供がなされております。 さらには、ポスターやチラシ等による広報についても、相互協力のもとで活用されているものと認識しております。 15点目のご質問にお答えします。 来年、島津義弘公の没後400年を迎えますが、これまで、市内では100年を区切りにした記念事業が行われ、また、三州同盟会議でも、義弘公の功績をたたえる事業やイベントが展開されております。 これらを踏まえて、市では、義弘公を顕彰すべく記念事業を企画し、本年度は、義弘公没後400年に向けたPRグッズを制作中であります。 また、来年度は、武将としての義弘公だけでなく、現在の日常生活における食文化と義弘公のかかわりを伝えるべく、集客イベントを開催したいと考えており、現在、官民一体となった取り組みが図られるような体制づくりに着手しているところでございます。 次に、2問目の加治木駅前に偉人の銅像をのご質問にお答えします。 本市は、多くの偉人にゆかりのある地であり、また、郷土文化や歴史遺産を数多く有する地でもあります。 今後、駅前整備の進捗を勘案しながら、また、先進地例も参考にし、候補選定から建立に至るまでの取り組み等について、関係者を交えながら研究してまいりたいと考えております。 以上、お答えといたします。 ◆15番(吉村賢一君) まず、最初に、心の準備が必要かもしれませんが、市長の考えるところの観光というものに対するイメージといいますか、そういう簡単な思いをお伺いしたいと思います。 ◎市長(湯元敏浩君) 姶良市における観光というのは、鹿児島県内でも、鹿児島市、霧島市、指宿市のような本当に老舗の観光地とは違う立場にエリアにあるんだと思います。ですので、その大きな大きな資材を持った観光地とは違う方向で考えていかなきゃいけないのかなと思っています。 しかし、県の中央にあり、空港が近く、そして鹿児島中央駅、新幹線も近くにあるという利点を考慮して、それを本当にいい形で達成できるような観光というものが展開できればなと思っております。いろいろな方法があると思います。そういった方向性で姶良市の観光を考えていきたいと私は思っております。 以上です。 ◆15番(吉村賢一君) 旅といいますか、観光といいますか、いろいろ、サイトシーイングなり、あるいはツーリズムというような位置づけになるわけですけど、昔においては、芭蕉の「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」といった言葉もございます。 あるいは、若山牧水の「幾山河越えさり行かば寂しさの終てなむ国ぞ今日も旅ゆく」といったような、非常に昔は悲壮な思いで、あるいはすごく覚悟を持った旅路であったと思うんですが、今は非常に気楽にあちこちを見て回れる。ただし、物騒な国がございます。 そういった中で姶良市の観光はどうあるべきかということで、いろいろ私なりに考えてみたわけですが、いわゆる素材は非常に多いんだと。そういった素材をいかに磨いて生かしていくか、そこが行政の手腕の見せどころではないかと。 その際に、官民協働による、すなわち行政だけでなく、あるいは民間だけでなく、あるいは企業だけでなく、一体になった観光を考えていかなきゃいけない。当然、それ自体が持続性ある観光そのものであって、しかも、なおかつ、それがその地域に、潤い、あるいは富をもたらすものでなければならないんじゃないかなと思っております。 後々、またこれについては質問を重ねていきたいと思うんですが、異なる景色を見る、あるいは歩く、食べる、泊まる、体験するといったことに私が思うには観光は集約されるかと思います。 そこで、具体的な話に戻ります。観光開発審議会の審議が8月2日にあったかと思います。平成26年策定のおもてなし計画は30年度で完成になるわけですが、課題が幾つか残っていると思います。多くの疑問がありますが、今回はその中で数点確認いたします。 まず、おもてなし計画の中の③の観光拠点の整備、これについては、今、具体的にどういうふうに考えておられるか。蒲生交流センターというのが一つは出ておりますが、実際、姶良市ほどの規模で観光協会がないという市は珍しい存在であるかと思います。そこで、もう少し具体的にどういった箇所を観光拠点として考えておられるか、お伺いします。 ◎企画部長(宮田昭二君) お答えいたします。 今、議員ご指摘のありました観光拠点でございますけども、旧町時代から蒲生の観光交流センターがございまして、当然、姶良市でも一番の観光地でございます蒲生の大クスの目の前にあるという立地でございます。 その中で、観光協会の、いわゆる詰め所と申しますか、事務所と申しますか、これは、現在、今、商工観光課の課内に置いてございますけども、これを独立させて、独立した事務所を持たせるということも目標の一つでございますし、今、検討しておりますのは、八幡神社の参道沿いに今できています新しい観光交流センターではございませんで、旧蒲生の交流センターがございます。 ここらあたりを一つ考えておりますし、もしくは、JRの駅前でありますと、重富駅前の旧派出所跡ということを考えております。 以上でございます。 ◆15番(吉村賢一君) 今のプレハブの施設なんですが、ここの場合ですと会議室というのがなかなかとれないんじゃないかと。そういうスペース的な問題。それから、駐車場の問題。そこらをどういうふうに考えておられますか。 ◎企画部長(宮田昭二君) お答えいたします。 旧蒲生の交流センターにつきましては、若干、外見上も古びておりますけども、中身的には、合併浄化槽、それからエアコン等も整備しております。あと、駐車場につきましては、道路向かいにございます新しいほうの観光交流センター、こちらのほうをご利用いただきたいと考えております。 以上でございます。 ◆15番(吉村賢一君) 今の件ですが、結局、今現在ある観光交流センター、新しい観光交流センター、JTBが指定管理者制度で運営されているわけですけれども、ここを、今すぐとは言いませんけれども、観光協会の拠点として考えていかれないのか。 今度、指定管理者制度の見直しの時期になりますが、そういった際に、ある程度、条件をつけて観光協会が自立して頑張る状態になった場合は、観光協会が運営を引き受けることもあるよと。そういった話はできないものかどうか、お伺いします。 ◎企画部長(宮田昭二君) お答えいたします。 当然、観光交流センターもしくは別館のカフェら・びゅー、これ等につきましては、今現在あります観光施設の中でも大きなものでございますし、それを一番市の中の観光団体として大きな市の観光協会が直接指定管理いただくのは構わないと思いますけども、今現在、JTB等が、ことし、その更新になるわけですけども、観光協会自体のまず体制づくりというのが急がれると思います。 当然、そういった体制が整えば、市といたしましては、これは公募でございますので、観光協会の方がお手をお挙げになって、それを検討するということはやぶさかではございません。 以上でございます。 ◆15番(吉村賢一君) 今のほうはボールが投げ返されている状態でございます。しかし、それがまた返ってきた場合は、そこで対処、検討するというふうな回答をいただきました。 続きまして、おもてなし計画の⑦で市内外における観光案内の強化というのがあります。空港あるいは桜島サービスエリア、JR各駅、中央駅での案内パンフ、こういったのが想定されるのではないかと思いまして、この全てを回りました。しかし、空港には案内書は一冊もありません。これについてはどうお考えでしょうか。 ◎企画部長(宮田昭二君) お答えいたします。 議員ご指摘のとおり、県内各地にそういったパンフレットを置くべきでございますし、例えば鹿児島市の交流センター等には置かせていただいております。ご指摘の空港につきましても、当然、空港自体の許可も要ることですが、検討していきたいと考えております。 以上でございます。 ◆15番(吉村賢一君) 今の関係で、中央駅の観光案内のパンフレットというのは「見聞録」というのがございますが、これが一つ。これで十分かなと思ったんです。これを一つ空港に置けないのかなと思ったんです。 空港で聞きましたら、印刷中で姶良市は間に合っていないというふうな言い方ですけど、十分あるのではないかなと思いますので、これは、早速、手配してもらいたいと思います。 次に行きます。あと、観光の関連業者、つまり土産物をつくったり、あるいは特産品をつくる、そういったところとの提携を考えている場合、観光特産品協会という名称で協会をつくっておられるところも県内に幾つかございます。特産品協会との合同になった組織というのも検討してみたらどうかと思うんですが、いかがでしょう。 ◎企画部長(宮田昭二君) お答えいたします。 現在、市の特産品協会につきましては商工会の中にその組織を持っております。以前より、当然、観光協会、それから特産品協会、これは、合同と申しますか、一体化するように話し合いを進めておる段階でございまして、会長レベルではその意向が強まっておりますが、まだ成就するまでには至っていない状況でございます。話し合いのほうは進められております。 以上でございます。 ◆15番(吉村賢一君) 続きまして、(2)のほうになりますけど、観光協会に対する財政的な手だて、今、体制が整えばということでございましたが、軌道に乗るまでの、例えば補助や支援あるいは人員体制も含めて観光協会を早急に立ち上げる必要があるかと思います。その手だてはどういうふうに考えていらっしゃるか、伺います。 ◎企画部長(宮田昭二君) 今のご質問は、新たに観光協会を立ち上げるという意味合いなんでしょうか。 今現在は、市の事務所だけが商工観光課にありまして、事務局は全て観光協会のほうで賄っていらっしゃいますので、それに対しまして、若干、市の職員が事務のほうの手伝いをしておりますけども、合併当初と違いまして、観光協会のほうでほとんどの事務もやっていらっしゃるという状況でございます。
    ◆15番(吉村賢一君) 言葉が足りなかったんですが、要するに常駐できる組織体制をつくる。それで、常駐するには、例えば日置市のケースでございますと、5人ほどが常駐されている状況があります。それだけの人間の教育あるいはそういう財政的な手当てといったものを考えていく必要があるんじゃないかという質問でございます。お伺いします。 ◎企画部長(宮田昭二君) お答えいたします。 旧町時代からこの観光協会はございましたけども、市ができまして一本化していただきました。その中で、直前に申し上げましたけども、中身の事務自体も市の職員が担っていた時期もございましたが、現在は協会自体で賄っていらっしゃいます。 したがいまして、新たに市の支援として人材を投入するということは、一つの考え方であろうと思いますが、これはまた人事のほうとの話し合いにもなりますし、予算の投入につきましても慎重に考えていかなければならないと思っております。 それと、あとは、例えば一つの考え方として、再任用とかOBの方々もしくは地域おこしの隊員を募るとか、そういった方法もございますけども、それと並行して、先ほども申し上げました協会自体の体制も同時につくっていかなければならないというふうに考えております。 以上でございます。 ◆15番(吉村賢一君) 続きまして、ちょっと画像をお願いします。3番目に観光の目玉の拠点はどこかということで質問させていただいています。 私が思うには日本一の大クスということかなと思っているんですが、これは、去るCMSのミニコンテストですかね、団体バスが来た折に観光協会が駐車場の一角に出店を出して歓迎したというところです。 その角からこういうバスが何台も来ていました。姶良市にこれだけバスが連日来るというのは非常に珍しい光景だったかと思います。画像は、いいです。 日本一の大クスでございますが、この見どころ、姶良市で売る日本一というのは蒲生の大クスだけでなく、例えば日本一密度の高い梵字群、蒲生城の岸壁に120mにわたってあります。これについては、なかなか見学に行けないんです。 前も同僚議員が質問しております。これを売り出すことについてはどういうふうに考えておられますか。 ◎企画部長(宮田昭二君) お答えいたします。 蒲生の梵字につきましては、日本でも有数の梵字であるというふうに意識しております。しかしながら、壁のほうまで行きますと非常に危険性が伴うということで、進入路から手前のほうに、ビューポイントというか、それを設けるような形で公開していこうというふうには考えておりますし、あとは売り出し方だと思います。 これは文化財でございますので、文化財のほうとも協議しながら、そして、特に進入路、そこのほうの整備も含めて考えていかなければならないというふうに考えております。 以上でございます。 ◆15番(吉村賢一君) 今出ましたように文化財のほうではどういうふうに梵字群については対応なさろうとしているのか。いつまでにこれが整備されて現地に見学にスムーズに入れるようになるのか。その辺のお考えをお聞かせください。 ◎教育長(小倉寛恒君) 梵字群については、一つの観光地化をするという、そのための駐車場整備だとかそういうことは、今、特に現段階では検討していないところであります。 川辺の清水のところの梵字群がございますけれども、あの一帯を考えますと、今、川辺の梵字群にしても400mぐらいあるわけですけれども、そこに近寄れない状況。崩落の危険があるということです。 本市の梵字群にしてもそういった対応を考えていかないと、すぐそばで見るということは非常に難しいところがあると思います。今後、どういうふうに開発していくかということは観光当局とも含めて検討していきたいと考えております。 ◆15番(吉村賢一君) 画像をお願いします。これは5点目のほうで、歩こう会といいますか、「歩こうよ!あいら」の事例でございますが、これは、隼人の西郷どん村、今月オープンしているかと思うんですが、今、鹿児島空港にある案内所をこちらに移して、霧島市の下場の観光案内はここでやるということになっています。 この方が『西郷どん』の屋敷の案内をしてくださる方。 これは霧島市の大鳥居の観光案内所です。サイクリングカーも置いてあります。レンタルできます。 これは逆方向を見ていますが、モニターの画面、いろいろ右上のほうにあります。 これは中央駅の観光案内所。 これは日置市です。日置市の上のほうには、こういうミニシアターみたいなふうにいろんな物産を案内できるようにしてあります。画像は、いいです。 言いましたように、先ほどと少し重なるわけですが、ほかに薩摩川内市は駅の中にあります。湧水町も駅の中にあります。鹿屋市は別に設けています。すなわち、どこでも観光案内所はきちっとした形でできております。 先ほど提案がございましたプレハブの事務所につきましても、仮の話として、それは二、三年置いておくということはあるかもしれませんけど、早急にこういう体制を整えていかなきゃいけないんじゃないかと。 ちなみに、日置市は、あの建物は1億1,000万円でつくっています。7,500万円が地域振興整備事業、県の補助事業を使ってやっています。そういった形で日置市なんかも頑張っているわけですが、日置市あたりに行きますと、じゃあ日置市の見どころは何かというと、美山なんです。陶器。 あるいは、霧島で聞きましたら、霧島は見どころは回答はなかったです。私が勝手に思うには温泉なのかなと思います。鹿児島市は何かというと、桜島と仙厳園と。そういう目玉を決めて頑張ってやっておられます。 当然、それをバックアップする事務所もきちっと整っているという状況があります。そういった意味では、いろんな意味できっちりと体制をつくってやっていかないと、いいかげんに中途半端にやっていった場合は中途半端にしか事は進まないというふうに思います。 昔、5年前になりますけれども、道の駅をつくるべきだということで、私は、2回、質問しました。全く実行されておりませんが、物産館の話も実行されておりません。ここを情報発信地として、観光協会を置く、物産を置くというふうな形を考えてもくろんでいたわけですが、今後とも道の駅というのを観光発信基地として考えていくということはできないものかどうか。これは農林水産部になるんでしょうか。お答え願います。 ◎農林水産部長(岩下直司君) 道の駅と申しますか、以前、物産館計画がありまして、審議会等も開催されましたけれども、前回の1年前の議会の中でも答弁いたしましたように、現在、イオンタウンができ、それから姶良市としても消防庁舎あるいは火葬場等の建設等でなかなか箱物をつくる財源的なものも厳しいというような状況であります。 予定地となっておりました西之妻用地につきましても、周辺の道路環境ですとかスーパー等の進出等で物産館の計画については一旦取りやめということでご回答申し上げたところでございます。 今後、物産館なり道の駅の建設について、再度、また検討する時期になりましたら、その中に観光案内も含めて検討していくべきかなというふうに考えております。 以上です。 ◆15番(吉村賢一君) 画像をお願いします。日本一蒲生大楠どんとまつりということで、蒲生の芸術学校の生徒の方が踊りを披露していました。これは非常にもっとPRしてもいいのかな。異国の踊りをここで見れるというのはすごく旅費が助かっていいのかなと思うんですけど。 市長もここに来ておられて挨拶されていたかと思うんですけど、観客の方も結構こういうぐあいで多くて、それから物産も並べてあって、いろいろ売り出しをされていた。蒲生観光センターの方もいらっしゃいました。 こういうのが本当は常駐して産品を売れるような仕掛けというのが道の駅じゃないかなというふうに私は思っているわけなんです。つまり、農産物を加工される方も、出すところが非常に遠かったり、あるいは少しずつであると生産意欲が湧かないんではないかなというふうに思います。画像は、いいです。 そこで、また今言いましたように行事、こういった蒲生どんとまつりみたいなもの、そういったものをもっともっと盛り上げていってほしいというふうに思うわけなんですが、せっかくですから、市長、これについてはどう思われますか。 ◎市長(湯元敏浩君) 議員がるるおっしゃるとおり、行事、文化財、史跡、そういったものが姶良市にはたくさんございます。そして、埋もれているものもたくさんございます。その一つ一つの宝をどうやって観光地化していくのか、観光地にしていくのかという体制というものがまず必要かなと思っています。 市の商工観光課も含めて、そして私を含めた観光の方針というものを持った者を含めて、そして観光協会、あと特産品協会、商工会を含めて、一つのテーブルで、今、点や線になっているものを面として捉えて、それを姶良市としてどう売り込んでいくのか、どう活用していくのかということをまずやって、それと同じ時期に同じレールで、それを効果的にするにはどういった場所を事務所にするのかというようなことを考えていかなきゃいけないなと思っております。そのためには、議員を含めたさまざまなご意見を持っている方々と、一回、一つのテーブルに着いて、どのような体制で売り込んでいくか。 私も日置市の観光協会の建物に行きました。しかも、私は市長とかそういった職員の方々じゃなくて本当に普段着で行きまして、女性の方が1人おられました。その方は、ボランティアを日ごろはしているんだけれども、ここで店番をしているときには時給をもらっているのよというような体制でございます。 そして、私が行ったのは日曜日でございましたので、土曜日・日曜日もちゃんとあけていて、駅ができたときに合わせてあそこをつくったということでございまして、そういう本当に体制ができ、そして土曜日と日曜日も姶良市に来られる方にサービスができる体制になれば、時給、報酬としてお金を払う体制もできてくるんだと思います。 まずは、どうやって姶良を売り込んでいくか、まずはどうやって姶良を観光に導いていくのかというのを、各界の有識者、そして各界の担当の方々と話をしなきゃいけないなと思っております。 以上でございます。 ◆15番(吉村賢一君) 市長も似た考えで助かっております。 今、イベントといいますか、大きい意味でのイベント、例えば来年が義弘公没後400年、それから、再来年、2020年になりますと東京オリンピック、それからかごしま国体。 実は、その後に、私は勝手に思っているんですが、四、五年しましたら島津義弘公の大河ドラマとかということが、私の希望的観測ですが、予定しています。そうしますと、余談ですけど、来年は、皆さん、ご存じだと思うんですが、金栗四三、『いだてん』、東京オリンピックのマラソンの選手が大河ドラマの主人公らしいんですが、その後、二、三年、四、五年したら島津義弘公の大河ドラマ化が見えてくるんじゃないかと期待しています。 何を言いたいかといいますと、結局、四、五年先にはそういったことが考えられる。そういったお客さんがたくさん来るであろうということを想定しながら観光地の充実を図っていかなきゃいけないんじゃないかなと思っている次第でございます。 それから、あと土産物といいますか、あるいは食ということを考えてみた場合、あご肉というのが、以前、話が大分ありましたが、あご肉についての最近のレストランでの売れ行き、その辺の動きはいかがか、おわかりになりますか。 ◎企画部長(宮田昭二君) 今のご質問につきましては担当課長に答弁させます。 ◎企画部商工観光課長(原田正巳君) 商工観光課、原田でございます。ただいまのあご肉の件についてのご質問でございますが、実際のところ、売り上げ等数値については把握しておりませんが、今現在、鹿児島中央駅、JR中央駅の前にございますところのかごっまふるさと屋台村に地元のEBISU─TEIが出店しておりまして、あご肉をPRという形で売り出しております。お話を聞きますと、売り上げも好調だということでございます。 以上でございます。 ◆15番(吉村賢一君) あご肉も、せっかく売り出したからには、もう少し持続性を持って、市内の、最初の話ですと15店舗が取り扱うということであったかと思うんですが、尻すぼみにならないように継続して、この地域の特産をつくっていただきたい。 それから、今現在、特産品協会では、アサリを食する有害の魚のエイ、これを捕まえてエイ料理を考えているということです。そういったものにいろんな店が参加する形を整えてやる、そういう支援をしていって、それをブランド化していくということは市はどのように考えておられるでしょうか。 ◎企画部長(宮田昭二君) お答えいたします。 議員ご指摘のエイにつきましてもそうですが、市としては、今のところ、特産品というものを非常に喉から手が出るほど欲しいわけでございます。したがいまして、いろいろな面からそういった特産品の開発につきましては取り組んでいかなければならないというふうに考えておりますので、市としましては積極的に支援等を検討してまいりたいというふうに考えます。 ◆15番(吉村賢一君) 画像をお願いします。この霧島市の観光案内用の名刺なんです。それから、鹿児島中央駅前の地下街での維新150年絵画展。それから、日置市の先ほどの観光協会の中にこういう情報案内板という形で存在しています。画像は、いいです。 このように姶良市もいろんな意味で情報発信が必要かと思います。結構、ホームページを見ましたら、充実しているように思いました。ただ、もう少し系統的にだんだん整理をしていく。あるいは古いままの情報もありました。ですから、これを更新していく。