姶良市議会 > 2018-11-29 >
11月29日-03号

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  1. 姶良市議会 2018-11-29
    11月29日-03号


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    平成 30年 12月定例会(第4回)平成30年第4回姶良市議会定例会議事日程第3号                   11月29日(木)午前10時 開 議┌──┬────┬────────────────────────────┬──────┐│日程│議  案│       議      件      名      │ 備  考 ││番号│番  号│                            │      │├──┼────┼────────────────────────────┼──────┤│ 1│    │一般質問                        │      │└──┴────┴────────────────────────────┴──────┘┌───────────────────────────────────────────┐│             平成30年第4回姶良市議会定例会              │├────────────────────────┬─────┬────────────┤│                        │開会(議)│  午前10時00分  ││    平成30年11月29日(木)本会議   ├─────┼────────────┤│                        │閉会(議)│  午後 4時00分  │└────────────────────────┴─────┴────────────┘┌────┬──┬──────┬──┬──┬──────┬──┬──┬──────┬──┐│出席議員│議席│ 氏  名 │出欠│議席│ 氏  名 │出欠│議席│ 氏  名 │出欠││及  び│番号│      │の別│番号│      │の別│番号│      │の別││欠席議員├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ 1│新福 愛子 │出 │ 9│上村  親 │出 │17│谷口 義文 │出 ││    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ │竹下日出志 │出 │10│東馬場 弘 │出 │18│小山田邦弘 │出 ││    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ 3│国生  卓 │出 │11│岩下陽太郎 │出 │19│萩原 哲郎 │出 ││    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ 4│峯下  洋 │出 │12│松元 卓也 │出 │20│堂森 忠夫 │出 ││    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ 5│田口 幸一 │出 │13│湯元 秀誠 │出 │21│本村 良治 │出 ││    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ 6│湯之原一郎 │出 │14│堀  広子 │出 │22│有川 洋美 │出 ││    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ 7│鈴木 俊二 │出 │15│吉村 賢一 │出 │23│犬伏 浩幸 │出 ││    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ 8│湯川 逸郎 │出 │16│和田 里志 │出 │24│森川 和美 │出 │├────┴──┴──────┴──┴──┴──────┴──┴──┴──────┴──┤│          出席  24人       欠席 0人              │└───────────────────────────────────────────┘┌─────────┬────────┬───────┬────────┬───────┐│ 本会議書記氏名 │  事務局長  │ 柊野 信也 │ 事務局課長  │ 迫田 耕蔵 │└─────────┴────────┴───────┴────────┴───────┘┌───────┬────┬──────┬────┬──────┬────┬──────┐│ 地方自治法 │市  長│湯元 敏浩 │企画部長│宮田 昭二 │教育部長│竹下  宏 ││ 第121条 ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│ の規定によ │副 市 長│前畠  実 │市民生活│黒木 一弘 │水道事業│脇  義朗 ││ る説明のた │    │      │部  長│      │部  長│      ││ めの出席者 ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│ の職氏名  │教 育 長│小倉 寛恒 │保健福祉│松元 滋美 │総務部次│橋本 博文 ││       │    │      │部  長│      │長行政│      ││       │    │      │    │      │管理課長│      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │総務部長│福留  修 │農林水産│岩下 直司 │総務部次│米澤 照美 ││       │    │      │部  長│      │長財政│      ││       │    │      │    │      │課  長│      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │加治木総│水流 哲也 │建設部長│徳部 健一 │危  機│庄村 幸輝 ││       │合支所長│      │    │      │管監│      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │蒲生総合│大山 勝範 │消 防 長│福ケ迫勇二 │企画部次│松林 洋一 ││       │支 所 長│      │    │      │長企画│      ││       │    │      │    │      │政策課長│      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │市民生活│福元 義行 │農林水産│竹下  晃 │教育部次│谷山  浩 ││       │部次長│      │部次長│      │長教育│      ││       │生活環境│      │農政課長│      │総務課長│      ││       │課  長│      │    │      │    │      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │保健福祉│鮫島美保子 │農林水産│枦  良信 │教育部次│小林俊一郎 ││       │部次長│      │部次長│      │長学校│      ││       │子ども政│      │林務水産│      │教育課長│      ││       │策 課 長│      │課  長│      │    │      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │保健福祉│瀬之口明洋 │農  業│湯脇 信一 │保健福祉│野村 昭彦 ││       │部次長│      │委会│      │部長寿│      ││       │社会福祉│      │事務局長│      │障害福祉│      ││       │課  長│      │    │      │課  長│      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │建設部次│草水 博行 │会  計│甲斐 一寛 │    │      ││       │長用地│      │管者│      │    │      ││       │課  長│      │    │      │    │      │└───────┴────┴──────┴────┴──────┴────┴──────┘               11月29日 ○議長(森川和美君) これから本日の会議を開きます。(午前10時00分開議) ○議長(森川和美君) 本日の日程は、配付しています議事日程のとおりであります。 ○議長(森川和美君) 日程第1、一般質問を行います。 本日は5名の一般質問を行います。順次発言を許します。 まず、19番、萩原哲郎議員の発言を許します。 ◆19番(萩原哲郎君)     登      壇  皆さん、おはようございます。寒さも日に日に少しずつ増してまいりました。インフルエンザ予防対策に対して、健康管理には十分気をつけていただきたいと思います。傍聴席に足を運びくださった皆さまに心からお礼を申し上げます。先日、日曜日、25日、サッカーJ3の鹿児島ユナイテッドFCは、鹿児島市の白波スタジアムで、沼津を1対0でくだし、年間2位が確定し、来季からのJ2昇格が決まりました。2014年のクラブ結成から5年目、J3加入から3年目で快進撃でありました。まずは昇格の喜び、チームの奮闘をたたえたいと思います。 J2チームには、高いレベルのチームが位置しめ、注目度も格段と上がってまいります。また、J1を目指して、鹿児島県代表、子どもたちの夢を求め頑張っていただきたいと思います。そのためにも、ホームでの試合、白波スタジアム鹿児島市民総勢での応援をお願いいたします。 では、質問に入ります。 質問事項1、ボートレースチケットショップ設置計画について。 要旨、株式会社博友から、加治木町弥勒のパチンコ店跡地に、ボートレースチケットショップ設置計画の申請書が姶良市に提出された。株式会社博友、資本金1,000万円、売上高、グループ合計年商25億、従業員数170名、鹿児島県内に4か所、ボートピア金峰、ミニボートピア天文館、オラレ志布志、ミニボートピアさつま川内と、宮崎県高城町にボートピア高城に1か所で事業を行っています。 この事業による本市へのメリットは、20名程度の雇用が生まれることと、売り上げの1%、年間1,000万から1,500万円を上限とした環境整備費の交付と固定資産税などの増収税が見込まれることであります。 設置に当たっては、設置場所の自治会等の同意、自治会97%の同意をいただいている。市議会が反対を決議していないこと。現在、市議会は協議中であります。市長の同意が必要であるが、以下を問います。 要旨1、これまでに会社側から市に支払われる年間の最多交付金は、どのような会社で、金額は幾らか。また、市にパチンコ店が多いが、1店舗あたりの年間交付金は幾らか。 要旨2、ボートレースチケットショップが姶良市に設置された場合、経済効果をどのように評価するか。 要旨3、ボートレースチケットショップ設置について、市長の考えを問う。 質問事項2、重富公園の駐車場について。 山之口自治会を中心に、15自治会、約160名の高齢者が集まり、重富公園でグランウンドゴルフ大会を、親睦、健康管理を目的に、2か月に1回行っているが、近年、参加者も多くなり、駐車場が足りない状態である。 以前は、希望ヶ丘病院の駐車場を借りていたが、現在は利用できなくなり、各自治体に乗り合わせで来ていただいているが、それでも足りなく、路上駐車もあり危険である。 要旨1、駐車場の奥に、以前、池を埋めたときに埋め戻しされていない残りの市有地がある。残りを埋め戻し、駐車場として利活用できないか、問う。 要旨2、埋め戻しされていない残りの市有地は、何m2あり、車が何台とめられるか、問う。 要旨3、この場所が駐車場として利活用できないならば、ほかにどこかよい場所があるか、問う。 質問事項3、鹿児島マラソン市民枠について。 鹿児島マラソンは、平成28年から開催され、3回目が終わり、錦江湾、桜島の景観を味わいながら、県内最大規模のスポーツイベントとして定着しつつある。国道10号線を利用するため、フルマラソン参加者1万人の規制枠があります。フルマラソン参加者は、鹿児島市民枠2,500人、県外・海外枠として250人、ふるさと納税枠として250人、特別枠以外の7,000人が一般参加枠となった。今年度は、姶良市も市民枠、またゼロでありました。姶良市民の参加者が少なくなり、地元応援の方々の不満が大きいです。 フルマラソンの折り返し地点が重富地区にあり、市職員をはじめ、多くのボランティアスタッフが参加しており、大会の運営に姶良市も大きなかかわりを持っています。また、市観光協会や市商工会、地元の重富校区コミュニティ協議会などの協力を得ながら、飲み物や加治木まんじゅうなどの提供を行い、ランナーに声援を送っているが、鹿児島市民枠2,500人に対し、姶良市民枠はゼロであります。 姶良市は、協力市として市民枠を100から200人は欲しいと思う。また、もらえる権利があると思うが、姶良市市民ランナーのために、姶良市代表の市長の考えを示せ。 質問事項4、市内のトイレ清掃と修繕について。 建昌城跡地のトイレは、市民農園や一般の方が利用されているが、非常に汚くトイレットペーパー紛失や不足があると聞く。 要旨1、建昌城跡地のトイレ清掃は、月に何回行っているか、問う。また市内のトイレ清掃、トイレットペーパー紛失状況を問う。 要旨2、トイレのドアが壊れているが、修繕をお願いしていたが、修繕されていない。ドア1枚を修繕するのに幾らかかるか、故障した原因は何か、問う。 あとは、一般質問席から行います。 ◎市長(湯元敏浩君)     登      壇  おはようございます。本日もよろしくお願いいたします。 萩原議員のご質問にお答えします。 1問目のボートレースチケットショップ設置計画についての1点目のご質問にお答えします。 ご質問にありますような売り上げに応じて、特定の会社から市へ交付されるものはなく、これまでも市内にあるパチンコ店からも交付を受けたことはございません。 2点目のご質問にお答えします。 進出を計画されている株式会社博友の試算では、売り上げ見込みを1日平均350万円、年間12億6,000万円と見込んでおりますが、市として経済効果を算出するには至っていないところであります。 3点目のご質問にお答えします。 市に対しまして、ボートレートチケットショップ設置計画にかかる同意方の申請が提出されており、現在、関係各部署において検討に入っているところであります。 また、検討にあたりましては、不明な点などについて、株式会社博友に照会しておりますので、その回答内容等も踏まえ、協議、検討してまいりたいと考えております。 次に、2問目の重富公園の駐車場についての1点目から3点目までのご質問につきましては、関連がありますので、一括してお答えいたします。 重富公園は、農業用ため池が埋め立てられていた場所を整備し、平成13年度に開設した公園で、特に高齢者の方々のグラウンドゴルフに多く利用されております。 現在の駐車場の奥には、およそ370m2の市有地がございますが、現状は、隣接する民地とあわせて、池の形状をなしています。 現在の駐車場との高低差は、およそ3mあり、仮に市有地部分のみを造成するとした場合、10台程度の台数増は可能と見込まれます。 駐車場の増設により、利用者の利便性は向上するものと考えますが、埋め立てに伴う雨水排水処理の検討や隣接の土地所有者の同意などが必要であることから、今後、調査・検討してまいりたいと考えております。 次に、3問目の鹿児島マラソン市民枠についてのご質問にお答えします。 鹿児島マラソン2019において、フルマラソンへは、定員1万人に対して、昨年度とほぼ同数の1万6,000人を超える申し込みがあったとお聞きしております。実行委員会の総意としては、より多くの方々に出走機会を提供したいという方向性にありますが、交通規制などの都合により、出走者数を制限せざるを得ない現状は、いたし方ないものと思います。 本市は、実行委員会にオブザーバーとしての参加機会をいただいており、姶良市民枠の確保について要望しているところであります。また、鹿児島市とは、錦江湾奥会議、かごしま連携中枢都市圏等により、双方向の連携をとっておりますので、鹿児島マラソンにつきましても、協力体制を保つ協議を継続してまいります。 次に、4問目の市内のトイレの清掃と修繕についての1点目のご質問にお答えします。 建昌城跡地のトイレは、市民農園の利用者や散策に来られた方々が使用されているようであります。 トイレの清掃につきましては、不定期ではありますが、月に2回、シルバー人材センターに委託しているところであり、加えて、職員が週1回、市民農園を巡回する際に、必ずトイレの状況を確認し、汚れている場合は清掃を行っております。 市内の観光地や公園等に設置されているトイレの清掃回数は、利用頻度に差異があることから、一律ではございませんが、利用者が多いところは、週1回または2回、少ないところで、月1回または2回程度となっております。 また、トイレットペーパーについては、常時、予備を1個備えておくように心がけているところであり、紛失については、最近は少なくなっているものと認識しております。 2点目のご質問にお答えします。 建昌城跡地のトイレは、築9年が経過しており、昨年6月に利用された方から連絡をいただき、破損状況については把握しているところであります。 このトイレは、2枚のドアをワイヤーで連結して作動させ、開閉する仕組みとなっており、比較的複雑な構造であることから、過度な開閉や経年劣化が故障の原因ではないかと考えているところでございます。 担当部署に対しては、ドアを修繕するか、撤去するかについて、利用者の立場に立って再調査するよう指示し、その結果、この2枚のドアにつきましては、トイレを利用される方にも特に支障がないものと判断したことから、撤去したところであります。 以上、お答えといたします。 ◆19番(萩原哲郎君) 最初に、ボートレースチケットショップの設置計画について、質問いたします。 市内にパチンコ店が7店舗あると思いますが、他の市町村との比率はどうですか。 ◎企画部次長兼企画政策課長(松林洋一君) 今、ただいまパチンコ店についてのご質問でございますが、パチンコ店については、今、議員紹介の店舗があろうかと思いますが、他の市町等を、比較をしたといったようなことはございません。そのような調査はいたしたことはございません。 ◆19番(萩原哲郎君) 姶良市は、パチンコ店が、多分ほかの市町村よりも多いと思います。その中で、私が一番感じることは、このパチンコ店の売り上げ、その中からの税金、そういうのは市に入ってくるんですかね。 ◎総務部長(福留修君) パチンコのその売り上げそのものに直結した形で、何らかの形で、交付金という形で納められることはございませんで、通常の営業上の利益として、法人税とか、そういった形で納付されるという形でございます。 以上でございます。 ◆19番(萩原哲郎君) その法人税に、大体どのくらいに入ってきますか。 ◎総務部長(福留修君) 事前にご通告がなかったということで、準備はしておりませんけれども、ただ、個別のそのパチンコ店の納税状況については、非常に申しわけございませんが、明らかにすることは困難かというふうに思います。 以上でございます。 ◆19番(萩原哲郎君) 今、姶良市は、7店舗あるパチンコ、その中で、やはり負ける方の比率ですよね。だから今回は、私はボートのことで出しているんですけど、ボートは100円から遊べるんですよ。だから1レース500円を使っても、12レースの中で6,000円、全部負けてもですね。それに対して、パチンコの負け方ちゅうのはすごいと思うんですよね。簡単に言えば、1,000円、何分持つか。それで1万円、何分持つか。1日遊んだら幾ら負けるか。 そういう形からすれば、もうパチンコは本当にギャンブル、だからボートレースは、今は昔と違って、後からまた申し上げますけど、物すごくいろんな規制が厳しく、何かあればすぐ対応というような形で行っております。その中で、私の聞きたいのは、このパチンコ、場外売り場等の設置をする条件、規約、こういう何か規制がありますかね。 ◎企画部次長兼企画政策課長(松林洋一君) モーターボートレースの場外売り場の設置につきましては、モーターボート競走法という法律がございまして、その中で、国土交通大臣の許可を受けなければならないといったような法の規制があろうかと思っております。 以上です。 ◆19番(萩原哲郎君) では、2問目に入ります。ボートレースチケットショップが姶良市に設置された場合、この博友が経営した場合に、年間1,000万から1,500万入ってくるということで、姶良市も物すごく財政難で、いろんな物事の対処、処理を行えば、まずお金がない。だから、そういう面に対しては物すごく利便性があると思いますが、いかがでしょうか。 ◎企画部次長兼企画政策課長(松林洋一君) 株式会社博友さんからの資料によりますと、本市への環境整備協力費の利用率につきましては、売り上げの10%を上限として、地元自治体との協定の中で定めるということになっているところでございまして、売り上げの0.8%、これが通例ということになっているところでございます。 以上でございます。 ◆19番(萩原哲郎君) 3番目に行きます。ボートレースチケットショップは、今まで、5会場での風紀等の問題点はなく、酒類等の持ち込み、飲酒も禁止されており、違反者はすぐに退場とのことで、規制も厳しい。今までに問題も起きていないが、姶良市に設置された以降は、施行者、設置会社、地元自治体、管轄警察署で構成される運営協議会を設置し、定期的に情報を交わしながら問題の解決を行っていくとのことであり、何の問題点も感じられません。 ボートレースは、ばくちと言われるが、100円から購入でき、頭を使い脳の活性化にもつながります。