更新していくためには、体系的に整理しとかないと、あちこちにいっぱいあると管理も難しくなるかと思います。そういったのを要望しておきます。 それから、宿泊体制についてですが、ホテルの誘致というのは見事に失敗したわけですけど、本日、これから同僚議員も質問されると思います。この再チャレンジは私も望むものなんですが、眺めのいい住吉池とか高岡公園あたりに市の土地があれば、それを提供して提案していくというようなことは考えられないものかどうか、お伺いします。 ◎企画部長(宮田昭二君) お答えいたします。 議員ご指摘のホテルの誘致につきましては、28年度で残念ながら事業者のほうが頓挫したという状況でございました。さらにそれから2年たっておりますので、市としては、宿泊施設が不足しているというのは、当然、認識を持っておりますし、年間を通してホテルのほうが充足できるような立地を考えていきたいと考えておりますが、前回のホテル誘致に関しまして、市のほうの要望が、少し立地的につきましては拘束があったのかなと思います。 したがいまして、事業者側、ホテルを設置する側の要望等をもう少し加味した形で誘致していければというふうに考えております。と申しますのが、市側がここがいいだろうと考えます位置よりも、ホテルを運営される方々は専門でございますから、我々が思いもしない場所をいいというふうに思っていただけるかもしれませんので、いろんな場所をこちらのほうとしましては紹介していきたいというふうに考えます。 以上でございます。 ◆15番(吉村賢一君) 以前、民泊の話を質問したことがありました。その後、これについては進んでいるんでしょうか。 ◎企画部長(宮田昭二君) お答えいたします。 体験型の観光として民泊等もかかわってくると思いますが、例えば農家民宿等でございますとトイレの関係とかいろいろな条件が整っておりませんので、今のところ、前のほうには進んでいないという状況でございます。 ◆15番(吉村賢一君) 宿泊の件はですね、観光見込み客、24年のデータで古いんですが、姶良市への観光入り込み、合宿も含んでいるみたいなんですけど、110万7,000人、年間宿泊は4.1万人ということは、観光客は日帰り客も含めて3.7%しか宿泊していないんです。来てもこれだけしか泊まっていないと。 もう少し実態を詰める必要はあるんですが、せっかく来ていただいた方が姶良市に泊まっていかないというのは残念でございますんで、ぜひこれはさらにチャレンジしていただきたいと思っております。 それから、バリアフリー対策についてお伺いします。 バリアフリー対策については、身障者や高齢者をターゲットに既に日置市は実施しようとしています。姶良市の場合、この方をこちらに寄せるという考え方あるいは取り組み方をされているかどうか、伺います。 ◎企画部長(宮田昭二君) お答えいたします。 バリアフリー対策でございますが、その必要性は十分認識しております。さらにはユニバーサルデザインといったものも取り組むべきであるというふうに考えております。 ハード的な面もございますけども、実はソフト面でも、かごしまバリアフリーツアーセンターというのがございまして、こちらは何かと申しますと、ここのホームページでは、各自治体の、例えば福祉トイレがある場所とかそういったものの情報を提供しているところでありまして、このセンターの活動に市のほうとしましてもかかわっていきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ◆15番(吉村賢一君) 今度は土産物の開発・生産体制・販売についてお伺いします。 キャロットジャム、あご肉、ナタマメということで並べてございますが、生産体制が非常に高齢化している、どこでもですね。永原さくらの会とか、あるいは蒲生、あるいは永原の加工センターもお伺いしました。高齢化しています。あと、原料の調達力もない。そういった意味で、指定管理者制度を有効に生かすにはどういうふうに行政も今後取り組んでいこうとしているか、お伺いします。 ◎農林水産部長(岩下直司君) 農産加工センターにつきましては、姶良、蒲生、加治木、それから小山田、ありますけれども、それぞれの農産加工グループのほうが指定管理者ということで入っております。 それぞれ、指定管理者として手を挙げたときには施設を有効に活用していろんな農産加工品の販売まで計画されているようでございますけれども、なかなか新しく加工グループに入ってこられるという方が現在非常に少ないような状況でございます。 その一つには、若い方が入ってくれたらというようなご希望も加工グループのほうにはあるんですけれども、早朝5時とか6時とか早い時間から作業が始まるということで、小さなお子さんを持っていらっしゃる方とか子どもが小学校に通うので準備が忙しいとか、そのようなこともあるようで、なかなか思うように人が集まってこないというようなところもあるようでございます。 行政のほうに何か支援を希望することがありますかというようなことで、一昨年、アンケートを加工グループさんのほうにとらせていただいたことがあるんですけれども、その中では加工用の機械が古いですとかハード面の要望が多くて、人材確保が難しいという意見もあるんですけれども、もちろん行政としてハード面のお手伝いもできる部分は、今、一生懸命、機械の更新とかをやっておりますが、人材のお手伝いというのは、ハローワークですとか、そういうところに募集をかけてはいらっしゃるようですけれども、あと、それ以外で、人づてでこういう方がいらっしゃるよとかそういうような部分もあることにはあるんですが、なかなか人材の確保というところまで結びついていないというのが現状でございます。 以上です。 ◆15番(吉村賢一君) これも、一つは、出すところがない。供給がない。あるいは需要がない。それの行ったり来たりの話じゃないかなと思います。たくさん需要があって、たくさん要望されれば、あるいはそれでもうかっていけば、当然、体制もおのずから充実していくんじゃないかなと思います。ですから、そういったところをもう少し留意して、指導のほうをよろしく。 それから、おもてなしの心についてなんですが、おもてなしの中で、市民全体が姶良市をよく知るという必要があると思います。小中学生が、図書館、歴民館あるいは郷土館での積極的な訪問といいますか、そういったのが必要でしょうし、そういったものと同時に、小中学校の郷土学習、郷土のよさを伝える特別雑誌の配付とか、学習時間は十分とられているかどうか、お伺いします。 ◎教育部次長兼学校教育課長(小林俊一郎君) 年間の計画がございまして、総合的な学習の時間また社会科見学等でそういった計画のもとに小中学生の学習は進んでいるということでございます。 ◆15番(吉村賢一君) この雑誌は配付しているわけですか。いわゆる郷土史的なものです。 ◎教育長(小倉寛恒君) 小学校3年生で「わたしたちの姶良市」という、市の教育委員会で、姶良市の独特の町並み、それから個々の公共機関、そしてまたそういう名所、旧跡も含めて市全体のものを冊子化して全ての児童に配ってございます。 ◆15番(吉村賢一君) 以前にななつ星に手を振るという運動がありました。でも、ちょっと疲れてきました。せめて、すれ違う外国人あるいは県外の方々とか観光客ににこやかに挨拶するぐらいは、市民とかに限らず、当然、率先して職員とか議員もやってほしいなと思うところです。 続けて、姶良八景、姶良八珍味を売り出したらどうかということで、具体的に候補地をめぐって市民から募集するというふうな考え方はないものかどうか、お伺いします。 ◎企画部長(宮田昭二君) お答えいたします。 市長答弁にもありますとおり、そういった話題性を持って観光に取り組むことは非常に重要なことだと考えておりますので、今後、研究させていただきたいと思います。 ◆15番(吉村賢一君) 丹波の場合、この間、研修に行きました。丹波三宝というのがございまして、丹波の栗、丹波の黒大豆、丹波大納言小豆といったのがございます。そういったのをPRしている。それから、篠山市はイノシシや鹿のジビエというのも有名ですし、あるいは街へ行きますと牡丹鍋ということで看板がたくさん出ているところでございます。 ですから、姶良も食べ物を積極的に、例えば特産品協会と語り合って、もうちょっと売り出していくようなことを考えていただきたい。 続きまして、体験観光。海釣りとか、いろいろございます。あるいは、いろんな形の新しいものもあります。重富海岸へ行きましたら、パドリングといいますか、板の上に乗って立ってこいでいくというのが、そういう道具も用意してあります。 ウインドサーフィンはなぎさ公園でありますし、カイトボードというのは、パラシュートみたいなのをつけてボードを海面に滑らすという、おもしろいスリリングな競技なんですが、そういったのもあります。カヌーについては、重富海岸のほうから山田橋の上流とか、あるいは網掛川の竹下橋の上流でも可能じゃないかと思うんです。 こういう仕掛けをいろんな形で、行政が投げ餌をやるような感じで試みたらどうかと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎企画部長(宮田昭二君) お答えいたします。 議員ご指摘のとおり、観光資源というものは、文化財とかそういった形あるものだけではなくて、地域に根づく伝統、それから風土、そういったものも旅の楽しみであると考えております。 したがいまして、その意味から、今ご指摘もありましたが、それに加え、グリーンツーリズム、そういった体験型観光、こういったものにつきましては本市での取り組みが若干不足しているように考えております。したがいまして、そういった地域の魅力であるものを差別化として売り出していけるように検討してまいりたいというふうに考えます。 以上でございます。 ◆15番(吉村賢一君) 最後の郷土の偉人の銅像について伺います。 郷土の偉人については、具体的には、今から、当然、選考するということになるかと思います。ほかの駅では、浜田駅前のロータリー、石見神楽からくり時計。どんちっち時計と言っていました。そういったものとか、人吉駅前のからくり時計、鹿児島中央駅前の薩摩の群像。この中に、当然、村橋久成もおります。 以上です。終わります。 ○議長(森川和美君) これで、吉村賢一議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩します。5分程度とします。(午前11時00分休憩) ○議長(森川和美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午前11時07分開議) ○議長(森川和美君) 一般質問を続けます。 次に、14番、堀広子議員の発言を許します。 ◆14番(堀広子君)     登      壇  皆さんお疲れさまです。私は3点の質問事項に基づき、質問をいたします。 まず、会計年度任用職員制度についてお伺いいたします。 平成32年4月施行の会計年度任用職員の導入に向けてお伺いします。 本市の現状について、以下をお尋ねします。 本市の非正規職員(非常勤職員・臨時職員)の人員数とその割合。 非常勤職員任用の更新と臨時職員の雇用の空白期間について、現行の方針をお示しください。 本市の非常勤職員の賃金・労働条件のこれまでの処遇改善の内容。 保育所の正規保育士数、常勤の非正規保育士の人数とその割合、月額賃金(正規保育士との比較)。 保育所の常勤の非正規保育士の雇用の空白期間の現状。 2つ目に、会計年度任用職員制度の本市の対応について、以下を伺います。 保育士の事務補助、学校図書館司書等の臨時職員は会計年度任用職員に移行すると考えるが、どのように考えるかどうか。 会計年度任用職員は、期末手当の支給対象とされるが、本市もその方向で検討しているのか。そのとき、現行水準を後退させないこと、職務給や経験加算の導入が必要と考えるがどうか。 3番目、平成32年度実施に向け、制度の説明だけでなく、全ての非正規職員の意見や要望を聞いているのか。 4点目に、実施に向け、条例改正までのスケジュールはどのようになるのか。 5点目に、地方公務員法の改正では、任用期間を一会計年度を超えない範囲として、2つの累計(フルタイムとパート)を示しています。それぞれの人員数と、人員数の推計はどうなるのかお伺いいたします。 同制度により、空白期間は是正されるが、任期の更新についての国の方針と本市の対応。 7番目に、条例をつくるため、臨時非常勤職員の任用実態把握を行う中で、正規職員が行うべき業務に従事する職が明らかになった場合は、会計年度任用職員ではなくて正規職員として任用すべきと考えるか、見解をお伺いいたします。 2点目に、国保行政についてお伺いいたします。 30年度の税率改定の動向について伺います。 税4方式の県内での税率改定の実施状況。 本市の激変緩和措置の活用で財政上の効果はどのようになったか。 2点目、今後の課題についてお伺いいたします。 公費拡充分(3,400億円)のうち、30年度の公費投入1,700億円の配分を見直す方針がございます。激変緩和への暫定措置300億円については、普通調整交付金に振りかえた分があるとのことですが、本市への影響はどうなるか。 また、保険者努力支援制度の評価指標や点数配分が見直され、地域医療構想の推進、後発医薬品の使用促進等の評価が重視されるが、本市への影響を説明してください。 次に、財務省は、10月30日、市町村が国保税軽減のため独自に行っている一般会計からの繰入れを速やかに解消すべきと提起しています。厳しい国保財政を支えている繰入れをやめれば、今でも高い国保税の値上げにつながるが、どのような検討をされているのかお伺いいたします。 次に、国保税が他の被用者保険と比べて高くなる大きな要因は何か。 また、国保税の算定には、他の被用者保険にはない均等割と平等割があります。子どもが多いほど国保税は引き上がる重い負担となっています。子育て支援にも逆行していることから、子どもの均等割の市独自の軽減を検討する考えはないか、お伺いいたします。 3点目です。小中学校にエアコンの設置を。 公立小中学校の空調設備は、国の特例交付金で整備できるが、交付金は平成31年度内で執行しなければならない条件があります。交付金事業で整備ができるよう進められているのか。 さきの一般質問等で、財政負担の少ない方法で検討していくとのことでございましたが、どのような検討がなされているのか、また国の特例交付金が活用できるのかお伺いいたします。 以上です。 ◎市長(湯元敏浩君)     登      壇  堀議員のご質問にお答えします。 なお、3問目の1点目及び2点目のご質問につきましては、教育長が答弁いたします。 1問目の会計年度任用職員制度についての、1点目の1番目のご質問にお答えします。 本年4月現在で、常勤職員は593人、また臨時・非常勤職員は585人で、そのうち一般職非常勤職員は532人、特別職非常勤職員は22人、臨時的任用職員は31人であり、全職員数に占める臨時・非常勤職員の割合は49.6%であります。 2番目と5番目のご質問につきましては、関連がありますので一括してお答えします。 任用の更新につきましては、次年度において、当該業務の必要性や業務量の検討により、一般職非常勤職員を任用する必要があると判断した上で、当該非常勤職員の直近の勤務評定の結果及び本人からの任用の希望の有無をもとに決定しています。 また、任用決定時に交付する任用条件通知書には、その多くが年度末を期限とする任用期間を明記しますので、本市の現状として、ご質問にあるようないわゆる空白期間はございません。 3番目のご質問にお答えします。 本市では、総務省通知等を踏まえて、臨時・非常勤職員の任用制度を見直し、平成28年度から新たに一般職非常勤職員等の任用制度を運用しております。 新たな任用制度では、市民の多様な働き方を推進し、また真に必要とする一般職非常勤職員等の任用を行うために、それぞれの部署の実情に応じた勤務時間の設定や、時間級による報酬の設定、国の非常勤職員の特別休暇制度を踏まえた特別休暇制度の導入、任用開始時点における年次有給休暇の付与などの処遇改善を行いました。 4番目の質問にお答えします。 本年4月現在、常勤職員の保育士は17人で、また初任給は、短期大学新卒者で申し上げますと、月額15万6,800円に調整給6,600円を合わせて支給しております。 一方、一般職非常勤職員のうち週5日勤務する職員は30人で、その報酬額は、担任として勤務する職員が月額18万円、その他の職員は月額17万2,300円となっております。 また、月に11日、または16日勤務の時間給による非常勤職員は47人で、全保育士に占める一般職非常勤職員等の割合は81.9%であります。 2点目の1番目のご質問にお答えします。 今回の地方公務員法等の改正により、現在、本市で任用している保育士、事務補助者、学校図書館司書など全ての一般職非常勤職員が会計年度任用職員に移行するものと考えております。 また、さきにお答えしました特別職非常勤職員22人についても同様の取り扱いになると考えております。 2番目のご質問にお答えします。 会計年度任用職員に対する期末手当の支給については、総人件費の増加も見込まれることから財政面を含め検討する必要があると考えており、今後、国や県、また県内の他自治体の動向も精査してまいります。 3番目と4番目のご質問につきましては、関連がありますので一括してお答えします。 本市における会計年度任用職員制度への移行については、現行の一般職非常勤職員制度を分析しながら、任用手続や運用方法などについて準備が整い次第、一般職非常勤職員等に周知し、意見を聞きたいと考えております。その後、関連する条例を提案する予定としており、現状においては、来年の第2回、または第3回定例会での提案を考えているところでございます。 なお、条例案の作成に当たっては、県や他自治体との情報交換を行いながら、現行制度の分析に基づく新しい制度づくりを進め、現行の制度運用までの経験をもとに遺漏のないように進めてまいります。 5番目の質問にお答えします。 現行の一般職非常勤職員制度においては、1週間の勤務時間が37時間30分を上限として任用しており、常勤職員の勤務時間とは異なっております。そのため、総務省が示すマニュアルによりますと、本市において現行の一般職非常勤職員を会計年度任用職員とする場合、その全てがパートタイムになると考えております。 6番目のご質問にお答えします。 会計年度任用職員制度における再度の任用についての考え方は、平成21年、26年に総務省が示した一般職非常勤職員制度と同じであります。 したがいまして、本市においては、会計年度任用職員制度への移行に際して、空白期間は引き続き存在しないこととなります。 7番目のご質問にお答えします。 現在任用している一般職非常勤職員の職務は、その分野における専門的な資格や知識、経験を必要とするものが多い状況にあります。また、常勤職員には、定期的な人事異動等による多様な能力開発、キャリア形成、将来的な管理職員としての育成を図るとともに、政策の企画立案、実行、検証及び判断という業務サイクルを推進することが求められます。そのため、このような常勤職員の職務に人員不足が生じた場合には、これまでと同様に職員採用試験を実施することになります。 次に、2問目の国保行政についての1点目の1番目のご質問にお答えします。 本年度からの国保制度改革により、県が市町村とともに県内統一的な運営を担うため、県において国民健康保険運営方針が定められ、国民健康保険税の標準的な算定方式は3方式とされたところであります。 平成30年度の税率改正により、4方式を3方式に改正した市町村は11市町村であり、これにより3方式は23市町村となっております。 2番目のご質問にお答えします。 激変緩和措置は、平成28年度と当該年度の1人当たり保険税必要額を比較し、県が毎年度、自然増のほか被保険者の減少や所得の増加などに伴う増加要因を踏まえて一定割合を定め、それを超える市町村に対し、県繰入金を活用した激変緩和措置がなされるもので、30年度本算定において、一定割合は1.36%と定められたところであります。 本市における平成28年度1人当たり保険税必要額は9万7,196円、激変緩和措置前の当該年度の1人当たり保険税必要額は10万1,936円で、差額4,740円、伸び率4.88%と試算され、伸び率が一定割合の1.36%を超えていることから、激変緩和措置の対象となったところであります。 激変緩和措置後の1人当たり保険税必要額は9万8,522円で、平成28年度との差額は1,326円となります。激変緩和措置の前と後では、1人当たり保険税は3,414円の軽減が図られたことになります。この軽減額に被保険者数1万7,000人を乗じた、およそ5,803万円が財政上の効果と推測されるところであります。 2点目の1番目のご質問にお答えします。 激変緩和の暫定措置につきましては、2023年度までの6年間で段階的に廃止するとされていることから、今後、年々縮減されるものと考えております。この措置は、1人当たりの保険税必要額の伸び率に起因することから、次年度以降の市への影響については不透明な状況であります。 また、これまで普通調整交付金は、市町村間の財政力の不均衡を調整するために国及び県から市へ交付されておりましたが、本年度から県が財政運営の責任主体となりましたので、都道府県間の財政力の不均衡の調整のため、県に交付されることになり、市への影響額については現時点では不明であります。 2番目のご質問にお答えします。 2019年度の保険者努力支援制度の市町村分の評価指標の見直しが行われ、後発医薬品の使用割合、適正かつ健全な運営の実施状況、重複・多剤投与者に対する取り組み及びデータヘルス計画の取り組みの加点点数が高くなっております。 本市は、本年度の保険者努力支援制度の分析資料において、県内43市町村の中では5位、全国1,741市町村の中では92位で、後発医薬品の促進の取り組み・使用割合、重複服薬者に対する取り組みの実施状況等は満点の配点となっています。今後は、昨年度策定しましたデータヘルス計画の取り組みを図り、国保の適正かつ健全な運営に一層努めてまいります。 3点目のご質問にお答えします。 県国民健康保険運営方針における財政収支改善に向けた基本的な考え方では、決算補填等を目的とする一般会計繰入金や繰上充用は解消、消滅すべき赤字と位置づけ、おおむね2023年度までに計画的・段階的に解消を図っていくとされたところであります。 本年度からの財政運営の改正により、市の国保財政の基本的な枠組みも大きく変更になり、財政状況が不透明であることから、一般会計繰入金の運用につきましては、財政状況を見極めながら、また今後の方針も踏まえ、検討を進めてまいりたいと考えております。 4点目のご質問にお答えします。 国民健康保険と他の被用者保険とを比較しますと、国民健康保険の被保険者は年齢構成が高く、1人当たりの医療費水準が高くなっています。また、被用者保険では、被保険者本人の給与等をもとにした標準報酬月額により決定され、事業者による負担もあるところですが、国民健康保険税は加入者の支え合いの観点から、被保険者に属する世帯全員の所得の合計をもとに賦課されることなどが大きな要因になっていると考えております。 5点目のご質問にお答えします。 子どもに係る均等割保険料の軽減措置の導入については、これまで九州都市国民健康保険研究協議会から、国への要望事項として陳情しているところであります。 また、平成27年7月には、全国知事会からの国への緊急要請の中に、「地方からは、子どもに係る均等割保険料の軽減措置の導入」の提案がなされ、制度の趣旨や国保財政に与える影響等を考慮しながら、引き続き議論していくとされております。 市としましては、今後も議論の状況等に注視してまいります。 ◎教育長(小倉寛恒君)     登      壇  3問目の、小中学校にエアコンの設置をの1点目と2点目のご質問につきましては、関連がありますので一括してお答えいたします。 今臨時国会で可決された補正予算のブロック塀・冷房設備対応臨時特例交付金では、災害ともいえることしの猛暑を受け、児童生徒等への健康被害を及ぼさないよう熱中症対策として、各学校に冷房設備を整備するため創設された今回限りの国庫補助制度であります。 この制度は、国庫補助率3分の1、起債充当率100%、元利償還金の交付税算入率60%と、従来の制度と比較して条件がよいため、本市としましてもこの制度を活用して幼稚園、小中学校へエアコンを設置するための補正予算案を本定例会に追加提案するための準備を進めているところであります。 今回の補助制度は、平成31年度までに執行することとなっておりますので、来年8月ごろまでの設置に向けて準備を進めているところであります。 なお、これまで財政負担の少ない方法として、リース方式によるエアコン設置も検討してまいりましたが、リース方式は今回の補助制度が適用されないことから、直接工事方式で設置したいと考えております。 以上、お答えといたします。 ◆14番(堀広子君) 再質問を行います。 まず、会計年度任用職員制度について、最初に、本市の現状についてでございますが、非正規職員の合計が全職員の49.6%ということで、この数字は本市の市政運営に欠かすことのできない重要な役割を担っておられることが明らかになりました。 次に、2番目から5番目は一緒にご答弁いただいておりますのでお尋ねいたしますが、任用臨時職員の雇用の空白期間については、これまで適用されていないということでございましたが、この任用の件でお伺いいたします。 任用の件では、任用期間が年度末を期限とされているということで、これまでと変わらないということでございましたが、これは適用されたのが28年からというふうにご答弁いただいております。それ以前の処遇改善がどのようにあって、どのように改善されたのかを、例えば賃金、あるいは通勤手当とか、労働条件面でどのように改善されたのかをお示しください。 まず最初に、それをお願いいたします。 ◎総務部長(福留修君) その前の状態の中では、その雇用の期間と、それから任用する期間だけが設定されていた内容でございまして、今おっしゃったその手当とかそういったものにつきましては、その後の制度改正の中で新たに含まれていったものでございますので、前からするとそういったものは何も全くなかったというふうに考えております。 以上でございます。 ◆14番(堀広子君) そういう意味では改善がされたということで理解いたします。 次に、保育所の正規保育士数の件でお尋ねいたしますが、ご答弁では、常勤の保育士、担任として勤務する職員、これは全保育士数に占める割合が81.9%ですけれども、その中で5日勤務の保育士さん、いわゆる担任を任されている人というのが30人いらっしゃるということでございました。これは保育士として欠かすことのできない存在で働いておられるということだと思います。賃金も、同じ仕事をしながら正規の保育士との差があるように思うわけですが、この点については、どのようにお考えでしょうか。 ◎総務部長(福留修君) 保育士の皆さんの、例えば子どもさんに対して接触して、そして子どもの様子を見ながら、そしてまた、一部教育に携わりながら進めていっていただくという、保育士のその象徴的な業務の部分については、おおむね同じだというふうに考えておりますけども、いわゆる常勤の職員におきましては、それらのまた園全体の管理指導、それからいろいろな改善点を、また改善策を考案し、それを予算等へつなげていくなどの施策につなげるという業務がございますので、いわゆる本格業務という部分、常勤の職員が本格業務という形で執行するとするならば、非常勤で働いていただいている保育士の皆さんは、総合的な意味で言いますと、補助的な業務というふうな認識でいるところでございます。 ◆14番(堀広子君) 担任は任されているけれども、補助的な存在として捉えているということでございますね。 では、先ほどご答弁いただきましたように、非正規職員さんがこれまでにふえてきているかと思いますが、そのふえてきた要因というのは、どういったことが考えられるでしょうか。 ◎総務部長(福留修君) これは、いわゆる公務というものが、外部のほうへどんどん委託できないかとかといった流れの中で、多くの方にその業務を担っていただける機会をつくろうという流れの中の一つであると。そして、今申し上げましたように、ある特定の部分を、特化した部分を専門に、ずっと進めていっていただく業務を洗い出していくと、いわゆる非常勤の方の業務というものが、そこにあらわれてくるということから、そういった流れに、任用の仕方になってきたというふうに考えております。 ◆14番(堀広子君) アウトソーシングの考え方の一環ではないかと思うところでございますが、やはり正規と同等の業務を担当する方々においては、正規の職員として賃金処遇面を改善していくという方向になっていただきたいものでございます。 次にお伺いいたしますが、保育士ですよね、次に、会計任用職員の期末手当の件でお伺いいたします。2点目のところに入ります。 本市の対応についてでございますが。保育士、それから事務補助ですね、学校図書館司書等の臨時職員は会計任用職員に移行するということで考えていらっしゃるわけですね。期末手当につきましては、財政面を含めて検討する必要があるということで、これから検討していくということでございますが、総務省が示しておりますには、職務経験や資格、経験年数による加算は可能としております。また、給与水準も上限を設けることが適当としております。初任給の基準を設けるよう示しているようでございますが、この点については、どのようなお考えでしょうか。 ◎総務部長(福留修君) 総務省のほうで示しておられる物の考え方というのは、重々理解しております。ただ、この期末手当を支給していくという考え方については、姶良市もそのような考え方でおりますけれども、ただそれをどのような規模で行うかにつきましては、姶良市のみならず、近隣の市町村ともいろいろ意見交換をしながら、そういった姶良市としての判断の仕方を見定めていきたいというふうに考えているところでございます。 ◆14番(堀広子君) 総務省がしっかりと示しておりますので、ぜひこの方向で検討していただきたいと思います。 次に移りますが、この制度を採用するに至りましては、皆さんから、非正規職員さんの皆さんの意見をしっかりと聞いてほしいという質問をいたしました。意見を聞きたいというふうにお答えいただいております。非正規職員の方々は、職員団体に所属されていない方が多いと思います。雇用の不安を持っておられます。 先日も、お会いしてお話をする機会があったのですけれども、1月に入ると、次の採用がどうなるのかなということで大変不安を感じているという生の声をいただきました。ぜひそういった不安を取り除くためには、できるだけ早目に、次の任用に当たりまして対応していただきたいと思います。 また、先日、先々日でございましたか、さきの質問で、手話通訳の処遇改善を求める話もございました。まさに現場の声を聞き、今回の改正にどう生かしていくか、とても大切なことだと思ったところでございます。説明のみだけではなくて、やはりアンケートの調査をするなど、面と向かってお話ができない方もいらっしゃるかと思いますので、そういう意味では、アンケートの調査をするなど広い範囲で検討されることを求めておきます。 次にお伺いいたします。スケジュールの件は、第2定例会と第3の定例会で行っていくということでございました。 本市においては、次に移りますが、総務省が示しておりますには、2つの類型を示しているわけですけれども、本市においては2つの類型ではなく、全ての方が今回の会計任用制度に移行するというご説明でございましたが、任用に関する件ですが、任用期間を明確にして、任期の更新に当たっては、例えば選考をしたり、あるいは競争試験とか、こういったことが今回、これからは行われることになろうかと思いますけれども、任用後も1か月の条件付採用となるようでございます。こうなりますと、雇いどめの不安というのが、これでは、まだまだ解消されないことになるのではないかと思いますけれども、その点についてはどのようにお考えでしょうか。 ◎総務部長(福留修君) 今回の会計年度任用職員と申しますのは、一会計年度のその任期で任用し、そしてそれを、もし再度任用することになった場合は、またもう一回、1年間と、1年度分、任用の期間を設けるというような、そういう制度になっております。 ですから、その部分を、今非常勤で働いていただいている皆様に、そういう制度なんだということを十分理解していただくように、こちらのほうからも説明をしていく必要があるというふうに考えているところでございます。 ◆14番(堀広子君) ぜひ説明していただきたいこととあわせて、そういう新しい制度になるということでございますね。 では、解消されないばかりか、処遇内容の件につきましては、服務規程はどのようになりますか。 ◎総務部長(福留修君) 服務規程のほうは、いわゆる今回の会計年度任用職員の皆さんも地方公務員ということになってまいりますので、いわゆる地方公務員法の対象内ということでございますので、いろいろな公務員としての規制という部分については、全て対象になるという考え方でございます。 ◆14番(堀広子君) 確かに地方公務員という形になりますので、そういう意味では正規職員と同じ服務規程が順守されるということで労働基本権も奪われることになろうかと思います。 次に、7番目に入りますが、ご答弁では、人員不足が生じたとき、職員採用の試験を実施していくという考えかと思いますが、一般職非常勤職員の方々というのは、専門的な資格、それから知識経験を必要とする職務を担っておられます。まさに正規職員が担う業務でございますので、ぜひ積極的に、この採用試験を受けるように勧めていただきたいと思います。 本市におきましては、任用の機会をしっかりと与えていくということでございますけれども、私は、この制度は本質的には、いつまでも非正規雇用ですかね、そしていつでも雇いどめが可能になり、生活できる賃金を保障しない、こういう制度であると思います。 よって、この制度の問題点を改めて、非正規職員の雇用確保を抜本的な処遇改善を図ること、また総務省が通知して述べております公務の運営、これはやはり任期の定めのない正規職員を中心とするというふうに定められております。この原則を前提とする姿勢に転換を図っていくべきだと考えますが、市長の見解をお伺いいたします。 ◎市長(湯元敏浩君) その才能について非正規も正規もないと、いろんな企業であると思いますけれども、法律のもとに従って、まずはやっていくことが肝要かと思いますので、組織としてそのような対応をしていきたいと思っております。 ◆14番(堀広子君) 確かに、その法律そのものがどういうものかというのは、これから出てこようかと思いますけれども、先ほど申し上げましたとおりでございます。ぜひ、非正規職員の方々も、責任と誇りを持って業務に従事されておられます。業務にふさわしい処遇改善を求めまして、この質問を終わります。 続きまして、国民健康保険のほうに移ります。 最初にお伺いいたしますのは、4方式、保険料の算定方式が、現在4方式ですが、これの試算割をなくして3方式に統一するとしております。それは、統一するのは何年度になりますでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 基本的に、県が財政主体を担うということの中で、35年度までへの段階的な改正という形で、それぞれ市町村、計画をしていくような形になろうかと思います。 本市におきましては、今何年度ということで、まだ決定はしておりません。というのも、ことし4月から初めて新しい制度で始めておりますので、今年度の状況を見定めながら計画的な返還というものについての検討を加えていくというのが今現状でございます。 ◆14番(堀広子君) 本市においては、変化することもあるということですね。 では、激変緩和措置の効果についてでございますが、5,803万円の効果があると、1人当たり3,414円の5,803万円の効果があるということでございますが、この激変緩和措置の財源は何でしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 申しわけございません。財源の関係につきましては、担当課長のほうに答弁させます。 ◎保健福祉部保険年金課長(竹下弘子君) 激変緩和につきましての財源措置につきましては、国から暫定措置という形でお金が県のほうに下りてきている形になっております。 以上です。 ◆14番(堀広子君) それは毎年変わるものですか。 ◎保健福祉部保険年金課長(竹下弘子君) すみません、保険年金課長、竹下でございます。 年度につきましては、暫定措置のほうにつきましては、29年度、今年度当初の国保改正につきましては300億円が予定されておりまして、それが財源として投入されております。30年度につきましては250億円という形で交付されるようになっているようでございます。 以上です。 ◆14番(堀広子君) 財政安定化基金の特定基金として理解してよろしいですか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 激変緩和措置に伴う普通の交付金という形になりますので、納付金自体を現実的に払えないという状況が、もし市町村に発生した場合は、基金という、からのということになろうかと思います。 ◆14番(堀広子君) 激変緩和措置は本市の納付金を減額する、そういう効果がありますが、今後は、保険料納付金の水準が上がる市町村もあると理解することができると思います。 今後の課題についてお伺いいたします。保険者努力支援制度、本市の努力支援制度におきましては、職員、関係課の努力が評価されまして、県内でも5位という大変いい結果が示されておりまして、努力が報われているというふうに評価しているところでございます。 しかし、今後、インセンティブの適切な付与として、見直しが行われると思いますが、特定健診や特定保健指導、また徴収、収納状況などによって、市町村間で大きな格差が生じてくるのではないかと思われます。既に、その格差が生じているところもあるようにお聞きいたしますが、そのとき、どのように改善していくのか、今後の課題だと思いますが、お考えをお聞かせください。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 鹿児島県一体となって、一つの保険者として今からいきながら、インセンティブのあるその保険者努力というものを、それぞれ行っていくということになりますので、当然、以前からそれぞれ状況は違いました。繰上充用している市もあれば、しない市もある、一般会計からの繰入れをしているところもあれば、その額もそれぞれ違って、している、していないところもある。 そういう中で、それぞれの市によって標準算定率に基づきました経営を行いながら、納付金を納めていくという中で、それぞれの状況に応じて努力をしていくということになりますが、この中の要素につきましては、全て前向きに見れば、健康増進につながるものでございます。これを収納率の件もおっしゃるところもございますが、これも適正に行いながら、健康増進に向けた重症化予防の徹底、そういうものに力を入れながらやっていくということになりますので、当面、それぞれの市町村の取り組みというのは、それぞれになろうかと思います。 ◆14番(堀広子君) わかりました。じゃあ、一般会計繰入金のことについてお伺いいたします。 ご答弁では、2023年度までは繰入れを継続していくということで確認ができました。次に、この一般会計繰入金からの、一般会計からの繰入額によりまして、1人当たりの保険料が大きく変わることになりますが、では31年度の納付金の決定時期はいつで、現時点での納付金、1人当たり保険料、仮算定の結果が出ていたらお示しください。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 先日、県の国保運営協議会がございまして、その中で討議をされて、案ということで協議されて決定をしているわけですけれども、激変緩和の率、標準算定率につきましては、本市は仮の算定としても、若干低い数値になっております。ただ、本算定におきましては、まだちょっと時間がかかります。本算定になった段階で、ご回答できればと思います。 ◆14番(堀広子君) その本算定の決定時期はいつですか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) すみません。最終的には1月の半ばごろ、その前後であろうかと思います。 ◆14番(堀広子君) 基準とする2016年だから28年度ですね、納付額ベースと比べると、どれだけの伸びになるかというのもまだわかりませんね、では。わかっていたらお示しください。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) あくまでも仮算定ということの前提におきましては、1.19ということであります。 ◆14番(堀広子君) これは、前年度と比較すると、どうですか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 前年度比べまして4.88で、単年度換算でいくと2.41でございましたので、率としては下がっているという仮の算定が出ております。 ◆14番(堀広子君) では、次に移ります。 国保税が高い理由というのでご答弁いただきました。お答えいただきました以外に国庫負担金の削減とか、国保特有の均等割と平等割のと、こういったものもあろうかと思いますが、この事業主負担、被用者保険にある事業主負担が国保にはないという、これが大変大きな問題だと思うところでございます。 各医療保険制度の所得に対する保険料負担率を比較した場合、国保はどのようになるかお示しください。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 手持ちの資料の30年度の第1回の国保運営協議会の資料で申し上げますと、市町村国保におきまして10.0%、協会けんぽにおきましては7.6%、組合健保におきましては5.8%、共済組合におきましては6.0%ということになります。 ◆14番(堀広子君) 政府の試算ですけれども、国保は協会けんぽの1.3倍、組合健保の1.7倍という水準です。 一方、1人当たり国保税は、この25年間で6.5万円から9.4万円に、平均所得は276万円から138万円に半減をしておるというこの状況はご存じかとは思います。 国庫負担の削減が大きな原因だということを、先ほど私申し上げました。これは、どのように変わったかと申しますと、国保の総会計に占める国庫支出の割合を1980年代は50%でした。それが2017年には25%に下がっているんです。 このように大きく国庫負担の削減がこれまで行われてきた、これも大きな要因であると思っているところでございます。 また、ここ数年、若干の支援では復元には至らず、しかも定額負担という形で補助が行われておりますが、今後の医療費の伸びに対応できないと思います。高すぎる保険料を引き下げて、国保の構造的問題を解決するためには、やはり公費を投入するしかないことを申し上げておきます。 次に、5番目に移ります。 均等割と平等割の件で、子どもの多い世帯が重い負担になっていることから均等割の、市独自の軽減を求めておりますが、ご答弁では国の動向ばかりで、自分たちの町のことはお答えいただいていないところでございますが、国保税の保険料の算定ですけれども、現在、姶良市におきましては4方式です。被用者保険の保険料はどのように計算されますでしょうか。 国民健康保険は4方式ですけれども、そうじゃない他の医療保険の計算の方法です。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 申し訳ございませんでした。 被用者保険におきましては、それぞれの職員の標準報酬月額に基づいた算定率によって保険料を賄う、賄うといいますか、徴収するという形になっておりますので、国保と違う点といえば均等割、平等割というものをとっていないという部分、あと被保険者の件につきましては、事業主割が存在するという差があると思います。 ◆14番(堀広子君) いわゆる収入に保険料率を掛けるというのが基本だと思います。そういう意味で、家族の人数が保険料に大きく影響するということになります。 4方式のうち平等割と資産割は、自治体の判断で導入しないことも可能だとなっております。国保の均等割は、法律で徴収することが義務づけられているということは認識しているところでございます。 しかし、町によりまして、しっかりと市独自の軽減策を取り組んでいるところが多数ございます。 で、義務づけられているわけですが、子どもが多いほど国保税が引き上がる、この均等割です。子育て支援に逆行しているとして、全国知事会などの地方自治団体からも見直しの要求が出されているところでございます。 また、次に移りますが、国保加入者の件でございますが、法定軽減を受けている方々が18歳未満にどれだけいるのか。 また、滞納状況では、18歳未満が滞納している方の中にどれくらいいるのかということがはっきりとわかっていないところでございますが、多分この中にたくさんいらっしゃるかと予想するところでございます。 国保法第1条はどのようになっておりますでしょうか。 ○議長(森川和美君) しばらく休憩します。(午後0時00分休憩) ○議長(森川和美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午後0時01分開議) ◎保健福祉部長(松元滋美君) まことに申し訳ございませんでした。 ただいまの件につきましては、担当課長が答弁いたします。 ◎保健福祉部保険年金課長(竹下弘子君) 国保法第1条につきましては、この法律の目的が記載してございます。「この法律は、国民健康保険事業の健全な運営を確保し、もつて社会保障及び国民保健の向上に寄与することを目的とする」となっております。 以上でございます。 ◆14番(堀広子君) 国民健康保険の向上ですね。そして、社会保障、しっかりうたわれております。先ほどのご答弁では、加入者の支え合いという言葉が使われておりました。これは、以前はそうでした。しかし、今はそうではありません。社会保障としてしっかりと明記されております。その点はご指摘しておきます。 