1レースに500円使っても、1日、先ほど言いました6,000円で遊べる憩いの場所でもあると思っております。 また、パチンコの場合は、500円もしくは1,000円購入で、30分で1万円程度、1日に何万円も負けてしまうギャンブル性が高いパチンコ屋が姶良市には何軒もあり、高齢者を食い物にしてギャンブル依存症がふえております。 昔は、ギャンブルでしたれてる事案等の影響も問題視され、なかなか理解が難しい向きもありましたが、現在は、モーターボートレース競走法の理念にある、地域経済活性化の寄与、体育・教育の振興を目的としているとのことであります。 この事業による本市のメリットは、20名程度の雇用と売り上げの0.8%、年間1,000万から1,500万円を上限とした環境整備費の交付と固定資産税などの増税が見込まれるということであります。検討する価値が大きいと思いますが、お考えをお聞きします。 ◎企画部次長兼企画政策課長(松林洋一君) 先ほど、市長答弁の中にもございましたように、株式会社博友さんに不明な点なども照会を行いながら、慎重に協議、検討を進めている段階でございます。 以上でございます。 ◆19番(萩原哲郎君) ここに場外券売り場の紙があります。これは、今の宝くじを買うのと全く変わりはありません。だからこのような形で、自分で何がいいか、何が悪いか、頭を使いながら、物すごく脳の視野にも役立つと思うんですよ。だから、パチンコからすれば、言えば、出る台だけ見つめて、後は握っているだけ。これじゃ全然脳波には関係ありません。逆に負けたら脳波がおかしくなってまいります。 そのような観点から、昔から言われていますこの競艇・競馬ですね。今、ビッグレースちゅう形で、テレビで昔と違って結構放映されております。やはりテレビ、昔の環境と違い、今は世の中もまさに変わりつつあります。この変化する世の中、だからいいか悪いかは本人次第だと思いますけど、言えば、昔と今のいろんな競艇・競馬、そういう形の売り場は全然違うんだよち。昔は規制も柔らかく犯罪が多かったり、いろんな問題が起きておりましたが、もう今現在は、まず犯罪が起きない対策を先に考え、起きたときにはすぐ対処する。そのようなことで、何も心配するような要素は見つからないんじゃないかと思います。 こういう形で、姶良市もやはりそういう貢献できる会社が入ってくれば、いろんな調査をして、いいか悪いか判断を行い、その中で設置するか、設置しないかの判断が大事だと思いますので、今後、行政のほうもいろいろ検討しながら、いい判断をお願いしたいと思います。 では、次に行きます。重富公園の駐車場ですね。ここが駐車場、言えば、今までは人数も少なかったせいか、希望ヶ丘の駐車場を借りたりしてうまく利用できたんですけど、もう現在は、もうとめてくれるなと言われて、だからなかなか大会が、2か月に1回、15自治会、160名程度集まっているんですけど、それでも駐車場が足らなく、路上駐車で危険を感じているということでありました。そこに、言えば、市の眠っている土地の有効活用を、どのように行政は考えているのか、お伺いいたします。 ◎建設部長(徳部健一君) お答えいたします。 私も平日、ここの公園に行きまして、状況を見させていただきました。大会ではございませんでしたけれども、現在の駐車場では、28台ほどしか車がとまりません。平日でも、五、六台はまだスペースはあいとったと思いますけれども、議員仰せのとおり、160名の方が参加されるには、とても駐車場が足りないということは認識いたしました。その中で、提案がございました駐車場の奥のため池につきまして、調査をしたところでございます。 そのため池の上方には、急峻な山林がございまして、約1haぐらいであります。降雨のときには、その水が今のため池に入ってきている状況ではあります。ただし、そのため池の底から1mぐらい上がったところに放水路があるんですけれども、そこがしょっちゅう水が流れている状況ではないなと感じておりますので、そこを埋めて何らかの排水対策をするということは、検討ができるのではないかと。ただし、池の形態が民地の所有地もあるものですから、まずお話をして承諾をいただいてということになるかと思います。 以上です。
    ◆19番(萩原哲郎君) ここにも書いてありますね。隣接する土地、所有者の同意が必要であるということですね。だから聞いてみれば、その周りの所有者は、もう自由に使っていいですよち、木を切ってもいいですよち、邪魔になれば。そういう形で協力をしますという物事はいただいております。 そういう形で、この土地は、本当に、今、きれいに草を刈ってなっておりますけど、以前は、ごみ捨て場だったんですよね。だからやはりそういう、底が見えない場所であれば、やはり人ちゅうのは見えないところに物を捨てる、山間部とかですね。そういう傾向が高いと思います。 だから、あそこに昼飯に来た方々が、もう弁当ガラを投げたりとか、そういう形があると思いますので、そういうこともないように、あそこを埋め立てて駐車場にすれば、みんなが助かり利用者も喜ぶと思いますので、今後、ここには検討してまいりますということでありますけど、もう調査もしてあることであるし、だから車も10台程度と書いてありますけど、私から見れば、10台から20台は、うまくすれば設置できるんじゃないかと思いますので、そのような対策を早くお願いしたいと思いますが、いかがですか。 ◎建設部長(徳部健一君) 検討は、当然やりたいと思っております。それで、先ほども申しましたように、来年の梅雨の状況を建設部としては見て、確認をしてから計画性を持たせていきたいと考えております。 以上です。 ◆19番(萩原哲郎君) そのように、またいろんな調査をしながら検討し、早急に来年度あたりは、皆さんが喜ぶ顔が見たいかと思います。 では、次の3問目に行きます。鹿児島市の市民枠ですね。その前にもう一点ありました。この駐車場は、この場所、今の場所が、もしだめなときにはどこかいいところがありますかね。 ◎水道事業部長(脇義朗君) 今、問題となっております重富公園ですが、その公園から南に行ったところの山之口公民館からさらに南へ、七、八十mぐらい行ったところに、水道事業部が重富水道施設用地として取得した土地がございます。 1か所は、本年度、取水施設の工事をしましたが、その向かい側に将来計画の井戸掘削予定地として、現在、空き地としている土地がございます。この土地は、来年度以降において、重富水道施設工事の資材置き場や現場事務所用地として利用を考えておりますけれども、自治会で利用されるということで、利用される数日前に前もって打ち合わせていただければ、工事の支障のない範囲ではございますが、台数は限られますけれども、一時的な駐車スペースとして利用されても差し支えないのではと考えております。もしここでよろしかったら、詳細について、施設課担当職員と打ち合わせていただければと思います。 以上です。 ◆19番(萩原哲郎君) このグラウンドゴルフに参加される方は、多分もう75歳以上がほとんどだと思います。中には、80・90歳の方もいらっしゃるということで、ちょっと聞いたことには、これは、イケダパンの駐車場に使ったらどうかということも、行政から言われた。行政は、だから市民のために、やはりそういう駐車場を確保するのが当たり前で、言えば、そういうイケダパンのほうに、わざわざ本人たちがお伺いたてるようなことは失礼に当たるんじゃないかと思います。また、特にイケダパンから上に上がれば、上りの距離的にもあります。そういうことからすれば、高齢者にはちょっと無理じゃないかと思います。 だから、今、新しい土地の駐車場、そこも公園から多分100から200ぐらいの距離だと思いますので、やはりそういうところは、現地の高齢者の方々と代表の方とお話をして、いい方向性を保ってもらえたらいいと思います。 では、次に行きます。3問目ですね。鹿児島市民枠。このフルマラソンの折り返し地点が重富地区にあり、職員をはじめ、多くのボランティアスタッフが参加しており、大会の運営に姶良市も大きなかかわりを持っています。また、市観光協会や商工会、地元の重富コミュニティ協議会などの協力を得ながら、飲み物とか加治木まんじゅうとか、提供を振る舞っております。 そして、ランナーに声援を送っているが、鹿児島市民枠は一応、今2,500人なんですよね。それで、まだもう3年たって、1年目はしょうがなかったと思いますけど、2年目、3年目、お願いしているんですけど、いまだにゼロであります。今まで2回ほど、市民枠の要望をお願いしてきましたが、その結果を鹿児島のほうが、どのような考えでいらっしゃるのか、お伺いいたします。 ◎企画部長(宮田昭二君) お答えいたします。 議員のほうから同様の質問を4回目の質問だと解しております。私もランナーの端くれ、それから議員も走られた経験がおありでございますので、出走したいという気持ちは、もう十分ございますし、そのことが市民の方々からお声が上がっているということを真摯に受けとめまして、事務局のほうとも、こちらからの要望を入れまして協議は行っているところでございますが、来年の3月で4回目を迎えます。大会自体も4回目を迎えまして、その内容も少しずつ変化させながら大きくなっているところでございますが、枠につきましても、当初は市民枠だけでした。それが遠来枠とか、海外枠とか、それから納税枠とか、いろんな枠を広げてまいっておりますので、市としての要望も、事務局としては理解をしていただいたと思っております。 ただ、申し上げたいのは、そのことによりまして、現在、先ほど来、議員からございます市としてのおもてなし、それからボランティアでの協力等、こういったものが、いささかも揺るぐものではないということは、共通理解として持ちたいと思っております。 以上でございます。 ◆19番(萩原哲郎君) 市長に伺います。 市長も、今回、初当選されて、姶良市の市民のために一生懸命頑張りますということを公約に上げております。その中で、今までこの鹿児島マラソン、姶良市のほうで折り返し地点ですよね、その近辺で言えば、市民との対話とか、また今後の市民枠について、市長の考えをお聞きいたします。 ◎市長(湯元敏浩君) お答えいたします。 私も、鹿児島マラソンには、3回ともかかわっておりまして、2回目に雨の中、完走いたしました。あとの2回は、ボランティアとして、白浜と、そして去年は、重富の折り返し地点でボランティアさせていただきまして、トイレを貸したり、あと、ぜんざいを振る舞ったりというようなこともさせていただきました。というのは、やはり鹿児島市から姶良市に来るこのコース、これを姶良市としては、市民がやっぱり大歓迎しているという姿というものは、やはり必要だと思っております。 そんな中、議員が、2回目ぐらいからずっと、その姶良市民枠ということを言われていることも承知しておりまして、今回、私がこの立場にならせていただきまして、改めて実行委員会のほう、それと鹿児島市長さんにも、事あるごとにというか、ついでの話ですけれども、何とかなりませんかという話はさせていただいております。 その中で、やはり受け入れるその枠を広げるというのは、実行委員会の判断でございますので、その判断を見守っているという状況でございますので、今、粛々と要請はしているところでございます。 以上です。 ◆19番(萩原哲郎君) 今、市長も、3回のうち1回だけ雨の中を走ったということです。私と一緒ですね。私も1回目は抽せんで外れ、2回目に当たって、あの寒い雨の中を完走できました。タイムは申し上げられませんが、そんな中で、3回目は、また見事、抽せんで外れ、今回はちょっと練習不足という形と、また他の方にこの枠を譲ろうかという形で、申し込みはいたしませんでした。 そういう形で、いろんなランナーから聞いてみれば、やっぱり地元だから走りたいんだよというような、いろんな意見。だからその中には、やはり条件、抽せんの枠がある。その中から言えば、ほとんど大体見てみれば、外れた、当たったという方、それは3対1ぐらいの割合で返ってきます。 やはりそういう形で、少しでも地元を走る、地元も貢献している、そういう気持ちをいろいろ携わっていただき、今後とも鹿児島市長とのいろんな会話の中で、お願いをしていただきたいと思います。そういう形で、また市長、頑張ってください。 次、最後に伺います。市内のトイレの清掃についてですね。 この建昌城跡地のトイレですね。私も一般の方から聞かれて、ドアが故障しても、一向に直らない。そういうことを聞かれて見に行きました。そのときにトイレの中の汚いことに驚きました。だからここには、後からまた申し上げます。この2問目には書いてあるんですけど、トイレは、本当にあそこは木々が茂って、風が吹けば物すごい落ち葉が落ち、だからこの中には、「壁は必要でありません」と書いてあるんですよね。 だから、私もきょうもまた、けさ、行ってきたんですよ。またトイレの中、入り口から落ち葉が中に入り込んで汚いんですよね。だからこの中で書いてあるのは、週に1回は、何だったかな、職員が回って、市民農園を巡回する際に回って、状況を確認して汚れている場合は清掃してある。これは、いつ掃除したんですかね。 ◎農林水産部長(岩下直司君) 清掃につきましては、そこに書いてありますとおり、月に2回、シルバーと契約をしておりますが、これは不定期でございまして、月に2回以上ということでお願いをしております。職員も市民農園ほか、市内の農業施設関係、巡回しておりますけれども、これも不定期にはなりますけれども、週に1回は確認に行くということで、何曜日の何時に清掃ということは決めておりません。 以上です。 ◆19番(萩原哲郎君) だから、きのう掃除して、またきのう掃除をしておけば、きょうはきれいなはずが、汚れているんですよね。中まで落ち葉が入って。だからそういう状態であれば、ドアというのは、中に入らないようにあるべきじゃないですかね。この中のほうから言えば、もう必要ないち、もう撤去したというようなことが書いてあるんですが、いかがですか。 ◎農林水産部長(岩下直司君) お答えをいたします。 現場のトイレにつきましては、議員のほうもご確認されているということで、屋外トイレということでございまして、設置当初は、男性用、女性用、それから身障者用、まず入り口にドアがありまして、後は中に入りますと、個々のトイレにドアがついているということでございます。 台風とか風の強い日等に、木切れですとか、葉っぱ等が入り込むということは想定されますけれども、そのことでトイレを使用する方が、トイレが使用できなくなるという状況にはございませんでしたので、撤去をさせていただきました。 今後、撤去した後に、吹き込んで草木がたまる状況、その等を勘案しながら、一応外したドアは倉庫のほうに保管をしておりますので、再度、取りつけが必要であれば、またそのあたりは検討して対応してまいりたいというふうに考えております。 以上です。 ◆19番(萩原哲郎君) 前回の答弁は、修理にお金がかかる、お金がないということで、当分、見合わせちゅう形であったんですけど、それから、きょう行ってみたら外してある。だから答えを見てみれば、もう撤去してある。 だから、私が一番考えるのは、トイレが汚ければ、利用する方は少ないと思うんですよね。きれいなトイレであれば、おお、あそこに行ってトイレを使ってみようかということがふえてくると思うんですけど、やはりあそこは、現状的に周りが枝葉が多くて、もう本当に散らかる場所なんですよ。だから特に、そやから言えば、もう左の男子のほうだけはドアが壊れてあきっ放し、ほかはドアがして閉まってあるから、言えば、全部左側のほうに、男子トイレのほうに、ごみが葉っぱが入り込んでいるんですよね。 だから、そういう形から考えれば、トイレちゅうのは、やっぱり清潔感が一番であって、使う、使わないは、その人の個性があるかもしれませんけど、私たちもやはりきれいなトイレほど、ほんま使いたいし、汚ければ、ほかのところを探すような形でありますので、今後、もうちょい周りの木を伐採するとか、それだったら葉っぱが飛んでこなければよろしいんですけど、あの辺は、もうほとんど木が生い茂って、もう時期的には、物すごく葉っぱが落ちてきますので、そういうところの管理が、今もシルバーに月に2回ですよね、管理を行っている。だからシルバーの方にも聞いてみたら、2回じゃ足らんよねち、もうちょいふやしてもらえるように言ってもらえないですかという、そういう意見ももらっております。 それと、トイレットペーパーだけでなくて、たまに芯までなくなる。だからもう芯というのは、もういたずらなんですよね。持って帰っても何もならんし。だから、もうしょっちゅうじゃないと思うんですけど、そういうこともあったということですね。 やはりトイレというのは、皆さんがきれいに使っていきゃ使うほど、味は出てくるんですよ。そうすれば、使う方も汚したくない、きれいに使用するような形になってくると思いますので、やはり今の状態じゃ、もう汚れても一緒。あの男性なんかは、一歩前進ちゅう形に書いてあります。一歩前進をすれば、本当に周りに飛び散らないんですよね。やはりきれいであれば、そういう形も考えるけど、周りが汚ければ、そこまで考える人もいないことになると思います。 そういう形で、ああいう公衆トイレ、特に汚れのひどいところですね。人の使用じゃなくて自然災害で汚くなる場所なんかは、やはり自分たちで、月に2回じゃなくて、週に1回、最低は行くような形、できれば、また係の方が週にまた回っていただければ、そのようないい体制ができると思います。 そういう形から、今後、そういういろんな条件も見計らって、ドアの修理をするとか、その掃除の回数をふやすとか、今後、どのように考えがありますか。お聞かせください。 ◎農林水産部長(岩下直司君) いろいろとご意見をいただきましたので、今後も、市民の方々が快適に、そして、利便性を損なうことがないような対応を心がけてまいりたいと思います。 以上です。 ◆19番(萩原哲郎君) やはり市民の方は、行政を期待して、いろんな形でいい方向性を願っておりますので、そのような形で目配りを多くしていただき、市民が使いやすい、いろんな形の改善策を願いたいと思います。 時間は早いですけど、これで終わります。 ○議長(森川和美君) これで、萩原哲郎議員の一般質問を終わります。ここで、しばらく休憩します。10分程度とします。(午前10時47分休憩) ○議長(森川和美君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。(午前10時57分開議) ○議長(森川和美君) 一般質問を続けます。 次に、20番、堂森忠夫議員の発言を許します。 ◆20番(堂森忠夫君)     登      壇  20番、堂森忠夫でございます。トップバッターの同僚議員の質問に引き続き、傍聴席の方は残っていただき、ありがとうございます。 今回は、平成の時代の第4回議会定例議会の最後でございます。最後というのは、新たなまた時代の始まりでも、スタートでもなりますので、今回は、そういった意味で、節目の年の時期にふさわしいと思って、この質問を上げましたので、早速、質問の内容を読み上げたいと思います。 項目1、各分野の人材育成について。 団塊世代が後期高齢者に近づいている中で、今後、少子高齢化が一段と進み、周りの社会環境は全ての分野で人材不足となり、いろいろな活動や継承に支障を来たす。各事業や活動を現状維持し存続するために、次の分野の人材育成について問う。 要旨1、昨年の一般質問で、市職員、教職員の体験研修として、隈原のニンジンづくりに取り組めないか追及した。農業などの体験研修は、職員の人材育成や市の活性化に反映すると察するが、人材育成の研修等をどのように捉え、今後、どのようにして取り組むのか。 要旨2、農業次世代人材投資資金を活用し、次世代を担う農業者人材育成に努めているが、給付金の支援期間が終了した後の支援は、どのように取り組むのか。 要旨3、農家の後継者不足は、一気には解決しないが、広大な農地を荒らさないためには、地域の交流を深めて農業に興味や理解を示す若者の人材育成が求められる。さらに、各地区に継続が可能な認定農業者の育成や指導者が必要な時代だと察する。この課題解決に向けて、今までの取り組みより、多くの後継者育成ができるシステムを整えた人材育成の事業に取り組めないか。 質問事項2、労働者不足の対策強化について。 要旨1、一部の加工産業の企業では、既に東南アジアなどから多くの研修生が職場体験等で働く喜びと、日本文化を学ぶ社会活動に努められている。さらに労働者不足への対策の一つとして、外国人労働者の受け入れ強化や学習教室を開設して、日本語の会話力アップや地域の文化・習慣を学ぶ事業を推進し、外国人労働者が日常の生活で支障のない生活力向上を図り、安心で安全な生活ができる環境整備に取り組めないか、問う。 要旨2、国は、各分野の人材不足を懸念して、人材確保対策を強化しつつあるが、市内の職場では、労働者の確保が厳しい状況である。この状況が続くと、将来は道路などインフラ整備等を施す業者が経営を持続できなくなることが予想される。この難局を打開するには、市が東南アジアなどの国々の市町村と友好関係を積極的に締結し、若い人材が多い国の労働者を受け入れる対策の強化を図れないか、問う。 以上で、壇上からの質問を終わります。 ◎市長(湯元敏浩君)     登      壇  堂森議員のご質問にお答えします。 1問目の各分野の人材育成についての1点目のご質問にお答えします。 本市では、人材育成基本方針に基づき、各種の研修を行い、職員の勤務能率の向上に努めております。 また、職員の意識改革及び能力開発については、市民の方々や地域との触れ合い、そして体験・協働により経験値として、さらに深まるものと考えており、企業、事業者、イベントなど、地元の資源を活用した研修は、公務員としての意識、市役所の組織力、ひいては市の活力の向上につながる意義深いものと考えております。 ご提案のニンジンづくりなどの農業体験もすばらしいことと考えますが、持続的な研修プログラムとするには、農作業の傍ら、職員への指導も行っていただくことになりますと、農家の方々のご負担も大きくなるかと考えます。 そこで、職員研修としては、一部の作業体験を通じた産業理解、地域貢献のプログラムとしての可能性について研究してまいりたいと考えております。 市としましては、今後とも、職員への情報提供や職員相互の情報交換をさらに緊密に行い、より多くの職員が、より多くの活動に積極的に参加し、自己啓発、能力開発が図られるよう人材育成に努めてまいります。 2点目のご質問にお答えします。 農業次世代人材投資資金については、就農前の研修を支援する準備型と、就農直後の経営確立を支援する経営開始型の2種類があり、本市では、これまでに22件の交付対象者がおられ、全員が経営開始型に該当します。 この経営開始型は、単身型では年間最大で150万円、夫婦型では225万円を最長5年間、交付するものでございます。なお、交付に際しては、さまざまな要件があり、交付停止や返還等に関する規定もあることから、このような事案が発生しないよう、交付期間中はもちろんのこと、交付期間が終了しても、継続して支援を実施しているところであります。 また、交付対象者を地域における次世代農業の担い手として位置づけていることから、営農の進捗状況の評価や栽培技術指導、経営資金に関する助言、農地相談など、専門的な分野でサポートチームを編成して支援を行っているところであります。 3点目のご質問にお答えします。 高齢化や後継者不足、耕作放棄地の増加は、本市に限らず、我が国の農業が抱える課題であり、継続可能な農業者や後継者の確保・育成、農地の活用、集積が急務となっています。 国におきましては、人と農地の問題を地域で話し合い、課題解決に向けて実行する、人・農地プランの制度を平成24年度から施行しております。 人・農地プランとは、地域農業の未来設計図とも言われており、地域における中心的農業経営体の確保や地域農業のあり方などを地域で話し合い、課題解決に向けて実行していくものであり、国の主要な農業関連事業の採択要件にも、ひもづけられている重要なものであります。 本市においては、本年3月現在、全体で25地区のプランがあり、それぞれの地区において、地域の将来について話し合いをされており、市ではプランの検討会の開催や内容等の支援を行っているところでございます。 地域農業のことは、その地域でしかわからないケースも多々あることから、地域に適した未来設計図を描くことが可能になってくると考えます。人・農地プランの積極的な活用は、地域農業の継続と人材確保に有効に作用するものであると考えており、それに応えられるよう支援を行ってまいります。 次に、2問目の労働者不足の対策強化についての1点目のご質問にお答えします。 市におきましては、本年3月末、市内の事業者向けに、外国人労働者に関するアンケート調査を実施いたしました。 結果として、99人の外国人労働者が本市に在住・在勤し、そのうち外国人技能実習生は、いずれもベトナム人で、96人が、主に電子部品製造業、食品製造業、建設業などの業種に従事されています。 このアンケート調査では、雇用者からの呼びかけで、外国人労働者を地域内での夏祭りや運動会、道路清掃等に積極的に参加させているとの回答があった一方、ごみ出しの際に、分別方法の間違いで、自治会から注意を受けたことがあるという回答もございました。 日本の文化や習慣のみならず、言葉においても、本市特有のものがありますことから、市におきましては、ベトナムに対する理解を深めていただこうと、本年1月と6月に技能実習生を講師に招いたベトナム料理教室を開講いたしました。また7月には、外国人労働者を対象に、日本の習慣やマナー、本市のごみの分別方法について学ぶ「日本に親しもう!姶良に親しもう!講座」を開催しております。今後も、外国人労働者が地域と密着した安全・安心な日常生活を送れるような環境整備を図ってまいりたいと考えております。 2点目のご質問にお答えします。 ご指摘のとおり、昨今、求人と求職のバランスが崩れ、職種によっては、働き手の確保が困難な企業もあるとお聞きしております。 市におきましては、鹿児島労働局と国分公共職業安定所による、姶良市雇用対策協定運営協議会を設置し、雇用創出と人材確保支援の推進、学校卒業予定者及び若年者の就職促進等の具体策を掲げて、雇用対策の推進に向けた協議を重ねているところでございます。 現状を鑑みますと、企業側にとりましては、経営存続にかかわる問題でありますので、今後とも国の動向を注視しながら、東南アジア諸国等からの労働者受け入れについて研究してまいりたいと考えております。 以上、お答えといたします。 ◆20番(堂森忠夫君) 質問に対して、全てに対して丁寧な答弁をいただいているんですが、先ほどの同僚議員には、検討という言葉で表現されていましたが、私の答弁の中には、検討という言葉は全然ありませんでしたので、これから2問目、再質問の中で、内容を訴えて、ちょっと検討する方向に方向転換したいなと思っております。 まずは、答弁をいただいた順番に質問したいのですが、ニンジンの提案していた分野については、あたらずさわらずの答弁をいただいているんですけれども、これから今までも農業分野、一次産業分野には、ほとんどもう姶良市の統計を見ても、1,000人足らず、非常に厳しい状況ですよね。このまま行ったら本当に20年先はどうなるのか。今、このやりとりだけでいい答弁で会話する、そうじゃなくして10年、20年先を考えて答弁書をつくっていただきたいなと思います。 そうしたときに、どこかがやはり何というのかな、犠牲になるところも出てくると思うんですよ。農業分野はですね。ですので、みんなで農業分野を守っていかないといけない。これが行政の中に強いものがあらわれてこないんですよ。 便利のいい、町場には人が寄ってくるけれど、これからのまちづくりは、駅を中心にしたまちづくりをやりましょうと、立地条件、中山間部には人が寄らない政策になりますよ。そういったところを考えていったら、農業分野、一次産業分野に目を向けていただきたい。ですので、みんなが人がいないわけです。農業する人がいない。そこには、いろんな団体と協働することが大事だなと思っていますよ。 例えば、農業、人がいない。だけど、どこかで守っていかないと、それにはやはり農業を続けるちゅうことは、この地球環境、こういった分野まで影響すると思うんですよね。九州電力なんかは、やいやいね、火力発電を使って、地球温暖化からいけば、そういった企業で働く人たちを農業分野に連れてきて、お手伝いさせりゃ守っていけるんじゃないかと思うんですよね。そういったことを考えられたことはないんですか。 ◎総務部長(福留修君) 姶良市にとりましても、農業の振興というのは、十分必要なものであるということは考えているわけでございますが、ただ、その農家の収益性とか、またはその作業の効率性というものが、かなりその負担感のあるものだというふうな考え方があるし、実際そういった状況であることを考えますと、なかなかその農家に入っていくという方が、そう多くないというのも事実であろうかと思います。 そういった意味で、今の第一次産業をいろんな産業と、別の産業分野と連携させることで、新たな産業を生むことで収益性を高めたりとか、そういった産業という視点で捉えていくことで、またその農業分野を守るということにもつながっていくんじゃないかという、政策的な視点では物事を見ているということでございます。 以上でございます。 ◆20番(堂森忠夫君) 農業は、社会全体でこれから考えていけるような、そういう方向に政策展開していかないといけないと思う。もう一人では、飯を食っていけないんですよ。皆さんが農業をしてみりゃわかります。 みんな、今、農業をしている人は、兼業農家がほとんどです。ですので、兼業農家でも、農業に取り組んでいる人たちに対しては、何らかの支援ができるような体制をしたら、これから働き方改革も変わっていくわけですので、農業に目を向ける人は出てくると思いますよ。そういった政策転換をする、この平成が最後ですので、新しい時代を迎えたときには、そういう協働社会をつくっていただきたいなと。 私たちは、県内の中で、産学官民、協働して地域活性化に取り組もうやという取り組みをやってきました。そして、そのKAGOSHIMA熱闘会議という会の中に所属していますけど、それがもう30周年を迎えました。そして、その中に学校の先生たちが入ってきました。今回ですね。高校の先生たち。だんだんと若い先生たちは考え方が変わってきたなと思っています。 ですので、やはりそういった面からみりゃ農業分野、社会を構成している分野、行政は何でしたかね、産官学金言ですかね、これについてちょっと、どういうこの組織をどういうふうに運営していきたいのか、人材育成にこういうのを生かしていけるのか、その辺の説明ができたらお願いしたいんですが。 ◎総務部長(福留修君) この産官学、また金融機関等も含めたこれらにつきましては、今、それをどういうふうにつなげるかというのを、実際我々も取り込もうとしてみたんですけれども、なかなかその連携の糸口というところがつかめないところはございます。 今回、市長の行政報告の中にもございましたけれども、いろいろ、あいおい損保とか、そういったところのその連結のノウハウを持ったところなど等も入っていただいて、いろいろそういった農業とか、または金融機関とか、または商工部門とかが、どういう形でビジネスモデルをつくれるのかというところを議論していかないといけないというふうに考えております。 これまでは、いろんな情報とか補助金とかをお流しするだけで、何かが生まれるというふうに思っていた部分もございましたけれども、かなりそのビジネスモデルというところについて、もうちょっと議論を深めていかないと、なかなか連携ということにならないんだなというのが、我々もわかってまいりましたので、今後、そういった形で加速化させていけたらなというふうには考えているところでございます。 以上でございます。 ◆20番(堂森忠夫君) この熱闘会議は、行政とも連携していろんな取り組みをしていますので、そういった先に取り組んでいるところと連携することが、大事ではないかなと思っています。 それと、やはり職員をどう生かすか。これからお互いに批判し合うんじゃなくして、生かし合う方向でまちづくりに取り組んでいただきたい。批判だらけでやっていったってよくはならないです。ですので、お互いを生かすためには、労働組合、これをどういうふうに生かすかが一番ポイントだと思っています。 ですので、姶良市には、こういった若い人たちは、行政に働いている人は多いわけですので、こういった人たちは、農業経験とか、あまり体験がないわけですよ。だからいろんなところで体験することによって、また、それが仕事に生かされる。元気が出る。デスクだけの仕事をやっているとストレスがたまりますよ。やはりそのストレス解消は外に出て汗を流して、我が町の産業分野のお手伝いをしていくことによって、それで、何で私がニンジンを言ったかと、姶良市の特産品なんですよ。そして、この特産品が、もう今ニンジンを生産する人が、高齢化などでいなくなってしまっているわけなんです。やはり特産品は守っていきたいなと。それには、若い労働者が研修としてそれを生かせる場をつくることによって、そういった特産品が守られていく。それが市が元気が出ると。 ですので、職員みんなが、そういった1年の中でどこかで、二、三日でも畑に研修に出れる。そういったのをプログラムをつくったら、農業も活性化して、地域の人たちは健康で、職員も健康で保てると思うんですよ。ですから、こういったものを取り入れて、今、社会はポイント制になっていますよ。行政も建設業に対して社会貢献をどれだけやったか、ポイント制にしていますよ。職員の皆さんもポイント制にして、社会でそういった体験をしたのをポイント制にして取り組んでいけば、また活気の出る、みんなが今までと違う元気が出てくると思うんですけど、市長、そういうのはどうでしょうか。 ◎市長(湯元敏浩君) 姶良市において、活気を出すための職員の研修というのは非常に大事なことだと思いますし、これは大きい小さいは別にして、そして頻度も別にして、この秋、そして春になりますと、職員も土曜日、日曜日、さまざまな行事、そして、さまざまな市民の中に入って活動をしているのが、これはもう間違いないところでございます。これが農業なのか、地域の行事なのかは、いろいろ種類がございますけれども、本当に汗をかき、そして、地域の方々と触れ合っているのは、これは今現在やられている、しっかりとやられていることだと思います。 この農業につきましては、やはり農業のほうから見ると、生業を起こすということで、業を起こすということについては、ちょっとやそっとの手伝いじゃその農業の活性化にはつながらないと私は思っているんです。やはり1年間、自然と戦い、そしてそれがお金になるかどうなのかという、これが農業だと思いますので、ちょっとした二、三日のお手伝いでは、逆に、ご迷惑になったりするのではないかと。 職員のほうからすると、これは研修になりますよ。ですけれども、農業をされている方々についてから、どういうふうに思われているのかというのをしっかりと話し合いながら、職員の研修に使っていただければなと思っております。 以上です。 ◆20番(堂森忠夫君) 農業は、地域の人の邪魔になるのじゃないかと、その分野については、また後で質問することにしまして、今、宮崎県のある市では、職員課というのがあるんですよね。だから、私は職員課というよりも、人事育成係というのを設けて、市民、職員、あわせて全体の育成、それに取り組んでいただきたいなという、この分野ではまとめていきたいと思います。一つの提案としてですね。 それで、次のこの要旨2のほうで、先ほどの市長が今、答弁をいただいた分野については、ちょっとまた議論したいと思うんですが、その前に答弁をいただいている内容からして、今、22件の交付対象者があったと、これは経営開始型でですね。そして、最大で単身型では、年間、最大で150万円、夫婦型では225万円、最長5年間交付しているということですけど、24年から始めているわけですので、もう終わった方もいらっしゃると思うんですが、終わった方がどのような今、状況なのか。それと22件のこの中で、今も続いておられるのか、ちょっとその辺、答弁願いますか。 ◎農林水産部長(岩下直司君) 今、ありましたように、この人材投資資金を活用された方は、22名いらっしゃいます。既に交付が終了された方、あるいは継続中の方もいらっしゃいますが、その技量と申しますか、経営の内容につきましても、経営体も中身はそれぞれでございますが、なかなかひとり立ちといいますか、収入を得て安心してゆとりある生活が営まれているかという部分につきましては、非常に厳しい方もいらっしゃるし、ある程度こう波に乗ってきたなと思う方もいるところでございます。 この22名の方々について、この資金の交付が終わったから、はい、それでおしまいですよ。後はみずからの責任で農業に取り組んでくださいというわけではなくて、我々行政としても、県の農政普及課、それからJA、それと市の農政課で、支援チーム、サポートチームをつくって、その22名の農家の方々を定期的に巡回訪問して、経営指導であったり、作物の営農指導であったり、そのようなことを引き続きサポートしているという状況でございます。 以上です。 ◆20番(堂森忠夫君) この中には、Iターン、Uターンがどれぐらいいらっしゃるのか。それと、その取り組んでいる酪農とか野菜づくりとか、そういった内容については、どのような状況なのかですよ。それと、サポートチームを編成しているということですけど、どんな形でサポートチームを編成していらっしゃるのか、答弁願いたいと思います。 ◎農林水産部長(岩下直司君) まず経営の内容でございますけれども、営農の形として多い方は、有機農業に取り組んでいる方が、半分以上いらっしゃいます。 それから後は、施設野菜ですとか、水稲プラス露地野菜ですとか、後はイチゴの栽培ですとか、いらっしゃいますけれども、ほぼ半数は有機農業に取り組んでいらっしゃいます。 それから、Iターン、Uターンですけれども、ちょっと今手元に正式な数は持っておりませんけれども、ほぼ半数ぐらいの方がUターンという形で、地元出身の方もいらっしゃるし、あるいは連れ合いの方が姶良出身であるとか、親が姶良出身であるとか、そのような方がいらっしゃいまして、姶良にゆかりのある方が7割ほどはいらっしゃると思います。 そのほか、3割が姶良で農業の有機のサポートがあるということでいらっしゃって、営農を始めたという方が3割程度はいらっしゃるというふうに認識しております。 以上です。 ◆20番(堂森忠夫君) 非常に農業分野に携わる人が少ない中で、3割、こういった人たちを、やはりまたよそから帰ってきた人、住宅とかそういうものがある方もおりゃない方もいらっしゃると思うんですね。 それと、やはりそこには、農業にはやっぱり人手が要りますよ。そういった人たちが仕事の、市長は先ほど邪魔になると言われましたけれども、やはり人手が要らないところにお手伝いしますよって、邪魔になるということはないですよ。できる分野があるはずです。草取りとか。できないところをしてくれじゃないです。人数がおったら手分けすればいいわけですよ。中国の農業を見てください。大勢でやっているじゃないですか。今、1人では、日本の農業は、今はやっていけないですよ。 そういったことを見たら、団体でみんなで協力して農業に取り組む人を先生にすりゃええじゃないですか。指導者にして。その指導者を地域に、中山間地区に住宅まで提供してやる。そしたらそこに根づいて農業をやりますよ。そういった政策を取り組まないと、これからは育たないですよ。みんな汗を流す。楽して金を稼ぎたい。公務員になりたい。みんなが公務員になったらどうなるんですか。そういった無理をしてくれる人もいないといけないんですよ。だから、バランスのとれた行政運営をしていただきたいということを強く述べていきたいと思います。 これは、すぐに答えが出る問題ではありませんので、今後、そういう農業分野に目を向けていただきたいということを強く述べて、次に入ります。 次が、次も似たような質問なんですが、農業分野は、姶良地区に、全体で25地区のプランがあると。その地域地域で、確かに地域地域でいろんな取り組み方があると思うんですが、答弁を見ると、市はプランの検討会の開催や内容等の支援を行っているところでございます。何か他人事のような答弁だなと思っています。 行政は、管理業務だけだったらこれでいいでしょう。だけど、これからは管理業務じゃなくして、夢、実現に向けて行政は取り組んでいただきたいなと思っています。 私たちは、委員会からいろんなところへ所管事務調査に行きます。あるところでは、鳥獣被害用の担当の方、この担当を20年やってきましたと。やっと今、思うような政策が取り組めるようになりました。姶良市は、職場を三、四年間で変わっていますよ。専門的な分野はできないですよ。 だから、首長は、夢を強く強調されますけど、夢を実現するには、専門的な分野を育てないと、三、四年で転々しよったって、管理はいいですけれど、人は育たないと思います。特に農業分野もですけど、技術分野ですね。そういったところを見直しが必要だと思うんですが、市長はどうお考えでしょうか。 ◎市長(湯元敏浩君) 人材の育成、そして人材の専門性を高めるためには、やはり時間も必要でございますし、その人の見極めというものも大事だと思います。それを今現在、私はやっているつもりでございますが、その分野分野でそれぞれの専門性を持つ人たちをそろえるというのは、なかなか難しいことではございますけれども、それに向けて、夢実現に向けて頑張っているつもりでございます。 以上でございます。 ◆20番(堂森忠夫君) 本当にこの分野は、多少は専門分野を育てていかないと、市民は弱い立場ですので、弱い立場から見たら、もう行政に対しても信頼感が薄れます。ですので、社会は信頼感でつながっているわけですので、市民との信頼をつなぐためには、夢を開くためには、信頼感を強く持つために職員の専門的な分野を育てたい。そうすれば、農業分野ももう少し興味を持てる人たちが育っていたと思います。ただ、管理的な角度から行政マンは運営しているからこうなってきたと、私はそのように思っていますので、この考え方もちょっと変えていくべきではないかなと思います。 ちょっと質問が前後しますけど、最初の1問目の質問の中で、教育長に対しても質問をしていましたので、ちょっと答弁が前後しますけど、教育長にもちょっと答弁をいただきたいなと。 人材育成を強く言っているちゅうことは、やはり人材育成は教育だと思います。教育の中に、やはり行政と予算も別々ですよね。もうちょっと市長とこう連携、行政の中でっちゅう関係が連携する組織につくっていかないといけないのじゃないかなと。高校も、小中は教育委員会の影響が大きいですが、高校は別ですよね。ですから、私はこれからの人材育成は、やはり高校生、中学生、これがすごく大事になってくるんじゃないかなと思うんですね。 ですから、高校の組織も教育委員会ともうちょっと連携できるような、そういった時代が変わる中での組織編成というんですかね。そして人を育てていく。そういったことに目を向けていかないと、今までの流れで行ったら今までの流れですよ。だから、今までの流れよりもレベルアップするには、そういったことも考えて、変えていかないといけないんじゃなかろうかと思うんですが、その辺は、教育長、どうでしょうか、考えていらっしゃるでしょうか。 ◎教育長(小倉寛恒君) 教育委員会が所管しているのは、小中学校でございますけど、やはり子どもを育てていくというのは、中学校が終わったら、それで終わりということではないわけで、姶良市の教育の目標というのは、自立なんですね。最終的に社会に巣立っていく、そこまで見通した教育というのは、当然、含めて取り組んでいるわけでございます。 そのための財政的な結びつきというのも、市長部局と十分連携を図りながら取り組んでいるわけで、組織としては、形式的には離れているようでありますけど、常に一体的に今、取り組んでいるということでございます。 例えば、北山に一戸建てを4戸つくっていただきましたけど、これも予算としては建設部の予算につけられた話でありますけど、まわり回って、やはり教育委員会のあそこの学校の特認校というものを成り立たせるためには、やっぱりそういったものが約4,000万近くかかっているわけですから、教育費として計上されたものではありませんけれども、間接的にはつながっているというふうに思っております。 そういう意味で、やはり一体的に私どもは取り組んでいるつもりでございます。また普通教育を取り組んでいる私どもも、将来にどういった人材に育っていくかと、当然見通しながらやっていくわけでありまして、特定の分野に固まった育て方はしておりません。それは、どういう分野に進んでも、物事を判断する英知を養い、また、それを遂行する勇気を持たせる。これが我々の使命でありますので、そのためにやはり日々取り組んでいるということでございます。 ◆20番(堂森忠夫君) 地域を持続していくには、若い人たちをいかにどうして育てていくか、ここにこれからはすごい力を入れなくちゃいけないなと。私は、伝統芸能を取り組んできました。そのころは、やはり地域には、四、五十年前は、長老役がおりました。その人に聞けば、大概みんなが納得する。 今、NHKの連続ドラマがありますが、私は、「まんてん」ですかね、あの中にも長老役が出てきますよ。だから長老役というのは中立的な立場です。偏らない、先を見て夢を開いてくれる。そういった人が必要だと思います。皆さんも長老役ですよ、ここにいる人たちは。そして、若い人たちをいかに育てるか。二十歳までの人たちをどういう志を持って社会に送り出すか、ここが大事ですので、これから高校生と連携として、一生懸命、未来のために取り組んでいただきたいなと思います。 時間が大分経過しましたので、項目の2のほうに入りますが、労働者不足の対策強化において、今、姶良市には、99人の外国人労働者がいるということでございますが、その中でベトナム人が96人、電子部品、食品部門、建設業となります。この振り分けは、電子部品何名とか、食品製造部に何名とか、その辺がわかっていたら、ちょっと教えていただけますか。 ◎企画部長(宮田昭二君) お答えいたします。 市長の答弁にもありましたとおり、アンケートを実施しておりまして、その回答に基づく数でございますが、株式会社デリカフレンズ45人、それから高山産業20名、九州新進12人、加治木産業8人、ニシムタが4人、あと建設に関しましては、上野建設、それからアイケン、山藤建設等々にいらっしゃるようでございます。 以上でございます。 ◆20番(堂森忠夫君) こういった方、同じ、私は余り詳しくないんですけど、日本では市町村ですよね。こういった方は、どういった市とか町とかから出てきていらっしゃるんでしょうか。どの市から何名とか、その辺がわかるでしょうか。 ◎企画部長(宮田昭二君) 受け入れにつきましては、受け入れ先のほう、元につきましては、すみません。どちらの地域というのは、ちょっと押さえておりません。 ◆20番(堂森忠夫君) それは、また後で教えていただきたいと思います。 とにかくベトナムという国は、国の平均年齢が28歳だと。日本は50何歳ですね。そういった低いところとおつき合いすることによって、また、これが逆になるときもあるわけですよね。ですので、そういった国等の、そしてまた国民性というんですかね、すごく人がいいと。親日派です。ですので、日本の職場で働くのには、すごく歓迎されています。 あるところに聞くと、日本人よりも真面目に働いてくれるという言葉を聞きます。聞いております。ですので、これから多くなると思います。ですので、多くなっていったときに、やはりどこかに支障を来たす分野が出てきます、市民はですよ。みんな外国人が多くなれば、ここは犯罪が多くなるんじゃなかろうかとか、そういった逆に不安感も募ります。ですので、そこには、教育、研修、そういったのが必要だと思うんですね。 ですから、この分野は、今はやっていらっしゃいますけど、さらにこれから人がふえてきたら、この研修をさらに国・県と連携して、いろんな事業費があると思いますので、連携して、さらに強化していただきたいなと思います。 あと5分ですので、2点目の質問に入りますが、2点目は労働者不足、企業は労働者がいなくては企業は成り立ちません。その中で、さっきも一緒なんですが、姶良市はベトナムに、ハノイに職員を派遣していらっしゃいますよね。この我々は、いろんなところに行くと復命書というのを提出するわけですけども、その派遣した内容は、目的やら、そしてその派遣の復命書の内容は、どのようになっているでしょうか。 ◎企画部長(宮田昭二君) お答えいたします。 全てを読み上げますと、相当な時間になりますので、要約いたしまして説明申し上げます。 29年7月28日から8月1日まで、これは移動日を2日含みますが、5日間の行程でハノイのほうへ送り出しております。 目的としましては、現在、地元企業、九州新進さん、先ほどお名前も出しましたが、こちらが多くの方々を受け入れしているということで、昨今、ブラック企業とか、いろいろな悪い企業もございますけれども、新進さんにしましては、その受け入れ状況をどのように行っているか、現地での取り組み等々を実際に確かめてほしいという依頼もありまして、さらには、これから先、先ほど議員からもございましたとおり、労働者がふえてくるということもありますので、市としましてのこれからの施策に生かすために、企業労働係長1名、派遣したところでございます。 目的は、今、申しましたとおり、市内企業におきます労働者不足があるということを、現在、外国からみえる方は、技能実習生として来日される方がほとんどございますので、その方々のありようを現地を含めて研修するということが目的でございました。 出張者の所見でございますが、では、これらを今からどうやって生かすのかということが、一番重要であろうかと思います。先ほど、議員もおっしゃいました、今のベトナムは、日本でいいますと、1950年代から70年代の高度経済成長期を迎えているところでございます。そういったところの背景を実際に見ることによりまして、日本が歩んできた状況も実感できますし、さらには受け入れ状況、それから現地の若い方々がどのような思いで日本にみえるのかということまで、実感できるというふうに所感で述べております。 それで、さらには、それをどう生かすのかということでございますが、例えば、今後におきましては、先ほど来、あります人材の育成というのがございますけれども、市内の小中学生、もしくは高校生を対象にしまして、いわゆる国際交流ですね。こういったものを実践していくということでございます。 私ぐらいの年になりますと、外国人の方と面と向かいますと、非常にあがりまして、話もできないという状況でございますが、そういった時代ではございません。若い方々は率先して外国の方々とも向き合うということが大事でありますので、そういう意味から、働くことを通しまして、キャリア教育の可能性が広がるということが挙げられますので、例えば、合併10周年というのがまいります。それを機に、新たなその国際交流の取り組みもできるのではないかというふうに考えております。 以上でございます。 ◆20番(堂森忠夫君) 詳細にわたって報告していただきまして、ありがたいことですが、私の答弁の中に、東南アジア諸国からの労働者受け入れについては、研究してまいりたいということですけど、この研究を短い期間の中で研究していただきたい。長く放っとくんじゃなくしてですね。 それで、今、姶良市が一番力を入れているのは誘致企業ですよね。姶良市だけじゃなくして、どの自治体も優良企業の誘致企業を狙っていますよ。そこには、何か姶良市に特別な何かがあれば、姶良市にまたさらに目を向けますよ。県央のよさだけではなくしてですね。姶良市に行ったら社員を確保できるよね。そういったものがあったら、堂々と誘致企業にも力を入れられると思います。市長は、胸を張って都会へ出て行けます。 今、国は、地方に分散しようとしているわけですから、ですから一番今、力を入れなきゃならないときだと。ですので、そういった意味でいけば、全て社会は信頼関係ですよ。ですので、このベトナムは、すごくそういった意味からしたら、信頼関係が日本とはつながりが強いと思いますので、こういったところと姉妹交流血縁とか、こういった方向に進めるように、研究じゃなくして、もう研究はもうみんなが研究してきましたので、研究・検討段階に入って、先ほど部長が10年目と、このときにはそういった方向に動けるような準備をしていかないとならないのじゃなかろうかと思うんですが、市長の決意をお聞きして最後の質問にしたいのですが。 ◎市長(湯元敏浩君) 友好都市とか姉妹都市とかいうのは、本当にそれはお互いが進んだ結果がそうであればいいなと思っております。いわゆる枠組みから、スキームからつくるのではなく、その相手の国とどのような形で連携、そして信頼、そして協力できるのかということをまずは目的にして、そしてその結果が、お互い友好都市、お互い姉妹都市という形で結実すればいいのかなと思いますが、最初に枠ありき、スキームありきでは、ちょっと中に詰め込むものが何かということをちゃんと狙って、お互いの目的が一緒であれば、そういう形になっていくと思います。 以上でございます。 ◆20番(堂森忠夫君) ぜひ、この分野については、姶良市の鹿児島県の中でも、姶良市はすごく地理的に恵まれているし、空からも入れるし、陸も海も、そしてまた、これからやはりいろんな知恵を出し合って、人が交流人口がふえるまち、それにはやはり人づくり、人材育成、これが一番だと思います。 若い世代に向けての、私たちはそれの陰の人になればいいと思っています。誰かが陰で支える人がいないと、これは前に進まないと思いますので、議会は陰の人でいいと思っていますので、ぜひ市長は、夢を持っている姶良市をつくっていただきたいなと。それが人づくり、人材育成。そして50年後はですよ。今、私たちが50年前が、今ベトナムの人たちが、私たちが50年前、東京に就職列車で行きました。今、海外の人たちは、日本に飛行機で同じような状態だと思いますよ。 ですので、人を大事にする姶良市、それがいろんな分野に反映していくと思います。ですから空から分野も大事ですので、あの溝辺空港ですね、鹿児島空港。地元の人は溝辺空港と言うけど、霧島・姶良空港と呼べるような、そうすりゃ姶良市もアピールできますので、市長はその先頭に立って、人材育成に取り組んでいただくことを希望して、先ほどは検討という言葉が出てこなかったんですが、そういう方向に検討していく流れをつくっていただきたいのですが、もう一言、答弁を願います。 ◎市長(湯元敏浩君) 姶良市になること、姶良市のためになること、姶良市民のためになることであれば、全て検討していきたいと思っております。 ◆20番(堂森忠夫君) 終わります。 ○議長(森川和美君) これで、堂森忠夫議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩します。午後からの会議は1時10分からとします。(午前11時50分休憩) ○議長(森川和美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午後1時09分開議) ○議長(森川和美君) 一般質問を続けます。 次に、22番、有川洋美議員の発言を許します。 ◆22番(有川洋美君)     登      壇  こんにちは。私の名前は有川洋美です。姶良市議会議員として市民の皆様とともに歩んでおります。皆様には日々多くのことを学ばせていただき、本当にありがとうございます。 それでは、通告いたしました2つの質問をいたします。 質問事項1、聴覚障がいのある方々への手話通訳を含めた支援体制について。 要旨1、平成29年4月から手話通訳者が姶良市役所本庁の長寿・障害福祉課に常駐することになりましたが、現状を問います。 要旨2、加治木支所、蒲生支所でのニーズはありますか。 要旨3、庁舎内だけでなく、外勤対応の要請はありますか。 要旨4、聴覚障がいのある方々への姶良市における支援体制等について説明してください。 要旨5、全国手話言語市区長会に加入していますか。加入していないとすると、なぜでしょうか。 質問事項2、土砂災害・洪水対策について。 要旨1、土砂災害警戒区域、土石流危険渓流箇所等について、現状そして認識を問います。 要旨2、土砂災害警戒区域、土石流危険渓流箇所等における災害防止対策としての取り組みを説明してください。 要旨3、枦山池の事業に関する申請の進捗状況を示してください。 要旨4、姶良市内の河川の状況と洪水対策の取り組みを説明してください。 要旨5、土砂災害・洪水対策、特に減災に関して、鹿児島県、国との連携の現状を説明してください。 あとは、一般質問者席から行います。 ◎市長(湯元敏浩君)     登      壇  有川議員のご質問にお答えいたします。 1問目の聴覚障がいのある方々への手話通訳を含めた支援体制についての1点目から3点目までのご質問につきましては、関連がありますので、一括してお答えいたします。 手話通訳者が、長寿・障害福祉課に常駐していることにより、聴覚障がい者などによる各種申請手続や相談の件数も増加している状況であります。 また、現在のところ、加治木、蒲生の両総合支所では、まずは、窓口において職員が筆談で対応し、必要に応じて本庁から手話通訳者を派遣する体制をとっております。 さらに、手話通訳者等の派遣については、事前に申請を行っていただき、外出時における意思の疎通が円滑に行えないことにより、社会生活上、支障があると認められるときに派遣しております。 4点目のご質問にお答えします。 市におきましては、毎年、手話奉仕員の養成を行うための入門・基礎講座を行っており、本年度は、姶良公民館において月2回、聴覚障がい者本人やその家族、また、手話等に興味のある方々が集い、聴覚障がい者に対する理解や手話への認識を広める活動を行っております。 今後ともこのような活動を通して、聴覚障がい者への理解や認識が広まり、手話奉仕員養成講座への受講につなげていきたいと考えております。 5点目のご質問にお答えします。 全国手話言語市区長会には、近隣の霧島市や鹿児島市などと同様に加入しております。 次に、2問目の土砂災害・洪水対策についての1点目と2点目のご質問につきましては、関連がありますので、一括してお答えいたします。 県が指定する土砂災害危険箇所には、急傾斜地崩壊危険箇所、土石流危険渓流、地すべり危険箇所があります。 本市では133か所が指定され、整備率は31.6%であり、本年度は6か所で事業実施中であります。 また、県においては、危険箇所の基礎調査を来年度までに終了する予定であり、その後、区域指定手続が実施されることになっております。 3点目のご質問にお答えします。 枦山ため池は、平成5年の豪雨による土砂の堆積で満杯の状態にあり、その土砂のしゅんせつを、県土地改良事業団体連合会の土地改良施設維持管理適正化事業を活用した計画として進めているところであります。 事業の進捗状況は、本年度、当該連合会の事業実施計画書に加入し、2021年度の事業実施予定となっております。 4点目と5点目のご質問につきましては、関連がありますので、一括してお答えいたします。 県におきましては、別府川、前郷川、日木山川、宇曽ノ木川、網掛川を重要水防箇所に指定し、現在、別府川と山田川の改修事業の整備に着手されております。 そのほか、寄り洲除去も6河川において、8か所が継続して実施されております。 また、県におきましては、今後、別府川を洪水による相当な損害を生じるおそれがあるものとして指定する水位周知河川に指定される計画であります。 その指定に伴い、市におきましては、地域防災計画に洪水予報等の伝達方法、避難場所と避難経路、要配慮者利用施設等の名称と所在地などを記載した洪水ハザードマップの作成及び住民への周知を行うことになります。 また、新たな水位観測所を、船津橋、柊野橋、下名橋、千金橋に設置する予定であり、今後の防災情報の発信に役立てたいと考えております。 以上、お答えといたします。 ◆22番(有川洋美君) 答弁確認できました。29年度4月から手話通訳者が本庁に常駐することになりました。1日件数が増加しているということで、聴覚障がいある方々、姶良市内に平成29年度で447名の方がいらっしゃいますが、非常に安心して本庁でいろいろな用事をすることができていると思います。 それで、お伺いいたします。1日の利用者数または1週間の利用者数、そして、上半期で構いませんので、29年度と30年度の比較がわかれば教えてください。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) お答えいたします。 利用者数につきましては、定期的に来庁される方というのも中にはいらっしゃるんですけれども、そうでない方もいらっしゃいまして、来庁者の都合によるところが大きいため、1人であったり、二、三人という日もございます。1日の利用者におきましても、週の曜日によってまちまちでありまして、二、三人の週もあれば、たまたま1人も来られないという週もございます。上半期4月から9月までといいますと、29年度が99人、30年度が104人、それまでの常駐しない場合のときが数十人でしたので、効果は見られていると思います。 以上です。 ◆22番(有川洋美君) 常駐しないときよりも利用者の方がふえたということは、本当によかったと思います。 そして、今、姶良市のほう、本庁で手話通訳者いらっしゃるということですが、何名常駐されているんでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 常駐職員は1名でございます。 ◆22番(有川洋美君) 本庁1名常駐ということですが、現段階で足りていると認識されていらっしゃるんでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 確実な手話通訳ということで対応をするのが1名、基本的に常駐なんですけれども、職員も簡単な手話と、あと、状況によって筆談によりコミュニケーションをとるような形で対応しておりますので、今現在のところ窓口を見ておりますと、非常に混雑して待たされたというのは、そんなにない状況であろうかと思います。 ◆22番(有川洋美君) 今、筆談というお話も出ました。あと、職員の方も手話通訳ができる方もいらっしゃるということです。こういう形で職員の方がいろいろなスキルを身につけているということは、非常に頼もしく感じるところです。 あと、筆談に関しまして、また後ほどお話をさせていただくことになりますので、後半でまた少しお話いたします。 そして、これは手話通訳をされている方から聞いたお話なんですけれども、現在、手話通訳者は50代が中心ということです。これから育成のほうも必要となってくると思いますが、そのあたりは市として何か具体的に考えていることはございますでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 今後、手話につきましては、その講習会等を開きながら、実際にコミュニケーションができるだけとれるような形の拡大を図っていきたいと思います。 ◆22番(有川洋美君) 本庁に常駐1人ということでございますが、加治木支所、蒲生支所のニーズは今のところあまりないということでございます。あとは筆談で必要に応じて本庁より派遣する場合もあるということですが、本庁に派遣を依頼したときにダブっていて、ちょっと忙しいですので、ちょっとお待ちくださいというようなことはなかったでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 加治木・蒲生支所、相談にも来られる方もいらっしゃるんですけれども、2名から3名程度でございまして、その中、延べ年間で12回、加治木がですね。そういう形で、蒲生が1名か2名というところでございますので、電話でのやりとりと現場の職員の筆談の対応で、現在のところ、そういうことでいろいろトラブルが起きたということは確認しておりません。 ◆22番(有川洋美君) あと、庁舎内だけでなく、外勤対応の要請等はございませんでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 外勤対応につきましては、事前の申請によりまして、外出時に社会福祉法人鹿児島県身体障害者福祉協会に登録している手話通訳者の方を現地に派遣ということで、本年度も上半期においては16名ということで、要請に応じて対応しているところです。 ◆22番(有川洋美君) あと、手話通訳者の方、常駐されている方なんですけれども、この方は正規雇用なんでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 市の指定しております一般職非常勤職員という位置づけで常勤雇用でございます。 ◆22番(有川洋美君) 一般職非常勤の常勤雇用ということでございますが、一般職非常職じゃない一般の職員さんと収入の差というのはあるんでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) ただいまの答弁につきましては、担当課長に答弁させます。 ◎保健福祉部長寿・障害福祉課長(野村昭彦君) 長寿・障害福祉課の野村でございます。ただいまの答弁にお答えいたします。 一般非常勤職員の月額単価が17万円ということになります。それで、あと、職員に関しては、それぞれ職員のその年齢とかによって給料の差がありますので、差としてはそういう形となると思います。 以上でございます。 ◆22番(有川洋美君) 今、17万円であるということなんですけれども、手話通訳という非常に社会的に必要なプロフェッショナルなスキルを持ちながら、それだけの給与しかないというのが非常に残念ですし、これからどんどんふやしていかないといけない分野だと思いますので、そこの部分を少し検討していただきたいなと思います。 私は考えるんですけれども、手話通訳をできる方を福祉の窓口に置くというのが一般的に思いつくことではあるんですけれども、実は、耳が不自由な方々は必ず用事が福祉のことだけであるとは全く限らないわけで、ほかのいろいろな、水道料金を払いにいくとか、質問いろいろ聞きたいことがあるとか、子どもが生まれましたとか、いろいろな一般的な手続をしに姶良市の本庁に来ると思います。そうであれば、福祉の窓口のみならず、ほかの部署にも常駐させることによって、聴覚障がいのある手話を使われる方々が意見を伝えることができると思います。 この手話という言語なんですけれども、手話言語といいまして、私たち日本人といいますか、私たちが使っている言葉、日本語は音声言語です。そして、音声のない世界で生きていらっしゃる聴覚障がいがある方々は、音がない世界で手話言語を使われています。言語が違うと文化が違うと言われておりますので、やはり手話言語を学んだ方が窓口にいるというのは、非常にコミュニケーションがとりやすいのでないかと思います。 ただ、財政的なものも考えないといけませんので、必ず手話通訳者が福祉の窓口じゃなくて、手話通訳できるんですけれども、先ほど職員の方が手話通訳ができるというのと同じように、いろいろな窓口に手話通訳ができる人がいれば、その場で対応できることもあるかと思いますので、これからやはり育成をして、ふやしていくべきだと思います。