国は平成30年度国保制度改革の概要におきまして、平成30年度からの1,700億円の中に、財政調整機能強化800億円の中に調整交付金として子どもの被保険者分として100億円程度の追加拡充分が示されております。しっかりこれは概要版に載っているんです。活用できるのではないかと思いますが、どのようにお考えですか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 国民健康保険の制度改革におきましては、財政調整機能強化として議員仰せの子ども被保険者数に対する対応分に関して100億、実質的な増加が見込まれてはいるところでございます。今年度から県が財政主体となっているところでございます。 市の国保財政状況は、現在今年度の状況を見ながらやっていくという現在不透明な状況でありますので、そこについては今後の動向と国の動きを注視して対応してまいりたいと思います。 ◆14番(堀広子君) しっかりここに書いてあります。ぜひ前向きに取り組んでいただきたいということを申し上げ、また改めてお伺いいたしますが、国保税の3点におきまして県の100億円、市独自の軽減の検討を行うことを提案するものでございますが、市長の考えをお伺いいたします。 ◎市長(湯元敏浩君) さまざまな状況もあると思いますので、県の動向を見据えながら市として対応していきたいと思います。 ◆14番(堀広子君) エアコン設置に移ります。 まず最初に、事業の規模についてお伺いいたしますが、対象となる施設は全ての部屋になりますでしょうか。小中、それから幼稚園というふうにお答えいただいておりますが、教職員、それから特別教室、体育館等も含めることになるのか。また、それを実施することになるのかを含めてお尋ねいたします。 ◎教育部次長兼教育総務課長(谷山浩君) お答えいたします。 現在の設置状況からまず申し上げますと、普通教室、特別教室、管理教室合わせた数字でございます。小学校が17.6%、中学校が10.6%、幼稚園が53.8%、トータルで17.1%でございます。 この件につきましては、今回の議会の中で追加補正でまた後ほど上程いたすことになりますけれども、その中で詳しい数字のほうはさらに説明をしてまいりたいと思いますけれども、現在申請している内容につきましては、これら全ての教室にということでの計算でしております。ただし、体育館についてはこの中には入っておりません。 以上です。 ◆14番(堀広子君) では、有利な補助制度を活用するということでお答えいただきました。実質そうなりますと100%と60%ですね、交付税措置が。そうなりますと、実質自治体負担は幾らになりますでしょうか。 ◎教育部次長兼教育総務課長(谷山浩君) お答えいたします。 まず、今回の臨時特例交付金、それから従来の学校施設環境改善交付金との比較のお話で申し上げたいと思いますけれども、いずれも国庫補助率は3分の1ということでございます。臨時特例交付金のほうが起債充当率が100%、従来のものが75%でございます。それから、臨時特例交付金のほうが元利償還金交付税算入率が60%、従来のものが30%。 したがいまして計算上実質負担といたしましては、臨時特例交付金のほうが26.7%、それから学校施設環境改善交付金のほうが51.7%ということになります。 ただし、今、理論上26.7%と申しましたけれども、実質計算をしていきますと最終的にはここが32.8%程度となる見込みでございまして、これにつきましては、これまで多量降灰防除指定を目指してやってまいりましたけれども、そこが3分の2の補助ということのお話でございましたが、それに近い数字の内容になります。 ただし、ランニングコストについては、今回の場合は対象にならないということでございます。 以上です。 ◆14番(堀広子君) 事業費は幾らになるかは、お尋ねします。 ◎教育部次長兼教育総務課長(谷山浩君) お答えいたします。 まことに申しわけございません。まだ上程いたす前でございますので、きょうの場合はお控えさせていただきたいというふうに思います。 ◆14番(堀広子君) 対象工事費、それから工事内容をお示しください。 ◎教育部次長兼教育総務課長(谷山浩君) お答えいたします。 工事費につきましても今と同じことで、現時点ではお示しできませんけれども、くしくも明日全員協議会のほうでご報告させていただく形にはなるかと思いますけれども……。 申しわけございません、あしたですので、約15億程度の事業費となります。 内容につきましては、設計業務委託を行いましてからその後工事請負を行うということになります。 以上です。 ◆14番(堀広子君) 体育館は対象に入らないということでしたけど、その理由をお示しください。 ○議長(森川和美君) 堀議員、まだ上程されていませんので。 ◆14番(堀広子君) いや、そうじゃないです。体育館の件です。 ◎教育長(小倉寛恒君) まだ具体的な交付決定がなされていない、11月の下旬にというふうに先般の全協で私は申し上げましたけど、まだ国からの交付決定が来ていない状況で、まどろっこしい答弁になっておりますけど、最初にこの議会で申し上げたような約15億弱、14億七、八千万程度の概数で今上程する予定にしてございます。 体育館になぜ設置しないのかと、これはもう体育館はそもそも子どもたちが汗をかく場所ですから、そこにクーラーを入れる必要は全くないというふうに考えております。 ◆14番(堀広子君) 教育長のご答弁をお聞きして思ったのですけれども、確かに体育館というところは、そういうところであろうかとは思いますけれども、体育館で利用するのは、例えば全体の行事とか、雨が降ったときにも利用するとか、結構利用頻度が高いイベント等とかあろうかと思います。そういったことを考えましたときには、やはり財政の許す限り体育館も含めていってほしいという思いはございます。 そしてまた、体育館の設置に関しましては有利な制度があると思いますが、その設置に対する有利な制度を、わかっている範囲でお示しください。 ◎教育長(小倉寛恒君) 体育館を利用する場合は、夏場に例えば暗幕閉めて体育館利用するということは非常に少ないわけでございます。7月、8月はもちろんございませんし、例えば小中学校の学習発表会にしても秋に実施するわけでございます。入学式、卒業式も3月、4月ということで、まず体育館を大勢の人間で入って利用するというのは、非常に夏場は少ないというのがまず第一でございます。 そういうことで、体育館については導入しないという方向で今決定しているわけです。 それとやっぱり全ての学校に調査をかけて、姶良市がどんどん子どもたちの数がふえてきております。そういう意味で、今利用しない教室でも今後特別支援学級に転用するという可能性もありますので、そっちを優先して考えていると。トータルして潤沢に財源があって実施するわけではございませんので、今やるとしても最小限子どもたちに必要な、そういう利用の場を導入したいというふうに考えてございます。 ◆14番(堀広子君) それではお伺いしますが、対象となる施設の件でもう一回お尋ねしますが、優先順位はどのような順番で行われるのか、また、今後のスケジュール等も含めてお答えください。 ◎教育長(小倉寛恒君) 優先順位というのは、全て先ほど答弁いたしましたように普通教室、それから特別教室、それから職員室等ということで、これは一斉に入れていくということになります。 また、学校間に隔たりがなく、来年度、特に夏場までには、特に夏休み期間中に工事が集中するというのは当然になってくると思います。大体、それが夏休みが終わるぐらいまでには終わりたいと。9月からは少しでも利用できるようにしたいという願望はございます。 工事日程については、集中して工事を行うわけですので、若干遅れるという可能性はないわけではないというふうに考えております。
    ◆14番(堀広子君) 今後のスケジュールというところでは、実施設計をしたりとか、発注とか、そういったのはどのようになりますか。 ◎教育長(小倉寛恒君) 今度こういう形で第4回定例会に補正に上げてというのは、やっぱり設計委託をしなきゃならないということで、この補正にかけておるわけです。 来年度の一般会計に乗っけてたら、当然来年に間に合わないという状況がございましたので、今度の第4回の追加補正という形でさせていただきたいというのはそういうことでございます。スケジュール的にはそういうことで、全校一斉に、しかも8月いっぱいには極力終わりたいという。 ただ、業者の選定その他については今後決定していくわけでございますけれども、それもなるべくスピーディーに取り組んでいきたいというふうに考えております。 ◆14番(堀広子君) わかりました。 では、設置後のランニングコストの件でございますが、これは先ほど含まれないということでございましたけれども、かかってくるかと思います。例えば電気代、これは高校などにおきましてはPTAが出したりとか、個人の負担になっているところも結構ございますけれども、この電気代についてはどのようになりますか。 ◎教育長(小倉寛恒君) これは姶良市として、設置者として設置する以上、これは地方財政法の趣旨からして、これは設置者が負担しなきゃならないと。いわゆる保護者から電気代を徴収するというわけにはいかない、そういう徴収金になってきますので、これは当然設置者として払うと。 具体的にどれぐらいかかるかというのは、それは極力設置運用マニュアルというのを各学校に指定して使ってもらうようにしたいと。野放図に使うということのないように、そこは最小で取り組んでいきたいというふうに考えております。 ◆14番(堀広子君) その財源はどういった形で入ってくるでしょうか。 ◎教育長(小倉寛恒君) 財源は特にこの今回の交付金についてランニングコスト、あるいはそれについて国からの財源というのは伴っていないと、一般財源になってくるだろうというふうに考えております。 そういう意味で使い方については、最初できちっとしたマニュアル化した運用の仕方をしていきたいというふうに考えております。 ◆14番(堀広子君) 私、普通交付税措置がされるのかなと思ってお尋ねしたところですけれども、大変になってこようかなと思うところでございます。 今回のエアコン設置は、子どもの命と健康を守るとともに、地域経済にも波及効果が高い効果をもたらすということが言えます。引き続き学校施設等におきましては、老朽化対策など学びの場の改善を求めて終わりといたします。 ○議長(森川和美君) これで、堀広子議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩します。午後からの会議は1時20分から開きます。(午後0時18分休憩) ○議長(森川和美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午後1時19分開議) ○議長(森川和美君) 次に、18番、小山田邦弘議員の発言を許します。 ◆18番(小山田邦弘君)     登      壇  姶輝という会派の末席をちょこっとだけ汚させていただいております、小山田でございます。よろしくお願いします。 今回も一般質問でたくさんの市民の皆さん方からの要望が届けられているようでございます。それはまたそれで大切なことですけれども、先日、所管事務調査に伺いまして、東京のベッドタウンと言われるような2つの町を見てまいりましたが、高齢化のスピードというよりも、高齢化による問題のスピードの速さを実感をいたしました。 そこで、職員の方と立ち話でしたけれども、ここも要望がたくさんあるでしょうねというお話を申し上げましたら、もうたくさんありますと、ただ予算もなくて人手もなくて、なかなか手が行き届かないところですというようなことをおっしゃっておられました。 これは本市だけでなく、この国の中において行政がいったいどこまでやるべきなのかと、市民の皆様方にどれぐらいのご負担をお願いすべきなのかということが、今一度、また問われてきているのではないのかなというふうに思った次第でございます。 きょうはその1つでございます、医療につきましてもどこまで我々が負担をし、あるいは行政にどこまでお願いをしていくべきなのかということを含めまして、一般質問させていただきたいと思います。 質問事項1、地域医療について。 要旨1、地域医療構想について。 国の求めに応じて、県は鹿児島県保健医療計画の一部として、地域の医療需要の将来推計や病床機能報告制度により報告された情報等を活用して、2025年における医療需要と必要病床数を病床機能区分ごとに示すとともに、その実現に向けた施策を鹿児島県地域医療構想として定めているが、その構想の示す方向や内容について、市長の見解を求める。 要旨2、地域医療構想における姶良市の地域医療のあり方について。 県が示す地域医療構想では、姶良、伊佐地区について、がんや循環器などでは鹿児島市との連携強化を求める一方で、訪問医療や訪問看護の充実など在宅医療提供体制の強化が課題としているが、この課題解決に向け本市としてはどのような取り組みがなされているか、本市の現状を問う。 要旨3、姶良市の地域医療における北山診療所の役割について。 県の地域医療構想の中では語られていないが、本市の地域医療の中では、都市部と中山間地域での医療を受けられる機会の格差があることが1つの特徴である。その状況において、北山診療所が果たしている役割は大きいと思われるが、今後の地域医療政策での位置づけも含め、市長の見解を問う。 要旨4、地域医療を守る政策の実現について。 加速度を増している高齢化、人口減少の傾向や、厳しさを増している国保の運営状況などを考えると、特に中山間地域における地域医療をどのようにして守っていくかは喫緊の課題である。診療所の医師探しも含め、これまでよりも踏み込んだ政策への転換が必要だと思われるが、市長の見解を問う。 以上で、壇上よりの質問を終わります。 ◎市長(湯元敏浩君)     登      壇  小山田議員のご質問にお答えします。 地域医療についての1点目と2点目のご質問につきましては、関連がありますので一括してお答えいたします。 ご承知のとおり、少子高齢化が進み、我が国の人口は減少し始めている一方、65歳以上の人口はまだふえている状況であります。 本市におきましては、現在、総人口は横ばいより増加傾向にありますが、人口推計によると、今後の総人口は2025年をピークに減少し始めるものの、65歳以上の人口も2025年まで増加傾向を示し、75歳以上の人口に至っては、2035年までふえるとされています。 その間、支え手が減る中で、医療、介護の需要はふえるため、それにどのように対処していくか、その解決策は簡単ではございませんが、解決策の1つが地域医療構想の実現と捉えております。 地域医療構想は、医療資源の現状や今後の人口変化を踏まえ、地域における医療機能ごとの必要量を推測し、地域ごとにより効果的で質の高い医療の提供体制をつくることが目標とされています。 これに伴う動きとして、本年4月の診療報酬改定、介護報酬改定では、地域包括ケアシステムの構築、医療機能の分化、連携の推進に関連する事項が、多数、盛り込まれております。 診療報酬においては、入院医療の評価体系の見直しや、かかりつけ医機能の強化、また介護報酬においては、医療機関との連携に取り組む指定居宅介護支援事業所への評価などが挙げられています。 市といたしましても、こうした方向性を受けて、自助、互助の力を基盤に、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けられるよう、医療、介護、生活支援、介護予防、住まいなどが一体的に提供される、地域包括ケアシステムの構築を推進しているところでございます。 3点目のご質問にお答えします。 北山診療所は、国保直営診療所として昭和37年に開設以来、地域のよりどころであり、地域の方々のホームドクターとしての役割を担っております。 平成26年7月の常勤医師退職後は、民間の2つの医療機関の協力を得て、医師派遣による医療体制を確保し、木津志、堂山、木場の3か所の出張診療も行いながら、地域医療の拠点としての役割を果たしております。 また、看護師が訪問による相談などの見守り活動も行っており、地域で課題を抱える方の把握や、地域サービス関係者との情報交換、地域ケア会議の開催等、地域で支える仕組みづくりも行っているところでございます。 市としましては、地域医療を守る観点に立ち、医療と介護の連携におけるモデルケースとしても位置づけながら、地域包括ケアシステムの構築のためのさらなる展開の場として捉えているところであります。 4点目のご質問にお答えします。 北山地区は、本年4月1日現在で、世帯数228世帯、人口367人、高齢化率68.1%と、過疎、高齢化が進んでいる状況であります。 県におきましては、離島や僻地等における医師不足、特定の診療科における医師の偏在が課題となっていることから、総合的な医師確保対策に取り組まれております。 また現在、市におきましては、県内の大学と連携した、学生の研修、研究テーマの場としての活用や、学生と地域の方々との交流などによる中山間地域の活性化を含めた取り組みも模索しているところでございます。 市としましては、医師確保に向け、今後も引き続き、県をはじめ関係各方面に広く働きかけていくとともに、保健、福祉分野と一体となった地域づくりも見据えながら、今後の北山診療所のあり方についても検討してまいりたいと考えております。 以上、お答えといたします。 ◆18番(小山田邦弘君) 再質問をさせていただきます。 私がいただいた答弁書の中で一番きれいだなというふうに思ったところです。秋も深まり冬が近づくのに、すごい爽やかな答弁書をいただいたなという感じがしているんですが、と言いますのも、この医療の問題、特にこの要旨1、要旨2の部分に関わるところですけれども、行き着くところ地域包括ケアという言葉になってしまうのかなと、それ以降、進まないなというのがあります。 ただ、今回このテーマをお出ししましたのは、この地域包括ケアシステムの構築というものが一体どんなものなのかというのもよくわからないし、あるいはそれが果たして本当に機能するのかという思いがあったので、このテーマを取り上げてみました。 3点目以降、4点目というのは、実はこれ私が出すべき質問かというのがあって、というのは、私、国保運営協議会の会長というのが自分についておりますので、これを自分で出すのかというところもあるんですが、なので、ここは質問というよりも一緒に考えましょうというようなスタイルで、きょうは進めさせていただきたいと思います。 まず、要旨1の鹿児島県の地域医療構想についてということで、市長のお考えがよくわかりました。私、この構想の中で引っかかっているところがありまして、それはこの構想の中のシナリオをつくるときのパターンが幾つかあったんですが、そのパターンの中の言葉なんですが、その中で、本件は本来、福祉サービスが担うべき高齢者の生活支援ニーズを病院が担っている。これがもっとふえるでしょうというようなシナリオになっているんですが、これ2025年以降を想定している構想なんですが、この福祉で受けるべきものを病院が担っているというのは、何もそんな先じゃなくても、実際、今の我々の生活の中でもよく耳にすることではないのかなという気がするんですが、そのあたりのご認識をお聞きします。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) おっしゃるように、地域包括ケア、地域共生社会というふうに、行き着くゴールはそこにあろうかと思います。病院が担っている部分と、介護が担う部分、あとはその前のご家族が子どもさんとか、ご家族を守る部分という部分も大きな1つの流れとして、これまで病院のやるべき役割というのが、まず急性期、そして回復して療養して、最後は家に帰ると、家に帰れない方もいらっしゃるんですけれど、それをどうするかというのも、また介護のほうにも問題が出てくるわけですけれども、それぞれ、これまでは病院に行けばいいし、病院もそういう形で受け入れてくれたそのものが2025年を考えるときには、それと連携した形で1人の人間の方と言いますか、市民が、いざ、なったときから病院にかかって治って、家に戻る、そして穏やかな生活をする、一連の流れという意味での医療と介護という考え方になろうかと思いますので、新たな考え方というよりは、そういう大きな目標に向かって進むというスタートラインかなというふうに思ってはいるところです。 ◆18番(小山田邦弘君) 部長らしい優しいお答えだったなという気がするんですけれども、別に意地悪で言うわけじゃないんですが、私はやっぱりこの現実はあるんだろうというふうに思います。福祉が医療の分野にも、もう大分入り込んでしまっているとか、あるいは医療ですべきところが福祉でされているというようなことはあるんだろうと思います。 県の構想の中では、それがまたふえていくというような恐れがあるというふうな見方をされているわけですけれども、本来、福祉サービスが担うべきところを病院が担っていく傾向が強くなるとすれば、もしかすると本来医療を受けるべき人の機会を奪ってしまう恐れもあるんではないかと思うんですけれども、現状そういったような様子は見られないでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 速やかなというか、スムーズな連携と言いますか、そういうものが理想としてあるわけですけれども、それができればこそできることでありまして、現状としては、おっしゃるように、例えば病院のほうで退院が早くて、なかなかその次の後のフォローについて、いろいろお困りのご家族もいらっしゃるとか、また逆のパターンもあろうかと思います。 そういう現状を出しながら、この地域医療構想につきましては、でも避けては通れない部分でございます。国の予算の抑制のために考えたことであろうというふうな、反面的な意見を言う部分もなきにしもあらずですし、それも全くないとは言えませんけれども、我々が今から少子高齢化に向かっていく中ではやらなければならない。ただし、おっしゃるように、そのはざま、はざまの境目の中では、そういう方がやはり現状としては出できていらっしゃると認識はしております。 ◆18番(小山田邦弘君) そういう病気のプロセスの流れというのもあると思うんですよね。どちらかというとそれが高齢者ということで見ると、介護を必要とするご病気の方とか、お1人の方で両方の側面を持っていらっしゃるから仕方がない部分はあると思うんですけれども、やっぱり医療というのはあるとき命に関わってくることなので、もしそこのチャンスをロスしてしまうというのは、ちょっと恐るべき事態だし、やはり介護と医療の分野がどういうふうに交差しているのかというような現状は、何か把握しておく必要があるのではないのかなというふうに、私は考えるところなんです。 それは、実際どういう線引きでできるかというのはわからないけれども、例えばそれを確認することは必要だろうと、例えばケアマネの方とか医療従事者、それから介護の従事者の方にヒアリングをして、実際に本来福祉でやっていただきたいものを医療でみているんですよいうのがあるという現状を把握することは可能でしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) なかなか難しい部分もあろうかと思いますけれども、まず、ある方が病気をしたとすれば、とにかくまず治すということで救急、いろんな形でお願いをして、まずその病気を治します。そして、その方が1つの段階を乗り越えれば回復に向かいます。そして、それから療養、リハビリ、そして社会生活に戻る準備を始めると、その中では、ケアマネさんとかいろいろな形での、今度は地元のいろいろな介護福祉施設の事業所の皆さんとの連携とか、その方に対する医療ケアと回復のケアがどのようにするのが一番ベターなのか、そこを連携するコーディネーター的な人がいて、それをつなげていくと、そういう流れになろうかと思います。 ◆18番(小山田邦弘君) 私がこの構想の中で一番わからなかったのは、実はここの部分でして、そこがクリアになっていないのに、病床数とかの予測なんていうのをよく書いたもんだなというふうには思ったところなんです。そもそも疑問があることについての質問になっちゃうんであれなんですが、きれいな数字でなくても結構です。現状の病床数の過不足、それから、今後25年以降に病院のベッド数で足りないと思われるのは、どれぐらいかというのは把握されているでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) ただいまのその病床数のお答えに関しましては、担当課長の方に説明させます。 ◎保健福祉部健康増進課長(濱田耕一君) 健康増進課の濱田でございます。よろしくお願いいたします。 今の病床数につきましては、県の最初計画をした段階よりも若干何年か経っていますので、一番喫緊の部分で申し上げますと、平成29年7月1日現在にはなりますけれども、そのときに高度救急の病床が17、急性期が1,391、回復期が867床、あと慢性期が1,758床、休棟している病床が38の、今現在4,071という報告がございます。 計画としましては、2025年の段階で、各病院ごとで今計画をしている途中でございますが、今の段階でいきますと高度急性期がゼロ、急性期が991、回復期が680、慢性期が545、それと、まだベッドをどうしようかということで悩んでいらっしゃる病床数が1,688の、3,944ということになっております。ただ、介護施設への介護保険への施設移行というのも167床ございます。 以上でございます。 ◆18番(小山田邦弘君) ベッドもふえなくはないということですけれども、医療需要が増していく中で、しかしそれほど伸びるような気もしないし、ということになると、やっぱり国が示しているように在宅医療というほうにかじを切っていくことになるのかなというのを、今、数字を聞いて思ったんですけど、やはり本市としても在宅医療を充実させる方向に向かうという認識でよろしいでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 国といたしましては、できるだけ住み慣れた地域で安心して生活できるように、また、言葉はちょっと重たいんですけれども、終末期を家で迎えたいという方もいらっしゃる部分もあります。 在宅医療を含めた、家庭で生活できる程度の体力、あるいはそういう行動のできる方については在宅というような形、本人さんが在宅で望めばやはり在宅に戻してあげたりというのもございます。 そういう意味では、全体の流れの中では医療と介護の連携のもとで、在宅医療について力を入れていくという国の考え、そのことについては、本市についても前向きにと言いますか、現状を見ながら検討していきたいという状況ではございます。 ◆18番(小山田邦弘君) 在宅医療、在宅介護のほうに、やはりかじを切らざるを得ないというようなことなんだろうなと思うんですが、ちょっとそこに入る前に、もう1回頭の中を整理するためにちょっと介護のほうに、1つ2つお聞きしたいんですが、本来、先ほどから言っているように、福祉と言いますか、介護サービスで受けるべきものが医療にいっているということが、この県の構想の中では語られているわけですけれども、これ本市でもいいんですが、地域介護計画とか、そういう介護の計画の中では、そういう入れ込みの状態をどのように捉えていらっしゃるんでしょうか。それとも、医療で持っていってもらっているから助かっているなというふうな認識になっているのか。そのあたりをご説明ください。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) ことしから始まりました第7次の介護計画の中では、本市の状況というのを見る場合に、要支援1、2、あるいは介護1、ある程度まだ動けると言いますか、程度の軽い方が非常に多い状況も見られるということで、今回の介護計画の中では、地域の中でご自分も暮らしていけるように、その方が重症化をしないようにサポートしていくと、そういう流れの中で介護計画のほうは動いておりますので、医療に頼りながらという考え方ではございません。 ◆18番(小山田邦弘君) これちょっと産業構造的に捉えると、マーケットが大きく成長する中で制度が変わって、国の方針が大きく在宅のほうにかじを切り始めたとなると、普通の産業で言うと、これはチャンスだと思っていろんな事業者が入ってくる可能性があるわけですね。そこがそうだとは言いませんが、例えば先日の鹿屋のようなこともあり得るわけで、例えば本市の中においても国の助成金を受けずして申請をすることで開業、施設ができたりとかということもあり得るんだろうと思うんですよ、申請だけで受けてしまう。そういう事例がもしあればちょっとご説明いただきたいのと、そういうのがふえてくると、介護や医療というものの質が落ちる危険性もあるんじゃないのかなというふうに思うんですが、そのあたりをご説明ください。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 介護事業所の今の現況と、そのいろいろな種類につきましては、担当課長のほうに説明させます。 ◎保健福祉部長寿・障害福祉課長(野村昭彦君) 長寿・障害福祉課の野村でございます。 在宅介護というのを言いますと、二通りあると思います。当然、家でみる在宅介護もあります。もう1つ、鹿屋市のように在宅型有料老人ホーム、これも在宅の一部であります。そこがいわゆる住居としてそこに住まう、これも在宅型の介護になろうかと思います。 こういうところに関しましても、普通は入居するときに、大体、自分で動ける人も入居するんですが、介護度が上がった場合は訪問介護等を利用しまして、そこで住むという形になりまして、在宅老人ホームの場合は、もうついの住みかということになるので、最期までそこで住むということになろうかと思います。 以上でございます。 ◆18番(小山田邦弘君) 例えば、認可だけで事業所として開設できるようなところというのは、ふえてくるような見込みでしょうか。 ◎保健福祉部長寿・障害福祉課長(野村昭彦君) 長寿・障害福祉課の野村です。ただいまのご質問にお答えします。 認可というのが種類によりまして違います。地域密着型は姶良市のほうに事業の申請があります。あと先ほど言いました住宅型老人ホームとか、そういう、あと特別養護老人ホームなんかは県のほうになりますので、最近の傾向といたしましては、いわゆる住宅型老人ホームはふえている状況ということでございます。 以上でございます。 ◆18番(小山田邦弘君) そういうところがふえてくるとなると、市だけでチェックするのは難しくなってくるんだろうなという気がするんですけれども、市で管理できない介護分野がふえてきているという認識でよろしいでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 管理、監督、指揮監督権はそれぞれにあるものと、市が管理、監督するものとございますが、定期的な形での内部調査を行うようになっておりますので、その中での指摘事項等で改善してもらう、もしそれを改善してもらえない場合はそれ相応の処置を取っていくと、そういう流れのもとの中でやっております。 もし仮に、いろいろなものが突発的に出たということであれば、県が監督庁であれば県と一緒になって、情報交換をしながら速やかな対応を取らないといけないと、そういうふうにやっているところです。 ◆18番(小山田邦弘君) この分野が大きくなれば大きくなるほど、いろんなところでまた不安も大きくなるなというふうな思いがしておりますが、次に、要旨2の姶良市のあり方について触れていこうと思うんですが、最初の質問でも上げているんですけれども、この県の構想の中では、がんあるいは循環器には鹿児島市との連携強化でということをおっしゃって、これ課題だとおっしゃるんですが、他市から見ると実はすごく隣接しているので、私はむしろ強みにも変えられるんじゃないかなというふうに思ったところです。 でもどちらかと言うと、先ほどから議論になっておりますが、在宅医療提供体制の強化、こっちのほうがやっぱり大きな課題ではないかなというふうな気がしています。 そもそも姶良市は、特に姶良地区ですけれども、入り込み人口ですよね、移住と言いますか、そういうところで人口増を図ってきたわけです。それが定住していくことで増加が続けられていると、それはそれでいいことなんですけれども、問題はこの定住が代々続くかどうかということで、定住はしたもののそれが一代限りということになってしまうと、高齢世帯になり、いずれそれが単身世帯になってしまって、家族による看護や介護はできなくなってしまうという恐れがありますよというのが、そもそもこの構想で言っているようなことなんですが、もうそれにぴったり当てはまっちゃうんじゃないかという気がするんですけれども、本市としてもこの移住によってふえた人口を、今後、守っていくような見通しみたいなものはあるでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 本市におきましては、年少人口の増加が見られ、また高齢化の方々の人口の増加、これはそのまま去年の4月で29.4、現在も30近い部分で超えていこうとしていると思っておりますけれども、その中で生産年齢人口においては減っているという現実もございます。 それを見ながら、このまま高齢化社会は、当面、続いていくという現実がございますので、そこをどうしていくかというのが大きな宿題と言いますか、課題でありますので、今回の地域医療計画も含めて、介護の計画、また子育て支援の問題もございますので、そういう部分を含めた市民の方がゼロ歳から最期の終末期、終末を迎えるまでのフォローがいかにできるか、そこに施設がどれだけ足りるのか、どうフォローするのか、非常に大きな難しい問題があるというふうに思っています。 今ここに取り組む中で姶良市の特徴性というものを見つけながら、できることをまずやりながら、それとまた長期的なビジョンも見据えながらという、ちょっと理想的ではございますけれども、今、その真っただ中にあるのかなという状況かなというふうに思っております。 おっしゃるように、この医療だけが先行するということではなく、家はその1つの包括システムの一部分に入って、地域の包括的なケアシステムというものをつくらないといけないというのが大きな宿題かなと思います。 ◆18番(小山田邦弘君) そういうことなんで地域包括ケアシステムというのが、最終的なうたい文句になっているんだと思うんですけれども、実際にそれがどんなもので、本当に効果を発揮すると言うか、よく見えてこないんですけれども、具体的にはシステムと言っているわけですから、どういう形態をイメージされているんでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 絵で言いますと、真ん中に個人がおりまして、この方が地域で生活をされます、それで、そのときに必要なものが小さいころから年を取るまでいろいろ出てきますよね、そこで生活をする、病気になったら治療をする、介護が必要になったら介護をもらう、いろんな形でのケアが放射線状にと言いますか、できる形の地域づくりをしていく、その地域が、今、本市でいけば17の地域コミュニティを将来は見据えてつくっていこうという流れの中にあろうかと思いますけれども、そういう1人の個人が、必ず漏れないようにと言いますか、忘れ去られる人がいないように、全ての市民が、きのうも言いましたけど、包括的に包摂的にケアされる社会体制をつくっていくと、その基本は地域なのかなというふうに思っているところです。 ◆18番(小山田邦弘君) イメージはそういうことなんだろうなというところがあるんですけれども、8月に国保審議会をやったときに、そうは言っても民間で訪問看護をするのはあり得ないというようなお話もあったりしたわけですよね。だからそうすると、今おっしゃっていたように、放射状にいろんな地域で在宅を見るようなシステムが可能なのかなというのが一方であるんですけれども、ただ逆に言うと、それだけ需要もあって人が足りない、実際に働く人がいなくて外国人どうしようというのを国が慌てて進めたりするわけなので、これから動き出すんだろうと、そういう意味では、市長がマニフェストで上げられていらっしゃった高等教育機関であの分野というのも、私はありになってくるなというふうな気がしているので、そこは入り口の話になろうと思うんですが、やはり出口、出口は先ですよね、でも姶良市の包括ケアシステムはこうなんだというのをやはり今度の総合計画でもいいですし、びしっと示していかれるのは意味があることかなと思うんですけれども、ぜひ入り口じゃなくて出口のほうにも、ひとつ市長の明確なビジョンがほしいと思うんですが、市長のお考えはいかがでしょうか。 ◎市長(湯元敏浩君) 私が看護系の看護大学を考えたのも、地域包括システムの中の1つとしてというのも1つの要素でございました。というのも、医師会の方々、医師の方々といろいろ勉強会、話をしている中でスタディーの部分がないと、地域包括システムの中にスタディーの部分がない、ホスピタルはある、地域、行政はある、そして介護の部分もある、だけどスタディーの部分がないんだよというところもあって、私はその入り口の部分をと思ってそういう考えになった。 それで、出口の部分になりますと、やっぱりこれは国の話になったりするんですけど、国民の税金をもって全ての福祉を賄う、つまり大きな政府、北欧とか、そういったものになるのか、それとも全部ビジネスライクにアウトソーシングして、福祉の部分を全部ビジネスとして民間としてやる小さな政府になるのか、その間を取り持つのが僕は地域包括システムの役割として国が出しているものだと、個人的には理解しております。 つまり、そこで地域と病院、介護のところが連携、連絡を取り合って、そして中間的な部分で、今後の老後、高齢化社会、そういったものをケアしていく日本型をつくるんだというふうに、私は理解しております。 ◆18番(小山田邦弘君) 今のご説明、非常に私はわかりやすかったですね。すごくこれからの地域づくりを考えるときにも1つの側面になるし、今後、市長が進めようとおっしゃっているものの1個1個じゃなくて、それがつながっていくような気もするし、非常におもしろい話だなというふうに思いました。ぜひとも、この包括ケアシステムと、そのスタディーの部分をくっつけるような形で話を進めていただきたいなというふうに思ったところです。 それでは、時間もありますので、要旨3の北山診療所の役割についてということでお聞きしていきますが、これは、私は本当はあまり深掘りしない立場にあるということはわかっているので、一緒に考えましょうという形で進めさせていただきます。 まず、8月20日に国保運営協議会の中で、この分野についてのちょっとした議論があったんですけど、それについて市長はご報告受けていらっしゃいますでしょうか。 ◎市長(湯元敏浩君) 詳細は報告受けていないです。 ◆18番(小山田邦弘君) ということは、多分、副市長もあのときはご挨拶だけで帰られたので、ではまた部長を中心にお話を。 そのときに、実は医療関係者の方からもうなくしたほうがいいんじゃないかというお話と、市民の代表の方からはやっぱり残してほしいと、やっぱりよりどころなんですよみたいなお話があって、部長のほうで閉鎖と存続の両方とも大事な意見ですと、この問題は今後の中山間の包括ケアを考える上で大きな課題だから、北山の状況を見ながら検討をしますということがあったんですが、まあ3か月ぐらいなんで深いことはないと思うんですけれども、何か部署の中でお話が、その後あったようなことはあるでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 協議会の中の報告漏れであるのは、もう私の責任でございまして、市長にも後でまた報告したいと思いますが、協議会の中で毎年出る議論でございます。それは経営的な部分と、あと地域を守る部分と、ある市民の委員の方は、当然、地域のよりどころであり、ホームドクター的なものであり、心の支えでもある、そういう中で存続を望みたい。ほかの方の冷静な、ある一面からの考えでいけば、経営的な部分でそこに診療所を、採算ベースでまだ合ううちはいいけれども、合わなくなった時にどうするのか、そういう視点も持たなければならないと、そういう意見の出されたものだと思います。 その後、私どももいろいろ考え協議を部内でいたしました。それで、北山診療所というのは、当然、国保開設の診療所ではもう歴史も古い診療所でありまして、その価値もこれまでの貢献度も相当高いものがあろうかと思います。 そして、中山間地域では診療所があるという場所もなかなか珍しい部分もありますし、診療所があることをそれをプラスにして何か地域づくり、あるいはその北山だけじゃなくて、その周辺の中山間部まで広げる活動ができないかと、そういう存在価値を高めるものがないかという議論が出ておりまして、その中で1つの取り組みとして、これは市長にも指示をもらって動いているんですけれども、今、鹿児島大学のほうに研修生として医師の卵の方々、あるいは保健師、看護師の研修、学生の方々、以前、当時、毛利先生という方が院長のころは研修があったり、合宿があったりという時期もあったんですけど、それをまた再度、復活させながら、学術的なというか、学生のテーマ研究の場としての中山間地域、そういうものは求められないかということで、大学との研究とまではいかなくても、研究プラス地域づくり活動を含めた何かができないか。 あともう1つ言えるのが、その地域を北山、木津志、堂山、あるんですけれども、今、非常に地域づくりの活動が盛んでいらっしゃいますので、どんどん頑張っていらっしゃる部分の方々と連携を取った形で、学生さんとかいろんな形の活動とコラボができないかとか、そういう中で北山診療所という診療所を利用した活動ができないか、その診療所の価値を高められないかということで、今ちょっと模索をしているというところでございます。 ◆18番(小山田邦弘君) 来年の協議会でたくさん報告ができそうなぐらいのお話がいっぱいあってよかったなと思うんですが、もう大学の、ちょっと聞こうかなと思っていたんですけど、非常にいいアプローチだろうと思いますし、地域づくりなんかにも非常にいい検討になっていけばいいなというふうに思います。 もう1点、あの会議の中で言われたことが、ひとり暮らしの方、認知症の方を在宅でケアするのは不可能であると、訪問看護やヘルパー導入をするとしても民間は参入しないため、その点もあわせて検討してほしいというようなことがあったんですけれども、これは非常にシビアなところではあるんですけれども、これに関しては何かお話をされていることはありますでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 当然、民間の病院の方もケアに入っていらっしゃる部分はございますし、うちの診療所もそのよりどころとして見ている部分もあります。その中で、いわゆる先ほど出ました、医療と介護、また在宅とのフォローの仕方ということになるんですけれども、昨年度からまた地域の方々の、民生委員さんとか、その地域の会長さんとかいろいろ、あとケアマネの方とか、そういういろんな分野の方が集まった地域ケア会議というのをスタートさせまして、その中でいろいろ地域の中で出てくる問題や、その方がどうやったらうまく健やかに生活できていくのか、いろいろな問題点を出し合いながら、当然、プライバシーの問題もありますので、それを強く守りながらケア会議というのを復活させて行っているということがございます。 そういう中で、地域の方々の顔が見れると言いますか、何かあったときには、今現在も看護師さんが気になる方には声をかけたりとか、訪問したりとかという活動もやっているんですけれども、それをやることがほかのところ、ほかの市内も含めたちょっとモデル的な存在になっていかないかと、そういう実践ができないかというところで、その辺のところも少しずつでありますけれども動いてきつつあるところです。 ◆18番(小山田邦弘君) 来年の夏が楽しみです。それと、医師確保という言葉がいっぱいあの会の中でも出てきたわけですが、例えば、今、言う、医師確保を目指しますとおっしゃっているのは、常勤の方をやはり今でも探しているのかどうか。というのは、例えば鹿児島県のホームページあるいは日本医師会なんかに、こちらの様子を見るとドクターバンクの中に姶良市って出てこないわけですよね。だから本当に探しているのかなというのがあるんですけれども、医師を探していますというのは、どういうことを指しているのでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 実は、毛利先生の後に来られた先生も一生懸命やっていただいてはいたんですけれども、なかなか地域の中でちょっと続かれなかった部分もありましてやめられました。そういう中で、地域になじめる方というか、先生のスキルというか、そういうものも必要かと思いますので、ここは慎重に、これまでの前回の反省のもとに慎重にやっていると。その部分でも市長の指示もありまして、鹿大の医学部との今の協議をする中でも医師をどのようにして確保をすることができるか。 あとは地域医学の学生さんたちがどんどん卒業して、今、社会に出てきているところなんですが、ただ、その先生方も数年経験を積んだりとかする期間も必要だということで、そこの流れの中に、その北山診療所が地域を守りながら入ってこれないかという1つの選択肢も見ながら、医師の確保という、広い意味でですね、専従医師でもすごくいい先生というか、そういう方がいらっしゃれば、当然それも選択肢になるんですが、そうじゃない形での医師の在駐のあり方というのも含めて、両方考えながらやっていくというスタンスでやっているところです。 ◆18番(小山田邦弘君) 非常に今までの長い医師確保の中でいろんなことがあったんだなと、そこの中でいろいろ手をかえ品をかえでやっていらっしゃるんだろうなという気がするんですけれども、何かうまい具合に医師確保ができたらいいなというふうに思います。 最初の質問の中で、政策転換みたいなのも必要なんじゃないですかというふうに申し上げたのは、実は先ほどの大学の連携とかと同じで、私はもう本当にそういう地域医療の専門家を育てるつもりであれば、冠講座でも持ったらどうですかというふうに申し上げようと思ったんですけれども、こういう形で何らかうまい具合に大学と連携が取れていったら、その先も見えてくるのではないのかなというふうに思ったところです。 