そして、手話通訳者を育てるため、若い世代に引き継いでいかなくてはなりませんので、処遇改善が必要だと思います。 常勤とはいいますけれども、やっぱり一般非常職、まずは正規雇用ではないかと思います。生活の安定があることで、若い人たちが、私は手話通訳者になろう、手話通訳士になろうという夢を抱いて、この世界に飛び込んでくれるのじゃないかなと考えております。 要旨1、2、3と終わりました。 次、要旨4、聴覚障がいのある方々への姶良市における支援体制についてお伺いいたします。 先ほど入門・基本講座をやっているということで、姶良公民館で月2回行ったということでした。実は、私もこちらの月2回やったものに参加させていただきまして、そこで学んだのが、先ほど「私の名前は有川洋美です」というのをやっと覚えました。 手話が手話言語という独立した言語であるということは、このたった2回なんですけれども、2回行った中で少し感じることはできたかなと思います。 こういう基礎講座を続けることで学習会や交流会を重ねながら、聴覚障がいのある方々と、そうでない音声言語を使っている私たちと壁を取っ払って交流していければ、本当に住みやすい姶良市になるんじゃないかなと思います。 そして、防災対策についてお伺いいたします。 聴覚障がいのある方々への支援体制の一つとして、非常に大事なものの一つだと思いますが、防災対策、そして災害時の対策等、何か取り組まれていることはあるでしょうか。 ◎危機管理監(庄村幸輝君) お答えします。 災害、また災害のおそれのある場合におきましては、本年1月から開始しました避難行動要支援者システム、これを活用しまして、障がい者を含む避難行動要支援者の割り出しをしまして、関係機関と協力しまして、避難支援の確保を図ってまいりたいと思っております。 また、防災について、必ず防災については情報を発信しないといけません。その視覚障がい者を含む障がいの方々、避難行動要支援者、市の要配慮者避難支援等プランにマニュアルがあります。その中に聴覚障がい者という項目がございますが、その中に、聴覚障がい者は音声による情報が伝えられない、そして、必ずしも手話ができるわけでもないというような観点から、まず、当然我々が一番耳にしております防災行政無線、これは当然耳で聞くものでございますので、目で伝える、いわゆる文字で伝える情報としまして、迅速的確に伝達をしてまいらないといけないので、まず最初に、防災地域情報メール、SNS、ツイッター、そしてエリアメール、緊急速報メールです。これに関しては国のほうから発信しますが、市のほうでも台風等の災害が発生しましたら、自動で携帯電話等が発動するような仕組みを現在構築しております。そして、デジタルテレビデータ放送、そして、ただいま市民の方々に配布しております防災ラジオ、これに関しましては、聞くものだけではなくて、光のフラッシュ、これで注意を与えることができるようになっております。そういうものも使っていきます。また、消防職、団員、そして、地域自主防災組織による情報伝達を考えております。また、これらの姶良市の防災情報伝達手段として、今後パンフレット等を作成して、市民の全世帯に配布していこうと考えているところでございます。 また、要配慮者の方々、この方々には、自助・共助の観点からも、地域ぐるみの支援が必要なことから、我々積極的な出前講座、そして防災避難訓練に積極的に参加していただけるような、さらなる普及啓発を図ってまいりたいと思っております。 以上でございます。 ◆22番(有川洋美君) 私が聞きたかったことを全部答えていただきました。本当にある情報というのが非常に大事だと思います。「情報は権力だ」という言葉もあります。聴覚障がいがある方々は聞こえないだけで、情報さえあれば自由と安全が確保されます。同じ人間なのに情報が少ないという声を聞きました。 そして、防災ラジオなんですけれども、私も購入しましたら、光りました。あの光は、耳が聞こえない人のみならず、高齢者の方にも注意を促しますし、聞こえている人間もそれに反応ができないときもありますので、光ることによって非常に危機感を感じることができるなと感じました。 ただ、当事者にかかわる人からお伺いした話ですが、光った後がわからないというのを聞きました。光るところまでいいんですが、その後の情報が必要ということを言われました。それで、先ほど言われた目で伝えるメール、SNS・ツイッター、これをもうセットで使いこなしていただくしかないのかなと思いましたが、ただ、高齢の方もいらっしゃるのではないかなと思います。メール、SNS・ツイッター使えない方で聴覚障がいある方等は、やはり近所の人たちの力が必要になるんだろうなと思いました。自助・共助という言葉もありました。 そこで、例えば、自治会での配慮とか、聴覚障がいの人たちがなかなか入っていけない集まっている場所があります。自治会だったりするかもしれません。何をしゃべっているかわからない中に一人でいるというのは、本当に寂しいものだと思います。その場所に手話通訳ができる人がいるというのも、すごくいいんじゃないかなと思います。 手話を使って生きる人たちの当たり前の権利を守るために、予算と環境整備が必要であると考えます。そのためには、手話通訳者、手話通訳士の人材育成、人材確保のために処遇改善が必要かと思われます。 そして、先ほどから手話言語、手話言語と私が言っております。要旨5の全国手話言語市区長会のお話に移らさせてもらいますが、ことし、姶良市が加入したというふうに私も情報でお伺いしております。この全国手話言語市区長会の関係協力団体に、全日本ろうあ連盟というものがございまして、こちらが発行している日本聴覚障害新聞というのがあります。そこに「私たちが使っている音声言語、日本語は」というタイトルで記事が出ておりました。私たちのこの音声言語、日本語は、獲得するための環境がしっかりでき上がっている。生まれたときから日本に暮らして、日本語を聞いて、そして、こうやって自由に日本語がしゃべれております。学校に行けば平仮名を教えてもらい、そして漢字を学びます。そして、日本語を使ってさまざまな知識を使うことになります。 実は、手話も言語ですから、手話にも言語として5つの権利が必要であるというふうに、この全日本ろうあ連盟が訴えています。手話を獲得する権利、手話で学ぶ権利、手話を学ぶ権利、手話を使う権利、そして手話を守る権利。筆談という言葉も何度も出ているんですけれども、実は、その手話言語において、筆談で伝わらないこと、誤解を招いてしまう表現というのがあるということでした。なぜならば、私たちが使っている日本語、音声言語を文字にしたものが筆談ですので、それを、手話言語を使っていらっしゃる方は、そういう言い回しをしないというようなことが大変あるということでした。手話言語から生まれる文化があります。 姶良市も全国手話言語市区長会にも加入いたしました。そして、2020年にはオリンピック・パラリンピック、そして国体もあります。手話を使って生きる方々とともに生きるため、音声言語を使う私たちも手話言語に触れ合い、多様な言語や文化を受け入れる共生社会の実現を目指していきたいと、姶良市も目指しいきましょうと訴えて、1問目の質問を終わります。 では、項目2の土砂災害・洪水対策について質問いたします。 パネルをお願いします。9月に平松の狩川の近くにお住まいの方から、狩川に関する相談を受けました。狩川という川は、県の管轄です。狩川に土砂がたまっていて、そこに草がたくさん生えている。大雨が降ったらあふれるのではという心配の声でした。 早速自治会長のところに相談に行きました。現地調査しましたが、狩川の上流に赤崩ダムというものがあるということで、一緒に見に行くことになりました。草木が繁茂し、ダムまで上がることは、そのときはできませんでした。その後、11月の頭に、地域の方々が赤崩砂防ダムの清掃を年に一、二回されているということで、私も参加してまいりました。そこには、毎回同僚議員の方も参加していらっしゃいます。昨日も同僚議員よりカンネンカズラや竹やぶ等の話がありました。ことしの夏は非常に暑くて、草木の成長も激しかった。それで、いろいろなところからこういう声が上がってきたんだと思います。 今写っている写真は、赤崩ダムに上がる途中の斜面です。もう全ての、道路といいましても非常に荒れた道路ですけれども、その道路を上ってダムに上がっていくんですが、もう土が崩れてきたり、木も横から生えたり、大変な状態でした。 赤崩ダムは、手前と奥に2か所あります。先日の清掃作業では、手前のダムまでしか清掃できませんでした。このように荒れているから、上に上がるのが不可能だったためです。 ダムには、上がりますと、手前の赤崩ダム、2か所ダムがありまして、この写真は手前の赤崩ダムです。ダムを覗きますと、もう既に木が生い茂っておりましたが、土砂はまだそんなにはたまっていなかったので、まだ余裕がありました。この手前のダムは、平成6年に完成したものということでした。 そして、手前のこの先ほどのダムから奥のダムまでは、道なき道を登ることになります。この左に砂防指定地として看板が出ていまして、この中を本当にかき分けながら登っていきますと、奥にまたさらにダムが見えてきました。もう既に土砂がたくさんたまっている状態でした。 さらにこのダムの、まあダムですから、側が高くあって、真ん中が低くなっているんですけれども、その真ん中の部分には、もう結構土砂が上がってきているような感じでしたが、県の方と一緒に上がりましたけれども、県の建設部港湾課の方が言うには、まだ大丈夫ということでした。このダムは、平成3年完成のダムです。パネル、ありがとうございます。 先ほども姶良市のほうで133か所が指定されて、整備率は31.6%ということで、本年度は6か所で事業を実施中ということを確認できました。その6か所の事業を実施している場所はどこか、わかりますでしょうか。 ◎建設部長(徳部健一君) お答えいたします。 北側からいきますと、姶良地区の木場谷地区です。それから、下ってまいりまして城瀬地区、それから、蒲生の小川内地区、それと、加治木の弥勒地区、それから、地すべりで毛上地区、日木山地区となっております。 以上です。 ◆22番(有川洋美君) ハザードマップのほうで確認をしていきますと、この姶良市は本当に多くの土石流危険渓流箇所に指定された山に囲まれて、土砂災害警戒区域に指定されている集落が多いということが、ハザードマップでも確認できました。私が地域の方と一緒に登ったこの赤崩ダム周辺、重富の平松地域と鹿児島市との境の山、この山もほとんど土石流危険渓流箇所に指定されていますし、集落は土砂災害警戒区域に指定されていました。本当にこの地域に住まわれている方の不安は、大雨が降るたんびにダムのことが気になったり、いろいろなことは想像できて不安だろうなと思うところです。 このときに県と、あと、市の方と一緒に上がりましたけれども、県の対応としましては、迅速に対応してくれて、そして、地域の方ともお話をしてくださったので、本当によかったと思います。地域の方も安心したのではないかと思いました。 1から2までの要旨、重なっている部分もありますので、そのまま要旨2に入っていきます。 実は、先ほどパネルで紹介した赤崩砂防ダムの奥のダムへ行く道を知っていたのは、90歳を超えた方でした。この方がいたから、この奥のダムを見に行くことができました。その土地に住んで、その土地のことをよく周知している住民とともに、調査または聞き取り調査をするべきではないかと思いました。たまに行ってみても、映像が目に飛び込んでくるだけであって、細かいところまでなかなかいかないのではないかなと思うところです。 この姶良地区、昔は田んぼが多くて、人口も少ない地域でしたけれども、現在は宅地造成が進み、人口がふえていっています。平成5年8月豪雨災害のことも知らずに住んでいる方も多いようです。姶良市は大きな災害を体験しておりますので、この姶良平松地域は、平成5年の8月豪雨災害で非常に甚大な被害を受けました。この災害を風化させないようにしていきたいものだと感じました。 要旨3に移ります。 パネルをお願いします。先ほどの赤崩砂防ダムがあった場所から少し南東に1.5km弱行った枦山のため池のお話です。この池は、当時、田んぼへ水を供給するために、ため池としてつくられたものでした。枦山池の先には布引の滝があるため、入り口にはこのような観光用の看板が立っていました。しかし、現在、布引の滝に行くための遊歩道も、立入禁止という看板が立っておりました。 これが枦山のため池ですが、非常に土砂がたまっています。池のようには見えないと思います。昔からこの池を知っている方がおっしゃるには、実は、2mぐらい下が池だったそうです。もう既に2mぐらいたまっている状態です。 そして、こちらは、枦山のため池の下の住宅地沿いの川の土手です。この時期が6月ぐらいでしたので、ちょうど大雨で少し崩れたり、草も非常に生えているときですね。川にも大きな石が流れてきていました。パネル、ありがとうございます。 枦山のため池なんですけれども、平成5年の豪雨による土砂の堆積で、先ほどの写真のような満杯の状態になっております。実は、平成28年に同僚議員が、この枦山の地区の方から要望を受けまして、この事業に対して要望を出しております。先ほど答弁にもありました本年度県土地改良事業団体連合会の実施計画書に加入したということでしたので、この平成28年からお願いしていたものが、やっとことし加入し、そして、3年後の2021年度に事業実施予定となるという答弁いただきましたので、地域の方、本当にやっと3年後、日々日々不安だとは思いますが、あと3年たてば、安心して暮らしていけると思います。 姶良市内には、この枦山のため池のようなため池がほかにもあるのでしょうか。 ◎農林水産部長(岩下直司君) お答えいたします。 農業用としてのため池につきましては、市内に17か所存在いたします。 以上です。 ◆22番(有川洋美君) 農業用のため池だったということです。今は農業もだんだん、この姶良の下のほうでは田んぼも宅地となっておりますので、このため池を防災の中で、また考えていかないといけない時期に来たのではないかと思います。 では、要旨4、姶良市内の河川の状況と洪水対策の取り組みに入ります。 パネルをお願いします。私の家の近所に思川という川があります。青木水流橋より下流になるんですけれども、ここの近隣住民の方に要望がありました。非常に草木が生えているのがわかると思います。 これが橋のたもとです。もう橋の名前も見えなくなり、離合できない橋ですので、非常に危険でした。ここも草刈りしまして、見えるようになりました。市の土木のほうに相談したところ、素早く対応をしてくださりました。 そして、この河川に関しましては、河川敷に関しては、思川が一級河川で、鹿児島県管轄になりますので、鹿児島県が対応することとなりました。 市民の暮らしの周りにあるものなんですけれども、最後の5の県、国との連携の現状のお話に入ります。 市民の暮らしの周りにあるもの、全て管轄があります。しかし、それは事務処理上のもので、便宜上のものです。しかし、住民たちは、これの管轄はどこだろうかと考えながら暮らしているわけではありません。市民の暮らしの困り事も、姶良市の窓口でワンストップで解決することを市民は望んでいると思います。 しかし、姶良市は合併して、職員は大幅に削減されています。市職員は、業務の多さと担当する姶良市の面積の広さのため、疲弊していっています。 市民の福祉を支える市職員の福祉がないがしろになってはなりません。市職員の健康があってこそ、姶良市民は窓口に相談し、暮らしの困り事に対応してもらいます。結局は、人と人がつながり支え合う、それが一番の防災・減災になるのではないかと思いました。そして、大事なことは情報だと思います。 有川洋美、質問、以上、終わります。 ○議長(森川和美君) これで有川洋美議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩します。10分程度とします。(午後1時54分休憩) ○議長(森川和美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午後2時03分開議) ○議長(森川和美君) 一般質問を続けます。 次に、10番、東馬場弘議員の発言を許します。 ◆10番(東馬場弘君)     登      壇  議席番号10番、市政クラブ姶輝の東馬場でございます。よろしくお願いしたいと思います。私は2つの項目について通告しておりましたので、順次質問してまいりたいと思います。 まず、項目1番目、教育行政について。 要旨1、ことしの夏も記録的な猛暑続きであった。その地獄のような猛暑において、空調設備設置のない中での授業は、教職員や児童生徒にとっては非常に残酷なことでありました。来年以降もことしのような猛暑が続くことが予想されます。このような中、授業に対する集中力低下を緩和する環境づくりのために、冬休みや春休みの日数を調整し、暑さ対策、いわゆる熱中症対策として、夏休みの期間延長はできないかお伺いいたします。 要旨2、ことし6月18日に発生しました大阪北部地震で、ブロック塀倒壊により小学生の尊い命が失われるという痛ましい事故がありました。このことにより、全国の幼稚園、小中学校では、危険箇所の点検や補修が緊急事案として実施されました。本市の対応はスピーディーに処理されましたが、全て完了したのかお伺いいたします。また、校舎や通学路など他の部分に安全性に問題のあるところや危険箇所等はないのかお伺いいたします。 要旨3、薩摩川内市教育委員会が2020年度からの導入を目指している2学期制について、説明会を開いたとの新聞報道がありました。2学期制にはメリット、デメリットあると思いますけども、本市に2学期制導入の考えはないかお伺いいたします。 次に、項目2、国道10号の渋滞の緩和・解消について。 要旨1、ここ数年、国道10号は通勤流動など朝夕のピーク時に渋滞が発生し、車両の速度低下が発生している。特に、朝日町、向江町から岩原交差点の上下線は日中での渋滞もひどく、国道事務所の調査では、混雑時の旅行速度は、加治木町反土で指定速度時速50kmに対して15.8kmという調査結果が出ています。国道は国の管理とはいえ、慢性的な渋滞になっていることで、交通事故や通勤、経済流通など、本市にも大きな影響があると思いますが、慢性的な渋滞の緩和・解消対策についてお伺いいたします。 要旨2、都市計画道路としてある(仮称)加治木姶良連絡構想線、(仮称)中部地域横断道路や市道岩原通線の国道10号以南の延伸道路について、これまでの進捗と今後の対策をお伺いいたします。 あとは、一般質問席からお伺いいたします。 ◎市長(湯元敏浩君)     登      壇  東馬場議員のご質問にお答えします。 なお、1問目の1点目から3点目までのご質問につきましては、教育長が答弁いたします。 2問目の国道10号の渋滞の緩和・解消についての1点目のご質問にお答えします。 国道10号の加治木町朝日町付近の交通量調査では、混雑度はおよそ2.0となっております。 混雑度とは、道路の容量に対する交通量の比を示したものであり、混雑度が1.0を超えた場合は、交通量が道路容量を超えていることから、その数値からも、通勤や経済活動に多大な影響があると認識しております。 なお、来年度から隼人道路の4車線化の工事が着手される予定であるとのことから、4車線化の状況を見据えながら、今後も霧島市と渋滞解消に向けた協議を進めてまいります。 2点目のご質問にお答えします。 ご質問の3路線につきましては、市都市計画マスタープランにおいて、その整備を検討、推進する路線として位置づけております。 このうち、中部地域横断道路については、平成25年度に市において概略設計を行っておりますが、技術的にも財政的にも大規模事業となることから、県の事業としての整備を継続して要望しているところであります。 ほかの2路線につきましては、現在整備中の他の路線の進捗状況等を踏まえながら、今後、整備の優先順位も含めて検討していきたいと考えております。 ◎教育長(小倉寛恒君)     登      壇  1問目の教育行政についての1点目のご質問にお答えします。 国においては、近年の厳しい気象条件に対応した教育環境を確保するため、全国の公立小中学校へのクーラー設置を盛り込んだ、ブロック塀・冷房設備対応臨時特例交付金制度を創設し、その交付金を含む平成30年度補正予算が、今月7日の参議院本会議において可決、成立されました。 本市におきましても、この交付金を活用して、市内小中学校の普通教室、特別教室、職員室等にクーラーを設置するための補正予算案を、本定例会に追加提案するための準備を進めているところであります。 本市の補正予算案が可決された場合、各小中学校の空調設備は来年8月ごろまでに整備される予定であることから、2学期以降の授業は良好な環境で行えるものと考えております。 そのため、夏季休業等の期間を延長することについては、考えておりません。 2点目のご質問にお答えします。 市教育委員会におきましては、大阪府下でのブロック塀倒壊事故を受け、市内全ての小中学校と公立幼稚園において緊急点検を行いました。 その結果、対策が必要と思われる全ての箇所について、建築基準法の規定に基づく補修工事等を実施したところであります。 また、通学路のブロック塀にかかる危険箇所についても、夏休み中に全ての学校で、姶良っ子見守り隊、地域、保護者等の協力を得て点検を行い、危険箇所について報告していただきました。 市教育委員会では、その報告に基づき、警察や道路管理者などの関係機関と緊急合同点検を実施し、情報の共有を図るとともに、所有者への連絡や、児童生徒への指導の徹底を図ったところであります。 3点目のご質問にお答えします。 小中学校の2学期制については、始業式、終業式などの行事を削減することができ、授業時数の確保が図られることや、通知表の作成が年3回から年2回に減り、教員の負担軽減につながるという考え方もあります。 しかしながら、夏季休業、冬季休業前後で学期を区切る現行の制度は、季節感を大切にする小中学校のあり方として、広く全国に定着しております。 2学期制を採用した場合、各学期の子どもの成長を適切に保護者に伝えられないことや、転出入があった場合に、学校間での引き継ぎが十分に行われない懸念もあります。また、中学校においては、定期テストの回数が減少し、集中して学習する機会の減少も考えられます。 このような観点から、2学期制を導入することは考えておりません。 以上、お答えといたします。 ◆10番(東馬場弘君) 教育委員会のほうから質問してまいりたいと思います。 来年度からクーラーが設置されるということで、非常にいいことだというふうに思っております。 これと夏季の、この夏休みの延長というのは、ちょっと考え方違っておりまして、エアコンはエアコンでいいんですけども、いわゆる夏休みが終わりまして、8月31日に基本的に終わりますけども、9月から学校始まります。でも、まだ暑いですよね。残暑。まあ残暑といいますよね。なっていくと、とくに帰り、部活動ありますけど、クラブ活動やっていますけども、3時ごろというのは非常に暑いんじゃないかと思って、休みが終わって授業を始めても、なかなか授業に暑さでついていけないんじゃないかという懸念があるんじゃないかと思いまして、だから、1週間、なくて1週間ぐらいですね、延長できないかということで質問したんですけども。これは教育委員会が指導をするんですか。それとも、学校長が学校別にそこで指導できるのか。その点どうなのか。そこをちょっと教えてください。 ◎教育長(小倉寛恒君) 学校は1学期を何月何日から何月何日まで、2学期はいつからいつまでというのは、これは、それぞれの市町村の教育委員会の学則というのが決まっておりまして、その教育委員会規則によって定めております。だから、特定の学校はそれぞれ事務過程にやるということはないわけで、やるとすりゃ、市町村単位でやっていくということになるというふうに考えております。 ◆10番(東馬場弘君) わかりました。試験的に施行的にも1年ぐらいどうかなという気持ちあるんですけど、その点は、教員長、考えられたことないですか。 ◎教育長(小倉寛恒君) 夏休みを短縮するというのは、やはり学習時間を十分確保すると、そういう観点から取り組まれる場合が多いわけであります。 これは一つの例でありますけど、静岡県に吉田町というのがありますけど、ここでは夏休みを半分にしてしまったんですね。20日にしてしまった。そして、その分、学校に全部クーラーを入れたということでありますけども、子どもたちは「クーラーは要らないから、夏休みを元に返してくれ」という要望が非常に強かったということでですね。 子どもたちには、やっぱり今まで日本が学制改革をしてきた明治5年から、やっぱりこの夏休みの前に1学期が一応終わって、2学期が9月から始まる。そしてまた、3学期は冬休みが終わってからという、そういう中でやっぱり長い時間取り組んできた日本の伝統的な学校の文化というのがありますので、これは大切にしたいなというふうに思っております。 やはり子どもたちは早々追い込んで育てるということよりも、やっぱりゆったりした時間の中で、本当に成人して社会的に自立できるように育てていくというのが大事なことであろうと思います。だから、夏休みは夏休みとして大切に過ごさせると。そういう時間がやっぱり必要だというふうに思っております。 ◆10番(東馬場弘君) 理解しました。 次に、要旨2に入りたいと思います。 この建築基準法の規定に、答弁ではですね、基づく補修工事等を実施したということなんですけど、建築基準法には合致しているんだけども、やっぱり危険だなというようなところはなかったのか。その点はどうでしょうか。 ◎教育長(小倉寛恒君) 最初、6月の18日のころ、大阪府下の倒壊事故が起きてから、すぐ次の週には、姶良市は2か所、そういう基準法以上のものがあったわけでございますので、それは、その週のうちにはつりまで終わって、完全に修復したわけでありますけど。ただ、子どもたちが通学する通学路については、簡単に点検ができないという状況がありまして、夏休み期間中に、先ほども答弁いたしましたように、保護者の皆さん、あるいは見守り隊の皆さん、地域による自治会の皆様の手を借りて、全て点検いたしました。 点検の全ての結果が、9月に集約したわけであります。このときにやっぱり危険箇所として22か所上がってきたんですけども、しかし、その22か所の件数は通学路でないところもありまして、実際に通学路として危険性のあるところというのは、全部で4か所あったわけです。これについては、最終的には、緊急合同点検のいわゆる実務担当者会を開催して、その対応を決めたということでございます。確かにあるにはあったんですけど、それは全然子どもたちの通学路とは関係ないところも含まれていたということでございます。 ◆10番(東馬場弘君) 今答弁にもありましたけども、この答弁書にもあるんですけども、いわゆる「姶良っ子見守り隊、地域、保護者等の協力を得まして、点検を行い、危険箇所について報告をしていただきました」とありますけど、これは誰が報告して。学校長で教育委員会のほうに報告してくれるんでしょうか。 ◎教育長(小倉寛恒君) 国は、文部科学省、それから警察庁、それから厚生労働省、国土交通省、この4省庁が、防犯についての登下校防犯プランというのを4省庁で合議して、そして、全国の各都道府県、市町村に投げた。これは、まず防犯について点検をしなさいと。これは何かというと、新潟県の5月に起きた小学校1年生の誘拐、そして惨殺という悲惨な事件がありまして、それを受けて、6月22日にこの通知が来たわけでございます。だから、各都道府県、市町村では、この防犯についての点検をしなさいということだったんです。 ところが、姶良市は、もうこれに合わせて、6月に起きましたそのブロック塀倒壊事故も含めて点検をしたということでございます。だから、その点検結果というのは、先ほど申し上げた数字になってきているわけです。 ◆10番(東馬場弘君) 姶良市には通学路交通安全プログラムというのがありますよね。これネットで引いたんですけども、姶良市通学安全推進会議がつくった書類だと思いますけども、文書だと思いますけども、これによりますと、通学路対策会議を開いて、それをもって推進会議を開いて、それで、危険箇所を整理していくということらしいですけども。 その中で、各小学校に危険箇所図というのをつくりなさいというのがあるんですけども、これネットで引いたんですけども、全部じゃないですけども、10か所ぐらい。柁城小学校やら錦江小学校あるんですけども、黄色い箇所であらわしているんです。ここ修理して、危ないですから整備しなさいということであるんですけども、ここは大体、29年度は、私は柁城小学校だけ行ったんですけども、大体もう整備されておるということだったんですよね。 それで、30年度のちょっと点検したのがありましたので、コピーしてもらったんですけども、その中で、やはりその見守り隊という方々で、皆さんで点検したらしいんですけども、やっぱり大きなところといえば、護国神社の石垣、それと、新道交差点の旧……、昔、自転車屋さんだったと思いますけど、あそこが非常に危険であると。あそこを何とかしてくれと。それで、あともう1か所は、加治木工業高等学校のグラウンドの北側というんですかね。プールがあるところに、渡るところに用水が通っているんですけども、あそこをぜひ何とかしてくれというのを、ちょっと行ったときに聞いたんですけども。その点は多分教育委員会、把握していらっしゃると思いますけど。それはなかなか、用水路は農政の関係があったりとか、なかなか難しいかもわかりませんけど、取り組み方としてはどう考えていらっしゃいますか。 ◎教育長(小倉寛恒君) いろんな危険箇所がそれぞれの学校から、トータルで言いますと、34件上がってきているわけです。それは全部写真でそれぞれの学校が把握して、もちろん現場確認して、そして、学校ごとに整理している。その中で、これは明らかに危険であるというふうに判断されたものを、この緊急合同点検という形で、先ほどの警察、あるいは道路管理者、それから教育委員会ですね。そしてスクールガードリーダー、こういった方々で合同点検を行ったと。そしてまた、例えば、ブロック塀などに関しましては、いわゆる空き家もあるわけです。そうしますと、所有者がわかっておれば、その所有者に対して、ここは危険ですので、何とか改善してくださいという申し入れはしてあります。ところが、まだ空き家で全く所有者がわからないところは、今それを探索しているところであります。そういうところについては、今先ほど議員示されましたマップの中で、ここは回避して、そこを避けて通りなさいという、通学路を変えて、今そこを避ける形で学校では通学するように指導をしているという状況でございます。 ◆10番(東馬場弘君) わかりました。でも、もし事故があってからでは遅いですので、それはその持ち主の方、教育委員会からでも行政のほうからでも徹底していただきたいというふうに思っており、なかなか勝手にはできないでしょうけども、教育長の答弁で、遠回しでも安全を確保するんだということですので、理解できました。 その中で、柁城小学校は安全マップというのをつくっているんですね。これ、ほかのをつくっているか。ほかはつくっていないんですよね、安全マップ。先ほどと同じような感じなんですけども、これは危険箇所としてもつくっているんですけど、これと同じような形で、これは誰が見ても、あ、ここは危ないんだなというのが大体わかるんですけど、写真入りでつくってありますので。こういったのも、ほかの小学校もぜひつくっていただきたいと。それで、我々は17校区全部なかなか回るのは難しいですので、こういったのをちょっとどうかなと思って。ネットで引いたりとか、そういうことできますので、ちょっと行ってみようかな、確認してみようかなちゅうことできると思いますので、こういった安全マップをつくるようにしたらどうでしょうか。 ◎教育長(小倉寛恒君) 通学路マップという形で、それぞれの学校でマップはつくってあるわけでございます。どういう形でそれを子どもたちに、あるいは保護者に示すかというのはありますけれども、全ての学校で通学路の安全マップというのは作成しております。 ◆10番(東馬場弘君) 次に、もう3点目に入りたいと思います。 2学期制のことなんですけども、メリット、デメリット。答弁の中では、メリットのほう多くて、デメリットが3点ぐらいあったんですけども、わかればいいんでしょうけど、この3学期制をしいているところ、全国で何%ぐらいあるかご存じでしょうか。(発言する者あり)3学期制よ。3学期制をしいているところは、全国で何%ぐらいあるでしょうか。3学期制をまず聞きます。 ◎教育部次長兼学校教育課長(小林俊一郎君) お答えいたします。 文科省が調べた数字がありまして、これ引き算をしていただかなきゃいけないんですけど、2学期制を採用しているところということでいいでしょうかね。 ◆10番(東馬場弘君) はい。 ◎教育部次長兼学校教育課長(小林俊一郎君) 平成23年度が20.9%。そして平成……。今、私、平成25年度と言いましたっけ。(「23年度」と呼ぶ者あり)23。23年度が20.9%で、平成25年度が20%です。(発言する者あり)ここから後の数字は、ちょっと今、拾えなかったです。 ◆10番(東馬場弘君) なぜ2学期制を質問したかといいますと、これ昭和何年かな。昭和50年からだと思いますけど、私、これネットで引いただけで、ちょっと……。教育長はご存じかもわかりませんけど、新学習指導要領というのは昭和55年から始まったという認識でよろしいですか。 ◎教育長(小倉寛恒君) 学習指導要領というのは、大体10年に1回変わるわけでございます。だから、今、今度、新たに小学校、中学校は、今年度、来年度と変わっていくわけですね。だから、10年に1回変わってくると。昭和55年って、もう随分古いときの学習指導要領ということになるわけです。 ◆10番(東馬場弘君) その指導要領の中で、今回また新しい指導要領がまたあるということで、私も詳しくはわからないんですけども、だから聞くんですけども、今度、英語が必須になって、英語は、なってきて、授業時間が多くなるということで、2学期制の対応がしやすいということをちょっと聞いたもんですから、ちょっと調べてみたんです。そしたら、ああ、なるほどなと。それで、2学期制のほうが意外と時間を有効に使えるのかなというふうに思ったんですけど、その点はどうでしょうか。 ◎教育長(小倉寛恒君) 先ほども少し述べましたけど、2学期制にすることのメリットというのは、授業時数が若干ふえると。どの程度かというと、大体1週間程度、30時間余りということでございます。 鹿児島県では平成27年度から土曜授業を始めておりまして、これは年間10回程度、3時間掛ける10回で30時間程度ということで、大体2学期制にすることのメリット部分は、土曜授業を実施することでカバーしているというふうに思っております。だから、2学期制のよさというのは、そういった授業時数が若干ふえるという、その程度の問題で、英語は今年度から、平成32年度から本格的に小学校も5、6年生は英語が始まります。3、4年生は外国語活動というのが始まるわけですけど、その分の授業時数をどう確保していくかというとこも悩ましい問題ではあります。しかし、今、鹿児島県ではそういった土曜授業というのを実施している中で、何とかカバーできているんではないかというふうに考えております。
    ◆10番(東馬場弘君) ほかにメリットといえば、メリットになるかわかりませんけども、今、運動会は大体9月の終わりぐらいから10月初めにします。非常に暑いですよね。中学校なんか、もう9月の半ばぐらいにしますでしょう。2学期制にすると、ちょっとおくらせることができると。運動会ですね。体育祭。まあ中学校は体育祭ですけども。生徒がやる暑い中での練習、体育祭もしなくてすむと。いろんなメリットがあるということなんですけども。 その体育祭が、最近、非常に運動会もちょっと前へ前へ、いわゆる前倒し、前倒しで来ているのかなという感じがするんですけども、試験の関係、テストの関係とかやっぱりあるんでしょうけども、これをまた10月ごろに、こうやっておくらすということは、これも学校で、教育委員会のほうでできると思いますけど、その点はどうなんでしょうかね。 ◎教育長(小倉寛恒君) 運動会をいつやるかというのは、それぞれの学校で決めることで、統一的にやっているわけではないんですけども、ただ、姶良市では、あまり早くやるなという、いわゆる5月ごろやっている学校が鹿児島市内とか霧島とかありますけど、そういう時期に、ふさわしくない時期にやるなということは指導をしております。だから、それぞれの中学校、小学校の校長会で申し合わせて、大体実施期日は決めているところでございます。 もう一つ申し上げると、この2学期制というのは、高等学校で始まったわけです、鹿児島県ではですね。高等学校でなぜ始めたかというと、平成14年度から学校週5日制になって、学校が完全に金曜日までと。土曜日が授業がなくなったと。これで何とか普通高校の、特に進学校という学校は、上はもう大学入試がそんなに易しくなるわけじゃないわけですから、どうしても授業時数を確保しなきゃいけない。それで2学期制というので授業時数を持たしている。前期が9月に終わりますので、9月で運動会も文化祭も終わらせてしまうわけですね。10月以降はもう完全に受験モードになって、それで、突き進んでいくと。そういうのがあって、それを義務制の学校でまねしてみようというのが出てきたのが、その薩摩川内市とかそういう市町村だと思いますけど、これは小中学校には絶対ふさわしくないやり方だというふうに思っております。 ◆10番(東馬場弘君) それなら、教育長の考えが非常に入っているということで受けとめておきたいと思います。いや、いいんですよ、それで。 次に、項目2に入ります。 まず、要旨1番目のこの答弁書の中で、「通勤や経済活動に多大な影響があると認識しております」ということですけども、まず、ここからお伺いしましょうか。この影響、どのような影響考えられるか。まず、ここから答弁を願います。 ◎建設部長(徳部健一君) お答えいたします。 わかりやすく、まず、交通量の状況を申し上げますと、国道10号から、3号からの分岐ですけれども、鹿児島市内の。そちらのほうでまいりますと、まず山下町で3万4,000台の交通量がございます。そして、竜ヶ水に参りますと3万台。この区間は当然4車線になっております。しかしながら、加治木の朝日町では2万8,000台近くの交通量がございます。ただし、片側1車線ということで、絶対的に車線数が足りない状況になっております。 混雑度が2というふうにありますけれども、混雑度が2というのも慢性的な混雑状態。それから、昼間の12時間のうち、混雑する時間帯が50%というような状況になっております。加治木地区に入りますと、交差点が多く、信号待ちになってしまいます。以前も警察と、それから国交省と県警の間で、信号機の時間の制御等をやられていますけれども、今の状態では、もうハード的にはかなり困難な状態だと考えております。 以上です。 ◆10番(東馬場弘君) 非常に私も調べてみたんですけども、交通量が平日で東餅田町で3万4,000台。これちょっと古いんですけど、3万4,000台ぐらいですかね。大体似通っていますよね。それで、反土で大体2万6,000台ぐらいですから、大体似通っています。これが、平日で混雑時は、加治木町の反土がワースト10で入っています。そして東餅田が、これは交通量で、平日でトップ10の中の8番目に入っています。今言われたとおりです。非常に、だから、これ何とかしなくちゃいけないんじゃないかということで、姶良市単独ではなかなか難しいのは重々わかっているんですけども、答弁では「認識しております」と。「来年度から隼人道路の4車線化の工事が着手される予定であることから、4車線化の状況を見据えながら、今後も霧島市と渋滞解消に向けた協議を進めてまいります」という答弁なんですが、隼人道路、今2車線なんですけども、交通量わかりますか。 ◎建設部長(徳部健一君) お答えいたします。 国道10号の加治木バイパスで、約1万8,000台の交通量になっております。 ◆10番(東馬場弘君) 約、まあ半分までいかないですけど、大分少ないですよね。私もよく隼人道路通るんですけども、ほとんど、まあほとんどいうか、すいすいすいすい行けます。その点、10号線は、それは混んでいますよ。小浜からずっとですね。 それで、今、霧島市のほうでは、AZからずっと先をいわゆる拡幅して、もうすぐでき上がりますよね。一部ちょっと立ち退きされていないとこがありますけども、もうかなりできてくると思いますけども。ですから、この隼人道路の関係は切り離して考えてもらいたいという、思いますよ。この10号線の混雑はですね。そう思うんですけれども。ですから、その協議というのは、この霧島市との協議というのは、渋滞解消、これは4車線化の関係で話しているんですか。それとも、別段何か構想があって話しているのか。その点はどうなんでしょうか。 ◎建設部長(徳部健一君) お答えいたします。 霧島市との協議におきまして、当初は市道同士の連結ということでご提案がありました。そうなりますと、霧島市側はもう既存の道路がほとんどできております。野久美田などのほうですけれども、ただし、そうしますと、姶良市側は現在の加治木地区の国道10号バイパスに結んでくれということでした。となれば、全ての霧島市方面の車が、今の加治木の10号バイパスに流れてくる。以前に高速道路の無料化がございましたけれども、そういった状態になってしまって、弥勒からずっと渋滞が続くということで、ちょっと姶良市としては、それは受け入れられないというようなことで、別な補助幹線道路をつくるのか、その際、議員からもご指摘がありましたけれども、国道10号を新たにつくって、湾岸へ通すということも考えられますよねということで今協議をしておったわけですが、今後、姶良市と霧島市のこの幹線道路の位置づけ、国道10号をお願いするには、今度は背後地の幹線市道をどういうふうな位置づけで持っていくかということも国交省に提案しないといけないということになりますので、そこあたりをまた協議してまいりたいと思っております。 それと、お話のとおり、浜之市地区では歩道の改良ということで工事が進んでおります。白浜地区も今度工事が進んでくる。となれば、加治木地区の10号の区間が残るということになりますので、そこを目安に、また霧島市と話をしていく方法もあるかなと考えております。 ◆10番(東馬場弘君) そこだけじゃ足りないんじゃないですか。やっぱり国、県も来てもらって、いわゆる話を持っていかないといけないんじゃないかと思いますけど、結局ですね、まあわかるんですよ、連絡の関係ですから、霧島市と話をするのはわかるんですけども、結局、いわゆる伊集院蒲生溝辺線がありますよね。それで、蒲生がなかなかできていかないということで、もう似てくるんじゃないかと思うんですよね。であれば、あれは県道ですけども、そういったようなことも含めて、県も、まあ県は予算取りの国の窓口と。国の窓口の県も動いてもらうような形で巻き込んだ対策をしていただかないと、ただ2つの自治体だけではなかなか前に進まないんじゃないかというのを素人考えでは思うんですが、大丈夫なんでしょうか。 ◎建設部長(徳部健一君) お答えいたします。 まず、関連する市の意向がまとまらないと、県、国にお話をしても、全く受け入れないということになります、通常。ですので、事前の調査、準備が必要かと認識しております。 以上です。 ◆10番(東馬場弘君) であれば、今どこぐらいまで大体進んでいますか。そこんとこをちょっと教えていただければ。 ◎建設部長(徳部健一君) お答えいたします。 先ほど申しました中で、両市の幹線道路、新しく仮に10号線をここにつくってくださいとなった場合に、市の幹線道路の路網をどうするのか。どういった位置づけ、まちづくりをするのか。それで、そこを今、行政同士で考えているんですけれども、それと、もう一つは、まず期成会をつくらないとどうしようもないことだと考えております。ですので、商工会議所等を霧島市さんのほうにもまとめ上げていただいて、バックアップしていただきたいということで今話はしております。 以上です。 ◆10番(東馬場弘君) そうですね。そういうような期成会でこっちも一致団結するような形をつくっていかないといけないと思いますので、それはもう姶良市議会も霧島市議会も当然動いてもらわないといけないと思いますけども、我々が頑張りたいと思います。よろしくお願いしたいと思います。 そこで、2点目に入るんですけれども、この中部地域横断道路、これも実は兼ねてくるんですけど、これはどっちか言うたら、そこの姶良の米山地域の渋滞緩和を兼ねたと、入るんじゃないかと思いますけど、違いますかね。いわゆる山田から入ってくる道路じゃなかったですかね。高速道路沿いの、温泉病院の近くの高速道路に入ってくるあの道路じゃないかなと思うんですけど、その点の進捗というか、全然進んでいないんでしょうけど、その考えをちょっと示してください。 ◎建設部長(徳部健一君) お答えいたします。 お話ありました仮称の中部横断道路ですが、答弁にもありましたように、多額な費用ということで、3年ぐらい前試算したところ、五十数億という事業で、橋りょう、トンネル等ございます。道路の幅員等も県道並みの幅員で設計しておりまして、例年、姶良・伊佐地域振興局へ県事業として取り組んでくださいということで、市のほうではお願いしております。 県のほうといたしましては、伊集院蒲生溝辺線の開通の状況をまず見るということでありまして、今、蒲生地区がもう最後に残っておりますけれども、今後、橋りょうを1橋、トンネルを1基つくるまで、ちょっと状況を見させてくださいということでした。 以上です。 ◆10番(東馬場弘君) 県がそんな調子じゃだめですよね。 そのほかに、いわゆる一本、いわゆる(仮称)中部横断道路ということなんですけど、別に、そうなったらもうここなかなか話が進まないんだったら、別な道路とかいうのも考えるというのはどうでしょうか。いろんな方策を考えていくべきだと思いますけども、一本一本でそれをずっと固持するんじゃなくて、いろんなルートを考えるべきじゃないかと思います。その点はどうでしょうか。 ◎建設部長(徳部健一君) お答えいたします。 市がつくるレベルの道路で、皆様方にわかりやすく言えば、加治木の高井田林道というのがございます。加治木の小山田地区から木田へおりていく道路。ああいった地形に沿った道路であれば、市独自であっても、まあ事業を何でするかが一番の問題なんですけれども、規格としては不可能ではないかなと思っております。ただし、その林道でつくるということになれば、背後地の対象森林面積がかなりないと、林道で施工することができないということで、私も調査しましたけれども、植林がかなり、もうほとんどないに等しいような箇所でございますので、林道の補助事業は使えないというふうに思っております。 あとは、建設部の土木課のほうの社会資本整備の事業でできるかどうかというのは、今後協議してみないとわかりませんけれども、そうなりますと、大型車が利用できる道路をつくるのは、ちょっと無理、難しいかなというふうに考えております。 以上です。 ◆10番(東馬場弘君) 市長、担当がこんなふうに一生懸命努力されて苦しんでいるんです。市長は中央におられましたから、何らかのパイプはあると思いますけども、ぜひ中央に行かれたとき、ちょっとこう……。我々も今度会派をつくりましたので、いろんな勉強会のとき発信しようと思いますけども、それよか先にも後にも市長のほうが回数が多いですから、ぜひ中央のほうに顔出していただいて、情報を仕入れて、この姶良市の状況をもうつぶさに細かく言っていただいて、いわゆる少しでも予算引っ張ってくるというような感じのアプローチをかけていただきたいと思いますけども、市長、どうですか、その点、努力していただきたいと思うんですけど。 ◎市長(湯元敏浩君) 現在、道路の姶良市にかかわるものというのは非常に複数ございまして、国道でいいますと、国道10号の今議員ご指摘のところ、あと白浜から重富までのところ、そして、県道でいいますと、蒲生伊集院線、そして大口鹿児島幹線道路、今計画のある中部横断道路と、いろいろと姶良が大きくなるにつれて道路を整備しなきゃいけない、そして、計画道路としてある中を推進していかなきゃいかないというのは、非常に私、就任してからも重く受けとめているところでございまして、東京に行った際、議員会館等で議員の、地元の議員含め、鹿児島県の議員の方々にもひとつ、姶良市が抱えている、これから推進しなきゃいけない課題として、要望書を先月出させていただいたところでございます。それによって一つでも少しでも推進していくように、一気にはできないと思いますが、毎年、毎回そのようなことを努力するつもりでございますので、よろしくお願いします。 ◆10番(東馬場弘君) 市長からそういった力強い答弁いただきましたので、ぜひ取り組んでいただいて、先ほどありました期成会も、姶良市がイニシアチブをとるような、とっていくような期成会にして、私は思うんですけども、市長のほうもそういったほうで取り組んでいただけたらというふうに思っております。 最後ですけども、残りの2線、結局……。何線やったかな。いわゆる10号を補完する加治木姶良連絡構想線ですね、特に。ほかにもあるんですけど、時間があんまりあれですけど、この1本でちょっと行きたいと思いますけども。これも、ただ、絵に描いた餅に今なっていますけども、ぜひ10号線を補完する意味で、だから、先ほど言いましたほかのルートもいろいろ考えて、それを今度はまたルート、ルートでまた結んでいくというような考えで持っていかないと、1本1本じゃ多分なかなか、先ほどありました経済効果も生まれてこないと思いますので、ぜひこれも前向きにしていただきたいと思いますけど、その点はどうでしょうか。 ◎建設部長(徳部健一君) お答えいたします。 先ほども加治木小浜間の話もしましたけれども、その際の10号のつけかえですね。既存道路を拡幅するんじゃなくて、例えば、黒川のほうにトンネルを掘っていただくというような構想の中では、この連絡道の位置というのは、有効な位置ではないかと考えております。 以上です。 ◆10番(東馬場弘君) 今回は久しぶりに教育委員会にも直接質問させていただきました。中身はあんまり濃くなかったんですけども。それと10号線、なかなか車が多いもんですから、私の家の前もなかなか多くて、非常に困っている状況だったもんですから、今回取り上げてみました。今回はちょっと風邪気味で、ちょっとお聞き苦しい点があったと思いますけども、お詫び申し上げます。 以上で質問を終わります。 ○議長(森川和美君) これで東馬場弘議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩します。3時5分から再開します。(午後2時53分休憩) ○議長(森川和美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午後3時05分開議) ○議長(森川和美君) 一般質問を続けます。 次に、11番、岩下陽太郎議員の発言を許します。 ◆11番(岩下陽太郎君)     登      壇  こんにちは。本日最後、議席番号11番、市政クラブ姶輝の岩下です。よろしくお願いします。 早速ですが、通告しました質問を行います。 項目1、鳥獣被害対策について。 近年、姶良市においても鳥獣被害の件数が増加している。 要旨1、これまで、農政課及び林務水産課で対応していた鳥獣対策に関する事業を現在は農林水産部農政課鳥獣対策係に一本化し、市内全体の対策・経費負担等を行っている。現時点において、どのように評価しているのかお聞きいたします。 要旨2、現在、被害が出ていない場所における被害を受けないための対策を実施している場所はないのか、実施している場合はどのような方法で行われているのかお聞かせください。 要旨3、子どもたちの登下校等において、イノシシや猿などと遭遇した場合、子どもたちにどのように対応するように指導しているのかお聞かせください。 要旨4、子どもたちの登下校等において、イノシシや猿などに子どもたちを遭遇させないための対策として、どのような取り組みをしているのか。もし、取り組みを実施している場合、各団体などと横断的に行われているのか問います。 項目2、子どもの貧困について。 姶良市が実施している子どもの貧困対策として、どのような目的に対してどのような施策や事業があるのか。ここ数年の利用人数や金額等の推移とあわせて示せ。 また、国や県などの事業の活用や広報、共同実施などがあればあわせて示してください。 以降の質問は一般質問席にて行います。 ◎市長(湯元敏浩君)     登      壇  岩下議員のご質問にお答えします。 なお、1問目の3点目のご質問につきましては、教育長が答弁いたします。 1問目の鳥獣被害対策についての1点目と2点目のご質問につきましては、関連がありますので一括してお答えいたします。 平成28年3月、市議会産業建設常任委員会からの鳥獣被害対策に関する政策提言に基づき、それまで農政課と林務水産課、それぞれで行っておりました鳥獣被害対策の業務について、29年4月、農政課内に鳥獣対策係を新設し、当該業務の窓口の一本化を図ったところであり、より迅速な対応が可能になったと考えております。 現在、市におきましては、鳥獣被害対策として、みんなで学習、寄せつけない、追い払い、最終的に捕獲の段階的取り組みをお願いしているところであります。しかしながら、被害があれば直ちに捕獲すると考えられる方が多くおられ、今まで以上に段階的取り組みの大切さを周知していかなければならないと考えております。 鳥獣被害に対する直接的な対策ではなく、農地をどのように守るのかという防除対策を市民の方々には促しているところでございます。議員ご指摘の被害が出ていない場所が農地であれば、集落単位で段落的な取り組みを経てから電気柵等を設置するという順序になろうかと考えますが、農地以外での対策につきましては、関連する部署が連携を図りながら、その対策を講じているところでございます。 4点目のご質問にお答えします。 子どもたちの登下校時にイノシシや猿と遭遇させないための方策としましては、学校や保護者、地域の方々の見守り活動が不可欠であると考えます。住宅地等に出没するケースについては、市民の生命と財産を守るということが最重要になってまいりますので、それに対応できる部署・関係機関等が情報を共有しながら、迅速に対応ができるような体制づくりを考えております。 次に、2問目の子どもの貧困についてのご質問にお答えします。 本市におきましては、国や県の施策を踏まえながら、ひとり親家庭や生活困窮世帯等への経済的支援、就労支援等に取り組んでいるところであります。 経済的支援の主な事業につきましては、ひとり親家庭への児童扶養手当給付事業では、平成25年度が920世帯で支給額およそ4億1,794万円、29年度が911世帯で支給額およそ4億3,757万円であり、対象者は横ばいで推移しておりますが、支給額は法改正による第2子以降の加算による増額や物価スライドにより、およそ4.7%増加しております。また、本年10月から、非課税世帯の未就学児を対象にした、子ども医療費助成事業の現物給付を開始したところであります。 小中学校の就学援助事業では、要保護・準要保護の児童生徒に対し、学用品等にかかる費用を支給しており、平成25年度が842人で支給額およそ4,803万円、29年度が1,036人で支給額およそ7,837万円で、受給者が23%、支給額が63%増加しております。 次に、就労支援の主な事業としましては、ひとり親家庭の父母の就職に有利な資格取得を支援する事業やハローワークと連携した就労相談事業に取り組んでおります。そのほか、平成29年度から、生活困窮者自立支援法に基づく、子どもの学習支援事業を社会福祉協議会へ委託し、延べ462人の小中学生が利用しております。これらの事業は、教育・福祉等の関係部署が連携し、国や県の補助事業を活用して実施しており、広報紙や対象者への通知、保育園だより、学校だよりなどで周知を図っているところであります。 市としましては、今後とも関係機関、地域の方々とのネットワークの充実を図り、子どもが安心して育成される環境づくりに取り組んでまいります。 ◎教育長(小倉寛恒君)     登      壇  1問目の鳥獣被害対策についての3点目のご質問にお答えします。 本市の各小中学校では、安全な登下校を確保するため、姶良っ子見守り隊の方々にお願いし、日ごろからなるべく一人で登下校しないことを指導しております。それぞれの学校では、仮にイノシシや猿などと遭遇した場合は、近づかない、目を合わさない、刺激しないなどの指導を行っているところです。 市教育委員会におきましては、登下校時、在校時にかかわらず、児童生徒に危害を加えるおそれのある鳥獣等が出没したとの情報があった場合は、関係者に連絡するとともに情報の共有等を行っております。また、今月実施された、住宅地等に鳥獣が出没したときの対応にかかる検討会におきましても、関係部署と情報の共有を図るとともに、今後の対策について具体的な検討を行ったところであります。 以上、お答えといたします。 ◆11番(岩下陽太郎君) では、2問目以降、まずは鳥獣被害対策に関する質問から行っていきたいと思います。 まず、答弁をいただきまして、内容としてはよくわかりました。ただ今回、私が聞きたかったところというのが、住宅地などにおける野生動物への対応についてというような趣旨になると、そのように多分伝わっているとは思います。そうした場合には、農地以外の対策については、今対策を講じているというふうな回答があり、今具体的な対応というのを今とっていないのかなというふうにもちょっと思いました。農作物などへの有害鳥獣対策については、あす、同僚議員が詳しく行いますので、今の部分をちょっと掘り下げて聞いていきたいなと思っております。 まず、先日、蒲生のどんとまつりの会場でイノシシが出たというふうに聞いておりますが、どのような形で担当部署のほうに通報がありましたか。 ◎蒲生総合支所長(大山勝範君) お答えいたします。 当日11月18日でございましたけれども、午前10時ごろでしたけれども、女性の方から、蒲生ふるさと交流館の下のほうから下校舎のほうにイノシシが走ってきて、下校舎の裏のほうへ逃げていったという通報がございました。すぐ事務局である私と関係者数名によりまして、逃げたと思われる下校舎の裏を見に行きましたけれども、東側から西側のほうに逃げた足跡といいますか爪の跡がずっとついておりましたので、そこをずっと追跡いたしまして、途中から上校舎のほうに上る階段があるんですけれども、そこを上って八幡神社のほうに逃げたということで、西側の入り口におりましたスタッフ2名から、そちらのほうに走っていったということでお聞きしましたので、すぐ境内のほうを見に行きましたところ、やはり爪跡がございまして、そこから大楠の横のほうを通って八幡の山のほうに逃げた足跡がございましたので、もう山のほうに逃げたという判断をもちまして帰ってまいりました。 そこで放送をすべきであったんですけれども、ちょうど演技をしていたことと、それともうイノシシが逃げたのを確認しておりますので、それをもって放送することで、かえって混乱と動揺を招くと判断いたしまして放送をいたしておりません。もう逃げたという判断をもちまして、関係部署へは後日連絡をいたしております。 以上でございます。 ◆11番(岩下陽太郎君) 被害がなかったということと、あと後日、農政のほうに連絡をしたということになるんですかね。その後日というのがいつだったかというのがわかりますか。 ◎蒲生総合支所長(大山勝範君) その週ではあったとは思うんですが、はっきりいつというのは言えません。すみません。 ◎農林水産部次長兼農政課長(竹下晃君) お答えします。 当日、私もその現場におりましたので、所長と一緒に現場を確認しております。 以上です。 ◆11番(岩下陽太郎君) ということは、農政のほうにも一応伝わっているということで間違いないでしょうか。 ◎農林水産部次長兼農政課長(竹下晃君) はい、そのとおりでございます。 ◆11番(岩下陽太郎君) では、農政のほうから今度は学校等への連絡というのはありましたか。 ◎教育部長(竹下宏君) お答えします。 私も当日、その会場におりました。蒲生の総合支所長、農政部長のほうからその話を聞きまして、現場をちょっと確認をしたところであります。学校のほうへは日曜日ということで特段学校のほうへは連絡はいたしておりません。 以上です。 ◆11番(岩下陽太郎君) 部長、すみません、翌日等学校への連絡というのはありましたか。 ◎教育部長(竹下宏君) 学校への連絡というのは、農政部それから蒲生地域振興課のほうからの情報で不要というふうに判断をしたものですからしておりません。 以上です。 ◆11番(岩下陽太郎君) 多分、ほとんどの方々来られていると思いますので、連絡が不要というのはあるんでしょうが、やはりそこの部分、危機管理上それでいいのか、やはりそういう被害があり得る状況が起きている場合の連絡体制もしくは通報体制というのを整えたほうがいいのではないかなと、今ちょっと思ったところです。 その中で、教育長の答弁にもありましたが、住宅地等に鳥獣が出没したときの対応にかかる検討会、これにつきまして、ちょっと詳細の内容を教えていただきたいんですが、関係部署ということですのでその関係部署、それから今後の対策で検討した内容、少しわかるところ、まあまだ決まっていないものがもしかしたらあるかもしれませんが、わかる範囲で教えていただきたいと思います。 ◎農林水産部次長兼農政課長(竹下晃君) お答えします。 住宅地等に鳥獣が出没したときの対応にかかる検討会ということで、11月の13日に蒲生支所のほうで行われております。出席は農林水産部と生活環境課、男女共同参画課それと保健体育課の職員をそれぞれ招いて検討会を行っております。検討会の内容につきましては、市街地に出たときの連絡体制だったりとか、その業務の内容だったりとか、そこをうまくどういうふうに連携し合うのかということを確認し、今後また定例会を開いて最終的にマニュアルをつくるような形で今お話をしているところでございます。 以上です。 ◆11番(岩下陽太郎君) 検討会は生かされましたか。 ◎農林水産部次長兼農政課長(竹下晃君) この前の検討会が第1回目でしたので、皆さんの同意を得たというふうに理解しております。 以上です。 ◆11番(岩下陽太郎君) 確かに検討を図っていろいろ積み上げていくのは大切なことです。でも事実としてそれの後に蒲生小学校の近く、もちろん敷地内のところで鳥獣、ここで触れるイノシシが出ている。それに対しての対応というのがそれでよかったのか、というのはまた検証をしていただきたいなと思っております。 ちょっとまた細かく行く前に、基本の情報のところとしまして、近年従来の有害鳥獣に関する通報の件数というのを教えてください。そのうち農作物の被害と関係ない地域での件数、それがわかれば教えていただきたいんですが。 ◎農林水産部次長兼農政課長(竹下晃君) お答えします。 昨年度の数字になりますけれども、出動回数が107件ございます。そのうちに、ゴルフ場、牧場などを含めた家庭菜園等も含めた宅地に関する情報ということで62件ほどございます。 以上です。 ◆11番(岩下陽太郎君) 数で言ったら、結構宅地のところ出てきていると、なので、先ほどのような検討会が開催されたと思うんですが、にしても今のところ、市長の答弁にもあったように、みんなで学習、寄せつけない、追い払い、最終的に捕獲の段階的取り組みというのはもう理解はできます。ですが、やはり被害があれば捕獲するというふうな考えが多いというのも事実だと思います。この考え方を今の市長答弁等のことをやると段階的な取り組みを理解してもらうために、具体的な対応策、どのように行われて今いるでしょうか。 ◎農林水産部次長兼農政課長(竹下晃君) お答えいたします。 ただいま107件出動回数があったということなんですけれども、現場に行きますとほとんどもう鳥獣はいないという状況でございますので、その場に行った職員が、まあ、寄せつけないための対策だったりとか、無意識の餌づけだったりとかということをしっかりとその方にお伝えして、個人ではできませんと、まあ、なかなか難しいですよという話をしながら啓発活動を行っているところでございます。 以上です。 ◆11番(岩下陽太郎君) 啓発活動というのをやはりやっていかないといけないと思うんですが、そのためにもちょっと私も少しずつ理解していかないとわからないところがあるので、ちょっと例を挙げて話をさせてください。 例えば、私が今この市役所の1階のところでイノシシを発見した場合、どのようにまず対応すればいいんでしょうか。まあ、通報するとかいろいろあると思うんですが、そこを教えてください。 ◎農林水産部次長兼農政課長(竹下晃君) お答えします。 まず、市民の方は鳥獣対策係ということでおそらく農政課の鳥獣対策係に一報が来ると思います。その後で鳥獣対策係が今どういう状態なのか、どういう状況にあるのかということをお聞きしながら対策を練ると。もし、町なかに出るようであれば、当然いろいろ関係機関、例えば警察だったりとか、けが人がいらっしゃれば消防だったりとかということに緊急的に連絡をするということになると思います。 以上です。 ◆11番(岩下陽太郎君) それで私が通報したとしたら、じゃ、安全が確保できるというのまでどういうふうな形で進んで、要はここが安心だってわかるまでどのような形で寄り添って対応していただけるのかというのをお聞かせください。 ◎農林水産部次長兼農政課長(竹下晃君) お答えします。 非常に難しい質問だと思いますけれども、まあ、鳥獣の種類にもよるでしょうけれども、とりあえず身の危険から守るということが最優先ですので、まずは自分の生命を守るということから始めることに尽きると思います。 以上です。 ◆11番(岩下陽太郎君) 要は、例えば市役所のところで連絡するというと、多分町場の方でなかなかそういう鳥獣とかに遭ったことがない方、そういう方々も多いと思うんです。突然そういう遭った、通報はしました、もちろんその場では身の安全できたかもしれないんですが、今後、また同じようなところで出るかもしれない。要はそういうものに対しても安心をしっかりと伝えていく。そういうような活動がしっかり必要なのかなと、例えばその方が今度から出歩く際に、例えばイノシシに出会わないためにはどうしたらいいのか、そういったものを教えてあげる。 それから、根本的になぜ今こういうところに出ているのか。そういったものがしっかり情報が届くようにしてあげるということ。先ほどの啓発活動というのが一番だと思うんですが、そういったものをやっていただきたいなと思っております。 いろいろ勉強させていただいている中で、個人的にはイノシシを人間の住むエリアに近づけないようにするという工夫をしていかないといけないのかな、いわゆるイノシシと上手につき合うという言い方をよくネットとかでは見させていただきました。イノシシを呼び寄せない環境づくりというのは、まあ、もちろん地域の方々の協力がないとできないので、市役所の方々だけというわけじゃないんですが、その中でどういったことをしたらいけないよとか、例えば、こういうことをやりましょう、そういった実際啓発活動というのは今行われていますか。 ◎農林水産部次長兼農政課長(竹下晃君) お答えします。 農政課のほうで今、農作物被害に対するその鳥獣害対策ということで行っております。みんなで学習、寄せつけない、追い払いという段階的な取り組みがありますけれども、これは町場に出たときにも応用がきくんじゃないかということになります。 具体的に申し上げますと、例えば、放任果樹であったりとか、空き家対策、見晴らしをよくするとかということは、皆さん地域の方一人では出来ませんので、皆さん方のご協力で、地域の単位でやっていただくような形で、もし要請があればそういうお話もできると思います。 以上です。 ◆11番(岩下陽太郎君) 今言われたとおり、まずイノシシが寄ってこない、イノシシだけじゃないんですが、いろんなものが寄ってこないためには、まあ、餌づけになるような行為はやめましょうとか、イノシシが隠れられるような場所はつくらないようにしましょう。そういったもの今言われたような内容だと思うんですが、ぜひそういうのがわかるような一枚紙になっているようなプリント、要は文書とかじゃなくて絵になって子どもたちにもしっかりわかるように、そういったものがもしあればわかりやすいのと、今の先ほどの視点でも、要は農業をやっている方々に対してのプリントになっているんです。正直それをホームページも見させていただきました。内容は書かれています。でも、入り口がいわゆる農業をやっている方々がまず入ってページにあるので、そもそも見ないんです。なので、やはりそこの入り口、誰に何を伝えるのか、そこをしっかりわかっていただきながら、今どうしても姶良市の姿勢としましては、農地をどのような形で守っていくか、もちろんそれが最重要なのはよくわかります。ですが、それとあわせて今、生命の危険、それから財産を守るという観点からもそういう視点で対応しないといけないような事柄が少しずつですけど出てきています。 じゃ、それに対して、姶良市として今のままでいいのか。先ほども教育委員会等ももうそこに入り込んで今、じゃあ、どんな形で対応しようかというのを考え始めている。この姿勢はすごくいいことだと思いますので、ぜひこれを続けていっていただき、ただ議論をするのではなく、やはり形としてできるようにしていただきたいなと思います。 そのようなプリントだったりとかポスターというのはちょっと難しいですか。どのようにお考えでしょうか。 ◎農林水産部次長兼農政課長(竹下晃君) 今ご提案いただきましたので、先ほど申し上げた住宅地に出没する鳥獣の検討会ということで、ここでまた今後揉ませていただいて、速やかにそういう形で広報活動ができればいいなと感じております。 以上です。 ◆11番(岩下陽太郎君) すみません、教育長にちょっとお聞きしたいんですが、今のようなところで、もちろん鳥獣に関して被害、要は有害なものであるというようなのもあるんですが、やはり動物である、自然界にいる動物であるということからすると、子どもたちに対しては、また別の角度でそういうものを伝えていただく、もちろん危険だということ、それはやっぱり伝えないといけないんですが、それとあわせまして、野生動物のかかわり方、やっぱりそこの部分をこの自然豊かな姶良市においては、必要なことなのかなあと思うんですが、教育長、そこはいかがお考えでしょうか。 ◎教育長(小倉寛恒君) 確かに、いわゆるこういう猿あるいはイノシシが出没するということで騒いでしまうのは、市街地に出てきたときなんです。これは大人も子どももそういうことになってしまうんです。ところが、日中山間のある学校では、漆小だとか西浦とか北山とか、猿なんていうのはしょっちゅうとは言いませんが、よく出てくるんだそうですけど。ただ、子どもたちは別にそういうことで大騒ぎすることもなく、自然な成り行きを見守っているというんですか、そういう対処の仕方を心得ているということで、これはスクールガードリーダーの皆さんの話なんですけど、ただ、そういう目を合わさないとか、からかわないとか、騒がないとか、そういう心得方はかねがねいわゆる特認生として上がってくる子どもいますので、そういう指導はしているわけですけども、そういう対処の仕方というのは、まあ、自然にやっぱり身についてくるのかなと。ただ、市街地に出てくるとやっぱり危害を加えられていく懸念から大騒ぎして、やっぱり追いかけ回したり、そういうことになって非常に大きな話題になってしまうわけですけど、やはり市街地に出てくるというこの今の動物のこういった鳥獣の生態がやはり問題なんだろうというふうに思っております。 そういう意味でやっぱり子どもたちもそういう危険にさらされていると、これまでも本年度も数回、猿それからイノシシが出てきたということがありますけど、すぐ近隣の学校には連絡を流して対処、いわゆる登下校を一人でさせないということは流しておりますけども、どういうふうに対応の仕方をするのかということは、自然に心得ていくもんだろうというふうに思っております。 ◆11番(岩下陽太郎君) この問題に関しては、もうそれぞれの部だけではなく横のつながりを持ってやらないといけないことだと思っておりますので、また住民の方々の協力もないといけません。まあ、そういった意味では今答弁していただいた担当課だけではなく、ほかの部の方々にもまた協力をいただかないといけないと思いますので、ぜひ市全体で取り組んでいただきたいと思っております。ご対応のほどお願いしたいです。 では、次に行きたいと思います。 子どもの貧困に関する質問に移ります。 質問をさせていただいた内容に対しまして、市長の答弁で数多くの事業を行っているということがわかりました。 ちょっと市長にお聞きしたいと思います。 答弁読まれながら何か感じることとかありませんでしたか、思ったことや考えなどがありましたらお聞かせいただきたいんですが。 ◎市長(湯元敏浩君) 答弁を言いながら思ったことですか。 子どもたちがその生まれた環境によって、等しく平等にないということは、非常にかわいそうなことであるので、行政としてはそれを何とか埋め合わせをするためのことをしなきゃいけないなと思いました。 ◆11番(岩下陽太郎君) 今の市長、答弁いただいたところで、すごくそのようだと思うんですが、私は率直な感想として、しっかり支援あるんだなってやはり思いました。ただ、正直な話をすると何か愛情は感じないな、もちろん規定等にのっとって仕事をして支援をやっているので、それはいいと思うんですが、何となくなにか足りないなというのもちょっと思いました。 こう言ったらあれなんですが、まあ、支援は本当にたくさんあります。ですので、逆に言ったら、職員の方々も含めて業務はすごくふえていると思います。対象者もふえています。支援を行っている人へのお金というのは多分しっかり届いていると思います。でも、職員の方々の思いというのは届いているのかなというような、要はこれ、お金しっかり渡していますよ。もちろん私の聞き方もそういうものだったんですが。じゃあ、ここからどうしていきたいんだ、姶良市としてどういうふうな導きをしていきたいんだというのが、もしあればよかったのかなというのは、ちょっとすみません、それは私のあれなんですが。姶良市のいろんな支援事業、そういったものがありますが、それが求められている人、もしくは支援しなければいけない人、それにしっかり届いているかなというのは、やっぱりしっかり調査していかないのかなと思いました。 支援を出すにしても事前の調査、それも必要だと思うので、例えば、お金を出すにしても少し日数がかかってしまうとかいうのもあるんですが、やはり素早い支援も本当にせっぱ詰まってきている方々もいらっしゃると思います。なるべくそういう形で素早い支援ができるように体制だったりとか、例えば、書類とかそういうものもわかりやすくやっていただければなと。要は、そういう審査とかそういうのは規定にもちろんのっとってしっかりやっていただきたいんですが、支援を希望する方々に寄り添った対応というのをぜひぜひお願いしたいというところです。 今ちょっと、市長答弁以外に子どもの貧困に関する事業ってほかにありませんか。例えば、奨学金とか、ほかの団体への支援とか、そういったものは子どもの貧困とは違いますかね。もしあれば出していただきたいんですが。なければもうそのまま次に行きたいと思うんですが、よろしいですか。 ◎教育部長(竹下宏君) 教育関係のほうで奨学金というお話が出ましたので、説明をさせていただきますが、現在、教育委員会のほうでやっている奨学金については、給付型の奨学金ということではなく、あくまでも学費を貸与するということで、必ず返していただくということで条件で貸し出しをいたしておりますので、まあ、貧困対策ということにはつながらないのではないかというふうに考えております。 以上です。 ◆11番(岩下陽太郎君) ありがとうございます。確かに言われたとおりのところなんですが、やはりお金に困って、例えばそれで進学ができないという方に関しては、やはりそれでも一つのツールになってくる。ですので、今言ったようなもの、執行部の方々とかであると、これはまあ貧困対策ではないと思っていても、実は希望する方にとってはそれが手立てになる。そういうものもありますので、ぜひいろんな連携をつくっていただきたいと思うんですが、いろんな今、支援事業がある中で、これってどこで言ったら手続等が今できるんですか。それぞれいろんな事業があると思うんですが、基本的には多分福祉のところだと思うんですが、窓口はもう一本化になっているんでしょうか、確認させてください。 ◎保健福祉部次長兼子ども政策課長(鮫島美保子君) 窓口につきましては、それぞれの担当課の窓口にはなっておりますけれども、やはり離婚なさったりとかされた場合には、住民係のほうから必ずチェックリストがございますので、漏れないように該当する窓口に行くようにということで対応をさせていただいているところでございます。 以上でございます。 ◆11番(岩下陽太郎君) もし市役所に来れなかったらどうなるんですか。 ◎保健福祉部次長兼子ども政策課長(鮫島美保子君) 今の現在におきまして、やはりひとり親になられたりとか、そういう方につきましては、必ず戸籍上の移動が必要になってまいりますので、やはりそれに基づいた対策というか対応になりますので、まずそういうことは今のところではそういう方はいらっしゃらないように思います。 以上でございます。 ◆11番(岩下陽太郎君) では、少し時間使うかもしれない。貧困という言葉はよく皆さんお聞きすると思うんですが、ちょっと今回質問していく中で定義を少し確認させていただきながら質問を進めていきたいと思います。 ここでの貧困というのは、相対的貧困をもとに話をさせていただきます。 子どもの貧困というのは、大きく2つに分かれます。1つは絶対的貧困、それからもう1つは相対的貧困です。絶対的貧困は、生命維持のために最低限必要な衣食住が足りていない状態。世界のよくああいうので見る、いわゆるストリートチルドレンと言われるような、そういうような状況ですね。 それに対しまして、相対的貧困というのは、人として社会に認められる最低限の生活水準以下の生活、すなわち社会における通常からそれほど離れていない生活を送ることができない状態であり、その定義から社会や時代により変動するものである。すみません、ちょっと回りくどいんですが、まあ、わかりやすく言うと、普通に子どもの生活をできているか、まあ、今の日本であれば、学校に行ってクラブ活動をして友だちと遊んで、希望すればせめて、要は高校程度の高等教育を受けられる、そのような生活ができない状況を、いわゆる相対的貧困というふうに言われております。 では、そういう方がじゃあ今、日本にどれだけいるのかというと、平成27年度に13.9%。平成24年から比べると減少はしているんですが、それでも日本では7人に1人が貧困に陥っているという話になっております。 日本の子どもの貧困の特徴としては、外見からわかりにくいことや母子家庭の貧困率が高い、虐待との相関が高いなど、そういうようなものがあります。 では、ちょっと質問させていただきます。 市長、貧困が子どもに与える影響幾つかあるんですが、正解ちゅうのはないんですが、よく挙げられるものとしてどんなものがあるかおわかりになりますか。 ◎市長(湯元敏浩君) それは相対的貧困によるものですね。いわゆる日本の社会においてということだと思うんですけれども、相対的貧困というのは。それによる弊害というのは、教育を受けられない、あと食事が与えられない、あと就労ができないといった部分があるかと思いますけれども、その家庭の姿によっていろんな幅があると思っております。それに対応するための最大公約数って何かということが行政が選ぶ道になってくるのかなあとは実感しておるところです。 ◆11番(岩下陽太郎君) 市長の回答というのがもう100点に近い形で返ってきたので、もう返すのがないんですが、まあ、よく挙げられるものとしては、やっぱり学力、それから子どもの心理や行動、これがやはり変わってきてしまうということと、一番やはり出てきたのが貧困の連鎖がずっと続いていってしまうと、言われたとおり仕事にまたつけなかった、いろいろそういうのが出てきます。やはりそれを今、影響を打開するための取り組みとして、先ほど市長が答弁していただいたような支援があると思うんです。 例えば、教育委員会のほうでやっている奨学金、それから学習支援、子ども食堂、居場所支援、自宅訪問とかいろんなものがあると思います。その中から子どもが貧困から抜け出せるというような状況をつくらないといけない。もっと言えば、これ、親の生活の環境を一定ライン以上のものにし、子どもの悪影響にならないような環境をつくらなければならないというふうに考えられます。 子どもの貧困といっても、その状況はもう言われたとおりさまざまです。ですので、多様な支援策が必要です。あわせて、突発的になる場合もあるので、その対応もあります。先ほど窓口に来れないって言ったのは、やはりそういう中であるのが、突然親が病気になった、けがをした、就労ができない、身動きがとれない、そうなったときに妹・弟がいたりした、例えば中学生・高校生のお姉ちゃん・お兄ちゃんは、その下の子どもを見ないといけなくて身動きがとれない。じゃあ、それに対してSOSがどういう形で拾えるか。学校だったりとか、いろんな地域の方々が拾う。そういったものが大切なんですが、そういうものとして、じゃあ、そういう手続を身動きがとれない人たちに、じゃあ、どういう形でやってもらうのか。そういったことも、もちろんそれは個別対応という形になると思うんですが、やはりそういうものも考えながらいろいろな取り組みをしていただきたいなと思っております。 とはいえ、財源は限られています。ですので、できることできないこと優先順位はつけなければならないです。ですので、科学的な検証、実際には割合だったり数値、それから実際の姶良市における状況、それから効果測定などをしっかりと行って、施策や事業の実施をしていただきたいと思っております。今、そういう検証というのはどうですか、しっかりできていらっしゃいますか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 今現在、福祉の関係の中では、法的にもなんですけど、地域福祉というこのフレーズが出てきております。これまでは表現としては出ては来たんですけれども、法的地域福祉を核に確立するという形の流れになっております。ということは、子どもたちを守り、子どもたちだけではなく大人も高齢者の方もなんですけれども、これまで福祉の専門家だけとか行政とかそういうものだけで取り組んできたものを地域や社会に広げて、社会全体で子どもたちを守っていく、救われない方々を守っていく、そういう流れを持っていくという考え方の中で、地域包括ケアシステムという名前と、これはもう何年も前からも出てきたんですが、地域共生社会という言葉も出てきております。地域づくりを中心とした包摂的な社会をつくり出すというのが理想的ではありますけど、大きな目標であり、それが今おっしゃる子どもの貧困の対策にもなるものと考えます。 現在、地域福祉計画を今年度計画しておりますので、それの大きな目標を含めてアンケート調査も出てこようかと思いますので、それを含めて準備をしていきたいと思います。 ◆11番(岩下陽太郎君) そこの部分をしっかり強化してやっていただきたい。そこの部分がきょうの質問にはなってきます。現在、姶良市においても、子ども食堂それから学習支援いろいろ行われております。姶良市で行われているものというのは、どちらかというと、まず定義をつくっていろいろ議論をしてある程度形を完璧につくってからやるというよりは、どちらかっていったら、やっぱり今そこに困っている人がいるからやろうよというのが多いのかなと。それがいい悪いいろいろあると思うんですけど、でも、やはり困っている人たちがいる、だから、それに対してこうやりたいんだという方々だったり団体が多いと思います。実際それをやられている。 それに対して、じゃあ、行政がどういう形で支援をしていくのか、これからいろんな方々がまだまだ出てくると思います。そうなってくると今ある取り組みだけじゃ足りないというのが絶対出てきます。ですが、もちろん予算は限られています。でも、予算限られている中でも、じゃあ、どういうふうな形でみんなでやっていくか。なので、ボランティアを使う地域の方々を使う、もちろん市の職員、ここにいるような議員さんたちを使う、いろんな形ができると思いますので、そういうようなみんなが手を出して、それで一緒にできるようなものを、音頭を取るはどうしても市役所のほうで取っていただくということがあると思いますので、そういうのをしっかりとやっていければいいなあと思います。 ですので、今後も、要は、そういういろんな支援団体、支援をやっているところに対してはいわゆる強化、いろいろ精査はあると思うんですが、支援の強化というのはされていくということでよろしいでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) はい、おっしゃるとおりで、今申し上げたことはこれからのといいますか、今やりながら今後目指していこうという目標でございますので、今やっぱり必要なことはやはり地域とのネットワーク、いろいろな方々と情報を共有する、いろんな業者の方々と意見を交換しながらどうすべきかを考えていくという、こういうものを今から進めていくのが本当の課題と思いますので、現実的に今現在、行政で果たしてできているかと言えば、何%もできていないかと思います。これをパーセンテージがふえるように取り組んで行こうというのが今考えている地域福祉計画の大きな目標でもございますので、その活動を続けていきたいと思います。 ◆11番(岩下陽太郎君) もちろん支援事業というのを重視して強化していくのも大切なんですが、今ある活動というのがたくさんあります。ですので、そういう今支援事業にかかわっている子どもたちが学ぶこと、それから体験する場所がたくさんある、学びの場がたくさんある豊かな姶良市にしてもらいたいなと。そうしたときに何がネックになる、ネックというかどこにポイントを置かないといけないかという一つに、その子どもの保護者、その保護者にいわゆる自治会への参加・加入ですね。それから子ども会への加入、PTA活動それから各種イベントなどに参加とかを促して、いわゆる周囲とのつながりをつくっていくという支援が必要だろうなと感じます。それによって、子どもたちがいろんな活動に参加して、そこでいろんなものを蓄積し、それを将来に役立ててもらう。そういったような取り組みをぜひぜひしていただきたいなと思っております。 もう時間もですので、すみません、最後に、こういう課題いいのかわかんないですが、市長とまた教育長両名にちょっと姶良市を代表しまして、支援事業にかかわる方や子どもたち、そういった方々にどのようなこれから人生を送ってもらいたいか、要はこういう支援を通じて、今の貧困だったりもしくは別の形で先に行ってもらいたいということで、多分この事業が姶良市として準備されていると思います。各種事業いろいろ行っていると思いますが、今後の方針というのでもいいですし、その方々へ対してというのでもいいので、思いを伝えていただければありがたいんですが、教育長からお願いしてもよろしいでしょうか。 ◎教育長(小倉寛恒君) 冒頭、市長の答弁にもありましたように、やはり親の経済力によって子どもの持っている能力とか、そういったものが規制されていくというのは、これは非常に悲しいことでありまして、これは民主国家と言えないわけであります。そういう意味では、やはり子どもたちが将来において開花できるようなシステムというのも大切であります。またそれを支援していくというのもやっぱり一つの方法、それぞれの行政の担う役割だというふうに思っております。 そのために、例えば教育委員会で所管している要保護・準要保護ということで鑑みますと、ここ5年間ではやっぱり毎年伸びてきている数字的に伸びている。これは流入人口がそういった家庭がふえてきているというのもあるんですけど、そういうことでふえてきたことに対しては決して批判的というよりも、やはりバックアップ体制というのは姶良市が住みよいまちであるということの証左だというふうに思っておりますので、これからもこういったことは継続して支援していきたいというふうに考えております。 ◎市長(湯元敏浩君) 子どもはどういう時代に生まれようとも可能性が一番あるその地域の宝だと思っています。そして、それを一つの貧困とかそういうところで差があるとすれば、やはりそこにはそれを育てる保護者そして家庭、そういったものがまず第一義的にあるんだと思います。その人たちを助けるためにいろいろな支援があるんですけれども、それにやはりその支援によって、そして地域の助けによって目覚めていくのがやっぱり保護者であり家庭であると思っていますので、ぜひともそういう目覚めとともに子どもたちが将来的に貧困の連鎖に陥らないように、そこで貧困を断ち切るという勇気と、そしてまた気づきをしていただきたいと思っています。それによって子どもがこれからの人生をそこを断ち切って夢ある人生を歩むんじゃないかなと思っている、そのための支援だと思っております。 ◆11番(岩下陽太郎君) 終わります。 ○議長(森川和美君) これで、岩下陽太郎議員の一般質問を終わります。 ○議長(森川和美君) 以上で、本日の議事日程は全部終了しました。 したがって、本日の会議はこれをもって散会します。 なお、次の会議は11月30日午前10時から開きます。(午後4時00分散会)...