そういうような話をしていると、何かやっぱりこれからも存続ということになってくるのかなという気もするんですが、立地適正化の一般質問の中であったときに、建設部長が、いやいや中山間を捨てるということではなくて、別建てで考えていくんですというような答弁があったかと思います。ぜひとも、地域をこれからも元気を持続させるような政策展開をお願いしたいというふうに思います。 1つ、私もその地域包括ケアのシステムがわからなかったので、何かいいヒントがないかなと思って探しておりましたら、最近コミュニティナースというのがすごくいっぱい出ているんですけれども、何かそれの情報を把握されているでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 申しわけございません。今現在のところ情報を把握しておりません。 ◆18番(小山田邦弘君) 実はコミュニティナースというのは、先ほど部長がおっしゃられた、看護師さんが北山地区でやっていらっしゃるような動きとすごく似ています。ちょっと記事を紹介します。人口減少や高齢化が進み、医療の手が届きにくい過疎地で、定住しながら住民の健康づくりに貢献する看護師を迎え入れる動きが広がっていると、これをコミュニティナースと言うということで、実際に幾つかの自治体がこれを導入をしています。 実は、そういう診療所とかじゃなくて、ある人はカフェでやっていたり、図書館の事務をしながらやっているというような、もともと看護師さんで、現場復帰されなかった方たちを掘り起こす形でそういう人材投与をしていて、それで地域づくりもしているよという取り組みなんですが、健康診断の結果がよくないとか、わからないからというのを病院に聞きに行くんじゃなくて、その方に相談をするというようなことをされていたりするようなんですよ。 もともとこれはヨーロッパで盛んで、アジアではなぜかタイが進んでいるそうです。これが日本では2012年に埼玉県の幸手市、国のモデルで導入をしていて、最近では奈良県とかやっているんですが、今一番、それでよく見えてくるのが京都府の綾部市というところがやっています。 ここですね、私きのうちょっと予算書なんかを調べてみたんですけど、うまくて、もう2年目ぐらいなんですが、最初は3人ぐらいのコミュニティナースという人たちを、今、NPOが東京にあるので、そこの紹介をしていただきながら連れて来て活動を始めたと、それがうまくいくので2年目をやっているんですけど、これがうまいんですよ、2人追加しているんですけれども、地域おこし協力隊でお金は国からとかということをしながら、地域にそういう方を根づかせてやっている。 これも私、先ほどの放射状じゃないですけれども、うまい具合な地域包括ケアシステムの一端じゃないかなという気がしたので、きょうはご紹介いたしましたけれども、もし興味があれば、来年の2月4日に熊本で研修がありますのでお時間があれば、私は行こうと思っております。 こういう新たな取り組みも、ぜひ目を向けていただきたいんですけれども、コミュニティナース、研究対象になるでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) ありがとうございます。研究させていただきたいと思います。また地域にも表に出ていなくても非常に実力のある方がたくさんいらっしゃると思いますので、そういう方の掘り起こしと言いますか、その方がご協力いただけるようなリサーチもしながらという部分で取り組まさせていただきたいと思います。 ◆18番(小山田邦弘君) 今から20年ぐらい前でしょうか、国のことは国で、地方でできることは地方で、民間ができることは民間でというような形で、どっかの偉い人が言い始めて、いろんなものが権限移譲され、それをサポートする組織として、17、18年前ですか、NPOというのがボコボコできてきて、私もその1人なんですが。それが、あのときは新公共だと、公共だというふうに言われておりましたが、今この時点になればそこ自体も活動が低迷をしていて、なかなか機能していないのが現実じゃないかなという気がしています。 冒頭、申し上げましたように、今、公共サービスを誰がどこまでどう負担するのかとか、どこまでやればいいのかという、本当、転換期にきているんじゃないのかなというふうに改めて思います。 そういう意味では、先ほどの北山の取り組みなんかは、もしうまくいけばその先進事例になると思います。ぜひとも姶良市の中から新公共のシステムを生み出すつもりで頑張っていただきたいと思います。 私の一般質問を終わります。 ○議長(森川和美君) これで、小山田邦弘議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩します。5分程度とします。(午後2時16分休憩) ○議長(森川和美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午後2時23分開議) ○議長(森川和美君) 一般質問を続けます。 次に、23番、犬伏浩幸議員の発言を許します。 ◆23番(犬伏浩幸君)     登      壇  皆さん、こんにちは。傍聴席の皆様、本日はお越しいただきましてまことにありがとうございます。 議席番号23番、市政クラブ姶輝の犬伏浩幸でございます。通告に従いまして、質問をさせていただきます。 質問事項の1つ目は、フットボールセンター整備事業についてであります。 現在、フットボールセンター整備事業が実施されており、2020年3月に工事完了予定であります。鹿児島県で唯一の施設であることから、さまざまな効果が期待されております。そのような中、来年3月には、人工芝グラウンドの供用開始が予定されております。 そこで、以下についてお伺いいたします。 1つ目、使用料の設定金額をお示しください。 2つ目、使用の優先順位について方針をお伺いいたします。 3つ目、周知方法についてお示しください。 4つ目、サッカー大会、指導者講習会等の開催を予定しているのか、お伺いいたします。 5つ目、サッカー以外のスポーツやイベント等にも活用されると認識しておりますが、具体的な事例をお伺いいたします。 6つ目、地域経済活性化への効果が期待されているが、見解をお示しください。 7つ目、ネーミングライツの導入について、見解を問います。 質問事項の2つ目は、通学路の安全・安心についてであります。 本市では、これまで学校、保護者、地域、関係機関等と連携して、交通安全対策や危険箇所対策、不審者対策に取り組み、通学路の安全確保に努めてきたと認識しております。 一方で、交通事情や社会情勢の変化等により、児童生徒の安全・安心の確保が懸念される事象も発生しております。現状と課題、今後の取り組みをお示しください。 ◎市長(湯元敏浩君)     登      壇  犬伏議員のご質問にお答えします。 なお、2問目のご質問につきましては、教育長が答弁いたします。 1問目のフットボールセンター整備事業についての1点目のご質問にお答えします。 フットボールセンターの使用料の設定にあたりましては、本年10月に策定しました公の施設の使用料に関する基本方針に基づき算出したところであり、人工芝グラウンド1面、1時間当たりの一般使用料を1,500円とするなど、議案第80号 姶良市公園条例の一部を改正する条例の件として、本定例会に提案しているところでございます。 2点目のご質問にお答えします。 フットボールセンターは、県サッカー協会が当該施設の総稼働日数のうち5分の4の日数を利用できる権利を有する施設となることから、県サッカー協会の利用が優先されますが、その利用がない場合は一般の利用が可能となります。 3点目のご質問にお答えします。 周知方法につきましては、広報紙等への掲載により、市民の方々への周知を図るとともに、県サッカー協会を通じて、県内のサッカー関係者への周知も図りたいと考えております。 4点目のご質問にお答えします。 フットボールセンターの完成後には、これまで本市では実施されていなかった指導者講習会や審判講習会が開催される見込みとなっております。 5点目のご質問にお答えします。 フットボールセンターの活用例としましては、県サッカー協会等の主催による試合や、鹿児島ユナイテッドFCの利用、スポーツキャンプでの利用を見込んでおります。また、サッカー以外では、障がい者スポーツでの利用、ニュースポーツでの利用、保育所、幼稚園等での利用などを想定しております。 6点目のご質問にお答えします。 フットボールセンターの整備により、各種サッカー大会の開催や、プロサッカーチームの利用、スポーツキャンプの誘致などを考えております。このことが交流人口の増加につながり、地域経済活性化への効果が期待されますので、PR活動に努めながら、各種大会やスポーツキャンプの誘致に努めてまいります。 7点目のご質問にお答えします。 公共施設へのネーミングライツにつきましては、自治体における他の広告事業と比べ、スポンサーから多額の収入が見込まれることから、財源確保の手段として有用であると認識しております。 県内におきましても、県立鴨池陸上競技場をはじめとしたスポーツ施設や文化施設においてネーミングライツを導入し、民間資金活用に取り組まれております。 ネーミングライツによる新しい収益効果は、施設の維持管理費用の創出だけでなく、ネーミングにより愛称がつけられることで親しみやすさも高まるものと考えております。市としましては、スポンサーへも公共施設の魅力を発信しながら、ネーミングライツの導入に取り組んでまいりたいと考えております。 ◎教育長(小倉寛恒君)     登      壇  2問目の通学路の安全・安心についてのご質問にお答えします。 本市では、道路環境の変化に対応し、小中学校の通学路の安全確保を図るために、3年に1回の通学路合同点検の実施と、モデル校の指定及び通学路交通安全アドバイザー等の活用による交通安全教育の授業の実施などに取り組んでいます。 本年度は8月に、柁城、錦江、竜門、永原、加治木の小学校5校の通学路、15箇所の合同点検を実施しました。また、蒲生、漆、西浦小学校3校をモデル校に指定し、通学路安全アドバイザーを活用した授業の実施や、通学路における危険の回避能力の向上等に努めたところであります。 さらに、今年度は、大阪府下でのブロック塀倒壊事故を受けたブロック塀の点検と、新潟市の下校中の女児の事件を受けて、国が策定した登下校防犯プランに基づいて、緊急合同点検として実施しました。 8月の合同点検では、側溝のポールの設置や路側帯のドット線の引き直し、警察への上申等、対応できるものについては速やかに対応するとともに、工事を伴う箇所や調査が必要な未対応箇所については、今後、計画的に対応することとしております。 市教育委員会としましては、今後も各学校に対し、スクールゾーン対策委員会を計画的に開催することや、学校安全ボランティアによる見守り活動を促進すること、保護者、地域及び警察などの関係機関との連携をさらに深め、学校周辺の実態を踏まえた通学路の安全確保に万全を期すよう指導してまいります。 以上、お答えといたします。 ◆23番(犬伏浩幸君) 今回は、フットボールセンターと通学路の安全・安心ということで、2つ、質問事項をさせていただきました。 まず、フットボールセンター事業でございますけれども、このフットボールセンターにつきましては、皆さんご存じかと思いますが、日本サッカー協会が提案したJFA2005宣言の実現のために必要な施設ということで、都道府県各1つずつ整備していきましょうということで、鹿児島県では姶良市にできるということで、来年の3月、人工芝グラウンド、そして2020年には、陸上競技場のほうも天然芝に張りかえて供用開始、工事完成という予定になっております。 まず、この今回質問にあたりまして、JFA2005宣言、こちらなかなか皆さんしっかりと読む機会ないかと思いますので、理念だけ少しご紹介させてください。 JFA2005宣言、JFAの理念ということで、サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する。そして、平成23年にスポーツ基本法というのが制定されました。こちらのスポーツ基本法の前文には、スポーツは世界共通の人類の文化である、JFA宣言にもスポーツ基本法にも「スポーツは文化である」という言葉が出てきております。今回、フットボールセンターという施設の話でありますが、スポーツ文化という議論まで踏み込んでいければいいなあと思っております。 それでは、パネルをお願いいたします。 1問目の料金設定についてでございますけれども、まず、パネルのほうからご紹介をさせてください。 こちらは大阪府の吹田市にございますOFA万博フットボールセンターでございます。産業建設委員会で所管事務調査ということで調査してまいりました。人工芝コートが2面ございまして、私たち4時ごろに伺ったわけですけれども、ガンバ大阪のジュニアユースだったと思いますが、中学生そして高校生、女子高生がサッカーの練習をしておりました。こちらの万博フットボールセンターの料金設定をご紹介いたしますと、一般の方で2時間1万5,000円、小中高生で2時間で7,500円、これはナイターを使ったりとか、料金を取ったり取らなかったり、いろいろ料金設定がございますけれども、一般的にはこのような料金設定でございました。 続きまして、丸山自然公園でございます。こちらは薩摩川内市の樋脇町にございます。天然芝1面、そして人工芝1面、クレーコート1面、3面だったんですけれども、一番奥のクレーコートが12月1日より人工芝のコートに変わって供用開始ということで、きのう、おとといから使えるようになっているかと思っております。私が伺ったときにはサッカーの大会が開かれて、たくさんのプレーヤー、そして応援の方々がこちらのコートに集っておりました。 こちらが12月1日より供用開始されます人工芝グラウンドでございます。本市の人工芝と同じようにロングパイルの芝で、こちらは需要がたくさんあったかと思います、人工芝がです。クレーコートから人工芝に変わっているわけでございます。料金設定をご紹介させていただきますと、高校生以下が550円、それ以外の方が1,120円ということでございました。 もう一つ、こちらは県立サッカー・ラグビー場です。中山にある、皆さんご存じかと思いますけれども、天然芝が2面、人工芝が1面、サッカー大会も行われて、これはテレビのクルーの方々も来ておりました。きれいな天然芝でありました。こちら、県立サッカー・ラグビー場ですので、人工芝のほうではラグビーの練習をしていました。 県立サッカー・ラグビー場では、料金設定をご紹介いたしますが、児童生徒4時間以内で1,660円、それ以外の方は4時間以内で3,300円ということでございました。 画像ありがとうございます。 今回、料金設定の条例も出ているわけでございますけれども、人工芝の初めての料金設定ということで、使用料に関する基本方針などを参考というか、これを根拠に今回設定されたかと思います。また、他市そして他県のサッカー場、フットボールセンターの料金等もご参考にされたかと思いますけれども、ちなみに、福岡のフットボールセンターは平日7,000円、土日祝が1万円、南さつま市にある桷志田サッカー場は、アマチュアが1時間1,020円、アマ以外が1時間2,050円、そして本年4月にオープンいたしました志布志の人工芝サッカー場、1時間500円、高校生以下です。一般の方が1時間1,000円ということでございますが、今回、この料金設定、示されたわけですけれども、基本方針もそうですが、やっぱり新しい施設ですので、なかなかというか全く実績がないわけです。そういったときに他市の状況等も勘案して設定されたと思いますが、その根拠といいますか、どのようにこの値段が出てきたのかというのをお伺いいたします。 ◎建設部長(徳部健一君) お答えいたします。 料金の設定につきましては、市長答弁にありましたとおり公の施設の使用料に基づいて、当然検討いたしました。また、近隣の人工芝につきましても、近隣といいますか九州管内で、同じような条件の競技場を5か所ピックアップいたしました。その中で、当然安いところで人工芝で800円クラス、それから高いところでいきますと3,000円以上ということで、平均が千七、八百円ということでございます。この金額も参考にしながらご提案申し上げた次第でございます。 以上です。 ◆23番(犬伏浩幸君) 承知しました。やはり公共施設ですので、もちろん受益者負担ということは前提でございますが、また公の施設ということで、公共のため皆さんが使えるような料金設定になっているかと思いますが、こちらのほうはまた質疑等で議論を深めていければと思っておりますので。 それでは、続きまして2問目の使用の優先順位についての方針についてであります。 もちろん、フットボールセンターですので、サッカー協会の事業というのが最優先、それは皆さん共有していると思います。そういった中で、この人工芝を使いたいという方はたくさんおられるかと思いますが、サッカー協会の事業以外の、例えば一般のサッカーを楽しむ方々、そしてグラウンドゴルフなんかにも使えるかと思います。そういった方々は、これまでのように大会となれば、いわゆる12月までに予定表を出して翌年1月のいわゆる調整会議、今までされてきたと思います。そこで調整されるという理解でよろしいですか。 ◎建設部長(徳部健一君) ただいまのご質問につきましては、担当課長から答弁いたします。 ◎建設部都市計画課長(丸山修君) 都市計画課の丸山です。お答えいたします。 今、ご質問ありましたように、これまで総合運動公園の例えば多目的広場、陸上競技場、そういった施設につきましては、12月に大会等のある関係団体に案内をしまして、1月に調整会議という形をとっております。 今回、人工芝グラウンドにつきましては、今年度中には完了する予定ではあるんですけど、まだでき上がっていない施設であることから、11月に各団体に対しましては、また今後ご案内しますということで、その調整会議自体は、今1月にということはまだ設定はされておらないところです。ただ、人工芝グラウンドの使用については、まずは県のサッカー協会の講習会とか大会、それを除いた部分については、やはり各団体と調整会議というのが今後出てきて、それでもあいているところについて、さらに一般の利用という形になろうかと思います。 以上です。 ◆23番(犬伏浩幸君) 今、待っていただいているという状態かと思いますけれども、大分工事は進んでいるようには見えますが、もうフェンスも立って、あとは人工芝と、あと照明等つけていくとなると思いますけれども、工事自体は2月いっぱいということで認識しているんですが、その工事の進捗は順調に進んでいると思います。皆様方に案内できないというのは、ちょっと慎重になっているのかなあと思っているわけですけれども、工事の進捗という部分ではどうですか。 ◎建設部長(徳部健一君) お答えいたします。 工事工程につきましては、計画どおりに進んでいる状況でありますけれども、工事の出来高となれば、人工芝の価格がやっぱり大きいもんで、出来高としては全体で面整備については30%でございます。それから、建築物の内部の改装につきましては、約70%の出来高となっております。 以上です。 ◆23番(犬伏浩幸君) そうしますと、この大会を開こうと思っている関係者の方々には、来年の何月ごろ、1月なのか2月なのか、そういっためどはついていますでしょうか。 ◎建設部都市計画課長(丸山修君) お答えいたします。 人工芝グラウンドにつきましては、JFAのピッチ公認という検査をする必要があります。その検査につきましては、まずは路盤、下地が仕上がった時点で中間検査をいたします。それを予定を12月の下旬に予定しておりまして、それが終われば、大体めどは立つものと考えておりますので、1月になりましたらご案内はできるんではなかろうかと、そのように考えておるところです。 以上です。 ◆23番(犬伏浩幸君) もう陸上競技場のほうも使えなくなって、改修に入りますので、人工芝グラウンドの完成を心待ちにされている方々、大会関係者、団体等おられると思います。1月ぐらいにというめどをお聞きしました。確認いたしました。 続きまして、3点目は、広報紙等で周知するということで確認がとれました。また、人工芝グラウンドがいつ使えますよというのも、1月中にはめどが立っているということで理解いたしました。 続きまして、4点目のサッカー大会、それと講習会の開催を予定しているかという質問に入らさせていただきます。 次の5点目のサッカー以外のスポーツ、イベント、そして経済活性化についてちょっと重なる部分がありますので、あわせて質問していきたいと思います。 いただいた資料によりますと、JFA九州サッカー協会、県のサッカー協会などの大会、そしてトレーニング、また鹿児島ユナイテッドFCの練習、そしてユース、ジュニアユース、スクール、またキャンプなど誘致をしますということでございますけれども、皆さんご存じの鹿児島ユナイテッドFCはJ2に昇格いたしまして、大変、鹿児島県民の期待を背負って、また鹿児島が元気になるんじゃないかという機運もあるわけでございますが、鹿児島ユナイテッドさんとの協議といいますか、基本はサッカー協会だと思いますけれども、鹿児島ユナイテッドさんとの協議を行っているのかどうか、また今後行う予定があるのかどうか、お伺いいたします。 ◎企画部次長兼企画政策課長(松林洋一君) 私どものほうで、直接、鹿児島ユナイテッドのほうと協議をさせていただいているという状況ではございませんが、これまで整備にあたっては、ユナイテッドの練習会場としての利用ということを聞いているところでございますので、その方向で使用されるものと期待いたしているところでございます。 以上です。 ◆23番(犬伏浩幸君) 鹿児島ユナイテッドFCには、J2で2番目となる知的障がい者サッカーチーム、フューチャーズというのをつくりますということで新聞や各報道でもお聞きしたわけですけれども、本市の職員が総監督ということで就任されるということで、大変喜ばしく、そしてぜひ頑張っていただきたいなと思っているとこでございます。 そういったところの、おかげさまで本市の職員がおりますけれども、そういった職員さんとの詰めた協議というのは、なかなかまだできないところではあろうかと思いますが、そういったお話というのはございますでしょうか。 ◎市長(湯元敏浩君) このフットボールセンターについて、まず鹿児島ユナイテッドFCとは、今、次長が言ったように、今後ぜひ多くの利用をお願いしたいと、試合はなかなかあれでしょうけど、練習とかイベントとかそういったことを徳重代表のほうに直接言う機会があれば言ってみたいと思っております。 そして、フューチャーズのほうは、本市の職員が本当に監督になって、非常に障がい者というサッカーに対する夢を非常にリードしているところは本当に心強いことで、それにあわせてフットボールセンターができるということに対して、このフューチャーズの、本当に、こちらとしてはホームグラウンドとしていろいろ活用していただければなあなんて思っていますが、詰めた話はまだしていませんが、希望としてはそのように思っております。 以上です。 ◆23番(犬伏浩幸君) 今、市長がおっしゃられました、ぜひホームグラウンドになれば、もうスポーツというのは、本当あらゆる方々が楽しむものだと思っております。サッカーもそうですが、障がいがある方もない方もこのサッカーそしてスポーツを通じて健康に、幸せな生活を送っていただく、そしてまたサッカーという面では、フューチャーズ、ぜひホームスタジアムになるぐらいのお声かけをしていただければと思っています。 また、サッカー以外のスポーツということで、ご答弁でニュースポーツ、保育所、幼稚園という答弁ございました。先ほど、画像でもお見せいたしたところでございますが、県立サッカー・ラグビー場というのがございます。人工芝は特に土とかかたい砂に比べてロングパイルなので、ラグビーしたときに、特に小学生とか転んでも痛くないということで、ぜひこの姶良のフットボールセンター、人工芝でも、大人はもしかしたらちょっと人工芝、痛めるかどうかちょっとわかんないですが、ジュニア、小学生、中学生ぐらいは使用してもいいんじゃないかな、いやぜひ使用させて、利用を可能なようにしていただきたいなと思いますけれども、その点については、どのような方針でしょうか、使わせる、使わせない、検討中。 ◎企画部次長兼企画政策課長(松林洋一君) 一般的に、人工芝上で好ましくないというか禁止されているものとしましては、金属スパイクです。この点については、あまりどうなのかなという部分があるようでございます。したがいまして、その部分を、それを使ってのということはなかなか難しいんだろうなというふうに思っております。 それから、他県の事例を見ますと、長崎県のほうではラグビーの練習は行われているというような実態はあるようでございますので、金属スパイクを履かない形での練習というのは可能かなというふうには思っております。 ◆23番(犬伏浩幸君) そうしますと、金属スパイクを使わない、ラグビーは使わないわけですけれども、使えるという認識、使える方向という認識でよろしいですか。 ◎企画部次長兼企画政策課長(松林洋一君) そのような方向で問題ないかと思っております。 ◆23番(犬伏浩幸君) すみません、最後がちょっと聞こえなかったです。 ◎企画部次長兼企画政策課長(松林洋一君) 議員仰せのとおり、お見込みのとおりであろうかと思っております。 ◆23番(犬伏浩幸君) サッカーもそうですけれども、多目的にこの人工芝グラウンドを使っていただいて、交流人口の増、そして健康増進につなげていけばと思っているところでございます。 これからの利活用については、なかなか具体的にということは、今の段階では言えないかと思いますが、ぜひ、県央のよさを生かして、スマートインターもできるわけでございますので、立地条件も最高だと思います。オープニングイベント、オープニング大会とか、サッカーの、PK大会でもいいかもしれない、いろんな案があるかと思いますが、一部供用開始でございますが、オープニングイベントみたいな今のところ考えてらっしゃらないかなあと思ってお伺いしたいんですが。 ◎企画部次長兼企画政策課長(松林洋一君) 現段階では、3月下旬あるいは4月上旬になろうかと思いますが、オープニングセレモニーという形で計画をしたいなというふうに考えているところでございます。 ◆23番(犬伏浩幸君) それはサッカーのイベント、それともオープンしましたよみたいな、紐を切るというの、あれ何て言うんですっけ、あれぐらい……。テープカット、紐を切ると言ったらおかしいですね、すいません。紅白の紐を、テープカットですね。どのようなイベントになるんでしょうか。 ◎企画部次長兼企画政策課長(松林洋一君) その内容につきましては、今からの詰めになろうかと思っておりますが、今おっしゃられたテープカットを含め、ちょっとした大会らしきものを一緒に行えたらなというふうに考えているところでございます。 以上です。 ◆23番(犬伏浩幸君) これ、ぜひオープニングイベントしていただいて、県内外の方にお知らせいただければと思います。これ、私こだわるのは、県内に今でもたくさんグラウンドとかサッカー場あるわけですけれども、先ほど紹介しました志布志には、ことし4月に人工芝のサッカー場ができました。そして、指宿市も平成32年にサッカー場を予定している。4万4,000人の利用客と経済効果を2億5,000万円ほど試算しているということでございます。また、日置市も人工芝グラウンド予定しています。そのほか、垂水、先ほど言いました志布志、霧島、薩摩川内市、大崎もそうですけれども、いろんなサッカーもそうですが、スポーツキャンプを誘致したり、さまざまなことで地域活性化に取り組んでいるわけでございます。 ぜひ、姶良市のフットボールセンターを皆様方にご活用していただくために、オープニングイベントも行って、そして大会、プロの選手の練習とか、フューチャーズのまた練習など、さまざまな手だてを打って利活用を進めていただきたいなあと思っています。 それでは、次のネーミングライツについてお伺いいたします。 ネーミングライツについては、導入に取り組んでまいりたいと考えているということで、大変前向きな答弁いただきました。 県内には、白波スタジアムとか宝山ホールとかあるわけでございますが、いきなりこのフットボールセンターができたからといって、企業が飛びつくかというと、なかなか実績もない中で飛びつかないかとは思いますが、やはりそういったガイドラインというのですか、しっかりとしたこういうパートナー募集していますよというのを準備しておくことは大事かと思います。 その点について、準備、ガイドライン等の調査研究、また検討などはどのようにお考えでしょうか。 ◎総務部次長兼財政課長(米澤照美君) お答えいたします。 ネーミングライツ導入に関する基本方針につきましては、合併後、年度でいいますと平成24年度でありますが、当時、行政改革大綱実施計画にも研究するようにということ等もありまして、方針等については、庁内協議で定めているところであります。ただし、そのときからもう5年程度経過しておりますので、ちょっと改定すべきところは、再度見直して、改めて基本方針を定めたいというふうに考えております。 以上です。 ◆23番(犬伏浩幸君) そうですね。5年たって、いろんな課題もあるかと思います。市民への理解とかネーミングライツの位置づけ、そして契約なんかの法的なものなどもあるかと思いますので、ぜひご検討していただいて、ネーミングライツの導入に向けて取り組んでいただければと思っています。 1問目のフットボールセンターにつきましては、まとめていきたいと思いますけれども、平成32年にフットボールセンターが完成するわけですが、そのことが目的ではなくて手段として、先ほど冒頭にも言いましたスポーツの文化を育てていく、醸成していくということが大切だと思っています。 サッカーそしてさらにスポーツの文化を育んで、スポーツをする、スポーツを見る、スポーツを支えることが私たち市民の幸せ、そしてまちの活性化につながっていくと思います。 市長も鹿児島マラソンを走ったりとか、大変スポーツマンでいらっしゃいます。スポーツを通じてまちを元気にという気持ちをあろうかと思いますけれども、市長の意気込みというかこれからの取り組みをお伺いいたします。 ◎市長(湯元敏浩君) 議員おっしゃるとおり、つくっただけで何も利用しないのであれば、これは無益な箱物になります。ですので、つくった後、多くの人に利用しやすいように整備していくのが、このスポーツ施設の一つの目的だと思います。そういった意味では、いろんな方に使っていただき、プロ、アマ問わず使っていただきたいなと思っています。 私がここ一、二か月で、非常にこのスポーツに対して参考になるなあと思ったのが1点あったのが、徳島県の阿南市というところで、野球のまち推進課という、市役所につくりまして、その施設を、全国から草野球するなら阿南市へという形で、そのグラウンドや施設を使わすようなPRをしているというのを、私、阿南市長とお話をしまして、そしてパンフレットなどを送っていただきますと、やはり、無益な箱物にしないというのはどういうことかというのが非常にわかってきた感じがいたします。 フットボールセンターがこのようにちょうどの機会にできるときに、阿南市長とめぐり会えたのは何か一つのヒントなのかなあと思っていますので、それを参考に、本市役所の中に課をつくるかどうかは別として、そのような意気込み、方針で、そのようなスポーツを皆さんで楽しんで、それを活性化につなげていければと思っております。 ◆23番(犬伏浩幸君) ありがとうございます。 それでは、次の通学路の安全・安心についてお伺いいたします。 本議会でも通学路についていろいろ議論が交わされ、そしてこれまでもいろんな議論がされてきたかと思います。やはり、皆様方、子どもたちの通学路の安全・安心ということに取り組んで、そういった意識が高いかと思っているわけでございますが、今回は、交通というよりも、いわゆる犯罪に巻き込まれないようにということで、それを中心にお伺いしたいと思いますけれども、いわゆる登下校時に声かけ事案とか、つきまとい、そういった事案があろうかと思いますが、そういった具体的な数字というのを、私、資料いただいて、平成28年が22件だったかな、平成29年が15件、ちょっと減っていたかと思いますが、平成30年についてはどのような状況かというのをご認識しているでしょうか。 ◎教育長(小倉寛恒君) 今、11月末現在で、本年度は10件でございます。 ◆23番(犬伏浩幸君) 私がいただいている、いただいているというか、これ、推進会議の資料ですが、平成28年度が21件、平成29年度が15件、今年度が今のところ10件ということで、減少傾向か、今からの数字次第ではございますけれども、そうなのかなと思っています。 鹿児島県警の資料によりますと、つきまといとか声かけ事案ですね、全体的な数字でございますが、ふえているということで、大変心配しているわけでございますが、本市において、皆様方の関係各団体の協力をいただきながら、今までも、そしてこれからもするわけでございますが、そのひとつとして、通学路に防犯カメラをぜひつけていただきたいと思いますが、お考えをお伺いいたします。 ◎市民生活部長(黒木一弘君) これまで、この防犯カメラというのが、平成28年度から設置しておりますけれども、人の往来の多い場所、それから犯罪抑止効果の高い場所ということで、駅を中心に設置したところでございまして、今後もその観点から設置するということになるかと思いますけれども、議員が言われたように、つきまとい事案というのが全体的には、学校関係を除いた全体としては、少しふえてきているということと、それから自転車の盗難が、防犯カメラを設置したにも関わらず、駅のほうでふえているというようなことが出ておりますので、こういったところももう少し検証しながら、今後の防犯カメラの設置については、通学路も含めて、検討、研究してまいりたいと思います。 以上でございます。 ◆23番(犬伏浩幸君) これ、防犯カメラは実計にも載っているわけですけども、今年度、そして次年度について、設置の計画というものがあるかと思います、そちらをお伺いいたします。 ◎市民生活部長(黒木一弘君) 今年度、2件ということで、駅からイオンまでの間ということで、旧10号線の交差点部分に1件と、それから蒲生のほうの交流センターのところに1件ということで2件、それから来年度は、まだ未定でございますけれども、2件をまた予定しているところでございます。 以上でございます。 ◆23番(犬伏浩幸君) 尻切れとんぼになりましたが、以上で質問を終わります。 ○議長(森川和美君) これで、犬伏浩幸議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩します。 3時25分から再開します。(午後3時12分休憩) ○議長(森川和美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午後3時24分開議) ○議長(森川和美君) 一般質問を続けます。 17番、谷口義文議員の発言を許します。 ◆17番(谷口義文君)     登      壇  本議会最後の質問者になりました。最後まで傍聴いただき感謝申し上げます。 皆さんもご存じだと思うんですけども、この前、あるどこかの大臣が通告がなかったと述べておりましたけれども、今回私は丁寧に細かくわかりやすく通告しておりますから、答弁もしっかりなされたと思っております。 それでは、早速質問に入ります。 1問目、市政取り組みについて。 選挙が終わり、早いもので市長在任も半年が過ぎた。本市の首長として任命され大きな期待が寄せられている。その間、市長の恒例行事である毎月の移動市長室が開かれているが、どのような声が寄せられたのか。市民の要望・意見等に耳を傾け、しっかりと取り組み、今後の市政に活かしていただきたい。半年ですぐに変革、結果を求めるものではないが、市民が安心・安全、幸せに暮らせるためにも施政方針はもとより、今後、本市をどう描き、あるべきまちづくりビジョン構想を持って取り組んでいくのか問う。 2問目、介護の実態と対策について。 「あなたが認知症になったら支えてくれる家族がいますか」この問いにどう答えますか。恐らく戸惑う世帯もあるはずである。私自身も考えさせられた。介護社会の難題であり現実でもある。人口減少、高齢化がますます加速する中で、介護される人はふえ続け、介護する人は不足しているのが現状である。身近に介護をしてくれる家族を持つ世帯はまだしも、身寄りのない高齢者独居世帯や老老夫婦世帯もあり、また家庭の事情等により介護施設への入所が困難な世帯もあり、不安を抱えながらの生活をしている。社会的孤立に加え、運動・認知機能など心身の活力が低下したフレイルという状態になった場合、要介護や死亡の発生率はそうでない人の二、三倍とリスクが高くなる結果も出ている。深刻な問題である。 本市での介護職員の増員もさることながら、民生委員、自治会、校区コミュニティ協議会、社会福祉協議会とも連携を図り、社会的な交流を促す取り組みも重要である。また、二世帯同居、異世帯同居も対策の一つであると聞く。検討すべきである。 以上、述べてきた本市の高齢者世帯の生活実態と在宅介護の実態をどのように捉え、把握しているのか。実態を踏まえ対策に取り組むべき必要があると思うがどう考えるか。 3問目、宿泊施設の誘致について。 25年3月27日に制定された条例第6号「姶良市旅館・ホテル施設誘致促進条例」第1条は「旅館・ホテル事業者に対する必要な助成措置を定め、市内に一定規模以上の多目的なホール及び会議室等を有する旅館・ホテルを誘致することにより都市機能の充実を図り、もって市民の利便に資するとともに、市政の発展に寄与し、雇用機会の拡大を図ることを目的とする」というものであった。地元企業が名乗りを上げ、協定を締結したが、とある事情によりホテル建設に至ることはなく、この条例は29年3月31日をもって廃止となっている。我々議会としても全会一致で賛成し、市民・企業の関心も高く期待が大きかっただけに尻切れとんぼに終わり残念でならない。 しかしこのままで良かったのか。満を持して条例を制定したにもかかわらず成就することのないまま廃止になったことは、議会・行政としても反省すべきと考える。 先にも述べたこの条例の第1条の目的を再確認、精査し、姶良市発展のためにも宿泊施設の誘致は急務であると考える。よって、本市における旅館・ホテルの果たす役割をしっかり認識し、この条例を復活すべきと考えるがどうか。 ◎市長(湯元敏浩君)     登      壇  谷口議員のご質問にお答えします。 1問目の市政取り組みについてのご質問にお答えします。 移動市長室での面会の際には、個人の方や団体からのご意見やご提案、ご要望などさまざまなものがあり、また、一回の面会の中で複数のご意見やご要望などをいただくこともございます。 その中で一例を挙げますと、加治木総合支所では、総合支所への屋外時計の設置やグラウンドの管理に関する要望などが、また、蒲生総合支所では、市道の改修や鳥獣被害対策についての要望などがございました。これらのご要望、ご意見等につきましては、担当部署に調査・研究するよう指示するとともに、今後の市政運営の参考とさせていただきたいと考えております。 また、今後の本市のまちづくりにつきましては、本定例会に提案しております「可能性全開!夢と希望をはぐくむまちづくり ~ひとりひとりが主役住みよい県央都市 あいら~」を基本理念とした第2次姶良市総合計画基本構想に基づく、基本計画・実施計画において、本市が目指す将来の姿やそれを実現していくために、総合的に取り組むべき施策等をお示しする考えでございます。 次に、2問目の介護の実態と対策についてのご質問にお答えします。 市におきましては、第7期介護保険事業計画・高齢者保健福祉計画を策定するにあたり、介護予防・日常生活圏域ニーズ調査を実施しました。その調査結果において、本市で把握している高齢者の生活実態について、フレイルの基準の一つである体重減少に関連する低栄養については、回答者の10.2%にその疑いがあることがわかっており、85歳以上になると男女ともに2割近い割合となっております。身体活動量の低下に関係する運動器機能が低下に関する項目では、回答者の34.1%の高齢者に運動器機能の低下が見られ、年齢に比例してリスク者が増加していることがわかりました。また、身体活動量の低下に関連する閉じこもり傾向にある高齢者については、回答者全体の26.1%存在することがわかりました。 市におきましては、その対応策として、高齢者が介護保険施設等でボランティア活動を通じて社会参加と地域貢献をすることを奨励する介護予防・健康増進活動支援事業、生き生きサロンや地域における住民主体の運営による通い場づくりの地域介護予防活動支援事業などの事業に取り組んでいるところでございます。 また、主な介護者の年齢層、家族等による介護の頻度、介護者が不安に感じる介護等を把握するために、在宅介護実態調査を実施しました。その結果、介護者が不安に感じる介護として、3割の方が認知症状への対応を挙げております。市におきましては、その対応策として、認知症の人と家族介護者の不安をできる限り解消するため、認知症地域支援・ケア向上事業による認知症カフェの開催や家族介護支援事業による介護の日イベント行事などに取り組んでいるところでございます。 市としましては、今後とも、介護を必要とする状態になっても、できる限り住みなれた地域で暮らし続けられるよう取り組んでまいりたいと考えております。 次に、3問目の宿泊施設の誘致についてのご質問にお答えします。 市制施行後、本市への交流人口が年々増加していることから、宿泊施設の確保については、その必要性を認識しているところであります。市旅館・ホテル施設誘致促進条例は、平成29年3月31日をもって廃止されましたが、市の現状を踏まえながら旅館・ホテル施設の誘致等にかかる新たな条例の制定について検討してまいりたいと考えております。 以上、お答えといたします。 ◆17番(谷口義文君) 市長、早いものですね。就任されて半年もう既に11月いっぱいで7か月が過ぎました。市長と会話、議論するのは、もうこの一般質問ぐらいしかごくごく限られておりますから、きょうはしっかりと市長と議論を交わしていきたいと思っております。 市長の職務というのは、我々が思っている以上に激務だなあというふうに察するわけですが、市長、どうですか、市長としての考えは。 ◎市長(湯元敏浩君) ねぎらいの言葉ありがとうございます。非常に激務であることは間違いございませんが、これが市のため市民のためと考えながら、仕事があることが幸せだと思って毎日公務に励んでおるところでございます。 以上です。 ◆17番(谷口義文君) 今、市長が述べられたとおり、しっかりと市政に取り組んでいただきたい。 市長は、施政方針の中で、鹿児島県のことを姶良市のことも必死に勉強したというふうに施政方針の中でも述べられておりますけれども、姶良市も蒲生・姶良・加治木と3町広い範囲であります。その中で地域の3町の課題、そしてまた地域の地形・地理、こういったものをもう既に十分把握されましたか。 ◎市長(湯元敏浩君) 私なりに課題をもって把握しているつもりでございます。
    ◆17番(谷口義文君) しっかりされているということです。じゃあ、一番市政の中で大事なことは、私は職員とのコミュニケーションの計らいというものが一番大事じゃなかろうかというふうに思っておりますけども、この7か月間、しっかりと職員と議論、意見を戦わせてやってこられたのかどうか、やはり職員は一生懸命頑張っておりますから、職員の意見も尊重しながら市政に取り組んでいただきたいと思っております。どうですか。 ◎市長(湯元敏浩君) はい、全くそのとおりでございまして、市をよくするため、市民に寄り添うためには、職員の方々の力がもう本当に90%、80%ないといけないと思っておりますので、市役所の人たちがどのように市民と語り合っているのか等々も含めて私、皆さんとお話をしていく方向ではございますが、なかなかやはり500人以上いらっしゃる職員全員と話をするということは、まだ至っておりませんけれども、それぞれの部署の問題、そして酒を酌み交わしながらも若い人たちとやったこともございます。そのようなことを繰り返しながら、今後もそれを忘れずにやっていきたいと思っております。 ◆17番(谷口義文君) よく言われることなんですが、市役所というのは、市民にとってはもう最後のとりで、頼りになる場所であって寄り添う場所です。そういった意味も含めてやはり職員はそれなりのノウハウも持っておりますから、市長、職員とも連携しながらしっかりとした市政をやっていただきたいと思っております。 市長はまた、施政方針の中で、外部との交流も進めて、外部との交流という中において、民間で培った経験と人脈をフルに活用し、市と県と国とパイプを太くし連携していくというふうに施政方針で述べられておりますが、どうですか、この外部との交流は順調に進んでおりますか。 ◎市長(湯元敏浩君) この7か月の間、まず公的な場ではもう全国市長会、九州市長会、鹿児島県の市長会等々に参加いたしまして、各市長との交流図っております。そして、県においては、姶良・伊佐振興局の方々そして県の本庁の方々との情報交換も月に何回かやらさせていただいております。国におきましては、地元選出の国会議員含めて鹿児島県の国会議員の方々に姶良市の課題、そういったものを要望書として先月提出したところでございます。それについていろいろご助言、アドバイスやご指導くださいということで頼みにいきました。これは公的な部分です。 そして、私の一つの視察として、各市に赴くということで今、就任してから5市か6市、直接市長室に伺いまして表敬という形でいろいろな情報交換もいたしております。そこにはやはり新しく市長になった方々も多くて、やはり私と同じ考え、立場の方々も多く市長さんがいらっしゃいます。そういった方々との連携、そういったことも深めているところでございます。 ◆17番(谷口義文君) 今、市長が述べられたように、さらなる外部との交流を広げて市政に役立てていただきたいというふうに思っております。 それでは、市長が選挙公報または施政方針の中で述べられた4つのお約束というのがありましたけれども、第1に教育、第2にまちづくり、駅前の整備、第3に子育て世代の支援強化、第4に生きがいのある姶良市という4つのお約束事ということで述べられておりますけども、この4つのお約束今どのくらい進んでいるのか、市長は種をまき水をやるというふうに言われておりますけれども、もう種はまかれましたか。 ◎市長(湯元敏浩君) 4つのお約束、今着々と鋭意進めているところでございます。これは当然組織づくりも含めて、あと今度の当初予算のことも含めて、財源とマンパワーというところでいろいろ有能な職員の方々と相談しながら、各部門と相談しながら着々と進んでいると私は認識しているところでございます。一つ一つの進みぐあいは、それぞれの性格がございますから、すぐにも達成できるもの、そして時間のかかるものありますけれども、あとまちづくり等々は県道があったり国道があったりといったところもありますので、そういったところも連携しながら、でも積極的にそのようなところを狙いを定めて、交渉そして要望そういった形をしておりますので、種はまいたと思っております。 以上でございます。 ◆17番(谷口義文君) 種はまいたということでありますから、今から水をまいて実がなるのを待つということでしょうが、やはり市長、もう7か月過ぎましたから、市長の任期がもうあと3年半を切っているわけですから、市長の3年半を切っている任期の途中に、この4つのお約束事、これはどうですか、4つとも成就できそうですか。 ◎市長(湯元敏浩君) 今、それぞれのロードマップいわゆる行程表、そういったものをつくって4年間で仕上げるように今つくっているところでございます。さまざまないわゆる予想し得ない事態も起きることも考えますと、絶対にできるぞということは言えませんが、目標としてスケジュールとして日程は組んでいるつもりでございます。 ◆17番(谷口義文君) 着実に一歩一歩進んでいるという市長のお言葉であります。市民は選挙のときには市長には変革を求めておりますから、しっかりと姶良市を変革、改革していっていただきたい。よくもうこの半年が過ぎると市民にこういうことを聞かれるんです。ちょっと言葉が悪いんですけども「市長はいけなこっけー」っち、「きばっちょんなあ」と、どこでも皆さん口々に市長のことを言われます。私は頑張っておられますよと、いつもそういうふうに答えております。一般質問のこの要旨でも述べておりますけれども、すぐに変革、結果は求めないというふうに私も述べておりますけども、すぐに結果が出るわけでもありません。一歩一歩確実に進めて任期までには公約を実現していただきたいというふうに思っております。 それともう一点、市長にお願いしたいことは、やはり蒲生・姶良・加治木、3町が苦しい合併を乗り越えてできた市でありますから、やはり市長が述べておられますように、公平であって公正に均等な格差のない市政というものをしっかりとやっていただきたいと思っておりますけども、市長はどうですか、しっかりとやっておられますか。 ◎市長(湯元敏浩君) 公平・公正に行政をすることは、本当に基本的な話でございますので、それをスタンダードなレベルとしてぜひそれをいつも忘れずにやっているつもりでございます。 ◆17番(谷口義文君) このことをしっかりと肝に銘じてやっていただきたいというふうに思います。 いつもというか、副市長が就任されましてもう何か月か経過しましたよね、今もう市長の見解はお聞きしましたから、副市長に市政に対する何か見解といいますか、ものがあれば副市長、ちょっと副市長の言葉で述べていただきたい。 ○議長(森川和美君) 前畠副市長、答弁できますか。(笑声)通告が来ていないから。 ◎副市長(前畠実君) 大丈夫です。私、皆様方のご同意いただきまして7月17日に副市長に就任したところでございます。今12月でございますから約4か月ちょっとがたったというところでございます。 この副市長に就任する前は県のほうにいたところでございます。県のほうが約30年弱いたわけでございますが、その中で半分ぐらいが財政関係の業務に従事したというところでございます。県だと財政改革プログラムがあったりとか行財政改革、あと県立病院の経営改革とか、あと市町村のほうだと財政課長で行ったりもしました。 やはりどうしても時代としましては、人口が減ってくる、交付税が減ります、税も減ってくる、そういった中で、財政が縮小する中で歳出をいかに絞るかといった観点で実はこれまで仕事をしてきたというところでございます。やんわりそういう感じで仕事をするかなと思っていましたが、姶良市に来まして4か月間過ぎました。 その中でまちを見ておりますと、どんどん変わってきていると。新しい家ができて人が入る、そしてアパートが新しくできるとまたそこにも人が入っていくと、新しいお店ができるかなと思っていると、行列もでき土日はもう人や車がたくさんいるという状況でございます。人口がふえているというのは、こんなにも勢いがあるもんだと、活気があるんだと思ったところでございます。これはまあ中心部でございますけれども、じゃ、中山間部はどうなのかというのがございます。 中山間部につきましては、いろんな行事なんかで私行ったりしますけれども、単純にその地域で交流を深めるというだけではなくて、その地域を外部に発信したいんだと、また多く人が来てもらいたいんだと、そういう気持ちでもって皆さんやっておられます。これ、行政が旗振りするんじゃなくて、自分たちでやられているというところでございまして、共生協働って難しい概念ではございますけれども、実は共生協働の理想形の一つがここにあるんだなと実感したところでございます。 こういった中山間部、そして中心部、これはまあ、たまたまいい面を見ているのかもしれませんけれども、どちらにしても非常に勢いがある市だというのを実感しております。それを考えたときに、これまでの縮小している財政のテクニックというよりかは、むしろ今後も姶良市も発展していくだろうというのを考えます。姶良市は今後また伸び代も非常に大きいというのを考えたときに、いろんな前向きな事業をやっていければなと思っているところでございます。もちろん財政規律は守っていかなければならないと思っておりますけれども、5年後、10年後、50年後、姶良市がどうなるかというのをイメージしながら取り組んでいきたいというところでございます。 以上でございます。 ◆17番(谷口義文君) 通告がなくて申しわけありませんでした。しっかりと姶良市のために取り組んでいただきたいというふうに思っております。 じゃあ、次の2問目の介護の実態と対策について質問をいたします。 さきに、同僚議員が地域医療の関係で医療と介護について質問しておりますが、なかなかこの介護の問題は範囲が広くて難しい。私がこの通告をしたものとこの丁寧な答弁がされておるんですが、どこかマッチしていないものも多々あるようですから、そこら辺をちょっとお聞きしていきます。 まず、私がこの質問をする一番ポイントは、この要旨の1行目を見てください、要旨の。「あなたが認知症になったら支えてくれる家族がいますか」と、この問いにどう答えますかと、ここから始まっているわけです。だから、ここから始まっているものについて、答弁の中ではいろんな事業があるというふうに述べておられるんですが、なかなか私の思いと答弁とが合致していないようなものになっておるような気がしております。そこで、質問をしていきたいなと思っております。 まず、姶良市において、65歳以上の独居世帯数と65歳以上の老老夫婦世帯は何世帯ありますか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 世帯数につきましては、担当課長のほうに答弁させます。 ◎保健福祉部長寿・障害福祉課長(野村昭彦君) 長寿・障害福祉課の野村でございます。ただいまのご質問にお答えいたします。 まず、65歳以上のひとり世帯、独居世帯が7,265世帯、あと65歳以上の夫婦の世帯これが5,030世帯、ちなみに総世帯数は3万6,169世帯となっております。 以上でございます。 ◆17番(谷口義文君) 今、この数字を聞いて驚きました。独居世帯が7,265世帯、多いですね、老老夫婦世帯が5,030世帯。私が今回質問をしているこの大事な部分は、この中で要介護の方々、要介護の方々というと、老人ホームに入居されている方または介護認定を受けてデイサービスでも通って通所していらっしゃる方を除いて、これは独居世帯に限らず老老夫婦世帯に限らず除いて、自宅で夫婦またはひとりで介護の状態もしくは介護になるかもしれないというような要介護になるような状態の人の把握というのはしておられますか。ちょっと難しいかな、質問が。ちょっとわかりにくかった、わかりづらかったですか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) ちょっとお答えになるかどうかあれなんですけれども、29年度において、介護また要支援の人数が3,919名という数字が出ております。その中で施設に入っている方、また家でいろいろなサービスを受けていらっしゃる方、さまざまいらっしゃいます。そういう部分の中では具体的に何人がどういう形でというのは具体の数字を今のところちょっと把握をできているところではないんですけれども、支援に関しては包括支援センターというのがございます。そこがアンテナを張りながら、例えば民生委員の方々の情報をもらいながら何かあったときには調査に行くと、そういう体制づくりはできているところです。 ◆17番(谷口義文君) 私が今回の質問のポイントは、今、部長が最後に言われましたそこなんです。要するにホームに入っていない、または自宅で要介護だけれども介護者が訪問していわゆるそういう人じゃなくて、全くそういうものがない方、例えばひとり暮らしをしている人でも認定もされていないと、自分で足腰が悪いのにひとりで何とか暮らしていらっしゃると、夫婦で介護認定も受けていないと、ホームにも入っていないと、デイサービスにも行っていないと、でも夫婦で何とか暮らしていらっしゃると、片一方が認知症になりかけていると、それであっても一方の人は腰が痛いけどもその人を見ていると、それは夫婦逆の立場もあり得るわけです。 そういった方々の実態というのの把握が姶良市の中で行われているのかどうかということから、私は今回この質問を今やっているわけなんですけども、なぜそういうかちゅうと、やはり部長が話をされたことも含めて今からちょっと話をしますけども、全く周りがそういう状態であるものを気づいていない、気づかれていないひとり暮らし、夫婦世帯も多いわけです。だから、そういう人たちをどういったふうに今後そういった人の対策をとっていくかということの質問ということで今回出しているわけですけども、ちょっと難しいですか、わかりづらい。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) わかる範囲でお答えさせていただきたいと思います。 確かにそういう方々、まあ制度がいろいろあります、いろんな制度がございます。その制度の中で拾われているというと言葉が悪いんですけども、救われている方はいらっしゃいます。その制度と制度のはざまで気づかれない方というのがおっしゃるとおりいらっしゃると思います。そういう方々が少なくなるような社会というか地域づくりをしなければいけないというのが大きな我々の今の宿題かと思っています。 それが地域包括ケアシステムという、まあ、言葉は前からあるんですけど、現実的にまだ完璧にはできていないものでありますけれども、そういう地域づくりを地域を基本とした、まあ、昔言った隣近所とかそういう形でのいろんなおつき合い地域そういうものを今社会のありようが変わる中で薄れてくる、そういったことで孤独な孤立した方が生まれているという状況が確かに姶良にもあるわけですので、そこをどうやってアウトリーチというか探して声をかけていくかとは、そういうのが活動の一つであろうと、それが今からつくっていく地域包括ケア、それの作業の一つだと思います。 ◆17番(谷口義文君) 今、この答弁書の中にもいろんな事業が述べられておりますけれども、果たしてこの事業が今、部長も述べられたような人たちに生かされているのかどうかというのは、甚だ行き届いていないのではないかというふうに思っておるわけです。 ちなみにこれは新聞の記事なんですが、こういう筑波大学の研究チームがまとめた結果が出ております。「ひとり暮らしで人づき合いが少なく社会的に孤立した高齢者は、そうでない人に比べ介護が必要な状態になったり、死亡したりするリスクが1.7倍高いとの調査結果が出ております」と、また、この調査結果によると「社会的なつながりが健康に与える影響を調べるために、4つの項目を設けております。1番目が近所づき合いがない。独居ひとり暮らしである。老人会や地域の祭りなど社会活動への参加がない。4番目、経済的に困窮と、このような4項目の指摘の中で、2項目以上に今述べたものが当たる人は6年のうちに半数近くが要介護や死亡となり、4項目に全く当てはまらない人に比べ1.7倍、割合が高かった」という調査結果が出ております。 ちなみに私が一般質問の要旨の中で述べておりますけれども、皆さんはフレイルという言葉をご存じかどうか、まあ、ご存じの方もいらっしゃると思うんですが、フレイルについてちょこっとお話しますけども、フレイルとは、日本老齢医学会が2014年5月に提案した高齢による筋力・活力の衰えを示す言葉であると、要介護と健康の間の衰えの段階にいる人を指し、予防も治療もできると呼びかけている。ちなみにフレイルは虚弱を意味する英語でありますというふうに、このフレイルとは述べられております。 私が今回の質問の一番のポイントは、今この中で述べましたけれども、じゃあ、この方たちというか2項目以上に当てはまる人云々と今申し上げてきましたが、じゃあ、こういう人の治療または予防はどうしたらいいのかということが一番の問題かなと思っております。 まず、介護予防で運動の呼びかけはもう一般的にこれは行われていますと、このほかにみんなで話しましょうと、そして社会的な交流を促す取り組みが最も重要であるというふうに書いてあるわけです。だから、私が一般質問の要旨に書いてあるように、地域の民生委員、自治会、校区コミュニティ協議会、社会福祉協議会とも連携を図り、社会的な交流を促す取り組みも重要であると私が述べております、書いております。 だから、市の介護職員が多くて今まで述べてきた人たちのところを訪問して、どんなぐあいですかというものは、なかなかこれはできるわけじゃないです。であれば、社会的な交流、この身近な人たち、今述べてきたこういう人たちがいかにどういう独居世帯、高齢者夫婦世帯が暮らしているのか、どういう生活実態なのか、健康状態なのかというのをやはりつぶさに訪問してやることが一番大事じゃなかろうかなというふうに思っているわけです。市の職員もそれだけ少ないでしょ。全部把握して巡回するのは、だからこういう社会的交流をもうちょっと市でも取り組んでいただきたいと、勉強を図っていただきたいというふうに思っているわけですが、部長、どうですか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) まさにおっしゃられるとおり、地域づくりを基本とした中での健康増進といいますか、いろいろな社会問題が地域を基本とすることによって、解決する手立てになろうかというふうには思っております。その中でいかに情報を得るか、いかに近所隣あるいはその地域内で顔見知りがふえるか、声かけができるかということが大きな成果につながると思いますので、そういうものを含めて確かに我々行政職員だけではできませんので、いろいろな地域の皆さん、コミュニティの皆さん、もう既にコミュニティによってはもう先駆的にやっていらっしゃるところもございます。そういうお力をお借りしたり、民生委員の皆さん含めたいろいろな役の方、事業所の皆様、社会全体となって取り組むことが大事であろうというふうに思いますので、今後の7次介護計画の中ではソフト面をより強化していくということで、認知症のケアも含めた形で活動も取り組みつつありますので、今おっしゃったことも含めて取り組んでいきたいと思います。 ◆17番(谷口義文君) しっかり取り組んでいただきたいと思います。 また、先に返りますが、「あなたが認知症になったら支えてくれる家族がいますか」と、これは私事ですけども、私も娘が二人関東の人に嫁いで帰ってきません、一生。長男は関東の人を嫁にもらって一生帰ってきません。であれば、どうしますか、二人っきりになったら。どちらかが介護しなくちゃいけない、どちらも介護を受けなくちゃいけないかもしれない、だから、誰か支えてくれる人がおりますかというものを投げかけたわけです。だから一つ、将来的に介護を支えてくれる人がいない家族もいっぱいおると思うんです、独居世帯、高齢者世帯、そういう方々のためにもしっかりと今後対策を練って実態を踏まえて取り組んでいただきたいというふうに思っております。 要旨の中で、二世帯同居も効果があると私が述べておりますけども、やはり今は核家族で子どもが親元を離れておりますよね、とんでもない。親とやっぱり住むべきですよ、安心するし、安らぎがあるし、やはり子どもができれば親と同居して親をやっぱり見ると。いつでも要介護の状態になれば見るというようなものができますから、やっぱり二世帯同居というのも市は今後もやっぱり考えていただきたい。そして二世帯同居に対しての補助的なものも今後市は検討していっていただきたい。 それと、異世帯住宅というふうに述べておりますが、これは高齢者のひとり暮らしでもいいし、老老夫婦世帯でもいいけれども、全く年の違う男女、男性でも女性でもいい、一緒に住むことによって、寝食をともにすることによって、安心、安らぎが得られるという取り組みです。全く他人が高齢者と寝食をともにしながら暮らすということによって、安心する、長生きする、認知症を防ぐ、そういう効果がありますからこの異世帯同居というものも、市はまた検討していただきたいというふうに思っております。 今、介護について述べてきましたけども、市長、私が述べたことに対して何かありますか。 ◎市長(湯元敏浩君) まさしく今からの時代、自分がどうなるかということを私自身も考えておかなきゃいけないなとは目が覚めた事態でございますが、いろいろな時代に核家族という問題の中で、将来的に親を見るとか子どもが巣立っていって家族的な行事がなくなったとか、そういったところがありますけれども、その中でシェアハウスというのが一時期はやったことがあります。つまり、若い人たちだけがシェアハウスってルームを共有してあれじゃなくて、年老いてからひとりの方々が家をシェアして分けて住むと言って、お互い老後をちゃんと見ようねなんていう時代もあったような気がしますが、それが今そんなにはやっていないということは、いろいろやはりそれぞれの人生の背景で無理な部分もあるのかなあと思ったりもいたします。ですけど、そういったことを言っていてもしょうがないので、今の時代に合った本当にそれぞれが助け合うという形を地域や行政、一緒になってやっていかなきゃいけないと思っております。 ◆17番(谷口義文君) 今、市長が述べたように地域で支え合い助け合っていくということが今後一番必要になっていくのではないかなと思っております。 それでは最後に、3問目の宿泊施設について、いい答弁が返ってきております。必要性を認識して、新たな条例の制定について検討してまいりたいと考えておりますと、前向きな答弁だと捉えておりますが、市長どうですか、この条例を新たに制定するというふうに捉えてよろしいですか。 ◎市長(湯元敏浩君) この大きくなる行政体として姶良市というものが、各市町村から注目されて、ホテルがない、宿泊施設がないよねと、外部から言われるようになったのが、本当に、私就任してから感じるところでございます。今までは、中に住んでいる方々が言っていたのですけれども、ほかの地域からも言われるようになっているということは、姶良市が、それだけ交流人口がふえているということを認識されているのだなと思いますが。この条例をつくって、1回頓挫された経験というものを、もう1回条例をつくるのであれば、それをしっかりと精査しなければいけない。例えばその条例の1項1項が何かに足かせ手かせになっていたのではないだろうか、あと、金額は1億円でよかったのだろうかとか、そういったものを本気で、皆さんが要望しているようなホテルをするのだったら、1億円で足りるのだろうかというところから条例というものを精査した上で、しっかりと出さなければいけない。そして、どういったホテルを誘致するのかというイメージをつくっていかなければいけないと思います。 そして、片や一方条例をつくるだけではなく、やはり姶良市というものの魅力を全国に知らしめるために、ホテル業界に、やっぱり足を運んでいくということもしなければいけない。そしたらもしかしたら先ほどもありましたように、都心部ではなく、山の方にリゾートホテルを考えているのだけれど、というような会社もあるのかもしれない。そういった可能性を、ちょっと幅を広くしまして、こちらが視野を広くして、迎え入れる、そして誘致するという考えをもって、条例のほうを考えていかなければいけないなと思っております。 ◆17番(谷口義文君) 市長の考え方はよくわかりました。ただ、期間があまりにも長くかかり、制定ということになると、やはりこれは市長が出るというよりも、今から姶良市は、今市長が述べられましたように、人口もふえ、交流人口もふえ、そして、市長が公約にもありますように、大学の設置、また駅前の整備、また公約にもありましたプロスポーツ合宿の誘致というものを含めると、今後まだまだ姶良市は交流人口がふえていきます。その中において、ホテル建設は急務です。だから、そんなに時間をかけないで、平成25年に制定したこの条例をしっかりしたものに精査して、新たな条例をつくっていただきたいと、そういうふうに思っております。 最後に市長、もう1回、どうですか、ある程度の時間をかけるよりも、どのぐらいのめどでつくられるように思っていらっしゃるのか、最後にお聞きして、私の質問を終わりたいと思います。 ◎市長(湯元敏浩君) もちろん、条例をつくるとなりますと、補助金はいくらかというような期待も出てきます。その補助金が1億円なのか2億円なのか10億円なのか、そういったものは財源との相談になってくるということがあります。ですから、その条例もつくる、いつまでということではなくて、なるべく早く精査してつくっていく。もうひとつ片一方の車輪も用意する。それは先ほど言いました、足を運んで誘致していく、いわゆる企業誘致と同じですね。だから条例だけで口を開けて待っているのではなく、こちらから足を運ぶといった一つの手法も持っていかないとですね、条例だけつくって、つくったはいいが3年、5年何もないというようなことではだめかなと思っておりますので、自分たちから、どういったホテルを望むというところを運んでいきたいと思っております。 ◆17番(谷口義文君) 市長の考えもよくわかりました。 これで、私の質問を終わります。 ○議長(森川和美君) これで谷口義文議員の一般質問を終わります。 ○議長(森川和美君) 以上で、本日の議事日程は全部終了しました。 したがって、本日の会議はこれをもって散会とします。 なお、次の会議は明日12月4日午前10時から開きます。(午後4時15分散会)...